約 856,818 件
https://w.atwiki.jp/when_they_cry/pages/426.html
「ふう…」 悟史は疲れによるものではない溜息をつきながら、畳に座り込んだ。 背中から壁によりかかり、読み途中だった本を開く。 「ええと、」 どこまで読んだっけ、と心の中で呟いてペラペラと適当にページを捲ると 「栞は持ってないんですの?」 それまで無言で近づいてきた沙都子が、悟史に寄り添って体重を預けたところで、ようやく口を開いた。 「うーん、前に持っていたのが見当たらないんだ」 沙都子はその返答に特にコメントはないらしく、「そうなんですの」と表情だけで意思表示をしてみせた。 悟史も「うん、そうなんだ。」と、相槌すら打たずに意思を示して、本へと目線を戻す。 ぺらり、また新しいページを捲る。 こうしている時が、一番落ち着く自分がいることに気付く。 (部活も野球も好きだけど、やっぱりこういうのがあってるのかな) 他にも好きなことは沢山ある。 それらの多くが大切な妹や仲間達と過ごせるもので かつてからは考えられない、今の幸福がとても、とても嬉しかった。 ふと気が付いて、隣にいる妹に目をやると眠ってるのか すうすうと静かな呼吸音と共に体を揺らしている。 「………」 悟史は沙都子の頭に手を乗せて優しげに撫でた。 すると、沙都子はぱちりと目を開けて兄の顔を見上げた。 どうやら眠ってはいなかったようだ。 沙都子は少し微笑むように目を細めると、こてんと首を傾けて胸の辺り頭を乗せた。 「にぃにぃ…」 愛おしむように様に兄のことを呼ぶが、彼からの返事はない。 それでも沙都子には全く気にした様子がない。同様に悟史も解っていた。 この発言に応える必要はないと、ただ慕ってくれるこの妹の頭を撫でれば満足なのだと。 (そろそろ…) 頭を撫でていたことによって、一端中止していた読書を再開しようかと考えた時だった。 沙都子はなにか意を決したようで、体の位置を悟史の正面に移動した。 「にーにー」 今度はさっきとは明確に違う、何かを感じさせる口調でもう一度兄を呼ぶ。 「なんだい、沙都子」 対照的に、悟史は少しもいつもと変わらない様子で妹に応える。 お互いにこの世で最も気心の知れた仲であるから、 多少いつもと違う挙動にでても、その意図を思索・推測するなんてことはありえなかった 沙都子は一度うつむくような動きを見せた後、すぐに顔を上げたがその時には再び瞼は閉じられていた。 それから、少し顎を出すかのように顔を悟史の方へ近づけていく。 が、10㎝程近づけた頃になにか気付いて、眉を僅かに動かした。 そして片目だけをちらっと開けて、悟史の顔のー正確には唇の位置を確認した後、 先程とは比較にならない早さで、悟史の唇に自分のそれを押し当てた。 こう、がばっと、覆い被さる要領で。 「!?」 それまでなんとなく、いつもの、魅音曰くぽやーんとした状態に拍車がかかった、 和みモードだった悟史は、このー彼にとってはだがー突然の妹の行為に驚きを隠せなかった。 というより、なにが起こっているか完全に頭が置いてきぼりで、ただ硬直していた。 ーーーーちゅぱっ 悟史が無抵抗なのをいいことに、なるべく長く行為を、キスを続けていた沙都子は 色々な理由で自らが耐えられなくなり、唇をようやく離した。 意図せずして鳴った名残の音で我にかえった悟史は、 「え、沙と、え?その、ええ?」ーやはり動揺することしか出来なかった。 あんまり悟史が動揺するものだから、沙都子はかえって冷静になる自分に気付いた。 「ーた、ただの愛情表現ですわ!」 しかしそれは冷静というより、只の開き直りなことに本人は気付いていないらしい。 故に、頬の上気も瞳の潤みも声の震えも隠すことは出来ていなかった。 「愛情表現って…これはその、そういうことなんだけど…」 悟史が言葉に詰まっていると沙都子は再びがばっと、 ただし今度は顔の位置をずらして抱擁に留まったが、ぎゅうっと兄の体にしがみついた。 「にーにー…駄目ですの?」 なにを、とは訊けなかった。沙都子の体全体から自分を想う気持ちが伝わってくるから。 同時に、悟史の頭によく自分たち兄妹が言われる言葉がよぎる。 「本当に仲がいいね、兄妹ってより恋人みたい」 そうか、そうだったのだ。 沙都子はーいつからかは知らないけれどー自分に、僕に、家族としてじゃない好意を抱いていたのだ。 「ー駄目、ですの?」 もう一度沙都子が訊く。 確認は出来ないが確信は出来る。 沙都子の瞳は先程よりも潤んで揺れて、頬は真っ赤であることが。 何故なら、その声は短い言葉でさえ聞き取りづらいほど震えていて、 密着した胸からは早鐘の様な動悸が伝わってくるから。 「………っ」 悟史はずっとまともな言葉を言えない自分に苛立ちを感じた。 もう事態は把握した。だがそんなに早く答えを出せるはずがない。 かつて、これほど重大な問答があっただろうかーーいや、ない。 一つ言えるのは、自分は絶対にこの娘を拒めないということだ。 かつて拒んでしまいそうになったこの妹を、 自分に認められようと己に厳しくしていたこの妹を、 拒むだなんて、それだけは絶対有り得ない。 「にーにー大好きですわ」 未だに悟史の返答を得られないから不安になったのか、沙都子はもうわかりきってるその胸の内の真意を明かす。 今度こそ自分のターンを終えたとばかりに、ほうと息を漏らした。 自分が眠っていた間、その永い時間をずっと待っていてくれた妹を 再び待たすことも悟史には出来ずに、言葉を漏らし始めた。 「僕も沙都子は好きだよ…でも、それは家族としてなんだ」 「…………」 「それに仮に僕が沙都子を、その…女の子として好きになっても…諦めるしかないんだ」 僕達は兄妹だから、とは言わなかった。 悟史は陳腐なことしか、当たり前のことしか言えない自分が情けなくなった。 でも、これが誤魔化しなんて一切ない、自分の正直な気持ちなんだ。自分にはこれしか言えない。 「…わかってますのよにーにー」 沙都子はそう言うと、体を離して悟史と向き合った。 「…え?」 悟史は沙都子が何を言わんとしてるかが解らずに、間の抜けた声を出した。 「私達は兄妹で…それは絶対に変えられないこと。でも…、どうしても気持ちを伝えられずにはいられなかったんですの。妹としてじゃなくてにーにーに触れたかったんですの。」 沙都子は一呼吸置いて、 「それが…今回の、この、これの理由ですわ。ごめんなさいにーにー。私の軽挙で混乱させてしまって………今回のこれは忘れてくださいまし。」 今度は三呼吸置いて、 「っさあ!今からもう元通りに兄妹ですわ! 今夜の夕飯はにーにーの好きな鶏の唐揚げですわよ!」 パチっと自分の両頬を叩いて立ち上がり、誰もが空元気だと解る様な声を上げながら 、沙都子は振り向いて台所へ向かおうとした。 だが、悟史はそれを許さず沙都子の腕をつかんで、自分のもとへと引っ張った。 「あっ…!」 どさっと音を立てながら、沙都子は悟史の腕の仲にすっぽりと収まった。 この予想できなかった兄の行動に、沙都子は体は強張らせる。 「に、にーにー?」 「沙都子…さっきから聞いてればちょっと勝手がすぎるんじゃないか…」 やや低い声での兄の言葉に身を縮こまらせながら、 「ご、ごめんさいにぃにぃ…」 泣きたくなってきた。自分でつくったドツボに自分ではまっている。 言訳も出来ない。全て自分が悪いのだから。 しかし悟史の次の言葉は、沙都子の予想の裏をいくものだった。 「じゃあ僕の我儘も聞いてくれるかな…?」 「へ…あ、な、なんですの…?」 「僕と付き合って欲しいんだ」 全世界が停止したかのように思われた。 しばらくした後、悟史が「むぅ…なんとかい言ってくれないかい?」 と言うまで沙都子はあんぐりと口を開けていた。 身をよじって悟史の顔を見上げる形にして、動揺を隠せないまま沙都子は、 「予想外でしたのでなんと言ったらいいか…と、というよりどういうことですの!?」 「あ、いつまでもってことじゃなくて… 僕達にいつかそれぞれそういう人が出来るまでなんだけど…駄目かな?」 沙都子は言葉足らず気味な、兄の言いたいことを読みとるのは慣れたもので、 すぐに悟史の言わんとしていることを具体化した。 「それは…つまり代理人、というより疑似恋人ということですの?」 「あ、うんそういうことだよ」 今度は驚愕によってではないが、再び沙都子は大口を開けた。 なんというか、沙都子は呆れてしまった。 一見ひどくふしだらなこの関係を、この兄は実の妹に提案したのだ。 しかしこれまた迅速に妹は、兄がそういう不埒な意味を含まずに、 純粋に「兄妹以上、恋人未満な程に仲良くやっていこう」と言っているのが解ってしまった。 沙都子の表情が、驚きから呆れに変わってしばらくしてから、 悟史は「むう…駄目かな?」とズレた心配をしはじめた。 沙都子はなんだか、この純粋天然記念物な兄となら、そんな関係もいいのかも思えてきた。 それに、ずっと願っていたことが曲がりなりにも叶いそうなのだ。 自分のモラルを除いて、もともと沙都子に断る理由はない。 「そう…ですわね、にーにーこそいいんですの?」 「なにがだい?」 「私のことを考えての妥協案なら、無理しなくていいんですのよ?」 「む…違うよ沙都子僕は本当に…」 また、唇が重なった 「むぅ、なんだか沙都子とってもませちゃったね」 「女は日々成長するんですのよ。それよりにーにー」 沙都子の手は、悟史の肩に、 「その件、謹んで受けさせて貰いますわ。不束者ですがよろしくお願い致しますわ。」 「こちらこそよろしくね…ん」 三度目、だが今度は悟史の方から唇が寄せられた。 「な、な…!」 自分からしようと思っていたのに、悟史の予想だにしない行動に沙都子は 顔から湯気を出した。 今日のこの兄妹はお互いに驚かされっぱなしだった。 「ただの愛情表現、じゃないのかい?なにか問題でも?」 にこりと屈託なく笑う悟史が、なんだか意地悪に見えたのは気のせいか。 「にーにー意外と根に持ちますのね…」 「?なにがだい?」と答える兄を見て、やっぱりこの兄は天然だと妹は悟る。 だがそんな彼だからこそ、自分は親情以上のものを抱いてしまってのかも知れない。 頼りにないのだけど、同時に自分の最大の心の拠り所である北条悟史に。 そう思うと、ふっと沙都子は笑みをこぼした。 悟史も微笑み返して妹の頭を撫でる。精一杯の愛情を込めながら。 ーまたしばらくして、二人は言葉を交わし合う。 「それにしてもファーストキスもセカンドもサードも相手がにーにーだなんて…」 「むぅ、僕も沙都子が初めてだよ」 「あら、ご不満でも?」 「沙都子こそ」 「あら、私は身に余る光栄ですわって言おうとしたんですのよ」 「あはは、じゃあ僕もそれで」 「…にーに、改めてですが、よろしくお願いします。」 「うんこっちこそ…いつまでかはわからないけどそれまでは沙都子を泣かさないように頑張るよ」 「それはこっちの台詞ですわ!」 「じゃあそれもよろしくね、僕も頑張るから…」 「………はい!」 そして誓い合う。互いに、そして自らの心に。
https://w.atwiki.jp/masaratown/
オーキドけんきゅうじょ。へようこそ! オーキドけんきゅうじょ。は雑談チャットまさらたうん。のまとめwikiです。 このwikiを見ることで「まさらたうん。」のことが色々分かるようなwikiを目指します。 半分管理人の自己満足みたいなものですが…(^ω^ ) どなたでも自由に編集できます。 ただし、たとえば意図的に虚偽の情報を書いたり、記事を荒らしたりした場合 当然のことながら利用禁止になる可能性があることを分かってください。 (常識的なマナーを守って利用してくださいということです。)
https://w.atwiki.jp/miko2006/pages/101.html
尊王攘夷(そんのうじょうい http //ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8A%E7%9A%87%E6%94%98%E5%A4%B7? 尊王攘夷(そんのうじょうい、尊攘)とは、天皇を尊び外圧・外敵・外国を撃退しなければ日本の未来はあり得ないという表現で、江戸幕末に革命の旗印になり、各藩や公家または幕府内の過激派の間で熱く論じられた思想である。国の存在の根拠としての尊皇(尊王)と、侵略・侵入してくる外国に対抗する攘夷が結びついたもの。「王(きみ=天子)を尊び、夷(い=外国人)を攘(はら)う」の意。古代中国において、周王朝の天子(王)を尊び、王朝を守るため侵入する夷狄(いてき=周辺諸民族)を打ち払う、という意味で使われた言葉を、国学者が輸入して流用したものである。春秋時代がおこりとされる中国の尊王攘夷と峻別する際には「尊皇攘夷」と記されることもある。
https://w.atwiki.jp/asoudetekoiq/pages/137.html
うえだ こうじ とんでもない画像と内容で憤慨しております、大阪もドンドンと住みづらくなってきておりますが、あの都知事ではもっとひどいんでしょうね 頑張ってください
https://w.atwiki.jp/pixiv100/pages/109.html
赤、緑、青の三原色と黄色、白の計5色だけを使って絵を描こうというシンプルな企画。 企画主 ぴいたソ 企画告知イラスト 【企画】RGBYWでえをかこう!!【5色】 開催期間 2008.7.22〜無期限 代表タグ RGBYW 公式使用タグ RGBYW 関連企画 PixivColors
https://w.atwiki.jp/hitorikakurenbo/pages/989.html
まこうじん ◆XA32.sk8m 2009年4月12日トロ ◆Y0Ku9y3HOk&まこうじん ◆XA32.sk8mその1 2009年5月4日ざん湖◆nswdUnNGnQ&ゴロリ◆VreqIERB7g&まこうじん◆XA32.sk8m.その1 2009年3月2日まこうじん ◆XA32.sk8m.その1 2009年3月6日まこうじん ◆XA32.sk8m. 2009年3月12日まこうじん ◆XA32.sk8m.&Yenn ◆3qDMUSp0ngその1
https://w.atwiki.jp/altair0/pages/782.html
613番道路と接続。 未完成。
https://w.atwiki.jp/iroduki/pages/22.html
チャプター1 きいろいレンガのみち 扉を開け、奥へと進む。 小川に小さい生き物が溺れているので、カカシの「ワラ」で助ける。 無視はできないが、反応を遊んでも良し。 助けたら、さらに奥へ。 画面左に進み、イベント。 チャプター2 ピーターおじさんのたのみごと 画面左に進む。角に小さな穴があるが、今は関係ないので画面下へ。 大きな球体が落ちているので調べる。ボタンを押す。ハッチが開くので座る。 画面右下に足跡があるので、そちらへ進む。 イベント発生。落ちているぎんのロボットをクリック。調べる。 カカシが知ってるよ!と何かする。調べてみると…。 ちなみに外してもカカシはまた入れる。 画面下へ進むと畑の中にでかいコーン。クリックすると、ひろったよ小僧。「トンガリのうじょうのちず」ゲット。 左下に頑丈そうな箱があるが、カギがかかっている。画面上へ。 銀の球体がある画面の更に上へ行くと、角の穴がキラキラしている。カカシにたのむ。「でんち」ゲット。 右へ進むとイベント。きいろい小屋の中へ。 コーンぼうやの横、パチンコゲット。 暖炉の上にキラキラ光るものが…。「やすっぽいカギ」ゲット。 小屋から出る。 農場の入り口まで戻ると、木の上にカラスが。パチンコで狙い打て。「でんち」二本目ゲット。 事故現場右のコーン畑まで戻る。 ぎんのロボットをクリック。「コーン」を外し「でんち」を入れ、ふたを閉める。 イベント発生。追いかけよう!ようすいろへ。 またイベント。事故現場へ。 チャプター3 メカニカル・トラブル ぎんのロボットを調べ、画面下へ「ものいれ」から「ポンプ」ゲット。 黄色い小屋の前のピーターおじさんに話しかけると、オイルを入れてくれる。 コーン置き場の下に転がったものを取りたいが肝心の人物が居ない。 黄色い小屋の前に何か落ちている。農場の入り口へ。 カラスをパチンコで打ち落とせ!ペナルティーはなし。3回当てると勝ち。 コツはカラスの動きを覚え、必ず通る位置を一つ把握して狙い打つ。 黄色い小屋の横、小さな穴に入ってしまったものをカカシに頼む。「オイルさし」ゲット。 事故現場へ戻る。 ぎんのロボットに「オイルさし」を使用。イベント発生。
https://w.atwiki.jp/collection/pages/641.html
まこうじん ◆XA32.sk8m 2009年4月12日トロ ◆Y0Ku9y3HOk&まこうじん ◆XA32.sk8mその1 2009年5月4日ざん湖◆nswdUnNGnQ&ゴロリ◆VreqIERB7g&まこうじん◆XA32.sk8m.その1 2009年3月2日まこうじん ◆XA32.sk8m.その1 2009年3月6日まこうじん ◆XA32.sk8m. 2009年3月12日まこうじん ◆XA32.sk8m.&Yenn ◆3qDMUSp0ngその1
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/44783.html
登録日:2020/04/29 (水曜日) 15 00 00 更新日:2024/06/12 Wed 15 05 12 所要時間:約 19 分で読めます ▽タグ一覧 2.5次元 2012年 21年夏アニメ MELODY PINE JAM かげきしょうじょ!! かげきは歌劇と過激のダブルミーニング アニメ キングレコード ジャンプ改 スタァライトではない ミュージカル 今井大介 古賀美裕紀 坂上康治 宝塚歌劇団 少女漫画 岸田隆宏 斉木久美子 斉藤恒芳 森下直 歌劇団 浅黄康裕 漫画 牧孝雄 白泉社 福永智子 米田和弘 群像劇 舞台少女 谷川広倫 長崎行男 飯田恵理子 髙田晃 未来のスターを目指し 輝く舞台へ情熱をそそぐ 歌劇少女たちの物語 概要 『かげきしょうじょ!!』は、白泉社のレディスコミック少女漫画誌『MELODY』で連載中の漫画作品。作者は斉木久美子。2023年10月現在で既刊14巻(+α。後述)。 当初は『かげきしょうじょ!』というタイトルで『ジャンプ改』での連載だったが、同誌の休刊に伴い出版社も畑も違う雑誌に、仕切り直しもなく完全にそのまま続きとして移籍した作品である。(もっとも、集英社と白泉社は同じ一ツ橋グループの企業ではある) 『かげきしょうじょ!!』としての単行本は移籍後の連載分から収録されており、ジャンプ改時代のエピソードは、白泉社から改めて『かげきしょうじょ!! シーズンゼロ』として発行されている。単行本2巻分のボリュームがあるため、紙書籍だと1冊だが、電子版は上下巻に分冊されているので注意。 そういう経緯であるので、これから読み始める人は、最初にシーズンゼロから読むことを強く推奨する。 MELODYの2020年12月号にて、2021年放映のTVアニメ化が発表され、音楽制作にリアルの宝塚にも楽曲を提供した斉藤恒芳氏を据えたことが話題となった。 2021年7月から全13話でアニメが放送された。制作はPINE JAM。 さらに2023年10月には、2.5次元での舞台化も決定した。音楽を担当するのは当然、斉藤恒芳氏である。 あらすじ 神戸に本拠を置く、未婚の女性だけで構成された歌劇団である紅華歌劇団。それぞれに特色のある「春」「夏」「秋」「冬」の4つの組を有し、女性だけによる華麗なステージは多くの女性ファンの心を掴み、特に男役は世の男性よりも美しく麗しく、多大な人気を集める。 しかしその歌劇団に入団するためには、東大合格に並ぶと言われるほどの厳しい試験を勝ち抜いて紅華歌劇音楽学校に入学し、学校生活と寮生活の両面において、2年間で知識と技能と日常の所作を徹底的に叩き込まれなければならない。(*1) その紅華歌劇音楽学校の創立100年目、100期生として入学した二人の少女を軸に、美しくも水面下では厳しく汗臭い舞台裏と、涙と、少女たちの青春を描く群像劇である。 メインストーリーに挟まる形で、ときどきサブキャラクターに焦点を当てた短編(スピンオフ)が挿入され、大抵の場合は単行本の最後のエピソードとして収録されている。どれもこれも本編以上に涙腺に多大なダメージを与えていくので覚悟が必要である。 登場人物(*2) ※CVはアニメ版、演は舞台版 紅華歌劇音楽学校100期生 入学後1年目は「予科」と呼ばれ、施設の利用や食事、平素の立ち居振る舞いなど、学校のカリキュラムに留まらずプライベートにまで本科生の監視と指導の目が光っているため、常に気を抜くことができない。 授業も原則として座学のほかは声楽や各種ダンスの基礎のみであり、それらの応用である演技の実技ができるチャンスはほとんどない。 渡辺さらさ(CV 千本木彩花/演 志田音々) 本編の主人公。中学3年生の歳に入学試験に合格した15歳。 178cmという規格外の長身であり、長い手足に強靱な体幹、幼い頃の歌舞伎遊びで培われた、役者の演技をそのままコピーし演じることができる能力を持つ。 性格は天真爛漫で天然、割とオタク系の知識もある。 紅華入学までは浅草で畳屋を営んでいる祖父との二人暮らしだった。 祖父が畳を納めていた縁もあり、6歳まで、近所の歌舞伎役者の家である白川家に出入りし日本舞踊を学んでいた。 そこで煌三郎から(遊び半分で)歌舞伎の稽古もつけてもらっていたことが、現在の表現力の下地となっている。 当時は歌舞伎で助六を演じることが夢だったが、女では助六になれないと言われたこと、そしてある事件をきっかけとして祖父から白川家への出入りと歌舞伎の鑑賞を禁止される。 その後は祖母の影響で紅華歌劇団に憧れ、いつの日か「ベルサイユの薔薇」でオスカル様を演じることを夢とし、その夢を叶えるため紅華へと入学した。 白川家のホープと目されている暁也とは、白川家に出入りしていた頃からの幼なじみであり、現在は彼氏彼女の関係。 だが、その関係性は、恋人どうしというにはどこかごっこ遊びめいているようで、むしろ異なる舞台で戦う「戦友」のようにも映る。 良くも悪くも100期生のムードメーカー兼トラブルメーカーであり、本人が意図せずとも同期生へ様々な影響を与えている。 実はその出生には秘密があり…… 舞台版でのちょっとした余談 さらさが『薔薇は美しく散る』を口ずさむシーンがあるのだが、演じた志田音々氏はこの曲を知らなかったらしく、稽古場で「これってなんの歌なんですか?」と共演者に尋ねたとかいうリアルさらさエピソードがある。 奈良田愛(CV 花守ゆみり/演 二瓶有加) もう一人の主人公。高校には行っていなかったが、年齢はさらさより1つ上の16歳。 アイドルグループJPX48のメンバー(愛称は奈良っち)だったが、当初からまったく笑わず塩対応で有名だったことに加え、握手会でオタクに手を握られた時に「気持ち悪い」と小声で漏らしてしまったことで炎上し、強制卒業という形で脱退した。 本格派女優の母親を持ちながらも、女優としては脱ぎ役が多く、学校ではそれを揶揄されるなどしていたため母子の関係はあまり良くない。さらに、母親の再婚相手に性的ないたずらをされたことも重なり、極度の男性不信となってしまい、それが影響して同性とも良い関係を築くことができず、壁を作ってしまう。 先述の炎上の件も、実際には男性恐怖症に依るものであり、本人に悪意があったわけではない。 そういった経緯もあり、男性との関わりが少ないはずのアイドルグループの道を選び、そこをクビになった後も同様の理由で紅華を選んだ。 唯一心を許せるのは叔父であり紅華歌劇学校のバレエ講師でもある太一。 しかしそんな彼女も、さらさをはじめ、100期生と共同生活を送っているうちに他人との付き合い方を覚え、能面のようだった表情も徐々に豊かになっていき、それにあわせて髪も伸ばしている。本科生になってからの春に、男役への挑戦を視野に、物語の開始時よりさらに短いショートカットへと変更した。 ヒロインにあるまじき髪型が目まぐるしく変わる女(*3) 杉本紗和(CV 上坂すみれ/演 佐藤日向) 入学時からの100期生不動の成績トップにして委員長の16歳。紅華の教え「強く正しく美しく」を体現し、曲者が多い100期生をまとめ上げるだけの実力も持つ。 実は重度の紅華オタで、劇団トップとの不意の遭遇にはフリーズして凜とした表情のまま鼻血を垂れ流すことも。 実家はバレエスタジオであり、幼少期からバレエを学びながら育ってきたが、紅華愛が勝りこちらの道を選ぶこととなった。弦という弟がおり、こちらはバレエの道を進んでいるようである。そして彼もオタク気質があり、奈良田太一の強火ファンである。 星野薫(CV 大地葉/演 新谷姫加) 祖母、母と2代続けての紅華乙女であり、3代目のサラブレッドと目されている。だが、入学試験には3回落ち、ラストチャンスとなった高校3年の歳に合格した18歳。 そのことがプライドにも引け目にもなっており、負けん気の強い性格をしている。 スピンオフの筆頭として単行本3巻で紅華入学前のひと夏のエピソードが描かれており、この作品の「スピンオフ」の強烈さを読者に印象づけた。さらに、このエピソードはアニメ第八幕『薫の夏』として映像化されその回の主役を飾っている。ちなみにその相手となった少年の中の人は、さらさの中の人の旦那である。 山田彩子(CV 佐々木李子/演 同左) 目立つような外見ではなく、気も弱いため、常に他人の顔をうかがっているような性格の16歳。演技も踊りも苦手で成績もさらさと最下位争いをしているほどで常に劣等感を感じているが、歌唱力だけは他の誰にも負けない一点突破の才能を有している。 中の人は、小学生時代にミュージカル『アニー』で主演を勝ち取ったリアル歌姫。 そういう経歴であるせいか舞台版でも続投となり、アニメ版でも使われた彩子のキャラソンである『My Sunset』を生歌ソロで披露した。 沢田千夏(ちか)、沢田千秋(CV 松田利冴、松田颯水/演 髙橋果鈴、和泉風花) 双子の姉妹で16歳。髪形がストレートなほうが姉の千夏、左右に触角細い束を出しているほうが妹の千秋。 15歳の年にも受験していたが、その時は姉の千夏だけが合格後、辞退。 次の年に改めて、双子揃っての合格となった。 どんな時も一緒、お互いのことを完全に理解している双子という立ち位置だったが、そこにはやはり葛藤もあり…… 原作初期ではコネの重要性を話し合う場面で同級生の誰に付くかを考えるなど強かな場面も。 言わずもがなではあるが、中の人も双子の姉妹である。 紅華歌劇音楽学校99期生 2年目は「本科」と呼ばれ、正式な劇団員となるためのレッスンが課される。また、本科生1人が予科生1人の指導役を担当する。 竹井朋美(CV 寺崎裕香/演 深沢萌華) 99期生の委員長であり、紗和の指導役。 委員長だけあり、やはり強く正しく美しくを体現し、真面目ではあるが、必要であれば目上に対しても意見・進言ができる芯の強い女性にして自らの努力をまっすぐに信じることができる人間。 中山リサ(CV 小松未可子/演 石井陽菜) さらさの指導役にしてラストチャンスで合格した19歳。グラマー体型にしてラテン系の濃い顔立ちの美人。 初対面では悪目立ちしていたさらさに厳しく当たるが、その実は言動をごまかすことのできない、良識的な性格。故にか、「性格の悪い」聖とはよく衝突する仲。 野島聖(ひじり)(CV 花澤香菜/演 青山なぎさ) 愛の指導役で18歳。色白で整った顔、なにより華があり、いずれ紅華の娘役トップを狙える器だと思われている。 リサ曰く、腹黒で性格が悪いが、聖自身もそれを否定はしない。実際、さらさに対する当たりは卒業まで相当に強かった。 紅華に入る前は、可愛いもの好きの女性アイドル好きで、JPX48のセンター小園桃のファンでもあり、握手会で顔を覚えられるほど。 この人物を中心にしたとあるエピソードのせいで、キャンペーン等で電子書籍が期間限定の無料公開をされる度に、Twitter上で『野島聖……』としか呟けなくなるオタクを大量に発生させている。 紅華歌劇音楽学校101期生 100期生が本科へと進み、彼女たちの後輩として入学してきた。 伊賀エレナ ふわふわおっとり系で、真面目ではあり頭も良いが世間知らずのお嬢様。というのも、伊賀財閥の令嬢であり、スピンオフの過去編では舞台がまるっきり別の作品のような世界で生きてきた様子が描かれている。 ただし、常識が他の予科性とまるっきり異なるため、クラスでは浮いてしまっていることに悩んでいる。 愛が指導役となり、人間関係の構築が苦手な者どうし、信頼関係を少しずつ構築しようとしている。 澄栖(すみす)杏(あん) (さらさほどではないが)背の高いクール系美人で、父方の祖父がイギリス人のクォーター。愛称は、王子様顔であることからそのまま「王子」。 紅華に入学したのは母を喜ばせるためであり、紅華そのものへの情熱もないように見え、本科生へもあまり敬意を示さない。 自ら、他人を寄せ付けないようにふるまっており、同室のエレナとは、原因こそ正反対なものの、結果として同様にクラスでは孤立してしまっている。 さらさが指導役となっているが、このような性格であるため、相性は最悪に近い。 紅華歌劇団の関係者 安道守(CV 諏訪部順一/演 佐野瑞樹) 紅華音楽学校の演劇講師。もともと舞台俳優でありミュージカル劇団のスターだったが、奈落への転落事故で脚を傷め、劇団を引退し、音楽学校の講師となった。 役者時代には「オペラ座の怪人」のファントム役が当たり役であり、学校内では「ファントム」の愛称で呼ばれている。 奈良田太一(CV 野島健児/演 芹沢尚哉) 愛の叔父にして音楽学校のバレエ講師。同性愛者であり、それもあってか男性不信・人間不信だった愛の唯一の拠り所として支えてきた。 姪っこバカなところがあり、愛の紅華での活躍を楽しみにしている。 小野寺保(CV 飛田展男/演 鷲尾昇) 音楽学校の声楽講師。 男性ではあるが、オネエ系の言葉を話す心は乙女な人物。 彩子の歌の才能を、誰よりも認め、信じている。 大木芳子(CV 葛城七穂) 音楽学校の文化史講師。 紅華OGであり、「紅華のお客様が望むもの」「それを提供するために紅華乙女に求められるもの」を誰よりもよく認識している。 100期生の入試ではさらさのスター性を期待し、安道とともに最後の1枠へと推薦した。 『伝家の宝刀』 現役時代は男役スターであり、そこで演じた役の決め台詞「君はどちらを選ぶんだい?」は、当時の観客だけでなく音楽学校生の心を打ち抜き一大ブームを巻き起こしたこともある。 教師となってからも、迷える生徒に対して道を示しながらこの台詞を放つことでその迷いを完全に吹き飛ばすなど、ここぞというときの伝家の宝刀として便利に使っているとのこと。 ちなみに中の人は宝塚OG。 橘直美(CV 伊藤静/演 桃菜) 音楽学校のタップダンス講師。 見た目キツい印象の美人であり、実際に言動もかなりストレート。 彩子の変化に真っ先に気づくなど、生徒を見る目は確かである。 桐島文子(CV 鈴木れい子) 音楽学校の日本舞踊講師。 日舞と源流を同じくする歌舞伎にも詳しく、さらさの表現の根底に歌舞伎が存在することを見抜いた。 国広茂登(しげと) 元紅華歌劇団脚本演出家にして音楽学校の名誉教授。 歌劇団と音楽学校の在り方に関しては歴史を重んじ変化を嫌う、悪く言えば頑固な老人。 しかしそれも、紅華を誰よりも愛している、その想いの裏返しでもある。 外様の講師である安道とは、教育方針について反りが合わないところもあるが、生徒のことを思っている点では一致している。 その紅華愛のルーツは、幼少の頃の出会いだった。 櫻丘(さくらがおか)みやじ 国広が幼少の頃に憧れた冬組の当時トップスターであり、現役の頃の異名は『白バラのプリンス』。 国広少年の、自分は紅華に舞台に立てないが、そのかわりに紅華の舞台を創りたいという想いに応え、新作の台本を渡して、脚本家として紅華に来ることを待つと約束した。 その少し後に戦争ですべてが燃え尽きた街にあっても紅華の夢を信じ、語り、戦後の紅華を国広とともに作り上げた中心人物となった。 現在は高齢のため舞台に立つことはないが、紅華の専科に籍を置いている。 高木一夫(CV 麻生智久) 音楽学校の演技指導講師であり、現役の歌劇団演出家。 普段は穏やかな人物だが、演出家モードになると言葉も態度も厳しい指導を行う。 里見星(せい)(CV 七海ひろき) 紅華冬組トップの男役。 音楽学校在学時は娘役志望だったが、音楽学校在学中に娘役の基準を超えるほどに身長が伸びてしまったために転身を決断した。 本来の性格が少女的であるせいか、可愛いもの好きで愛のファン。 ちなみに中の人は、宝塚の元男役スターという経歴を持つ。 一条明羽(あきは)(CV 森なな子) 紅華歌劇団の専科(*4)のまとめ役で、元男役トップ。 凜々しい姿は現役から変わらず、年齢を重ねたことでによる威厳も有する。 誤解からさらさをきびしく叱りつけるが、あまりの出来事に取り乱していたせいか、つい『ケツドン』と何度も叫んでしまい、他の専科所属団員も笑いをこらえられなくなっていた。 中の人は、やはり宝塚OG。(この他にも現役紅華団員として兼役で出演) 野原ミレイ(CV 天野由梨) 同じく専科所属の、こちらは元娘役トップ。 どこか浮世離れしたような娘役の所作そのままに、年を重ねて自然な優雅さを持つ。 沢田姉妹の憧れのジュリエットであり、彼女たちが「いつも一緒の」双子から、一歩先へと進むきっかけを作った。 白川家 十五代白川(しらかわ)歌鷗(かおう)(CV 麦人) 歌舞伎界で、屋号『美里屋』一門を背負う宗家にして人間国宝。 幼い頃のさらさと直接触れ合うことは多くはなかったが、時折、様子を見ることもあった。 中の人も実は歌舞伎の家の生まれ。 白川煌三郎(こうざぶろう)(CV 子安武人) 歌鷗の娘婿で、歌舞伎役者としてだけでなく、人気俳優としてテレビドラマへの出演もしている。 歌鷗の弟子として人気と実力を共に有しているが、宗家の血を引いていないために、十六代歌鷗を継ぐことはないと考えられている。 巴に踊りを習いにきた幼いころのさらさへ遊び半分で歌舞伎の手ほどきをするなど、なにかと面倒を見ていた。そういった事情もあり、さらさが煌三郎の隠し子なのではないかと噂もされている。 さらさの誕生日には「赤いバラの人」を名乗って赤いバラの花束を贈るなど、普段からやることが芝居がかっているほどに派手である。そして2年目には「虹色のバラの人」に悪化バージョンアップした。 白川暁也(あきや)(CV 高梨謙吾) ある意味では三人目の主人公であり、さらさより2歳年上の17歳。 歌鷗の従兄弟の息子であり、幼い頃から歌鷗の部屋子(*5)として白川宗家で修行をしている。薄くはあるが宗家の血を引いているため、いずれ十六代を継ぐと目されている。 幼少の頃に、白川家に踊りの稽古にきたさらさと知り合い、やがてその才能を目の当たりにする。 しかしそれが一つのきっかけとなり、さらさの「歌舞伎禁止」へとつながってしまったことに苦悩し、その後のさらさとの関係性へも影響している。 とはいえ、歌舞伎禁止を言い渡した、さらさの祖父である健も、暁也のこと自体を嫌っているわけではなく、暁也が渡辺家に出入りする形での付き合いは認められていた。 やがて、さらさの紅華合格による神戸への引っ越し(と、煌三郎の干渉)を契機として、彼氏彼女の関係となる。 さらさがオスカル様を目指すのと同様、彼もまた、助六を目指す。 白川巴(CV 今泉葉子) 歌鷗の妹で、さらさの日本舞踊の師匠。やはり、さらさに対してなにか思うところがある模様。 丁嵐(あたらし)幸恵(CV 久保田民絵) 歌鷗の妻で、美里屋の女将。梨園の妻として、白川家を陰から支えている。 幼いさらさに対して「助六には絶対になれない」と言い放ち、消えないトラウマを刻んでしまったが、そのことに後悔もしている。 丁嵐(あたらし)志織 歌鷗と幸恵の娘であり、煌三郎の妻。「丁嵐」は白川宗家の本名。 若い頃は歌舞伎から離れていろいろなものを趣味にしながらすぐ飽きて別の趣味に移る、ということを繰り返していた。 健とも面識があり、さらさのことも大事に思っているようであるが……? (ネタバレ)さらさと白川家の関係 さらさの実父は、歌鷗その人。 母親の動向は不明であるが、(さらさが祖母へと手を合わせていた)仏壇の中にはいないようであり、どこかで生きていると思われる。 当然ながら、このことはごく狭い間での秘密となっており、煌三郎がさらさの面倒を見ていたのも、周囲に歌鷗とさらさの関係を気取らせず、自分がスケープゴートとなって白川家に恩を売る計算あってのことでもある。 志織も、姉としてさらさのことを支えているという自負があるようであり、その本心は煌三郎や暁也にも隠している様子。 その他 渡辺健(CV 中博史) さらさの祖父である畳職人。ある事件をきっかけに、さらさに対して歌舞伎禁止を言い渡し、仕事の上でも白川家と縁を切る。 穴井一尉(CV 若本規夫) 紅華音楽学校の入学ガイダンスの最終日に毎年、集団訓練の教官として招かれている自衛官。禿頭で厳つい顔つきだが、アナゴ声で話す気のいいおじさん。 キャラが濃いため、学校の先輩や教官にもファンがおり、見学しにくる者も多い。 アニメでは、作者と読者の期待どおりに若本氏が怪演を見せた。。 キモオタさん(CV 水島大宙) JPX時代の奈良っち推しの、見た目典型的なキモオタさん。愛を追いかけて神戸に現れ、それを見かけた愛は怯えてしまう。 何気に、作中では最高の男らしさを見せるキャラ。本名は北大路幹也 奈良田君子(きみこ)(CV 三石琴乃/演 斉藤レイ) 愛の母親であり、現役の映画女優。 愛の父親は不明だが、結婚はしていなかった模様。基本的には愛に生きる人間のようであり、愛が生まれてからも複数の恋人がいた。 その恋人たちのうち、愛の新しい父親になるかもしれないと連れてきた男性が愛にトラウマを植え付ける原因となってしまった。 愛との関係は決して良好とはいえないが、それでも演技についての相談には誠実に答えるなど、彼女なりに娘を想いながら理解している。 小園(こぞの)桃(もも) JPX48のセンターであり、自分が「普通」であることを理解しながらもアイドルグループのセンターとしての覚悟を持つ少女。年齢的には成年 いずれはアイドルではなく実力のある女優として名を上げたいと考えており、初出演となった映画では『父親の愛人役』である奈良田君子を殺す役柄を演じ、君子に本気でぶつかっていった。 愛のJPX時代には単にセンターとして接していたが、愛が紅華で成長した後にたまたま街で出会って食事をしたことがきっかけで、本気で演技の道を進む者どうし改めて友人関係となった。 アニメ情報 制作:PINE JAM 監督:米田和弘 シリーズ構成:森下直 キャラクターデザイン:岸田隆宏 音楽:斉藤恒芳 OPテーマ:「星のオーケストラ」 saji EDテーマ1:「星の旅人」 渡辺さらさ(CV.千本木彩花)×奈良田愛(CV.花守ゆみり) EDテーマ2(*6):「シナヤカナミライ」 杉本紗和(CV.上坂すみれ)×山田彩子(CV.佐々木李子) EDテーマ3(*7):「薔薇と私」 星野薫(CV.大地葉)×沢田千夏(CV.松田利冴)×沢田千秋(CV.松田颯水) アニメでは、登場人物の項を見てわかるとおりに声優界の宝塚OGが数多く集められており、上で挙げられているキャストも含めて入団順に、 前田真里(65期) 葛城七穂(73期) 七海ひろき(89期) 森なな子(91期) 岸本望(91期) 内海安希子(93期) と出演している。 追記・修正は入学前に紅華桜の下に立ってからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 白泉社の会長が鳥嶋だから集英社との間にコネあんじゃね? -- 名無しさん (2020-04-30 10 16 12) 祝⭐︎アニメ化 -- 名無しさん (2020-10-28 07 04 12) 野島聖…… -- 名無しさん (2021-07-06 11 41 12) 喋るキリンは出てこない。武器を使ってガチバトルもしない。というか、アニメ観るまではマジで混同してた…。こちらはあくまで現実的な設定で、夢に向かう女の子たちを描いた王道少女漫画って感じだ。 -- 名無しさん (2021-07-10 14 07 50) 何故か墨田区の銭湯にコラボ暖簾が飾られて……そして盗まれた。 -- 名無しさん (2021-10-06 13 26 52) 原作でも紗和は紅華オタって人物紹介されてるけど、原作はさらさと奈良っち以外の100期生レギュラーキャラは紅華オタのケがある気がする。 -- 名無しさん (2021-10-06 14 45 32) 名前 コメント