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用語一覧 tamzone公式によるキャラメイクうpロダ ●maz●ne.comとの関係は無い たむQLO公式による服装メイクうpろだ UN●Q●Oとの関係は無い UnZipTEATIME謹製の紳士御用達魔法。リアルでやったら犯罪 茶時TEATIMEの略称(TEA=茶 TIME=時) さらに略して「茶」とだけ書かれることも多い NTR「寝取られ」を意味するネットスラング 主人公とヒロインと他の男の関係によって様々なバリエーションがある たむたむかすたむたむたむ たむたむすーるを使用する=たむたむする こねこねたむたむすーるでこねこねすること おんだ放課後かすたむ☆たいむの原画担当。 本人の公式HP(「めかのこ」http //www.ne.jp/asahi/mnoco/mnoco/index.html) 過去作ではらぶデスシリーズ、痴漢は犯罪、エロ医など
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Q:インストール後ゲームが起動しない Q:Configいじると落ちる Q:修正パッチや最終バージョンについて Q:分岐は? Q:体位が全部集まらない Q:3Pどうやんの Q:スライム重たくなるから消したいんだけど・・・ Q たむたむ様のステータスが見れない Q ドラッグ&ドロップでの嫁登録が出来ない Q マップ移動時にカメラの上下動ってできないの? Q Hの時プレイヤーキャラを非表示にしたい Q H出来ないんだけど Q 嫁が服を脱いでくれない Q:インストール後ゲームが起動しない A:Windowsのコントロールパネルなどからサウンド設定で出力サンプルレートを48kHz以下にしてください公式(魚拓)では44.1kHzを推奨しています Q:Configいじると落ちる A:放課後かすたむ☆たいむ\data\Config.GraphicConfig.txtの[AntiAlias]を0に書き換えて試してみる、だめだったらサポに連絡 Q:修正パッチや最終バージョンについて A:最終バージョンは「たむたむす~る2.07」「 放課後かすたむ☆たいむ1.08」ですサポートから修正ファイル Ver.101と修正ファイル Ver.108をダウンロードして順番に2つとも適用してください Q:分岐は? A:のどか→廊下で智里に水泳部勧誘されるイベント開始時に分岐判定、のどか好感度60以上でグッドエンド、60未満でバッドエンドになるがこちらは智里ルートに派生する A:智里→のどかバッドエンドルートの最終イベント開始時に分岐判定(屋上の魔方陣)、智里の好感度50以上で智里ルート開始、50未満の場合は智里ルート消滅 A:たむたむ様→個別EDなし、Hイベント2回、右クリでアイテムを貢ぐ(うめいぼーが効果大)好感度50以上で合宿所の魔方陣のイベントが変化、たむたむゲージ(左上)100以上でHイベント1Hイベント2は校舎MAP魔方陣にて発生、好感度60必要 Q:体位が全部集まらない A:イベントのみでは基本体位は全部埋まらない、派生体位を覚えきったあとさらにエロベッピン投入で基本体位まで覚えることが可能 また、体位取得情報はグローバルなデータなので20~30回中だしした状態でセーブをし、本を与える→ロードと繰り返すだけで効率よく集まる Q:3Pどうやんの A:おなご2名の付近でどちらかを右クリUnZip(平地、壁際の2種) ただしステータス状態が「はじめて」だと出来ない 「はじめて」を変化させるためには行為1回では足りない、H回数5回+中だし5回をこなすことにより「アソコだけあり」に変化する Q:スライム重たくなるから消したいんだけど・・・ A:ショップ類のテキストデータにフラグ情報書き込み、data\text\shopのどれか好きなファイルに [SlimeFlag] 0この2行を[ScenarioEnd]の一つ上あたりに追加、出現は1追加したらそのショップに一度訪問すると適応される Q たむたむ様のステータスが見れない A:ストーリーモードではイベントでの初Hが終わらないと見れない仕様になっている初Hの仕方は Q:分岐は? を参照 Q ドラッグ&ドロップでの嫁登録が出来ない A VISTA及びWin7では、Administratorでログインしないとドラッグ&ドロップで嫁登録できない。(管理者権限があるアカウントというだけではダメ) Administratorログインが出来ない場合、嫁登録は放課後かすたむ☆たいむインストール先の\save\AllPackに直接入れてロードすれば良い。 Q マップ移動時にカメラの上下動ってできないの? A 基本的にはできない。ただしカメラの高さ位置A/Bの切り替えテンキーの/と*でのカメラのチルト操作ができるので、これでカメラ写角の調整をすれば、それなりにカメラ位置上下の代用になる。 Q Hの時プレイヤーキャラを非表示にしたい A キーボードの1を押せば非表示になります Q H出来ないんだけど A H(和姦)するにはある程度の好感度とエロ度が必要。 またストーリーモードではのどか、たむたむ、智里の3人はイベントでの初Hが終わっていないとH(和姦)はできない。 無理やりならばストーリーモード、フリーモードともにいつでも可能。 Q 嫁が服を脱いでくれない A <おさわりモードでの脱がし>好感度・エロ度をある程度まで上げれば脱いでくれるようになる。 <ステータス→服からの脱がし>のどか、たむたむ、智里の3人以外の呼び出したかすたむ嫁は服を脱がせることはできない仕様になっている。
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_,. . ‐- ´ __ ̄ ` .、 ,. '  ̄ `ヽ、 / ヽ / 、 、 、 / , , / | .i | ; .| .| .| Y . ' / . .| | | /| .! { / } .| .| | , . ; / | | | | { .| ∨ /i }| | } | ハ | .| | ィ>マ!-、{ / イ /,.ムハ / } | . | | i{ Ⅵ,ィ示tォ、\イ / /,.tュ、 } / / } ! | ハ ト圦 マzソ \〈{ 刈ノ/イ / /| / | { ( \ ! \ 、 `¨ {/ ,イ / / | \'ー \ 〉 ' イ/ イ | |  ̄ 、 八 ! | | | 、 マ ア ,. ' | / . | | | `こ ,. ' . . | | | / / | | r<| > ... .イ | . .| |ム / イ / / / \ { |\| { | {、 .ヽ ` ̄ / イ ./ ,/ ,r=∧', | \| リ、ム ` \ /´ /イ/{! | | ∧ 、 { 、 ∧/、_ `\ ,... - ´ マ // / ∧-、 r- Y、 \ `ヽ / ̄ ゙̄ヽ ∨/ !{_/ \ j! 〉 ̄` i } , \_ ´_|」 \_}_ { / \__ i | ; ', \|{ `ヽ| | / | }/ }o〉 _\ /,' . / _,..-----ァ、 ', .  ̄ ̄ヽ j/ . , / O O 〉 , i \゚__,ハ / , ! ..\__,/ ̄ ̄ .... | }!.. .}. { , ハ.. | |! , , ∨ , j / / / _ } \ , . ' {o {、 / , \ /!\ ` ー ´ | | ーr <{./ { , .、 | | ;' / |{ 、____,./ },-', .、 j j { / }! / ヽ、 \ j j! j! 〈 名前:御坂美鈴 性別:女 原作:とある魔術の禁書目録 一人称:私 二人称:君 口調:女口調 AA:とある魔術の禁書目録/御坂美鈴 御坂美琴の母。娘そっくりの若々しい容姿をもち、巨乳。 学園都市外の大学に通っている。ゆえに、若々しい容姿と相まって、正体が判明する前は姉と思われていた。 やる夫スレにおいては、R-18系作品の需要に答える形でAAが増やされたという経緯がある。 キャラ紹介 やる夫Wiki Wikipedia アニヲタWiki ニコ百 ピクペ 登場作品リスト タイトル 原作 役柄 頻度 リンク 備考 義母エロあれこれ・番外篇 オリジナル 最初にやる夫と関係を持った主婦 常 まとめ R-18 読みきり 性戦士やる夫 オリジナル やる夫を引き取った女性 常 まとめ R-18 エター やる夫 THEJOB ドラゴンクエスト3 レベル40の魔法使い。人妻だが寝取られやる夫PTに加入 常 まとめ R-18 くれない夫達は新たな月を止めるようです ファイナルファンタジーIVジ・アフター -月の帰還- 成人した打ち止め(リディア)役 常 まとめ 完結 巨乳カスタム男の娘やる夫 オリジナル やる夫の親 準 まとめ R-18 モンスターファミリーの淫堕館 オリジナル 道具屋を営む未亡人 準 まとめ R-18 やる夫が改造されたようです オリジナル やる夫の父の教え子、美琴の母 準 まとめ R-18 エター やる夫は地球侵略に来た帝国の戦闘員のようです オリジナル 美琴の母 準 まとめ R-18 やる夫は隊長の面影を求めるようです オリジナル 宿の女将 準 まとめ R-18 完結 あんこ時々安価でクトゥルフ神話TRPG クトゥルフ神話TRPG シナリオ「腕に刻まれる死」に登場する、芸能記者 脇 まとめ wiki R-18G 安価あんこ 時間停止探索者やる夫 オリジナル 通信ギルドの受付 脇 第1話 rss R-18 短編 タイトル 原作 役柄 リンク 備考
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アプデで移動禁止時間が4秒に上方修正 -- (名無しさん) 2017-03-24 18 04 29
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/当麻と美琴の恋愛サイド/帰省/家族 ~プロローグ~ 12/25 ??? 受信日時:12/25 11 04 送信者:御坂美琴 受信者:上条当麻 件名:燃えちゃった(:_;) 起きてる? ゲーセンで撮った写真 黒子に見られそうになっちゃって 咄嗟に燃やしちゃった アンタまだ持ってる? 受信日時:12/25 11 20 送信者:上条当麻 受信者:御坂美琴 件名:Re 燃えちゃった(:_;) おはようさん そりゃまた危なかったな 俺の命が まだあるけどさ 見てたら燃やした 方が良いんじゃって気もしてきた これ黒歴史だろ 受信日時:12/25 11 22 送信者:御坂美琴 受信者:上条当麻 件名:燃やしたらアンタも燃やす 今度コピー取りに行くから絶対無 くしちゃ駄目だからね!! 激レアフレームなんだから!! 受信日時:12/25 11 25 送信者:上条当麻 受信者:御坂美琴 件名:Re 燃やしたらアンタも燃やす 分かった分かった でももし間違って無くしても文句 言うなよ?実は一回落しかけた 受信日時:12/25 11 27 送信者:御坂美琴 受信者:上条当麻 件名:却下 もし無くしたら罰にもう一回撮りに 行くわよ 受信日時:12/25 11 28 送信者:上条当麻 受信者:御坂美琴 件名:Re 却下 本気? 受信日時:12/25 11 28 送信者:御坂美琴 受信者:上条当麻 件名:Re 却下 本気よ 受信日時:12/25 11 31 送信者:上条当麻 受信者:御坂美琴 件名:Re 却下 良いけど。 今度は我慢出来る保証ねえからな 受信日時:12/25 11 33 送信者:御坂美琴 受信者:上条当麻 件名:Re 却下 何よそれ 受信日時:12/25 12 35 送信者:御坂美琴 受信者:上条当麻 件名:Re 却下 ちょっと 携帯正常? アンタまさかまた事件に巻き込まれ てるとかじゃないでしょうね? 受信日時:12/25 16 30 送信者:上条当麻 受信者:御坂美琴 件名: ところで 年末年始ってどうするんだ? 受信日時:12/25 16 32 送信者:御坂美琴 受信者:上条当麻 件名:無視すんな! まだちゃんとは決まってない 今度会った時ゆっくり話すわよ で、さっきはどうしたわけ? 受信日時:12/25 16 35 送信者:上条当麻 受信者:御坂美琴 件名:Re 無視すんな! ういー じゃその時に 受信日時:12/25 16 38 送信者:御坂美琴 受信者:上条当麻 件名:Re 無視すんな! 話す内容が二つに増えたようね 受信日時:12/25 22 55 送信者:上条当麻 受信者:御坂美琴 件名:入院はしてません おやすみ 受信日時:12/25 22 55 送信者:御坂美琴 受信者:上条当麻 件名:そう言う問題じゃない おやすみ 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/当麻と美琴の恋愛サイド/帰省/家族
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(3-15) こちらを向きなさい、と恫喝する凶悪な音色に応えて五和は静かに破裂音の主に正対する。 そこには『雷光のレッド』こと御坂美琴の姿があった。 バチン、と再び御坂美琴の前髪から青白い火花が散るとビリビリと大気が震えだした。 「そんな戯言は私の超電磁砲(レールガン)を受けてきってから言いなさい!」 五和を睨み付ける御坂美琴の体内電圧は既に臨界を迎えていた。 押さえきれない電流が青白い電気の蛇となって御坂美琴の身体にまとわりつき、凶暴な音 色を立てながら獲物に牙を剥く時を今か今かと待ち構えている。 しかし臨戦態勢に入った学園都市第3位の超能力者(レベル5)を前にしても五和は不敵 な笑みを崩さない。 「ええ、受けてあげますって言いたいところなんですけど。 貴女はレールガンを撃つことなんてできませんよ。きっと。ふふっ」 「どういうこと?」 「だって、もし私がレールガンを避けちゃったらどうなります? 私の後ろは観客席ですよ。それでも撃ちますか?」 「くっ!…………」 確かにこんな状況でレールガンを撃つほど御坂美琴は馬鹿ではない。 先ほど控え室で暴発しかけたことは当人の名誉のため魔が差したということにしておく。 ビリビリと大気を振るわせていた凶暴な青白い蛇達が御坂美琴の身体に身を沈め始める。 しかしそれは降参を意味するものではない。 「でもね。私の攻撃はレールガンだけじゃないのよ!!」 そう叫んだ御坂美琴の身体から青白い電気の蛇たちが一気に溢れ出すと10億ボルトの雷 撃の槍となって舞台中央に立つ五和に襲いかかる。 その瞬間舞台には激しい爆音が鳴り響き、舞い上がる爆煙が視界を防いだ。 強烈な閃光と爆音に思わず目を閉じ耳を塞いでしまった観客達が恐る恐る目を開けた時、 薄まりつつある爆煙の中には全く無傷の五和の姿があった。 あり得ない状況に驚く御坂美琴は五和の50cm前方の舞台に不自然に刺さった一本の 鉛筆にも気付かない。 御坂美琴から再び雷撃の槍が放たれるが、五和を貫くハズの雷撃の槍は途中で方向をねじ 曲げるとその鉛筆に吸い込まれていった。 「なっ!?」 「避雷針、って思ってくれたら良いですよ。 ただ魔術(オカルト)サイドのものは科学サイドのとはちょっと違いますよ。 この鉛筆がある限り貴女の雷撃の槍は決して私には届きません」 科学的に考えれば地面に刺さった僅か10cmの鉛筆が避雷針になる訳がない。 そもそも只の鉛筆が床に深々と突き刺さっていること自体が不自然なのだ。 御坂美琴には信じ難いことだったが、相手が『魔術』と言った以上、原理は分からないが そういう機能を果たす装置であると考えるしかない。 もし『ヒヨコ爆弾』事件において姫神秋沙から魔術の話を聞いていなければ、御坂美琴は きっと何が起こったのかも判らない内に五和に叩き伏せられていただろう。 「わざわざご丁寧にタネ明かしまでしてくれちゃって……とことん私を舐めてるのね?」 「まさか。舐めていないからこんな事するんですよ。 超電磁砲の雷撃をまともに喰らって無事でいられると思うほど自惚れていませんから」 「その口調が余裕綽々なのよ!だったらこれでどう?」 御坂美琴が地面に向けて降ろした右手の指を開くと地面に向けて何本もの稲妻が走る。 すると御坂美琴を中心にして黒い霧が渦を巻きながら集まってきた。 そして黒い渦が稲妻に逆らって舞い上がると長さ1mほどの黒剣を形づくる。 「砂鉄の剣(これ)でアンタのチャンバラごっこに付き合ってあげるわ」 余裕の笑みを浮かべる御坂美琴であったが内心は冷や汗ものだった。 (ふぅーッ、なんとか剣の形になったけど………… 特設会場(ここ)は舗装されているから砂鉄が集まらない。 もし秋沙が魔法でそこら中を破壊してくれてなかったら砂鉄のナイフしかできなかったわ。 でも砂鉄の剣(これ)ができたからにはあんな古くさい槍なんかに負けるもんですか!) (3-16) 切り札である超電磁砲(レールガン)と雷撃の槍を封じられた上、性能を著しく制限され た砂鉄の剣で4m以上の長さを持つフリウリスピアと対峙しなければなくなった御坂美琴 は敵戦闘力の分析を行う。 単純な武器として比較するならば、刺突・斬撃・打撃を駆使できる強力な白兵戦用武器で ある槍と遠い間合いで斬り合えば剣に勝ち目はない。 接近戦になれば槍はその長さが仇となるが、逆に言えば懐に飛び込まない限り剣が槍に 勝つことなどできないのだ。 ただしそれは彼女たちが持つ武器が普通の武器であった場合の話だ。 御坂美琴が能力で造り上げた砂鉄の剣、五和が魔術的補強を施したフリウリスピアの優劣 が常識で計れるハズがない。 御坂美琴は砂鉄の剣に絶対の自信を持っている。槍の穂先だろうが簡単にぶった切ると。 しかしその自信ゆえに闘い方の自由度を自ら狭めてしまう。 たとえ突き出された三つ又の穂先を砂鉄の剣で受け止めても一つの穂先を一瞬で切り落と してしまうなら残りの穂先が勢いを落とすことなく自分に突き刺さってしまうだろう。 そのことを心配する余り、刺突を体捌きでかわして槍の柄を断ち切る、もしくは相手の懐 に潜り込に相手に斬りつけるという選択肢しか残らなかった。 どちらにしても体捌きで槍の刺突をかいくぐる必要があった。 確かに御坂妹を軽くあしらった技量は決して侮ることはできない。 無駄と思えるほど長い槍をわざわざ持っている以上は懐に飛び込まれないための対策も 当然練っているハズだ。 それでも御坂美琴には自信があった。 なんと言っても今着用しているのは学園都市製のバトルスーツである。 そのパワーアシスト機能は筋肉へ伝達される筋電信号に瞬時に反応しタイムラグなく通常 の5倍の力を引き出してくれる。 そして生みだされる瞬発力は相手を惑わすほどのダッシュや方向転換を可能にしている。 相手の予想を越える素早い動きで刺突をかわして懐に飛び込むつもりであったし、いざと なればスーツの防弾・防刃・耐爆性能に頼った強引な突進も試みるつもりだった。 一方、相手はビキニアーマーも真っ青な、どう見ても防御力の低そうなボンテージ風 ファッションに身を包んでいる。 というよりは露出狂と言った方が手っ取り早いだろう。 ほとんど素肌を晒しており、僅かに素肌を隠す素材ですら革製にしか見えない。 (なんなのよ、あの格好! そりゃ動きやすいかもしれないけど、どう考えても防御力0(ゼロ)よね) 防具に関しては私の完勝よね、と余裕の御坂美琴はつい余計なモノまで分析してしまった。 (ぐッ!トップ88cm、Dカップ…………) バストサイズに関しては御坂美琴の完敗であった。 (巨乳(それ)を私に見せつけるためにわざわざそんな露出度の高い格好をしたってこと? …………いい気になるんじゃないわよ。この巨乳女がァァあああああ! こうなったらAカップの意地にかけてアンタを叩きのめしてやる!!) 闘志が燃え上がった御坂美琴は五和に最後通告を突きつける。 「おとなしく降参するなら許してあげるけど、その気はないのよね。 でもね。この砂鉄の剣って一種の超音波ブレードなの。 高速で振動する砂鉄は鋼鉄だって一瞬でぶった切るわ。 あなたの槍なんて触れただけで真っ二つよ。それでも良いなら掛かってきなさい!」 投降を促す御坂美琴に対して五和もニッコリと微笑み返す。 「それはご親切にありがとうございます。では遠慮無く!」 ゆっくりと傾き始めたフリウリスピアの穂先が御坂美琴に向いた瞬間、五和は電光石火の刺突を繰り出した。 五和が繰り出した雷光のような刺突を身体を捻って辛うじて避けた御坂美琴であったが、 予想を超えた刺突の速さにバランスを崩してしまう。 (くッ、速っ!ひとまず体勢を整えないと) 御坂美琴は体勢を立て直すためいったん後方に大きく跳び退く。 御坂美琴がスーツの力を借りて跳躍した距離は4mもあった。 しかし五和は生身とは思えないスピードで一気にその間合いを詰めると、着地の瞬間を狙って再び刺突を繰り出す。 体勢を立て直す隙もなく御坂美琴は着地と同時の左サイドステップで辛くも槍の穂先をかわした。 (3-17) それでも五和は追撃の手を弛めない。 五和は突き出した槍の柄を脇で挟むとそこを支点として右手一本で槍を水平に払い御坂美 琴の横っ面に穂先を叩き込む。 紙一重で身体を沈めた御坂美琴の頭の直ぐ上をフリウリスピアの穂先がうなりを立てて通過する。 (なっ、なんなのよ。コイツ。スーツを着た私の動きに付いてくるなんて………… 本当に人間!?まさかサイボーグじゃないでしょうね?) 御坂美琴は五和の攻撃を何とか紙一重でかわしているがこのままではジリ貧なのは間違いない。 どうやって反撃しようかと考えたとき一瞬の隙が生まれてしまった。 気付いたときにはフリウリスピアの三つ又の穂先が御坂美琴の視界に飛び込んでいた。 御坂美琴は思わず砂鉄の剣を眼前にかざしフリウリスピアを受け止める。 「ガキッ!キィィィィィィィィッ!」と特設会場内に金属が擦れ合う甲高い音が鳴り響く。 そして高速で振動する砂鉄の剣とぶつかり合うフリウリスピアの穂先が盛大に火花を散らす。 (えっ!?)その時御坂美琴は驚いた顔をしていたに違いない。 御坂美琴は古くさい槍の穂先なんて砂鉄の剣で簡単にぶった切れると思っていた。 だからこそ槍の穂先をわざわざ体捌きだけで避けていたのに現実には槍の穂先は砂鉄の剣 と打ち合ってもビクともしなかったのだ。 (なんなのよ。砂鉄の剣と打ち合ってもびくともしないなんて………… 一体どんな合金使ってんのよ!?それとも硬質多層膜コーティング? とにかくこの距離は完全に槍の間合いだわ。 どうにかして懐に飛び込まないと私の切っ先はコイツに届かない。 コイツがこの槍を引き戻す時がチャンス!タイミングを合わせて跳び込んでやる) 激しく鍔迫り合いしながら美琴は五和が槍を引く予兆を読み取っていた。 そして五和の右肩の筋肉がピクリと動いた瞬間、御坂美琴は引き戻される槍に合わせ一気に五和の懐に飛び込む。 その時御坂美琴の目には後ろを振り返る五和の背中が映ったのだが、とっさのことに御坂 美琴はそれが何を意味するのかが判らなかった。 それでも右から迫る殺気が身体を貫くと御坂美琴は歯を食いしばり前進を踏みとどまる。 そして急激な方向転換に悲鳴を上げる脚の筋肉を強引に動かしスーツの力も借りて後方へ跳躍する。 同時に御坂美琴の胸元僅か数mm先を横薙ぎに払われた穂先が「ビュッ!」と風切り音を立てて通り過ぎる。 五和は御坂美琴が飛び込んでくることを予測し、引き戻した槍の勢いに身体の捻りを加えて槍の中央を脇に挟んだまま身体ごと一回転したのだ。 もしそのまま飛び込んでいたら御坂美琴は槍の穂先に胴を薙ぎ払われていただろう。 (痛うぅっ!あっぶなかっ…………げっ!) しかし御坂美琴には脚の痛みを気にするどころか冷や汗をかく隙もなかった。 御坂美琴の目の前で槍の穂先が回転の勢いを殺さずに左上方に跳ね上がると五和の頭上で 弧を描くように大きく旋回する。 遠心力を使ってさらに加速した穂先が右斜め上から御坂美琴に袈裟懸けに叩きつけられる。 白い光の尾を引いて流れる槍の穂先を御坂美琴は右前方に肩から倒れ込むように一回転してかわした。 (いつまでもいい気になってんじゃないわよ!) 御坂美琴は回転した勢いで素早く上体を起こすと膝立ちのまま五和の足首を狙って砂鉄の 剣を横一閃に振り抜く。 「ちっ!」っと舌打ちした五和は御坂美琴の斬撃を2mも跳び上がってかわした。 そして上空から御坂美琴に全体重を掛けた一撃を叩き込む。 御坂美琴は上空から襲いかかる一撃をとっさにもう一度身体を側転させてかわす。 紙一重でかわしたフリウリスピアの穂先は「グァシィィッ!」と音を立てまるでバターに 熱いバターナイフを突き刺すようにコンクリートの床に深々と突き刺さった。 「もらったあぁぁぁぁ!」 御坂美琴は回転した勢いも使って舞台に突き刺さったフリウリスピアの柄に砂鉄の剣を叩き込んだ。 しかしフリウリスピアの柄は「ガキィィィィッ!」と悲鳴のような金切り音をあげたもの の砂鉄の剣の一撃を受け止めていた。 (えっ!?一体なんなの?この槍!柄もただの木じゃないってこと?) 着地した五和がフリウリスピアを引き抜くと、呆然としてしまった御坂美琴の一瞬の隙を 狙って穂先を螺旋のように回転させて砂鉄の剣を跳ね上げる。 (あっ!)と御坂美琴が我に返った時、その胴はガラ空きになっていた。 その無防備な胴にフリウリスピアの穂先が叩き込まれる。 (3-18) しかし五和が繰り出したフリウリスピアの穂先は御坂美琴の身体を貫かなかった。 その直前、五和の視界から御坂美琴が消え去っていたのだ。 空を切ったフリウリスピアを引き戻す五和は初めて戸惑いの表情を浮かべる。 素早く周囲を探るが御坂美琴の気配を捉えられない。 それもそのはず今御坂美琴は地上10mの高さから五和を見下ろしていた。 照明器具を吊す鉄製の梁に足裏を貼り付けてぶら下がる姿はコウモリのようだ。 スーツの跳躍力と身体を流れる電流をコントロールし電磁石と化した自分自身の磁力を利 用して舞台を覆う鉄傘まで一気に跳び上がったのだ。 幸い、真下のブラックキャット(五和)はまだこちらに気付いていない。 常識を越えた五和の身体能力と槍の強度に押され気味だった御坂美琴はホッと一息付く。 その時ふとスーツの右胸に付いた数㎝の白い線に気付く。 だがそれは汚れではなく、赤いスーツの裂け目から見えた御坂美琴専用の胸部装甲板 (胸パッドともいう。しかも2枚重ね)だった。 フリウリスピアの切っ先は高い耐刃性能を持つバトルスーツを易々と切り裂き、その傷は 胸パッドにまで達していた。 (えっ、なんでスーツが裂けてんの? あ─────────っ!胸パッドまで裂けてる!!) どうやら学園都市製防刃スーツが切り裂かれたことより胸パッドが傷ついたことがよほど ショックだったらしい。 その時御坂美琴の脳裏に思い出が走馬燈のように蘇えっていた。 初めての邂逅は黒子と行った『学舎の園』のランジェリーショップであった。 売れ残りの哀愁漂う一画に佇むその偉容に目を奪われてしまった。 その時は買うどころか手にとることすらできなかった。 そんな胸部に自信のない女の子に勇気をくれる夢のアイテムが支給品という形で合法的に 手に入った時は思わず小躍りしてしまった。 その後スーツに着替える度に姿見に全身を映すことが習慣になった。 鏡に向かって色んなポーズをしては将来の栄光(とりあえずはBカップ)を夢見ていた。 だから御坂美琴は悔しくて堪らない。 (裂けたのがスーツだけだったら胸パッドは再利用できたのに…………………… あっ!でもこれは私利私欲で言ってるんじゃなくて…………えーっと………… そう!地球環境を考えれば限りある資源の再利用は人類の義務なんだから!) そう自分自身に言い聞かせる御坂美琴であった。 だからこそ再利用できないような傷を胸パッドに付けた反エコロジーな悪の女幹部を許す 訳にはいかない、と心の中で理論武装する。 御坂美琴は夢を与えてくれた親友(胸パッド)に感謝を、自分の身代わりとなり巨乳女の 刃に傷ついた戦友(胸パッド)に哀悼の意を送る。 もし戦友(胸パッド)がなければ乙女の柔肌に傷がついていたかもしれない。 もっとも上げ底(胸パッド)がなければスーツが傷つくことすらなかったのだが………… そのことには言及しない方が賢明だろう。 本件終了後『もう少し胸がデカかったら危なかったな。良かったな。胸が小さくて』と言った 上条が御坂美琴にゲンコツで殴られたのは自業自得だろう。 (身を挺して私を庇ってくれたあなた達の犠牲は決して無駄にはしない。 仇は私がキッチリ取ってあげる。 見てなさい。あの巨乳女をコテンパンに叩きのめしてあげる!!) 今日一番の闘志を燃え上がらせた御坂美琴は(照明用ライトの一つでも頭に叩き付けて やろうかしら)と周囲を見回す。 そして左右に吊されている手近な照明用ライトを磁力で引き寄せようとした時、天井の 御坂美琴に気付いた五和と目が合ってしまった。 (3-19) 一方、御坂美琴を圧倒しているように見えた五和も実際には余裕など無かった。 表情にこそ出さないが現時点において自分と御坂美琴との差が紙一重ほどもないことを十 分理解していた。 通常、魔術師同士の闘いは敵に遭遇するまでに勝敗は決しているものだ。 敵の力量と闘いの展開をどれほど正確に分析・予測できるか、そしていかに自分に有利な 場所と時間を設定しどれだけの術式を事前に準備しておけるかが勝敗を分ける。 だから五和もこの勝負のために丸5日かけて入念な準備を行ってきた。 なにしろ聖人に匹敵する超能力者(レベル5)が相手である。 考えられるありとあらゆる魔術的補強を施してもし過ぎるということはない。 その対象はフリウリスピアやコスプレ衣装に留まらず、この特設会場にさえ及んでいる。 生身の五和が常人を凌駕するスピードを出せるのも、フリウリスピアが砂鉄の剣と互角に 打ち合えるのも魔術的補強のおかげなのだ。 それに五和は御坂美琴の実力を本人以上に理解している。 可能な限りの魔術的補強を施し防御術式を展開していたとしてもレールガンが直撃すれば どうなるか? 運が良ければ一撃目は凌げるかもしれない。 しかし一撃目で綻んだ防御術式を組み直す前に二撃目を受ければそれでお終いなのだ。 だから常に観客席を背にしてレールガンを撃たせないようにする必要があった。 避雷針として使った鉛筆は御坂美琴の雷撃の槍を二度防いでくれた。 五和のハッタリを御坂美琴が真に受けたから良かったがもう一度雷撃の槍が放たれていた ら鉛筆は耐え切れずに跡形もなく砕け散ったに違いない。 御坂美琴自身自覚していないが御坂美琴の性能(スペック)は五和達魔術師から見ても桁 外れなのだ。 フリウリスピアに樹脂を吹きつけてはやすりで削るという作業を1000回以上繰り返し 刻み込んだ『樹木の年輪』の象徴はフリウリスピアの強度を限界まで引き上げている。 そして舗装された特設会場を戦場に選ぶことで変幻自在な攻撃を繰り出せる砂鉄の剣の威 力を大幅に削ぐこともできた。 だから一日の長のある剣技によって御坂美琴を押し込むことができるのだ。 ただし能力者との接近戦を選んだことが五和から魔術攻撃という選択肢を奪ったのも事実だ。 魔術とは能力を持てなかった人間が能力者に近づくために編み出した技術である。 能力者相手にクイックドロー(早撃ち)を挑んでも勝ち目が無いことは判っている。 術式を組み上げている間に能力者の攻撃が魔術師を打ち倒しているだろう。 例えステイル=マグヌスであっても炎剣を出すにはルーンのカードを取り出す時間が必要になる。 だから一流の魔術師はどんな時だろうが無防備な状態は作らないし周囲の警戒も怠らない。 超能力者を前にして術式の組み上げに時間を費やすなどは自殺行為でしかない。 だから術式はあと一動作のみで発動するように予め組み上げておかなければならない。 とはいえ不安定な術式をいくつも抱えたまま闘えば何時それらが暴発するか判らない。 結局、携えられた術式はほんの僅かだった。 (あれだけ何日も前から入念に準備して相手の切り札まで封じ込めたっていうのに これでようやく対等だなんて…………………… ホント、超能力者(レベル5)ってバケモノですね。イヤになります) つい愚痴をこぼしたくなる五和だった。 だが愚痴をこぼす前に、先ほどまでの闘いで消費した気を急いで補充しなければならない。 天井の御坂美琴を見据えつつ、五和は静かに呼吸を整えて丹田に送り込んだ大量の気を 必死に練り上げていく。 (3-20) 「そんなところに隠れていたんですか?『雷光のレッド』さん」 「やっと見つけてくれたのね。『ブラックキャット』さん」 「上に逃げたのは良いですけど、それから一体どうするんですか? 飛び降りてきたら串刺しですよ」 「へーっ、心配してくれるんだ。でもその心配は無用かもねっ!!」 そう言いながら御坂美琴は左右の照明用ライトを磁力で引き寄せ根本から引き千切ると 両手を振るってそれらを五和目掛けて投げつける。 「ゴォーッ!」と唸りをあげて二基の照明用ライトが五和に襲いかかる。 しかし五和はフリウリスピアの一閃でそれらをいとも簡単に弾き飛ばしてしまう。 「そんなもので私にダメージを与えられるとでも……………………えっ?」 フリウリスピアを振り抜いた五和は一瞬前まで天井にいた御坂美琴をまたもや見失っていた。 御坂美琴は照明用ライトが五和の視界を遮った瞬間に天井を勢いよく蹴り飛ばしていた。 空中で半回転したものの墜落と言った方が良い着地の衝撃はスーツで吸収しきれず御坂 美琴の全身を軋ませる。 (痛ぅ──────────っ!) 骨の随まで響く痛みが御坂美琴の踵から背骨を通って頭頂まで一気に駆け抜ける。 余りの痛さに涙が出そうになるがここはグッと歯を食いしばる。 この一瞬が勝負を決めるのだ。 御坂美琴は未だ痺れが残る両足を無理やり動かし五和に向けてダッシュした。 御坂美琴の奇襲に五和の迎撃は僅かに遅れてしまう。 突進してくる御坂美琴へ向け慌てて刺突を繰り出したものの今までの鋭さは無かった。 半身になってフリウリスピアを右にかわす御坂美琴は身を捻りながら砂鉄の剣を自分の 身体に巻き付けるように振り上げる。 勢いよく振り上げた砂鉄の剣はフリウリスピアを大きく弾き上げた。 そして返す刀でガラ空きとなった五和の胴を水平に薙ぎ払う。 バランスを崩し後方へ倒れかかっているブラックキャットがこの一撃を防げるとは到底思えない。 (勝った!) しかし御坂美琴のその確信が油断を生んでしまった。 後方に倒れながらも五和は横蹴りを放ちヒールの踵を御坂美琴の鳩尾に叩き込んだのだ。 本来バランスを崩した状態で繰り出される蹴りに大した威力などあるハズが無い。 これが普通の闘いなら相手の蹴りを警戒しなかったからといって責められることはない。 事実、物理的ダメージなら学園都市製防弾・防刃・耐爆スーツが完璧に防いでいた。 しかし相手が魔術師であることを忘れていたのは完全に御坂美琴の油断だ。 蹴りと同時に踵に組み込まれていた術式が発動すると、その衝撃はスーツを素通りし御坂 美琴の体内に直接ダメージを叩き込んだ。 「うぐぅっ!」 御坂美琴から苦悶の声が漏れだす。 叩き込まれた衝撃はそれが腹から背中に抜ける間に御坂美琴の体温を根こそぎ奪い去った。 今まで経験したことのないダメージに御坂美琴の動きは完全に止まってしまう。 そんな御坂美琴に対して五和は体勢を立て直すとフリウリスピアを大きく振り上げる。 (ダメ!この状態でまともに打撃を喰らっちゃ絶対にダメ!早く避けなきゃ!) 御坂美琴の思考は緊急回避命令を発信するものの身体は全く反応してくれない。 (ダメ!全然動かない!!) その時「ダァン!バキッ!」とどこかで何かが壊れる音がした。 その音に気を取られたのか槍を振りかぶった五和は一瞬視線を横に動す。 その間も御坂美琴は全身の筋肉に向けて必死に指令を送り続ける。 (動け!動け!動け!動け!動け!) しかしいくら指令を送っても身体はまだ上手く動いてくれない。 (もう少し。あとちょっとで…………) しかし御坂美琴が回復する前に五和は再び視線を御坂美琴に戻してしまった。 必死にもがく御坂美琴目掛けて五和は上段に構えたフリウリスピアを一気に振り下ろすと 舞台に「バキッ」っという低い打撃音が鳴り響いた。 その時、御坂美琴は振り下ろされる槍から最後まで目を逸らさなかった。 絶対に気を失うまいと歯を食いしばってその瞬間に備えていた。 しかしいつまで経っても槍は御坂美琴の身体を打ち付けない。 槍が振り下ろされた時、耳の直ぐ傍でもの凄い打撃音が鳴り響いたのは確かだ。 事実、目の前には槍を振り下ろした姿勢の女幹部が見える。 ただ、その視線は自分ではなくなぜか自分の後方に向けられていた。 御坂美琴はダメージの残る身体をゆっくり捻って後方へ視線を向ける。 そこには薄紫色に光るマジカルステッキを両手で掲げた超機動少女カナミンの姿があった。
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放課後かすたむ☆たいむまとめWikiへようこそ 本日は - 人が UnZip しました。 昨日は - 回スパイダーウェブを発射しました。 全部で - 人のUnZipperがたむたむされました。 ∧∧ (..・x) <パッチあててから遊ぶんだぞ ~(._,) ※注意:たむたむす~るのタムゾーンに関する機能やネトワクネトラルのオンライン機能は公式が終了したため使えません また各カスタムデータは「たむたむす~る」のバージョンに依存するため使えない場合もあります 〇最近のWindowsで起動しない等の場合は以下を試してみてください ・DirectX 9.0c End-User Runtimeをインストールする ・Windowsのコントロールパネルなどからサウンド設定で出力サンプルレートを48kHz以下にしてください ・Windows10の場合はイリュージョン公式のサポートページから「d3d9.dll」をダウンロードしてゲームの実行ファイルと同じディレクトリに入れてください 旧公式サイト(TEATIME/FULLTIME Web Site) イリュージョン公式の製品紹介ページ放課後かすたむ☆たいむ らぶギア ネトワクネトラル カレマチカノジョ らぶデスFINAL! 現行スレッド 本スレッド らぶデスFinal!・ネトワクネトラル・らぶギア -たむたむす~る- Part83 キャラ人気投票 選択肢 投票 のどか (656) たむたむ (415) ちさと (476) アナ (72) マキナ (22) 心愛 (66) 咲姫 (148) コメント カレマチカノジョなんだけどユーザー名入力できないんだけどなんで? - 名無しさん 2012-07-22 15 23 16 漢字入力をMS-IMEかATOKに変えてみる、一旦終了して再起動でどうかな? - 名無しさん 2012-07-22 17 52 37 変えてみたら入力できました - 名無しさん 2012-07-25 05 54 49 カレマチカノジョ ヒロインランキング Web - Yome Search h ttp //01.2-d.jp/karekano/ - 名無しさん 2012-08-20 13 42 17 嫁が浮気相手へ英文のメール出してました - 名無しさん 2013-01-21 00 49 10 唐突に、申し訳ないです。質問なんですが、オフラインで彼女登録ってどうすればいいんですか?散歩っていうアイコン押しても変化しないんですけど - 名無しさん 2013-02-19 18 48 49 あなたのやっているのは本当にネトワク?散歩なんてコマンド無いとおもったけど - 名無しさん 2013-02-21 15 43 03 STARTで始めると運命の彼女を決める場面があるのでそこで登録する - 名無しさん 2013-02-21 15 46 29 たむたむす~るは問題無く出来るんですが、らぶギアをやろうとするとディスプレイドライバが正常に動作しないため~ってエラーが出て起動出来ません。どう改善すれば良いでしょうか? - 名無しさん 2013-02-24 00 30 49 サウンドデバイスの設定を44.1kHzにする、ネトワクVar.のファイルをsave\allpackフォルダから削除 - 名無しさん 2013-02-25 15 04 05 セーブデータ内にある(Hボイスエディット)ってのはなんでっしゃろ?? - 名無しさん 2013-04-07 18 02 03 HシーンでMキーを押すと表情と声が編集できる。そのセーブデータだと思う - 名無しさん 2013-04-19 16 49 13 48kHz以下かと思えば、未満でしたか - 名無しさん 2013-08-10 16 53 51 メーカースレッドっていうか改造スレッドだよな - 名無しさん 2013-10-21 00 33 09 名前
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(19) 上条達は13学区とある小学校の近くにある公園の芝生に座っていた。 ヒヨコに嫌われ落ち込む御坂美琴と御坂妹をようやくここまで連れてきたのだ。 4人のスーツは既にノーマルモードであり他人が見ても不審がられることはない。 これからどうしたものかと上条が思案していると御坂美琴が不意に立ち上がった。 そして公園の通路に設置されているジュースの自動販売機へと歩いていく。 自販機の前に立った御坂美琴はいきなり雄叫びをあげた。 「常盤台中学内伝!おばーちゃん式ナナメ四五度からの打撃による故障機械再生法!!」 そして「ちぇいさーっ」という掛け声と共に御坂美琴の回し蹴りが自販機に炸裂した。 「こら!御坂、自販機に八つ当たりするんじゃない!」 回し蹴りを喰らった自販機からはガコンッ!と何かが落ちる音がした。 出てきたものをマジマジと眺めた御坂美琴は「アンタにあげるわ」と言って 『黒豆サイダー』と書かれた缶ジュースを上条に放り投げてきた。 「なんだよ、これは?」 上条を無視して御坂美琴は「やっぱりこの方が良いかな?」などと言って今度は掌を自販 機に押し当てた。 そして掌から火花を散らせると自販機がガコン、ガコン、ガコンッと3度悲鳴を上げた。 御坂美琴は自販機が吐き出した同じデザインの缶ジュースの1本を手に取った。 「『スクリュードライバーショット』ねえ。初めてだけど炭酸系かな?まっ、いっか!」 御坂美琴はそう言って一口飲んでみた。 「あ!美味しいわ。これ。なんか梅酒のソーダ割りみたい」 「子供がアルコールなんか飲んじゃいけません!」 「大丈夫よ。ホラ!缶にもちゃんとノンアルコールって書いてあるんだから」 「なら良いけど」 「じゃあ、あなた達もこれで良いでしょ?」 投げられた缶ジュースを反射的に受け取った御坂妹と姫神秋沙も言われるままそれを一口 飲んでみた。 「ほんと。美味しい。このジュース」 「確かにこれはクセになりそうです、とミサカもお姉様に完全同意します」 「任務も意外とあっさり終わったし、良い天気だし、出てきたジュースは大当たりだし なんだか気分良いわーっ!」 「ヒヨコには嫌われたけどな……」 「人がせっかくそのことを忘れようとしてんのになんてこと言うのよ!」 「だからって俺一人『黒豆サイダー』かよ」 上条のぼやきに御坂美琴は残りのジュースを一気に飲み干すと上条を睨み付けた。 「ぬぁによ~っ!この美琴っさんのプレゼントに文句があんの!? アンタは『ガラナ青汁』とか『イチゴおでん』の方が良かった訳?」 「おまえは酔っぱらい親父か?まったく。はいはい。文句はございませんよ」 「だったらその投げやりな返事は何なぬぉよぉっ!」 御坂美琴が怒ったように顔を赤くして上条の元へ歩いてくる。 ところが上条の1m手前で何故か足がもつれてしまった。 御坂美琴は両手を回してバランスを取ろうとしたが堪えきれずそのまま上条の方に倒れていく。 上条は御坂美琴の両肩をとっさに両手で支えたものの御坂美琴の勢いに負けて一緒に後ろ に倒れてしまう。 それでも両腕と腹筋を使って御坂美琴が顔面から地面に激突するのを防ぐことはできた。 しかしその結果不幸(?)な出来事が二人を襲った。 上条は御坂美琴の両肩を支える両腕を曲げることで衝撃を吸収しようとした。 となれば御坂美琴の顔が上条の顔の真上に落ちてくるのは必然である。 その時、御坂美琴は倒れながらも何故か目を閉じなかった。 あと50cm。(え、えっ!?) あと30cm。(顔が近づいて……) あと10cm。(あ────) あと1cm。(──って、あれっ?止まっちゃった) 超至近距離で上条と見つめ合う御坂美琴は倒れかけた時から瞬きをしていない。 瞬きをした瞬間にこの状況が夢のように消え去りそうな気がしたからなのだが 当の本人は自分が瞬きしていないことにも気付いていない。 (間近で見るとコイツのマツゲって意外と長いんだ。 あと1cm落ちてたらコイツとキッ……キスしちゃってたわね。きっと ……たった1cmなのに……ってなに残念がってんのよ。私は! 私のファーストキスはそんなに安くないのよ。 だから私はホッとしてるだけなの! …………でもなんでコイツまでホッとした顔してるわけ? 私とキスするのがそんなに嫌だったの?……なんか……むかつくわね。 アンタが嫌でもね。私がちょっと首の力を緩めたらキスしちゃうのよ。私達。 そのことに気付いてる?ふふっ。 …………って馬鹿みたい!私とコイツにそんなことある訳無いのに……) (20) 事実、激突直前で御坂美琴を止めることができた上条はホッと一安心していた。 そのせいで御坂美琴の耳にかかっていた髪がファサッと落ちて頬をくすぐった時おもわず 御坂美琴を支える両腕の力が抜けてしまった。 その結果御坂美琴の唇は上条の唇の上に落下してしまったのだ。 ( (えっ、えっ、え──────────っ!)) 御坂美琴の柔らかい唇の感触に目を丸くする上条の目の前で、御坂美琴のビックリした顔 が一気に赤くなった。 衝撃的な出来事の発生にパニくった二人は身動き一つできない。 しかし上条の吐息が御坂美琴の唇をくすぐると御坂美琴は身体をビクンとさせて上条の 上から飛び退いた。 御坂美琴は芝生の上にペタリと座り込むと唇に手を当てたまま固まってしまった。 (アイツとキスしちゃった。アイツとキスしちゃった。アイツとキスしちゃった。 アイツとキスしちゃった。アイツとキスしちゃった。アイツとキスしちゃった。 以下20回繰り返し) 御坂美琴の唇の感触に放心していた上条が我に返っても御坂美琴は固まったままだった。 上条は恐る恐る御坂美琴に声をかけた。 「あのーっ、御坂さん。先ほどはなんといいましょうか…… 上条さんはあなた様をお助けようと精一杯頑張ったのであります。 お怒りはごもっともですがそこの所を考慮して頂けませんでしょうか? あれはただただ不幸な偶然が重なったせいでありまして………… あのーっ、御坂さん。もしもーし!」 上条の呼びかけにまだ放心中の御坂美琴が消え入りそうな声でポツリっと呟いた。 「……ファーストキス……」 「えっ、いま何と?」 「私のファーストキスだった……」 御坂美琴の告白に上条は一瞬で土下座体勢に移った。 「スマン。御坂」 「……………………」 「悪かった。この通り。でも俺だって初めてだったんだぞ」 「えっ?そうにゃの?」 「でもそんなのは慰めにもならないな。俺が悪かった。本当に済まない」 「そうじゃないの。そうじゃなくて、なんて言うか、ちゃんとした雰囲気で……えーっと」 美麻美琴がモジモジながら小声でゴニョゴニョ言っているが土下座中の上条には聞こえていない。 そうしている間に御坂妹が上条へ近寄ってきた。 「当麻さん、当麻さん、とミサカは当麻さんの肩をツンツンと指でつついたりしてーっ」 肩をつつかれた上条が土下座体勢のまま横を向くと目の前に御坂妹のローファーがあった。 「どうした?御坂妹」と視線を上げかけた上条は途中で言葉を詰まらせた。 超ローアングルから御坂妹を見上げる上条からはストライプ模様のパンツが丸見えだった。 正確にはパンツの模様をしたスーツの一部なのだが純情少年上条当麻には同じだった。 赤らめた顔をぶるんぶるんと振ると上条は急いで立ちあがった。 「発汗量と心拍数ならびに体表面温度の上昇が確認されますがどうかなされましたか? とミサカは疑問を投げかけます。…………?どうして目を逸らすのですか? とミサカは視線の先に回り込みあなたの顔を真っ直ぐ見つめながら問いかけます」 「なんでもない。なんでもない。それよりお前こそ顔が赤いぞ。どうした御坂妹?」 「それはこういう事です、とミサカはストレートに態度で示します」 御坂妹は上条の両肩に手を乗せて背伸びするとその唇を上条当麻の唇に「チュッ」と押し 当てた。 上条の唇に重なる御坂妹の唇はとても柔らかくそして滑らかだった。 しかも御坂妹の吐息が漏れるとリップの柑橘系の香りが上条当麻の鼻腔をくすぐる。 先ほどの御坂美琴とのキスも衝撃的だったが不幸な(?)偶然が重なった事故と割り切れた。 しかし今回のキスは明らかに御坂妹がしてきたのだ。 上条は一体これはどういうことなのかと考えようとしたが唇に押しつけられた御坂妹の唇 の感触に全神経が集中してしまい思考は空転するだけだった。 「なっ、何してんのよ?アンタ!」 突然の出来事に口をパクパクさせていた御坂美琴はようやく声を上げることができた。 その声にようやく上条から唇を離した御坂妹は御坂美琴に向き直った。 「お姉様。キスはそれをする意思があって初めて成り立つものです とミサカは重要な点を指摘します。 ですからお姉様のはただの事故であり到底キスと呼べるものではありません とミサカはミサカのキスこそが当麻さんのファーストキスであることをここに高らかに 宣言しちゃいます」 「ちょっとアンタ!横から出てきて何言ってんの!」 「ですからミサカと当麻さんのファーストキスについて……」 「だから、ぬぁに自分勝手なこと言ってんの!」 (21) 事故とはいえ御坂美琴とキスしただけでも十分衝撃的であったのに、御坂妹からも熱烈な キスを受けた上条の心臓はドックンドックンと激しく脈打ち、血が上ってしまった頭は思 考能力が著しく低下していた。 そのため上条は遺伝子レベルで瓜二つの美少女達の言い争いをただボーッと眺めていた。 そんな上条は後ろから姫神秋沙に声を掛けられてようやく我に返ることができた。 「上条君。ちょっと。良いかな?」 「ああ。なんだ?ひめがむぃ……………………」 上条の返事は姫神の唇によって遮られてしまった。 本日三度目のキスという衝撃に加えて、姫神秋沙が両手で上条の両頬を押さえていたため 上条は身動き一つできなかった。 例え身動きできたとしても姫神秋沙の唇の生暖かさとその唇から漏れる甘い吐息そして クチュッと音を立て混ざりあう二人の唾液を介して唇がこすれ合う感触に思考はパンク 寸前、というか既にパンクしていたので上条は動かなかっただろう。 「「あ──────っ!」」 御坂美琴と御坂妹が揃って声をあげたが上条にはずっと遠くからの声のように聞こえていた。 たっぷり10秒は濃厚な口づけを交わしたあと姫神秋沙はゆっくり唇を離す。 二人の唇を繋ぐように糸を引く唾液が千切れても姫神秋沙は上条の両頬から手を離さない。 上目遣いで上条を見つめる紅潮した姫神秋沙の顔は淫靡な雰囲気さえ漂わせていた。 一方の上条も姫神秋沙の濡れた唇からどうしても視線を外すことができない。 上条の心臓は既に破裂寸前でありこれ以上何かあれば上条当麻は死んでしまうだろう。 その濡れた唇が再び動き始めたとき、御坂美琴と御坂妹の叫び声が公園に響いた。 「「ちょっと、秋沙(あなた)!何してんの!」」 詰め寄る御坂美琴と御坂妹に姫神秋沙は上条から手を離すと教師が生徒に諭すように言い放つ。 「ふっ、キスというものは両者の合意の上で成立するの。 だから、御坂さんのも妹さんのも所詮キスにはあたらないということ。 つまり、あなた達どちらが上条君のファーストキスかなんていう争いは不毛なのよ」 「なっ、なによ!あなたのは合意の上だって言うの!?」 「ええ!私が『(キスして)良いかな?』って尋ねたら上条君は『ああ』っていったもの。 だから私のが正真正銘上条君のファーストキスなのよ!」 「ちょっと、アンタ!ホントに合意の上だったの?」 御坂美琴の怒声混じりの質問にようやく上条は金縛り状態から抜け出すことができた。 しかし思考回路は未だろくに動いていない。 「…………へっ?いっ、いや、姫神に呼びかけられたから俺はただ返事をしただけで……」 「ほーら、ご覧なさい!あなたのも私達と同じじゃない。 ということは、やっぱり私のがコイツのファーストキスなのよ!」 「じゃあ、こう考えましょう。 全員が同じことをしたということは、言い換えれば誰もしていないのと同じこと」 「えっ?まあ、そう言ってもいいの…………かな?」 「だったら、次に上条君がするキスこそ真のファーストキスってこと」 「そっ、それはそうかもね」 「なるほどそういうことですね。ふふふっ、とミサカも相槌を打ちます」 グリンと顔を向けた3人の美少女に見つめられた上条は背中に冷たい汗が流れるのを感じた。 「皆さん、これは一体…………」 「「「つまり、早い者勝ち!」」」 後ずさろうとした上条に3人の美少女が襲いかかり上条は一瞬のうちに押し倒されてしまった。 上条の腹を跨ぐように両膝を着き上条の両肩を押さえる御坂美琴、そして右手を押さえる 姫神秋沙と左手を押さえる御坂妹に上条は動きを完全に封じられてしまった。 「みっ、皆さん。いっ、一体どうなされたのですか?」 「「「観念なさい!上条当麻。ふふふふふっ……………………」」」 そう言う美少女達が揃って瞼を閉じたかと思うと突然ヘナヘナと上条にしなだれてきた。 自身に降りかかる不幸(?)に固く目を閉じていた上条が恐る恐るその目を開けると 御坂美琴が上条の胸板に頬を擦りよせて幸せそうに眠っていた。 そして姫神秋沙と御坂妹も上条の左右の上腕に頬を乗せてスースーと寝息をたてていた。 3人の美少女に覆い被さられているこの状況は男子たるもの生涯に一度は体験したい夢の シチュエーションである。 しかし彼女達が目を覚ました後の修羅場を考えると上条にこの状況を楽しむ余裕などなく どうしたら身の安全を確保できるものかと必死に思考を巡らせていた。 (22) 2分後、上条の考えがまとまらないうちに御坂美琴が目を覚ましてしまった。 自分が頬を擦りよせているものが自分の枕と違うことに気付いた御坂美琴が(ここどこ?) って感じで顔を上げると超至近距離に上条当麻の顔があった。 目が合った瞬間に引きつった顔の上条から「やあ」と声をかけられても御坂美琴は状況が 理解できなかった。 パチパチと二度瞬きした後、御坂美琴の顔は瞬間湯沸かし器のように一瞬で真っ赤に茹で 上がってしまった。 御坂美琴は慌てて上条の胸に置いていた両手を突っ張って上体を起こしたが、今度は自分 が腰を降ろしている場所が上条の股間の真上であることに気付くと耳の先まで真っ赤にし て一動作で上条から1mも飛び退いた。 右腕で胸をガードし左手でスカートの前を押さえている御坂美琴の顔は赤を通り越して深 紅である。 「わっ!わっ、なっ、なんで……あっ、アンタ……」 完全に動揺している御坂美琴は言葉が上手く出てこない。 「アンタ!一体私に何したの!?」 「バカ野郎!逆だろうが…………って、お前憶えてないのか?」 「えっ?確かジュースを飲んだら妙に気分が良くて。 それで、つまずいたひょうしにアンタの方に倒れ込んだのよね…………って、 なんでそんな一瞬の間にその二人に腕枕なんかしてんのよ!アンタはーっ!!」 「待て!御坂。お前ホントに憶えてないのか?」 「それ以外に何かあるの?」 「いや、憶えてないならそれで良い」 なにか良く判らないが御坂美琴は何も憶えていないようだった。 そうしているうちに姫神秋沙が目を覚ました。 「あれ?どうしてこんな所で寝てるのかしら?……って上条君!ごっ、ごめんなさい!」 そう言って姫神秋沙は起きあがると、赤らめた顔を隠すように両手を頬に当てて呟いた。 「私。一体どうしてたのかしら?」 「ってことは姫神も何も憶えてないのか?」 「えっ、私もってどういうこと?」 「いや、それならそれで良いんだ。気にするな!」 最後に目を覚ましたのは御坂妹であった。 「あれ?上条さんがミサカを腕枕しています。そうかこれは夢なのですね とミサカは独り言を呟きます。 でもこれが夢ならミサカが何をしても許されるのですね。 ならばミサカは当麻さんにお目覚めのキスをしましょう とミサカは自分自身に確認をとりミサカの唇を当麻さんの唇に近づけます」 「アンタ!いつまでも寝ぼけてんの!」 御坂美琴にペシッと頭をはたかれたミサカは御坂美琴の姿を確認したもののまだ寝ぼけていた。 「お姉様はミサカの夢にまで出てきてミサカの邪魔をするのですね、とミサカは空気を 読めないお姉様に悪態をつきます。 夢に出てくるお姉様なんかにミサカは負けません、と改めて当麻さんにキスを……」 「いい加減になさい!!」 怒りモードの御坂美琴は御坂妹に最大電圧の雷撃の槍を放った。 その横に寝ている上条のことはとりあえず無視して。 上条はとっさに右手をかざして何とか雷撃の槍を打ち消すことができた。 「こっ、こら!御坂。お前今俺ごと焼こうとしただろう!?」 「アンタがそんなところでいつまでも寝てるからいけないのよ!」 「お前なぁ…………」 「おや、お姉様。おはようございます。一体どうなされたのですか?とミサカはなぜか 怒りモード全開のお姉様にキョトンとした顔で問いかけます」 「お・は・よ・う!どうでも良いから早く起き上がりなさい!」 「現実のお姉様も夢の中のお姉様と同じようにお怒りなのは何故でしょう? とミサカは素朴な疑問を独り言のように呟きます」 御坂妹が起きあがり上条はようやく身体の自由を手に入れることができた。 上条は固まってしまった関節を伸ばすために一旦大きく延びをする。 そしておもむろに起きあがると御坂美琴達が飲んでいた缶ジュースを拾い上げた。 上条が見た空き缶に書かれた「ノンアルコール」の文字の下には小さな注意書きがあった。 「本飲料にはアルコールは含まれておりませんが微量の酩酊成分が含まれております。 本飲料を摂取することによって高揚した気分が経験できます。ただし体質によっては アルコールを摂取したような状態になりますが10分程度で元に戻ります。 お子様でも安心して飲めます」と書かれてあった。 注意書きを読み終えた上条は持っていたアルミ缶を思わず握りつぶしてしまい、 未だキョトンとしている3人の美少女にこう言い放った。 「お前達、もう二度とコイツは飲むんじゃねえぞ!」 (23) 学園都市の某ビル内秘密戦隊RAILAR(レイラ)司令室にて 「諸君!ご苦労だった、ってミサカはミサカは皆の活躍を褒め讃えたりして」 「まあ今回の事件は意外と簡単だったからな。その分それ以外で大変な目に遭ったけどな」 「で、ラストオーダーこれでお終いなの?」 「なんのこと?お姉様、ってミサカはミサカはお姉様の真意が分からず問い直してみる」 「ほら、今朝あなたが言ってたでしょ!私達の勝負のことよ」 「ああ、そのことね、とミサカはミサカは納得してみる。 ジャカジャカジャーン、ってミサカはミサカはドラムロールの口真似をして気分を盛り 上げたところで成績を発表してみる。レッド(御坂美琴)7ポイント、ブルー(ミサカ 10032号)5ポイント、巫女さん(姫神秋沙)9ポイント、ブラック(上条当麻) 4ポイントなのーっ」 悔しがる御坂美琴と無表情ながら何やらブツブツ文句を言っている御坂妹の横で姫神秋沙 は小さくガッツポーズをしていた。 「ふふっ、私の勝ちね。じゃあ上条君来週二人っきりでどこ行こうか?」 勝利宣言した姫神秋沙にラストオーダーが待ったをかけた。 「ちょっと待って!これはただの中間報告なのって、ミサカはミサカは勝利に酔いしれる あなたに冷や水をぶっかけてみたりして」 「「「「えっ!?」」」」 「秘密戦隊RAILAR(レイラ)の活躍で秘密結社シキサクマアの陰謀は叩きつぶされた。 しかし、学園都市を狙う悪の組織シキサクマアが滅んだわけではない。 戦え!秘密戦隊RAILAR(レイラ)よ! 学園都市の平和を守れるのは君達しかいない! ってミサカはミサカは次回予告風にまとめてみたりして」 「って、おい!まだ続くんかい!!」 上条のツッコミに総司令(ラストオーダー)は胸を張って宣言した。 「当たり前なの。秘密結社シキサクマアからは次の犯行予告ビデオが届いているの。 学園都市を狙う悪の組織が存在する限り秘密戦隊RAILAR(レイラ)は戦い続けるの。 ってミサカはミサカは流れるような仕草で犯行予告ビデオを再生してみたり」 すると壁が開いて出てきた巨大モニターに例のごとく口元を隠したツンツンした黒髪の男が 「うわっはっはっはーーーーっ!」と高笑いする姿が映し出された。 To be continued.
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/投稿者 「我」 我道 ◆XksB4AwhxU(24-896)氏 ▲ 我道 ◆XksB4AwhxU(24-896)氏 御坂美琴の消失 1 第1章 御坂美琴の消失 2 第2章 御坂美琴の消失 3 第3章 御坂美琴の消失 4 第4章 御坂美琴の消失 5 第5章 御坂美琴の消失 6 第6章 御坂美琴の消失 7 第6.5章 御坂美琴の消失 8 第7章(前編) 御坂美琴の消失 9 第7章(後編) 御坂美琴の消失 10 第8章 御坂美琴の消失 11 第9章 御坂美琴の消失 12 第10章 こぼれ話 7 御使堕しBサイドこぼれ話 (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 8 夏休み最後の日こぼれ話 (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 9 二学期最初の日こぼれ話 (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 10 御坂と御坂の周りの世界を守るこぼれ話 前編 (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 11 御坂と御坂の周りの世界を守るこぼれ話 中編 (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 12 御坂と御坂の周りの世界を守るこぼれ話 後編 (我道&くまのこ 名義) 御坂ミコトの暴走~とある上条の永久夏休【エンドレスエイト】~ (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 13 上条美琴の禁書目録Bサイドこぼれ話 (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 14 上条美琴の禁書目録Bサイドこぼれ話 (我道&くまのこ 名義) 上条当麻の憂鬱 こぼれ話 15 大覇星祭こぼれ話 Ⅰ (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 16 大覇星祭こぼれ話 Ⅱ (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 17 大覇星祭こぼれ話 Ⅲ (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 18 大覇星祭こぼれ話 Ⅳ (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 19 大覇星祭こぼれ話 Ⅴ (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 20 大覇星祭こぼれ話 Ⅵ (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 21 大覇星祭こぼれ話 Ⅶ (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 22 大覇星祭こぼれ話 かみことせれくしょん こぼれ話 23 大覇星祭こぼれ話 Ⅷ (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 24 罰ゲームこぼれ話(前編) (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 25 罰ゲームこぼれ話(後編) (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 26 気付かれてしまった事、気付いてしまった事こぼれ話(前編) (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 27 気付かれてしまった事、気付いてしまった事こぼれ話(中編) (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 28 気付かれてしまった事、気付いてしまった事こぼれ話(後編) (我道&くまのこ 名義) こぼれ話 29 御坂シスターズinロシアこぼれ話(前編) (我道&くまのこ 名義) ▲ 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/投稿者 Back