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前ページ次ページSSまとめ 30-438 30-438 名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21 28 39 ID ??? 『♪トントンテケテケ・・・』 さよ「えぇ皆様、前座『寿限無』お楽しみいただけたでしょうか? 二つ目を勤めます、相坂亭さよでございます、どうぞよろしく。 え〜、言葉というのは・・・と洒落た枕詞をと思いましたが、作者のクオリティが低い上に 落語をあまり知らないので、このまま本編へ入らせていただきます。 では、華やかな城下町にたたずむ一軒のよろず屋の暖簾をめくってみましょうか・・・」 30-439 名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21 29 19 ID ??? さよ「むかしね、麻帆良って小さい町に江戸っ子気質な旦那と、よく口が回る女房が営むよろず屋があったんです」 朝倉「またお客さんを逃がしちゃったのかい?お前さんは商売がヘタだねぇ〜。」 千雨「うるせぇなぁ!ヘタだって言ってもよぉ、向こうが買いたくねぇって言ってんだろぉ! それを無理矢理買えって押し売るわけにもいかねぇだろうがよぉ! それによぉ、客は商品が気に入らないって帰ったんだよ!」 朝倉「お前さんが、気に入らなくなるような事を言うからお客さんが買う気無くすんだよ。 お客さん欲しそうに、よろず屋さん、このオコジョかわいいねぇって言ってきたろ、 そしたらお前さんが、ああかわいいよ。毎日のように風呂場を覗きやがるなんて言ったら いくらオコジョと言っても風呂場なんか覗かれるなら買う気無くすだろうよ。 別のお客さんにも、このオコジョは毎晩のように下着を盗んで寝床を作りやがるとかさあ なんでそういう事を言うのかなぁ?いくらオ(ry下着を盗むなら買う気(ry」 千雨「おうおうおう、黙って聞いてりゃあうるせぇなぁ」 朝倉「この間だって向かいのお医者さんが、千雨さん、この布団寝心地よさそうやねぇって言ったら おう、持ってきなって売っちゃったから家に布団が無くなっちゃってさぁ。 それで布団で寝たいからって向かいの診療所に行って布団借りて。 向かいのお医者さん言ってたよ、布団と千雨さんを一緒に買っちまった気がするなぁって。」 千雨「向かいの医者に、お前の好きな胸揉ませてやるから布団で寝かせろって了解取ってるからいいじゃねぇか。 ・・・・結局寝れなくなるけどな。」 朝倉「あんたバカでしょ・・・。」 千雨「・・・おう、流石にこれはしくじったと思ってる。」 朝倉「あーあ、何でもいいから私をアッと言わせておくれよ。」 千雨「何でもいいからアッと言わせればいいんだな。」 朝倉「・・・そうよ。」 千雨「じゃあそこでちょっと待ってろ。」 さよ「そう言うと奥へと引っ込み、少し経ってから戻って来まして」 30-440 名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21 30 16 ID ??? 千雨「これを声を出して読んでみろ。」 朝倉「アッ」 千雨「これでよし。」 朝倉「・・・確かに『アッ』といったけどさ、そう言う訳じゃなくて!」 千雨「どういう訳ならいいんだよ。」 さよ「旦那さん、『アッ』と書いた紙を奥さんに見せたです。 ちょっと違いますが、アッといわせる行動ですね。」 朝倉「儲かるもの買ってきてアッと言わせてよってこと! 今日はお前さん、市へ行ったんだろ。市へ行ったんならなんか買ってきたろ、なんかいいもの買ってこれたかい?」 千雨「いいもん?あったから買おうと思ったら他の奴が買っていくんだよ。」 朝倉「その前に買ったらいいじゃないか。」 千雨「買ったらいいじゃないかって言ってもよぉ」 =市場= 超「さあさあ寄ってらっしゃい!見てらっしゃい!」 千雨「おい、これk・・・」 桜子「これいいな〜!釘男君!これ買って〜」 円「ははは、店員さん!これ一つ!」 超「毎度!」 千雨「しょうがねぇな。・・・じゃあこr・・・」 美砂「コレコレ!これください!」 超「毎度!」 千雨「・・・(帰るか)」 超「千雨サン、これ買ってみないかい?」 千雨「ええ?こんなもの誰も買わないだろ。」 超「そう、誰も買わないんだヨ。だから千雨サン、ワタシを助けると思って・・・」 千雨「ヤダ」 超「・・・買わなかったらコスプレ写真ばら撒いてやル」 千雨「え、え〜と、それはいくらだい?」 30-441 名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21 31 54 ID ??? 朝倉「・・・で、なに買わされたんだい?」 千雨「そこにおいてある太鼓・・・」 さよ「旦那が指差す方を奥さんが見ると、きったない太鼓が置いてあるんですよ。 さすがに奥さんビックリ」 朝倉「あれ・・・何?」 千雨「何?って太鼓だよ。」 朝倉「あんな汚い太鼓が売り物になるかいな?」 千雨「まあよぉ、古いものだからもしかしたら価値があるかも知れないだろぉ。」 朝倉「古いからって価値があるとは限らないでしょぉ。」 千雨「解るやつには解るんだよ!」 朝倉「ああそうかい、それでその太鼓をいくらで買ってきたんだい?」 千雨「一分」 朝倉「そんなもん二分の値をつけても売れはしないよ、また一分損した。」 千雨「うるせぇやい! おい、美空!この太鼓のホコリをはたいてくれ。」 美空「は〜い。 ・・・こりゃずいぶん汚い太鼓だねぇ。」 千雨「お前はうるせぇこと言ってないでホコリはたいてりゃいいんだよ!」 美空「へいへい」ドンドン 千雨「ゴホゴホ!何でここではたくんだよ!表ではたけ! あとな、叩くんじゃなくて、はたくんだよ!」 美空「はたいてたら鳴っちゃうんだよ」ドンドンドン 千雨「強くはたくからだろ、お前の存在感並みに弱くはたけ。」 さよ「この一言に腹を立てて、ドン!ドン!ドド〜ン!!!と思いっきりはたいたんで 先ほどから機嫌のよろしくない旦那が怒鳴ろうと表にでたら『おい』と声をかける人影が」 30-442 名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21 32 52 ID ??? アキラ「おい」 千雨「はいお侍さん、何でしょ?」 アキラ「今しがた、太鼓を打ったのはそのほうの家であるか?」 千雨「あっ、左様で・・・申し訳ございません、太鼓のほこりをはたいてまして。」 アキラ「で、太鼓を打ったのはそのほうの家であるのだな?」 千雨「はい、左様でございます。」 アキラ「いま、お上がお通りになると、その太鼓の音が耳に入った」 千雨「あの、そのぉ・・・あいつが叩いたんでありまして〜その〜・・あいつね、地味なのに目立とうとぉ・・・ え〜と、人間が地味なんですよ、ね。地味なのってあんな格好をしておりましてぇ、 ご覧ください地味な格好でしょ、あれを地味キャラって言うんですよ。」 「・・・なめんな」 アキラ「・・・いや、叩いた事を咎める訳ではない。 太鼓の音を聞いてお上が、どんな太鼓か見たいとおっしゃるので、屋敷に持参するようにとの事。 もしかしたらお買い上げなさるかも知れないぞ。」 千雨「ああ左様ですか、すぐにお屋敷に持参いたします」 さよ「こんな汚い太鼓が売れるかもしれないと思った旦那さんは、機嫌がよろしくなって」 千雨「へへへ、どうだいお前。お買いになるって人が現れたぜ。」 朝倉「誰が?何を?」 千雨「近所の大名様が太鼓を」 朝倉「大名様がぁ?太鼓を? お前さんそんなきったない太鼓が売れると思ってるのかい?大名様は綺麗な飾りが施してある 綺麗な太鼓だと思って待ってるだろう、そこへそのきったない太鼓を持っていってごらんよ、 そこの大名のエヴァンジェリン様はたいそう気が短いお方だから、こんな汚い太鼓を持ってきた道具屋めを 牢にぶち込んでおけ!って言われて牢屋にぶち込まれて当分帰って来れないよ。」 千雨「おい、よせやい!そんなこと言われたら持って行けやしねぇよ・・・。」 朝倉「冗談だよ。むこうさんで、その太鼓はいくらだと聞かれたら、お前さんいくらって言うつもりだい?」 千雨「一分で買ったから・・・・二分か・三分くらい・・・・。」 朝倉「お前さん、そんなものが二分、三分で売れるわけ無いでしょう。市で、一分で買って来ました。 一分で構いませんって売ってしまいなさいよ、どうせ売れないんだからさ。」 30-443 名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21 34 06 ID ??? 千雨「解った解った、じゃあ行ってくるよ。」 朝倉「はい、行ってらっしゃい。」 千雨「なんせでぇ、あの野郎!まったく、しゃくに障るね!ふざけやがってよぉ! いつかギャフンと言わせてやるんだ!」 さよ「さて、ぶつぶつ文句を言っているうちに大名さんの屋敷に到着して」 千雨「ごめんくださ〜い!」 夏美「なんだ、その方は?」 千雨「道具屋でございます。」 夏美「おう、道具屋か。入って良いぞ。」 千雨「へえ、ありがとうございやす。 ・・・・・・やあ立派な屋敷だねぇ、玄関はあそこかな? すみません!道具屋で〜す」 アキラ「先ほどの道具屋か?こっちへ上がれ、太鼓を持参いたしたか?」 千雨「へえ、持参してきました。どうぞ。」 アキラ「ではお上にご覧に入れるので、そこに控えておれ。」 千雨「ええ?!こんな汚い太鼓を!やめてくださいよぉ。」 アキラ「汚くてもなんでも、見せなくてはならぬではないか。 そこに待っておれ。」 千雨「そうですか。・・・・・・。牢にぶち込まれそうになったら逃げ出せるかな・・・。 ・・・・あ、戻ってきた。ゴメンナサイ!ゴメンナサイ!どうか牢に入れるのだけは」 アキラ「何をやっておる、あの太鼓をお上がお買い上げになるそうだ。」 千雨「え゛?ああ、はい」 アキラ「あの太鼓、いくらで売るか?」 千雨「えぇいやぁ・・・いくらでしょう?」 アキラ「いくらでしょうと言われても・・・いいづらいのか?遠慮はいらぬぞ。 手いっぱいに申せ。」 30-444 名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21 35 21 ID ??? 千雨「では、手いっぱいに・・・」 アキラ「・・・手をいっぱいに広げて・・・両手広げていくらだ?」 千雨「へえ、二十万両で。」 アキラ「高すぎるな・・・。」 千雨「じゃ、十九万九百九十九両。」 アキラ「・・・高い。」 千雨「では、十九万九百九十八両。」 アキラ「高い・・・。」 千雨「十九万九百九十七両。」 アキラ「・・・。一両づつ下げられちゃ埒があかん。 こちらの方で値を言うから、それでよかったら売れ。」 千雨「へえ、いくらで?」 アキラ「三百両でどうだ?」 千雨「三百両?なんの三百両で?」 アキラ「小判で三百両だ。」 千雨「ほ、本物で?」 アキラ「偽物を出すか。」 千雨「へえ。」 アキラ「売れないのか?」 千雨「ええ売ります売ります!売りますとも!いや、売らせてください!」 アキラ「解った。では、受け取りを書け。」 千雨「いや、受け取りはいりやせんよ。」 アキラ「こっちでいるのだ。書け。」 千雨「へぇ、さらりさらりと・・・・はい、これで。」 アキラ「判を押せ。」 千雨「判、持ってないんですよ。あなたの判を押しといてください。」 アキラ「こちらの判を押してもしょうがないだろ、その方の爪印でいいから押せ。」 千雨「へえ、ではここに、ついでにこっちに・・・あ、もひとつこっちに」 アキラ「そんなに押さんでよい。」 千雨「じゃあ受け取りを。」 30-445 名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21 36 35 ID ??? アキラ「うん、よろしい。では、代金を渡すぞ・・・お〜い、金子を持ってまいれ〜! ・・・・・では、五十両ずつ渡すぞ。まず五十両。これで百両。」 千雨「ありがとうございやす。」 アキラ「・・・百五十両。・・二百両。・・・二百五十両。」 千雨「ちょwwwwマジかよwww」 アキラ「これで三百両。」 千雨「キタ━━(゚∀゚)━━!!」 アキラ「確かに渡したぞ。」 千雨「ありがとうございます!では、えぇ、わたしは売った品物は引き取らない事になっておりますがよろしいですか? へい、どうもありがとうございます。・・・あの、ちょいとうかがいますが、あんなきったない太鼓をどうして 三百両でかうんでしょ?」 アキラ「拙者にもわからんが、お上が言うには、あの太鼓は火焔太鼓と申して、 この世に二つというような国宝級のものらしいぞ。」 千雨「ああそうですか。じゃ、失礼しました。 ・・・・・おいおい、本当かよ。夢じゃねえか?一分で買ったのが三百両になっちまったよ。 女房の野郎、一分で売ればいいなんてよぉ、一分で売ったら丸損だぜ。 ・・・・・ああ、門番さん、さようなら。」 夏美「どうだ、売れたか?」 千雨「売れましたよぉ。」 夏美「いくらで売れた?」 千雨「大きなお世話だい。 ・・・・うっ、うへへ、うっへっへっへ、三百両だよ、三百両。 一分のもんが三百両!・・・やべ、ニヤニヤがとまらないぃぃ!」 さよ「一分で買った太鼓が三百両で売れて、旦那さんは上機嫌で家に帰って行きました」 30-446 名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21 37 53 ID ??? 千雨「おおい!今、帰ったぞぉ!」 朝倉「ああら、売れなかったけど牢にぶち込まれなかったんかい?」 千雨「何言ってんだいこん畜生、売れたよ。」 朝倉「一分で?」 千雨「いんや、向こうがいくらで売るって聞いてきたから」 朝倉「一分って言ったかい?」 千雨「そう言おうと思ったんだけど、いざとなると言えなくてよぉ。 そしたら向こうさんが、手いっぱい言って良いって言うから 手いっぱい広げてよぉ」 朝倉「で、いくらって言ったんだい?」 千雨「二十万両」 朝倉「それで?」 千雨「高いってさ。」 朝倉「そう言われるのは、あたり前田のクラッカーだよ!」 千雨「だから、三百両で売ってきた。」 朝倉「えぇぇ?!三百両!本当かい?」 千雨「そんなぁてめえ、ウソついたってしょうがねぇ。」 朝倉「まあ、ちょっと!見せてくれよぉ、私、三百両なんて見た事ないんだよぉ!」 千雨「ああ解った解った、見せてやるからちょっと待て。 ・・・・まず、五十両。」 朝倉「あらまあ!私、五十両なんてはじめて見たよぉ!」 千雨「次、百両。これで百五十両。」 朝倉「あららららら!」 千雨「ほら、二百両。二百五十両。」 朝倉「ちうちゃんすご〜い!ハグしちゃお!」 千雨「お、おい!よせやい!」 朝倉「あと残りぃ、早く、見せてよぉ〜。」 千雨「ほら、これで三百両!」 朝倉「ちうちゃん大好きぃ〜!」 千雨「いい加減にしろ!」 30-447 名前:まほ落語 二つ目 火焔太鼓[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 21 39 11 ID ??? 朝倉「お前さん、商売が上手だねぇ。」 千雨「へへへ、まあな。 ・・・じゃ、三百両はしまってと。・・・おい、なんで離れるんだよ。」 朝倉「でもさぁ、もうちょい高く売れなかったのかい?」 千雨「ほれ、三百両。」 朝倉「ちうちゃん大好きぃ〜!」 千雨「はいはい、じゃあここにしまってと。」 朝倉「でもさぁ、もうちょ」 千雨「・・・。ほれ、三百両。」 朝倉「ちうちゃ(ry」 千雨「お前は現金な奴だなぁ・・・。」 朝倉「エヘヘ。 いやぁでも、儲かるもんだねぇ。」 千雨「儲かるだろ?」 朝倉「うんうん、儲けるには音のするのに限るねぇ。今度は何を買ってくる?」 千雨「そうだなぁ〜、今度は半鐘を買ってきて売ろうかなぁ。」 さよ「って旦那が言ったらね、女房がこう言うんです。 お前さん、半鐘はいけないよ。オジャンになるからね。 お後がよろしいようで。」 30-451 30-451 名前:楓 守人[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 22 55 17 ID ??? 楓 守人 15 カラン・・カラン・・・ 拙者がいつものように麻帆良を巡回していたときのことでござる なにやら空き缶が触れ合うような音が聞こえてきたでござる 何かと思い、その音が聞こえる方に向かったでござるよ するとそこには、空き缶や空パックを拾う夕映殿がいたでござる 楓 「何をしているでござるか?」 夕映 「あ、楓さんですか。見てのとおり空き缶拾いです」 楓 「感心でござるな。しかし何故ゴミ拾いを?」 夕映 「何故と言われても・・・まあ、普段の恩返しです。飲んだ後も感謝の心、です」 楓 「ふふ・・では拙者も手伝うでござるよ」 こういうときは、楓忍法・・・は要らないでござる。地道にやることが大切なのでござる 夕映 「ふう、こんなもんですか」 集まったのはゴミ袋に6袋分、結構な量でござる 楓 「こんなにも出るものでござるか?拙者、少し悲しくなったでござる」 夕映 「皆がしっかりとしてくれればいいのですけれど、さ、手を洗うですよ」 楓 「手を?」 夕映 「そう、労働の後の一杯は最高ですよ?」 なるほど・・ 楓 夕映 「ぷは〜あぁぁぁぁ」 心からため息が出るとでも言うのでござろう。何でござろうか、この充実感 冷たい緑茶が体に染みるようでござる。たまらんなあ〜 夕映 「これもどうですか?スーパードリンク99%・・」 楓 「それは遠慮するでござる」 完 30-455 30-455 名前:五月 くいもん屋[sage] 投稿日:2006/04/29(土) 23 54 32 ID ??? 五月 くいもん屋 疲れたとき、癒しを求めるのは当然のこと 私は、そんな人たちを癒してあげたくてここに立ちます 私は五月、人を癒す、くいもん屋のおかみさん 五月 いらっしゃい 暖簾をくぐって現れたのは古さんでした 古 「ニーハオ、サツキ。お腹空いたヨ、何か食べさせて欲しいアル」 五月 古さん、もう修行の方は終わったんですか? 古 「そうアル。ネギ坊主のやつ、日に日に強くなっていくアル」。もうしばらくしたらワタシを抜くかもしれないアル」 五月 そんなに強くなっているんですか?ネギ先生 古 「まったく・・・もはや反則アルネ。あの成長は」 五月 ふふ・・古さんも頑張ってくださいね ことん、と古さんの前にチャーハンを置きます 古 「うはっ!!!サツキのチャーハンは最高アル。本場中国の味にも勝るとも劣らないネ」 五月 ありがとうございます 元気よくチャーハンをかき込む古さん。ほっぺについたご飯粒がチャーミングに見えます 古 「ふー。何だか元気が出てきたアル。今度はネギ坊主の修行ではなくてワタシの修行をするアル」 五月 頑張ってくださいね 古 「さあ、目指すは世界最強アル!!!ウヒョー!!!!うひゃひゃひゃひゃ!!!!!」 そう言うと、古さんは飛ぶように走り去っていきました 超さんからもらった特別興奮剤、ちょっと入れすぎたかな? 完 30-456 30-456 名前:真名ちゃんもっこり日記45[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 00 59 54 ID ??? 真名ちゃんもっこり日記45 今日もアキラとベッドで甘いひと時をすごしていた。 「真名、今日はどうしたの?」 「ふふふ、お前にすごいものを見せてやろうと思ってな」 私は男のアレの形をしたものを取り出した。 「真名!?それは」 「これは超とハカセが作った『百合棒Z』だ。これは取り付けた人のDNAを解析して人間の… 新田でいうカルピスを作る機能を取り付けた極上品だ。アタッチメント式でこちら側もイク瞬間を脳内に伝えるものだ。 ただこれは実験途中だからちゃんと動くかはどうかは使ってみないと分からないんだがな」 「え、いきなり…そんな…私…怖い。妊娠したら…」 「ふ、何を本気にしている。いくら科学が進歩したとしても、人間の神秘までは再現できんだろ。 出てくるのは色づけされたローションだ」 「そ、そうなの…」 だから…中田氏し放題! 「龍宮真名、イキまーす!」 「きゃーケダモノー!」 アハーン 「腰痛い。まだ中に入ってる感じがする…」 ふぅ、調子に乗って中田氏しまくったからな。私も相当腰にキている。 しかもこの『百合棒Z』すぐに壊れてしまったぞ。まったく耐久性がないものだ。 まぁいい。これだけの体験はそうそうできないからな。 30-457 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 01 01 31 ID ??? その頃 「あれ貸しちゃっていいんですか?超さん」 「いいネ。どうせ実験用だシ」 「でもあの『百合棒Z』って…本当に出来るのですか、アレ」 「う〜ん…ローションで代用してるとはいえ人間に近いアレを作る機能も理論上はあれで出来るはずネ。1%くらいの確率だけど」 「まぁ普通に使うだけなら問題ないと」 「遊びとシャレで作ったようなものだからどうでもいいヨ」 しばらくしてアキラが神妙な顔をして私に歩み寄った。 どうしたんだ?怒っているようにも困っているようにも見えるが。 「…真名のせいで…来なくなっちゃった」 へ? 嘘だろ…まさか…出来ちゃったの? 「あ、アキラ…そうなのか」 「?」 「その…子供…」 「うん」 ドギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン つづく 30-460 30-460 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 01 44 20 ID ??? 風香 甘えん坊将軍 1/5 むか〜し、むかし。あるところに将軍様がおられたそうな しかしこの将軍様、ちょっと困ったちゃんだっだのです 風香 「いえ〜!!城下町ぃ!!!」 再び遊び人の風(ふう)さんの登場です。お供の楓さんを引き連れ城下町へ突撃です 楓 「上様・・・まだ懲りていないでござるか?」 風香 「えへへ・・・あんな刺激的なこと初めてだよ。もう止めらんないよ!!!」 楓 「上様・・・」 風香 「ダメっ!!!ボクのことは風(ふう)さんって呼ぶの!!!」 楓 「はあ・・・でござる」 ため息をつく楓さん、先が思いやられます さて、麻帆良の城下を巡る将軍様、ここでとある建物に目をつけました 風香 「ね、ねえ。あの家は何?」 見れば少し大きめの・・・お寺でしょうか?看板には”寺子屋”と書かれています 将軍様が目をつけたのは、その中に楽しそうに走り込んでいく子供たちを見つけたからです きっと楽しいところだと思ったのでしょう。しかしここで楓さん、少しにんまりとします 楓 「ここは・・・そう、上様が一番嫌いなところかもしれないでござる」 風香 「え・・・」 30-461 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 01 45 29 ID ??? 2/5 二人はそっと扉の隙間から中を覗きます 中では子供たちが楽しそうに遊んでいます。鬼ごっこ、縄跳び、砂遊びなどとても楽しそうです 千鶴 「あら、何か用ですか?」 二人はとても驚きました。特に楓さんは心臓が飛び出そうなほど驚きます 振りかえるとそこには優しそうな少女が立っていました 二人は思います 風香 (おっぱいです) 楓 (おっぱいでござる) 千鶴 「何かしら?」 怒気にも似た気配に二人は少しばかりおびえました 風香 「あ、あはは・・・何だか楽しそうだなって思って」 楓 「そ、そうでござる。子供たちの楽しそうな声が聞こえてきたからちょっと覗かせてもらったでござる」 千鶴 「そうですか。私はこの家の主の千鶴です。せっかくですから中に入っていきませんか?歓迎しますよ?」 風香 「え、いいの?じゃあ、お邪魔します!!!」 楓 (何者でござろうか?この御仁。拙者に気配すら感じさせぬとは・・・) 千鶴 「何か?」 そう思った瞬間、柔らかな微笑みを楓さんに向けてきました 楓 (妖怪なのでは・・・) 千鶴 「みんな〜、始めるわよ」 少しばかりほんわりとした声が響きました。すると庭で遊んでいた子供たちが一斉に千鶴さんの前に集まりました 千鶴 「じゃあ、準備しましょうね」 子供たち 「は〜い」 子供たちは皆で机を用意し始めます 風香 「ねぇ、この子たち何してるのかな?」 楓 「ここは寺子屋、お勉強する場所でござるよ」 風香 「げ!!!」 やがて机は綺麗に並べられて、子供たちが順番にきちんと座りました 30-462 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 01 46 26 ID ??? 3/5 千鶴 「さあ、今日はこの人たちが一緒にお勉強します。では自己紹介をお願いします」 ぱちぱちぱち・・・ 子供たちが千鶴さんの隣に並んだ二人に拍手を送ります。二人は少し照れながら自己紹介をしました 風香 「ボクは風香、風さんって呼んで」 楓 「拙者は楓と申す」 ぱちぱちぱち・・・ 再び拍手が二人を包みます。子供たちの笑顔が二人に向けられました 千鶴 「では・・・お二人はそこの席に座ってください」 こうして二人はお勉強することになったのです 風香 「お勉強したくなくて逃げてきたのに・・何で」 楓 「諦めるでござる。さあ、始まるでござるよ」 千鶴 「ではこれを読んでください。わかる人、手を挙げてくださいね?」 と、千鶴さんは手に持った紙をみんなにみせました。そこには”さくら”と書いてあります 風香 「へ?」 楓 「静かにするでござる」 子供たちは誰も手を挙げません。「さ」とか「さく」とか言っていますが、なかなか読めないようです 千鶴 「みんな見たことはあるのよ?このおうちにもあるわよ?」 その言葉を聞いて、一人の少年が手を挙げました 千鶴 「はい、はるきくん」 はるき 「さくらです。さくらって書いてあると思います」 千鶴 「正解です。良くできました」 ぱちぱちぱち・・・ 皆が拍手ではるきくんを褒めます。はるきくん少し照れくさそうです 30-463 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 01 47 58 ID ??? 4/5 風香 (これが・・お勉強?字も読めないの?) 楓 (そうでござる。これが庶民なのでござるよ) 将軍様、少し悲しそうです 千鶴 「では次、これですよ」 次に手にした紙にはこう書かれています。”たまご” しかし今度の問題は難しかったようです。誰もが首をかしげています 千鶴 「ダメ?誰か読めないかしら?」 その時です 風香 「はい!!!」 元気よく将軍様が手を挙げました 千鶴 「はいっ、風さん」 風香 「それは・・たまごって読みます!!!」 千鶴 「はい、正解です!!」 ぱちぱちぱち・・・ 皆の賞賛の拍手が将軍様に ”すげー””てんさい”と言った声が将軍様を包みました その拍手と賞賛に将軍様、とっても嬉しそうです その後は将軍様は人気者になりました。ついでに言えば生徒から先生にもなってしまったのです 風香 「”ま”はこう書くんだよ」 将軍様を中心に、子供たちが集まって将軍様の書く文字を見つめています 千鶴 「あらあら、生徒じゃなくて先生だったのね」 楓 「すまぬでござるな」 千鶴 「いいのよ。子供たちも楽しそうだし」 楓 「うえ・・風殿も楽しそうでござる」 こうして楽しい時間は過ぎて行くのでした 30-464 名前:風香 甘えん坊将軍[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 01 49 48 ID ??? 5/5 千鶴 「また来てくださいね〜」 寺子屋からの帰り道、皆に見送られながら二人は夕焼けを背にお城へと帰ります 風香 「ボク・・・お勉強してみようかな・・・」 楓 「風殿・・」 風香 「今日はちょっと楽しかった。それに・・・」 楓 「それに?」 風香 「ちょっと悲しかった。勉強ってやりたくても出来ないんだって」 楓 「今日はそれを勉強したでござるな」 風香 「うん!!明日は勉強するぞう!!!」 しかし次の日・・・ 風香 「あっそぶぞう〜」 元気に城下町に逃走する将軍様、昨日の決意はどこへやら 楓 「勉強するのではなかったのでござるか?」 風香 「勉強は城下町でもできるしさ。突撃ぃ〜!!!」 やっぱり将軍様は将軍様なのでした 完 30-465 30-465 名前:夕映のカカオ朕道中[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 02 12 12 ID ??? のどか「夕映・・・・本当にやるの?」 夕映「当たり前です。新しい道を開く、それこそが私の使命なのですから」 そう話す二人の前にあったのは、ハルナの残せしカカオチョコであった。 夕映「では・・・・これでやってみるです!」 ttp //www.imgup.org/iup199079.jpg.html のどか「こ、これって・・・・納豆?」 夕映「あっ!こりゃたまらん!ヨダレずびっ! 〜〜ツウ〜よーな味だぜェ〜〜っ きっとおお〜〜お〜〜お〜〜っ!」 のどか「ゆ・・・夕映?」 夕映「き、気にしないでくださいです。」 のどか(口調もおかしかったけど一番気になるのはその自信がどこからくるのかなんだけど・・・) 夕映「それでは・・・イクです!」 夕映は風になった―― のどかが無意識のうちにとっていたのは「敬礼」の姿であった―― 涙は流さなかったが、無言の女の詩があった―― 奇妙な友情があった―― 30-471 30-471 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 08 36 40 ID ??? さよ「た、龍宮さーん」 真名「誰だ?ああ、あんたか。」 さよ「あの〜、依頼があるのですが。」 真名「どんな依頼だ?」 さよ「あの〜、その〜。朝倉さんと手をつなぎたいな〜って。 で、できますか?」 真名「難しいと思うが、金次第だな。 ところで、金を持ってるのか?」 さよ「え、え〜っと・・・朝倉さん払いで。」 真名「解った。 おい、朝倉。今、いくら持ってる?」 朝倉「今・・・。・・・」つ? 真名「10円か。10円なら・・・。 おい、早乙女!これ、借りるぞ。」 朝倉「た、龍宮さん、そのバールのような物を振り上げてどうす・・・」 ドゴ! 『ぎゃ〜!!!!!』 フワーリ 朝倉「あ、あれ?私・・・幽霊に。」 リレーしようぜ!(続き考えてなかったのはナイショ) つづき だれか たのむ 30-481 30-481 名前:マジカルボマーくぎみん[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 18 40 09 ID ??? 1/4 やっほー全国の皆! 私、釘宮円!くぎみん言ったらブッ飛ばす☆ 突然だけど、私には妹がいるの。 と言っても血が繋がってる訳じゃないし、そもそも同級生なんだけど。 これが可愛くて可愛くて。 甘えられるとつい何でも聞いちゃうんだよね。 今日も亜子に頼まれて街まで買い物に行ったんだ。 それで色々買ってさあ寮に帰ろうか、って所だったんだけど……。 「よーよーお二人さん、仲良さそうだなぁ」 「俺たちと遊ばなーい?」 頭の悪そうな男二人に絡まれちゃいました。 うぜぇ帰れ、的な視線を送ってみるも、男は気にした様子もない。 「お、そっちの青い髪の娘、俺の超好みじゃーん」 「なんだタケシ、お前こういう娘がいいの?」 タケシとやらが亜子を気に入ってしまったようだ。 怯える亜子の腕を強引に引っ張り、何処かへ連れて行こうとする。 「ちょっと!亜子を放しなさい!」 「うるせえ!」 ドン、と突き飛ばされる。 私が尻餅をついてる間に、男二人は亜子を路地裏へ連れ込んでしまった。 いけない、このままじゃ亜子がピンチ! こうなったら…変身よ! 路地裏は確かに人気はなかったが、特に入り組んでなかったので男共と亜子はすぐに見つかった。 亜子が地面に横たわっている所を見るに、恐怖で気絶してしまったのか。 それを幸いと亜子の体をベタベタと触る男共。 この野郎、許さない! 「待ちな!」 突然の制止に男共は怪訝な顔で振り向き、そのまま固まった。 まぁ無理も無い、学ラン着て釘バット持った人物を目の当たりにしたら誰でも固まる。 30-482 名前:マジカルボマーくぎみん[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 18 40 45 ID ??? 2/4 構わず私は二人に告げた。 「その娘から離れなさい」 「な、なんだお前、変な格好しやがって」 「バカじゃねぇの?」 「さっさと離れろと……」 私は釘バットを思いっきり縦に振りかぶり、 「言ってんだろ!」 男の隣りに振り下ろした。 グシャア! コンクリートが砕け散る。 うん、今日もなかなかの威力。 「な、何すんだテメエ!殺す気か!」 「悪い?」 「悪びれる気ゼロ!?畜生、コイツぶっ殺す!」 「おい、ちょっと待て」 男、タケシの方は私の方を見て何やら考えている。 「コイツの格好、微妙な女言葉、んで持ってる釘バット。……ま、まさかコイツ!」 「知ってるのかタケシ!」 「間違いねぇ……。奴の釘バットで殴られるとまるで爆破されたように骨が砕ける、そんな攻撃力から付いた名がマジカルボマー。そう……、コイツはマジカルボマーくぎみんだ!」 「その名で呼ぶなぁ!」 タケシの顔面に釘バットを叩き込む。 力は加減しといたが、タケシはぐぉぉとか言いながら鼻血を出してのた打ち回った。 「いいか、今度私をその名で呼んだら……お前の頭を五つ以上に砕いてやる」 「ひ、ひぃぃ!」 先ほどまでの態度を豹変させ、二人は土下座をして謝った。 「スイマセン!マジスイマセン!」 「アンタがあのマジカルボマーとは知らなくて!お願いですから命だけは!」 命乞いまで始める二人。 全く、この二人は一体どれくらい恐ろしい評判を聞いてるんだ。 実際の私は心が広いのに。 30-483 名前:マジカルボマーくぎみん[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 18 41 27 ID ??? 3/4 「心配しなくても命まで取りゃしないよ」 「ほ、本当ですか?」 「あぁ。右腕で勘弁してやる」 「へ?」 「何が『へ?』だ。妹に手を出してそれで済むなら安いモンだろ?」 「妹って……まさかあの女、いえお嬢さんが?」 「そうだ。お前らがさっきまで乱暴しようとしてたのが私の妹だよ」 亜子を指差して教えてやると、二人は顔を青ざめ、再び土下座を開始した。 「いいい、命だけはー!」 「未遂です、まだ未遂なんです!」 「分かってる。未遂なんだろ?だからそれに免じて右腕でいいって言ってるじゃないか」 優しく諭してやるも、二人は一向に右腕を差し出す気配がない。 仕方なく私はこう言った。 「腕出さないならそこに立て。アバラごと持ってってやる」 「ひ、ぎゃあぁぁぁぁぁ!」 「お助けぇぇぇえ!」 とうとう二人は泣きながら逃げ出してしまった。 まぁいいや。あらだけ脅せば二度と女の子に乱暴もしないだろう。 私は手早く学ランから元の服に着替え、亜子を揺すり起こした。 「おーい、亜子?大丈夫ー?」 「う……うぅん」 お、目を覚ました。 「あ、れ、くぎみん?あの男の人は?」 「警察呼ぶよ、って言ったら逃げてった。あとくぎみん言うな」 「そっかー。……ありがとな、円お姉ちゃん」 笑みを浮かべて亜子はお礼を言った。 この笑顔がある限り、私は亜子を守るんだろう。 「姉が妹を守るのは当然でしょ?」 私は亜子の頭をポン、と叩いた。 30-484 名前:マジカルボマーくぎみん[sage] 投稿日:2006/04/30(日) 18 42 03 ID ??? 4/4 次回予告! 麻帆良学園に謎の秘密結社が潜入した。 悪の限りを尽くして学園の平和を脅かす戦闘員。 さぁ戦えマジカルボマー! 授業の遅刻には気をつけろ! 「という夢を見たんやけど」 「マジカルボマー……亜子にとって私って何?」 「くぎみん格好良かったわー」 「だからくぎみん言うな」 前ページ次ページSSまとめ
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「じーーーーーいーーーーーーーーちゃーーーーーーーん!」 涙混じりの叫び声。その主はノームの少年。名前をノータと言った。 「じいちゃん!じいちゃん!たいへんたいへん!助けてよ!」 「ふぉっふぉっふぉ。そんなに慌ててどうしたよ、我が孫ノータ」 「ジャイオと決闘しなきゃなんないんだよ!でも絶対勝てないんだ!」 「決闘か……懐かしいのう……。そう、あれは140年ほど前のことじゃったか……」 「じいちゃん!じいちゃん!思い出話はあとで聞くからさ!10分でわかる超喧嘩殺法を教えてくれよ!」 「ふぉっふぉっふぉ。して、なぜ決闘ということになったのかのう?ノータは体力はないじゃろうに」 「じいちゃん!じいちゃん!愛のためなら!男は立ち上がるしかないのさ!シズィーが勝った方に手作り菓子をくれるんだよ!」 「ふぉっふぉっふぉ。シズィーちゃんは相変わらずじゃのう……」 「じいちゃん!じいちゃん!分かっただろう!5秒でわかる超絶暗殺拳を教えてくれよ!」 「ふむむむ。よしよし、じいちゃんに任せんしゃい!」 取り出したるは四角い箱。 「じいちゃん!じいちゃん!その箱なんだい!?角で殴りつければいいのかい!?」 「ふぉっふぉっふぉ。これは禁具庫に繋がっていてるんじゃよ。鍛冶神の素敵アイテムにかかれば、ジャイオ君なんてちょちょいのちょいじゃわい」 「じいちゃん!じいちゃん!それヤバくね!犯罪じゃね!?」 「ふぉっふぉっふぉ。大丈夫じゃよ、儂が取り締まるほうじゃからのぅ。儂の法典によると、孫がかわいいなら無罪じゃよ」 「じいちゃん!じいちゃん!それってケンリョクのランヨーってやつだろ!?」 「おうおう。難しい言葉を知っていて、いい子じゃのう。そのとおりじゃ、ノータ。権力は濫用してこそなのじゃよ」 「じいちゃん!じいちゃん!よくわかんないけど、じいちゃんかっこいー!」 「ふぉっふぉっふぉっ!褒めるでない褒めるでない。よしよし、素敵アイテムを今だしてやるからのぅ」 四角い箱より取り出したるは、黒い棒。 「じいちゃん!じいちゃん!その棒は何なんだい!」 「ふぉっふぉっふぉっ。轟天暴じゃよ。これを一降りすれば、天地が裂けるとか裂けないとか。ジャイオ君も一撃必殺じゃよ」 「じいちゃん!じいちゃん!オーバーキルだよ!世界を道連れに滅ぼすべき敵をもった覚えなんてないよ!」 「ふぉっふぉっふぉ。わがままじゃのう。しかし、孫のわがままに振り回されるのは心地よいのぅ」 また四角い箱から取り出したるは、鏡貼りの棺桶。 「じいちゃん!じいちゃん!何なんだいそれは!」 「ふぉっふぉっふぉ。万仙運といってのう。この中に入ればノータが一万人に増えるとか増えないとか。戦いは数じゃからのぅ」 「じいちゃん!じいちゃん!ジャイオ軍なんてないよ!ジャイオは個人だよ!じいちゃん!」 「そうかそうか……。残念じゃのう……。見渡す限りのかわいい孫、見たかったのぅ……」 またもや四角い箱に手を入れて取り出したるは、水色の靴。 「じいちゃん!じいちゃん!その靴はいったいなんなんだい!?」 「ふぉっふぉっふぉ。これはのぅ、光蹴道といってのぅ。多段ジャンプをすることが出来るとか出来ないとか」 「じいちゃん!じいちゃん!いきなりスケールダウンだ!だけどそれがいい!これしかないよ!」 「おや?これが選ばれるとはおもっては思わなかったのう。本当にいいのかのぅ?」 「じいちゃん!じいちゃん!ありがとう!そろそろ時間だからもう行くよ!」 「ふぉっふぉっふぉ。気張るんじゃぞー」 荒野に風が吹く。 憎いほどの晴天がジリジリと大地を焼いていた。 大気が興奮に揺れる。 この血闘に滾るギャラリーの鼓動が世界をざわめかせていた。 「今のアタシは静寂を好むわよ!」 唐突に、鋭く高い声が喧噪を切り裂いた。 一瞬で静寂が生まれ、すべての視線が一点に集中する。 小高い台に、一人雄々しく立つものがいる。 マントをスカートを、風にはためかせている。 不敵な表情で睥睨する少女こそ、此度の決闘の主催者、シズィーである。 「いい子ね、みんな。褒めてあげるわ。喜びなさい」 歓声があがった。 そしてシズィーが手を振り、また静寂。 「ねぇ、みんな。 喧嘩って、暴力って下らないわよね? 造り手たるノームに相応しくないわよね? ええ、野蛮だわ」 ────そーだそーだそのとーり!野蛮だ!野蛮だ!暴力野郎はぶっころせー!──── シズィーが促すと、ギャラリーから罵声が次々にあがる。 シズィーが懐から小さな袋を取り出した。 「しかも、その原因がこの小さなお菓子。バカバカしいったらありゃしないわ」 ────そーだそーだそのとーり!バカだ!バカだ!バカだ!──── またもやギャラリーが沸く。 「で、みんなどう思う?そのバカのことをどう思う?」 一拍。 ────最高!好きだ!最高!愛してる!イカしてるぜ!最高だ!──── 歓声があがった! 「そうね!アタシも、そんなバカ野郎が大好きよ!さぁ、歓声をあげて出迎えなさい!最高峰のバカ二人の登場よ!」 ────ワアアアァァァァァアアアア!──── 止まない歓声の中、天からかすかな口笛が降ってきた。 鳥か?グライフリッターか?いや、ノータだ!バカ野郎だ! 軽やかに、踊るように天から現れたのはノータだ。 空に溶け込むな水色の靴が美しい。 ────ワアアアァァァァァアアアア!──── 止まない歓声の中、地の底から轟音が響く。 地震か?タイタンか?いや、ジャイオだ!バカ野郎だ! 拳を突き出し地中より現れたのはジャイオだ。 岩石を押し込めたような巨躯が恐ろしい。 「ずいぶん鍛え直したな……」 ノータは呟いた。 そりゃ呟きたくもなる。 だってほんの数時間前までは同じくらいの小人だったのに。 今やオーガよりも大きいのだから。 平静を装ってるが内心ビクビクだ。 (轟天暴もってくりゃ良かったよ、じいちゃん) 「ふん、一時間で出来る超最強喧嘩術の成果だ。お前こそ、面白いおもちゃを手に入れたようだな」 ジャイオは呟いた。 そりゃ呟きたくもなる。 だって空を歩いてきたとか頭が狂ったとしか思えない。 明らかに鍛冶神のアイテムである。何が起こるかわからない。 平静を装っているが内心ビクビクだ。 (破壊光線を遠慮するんじゃなかったよ、じいちゃん) シズィーは二人の様子を見渡し、感極まった様子で告げる。 「刮目して見なさい!この千年において最高峰の!決闘の始まりよ!」 ────ワアアアァァァァァアアアア!──── 大歓声である。 そして、一転して舞台は静寂であり、ギャラリーもいつしかその緊張感にのまれていた。 一人の観客がつばを飲もうとしてためらった。 喉を鳴らすことさえ、許されない雰囲気であったのだ。 ノータは焼き付くような緊張感の中、微動だにせずジャイオを睨んでいる。 (こわいこわいこわい。あんなんで殴られたら死んでしまう!) ジャイオは肌がひりつく緊張感の中、微動だにせずノータを睨んでいる。 (こわいこわいこわい。何が起こるかわからねえぜ…!) そして、しばしの時が流れる─── 心身が削られる。 ──ドサリ 先に倒れたのは、ジャイオである。ああ、もとよりあの筋肉を維持するのは無茶があったのだ。 ジャイオの体はみるみる縮み、もとの大きさへと戻っていった。 続いてノータが倒れる。 ノータを持ち上げていた緊張の糸が千切れたのだ。 シズィが宣言する。 「勝者、ノータ……!ああ、三陸に轟く名勝負!星月日さえ涙するわ!みんな、勝者も敗者も最大に讃えなさい!」 ────ワアアアァァァァァアアアア!──── 観客は興奮に包まれた。止まない歓声が轟く。 ところで、血もぶつかりあいもないというのに、このノームの子供たちは何故盛り上がっているのだろうか? そうだ、実のところ決闘がいかなるものかよくわかっていないのである。 なんかすごい登場してきた。なんかシズィがすごいこと言ってる。なんかみんな騒いでる。なんかすごいことが起こったに違いない。 とまあ、こういうわけだ。 後ろに並んでるノームに至っては何一つ目にしてないというのにノリと勢いだけで死ぬほど興奮していた。 今日もシズィーと愉快な仲間たちは、それなりに呑気で平和な一日を送っている。 危険な大人の玩具がごろごろ眠っているのかクルスベルグ! -- (名無しさん) 2013-11-19 23 37 07 異世界でもやはり子供は子供らしいのとじいちゃんのノリのよさがなごみます。実際に効果の出る秘密道具でどうなることと思いましたがいいオチでした -- (名無しさん) 2014-09-28 17 21 46 名前 コメント すべてのコメントを見る
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▽タグ一覧 おじいちゃん 松岡修造界隈ジャンル 音MAD素材 風呂 ニコニコで【ぬるま湯じいさん】タグを検索する 概要 ぬるま湯なんかに浸かってんじゃねぇよお前!
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第五話 「・・・ッ」 宮内が飛んだ 「高く飛びすぎ、隙が出来ちまうよ」 「ああ、知ってるよ」 そのことを承知のうえで飛んだのだ 「なめないでよね」 「ンォゴタゴタ抜かすんじゃねぇぇぇぇぇ『蜂跳』!!」 宮内が物凄い勢いで刀の先を突きたて落ちてきた琥珀は鼻で笑い後ろに飛びのいた 「・・・え?」 『ドカカカカン!!』 物凄い音とともに煙が立った 「バァカ」 琥珀が爆笑していると煙の中から何か飛んできた 「!!?」 「隙をつくりすぎたのはおまえだぁ~」 頭から血を流しながら宮内が飛んできた 「くらえぇぇぇぇぇ『満月切り』」 また琥珀は鼻で笑った 『ブワッ!!』 「あれっ?」 「ふふ~ん」 『ズバッ』 「っう!」 この勝負は琥珀の勝ちに終わった 「あんたねぇ変なワザつくりすぎいちいちかわすのに苦労してんの」 「ダァ!!人のワザを汚すなぁ」 【近くのビル】 「お、みーっけ 苦労したなぁあの二人見つけるのには」 作者コメント あぁなんか最後の辺り変な方向に進んでしまったかも知んないどんなストーリーなのかいまいち分かっていないので変な方向に進んでいたらすいません 第四話へ 第六話へ
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すとれんじゃー ♂(stranger) 大学5年生(留年)。 深夜帯にやってくる癒し系DJ。大変謙虚。 家族フラグのため常にささやく様な声で放送している。 レベルの高い自作曲を放送中に流している。一番人気は「コックローチ」。 トーク力の無さを嘆く場面が見受けられるが、そうでもない。 むしろオリジナル曲中での歌声とのギャップにリスナーは萌え萌えである。 なんとアルバイト先の塾長の甥っ子(小学生)と同じくらい字が上手いらしい。 創作活動に無上の喜びを感じており、作曲中はきっと微笑んでいるのだ。 今後のラジオ活動と創作活動に期待である。 【自作曲】http //www.muzie.ne.jp/artist/r014066 目標としていたアルバム制作が追い付かないまま晴れて大学卒業。 2011年現在、SEとして独身寮在中。
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過疎ってレベルじゃねーぞ 作詞/32スレ12 作曲/32スレ218 過疎?これは過疎? そう、きっと過疎 過疎?これも過疎? そう、いつも過疎 「だれかスレに活気を 燃料 投下 お願い」 過疎?なんで過疎? そう、なぜか過疎 過疎?なんか過疎? そう、ずっと過疎 音源 過疎ってレベルじゃねーぞ 過疎ってレベルじゃねーぞ(歌入り)
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88 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 04 10 01.73 IwqkrfQN0 ろと は れれれる の へや を のぞいた! れれれる は ぐらまあなねーちゃん を 5にん ほど はべらせている! ろと は へや に はいった! ろと「れれれる さん! いいかげん に してください!」 れれれる「なに が じゃ」 れれれる は たけはら ばり に いいはなった! ろと「カサンドラ を じぶん の もの に する なんて!」 れれれる「じゃあ でてけば おれ は ここ で びじょ と くらすもんね」 ろと「まおう に いっし むくいて おくさん の かたき を とるのでは なかったん ですか!」 れれれる「あー むり むり。 おまえ が いれば カサンドラ せいあつ しても せけんてい よかった けど もう いいよ。 どっか いっても」 ろと「あなた は かわって しまった・・・!」 ろと は カサンドラ の むら を でた! 229 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 13 21 33.20 IwqkrfQN0 ろと は りあるかんらくがい に はいった! パンツまるみえ「あら かわいい ぼうや ね おねえさん と ぱふぱふ しない?」 ろと「いえ、 けっこう です。 しつれい」 よびこみ「にいちゃん ここは てめぇ みてぇ な ガキ が くるところじゃ ねえんだよ」 ろと「すぐ かえりますんで」 ろと は りあるかんらくがい を さんさく した! ろと「もう ここには いない のか・・・。」 ??「おにいさん よってかなぁい?」 ろと「!! きみ は・・!」 もとそうりょおんな「ろと さん・・・・!」 もとそうりょおんな は きまずい かお を した! ろと「・・・・。」 びしょうねん「おう。 ちゃんと はたらてんのかあ?」 ろと「・・・・。」 238 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 13 25 54.82 IwqkrfQN0 もとそうりょおんな は ストリートバイター に てんしょく した!(していた) ろと は びみょう な かお で りあるかんらくがい を でた ろと「・・・いろいろ あるよね。」 ろと は めめめも の むら へ かえって きた! おおさま「おお ゆうしゃ よ! ひとり で かえって くるとは なさけない!」 ろと「・・・・。」 246 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 13 35 34.20 IwqkrfQN0 ろと は じんざいはけんじょ へ むかった! こばやし(いもうと)「あら ゆうしゃ さま なかま が ほしい の かしら?」 ろと「ええ せつじつ です。」 ろと は めんせつ を おこなった! おんなひしょ「 せんとう は できませんが おちゃ は いれます」 べんごしおとこ「 そんけい するひと は ちち です」 トップブリーダー「 かわいい ものには みさかい ありません よ?」 ろと「いまいち。」 ろと は ひとり で めめめも の むら を でた! 259 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 13 44 39.10 IwqkrfQN0 ろと「せめて せんし とか まどうし とか いないのかな」 ろと は ぶつぶつ いいながら あるいた! ろと は やばんなるおとこのさいてん の かいじょう に はいった! ろと「とうぎじょう かな? これ は なかま を みつける チャンス だ!」 くそあつくるしいおとこたち が あらわれた! ろと「うっうわあああああ」 3じかん が たった! ろと は なにか を うしなった かお で かいじょうそと に でた ろと は ふらついている! 279 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 13 54 00.56 IwqkrfQN0 ろと は 20000G の ぎゃらんてぃ を てにいれた! ろと「・・・・・。」 ろと は おおさか の まち に はいった! ろと は るんぺん に 20000G を あげた! るんぺん「おおきに おおきに」 ろと は おおきに の いみ が わからない! 294 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 13 59 29.52 IwqkrfQN0 ろと は おおさか の まち を でた! るんぺん が たのみも しないのに ついてきた! るんぺん「へへへ」 ろと は ひとり に して ほしかった!! こんごうりきしぞう が あらわれた! ろと の こうげき! こんごうりきしぞう に 3 の ダメージ! ろと は かいつうのいたみ の のろい に かかって ちから が でない! ろと「く・・! おじさん! にげ るんぺん は にげだした! ろと「・・・・・。」 314 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 14 08 14.26 IwqkrfQN0 こんごうりきしぞう の こうげき! ろと は 89 の ダメージ! こんごうりきしぞう は ちから を ためている! ろと「これまで か・・・。」 ろと は かんねん した! ろと「おかあさん おおさま めめめも の みんな すまない」 335 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 14 14 22.61 IwqkrfQN0 しんりゅう の くちからかいこうせん! こんごうりきしぞう は こなみじん に なった! ろと「・・・!」 おこここ「あれ? ろと さ いや、 ろと じゃないか」 ろと「おこここ さん! そっち の かた は?」 おこここ「あー、 ともだち? でも たすけたんで これで かしかり なしな」 ろと「え、いや、 かし の つもり だった わけじゃ・・・。」 おこここ「あー、いいから いいから。 じゃ まおう でも たいじ してくっから」 ろと「・・・・。 あ、 がんばって ください・・・。」 360 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 14 21 33.60 IwqkrfQN0 しんりゅう は ろと を みている! おこここ「しんりゅう さま。 いきましょう。」 しんりゅう は ろと を じっと みている! おこここ「え?」 ろと「あの・・・ なにか?」 しんりゅう「なかなか いい め を している しょうねん だ」 しんりゅう は ちがいのわかるやつ な じぶん を えんしゅつ した! しんりゅう「さあ、ぼうけん に いこうか ろと。」 ろと「え? いや おこここ さん は・・・。」 おこここ「・・・・・。」 しんりゅう「おまえ と いて も つまらん。」 おこここ「え・・・いや、 あ、 すいません。」 しんりゅう が なかま に なった! ろと「おこここ さん も いっしょ に いきましょう!」 391 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 14 33 22.14 IwqkrfQN0 おこここ「いや、 いいっすよ・・・。 おれ とか つまんないし・・・。」 おこここ は つまらぬいじ を はっている! ろと「ぼく は この なんにち か おこここ さん を さがして いたんです!」 おこここ「え? なんで? あ、 なんでっすか?」 ろと「おこここ さん は ほおって おくと しんぱい で・・・。」 おこここ の ぷらいど は こなごな に なった! しんりゅう は ふきだした!「なさけない やつ」 ろと「だから しんりゅう さん と おこここ さん で まおう を!」 おこここ の なか で なにか が きれた! おこここ は ろと に きくいちもんじ で きりかかった! 422 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 14 40 56.11 IwqkrfQN0 おこここ「としした の くせに! としした の くせにいいいい!」 しんりゅう は おこここ の こうげき を はないき で かえした! おこここ「!!」 ろと「おこここ さん・・・。」 しんりゅう「この ボーイ は けが を している おれ が あいて に なろう」 おこここ「びいやああああああ!!」 おこここ は おうごんのあれ を ふんしゅつ した! ろと「ふ ふたりとも やめて ください!」 しんりゅう「おれ に さしず する な!」 ろと は しんりゅう の ばっくはんどぶろお で ふきとばされた! 450 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 14 48 56.14 IwqkrfQN0 ろと は すれすれ で いしき を たもって いる!! おこここ「ご ごゆるされませえええ!!」 おこここ の こかん は こうずい けいほう だ! しんりゅう は なんか どうでも よくなって いる! というか りふじん に ひと を なぐりたく なっている! おこここ は ふるえている! ろと は たちあがった! ろと「すいません!」 ろと の こうげき! しんりゅう は ろと の けん を うけとめた! しんりゅう「ぬん」 ろと の せいけんキング オブ パンクラチオン は ふんさい された! 472 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 14 54 54.43 IwqkrfQN0 しんりゅう「ごみめら め」 おこここ「びいやああああ!!」 おこここ の めいとうきくいちもんじ は あやしく ひかった! きくいちもんじ の たましい が おこここ に かたりかけた! きくいちもんじ「あきら めるな! いまいちど あのとき の ゆうき を みせろ!」 おこここ「けん が しゃべったあああああ!! びいやああああ!」 おこここ は きくいちもんじ を たにぞこ に なげすてた! 504 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 15 02 14.80 IwqkrfQN0 ろと と おこここ は まるごし だ! しんりゅう は やるき を なくした! しんりゅう「つまらん なあ きみら は しぬよろし」 しんりゅう は おこここ に かみのぶれす を はいた! ろと は おこここ を かばった! ろと は ひんし の じゅうしょう を おった! おこここ「え!? あ! たすかった!」 おこここ は しんトンズラS を つかった! とても はやい! おこここ は にげること に せいこう した! しんりゅう は おこここ を おいかけた! ろと は ひとり おいていかれた! 526 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 15 06 46.21 IwqkrfQN0 ろと「これ で よかった んだ」 ろと は き を うしなった! ま。 が あらわれた! 547 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 15 10 42.82 IwqkrfQN0 ま。「また いきだおれ? はやり かしら・・・。」 ま。 は ろと を だきおこした! ま。「すごい けが じゃない! ていうか このこ かわいく ない!?」 ま。「まえ の やつ とは おおちがい! あの かお は なし よね」 ま。 は ろと を つれてかえって てあてした!(みっかみばん) 574 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 15 17 35.54 IwqkrfQN0 ろと「ここ は・・・。」 ろと は め を さました! ま。「あ! め を さました のね!」 ま。 は おこここ の とき と あきらか に たいど が ちがう! ま。「あなた は りあるかんらくがい の ちかく で たおれてたのよ。」 ま。「あたし が しごと で とおり かからなかったら やばかった わ!」 ま。「きず も てあて に すごく くろう した わ!」 ま。「そして あたし は びしょうねん が だいすき だ わ!」 ろと は また へんなやつ が でてきた と ためいき を ついた! 618 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 15 24 23.14 IwqkrfQN0 よる に なりました。 ま。 が にじりよって きた! ろと は おびえている! ま。 が したなめずり を した! ろと は おびえている! ま。 は いやらしいえみ を うかべた! ろと は なやんでいる! 648 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 15 30 14.48 IwqkrfQN0 ろと「ごめんなさい!」 ろと は ま。 に あてみ を くりだした! ま。 は き を うしなった! ろと は ま。 を ベッド に ねかせ いえ から だっしゅつ した! ろと は せいけんキングオブパンクラチオン を おもいだした! ろと「おおさま に なんて いえば いいんだろう」 683 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 15 38 10.08 IwqkrfQN0 ろと は かわり の ぶき を さがす けつい を した! でも とりあえず めめめも の むら に かえった! おおさま「おお ゆうしゃ よ! せいけん を ふんさい されるとは なさけない!」 ろと は わかって は いたものの ピクッ と きた おおさま は ほうぶつこ から しんけんマーガリン を もってきた おおさま「はい これ」 ろと「・・・・・。」 721 名前:1 ◆3GcCm7z.d2 本日のレス 投稿日:2006/09/21(木) 15 47 08.79 IwqkrfQN0 ろと「なんて ぱわあ だ!それ で いて せんさい で この てざわり と いったら!」 ろと は うっとり した! ろと は ひとり で 「かてる!」 とか いった ろと(じぇんとる) の のうりょく(52にちめ) LV23 HP 328 MP 178 ちから 299 すばやさ 266 たいりょく 324 かしこさ 550 かこの きずあと 1 とくぎ かみ をも おそれぬ いちげき ぼうけんのしょ 4 おしまい ぼうけんのしょ に きろく しますか? →はい いいえ
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある未来の・・・ 5.最終日 赤の景色。 視線をおろすとそこに『人だったもの』が転がっている。 中身の無い、ただの人形だ。 ―――――どうして? 自分にこんなものが宿ってしまったのだろう。 望んで生まれたわけじゃない。 望んで手に入れたわけでもない。 望んで ―――――壊したわけじゃない 小さな体を動かして、自信が生まれた場所を目指す。 ―――――おとうさん?おかあさん? 『だれ』が父親で『だれ』が母親なのか分からない。 そもそも両親などいただろうか、いたといえるだろうか。 私には、父と母が多すぎた。 ―――――レベル6≪絶対能力者≫生産計画 父と母たちはその実験の被験者だ。 高校生の能力者はもちろん年端のいかない少年、少女をも被験者とし 能力者を人工的に作る実験だった。 様々な能力者の細胞を使い能力者を作り出す。 ベースとなる素体は≪超電磁砲≫が使われた。 私の身体は借り物だ。 私の脳には学園都市に存在した七人のレベル5をはじめとする能力者の データが全てが入っている。 能力者の自分だけの現実、パーソナルリアリティを全て把握する事で 新たな能力が誕生する、全ての能力を司る能力者が現れる。 ―――――だが私の脳は能力を吸収したと勘違いした 約九万人の脳≪スペック≫から生まれた能力者は 触れたものを吸収し別の物質に構築する能力を持った少女。 吸収構築≪ドレイン≫、今までに無い能力者の誕生に研究者たちは嬉々した。 ―――――レベル6でなくてもレベル5なら作り出せる 『神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの』をいつか作り出せる いつかそこに辿り着く才能を持った『完成品』が生まれる。 能力者が増える事で現在≪いま≫を超えた九万以上の人の身体を持った 『化物』を作れると彼らは確信した。 ただ、それはかなわぬ夢となり闇に消えた。 ―――――ワタシガコロシタカラダ 「ひ――――ぃぃぃ!」 情けない声をあげて男が這いつくばる。 周りには同志と信じた仲間と思っていた『物体』が転がっている。 『物体』には表情が無い、全て吸収されたからだ。 ドレインは吸収したものを物質に変えてしまう。 生きたものは作り出すことは出来ない。 生命体が吸収されれば吸収した生命体の形を持った『物』しか生まれない。 「たすけ、たすけて!たすけてくれ!」 制御したつもりの、手なずけたはずの『化物』が牙を剥き 同志たちを次々と殺していった。 そして、『化物』は目の前でゆらりと幽霊のように手をだらんとさせて 手の動きに合わせるようにふらふらと男との距離を詰めている。 その手には能力で作り出した鉄の塊を握り締めていた。 「い、やだ!死にたくない!死にたくない!」 身を震わせてしりもちで後ずさりをする ドンと衝撃が背中に伝わると男の表情は一層青ざめた。 前方の『化物』の姿を確認する。 「ひぃ!」 男は目の前の『化物』の素体の少女の現在の容姿を知っている。 年齢は男の方が上だが、大学生に見えるくらいのスレンダーで美しい顔立ちの女性だ。 だがどうだろう、今の目の前の『化物』は目を充血させて無造作に伸びた髪は 昔に見たホラー映画の女を思い起こさせ、小さな身体に見合わない鉄の塊を軽々と振り回す。 とても男が目を奪われた女性に成長するとは思えなかった。 「ドウシテ」 突然『化物』が呟いた。 老婆のようにしわがれた声で小さく呟いている。 普段の歳相応の高い声ではない。 「ドウシテ、コンナコトスルノ?」 実験は残酷なものだった。 まだ歳が二桁も超えない少女の身体に様々な薬物を使用し 少しでも悲鳴を上げれば死なない程度に身体を傷つけた。 いつ死んでも分からない状況で、実験途中に暴走を起こした。 「オナジクルシミヲ」 「イッシュンジャタリナイ」 「サイゴノヒトリハ」 「イチバンツライメニ」 途切れ途切れにぶつぶつと呟いて男との距離を詰める。 最後の力を振り絞り、男は身体を動かすが思うように動かない。 「――――あ」 見れば、足が鉄の塊で潰されていた。 「ぎゃああああああああああああああああ!あし、あ、し、し!」 ぐりぐりと鉄の塊が動き神経が繋がったままのつぶれた足は尚も 痛みを男の身体に伝わらせる。 「アナタハヒトリ?」 すっと鉄の塊を持ち上げて『化物』は問う。 男は叫び続けかれた喉で最後の返事をする。 「……ひとりじゃない」 直後に視界は漆黒になり、ぐしゃりと何かが潰れる音がした。 「……わたしは」 取り返しのつかないことをしてしまった。 意識が戻り周りを見渡せば表情の無い『人形』とぐしゃぐしゃになった何かの塊。 なによりも胃から競りあがってくる物を吐き出す事から始めた。 吐しゃ物のはずなのに胃に入っていたものが水分だけだったせいか 液体が吐き出されただけだった。 「う……うぅ……」 自分が化物だと自覚した。 我を忘れて全てを壊すなんてことは理性の無い動物と変わらない。 そして、壊し方が理性の無い動物より遥かにたちが悪い。 「わたしは人じゃない」 小さな身体を一人で抱いて少しでも落ち着かせようとする。 だが無駄な事だ。 震えが止まるはずが無い。 周りの壊れた景色は私を責めたてている。 研究者たちが悪いのではない、彼らは与えられた仕事をしただけだ。 モルモットである自分の実験をしただけ。 そのモルモットが逃げ出して、勝手に殺された。 作られたおもちゃの手で殺された。 「ひぐ……うぇ……」 感情が相応の反応を示す。 脳のレベルはすでに同じ歳の遥か何倍だ。 だが、能力を抑えているときはただの『子供の化物』で 死には悲しみ、傷つけられれば痛みを感じる。 子供のはずだ。 「うく……ひっく」 腕を伸ばし落ちていたものを手に取る。 能力で作り出した、鉄の塊の欠片だった。 欠片の先端は鋭く尖り、頭部に刺し込めば一発で意識を手放すだろう。 腕を振り上げる。 「死んじゃえ」 自身に向けた言葉だった。 振り上げた腕で死ねばいい、人殺しの化物はそれであっさりと死ぬ。 同時に、ばかげた計画の実験も終る。 少なくとも自分は解放される、ずる賢い考えも持っていた。 「ばいばい」 思い切り振り下ろした腕は――――――― 「クソガキが……勝手に逃げてンじゃねェよ」 父の手で止められた。 「―――?」 訳が分からなかった。 どうして化物の見放さず見殺しにしないのか。 掴まれた右手首が少し痛む。 「……これはてめェがやったのか?」 「……」 痛いのは言わずに首を縦に振る。 父は表情を少ししかめさせたが向き直ると腰を落とし視線を合わせた。 「ここで起こした事は忘れろ」 「え?」 「これはてめェがやったンじゃねェ、俺のした事にしろ」 ますます分からなかった。 そのときは父とは初対面だったため警戒していた。 それなのに警戒していた男は自分をかばおうとしていたのだから当時の私には 狂人か何かにしか見えなかった。 「わかったか?返事はいらねェ、首を振れ」 強引に頭に手を当てられそのまま首を縦に振らされた。 あまりに乱暴で理不尽と思ってしまった。 理不尽と思えた。 「……おら、いつまでもぼけっとしてンなよ」 手を引っ張られる。 身体は抵抗の意思も示さないままふらふらと動く。 「どこに、行くの?」 辛うじて、掠れた声を搾り出す。 恐ろしかった、行く先が分からないことも、目の前にいた人物の不可解な行動も 自分がこの人物を壊してしまうかもしれない事も。 「あァ?決まってンだろ、帰るんだよ」 「かえ……る?」 帰る場所など無い、あったというならばその場所はすでに自身の手で壊している。 強く手を引っ張られ、父が顔を覗き込む。 「家になァ」 そして、私は家族を手に入れた。 「おい!美詠!!」 必死に声をかける。 一番聞きたくない言葉を一番聞きたくない人物から聞かされてしまった。 それだけで当瑠の心が揺さぶられる。 「……さわら、ないで」 「―――――っ!?」 肩に乗せていた手を払いのけられた。 美詠の表情は俯いていて見る事は出来ない。 見れたとしても見たく無かった。 「――――当麻さんと美琴さんの所に行きましょ」 すっと立ち上がり部屋から出て行こうと玄関へと足が向かう。 「美詠……」 「今日中に戻らないと未来が変わっちゃうんでしょ? あの人達に迷惑は、かけられない」 当瑠は立ち上がれなかった。 立ち上がれば美春の能力で未来に帰らなければならない。 帰らなければならないが、事情が変わってしまった。 まだ帰るわけにはいかない。 「……そうやって動かないでどうするつもり?」 背を向けたまま美詠は話す。 こちらを向いてくれないのはどうしてか、当瑠にはわかっている。 「美詠、お前未来に帰ったらすることがあるんだろ?」 「……なんで」 小さな肩がピクリと動いて、それで図星だと分かる。 「絶対能力者を作り出す計画、その実験がまた開始されたらしいな」 「―――――……どうして」 「知ってるかって?」 知ってるの、と続けようとした美詠の言葉を当瑠は遮る。 過去に戻る本当の理由はそこにあった。 父と母に会うのなどは建前だ、そのために美春を騙した。 「やっぱりあの人はお前の父親だよ、どうして血が繋がってないんだろうな」 「――――お、父さんが?」 「あの人はスキルアウトの俺なんかよりずっと学園都市の裏を知ってる お前がどんなに隠そうとして、一人で解決しようとしても分かっちまうんだよ 裏を知ってるってことを差し引いてもな」 美詠の肩がまた震える。 震えている姿はどこからどうみても、人間だ。 当瑠はゆっくりと立ち上がり、話を続けた。 「……お前はたった一人で計画をとめようとした。 ちょうど俺たちが未来へ行く一週間後と決めてだ。 それが実験が再開される日だったから、お前と同じ運命の『人間』を生まれさせたくなかったから」 美詠の父から聞かされたのは、彼女の生い立ちから全てだ。 何故話してくれたのかは当瑠には分からない。 美詠の育ての母、そして美詠の兄、家族の人間しか知らない事を伝えてくれたのか。 「聞かされたときは、冗談だと思ったぜ。 俺の知ってるお前はガサツで短気でいつも喧嘩腰でお嬢様だとは思えないような奴。 ま、出会ったときはお前も小学生だったから素直で泣き虫だってことも知ってるけどな ……俺にとってお前は本当に幼馴染の『女の子』だよ」 幼馴染って言ったときお前の兄貴にぶん殴られたけどな、と言って言葉を締める。 真実を知っている当瑠に対して美詠がどんな反応をするのか どう思うのか、思ってくれるのか知りたかったからだ。 「……アンタは、どうしていつもいつも厄介ごとに巻き込まれるのかしらね?」 ポツリと呟くように言う美詠はいまだに背を向けたままだ。 それが当瑠は悲しかった。 自分と向き合ってくれないのか、家族の言葉では駄目なのか。 ならば当瑠自身の声ではもう彼女には届かないかもしれない。 「こんな奴と関わっちゃってさ、お父さんも、お母さんもお兄ちゃんも迷惑してるよね」 「迷惑?」 「私は化物だから、誰も巻き込みたくなかった。 自分勝手だって思うかもしれないけど、これは私の問題だから。 私以外の誰にも傷ついて欲しく無かった」 その言葉が癪に障った。 美詠だけの問題、誰にも傷ついて欲しく無い、迷惑。 当瑠は拳を強く握り締める。 ぎりという骨の軋む、皮膚が擦れあう音がする。 「……何が迷惑なんだよ」 「……そうでしょ?お父さんもお母さんもお兄ちゃんも 学園都市の裏を知ってるから実験をとめようとしてる 血も繋がってない私を家族にしてしまったから、そんな事になった」 「迷惑なら、見捨ててるだろうが」 「どうしようもないくらいのお人よしなのよ。 アンタと同じくらい善人で、闇に堕ちようとしている人は見捨てられない」 義務ね、しなきゃならないって思ってる。 美詠はそういって言葉を切った。 「傷ついて欲しくないのは皆同じだろうが」 「……」 「お前の家族だってお前の傷ついた姿なんて見たくない。 裏を知ってるとか知らないとかじゃねぇよ……大事だからだろうが お前が『化物』なんかじゃなくて『娘』であって『妹』で『家族』だからだろ!?」 言葉をとめるつもりは無い。 「残念だけどな、お前の計画は進められねーよ」 「どういうこと?」 「お前がとめようとした実験はもうお前の親父さんの手で止められるからだよ」 「――――嘘」 そこでようやく美詠は振り返った。 ただ、表情は月明かりが入っていないせいで見る事ができない だが、驚いている事は分かった。 「嘘じゃねぇよ、お前が未来に行った次の日には再開される予定地を全部潰すってよ」 「馬鹿じゃないの?そんなの無理に決まってる」 「お前がいったって結果はかわらねぇよ むしろ学園都市の訳の分かんねぇ科学者の実験台にでもされるんじゃねぇか? 俺もお前もまだ子供だ、できる事なんて限られてる。 あの人はお前の父親、娘がそんな事になったら死んでも死に切れねえだろ」 そこまで言って当瑠は美詠に一歩近づく。 美詠は動かない。 「俺も同じだ、お前に傷ついて欲しくない。 お前が俺の前からいなくなっちまうことが嫌だった。」 「……何言ってんの?」 二人の距離は後数歩だ。 「……本当なら、お前の親父さんじゃなくて俺が実験の再開を計画した奴等を ぶっ飛ばしてやりてぇんだ、でもそれは俺じゃ力不足だ」 当瑠は距離をまた一歩近づける。 「初めてだったよ、レベル0って事で悔しかったのは。 守りたいって思ってる奴の傷つく事をする奴らをぶっ飛ばせないで 結果を聞くことしか出来ない自分に腹が立った」 「アンタ、どうしたのよ?こっち来てから変よ。 アンタは私が生まれた理由とか、能力、私が今まで何してきたか聞いたんじゃないの? どうして私と一緒にいるのよ、怖いとか思わないの!?化物だって離れないの!?」 彼女の叫びが聞こえた。 当瑠自身が初めて守りたいと、傷ついて欲しくないと思った少女の声だ。 彼女は自分を化物と言った、どうしてそんな事を言うのか悲しかった。 そこで、腹の立った理由が、癪に障った理由が分かった。 「じゃぁ、どうして――――」 部屋は暗闇だ、だが距離を詰めれば彼女の表情を見る事ができる。 後数歩の距離だ、震えているのがよく分かる。 はやく近くまで行きいと思った。 「どうしてお前は泣いてるんだよ……」 「え……?」 手を伸ばして身体に触れられる距離まで着く。 頬に手で触れる。 暖かいものが触れた手の甲を伝って床に落ちる。 「なん、で?」 「わからねぇのかよ」 「……?」 「お前自身が自分のことを『化物』だって思ってないからだよ。 お前がお前のことを『人間』だって思ってほしいからだ。 お前言ってたよな、『普通の女の子として』いたいって まだ帰りたくないって、それがお前の本心なんだよ」 突然力が抜けて美詠はその場に座り込む。 同じように当瑠は美詠と視線を合わせて膝をついた。 「他の奴等がどう思ってるかなんて知らねえ。 だけどお前のことを化物だって言うやつがいたら俺は許さない そいつをぶん殴って、お前に泣いて謝らせるまで殴ってやる」 「……馬鹿、よ、お父さんもアンタも、皆、馬鹿ばっかり」 ぎゅっとシャツの袖口を掴まれる。 「馬鹿で結構……分かったかよ? お前が思ってるほどお前の世界は残酷じゃない お前の願ってる幻想≪夢≫は俺が支えてやる、俺達が守ってやる」 「……あり、がと……ごめん、ね」 美詠が当瑠の胸に顔を埋める。 当瑠は抵抗せずに美詠の体を優しく抱きしめた。 「……あと、さ」 「何?」 当瑠は抱きしめたまま美詠の耳元に口を近づける。 「親父さんから一つ約束あったんだけど……ごめん」 「な、なんで謝るのよ」 突然の謝罪で美詠は困惑した声を出す。 だが、お構いなしに抱きしめた美詠の体を引き離し。 「んっ……!?」 当瑠の唇と美詠の唇を重ね合わせた。 「―――――っ!」 突然抱きしめられた。 今までで一番強い力で離さない事を主張して体が密着する。 「……馬鹿な奴だって思ってくれても構わない。 あんな小さな子に言われた事を気にしてる小さな男だって、でも俺は……」 上条が力を更に強くして美琴を抱き寄せる。 美琴はまだ思考が追いついていかない。 いきなり友達なのか、と聞かれて困惑していたら腕を引っ張られて強引に抱きしめられたのだから 上条のことを好きな人と思っている美琴はパニックになってしまっていた。 「俺は―――美琴のことが好きなんだ! お前がただの友達って言った時は悲しかった胸が痛かった! お前に起きてって言われても力が入らなくて、悔しかった! 告白も何も出来てなかったから、俺の事まだ意識してくれてないじゃないかと不安になった!」 「う……あ……」 美琴は何も言葉を返す事ができなかった。 違う、と声に出そうとしても突然の告白に頭が回らず口がパクパクと動くだけだ。 返事をしなかったせいか、上条は不安げな声を出す。 「……やっぱり、あの三人がいたからか?」 「……え?」 あの三人とは当瑠達の事だとすぐに分かった。 だが、何故あの三人が美琴が返事できない理由になるのか、それが彼女にはわからない。 「あの三人がいたから仕方なく、俺と一緒にいてくれたのか? 本当は、嫌々で……全部、演技とか、表面上、とか」 「ち、が……」 そんな事は無い。 初日に抱きしめられたのも、二日目のデートの約束も 勿論三日目のデート自体も、四日目に名前で呼ぶようになったのも 今日の事も、舞い上がるくらいに嬉しかった。 距離が近づけた事も今のように好きになってくれたことも全て美琴には素晴らしい日々だった。 「私、私は……」 「正直に言ってほしいんだ、俺の事……好き……か?」 「ぅ……あ……ぁ」 耳元で囁かれドクン、と心臓が高鳴る。 意識が飛びそうだった、それでも必死に耐える。 今意識を失ったら上条にどう思われるか分からない。 嫌われるとは限らないが、自分の知らない間に決め付けられるのは嫌だった。 「私は……当麻の事は……」 ぎゅっと目を瞑り、肺から喉、口へと順に全神経を集中させる。 言わなければならない……すっと口を開く。 「当麻の事……好き、だよ」 震える声で徐々に小さくなってしまい伝わったか分からない。 そのまま一度息を吸い言葉を続ける。 「あの子に彼氏かって聞かれたとき、恥ずかしくなったのよ。 好きだって事も伝えてなかったし、好きだって事も言われても無かったから まだ恋人じゃないって思って、そんなの自惚れじゃないかって」 ゆっくりと上条の背に腕を回し抱きしめる。 数秒の沈黙の後上条の声が美琴の耳に届く。 「自惚れなんかじゃ、ない。恋人じゃないなんて事絶対無い」 「……当麻」 くいっと顎が動く。 目を瞑っていてもこの後に起こる事が美琴にはわかっていた。 「美琴」 名前が呼ばれて間もなく美琴の唇に暖かいものが触れる。 それが、上条と美琴の距離がゼロになった瞬間だった。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある未来の・・・
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めだかの学校は 川のなか そっとのぞいて みてごらん そっとのぞいて みてごらん みんなで おゆうぎ しているよ 少女「勝って嬉しい はないちもんめ 負けて悔しい はないちもん・・・あら?」 女の子「うっ」 買い物からの帰り道、近道にと通った公園で面白いのと再開した 少女「何だ、まだ生きてたの?」 女の子「・・・お陰さまでね・・・死にかけたわよ」 少女「ふふふ、手加減はした積りだったんだけどね?子供を死なせるのは心が痛むから」 女の子「あんただって子供じゃない」 少女「少なくとも貴女よりは年上よ、私を何歳だと思ってるの?これでも10歳よ」 赤い靴「ゲェーッ!ババァじゃねぇか!詐欺だ!」 出た、変態 少女「ババァとは失礼ね、性犯罪者風情が」 10歳でババァとかどんだけストライクゾーン狭いのよ 赤い靴「性犯罪者じゃないよ、仮に性犯罪者だとしても性犯罪者という名のロリコンだよ!」 ダメだコイツ、早く何とかしないと 少女「・・・もう一度踏んであげましょうか?一応貴方の支配権はまだ生きてるのよ?」 赤い靴「ソレで俺が新しい世界に目覚めたらどうする!」 少女「・・・・・・・・・・・・」 この娘もよくこんなのと契約してるわね・・・!? 女の子「・・・どうしたの?黙り込んで」 少女「都市伝説・・・しかも契約者付き?」 女の子「え!?」 辺りを見回す・・・今、この公園にいるのは私とこの娘と変態・・・いた、砂場に男の子が一人 多分年は小学生低学年位か 少年「あーあ、気付かれちゃった」 コイツか・・・幾らなんでもこの町都市伝説多すぎ! 少女「・・・赤い靴でどうにかできる?」 女の子「えっと・・・」 赤い靴「ショタ誘拐なんざ死んでもゴメン「死んで、今すぐ」 ダメだ、私達の能力は効かない・・・っぽい 少年「来ないの?なら僕から行くよ めだかの学校は 川のなか」 女の子「めだかの学校?そんな都市伝説なんてあったっけ?」 少女「・・・マズイ!」 確か一度だけ聞いた事がある 『めだかの学校』の本当の意味は死んだ子ども達の魂が三途の川の中から他の子供を「おいでおいで」と呼びかけている物だと・・・ 少年「そっちの子は知ってるみたいだね、僕の『めだかの学校』は君達を三途の川に連れて行っちゃうんだ」 女の子「きゃ!?」 足元から何本も子供の腕が生えて私達の足を掴んでくる 少女「・・・くっ」 このままじゃ三途の川に引きずり込まれる・・・考えろ、どうしたらこの子に勝てる? 相手は一応童謡系だけど多分『赤い靴』とかと同じで自我を持ってる筈だから私の能力は効く・・・でも、距離が遠くてとても金を渡せるような状況じゃない 変態はロリにしか役に立たない・・・あ 少女「借りるわよ!」 女の子「え?!」 少女「買って嬉しい はないちもんめ!」 少年「あれ・・・?」 膝の辺りまで引きずり込まれてた彼女達が、一瞬で消えた? 少年「どうして?」 まだ、もう少しかかるはずなんだけど・・・ 少女「答えは簡単、『めだかの学校』に引きずり込まれるより先に『赤い靴』に引きずり込まれたからよ」 少年「!?」 振り返るとそこに居たのはさっきの少女 少女「私の勝ちね」 少女の手が僕の手を握る 何か硬い感触・・・コイン? 少女「買ってうれしい はないちもんめ♪」 少年「え!?」 さっきまで少女を引きずり込もうとしていたたくさんの腕が今度は僕の足を・・・ 少女「精々、三途の川で仲良くする事ね」 少年「あ・・・あ・・・たすけっ ズブンッ そして、僕は三途の川に引きずり込まれた 女の子「幾らなんでも反則過ぎない?」 少年を始末し赤い靴の異空間に戻って来た私への第一声がソレだった 少女「その分条件も厳しいわ、貴方の時も今回も相手がこっちの能力を知らなかったから使えた手だもの」ぐにぐに 赤い靴「スイマセン、マジスイマセン、そろそろ新しい世界の扉が見えてきたから足どけ「却下」グエッ」 少女「いっそロリコンからドMにクラスチェンジすると良いわ」グリグリ 女の子「・・・・・・」 赤い靴「ちょ!契約者まで俺を蔑んだ目で見るんじゃない!何かゾクゾクと「死ね!」グはっ」 少女「まぁ、今回は貴方達のお陰で助かったわ、でも次襲って来たら容赦しないわよ」 女の子「襲わないわよ、貴女みたいなチートなんて」 少女「ふふ、じゃあ・・・またね」 こうして、私達の二度目の邂逅は終りを告げた 数日後 少女「あ、赤い靴開放すんの忘れてた」 女の子「・・・み、水」 赤い靴「・・・こ、これが・・・放置プレ ガクッ 前ページ次ページ連載 - はないちもんめ
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