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『Honey for My Honey』 「オレは僧侶じゃなかったのか?聖堂騎士団員ククール?」 ベッドサイドに腰掛け、聞こえないくらいの声でククールは自嘲の言葉を吐く。 目の前のベッドにはゼシカが横たわっていた。 暗黒神が封じられた杖の呪縛から、ゼシカの命を失うことなく解放できたことは幸いだった。 それは分かっているつもりだ。ドルマゲスの時は殺すことでしかそれが叶わなかったのだから。 しかし、心身共にやつれ果て眠り続けるゼシカを見ていると、自分にもっと何かできたのではないか?とククールは思わずにはいられなかった。 ハワード邸の庭で杖に呪われたゼシカと相対した時、ククールは後悔した。 僧侶が修行を積んで身に付ける技能には様々なものがある。 蘇生術や毒の治療術が代表的なもので、これらは教会を訪れる旅人に神父が施すものでもある。 しかしその中に、ククールには扱えない術があった。 それは、呪われた装備の解呪をする術。 もっと真面目に修行をしていれば、あるいは修得できていたかもしれない。 ゼシカと戦わずして、その手から杖を離させる事ができたかもしれなかったのに…。 「サボっていた事を今更後悔しても仕方ないよな。今のオレに出来ることは、このくらいか…」 フッ、と苦笑してそう呟き、ククールは腰に下げていた剣を外して背後に放り投げた。 剣を持っていては自分自身に感じられることが少ない痛みを、この手で受け止めよう。 これからゼシカに与えてしまうであろう苦痛を、せめて共有したい…。 そんなククールを見てエイトとヤンガスは驚きの表情を見せたが、その一瞬後には二人ともククールの意図を悟ったようで、それぞれ背負う武器を同じように背後に投げ捨てた。 三人は互いを見合い、無言で頷く。 そうして、今に至った。 「…いい奴らだよな」 ククールは手袋越しに、戦いの余韻が残る拳をさすった。 ゼシカは相変わらず眠り続けている。 その肌には血の気が無く、燃えるような緋の髪からも、さくらんぼのような唇からも、いつもの艶は失われていた。 あまりに痛々しいその姿を見て、ククールは眉をひそめる。 ただ見守っているだけだなんて耐えられない。 何でもいい。今の自分に何か出来る事はないのか? 「おとぎ話だったら、眠り姫はナイトのキスでお目覚めになるんだけどな」 呟きながらククールは、やや乱れていたゼシカの毛布を整えた。 (…そういや、最近誰ともキスしてないよな) いつからだ?と記憶を手繰るまでもない。そう、この旅に出てからだ。 町で女の子に色目使おうものなら、間髪を入れずに風紀係殿から容赦のない罵倒が浴びせられるのだ。 「何してるの!?物見遊山でここに来てるわけじゃないのよ!」 と。 いつもそれで調子を狂わされてしまっていた。 修道院を抜け出し、ドニの町で気ままに遊んでいた時は挨拶代わりという程だったのに。 「やあ、今日もキレイだね」 と言いながらバニーの頬に軽くキス。 「ありがと。今日も楽しんでいってね」 と腕を回してククールを座席に誘うバニー。 「いつデートに誘われてもいいように、私には元気のもとがあるのよ」 うふふと笑いながらバニーがそう言っていたのを、ふと思い出した。 (…元気のもと……) 「休める時に休んどいた方がいいでげすよ」 看病の交代に来たヤンガスにそう言われたが、ククールの耳にその言葉は入らなかった。 「すぐ戻るから。その後で休ませてもらうさ」 ククールはルーラを唱えてドニの町に降り立ち、脇目もふらずに酒場に入った。 「もうもうもう!来るなら来るって言ってよ!今日、お化粧手抜きなんだからっ!」 一階で客の相手をしていたバニーに目ざとく見つけられ、問答無用でカウンターに連行される。 こういった歯に衣着せぬ物言いや接され方がククールには心地よかった。 「プロなら手抜きはいけないんじゃないのかい?」 「もぉ~。ククールは特別なのよ!」 「またまた、嬉しい事言ってくれるじゃないの」 ククールはそんな軽口を叩きながら、出された酒を口にした。 飲みたい気分ではなかったが、ここに来て飲まないわけにもいかない。 ましてや、これから頼み事をするのだから。 そんな状態でひとしきりバニーの質問攻めに応じ、ククールはようやく切り出した。 「あのさ。前話してくれた元気のもとのハチミツを分けてもらえないかな?」 「え?ククールってばお肌の曲り角なの?」 飲んでいた酒が気管に入り悶絶してしまった。 「ちっ…ちが…オレじゃ…な、…ぃ」 「ごめん、だいじょぶ?」 「…な…なんとか」 「でもククールも顔色あんまり良くないよ?疲れてるんじゃない?」 「オレはいいんだ。仲間が…ちょっと…」 ククールはまだ呼吸が苦しいようで、ところどころ言葉が途切れる。 「…で、分けてもらえるかな?今ここでオレに出来る事なら何でもするからさ」 咳き込むククールの背中をさすりながら顔を覗き込んだバニーは、しばし絶句した。 その語気とは裏腹に、瞳の光があまりに切実だったのだ。 「いいわよ。他ならぬククールの頼みだものね」 「ありがとう。恩に着るよ」 ふう、と、ククールは息をついた。バニーはその顔を再び覗き込む。 「ねぇ。ククールの頼みを聞いたんだから、今度は私のお願い聞いてくれる?」 「あ…ああ。給仕でも皿洗いでも、何でもするよ」 真面目な顔でそう答えるククールに、バニーは噴き出した。 「準備ができるまでの間、そこで飲んでてくれればいいわ。売り上げに貢献してちょうだい」 ククールが待たされたのは時間にして30分くらいだっただろうか。 バニーはカウンターの中のかまどを一か所占領して小さな瓶を煮沸消毒し、そこにハチミツを移し替えてククールに渡してくれた。 「ありがとう」 「今日はもう行っちゃうのね」 「ああ。また来るよ」 「またね。約束よ」 それじゃ、と手を振り、ククールは酒場を後にした。その直後。 ドゴーン!!と、外で派手な衝突音が鳴り響いた。 「なっ…ククール!!?」 慌ててバニーが外に飛び出すと、ククールの姿は既にそこには無かった。 「ふぉっふぉっふぉっ」 テラスを指定席にしている常連客の老人は笑いながらバニーに言った。 「あれはあれなりに苦労してるようじゃの。ま、結構なことじゃわい」 ルーラでリブルアーチに戻ったククールは、着地をも失敗してエイトに激突してしまった。 何でそこにいやがるんだよ…と思ったが、馬車の様子をこまめにエイトが見に来るのは、ククールがこの一行に加わる前からのエイトの日課なので仕方が無い。 後頭部やら肘やら膝やら、とにかく身体のあちこちが痛かったが、そんなことはどうでもいい。 エイトの肩を借り、急いで宿屋に向かう。階段の多さと宿屋の位置にククールは苛立った。 一刻も早くゼシカの所に行きたいというのに…。 ようやく宿屋に辿り着くと、ヤンガスに出迎えられた。 ゼシカはベッドに起き上がっており、見ると少し食事を取れたようだった。 着地失敗をエイトが暴露して笑い者にされてしまったが、まぁいいか、とククールは思った。何よりゼシカの笑顔が見られたのだから。 失敗談が一息ついたところでエイトとヤンガスにはご退場願って、ククールはゼシカのベッドサイドに座った。 「お酒くさっ!」 全く、一言目からこのお姫様は容赦がない。 が、これがゼシカらしさでもあるので、ククールは安心した。 「参ったな。そんなに匂うか?」 事の成り行きで酒を口にはしたが、大した量は飲んでいない。 もしや、咳き込んだ時にでも服に付いたのか? 試しに袖口やケープの匂いを嗅いでみたが、よく分からない。 「ばっかじゃないの?飲んだ本人には分からないわよ」 そういうものなのか、と、感心している場合ではなかった。 …ヤバい。 これは、明らかに腹を立てている状態だ。 ゼシカが冷めたスープの皿を抱えたままだったので、ククールはとりあえずそれを片付けた。 酒くさい事だけで咎められるのなら、それは筋違いだ。 酒を飲む事こそがハチミツを分けてもらう為の交換条件だったのだから、やましい事ではないはずだ。 「ドニの町へ行ってきたんだ」 そう言いながらククールは、今度は奥のベッドに腰掛ける。 「知ってる。ヤンガスが教えてくれたわ」 ヤンガスの奴、余計な事を…。 とククールは思ったが、続くゼシカの言葉で全てを理解した。 「バニーさんたちは元気だった?」 これは、嫉妬だ。 途端にククールの悪戯心に火がついた。 「ああ、元気だったぜ。その元気を分けてもらいに行ってきたんだ」 「はぁ?」 嘘は言っていない。 いや、それどころかこの上無く正直に状況を説明しているのだが、慎重に言葉を選んだ成果で誤解に拍車がかかったようだ。 「おかげでこんなに飲まされちまった。まったく、酒酔いルーラなんてやるもんじゃないな」 これも本当の事だ。 ゼシカはしばし呆然とした後にため息をつく。 「ふーん、良かったじゃない。元気を分けてもらえて」 そう言ってそっぽを向いてしまった。 (…さてと。悪戯はこのくらいにして、そろそろ本題に入らなきゃな) 見られていないことを幸いとばかりにニヤついていたククールは、ゼシカに気付かれないようにそっと深呼吸をした。 素早く気持ちを切り替える。 「あのさ。目、つぶっててくれないか」 「なっ…なんでよ?」 向き直ったゼシカは、いつになく真面目なククールの表情を見て動揺を隠せない様子だった。 普段の気力が発揮できないせいもあっただろうが、何しろ目の前の男…ドニの町でその名を轟かせていたククールの表情作りは半端なものではない。 この顔で女もギャンブラーも、数えきれないほど翻弄してきたのだ。 戸惑うゼシカの様子を見てククールは内心ほくそ笑む。 しかしその表情はもちろん、髪の一筋すら乱れることは無かった。 「秘密。すぐ分かるけどな」 ゼシカは思いのほか素直にククールの要求に応じ、その瞳を閉じた。 ククールは手袋を両手とも外し、腰掛けていたベッドに置いた。 ポケットから小瓶を取り出し一瞬悩んだ後、左手の中指でハチミツをすくう。 自分の側に向き直らせようとゼシカの顎に指をかけたククールは、その肌の予想以上の冷たさに驚いてしまった。 肌は未だ青白く、指先には微かな震えが伝わってくる。 「なっ…なにす…」 「動かないで、そのまま」 ゼシカの唇を人さし指で制し、ククールは暫しの間ゼシカの姿を見つめた。 自分よりはるかに華奢なその身体で暗黒神の強大な力を耐え切ったゼシカ。 彼女の兄は七賢者の末裔で、封印を継ぐ者であったがために殺されたのだと言っていた。 その兄と同じ血を持つゼシカもまた紛れもない賢者の末裔なのだ。 賢者の末裔…。 その存在の何と大きい事だろうか。 『ゼシカ。これからオレは片時も離れず 君を守るよ。君だけを守る騎士になる。』 出会いの時に言ったこの言葉。 あの頃は誰にでも言えた言葉だった。 それがいつの間にか、ゼシカにしか言えない言葉になっていた。 この言葉がこんなに重くなるとは、夢にも思わなかった。 まさか賢者の末裔の騎士を志願したことになっていようとは…。 ククールは左手の中指でゼシカの唇にハチミツをそっと撫で付けた。 強くなろう。 この言葉に負けないように。 ゼシカを二度とこんな目に遭わせないように。 この先ゼシカがその内に秘めた才能を存分に発揮できるように。 そして、二度と後悔をしないように…。 役目を終えた中指をククールは軽く口に含み、静かに目を伏せる。 …今は、これでいい。 そしていつの日か、この旅の目的を果たした後。 その時には全ての想いを込めて、ゼシカの唇にキスを贈ろう。 ククールはその想いを胸の内にしまい込み、ゼシカに呼びかけた。 「もういいぜ」 ~ 終 ~
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愛妻家で子煩悩パパなクク 文:6-220さん 絵:6-225さん
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「ククール!アッシと勝負するでがすよ!」 ヤンガスがカード片手に放った一言が、事の発端だった。 後ろに組んだ手に頭をのせ、だらしなく長椅子に寝そべっていたククールは、目の前で鼻息も荒く仁王立ちになっているヤンガスを見上げる。 「いいけどさ。なんか賭けるのか?」 ククールは面倒くさそうに聞いた。 「もちろんでガスッ」 ヤンガスは大きく頷く。 「ククールが勝ったらアッシの所持金なり装備なり、好きなもんを持っていけばいいでがす。アッシが勝ったら…」 目を丸くしているククールを指差し、息巻く。 「そのナマイキで自分勝手な言動を慎み、兄貴に忠誠を誓うでがすよ!」 エイトが慌てて仲裁に入るが、ヤンガスの勢いは止まらない。 「アッシは何としても口の利き方がなってないこの若造をギャフン!と言わせたいんでがす!」 エイトに忠誠を尽くすヤンガスは、日頃からククールの物言いに不満を募らせていた。温厚なエイトは気にしていない様だったが、うっとおしいだのいちいち話し掛けるなだのと口汚いにも程がある、と思っていた。 「イカサマされるわよ?」 横で黙ってやりとりを見ていたゼシカが口をはさんだ。 「ひでーなゼシカ。いくらオレでも、仲間相手にそんなことしないぜ?」 心外そうにゼシカを見上げてククールが言った。 「どーだか」 ゼシカは冷ややかにククールを見た。 ヤンガスは更に語った。 「イカサマを了見に含めて勝負するのがバクチってもんでがすよ。イカサマがあったとしても、それを見抜けば結局アッシの勝ち!それがパルミド男の美学でがす!」 ヤンガスの自信には根拠があった。パルミドに行ったとき、こっそり情報屋に、最新のイカサマ手口を教えてもらっていたのだ。 ゼシカは熱くギャンブル論をぶつヤンガスを呆れた目で見返し肩を竦めた。 「まぁ、好きにしなさいよ。わかんないわ。そんな美学。お風呂入ってこよっと。」 ばかみたい…と思いながら、ゼシカは浴室に向かった。 ゆっくりと湯船につかり、肌の手入れをし、髪を丁寧に拭き、くつろいだ服に着替えて―――1時間も経った頃、ゼシカは部屋に戻って来た。そして目の前の光景に唖然とした。 ヤンガスと、何故かエイトまでもが身ぐるみ剥がされて、ステテコパンツ1枚にされている。 そしてゆうゆうと足を組んで座るククールの足下には、彼等から奪ったであろう戦利品がごっちゃりと積まれていた。 「ゼシカ姉ちゃん……」 ヤンガスが訴えかけるように涙目を向けてくる。 「なんでエイトまで巻き込まれているのよ?」 バカバカしさに気が遠くなりそうなのを堪えてゼシカが呟いた。 エイトはそれに答えず、生暖かく微笑むばかりなので、ヤンガスが代わりに答えた。 「えーとですねぇ、まずアッシの装備やらを全部ククールに巻き上げられちまって、それを取り戻すのに兄貴が代わりに挑んでくれたんでげすが…このありさまで…」 ゼシカは地の底まで届きそうな、ずっしりとしたため息をついた。 へへへ、とバツが悪そうに笑うヤンガスを尻目にククールの正面に座る。 ククールは『オレは悪くないぞ』とばかりに、平然とゼシカを見ている。 「OK。武器と防具だけでも返してもらわなくっちゃね。イカサマはナシよ。ククールともあろう人が女のコ相手にそんな事をするなんて、私は、思わないけどね。」 私は、の部分を特に強調してゼシカが言った。 「お手やわらかに…」 いつもならコテンパンに説教されるパターンなのに。 意外な申し出に苦笑しながら、ククールはカードの束をゼシカに渡した。 フォーカード、ストレートフラッシュ、そして今度は… 「ロ、ロイヤルストレートフラッシュ…。」 ゼシカの見せたカードに、ヤンガスが感嘆の声を上げる。 「すごいでがすよ!!ゼシカ姉ちゃん!連続で勝ちの手…、ククール相手に…。」 「なぁ?オレもツキに見放されたかな。」 ククールがつまらなそうにカードを投げる。 しかしゼシカは腑に落ちないでいた。 ツイている、と言うにはあまりにも出来過ぎている。 そして負けず嫌いな筈のククールの、白々しいあの態度。 ゼシカは確信した。 ―――ククールのヤツ、私に勝たせているんだわ。 面白くなかった。こういう場でフェミニスト精神を発揮されるのは、ゼシカにしてみればバカにされているも同然だった。 たかがゲーム。じゃれあいだという事はもちろん承知でつき合うつもりだったのに。 ゼシカの活躍により、ククールに巻き上げられたエイト達の所持品は、あらかた取り戻せていた。 「ホラ、もうさっさと片付けなさいよ。明日も早いんだし、もう寝よう。」 急に不機嫌になったゼシカに低い声で言われて、エイトとヤンガスは慌てて荷物をまとめるとすばやく寝室に引っ込んで行った。 ゼシカは保護者さながらに腕を組んだ姿勢でそれを見届けると、カードを片付けているククールのほうをじっと見た。 「…なんだよ?」 ゼシカの視線に含みを感じて、ククールの手が止まる。 「イカサマ、よね?さっきのあれ。」 「さあね。」 あらぬ方へ視線をただよわせるククールに、憎々しげにゼシカが言う。 「バカにしてくれちゃってさ…。」 ゼシカの言い方に険があるのを感じ、ククールは言い訳する。 「アイツらからせしめたモノなんて処分に困るからさ。助かったよ、ゼシカちゃん。でも相手に勝たせる方がムズかしいんだぜ?」 ゼシカはおどけたように笑ってみせるククールの手から一枚カードをひったくって言った。 「もうひと勝負よ。今度こそ、イカサマなしで。」 ククールは呆気に取られてゼシカを見上げる。 「結構、執念深いんだな。ゼシカって。」 「なんとでも言いなさいよ。」 ゼシカはそう言うと、やっと微笑みを見せた。 「なんか賭けようぜ?」 カードを切りながらククールが言った。 「全く…本当にあんたって人は…」 ゼシカは呆れた視線をククールに送る。 「オレが勝ったらキスさせて。」 口の端をあげて、ククールが言った。 「え!?」 予想外の申し出にゼシカは動揺した。そんなゼシカの様子に頓着せずにククールが続ける。 「キスなんて挨拶みたいなもんだし、スキンシップ。」 「!」 ククールのその言葉は、細い針のようにゼシカの胸の中を引っ掻いた。 「…他の女の子と同じように、私を扱うのね」 そう、ククールは出会ったばかりの女性相手でも、キス程度の事ならそこかしこでしている。 ククールが口元に口紅を移されて帰ってくる事は度々あったし、運悪くそういう場面に出くわしてしまった事さえあった。 「じゃあ、私が勝ったら、口説いたりするの、金輪際やめてよね。」 ゼシカは努めて冷たく言った。自分を小さく傷つけた事に対する、ささやかな報復つもりだった。 ククールのカードを切る手が止まる。 「いいよ。そうなったら…オレはゼシカの事を永久に諦める。」 あまりにも自然に、あっさりと了解したので、ゼシカは驚いてククールの顔を見た。 ククールは表情を変えずに、ゼシカの顔を少しの間見つめる。 「まぁ、諦めが肝心な事もあるからな…。おとなしく振られてやるよ。」 ククールは何でもない事のように言った。 「………。」 ―――何よそれ?…何よそれ、何よ………。 ゼシカは胸に燻っていた小さな傷が具体的な痛みを伴って広がるのを感じた。 初めてあった時のの印象はどうあれ、今ではククールはゼシカにとって何よりも大切な仲間の一人だった。それはククールにとってもそうだろうと思っていた。 だから信じ始めていたのだ。自分を好きだと言う、ククールの言葉を。他の女性に向けられる言葉と、自分に向けられるそれは違うものだと。 ククールとゼシカは手元の五枚のカードを各々見つめる。表情を堅くして、ひと事も言葉を交さないまま…。 誰も居ない部屋は静かだった。風が時々窓のガラスを叩くほかには、物音ひとつしなかった。 ゼシカはしばらくの間目を伏せてカードを眺めていたが、そっと顔をあげてククールを見た。ククールもまた、ゼシカを見ていた。ククールの顔からいつもの軽薄な微笑みが無い事にゼシカは安堵した。 たかがゲームだけれど…しくじるわけにはいかない、とゼシカは思った。 ―――ゼシカ、怒ってる。…『スキンシップ』はまずかったかな。 ククールは少し後悔していた。ゼシカが他の女性とのことを引き合いにしている事が分ったからだ。 『…他の女の子と同じように、私を扱うのね』とゼシカは言った。 ―――最近はずっとご無沙汰なんだけどね。 いつものように無かった事にして謝ってしまうこともできたが、敢えてククールはそうしなかった。ゼシカの無自覚な嫉妬に気付いたからだ。この機会を逃す手は無い。だから賭けてみることにした。カードではなくゼシカがどう出るかに。 それに…そろそろ自分が本気だと言う事をゼシカに分らせておく必要がある。 たかがゲームだけれど…しくじるわけにはいかない、とククールは思った。 ククールは二枚、ゼシカは三枚のカードを、慎重に選びチェンジした。 「さて、オレとしては久しぶりの大バクチだ」 ククールはカードをテーブルに広げた。 カードをククールはフルハウス。ゼシカは役なしのノーペア―――勝者の笑みを浮かべたのはククールだった。 「さてと、ゼシカ罰ゲームだな。」 ククールは黙ったままのゼシカの腕を引き、長椅子に座らせて、自分の方をむかせた。 軽口とは裏腹にククールの顔が真剣だったのでゼシカは怯んだ。 「あんた…イカサマした?」 「してないよ。本当にキスしたかったから、さ。」 ククールの顔に偽りの影はなかった。真っすぐに見つめる青い目が、きゅっと、ゼシカの胸を刺した。 ゼシカは一層たじろいで、ククールの瞳から逃れる様に視線を落とした。 「目、瞑って。」 ククールの指がゼシカの額に触れた。 言われるまでもなく、ゼシカは目を閉じずにはいられない。良い匂いがするね、とゼシカの前髪を撫で上げながら、ククールが唇を寄せる。冷たくさらりとしたククールの唇が触れ、ゼシカの心臓は跳ね上がった。 「力抜いて、口を開けよ、ゼシカ。こんなのキスじゃないぜ?」 ククールはゼシカの髪を後ろに引き、喉を開かせるように上をむかせた。唇の両端と下顎に五指をあてがい、口を開かせると、再び口付ける。その舌がゼシカの唇を割り、侵入する。 ゼシカは未知の恐ろしさに身をすくめる。 ククールは怯えて固くなっているゼシカの舌をとらえ、小さく吸い上げた。 ゼシカはしびれるような甘い感覚が身体の底から沸き立つのを感じ、小さく震える。湿った音さえもゼシカを責め苛む。 ゼシカの反応を認め、ククールは時折ゼシカの顔を見ながら、舌先や形の良く並ぶ歯列の裏の過敏な所を確実に探り当てていく。ゼシカが息苦しさに身を引こうとするが、ククールは許さない。 恥ずかしさと初めての感覚に翻弄されるゼシカの手が、救いを求めるようにククールの上着の裾を掴む。ククールの左手がゼシカの顔から離れ、その手を強く包む…。 ククールが名残り惜しげに唇を離した。上気したゼシカの顔を見つめ、その湿った唇を親指で優しく丁寧に拭った。 乱暴な事をしたという自覚はあったが、罪悪感はまるで無かった。 「…何が挨拶でスキンシップよ………!」 ゼシカは弱々しくククールを睨み付けた。しかしククールは引かなかった。 「あんまりオレを見くびらないように。」 勝った者の傲慢さもあらわに言って、ククールはテーブルの上に散らばったカードに視線を投げてみせた。 ククールのその一連の動作が物語る事を察っして、ゼシカの表情が堅く強張る。 「ゼシカにそういう気持ちが少しでもあるのなら、オレは遠慮しない。」 ククールはしばらくの間黙ってゼシカを見ていたが、俯いたまま何も言う気がないのを見て取って小さなため息をついた。 「おやすみ。…また明日。」 ククールはゼシカの手を取りその指に軽くキスをすると、静かに部屋を出ていった。 扉の閉まる音が聞こえ、ゼシカはゆっくりと顔をあげた。 ---ああ、ククールは気付いている。 ゼシカはふらりと立ち上がり、卓上に散らばるカードを一枚一枚めくった。三枚のキング---勝てる筈のカードを捨てたのはゼシカだった。 ---私は、どうして…。ゼシカは甘い苦痛に責め苛まれ、唇を押さえて目を閉じた。 ---チッ…、しまった。やりすぎた。 ククールは今出てきた扉の前に立ち、ゼシカの感触が残る唇を手で覆った。そして昂揚する気持ちと早鐘を打つ心臓を押さえるべく、息を深く吐いた。
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「もうっ!なんでこんな時に来るのよぅ!今日はお化粧手抜きなんだからねっ!」 ドニの町の酒場に大きな声が響いた。 久々に地元へ帰ってきたククールに、酒場のバニー達が次々と彼に言い寄る。 「ククール、会いたかった~!」 「ばか、来るのが遅すぎなのよ…」 「次はいつ来てくれんのよぅ?!」 などなど、バニー達は、甘えたような怒ったような目でククールを可愛く睨みつけていった。 「わかった、わかったって…ったく。しかし俺も罪な男だよなぁ」 ククールは軽くバニー達をたしなめた後、カウンターの席へ腰掛けた。 「相変わらずモテモテだこと」 隣に座ったゼシカが皮肉っぽく言った。 「妬いてくれてるのか?嬉しいねぇ」 渡されたブドウ酒を一口飲んでククールは言った。 「バーカ、違うわよ。でも…すごいよね」 「ん?なにがだ?」 神妙な顔つきでゼシカは続けた。 「あんな風にストレートに気持ちを出せるのって。ほんとにククールが好きなんだなーって」 ゼシカの言葉にククールは肩をすくめる。 「あれはあいつらのセールストークだっての。…それにお前だって俺にキツイことずばっと言うじゃねえか」 「種類が違うじゃない。だから…えーと…好きとか、そういうのを言えるのがすごい…ってこと」 「ふーん。うらやましいのか?」 ククールは何の気なしに言ってブドウ酒を飲み干した。 「べ、別にうらやましくなんか…ないわよ」 心の中を見透かされているような気がして、ゼシカは目をそらした。 本当は好きな人に…ああやって気持ちを伝えられることがちょっぴりうらやましいけれど。 けれど彼女達のように…ククールに面と向かって自分の想いを伝えるなんて、恥ずかしくて絶対できっこない。 「でもさ、俺達も戦いでいつ死ぬかわかんねぇんだから、言いたいことは言っといた方がいいと思うぜ?…例えば俺なんかにさ」 ククールはいつもの調子で前髪をかきあげた。 いつもならここでバカだのアホだの魔法だのが飛んでくるのだが、 「…他の娘に先に言われちゃってるんだから仕方ないでしょ…バカ…」 ゼシカはひとりごとのようにブツブツと言った。 「え?なに?」 「…なんでもないわよ」 ゼシカはぶっきらぼうに答えた後、唇をとがらせた。 宴もたけなわという時間だったが明日に備えるため早めのお開きとなり、一行は宿屋へ戻ることになった。 宿屋への帰り道。木々の香りを含んだ夜風が心地よい。 空には満点の星が輝いていた。 「あぁ、ゼシカ」 宿屋に戻る途中、後ろから急にククールに呼び止められた。 なんだか嬉しそうにこちらへ向かって歩いてくる。 「なに?」 ククールはつかつかとゼシカに近寄ると、エイトとヤンガスが宿に入ったのを確認してからさらにゼシカに近づいていった。 そしてそのまま、ゼシカの華奢な体を抱きしめた。 ククールのマントが結った髪と一緒にふわりとなびく。 「ちょ、クク…!?」 夜風のにおいと、ククールの少し男っぽい香りがゼシカの鼻腔をくすぐった。 「さっきの、サンキュな…嬉しかったぜ」 一度ぎゅっと強く抱きしめた後、ゼシカの耳元でククールはそう囁いた。 顔を見ると心底嬉しそうな顔をしている。それはククールらしからぬ笑みであった。 「さ、さっきのって…」 「他の娘に先に…てな」 「な、聞こえて…!」 唖然とするゼシカの唇をククールは人差し指で押さえると、いたずらっぽくウインクをした。 「しかしもうちょっとムードのある告白できなかったのか?ありゃ愛の告白でもなんでもないぜ?」 「な、なんでっすってぇ!」 呪文を唱える体勢に入ろうとしたが、ククールに抱きしめられているので構えさえ取れない。 「もう!バカククール!!離しなさいよぉ!」 しばらく顔を真っ赤にしてジタバタしていたゼシカであったが、ククールの力にかなうはずがなかった。 「ったく…俺より先にコクるなよな」 「え?」 一瞬、時が止まったような気がした。 「…なんでもねぇよ」 ククールはお返しとばかりにそう言うと、ニヤリと笑ってきびすを返した。 「ちょっとククール!それどういう意味!」 「さぁな?もう遅いからさっさと寝ろよ、マイハニー」 怒鳴りながらも赤面するゼシカを尻目に、ククールは再び酒場の方へと消えていった。 「もう…!バカククール…!」 ゼシカは火照った頬を手のひらで冷やしながらそう言った。 そして、ひらひらと手を振る赤い後姿に「いーっっ」としてみせた後、宿屋の扉に手をかけた。 互いに、明日の朝がなんだか待ち遠しくなるような夜だった。
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705 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2005/12/14(水) 08 26 53 ID XoYeXtwI0さ、もうスルーしちゃおう。 最近ガン○ム運命を家族が見ててケミ○トリーのOPがククゼシソングに 聞こえてしょうがない。 悶えてしまう・・・ 712 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2005/12/15(木) 09 51 57 ID RZiggrT40 ククゼシソング話に便乗。 自分でもどうかしていると思うのだが、サンボ増すターの2ndアルバムに 激しくククゼシソングに聞こえる曲がある。 「あ/な/た/が/人/を/裏/切/る/な/ら/僕/は/誰/か/を/殺/し/て/し/ま/っ/た/さ」 「マ/フ/ラ/ー/の/揺/れ/る/間/に」 自分のよこしまさを自覚しながらも人として美しくなりたいと思う歌と、 相手は本気だと信じてくれないかも知れないけど、それでも傷ついた相手の心を 癒そうと愛を捧げる歌なのですよ。 ボーカルの外見はアレですがwww(でも好き) 713 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2005/12/15(木) 17 51 50 ID nOhsvKOQ0 705です。 歌詞だけならググると無料で見れるサイトがいくつかあるよ~ ちなみにククゼシフィルターイヤホンで聞くとククール視点で 挫けず夢をみる→復讐やらラプソーンを倒そうとすること 空はとべないけど~のくだり→自分ひとりでは望みはかなえてあげられない けどその望みをかなえるために孤独になるのではなく自分はその手段になろう ってな感じ どんな悲観論者も恋をしてかわる→ククールも恋をして変わってたのねって感じ 一番しか聴いたことなかったんでこんな感じで悶えてます。 終わってるよ自分、と思いつつ妄想が止まらないのよ・・・ 早速 712さんの歌詞をチェックに逝ってきます。 117 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/03/09(金) 21 54 09 ID BjbnaiIT0 この二人が結婚することになったら、 レミオロメンの3月9日が、非常に合いそう。 698 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2008/08/22(金) 00 01 28 ID JUyxKhN60 「私の彼は左きき」歌:ゼシカ 「俺の彼女は超ボイン」歌:ククール 702 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2008/08/23(土) 17 38 57 ID Wm6vBHZv0 俺の彼女は超ボインってどんな歌詞なのか気になるw 私の彼は左ききがククゼシソングにしか聞こえなくなってしまった… 703 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2008/08/23(土) 21 02 45 ID 1GGO7O140 ククールにはサザンのボディスペⅡでも歌わせとけ。 705 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2008/08/23(土) 23 45 52 ID Sgs81fjx0 …………3年目の浮気デュエット なんでこんなにしっくりくるんだろう…こいつら… (旅中のまだくっついてない関係で歌ったってハマる。なんか光景が想像つきすぎる) 肩に手を回そうとしてピシャッと叩かれるククール… 両手をついーてあやまったって 許してあげない♪
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初期(なんなのこの軽薄男!こういうタイプだけは信用できないわ。 そりゃそれなりに事情を抱えてはいるみたいだけど…。 ………やっぱりダメだわ!なるべく2人きりにならないようにして距離を保とうっと) 中期(……なんでこの人自ら人に嫌われるようなことばかり言ったりしたりするのかしら。 本当は優しくてちゃんと仲間を気遣える人なのに。まぁ女好きってのは変わらないんだろうけど。 ………実はククールって、すっごく傷つきやすいんじゃないのかな…) 後期「ねぇククール…。どうして私に…私達にまで、そうやってバリケード作るの? そんなに私達は信用できない?仲間としてククールを安心させてあげられてない? …私、悔しいのよ。あなたのその凍り付いたままの気持ち、溶かしてあげたいの…」 末期「ねぇククール。私が炎使いでよかったでしょ?(ウィンク☆)」 「そうだな。ゼシカのメラはオレにとっての特効薬だぜ(色んな意味で)」 イメージイラスト
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139 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/03/21(水) 00 00 16 ID EaOOGAXX0 125見てククゼシ二人プレイを始めてみた。 確かにゼシカが死んでも放置してれば結構楽。 …でも見捨てるの嫌なのでザオラル→失敗でMP不足に陥って苦戦したりしてるが。 戦力として見るとお互い弱点を補い合ってる感じでイイ カプとしてもそうだ!と妄想してる。 140 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/03/21(水) 21 53 15 ID a6JKqybBO 二人旅面白そうだな… 暇があったら挑戦してみるか 141 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/03/23(金) 08 43 56 ID EdSQxe5J0 二人旅…甘い響きだ。 思わず、どうして二人が主人公たちと離れて二人だけで旅することになったか、妄想してしまった。 パターンA 寄り道ばかりする一行にククールがキれ、止めても聞かずに離脱してしまうのにゼシカが付いていく。 「ククールのことはしばらく私に任せて。必ず説得して連れ戻すから。 え? 私はククールのこと嫌ってたんじゃないのかって? もちろん嫌いよ! だけど…なんか一人で放っておいたらいけない気がするんだもの!」 パターンB ドルマゲスのヤバさに、「ゼシカには荷が重いからリーザスに帰した方がいい」という ヤンガスの意見が取り上げられ、ゼシカはパーティーから外される。 それでも一人で敵討ちを続けようとするゼシカの前にククールが現れる。 「何でここにいるのかって? そりゃあ、ゼシカが 素直に故郷に帰るようには見えなかったからな。 一人にするのは危なっかしすぎる。それに約束したろ? オレは片時も離れずに君だけを守る騎士になるって」 自分的にはパターンBかな。 しかし朝っぱらから妄想激しいな、我ながら…。 142 名前が無い@ただの名無しのようだ[sage]2007/03/23(金) 12 17 48 ID h5HgYZT8O 自分もパターンBかな。 でも自分は旅の途中で二人旅というのは あんまりピンとこないな…。 ラプ討伐後にゆっくり旅して貰いたい 143 名前が無い@ただの名無しのようだ[]2007/03/23(金) 14 09 21 ID F2CaEmihO 激しくBBBBBBー!
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DQⅧ 【暗黒魔城都市】脱出の際に戦うことになるモンスター。 【○○○○像】、【ヤンガス像】、【ゼシカ像】 と一緒に登場する。 通常攻撃の他、バギクロスで攻撃してくるが、MPがあまりないため連発は出来ない。 他の石像と同様、そこらの力自慢のザコよりもHPが高くないのですぐ倒せるだろう。 なお、本物がヒャドや吹雪に強いように、コイツにも若干耐性がある。他は皆無だが。 ベホマラーも使うが、確率が低く見るほうが難しい。格別すごいアクションをするわけでもないので見る価値も無い。 ククールの暗黒面をかもし出すように全てを悟った顔で辺りを見回すこともあるが、当然何も起こらない。 石像は弱いのが残念だが、全員に固有の無駄アクションがあるのは非常に凝っている。