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「ねぇ、旦那ぁ…」 すでに夜着に着替えていた幸村の胸元に手を添えれば、正しく意味は伝わったらしい。 見る間に幼さを残した顔が真っ赤に染まり、破廉恥な、と佐助の手を払った。 傷つくなあ、とぼやきながら佐助は幸村の膝に乗り上げ、震えるくちびるに自分のそれを重ねた。 「あっ…痛いじゃない」 突き飛ばされたもののそこは忍び、上手く受け身を取り、くちびるをこする幸村に抗議をする。 「なにをする!」 「だからあ、しよ?」 「ははは破廉恥な!」 「いいじゃない。俺様もうあそこが濡れちゃって我慢出来ないのよ。旦那の童貞貰ってあげるよ」 気持ちよくしてあげるからと嘯けば、幸村は困った顔で佐助を見つめる。佐助は、幸村のこの顔が大嫌いだ。 何も知らない子供の癖に、その表情だけはいやに大人びていて、まるでこちらが子供扱いされている気がするのだ。 「ねえ旦那。旦那は知らないと思うけど、俺ってばすげえ淫乱なのよ、色狂いなの。ずっと子育てで忙しくて禁欲してたからもう限界、抱かれたくてしょうがねぇのよ。ね、旦那。お願い」 自分の着物の前を開いて、白い肌を幸村に見せつけた。 息を呑んで見つめる姿にすら興奮し、もじ、と佐助は股を擦り合わせる。 「お、俺でなくもっと慣れた男のところに行けばいいだろう…」 「そうだね。誰でもいいんだ。でもさ、誰でもいいなら俺は旦那がいい」 幸村の反応に手応えを感じて、佐助は笑った。 飄々としたものではなく、幸村が見たことのない女としての笑いだ。 まるで猫のように、また膝に乗り上げ、幸村の耳を舐めしゃぶる。 着物の襟口から手を差し入れ、まだ厚みは足りないが鍛えられた胸板に手を這わせた。 抵抗のない様子に、このまま抱いてもらえるのだと思った佐助の耳に、幸村の信じられない言葉が届いた。 「お前は抱かない」 真意を探ろうと見上げた幸村の表情は、長年共にいた佐助も見たことのないものだ。 めくらの恋10
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それが真田昌幸にうまく乗せられ話を受けてしまった。 洗濯物を干しながら、佐助は心底男に抱かれたかった。 誰でもいい、なんなら後ろにいる部下と今この場でしたっていい。 幸村に仕えてから、あの色狂いで有名だった佐助が誰ともしていないのだ。 逞しい物で貫かれる感触を思い出すだけで濡れてくる。 「ああ…もうっ…!!」 勢いよく振り返れば怯える娘が厭わしい。 「後はまかせたから。じゃあね」 人当たりの良い笑みに、目だけをぎらつかせる佐助に逆らえる者はいなかった。 「しばらくは誰も寄せないで」 宙に向かい声をかけ、佐助は屋敷の裏手の森を走る。 ひっそりと立つ小さな小屋は有事に備えた忍びの拠点だ。 するりと小屋に入り、鍵をかける。 苛立ちそのままに額当てを投げ捨てる。 昼間とはいえ閉め切った小屋の中は暗いが、夜目の効く忍びには心配ない。 無言で、忍び装束を床に落とす。 帷子を乱暴に投げ捨てれば、引き締まった裸体が露わになる。 骨の浮いた肩や、窪んだ鎖骨、手のひらに満たないささやかな乳房。 下衣を纏めて脱ぎ捨てれば身を隠すものはない。 下腹の茂みは色も量も淡く、まるで少女のようだ。 ただ、明らかに少女ではないのは、その痩せた内股を伝う一筋の流れだ。 真水とは違う、どこか粘ついたそれは、佐助の脚にナメクジの這うような跡を残す。 「ああ、情けない」 長い指が複雑な印を切る。 薄いくちびるが呪言のような言葉を紡ぐ。 ざわりと佐助の周囲の空気が蠢き、闇が凝る。 陰の気を、闇を自在に操る技は難度が高い。 特に佐助には素質があるらしい。 それを、こんなことに使うなんて。 いや、その素質ゆえにこんなことに使わざるを得ないなかもしれない。 佐助に寄り添うように、人の形を取った影がゆっくりと姿を作る。 足下には四つ足の獣のような、だが輪郭の曖昧な影が生まれる。 陰の気が濃すぎて制御しきれていないのだ。 「あっ…」 寄り添う影が、佐助の乳房に手を触れた。 冷たい床の上に佐助は自ら腰を下ろし、影は続くように佐助に覆い被さる。 緩く開いた脚に、どこか掴み所のない感触が触れる。 佐助は黙って脚を大きく開く。 「ん…はあっ…」 内股に生温いものが触れ、それは佐助の脚の間、すでに濡れそぼっている秘所をこじあけるように迫ってきた。 佐助が陰気から作り上げた影の獣は、時折輪郭を崩しながらも獣特有の長い舌で佐助の秘所を舐め始めた。 めくらの恋5
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「佐助、あのな。お前に紹介したい御仁がおるのだ」 そう言った幸村の様子に、猿飛佐助は今までにない嫌な予感を覚えた。 百戦錬磨の一流の忍びである己だが、この手の感覚は生まれて初めてだ。 だからこそ、余計に恐ろしさを感じる。 何故なら、己の主である真田幸村が、頬を薄朱色に染め、まるで恋する乙女のように恥じらっているのだから。 いや、事実乙女であるのだが。 ただ、その上につく言葉を認めたくない。 佐助は洗濯する手を止め、縁側に立つ幸村を見た。 幸村の眼は怯えているように、こちらを伺うように、やや潤んでいた。 「……………いやぁ~…あはははははははははは…。お客さんかな~?俺様今忙しいから~。 お八つなら、いつもの戸棚の上だからお茶菓子はそれで~」 佐助は目をそらし、再び桶の中をじゃぶじゃぶとかき回した。 「佐助」 「もー旦那がしょっちゅう着物汚すから、洗濯が追いつきませんよ~。てか、これ絶対戦忍の仕事じゃないよね?」 「佐助」 「薄給だって文句一つ言わないんだから、俺様ホントできた忍だよねー。いやぁ、別に給料上げてほしいとか、そんなんじゃないから!」 「佐助」 「俺様みたいな優秀な忍がいて、旦那は幸せ者だね~!炊事洗濯情報収集、暗殺から子守まで何でもこなす!一家に一人猿飛佐助!ヒャッホゥ!」 「すわぁすけぇぇぇぇぇえええぇぇぇえぇええぇぇ!!!!」 「あーハイハイ!わかってますよ!わかりましたよ!わかっちゃいましたよ!いいじゃない!現実逃避するくらい!!」 空しい抵抗も意味をなさず、佐助は勢いよく立ちあがり、どしどしと幸村の元へ向かう。 先ほどとは別種の赤みで頬を染め、幸村は拳を握り締めていた。 「何なのだ!人の話をはぐらかしおってからに!真面目に聞けぃ!」 「…うん、もうね。旦那、親の心子知らずって言葉知ってる?」 「知ってるが、それがどうした」 「………………こうさ、今まで大事に大事に育ててきたお花を、見知らぬ無粋な輩に摘み取られるって言うか 鳶に油揚げかっさらわれるって言うか、そういう心境なの。俺様」 「?よく解らんが、元気を出せ」 「……………………で、話って、何」 「佐助、泣いておるのか」 お館さまがみてる5
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通常時 「たいへん…どうしたら…」 「こうやって全てが…市の罪になるのね…」 「どうしてそんなに…殺すの…?」 「みんな…市のために耐えてね…」 「みんな…長政さまのために耐えてね…」 「あなたの足の下は…やわらかい屍の道なのね…」 「あ、またひとつ、悲鳴が消えた…」 「あなたも一度…死んでみればいいのに…」 味方から 戦闘中 「悪は滅ぼさないと…長政さまも言ってるし…」 「お願い…長政さまにあやまって…ね?」 「ほら、甘い香りがしてきたわ… 地獄から這い上がる、冷たい蛇の香りよ…」 「市はもう死んでいるの… 兄さまの妹として、生まれてきた日に…」 「みんな夢…全部夢…あなたも夢ならいいのに…」 「これが…市への罰なの…?」 「市のかわりに…苦しんでね…」 「死んだ後の話なんか…どうでもいいわ…」 「ありがと…市のために死んでくれるの…?」 「罪は永遠に…市の周りを回り続ける…」 「うふふふふふ…ははははははッ! 是非も無しッ…!」 「大丈夫…もうすぐ死が訪れるから…」 「いつかは死ぬの…だから、あなたが先に…」 「暗い川の底…のぞいてみる…?」 「市には見える… 人を殺して…喜んでいるあなたの笑顔が…」 「市、長政さまのお役に立ちたいの… でも、これしかできることはないし…」 「冷たくなってきた…?怖くはない…?」 「ほら…あなたを弔うかがり火が見えるわ…」(大武闘会限定) 「どうせあなたも…市を殺そうとするんでしょ…」(大武闘会限定) 「そうよね…仕方ないよね…」(大武闘会限定) 掛け合い 長政「市、貴様はおとなしくしているんだ!」 市「はい…長政さま…」 市「長政さま…市のこと、おこってない…?」 長政「無駄口を叩くな、市!」 長政「市、なんだそのざまは!恥をさらすな!」 市「長政さま…市のこと、きらいなの…? 市「長政さま…市、応援してるから…」 長政「フ、フン…当然だ!」 市「長政さま、頑張って…お祈りしておくから…」 長政「市!貴様、いいかげんにしろ!」 市「ごめんなさい…おこらないで、おこらないで…」 市「長政さま…市、ちゃんと見てるから…」 PCから 武将「真っ黒い目…吸い込まれそうだ…」 武将「目を見るな!美しさに惑わされるぞ!」 前田慶次「大丈夫、あんたは胸はって旦那を大事にしな!」 伊達政宗「さすが魔王の妹、一筋縄じゃいかねえか?」 (片倉小十郎「あんたはもう一つの人生を知らねえ…」 真田幸村「な、何だ…?得体の知れぬ暗き情念…!」 武田信玄「うつけの妹か…ワシと戦い、何を得る?」 猿飛佐助「おっかない女だね…見てる方が怖くなる」 豊臣秀吉「市よ…お前にはあわれみしか浮かばぬ」 竹中半兵衛「飴を持って兵を動かす技量… 君からしっかりと学んだ方がよさそうだね」 長曾我部元親「」 毛利元就「寄るな、気味の悪い」 織田信長「…たわけが…」 濃姫「この世でただ1人、真に上様を理解できる者…」 森蘭丸「ちぇー、めそめそしてんなよ 信長様の妹のくせにかっこわりいな」 明智光秀「…貴方があの方の血族とは、笑いもできない冗談です」 上杉謙信「そなたは、すくいをもとめてはおらぬ…」 かすが「お前の顔など虫唾が走る!」 島津義弘「おまはんに…救いはなか」 本多忠勝「」 前田利家「太陽を浴びろ!きっと元気が出るぞお!」 まつ「顔をお上げなさい!下を向いて泣くことは許しませぬ!」 いつき「」 ザビー「」 宮本武蔵「う、うわー、こいつ、ゆーれいみてー」 PCへ 前田慶次「もう一生分…楽しんだよね…」 伊達政宗「どうせあなたも、市を殺そうとするんでしょ…」 真田幸村「なんて能天気な顔…うらやましい…」 武田信玄「大きい声…こわい…」 猿飛佐助「あなたの身体…血に染まって真っ赤ね…」 豊臣秀吉「お優しい秀吉さま…市にも未来はある…?」 竹中半兵衛「あなたが蝕まれてるの…市には分かるわ…」 長曾我部元親「いいな…お友達に囲まれて…楽しそうね…」 毛利元就「あなたを哀れむ人は…きっといないわ… だから市が…哀れんであげる…」 織田信長「にいさま…市、にいさまに会いにきたよ…」 濃姫「あなたなんか…どっかいっちゃえばいいのに…」 森蘭丸「可哀相な蘭丸君…市が目を覚まさせてあげる」 明智光秀「ああ…いっそ市が…あなただったら…!」 上杉謙信「いくら毘沙門天でも…あなたは救えないわ…」 かすが「口では何と言っても…やってることは同じね…」 島津義弘「市…無傷では帰れないわ…きっと…」 本多忠勝「きっと…刺し違えないと無理…よね…」 (徳川家康「あなた…何だかこどもみたい…かわいい…」) 前田利家「あなたが死んだら…奥さんが泣くわね…」 まつ「あなたって幸せそう…どうでもいいわ…」 いつき「ちいさい子…ふうん…」 ザビー「あなた面白いわ… 言ってる事とやってる事が…全然違うもの…」 宮本武蔵「市…あなたのこと…きらい…」
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戦国BASARA カードヒーローズ(カードヒーローズ・祭) 戦国BASARA バトルパーティ天下統一第6章 近江おしどり物語 第19章 織田に我あり 正義あり! 第21章 柴田勝家編 欠けたる望み ドラマ絵巻第7章 雑賀孫市編 受け継いだもの 第13章 浅井長政編 共に二人で 第15章 真田幸村編 虎のゆく道 限定秘話 お市からの書状 TEPPENセリフ集 ベーシックカード A Dark Agenda Genma Onslaught いくぜ青春!熱血学園 参考リンク 戦国BASARA カードヒーローズ(カードヒーローズ・祭) ※サービス終了 <悪は削除>浅井長政 <浅井家当主>浅井長政 <正義の代理人>浅井長政 ※年賀状キャンペーン お年玉くじ限定書き下ろしが第弐衣装 <最終正義> 浅井長政 戦国BASARA バトルパーティ ❤バレンタインデー 板挟み浅井長政絶え間ない補導お市
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[部分編集] http //www.nicovideo.jp/watch/sm6944943 投稿者コメント1.コメント2.コメント3.コメント この作品のタグ:第25回MAD晒しの宴 レビュー欄 名前 コメント 第25回MAD晒しの宴
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インスタグラムプラグイン 人気の画像共有サービス、Instagram(インスタグラム)の画像をアットウィキに貼れるプラグインです。 #ig_user(ユーザー名) と記載することで、特定ユーザーのInstagramのフィードを表示することができます。 例)@dogoftheday #ig_user #ig_tags(タグ名) と記載することで、特定タグのInstagramのフィードを表示することができます。 #dogofthedayjp タグ #ig_tag #ig_popular と記載することで、Instagramのpopularフィードを表示することができます。 詳しい使い方は以下のページを参考にしてください! =>http //www1.atwiki.jp/guide/pages/935.html
https://w.atwiki.jp/aquarianagetcg/pages/3017.html
Break Card イレイザー 3F/1C マシン/ゴースト/イレイザー 4/6/4 【“SARASA”のみブレイク可能。】 シールド/バインド1/チャージX Xは全てのプレイヤーのダメージ置き場にあるブレイクカードの枚数の合計に等しい。 ≪このカード≫は、イイイイイイ1のブレイク条件のないカードとしてセット宣言可能。 1:目標の≪ダメージ置き場のカード1枚≫を、そのオーナーの手札に戻す。≪このエフェクトのコスト≫をあなたのダメージ置き場に置く。 1:メインフェイズ終了時まで、目標の≪キャラクター1人≫に、全てのプレイヤーのダメージ置き場にあるカードの勢力全てに対するレジスト・プロテクトを与える。 No.2650/2661 Rarity R/SP Illustrator 榎宮祐 Expansion 修行者の魂 カード考察 修行者の魂収録の2段ブレイクに共通した、6F1Cでこのカード単体でブレイクできる2段ブレイクの上段である。 通常の2段ブレイクと異なり、下段が手元になくともブレイクできるチャンスがあり、上段だけをデッキに投入するというこれまでにはない構築も可能なのが特徴。 2段目になることで元々持っていたシールドに加えてバインドまで加わり、落とされにくくなった。 黒でバインドを持っているブレイクは少なく、バインド1を持っているネームは、実用的でないGAを除くとSARASAとEX環境で使用が厳しくなったピュア・ハート“メアリー・ピュア”のみである。 1番目のエフェクトはラプンツェル同様にダメージ置き場を操作するもので、自身のもつチャージの値をコントロールできるようになっている。ただしSARASAが出るタイミングは終盤であることが多いためこちらのエフェクトを使用する機会はそこまで多くない。 2番目のエフェクトは黒にはあまりないキャラクターを守る能力であるため、耐久が低く除去耐性の低い黒では有用に使用できる場面が多い。きわめて稀な状況ではあるが、相手のダメージにメイン色が出ておらず、エフェクトが意味を成さないことがあるため注意。 分類イレイザーを得たことで素体調達が1段に比べ圧倒的に楽である。迦陵頻伽など、黒はキャラクターが横に並ぶ展開が多いため6ファクターは意外と捻出しやすい。そのため見た目のコスト、ファクターより2段の素出しが成立することが多い。 またネームレベルのブレイクを1コストで増やせるため、赤竜女王“ロッソ”、エンジェルインパクトなどのネームレベルかつブレイクであるキャラの数を参照するカードと相性が良い。 ○関連カード デジタルプログラム“SARASA”
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「俺は忍びの房術に誑かされた色ボケらしい」 「え?ちがったっけ?」 「違うな」 くつくつと笑うその顔は厭になるくらいに男前だ。 「ふうん。じゃあ俺がいない間、何人くらいの女の子がここに…のっかったの?」 「さあなあ…」 「かわいい?きれい?胸がおっきくて、おしりもやわらかくって、いいにおいがして、かみもさらさら?」 「ああ、そうだな」 「片倉さんはそういう子が好みなの?」 「どういうのだ?」 しれっとそんなことばっかりいう片倉さんのくちびるを撫でていた指が、あたたかいものに包まれた。 片倉さんは俺の、鉄くさくって血生臭そうな指先をくわえて、爪のかたちをなぞるように舌を這わせる。 「かわいいこ?」 ちゅっ…と軽く指先が吸われる。ぴくりと腰が震える。 「きれいなこ?」 最初よりも深くくわえられて、熱い舌が関節に絡みついて、硬い歯がごりっと骨を削りそうな勢いでかみついてきた。 「んっ…胸は、おっきいほうがいい?」 噛んだことを詫びるかのように舐められる。それにほうっと息をついた瞬間に、もう一度、きつく噛まれた。 「…っ…おしりは、おっきくて、やーらかいのがいい?」 ちゅぷりと指が濡れた音を立ててくちびるから抜き出された。歯型がついた自分の指をぼうっと見ていたら、片倉さんの手が俺の腰帯をほどき始めた。 「いいにおい、した?」 自分から腰を浮かせて、脱がそうとするのに協力する。こんなごつい手をしているくせに片倉さんは器用で、すごく手際よく脱がせてくる。 「さらさらで、きれいなくろいかみだったんだろうね」 上は、自分で脱いだ。いまさら隠すような仲じゃないし、もったいぶるほどの裸でもない。 さすがに全部脱ぐと寒くて、ぞわりと肌が粟立つ。 肉刺のできたごつごつとした手で腰の線を撫でられてはあっと息が漏れる。白い、息だ。 自分が育てた野菜の出来を確かめるように、丹念に、ひどく慎重な手つきで片倉さんの手が俺の肌を這いまわる。 触ると骨が尖っている細いばかりでそそられない薄い腰、うっすらと筋肉の線が見える下腹からあばらを数えながらほとんど影を落とさない平坦な胸へ。 寒さにつんとたちあがる胸のいただきを掠められて甘えた声が出た。 くっきりとした鎖骨のくぼみを二、三度指先が撫でて、それから喉仏のない首へ。 急所に触れられる緊張感から無意識に手が武器を探してさまようが、ただ片倉さんの夜着の裾を乱しただけだった。 「…髪が伸びたな」 そういえば切らないできた、肩を過ぎるくらいに伸びた髪を物珍しげに片倉さんはつまむ。 「片倉さんは、長いほうがすき?」 小首をかしげればふわふわとした質感が肌に触れてくすぐったい。 「ああ、そうだな」 ずっと一緒にいた真田の旦那ですら俺の髪の今のこの長さを珍しがったのだから、片倉さんにとっては本当に珍しいものだろう。 だって、すでに自分がめずらしいんだもの。 正直似合わない、柄じゃないとは思うが、片倉さんはこの髪の長い俺を好きだといってくれた。 「そ、好きなんだー」 脱がされて放りだされたままの服へと手を伸ばして、布地の中に冷たく硬い金属の感触を見つける。 それをしっかりと握って、俺は珍しく見下ろした状態の片倉さんを見る。笑う。そして。 「あ、ごめん。散らかしちゃった」 さすけったらうっかりさん、と舌を出して、握った手のひらをひらいた。 苦無で断たれた橙の髪がはらはらと片倉さんに、着物に、布団に、畳に、散らばっていく。 「あーすっきりした。切るの忘れてたんだよね」 「そうか」 さすがにびっくりしたのか一瞬だけ、片倉さんは目を見開いて、でもそれから、笑った。 「なんだ、その面は」 わらった。かたくらさんが。ぼうっと、顔が、なんだかあっつい。 なんだって、あんたこそ、その顔はなんだっていうんだ。 たまらなくなって、俺は身体を倒して片倉さんのくちびるにむしゃぶりついた。 激しく動いた拍子に切った髪が散らばったけど、まあ後で掃除すればいい。 しのみて夢一夜7
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佐助が連れて行かなかった真田軍の本隊を連れた幸村が到着したそこは戦場ではなく虐殺の場だった。 数で勝るはずの敵先行隊はただひとりの忍びに恐怖し、ろくに戦うことも逃げることも出来ない。 「あれは、なんだ」 ひとり、忍び独特の重さを感じさせない動きで敵を屠る佐助は、昨夜幸村の上に跨がって精を絞り取った時と同じ顔をしていた。 幸村の知る佐助は、戦を嫌う、心優しい忍びだった。 「あれが、佐助です」 淡々と告げる忍びは、そういえば佐助と同郷であったと幸村は思い出した。 「あれが佐助だと?」 「はい。幼き頃から天才と呼ばれた、色に狂わぬ色狂い」 あれが佐助だと言うのか。 茫然と見るは幸村だけではない。 気のいい、世話好きの忍びを知る者すべてがそれに釘付けになっていた。 動じていないのは忍び隊だけだ。 屠るたびに禍々しい光を蓄えていく武器を手に、佐助が息を荒げて笑う。 破れかぶれに襲いかかる敵を飛び越えた佐助は闇そのもののような鳥の脚に掴まり、滑空する。 敵の本隊が現れたのは、その時だ。 迫り来る敵軍を前にしても佐助は笑ったままだ。 優雅に着地すれば鳥は姿を消す。 「あはは。たくさん来たね」闇烏を手にしたまま、佐助の手が印を結ぶ。 風に紛れる声で何かを呟く。 「佐助っ!!」 敵軍に蹂躙されようとする光景に思わず幸村は叫んだ。 ちらりと振り返る佐助は、いつものような飄々とした表情だった。 闇が風を纏った。 佐助を打ち倒すと確信させた敵騎馬隊は、馬の脚を斬られて倒れた。 落馬するかと思われた騎手は、地に着く前に細切れにされた。 両手に武器を持ったまま、佐助はまるで胡姫のように回った。 それは、血と悲鳴に彩られ、ひたすらに鋭い旋舞だった。 忠実な影が佐助に従い、同じように切り刻む。 やがてその舞が終われば、佐助を中心にぽっかりと穴が開いたように、誰もいない。 佐助の間合いにいた者すべては切り刻まれ、闇烏の糧となる。 一斉に現れた死者の魂たちが戯れかかる光景は、身の毛がよだつほど美しかった。 めくらの恋20