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愛でお兄さんの悩み 10KB 虐待-普通 愛で ギャグ パロディ 虐待人間 愛護人間 ※登場人物みんなアホです 僕は愛でお兄さん。 ゆっくりが大好きで仕方ない人間だ。飼ゆ、ゲス、野良、野生何でも好きなのだが… 一向に減らないゆ虐、ぬる苛めに頭を悩ませている。 何とかして虐待好きな皆さんに、ゆっくりの愛らしさを理解してもらえないだろうか? ゆっくりの愛らしさを理解してもらえば、きっとこの世からゆ虐が減るはずでは? そう考えて、色々試してみようと考えた。 まずは知り合いの鬼威参達に集まってもらって、ゆっくりの愛らしさを説く事にした。 …何で知り合いが鬼威参なのかって? 彼らはゆ虐しなければ意外と普通の人だし、職場でも普通に溶け込んだりしててですね。 そんな彼らとはゆっくりの話題以外は普通に付き合えるんですよ。 まあ、酒の席でゆっくりの話題になって喧嘩になったりもしますが… そんな訳で鬼威参方に協力してもらって、 ゆっくりの愛らしさを理解して貰えるかどうかやってみようと思ったんですよ。 「で、皆さんにお集まり頂いたのは、これからゆっくりの愛らしさを知って貰って、 ゆっくりを好きになって頂こうかと思いましてですね…」 「…ってかさ、俺ら別にゆっくり嫌いじゃないぜ?」 「へ?」 「むしろ大好きだぜ!潰してしまいたいほどになあぁぁぁ!」 ………ふむ、これは困った。 鬼威参達はゆっくりが嫌いだから虐待しているのではなかったのか? うーむ、どうしようか? 「えっとですね…じゃあ、なぜゆ虐するんですか?」 「奴らの幸せそうな姿を見てると苛めたくなるんだ…まあ、不幸そうでも苛めたくなるけど」 「強気なゲスが悲鳴を上げて泣き叫ぶのが堪らなく好きだから…」 「野良はなんか汚いから」 結局色々理由つけて虐待してるんですね… ふむ…どんな種類のゆっくりが虐待されるのか、データでも取ってみる事にしましょうか? れいむの場合 「ゆゆっ!にんげんさんこんにちは!ゆっくりしていってね!」 「死刑」×3「どおしてそんなこというのぉぉぉぉ?」×2 「えぇー!いきなりですか?」 「俺、れいむ嫌いだし」 「俺はその揉み上げが気に入らん、ピコピコわさわさ鬱陶しいし見てるだけでイライラする」 「れいむ死ね…………ヒャッハー!もう我慢できないぃぃぃ!」 「やめでぇぇぇ!いだいぃぃぃ!!れいむのかわいいもみあげさん、ひっぱらないでぇぇぇ!!」 ふむ、れいむは人気なしか…だから虐待されるのかな?揉み上げそんなに鬱陶しいのかな? ………あっ!色々考えてたら虐待されてるし… しんぐるまざーの場合 「れいむはしんぐるまざーなんだよ!かわいそうなんだよ!だからあまあまちょうだいね!」 「れいみゅのおきゃーしゃんはちゅよいんだよ!いたいめみたくなきゃっちゃらいうこちょきいちぇね!!」 「親子揃って死刑」×3「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉ?!!」×3 「えーっと、なぜです?」 「しんぐるまざーとかゆっくりに言われてもね…意味わからんし」 「親子揃ってピコピコわさわさが鬱陶しい」 「れいむ死ね、親子揃って死ね………………やっぱり我慢できねえ!親子揃って足焼きだぁぁぁ!」 「ゆゆっ!なにするの?やめてね!はなしてね!……あづいぃぃぃぃ!やべろ!くぞじじぃぃぃぃ!」 「ゆ~ん♪おしょらをとんじぇるみちゃーい♪……ゆんやぁぁぁぁ!あちゅいよぉぉぉぉ!ゆっくちできないぃぃぃ!!」 うーん、親子物ならいけると思ったんだけどなー。何が悪いのかな?あまあま寄越せって言った事かな? この分じゃ、でいぶもだめそうだな………あら?なんか親子揃って泣いてるし…… まりさの場合 「ゆ!にんげんさんこんにちは!まりさはまりさだよ!ゆっくりしていってね!」 「とりあえず死刑」×3 「どぼじでぇぇぇ?!」×2 「まりさも駄目ですか?…どうして?」 「まりさは好きだよ……泣きながら叫び声を上げている姿がね…」 「その得意そうな顔がうざい、殴ってくれって言ってるようだ」 「とりあえず、れいむとまりさは潰しておけって言われてるし…………やっておくか」 「ゆわぁぁぁん!まりさのおぼうしかえしてよぉぉぉ!いだいぃぃ!までぃさのきゃわいいおべべがぁぁぁぁ!!」 ……普通に喋るまりさだから不味かったのかな?うーん…好きな子は苛めたくなるのかな? …潰しておけって誰に言われてるんだろう?……あら?いつの間にかまりさの目が無くなってるし… まりちゃの場合 「ゆふ~ん♪にんげんしゃんがいるのじぇ~♪まりちゃにみとれているのじぇ?きゃわいくっちぇごめんにぇ~♪」 「……死刑」×3 「どぼじでなのじぇぇぇぇ?!」×2 「…あのー…可愛くないですか?」 「可愛いよ?だから苛めるんじゃないか!」 「この自信たっぷりな態度がイライラする。」 「こいつ、自分から苛めてって言ってるみたいな物だろ?……だったらそれに答えてやらなきゃな!」 「ゆびゃぁぁぁん!いだいのいやなのぜぇぇ!ゆんやぁぁぁぁ!おぼうしさんもやさないでぇぇぇ!!」 …ふーむ、まりちゃならいけると思ったんだけど…可愛さゆえに苛められてしまうのかな? 可愛くってごめんねって言うから苛められるのかな?うーん………あぁ!まりちゃのお帽子がなくなってる! ちぇんの場合 「ゆっくりしていってね!ちぇんはちぇんなんだねー」 「有罪」×3 「わからないよぉぉぉぉ!!」×2 「皆さんちぇんですよ?猫耳好きじゃないんですか?」 「そう言われてもな…ちぇんだって所詮ゆっくりだし…」 「わからないよぉぉ!の声が大好きなんだよ、それを聞くにはやっぱり苛めるしかないだろ?」 「ってか、何でありすとか飛び越えてちぇん何だ?苛めてくれって言ってるのか?」 「いやぁぁぁぁ!わがならいぃぃぃぃ!しっぽさんひっぱらないでぇぇぇぇ!!!」 …うーん、ちぇんは猫だし中身チョコだしいけると思ったんだけどなー。 ってか、手ごろなありすが居なかったんだよなー。レイパー連れて来たらぺにぺに潰されそうだし…… あれ?ちぇんの尻尾が短くなってない?? 捕食種の場合 「うっうー!おぜうさまなんだどー!はやくぷでぃんをもってくるんだどー」 「死刑を持って望むほかない」×3 「なにいってるんだどー!」×2 「えぇ?おぜうさまですよ?どうして駄目なんですか?」 「憎たらしいだろ?どう見ても」 「れみりゃは胴無しも胴付も鬱陶しい」 「コイツ頭悪いしな…それに不細工だし…」 「う゛っう゛ーいだいんだどぉぉぉ!やめるんだどぉぉぉ!う゛ーざぐやーー!!」 これは手強いな、捕食種もだめなのかな?せっかく捕まえてきたのに……そんなに不細工かな?…… うーん………あら?おぜうさまの羽が無くなってるんだどー?! 希少種の場合 「じゃおじゃお?…じゃおぉぉぉぉん!」 「…うーん、めーりんはなぁ」×3 「じゃおぅ?!」×2 「あれ?めーりんは嫌いですか?じゃおじゃお可愛いですよ?」 「俺めーりんは虐待する気が起きないんだ…なんか面白くないしな、これは純愛で用じゃないのか?」 「じゃおしか喋らないしな…俺はゆんやーの叫び声が好きなんだよ」 「めーりんは何故かイライラもムラムラもしないってか、何でお前はゆっくりとシンクロして叫ぶんだ? 愛でだからなのか?その上さっきから何故に候補生贄ばかり連れて来るんだ?お前は本当に愛でなのか? 解ってやっているじゃないのか? 実は鬼威参予備軍じゃないのか?」 「貴方達だって皆揃ってるじゃないですか、鬼威参は皆心で繋がっているのですかぁぁぁ?! それに…それに……僕は鬼威参予備軍じゃありません!…うわぁぁぁぁん!」 「じゃお?じゃおおん?」 「あ、こら!逃げるな!てめぇ!めーりんは置いていけ!」 「やっと戻ってきたか、で次辺りは胴付じゃないのか?」 「うぅ…胴付は飼ってないんですよ…借りても来れなかったし…野良も居ないですしね…」 「俺は胴付は可愛がるぞ(性的な意味で)早くつれて来い!」 「まあ、胴付は苛める気が無いな…なんか人間みたいな格好がね…喋り方も普通だし…」 「ゆうかにゃんはどうした?早くつれて来い!たっぷり苛めてやるから(性的な意味で)」 「他の希少種やドスや胴付は無理だったんですよぅ…それにゆうかにゃん連れて来たら悪戯するでしょ?(性的に)」 「当然だろ?!」×3 「うぅ…そんなに自信もって言わないでください……替わりに取って置きを用意しましたから…」 ゲス&野良の場合 「ゆん?!なんなのぜ!このさえないにんげんどもは?まりささまのどれいしがんなのぜ?」 「くそじじいども!なにしてるの?かわいいれいむがおなかをすかせているんだよ!さっさとあまあまもってきてね!」 「判決、死刑!!」 「異議なし!!」×2 「なにいってるんだぜ?」 「あのーこれも駄目ですか?…野良とゲス夢のコラボですよ?」 「野良は汚いから駆除!ゲスは制裁だ!」 「…まったく…なんでも愛でれば良いってもんじゃないぞ!……これは良い生贄ですね」 「れいむ死ね!まりさ爆ぜろ!」 「ゆぎゃぁぁぁ!やべろくぞにんげん!まりざのおべべがぁぁぁぁぁ!ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」 「れいむのおりぼんさんかえしてね!くそにんげんはせいさいするよ!!…ゆぺぼっ!いだいぃぃぃぃ!」 うーん、この夢の組み合わせも駄目なのか?好きな人には堪らないのになぁ…… やっぱり汚いのが悪いのかな?ただのゲスにして置けばよかったのかな?………あーなんかすごい事になってる… 「えーお陰で色々解りました。で結果を発表します!…………鬼威参達はめーりんなら苛める意欲が起きないって事で、 ゆっくりを全てめーりんにしてしまえばゆ虐は行われないと結論がでました!!」 「たまたま俺達はめーりんを苛めないだけで、世の中にはめーりん苛めるのが好きな鬼威参も居るかも知れないぞ?」 「大体全てのゆっくりをめーりんにするなんて、出来る訳ないだろ?それにお前はめーりんだけで満足できるのか?」 「それに仮にめーりんだけになったら、今度はめーりんが苛められるかもしれないんだぞ?」 「うぅ…そうですよね…少しヤケクソになってました………あぁ、だめなんですかね? 鬼威参達にゆっくりを虐待するのを止めてもらう事は不可能なんでしょうか?」 「そう落ち込むな、こっちもおかげで色々解った事があるしな… そうだ、今から俺達のゆ虐に付き合えよ、良いだろ?こっちも付き合ったんだし」 「え…それはちょっと…それに僕はゆっくりの悲鳴を聞くのは嫌ですよ?苦悶の表情を見るのも嫌だし…」 「んーでもお前は愛でお兄さんだろ?だったらゆっくりのそんな一面も愛でてやらないと駄目なんじゃないのか? ゲスや野良は良くって叫び声とかは駄目なのか?それは差別じゃないのか?」 「うぅ……確かに言われた通りかも知れませんが……いやいや、でもなんか上手く騙されている気がしませんか?」 「そんなのは気のせいだ、それに俺達はお前の中に光る物を見た…気がする! 大丈夫だ、お前ならきっと立派な鬼威参になれる!」 「えぇーちょっと、僕はデスね鬼威参になる気はないんデスけど…」 「さあ、みんな!あの夕日に向かってヒャッハァァァァ!しようぜ!」「おうっ!」×2 「「「ヒャッハァァァァ!!!」」」 「どぼじでごんなごどになるのぉぉぉぉぉ?!!」 完 何故かアホみたいな話しか思いつかない自分です。 たまには純粋な制裁や虐待物でも書いてみたいんですけどね…… 徒然あき(ムシゴロウあき) 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 819 ムシゴロウ王国 ふたば系ゆっくりいじめ 826 ムシゴロウ王国2 ふたば系ゆっくりいじめ 828 ムシゴロウ王国3 ふたば系ゆっくりいじめ 831 ムシゴロウ王国~王国の仲間達~ ふたば系ゆっくりいじめ 835 罰ゲーム ふたば系ゆっくりいじめ 836 ショート ふたば系ゆっくりいじめ 841 ゆんセルク ふたば系ゆっくりいじめ 842 ハイテンション ふたば系ゆっくりいじめ 848 思いを伝えよう ふたば系ゆっくりいじめ 849 ゆんケストラ ふたば系ゆっくりいじめ 850 即興- ふたば系ゆっくりいじめ 856 ムシゴロウ王国5 ふたば系ゆっくりいじめ 861 ゆっくり草 ふたば系ゆっくりいじめ 863 めーリンガル ふたば系ゆっくりいじめ 869 とかいはにリフォーム ふたば系ゆっくりいじめ 876 ゆっくり草子 ふたば系ゆっくりいじめ 879 ムシゴロウ王国6 ふたば系ゆっくりいじめ 888 一週間 ふたば系ゆっくりいじめ 896 モチモチぷにぷに ふたば系ゆっくりいじめ 897 酔っ払い ふたば系ゆっくりいじめ 902 私はめーりんである。 ふたば系ゆっくりいじめ 912 ずばり、詰め合わせ 徒然あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゆうかにゃんは愛でる(性的な意味で) -- 2016-12-26 07 27 24 俺も愛ではだがゲスを愛するのは流石にない というかゲスこそがゆっくりの中で一番下等な存在だからゲスが虐待されるべきでは? -- 2016-07-16 14 14 33 ↓まともで何が悪い -- 2013-09-06 20 44 41 胴無しれみりゃは可愛い -- 2013-07-31 14 33 40 めーりんは俺にくれ -- 2013-03-18 16 02 18 なんか気持ち悪い。才能ない。まともなssは書かないでほしい。 -- 2012-11-02 07 45 39 れみりゃは愛でろ。めーりんは好きではない。 -- 2012-04-08 20 37 24 一番下の人は・・・愛があるわ -- 2012-02-23 11 28 57 めーりんはかわいいよな 特に「じゃお」しか言えないのにがんばって何か伝えようとしてくるところとかが -- 2011-09-14 17 34 55 一番↓の以前に。胴付き(特にゆうかにゃん)を神聖視されんのがよくわからん、つか気持ち悪い -- 2011-07-06 05 33 30 「空飛ぶ不愉快」と呼ばれてるのを見た。たしかに今のイメージではそう呼ばれても仕方ない。 -- 2011-01-13 20 14 37 胴付きれみりゃが何故嫌われるか……頭悪そうなキャラ付けされたのが運の尽きだろうな 見てて腹が立つし問題起こすから制裁派もよろこぶ -- 2010-11-24 12 18 36 たしかにれみりゃだって胴付きなのになんであんなに嫌われてるんだか… でも一番下の人は正直すごく…気持ち悪いです… -- 2010-08-06 17 34 57 俺もれみりゃは愛でてほしい。が、君の情熱には負けるな・・・ -- 2010-08-04 20 53 23 れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。れみりゃは愛でろ。 -- 2010-07-10 21 24 54
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「Panasonic 光美容器」を使用した所、1カ月で効果が現れ、処理の苦が減りました。 原寸画像はこちらです。 更に拡大! 衣装「A TCollection マイ☆チアガール 赤×白 コスチューム レディース Mサイズ」 原寸画像 ASINが有効ではありません。 ↑click here
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【FAMILY COMPUTER】 作成準備中
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Eyes 17KB 虐待-普通 悲劇 理不尽 越冬 自然界 注意!何もしていない善良なゆっくりが酷い目にあいます 森に入って少し進んだ所――小川のほとりに、小山と言うにも慎ましすぎる土の盛り上がりがある。 そこに掘られた小さな横穴は、ゆっくりたちの巣になっていた。 「ゆっくりさむいね……」 「しゃむい……」 「おちびちゃんたち……」 子まりさに、子れいむ、そして親れいむの家族のようだ。親れいむのツガイはまりさと思われるが、巣の中にその姿は見えなかった。 巣の外は雪、雪、雪――。さほど高く積もっているわけではないとは言え、辺りは白一色に染まっている。 今日も雪こそふっていないが、気温は低く、とても寒い。見上げれば灰色の空。いつまた雪が降ってくるかわかったものではない。 「寒い……」 「おかあしゃん、しゅーりしゅーり……」 「ゆっ。おかあさんとすーりすーりしようね。ぽーかぽーか、あったまるよ」 三匹は身を寄せ、強く体をこすりあわせはじめた。 「すーりすーり……」 その後に「しあわせー!」の言葉は続かない。 「ゆうん。まだしゃむいよお……」 子れいむが不満を漏らした。それはそうだろう。体をこすりあわせたところでどうにかなる寒さではない。巣の外では、身を切るような風が吹いている。寒いと言うより、もはや痛いと言った方がいいかも知れない。 「ゆう……れいむ、ゆっくりしていってね……」 子れいむを励ます子まりさの声にも、覇気がなかった。子まりさも我慢しているのだろう。 「……ごめんね、おちびちゃんたち。ごめんね……」 なぜか親れいむが謝った。 巣の入口には親れいむの手によるものであろう、木の枝や雑草を使った『結界』が張られていた。 寒さを塞ごうという意思は見て取れる。しかしこの『結界』、ところどころ隙間だらけ――いや、ほとんどがら空きだ。あまり役には立っていないのではないか。巣の中には風こそ入っていないようだが、外の冷気は防ぎようもない。これでは暖まれるわけがない。 「ゆう……れいみゅ、おなかしゅいたよお……」 「そうだね、おなかすいたね……」 二匹の子ゆっくりが空腹を訴えた。 暖かい食べ物――たとえば具沢山のシチューでもあれば寒さも空腹も一度に解消できるが、そんなもの、この森の中で手に入るはずもない。これまでのゆん生、シチューなど見たことも聞いたこともないはずだ。 冬――虫や野草といったエサが満足に採れなくなるこの季節は、前もって確保しておいたエサだけで凌ぎ、暖かい春が来るまで巣の中で大人しく待つのが、野生のゆっくりのとるべき道だ。 となれば、それなりの量のエサが蓄えられていなければならないはずだが、巣の中を見渡しても、小さな石や萎れた花、布団代わりであろう枯れ草が少量あるだけだ。エサのようなものは何も見えなかった。 「ごめんね、おちびちゃんたち……」 また、親れいむが謝った。 「おかあさんはかりがへただから、まんぞくなごはんをとってくることができないよ。ごめんね、おとうさんがいれば、もっとおいしいごはんをたべられたのにね……」 「ゆう……。おとうしゃんは、いちゅかえってくるにょ……?」 「いつになったら、かりからかえってくるの……?」 「…………」 子ゆっくりたちからの質問に、親れいむは黙ってしまった。 一家の「お父さん」は、エサを探しに行ったきり戻らないようだ。そのうち帰ってくるらしい。 子ゆっくりたちにはそう教えてあるのだろう。しかし、おそらく――。 ややあって、親れいむが口を開いた。 「――おちびちゃんたち。おかあさん、いまからだいじなことをいうよ。ゆっくりよくきいてね」 「ゆっ?」 「いままでだまっていたことだよ。おとうさんはね、もうここにはかえってこないんだよ」 「ゆっ? ゆっ?」 「おとうさんはかりにでかけて、そこで――」 永遠にゆっくりしてしまった。――そう告げた親れいむの目から、涙が流れた。 足元でぱきり、と木の枝が折れた音がしたが、誰も気にしなかった。それどころではない。この一家にとっては衝撃であろう事実が語られたのだ。 「おとうさんはしんじゃったのおおおおおお!?」 「ゆ? どういうこちょなにょ? ゆっくちせちゅめいちてね!」 「ゆっぐ、ゆっぐ……。おかあさんがかりをしているときに、おとうさんのすてきなおぼうしさんをみつけたんだよ……。おぼうしさんは、とてもゆっくりできないにおいがしていたよ……」 俗に死んだゆっくりが身に付けていたお飾りからは死臭がすると言う。親れいむは、それを言っているのだろう。 「おかあさんはそのとき、おとうさん――まりさがえいえんにゆっくりしたんだとわかったよ。……だまっていてごめんね、おちびちゃんたち。ごめんね……。ゆうっ! ゆゆゆうっ……!」 巣の中に親れいむの嗚咽が響く。 子ゆっくりたちを悲しませたくなかったのだろう。ゆっくりとは言え、親心というものは存在するらしい。 「ゆっくりりかいしたよ……。おかあさんは、まりさたちをおもってくれたんだよね。ゆっくり、りかい……ゆえええ……」 「ゆううう!? おとうしゃんはちんだのおおおお!? いつちんだのおおおおお!?」 子まりさは母れいむの気持ちを汲んだようだ。子れいむは――ひょっとしたらよくわかっていないのかも知れない。 「ごべんね……! ごべんねえ、おちびちゃんたちいいい……! ゆっぐ、ゆっぐ!」 「ま、まりさたちはだいじょうぶだから……! だからおかあさん、なかないでねえ……! ながないでねえええええ! ゆえええええええん!」 「ゆゆ? おきゃあしゃん! おねえちゃん! なかないでにぇ! れいみゅもかなちくなっちゃうよ!」 「ごべんでえっ! ごべんでえっ! うぞづぎでなざげないおがあざんをゆるじでねえええ!」 辺りに響く、空気を裂く風の音と、静かに流れる水の音。 そこに一家の号泣する声が加わった。 …………。 ………。 ……。 隙間が広がった結界の内側。巣の中が静かになった。 森はますます冷え込んできた。吐く息も、より白く見える。 「おとうさんはいなくなっちゃったけど、おかあさん、れいむ、これからもみんなでゆっくりしていこうね」 「ゆっくち! ゆっくち!」 「…………」 「はるさんがくるまでたいへんだけど、ゆっくりがんばろうね」 「れいみゅ、ゆっくちがんばりゅよ!」 「…………」 「はるさんがきたら、みんなでぴくにっくにいこうね」 「ぴくにっきゅはゆっくちできるにぇ!」 「…………」 子まりさは努めて明るく振る舞っているようだ。子れいむは――これは天然だろう。 そして親れいむは目を伏せている。とてもゆっくりとは思えない悲壮感が漂っていた。 「ゆっ? おかあさん、どうしたの?」 『結界』の木の枝が乾いた音を出すと、それが合図になったかのように親れいむが顔を上げる。笑ってこそいるが、悲壮感は隠しきれていない。 「さいごにひみつをはなせて、すっきりーしたよ。――おちびちゃんたち、ゆっくりよくきいてね」 「ゆっ?」 「おうちにあるごはんでは、とてもとても、ふゆさんをこすことができないよ。ふゆさんはきびしいけど、だけどおかあさんは、おちびちゃんたちだけでもはるさんをむかえてほしいよ。だから――」 巣の天井を見上げる親れいむの、その言葉、その表情が意味するものは――。 子まりさも理解したようだ。 「ゆゆゆうっ! おかあさん、やめてね! やめてね! それはゆっくりできないよ!」 「ゆっ? どうしちゃの、おねえちゃん?」 親れいむは子まりさの方を見て、そして言った。 「おちびちゃんはあたまのいいこだね。そしてやさしいよ。おとうさんのことをだまっていたおかあさんをゆるしてくれたよね。ゆっくりありがとうね。――これからはおかあさんのかわりに、かわいいいもうとちゃんをゆっくりよろしくね。なさけないおかあさんの、さいごのおねがいだよ」 「やめでねっ! おがあざんっ! どぼじでそんなごどいうのおおおおおお!!」 「おかあさんはね――おかあさんは、おちびちゃんたちだけでもはるさんをむかえてほしいんだよ。だから――」 「やべでよおおおおおおおお!! おがあざああああああん!!」 「おかあさんを、ゆっくりたべてね」 そう言って微笑む親れいむの目から、涙が一筋こぼれた。 「いやぢゃあああああ!! いやぢゃああああああああ!!」 「ゆっ!? おかあしゃん、ましゃか――」 「さあ、おたべなさい!」 その瞬間、親れいむの体が真ん中から縦に裂けた。 めったに見られるものではない。 世話になった飼い主へ恩返しの意味を込めて――。 あるいはこの一家のように、食糧難を乗り切るために――。 どうしても自分自身の体を食べてもらいたい。主にそんな時に使われる事が多い、ゆっくり究極の自己犠牲。それが『お食べなさい』だ。 「おがあぢゃあああああん! どぼじでごんなごどずるのおおおおお!? ばりざ、ぜんぜんうれじぐないよおおおおおおお!!」 「おきゃあしゃんが『おたべなしゃい』しちゃったあああああああ!! ゆわあああああああん!!」 残された二匹は泣き叫んでいた。『結界』を形作る草の一部がぽろりと落ちてしまったが、それにさえ気づかない。 本能に刻まれた行動とは言え、大好きだったであろう母親が目の前で真っ二つになって死んだのだ。ショックを受けない方がどうかしているのかも知れない。 半分になった親れいむの表情は、とても自信に満ちている。りりしく持ち上がった眉毛に、不敵な笑みをたたえる口元。しかしそれが逆にもの悲しくも見えた。 二匹はいつまでも泣くばかりで、決して親れいむの死体を食べようとはしない。このままでは親れいむの犠牲が無駄になってしまう。 「おがあざんなんがだべだぐないよおおおおお!! だべられないよおおおおおおおお!!」 「れいみゅもいやぢゃよおおおおおお!! だがらゆっぐりもどにもどっでねえええええええ!!」 「食べないの? なら人間さんに、そのあまあまちょうだいね!」 私は巣の中に手を伸ばし、親れいむの右半分をつかんだ。 「ゆっ!?」 「ゆゆっ!?」 二匹は泣くのも忘れてぽかんとしている。いきなり人間が現れたことに驚いているのだろう。 親れいむの右半分を口元にやる。野生の汚いゆっくりをがぶりとやるには気がひけたので、中の餡子だけちびりと食べた。 ごく少量でもそれはとても甘く、美味だったのだが、 「まずっ!? コレめっちゃまずっ! こんなもの、ゆっくりできないよ!」 二匹の子ゆっくりへの嫌がらせとして、私は聞こえようがしにそう言った。 「こんなものはポイっ! だよ!」 言いながら、親れいむの右半分を小川に投げ込む。右半分は転がり流され――やがて見えなくなった。 それを見届け、再び巣の方を見ると、巣の入口には子まりさと子れいむの姿があった。二匹はすっかり崩れきった『結界』の残骸の上に立っている。 「どうしてにんげんさんが、こんなところにいるのおおおおおおお!?」 「おかあしゃんのけっきゃいっ! がなんでやぶれたのおおおおおおお!?」 一つのことに気を取られると、自分の周りはおろか、事象の前後にまで気が回らなくなるのは、ゆっくりの強みであり弱みだ。 一家は自分たちのことに夢中になるあまり――ゆん生に関わることなので仕方ないとも言えるが――私が巣の中を覗いていた事に気づかなかった。 子れいむの言う「おかあしゃんのけっきゃいっ!」は、こっそり、ゆっくり、ほとんど取り除いた。一家はそれにすら気づかなかった。何度も音を立てたにも関わらず、だ。 もっとも、元々隙間だらけの『結界』だったので、私がそうするまでもなく巣の中は丸見えだったのだが。 ぎゃあぎゃあうるさい二匹を無視して巣の中に腕を突っ込み、私は親れいむの左半分を引きずり出す。 「もう半分も人間さんにちょうだいね! あまあまを独り占めするゲスは嫌いだよ!」 「ゆわああっ! にんげんさん! おかあさんをつれていかないでええええ!! ゆっくりやめてええええええ!!」 「おきゃあしゃああああん!!」 ふと手の中の親れいむに目をやる。すると、その頬を涙のようなものが伝ったのが見えた。 まさかこの状態でもまだ意識があるのだろうか。そして悲しんでいるのだろうか。 愛しい子どもたちに捧げたはずのその身を蹂躙されているこの状況を、無念に思ってでもいるのだろうか。 それは私にはわかりようもないことだった。しかし、もし本当にそうなのだとしたら――こんなに心踊ることはない。 先ほどと同じように餡子をちびりとやり、 「まずっ! やっぱりめっちゃまずっ! こんなものはポイっ! だよ!」 やはり先ほどと同じように、小川に投げ込んだ。 「ゆわあああああああ!! おがあざあああああああああん!!」 子まりさが叫んだ。子れいむは、 「おきゃあしゃん、おしょらをとばないでにぇええええええ!! れいみゅたちのところにかえってきちぇにぇええええ!!」 そう喚き散らしながら、巣を出て外に飛び出してきた。まさか親れいむを追って川に飛び込むつもりなのだろうか。そんなことをしたら、間違いなく永遠にゆっくりしてしまうだろう。 しかし、それ以前の話だった。白く冷たい雪の上に降り立ったとたん、 「ちゅめたいいいいいいい!! しゃむいいいいいいいいい!! ゆっくちできにゃいいいいいいい!!」 飛び跳ねて、転がって、大騒ぎだ。 巣の中にいては感じることのできなかった雪の、あるいは風の冷たさをその身に受け、子れいむは悶え苦しんでいる。 「やめちぇにぇえええ! やめちぇにぇえええ! ゆきしゃんもかぜしゃんも、いじわりゅしにゃいでれいみゅをゆっくちさせちぇええええ!!」 「れいむうううううう!! おそとはゆっくりできないよ! ゆっくりしないで、おうちのなかにもどってね!」 「あんよがあああああ! おかおがいぢゃいいいいいいいいい!!」 雪の上でのたうち回る子れいむには、姉の声は届かないようだ。巣に戻ろうとはしない。いや、戻れない。 子れいむはなおも飛び跳ねて、転がって――やがて小川に落ちた。 「まりさのかわいいいもうとが、かわさんにおちちゃったああああああ!?」」 「ゆびゃああああああああ! ゆっぷゆっぷ! たちゅけちぇええええ!! おみじゅしゃんはゆっくちできにゃいいいいいいいい!! ゆぶぶぶぶううう!!」 「ゆわあああああああ!! れいむううううううう!!」 「おねえぢゃあああああああん!! たちゅけちぇえええええ!! たちゅけちぇえええええ!! れいみゅ、ながしゃれりゅよおおおお!! ながしゃれてりゅうううううう!!」 人間で言えば、せいぜい踝に届くかどうかの浅さの小川だが、それでも子れいむにとっては大河に等しい。 結果的に親れいむの後を追うことになった子れいむ。その小さく丸い体は緩い流れに翻弄され、浮いては沈み、浮いては沈みを繰り返した末、視界から消えた。まだその辺りに沈んでいるのかもしれないし、今ごろはもっと下流を流れているのかも知れない。 「れいむっ!! れいむうううううううう!!」 子まりさは血相を変えて、今まさに子れいむの元へ飛び出そうとしている。 私は屈んで、子まりさの顔をのぞき込んだ。 「まりさ、ゆっくりしていってね!」 「ゆっ! ゆっくりしていってね!――にんげんさん、まりさのかわいいいもうとをたすけてあげてね! まりさじゃたすけてあげられないよ! ゆっくりおねがいだよ! ゆっくりおねがいだよ!」 自分が行くより、体の大きい『人間さん』に助けてもらった方が確実だと思ったらしい。しかし、この事態を引き起こした張本人に頼むことではないだろう。 親れいむが言っていた通り、この子まりさは優しく頭がいいのかもしれない。しかし、しょせんはゆっくりということだ。 「ゆっ? まりさの素敵なお帽子さんはとてもゆっくりしているね! 人間さんがもらってあげるよ!」 そう言って、子まりさの帽子を奪い取った。 「ゆわっ!? まりさのすてきなおぼうしさん! ゆっくりかえしてね! ゆっくりかえしてね!」 子まりさはぴょんぴょん飛び跳ねて帽子を取り返そうとする。そのジャンプが届くか届かないかの位置で、私は帽子を上げ下げした。 取れそうで取れない――子まりさは焦れた。 「ゆんやあああああああ! にんげんさん、いじわるしないでかえしてね! かえしてね!」 「ゆ? よく見たら趣味のお悪い帽子さんだったよ! こんなものはビリッ! だよ!」 私は子まりさの帽子を引き裂いた。先ほどの『お食べなさい』のように、縦に真っ二つだ。 そのまま宙に放る。二つの小さな黒い布は、風に流されてどこかへ行ってしまった。 「ゆわああああああ!? ばりざのずでぎなおぼうじざんがあああああああっ!?」 「趣味の悪いお帽子さんは、人間さんが制っ裁っ! してあげたよ! ゆっくり感謝してね!」 「どぼでごんなごどずるのおおおおおおお!?」 「ゆゆ~ん、そんなに感謝しないでよ~」 「がんじゃなんがじでないいいいいい!! ばりざのおぼうじざあああああん!! ゆんやあああああああ!!」 「ゆゆ~ん」 左手で子まりさを押さえつけ、右手で雪をすくう。 「そんなに感謝してくれて、人間さん嬉しいよ! お礼にゆっくりした結っ界っ! を作ってあげるよ!」 右手の雪を巣の前に積む。そしてまた雪をすくって、積む。 「はなじでねっ! はなじでねっ! まりざのおぼうじざんをえいえんにゆっぐりさせたにんげんざんはきらいだよっ!!」 「ゆゆっ! そんなに急かさないでね! ゆっくり待っててね! ゆっくりしていってね!」 「ゆっぐりじでいっでね!――ゆっぐりでぎないがら、まりざをはなじでえええええっ!! おぼうじざんがえじでええええええっ!!」 小さな巣穴を塞ぐ雪の壁など、片手でもすぐに作れる。 「ゆっ! もうすぐ完っ成っ! だよ!」 「やぢゃあああああああっ! だじでねっ! ばりざをおうぢがらだじでねっ!!」 壁の隙間から子まりさが叫んだ。 このままでは巣の中に閉じこめられると理解したらしい。もしそうなったら、自力での脱出が不可能だということも。 この辺りの気候的にも、横穴の位置的にも、一見してこの巣穴が雪で埋もれることはないと思われた。 つまり、子まりさはおよそありえなかった最期を遂げることになるのかも知れないのだ――子まりさ自身はそこまで理解しているのかどうか。 「冬さんの間はおうちからでたらいけないよ! お母さんもそう言っていたはずだよ!」 「おがあざんっ! おがあざんっ! おがあざんっ! まりざをだずげでええええええっ!」 「お母さんはもう『お食べなさい』しちゃったでしょ? 理解できる?」 「ゆ、ゆあっ……!」 「お母さんはまりさたちに食べて欲しかったんだよ! それなのに食べてあげなかったなんて、まりさたちはゆっくりしていないね!」 「ゆああっ……ゆああああああああっ! おぎゃあぢゃんごべんだざいいいいいいい!! ごべんだざいいいいいいい!! ばりざはわるいごでじだああああああ!!」 「悪いまりさにはおしおきだよ!」 私は子まりさの両目を指で突いた。ぷちゅっ、という感触とともに、それはあっけなく潰れる。 「ゆびゃああああああっ!! ばりざのきらきらおべべがああああああああっ!! いぢゃいよおおおおおおおっ!!」 「それじゃあ、お別れだよ! まりさ、春さんになったらまた会おうね! ゆっくりしていってね!」 「ゆっぐりじでいっでねえええええ!?」 子まりさが挨拶を返すのを聞いてから、巣の入口である横穴を、雪で完全に塞いだ。さらにその上から、今度は両手を使って雪を盛り、ぱんぱんと叩いて均す。 小さな小山の横に、さらに小さな小山が生まれた。 この小山――巣穴を塞ぐ雪の壁が溶けるのは、春になってからだろう。 食べる物がほとんどない上、両目と、ついでに帽子を失った子まりさ。元々非力なことに加えて、消耗する一方のそんな体では、内側から壁を崩すのはますます不可能だ。 ――おかあさんは、おちびちゃんたちだけでもはるさんをむかえてほしいんだよ―― そんな優しい母親の願いも虚しく、かわいい子どもたちが春を迎えることなど決して無い。 水死と、餓死あるいは衰弱死、そして何の意味も成さなかった『お食べなさい』――どの死に方が最も苦しいのだろうか。何とはなしにそんなことを考えた。 日も落ちかけ、森の中はますます寒くなる。 「寒い……」 半ば無意識にそう呟く――これで何度目だろう。呟いたところで暖かくなるわけでもないのに。 この寒さは嫌いだが、冬は大好きだ。 冬――元来脆弱なゆっくりが、より脆弱になる季節。 特に私のように田舎住まいの虐待派にとっては待ち遠しい季節だ。寒さを我慢して森の中を少し歩けば、楽しいことがいくらでも見られる。 例えば、冬支度を済ませて巣の中で安心しきっているゆっくりを、寒い寒い巣の外に引っぱり出してやる。そして永遠にゆっくりさせる。 例えば、冬支度が終わらず殺気立っているゆっくりをからかって、さらに殺気立たせてやる。そして永遠にゆっくりさせる。 例えば、冬支度もしないゆっくりに悪戯し、自分たちの馬鹿さ加減を後悔させてやる。そして永遠にゆっくりさせる。 そして例えば、今日のような――。 今日は本当にいいものが見られた。野生ゆっくりの『お食べなさい』など、金を払っても見られるものではない。 それにしても、 「寒い……」 今度は意識して口に出してみた。だからといって、この身を切るような冷たい風がやむわけではない。意識しようとしまいと、当たり前だがそれは変わらない。 今日の夕飯は暖かい食べ物――具沢山のシチューにしよう。 (了) 以前書いたもの…… ふたば系ゆっくりいじめ 525 犬 ふたば系ゆっくりいじめ 532 川原の一家 ふたば系ゆっくりいじめ 554 ゴキブリ(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 555 ゴキブリ(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 569 ねとられいむ ふたば系ゆっくりいじめ 622 格子越しの情景 ふたば系ゆっくりいじめ 654 奇跡の朝に ふたば系ゆっくりいじめ 715 下拵え ふたば系ゆっくりいじめ 729 ある日の公園で ~the Marisas and men~ ふたば系ゆっくりいじめ 740 彼女はそこにいた トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る めっちゃワロタww ゲス制裁より善良理不尽虐待の方がゆっくり出来るね! 鬼意山が姿が気付かれてからは虐待のテンポがとてもよく笑いっぱなしでしたw 特に流れるように子まりさの両目を突いた時には大笑いしちゃいましたよww -- 2011-07-20 17 10 22 ふむ…ゲスだねーわからないよー。おやれいむはむのうだね。わかるよー -- 2010-11-28 23 07 39 ゆっくりできたよ!! -- 2010-11-07 15 49 25 糞饅頭共を可哀想だなどとコメントしてる注意書きを理解できないような餡子能な人はゆっくりできない人生を苦しめ。つーかそもそもここに来てんじゃねーよ。ばかなの?しぬの? -- 2010-11-02 01 56 56 冬までの食料なし、暖房もろくに作れず、越冬なんてできない状況で、 自分だけお食べなさいで満足して死ぬれいむには良い虐待だったなw おかあさんはかりがへただから、まんぞくなごはんをとってくることができないよ とってこれなかったよ、なら許せる。だが下手だからできないって諦めて何もしない奴は嫌いだ -- 2010-11-01 00 19 00 ゆっくり親子の三文芝居にはヘドが出そうだった。まぁ、母の後を追えて良かったんじゃないか。 -- 2010-09-07 01 17 57 冒頭の注意書きを読めない奴はコメントするなと言いたい -- 2010-08-31 02 01 43 子ゆっくりの悲劇はとてもゆっくりできるよ。もっとやってね! -- 2010-07-25 11 10 33 加工所では生ゴミ生産して、人々はお金払って生ゴミ買って、生ゴミ食べてるんだね。 ゲロゲロ。 -- 2010-07-25 07 40 18 寒い中、人の迷惑にしかならないゴミを掃除するなんてすばらしいよね、、、 ゆっくりって動いてて害虫、動かないなら生ゴミいいこと無しだからね。 -- 2010-07-25 07 32 26 可哀想なゆっくり達…親子みんな良い子だったのに… ゲス人間は、週6日でゲスゆ一家に自宅を荒らされ続けてゆっくりできない人生を苦しめ。 -- 2010-07-13 10 13 59 こういうプレイもありだよ!ゆっくりできるよ! -- 2010-06-29 09 42 42 人間はゲスじゃないよ。山のゴミを掃除しただけだよ! -- 2010-06-28 23 53 30 ゲス鬼意山じゃないよ。どうせ死ぬ運命のおちびちゃんたちが、おかあさんとゆん国に行けてよかったね。おとうさんまりさと家族ともゆっくりしていってね!! -- 2010-06-21 07 57 01 よかった。 -- 2010-06-12 15 17 53 とてもおもしろかったよ!! -- 2010-05-24 19 24 22 わ゙がら゙な゙い゙よ゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!! ゲスにんげんさんがでてくるのはゆっくりできないよー!!! -- 2010-05-20 07 07 53 そういうのが好きな鬼異惨もいるってことだよ!りかいしてね! -- 2010-05-17 14 56 30 どう読んだって、嫌がらせのためにゆっくりの口調を真似てるだけだろ。 -- 2010-04-01 18 06 19 ゲスゆっくりと同程度のこと言ってくる人間はゆっくりできないよ!理解してね! -- 2010-03-26 18 23 21
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世はまこと遊技である 5KB 観察 小ネタ 希少種 自然界 人間なし ノーコメント ・20回目 ・よっ! 姐さん! です。 ・タイトルはノリです。 ・虐めません。 ・ていうかSSじゃない。 ・ヨロシクオネガイシマス 森に住む野生のゆっくりの群れの間では、ある噂が流行っていた。 森の奥深く。大きい丘にくりぬかれたように存在する横穴。そこに、変わったゆっくりが住んでいるという噂。 そのゆっくりは色素が薄い金髪が地面まで垂れるほど長く、その髪を掻き分けるように額に黄色い星が表面に浮かぶ赤く一本角が生えているという。 そのゆっくりは、不敵な笑みを浮かべながら横穴にやってきたゆっくりに言うらしい。 「しょうぶでかてたらなんでもゆっくりさせようじゃないか」 つまり、自分が負けたら何でも言うことを聞く。そう言って、勝負を持ちかけてくるのだ。 その勝負とは様々であり、 あるれいむは、丸い木の実をどれだけ壁に打ち返し続けるか。 あるまりさは、どちらの体当たりがより強いか。 あるありすは、どれだけ落ち葉を集められるか。 あるちぇんは、走ったらどっちが早いか。 あるみょんは、花をより綺麗に刈り取れるか。 あるぱちゅりーは、どれだけ暗い横穴に引き篭もれるか。 と言うように、横穴にやってきたゆっくりの種類とそのゆっくりの気分次第で決められていた。 何故、そのような話が広まったかというと。 勝負をしに行ったゆっくり全部が、惨敗して群れに帰ってきたからだ。 曰く、そのゆっくりは胡桃を一歩も動かずに延々打っていた。 曰く、そのゆっくりは自分よりも小さいはずなのに体当たりの衝撃が、ドス並みだった。 曰く、そのゆっくりは自分が3枚の落ち葉を拾ってきたときには相手がたくさんたくさんたくさん枚集めていた。 曰く、そのゆっくりは合図の木の葉が落ちた瞬間、すぐに見えなくなった。 曰く、そのゆっくりは花を刈り取るというよりも、束にして生きたまま引っこ抜いていた。 曰く、そのゆっくりは暗闇でも平然とゆっくりしていた。 そのゆっくりには、誰も叶わない。というのは群れ中のゆっくりの見解だった。 それでも、横穴へ赴くゆっくりは後を絶たない。 その理由は三つ。 一つ目は、変なゆっくりは群れの誰よりも美しかった。という夢敗れたゆっくり達の証言があったこと。 美しい番を持つことはステータスであり、自分自身がゆっくり出来るからだ。 特に、自立したての若いゆっくり達の横穴への往来によって群れには、独身のゆっくり達が増加している傾向が強い。 二つ目は、そのゆっくりのゆっくりとしてのスペックが高く、番にすれば将来は健康で頑丈な子供が出来るという展望があるからだ。 死にやすい野生ゆっくりにとっては、基本スペックが高い家族を作るのは群れの中でも発言権を多く得ることも出来る。 三つ目は、そのゆっくりがいつも飲んでいるという赤い杯。 その杯にはいつも、並々と透明に輝く液体が入っていて、甘い匂いが漂うという。そのいつも甘いものがある杯を自分の物にしようと躍起になるゆっくりは多い。 この三つの理由のうち、少なくとも一つ当てはまるゆっくりは今日も懲りずに横穴に向かうのだった。 「れいむはれいむだよ! きょうこそはゆっくりしていってね!!!」 暗い横穴の中。観念しろ、というニュアンスでれいむが目の前のゆっくりに宣言する。 「このまえ、はっぱスィーでまけたれいむかい?」 引っ切り無しに来るゆっくり達を全て覚えているのか、ゆっくりゆうぎは面白い物を見たというような顔をしている。 たいてい勝負したゆっくりは、一度でも諦めて意気消沈するので、二度目の挑戦をしにくるほどバイタリティのあるゆっくりが珍しいのだろう。 「そうだよ! きょうこそかってゆっくりさせてもらうよ!」 れいむは、ちらちらとゆうぎの後ろにある杯を見ている。 ゆうぎは、そのあからさまな視線を気にせずに不敵に微笑む。 「りかいしたよ。しょうぶでかったらゆっくりさせよう」 ゆうぎが今回はどんな勝負をしようか、目を瞑りながら考える。 「ゆっくりしないではやくかんがえてね。れいむまてないよっ!」 もみ上げでシャドウボクシングまがいのことをするれいむ。実に、うざい。主に、しゅッしゅッって口で言っているのがうざい。 しばらくゆうぎは考えていたが、目を開いて後ろの杯に振り返る。 「このさかずきをのみほしたほうがかちにしようそうしよう。いいかい?」 問いかけるゆうぎに、れいむは勝ちを確信したように力強く頷く。 「ゆっくりりかいしたよ!」 ゆうぎとれいむの目の前には、自分達の身の丈の倍ある大きさの杯がある。 その両端に口を添えて、準備は万端。 「1、2、3、でのみくらべだ!」 「ゆふふ・・・。れいむがかつよ!」 ニヤニヤ笑うれいむを同じくニヤニヤ笑いで見返しながらゆうぎが、カウントを始める。 「1・・・2・・・3!!!」 「がーぼがーぼ! がーぼがーぼ!」 勢いよく合図をした割に、黙々と飲むゆうぎに対して、れいむはハイスピードで液体を飲み干してゆく。 それでも、盃に満たされた液体は一向に減ることがない。 「がーぼがーぼがー・・・ぽ。かーぽかーぽ・・・」 最初に、ハイスピードで飛ばしすぎたれいむは、徐々にペースが落ちていく。 一向に、黙々と飲み続けるゆうぎを他所にものの数分で、 「ごーくごーく・・・ゅぷうっ・・・もうぶりいいいぃぃ! ぼうぢガえぶホっ」 れいむは、パンパンになった体を地面に重く転がして、顔赤くしたり青くしたりしてそのうち気絶してしまった。 「なさけないねぇ。さいきんのゆっくりは」 ゆうぎは、そんなれいむを見て、失笑をこぼしつつ、ちびちびと、杯に満たされた液体。 自分の排泄物である炭酸水を飲み続ける。 炭酸水は、ゆっくりにとってはアルコールに等しく、ゆうぎやすいかのような種類でない限り、コップ一杯で中毒死してしまうのだ。 ゆうぎは、自分の炭酸水を飲むことで半永久的に狩りをしなくて済む。これが、獲物も何もない横穴で生きられる理由である。 彼女にとっては、食事や生活より、他のゆっくりと勝負を出来ることがゆっくりできることなのだ。 数時間後、ゆうぎが汲んできて口移しで飲ませた水のおかげで、炭酸水を中和されたれいむは、死ぬことなくとぼとぼ自分の巣へ帰っていった。 それを満足げに見てから、ゆうぎは、石を加えて穴の壁に印をつける。 その壁には、今まで勝った印である、縦線が幾本も存在していた。 今日もまた、彼女に勝ち星が上がった。 明日もまた、彼女は勝ち星をあげだろう。 アトガキ ということで、ゆうぎでした。特に言うことはありません。 目指せ。地霊殿ゆっくり化。 設定とかは適当なんでツッコミどころしかありません。ご了承ください。 ご読了ありがとうございました。 やまめあき(仮) 【妄想で書いたもの】 かり ・ふたば系ゆっくりいじめ 963 ト● ・ふたば系ゆっくりいじめ 990 くちばしにチェリー ・ふたば系ゆっくりいじめ 1000 デスクトップガジェット ・ふたば系ゆっくりいじめ 1018 ゆっくりつくーる ・ふたば系ゆっくりいじめ 1054 夢想天生 ・ふたば系ゆっくりいじめ 1064 スペクタクルスパイダーウーマン ・ふたば系ゆっくりいじめ 1091 つるべおとし ・ふたば系ゆっくりいじめ 1118 ゆっくりのおもちゃ ・ふたば系ゆっくりいじめ 1123 いまじん ・ふたば系ゆっくりいじめ 1142 スポイラー ・ふたば系ゆっくりいじめ 1163 ラブドール ・ふたば系ゆっくりいじめ 1172 益虫? 害虫? ・ふたば系ゆっくりいじめ 1189 スィークリング ・ふたば系ゆっくりいじめ 1214 てゐ! ・ふたば系ゆっくりいじめ 1227 ゆっくりは生首饅頭の夢を見るか? ・ふたば系ゆっくりいじめ 1235 箱、無音、窓辺にて ・ふたば系ゆっくりいじめ 1261 世はまこと遊技である どろわ ・つんつんつんつくつんつくつんつん ぬえ ・山女って可愛いよね ・女はつらいよ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 俺と勝負だゆうぎぃぃぃぃぃぃ!!飲み比べで勝負だ飲ませてくださいぃぃぃぃぃぃ!!! -- 2013-03-03 23 53 41 飲尿健康法wwwwwwwwwwww -- 2012-09-04 14 47 21 しーしー飲むなwwせめてぺにぺ☆(゜o(○=(゜ο゜)o -- 2012-07-26 14 36 26 ほんまに設定は適当やなwwふつーはしーしー飲まないだろうしなwwww -- 2012-06-25 20 32 13 胴付きになったら....スカトロさんはゆっくりできないよ -- 2010-07-13 09 48 17
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妊娠過程&食葬 9KB これは、餡小話から消えてしまった、過去作「anko041 妊娠過程」と「anko042 食葬」を一部修正して、一つのファイルにまとめた物です。 妊娠過程 すりっ……すりっ……すりすりすりすりずりずりずりずりずずずずずずずず…… ぬっちゃぬっちゃ……ぬっぷぬっぷ…… ぱんぱんぱん!ぱちんぱちんばちん! すぱんすぱんすぱんすぱん!すぱぱぱぱぱぱぱぱ…… 「「ゆっがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! ずっぎりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃひひひぃぃぃぃ!!!」」 今、ゆっくりまりさとゆっくりれいむが同時に果てた。 交尾の終了と共に、すぐれいむの腹が膨れ始める。胎生妊娠のようだ。 父親役であるまりさが絶頂に達し、陰茎から精子を放出した瞬間、何千何万もの因子は直ちに母れいむの餡子と反応し、その全てが赤ゆっくりとなる。 つまり、今この瞬間、母れいむの胎内には何万匹もの極小の子供達が入っているのである。 彼女達は、母親の餡子をクッション代わりにして、気持ち良さそうに眠っている。 「れいむににた、おうたの上手な子がうまれるといいのぜ!」 「まりさみたいに、げん気でかりのじょうずな赤ちゃんがうまれるとゆっくりできるよ!」 今父と母になった二匹は、そう言い合ってゆっくりと過ごし、親愛のすりすりをして眠った。 「ゆぅ……おかーさんのなかあったかいね……」 「そうだね……あったかくてゆっくりできるよ……」 両親がすっかりいびきを立てて眠りに落ちた頃、胎内の赤ゆっくり達は目を覚ました。 ぎゅうぎゅうに押し込められて辺りは真っ暗、隣の姉妹の姿すら見えない状況だが、彼女達は泣いたりしない。実にゆっくりとしている。 何故なら、自分のすぐ身近に母親の体温を感じられるから。 姉妹の肌がもっちりとしていて気持ちが良いから。 しかし、おそらくゆん生の中で最初で最後の実にゆっくりとした瞬間なのに、彼女達は「ゆっくりしていってね!」とは言わない。 何故なら、最初の「ゆっくりしていってね!」は産んでくれた両親に言うと決めているから。 胎内から飛び出したら、精一杯大きな声でおかーさんとおとーさんにあいさつをしよう。 そう考えると、赤ゆっくり達から自然と笑みがこぼれるのだった。 母れいむが妊娠してから三日が経った。 「きょうは、れいむの大すきなお花さんだよ!」 「虫さんをいっぱいたべて、えいようをつけてね!」 と、父まりさはいつも以上に狩りを頑張って、ごちそうを奮発してれいむにあげていた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」 母れいむは満面の笑みでそれに応える。 しかし、その栄養満点な食べ物が、胎内の子供達をピンチに陥れていた。 「ゆゆ!?おかあさんのなかがせまくなってきているよ!」 栄養がたっぷりと入っている食べ物ばかりを食べていたせいで、母れいむの体内の餡子が増えてしまったのだ。 それによって、赤ゆっくり達のスペースが狭まっていく。 そして、それに追い討ちをかけるかのように。 「おなかすいたよー!」 いくら全く動かないといっても、意識を持ち始めてから三日も食事をしないとなると、さすがに辛くなる。 しかし、周りには食べるものがない。 栄養が取れなくて、赤ゆっくり達の体が弱くなる。 更に時間は過ぎ、母親の餡子は更に外から圧迫してくる。 食べ物が無いから更に体が弱くなる。 そして、臨界点を超えた瞬間。 「ゆぶべ!!!」 赤ゆっくり達の塊の中心に居た一匹が潰れた。 それを皮切りに、中心に近い赤ゆっくりから次々と潰れていく。 「ゆばぁ!」 「ゆぶぶ!」 「ゆべし!」 「もっとゆっ……ゆあばぁ!」 潰れた姉妹の隣に居た子ゆっくりの顔に、生暖かい液体が飛び散る。 それは母親のぱさぱさしてまずい餡子とは違う、もっとみずみずしくて、ねっとりとした餡子。 彼女達は顔に付いた汚れを落とそうと、それを舌で舐めとる。 「ぺーろぺーろ……し、し、し……しあわせぇぇぇぇぇぇぇぇ!」 真っ暗な空間なので、それが何であるかは彼女達には分からない。 それどころか、自分の隣にさっきまで居た姉妹が、圧力で潰れて死んでしまった事にすら気付かない。 しかし、単純な餡子脳の更に出来損ないで出来ている、彼女達赤ゆっくりの思考で、ある事実が理解できた。 ――自分の周りにはあまあまがある。 こうなるともう止めることは出来ない。 空腹と圧死の恐怖から、頭の回転が止まってしまった赤ゆっくりにとっては、まさに起死回生の打開策である。 美味しい物をお腹一杯食べられる、さらに空間が開いてゆっくりできる、一石二鳥。 そうと決まれば即行動。 姉妹の血肉を舐め取った赤ゆっくり達は、潰れた姉妹とは反対側の赤ゆっくり達を食べ始める。 「おねぇちゃんやめてぇぇぇぇぇ!」 「でいぶおいしくないよぉぉぉぉぉ!」 「どぼじてこんなことするのぉぉぉぉぉ!?」 「もっとゆっくりしたいよぉぉぉぉぉ!」 阿鼻叫喚地獄絵図。 この時点で後手に回った赤ゆっくりは、確実にその短すぎるゆん生を終える。 何故なら、最初に食べ始めた赤ゆっくりは既に姉妹の餡子を取り込んで、食べた分だけ体積大きくなっている。 その上、食べていない方はほぼ餓死寸前で、立ち向かう気力も逃げる体力もない。 そして、そもそも動き回るスペースがない。 姉妹を食べ回った一部の赤ゆっくり達は、五分程姉妹の踊り食いを楽しみお腹が一杯になった頃、ようやく眠りについた。 「ゆっ!おなかの中で赤ちゃんがうごいたよ!」 「それはげん気なしょうこなのぜ!きっと、とってもゆっくりした赤ちゃんが生まれるのぜ!」 胎内の惨状を知らない両親は、そう間抜けな声をあげた。 大きな赤ゆっくりは、お腹が空いたらまた周りの赤ゆっくりを食べ始める。 その姿にもうためらいは無い。 お腹一杯になったら寝る。 小さな赤ゆっくりはひたすら恐怖に震える。 そんな胎内の生活が、母れいむが産気づくまで続く。 「ゆふぅぅぅぅぅ!!!ゆふぅぅぅぅぅ!!!あかちゃんがうばれるぅぅぅぅぅ!!!」 「ゆっ!れいむ!がんばるんだぜ!!!ゆっ、ゆっ、ふぅーするんだぜ!」 遂に出産の時が近付いた。 母れいむは近所のぱちゅりーから聞いた「ラマーズ法」をしながら必死の形相で踏ん張る。 父まりさは赤ゆっくりが飛び出しても大丈夫なように、母れいむの下に、命よりも大事な帽子を置き、更にそれが汚れるのも構わずに、クッションになる枯れ葉や土を乗せる。 「ゆぐぅぅぅぅぅ!!!うば、うば……うばれるぅぅぅぅぅ!!!」 すぽーん! 赤ゆっくりは勢い良く飛び、父まりさが敷いたクッションの上に落ちた。 赤いリボン、赤れいむである。 いくらクッションがあったとはいえ、とてつもない衝撃でぶつかったので、赤れいむは痛みでしばらく起き上がることが出来ない。 この無駄とも思える出産時の勢いは、母親の胎内で起こった惨劇、忌々しい共食いの記憶を忘れさせるためのものではないかと、最近は言われている。 「ゆぐぐぅぅぅぅぅ!!!またうばれるぅぅぅぅぅ!!!」 産道はまだ閉じず、そこからまりさ種特有のふてぶてしい顔を覗かせている。 父まりさは急いで、まだ痛みに震えている赤れいむを脇にどかし、赤まりさ射出に備えている。 すぽぽーん! 最後の一匹だからだろうか、最初の赤れいむよりも勢い良く飛び出し、同じくクッションの上に落ちた。 赤まりさは痛みに震えて白目を向いている。 姉である赤れいむは、痛みが既に引いたみたいで、心配そうに妹を見つめている。 「まりさだいじょーぶ?ぺーろぺーろするから、がんばってね!」 早くもお姉さんらしい行動をするれいむ。父まりさはそれを愛しい目で見つめる。 やがて赤まりさの震えが止まり、残りの家族の顔がぱっと輝いた。 「「「「ゆっくりしていってね!!!!」」」」 絵 byペットショップあき 食葬 一匹の長老ぱちゅりーが死んだ。 「ぱちゅりーはこのむれの長として、ゆっくりしないでがんばってくれたよ……」 「だから、みんなでそうぎのじゅんびをしてね……」 (むきゅ……みんな……ぱちゅりーはまだ生きてるよ……) 一匹の長老ぱちゅりーが死んだ……ように見えた。 この長老ぱちゅりーは珍しく長生きし、珍しく老衰という死を迎えようとしていた。 老衰はすぐには死ねない。 外側の餡子からゆっくりと機能を停止する。 移動するための下半身の餡子が動かなくなる。 瞼がゆっくりと下り視界が閉ざされる。 そして老化が徐々に中枢餡に到達し、老衰開始時から約半日後、ようやく完全な死を迎える。 通常、長老は他のゆっくりがあまり入ってこない森の奥地に一匹で暮らす。 これは老衰時、他のゆっくりから発見されるのを遅らせるための知恵である。 決して奥の方に引っ込んでいたほうが長老っぽくて格好良いとか、そういう理由ではない。 この長老ぱちゅりーの場合、遅刻常習犯のホームヘルパーありすが珍しく早起きしてしまったため、完全に死ぬ前に発見されてしまった。 このような場合、死ぬ方にとっては大変な不幸である。 何故なら…… 群れの中心にある集会場、葬儀はここで行われた。 「これから食葬をとり行うよ」 集会場の中央にある切り株に登った、長老の側近れいむが開会の宣言をした。 この群れでは長老が死んだ場合、食葬と呼ばれる埋葬が行われる。 文字通り、群れのゆっくり達が死体を食べるという埋葬方法である。 長老ゆっくりの餡子を他のゆっくりが食べる事で、彼女の膨大な知識と豊富な経験を取り込もうとしているのだろう。 「じゃあ、まずはれいむから食べるよ」 側近れいむが背中の皮をひと齧りした。 (むぎゅぅ!むぎゅぎゅぅぅぅぅぅ!) 意識が残っている長老ぱちゅりーは痛みに悶え苦しむ。 しかし、体を動かす事は出来ないので、周りのゆっくり達は誰も気付かない。 「むーしゃ、むーしゃ……」 側近れいむはそれだけを言うと、静かに涙を流した。 それ以降は口に残った皮を完食するまで、ただただ大粒を涙を流し、黙って咀嚼した。 それを見届けた別の側近のまりさが、舌と枝を器用に使って、側近れいむが齧った穴から長老の餡子を取り出した。 そして、葬儀に参加していた群れのゆっくり達に、少しずつ餡子を分けて配る。 (むっぎゅぅぅぅぅぅ!やめてぇぇぇぇぇ!!!ぱちゅりーはまだいぎでるのよぉぉぉぉぉ!!!) 涙を流したいのに、既に瞳は乾いているので、周りのゆっくり達は誰も気付かない。 取り分けられた小さな餡子や皮の欠片を、群れのゆっくり達が食べる。 「むーしゃ……むーしゃ……」 「ままぁ……」 「おかーしゃん……」 彼女達から、思わず赤ちゃん言葉が漏れる。 甘すぎず、苦すぎず、それでいてさっぱりと爽やかな味。 それは、植物型妊娠で生まれたゆっくりにとっては、初めて食べたお母さんの茎の味。 胎生型妊娠で生まれたゆっくりにとっては、初めて食べたお母さんの口から出された餡子ペーストの味。 親も子も等しく分けられ、等しく食べて、等しく涙する。 長老ぱちゅりーの体は殆ど群れゆっくりの腹に収まり、残るは中枢餡のみになった。 ここで、切り株の上に、次期長老となる長老の子のぱちゅりーが上がった。 側近達が枝を組んで作った神輿の上に中枢餡を乗せ、恭しく壇上に上げる。 「むきゅ、次期長老のぱちゅりーが、最後の儀式を行うよ!」 そう言うと、ゆっくりの口には少々大きな中枢餡を、彼女は一口で全て頬張った。 (むっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!やべろぉぉぉぉぉ!!!ぱちゅりーを食べるなぁぁぁぁぁ!!!) 叫びたいのに、もう口も声帯もないので、周りのゆっくり達は誰も気付かない。 「むーしゃ、むーしゃ……じじじじあわぜぇぇぇぇぇぇ!!!」 生きながら喰われるという恐怖と絶望を味わい、それはとてつもなく甘くなっていた。 そして、次期長老ぱちゅりーは、自分の母親がそんな絶望や痛みを味わいながら死んだという記憶を取り込み、ショックで吐餡して平べったくなった。 既存作 SS 妊娠過程&食葬、 ふたば系ゆっくりいじめ 7 浅瀬 ふたば系ゆっくりいじめ 8 鉄鍋 ふたば系ゆっくりいじめ 17 さとり ふたば系ゆっくりいじめ 19 賽の河原 ふたば系ゆっくりいじめ 24 れいむ死ね ふたば系ゆっくりいじめ 26 役立たず ふたば系ゆっくりいじめ 60 全自動すっきり阻止機 ふたば系ゆっくりいじめ 65 抗議 ふたば系ゆっくりいじめ 80 親離れ ふたば系ゆっくりいじめ 86 ドスの飾りは不名誉の証 ふたば系ゆっくりいじめ 115 DV ふたば系ゆっくりいじめ 158 虐待派不虐待日記 ふたば系ゆっくりいじめ 191 屠殺 ふたば系ゆっくりいじめ 232 降る 絵 ゆっくりSAW、ゆっくりサバイバー、10億分の1のゆっくり 自作SSの挿絵、各種一枚絵 作者:ゲームあき ゲームあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 絶対生まれてきた赤ゆ絶対ゲスやろ。 -- 2018-05-09 20 27 32 ああ、カマキリか カマキリに失礼だな -- 2014-07-31 16 39 34 きもし -- 2012-07-18 20 33 20 最後の最後で・・・・・あーあ、まったく。 -- 2012-01-05 23 55 34 成る程…精子は数が多いからなぁ。 こういう発想もあるのか! -- 2010-10-02 22 29 07 きもくないゆっくりなんてゆっくりじゃない -- 2010-07-23 13 44 00 きもい。おもに挿絵がきもい。 -- 2010-07-15 22 48 33
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喧嘩 14KB 虐待-いじめ 愛で ギャグ 小ネタ 悲劇 希少種 現代 愛護人間 人間がかわいそうな目にあいます。虐待描写あまりなし ・虐待と言うより愛で ・希少種とのいちゃいちゃ描写あり。嫌な人はわかってねー ・人間が酷い目に合います ・ギャグです どこにでもある一軒家の夜。 そこでは今まさに喧嘩が行われていた。 「お兄さんといっぱいちゅっちゅしていいのはてんこなの!!」 金バッジの胴つきてんこと 「ゲラ!!ゲラ!!(ちがうよ!!いっぱいちゅっちゅしていいのはれいせん!!)」 同じく金バッジの胴つきうどんげだった。 この二匹は同じ頃に家の主であるお兄さんに飼われ、二匹とも仲良く過ごしていた。 だが、二人とも飼い主であるお兄さんが大好きだった。 二人とも寂しがりやで愛を欲しいがためにお兄さんの気を必死に引こうと意地の張り合いをやっていた。 だが今日、その二人のボルテージがマックスになったのだ。 「こうなったらどっちがお兄さんにたくさんちゅっちゅしてもらえるか勝負だよ!!」 「ゲラ!!ゲラ!!(望む所だよ!!)」 こうしてお兄さんのゆっくり出来ない一日が始まった。 喧嘩 お兄さんは毎朝7時に起きる。 どっかの漫画でも言われていたことだが、いつも同じ時刻に起きれば習慣づいて必ずこの時間帯に 起きれるようになるからだ。 「んっん~~~~~~!!」 7時になると同時に目を覚まし、布団の中で背筋を伸ばし眠気をとろうとする。 今日は久しぶりの休みだから、どう過ごそうかなぁと考えているとドアをトントン叩く音が聞こえた。 あの叩き方は…てんこだな? 「てんこか?入っていいよ」 そういうとてんこがドアを勢いよく開け、俺の上に飛びかかってきた。 てんこの頭が俺の息子に直撃して今までの眠気が嘘のように吹き飛んだ。 「~~~~~~~!!…どうしたんだいてんこ」 「…おはようのちゅっちゅ」 「ん?」 「おはようのちゅっちゅをしに来たの」 はい?なんでまた?俺は悩んだが、今まで仕事が忙しくてなかなかてんこに構ってあげられなかったから 寂しかったんだろうなぁと思い、てんこを抱えた 「お兄さん…」 「全くいつまでたっても赤ちゃんだなぁ、お前は」 そう呟きながらおれはてんこの唇を見た。 てんこの唇は薄く赤色ではあるがとても小さい形をしており、非常に魅力的な唇をしていた 俺はゆっくりとてんこの唇に重ねようとしたその時!! 「げら!!(そうはさせるか!!)」 「んん!?」 布団の中に何時の間にか潜んでいたうどんげが俺の唇を奪った。 月見だんごのような味がした。 「ぶわ!!うどんげ、お前何時の間に!!」 「ゲラゲラ!!ゲラゲラ!!(お兄さんの一日のファーストちゅっちゅを奪ったよ!!)」 「ぬぐぅぅぅぅぅぅ!!うどんげぇぇぇぇぇ!!お兄さんと一緒に寝てるなんて反則だよ!!」 「ゲラゲラ!!(ふんだ!!ルールなんて決めてないでしょうが!!)」 「こうなったらてんこはこうするよ!!」 そう言い張るとてんこは俺の唇に唇を重ねてきた。 だがただのちゅっちゅではない、でぃーぷちゅっちゅだった。 俺の口の中にてんこの舌が入って俺の舌と絡み合ってきた。 ああ…桃の味がする…俺はそう思いながらてんこと一分程熱いちゅっちゅをした 「ゲラゲラ!!(でぃーぷちゅっちゅなんて反則だよ!!)」 「ふんだ!!うどんげだってお兄さんと一緒に寝ていたんだからお互いさまだよ!!」 「げらぁぁぁぁぁぁ!!げら!!(うぅぅぅぅぅ!!次にいくよ!!)」 「望む所だよ!!」 そういうと二人は走って部屋を出て行ってしまった。 あいつらは一体何がしたかったんだ?俺はそう思いながらベッドに腰かけたが良い何も思いつかず 仕方なしにそのまま着替える事にした。 下に降りるとそこは戦場になっていた。 「ゆごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「げらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!!いだいよぉぉぉぉぉぉぉ!!」」 何この状況?俺はそう思った。 俺の飼っている胴つきのてんことうどんげが何か料理をしているようだった。 てんこはM体質なのか慣れているのか火を使ってどこからか拾ってきたゆっくりれいむを フライパンで焼いていた。 しかも全体が焼けるようにコロコロ転がしていやがる。 一方のうどんげは包丁を使ってゆっくりまりさを切っていた。 ほぼ同じ均一にしながら足から少しずつ切っていた。 朝からこんな悲鳴が聞けるなんて最悪だ…後、なんかいやな予感がする…。 「お兄さん!!てんこの愛がこもったお料理さんができたよ!!」 「ゲラゲラ!!(うどんげの匠なごはんさんを食べてね!!)」 そう考えている内に調理が完了したようだ。 てんこの料理は油を一切使わずにれいむをフライパンであぶったものです。 その焼き加減はもう加減なんか知った事じゃと言わんばかりの色でした。 もうね、炭です、はい。ほんと炭です、はい。 「ゆ…ゆ…ゆ…」 おお、こんな状態でもまだ生きています。 おそらく中には水分が飛びきってぱさぱさな餡子が詰まっているんでしょう。 一方のうどんげはきれいに切られていますね、はい。 ですが上に何か振りかけられています。これは…草でしょうか? いわゆる雑草というやつです。本人は薬味のつもりでふりかけているんでしょう、体に良いよという 顔をしています。 「えっと、これはちょっと…」 俺は食ったら腹を壊しそうだと考えた。だが、恐ろしい悪魔がそれを許してくれなかった。 「…たべてくれないの?」 「げらげら…?」 う、頼む、そんな顔で俺を見ないでくれ。ああ!!半泣きにならないでくれよ!!俺が辛いって!! く、なんてことだ!!こいつら悪魔だ!!こんな顔をして俺に『食べて』と視線を 飛ばしてきやがる。やっぱりかわいい奴はみんな悪魔なんだ!! 俺をギロチン台に誘ってやがる!!くそ、動け。逃げないと死ぬぞ。 ああだめだ、そんな顔で俺をみるなぁぁぁぁぁ!!みないでくれぇぇぇぇぇ!! だき!! だき!! 「ん?」 てんことうどんげが抱きついてきた。 今にも泣きそうな顔で俺の方を向いてきた。 「食べてくれないの?…てんこの事が嫌いになっちゃったの?」 「げらげら…(嫌いにならないで、お兄さん…)」 30分後… 「神よこの俺に救いをぉぉぉぉぉぉぉぉ!!体内に潜む悪魔をはらってくださいぃぃぃぃ!!」 「ごべんなざいおにいざぁぁぁぁぁぁん!!じなないでぇぇぇぇぇぇ!!」 「げらげらぁぁぁぁぁ!!(だれかお兄さんを助けてあげてぇぇぇぇぇ!!)」 こうして俺は30分程体の中に潜む悪魔と戦う羽目になった。 悪魔との戦いに打ち勝った俺は体力を回復するべく部屋で寝ることにした。 家の飼いゆっくり達には「寝かせてくれ」と言っておいた。 せっかくの休日だから一緒に遊べると思った二人はすごく泣きそうな顔をしていた。 「うん…わか…グスン…わかってるよ…グスングスン…げんきになったら…グスン…遊んでね…」 「ゲラ…グスングスン…ゲラ…」 先ほどの罪悪感もあってか二匹はおとなしく言うことを聞いてくれた。 がそんな思いは1時間後に裏切られた。 トントン!! 「ん?だれだい?」 「お兄さん…てんこだよ…」 「てんこ…わるいが今遊んであげられる状態じゃ…」 「わかってるよ…だからお兄さんはてんこが元気にしてあげるね!!」 バタン!! ドアが勢いよく開けられた。 そこに入ってきたのは以前買ってあげた子供用のナースの仮装服をきたてんこだった。 袖の長さは短く、足の丈も太ももが隠れるか隠れないか微妙な長さのナース服だった。 いろんな意味で眼福だった。 そうここまでは… 「お兄さんのためにてんこが体に良いお薬さんを作ってきたよ!!」 そう言っててんこがその手に持っていたのは注射器だった。中には何か黒い物が詰まっていた。 「…てんこさん?…そのやたらと黒いのは?」 「これ?その辺に歩いていた野良の中枢餡さんを詰めたものだよ!! 知り合いの物知りなぱちゅりーがこれは特効薬だと言っていたから効果てきめんだよ!! さあ、あにゃるさんを出してね!!」 うおぉぉぉぉぉい!!ちょっと前に家の庭に住みついていたそのぱちゅりーは1週間前に ゆっくりコロリを食って死んだ奴だぞ!! そんなやつの言うことなんぞきくなよぉぉぉ!! 「ゆぅぅぅぅ!!しょうがないね!!てんこがぬ~ぎぬ~ぎさせてあげるね!!」 おいだから話を…ってコラ!!ズボンにお手てをかけないでね!! あぁぁぁぁ、ベルトに体重をかけないでぇぇぇぇ!!ぶらんぶらんしないでぇぇぇぇ!! いやぁぁぁぁ!!パンツごとやらないでぇぇぇぇ…あ 「お兄さんのりっぱな像さんばんざぁい!!」 …いやぁぁぁぁぁ!!もうお婿にいけないぃぃぃぃぃ!! がし!! 「はい動かないでね!!すぐに済むからね!!」 いやだぁぁぁぁぁぁぁ!!そんなぶっとい物をお兄さんのお尻にあぁぁぁぁぁぁぁ!! この時の事をお兄さんはつぶさにこう語ったという。 「最初は気持ち悪かったけど、だんだん未知の温かさと命の胎動を感じてきて、 お腹とお尻の辺りにまるで赤ちゃんが出来たような感触が味わえた」と悟りを開いたかのような顔でいった。 一時間後… コンコン… 「ひぃぃぃぃぃぃ!!お注射はいやぁぁぁぁぁ!!」 「ゲラゲラ!!(違うよ!!れいせんだよ!!)」 「げら?…ああうどんげか。どうしたんだい、お兄さんとしては横になりたいんだけど…」 ガチャ!! 「ゲラゲラ!!(お腹のお調子はどう?お薬を作ってきたよ!!)」 控えめな感じでドアが開けられた。 そこにはアニメ「ああえーりん先生」の主人公えーりん先生の衣装をきたうどんげが入ってきた。 あの衣装はうどんげがやたらと欲しがっていた服で、お家に来た一周年の日にプレゼントしたものだ。 少し衣装がブカブカで意味奇抜な衣装を着てはいるが逆にアンバランスなかわいい顔を強調していた。 「ゲラゲラ!!(このお薬を飲んだらすぐに良くなるよ!!)」 そういってうどんげが取り出したお薬は緑色をしたお薬だった。 ぱっと見からすれば大丈夫なお薬に見えた。 これなら大丈夫かと思ったお尻の痛みと不快さで苦しむ顔を無理やり笑顔に変え、 お薬が入った器を受け取った。 その時であった ピチャ…ジュゥゥゥゥゥゥゥウゥ… 器をきちんと受け取れなかったせいか液体が1液ベッドに落ちた。 落ちた所から明らかになにかおかしい音を立てながらベッドに穴が開いた。 半径10cmは穴が空いてた だらだらだらだら… 俺は汗をたくさん出しながらゆっくりとうどんげの方を向いた。 うどんげは笑顔で薬を差し出すだけだった。 俺は覚悟を決めるしかなかった…。 気が付くとお兄さんはお花畑にいた。 一面に広がる花畑の横には小さな小川が流れていた。 ここはどこだろう?さっきまでうどんげの薬をたしか… そう考えていると声が聞こえた。川の反対側からだ。 声のする方向を向くと、そこには死んだはずの俺の大切なパートナーだったゆっくりふらんとれみりゃの 姉妹が手を振っていた。だがその声はあまりゆっくりしていなかった。 「うーおにいさぁぁぁぁん!!まだこっちにきたらいけないんだどぉぉぉ!!」 「こっちにきちゃだめぇぇぇぇ!!」 何を言っているんだろうと思った俺は声のする方向へ一歩歩いた。 すると足元から急に光が満ち、俺を引きずりこんだ。 「うわ!!」 俺は足掻こうとしたが碌に足掻く暇もなく引きずりこまれた… 「は!!」 気がつくと俺はベッドに横たわっていた。 さっきまでそばにいたうどんげはいなくなっており、時間を見ると30分程意識を失っていたようだ。 さっきのはなんだったんだろうと考えたが昔可愛がっていたふらんとれみりゃを久しぶりに 思い出すことができて良かったと思う。 だがなんだか体がさらにしんどくなってきた…もうちょっと寝ていようか… 一方下のフロアでは… 「お兄さんお元気になったかな?」 「ゲラ!!(元気になったよ!!間違いないよ!!)」 二人がお兄さんの事で話し合っていた。 お兄さんがお腹を壊したりしてゆっくりできなくなっている事に罪悪感を感じ、二人で あれこれやってお兄さんの治療を行い、互いにそのせいかを確認しあった。 てんこは「おにいさんにお注射したらお兄さん、なんかどこか遠い所を見ていたから きっと!!腹痛さんが治っちゃったよ」 れいせんは「ゲラゲラ!!ゲラゲラ!!(お兄さんにえーりん先生が作っていたお薬を 作ってあげたらお兄さんその場で倒れちゃった。きっと眠りたかったんだね!! どこか遠い所に旅立ったお顔ですーやすーやしていたよ!!)」 二人は自分の行った事の成果を笑いながら話し合っていた。 「うどんげ」 「ゲラ?」 てんこがうどんげに話しかけた。結構真面目な顔をしていた 「考えてみればお兄さんは独り占めしたらッメ!!だよね…」 「ゲラゲラ…(そうだね…)」 「お兄さんはてんこ達のお兄さんなのにね」 「ゲラゲラ(そうだよね、てんことれいせんのお兄さんだよね)」 「だから…ゆ!!」 てんこが手を差し出した。 うどんげは何だろうと思ったが、てんこの口が開いた。 「仲直り、また一緒にゆっくりしよう」 「ゲラ!!」 うどんげは元気良く応じ、てんこの手を握った。 二人は笑顔で互いを笑いあった。 「そうときまればお兄さんの所に行こう!!」 「ゲラ!!」 二人は勢い良く走りだした。 「うう、また腹が…」 俺はまた寝ようとしたが急な腹痛に起こされ、トイレに行こうと部屋から出てきた。 ちくしょう、まだ俺の体の中に悪魔が潜んでいやがったのか… そう思いながらトイレに向かう途中の階段から声が聞こえてきた。 「おにいさぁぁぁぁぁぁん!!」 「げらげらぁぁぁぁぁ!!」 てんことうどんげが勢いよく階段をのぼってきたのだ。 「ああお前たちか…すまないが俺はいまか」 「お元気になったんだね!!ゆっくりできるんだよね!!ゆっくりできるんだよね!!」 「ゲラゲラ!!(一緒にあそぼ!!あそぼ!!)」 二人が場所も考えず階段の段差から一気にジャンプして俺に抱きついてきた。 てんこは俺の体、うどんげは俺の片足。 二人とも階段のある方から俺に抱きついてきた。 「うお!?」 抱きつく所が悪く俺はバランスを失い階段のある方へ倒れかけた。 このままではまずいと思い、俺は二人をとっさに掴むと安全な所へ放り投げた。 そして俺は階段下へ真っ逆さま… ぐcbhfhfbじょfsdjbjどs;… …病院… 「全治一か月です」 「ごべんざざいぃぃぃぃぃ!!じなないでぇぇぇおにいざぁぁぁぁん!!」 「げらげらぁぁぁぁぁぁ!!」 ああ、心配してくれてありがとう二人とも。怪我なくて良かったよ… …よかったから頼むからそんなにギュッと抱きつかないでくれ… いや、そこはマスイっていててててて!!そこ脇腹!!ヒビが入っている所を二人ががりで 抱きつかないでくれって!!頼むから!!治ったらたくさんキスしてあげるからほら!! やべでぇぇぇぇぇぇぇぇ!! ボキ!! 「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!!げろげろげろげろぉぉぉぉ!!」 「先生!!444号室の患者の容体が!!」 「何だと!!すぐにオペだ!!ああそこのゆっくりはどこかへやって!!」 「はい!!」 「いやぁぁっぁぁぁぁ!!お兄さんとてんこを離れ離れにさせさいでぇぇぇ!!」 「げらげらぁぁぁぁ!!(おにいさんにだきだきさせてぇぇぇぇぇ!!)」 「胸骨の一部がさらに骨折し、それが胃に刺さっています!!」 「なにぃ!?しかもなんだこの患者は胃に細菌が異常繁殖しているぞ!!雑草でもたべたのか?」 「先生!!患者の胃の中に正体不明の液体、さらに腸から肛門にかけて未消化の餡子が!!」 「なにぃ!!なんで今まで気が付かなかった!!」 「すみません!!骨折だけだと思い詳しい検査がまだでした!!」 「言い訳は良い!!これは大手術になるぞ!!他の先生たちにも応援を頼め!!」 「はい!!」 ピコン!!手術中… 二人は何が起こったか分からずにはいたが、お兄さんの緊急事態を悟ると扉を泣きながらガンガン叩き 無理やり入ろうとしたが看護師さんに止められ、何度もしつこく入ろうとした結果 空いているベッドに完全に拘束される羽目になった。 「おにいざぁぁぁぁぁん!!おにいざぁぁぁぁぁん!!」 「げらげらぁぁぁぁぁ!!(じなないでぇぇぇぇぇ!!)」 無事手術は成功し、退院したお兄さんは二人にお仕置きとしてお尻ぺんぺんを百回した ペンペン!!ペンペン!! 「ごめんなざいぁぁぁぁぁい!!ごべんなざいぃぃぃぃぃぃ!!」 ペンペン!!ペンペン!! 「げらげらぁぁぁぁぁ!!(いだいよぉぉぉぉぉぉ!!)」 かくして一連の騒動は終わり、三人は未だ仲良く暮らしているのであった。 完 あとがき 餡コンペに出す予定の作品に悪戦苦闘しているブレあきです。 今書いている続き物は餡コンペ終了後に書く予定です。 え?これは?…息抜きです。 息抜きがてらにばっと書いた作品です。なんでクオリティーは大したことは無く、 人間に与える被害はどこまでなら許容範囲か少し考えてみた結果こうなった…。 感想にたくさんコメントをもらえたらありがたやです。 ではでは、餡コンペでよろしく~ ブレている作者:ブレあき ブレまくった作品集 ふたば系ゆっくりいじめ 621 ゆっくりとの共存社会 ~ニュースキャスター編~ 序章 ふたば系ゆっくりいじめ 914 ゆっくりとの共存社会 ~ニュースキャスター編~ ふたば系ゆっくりいじめ 955 ゆっくりの進化 一 前半 ふたば系ゆっくりいじめ 1047 ゆっくりの進化 一 中編 ふたば系ゆっくりいじめ 1066 ゆっくりの進化 一 後半 ふたば系ゆっくりいじめ 1089 ユグソウ プレリュード ふたば系ゆっくりいじめ 1135 ユグソウ 前半 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 胴付き希少種なのにこれほどバカなのか? 890れいむ程ではなくとも小学生くらいはありそうなのに。 -- 2018-01-26 17 22 17 お兄さん虐待www -- 2014-01-05 23 50 04 うどんげって月見団子なのか。てっきり人参ジュース味かなと。 -- 2013-01-06 14 13 58 悪魔www -- 2012-08-09 22 37 03 げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら げらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげらげら -- 2012-03-20 10 19 36 ↓おにいさぁああああああああああああああああん -- 2011-12-16 23 32 04 いや・・・ちゅっちゅっのかわりに毎日このお兄さんのようなことが・・・ ってお前何するやめろふだhfwぴfひうfhぐfhdspfhd(死亡) -- 2011-11-21 23 44 37 こんな調子じゃいつか殺されんぞwww -- 2011-10-27 01 00 56 胴付きに毎日ちゅっちゅっされる生活… いいなあ… -- 2011-09-04 06 09 00 久々に声をあげて笑ったwww -- 2011-08-31 03 35 30 このお兄さん若くして死にそう -- 2011-01-13 00 59 23 このお兄さんはいわゆる愛され体質なわけか? でも羨ましくないな。 -- 2010-12-30 04 21 23 とりあえず俺の知っている硫酸は緑色じゃないぞ -- 2010-12-16 07 48 21 …緑色の液体って硫酸? -- 2010-10-25 16 06 36 最後のお仕置きでてんこが目覚めなかったことだけが唯一の救い ドM化したてんこのウザカワイさは異常 -- 2010-09-25 21 42 29 ここまでくると羨ましくない -- 2010-08-20 13 52 21 羨ましいような、そうでもないような… -- 2010-06-21 19 00 38 なんかなあ・・・。 -- 2010-06-20 16 01 38 てんこもうどんげも可愛いけど、これお兄さん虐待だろw -- 2010-06-18 01 05 35
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プロフィール 【名前】斉藤花子 【性別】女 【年齢】17歳 【職業】高校生 【身体的特徴】 セーラー服を着た女子高生。癖のない黒髪ロングヘアー。眼鏡。暗い目つきをしており、ネガティブな雰囲気を絶えず放っている。 【性格】 ネガティブ。根暗。自分が一番大切 【趣味】 オカルト・黒魔術の研究 【特技】 黒魔術を用いて一人の人間の肉体操作を行える。 【経歴】 黒魔術なオカルト好きな事を除けば極普通の女子高生。 小学生時代から現在までに周囲のクラスメートから暗子と呼ばれ陰湿ないじめを受けていたが、魔術を使って主犯格などを自殺させ、報復を行っていた。 常にオカルト系雑誌を持ち歩いている。 とある事情で火を見ると極端に怯える。 【好きなもの・こと】 黒魔術。オカルト。 【苦手なもの・こと】 明るい人。オカルト否定派の人間。炎。 【特殊技能の有無】 『強制的肉体操作』 独自に研究した黒魔術の呪文により、人間一人を本人の意志とは関係なく自在に操作できる。 『一蓮托生』 人間を操作している間に体に傷を負うと、支配されている人間は数十倍の怪我を負う。しかし操作している人間の方が怪我を負っても花子は反動を受けない。 【備考】 花子の前世は中世時代に魔女狩りの嫌疑をかけられ、火炙りにされた女性であり、転生した今も本能的に火を恐れている。 他キャラとの関係性 プロフィールでの情報に限ります。本編で新たに絡んだキャラとの関係性は記録しません キャラ名 関係 本編追跡表 000 「天国か地獄」
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今まで書いたもの ゆっくりいじめ系2831~2832 ツンデレ ※ゲスれいむいじめ ※今回はいじめなし 母性 「おなきゃがすいちゃよ!ゆっくちさせちぇにぇっ!!」 「ゆぅぅ……おちびちゃん、ゆっくりがまんしてね……… きょうのぶんはもうたべちゃったよ………」 「じゃあもっちょもってきちぇにぇ!!ぐじゅはきりゃいになりゅよっ!!」 「ごめんね、おちびちゃん、ごめんね……… もうないんだよ……あしたになるまでゆっくりまとうね」 「はあぁぁ!?にゃにいっちぇるにょおおおぉぉ!!? にゃんでれいみゅががみゃんしなきゃいけにゃいのおぉぉ!? れいみゅはきゃわいいこどみょなんだよ!!かわいがらにゃいといけにゃいんだよっ!!」 「ゆっぐ………おちびちゃんはかわいいよ……… かわいいおちびちゃん………でも、でも………」 「きゃわいいれいみゅをゆっくちさせりゅのはあちゃりまえでしょおおぉ!? こどみょをうんだりゃゆっくちさせりゅのがぎみゅだよぉ!!」 「ゆぅ………ごめんねおちびちゃん…… やくたたずのおかあさんを、ゆるじでね………ゆぐっ……えぐっ」 「ぐずのおきゃあしゃんはゆっくちちにぇ!!」 「おでがいじばず!!あがぢゃんをだずげでぐだざい!!」 庭に転がりこんできたのは、ぼろぼろのれいむ親子だった。 縁側で夕涼みをしていた俺の前に這いずってきたそのれいむは、 口の中に含んでいた自分の娘、赤れいむを吐き出して地べたに置き、 俺を見上げて涙ながらの懇願をしてきた。 泥や雨、涙やしーしーにまみれてまだらに汚れた、傷跡だらけのれいむ。 ゆっくりにとっては過酷な環境である街に、必死にしがみついて這いずる野良ゆっくりの一匹だった。 (そもそも、ゆっくりがゆっくりできる環境は自然界にはまずないが) 吐き出された赤れいむはぐったりとしており、ほとんど動かなかったが、どうやら生きているらしい。 「どっでもがわいい、ゆっぐじじだいいごなんでず!! でいぶはどうなっでもいいでず!!ゆっぐじでぎなぐじでぼいいでず!! でも!!おぢびぢゃんをっ!!どうがおぢびじゃんをゆっぐりざぜであげでぐだざいいぃぃ!!」 野良にしては(人間基準で)礼儀正しいゆっくりだった。 「ゆっくりできなくしてもいいです」と言ったことから推して、 人間が、人によってはゆっくりを虐待する者もいると知ってのことらしい。 それでも子供を助けるために賭けに出た。よほど切羽詰まっているようだ。 もっとも、切羽詰まっていない野良ゆっくりなど構造上存在しない。 「だいぜづな、だいぜづな、でいぶのざいごのごどぼなんでずっ!! でいぶはもうごどぼがうべばぜん!!にんげんざんに、ゆぐっ、まむまむざんをづぶざればじだ!! だぐざんいだおぢびぢゃんぼっ!!みんなずっどゆっぐじじばじだ!!」 俺が黙っていると、勝手に身の上話を始めだした。 暇を持て余していたところでもあり、少し興味も沸いたので耳を傾けてみる。 「でいぶはがいゆっぐりでじだ!!おにいざんにがっでもらっでばじだ!! でぼ、でいぶがばりざどずっぎりじぢゃっで、おにいざんがおごっで、まむまむをづぶざればじだ!! にどど、あがぢゃんをうばだいで、あがぢゃんもごろぜばいいっでいわればじだ!! だげどでいぶはっ、あがぢゃんをづれでっ、だげど、だげど、 でいぶはあがぢゃんだぢをゆっぐりざぜであげられだぐでっ!!ゆびゃああああぁぁぁ!!!」 よくわからん。 何度も繰り返し説明させているうちに、だいたいの事情は呑み込めてきた。 ゆっくりは性欲が強く多産で、母性愛が強い。 特にれいむ種においてはその傾向が顕著だ。 それゆえ、飼いゆっくりにはみだりに子供を作らせないのが鉄則である。 子供を作ってしまったゆっくりは、子供を溺愛し、すべての行動原理をそこに置く。 飼い主との関係はないがしろにされ、躾けてきた行儀作法も水泡に帰す。 ゆっくりの中で、同居する人間は「家族」から「世話役」、悪くすると「ペット」やら「奴隷」に格下げされ、 そうして人間に対する態度がぞんざいになり横柄になっていったゆっくりは、 人間の生活にうるおいを与えるペットとしての意義を失い、人間にとっては苛立たしいだけの存在になり下がる。 ゆっくりをペットとして飼う際には、ゆっくりショップの店員からこの点を厳重注意されるのが普通だ。 さてこのれいむは、どうやら人間に飼われていたものの、 野良ゆっくりとすっきりをして出産してしまい、それが飼い主の逆鱗に触れたようだ。 そして去勢された。 汚れていてよくわからなかったが、見ると確かに、れいむのまむまむは焼き潰されているらしい。 黒い焦げ跡が残っているあたり、元飼い主は素人、ゆっくりに対する姿勢もいい加減なものだったようだ。 父親の野良まりさは早々に潰されたということだ。 去勢されたれいむは、子供をすべて殺すことを宣告されたか、あるいは強要されたか、 どちらにせよ子を見捨てるのを拒否し、子供たちを連れて家を飛び出し、野良ゆっくりとなることを自ら選んだ。 三つ以上の数が数えられないゆっくりの言うことだから、子供の正確な総数はわからないが、 曰く、車に轢かれた。 曰く、排水溝に吸いこまれていった。 曰く、野良猫にいじめ殺された。 曰く、カラスにつつき殺された。 曰く、迷子になり、見つからなかった。 曰く、レイパーにすっきり殺された。 曰く、餓死した。 以上七通りの死因を述べてきたので、それぞれ一匹ずつ死んだとすると最低八匹、 ぴったり一匹ずつということもないだろうから、恐らくは十匹以上の子供をぞろぞろ引き連れていたのだろう。 それだけの子供を都会で養っていけると考えるあたり、やはりペットショップ生まれの根っからの飼いゆっくりのようだ。 残り二匹になっていた子供の片割れが餓死し、 最後の一匹となったこの赤れいむも、今にも餓死寸前のようだ。 進退極まったれいむは、とうとう人間に助けを求めるしかなくなったというわけだ。 「おぢびぢゃんだげでいいんでずっ!! どうが、どうが、がっでぐだざい!!おにいざんのぺっどにじであげでぐだざいいい!!」 涙を滂沱と垂れ流し、地面に額をこすりつけてれいむは叫んでいた。 少し悩んだ。 俺自身は、ゆっくりにそれほど関心を持ってはいなかった。 別にとりたててかわいいとも、いじめたいとも思わない。 まして、このれいむの身の上話に心を打たれたわけでもない。 あえて理由をひねり出すなら、退屈しのぎ、だったのだと思う。 「あじがどうございばず!!あじがどうございばず!!あじがどうございばず!!ぼんどうにあじがどうございばずううう!!!」 うるさいので親れいむに黙るよう指示してから、赤れいむの治療を始める。 といっても外傷はとくにないようなので、餌を食わせるだけだが。 定番のオレンジジュースをスプーンで口に運び、流し込んでやる。 ややあってからぴくりと反応し、すぐに目を開けてごくごくと飲みくだしはじめた。 「うみゃっ!あみゃ!あみゃっ!うみぇっ!!めちゃうみぇっ!!」 飲みながら喋り始め、周囲にオレンジジュースの飛沫をまき散らしたので、 その後は皿に注いだジュースを勝手に飲ませる。 「れいみゅのあみゃあみゃだよっ!!もっちょちょうだいにぇ!!」 尻をぶりぶり振りながら皿に頭を突っ込み、べちゃべちゃ舌ですくい上げる赤れいむ。 「おぢびぢゃっ!!おぢびぢゃあああああんっ!!ゆっぐじじでね!!ゆっぐじじでいっでねええええええ!!!」 嬉し涙をまき散らして叫び続ける母れいむに向かって、俺は念を押した。 「言っとくけど、俺はそんなに手をかける気はないからな。 餌ぐらいはやるけど、後は勝手にゆっくりしてろ。俺のゆっくりの邪魔はするなよ」 「ゆっぐじりがいじばじだ!!」 母れいむの方は、今のところ俺に感謝し、服従の意志の表明に余念がないようだ。 「お前らのゆっくりプレイスはここだ」 庭に面したベランダに二匹を放してやり、俺はそう言ってやった。 「雨が降ったらこの中に入れ」 五年前、飼っていた犬が大往生を遂げてからずっと物置で眠っていたケージをベランダに運び込んでやった。 ケージの中には毛布まで敷いてある。 「この窓から内側は俺のゆっくりプレイスだから入ってくるなよ。 勝手に入ってきたり、うるさく騒いだりしたらゆっくりできなくさせるぞ」 「ゆひぃっ………わ、わがりばじだ!」 人間の怖さを知っているゆっくりは扱いやすい。 母れいむは徹頭徹尾、素直に俺の言うことに従う姿勢でいる。 「ゆゆぅ~ん!!ゆっくちできりゅよぉ!! ゆっ!きめちゃよ!!きょきょをれいみゅのゆっくちぷれいちゅにすりゅよっ!!」 病み上がりの赤れいむのほうは、まるで話を聞いていないらしく、 このベランダでぴょんぴょん跳ねて騒いだあげくにおうち宣言を始めていた。 「ゆうぅぅ!?おちびちゃっ!そんなこといったらゆっくりできないよ!! おにいさんにおれいをいってねっ!!」 「じゃあな。用があったら呼べよ、話によっちゃ相談に乗ってやるから」 焦る母れいむだったが、俺はそこまでで切り上げてベランダに面した窓を閉めた。 周囲を柵で囲われた幅1メートル、横2メートル程度のベランダ、そして犬用のケージとエサ皿。 これからはこれがこの親子の世界のすべてになる。 これ以上とくに干渉する気はなかったし、家に入れる気もない。 それでも、野良を経験してきた親子にとっては極上のゆっくりプレイスのはずだ。 「ゆ~ん♪ゆんゆん♪ゆゆ~ん♪」 「おきゃーしゃんのおうちゃ、とっちぇもゆっくちしちぇるよっ!!」 飼いゆっくりなりに声量をセーブした歌を歌う母れいむの周りを、赤れいむがぴょんぴょん跳ね回っていた。 夜中にカーテンを開いて覗いてみると、ケージの中で毛布に座り、弛緩して眠っている親子が見えた。 いや、母れいむの方は起きていた。 ゆぴぃゆぴぃと涎をたらして眠っている赤れいむの頬を優しく舐めながら、母れいむはぶつぶつと呟いている。 「おちびちゃんだけは…………おちびちゃんだけは、おかあさんがまもってあげるからね…………!」 それを見ながら、俺は自分の方針は正当なものだったのだろうと確信した。 手間をかけるのが面倒、ということもあったが、 やはり家族を持ってしまったゆっくりに深く関わっても損をするだけなのだ。 こちらが下手に関わりを持とうとしたところで、ゆっくりにとってはせいぜい、 「おちびちゃんを世話してくれる人」「おちびちゃんのためにこの人間さんを怒らせないようにしないと」であり、 すでに閉じた世界の周りでこちらが空回りするだけの結果にしかならない。 ゆっくりにとっては子供のためのゆっくりプレイス。 こちらは、ちょっとした暇つぶしの生き物観察。 その程度の関係であり、それ以上踏み込む気はなかった。 母れいむが連れてきた赤れいむは、どうやら姉妹の中でも末っ子だったらしく、 めいっぱい甘やかされて育ってきたようだ。 毎日我侭を言い、母親を困らせていた。 「おぼうちしゃん!!おぼうちしゃんにのせちぇえええ! おぼうちしゃんでおしょらとびちゃああい!!」 「ゆうぅ……おかあさんにはおぼうしさんがないんだよ…… おちびちゃん、ゆっくりりかいしてね…………」 「やじゃやじゃやじゃやじゃやじゃ!!おぼうちしゃんやっちぇくれなきゃやじゃああ!!」 転がってじたばたと尻を床に打ちつけ、駄々をこねる赤れいむ。 どうやら、赤れいむが要求しているのは、 成体まりさの帽子の鍔の上に乗って運んでもらう遊びらしい。 生まれた直後、父親のまりさにやってもらっていたのだろう。 「おぼうちしゃんやっちぇくれにゃいおきゃーしゃんはゆっくちできにゃいよっ!! おちょーしゃんじゃなくちぇおきゃーしゃんがしにぇばよかっちゃんだぁぁ!!」 そう言われた母れいむは目に涙を浮かべ、ついに折れた。 自分の頭の上に赤れいむを乗せ、そろりそろりと這いはじめる。 帽子の鍔のような平面のない球体の上ではバランスがとりにくい。 赤れいむを落とさないように慎重に這いずる母れいむの上で、 赤れいむはぴょんぴょん跳ねながら騒ぎ、母親を叱咤していた。 「ゆっ!!ゆっ!!ゆっくちゆっくちっ!! もっちょはやきゅはしっちぇにぇ!!おちょーしゃんはもっちょはやくてゆっくちできちゃよっ!!」 「お、おかあさん、ゆっ、くりがん、ばるよ……!」 赤れいむが好き勝手にぴょんぴょん跳ねるたびに、母れいむの頭部が微妙に圧迫されて言葉が途切れる。 落とさないように、同時に早く走ろうとして、ゆっくり相応に不器用な母れいむはついに赤れいむを落としてしまった。 ベランダの上にころんと転がった赤れいむは泣き叫び始めた。 「ゆっびゃああああぁぁぁああ!!!いっぢゃああああぁぁぁいいいいいぃぃぃ~~~!!!」 「お、おちびちゃあああん!!」 思いきりタメを作りながらの、おそろしく大袈裟な泣き声をあげてじたばた暴れる赤れいむを前に、 母れいむはおろおろ涙目になりながら舌を伸ばして舐めようとする。 「いちゃああああい!!いちゃあああああい!!! おきゃーしゃんがおとしちゃあぁぁ!!おきゃーしゃんがいちゃいいちゃいしちゃあああぁぁ!!!」 「ごめんね!!ごめんね!!おちびちゃんごめんねええぇぇぇ!!!」 「はやきゅぺーりょぺーりょしちぇねえぇぇ!! ゆっ!!いちゃいよっ!!もっちょやしゃしくぺーりょぺーりょしちぇねぇぇ!!」 何だろうな、こいつは。 毎日朝晩に一回ずつ、餌皿に安価なゆっくりフードを入れてベランダに置いてやる。 「ゆっ!じじい!おそしゅぎりゅよ!! れいみゅのごひゃんしゃんだきゃらにぇっ!!」 餌皿が置かれるか置かれないかというところで跳ね寄り、ほぼ自分と同程度の体積がある餌にかぶりつく。 母れいむはこちらに向かって申し訳なさそうに詫び、お礼の言葉を口にすると、 あとは自分の目の前で振られるわが子の尻を目を細めて眺めている。 初めのころは、赤れいむが俺に対して暴言を吐くたびに母れいむが狼狽して叱りつけていたが、 俺が気にしていないようだとわかるとそう強くは言わなくなった。 それでも、赤れいむのぶんまで自分が感謝の意を伝えようという誠意は見える。 「むーちゃむーちゃ!!うみぇっ!!めっちゃうみぇっ!!じぇんぶれいみゅのだよっ!!うみぇっ!!ぱねぇ!!」 むしろ、問題は母れいむのほうだった。 毎日、赤れいむが時間をかけて食べるのをただ見ているだけで、自分はほとんど食べようとしない。 せいぜい、舌でひとすくいふたすくい相伴する程度で、それでさえ赤れいむが躍起になって噛みつく。 「ゆっ!!おきゃーしゃんはあちょでたべちぇにぇ!!きゃわいいれいみゅがゆっくちしてきゃらだよっ!!」 残り物を喰えと言うのであるが、赤れいむが食べ残したことはほとんどない。 毎日そんな様子なので、俺はさすがに少々心配になった。 母れいむだけを家に入れ、餌皿にゆっくりフードを入れて差し出してやる。 しかし、母れいむはなかなか口をつけようとしなかった。 「ゆゆぅ………おにいさん、ゆっくりありがとうございます」 「遠慮しないで食っていいんだぞ。今のままじゃお前、飢え死にするんじゃないか? お前が死んだら子供だってゆっくりできないだろ」 「れいむはまだがまんできるから……」 「いいから食えって」 「ゆぅ………おにいさん、べらんださんでたべてもいい?」 「いや、だってそれじゃお前」 「れいむちゃんとたべるよ。ゆっくりありがとう、おにいさん」 ゆっくりフードの詰まった餌皿をベランダに引きずっていく親れいむに対してそれ以上強くは言えず、 俺は窓を開けてやるほかなかった。 窓を閉めると、背後からキンキンと声が響いてきた。 「ゆっ!!まだかくしちぇたんだにぇっ!! おきゃーしゃんはくいいじがはりしゅぎだよ!!はやきゅれいみゅによこしちぇにぇっ!!」 「ゆっくちしてにゃいのりゃがいりゅよ!!ばーきゃ♪ばぁ~きゃ♪」 野良ゆっくりが外を通りがかると、赤れいむはぴょんぴょん跳ねて悪罵を浴びせる。 「ここはゆっくちしちぇるよ!!おみゃえたちはいりぇてあげにゃいよっ!!」 「ゆううぅぅ!!むかつくくそちびなんだぜぇぇ!!」 野良ゆっくりが激昂して飛びかかろうとするが、柵に遮られて庭には入ってこれない。 がんがん柵に体当たりする野良に向かって、赤れいむはいよいよ調子づいて挑発を繰り返す。 「おお、きょわいきょわい!!れいみゅはゆっくちぷれいちゅでゆっくちしゅるよ~☆ うみぇっ!!めっちゃうっみぇ!!しこう!!きゅうきょく!!」 わざわざ見せつけるようにゆっくりフードを食べてみせる。 「きゃわいいれいみゅのすーぱーうんうんたいみゅをゆっくちみちぇいっちぇにぇっ!!」 尻を突き出してうんうんをひり出し、べろべろと舌を出してみせる。 「ゆぐがあああああぁぁぁ!!でてこい!!くそちびいいぃぃ!!」 野良生活で心身ともに疲弊しているところに、飼いゆっくり、しかも子供に見下された野良ゆっくりは、 涙さえ流しながら叫び散らし、柵に体当たりし続け、大抵は騒いでいるところを通行人に蹴り飛ばされるか連れていかれる。 「ゆぷぷぅ~☆ゆっくちしてにゃいからしょうなるんだよ!! おきゃーしゃん!!くちゃいからかたじゅけてにぇっ!!」 今しがたひり出されたわが子のうんうんを、母れいむはぺーろぺーろと口に運びはじめる。 辺り構わず排便するわりに悪臭に神経質な子供のために、母れいむは毎日便を掃除していた。 俺はむしろ感嘆しながら、興味深く見ていた。 母性が強いと言われるゆっくりにしても、異常なほどの甘やかしようだ。 なぜこれほどにずるずると甘やかして育てているのか。 いや、これでは育てているとは言えまい。かしずき、世話しているだけだ。 自分なりにいろいろと考えてみる。 人間なら、子供の将来のために、辛い思いをさせてでも厳しくしつけることもあるが、 生存率が低く、無事に明日を迎えられるかもわからない都会の野良ゆっくりにとっては、 「将来」という概念そのものが希薄で、今日ゆっくりさせることしか考えられないのか。 生殖器を破壊され、二度と妊娠、出産ができなくなった今、 最後の子供となったこの赤れいむに対する思い入れは、俺には思いも及ばないほど強いのだろう。 そのほかにもいろいろと要因はあるようだが、どうやら決定的なのは次の理由らしかった。 「おねーちゃんがしんだのはおきゃーしゃんのしぇいだよっ!!」 赤れいむがきんきん叫び散らしている。 今日は珍しく、行儀の悪い言葉遣いを母れいむが子供にやんわりと注意したのだが、 柔らかい口調にも関わらず、赤れいむはたちまち癇癪を起した。 「やしゃしいおねーちゃんも!ちゅよいおねーちゃんも!かっきょいいおねーちゃんも! ゆっくちしたおねーちゃんがたくしゃんいちゃのに!! おきゃーしゃんのいうこちょをきいてちゃからしんじゃったんだよっ!!」 「ゆううぅぅ!!ごべんね!!ごべんねぇぇぇ!!」 「にゃんでおねーちゃんをたしゅけなきゃったのっ!? おきゃーしゃんはれいみゅたちがきゃわいくにゃいんだねっ!!」 「ちがうの!!ちがうのおぉぉ!!れいむのおちびちゃんたちはせかいいちかわいいよおぉぉ!!」 「こどみょをきゃわいがらにゃいおやのいうこちょにゃんかきけにゃいよ!!」 どうも嫌な具合に頭のいいこの赤れいむは、 自分の姉たちが死んだ責任を全力で母親になすりつけ、ことあるごとに責め立てているらしい。 人のいい、もといゆっくりのいい母れいむの方も心底そう思っているらしく、 言われるたびに委縮し、必死に詫び続けているのだった。 そういう母親の姿を見てとると、赤れいむはすばやく要求に切り替える。 「いいわけはききちゃくにゃいよっ!!わりゅいとおもうにゃらあみゃあみゃよこしちぇにぇっ!!」 「ごべんね、ごべんねぇぇ……あまあまはないんだよぉ……」 「きゃわいいこどみょのためにあみゃあみゃもよういできにゃいにゃんて、ばきゃなの!?ちぬのっ!? こどみょをうんだんだきゃらゆっくちさしぇるせきにんがありゅよっ!! できにゃいにゃらなんじぇこどみょをうんだにょっ!?ぐじゅっ!!やくたたじゅっ!!」 「ごべんなざい……ごべんなざいぃ…………だめなおがあざんをゆるじでねえぇ………ゆっぐ、ひぐっ……」 「ないちぇるひみゃがあっちゃらあみゃあみゃもっちぇこいいぃぃ!!!」 最悪の親子関係だった。子もひどければ親もひどい。 とはいえその印象は、人間の俺から見た場合の話。 ゆっくりにとってはどういう親子関係がベストなのかはわからないし、知ったことではない。 とりあえず見ているぶんにはけっこう面白い。俺もなかなか悪趣味だ。 およそ十日ほどが経ち、 毎日自分の体積とほぼ同程度の餌を貪っていた赤れいむが早々に成長して成体近いサイズになった頃、 この親子関係は、あっけなく幕切れを迎えた。 「うみぇっ!!めっちゃうっみぇ!!まじうめぇ!!ぱねぇ!!あみゃあみゃ!!あみゃあみゃ!!ぺーろぺーろ!!」 昼時、子れいむのけたたましい声が聞こえてきた。 まだ餌の時間じゃないし、ましてあまあまなどはやっていない。 何事かと思ってカーテンを引くと、想像を超えた光景がそこにあった。 「おちびちゃん、ゆっくりしていってね………」 「うるちゃいよっ!!しじゅかにしちぇにぇ!!ぺーろ!!ぺーろ!!うっめぱねぇっ!!」 母れいむがベランダの床に横たわっている。 その顎のあたりに、子れいむが一心不乱に吸いついていた。 その周囲の床には、茶褐色の餡子の跡がこびりついている。 状況はすぐに掴めた。 子供にあまあまを要求されつづけた母れいむが、ついに自分の餡子を差し出したのだ。 自ら噛み千切ったのだろうか、丁度まむまむの辺りが大きく裂けて内部の餡子を露出させており、 子れいむはその餡子をすすっているのだった。 地獄のような光景だった。 俺はベランダに出ると、ぜいぜいと息を切らしている母れいむに話しかけた。 「おい、何やってるんだよ」 「ゆ………おにい、さん………ゆっくり……していって…………ね」 「俺はゆっくりしてるよ。それよりお前、死んじゃうぞ」 「ゆ…………いいんだよ………おちびちゃん、ゆっくり………していってね………」 育児放棄、ということなのかな。 子供にあまあまをあげる、という名目で正当化し、この母れいむは自殺して楽になることを選んだらしい。 「ゆぐっ!………ゆぎぃぃ!!」 母れいむの体がびくん、と震える。 見ると、子れいむが母親の傷口を押し広げて頭を突っ込み、さらに餡子を掻き出そうとしていた。 「じっとしちぇちぇにぇっ!!きゃわいいれいみゅがむーちゃむーちゃできにゃいよっ!!」 「ゆぎいぃぃ!!ゆぐう!!ゆうぎぎぎぎぎぎぎぎぎいいいいい!!!」 白目を剥いて歯茎をむき出し、全身に汗のような体液をじんわり滴らせながら母れいむは必死に堪える。 臓腑をえぐり出される苦痛をも耐え忍ぼうとする根性はたいしたものだ。 その物凄い光景を目の当たりにしながら、俺はふと思いついたことがあった。 れいむ種の母性愛を試してみたくなったのだ。 俺は携帯電話を取り出し、カメラを向けた。 「おい、お前」 舌鼓を打ちながら糞尿にまみれた尻をぶんぶん振り、子れいむは俺を見向きもしない。 「おい、ちょっと」 俺は子れいむを掴み、強引にこちらを向かせた。 「ゆぐっ!?にゃにするにょぉぉ!?くちょじじいぃぃ!! きゃわいいれいみゅのしゅーぱーむちゃむちゃたいみゅをじゃまちにゃいでにぇっ!! こりぇはめいりぇいだよっ!!!」 「お前、自分が何食ってるのかわかってるのか?」 「ゆっ!?おきゃーしゃんのあみゃあみゃだよっ!! みちぇわきゃらにゃいにょ!?あっ!ばきゃだきゃらわきゃらにゃいんだにぇっ!!ゆぷぷー☆あわれあわれ!!」 「でも、それ食ってたらお母さんが痛いだろ」 「ゆふんっ!!きゃわいいれいみゅのためにがみゃんすりゅのはとうぜんだよっ!!」 顎を反らし、馬鹿にしたように鼻息を吹く。 「いや、お前のほうがもう少し我慢すれば、お母さんももうちょっとゆっくりできるんじゃないかと思ってさ」 「はああぁぁ!?にゃんでれいみゅががみゃんしゅるにょおおぉ!? れいみゅはおにゃかぺきょぺきょにゃんだよっ!? あみゃあみゃをたべにゃいとれいみゅがゆっくちできにゃいんだよおぉ!?にゃにかんがえちぇるにょ!こにょぐじゅっ!!」 「お母さんをゆっくりさせてあげようとか思わないのか?」 「そんなこちょどうでもいいでしょおおぉ!!? れいみゅはかわいいかわいいおちびちゃんにゃんだよっ!! こどみょをうんだおやは、じぶんがゆっくちできにゃくてもこどみょをゆっくちさせなくちゃいけにゃいんだよっ!! こどみょをゆっくちさせられにゃいおやはくじゅだよ!!おきゃーしゃんのこちょだきゃらにぇっ!!」 息も絶え絶えの母親に向かって子れいむは言い捨てた。 母れいむのほうは目の焦点も定まらず、かすかに痙攣していた。 「お母さん、死んじゃうぞ?」 「ゆゆっ!!」 子れいむは親れいむの顔に向きなおり、満面の笑顔で言い放った。 「おきゃーしゃんはきゃわいいれいみゅのためにゆっくちちんでにぇっ!!」 「お…………ちびちゃ………ん………」 「ゆっ?いまごりょいやがっちぇももうおちょいよっ!! あみゃあみゃをあげりゅっていっちゃのはおきゃーしゃんだきゃらにぇっ!!」 「あ……まあま………ゆっくりでき……る?」 「ゆふぅ~☆れいみゅはぐりゅめだきゃらこんなんじゃじぇんじぇんまんぞきゅできにゃいよっ!! でみょしかたなきゅたべちぇあげりゅんだきゃらにぇっ!!ゆっくちかんしゃしちぇにぇ!!」 「ごべんね………おちび………ちゃん………… だめな………おかあさんで……ごべん…………ね…………ゆぎぃ!!!」 母親が言い終わらぬうちに、子れいむが再び傷口をほじり始めた。 想像するに、甘やかされて育てられた野良生活のあいだ、 母親から「おちびちゃんはいちばんかわいいよ」「おちびちゃんがゆっくりできればおかあさんはしあわせだよ」 といった類の睦言を吹き込まれ続け、この子れいむは自意識を肥大させていったのだろう。 子を溺愛しすぎる親は、子には愛されない。 その点は人間と同じらしい。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 母れいむの命は一日もたなかった。 ほじるほどに甘味を増す餡子に夢中で、ひたすら奥へ奥へと掘り進んでいった子れいむは、 母れいむの体内で、早々に中枢餡に噛みついていた。 命を司る中枢餡を貪り食われ、母れいむは最後の痙攣を始めていた。 びくんびくんと全身を激しく波打たせながら、表情は弛緩して涎を垂らしている。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ、お゛に゛っ、ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っお゛っ」 しかし、注意深く観察していると、何事か意味のある言葉を発しようとしているらしかった。 俺はその顔に耳を近づけて聞いた。 「何だ?俺に何か言いたいのか?」 「お゛に゛っ、ゆ゛っ、お゛に゛い゛ざっゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っお゛ぢっお゛ぢびぢゃっ、 お゛でゆ゛っゆ゛っ、お゛でがっじばっゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 まあ予想通りだ。 俺に子れいむを押し付けて死んでいこうというつもりらしい。 わが身を子に食わせる母性愛はたいしたものだが、それ以外の点ではやはりゆっくりだ。 とはいえ、俺の目から見ても、この母親が無理に生きながらえたところで何がどうなるわけでもなさそうだ。 賭けではあるが、意外とこいつなりにベストの選択をしたのかもしれない。 まあ、俺は引き受けてやることにした。 「ああ。あとは俺に任せろ」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ…………」 母れいむが俺の言葉を認識できたかどうかはわからない。 ともかく、母れいむはほどなくして息を引き取った。 「お前のお母さん、死んだぞ」 死骸の中からもぞもぞ這い出てきた子れいむに向かって、俺は教えてやった。 「ゆっ!?ゆぴゃぴゃぴゃ!!いいきみだよっ!! きゃわいいれいみゅをきゃわいがらにゃいくじゅおやはゆっくちちんでにぇっ!!」 子れいむはせせら笑い、母親の亡骸の上でぴょんぴょん飛び跳ね始めた。 皮が破れ、餡子が漏れ出し、母親はどんどん原形を失っていく。 母親の餡子はまだまだたっぷりある。しばらくは餌の必要はなさそうだ。 ゆっくり相手に約束などしたつもりはないが、一応は引き取る形になったこの子れいむ。 サイズはすっかり成体に近く、母親を食いつくすころには完全に成体になるだろう。 甘やかされきって育ち、いまだに赤ゆっくり言葉の抜けないこの子れいむを相手に、 俺は少し考えていることがあった。 続く? このSSに感想をつける
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ぷるるるるるるる・・・・。 事務の先生「はい、薔薇学園です・・・え!?は、はい只今!!」 梅岡「どうしたんですか??」 事務の先生「ああ、ちょうどよかった・・・今、近所の『スーパービッグ・ボス』から通報が来まして・・・梅岡先生のクラスの生徒が万引きで捕まったって・・・今スーパーで保護したそうです・・・。」 梅岡「え!?・・・うちのクラスの生徒が!?それは確かなんですか!?」 事務の先生「はい・・・店長が豪い怒りようで・・・。」 梅岡「で、その生徒の名前は・・・。」 事務の先生「蒼星石・・・だそうで・・・。」 梅岡「そ、そんな、だってあの子は優等生だし・・・。」 事務の先生「・・・とにかくビッグ・ボスまで行ってください、校長の方には私から・・・。」 梅岡「は、はい!!(そんな・・・あの子が・・・なにかの間違いであってくれ!!)」 ― スーパービッグボス事務室 店長オセロット「困りますな!!こんなことされちゃあ!!で、どう責任をとっていただけるのですかな!?」 梅岡「すいません、この子にも今後このようなことの無いように学園全体で勤めます!!」 蒼「・・・。」 梅岡「ほら、蒼星石も謝って・・・。」 蒼「・・・すいませんでした、反省してます(←棒読み)」 店長オセロット「ふん!・・・まあ今日のところはいいでしょう。」 梅岡「すいません・・・。」 ―薔薇学園職員室 梅岡「なんであんなことやったんだ??」 蒼「別に・・・ただ、なんとなく・・・。」 梅岡「なんとなくってことはないだろう・・・・話さなければ何も解決しないぞ!」 蒼「だから~、理由なんて無いんですって!・・・それじゃあ僕帰りますね・・・。」 梅岡「あ、ちょっと・・・いっちゃった・・・しかし何故?・・・。」 事務の先生「梅岡先生・・・先ほどのことで、ムスカ校長が・・・。」 梅岡「・・・解りました、今行きます。」 ムスカ「ふぅ・・・困りましたね梅岡先生、何故呼ばれたのか解っていますね?」 梅岡「・・・はい。」 ムスカ「この学園の規則では・・・この生徒を退学にせざる終えないのだよ。」 梅岡「し、しかし校長!!あの生徒、蒼星石はとても優秀で、心も優しい大変よく出来た生徒であります!!きっと何か理由が!!」 ムスカ「・・・私もこんなことは言いたくない、私だって辛いんだ・・・だが規則だ・・・。」 梅岡「」・・・。 ムスカ「・・・君も男なら聞き分けたまえ。」 梅岡「・・・はい。」 翌日・・・薔薇学園昇降口掲示板前 真「そ、そんな!?」 ジ「嘘だろ・・・おい・・・。」 翠「・・・み、みとめねーです!!!!」 水「ちょ、ちょっと・・・これは・・・。」 薔「グスッ・・・。」 ベ「蒼嬢おおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!」 笹「(また僕だけ廊下かよ・・・。)」 蒼星石退学処分通知。 真「絶対おかしいわね・・・蒼星石が退学なんて・・・。」 ジュ「それも万引きだってよ・・・なんでなんだちくしょー!!」 雛「う、グスグス・・・そ、蒼星石は、グスッもう学校にはこないの~??」 翠「なんで、なんでなのです!?翠星石にだって一言相談欲しかったです!!」 水「確かにおかしな話ね・・・あの蒼星石が万引きなんて・・・。」 (ガラガラー 梅「さあ朝のHRはじめるぞ~!!」 翠「梅岡~!!なんで蒼星石が退学なんですか~!?絶対おかしいです!!」 梅「さあ~席に着け!!HRはじめるぞ!!」 真「先生・・・なんで??なんで蒼星石は万引きなんか??」 梅「・・・先生だって・・・先生だって辛いんだ!!だけど・・・だけどこれが規則だから・・・規則だからって校長が・・・。」 一同「・・・。」 梅「みんな・・・ごめん・・・先生の力不足だ・・・。」 ―薔薇ヶ岡市内某所 蒼「ふう・・・退屈だな・・・。」 蒼「ミンナどうしてるかな・・・??」 ―教室 翠「・・・。」 真「コレは先ず本人の話を聞くしかないようねえ・・・。」 ジュ「でも蒼星石は何処にいるんだ??家にもいないみたいだし・・・。」 薔「翠星石一人で塞ぎ込んでかわいそう・・・。」 金「フフフ・・・カナにいい考えがあるのかしら~。」 翠「い、いままで何処にいたですか!?」 水「で、いい考えって?」 金「フフフ・・・つまり校長が今回の件を仕切ったってことかしら~、じゃあ校長の考えを変えればいいかしら~!!」 真「どうやって?」 金「ずばり署名かしら~!!」 水「ちょっとまって!!いったいどんだけの署名集めれば!?」 真「面白そうね・・・。」 翠「蒼星石はそれでたすかるですか~!?」 雛「それで蒼星石が学園に来るなら雛がんばるの~!!」 真「それしか手はない・・・だったらそれをやるしかないわ!」 ジュ「ああ・・・よしやるぞ!!」 翠「そうとなったら人手が欲しいです!!笹塚、ベジータ来いです!!」 笹&ベ「よっしゃ!!」 金「・・・で、肝心の蒼星石の問題だけど~・・・。」 真「ジュン、あなたが適任ね!」 ジュ「え、ちょ、ちょっと!?何で俺!?」 水「がんばって~♪」 ジュ「わ~った!!やるよ、やりますよ!!」 薔「がんばって♪」 ―薔薇学園内部、フォックスハウンド部部室 金「よしっ!!ここを活動の拠点にするかしら~!!」 水「うわ~!!ちゃんとコピー機もパソコンもあるのね!!ここならいい場所になるわ~!!」 雛「うゆ~・・・重たいの~・・・。」 翠「さあ!!ちゃっちゃ運ぶです!!笹塚!!ベジータ!!重たい荷物はお前らが運ぶです!!」 スネーク「なんだなんだ!?この騒ぎは!?」 オタコン「カナリア、これはいったい??」 金「実はね・・・(ゴニョゴニョかしら~・・・。」 ス「だめだだめだ!!そんな事のために部室を貸すわけには・・・ん?なんだ君は??」 水「ハラリ(胸の谷間強調)ねえ先生・・・お願い・・・。」 ス「うっ・・・ま、まあしかたない・・・お、俺はかまわないオタコン!!お前はどうなんだ!?」 オ「ハ、ハハ・・・い、いろんな意味でオッケーっス!!」 水「ありがとう・・・じゃあついでにこの署名もよろしくね♪」 ベ「ここからが本当の地獄だ・・・。」 その頃・・・薔薇ヶ岡市内の某公園 ジュ「!?・・・あ、あれは、蒼星石!?」 蒼「!!??ジュン君!!??」 ジュ「蒼星石・・・お前・・・。」 蒼「ハハハッ・・・な~んだ見つかっちゃったんだ~元気~??」 ジュ「なんで・・・。」 蒼「??」 ジュ「なんであんなことしたんだよ!!」 蒼「・・・。」 ジュ「だまってちゃわかんないだろ!!」 蒼「・・・ジュン君に話すことなんて、何にも・・・。」 ジュ「無いわけないだろ~!!!!(ギュッ・・・。」 ジュ「俺は・・・俺はずっとずっと蒼星石が好きなんだよ!!真紅でも水銀燈でもない!!お前が好きなんだよ!!」 蒼「ジュン君・・・僕だって・・・僕だってジュン君のこと大好きだよ!!誰にもジュン君にだって負けないくらい大好きなんだよ~!!」 ジュ「え!?・・・そうだったのか・・・両思いって奴だったのか・・・何をずっと躊躇ってたんだろうな・・・。」 蒼「う、うん・・・そうだね、なんか解ったら・・・突然・・・涙が出てきちゃったよ・・・(グスグスッ・・・。」 ジュ「バ、馬鹿!!泣くなよ!!」 ジュ「・・・落ち着いたか?」 蒼「うん・・・アリガトね!」 ジュ「そ、その・・・なんでこんなことやっちゃったんだ??」 蒼「・・・自分が、自分が嫌になったから・・・。」 ジュ「??」 蒼「ほら、僕ってずっと優等生で、みんなからもそんな目で見られてて、おじいさんの期待にもこたえなきゃって・・・でも、これはほんとうの自分じゃない気がして・・・ずっとイライラしてて・・・それで。」 蒼「ううん・・・でも、もう吹っ切れたよ!ジュン君が、僕にはジュン君がいるもんね!」 ジュ「・・・いいや、俺だけじゃない真紅も水銀燈も翠星石も雛苺も金糸雀も薔薇水晶も笹塚やベジータだっている、ミンナお前の仲間だ!!」 蒼「・・・でも僕退学になっちゃったんだよ!!ミンナともう会えない!!」 ジュ「ミンナが、皆がお前のために署名をやろうとしてる・・・。」 蒼「!?」 ジュ「皆、お前に戻ってきて欲しいんだよ!」 蒼「み、みんな・・・うわあああああああああん!!!!!!」 ジュ「(ふーやれやれ・・・膝貸すのは今日だけだぞ・・・。)」 ―その頃、学校 金「笹塚君とベジータ君が過労で倒れたのかしら~!!」 翠「じゃあその辺に寝かせとけばいいです。」 ベ「こ・・・ここからが・・・本当の・・・じ、地獄・・・(ガクッ・・・。」 金「署名お願いしますなのかしら~!!署名なのかしら~!!」 雛「うゆ~・・・誰も署名してくれないの~・・・。」 金「あきらめるな!!かしら~!!真紅たちも必死にやってるかしら~!!」 雛「うゆ~・・・雛がんばるの~!!・・・あ、雨なの~!!」 金「大変なのかしら~!!笹塚君とベジータ君の血と汗と涙の結晶の署名用紙が濡れてしまうかしら~!!」 ―校内 翠「こうなったら!!いろんなクラスに行って直接手渡すです!!みんなで手分けするです!!」 B組 真紅「署名お願いできる??」 ロイ「喜んで!!おい!!野郎ども!!男子は全員署名だ!!やらねー奴は俺が殺す!!」 男子1「真紅さんの頼みを誰が断れますか!!委員長!!この俺が!!」 男子2「いいや俺が!!!!」 リザ「はぁ~・・・男子ってどうしてこう・・・。」 女子1「わ、私も~!!」 女子2「あ、私にも~!!蒼星石さんのためですもん!!」 リザ「・・・。」 真紅「よしよし(このクラスは順調ね)」 ―廊下 薔「しょ、署名お願いします・・・廊下を歩く生徒(vip)の皆さん・・・清き一筆を・・・お願いします。」 ―D組 ギコ「よっしゃー8:30分遅刻ギリギリゲトズサー!!」 モナー「よーギコ、だがいかんモナ、客人がいるモナ・・・。」 ギコ「客人??誰だオメー!!」 しぃ「ああ~ギコ君、あの八頭身に絡まれてる娘が・・・。」 ギコ「ん~??」 長岡「おっぱいおっぱい!!」 ギコ「ジョルジュ・・・邪魔だ、カエレ。」 八頭身「金糸雀タンハアハア・・・。」 金「いや~!!かしら~!!!!きゃー摩擦熱~!!」 ギコ「おい!八頭身!!その辺にしとけ。」 内藤「そうだお、ほっぺが焦げてるお~・・・。」 ギコ「で、どうしたんだ??」 金「え、えと、あ、あ~・・・署名お願いしますかしら~!!」 ギコ「カエレ!!」 モナー「ギコ、それは酷いモナー、話くらい聞いてやるモナー」 金「え、えっと実は(ゴニョゴニョかしら~」 しぃ「そうなんだ~、私はいいよ!」 モナー「用紙かすモナー!!」 ギコ「ちっ・・・しゃあねーな、サインしてやらー!!」 内藤「僕たちもこの署名活動手伝ってあげるお!!」 八頭身「金糸雀タンハアハア・・・。」 ドクオ「・・・。」 金「み、みんな・・・な、泣けるのかしら~・・・。」 ―廊下 薔「あ、ありがとう♪・・・よ~しっ!!もっとがんばろう!!」 雛「・・・ってな訳で、署名お願いしますなの~!!」 林田「う~ん・・・って蒼星石って誰だ??」 神山「いや!林田君!!知らないで聞いてたのかい?」 林田「だって・・・なあ?」 神山「なあって・・・まあいいや、よく知らない人間のために安易にこういった用紙に氏名を記入するのはよくないことだと思うんだ。」 雛「うゆ~・・・でも~でも・・・(グスッ」 (スッ・・・。カキカキ・・・。 神山「フ、フレディー!?何やってるんだい!?」 フレディー「・・・。」 雛「あ、ありがとうなの!!」 林田「・・・なあ俺たちはまちがってたんじゃねえのか?」 神山「うん!そうか!!・・・本人を知ってる知ってないなんて関係ない!!ただ同じ学校に通う学友が困っている、ただそれだけだったんだ!!」 林田「ああ、誰がとかどうしたとか関係ない、俺たちは皆で一つだ、フレディーはそれを身をもって教えてくれたのかもな・・・。」 神山「すまない・・・僕たちが間違っていた・・・よければその署名、手伝わせて欲しい!!」 雛「み、みなさんありがとうなの~!!」 ―放課後公園 ジュ「よう!蒼星石!!」 蒼「わっ!?ジュン君!!来てくれたんだ!!」 ジュ「当然だろ!!毎日来るさ・・・俺はその・・・お前の彼氏だからな・・・。」 蒼「クスッ・・・皆はどんな感じ??」 ジュ「署名は順調らしいよ、他のクラスから協力者も出たりして・・・お前って案外人気あるのな!」 蒼「て、照れるな~・・・また皆と一緒になれるかな??」 ジュ「なれるさきっと!!」 蒼「・・・うん!」 ジュ「さて、帰るか・・・。」 蒼「あの・・・手、繋いで・・・。」 ジュ「ったく、しゃーねーな・・・。」 翠「やったです!!・・・これで校内の生徒の9割の署名はあつまったです!!」 真「大した物だわ。」 水「流石ねえ~♪」 雛「うゆ~!!これで蒼星石戻ってくるの~??」 金「いいや・・・まだ喜ぶのは早いのかしら~・・・。」 真「どうゆうことなの??」 金「フフフ・・・ずばり!校長の側からも署名を集めれば万全になるかしら~!!」 真「校長の側って・・・まさか!?」 金「そう、職員室!!」 水「いいわぁ~面白そうじゃな~い!」 翠「うっしゃ~!!やったろーです!!」 薔「もっと、もっとがんばろ♪」 ジュ「これで、蒼星石は救われるんだな!!」 金「じゃあ作戦は明日!!今日は解散かしら~!!」 一同「おおー!!!!」 真「ねえ、そういえば誰か忘れてない??」 翠「気のせいです、さっさと帰るです。」 ―フォックスハウンド部部室 笹「ね・・・え、ベジータ君、僕ら・・・いつまで、この・・・まんまなんだろうね?」 ベ「お、俺、死神見ちゃったよ・・・ハハハ・・・。」 ス「お~い!!雷電そこに転がってるゴミさっさと捨ててきてくれ!!」 雷「・・・。」 ベ「ここからが本当の(ガクッ・・・。」 諸葛亮孔明「だから~、だめなものはだめなのですよ。」 水「え~・・・なんでなんですか~??」 孔明「ですから、生徒のこういった活動に教師が介入するのはよろしくないと・・・。」 水「そこをなんとか、ね♪」 金「(う~ん・・・水銀燈の色仕掛けに押されないなんて・・・孔明恐るべし・・・。)」 水「スネーク先生とオタコン先生と梅岡先生と蜜香先生は書いてくれたんですよ!」 孔明「まったくしょうがない人たちです、後できつく言っておかねば・・・。」 呂布「おお~、なんだなんだ!?水銀灯じゃねーか、どうしたんだ?孔明さん??」 孔明「ああ、呂布先生実は(・・・。」 呂布「ほほう・・・よし!おい!水銀燈!!その紙貸しな!!」 孔明「な、何を!?」 呂布「いいじゃねーか署名の一つや二つ・・・。」 孔明「まあ・・・呂布先生が書くなら、永い付き合いですし・・・。」 水「あ、ありがとうございます!!」 ―物陰から・・・。 梅「ああ~、やっぱ職員室での署名は難しいか・・・ん?アーカード先生!?それにホーエンハイム先生にネギ先生まで!?」 アーカード「いや・・・そこでこんな紙を拾ってな、これは大事な物なんだろう??」 梅「ああ、すいません・・・え!?、ちょっとこの名前!?」 アーカード「なあに・・・我々は落ちていた紙に自分の名前を書く練習をしていただけさ、さあ生徒が待ってる、届けて上げな。」 梅「あ、ありがとうございます(グスッ・・・。」 ネギ「がんばってくださいね!」 翠「ついに・・・ついにやったのです!!」 ジュ「ああ・・・やったやったぞ!!!!!」 水「私の色仕掛けもなかなかのものだったでしょう♪」 薔「やった♪やった♪・・・。」 金「ま、まだかしら~、まだ校長に提出するかしら~、それまでは、それまでは泣かないのかしら~・・・(グスッ・・・。」 雛「やったなの~!!これで蒼星石が帰ってくるの~!!」 真「まだよ、さあ、あの校長の所に殴りこみに行きましょう。」 ―校長室 内山田「校長!!なんなんです!?この署名用紙の山は!?」 ムスカ「見ての通り、蒼星石の助命嘆願のようだね・・・。」 内山田「校長!!認めませんぞ!!私は絶対認めません!!」 ムスカ「ふぅ・・・教頭、私は今までこの校長室の窓から生徒をゴミのように見てきたのだが最近私もそのゴミの一部ではないかと思ってるのだよ。」 内山田「??」 ムスカ「まあよい・・・私も男なら聞き分けよう・・・蒼星石の退学は取り消し、復学を認める!!校長命令だ。」 蒼「早く行かないと~!!遅刻する~!!」 早く、早くあの場所へ行って大事な仲間達に、大事な恋人に早く逢わないと! (ガラガラ~!! 蒼「お、遅れて・・・」 パーンパーン!! 一同「蒼星石復学おめでとう~!!!!」 蒼「み、皆・・・。」 ジュ「皆お前のこと待ってたんだぞ!」 翠「ば、ばかな妹です!心配かけんじゃねーです!!」 真「あなたがいなくて誰がこのクラスをまとめるというの?」 水「フフフ・・・虐めがいのある子がようやく戻ってきたわ♪」 雛「蒼星石~!!蒼星石~!!もう離さないの~!!」 金「このカナの頭脳で救われたんだから・・・感謝するのかしら~!!」 薔「♪♪♪!!」 ベ「蒼嬢おおおおおおおおお!!!!!!!!!」 笹(廊下から)「お、おめでと!」 梅「先生・・・力になれなくてごめんな・・・。」 蒼「皆・・・」 ジュ「馬鹿!泣く奴があるか・・・。」 蒼「皆・・・大好きだよ!!」 自分が苦しい時、悲しい時直ぐそばに仲間がいるはず・・・さあ君も探してごらん・・・ほら直ぐに出会えるはずだよ。もしどうしても一人になった時、孤独な時は、おいでませ私立薔薇学園まで・・・。 ―スーパービッグ・ボス オセロット「見たぞ!!お前ちょっとおくまで来い!!」 ベジータ「やべ見つかった!!ここからが本当の地獄だ・・・。」 ベジータ面白い -- kuroNeko (2007-02-11 00 12 33) 笑いあり、感動で最高でした!\^∇^*) -- Ayu (2007-04-12 21 45 42) 蒼星石がどうしてこんな事を~??(0@0) -- 蘇芳 (2007-07-15 15 50 51) よかったデス☆ -- 翠星石 (2007-08-16 15 19 04) 凄い面白かったです! 感動しましたぁ(つoT) -- ラルク (2007-11-22 02 07 50) ムスカ、論外! -- 名無しさん (2007-12-17 23 57 48) 蒼星石~!!!感動!!! -- しおん (2008-03-23 22 21 45) ベジータテラワラタww -- 名無しさん (2008-03-24 22 04 20) 版権キャラ出過ぎwww -- 名無しさん (2008-10-03 18 05 08) 一つだけ言っておく 今の現実世界にそんなに優しい奴はいない、この世界に神なんていない -- レーゼ (2008-12-26 16 27 04) これローゼンメイデン普通の女の子のサイトに乗ってたぜwwwコレパクリ それとも使い回し? -- ADIoS (2009-01-15 21 00 02) ヒント:女の子スレはここのまとめ管理人がいろいろいやになって放棄した結果、続けたい人が新しく立ったスレ -- 名無しさん (2009-02-04 11 48 06) うらやましいねぇ -- レーゼ (2009-06-26 21 57 41) 蒼星石..ジュンくんと.......(´A`*)・゚。 -- じーな (2013-01-11 22 20 03) いや蒼星石も好きだけどばらしーの出番増やしてくんね? -- 名もなき小市民 (2013-11-20 16 37 11) 名前 コメント