約 2,175,109 件
https://w.atwiki.jp/blizzard1327/pages/250.html
よしおってどんな人? 穏やかで優しいナイスガイ ちょーっとだけスケベな所に目を瞑ればすごい良い人です。(自画自賛) 下ネタ大好きだしホモネタもよく使う アストロをホモ呼ばわりしてた人はコイツ あとおっぱい大好き ノリで全日本おっぱい協会とかいうスレを立てさせた。消されたけど 幼女とかのペッタンコは嫌いだけど(そもそも膨らんですらない)それ以外なら垂れ乳でも貧乳でも爆乳でも良いです。 要は揉めりゃいいの。谷間が好き。 因みに太ももとかパンチラも好きです。チラだからな? 普段どの板に居るの? モンハン4の所 多分宿が移ったりしたら変わると思う。
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/1208.html
イヴの夜 題名:イヴの夜 作者:小川勝己 発行:光文社 2006.10.25 初版 価格:\1,600 小川勝己は寡作家である。長編作品も、ここのところ数年に一編というペースだ。しかし一つ一つの長編作品は、凝りに凝っており、大衆性よりも、よりマニアックな趣向を大事にした作風で、その個性と奇才ぶりを発揮し続けてくれている。若手作家という年齢から次第に抜け出ようとしている時期でもあり、私は彼のこれからの創作方向にはとても希望を持っており、本書もまたその願いにしっかりと応えてくれている。 そもそも日本でノワールを書き込むのは難しい。下手をするとただのウェットでじくじくした垂れ流し的破滅小説になり兼ねないし、そうした作風の作家たちが多いことにも正直食傷気味である。小川勝己がノワールの書き手として素晴らしいところは、どろどろした情念に流される作風ではなく、どこか切れてしまうような攻撃性と、破滅を気遣わずドライに怒りのハンマーを振り上げる主人公たちの元気っぷりだと思う。 本書でも、その辺りは健在で、二人の男女がそれぞれに地を這うような日々を鬱屈の日々を送っているところから始まりながら、二人の運命の交錯点において、すべてが変わり始める、という劇的な展開でが待っている。 男は、何となく冴えぬままに、青春時代を終える年齢に差しかかろうとしていたが、それでも何とか身の丈に合った恋人がいたらしい。そしてその恋人は刺殺されたらしい。そこまでは悲劇に嘆く主人公なのだが、彼はマスコミによって、ストーカー殺人の容疑者として扱われ、今の生活圏からも徐々に追い詰められてゆく。 女は、根っからの放浪好きで、アルバイトと移転を繰り返しているうちに、デリヘル嬢にまで身を持ち崩していた。過去にSM趣味の客から絞殺されかかったトラウマを持ち、今では、スタンガンと刃物を携帯している、攻撃性の持ち主である。 二人の鬱屈には追い詰められ落とされてゆく不安や絶望こそあれ、希望も愛情もどこにもなかった。孤独を抱きかかえる彼らの日常生活が過激に歪んでゆき、そしてある年のイヴの夜、ホテルの一室で、二人は互いに誤解から殺意をぶつけ合うことになる。小川バイオレンスの白眉となるシーンである。 秀逸なのは、その後の二人の葛藤だろう。過去からの訣別を求め、再生を誓い、ともに罪悪感や自省のなかで、虜囚のように地道に働き、そして孤独であり続けている。彼らの二度目の運命の交錯点が、すべての構図をまた変えてゆく。 過去からの亡霊が彼らを闇から見つめ、彼ら二人も、互いへの疑惑、労わり、償い、など複雑な感情の間で揺れ動く。暗い世相を背景に、時代や社会の犠牲者ともなった弱い男と女の切ないほどの孤独とその行方を、サスペンスフルに描いて、物語は走ってゆく。 この作家らしい、少し胸の痛くなるような終章が印象的である。青春小説でありながら、そこから一歩だけ外側に踏み出そうとする苦く若い意志の在りかを、読者は最後に探し当てることができるだろう。 (2007/09/16)
https://w.atwiki.jp/akatonbo/pages/3316.html
月の夜 作詞/89スレ132 下弦の月が 空のぼり 君はとっくに 夢の中 狂ったピエロ 駆け抜けて 緞帳下りて 仮面剥ぐ 机の上の 種明かし 電燈照らす しょぼい影 君は怒るかな それとも泣くかな どちらにしても 嫌われるのかな 傷つけるつもり なかったんだよ 君が好きなこと 嘘じゃないんだ 月下のピエロ 舞い降りて 緞帳の下 立ち尽くす
https://w.atwiki.jp/idol7/pages/481.html
井万里きよあをお気に入りに追加 井万里きよあとは 井万里きよあの89%は宇宙の意思で出来ています。井万里きよあの6%は純金で出来ています。井万里きよあの2%は黒インクで出来ています。井万里きよあの2%は海水で出来ています。井万里きよあの1%は嘘で出来ています。 井万里きよあ@ウィキペディア 井万里きよあ 井万里きよあの報道 gnewプラグインエラー「井万里きよあ」は見つからないか、接続エラーです。 井万里きよあをキャッシュ サイト名 URL 井万里きよあの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 井万里きよあのリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 井万里きよあ このページについて このページは井万里きよあのインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される井万里きよあに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/zayin/pages/954.html
キャラクター名 だあよし Pスキル:★★財力 :★★★★フェチ度 :★★★★ ランカークラス Class D キルクラス Class D デット数 普通 所属部隊名 NeutralPosition 発言の痛さ トィヤッ! 勝ち馬属性 勝ちたいけど負け馬よりのハイブリ 戦闘スタイル 片手 タグ カセ キャラ 良片手 総評 よしださんINしたから寝る 本人への要望 IN遅いです カセの垂金的なポジショニングの片手ヲリ。 味方の盾となるような立ち回りの為、スコアは出ないが助けられたり筆者3も濡れるプレイヤーである。 発言に変態が含まれる上、フェチ度は★4個だが聞いてても妊娠の危険は無い。 弄り易いキャラクターもあいまってだあよしシリーズもちらほら見かける。 よしださんGTも来て下さい。 ↑最近はGTでしかみない 目標意識があり、カセの目標戦でよく見かける。 まず暴言など吐かないタイプだが邪魔な味方に対しては苦言を呈することもある。 トィヤッ! -- 名無しさん (2011-01-19 01 44 45) 拙者参るでござる! -- 名無しさん (2011-01-19 07 40 49) 走れドロライダー! -- 名無しさん (2011-01-19 08 15 51) こいつ最高にイケメン(笑) -- 名無しさん (2011-01-20 00 15 30) よしださん直結して問題起こしたって本当ですか?? -- 名無しさん (2011-09-17 15 44 23) そんなわけあるか! -- 名無しさん (2011-09-19 07 14 33) あけおめ!今年も隔離鯖で頑張ります -- だあよし (2012-01-01 00 42 10) もういい加減大人しくしとけよおっさん -- 名無しさん (2012-01-02 17 44 38) わたしゲブ民だけど、だあよしさんはもっと戦争参加したほうが面白いと思うの -- ゲブ民 (2012-01-03 10 34 34) 自演乙だな -- 名無しさん (2012-04-22 16 06 48) わたしネツ民だけど、だあよしさんはもっと戦争参加したほうが面白いと思うの -- ネツ民 (2012-05-19 09 30 14) 自演乙だな -- 名無しさん (2012-05-19 21 05 14) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/13105.html
このページはこちらに移転しました 明日の夜空 作詞/規制用3スレ105 作曲/609スレ225 雲のない夜に飛び出した ここは広い僕の世界 吹き抜ける風に光刺す ここは白い夜の世界 煙草の煙、 あのラジオ、 空に溶けて、 あぁ あの星の光 流れる雲 風と遊んでる木々の声 そう聴こえてくる 夜の歌が 誰の耳にも届かない歌が 音源 明日の夜空
https://w.atwiki.jp/2jiwiki/pages/446.html
よしなに 誕生日: 10/2 主な活動場所: img 概要: 妖怪。「よしなに」と鳴く。その実力は未知数。多くの派生デザインが有る。 解説: 【元ネタ】 アニメ「∀ガンダム」のディアナ・ソレルの後ろ姿で髪が尻のように見えたことから生まれた。ただし、コラに使われた画像の人物はキエル・ハイム。 名前は彼女がよく口にする台詞からとられた。 【二次裏での動向】 作られた後で再び擬人化やMS化などがされた。 「よしなに」 カテゴリ: 派生ネタ 関連項目: なし 関連リンク: ふたば倉庫 (派生ネタ→よしなに) 上に戻る memo: 訂正、追加情報等。 名前 コメント 最終更新日:2010年05月31日 (月) 21時35分41秒
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/13112.html
このページはこちらに移転しました 猫の夜目 作詞/にのまえ 狂った猫の 喉を絞めておく 僕らの夢が 逃げ出さないように 蓋をするんだ 猫の喉で僕の心に 生きている しかし死んでいる僕は 生きている だけだ死んでいるに等しい 酩酊 混濁 半狂乱 半狂乱 飛ぶ 飛ぶ 落ちる 腐って落ちる 狂った猫の 喉を絞めすぎて 僕らの夢が 逃げ出した朝の事 蓋をしていても 僕の心はもう 生きている しかし死んでいる僕は 生きている だけだ死んでいるに等しい 酩酊 混濁 半狂乱 半狂乱 飛ぶ 飛ぶ 落ちる 腐って落ちる 半狂乱 半狂乱 狂って踊る猫の様に のた打ち回って 汚物を散らし 朽ちてゆくだけさ 半狂乱 半狂乱 狂って回る猫の様に 当り散らして 汚物を散らし ただ消えるだけさ
https://w.atwiki.jp/faren_ency/pages/1172.html
よしぶん [1] オリシナ決戦~それぞれの思い~に登場する最強マスターの一角、よしのぶん汰の略称。 ネタにされる場合、正式名称の長さや「汰」の変換を嫌ってか、こちらの呼称が使われることが多い。 [2] 共同シナリオである決戦によしのぶん汰の企画を持ち込んだ参加者(シナリオ製作者)のハンドルネーム。 ただしファーレントゥーガ以外での活動は確認できておらず、単独名義でのオリシナも存在しない。 参加者(シナリオ製作者)としては よしのぶん汰陣営の担当、一部ユニットのデザインやエリア戦術マップ、デフォ風の顔絵制作が目立つが 実はMidi製作者として一部の曲の作曲も担当している。曲の数は多く、こちらが彼のメインの活動なのかもしれない。 よしぶん氏が担当した音楽ファイル名一覧(決戦~それぞれの思い~) [MIDI](BGM) HYPERYOCCER yrodomo こってりな踊り コワイロ闇系? シューティング用 スポーツカーにのった気分で テンポラリン とんぼの散歩 はにほへとゲームオーバー? よいエンディング 悪魔の行進 爽やかな朝 大事件 地獄歌 平凡歌第一楽章 energyflow 麻色の髪の乙女 [WAV](効果音) 爆破 光 破戒光線 高速トライアングル 謎すいとり 電磁波 散弾バイパー 改心の一撃 地味にイケメン -- 名無しさん (2023-11-07 22 21 11) 当時を知る人のツイートによれば、よしぶん氏は ギャラクシーエンジェルはバニラ派だったらしい -- 名無しさん (2024-02-04 01 13 56) 貴重だけど凄くどうでも良い情報で笑った -- 名無しさん (2024-02-04 22 37 49) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/if_no_monogatari/pages/26.html
――2日前。 「二人とも、たまには息抜きしたらどう?」 突如、現れた志貴様の言葉に、私も姉さんも動きを止めた。 それは日曜日のお昼…姉さんが隠し持っていた、いかがわしい色の薬品について口論をしていた時でした。 「……息抜き、ですか?」 (それを聞いて姉さんが何を考えるか…) 隣りをちらりと横目で見ると、姉さんは『何故か』口元に笑みを浮かべていました。えぇ、はっきりと覚えています。 とりあえずその場は「いえ、大丈夫です。志貴様」と言って、私は掃除に戻りました。 そして、夜。 「どうしましょう翡翠ちゃん、息抜きって言われても何をしようか迷っちゃいますね~♪」 「……それは構いませんが姉さん。今お持ちの注射器にはどのような用途があるのか、説明してもらえますか?」 「どれ?これ?」 背中を見せていた姉さんが振り替えりました。 そこには色とりどりの液体が入った注射器の山と、救急箱のような箱がありました。 「…どれでもいいです。説明を」 とりあえず、一つ手に取ってみる。 「えぇと……コハ、ポ」 「駄目です翡翠ちゃん、これは!!」 必死に私の手から注射器を奪う姉さん。 「……何のお薬ですか」 「簡単に言うと、元気が出るお薬♪」 「本当にそれだけですか?」 「それだけよ♪」 言いながら、注射器を救急箱に素早く入れる。 「…なら良いのですが」 ――翡翠・琥珀Another Story『偽りの夜』―― 「どうしましょうかねぇ翡翠ちゃん」 なら良いんですが、と言って渋々その場を離れてから2時間後。 そろそろ寝ようかという時に、その呟きが聞こえた。 「…あっ!!」 「却下です、姉さん」 「せめて意見だけでも聞いt」 「却下です、姉さん」 容赦してしまったら絶対に酷いことになるに違いない。 こういう時は問答無用で寝てしまうのが一番。 そう考えて、姉さんより早く寝てしまったのが間違いだった。 次の日。 「……ん…っ」 時計を見ると、いつも通りの時間。 「……ふ…ぁ…」 軽く欠伸をしてから洗面台に向かう。 えぇと、まずは顔を洗って…。 「……………は?」 鏡に映った姿を見て、まず最初に大きなリボンが目に入った。 もちろん、寝る時にリボンをする習慣なんかない。 次に目に付いたのは、黄色の瞳。 もちろん、普段からカラーコンタクトをする習慣なんかない。 最後に、服装。 何というか、そう、割烹着。 もちろん、そんなものをパジャマ代わりに着る習慣なんかあるはずがない。 「……………は?」 そこには、単調な呟きを繰り返しながら目をパチパチとさせる『琥珀』がいた。 その時、止まった時を動かすような音。 部屋に響いたのは、ノックの音だった。 「ちょっと、琥珀?」 「…へ?」 秋葉様の声だ、と判断するより早く、間抜けな反応をしてしまった。 しかも、それはどうやら扉の向こうに聞こえてしまったらしく、 「今日は生徒会の仕事があるから、と言っておいたはずよ」 「…………はぁ」 「? 本当に起きてるの?」 「………えぇと…はい」 「…まぁ、良いわ。すぐに食事の準備をして」 扉の奥から、靴が遠ざかるような音が聞こえた。 「えぇと………」 洗面台に映った自分を、もう一度見る。 そして、指をさす。 「…琥珀?」 ――『偽りの夜』―― コンコン。 鏡の前でぼけーっとしていたら、また扉がノックされた。 「琥珀さん?」 この声は…。 「秋葉が何か言ってたみたいだけど、どうし」 「志貴様、秋葉様が食堂でお待ちしております」 「え?でも」 「姉さんのことなら、私にお任せを…」 なるほど、こういうことか。 「…分かった。それじゃ、お願いするよ」 廊下を歩く音が聞こえる。 それが完全に聞こえなくなってから、扉越しに口を開く。 「姉さん…これはどういうことですか」 「だから、息抜きよ♪」 「このままでは冗談で済まなくなります」 「何が?」 本当に分かっていないのだろうか? 「志貴様はともかく、秋葉様に知れたらタダでは済みませんよ?」 「大丈夫よ、バレなければ」 「……本気でそんなことを」 「…ごめんね、翡翠ちゃん」 瞬間。 心臓がざわり、と悲鳴をあげる。 姉さんの、思い詰めたような声。 何に対して謝っているんだろう。 「…ごめんね」 扉の奥、誰かが走り去る音がした。 残された言葉が気になり、動くのがワンテンポ遅れる。 急いで扉を開けるが、そこからは誰の姿も確認出来なかった。 バタン、と扉を閉める。そして寄り掛かる。 なぜ謝ったのだろう。 思い付く限りでは『この息抜きに付き合わせたこと』くらいしかない。 例えばそうだとして、わざわざ謝るとは思えない。 …もしかしたら、だけど。 姉さんにとってはただの息抜きなんかじゃないのかもしれない。 もともと姉さんが遠野家をよく思っていないのを、私は知っている。 でも、でも、もしかしたら。 ちょっと迷っているのかもしれない。 姉さんにとって今回の『息抜き』は、『辛い過去を捨てる為の機会』なのかもしれない。 『琥珀』という復讐の仮面を一度捨てて、新しい生き方を見出だそうとしているのかもしれない。 だとしたら私は。 もう一度、扉を開く。開いて、外を見る。 その空間に私は独りだった。取り残されてしまった。 姉さんは自分に決着を付けるために、頑張ろうとしている。 私も、立ち上がらなきゃ。 まずは料理だ。朝ご飯だ。 しばらくした後、厨房には身体を硬直させる翡翠(…見た目は琥珀)の姿があった。 すぅ、はぁ、すぅ、はぁ。 深呼吸。決して変な薬を吸っているわけではない。 いや、むしろ吸いたい。 楽になりたい。どうなってもいい。 「……料理…」 そうだ。料理だ。 どうしよう。どうしようもない気がする。 「…琥珀さん?」 「ひゃぁ…っ!?」 情けない声を上げてしまった。恥ずかしい。 志貴様の前なのに…。 「…って、志貴様!?」 「ん?」 えぇと、姉さんならこういう時は…!! 「っ…つまみ食いはいけませんよー♪」 にこりと笑って、切り返す。 「……………」 む、無反応ですか…? もしかしたら、笑顔がどこかしら不自然だったのかも…。 普段の姉さんのような締まりのない笑みは、私には無理だと分かりきっていたのに…。 あぁ、姉さんごめんなさい。 私のせいで姉さんの大切な「…うーんと、じゃあ食堂で待ってます」人生の岐路が、って…えぇ? 「……何とか、なったんでしょうか?」 志貴様の姿が見えなくなってから、ほっと胸を撫で下ろす。 思えば…こんな動作も久し振りかもしれない。 さっきの笑顔だって、そう。 私は…私にとっても、この息抜きは……。 「…今は食事の準備だけに集中しなければ」 そろそろと懐に手を伸ばす。 ある。 秘密兵器は、ちゃんとある。 「……大丈夫」 いける。何とかなる。 そう自分に言い聞かせて。 少女は包丁に手を伸ばす。 「…琥珀、ちょっと」 カタン、とフォークが皿に置かれる。 「えっと…何でしょう、秋葉様?」 出来るだけ姉さんっぽく。 少し困ったような表情を浮かべて、いやもともと表情を作るなんて私には一苦労なんですけど。 「…味見はしたの?」 お決まりの展開。 だが、私だって何度も同じ間違いはしない。 お決まりを覆して見せます!! 「その、しようとは思ったんですけど…」 「…けど?」 「昨日、右手を突き指してしまって…」 右手の人差し指を見せる。 そこには『包帯』という秘密兵器が巻かれていた。 「志貴様、行ってらっしゃいませ」 正面玄関の方からそんな声が聞こえてきたのは、ほんの2分前。 秋葉様は生徒会の用事で、30分程早くお出かけになりました。 姉さんはお屋敷の掃除(頭が割れるくらいに心配ですが)を。 何というか、世界の中で私たちだけが変わってしまったような…不思議な気持ち。 事件は、私が仕方なくお夕食の材料を買いに行こうとした…まさにその時でした。 歩いていた所をグイッと引っ張られて、公園の中に引き摺り込まれました。 「!?……やっ……ぁ…!!」 「ちょ、声のボリューム…!!……えっと、翡翠…だよな……?」 「……ひっ………??」 どうなってるんだろう…?? どうして学校に行ったはずの志貴様が、公園にいるんだろう…? しかも、今何と?『翡翠』?私を見て、『翡翠』と…? 「志貴様……?」 「あぁ良かった。これで琥珀さんだったらどうしようかと…」 つまり、私をちゃんと見て『翡翠』だと認識したわけでは……えっと、それはどうでもいいんですっ!! 「どうして…?」 「いや、どうしてって……あ、学校には連絡してあるから…」 「それで、ここで待ち合わせ……ですか?」 「いや、その、待ち合わせっていうわけじゃ…」 ……アルクェイド様ですか。 心の中で呟いてから、少し自己嫌悪。 今、感じた『渦巻くような気持ち』は……嫉妬…なんだろうか。 私はアルクェイド様に、嫉妬しているんだろうか。 「?…翡翠?」 「……あ…はい」 「どうしたんだ…?」 そんなに、見つめないでください…。 アルクェイド様を見つめた瞳で、見ないで…。 走る。 走る。 まるで逃げ出すように。 何から?誰から? 決まっている。そんなことは、決まっている。 幼い頃に捨てたはずの……私から逃げるんだ…。 「ねー、志貴」 どこからともなく呼び掛けられて、俺はようやく現実に戻った。 足下を凝視していたせいか、顔を上げると日差しがとても眩しく感じられた。 「どこだ、アルクェイド?」 「ここー」 がさがさと背後で音がして、振り向くとそこにアルクェイドが……いたんだけど。 「……何でそんなとこから出て来るんだよ…」 「え?だって、浮気調査員ってこうやって調査するんじゃないの?」 「普通、調査員は植え込みには隠れない」 「…ふーん。まぁいいけどね」 数歩、踊るように歩いてから、 「志貴は私のなんだけどなー」 『爪』を伸ばす。 「ア、アルク…?その、何か勘違いしてないか?」 「どんなー?」 「翡翠は…あー、ただの使用人だし」 「…それで?」 「色々あって、さ。何ていうか、相談を…」 目が泳ぐ。汗が流れる。 そういえば結局、翡翠からは何も聞き出せなかった気がする。 勇気を出して呼び止めたのに、まるで痴漢みたいじゃないか、俺? (……様子が変だから翡翠だっていうのは分かったけど、どうして翡翠が琥珀さんの格好を…?) いや、この際それは置いておこう。 あれが翡翠なら今朝の朝食も納得がいく。 となると、屋敷にいる琥珀さんも心配だな…。 全く、どうなってるんだ? (……翡翠さんを追うチャンスを逃したな…。いや、今はこの状況をどうにかしないと…) その結論に辿り着いた瞬間、 「志貴ー」 アルクェイドが口を開いた。 それはつまり、俺が喋る機会を失った瞬間であり、弁解する余地がないということであり、つまり――― 「あのメイドのことは真っ直ぐ見つめてたのに、私からは目を逸らすんだー。ねぇ、どうして?」 ―――もう、後戻りが出来ないということでもある。