約 1,441,238 件
https://w.atwiki.jp/viprenraku/pages/372.html
シナリオ 阿部高ルート 7月29日(土曜日)・その4 襲われて 真緒「今の……悲鳴?」 うろ覚えの公園につくやいなや聞こえた悲鳴。 それも、聞き覚えのある声。 まさか、阿部高── 声は向こうからだ、行こう。 チンピラA「おぃ嬢ちゃん、あんまり叫ぶんじゃねぇよ。 こっちも手を出したくないしさ、言ってる意味分かるだろ?」 和「あ、あ……」 チンピラB「そう怖がるなって。俺らは取って喰おうってんじゃねぇよ、唯遊びたいだけなんだって」 和「い、いや……」 引っ張られ、人気の無い場所に連れてこられた。 助けを呼びたくても、恐怖で声が出ない。 チンピラA「そうそう、良い子だな」 和「………」 逃げなきゃ…… ここから逃げなきゃ── 男の視線が外れた一瞬の隙をみて── 和「お、俺は男なんだぜ? お前らゲイなのか?」 チンピラA「あぁ? 何言ってんだ?」 チンピラB「ゲイなわけねーだろ」 和「じゃ、じゃあ離してくれ。お、俺は男なんだから……」 チンピラB「ははは、なーに言ってんだボインちゃん」 チンピラA「嘘が苦しいねぇ、ま、諦めろって」 チンピラB「面白いお嬢ちゃんだぜ、へへ」 和(気が緩んだ? 今だ!) チンピラB「おおっと、逃がさないぜ」 チンピラA「残念だったなお嬢ちゃん」 和「あ……」 逃げ出した瞬間、あっけなく捕まる。 男の手が、ぼくの腕をガッチリとつかみ、痛い。 振り払おうと抵抗しても、その力に勝てない。 怖い、怖い、怖いよ…… 先生……助けて。 チンピラB「観念しなって、な?」 チンピラA「へ、それじゃ」 真緒「阿部高!!」 ──え? 先生? 真緒「大丈夫か!」 和「……せ、先生、先生!」 チンピラA「なんだテメー」 チンピラB「邪魔すんじゃねー」 男の手が離れ、注意が先生の方へいった。 それを見てとった先生が、目で合図をぼくに送る。 チンピラA「てめぇ!」 一瞬の隙をついて、男の間をすりぬけ先生の元へ走る。 今度は──うまくいった! そして先生に飛びつくと、勝手に涙が溢れてきた。 でも泣いちゃいけない……ぼくは男なんだから。 和「う、うぅ……」 真緒「よく頑張ったな、よし逃げるぞ!」 和「う、うん」 Back ↑ Next
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/1136.html
甘い夢の後には 「ゆれる髪、時々ココロ」の続きを書いてみました そよそよとした風が吹いている。 この季節特有の、ほんのり湿った空気に、少しだけ夏の匂いが混ざる。 そんな爽やかな空気の中で、上条当麻は青い顔をしている。「…………なんで、ゆ、夢じゃなかったんかよ?」 上条は美琴を自分の頬を思い切りつねる。「い、いはいへすね」(ってコトは夢じゃないんですね) 上条は肩をガクッと落としかけて、慌てて身を固める。(っぶねぇぇぇぇッ!!) あまり身体を動かしては、自らにもたれかかっている美琴を起こしかねない。 現状で何を差し置いても、それだけは阻止せねばならない。 上条は夢の内容を思い出す。(確か、寝ぼけてる御坂に俺が、俺が―――ッ!!) 上条は知恵熱を出したように、『両手』で頭を抱える。 ふっ、と左腕にかかっていた負荷が無くなる。(ッ!? しまっ……) 右腕はともかく、美琴がもたれている左腕を動かせばどうなるか。 支えとなっていた『上条の左腕』を失った美琴の頭は重力に任せて落ちる。(死んだ……上条さんは死にました) 上条に宿る能力が『念動力』であれば、それを支える事が出来たかもしれない。 最悪、『空間移動能力』であれば、美琴が目覚める前にこの場を脱する事が出来たかもしれない。 だが、非常なる神様に与えられたのは『無能力者』という称号であった。 ぱたり、という思いの外軽い音と共に、美琴の頭は上条の太ももの上に軟着陸する。「………………あれ?」 ぐっ、と身を固めた上条を尻目に、美琴はすやすやと寝息を立てていた。「………お、起きてない?」 ふぅ、と安堵したかのような溜息をつき、上条は涙を浮かべた目で美琴の顔を覗き見る。(ったく―――) 普段の勝気な美琴からは想像しにくい、柔らかな微笑みがそこにはあった。「幸せそうな顔しやがって。こっちの身にもなれっつーの」 もう一度溜息をつき、上条はベンチの背もたれに身を預ける。 暫くそのままの体勢でいたが、ふと何かに気づいたように周りに目をやる。 誰もいない。少なくとも視界に入る中には誰もいなかった。(いや、油断するな、上条当麻。舞夏あたりなら隠し撮りとかもやりかねんっ) 茂みに動きがないか確認する。 美琴が起きていれば、電磁センサーによって一目瞭然なのだが、彼女はまだ夢の中だ。「だぁー、不幸だ」 あまり喜ばしくない口癖が口から洩れる。 ただいつもと違うのは、上条本人がどこか嬉しそうだということだ。「こうしてるとコイツも可愛いんだけどな」 上条は幸せそうな美琴の寝顔を見る。 ときどき小さな声で何かを言っているようだが、上条には聞き取れなかった。「どんな夢見てんだろうな」(コイツの事だから、ゲコ太まみれな夢だったりしてな) ふっ、と鼻で笑ってしまう。美琴にバレるようなことがあれば、電撃キャッチボールになるところだ。「アンタ、ばかにしてんでしょ」「ッ!?」 下から聞こえてくる美琴の不機嫌そうな声に、上条は身を固める。 慌てたように右手を美琴に向けて雷撃の槍に備えるも、一向にそれが飛んでくる事はない。「………ね、寝言かよ」(ほんと、どんな夢見てんだよ) 上条はぐでーっと肩を落とすと、ベンチの背もたれに身体を預けた。 思い通りにならなくて不機嫌そうな、それでいて楽しそうな、そんな美琴の表情を見て、上条の頬が緩む。(現実でもそんな顔してくれたら、上条さんももう少し楽しめるんですけどね) どうしてビリビリがセットになってんのかな、と上条は苦笑する。 素直になれない美琴にとっての照れ隠しも、鈍感上条にはただの嫌がらせにしか思えない。「いつまでもこんなことしてる場合じゃねぇよな」 上条はどんどん暗くなっていく空を見上げてから、もう一度美琴の顔を見る。「ちょっともったいねぇ気もするな………っと、そうだ」 上条はポケットから携帯を取り出しカメラモードを起動する。 カシャッ! 軽快な音と共に、携帯のディスプレイに眠れる姫君の顔が映る。(そのうち、話のネタにでもしてやるか) 忘れずに保存し、携帯をポケットしまう。そして、少しだけ名残惜しんだ後、美琴の頬をペチペチと叩いた。「おい、御坂。そろそろ起きねぇと風邪ひくぞ」「う………ん、あと5ふん」「………ったく」 上条は溜息を一つつくと、美琴の身体を揺さぶる。「おら、起きろって」「んー、キスしてくれないと起きないもーん」「んなぁっ!?」 上条の身体が固まる。夢の中でも美琴は夢の中にいたままであり、夢の中の上条は危うく暴走するところであった。(なんだかよく分かんなくなってきた) 上条はブンブンと首を振り、自分の両頬をパンッと叩く。「寝ぼけてねぇでさっさと起きろっ!」 上条は無理矢理に美琴の身体を起こす。美琴は抵抗するように上条の腕を掴んでいたが、そのまま起こされてしまう。「うん………ここ、どこ?」 美琴は眠そうに目を擦り、きょろきょろとしている。 そんな表情もまた反則級に可愛らしく、年上好きと公言する上条の心にも何かを突き刺していくのだった。「目、覚めたか?」「………なんでアンタがいんのよ?」「それは俺のセリフだな」 上条はやれやれと肩をすくめる。「俺が起きたらお前が横で寝てたんだけど」「あ………」 上条の説明に、美琴は何かを思い出したかのように小さく口を開いたまま呆けている。「あ………じゃねぇよ」「な、何にもないわよ! 別にアンタと一緒に寝たかったとか、そ、そんなんじゃないんだから………」「?」 そのままボンッと湯気を上げている美琴に対し、上条はキョトンとしていた。 美琴はごにょごにょと何かを訴えているが、上条はただ首を捻るのみ。(よくわかんねぇっつうか………何考えてるかも分からん) うーむ、と頭を悩ませてみるも、鈍感上条に分かる由もない。「んー、なんかよく分かんねぇけど。御坂、門限とか大丈夫か?」「えっ!? あ……あぁぁぁぁぁぁっ!?」 美琴はバタバタと時計を確認すると、外からでも分かるくらいに一気に青ざめる。「な、なんでもっと早く起こしてくれなかったのよ!!」「そ、それは、なんつーか。言い訳のしようもねぇんだけどさ」「はぁ? どうせ美琴センセーの寝顔に見とれてたりしたんでしょ」 美琴はうわーっという表情を作り、上条を流し眼で見る。 いかにも『ドン引きです』と言わんばかりの表情に、上条は反論の1つでもしてやりたかった。 が、実際その通りなので居心地悪そうに目線を逸らすことしか出来なかった。「アンタ、冗談のつもりだったのに……マジなの?」 そんな上条の様子を見て、美琴は目を丸くする。「ううっ、そんな目で上条さんを見ないでぇぇっ」「写真とか撮ってないでしょうね?」「えっ?」「えっ?」「…………」「…………」 どよーん、とした重い空気が場を支配する。 上条は真っ青な顔で冷や汗を流しており、美琴は照れたように頬を染めて目を伏せている。「ねぇ、明日………ひま?」「お、おう」 気まずい空気を一変させようと、美琴が口を開く。 半ば無理矢理な路線変更であったせいか、なんとなくぎこちないまま話は進む。「じゃぁさ、明日、遊びに行くの付き合いなさい」「なんで―――」「アンタに拒否権はないわ。中学生の寝顔を盗撮した罪は重いわよ」「ぐぅ……」 言外に『バラされたいの?』と言われてしまえば、上条に為す術はなかった。 抵抗をしようにも、ぐぅの音を出すだけで精一杯だった。「分かればよろしい。別に一日言う事聞け、なんて言うつもりはないわよ。……それに」「? それに?」 上条は急に歯切れの悪くなった美琴の顔を見る。 その顔はほんのりと赤くなっており、その先を言おうか否か逡巡してるように見えた。「わ、私も、アンタとの……写真が欲しいっていうか……」「ペア契約んときに撮ったじゃねぇかよ?」「だぁぁ、もう、うるさい! 明日の事はまた連絡するから、じゃぁねっ」 美琴は早口に言い切ると、顔を真っ赤にしたまま走り去った。「何だったんだ、アイツ」 街灯が灯り始めたベンチの上で、上条はポカンとしたまま取り残されていた。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/148.html
相合い傘 上条「さっきまであんなに晴れてたのに・・・。はぁ・・・不幸だ・・・」上条はどす黒い空から降りしきる雨を見上げ、はぁ、と大きな溜息をつく。上条「・・・つか、この雨止むんだろうな。流石に、何時間も待つわけにはいかねえしな・・・」上条は再び空を見上げるが、雨は一向に止む気配も、弱まる気配すら見せない。それどころか、先程よりも雨脚が強くなっているような気さえする。上条「・・・はぁ。こうなったら、ずぶ濡れ覚悟で帰るしかなさそうだな・・・」美琴「・・・あれ?アンタ、こんなところで何やってんの?」上条「・・・なんだ、御坂か。見てわかんねーのか?雨宿りだよ、雨宿り」美琴「雨宿り、って・・・。アンタ、何言ってんの?この雨、明日まで止まないわよー」・・・へ?と一瞬フリーズする上条。美琴「アンタ、今朝の天気予報見てないの?夕方から明日の明け方にかけて、大雨が降るって言ってたじゃない」上条は今朝、天気予報を見ている余裕などなかった。小萌先生に出された宿題を終わらせるために徹夜していて、そのせいで大幅に寝坊をした。よって天気予報を見る時間どころか、ろくに朝飯を食べる時間さえもなかったのである。上条「・・・あ」上条は、自分の愚かさに頭を抱える。上条「・・・不幸だ」美琴「事情は分からないけど、傘を持ってくるのを忘れたみたいね。アンタも相変わらずドジねー」ううっ、と上条の心に鋭い言葉の刃が突き刺さる。美琴(・・・でも、これって逆にチャンスじゃないのかしら。 私がこいつを傘に入れてあげれば・・・!そ、それってもしかして相合い傘!?)美琴「・・・あ、あのさ」上条「・・・ん?何だ?」美琴「そ、その、よよ良かったらわ、私の傘にアンタをいいい、入れてあげても、いいけど」美琴は顔を赤らめ、持っていた傘を少しだけ上条の方へ差し出した。上条「私の傘、って・・・。・・・その少女趣味丸出しの傘に、入れと申しているのでせうか?」上条はそう言って、美琴が持っているかわいらしい水玉模様の傘を指さした。美琴「べっ、別にいいじゃない!!そ、そんな事よりほら!は、入るならさっさと入りなさいよ」上条「・・・あのー、御坂さん?」美琴「な、何よ」上条「・・・つ、つまりワタクシめと、相合い傘をして帰ろうと仰っているのでせうか?」ドキーン!と美琴の心臓が跳ね上がり、顔の赤みが更に増す。美琴「ば、ばばば馬鹿言うんじゃないわよ!!かかか勘違いしないでよね!! わ、私はあまりにもアンタが惨めすぎてかわいそうだから同情してあげようって思っただけで、 べ、別にアンタと相合い傘して帰りたいなんてこれっぽっちも考えてないんだからねっ!!」上条「・・・そうですか。・・・で、でも、本当にいいのか?」美琴「い、いいって言ってんじゃない。ったく、お、女の子に恥かかせんじゃないわよ、この馬鹿」上条「はいはい・・・。・・・んじゃ、お言葉に甘えさせてもらいますかね」そう言って上条は美琴の傘に入るが、美琴の傘は元々小さいため、二人分の身体は収まりきらない。そのため、雨から少しでも身を防ごうと必然的に二人の身体は密着し、寄り添うような感じになってしまう。美琴(ちっ、近い~~~~~ッ!!こ、コイツの息遣いが直に聞こえてくるッ!!? わっ、私今すっごいドキドキ言ってる!!こ、コイツに聞こえてないかしら・・・?)上条(なっ、何なんだこの状況はーッ!!?女の子と相合い傘とか、都市伝説じゃなかったんですか!!? つーか近い!!近すぎるッ!!あー、御坂の髪の毛からほんのりとフローラルな香りが・・・はっ!! な、何考えてんだ俺!!第一、相手は御坂だぞ!!?俺の好みは寮の管理人のお姉さんであってッ―)互いに互いを意識しすぎているせいか、どうしても無言になってしまい、周りには雨の降る音しか聞こえない。美琴「・・・ちょ、ちょっとは遠慮しなさいよ」上条「そ、そんな事言われても、これ以上寄ったら出ちまうし・・・。だ、大体、入れっつったのはお前じゃねえか」美琴「そ、それはそうだけど!!だ、だってこれじゃまるで・・・」恋人達がいちゃいちゃしてるみたいじゃない、と言おうとしたが上手く言葉が出てこない。それにそんな事を言ってしまったら、恐らく感情の制御が効かなくなり自分でもどうなるか想像がつかなかった。上条「・・・」美琴「・・・」お互い照れているのか、顔を合わせようとせず、一言も発しない。美琴(あ~もうどうしたらいいのよーッ!!願ってもないチャンスなのに、何もできないなんてッ!!)上条(俺の好みのタイプは寮の管理人のお姉さん、俺の好みのタイプは寮の管理人のお姉さん・・・)互いに色々と思考を巡らせていると、大きな水たまりが見えてきた。通れない事はないが、人ひとり通るのがやっとと言ったぐらいの道幅しかない。上条「・・・どうする?一人しか濡れずに通れないみてーだぞ」美琴はしばらく黙っていたが、何か覚悟を決めたのか、上条の胸に寄り添い、二人は縦に並ぶような形になった。上条「あっ、あの、み、みみみ御坂さん!!?こ、これは一体―」美琴「かかか、勘違いしないでよね!!こ、これは二人とも濡れないための最善の策なんだからっ!!」そう言って美琴は行くわよ!と、水たまりに向かって歩いていく。傘を持っているのは美琴の方なので、上条は濡れないように美琴に寄り添って歩いていく。美琴「・・・べ、別にこんな事やりたいとか思ってたわけじゃ、ないんだからね・・・」美琴はまるで他の誰かにではなく、自分に言い訳するように、小さく呟いた。上条達が一緒に帰り始めて十数分経つが、未だ雨は止む事を知らず、ざあざあと降りしきっている。美琴「ひうっ」突如、美琴が小さく悲鳴をあげる。揺れる傘の先から落ちた雫が、美琴の頭のてっぺんに落ちたのだ。美琴は背の高い上条に合わせて傘を差しているので、どうしても持ち方が不安定になってしまう。その事に気づいた上条は、小さく笑って美琴の持つ傘を奪い取り、やや美琴寄りに傘を掲げる。美琴「あっ・・・」上条「・・・ったく、世話の焼けるヤツだな。・・・ほ、ほら、もっとこっちに来いよ」そう言いながら上条は美琴の肩を打き寄せ、美琴が濡れないように、美琴を自分の胸に寄り添わせる。そんなほんの小さな気遣いが、美琴にとってはとても嬉しく、安心感を抱かせた。美琴(わっ、わっ・・・!う、嬉しい・・・!!)上条(べ、別にやましい気持ちなんて一切ないんでございますからねーっ!!?)美琴が上条の服の裾をきゅっと握り締めると、それと裏腹に上条の緊張のボルテージは上がっていく。そんな正反対の感情を抱いた二人は、雨の降る学園都市をゆっくりと歩いていくのであった。上条さんは美琴に寮まで送ってもらいました。上条「わりぃな。わざわざ送らせちまって」美琴「別にいいわよー。貸しって事で、また今度付き合ってもらうから」上条「・・・。あのー、御坂さん?送るって言い出したのは、アナタの方だったんじゃ・・・」美琴「いっ、いちいち細かい事気にしないのー。それじゃ、私帰るわね」じゃ、と美琴が帰ろうとしたその時、二人に迫るひとつの影が。学園都市製の清掃ロボット・・・の上に正座している、土御門舞夏だった。舞夏「・・・あれ?上条当麻と・・・、御坂じゃないかー。こんなところで何してるんだー?」美琴「・・・つ、土御門?アンタ、こんなところで何やってんの?」舞夏「私はメイドさんだし、ここには兄貴も住んでるからなー。別にいてもおかしくはないぞー。 それより二人はこんなところで一体何をやってたんだー?・・・ひょっとして、逢い引きかー?」ぶっ!!?と上条と美琴は思わず吹き出してしまう。美琴「あああアンタ!!いい、一体どこをどう見たら逢い引きしてるように見えんのよ!!」舞夏「だってー御坂の寮はこっちの方じゃないだろー?わざわざ上条当麻の寮にまで来てー、 やる事と言ったら逢い引きぐらいしかないじゃないかー」美琴「だ、だから逢い引きじゃないっつってんでしょうが!! わ、私はただ、コイツが傘持ってないから仕方なくここまで送ってあげただけであって・・・ッ!!」舞夏「なるほどー。相合い傘で帰宅というわけかー。なかなかやるなー御坂ー」美琴の顔がみるみるうちに赤く。それを見て意地悪そうに笑った舞夏は、更に二人を茶化す。舞夏「これはあれだなー。一大ニュースになるなー」美琴「な、何がよ?」舞夏「スクープ!!常盤台の超電磁砲、高校生との熱愛が発覚!!?」再び吹き出した美琴の顔は更に紅潮していき、必死に反論をする。舞夏はそれを華麗に聞き流し、楽しそうに美琴をからかう。土御門「・・・にゃー、何か外が騒がしいな・・・って舞夏と・・・カミやんと・・・誰?」上条「つっ、土御門!?・・・ま、またややこしいのが出てきた・・・」舞夏「おー兄貴ー。大スクープだぞー、上条当麻が寮の前で逢い引きしてたぞー」上条「だ、だから逢い引きじゃねえって言ってんだろうが!!・・・ん?土御門・・・?」土御門は急に打ちひしがれたように黙り込む。そして一呼吸置いて、土御門「・・・スクープ!!上条当麻、常盤台のお嬢様との交際が発覚!!?」上条「・・・あっ、アホかっ!!大体、兄妹揃って同じ事言うんじゃねーっ!!」抜け駆けはずるいぜよカミやーん!と土御門は上条に飛びかかる。一方では、美琴が清掃ロボットに座った舞夏を追いかけているがなかなか捕まらない。この後、それぞれの争いは数時間続いたとか続かなかったとか。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2175.html
とある鈍感の疑似恋愛【ギャルゲープレイ】 アレイスター『突然呼び出してすまない。実は君に頼みたい事がある。 学園都市発展の為に、実験サンプルになってもらいたい。 なに、そう心配しなくても危険な事はしないさ。ただ簡単なゲームをしてもらうだけでいい。 ルールも単純だ。九人の女性の中から一人を選び、その人物と恋仲になってもらう。それだけだ。 やってくれるかね?』上条 ⇒1:ああ、いいぜ 2:ふざけんな! その幻想をぶち―――アレイスター『協力感謝する。ではさっそくだが、これから恋人となるパートナーを選びたまえ』 1:インデックス 『所詮とうまはとうまなんだね……』 ⇒2:御坂美琴 『わわ、私!!? どど、どうしてもって言うなら、その…こ、ここ恋…人になってあげてもいいけど!?』 3:姫神秋沙 『……分かってた。私の扱いなんて。いつもこんなものだから』 4:風斬氷華 『そうですよね…私みたいな化け物じゃ、やっぱり嫌ですもんね……』 5:御坂妹 『やはりミサカは使い捨ての消耗品なのですね、とミサカは皮肉を言います』 6:神裂火織 『………ド素人が………』 7:五和 『夢…そうこれは夢…ただの悪夢です…きっとそうに違いありませんよね…は…ははは…』 8:オルソラ 『お選びになる前に、まずはお茶でもいかがでございますか?』 9:鈴科百合子 『くかきけこかかきくけききこかかきくここくけけけここくかくきくこく くけくかきくこけくけくきくきこきかかか―――ッ!!』アレイスター『なるほど、超電磁砲を選ぶか。ふむ、それもまた面白い。 せいぜい好感度を上げて、HAPPY ENDを目指してくれたまえ。 …これで私の計画【プラン】も……ふ。ふふ』 アレイスター上条『あ~…日曜の朝って気分いいな。 いい天気だし、こんな日は』 ⇒1:適当に街でもぶらつくか 2:たまには勉強でもするか 3:さ、二度寝二度寝上条『とは言ったものの、目的も無く一人でプラプラするのもなぁ……』 ⇒1:誰かと会わないかな 2:…美琴に会いたいな…… 3:ま、いっか美琴『ちょ、ちょろっとアンタ~?』上条『(おっ? この声は……)』 1:よう、ビリビリ ⇒2:おす、美琴 3:やあハニー、今日も可愛いね 4:……誰だコイツ? 5:[行動]スルー美琴『おす。てかアンタ今日ヒマ?ヒマよね?ヒマって言いなさい!』上条 ⇒1:まぁ、ヒマだな 2:逆にヒマじゃない美琴『!!! じゃ、じゃあさ! たまたま友達からチケット2枚貰ったんだけど、 き、期限が今日までだし、捨てるのも勿体無いし……だ、だから…その……アンタと……』上条 ⇒1:何で俺なんだ? 白井は? 2:マジか!? ラッキー! 3:「アンタと」の後の言葉が聞きたいのですが…… 4:え~…超めんどくせ~……美琴『く、黒子は風紀委員の仕事で忙しいのよ!! ほら、行くの!?行かないの!?』上条『う~ん……』 1:映画のチケットか…これ観たかったんだよな 2:動物園のチケットか…そういや行ったこと無いな ⇒3:遊園地のチケットか…面白そうだな 4:ゲ、ゲコ太ショーのチケットか…この歳だとかなり勇気がいるな 5:呪いの蝋人形館のチケット……ひ、人にはいろんな趣味があるよな…?美琴『で、でしょ!!? もちろん行くわよね!!」上条 1:もちろん行きますとも! ⇒2:つーか本当に俺でいいのか? 3:美琴とだったら、どこにでも行くよ 4:なァンてなァァ!! 本当にそンな事言うと思ったかァ!? 残念だったなァ三下ァァァ!!!美琴『ど、どういう意味よ…?』上条 ⇒1:知り合いに見られたら勘違いされるんじゃねぇか? 2:本当は好きな人と行きたいんだろ? 3:デートなんて、上条さん初めてなもので 4:俺エスコートなんて自信ねぇよ…… 5:私と行っても。多分。楽しくないと思う美琴『か、か、か、勘違いって何をよ!! べべ別にこんなの普通でしょ!? 考えすぎなのよ馬鹿!!』上条 ⇒1:そんなもんなのか? ならいっか 2:いやいや、男女で歩いてればそういう風に見られるだろ 3:まぁむしろ、勘違いされた方が俺的には嬉しいけどな 4:異教徒ごときに馬鹿呼ばわりされるなんて、心外なんですがねー美琴『そういうものなの! ほら行くわよ!?』上条 1:うし! せっかくだから楽しむか!! ⇒2:なんか…不幸の予感…… 上条『着いたー! …けど…』 1:めちゃくちゃ広いな 2:すげぇ狭いな ⇒3:混んでるなー…… 4:人少なくね? 5:来るまでに大分時間食ったな美琴『まぁ、日曜日だし…これくらいは仕方ないんじゃない?』上条『(けど、こんだけ人が多いとはぐれそうだな……よし!)』 1:美琴、俺の後にしっかりついて来いよ ⇒2:手でも繋ぐか 3:まずはリードと首輪を買おう 4:こりゃ別行動の方がいいンじゃねェかァ? 楽しみにしてたのに残念だったなァ三下ァァァ!!!美琴『なっ!!? きゅ、急に何なのよ!!』上条 ⇒1:迷子になったら困るだろ 2:美琴の手の温もりを感じたい…… 3:第一の回答ですが、恋人だからです 4:遊園地ではヒーローと握手をするもんだろ美琴『こ、子供じゃないん…だから……でも…アンタがしたいんなら…別に……』上条 1:そりゃそうだよな。子供じゃあるまいし 2:俺がしたいんならいいんだな? 3:嫌ならいいですよ…… ⇒4:いや…中学生は子供だろ美琴『こ、子供じゃいないわよ!! てかアンタと2歳しか違わないじゃない!!』上条 ⇒1:わ、悪かったよ。 じゃあいいよ、手は繋がなくて 2:そうだとしても、高校生と中学生では大きな壁があるのですよ 3:何言ってんだ! むしろ胸のサイズは小学生並みじゃねぇか!!美琴『……それと…これとは…話が別じゃない……』上条 1:どっちだよ! ⇒2:あ~も~! 面倒くさいから繋ぐ!! 3:あ~も~! 面倒くさいから繋がない!! 4:あ~も~! いっそのこと抱っこしちまえ!!美琴『ひゃう!!?』上条 ⇒1:文句なら後で聞くから、とりあえず今は我慢しとけ 2:ふっふっふ…これでもうミコっちゃんは、上条さんから逃げる事ができなくなった訳ですよ 3:[行動]にぎにぎする美琴『ままままぁ今だけの我慢ならべべべ別にいいかな!!?』上条『よし! じゃあさっそく回るか! まずは』 ⇒1:遊園地の花形、ジェットコースターだな! 2:定番と言えばこれ、メリーゴーランド! 3:回しすぎに注意、コーヒーカップ! 4:「キャー!」とか言って抱きつかれたい、お化け屋敷! 5:コンマ数秒の戦い、ゴーカート!美琴『やっぱりそうよね! 遊園地に来たらこれに乗らなきゃ!!』 ―――――20分後―――――美琴『アンタねぇ…あれだけ意気揚々と乗り込んで、何で酔ってんのよ……』上条 1:さ、さすがは学園都市製……ジェットコースターにジャイロ回転を加えるとは…… 2:か、川の向こうで一万人以上のミサカが手招きしてるのが見えた…… ⇒3:な、何で美琴はケロッとしてんだ!? 4:[行動]吐く美琴『あんなのテレポート酔いに比べたら、どうってことないわよ』上条 1:俺経験できないけど、そんなにすごいのか…テレポートって…… 2:うぅ…次は絶叫系以外のに乗ろうな…… ⇒3:ちょっと…休もうぜ…… 4:[行動]吐く美琴『ったく、だらしないわね。 ま、仕方ない。何かジュースでも買ってきてあげるわよ』上条 ⇒1:すまん、助かる…… 2:悪いな…… 3:できればスポーツドリンクで…… 4:ここで「きなこ練乳」とか、そういうボケいらねぇからな…… 5:[行動]吐く美琴『別にいいってば』 美琴『どう? 大分落ち着いた?』上条 1:あぁ、すっかり良くなったよ。 ありがとな ⇒2:うん、美琴の買ってきてくれたジュースが効いたのかもな 3:う~ん…もうちょいかかりそう…… 4:美琴がキスしてくれたら治る 5:僕を誰だと思っている? こんなのは治すうちに入らないんだね?美琴『そっか、良かった』上条 1:ホント悪い、せっかくのデートだったのに…… 2:けど、何でそこまで心配してくれるんだ? 3:じゃあ気を取り直して、次は何乗る? 4:さてと、そろそろメシでも食うか? ⇒5:ん? 誰かこっちに手を振ってないか?美琴『ホントだ…誰かしら?』上条『アレは……』 1:ウチのクラスメイトだ ⇒2:美琴の友達かな? 3:一方通行達か 4:浜面達だな 5:か、神の右席!!?佐天『おーい!御坂さーん!!』初春『だ、駄目ですよ佐天さん!! せっかくのデート邪魔しちゃ!!』美琴『い、いや! 違うの!! コイツはそういうのとかじゃなくて!!!』佐天『隠さなくたっていいですって!! こちらがウワサの彼氏さんなんですよね!?』美琴『だ、だから、本当に違うんだってば!! ア、アンタも何か言いなさいよ!!』上条 1:ほら、やっぱり誤解されちまったじゃねぇか…… ⇒2:えっ!?美琴って彼氏いたの!? 3:違くないだろ。俺達付き合ってるんだから 4:彼氏っつーか…むしろ夫? 5:ふざけンじゃねェェェ!!! 俺は12歳以下にしか興味無ェンだよ!! 誰がこンなババァと付き合うか!!佐天 初春『『……はい!?』』美琴『……二人とも分かったでしょ…? コイツはこういうヤツなのよ………』初春『な、なるはど…手ごわいですね……』佐天『大丈夫ですよ! ここの一番人気って実は観覧車なんですけど、何でだか分かりますか!?』美琴『えっ…知らないけど……』佐天『実はですね…ここの観覧車でてっぺんまで来た時、 夕日をバックに告白すると、両想いになれるって都市伝説があるんですよ!!』美琴『!!!』佐天『モタモタしてていいんですか? そろそろ夕暮れですよ?』美琴『ちょ、ちょっと急用思い出した!! 佐天さん、初春さん、また後でね!?』佐天『かわええのう……』初春『ほっこりしますね……』 美琴『ね、ねぇ! そろそろ帰る時間だし、最後に観覧車乗らない!? これなら激しくないし、アンタでも大丈夫でしょ!?』上条 ⇒1:うん、まぁ、それなら平気かな 2:お、お、おう!(て、てかさっきの話聞こえてたんだが……まさか美琴が俺を!? いやいやまさかな……) 3:いや~でも…何かすげぇ混んでるぞ…… 4:うわ~い!観覧車って一度乗ってみたかったの!ってミサカはミサカははしゃいでみたり!!美琴『…結構混んでるわね……夕暮れまでに間に合うかしら………』上条 1:夕暮れまで? ああ、さっき聞いた都市伝説のことか 2:夕暮れまで? ああ、門限があるんだよな 3:本当に混んでるな……何分待ちだ? ⇒4:本当に混んでるな……けどもう、列の真ん中辺りだから、トイレにも行けないな 5:[行動]手を繋ぐ美琴『……トイレくらい我慢しなさいよ……こっちはそれどころじゃないってのに………』上条 ⇒1:あと何人くらいだ? 2:こ、こっちだって…その…き、緊張してんだよ…… 3:無理!限界!ちょトイレ行ってくる!!美琴『あと一人…いや、つ、次ね……』上条『やっと順番が来たか』 1:[行動]とりあえず先に乗る 2:[行動]美琴をエスコートして後に乗る ⇒3:[行動]仲良く同時に乗る 4:[行動]乗らない 5:[行動]トイレに行く美琴『の、の、乗っちゃったわね……』上条 1:おお~! どんどん景色が小さくなってくな! 2:そ、そうですね…… ⇒3:さすがにコレを降りたら終わりだよな……今日は楽しかったよ、美琴 4:…このまま時間が止まっちまえばいいのにな……美琴『ううん! 私の方こそありがとう! と、と、当……麻………』上条 1:礼を言うのは俺の方だって 2:今、何て……? 3:きゅ、急にそう呼ばれると照れるな…… ⇒4:……………美琴『な、なにか言いなさいよ!!』上条 ⇒1:ごめん、あまりにも綺麗だったから…… 2:わわわ悪い!! ちょっと見惚れて…い、いや!何でもない!! 3:……………美琴『…え………』上条 ⇒1:あっ!ゆ、夕日! 夕日が綺麗だって話な!? 2:だから…美琴が綺麗だって…言ったんだよ…… 3:[行動]無言でキスをする 4:だからンな事言う訳無ェつってンだろ!! 何回騙されれば気が済むンだ三下ァァァ!!?美琴『そそそそうよね!! 夕日よね!! あははは!…はは…… ………ね、ねぇ……頂上に着いたら……大事な…話があるの………』上条 ⇒1:いや、俺に言わせてくれ 2:…分かった美琴『………うん………』上条『俺は―――』 1:美琴のことが…好きだ!!! 2:お前を絶対幸せにするって約束する!! だ、だから…… 3:これからもずっと……例え爺さんになっても、隣には美琴にいてほしい…なんて思ってる 4:こんな気持ちになったの…初めてなんだ…… 5:美琴に迷惑をかけたくない……けど、抑えきれないんだ…どうしようもなく…美琴のことが…好き…なんだ…… 6:[行動]じっと目を見つめる 7:[行動]そっと抱き寄せる 8:[行動]ゆっくりと口づけを交わす ⇒9:ジュース飲みすぎたのかな…マジでトイレ限界なんだけど、あと何分くらいで降りられるんだっけ?美琴『知らねぇよ!!!!!!!!!!』 GAME OVERアレイスター『…失敗か………また私の計画【プラン】に誤差が………』
https://w.atwiki.jp/trpg_summary/pages/3028.html
KP すぎうらきりと PL&PC 朝霧きか 川犬 配信 2022/11/22 21 00- 【クトゥルフ神話TRPG】きかけんが行くSHOTGUN KIXXING MARRIAGE【#きかけんショキマリ】 ハッシュタグ #きかけんショキマリ イラスト 藤堂紗霧 :@sagiritodo ツイート 告知 セッション告知『Happy!!!!!!!!!!!!!!』 感想 朝霧きか / 川犬 立ち絵・イラスト 佳織 / レオ・エバンズ
https://w.atwiki.jp/chiuzazie/pages/124.html
前ページ次ページSSまとめ 20-50 20-50 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2005/11/21(月) 18 25 05 ID ??? 1/7 むか〜し、むかし、あるところにちびせつなというものが住んでいました その名のとおりのちいさい少女で、そのうえバカでした ですからいつも村の子供達に 明日菜 「あんたもバカレンジャー入る?」 夕映 「でももう一人入れたらレンジャーじゃなくなるです」 まき絵 「えへへ・・私よりバカかな?」 楓 「足し算はわかるでござるか?」 古 「うむ、バカっぽい顔アル」 という風にバカにされていました ある日のこと、ちびせつなは都にはなんでも願いをかなえる打ち出の小槌というものがあると聞きました 早速、おじいさんとおばあさんに相談します 超 「そんなのウソネ、また騙されてるヨ」 葉加瀬 「そうそう、そんなものがあったらみんな天才になってるよ〜」 でも、ちび刹那は食い下がります 超 「わかったネ、都に行ってもいいネ」 葉加瀬 「どうなってもしらないですよ〜」 こうしてちび刹那は、おじいさんとおばあさんにお椀と箸、針と藁を用意してもらいました ちびせつな 「いってきまーす」 超 「気をつけるネ、バカせつな」 葉加瀬 「変なもの食べちゃダメですよ〜バカなんだから」 今の一言はちょっと心に傷をつけたようです。すこしちびせつなはがっかりしています 20-51 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2005/11/21(月) 18 25 58 ID ??? 2/7 何とかお椀と箸で川を下り、ちびせつなは都につきました 腰には藁を差し、その中に針を刺して刀のように見せています どうやら本人はお侍さんを意識しているようです ちびせつな 「たのもう〜」 ここは打ち出の小槌があるというお屋敷です ギギーィ 扉が開いて中から門番が出てきます のどか 「あ、あれ?誰もいない・・」 門番は不思議そうにあたりを見回します ちびせつな 「ここでーす!」 足元から聞こえてくる声に、やっと門番は訪問者に気がつきました のどか 「きゃー!」 ちびせつなを見た門番はいきなり気絶してしまいました とても気の弱い方のようです ちびせつなは門番の人を起こそうと思いましたが、どうやって起こしていいのかわかりませんでした 仕方がないので、開いた隙間から中に入る事にします。それが地獄の門だとは知らずに・・ ちびせつな 「こんにちはー!」 誰かいないかと呼びかけてみましたが返事はありません 誰もいないのでちびせつなは途方にくれました そうして小石の上に座りため息をついていた時のことです 木乃香 「かわええ〜!」 20-52 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2005/11/21(月) 18 26 23 ID ??? 3/7 突然、背後から大きな声がしました 驚いてちびせつなが振り向くと、そこには綺麗な着物を着たお姫様が立っていました 木乃香 「いや〜ん!なにこれ!かわいい〜!」 お姫様はそう言うと手を伸ばしちびせつなを手の平の上に乗せ、顔の高さまで持ち上げました ちびせつな 「あのー、このお屋敷の方ですか?」 木乃香 「あーん!喋った!なぁ、おしゃべりできるん?」 ちびせつな 「は、はい。このお屋敷の方ですか?」 木乃香 「うん。ウチは木乃香、この家に住んどるんよ」 ちびせつな 「よかった!あ、あの、このお屋敷に打ち出の小槌があると聞いたんですが・・」 木乃香 「あるけど・・あなた誰なん?お名前は?」 ちびせつな 「こ、これは申し遅れました。私はちびせつなと申します」 木乃香 「ちびせつな・・・せっちゃんやな!」 ちびせつな 「あ、はい。実は、私はバカなので打ち出の小槌で頭を良くしてもらおうとここに来たのです」 木乃香 「ああ、そうなんや」 ちびせつな 「あの、お願いです。私に打ち出の小槌を使わせていだけないでしょうか?」 木乃香 「・・・ええよ」 ちびせつな 「良かった!ありがとうございます!」 木乃香 「じゃあこっちやで・・」 このとき、お姫様がにやりと笑ったのにちびせつなは気がつきませんでした 20-53 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2005/11/21(月) 18 26 50 ID ??? 4/7 ちびせつな 「あのー、これは一体?」 ここはお姫様のお部屋、その中央に鳥かごがありました ちびせつなはその鳥かごの中に入れられています ちびせつな 「なんで私はこんなところに・・あの、出してください」 そういってちびせつなは格子を掴み、お姫様にお願いしました 木乃香 「うふふ〜、ウチが飼ってあげるさかい、一緒に暮そうな〜」 なんということでしょう。とってもわがままなお姫様です ちびせつな 「あ、あの、私は打ち出の小槌で頭を良くしてもらおうとここに来たんですけど」 木乃香 「確かに打ち出の小槌はあるけど・・振っても小判しか出えへんで?」 ちびせつな 「え、じゃあ、頭がよくなるってのは・・」 木乃香 「そんなことあるわけないやん。デマやデマ」 ガーン、頭を小槌で殴られたような衝撃をちびせつなは受けました そしてそのままがっくりとうなだれます。文字で表したら orz という感じです 木乃香 「大丈夫、ここにいる限りバカなんて言われることあらへんで」 お姫様、ちびせつなを飼う気まんまんです ちびせつな 「そうですか・・ご迷惑をおかけいたしました。あのう、家に帰りますのでここから出していただけませんか?」 木乃香 「いやや」 ちびせつな 「あの、出していただけないと困るんですが」 木乃香 「いやや!いやや!」 ちびせつな 「あの・・」 木乃香 「ここでウチと一緒に暮すの!暮すの!」 なんだかお姫様の頭にはツノ、口には牙が見えたような気がしました ちびせつな 「はい・・」 その迫力に押され、ちびせつなはそう答えることしか出来ませんでした 20-54 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2005/11/21(月) 18 27 27 ID ??? 5/7 それからに日々はちびせつなにとって地獄でした まず、お姫様は着せ替え遊びからはじめました どこから調達したのかはわかりませんが、ちびせつなにぴったりの服が用意されています 服の入っている箱には”服の長谷川”と書いてありました ちびせつな 「あの、着替えるのであちらを向いていてはいただけないですか?」 ここは鳥かごの中、更衣室など、というより仕切り一つありません。丸見えです 木乃香 「ウチがみとるから安心して着替えてええで?」 ちびせつな 「でも・・」 木乃香 「着替えてええで?」 やはりお姫様の頭にはツノ、口には牙があります 怖くなったちびせつなは、恥ずかしいのを我慢して着替えます。顔は真っ赤です 木乃香 「うふふ・・」 お姫様は涎をたらしながらちびせつなを観察しています ちびせつなは鳥かごの中から出してもらえませんでした ということは、食事はもちろん、お風呂、そして排泄まで見られているのです ちびせつなもお年頃の娘さんです、もうお嫁にいけない。そんなことをお姫様に言いました。すると 木乃香 「安心しい、ウチがお嫁にもろたる」 もうむちゃくちゃです。女の子同士でどうしようというのでしょうか? お姫様、とってもわがままです 20-55 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2005/11/21(月) 18 30 23 ID ??? 6/7 それは偶然でした。お姫様が鳥かごの鍵をかけ忘れたのです この機にちびせつなは逃げ出しました しかし、広いお屋敷の中、そう簡単に脱出する事は出来ません やがて、逃げ出したのがばれたのか、遠くから声が聞こえます 木乃香 「ど〜こ〜や〜、せっちゃん、ど〜こ〜や〜」 ズシン、ズシン、そんな音も聞こえてきます 早く逃げなければ、そんなことを思いながら庭まで来たときのことです お姫様がいました。白目になり、口からは白い息を吐いています。見た目に正気ではないです たとえるなら暴走したエヴ●ゲリオン初号機のようです 木乃香 「オオオオォォォォォォン」 お姫様は地獄から響いてきたような声を上げ辺りを見回すと、ズシンズシンと音を立て家の中に入っていきました こうしてお姫様の隙をついてちびせつなはなんとか脱出に成功し、家に帰ることが出来たのでした 裏切りが待っているとも知らずに・・ 20-57 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2005/11/21(月) 18 31 40 ID ??? 7/7 超 「ゴメンネ、ちびせつな。こんな面白いものもらったら、いやとは言えないネ」 葉加瀬 「科学のためです。犠牲になってください」 ちびせつなは家に帰るなり、いきなりおじいさんとおばあさんに鳥かごに閉じ込められました なんと、お姫様が手を廻しておじいさんとおばあさんを買収していたのです 超 「どんな仕組みか楽しみネ。この打ち出の小槌」 葉加瀬 「科学の心が揺さぶられますね〜」 言葉も出ないちびせつな、おじいさんとおばあさんに抗議をしようとしたときのことです ズシン、ズシン・・あの地獄からの響きが聞こえてきました その響きは家の扉の前までくるとぴたりと止まります ガラガラガラ・・ 木乃香 「せっちゃ〜ん、おはよう・・」 恐ろしいオーラを纏ったオーガが立っていました。きっと背中には筋肉で作られた鬼の面があるはずです 木乃香 「さぁ、お家に帰るえ。新しいお家用意したで。チタン合金製の扉の無いお家やで・・」 ガシリ、とお姫様はちびせつなの入った鳥かごを掴むと、そのまま都へと戻っていきました 超 「達者で暮すネ」 葉加瀬 「変なもの食べちゃダメですよ〜」 薄情なおじいさんとおばあさん、それだけちびせつなに言うと、さっさと研究に取り掛かってしまいました その後、ちびせつなの姿をみたものはいませんでした めでたしめでたし(お姫様談) 完 20-65 20-65 名前:もしもシリーズ第5回[sage] 投稿日:2005/11/21(月) 19 15 18 ID ??? もしもシリーズ 第5回「もしも生徒の特徴が入れ替わったら…(3)」 →演技がうまい 村上 木乃香 ←はんなり 村上「ちづ姉〜、一緒にお茶飲もう?」 千鶴「あらあら、夏美からお誘いなんて、珍しいわね? そうね。ネギ先生も誘って見ましょうか。」 刹那「ですから…教室内であまりベタベタされては…」 木乃香「ヒドいわせっちゃん!ウチの好意を無下にするんやな!?」 刹那「ぅえ!?い、いや、そのようなことは…。」 木乃香「エェねんエェねんせっちゃん…ウチ、明日菜にべったりするえ…。 …せっちゃん、もっと積極的になってほしいわ…(ボソッ)」 刹那「え…うぅ……その…このちゃん…。そないに思て…くれるんやったら…。 ウチに…ベタベタしても……エェよ…。」 木乃香「(よっしゃ!)」 ハルナ「…このか、また新たな技を…。」 和美「あの桜咲をあそこまで骨抜きにするとは…。」 20-67 20-67 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2005/11/21(月) 20 13 24 ID ??? 1/2 むか〜し、むかしあるところにおばあさんが住んでいました おばあさんはとても貧しかったのですが、それでも毎日楽しく暮していました ハルナ 「この同人誌を売ってお正月のおもちでも買おうかな・・」 大晦日の日、おばあさんは雪の中をコミケに同人誌を売りに行きました コミケ会場は賑やかでしたが、誰もおばあさんの同人誌を買ってくれません どうやら狙いが特殊すぎたようです ハルナ 「あ〜あ、カモ×瀬流彦じゃ誰も買ってくれないか・・おもち買えないな・・」 おばあさんはあたりも暗くなりそうだったので家に帰ることにしました 帰り道の事でした、道端に6体のお地蔵様が立っています。その姿はとっても寂しそうです それを見たおばあさんは ハルナ 「あらら、そうだ。この本読んで明るくなってよ」 そう言っておばあさんはお地蔵様に同人誌を渡していきます ですが同人誌は5冊、どうしても一冊足りませんでした ハルナ 「ごめんね〜、かわりにサインあげるね!」 こうして6体目のお地蔵様の頭に”早乙女ハルナ”とサインをしておばあさんは家に帰りました 20-68 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2005/11/21(月) 20 14 53 ID ??? 2/2 ハルナ 「同人誌は売れなかったけど読者を確保したし、ま、いっか」 結局おもちは買えませんでしたが、おばあさんは満足そうです そしてその日の夜・・・ ドンドンドン 誰かがおばあさんの家の扉をたたいています こんな夜中に誰だろう・・と思いながらおばあさんは扉を開けました するとそこに立っていたのは・・・ 新田 「早乙女ハルナだな。わいせつ物陳列罪の容疑で署まで来ていただこう」 なぜか警官が立っています。おばあさんがあっけにとられていると 新田 「これはお前が書いたものだろう。こんな卑猥なもの、どうやったら思いつくんだ?」 警官は先ほどお地蔵様にあげた同人誌を持っています なんということでしょう、あの同人誌がわいせつ物と判断されたようです 新田 「ご丁寧に犯行がわかるように自分の名前まで書きおって・・さぁ!来い!」 呆然とするおばあさんは警官に連行されていきました こうしておばあさんは留置所の中でお正月を迎えました 一応、留置所の中ではおもちがでました お地蔵様の恩返しかどうかはわかりませんが、おばあさんはこうしておもちを食べる事が出来ましたとさ めでたしめでたし(新田談) 完 20-73 20-73 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2005/11/21(月) 21 05 28 ID ??? 元ネタ うばすて山 1/2 むか〜し、むかしある国にたいそう親孝行な姉妹が暮していました ところがあるとき、この国のお殿様がとんでもない決まりを作ってしまったのです 和美 「年よりは食べてばっかりでしょ。役に立たないから60歳以上は山に捨ててねー」 姉妹はこの決まりを見てびっくりしました 決まりを破れば大変な罰を受ける事になります とはいってもお母さんを山に捨てることなんて出来ません 困り果てた姉妹はお母さんを山に隠す事にしました 風香 「という事なんだ。千鶴には悪いけど山に隠れてて」 史加 「ごめんなさいです。本当はこんな事したくは無いんだけれども・・」 姉妹はおかあさんにお殿様の決まりを伝え、山に隠れるようにお願いしました そのときです・・・ 20-74 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2005/11/21(月) 21 07 52 ID ??? 2/2 千鶴 「誰が60歳以上なのかしら〜」 おかあさん大変怒ってらっしゃいます。なんとおかあさんから闇が吹きでているではありませんか 風香・史加 「ひ、ひえぇぇぇぇ!」 おかあさんから何かしらの折檻を受けた姉妹、この後この姉妹を見た者はいませんでした それでおかあさんのほうはというと・・・ おかあさんは巨乳兵と化し、口から光線を吐いてあたりを火の海にしていました まるでその様子は隣りでクシャ●殿下が巨神兵に「焼き尽くせ!」と叫んでいる幻覚が見えるほどでした 千鶴 「和美〜出てらっしゃい」 おかあさんはその後七日間国を焼き尽くし、お殿様を成敗して何とかおさまったようです ちなみにお殿様は長ネギで●●を××され、うち捨てられていたそうです 生き残った国民はこのことを”火の七日間”と呼び、後々まで語り継いだとさ どっとはらい 完 20-89 20-89 名前:エヴァ様の過去回想録[ハピマテ紅白出れんじゃね?sage] 投稿日:2005/11/22(火) 00 09 07 ID ??? 中世ヨーロッパ編『魔女狩り』 ※ちょっとですがグロ注意。苦手な人はスルーを。 明日菜「そういえばなんで茶々丸さんって猫の世話とかしてるの?」 茶々丸「猫の世話は、もともとはマスターが行っていたのですが、 花粉症やら風邪やらでできないことも多いので、私が代わりをしています。 時々ですが今でもマスターがやることもあります。 それまでは高畑先生が手伝っていたらしいです」 明日菜「えっ!?エヴァちゃんがぁ!?・・・全然想像できないわね・・・ って言うか今高畑先生って・・・そこんとこ詳しく知ってる?」 茶々丸「いえ、そのあたりは・・・」 明日菜「じゃあエヴァちゃんに直接聞きに行かないとおぉぉぉぉ」 茶々丸「・・・・ドップラー効果で明日菜さんの声が低く認識されました」 明日菜「高畑先せ・・・じゃなかった、エヴァちゃん!!猫の世話最初はエヴァちゃんがしてたの!? それで高畑先生のトコ詳しく教えて」 エヴァ「来るなり何なんだ貴様は・・・奴は私ができないときにやってもらってただけだ。他は何も無い。」 明日菜「えええorz・・・・でもなんでエヴァちゃん猫の世話してたの?」 エヴァ「・・・同じ『不幸』を受けていたからだ」 明日菜「どういうこと?」 エヴァ「魔女狩りの話や私が焼かれたって話はしただろう? 猫も魔女の使いとして大量に焼かれてたんだよ。 そして、ねずみが大量発生して、ペストがはやる。 バカな話だろう?」 明日菜「どう考えても自業自得ね。」 エヴァ「・・・そういえば、あの火刑だったな、人間のエゴに完全に愛想が尽きたのは・・・」 20-90 名前:エヴァ様の過去回想録[ハピマテ紅白出れんじゃね?sage] 投稿日:2005/11/22(火) 00 10 08 ID ??? あれはたしか宗教改革の時代、魔女狩りが一番盛んだった頃だ。 カトリックの息がかかったところは魔女狩りがきついから絶対に近寄らないようにしたし、 プロテスタントのほうでも用心してひと気の無い夜に行くようにしていた。 あの日もそれまで通りに深夜に町を通り抜けようとしていた。 ちょうど教会の辺りだったかな、人影が見えた。 …普段なら、黒ずくめの私を見た奴は不気味がって逃げるんだが、そいつは違った。 どうやら教会の牧師のようなのだが、私を教会に無理矢理連れて行き、無理矢理保護しようとした。 普通なら殺してでも逃げるんだが、そのときはそんな気がしなかった。 というより、そいつから逃げたいと言う気がまったく無かったんだ。 そういえば、ナギと始めて会った時も同じ感じを受けたな・・・ そして私はその町で暮らし始めた。 そいつは町の人たちに慕われていたようで、そいつが私を保護することにも何の異論も無かった。 そこでの生活はそれなりに『幸せ』だった。あの事件まではな・・・。 ある日、私を保護してくれてたあの牧師が、変死してしまったんだ。 私は悲しかった。そう感じたのはそれが初めてだったかもしれない。 町中も悲しみにくれていた。そして、町人の一人がこう言い出したんだ。 「牧師さんが保護してたあの女の子、魔女なんじゃないか。 妖術をかけて牧師さんを殺したんだ」 それから私が魔女裁判にかけられるまで、1日とかからなかった。 ん?何で逃げなかったのかって?私は吸血鬼の真祖だ、もともと闇の存在。 それが光の象徴である教会に住んでいたんだ、力も弱まるさ。 魔女裁判は裁判というより拷問だった。 まずは自白させられる。しかしそこで自白すれば、火刑にされるのは目に見えてる。 だからじっとじっと耐えた。そこからは本物の『拷問』がはじまった。 しかし、これはむしろチャンスだった。耐え切れば無罪だといわれていたからな。 とはいえ、再生能力も弱まってたからな、正直きつかった。 20-91 名前:エヴァ様の過去回想録[ハピマテ紅白出れんじゃね?sage] 投稿日:2005/11/22(火) 00 11 34 ID ??? 『拷問』は5段階あった。 1段階目で、指を血が出るまで締め上げられた。 単純な痛みの面ではこれが一番きつかったかも知れんな。 2段階目で、縄で縛られ、錘を付けられて天井からつるされて落とされる。 脳がシェイクされたからな、気絶しそうになった。 3段階目で、はしごに縛り付けられ、引き回された。 そこらじゅうにぶつかって全身から血が出ていたかな。 4段階目で、ブーツに足を入れさせられ脛骨とふくらはぎを一緒に締め上げられた。 足が使い物にならなくなるかと思ったよ。 5段階目で、わきの下を松明の火であぶられた。 もう終わりが近かったからか、それほど苦ではなかった。 そして拷問が終わり、開放されると思ったその時、またある町人がこういったんだ。 「こんな拷問に普通の人間が耐えられるか?少なくとも俺は耐えられない。 やっぱりこいつは魔女なんじゃないか?」 それから私が火刑を受けるまで数時間とかからなかった。 しかし、拷問や、火刑の準備のためあたりはすっかり暗くなっていた。さらに、その日はちょうど良く満月。 私は弱まっていた魔力が回復しているのが分かった。 それから私がその町ごと町の奴らを砕けさせるまで1分とかからなかった。 …しかしまた殺すべきでないものまで殺してしまってたようだがな。 明日菜「エヴァちゃん?どうしたのボーっとして?」 エヴァ「…何でもない。さて、今日は私も猫の世話をしてくるかな。」 20-93 名前:エヴァ様の過去回想録[ハピマテ紅白出れんじゃね?sage] 投稿日:2005/11/22(火) 00 39 10 ID ??? あっと、 89-91は一応前々スレ(かな?)の61-62?の続きです。見て無くてもなんら弊害はありませんが。 20-96 20-96 名前:夏美日記[sage] 投稿日:2005/11/22(火) 10 36 02 ID ??? 夏美日記 朝からごめん 1/2 私たちの部屋に小太郎君が来てから一月がたちました だいぶん小太郎君も慣れたようで、随分と私たちに溶け込んできています でも、まだ慣れないことがあるようです たとえばそれはちづ姉の抱擁とかです 千鶴 「こたろうく〜ん」 ちづ姉の抱擁はいきなリ始まります。それは私にでも同じなのですが 小太郎 「うわ、ちづうぶぶ・・」 小太郎君はかなりすばやいのですが、それでもちづ姉からは逃れられません ええと・・こんな感じです 20-97 名前:夏美日記[sage] 投稿日:2005/11/22(火) 10 37 07 ID ??? 2/2 小太郎の眼前にいきなり現れた千鶴はその両腕で小太郎を強く抱きしめました しかし小太郎はまだ幼く、女性と触れる事は嬉しいと思うよりも恥ずかしい思ってしまう年なのです 千鶴の柔らかく、そして重量感たっぷりの肉塊の中で小太郎はもがきますが逃げ出すことはできません この儀式は千鶴の気が済むまで行なわれ、その間は千鶴のなすがままにされてしまいます しばらく小太郎を抱擁していた千鶴は、気が済んだのか小太郎をその豊満な肉体から解放しました 顔を真っ赤にし、少々のぼせたような感じになった小太郎はそのままソファーに倒れこみます ですがソファーのクッションに顔を埋めたまま小太郎は起き上がろうとしません 実は小太郎はもうすでに性に目覚めていました しかし、いきり立ったその感情をどう静めてよいのかわからず苦しんでいるのです ですがそんな小太郎を見た千鶴はまだ抱擁が足りなかったのかしらと思ったらしく、再度小太郎を抱擁します 今度は全身を使って小太郎を抱擁しました 小太郎はまた逃げ出そうとしますが、そのようなことができるはずもありません あっさりと捕まり、千鶴に抱きしめられます ですがここで千鶴は気がつきました 何故、小太郎が先ほどクッションに顔を埋めていたのかを・・ そのすべては千鶴の太ももにあたっている熱く脈打った硬いモノがすべてを語っていました ええと、ウソです。ごめんなさい やっと小太郎君がちづ姉から開放されました。息が出来なかったようでのぼせているようです ちづ姉、小太郎君を窒息させて殺さないでね 完 20-100 20-100 名前:マロン名無しさん[100?] 投稿日:2005/11/22(火) 14 21 11 ID ??? カキィィィン! 教会の庭に金属音が響く 庭では二人のシスターが戦っていた、一人は長身で褐色の肌で得物は手裏剣のように舞う十字架 もう一人は小柄なシスターで得物は短剣 褐色のシスターはかなりの使い手のようで、まるでブーメランのように舞う十字架を幾つも操る 対するシスターは身のこなしは小柄なのを活かし、巧みに十字架をかわす しかし逃げだけでは勝てない、小柄なシスターは息が上がる 十字架が体を掠め始め、短剣での防御が増える (間合いに入れない…) 短剣で十字架を払いながら隙の無い相手との実力差を感じる だが諦める訳には行かない、シスターはカードを取り出した 「アデアット」 呟くと同時に足に輝くシューズが ザッ! 踏み切るや凄まじい加速、一気に相手の間合いに入る 「もらった!」 相手が咄嗟に放った十字架が頭上を掠めフードを剥ぎ取る、短い赤毛と活発な少女の顔 次の瞬間戦いは止まる 短剣は相手の喉元、十字架も喉元で寸止めされている 「成長しましたね、シスター美空」 長身のシスターは笑みを浮かべる 「ヘヘ、どういたしまして。シスターシャークティ」 美空とシャークティは共に得物を納める 「その位…」 「仕事ですね」 二人は微笑みあった 20-102 20-102 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/11/22(火) 15 40 02 ID ??? デパートで ちう「せっかくの休みに制服の買い換えとは」 ザジ「……」 ちう「くしゃみで制服が吹っ飛ぶなんて、あのガキ絶対おかしいよな」 ウイーン(自動ドア) ザジ「(☆∀☆)」 ちう「なんだ、デパートとかあんまり来たこと無いんだ」 ザジ「(こくこく)」 ちう「はしゃぎ過ぎるなよ、恥ずかしいから」 ちう「よし、試着OK。やっぱり前より少し成長してるな、特にこの辺とか 前のサイズじゃちょっときつかったし(たゆん) それにしても、ザジが覗かないかと警戒してたんだが 意外とおとなしかったな。オーイ、終わったぞ」 ………… ちう「いない?まさか勝手にどっか行って――」 『皆様に迷子のお知らせを申し上げます。麻帆良学園都市よりおこしの 長谷川ちう様、お連れの方がお待ちですので、一階/総合案内まで――』 ちう「なにーーーー!!迷子だって?しかもその名前は違うだろ!」 ちう「あ、あの…長谷川ですけど」 「ちう様ですね、少々お待ち下さい」 ちう「(だから、その名前で呼ぶなって)」 ザジ「(;ω;) グス…グス…」 ちう「だから言っただろ、しょうがないなあ。ほら、手つないでてやるから」 ザジ「( _ ) ギュウ〜」 ちう「なにもそんなに強く握らなくても…って腕を組むな!」 ザジ「…… hearts」 ちう「今日はずっとこのままって、お前…(わざとやってるのか?)」 20-103 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2005/11/22(火) 15 41 02 ID ??? その後 ちう「なあ、もういいかげん帰ろうぜ」 ウィーン、ウィーン ザジ「(ふるふる)」 ちう「お店しまっちまうぞ」 ウィーン、ウィーン ザジ「(´・ω・`)」 屋上にあったパンダの乗り物にハマるザジ 20-104 20-104 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2005/11/22(火) 16 00 21 ID ??? 元ネタ はなさかじいさん 1/4 むか〜し、むかしあるところにとってもやさしいおじいさんと、とってもいじわるおじいさんがすんでいました そしてとってもやさしいおじいさんは、ぽちという仔犬といっしょに暮していました 真名 「小太郎、ご飯の時間だ。食べるぞ」 小太郎 「わかったで、真名姉ちゃん」 今日も二人は貧しいけれど、楽しく暮していました そんなある日・・ 小太郎 「なぁ、真名姉ちゃん、ここ掘って見てくれへんか?」 真名 「ん?そこを掘ると何か出てくるのか?」 おじいさんはぽちに言われたところを掘りました するとなんということでしょう。掘ったところからたくさんの仔犬のぬいぐるみが出てきたではありませんか 真名 「うぁ・・これは・・」 おじいさんは顔を赤らめています。どうやらとっても嬉し恥ずかしいようです そんな光景を遠くから眺める者がいました 近くに住むいじわるなおじいさんです 和美 「へぇ、アイツ役に立つんだね・・・」 20-105 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2005/11/22(火) 16 01 06 ID ??? 2/4 次の日、いじわるなおじいさんはぽちにこういいました 和美 「ねぇ、私にもお宝の場所教えてよ」 小太郎 「ええけど・・あんまり期待せんといてや」 ぽちはいじわるなおじいさんを連れ、うらにわのある場所をゆびさしました 小太郎 「ここやで」 和美 「いやっほう〜い!」 いじわるなおじいさんは喜んでその場所を掘りました しかしでてきたのは犬のぬいぐるみばかりです 和美 「ちょっと!なによこれ!」 小太郎 「だからゆうたやん、期待せんといてやって」 和美 「この役立たず!」 怒ったいじわるなおじいさんはぽちを縛り上げると闇商人のところに売り飛ばしにいきました ハルナ 「お、朝倉屋さんじゃないか、今日は何の用?」 いじわるなおじいさんは縛り上げたぽちを床に転がすと闇商人にこう言いました 和美 「いくらで買い取ってくれる?」 ハルナ 「ほほう・・なかなかいい同人ネタですな。これくらいで・・」 和美 「むー、デジカメのメモリ代ぐらいか・・まぁ、いいや、売った」 ハルナ 「毎度!」 こうしていじわるなおじいさんはぽちを売り飛ばすとそのお金でデジカメのメモリを買いました 20-106 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2005/11/22(火) 16 01 32 ID ??? 3/4 その日からやさしいおじいさんは、ぽちを捜して毎日町を歩いていました ある日のこと、本屋さんにある本が置かれているのが目に入りました その本には、ぽちがそれは無残な(お婿にいけなくなるような)姿で描かれているではありませんか あわてておじいさんはその本屋さんにたずねます 真名 「貴様、これをどうした。どこから手に入れた?」 やさしいおじいさんは本屋さんに銃を突きつけ脅しました のどか 「あわわ・・あ、あの、早乙女ファクトリーというところからです・・」 真名 「それはどこだ?」 のどか 「ここの角を曲がって・・・」 真名 「わかった、だが、この本は許せん!」 おじいさんはそういうと本屋さんの目の前でぽちの本を燃やし、本屋さんにこう言いました 真名 「二度とこの本を置くな、今度見かけたら殺す、必ずな・・」 哀れにも、本屋さんは気絶してしまいました ハルナ 「は、話せばわかる!」 ここは闇商人の家、やさしいおじいさんはそこに乗り込むと闇商人を見つけ、こうたずねます 真名 「小太郎はどこだ?一度しか言わない」 ハルナ 「な、なんのこと?」 やさしいおじいさんは銃口を闇商人の額に押し当てました ハルナ 「わ、わかった。今案内するから!」 闇商人の案内でおじいさんはある部屋に案内されます そこにぽちはいました それはそれは無残な姿で、もうお婿にいけなくなっているのは一目でわかりました 小太郎 「うわ〜ん、真名姉ちゃん!俺、汚れちゃった・・」 やさしいおじいさんはぽちをそっと抱きしめると頭を優しくなでてあげました 20-107 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2005/11/22(火) 16 02 34 ID ??? 4/4 ガタン、ゴロゴロ・・ とつぜんの大きな音にいじわるなおじいさんは目を覚ましました 和美 「何?何があったの!?」 いじわるなおじいさんが玄関にいってみると、そこには縛りあげられ転がされている闇商人とやさしいおじいさんがいました 真名 「世の中には触れてはいけないものというものがある、どうやらそれを知らなかったようだな・・」 やさしいおじいさんはゆっくりと銃をふところから抜きました 和美 「ま、待て!あれは・・その・・誤解だ!そう、誤解だ!」 真名 「言い訳は聞かん。目標、前方・・死刑、執行・・」 その夜、いじわるなおじいさんの家で何が起こったのかはわかりません ただ壁や障子戸、床には血の花が咲き、恐ろしい事がおこっったことだけがわかっています そしてそこに住んでいたいじわるなおじいさんは行方不明になりました 闇商人もまた行方不明になっているそうです、どこにいってしまったのでしょうか? いえにかえったぽちでしたが、こころにふかい傷をおってしまいました でも、やさしいおじいさんはぽちのこころの傷をゆっくりと癒してあげたそうです こうして二人はしあわせに暮しましたとさ めでたしめでたし 完 20-111 20-111 名前:雪どけ1/2[sage] 投稿日:2005/11/22(火) 18 05 41 ID ??? 気が付けば、私は一人だった。 人付き合いが嫌いだった。周りのクラスメイトが皆馬鹿に見えた。 別にそれは苦痛じゃなかった。 一人でいる時間が好きだったし、ネットアイドルとしての心地良い地位も得ていた。 でも私の心は、いつもどこか雪が降るような寒さを感じていた…。 「えくしゅっ!」 隣でザジが可愛いくしゃみをした。 冬が近づき始めた11月の終わり、夕暮れの中、2人きりの帰り道。 ザジが手の平にハァ〜っと息を吐きかけている。そんな仕草すら愛しく見える。 大切な、恋人だから…。 初めて会った時から、何となく自分と似ている、と思った。 誰とも馴れ合わず、何が楽しくて生きてるんだというように見えた。 ある時、思い切って話しかけてみた。 思えば自分からクラスメイトに話しかけたのは初めてだったかもしれない。 『お前、どうしていつも一人でいるんだ?』 『…?。ドウシテッテ?』 『だって、一人じゃつまんなくないか?』 『ジャア、何デアナタハ、一人デイルノ?』 『…っ!』 言葉に詰まった。そして気づいてしまった。 本当は…一人でなんて…いたくなかった… その日から私とザジはなんとなく一緒に過ごすようになった。 ザジは途端に私になついた。自分を構う人間が珍しかったという事もあるだろうが、 もっと深い部分で、私たちは何かを共有していたから。 ザジは見た目通りの変わり者で私は振り回されっぱなしだった(これは今もだが)。 でも、私の心の奥の雪は、溶けて消えてしまったかのように無くなっていた。 20-112 名前:雪どけ2/2[sage] 投稿日:2005/11/22(火) 18 07 02 ID ??? (…まさか恋人同士にまでなるなんてなあ…) ザジの呑気な横顔を見ながら思う。 自分に恋人が出来るなんて思ってもみなかった。まして相手が女なんて。 (…でも、こいつ以上に近くに感じる人間なんて…いねーよ…) ふとザジが顔を上げ、目が合った私は慌てて目をそらす。 (何恥ずかしい事考えてんだ私は…) 「…?」 頬を紅潮させていく私を、ザジが不思議そうに見つめる。 (マズイ…何とかごまかそう…) 私は周りに誰もいない事を確認すると、ザジの小柄な体をぎゅっと抱きしめた。 「ち、ちう…!?。ドウシタノ…?」 ザジが慌てたような声を上げる。おぉ、珍しい。 「お前が寒そうだと思ってさ」 「…ちう…」 ザジもおずおずと、私の背中を抱きしめてくる。 「ちう…アッタカイ…」 幸せそうに呟く。くそ、可愛いなこいつ…。 「あったかいのは、お前の方だよ…」 「…?。何カ言ッタ?」 「…何でもねーよ!」 私は照れ隠しに、ザジの頭を私の胸にグッと押し付けた。 前ページ次ページSSまとめ
https://w.atwiki.jp/wiki6_piro/pages/2126.html
いちご煮 青森県八戸市と、その周辺の岩手県太平洋沿岸の郷土料理。 ウニとアワビの吸物で、お椀に盛り付けた時、乳白色の汁に沈む黄金色のウニの姿が、まるで『朝靄の中に霞む野いちご』のように見えることから名づけられたといわれている。 八戸市鮫町の旅館、石田家の主人でもあり、詩人でもあった石田多吉によって付けられた。 関連項目 食べ物一覧 この項目のタグ 八戸市 郷土料理 青森県 食べ物 タグ「青森県」「食べ物」がついた項目 JAアオレン / いちご煮 / 南部煎餅 / シャイニーアップルジュース タグ「食べ物」「郷土料理」がついた項目 あくまき / 旭川ラーメン / あずきすくい / 小豆ばっとう / 伊勢うどん / イタリアン / いちご煮 / 一口香 / 稲庭うどん / いぶりがっこ / おたぐり / 飫肥天 / おやき / 勝浦タンタンメン / 金沢カレー / かんころもち / 寒ざらし / きしめん / 牛タン / きらずだんつ / 熊本ラーメン / げたんは / けんちん蕎麦 / 笹団子 / 札幌ラーメン / さんが焼き / サンマーメン / ざんぎ / 志ぐれ / 静岡おでん / 治部煮 / じゃじゃ麺 / ジンギスカン / スープカレー / スパカツ / ずりあげうどん / ずんだ / ずんだ餅 / タコライス / 玉こんにゃく / たません / たらし焼き / タレカツ丼 / チキン南蛮 / 両棒餅 / 豆腐カステラ / 戸隠そば / 徳島ラーメン / どじょうの蒲焼 / 鳥もつ煮 / トルコライス / なめろう / にしんそば / バター餅 / 八王子ラーメン / ハントンライス / 東松山のやきとり / 日田やきそば / ピーナッツ味噌 / 冷やしラーメン / ひゅうじ / 富士宮やきそば / 豚丼 / へぎそば / ほうとう / 干し納豆 / みそポテト / 武蔵野うどん / めはりずし / もつカレー / 盛岡冷麺 / 焼きまんじゅう / 横手焼きそば / 吉田のうどん / 六兵衛 / わらじカツ丼
https://w.atwiki.jp/chiuzazie/pages/557.html
前ページ次ページSSまとめ 37-633 37-633 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/14(木) 01 35 08 ID ??? 味噌個々 美空「ふふ~ん」 ココネ「美空…何しテル?」 美空「んー?教会の人たちのいい所とかを調べたノート書いてんの」 ココネ「暇人」 美空「いいじゃん、ココネもどこが可愛いとか感じやすい場所とか書いてるよ」 ココネ「…余計なお世話」 美空「あっ」 ポロッ ココネ「!!」 ササッ 美空「はーい、残念でしたー。見たかったんでしょ」 ココネ「……取ってあげようと思ったダケ…」プルプル 37-638 37-638 名前:リクカプ劇場[sage:リクカプ募集中] 投稿日:2006/09/14(木) 22 14 06 ID ??? リクカプ劇場 龍宮×亜子編:和泉先生の恋愛お悩み相談室 パリッと利いた白衣に身を包み、恋のアドバイザーである和泉亜子は 今日も恋の迷いを抱える子羊を救うのである。 「いらっしゃい、悩みはなんやろか?」 本日の患者、麻帆良学園3-A 出席番号18番、龍宮真名 流石の真名も恋の悩みということで、いつものクールさはない。 「えーと、その、ポニーテールの髪型でちょっと無口だけど動物好きで照れる顔がとても、 本当にすごくすごくすごく可愛いと思う同級生の娘なんだけど…」 「アキラやな」 速球で言い当てる亜子、流石は恋のアドバイザー。 「な、何故分かった!?」 「そんなん具体的すぎやわその人物像」 はっきりと答えられ少ししどろもどろの真名だが仕方なくそうですと答えた。 「それで、アキラがどなんした?」 少し黙ると真名は口を開いた。 「……可愛いんです」 「えゅ?」 「だから…すごく可愛いんです」 亜子は何か虚しさを通り越して呆れていた。 「すごく可愛いんです。笑っても怒っていても泣いても走っても歩いてもメシ食ってても私と一緒に居るときも 部活をしているときも何もかもが可愛いんです…先生、どうすればいいんでしょうか!」 「知らんわボケ」 いとも簡単に部屋から締め出す亜子。真名は諦めきれずにドアを叩く。 「和泉ー聞いてくれー。本当に可愛くて困ってるんだー」 和泉先生の恋愛お悩み相談室。マトモな相談者募集中。 終 37-640 37-640 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/14(木) 23 07 22 ID ??? ここはバーボンハウス、いつも覆面をかぶっていて 顔を見せてくれないマスターがいる店。 今日は、あの雪広財閥のご令嬢、あやかさんが来店しました。 「やあ、今日は何にするかい?」 マスターの声は男とも、女とも似つかない中性的な美しい声で注文を取ります。 「そうですわね・・・アスナさんでお願いします。」 あやかさんは大人の雰囲気を醸し出していました。 酔っているようにも見えますが、ここはお酒を出すところではありません。 この真帆良学園生徒達の裏の顔を見ることができるお店なのです。 マスターは大げさに腕を広げると語りだしました。 「アスナさんは実は人一倍寂しがりやで、常に誰かの傍らに いないとどこか不安になってしまうのです。 ネギ先生やあやかさんとよく喧嘩しますが、あれは一種の照れ隠し。 本当はずっといてもらいたいのです。誰も傍らにいないとき、 アスナさんはどうしても我慢できなくなって、ついには泣いてしまうのです。 とても純粋で、とても寂しがりやなのがアスナさんなのです。 アスナさんに寂しい思いをさせないことができるのはあやかさん、貴女なんですよ。」 マスターは語り終えるとやや強めにネックレスを握りしめました。 あやかさんはすっかりテンションが上がってしまいいつぞやの龍宮さんのように 札束をカウンターに放り投げて行ってしまいました。 ここは生徒の裏の顔が見れるバーボン・ハウス。貴方も一度ご来店になられ たらどうですか? 美空「ステルスで大もうけなんだけどさ、私個人そのものが消滅して バーボン・ハウスのマスターという存在にしかなってないような気がするんだけど・・・ まぁいいか、お金さえあれば。」 37-643 37-643 名前:『コスプレさよ』(7)[sage] 投稿日:2006/09/15(金) 00 22 19 ID ??? 朝倉「さて、ちうちゃんに閉め出された訳ですが……」 さよ「単純に朝倉さんが悪いと思いますけど」 超「とにかく、新しい衣装を用意するネ」 朝倉「……(私の服は?)」 さよ「そ……そうですね。折角の機械ですし」 朝倉「……(ダジャレ?)」 超「というわけで、着物を用意してみたネ。大人っぽく化粧もするヨ」 さよ「うわー! 髪飾りまで」 朝倉「(それ、私の着物なんだけどなぁ)……パシャ(シャッター音)」 超「そして、 quotでこぴんロケットのステージ衣装レプリカ quotヨ!」 朝倉「(それ、私の変装用なんだけどなぁ)……パシャ」 超「そろそろ服がなくなってきたネ」 朝倉「……(私の衣装棚も空っぽだぁ)」 超「次は髪型を変える作戦ネ」 さよ「はい!」 朝倉「(あれ? さよちゃんって髪型が変わると誰だか分からなくね?)……パシャ」 【つづく】 37-646 37-646 名前:五月 くいもん屋[sage] 投稿日:2006/09/15(金) 04 13 25 ID ??? 五月 くいもん屋 疲れたとき、癒しを求めるのは当然のこと 私は、そんな人たちを癒してあげたくてここに立ちます 私は五月、人を癒す、くいもん屋のおかみさん 五月 どうしたんですか?龍宮さん 何処か影のある私のクラスメイト、龍宮さん。いつもはそんな影の中にも何処か強さが見え隠れしていたのですが・・・ 真名 「ちょっと・・・な」 五月 アキラさんのことですね 真名 「な、何故それを!?」 五月 ちょっと前にアキラさんが来て愚痴ってましたよ。また真名が他の子に手を出したって 真名 「はは・・・実はそのお詫びにとお弁当を作って渡してみたんだ。そして”この後は私も食べてみないか?”って言ってみたんだ」 五月 どうでした? 真名 「”いらない”って言われた。もう・・・それが悲しくて」 五月 ふふっ 真名 「そうだよな、私は笑われるのがお似合いだな」 五月 ご免なさい。でもアキラさん、ここに来て何をしていたと思います?お弁当を作っていたんですよ 真名 「な、なに!?」 私は一息置くと、龍宮さんの前に小さなお弁当を置きました。ピンクの包みの可愛いお弁当です 真名 「あ、アキラがこれを?」 五月 そうです。龍宮さんにって 真名 「うはぁ!!!アキラすまな・・・」 龍宮さんは喜んでそのお弁当を開けました。すると中には・・・ 五月 エビのオクラ和え・・・ですね 真名 「うわぁぁぁぁん!!!!」 完 37-649 37-649 名前:或る漢の生き様[sage] 投稿日:2006/09/15(金) 08 17 18 ID ??? 学園全体イベント。今ここに、一人の英雄が誕生した――― 瞬時に装備・衣服を消滅させる、恐怖の光線。 だが、彼は怯む事無く走った。 身を挺し、生徒の窮地を救った。 幾度も光線に身を灼かれながら――― それでも、 それでも彼は笑っていた。光の中で、眩しいばかりの笑顔で――― 皆、その意気に答え、奮闘した。 彼の後に続き、傀儡の群れに立ち向かっていった。 そして――― いつの間にか敵の姿は見えなくなっていた。 そう、守り抜いたのだ―――! 生徒達の歓喜の声に包まれ、彼は満足そうに息を吐いた。 きらり、と白い歯が零れる。やり遂げた男の笑顔であった。 残された衣服は、ネクタイと赤フンのみ。 ふわり、と誇らしげに揺れている。 誰かが彼の手を取った。殊勲の英雄を胴上げで称えるのだ。 うむ、と小さく頷き、彼は空に舞った。 今日一番の、最高の笑顔で――― たまらぬ新田であった。 (おしまい) 37-653 37-653 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/15(金) 11 45 00 ID ??? 金持ちvsケチケチ精神 ゆーな「にゃー」 アキラ「どうしたのゆーな」 亜子「アキラっていつも化粧薄いなーって言うとんや」 アキラ「私は水泳部だからね、いつでも薄化粧なんだよ」 まき絵「やっぱり女の子なんだから身だしなみはしないとね」 あやか「そこは私にお任せください」 アキラ「…何か恥ずかしいね」 まき絵「そんなことないよ。アキラ綺麗」 ゆーな「にゃー」 亜子「そうやな、唇とかプルンプルンやん」 あやか「そうやって魅せる口紅ですから、一本3000円ですが」 亜子「口紅一本3000円!」 ゆーな「にゃー」 まき絵「すごいねー」 亜子「さっちゃん!頼みがあるわ」 五月 なんでしょうか? 亜子「いいんちょ!」 あやか「はい…あら、亜子さんあなたも唇がプルンプルンに見えますよ」 亜子「一本3000円も出す必要なんかない」 アキラ「…心なしか唇が少し大きくなってない?」 亜子「そりゃそうや、そんなんより一本180円のラー油で十分や(泣)」 ゆーな「にゃー」 まき絵「唇どんどんたらこに腫れてきてるよ亜子…」 いいんちょ「そこまでやる精神は流石ですわ…」 おしまひ 37-657 37-657 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/15(金) 17 19 57 ID ??? コスプレイ 千雨「ふぅ…いい湯だった。従業員が女将一人の古びた旅館だけど悪くないな」 スッ ザジ「失礼します。このようなものしか用意できてませんが」 千雨「よし!」 ガバッ 勢いよくザジを押し倒す千雨。 ザジ「あぁ!いけません」 千雨「何を今更、布団を二つも用意したのは女将さん、あんただろ」 ザジ「でも…」 千雨「悪ぃな。もう我慢できねぇ」 徐々に浴衣を脱がしていく千雨。 ザジ「…あっ……」 千雨「女将さんなかなかいい体してるな、私好みだ」 千雨も浴衣を脱いでいつでもOKという姿勢に入った。 ザジ「あ…あーっ!」 ザジ「ねぇ千雨、次何にする?」 千雨「んー?女将に先生と生徒、医者に社長と秘書もやったしな」 ザジ「じゃあこれ」 千雨「よし、明日は雪山ロッジという設定だ」 ザジ「その時は私が暖める役だからね」 千雨「勘弁してくれよ、お前がそのポジションだと私の腰がもたねぇよ」 終 37-666 37-666 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/15(金) 22 34 50 ID ??? 宿題頑張れ はいどーも、春日美空でっす。 もう9月に入って二学期が始まった学生さんたちも多いでしょうが、みんな宿題は終わったかなー? え、私? やだなーもう、何言ってんのさー! ・・・終わってるわけないじゃないですか。 「も~~~駄目・・・・・・もうギブ、勘弁して~・・・・・・」 「ダメ、終わるまで頑張る」 「そんなぁ~・・・・・・」 もう何度目か数えるのもやめたやり取りをまた繰り返す。 だってもうかれこれ5時間くらい机に向かいっぱなしなんだもん・・・ホントキツイ。 「ねーココネー、私もう大分頑張ったよ? そろそろ休ませてくれてもいいんじゃない?」 「・・・シスターシャークティが、『全部終わるまで絶対に休ませるな』って」 「うぐぅ・・・・・・・」 鬼だ・・・・・・あの人はシスターの皮をかぶった鬼ですよ・・・・・・ くそう、こうなればココネを買収するしか! ふふふ、所詮は子供、お菓子やお小遣いをちらつかせればチョロイもんよ・・・・・・(まねしてはいけません) 「ねぇねぇココネ、ちょっとお菓子でも買ってきてくんないかなぁ? 何でも自分の好きなの買ってきていいからさぁ~」 「・・・その手には乗らない」 ぬぐ、生意気な。 37-667 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/15(金) 22 36 40 ID ??? 「・・・な~んのことかなぁ~? それよりほら、頼むよ~お小遣いもあげるからさぁ」 「シスターシャークティから『買収されなければミソラが言った額よりたくさんお小遣いをあげましょう』って言われてるから」 なんて用意周到なんですかシスターシャークティ。 私はそこまで信用がないんですか? ・・・・・・ないんだろうなぁ。 「・・・私に変なちょっかいかける余裕があるなら、集中して宿題終わらせればいいのに」 うっわ、何その正論! 正論だけで世の中が回ってるわけじゃないんだよ!? だからそれを知ってる私はココネより大人! イェーイ! ・・・くだらなすぎる、自分でも。 「わかりましたよ~宿題終わらせればいいんでしょ終わらせれば~」 「・・・それでいい」 と、口では言いつつも机の上にあごを乗せてちと休憩。 ココネはそれを特に注意したりもしてこない。 多分言っても無駄なのがわかってるんだろうね。 ・・・あれー、それってむしろダメじゃない? まぁいっか。 とかなんとか考えながらだらけていると、急にココネが席を立って部屋を出て行こうとした。 「あれ? ココネどこ行くの?」 あんまり突然だったので、私がその不自然さに気付いてココネに声をかけたときには、ココネはドアに手をかけていた。 私に呼ばれて立ち止まりはしたものの、別段気に留める様子もなく、 「・・・ちょっと、お台所借りるだけ」 といって、さっさと出てってしまった。 台所って・・・何するのかなぁ、飲み物でも取ってきてくれないかなー、無理か。 まぁココネがいなくなった今ならいくらでもサボり放題なんだけど。 でもそんな余裕ぶっこいてると突然戻ってきたりするのがココネクォリティだから油断はできない。 「・・・しゃーない、やりますか、宿題」 まぁ、ぶっちゃけやらないと私の単位がヤバイことになるわけだしね、うん。 逃げててもどうにもなんないってことはわかってたよ、ええ。 ・・・・わかってたよ!? イヤホントホント! まぁそんな感じのひとりボケ突っ込みを脳内で繰り広げつつ、私は宿題に(今度こそ真面目に)取り掛かった。 37-668 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/15(金) 22 39 00 ID ??? のだが。 「・・・ダメだぁぁぁぁ・・・・・終わらない・・・・・・お願い助けて神様ーっ・・・・・・」 ハイ、普段真面目に授業聞いてない罰が今おもっきり当たってます。 やる気あっても解けなきゃ進まないのよね宿題って。 そして宿題が解けないのは私が普段の授業を大体いいお昼寝タイムにさせてもらってるからで。 ・・・いやだって、ちゃんと睡眠とらないとお肌に悪いんだよ!? 私だって華の女子中学生――――来年には高校生だ、多分――――ですからね、美容にだってちゃーんと気を配ってるわけですよ! ・・・美容の前に成績に気を配るべきでした、猛省します。 「ううう・・・ホント誰か助けて、手伝って・・・ああていうかおなか空いた・・・ご飯ご飯ご飯・・・・・・・」 そーおーだー、私そういえばかれこれ6時間くらい飲食してないんじゃない? たしかお昼ごはん食べてすぐこれに引っ張られたからー、あーもっと長いこと何もおなかに入れてないやーアハハ。 自分でもなんか怖い感じになってきましたよセンセー。 でも正直ホント空腹で意識飛びそう・・・アレ飛んだら宿題できなかった言い訳できる? わーいそりゃいいやー・・・ なんて、正真正銘の末期思考に入りかけた、そのとき。 ことん。 「・・・・ほへ?」 私の目の前に、突然。 形の不ぞろいなおにぎりが載った皿が置かれた。 普段あんまり料理しない私が言うのもなんだけど・・・努力のあとがよーくわかりますね、コレは。 大きさがバラバラだったり形が丸だったり三角だったりごちゃごちゃなのは当然として、具がはみ出てたりのりが変なくっつきかたしてたり。 でも、頑張ったって気持ちだけはしっかり伝わってくる、そんな出来。 そして、今この場でそんな頑張りを見せてくれるような人間といえば。 「・・・・・・・」 この、私の目の前でむすっとしてる、ココネ嬢しかいないわけでして。 ・・・ってか、もしかしてこの部屋出てからずっとおにぎりと格闘してた? 「・・・・・・別に」 37-669 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/15(金) 22 40 37 ID ??? してたのね。 しかもよくよく見るとなんか手ボロボロだし。 「――――ほら、手見せて」 「あっ・・・・・」 机の上に乗っかっていた手をひょいと引っ張り、てのひらを見る。 こりゃ酷い、小さい手のあちこちがなんか腫れてるような感じだ。 多分熱いご飯をそのままてのひらにのっけて握ったんだろうなぁ・・・熱かったでしょうに。 とりあえず流水で冷やしたりはしたみたいだけど、多分もうちょっとちゃんと冷やしたほうがいい。 「ちょっと待ってて、氷取ってくるから」 私がそういって立ち上がっても、文句は言わない。 なんか調子狂うなぁ・・・・・・ていうかどういう風の吹き回しだったんだろ、おにぎり。 そんなことを考えながら冷蔵庫から氷を取り出し、水を入れたビニール袋2つに突っ込んで、部屋に戻る。 ドアを開け、何気なく中を覗き――――ドアを閉める。 アレ、ナンカオカシイデスヨ? えーっと気を取り直して、ドアを開けて、ちょっと中を覗いて・・・やっぱ閉める。 いや何やってんだって、雰囲気が。 おそらくはココネが発信源であろうおどろおどろしい雰囲気が満ち満ちてるのよ! えーっと私なんかまずいことしたっけ? あ、宿題の進行以外で、あの子それはいつものことってわかってるから。 ・・・だからそれじゃダメなんだって私。 とか言ってる場合じゃない、なんかドア越しにまで謎のオーラが。 こ、これはもう覚悟を決めるしか・・・南無三! あ、私一応キリスト教徒なのに・・・・・・まぁいっかこの際。 そんでもってドアを開けた私が見たもの、それは。 「・・・・ひぐっ・・・・うっ・・・えぐ・・・・うぅ・・・・・・」 あの、ココネが、泣いてる現場。 ちょ、ちょちょちょ、ちょい待ちちょい待ち! なんで? なんでまたあの子が泣いちゃったりなんかしちゃってるの? 普段からほとんど泣くどころか喜怒哀楽どれかに偏ることなんてほとんどないココネが! さ、さすがにコレは私も慌てるって・・・一体何事よ!? 37-670 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/15(金) 22 43 24 ID ??? 「ちょ、ココネどうしたの!? 手痛いの? それともどっか別んとこ?!」 すぐさまココネの隣に駆け寄って色々聞いてみるものの、返事はない。 ココネはただひたすら泣いてるだけ。 それでも根気よくどこか痛むのかと尋ね続けていると―――― 「・・・・・・り」 「り?」 り、りで終わる身体部位ってどこよ。 えー、り、りぃ? ちょっと浮かばないなぁ・・・・どこ? 「・・・えっと、どこが痛いって?」 おずおずと私が尋ねると、ココネは首をふるふると振って―――― 「・・・どこも、痛くない」 じゃあなんで泣いてんの。 「・・・・・・おにぎり」 「へっ?」 「おにぎり、食べて、くれ、ない、から・・・・・・」 えーっと? それでなんでいきなり泣いちゃったのかな、ココネちゃん? いつもはこんな言い方したら絶対突っ込まれるんだけど、それすらないまま、 「だって・・・ぜんぜん、うまくできてなくて、おいしく、なさそうだから、食べたく、ない、んでしょ?」 ・・・・・・あー、まぁ多少わからないでもないかも。 多分、すごくすごーく頑張っておにぎりを作ってくれたんだろう、ココネは。 でも上手くいかなくて、それがどうしても気になってて、それでも私のために持ってきてくれて。 なのに私がココネの怪我(火傷というべきかな)ばっか気にしておにぎりに手つけなかったから、自分でも出来があんまよろしくないと思ってたのと相まって、私が・・・まぁぶっちゃけちゃうとマズそうと思ったと勘違いしちゃったわけですねこの子は。 あーあーもう、なんてゆーかなーこれは。 まぁとりあえず、フォローしてあげないとかわいそうだよね、まだぐずってるし。 「・・・んーなわけないでしょー? ただ、あんたの手が酷かったから先に手当てしとかなきゃと思っただけで、おいしくなさそうなんてこれっぽっちも思ってないんだから」 と、まぁあんまり気を遣わせないように配慮しつつ慰める。 私だってこれくらいの気遣いはできるんですよ・・・ホントだよ?! 37-671 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/15(金) 22 44 26 ID ??? 「・・・ホント?」 「ホントホント」 私が気配りできるのが、ではないですよもちろん。 おにぎりがおいしくなさそうなんて思ってないのが、です。 いやわかってくれてるよね? ならいいんだ、大丈夫。 と、そんな場合ではなく。 私がうなずいてみせてやっても、まだココネはなんだかぐずぐずぐずぐず。 やっぱこういうのは論より証拠かな。 その結論に達した私は、皿の上に載せられたおにぎりのうち、一番小さくて具もはみ出していてさらにのりもなんか変な張り付き方をしている――――つまるところ、多分一番失敗の度合いが酷かろうおにぎりを手に取り、一気にほおばる。 「あ・・・・・・」 ずっとうつむいていたココネがぱっと私のほうを見上げて、固唾を呑む――――私だってこんくらいの文学的表現は知っているのだよ。 私はそのおにぎりをもぐもぐと咀嚼してみせ――――具はシャケだった――――ごっくん、と飲み込んで、 「――――うん、おいしいっ!」 ぐっ!と、親指を突き立てる。 いやぶっちゃけマジおいしいんですけど。 塩加減とかご飯のまとまり具合とか、これは正直改心の出来栄えだよココネ、見た目はまぁ・・・アレだけど。 「・・・・・・・ホント? ホントに、おいしい?」 まだ疑いますかこの子はっ! 素直じゃないんだから、たくもう。 「ホントにおいしいってば、ほら食べてみ?」 そういいつつ、残ったおにぎりの中で一番小さい奴をココネの口に放り込んでやる。 「むぐっ」 いきなり口の中にものを放り込まれたココネは、一瞬こっちを睨んだものの、口の中のものを吐き出したりはせず――――そりゃ自分で作ったもんだし――――もごもごと咀嚼して、飲み込んで。 「・・・・・・おいしい」 「わかればよろしい」 にやっと笑いながら、もう一度親指をぐっ!と突き上げる。 なんと珍しいことに、ココネも私の真似して親指を以下省略。 そして私達が残ったおにぎりを仲良く食べ終えたころ、部屋のドアが開いて―――― 「――――どうですか美空、宿題は終わりましたか?」 シスターシャークティのその一言を聞いた瞬間。 「「・・・・・・・あ」」 37-672 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/15(金) 22 45 16 ID ??? 私とココネは、おにぎりの載っていた皿の隣に広がった白い課題を思い出し、一気に青ざめたのだった。 めでたしめでたし。 ・・・・どこがっ?! これで終わりです 長くてスイマセン><; 37-680 37-680 名前:真名ちゃんもっこり日記108[sage] 投稿日:2006/09/16(土) 17 42 41 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記108 和泉亜子という人物を知っている。 私の同級生であり、私がアキラを愛しているように明石裕奈を恋人としている人物だ。 人物像としては少し自分に自身のない感じで、保険委員のくせに血を見ると失神する。 さらに何が原因か知らないが背中の傷を隠しているそうだ。 まぁそんなのは人それぞれだから問い詰めたりはしない。 要するに和泉は必要以上に大騒ぎをするような人物ではないということだ。 関西弁で喋っている点を除けば……つまり 「うがあああああああああああああああああああああああああああ!!!!何がノーヒットノーランやーーーー!!打線のボケーーーーーーーーーーーーー!!!!!氏ね!!!!!!!!!!!!」 「ゆーな!落ち着いてーーー!!」 「にゃおおおおおん!!」 「真名も見てないで亜子を止めるの手伝って!!」 運動部の面々が必死になって机を担いでテレビの前で大暴れしている和泉を止めている。 あの大人しい和泉がそんなことなんて信じられないが、実際目の前で起こっているのが現状だ… 下手に刺激すると何を仕出かすか分からんしな、阪神ファソは… 落ち着かせるために適当にYAHOOニュースでも見せるか…あ 「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!目が腐るーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」 誰かこの阪神ファソを止めてくれ。 37-701 37-701 名前:へべれけさん・21[sage] 投稿日:2006/09/18(月) 07 35 56 ID ??? へべれけさん・21 1/3 麻帆良学園中等部女子寮。そこには夜な夜な徘徊する酔っ払い女が棲むという……。 「―――これがその酒だ」 女子寮のロビーにて。二ノ宮先生が持ち込んだ一升瓶を前に、明石さん早乙女さん、そして柿崎さんは ごくり、と息を呑みました。お値段はそれほど高くない、されど知る人ぞ知る隠れた逸品です。 「いいんですね? マジで飲んじゃっていいんですねっ!!」 柿崎さん、早くも理性の限界な様子です。 「まあ焦るな。今日はちょっとした趣向を考えてある」 こほん、と一つ咳払いして、二ノ宮先生は宣言しました。 「季節は秋―――。いわゆる食欲の秋だ。そこで、日本酒に合うおつまみを並べて、皆が納得するような 回答を出した者から一杯振る舞うことにする」 「大喜利方式、ってワケね」 きらり、と早乙女さんのメガネが光りました。 「既に山田くん役も用意してある」 二ノ宮先生がパチン、と指を鳴らすと、ぱたぱたとまき絵さんが四人分のグラスを持って来ました。 「てコトは、にのみーが円楽師匠なワケか。どう見てもまき絵はこん平役だけどね」 「うるさいよ、そこ!」 明石さんのツッコミにまき絵さんはぷくーっ、と頬を膨らませます。 「んなコトどーでもいーから、サッサと始めるよっ!!」 柿崎さんに促され、こうしてゲームは始まったのです。 37-702 名前:へべれけさん・21[sage] 投稿日:2006/09/18(月) 07 36 35 ID ??? 2/3 「はいはーい! 日本酒といえば秋刀魚でしょ! たっぷり脂の乗った身にお醤油垂らして、こう……」 早乙女さんはジェスチャーを交えて語ります。皆さん、その味を想像し、ごくりと唾を飲みました。 「のっけから王道で来たな。まき絵、一杯やってくれ」 とくとくとく……、と酒が注がれ、早乙女さんは神妙な面持ちで口に運びました。 「うわ、こりゃ反則だわ。ただでさえ美味い酒が格別に美味しく感じちゃうって!!」 早乙女さんが目を細めながら感想を告げると、二ノ宮先生はしたり顔で頷きます。 「ま、そういうお遊びだからな。人間の想像力とは大したものだ」 「ああもう! 目の前でそんなに美味しそうに飲まれちゃたまんないって! じゃあさ、 ホタテの干し貝柱なんてどーよ? アレをお猪口に入れといて、熱燗を注いでしばらく待って……」 柿崎さん、必死になって応戦します。他の皆さんもおおーっ、と歎息を漏らしました。 「むう、流石は柿崎だな。最早、中学生の飲み方ではないが、まあ一杯飲ってくれ」 「キタキタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! この一杯の為に生きてきたのよねっ!!」 歓喜のあまり、ぷるぷると手を震わせながら、柿崎さんは一気に日本酒を喉に滑らせました。そして、 「ぷはあぁぁぁっ!! コレよコレ! 私の求めていたものはコレなのよっ!!」 豪快に口元を手で拭い、威勢良く語る様はおっさんです。完全におっさんと化してます。 「燗、といえばおでんもいいな。たっぷり出汁を含んだがんもと一緒にくいっ、と……」 すかさず二ノ宮先生も攻め立てます。皆がうんうん頷いたのを確認し、まき絵さんは一杯差し出しました。 「―――で、明石は飲まないのか?」 グラスを手にしながら二ノ宮先生が尋ねると、明石さんはこくりと頷きました。 「もーちょいガマンしようかと思ってたけどもう限界! 蟹がやっぱり最強じゃね? 香ばしく焼き上げた足で飲むも良し、蟹味噌で一杯飲った日にはもう……!」 「ああ、その通りだ。悔しいくらいに正解だ。存分に飲んでくれ」 満を持して放った明石さんの一撃に、二ノ宮先生は無条件降伏の構えです。程無くまき絵さんがお酌をし、 「くう~っ! 待った甲斐があるにゃ~」 明石さんもまた、たまらぬ様子で表情を緩ませるのでした。 37-703 名前:へべれけさん・21[sage] 投稿日:2006/09/18(月) 07 37 14 ID ??? 3/3 その後も戦いは続きます。焼牡蠣に秋鮭、蛤といった海鮮系に、舞茸、里芋なども飛び交い、 座は多いに盛り上がる一方です。これには酒飲みではないまき絵さんも、 「うう~、さっき食べたばかりなのに、お腹空いちゃったよ~」 と、呟くのでした。そして、彼女が発した次の一言。これがまさかの一撃になったのです。 「この時間ならさっちゃんトコで何か御馳走してもらおっかな……」 ぴしっ。 それまで上機嫌で飲んでいたへべれけさん達の手が止まりました。 「何ということだ……」 二ノ宮先生、思わず天を仰ぎます。 「最強のおつまみを出すなんて……。まき絵、アンタが今日のMVPよ―――!」 「へっ?」 まき絵さんが首を傾げる間に、がっしりと両脇を早乙女さんと明石さんに固められてしまいました。 そして、柿崎さんは一杯差し出します。 「こーなったらアンタも飲みなさいっ! そんで、ここから先は皆でさっちゃんのお店に突撃よ!!!」 「えええええっっっ!!!!!」 そして、悲鳴を上げるまき絵さんのお口に、無理矢理お酒が注がれました――― 「よーし皆の衆! 最強のおつまみと戦いに行くわよっ!!」 「ゆこう」 「ゆこう」 「ゆこう」 「ゆこう」 「きゅうぅぅ……」 こうして一同はすっかり酔ったまき絵さんを引きずりながらくいもん屋に繰り出していったそうです。 まき絵さんの迂闊な一言から、そういうことになったのでした――― (おしまい) 37-707 37-707 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/09/18(月) 10 26 54 ID ??? パル「はい、これプレゼント!」 千鶴「あら、ありがとう。でもどうして…?」 パル「やだなぁ!今日は敬老の日だよ?」 ぶすっ! 37-719 37-719 名前:リクカプ劇場[sage] 投稿日:2006/09/18(月) 17 37 58 ID ??? リクカプ劇場 あこゆな編:ぬこゆーな出現コマンド 「亜子にゃー」 「ゆーな」 笑いながら手を繋いで帰る二人。 和泉亜子は思った、恋人の裕奈はかわいい。毎日一緒に行動し愛を交し合っている。 だからこそ不思議に思っていることがある。 ・いつもにぼしを持参していること 別にカルシウム不足というわけでもないがいつも持っていて「にゃにゃにゃー」とか言って食べている。 ・朝食はキャットフードの牛乳和え コーンフレークのつもりらしいがキャットフードはそんなにおいしいのかは本人に聞かないと分からない。 ・時々だが「にゃー」以外の言葉を話さなくなる。 亜子自身は分かっているらしいが他の人は分からないそうだ。 ・影を見るとあるはずのない猫耳がある たぶん目の錯覚と思う。 ・拇印が肉球 上記と同じ。 ・こいつ→(ttp //am.sega.jp/utop/closeup/meltyblood/sel_neko.jpg)と知り合い。 ノーコメント ・変なメモ書きを持っている。 内容は『裕奈にカーソルを合わせて↑↓↑↓→←R1とL2を押しながら○』全く持って意味不明。 「にゃーん」 まるで本当の猫見たいにじゃれる裕奈。 「…そうやったな、余計なことを考えんでええもんな」 裕奈は亜子を愛してくれている。無邪気に笑って亜子の腕を掴んで笑っている。 だから亜子はそれに応えよう、愛はどんな障害も跳ね除けるから……たぶん。 終 前ページ次ページSSまとめ
https://w.atwiki.jp/chiuzazie/pages/387.html
前ページ次ページSSまとめ 21-799 名前:手の記憶[sage] 投稿日:2005/12/20(火) 22 22 15 ID ??? 手の記憶1/10 エヴァ「帰るぞ茶々丸」 茶々丸「あ、マスター、私、ハカセに整備のために大学に来いと言われています」 エヴァ「ん? そうか、わかった」 そういって、さっき茶々丸と別れて家に帰る途中だったんだが… 何だこのガキは?! 4〜5歳くらいの女のガキがいきなり私のスカートの裾をつかんで離さん。 「おい、私は帰るんだ。 その手を離せ」 ちょっと強く言ってみると、みるみるうちにガキの顔が歪んでゆく。 チッ、これだからガキは… 茶々丸がいればうまく相手をしてくれるんだろうが、今はいない。 ええい、仕方あるまい。 「どうしたのかなお嬢ちゃん?」 まず目線の高さをあわせて優しく話し掛ける。 これが基本だったよな…? 「……フルフル」 グッ、いやいや、我慢我慢… オリジナル笑顔で対応だ。 「迷子かな?」 「……ヒックヒック」 おい、ちょっとまて! 私は何もしていないだろうが!! 「え、えーと… ど、どこか痛いのかなぁ」 「うわあ〜〜〜ん!!!」 理不尽だ!!! これはあまりにも理不尽だろう!!! この真祖たる私がクラスの連中はおろか、ぼーやにさえ見せたことのないような笑顔と優しさで接したのだぞ! にもかかわらずにだ! 何故泣く! ああ、道を行く人間達が生暖かい目でこちらを見ている。 まるで微笑ましいものを見るかのように… ハッ、まさかこの私とこのガキが姉妹だとでも思っているのか!? あ り え な い クソッ、こうなったらもうさっさとこのガキを無視して帰ろう。 そうだそれがいい。 ああ、まだしっかりとスカートをつかんでいる。 合気使って外すか、さすがにスカートを脱いで帰るわけにもいかんしな、 … 今通りかかったお前! 笑ったな!? 覚えておけよ、魔力が戻ったら一番に貴様の血を吸い尽くしてやるからな!! 「あらあら、こんな所にいたのね」 うん? 聞き覚えのある声が… おぉ! ガキがぴたりと泣きやんだ。 素晴らしい!! 「あら、エヴァンジェリンさん」 「那波千鶴か、助かったよ。 このガ… お嬢さんを知っているのか?」 21-800 名前:手の記憶[sage] 投稿日:2005/12/20(火) 22 23 25 ID ??? 2/10 「ええ、お手伝いをしている保育園の子で、さっきから探してたんですの」 フム、やはり迷子だったのだな。 保護者もきたし、これで私は解放される。 「そうかそうか、私も泣きつかれて困っていたんだ、いやー、良かった良かった。 じゃ、失礼」 さあ、帰れると思って歩き出したが、やはりスカートを離さない。 このガキは私に何か恨みでもあるのか? 「あらあら、懐いちゃったみたいねぇ。 では皆で一緒に帰りましょうか」 ガキはこくんと頷く。 チョットマテ、私の意見は聞いてもらえないのか? ここは民主主義の国じゃなかったのか? 「じゃあ、行きましょう」 那波千鶴は私の意思確認なぞ行わず、ガキの反対側の手を握るとさっさと歩き出す。 私は引きずらるようについていく羽目になった。 相変わらずスカートから手を離さん。 これでは下着が見えてしまうではないか。 「まったく…」 やむをえまい、スカートを掴んでいるガキの手を軽く握った。 「…!」 ガキが一瞬驚いたような顔をしてこちらを見上げる。 な、なんだ? まさかまた泣くのか? 「…」 ガキは顔を少し赤らめると、手をスカートから私の手に握り替えて前を向くと、両手を大きく振り始めた。 当然私と那波千鶴の手も大きく振られる。 「うふふ、お姉ちゃんと手をつなげて嬉しいのね」 私は嬉しくも何ともないがな。 それにしても那波千鶴の奴、子供の扱いに慣れてるな、歩幅も気を使っているようだし しかし、この格好はあれだな、私が姉で那波千鶴が母親のようだ。 奴は歳の割に老けて… 「何かおっしゃいました?」 「い、いや別に」 コイツは人の心でも読めるのか…? 21-801 名前:手の記憶[sage] 投稿日:2005/12/20(火) 22 23 56 ID ??? 3/10 「うわ〜」 「キレー」 何故私はこんな状態になっているのだろうか? 何人ものガキどもに囲まれてじろじろと遠慮のない視線にさらされている。 まるで人面魚のような扱いだ。 「わたしと同じクラスのエヴァンジェリンさんよ」 ええいっ、誰がガキどもに紹介を頼んだか! ああ、もうたくさんだ。 今度こそ帰ろう。 「那波千鶴よ、悪いがこれで失礼すr」 言い終らないうちに一陣の風がヒラリと、私のスカートを捲り上げた。 「うわ、すごい下着!!」 目の前でその風を起こした小僧が少し頬を赤くさせて歓声をあげている。 … つまり、この小僧が私のスカートをめくり、下等な人間のガキどもに私の下着をさらしたと… 把握した。 よし 殺 ろ う 一瞬で殺して楽になぞさせん。 私に与えた恥辱相応の苦しみを… いやいやいや、女子供は殺さないんだった… が、やはり罰は与えねば。 「この…」 「なにをしてるの!!」 21-802 名前:手の記憶[sage] 投稿日:2005/12/20(火) 22 24 29 ID ??? 4/10 私が動くよりも早く那波千鶴が小僧を抑えてしまった。 …しかし、小僧の頭を片手で掴んで持ち上げるとは… 「そんな悪戯をする悪い子はこうです!!」 いうやいなや小僧を抱えてしゃがみこみ、ズボンを下ろし尻を剥き出しにするとバシン、バシンと、部屋に響き渡る音を立てて叩き始めた。 「うわあ〜ん!」 おぉ、なかなかやるな那波千鶴。 他人のガキをちゃんと叱れるとはな、あのノー天気なクラスの一員とは思えん。 本当ならば口から内臓が出るくらいまで叩いてやりたいが、まあ良しとしよう。 「ほら、エヴァンジェリンさんにあやまりなさい」 「……プイ」 ウム、那波千鶴よ、そいつを少し貸せ。 素直になれるように私が教育を施してやろう。 「うふふふ、わかってるのよ。 このお姉ちゃんがあんまりにも綺麗だから悪戯したんでしょう」 「…」 小僧が真っ赤になってうつむき、もじもじする。 何だこの展開は? 「駄目よ? 仲良くなりたいならちゃんとあやまって、ね?」 「… あの… ごめんなさい…」 「はい、よくできました。 エヴァンジェリンさんもこれで許してあげてくれるかしら?」 許すも許さんも、この上で責めたてたら私は心の狭い小物になってしまうではないか、この女わかってて言ってるな… 「…わかった、許そう。 だが、二度目はないぞ?」 「もう、しません…」 「はい、じゃあこれで仲直りね」 那波千鶴が両手を合わせてにっこりと微笑む。 はあああああああ〜 毒気を抜かれた感じだ。 体中の力が抜けてその場に座り込んでしまった。 那波千鶴め、実は経産婦じゃないのか? その対応の仕方はどう見ても… 「何かおっしゃったかしら?」 「いや、何も」 だからなんでわかるんだよ! うん? 電話の音がするな… 「ちょっと失礼しますね」 那波千鶴が部屋から出て行く。 ああ、なんだろう、物凄く嫌な予感がする。 悪い予感というものに限っては良く当たる。 パタパタと急ぎ足で戻ってきた那波千鶴が、私の考えの正しさを証明してくれた。 「エヴァンジェリンさん、私少し外出しなければいけなくなってしまいしたの。 それで、申し訳ないのですが…」 … もう、好きにしてくれ… 21-803 名前:手の記憶[sage] 投稿日:2005/12/20(火) 22 25 20 ID ??? 5/10 小さなガキというものは動物と変わらん。 今日は保母という職業につく人間に初めて尊敬の念を抱いた。 「ああもう、コラ、喧嘩するんじゃない! 泣くなっ! えっ、トイレだと…」 どいつもこいつも好き勝手にやりたい放題だ。 面倒だから魔法で眠らせてしまおうかとも思ったが、そんな隙も与えてくれん。 ああ、また向こうで喧嘩を始めている。 さっきの小僧と私がここに来る原因になったガキか、まったく、なにを… 「コラコラ、男の癖に女の子と喧嘩するんじゃない。 原因は何だ?」 二人はおずおずと、手に持った絵本を差し出した。 どうやら私に読んでもらう絵本をどちらにするかで喧嘩したらしい。 私が絵本を読む事は決定事項のようだ。 「果物から生まれた男が強盗に行く話と、親を殺された蟹が猿を集団で殺る話か…」 どちらも大して面白い話ではないし、二つも読むのは面倒だな。 かといって、どちらか一つだとまた喧嘩しそうだし、ウ〜ム。 「…」 二人とも無言で本を持って迫ってくる。 こういう時はどうすれば… 「! どちらも読まんぞ。 …だが、別の面白い話をしてやろう」 ガキどもの顔が輝く。 フン、単純なものだ。 「狼と騎士の話だ… むか〜し、むかし…」 「…そうして、騎士は狼との約束を守ったのだ。 どうだ、面白かっただろう?」 「わあ〜」 私の前に全員集まったガキどもは口をあけて拍手喝采だ。 フフフ、そうだろう、そうだろう。 「もっと聞きたい!」 「もっとお話して〜」 なぬっ! 困ったな、他の話か… 猟奇話や怖い話なんかしたら泣くだろうしな… ええい、何かないか、何か… 「… コホン、では、次に狐と領主の話をしてやろう」 この話… 何故私は知っているのだろう… 「ある森にとても頭の良い狐がいてな…」 本で読んだ覚えも、絵も知らない話だ。 「ある日、領主が突然言いだした…」 21-804 名前:手の記憶[sage] 投稿日:2005/12/20(火) 22 25 55 ID ??? 6/10 「そうして、領主は二度と森には手を出さないと誓ったのだ… フフフ、どうした、眠いのか?」 ガキのほとんどはもう、寝てしまっている。 話をねだりにきた二人は頑張っているが、今にも瞼が落ちそうだ。 「… もっと〜」 ああ、こういう時はどうしたらいいか知っている… さっきの話と共に思い出した。 「無理は良くないな。 ホラ」 二人の頭を自分のひざの上にのせる。 それから、 「〜♪」 体を優しくなでながら、ゆっくりと、紡ぐように歌う。 二人ともおとなしく従う。 さっきまでの喧騒がウソのようだ。 ガキどもの静かな、規則正しい寝息がかすかに聞こえる。 自分のひざの上にあるガキの頭をなでると、そこにかつての私が見える。 同じように話を夢中になって聞き、頑張って最後まで聞いて眠いのにまだ話をねだると、同じように寝かしつけられたな。 頭に置かれた手は大きく、暖かかったな… 私がまだ人間であった頃、忌まわしき10の誕生日を迎える以前の記憶… ふと気づくと、那波千鶴がガキどもにタオルケットをかけて回っていた。 「ありがとう、エヴァンジェリンさん」 「フン…」 「ありがとうございました」 最後のガキを迎えにきた母親が、私と那波千鶴に礼をいって帰っていった。 結局ガキどもは全員寝たままで、とても静かで助かった。 ふう、これでやっと帰れる。 21-805 名前:手の記憶[sage] 投稿日:2005/12/20(火) 22 26 30 ID ??? 7/10 「今日はごめんなさいエヴァンジェリンさん。 おかげでとても助かりましたわ」 もうすぐ訪れる夕闇の中、並んで帰路についていた那波千鶴が礼を述べた。 「構わん、過ぎた事だ」 「さっきの子守唄、とても優しい唄でしたわ。 日本語ではありませんでしたけど、あれはエヴァンジェリンさんのお母さんが?」 「…どうだったかな、昔のことなんであまり覚えていないな」 「よろしかったら、今度教えていただけないかしら?」 「…気が向いたらな」 「ねぇ、エヴァンジェリンさん。 最近、明日菜さんとも仲良くなっているようですけど、私、あなたはもっと…」 「そこまでだ、那波千鶴」 足を止めて言葉をさえぎった。 まったく… おせっかいの多いクラスだ。 「お前の言いたい事はわかる。 だが、人にはそれぞれのやり方というものがあるとは思わないか?」 神楽坂明日菜は私が何者であるかを知っている。 お前はそれを知っても同じ事を言えるのか? 「…ごめんなさい、私は―――」 「おーい、千鶴姉ちゃん、迎えに… げっ!」 ん? アイツは… 21-806 名前:手の記憶[sage] 投稿日:2005/12/20(火) 22 27 02 ID ??? 8/10 「あら、小太郎君」 「な、なんであんたが一緒におるんや?」 「あらあら、二人とも知り合いだったのかしら?」 「那波千鶴、お前こそコイツを知っているのか?」 「小太郎君とは一緒に暮らしてますもの」 一緒に暮らしてる? 半分人外のコイツと? 「うふふ、わざわざ迎えに来てくれたのね」 「ちょっ、ちづ姉、やめっ」 狗族のガキをその豊満な胸に抱きしめている姿はまるで――― 「クックック、アーハッハッハ」 いやいや、まったくたいしたタマじゃないか。 なるほど那波千鶴、お前なら私の正体を知っても尚、受け入れるかも知れんな。 だが… 「エヴァンジェリンさん…?」 「ん? ああ、スマン、あまりの仲のよさに少し妬いただけだ。 フフフ…」 「な、なあ、千鶴姉ちゃん、夏美姉ちゃんやあやか姉ちゃんまっとるで、早よ帰ろうや」 「そうね… エヴァンジェリンさん、よろしかったら晩ご飯をウチで食べません? 今日のお礼もしてませんし」 「ち、ちづ姉!」 「…遠慮しておこう。 私を待っている者もいるんでな」 「そう… 残念ね」 那波千鶴は心底残念そうにつぶやく。 横にいる狗族のガキの慌てぶりなどは気にも止めていないようだ。 「さて、私は寮住まいではないからここでお別れだ。 小太郎とやら、ちゃんとお姉ちゃんを送るんだぞ。 ククク…」 「そ、そんなん、いわれんでも大丈夫や!!」 「フフフ、今日は楽しかったよ那波千鶴。 では、またな」 「エヴァンジェリンさん、また明日ね〜」 明るい声が背中にかけられる。 後ろを向かずに手を上げて応える。 ―――だが、那波千鶴よ、お前は知らないんだよ。 私の手がどれだけ――― 「な、なあ、千鶴姉ちゃん。 あの人に何もされんかったんか?」 「あらあら、何もするわけないじゃない。 それに、エヴァンジェリンさんはとってもいい人よ」 「そ、そうなん?」 「ええ、とても…」 21-807 名前:手の記憶[sage] 投稿日:2005/12/20(火) 22 27 37 ID ??? 9/10 もう空は藍から黒へ変わり始めている。 わずかにふちに残った朱が、昼と夜の繋がりを思わせる。 その遠い昔から変わることのない営み、その気の遠くなるような時間を人は積み重ねてきた。 人は紡ぐ、受け取ったことを次へと渡しながら、連綿と繋がっていく。 人は、だ… 幼き頃―――人であったとき受けた安らぎを、今日、あのガキどもに渡せたのだろうか? 手を置かれた時の暖かさ、手を置いた時の暖かさ。 もし、そうであったのなら、あの瞬間私は……… 「戯言だな…」 いまさら、そんなこと言えるわけも、思えるわけもない。 幾百年も生きてきた。 あの誕生日に人としての生を失った。 そして、人外としての生が始まった。 私がもはや人外の化物である証は、目には見えなくとも赤錆のごとくこの手にこびり付いている。 そして記憶にも、あの、頭に置かれた手のことなんかよりも遥かに――― 「………ナギ………」 21-808 名前:手の記憶[sage] 投稿日:2005/12/20(火) 22 28 08 ID ??? 10/10 気付くと、目の前に見覚えのある影が目に入った。 あれは… 「マスター」 「オセーゾ御主人」 「お前たち… わざわざ迎えにきたのか?」 「俺ハ大丈夫ダト言ッタンダケドナ」 「遅れて申し訳ありません。 マスター」 フッ、まったく… 「子供じゃないんだぞ」 「申し訳ありません」 「ケケケ、見タ目ハ間違イナク子供ダケドナ」 「五月蝿い! …まあいい、帰るぞ」 「はい、マスター」 迎えか… 「〜♪」 「オ……」 「マスター、その歌は?」 「ん? …古い歌さ。 古い古いな…」 手の記憶 完 前ページ次ページSSまとめ
https://w.atwiki.jp/dbrpalpha/pages/3794.html
2023年09月27日21時47分のバトル キャラ名 作者 体力 TYPE LIFE 勝利数 蒼森ミネ Donald-2nd-R 20 スピード 1 1 天童アリス Donald-2nd-R 20 スピード 1 0 バルバトス スターフルーツ 25 バランス 1 0 Gummy Bee LragR 30 攻防強化 1 0 第354回D-BR杯がスタートです! 前回優勝したのは蒼森ミネです! 果たしてタイトルを防衛できるでしょうか!? 蒼森ミネの攻撃!(命中率95%/EXスキル発動率5%) 蒼森ミネ 「私が前に出ますので、背中をお願いします。(銃で銃撃)」 Gummy Beeに2のダメージをあたえた!! Gummy Bee 「Buzzzgoo!」 残り体力( 蒼森ミネ 20 , 天童アリス 20 , バルバトス 25 , Gummy Bee 28 ) 天童アリスの攻撃!(命中率91%/EXスキル発動率5%) 天童アリス 「光よ......!(「光の剣:スーパーノヴァ」で蒼森ミネに攻撃)」 蒼森ミネに2のダメージをあたえた!! 蒼森ミネ 「この程度......!!」 残り体力( 蒼森ミネ 18 , 天童アリス 20 , バルバトス 25 , Gummy Bee 28 ) バルバトスの攻撃!(命中率95%/会心率5%) バルバトス 「生かして帰さん!!!」 Gummy Beeに2のダメージをあたえた!! Gummy Bee 「Buzzzgoo!」 残り体力( 蒼森ミネ 18 , 天童アリス 20 , バルバトス 25 , Gummy Bee 26 ) Gummy Beeの攻撃!(命中率18%/会心率5%) Gummy Bee 「ゴゴゴ(ガムドロップ)」 天童アリスはギリギリかわした。 天童アリス 「小星、指示を!」 残り体力( 蒼森ミネ 18 , 天童アリス 20 , バルバトス 25 , Gummy Bee 26 ) 蒼森ミネの攻撃!(命中率95%/EXスキル発動率5%) 蒼森ミネ、連続攻撃!!! 蒼森ミネ 「私が前に出ますので、背中をお願いします。(銃で銃撃)」 Gummy Beeに1のダメージをあたえた!! Gummy Beeに1のダメージをあたえた!! Gummy Bee 「Buzzzgoo!」 残り体力( 蒼森ミネ 18 , 天童アリス 20 , バルバトス 25 , Gummy Bee 24 ) 光の剣:スーパーノヴァ(機械音声) 「ベクターキャノンモードへ移行。 エネルギーライン全段直結。」 光の剣:スーパーノヴァ(機械音声) 「ランディングギア、アイゼン、ロック。 チャンバー内、正常加圧中。 ライフリング回転開始。」 光の剣:スーパーノヴァ(機械音声) 「撃てます」 天童アリス 「ターゲット確認!出力限界点突破!」 天童アリスの攻撃!(命中率95%/EXスキル発動率6%) 天童アリス、EXスキル「世界の 法則が 崩壊します!」発動!!! 天童アリス 「貫け!バランス崩壊!(EXスキル「世界の法則が崩壊します!」発動)」 Gummy Beeに19のダメージをあたえた!! Gummy Bee 「Buzzzgoo!」 残り体力( 蒼森ミネ 18 , 天童アリス 20 , バルバトス 25 , Gummy Bee 5 ) バルバトスの攻撃!(命中率49%/会心率7%) バルバトス 「生かして帰さん!!!」 天童アリスに8のダメージをあたえた!! 天童アリス 「機体に異常発生...。システムリセット...。」 残り体力( 蒼森ミネ 18 , 天童アリス 12 , バルバトス 25 , Gummy Bee 5 ) Gummy Beeの攻撃!(命中率22%/会心率16%) Gummy Bee 「ゴゴゴ(ガムドロップ)」 蒼森ミネはゆうゆうとかわした。 蒼森ミネ 「無力化します!」 残り体力( 蒼森ミネ 18 , 天童アリス 12 , バルバトス 25 , Gummy Bee 5 ) 蒼森ミネの攻撃!(命中率95%/EXスキル発動率9%) 蒼森ミネ 「私が前に出ますので、背中をお願いします。(銃で銃撃)」 バルバトスに3のダメージをあたえた!! バルバトス 「術に頼るかザコが!」 残り体力( 蒼森ミネ 18 , 天童アリス 12 , バルバトス 22 , Gummy Bee 5 ) 天童アリスの攻撃!(命中率95%/EXスキル発動率10%) 天童アリス、連続攻撃!!! 天童アリス 「光よ......!(「光の剣:スーパーノヴァ」でGummy Beeに攻撃)」 Gummy Beeに2のダメージをあたえた!! Gummy Beeに1のダメージをあたえた!! Gummy Bee 「Buzzzgoo!」 残り体力( 蒼森ミネ 18 , 天童アリス 12 , バルバトス 22 , Gummy Bee 2 ) バルバトスの攻撃!(命中率53%/会心率11%) バルバトス、チープエリミネイト!!! バルバトス 「ブチ殺す!!!」 蒼森ミネに38のダメージをあたえた!! 残り体力( 蒼森ミネ -20 , 天童アリス 12 , バルバトス 22 , Gummy Bee 2 ) 蒼森ミネのLIFEは0になった! 蒼森ミネは膝を突き、D2nd氏が乗っているヘリの梯で退却した・・・ 蒼森ミネ 「少々、苦しいですね......(膝を突き、ヘリの梯で撤退)」 Gummy Beeの攻撃!(命中率31%/会心率36%) Gummy Bee 「ゴゴゴ(ガムドロップ)」 天童アリスに9のダメージをあたえた!! 天童アリス 「機体に異常発生...。システムリセット...。」 残り体力( 天童アリス 3 , バルバトス 22 , Gummy Bee 2 ) 天童アリスの攻撃!(命中率95%/EXスキル発動率39%) 天童アリス 「光よ......!(「光の剣:スーパーノヴァ」でバルバトスに攻撃)」 バルバトスに3のダメージをあたえた!! バルバトス 「術に頼るかザコが!」 残り体力( 天童アリス 3 , バルバトス 19 , Gummy Bee 2 ) バルバトスの攻撃!(命中率95%/会心率14%) バルバトス、チープエリミネイト!!! バルバトス 「ブチ殺す!!!」 Gummy Beeに35のダメージをあたえた!! 残り体力( 天童アリス 3 , バルバトス 19 , Gummy Bee -33 ) Gummy BeeのLIFEは0になった! Gummy Beeを つかまえた! ブン!ブン!ブン! Gummy Bee 「(Gummy Bee was slain...)」 天童アリスの攻撃!(命中率95%/会心率42%) 天童アリス、EXスキル「世界の 法則が 崩壊します!」発動!!! 天童アリス 「貫け!バランス崩壊!(EXスキル「世界の法則が崩壊します!」発動)」 バルバトスに18のダメージをあたえた!! バルバトス 「術に頼るかザコが!」 残り体力( 天童アリス 3 , バルバトス 1 ) バルバトスの攻撃!(命中率68%/会心率60%) バルバトス、チープエリミネイトで会心カウンター!!! バルバトス 「ブチ殺す!!!」 天童アリスに38のダメージをあたえた!! 残り体力( 天童アリス -35 , バルバトス 1 ) 天童アリスのLIFEは0になった! 天童アリスはやられた・・・ 天童アリス 「システム、停止......。(レールガンの上で寝て、ヘリの梯で退却)」 敗北した... 勝ち残ったのはバルバトスです! バルバトスが見事にD-BR杯を制覇しました! バルバトス 「貴様らは俺の最高のおもちゃだったぜ。」 弱者など要らぬわ。 その後、アリスの行方を知るものは 誰もいなかった・・・ by.Donald-2nd-R(天童アリスと蒼森ミネの人)