約 1,048,584 件
https://w.atwiki.jp/p_ss/pages/1470.html
<大本彩乃の場合> ありのままの彼女を受け入れた。 ありのままのわたしを受け入れてくれた。 幸せって、案外するっと身に馴染んでくるものみたいで。 不安の影はすっかり身を潜めてくれたらしい。 彼女もそう感じていてくれれば、嬉しいな。 あれからは、穏やかな日々が続いている。 あ〜ちゃんにも、ふたり揃って付き合ってることをちゃんと報告した。 うん、、なんか彼女の親に挨拶しに行く彼氏の心境ってやつがちょっぴり分かった気がしたよ。。 「やっぱり、ちょっとムカつくけん」と頬に一発ビンタをくらったのは理不尽な気もしなくはないけれど。 約束していたお花見散歩にも出かけた。 カプチーノとカフェラテを間違えて買って彼女に怒られた。 のっちにはその差がイマイチわからないんだけど、それを口にしたらまた怒られそうだからやめといた。 桜の咲く季節は終わり、そろそろ雨降りが増えてくる季節。 だけど、彼女と過ごす毎日は変わらず幸せな日々。 しいて、変わったことと言えば、、 彼女が泊まりに来た時に手を繋いで眠るのではなく、抱き合って眠るようになったことくらい。 ゆかちゃんもわたしも、お互いに触れることを恐れなくなった。 素肌で抱き合う度に、いつかは理解できなかった『とろけて消えてもいいよ』なんて気持ちが分かった気がする。 そして、恐れなくなったら、歯止めなんてものはあってないようなもので。 「ゆかちゃん、おいで?」 今日も仕事終わりにそのまま彼女が泊まりに来ている。 先にベッドに入って、布団を持ち上げて彼女を指定席に誘う。 そうすれば、いつも彼女は甘え下手な猫のように少しめんどくさそうなふりをしながらも、この指定席へするりと身を寄せてくれる。 そして腕の中に捕らえてしまえば、それで、甘えたがり猫の完成。 だけど、今日の彼女は、、 「ゆか、、今日はソファーで寝る。。」 「へ?な、なんで?」 「のっち・・・・アツいんだもん」 「・・あー、、ゆかちゃんがその気じゃないなら、別に」 「そっちの熱いじゃないっ!のっちと寝ると暑いの!」 甘え下手どころか、完全に警戒心むき出しの子猫ちゃんだ。 たしかに最近は初夏の陽気を通り越して真夏じゃん!ってくらい日差しが照りつける。 だけどそれはあくまで昼間の話で、夜や明け方はまだまだ肌寒い日も多い。 いくらのっちが汗っかきとはいえ、不自然な言い訳だ。 ましてや、ゆかちゃんの方が寒がりなんだから、今の気候で暑いなんて言うはずがない。 「だから、、今日は一人で寝りゅ・・・・」 クッションに顔を押し付けくぐもった声を出すゆかちゃんの背中は小さく丸まっている。 んん? そう言えば、帰りの車の中から彼女の様子がおかしかったような気がする。 だけど、のっち、何かしたっけ? ゲームのしすぎじゃ!、って楽屋であ〜ちゃんに怒られたくらいで。 今日は撮影も、取材も全部スムーズにこなせたはず。 収録でも噛まなかったしね!(のっち的には) 理由を見つけることを早々に諦めたわたしは、ベッドを抜け出た。 分からないなら、そこの子猫ちゃんに直接聞くしかないじゃないか。 依然クッションに顔を埋めたまま、横になって身を縮こめているゆかちゃんの隣に腰掛けた。 ソファーの軋む音にその丸い背中がぴくりと動く。 「ゆかちゃん、のっち何かしちゃったかな?」 彼女の髪を一掬いして、指を通す。 それは絡まることなく、するっと落ちていった。 「んーん。のっちは、、悪くないんよ」 ああ、、そういうことか。 彼女の中の不安の影は時々、ふとした瞬間に姿を現しては彼女を困惑させる。 彼女の不安が尽きない原因がわたしにあるなら、それをといてあげるのも、わたしの役目。 その役目を任されてるのが、わたしだけだと自惚れていいのなら、その心の氷でさえ、愛おしく思うんだ。 ねぇ、ゆかちゃん。 だけど、いつかはさ、全部溶かせたらいいね。 <樫野有香の場合> ありのままの私を受け入れてくれた。 ありのままの彼女を受け入れた。 不安の影は徐々に薄れてきている。 だんだん身に馴染んできたあったかい気持ち。 これが幸せ、っていうのかな? あれからは、穏やかな日々が続いてる。 あ〜ちゃんに、のっちと付き合ってることを報告した。 なぜかのっちは緊張しまくりで、顔を真っ赤にしながら肝心な言葉を全部噛み通した。 さすがのあ〜ちゃんも呆れ顔だったけど、のっちには聞こえないよう私だけに「ゆかちゃん、良かったね」と天使のように微笑んでくれた。 約束していたお花見散歩にも出かけた。 カプチーノを頼んだのに、のっちはカフェラテを買って帰ってきた。 カプチーノって言ったじゃん、って少し拗ねてみたら「どこが違うの?」って顔して首をかしげながら眉が八の字になってたっけ。 苦手な春は終わりを告げたけど、今度は湿気と紫外線が嫌になる季節。 だけど、彼女と過ごす毎日は変わらず穏やかな日々。 だけどね、今でも、たまに、、 本当に、たまに、、 私が貴女のそばにいていいのかな?って思っちゃう時もあるんだ。 今日だってそう。 現場のスタッフさんのひとりが彼女にあからさまな好意を持っていた。 ただ、それだけのこと。 そう、それだけ、のこと。 周りの人はもちろん、他人からの自分への好意的な感情に鈍感な彼女すらも気づくほどのあからさまな態度。 その積極性に困惑したのは私の方だ。 彼女を信じていないわけじゃない。 少しチヤホヤされたくらいで、彼女の気持ちが揺らがないことくらい知っている。 だけど、ねぇ、、 本当に私で、いいの? 私なんかで、いいの? 彼女にはいつだって誰かの視線が注がれていて。 彼女に熱い視線を送る人の中には、私なんかよりももっと彼女に相応しい人がいるんじゃないか、って思ってしまうんだ。 そんなの絶対、嫌なのに。 耐えられるはずがないのに。 そんなことを考える自分が嫌になって。 そんなことを考えてるなんて彼女に気づかれたくなくて。 彼女の部屋まで来たというのに、真っ直ぐに彼女を見れない私。 視界をクッションで遮って、ソファーで身体を丸めている私は思い通りに行かないことにダダを捏ねる子供と一緒だ。 隣に座る彼女の戸惑いが伝わってくる。 こんな行動、、彼女を困らせるだけなのに。 「ゆかちゃん、のっち何かしちゃったかな?」 ほら、いつだって彼女の手はこんなにも優しく髪を撫でてくれる。 「んーん。のっちは、、悪くないんよ」 勝手に不安になって、、 勝手に拗ねて、、 のっちを困らせる。 悪いのは、ゆかなんよ。。 「だぁーっ・・・もうっ」 急に焦れたような声を上げたのっちに無理矢理身体を起こされる。 そして、慌てる間もなくすぐに後ろから抱きしめられた。 ゆかのお腹に回った、のっちの手。 のっちの膝の内側にある、ゆかの膝。 なんで、同じ女の子同士なのに、こうも彼女は私をすっぽり包んでくれるんだろう。 幼い子をあやすように、のっちが私を抱きしめたまま身体を揺らし始めた。 「ゆかちゃんが元気ないと、のっちは心配なんよ」 ゆらゆらゆら 背中に感じるあったかい体温。 「無理に強がらんでよ」 ゆらゆらゆら 耳元で聞こえるやさしい声。 「のっち、アホだからさ、気づいてあげられんこともいっぱいあるかもしれんけど、」 ゆらゆらゆら 髪を撫でてくれるあったかくて、やさしい手。 「ゆかちゃんのことなら、全部受け入れたいから」 ゆらゆら、 あ、止まった。 「のっちには、ゆかちゃんしかおらんけぇね」 ちゅ ほっぺたにあったかい感触。 あったかい彼女のやさしさに、 いつの間にか、私の不安もとけてなくなった。 彼女が私の心の氷をとかしてくれる度に、 またひとつ、彼女への気持ちが大きくなって。 またひとつ、自分に素直になれる気がする。 「・・・寝る。。」 お腹に回されたのっちの手を包み込むように重ねた。 その手をギュッと握り返してくれたのっちが、耳元で少し意地悪げに囁いた。 「ここで?」 「・・・ベッドで」 「一緒に?」 「・・・ん」 同じベッドに入って、ひとつの布団をかけて。 彼女の長い腕が私を包んでくれる。 背中に手を回してぎゅっと抱きついたら、彼女と私の距離はゼロ。 ここは私だけの特等席。 重たい前髪を掻き上げて、おでこにそっとキスをくれた。 だけど、それだけじゃ物足りなくて。 引き寄せられるように、私から唇を重ねた。 そのまま彼女の首に腕を回せば、生ぬるい舌が差し込まれる。 ゆっくり上昇してくふたりの熱に、今は思うままに甘えてしまおう。 だって、彼女が私をそう仕込んだんだから。 ねぇ、のっち? ゆかを甘えたがりにした責任、ちゃんと取ってよね? fin.
https://w.atwiki.jp/holyland4/pages/510.html
彼女と彼女の事情 鴻畔を乗せて運ばれていく担架を見送ると、シスター・マリーはベンチに腰掛けた。 格闘大会である以上、仕方のないことである。だがライバルたちを再起不能に追い込む罪悪感に、マリーは未だ慣れることができないでいた。 「明日は我が身、か」 そう呟くと、煙草を取り出し火をつける。 紫煙の向こうに、先程まで戦場だった公園が霞んで見えた。 大会も6ターン目を迎え、続々と脱落者が出ている。 逆に言えば、賞金1兆円を手にする優勝者候補の数も絞られ始めたということだ。 このままいくと…… 「この公園内は全面禁煙だぜ」 突如自分に向けられた声に振り返ると、そこにはスーツを着てよれたコートを羽織った男が立っていた。 30歳前後といったところか。一見したところ人畜無害な様子だが、油断のない面構えが彼の実力を物語っている。 「わりぃな、そいつは知らなかったよ」 マリーは煙草を揉み消すと、ポケットから取り出した携帯灰皿に突っ込んだ。 「ほう、準備がいいな」 「喫煙者のエチケットってヤツだろ。ところであんたは?」 「おっと、こいつは失礼した。俺はこういうもんだ」 男はコートの内ポケットに手を入れると、警察手帳を取り出して見せた。 「……振樹……渋流? ふれきしぶる、変わった名前だな」 「名前のことは言わんでくれ。気にしてるんだ」 ムスッとした表情を見せる振樹刑事。 渋い格好に似合わぬ子供っぽい態度に、思わずマリーの頬が緩んだ。 「ははは、悪かった。ところで刑事さんがオレに何の用だ?」 振樹は数秒マリーを品定めするように見ていたが、何かに納得したように口を開いた。 「刑事の勘(FS:5)なんだが、どうにもこの大会はきな臭いような気がしてな。個人的に動向を監視しているんだ」 「きな臭い?」 「具体的なことは言えんが、な」 「ふーん」 生返事のマリー。 「なんだ、興味なさそうだな」 「俺は賞金を稼げさえすれば文句はないからな」 負傷治療のためにした借金は、既に返済している。 優勝できるかどうかは置いておくとしても、知名度上昇による寄付金の増加が未知数な今、財政難の施設のために少しでも賞金を稼いでおかなくてはならない。 「まあ、そういうことだ。オレは何も知らないし、取り調べしたって有用な情報は出てこないぜ。おかしなヤツを見かけたら教えてやる、くらいのことはしてやるよ」 「そうだな、よろしく頼む。ただ、この話は他言無用だぞ。俺はマナーの良いお前さんを信用したんだからな」 そういって、振樹はマリーが手にしている携帯灰皿を見やった。 「ああ、これか? これは今年の俺の誕生日に、施設の子どもたちがプレゼントしてくれたんだ」 「施設……。ああ、そう言えばお前さん、聖アリマンヌ教会のシスター……いや、天使さんだったな」 「アリマンヌ教会のこと知ってるのか! これは知名度も上がってきたな!」 「いや、俺はあそこの近所に住んでいて、出勤で教会の向かいの道を通るんだよ」 露骨に落胆するマリー。だが、ランキング中位ではそんなものなのかも知れない。 と、そこで振樹は何かを思いだしたようだった。 「どうした?」 「いや、今日出勤途中に見たんだが、アリマンヌ教会に救急車が停まってたのを思い出してな。なんかあったのか?」 「救急車?」 胸騒ぎがした。 救急車が来たということは、教会か施設でかなり大きな怪我人若しくは病人が出たということだろう。 ふと、親友の顔が浮かんだ。 子供の頃から彼女はあまり身体の強い方ではなかったが、最後に会ったエルザの顔色は明らかに良くなかった。 大会に集中してもらうために、あえて自分に何も告げないのだろう。 エルザの気遣いを察し、自分から聞くことはしなかったが、まさか…… 振樹に断りを入れ、ケータイでエルザの番号に電話を掛ける。 ほんの数秒でつながり、マリーは焦りを押さえて第一声を切り出した。 「もしもしエルザ、今朝教会に救急車が来てたらしいけど、なんかあったのか?」 いつものように、のんびりとした声が聞こえてきて欲しい。嫌な予感なんて打ち砕いて欲しい。 マリーの希望は、悲鳴に似た子供の声にかき消された。 『マリーねえちゃん! エルザねえちゃんが!』 息が詰まった。鼓動が早まる。 「エルザ!? エルザがどうしたんだ!?」 『今朝急に倒れて! 胸押さえて苦しそうで! 咳も全然止まらなくて、どうすればいいのか分からなくて!』 『バカっ! マリー姉ちゃんには絶対に言うなって、エルザ姉ちゃんが』 『でもっ!!』 身体の芯が冷えていく。 携帯電話から聞こえてくる大音声が、いやに遠い。 「……大丈夫、大丈夫だ。エルザはそんなに弱いやつじゃない。あいつなら大丈夫だから、な」 声が震えているな、とやけに冷静な自分をぼんやりと感じながら、マリーはエルザの状況や搬送病院を聞くと電話を切った。 「あんな大きい声で話してりゃあ、筒抜けだぞ」 いつの間にか、振樹刑事が後ろに立っていた。 「……行かなきゃ」 「パトカー貸してやる。二戦目までに戻って来ないとマズイだろ」 「すまん」 「良いってことよ」 ついてこい、と手で合図をしながら振樹は言った。 「警察はな、善良な市民の味方なんだよ」 ********************************* 治療法はあるが、失敗する可能性は無視できない。 どのような処置を施すにしろ、高額の治療費が掛かる。 今は容態が安定しているが、今後どうなるかは分からない。 病室で聞いた説明は、だいたいこのようなものだった。 「よく考えてからご返答ください」 「いくら掛かっても構いません。オレの親友を、治してやってください!」 医師の言葉に、マリーは即答した。 ********************************* 壁際に立って腕時計を見ていた振樹が、片羽の生えた背中に声を掛けた。 「そろそろ出発しないと、間に合わなくなるぞ」 「……そうだな」 握り続けていたエルザの冷えきった手を、そっと布団の中に入れる。 眠っている親友の黒髪を軽く撫でると、マリーは立ち上がった。 守るべきものを守るためには、戦って勝ち取らねばならない。 聖人であり天使でもある少女は今、鬼として戦場に舞い戻る。 「……じゃあ、行ってくる」
https://w.atwiki.jp/stardust_izumi/pages/46.html
難易度 14 距離 350km 木 斧→枝、木の玉、葉っぱ 暗号 解読→LUKA弾 LUKA弾 銃 銃攻撃 11 / Ability 銃クリティカル+5 / 遠隔 DEX 3 1 玉 SS トラップ トラップ解除ツール→ヂャウの足 ヂャウの足 Ability ドラッグ系使用時 2km進むようになる / MaxMP 10 MaxMP 5 VIT 3 1 SS 箱 錆びた鍵→ウラン弾、彼女の靴、ガマの術、直感、弘法の杖、神術 ウラン弾 要銃 MP3 TP20 銃攻撃 7 命中 85 老化3 化 / 遠隔 STR 1 DEX 1 3 闇 A 彼女の靴 6km進む / MaxHP 40 MaxMP 20 STR -4 VIT -4 DEX -4 AGI -4 INT -4 MND -4 1 SS ガマの術 MP20 回復 60(精神依存) / 癒+10 化 / Ability 非攻撃アクションからの間隔を短縮 効果0.5/ MaxMP 15 MND 3 1 水 SS 直感 暗号を解読する / 成功時 1km進む / MaxHP 10 MaxMP 20 INT 3 1 SS 弘法の杖 MP20 泉を湧き出させる(イベント発生中には無効) / Ability 柄杓による進むの効果+2/ MaxHP 20 MaxMP 10 DEX 1 INT 1 1 SS 神術 MP25 回復 50(精神依存) / TP+50 / 状態異常回復 / MaxMP 20 MND 2 1 光 SS 鉄箱 鉄の鍵→ポイズン・ドラゴン ポイズン・ドラゴン MP20 6ターンの間、毒化+10 / MaxMP 15 MND 3 1 水 SS ボス 彼女、大槍術士x2、大召喚士、ガンマンx2 レティシア弾 要銃 銃攻撃 13 命中 80 / Ability 銃威力+3 / 遠隔 DEX 1 AGI 1 1 玉 SS ジョン・Dの杖 物理 0 命中 0 / MaxMP 30 INT 10 1 雷 SS SFの矢 要弓 MP15 矢攻撃 11 命中 60 / 遠隔 MaxHP 15 MaxMP 15 AGI 10 1 水 レア 英雄馬ルクシオン 11km進む / MaxHP 20 STR 1 VIT 1 DEX 1 AGI 1 INT 1 MND 1 1 レア EXエネミー 姉、大槍術士x2、大召喚士、ガンマンx2 グリーン弾 要銃 銃攻撃 12 命中 80 / Ability 銃攻撃後TP+5 / 遠隔 DEX 1 AGI 1 1 風 SS 戦いの宝珠 妹、大槍術士x2、大召喚士、ガンマンx2 ビンタ9999 TP50 範囲ランダム物理 7 命中 50 最低範囲 5 / MaxHP 30 STR 3 DEX 3 AGI 3 1 レア カード合成(*ダンジョンクリアで解禁) *月読 MP 30 魔法 14 命中 100 暗黒 化 / MaxMP 15 INT 3 1 闇 合成 1500円+闇素x10 *ディグニティ MP 40 魔法 15 命中 100 強化ステータス解除 化 / MaxMP 15 INT 3 1 光 合成 1500円+光素x10
https://w.atwiki.jp/tsundereidayon/pages/115.html
――少し、想像力を働かせてみて欲しい。 季節は夏。大学生である君とその家族は、祖父の葬儀のため父方の田舎に向かう。 山野に囲まれたのどかな村で、都会の喧騒をしばし忘れている君。 地元では名士だったらしい祖父が住まう家屋は、武家屋敷を思わせる広大さ。 親族たちの歓待から開放された君は、子供のような好奇心でもって広い屋敷を 歩き回っているうちに、祖父が使っていた部屋で奇妙な少女に出会う。 さて、ここで質問だ。 「……あなた、もしや私の姿が見えるのですか?」 「…………」 見た目、十二~三歳の紅い着物姿の少女が 「質問に答えなさい。私が見えるのかと聞いているのです」 「…………」 容姿に似合わぬ大人びた口調で 「その表情から察するに、見えているようにしか思えないのですが……」 「…………」 “空中に浮遊したまま”問いかけてきた場合には、どう答えるべきだろう? ①見えない ②見えないよ ③見えないってば えーと……えーと………む、むつかしいなあ………えーい、ままよ! 「①見えないっ! 着物姿の女の子なんか全然見えないってマジで!!」 「………これ以上無いほど愚かしい回答をありがとうございます。さてはあなた、莫迦ですね?」 「くっ………カメ虫を見るような目で断定されたっ……!」 「……まあ、いいでしょう。莫迦でも愚鈍でも久方ぶりに話の出来る相手ですし」 「えーと、その、僕は……君にとり殺されちゃうのかな?」 「莫迦なだけでなく、浅慮で無礼者ですか。それがあなたなりの自己紹介なのですね?」 「うふふ、うふふふふ……僕にマイナス方面の個性がどんどん付与されていくよ……ふふふっ」 「遠い目で呟くのはそのくらいになさい」 紆余曲折があり、だだっ広い和室に正座させられて少女の話を聞く羽目になった。 なんでもこの子は、四代ほど前に遡る先祖であるらしい。 年若くして病気で亡くなったが、以来こうして家を見守っているのだ、とのこと。 「……座敷童子、っていうヤツなの?」 「違いますね。座敷童子とはその家を富ませる物の怪でしょう?」 「うん、一般的には。だってほら、この家ってここ数代すごく成功したらしいし……」 「私はその辺には関与しませんので。偶然でしょう」 「じゃあ見守るっていうのは……」 「言葉通りの意味です。見ーてーるーだーけー」 ぶっちゃけた! ぶっちゃけたよこの子! 悪びれる様子も無く! 「……まあ、ごくごく稀にあなたのような“見える”人が、そう勘違いしたこともありますが」 「そういう時、君はどうしたの?」 「とりたてて否定はしませんでした『……御供えには、みたらし団子が吉』と呟いたりはしましたが」 うわあ……やらずぶったくりっスね? しかもみたらし団子、て。食えるんですかあなた。 「つまり……今までの話を総合すると、君は由緒正しいニートなんだね?」 「にーと? にーと、とはなんです?」 「………説明したら負けかな、と思うからやめておく。それでさ……」 やがて妹が僕を探しに来るまで、少女との会話は続いた。 「故人を偲んでいた」と誤魔化しながら祖父の部屋を後にする。 彼女に聞こえたかどうかは分からないけど、「おやすみ」と小声で挨拶。 妹に急かされながら、ぼんやりと彼女との会話を反芻する。 可憐な佇まい、鈴を振るような声。桜色の唇が歌うように動いて―― ――莫迦ですか ――黙って聞きなさいこの俗物 ――いいですか凡夫。何の取り得も無いあなたでもこうして私と話が出来るからには…… 待て。 なんか、ちょっと違くないか。 こういう回想はもっとこう、心温まるやりとりであるべきではなかろうか。 何ゆえ先ほどの会話は、僕への罵詈雑言のみでもって構成されているのか。 「……お兄ちゃん、なんで泣いてるの?」 「な、涙の数だけ強くなるため、かなあ………ぐすっ」 翌朝。眠い目をこすりながら洗面所に向かう途中で、例のビックリドッキリ先祖に会う。 「おはようございます。良く眠れましたか?」 「………おはよう。うん、昨夜の気疲れする会話のおかげでぐっすりと… ――いやいやいやいやちょっと待って。なんで朝から? しかも縁側に?」 「霊が朝方出歩いてはならない、と誰が決めたのですか?」 「決められてはないだろうけど……でも、なんかこう………」 「あの……お、お兄ちゃん………誰と話してるの?」 「ああ、おはよう祐子。いや、こちらにおわすTPOをわきまえない方にちょっと………」 「……妹さんは、私の姿と声は認識出来ないようですが。 あなたの夢うつつな鳥頭は、そのあたりを理解していますか?」 「そーなの? じゃあ、なんだ。今の僕って、目を合わせるにはちょっぴり気まずい人っぽい?」 「有り体に言えば。ああ、あなたの背後で妹さんが泣きそうになっていますね」 「……お、おかあさーん! お兄ちゃんがおかしくなったあっ!!!」 「………………」 「………………」 その後、歯を磨き終えた僕が居間に行くと、目に涙を溜めながら俯き加減の妹を 「ばかねえ祐子は。昌悟がおかしいのは今に始まったことじゃないでしょう?」と 優しく慰める母さんの姿があるわけで。 ほうじ茶を啜る父さんからは「昌悟……奇行は隠れてやるもんだぞ?」などという ありがたいアドバイスもゲット。 ちなみに件の少女霊は朝の連ドラをかぶりつきで観賞中だったり。 とても良い朝ですね。死にたくなるのを除けば。 砂を噛むような味の朝食を摂り終えると、それでも少しは元気が出てくるもので。 屋敷の周囲を囲む山林へ散歩に出かけることにする。もちろん僕の傍らには…… 「なんで居るの?」 「私と話が出来るのはあなただけだと言ったでしょう?」 「いや、別に話さなくてもいいじゃん。さっきまで連ドラ観てたし」 「……私と話すのは、嫌ですか?」 「えっ? 別に、そういうことは……」 か細い声で下方から問いかける姿に、少し慌てる。 ワンセンテンスごとに僕を罵倒する女王様型少女霊・改に似合わない態度だ。 ……しかしまあ、なんだね。アレだよね。 若いというよりは幼いと形容したほうが相応しい容姿なんだけども。 この子はめっちゃ綺麗だ。黒絹みたいな髪がさらさらと風になびいて 白い肌とのコントラストが際立つ。紅を引いてるわけでもなかろうに 艶めかしい唇は薄くて形が良く、吊り目がちな黒瞳は濡れたような 光を湛えて僕の顔をじっと―― 「……何か、凄まじく下種なことを考えてはいませんか?」 「う、ううん。そんなコトないよ? ないったらないんだよ?」 人が道を踏み外すのはきっとこういう瞬間なんだろうなあ。 僕、一応は二つ下~人妻までがストライクゾーンのはずだしなあ。 ボール球に手をだして社会的バッターアウトになるのは御免こうむりたいところ。 あせらず球を選んでいこうぜ! 「そっ、そんなことよりもさ、ここって空気が美味しいよね!」 「私に劣情を抱くような、人面獣心意馬心猿な鬼畜にも ここの新鮮な空気を味わう権利があったのですか? 驚くべき事実です」 むしろビーンボールでした。 なんだかんだ言いながらも、暇さえあれば彼女は僕の前に姿を見せる。 周囲に人が居ない時を狙って現れるのは彼女なりの気遣いなのかもしれない。 まあ、それでも幾度かは妹に「虚空と会話する僕」を目撃させてしまったが。 気遣いが気違いに早変わりって寸法さ。洒落が効いてると思わないか、ジェイク? HA-HA-HA!! ……最近、祐子が何か痛ましいものを見るような視線を僕に向ける。どうにかせねば。 庭の隅にある土蔵の裏手で、かの少女がぽつねんと佇んでいるのを発見。 周囲に人影は無し。母さんと妹は、親族の女性陣と一緒に夕飯の仕度をしているはずだ。 例の相談をするには絶好の機会と言える。さっそく実行に移す。 「……話が見えませんね。要するにどういうことですか」 「うん。つまりその、僕に話しかけるのをしばらく止めてほしいかな、って」 「何故」 「……妹が怖がるから……僕のことを」 「ああ、妹さんや他の方には私が見えませんからね。無理も無いでしょう」 「ここ二、三日の間で、祐子に4、5回は目撃されてるんだよね……君との会話を。 実の兄が『見えないナニカ』と語り合ってる姿って、多感な年頃の女の子にはどう思えるだろう?」 「私が妹さんだったら、他の家族と協議の上しかるべき施設に収容します。 あなたが泣こうが喚こうがそうします。そして見上げた青空にはあなたの笑顔が大写しです」 死んでる。それ死んでる。 というかすげえ嬉しそうに語りますね。Sっ気隠そうともしませんか。 「これ以上心配させるのは嫌だからさ。……頼むよ」 「……ふん。なんですかいつになく神妙な顔で。そんなに妹さんが大事ですか?」 「そりゃまあ。かわいい妹だし、これからも兄妹仲良くやっていきたいし」 「…………………」 そうなのだ。他の家庭がどうなのかは知らないが、うちは幸いにも親子仲や兄妹仲が良好だ。 妹の祐子は4つ年下の中学二年生。まだ少し子供子供した部分が抜けきらないとはいえ 身内贔屓を差し引いても気立てが良い子で、小さい頃から僕を無条件で慕ってくれたかわいい奴なのだ。 義理チョコとはいえ、手作りしてくれるんだよ? ゴディバ買ってくるよりは手間かかりますよ? つうか強そうな響きだよね、ゴディバ。RPGなら中ボスくらい務まる名前だよね。 ゴディバがあらわれた! コマンド?→ 何の話だったっけ……えーと、そうだ、つまり 「というわけなんで、その方向でひとつお願い」 「前向きに努力させて頂く所存です」 「いや、あの。そんな日本的玉虫色回答じゃなくて。はっきりと……」 「社に持ち帰って検討させていただきます」 「勤めてないだろう。ネバーエンディング無職だろう君は」 「……はあっ……わかりました。これからしばらくは話しかけることをやめましょう」 「え? マジで?」 「失礼な言い草ですね。あなたが言い出したことでしょう?」 「うん、そりゃそうなんだけど……君がこんなにあっさり折れてくれるとは思わなかったから」 いつもの5割増しくらい罵倒された上で折れると思っていた。彼女の意志がではなく僕の心が、だ。 僕は基本的にも応用的にも弱気なので、意志や決意がポッキーより折れやすい。 「ありがと、そうしてもらえると助かるよ」 「勘違いしないことです。妹さんのため、という点を考慮しただけですので」 「わかってる。じゃあ、ここからはそういう方針でいこう」 「…………」 彼女はさっそく黙り込む。うむ、実践が早い。 ちょうど夕飯が出来た頃だし、妹が僕を探しているかもしれない。 やがて軽い足音が近づいてきて―― 「……お、お兄ちゃん、晩ごはんできたよ……」 ビンゴ。 まだ少し及び腰とはいえ、それはすぐ元に戻るだろう。 妹よ、もう兄のサイコな言動に心を痛めなくてもいい。 兄が拘束衣を着せられて何処ともわからない施設に収容されることは無い。 ……多分。 「今行く。ちなみに今夜のメニューは?」 「あ………うん、あのね、なんかこっちの名物料理みたいだよ。 すっごく美味しそうなの。加南子伯母さんたちもはりきっちゃって……」 「祐子も手伝ったんだろ?」 「わたしはじゃがいもとか剥いただけだし」 「芽には毒がある。これ、トリビア」 「あははっ、そんなの皆知ってるってば」 楽しそうに話す祐子の頭越しに、ちら、と土蔵の方を窺う。 少女はじっとこっちを見ていた。土蔵の白い壁に紅い着物が良く映えている。 この距離ではどんな顔をしているのかまでは分からない。分からないが……。 なぜだろう。なんだか、自分がいじめっ子になったような気がした。 彼女の意志は、僕と違って強固だった。 少女は翌日から一切僕に話しかけてこないようになった。 ただ、姿が見えるのは相変わらずなので妙に気詰まりがする。 例えばこんな風に、親族や家族と和気あいあいとした朝食を摂っていても。 「……………………」 「……あー、こ、この漬物美味しいですね」 「あら、そういって貰えると嬉しいわねー。これ自家製だから」 「……………………」 「う、うん、ほんと美味しいなあ、この漬物っ!」 「……………………」 真正面、食卓上空に正座して僕をまじまじと眺める少女霊が居なければ もっと美味しいかもしれない。彼女はとても恨めしげな顔で僕を睨んでいる。 そもそも幽霊だから、そういう顔をしているのが正しい在り方なのかもしれないが、 小馬鹿にしたような顔や呆れ顔でなく「恨めしそう」な顔というのは初めて見る。 怖いし、消化に良くないし、非常に居心地が悪い。 内心で冷や汗をかきながら機械的に箸を動かしていると、伯父と父さんの会話が耳に入ってきた。 「いつごろまでこっちに居られるんだ?」 「ああ……仕事もあるから、あと2、3日がせいぜいかな」 「もっと居りゃあいいのによ。お前は親父とあんまり折り合い良くなかったけんど、 別にもう誰も気にしねえやさ。20年ぶりに帰ってきた家だろうが」 「そういう訳にもいかないよ」 「ま、無理にとは言わんけどよ……」 父さんと祖父の折り合いが悪かったというのは初耳だ。 そう言えば、小さい頃に遊びにいく「じいちゃんばあちゃんの家」は母方に限られていた。 もし、この家をもっと小さい頃から訪れていたら 「……………………」 ……この子とも、無心で仲良くなれただろうか? 夕食後、あてがわれた客間でぼんやりしていると、祐子がトランプを持って遊びに来た。 「なんかこう、もっとデジタルでハイテクな遊具は無いのか?」 「でも……たまにはこういうのも面白いと思うよ」 「じゃあ僕がトランプタワー作るから。祐子はそこで指咥えて見てろ」 「お兄ちゃん一人を楽しませるために持ってきたんじゃないのっ!」 「………………」 やがて彼女も来た。話しかけてくるわけでも無い。ただ僕と祐子を見ているだけだ。 ポーカー、ブラックジャック、神経衰弱。室内には僕と祐子の笑い声だけが響く。 やがてゲームはババ抜きに移行する。 2のペア、7のペア、クイーンのペア、残るジョーカー。 エースのペア、3のペア、6のペア、キングのペア、余るジョーカー。 彼女はただ見ている。恨めしそうにではない。何か眩しいものを見るように。 僕は、手の中のジョーカーを見ながら思う。 なんでこのカードだけペアにならないんだろう。 当たり前だ。だってこれはそういう遊びだから。 誰かが勝手に決めたルールで「仲間はずれ」になってるだけだ。 僕が悪いわけじゃない。祐子が悪いわけじゃない。だけど―― 「だけど、君だって、悪くないはずだ」 はっきりと、彼女を見据えて言った。 祐子が目を丸くして僕を凝視するが、構わない。 元は自分で言い出したことだけど、僕はやっぱり意志が弱いから。 彼女は確かにそこに居るのに無視し続けるなんて、こんなのは嫌だ。 「君、カードに触れられる?」 「………………」 少女は祐子に劣らず目を丸くしていた。何を言い出すのか、と。 あんなに妹を気遣っていたのに今更何のつもりか、と。 「……お、にい、ちゃん。あ、あの……その……」 「祐子。僕は気が狂ってるわけじゃない。少しだけ待ってくれ」 「お兄……」 「触れられるなら、このカードを持って」 クイーンのカードを手渡す。彼女にはぴったりだと思ったから。 少女は覚束ない手付きでカードを持つ。隣では祐子が息を呑む気配がした。 彼女の姿が見えない祐子にしてみれば、空中にカードが浮いているようにしか見えないはずだ。 怖がらせないように細心の注意を払って、告げる。 「祐子。彼女が、僕のここ数日の話相手だよ。この家のずっと前のご先祖さま」 「……………」 「……………」 少女の唖然と妹の呆然を交互に眺める。 祐子は宙に浮くクイーンを見たまま固まっている。少女はクイーンを手にしたまま目を泳がせている。 僕は言葉を重ねていく。 「生きてる人じゃないけど、悪い存在では無いと思う。 祐子には見えないだろうし、他の人にも見えてない。僕だけが見えた」 「…………ゆうれい、なの?」 「うん。でもすごい綺麗なんだぞ。だけど口が悪い。めちゃくちゃ悪い。 容姿端麗という美点を相殺どころか虐殺するくらい悪い。そんな美少女霊」 「………私を驚かせたいのか怒らせたいのか、どちらですか?」 「いやもうこの期に及んで、君にそんな風に睨まれても怖くないもんね! でさ……どうだろう、祐子。彼女も交えて三人で遊ばないか?」 視線を僕に戻した祐子は、大きく深呼吸をひとつ。 クイーンの方向に身体を向けて正座して。 柔らかく笑いながら。 「はじめまして。祐子です」 「………………はじめ、まして………」 「はじめまして、って言ってる。あ、そういえばまだ君の名前聞いてなかったなあ……」 「…………お兄ちゃん、それすごく失礼」 「祐子さんは、お兄さんと違って礼儀正しいのですね」 「………祐子はお兄さんに似て礼儀正しい、と言ってる」 「くうっ………わ、私の言葉が捻じ曲げられていきますっ……!」 それからはまあ、わざわざ書き記すまでもない。 僕らは彼女にルールを教えながら、色々なゲームに興じた。 話していた時の印象どおり彼女はとても聡い子で、簡単な説明と数回のゲームでルールを理解した。 セブンブリッジでは祐子と共謀して僕に足止めを食らわす、という段階にまで進化していたほどだ。 僕という通訳を介して、祐子はあっという間に彼女と仲良くなり、 「……お兄ちゃんの通訳、ところどころヘン。ちゃんと正しく伝えてる? うそ言ってない?」 「ば、ばっかだなあ祐子は。僕が嘘なんか言うわけがっ」 「素晴らしい。この三流通訳の意図的な誤訳を看破するとは……」 「祐子は素晴らしいと言ってる」 「その後も伝えなさい。一言一句違えずに」 「こ、この三流通訳の、ぐすっ……意図的、な………」 気付けば僕の味方はいなくなるほどだった。 僕たちはその後もそんな感じで、日々を楽しく過ごした。 ただまあ、楽しい時間というのはいつか終わるもので。 「もう……ここを発つのですね」 「う、うん。そろそろ父さんの仕事が詰まってきてるらしいんだ。だから……」 「祐子さんに宜しく伝えておいてください。楽しかったです、と」 「そんな、もう二度と会えないみたいな言い方は止そうよ」 「……………あなたにも、感謝します。今度のことは類稀な経験でした」 「……………だから、そういう言い方は……」 淡々と紡がれる寂しげな声色が僕を打ちのめす。何か言おうとしても、上手い言葉が出てこない。 何か、何かを言わなければ。ただ焦るだけで空回る思考。その時、外から僕を呼ぶ声がした。父さんだ。 既に僕たちの荷物は親族からの土産と共に車に積み込まれ、後は僕というかさばる荷物が残るだけ。 祐子はもう車の中にいるはずだ。朝から泣きそうな顔をしていたから、彼女にその顔を見せたく なかったのだろう。ふと、自分の行動を振り返る。彼女にも祐子にも残酷なことをしたのだろうか、と。 今生の別れでは無いにせよ、またしばらくの間この家を訪れることは無いだろう。 彼女はまた一人ぼっちになり、祐子はその姿を想像して心を痛める。無論、僕だって。 俯いたまま立ち尽くす僕の耳に、ついさっきまでとは打って変わって明るい声が響いた。 ――明るい、声? 「……これなら、今後にも楽しいことがあるかもしれませんね」 「えっ?」 「見えなくても、声が届かなくても、触れ合えるということを知りましたから」 「…………えっと……」 「ではまた後ほど。幾久しくお健やかに」 つま先を眺めていた顔を上げると、ふらりと宙に浮く彼女と目が合う。彼女は……笑っている。 冷笑でも自嘲的な笑みでもない。年相応に悪戯っぽく、でも花が咲いたように魅力的な笑顔だった。 「………騙された、か。ははっ」 そうして、広い部屋には彼女の演技に騙された間抜けだけが残った。 とある、夏の情景。 「おとーさん。あのね、おくのおへやに、ね。おねえちゃんがいたの」 「………どんなお姉ちゃんだった?」 「あかいおきものきてるの。きれいなひと」 「結花は、その人とお話ししたか?」 「うん、あのね、あのね……えと…… 『こんどはどんなあそびでまけたいか、おとーさんにきいてきなさい』って」 「………『のぞむところだ、このさびしんぼう』って、そのおねえちゃんに伝えてきなさい」 「うん!」
https://w.atwiki.jp/tetegogakkyoku/pages/444.html
絶対彼女 ぜったいかのじょ【登録タグ せ デュエット 結魂者 芸者】 nana-music.com 歌唱キャラクター 芸者 結魂者 歌詞 (結魂者)ディズニーランドに住もうと思うの (芸者)普通の幸せにケチつけるのが仕事 (結魂者)まずずっと愛してるなんて嘘じゃない 若い子のとこ行くの見てたよ ミッキーマウスは笑っているけど (2人)これは夢? (結魂者)スーパー帰りの電撃ニュース もうお母さんになるんだね 捨てるか迷ってとっておいた絶望も役立ちそうだね (結魂者)ナチュラルに生きて好かれたい そんなの当たり前前提 (芸者)ファビュラスマットなガチ赤リップも これが私きらめくの (結魂者)絶対女の子絶対女の子がいいな (芸者)絶対女の子絶対女の子がいいな (2人)絶対女の子絶対女の子がいいな 絶対女の子絶対絶対絶対絶対彼女
https://w.atwiki.jp/zayin/pages/177.html
キャラクター名 イノ彼女Pスキル:★★財力 :★★厨房度 :★★ ランカークラス Class C キルクラス Class C デット数 普通 所属部隊名 発言の痛さ よくしゃべる 勝ち馬属性 なし 戦闘スタイル 両手 総評 本人への要望 本人より イノの彼女 逃げ足の速さだけは一流()笑
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/7605.html
このページはこちらに移転しました 焼肉彼女 作詞/290スレ125 作曲/290スレ145 なあ今夜 焼肉どうよ 下心 なんじゃなくて 四の五のと 言う手前から キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!お前 臨戦態勢 タン ロース 骨付きカルビ ミノ ハラミ サンチュで巻いて レバ サガリ センマイギアラ 豚 鶏と 冷麺クッパ 男の俺でも 惚れぼれするぜ お前のイカした その食べっぷり 焼肉 激しく 灼熱の網の上で 焼肉 まさしく 背徳のフードファイト 焼肉 火を吹く 情熱のステージさ 焼肉 狂おしく 喉伝う蛋白質 ピザなお前が 神々しいほど 伝う恍惚 至福のひととき 音源 焼肉彼女
https://w.atwiki.jp/pawapuro6/pages/24.html
南春菜 パワフル大学、熱血大学、あかつき大学のマネージャー ランダムで雑用などを手伝うイベントが起きるが、彼女にしない場合無視して体力回復を狙うのが無難 黒沢愛 仏契大学のマネージャー 相談でいい印象を与えるだけだと付き合えない? ぶつかるイベントで好感度が上がっている? 官僚大学を卒業したエリート(大倉)とお見合いするイベントがランダムで発生、疲れがたまる 相談 シケた顔してるねー いい印象、体力減少 気合いを入れる いい印象、体力減少 バット、鉄球、のこぎりランニング台を運ぶ 運ぶ:バットで筋力+2、鉄球で+5、のこぎりランニング台で+10、いい印象 断る:結局運ぶ事になる、筋力+、いい印象 矢部徳子 保険に入ると出会える 2年目誕生日にミート+1、3年目誕生日に流し打ち 評価が下がりにくく、デート回数が少なくてすむ 体力回復イベントが多い チームメイトの矢部の姉で、電話をかけると弟が出る事が多い デートで記念公園に行くとすごくいい印象だが疲れがたまる 遅刻 遅いじゃないか! うん、少し・・・ オレも今来たところ!:いい印象 クリスマスプレゼント ナイスなピアス◎ バラの花束△ 最新携帯ゲーム× 気分をそこねる、体力ダウン、やる気-3、不眠症 白川千秋 矢部に誘われるコンパで出会える 付き合っているとお金をもらえる事がある 鬼塚真夏 ノートor一万円を貸すと出会える 雨宮冬実 ミス○○イベントで出会える 攻略は困難 加藤京子 ダイジョーブ博士の手術失敗後の救済イベントで出会える
https://w.atwiki.jp/blondnosegarlic/pages/77.html
サラダが彼女と思い込んでいたもの 配信中度々彼女自慢を展開していたサラダだが クリスマス等高価なプレゼントがある季節が近づくと急に連絡が取れサラダがブランド物を貢いだ後音信不通 会いたいとLINEを送ると理由を付けて拒否または無視 10万かかる旅行を生理を理由にドタキャン、キャンセル料(5万)を発生させる 等々本物の彼女とは到底思えない言動が語られており サラダ自身配信中どうやって出会ったか質問されても頑なに話さなかったことから キャバ嬢かレンタル彼女か妄想彼女ではないかと疑われていた 交際?において断られているにもかかわらずしつこくデートに誘う→キレられてヘラる という自分本位の気持ち悪い行動を繰り返しておりサラダ母から得られなかった (自分のしたいことを肯定してくれる)愛情・母性をレンタル彼女で代用しようとしていた節がある その後の定期メンヘラ配信にて飲み屋で出会った後ホテルでセックスまで持ち込んだと発言していたが 上記の配信中に発言した彼女の言動と同様虚言の可能性があり真偽は不明 逃げられたと思われる今でもTwitterでメンヘラ化することから相当引きずっているようだ
https://w.atwiki.jp/wiki3_sister/pages/208.html
彼女達 属性 火 HP 0 MP 15 レア度 ? 技 M法 数珠 アイテム