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おかしい。 香苗に送ったメールがなかなか帰ってこない。 もう高校生だというのにまるで子犬のように私に甘えてばかりの香苗がメールを無視するなんて、今まででは考えられないことだ。 とりあえず電話をかける。出ない。もう1コール。プルルルル、なんてのんきな呼び出し音が煩わしい。 結局、香苗の声が聞こえるより先にチャイムが鳴ってしまった。 当然ながら、午後の授業に集中出来るはずもない。 ホームルームが終わると、一緒に宿題をする約束をしていた友達に謝ってランドセルを背負い、私は学校を飛び出した。 息を切らしながら自宅にたどり着き、ランドセルを居間に放り出して隣の家に向かう。 するとちょうど、出かけようとしていた香苗のおばさんに鉢合わせした。 「あら千里ちゃん、お見舞いに来てくれたの?」 「え、お見舞い…!?香苗さん、どうしたんですか?」 「あの子ったら、昨日クーラー付けっぱなしで寝ちゃって風邪引いちゃったのよー。ちょうどいいわ、今からおばさん買い物に行くから香苗のことお願いね」 なんだ、風邪か。心配して損したと思いつつ、軽いものでよかったと安心もした。 とりあえず断る理由もないのでおばさんを見送り、私は香苗の部屋にお邪魔することにした。 「入るよ、香苗」 「おかーさん、さっき薬飲んだばっかり…あれ、ちさと?なにしてんのー?」 「それはこっちの台詞。メールの返事ないから、心配して来ちゃったじゃない」 床に無造作に転がっていた携帯を広いあげ、香苗に渡す。 「新着メール4通、不在着信3件…げ、ごめんねちさとぉー」 「大丈夫ならいいの。とりあえずお菓子でも買ってきてあげる、て―――」 ベッドから伸ばされた手が、私の手をしっかりと掴んでいた。手の平から熱が伝わってくる。 「待ってよちさとぉ…寝るまでそばにいてぇー」 「でも、お菓子いらないの?香苗の好きなチョコレートとか買ってきてあげようかと思ったのに」 「今日は我慢するー…だからちさと、お願い」 お菓子にも釣られないとは、どうやら相当こたえてるらしい。 さすがにかわいそうだし、なにより今の香苗はすごくかわいい。私に、断る理由などなかった。 「仕方ないなあ、特別よ」 「やったあ!ちさと大好きー!」 「じゃ、お邪魔します…って香苗の体、熱っ」 「そりゃあ、熱でてるんだもん。でもちさとのおかげですぐ治りそうだよー」 「はいはい、じゃあ早く寝ましょうね」 他愛もない会話を繰り広げているうちに、香苗はすやすやと寝息をたてていた。 私は布団から出ようと思ったが、香苗にしっかりと握られている手を離すのも勿体なく、せっかくなので一眠りすることにした。 「…ん」 目が覚めたとき、時計の針は6時をさしていた。 香苗の額に手をあててみると、少し熱が下がっている。 おそらくはおばさんが飲ませた薬のおかげなんだけど、 「ちさとのおかげで元気になったよー」なんて笑う香苗の姿が容易に想像出来て、私は少し微笑む。 ふと視線を動かすと、はだけたパジャマの隙間から、薄いピンクのブラが目についた。 布団も床に落ちているし、暑くて自分で脱ごうとしたのだろう。 そんなだから風邪なんか引くのよ、と呟いてボタンを止めようとすると、急に香苗の手が私の手を掴もうとした。 驚いた私はバランスを崩し、香苗の胸に倒れ込んでしまう。 「ご、ごめん、香苗」 反応はない。どうやら寝ぼけていただけらしい。 起き上がろうとしたが、このままもう少し香苗の胸に埋もれていたい衝動にかられる。 正直、勉強や家事なら香苗より私のほうが上手な自信があったが、さすがに体の発育までは勝てるわけがない。 香苗の胸は大きくて、柔らかくて、いい匂いで…正直、ムラムラする。 寝てる間にってのは悪い気もするけど、こんな誘うような恰好で寝てる香苗が悪いんだし… 「ちょっとくらい、いいよね?」 声に出してみても、返事はない。抵抗の意志なしということで、好きにさせてもらうことにした。 慎重にホックを外し、ブラを脱がせる。 少し汗ばんだ乳房に手を被せ、ゆっくり揉んでいく。やっぱり直にさわる方がいい。 抑え切れなくなって乳首に吸い付くと、香苗の身体がぴくりと反応した。汗の味か、少ししょっぱい。 舌で舐めたり、軽く噛んだりしていると、香苗の吐息が色っぽさを含んできているのがわかった。心なしか、乳首も硬くなってきている。 そんな香苗の反応をしばらく楽しみ、頃合いを見て片手を股間のほうまで持って行った。 パジャマの中に手を差し込み、下着にふれる。汗なのか、それとも愛液なのかはわからないが、ぐっちょりと湿っていた。下着ごしに割れ目をなぞる。 「んっ…」 香苗が軽く喘ぎ声をあげた。 さすがに起きたかと思ったが、指を離すとまたすぐ寝息をたてていたので、多分大丈夫だろう。 今度は下着の中に手を差し入れ、膣に指を挿入した。 ぐちゅり。 「あっ…!」 香苗の身体が跳ねるのもお構いなしに、ナカを掻き回す。 くちゅ、くちゅ。 「ぁ、あっ」 指を曲げ、1番気持ちいいと香苗が言っていた部分――確か、Gスポットとかいったっけ――を責める。 「や、あ、あ、あ、あっ」 最後に思いきり深く、香苗の奥まで貫いた。 「―――――っ!!」 香苗の身体が大きく跳ねる。香苗のナカが私の指を思いきり締め付ける。達したことがわかった。 愛液がたっぷり付いた指を引き抜き、舐める。自分でも変態だと思うけど、香苗とエッチした時の私の癖だ。 このままにしておいたらまた風邪を引きそうだから、パジャマをしっかり着せてやる。 香苗の目が覚めないうちに帰ろうと思い、ベッドから離れようとすると、突然香苗の手が私を引っ張った。 そのまま唇を塞がれ、舌が侵入してくる。 好き勝手に口内を蹂躙され、やっと解放された。 「んっ、…ぷはぁっ。ちさとのくちびるは甘いなあ」 「ちょ、ちょっと香苗!いつから起きてたのっ!?」 「ちさとがあたしのおっぱい揉んでたあたりだよー。いやあ、まさかちさとがそんなに積極的になってくれるとは思わなかったなあ」 「ひ、ひどい!起きてるって言ってくれたら止めたのに!」 「だって気持ちよかったんだもん。あ、でも声を抑えるのは大変だったな、あはは」 恥ずかしさで顔が真っ赤になるのが自分でもわかった。 「もう嫌ー!私帰るー!」 「おっと、あたし1人だけイかせて帰っちゃうつもりぃ?ひっどーいちさと、ヤり逃げだぁー」 「う…そ、そういう問題じゃ」 「もんどうむよーう!今夜は朝まで付き合ってもらうからね!」 頭をぐいと引き寄せられ、再び唇を塞がれる。 ベッドに押し倒されながら、やっぱり香苗には敵わないな…などと、のんきに考えていた。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/syougakujosikouyuri/pages/64.html
「あの・・・」 「ん?」 由莉香は普段より緊張しているのか、やけに無口だった。 「手紙・・・」 横から見下ろすとショートに切りそろえられた髪の間から真っ赤になった耳朶が垣間見える。 ~ふむ・・・~ ちょこっとイタズラ心が生じてきて、私はそっと柔らかそうなソレに唇を近づける。 「読んだよ」 唯一言 たったそれだけの言葉なのに、少女はビクっと身をすくませ、私から逃れるかのようにバスの窓に身を摺り寄せる。 今日は一度も顔をこちらに見せてくれない。 あれほど私を揺さぶってくれた手紙の差出人らしくない仕草に、由莉香の未成熟な"女"が見える。 逃げる由莉香を追うように私は体を傾かせ、彼女の上に覆いかぶさるように更に顔を近づける。 「・・・や・・・祐希さん・・・」 一息吹けば散り飛んでしまいそうなか細い声が聞こえてくる。 「嬉しかった」 「ダメ・・・熱い・・・」 「由莉香の手紙なんて・・・もっと熱かったんだよ・・・火傷、しちゃったんだけど・・・」 「ごめ・・・んなさい・・・」 やっぱり顔は見せてくれない。 誘っておいて、これはないだろう。 それとも・・・これもこの子の"手"なのかな? 「どうしたの・・・祐希さん、いつもと・・・違う」 ホッペをガラス窓に押し付けながら由莉香は肩を強張らせ、座席の上で私に背を向けてしまった。 真っ白いうなじが無邪気に私を誘っている。 このまま、上半身の力を抜いて彼女の身体にまとわりついたら・・・由莉香は悲鳴を上げるだろうか? このまま、指を彼女のうなじに何本も這わせたら・・・由莉香は泣いてしまうのだろうか? このまま、このバスに乗っている乗客が気づかぬうちに 由莉香が抗いの言葉を口にするより早く・・・ だれもが許された事のない、その桜色の唇を奪ってしまう事を・・・ 私は神様に断わらなければ、ならないのだろうか・・・ 本人に聞いてみた。 「っ・・・ン」 声とは認識できない悲鳴があがり、彼女は膝を抱えてしまう。 私の左手は彼女の頭の上を通り・・・無機質なバスの窓ガラスにたどり着く。 見下ろした先の身体を震わすたびに揺れる黒髪は、さては毎朝欠かさず洗ってくるというのは本当の話だったのか、心地いい香りが漂っている。 その髪を数本唇に挟み、引っ張ってやろうか・・・ 泣きそうな顔をしてこちらを振り返る由莉香の幼い恥じらいをたっぷりと楽しませてもらってから・・・本当にその唇を奪ってやろう・・・ 本人にそれを伝えた。 「ゆ・・・祐希さぁん・・・」 由莉香は内に篭ってしまった熱を逃すように、はしたなく口を開けると、はぁっと息をついた。 「どうしちゃったの?・・・いつもの祐希さんに戻って・・・」 とても11歳とは思えない流し目を後ろにたなびかせながら、由莉香はその見るからに甘そうな唇をわななかせた。 丸くなって震えている小学生なぞ獲物以外の何物でもない。 古くなった座席の上で抱える膝小僧が可愛い。思わずそこにキスしたくなる。 白く短いスカートから、大胆に覗かせる内腿が朝のけだるいバスの中で一際輝いている。 チラチラと見え隠れする下着もたまらなくチャーミングだ。 「由莉香・・・」 「ゆ・・・祐希さん」 ようやく由莉香がこちらを向いた。 その瞳は潤み、頬は赤らみ、その唇は淫らに濡れていた。 朝の通勤通学時間の顔ではない。 由莉香は本当に、6つも年上の私が嫉妬心を覚えるくらいの美少女だ。 そして自らの不幸な境遇にもめげずに振舞う気丈さを持ち合わせた少女・・・ その少女が私を好きだと、愛していると・・・そう訴える少女が今目の前で身の内の疼きに為す術無く弄ばれている。 私が触れれば、応えるだろう。 私はこの少女に許されるだろう・・・ その身体のそこかしこに触れる事を・・・ その条件は、私も彼女を愛する事 「由莉香」 「祐希・・・さぁん・・・ダメ・・・」 「喰らえ」 「え? ふぎゃっ!!?」 体勢と地球の重力、そしてちょうど加速したバスの車内に発生した、慣性の法則に則った力のベクトルを私は肘から手首へ、そして手首から中指へと一気に流し込んだ。 ビシィイイッ いい音と共に私のデコピンが由莉香の額中央部に炸裂! 直撃の反動を利用して私は打って出た右肘を振り戻し、それに引きずられるようにバスの座席に身体を落ち着かせた。 哀れな由莉香が隣でのた打ち回っている。小学校5年生が朝からバスの中で悶絶とは・・・この国の将来が思いやられる。 「ッ痛!?」 一瞬遅れて痛みが走った。私の中指もそれなりのダメージを負ったようだ。 自分が取り込めるだけの全ての力を利用して放った、一世一代のデコピン。多少の事は覚悟していたが・・・爪が割れたかのようなこの激痛には参ってしまう。 どっと体を座席の背もたれに投げ出し、私は軽く自嘲気味の息を吐いた。 「まだ私には・・・早かったか・・・」 795 :「振り出しに戻る」 :2009/09/05(土) 16 17 46 ID GxgzPIpb 「何するんですか~祐希さん!!」 うおぉぉと可愛い声で犬の様な唸り声を上げながら、両手で爆心地をサスサスしていた由莉香が食って掛かって来た。 グイッと突き出す鼻先ツンツンしてやりながら、今の私なりの答えを伝える心構えをしなければならなかった。 「手紙・・・良かった・・・」 「・・・え・・・」 「良かったよ」 「あ・・・じゃあ!」 痛みも忘れて由莉香は両手で私にしがみついてきた。 まるで別れの場面みたいだ・・・付き合ってもいないのに・・・ 「・・・今は、それが答え・・・」 「え・・・」 途端に由莉香の顔が曇る・・・ ~ごめん~ 思わず心の中で侘びながら、私は自分にも言い聞かせるように再度同じ言葉を口にした。 「今の答えは・・・"良かった"・・・」 ~ゴメンね、由莉香・・・一生懸命書いてくれたのに・・・ね・・・~ 時間が欲しい これが全てだった。 そんなにせかさないで・・・ 自分でも自分がどうしたいのか・・・まだ分からないから・・・ だから、お願いだから時間を・・・くれないかな? こんなに早く・・・由莉香が私の中に入ってこれるなんて・・・思わなかったから・・・ フフンと鼻で笑っていた小学生のラブレターに心を半ば奪われてしまったのは事実だ。 さっきのデコピンは情けなくも、ささやかでイジワルなお返しだったのだ。 「・・・」 「・・・」 由莉香の、私の腕を掴む力が抜けていくのが分かる。 どれほど、あの手紙にオモイを込めたのか・・・読んだ私にはソレが伝わっていたのでその落胆ぶりも手に取るように分かった。 ~あ・・・泣いちゃうかな~ 「由莉・・・」 思わず声をかけようとした私を制するように、少女は顔を上げ・・・私を真正面から見つめた。その瞳には悲しみの涙など存在せず、いつもの太陽を睨みつけているような・・・力強い目に戻っていた。 「じゃあ・・・私、待ちます! "今日"がその答えなら、"明日"はもっといい答えになってるかも知れないから・・・待ちます!」 「っ!!」 何処に・・・! その小さい身体の何処にその力を持っているの!? 私と由莉香の違いの根源はまさにこの"強さ"だ。 私なら恨み言の一つも言えず無言で引き下がってしまうような状況でも、この子ならきっと諦めずにその次の可能性を信じて前に進んでしまう! 私ならきっと諦めてしまう遠いゴールでも、由莉香なら足を止めないのだろう! すぐに俯いてしまう私・・・ たとえ俯いても、再び顔を上げる勇気を持っているこの子・・・ 素直になれない・・・なれなかった私・・・ 素直に自分をぶつけられるこの子・・・ 素直になれるのは、勇気があるからだ。 自分をさらけ出す勇気・・・私には無い。 私に持っていない勇気と、そこから生まれてくる力を持っている由莉香・・・ ああ・・・だから私はこの子に惹かれ始めたのか・・・ 私、きっとこの子に憧れてる・・・ きっとそうだ・・・ その憧れは・・・ 変るのかな? 恋 に・・・ 由莉香の手は音もなく、そして優しく私を離れた。 あんな曖昧な答えをした私に、それでもまだ下から視線を送る・・・「きっと・・・」という思いを込めた視線を送るこの子は、何と表現したらいいのか・・・本当に・・・すごい。 「あの・・・」 「あのさ・・・」 しばしの沈黙の後、タイミングを計ったように二人同時に口を開いてしまった。 お互い顔を見合わせ、苦笑する。 「由莉香からどうぞ」 「え・・・いいですか?」 先に譲った由莉香はちょっと口ごもった後、オズオズと私に尋ねてきた。 「あの・・・さっきの祐希さんは・・・」 「ん?ああ、ごめんごめん。フジコちゃんモードになってた。」 「ふ、フジコちゃん??」 ああ゛・・・世代の差が・・・ 「「ル○ン三世」って・・・知ってる?」 「ルパ○・・・ああ!不○子さん!!」 何やら合点がいったようで、由莉香はパチンと両手を合わせた。 「そ、私にはああいう一面もあるんだぞ~ 気をつけないと・・・」 「あの・・・祐希さん・・・」 早速、フジコちゃんモード禁止令か・・・ 「あの・・・ね」 由莉香はぐっと体を伸ばし、私の耳元に唇を近づけてきた。 「時々・・・フジコちゃんモードになってくださいね・・・!」 「なっ!?」 これほど心震わす小学生がいていいのか!? 唖然とする私をからかうように、クスクス笑いながら由莉香は膝の上に置いた手の上に自分の掌を重ねてくる。 ~どっちが年上なんだか・・・~ 嘆く私の思いを知ってか知らずか・・・ 由莉香は私に対して無邪気に心を開いてくれる・・・。 私は・・・そんな彼女を見つめながら、この子となら・・・彼女自身が望む関係になってもいいのかも・・・ と、思い始めていた。 そうすれば、私は彼女を守ってみせる。 ありとあらゆる理不尽から、彼女を守り通してみせる。 無知な私は、自分がいかに無力であるかを知らずにそんな事を考えていた。 遠藤 由莉香をとりまく大人たちの事情がどれほど悪化していたのか、それを確かめる事も知らなかった。 今思えば・・・私は初恋のリベンジをしたかっただけなのかもしれない。 誰に誇る訳でもない。自分自身に私にも愛しい人がいるんだと、威張りたかったのかもしれない。 私がこうして無駄に足踏みしている間、時は流れを止めなかったのだが・・・ 名前 コメント
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夏休みだけあってプールは大混雑していた。 「お姉さん、早く、早く~」千佳ちゃんは大はしゃぎで私を手招きしていた。 私は千佳ちゃんに引っ張られながら更衣室へと向かった。 予想通り千佳ちゃんはスクール水着であった、胸には5年生の字をマジックで6に訂正 しているので去年から使っている水着なのだろう。去年の水着を着ているだけあって 成長著しい今の千佳ちゃんの体に少々きつめらしくお尻がぷっくりと目立ち、胸が強調され乳首が透けて見えていた。 因みに私はピンクのビキニ姿だ 「お姉さん綺麗・・・・いいな、私もお姉さんみたいになりたいな」 「千佳子ちゃんも今のままでも素敵よ、今度一緒に水着選びに行きましょ」「・・・・・え~そうかなぁ?」「本当よ、可愛くて素敵で大好きよ」 私はそう言いながら人目を避けてそっと千佳ちゃんにキスした。「私も圭子姉さん大好きよ。行こ・・・」「そうね、行きましょ」 千佳ちゃんは泳げないので泳ぎの練習をするため比較的すいている25メートルの競技用のプール で練習することにした。 名前 コメント
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私は千佳ちゃんをジュニア下着の初ブラコーナーへと連れていった。 「千佳ちゃんどう?どんなブラがほしい?」「・・・ううん、どれがいいかわからない、 お姉さんが選んで」私はこれで千佳ちゃんに自分好みのブラを選べると喜びました。 先ずは店員さんに千佳ちゃんのバストサイズを測ってもらいました。愛しあったときの揉みごたえで だいたいのサイズは分かっていたのですが、わざと千佳ちゃんの羞恥心にみちた表情がみたかったのです。 千佳ちゃんの乳房は胸の高い位置で果物が実るように膨らんでいた。サイズはB75であった、 さすがにこれでノーブラでは恥ずかしいだろう。親に見られてもいいようなソフトブラとスポーツブラ を選び後は中学生が選びそうな一寸大人っぽいフリルのついたかわいらしい 白とピンクのジュニアブラを後ろホックとフロントホックの二つずつを選んだ。 あと、ブラに合うようなショーツも3着ほど選んだ。 千佳ちゃんはブラをつけてもらうと、店員と一緒に出てきた。僅かにワンピースの下にブラが透けて 見えた。千佳ちゃんは落ちつきなくキョロキョロしていた。こういうとき、恥ずかしくないふり のできる年齢ではないのだから。 ブラが透けて恥ずかしがる千佳ちゃんに淫猥な気持ちをいだいてしまった。 私は代金を払うとブラはそのまま付けさせたままにしてもらい、急いでトイレに連れて行った。 「どう?ブラの付け心地は?」「なんだか一寸恥ずかしいけれど大人になったみたいでうれしい 、それにお姉さんが買ってくれたから」私はうれしくなり千佳ちゃんの肩を抱き寄せ キスをしながらブラのカップに収まった乳房に指先で触れてみた。 顔を赤らめた千佳ちゃんの体がピクリと動いた。 肩に置いた手を下しブラのストラップをなぞりながらブラの感触を味わった。 そのあと、エッチな遊びに使うことを千佳ちゃんにはなし、100円ショップで色々な品物と 初心な千佳ちゃんの為のタンポンやコンドームを買いそろえた後、二人で食事をして帰宅した。 数日後いつものように千佳ちゃんを家に呼び、キスをしながらショーツに手を入れようとしたら 珍しく千佳ちゃんが拒んできました。「どうしたの?恥ずかしい?」「ううん、違うの・・・・今日は生理なの」 「じゃあお姉さんが見てあげる」と嫌がる千佳ちゃんのスカートを捲りあげると生理ショーツの上にナプキンの羽が 見えました「お姉さんに黙って勝手に生理になるなんてお仕置きよ」と理不尽なことを言って 千佳ちゃんをパンストで後ろ手に縛り上げるとショーツを脱ぐとそれで猿轡をしました。 千佳ちゃんは目をキョロキョロしつつも、満更でもなく顔を赤らめました。 私は千佳ちゃんのショーツを脱がすとタンポンを挿入しました。初めての異物に恥ずかしがっていましたが 構わずにいました。これでクリちゃんとおしりの穴をいたぶることができます。 私は千佳ちゃんにお仕置きとして優しくおしりの穴やクリちゃんをいたぶりながら お尻を叩きました。「・・・・・」千佳ちゃんは理不尽なお仕置きに耐えながらもモジモジ と体を悶えていました。 数日たって生理の血が止まった後も拒んだ罰としてタンポンを挿入したまま登校させたり、生理ショーツの ナプキン用のポケットにコンドーム入れて授業を受けさせたり、帰るまでノーパンにしたりしました。 これで初心だった千佳ちゃんも徐々にエッチな子になってきました。 今度の日曜日に千佳ちゃんの学校で学芸会があり、千佳ちゃんは劇で王子様の役を するというのです。 しばらく考えた私は千佳ちゃんに手紙を渡すと必ず行くというと喜んでいました。 千佳ちゃんのお家はいつも仕事が忙しくてその日も誰も来られないので淋しかったとのことでした。 待ちに待った日曜日は、朝から秋晴れのいい天気です。 父兄になりすまして学芸会が行われている体育館へ入っていくと、可愛い子供達がお遊戯をしていました。 前の方は子供達が座り、後ろは家族の人達が大勢、椅子にかけています。 私もその中に腰かけ、六年生の女の子が座っている中から千佳ちゃんの姿をさがしました。 千佳ちゃんは話していたとおり、劇に出る出演する劇はプログラムの一番最後なので お昼過ぎになるとのことです。 前もって約束していた十時になると王子様の姿をした千佳ちゃんが出入口から出てきます。 私もその後について体育館から出ました。千佳ちゃんは校舎の三階の廊下で立ち止まり、「圭子姉さん、図書室はここよ」 」と、中に入っていきます。そこが約束の場所なのです。ここなら今日みたいな日は誰も来ることがなく、もし廊下を通る人があっても 本棚の陰になって見つかることもありません。私は千佳ちゃんを抱き寄せるとキスをしました。 劇でお姫様を目覚めさせる優しいキスではなく舌を絡め合う濃厚なキスです。 「劇に入る前に、衣装の点検をします。王子様、ここに座って」「はい、お姉さ・・・先生、この衣装でよろしいでしょうか?」 千佳ちゃんは男らしく両足を広げて座りました。 「どれどれ」私は先生になりきり上から目を落とし、頭の上の羽つきの帽子、白いブラウスに幅広のリボンと赤いベスト、黄色のひだつきの ブカブカしたブルマーに白いタイツ、そして布製のバンド付きシューズと一通り見てから 「うん、なかなか可愛い王子様だよ。ところで下着の方はどうかな?」と黄色のブルマーとタイツを 脱がしました。「あっ、これはいけないね。王子様が女の子の下着を穿いていては、これは没収します」さっそくピンクのジュニアショーツを 下げて中を覗くと、今度は「あれ?男の王子様にちん○がないというのはおかしいわ、何かないかな」とさも困ったふりをすると 千佳ちゃんが恥ずかしそうに「先生、お姉・・・・先生と一緒に食べる予定のお弁当に、ちょうどいいものがあります・・・・」といって未開封の魚肉 ソーセージを出してきました。「それは妙案だ、王子様、全部脱いで、さっそくこれをつけよう 」まずは千佳ちゃんのブラをはぎ取り布でさらしのように巻き胸を目立たなくさせると ポケットからコンドームとゴム管を出し、ソーセージの両端から二つのコンドームをかぶせ、その中心をゴム管で縛ります。ソーセージの半分を千佳ちゃんの可愛い割れ目に静かに入れ 、ゴム管で前後の秘部をつり上げ、ウエストを一回りして縛りました。 「これで男らしい王子様になったよ、では上着だけをつけて劇の練習をしよう」「・・・・あ・・・はい」 次は私がお姫様になって王子とのラブシーンを行うことにしました。王子は濃厚なキスで姫を目覚めさせようと しましたが目覚めず、王子のちん○をしゃぶらせたり、挿入して目覚めさせるという内容です。 千佳ちゃんはソーセージが外れないようにしながら私の中に挿入してきました。 「ああああ・・・・・・王子様・・・・あああああ」腰を動かすと千佳ちゃんの中のソーセージ も動くので二人で逝ってしまいました。 私は千佳ちゃんにソーセージを付けたままショーツを付けさせずにタイツとブルマーのみを穿かせました。 ブカブカのブルマーのおかげで目立たないようです。 私たちは身なりを整えるとこっそりと体育館に戻りました。 それからしばらくして、いよいよ千佳ちゃんの出る劇が始まりました。 先ほどのことを思い浮かべながら千佳ちゃんの出番を待ちました。 最後の場面になり、やっと王子様に扮した千佳ちゃんが出てきました。 下着も着けず、ゴム管で固定されたソーセージを割れ目にくわえ、どんな気分で劇をしていることでしょう。 感じているのか時折モジモジとしていましたが舞台から私を見つけると千佳ちゃんは嬉しそうな表情を見せてくれました。 私も胸がBカップデス!動きにくいよねー!お互いガンバローネ!いおより -- いお (2011-05-07 11 13 11) 私も、少し、胸が、大きくなってきました!お互い頑張って生きましょう!七海より‼ -- 七海 (2011-05-07 11 19 03) 名前 コメント
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大貫さんからのお題 『制限』 地平線の果てまで緑が続く平原。そこに一人の男が寝ていた。 ただ何をする訳でもなく男は寝ていた。周りに小鳥や鹿などの野生動物が集まろうと、ずっと男は寝ていた。 そこは男が作った世界だった。大地を作り、森を作り、川や野生動物を作った。そして新天地を求めてやってきた 人々には住む場所を与えた。 目的などなかった。しいていえば暇つぶしである。 今までいくつもの世界を作ってきた。長く生きてきた男にとって、こうして自分が作った箱庭を見ていることが 唯一の娯楽であった。 ある日のこと。男はいつも通り寝ていた。 すると、遠くから人の声が聞こえてきた。 ここで聞こえるのは自然の音と野生動物の鳴き声だけである。 人々は男の住む所まで来ることができない。人が男とむやみに接触を持つことは好ましくないからだ。 そして人の声が聞こえたという事は、別な世界から誰かがここへやってきたと言う事である。 男はワクワクしてきた。久しぶりの客人である。 男は声の聞こえる方へ振り向いた。しかし人の姿は見えなかった。 男は怪訝そうな顔で辺りを見回す。やはり人の姿は見えなかった。 ふと視線を下へ向けてみる。 すると、二つのボールがこちらへ向かっていた。 いや、あれはボールなのか? 形はどちらかというと・・・そう、饅頭に近い。 二つ・・・いや二人としておこう。二人がこちらへ近づいてくるにつれて詳しい形状が分かってきた。 左の饅頭は、黒いとんがり帽子を被り、長い金髪を揺らしていた。 右の饅頭は、赤いリボンと耳もとのもみあげ?のようなものをピコピコと動かしていた。 それはこちらへドンドン近づいてくる。 初めて見るよくわからない生物に、周りにいた動物達も驚いて逃げて行った。 とりあえずもてなしの準備をするべきなのだろう。流石に客人を何もない平原に置くわけにはいかない。 手をパチンと叩く。すると目の前に、ブルーシートとお茶とお菓子がセットで現れた。 かなりやっつけである。 男がブルーシートの上に座っていると、その二匹がやってきた。 ずいぶんとゆっくり来たものだと男が考えていると 「「ゆっくりしていってね!!!」」 二匹は大声でそう言った。 「はあ、まあどうぞ。お茶でも。」 男は二匹に茶を勧めた。そしてはたと気づく。 この生首のような生命体。構造的に湯呑を持つ事は不可能ではないかと。 慌てて対策を講じようとしたその刹那 「おお、うまいうまい。」 「どちらかというとコーヒーが飲みたいのだぜ?」 黒い方はコーヒーを飲みたがっていた。 男はまた手を叩くと、お茶がコーヒーに変化していた。 黒い方は嬉しそうにそれを飲む。そうして男は自分がこの二匹の名を聞いていない事に気づいた。 「そうえば、君たち名前は?」 「れいむだよ」 赤いリボンの方が答えた。 「まりさだよ!」 黒い帽子の方が答えた。 「それで、ここに移住しに来たのか?なるべく受け入れる方針だけど。」 男が話を切り出した。二匹は2秒ほど沈黙したが、れいむが口を開いた。 「ゆっくりを広めにきたよ!!!」 「ゆっくりの極意を語りにきたんだぜ。ゆっくりはスローだぜ。」 全く訳のわからない発言である。長年生きてきた男も、流石にこの発言には 頭を悩ませざるえなかった。 『ゆっくり』・・・。彼らの言うゆっくりが何なのか全く予想がつかないのだ。 しかし少なくとも害はないだろう。男は直感でそう判断した。 「ふむ・・・まあいいよ。住む所がないなら作ろうか?」 「すぐにここをたちさるよ!」 思わず首を捻ってしまった。しかしその理由をすぐ知る事になる。 「「たべないと・・・・ふえちゃうぞ!!!」」 そういうやいなや、二匹は急に二つに割れた。そして割れた二匹・・・いや四匹はすぐに元の形に戻る。 そしてその行動が平原を埋め尽くすまでしばらく続いた。 赤と黒が平原を埋め尽くした後、元になった二匹であろうれいむとまりさがこちらに近づいてきた。 正直見分けがつかない。 「あたらしいわたしをおいていくよ!」 「ふたりでゆっくりをひろめるたびをつづけるんだぜ! もしかしたらほかのなかまもくるかもしれないから よろしくおねがいするんだぜ。」 流石に予想外であったが、このくらいがむしろ面白い。男は了承すると 二匹はまたどこかへ旅立った。 俺は頭を抱えていた。 数の多さは正直問題ではない。むしろ問題はこいつらのスペックだ。 ちょっと目を離した隙にドラゴンに変身するわ、高層ビルより大きくなるわ 電車になるわ硬くなるわ覇王翔吼拳を放つわ はっきりいってスペックが高すぎる。 普通に人間と普通の動物しかいないごく普通の世界に、流石にこのようなオーバースペックの生命体は入れられない。 世界が滅びるのだけは困る。これでも結構真面目に管理してきたのだから。 仕方ない・・・あまりこのような手段は取りたくないのだが 「あー諸君!話がある。」 数万を超えるゆっくり達がこちらを一斉に見た。割とキモい。 「実を言うとだ。このままの状態ではこの世界に居るのは不可能です。 君達が不思議すぎるからです。人間のスペックを上げればいいのですが、ここは先人に合わせるべきだと思っております。」 一匹のぱちゅりーが声をあげた。 「つまりどうするの? 「ステータスを弄ります。ていうかもう弄りました。そこら辺の生物以下に落としました。」 ゆっくり達がガヤガヤと騒ご立てはじめた。まあ急に空を飛べなくなったり変身できなくなったりすればそうだろう。 「こちらで制限をかけます。でも大丈夫。自然の中でゆっくりできる様にこちらで配慮しますので! さあ、諸君! この世界でゆっくりしていってね!!!」 ゆっくり達は一斉に森へかけていった。 「とまあ、これがこの世界の初期の頃の話かな。」 ここは平原。あの頃と何一つ変わらない平原に、あの男が何一つ変わらずそこに居た。 「ゆゆ! つまりれいむたちはほんとうはにんげんさんよりつよいんだね!」 れいむは目を輝かせながらそう言った。 「おかしいとおもってたんだぜ! まりささまがにんげんよりよわいはずなんてないんだぜ!」 まりさは頬を膨らませ「ぷんぷん」と言いながら怒っていた。本当にどうやってるんだろう。 「まあ俺が制限をかけてるせいだしね。」 男はコーヒー片手にゆったりと椅子に座っていた。 「知り合いの世界に行ったらさ、どうやらそっちにも来てたらしくてね、今じゃあゆっくりが愛でられてる世界になってたよ。」 「ゆぎいいいいいいいいい!!! ずるいよおおおおおおおお!!!」 「まりさたちはまいにちいじめられてるんだよおおおおおおおおおおお!!!」 野生動物以下に性能を制限されたゆっくり。しかし男の配慮でゆっくりする分には問題ないはずだった。 人間が彼らにドス黒い感情を抱かなければ・・・ 「それじゃあれいむたちのせいげんをなくしてね!」 「さっさとするんだぜ! まりさたちをいじめたにんげんにしかえしするんだぜ!」 二匹は声を荒げていた。 しかし男は努めて冷静に言った。 「無理。だってもうこの世界はそういう所って評判なんだもの。」 「「ゆがあああああああああ!!! どうじでえええええええええ!!!」」 ゆっくりが現れた後、この世界には沢山の人が移住してきた。 しかし彼らの目的は、ゆっくりに対すねじ曲がった愛情表現であった。 その激しさ故に他から追放された彼らが集まる最後の地。それがこの世界だった。 男は彼らを受け入れた。断る理由も特にない。 そうしてこの世界はゆっくりを虐待する世界となり、結果的にゆっくりを取り囲む多数の派閥の一つになった。 難民を受け入れたこの場所の環境を変える訳にはいかない。 なぜならそれは男の恐れる世界のは破滅に繋がるのだ。 「んじゃ、俺はそろそろ友人のとこに遊びに行ってくるから。それじゃあ。」 男はコートを着ると、そのままふうっと消えていった。 後に残ったのはボロボロの姿のれいむとまりさである。 「おねがいじまずうううううううううううう!!!!」 「ばりざだぢをびずでないでがみざま゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「おい、さっきのれいむたちがいたぞ!」 「あーやっと見つけたよ。弱いくせに逃げるんだから。」 「野生で生きられるのが不思議だよなホント。」 【あとがき】 大貫さんへ 遅くなってすみません。 そしてもう一つはもうしばらくお待ちください by バスケの人
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300 作:アイアンマン ゆっくりをいじめたい。 シンプルに。 私の周りの人々ならば、この気持ちをわかってもらえると思う。 しかし、生半可ないじめでは、かえってフラストレーションが溜まるだけだ。 畑荒らしを捕まえて足を焼くだの。 透明な箱に閉じ込めて飢えさせるだの。 ぬるい! いじめは肉体。 手ごたえあってこそのいじめ。 肌と皮とを触れ合わせ、肉と餡とを叩き合わせてこそ、ゆっくりの存在をしっかりと感じることが出来るのだ。 その衝動が極限まで高まってから、私はゆっくりショップへ足を向ける。 大小さまざまなゆっくりの並ぶショップで、ケージには目もくれずレジへ行く。 店員は言うだろう、「どんなゆっくりをお探しですか?」 私は言うのだ、「ここのを、全部」 そして札束を差し出す。 店中のゆっくりたちがどよめく。 私は帰宅し、道場にシートを敷き詰める。 やがて表にトラックが止まる。 「ちぁーっす」「ここですか」「入れちゃっていいですかね」 段ボール箱がこれでもかと運び込まれ、開封されてゆっくりがあふれる。 たちまちあたりは大小の饅頭だらけになる。 「ゆっゆっ、ゆっくりしていってね!!!」 「なかなかひろいゆっくりぷれいすだぜ!!!」 「ゆうん、ありすはあんまりとかいはじゃないとおもうわ!!!」 「むきゅむきゅ、ぱちぇはこのあたりにじんどるわ!!!」 「わかるよー、あたらしいおうちだねー!!!」 「ここはどうじょうみょん? きにいったみょん!!!」 「ゆっゆっ」「ゆっきゅり!」「ゆっくち!」「ゆくち!」 赤いの黒いの、金色のに緑の。ざわざわ、ぴょんぴょん、もぞもぞ、ごろごろ。 さながら震災時の小学校の体育館の如し。壮観だ。 数え上げると、ちょうど300。 私はにんわり笑みを浮かべる。相手にとって不足なし。 そのまま放置すること三時間。 頃合を見て道場に入ると、思ったとおり罵倒の大合唱が襲い掛かった。 「ゆゆゆゆ、にんげんさんがかいぬしさん!?」 「おなかがへったよ!」「のどかわいたよ!」 「おいしいおやつをちょうだいね!」 「ゆっくりはやくごはんにしてね!」 「うんうんが」「しーしーが」「でちゃったよ!」 「みせてあげるね!」「ゆっくりふいてね!」 「あついよ!」「さむいよ!」「ゆっくりさせてね!」 「はやくするんだぜ!」「もってくるんだぜ!」 「きこえないの?」「わからないの?」「ばかなの?」「しぬの?」 「「「「「ゆっくりしないでやるんだぜくそじじい!!!」」」」」 ぎゃあぎゃあと喚きたてる饅頭たちの真ん中に進み、私はどしりと宣言する。 「させてみろ」 「「「「「ゆゆっ!?」」」」」 「やれというなら、させてみろ! 貴様らの力で、俺を倒せ! 勝てば望みどおりにしてやろう!」 一瞬の静寂。ついで嘲笑と哄笑。 「ばかだね!」「しぬね!」「ひとりなのにね!」「みのほどしらずなにんげんだね!」 「「「「「「ぎゃははははは ゆ っ く り し ね !!!」」」」」 私は無言、薄笑いを浮かべて、チョイチョイ、と人差し指で招く。 がぁっと顔に朱を上らせるゆっくりたち。まりさを先頭に突っ込んできた。 「ゆっくりじねえぇぇぇ!!!」 ぼよぼよぼぼぼぼ、と足音がエコーする。饅頭といえども300もいると馬鹿に出来ない。 「「「「ゆがぁっ!」」」」 ぼぼぼぼどどどど、と饅頭の体当たり。 前から後ろから横から周りから。当たり当たり当たり当たる。 ムンと両足に重さをかけるが、饅頭の数は圧倒的だ。ぶるぶると体が振動するのを抑えられない。 とまれ、痛みは毛ほども感じないが。 「効かん、効かんぞ! 何をやってる!」 私の怒声に、ゆっくりはびくっと止まる。 不敵な顔に、かすかな戸惑い。必殺の体当たりが効かないのに不審を感じたようだ。 だが、ひそひそ話したまりさの一頭が、大声上げて指摘した。 「ゆ、にんげんさんはズルをしてるよ! からだにぬのをつけてるよ! ゆっくりしないでぬのをとってね!!!」 勝ち誇るように反り返る。なるほどなかなか慧眼だ。 「よし……わかった」 私はおもむろに服を脱ぐ。言われたとおりにしてやるのが肝要だ。 シャツとズボンと靴下を脱いだ。ぴっちりとしたパンツ一枚で仁王立ちになる。 脂に光る肉体を誇示。上腕筋を伸ばし、大臀筋を引き締める。 うむ、いつ見ても逞しい自分。 「そら……脱いだぞ、かかってこい」 「ゆゆっ、にんげんはぬのをとったよ! みんなでいっきにやっつけようね!」 「ゆゆゆーっ!!!」 再び殺到するまんじゅう津波。もちもちつやつやした皮が膝や腿に当たる。 ぼよんぼよん、どよんどよん。 当たって、当たって、積み重なって。胸板にまで押し寄せる。 「ゆわーっ! くらってね、くらってね!」 「ゆっくち! ゆっくち!」 「ゆぎゅっ! ゆぎゅっ!」 中身の詰まった餅たちの襲撃。 重みはあるが、それだけだ。 私を胸まで埋めるほど積み重なってから、とうとう力尽きて崩れ落ちた。 どどどどどど。 「ゆふーっ! ゆふーっ!」 目を回して息を突く饅頭たち。私はコキコキと手首を回す。 「終わりか? お前たちの力はこれだけか?」 「ゆう゛う゛う゛う゛!」 血管が切れそうに逆上したまりさが、ぶるぶる震えながら絶叫する。 「にんげんざんは、立っでるからとどかないんでじょおぉぉぉおおお!!! ゆ゛っぐり゛じめんに寝ていでねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 「こうか」 ごろり、と横になって頭を手で支える。ゆっくりたちが色めきたつ。 「いまがちゃんすだよおぉぉぉ!!!」 「ゆっぐりたおぞうねえぇぇぇ!!!」 ずどどどどどどどどどどどどっ、と積み重なった。 「ムウッ……ンン!!!」 私は腹筋に力を込めて耐える。体の上に饅頭の山が乗っている。 ここが勝負だ。ゆっくりの全力を、私の全力で迎え撃つ! 顔や首の上にまで乗ったゆっくりたちが、目の前で歪みながらうめいている。 「ど、どうなの゛っ? ゆっぐりまいっだでじょお?」 「い゛ま゛な゛ら゛ゆるじであげるよ゛! ゆっぐり降参じでいっでね!」 「ヌゥッ……し、しないと言ったら?」 「ゆがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! み゛んな゛っ、がみづぎだよぉぉぉぉ!!!」 「ぎゅううぅううぅぅぅ!!!」 四肢のすべてに、がぶ、がじ、がぎっ! と痛みが走る。 ゆっくりたちが噛み付いたのだ! 「「「「「「ゆんぎぎぎぎぎぎぎぎぎ!!!」」」」」 「ぐうっ……!」 肌をギリギリえぐられる。ゆっくりの最後の攻撃だ。 全筋肉を鋼と化して耐える! やがて―― 「ぎぎぎぎぎ、ゆうっ、ゆっくりだめだよぉ!」 最初の一匹が音をあげた瞬間、私は全身を引き締めた。 「ぬ゛ぅ゛んっ!!!」 ミヂィッ! と音を立てて筋肉が膨張し、 びきびきびきんっ すべての噛み付きゆっくりの歯が砕けた! 「ゆぎゅあああああ!!!」 激痛にゆっくりたちが震えた途端、私は全力でブリッジする。 「お りゃ ぁっ!」 「ゆばあぁぁぁっ!!!」 こんもりとしたゆっくり山が、悲鳴とともに爆散した。 ぼたぼたぼたと散らばるゆっくり。ゆらりと立ち上がる私。 「さあ……もう手詰まりだな?」 「「「「ゆがあああああ!!!」」」」 多くのゆっくりがぶつかってくる。まだ攻撃が有効だと思っているのだ。 しかしそれは――私がまったく無抵抗だったため。 もう一度だけ、私は叫ぶ。 「さあ! ゆっくり! 俺を倒せ! 俺を倒せえええええ!!!」 「「「「「「「「ゆがああああああああああああああ」」」」」」」」 ぼよぼよぼよぼよどよどよどよどよ。 効果なし。水袋どもの鈍い衝突としか感じない。 「よし」 私はうなずいた。 そして満腔の力を込めて一打を放った。 どぼっ! 正面、まりさの口を正拳で貫通。 「ゆ……が……あ……?」 疑問形のまま、ぼたぼたあんこを垂らす。 ズボッ、と素早く腕を引き抜く。愕然とするゆっくりたちにむかって宣言。 「1」 惰性で飛び掛ってきたゆっくりたちに向かって、続けざまに左右の正拳正拳正拳正拳正拳。 パパパパパン、と小気味よい音を立てて貫通! 「6」 その後ろから飛び掛かるゆっくりたちに、正拳裏拳肘撃ち裏拳右ハイ左ハイかかと落とし。 反動を利用して左右交互に攻撃、足技をからめてから直下の一匹も叩き潰す! 「13」 さらに跳ねてくるゆっくりたちに向かって、飛び上がりながらの旋風脚、旋風脚、百裂脚。 滞空中のゆっくりを薙ぎ払うようにまとめて撃墜! 「28」 次いで軽い跳躍から着地パンチ着地パンチ着地パンチ着地パンチ着地パンチ。 ドスン、ドスンと地響きを立てて、拳と両足を同時に使い、まりさもれいむもまとめて潰す! 「53」 皮と饅頭とクリームだらけの地面で、低くしゃがんでかかとを軸に、回転しながらの脚払い脚払い脚払い脚払い脚払い。 ブルドーザーよろしく背の低いゆっくりたちを薙ぎ払う! 「78」 体を丸めてバネを溜め、思い切り跳躍して大の字に落下。 居並ぶゆっくりの群れに我が身を叩きつけ、全身で力いっぱい叩き潰す! 「……100」 私は、「ぬらり」と立ち上がった。 つま先から顔まで、餡まみれ。 右手に把握したありすとちぇんを、まとめてグバグバと踊り食い。 光る両目で周囲を見回す。 「さあ。こっちの番だ」 「「「「「「「「ゆげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」」」」」」」」 鳥肌を立てて、裂けんばかりに目を見張って、絶叫を上げるゆっくりたち。 反撃はおろか、悲鳴の一つも上げないうちに、百匹の仲間が虐殺されたのだ。 戦意など粉みじんに消え飛ぼうというものだ。 「な゛ん゛な゛の゛ごい゛づうぅぅぅぅ!!?」 「ゆ゛っ゛く゛ち゛でぎな゛い゛いぃぃ!!!」 がくがく震え、わなわな叫び、だらだらこぼし、ブリブリ漏らす。 ヒュウと息を吸い、私は拳を握る。 「行くぞ」 「オラオラオラオラオラオラオラオラ!」 ばちばちびちびちブチュブチュボチャボチャ 「ゆ」「ぎゃばっ」「ぐりっ」「でぼっ」 拳の乱打、蹴りの乱舞。餡子の噴水、クリームの洪水。 「でやでやでやでやだだだだだだだだ!」 ぶりゅぐりゅでりゅどりゅばちゅでちゅごちゅん 「がばぁ」「やだぁ!」「でびっ」「やめでぇ!」 重い手ごたえ、皮の手ごたえ、餡の手ごたえ、ナマ物の手ごたえ。 「ゴララララララララドラドラドラドラ!」 ぼりゅりゅんどりゅりゅんどぐちゃでぶちゃぼむ 「やぁあ!」「おうち」「もっちょ」「だすげ」 一切の無視、全力での疾走。踏み潰し蹴り飛ばし蹴り払い蹴り潰す。 「ぬぉらっくらっうらっぼらっどごらららららでらぁ!」 ぬぢゃろろろろろろぉでらろろろろろろろろろぉ 「こっち」「こにゃぃ」「ぶはぼ」「ぢぇぇ」 丸太のように横になりひたすら転がり押しつぶす。 「ずごぶらああああああごがあああああ!」 ぬぢゅぬぢゃねぢゃぼりゃごぢゅぐりゅがろぷっ 「ゆぎぃ!」「あぎゅ!」「みゃみゃぁ!」「でいぶ」 野獣のように四つんばいになり、食い漁りながら駆け回る。 悲鳴の切断、涙の破裂、逃走の阻止、哀願の無視。 戦意の崩壊、完全な混乱、同族の虐殺、粘体の混合。 「ドラァッ!」 ずずずずずぽんっ! 「「「「「ゆ゛っ……ゆ゛っ……ゆ゛っ……?」」」」」 立ち上がり全力で右正拳。みたらしの如き貫通。 「200!」 餡の軌跡を宙に描いて、私は腕を引き抜いた。 死体と死体と死体の上に、ドチャリと死体が落下した。 「むきゅーっ、むきゅーっ、むぎゅぅーっ!!! じぬのはいやああぁ!!」 「おお、ひさんひさん。おお、ぴんちぴんち」 「ゆわぁぁぁん!!! おかあちゃんたちゅけてねぇぇぇ!!!」 残るは攻撃に加わっていなかったゆっくりばかりだ。 動きの鈍いぱちゅりーや、中立主義のきめぇ丸。それに赤ゆと子ゆっくり。 ほうきで掃き寄せたゴミのように、部屋の隅にもっさりと固まって、ガクガク震えながら絶叫している。 もちろん私は容赦しない。 ずかずかと大股に歩み寄る。ヒュッと逃げようとする数匹のきめぇ丸をジャンプで捕獲。 「飛べる!」ざぶっ 「からって!」ごばっ 「逃げられると!」めりめりっ 「思うな!」ぐりゅるぐりゅる 続けざまに貫き引き裂き破ってこねると、半壊した顔できめぇ丸は言う。 「おお、むりょくむりょく。フフフ、満足しましたか」 「チッ」 こいつだけは調子が狂う。放り出して気を取り直す。 「ゆるじで、ゆるじで、たすげでねぇぇ!!!」 胎生妊娠している数匹のれいむ、ぱちゅりー、まりさが涙目でブンブン首を振っている。 そいつらのあたりに、あまり狙いを定めもせずにストンピングを叩き込む。 「ほうッ! ほうッ! ほうッ!」 どちゅどちゅどちゅ、と皮を突き破って蹴りこねる。 皮も餡子も胎児も混ざって、ねろねろどりゅどりゅと粘液になる。 「いぢゃいいい!!」「あがぢゃあぁぁん!!!」「ゆっぐぢじぢゃいぃぃぃっ!!!」 「でぇいっ、やかましいッ!!!」 蹴りだけでは飽き足らず、踏み込んでジャンプしてどちゅんどちゅん潰す。 体の大きな妊娠ゆっくりたちは完全なジャムと化した。 残るは、余りのチビたちだけだ。 「ゆぴぃぃ……」「きょわいよぉぉ……」「みゃみゃぁ……」「ゆーんゆーん!」 のけぞったり、泡を噴いたり、失禁脱糞したりしながらプルプルと震えている。 そいつらを一匹一匹、脚や手で潰した。 「オラッ! セイッ! ほれほれっ! えりゃっ!」 プチップチッと弾ける感触。断末魔の合唱が一つずつ消えていく。 「とあっ!」 「ゆ゛んっ!」 最後の赤れいむを潰した後、私は無意識に数えていた攻撃回数を、確認した。 「……299?」 数が合わない。 立ち上がり、振り向いた。製菓工場の爆発現場とでもいうべき、粘液だらけの広い道場を見回す。 「……にげりゅのわ! わたくちは、ゆっくち去りゅのわ!」 いた。向こうの一番隅で、引き戸と柱の間の「スキマ」に逃げ込もうと、むいむい身をよじっている小さいのが一匹。 その言動と、頭にかぶったリボンつきナイトキャップのような帽子で、正体がわかった。 赤ゆっかりん(超希少種、75万円)だ。 私のその後ろに立ち、両の拳を組み合わせる。 「おい」 「ゆかっ?」 振り返るその顔に絶望を確認するがはやいか、渾身の力で叩き潰した。 どむちゅっ! 芳醇な少女臭が広がる。濃厚に匂う発酵餡をぺろりと舐めとって、私は言った。 「300」 ゆっくりとの乱捕りの後は、いつも憂鬱になる。 苦しみもがくもちもちした手応えがたまらない、ゆっくり。 だがその手ごたえは、潰し始めた途端に雲散霧消してしまうのだ。 「はぁ……空しい」 開け放した縁側で、餡に囲まれて枡酒を傾けながら、私は月を見上げた。 終 触りたい。とにかく触りたくて書いた。 逆に、一匹のゆっくりをひたすらモミモミしまくる話なんかもいいような気がする。
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バスを待つ間に 8KB 小ネタ どうということのないお話 「いだ……いだいよおおお……」 「おかあしゃああああん! ゆっくち! ゆっくちしちぇええええええ!!」 私が立つバス停のすぐ側。路肩の隅にれいむ親子がいた。 車にでも轢かれたに違いない親れいむの右後頭部は潰れて破れ、中身の餡子が流れ出している。 そんな親れいむに取り縋って、子れいむが泣きわめいている。 街中では別段珍しくもない光景だ。今日び、轢き殺されたゆっくり、あるいは地面にこびり付いた黒い染みを見ない日などない。 「ゆ、ゆ、ゆゆう……。おちびぢゃん、おかあざんはだいじょうぶだよ……。じんばいはいらないよ……。ゆっぐりじでねえ……」 「ゆんやあああああああ!! おかあしゃんのあんこしゃん、でていかにゃいでえええええ!!」 「おちびぢゃん、ゆっぐり……ゆっぐりいい……」 「れいみゅがぺーろぺーろちてあげりゅよ! おかあしゃん、ぺーろぺーろ! ぺーろぺーろ! けがしゃん、はやくよくなっちぇにぇ!」 「おちびぢゃん……っ! ありがどうね、ありがどうねっ! おかあざん、だいぶよくなったきがじゅるよ――ゆっ? にんげんざん?」 人間さん――あたりに人間は私しかいない。 私は思わず顔を伏せる。嫌な予感がした。 バスよ、早く来てくれ――ああ、くそ。まだずいぶん時間があるじゃないか。 「にんげんざん、れいぶをだずげでね……。にんげんさんのすぃーにひがれぢゃっだ、れいぶをだずげでぐだざいいい……!」 「ゆっ! にんげんしゃん! れいみゅもおねがいしゅるよ! おかあしゃんをゆっくちたしゅけちぇにぇ! たしゅけちぇにぇ!」 案の定だ。目の前の悲運な親子は、私に助けを求めてきた。 「れいぶ、おづむがいたいいたいなんでじゅ……! ゆっぐりでぎないんでじゅ……おねがいでじゅがら、だずげでぐだじゃい……!」 「ゆえええええええん! おかあしゃんをたしゅけてええええええ! ゆっくちおねがいだよおおおおお!」 「まだちいさなおちびぢゃんをのこじで、えいえんにゆっぐりするわげにはいがないんでじゅうう……」 「ゆんやああああああああ!! おがあじゃあああああああああん!!」 「にんげんざんにめいわぐはがげまぜんがらあ……! せめでうーきゅーしゃをよんでぐだざいいい……っ!」 うーきゅーしゃ――。 早い話が、ゆっくりの救急車だ。 怪我ゆっくりや病ゆっくりをどこかへ搬送する謎の乗り物。この街でも頻繁に見かける。 「おねがいでじゅううう……! うーきゅーしゃさえよんでくれだら、それでいいんでじゅううう……!」 「おかあしゃんに、うーきゅーしゃをよんであげちぇええええええ!!」 埒があかない――私はため息をついて、バッグを探って携帯電話を手にした。 人として、親子をこのままにしておくのも躊躇われたのだ。 私が携帯電話を耳にあてたのを見て――携帯電話を知っていたのだろうか?――親子は、 「ゆっぐりありがどうございまじゅううううう……! ありがどおおおおおお……っ!」 「にんげんしゃん、ありがちょう! ゆっくちありがちょう! おかあしゃん! よかっちゃにぇ! よかっちゃにぇ!」 喜びの涙やしーしーを垂れ流しながら、私に向かって礼を言った。 「うー! うー!」 その独特のサイレン――声のする方を見ると、「箱」としか言えない物体が、こちらに向かって歩道を走ってくるのが見えた。 うーきゅーしゃだ。 「ゆゆっ! うーきゅーしゃがきちゃよ! おかあしゃん、うーきゅーしゃがきちゃよ! もうだいじょうぶだにぇ!」 「ゆゆう……おかあざんにもきこえてるよ。これでもうあんっしんっだね、おちびぢゃん……」 れいむ親子も気付いたようだ。 「にんげんしゃん、ありがちょう! このごおんはゆっくちわすれにゃいよ!」 「ありがとうございばず……! ありがどうございばず……! かならず、かならずおんがえじじまずがら……」 私はそっぽを向いているというのに、親子はもう何度目かも分からない礼の言葉を口にする。 懇願だろうと礼だろうと、親子がうるさいのに変わりはなかった。 「うー! うー!」 四角い箱の正面にある間抜けそうな顔と、その下の『うーきゅーしゃ』という文字が見えた。 「おかあしゃん! もうしゅぐだからにぇ! もうしゅこしがまんちてにぇ!」 「おちびちゃん、ありがどうね、ゆっぐりありがどうね……」 れいむ親子待望のうーきゅーしゃは、ついにこのバス停まで来て、 「うー! うー!」 そのまま、私の足元を通り過ぎて行った。 うーきゅーしゃの中には大小二つの黒い帽子が見えた。まりさ親子でも搬送中だったのだろうか。 「……ゆっ?」 「……ゆゆっ?」 れいむ親子のビー球のような目が、点になっている。自分たちを迎えに来たはずのうーきゅーしゃが、自分たちを無視してどこかに行ってしまったと思っているのだろう。 先に我に帰ったのは親れいむだった。 「どぼぢでれいぶをむじずるのおおおおおおおお!?」 大きく開いた傷口から体内の餡子を撒き散らし、それでも大声で叫ぶ親れいむ。さすがはゆっくり。意外とタフだ。 「まっちぇえええええええ!! おかあしゃんここにいりゅよおおおおおおお!?」 子れいむはうーきゅーしゃを追いかけようとしているらしいが、すでに「うー! うー!」という声は遠ざかってしまっている。子れいむの鈍足で追いつくのは無理だ。 私も衝動的にうーきゅーしゃを追いかけてみたくなった。いったいあの物体がどこに向かっているのか、それを確かめたくなったのだ。 「まっちぇ! まっちぇ! ……ゆわああああああああん!! うーきゅーしゃがいっちゃったよおおおおおおおお!!」 「おちづいで、おちびちゃん……! れいむにはわがっだよ……! にんげんざんがよんでぐれだうーきゅーしゃは、べつの――」 「お、早いな」 こちらに向かってくるそれを見て、私は思わず口に出してしまった。 「ご、ごんどはれいぶのばんだね……!」 「おかあしゃんのばんだにぇ!」 バス停の前に、一台のバンが止まった。 「……ゆっ?」 「……ゆゆっ?」 バンから二人の男が降りてきた。帽子に作業服のその男たちは、私を見て、 「ご連絡をくれた方ですか? どうも。保健所のゆっくり課から参りました」 そう言って頭を下げた。 「どうも、ご苦労様です。いや、早いですねえ」 「そりゃもう。フル回転で対応していますからね。えーと――ああ、あのれいむですね」 「ええ、そうです。わざわざすいません」 「いえいえ。こういうのは地域の景観的にも衛生的でもアレですからね。ご連絡いただけると助かりますよ。結構見てみぬ振りをされる方も多いですし」 「地域の住民として、人として、このままにしておくのは躊躇われたんですよ。――なんて、何よりバスを待ってると話しかけられてうるさくってうるさくって」 「はは。それは災難でした」 保健所の男たち――もちろん、私が先ほど電話で呼んだ――は、「では」と言って親子の方を向いた。そして大きな袋を広げる。ところどころ黒ずんだあの袋は、ゆっくりを放り込むためのものに違いない。 子れいむが呆然と私を見ていることに気が付いた。 目が合った。 この目は――。 男の一人が親れいむの体を押さえた。 「ゆわあああああ……。そのふくろざんはゆっぐりでぎないいいいいい!!」 「やめちぇえええええ!! おかあしゃんをいじめにゃいでえええええ!!」 「やべでね……! やべでね……! れいぶ、ふぐろざんにははいりだぐないよ!」 必死に抵抗する親れいむ。死にかけの身で、火事場のクソ力というやつだろうか。 やめてと言われて男たちがやめる訳がない。彼らは仕事で来ているのだ。 「ぐ、ぐじゃいいいい……! このふくろざん、ゆっぐりでぎないにおいがずるうううう!!」 「おかあしゃあああああん!! ゆっ? やめちぇね、やめちぇね! こっちにこにゃいでにぇ!! こにゃいでええええ!!」 「もうおうぢがえるうううううう……ゆゆっ!? お、おぢびじゃん!?」 「はなし、ちぇ……ゆわーい! れいみゅ、おしょらをとんでいるみちゃい!」 親れいむにかかっている方とは別の男が、子れいむを掴み上げた。 「おしょら……やめちぇえええええ!! おろしちぇえええええ!! ごわいよおおおおおお!!」 「にんげんざんっ! やべでっ、やべでぐだざいっ! まだそのこはちいざいんでずっ!! おちびちゃんなんでずっ!! てをだざないでええええ!!」 「たしゅけちぇえええええ!! おかあしゃああああああ――」 子れいむは袋の中に放られた。あの薄汚れた袋には防音効果でもあるのだろうか。もう子れいむの声は聞こえない。 ぼおっと子ゆっくりの様子を見ていたので、ぱあん、というクラクションの音に、私は思わず飛び上がらんばかりに驚いてしまった。 ようやくバスが来たのだ。 私はバスに乗り込みながら、最後にちらりと親れいむの方を見た。 「おぢびぢゃ……っ! ゆっ、ゆええええん! ごべんでえええ……ごべんでえええええ……! おがあざんが、けがをしぢゃっだばっがりにい……!」 もう抵抗する意思も体力もなかったのだろう。 親れいむは、おとなしく袋に入った。 『ドアが閉まります。ご注意ください――』 閉まるドアを見ながら、あの時、子れいむが私に向けた目を思い出していた。 あの目に込められた意思くらいは私にもわかる――「どうしてうーきゅーしゃをよんでくれなかったの?」だ。 もし子れいむがそう口に出していたら、私はこう答えていただろう。 うーきゅーしゃの連絡先なんか知るか、と――。 (了) 作:藪あき 挿絵 by儚いあき ふたば系ゆっくりいじめ 525 犬 ふたば系ゆっくりいじめ 532 川原の一家 ふたば系ゆっくりいじめ 554 ゴキブリ(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 555 ゴキブリ(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 569 ねとられいむ ふたば系ゆっくりいじめ 622 格子越しの情景 ふたば系ゆっくりいじめ 654 奇跡の朝に ふたば系ゆっくりいじめ 715 下拵え ふたば系ゆっくりいじめ 729 ある日の公園で ~the Marisas and men~ ふたば系ゆっくりいじめ 740 彼女はそこにいた ふたば系ゆっくりいじめ 759 Eyes ふたば系ゆっくりいじめ 780 そして扉は閉ざされた ふたば系ゆっくりいじめ 921 藪の中から ふたば系ゆっくりいじめ 933 まりしゃのおうち ふたば系ゆっくりいじめ 965 深夜の甘味 藪あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 俺も電話番号知ってるのかと思ったけどやっぱりそんなことなかった -- 2016-04-10 01 09 47 そんなあなたのために! うきゅーしゃの電話ばんごうはコチラ↓ 1999999920344517518434ー5*6*85*65*6*5*68**5***8*4*4945*49586498456*4です もしもゆっくりに話しかけられたらまよわず 上か下か選んでください 1(ゲス)黙れこのクズゲスまんじゅう!と言い潰しましょう 1(やさしいゆっくり)しるか !と言い道路に投げてやりましょう 2素直に電話しよう -- 2012-02-22 03 17 25 おいおいうーきゅーしゃの数が減ったら俺たちの飼ってる可愛い金バッジゆっくりが一匹でお散歩中に 不慮の事故にあったら助けてもらえないかもしれないじゃないか。 -- 2011-11-11 12 44 19 中身入りうーきゅーしゃを川に投げ込みたい -- 2011-09-07 11 26 23 そりゃそうだ、ナイスなオチ(笑) -- 2011-06-20 01 13 01 ですよねーw と言わざるを得ない -- 2011-02-20 06 13 04 乗ってたまりさたちはどうやって呼んだんだ… -- 2011-01-21 22 26 36 ですよねーwww<電話番号知らない -- 2010-12-02 17 10 37 もし人間本人が助けるにしろ 休日に散歩してたらってならゲス要素無いし助けようかな~やめようかな~って気にもなるかもしれないけど バス待ちって事は外出用の格好してるから餡子で汚れたくは無いわな -- 2010-09-12 18 02 23 どこがかわいそうなのかさっぱりわからん。イイ話しやん。 -- 2010-08-22 00 34 09 希望から絶望へとシフト。ゆっくりにふさわしい結末です。いいこだろうとゲスだろうとゆっくりは死ねばいいんです。惨めにね。 -- 2010-08-02 01 31 40 不思議饅頭の救急車の番号なんざそら分からんわw -- 2010-07-26 00 04 14 さいきんはにんげんさんでもみごろしにされることがめずらしくないんだぜ ほーむれすとかいうのらにんげんさんやいえでしょうねんとかいうおちびちゃんがそのへんにころがっててもみんなするーしてるんだぜ ましてにんげんさんでもないまりさたちがにんげんさんにたすけてもらえるわけがないんだぜ ろすとぐらうんどなんだぜ。とうきょうさばくなんだぜ。こころにうるおいがないんだぜ -- 2010-07-25 19 56 46 可哀想と言ってもな、下手に関わると増長させるからな…… こいつらが良い子でも、その話を聞いた他の奴等が人間は自分たちの言うことを聞く奴隷みたいなものだと思うようになるかもしれん そりゃ倒れてるのが人間なら助けるさ、でもこういったSSだと 「野良ゆっくりは公衆衛生を乱し、人間に危害を加える可能性のある存在」だからな 助ける義理は無いが駆除する義務があるんだよ -- 2010-07-25 08 28 03 かわいそう。いいこ達じゃないか。助けてやってよ。 -- 2010-07-11 00 06 31 電話ひいてるのか ゆっくりの分際で -- 2010-07-07 02 02 31 しらんよなあw -- 2010-06-15 22 28 24 そりゃそうだwww -- 2010-04-20 03 54 08