約 3,514,952 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/670.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 308 ユックリンの笛吹き/コメントログ」 くだらんつまらんしょーもない ゆっくりに恨みがあるなら他のことで解消しろ -- 2010-01-01 16 40 29 すっきりー! -- 2010-03-01 16 32 54 くだらんつまらんしょーもないwww ゆっくりに恨みがあるなら他のことで解消しろwww -- 2010-05-03 03 11 39 ゆっくり出来たよ! -- 2010-05-23 02 41 26 ハーメルンの笛吹き男のパロディですね。 こんなにしっくり来るとはw -- 2010-07-11 18 16 47 重度の愛で派はゲス化すんのか? -- 2010-07-11 23 40 16 腹いせに殺された飼いゆがかわいそう -- 2010-08-12 21 19 21 いや可哀想ったって元ネタがアレだし むしろ元ネタのほうが酷いから -- 2010-09-09 14 03 25 支援 -- 2010-09-17 22 22 03 約束を守らない人間共はざまぁww 元ネタだと罪も無い子供達が酷い目に合うからなぁ… 飼いゆには罪は無いけど、ペットが死ぬのと実の子が死ぬとでは比べたら… -- 2010-10-04 18 37 07 会長ゲスすぎわろたwww -- 2011-03-14 19 53 03 ユックリンの村人はすべて餡子脳か・・・ カワイソーダナー、アワレダナー(棒読み) -- 2011-08-25 13 47 08 これは・・・・最高のハッピーエンドだね!!! -- 2011-12-31 18 10 34 愛でってほんとキチガイばっか どこの※欄みても思うわ てかここの名前がふたば系ゆっくりいじめSSなのに入ってくるって馬鹿なの?死ぬの? -- 2011-12-31 21 22 25 金貨一袋って金バッジの事かと最初思ってしまった、まぁ結果的に金バッジにはなったんだが 笛吹きの話ってこういう怖い話なのか、知らなかった、後これは面白い -- 2013-01-17 10 29 28 ↓×15の意味が全く解らん。ゆ虐サイトで何言ってんだ。 -- 2013-04-08 07 57 25 元ネタはネズミを溺死させて子供を楽園に連れて行くんだっけ? -- 2013-12-08 03 29 38 「金貨を一袋も貰おうとする欲張りはゆっくりしね!!」 「用がないからさっさと出て行ってね!!ついでにあまあまちょうだいね!」 …言い回しがゆっくりにしか思えないw -- 2014-05-24 16 02 08 コメント欄は賛否両論だな。 私的には、前半だけなら詰まらなかったが、 後半の仕返しがあっただけ楽しめたよ! -- 2018-01-31 23 19 43
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2568.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1228 ゆっくり種6/コメントログ」
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/3145.html
ゆっくりいじめ系3254 辻斬りと行商と支配者とに登場するゆっくりが再登場します。 独自設定(ガバガバ)があります。 チート性能のゆっくりたちが登場しますのでご注意を。 過去編その2です 地面を這いつくばる汚らしい饅頭達は。のそりのそりと動き回り、雑草や廃棄物を食らい、簡単に潰されゴミと化す。 脆弱な存在であるのに、自らが最強の存在であることを疑わない。能力とプライドが釣り合わず、勝手に破滅していく存在。 手を下さずとも消えていくものではあるが、真っ二つに切り裂いた時の爽快感と、斬られたことに気づかずキョトンとしたままその一生を終える無様さを見るのは一興であった。 今日も辻斬りは獲物を探して放浪する。 「ゆぅ……ゆうううう……」 「おそいっ! ぜんっぜんおっそいよ!」 れいむが叫んだ。 「なんでそんなへたっぴなのかな? ちゃんとやればできるはずだよね?」 「ゆっぐぢぃいい!!」 れいむの子ゆっくりであるまりちゃが泣き出した。 「うるさいんだよ! おまえはいつもそうだね! すぐなくんだから!」 「びぎゃああああっ!! びえええええん!!」 れいむの子供は全部で5匹いる。 長女まりちゃ、次女ありちゅ、三女ぱちゅりー、四女まりしゃ、末っ子まーちゃだ。 だいたいはとても可愛らしい姿をしている。 だが、このまりちゃだけは特別だった。 他の4匹よりもひとまわり大きく、しかも顔つきが醜かった。 れいむは毎日のように怒鳴っていた。 「どうしてこんなにできないの!?」 「ごべんなじゃいいい! ゆるじでぇえ!」 「まったくもう! これだからおばかなまりちゃはきらいだよ!」 「おねがいじまじゅ! どぼじでまりじゃばこんななんでじょおお!!」 「うるさいっていってるんだよ!!!」 「びょげっ!?」 れいむは思い切りまりちゃを蹴り飛ばした。 まりちゃは吹っ飛んで転がったあと、すぐに起き上がって言った。 「こ、ころじゃないでくだじゃい…」 「ふんっ! しらないよ! どうせまたさぼってるんでしょ!? はやくこい!」 そう言うと、れいむは家の中へと入っていった。 まりちゃはしばらく呆然としていたが、やがてよろよろと立ち上がった。そして家へ入り込むと、疲れ切ったように寝てしまった。 そんな姉の様子を気まずそうに見る妹たち。 「まりちゃ、まだだめみたいだねえ」 「でもしょうがないよ、あんなんじゃ」 「うん…かわいそうなまりちゃ…」 四女まりしゃ以外の妹たちは同情した様子だったが、どこか冷めた目をしていた。誰もまりちゃのことを姉扱いしていないのである。 もうすぐ亜成体になろうともいうのに、未だに舌っ足らずの姉。何をやらせても役に立たない存在。 でも、さすがにその扱いは酷すぎるのではないかとまりしゃは思う。 「まりしゃははやくひとゆんだちしたいのぜ…」 こんなところにいたら、心が腐ってしまう。早く離れて、他ゆんを助けるゆっくりになれれば。そんなことを考えながら。 曇り空が広がった、絶好の狩り日和。雨が降りそうで降らない天気は、人間が少なく、帰宅しようと焦るゆっくりたちがうろついている。 みょんは、電柱の陰に隠れ、いつもの通り獲物を探す。そして、狙いを定める。 近くを通りかかったのは、やせ細ったれいむと、子であるれいみゅだ。れいみゅはかなり衰弱しており、れいむの頭上に乗せられていた。 おそらく食べるものがなくてああなったのであろう。人間に食べ物をねだり、潰されるのはそう遠くないだろう。 みょんは、電柱から姿を現し、れいむとすれ違う。そしてすぐ振り返り、れいみゅを切り裂き、その場を去る。 「びゅっ…」 「ゆ?」 れいみゅの断末魔にれいむは立ち止まる。何が起こったのか分からないまま、「おちびちゃんどうしたの?ゆっくりだよ…」とか能天気なことを言っている。 れいみゅが死んだことに気づくのは、しばらく後のことである。 それにしても、とみょんは思う。 「このまちも、つまらなくなったみょん。そろそろつぎのまちにいくみょん」 そう呟くと、次の獲物を探し始めた。 「……ん? なんだかあっちが騒がしいみょん」 ふと見てみると、道端で饅頭どもが何か喚いている。人間もいるようだ。 「にんげんさん、ごはんください! おなかぺっこぺこです!」 「やだやだ! おなかすいたよお!」 「おねがいします! おやさいでいいんです! なんでもいいからたべさせてください!」 どうやら、人間に物乞いをしている。この先の展開は簡単に読めることから、みょんはすぐにその場を離れることにした。 「ろくなことにならないみょん」 案の定、糞饅頭の叫び声が鳴り響いたのは、みょんの姿が見えなくなってからだ。 みょんは、街から出るべく準備を進めた。それにしてもこの街には何だかんだで長く滞在してしまった。いろいろ刺激的なこともあったが、これまでだ。次は山沿いの村にでも行こうか。 そんなことを考えていると、準備は完了してしまった。 辺りは夕暮れであり、そろそろ捕食種が飛び交う時間だ。だが、みょんにとっては、獲物の種類が変わるだけで特に問題はない。 「それじゃあいくみょん。もうここにはもどらないかもしれないけど、たっしゃでやるみょん」 誰に言うわけでもなく独り言を言うと、みょんは、進み出した。 しかし、少し歩いたところで足を止める。 「…………わすれてたみょん」 みょんは、自分がなぜこの街に来たのかを思い出したのだ。 そういえば最近、”狩りらしい”狩りをしていない。 たまには狩らないと腕が落ちてしまう。それはみょんにとって死活問題なのだ。 「そうときまれば……」 みょんは、”獲物”が待つ場所に向かった。 そこは、とある公園であった。ここは、ゆっくりたちの溜まり場となっており、よく群れをなしている。その数は100匹ほどだろうか。 「みんな、ひさしぶりだみょん」 みょんは、広場の中央にある大木の上にいる。そこから下を見下ろしながら、ゆっくり達に声をかける。勿論こんな時間に出歩くゆっくりは少ない。 「それじゃあいくみょん」 みょんは木から飛び降りると、ゆっくりの住処を襲い始めた。 「ゆぎゃああああ!!!」 「やめでねえ!!」「ゆんやあああ!!」 家の中でくつろいでいた糞袋達は、成すすべもなく切り捨てられた。100匹もいたゆっくりもあっという間に残り数匹となった。 みょんは、長の家に向かう。入口を破壊するまでもなく、長はゆっくりと現れた。 「むきゅ…なんのよう…」 「みょんは、きょうでこのまちからいなくなるみょん。だからみなごろしにきたみょん」 「!? なにをいってるの!?」 「もうだいぶしんだみょん。つぎはおさみょん。かくごするみょん!」 「ひぃいいいい!」 みょんが、プラスチック製の小型ナイフで長を斬りつけようとしたところ、「まつんだねー」と気の抜けた声が割り込んだ。 「…やっときたみょん」 声がする方を見ると、一匹のちぇんが近づいてきているのが見えた。このちぇんはゆっくり相手に行商を営んでおり、みょんとはいろんな縁があった存在である。 「まつんだねー そのゆっくりは、ちぇんのおとくいさまなんだねー」 みょんは、黙って小型ナイフを行商ちぇんの方に投げる。ナイフは、行商ちぇん目掛けて真っ直ぐ飛んだが、なぜか行商ちぇん付近で方向がブレて外れてしまう。 「どういうしくみみょん…」 「ちぇんは、こうかんできるおやくそくをしているんだねー もしこのおさがころされたら、かわりにちぇんがおさになるんだよー」 「みょっ!?」「なんですって?」 「じょうだんなんだねー わかれよー」 行商ちぇんは軽いノリで話しているが、目元は笑っていない。隙あればいつでも群れを乗っ取ろうとしている目である。しかし、その群れはみょんによってほぼ壊滅状態。 「それにしてもどういうつもりなんだねー わからないよー」 「こうでもしないとあらわれないみょん。みょんとしょうぶするみょん」 行商ちぇんは憐れむような顔をして 「まえもいったんだねー みょんはちぇんにはかてないんだねー どうかんがえてもむりなんだねー わかってねー」 「それはどうかみょん?」 そして、みょんは、行商ちぇんに飛びかかった。みょんのナイフは、行商ちぇんの顔面に吸い込まれるように飛んでいくが、またもや途中で軌道を変え、明後日の方へ逸れる。 「なにをしたみょん!」 「ゆっくりできないことをするとそうなるんだねー そういうふうにできてるんだねー」 「それならこっちは、こうみょん!!」 みょんは、再び飛びかかる。今度は、ナイフではなく石を投げていた。 「そんなものあたらないんだねー」 「これはどうかみょん」 弾き飛ばされた石をみょんは蹴り飛ばすと、行商ちぇんに向かって一直線に飛んでいった。これならば当たるだろうと思ったのだが……。 「あたったんだねー」 「……うそだみょん」 みょんの投げた石は、行商ちぇんの前で急停止してしまう。まるで見えない壁にぶつかったかのように跳ね返されてしまったのだ。 「つぎはこちらのばんだよー」 そう言って行商ちぇんは、不思議な道具箱を取り出す。その中から出てきたのは、一本の長い棒だった。 「このぼうは、つかいみちがたくさんあるんだねー まずは……」 棒の先端に、ゆっくりの頭ほどの大きさがある火の玉が出現する。 「みょん!?」 「こういうこともできるんだねー」 「やめるみょん!! それはこうえんがかじになるみょん!!」 「わかったよー やめたげるねー」 行商ちぇんは、あっさりと火を消した。 みょんはホッとしたのも束の間、行商ちぇんは、次の道具を取り出した。 「じゃあつぎは、これをつかおうかなー」 行商ちぇんが取り出したのは、ゆっくり達の間でも有名な武器であった。それは、みょん種の象徴とも言える武器、はくろーけんである。 「このぶきは、すごくよくきれるから、きっとしんじゃうねー」 「……やってみろみょん!」 みょんは、はくろーけんをナイフで受け止める。 「……なにをしてるんだねー」 「みょんがまけることなんてありえないみょん」 はくろーけんの刃がみょんのナイフに触れると、なんの抵抗もなく切り裂いていく。 「こんなもんだねー」 「さすがは、はくろーけんだみょん! みょんも負けていられないみょん」 みょんは、ボロボロになったナイフの残骸を捨てると、短い木刀を手に取る。 「このつるつるした感触がたまらないみょん」 みょんは、行商ちぇんの攻撃をかわしながら、木刀を撫で回す。 「おわってしまったねー」 「これからみょん!」 そして、はくろーけんと木刀による戦いが始まった。しかし、その差は歴然であり、みょんの木刀は一瞬にして真っ二つに切られてしまった。 「もうおわりなんだねー」 「まだだみょん!」 「しつこいやつはきらわれるよー わかれよー」 「みょんは、しつこくないみょん!!」 みょんは、行商ちぇんに飛びかかった。しかし、みょんのタックルが当たる直前に、行商ちぇんの姿は消えてしまう。 「どこだみょん?」 「ここだよー」 みょんの背後に回り込んでいた行商ちぇんは、再びはくろーけんを振りかざす。 「これでさいごなんだねー」 みょんは咄嵯の判断で身を翻すと、行商ちぇんの攻撃をかわした。 「なかなかやるねー」 みょんの動きを見た行商ちぇんは、素直に賞賛の言葉を述べる。だが、その表情からは余裕が見て取れた。 「まだまだみょん!」 その後も、みょんは必死になって攻撃をかわし続けた。攻撃が当たらなくても行商ちぇんの口調はそのまま余裕があった。 「そろそろいいかげんにしたらどうだいー」 「まだみょん!」 みょんは、攻撃をかわすことに集中しすぎて、いつの間にか、周りが見えなくなっていた。 「あまいんだねー」 行商ちぇんの声にハッとして振り返るが時すでに遅し。みょんのまわりには、複数の木の棒が刺さっており、動けるスペースが少なくなっていた。 「さよならだねー」 行商ちぇんは、はくろーけんを大きく振りかぶる。 「くっ……」 みょんは、なんとかして避けようとするものの、体が思うように動かない。 「これでおしまいなんだねー」 行商ちぇんは、容赦なくはくろーけんを振り下ろした。 しかし、ドサッという音と共に、行商ちぇんのはくろーけんが弾き飛び、地面に突き刺さる。 「あれ? なにがあったんだねー わからないよー」 「みょん…?」 一体何が起こった?みょんは周知を見渡す。 「これは、らんにゅうしゃなんだねー たのしくなってきたんだねー」 行商ちぇんが飄々としながら言う。 公園の入口側から、「まーりーさはっすっごいのっぜぇ~」と気の抜けた歌が聞こえてきた。 やってきたのは、一匹のゆっくりまりさ。さっきの一撃は只者ではなかったが、こうして見たところ普通のまりさではあるが… 「にゆんとも、なかよくするのぜ。ゆっくりするのぜ」 「うん、わかったんだねー」 行商ちぇんは、あっさりとしている。 「みょ……みょん!?」 「ところで、だれなんだねー」と行商ちぇん。 「まりさはまりさなのぜ。まりさはたびゆっくりなのぜ。まえのまちでは、ふうらいぼうっていわれてたのぜ」と風来坊まりさ。 そして、「ところでさっきはなにをしてたのかぜ?」と風来坊まりさが聞くと、場の雰囲気がまた張り詰めたものとなる。 「きゅうにみょんがおそいかかってきたんだねー わからないよー」 「まりさは、ちぇんがいっぽうてきにしかみえなかったのぜ」 「それはみょんがよわいからなんだねー わかってねー」 「よわいものいじめはゆっくりできないのぜ」 風来坊まりさと行商ちぇんは、睨み合う。そして、一触即発の状態が続く中、空気を読まない声が聞こえてくる。……うー☆、うー☆、うー☆。 その音を聞いた途端、風来坊まりさは、パッと笑顔になり、行商ちぇんは、舌打ちをした。 そして、その声の主が姿を現す。 れみりゃだった。 れみちゃは、うー☆、うー☆、うー☆、と鳴きながらみょんのもとへやってくる。 「これはうまそうなあまあまなんだどー いただきますだどー」 そしてみょんに近づいたれみりゃは、一瞬で砕け散る。 「じゃまみょん。ちょっとゆっくりしすぎたみょん」 みょんは、地面に刺さった木の棒を咥え、体勢を整える。 行商ちぇんはニヤッと笑い、 「そのぼうでも、ちぇんにはかてないんだねー でも、にたいいちはたいへんなんだねー」と。 風来坊まりさは、 「まりさは、みんなにゆっくりしてほしいのぜ。たたかうのはやめるのぜ」と言った。 だが、そんな言葉はみょんの耳に入っていなかった。 みょんは、公園のベンチに乗る。その顔は笑っていた。 ――やはり、この公園に来てよかった。 そう思いながら、みょんは、ゆっくりと目を閉じた。そして、行商ちぇんに向かって攻撃を再開する。 行商ちぇんに向かって木の棒をふるうも、簡単によけられる。すかさず、石を投げるも、石は軌道をずらし、行商ちぇんを回避する。そこに再度、棒をふるう。 ちぇんは、軽やかに棒を避けると、はくろーけんで木の棒を叩き割る。 「わんぱたーんすぎてあきるんだねー」 行商ちぇんは、さっさととどめをさすべく、みょんに近づき、首筋(?)めがけて振り下ろす。しかし、行商ちぇんの攻撃は空を切る。 みょんは、棒の切れ端で地面の砂を跳ね上げ、それを目つぶしとして行商ちぇんにぶつける。 「ぎゅぅ……」 と、声を上げて、行商ちぇんの動きが止まる。そこを狙い、みょんは、行商ちぇんに体当たりをする。が、行商ちぇんには届かない。 「びっくりしたんだねー」と余裕そうなちぇん。 「…これならどうみょん!」と、みょんは行商ちぇんの足元に、先ほど投げた木片を投げ込む。 「わあああ… と、驚きの声を上げ、行商ちぇんが後方にのけぞった。 みょんは、別の木の棒を咥え、思い切りちぇんに向けてふるう。対するちぇんは、はくろーけんで木の棒を切り裂こうとするが、瞬間、みょんが一回転してちぇんの背後にまわる。 「…!?わがっ…」 さっき、砂や木片を投げてから、行商ちぇんの動きが明らかに鈍くなった。これなら攻撃も届くかもしれない。 「いくみょおおおおん!」「わがれよおおお!」 互いに己の武器を思いっきり振り、そして 「だから、ゆっくりするのぜっていってるのぜ」 割って入ってきた風来坊まりさに二匹は吹っ飛ばされた。 「ゆっくりはわけあうものなのぜ。けんかしちゃだめなのぜ」 乱入者により続行不可能となった戦いのあと、二匹は風来坊まりさのお話を聞かせられることになった。 「もうあきたみょん…」 「わからないよー…」 すっかり萎えてしまった二匹を尻目に、風来坊まりさは旅の思い出話を延々と続ける。 「これいつまでつづくみょん?」 「わからないよー…」 「つぎに、まりさがたびにでたきっかけをはなすんだぜ!」 風来坊まりさは幼かった頃の話を語りはじめるが、二匹ともちゃんと聞いていない。 「それで、まりさは…ってきいてるのぜ?」 「きいてるみょん…」「わかるよー」 「きいてるならいいのぜ。それでまりさは…」 長話に耐えられなくなった二匹は、こっそり話し始める。 「こうしていると、はじめてあったときをおもいだすんだねー」 「…あんまりおぼえてないみょん」 「わがれよー あのときもみょんがおそいかかってきたんだねー でもらんにゅうしゃはいなかったんだねー」 「…」 「でも、なんできょうにかぎっておそいかかってきたんだねー? わからないよー」 「…みょんはきょうで、このまちをでていくみょん」 「それでおそいかかってきたんだねー みょんらしいけど、あたまおかしいんだねー まりちゃなんだねー」 「さすがにそれはひどいみょん」 「でもすこしさみしいんだねー びじねすにもししょうあるんだねー むれもつぶされたからねー」 「ごめんみょん」 「まあいいんだねー おさがいればなんとでもなるんだねー」 気づいたら、長は既に家の中に避難していたようだ。 そして行商ちぇんは、はくろーけんを取り出すと、 「これをみょんにあげるんだねー」 「…いくらみょん?」 「さすがにおかねはとらないんだねー あと、このまえのほうしゅうにするつもりだったんだねー もらえよー」 みょんは、行商ちぇんからはくろーけんを受け取る。非常に軽くて、そして強靭な剣はみょんに非常に馴染むものであった。 「やっぱり、はくろーけんはみょんがもつべきものなんだねー わかるよー」 「ありがとうみょん」 「じゃあ、さよならだねー またいつかどこかで、なんだよー」 別れの挨拶を済ます二匹。二匹は公園を離れ、それぞれ行くべきところへ旅立っていった。 二匹がいなくなった公園からは、 「どおしてまりさのおはなしきかないのおお!!」と、取り残された風来坊まりさの叫び声が木霊した。 【終】
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1695.html
全自動復讐システム -世界- 13KB 虐待-凄惨 制裁 考証 悲劇 理不尽 自業自得 駆除 現代 独自設定 そして地球はタケシの手に・・・・ ※『ふたば系ゆっくりいじめ 758 全自動復讐システム』『ふたば系ゆっくりいじめ 794 全自動復讐システム -初期型-』 の続編。 先に前作を読まれる事を推奨します。 最後の台詞がこの物語の全て。 タケシの勇気が世界を救うと信じて…! ご愛読ありがとうございました! 中国、上海 一等地にそびえ立つ中国系総合商社の本社ビル最上階、CEO(社長)ルーム どこまでも見渡せるような全面ガラス張りの窓を背に 質実剛健だが上質な黒光りするデスクで40歳になる劉が 黙々とA4用紙20枚程度のレポートを読んでいた。 通称Tレポート。劉は『預言書』と呼んでいる。 ======================================================= ・・・・・・・・・・・・・・・ 以上のデータから、今後該当地域での饅頭処理プラントの受注増加が予測される。 プラント開発技術を有する有望な企業を挙げる。 【建設部門】【化学部門】【エネルギー部門】 ○○○建設 ××ケミカル △△△△エレクトリック 上記企業に近未来、大規模案件が立ち上がる可能性が非常に高い。 政治、市場、企業動向に注意されたし。 ======================================================= 一通り読み終えると嘆息とともに呟く 「・・・・相変わらず恐ろしいな」 手帳に必要部分を記入しレポートを デスクの引き出しに無造作に放り込む。鍵はかけない。 セキュリティが厳しい社長室とは言え一見無防備に見える。 しかし、誰が思うだろう?こんな20ページ程度の紙束が 今後の世界の動向を『予言』しているレポートだと。 劉は革張りの社長イスに座りなおすと内線電話に手を掛けた。 殆ど間をおかずに、直下の秘書に繋がる 「私だ。今から言う地域と企業について調査しろ。迅速かつ徹底的にだ。」 口早に必要情報を伝え電話を切る。 劉は席を立つと窓から上海の街を眺め、しばし物思いにふける。 初めてTレポートを受け取ったのは何時だっただろうか? クラブと饅頭処理工場の経営をタケシから譲渡され しばらくしてからだろうか・・・・在りし日の記憶に思いを馳せる 袂を別った劉の元に、ある日突然タケシからメールが届いた メールアドレスは3分で作れる安っぽいWebメールサービスだった。 【劉へ 助言 From T YYYY/MM/DD】 簡単な本文と添付ファイルには今後の饅頭処理の事業案が幾つも書かれていた。 魅力を感じるビジネスプランばかりだが、どれも大型案件過ぎて 今の企業規模や資金力では、また命がけのプレゼンをやらざるを得ない。 自分にそれができる器が無い事を劉は身に染みて分かっていた。 故にその時は「価値はあるが分不相応だ」程度にしか思っていなかった。 だが、さらに半年後。 経営しているクラブの常連達の間に妙な噂が流れた。 「凄まじい質のコンサルティングレポートが出回っている。値段は時価」 劉はタケシのメールを思い出した。 すぐさまポケットマネー(その時は2千万だった)を払いレポートを購入した。 それは日付こそ違うが『自分が半年前に受け取ったレポートと全く同一の内容』だった。 ここで、劉は一瞬悩んだ「何故同じレポートが半年後に流れる?」 クラブの社長室のイスに座り込み考えをまとめる。 2つのレポートは日付は異なるが、内容は全く同一。従って共に制作者はタケシ。 販売元は聞いたことも無い島国のペーパーカンパニー。 ・・・第3者がWebサービスからデータを盗み取ったか? 違う。このレポートの価値が分かる人間は一握りだ。 膨大なデータの中から何の手がかりも無く探すのは難しい。 ・・・自分の所に最初に送ったが、脈無しと見て大企業に売り込んだか? それも無い。あいつは、そんなに浅い男じゃない。俺の10手先を読んでる。 何故だ?何故自分にのみ半年前に来た?必ず理由があるはずだ! ・・・しかし、どんなに情報が早くとも書かれているプランは大規模過ぎて 1つの企業や地方行政だけではとても・・・ 「・・・待てよッ!!」 『1つの企業や地方行政』ではできないだと!? 思い出せ!!この店は何だ!? 権力者や大企業家が集う『悪徳と退廃の社交場』だ!! 気づけ!!お前の職業は何だ!? その社交場のオーナーでは無いか!!! 「クソッ!俺はなんて大馬鹿者なんだっ!!」 ようやく劉はこのレポートの意味を理解した。 そして自分の愚鈍さを呪った。いやタケシの聡明さを褒めるべきか? タケシは自分に『企業家と権力者を繋ぐ接着剤になれ』と言いたかったのだ! 翌日、劉は自前の総合商社を立ち上げ、疾風怒濤の数年間を駆け抜けた。 企業家と権力者の橋渡し。こちらは事前に何が起きるか、何を起こせば良いかを知っていた。 権力者に声をかけ、事業のプレゼンをすれば業者間での凄まじい入札合戦が始まった。 その全てに利潤を得られる劉の総合商社は、世界中を飛び回り莫大な利益を上げた。 レポート内容は不気味なほど当たったのだ。 まるで世界が予定調和の元動いているように。 その後も年に2~3回タケシからメールが来るようになった。 全てを見透かすTレポートが。 タケシは特に見返りを求めては来なかったが 劉は率先してペーパーカンパニーの口座に金を振り込んだ。 料金はレポートから得られる損益を厳正に計算し、一定割合を還元した。 「俺はお前と対等に取引をしているのだ」と言う僅かだが、最後のプライドだった。 しかし、仮に利益の半分以上を寄こせと言われても渡したかもしれない 劉は・・・恐ろしかったのだ。その異能が。 長年傍に居た自分にしか分からないタケシの能力が。 例えば、タケシが自分を殺そうと思ったならば ・・・きっと暴力や権力は必要ない。 ただ、目の前にある小さなドミノを指先で気楽に倒すだけ。誰も気にしない。 だが倒れるドミノは徐々に大きくなり、速度は急加速しゴールでは 巨大な絶壁になって自分の上に落下してくるだろう。 事前に気づく事も、何処かに逃れる事もできない。 ある日突然、落下してくる鬼神の大鎚。 敵にだけは絶対に回せなかった。 ─── そして 10年に満たない期間で、上海の港を見下ろすまでに成れた 中国で劉の名を知らぬ人間は居ない。国外までその名は轟く。 政府高官も揉み手で擦り寄って来る、押しも押されぬ大実業家。 チャイニーズドリームを体現した男と世間でも評判だ。 実際、劉の経営手腕は見事なものだったし タケシの助力が無くとも自力でかなりの所までは登れただろう。 しかし、劉は日本はもとより、世界各国の人間と取引をして思った。 (人間は人間だ。どこの国の何人だろうとそれは変わらん・・・しかし) ・・・劉は異能を持つ鬼を知っていた。 (我ながら惨めなものだ・・・自分の限界を思い知らされる) しかも、その鬼と10年近くワルツを踊っているのだ。 (・・昔見た日本のアニメで、未来のロボットがダメな少年を助けるのがあったなぁ・・) 遠い目をして、自嘲気味に笑うしか無かった。 日本、とある閑静な住宅街。 ある春のうららかな休日 亡き父との思い出が残る、『買い戻した』実家の書斎。 シンプルなデスクと座り心地の良いイス。 そして壁全面に整理された洋書・和書問わないおびただしい数の本。 陽光が降り注ぐ窓際で読書していたタケシは思わず欠伸をしてしまった。 (・・・ああ、そう言えば昔。よく、この父さんの書斎に忍び込んで 本を読んでる内に眠りこけて怒られたっけ・・) しかし、父は説教の最後にいつも頭を撫で笑顔で言ってくれた 「心配するな将来はタケシにやるからな!」 僅かに開かれた窓から暖かな風と共に、亡き父の声が聞こえた気がした。 図らずも手にした書斎だが、できれば父から直接譲って欲しかった。 懐かし気な表情でタケシは本を閉じると、デスクに向きなおりノートPCを立ち上げた。 こんな陽気では本を読んでも頭に入らない。 「おっとメールが来てる・・・劉からの返信か?」 起動された画面には2~3通の未読メールがあった。 元よりメールのやり取りをする人間が少ない上にタイトルが分かりやすい 【Re 劉へ 助言 From T YYYY/MM/DD】 タケシへ 元気か? 君のレポートにはいつも驚かされる。 恐らく新聞やネットで会社の財務状況や運営方針を知っているのだろうが 通信教育の先生に採点されているようでこちらの気が休まらない。 故に、いつもの決まり文句になるが ぜひウチの会社のCEOになってくれ。 君がトップに立つならば、俺は喜んで他の雑務をこなそう。 それが一番効率的だ。 まあ、こんな事言っても君はなびく人間じゃないか それは、昔イヤと言うほど思い知らされた。 しかし、俺もまた自分の流儀を曲げるつもりは無い。 正当と思われる情報提供費をいつもの口座に振り込んでおいた。 明細は添付したファイルを確認してくれ。 また、何かあったらメールをくれると嬉しい。 劉より 追伸:添付ファイル(明細)の採点は結構だ。 これでも厳密に損益計算をしているつもりだからな。 短いメールを読み終え、添付された明細データを確認する。 一般サラリーマンの生涯賃金、の100人分を軽く超える額が書かれていた。 「やれやれ・・・また高額な・・・劉も相変わらず律儀だ。」 メールを確認するとノートPCを閉じた。 タケシは別に金に困っているワケでは無いし、家族と平穏に暮らせればそれでいいと思ってる。 天気の良い休日には、日差しが暖かい書斎でノンビリと読書したりするのが性に合っている。 母は確か・・・今日は友人と買い物ついでに、美術館に行くと言ってたかな? 昔みたいに元気になってくれて本当に良かった。 ・・・そんな事を考えていると、再び欠伸がでてしまった。 今世界で、地球規模で、"ゆっくり"は資源だ。 しかも、機械的に増やす事のできる資源だ。 饅頭は潰され加工されるとバイオエタノールになる。 勿論、元素材は大量に必要だ。しかし、問題無い『素材は無限に増やせる』 エネルギー問題は解決された。"もうこのシステム無しに人類は生きられない" 饅頭は潰され加工されると糖質とデンプン質に分解され医療消耗品になる。 勿論、元素材は大量に必要だ。しかし、問題無い『素材は無限に増やせる』 後進国の医療問題は解決された。"もうこのシステム無しに人類は生きられない" 饅頭は潰され加工されるとパンなどの加工食品になる。 勿論、元素材は大量に必要だ。しかし、問題無い『素材は無限に増やせる』 貧困国の食料問題は解決された。"もうこのシステム無しに人類は生きられない" 他にも、他にも、他にも、他にも、他にも、他にも・・・・・・ システム発案者は全てタケシだ。ここにTレポートの意味があった。 タケシはレポートの中に、常に巧妙にこれらのシステムの"原石"を混ぜた 勘の良い経営者しか分からない。『無限に増やせる素材から利益を出すシステム』の匂い。 ゆっくりを素材とした錬金術。巨大なダイヤモンドの原石。 勘の良い経営者達は必ず、『その匂い』に気づき、他者を出し抜き一番乗りを目指す。 勘の良い経営者達は時に衝突し、協力し、しかし結果的にシステムは必ず最適化される。 勘の良い経営者達は完成したシステムを恐ろしいスピードで回転させる。 そしてまた、1つタケシの望む"地獄"が出来上がる。 劉がタケシの行為をドミノに例えたのは実に的を射ていた。 最も昔の同僚が今考えている事などタケシは知る由も無いが。 タケシは椅子にもたれ、目を瞑り思う (昔の俺は甘かった・・・1つの"地獄"じゃダメなんだ 『壊れる確率』がある、『入りきらない』かも知れない・・・安定性に欠ける 世界にもっともっと増やさなければ・・・不確定要素を排除した・・・ 安定稼動する"地獄"を。もっとだ。もっと、もっと、もっと、もっと・・・) 実際のところ、饅頭プラントは世界中に数え切れないほど存在した。 全てが一度に停止する事など有り得ない。人類が消滅しない限りは。 (そうだ・・・世界から戦争を無くそう・・・そうすれば 人口は増加して饅頭依存率は高まる、供給率を上げる必要だって出てくる。 ますます"地獄"の稼動は安定化を期待できる。良いアイデアだ) 自画自賛する癖は抜けてなかった。鼻歌まで歌ってしまう。 (俺は・・・・一生、生涯、死ぬまで"完璧な地獄"を求めてやる) 瞼の裏に不愉快な映像が見える事はもう無かった。 タケシは一日一度は家の地下室に潜る。 母には内緒で実家を買い戻す前に増築した、防音室だ 暗いガランとした何も無いコンクリートの密室。 業者には倉庫にすると伝えたが、何も疑われなかった。 しかし、存在するのは荷物では無い。 色あせた古汚いダンボール箱の中に ボロボロでガサガサ、最早元が何なのか分からない 茶褐色の物体が1つ蠢いていた。 「よぉ・・・クソ饅頭元気か?」 「ころ・・じで・・ころ・・じで」 「何だ、面白くねぇな。最近めっきり言葉のバリエーションが減ったな。 元々、脳が軟化してんだから無理もねーか?クハハハ」 この蠢くれいむは最後の一匹だ。 全ての引き金となったれいむ達の成れの果てだ。 「今、世界中。ありとあらゆる場所でお前らの同族が殺されてるぜ アメリカ、南米、中国、インド、ロシア、中東、ヨーロッパ、次はきっとアフリカだな 全てのゆっくりが永遠と永遠と。まあ、全部お前らのせいだが 殺されるために生まれ、何もせぬまま成長し、殺される前に産まされ、そして殺される」 「ころ・・じで・・ころ・・じで」 歩けない芋虫の様に身を震わせるゴミ・・・・ しかし、タケシは全ての元凶を殺す気などサラサラ無かった。 逆にありとあらゆる延命措置を施したが、さすがに期間が長すぎたようだ 1匹死に、1匹死に・・・・ついに最後の一匹になった。 「おいおい、つれねーなぁ?ながぁ~い付き合いだろ?もうちっと気の利いた事言えよッ! あ~そうそう、お前さぁ昔俺に何て言ったか覚えてるか? ああ、無理か?もう12年も前の事だしな。 お前ら元々3分前の事も覚えてらないクソ饅頭だからなぁっ!! 特別サービスだ。俺が『一言一句違わず再現してやる』よ」 【ゆっゆっ~れいむはかわいいからにんげんがあまあまくれるのはとうぜんなんだよ! ゆっくりしぬまでれいむたちつくしてね!ばかなどれいさん!!げらげらげら】 「クックックハハハハハハ!!!ヒャァーーーッハッハハッハハ!!!! 良いぜ!!良いぜ!!一生面倒見てやるよご主人サマ!! この馬鹿な卑しい奴隷めが、生まれてから死ぬまで!上のモノから下のモノまで! れいむ様の面倒を一手に引き受けましょう!上げ膳、下げ膳引き受けましょう! いや、そんなせせこましい事は申しません!れいむ様が死んだ後も!次の命も!その次の命も! 世界中ありとあらゆる場所で!24時間365日!いつでも!いつでも!いつまでも!! この奴隷が死んでも、他の奴隷が!他の奴隷達が!他の国が!人類が!機械が!システムが! 科学が!経済が!世界が!地球が!れいむ様の一族全ての面倒を引き受けましょう! 永劫に、永久に、永遠に、ずーーーーーーーーーーーーーーーーっとゆっくりしていってね!!」 薄暗いコンクリートの地下室には、乾いてくたびれ、今にも死にそうな饅頭と 狂ったように笑い続ける復讐者が居た。 その昔。10余年前。 20~30匹の個性の無いゆっくりが 弛んだ頬に、ニヤつく目じり、歪んだ唇から甲高い声で喚く、全てが不愉快な紅白饅頭が その愚鈍ゆえに、その無知ゆえに、その無能ゆえに 自分達を呪い続ける鬼を呼び出してしまった。 その鬼はゆっくりに 殲滅や虐殺などの「温情をかけなかった」。 殺されるために生まれ、刹那の"ゆっくり"も許されずに死ぬ。 永遠に生と死が高速で回転する歯車にハメ込まれたのだ。 人類世界が続く限り稼動し続けるシステムの歯車に。 饅頭への呪いは未来永劫、現在進行形で続く ──── ================================================================= (`Д) エーット今月の売り上げは・・ドルとユーロと元で・・時価127億円ぐらいか? いい加減財務の人間雇わんとヤッテランネー!! J( ー`)し タケシ。たまには仕事休んで遊んで来たら?母さんお小遣いあげるから・・・ ( A`) カーチャン!! ================================================================= 作:六人 他: ふたば系ゆっくりいじめ 212 下卑た快感 ふたば系ゆっくりいじめ 254 アザーワールド ふたば系ゆっくりいじめ 515 公認虐待 ふたば系ゆっくりいじめ 737 真理の扉 ふたば系ゆっくりいじめ 758 全自動復讐システム ふたば系ゆっくりいじめ 794 全自動復讐システム -初期型- アイデア思いついたら、パニッシャーの賭け事のSSを書きたいです。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 凄い。どこぞのテレビドラマを観ているみたいだった。 …暫くしたら「1つ宜しいでしょうか?」「小さなことが気になる。僕の悪い癖。」 とか言ってくる「眼鏡を掛けた警部殿」が出て来そうなほどww -- 2018-03-12 23 00 02 素晴らしい、素晴らしすぎる。この全自動復讐装置は素晴らすぃー!!凄く股ぐらがいきり立つ‼︎ -- 2016-08-09 19 02 01 タケシさん、いや、タケシ様、貴方は素晴らしいお方だ。どうか私を部下にしてください。 -- 2016-08-09 18 55 01 悪に堕ちる。復讐の為に。 -- 2016-08-09 18 54 01 悪に堕ちる、復讐の為に。(タケシさんが、ゆっくりに対して。) -- 2016-08-09 18 48 09 ↓ごもっとも -- 2016-02-21 23 26 19 アンチ虐待がうるさいわ -- 2015-07-20 18 46 38 登場人物のセリフが中二で痛い。 -- 2013-08-06 16 13 12 れいむは不人気とあるから当然単価も安いはず。 それを数十匹押し付けられたくらいで路頭に迷うわけないだろ。 -- 2013-08-06 13 02 36 人間の話ばかりでつまらなかった -- 2013-08-06 01 15 21 めありー・すーはぜんぜんゆっくりできないね、わかれよー。 -- 2013-08-06 01 09 42 壮大な作品だった。 -- 2013-07-30 19 51 47 うんなんかもう涙で見えないよ、、、、、、、、、、、、、、 -- 2013-07-29 21 00 04 すばらしい作品でしたありがとうございます。 -- 2013-06-29 23 41 33 あ、、、、目から水、、、、なぜ!?!?-!?!?! -- 2013-06-01 20 37 48 はあ、そうですか、、、よかったね -- 2011-09-12 01 12 00 ありがとうございました! -- 2011-07-03 08 26 26 最高の作品でした!ありがとうございます -- 2011-02-17 15 13 34 ↓まさにそうだ!! -- 2011-02-17 01 22 39 「鬼威様」だな・・・・・ -- 2011-02-16 20 24 30
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/784.html
久城学園の夜 20KB 一発キャラにまで名前を付けてしまったのが、読みにくくしてる原因だと今更気づきました。 と、言うわけでこの場を借りて一端整理。 理事長 理事長さんです。毎回出てきます。久城学園なので名前は久城さんです。 このお話はチャイムで始まりこの人のねぇ?で終わります。 初等部 鬼居くん、芽出さん、逆多さん 生徒です初等部編では出てきます。 中等部 鬼居先生、芽出先生、逆多先生 先生です初等部の子達のお兄さんお姉さんです。中等部編で出てきます。おまけでもたまに出てきます。 めーりん 鬼居先生が買ってきためーりんです。金バッチです。 高等部 甘霧先生 ゆ虐拳法、通称ゆてての使い手。 高等部編で出てきます。 後は一発キャラばっかです。 どうも、ご迷惑おかけしました。 それと、視点変更はほどほどに、との意見も大分参考に。 ありがとうございます。 ※久城学園の飼育に出てきた鬼居クラスのまりさの話です 久城学園の飼育を読んでなければ訳が分からないと思います。 中等部のお話です。 あらすじ 学校でゆっくり飼おう!→めーりんとまりさ→雨の日にまりさがめーりんをお家に入れない →めーりん死亡(実際は先生が回収)→その夜(今ここ) キーンコーンカーンコーン と、いうチャイムの音はない。 今は夜・・・すでに校舎(中等部)の電気は消えている。 昼間、あんなに降っていた雨はすでに止み、聞こえてくるのはざざざ・・・という葉擦れの音。 犬小屋に入ってくるすきま風の音と冷たさ。 そして、昼間雨の間はずっと寝ていた事もあって、まりさはこんな暗くなってから目を覚ました。 夜は、れみりゃの出る時間。 本能的な恐怖が、まりさを振るわせる。 もう、寝ることは出来そうになかった・・・。 ―久城学園の夜― 「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!どぼじであんなにれみりゃがいるのぉぉぉぉぉ!?」 まりさ(鬼居クラスの飼いまりさとは別)は、逃げていた。・・・れみりゃから。 久城学園高等部では、夜間部の生徒がれみりゃの訓練をしている。 通常のれみりゃ(昼型に改良されてないれみりゃ)は光を嫌うため、彼らも薄暗い中で訓練をしているのだ。 まりさは、山で生まれ山で育ったゆっくりであった。 町に出てきたのは、「ゆっくりできない人間如きがゆっくりをゆっくりさせていないらしい」という噂を聞いたからだ。 人間め・・・自分たちがゆっくり出来ないからといって、まりさたちゆっくりまでゆっくりさせないとは・・・。 逆恨みにも程がある。 語彙力が無いので、本当にこんな事を考えて居たわけではないが、まあ、大体意味としてはこんな処だ。 果たして、町は地獄だった。 駅前で、人間をゆっくりさせてあげようと『おうた』を歌ったのに蹴飛ばされ、永遠にゆっくりさせられたれいむ。 町中で、勇猛果敢にも一人で人間の群れに突撃し、人間の卑怯な手段で永遠にゆっくりしたまりさ(人波に踏みつぶされた) 二人でゆっくりとすっきりしていたのに、いきなり棒で潰されたありすとちぇん。 本を見つけ喜んでいるところを人間のスィーに引かれたぱちゅりー・・・ 数えればきりがない。数えられないが。 まりさはもう我慢が出来なかった。 なんと、町でごはんが置いてある箱(ゴミ箱)を人間が独り占めしてしまったらしいのだ。 人間は、ご飯の箱にふたを付けてしまったそうだ。 自分たちゆっくりでは開けられないふただ。 まりさは、もう、我慢の限界であった。 お野菜が勝手に生えてくるゆっくりプレイス・・・畑を独り占めにしてしまった人間。 まりさたちゆっくりは我慢をしていたはずだ。 人間がゆっくりプレイスを独り占めしてしまったことに。 人間ばかりゆっくりしていることに!!! だから、決心したのだ。人間達が独り占めしているゆっくりプレイスを取り戻すのだと。 そうと決まれば、まりさの行動は迅速であった。 世話になっていたれいむの『おうち』にため込んであったご飯を平らげると、この町で一番大きな建物に向かったのだ。 まりさは、まずはあの大きなお家(久城学園のこと)をこの町のゆっくり達のゆっくりプレイスにするつもりだった。 畑を襲うにも、数が必要だ。 『いっきとうせん』の強さを持つまりさなら兎も角、他の弱いゆっくりでは、人間が数で攻めてきたら負けてしまうだろう。 それでなくても、人間にはあの大きなスィーがある。 流石のまりさも、スィーに当たれば痛いのだから。 「みんなっ、きいてほしいんだぜ! にんげんはひきょうにも、じぶんたちがゆっくりできないからといってゆっくりをゆっくりさせないんだぜ。 ゆっくりがゆっくりするためには!にんげんをやっつけるしかないんだぜ! いまならにんげんもねてるんだぜ! まちのなかにはれみりゃがでないんだぜ! にんげんはれみりゃがでないゆっくりぷれいすまでひとりじめしてるんだぜ! そんなにんげんを、いまなら・・・いまならやっつれられるんだぜっ!!! まずは、あのおおきなたてものをゆっくりたちのいえにして、そこからにんげんのまちにせめこむんだぜ!」 まりさは、演説をしていた。 近くの公園に、ゆっくりがあつまって居るのは知っていたから。 しかし、まりさの声に耳を傾ける成ゆは居なかった。 町のゆっくりは、人間の恐ろしさを知っていた。 人間が、ゆっくりより強いことも。 だから、まりさの声に賛同したのは、 「ゆっ!まりしゃおねーしゃんがりぇいむちぇちをゆっきゅりさしぇてくりぇりゅの?」 「そうだぜ!みんなでゆっくりするんだぜ!」 「ゆわーさすが、まりさおねえちゃんはとかいはね!」 「まりさは、まりさおねーちゃんとおなじまりさであることをほこりにおもうんだぜ!」 赤ゆ、子ゆばかりであった。 「ゆうう!?おちびちゃん、だめだよっ、にんげんにかなうわけないでしょぉぉぉぉ!?」 「ゆっ!おちびちゃんたちをだますゆっくりはしねぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 怒りに満ちた成ゆ達が、山まりさに攻撃をしかける。 「ゆっ!まりしゃおねーしゃんは、りぇいむたちをゆっくりしゃせてくりぇりゅんじゃよ!」 「おかーさんたちといても、ぜんぜんゆっくりできなかったよ!ぷんぷん!」 「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉ!?」」 しかし、それを子供達が遮った。 欲の前では親子の絆など無いも同じ。 ああ、なんと罪深い生き物であることか。 兎も角、こうして山まりさは子供たちを引き連れて学校へと向かったのだ。 まりさの考えではこうだった。 本来、人間一匹に対して、一人のゆっくりが当たる予定だった・・・ しかし、まさかあそこまで町ゆっくりが弱虫だとは。 いや!これも全部人間が悪い。 人間が、本来勇猛果敢なゆっくりをあんなゆっくり出来ない弱虫に変えてしまったのだ! だが、まだ救いはあった。 この子供達・・・そう、この子供達は人間に臆する事なく立ち向かう勇気を持っている。 この子供達をまりさが教育すれば、まりさの様な強いゆっくりの軍団ができあがるのだ! 今はまだ弱い子供達だ。 人間一匹を相手にするのに、三人がかりでやっとかもしれない。 でも、この数がいれば・・・勝てる! 卑劣なる人間を町から追い出し、この町をまりさの王国にしよう。 びゆっくりたちを侍らせ、まりさのハーレムを築こう! ぽよん、ぽよん。 希望に満ちた子供達を引き連れて、にまにまと笑いながら、まりさは学校のフェンスに開いていた穴をくぐり抜けた。 そんなまりさの目に飛び込んできた物・・・それは。 「ゆううううう!おやしゃいがありゅよ!」 「ゆっ・・・にんげんめ、こんなところにまでゆっくりぷれいすをかくしてたのかだぜ!」 高等部の生徒達が作り上げた畑であった。 「ようし!まずはたたかいのまえのはらごしらえなんだぜ! あのゆっくりぷれいすをとりもどすんだぜ!」 「「「えいえいゆーーーーーーっ!!!」」」 そう言って、きょろきょろとあたりを見回す。 人間の姿は、無い。 もしここで人間が出てくれば、まりさは自分が人間を倒すつもりだった。 まだ、戦力を消耗するときではない。 もし此処で子ゆ達に戦わせれば、一人か二人は永遠にゆっくりしてしまうかもしれないのだ。 だから、まりさはとりあえず、子供達に野菜をとってこさせることにした。 まりさは、見張り。 大将はいつもどっしりと構えるものなのだ。 これが、まりさの命運を分けることとなった。 この畑、高等部の学生が張り巡らせた落とし穴が掘ってある。 もし、体重の重いまりさが乗っていれば、落とし穴に落ちてしまったに違いない。 「「ゆわーーーーーいっ」」 「「まりしゃはせっかくだから、このあかいみをえらぶのじぇ!」」 畑にたどり着き、お野菜に目を輝かせる子供達を、まりさは愛おしそうに見つめた。 (ゆっ・・・いつかまりさもびゆっくりと、あんなこどもたちをつくるのぜ・・・) と思いながら。 さて、この畑の周囲に植えてあるのは赤唐辛子、指上等の辛い野菜である。 もちろん、本物の野菜など見たことがない子ゆっくりたちにそんな事が分かるはずもなく。 子ゆっくり達は、近くにあった唐辛子にかぶりついた。 「「むーしゃむーしゃ・・・しあわ・・・ゆげべぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」 一斉に餡子をはき出す子供達。 まりさは、何が起こったかさっぱり分からなかった。 子供達が、やっとの思いで取り返したお野菜にかぶりついた途端、餡子をはき出してしまったのだ。 「こ・・・こりぇどくはいっちぇ・・・」 その声に、やっとまりさは理解した。 まりさたちを陥れるために、毒の入った野菜を用意してたのだ!!! ゆるせない・・・!! まりさは怒りに燃えた。 まさか、人間達が自分たちも食べるであろう野菜に毒を仕込んでおく・・・。 そこまで卑劣な手段を取るとは思っていなかったのだ。 どうやら、認識を改める必要があった。 人間を『どれい』にして生かしておいてやろう。 そんな考えは甘いのだと。 ジェノサイド・・・人間は、抹殺しなければならないのだ! 子供達、見ていておくれ・・・まりさは、まりさはきっとやる! まりさが、そんな決意を胸に宿し校舎に向かおうとした時だ・・・。 「おい、ゆっくりの声が聞こえなかったか!?」 「畑の方っぽいぞ!」 人間の声。 丁度いい、あいつらから血祭りにあげてやる。 憎い、憎い、憎い、憎い、憎い、憎い、憎い、憎い・・・・ 「うーーーーっ」 「よしれみりゃ、行けッ!」 憎しみは一瞬で吹き飛んだ。 (れみりゃっ!?どぼじで!?まちにはれみりゃはいないんじゃなかったの!?) れみりゃの声が聞こえてきたからだ。 学園のれみりゃ飼育部の生徒が、さっきの子ゆの悲鳴に飛んできたのだ。 なんてことだ・・・。 れみりゃはいなかったんじゃない。 人間を奴隷にして、この王宮に住み着いていたのだ! その証拠に、人間がれみりゃを運んで居るではないか・・・。 まりさの本当の敵は、人間じゃ無く、れみりゃだった!? 本能的な恐怖がまりさを動かす。 本能的に悲鳴が口からもれる・・・。 「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!どぼじであんなにれみりゃがいるのぉぉぉぉぉ!?」 当然、飼育部で飼っているれみりゃは一匹ではなかった。 まりさは、全力で逃げ出した。 れみりゃの声に足がすくみ、動けなくなってしまった子供達全てを投げ出して。 鬼居クラスのまりさは、聞こえてきた悲鳴がどんどん近付いて居ることに気づいた。 少し気になるが、帽子に取り付けられた鎖はまりさをこの場所に縛り付けている。 帽子をおいてまで、様子を見に行く気にはならなかった。 「ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!ゆぴぃぃぃぃ!!」 犬小屋で寝ていたまりさに、声の主が近づいてきた。 薄暗くて良くは見えないが、シルエットからゆっくりであると分かる。 更に近くに来て、まりさは声の主がまりさであると理解した。 「まりさ・・・まりさはまりさなんだぜ?」 「ゆぴ・・・?ま、まりさはまりさだぜ!まりさはまりさ?」 「ゆっ!まりさはまりさだぜっ、ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっ・・・あまりゆっくりしちゃいられないんだぜ!」 ぐずめーりんとは違う、久々に会う本物の同族にまりさははりきって挨拶した。 だが、走ってきたまりさ(以後山まりさと明記)はゆっくりしていない様子。 まりさは、不思議に思って訪ねた。 「ゆぅ・・・?どうかしたんだぜ?」 「れみりゃがにんげんをどれいにして、まりさをおってきてるんだぜ!!」 「ゆっ!!!」 まりさは考えた。 人間はぐずだが、れみりゃよりは強かったはずだ。 れみりゃが人間を奴隷にしていると言うことはあるまい。 そうか、人間がれみりゃを使っているんだ。 (まりさの中での強さの順位 自分>人間>れみりゃ>普通のゆっくり) (山まりさにとっての強さ れみりゃ>自分>他のゆっくり>人間) これは、山まりさが山にいてれみりゃとは良く会うが人間には会わないため。 「ゆっ、そう言うことなら、まかせるんだぜ!」 おびえる山まりさに、はりきって答えるまりさ 「ゆぅ・・・?どうするんだぜ? さすがのまりささまも、あんなにいっぱいのれみりゃにはかなわないんだぜ!」 「ゆっふっふ・・・まりささまはかいゆっくりなんだぜ! だから、まりささまのぼうしをかぶってれば、ばかなにんげんとれみりゃはてだしできないんだぜ! まりさがおとりになるから、まりさはここでまりさのおぼうしをかぶってゆっくりしてるんだぜ!」 「ゆっ・・・でも、まりさはどうするんだぜ?」 「ゆふっふ・・・まりささまがかいゆっくりになったのはにんげんのじゃくてんをしらべるためなんだぜ いまのまりささまなら、にんげんごときなんでもないんだぜ!」 「ゆううううう!」 山まりさは感激した。 弱虫だとばかり思っていた町ゆっくりに、こんなにも思慮深いゆっくりがいたなんて! 「ゆっ・・・!まりさは、まりさのおぼうしをかぶって逃げて、みかたをつれてくるんだぜ! かならず・・・かならずむかえにくるんだぜ!」 「ゆっ!まりさはまってるんだぜっ!!」 まりさと山まりさは帽子を交換し、まりさは駆けだした。 これで、自由をてにいれたのだ!!! 山まりさは、犬小屋の中で眠りにつこうとしていた。 飼いゆっくりになったのだ。れみりゃに襲われる心配もないらしい。 帽子に付けられた鎖のせいで、遠くには行けないけれど、それでも山まりさは安心していた。 「たしか、中等部の方から声がしたな」 「しかし、あんなに子ゆっくりがいるなんてなあ・・・何匹か逃げちまったぜ」 「うーっ」 そこに、れみりゃを連れた生徒達がやってくる。 山まりさは、れみりゃの声に体を震わせたが、今、自分は飼いゆっくりなのだと思い直しほっとした。 「ん・・・あれ、なんだ?」 「中等部の生徒が作ったゆっくり小屋だよ。 ほら、俺らもやったじゃないか」 「あー、あれか。ゆっくりの本質を学ぶ・・・ってやつな。」 「おい、まりさ」 生徒の一人(以下生徒A)が声をかけてくる。 「ゆぅ・・・?なんなんだぜ?」 良くは分からないが、飼いゆっくりとかいう高貴なものになった山まりさに声をかけるとは・・・ あとで、制裁をせねばなるまい。 そう考えるが、生徒がれみりゃを連れていることを思い出して一応答えてやった。 「こっちに、ゆっくりが逃げてこなかったか?」 「ししし、しらないんだぜっ!こっちにはだれもきてないんだぜ!」 慌てて答える山まりさ。 生徒にしてみれば、なんとなく聞いただけだが、山まりさは自分の正体がばれたんじゃないか・・・。 そんな心配で気が気ではない。 「そうか・・・確かにこっちから聞こえたんだけどなあ?」 「ししし、しらないんだぜ。じじいのみみがわるいからきっとききまちがえたんだぜ!」 「そうかなあ?」 「そ・・・そうなんだぜっ!そうにちがいないのぜ!?まりささまをうたがうのぜ? まりさはまりさなんだぜ!べつにぼうしをとりかえていれかわったりなんかしてないんだぜっ!!!」 「ほう」 口からつばを飛ばししゃべりまくる山まりさ。 生徒Aは、当然今ので気がついた。 このまりさは、飼いまりさでは無いことに。 おそらく、中には飼いまりさの死骸があるんだろう。 もっとも、中を覗く気にはならないが。 「そういえば、さ」 生徒Bが口を開く。 「確か中学の飼育授業って、二匹飼う決まりだったんじゃね?」 「あ、そういえばそうだな。めーりんが居るとこ見た気がする」 「おい、めーりんはどうした?」 「ししし、しらないんだぜ!はじめからいなかったんだぜ!? めーりんがいるなんてきいてないんだぜ!!!」 「そうかい」 最早、自分が飼いまりさで無いことを自白したも同然だが、聞かなかったことにして話を進める生徒達。 「どう思う?」 「あれだ、きっと夕方の雨で溶かしたんだろ? 俺らの一個下の学年で似たようなことあったじゃん?」 「なるほどね。まりさとめーりんだったって事は、めーりんがれみりゃからまりさを守ってたって事だよね」 「だな。じゃあ、めーりんが死んだらまりさが死ぬのも仕方ないか。」 「やっちまう?」 「ま、後輩の育成に協力するってことでさ」 彼ら、高等部の生徒にしてみれば通った道。 当然、この授業の趣旨も理解していた。 ならば、やることは一つ・・・これが本物であっても、偽物であっても関係ない。 「「れみりゃ、襲え」」 二人は、そろってれみりゃに命令する。 山まりさは慌てた。 「どどど、どういうことなんだぜ!? まりさはかいゆっくりなんだぜ? こうきなまりささまにてをだしていいとおもってるのかだぜ!?」 「んー、めーりん殺しちゃったんでしょ? じゃあ、死んでもらわないとね」 「ゆっ!?めめめ、めーりんなんかしらないのぜ!」 「えー、お昼まで一緒にいたじゃあないか。 俺、ばっちりみたんだけどなあ。」 嘘である。 彼は数日前にちらっとめーりんが居るところを見ただけだ。 めーりんが、飼いゆっくりではない可能性は低い。 こんな犬小屋で飼う以上、番人が居なければすぐにれみりゃに襲われてしまうだろう。 「ゆっ、ききき、きっとまりさがねてるあいだににげたのぜ! にげだすなんて、かいゆっくりのかざかみにもおけないのぜ!」 「ふぅん・・・ま、どのみち、お前は殺すんだけどね」 「どどど、どうしてなんだぜ?」 「番人が居ない以上、喰われても仕方がないだろ?」 「ゆぅぅぅぅぅ!?」 話が違う!飼いゆっくりになれば、れみりゃにも人間にも襲われないんじゃないのか!!! このままでは、まりさはれみりゃに殺されてしまう! れみりゃさえいなければ、人間如きはまりさ一人で十分殺せるのに!!! この場を乗り切るには、どうすればいい!? そうだ・・・まりさが飼いゆっくりでないことを話せばいいのだ! まりさは、この町の王になるゆっくりだ! その事を知れば、人間だって、自分の無礼さを恥じてひれ伏し、 れみりゃをやっつけるに違いない!! まりさの中では、こういう策略が張り巡らされていた。 「ま、まつんだぜっ!」 「ん?何だよ」 「じ、じつはまりさはまりさじゃないんだぜ!」 「は・・・?どうみてもまりさなんだが。」 「いや、たぶんこいつ、元々此処にいたまりさじゃない、って言いたいんだろ」 「そのとおりなんだぜ! まりささまはっ、このまちのっ、おうさまになるゆっくりなんだぜ!」 「・・・だから?」 「わかったら、このくさりさんをはずしてあまあまをもってくるんだぜ!!!」 「へえ・・・まりさは、飼いまりさじゃないんだ。」 「なんどもいわせるななんだぜ! さっさとあまあまをもってきてね!あと、そのれみりゃはこわいからころしてね!!」 「飼いゆっくりじゃないなら、殺すしかないな。無断で学園に入ったんだから。」 「ゆっ・・・?」 まりさの動きが止まった。 今、このじじいはなんと言った? 殺す・・・と言わなかったか? この、高貴なまりさを?王様になるまりさを殺す、と言ったのか? 馬鹿な、まりさはこんな処で死ぬまりさじゃない。 そうだ、人間如きにまりさが殺せるはずない。 でも人間はれみりゃの奴隷で。 れみりゃは人間の言うことを聞いていて。 だから、れみりゃは、人間の・・・ うそだうそだうそだうそだ 人間がれみりゃを奴隷にしてるはずないじゃないか。 人間がれみりゃより強いはずないじゃないか。 だって、そうしたら、まりさは人間より 「襲え。」 れみりゃがまりさを抱え空に舞い上がる。 わーい、おそらをとんでるみたい!という鳴き声が、山まりさの口から本能的にわき上がる。 心ではゆっくりしている訳じゃない。 これから、何が起こるか知っている。 獲物を捕まえたれみりゃは、つかまえたゆっくりを・・・ ひゅぅぅぅぅぅ れみりゃが、山まりさを地面に落とす。 れみりゃは捕まえたゆっくりを甘くするため、これを行う習性があるのだ。 「いいぞ、れみりゃ。 ナイスパス!」 落下地点で待ち構えてた生徒Aが、れみりゃに向かってまりさを蹴り上げた。 落下の衝撃に加え、蹴りの力がまりさにかかる。 足が当たって、歯が折れた。 いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたい だが、餡子は漏れていない。 空中では、体に力が入らず嘔吐もままならない。 口の中には餡子の味が混じっているのに・・・。 いたい。 こんな痛い目に遭うなら、来なければ良かった。 山で大人しくしていれば良かった。 どうして、まりさはこんなところに来たんだっけ。 そうだ、あのまりさが悪いんだ、お帽子を交換しなければこんな目に遭わなかった。 そうだ、役立たずの子ゆっくりが悪いんだ、あいつらがれみりゃを呼び寄せた。 そうだ、町のゆっくりたちが悪いんだ、みんなで来ればこんなことにはならなかった。 そうだ、町でまりさにご飯をくれたれいむが悪いんだ、れいむがご飯が取ってこれなくなった、なんて言ったから。 そうだ、山でうわさ話をしてたちぇんが悪いんだ、ちぇんが町のゆっくりがゆっくり出来ていないなんて言ったから。 そうだ、そうだ、そうだ、そうだ・・・悪いのはまりさじゃない。 そうだ、そうだ、そうだ、そうだ・・・悪いのは・・・悪いのは・・・ そうだ、一番悪いのは・・・まりさがこんな目に遭ってるのは・・・ おかあさんが悪いんだ、まりさを産んだ、おかあさんが悪いんだ。 どうして、もっと強く産んでくれなかった? どうして、れみりゃなんかに負ける体に産んだんだ? どうして、どうして、どうして・・・。 生徒Aが蹴り上げるたび、まりさの口から少しずつ、少しずつ餡子が漏れる。 れみりゃが体当たりして下に落とすたび、少しずつ少しずつ皮が傷ついていく。 だが、まりさは何も感じなかった。 悪いのはまりさじゃないのだから。 まりさを産んだおかあさんなのだから。 だから、これは間違いなんだ。 まりさが生まれたのが間違いなんだから、ここにいるのも間違い。 此処にはまりさがいないはずなんだから、痛くないんだ。 体がひしゃげる。 上に持ち上がる。 下に落とされる。 体がひしゃげる。 一体何度繰り返したろう? 人間を奴隷にするために町に来たまりさは。 ゆっくりをゆっくりさせるために来たまりさは。 全ての美ゆっくりを侍らせて王様になるはずのまりさは。 人間の玩具にされ。 山に帰りたいと願い。 全てのゆっくりを呪いながら。 一人で。 最後に、餡子を吸われ。 死んだ。 「ふーっ、いい汗かいたぜ。」 「うーっ」 「小屋の中に死骸戻しとけよ?」 「分かてるって。 んー運動したら小便したくなったな・・・やべ、もれるっ」 「おいおい・・・校舎の隅にしちまえば?」 「んー、あ、あれでいいな。ほっとけば水吸うだろ」 じょぼじょぼじょぼ。 残された帽子に、小便が注ぎ込まれ。 小屋の前には、溶けて形が分からなくなった帽子。 小屋の中には、餡子を吸われてかさかさになった饅頭だけが残された。 帽子を取り替え、自由を手に入れたまりさは校舎に侵入。 そこで、久城学園の七不思議を目にし、とてもゆっくり出来ない目にあうのだが・・・ それはまた別のお話。 おまけ 「あ、そうだ良いこと思いつきました」 「何です、理事長?」 「山に道具だけ持って行って、ゆっくりを捕まえて調理。 大自然を満喫する、ゆっくり炊事遠足なんてどうでしょう・・・ねぇ?」 あとがき 今までに仰って頂いた意見、大分参考にさせてもらいました。 どうでしょう? 少しは良くなってるといいな。 続けても、いいよね? 書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 349 久城学園のボランティア ふたば系ゆっくりいじめ 351 久城学園の飼育 ふたば系ゆっくりいじめ 354 久城学園の運動会~うえ~ ふたば系ゆっくりいじめ 355 久城学園の運動会~した~ ふたば系ゆっくりいじめ 358 久城学園の番人 ふたば系ゆっくりいじめ 363 久城学園の日常 これ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 理事長って怪談レストランっぽい話し方だね -- 2011-08-04 00 26 17 阿呆まりさざまぁww 町ゆっくりに迷惑かけただけかぁ -- 2010-10-08 16 58 12 理事長って男だよね? ねぇ?がなんか好きだ -- 2010-07-17 00 31 20 めーりんは無事なんだね!良かったよ!! -- 2010-07-09 12 51 01
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/283.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 84 頭屋敷2/コメントログ」 やっぱ続かないでいいや -- 2010-09-06 03 01 46 ↓なんてことを言うんだ!俺は期待しているぞ! -- 2010-11-11 19 46 21 どうでもいい -- 2010-11-22 19 39 58 もう飽きた -- 2011-12-23 10 11 49 続きに超期待! -- 2012-02-13 01 41 17
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/149.html
深夜、夜食調達がてら向かったコンビニの帰り道 ふと道路脇にゆっくり霊夢がぴょんぴょん歩いているのを見かけた 「こんばんわ!」 歩いてきた俺に礼儀正しく挨拶するゆっくり霊夢 この辺の家で飼われているのだろうか、何にせよこの時間帯にうろうろしているのは珍しいことである 「こんばんわ」 足を止めてこちらからも挨拶 「こんなおそくに、なにしてるの?」 キョトンとした顔で聞いてくる 「夜食を買出しにいってたのさ」 「やしょく?」 「夜に食べるおやつのことだよ」 「ゆっ?おやつ!おやつ!」 おやつという単語を聞くなりゆっくり霊夢は飛んだり跳ねたり大はしゃぎだ 俺は買って来たお菓子が入っているコンビニの袋を開いて見せる 「おやついっぱい!」 「おにいさん!たべていい!?たべていい!?」 「ん?仕方無いなぁ、お家の人には内緒だよ?」 「わかった!ゆっくりするね!」 袋の中に頭を突っ込んでお菓子をボリボリと貪り始めるゆっくり霊夢 「うめぇ!めっちゃうめぇ!」 「マジパネェ!」 コンビニ袋がガサガサと凄い音をたてている 袋の中ゆえ表情こそは見えないが、その声は嬉しさに満ち満ちている そのゆっくり霊夢が入ったコンビニ袋を持ち上げると、袋の口を硬く結ぶ ゆっくり霊夢は食べるのに夢中でその状況にまったく気がついていない そうして、俺は乱暴に片手でその袋を振り回し始めた 「ゆ゙っ!?」 お菓子を貪る行為に夢中になっていたゆっくり霊夢は現状を把握できていない 「ゆ゙っ!?ゆ゙っ!?」 振り回す速度をさらにあげていく 「まッ、わ゙るょっ!まゎッ、る゙よっ!ゆ゙っ…ぐり゙っできな゙ッ、いよ゙っ!!」 遠心力で袋の底に押し付けられて上手く喋れないようだ そのまま思い切り全力で袋を回転させる 「や゙ぁ゙ッ…め゙ぇッ!おに゙ぃ゙ッさッ…!!」 必死に哀願するゆっくり霊夢、しかし回転が止むことはない 俺は縦に、横に、八の字に、とにかく乱暴に振り回し続けた 「…ッ!!…ッ!!」 10分も振り回しただろうか、全力でやっただけにこちらも相当疲れてきた 振り回していた腕をとめ、袋の中からゆっくり霊夢を取り出す 「ゼッ!!ゼパッ!!ゼッ!!!」 身体を斜めに傾け、白目を血走らせながら歯を剥き出しに激しく息を荒げるゆっくり霊夢 その顔は茹で上がったように真っ赤に変色し、凄まじいほどの血管が浮き出ている 呼吸するのに精一杯で、言葉を喋ることもできそうにない 袋の中は涙と涎と鼻水で酷い有様だ やがて、意識があるのか無いのか、身体をガクガクと震わせながらも俺から必死に遠ざかろうとしはじめた 「ゼパッ!!ィハッ゙!!ィハッ゙!!」 あまりの苦しさに、荒げた息から声が漏れる そして間も無く、その足がピタリと止まる 「…ッ」 「………ッ」 「………ウッ!……ンッ!……ンッ!」 激しく荒げていた息は止み、身体は大きくポンプのように上下する 「……ッん゙ェ゙え゙!!!!」 ゴボッ 鼻と口と目の隙間から 大量の吐瀉物が吹き出る 「ん゙ェ゙ェ゙ェ゙ェ゙ェ゙ェ゙ェ゙ッ!!!!」 決壊したダムのように、あるいは壊れた蛇口のように 茶褐色の吐瀉物が、無尽蔵に溢れ出てくる 「ェェ゙ッ!!!……カッ!!……ゼハッ!!」 やがて大量の嘔吐は止み、斜めに傾きながらも吐瀉物の海の中で必死に呼吸をするゆっくり霊夢 「…カッ!!…ハッ!!…ハッ………んんんィ゙ェ゙ッ!!」 しかし間をあけると、再びえづき、嘔吐をしはじめた 嘔吐のせいで呼吸が出来ないのだろう、口をパクパクとさせている ゴポッ 「んん゙ん゙ォ゙お゙え゙゙あ゙!!」 ボトボトとその音は止まない 「んっ!!んふッ!!んふッ!!カッ…ふッ!!」 ギリギリと歯を食いしばって吐き気を耐えるが、非情にも嘔吐感の波は間をあけてゆっくり霊夢を襲うのだった 「ゆ゙ぐッ…ッ!…んふっ!ゆ゙ぐッ…ッ!…ンエレ゙ッ!!」 ゆっくり霊夢の嘔吐音を背に、俺は再びコンビニに足を向けた ~ゆっくり霊夢と遠心力~ END 選択肢 投票 しあわせー! (14) それなりー (4) つぎにきたいするよ! (3) 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/3082.html
その1より れいむたちが考え付く限りの作戦を敢行しておよそ3時間。3匹は未だ部屋から出られないでいた。 壁に体当たりをしても壊れない、床に穴を開けようとしても硬くて掘り返せない、再度3匹でお兄さんを呼んでも返事は返ってこない。 疲れてお腹の空いてきた3匹は、一時休憩とばかりにドッと床に座り込む。 「でられないね……」 まりさがポツリと呟く。 どんなに頑張ろうと、この部屋のありとあらゆる物が、自分たちの行く手を阻む。 かつて見たこともない物で溢れかえっていることもあり、れいむはまるでここが異次元の世界のように感じられた。 更にはお腹が空いてきたこともあり、いよいよもってれいむはこの状況に恐怖を感じ始めた。 もしまりさやありすが側にいなく、一匹でここに閉じ込められでもしたら、たちどころに精神が参ってしまうだろう。 本当に自分たちはここで一生を終えることになるのではないか? まりさの一言は、精神的にも肉体的にも憔悴したれいむを落とすのには、あまりにも雄弁すぎる言葉だった。 すでに頭の中は最悪の事態まで考え始めている。 しかし、れいむの悪い空想とは裏腹に、ここに来てようやく事態が動き始めた。 突然、遠くから物音がしたかと思うと、徐々に足音らしきものが近付いてきて、すぐそばでピタリと止まった。 そして今までビクともしなかった壁がいきなり開き始めた。単に扉が開いただけともいう。 そこから部屋に入ってきたのは、三匹をここに連れて男その人であった。 「おにいさん!! くるのがおそいよ!! れいむぷんぷんだよ!! あのおいしいものをいっぱいもってきてくれないと、れいむおこっちゃうよ!!」 扉が開き、暗黒の世界に一変して光が差し込んだれいむは、嬉しさを隠しきれず、男の元に跳ねていった。 お菓子を寄こせとは言ったものの、別に本気で言ったわけではない。 もし男が自分たちの苦労の一端を知れば、もう一度あの美味しいものを食べさせてくれるかもしれないという僅かばかりの打算が働いただけである。 しかし男がれいむにくれたのは、甘い甘いお菓子などではなかった。 「ゆべっ!!!!」 突然、れいむの体が浮いた。そして、背後の壁に叩きつけられる。 れいむは何が起こったのか理解できなかった。 床に落ちると同時に襲ってきた強烈な痛みに、何が起こったと考えている暇などありはしなかった。 ただ、れいむが男の足元に行った瞬間、男の足が目の前に迫ってきたことだけは、無意識で理解していた。 「ゆぎゃああぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁあ―――――――――――――!!!!!」 れいむはあまりの激痛に、蹴られた鼻(?)周りを地面に擦りつけたり、床を転がりまわったりして、必死で痛みを和らげようとする。 しかし、男はれいむの元に来ると、無造作に髪の毛を掴み上げ、まりさとありすの居る所に放り投げる。 「ゆぶっ!!!」 痛さを和らげる暇もないれいむ。 まりさとありすは、そんなれいむを心配しつつ、男に食ってかかる。 「おにいさん、れいむになにするの!! ゆっくりあやまってね!!」 「そうよ!! こんなことするなんて、とかいはのすることじゃないわ!!」 二匹は「ぷくー!!」と頬を膨らませて、威嚇のポーズを見せる。 しかし、威勢のいい言葉や態度とは裏腹に、決して男の元に近づこうとはしなかった。 頭のいい個体なら、今の一見を見ただけで、自分たちが人間に敵わないのが分かるというものだ。おそらく二匹にはそれが分かっているのだろう。 それでも男に食ってかかるあたり、れいむを心配しているのと、未だあの優しかった男の行動が信じられないと言ったところだろうか。 そんな男はというと、二匹に言葉ではなく行動で返事を返す。 バアン!!! 男が盛大に床を踏み、壁を叩く。聞くからに痛そうな音が部屋中に響き渡った。 たったそれだけの行動であるが、まりさとありすに恐怖を植え付けるには充分であったようだ。 風船のような頬は萎み、未だ痛みのひかないれいむも含めて、体を寄せ合ってブルブル震え始める。 男はその様子に満足そうな笑みを浮かべると、入ってきたドアを閉め、ようやく口を開いた。 「もう起きていたとは……意外と薬の効きが弱かったらしいな」 ようやく痛みの引いて来たれいむは、男の言葉に耳を傾けるも、その意味が理解できなかった。 隣のまりさ、ありすも同様に首をかしげている。 「さてと、まず何から話すべきか。まあ、これから一緒に暮すんだし、まずは挨拶からか。お前たち、おはよう。ゆっくり寝られたかな?」 またもや話しかけてくる男。 今回もれいむは男が何を言っているのか分からなかった。と言っても、最初のとは意味合いが違う。 “これから一緒に暮らすんだし” いったいどういう意味だ? 普通に考えれば、男が言葉をかけたのは自分たちであり、自分たちと一緒に生活するということである。 しかし、れいむたちは自分のお家がちゃんと森の中に存在する。いや、れいむはまだ出来ていないが、それも数日たたず出来上がるだろう。 男と一緒に暮らせば、毎日おいしいものを食べられるかもしれないが、正直ここに住みたいとは思わない。 この歪みのない均一のとれた空間が森暮らしのれいむには違和感だらけで、どうにも心地よくないからだ。 「お、おにいさん、なにいってるの? まりさはじぶんのおうちがあるから、おにいさんといっしょにくらせないよ!! ゆっくりりかいしてね!!」 まりさもれいむ同様男の言葉に疑問をもったらしい。 さっきの男の行動にビクビクしながらも、きっぱりと意思を示す。 「う〜ん、いきなり言っても分からないよな。まあいい、これから説明してやろう」 「ゆっ?」 「お前たち、昨日食べたビスケットは美味しかったかな?」 「ビスケット?」 ビスケットという言葉に聞き覚えのないれいむだが、おそらく森で食べた甘いものであろうと当たりをつける。 その味を再び思い出し、痛みも忘れ、涎を垂らす。 「おいしかったよ!! いっぱいゆっくりできたよ!!」 「そうか、それはよかったな」 「ゆっくりまたほしいよ!!」 「ざんねんながら、あれはもうないよ。まあ睡眠薬の入ってないものなら、まだたくさんあるがね、ハハハ」 「すいみんやく?」 「睡眠薬ってのは、無理やり眠らせる為の薬だ。お前たちが食べたビスケットの中に含まれていたんだ。食ってる最中、いきなり眠くなってきたのはそのためだ」 「ゆゆっ!!」 そういえば、まりさもありすもあまあまを食べていた時、急に眠くなったと言っていた。 まりさと同じだということで浮かれたが、よく考えてみたら、全員がいきなり眠くなるなんておかしいことだ。 れいむはようやくそれに気が付いた。 「どうやら理解できたようだな」 「おにいさんがれいむたちをねむらせて、ここにつれてきたの?」 「ご名答ありがとうございま〜〜す」 「ゆゆっ!! ざんねんだけど、れいむはおにいさんといっしょにくらせないよ!! れいむはゆっくりはやくおうちをかんせいさせなくちゃならないんだよ!! ゆっくりさびしくても、がまんしてね!!」 自分たちを眠らせて連れてきたということは理解できたが、れいむは思いっきり蹴られたにも関わらず、全く危機意識を持っていなかった。 自分が蹴られたのは、お菓子を持って来いと我儘を言ったからだ。 自分たちを連れてきたのは、きっと一人暮らしが寂しかったからだ。 これがれいむの出した結論だった。 れいむは群れ一番の狩人である親れいむと、群れ一番の識者である親ぱちゅりーから生まれたゆっくりである。 母体が体の弱いぱちゅりーだったため、ぱちゅりーの体を重んじた親れいむは、れいむを除いた姉妹の蕾をすべて間引いてしまった。 とは言え、親れいむが無理強いをしたわけではなく、ぱちゅりーとの相談のもと、断腸の思いでの間引きであった。 本来、ゆっくり殺しは禁忌であるが、蕾の段階なら間引くことは問題ない。 そのため、多産のゆっくりにしては珍しく、れいむには姉妹がいなかった。 そんなこともあって、両親がれいむに与える愛情は相当なものであった。 周りのゆっくりたちも、群れに貢献度の高い偉大な二匹から生まれたれいむを誉め湛え、れいむはそれを当たり前として育った。 それでいて我儘なゲスにならなかったのは、ひとえに両親の惜しみない愛情と、親ぱちゅりーのしっかりした教育の賜物であろう。 しかし、それは言いかえれば籠の中の小鳥とも言い換えられる。 知識では教えられていても、所謂本当の悪意を知らずに育った箱入り娘のれいむは、あまり疑うということを知らなかった。 よく言えば純粋、悪く言えば世間知らず。 ここにホイホイ連れてこられた経緯を見れば、まあ言うまでもないだろう。 「はは、寂しいねえ……まあ、この年になって嫁さんも貰わず、こんな趣味をしてるようじゃ、そう言われても仕方ないか」 「ゆっくりりかいしてね!!」 「ああ、ゆっくり理解したよ。まあ理解はしても、改めはしないがね」 「ゆっ?」 「繰り返すが、お前たちが俺と一緒に暮らすのは決定事項だ。そこにお前らの事情は関係ない。明日も明後日も一週間後も十日後も、お前たちはここで生活するんだよ」 「ゆぅ……だからゆっくりりかいしてねっていってるでしょ!! まりさたちはおうちがあるから、おにいさんとはくらせないんだよ!!」 まりさが語気を強くして反論する。 いい加減、自分たちの話をまともに取ってくれない男に、イラつき始めたのだろう。 れいむも同じ気持ちだった。 しかし、男はまりさの言い分を全く聞こうとしないばかりか、突然、態度を豹変させた。 「うっせーぞ、饅頭どもっ!! ホント、頭がわりーな!! 人が下手に出ていりゃ、つけあがりやがって!! もう一度だけ言ってやる。これからお前らはここで暮らすんだ。ゆっくり理解しな!!」 ガラの悪い言葉と共に、壁を壊れるのではという勢いで叩いてくる。 三匹はそんな男の言葉と行動に再度萎縮させられた。 れいむには信じられなかった。 これが本当にあの優しいお兄さんの言葉なのか? 森であまあまをくれた時は、あんなに優しそうな声を掛けてくれたというのに!! これでは丸っきり別人じゃないか!! おそらく、隣にいるまりさやありすもそう感じたのだろう。 「ゆっ……」と言葉を詰まらせ呑み込んだまま、まりさは男に言葉を返せないでいた。 三匹の委縮した様子を見て、男はようやく鬼のような形相を静めると、ゆっくりと説明を加えてきた。 「これでようやく話が進められるな。結構結構。それでは、お前らの今後の生活について簡単に説明してやろう。お前ら3匹には、これからこの家で生活してもらう」 「な、なんで、こんなところでせいかつしなくちゃいけないの?」 「理由は至極簡単。お前らを虐待するためだ」 「ぎゃくたい?」 聞きなれない言葉に、れいむがビクビクしながら質問を返す。 「ちっ、虐待の意味も知らんとはな。まあ、饅頭なんてそんなもんか。お前らふうに分かりやすく言えば、お前らを苛めるために連れて来たんだよ!!」 「い、いじめ!? いじめはしちゃいけないって、れいむのおかあさんがいってたよ!!」 「そうだな。確かにしてはいけない。だが、虐めというのは、生物に対しすることだ。お前らは生物(いきもの)ではなく生物(なまもの)だ。故に問題なし!!」 「れいむたちは、いきものでもなまものでもなくて、ゆっくりだよ!!」 「なら、なおよし!!」 「「「そんなあああぁぁぁぁぁ―――――!!!!」」」 3匹は一斉に悲鳴を上げる。 男に説明されて、ようやくれいむは理解出来た。 つまり、れいむたちは、この男に嵌められたのだ。 あの時の優しそうな態度は演技で、これが男の本当の姿ということなのだろう。 しかし、それが分かったからと言って、どうなるわけでもない。 親ぱちゅりーから、何があっても人間に刃向ってはいけないと言われていたのも忘れ、れいむは苛めという言葉に反応し、男から急いで離れようとした。 とは言え、ここは狭い部屋の中。 ドアも閉められており、れいむたちに出る術はない。 痛いのを我慢して壁に体当たりしたが、一向に壊れる気配は無かった。 「無駄なことは止めておけ。お前ら程度の力で、人間の家の壁を壊せるわけがない」 「なんでれいむたちをいじめるのおおぉぉ―――!!! れいむ、わるいことしてないよおおぉぉぉ―――!!!」 「まりさだって、なんにもわるいことしてないよおおぉぉぉ―――――!!!」 「とかいはをいじめるなんて、いなかもののすることよおおおぉぉぉぉ――――――――!!!」 各々が感情を爆発させる。 しかし、男は淡々とあり得ないことを口にする。 「理由は至って明快、俺はゆっくりいじめが好きだからだ」 「そんなあああぁぁぁぁぁ―――――――――――――――――――――――――!!!」 「ちなみに、お前ら三匹を選んだ理由は特にない。俺の目に止まったから連れて来ただけだ。睡眠薬入りとはいえ、人間のお菓子を食べられるなんて運がいいな」 「ぜんぜんよぐないよおおおおぉぉぉぉ――――――!!!」 「何言ってる。しあわせ〜〜♪ とか言ってたくせに!!」 「ゆっぐりおうぢにがえじでええぇぇぇぇぇ―――――!!!」 「れいむ、お前の巣はまだ建造中だろうが。帰る家もないんだし、ちょうどいいだろ」 「やだあああぁぁぁぁぁ―――――――!!!!!」 れいむは泣き叫んだ。 隣のまりさもありすも、れいむに負けず劣らず、大声で悲鳴を上げている。 男はそんな三匹の歪んだ顔に満足そうな笑みを浮かべながら、説明を続けてくる。 「お前たち。これから虐待をするに当たって、いくつか説明しておこう。 まず虐待は一日一回。一匹につき一時間行う。それ以上は一切しない。 また、お前たちを殺しもしない。俺は殺すことに興味がない。せいぜい精神崩壊を起こさないように気を強く持て。 次に虐待は一匹ずつ行う。その時、他の二匹は待機。 気が散るとあれだから、大声は上げるなよ。もし俺の不興を買ったら、虐待時間を延長するからな。 ちなみに、虐待されている者は、どんなに泣き叫んでも構わない。むしろ泣き叫べ。歪んだ顔を見せろ。そのほうが、俺は興奮する。 以上だ。何か質問があったら受け付けよう」 男は淡々と事務的な口調で述べてくる。 質問と言われても、れいむたちに質問するようなことなどありはしない。 「れいぶだぢ、いじめられだぐないよおおおぉぉぉぉ―――――!!!」 「却下だ。お前たちを、虐待することはすでに決定事項だ。他には?」 「まりざをおうぢにがえじでえええぇぇぇ―――――!!!!」 「さっきも言ったように、お前らを殺しはしない。いずれ、虐待に飽きたら森に帰してやろう。まあ、何時になるかは未定だが」 「ぞんなあああぁぁぁぁぁ―――――!!!」 「とかいはをいじめるなんで、いながもののずるごどよおおぉぉぉぉぉ――――――――――!!!!」 「お前はそれしか言えんのか……だいたい森暮らしのゆっくりに、都会派とか言われてもな。それにお前に言われるまでもなく、ここは田舎で、俺は田舎者だ」 「「「ここがらだじでえええぇぇぇぇぇぇぇ――――――――――――――!!!!」」」 「……どうやら、もう質問はないようだな。それじゃあ、そろそろ始めるか」 「「「やだああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――!!!!」」」 「まず最初はまりさ、続いてありす、最後にれいむの順番で虐待を行う」 男はそう言うや、三匹に迫ってくる。 対して、三匹は捕まるまいと、泣きながら部屋中を逃げ回る。特に、最初に指名されたまりさは必至だ。 しかし、そこは狭い部屋の中。 ゆっくりと人間とでは、勝負になるはずもなく、あっさりとまりさは捕まってしまう。 「や、やだああぁぁぁぁぁぁぁ―――――!!! やだああああぁぁぁぁぁぁぁ―――――!!!!」 まりさは必死で男の手の中から抜け出そうとするも、ガッチリと締め付けられており、どうしても抜け出せなかった。 「まあ安心しろ。今日は初日だからな。特別緩い虐待で我慢してやる」 「ぜんぜんあんじんでぎないよおおぉぉぉぉぉ――――――――――!!!!」 「それじゃあ、虐待部屋に行きますか」 「はなじでええぇぇぇぇぇ―――――――――――――!!!! やめでええぇぇぇぇぇ――――――――――――――!!!!」 男は右手でまりさを抱えたまま、部屋の扉を開けた。 れいむはこの瞬間しか逃げるチャンスはないと、男の隙間をぬって、扉に滑り込もうとした。 しかし、男はすでにお見通しだったのか、れいむの顔面を蹴りつけ、部屋の中に吹っ飛ばす。 「ゆぶっ!!」 「余計なことはしない方がいいぞ。何度もこういう目に逢いたくなかったらな。もっとも、たとえこの部屋を抜け出せたとしても、この閉め切った家から出られる訳ではないが」 男はそう言うや、泣き叫ぶまりさを連れて、部屋の中から出て行った。 しっかりと扉を閉めて、外から鍵をかけられる。 男になんと言われようと、虐待されるなんて真っ平である。 れいむは何とかここから出ようと、壁に体当たりをしたり柱にかみついたりしたが、男の言葉通り、無情にも壁や柱はビクともしなかった。 逆に、体当たりをした箇所に、痣や切り傷が出来る。 それでも、懸命に部屋から抜け出そうと、れいむはもがきまくる。 ありすは、そんなれいむに目もくれず、未だにグズグズ泣きわめいている。 れいむは泣いている暇があったら手伝えと、何もしないありすにイラつくが、数分後、微かに聞こえてくるまりさの絶叫に震えあがり、自然と手が止まってしまう。 そして、どうしても考えざるを得ない未来の自分。 一時間というのがゆっくりであるれいむにはどれほどの永さか分からないが、まりさが終わりありすが終えた後、れいむも同じ道を辿ることになるのだ。 まりさは一体どんな酷いことをされているのだろう? どれほど痛いのだろう? 時間がたてば、それを自分も受けることになるのだ。 自然と涙腺の緩んでくるれいむ。 部屋から抜け出せないせいか、それともありすに釣られてか、はたまた近い将来の自分の姿を想像してか…… れいむは一気に感情を爆発させた。 「ゆああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――――――ん!!! おがあざあー――――――――――ん!!! だずげでえええぇぇぇぇぇ―――――――――!!!!!」 以前両親は言った。 自分たちのお家の近くに家を作りなさいと。 大人になったといっても、れいむはまだ完全な大人じゃないんだから、自分たちの目の届くところに居ろと。 お前の友達もみんなそうしているんだと。 それを断わって、遠く離れた所に来たのは、れいむの意志だった。 今まで、何不自由なく暮らしてきたれいむ。安全で、温かく、満ち足りた生活を送っていた。 しかし、それでいてどこか現状に不満を抱いていた。所謂刺激が足りなかった。 それは満ち足りているからこそ持ち得る贅沢な悩み。 れいむは両親の反対を押し切り、群れを出た。 これから刺激に満ち溢れた生活が始まるはずだった。 本当なら……本当なら……そうなるはずだったのだ!! なんでこんなことになったのだろう。 れいむは今激しく後悔した。 何であの時両親の言葉を素直に聞かなかったのだろう。 何でホイホイと人間を信用してしまったんだろう。 まりさの絶叫は、さらに大きさを増してくる。 れいむは男がまりさの虐待を終え、部屋に来るまで延々と泣き続けた。 まりさが連れていかれてから一時間後。 れいむとありすの閉じ込められていた部屋のドアが開かれた。 二匹は、ビクッと体を震わせる。 「まりさの虐待は終わりだ。続いて、ありす、お前の番だ」 「いやああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――――――!!! ごないでええぇぇぇぇ――――――――――――!!!!」 先程同様、部屋の中で鬼ごっこをするも、やはり呆気なく捕まってしまうありす。 今回はれいむの番ではないと分かっていつつも、泣きながら最大限男と距離を取る。 ありすが終わればいよいよ自分の番なのだ。 いったいまりさはどんな酷い目にあわされたのだろう? 少しでも情報が聞ければ、対策の立てようも……と、ここにきて、ようやく気が付いた。 まりさがいないのだ!! 男は部屋に入ってくるとき、まりさを連れて来なかった。 もしかしたらまりさの身に何か起きたのではないか? 殺さないとは言ったが、もしかしたらあまりの痛さに死んでしまったのではないか? 最悪の状況が浮かび上がる。 「おにいさん!! まりさをどうしたの!? なんでつれてきてくれないの!?」 震える体を必死で抑え、男に問いただす。 男は泣き叫ぶありすを抱えたまま、れいむの方を向き、口を開いた。 「ああ、心配すんな。ちゃんと生きてるさ。今は別室で休んでるよ」 「ゆぅ……よかったよ」 「大事な虐待要員だ。簡単に死なせてたまるか」 「……」 「それにしても、お前も呑気だねえ。次は自分の番だってのに、ここにきて友達の心配か。そんなことするより、自分の心配をした方がいいと思うがね」 男は、「一時間後にまたな」と残し、泣き叫ぶありすを抱えて、部屋の中から出て行った。 れいむは、まりさが助かったことに安堵した反面、一匹部屋に取り残された状況に恐怖で押しつぶされそうになった。 この一時間、ありすは泣き続けていただけだが、それでも誰も居ない今よりはずっとマシであった。 シーンと静まり返る密閉された空間が、恐怖感や緊張感をこれでもかと演出してくれる。 再びれいむの頬に涙が伝う。 一時間。一時間後には、れいむもまりさやありす同様、男に虐待されてしまう。 いったいどんなことをされるのだろうか? どれほど痛いのだろうか? れいむの餡子脳が思い描くのは、最悪の想像ばかり。 なんとか回避できないものか? なんとかここから出られないか? もう何べん考えただろう。考えては、絶対不可避な状況に絶望させられる。 もうどれだけ泣いただろう。 一生分の涙を流したといっても過言ではない。 なのに涙は止めどなく流れてくる。 時間というものは、早く来てほしいと思うときほど遅く、まだ来るなと思っている時はとてつもなく早く来る。 今のれいむにとって、一時間というのはあまりにも短い時間であった。 れいむがどんなに泣き叫ぼうが、時間は流れ、その時は来る。 徐々に男の足跡が近付いてくる。 部屋の扉が開かれた。 その3?へ
https://w.atwiki.jp/ijimeohtu/pages/48.html
大津市教育委員会 大津市教育委員会 「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」に基づいて置かれる。 5人の委員で組織する合議制の執行機関(3人の場合もある)。 公平性を期すために外部や一般の方が中心で構成されている非常勤の組織。 よって、基本的に現場をよく知る専門家は少ない。 ただし教育長は別で、教育現場出身の人が多く、唯一常勤である。 教育委員長 = 教育委員会の会議を主宰する。 教育長 = 教育委員会事務局の局長を兼任し、現場指揮権を持つ。 「委員長」と「教育長」は兼任不可。 現行委員名簿 職名 氏名 任期 委員長 岡田 隆彦 平成21. 3.26~平成25. 3.25 教育長 澤村 憲次 平成20.12.25~平成24. 1.24平成24. 2.20~平成24.12.24 委員長職務代理者 竹内 孝子 平成21.12.18~平成25.12.17 委員 饗場 貴子 平成22.12.20~平成26.12.19 委員 本郷 吉洋 平成24. 3.22~平成28. 3.21 文部科学省の教育委員会についての説明 大津市教育委員会事務局 教育委員会の事務を処理するための機関 職名 2011.10事件当時 2012.08現在 教育部長 前田 登 松田 哲男 教育部次長 井上 善治・葛野 一美 葛野 一美・黒川 弥寿夫 学校教育課長 川崎文男 川崎文男 学校教育課長補佐 ? 饗庭治之 大津市教育委員会 委員長 『岡田 隆彦』(おかだ たかひこ?) 大津市教育委員会の代表者。 「教育委員会委員」の中から互選されて選出される「委員長」の任期は1年。 民間企業で言うところの代表取締役会長。 経歴 平成23.10.07~ 大津市教育委員会 委員長(前任は本郷 吉洋) 平成20.01 日本PTA全国協議会副会長 平成18.07 滋賀県PTA連絡協議会会長(日本PTA全国協議会副会長) ソース: 文部科学省「学校評価の推進に関する調査研究協力者会議」委員名簿(2008/01現在) 文部科学省「学校評価の推進に関する調査研究協力者会議」委員名簿(2006/07現在) 大津市教育委員会 委員(委員長職務代理者) 『竹内 孝子』(たけうち たかこ?) 大津市教育委員会の教育委員の一人 民間企業で言うところの取締役副会長 経歴 平成19年度・平成20年度 大津市立下阪本小学校校長 ソース:平成19年度環境教育実践事例集、第18回花の輪運動 大津市教育委員会 委員 『饗場 貴子』(あいば たかこ?) 大津市教育委員会の教育委員の一人 民間企業で言うところの平取締役 経歴 現)大津市民生委員推薦会(ソース:大津市HP) 現)滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール理事(ソース:びわ湖ホールHP) 平成18年度大津青年会議所理事長 ソース:社団法人大津青年会議所 大津市教育委員会 委員 『本郷 吉洋』(ほんごう よしひろ?) 大津市教育委員会の教育委員の一人 民間企業で言うところの平取締役 経歴 平成22.10.07~平成23.10.06 大津教育委員会委員長 平成20.03.22~ 大津教育委員会委員(ソース:大津市HP) 本郷クリニック院長(医師 泌尿器科・腎内科) 本郷クリニック 滋賀県大津市皇子が丘2丁目10-27 TEL 077-511-0259 FAX 077-511-0359 ソース 本郷クリニック 大津市教育委員会事務局学校教育課 課長補佐 『饗庭 治之』(あいば はるゆき?) tukamarosiga?cmd=upload act=open pageid=81 file=h.aiba.jpg 元 大津市立皇子山中学校主任 メディアでの露出がやけに多い人だが、委員会事務局の課長補佐。 つまり事務局長である教育長の部下の一人。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1885.html
カラッと晴れた夏のある日、私は自分の家の縁の下を覗いていた。 案の定、ゆっくりまりさが私の家の縁の下で、昼寝をしている。 この時期のゆっくり達は、こんな晴れた日は、涼しく風通しの良いところで昼寝をしていることが多い。 もうおわかりだろうが、私の趣味はゆっくりいじめだ、今日もゆっくりで遊ぶため、哀れな犠牲者を探していたのだ。 起こさないように気をつけながら、ゆっくりを引きずり出す。 しっかり寝ていることを確認してから、帽子を慎重に、取り上げる。 とりあえず、下準備は出来た。 起こさないよう、気をつけながらゆっくりまりさを元の場所に戻しておく。 とてもいい顔で寝ている、きっと楽しい夢でも見ているのだろう。 私は、ゆっくりまりさの帽子を持って、家の中に入る。 死んだゆっくりれいむの、髪飾りを縫い付けた帽子を返してやって、仲間達に嬲り殺しにされるのを見るのは楽しそうだ。 しかし、今回はそれはしない、まずはこの帽子をスーパー袋の中に入れる。 そして、三角コーナーの中に入っていた野菜や、カビの生えたパン、傷んだ挽肉、豆腐、納豆などを帽子の中に投入する。 最後に、カップラーメンの残り汁を帽子の中に注ぎ、よく割りばしでかき混ぜる。 スーパー袋の口を結んで、密閉された、透明な箱の中に入れておく。 準備が整うと、私は表に出てみた、思ったとおりゆっくりまりさが必死に何かを探している。 笑いを堪えながら、私はゆっくりに声をかける。 「やぁ、どうしたんだい?あまりゆっくりしていないけど。」 「まりさはゆっくりしてるよ!ほっといてね!」 おお、怖い怖い、だいぶイライラしているようだ。 「もしかして、帽子を無くしたのかい?」 「!!なくしてないよ!まりさはぼうしあるよ!」 見え透いた嘘を吐くゆっくりだ、懲らしめてやらねば。 「嘘はいけないなぁ、僕も協力して探してあげるよ。」 「それじゃあゆっくりさがしてね!」 あぁ、探してやるとも、ゆっくりとね。 しばらく探すふりをしていたが、そろそろ頃合いだろう。 何気ない風を装って、ゆっくりに話しかける。 「もしも帽子を無くしたんだったら大変だよね、仲間から苛められちゃうよ、このまま外にいたら危ないよね。」 「ゆっ!」 「生きたまま切り裂かれて、食べられちゃうよ。」 「ゆっ!いやだよしにたくないよ!ゆっくりしたいよ!」 顔を真っ青にして、首?いや、体を振っている。 「もしよかったら、僕の家に来たらどうかな?帽子は僕が探してきてあげるから、外にいるよりきっと安心だよ 帽子が見つかるまで、家でゆっくりしていきなよ。」 「ほんとう!じゃあおにいさんのいえでゆっくりしてあげるよ!」 相変わらず上から目線だな、それからしばらくの間、ゆっくりと生活を共にした。 しかし、このゆっくりは本当に腹立たしい奴だ。 口を開けば「ぼうしはみつけた!ゆっくりしてないでさがしてきてよ!」だの、「とっととごはんをよこしてね!」だ。 ゆっくりに感謝の気持ちなど望んではいないが、さすがにこれはイライラした。 しかし、ここで自制心を失って殺してしまっては面白くない。 当初の予定は、一週間かけるつもりだったが3日もすれば匂い、いや臭いがつくはずだ。 ゆっくりのウザさに3日間耐えたに耐えた私の心には、どす黒い何かが渦巻いている。 良し、今日こそゆっくりまりさに帽子を返してやろう。 3日ぶりに、ゆっくりまりさを外に出した、二人が初めて出会った時のようなすっきりとした晴天だ。 「まりさ、ついに君の帽子を見つけたよ。」 「ゆっ!ゆっくりしないではやくもってきてね!」 「それじゃぁ、取ってくるからゆっくり待っていてね。」 「ゆっくりまってるよ!」 ぴょんぴょん跳ねながら喜んでいる。 あぁ、今返してあげるからね。 ゴム手袋、マスクを装備して、あの禁断のスーパー袋の中のまりさの帽子を見てみる、マスク越しでも鼻が曲がるような臭いがする とりあえず、中の腐った食料を出す、まるでヘドロのような物体が出てきた。 帽子はというと、所々カビが生えており、色も茶色に変色している、この帽子を見てあのゆっくりがなんと言うか楽しみだ。 外で跳ねているゆっくりに、スーパー袋ごと帽子を投げつけてやった。 「ぎゅぅ!いたいし!くさいよ!なにするの!」 少々へこんだ体で、ぷくーと膨らんで怒りをあらわにしている。 無視して、ゆっくりまりさを押さえつけて、帽子をつかむゴム手袋とはいえ、触りたくないな。 「君はおっちょこちょいだからね、二度と無くさないように、帽子を体に縫い付けてあげるからね。」 「ゆ゛っ!まりさのぼうしはそんなにきたなくないよ!」 ゆっくりはどんなに汚くても、自分の飾りはすぐに分かる、本当に嘘つきなゆっくりだ。 「あはは、本当に君の帽子じゃないのかい?」 「ゆ゛ぅ゛ぅ゛ぅ!う゛るざいゆっぐぅりだまれぇ!」 無視して、針と糸で体に帽子を縫い付ける。 「ぎゅ!ぎゅ!ぎゅ!いだい!いだいじぃぐざいよ!ばなじでゆっくりはなしで!」 「動くな、皮が破けて死ぬぞ。」 私の言葉が理解できたか分からないが、皮が破けないギリギリの力でひっぱてやると大人しくなった。 しっかり頭に帽子を固定できたか確認した後、軽く蹴り飛ばしてやった。 3日間、一緒に暮らしたゆっくりに、別れの言葉をかけてやろう。 「もう帽子を無くすんじゃないぞ、元気でな!」 「うるさい!じじいはゆっくりせずにすぐしんでね!」 ゆっくりまりさが、林の中へ逃げていく。 本当はもっといじめるつもりだったが、十分すっきりさせてもらった。 それに、私が直接手を下すより、あいつは野生で生きていく方がより苦しむだろう。 ゆっくりは意外に綺麗好きだ。 あんな薄汚い帽子をかぶったゆっくりはある意味、飾りなしのゆっくりより嫌われ迫害されるだろう。 ここ数日、ゆっくりの世話にかかりきりだった、今日はゆっくり休もう。 そんなことを思いながら 私は家に帰った。 臭い付きゆっくり(下)?に続く。 後書き 今回は、虐待成分が少なかったので、すっきり!したかった方は、期待を裏切ってすみませんでした。 次回は、精神的に臭い付きをいじめたいと思います。 ちなみに、fuku1063ゆっくりカーニバル fuku1069ゆっくりカーニバル修正版 なども、書かせていただきました。 fuku1063ゆっくりカーニバルは、非常に読みにくいので、読んでいただけるのであれば fuku1069ゆっくりカーニバル修正版が、多少読みやすくなっていますので、こちらをお読みください。 このSSに感想を付ける