約 3,515,295 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/386.html
ユグルイ その4 16KB ※俺設定 ※東方オリジナルの設定をほとんど無視します ※某マンガのパクリ ※基本的には、長編になりそうなので、 数回に分けて、UPします。 ※人間が出ます ※人間がゆっくりに仕えています ※人間が非常に強すぎます 基本的には、原作無視です ※段々、シ○グイと離れてきた ※作者は低学歴なので、日本語がおかしいです ゆとり乙と罵ってください ※思ったより、進展しません。 ホントは4話くらいで終わらせるつもりが、やっと序盤が終わったくらい。。。 つか、これからやっと作者のやりたかったことが出来ます・・・。 ※あと、あまあまさんちょうだいね!!!! それでもいい人は読んでください。 ユグルイ その4 ゆっくり道は死狂ひなり。一匹の殺害を数十人して仕かぬるもの。 (ゆっくり道は死に狂いである。一匹を殺すのに数十人がかりでかなわないこともある。) 「ゆぅ・・・?ここは・・・どこ・・・?」 飾りのないれいむが目を覚ましたら、そこにはたくさんのゆっくりたちがいた。 確か、さっきまで、ゆっくりできない人間が、ゆっくりたちを襲ってきたはずなんだが・・・。 ドスまりさたちが、ドススパークを撃ち放った後、 なぜか、人間は銀色の骸骨になっていた・・・。 そこまでは覚えている。 しかし、そこから先が全く覚えていない。 気を失っていたのかもしれない。 いや、そうではない。 恐らく、ここは・・・。 あの世じゃないのか・・・!? あんなゆっくり出来ない人間と出会って、自分が生きているはずがない。 れいむは、そう思っていた。 あたりを見渡すと・・・。周りに黒や黄色や白といったあまあまが、 たくさんあるんだけど・・・。これは一体なんだ? れいむは一瞬だけ、都合のいいことを考えた。 もしかして、ここは天国というところか??? いや、違う。なぜなら・・・。 「ゆゆぁぁぁぁああああんん!!!! おきゃあしゃんどきょぉおおぉお!!!」 「ばでぃざぁっぁああああああ!!! どぼじでごんなずがだにぃいいぃいい!!!!」 「ゆわぁぁあっぁああああ!!!!みんながじんでるぅううう!!!!」 あまあまの周りには、沢山のゆっくりの死体。 れいむは、やっと気が付いた。 そうだ。れいむたちはゆっくり道を学びにきて、なぜか人間に襲われた。 そして、かろうじて生き延びたのだ。 1時間、人間から逃げ切れというその試練から・・・。 「ゆぅ・・・ゆぅ・・・ゆぅ・・・」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 そこには満身創痍の傷とあまあまに塗れたゆっくりたちがいた。 しかし、一部のゆっくりたちは、 「♪ゆゆゆ~ゆっくりしていってねぇ~ゆゆゆのゆ~」 「おきゃあしゃん、おうたじょうじゅだにぇ!!!」 「ゆっ!!ここはれいむたちのゆっくりぷれいすにするよ!!!」 「ゆふぅ~!!!ゆっくりできるんだぜぇ~!!!」 「なかなかとかいはなゆっくりぷれいすね!!!」 「ゆゆっ!!!じめんにあまあまさんがおちてるよぉ!!!」 「む~しゃむ~しゃ、しあわせぇー!!!!」 と呑気なことを言っているゆっくりたちがいた。 さっきまで、修羅場だったはずの部屋に似つかわしくない光景だ。 「う・・・うる・・・さい・・・しずかにし・・・ろ・・・」 と、まりさが浮かれているゆっくりたちに息も絶え絶えに叫んだ。 「ゆゆゆっ!!!なにをいってるの?ばかなの?しぬの?」 「ここはれいむのゆっくりぷれいすなんだよ!!! ゆっくりできないまりさはゆっくりしね!!!!」 「ゆっくちちね!!! と、喧嘩腰のれいむとその子供たち。 「お・・おま・・・え・・ら・・・き・・・は・・・たし・・・か・・・か?」 まりさが聞き返した。 「ゆぅ?なにをいってるのばかな」 「にんげんさんにひどいことされたのをおぼえていないの・・・?」 生き残ったぱちゅりーが、れいむの言葉をさえぎった。 「・・・」 「ゆ・・・ゆ・・・ゆ・・・」 「ゆっぁあっぁぁぁっぁぁああああぁぁぁあああああああ!!!!」 「どぼぢでごんなごどになっでるのぉおおおおぉおお!!!!」 「ゆんやあっぁあああああああ!!!!ゆっくちできないぃいいい!!!」 「ゆぴぃいいいいいい!!!!!もうやじゃぁあああ!!!おうちがえるぅうう!!! 「ゆびぃいい!!!!こわいよぉおおおおぉおお!!!!」 「ごんなのどがいばじゃないわぁああああ!!!!」 と、先ほどのゆっくりっぷりが嘘だったかのように、 あの恐怖を思い出し、急に叫びだすゆっくりたち。 あまりの出来事に、ゆっくり特有の嫌な出来事を記憶から消去するという本能が働き、 さっきまで、かつてないほどの惨劇があった部屋を自分たちのゆっくりぷれいすだと、 言い出す楽観的な言動を取っていたゆっくりを見た生き残ったゆっくりは、 例えようもないくらい呆れていた。 「ゆげぇええええええ!!!!ごめんなじゃいぃいい!!!」 「でいぶばあんござんをだべじゃっだぁあああ!!!ゆっぐりのあんござんをだべじゃっだぁぁああ!!!」 彼らがあまあまだと勧んで、食べていたのは、当然、死んだゆっくりの中身。 それを気づいたゆっくりたちは、無理矢理吐き出そうとした・・・。 「ご静粛に・・・」 そこには、ありすがいた。 あの入門手続きの際にいたありす。 自分たちが部屋から出ようとしたら、何かをして、ゆっくりを殺した悪いありすが・・・。 「ごのうらぎりものぉおおお!!!!どぼぢでにんげんざんのみがだをずるのぉおおお!!!」 あるれいむが叫んでいた。 それを皮切りに・・・。 「じねぇえええ!!!れいばーばじねぇえええ!!!!」 「ゆっぐりでぎないありずばじねぇえええ!!!!!」 など、ありすに対して、批難の声が止まらなかった・・・。 ありすは、ただずっと無表情で黙っていただけだった。 それを良い事に・・・。 「あまあまをもってごいぃいい!!!このうらぎりものぉお!!!」 「おまえなんかとはいじゃないわぁあああ!!!!このいなかものぉおお!!!」 「ぜーざいじでやるぅううう!!!ごろじでやるぅうう!!!」 「だまっでないであやまれぇええええ!!!!」 「びびっでるんだねぇえええ!!!!このゆっぐりごろじ!!!!わがるよぉおおお!!!」 「なにかいえよぉおおお!!!このげすぅ!!!!!」 「どぼぢでごんなごどじだのぉおおお!!!でいぶばゆっぐりじだがっただげなのにぃいい!!!」 何度も何度もありすを批難する。 しばらくして、批難していたゆっくりたちも落ち着いたのだろうか・・・。 次第に口を塞ぎだした・・・。 「言いたいことはそれだけか?」 今まで黙っていたありすが口を開いた。 「私は最初になんて言ったか覚えているか? 強さを得るために、自身の命すら惜しまないという覚悟があるかと・・・ そして、覚悟していないのなら、やめた方がいいとも言った。 誰が無理強いをした?誰が進んで入門した? みんな、お前らの意思でここに来たんだろ?強くなりたいって・・・。 そりゃぁ・・・。まさかこうなるとは思っていなかった・・・。 って思いたくなる気持ちもわかる・・・。 でも、覚悟はしてたんだろ?覚悟の程度に、それぞれ大小はあるとは思うが・・・。 死んでもいいと言葉に出したよな。入門手続きの時に・・・。 あれは嘘だったのか??? あと、誰かが逃げようとしていた時に言っていたな。やりすぎだと。 何を持って、やりすぎだと言うんだ? ゆっくり道を学ぶには、あれくらいの人間の攻撃から生き延びなければ、 まず無理だ。そういうことを知らなかったとしてもだ・・・。 死んでもいいといっておきながら、実際に死にそうになったら、 やりすぎだと・・!? つまり、あれか?死んでもいいというのは言葉のあやで、 実際には死ぬことなんかない。とりあえず、ゆっくり道を学べばゆっくりできる。 修行とかどんなものか、よくわからないけど、 自分はゆっくりだ。ゆっくりしていればいいよ・・・。 そうすれば勝手に強くなれるよ!!!! と、でも思っていたのか? じゃあ、この中で、入門手続きの時に、一匹でもいい・・・。 修行ってどんなことをするの??? って聞いたゆっくりはいるか??? いるわけないよなぁ・・・。お前ら、みんなの声を録音して保存しているけど、 お前らの中で一匹たりとも、そういう質問を聞いているヤツはいないぞ・・・。 だから、こちらもどういう修行内容か教えなかった。 だって、死んでもいいって言ってから、それくらいの覚悟はあると思っているものだと、 こちらは認識している。そんなやつに今更説明する必要があるか? 勝手にお前らがゆっくり道のことを解釈して、 勝手にお前らが私を一方的に悪いとか言っているが・・・。 失笑するしかないな・・・。お前らのおめでたい頭の悪さにな・・・。」 「なにをわげののわがらないごどをいっでるのぉおおお!!! でいぶばゆっぐりじだいんだよぉおおお!!! ばがなのぉおおお!!!じぬのぉおお!!! もうがまんでぎないぃいい!!! ゆっぐりでぎないぃいありずばじねぇええええ!!!!!」 れいむの怒りは抑えきれず、ありすに体当たりを仕掛けたが・・・。 次の瞬間、 バビュン!!!! れいむの体が爆発し、辺り一面に四散した・・・。 「・・・。カスが・・・。」 他のゆっくりたちは、何が起きたのかわからなかった。 ただ、この光景は・・・。 さっき見た。あの惨劇が始まる前に見た。 先生と言われる髪もないゆっくりできないゆっくりが、 まりさに何かした時と一緒だ・・・。 あの時は、初めて見る光景に恐怖のあまり、叫ぶゆっくりたちだったが・・・。 今回は違う・・・。 みな、顔が真っ青になり、誰もが言葉を発せられなかった。 あのゆっくり出来ない出来事がこれからまた始まるのではないかと思うと・・・。 逃げようとしても、逃げ切れず、殺されて、 苦痛の叫び声を上げて死んでいくゆっくりたちを思い出した・・・。 それを思うと、恐怖で体がすくみあがり、 逃げたくても逃げられないと体が知っていて、逃げさせない。 怖さのあまり、叫んで、我を忘れたいと思っていても、 その結果、現在に至るわけで、何をしても、どこに行っても、 目の前にある絶対的な死の存在に、身動きが取れなくなった・・・。 「まあ、お前らは生き残った。 先生の言われるとおり、運がないヤツは鍛えたところで、どうせ死ぬ。 そういう面では、お前らは合格だ。 そこだけは認めてやる。 だが、高弟に逆らうとどうなるか・・・。 今のでわかったな・・・。お前ら・・・。」 ゆっくりたちは、声を上げることができなくなっていた。 いつもなら、口うるさく、 「ゆんやあああああ!!!」 「おうちかえるぅううぅうう!!!!」 「ゆっくりできないぃいいいい!!!!」 なんて、叫ぶのが本能となっていたが・・・。 ゆっくりたちもその本能に逆らうかのように、 黙るしかなかった・・・。 ~~~~~~~~~~ それから、数日後・・・。 ゆがん先生と言われるゆっくりらしきゆっくりと、 入門式で逃げる邪魔をした、自らを高弟と名乗ったありすが、 あの地獄のような入門式を生き残った一同の前に現れた。 飾りのないれいむも、そこにはいた。 全員、この先生やありすに対しては、得体も知れない恐怖を抱いている。 次は一体どんなことをされるのだろう。 そういう感覚に囚われているといった方が正しい。 いや、それよりも・・・。 この数日間、あれから何もされなかったという不安の方が大きい。 数日前、ありすに逆らったれいむを、ありすが殺した後、 「しばらく、ゆっくりしてろ。」 という言葉を最後にして、 出て行ってから、乾燥したおいしくないゆっくりフードを1日に1回だけ、 部屋にバラ撒きにきて、無言で立ち去っていった。 だが、いつ、このありすが何を言い出すのかわからない、そんな雰囲気が毎日続き、 みな、精神的に限界を迎えていた。 「こんなゆっくりできないばしょからにげるよ!!!おちびちゃんたちぃ!!」 「ゆっくちちないではやきゅかえりゅよぉ!!!」 「れいみゅはおうちにかえりゅよぉおお!!!」 と出ていたれいむ親子が、しばらくすると、 焼かれてジリジリとなった髪、抉られて空洞になった眼、 歯と舌を抜かれ、まともに言葉を発することができない口、 剥がれて餡子丸出しになった姿で帰ってきた。 しかも・・・。 「「「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」」」 そんな姿になりながら・・・。生きていたのだ。 みな、その姿を見て、逃げることはもう無理なんだと悟った。 その結果・・・。 「ぱぴぷぺぽぉおぉお!!!ぱぴぷぺぽぉおぉお!!!」 「ゆへぇへぇぇ・・・ゆへぇええぇえ・・・ゆへへぇ・・・」 「んんほぉおおお・・・・んんんほぉおおおお・・・・」 目が虚ろになり、毎日、ゆっくり出来ない言葉を発するゆっくりが増えてきた。 そして、今、先生とありすの前に集まっているゆっくりたちで、 まともなゆっくりは、入門式を生き残ったゆっくりたちの4割しかいなかった・・・。 相変わらず、ゆがん先生は、 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 と、喘いでおり、視点もどこを見ているのかわからなく、 どう見ても、ゆっくりできていなかった。 「先生、本日の稽古は何に致しますか・・・」 と、ありすが先生に問う。 「ツ・・・バキ・・・マ・・・イ」 「椿舞ですね。」 椿舞!? 何だそれは? 飾りのないれいむは、疑問に思った。 だが、次の瞬間、そんな疑問はどうでもよくなった。 「これから、お前らを燃やす。」 ありすの言葉を聞いた瞬間・・・。 「どぼぢでぞんなごどいうのぉおおおぉおおお!!!!!」 「ゆんやああぁあああああああ!!!きょわいよぉおおぉおおお!!!!」 「ぞんなごどするどじんじゃうでじょぉおおぉおお!!!」 「なにぞれぇええぇえええええええええ!!!!」 「ごごはゆっぐりでぎないぃいいいい!!!!」 「もうやじゃぁあああ!!!!おうちがえるぅううううぅうう!!!!」 「ぞんなごどでぎるわげないでじょぉおおおおお!!!ごのいながものぉおお!!!」 と口々に叫ぶゆっくりたち。 今まで我慢していた恐怖と得体も知れない不安が開放された瞬間、 抑制されていた現実逃避のために絶叫するという本能に従った。 「お前らの意見など、知らん。」 と無表情で言うありす。 『では、始めるとするか・・・。』 と・・・。 どこかで聞いたことある声が後ろから聞こえた・・・。 振り返ると・・・。 そこには、師範代と言われる人間がいた。 しかし、銀色の肌に眼から赤い光を発する骸骨の姿ではなく、 どこから見ても普通の人間の姿だった・・・。 「どぼぢでにんげんざんがいるのぉおおおお!!!」 「おにいざんばじんだばずでじょぉおおお!!!!!」 「ゆんやぁあああ!!!ゆっくりできなぃいぃいい!!!」 だが、そこにいたのは、師範代だけではなかった。 人間が沢山いたのだ。 ゆっくりには数え切れないほどの人間たちが・・・。 みな、嬉々とした表情で、バケツに水を沢山入れて、 待ち構えていた。 『ヒャハアァアアア!!!!!虐待だぁあああ!!!!!』 『汚物は消毒だぁあああぁああ!!!!』 『スーパー焼却タイムゥゥウウ!!!始まるよぉお!!!!』 と、人間たちは叫びながら、一斉に、バケツの水をゆっくりたちに、 駆け出した。 「ゆべええぇえ!!!」 「ゆぎゃぁああ!!」 「なにこれぇえええ!!!!」 「ゆちゅぁあああ!!ちゅべたいぃいいい!!!」 「ゆんやああぁああ!!!くちゃいっぃいいい!!!」 「やべぇてぇええ!!!みずさんをかけないでぇええ!!!」 その水は、冷たく、そして、臭かった。 今まで嗅いだこともないような匂い。 この人間たちは何がしたいのかさっぱりわからない 飾りのないれいむ。 燃やすと言いつつ、水をかける!? 意味が分からない。 ただ、これだけはわかる。 絶対にゆっくりできないのだということ。 師範代が口を開いた。 『これは油だ。水ではない。そして・・・。 これに火をつけたら・・・勢いよく燃える・・・。 当然、油塗れのお前らも・・・勢いよく・・・。』 「ゆびぃいいい!!!しにたくないよぉおおお!!!」 「どぼぢでごんなごどずるのぉおおおぉお!!!!」 「にんげんざんんん!!!だずげでぐだざいぃいい!!!」 「ごめんなざいぃいいい!!!ゆるじでぐだざいぃいい!!」 「じにだぐないぃいいい!!!じにだぐないぃいいい!!!」 「もやざないでぇえええ!!!にんげんざんん!!!」 「ごめんなじゃいぃいいいい!!!あやまりまずがらぁああ!!!」 「だずげでっぇええ!!なんでもじまずがらぁああ!!!!」 必死に命乞いをするゆっくりたち。 『よし!!!!!!!助けてやろう!!!!』 と笑顔で笑いながら、師範代はゆっくりたちの願いを受け入れた。 「やったぁあああ!!!たすかったよぉおお!!!!」 「ゆわぁあんん!!!きょわかったよぉおおお!!!!」 「ゆんやぁあああ!!!!ゆっくりできるよぉお!!!」 「たすかったんだねぇえええ!!!わかるよぉおおお!!!!」 「にんげんざんはとはいはねぇええええ!!!!たすけてくれるなんてぇえええ!!!!」 「ゆっくりできるよぉおお!!!これでゆっくりできるよぉおお!!!!」 「ひさんはこわよぉおおお!!!!もえたくないよぉおお!!!!!」 それぞれに助かったことに対して、安堵したのか、 生き残った喜びに笑顔のゆっくりたち。 だが・・・。 飾りのないれいむは思った。 ない・・・。 絶対にない・・・。 こんなことは絶対にない。 ここまでやっておいて・・・。 助ける!? この人間が言うことは・・・。 絶対にないっ!!!! 『と・・・でもいうと思ったか?』 「「「「ゆっ!?」」」」 さっきまで笑顔だった表情は、一瞬にして、硬直した。 何を言っているっ!? さっき助けるって言ったじゃないかっ!? この人間さんが言っていることはわからないっ!? 助かるはずだっ!?常識的に考えてっ!! だって、助けるって言ったっ!!! だから助かるはずだっ!!! バカなっ!!!何を言っているんだっ!!!この人間さんはっ!!! 『お前らは椿のように艶やかに燃え咲き、椿のように無惨に燃え散るのだぁぁあああ!!!!』 と、言うと同時に、いつの間にか手に持っていた、マッチに火をつけ、 床に向けて、ゆっくりと放り投げた・・・・。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆっぅううう!!!!!!!!!」 その場にいるゆっくりたちは、放物線上に落ちていくマッチの火を、 その軌道を追うように視線を動かしていた。 それは一瞬の出来事だったが、ゆっくりたちにとっては、 とてつもなくゆっくりに見えた・・・。 自分たちが助かったはずと思っていた恐怖が実現へと向かう様が・・・。 マッチの火が地面に付きそう担った瞬間、とあるまりさが・・・。 「ひさんんんんん!!!!ゆっくりしていってねぇええええええええええええ!!!!!!!!」 と、半狂乱・・・というより、 狂い出す寸前のまりさが、自身のゆん生で一番大きな声だと思われるくらいの叫び声が部屋中に鳴り響いた・・・。 その叫び声に答えるかのように・・・・。 『火さん!!!ゆっくりしていってね!!!』 師範代は、口を三日月上に開き、口から歯が見えるくらい笑っていた・・・・。 つづく あとがき やっと、本格的なゆっくり道の稽古(虐待?)に辿り着きました。 日夜、ゆっくり道の稽古の内容を考えていて、ストーリーが先に進みませぬ。 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ゲス愛で派 について 思ったより、お兄さんの反響がよいことにびっくりです。 ユグルイあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2266.html
あみゃあみゃもっちぇきょいくちょじじい!! 31KB 虐待-普通 制裁 理不尽 自業自得 差別・格差 仲違い 誤解・妬み 自滅 家族崩壊 親子喧嘩 野良ゆ 赤子・子供 ゲス 現代 虐待人間 独自設定 展開がなんかおかしいですが気にしないで下さい。 ・俺設定あり。 ・人間がちょっとおかしいです。 ・展開がおかしいのはいつもと同じく仕様です。 天然あき 「ん、これは?」 ちょっと山登りでもしようかと箪笥の奥に置きっぱなしにしてあった登山用具を取り出すと、その側に放置されていたビニール袋に詰められていたキーホルダーのような防犯ブザーとスプレー缶を男は発見した。 それは護身用スプレーだった。 そういえば一時期弟が妹達の為に防犯グッズを買い込みまくっていたのを思い出す。 それの残りだろう。 今ドイツにいる家族の事を男は思い出す。 名門大学に進学が決まってたのに妹に悪い虫が付いたらいけないと無理矢理留学という手段でついていった弟…。 「過保護にも程があるよなあいつ…」 お人よしの男も弟の妹に対する溺愛っぷりに辟易する。 まぁそんなのはどうでもいい、と作業を再開する男。 「取り合えずとっとこう」 男はそう言ってスプレーをポケットにしまう。 男は知る由もないがその中には警察が鎮圧用に用いるトウガラシスプレーが入っていた。 明らかに見つかったらヤバイものだ。 一見ただのヘアスプレーに見える分タチが悪い。 男も防犯ブザーとかと一緒にされてなかったら気付かなかったかもしれない。 「そうだ、これもらっとこう」 そう言って男は好みの琴線に触れたぬいぐるみの形したブザーを面白がりポケットに入れ、作業を再開した。 一方その頃、 「ゆっへっへっへ!!ここをまりさたちのおうちにしてやるんだぜ!!」 「ゆゆ~んかっこいいわまりさ~♪」 「おちょうしゃんはとっちぇもゆっきゅちちちぇりゅにぇ!!」 「とっちぇもときゃいはじゃよ!!」 ゆっくりまりさとありすの家族が破壊された窓から侵入してきた。 かつてちぇんが破壊した窓を使って新たにゆっくりまりさ親と合わせて二匹、ありすも親と合わせて三匹の計五匹が侵入してきた。 まだ窓の修理をしていなかったのが失敗だった。 外はいらなくなった粗大ごみ等が放置されているから足場として使えば窓からの侵入は難しくない。 「なかなかゆっくりできそうなへやなんだぜ!」 「きょきょにゃらゆっきゅちちちぇにゃいきゃじぇしゃんみょきょないね!!」 「さすがありすのだーりんね!!」 「あちょはきょのいえにょにんげんをどりぇいにちゅればきゃんぺきだにぇ!!」 「ときゃいはにはどりぇいがひちゅじゅひんにぇ!!」 散々騒ぎ立てるゆっくり一家。 だが男は作業に没頭して気付かない。 結局男がゆっくり達の存在に気付いたのは、 「さっさとじゃまなどあはしぬんだぜ!!」 「ゆゆう、まりしゃみょやりゅよ!!」 「とかいはすぎるのにもほどがあるわまりざぁ!!!」 「ときゃいは!ときゃいは!」 まりさが閉じたドアに体当たりをしだした辺りからだった…。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「泥棒か…?」 男は物音にようやく気付き、片手に先程入手した護身用スプレーを持ち、もう片方には金属バットを持っていた。 いざ襲い掛かられたらスプレーで行動不能にしてバットでぶっ飛ばすつもりだった。犯罪者には結構容赦ないタイプのようだ。 男はゆっくりとドアを引いて開け、中を伺うと、 「ゆっぐりじねえ゛え゛え゛え゛え゛!!!」 ドアに体当たりしようとするまりさとそれに続く赤まりさを見た。 大きさからすると成体だ。 「おわぁッ!!?」 それにびっくりして思わずスプレーを吹き掛ける。 その結果トウガラシスプレーを全身に浴びるまりさと赤まりさ。辛いものや苦いものを苦手とするゆっくり。 トウガラシスプレーを浴びてしまえばどうなるか…。 「ゆごお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?」 目が飛び出そうな位見開き、大粒の涙を滝のように流す。 そして、口から餡子を滝のように吐き出した。 「ゆぎゅえ゛え゛え゛え゛え゛……」 親であるまりさがこのザマなのだ。 子供である赤まりさ等致死量を何十倍もオーバーしていた。 あっという間にぺらぺらの皮に成り果てた。 「ゆごごごご……!!?」 親であるまりさの餡子の流失も止まらない。 おそらく長くはないだろう。 「まりざあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 「おちょうちゃんぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 悲痛な叫びが響く。 幸せな家族に訪れた突然の不幸、とでも思っているのだろう。 男は的確にトウガラシスプレーをまりさ達に当てておきながらゆっくりが侵入したと気付かず、親ありすの叫びでようやく侵入者がゆっくりである事に気付いた。 「またやっちゃったよ…」 以前も男に体当たりしようとしたちぇんを無意識に金属バットで防御してちぇん が顔面から金属バットに突っ込んだ事を思い出す。 それと同時にあいつ等元気にしてるかな…と以前飼ったゆっくり達と一緒に思い浮かべながら外の寒風吹きすさぶ状況を見て心配する。 既にぱちゅりーを除いて全て死んでいるのだが男には知る由もない。 それはさておき目の前には饅頭の中身と皮に器用に分かれた二つのゆっくりの成れの果てと三匹のゆっくりありす。 「よきゅみょおちょうしゃんちょいみょうちょをおおおおおお!!!」 「きょのいにゃきゃみょのおおおおお!!!」 ペチペチと体当たりしてくる子ありす二匹。 このままだと前回のちぇん一家と同じ展開になっただろう。 しかし、 「ご、ごめんね!わざとじゃないんだ!!」 「わざとじゃないがらっでゆるざれるぼのじゃないわ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!はんぜいじでるならあばあばぼっでぎなざい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 親ありすが叫んだ。 その言葉に男は反応した。 「わ、わかったよ!ちょっとまっててね!!」 男はそう言って急いで部屋から出て行った。 流石に閉まるドアに体当たりする度胸もなかったのか子ありすは男が出ていくまでは邪魔しなかった…。 「まりざぁ…どうじでぇ…」 男が去った後、親ありすが親まりさの残骸を愛おしそうすーりすーりする。 親まりさはどうやら原形を保てているようだ。 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛いだいわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?じぶう゛う゛う゛う゛う゛!!?」 すると突然親ありすが痛みを訴えだす。 親まりさにかかったトウガラシスプレーは親まりさの致死量を多量にオーバーしていた。 つまりはまだトウガラシスプレーは親まりさの残骸に沢山残っている訳だ。 それにすーりすーりすれば傷口に塩を塗り込む行為に等しい。 「いじゃい゛い゛い゛い゛い゛い゛!!? どうじでごんなごどずぶのお゛お゛お゛お゛!!! ありずをゆっぎゅりざぜないいながぼのはじねえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!! 」 親ありすが叫び声を上げて親まりさの残骸、餡子にのしかかる。 しかしトウガラシパワーはゆっくりにとっては絶大な効果を示す。 つまり、 「ふぎょおおおおおおおおお!!?」 皮を通じて親ありすに強烈な激痛を与えたのだ。 「おきゃあしゃんにゃにちちぇりゅのおおおお!!?」 子ありすの一匹、便宜上子ありすAとする、が叫ぶ。 ありすAからすればいきなり父親である親まりさの残骸を攻撃したように見える。 なんでそんな酷い事するのかわからなかった。 「んぎょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?」 親ありすにいたっては痛みでそれ所じゃない。 致死量ではないものの、行動不能にする位のダメージを負ってしまった。 そうこうしてる間に、 「はい、お菓子持ってきたよ」 男が再びドアを開けて入って来た。 「はいどうぞ」 男が渡したのは羊羹。 百円程度で買える安物だがゆっくりにとっては身にあまるものだ。 「ときゃいはにたべりゅわ!」 「む~しゃむ~しゃ…ちちちちあわしぇえええええええええ!!?」 野良生活では到底食べられない羊羹に思わず叫ぶ子ありす二匹。 親ありすの事も考えず貪る。 「おちびちゃん…ありすにもたべさせてね…」 唐辛子成分が身体を侵食し、軽い麻痺状態になった親ありすが子ありす達に頼む。 だが、 「おちょうしゃんをいじみぇるいにゃきゃみょのにゃんちぇちりゃいわ!!」 「きょれはぜんぶときゃいはにゃありしゅのみょのよ!! いにゃきゃみょののびゃびゃあににゃんちぇあげにゃいわ!!」 「どうちてぞんなごといぶのおおおおおお!!?とがいはじゃないわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 さっきの行動で親ありすの威厳と信頼は失墜したようだ。 自分達の事しか考えなくなった結果子ありす達はすぐに全部食べ切ってしまう。 そうなれば当然、 「きょんにゃんじゃじぇんじぇんたりにゃいわ!!」 「はやきゅあちゃらしいにょもっちぇきなしゃいきょのいにゃきゃみょの!!」 男にすき放題言い放ち始める。 流石にこんな暴言放たれれば温厚な人でもビキィとくるがこの男の怒りゲージの容量はこの程度じゃMAXには程遠い。 「まだ何かあったかな…?」 男はそう言って再び探しに行った。 男が部屋を出てくのを見て、 「にゃきゃにゃきゃいにゃきゃみょのにちちぇはちゅきゃえりゅにんげんにぇ!!」 「そうにぇ!!しぇいじぇいきょちちゅきゃってあげにゃいちょね!!」 ゆっくり出来るお家と都合のいい奴隷を手に入れた喜びに湧く二匹。 「どうぢでごんなごどずぶのおおおおおお!!?おかあざんはとがいはなのよおおおおおおお!!!だがらだいじにじないどいげないのよおおおおおおおお!!!」 どうやら羊羹が食べられなかった事がショックだったようだ。 ゆっくり家族を殺すにゃ刃物はいらぬ。あまあま少し与えりゃそれでいいって事である。 ゆっくりの家族なぞあまあまを少しくれてやれば勝手に奪い合って自滅か、舌が 肥えて、子供が餌を食わなくなって親が子供が食える餌を探して過労か駆除され子供も飢えて自滅かの二つに一つだ。 赤ありす二匹はもう野良では生きていけないだろう。 そんな事にも気付きもせず親ありすを二匹は見下していた。 「ぶっきゅっきゅ。あんにゃのときゃいはだっちぇ」 「あみゃあみゃみょたべりぇないくちぇになにえらちょうにちちぇりゅんだが…おお、おびゃきゃおびゃきゃ」 どうやらあまあま食えるか食えないかでこいつ等にとっては格別な違いがあるらしい。 あまあま食べられる自分達=とかいは=特権階級。 あまあま食べられない親ありす=いなかもの=ゆっくりできないクズ。 男=奴隷=奴隷。 と言った感じになっているようだ。 何とも素敵な思考をするゆっくり達だ。 「ゆぎぎぎいいいいいい!!!ありずはどがいはなのよ!!!だがらやざじぐじなざい゛い゛い゛い゛い゛!!!じゃないどぜいっざいずるわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 親ありすも親ありすで都会派としてのプライドが親としての愛情を上回ったようだ。 怒りをあらわにして実の子供に敵意丸出しで叫ぶ。 「ぷっきゅっきゅっきゅ!うぎょけにゃいくちぇににゃにいっちぇりゅんだきゃ!!」 「きちゃにゃいおちょうしゃんちゃちにふりぇちゃきゃらくちゃっちゃんだにぇ!」 ゆっくりの思い上がりに歯止めはない。 いつの間にか大切な家族であったまりさ達まで底辺の存在と認識している。 「ゆぎぎぎぎいいいいい!!!」 「ぷきゅきゅきゅ!!ゆっきゅりできにゃいきゅじゅがきょっちみちぇるよ!!」 「みちゃらめぎゃくちゃるきゃらあっちいきょうね!!」 男が来るまでの間、二匹は心置きなく親ありすを侮辱していたのだった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「う~んあったかなお菓子?」 男は戸棚を漁るが菓子らしきものは何処にもない。 男の一人暮らしのこの家は友人達のたまり場になりやすいので菓子とかはよく備蓄するのだが親から見合いの話しとかされるとここに逃げてくる従姉妹が大量の人参とトレードしていく事がある為よく枯渇するのだ。 「頼むから人参ばっか送るのやめてくれ、送ってもらってる分際で言うのもなんだが違ったもん送ってくれって言ったら高麗人参をクール便で送り付けてきやがって…どうやってこんな大量に仕入れたんだ?」 男は従姉妹に対して愚痴を漏らすが赤ありす二匹にやるあまあまは一向に見つからない。 「そういえば…!!」 すると男に天啓が閃く。 大体この場合ロクな事にならない。 男はそんなジンクスに気付きもせず、冷蔵庫にあるものを取り出した。 「これで大丈夫だな」 男はそう言って赤ありす達がいる部屋に戻って行った。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ゆっきゅりししゅぎよきょのいにゃきゃみょの!!!」 「おみゃえみちゃいないなきゃみょのがゆっきゅりしゅりゅちきゃきゅなんちぇありゅちょおみょっちぇるの?ばきゃにゃの?しにゅの?」 部屋に戻って来た男に対して相変わらずすき放題は言い続ける二匹。 しかし男はそんな言葉気にもしない。 「ゴメンね。はい、お菓子」 そう言って男は皿の上に乗せたあまあまを見せる。 「ゆゆう!とっちぇもときゃいはでおいししょうだわあ!!?」 「どりぇいのくちぇににゃきゃにゃきゃいいみょのだしゅじゃない!!」 皿の上に乗せられたぷるぷると揺れるあまあまに子ありす二匹はよだれをだらだら垂らしている。 「後はこれを…とあれ?」 男はそこで気付いた。 そのあまあまを食べる上で必要なものが無い事を。 「ゆ、みょうぎゃみゃんできにゃいわあああああ!!!」 子ありす二匹の内の一匹、子ありすAがそのあまあまを食べようとする。 だが、 「ちょっとまってね!!」 男がそれを止めた。 「ぷぎゅう゛う゛!!?」 赤ありすが進路方向に出した男の手に顔面から突っ込む。 「ゆ゛う゛う゛う゛!!?どりぇいのくちぇににゃにちちぇりゅんだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 子ありすBが叫ぶ。 「ごめんねちょっと待っててね。これじゃこれは食べられないんだよ!!すぐ食べられるようにするからちょっと我慢しててね!!」 男はそう言って部屋から出て行った。 「ゆぴい゛ぃ…いぢゃいわぁ…」 「ゆゆ、だいじょうぶ!? ゆっきゅりなおっちぇね!」 男の手にぶつかった子ありすAを子ありすBがぺーろぺーろする。 「ゆぴぃ…いちゃきゃっちゃよ…」 その甲斐あってか何とか持ち直したようだ。 「あにょじじい!きゃえっちぇきちゃらしぇいっしゃいちちぇやりゅわああ!!!」 怒りに燃える子ありすB。 「しょうね!いみゃはきょのあみゃあみゃをたべちぇゆっきゅちちましょう!!」 「じじいぎゃじゃみゃちちゃけじょしょせんじじいじゃときゃいはなありしゅにはかちぇにゃいわ!!」 どうやら男を自分達で懲らしめたとカスタード脳は記憶を改ざんしたようだ。 「しょれにしちぇもこりぇはにゃんにゃのきゃしりゃ?」 「きっちょしゃっきちょおにゃじあみゃあみゃよ!!いりょぎゃしょっきゅりじゃしときゃいはしゃなありしゅのきゃんしゃつぎゃんはいっきゅうひんよ!!」 男のまだ駄目だという言葉を忘れて…いや最初から頭に入っていなかったのだろう、子ありす二匹は皿の上に置かれたあまあまに対してよだれをダラダラ垂らして食べようとする。 「まっべね!!とがいはなありずにもたべざぜでね!!!」 あそこまで我が子に拒絶させられても浅ましくねだる親ありす。 野良ゆっくりにとってあまあまはそれだけ魅力的だったのだろう。 「ゆ?にゃんじゃきゃみにきゅいきょえぎゃききょえりゅわ!?」 「きっちょどきょかのいにゃきゃみょのぎゃときゃいはにゃありしゅたちをしっちょしちぇるんだわ!!」 「「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!!!」」 「ゆぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?わらう゛な゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 親ありすを侮蔑し、嘲笑する子ありす二匹に、それに対して怒りを露にする親ありす。 ゆっくりは家族崩壊しやすいナマモノなのだ。 「いただきまーしゅ!」 「む~しゃむ~しゃ…」 男の言葉をカケラも守らずそのあまあまを食べ出す子ありす二匹。 その結果…、 「「ゆげえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」」 口から大量のカスタードを吐き出し始める。 「にぎゃい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」 あまりの苦味に苦しみにのたうちだす子ありす二匹。 子ありす二匹が食べたあまあま、それはミルクをかける前のコーヒーゼリーだった。 男はミルクを持って来るのを忘れてしまい、それを取りに行っていたのだ。 ミルクのかかっていないコーヒーゼリーは子ゆっくりにとってあまあまではなくむしろゆっくり出来ない猛毒だった。 成体であれば苦さに苦しむだけなのだが、 「ゆげげ…もっちょ…ゆっきゅり…」 子ゆっくりにとっては死に至る程危険なものであった。 本来ならば子ゆっくりであろうとも一口で致死量になる程食べはしないのだが、子ゆっくり達は男をかなり見下しており、尚且つ先に出されたあまあま、羊羹とコーヒーゼリーを同じと思ってしまったのだ。 何処をどおしたら間違えるのかわからないが、それ程までに子ゆっくりの目は節穴だったという事で納得するしかない。 「ゆ゛、ゆ゛、ゆ゛…」 子ありすAが痙攣しだす。ここまで来るともう助からない。 「ゴメンゴメン今食べさせてあげるからね!!」 男がミルク片手に部屋に戻ったのはその直後の事だった。 「何が起きたんだ…?」 男が帰ってくるとそこには死にかけの赤ゆっくり二匹。 まさかコーヒーゼリーで死にかけるなんて夢にも思っていなかった男は訳が分からなかった。 「も゛…ぢょ…ゆ…」 そうしている間に子ありすAは息絶えてしまった。 死因はコーヒーゼリーの拒絶反応。 「きょの…じじい…」 死んだ子ありすAに比べてまだダメージが軽微な子ありすB…もう区別する必要がないから子ありすとだけ表記しよう、は恨めしげに男を睨む。 子ありすからすれば毒を盛られたようなものだった。 男が止めたとかそういう自分にとって都合の悪い部分は忘却している。 「こりぇ…あみゃあみゃじ…にゃい…」 「え、まさかそのまま食べたのかい?」 コーヒーゼリーミルク無しは正直男も辛い。 それをまさかしてしまうとは思いもしなかった。 「ちょっちょっと待っててね!!今治せるもの持って来るから待っててね!!」 こんな状態になってしまったコーヒーゼリーを食べさせる訳もいかず、男は再び台所へと駆けていった。 中途半端にゆっくりの知識がある男はオレンジジュースがあれば回復するという事を知っていたのだ…。 「ゆぎ…い゛い゛…」 そして取り残される子ありす。 苦しげに嗚咽を漏らす。 すると、 「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!!!」 汚い笑い声が響き渡る。 子ありすでなければ該当するのは一匹しかいない。 「いいきみね!!とかいはなありすになんのことわりもなくたべるからこうなるのよ!!いいきみね!!ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!!!」 親である成体ありすだ。 もっとも…親子の縁なんてとっくの昔に切れているが…。 「ゆぎゅ…ぎゅ…」 子ありすは親ありすの罵倒に歯を食いしばる。 あまあまも食べられないクズに罵倒されるのは子ありすのプライドが許さないのだ。 だが今の子ありすは動く事もままならない。 それは親ありすも同じなのだが喋る余裕があるだけでまるで勝者のように高笑いする。 「いいきみね!!いなかものはせいぜいじめんにはいつくばっているのがおにあいよおおおおおおおおお!!!」 我が世の春が来たとばかりに喜び、罵倒する親ありす。 そこに親子の情なんてものは微塵もない。あるのはただあまあまを食われた怨みだけだ。 「ゆぎィ…」 歯を食いしばるしか出来ない子ありす。 さっきの仕返しとばかりに罵倒し続ける親ありす。 男が戻ってくるまでその状態は続いたのだった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「確かここにじいちゃんとばあちゃんが送ってくれたオレンジジュースが…」 男が再び台所に来てあまあまではなくオレンジジュースを探す。 治療にはオレンジジュースを使うのがいいという知識は持ち合わせているようだ。 段ボールの中にオレンジジュースが入ってるのでそれを使おうと男は考えた。 その結果…、 【オレンジジュースは俺が有り難く頂いてやった、むせび泣いて感謝しろ。お前の親愛なる従姉妹様より.┓┏. 追伸俺はバヤリースみたいなタイプの方が好きだから次はそっちを用意しておけ。】 段ボールの中には空になった幾つもの空き瓶と一枚の書き置きが置いてあった。 「……あんのクソボケエエエエエエエエエエ!!!?」 段ボールに入っていたオレンジジュースを全て飲んでおくという地味に辛い嫌がらせに男は憤慨する。 というか六本入り一つ1リットルを嫌がらせで飲み干す方もどうかと思う。 だが今は怒っている場合ではないと男は思い直す。 そして思い出した。 従姉妹が持って来たあまあまがあるという事を…。 「最初はこんなに貰っても使い道ねえよと思ったが仕方ない!無いよりはマシだ!!」 男はそれを担いでありす達のいる部屋へ急いで戻るのだった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「お待たせ!!」 男が勢いよくドアを開く。 「おぞいわよごのいながぼの!!!」 親ありすが男を罵倒する。散々子ありすを罵倒して増長したようだ。 「ごの…いながぼの…」 そして子ありすの方も溜まった鬱憤を男に向けている。だが男はそんな悪意を気にもせず子ありすに駆け寄る。 「はい、あまあまだよ」 男は純粋無垢を絵に描いたような満面の笑みである物をスプーンを使って子ありすに食べさせる。 期待させた場合は申し訳ないが、今回子ありすに食べさせたのは蜂蜜だった。 かつて男が「次人参持って来たら物理的に殺す」と従姉妹に宣言したら従姉妹が業務用の大型サイズの瓶にたっぷりと入った蜂蜜片手に窓から侵入して来た。風呂場の窓は格子があるからって油断して閉めるのを忘れてたのが失敗だった。 折角鍵変えたのも無駄になってしまったと後悔した事が男にはあった。 それはさておき、蜂蜜というゆっくりにとっては最上級のレベルに位置するあまあまを食べた子ありすはみるみる内に元の状態まで快復していった。 「ゆふううううん!!!」 鼻が無いのに鼻息荒げる子ありす。 「ごのいながぼの!!はやぐありずにぼぞのあばあばよごじなざい!!!」 身動きの取れない親ありすが男に命令する。 だが、 「駄目だよ。子供に先を譲ってあげないと」 と男は一蹴した。 「いいがらざっざとぼっでごい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 男の話を一切聞かず叫ぶ親ありす。 「ぷっきゅっきゅ!いいじゃみゃにぇ!!」 それを嘲笑う子ありす。 悪態をつける程には回復したようだ。 すると回復した分子ありすは元の傲慢さを取り戻して男に命令する。 「きょんにゃんじゃじぇんじぇんたりにゃいわ!!もっちょたきゅしゃん、あびりゅほぢょもっちぇきにゃしゃい!!!」 子ありすは「ふふん」と誇らしげに命令した。 すごく踏み潰したくなる姿だが男は気にも留めていない。 「浴びる程…」 むしろ子ありす自身が都会派な言い回しだと心の中で自画自賛していた「浴びる程持って来い」に反応していた。 「よし、わかった」 そう男は意を決したように呟くと自分の背後に置いておいた業務用の瓶に入った蜂蜜を見せた。 「ゆあああああああああ!!?」 さっきのあまあまが食べきれない位の量あると知った子ありすの目が見開かれる。 「はやきゅ!!はやきゅたべしゃしぇなしゃい!!!」 目を輝かせ、よだれだっらだらにしてうれし~し~を漏らした子ありすは男に要求する。 「たべざぜろおおおおおおお!!!そのあばあばはありずのだあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 親ありすも子ありすの反応からとてつもない美味しいあまあまだと考え、叫ぶ。 しかし子ありすはそれを嘲笑う。 「なにいっちぇりゅの!!きょりぇはじぇんびゅありしゅにょみょにょだよ!!!いにゃきゃみょのにあげりゅびゅんにゃんちぇどきょにみょにゃいわ!!!」 子ありすはどうやらみかんサイズの自分の数倍はある蜂蜜を全て食べるつもりのようだ。 「しゃっしゃとたべしゃしぇにゃしゃいきょのきゅじゅ!!!」 子ありすは待ちきれないとばかりに男に命令する。 「わかったよ」 男はそう答えると子ありすを掴んだ。 「ゆ?にゃにしちぇりゅのお゛!!?どきゃいはにゃありしゅにきやずぐざわりゅんじゃにゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「少し我慢してねー♪」 男は子ありすの罵倒に笑みで返す。 そして、瓶の蓋を開け、その中に子ありすを押し込み始めた。 「ゆぎょお゛お゛お゛お゛お゛!!?なにずびゅのおおおおおおお!!?」 子ありす自体のサイズはみかん程度だ。 それに対して蜂蜜の瓶のサイズは電柱くらいの直径がある。 そんな中に沈められてしまえばまず行きてはいられない。 「浴びる程って言ったよね。遠慮しないでたっぷり食べてね」 男は満面の笑みで子ありすに告げる。 「なびいっべぶにょお゛!!?ばきゃにゃきょちょちにゃいじぇしゃっしゃちょあみゃあみゃよきょちにゃちゃい!!!」 「うん、だからあげるよあまあま。浴びる程ね」 子ありすはその笑みを見て男がマジだと理解した。 「はなしぇえええええ!!?」 子ありすは必死に男が蜂蜜の中に押し付けようとするのに抵抗する。 しかし、そんな事しても男との力の差は圧倒的で全く抵抗等無いに等しいものだった。 「どうちちぇ!!?いにゃきゃみょののどりぇいのくちぇにいいいいい!!?」 子ありすは男をせいっさいしたりしたという記憶の改竄があった為にこんな事になるのは全く思ってなかった。 それこそ、生殺与奪は子ありすにあると思い込んでいた。だが実際は男の行動に何の抵抗も出来ない。 生殺与奪があるのが子ありすではなく男であったのを認めるしかない状況だ。 もっとも、そこまで子ありすは潔くなかったが…。 「やべびょぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛………!!?」 抵抗空しく子ありすはそのまま蜂蜜の中に沈んで行く。 あまあまを食べさせられたスプーンでさらに奥深くに沈み込んで、姿が見えなくなっていった…。 「…………………」 親ありすはそれを呆然と見つめていた。 まさか男がこんな事するとは予想だにしなかったのだ。 親子の情なんてものは微塵も残ってはいないが、それでも見下していた男にされるがままになるとは思いもしなかったのだ。 そしてその結果を…、 「やっぱりいなかぼのはぶざまね!!!」 男が強いのではなく子ありすが弱いという結論となるのがゆっくりの特徴だろう。 こうして、子ありすは誰にも鑑みられる事もなく、蜂蜜を文字通り浴びる事が出来たのだった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 子ありすには何が起きたかわからなかった。 沈み込んだ蜂蜜に包まれた瞬間口一杯に広がるあまあまの味。 それと同時に襲い来る全く呼吸が出来ない苦しみ。 最初の一瞬のみ幸せであったがその直後から粘度の高い液体が口、目、まむまむやあにゃるを浸蝕していく。 『ゆごぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?』 あまりの苦しさに子ありすは中身のカスタードを吐き出す。 だがそのすぐ後に蜂蜜が子ありすの出した分の隙間へ入り込む。 子ありすの身体はそれをあまあまと認識し、吸収して新たなカスタードに変換していく。 『ごばいでえ゛え゛え゛え゛え゛!!?』 子ありすはこうして、野良生活では決して手に入らない山のようなあまあまに包まれながら死ぬまで蜂蜜を味わい続けたのだった…。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ざっざとありずにあばあばよごじなざいごのいながぼのおおおお!!!」 親ありすが偉そうに男に命令する。 自分以外の家族全てがこの男に殺されたようなものなのによくもまあそこまで偉そうに出来るものだ。 「あ、そうだったね。えっとミルクミルクっと…」 男はありすに子ありすの入っている蜂蜜を渡す訳にもいかず、ミルクをかければコーヒーゼリーでも大丈夫じゃないかと考え、ポケットに入れっぱなしだったミルクを取り出そうとする。しかし、 「あれ、どっちに入れたかな?」 男はポケットをまさぐってミルクを探す。 その際ポケットからあるものが落ちたのだが男はそれに気付かなかった。 男はようやくミルクを見つけ、コーヒーゼリーへ注ぐ。 そしてスプーンでそれを掬い、 「はいどうぞ」 親ありすに食べさせた。 「ちょっ!?まちなざいぞれはゆっぐりでぎな…」 親ありすが何か言ったようだが男は気にせず食べさせる。 「むぎゅぎゅぎゅ…じ、じじじあわぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 ミルクがたっぷりかかったコーヒーゼリーに舌鼓を打つ親ありす。 まだ子ありすは死んでないので親ありすと表記する、はむかつくヘブン状態の顔となる。 虐待お兄さんだったら迷う事なく顔面に拳を叩き込むだろう表情に男は嬉しそうに笑う。 ミルクかければ大丈夫だという考えが確信となったので全部食べさせる事に男はした。 「まだまだあるからたくさん食べてね」 「いわれなくてもたべるわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 そう叫びながら親ありすはコーヒーゼリーを貪っていく。その光景は醜い事この上ないが、男は気にもしない。 子ありすには致命的となる親ありすにはミルクの助力もあってか全然平気のようだ。 「げふ~、なかなかとかいはだったわ」 都会派のかけらもないゲップをしながら親ありすは一息ついた。 ふと見てみると男がまだいたので、 「ゆ、まだいたの?ここはありすのおうちよ!!きょかなくありすのおうちにはいっだみにくいじじいはめざわりだからさっさときえなさい!!!」 とあんまりな言葉を言い放った。 「そっか、邪魔だったみたいだね」 だが男はそんな物言いを気にもせずコーヒーゼリーが乗ってた皿を片手に持って出ていった。 子ありすを蜂蜜の中に放置したまま…後で取り出そうとでも男は考えたのだろう。 結局パタンとドアは閉まり、親ありすだけがその場に残る。 「ゆっふっふっふ…わがよのはるがきたわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 男が去った後、今の所風邪が吹き込まない安全なお家とあまあまを持ってくる奴隷を手に入れた親ありすは歓喜の叫びを上げる。 飼いゆっくりから生まれ、その日の内に捨てられ、僅か1時間の飼いゆっくりだった経緯のあるありすからすれば夢心地だう。 「さぁとかいはなこーでぃねーとをするわよ!!!」 ありす種によくある無駄な装飾を親ありすは行うつもりのようだ。 だがここにあるのはカーペットの床と親まりさと子まりさと子ありすの遺骸、そして今現在蜂蜜浴びを敢行中の子ありすが入った蜂蜜の瓶程度だ。 親ありすが材料にするような物は何処にも無い。 いや、 「あれはなかなかとかいはね!」 どうやら一つだけあったようだ。 それは男のポケットから落ちたぬいぐるみの形をしたキーホルダー型の防犯ブザーだった。 「とかいはなありすにふさわしいいっぴんね!!」 親ありすはその防犯ブザーを口にくわえて拾い、 「ゆ、そうね!あそこにおくのがとかいはね!!」 と防犯ブザーを壁に投げ付けた。 何処らへんが都会派なのかわからない。だが問題はそこではなかった。 その防犯ブザーはどうやら結構老朽しており、尚且つ親ありすが投げ付けた時の壁の当たり具合がいい感じになったようだ。 まるで運命が親ありす達を殺そうとしているかのように…。 その直後けたたましい音を鳴らす防犯ブザー。 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 それに驚き悲鳴を上げる親ありす。 隣家が空き家で無かったら苦情が来ていたろう。 一方、男の方は居間に戻り、コタツに入ると同時に寝落ちしてしまった為気付く様子はない。 つくづくタイミングがいい。ビービー鳴り響く防犯ブザー。親ありすには耳障りな音が突然鳴り響いたとしかわからない。 「ひぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?うるざい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!な゛にごれ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ッ!!?」 親ありすは泣き叫び、のたうちまわる。 いきなり襲い掛かる騒音。 耳がなく皮が振動をキャッチする事で音を認識するゆっくりには音というのは殊の外効果的であるのだ。 親ありすには何が起きたかさっぱりわからない。 だから、 「あ゛の゛ぐぞじじい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 いつの間にか男の仕業と親ありすの中で確定していた。 確かに防犯ブザーを持って来たのは男だがそれを起動させたのは親ありす自身だ。 端から見れば滑稽だが当の親ありすには大真面目以外の何物でもない。 親ありすは防犯ブザーの音をBGMに不格好なダンスを踊り続けていた。 「ゆぎょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?」 跳ね回って何とかブザーの音から逃げようとする親ありす。 そして辺り構わず跳ね回る親ありすはそのまま元つがい、現生ゴミと化した親まりさに顔面から突っ込んで行った。 ここで思い出してほしい。 親まりさの皮には踏み潰そうと触れただけで行動不能になる程のヤバめの辛みが付着していた。 そしてそれに顔面から突っ込んだ。 一体それがどんな結果を出すかというと…。 「ほぴょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!?」 防犯ブザーのそう音に勝るとも劣らない叫び声を上げる親ありす。 一瞬にして眼の機能は破壊され、親ありすの顔面にとんでもない激痛が走る。 「ぽぴょおおお!!?ぱひょほおおおおおお!!?」 親ありすは顔の激痛、更に騒音から逃れる為に跳ね回る。 壁にぶつかり、我が子を踏み潰しても止まらない。 そしてそんな事をしても苦しみからは決して逃れられない。 そしてまるでタイミングを見計らったかのように更なる追い討ちが親ありすに襲い掛かる。 「ゆびるぶう゛う゛う゛う゛!!?」 奇声を上げて親ありすは口からカスタードを吐き出す。親ありすには訳がわからなかった。自分を苦しめるものがなんなのかを…。 それは親ありすの子供である子ありすを殺したコーヒーゼリーだった。 だがそれは子ありすだから起こった事で、成長した親ありすにはコーヒーゼリーが致命的なものにはならない筈だった。 しかし、唐辛子スプレーを満遍なく浴びた親まりさに顔面から体当たりしたのだ。 その弱った状態となった為に本来なら耐えられるコーヒーゼリーの苦味に耐え切れなくなってしまったのだ。 親ありすの中に駆け巡る猛烈な苦みと辛み。ゆっくりにとっては猛毒でしかないその双方に親ありすは苦しむ。 『どおじでどがいばなありずがごんなべに゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?』 都会派な自分がこんな目にあうなんて間違っている。早くあのクソ奴隷は都会派なありすを助けに来い。 それが奴隷の役目だろうがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!と親ありすは本心から思っていた。 コーヒーゼリーの苦味。トウガラシスプレーの辛さ。そして防犯ブザーの騒音の見事な三点セット。 この騒音から親ありすが解放されるのはほぼ不可能。 『あげ!!!じゃまなどあはざっざどじねえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!』 ここから逃げ出そうと親ありすは壁に何度も体当たりする。 目が見えない為体当たりしている場所がドアではなく壁だという事も気付かない。 だが、何時までもそうしてはいられなかった。 『ゆぴょぴょぴょおおおおおおおおおおおお!!?』 どうやら親ありすの中枢餡にまで辛みと苦みが侵食したようだ。 口から泡の混じったカスタードを吐き出していく。 使えなくなった目を見開き、大口を開けて「げちょぷへぽらぼぎぃい゛い゛い゛い゛!!!」と奇声を上げて濁流のように吐き出すその姿はとても都会派と言える代物ではなかった…。 だがそれが自称“とかいは”の親ありすの最期の姿だった…。 こうして男の住む家に侵入して来たまりさとありすの一家はあっさりと全滅したのだった…。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「何があったんだろうか…?」 男はうたた寝から目を覚まし、親ありす達のいる部屋に行ってみるとゆっくりが全滅していた。 急いで蜂蜜に沈んでいた子ありすを回収したのだが既に手遅れになっていた。 しょうがなく今までのゆっくりと同じように庭に埋葬した。手向けとして子ありすの入っていた蜂蜜を掛けてやった。 「さてと…これでよし」 男は埋葬を終え、ありす一家が荒らした部屋の清掃を完了する。 「さて、と…今日中に見つけないとな…」 男はそう呟き本来の目的である登山道具の捜索を再開しようとした。 だがその時…玄関のドアが突然開いた。 そしてそこから…、 「ゆっふっふっふ!ここをまりさのおうちにするんだぜ!!」 「ここならゆっきりできないかぜもこないね!!」 通常よりも遥かに大きいサイズのまりさとれいむが姿を表したのだった…。 通常以上ドス未満のサイズの二匹。 場合によっては大人でも危険なゆっくり。 だがそれでも、この男と対峙した時点で命運は決まってしまった…。 男は突然の来訪者に驚きはしたものの笑みを浮かべ、 「こんにちは…何か用かな?」 穏やかな声で尋ねたのだった…。 END あとがき 忘れた頃にやって来る! 忘れてなくてもやって来る! 天然あき名前の由来でもある天然お兄さん。 最近書いてなかったので久々に出してみました。いかがでしょうか? 前に書いた作品「あまあまおいてさっさとでてってね!!」と展開が似ているのは作者の意見が多くてうざいという感想が多かったのでもう一回作り直してみたからです。なので決して手抜きとかじゃありませんので許して下さい。 それでは、今回このSSを読んで頂き誠にありがとうございました。 過去に作ったSS ふたば系ゆっくりいじめ 293 おかざりがないとゆっくりできないよ! ふたば系ゆっくりいじめ 311 きゃわいきゅっちぇぎょめんにぇ!! ふたば系ゆっくりいじめ 347 れいむはしんぐるまざーでかわいそうなんだよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 397 大好きだよ ふたば系ゆっくりいじめ 447 おきゃあしゃんのおうちゃはゆっきゅちできりゅね! ふたば系ゆっくりいじめ 521 元銀バッジまりさの末路 上 ふたば系ゆっくりいじめ 543 元銀バッジまりさの末路 中 ふたば系ゆっくりいじめ 630 かいゆっくりじゃなくてごめんね!! 上 ふたば系ゆっくりいじめ 631 かいゆっくりじゃなくてごめんね!! 下 ふたば系ゆっくりいじめ 669 おうちのなかでかわれなくてごめんね!! ふたば系ゆっくりいじめ 677 元銀バッジまりさの末路 下 ふたば系ゆっくりいじめ 750 あまあまおいてさっさとでてってね!! ふたば系ゆっくりいじめ 803 雨の日はゆっくり遊ぼう ふたば系ゆっくりいじめ 882 すっきりしたいわあああああ!! ふたば系ゆっくりいじめ 919 元銀バッジまりさの末路 終の1 ふたば系ゆっくりいじめ 920 元銀バッジまりさの末路 終の2 ふたば系ゆっくりいじめ 949 切断マジック(?) ふたば系ゆっくりいじめ 977 ゆっくり祭『どんど焼き』 ふたば系ゆっくりいじめ 1012 すないぱーうどんげ養成所の最終試験 その1 ふたば系ゆっくりいじめ 1033 すないぱーうどんげ養成所の最終試験 その2 ふたば系ゆっくりいじめ 1056 犬小屋と殺虫剤 天然あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓埋められた時点で半死に状態だったのにまだ息があったとは -- 2012-07-27 10 17 24 あの埋められぱちゅりーってまだ生きて?たんだ? ゲスの終わりざまが愉快、おお無様、無様 赤ゆのセリフ読みにくい・・ -- 2011-10-11 22 40 28 ゆっくりって窒息死しないんだから、あのチビは某ボスと同じで死ねないんじゃ・・・ -- 2011-07-14 00 19 06 しかしタイトルだけでこんなにもQNQNするなんて、くやしい… -- 2010-08-30 10 17 46 まぁ、確かに甘い、と言うかヘタレ過ぎ・・・ ゆっくり如きに下手って・・・それもこんな絵に描いた様なゲスに・・・ でも、ゲスの死に様が滑稽なので楽しめたよ -- 2010-07-27 05 31 57 この人…仕事や人づきあいもこんな感じなんだろうか… そのうち、社会不適応者の烙印を押されるジャネーノ? -- 2010-06-22 12 55 25
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/783.html
※ペットの飼い方なんて、人それぞれです ※ぬるいじめ注意 俺は一匹のゆっくりまりさをペットとして飼っている。 ゆっくり愛で派の人や他の動物をペットとして飼っている人からすれば俺の飼い方はいささか乱暴のようだが、ペットの飼い方なんて人それぞれであろう。 それでもペットとして正しい飼い方に外れていると言うのであれば、飼育と言い直しても良い。俺はそれで構わない。 まりさはこれまで健康で元気良く育っている。トラウマが二つか三つか四つ程出来てはいるが、そんなもの普通に生きてても起こりうることだ。 まりさとの出会いなんて、大したことはない。 まりさがまだ子ゆっくりの頃、公園の近くの道にある標識の下で震えてうずくまっていた所を拾ったのだ。 それから今日まで、一人と一匹でそれなりに仲良く暮らしている。 そして、十二月上旬の頃。まりさが唐突にこんな事を言ってきた。 「おにーさん、まりさにもサンタさんくるかな?」 サンタ、とな? 「どうした、急に」 「まりさもサンタさんから、ゆっくりしたプレゼントほしいよ!」 どこでサンタなんて知ったのやら。いつも一緒に見ているテレビからだろうか。 俺は流し見することが多いが、まりさはわりとしっかり見ているから、俺が気付かないうちに知ったのだろう。 それにしても、サンタか。やっぱりゆっくりは成体でも子供っぽいな。それがゆっくりの魅力の一つなのだろうが。 「どうかなぁ、まりさ悪い子だからサンタさん来ないかもなぁ〜」 「ゆゆっ!? まりさとってもゆっくりしてるよ!」 俺の発言に憤慨したのか驚愕したのか、頬をプクッと膨らませてまりさが跳ねて抗議する。 「まりさ、サンタさんは良い子の所にしか来ないんだよ?」 「まりさはとってもゆっくりしたいいこだよ!」 「そうかな? 良い子はピーマンは残さないだよ」 「ゆゆっ!?」 まりさはびっくりー、と言った顔でさっきまで自分が食事していた皿を見る。 ゆっくりは総じて野菜は何でも食べる雑食だが、うちのまりさは食生活を少し贅沢にさせてしまったせいか、普通の子供のようにピーマンや人参等を嫌うようになってしまった。 だから時折、夕食のピーマンやらブロッコリー等を残すことがある。 その事を聞いた友人は『ゆっくりの分際でなんだそれは! そんなゆっくり、修正してやる!』と何処からか金槌を取り出し始めたので慌てて止めた。 「まっ、まりさはいいこだよ! ぴーまんさんもゆっくりたべるよっ!」 するとまりさは慌てて残した野菜をガツガツと食べ始めた。決して好きで食べているという顔ではないが。 驚くべき速度で残した野菜を食べ終えたまりさは口元に食べかすをつけた顔を誇らしげにして、 「ゆっ、おにーさん、ぜんぶたべたよっ! まりさはとってもゆっくりしたいいこだよっ!」 胸を張ってそう言った。 …………ふむ。 「でもなぁ、まりさはまだ良いこじゃないなぁ。良い子は口元がそんなに汚くないもん」 「ゆゆっ!? ゆっくりきれいにするよ!」 俺の言った言葉に即座にまりさは反応した。 ティッシュを口でとって机に敷くとそこに口元をゴシゴシと擦りつけて口元を掃除する。 「どう? とってもゆっくりしてるよ!」 口元を綺麗にし終えたまりさはまたも誇らしげな顔で自慢そうに胸を張った。 それを見て思う。これは面白い事が出来そうだ、と。 それからクリスマスまでの間、まりさは『良い子』、ゆっくり風に言えば『ゆっくりした子』に必死であろうとした。 言い方を変えれば俺の言う事を素直に聞くようになっただろうか。 「まりさ、良い子は遊んだオモチャはちゃんと片付けるんだよ」 「ゆゆっ! ゆっくりかたづけるよ!」 ゴムボールやゆっくりまりさ用箒(玩具)等がゆっくり用おもちゃ箱から出しっぱなしになっていても、まりさは以前と違って一言で片付けるようになった。 俺の一言でせっせと片づけを始めるまりさは割かし可愛く思えた。 「まりさ、良い子はご飯を辺りに撒き散らさないんだよ」 「ゆっくりきれいにたべるよ!」 皿に食べかすを撒き散らしても、一言で粗相を正すようになった。 「まりさ、良い子はテレビの前に陣取らないんだよ」 「ゆっくりどくよ!」 まりさの頭でテレビが見えない時でも一言で退くようになった。 「まりさ、良い子は新聞を取ってくるんだよ」 「ゆっくりとってくるよ!」 毎朝新聞をとってくるのを渋っていたが、一言で取ってくるようになった。 「まりさ、良い子はみかんを取ってくるんだよ」 「ゆっくりとってくるからおにーさんはまっててね!」 一言でパシリもするようになった。 「くらえみかんエキス! 良い子は我慢するんだぞ!」 「ゆびっ! おべべがいだいよっ! でもゆっぐりがまんずるよっ!」 「まりさ、良い子は足を舐めるんだよ」 「ゆっくりなめるよ!」 「気持ち悪い! 良い子は舐めるな!」 「ぞんなぁぁぁぁぁぁ!!」 「まりさ、良い子は家の中では帽子を脱ぐんだよ」 「ゆゆっ!? おぼうしとったらゆっくりできないよっ!」 「サンタさん来ないよ?」 「ゆっぐぢでぎないよ゛ぉぉぉぉぉぉ!!!」 まぁ、そんなこんなで。 それなりに過ごしやすい十二月も過ぎ去ってクリスマス・イブの夜。 まりさはなんだかそわそわしているようで、夜になってもベッド(猫用のものに毛布を敷いた物)で眠ろうとしない。 ベッドの脇に置いてある大きな赤い靴下(この日のために買ってくれと催促された)をチラチラとうかがっている。 サンタが待ち遠しいようだ。 「まりさ、早く寝ないとサンタさん来ないぞ」 「ゆゆっ! おにーさん、サンタさんくるかな?」 「あぁ、ゆっくり寝てればその間にサンタさんは来るよ」 「ゆゆ〜、ゆっくり寝るね!」 サンタを武器に説得すること十五分、ようやく寝入ってくれた。 眠気はあったようなので、目を瞑って三分もしないうちにゆー、ゆーと寝息をたてはじめた。 さて、と。まりさに猫騙しをかけてみて、ちゃんと寝ていることを確認すると俺は隣の部屋にクリスマスプレゼントを取りに戻った。 俺はちゃんと、まりさにプレゼントを用意していたのだ。 イブの一週間程前に、 「まりさ、サンタさんにどんなプレゼントが欲しいか手紙を書きな。俺がサンタさんに届けてやるから」 「ゆゆっ? おにーさんありがとう! まりさゆっくりかくね!」 ゆっくりには文字の概念は無いが、教えてやればある程度の読み書きは出来るようになる。 俺のまりさは平仮名の読み書きは教えている。もっとも、書く場合は口に鉛筆をくわえるためどうしても荒い字になってしまうが。 「ゆっくりみないでね!」 とまりさには言われたが、読まないことにはプレゼントを用意しようがない。 まりさの書いた手紙には、三十分程解読に時間を要する文字で『ゆっくりとした赤ちゃんが欲しい』と書いてあった。 成る程、子供か。 まりさは独り身だ。拾った時に聞いた話では家族は不幸な出来事により皆失ってしまったらしいし、俺と過ごすようになってからも家族はいなかった。 幼い頃に家族を失った身としては、家族に対する執着は強いのだろう。 ならば、プレゼントはあれしかあるまい。 翌朝。二十五日、クリスマスの朝。 「ゆっくりしていってね!!」 いつもよりも三十分早い時間に、まりさは元気良く目覚めた。やはりサンタからのプレゼントが楽しみなようだ。 まりさは寝起きで早速枕もとの赤い靴下を見やる。 そこには、まりさの期待通りにこんもりと膨らんだ、サンタ(俺)からのプレゼントが入った赤い靴下があった。 「ゆゆ〜♪ サンタさんからのプレゼントだよ!」 「まりさ、開けてみろ」 「ゆっくりあけるよ!」 しゅるり、と口を封じていた紐の一端を口にくわえて引っ張るまりさ。紐が解け、赤い靴下の口が開かれる。 まりさはわくわく、と自分で口にしながら靴下の中を覗きこんだ。 そこにあったのは、サンタ(俺)からのプレゼントとは。 「ゆほぉぉぉぉぉぉぉぉ!!! ばりざぁぁぁぁぁぁ!!! すっぎりじましょぉぉぉぉぉ!!!」 まぁ、クリスマスゆっくりネタに定番のレイパーありすだった。 相談した友人曰く、子供を欲しがるゆっくりにプレゼントする鉄板らしい。 「ゆ゛ぅぅぅぅぅぅ!? どぼじでありずなの゛ぉぉぉぉぉぉ!!」 まりさはレイパーありすから逃れようと体の向きを変えるが、レイパーありすに比べれば格段に遅い。 あっという間にレイパーありすにのしかかられた。 「ばりざのおはだ、とってももっちりしててどがいはよ゛ぉぉぉぉぉ!!」 「いやぢゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!! ありずどすっぎりじだぐない゛ぃぃぃぃぃ!!!」 「すっぎりじまじょうね゛ぇぇぇぇぇぇ!!」 「ぎもぢばるいよ゛ぉぉぉぉぉぉ!!!」 なんでもレイパー時のありすは普通のゆっくりよりも運動能力がトランザム並にパワーアップするらしく、まりさでは太刀打ちできていない。 ありすは嫌がるまりさに頬を押し付けて、高速で体を振動させている。 まりさはありすの下で涙を流しながら身を捩るが、まるで効いていない。 五分後。 「すっきりー!!」 「ゆ゛っ……すっぎりー……」 交尾は終わり、まりさの頭からしゅるしゅると茎が伸び始めた。ゆっくりの植物型にんっしんっ! だ。 茎には実が七個ほどある。 なんと驚くべきことに、全部ありす種である。メンデルの嘘つき。 「ばっ、ばりざぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!! もっどずっぎりじまじょぉぉぉぉぉ!!」 と、危ない。 絶頂したばかりのありすが再びまりさに襲い掛かろうとしていたので、慌てて蹴り飛ばす。 「ゆぶっ!?」 そのまま半ば殺すつもりで蹴り飛ばし続け、隣の部屋に押し込む。 そこでとある処理をして 「ゆびゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!! じんじゃう゛っ! ありずじんじゃうぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!」 再びまりさの居る部屋へと戻る。 まりさはは目に涙を溜めて自分の頭上を見やっている。 そこには安らかな顔で産まれる時を待っている赤ちゃんありすの実が七つある。 「よぉ、まりさ。サンタさんからのプレゼントはどうだった?」 俺がそう聞くと、まりさはクシャリと顔を歪ませ、珠のような雫を目からボロボロと零しながら言った。 「ゆぐっ、えぐっ゛、ばりざは……ばりざは、ばりざのあがぢゃんがほじがっだのに゛ぃ……」 しゃくり上げるように言ったまりさの言葉は意味不明だった。 ちゃんとまりさの赤ちゃんだろうに。 泣きながら自分の頭上を見やるまりさの顔には、悲しみの他に憎しみも込められていた。 そこに嫌な物を感じ取った俺は、釘を刺しておく。 「まりさ。俺は人からのプレゼントや自分の子供を大事にしないヤツは嫌いだからな。一匹でも殺したら、お前捨てるから」 「ゆ゛っ!?」 この時見せたまりさの絶望に染まった顔だけで、ご飯五杯はいけるなと思った、クリスマスの朝。 オマケという名の蛇足 ※ここから先は、ゆっくりいじめ系1492 都会派ありすの憂鬱 ゆっくりいじめ系1500 都会派ありす、の飼い主の暴走 ゆっくりいじめ系1512 都会派ありすの溜息 ゆっくりいじめ系1535 都会派ありすの消失_01 ゆっくりいじめ系1536 都会派ありすの消失_02 を見ていないと十全に内容を理解できないです。 ※ぺに設定ありです 男が用意したレイパーありすは、元々友人から譲り受けたものだった。 その友人はゆっくりの体の構造に興味を持っているらしく、様々な実験をゆっくりに行なっていた。 ありすも例外では無かった。 とある台風の日の翌日、山の麓で濡れ雑巾になっているありすを拾った友人は、ありすが去勢されていることを知るとありすを『ぺにぺに再生治療』の実験体にすることにした。 一度ぺにぺにを潰され去勢したゆっくりを、再度ぺにぺにを作って繁殖を行なえるようにする。 友人のその実験は数ヶ月にも及んだ。ただ突起をくっつけるだけでは繁殖は出来ないからだ。 試行錯誤の末、拾ったありすに新たなぺにぺにを取り付けることには成功した。 成功はしたのだが、その代償なのか常時レイパーモードという完全なるレイパーありすになってしまった。 友人からしてみれば半分成功半分失敗の結果だ。実験の経過や結果は既にまとめてあるので、レイパーありすが不要になった友人は困惑した。 そこで丁度舞い込んできたゆっくりへのクリスマスプレゼントの相談。 友人はこれ幸いとレイパーありすを男に押し付けた。好きにしてくれと。 そして友人からまりさを飼う男の手に渡ったありすは、しばらく透明な箱に監禁されてクリスマス・イブの夜に赤い靴下に押し込まれた。 それまで杜撰な扱いを受けたありすは欲求不満だった。再生治療を受ける前の正気など欠片も持ち合わせてはいない。 そうして視界が開け、最初に飛び込んできたゆっくりであるまりさに欲望をぶつけた。 一度すっきりし、それでも足りないと再度欲望をぶつけようとした瞬間、逆に人間から暴力をぶつけられた。 顔が陥没し、痛みで一瞬欲望が折れかかるも改造レイパーの性欲で立ち直る。 だがその瞬間にまた蹴られ、蹴られ蹴られて蹴り続けられて、またもや透明な箱に押し込められた。 「ゆびっ! なにずるのよ゛っ! ありずのすっぎりざぜるのよっ!」 ありすは毅然と男に抗議するが、男は聞く耳持っていなかった。 ありすを押し込めた透明な箱に可燃性の油を注ぎ込むと、火をつけたマッチを放り込んですぐさま透明な箱の蓋を閉じた。 一瞬で燃え上がった炎は、ありすの全身を包み込んだ。 「ゆびぎゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!」 ありすを襲う熱さ。痛さ。苦しみ。 性欲など圧倒的に飲み込むその熱波は、閉塞された透明な箱の中で荒れ狂う。 それは、ありすに正気を取り戻させるのに充分だった。 「ゆびゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!! じんじゃう゛っ! ありずじんじゃうぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!」 全身を包み込み炎は、ありすの髪を、底部を、皮を焼き焦がす。 そして、ぺにぺにもあっという間に炭と化した。 それにより、ありすはレイパーモードから解放されて本来の正気と記憶を取り戻した。 死んでも産んでくれた親まりさ。 かつて一緒に暮らしていた、優しい女性。 初めての友達であるれいむ。 家出した自分と仲良くしてくれたれいむとまりさ。 独りぼっちの時にやってきた台風。 台風の次の日からの毎日襲い掛かってきた痛みだけの日々。 そして、先ほど自分が行なった強姦行為。 「ゆぶぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!! だづげで、おねぇざんだづげでぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 ありすは、全身を焼く炎に負けない大声を張り上げた。 だが、届くわけが無い。 ありすはこのまま死ぬのかと思った。このまま炎に焼かれて死ぬのかと。 だが、そうはならなかった。 ありすが閉じ込められた透明な箱は、防水防火気密性に優れており炎によっても焼けず溶けず。 そして狭い箱の中の酸素を使いつくして火は弱まっていった。 やがてチロチロと下火になって完全に鎮火した。ゆっくりには酸欠の心配は無い。 火が消えた後に残ったのは、レイパーモードではなく、かつて幸せを願ったただのありすが残った。 全身がカチカチの焼け焦げた、黒い焦げ饅頭。表面だけを焼かれたため、命に別状は無く生き延びてしまったゆっくり。 動くことも喋ることも食べることも出来ないが、見ることと聞くことは出来るという状態。 「ゆ゛ぁ……ゆあ゛ぁ……」 僅かに呻くことしか出来ず、焼け焦げて潰れかけている瞼から、一滴の涙が零れた。 そのまま男はありすの前に現れなかった。ありすの存在を忘れているのかもしれない。または死んだものと思っているかもしれない。 痛みと熱さに苦しんだありすは、翌日に聞いてしまった。 「みゃみゃ〜♪」 自分の、子の声を。 隣の部屋から聞こえてくるのは、ありす種の声。生まれたばかりの赤ゆっくりの声だ。 隣の部屋では、自分がまりさに孕ませた子供がいる。 どんな経緯であれ、自分が心の底から渇望した自分の子供がいる。家族がいる。 だが、ありすはそれを手に入れることは出来ない。かつてあれ程望んだ子供からの声は、自分ではないまりさに向けられている。 ありすは何も出来ないまま、暗い部屋の片隅で、透明な箱の中、黒焦げ饅頭としてホロリと涙を流した。 ありすにクリスマスプレゼントは、無かった。 若干つづく 1 2 3 あとがきのようなもの ぬるいじめって初めてで、てこずりました byキノコ馬
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2619.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1253 飼い主としての/コメントログ」 NICE DOG -- 2010-07-12 13 11 20 犬よくやたw -- 2010-07-17 13 13 51 ポチは名犬だなぁ! 偉いぞ!とっても!! -- 2010-07-17 22 33 45 ゆっくりが飼いかとおもってだまされたよww -- 2010-07-25 04 34 35 見ず知らずの野良のくせに「ききちゃい?おにいしゃんは、きゃわいいれいみゅのおねがいをききちゃいの?」だと…! 一瞬で地獄見せられてもおかしくないレベルのウザさなのに、優しいお兄さんだ。 -- 2011-01-21 22 17 35
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/368.html
まえがきという名の弁解 ゆっくりを全然いじめてない上につまらないです 後半と前半でテンションがまるで違います ゆっくりらしい台詞はほとんど出てきません 一応ドスものです それでも構わんという心の広い人だけ読んでね 見ただけで気が触れそうな満月の夜。 人も近づかない、近づけないような森の奥深くを、ゆっくりと丸い巨体が進んでいく。 そのまん丸い巨体の頭頂部にのった巨大な黒いとんがり帽子。 ドスまりさだ。 しかし彼女はどうやら普通のドスとは様子が違った。まず髪に信頼の証の飾りがなく、 いつでも楽しそうなゆっくりと違い、一言も喋らず、やや物憂げな顔で歩みを進めている。 帽子の中にいくばくかの必需品はあるが、他のゆっくりなど一匹も入っていない。 このドスは他のゆっくりから信頼されていないのか? いや、違う。どのドスよりもこのドスは信頼されていたし、このドスもそれを自覚していた。 だからこそ、権威をふりかざすような真似に必要性を見出せず、飾りをつけようとするゆっくりをやんわりと断っていた。 帽子の中に他のゆっくりを格納しないのも、他のみんなに自分に守られるだけの存在になってほしくなかったからだ。 このドスはかなりの過酷な経験をしてきた。普通のゆっくりの時も、壮絶な生を生き抜き、ドスになれた。 ドスになり、群れを作った。その頃は飾りもつけ、帽子の中にゆっくりを入れて運んだり、遊んでやり、普通の標準的なドスだった。 いつまでも群れの幸せが続くと思っていた。しかし、それは間違いで。 やはり標準的なドスの群れのように、群れはゆっくり崩壊に近づき、やがて自分だけが生き残る。 生き残り、また群れを作った。また崩壊させた。 ある時は人間に騙され、ある時は反乱勢力が台頭し、ある時は自分たちを捕食するものに襲われ、ある時は… そうした繰り返しの中、幾度も守るべきものを奪われ、それでも崩壊しそうな理性をつなぎ留め、歯を食いしばり、目から餡子を流しながらこのドスは生きてきた。 そうしてようやく気づいた、自分がゆっくりを守るだけでは駄目なのだと。 己を己が守れるようにしてやり、自分はそれを精いっぱい手助けする。それこそが崩壊を防ぎ、群れを長続きさせる最善なのだ。 強烈な一つの個ではなく、小さな個を集めて強大な一つとする。それがこのドスのたどり着いた結論。 そのための群れの掟や、制度、システムを、実験を繰り返しながら練り上げた。 その途中で、人間という存在は自分たちと切り離された。彼らとは、出来るだけ関わらない方がいい。 そして、人間も滅多に入り込まぬ森に居住区を移した。 リスクはあった。外敵の存在、人すらあまり手をつけない自然環境。 しかし、それは普通のゆっくりに限った話。このドスになら、人間を含む、大抵の外敵は相手にならなかったし。 多少の危険な場所も、乗り越えていく強靭さがあった。 そしてその場所の下見を存分に終え、普通のゆっくり視点での対処法や生活方法を編み出し。 それを根気よく教育した。教育し、そして多少の手助けはするものの、決して全面的に支援することはなかった。 巣はあくまで自分たちで個別に作らせた。ドスを中心とした一つの巣は、ドスに対する甘えを呼ぶ。 そして自分たちで開拓させることにより、自分たちはこの環境に勝てるという意識を植え付ける。 普通のゆっくりでは無理だろうと思えるようなことだけは手伝ったが、他の事は一切手伝わなかった、指示も出さなかった。 それは普通のゆっくりなら、群れのボスとしての仕事を放棄した怠慢だと思ったかもしれない。 事実そう思ったゆっくりもおり、公然とドスを批判する者もあった。 「ドスはなんでまりさたちをてつだってくれないんだぜ!?みんなでたすけあってこそのむれだぜ!」 だがドスはそんな意見には取り合わず 「不満があるなら出て行っていいよ、ここよりゆっくり出来ると思うところがあるなら」 その言葉に憤慨し、出て行ったゆっくりも少なくない。だがドスは気にしなかった、残ってくれたものがいるのだ。 しかし、中には多くのゆっくりを言葉巧みに扇動し、少しでも大きな群れにして出ていこうとするものもいた。 そういうゆっくりだけは、秘密裏にドスは殺した。 普通のドスは群れのゆっくり、いやすべてのゆっくりの命に対して強い執着と保護心を持つものである。 まれにドゲスという命をなんとも思わないものもいる。 しかしこのドスは、あまりに多くの死に触れたため、すでにこのどちらでもない精神をもっていた。 自分はこの弱きもの達の圧倒的上位にいるのだから、管理せねばならない。 それは、動物の生息地をなるべく自然の状態で保護する研究者や、植物などを植え育て、森などを作る人間のようなそれであった。 管理者。そう、自分は群れのリーダーではない、管理者だ。 群れを崩壊に導きそうな悪い芽は潰す。そこには命を奪う快感も、罪悪感も、後悔も、何もなかった。 慈悲もなく、許容もない。 次に食べられる植物や生物などの教育を終え、ある程度生活環境が整い始めたら、外敵に対する対処を教え始めた。 いや、それは教えなどではなく、訓練であった。 狩りに出向ける個体に、ゆっくりでも協力すれば倒せる外敵に対しての戦闘方法を訓練させた。 チームワークを教え、何度も仮想敵に対する訓練を行う。 そのハードすぎる訓練に、脱落するゆっくりも少なくなかった。 その中で、本当についていけなかったものは訓練をやめさせ、別の仕事につかせることにした。 そういうゆっくりは元来こういう仕事に向いていないものなのだ。なので、子守や安全な地域の植物採取などを行わせる。 中には、ダルイ、ゆっくりできないなどの理由で訓練を放棄するものもいた。 その中で本当に疲れたふりをして訓練を抜けようとするやつは、戻らせて徹底的にしごいた後に、他の狩りゆっくりに命令を下す指揮官の教育を施す。 単純にゆっくりできないから反抗しているものは、大半は軽めの体罰をつけて戻らせた。 中にはそれに対してすら徹底的に反抗するものもおり、そういうものは群れから出てもらった。 ここでの振り分けはこうだった。まず普通に訓練を続けるゆっくり、こいつらは特に問題もない普通の狩りゆっくりになるだろう。 次に騙してサボろうとするゆっくり、こいつらは多少知恵の回る奴らだということで、生き残るためなら存分に知恵をしぼりだすだろう。 次に反抗するゆっくり、体罰を受けて戻るなら、それは自分本位ながらも多少の状況は判断できるということだ、どうにもならない状況なら自分のためにがむしゃらに生き残ろうとするだろう。 そして最後まで反抗したゆっくり、そこまで嫌ならこいつらの性根はそれまでである、頭も回らず自分の嫌なことにただ拒否するだけ。こういうのは危険にあっても状況がわからず、みじめに叫んで死ぬだけだ。 そうしてゆっくりをふるい分け、最終的な訓練卒業として外敵との実戦に移ってもらう。ある数の部隊にわけ、一つずつこれを行った。 この時、ドスは後ろでその光景を眺めていた。 戦闘が始まり、ある部隊は快勝を続けた。ある部隊は窮地におちいる。その中で、自分たちで奮起し、何とか勝利をおさめる部隊もあった。ある部隊は後ろで見ているドスに助けを求めた。 だがドスはどれだけ助けを請われようと、どれだけ惨たらしく群れの仲間が目の前で殺されようと、決して手を出さなかった。 ある部隊はドスが絶対に自分を助けてくれないだろうことに途中で気づき、絶望的ながら辛くも勝利をおさめた。ある部隊は最後までドスに助けを求めながら全滅した。 実戦が終わると、ドスは部隊の成績によって役割を与えた。前線で狩りをする部隊、狩りをしながらその部隊を護衛する部隊、居住区に残り守る部隊。 それはあたかも人間の軍隊のようであった。 中には教育や訓練をドスが任せるゆっくりもいた。いつまでも自分がやるわけにはいかないのだ。 そうして狩りの教育を終え、食糧が潤沢になってきたところで、食糧制度に手をつけた。 本来ゆっくりは冬以外に食べ物をため込むことはない、取ったら取っただけ、食べられるだけ食べる。 そして普通のドスの群れはそういう事態を憂い、食糧を一か所に集め、管理し、食べない分を非常用として保管する。 だが、それが一部のゆっくりの不満や懐疑を招き、結局反発され、群れが崩壊した例も少なくない。 では、どうするか。ドスはこれに大いに悩んだ、何せ食糧管理は反発を招く恐れもあるが、食料供給の安定した維持にこれ以上の手段はない。 そこでドスは食糧管理の仕事をわけることした。 つまり、食糧を集めるゆっくり達、集められた食糧の量を管理するゆっくり達、その食料の量を聞き分配するゆっくり達。 これによって相互をある種の緊張状態にし、互いに監視させ、一部の独走を阻止しようとしたのだ。 すなわち、食糧調達部隊は、その食料を献上しなければ、食糧管理部隊にすぐさま疑われる。 次に食糧管理部隊は、その食料を正確に管理しなければ、分配部隊に疑われる。 そして分配部隊は、それを正確に分配しなければ、たちまち分配される皆から疑われる。 多少の歪みは出るかもしれないが、致命的な崩壊には繋がりにくいとして、ドスはこの方法を選んだ。 そして、管理、分配の仕事はなるべく頭の良く、公平性があって信頼されているゆっくりでなければならない。 故にこの仕事につくゆっくりを、ドスは皆の推薦による選出と投票で選ぶことにし、もし選ばれたゆっくりに不満があるならば、一定数の投票で辞めさせられることにした。 そしてさらに、一定のサイクルで浄化するために、ある期限ごとに管理分配の仕事につくゆっくりを全員一旦やめさせ、もう一度選びなおす制度も導入した。 それはゆっくりによって形成された、未熟な政治制度のようなものであった。 ドスはゆっくりと色んな制度を導入し、根気よく教え込んだ。 そしてドスの手を借りずにそれが運営されていくようになると、後は全てを任せて手を引いた。 群れの運営がスムーズになり始めてから、遠くの地からドスが直接頼み込み、ゆうかりんを連れてきて農耕制度を作った。 さらに月日が流れ、世代交代にさしかかる頃には、教育制度を狩りの教育や、管理分配の教育、農耕の教育などにわけ、色んな仕事を選べるようにした。 すでに自分の手をほぼ離れて歩いて行く群れをゆっくり眺めながら、ドスは満足していた。 ようやく、自分の理想郷を作ることが出来た、と。ゆっくりがゆっくり暮らしていける理想郷を……。 そこはまさにゆっくり郷とも呼べるものであった。 だが最後に一つだけ、ドスは群れの中で自分だけが行う仕事を持っていた。 すなわち、罪を犯したゆっくりに対する、裁きと罰の執行を……。 夜の下を行くドスが、ある巣の前で止まった。 目的地だ。 その巣の中から、悲鳴のような声と耳が腐るような嬌声が聞こえてきている。 ドスがため息をつく、が、それには何の感情もこめられていなかった。 そしてゆっくりと、気づかれないように中を覗き込んだ。 中には一匹のゆっくりまりさとゆっくりアリス、そしてゆっくりれいむの親子がいた。 だがれいむ親子の様子はおかしい、親と比較的大きいれいむは動けないように痛めつけられ。 まだ交尾に耐えられないと思われる小さなれいむは、アリスによる一方的な性的暴行を受けていた。 「いやあああああああやめじぇええええええいじゃいよおおおお!!!」 「はぁっ!はぁっ!いやぁぁぁぁんかわいいいぃぃやっぱり犯すならちっちゃいゆっくりだわぁぁぁ!!」 親や他のれいむは涙を流しながら「やめてぇ…」「こどもだけはたすけて…」などと弱々しい声で呻いている。 「ゆっへへへ、やっぱりアリスのこうびをつまみにたべるのはさいこうだぜ!!」 そしてまりさはその隙に巣にあった食料をむーしゃむーしゃと食べていた。 押し込み強盗である。 実はこの二匹、最近この郷では有名な犯罪ゆっくりであり、すでに二件の被害報告が届けられている。 どの一家も無残に惨殺され、巣を荒らされていた。 さっき言ったように、ドスはゆっくりに対する裁きを行ってはいたが、それは普通のゆっくりには手に負えないと思われるものだけであった。 このドスの郷には、警察のような役割をもつゆっくりも、裁判もちゃんと存在する。 だがそれでは立ち行かないものがある……。法の手をすり抜け、悪事を続けるゆっくりは後を絶たなかった。 そんなゆっくりを、ドスは心底憎んだ。自分の作ったこの郷を、荒らすものだけは絶対に許さなかった。 ギリギリまで事件解決を見守っていたが、一向にゆっくり郷の警察ゆっくりでは犯人が捕まりそうな様子はない。 長く生きた知恵か、この二匹が次にどこで犯行をするかを予測したドスは、自分だけで制裁を加えるために動いた。 ドスは中の様子を確認した後、そこに向かって「出て来い」とだけ、ただ一言だけ言った。 それだけで十分だった。 色の変わらない体表が本当に青くなるんじゃないかというような顔をして出てきた二匹は、 ドスにすがりつき、必死に言い訳を始め、媚びへつらった。 「ゆるしてほしいんだぜ!まりさたちのいえにはたべものがたりなかったんだぜ!」 「そうなのよ!ついでにすっきりできるゆっくりもたりなかったわ!」 「ゆっ!これはきっとかんりふやぶんぱいふのやつらがわるいんだぜ!」 「そうよ!そうよ!それにどすといえどもむれのゆっくりをころしたりはしないわよね?」 「そうだぜまりさたちはなかまのはずだぜ!ゆるすべきなんだぜ!」 それは聴くに堪えない理屈だったが、ドスはしゃべり終えるまでじっと押し黙ったままであった。 そして何の反応も返さないドスに二人が不思議がっていると、ドスがようやく口を開いた。 「死ね」 そのまま開いた口から溢れる光が、二匹の見た最後の光景だった。 その二匹だけを焼き尽くすために威力を調節したドスパークの照射が終わると、ドスは巣の中に話しかけた。 「大丈夫、れいむ?動ける?」 「ゆぅ…なんとかうごけるよ…」 弱々しいながらも返事が返ってきて、しばらくしてから親れいむの三匹の子供がよろよろと這い出てきた。 「今から病院の方に行って、治療を受けるといいよ。まだ開けとくように言っておいたし、警察もそこに待機させてあるから、事情を説明して」 ドスがそう言うと、口の中に弱った子供を入れているのか、親れいむ達はうなずいてずりずりと這って行った。 れいむ達が行ってから、ドスは大きくため息をついた。 あきれしか出てこない。悪事を犯して、悪びれもせず許しを乞うあの二人。 驚くことにあれが普通のゆっくりなのだ。 わかっている、この郷のゆっくりは、もはや普通ではない。 人間のまねごとのようなものだが、決まり事を順守して生活を営むなど、昔では考えられなかった。 いや、今でも普通のゆっくりには考えられないだろう……。 何で自分たちはこうなんだ。なぜゆっくりは……。 知らず、月を眺める。 最近月を眺めていると、なんだか体の底から力が湧いてくるのだ。 これを活力にして、明日からも頑張ろう。 そう思っていた矢先である。 「はぁい」 それは、何もない空間を割いて、ぬるりと現れた。 妖しく光る髪と、鮮やかな紫の衣装艶めかしく。 「こんばんわ」 絡みつくような声を発し、出てきた裂け目に腰かけていた。 ドスは一瞬で敵だと判断した、それも自分でしか対応できないような。 「あんた誰だ?」 警戒しか含まない問いに、女は目をにこやかに細めると、 「やだ怖い」 口も吊り上げ、 「怖いから」 細めた目を開いて、 「私も怖くなっちゃおうかしら」 その場の何もかもが一変する。 肌を刺した空気で、一瞬で支配された場の雰囲気で、勝てない相手だとわかった。 ドスはため息をついた。このような相手がいつか来ることは、前々から何となくわかっていた。 自分が作った郷は、異常だ。考えの回るこのドスの目は、他の視点から自分達を見ることもできた。 こんなものは、人間からしたら恐怖でしかない。 わかっていた、でもやらずにはおれなかった。なぜ人間に許されることが、ゆっくりには許されないのか。 だから、それでも。 「ここを……潰しにきた?」 ほぼ諦観と、疑問を少しだけ含ませて問う。 人間の上位の存在、人を守るもの、調停者。この郷に対する自分のようなものが人間にも存在すること、それは容易に想像できる。 それが目の前のこの女なのだろう。 女は少しだけ意外そうな顔をすると、すぐに首を横にふった。 「まさか」 そして片手に持った扇子で口を隠し、 「でも、予想以上。そんな考えもできるのね」 そこから出る感情を見せないように呟いた。 「なら何を?」 今度は疑問だけで問うと、 「話をしに」 そう言って、今度は優しく微笑んだ。少し、安心できる笑顔だった。 女は隙間から地面に降り立つと、ドスと向かい合うように座り込む。 「そうね、じゃあまず最初、あなたはゆっくりって何だと思う?」 ようやく話し合いの場が整って、女は最初にそう問うた。 「……」 ドスは難しいと感じた。自分の存在は何だと問われているのだ、何と答えるか……。 「まぁ、難しいわよね。逆の立場なら私も言葉を濁す……一般的な定義を私が言いますわ」 女は返答を待たずつらつらと、 「そうね、饅頭の体を持ち、人語を操り、畑や民家を荒らす頭の悪い汚い野生生物……これが一般的なゆっくり」 挑発するようなその物言いだが、ドスは何も言い返さなかった。 「あら、怒らないのね」 「大方その通りではあるよ」 そう、と女は呟き、 「でも、それは悪いことではないわ。むしろ野生生物の本懐。これより傲慢で、危険で、自分本位な生き物はたくさんいるわ。人間だってそう」 そして、 「普通のゆっくりなら、先の発言には醜く憤慨すべき。それがゆっくりの在り方」 ドスは驚いて女を見つめた。この女は人間に嫌われるゆっくりの性質を何と言った? 「そう在るべきと言いました。多少の程度はあれど、ゆっくりがゆっくりらしく生きること、それこそがゆっくりの在るべき理由」 謳うように続ける、 「憎まれることも、慈しまれることも、虐められることも、世話されることも、全てがこの世界におけるゆっくりの在り方」 理解できない、いや、理解したくない。この女が真顔で今述べていること、それは。 「じゃあ、いつもどこかで繰り返されている、ゆっくりの悲劇……その全てが」 「そう、ゆっくりの生きる理由」 そのためにゆっくりは生きている。 「人間の……ために……」 女はふう、と息をつくと、 「ゆっくりの理由……ここまではいいかしら?」 衝撃から、ドスはまだ立ち直れなかった。 自分たちは言うなれば、人間のおもちゃとして生まれてきたのだ。それが自分たちの本来の在り方なのだと。 「あなた達はおよそ自然環境のどの役割も担っていないのですもの、そうとしか言えないわ……まぁ、これ以上ゆっくりについて議論する気はございません」 女はまだ話を続ける、 「そして次、次はあなた。あなたは果たして……」 あなたは、ゆっくり? 「!?」 問われた。自分はゆっくりか?当然だ、でなければ自分はなんなんだ。 「当たり前だ!」 声が荒れる。 「……あなた、自分を何て呼ぶ?」 女は少し息をついて、 「私……」 「その呼び方はいつから?なぜ?」 「いつからかは覚えていない。何故かは……この方が、らしいと思った」 「普通のゆっくりは、絶対に自分をそんな呼び方はしない」 心にザクリと矢が撃たれた、 「普通のゆっくりは、そんな言葉づかいもしない」 二発目。 「あなた、ゆっくり出来てる?」 「出来てるよ。毎日、郷の管理で、みんなの生活を見守るのが私のゆっくりだ」 「それはゆっくりじゃないわね」 「違う!それが……!」 「他人のための行為はゆっくりではない、ゆっくりの価値観に照らし合わせるならね」 三発目。 「御希望なら、この他にも理由を計上してあげましょうか?子供でも指摘できるものがまだまだあるわ」 荒々しく首を振った。三発。たった三発で、ドスの脳は理解した。 「……私を否定して、何が楽しいの?」 問いは、悲しみと怒り。 「……そうねぇ。あなたはゆっくりの在り方を外れている、ここまではいい?じゃあ次は、人間とゆっくり以外のもう一つの種族の話」 答えず、女は話を進める。 「妖怪の話」 「あなたは妖怪を知ってる?」 「……とても強い生き物。ゆっくりよりも、人間よりも」 投げやり気味にドスは答えた。 「正解。じゃあ、妖怪の種類。そこまではあなたも知らないわよね」 「……?」 女は師が生徒に教えを説くように話し始めた。 「まず、私は妖怪。わかるわね?」 「へぇ……」 ここに来て初めて女の正体が明かされたが、別段驚かなかった。 「私は同族もない、どうやって生まれたかも秘密のワンオフ妖怪よ。こういうのはそれほど数もいないの、さびしいわ」 女は泣き真似の仕草をしたが、ドスは冷やかな視線でそれを見ていた。 「いやん、ツッコミが欲しかったのに……まぁ、気を取り直して次」 女は小芝居をやめると話を再開する。 「次はメジャーな種族に属する妖怪。鬼、天狗、河童、吸血鬼……こういうのは結構な同族がいて、蛮行が広く知られているからカテゴライズされている」 「名前だけは何となく聞いたことあるよ。湖の館……妖怪の山……」 「大正解。ゆっくりにまで知れ渡っているなんて、中々……いや、あなただけでしょうねきっと」 「?」 「なんでもないわ、続けましょ」 女はコホンと小さな咳をすると、 「次は妖獣、これは強大な力を持った獣が、それ故にその生き物の枠を離れて妖怪になってしまったもの」 「動物が?」 「私の式達もこれね、竹林の兎達もそう。これが幻想郷には中々多い……自然が残ったままだからかしら」 ここで女は教鞭を振るう笑顔から、真顔に戻った。 「そう、人間を超える力を持って、その生物の寿命を超えた長い時間を生き、ついにはその定義から弾かれる……」 ドスも気づいた。いや、それはかつて、ドスだったもの。 「まるであなたのことね」 「違う……」 否定する声は、聞き取りがたいくらいにか細い。 「あなたはもう普通の人間より遥かに強いわね」 「違う……」 「あなたは今で何年生きた?普通のゆっくりの寿命は平均五年、巨大種なら十年ってとこかしら」 女は辺りを見回し、 「この郷、ここまでするのに少なくとも十年以上はいるわよね」 「違う……」 「定義から外れる、これはさっき散々説明したから言うまでもないわね」 「違う!!」 違う、違う。私は、私は…… 「あなたは、妖怪よ」 「正確にはゆっくりと妖怪の境界線……その上に今のあなたはいるわ」 その言葉に、うつむいていたドスは少しだけ期待をこめて見上げた。 「でも、その境界がゆっくりに傾くことは決してない」 絶望を、女は吐く。 「これからあなたは、ゆっくりと妖怪になっていく……いや、今でも弱い妖怪程度ならいい勝負をするでしょうね」 「……」 妖怪は応えなかった。もう何も応える気もなかった。 「ゆっくりが、この幻想郷に誕生してもう何年経ったのかしら……そろそろだとは思っていたけれど、私が見つけたのはあなたが初めてよ」 女は、満月の空を見上げ、 「永琳に改造されたわけでもなく、自然に生まれ、自然に生きてきたあなた。ここまでの生、私は敬意を表します」 そして、再びその妖怪へ視線を向けると、 「そして、幻想郷はあなたを受け入れます」 「……そう」 妖怪も女を見つめ、ただそれだけを呟いた。 女が軽く扇子を振ると、空間の隙間は再び開いた。ゆったりと浮き上がりその中に下半身を入れる。 「では、ごきげんよう。これからあなたがどんな選択をして、どう生きるのか。少しだけ楽しみにしてますわ」 上半身だけを出してそう言った後、女は隙間に消え、何事もなかったかのように閉じて元に戻った。 後には月を見つめる妖怪だけが残された。 それから、ゆっくりの郷からドスは姿を消した。 ゆっくり達は思った、ドスがついにすべてを自分たちに任せてくれたのだ、と。 ドスが、自分たちで何かが成せるようになると、必ず身を引いたのをゆっくり達は世代が代わっても覚えていた。 その郷の歴史に、偉大なるドスの名が刻まれ。 後にはゆっくりと続いていくだろう、理想郷だけが残された。 あとがきという名の言い訳 今回はゆっくりいじめ作品としては駄作極まりないと思われる本作を読んでいただきありがとうございます。 ゆっくりいじめに憧れていました。色んな作品を読み、深く感銘を受けました。 自分もこんな作品を書いてみたい、彼の憎き饅頭を虐め抜きたい、そう強く願い、ようやく実行に移った次第ではありますが 出来上がったのはこんなものでした。皆さんのような、加虐心に油をドンドコ注ぐゆっくり語や、醜い物言い、くさった饅頭心。 何もかも自分の実力では描けない、難しいものでした。才能のなさが恥ずかしいです。修行の足りなさを実感しました。 まあ自虐はこれまでにして、本編の補足です。 今回のゆっくりの生活制度はまったく人間のそれのパクリです、そして世界はこんなに簡単ではありません。多分。 本当はドスに反発して「ゆ゙っぐり゙でぎな゙い゙い゙い゙い゙!!」と叫ぶゆっくりの描写をふんだんに取り入れてみたかったのですが、どうにも力不足でした。 後半の会話にいたっては雰囲気がまったく前半と違ってしまい申し訳ないです。これではただの東方SSです。本当に(ry それにしても、ドスはこれほどまでにならなくても、人間を殺せる時点で十分妖怪だと僕は思いました。 最後に、こんな作品とやたら長い言い訳を最後まで読んでくれた方にもう一度お礼を。また修行して今度は上手く書けるように目指したいです。それでは。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1438.html
あんらっき~を乗り越えて 23KB 虐待-普通 観察 自業自得 仲違い 駆除 ツガイ 現代 うんしー jiltukuri 『雪』 それは個人が持つ価値観によって扱いが全く異なる代物。 山に降ればスキー場経営者が喜び、街に積もれば邪魔者扱い。 所有する土地の積雪に対する反応は、年齢を重ねれば重ねるほど拒絶を示す傾向にある。 何故ならば、雪かきという半強制的な苦行が待ち構えているからだ。 これが、中々の重労働。 だが、やらない訳にはいかない。 この雪の量では自動車を道路に出す事もままならないからだ。 「……めんどくさい」 俺はスコップを片手に持ちながら呟く。 目の前には真っ白な銀世界が広がっている。 昨夜、急激な寒波が訪れて、予報もされていない想定外な豪雪注意法が発令された。 だからと言って対策など何も出来るはずも無く、家の中であまり振らないように祈るしか方法は残されていない。 寝る前に祈りを捧げた効果を確かめる為に、俺は軽く純白に輝く雪にスコップを差し込んだ。 積雪量自体は、それ程多くない部類に入る。 だが、スコップの先に感じる氷の感覚が、これから行う雪かきの厄介さを予見しているようだ。 「重っ!?」 俺は雪をひとすくい持ち上げる。 予感的中。 新雪の下には氷の層が出来ていた。 前日の暖かい気温でほどよく溶けていた名残雪。 それが、深夜に訪れた氷点下によって再氷結した為に出来たやっかいな代物。 その厄介者は、ガラスの腰が軽く砕けそうな重量感をこれでもかと主張してくる。 「あーあ、めんどくさい……」 嫌々ながらもスコップを動かす。 この駐車場に積もる雪を排除しなければ車も出せない。 自然が及ぼす変化に文句を言った所で何も状況に変化は訪れる事は無いだろう。 でも、愚痴は自然と口から毀れる物なので、これもやむを得まい事情があるのだ。 「……」 「ゆ?」 「ゆゆ?」 ザラザラザラ。 自動車に被っている雪を地面へと落とす。 「……」 「ここはゆきさんがないよ?」 「とってもゆっくりできそうだよ!」 ザッコザッコザッコ……。 重い重い雪の塊を投げ捨てる。 「……」 「ゆ~ん! とてもきにいったよ!!」 「ゆっくりできそうだね!?」 ペンペンペン。 雪を一箇所に集めて小山を作る。 「……」 『『 ここをゆっくりぷれいすにするよっ!! 』』 ガサガサガサ。 ゆっくり達は、ダンボールを手早く広げてお家を作り上げた後、宣言を完了した。 「うるっせぇええええええええええええっ゛!?」 『『 ゆぅううううううううううううっ゛!? 』』 お兄さんの振り降ろしたスコップの先が、駐車場に無断進入していたまりさの体の端を掠める。 そのままスコップの勢いは衰える事はなく、闖入者の設置してあったダンボールを貫通した。 「あああああああああっ゛!? いのちがけでかちとった、まじざのだんぼーるさんがああああああっ゛!!」 「れいむだぢが、ゆっぐぢふゆごもりするだめの、ゆいいつのきりふだがあああああああああっ゛!?」 まりさ×れいむのお馴染みコンビ。 理想的なプレイスを求めて移動していた野良家族。 やっと辿り付いたかと思いきや、一瞬で大事なダンボールが半壊状態。 泣く理由に十分値する苦難のゆん生と言う茨道を歩いてきたまりさ達。 「どぼじでごんなごどずるのぉおおおおおおおおおっ゛!? べんじょうじろおおおおおおっ゛!! おばがぁあああああああああっ゛!?」 「れいぶのおいじいきのみざんだぢが、ばらっばらになっでるぅうううっ゛!?」 だが、そんな悲惨な目にあってきたまりさ達のゆん命など、お兄さんには関係ないことだった。 駐車場に進入してきて住居を設置した愚か者。 それも、苦労して除雪した部分に我がもの顔で居座ろうとしたのだ。 お兄さんが怒り狂うのも無理はない。 「ごごに、おおあながあいでるううううううっ゛!? せなかがすーすーずるよぉおおおっ゛!! ざむいいいいいいいいいっ゛!?」 「いやああああああっ゛!? ゆっぐぢできないいいいいいっ゛!!」 当然、ゆっくり達もお兄さんの気持ちを推し量る事はなかった。 今後について考えるべき重要な問題点は、ゆっくりプレイスが崩壊寸前に追い詰められた事、唯その一点のみ。 まりさ達の現状は最悪の一言。 持ち込んだ食料も粉々にされて泥と混じり合っている。 今夜を過ごす事さえも不可能に近い緊急事態に追い込まれていた。 「まじざだじのゆっぐりぶれいずに、なんでごどずるのおおおおおおっ゛!?」 「ゆっぐりせずにべんしょうしてねっ!?」 まりさ達は、大声をあげながらお兄さんに迫る。 別に不可解な行動ではない。 プレイス宣言をした後の場所は、何処であろうと自分達のテリトリーだと盲信している。 それは、野良や飼いゆに限定されるべき事項ではなく、ゆっくり達の本能に近い考えとも言える。 つまり、このまりさ達も自分達のゆっくりプレイスに無断進入してきた敵に吼えているのだ。 目の前に立つ人間へ、抗議行動としての考えを揺るがせる事無く、大声で捲くし立てる。 「何で弁償しなければいけないんだよ?」 「まじざのだんぼーるざんごわじだでじょおおおっ゛!? なんで、そんなごどもわがらないのおおおっ゛!!」 「まりさっ!! このにんげんさんは、あたまがかわいそうなんだよっ!?」 互いに侵入者として見据えた対立。 そこには、引くという事を知らない罵り合いが繰り広げられる。 絶対的有利を確信しているゆっくり達は、相手との力量差を計る基本的行動は二の次だ。 まずは、言葉で圧倒する行為を実行する。 「ゆ! そうなの!? それじゃあ、わかりやすくいうよっ!! ゆっくりとりかいしてねっ!? にんげんさんは、だんぼーるさんをこわしたでしょ? ごはんさんもどろどろにしたせきにんをとってね!?」 「ゆゆーっ! とってもわかりやすいよっ!! さすが、まりさだねっ!! ほれなおしちゃうよっ!!」 れいむがまりさを褒め称える。 まりさは頬をピンク色に染めて目尻を下げながら、嬉しそうに体を左右に揺らす。 その二つの塊を見下ろすお兄さんの眼差しは、冬の寒風よりも冷ややかだった。 「ゆんゆ~ん!! あたらしいだんぼーるさんがてにはいるよーっ!!」 「あまあまもってきてね!? たくさんでいいよっ!!」 そんな凍てつく視線に物怖じすることなく要求し続ける、空気の読めない哀れなまりさ達。 いや、逆に空気を読んでいるのかもしれない。 『この家無き子になった不幸を、幸運に変えるチャンスなのかもしれない』 そう頭の中に打算的な思考が一杯に詰まっているとも考えられる。 自分が有利な状況を信じて疑わないまりさ達。 そんな狭い視野で見据えた未来は、当然不幸の入り口しか開かれていない。 空気を読む技量を得る前に、このまりさ達には大事な物が欠けていた。 「いつまでまたせるきなのっ!? まりさおこるよっ!!」 「れいむはおこってるんだよっ!! ぷくーっ!!」 短気なれいむは丸い体に大気を詰め込み、頬の部分が通常の二倍以上に膨れ上がる。 例えて言うなら、食べ物を詰め込んだリスの頬に似ていた。、 しかし、れいむの全身が僅かに膨らんでいる為、風船のような形に近い状態とも言える。 その威嚇の行動は相手を怯ませる効果は皆無。 行為としては、ゆっくり達が思うような成果は望めず、人間達を正反対の行動に走らせる結果となる。 「ゆんやああああああっ゛!! いだいよおおおおおっ゛!!」 膨れたれいむの頬を裂くように、スコップを横に凪いだお兄さん。 風船のように盛り上がっていた肌の部分を容赦なく切り裂き、圧迫されていた勢い良く餡子が流出し始める。 流れ出した黒い餡の水分は多め。 雪の道を歩いて、身体に吸収したのが原因なのだろうか? お汁粉のような緩さをした餡が、半崩壊したダンボールの上に小さな染みを広げていく。 「まじざのはにーがあああっ゛!? どぼじでごんなごどずるのおおおおおおっ゛!!」 「だずげでえええっ゛!! まじざああああああああっ゛!?」 お兄さんから見て、左にまりさ、右にれいむがダンボール内に身体を収めていた。 最初の一撃でまりさの左部分のダンボールを破壊し、二度目の攻撃ではれいむの右側を切り裂いた。 結果、既に水分が浸透してふやけていた小さめのダンボールは、 天井部分を支える機能を失い、地面に向けて垂れ下がった状態になった。 それがまりさ達へと、プレイス崩壊寸前の危機感を悪戯に植え付ける。 「うわああああああっ゛!? まじざのゆっぐりぶれいずがああああああっ゛!!」 「まじざあああっ゛!! べーろべーろじでよおおおっ゛!? ごのままじゃ、あんござんがながれて、れいぶがじんじゃうでじょおおおおおおっ゛!!」 新しいダンボールを要求していたまりさが、古いダンボール崩壊を見ながら泣き叫んでいる。 かなり滑稽な状況に感じるだろうが、この旧プレイスには思い出というものがあるので仕方がない事だった。 このダンボールは勝者の証だったのだ。 雪が降り積もる前の争奪戦で勝ち取った奇跡の素材。 引越しの行く先々で、好奇や嫉妬の視線をその身に受けて優越感に浸っていたまりさ。 それが、目の前で崩れ落ちていく。 まりさは生きてきた全てを失うような悲しみに襲われていた。 当然、深い悲しみで涙を流し続けるまりさに、他の状況へと意思を向ける余裕は無い まりさの隣で騒ぐれいむも、今まさに危機的状況に陥っていた。 頬からの餡子の流出が止まらないのだ。 一刻も早く、ゆっくりの唾液などで傷を塞がなければ、今後の生命活動に暗い影を落としかねない。 れいむは頬を流れる命の源に恐怖を感じていた。 「ゆわああああああっ゛!? かわいいれいぶをだずげでええええええっ゛!!」 その胸の奥から絶え間なく湧き上がってくる絶望に近い感覚は、涙腺を難なく崩壊させる。 顔を左右に振りながら、周囲に透明な雫を振りまくれいむ。 その深い絶望は、れいむのある部分の元栓を決壊させた、 「ゆううううううっ゛!! ゆああああああっ゛!! じんじゃうよおおおっ゛!!」 れいむの下腹部から大量のしーしーが漏れ出す。 漏らしている自覚は全く無い。 右頬の大怪我に一杯一杯のれいむは、身体の調整を維持できない程の錯乱状態になりつつある。 泣き叫ぶまりさとれいむ。 それぞれの悲しみの根源は全く違うものだが、悲痛な感情はどちらも負けてはいない。 「ゆっくりなおってね!! だんぼーるさんゆっくりしていってね!? ゆうううっ゛!! どぼじでなおらだい……? つっツッ!?」 舌を懸命に伸ばし、ダンボールの崩壊を食い止めているまりさ。 足元に水分が流れてくる感触を受けて、その不意打ち気味の衝撃に身体を大きく振動させる。 視線は、小川が流れてくる上流へと自然に向けられる。 そこで見たものは、大事なダンボールの床の部分に豪快なしーしーを染み込ませているれいむの姿。 まりさは悲しみから怒りに変えた後、れいむの丸い体へと突進していく。 「だんぼおぉるざんに、ゆっくりできないことをした、れいぶはじねぇえええっ゛!?」 「ゆぶうううっ゛!? ああぁああっ゛!! ゆがばがああああああっ゛!?」 寄り添うような幅で、仲睦まじく並んでいたまりさ達は、互いに大きく距離を取り始める。 まりさは大事な宝物を汚したれいむに対して、制裁行動の体当たりを行った。 れいむは予想していなかった打撃に抵抗することも出来ず、慣性に身を任せて転がっていく。 ようやく回転が止まった時のれいむの姿は、全身泥だらけの醜い風貌となっていた。 右頬の怪我は悪化の一途を辿り、大量の黒い餡子が駐車場へと流れていく。 れいむの足元は雪解け水でうっすらと水溜りが張っている。 あんよは、先程漏らしたしーしーの影響もあり、既に使い物にならないほど緩んでいた。 無理矢理移動を試みれば、地面に足の部分を残して、胴体とは離れ離れになってしまうだろう。 「どぼじでれいぶをつきとばずのおおおおおおっ゛!? うがあああっ゛!! がわいいれいぶをうらぎっだまじざはじねえええっ゛!!」 口だけは流暢に文句を言い放つれいむ。 しかし、れいむは恐怖で動ける状態ではなかった。 愛するまりさからの体当たり。 それは、確実に殺す為に繰り出された、躊躇など全く感じられない慈悲無き一撃。 れいむは絶望を感じ取っていた。 「れいぶがぴんちだよっ!? このままじゃゆっくりしちゃうよっ!! ゆっくりゆるしてあげるから、たすげでねっ!?」 それでも慈悲を求めずにはいられない。 助けてくれた後は仲直り、これだけ可愛い自分だからきっと捨てるのは惜しいはず。 何も心配はいらないのだと、湧き上がる絶望を押し込める様に、まりさへと救いを求めたれいむ。 「ゆっくりしんでねっ!! れいむはゆっくりできないゆっくりだよっ!!」 れいむのそんな甘い考えは、相方の拒絶と死の宣告で切り捨てられる。 ゆっくり達が、"ゆっくり出来ない固体" と、認識した相手に関してはとても厳しい態度をとる。 それが家族だろうと何だろうと関係ない。 制裁と言うオブラートに包んだ暴力行為で排除行動を行う。 潰した後は見下すのみ。 そこに救済は存在しない。 「ゆうううっ゛!? にんげんざん!! あのげすまじざを……?」 不利と悟ったれいむは人間に助けを求める。 先程、自分勝手に要求をしていた相手に援護を頼む。 愚かなどとは言ってはいけない。 何故ならば、れいむの餡子脳の中にある順位では、遥か下方の部分にあのお兄さんがいるからだ。 そのピラミット型にある優先表の、底辺カースト部分に位置付けられたお兄さん。 お兄さんはれいむ達とは離れた場所で、もくもくと雪かきの作業を進めていた。 「……」 「そんなところにいたのっ!? でも、ゆっくりゆるすよっ!! まじざをせいさいしてねっ!! ゆっ!? そのまえにれいむをたすけてねっ!!」 サクサクサクサク。 大きな雪の塊を横に放り投げるお兄さん。 「はーっ……腰いて」 「どぼじでむじずるのおおおっ゛!!」 「ゆぷぷぷぷ!! にんげんさんはまりさのみかたなんだよっ!!」 完全に無視されたれいむ。 まりさは口を窄めながら、勝ち誇った笑みと言葉を漏らす。 しかし、先程までまりさは、人間に助けを求めたれいむに脅威を感じたみたいだった。 顔面蒼白(のような状態)で震えていたのだ。 人間がれいむの味方をしたらどうしようと、解りやすいほどに焦燥しきっていた。 「ゆふふふふふふっ!!」 それが杞憂となったまりさは喜んだ。 目の前に転がるのは、汚くてゆっくり出来ないれいむ。 勝利は掴んだも同然の様に高笑いを始めた。 「いやあああっ゛!? れいぶの…れいぶのすでぎなあんよざんがあああっ゛!! ゆぎいいいっ゛!? ほっべざんのあんござん、ゆっぐぢどまっでねえええっ゛!! びぃやばあああっ゛!? れいぶじにだぐない……じにだくないよおおおおおおっ゛!!」 れいむは死期を目前にして、最後の抵抗を行う。 訪れる未来は何も変わらないと言う、その無駄な努力に満ちた悪あがきと呼べる行為を。 前後左右に身体を動かす事によって餡子が漏れ出すスピードが早まり、 中身と皮膚が外部に崩れ落ちる結果を齎し、死が予定の時刻より短くなっていく異常事態に気づかない。 全身の痛みは増すばかり。 泣きながら大口を開け悲鳴をあげていた最初の頃とは比べ物にならない激痛が走っている。 現在は硬く歯を食いしばり、瞼はこれ以上広がらない開放を行っていた。 「ゆぎぎぎぎぎぎぎぎぎっ゛!? ああああああああああああああっ゛!!」 眼球を外部に晒し、周囲に走る血管に似た赤い線を無数に張り巡らせ、真っ赤に染まっていくその瞳。 黒目の部分は、焦点を合わす行動を放棄したように、細かく振動していた。 「……ゆげぇえっ……えれえれえれえれっ もっど…ゆっぐぢ……じだ…げぼぉおっ」 れいむは、口から大量の餡子を吐き出す。 激痛などの過度なストレスを受けた体が悲鳴をあげた結果だった。 そして、同時に生きる事を放棄した選択でもある。 れいむの死期は、まだまだ先にあったのだ。 この苦しみのピークを迎えるのは数分後。 そこまで生きる事を望まず、れいむは激痛が支配する頭の中で、無意識の内に死を望んだ。 ゆっくりしたかったハズなのに、ゆっくり出来るか解らない死を求める。 でも、この痛覚で埋め尽くされた現状から逃れる為には、唯一残された他に選びようがない選択肢。 そんな矛盾を込めた言葉を死の間際に放ったれいむの心境は、 死ぬ直前まで、後悔だけを残したゆっくり出来ない悔しさで一杯だっただろう。 駐車場に、生気を感じないれいむの身体から、緩い餡子が広がっていく。 ここでれいむのゆん生は幕を下ろす。 そのゆん生は、お世辞にも幸福だったとは言えないものだった。 まりさは、崩れかかったダンボールの内部から、苦しみに顔を歪めるれいむを見ていた。 助けを求めるれいむを見下すかのような冷たい視線と、嘲笑うかのような笑みを浮かべながら。 このまりさは、れいむに対して制裁を行ったと信じて疑わない。 その信念には理由がある。 同属殺しを回避するための、かなりグレーな方法。 それが、制裁。 主に奇形種、下種、レイパーや赤ゆなどの同属殺しに使われる行動をまとめて制裁と言う。 時には、このまりさのように、大切な物を汚されたという理由だけで実行されるケースも少なからずあった。 群れをしていた時のなごりとも言われているその習性。 同属を潰した死臭を誤魔化す為に使われた嘘が発端とも言われている。 だが、その真相はわからない。 物証が何も残されていないからだ。 とりあえず、制裁の言葉が餡子に染み付いているから使っているのは確か。 長年の生活と進化で身に付けた、忌むべき風習。 だが、これもゆっくりとしたゆん生を送るべき知恵のひとつなのだろう。 ゆっくりの生態や行動は、未だ謎の部分が多い。 完全に動かなくなったれいむを踏み潰したい感情に襲われていたまりさは、 身体をムズムズと震わせながら、飛び出さんとする行動を賢明に抑えていた。 今、ダンボールの外へと出て行けば、れいむの二の舞になると考えたのだろう。 先程のしーしーを吸い込んだ足の部分も、しっとりと濡れていたのでは尚更だ。 「じまんのあんよさんをゆっくりふいてねっ!! やさしくだよ? らんぼうにしちゃだめだよ! ゆんゆ~ん! ゆっくりきれいにしてねっ!!」 まりさは迷わず人間へと助ける求める行動に出た。 れいむより自分を選んだと言う自信がそうさせたのだろう。 幾分、上から目線で命令に近い言葉を発するまりさ。 「……」 「ゆ?」 まりさは濡れた足の部分を、気持ち上へと浮かせて待っていたが、お兄さんからは返答も行動も無し。 お兄さんは振り向きもせずに雪を平らにならしていた。 「ゆ? おみみがきこえないの? まりさのあんよさんをふいてねっ!!」 聞こえなかったのかと思いながら、再度大声を張り上げるまりさ。 それでも、お兄さんはまりさの方を見ようともしなかった。 まりさの疑問と不安は苛立ちへと変わっていった。 制裁によりれいむを排除した際の優越感は無くなり、人間への怒りが色濃くなっていく。 自分の状態を自覚すればする程、不遇の箇所が餡子脳へと的確に伝わってくる。 まりさの下腹部に広がっている染みは、背中にも侵食し始めた。 それに、これは、しーしーなのだ。 まりさはその事を考えた時、唐突にゆっくり出来ない感覚に包まれる。 怒りと高揚感は一瞬で消え去り、直後に強烈な嫌悪感に襲われた。 大きく口を広げ、だらしなく舌を外部へと垂れだしながら、喉の奥にあたる部分から声無き声を発し始める。 全身から感じるしーしーの匂い。 まるで自分が汚物の塊に変化してしまったかのような悪臭。 「うわあああっ゛!? しーしーさんはゆっくりできないいいいいいっ゛!! ぐざあああああああああいっ゛!! まりさけがされちゃったよおおおっ゛!?」 まりさは考えてしまった。 理解してしまったのだ。 しーしーは臭いと。 余りにもゆっくりしすぎている感覚だと思う。 だが、れいむに制裁を加えているまりさは満ち足りていた。 とてもゆっくりしていたのだ。 その対象が居なくなった時、初めて違う事例へと目を向けたまりさ。 自らに及ぼす不幸をしっかりと理解した。 「ゆぎいいいっ゛!? どぼじでええええええっ゛!! まじざはどっでもゆっぐぢできるゆっくりばのにいいいいいいっ゛!!」 まりさの体はれいむと同じくグズグズの状態だった。 れいむが内部に漏らしたしーしーだけで濡れた訳では無い。 ダンボールの上に釣り下がった氷柱から水滴が落ちていたのも原因の一つ。 その氷柱は屋根にぶら下がり、暖かくなった気温で少しずつ溶け出していた。 水の粒が滴り落ちる場所は、まりさ達のゆっくりプレイスの丁度真上の部分。 崩壊した屋根からダンボールの内部に入り、まりさの背中を濡らしていた。 数滴の落下まで時間の差が大きかった先程に比べ、今は断続的に降り続いている状態になっている。 半分仰向けになっていたまりさの背中が水浸しになっていく。 もう起き上がれない。 背中に全く力が入らないのだ。 無理に動けば裂けると考えたまりさは、動くことすら出来きずに身体を硬直させた。 「あっあああっ゛!? づめだいよおおおおおおっ゛! ゆっぐぢいいいいいいっ゛!! ゆっぐぢざぜでよおおおおおおっ゛!?」 ガタガタ震えながら泣き叫ぶまりさ。 ダンボールの屋根部分は、既にその役割を果たさず、直にまりさの顔面へと水滴が落ちる。 冷たく凍えるような水の玉を、氷柱から流れ落ちる瞬間から、自分へと落下するまでの動きを強制的に見せられたまりさ。 水を極端に恐れるゆっくり達にとって、拷問のような時間が続いていく、 「やだああああああっ゛!? あめざんごないでねっ!! あっちにいっでねっ!! どぼじでまじざにおぢでぐるのおおおおおおっ゛!? こんなに、おでがいじでるのにぃいいいいいいいいいいいいっ゛!!」 冷え切った水分がまりさを濡らし、身体を少しずつ削り取っていく。 小さなガラス玉がまりさに降り注いでいるかのようなその光景。 肌色の表面で球体が弾けて皮膚の表層を容赦なく抉り取っていき、まりさの全身が虫食い状態に黒ずんでいった。 豆粒位の穴の大きさは、落水が強まるにつれて徐々に広がりながら、内部に向かって深く深く掘り下げていく。 まりさの顔面付近は、自身の餡子で滲んだ黒い水の穴溜まりを無数に作り、水滴が跳ね上がる度にダンボールの側面を汚していった。 部屋中真っ黒に染まっていく現状と、弄られているような激痛にストレスを感じていくまりさ。 身体の奥から何かが込み上げてくる感覚に腹を捩る。 その時、まりさは視線の先で希望を見た。 「ゆっ゛!? ゆぐぶっ!! ゆぶううっ!!」 声にならない呻き声をあげながら、小さな希望に期待するまりさ。 吐き出そうとした餡子を強制的に身体の奥へと押し込んだ。 目線の先にあるのは、お水が絶え間なく落ちてきて、ゆっくり出来ない氷柱が揺れ動く姿だった。 その動きは微小で、じっと見ていたまりさで無ければ気づかなかっただろう。 まりさは、これで冷たい雨は降らないと希望を得たのかもしれない。 その様な儚く、哀れな期待を持ってしまったまりさは、生への執着を強めてしまった、 しっかりと見据えたまりさの目に映ったのは、お兄さんの自宅の屋根から滑り落ちてきた雪の塊。 氷柱部分と一緒に高い空から放たれた、まりさの命を狩り取る死神の姿。 「いやぁあああああああああああああああああああああっ゛!?」 最後の言葉となる咆哮を周囲に響かせたまりさ。 大きく開けた口の内部に、硬い氷の部分と柔らかい新雪が文字通り飛び込んだ。 綺麗に生え揃っていた白い歯を容赦なく砕いて喉の部分へと進入する異物。 その総量に耐えられなくなった頬の部分が横に裂けて、まだ蹂躙し足りないかのように塊は更に奥へと潜り込む。 全身を奪われていく感覚。 自分の中身を犯されているような苦痛。 叫びたくても声が出せない役立たずとなった自分の口。 ゆっくり出来ない軋む音が全身から響いてくる。 まりさの体は雪で覆われていたので、れいむのように餡子を吐いて終焉を迎えることも出来ない。 滲み出していく餡子が雪を黒く染めていく。 屋根から落ちてきた雪の氷結部分が、もう少しまりさを巧く砕いてくれたならば、即死の道を辿れたのかもしれない、 何処までも運に見放されたまりさの体は、徐々に体温を下げながら遺体なる運命を歩んでいく。 そして、埋もれた体を一際大きく跳ね上げたのを最後に、まりさは雪の中で死んだ。 まりさの宝物であり、誇りとも言えたダンボールのゆっくりプレイスは、泥と餡子に塗れて風格など何処にも無かった。 誰が見ても立派なゴミと認識されるだろうが、間違っても宝物だと言う人はいないだろう。 「……やっと雪かき終わった。よしっ! お前ら遊んでやるぜ……?」 お兄さんはスコップ片手に、意気揚揚と現場に足を踏み入れる。 そこで見たものは、駐車場にれいむが潰れて平たくなっている姿と、 同じく駐車場に存在していた、汚いダンボールと黒く滲んだ雪の小山。 「え…え? おいいいいいいっ!! 何勝手に全滅してんだよおおおっ゛!? うわああああああっ! ゆっくりできないいいいいいいいいいいいっ゛!?」 全てを理解したお兄さんは頭を抱えて取り乱す。 辛い雪かきで溜まったストレスを発散させようかと意気込んでみれば、ゆっくり達の姿は既に無く、 目の前に飛び込んできた状況を察すると、残されたの仕事が増えただけという最低な現実。 お兄さんはヒャッハーする事が出来ずに益々ストレスを抱え込む羽目になってしまった。 肩を落としながら自宅へと戻ったお兄さんは、 この悲劇を繰り返さない為に、悔し涙を流しながら今年の抱負を書初めに記す。 " 美味しいものは先に食べる " お兄さんは、その会心の出来具合に多少溜飲が下がったのか、微かな微笑みを見せる。 文字を見ながら何度も頷いた後、自室へと飾るため動き出したその時、外の駐車場から声が聞こえた。 「ゆゆゆ? ここはゆきさんがないよっ! とってもゆっくりできそうだよっ!!」 「そうだねっ!! ここにおうちをつくろうねっ!!」 がさがさと何かを広げる音と、ゆゆゆの声。 『『 ここをゆっくりぷれいすにするよっ!! 』』 プレイス宣言を聞いたお兄さんは直ぐに自宅を飛び出していった。 お兄さんは進入者に対して抗議を行うこともせず、大きな氷柱を手でへし折った後、その目の前にある丸い塊に尖った先端を向ける。 体を膨らまして威嚇をする二体のゆっくり。 お兄さんは、全ての鬱憤を晴らすかのように、地面にいる一体目掛けて氷の槍を投下した。 強気だったゆっくりが弾けて、周囲に中身が醜く広がる。 先程とは一転して叫び声と謝罪を撒き散らす、生き残ったもう一体のゆっくり。 それを聞いたお兄さんは、死んだゆっくりから甘くなった氷柱を引き抜きながら、満足そうに微笑んだ。 抱負を有限実行する為に残りの侵入者も美味しく頂きます。 甘くなった数本の氷柱を、生き残ったゆっくりの口に含ませて見ると、早速でました。 「あまあまをもっとちょうだいね!?」 その満面の笑みに、お兄さんが振り上げたスコップの背が、勢い良くぶち当たる。 綺麗な金属音が辺りに響き、衝撃がゆっくりの歯を細かく砕いて眼球を潰す。 咳き込みながら地面へとだらしなく体を広げるゆっくり。 虫の息で口から餡子を吐きながら、濁った遺言をぶつぶつとを呟く。 「…えれえれえれ…もっぢょ……ゆっぐぢじだがっ……だ…」 「いやっほおおおっ! すっきりいいいいいいっ!! 新年明けましておめでとおおおっ!!」 お兄さんの歓喜の声でゆ虐新年の幕が上がる。 周辺の民家からも同じような魂の叫びが昼間の空に吸い込まれていく。 今年は良い年になりそうだ。 ・ちょっぴり不幸なまりさとれいむとお兄さんのお話 内容はよくある自滅っぽいものでした 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 665 基本種 れいむの受難 ふたば系ゆっくりいじめ 638 ばうんてぃはんたー ふたば系ゆっくりいじめ 612 かってにはえてくる ふたば系ゆっくりいじめ 593 迷作劇場 ふたば系ゆっくりいじめ 572 ぎゃんぶらー ふたば系ゆっくりいじめ 507 火の用心 ふたば系ゆっくりいじめ 500 駄目だよ? ふたば系ゆっくりいじめ 458 ドゲスー ふたば系ゆっくりいじめ 449 希少種の価値 2 ふたば系ゆっくりいじめ 448 希少種の価値 1,5 ふたば系ゆっくりいじめ 443 希少種の価値 ふたば系ゆっくりいじめ 398 ゆっくり達を必殺技で葬る物語 ふたば系ゆっくりいじめ 382 穴だらけの計画とその代償 ・他、5点 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 段ボールがゆいいつのきりふだか… -- 2011-03-07 01 42 40 ゆっくり共の愚かさがしっかりと書かれたいい作品ですね! -- 2010-09-01 14 04 33 絶望するゆっくりの心情が、しっかり描写されてて、 とても素晴らしいです。 -- 2010-07-20 17 13 24
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/197.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 8 鉄鍋/コメントログ」 うまそう -- 2010-09-02 15 50 48 ジャンのダチョウじゃないかwwおもしろかったよ -- 2010-09-09 13 45 26 カカカーッwwwww -- 2012-02-26 20 45 55 男料理人のあまりの扱いに同情してしまった、登場しただけブーイングとか汗 -- 2012-12-10 13 09 07 つ、強い -- 2013-05-26 20 34 45 食ってみたい気もする -- 2013-06-29 17 08 56 これ好きだわー -- 2013-10-29 19 19 51 料理は勝負よくわかんだね てかこれジャn・・・いやなんでもない -- 2014-05-12 21 47 20
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1739.html
ムシゴロウ王国~王国の仲間達~ 5KB 虐待-いじめ 愛で 自滅 れいぱー ドスまりさ 希少種 現代 愛護人間 また何か思いついたら書くかもしれません、その時はまたよろしくお願いします。 これで一旦完結です。お楽しみいただければ幸いです。 こんばんは、ムシゴロウです。今日はムシゴロウ王国をご案内します。 王国もすっかり春ですねーゆっくり達は寒さに弱いので春を待ち望んでいたんですねー 王国のゆっくりたちも元気に遊んでいますね。 「やべろおぉぉぉ!!どぼじででいぶばがりいじめるのおぉぉぉぉぉ?!!ばがなの?じぬのおぉぉ?!」 「ゆるさなえ!ゆるさなえ!ぜったいにゆるさなえ!!」 元気に牧場を走っているのはでいぶとゆるさなえですねー可愛いですね。 このでいぶは元金バッチだったんですよ、それがでいぶになってしまったんですねー 困った飼い主が加工所に送るのは可哀想と、王国につれてきたんですね。 始めは王国の生活に戸惑いがあったようですが、今ではすっかり人気者ですねー 「いだいぃぃぃぃ!!でいぶをかむなあぁぁぁぁぁぁ!!!!」 「ないてもゆるさなえ!あまやってもゆるさなえ!!」 この子はゆるさなえと言う種類なんですね、大変珍しいんですよ。 偶然知人が捕まえたのを譲ってもらったんですね、可愛いですねー元気ですねー この子はでいぶが一番のお気に入りなんですね、ちょっと見てください 「じゃましたらゆるさなえ!じじいもゆるさなえ!!むぎゅぅぅぅ!」 ゆるさなえは口に毒牙を持っているんですね、これは通常の早苗にはない特徴なんですね。 これに噛まれるとゆっくりは苦しみ暴れまわるんですが健康的には害がないんですよー 人間が噛まれると全身が痒くなりますが、一週間で治ります。 「ゆるさなえ!ゆるさなえ!!」ガジッ!カジッ! 僕も噛まれたことがありますが今は平気ですよ、始めは寝込んだりしてましたが大した事はないんですよ。 これは親愛の証なんですねー王国で噛まれたのは私とでいぶと死んだれいむ家族だけですねー 親しいもの意外は絶対噛まないんですねー2匹は追いかけっこが大好きなんですよ。 「いやあぁぁぁぁぁぁぁ!!もうはじりだくないぃぃぃぃぃ!!!」 「うどんげはどずをいじめないでねえぇぇぇ!!どずはもうはじりだくないよおぉぉぉぉ!!!」 元気に走り回っているのはドスまりさの双子ですねー この双子は毎年ドスぞりレースに参加しているですよ、可愛いですねー春が来てうれしくて走り回っていますね。 たくましいですねーこの体、やっぱりドスはゆっくりの王様と言われるだけありますね。 あのドスはもともと森で捕まえてきたまりさなんですね、それがドスになったんですよー ドスになりたてのころは何度かドススパークを喰らいましたねーえぇ、大した怪我はしてませんよー 彼女たちはじゃれているんですね、でも力が強すぎて相手を傷つけてしまう事もあるんですよ。 ドスのそばにいるのは胴付のうどんげですね、彼女には毎年ドスたちのトレーニングコーチもやってもらってるんですよ。 彼女は特殊な能力があるらしいんですね、何度かそれでひどい目にあってますがいい思い出ですねー 熊と素手で戦った時は死ぬかと思いましたが、これも彼女の愛情表現なんでしょうね。 「ムシゴロウざん、みてないでだずけでえぇぇぇぇ!!」 「いやだあぁぁぁ!あんよがいだいよおぉぉぉぉぉ!!」 ギロッ! なんだか僕まで走り出したくなってきましたねー 「むんしょ!むんしょ!むぎゅぅ、やっぱり体を動かすのはきもちいいわねぇ」 「こぼね!こぼね!」 「やめるんだぜぇぇぇぇ!なんでまりさたちをたべるんだぜぇぇぇぇ?!」 畑を耕しているのは、まっちょりーですねー可愛いですねー、まりさを食べようとしているのはゆゆこですね。 まっちょりーは可哀想な子だったんですよー飼い主に気持ち悪いからといって捨てられるところを僕が拾ったんですよ。 時々僕にじゃれてアームロックをかけようとするおてんばなんですね。 「むぎゅう!ムシゴロウさんも見てないでてつだってほしいわ!」 ゆゆこは森の掃除屋と言われていますが、べつに悪いことはしないんですね。 増えすぎたゆっくりを食べたり、山のゴミを処理してくれるいいゆっくりなんですね。 僕も間違って食べられそうになったことがあるんですが、楽しかったですねー ゆゆこの口の中は結構広くて暖かいんですよ、愛好家の皆さんも一度ゆゆこの口の中に入ってみると楽しいですよ。 「こぼね!こぼね!」ベロベロ!」 可愛いですねー可愛いですねー 「んほおぉぉぉ!!とかいはなはるがきたわねぇぇぇぇ!!」 「いやあぁぁぁぁぁ!!れいぱーはゆっりできないぃぃぃぃぃ!!」 あれは王国のレイパーですね、可愛いですねー元気ですねー あのありすは元々駆除される予定だったんですが、愛護団体が保護して王国に連れてきたんですね。 可哀想なゆっくりだったんですねー、ですがごらんください、ここではあんなに生き生きとしています。 野良として駆除される予定だった町のゆっくり立ち遠いかけっこを楽しんでいますねー 「たのじんでなんがいないぃぃぃぃ!!どれいのじじいははやぐだずけろおぉぉぉぉぉ!!」 「んほおぉぉぉぉう!ムシゴロウさんもとかいはなはるをたのしみましょぉぉぉ!!」 「「「ゆゆゆっ!ムシゴロウさん!ゆっくりしていってね!!!」」」 この子たちはまりさタワーですねー、一見親子のように見えるんですけど違うんですよ。 元々この子たちは虐待ウェディングケーキ用に改造されたまりさだったんですねー 業者が倒産して、加工所行きだった所を王国に引き取られたんですね。 大きいまりさの上に子まりさ、その上の赤まりさが乗っている様に見えますがこれは全部成体なんですねー 特殊な薬で成長を抑えてあるそうなんですね。 特殊なボンドで固定されているため離れられないんですが、息はぴったりですねーこれが愛の力ですかねー? 「はなすんだぜぇぇぇ!きたないてでまりささまをさわるんじゃないんだぜぇぇぇぇ!!」 「くそにんげん!れいむをもっとだいじにあつかってね!!れいむはにんぷさんなんだよ!!」 「むきゅう!もっとていねいにあつかいなさい!!ぱちゅはいだいなかりすましどうしゃなのよ!!」 王国に新しい仲間がやってきましたねー、王国はゲス、でいぶ、レイパー、野良、野生、希少種なんでも仲良くなってしまうんですね。 ゆっくりのための理想の王国なんですね、ここでは皆ありのまま楽しく暮らしているんですよ。 王国の仲間をこれからもっと増やしていく予定ですので、皆さんも応援をおねがいしますよー 完 ムシゴロウさんはゆっくりの喋ることを基本的に泣き声としか思っていません。 ゆっくりを無視しているようなところから、仲間からムシゴロウさんと呼ばれるようになったんですよ。 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 819 ムシゴロウ王国 ふたば系ゆっくりいじめ 826 ムシゴロウ王国2 ふたば系ゆっくりいじめ 828 ムシゴロウ王国3 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る マッチョリーかわいぃよ(///) -- 2012-08-25 18 52 52 本家ムツゴロウさんばりのドス黒い部分も再現してほしかったなあ 自分を殺そうとした子象を逆に鉄の棍棒で殴り殺そうとしたムツゴロウさんの姿は きっちりとトラウマになりましたw -- 2011-10-11 23 52 17 絶対天然じゃない…悪意持ってやってるよムシゴロウさんは… そうでなきゃ希少種が虐待されない説明がつかない -- 2011-02-18 00 18 57 ↓だよね…結局希少種には虐待しないもんね -- 2011-01-13 22 44 57 ニコニコしながら勘違いでもゆっくりを容赦なく傷めつけるムシゴロウさん大好きだったのに 前作から稀少種(笑)が出てきてとたんにつまらなくなったなぁ・・・。 -- 2010-08-24 23 21 11 純粋であれば善悪の区別はつかないけれど、自分の行動はきちんと制御できる 気が違っていれば善悪の区別もつかないし、自分の行動も制御できない この程度の違いじゃないのかしら? 要するに自制が利くか利かないか、それだけ…だとゆっかりんは思うわね このおじいさんはどことなく悪意があるから、多分どちらでもないと思うけれど -- 2010-08-04 02 51 49 ムシゴロウさんはゆっくりを動物として扱ってますね。愛で派の亜種なのかな? あと、心が純粋な人とキチガイの境界ってどこらへんなんだろう?ゆかりん教えて! -- 2010-07-31 01 10 46 この爺さんは人生楽しいだろうなぁ… -- 2010-07-31 00 27 33 ムシゴロウさんすてき!!! -- 2010-06-16 19 13 05 これ書いたから死ねって言ってる奴ほどキチガイじゃねえだろ -- 2010-05-27 00 38 30 ネタでやってるのがわからん低脳には言われたくないだろうよ -- 2010-04-09 21 36 35 お前みたいなキチガイは死ね。 -- 2010-02-21 00 56 52
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1494.html
基本種 ふんどしれいむの復讐 17KB 虐待-いじめ ギャグ 理不尽 飼いゆ 現代 愛護人間 独自設定 ぬる愛で注意 れいむが甘えた声を上げていた。 聞いただけで脳みそを掻き毟りたくなる、濃厚で粘りのある訴えを。 「ゆっゆ~ん! まりさはすてきだねっ!! れいむのおよめさんになってね!?」 「れいむはかわいいねっ!! とってもゆっくりできる、びゆっくりなんだぜっ!!」 れいむは、リビングの庭に通ずる大きなガラス越しに、汚い野良まりさとすっきり行為をしていた。 体を上下に動かす度に、ナメクジが出すような分泌液を、透明な窓へと塗りたくっていく。 …後からする掃除がとても億劫です。 「何をしているんだ?」 ガラス両面の一部に粘液を付けた犯人達に向けて、極めて冷淡な声を掛けた。 怒りを通り越して、呆れの方が強い。 「ゆ? おにいさん! しょうかいするよっ!! れいむのすてきな、はにーだよっ!!! 」 「まりさはのらだけど、ゆっくりできるまりさなんだぜっ! このとうめいないたを、ゆっくりどけてねっ!?」 この頭の悪いれいむは、俺が飯を食わせている飼いゆっくりだ。 特別な資格や能力も一切持っていないが、他のれいむ種と一目で違う点は、 赤く燃えるような色をしたふんどしを腰に巻いている事だろうか? 「あかちゃんいっぱいつくろうねっ!! れいむは、こそだてがじょうずなんだよっ!!」 「まりさはかりがとくいだよっ!! あかちゃんにおなかいっぱいたべさせてあげるよっ!!」 既に明確な将来設計を固めていたふんどしれいむ。 こんな餡子脳で申し訳ない。 でも、適切な躾は行っている。 「…野良とすっきりして、子供作ったら駄目だと言っていたよな。忘れたのか?」 「ゆんぁあああんっ゛!? ふんどしさんひっぱらないでねっ! おしりがさけちゃうよっ゛!?」 「れいむぅうううっ゛! やめてあげてねっ!! いたがってるよっ゛!?」 俺はれいむのふんどしを掴んで宙へと浮かせる。 腰の部分を強めに締め上げて苦痛を与えているため、空中散歩を楽しむ余裕は無いらしい。 まりさは家族気取りで、涙を流しながら躾の静止を求めてくる。 このまりさは正直ウザいかな? これは家族の問題だから口を挟まないで欲しい。 「全く。困ったもんだな」 「ゆうううっ゛!! おじりがじんじんずるよおおおおおおっ゛!?」 「れいむっゆっくりしてねっ!? ぺーろぺーろしてあげるんだぜっ!!」 空に持ち上げていた赤ふんれいむを床へと下ろす。 躾を行った際の痛みでれいむはお漏らしをしてしまったらしい。 前方に巻かれた褌の一部分が水分を吸収して染みがじんわりと広がっていく。 「ゆええええええんっ゛!! まじざにぎらわれじゃうよおおおおおおっ゛!?」 「だいじょうぶだよっ! おもらししてゆっくりできないれいむでも、まりさはぜんぜんへいきだよっ!! おかしなぬのをまいている、ゆっくりできそうもないれいむでも、まりさはがまんできるよっ!!」 泣いている赤ふんれいむに真面目に答えたまりさ。 それを聞いたれいむは、悲しみの表情を笑顔に変えて窓のまりさに向かって走り出す。 「ゆふっふうううんっ゛! まじざはゆっぐりでぎるよっ!! しあわせにしてねっ!?」 「ゆ~ん!! しーしーくさいれいむはびみょうだけど、ぎりぎりおっけーにしておくよっ!!」 透明なガラス越しでゆっくり達のラブラブちゅっちゅが始まる。 濃厚な接吻で窓に穴が開きそうだ。 あっという間に、甘そうな分泌液で薄汚れていく綺麗だったガラス窓。 しかし、本当に頭が可哀想なれいむだ。 飼い主として心配になってくる。 このまりさの暴言を、どの様な脳内変換をすればゆっくり出来る回答に辿り着けるのだろうか? 一遍、頭頂部を開いて調べてみたいものだ。 「やれやれ。ゆっくり行きますか」 俺は左右に首を振りながら、呆れ顔でコートを掴む。 そのまま玄関へと向かい、細かい雪が降り続いている外へと足を運んだ。 頬を赤く染めながら、上下運動を行うれいむとまりさ。 「ゆっ! ゆっ! ゆっ! なんだか、きもちよくなってきたよ!?」 「ゆゆゆっ!? ゆゆゆゆゆゆっ!!」 そのまま、すっきりしそうな勢いで喘ぐれいむ達。 全身を縦にのーびのーびしながら、相手の体温を貪欲に求めるその姿は称賛に値する。 だが、このまますっきり行為を完遂してしまうと、それぞれのお相手は透明なガラスさんだ。 つまり、結果的にこのゆっくり達は、ゆなにーをしてしまう事になる。 別にまりさはどうでもいいが、れいむに変な癖がついたらとても困る。 毎日毎日、ネバネバの汁がこびり付いた窓を拭くのは、真っ平ゴメンだ。 なので、この野良まりさには、赤ふんれいむに対する躾の役割を請け負ってもらい、尊い犠牲になって貰おう。 「ゆっ…? おそらをとんでるみたいっ!」 俺はまりさを持ち上げた。 ぬるぬるの体皮がとっても気持ち悪い。 失敗した。手袋を持ってくるべきだったよ…。 「おにいさんは、ゆっくりできるにんげんさんなんだねっ! ゆっくりしていってねっ!!」 浮かれ気分でご機嫌の野良まりさ。 ガラスの向こう側で、すりすりクライマックスを迎えようとしたれいむが、俺に抗議を訴えてきている。 どうやら、最悪の瞬間だけは免れたらしい。 危ない危ない。まさに危機一髪。 「ゆんゆーんっ! おそらさんはゆっくりできる……よ?」 持ち上げていたまりさをそのまま投擲。 更なるお空の旅をお楽しみください。 「ゆわあああっ゛!? あがごえぎげえあげえええっ゛!! おぶじぃい、ゆびゅうぐっ゛!?」 「うわああああああっ゛!? まじざあああああああああっ゛!!」 赤ふんれいむの視点からまりさの姿が消える。 その不思議な体感現象を、『まるで、お空を飛んでいったかのようなスピードだった』と、後にれいむは語った。 まあ、実際に飛行して行ったのだから間違いでもない。 「ゆわっ゛!? うごげっ゛!! ぶごえぇえええっ゛!?」 みっともなく地面を転がっていく野良まりさ。 元々薄汚れていた身体は、庭の泥で益々汚くなってった。 「いだいよっ゛!? どぼじでごんなごと……」 顔面を俺の方に向けて、お決まりの言葉を口にしていたまりさの抗議が止まる。 何故ならば、俺に大事なお帽子があっさりと取られたからだろう。 隙を見せたまりさが悪い。 「かえじでっ゛!? まじざのすできなおぼう…うわああああああああああああっ゛!?」 又も、明確な言葉を紡げず最後は甲高い悲鳴をあげたまりさ。 目の前で素敵なお帽子がいきなり解体されていては交渉どころではない。 黒い紙切れと化した帽子の破片が、まりさの足元へと降り注ぐ。 「…ゆ…うわあああっ゛……ゆわあああああああああんっ゛!? まじざのゆっぐぢしだおぼうじがぁああああああああああああっ゛!?」 まりさは焦りながら黒い破片を舌を伸ばして一箇所に集め始める。 しかし、泥水を吸った帽子のパーツは急速に萎びていく。 修復させるどころか、破片で出来た大きな泥団子を捏ねている様なまりさの姿。 それでも諦めずに、必死で帽子の復元を試みている。 「ゆっ…ぐぅうっ…ゆぐううううううっ゛!?」 まりさの努力と健闘空しく、大方の予想通りに泥の塊以上の物体から昇華しなかった。 製作した黒団子を、視点を色々と変えながら確認しているまりさ。 様々なポジションから見ても自分のお帽子に似ても似つかない物体に絶望しているようだ。 「これに懲りたら、俺のれいむに近づくんじゃないぞ? 解ったな?」 「ゆぶうううっ゛!! まじざの…まじざのおぼうじがああああああっ゛!?」 俺はまりさに声を掛けてその場を後にする。 この野良まりさは、言葉使いこそ悪いが根は腐っていないはず。 強く生きてください。 良い奴かもしれない野良まりさを置き去りにして、俺は自宅へと向かった。 扉の閉める音が玄関に響く。 それを待ち構えたかのように、涙を流した赤ふんれいむが俺に詰め寄ってきた。 「おにいざんっ゛!? まじざはっ゛! れいぶのまじざはどうじだのっ゛!?」 「うー、外は寒かったぜ。はい、れいむお土産だ」 俺はれいむの頭の上に黒い切れ端を乗せた。 先程、まりさの帽子を解体した時の一部を、こっそりポケットに忍ばせておいたのだ。 「…まじざは? まじざは……どうしだ…の?」 「野良まりさはずっとゆっくりした」 れいむの身体が硬直する。 「あのまりさは、お前を利用してお家に入ろうとしていたんだ」 お兄さんの声が右から左へと流れる。 「俺はそんなまりさを制裁した。悪いことではないだろ?」 れいむは涙を流しながらまりさの顔を思い浮かべた。 「だって、このゆっくりプレイスの長は俺なんだ。当然、全ての権限は自分にある」 れいむは歯を食いしばり目の前の敵を見据えた。 その眼差しを意ともせずに溜息を付きながら家の奥へと消える長。 復讐の炎を瞳に宿したれいむが、まりさの仇を取る為に行動を起こした。 台所で何やら奮闘している、ふんどしれいむ。 その腰に巻いた褌は赤から白へと色を変えていた。 赤ふんは、今ごろ洗濯機の中の奔流に揉まれて清潔になっている事だろう。 「ゆーっ! ゆーっ!! ゆっくりでてきてねっ!!」 白ふんれいむは、慎重に透明なシートをお口で引っ張り出している。 それは薄くて耐熱性に優れたラップだった。 破らないように注意しながら、れいむはずりずりと後へ下がっていく。 「これがあれば、おにいさんもゆっくりできなくなるよっ! まりさのかたき……あーっ゛!?」 ぶつぶつ言いながら後進していたれいむは、乗っていたテーブルの上からまっさかさまに落ちた。 つい最近、れいむはラップを足の部分に巻かれるお仕置きをされた。 進もうとしてもツルツル滑って、前方に全然進めなかった事を思い出したのだ。 必死でお皿に向かうれいむを嘲笑うかのように、『ご飯さんはいらないのかー?』と、下げられて、 おトイレには間に合わず、お漏らしした画像をぷろぐさんに乗せられた屈辱。 その積年の思いもついでに晴らすために、恐ろしい復讐が実行される…予定。 「ゆっふっふっ! れいむはじぶんのさいのうがこわいよっ!!」 落下した時に後頭部を強打したれいむは、涙を滲ませながら呟く。 廊下の中央には、一枚の大きなラップが敷かれていた。 それも無造作に。 何の工夫も無く。 「さあ、ゆっくりくるしんでねっ!!」 れいむは絶大なる自信を持ちながら復讐を始める。 「…ん?」 俺は洗濯物を乾燥機に入れた後、れいむの様子を確認する為にリビングへと足を運んでいた。 その途中、奇妙な物体を目にする。 廊下に広げられた大きな一枚のラップ。 俺は首を傾げながらそれに近づいていく。 その時、何処からか視線を向けられている事に気づいた。 「……アイツは何してんだ?」 れいむが丸い身体を半分程廊下側にはみ出させて、にやけた顔をしながら片目で俺を観察している。 そこで俺は全てを理解した。 「全く……困った奴だぜ!」 「ゆゆっ!?」 俺はダッシュでれいむの側に駆け寄り、れいむを持ち上げた。 そして、れいむのあんよにラップをセット。 「いくぞ! れいむっ!! ゆっくり楽しめよっ!?」 「ゆっ! ゆゆっ!? ゆゆゆゆゆっ!!」 れいむはカーリングごっこをして欲しかったのだ。 数日前にラップでお仕置きした後、鞭ばかりでは良いゆっくりに育たないという事で、 飴成分のお遊戯として俺が考え出した、" カーリングれいむ にーまるいちまる " 「ゆっ゛!? ゆわあぁああああああああああああああっ゛!!」 フローリング製の長い廊下を滑るように走っていく白ふんれいむ。 その歓声はとても楽しそうだった。 思いのほか好評で嬉しい限りですな。 「うん。元気でよろしい」 壁に顔面から激突して緊急停止したれいむ。 その際にお漏らしをしてしまったので、褌は青色に着替えをさせてもらったらしい。 「これなら、ゆっくり…ひっく…ゆうううっ゛!」 悔しさをバネに変えて、青ふんれいむは新たな罠の設置に取り掛かる。 物差しの様な形をした棒状の板を口に咥えながら廊下を移動していくれいむ。 「ゆっ゛! れいむはがんばるよっ!! まりさみててねっ!!」 頭に乗せているまりさの形見に声を掛けながらトラップの完成を急ぐ。 れいむは、この物差しでお尻ぺんぺんを何度もされてきた。 丸い臀部が真っ赤に腫れ上がり、床に座るのにも激痛が走る異常事態。 この桃尻生産棒に、れいむは何度も泣かされて来たのだ。 最近は、『けつでかれいむ』やら、『おさるれいむ』などの記録写真も取られている。 その積年の思いもついでに晴らすために、恐ろしい復讐が再度実行される…予定。 「ゆっふっふっ! れいむはじぶんのさいのうが……さいのうが…!?」 物差しが廊下の溝に引っかかって、柔らかく撓っていく。 れいむは、一生懸命に押して外そうとしている。 押す。押す。押す。 まるで引くことを知らない猛牛の様に前進を続ける。 「ゆぐーんっ゛!? ゆっぐぢはずれでっ゛……ゆっ゛!! あああああああああぁあああっ゛!?」 限界まで撓った物差しが棒高跳びの原理で、れいむの身体を空中へと押し上げる。 そのまま廊下の壁に吸い込まれていくれいむ。 また少し、青い褌が汚れた。 れいむは、ちょっぴり不安を持ちながら復讐を始める。 「ゆっくり~。していって下さい…え?」 乾燥機から洗濯物を回収した俺は、またも奇妙な物体を目にする。 いや、今回は奇妙な光景と言うべきか。 「また何かしてるぞ?」 廊下の壁に、三本の長い棒を斜めに立てかけて、 棒と壁の間に出来た三角スペースに身体を潜り込ませているれいむの姿。 思いっきり丸見えである。 一体、何がしたいのだろうか? れいむは、"キリッ" と、した顔をしながら俺を見つめている。 そこで俺は全てを理解した。 「全く……困った奴だぜ!!」 俺はマッハでれいむの側に駆け寄り、れいむを持ち上げた。 そして、れいむを衣装ケースに入れて、三本の棒を縦に置く。 「よし! れいむっ!! ゆっくり頑張ってねっ!」 「ゆっ! ゆゆゆっ゛!? ゆゆゆえええっ゛!!」 れいむは、結界遊びをしたかったのだ。 物差しで尻を叩くお仕置きした後に、鞭ばかりでは良いゆっくりに育たないという事で、 飴成分のお遊びとして考え出した、" 結界れいむ いのちぎりぎり " 俺がケース内へ投入した、"とっても、ゆっくり出来ない何か" が、結界れいむに迫る。 「ゆっ゛!? ゆわあぁあああぁおおおおおおっ゛!! だにごれぇええええええっ゛!?」 全然ゆっくりできない物を防壁する事で、優越感に浸るお遊び。 群れで行う習性の名残らしいのだが、最近は特技として自慢できる技術にもなっているようだ。 もしかしたら、青ふんれいむの取り得が増えるのかもしれないっ! 技術が向上したら資格を所得するのも良いな! れいむの発する声はとても楽しそうだ。 思いのほか好評で嬉しい限りですな。 「うん。元気でよろしい」 すっかり痩せ細ったれいむがリビングに転がっていた。 当然、アレが迫ってきた時の恐怖でお漏らしをしてしまったので、褌は青から金へと色を変えた。 「ゆぅうっ゛!! まじざのがだぎはどれながっだよ……」 頬を涙で濡らし、謝罪を口にする金ふんれいむ。 もう、全て出来る事はやり尽くした。 今から、お兄さんから潰されてゆっくりするだろう。 復讐は…失敗に終わったのだ。 「さあ、れいむをおやりなさいっ!!」 れいむはリビングに入ってきたお兄さんに向かって切れのある声で叫ぶ。 その潔い姿は、まるでまな板に乗る鯉の様に、全てを悟ったような良い顔をしていた。 「は? 何しているんだよ。新しいお遊び?」 「ゆ?」 お兄さんは、れいむの行動が心底解らないと言う表情で、首を傾げていた。 予想外の反応を受けて、れいむはあっけに取られている。 「ゆ? ゆ? れいむは…」 「お前が変なのは何時もの事か……まあいいや。ご飯持ってきたぞ」 れいむの仕掛けた罠は、お兄さんにトラップとしての脅威は与えなかった。 ただ、遊んで欲しいから自分におねだりに来ただけ。 お兄さんの中では、れいむが裏切り行為を行ったとは夢にも思わず、 飼いゆれいむの現状は、以前と全く変化はしていなかった。 「ん? 食べないの? これ嫌いだっけ? 参ったな……ちょっと高いの食うか?」 何時もの視線でれいむを見つめるお兄さん。 その眼差しを受けながら、れいむはぴこぴこを上へと振りかざし、大きな声をあげる。 「たべるーっ!!」 金ふんれいむは、最善の選択を導き出した 「むーしゃむーしゃ! しあわせーっ!!」 「美味いか? もっと食え。今日のれいむは身体がガリガリだからな」 「…れいぶうううっ゛!! ゆっぐぢじでいっでねっ!?」 「きょうはおなかがすいたよ! ごはんさんがとってもおいしいよっ!!」 「うむ。それは良い事だ」 「ゆゆゆっ゛!! ちょうだいねっ!! まじざにゆっぐぢちょうだいねっ!?」 「ゆんゆ~ん♪」 「れいぶうううっ゛!! どぼじで、むじずるのおおおおおおおおおっ゛!?」 「……はあ。五月蝿いな…」 俺はガラスの向こう側で騒いでいるまりさを見た。 瞬時に俺の視線を認識したまりさは、この窓を開けろと騒ぎ出した。 金ふんれいむは野良まりさを一目も見る事無く、ご飯を口へと運び続けている。 「まりさは、とってもゆっくりできるんだよっ! いまあやまってくれれば、れいむのおよめさんになってあげるよ!?」 まりさの言葉使いはそれなりだったが、形相はとっても必死。 まるで、全く売れない芸人の顔芸を髣髴させる 今にも頭から餡子噴出しながら死にそうだ。 つい先程、俺と離別した時には泥だらけの体だったが、現在は全身満遍なく傷だらけになっている。 多分、帽子が無いから他のゆっくり達に、ボコボコにされたんだろう。 「れいむ~♪ まりさはすてきなんだよ! かしこいんだよ!! ゆんゆ~ん♪ ゆっ! くり!! していってねっ!? きめっ!!」 ポーズが決まったと感じているまりさの頭の上で、黒い塊がコロコロと左右に転がる。 これは、俺が裂いた黒帽子だった物のなれの果て。 俺は溜息を付きながら、隣でご飯を食べているれいむへ声を掛けた。 「おい。お前のお嫁さん候補が来ているぞ?」 「ゆん?……れいむしらないよ?」 俺が思った通りの疑問を口にしたれいむ。 それはそうだろう。 お飾りが無いゆっくりは、ゆっくりでは無いのだ。 「どぼじでえええっ゛!? まじざど、あんなにあいじあっだどにいいいいいいっ゛!?」 「れいむのまりさは、ずっとゆっくりしちゃったんだよ? ゆっくりできないゆっくりはしらないよ?」 俺がまりさを潰したと金ふんれいむには教えている。 帽子の欠片という遺品を与えて信憑性を増したのも計画通り。 これだけ死んだと刷り込まれた記憶では、お飾りの無いゆっくりを識別する事は不可能だろう。 「むーしゃむーしゃ! しあわせーっ! おかわりちょうだいねっ!!」 「はいはい。もう少し綺麗に食え」 「れいぶのばがああああああっ゛!? うっばあああああああああん゛!!」 まりさは泣きながら庭から出て行った。 その際、頭から地面に落ちた黒団子が、庭に設置していた物置の下にある隙間へと転がり込む。 後から紛失に気づいて探しに戻って来ても、絶対に見つからないように回収しておこうか? でも、寒いからいいや。あの狭い隙間に入れるとは思えないし。 「それにまりさはここにいるからね! ずっとれいむといっしょだよ!!」 金ふんれいむは黒い切れ端を取り出した後、慈しむように頬を摺り寄せた。 大事な思い出を蘇らせるようにじっくりと…じっくり…。 「ゆっ! ゆっ! なんだか、からだがあつく…」 「あー、手が滑ったー、ごめーん。れいむー」 俺は発情したれいむに向けて、グラスに入っていた水を少量ぶっ掛ける。 殆どピンポイントで黒い物体へと直撃させた。 「ああああああっ゛!? れいむとまじざの、おもいでのけっしょうがああああああっ゛!!」 「ごーめーん。今直すからー」 黒い切れ端を指先で摘んで、圧縮しながら転がす。 まるで鼻くその様な形になった球体を指ではじく。 「あ。無くなっちゃった」 「うわああああああああああああああっ゛!?」 ごくごく自然な演技をした俺は満足そうにれいむを撫でる。 れいむはとてもゆっくりしていない表情をしていたが、これは一時的なものだ。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっぐぢでぎないいいいいいいいいいっ゛!?」 なんとっ? 『ゆっくりしていってね』の、オウム返しを出来ない位にれいむが追い込まれているだと!? 「しょうがない!! 俺がゆっくりさせてやる!! すーりすーり!!」 「いやあああっ゛!? おひげさんがいたああああああいっ゛!!」 これでも駄目か!? だが、俺は諦めない! 絶対にれいむをゆっくりさせてやるぜ! 「いやあああんっ!? おにいさんはげしすぎるうううっ゛!! らめえええっ゛!! れいむおかしくなっちゃううううううっ゛!?」 金ふんれいむの身体を弄るお兄さん。 その光景は、とても幸せそうに見えるが、そうでもないのかもしれない。 でも、この生温く不器用な関係は、これからも続いていく事だろう。 ・トラップマスターれいむのお話 今回もぬる愛で ・色々な既出設定をお借りしました 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 683 あんらっき~を乗り越えて ふたば系ゆっくりいじめ 665 基本種 れいむの受難 ふたば系ゆっくりいじめ 638 ばうんてぃはんたー ふたば系ゆっくりいじめ 612 かってにはえてくる ふたば系ゆっくりいじめ 593 迷作劇場 ふたば系ゆっくりいじめ 572 ぎゃんぶらー ふたば系ゆっくりいじめ 507 火の用心 ふたば系ゆっくりいじめ 500 駄目だよ? ふたば系ゆっくりいじめ 458 ドゲスー ふたば系ゆっくりいじめ 449 希少種の価値 2 ふたば系ゆっくりいじめ 448 希少種の価値 1,5 ふたば系ゆっくりいじめ 443 希少種の価値 ふたば系ゆっくりいじめ 398 ゆっくり達を必殺技で葬る物語 ふたば系ゆっくりいじめ 382 穴だらけの計画とその代償 ・他、5点 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 赤ふんれいむ可愛いなw -- 2017-01-29 15 04 14 赤ふんれいむのお馬鹿な所が何とも言わないな~w グチャグチャに甚振り尽くして蹂躙し尽くすのも好きだけとこう言うのも好きだわ。 -- 2013-07-28 02 44 52 wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwコメントの中学生にwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww爆笑し過ぎてwwwwwwwwwwwおしっこ漏れそwwwwwwwあっダメだスカート濡れるwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwぷすすすwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww -- 2013-06-24 17 32 30 虐待行為にひんよくな くそじじいがいるよ~~ わからないよ~~~ きっと共同価値感が崩壊もしくは 自分勝手・自己中心なんだよ~~ そんなやつはゆっくりしんでね~! -- 2013-03-30 20 35 27 中学生が湧いててワロタwwwwww -- 2013-03-09 22 43 35 いやこれ普通におもしろいよ。こんな可愛いれいむ久しぶりに見ましたぜ。それに優遇優遇言うけど自分で書いたssのキャラに愛着を持つのは当然だと思います。ていうか作者の自由ですし、ギャグって書いてあるんだから考えようね[大作家さま]とやら。 -- 2011-07-29 00 30 26 ↓やぁ『作家』さん。君はこんなところで油を売るより、早く新作を書いた方が有意義だと思うんだけど? さぞかし面白い話が書けるんだろ? SSでさえ金がとれるほどの人気作家さんなんだろ? じゃあ君の書いた小説を読ませてくれ、金払うから。 -- 2011-07-25 21 44 22 ↓はぁ?この俺のSSをただで読もうとか世の中舐めてんのかハゲが お前みたいな低所得者がこの俺のSSを読もうなんて100年早いんだよボケが -- 2011-07-14 19 11 06 ↓じゃぁおまえがおもしろいssかけや ちんかすのくせにいきがってんじゃねぇよ -- 2011-07-09 00 22 20 で?赤ふんれいむへの虐待は? 自分の考えたオリジナルキャラを優遇したくなる気持ちも分らんでもないが つまらねえんだよボケ -- 2011-06-28 20 59 38 漏れいむ -- 2011-01-10 21 06 13 野良ゆっくりに善良など居ません 見つけたら即刻駆除するのが市民の責任です -- 2010-09-20 18 35 39 馬鹿な霊夢も可愛いし、それを溺愛するお兄さんもまた面白いなぁ。このコンビ好きだ。 -- 2010-08-24 02 06 32 よくもらすれいむだな -- 2010-07-29 19 39 15
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/34.html
ぐしゃのまつろ 6KB ※初心者ゆえ拙い文章ですがご了承下さい ※俺設定注意 「ん、なんだありゃ?」 買い物に行くために森沿いの道を歩いていると妙な光景を目にした 「フーッ!」 「ゆっ!ばかなねこはゆっくりはやくこどもをおいていってね!」 「おいちぇいっちぇにぇ!」 「そいしたられいむはかんだいだからみのがしてあげるよ!」 「みにょがしちぇあぎぇりゅよ!」 「ファ−−ッ!!」 どうもゆっくりれい・・・いや、でいぶの親子がぬこの親子を虐めているらしいな・・・っ!不味い!! 「ゆっ!れいむはもうまちくたびれたよ!」 バインッ! 「 ものわかりのわるいねこはゆっくりし『ドゴォ!!』ぬぇぶっ!?」 「ゆっ?・・・・・おきゃあちゃあーーん!?」 ボヨンッ ボヨンッ ベシャ! 「ゆ゛っ!?」 ぴょんっ ぴょんっ ぴょんっ 「おきゃあちゃあーーん!」 「ぬこ虐めてるんじゃねぇよクソ饅頭共!」 「ゆぐぐぐぐ・・・しんぐるまざぁなのにがんばってるれいむのかりをじゃまするばかなじじいはゆっくりしないで しね!」 「ちにぇくしょじじぃ!」 全く予想通りの反応だな、でいぶはこれだから困る なんせ退かぬ!媚びぬ!省みぬ!をマイナス面で全開にしてるからなぁ・・・ 「ゆっ!うごきがとまったよ!れいむのきょーぐーにかんどうしたんだね!ゆっくりなみだしたら ゆっくりしないでれいむとれいむのかわいいおちびちゃんにあまあまをもってきてね!」 「もっちぇきちぇね!」 おまけに物事を自分に都合がいいようにしか解釈しないと来た、 取り敢えず持ってた袋にでも入れておくか 「ゆっ!?かわいいれいむをゆっくりしないではなし『ズボッ』」 「おきゃあしゃんをはにゃしぇくしょじ・・・ゆ~!おしょりゃをちょんぢぇりゅみちゃ『ポスッ』」 これでひとまずはいいか、ぬこは・・・もう逃げたみたいだな 「「”#$%&’!!」」 さて、こいつらをどうするか・・・こういう奴等は半可に痛めつけても反省なんてしないし、 あっさり殺した所で自分達を『ひげきのひろいん』だとか思って死んでいく、と、すれば・・・ パチパチパチ・・・ 「これで火の準備はよし、と、次は・・・」 ガサゴソ・・・ 「ゆぴ~・・・ゆぴ~・・・」 寝てやがるよコイツ・・・まあいいか ジジジジジ・・・ 「ゆぅ~ん・・・ゆっ?ゆっくりおk・・・・・ゆ゛き゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!て゛い゛ふ゛の゛あ゛ん゛よ゛ か゛あ゛つ゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」 「反応遅いなオイ」 「は゛か゛な゛し゛し゛ぃ゛は゛ゆ゛っ゛く゛り゛し゛な゛い゛て゛て゛い゛ふ゛を゛は゛な゛せ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」 「うっさい黙れグネグネ動くな気色悪い・・・・そろそろいい塩梅かな?」 トンッ 「ゆ゛き゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛・・・・・ゆっ!れいむのほうがかくうえだってことがわかったんだね! ゆっくりりかいしたなられいむとれいむのおちびちゃんにあまあまをもってきt・・・・・と゛ほ゛し゛て゛う゛こ゛け゛ な゛い゛の゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!?」 「忙しい奴だな・・・っと、こっちもやっとかないとな」 ガサッ ジジジジジ・・・ 「ゆぅ・・・ゆっ?・・・・・ゆ゛き゛ゃ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」 「お゛ち゛ひ゛ち゛ゃ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん゛!!」 「こっちはレアに焼けましたっと」 トンッ 「ゆ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ん゛!あ゛ん゛よ゛か゛い゛ち゛ゃ゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」 「お゛ち゛ひ゛ち゛ゃ゛ん゛ゆ゛っ゛く゛り゛し゛て゛ね゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!は゛か゛な゛し゛し゛ぃ゛は゛ ゆ゛っ゛く゛り゛し゛な゛い゛て゛し゛ね゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」 後はこいつらを森の方に・・・ ガシッ 「は゛な゛せ゛く゛そ゛し゛し゛「ブンッ!」ゆ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛・・・・・」 「お゛き゛ゃ゛あ゛ち゛ゃ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん゛!?」 ガシッ 「ゆっ?おしょりゃをちょんで「ブンッ!」ゆ゛ん゛や゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛・・・・・」 「せめて無力に無様に死んどけクソ饅頭共・・・って買い物忘れてた、きめぇ丸に怒られちまう・・・」 そうして男は村へと駆けていった・・・・・ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ガサガサガサッ ボスッ ガサガサッ ポスッ 「ゆぎっ!・・・ゆうぅ・・・ゆっ!おちびちゃんだいじょうぶ!?」 「・・・ゆぅ・・・ゆっ ゆっきゅりだいじょうびゅ!」 「あのじじいこんどあったらしけいけっていだね!」 「おきゃあちゃんぎゃんびゃりぇ~!」 ガサッ 「ゆっ?さっきのぐずなねこたちだね!こどもをわたすきになったんならさっさっとおいていってね!」 「おいちぇいっ「ガブッ」「「ゆっ?」」 「ゆ゛き゛ゃ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」 生焼けの足で這って逃げようとするも当然無意味。 「お゛ち゛ひ゛ち゛ゃ゛ん゛を゛は゛な゛せ゛く゛そ゛ね゛こ゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!」 無論猫がそんな言葉を聞くはずも無く・・・ 「・・・もっちょゆっきゅ「ガブッ」」 「お゛ち゛ひ゛ち゛ゃ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん゛!!」 瞬く間に子でいぶは猫の親子の胃袋に納まった。 「ゆ゛か゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!お゛ち゛ひ゛ち゛ゃ゛ん゛を゛こ゛ろ゛し゛た゛は゛か゛ね゛こ゛は゛ い゛ま゛す゛く゛し゛ね゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 唐突だが猫には食料を保存する習性がある、勿論この猫も例外ではなく、 カプッ 「は゛な゛せ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」 ズルズルズル・・・ 動けない饅頭などに振り解ける力など有る筈も無く、でいぶは岩陰の下に埋められた、 うっかり者の猫だったらしく、頬辺りの一部が見えているが・・・ 「ゆ゛か゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!こ゛こ゛か゛ら゛た゛せ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 そんな戯れ言など聞くはずも無く、猫親子は再び探索へと出かけていった。 「ゆ゛か゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!・・・・・ゆーはー・・・ゆーはー・・・ゆ゛っ!?」 当然だが饅頭なんかが地面に埋まっていれば寄って来る者達も居る訳で・・・・ 「ゆぎっ!? かゆいよ!? いたいよ!?いますぐやめないとれいむはおこ・・ゆぎぎぎぎぎ!?」 いまや表に見えていたでいぶの頬は蟻達によって黒く染まっていた。 「ゆぎぎぎぎぎ!がゆいっ!いだいっ!だれがれいむをだずげ・・ゆぎっ!?」 助けなど来るはずも無い。いずれは猫の親子が戻ってくるだろうが、痒みと痛みで苦しみ続け、 存分に甘くなった餡子など食べるに適さず立ち去るだろう。 せめてもの死を与えてくれる雨も、岩が防ぐ。 さらに、このでいぶが半端なサイズなのもでいぶにとっては不幸となった。 自己回復が間に合わずに蟻に中枢餡を喰らわれるほどに小さくも無く、 蟻の牙を防げるほどに頑強で大きくも無かった為だ。 結果、このでいぶは死ぬ事も助かる事も無く、ただ無様に蟻達に食料を供給し続け苦しみ続ける。 いつまでも・・・・・ 「ゆ゛き゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」 終 by.名前はまだありません トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る このクソ饅頭共がお前等みたいな汚物か可愛いぬこ虐めてんじゃねえ! -- 2017-04-10 02 37 24 猫を襲うゆっくりという設定は使えるかもしれんな 猫好きのゆ虐アンチはこれでゆ虐アンチをやめてくれるかもしれん -- 2016-08-18 23 44 32 このド饅頭が(怒)猫苛めやがってガルルルルルル((ゲスはとっととえいえんにゆっくり(笑)すべきなんだよー。わかってねーねこさんをいじめたばつなんだよー ざまぁなんだよー。お兄さんその他もろもろ(蟻さんなどなど)GJ -- 2015-10-09 19 45 05 野良は猫もゆっくりも同類項なんで、いまいちスッキリしない -- 2015-10-08 12 29 56 全く、虫にも劣る下等生物が・・・ -- 2014-07-30 13 30 11 バカなゆっくりは苦しみ尽くして死ぬべきだ(怒)(善良は除く) -- 2014-07-20 20 27 11 ねこをいじめるなんてゆっくりできないんだねー わかるよー -- 2014-07-08 23 29 21 猫をいじめるなんてクズ糞キモ最低アホ馬鹿ゆっくりだにゃん。許さないにゃ~`へ´猫可哀想 -- 2014-05-05 18 38 36 ぬこも死ねば良いが、ゆっくりは楽に死なせちゃいけない -- 2012-12-10 13 46 09 うがぁぁぁぁぁ!!猫をいじめるなんて俺がこの手で拷問してやりてぇぇぇ! -- 2012-07-11 00 44 06 おまえらカス -- 2012-04-03 08 39 00 ぬこを虐めるゆっくりは虐待してやらないとな -- 2012-02-20 21 02 23 ぬこをいじめた罰だよ!!! -- 2012-02-07 21 23 53 ↓同感ww -- 2011-12-14 21 08 21 ぬこを虐めるなんて馬鹿なゆっくりだなー -- 2011-05-31 22 55 57 ぬこを虐めた制裁だ!!クズが -- 2010-12-03 23 42 09 子猫は素晴らしいぞ、一度育てると忘れられない 手のひらに乗るサイズの頃から懸命にペット用ミルクを飲ませ、ふやかした餌を与える 夜は一緒に(ケージ入り)で一緒に寝て幸せいっぱいだ! それが餌だと・・・・? もはや怒りさえ湧かぬ、俺は全ての赤ゆだけを潰して回る、親ゆは足だけ削って放置だ -- 2010-07-31 02 29 35 ぬこをいじめるなんて身の程知らずもいいとこだよ。 -- 2010-07-30 13 32 47 都合の良い理屈でぬこを虐めたでいぶはゆっくり苦しんでね♪ -- 2010-06-24 04 11 40