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バスを待つ間に 8KB 小ネタ どうということのないお話 「いだ……いだいよおおお……」 「おかあしゃああああん! ゆっくち! ゆっくちしちぇええええええ!!」 私が立つバス停のすぐ側。路肩の隅にれいむ親子がいた。 車にでも轢かれたに違いない親れいむの右後頭部は潰れて破れ、中身の餡子が流れ出している。 そんな親れいむに取り縋って、子れいむが泣きわめいている。 街中では別段珍しくもない光景だ。今日び、轢き殺されたゆっくり、あるいは地面にこびり付いた黒い染みを見ない日などない。 「ゆ、ゆ、ゆゆう……。おちびぢゃん、おかあざんはだいじょうぶだよ……。じんばいはいらないよ……。ゆっぐりじでねえ……」 「ゆんやあああああああ!! おかあしゃんのあんこしゃん、でていかにゃいでえええええ!!」 「おちびぢゃん、ゆっぐり……ゆっぐりいい……」 「れいみゅがぺーろぺーろちてあげりゅよ! おかあしゃん、ぺーろぺーろ! ぺーろぺーろ! けがしゃん、はやくよくなっちぇにぇ!」 「おちびぢゃん……っ! ありがどうね、ありがどうねっ! おかあざん、だいぶよくなったきがじゅるよ――ゆっ? にんげんざん?」 人間さん――あたりに人間は私しかいない。 私は思わず顔を伏せる。嫌な予感がした。 バスよ、早く来てくれ――ああ、くそ。まだずいぶん時間があるじゃないか。 「にんげんざん、れいぶをだずげでね……。にんげんさんのすぃーにひがれぢゃっだ、れいぶをだずげでぐだざいいい……!」 「ゆっ! にんげんしゃん! れいみゅもおねがいしゅるよ! おかあしゃんをゆっくちたしゅけちぇにぇ! たしゅけちぇにぇ!」 案の定だ。目の前の悲運な親子は、私に助けを求めてきた。 「れいぶ、おづむがいたいいたいなんでじゅ……! ゆっぐりでぎないんでじゅ……おねがいでじゅがら、だずげでぐだじゃい……!」 「ゆえええええええん! おかあしゃんをたしゅけてええええええ! ゆっくちおねがいだよおおおおお!」 「まだちいさなおちびぢゃんをのこじで、えいえんにゆっぐりするわげにはいがないんでじゅうう……」 「ゆんやああああああああ!! おがあじゃあああああああああん!!」 「にんげんざんにめいわぐはがげまぜんがらあ……! せめでうーきゅーしゃをよんでぐだざいいい……っ!」 うーきゅーしゃ――。 早い話が、ゆっくりの救急車だ。 怪我ゆっくりや病ゆっくりをどこかへ搬送する謎の乗り物。この街でも頻繁に見かける。 「おねがいでじゅううう……! うーきゅーしゃさえよんでくれだら、それでいいんでじゅううう……!」 「おかあしゃんに、うーきゅーしゃをよんであげちぇええええええ!!」 埒があかない――私はため息をついて、バッグを探って携帯電話を手にした。 人として、親子をこのままにしておくのも躊躇われたのだ。 私が携帯電話を耳にあてたのを見て――携帯電話を知っていたのだろうか?――親子は、 「ゆっぐりありがどうございまじゅううううう……! ありがどおおおおおお……っ!」 「にんげんしゃん、ありがちょう! ゆっくちありがちょう! おかあしゃん! よかっちゃにぇ! よかっちゃにぇ!」 喜びの涙やしーしーを垂れ流しながら、私に向かって礼を言った。 「うー! うー!」 その独特のサイレン――声のする方を見ると、「箱」としか言えない物体が、こちらに向かって歩道を走ってくるのが見えた。 うーきゅーしゃだ。 「ゆゆっ! うーきゅーしゃがきちゃよ! おかあしゃん、うーきゅーしゃがきちゃよ! もうだいじょうぶだにぇ!」 「ゆゆう……おかあざんにもきこえてるよ。これでもうあんっしんっだね、おちびぢゃん……」 れいむ親子も気付いたようだ。 「にんげんしゃん、ありがちょう! このごおんはゆっくちわすれにゃいよ!」 「ありがとうございばず……! ありがどうございばず……! かならず、かならずおんがえじじまずがら……」 私はそっぽを向いているというのに、親子はもう何度目かも分からない礼の言葉を口にする。 懇願だろうと礼だろうと、親子がうるさいのに変わりはなかった。 「うー! うー!」 四角い箱の正面にある間抜けそうな顔と、その下の『うーきゅーしゃ』という文字が見えた。 「おかあしゃん! もうしゅぐだからにぇ! もうしゅこしがまんちてにぇ!」 「おちびちゃん、ありがどうね、ゆっぐりありがどうね……」 れいむ親子待望のうーきゅーしゃは、ついにこのバス停まで来て、 「うー! うー!」 そのまま、私の足元を通り過ぎて行った。 うーきゅーしゃの中には大小二つの黒い帽子が見えた。まりさ親子でも搬送中だったのだろうか。 「……ゆっ?」 「……ゆゆっ?」 れいむ親子のビー球のような目が、点になっている。自分たちを迎えに来たはずのうーきゅーしゃが、自分たちを無視してどこかに行ってしまったと思っているのだろう。 先に我に帰ったのは親れいむだった。 「どぼぢでれいぶをむじずるのおおおおおおおお!?」 大きく開いた傷口から体内の餡子を撒き散らし、それでも大声で叫ぶ親れいむ。さすがはゆっくり。意外とタフだ。 「まっちぇえええええええ!! おかあしゃんここにいりゅよおおおおおおお!?」 子れいむはうーきゅーしゃを追いかけようとしているらしいが、すでに「うー! うー!」という声は遠ざかってしまっている。子れいむの鈍足で追いつくのは無理だ。 私も衝動的にうーきゅーしゃを追いかけてみたくなった。いったいあの物体がどこに向かっているのか、それを確かめたくなったのだ。 「まっちぇ! まっちぇ! ……ゆわああああああああん!! うーきゅーしゃがいっちゃったよおおおおおおおお!!」 「おちづいで、おちびちゃん……! れいむにはわがっだよ……! にんげんざんがよんでぐれだうーきゅーしゃは、べつの――」 「お、早いな」 こちらに向かってくるそれを見て、私は思わず口に出してしまった。 「ご、ごんどはれいぶのばんだね……!」 「おかあしゃんのばんだにぇ!」 バス停の前に、一台のバンが止まった。 「……ゆっ?」 「……ゆゆっ?」 バンから二人の男が降りてきた。帽子に作業服のその男たちは、私を見て、 「ご連絡をくれた方ですか? どうも。保健所のゆっくり課から参りました」 そう言って頭を下げた。 「どうも、ご苦労様です。いや、早いですねえ」 「そりゃもう。フル回転で対応していますからね。えーと――ああ、あのれいむですね」 「ええ、そうです。わざわざすいません」 「いえいえ。こういうのは地域の景観的にも衛生的でもアレですからね。ご連絡いただけると助かりますよ。結構見てみぬ振りをされる方も多いですし」 「地域の住民として、人として、このままにしておくのは躊躇われたんですよ。――なんて、何よりバスを待ってると話しかけられてうるさくってうるさくって」 「はは。それは災難でした」 保健所の男たち――もちろん、私が先ほど電話で呼んだ――は、「では」と言って親子の方を向いた。そして大きな袋を広げる。ところどころ黒ずんだあの袋は、ゆっくりを放り込むためのものに違いない。 子れいむが呆然と私を見ていることに気が付いた。 目が合った。 この目は――。 男の一人が親れいむの体を押さえた。 「ゆわあああああ……。そのふくろざんはゆっぐりでぎないいいいいい!!」 「やめちぇえええええ!! おかあしゃんをいじめにゃいでえええええ!!」 「やべでね……! やべでね……! れいぶ、ふぐろざんにははいりだぐないよ!」 必死に抵抗する親れいむ。死にかけの身で、火事場のクソ力というやつだろうか。 やめてと言われて男たちがやめる訳がない。彼らは仕事で来ているのだ。 「ぐ、ぐじゃいいいい……! このふくろざん、ゆっぐりでぎないにおいがずるうううう!!」 「おかあしゃあああああん!! ゆっ? やめちぇね、やめちぇね! こっちにこにゃいでにぇ!! こにゃいでええええ!!」 「もうおうぢがえるうううううう……ゆゆっ!? お、おぢびじゃん!?」 「はなし、ちぇ……ゆわーい! れいみゅ、おしょらをとんでいるみちゃい!」 親れいむにかかっている方とは別の男が、子れいむを掴み上げた。 「おしょら……やめちぇえええええ!! おろしちぇえええええ!! ごわいよおおおおおお!!」 「にんげんざんっ! やべでっ、やべでぐだざいっ! まだそのこはちいざいんでずっ!! おちびちゃんなんでずっ!! てをだざないでええええ!!」 「たしゅけちぇえええええ!! おかあしゃああああああ――」 子れいむは袋の中に放られた。あの薄汚れた袋には防音効果でもあるのだろうか。もう子れいむの声は聞こえない。 ぼおっと子ゆっくりの様子を見ていたので、ぱあん、というクラクションの音に、私は思わず飛び上がらんばかりに驚いてしまった。 ようやくバスが来たのだ。 私はバスに乗り込みながら、最後にちらりと親れいむの方を見た。 「おぢびぢゃ……っ! ゆっ、ゆええええん! ごべんでえええ……ごべんでえええええ……! おがあざんが、けがをしぢゃっだばっがりにい……!」 もう抵抗する意思も体力もなかったのだろう。 親れいむは、おとなしく袋に入った。 『ドアが閉まります。ご注意ください――』 閉まるドアを見ながら、あの時、子れいむが私に向けた目を思い出していた。 あの目に込められた意思くらいは私にもわかる――「どうしてうーきゅーしゃをよんでくれなかったの?」だ。 もし子れいむがそう口に出していたら、私はこう答えていただろう。 うーきゅーしゃの連絡先なんか知るか、と――。 (了) 作:藪あき 挿絵 by儚いあき ふたば系ゆっくりいじめ 525 犬 ふたば系ゆっくりいじめ 532 川原の一家 ふたば系ゆっくりいじめ 554 ゴキブリ(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 555 ゴキブリ(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 569 ねとられいむ ふたば系ゆっくりいじめ 622 格子越しの情景 ふたば系ゆっくりいじめ 654 奇跡の朝に ふたば系ゆっくりいじめ 715 下拵え ふたば系ゆっくりいじめ 729 ある日の公園で ~the Marisas and men~ ふたば系ゆっくりいじめ 740 彼女はそこにいた ふたば系ゆっくりいじめ 759 Eyes ふたば系ゆっくりいじめ 780 そして扉は閉ざされた ふたば系ゆっくりいじめ 921 藪の中から ふたば系ゆっくりいじめ 933 まりしゃのおうち ふたば系ゆっくりいじめ 965 深夜の甘味 藪あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 俺も電話番号知ってるのかと思ったけどやっぱりそんなことなかった -- 2016-04-10 01 09 47 そんなあなたのために! うきゅーしゃの電話ばんごうはコチラ↓ 1999999920344517518434ー5*6*85*65*6*5*68**5***8*4*4945*49586498456*4です もしもゆっくりに話しかけられたらまよわず 上か下か選んでください 1(ゲス)黙れこのクズゲスまんじゅう!と言い潰しましょう 1(やさしいゆっくり)しるか !と言い道路に投げてやりましょう 2素直に電話しよう -- 2012-02-22 03 17 25 おいおいうーきゅーしゃの数が減ったら俺たちの飼ってる可愛い金バッジゆっくりが一匹でお散歩中に 不慮の事故にあったら助けてもらえないかもしれないじゃないか。 -- 2011-11-11 12 44 19 中身入りうーきゅーしゃを川に投げ込みたい -- 2011-09-07 11 26 23 そりゃそうだ、ナイスなオチ(笑) -- 2011-06-20 01 13 01 ですよねーw と言わざるを得ない -- 2011-02-20 06 13 04 乗ってたまりさたちはどうやって呼んだんだ… -- 2011-01-21 22 26 36 ですよねーwww<電話番号知らない -- 2010-12-02 17 10 37 もし人間本人が助けるにしろ 休日に散歩してたらってならゲス要素無いし助けようかな~やめようかな~って気にもなるかもしれないけど バス待ちって事は外出用の格好してるから餡子で汚れたくは無いわな -- 2010-09-12 18 02 23 どこがかわいそうなのかさっぱりわからん。イイ話しやん。 -- 2010-08-22 00 34 09 希望から絶望へとシフト。ゆっくりにふさわしい結末です。いいこだろうとゲスだろうとゆっくりは死ねばいいんです。惨めにね。 -- 2010-08-02 01 31 40 不思議饅頭の救急車の番号なんざそら分からんわw -- 2010-07-26 00 04 14 さいきんはにんげんさんでもみごろしにされることがめずらしくないんだぜ ほーむれすとかいうのらにんげんさんやいえでしょうねんとかいうおちびちゃんがそのへんにころがっててもみんなするーしてるんだぜ ましてにんげんさんでもないまりさたちがにんげんさんにたすけてもらえるわけがないんだぜ ろすとぐらうんどなんだぜ。とうきょうさばくなんだぜ。こころにうるおいがないんだぜ -- 2010-07-25 19 56 46 可哀想と言ってもな、下手に関わると増長させるからな…… こいつらが良い子でも、その話を聞いた他の奴等が人間は自分たちの言うことを聞く奴隷みたいなものだと思うようになるかもしれん そりゃ倒れてるのが人間なら助けるさ、でもこういったSSだと 「野良ゆっくりは公衆衛生を乱し、人間に危害を加える可能性のある存在」だからな 助ける義理は無いが駆除する義務があるんだよ -- 2010-07-25 08 28 03 かわいそう。いいこ達じゃないか。助けてやってよ。 -- 2010-07-11 00 06 31 電話ひいてるのか ゆっくりの分際で -- 2010-07-07 02 02 31 しらんよなあw -- 2010-06-15 22 28 24 そりゃそうだwww -- 2010-04-20 03 54 08
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ゆっくりぎゃくたい 1KB 虐待-いじめ ギャグ 小ネタ 忙しい方にも安心の1kb 春先の恒例行事といえば新歓コンパ。 飲んで騒いで、大いに盛り上がったところで先輩から 「おうい、一年、なんかやれよ」 なんて声が上がる。 新入生どもが、誰がやるか牽制しあってる所で、スッと立ち上がったのは一人の巨漢、 「一番! 平戸市出身! 次藤! ゆっくり虐待します!」 ……うわぁ、 と、なんともいえない空気になったのをよそに、懐から取り出したのはゆっくりまりさ。 テーブルの上の瓶やら皿やらを片付けて、さあ始めるぞ、と周りをグッとねめつける。 存分に注目が集まったところで、まりさのお帽子を取ると、ぐるりとさかさまに引っくり返して本体をテーブルに、 「やめてねゆっくりできないよ!」とか言ってるのを無視して、ケツにお帽子をポンと乗っけて、おもむろに一言、 「……ゆっくり逆タイ!」 ――――――――――――― ・後書き これからの季節、九州出身の方はぜひお使いください。 ごめんなさい。もうしませんから。多分。 これまでの口演 ふたば系ゆっくりいじめ 951 落語「ゆ虐指南」 ふたば系ゆっくりいじめ 971 落語「善行れいむ」 ふたば系ゆっくりいじめ 1015 落語「ぱちぇ烏」 ふたば系ゆっくりいじめ 1038 落語「ちぇんのバッジ」 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ある意味勇者だなww 一般人や愛で派には、まがいなりにも虐待ネタだから好まれないし。 虐待家には、虐待行為自体を蔑み馬鹿にした軽率発言とも思われるし。 ・・・だが、その性格は嫌いではないwww -- 2018-03-03 08 58 42 おお、さむいさむい -- 2013-09-22 12 13 08 だだすべりなんだね、わかるよー -- 2013-07-17 11 43 58 ねめつけるは江戸弁かな -- 2013-03-06 11 22 01 はい -- 2012-10-03 22 43 28 周りをグッとねめつける ってのも方言なのかな? -- 2012-08-28 23 11 30 ……うわぁ -- 2012-07-17 17 02 20 ほのぼのしててもみもみできるぜ! -- 2012-06-12 20 01 37 ワッツ -- 2012-01-08 17 56 01 ↓違うよ 九州弁の語尾の「〜たい」だよ -- 2011-01-22 16 51 40 逆体 -- 2010-09-22 16 25 04 “たい”の使い方が間違ってるな -- 2010-09-21 04 44 12 何故か左門豊作を思い出した -- 2010-09-02 22 44 06 ほほう…面白い… -- 2010-08-11 01 19 30 そんなあなたが好き -- 2010-08-10 03 00 20 やるじゃん。 -- 2010-07-08 21 54 57 メイトリクス「なかなかおもしろいSSだ、評価するのは最後にしてやる」 -- 2010-06-16 15 58 10
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【FAMILY COMPUTER】 作成準備中
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益虫? 害虫? 9KB 虐待-いじめ ギャグ パロディ 野良ゆ 希少種 現代 日常話です。多分。というか、妄想でした。はい・・・ ・14回目 ・希少種。 ・高スペックスパイヤーマッ。 ・ギャグです。 ・筆者の妄想です。 ・むしろ、筆者がギャグです。 ・むしろ、妄想が筆者です。 ・ていうかSSじゃない。 ・ヨロシクオネガイシマス 仕事から帰ってきて、玄関を開けたらこう言われた。 「おおいなるちからには、おおいなるせきにんがともなうんだ」 ・・・。 だからどうしたと言いたい。 やあ、俺は普通のお兄さんていうかただのフリーターだよ畜生文句あるか畜生。 失礼。 今、目の前に生首少女というべきか少女の生首というべきか、少なくともろくろ首ではないよな。まぁ、ともかくゆっくりがいる。 そのゆっくりが、俺の目の前で冒頭の台詞を宣った。 そのゆっくりは、くすんだ金髪に焦げ茶なちんまいリボンを着けて、後頭部のちょい上あたりで団子っぽくしている。 長くないポニーテールみたいな感じ。 今は、そのリボンと全体的に垢抜けない髪型が、重力に引っ張られて下に垂れている。 つまり、このゆっくりは逆さまで俺の目の前にぶら下がっているんだ。 ぶら下がっているということは、このゆっくりを支えるものがあるということで。 今は上向きの底部から、照った太い糸が出ている。それが目の前のゆっくりを吊しているらしい。 蜘蛛か何かみたいだ。 それにしても、見た事ないゆっくりだ。ていうか、ゆっくりなのか? 試しに定型文を言ってみる。 「ゆっくりしていってね」 「ゆっくりしていけせいねんっ!!!」 ・・・。 なんか、微妙にアレンジされてるがだいたい合ってる。さて、このゆっくりはどうするか。 ・・・。 ゆっくりに関わるとろくなことがない。 ゆっくりが発見されて以来そう言われていると、お婆ちゃんが言っていた。ちなみに俺は天の道は司らない。 ってことで、玄関の鍵を閉めてから逆さゆっくりを無視していつも通りに、誰もいない2LDKに上がる。 と、またもゆっくりがいた。 「うっは! うっめっ! これめっちゃうめぇッ」 「ここはゆっくりできるね!」 「はっぷ、ふむッ・・。ヘっ! まりささまのゆっくりプレイスなんだからあたりまえだぜ!」 今度はよく見る紅白ゆっくりと白黒ゆっくりだ。 白黒ゆっくりは、お隣りのお姉さんから段ボールごと頂いた青森産林檎を食って・・・じゃねえよ。 糞饅頭! てめぇ、赤い皮だけ食わないで吐き出すとかざけんな!? 人の貴重な食料をばっくばっくと食ってんじゃねえよっ・・・・死ね! 世界中の飢えに苦しむ人々に食われて死ね! 林檎の仇を取る為に、糞饅頭達にネリチャギを見舞うために助走の構えに入ろうとしたら、糸を天井にくっつけて空中ブランコのように動くさっきのゆっくりが、横を通り過ぎる。 そのゆっくりは一回転して、糞饅頭の目の前に綺麗に着地した。 突然、空中からやってきたゆっくりを見て、二匹の糞饅頭は首を傾げる。 やがて、白黒糞饅頭が踏ん反り返りながら、 「ここはまりささまのゆっくりプレイスなんだぜ。みかけないかおだが、ゆっくりしていくんだぜ!」 おいぃぃ糞饅頭ここは俺の家なんだが。 ああもう、葉巻くわえたら微妙に様になりそうな片眉を上げた顔に踵落としたい。 「れいむはれいむだよ。ゆっくりしていってね。おなまえは?」 紅白ゆっくりの方は、落ち着いた人妻みたいに、にこやかに笑いながら逆さゆっくりに話しかける。 「やまめというゆっくり! スパイヤーマッ!」 何故か身を低くして(ゆっくりだから潰れてるように見える)言うゆっくりに、また二匹は顔を見合わせて首を傾げる。 ・・・なんだ。この空気。 あれだ。俺は潰しに行って良いのか? 悪いのか? 良いなら、行こう。むしろ、ダメでも行こう。そうしようったらそうしよう。 今度こそ、踏み付けに行こうとしたら逆さゆっくりが、姿勢を直して口を開く。 「わるいことはわるいというゆっくり! スパイヤーマッ! ここはせいねんのおうちだからきみたちたちはいてはいけないっ」 白黒饅頭が、何ほざいてるんだといわんばかりの顔を逆さゆっくりに近づける。 「なにいってるんだぜぇ? ここはまりささまがみつけたんだぜ! おまえこそはやくたちさるのぜ!」 「まりさ。ちょっとまってね。やまめだね? ここはれいむとまりさがさいしょにみつけたゆっくりプレイスだよ。りかいできる?」 ただうざったいまりさと、子を諭すように話すれいむ。説得をしているらしいやまめと呼ばれたゆっくり。 俺を完全に無視して、ゆっくり達は会話を続ける。 「せいねんは、いまかえってきた。はやくしないときみたちはつぶされてしまう」 「そこでばかみたいにつったってるどれいのこと? それなら、しんぱいないんだぜ! まりささまはいちばんつよいんだぜ!」 「なにがいちばんつよいのかはきにしないでね。まりさはむれをおいだされてなーっばすっなんだよ」 「れいむはだまってるんだぜ・・・!」 「はいはい。ゆっくりりかいしたよ」 「さめきったふうふせいかつだとおもうゆっくり! スパイヤーマッ!」 「おまえもだまるんだぜええぇぇぇ!?」 なんだこのコント。 このままだと、俺はぽつんと置いてけぼりだ。なんで、とりあえずまりさの帽子を真上から掻っ攫う。 「ッ!? まりささまのぱわーなぼうしをかえせどれいいいぃぃ!!」 奴隷だとか生意気なこと言うわりに、涙目になって足に縋り付いている。確かに負け犬っぽいな・・・。 だが、林檎の仇は取らせてもらう。 帽子やリボンのようなゆっくりの飾りは、良質なものならブランド品として高く売れる。 ゆっくりの飾りをわざわざ高い金払って買うやつがいるのかと、疑問に思えば結構そういう人間は多い。 人間が着けることでゆっくりに成り済ましたり、飾りを無くした飼いゆっくりに宛てがったりと、需要に事欠かない。 と、帽子屋だったジイ様が言ってた。ちなみに親父は服屋で、俺の仕事は靴屋の店員。 まりさの帽子はお世辞にも綺麗とは言えないが結構厳しい野生暮らしだったようで、丈夫なようだ。 取り上げたは良いものの、今までのやりとりを見てる手前、潰すのはなんとなく抵抗がある。 なんで、帽子の鍔を斜めに曲げて完全な三角帽子にしてやった。 「まりざのダンディズムなぼうじいいぃぃぃッ・・・」 良いじゃねえか。マーリンとかネズミーマウスも三角帽なんだから。 それを被せてやると、まりさは俯く。 「ゆっ・・・うぅ・・・ッ!?」 「くやしかろう。くやしかろう。一番悔しいのは俺だよ畜生・・・せっかくの一ヶ月林檎生活計画が・・・くっそ!」 ムカついたんで更に、上から押さえつける。 「ッッ・・・ッッ! ・・・ッッ!!」 ジタバタするお下げが邪魔くさいので軽く足で蹴り払いながら、徐々に圧力を加えているとさすがに見かねたのか、れいむとやまめが抗議してくる。 「にんげんさん。ごめんなさい。まりさはおばかなんだよ。ゆるしてあげてね?」 「せいねん。もうやめるんだ! ばかなまりさをつぶしてもなにもかわらないっ」 助けるつもりなのか貶してるのかいまいち分からない二つの非難だった。 まりさが憐れすぎる。 離してやると、まりさはれいむに駆け寄ってその後ろに隠れてしまう。 負け犬街道まっしぐらだな。 ダメな夫を支える賢妻。田舎の両親を見てるようで気まずい。 「ありがとう。にんげんさん。ゆっくりあやまるよ。ごー めー んー なー さー いー」 ゆっくり謝るってそういうことじゃないだろうれいむ。やっぱりゆっくりはゆっくりか・・・。 「かんしゃするせいねんっ」 一々、変なポーズ取らなくていい気がするぞやまめ。結局、お前もアホなゆっくりなのか・・・。 少しでも、ゆっくりに期待した俺が馬鹿だった。 なんとなく、外を見ていると日が暮れて真っ暗だ。 今から追い出したら、こいつられみりゃとかるーみあとか夜行性の生物に、確実に取って喰われるよな・・・。 「ゆっ? わぁーおそらをとんでるみたびぃッ・・・」 れいむを掴んで空のダンボールに押し込む。 「ッゆぎぃ!」 まりさを掴んで、れいむの入ったダンボールに叩き込む。 「はなすのだせいねんっ!」 やまめを掴んで、れいむとまりさの入ったダンボールに放り入れる。 ダンボールの中に、だんご三兄弟のように横一列にならんだそいつらは、何がなんだか理解してない表情をしている。 こいつらの脳味噌でも分かりやすいように言ってやった。 「お前らは、今日は、その中で寝てろ。明日の朝には出てけよ」 優しさと憤りに折り合いをつけた行動ということで一つ。 漫画のようなショック顔になる三つを無視して蓋を閉めて、そこらへんにあったタウンページとマガジンを乗せといた。 中からくぐもった声が聞こえるがまぁ、寝る分には気にしなくてもいいだろ。 風呂入ってさっさと寝よう。 翌朝。 約束通りに、ダンボールから出してやろうと中を覗き込んだ。 昨日の狼狽していた顔が嘘のように、三つ仲良く健やかな寝顔で寝ている。 その寝顔を見ていると、ゆっくりというのも、結構可愛いもんだとおも・・・・わない。 所詮、ゆっくりはゆっくり以上でもゆっくり以下でもなく、ゆっくりしていないくせにゆっくりとかいう名前のトンデモナマモノだ。 机から、サインペンを持ってきてダンボールの前面に文字を書く。 『ご自由にお取り下さい』 あとは、仕事に行く途中に適当なところで置いとけば誰かが拾うだろう。 飼いゆっくりならともかく、野生のゆっくりだ。別に、俺に非はない。・・・はずだ。 緩慢荘とかいう住人全員がいろいろなゆっくりを飼っていることで有名な建物の前に置いてきた。当分、雨は降らないようだし死ぬことはないだろう。 そういえば、なんでゆっくりが部屋に侵入できたのか気になって、友人の金バッジのなずーりんを借りて調べたところ。 押入れの中に穴があり、壁と壁の隙間を経由して外の庭まで通路が出来ていたらしい。 襖にボールが突き抜けたような跡があったのはそういうことだったようだ。 友人が言うには、野生のれいむやまりさには頑丈な壁に穴を開けられるような能力なんてないから、やまめがやったのかもしれないとのこと。 本当にやまめがやったのか今更検証も出来ないから、ゆ害保険が降りるか微妙なところだ。 更に翌朝、目覚めてみると、天井に二日前見かけたものがいた。 「おおいなるちからには、おおいなるせきにんがともなうんだ」 ・・・。 だからどうしたと言いたい。 というか、何故戻ってきたと言いたい。 怪訝な顔を気にしたのか、やまめは天井から俺の腹の上にやんわりと着地した。 「やくにたつゆっくり! スパイヤーマッ」 「いや、そういうこと言っても飼う気はないから」 アトガキ 蜘蛛は益虫であり害虫である。 じゃあ、ゆっくりやまめもそうなのかー? と考えてみたけど、曖昧ミーマイ。 ということで書いてみました。やまめ。 あれですね。・・・なんでしょうこれ? なんともいろいろ中途半端で微妙ですが、これが自分の作風というか妄想だということで良いんですかね。良いんですよね。ウンソウダネ。 というか、シロアリとかですよねこれ・・・・。ゆっくりりぐるの方が適役という。 虫被り虫被り。・・・あ、やまめ×りぐる。割りと良いかもですね。 ってことで小ネタでした。 ご読了ありがとうございました。 挿絵 byボンジョビあき やまめあき(仮) 【妄想で書いたもの】 かり ・ふたば系ゆっくりいじめ 963 ト● ・ふたば系ゆっくりいじめ 990 くちばしにチェリー ・ふたば系ゆっくりいじめ 1000 デスクトップガジェット ・ふたば系ゆっくりいじめ 1018 ゆっくりつくーる ・ふたば系ゆっくりいじめ 1054 夢想天生 ・ふたば系ゆっくりいじめ 1064 スペクタクルスパイダーウーマン ・ふたば系ゆっくりいじめ 1091 つるべおとし ・ふたば系ゆっくりいじめ 1118 ゆっくりのおもちゃ ・ふたば系ゆっくりいじめ 1123 いまじん ・ふたば系ゆっくりいじめ 1142 スポイラー ・ふたば系ゆっくりいじめ 1163 ラブドール ・ふたば系ゆっくりいじめ 1172 益虫? 害虫? どろわ ・つんつんつんつくつんつくつんつん ぬえ ・山女って可愛いよね トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る やまめだ -- 2019-03-31 18 38 47 ヤマメですか(笑 -- 2014-12-13 00 04 49 スパイヤーッマ!wwwwww -- 2012-03-20 09 57 40 マンガわろた -- 2011-10-31 18 07 48 蜘蛛の外見は苦手だが、やまめなら大好きだッ! 飼ってみたいぜ -- 2010-12-31 12 28 09 俺ん家に住み着いてる蜘蛛さんもこんなんだったら怖くないのに。 -- 2010-10-27 17 25 45 そんなに好かれてるんだから飼ってあげようぜ -- 2010-08-15 13 21 48 微妙にやまめ飼いたい -- 2010-08-12 14 16 08 やまめェ… -- 2010-06-30 05 26 26 またあんたかw許せるっw -- 2010-05-16 15 46 45
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ずばり、詰め合わせ 12KB 虐待-普通 ギャグ パロディ 虐待人間 懲りずに小ネタの詰め合わせです。 「我が道を行く」 ゆゆっ!にんげんさんだよ!おちびちゃん、いっしょにあいさつしようね! ゆーん、ゆっくりりきゃいしちゃよ! グチャッ! …………おちびちゃぁぁぁぁん?!どぼじでぇぇぇぇぇ?! ゆん!やいくそにんげん!ここをとおりたかったら、あまあまをおいていくのぜ!さもないといたいめみるのぜ! ドガッ! ゆべぼぉ?!……いだいぃぃぃ!ばでぃざのはがぁぁぁぁ!おれじゃってるよぉぉぉ!! グチャッ! ゆ……ゆ………ゆ……ゆ……… きょうはいっぱいごちそうがあるね!さあ、おちびちゃんたくさんたべて…… ゆわーん!ごめんなさいにんげんさん!れいむたちはおなかがすいていたんですぅぅ!もうごみはあさりません! ベチャッ! ゆぶべっ!……… ………ゆんやぁぁぁぁ!おきゃーしゃぁぁぁん!ゆわぁぁぁぁぁぁん!! あらにんげんさん、なにかごよう?ありすのとかいはなぺにぺにをみたいの?いいわぁぁ!みせてあげるぅぅぅ!! グリッ! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛でぃずのどがいはなべにべにがぁぁぁぁぁぁ!! むきゅ!にんげんさんよ!いそいでにげるわ!! バキッ! むぎゅぅぅぅぅぅ! ゆぅぅぅ!にんげんさん、まりさはかわいそうなゆっくりなんですぅぅ!ごはんかあまあまさんをくださいぃぃ! ブチャッ! ゆべごっ!……なにずるぐぞにんげん…ぎ…ぎ…ぎぎ…… 「よう!まったか?」 「いや、それほどでもないんだが………また足に餡やらクリームが付いてるぞ…まったく…」 「ん?…本当だ…なんか汚れてるな…」 「またゆっくり踏み潰して歩いてきたのか……いい加減認めた方が良いんじゃないのか?」 「いいや、認めん!断じて認めん!」 「そう言ってもな…事実じゃないか…」 「何を言う、「ゆっくり」なんて物は何処にもいないぞ!そんな物は存在しない!」 「お前がいくらそう言ってもあいつ等は存在しているだが…現にズボンやら靴やら汚れているだろ?」 「ん?何を言ってる?俺が存在を認めてないから、俺の中では存在してないんだ。 大体あんな非科学的なものが存在することが可笑しいだろ?俺は認めん!絶対に認めん」 「………まあ、お前がそこまで言うならもうどうでも良いけどね……… お前、大物かただのアホだよ……」 完 「世界ゆ産」 広大な緑の台地に忽然と姿を現す巨大な建物。 異形なるその姿は古代の帝国の権力の象徴だった。 そしてそれはゆっくりにとっての恐怖の象徴でもあった。 世界ゆ産 − ゆ虐帝国の爪跡 ~ユンヤー国立公園~ ここ、ユンヤー国立公園はゆネスコに登録されている文化ゆ産の中でも最も古いものだ。 雄大な自然の中に場違いなほど大きくそびえ立つこの建物。 これはかつてこの地に帝国が栄えていた証なのだ。 ここは集会場として使われていた神殿のようなもの、今となっては建造物はここしか残っていない。 この地に王国を築いた「ア・キュンの民」と呼ばれる者達はここで祝い事や祭りの度にゆ虐をしていた様だ。 そう、ここはゆっくりで栄えた帝国だったのだ。 ここがこの建物の中でも一番の大広間、通称「アンの間」だ。 壁に残るシミがご覧頂けるだろうか?これらは全部飛び散った餡やクリームの後だ。 「ア・キュンの民」はここで多いときは500人以上がゆ虐と言う名の宴を楽しんだようだ。 目をつぶると今でも当時の「ゆんやー」の叫びが聞こえてくるかの様だ。 ここはこの建物の地下にあたる場所、何とここはゆっくりの生産工場として使われていた事がわかっている。 「ア・キュンの民」はここで繁殖させたゆっくりを食用、ゆ虐用、加工用と無駄なく使っていたそうだ。 この帝国ではゆっくりでその生活の殆どを賄っていたと思われる。 この遺跡付近からは今でも当時使われていた道具が発掘されている。 木で出来たハンマー、調査の結果ハンマーからはゆっくりの餡やクリームの成分が検出された。 これは当時「ア・キュンの民」がゆっくりを潰す時に使っていたようだ。 こちらの木で出来た串、これで当時の人々はアマギリを楽しんだと考えられている。 この壁画は当時のまま保存されている。 この絵に描かれているのは当時のゆ虐の様子である。 これはアマギリの絵だ、ぽっかりと空いた空洞の両目に歯をむき出したゆっくりの顔。 こちらは足焼きが描かれている所、苦悶の表情のゆっくりが当時の様子を偲ばせる。 どれも今となっては基本的なゆ虐であるが、 この帝国がゆ虐の基礎を築いたと言っても良いほど、ゆ虐界に影響を与えている。 この帝国は36代目の王の時代に滅んでいる、この王が即位してからは毎日の様にゆ虐に明け暮れたそうだ。 その結果、深刻なゆっくり不足に陥り帝国が滅んだと言われている。 ゆっくりに依存しすぎた結果がこれだ。 この公園付近ではゆっくりを見かけることがない。 これはかつてここで繰り広げられていた、ゆ虐で死んでいったゆっくり達の死臭が、 今でも残っているからだと地元の人間は言う。 今は亡きゆ虐の大帝国の残した大きな爪跡の一つなのかもしれない。 N○Kスペシャル 完 「危機一髪」 酷い有様だ… 観葉植物の鉢植えが倒されており、幹や葉が食い荒らされている。 犯人は大体検討がついれいる… 「これ、誰がやったのか知らないか?」 「ゆゆっ?!れいむはしらないよ!そんなことよりおやつさんをもってきてね!」 「ふーむ…そうか、本当に知らないか?誰がやったのか見てないか?」 「しらないっていってるよ!しつこいよ!それよりはやくおやつさんもってきてね! れいむはおなかがへっているんだよ!ゆっくりりかいしてね!」 コイツは家で飼っているれいむだ、最近態度が悪い。 特に甘やかしていた訳でもないのにゲス化の兆候が見られる。 まあ、正直鬱陶しくなってきた所ではある、 この辺で少し教育でもしてやろうかと考えていた所だ。 そう考えて俺はある物を取りに行く。 「ゆっ!なにをするの?はなしてね!きもちわるいよ!やめてね!はやくやめないとれいむおこるよ!!」 れいむのあんよにガムテープを巻きつけて逃げられないようにしてテーブルに置く れいむは気持ちが悪いらしく必死でうねうね動く。 きもい、なんて言うかとにかくきもい。 「どおしてこんなことするのぉぉぉ?!れいむおこるよぉぉぉ!!ぷくうぅぅぅぅぅ!!!」 「好きなだけ怒ってくれ、処でれいむ、お前は黒○危機一髪って知っているか?」 「しらないよ!はやくこれとってね!ぷくぅぅぅぅぅ!!」 「俺はあのゲームが好きなんだ、樽に短剣を刺していって、何時おっさんが飛び出すかドキドキしてな …お前からはどんな真実が飛び出すんだろうな?ドキドキするな!」 そう言って俺は用意していた竹串をれいむに刺す。竹串は皮のみを狙って餡にまでは達しないようにする。 「ゆっぴぃ!いだいぃぃぃ!なにしてるのぉぉぉぉ!これをはやくぬいてぇぇぇ!!」 「で、どうなんだ?あの鉢植えを倒したのは誰なんだ?さあ教えてくれ」 「ゆぎぃ!しらないっていってるでしょ?ばかなの?しっいだいぃぃぃ!!やめでぇぇぇ!」 「まあ、焦らなくても良いか…竹串はまだ沢山あるしな…」 「やべろぉぉ!いだっ!ゆびっ!ゆっぎぃ!いだいぃぃ!がひっ!ゆべっ!もうやだぁぁ!…」 数分後にはハリセンボンのような外見のれいむが涙と涎を垂れ流し震えていた。 これだけやられても未だに自分がやったと白状しない根性は見上げたもんだ。 まあ、俺も途中から楽しくなってしまって止める気も無かったのだが… 「おいれいむ?これだけされても、まだ喋らないのか?」 「ゆひっ……ゆぎ……ぎ…れいむは…じらない…ゆびっ…ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」 俺が刺さっている竹串の何本かを手のひらで押していく、竹串はより深く餡に向けて刺さっていく。 「ゆがががっ!もうやべでぇぇぇぇ!!ゆぼごべがぼどぼぼぶがががが…」 「れいむ、ラストチャンスだ!最後に良い答えを聞かせてくれ…」 そう言って俺はれいむの黒目に向けて竹串をかざす。虚ろだった目に少し光が戻ってきた。 「ゆぎぃぃ……こ…の…くぞ…じじ…い…れい…む…をゆっく…りざぜろ…ぎぎ…」 ここまで強情なら、このまま最後までやってしまおうと決めた俺はれいむの黒目にゆっくりと竹串を刺していく。 竹串は目を貫きそのまま餡に刺さっていく。 「いぎゃがべべべぎぎぎぎぎごがぁぁぁ……………びぎゃ!ゆっぴきぃ!」 一瞬叫び声が変わった、おそらくこの辺りが中枢餡の淵なのだろう。 「…最後に言っておくことがあるか?」 「ゆぎがが…ゆ…っぐり…ざぜ…ろ……ぎゅやゆぼっ!!…ゆ……ゆ………ゆ…ゆ…………」 竹串が中枢餡を貫いた………たぶんね。 一瞬大きく震えた後に小刻みに震えだしたれいむだったが、しばらくしてそれも収まった。 結局れいむは最後まで自分の罪を認めないで死んでいった。 中々根性がある奴だった。 にゃー 俺に擦り寄ってきたのはこの家の居候、いつの間にかここに居ついてしまった奴だ。 まあ、せっかくなので首輪をつけて躾もそれなりにしている。 意外と頭が良いのかすぐにトイレも覚えた。今ではれいむより可愛い奴だ。 「……ん?もしかしてお前がこの鉢植えを倒したのか?」 にゃー そう問い掛けた俺に「そんな事ほ知りませんよ」とそっぽを向いて奥の部屋に行ってしまった。 ふーむ、犯人はこっちだったかな? まあ、いいや。 あのれいむよりこの猫の方が可愛いしね。 完 「ゆっくり地雷」 戦時中には様々な兵器が開発された。 高性能爆弾、戦闘機、戦車、細菌兵器、動物兵器、これもそんな中の一つだった。 戦争中は物資が不足しがちなのだが、そんな中でも大量に有り余る「ゆっくり」に軍の上訴部が目をつけたのだ。 ドドドドドドドドドドドドドドッ! 「ゆゆっ!ごはんのじかんだよ、ゆっくりたべにいくよ!」 「ゆん!しょくじのじかんなのぜ!まちくたびれたのぜ!!」 「これはごはんさんのおとなんだね、わかるよー!」 騒音が鳴り響く中で、ゆっくり達はそれを気にも留めず飼育員の下に集まってくる。 ゆっくり達が最も楽しみにしてる食事の時間だ。 この施設では、食事の時間に必ずこの音を鳴らしている。 初期の頃はこの音に耐えられずストレスで死んでしまった物も居るが、 今ではゆっくり達も慣れたもので、食事の時間を知らせるチャイムくらいにしか思っていない。 激しく鳴り響くこの騒音の正体、それは敵国軍の戦車の音なのである。 食事時間に戦車の駆動音を鳴らすことで敵国の戦車の音に慣れさせ、 この音が聞こえたら食事の時間だとゆっくり達に思い込ませるのがここの飼育所の目的である。 ここで育てられたゆっくり達は、爆弾を取り付けられ戦場に送られる。 戦場で敵戦車の音を聞いたゆっくりは、ご飯の時間だと勘違いして敵戦車に接近する。 ゆっくりが戦車に最も接近したときに、 爆弾を起爆させゆっくりごと戦車を吹っ飛ばそうと言うのがこの計画の目的だった。 実践投入に先駆け実験も行われた。 爆弾つきのゆっくり達は敵戦車の音を聞きつけると、ご飯の時間だと思い込み戦車に接近していった。 こうして通称「ゆっくり地雷」が完成した。 そして正式に実践で投入される事となり、育てられたゆっくり達は戦場に送られていった。 しかし戦果はあげることが出来なかった。 それは何故か? その様子を当時撮影された貴重な映像で見てみよう。 ドンッ!ドンッ!タタタタッ!ドドドドドッ! 様々な音が入り乱れる戦場で、しっかりとゆっくり達は戦車の音を聞いていた。 「ゆゆっ!ごかんのじかんだよ!ゆっくりおとのなるほうにいくよ!」 「なんだがゆっくりできないばしょなんだぜ!でもおなかがすいてるからゆっくりいそぐんだぜ!」 「ゆわーい!やっとごはんさんだよ!ゆっくりできるね!」 「くずにんげんがごはんのよういをしたみたいなんだぜ!まりささまがいちばんのりだぜ!」 ゆっくりは食事の事になると周りが見えなくなる。そのおかげで危険な戦場も平気で進んでいった。 そこまでは良かったのだが… 「おい!何かこっちに向かって来るぞ!」 「なんだありゃ!あれが何かすぐに確認しろ!」 「……少佐、あれはゆっくりです!ゆっくりの群がこっちに向かって来ます!」 「…なんだって?!……戦地に来てからイライラMAXだったんだ…丁度いい、奴等を駆除しろ!」 「「「サー!ヒャァッハァァァァッ!!サー!」」」 タタタタタタタタッ!ドンッ!ドンッ! 「ゆゆ?なにかとんでるみたいだよ?むしさん?」 「むこうにくそにんげんどもがいる…」チュン!ドッカーン!! 「ヒャッハァァ!見たか?!ゴミ袋が盛大に吹っ飛んだぞ!」 「くそっ!お前だけ楽しみやがって!見てろ!俺だって!」 「ゆん?!」ドッカーン!「ゆぽ?!」ドッカーン!「ゆんべぇ!」ドッカーン! 次々と撃たれては華々しく散っていくゆっくり達。 逃げ出そうとする者もいたが、ストレスの溜まっていた敵兵士の攻撃から逃げることは出来なかった。 「ヒャッハァァ!一体こりゃ何のアトラクションだ?!最高にQNQNしてるぜぇぇぇ!」 「野郎ども、もっと楽しめ!糞袋どもを奴等にふさわしい糞地獄に送ってやれ!!」 「「「サー!ヒャァッハァァァァッ!!サー!」」」 タタタタタタタタッ!ゆ?ドーンッ!ゆばっ!ドーンッ! 結局ゆっくり地雷は戦車を爆破することなく一匹残らず糞地獄へと旅立っていった。 幸いゆっくりに攻撃が収集してしまったため、味方に死傷者は無かったのだが… こうして「ゆっくり地雷計画」は失敗に終わった。 戦時中にあった、ゆっくり達の悲劇の記録。 ……いや喜劇の記録だ。 完 「我が道を行く」は、まあなんでもプラ○マで解決してしまう様な人間さんですかね? 「世界ゆ産」はNH○のあれですね。どこかで聞いたことのある数字が出てくるのは気のせいでしょう。 「危機一髪」は某漫画のワンシーン見てたらなんとなく書いていた代物です。結構古い漫画です。 「ゆっくり地雷」はまあ、実際に地雷犬とかイルカ魚雷なんて物があったそうですね。あれのゆっくり番でしょうか? 徒然あき 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 819 ムシゴロウ王国 ふたば系ゆっくりいじめ 826 ムシゴロウ王国2 ふたば系ゆっくりいじめ 828 ムシゴロウ王国3 ふたば系ゆっくりいじめ 831 ムシゴロウ王国~王国の仲間達~ ふたば系ゆっくりいじめ 835 罰ゲーム ふたば系ゆっくりいじめ 836 ショート ふたば系ゆっくりいじめ 841 ゆんセルク ふたば系ゆっくりいじめ 842 ハイテンション ふたば系ゆっくりいじめ 848 思いを伝えよう ふたば系ゆっくりいじめ 849 ゆんケストラ ふたば系ゆっくりいじめ 850 即興 ふたば系ゆっくりいじめ 856 ムシゴロウ王国5 ふたば系ゆっくりいじめ 861 ゆっくり草 ふたば系ゆっくりいじめ 863 めーリンガル ふたば系ゆっくりいじめ 869 とかいはにリフォーム ふたば系ゆっくりいじめ 876 ゆっくり草子 ふたば系ゆっくりいじめ 879 ムシゴロウ王国6 ふたば系ゆっくりいじめ 888 一週間 ふたば系ゆっくりいじめ 896 モチモチぷにぷに ふたば系ゆっくりいじめ 897 酔っ払い ふたば系ゆっくりいじめ 902 私はめーりんである。 徒然あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓↓↓↓長文乙 -- 2014-10-14 17 59 22 ↓↓長ーよカス! -- 2012-11-20 15 08 27 猫のほうが可愛いよね。 -- 2012-03-20 08 45 57 まあ ゆっくりは人間の鏡 -- 2012-02-19 15 35 50 >ネコに飽きるやつはまずいねえだろ 実態を見てみろよ? 「トイレじゃないところで糞した、迷惑だから捨てる」 「他人に怪我させた、人間様の迷惑になるから捨てる」 「だんだん飽きてきたし餌あげるのめんどいから捨てる」 こういった自分本位のやつらがいるから年々捨て猫や捨て犬が増えるんだろ? 悲しいかな俺も含めて人間てやつは皮肉なことに自分のことしか考えられんのよ。 「人間にとって迷惑だから駆除する」 「目障りで見てると不快だから殺す」 こういうくだらん理由で殺される虫の立場になってみろよ 「俺たちだって生きるのに必死なんだ」 「俺たちが何か悪いことでもしたんだろうか?」 そういった気持ちなのかもしれんぞ?(もしも虫に心があればの話だが) 仮に突然俺たちよりも優れた動物が現れたとしよう そのとき俺たちは半分は共存の可能性を秘めた好奇心で、 半分命乞いの気持ちになりながら交渉はずだ ゆっくり達風に言うなら 「にんげんさん ゆっくりしていってね!」とかそのあたりに近いニュアンスだろう そしてそいつらが無慈悲にも俺らの全面的な殺戮を開始したとしよう そのとき俺達はこう思うに決まってる 「俺達は何か間違ったことをしたのだろうか?」 「なんで最強の哺乳類であるはずの人間がこんな目にあうんだ」 と、これもゆっくり風に言うならば 「どおしてこんなことするの?」 「どうしてさいきょうのまりさがこんなめに…」 といったところだろうその理由がもしも 「人間は迷惑だから駆除する」 「目障りで見てると不快だから殺す」 こんな理由だったらどう思う? 虫達と同様の気持ちになるだろう? でもな、俺達が虫に対してやってることはこれと全く同じこと、 違うのは命を脅かされるのが「俺達」じゃなく「虫」であることだ おまえらは 「たかが虫けら一匹にそんな情けは無用」 とか思うだろう、だがそれは自分達が最も強いと思ってるからだ、 ここまで読んだならわかるだろう? 「『人間』は最強なんかじゃない ただ単に地球上に『人間』より強い生命体がいないだけだ」 ってことが。 まあ、早い話が 「結局人間は自分本位なやつらで自分の命が脅かされると 何でもするようなゆっくりと大して変わらん生き物だ」 ってことだ -- 2011-09-16 18 03 12 ↓ゆ虐が好きな連中はみんなそういう可哀相なやつらなんだよ。 みんなもわかるよねー? -- 2011-09-16 17 38 00 おはなしと現実の区別がつかないお兄さんたちがいっぱいいるね! おおこわいこわい -- 2010-11-27 13 02 38 最初のは、科学者の人だったのかな? まぁ認めたくない人が居るのはわかる。 この時代でも、人間が猿から進化したと信じない人達も沢山いるからなw 米の面白博物館とかwww -- 2010-11-23 18 32 17 そりゃあ愛で派の人からしたらゆっくりも猫も同じ「生き物」なんだろうけどね 俺に言わせりゃ猫と糞袋を同じ土俵に上げるなんてどうかしてるね -- 2010-09-17 22 41 00 おまえらがどうかしらんけどゲス化したゆっくりを殺すのと猫を殺すのを同列に扱う感覚が俺には理解できん。 -- 2010-09-05 01 21 40 駆除と虐待は性質が異なると思うけど、結局は人間の都合によって行われるよな。 まぁ、オレが殺されるとしてら「駆除」を選ぶよ。楽に死なせてもらえそうだからね。 -- 2010-07-31 01 29 43 そりゃそうだ、だからゆっくりが可哀想、こんなのおかしい、ゲス人間とか言ってるのは端から矛盾してる 自分を誤魔化す奇麗事言うなよな -- 2010-07-31 01 11 19 ↓わからんよ~。人間は保健所で犬猫を毎年数十万匹も殺処分にしてるからね。 野良イヌ・野良ネコ・野良ゆっくり…邪魔だと駆除するにんげんさんですよ~? -- 2010-07-30 23 15 56 ネコに飽きるやつはまずいねえだろ。ゆっくりとネコを同列に見るな。ゆっくりはかわいそうじゃないよ。むしろいい気味。 -- 2010-07-30 09 12 29 『まあ、いいや。 あのれいむよりこの猫の方が可愛いしね。』って言ってるけど… 可愛くなかったら、興味が失せたら……ネコも殺すのかな。 -- 2010-07-19 18 14 47 「ゆゆっ?!れいむはしらないよ!そんなことよりおやつさんをもってきてね!」 こんな風に人様に命令するような糞饅頭は遅かれ早かれゲス化するだろうから、早めに処分して正解 -- 2010-07-19 04 23 44 我が道を行くの人間は結構馬鹿なんだろうな ゆっくりとわからない程度に 危機一髪の飼い主は最悪だな、こういう屑は猫もいつか殺してしまうんだろうなあっと思う このれいむは可愛そうだな ゆっくり地雷は最後の一文が蛇足 -- 2010-07-18 23 59 42 濡れ衣で殺されたれいむ可哀想。 -- 2010-07-18 02 46 11
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キョンいじめ 1話 キョンいじめ 2話 キョンいじめ 1話よりANOTHEREND 他の人による VERY BAD END キョンいじめ 1話よりANOTHEREND 他の人による HAPPY END
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モチモチぷにぷに 15KB 虐待-いじめ 今回も普通に実験かな? 「ゆふふ~ん、ゆふふ、きもちいいんだぜぇぇ」 気持ち悪い声を上げているのは、食用ゆっくりとして売られていたまりさ。 最も食用と言ってもこれは成体なので一番安いものだ。 ゆっくりは大人になると中身がぱさぱさして美味しくない。 基本的に何か手を加えなければならないので面倒だ。 自宅で繁殖させる人もいるが、ある程度の知識が必要になってくる。 その上、食用なのでしつけも態度もなっていない為、精神衛生上かなり悪い。 そんな安物まりさで何をしているかと言えば… 「ゆふ~~ん、ゆふふふん、もっとなでるんだぜ!」 そう、私はこのまりさの触感を楽しんでいるのだ。その為だけにあえて安物見切り品を購入している。 安物なので飽きてしまったり古くなったりしたら町に据え付けてある「ゆっくりポスト」に入れている。 食べ物を粗末にしてる、という意見もあるかもしれないが私はこいつらを食べ物と認識していない。 当然飼うつもりも微塵もないので、購入してからは餌も与えない。飢えて死んだのならそのままゴミに出す。 少しドライかもしれないが、私はこいつでモチモチ、ぷにぷにを楽しむために購入しているだけだ。 ゆっくりは不思議饅頭だ、しかし饅頭とは言うものの実際のところ饅頭と大福の中間的な物だ。 皮は簡単に千切れるくせに、引っ張ると無駄にのびる。その上触るとモチモチぷにぷにしているのだ。 赤ゆや子ゆっくりの方がぷにぷに感は上だが、皮膚が脆いためこんな風にこね回していると簡単に中身が出てしまう。 「ゆふふふ~ん、きもちいいのぜ~ばばあはまりささまのもちもちのはだにしっとしてるんだぜ~」 少しムカッっとする。これだから安物は… しかしもう少しぷにぷに感が欲しいところではある。 成体まで成長するとある程度肌が引き締まってくるのでぷにぷに感が損なわれる。 まあ、そのおかげで簡単には破れないようになっているのだが… なんとかモチモチとぷにぷにを両立できる方法はないものだろうか? そんな事を考えていてふと思いつく。ないなら作ってしまえ。 赤ゆの食生活から見直せば、何か出来るかも知れない。 そうと決まれば早速実行である。 「ってことで、あんたは用済みね…今ここで死ぬか、加工所か選びなさい!」 「いきなりなにいってるんだぜぇ!まりささまのこうきなはだをさわらせてやった、おれいがまだなのぜぇ!」 「お礼?……そうね…なら、少し実験に付き合ってもらいましょう、あんた食用としては価値がないから 実験体にしてあげるわ、ゴミとして捨てられるより有意義でしょ?」 「なにいってるのぜぇぇ!まりささまはどれいばばあのごしゅじんなのぜぇ!うやまうんだぜぇ!! 何時の間に奴隷にされていたのかは知らないが、そう叫ぶアホ饅頭。 まあ、ババアと言ってくれたお礼もかねて名誉ある実験体として第二のゆん生を送ってもらう事にしよう。 ちなみに私は虐待趣味はない。ゆっくりを好きでも嫌いでもない、まあ触感は好きではあるが。 私は真面目にゆっくりを飼った事がないのでこのまりさでいろいろ実験してみることにする。 ある程度の知識はあるのだが、本格的に赤ゆから飼育するとなると下手に実験して潰しては勿体無い。 食物によっての影響を色々見ておきたいのだ。 まずは…体をやわらかくする定番「お酢」の登場である。 ゆっくりは辛いものが苦手らしいがすっぱい物はどうだろうか? まずはお酢をコップ一杯分飲ませてみることにする。 未だ私を罵倒しているアホ饅頭の口を無理やり開かせ、強引にお酢を流し込む。 「なにふふんだぜぇ!このふほばば……ゆぴょぺぇぇぇぇ??!げぺぺっ!すっぱんだぜぇぇぇぇ!!!」 何て言うか、その……汚いの一言に尽きる。 体中から変な汁を噴出し涙をとシーシーを撒き散らしながら、お酢と一緒に餡子を戻すまりさ。 だれがこれを掃除すると思っているんだ…まあ、確かゆっくりと言うやつは餡子を吐くのはまずいらしい。 仕方ないので素手で餡子を口に戻してやり、そのまま口を塞ぐ。 「ふごご!やべるんだぜぇ!んぼごごむむ!ふごぶぶ!ぶぼびび!!」 必死に抵抗するまりさだが私はそれを許さない。 まあ、口汚いから仕方ないよね?っと自分に言い聞かせまりさを力で押さえ込む。 目を見開き必死の形相を浮かべる。さっきまでの生意気さが嘘のような情けない顔だ。 何だか背筋がゾクゾクする。風邪でも引いたのかな? そんな事を考えていると、まりさは限界に達したのかしーしーとうんうんを同時にもらす。 いくら砂糖水と餡子とはいえこれは精神的に悪い、悪すぎる。 このままゴミに出してしまおうかとも思ったが、 それでもまだ生きている様なので体を雑巾で拭いてやり、空だったダンボール内に新聞紙を敷いてその上に放り込む。 情けなく眉毛をハの字に曲げ、泣きながら悶絶している不細工饅頭。 その姿を眺めるとまた背筋に何か走るものを感じるので、今日は寝ることにする。 翌日ダンボールを空けてみると、昨日の惨状がまるで嘘のようにいびきをかいて寝ているまりさがそこには居た。 のど元すぎれば何とやらなのか、不思議生命体だからなのか知らないが、のん気なものである。 まあ、人面饅頭にのどはないけどね。 そんな様子を眺めていると、箱を開けたせいで明るくなったためかお気楽饅頭が目を覚ます。 「ゆーん!もうあさかのかぜ?きのうはひどいめにあったきもするけど、そんなこともなかったのぜ!」 ふーむ、これが噂に聞いていた餡子脳というやつなのだろうか? こいつ自体は清々しい朝を堪能しているつもりなんだろうけど、何て言うか鬱陶しい。 もちろんこのまりさがゆっくりの中では底辺なのだろうが、愛護している人間の気持ちがわからない。 ペットになるような物は可愛いのかもしれないが、おかしな愛護は食用ゆっくり等も擁護するほどだし… この厚かましさが可愛いのかな?などど思いよく観察してみる事にする。 「ゆゆっ!なにみてるのぜ、まりささまがおめざめなのぜ!さっさとしょくじをよういするのぜ!!」 うーん、何でこんなに高圧的で自信たっぷりなのかな?どうしてこんな性格になるのだろうか? まあ、今回の目的は考察ではないのでこの辺で止めておこう。 今日は正月であまったモチを食べさせてみる事にする。 ゆっくりは単純で思い込みが激しいと聞いたことがある、なのでモチを食べさせればモチモチの肌になるかもしれない。 そう思い、モチを2つ皿に乗せるのそのまま電子レンジで暖める。時間は適当でいいや。 何時もなら煮たりするのだが、これでも問題ないだろう。 暖めが終了するまでネットでゆっくりについて調べるとするか。 チーン! しばらくしてモチが温まったようだ。電子レンジからモチを取り出してみると… なんだか大変な事になっている…モチが融合して大きめのドームを作っていた。 それもすぐに萎びれて皿に張り付いてしまった。 仕方ないので伸びきってしまったモチを割り箸で絡めとリまりさの元に持っていく。 「ゆふん!やっともってきたんだぜ!このどれいはつかえないのぜ!」 何時奴隷になったのかは知らないが、憎たらしく踏ん反り返る。 私はわざと荒っぽく口の中にモチのついた箸をねじ込む。 「ゆぼっ!もーち、もーt…あづいぃぃぃぃ!!!したがやげるんだぜぇぇぇ!!!!」 あ、すっかり忘れてた。暖められたばかりでかなり熱かったんだ。 憎たらしかった顔が途端に情けない表情で泣き喚いている。これはこれで可愛いのかもしれない。 「ゆびゃびゃぁぁぁん!あづいよぉぉぉぉ!!たずけでぇぇぇ!!!」 「あーごめんごめん熱かったみたいだね、水か何か持ってくるね」 「あやまってすむもんだいじゃないのぜぇぇぇ!このくそばばあ!おわびにあまあまもってくるのぜぇ!」 訂正、やっぱり憎たらしい。どうしてこうも悪態をつくのだろうか? 私は水を持ってくる代わりに、お酢の中に氷を入れてまりさの元にもどってくる。 まりさは相変わらず情けない顔でヒーヒー言っている。 「冷たい物もってきたけd「はやくよこすんだぜぇぇぇ!!こののろまぁぁぁ!!」むぅ…」 まあ、ご希望とあらば仕方ない。 私は氷入りのお酢をまりさの口の中に流し込む。 昨日のような惨状は避けたいので、素早く口を押さえて流し台にまりさを持っていく。 「つめたーい!これでゆっくりでき……すっぱっ?!ぶもごぶぶぶぶぶっぶぶぶ!!」 まりさの体から玉のような汗がにじみ出る。情けない顔をしてまた泣き出してしまった。 泣いたり威張ったり忙しい饅頭だと思いながら様子を見ているとしーしーを漏らし始める。 …本当に汚くて情けないな、なんでそれがあんなに威張るんだろう? しばらく震えていたまりさだったが、落ち着いたのか大人しくなった。 もう大丈夫だろうと思い、手を離す。 「ゆはーゆはーゆぐぐぐ……なにをするんだぜぇ!このくそばばあ!せいさいしてやるのぜ!」 「もう一度同じ目に合いたいの?嫌なら大人しくしてなさい!」 「ゆぎぎぎ…こんかいはゆるしてやるのぜ!こんどやったらようしゃしないのぜ!」 ふーむ、何でこうも偉そうなのかな?力関係がわからないのかな? まあ、とりあえず酸っぱいのは苦手みたいだけど無理やり飲ませられる事はわかった。 あとは食事になにを与えれば良いのやら?モチもそんなに多く残っているわけじゃないし… そう考えて冷蔵庫を見ると……あぁ、これもお酢が入っているはず… 早速それを手に取ると、まりさの元に戻る。 先ほどの事をもう忘れているのか、まりさは流し台の中でくつろいでいた。 「ゆふーん!ここはちょっとひんやりしているけどきにいったのぜ!ここをまりさのゆっくりプレイスにするのぜ!」 人類もこのくらいアホならもう少し気楽に生きて行けるかも知れない… まあ、この程度の知能になってしまっては世界の終わりでもあるが。 そんなまりさの口の中に持ってきたマヨネーズを搾り出す。今度は反応を見たいので口は押さえない。 「ゆゆゆっ!おくちのなかになにかはいって……ちゅーぱ、ちゅーぱ、ふしぎなあじー」 ふむ、これは平気なようだ。 マヨネーズばかり食べていたら人間は太ってしまうだろうがこの饅頭たちはどうなのだろうか? まあ、調味料としてお酢が使えるのであれば応用は利きそうである。 要は程よい酸っぱさなのだろう。 「色々解ったし…あんたお役ごめんになったわ、飢え死にか、加工所か、潰されるか、どれかを選びなさい」 「いきなりなにいってるんだぜぇぇ!!このくそばばあはどれいのくせにたちばがわかってないのぜ!」 「立場を解ってないのはあなたよ、まあ、面倒だからポスト行きね」 そう言うと私はまりさの口にガムテープをして近所のゆっくりポストに入れてくる。 ここに不要ゆっくりを入れておけば、加工所が回収してくれる便利なものだ。 泣きながらもがいていたまりさに別れを告げると、私はペットショップに向かった。 そう、ここからが本題だ。モチモチぷにぷにのゆっくりを作り出すために赤ゆを飼いに行くのだ。 …で、ペットショップに来たのは良いけど、バッチ付の赤ゆはいらないな… 銅は普通に安いが、たまに居る銀赤ゆは高い。 色々迷っていると、特売コーナーに目が移る。赤ゆ詰め合わせ6匹入りで400円だ。 丁度いいと思って、これと特売のゆっくりフード(2kg600円)を購入する。 そこまでは良かったんだけど… 「ゆゆ!このばばあがどれいにゃにょ?はやくあみゅあみゅあっちぇきちぇね!」 「やい!くじゅどりぇい!きょうきゃらまりちゃちゃまがごしゅじんなのじぇ!!」 「やい!きょにょいなきゃみょの!さっさとありしゅにあみゃあみゃをよういしゅるのよ」 等々の罵声をいきなり浴びせてくる。いきなり挫折して鬼に目覚めそうなきがする。 鬼威参と呼ばれる人たちの気持ちがよくわかった。 一応説明しておくと赤ゆ詰め合わせの内訳は、まりさ2、れいむ3、ありす1だった。 どうもランダムで入っている様なのだがれいむが多いのはどうなんだろ? まあ、多いということはそれだけ無茶できるわけだし… そう考えて私はコップに赤ゆが沈むほどのお酢を持ってくる。 どれにしようか考えていると、赤れいむのうちの一匹が揉み上げを仕切りにわさわさしてる。 気持ち悪いのでこれにしよう。 「なにしちぇるの?はやきゅあまあ……ゆわーい!おそりゃをとんじぇるみちゃーい!」 「ゆゆ!ずるいんだぜぇ!まりささまがさだぜぇぇ!」 「にゃにぃしちぇるの?しょんにゃいなきゃものよりありしゅのほうを…」 ああ、五月蝿いな。精神衛生に悪いな。何でこいつらはこうも騒いでいられるのだろうか? 喋るの止めたら死んでしまうんだろうか? まあ、せっかくなのでこのれいむには実験台謙見せしめになってもらう事にする。 先ほど用意したお酢入りコップの中に赤れいむを放り込む。 「ゆーんたのちぃよー「チャプン!」……ゆぼぼぼ…ごぼぼ…」 お酢の中にダイブした赤れいむは目をまん丸に開いて必死に揉み上げをピコピコさせて居る。 さながらその姿は、昔理科の授業でお目にかかったミジンコである。 ゆっくりは水に溶けるらしいが、お酢ならどうだろう? ほかの赤ゆ達は目の前で起こった事に頭が着いていかないのだろう、ミジンコれいむを見つめて固まっている。 苦悶の表情を浮かべで必死にピコピコしている姿を見たら何だかすっきりしてしまった。 何だか不味い物にはまってしまった気がする。 「ゆんやーどおしちぇきょんにゃこちょしゅりゅのぉぉ!!」 「ゆわーん、れいみゅがぁぁぁぁぁ!!」 「とかいはじゃにゃいわーーー!!」 ようやく状況を理解できたのか途端に騒がしくなる赤ゆ達。 ふむ、ポスト行きになったまりさは赤ゆの頃からこんな感じだったのだろう。 三つ子の魂百まで、赤ゆの魂親までと言った所か… パンパン!「はーい注目!静かにしてください」 「ゆんやー!」 「ゆわぁぁぁぁん!!」 「くしょどれい!れいみゅをたしゅけりょぉぉぉぉ!」 …聞いてないな、これはストレスが貯まるかもしれない。 一匹潰してまた黙らせようかと、危ないことを考えていると… そうだ、そういえばこんな時はあれをやれば良いって書いてあったな。 パンパン!「はーい!ゆっくりしていってね!」 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 おぉ、成功か。流石アホの塊だ、本能には逆らえないのか。 その言葉に反応した赤ゆっくり達はもう先ほどの惨劇を忘れたのか楽しそうにしている。 これはまともに相手をしていると疲れるな、精神に良くないな。 「はーいこっちを見てください、五月蝿く騒ぐ子にはこのれいむと同じ目に合ってもらいますよー」 そう言って先ほどのミジンコれいむ入りのコップを赤ゆの目の前に置く。 ミジンコれいむは先ほどより膨れていて、苦しそうにしている。 もう揉み上げを動かす元気もないのか、ぐったりした様子だ。 コップの中のミジンコを見て再度騒ぎ立てる赤ゆ達。 流石に面倒になってきたのでコップ2つとお酢をテーブルに並べる。 「ゆんやぁぁぁぁ!!」×2 「とがいは…」×1 「このくそばば…」×2 といった感じの叫びを上げる赤ゆ達。 反抗心旺盛なやつを見せしめにしたほうが良いかな? そう考えて先ほどの約束どおり、私に罵声を浴びせた赤まりさと赤れいむをそれぞれコップに放り込む。 「ゆゆーんおしょらを……ゆっぴぃー!」 「おしょらをとんじぇるみ……ゆぶべ!」 お笑い芸人のお約束のような行動パターンのゆっくり達、こういうところは面白いかもしれない。 つづいてコップの中でもがいている実験台にお酢を注ぐ。今度は体の半分ほど浸すくらいにしておく。 「ゆぺぺぇ!にゃにきょれー?……ぺーりょ、ぺーりょ、しゅっぱいぃぃぃぃ!!!」 「ゆ~ん!きみょちいいよ、きょれおみじゅさ……ゆぺぺぺ!しゅっぱいぃぃぃ!!!」 ふーむ、酸っぱい方が気になって臭いは気にならないのかな? お酢組みの赤ゆ達はともに苦しそうにもがいている、赤れいむのピコピコが鬱陶しい。 隣のミジンコれいむは逆さまになって動かなくなって居る。体は更に膨れていた。 「はーい、あんた達、こいつらと同じ目に合いたくなければ大人しくしなさい!わかった?」 「「「ゆっひぃ!ゆっきゅりりかいしましちゃ!」」」 素直でよろしい、ついでにイライラも少し収まった。 なるほど、こういうもの楽しいかもしれない。 なんだか引き返せない物にはまってしまった気がする。 「これからあんた達を飼ってあげるけど、私に罵声をって言っても理解出来そうにないわね…… 私に向かってくそばばあとか、死ねとか言わないこと!もし言ったらこいつ等と同じ目に合うわよ、解った?」 「「「ゆっきゅりりかいしましちゃ!」」」 ふむ、大分扱い方も解ってきた。 コップ組みを見ると、ミジンコれいむはどうやら皮が溶けたのか餡子の塊になっていた。 お酢に半分浸かっていた連中は下半分が膨れ上がっていた。必死に泣きながら喚いているが相手をしないで置く。 結局使えるのは半分になってしまった。やはり安物にしたのが悪かったのだろうか? まあ、気を取り直してこいつ等をしばらく育ててみることにする。 餌として与えるのは、安売りのフードにマヨネーズをかけた物を与えてみる。 これでモチモチぷにぷにした饅頭が生み出せれば良いのだけれど… こうして赤ゆ達を2週間ほど育ててみた。 始めのインパクトが強かったのか、元々弱気な連中だったのか飼育は順調だった。 コップ半水没組みもしばらく生きていたので適度に餌をやり、 見せしめついでにコップごと飼育用のダンボールに入れておいたが、 結局底部がボロボロになってしまい中身が流出して死んだ。 プチトマトサイズだった赤ゆ達もソフトボールほどの大きさに育ったのだが…… 「ゆふふ~~ん、もっとさわってほしいのじぇ~」 うーん、確かにぷにぷに感が上がっている気はするんだけど… マヨネーズばかり与えていたせいか、栄養が良かったのか、 少し下膨れが大きめの子ゆっくりが完成したのだが…… なんというか、その…マヨネーズくさいのだ。 流石にこの酸っぱい臭いは耐えられない、これは失敗なのかな? いくらモチモチぷにぷにでも臭いが酷いのでは仕方ない… この計画もこの辺で終わりにして、ほかの実験を始めるかな。 「ゆふ~ん…ゆゆ?おねいしゃんどうしたのじぇ?」 「うーん、どうやら貴方達は失敗作になってしまったようなのよ、それでね…」 「ゆゆん?」 「これから実験という名の虐待に付き合って欲しいの?理解できる?」 「………ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 まったく、ちょっとした実験のつもりがとんでもない物にはまってしまった。 完 割と長くなってしまいました。短編集ネタくらいのつもりで書いていたのに… 色々と揉め事があったみたいですが、まあのんびりやって行きましょう。 徒然あき 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 819 ムシゴロウ王国 ふたば系ゆっくりいじめ 826 ムシゴロウ王国2 ふたば系ゆっくりいじめ 828 ムシゴロウ王国3 ふたば系ゆっくりいじめ 831 ムシゴロウ王国~王国の仲間達~ ふたば系ゆっくりいじめ 835 罰ゲーム ふたば系ゆっくりいじめ 836 ショート ふたば系ゆっくりいじめ 841 ゆんセルク ふたば系ゆっくりいじめ 842 ハイテンション ふたば系ゆっくりいじめ 848 思いを伝えよう ふたば系ゆっくりいじめ 849 ゆんケストラ ふたば系ゆっくりいじめ 850 即興 ふたば系ゆっくりいじめ 856 ムシゴロウ王国5 ふたば系ゆっくりいじめ 861 ゆっくり草 ふたば系ゆっくりいじめ 863 めーリンガル ふたば系ゆっくりいじめ 869 とかいはにリフォーム ふたば系ゆっくりいじめ 876 ゆっくり草子 ふたば系ゆっくりいじめ 879 ムシゴロウ王国6 ふたば系ゆっくりいじめ 888 一週間 徒然あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゆっきゅりりきゃいちまちた!笑 -- 2016-09-04 09 13 49 ひゃっはー -- 2015-07-27 21 25 52 続きみてみたい -- 2010-12-11 23 45 23 食い物でゆっくりを改造か・・・面白いなw シリコン食わせてお○ぱいの柔らかさを持つゆっくりを作ってみてぇ…(おぃ -- 2010-11-20 16 38 44
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ゆるやかな傾斜の山道を歩いていると、遠くの茂みからゆっくりれいむが現れた。 茂みから反対の茂みへ、道を横切ろうとしているれいむの側面には木の棒が付いている。 ゆんしょゆんしょと、ゆっくり跳ねるたびに木の棒の続きが茂みから現れ、 れいむの反対側の側面にも棒がついていて、2本の棒の間に布が張ってあるのがわかる。 さらに跳ねると、棒のもう一方の先を付けたゆっくりれいむが現れ、 2匹のゆっくりれいむが、ゆっくりサイズの担架を運んでいるのだとわかった。 担架に張ってある布は生体ゆっくりを1匹乗せられる程度の面積があり、 平行に渡してある棒の間はれいむの横幅より少し短い幅しかなく、 その棒の間に体をはさんで、内側から突っ張ることで担架を支えているようだ。 「ゆんしょ、ゆんしょ」 「ゆんしょ、ゆんしょ」 2匹が棒でつながっている状態の為、跳ねる距離やタイミングを合わせないと うまく前進する事が出来ない。その為2匹で掛け声を合わせてゆっくりと跳ねていた。 ゆっくりが1匹で跳ねるよりも1歩1歩の間隔が長い為、すぐに追いついてしまう。 2匹のれいむは近づいてくる人間に気付いたものの、担架の棒に挟まれている為 人間の方に向き直る事が出来ず、横を向いたまま話しかけてきた。 「ゆっ!ゆっくりしていってね!」 「れいむたちにかまわないで、そのままさきにすすんでね!」 「お前達、そんなもの担いで何やってるんだ?」 「ゆ?れいむたちはきゅうきゅうしゃだよ」 ゆっくり達の間で救急車ごっこでも流行っているのか? れいむは構わず先に進めと言うが、一生懸命担架を運ぶゆっくりの姿が可愛らしいので、 様子を眺めていたい衝動に駆られる。 「ああ救急車か、邪魔はしないから、私の事は気にせずにそのまま続けてくれ」 「ゆう…ほんとうにじゃましないでね?」 れいむ達は再び、ゆんしょゆんしょと前進を始め、道の反対側の茂みに入り込んで行く。 あまりにもゆっくりした行進だが、その後ろを距離を開けて付いて行く事にした。 棒の間に無理に挟まっている為、れいむの体を後ろから見るとずん胴なひょうたんのように窪んでいる。 担架に張ってある布は、元は白かったのだろうが洗っていないらしく、土や餡子がこびり付いて 汚れに汚れていた。遊びで餡子は付かないだろうし、実際に救急車として使っているのだろうか。 「ゆんしょ、ゆんしょ、みえてきたよ!」 先頭のれいむがそう言うと、前方に1匹のみょんが佇んでいた。 見れば頬の皮に小さな傷があり、ぽろぽろと涙を流しながらえぐえぐと嗚咽を洩らしている。 「マラっ、マラっ…」 「ゆっくりしていってね!いまきゅうじょするよ!」 「ち、ちーんぽ!」 2匹のれいむは体を器用に変形させて、担架をその場にストンと落として みょんの左右に跳ねていくと、傷のある側に近づいたれいむがその傷をぺろぺろと舐めだした。 舐めて直すだけだったら、担架はいらないんじゃないか? 「ぺーろ、ぺーろ」 「ぺっ、ぺにぃぃ!」 「ゆっくりがまんしてね!」 傷を舐められてしみるのだろう、みょんは嫌がるようにれいむから離れようとするが、 反対側に付いたれいむに阻まれて逃げる事が出来ない。 それでもじたばたと暴れようとするみょんに舐める側のれいむが怒り出す。 「もうっ!うごいたらなめられないよ!かんじゃをおさえてね!」 「わかったよ、みょんはうごかないでね!」 「どぴゅっ!?」 押さえる側のれいむがみょんの頭上に飛び乗ると、 みょんの体は楕円形に大きく歪み、口から少量の餡子が飛び出す。 頭上にのったれいむも、振り落とされないよう体を低くして、みょんの頭に れいむ型の帽子が乗っかっているかのような形になった。 「ぺにすっ!ぺにぃぃぃ!」 「ぺーろぺーろ、ゆ?なんだかちょっと甘くなってきたよ?」 「ど、どぴゅぅぅ!」 上から押さえつけて側面の皮が伸びた状態になっていた上、 舐め続けた事で傷口が広がり、餡子が露出してしまう。 それでもれいむは気にせずに、甘さを楽しみながらみょんの頬を舐め続け 餡子に直に触れられる痛みにみょんはますます暴れだした。 「うごかっ!ないでねっ!」 「どぴゅ!どぴゅっ!」 「ぺーろぺーろ、しあわせー!」 上に乗ったれいむはみょんの動きを止めようと、上下に跳ねてみょんを押さえつける。 その度にみょんは口から餡子を吐き出し続け、もう1匹のれいむは餡子を舐める事に夢中になっている。 これは治療じゃなくて拷問じゃないのか。 餡子を吐き続けたみょんが痙攣を始めても2匹は治療を止めず、ついにみょんは動かなくなってしまった。 「お、おい、そのみょんもう死んでるぞ」 「「ゆゆっ!?」」 傷を舐めていたれいむは言われて初めて気付いたのか驚愕に目と口を見開き、 上に乗っていたれいむもみょんの前に降り、みょんが苦悶の表情で死んでいる事を確認すると、 「ゆぅ…てをつくしたけど、たすけられなかったね」 「てんごくでゆっくりしてね…」 みょんの死を悲しがりだした。自分達の治療が原因だったとは思っていないようだ。 すると突然、片方のれいむのリボンがぴくっと動いた。 「ゆっ!あたらしいかんじゃだよ!すぐにしゅつどうするよ!」 「ゆゆっ!」 2匹はぴょんぴょんと、近くに置きっぱなしにしていた担架に向かう。 2本の棒の片方を咥えて持ち上げると、体を斜めにしながら棒の間に挟まり、 器用にもう片方の棒も持ち上げる。 せーの、とでも言わんばかりにリズム良く体を沈み込ませた所で聞いてみた。 「なあ」 「ゆっ?どうしたの?」 「その、お前達は怪我をしたゆっくりが、どこに居るかわかるのか?」 「わかるよ!だってきゅうきゅうしゃだもん!」 自信満々に言うと、またれいむ達はリズムを合わせて前進して行く。 いい加減な生き物だから、救急車の役をすれば患者の位置も感じ取る事ができるらしい。 先ほどぴくっと動いていたリボンをセンサーにしているつもりなのだろう。 またゆっくりとした行進の後ろをついて行くと、今度はまりさが叫びながら転がりまわっていた。 「いだいぃぃぃ!うわ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁん!」 「ゆっ!じゅうしょうだね」 「すぐにたすけるよ!」 転がるまりさの底には小さな穴が開いていて、どろりと餡子が漏れ出していた。 近くにある上部の尖った石にも餡子がついている。この上に乗って傷を作ってしまったようだ。 足にあたる底面の痛みに跳ねることが出来ないようだが、ゆっくりなら安静にすれば自然治癒するだろう。 2匹のれいむは泣き叫ぶまりさの横に担架をストンと下ろし、まりさを担架の方に押すと、 まりさはコロンと転がって担架の上に傷のついた足が乗った。 「ゆ゛、ゆ゛ぎぃっ!」 「ゆっくりはこぶよ、がまんしてね!」 後頭部を下にすればいいのに、傷の付いた足が不潔な布に乗った為、 土や古い餡子が傷口にしみたまりさは苦痛に顔を歪める。 それでも動けない自分を仲間が運んでくれる事に安心したのか、唇を噛んでぐっと我慢した。 担架を持ち上げる際は一旦片側の棒を上げるが、まりさが落ちないよう慎重に、 れいむ達は体を器用に使って左右の棒を交互に上げていく。 時間をかけて担架を持ち上げると、再びタイミングを合わせて前進を始めた。 布の上にまりさを載せて運ぶ姿は、神輿の様にも見える。 少し歩くと、眼前に川が現れた。山道だが上流ではない為、流れはそこまで速くない。 縦列駐車の要領で川のすぐ側に平行に止まり、ゆぅと一旦息をつく。 「ゆ?どうしたの?」 担架にのったまりさが疑問の声を上げるが、れいむ達は返事をせずに、 川に面した側の棒をゆっくりと下げていく。 斜めになった担架の上でまりさは川に向かって落ちそうになり、慌てて重心を川の反対に寄せる。 「ゆゆっ!?おとさないでね!ぜったいおとさないでね!」 「ああ、そんなセリフを言うと…」 「ゆ゛う゛ぅぅっ!」 角度が付いた担架の上からころんと転がったまりさは、じゃぽんと音を立てて川に落ちた。 流れこそ速くないもののそこそこの深さはあるらしく、すぐに沈んで気泡だけが上がってくる。 綺麗な水の中で何か叫ぼうとしてるのか、まりさは口をぱくぱくと開閉するが、 底面の傷から餡子が水に溶け出し、まりさ自身も川に流され行ってしまった。 れいむ達はストンと担架を下ろし、一仕事終えたといった顔で満足しきっている。 「な、なあ…」 「ゆ?」 「なんで川に落としたんだ?怪我をしたまりさを助けるんじゃなかったのか?」 「ゆー?」 そんな事もしらないのか?とでも言いたげな顔でれいむ達はため息をつき、 自信満々に胸を張って答えた。 「あのまりさはゆっくりできなくなったから、らくにしてあげたんだよ!」 「そうなのか…ゆっくりは足を怪我したら殺しちゃうのか?」 「ゆっくりできなくなるよりはましだよ!」 本当にそうなのだろうか。試しにれいむ2匹の頭を掴んで底面が見えるようにコロンと転がし、 底面に人差し指をぷすぷすと差し込んでいく。 「ゆぎゃっ!?いだい゛!なにずるのぉぉ!?」 「やめでね!ゆっくり゛なおじでね!?」 「直すの?さっきのまりさは直さなかったよね」 直して欲しいと叫ぶれいむ達を掴み、川の上に持ち上げると、 2匹とも目から滝のような涙を流し始めた。 「ゆっくり出来なくなったら、どうするんだっけ?」 「ゆ゛ぅっ!じにだぐないでず、なおじでぐだざい!」 「おねがいじまずぅぅ!」 「「おとざないでね!ぜっだいおとざないでね!」」 「ああ…そのセリフは落として下さい、って意味だよ」 2匹のれいむを掴む手を離すと、どぷんと川に落ちたれいむ達は まりさがしたように口をぱくぱくと開閉しながら流されて行く。 後に残ったのは汚い担架のみである。 さて帰るか、と立ち上がり後ろを振り返ると、2匹のれいむが固まっていた。 先ほど落としたれいむとは別の個体のようだが、その2匹も汚い担架を担ぎ、 目と口を全開に広げてぷるぷると震えている。 ゆっくりの救急車は怪我をしたゆっくりの位置がわかるらしいので、 さっき底を傷つけたれいむ達を感知して急行してきたのだろう。 助けに来たゆっくりが目の前で川に落とされたので、恐怖に固まっているようだ。 この付近にどれだけのゆっくり救急車が居るのかはわからないが、 傷つけたゆっくりを助ける為に現れたゆっくり救急車も捕まえれ同様に傷つければ、 全ての救急車がこの川に集合するのではないだろうか。 目の前で固まっている2匹のれいむを捕まえる為に1歩踏み出すと、 れいむ達ははっと我に返って自分の危険を察知した。 「ゆっ!ゆっくりしないでにげるよ!」 「ゆんしょ!ゆんしょ!」 担架を捨てて散り散りに逃げればいいのに、わざわざタイミングを合わせた跳躍で ゆっくり方向転換しようとしている。担架の側面をがっちり掴んであげると、 跳ねる事も出来ずにゆさゆさと体を揺さぶる。 「は、はなしてね!ゆっくりいかせてね!」 「まあ待ちなさい、他にもゆっくりの救急車は居るのかな?」 「ゆうっ、いるよ!だかられいむたちははなしてね」 「そうか、それじゃあれいむ達は、他の救急車をおびき出す為に怪我をしてね!」 「ゆううぅっ!?たすけてぇぇ!」 数日後、川の下流に数百匹を超えるゆっくりれいむの皮と、 尋常ではない量のあんこが流れ着き、里では異変の前兆かと問題になった。 いくらなんでもこんなに居るとは思わなかった。 おわり。 スレに書いたネタが元です。 540 名前:名無したんはエロカワイイ[sage] 投稿日:2008/09/30(火) 11 53 07 ID F1DZLaW9O 負傷したゆっくりの前に現れる、担架をくわえた二匹のゆっくり 「ゆっくりきゅうきゅうしゃだよ」と負傷ゆっくりを乗せて運び、崖下に投げ落とす 助けに来たんじゃないのか?と聞くと自慢気に胸を張り 「ゆっくりできなくなったから、らくにしてあげたんだよ!」 その他の作品。 ゆっくりいじめ系791 ゆっくりと瓶 (fuku2335.txt) ゆっくりいじめ系813 赤ちゃんのお帽子 (fuku2368.txt) ゆっくりいじめ系822 ドスの中身 (fuku2386.txt) ゆっくりいじめ系851 どちらかのお帽子 (fuku2437.txt) ゆっくりいじめ系873 べたべたのお肌 (fuku2467.txt) ゆっくりいじめ系940 三角の頭巾 (fuku2628.txt) ゆっくりいじめ系1026 ゆっくり宅に挨拶 (fuku2789.txt) ゆっくりいじめ小ネタ151 みょん語体 (fuku2670.txt) お帽子の人? 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お呼び出し 19KB 虐待-普通 制裁 自業自得 飼いゆ 現代 独自設定 うんしー テンプレです 午前三時。 寝ている俺を邪魔する声がする。 「ゆ~ん。ゆ~ん! ゆゆーんっ!!」 隣の部屋から聞こえてた眠りを妨げる不快な声。 俺は頭を乱暴に掻き毟りながら、体温で暖かくなった布団を足で跳ね上げて隣の部屋へと向かう。 「…どうした?」 「ゆーん!? おにいさんっ! おちびちゃんがたいへんなんだよっ!!」 「しっかりしてねっ!? きずはあさいよっ!!」 「いちゃいよーっ!? れぃえみゅちんじゃうーっ!! ゆわぁあああああんっ!!」 真夜中に騒ぐゆっくりの家族達。 音が静まり返った世界には、こいつらの金切り声は何時もより大きく響く気がした。 朦朧とした頭の中で嫌な反響音が伴う。 飼いゆ達を良く見てみると、赤れいむの肌色あんよから黒い餡子が漏れている。 餡子の流出は極微量で死ぬ事はないだろう。 「ゆわあぁああぁあああんっ゛! ゆわぁああぁあぁぁぁぁああんっ゛!!」 「おにいさん! ゆっくりちりょうしてあげてねっ!!」 「なにをぐずぐずしているのっ!? まりさおこるよっ!!」 大声で泣き始めた赤れいむに頬を寄せながら親達は怒り出す。 俺は、この程度の治療目的で起こされたのだ。 「……はあーっ。明日も早いのに…」 部屋に置いてあったゆっくり治療キットを手に取る。 小麦粉と栄養剤が含まれた水を混ぜ合わせながら、ブツブツと文句を呟く。 明日は、どうしても出なければならない大事な会議があるのだ。 寝坊する訳にはいかない。 「ゆーん! あんよしゃんが、いちゃくなくにゃってきちゃよっ!?」 「おちびちゃんよかったねっ!」 「おにいさんありがとう!」 ぺーろぺーろすーりすーり。 笑顔になった赤れいむに安心した親達は、愛情を込めて肌を擦り合わせた。 赤れいむが怪我した原因は、 お気に入りの宝物を片付けずに、ベットに持ち込んで一緒に寝てしまった為だった。 それが、親の寝返りで押されたおもちゃの小さなバリが赤れいむの足を擦って負傷。 痛みに泣き出した赤れいむに気が動転した親れいむは、隣の部屋で寝ているお兄さんに助けを求めた。 「今度からはおもちゃを持ち込んで寝るのは禁止だ。わかったな?」 「ゆっくりりかいしたよっ!」 俺は家族に躾をして部屋へと戻る。 寝つきの良いゆっくり達は安心して直ぐに眠りにつく。 しかし、お兄さんは中々眠りにつけずにベットの中でイライラと転がる。 次の日の会議は遅刻スレスレで出社してしまい厳重注意を受けてしまった。 「ただいま」 「ゆっくりおかえりなさいっ!」 「おにいさんっ! おかえりなさいっ!!」 疲れた顔をしたお兄さんを出迎えるゆっくり家族。 家に帰ると笑顔で挨拶してくれる存在があるだけで、胸に溜まった陰鬱な気分が楽になる。 このゆっくり達は、お兄さんの大切な家族だった。 「ゆっくりごはんをちょうだいねっ!」 「まりさ、おなかすいたよっ!」 気分が晴れやかになっていたお兄さんは、家族の要望に答えてカリカリを与える。 今、与えているカリカリは上位ランクに名を連ねる高級な食べ物。 出費はとても痛いが、お兄さんはこの餌を毎回購入している。 主食を変えた発端は、元々一体だけ飼っていたれいむが言った要求が始まり。 『かわいいあかちゃんがほしいよっ!』 当時、れいむにベタ惚れだった親馬鹿お兄さんは、ゆっくりまりさをペットショップから購入する。 可愛い赤ちゃんは一人だけの教えを守り、れいむとまりさは動物型妊娠で赤子を成した。 その際に育児本を読んだお兄さんが、豊富な栄養を与えろといった記事を鵜呑みにし、 数段ランクを上げたカリカリを与えてしまったのが大きな失敗。 出産が終わったあと元の餌に戻そうとしたが、れいむ達は全く受け付けなくなってしまっていた。 雑誌の端に載った注意書きを見たお兄さんは嘆いたが、何もかもが遅すぎた。 赤れいむも完全に舌が肥え、美食三昧を過ごしている。 「むーしゃむーしゃ! しあわせーっ!!」 「おいしいねっ!」 「ゆ~ん! ちょっちぇもゆっくちできりゅよーっ!!」 大声をあげながら食事を始めるゆっくり達。 これもお兄さんが適切な躾を行わなかった事が大きな原因。 皿の周囲は食いカスだらけだ。 「れいむはでざーとがほしいよっ!」 「まりさはりんごさんがいいなっ!」 「れぇいみゅは、じゅーちゅしゃんとちょこりぇーとしゃんがちゃべちゃい!」 口の周りに食べかすを付けながらデザートを要求するれいむ達。 お兄さんはカップラーメンを食べている途中だった。 後にしてくれと言うお兄さんの足元で家族は騒ぎ出す。 根負けしたお兄さんは冷蔵庫に向かい、赤くて甘そうなリンゴを切り分けた、 「れぇいみゅは、ちょこりぇーとしゃんがちゃべちゃいにゅにぃいいいぃいいいいっ! りんぎょしゃんは、ちゃべちゃくにゃいっ゛! ゆっくちりきゃいちてねっ!?」 赤れいむはリンゴを見てから騒ぎ出す。 希望したジュースとチョコレートが貰えなかった事から駄々を捏ね始めた。 「おちびゃん! おいしそうなりんごさんをたべようねっ!?」 「とってもあまくておいしいよっ!」 「やじゃやじゃっ!? りぇいむはじゅーちゅしゃんがにょみちゃいのっ!! あみゃきゅて、しあわせぇににゃれる、ちょこりぇーとしゃんがちゃべちゃいにょっ!! ゆわぁあああああんっ゛! ゆわあぁあぁあああぁああああああんっ゛!!」 赤れいむは転がりながら泣き叫ぶ。 親まりさは赤ゆを少々気にしながらも、リンゴを口元に運んで食べ続ける。 「おにいさん! かわいいおちびちゃんをゆっくりさせてあげてねっ!?」 親れいむは涙ながらに訴える。 それを見たお兄さんは深い溜息を吐く。 戸棚からチョコレートチップが交ざったクッキーを取り出す。 冷蔵庫からはオレンジジュースが入ったビンを摘んで内容物を深皿へと移した。 「れぇいむゅは、いちゃちょこしゃんがちゃべちゃいにょっ! くっきーしゃんじゃ、ゆっくちじぇきにゃいっ!!」 「わがままいっちゃだめだよっ! おにいさんには、これがせいいっぱいなんだよっ!!」 板チョコが食べたかった赤れいむは騒ぎ出す。 散々泣き喚いた後、親の説得を渋々と受け入れた。 そして、クッキーを小さなお口に含み、美味しく無さそうに租借する。 「むーちゃむーちゃ。…ちょれにゃり~っ」 「こんどはちょこれーとさんがたべられるよっ! ねっ!? おにいさん!!」 「ゆぴゅーっ! まりさはだいまんぞくだよっ!!」 それまで無口だったまりさが声をあげる。 親れいむがチラリと視線を向けると、大きなお腹になったまりさが床に転がっていた。 前に置かれた三つのお皿は全て空っぽ。 まりさは、赤ゆとれいむのリンゴを食べてしまった。 「れ…れ。れいむの、ゆっくりとしたりんごさんがあああぁあぁあぁぁあっ゛!?」 赤ゆの我侭がやっと収まったと思いきや、今度は親が煩く騒ぎ出す。 涙を流しながら主犯のまりさとお兄さんの間を往復する親れいむ。 冷蔵庫から新しいリンゴをれいむに与えた事でその場は何とか収まった。 一仕事終えたお兄さんは、残っていたカップラーメンの続きを啜る。 ゆっくり達に時間を割いた為に、熱いスープは冷め切って温くなってしまった。 麺は水分を含み過ぎ伸びきっていて、とても幸せな気分など味わえない。 お兄さんは、全ての鬱憤を晴らすかのように、ボソボソになった麺を噛み砕いた。 「…ゆ~ん。ゆ~ん! ゆゆーんっ!!」 深夜にゆっくりの声が響いてくる。 お兄さんはカップラーメンを平らげた後、ゆっくり達を濡れタオルで拭いた。 奇麗になったれいむ達は感謝の言葉をお兄さん伝え、自分達に与えられた個室へと向かっていった。 その後は知らない。れいむ達が何をしているのかも全く解らない。 お兄さんは風呂に入り、好きなテレビを見ながら就寝した。 「…何なんだよ」 「ゆ~ん! ゆ~ん!! ゆゆーんっ!!」 たまらずお兄さんは毛布を被るが、ゆっくり達の声は大きくなるばかり。 その発する鳴き声は、静寂に包まれた夜の世界に反響するように、お兄さんの耳奥へと響いてくる。 昨晩と同じくベットから抜け出したお兄さんはゆっくり達の部屋へと足を運ぶ。 「…今度はどうした?」 「ゆっ! おにいさんっ! ゆっくりしすぎだよっ!!」 「まりさ、まちくたびれちゃったよっ!」 口を窄めて唸っていたれいむ達が、お兄さんの姿を確認した後に煩く騒ぎ出す。 声に気づいてもらう為に、部屋壁に身体を密着させながら呼び出しをしていたれいむ達。 壁際に固まっていたれいむ達が、やっとお家に訪れたお兄さんの足元へと群がっていく。 「おといれさんが、くさいくさいなんだよ! ゆっくりおそうじしてねっ!?」 「これじゃあ、ゆっくりおねんねできないよっ!」 トイレを掃除しろと騒ぐれいむ達。 お兄さんは少し視線を横に移動してトイレ状況を確認する。 シートに乗った排泄物がこんもりと山を作っていた。 大量に食べて下から還元するゆっくり達。 お兄さんはこれらの排泄物を再利用しようと餌に混ぜて与えた時期もあった。 だが、古くなったうんうんは高級品の味を著しく損なわさせた。 舌の肥えたれいむ達は、直ぐに餌皿をひっくり返して抗議活動を行う。 この時点でリサイクル作戦は実行不可能となった。 「…はいはい。解ったよ」 「ゆ~ん! おといれさんがぴかぴかになったよっ!!」 「ゆっくりできるねっ!」 奇麗になったトイレに喜ぶれいむ達。 身体をぶるりと振動させた赤れいむは、片付けて清潔になったトイレに足を踏み入れる。 「ちーちーでりゅよっ! ちゅっきり~っ!」 寒い室内が尿意を与えたのだろう。 その後、親たちも自分は可愛いと主張しながら、しーしーとうんうんを捻り出す。 憂鬱な気分をしながら、再度トイレを片付けるお兄さん。 それに感謝する事無く自分達専用のベットに潜り込み、すやすやと眠りに付くゆっくり家族。 お兄さんが全てを終えて部屋に戻った時には、 ベットの人肌で暖めた温もりが無くなり、一から体温で暖め直す苦行が待っていた。 「……これがゆっくり?」 「そうだ。可愛いだろ?」 暖かいコーヒーを口に含んだおにいさんが驚きの声をあげる。 昨晩もれいむ達に起こされて寝不足気味だったお兄さんは、 心配した友人の自宅に誘われて、美味しいコーヒーをご馳走になる。 その際に挨拶された友人のゆっくりは、とても奇麗で礼儀正しかった。 お兄さんは驚いた。 自分が飼っているゆっくりなど足元に及ばない教養の高さに。 友人に詳しく話を聞くと、手間も掛からず飼い主の嫌がることは一切行わないらしい。 「今度、飼っているゆっくりを紹介してくれよ?」 「……ああ、…その内な」 お兄さんはそう呟くことしか出来なかった。 友人の言葉に曖昧に答えた後、お兄さんは自宅へと向かう。 そんなお兄さんの姿を見た友人は心配そうな顔を浮かべていた。 「おにいさんっおかえりなさいっ!」 「おかえりなさいっ!」 玄関を開けるとゆっくり達の声が響く。 その後は、ご飯の要求。 今日は帰宅が遅くなった為なのか、何時も以上に愚痴を零すゆっくり達。 その姿を見ていたお兄さんの表情が歪む。 だが、気持ちを抑える。 飼いゆっくり達には愛着があった。 このような性格になってしまった原因の一端は自分にもある。 そう思いながら唇を無意識にかみ締める。 普段通りに世話をして、眠りに付くお兄さんとゆっくり家族。 いつも道理の平坦な日々。 「……ゆ~ん。ゆ~ん! ゆゆーんっ!!」 「……またかよ…勘弁してくれ」 そして、お兄さんに向けられた深夜の呼び出し。 この夜鳴きからゆっくり達の平和で我侭な日常は崩れる。 「おにいさん! ゆっくりしすぎだよっ!」 「まりさ、まちくたびれちゃったよ!」 部屋に入るなり怒られるお兄さん。 今夜も臭いからと言う事でトイレ掃除をさせられた。 毎日、好き放題に飽食をするので排泄物の量も凄い。 寝る前に交換しても起こされてしまうのだ。 「きれいになったよ!」 「ゆっくりできるよ!」 喜びながらベットに潜り込むゆっくり達。 お兄さんは溜息を付きながら部屋へと戻る。 やっと眠れると呟きながら冷たいベットに身体を無理矢理押し込んだ。 しかし、この日は違っていた。 まどろんでいたお兄さんの元に聞きなれた声が届く。 「……ゆ~ん。ゆ~ん! ゆゆーんっ!!」 「……!」 ゆっくりと身体を起こしたお兄さんはれいむ達の元へと足を運ぶ。 今度は、ベットに敷かれた毛布が少量の涎が冷たくて眠れないとの事。 怒りを堪えながら取り替えるお兄さん。 「「 ゆっくりできるね!」」 ふかふかになった毛布にれいむ達は声を揃えて喜びを表現する。 お兄さんは部屋に戻った後、乱暴に毛布を頭から被った。 「ゆ~ん! ゆ~ん!! ゆゆーんっ!! ゆゆゆーんっ!!」 また、気持ちの良いまどろみに水を差す絶妙なタイミングで聞こえてきた、 ゆっくり達の深夜に響く耳障りな呼び声。 お兄さんは足音を大きく鳴らしながら飼いゆの元へと向かう。 「ゆっ!? おにいさん! ゆっくりしすぎだよっ!? かわいいおちびちゃんをたすけてあげてねっ!」 「ゆっくりしてねっおちびちゃんっ! きずはあさいよっ!?」 「いちゃいよーっ!? れぃえみゅにょ、ちゅちぇきなあんよしゃんがあああっ゛!! いじゃあああぁああぁいっ゛! ゆわぁあああああんっ!?」 お兄さんの怒りで沸騰していた頭の中が、一瞬、氷点下に冷やされた。 目の前の光景は、デジャブを思い起こさせる。 それが気のせいでない事も理解していた。 赤れいむも足に極小のかすり傷。 ベットの側に転がる一つのオモチャ。 舐める事もせずに、ただただ寄り添うだけの親の姿。 「なにを、ぼけっとつったっているの!? おちびちゃんがたいへんなんだよっ!」 「いじゃあいよおおおおおっ゛! びゅわぁあああああんっ!?」 大きな口を開けながらお兄さんを急がせる親れいむ。 たいした事もない切り傷で泣き叫ぶ赤れいむ。 まりさは困った顔をしながらオロオロしているだけだ。 「…おもちゃと寝るのは、禁止だって言っただろうが!?」 お兄さんは、不満を爆発させた。 「ゆん!?」 「俺と約束したよな!? お前達は解ったって言ったじゃねぇか!!」 「ゆっくりおもいだしたよ! だから、ちりょうしてあげてねっ!!」 「それじゃあ、いつ約束したか言ってみろ! 思い出したんなら解るだろ!?」 「ゆっぐっ゛!? ……それはわすれたけど、ゆっくりおもいだしてるよっ!」 「全然解ってねぇんじゃねえか!?」 怒りのままにれいむに張り手を打ち付けたお兄さん。 れいむの丸い体が専用ベットから飛び出して、絨毯の上へと転がる。 「れぇいむぅうううううっ゛!? どぼじでごんなどごずるのおおおおっ゛!!」 まりさが泣きながら訴える。 だが、報復行動もせずにベットの上で震えているだけだ。 何の役にも立たないれいむのパートナー。 「みゃみゃに、りゃんびょうちゅるなっ! くちょにんげぇん!!」 そんな親を見ていた赤れいむは大きな声で威嚇する。 汚い言葉ではっきりと。 親達の表情が曇っていくが、それとは真逆の顔をした赤れいむが続けて叫ぶ。 「おにいしゃんは、みゃみゃちゃちの、おてつじゃいしゃんなんでしょ!? さきゃりゃうにゃんて、ゆっきちじぇきにゃいよっ! みにょほじょをわきまえちぇにぇっ!!」 喋る度にどんどん上機嫌になっていく赤れいむ。 頬は赤く染まり、息が荒くしながら偉そうに身体を仰け反り始めた。 親れいむが赤れいむを止めようと足を動かすが、手加減なしの平手を受けた衝撃で体が痺れて思うように動かない。 まりさは子供の様に泣きじゃくっているだけ。 「俺が…お手伝い。さん?」 「しょうだよっ!」 「お前達は、そう言う風に俺を見ていたのか?」 「きゅちのきききゃたに、きをちゅけてにぇっ! れぇいみゅは、えりーちょにゃんだよ!? にんげんしゃんをしちゃがえるゆっきゅちのおうにゃんだよ!」 「エリート? 従える?」 「こにょおへやは、みゃみゃちゃちにしちゃがえるおにいしゃんが、よういしちゃんでしょ!? よいきょきょろがけだっちぇ、みゃみゃがいっちぇちゃもん!」 この部屋はれいむ達の要求で与えた一室だった。 赤ちゃんを素晴らしいゆっくりに育てる為には、どうしても必要だと。 ゆっくり達は、ゆっくり出来る空間を求める習性がある事をお兄さんは知っていた、 それを、人間の子供が自分だけの部屋を求めるのと同義だと解釈していたのだ。 専用ベットを買い与え、柔らかい絨毯を引き、部屋とトイレ掃除を頻繁にして清潔に保つ。 献身に世話をしていたことが、さも当然のことだと言う赤れいむ。 そして、子育てが上手だと豪語していた親れいむの教育の成果。 「そうか…そうなのか。ははっ」 「ゆん? りきゃいちたんだねっ! ゆっくちゆるちてあぎぇるよっ!!」 お兄さんが帰宅した時に挨拶をしていたのは親達だけ。 赤れいむの声は聞こえなかった。 それは…、今考えれば当然だ。 この赤れいむは、お兄さんをお手伝いさんと言う下位の存在で見下していたのだから。 「れぇいみゅおにゃきゃすいちゃよっ! ちょこりぇーとしゃんがちゃべちゃいなっ! ゆっくちもっちぇきちぇねっ!」 涎を垂らしながら要求する赤れいむ。 だが、その要望に答える者は誰もいない。 親れいむと親まりさはガタガタと震えながら、丸い身体を更に丸く折りたたむ。 お兄さんの表情はあくまでも穏やか。 しかし、得体の知れぬ雰囲気が、れいむ達のゆっくりプレイスに充満していく。 ゆっくり家族は、お兄さんから部屋の使用権限を剥奪された。 それから数日後。 現在時刻は既に昼零時を回っていた。 「良い朝…じゃなかった、昼だ」 あれから誰にも邪魔される事無く、快適な夜の睡眠を堪能しているお兄さん。 何時も霞みかかった頭の中は、毎日スッキリと晴れ渡り全てが愛しく思えてくる。 そんな気持ちも気候も穏やかな昼下がり。 お兄さんは、暖かいコーヒーをゆっくりと啜る。 『ゆっくりしていってね!』 「「ゆっぐぢじでいってねっ!?」」 良い雰囲気をぶち壊すような叫び声。 その声は、リビングに置いている天井が開いた箱から聞こえてきた。 「うーん、良い香りだ。このコーヒー豆は気に入ったよ」 お兄さんは聞こえてきた声に対して気分を害する事も無かった。 むしろ、笑みをより一層強くして、鼻歌を歌いだす。 「おにいざんっ! あやばるがらゆるじでぐだざいっ゛!?」 「おのどがいだいぃいいっ゛!? おみずざんをのまじでぐだざいぃいいぃぃっ゛!!」 「ゆわぁあぁあんっ゛! きゃわいいりぇいみゅに、ひぢょいこちょしゅるにゃあぁああっ゛!!」 『ゆっくりしていってね!』 「「ゆっぐぢじでいってねぇえぇえっ゛!?」」 コーヒーの香りでお兄さんが側に居ることを感じ取ったれいむ達は、 思い思いの要望を口にした後、奇麗に声を揃えて悲痛な叫びを訴えた。 れいむは助けをお兄さんに求めながら。 まりさは口から餡子を少量吐きつつ苦しそうに。 赤ゆは何故こんな非道な事をさせるのかと疑問に思いつつ。 ゆっくり家族は、スピーカーから繰り返される声に反芻し続けた。 『ゆっくりしていってね!』 「「ゆっぐぢじでいってねぇえぇえっ゛!? ぼうやだぁあぁあぁっ゛!」」 家族の待遇は決して悪い状態では無い。 部屋は狭くなってしまったが、専用ベットも美味しいご飯も完備されていた。 トイレもある程度は清潔。 以前となんら変わりは無い。 ただ、床が酷く散らかっていた。 ゆっくり達の体も汚い。 特に、赤れいむの体が酷く汚れている。 食べものを租借している途中。 おトイレをしている最中。 どんな時も容赦無く、『ゆっくりしていってね!』の、声が掛けられる。 その度に大きく口を開けて応答するため、食べかすが周囲に飛び散り、排泄物がトイレからはみ出す。 専用ベットの上は、見るも無残な状態になっていた。 お兄さんは床の掃除をしていない。 毎日、欠かさず行っていた、れいむ達の体を拭く事もしなくなった。 取り替えるのはご飯とトイレのみ。 「ゆわぁあああんっ゛!? ずーやずーやじだいよおぉおぉぉおっ゛!」 「おからだをふいでねぇええぇえっ゛! まじざは、きれいずぎなんだよおぉおぉっ゛!?」 「おてちゅだいのくちぇに、りぇいむにしゃからうのおおおぉおっ゛!? ゆっくち…」 『ゆっくりしていってね!』 「「ゆっぐぢじでいってねぇええぇええぇえぇえっ゛!?」」 満足に寝る事も食べる事も、そして、文句を言う事も出来なくなったゆっくり家族。 お兄さんに向けて涙を流しながら苦痛を訴える。 だが、お兄さんは知らん顔。 涼しい顔でコーヒーを味わい続けている。 そんなお兄さんの足元へと、小さい何かが擦り寄ってきた。 「お? 遊んで欲しいのか?」 「ゆん!」 お兄さんの視線を下ろした先には、一体のゆっくりが猫じゃらしを咥えながら佇んでいた。 これはお兄さんの友人から貰ったゆっくり。 先日、友人宅でこれまでの経緯と事情を話した。 その後、全面的にお兄さんの育て方が悪いとのお叱りを受ける。 修正するよりは、一から育てたほうが良いとのアドバイス。 そして、お兄さんは友人から正しい育て方をみっちりと伝授されてこの一体を托された。 「あっちで遊ぼうな」 「ゆん!」 「まっでねっ゛!? おにいざんまっでぐだざいっ゛! れいぶ、ゆっぐぢじだいんでずうぅううぅっ゛!?」 「もうゆるじでぐだざいぃいぃっ゛!? まりざ、これがらまじめになりまずぅうぅっ゛!!」 「みょう……りぇいむっ…ゆっ! ゆげっ!?」 『ゆっくりしていってね!』 「「ゆっぐぢじでいってねぇええぇええぇえぇえっ゛!?」」 「んっ゛!? えれえれ……っ」 「「おちびちゃぁああぁああぁぁあんっ゛!? うわぁああぁああっ゛!!」」 赤れいむの頬が膨らんだ後、大量に餡子を吐き出す。 これまでも幾度か合った命の危機。 れいむは自分の時間も惜しんで、部屋にあるジュースや食べ物で献身的に介護をし始める。 その横でまりさはみっともなく泣き喚いていた。 壁に見を摺り寄せながら脱出しようと行動を起こすが、ザラザラの木箱では体が傷つくだけだった。 れいむに助けを求めるが完全無視。 ツガイの仲は修復不可能な程に溝が深く刻まれていた。 『ゆっくりしていってね!』 「「ゆっぐぢじでいってねぇええぇええええぇえぇえっ゛!?」」 赤れいむは親れいむを恨み始めた。 死にたいのに死なせてくれない。 苦しめるために存在する最低な親だと。 だが、豊富に補充された餌を使い切るまでは生かされるだろう。 ジュースを塗れば回復する。 その体質が災いした苦痛のゆん生をこれからも味わい続ける。 「…ちりょうをゆっくぢさせてねぇええぇっ! おちびちゃんしんじゃうよおぉおぉっ゛!?」 「ゆわぁあぁあぁあっぁんっ゛! まじざのすでぎなびはだがぁぁあぁっ゛!?」 「ゆっ、ゆっ、ゆぐえっ…えれえれ……じにだいよ…」 超指向性スピーカーから放たれた言葉は、れいむ達にゆっくりとした時間を与えない。 そして、段々、呼び出しの間隔が短くなっていく。 今夜には、息継ぎする余裕さえも無くなる事だろう。 『ゆっくりしていってね!』 「「ゆっぐぢじでいってねぇええええええぇええぇえぇえっ゛!?」」 ゆっくりしていって欲しいとのお呼び出しが、絶え間なく家族達に掛けられる。 口から涎をみっともなく垂らした寝不足家族は、上を向きながら元気に答え続けた。 ・眠りが妨げられるお話 超指向性スピーカーが欲しい でも超高いから直ぐに断念 ・気がついたら殆ど全てがむらむらタイム 毎度毎度自分の作品はバランスが悪すぎです ・一部他作者様の設定をお借りしています 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 718 完全予約制 ふたば系ゆっくりいじめ 710 基本種 ふんどしれいむの復讐 ふたば系ゆっくりいじめ 683 あんらっき~を乗り越えて ふたば系ゆっくりいじめ 665 基本種 れいむの受難 ふたば系ゆっくりいじめ 638 ばうんてぃはんたー ふたば系ゆっくりいじめ 612 かってにはえてくる ふたば系ゆっくりいじめ 593 迷作劇場 ふたば系ゆっくりいじめ 572 ぎゃんぶらー ふたば系ゆっくりいじめ 507 火の用心 ふたば系ゆっくりいじめ 500 駄目だよ? ふたば系ゆっくりいじめ 458 ドゲスー ふたば系ゆっくりいじめ 449 希少種の価値 2 ふたば系ゆっくりいじめ 448 希少種の価値 1,5 ふたば系ゆっくりいじめ 443 希少種の価値 ふたば系ゆっくりいじめ 398 ゆっくり達を必殺技で葬る物語 ふたば系ゆっくりいじめ 382 穴だらけの計画とその代償 ・他、5点 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 何がお手伝いさんだよてめぇらをかってやってる飼い主様なんだよ そこんとこちゃんと理解しろよくそ饅頭 何故赤れいむは親を恨む自分のせいでこうなったのも忘れたのかよあんこのう -- 2018-06-27 21 25 00 赤れいむ殺して~ -- 2016-01-27 11 46 35 これは素晴らしい作品です。 勧善懲悪の展開に胸がすっとしました -- 2014-01-16 19 22 49 この虐待いいなw -- 2013-08-27 01 45 20 善作!良作! まず赤霊夢だけ音声虐待して(親達が遊んでのびのびしているのを見ながら苦しませる) 後から親をフルボッコにすれば良かったのに -- 2012-07-25 13 57 44 とてもおもしろかったです! 躾に失敗したら新たに飼い直しが出来るのもゆっくりの醍醐味の一つですよねw >れいむをまりさに期待すること自体が間違っている ですねw 仮に飼い主に尽くしてくれる善良な飼いゆっくりであったとしても まりさ・れいむである時点で罪であり、断罪されるべきですから -- 2011-07-18 11 07 13 租借→咀嚼 租借→ 租借 -- 2011-07-09 21 20 37 すっきりできたー -- 2011-06-04 15 53 56 ↓↓それはお前一人の偏見だから公の場で語るな。 -- 2011-03-07 11 57 26 ↓間違っている -- 2011-01-11 16 43 03 れいむをまりさに期待すること自体が間違っている -- 2010-12-18 20 33 00 飼いゆはゲスなったらお仕舞いだね。 これを教訓に、お兄さんはゆっくりした良い子を育てて欲しいよ~ 自分本位のゆっくりは、糞饅頭でいい -- 2010-10-31 15 22 31 ↓そうかもな。 躾なけりゃどこまでも増長するねがゆっくりの常だし。 -- 2010-10-22 14 38 10 そういう風に教育した親ども それは違うんじゃないか 親どもは「なにも教育しなかった」んだろ 赤ゆのわがままを聞くだけ、だから赤ゆが勘違いしたんじゃないか -- 2010-09-14 18 33 36 赤ゆは当然ゲスだが、そういう風に教育した親どもの方がより酷いゲスだな 言葉使いが乱暴じゃないだけ。従順に装って腹の中では飼い主を見下して奴隷扱いしていたわけだ -- 2010-08-22 00 24 04 最低ランクのゲス赤ゆだな…この程度の制裁ではちょっと甘い気がしないか? -- 2010-08-01 16 02 04 このクソ赤をもっと絶望のどん底に落として欲しかった -- 2010-06-28 23 01 46 最後まで赤れいむが反省してない所がな… 赤れいむに「身の程」を思い知らせて欲しかった。 -- 2010-06-26 23 19 01 無理に難しい漢字使おうとしなくていいんだよ<租借→咀嚼 -- 2010-06-12 13 01 49 ゲス飼いゆ制裁ものはゆっくりできるよー! -- 2010-05-16 22 23 06