約 1,188,190 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4267.html
『掃除ロボットと豆ゆ』 16KB 観察 家族崩壊 人間なし 考えていたのと違う展開に 「ここをれいむたちのゆっくりプレイスにするよ!」 「「「するよ!」」」 とあるお部屋で唐突にお家宣言をしたのは豆の様に小さなゆっくり、豆ゆっくりの家族です。 この部屋の新しい住人はゆっくりに似た姿をしていますが体はずっと小さいようです。 豆ゆっくりは元は人間が品種改良で生み出したものですが、捨てられたり逃げ出した個体が繁殖して急速に野生化が進んでいます。 しかし、生き残るには猫やカラスなどの猛獣の攻撃に耐え、通常ゆっくりとの資源戦争に勝ち抜かねばならない為、非常に厳しい生活を強いられています。 自然と豆ゆっくり達は天敵のいない人間さんのお家に上り込み、ゆっくりプレイスを作るようになりました。 この家族はプチトマトサイズの親れいむと親まりさ、豆粒大の子れいむ2匹と子まりさ2匹の計6匹の家族です。 豆ゆっくりが人間の家に侵入する手段はいくつかあり、ドアを開けっ放しにした隙に侵入する、外でカバンなどの荷物に隠れて人間さんに運んで貰う等の方法が知られています。 この家族もそのいずれかの方法で忍び込んだゆっくりです。 首尾よくお部屋に入れさえすればこっちのもの、人間さんがいないうちに活動を始めます。 しばらくの探索の後、ゆっくりできそうな広い洞窟を見つけそこで生活するようです。 洞窟というのはベットの下のことで本当の洞窟ではありませんが、お饅頭にとってはどちらでも変わらないようですね。 「いままでで、さいこうのおうちせんげんだったね!」 「なかなかいいおうちをみつけたんだぜ!」 「ゆー!とってもゆっくりしたところだね!」 「まりちゃ、きにいったよ!」 この家族もやはり元住んでいた場所では餌が少なくなり、もっとゆっくりできる新天地を目指して家族みんなで移住してきました。 このお部屋にたどり着くまで様々な大冒険がありましたが、無事新たなゆっくりプレイスにたどり着いたのです。 今は新しい生活への期待でいっぱいです。 「じゃあ、まりさはかりにいってくんだぜ!」 「ゆーん♪たよりにしてるよぉまりさぁ。まりさがかりにいってるあいだに、れいむはおうちつくるね!」 愛情を確かめ合うようにすーりすーりする2匹のゆっくり。幸せいっぱいです。 「おそくならないうちにかえってきてね!」 「わかったんだぜ、なるべくはやくかえるようにするのぜ」 「「「「おとーさん、いってらっしゃい!」」」」 まりさがぽいーんぽいーんと跳ねていくのを見送ると、れいむも出かけることにしたようです。 「じゃあ、おちびちゃん。おかーさんについてきてね!はぐれるとゆっくりできなくなるから、ちゃんとついてきてね!」 「「「「ゆっくちわかったよ!」」」」 お母さんれいむはお家をコーディネートする材料を探しに行くようですね。おちびちゃんにも手伝ってもらうのでしょう、一緒に付いて来てもらいます。 手狭なアパートの1室ですが、それでも豆ゆにとっては広すぎるのか、単にお部屋を歩くだけでもちょっとした冒険です。 どこまでも続くカーペットの平原はれいむ達にとっては広大なサバンナのように思えるでしょう。 家族はカーペットの上を意気揚々ぽいんぽいんと跳ねながら進みます。 しばらく時間が経って、どれだけの距離を進んだでしょうか、結構遠くまで来たはずです。 しかし探せど探せどお目当てのものは見つかりません、お母さんれいむは焦り始めました。 ふわふわしたティッシュさんや綿埃さんはベッドさんを作るにはどうしても必要なものなのです。 家具のないお家ほど寂しいものはありません。まりさが狩りを頑張ってくれているのにこれでは、きっと帰ってきた時がっかりするでしょう。 この部屋に住んでいる人間さんはよほどの綺麗好きのようで床には物が全くありません。 とある理由から物が無さ過ぎるほどでした、その理由に豆ゆっくり達では気付くはずもありませんが。 普通豆ゆはこういった綺麗な部屋は好みません。 隠れる場所の多く、ご飯のいっぱい見つかりそうな散らかった部屋を選びます。 この家族もそうしたつもりでしたが、どうやら思った通りの部屋とはちょっと違ったようですね。 ベッドの下にはエロ本さんと呼ばれる、ゆっくりが千切って巣を作るための物が生えていることが多いのですが、それすらないのです。 歩けど歩けど何もないので、跳ねるうちにさらに遠くの方まで来てしまいました。 だんだん子ゆっくり達も疲れてきたのかぐずり始めました。 「おかーしゃん、つかれたよ!」 「つかれたあ、きゅうけいしよーよぉ」 「じゃあ、あのおおきなはしらさんのところまで、いこう?」 3匹は部屋の真ん中にある柱、テーブルの足まで進むことにしました。 するとそこでは丁度まりさも休憩中のようでした。 「まりさー!」 「ゆっ?れいむとちびたちなのぜ」 父まりさを見つけると家族は嬉しそうに駆け寄ります。 しかし、まりさはちょっとバツの悪い顔をしました。その理由は一目でわかります。手ぶらでいることからご飯を見つけていないのでしょう。 こんなお部屋では見つからなくても当然ですが、まりさのプライドが許さないようですね。 ご飯の一つや二つ見つけられなくては狩りの名ゆんの名折れですから。 「ごめんだぜ、れいむ。かりのめいゆんっとまでよばれたまりさがこんなことでは・・・なさけないのぜ・・・」 「しょうがないよう、まりさ。ここはざいりょうさんもないもん」 れいむはまりさを慰めますが、まりさの心は晴れません。深く落ち込んでいるようですね。 唯一救いがあるとすれば、自分で勝手に名乗っているだけなので別に名折れにならない事くらいなものです。 夫思いのれいむはまりさを元気付ける為に家族で歌を歌うことにしました。 まだおちびちゃんが赤ゆっくりだった頃、初めておちびちゃんにお歌を教えた日、狩りから帰ったまりさにそのお歌をみんなで披露したことがあります。 まりさが子供達から初めて聞かされた、そのとってもゆっくりした歌声に喜んでくれたのを思い出したのです。 「まったりのひ~♪ゆっくりのひ~♪すっきりのひ~♪」 「「まったりのひ~♪ゆっくりのひ~♪すっきりのひ~♪」」 なんだかとっても幸せそうな仲良し家族です。 まりさは自分がこんなに恵まれていることに感謝していました。 まりさもその日のことを思い出したのでしょうか若干涙ぐんでいます。 「おちびぃ・・・れいむぅ・・・」 皆で歌い団欒するうちまりさは元気を取り戻して来ました。 家族でのゆっくりはまりさをとてもゆっくりさせました。 ゆっくりするがあまり、近づきつつある危険な存在に気が付かないほどに。 その正体は円盤型の巨大戦闘兵器。人間たちがお掃除ロボットと呼ぶそれです。 この円盤はゴミや埃をかき集めて本体裏面の中央の吸い込み口から吸い上げるのです。 直径が30cmで厚みは8cmもあり、通常種の成体ゆっくりよりは小さいですが、豆ゆっくりと比べれば遥かに巨大です。 人間から見ればパンケーキの様な円形をしていると分かるでしょうが、横から見ただけでは壁にしか見えないでしょう。 ゆっくり達は突如現れた壁さんに驚きます。 ただし子ゆっくりたちは初めて見るものに興味しんしんのようです。 「ゆゆっ?かべさんだよ?」 「かべさん、ゆっくりしていってね!」 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 さっきまで存在していなかったのに急に現れたものですから生き物と勘違いしたのでしょうか。 ゆっくりとした挨拶を投げかけます。しかしお掃除ロボットは返事を返しません。 ゆっくりとしたいい挨拶だったのですが何故返事を返して貰えないのでしょうか、理由がわからないゆっくりは再び挨拶します。 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 しかし、やはり挨拶を返してはもらえません。 その感情を感じない無機質な表情は不気味さすらあります。 子供達は分からないようですが親ゆっくりはなんだかゆっくり出来ない気配を感じました。 しかも徐々にこっちに向かって来ているようです。 「おちび!このかべさんはなんだかゆっくりできないけはいなんだぜ!ゆっくりにげるんだぜ!」 「ゆ?どういうこと?」 「ぼやぼやしないで、はやくにげるんだぜ!」 「そうだよ、おちびちゃん!ゆっくりしないでね!」 お父さんまりさとお母さんれいむはゆっくりしないで跳ねていきます。 事情が読めませんが、置いて行かれたくない子ゆっくり達も慌てて付いて行きます。 「ゆぅーーー!ゆっくりまってーーー!」 親ゆっくりはともかく子ゆっくり、特に子れいむは走るのが苦手です。 ほどなく追いつかれてしまいます。 末っ子の子れいむがお掃除ロボットの下敷きにされてしまいました。 事態に気付き振り向いた親達の目にはロボットの下に飲まれていく子れいむの姿が写ります。 「ゆべぇぇぇ!?いちゃいよ!!!!!?」 「おちびぃぃぃぃぃ!」 押し潰されようとするのを咄嗟に餡子に力を込めて懸命に耐えます。 どの道潰されるのは避けられないでしょうが、終わりは唐突に来ました。 お掃除ロボットと床に挟まれたまま転がされた先には吸い込み口があります。 ゴミを巻き上げる巨大なローラーブラシが高速で回転しており、豆饅頭を一気に飲み込みました。 お掃除ロボット内のダストルームに子れいむが放り込まれます。 子れいむの目を見ればすでに光がなく永遠にゆっくりしてしまったことが分かります。 ロボの重量に耐えきったとしても、回転するブラシに傷つけられて皮の薄い豆子ゆっくりは簡単に致命傷を負ってしまいます。 子ゆっくりがこの機械に襲われたら命を諦めた方がいいでしょう。 「かえせえええ!おちびをかえすんだぜええ!」 子れいむを助けるため勇敢に突進するまりさ。無謀にも思えるでしょうが、子供を奪われてじっとしていられるはずがありません。 距離を詰めロボットに向かって正面から飛び掛かります。 強烈な体当たりが決まりましたが、けれど弾き飛ばされたのはまりさの方でした。 相手が悪すぎました。お掃除ロボットはやろうと思えば豆ゆっくりの群れでも1晩で壊滅させることすら出来るのです。 障害物がなければの話ですけど。 このお部屋がよく整頓されているのは、お掃除ロボットの能力を発揮させる為のようですね。 近付いたことでセンサーに捕えられたのか、ロボットがまりさへと接近します。 押し返すべくに2度3度とぶつかりますがすべて弾き返されてしまいました。 それでも果敢に立ち向かい豆ゆっくりにしては激しい戦いを繰り広げます。 ダビデがゴリテアを打ち倒したように、小さなまりさにこの巨人を倒すことができるでしょうか。 (ゆぇっ、つよいのぜ・・・でもおちびちゃんのかたきのために・・・にげるわけにはいかないのぜ! かんがえるんだぜ、まりさ!ちからでかなわないなら・・・、あたまをつかうのぜ!) まりさは一旦逃げ出しますが、子れいむと同じようにすぐ追い付かれてしまいます。 まりさはテーブルの足を背にしてロボと対峙しました。 距離を取るのに失敗して追い詰められてしまったのでしょうか、もはや逃げ場はありません、万事窮すです。 お掃除ロボットがまりさのすぐ眼前に迫っています、こうなっては諦めるしかないのかもう逃げようともしません。 「まりさぁーにげてーー!!」 「「「おとうしゃーーーーーん!」」」 ロボットがまりさにぶつかる・・・そう思った瞬間まりさは大きく横に跳躍しました。 まりさが考えたのは相手を誘導して柱にぶつける作戦のようです。 大きく体を捻り全身をバネのように使って遠くまで飛ぶことで見事攻撃を躱しました。 狩りの名ゆんを自ら名乗るだけあって意外にも高い運動能力を持っているようです。 ゴンッ! お掃除ロボットは大きな音を立ててテーブルの足に衝突します。 ころころ転がったまりさは起き上がり、ロボを見やりました。 無理な跳躍をしたので体に負担が掛かりあちこち痛みますが関係ありません、まりさは勝利を確信していました。 この戦法はまりさの必勝戦法で、過去にレイパーすらも退けたことのあるこの戦法に絶対の自信が持っていたのです。 しかし、ロボは何も無かったかのように健在さを表します。破損した個所も見当たりません。 元々ぶつかると方向を変える仕様なのでその程度で壊れることはないのです。 起死回生の手が通用しなかった以上もはやまりさに成す術など無いでしょう。 痛みのせいで体がうまく動かないまりさは這って逃げようとしますが、その動きは鈍く緩慢なものです。 方向転換後、新たにセンサーで捕え直したロボは再びまりさを指針に取りました。 逃げ切れずに伸し掛かられ、体を押す潰す重圧に悲鳴を上げます。 「ゆぎゃあああああああっ!ぐゆぇっあ!」 お掃除ロボットは大きいものを吸い込むのが苦手で、せいぜいビー玉程度の大きさで限界です。 そのためプチトマト並みの大きさがあるまりさが吸い込まれる心配はありません。 ただし、吸い込まれこそしませんが、このようなものに伸し掛かられたのでは無事で済むはずがありません。 餡に力を込めて堪えますが満身創痍の身体ではそう長くは持たないでしょう。 「く、くるしい…のだぜ…」 「おとーしゃん!?かべさん、おとーしゃんをはなしてね!おこるよ!」 「まりさぁ!いまたすけるよ、まりさぁ!」 「く、くるんじゃないんだぜええ!」 まりさを助けようとする一家ですが、それを制止します。 もう自分は助からないと悟ったのでしょう、家族を逃がそうとします。 「れいむ…まりさはもうだめなのぜ…おちびを…たのむのぜ…」 「まりさぁ、まりさぁ、まりさぁ!」 「「おとーしゃん、おとーしゃあーーん!」 「れいむ…おちびたちを…れいむ…おちびを…」 苦悶の表情を浮かべながらも家族の身を案じています。 (まりさぁ…まりさぁ…そうだね、まりさ、れいむがしっかりしないと…) 「みんな、ばらばらににげるんだよ。かたまってたらみんなつぶされれちゃうよ。」 「で、でもおとうさんが…」 「おとうさんのいしをむだにしてもいいの!?おちびたちがいきることがおとうさんのねがいなんだよ!?」 「ゆ、ゆっくりわかったよ!」 全員が永遠にゆっくりするより1匹でも多くの子が生き残る道を選んだのでしょう。 れいむの剣幕に押され子ゆっくり達も意志を固めます。 お母さんのいうとおり全員ばらばらの方向に逃げ出します。 しかし1匹だけその場に残ったゆっくりがいました、お母さんれいむです。 お掃除ロボットの速度は非常に早く、子ゆっくり達では無事逃げ切れそうにもありません。 自分は囮になって子供たちの逃げる時間を稼ぐつもりなのでしょう。 遠くに跳ね去る子供たちの姿を見送って、心の中で別れを告げます。 (おちびちゃんぶじににげきるんだよ!おちびちゃんならおかーさんたちがいなくったって、もうだいじょうぶだよ!) まりさにもおちびたちが徐々に小さくなっていく姿がぼんやりと見えました。 死期が近く視界は霞んでいますが、おちびが自分の言いつけに従って去っていく様子が分かったようです。 子供達が無事逃げ去ったのを見て気が抜けたのか、まりさの全身から力が失われていきます。 力尽きたまりさは上からの圧力で口とあにゃるから餡子を噴き出すと、そのまま物言わぬ饅頭の皮となりました。 この時床に餡子が飛び散りましたが、お掃除ロボットがそれを吸い込むことはありません。 お掃除ロボットの弱点として、水っぽいものは吸い込むのが苦手なのです。 絞り出されたまりさの餡子ペーストをブラシでカーペット中に薄く塗り広げていくロボット。 ぐじゃあぐじゃあと 「うっ、ゆげぇ」 夫だったまりさの餡が床一面に広がっていくのを見たれいむは少し吐いてしまいます。 カーペットに甘い臭いが広がります。なんという大惨事でしょうか。 これはもうゆっくり虐待ではありません。カーペット虐待です。 カーペットを蹂躙し尽くすとロボットは新たな獲物を探して徘徊し始めました。 「かべさん!こっちだよ!ゆっくりさせないよ! おちびちゃんのところにいきたいなら、さきにれいむをたおしてね!?」 吐き気を抑えて気丈にも声をあげました。さらに大きく息を吸いぷくーっと膨らんで威嚇します。 するとロボットは急に進行方向を変えれいむに近付いて来ます。 うまく行ったようです。ロボットの注意を引くことに成功しました。 れいむはお掃除ロボットぶつかる瞬間までぷくーっを続けます。 ぷくーの最中は動けず回避することができません、丸く膨らんだれいむは弾き飛ばされました。 れいむは体を擦らせながら床を転がります。調度、柱の陰まで転がったところで空気が抜け小さく萎みました。 まりさと違って運動の得意でなかったれいむは受け身も取れず、それだけで大きいダメージを負ってしまいます。 転がった先でたまたま柱の陰に入らなければ潰されてしまっていたかもしれません。 れいむを見失ったのか、はたまた何かの気まぐれかロボットは向きを変え、れいむから遠ざかっていきます。 恐らく先に逃げた子ゆっくり達の方に向かったのでしょう。 場にはれいむと饅頭皮となったまりさ、餡子の海だけが残されます。 「ゆぐっ…ゆっくり、たすかったよぉ…」 ゆっくり体を起こしますが体中の餡子が悲鳴を上げ、その痛みに顔をしかめます。 我が子は部屋中に散ってしまったため再会するのは難しいでしょう。 運よく助かったれいむですが途方に暮れてしまいました。 おちびちゃんを探しに行こうとするれいむですが、そこでまりさの亡骸が目に移ります。 餡子の海に沈む、夫のまりさに居た堪れなくなります。 これまで苦楽を共にしたまりさ、家族を守るために戦ってくれたまりさ、その遺骸をこのままにはしておけませんでした。 中身の餡子がなくなり皮とお帽子しかない軽くなったまりさの身体を運びます。 ずーりずーり 今のれいむでは饅頭皮の状態でないととても運べなかったでしょう。 吐餡と擦過で低下した体力では出来ることは限られます。 引きずるうちに、峡谷のように縦長い隙間があるのを見つけました。 まりさの遺骸を引きずって隙間の中、つまり冷蔵庫の裏へと運び込みます。 ここならあのロボットは入って来れそうにありません、れいむはここをお墓プレイスにすることを決めました。 まりさの皮を床に敷くとその上にお帽子を置いて墓標とします。 元気に育った、れいむ似のゆっくりしたおちびちゃん。 強く勇敢で優しかった夫のまりさ。 半日で2匹も家族を失ってしまいました。残った3匹の家族ももはやどこにいるのかも分かりません。 前のお家よりもゆっくり出来る場所を探した結果がこれです。 「まりさ…おちびちゃん…ごめんね…ゆっくりさせてあげられなくて…」 何度か外におちびちゃんと飯さんを探しに行こうとしましたが、毎回ロボットに邪魔をされ何も見つからないまま冷蔵庫の裏へと戻されます。 繰り返す内に消耗しきり冷蔵庫の裏に入ったまま一歩も動けなくなりました。 もうれいむの命は長くありません、おちびちゃんを助けることもできません。 残された希望はれいむと愛しのまりさの餡を引いた子が、自分の力でこの部屋から脱出して自分のゆっくりプレイスを見つけることです。 れいむと狩りの名ゆんのまりさの子供にならそれも出来るでしょう。 成長したおちびちゃんがゆっくりした家庭を築いた姿を最後に思い描きます。 強い眠気と空腹に耐えまりさの亡骸にすーりすーりするれいむ。 「もっとゆっくりしたかったよ…」 想像のおちびちゃん家族と幸せだったころの自分達の姿を重ねながら、れいむは永遠の眠りに就きます。 数日後、本来の住人が帰宅すると冷蔵庫の裏で寄り添う2つの饅頭が部屋にはありました。 結局おちびちゃんは部屋から脱出出来たのでしょうか。 お掃除ロボットは気まぐれ屋ながらも部屋全域を掃除する為、隠れていたとしてもロボットが入って来れる場所にいる限り必ず見つかってしまいます。 お母さんれいむのようにロボットが来れないところを入ったとしても、ご飯も何もありません。 お腹がすいて彷徨っているところをまたロボットに遭遇してしまうと、今度こそ永遠にゆっくりしてしまうでしょう。 あえて確認はしませんが、無事逃げおおせたかどうかはダストボックスを開ければ一目瞭然です。 ゆっくりを求めるがゆえに得ることができない、それがゆっくりなのかもしれませんね。 過去SS anko4194 ゆっくりお米を育てるよ!にとり農法 挿絵:
https://w.atwiki.jp/poorbook99/pages/27.html
あし・あしへん【 足 2-89-25.png】 5. 1-92-33.png → ※[#「足へん+它」、第3水準1-92-33] 5. 1-92-34.png → ※[#「足へん+鉋のつくり」、第3水準1-92-34] 5. 2-89-27.png → ※[#「足へん+珍のつくり」、第4水準2-89-27] 5. 2-89-28.png → ※[#「足へん+阻のつくり」、第4水準2-89-28] 5. ※[#「足へん+占」]u8DD5 5. ※[#「足へん+令」]読みは「さす」 6. 2-89-29.png → ※[#「足へん+圭」、第4水準2-89-29] 6. ※[#「足へん+全」]u8DE7 6. ※[#「足へん+并」]u8DF0、読みは「ら」 7. 2-89-30.png → ※[#「足へん+寿」、第4水準2-89-30] 8. 1-92-36.png → ※[#「足へん+宛」、第3水準1-92-36] 8. 1-92-37.png → ※[#「足へん+倍のつくり」、第3水準1-92-37] 8. 2-89-35.png → ※[#「足へん+卓」、第4水準2-89-35] 8. 2-89-36.png → ※[#「足へん+昔」、第4水準2-89-36] 8. 2-89-38.png → ※[#「足へん+易」、第4水準2-89-38] 8. ※[#「足へん+奇」]u8E26 8. ※[#「足へん+諜のつくり」]u8E40 8. ※[#「足へん+歩」]u8E04 8. ※[#「足へん+從のつくり」]u8E28 9. 1-92-38.png → ※[#「足へん+禹」、第3水準1-92-38] 9. 2-89-41.png → ※[#「足へん+咨」、第4水準2-89-41] 9. 2-89-42.png → ※[#「足へん+是」、第4水準2-89-42] 9. ※[#「足へん+扁」]u8E41 10. 2-89-44.png → ※[#「足へん+搨のつくり」、第4水準2-89-44] 10. ※[#「足へん+煽のつくり」]u8E41、読みは「へん」 11. 2-89-45.png → ※[#「斬/足」、第4水準2-89-45] 11. ※[#「遷」の「しんにょう」にかえて「足へん」]読みは「せん」 12. 1-92-39.png → ※[#「足へん+厨」、第3水準1-92-39] 12. 1-92-40.png → ※[#「足へん+喬」、第3水準1-92-40] 12. 2-89-47.png → ※[#「足へん+登」、第4水準2-89-47] 12. 2-89-48.png → ※[#「足へん+曾」、第4水準2-89-48] 12. 2-89-49.png → ※[#「足へん+番」、第4水準2-89-49] 12. ※[#「足へん+繞のつくり」]u8E7A 12. ※[#「厥/足」]u8E77 14. ※[#「足へん+遷」]u8E9Aか 15. ※[#「足へん+廚」]u8E95 17. ※[#「足へん+爛のつくり」]u8E9D 足→足へん、に変更しました。 -- 小林繁雄 (2007-03-19 11 15 05) 「斬/足へん」「厥/足へん」、この2件はへんですよね。 -- しだ (2007-03-19 19 08 49) すみません、修正しました。 -- 小林 (2007-03-21 09 34 26) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wakures/pages/247.html
自家製おぼろ豆富と旬野菜サラダ大阪「がんこ」 がんこ農園で有機栽培にこだわり、丹精込めて育てた新鮮な野菜と、豆の旨味が凝縮されたこだわりの自家製手造りがんこ豆富の組み合わせを是非ご堪能くださいま(途中切れ) 中級 ジャンル 前菜 価格(一押し) 36(?) コスト(一押し) 31(?) 風味(一押し) 85(?) 品質 属性条件 色 190 包丁技 149 香 177 調味技 145 味 188 火加減 146 調理情報 習得条件 調理時間 3時間10分 習得Lv制限 Lv30 調理費用 460ドル 初級料理習得数 9 習得数 24~36個 食材 豆製品Lv2 6 野菜Lv2 4 スパイスLv2 6 × × × × × × 一押し食材 豆製品Lv2 20 オイルLv2 1 野菜Lv2 10 × × クイズ 問題 がんこ農園の野菜はどういう風に工夫されているものでしょうか。A.無機野菜 B.農機野菜 C.有機野菜 D.電機野菜 答え(反転) C. 有 機 野 菜 自家製おぼろ豆富と旬野菜サラダを編集
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/711.html
『豆れみりゃ』 突然変異により生まれたと思われる、捕食種・れみりゃの亜種。 性質は通常のれみりゃと変わらず、ただ大きさが異なるのみである。 通常1m弱のれみりゃ種(胴付き)だが、豆れみりゃ(胴付き)は10cm前後。 手のひらサイズであるため器物や人畜へ被害をもたらす危険が少なく、初心者にも飼いやすいとされる。 野生の豆れみりゃ by 十京院 典明 (旧名 ”ゆ虐の友”従業員) 豆れみりゃはこーまかんで目を覚ました。まぶしい朝の光が全身を包んでいて気分がいい。 「うっうー!」 両手を高く上げ、誰にともなく威嚇のポーズをとる。 こーまかんとはれみりゃ種の自らの住居に対する呼称である。ちなみにこの豆れみりゃのこーまかんは一本の若木だ。 お気に入りのべっどである、根本に近いところに生えている葉から身を起こすと、朝のだんすを踊る。 おぜうさまたるもの、常にだんすの練習はおこたらないのだ。 「うっうーうあうあ!」 だんすが終わると、茎にしがみついて地上へと降りていく。 うっうー!きょうもいいてんきだどぉ!ぷっでぃんたべたいどぉ! おぜうさまはぁ、とってもぐるめなのぉ~。 えれがんとなぷっでぃんじゃなきゃいやなの~。 地面に降り立った豆れみりゃは、ぷっでぃんを求めてあたりをうろつきはじめる。 「うーうー!ぷっでぃんどこぉ~」 今までで一番おいしかったぷっでぃんは、道端に落ちていた黒くて甘い餡子。 「わせいすいーつだどぉー!」と喜んで食べた。 次においしかったぷっでぃんは、ひらひらの綺麗なちょうちょ。 「とってもえれがんとだどぉ~!」と、そのよろこびを踊りで表現した。 普段は地面から生えている雑草や、地面をうごめく虫を食べている。 「へるしーなさらだだどぉー!」 だけど、実はあんまりえれがんとじゃない。 おいしくないし、ちくちくのむしさんはおぜうさまのおはだを傷付けることもある。 だから、れみりゃは常にぷっでぃんを求めているのだ。 できれば黒くて甘いすいーつ(一度しか食べたことはないが)、それが駄目ならちょうちょを食べたい。 「うっう~うあうあ~」 上機嫌で鼻唄など歌いつつ、豆れみりゃは草むらを行く。 * * * * この日は幸運なことに、ちょうちょさんを見つけることが出来た。 「うっうー!たーべちゃーうどー!」 ぎゃおーと威嚇のポーズを取り、ちょうちょに向かって飛ぶ。 「とったどぉー!」 ひらひらのちょうちょさんは、こーまかんのおぜうさまにふさわしいえれがんとな味わいだった。 夕刻になって、豆れみりゃは道に迷うことなく自分のこーまかんに戻ってくることができた。 沢山食べて沢山踊って、今日はとってもいい一日だった。 「おやすみにはまだはやいどぉ~!うー!」 葉っぱの上でうあうあと踊る。 その時、額にむずむずとした感触が走った。 「あう?」 短い手を額に当てるが、むずむずは治まらない。 「へんだどぉ~どうしちゃったんだどぉ~」 しばらく気にしていたれみりゃだったが、やがてやってきた睡魔にあっけなく降伏した。 * * * * 次の日豆れみりゃが目を醒ますと、額からゆ木(ぼく)が伸びていた。その先にはゆっくりのつぼみがついている。 「おぜうさまにあがちゃんできたどぉ~!」 豆れみりゃは喜んだ。 充分に育ったれみりゃ種は、とてもゆっくりした環境におかれることでその身に子供を宿す。豆れみりゃも例外ではない。 ”せーじゅくしたおとなのみりょく”を持ち、”とってもえれがんとな(安全な環境にいる=子供を育てるのに適した)” ゆっくりれみりゃだけが子供を持つことができるのだ。 おそらく、かなりの好日であった昨日のうちに”えれがんとさ”が溜まり、そのために子供ができたのだろう。 「う~!おぜうさまはまんまぁになったどぉ~うれちいどぉ~」 れみりゃがぼよんぼよんと踊るたびに、額の上でゆ木が揺れる。その嬉しさで、またゆ木が育ったように思えた。 れみりゃはぷっでぃんさがしに出かけた。いつでもごきげんなれみりゃだが、今日はいっそうごきげんだ。 誇らしい気持ちと、親になったという責任感が原動力となり、れみりゃは力強く空を飛ぶ。 「おちびちゃん~♪おいちいぷっでぃんいっぱいたべさせてあげるど~♪」 * * * * 「ゆっきゅちちていってね!ゆっきゅちちていってね!」 「あう?」 割れるような大声が聞こえて、豆れみりゃは誘われるようにそちらへと向かった。 しばらく飛んでいくと、やがて草をかきわけて幼いゆっくりれいむが姿を現す。 「あうー?」 この豆れみりゃが他のゆっくりを見るのは初めてのことだった。子ゆっくりとはいえ、豆れみりゃの何倍も大きい。 豆れみりゃの狭い生活圏には他のゆっくりは存在していなかったのだが、今日のれみりゃは子供を得てテンションが上がっている。 そのため、普段の行動範囲よりも遠くまで来てしまっていたのだ。 相手の大きさに一瞬ひるんだ豆れみりゃだが、肉饅に刻まれた記憶が「この相手は自分達の獲物だ」と告げている。 いつか食べた黒くて甘いものがこの中に入っていると、れみりゃ種の本能で理解する。 「ぎゃーおー!たーべちゃーうぞー!」 いつものようにまず両手を上げて威嚇し、それから相手に向かって飛ぶ。 相手もこちらを認識したようで、こちらに顔を向けてくる。 「ゆゆ?!ゆっきゅりちていってね!むしさんれいみゅにたべられてね!」 当の子れいむはとてもゆっくりした表情で動きもしない。 「おいちいあまあまだどーー♪」 豆れみりゃは子れいむの腹部にうー!と突っ込んだ。 しかし、 「あうーーーー!!??」 「ゆ?」 もっちりとして弾力のある肌に弾かれて大きく跳ね返ったのは豆れみりゃの方だ。 「ゆゆゆ!!ぽんぽんがくしゅぐったいよ!ゆっくりやめてね!」 「うう……?」 状況がよく理解できないものの、襲撃が失敗に終わったことだけは理解する豆れみりゃ。 プライドを傷付けられた豆れみりゃは再び突撃する。 「うっうー!」 しかし、やはり効果は望めない。 「むしさんゆっくりやめてね!れいみゅはむしさんとはすーりすーりしないよ!」 「あううううう!!??どーじでたべられないんだどーー!!」 その言葉を子れいむが聞きとがめる。 「ゆゆ?これからゆっくりたべるよ?むしさんれいむのぽんぽんでゆっくりしていってね!」 「ぢがうどーー!おぜうざまがおまえをたーべちゃーうのー!!」 その時、まったくかみ合わない会話に割り込むように黒い影がよぎった。 起こった風に豆れみりゃは吹き飛ばされそうになる。 「おぢびぢゃーーーん!!!ゆっぐりにげでぇぇぇぇーーー!!」 影は、親れいむだった。 豆れみりゃからは見上げるような大きさと地鳴りのような声。 さしものれみりゃも恐怖に凍りつく。 親れいむの巨大な体が、恐ろしい速度でこちらへと迫ってきてれみりゃは目を回しかけた、が―― 「おねがいでずぅぅぅぅぅ!!!!がわいいでいぶとおちびぢゃんをみのがしてくだざいぃぃぃぃぃ!!」 それは親れいむの渾身の土下座(?)だった。 れみりゃ種の脅威を知る親れいむの態度に、豆れみりゃは俄然活気付く。 「おぜうさまはえらいんだどぉー!」 「わがっでまずぅぅぅぅ!!ゆっぐりりがいじでまずぅぅぅぅ!!」 「わかればいいんだどぉ~。おちびちゃんもいるんだどぉ~♪おぜうさまのおちびちゃん、かわいいどぉ~」 その時、ゆ木が大きく揺れた。 自分よりもずっと大きい親れいむを屈服させたことによる充足感で、またもゆ木の生長が促進されたのだ。 「う゛…う゛…う゛まれるどぉぉぉぉ!!!!!」 ゆ木の先のつぼみがぐむぐむとふくらみ、 「うーうー?」 子れみりゃが産声を上げた。 初めての子れみりゃの声に、豆れみりゃは感激する。 「すっごいどぉぉ~~!!まんまぁだどぉ~!まんまぁがまんまぁだどぉ~!」 自分の額を見上げるようにして、夢中で子れみりゃに言葉を浴びせ続ける。 「……ゆ!」 親れいむはこれを好機と悟った。 「ゆゆ!おちびちゃん、ゆっくりにげるよ!」 親れいむが子れいむを促すが、子れいむはわけがわからないといった表情。 「ゆぅ?れいみゅむしさんたべたいよ?」 「どぼじでわがっでぐれないのぉぉぉぉ!!??れみりゃはゆっくりできないんだよぉぉぉぉ!!??」 「おまえたち、なにしてるんだど?」 「ゆひぃぃぃぃ!!!!!」 言い争っているうちに豆れみりゃが気づいてしまう。 「だがらいっだのにぃぃぃぃぃ!!!!」 大きな瞳から滂沱の涙を流す親れいむ。そんなれいむに豆れみりゃは言った。 「うっうー! きょうはとくべつなひだからぁ、いのちだけはたすけてあげるど♪」 額の子れみりゃをみせびらかすように胸を張り、豆れみりゃは尊大に言い放った。 「ゆゆぅぅーーーん!!ありがどうございまずぅぅぅぅぅ!!!!」 「そのかわりぃ、そのおりぼんちょうだいだどぉ♪おちびちゃんへのしゅっさんいわいだどぉ♪」 「ゆうっ!?」 多くのゆっくりに見られる傾向として、自身の装飾品を大切にするという習性がある。 このれいむもその口のようで、結局のところ豆れみりゃの要求のレベルはほとんど変わらない。 「ゆぐぅぅ……それだけはゆるじでぐだざい……」 歯を食いしばり、体を左右にねじっていやいやをする親れいむ。 「だめだどぉ♪おりぼんでこーまかんをもっとえれがんとにするんだどぉ♪とっととよこすどぉ♪」 「ゆああああ……!」 そのとき、額の子れみりゃが笑う。 「うーうー!」 「しゅっごいどぉ!またわらったどぉーー!!」 豆れみりゃは、額にぶら下がってなかなか視界に入らない子れみりゃを見上げ―― べこん * * * * 気がつくと、地面にめり込んでいた。 「うっうーいだいどぉ……どーじたんだどぉ……?」 何とか身を起こし、すると眼前には二匹のれいむがいる。 「あう!そーだどぉ! とっととおりぼん……」 しゅるん、と子れいむの舌が伸びてきて、豆れみりゃの二枚の翼を絡め取る。 豆れみりゃは痛みに絶叫した。 「あ゛う゛ー!!はなぜぇぇぇーー!!」 親れいむがずいと這い寄ってくる。 「よくもいままでれいむをおどかしたね!」 先ほどまでと全く違う、怒りと攻撃性に満ちた顔が、動けない豆れみりゃを見下ろしている。 「ゆゆん!れいみゅのゆーとおりだったでちょ!むしさんはこわくなんかにゃいんだよ!」 「ゆぅぅ……さすがはれいむのおちびちゃんだね!とってもゆっくりしてるね!」 先ほど豆れみりゃを地面に叩き付けたのは、子れいむの舌による一撃だった。 その一撃で豆れみりゃは地面にめりこんで昏倒し――親れいむの”思い込み”が解けてゆく。 今、我が子の舌で地面に撃ち落された相手はあの恐ろしいれみりゃではない。 あるいは、れみりゃであっても見るからに小さく、取るに足らない存在である。 そう認識してしまえば、恐れが怒りへと変わるのは一瞬だった。 * * * * 親れいむは回想する。 「おぢびぢゃぁぁぁぁぁぁんんん!!!!ゆっぐりぢでぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 「うっうーうあうあ☆もっとにげるんだっどぉ~♪」 親れいむの一匹目の赤ちゃんは、れみりゃに狩り殺されていた。 偶然が味方し自らの命は取り留めたものの、ひどく傷付けられた初児は二度と還らなかった。 あまりにも天敵は強大で、逃げることさえもかなわないそれは、通常種のゆっくりにとって命の行き止まり―― れみりゃに意地悪く追い回された数十分間の記憶は、いまだに親れいむの餡子に大きな傷跡を残している。 れいむは豆れみりゃを見下ろしている。 あの時の自分と同じ思いを、こいつにも味わわせてやる。 * * * * 豆れみりゃは翼を拘束されたままこーまかんへの道のりを案内させられていた。 「うっうーおぜうさまのこーまかんはりっぱなんだどぉー!」 「……」 やがて二匹のれいむと豆れみりゃはこーまかんにたどり着く。 「じゃん☆これがおぜうさまのこーまかんだどぉー! こっちがべっどでぇ、こっちがだんすほーる……」 まだ自分の立場を理解していない豆れみりゃは、二匹のれいむに熱っぽくこーまかんの美点を語る。 二匹のれいむはこーまかんの方を向いている。大きな塊が覆いかぶさっているので豆れみりゃにはこーまかんが見えない。 「あうー!おぜうさまのおかえりだどぉー!」 豆れみりゃは二匹れいむの間を割って、こーまかんへと向かおうとした。 この二匹にこーまかんのすばらしさを見せてやるのだ。 だが次の瞬間、豆れみりゃは我が目を疑った。 「むーしゃ、むーしゃ……それなりー」 「ふつうのくささんだにぇ!」 ずっと暮らしてきた、世界一立派な自分のこーまかんが二匹のれいむに食べ散らかされている。 巨大な二匹のゆっくりは、すでにれみりゃのこーまかんであった若木を根本近くまで食べてしまっていた。 「ぎゃぉぉぉぉぉ!!!だめだどぉぉぉぉぉーーー!!」 おぜうさまの大事なこーまかんが。これからおちびちゃんが暮らす大切な住処がなくなってしまった。 それどころか二匹のれいむはあたりの草花をも食べ進んでいく。 親れいむは思う。 (れいむもだいじなおうちをこわされたんだよ。そのせいでゆっくりできなくなったんだよ) 「ゆーん!あんまりゆっくちできなかったよ!」 「おぜうざまのごーまがんがぁーーー!!!」 不満をかこつ子れいむをぺーろぺーろしながら、泣きじゃくる豆れみりゃに目を向ける。 「うー!おまえらゆるざないどぉー!!」 舌でべちん。 「いだいぃぃぃぃぃぃ!!!」 「おかーさんれいみゅむしさんたべたいよ!」 「ゆ~、おちびちゃんもうちょっとまってね」 この段になって、ついに豆れみりゃも格の違いを思い知る。 「も、もうでびりゃをゆるじでほしいんだっど?」 舌でべちん。 「いだいのやだぁぁぁぁぁ!!!!」 「ゆくく、じぶんのことよりおちびちゃんのしんぱいをしたほうがいいよ」 親れいむは残酷に言い放った。 「あう?……おぢびぢゃん?」 激変した状況から来るプレッシャーか、子れみりゃの成長に欠かせない”えれがんとさ”が減ってしまった結果か。 まだゆ木から切り離されていない子れみりゃは目を閉じて、ぐったりとしている。 「おぢびぢゃんしっかりするどぉーー!まんまぁがいまだんすをおどってあげるどぉー!」 「ゆくくく……せいぜいやってみるといいよ、にげたらべちんだよ」 「ゆー!おかーさんおにゃかすいたよー!」 「うっうー、うあ☆うあ」 「ばかなの?しぬの?」 「ゆっくちちんでにぇ!」 豆れみりゃは子れみりゃを励まそうと必死に体を動かす。 しかし、前と後ろに陣取る二匹から常に罵声が浴びせられ、子れみりゃはどんどん生気を失っていく。 「れみ☆りゃ☆うー!」 「ばかじゃね」 「つまんにぇ」 「ううううーーーー!!!じゃまずるのなしだどぉーー!!」 豆れみりゃが怒るが、一瞬の後「べちん」の恐怖に身をすくめる。 だが「べちん」は飛んでこなかった。その代わりに親れいむは澄まして言う。 「ゆゆゆ?れいむはゆっくりしてるだけだよ?」 「しょうだよ!はやくむしさんがちんだらもっとゆっきゅりできるよ!」 「ぐやじいどぉぉぉぉーー!!おぢびぢゃんんーー!おぢびぢゃんんーー!」 どうすることもできない豆れみりゃを尻目に、二匹のゆっくりはいつものアレをはじめた。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆゆ!おかーしゃんゆっくちちていってにぇ!」 「じょうずだよおちびちゃん!ゆっくりしていってね!」 「ゆゆーん!ゆっくりちていってにぇ!」 「うるざいどぉぉぉぉーーー!!おぢびぢゃんがじんぢゃうどぉぉぉぉぉーー!!」 「ゆっくりしんでね!」 「ゆっくりちんでにぇ!」 「やだぁぁぁぁぁぁ!!!!おぢびぢゃんんんんーーーー!!!」 ゆ木がしなびて顔の前に落ちて来た。 豆れみりゃの、草の実のように小さなおちびちゃんはもはや息も絶え絶えだ。 「うー……まんまぁ~……まんまぁ~……」 「おぢびぢゃん!!??おぢびぢゃん!!??」 「まんま……」 「「ゆ っ く り し て い っ て ね !」」 そのか弱い声をかき消すようなゆっくりしていってねが最後の一押しになったのか、 「まん……まぁ……」 子れみりゃはついにその短い生涯を終えた。 「ううううううーーーーー!!!!」 「ゆっゆっゆっゆ!」 「むしさんたべたいよ!もうがまんできないよ!」 「そうだね、もうおかーさんもゆっくりできたよ!ゆっくりむーしゃむーしゃするよ!」 悲嘆に暮れながらも、豆れみりゃは自らの命の最終通告を聞きわけた。 散り散りになった思考でも、その意味するところを理解する。 とってもえれがんとなおちびちゃんは、この大きな存在に苛められて殺された。 そして悲劇はこれで終わりではなく、これからわが身へと降りかかってくるところなのだ。 「うわあああああああ!!」 豆れみりゃは半狂乱になって飛んだ。 「うーうー!ざぐやー!ごあいどぉー!!おぜうざまはまだじにだぐないどぉぉぉぉーー!!」 こーまかんを失った悔しさも子れみりゃの無念も忘れて、死から逃れようと力いっぱいにもがく。 「だずげでぇぇぇぇぇ!!!!ざぐやーー!ざぐやーー!」 火事場の馬鹿力――生命の危機を前にした潜在能力で、豆れみりゃは今までで最高のスピードで飛ぶ。 「ざぐや……!」 しかし、その足に子れいむの舌が難なく巻きついて、豆れみりゃを地面に引きずり下ろした。 END
https://w.atwiki.jp/phssthpok/pages/38.html
材料別:豆類 第771弾まで登録済 + ミックスビーンズ ミックスビーンズ 156 ミックスビーンズのホットサンド 758 サラダ豆のホットサンド + あずき 小豆 + あずきあん つぶあん、こしあん 148 苺のホットサンド 324 さつまいものホットサンド 335 ピーナッツのホットサンド 354 栗のホットサンド 586 菓子パン焼いてみた 3色豆入りホイップあんぱん 654 桜きんつばのホットサンド 100 お赤飯を焼いてみた 121 納豆のホットサンド 454 栗おこわの焼おにぎらず 755 バナナのホットサンド 771 栗入りお赤飯の焼おにぎらず + いんげん 758 サラダ豆のホットサンド + 白あん 白あん Coming Soon + さやいんげん 鞘隠元 070 いんげんのホットサンド + きんとき(赤いんげん、キドニービーンズ) 金時豆(赤隠元、キドニービーンズ) 503 惣菜のホットサンド ほぐしチキンと豆のシーザー風味 枝豆→だいず + えんどう 豌豆 + グリーンピース グリーンピース 196 えんどう高野玉子とじのホットサンド 325 ナシゴレンの焼おにぎらず 554 えびのホットサンド 692 かに玉のホットサンド + さやえんどう(きぬさや) 莢豌豆(絹莢) 611 きぬさやのホットサンド 615 惣菜のホットサンド 鰆と葱のピリッ辛中華オイスター + スナップえんどう スナップ豌豆 288 スナップえんどうのホットサンド 607 わかさぎのホットサンド 676 惣菜のホットサンド 鶏ももとスナップエンドウの塩麹焼き + 豆苗 豆苗 176 おまめの芽のホットサンド 695 豆苗のホットサンド 586 菓子パン焼いてみた 3色豆入りホイップあんぱん 758 サラダ豆のホットサンド キドニービーンズ→いんげん きぬさや→えんどう グリーンピース→えんどう + 四角豆(うりずん豆) 四角豆 297 四角豆のホットサンド + そらまめ 空豆 612 しょうゆ豆のホットサンド + だいず 大豆 + 油揚げ 油揚げ 007 チーズと油揚げのホットサンド 216 水菜のホットサンド 295 ねこまんまの焼おにぎらずⅡ 661 親子ホットサンド さば 698 卵のホットサンド 724 りゅうきゅうのホットサンド 737 惣菜のホットサンド 揚げともやしのさっぱりハムサラダ 756 豚汁の焼おにぎらず + 枝豆 枝豆 073 バーソーのホットサンド 333 惣菜のホットサンド 冬瓜の枝豆あんかけ 462 丹波黒枝豆のホットサンド 467 丹波黒枝豆のホットサンド 503 惣菜のホットサンド ほぐしチキンと豆のシーザー風味 670 惣菜のホットサンド 枝豆ととうもろこしのつまみ揚げ 710 どすこいおにぎりの焼おにぎらず 719 冷食のホットサンド えび寄せフライ 754 おむすびの焼おにぎらず + 大豆ミート 大豆ミート 174 ミートカレーのホットサンド 191 担担ホットサンド 193 ピーマン肉詰めのホットサンド 194 ピーマン焼いてみた 205 ガンボのホットサンド 211 新たまねぎのホットサンド 215 ナン焼いてみた 220 鍋のホットサンド 豚こまニンニク鍋 234 肉豆腐のホットサンド 260 にらたまのホットサンド 263 メンマのホットサンド 277 パクチーのホットサンド 288 スナップえんどうのホットサンド 301 ホットサンドペペロンチーニ 316 カレーパン 325 ナシゴレンの焼おにぎらず 352 西瓜のホットサンド 361 木須肉のホットサンド 371 じゃがいものホットサンド 379 ムサカのホットサンド 403 梨のホットサンド 433 ポテサラのホットサンド 482 ミートローフ風ホットサンド 631 グリーンカレーのホットサンド 751 キーマカレーのホットサンド 760 塩つくね焼いてみた 764 ピザ風ホットサンド + 豆乳 豆乳 651 鍋の残りのホットサンド ラムのごま豆乳鍋 + 豆腐 豆腐 + 高野豆腐 高野豆腐 196 えんどう高野玉子とじのホットサンド 172 ゴーヤーチャンプルーのホットサンド 242 麻婆豆腐のホットサンド 279 やっこのホットサンド 577 総菜のホットサンド 揚げだし豆腐 + ゆば ゆば 518 ゆばのホットサンド 味付小巻ゆば 712 ゆばのホットサンド とろゆば ごま豆腐 → 調味料:ごま 265 豆花のホットサンド 317 野菜豆のホットサンド 758 サラダ豆のホットサンド + ひよこ豆 ひよこ豆 + フムス フムス 166 フムスのホットサンド 191 担担ホットサンド 449 タンドリーチキンのホットサンド 586 菓子パン焼いてみた 3色豆入りホイップあんぱん 758 サラダ豆のホットサンド もやし→野菜 シリーズ 肉類 魚介、海産物 野菜 果物、ナッツ 芋類 豆類 卵、乳製品 穀物 総菜、加工食品 菓子、餅 調味料 食パン以外
https://w.atwiki.jp/wakures/pages/1056.html
豆製品Lv2_5 豆製品Lv2_5麻婆豆腐 焼き餃子 豆乳 ビーフカレー USビーフステーキ アメリカン霜降りステーキ 清涼ココナッツプリン 酸肉ともち米の腸詰め 魚頭豆腐湯 前のページへ 1 2 3 4 麻婆豆腐 麻婆豆腐台湾台北士林「四海遊龍」 辛いスープと華麗に調理された食材を、美味しく味わって下さい。 高級 ジャンル スープ 価格(一押し) 79(?) コスト(一押し) 72(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 228(?) 包丁技 215 香(一押し) 218(?) 調味技 210 味(一押し) 214(?) 火加減 213 調理情報 習得条件 調理時間 30分 習得Lv制限 Lv45 調理費用 130ドル 高級料理習得数 12 習得数 16~24個 食材 豆製品Lv2 8 卵Lv2 6 キノコLv2 4 スパイスLv2 3 × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) 麻婆豆腐を編集 ▲TOP 焼き餃子 焼き餃子台湾台北士林「四海遊龍」 噛んだその瞬間から口の中で肉汁が広がる!パリパリの焼き餃子の食感、味わいをお楽しみ下さい! 高級 ジャンル おかず 価格(一押し) 67(?) コスト(一押し) 60(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 289(?) 包丁技 259 香(一押し) 282(?) 調味技 262 味(一押し) 304(?) 火加減 258 調理情報 習得条件 調理時間 2時間 習得Lv制限 Lv45 調理費用 390ドル 高級料理習得数 12 習得数 24~36個 食材 肉Lv2 7 野菜Lv2 5 豆製品Lv2 6 米穀Lv2 3 × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) 焼き餃子を編集 ▲TOP 豆乳 豆乳台湾台北士林「四海遊龍」 大豆イソフラボンやレシチンなどが豊富に含まれている豆乳は、血圧を下げ、抗がん作用、免疫力を高めることができます。クリーミーで美味しく、健康的な飲み物で(途中切れ) 高級 ジャンル 飲み物 価格(一押し) 58(?) コスト(一押し) 51(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 140(?) 包丁技 422 香(一押し) 154(?) 調味技 425 味(一押し) 146(?) 火加減 427 調理情報 習得条件 調理時間 8時間 習得Lv制限 Lv45 調理費用 1280ドル 中級料理習得数 12 習得数 20~30個 食材 豆製品Lv2 10 果物Lv2 7 スパイスLv2 4 × × × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) 豆乳を編集 ▲TOP ビーフカレー ビーフカレー台湾台北士林「マイルホーム」 野菜だけでなく、バナナ、リンゴなどの果物の自然な甘さを加えた独特のカレーには、たくさんのリピーターがいます。 高級 ジャンル ご飯・麺 価格(一押し) 67(?) コスト(一押し) 60(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 293(?) 包丁技 260 香(一押し) 281(?) 調味技 261 味(一押し) 301(?) 火加減 258 調理情報 習得条件 調理時間 2時間 習得Lv制限 Lv45 調理費用 390ドル 中級料理習得数 12 習得数 24~36個 食材 肉Lv2 7 野菜Lv2 5 豆製品Lv2 6 スパイスLv2 3 × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) ビーフカレーを編集 ▲TOP USビーフステーキ USビーフステーキ台湾台北士林「闘牛士」 ジューシーな肉汁が食欲を増加させる香りを醸し出します。 高級 ジャンル おかず 価格(一押し) 44(?) コスト(一押し) 37(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 289(?) 包丁技 256 香(一押し) 297(?) 調味技 253 味(一押し) 289(?) 火加減 258 調理情報 習得条件 調理時間 1時間30分 習得Lv制限 Lv45 調理費用 290ドル 中級料理習得数 12 習得数 24~36個 食材 肉Lv2 10 豆製品Lv2 7 スパイスLv2 4 × × × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) USビーフステーキを編集 ▲TOP アメリカン霜降りステーキ アメリカン霜降りステーキ台湾台北士林「19to1特選ステーキ」 アメリカ産の霜降り肉を豪快に焼いた霜降りステーキ。ミティアムにするかウェルダンにするかは貴方次第。 高級 ジャンル おかず 価格(一押し) 41(?) コスト(一押し) 34(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 281(?) 包丁技 265 香(一押し) 290(?) 調味技 270 味(一押し) 304(?) 火加減 268 調理情報 習得条件 調理時間 3時間 習得Lv制限 Lv45 調理費用 480ドル 中級料理習得数 12 習得数 20~30個 食材 肉Lv2 10 豆製品Lv2 7 米穀Lv2 4 × × × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) アメリカン霜降りステーキを編集 ▲TOP 清涼ココナッツプリン 清涼ココナッツプリン台湾台北東区信義「クリスタルスプーン」 夏の暑さには、甘くてとろけるココナッツプリンで清涼感を感じて下さい。 中級 ジャンル デザート 価格(一押し) 33(?) コスト(一押し) 28(?) 風味(一押し) 85(?) 品質 属性条件 色(一押し) 135(?) 包丁技 179 香(一押し) 124(?) 調味技 175 味(一押し) 131(?) 火加減 176 調理情報 習得条件 調理時間 6時間 習得Lv制限 Lv30 調理費用 870ドル 初級料理習得数 9 習得数 24~36個 食材 豆製品Lv2 8 果物Lv2 4 米穀Lv2 3 × × × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) 清涼ココナッツプリンを編集 ▲TOP 酸肉ともち米の腸詰め 酸肉(suan rou)ともち米の腸詰め台湾台北東区信義「クリスタルスプーン」 厳選された豚肉とタイのもち米を組み合わせたこの料理は、タイ北部で有名な料理です。 高級 ジャンル おかず 価格(一押し) 61(?) コスト(一押し) 54(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 247(?) 包丁技 202 香(一押し) 261(?) 調味技 200 味(一押し) 237(?) 火加減 204 調理情報 習得条件 調理時間 20分 習得Lv制限 Lv45 調理費用 100ドル 中級料理習得数 12 習得数 12~18個 食材 肉Lv2 10 豆製品Lv2 7 米穀Lv2 4 × × × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) 酸肉ともち米の腸詰めを編集 ▲TOP 魚頭豆腐湯 魚頭豆腐湯(yu tou dou fu tang:ユートウドウフータン)台湾台北東区信義「続々喫茶店」 柔らかい豆腐に魚の頭の美味しさが、完璧にマッチした料理。 中級 ジャンル スープ 価格(一押し) 34(?) コスト(一押し) 29(?) 風味(一押し) 85(?) 品質 属性条件 色(一押し) 161(?) 包丁技 161 香(一押し) 158(?) 調味技 159 味(一押し) 171(?) 火加減 163 調理情報 習得条件 調理時間 4時間30分 習得Lv制限 Lv30 調理費用 650ドル 初級料理習得数 9 習得数 24~36個 食材 魚Lv2 6 豆製品Lv2 5 スパイスLv2 3 × × × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) 魚頭豆腐湯を編集 ▲TOP 前のページへ 1 2 3 4
https://w.atwiki.jp/harukaze_lab/pages/211.html
高杉晋作 山本周五郎 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)熟《よ》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)名|春風《しゅんぷう》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (数字は、JIS X 0213の面区点番号またはUnicode、底本のページと行数) (例)※[#「二点しんにょう+官」、第3水準1-92-56] ------------------------------------------------------- [#8字下げ]一[#「一」は中見出し] 高杉晋作は偉人ではなかった。彼のえらいところは、あの混沌たる時勢にあって熟《よ》くおのれの器を識り、あるだけの情熱を一途に燃やしきった点にある。晋作は我らの身近にいる、我らと同様の疑いや、迷い悩みをもっていた。しかし彼は自分の能力を善《よ》く認識して、平凡な『時代の壮士』からほとんど頂点にまでおのれをのしあげたのである。彼の伝記を繙《ひもと》く者は、彼がであった数々のできごとに際していつでも彼が無くてはならぬ人物[#「無くてはならぬ人物」に傍点]であったということを知るであろう。 [#8字下げ]二[#「二」は中見出し] 晋作はその名|春風《しゅんぷう》、字は暢夫《やすお》、東行《とうこう》と号し山口藩士であった。 年少にして松下村塾《しょうかそんじゅく》に学んだが、当時|松陰吉田寅次郎《しょういんよしだとらじろう》の門下には久阪通武《くざかみちたけ》があり、おおいにその俊敏を称されていたので、気鋭の晋作は快からず思い、常に通武を凌ごうとする風がある。 「久阪ごときがなんだ」ことごとにそういう態度がみえる。松陰は晋作を愛していたのでどうかしてこれを撓《たしな》めようと思い、ことさらに晋作を抑えて通武を推すようにした。晋作の不満がつのったのはいうまでもない、塾生を語って反通武の気勢を起そうとさえし始めた。 (彼はじつに平凡な一書生に過ぎなかったのである) ある日、松陰が晋作を呼んで、 「こんな話を知っているか」 と軽い調子で話しだした、「寛永の頃、江戸の俳優で市川団十郎《いちかわだんじゅうろう》というのがいた。荒事という一種の型をつくりあげて江戸芝居の元祖とまでいわれた男だ。この団十郎の一座に上方くだりの杉山半六《すぎやまはんろく》という俳優がいた。評判記によると技はすばらしかったそうだ」 「芝居のお話でしたら、また改めて……」 「まあ聞け」 不平そうな晋作の言葉を制して松陰は続けた、 「半六は名人と呼ばれてもよいだけの技をもっていた、それにもかかわらず一般の世評は悪くなるばかりでついには舞台から退いてしまった。ふしぎなことだ、そこである評判記作者が団十郎にこれを糺《ただ》した、すると団十郎が答えて云うのに」 松陰はここで言葉を正したのである、「半六の技倆は、なかなか自分ごときの及ぶところでない、しかし彼は根本的に誤っているところがある、それは、どうかしてこの団十郎に勝とうと思っていることだ、舞台にのぼって芝居をするにも、彼の頭からこの考えが去ったことがない。団十郎に勝とう、団十郎の評判を奪ってやろう……、そのために本来の芝居がお留守になっているのを知らなかったのだ、と」 晋作は愕然としてそこへ平伏した、松陰の言葉の意味がはっきり分ったのである。平伏した彼の眼から涙の落るのをみながら、松陰は静かに笑って云った。 「つまらぬ話をした、忘れてくれ」 晋作の態度はがらりと変った。それ以来学業めざましく進み、松陰の彼を遇することもまた篤くなった。 [#8字下げ]三[#「三」は中見出し] 晋作は文久元年、二十三歳にして幕吏とともに上海《シャンハイ》へ行った、この国際都市における半歳の見聞は彼の認識を鋭く広めた。 上海市街を我物顔に濶歩する西洋人、石造洋館、馬車、そこにはもはや支那帝国の俤はない。鞭をもって西洋人に使役さるる支那人のみじめな姿から晋作が何を感じたかということは改めてここに記すまでもあるまい。 「文明を受容れるだけの準備のできぬうちに、みだりにそれを取容れることは国を危くするの基である、支那は文明の仮面をかむった外夷のために国土を蹂躪された」 晋作はまざまざとそれを看《み》たのである。 彼は翌年八月帰国すると、江戸詰めになって出府した。当時幕府は開国していたので、街上には西洋人の姿がしきりに散見する、若い晋作の眼には上海市街の情景がそのままそこへ写しだされるように思われたのである。 「前車の轍《てつ》、危し!」 と感じ、私かに久阪通武、大和直利《やまとなおとし》らと計って品川御殿山にある洋人の館に焼打ちをかけようと策謀した。しかしことは未然に暴れて捕吏の追求するところとなり、晋作は京都に※[#「二点しんにょう+官」、第3水準1-92-56]《のが》れて身を隠した。 しかし長藩はかねて攘夷論を持していたから、晋作はべつに咎めにも及ばず、帰藩のうえ謹慎していると幾干もなくして馬関戦争が勃発した。これは文久三年五月十日、米商船ベンブローグの砲撃に端を発したもので、六月には仏艦ミセラセス、同じくタンクレット、米艦ワイオミング等々が海峡に入って激戦となった。 ここでは戦史を精くしている暇はないが、米、仏軍は一度ひきあげ八月さらに戦備を新たにして来襲、武装商船を入れて十七隻の聯合艦隊が猛撃を開始した。晋作が有名な奇兵隊長に抜擢されたのはこのときであった。 奇兵隊士は門閥の弊を廃し、有能の者とあれば身分を問わず重用し秩禄もまたこれにしたがったので士気もっとも昂《あが》り、強悍よく転戦したが一藩の力到底、英、蘭、米、仏の聯合軍に敵するあたわず、ついに八月八日に及んで和議を請うのやむなきに至った。 この一戦によって晋作はおおいに認められ、世子奥番頭に擢《ぬきん》でられた。しかしこのとき、馬関戦争の失敗によって藩内の情勢に反動的分子の策動が起り、にわかに佐幕派の勢力が挽回しはじめたので、晋作憤然と起ち、「矮藩に蟄伏《ちっぷく》して些々たる議論の成敗を賭するときではない。起つべし拳をもって大義の存するところを鮮明すべきだ」 とひそかに脱藩、京都へ潜入した。 (彼が史上に伝えらるる偉人と相違している点はここにもある、御殿山夷人館焼打ちの計画にしろまた奥番頭の要職をなげうって脱藩したことにしろ、情熱の赴くところ奔流のごとく、勁行ただちに事実へと邁進するこの気魄とそ晋作を平凡なる一壮士たらしめなかった原因であったので、事実へ邁進する[#「事実へ邁進する」に傍点]、これこそ有ゆる時代の青年にとって忘るべからざる教訓である) 京都に入った晋作は、各地から集っている志士と交って勤王倒幕のことを謀った。しかし一途不乱の彼に比して、当時京阪に蝟集《いしゅう》していた志士の多くは、口に大義を唱しつつ心に権力を愉むの徒で、ともに大事を計るに足る人物は暁天の星よりも少なかった。 「駄目だ」 と晋作は久阪通武に云った。 「彼らは王政復古に名を藉り、おのが幕府に代って政権を掌握する夢を見ている、薩藩士藩の逡巡するところも同様だ、語るに足るやつはいない」 晋作がしばしば酒席に興をやったのはこの時期である。そして彼と島原の歌妓との悲しい恋がはじまった。 [#8字下げ]四[#「四」は中見出し] 元治元年三月、晋作は藩主|元徳《もとのり》の使旨を蒙って帰藩し、野山の獄に幽囚の身となった。 当時、脱藩はその罪死に価したので、彼は斬られるものと覚悟していた。すると同年八月に至って、ふたたび馬関に夷艦との紛争が起った。藩主は前年の殊功があるので、獄中より晋作を起して軍を督せしめた。 (彼はそのときすでに、なくてはならぬ人物になっていたのである) 紛争はことなく終った。 しかし藩内の情勢は依然として混沌、佐幕、勤王の両党に分れて、日々騒然と相争っているというありさまであったが、佐幕派の巧みなる罠にかかって勤王党の国老|益田右衛門《ますだうえもん》、福原越後《ふくはらえちご》、国司信濃《くにつかさしなの》の三名は老職罷免のうえ幽閉され、しかも卒如として斬られた。 晋作はこのとき筑前に使いしていたが、かくと聞くより死を決して急拠馬関に帰り、 「時機|到《いた》れり」 と叱呼した、「三国老は王道の人柱となったのだ。袖手《しゅうしゅ》慷慨《こうがい》のときにあらず、剣をとって奸党を屠《ほふ》れ」 檄を伝えて同士を糾合した。 諸所に隠れていた奇兵隊士のは続々と旗下に集ってきた。同志のうちには山県狂介《やまがたきょうすけ》(後の有朋《ありとも》)もいたのである。――晋作は兵勢を察して蹶起し、急に藩庁を襲撃して弾薬武器を奪取した。 このとき同志の一人は「猥りに藩庁を襲うは名聞を失う基であろう」 と注意したが、晋作は笑って答えた。 「大義の兵、なんぞ区々《くく》たる名聞を按ぜんや」 この一挙は佐幕派(俗論党と目す)を驚愕せしめた。晋作は迅速に兵を動かして伊崎の廠舎を攻め、これを撃破して巨魁|財満新三郎《ざいみつしんざぶろう》らを斬り主将|蔵田豊後之助《くらたぶんごのすけ》をおった。 (俗論党との戦いは慶応元年正月から二月まで続いた。この間、晋作は奇兵隊士百余騎をもって善戦、とくに栗谷隼人《くりやはやと》の兵三千を暴風雨の夜襲に潰滅せしめた一戦こそ、上総介信長《かすざのすけのぶなが》が桶狭間に東海の勇将|今川義元《いまがわよしもと》を屠った奇勝に似てさらに壮絶なるものであろう) 晋作はさらに山口へ入り、井上聞多《いのうえもんた》らとあい計り、新たに鴻城軍を組織して佐幕派と佐々並駅に最後の会戦をした結果、これを破ってついに俗論党を一掃することに成功した。 藩論は勤王に帰一したのである。 この事情が幕府に伝わった。探索が遣わされた、しかし今や一藩の与論覆すべくもない。九月に入ると将軍|家茂《いえもち》から藩主|元徳《もとのり》に、 「大阪へ出頭すべし」という命があった。 「二十六日までに出阪せざれば問罪使を差し立てるであろう」 と添書のある厳命であった。 幕府は言外に重大決意を示している、一方すでに諸国へ長藩征討の密令が発せられてあったのだ。藩論は動揺し始めた。 [#8字下げ]五[#「五」は中見出し] 元徳臨席の会議幾度。 時勢の遷移は分明であるが、天下諸侯の去就はいまだ確然としていない、万一幕命を拒絶して天下諸侯が幕師に参加したとせよ、藩運の絶望はただ見るべきのみである。 「この際、いちおう幕命にしたがって藩公の上阪策をとるがよかろう」 伝統三百年の垢、人々の心に拭いきれぬ因循の気はふたたび怯惰の影を呼び覚そうとした。晋作は事態を察知すると奮然声をはげまして、 「天下諸侯の去就なにものぞ」 と叫んだ、 「長藩の運命なにものぞ。我らはさきに三国老を人柱として上下勤王の大義に殉ずべしと決した。今に到って幕府の沓《くつ》を舐《な》め、一小三十余万石の瓦全を計って臭を千載に遺すの愚を嗤《わら》わるるなかれ」 諸士の顔色は甦った。 「王道の曙光、まさに燦《さん》として到らんとす」 晋作は膝を打って云った。「我藩まず第一砲を発って倒幕の狼火《のろし》とすべし。這って首を乞わんより、進んで王政復古の人柱たれ!」 烈々たる舌鋒は衆を撃った。因循の設はまったく覆り、幕命の拒絶は一挙にして決定した。 (勤王の大義一途、千万人といえども吾往かんという晋作の情熱。いかなる情勢をも押切ってまっしぐらに事実を追求する意気。――怯惰なる藩論を再度奮起せしめたのはじつに晋作が一途不乱のこの情熱の然らしめたものである) 幕府に対する復命は遷延した。 しかし征長のことは荏苒《じんぜん》として決しない、年を越して二年五月、幕府は小笠原長行《おがさわらながゆき》を使いとして命を伝えさせた。旨に曰く、 「封禄十万石を削る、敬親《たかちか》(元徳の養父)父子に終身の禁錮を命ず、三家老職を斬りその家を断つ!」 三ヶ条の厳命であった。藩論忿激して戦に決したことはいうまでもない。幕府は三十日待ってついに征長の軍を起し、将軍家茂みずから進発、徳川|茂承《もしょう》を総督として海陸より長州に攻め入った。 晋作は当時馬関の軍を監していたが、幕府の海軍到ると聞くや、藩艦『庚申《こうしん》』に乗じて待ち、六月十二日夜ひそかに発して幕艦の列中へ突進し全速汽煙を激して中央を突破しつつ、突如として砲撃を開始した。 (ことに当るや疑惧逡巡せず、断乎として行動する彼の姿を見よ) 幕艦の狼狽は極度に達した。馴れざる海峡の夜襲。夢にだも思わなかった不意の砲撃に艦列は崩れ、たちまち混乱に陥って舷側あい触れ、砲撃あい傷ついて叫喚ただなすを知らなかった。ようやくにして統制を正し、 「長艦を※[#「二点しんにょう+官」、第3水準1-92-56]すな」 と陣形を改めたとき、すでに『庚申』は汽煙もうもうと遠く闇中に逸走した後であった。疾風のごとき襲撃にすっかりのぼせ上った幕軍はそれが長藩の一艦であったと信ぜられなかったのであろう。 「薩摩の艦旗を掲げていた」 「薩藩の海軍が援助に来たのだ」 と疑心暗鬼を生じておおいに士気を挫かれた。 晋作の奇計は続いて行われた。同じく十六日未明、彼は『庚申』、『癸亥《きがい》』、『壬戌《じんじゅ》』の三艦を豊前小笠原藩の田ノ浦に進め、砲口を揃えて急に砲台へ猛撃を加えた。 砲台の主将|島村志津麻呂《しまむらしずまろ》はただちに衆を督して応戦、刻余にして一艦を撃沈し、 「してやったり」 と雀躍、さらに砲撃を続けていると、晋作は決死の兵四百余を動かして自らこれを指揮し、敵前上陸を敢行して砲台へ殺到した。小笠原の兵千余、これに幕軍二百を加えた守兵は、にわかに起って迎戦したが寄手の猛威凄じく、三倍の兵力をもちながらみるみる斬立てられて惨憺たる白兵戦が展開した。合戦は辰《たつ》の刻より申《さる》の刻に及び、長兵は進撃また進撃、ついに田ノ浦砲台の営舎に火を放って焼き兵糧を奪取して退いた。 (一艦を撃沈されてなお寡兵よく敵地を侵し、三倍の軍と戦ってかくのごとき成功をみたるは、ただ晋作の豪胆と奇計と意気とが渾然一軍の士気を一致した結果である)。 [#8字下げ]六[#「六」は中見出し] 晋作はさらに兵を進め、田ノ浦より門司に入ってその砲台に迫り、これを撃破して主将|小山左近《こやまさこん》を斬った。 阿修羅の勢い、休む間もなく小笠原長行が守備する大里の軍営に肉薄した。このとき晋作は藩艦二艘をして海上より砲撃せしめ、また兵三百をもって背面の山より不意を衝いた。この奇襲に小笠原軍の崩れたつ折しも、門司に挺進してきた長兵が側面より攻寄せたので、長行の軍はさんざんに敗戦し、主将長行は危く虜《とりこ》にならんとして逃げた。 大里の役に一※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話がある。この激戦に当って、晋作は終始|戎衣《じゅうい》を着ず、烏帽子大紋《えぼしだいもん》の姿で軍を指揮した、ある人が、 「なぜに物具《もののぐ》を着けられぬか」 と問う。晋作にっこと微笑して曰く、「鼠輩を逐うに物具するの要あらんや」と。 彼にはすでに勝算があったのである。 長軍は勝に乗じて小倉を囲んだ。同年七月のことである、晋作はまず市街に火を放って城下に迫った。しかし城兵は善く防戦して容易に陥落しない、晋作は一旦陣を払って退き、八月二日秘策を按じて、細川氏の旗を作り援軍のごとく装い、百余人をして死傷者を担がしめ城中へ入って火を放けさせた。 城より火を発したから城兵の混乱は云うまでもない。その虚を衝いて晋作は猛然城へとりつめた。内外の敵にさすがの城主|小笠原忠軒《おがさわらただのき》も支えることあたわず、ついに開城して※[#「二点しんにょう+官」、第3水準1-92-56]れ、城将|小川弾正《おがわだんじょう》は自殺して果てた。 かかるあいだに、将軍家茂が病を得て大阪に薨《こう》じたので、幕軍の士気頓に挫け、陸戦また連敗であったから、ついに征長の囲を解いて退陣した。 (征長の失敗が幕府の致命的な打撃であったことは人のよく知るところだ。そして長軍の捷《しょう》を致した第一の功は、じつに高杉晋作にありというべきであろう) 翌慶応三年四月、晋作は肺を病んで馬関に死んだ。 晋作の病篤しと聞くや、藩主元徳は日々使いを遣って病状を問い、また藩民の全快を祈念するもの幾万であったと伝えられる。晩春、散る花とともに二十九歳をもって彼は逝った。 この短い伝記では、多端な彼の生涯を詳くすることはできなかったが、維新の大変革に際して全身の熱意を残るところなく発し、いかなる困難に当面しても遅疑躊躇せず、絶えず運命を打開して人間力の最高峰にまでおのれの才幹を伸張せしめた、その片鱗だけは掬《く》みとってもらえると思う。 彼が奇兵隊を糾合して転戦、俗論党を破って藩論を勤王に帰一せしめたのは二十七歳の春であった、晋作は、じつに二十七歳にして長防二州の兵権を掌握したのである。しかも彼は偉人ではなく、我らが身近に発見することのできる一壮士に過ぎなかったのだ、しかしここまで自己を生かしきれば、もはや偉人傑士の論には及ばないであろう。人格完成とは道徳堅固の君子人となることばかりではない、おのれを『無くてはならぬ人物』にまで錬えあげることもまた重要なことなのだ、そして現代青年にもっとも望むべきはこの一点であろう。 底本:「抵抗小説集」実業之日本社 1979(昭和54)年2月10日 初版発行 1979(昭和54)年3月1日 二版発行 底本の親本:「青年太陽」 1935(昭和10)年10月号 初出:「青年太陽」 1935(昭和10)年10月号 ※表題は底本では、「高杉晋作《たかすぎしんさく》」となっています。 ※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。 入力:特定非営利活動法人はるかぜ
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/709.html
*豆れみりゃ=なんか手のひらサイズの小さいれみりゃ 珈琲豆的なれみりゃを挽くわけではありません 豆れみりゃ喫茶 by 十京院 典明 ホールからキッチンにコールが入る。 「店長ー、アイミル(冷たいミルク)1、お願いしまーす」 「はいよ」 砂糖壷から豆れみりゃを一匹取り出し、コーヒーカップの中に落とす。 店長はカップに牛乳を注いだ。 豆れみりゃは牛乳のおいしそうな匂いにうっうー!と喜びの声を上げたいが、そうするとどうなるかを知っているので、 何も言わずに黙っている。 店で使用されるこれらの豆れみりゃは、既に己の立場を理解している。 何かにつけ増長する性格はある程度のレベルまで矯正されており、己の生殺与奪権を持つのが人間であることも理解している。 やがてカップが牛乳で満たされる。ここでも動いてはいけない。体を動かしたせいで飲み物がこぼれたりしたら やっぱりお仕置きだ。お仕置き、それとも――死。 じっとして、冷たい牛乳に浸されたまま、ウェイトレスの手によってテーブルに運ばれる。 「冷たいミルク、お持ちいたしました」 ことん、とソーサーがテーブルに着地する。客の大きな顔が、白い水面に浮かんだ豆れみりゃの顔を覗き込む。 「(ごあいどぉ~ざぐや~)」 カップが傾けられる。 「(でも、おぜうさまはかわいいからきっとだいじょうぶなんだどぉ~)」 およそ8割と言われている。 豆れみりゃ達がさまざまな用途のために”お持ち帰り”される割合のことである。 残り2割は、店内で供される飲食物の添え物、もしくはデザートとして、このテーブル上でその命を終える。 「(おぜうざまはじにだぐないどぉ~~)」 豆れみりゃを使用するためにメニューはいずれも若干割高となっているが、 この一口目で豆れみりゃを口に含む人間もわずかながら存在する。砂糖漬けの豆れみりゃの味を単に愛好する人間や、 豆れみりゃにあっけない終わりを与えて喜びとする、迂遠な趣味の人間だ。 そういった人間は、自分だけはえれがんとだから大丈夫、と信じきっているに違いない豆れみりゃが、 あまりにもあっけない自身の終わりに絶望する様子を想像して(口に含んでしまっているのだから、見て楽しむことはできない) 快楽を得ることができるのである。ある意味かなりの上級者と言える。 あまりの恐ろしさに目を閉じていた豆れみりゃは、やがてカップがソーサーに置かれたことで 危難の半分が終わったことを理解する。 「(よがっだどぉ~~)」 不意の死は免れたものの、死の恐怖はいまだ去ってはいない。 客は豆れみりゃをじっと見下ろすと、手を上げて店内のウェイトレスを呼ぶ。 「チョコレートケーキ下さい。あと冷たいミルクもう一杯」 「かしこまりました。カトラリー(食器類)は、何組お持ちいたしますか?」 来た。 豆れみりゃはぎゅっと縮こまり、再び目を固く閉じる。 一組、と言えばそれはケーキのぶんだけ。 二組、と言えばそれは豆れみりゃ用の食器が要るということだ。 「(おねがいだどぉ~~!!でびりゃをだずげでほじぃどぉ~~!!)」 しかし、客の男は言う。 「二組下さい」 「かしこまりました。失礼いたします」 「(うわああああああああ)」 嫌だ。嫌だ。嫌だ。死にたくない。死にたくない。死にたくない。 立ったまま震えている豆れみりゃに客が言う。 「おい、お前。踊れ」 豆れみりゃは客を見上げる。 「(あう?)」 「上手に踊れたら、喰わないでやってもいい」 「(あうー!)」 豆れみりゃは感激した。客にぺこぺこと頭を下げ、かしこまって踊りを開始する。 「(うっうーうあうあ☆)」 「(れみ☆りゃ☆うー!)」 しかし、この喫茶店のために育成された豆れみりゃである。野生のゆっくりのようにのびのびと踊ったことなどない。 個体差はあるが、踊りはあまり上手でない。 ひどく拙い踊りを、拙いという自覚もないまま必死に踊る。 「(うっうーうあうあ☆) 「(れみ☆りゃ☆うー!)」 客は興味深げな顔で豆れみりゃを見る。 「本当に喋らないんだな、踊ってるときも……たいしたものだ」 豆れみりゃは踊り続ける。 「(うっうーうあうあ☆) 「(れみ☆りゃ☆うー!)」 「(れみ☆りゃ……)」 つるん。 「(うぁ~!?)」 カップの底に残った牛乳に足を滑らせた。 「(しっぱいしちゃったどぉ~。 ……あう!?)」 起き上がった一瞬後、自分がしてしまったことの重大さに気づく。 「(も、もういっかいだどぉ~。おぜうさまのじつりょくはこんなもんじゃないんだど~!)」 しかも丁度その時、客の注文した品が運ばれてきてしまう。 「追加のご注文、お持ちいたしました」 「ありがとう」 客の目が、傲然と豆れみりゃを見下ろした。 「(やだどぉ!!ちがうんだどぉ!!おぜうざまはほんとはもっとえれがんとなんだどぉ!!じにだぐないどぉ~~!!)」 冷たいフォークが豆れみりゃの頬を撫でる。 「……!……!」 飛んで逃げようとした。しかし翼は動かなかった。 大声で助けを求めようとした。だが声は出ない。 生まれた瞬間から、この用途のために特別の調整を重ねられてきた豆れみりゃだ。 いの一番に刷り込まれる”黙って死ね”の至上命令が豆れみりゃの問題行動を抑制し、店内の秩序を守る。 「(あうーー!!)」 死にたくない。死にたくない。死にたくない。 誰か。誰か。誰か。 死を感じ鋭敏になった知覚がある視線を感知する。思わずそちらへと振り向く。 女性店員がこちらを見ていた。必死で、助けを求める視線を送る。 「(あ゛う゛~~おねーざんだずげでぇ~~)」 だが、おねーさんは笑っていた。 「(おねー……ざーん?)」 その脇を別の店員が通り過ぎた。彼も笑っていた。 席待ちをしている二人連れの若者も、こちらを見て笑っていた。 みんな、豆れみりゃを笑っていた。 「(うぐぅぅぅぅ~~!!)」 フォークが引き上げられる。次にそれが突き立てられる時こそ、儚い命の費(つい)える時―― 「(どーじでだどぉ~~!!??どーじでおぜうざまがじななぎゃならないんだどぉ~~!!??)」 生まれてからこの最期に至るまでの数週間。それは、自尊心を育む機会などない日々だった。 れみりゃであるならばあって当然の、誰かよりえれがんとであるという実感。立派なおぜうさまであるという自覚。 そうしたものはついに与えられることはなかった。 ただ最後に残った自意識、自分が自分であるというその思いだけが、豆れみりゃにとって自らの命を輝かせる原動力だった。 それなのに、その何よりも愛しい命も、今ここで手折られようとしている。 想像していたよりも、ずっと早く。 「(やだどぉぉぉぉぉぉぉぉぉ)」 ――おぜうさまはぁ、やさしいにんげんさんにえれがんとなおうちにつれてってもらうんだどぉ~。 ――う~!おぜうさまもだどぉ! ――おぜうさまたちはえれがんとだからぁ、みんなしあわせ~になれるにきまってるどぉ♪ そんな風に、仲間達と励ましあった日々。 消費され、遠くない未来に死んでゆくという諦観はあったけれど、まだ終わりなど想像もしていなかった日々。 あの優しい日々には、二度と帰れないのだ。 全ての音が消えた。全ての光景が消えた。 目を閉じ、固く身を強張らせて、豆れみりゃは―― 「ははは、冗談だよ。」 「(あう?)」 「ちょっと怖がらせてみただけさ。僕の家でゆっくりしようね」 「(…………)」 ゆっくり? にんげんさんのおうち? 「(まだいきてられるどぉ?)」 客は店員を呼ぶ。 「これ、テイクアウトでお願いします」 「かしこまりました」 「(うっうーー!!うれちぃどぉーーーー!! にんげんさんありがとうだどぉーーーー!!)」 豆れみりゃは、客の手のひらの上で泣きながら笑った―― この店の最大の売り物である、最高の笑顔で。 「……」 それをうっとりと眺める双眸の残酷さには、ついに気づくこともなく。 END □ ■ □ ■ おまけ 別席のこの客は、ホットメニューの定番”豆れみりゃが熱湯風呂に耐えているさまを鑑賞”を楽しんでいる。 「(う゛~~!う゛~~!)」 「(あぢゅいどぉ~~!!じんじゃうどぉ~~)」 「(とってもあぢゅがっだどぉ~~、でもちょっとらくになってきたんだっどぉ~)」 「(ぽかぽかだどぉ~♪おぜうさまはがまんづよいんだどぉ~!ぎゃお~!)」 「あ、お湯下さい」 「どうぞ」 コポコポコポ…… 「(うあぁぁぁぁーー!!あぢゅいぃぃぃーー!あぢゅいどぉーー!!)」 もちろんこうしたニーズのために珈琲は濃い目に淹れてあり、カップも通常のものより二回りほど大きい。 また、1オーダーに付き一度まで、業務用スチームでの温め直しサービスが利用できる。 「(う゛ぅぅぅ~~~!!あぢゅいのやだどぉぉぉぉーーー!!)」 客は恍惚とした表情で、涙を流して熱さに耐える豆れみりゃを眺め続けるのだった。 END このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/wakures/pages/1222.html
豆製品Lv1_2 豆製品Lv1_2セロリとエビの炒め物 スパイシーチキン 前のページへ セロリとエビの炒め物 セロリとエビの炒め物台湾台北東区信義「続々喫茶店」 栄養価が高く、セロリとエビはシンプルな味で炒められており、子供も大好きな料理です。 初級 ジャンル おかず 価格(一押し) 28(?) コスト(一押し) 25(?) 風味(一押し) 55(?) 品質 属性条件 色(一押し) 130(?) 包丁技 80 香(一押し) 151(?) 調味技 84 味(一押し) 144(?) 火加減 82 調理情報 習得条件 調理時間 55分 習得Lv制限 Lv15 調理費用 130ドル 入門料理習得数 6 習得数 32~48個 食材 魚Lv1 4 野菜Lv1 5 豆製品Lv1 4 スパイスLv1 3 × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) セロリとエビの炒め物を編集 ▲TOP スパイシーチキン スパイシーチキン台湾台北東区信義「続々喫茶店」 カリカリにあげたスパイシーチキンは、塩味と少し甘酸っぱい味がします。 初級 ジャンル おかず 価格(一押し) 28(?) コスト(一押し) 25(?) 風味(一押し) 55(?) 品質 属性条件 色(一押し) 151(?) 包丁技 84 香(一押し) 130(?) 調味技 81 味(一押し) 144(?) 火加減 82 調理情報 習得条件 調理時間 50分 習得Lv制限 Lv15 調理費用 130ドル 入門料理習得数 6 習得数 32~48個 食材 肉Lv1 5 野菜Lv1 3 豆製品Lv1 5 スパイスLv1 3 × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) スパイシーチキンを編集 ▲TOP 前のページへ
https://w.atwiki.jp/hammerfairy/pages/466.html
◎ジャックの豆の木 天空に届いたと名高きアレ。鞭にしました。 全体攻撃 鞭 装備可:ベネ 麻痺 グレイプニルに続く、 ベネっちの有名どころフルコース。 本物のジャックの豆の木を千切って、武器にしてみました。 驚くほどの柔軟性は伸縮自在の長さを誇り、 鋭く長く強靭な蔦は一度敵に絡みついたら、絶対に逃さない。 その長さから、帯び回しごっこなんかにも利用できる。 ところで、あの童話のジャックに正義はあるの? なんか、強盗殺人みたいに見えるけど……。