約 3,412,907 件
https://w.atwiki.jp/kk0201kk0714/pages/1365.html
(歌詞は著作権に触れるため省略) アーティスト:長渕剛 レベル:1 歌唱範囲:1番サビ 地声最低音:mid1D(もっと俺は俺で、いくつのしゃぼん玉を) 地声最高音:mid2E(はじけてぇとんだけど、都会の空に) 長渕剛の代表曲の1つ。自身が主演を務めるドラマ「しゃぼん玉」の主題歌で、110.8万枚を売り上げた自身最大のヒットシングル。 キー自体はさほど高くないが、低音としてmid1Dが多く登場するため、低音域が苦手な方は音程を取りにくいかもしれない。基本的にはそこまで難しい音程は登場しない。
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/30144.html
しゃぼんだま【登録タグ し びにゅP 初音ミク 壁Neko 曲】 作詞:びにゅP 作曲:びにゅP 編曲:びにゅP 唄:初音ミク 曲紹介 ふわりと浮かんだ夢をまだ追いかけている びにゅP の48作目。 イラストは 壁Neko氏 が手掛ける。 歌詞 曇りのち晴れ 天気予報はどうやら当たりさ 雲間から見えた光の線 目指して歩こう 世界中の色を集めて そっと記憶に刻んで そよぐ風に髪がなびけば 優しく息吹き込んで ふわりと浮かんだ 夢をまだ追いかけている ほら無邪気に笑って そっと触れておくれよ いつかどこかで 君も恋に落ちるのだろう ねえ ここじゃほら 君は小さな魔法使いさ 願いさえすれば どこまでも飛んでゆけるよ 世界が息を潜める 静寂に耳を澄まして そよぐ風に髪がなびけば 優しく息吹き込んで ふわりと浮かんだ 夢をまだ追いかけている ほら無邪気に笑って そっと触れておくれよ いつかどこかで 君も恋に落ちるのだろう コメント 透き通るような歌ですね。めっちゃ好きです。久々にしゃぼん玉したくなりました!! -- 晴れのち虹 (2014-09-05 17 08 30) 綺麗... -- 名無しさん (2015-01-30 16 41 32) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/eizoulist/pages/99.html
【番組名】 しゃぼん玉 【放送局】 フジテレビ 【内容】 第1話「西新宿のチンピラ医者ポー」:1991年10月10日 第2話「男は純な野獣!!」:1991年10月17日 第3話「対決!二人の男!!」:1991年10月24日 第4話「あの頃に戻りたい」:1991年10月31日 第5話「銭より大切なもの」:1991年11月7日 第6話「抱いてほしい・・・」:1991年11月14日 第7話「留置所の中のポー」:1991年11月21日 第8話「男なら愛を語るな」:1991年11月28日 第9話「死ぬな!オヤジ」:1991年12月5日 第10話「死んでも愛を貫け」:1991年12月12日 最終回「生きていくぞ!」:1991年12月19日 【出演者】 矢島鉄平:長渕剛 朝倉秀之:石田純一、中村三郎:哀川翔、青山涼子:清水美砂、西原ゆかり:国生さゆり、安田:山田辰夫、平野丈次:宮川一郎太、銀龍会組員:寺島進、TVプロデューサー:西岡徳馬、滝口慶次:綿引勝彦、南条英輔:山村聰他 JAPAN (24bit リマスタリングシリーズ)
https://w.atwiki.jp/japan_dorama/pages/2419.html
amazonで探す @楽天で #しゃぼん玉 を探す! 木22フジ 1991.10.10~1991.12.19 21.1% wikipedia 前 もう誰も愛さない 次 愛という名のもとに Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索 1 西新宿のチンピラ医者ポー 1991/10/10 19.0% 2 男は純な野獣!! 1991/10/17 24.9% 3 対決! 二人の男!! 1991/10/24 20.3% 4 あのころに戻りたい 1991/10/31 22.8% 5 銭より大切なもの 1991/11/07 20.3% 6 抱いてほしい… 1991/11/14 19.6% 7 留置所の中のポー 1991/11/21 19.8% 8 男なら愛を語るな 1991/11/28 21.0% 9 死ぬな! オヤジ 1991/12/05 18.6% 10 死んでも愛を貫け 1991/12/12 21.6% 11 生きていくぞ! 1991/12/19 24.1%
https://w.atwiki.jp/qujila/pages/94.html
しゃぼん玉物語 曲 読みしゃぼんだまものがたり 作詞杉林恭雄 作曲杉林恭雄、キオト 解説 収録ディスク 「木星クラブ」編曲くじら 演奏メンバー杉林恭雄・楠均・松永孝義 コメント 曲の感想などをどうぞ。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/chaos-tcg/pages/3028.html
魔法のしゃぼん玉 読み:まほうのしゃぼんだま カテゴリー:Set 作品:桃色大戦ぱいろん ATK:(-) DEF:(-) [永続]自分のキャラすべてはバトル以外によるダメージを受けない。 おっとしごとのじかんだ! しゃぼん玉~ illust:小川静香 PI-041 C SC 収録:エクストラブースター 「桃色大戦ぱいろん」
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/38628.html
【検索用 しゃほんたまはなひ 登録タグ Fukase VOCALOID し 傘村トータ 曲 曲さ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:傘村トータ 作曲:傘村トータ 編曲:傘村トータ 唄:Fukase 曲紹介 夏休みが終わっちゃうのが寂しいですね。大空に光れ。 曲名:『しゃぼん玉花火』(しゃぼんだまはなび) 傘村トータ氏の1作目。 歌詞 (ピアプロより転載) 雑踏の中を 逆さまに進む 足を止めたら もう動けないから 目印なんて わからないまま うだるような八月を僕は走った どこまで歩いたら 僕の花は咲くのか どこまで根を伸ばせば 倒れなくなるのか ドンと音がして 思わず顔上げた 光り 弾け 耳も目も空を追ってた あんな大きな あんな綺麗な あんな儚い花 僕は知らない 僕の人生も 僕の人生こそ とんで とんで とんで 大空に光れ どこまで歩いたら 僕の道は見えるか どこまで手を伸ばせば また立ち上がれるか ドンと音がして 思わず顔上げた 流れ 落ちる 光の線それは僕の あんな大きな あんな綺麗な あんな儚い花 僕は知らない 僕の人生も 僕の人生こそ とんで とんで とんで 大空に光れ コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/83452/pages/11424.html
午後四時の赤く染まりだした空にしゃぼん玉が浮かんでいる。 ふらふらと、ふわふわと。この河川敷の上空、橋の向こうへとゆらゆら浮かぶ。 三つ四つの大きな玉は空を虹色に透かして私と唯先輩を見下ろしていた。 吹いているのは唯先輩だ。 透き通るような白い指先でストローをつまみ、笛を吹くように玉を浮かべる。 唯「あずにゃん、見てて」 薄膜の命にゆっくり、ゆっくりと息を吹き込む。 真剣そうな表情も見入ってしまう。 しゃぼん玉は膨らんでいく。唯先輩の吐息を詰め込んで。 けれども、ある時突然ぱちっと消えてしまった。 唯「えへへ……あずにゃんも吹く?」 困ったように笑った唯先輩が、シャボン液を差し出した。 でも、思わずその腕から目を背けてしまう。 なぜなら、袖から覗いた彼女の手首がもうずいぶん透けてしまっていたから。 プリズム病は半年前にヨーロッパのどこかで発見され、瞬く間に広がった。 ある日突然身体が透けていき、そのまま消えてしまう。 それも十代の女の子ばかりが発症するらしい。 学者たちはこの奇病の研究に今も腐心しているが、対策はおろか原因すらも見つかっていない。 人は理由の分からないことが嫌いだから、無理矢理にでもこじつけようとする。 この間、駅のロータリーで「プリズム病は神の怒りだ」と声高に訴える人々がいた。 彼らはこの奇病に乗じて急激に勢力を伸ばした新興宗教だという。 私はテレビが好きじゃないから、よく知らないけれど。 学級閉鎖が起きて以来見なかった友達の青白い顔を見つけ、逃げるようにその場を後にした。 日本でも、いや桜高でも数多くの女生徒が命を落としたと聞いた。 彼女たちはみな苦しむことなく、ぱちっと消えてしまったらしい。 純もそうして、先輩の一人を看取ったと言っていた。 唯「しゃぼん玉みたいだね」 妹を亡くした唯先輩は他人事みたいに笑う。 私も合わせて笑おうとした。 でも、ちょうど目の前のしゃぼん玉が消えてしまって言葉が出ない。 最初にムギ先輩が消えた。 十月の昼下がり、私たち軽音部は音楽室に集まっていた。 高校はとうに臨時休校だったけれど、さわ子先生が無理を言って開けてくれたらしい。 私たちはそこで五人の演奏を満喫して、一休みしていたところだった。 ムギ先輩が紅茶を煎れてくれる。 窓から差し込む光が彼女の白い肌や流れるような髪を通してアップルティーの水面に降り注ぐ。 白い指と、一杯一杯を慈しむようなまなざし。部屋に広がる甘い香りが、鼻の奥をちくちく刺した。 唯「ムギちゃんのお茶はおいしいね」 言葉を奪われた私たちの中で、唯先輩はいつもみたいにそう言って微笑んだ ――そう、唯ちゃんがそう言ってくれてうれしいな。 思い入れを一つずつ減らしていくような、葉が散るような淋しさの中でムギ先輩はようやく笑った。 お母さんに誉められた子どもみたいに、屈託のない笑顔で。 私はいま、一人きりで紅茶を飲むことができない。 あの紅葉のような色を見ると、どうしてもムギ先輩の幼い笑顔を思い出してしまうから。 次に律先輩、後を追うように澪先輩が透けていった。 律先輩も、最後の場所に桜高の音楽室を選んだ。 最初から弟さんの聡君がぼろぼろに泣きじゃくっていて、はじめは私の涙も引っ込んでしまう。 うまく泣くことができる聡君が少しだけうらやましかった。 澪先輩も、はじめはぼんやりした顔で場つなぎの会話に参加しているみたいだった。 ムギ先輩を亡くして二週間足らず、実感がまだ追いついてないのかもしれない。 もっとも、大切な人を失う時の正しいスタンスなんて私は今も分からないけれど。 鍵盤の物足りなさを感じながら、その日もいつもどおり練習を始める。 演奏中、澪先輩は何度も何度もやり直しを申し出た。 一度ぐらい完璧な演奏をしたい、なんて言うけどあれは嘘にきまってる。 怖かったんだ。 演奏が終わって、完全に音が鳴り止んでしまうのが。 すると雰囲気を察した律先輩が、のど渇いちゃったから私お茶淹れるよ、なんておどけて見せた。 私も思わず「律先輩いれられるんですか」なんて言ってしまう。 言ってしまった後、後悔した。――そしてその後悔に、また罪悪感を覚えてしまう。 私は、ムギ先輩を忘れたがっているんだろうか。 律先輩が淹れたお茶をみんなでいただく。 いつも飲んでたのよりさっぱりしていて、心に染み渡る温かさがあった。 お茶はいれる人の心で味が変わるものなの――ムギ先輩の言葉を思い出してしまう。 あの人のいれる紅茶は甘くて、やさしくて、包み込むような温かさがあって、 ……つい二週間前のことを過去形で思い出してしまうことが、ふいに恐ろしくなった。 律「――あはは。どうしたんだよ、みお」 堰を切ったように泣き出したのは、澪先輩だった。 澪先輩は席を立って、飛びつくように律先輩を抱きしめた。 何かを必死で伝えようとして、でも言葉にならず、ただ強く腕に力を込める。 そんな子どものような澪先輩の頭を律先輩はのんびり撫でていた。 しばらく頭を撫でていた律先輩は、思い出したようにこんなことを言う。 律「……でもあれだよなー。澪が透けたらさ、またパンツ丸出しだな」 澪「……あはは、ばかりつ」 涙と鼻水でぐしゃぐしゃになったひどい顔の澪先輩がようやく微笑んだ。 それから澪先輩は、ずっと律先輩を抱きしめていた。 律先輩が姿を消しても、下校時刻に憂と聡君に抱き起こされるまでは同じ格好で動きもしなかった。 少しでも律先輩の体温を堰き止めているかのように、まるで巡礼者のように。 ◆ ◆ ◆ 唯「――ねえあずにゃん」 ふいに唯先輩に呼びかけられた。 驚いて振り向く。大きな瞳の向こう側に、うっすらと通学路の橋が見えた。 とっさにどんな言葉を返していいか分からなくなる。 同意? 共感? 応答? ……自分の不器用さに腹が立つ。語彙が足りないんだ。 唯「あずにゃん、どうしたの?」 梓「……いえ、なんでもないです」 川の色がだんだん夕陽の赤に染まっていく。 水面のきらめきがムギ先輩の淹れた紅茶のように見えた。 匂いを、温かさを思い出してしまう。 唯「私ね、むかししゃぼん玉になりたいって思ったことあるの」 ……いきなり何を言い出すんだろう、この人は。 しゃぼん玉をもうひと吹き、浮かべたあとにくすくすと言うのだ。 唯「きらきらの空にふわふわ浮かんで、そのままどこまでも飛んでみたいなって」 あはは、唯先輩らしいですね。 しゃぼん玉は茜色の空に広がっていく。上昇気流に乗って、川岸の向こう側へと。 唯「澪ちゃん、きれいだったなあ」 こちらに向けてというより、ひとりごとのようにつぶやく。 いや……唯先輩は頭上に浮かぶ小さなしゃぼん玉の群れに語りかけてるのかもしれない。 相変わらず私はうまく言葉を返せない。 もう何人も看取ってきたつもりなのに、やっぱり慣れてくれない。 歯がゆさがつのる。……人の死を前にして、正しい言葉なんてあるとは思えないけれど。 唯「あ、そうそう」 梓「なんですか?」 唯先輩は、おつかいでも頼むような気楽さで私に言う。 唯「和ちゃんのこと、よろしくね」 ……いやです。いやですよ。 なんでみんな、そんな悟ったようなことを言えるんですか。 置いてかれる身にもなってくださいよ。 唯先輩が不思議そうにほほえむ。 瞳の向こう側で輝く水面の光が、さっきより強く射した気がした。 私は言葉を探す代わりにしゃぼん玉をひと吹きする。 ぶくぶくと小さな泡の粒が乱反射しながら空に舞い上がる。 しゃぼん玉は浮かんでいく。 ふわふわと、浮かんでいる。 うたかたの夢。 いつかどこかで耳にした、そんな言葉が頭をよぎった。 梓「唯先輩、この世って夢みたいなものなんでしょうかね」 誰もいない土手の寝ぼけたような空気の中で、つまらない質問をしてみた。 悪い夢だったらいいのに。 目が覚めたら、また五人で演奏して、お茶を飲んで。 唯「どうかな。夢だったら寝過ごしちゃったかもね。ムギちゃんたちは目を覚ましただけなのかも」 唯先輩も寝ぼけたようにつぶやいた。 早く目覚めればいいのにね、こんな悪い夢。 天に唾を吐く代わりに、しゃぼん玉を遠く浮かべる。 どちらからともなく、そっと手を握った。 もし本当にこの世が夢なら、諦めもつくかもしれない。 でもそう信じるのには、唯先輩の手のぬくもりはあったかすぎた。 唯先輩は人の死を看取ることをどう考えているんだろう。 聞いてみたくなった。 けれども、人に聞くのははばかられる気がする。タチの悪いカンニングみたいに思えた。 唯先輩は憂を二人きりで看取ったらしい。 いつかに憂と会って話したとき、お姉ちゃんにそうしてもらうと言っていた。 その時には憂ももう透け始めていたから、二人でゆっくり話し合った結果なのだろう。 だから、憂のその時のことを私は知らない。 私も憂の最期を看取りたかったのに。 純「憂たちはずるいよ」 その日の帰り道、憂と別れた後で純がそうこぼした。 純「そんな綺麗に死んじゃうなんてさ、生きてくの馬鹿らしくなるって」 純は怒っていた。 だから、私もそんな死に方に憧れてしまうなんて言えなかった。 でも――先輩たちは、やっぱり綺麗だった。 唯「あ。そろそろ、かも」 その言葉にしゃぼん玉を吹く手を止めて振り向く。 いつの間に唯先輩の瞳の奥から夕陽の強い光が射し込んでいた。 逆光でふわふわした笑顔がかすんでしまって、たまらなく心細くなる。 気づくとだいぶ陽が落ちていた。 赤く染まった川面の向こう側に、夜の青が差し込みかけていた。 鳥の声が遠く聴こえる。 唯「ねぇあずにゃん。何か言い残すこととかある?」 おどけて言った。 遺言みたいじゃないですか。わざとそう付け加えると自分の声が重く残った。 手の温もりは強く伝うのに、その姿は静かに薄れていく。 耐え切れず、私は唯先輩の腕を強く引っ張ってしまう。 澪先輩の気持ちがちょっとだけ分かった気がした。 唯「……あずにゃんからは初めてだねえ」 うるさいです。 唯「やっとなついたねえ……よしよし」 なんですかそれ。 猫みたいじゃないですか。 心の中でつっこむけれど、言葉にならなかった。 唯先輩みたいに悲しむことも、律先輩みたいに元気付けることも、純みたいに怒ることもできずに泣きじゃくる。 正しい感情なんてないのに、正しさにすがろうとしてしまう。 ぬくもりに依存していく。 どうしようもない私を唯先輩はずっと抱きしめてくれた。 ぎゅっと強く抱きしめられているのに、怖くて目を開けられない。 腕の中に射し込む光が怖くて、ぎゅっと目をつむる。 あずにゃん、怖くないよ。 大丈夫だよ。ずっとそばにいるからね。 ――唯先輩、あなたはうそつきです。 ムギ先輩も、律先輩も、澪先輩だっていなくなってしまって。 あなただけはいなくならないって、あなただけはいなくなってほしくないって……そう思ってたのに。 唯先輩の髪の毛がいい匂いだった。 でも、もうすぐ消えてしまう。 汗のしずくも、体温も、この匂いも消えてしまうんだ。 手の甲が冷たく感じた。 目蓋の裏側までが赤い光に染まる。 アップルティー、ギブソンレスポール、部室に射し込む夕陽――染み込む光を涙が溶かしていく。 唯「あずにゃん、私もしゃぼん玉になるね」 飴玉のような声でつぶやいた。 けれども、少しくぐもった声。 このままじゃいけない。 もう、唯先輩に会えないのに。 透けてゆく身体を見る怖さを押し殺して、私は首を上にあげた。 唯先輩は微笑んでいる。 その大きな瞳に涙を浮かべて。 そして私は背伸びして、最初で最後の口づけをした。 濡れた唇の感触はとてもやわらかくて、どこまでも溶け合えそうな気がした。 けれどもやがてその唇を外気が乾かし始める。 涙でぼやけた視界をそっと開く。 赤く輝く水面がどこまでも広がっていた。 しゃぼん玉はいつしか、みんな空の向こうへと消えていた。 あの日から今日で一ヶ月経つ。 十一月の半ば、急に全世界でプリズム病が姿を消した。 テレビの中の有識者たちは首をかしげるばかりで、未だに原因究明なんて騒いでいる。 後追い自殺はやめましょう。そんな公共広告のCMにも慣れきってしまった。 あの日に駅で見た、入信したクラスメイトのことを思い出す。 原因に救いを求めるのは、宗教だって科学だって変わらない気がした。 だから私は、あの子を笑うことができない。 昨日の夜、クラスの電話連絡網で高校の授業再開を知った。 学級の人数が大幅に減少したため、クラス割りを再編成するらしい。 純と私と和先輩はここに残された。 和先輩とはあまり会って話したことがなかったけれど、いろいろな話をできたらいいと思う。 とりあえず、純とまた同じクラスになれたらいいな。 学校が始まる前の日に私はなんとなく散歩に出かけた。 いや――なんとなく、というのはたぶん嘘だった。 自分の中で割り切りを済ませたかったんだと思う。 あの日までのことに一度区切りを入れなくては、先輩たちの死に引きずられてしまいそうだから。 向かった先はちょうど二人で過ごした土手だった。 手にはあの日のしゃぼん玉セット。 花を手向けようかとも考えたけれど、この芝生に花は場違いな気がした。 そんなものより、あの人は小学生が遊ぶようなしゃぼん玉できゃっきゃと喜ぶだろう。 なんとなく芝生に腰掛けて向こう側の水面を見る。 午後四時。まだ日は沈みそうにない。 ひと吹きした。 ぶくぶくといくらかのしゃぼん玉が空に飛んでいく。 三つほどの玉が虹色に離れていく中、一つだけふらふらしている玉があった。 目をつむり、祈る。 どうか消えないで。 どこか遠くで、私を映していてください。 ――そんな時、頬に風が吹き込んだ。 目を開けたとき、澄み渡るような青空だけが広がっていた。 消えはしなかったんだ。 どこか遠く、見えないところで今もふわふわ浮かんでいるに違いない。 あの人のことだから。 そう言い聞かせて、もう一度しゃぼん玉を吹く。 今度は、空の向こうのあの人のもとに届きますように、と祈りながら。 ぶくぶくと散らばっていく小さなしゃぼん玉の群れは、どこか花束のようにも見えた。 家に帰ったら、あったかい紅茶でも淹れて飲もう。 そう決めて立ち上がる頃には、水面に赤い光が射し始めていた。 おわり。 戻る
https://w.atwiki.jp/fukamidori/pages/16.html
しゃぼn玉 それは儚い 生まれてすぐ消え行く運命 だがその儚さ故に美しい 幸せ それは永遠のように思え すぐに終わるようにも思える 私キメエ
https://w.atwiki.jp/alicecode12/pages/148.html
ふわふわしゃぼん スペック表 正式名称 ふわふわしゃぼん 種別 対戦闘機用妨害兵器 所属 北欧禁猟区平和的開発事業協力会議 全高 200cm 全長 400cm 全幅 200cm 重量 2t 動力系 電気エンジン 最高速度 なし 武装 特殊しゃぼん玉 その他 メインカラーリング:黒 解説 直径約3メートルの特殊なしゃぼん玉を大量に発生させる装置。 このシャボン玉はどんな環境でも形を保ち、巨大な衝撃を与えない限り、空に無作為に散らばり、滞空する。 また特殊な機構により発生するシャボン玉は鏡面であり、太陽光を乱反射すると共に、光学的な妨害を可能とする。 主な敵は北欧禁猟区の空を飛ぶ戦闘機であり、シャボン玉が戦闘機に衝突すると破裂し、粘液体が機体に付着。 音速に達するか、清掃しなければ粘液体は剥がれず、コクピットを覆う視界妨害や、バードストライクに類似する機能を持つ。 シャボン玉の素材自体は非常に安価かつ、原材料は全て一般の小売店で手に入るものばかりである。 ただし、当然のことだがシャボン玉は敵味方関係ないため、ばらまく空域には注意が必要。