約 3,515,435 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2013.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 963 ト●/コメントログ」 ビクトリームwww -- 2011-09-14 00 52 20 ビクトリームwww あのVが二つ重なったようなやつは結構気に入ってた -- 2011-09-19 17 13 08 すっきりしてる時にまりさがグレイ・フォックスみたいになったんだが?「もっとっもっとまりさにいきるじっかんを・・・くれぇなのぜっ!!」って! -- 2012-01-10 00 20 06 ベリーメロン♪ -- 2012-01-29 12 53 14 ちんこ -- 2021-05-25 23 34 52
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2746.html
※ぺにまむ、すっきり表現あり。 ここはお兄さんの虐待部屋。 机の上には全身におびただしいねじを埋め込まれたまりさ。 その目前には大きめの水槽。 水槽の中身は…成体サイズのれいむが一匹と、子まりさと子れいむが2匹ずつ。 お兄さんが胎生妊娠してずりずりと這うことしか出来ないれいむをまず捕獲すると、母親を助けるために駆けつけた 子ゆっくりが足元にポムポムと体当たりをし始めた。 それを次々と水槽に放り込み、あっさりと作業は完了したのだ。 「では泥棒まりさの共犯者である家族の皆さんにも、罰を受けてもらいまーす」 「おにいしゃんはなにをいってるの?ばかなの?」 「れいみゅたち、どろぼうなんてしてにゃいよ!このくしょじじい!」 「はやくここからださないと、おとうしゃんにやっつけてもらうのぜ!?あやまるならいまのうちなのぜ!ぷくーーー!」 「れいむはすっごくつよくなったんだよ!おこらせないほうがみのためなんだよ?ぷっくーーー!」 早速だぜまりさから教わった言葉や威嚇を実践してみせる子ゆっくりたち。 ただ真実を知る母れいむだけは、ただただ蒼白な顔のまま膨らんだ腹部を庇うように水槽の隅に身を寄せていた。 お兄さんはまりさのおぼうしを棚から持ってくると、そっとまりさのねじだらけの頭部に置いた。 「まりさは、みんなのまりさだったんだよ。このおうちに泥棒さんに入ってゆっくりごめんね。 でも、それはみんなのお腹をいっぱいにしたかったからなんだ。みんなにも責任があるんだよ? だからみんなでお兄さんにごめんなさいをしようね!みんな一緒だったらきっと耐えられるよ」 「「「「ゆがーーーーーーーーん!おとうしゃんだったのぉぉぉぉぉ!?」」」」 「人間さん、賭けはまりさの勝ちなのぜ!れいむ達にひどいことをするのはやめるのだぜ!」 その時、だぜまりさはとうとう我慢できずに叫んでいた。 今まで接してきた人間は相手の条件を飲んでいれば、向こうもキチンと約束を守ってきた。 だぜまりさは、今回の件でこのお兄さんは自分を信頼し、れいむ親子とのゆっくりした生活がこれから始まるものと信じきっていたのだ。 そしてその信頼を隠れ蓑にいつか寝首を掻くつもりだった。 お兄さんは虐待用の道具の準備が忙しかったのだが、一段落したので手を休めてまりさの方に振り向く。 「よく聞いてまりさ。このれいむ達は罰を受けるけど死んじゃうわけじゃないんだ。 その後にみんなでゆっくり生活するんだから、別に約束を破るわけじゃないだろう?」 「ゆふふふふ、まりさと一緒だよ、みーんなまりさとお揃いになるんだよ!お前だけ仲間はずれだねー」 机の上に居るので姿は見えないが、針ねずみになったまりさがお兄さんの言葉に合いの手をうつ。 「ぞん゛な゛ごどじだら゛ゆ゛っぐり゛でぎなぐな゛る゛の゛ぜ!!」 「あれれ、ご不満かな?じゃあこうしよう。まりさがボクをやっつけれたらみんなを解放してあ、げるっ」 言い終わるが早いか、お兄さんの右足のつま先がだぜまりさの頬にめり込む。 ボムっっ!! 「ゆべっ!!」 一切の手加減の無い蹴りは、だぜまりさを壁に止められるまで吹き飛ばすのに充分な威力だった。 お兄さんは役目が終わっただぜまりさにもう興味は無かった。 利用価値があるとすれば、このゆっくりを唯一の頼りとしているれいむ親子に全く歯が立たずに殺される姿を 見せつけるくらいがせいぜい関の山だろう。 だぜまりさは真正面からこの人間とやりあって勝てるつもりは無かった。 この家に来てボロクズのようなまりさを見た瞬間、前の飼い主とは完全に違う側の人間だと悟ったからだ。 だからこそ寝首を掻くチャンスを狙っていたのだ。 しかし、ここで自分の家族の前で命乞いをするような無様な姿を晒すわけにはいかない。 それは彼女をこれまで支え続けたプライド。 それは彼女をこれから殺すであろうプライド。 どの道お兄さんは殺すと決めたのだから、逃げようとしても結果は変わらなかったであろう。 「やってやるのぜーーーーーーーーー!!」 本当にあっさり、だぜまりさは哀れな饅頭の残骸になった。 水槽の中の家族は目をそむけてすすり泣くだけだった。 「じゃあ気を取り直して、まずはみんな仲良く足焼きターーーイム!」 明るく言い放つとお兄さんは軍手を装着し水槽から子れいむを2匹、左右の手でむんずと鷲づかみにして取り出す。 2匹がおそらをとんでたどり着く先は、もうもうと熱気を放つホットプレート。 ご丁寧にも油が薄く引いてあり、熱さ調整用のつまみは当然最強を指している。 「ゆっくりぷれいとに着地~」 眼下の地獄から逃れようと、じたばたもがく2匹を握ったまま鉄板に押し付ける。 ジュウウウウウウウウウウウウウウウウウッッ。 「だじゅげでお゛があ゛じゃぁぁぁぁぁぁぁん゛っ!!」 「あぢゅい゛よ゛あぢゅい゛よ゛お゛ぉぉぉ」 ただ上に放り投げただけでは、跳ねて逃げられてしまうのである程度底部が焼けてしまうまではしっかりと押さえ続ける。 産まれて初めてだろう激痛に、2匹はすぐに力無く助けを求める事しかできなくなる。 動けなくなったのを確認すると、お兄さんはすぐさま次の子まりさ2匹を同じように鉄板に押さえつけた。 「あづいよ゛…あづいよ゛…あづいよ゛…あづいあづいあづいあづい」 「ゆ゛っ゛ゆ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛ゆ゛っ゛」 「ま゛り゛じゃのあ゛ん゛よ゛うごがなぐなっじゃうの゛お゛ぉぉぉぉ」 「どう゛じでおがあしゃんれいむをたすけてくれないの゛ぉぉぉおおおおおおお?」 底部がこんがり炭化した子ゆっくり4匹は、まりさお父さんのすぐ傍らに並べられた。 「おちびたち、とっても熱いよね?とーーってもとーーーっても苦しいよねっ!? わかるよわかるよそうだよねそうだよねっ。おとうさんもすっごく頑張って耐えたんだよ!? 一緒だねっ、真っ黒こげこげのあんよがお父さんと一緒だねっ!」 もはやまぶたで保護されてない眼球は、乾いて表面にうっすら謎の膜が張っており、視力はかなり低下していたのだが まりさは焼ける音と臭いと絶叫で子供たちの様子を把握し、まさに喜色満面と言った所だった。 「さあ、あとはれいむだけだよ。みんなで仲良くまっ黒あんよだよ!!あいつになんか渡すもんか!あんなやつにっ! みんなっ!まりさの家族だっ!!みんな揃って!!みんな仲良くっ!!」 まりさが興奮気味に囃し立てる。歯茎まで剥き出しなのでまわりにいる子ゆっくりに唾が飛びまくる。 お兄さんはそれを受けて鼻歌まじりに水槽のれいむを両手で掴み挙げる。 「れいむはお腹の赤ちゃんに影響があるからいけないなあ」 れいむは一瞬、ほっとした表情になる。 「だから弱火でじっくりいこうね!」 本当に一瞬だけのことだった。 「ゆ゛ぎぃいいぃぃぃぃぃぃ、ま゛り゛ざごめ゛ん゛ね゛。ごめ゛ん゛ね゛ぇぇぇぇぇぇ! れ゛い゛む゛を゛ゆ゛る゛じでね゛ぇぇぇぇ!!!」 お兄さんにしっかりと頭を押さえられて、じわじわ底部を焼かれつつもまりさに詫びるれいむ。 ボロボロと流れ落ちる涙は贖罪のためか、単に熱いだけなのか。 「違うよれいむ。まりさはぜんぜん怒ってないよ。あのまりさは永遠にゆっくりしちゃったし、れいむはこうして またまりさの所に帰ってきたんだもん。もう一緒だよね。ずっとずっと一緒だよね。 だってあんよが痛くてもう動けないもんね!アハハハハハ!!」 お兄さんはれいむが跳ねることが出来なくなったのを確認すると、温度を一番低めに設定して子ゆっくりたちの方に 向かった。 「やれやれ、あれだけお父さんに注意されたのにボクに向かってゆっくりできない言葉を使ったり、ぷくーをしたり 悪い子達だね。そんな子にはたくさんたくさーーんおしおきが待ってます」 「アハハハ、お兄さん、ねじねじするんだね!?おちびたちもねじねじされちゃうんだね!? すっごくすっごく、いたいいたいだけど大丈夫!お父さんがついてるからね!」 対する子ゆっくりたちは足焼きのダメージが抜けないのか、何も言い返す元気が無い。 最後の頼りの母親も、現在進行形で惨劇の真っ只中なのだ。 おびえた8つの目がお兄さんを見上げる。 「そうそう、行き倒れてたキミたちを保護して丁重におもてなししたのは別に可哀想に思ったからじゃあないんだよ?」 お兄さんが手にしているのは愛用の十字ドライバー。 「弱ってるゆっくりをいじめたらすぐ死んじゃうからね」 空いている左手で、子れいむを仰向けに倒して軽く握る。 すべすべでなおかつしっとりとした皮、ぎっしりと詰まった餡子が指で加えた力をしっかりと反発する。 このお家に来て以来、一日3食あまあまを好きなだけ食べたゆっくり達の栄養状態は、極上と呼べるものだった。 贅沢をさせていたのは、何もまりさへの当て付けだけでは無かった。 全てはこの時のために。 お兄さんはもう我慢が出来なかった。 ねじこみたい。 その衝動を4匹の子ゆっくりたちに次々に叩きつけてゆく。 「ゆぎっ!ゆ゛ゆ゛ッゆ゛ゆ゛ッ!ゆ゛ゆ゛ッ!!」 「アハハっ!痛い?苦しい?大丈夫だよ!!おとうさんがあとでぺーろぺーろしてあげるからね! いたいいたいなんてゆっくりしてないですぐどこかに飛んでっちゃうよ!」 他の姉妹たちは恐怖のあまり、あるものはただ目を瞑り悲鳴だけを聞き、またあるものはすぐ次は自分の番なのだと虐げられる 姉妹を涙を流しながらただ凝視する。 「そろそろいいかなー?選手こうたーーい」 お兄さんはぐったりとした母れいむをホットプレートから持ち上げ拘束台に仰向けに固定すると、入れ違いで子ゆっくりたちを 再び灼熱の地獄に投入していく。 その底部には丁度4本のねじのあんよが生えて、さながらお盆のナスで作る精霊馬の短足バージョン。 お兄さんの絶妙の加減によって、そのねじの先端は中枢餡のギリギリ手前で止まっている。 「ほーらだんだん熱くなるぞー」 お兄さんがホットプレートの温度設定を再び最大にしてしばらくすると、熱がステンレスのねじを伝ってゆっくりたちの餡子を 直接焦がし始める。 人間で言えば脳をライターで炙られているようなモノだろうか。 4匹の子ゆっくりはそれぞれが百面相のようにデタラメに表情を変え口からは意味不明のもう言語とはよべない奇音を発し、 全身の各部が自分の意思とは全く関係なしにビクビクと痙攣した。 しかし意外にも瞳には理性が宿っており、自分で自分を制御出来ない状況に苦しんでいるようだった。 お兄さんはホットプレートから流れ出す四重奏をしばらくうっとりと聞いていたが、やがて最後の仕上げにとりかかる。 子供たちの奇声を聞いて「がんばれ!がんばれ!」と励ましていたまりさをねじに触れないようにそっと底面から抱き上げ、 拘束されたれいむの前まで連れてゆく。 「ねえまりさ、チビ達は妹を欲しがってたみたいだけど。これから作っちゃおうか?しばらくご無沙汰だったんでしょ?」 そう言うが早いか、両手の中のまりさを激しく振動させ始める。 「ゆゆゆっ!?ゆふ………ゆふん……ゆっふ…ゆっふうおおおおおおおおお」 徐々に呼吸が荒くなり、ぺにぺには天を突き、むき出しの歯茎からはだらしなく涎を垂れ流す完全発情まりさが誕生した。 「や、やめてまりさ!今おなかには赤ちゃんがいるんだよ!すっきりなんてしたくない!だめ゛ぇぇぇぇぇぇぇ!」 激しくいやいやをするように、拘束されたまま体を左右にくねくねと動かして逃れようとするれいむ。 お兄さんはそんなれいむの下腹部にまりさの下部をそっと着地させる。 涎と体から染み出した透明な粘液によってヌチョヌチョと音を立てながら、まりさはぺにぺにを突き立てるべき場所を 探り当てる。 「ゆふふ、れいむとすっきりするの本当にひさしぶりだね。どんなにまりさのぺにぺにがすごいのか忘れちゃった みたいだし張り切っちゃうよ!」 「ね、お願いだからまりさやめてね!すっきりなんてしたられいむの赤ちゃんがっあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛」 れいむの言葉を無視し、挿入と同時に高速でピストンを開始するまりさ。 「ほらほらほら!まりさふにゃぺになんかじゃないでしょぉぉぉぉぉぉ!?」 「ゆ゛ぎっ!も゛う゛や゛め゛でっ!」 「見て見て!お父さんとお母さんがすっきりして!こうやって激しくすっきりしておちびたちが産まれたんだよ!」 「ま゛り゛ざお゛ね゛がい゛……」 「おちびたちのお父さんとお母さんは、まりさとれいむだけなんだよぉぉぉぉぉぉ!」 スパンスパンと腰をを打ち付ける音が響く中、れいむは目をかっと見開いたまま口からはダラダラと餡子を垂れ流し始めた。 それを見たお兄さんは、オレンジジュースをすぐ使えるように準備を開始していた。 「ゆっふ!ゆっふ!もう、すぐ!かわいい妹達を!みせてっ!あげるからねぇぇぇぇぇ! す、す、すすすすすすすっきりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 恍惚の表情を浮かべ、これでもかと海老反りの姿勢で快感の度合いを表現するまりさ。 お兄さんはまだ息が荒いまりさをどけて、れいむの口にオレンジジュースをドボドボと流し込む。 ケホケホとむせながらも即座に息を吹き返すれいむだが、その顔はみるみる苦痛に歪む。 「い゛っ痛゛いぃぃぃぃぃぃ!お゛な゛ががぁぁぁい゛だい゛よ゛ぉ゛ぉ゛!」 まむまむがミチミチと開き始め、水っぽい餡子が流れ出し始めて数秒後、ボロリボロリと餡子の塊のようなものが 3つ穴からこぼれ落ちた。 それはまだ赤ゆっくりの出来損ない。 それは胎児ゆっくりだったもの。 れいむは流産したのだった。 「アハハハ!さすがまりさのれいむだね、もう産まれたんだ!赤ちゃんたち、まりさがお父さんだよ。 家族が増えたんだもん!まりさこれからはもっともっと頑張らないといけないね!」 「あ゛がぢゃん゛……。じっがり゛じで!ゆ゛っぐり゛じでい゛っでね゛!ゆ゛っぐり゛じでい゛っでね゛ぇぇぇぇぇ!」 返ってくるはずの無い返事を求めて、れいむは叫び泣きじゃくる。 そんな母親を終始見ていた子ゆっくりたちの目からも、とめどめもなく涙が流れ落ちる。 ただ一匹、まりさは「赤ちゃんたち、ゆっくりしていってね!」と新たな家族の誕生に歓喜するのだった。 「さあて、これで全部の罰は終わりです。みんなお疲れ様!」 お兄さんはダンボール箱を用意し、そこにまりさとれいむと子供4匹、そしてだぜまりさの残骸と死んだ赤ゆを放り込む。 「ボクがお家に運んでいってあげるよ。家族みんなでおうちにかえろ♪」 「ありがとうお兄さん!おうちでみんな一緒に暮らすんだ!ずっとずーーっと一緒だよ!」 「あ゛がぢゃん゛……ゆ゛っ゛ぐり゛…………」 お兄さんはダンボールをゴミ捨て場に捨てた。 そこは一家の新たなゆっくりぷれいす。 みんな仲良くあんよは真っ黒。 お父さんはハゲハゲのねじねじでいつもニコニコ。 お母さんは餡子の塊をぺーろぺーろしながら話しかけ続けます。 ちびゆっくり姉妹達はもう、ゆーーとしか喋れないし、たまに狂ったように痙攣を始めます。 ダンボールのおうちでだぜまりさを食べながら、永遠にゆっくりする時がくるその日まで。 みんないっしょ。 ずっとずっと一緒。 ○最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。 過去に書いたSS ゆっくりいじめ系2467 週末の過ごし方 ゆっくりいじめ系2519 この世の終わり ゆっくりいじめ系2589 UFOキャッチャー このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/shiotaono/pages/185.html
大津ヶ丘駅(おおつがおかえき)は、千葉県柏市大津ヶ丘にある塩田鉄道千葉線の駅である。 駅構造 歴史 隣の駅 駅構造 島式ホーム1面2線のホームを持つ地上駅である。 ■塩田鉄道千葉線 成田・土浦方面 ■塩田鉄道千葉線 柏・水海道方面 歴史 1931年3月12日 開業。 隣の駅 ■塩田鉄道千葉線 空港俊快・特別快速・快速・通勤快速 通過 各駅停車 柏駅-大津ヶ丘駅-北白井駅 塩田鉄道千葉線 土浦-常陸阿見-東下根-牛久-佐貫-羽根野台-利根新町-安食-龍角寺-成田-酒々井-佐倉新町-臼井-宮ノ台-八千代の杜-千葉ニュータウン中央-北白井-大津ヶ丘-柏- 柏の葉キャンパス-野田梅郷-西守谷-小絹-水海道 成田空港支線 成田-新成田-空港第2ビル-成田空港
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2355.html
天井に近い所 8KB 小ネタ 現代 独自設定 虐待成分皆無、お気をつけ下さい。気分転換にちょっと小ネタ。 男は少し前に飼いゆっくりを亡くした。 今回死んだのは、やんちゃなれいむだった。とても良い子だった。 久しぶりに家にゆっくりがいない状態になったが、しばらく休日に予定が入り忙しくなった。 しかし、久しぶりに予定の無い休日。 男はそこでれいむの事を思い出したのだ。 特に趣味のない男はゆっくりにつきっきりで休日を終えることが多かった。 襲いかかる虚無感。 男は溜息をついて、ゆっくりの相手をするのが趣味なのだなと、あらためて納得した。 一人暮らしのアパートの部屋をあらためて見る。 れいむの使っていた道具がいくつも転がっている。 男の物は、ほとんど無い。 がらんどうだ。物が多くても使っていたゆっくりはもういない。 空虚な空気に男は悲しくなった。 この間までここで遊んでいたれいむは本当に良い子だった。 「ゆっくりショップに、いってみるか」 自分に言い聞かせるように言って、男は部屋を出る。 - 男は駅前の馴染みのショップに入り、ケージのあるエリアへ行く。 ゆっくり自体がいるケージのエリアには、男は行った事がなかった。 男の飼っていたゆっくりは、ほとんどが家に迷い込んできたものや外で拾ったものだ。 ショップには飼い始めてから、ゆっくりの為の物を買いに来るだけだった。 「ずいぶんいるな。想像以上だ」 言葉通りその数に圧倒されてつい独り言をもらす。 値段はそれこそ幅広い様だが今いるところは高額なエリアのようだ。 一番上の空のケージに貼ってある「売り切れました」の貼り紙の下の値段を見て驚愕する。 れいむ種、躾済。 よほどの個体だったのか強気にも程がある値段が書いてあった。しかし売れている。 男はあんな物を買うのはどんな金持ちかと唸る。どこぞのお嬢様のおねだりだろうか。 流行っている内はステータスで買う人もいるものだ。 自分の月給と書いてある値段を比べて溜息をついた。 少し疲れた男は真逆の一番安いエリアへ移動する。 まとめて大きいケージに放り込まれて投げ売りされている奴らは論外なので、個別ケージの一番安い所へ。 男はしばらく眺める。 値段は問題ないが、やはりあのれいむの事が忘れられない。 やはり買うのはやめようかと男が踵を返そうとした時、目についた値札があった。 何度も上書きされた値札。 中を見ると静かに眠るちぇん種がいた。 周りにいる元気そうに跳ねているちぇん種に比べるとずいぶん安い。 札を見てみると、あまり賢くない個体の様だ。 素直で元気だが知能の発達が宜しくなく、語彙に乏しくて会話は余り楽しめない、との事。 やはり話せる事が一番の売りなのだろう。それだけでずいぶんな値下げだ。 男はちぇんは飼ったことが無いなと、店員に幾つかこのちぇんの事を質問する。 回答は得られ、問題ないと判断した男は早速購入した。 新しい生活が始まった。 - まずは家に馴染ませて信頼を得る事から始める。 れいむが使っていた道具を全て片付けて、掃除をして場所を空けた。 しばらく一緒に過ごしたが、猫っぽい外見に違わず端々で実家で飼っていた猫を思い出す行動をしていた。 だが素直で行動に気紛れさが少なく、 基本的に猫ではなく、ゆっくりはゆっくりなのだな、と、当たり前のことに男は納得した。 何故かどんくさくて、よく物にぶつかるちぇん。 その辺は猫には程遠い。ちぇん種は敏捷いと言うイメージがあったが、このちぇんが特殊だからだろうか。 「わかるよー」 口癖にも慣れた。しかし大体わかってないことが多い。 このちぇんに関しては特に、相槌程度に思っておいた方が良さそうだ。 後は会話の前後で理解度を確かめるしか無い。 - 次の休日。 未だ悠々と過ごすちぇん。男は椅子に座って部屋をうろうろするちぇんを眺めている。 猫っぽい行動。 男は時々ちぇんが、天井の方や壁をじっと見ていることに気づいた。 再び実家にいた猫を思い出す。 よく見えないものがいて猫はそれを見ている、なんて話がある。 ふと、男はちぇんなら聞けばわかるのではと思いつき、訊ねる。 「ちぇん、何を見てるんだ?」 ちぇんは上を見たまま答えた。 「なにかいるよー」 寒気がした。 思いつきでした事に軽く後悔する。 まさかとは思うが古い噂の様に、霊的な何かがいるのだろうか。 壁には何も、と、思ったがちぇんが見ている所にはヒロインが大写しになった映画のポスターが貼ってある。 視線が定かではないがポスターを見ているとも思える。 「ちぇん、ポスターのおねえさんか?」 まさかの下らないオチかと男が訊ねる。 「わかるよー。おねえさんがいるよー」 男はふっと力を抜く。 下らない、と男は息をはいた。 「ちぇん、おいで。おやつをあげるよ」 言って男は冷蔵庫へ向かう。 ちぇんは嬉しそうについていった。 - 数日後、そんな出来事を忘れかけた日。 男が帰宅して玄関を開けた時に、真っ暗な部屋の中でちぇんが言う。 「わからないよー」 暗いままだと大抵眠っているちぇんが一人で何かを言っている。 電気をつけて挨拶をする。 「ただいまちぇん。何がわからないって?」 他愛の無い独り言にも近い言葉をちぇんに投げる。 冷蔵庫の中に食材をしまっているとちぇんが答えた。 「うえにいるれいむたちがへんじしないんだよー」 男は理解しかねた。 ここはアパートの二階だ。三階はない。 隣の部屋はずいぶん前に越して行ってからはもうしばらくの間、無人のままだ。 「上ってどこだ?どこかで友達でもできたのか」 部屋飼いの上に二階なのでありえないはずだが。 ちぇんは相変わらずのぼんやりした眼差しでいう。 「おねえさんのうえだよー」 男は硬直した。 瞬時に数日前の事を思い出す。 「おねえさんってこれのことか」 恐る恐るポスターを指す。 「そうだよー」 男は背中に嫌な汗をかいた。 ポスターと天井の間には何も無い。 部屋の上にゆっくりの霊でもうろついているというのか。 男には心当たりが、有り過ぎる程に有る。 「なあちぇん、何かの間違いじゃないか。前にはお姉さんがいるとしか言ってなかったじゃないか」 ちぇんは引かない。 「いまはわかるよー。いるよー」 男は震えが止まらない。 いるのか、と考える。 その思考に返答するようにちぇんが言う。 「たくさんいるよー」 ちぇんのその言葉で男は飛び上がりそうになる。 どうしてこんなのんびりした言葉に恐怖しているのか。 「や、やめてくれちぇん、いないんだよ。なにもいないって」 ちぇんは少し強い語気に押されて黙る。 男は少し狼狽えてちぇんに言う。 「もうそんなこというなよ。いい加減にしてくれ」 ちぇんは寂しそうに言う。 「わかったよー」 - ちぇんが来てから二週間は過ぎたが男はちぇんに行動を起こすことはなかった。 いるわけがないと思ってもやはり気になる。 あの出来事以来、男の趣味は鳴りを潜めたままだ。 今日も結局部屋でうろうろするちぇんを眺めている。 ふと、また、天井に近い所をちぇんが凝視する。 男の心拍数が跳ねあがる。 訊いてはいけないと、自制する。 あの時は狼狽えたが今は幾分落ち着いているつもりの男。 耐えられない。 「ちぇん、なにかいるのか」 ちぇんは困ったようにこっちを見た。 「わからないよー」 いない、と言う意味だろうか。 以前した注意を憶えているほど賢くないと思っていた。 だがこういう時は普通に会話出来る程度の知能があることを、男はもう理解していた。 「いないよー、だろ」 男は止まらない。 「わからないよー」 ちぇんはやはり困った顔だ。それを見て、あの注意を憶えているのだと解釈した。 「ちぇん、こないだの事なら忘れて良い。正直に言ってくれ」 男は一旦切って息を飲んで続ける。 「そこに、なにかいるのか」 天井に近い所を指さして男は問う。 ちぇんは答えた。 「いるよー」 - 数日後、事の真相は解明された。 男は躍起になって解明に勤しんだ。 ヒステリックに暴れた後、どんな結末でも良いからと真相を調べた。 ショップに行って躾を担当した店員などに話を聞いたりして調べる内に、からくりが解けた。 このちぇんは、知能と共に目にも障害があり、ほとんど見えてなかったと言うことがわかったのだ。 担当者は気づいていたが黙っていた。下手をすると廃棄処分になってしまうからだ。 しかし情が移っただけではなく、 このちぇんは匂いで物事を判断する能力が優れている事に気づいたから、と言う理由もあった。 れいむ種やまりさ種の違い、更には親しくなった個体の識別。 匂いだけで群れでのコミュニケーションに問題ないほどの識別能力を持っていた。 ちぇんがいる、と感じたのは匂い。 男が過去殺してきた数多のゆっくり達の匂いだった。 気分が高まると隣人が越してしまう程に、激しく壁にぶつけ、床に叩きつけ、潰した。 ゆっくりは同族の死臭を嫌うため、男は部屋の掃除は怠らなかった。 しかし天井近い壁はほとんど拭くこともなく目立った汚れも付かなかったので放置された。 せいぜい埃をはたく程度。 かくして、ちぇんは運良く、殺されることなく生き延びた。 - 優しく接して信頼を得てから虐待という、スタンダードな虐待を好む男は毒気を抜かれていた。 いつも通り椅子に座って、部屋をうろうろするちぇんを見ている。 男は匂いなんてそんなに残るものだろうか、とも考えた。 しかし実際に丁寧に拭き掃除をした後は、ちぇんも存在を感じなくなったようだ。 そういう事にしておこうと男は折り合いをつける。 これで終わりなんだと納得する。 あの時のちぇんとの出来事を考えると、虐待をする気が失せる。 ちぇんを見る。 動きまわるだけで楽しいのか笑顔でうろうろする。 余計な事はしない。 このちぇんに加虐心を煽られる事は、到底なさそうだ。 男はとりあえず、このちぇんが天寿を全うするまで飼ってみようと思った。 「ちぇん、ゆっくりしていってね」 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 1119 本当ですよ ふたば系ゆっくりいじめ 1102 ゆっくりサスペンス劇場 ふたば系ゆっくりいじめ 1008 つまらない ふたば系ゆっくりいじめ 988 不愉快 挿絵 by儚いあき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゆっくりにしか分からない死臭、遠くのあまあまの匂い、嗅覚は何か特殊なんだろうな~ ただ、お飾り(の匂い?)で個体識別してるから、視力は悪く顔での識別は出来ないのだな。 -- 2018-01-06 13 28 44 ちぇんかわゆい。 -- 2017-06-23 23 14 57 少年失神中 -- 2015-12-30 02 30 34 死んだゆっくりが見えただと…? -- 2012-08-16 20 21 56 ・・・こえええ・・・ 匂いで良かった・・ -- 2012-08-03 22 15 48 おそろしーしー漏らした 最後のオチは好き -- 2012-07-23 22 21 50 こんな時間にちょっと怖い思いしたじゃねーかwwwというか虐待さんだったんだなww虐待していなと思ってたが怖くなったよ(−_−;)まぁ虐待するとしてもゲスだけだけどなそれに怨まれる理由ないしな -- 2012-07-03 03 26 58 正直ビビった、冷や汗出ちゃったよ。 -- 2011-12-03 01 20 58 「男は少し前に飼いゆっくりを亡くした。」 「久しぶりに家にゆっくりが い な い 状態になったが」 行方不明?「やんちゃなれいむ」好奇心旺盛で天井裏へ。ってことか? -- 2011-11-15 23 56 51 ↓誰か立ってるか浮いてるかしてるからじゃね? -- 2011-10-25 21 23 39 ↓じゃあ、ウチの猫三匹が口を開けずにそろって部屋のすみを見つめるはなんなんだ -- 2011-10-02 07 42 14 ↓宙を見ている時にアホみたいに口半開きにしていたら、それはたぶん匂いを嗅いでいる。猫は口の中にも匂いを感じ取る器官があるから それはともかく、おねえさんのことはよく覚えていたなこのちぇん -- 2011-01-24 23 06 34 ゾクリ、としたな。 うちの猫も宙を見てるときは吃驚する。 ホラーっぽくてゆっくりできたよー -- 2010-12-20 20 29 29 ↓↓↓ ぼんやりと人影のようなものが見える、という感じなんだろう -- 2010-12-12 15 59 19 近所迷惑なお兄さんはゆっくりできないよ -- 2010-11-01 16 03 54 そうか。ホラーにするには語彙の少ないちぇんが適任だったんだな わかるよー -- 2010-10-13 01 06 02 でもこれ、お姉さんのポスターも見えてないんじゃない? だとすると女性の霊がいるのかもね。 -- 2010-10-04 02 14 03 最初れいむの死因が書かれてなかったからたぶん飼って虐待なんだろうなーと思ったら少しホラーになっていた -- 2010-09-19 17 25 01 こういうサスペンスみたいなのも面白いね。虐待お兄さんもピンキリなんだね。自分が虐待死させたゆっくりが亡霊になって、自分の周囲にいる可能性が出たとたんに、あんなに怯えたり取り乱したり。「ヒャッハーゆっくりは幽霊でも虐待だー!」って塩撒いたりお経を唱えたりしそうな筋金入りから、ただの弱い者イジメの延長みたいな腰抜けまで色々だね。 -- 2010-07-18 02 32 40 猫って不思議だよね。飼いたいなぁ -- 2010-07-09 22 30 44
https://w.atwiki.jp/kobetakigawa/pages/218.html
2007年09月25日21時22分 校長が改めて謝罪=いじめ自殺の高校-神戸 「衝撃を受けている」。神戸市須磨区の私立高校で3年の男子生徒(18)が飛び降り自殺し、この生徒に対する恐喝未遂容疑で同学年の少年2人が新たに逮捕されたことを受け、同校は25日、記者会見を開いた。校長は「いじめを察知できず申し訳ない」と謝罪、苦渋の表情を浮かべた。 同校は18日から20日にかけて、今回逮捕された少年2人から話を聞いた。2人のうち、自殺した生徒と同じクラスの少年(18)はしっかりと受け答えしたが、別のクラスの少年(17)は精神的ダメージが強くてほとんど眠れない状態だったという。 調査の結果、同じクラスの少年は、金を要求するメールの送信にかかわったと判明。しかし、別のクラスの少年は事件にかかわっていないとみられていただけに、会見に同席した教頭や生徒指導部長は「本校の調査でも分からなかった」と歯切れの悪い答えを繰り返した。 同校は今後、自殺した生徒と同じクラスの生徒で、いじめを認識していた11人から聞き取り調査を実施する。 校長は会見でいじめを把握できなかったことを謝罪したが、自身の責任については「事態の推移を見極めて適切に判断する」と述べるにとどまった。(了)
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2062.html
ある夏のれいむ一家 37KB 自業自得 自滅 野良ゆ 赤子・子供 ゲス 現代 このssは、ほんの少しのうんしーと適当な設定で出来ています ・なんか設定におかしい部分があるって…? そういう細けぇ事はいいんだよ!って事でお願いします。 勿論細かいことで済まされないなら喜んで叱られますが。 では、ゆっくりしていってね!!! それはサンサンと太陽が照りつける、ある夏の暑い日の出来事。 ××県は湯逆(ゆさか)市内の公園にて。 小さな噴水が片隅に鎮座しているこの公園は今日も人々の憩いの場として親しまれている。 が、ここは自然が豊かな公園。勿論集まるのは人間だけとは限らない。 身を隠す場所も大量にあるが故に、集まるのはほんの少しの野良犬や野良猫、そして――― 「おちびちゃん!きょうもいっしょにみんなでゆっくりしようね!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 「れーみゅおにゃかしゅいちゃよ~…」 「きゃわいいれーみゅがだれきゃにあみゃあみゃもらえりゅようにいっちぇみりゅよ!!」 「じゃあまりしゃもてつだうんだじぇ! だれでもいいかりゃあみゃあみゃうばいとっちぇやりゅんだじぇ!!」 「ゆゆ~ん♪みんにゃゆっくちしちぇりゅにぇ!!きゃわいくちぇごめんにぇ!!」 野良ゆっくりだ。 平日ならば人も少ないこの公園は野良ゆっくりにとって絶好の住処である。 普通ここまで整った環境であれば野良ゆっくりであふれ返ると思われるが、そんなことはない。 馬鹿な野良は、餌を採りに行く際に下手を打って皆死んでしまうので適度に数が減るのだ。 おまけに何も考えずに公園を荒らしまわる馬鹿も、 人間が手を下すまでもなく縄張りを荒らされて怒った野良犬なんかに殺されるので景観が損われることも無い。 よって、ここには上手く立ち回り静かに生きる(比較的)善良な野良しか住んでいなかった。 その筈なのだが・・・ 「むーしゃむーしゃ、それなりー。 まったく!ぐずのまりさのせいでこんなものたべなきゃいけないよ!! こうえんさんはもっとしんぐるまざーのれいむにやさしくしてね!ぷんぷん!!」 「げっぷ。おなきゃいっぱいになっちゃよ! でもあみゃあみゃならもっちょたべれりゅかりゃだれきゃもっちぇきちぇにぇ!たくしゃんでいいよ!!」 「おちょーしゃん・・・じゃなくちぇあにょやくたたじゅがいけにゃいんだよ!! でもしゃいごにあみゃあみゃたべしゃしぇちぇくれたのはほめちぇあげちぇもいいよ!!」 「あんにゃぐじゅまりしゃのことはもういいのじぇ! おなきゃいっぱいになっちゃかりゃこれかりゃみんにゃでぴょんぴょんちてゆっくちしゅりゅのじぇ!!」 どこをどう見ても賢くも善良にも見えない、花壇の花を食い荒らす饅頭一家がひとつ。 成体れいむが一匹に赤れいむが三匹、そして赤まりさが一匹という構成だ。 飛び交う言葉の汚さとは裏腹にその体は野良にしては意外と綺麗である。 しかし一家全員。特に親らしき成体れいむが醜く膨れ上がっていた。 ロクに動きもせずに食っちゃ寝食っちゃ寝していればこうなるという見本のようだ。 それでも構わず、醜い体を揺らして赤ゆたちは跳ね回る。 「ゆっゆ~ん!おちびちゃんたちとってもゆっくりしてるよぉ~!! さすがかわいいれいむのじまんのおちびちゃんだよぉ~!!!」 そして親れいむはそれを見てニヤニヤと笑っていた。 れいむ自身は微笑ましく笑っているつもりなのだろうが、傍から見れば気持ち悪い事この上ない。 心根の醜さが顔に表れているのだろうか。たったそれだけでせっかくの整った公園の光景が台無しだ。 「おっきなたてものしゃんにいちばんのりだじぇ!まりしゃのかちなんだじぇ!!」 「ゆふっ!ゆふっ!こんなにたくしゃんうんどーちたのはじめちぇだよ!!」 「もうしゅこしちたりゃまたごはんたべようにぇ!! しょのまえにおにゃかしゅかしぇるためにうんうんしゅるよ! きゃわいいきゃわいいれーみゅのしゅーぱーうんうんたいみゅはじまりゅよ!!ちゅっきりー!!!」 「ごはんのまえのうんうんはゆっきゅちできりゅにぇ! れーみゅもちーちーちたくなっちぇきちゃよ!ちゅっきりー!!!」 人が居ない公園を我が物顔で跳ね回る赤ゆっくり。 この公園の象徴とも言える噴水の前で排泄物を撒き散らしている。 人目が無いからといってやりたい放題だ。もっとも、あったらしないのかと言われても微妙な所だが。 「れーみゅちーちーちたかりゃまたぴょんぴょんできりゅよ!」 「まりしゃなんきゃもっちょいっぱいとべりゅんだじぇ!」 「れーみゅだっちぇもっちょぴょんぴょんできりゅよ!ゆっくちみちぇちぇにぇ!」 早速出すものを出して身軽になった赤ゆたちはそこら辺を跳ね回っている。 しかし、ただでさえ運動に慣れていない様子の赤ゆっくりが身軽さを持て余して跳ね回った場合どうなるのか? 答えは至極簡単。 「ゆっきゅち!ゆっきゅち!ゆ・・ゆっ!?ゆぶっ!!!」 「ゆっ?ちゅるっちぇ・・・ゆげっ!!」 「ゆ、ゆ、ゆ・・・おちりゅっ・・・ぎゅ!!!」 「ぴょーんぴょーん・・ゆっ?おしょらを―――ゆぴゃん!!」 踏み外して噴水へとダイビングだ。 慣れない体を目一杯使った結果、真っ直ぐ跳ねれずバランスを崩す。 噴水の淵で調子に乗って飛び跳ねていた赤ゆたちは、当然のようにあんよを滑らせて全員噴水の中に落ちてしまった。 「ゆっゆ~ん♪ゆ……お、お、お、おぢびぢゃぁぁぁ゛ぁ゛ん゛!!?ゆっぐりじでぇぇぇ゛ぇ゛!!!」 突然噴水に落ちて視界からなくなった我が子に、慌てふためき噴水に跳ね寄る親れいむ。 だがそんな事は関係が無いとばかりに、相も変わらず昼下がりの公園は静かで平和そのものだった。 ある夏のれいむ一家 「おちびちゃぁぁぁん!!ゆっくりじでぇぇぇぇ!!!」 急いで噴水の中を覗き込む親れいむ。赤ゆっくりたちは… 「ゆぴぃぃぃ!!!いぢゃいよぉぉぉ!!!だれきゃたしゅけちぇぇ!!」 「・・・・・・」カリカリカリカリ 「ゆんやぁぁぁ!!かべしゃんどいちぇにぇ!れーみゅをだしちぇにぇ!!」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ・・・いぢゃいぃぃ・・・」 なんと生きていた。 壁に体当たりするもの。痛がって助けを呼ぶもの。黙って壁に対して歯を立てているものと様々だ。 ついでに打ち所が悪かったのだろうか、死にかけているものもいる。 幸運というべきか。水が溜まっていないおかげで何とか生き延びることができたようだ。 どうやらこの地域は最近日照りが続いていたので、断水の令が出されていたようだ。 噴水にまで水を回していられない、と言う事で真っ先に止められたのだそうな。 よって噴水の中に落ちても打ち所が悪くて怪我をすることはあれど、溶けて死ぬことは無いのである。 もっとも、ここに棲みつく野良ゆっくりであれば誰もが噴水が危険だということは知っている。 人気が全然無く、堂々と公園内を闊歩できるこの時間帯でも噴水周辺に誰もいないのはそのためだ。 この一家がこのような事態に陥ったのは、単に赤ゆっくりの危機意識の無さと親れいむの管理不足であろう。 そもそも何故この一家は噴水にのこのこ近づいたのだろうか? 実はこのれいむ一家。つい最近まではおうちである公園のダンボールハウスからほとんど出たことも無かった。 住処の確保から日々の食事までを、全てつがい兼父親のまりさに任せていたためである。 道端で転がっていたところをおちびちゃんが欲しいと言うまりさに誘われ、ひょいひょいついていったれいむ。 そこで待っていたのは、とことんまで堕落した日々であった。 まりさが苦労して作った雨風防げるシートをかぶせたおうちに居座り、ただ餌を貪るだけの毎日。 にんっしんっ中は 「れいむはかわいいあかちゃんをうむためにたくさんえいよーがいるんだよ!」と言って動かずに食べ続ける。 そしてしゅっさんっ後は 「かわいいおちびちゃんがおなかすかせてるでしょぉぉぉ!!? れいむはこそだてしなきゃいけないんだからゆっくりしないでたくさんごはんもってきてね!!」 と言って、おうたという名の雑音を響かせる以外のことを何もせずに餌を貪り排泄物を撒き散らした。 しかも排泄物の処理までまりさに任せで、少しでも不満があるならまりさを罵倒して溜飲を下げるという徹底ぶり。 赤ゆたちもすっかり父親であるまりさを『何でもしてくれる奴隷』としか見なくなってしまった。 当然まりさは全くゆっくりできない。普通なら逃げ出しているところだ。 が、念願のおちびちゃんは放っておけないし、それを盾にしてれいむはあれこれ要求してくる。 それに対して何もできないまりさは馬車馬のように働くしかなかった。 まあ、元はと言えばまりさの自業自得である。 恨むならこんなれいむを選んでしまったアマギられたかの如く見る目が無い己を恨むべきだろう。 さて、そんな生活を始めてから一ヶ月。とうとうまりさは過労で動けなくなって死んでしまった。 自分の体を食べさせて我が子を生き延びさせてくれと言う遺言を残して『さあおたべなさい』を敢行したのだ。 が、当然そんな遺言を餡子脳丸出しのれいむが聞くわけが無い。 たったの二日で子供たちと共に全て平らげてしまった。しかも半分以上は自分が食べた。 こうして哀れ、ゆん生を懸けたまりさの努力の成果の大半はれいむの腹に収まったのであった。 そして残ったのはでっぷりと膨れたしんぐるまざーの一家だけだ。 「どぼじでごはんがないのぉ゛ぉ゛!?あのやぐだだずぅぅぅ!!」 「まっちゃきゅ!あにょくしょまりちゃはやくにたたないにぇ!れーみゅおこっちぇりゅよ!!!」 「れーみゅおなきゃしゅいちゃよ!はやきゅもっちぇきちぇね!!ぴゅきゅー!!!」 「もうがまんできにゃいよ!まりしゃおしょとにとりにいくよ!!!」 「ゆわーい!おしょとにでりゅにょはじめちぇだよ!!」 食べるものも早々に無くなり見当違いの方向に罵声を飛ばしながら、 赤ゆっくりにとっては初めて。そして親れいむにとっては久しぶりに外へ出るのだった。 初めての外出に興奮を抑えきれずにはしゃぎまわる赤ゆたち。 しかし、今まで運動の経験も無いのに思うように跳ね回れるわけがない。 一方の親れいむはこの一ヶ月間の自堕落な生活によって、外の脅威について完全に忘れてしまったらしい。 本来外の事を何も知らない赤ゆに代わり警戒しなければならないはずのれいむがこの様だ。 このような事態に陥ってしまったのは当然であると言える。ぼせい(笑)ではこの辺が限界という事なのだろう。 元々つがいのまりさを自分が喰らった事も二日で忘れる餡子脳だ。覚えていないのも仕方ない。 そもそも、こんな能無しれいむがどうやって今まで生きてこられたのか?それは誰にも分からない。 親が異常なまでの過保護だったのか。まりさの様なゆっくりに寄生してきたのか。あるいは、その両方か。 いずれにせよ、もはやそんなことはどうでもいいことだろう。 肝心なのは赤ゆたちが今、死刑台の上でカウントダウンを食らっている様な状態だと言うことだ。 まりさが作った頑丈なおうちに篭りきりだったこの一家が気づくはずも無いだろうが、 実は昨日一日中ずっと弱い雨が降り続けていたのだ。 もっとも夜明け前には上がり、地面も正午にはほとんど乾いていたのだが。 よって、今朝には一般家庭の断水が解除。今日の午後六時には噴水も復活だ。 余談ではあるが、噴水には加工所特製の対ゆっくりフィルターが取り付けられている。 不思議饅頭数個分の餡子程度ならば詰まることも無いだろう。 ともあれ現在の時刻は午後三時半。赤ゆたちが噴水に流されて死ぬまで、あと二時間半。 ―――――――――― 「おぢびぢゃぁぁん!!だれがだずげであげでねぇぇ!!!」 刻一刻と我が子に死が近づいていることなどちっとも知らない親れいむ。 しかしそれでも噴水から出ることができない赤ゆたちを見て、助けなければという気にはなったようだ。 しかし、噴水周辺には人っ子一人通らない。 それもそのはず。動かない噴水を見たがる人間など、そうそういないだろう。 いたとしても明らかに野良ゆっくりとわかる汚い大声がする方に行きたがる物好きはいなかった。 自分で人を寄り付かない様にしているとはちっとも思わない親れいむ。自分が入って助ける気は全く無いらしい。 噴水の壁の高さは親れいむの目線もない。赤ゆっくりが居る内側でもれいむの全長程度である。 成体ゆっくりなら、全力で跳躍すればいくら運動能力がブービーのれいむ種でも十分な筈なのだが… おそらくは動きたくないのだろう。本当に子供を助けたいのだろうか? 「ゆぴぃぃぃ!まりしゃしゃまのまっちろなはがぁぁぁ!!!」 そうしている内に、無謀にも壁を掘ろうとしていた赤まりさの歯がボロボロになっていた。 「ゆひぃぃ!!もうむ~ちゃむ~ちゃできないんだじぇ!!だれきゃたしゅけりゅんだじぇ~!!!」 タイル張りされた噴水の壁に砂糖細工の歯が太刀打ちできるはずも無い。妥当な結果だろう。 「おぢびぃぢゃぁぁ゛ぁ゛ぁ゛ん!!!いやぁぁぁぁ゛ぁ゛!!!」 そして悲惨な我が子の姿を見て叫ぶ親れいむ。 が、それでもれいむは全く動こうとしない。筋金入りの面倒臭がりだ。 「ゆ、ゆっくりしていってね。…どうしたの?あんまりみないれいむだね」 「ゆっくりしていってね。あとあんまりうるさくしないでね。にんげんさんにめをつけられちゃうわ」 そんな時、草陰から二匹のゆっくりがガサッと出てきた。 成体のまりさとありすだ。一定の距離をとって、なにやら親れいむを警戒しているようにも見える。 「ゆ!!いいところにきたよ!れいむたちをたすけてね!」 「…やっぱりこんなれいむしらないよ。きっとよそのゆっくりだね」 「ありすとまりさはこのこうえんにすんでるゆっくりなのよ。 おちびちゃんをたすけてっていってたけど、なにかこまってるの?」 二匹はこの公園に住むゆっくりだった。 どうやら噴水近くで騒ぎ立てる見慣れないれいむを見かねて、恐る恐る接触を図ってきたようだ。 「そんなのどうでもいいからかわいいれいむのおちびちゃんをたすけてね!!」 「おちびちゃん…?どこにいるの?」 「このおっきなたてものさんのなかだよぉぉぉ!!」 れいむの言葉を聞いて二匹は考え込む。 れいむの目線は噴水に。そしてそこから聞こえるのは赤ゆっくりが泣き叫ぶ声。 「たてものさん・・・ふんすいさんのことかしら?…なんでふんすいさんなんかにちかづいたの!?」 「そうだよ!ふんすいさんはおちるとゆっくりできないからちかづいちゃだめっていわれなかったの!?」 いっせいにれいむに対して怒鳴る二匹。それもそのはず。 まりさの言うとおりこの公園に住む野良の中では、噴水に近づくなと言うのはもはや常識だったのだから。 そんなことも知らずにむざむざと我が子を危ない目に遭わせた親れいむに二匹は怒りを露わにした。 「そんなのしらないよ!!いいからさっさとおちびちゃんをたすけてね! はやくしないとれいむがせいっさいっするよ!!!」 しかし、れいむは二匹の説教を全く聞かずに一方的な要求を突きつける。 残念ながら、そんなれいむに返ってくるのは冷たいだけ視線だった。 「…そんなにだいじなおちびちゃんなら、なんでれいむがたすけにいかないの?」 「れいむがちゃんとみてなかったからおちびちゃんはふんすいさんのなかにおちちゃったんでしょ? じゃあれいむがまずたすけようとがんばってみるのがとかいはじゃないのかしら」 まりさとありすの言うことはもっともである。 だが、きっと今まで平和に暮らしていたのだろう。この二匹は少し解っていなかった。 ゲスの自分勝手な思考と、でいぶの餡子脳の恐ろしさを… 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉ!?でいぶはしんぐるまざーなんだよ!かわいぞうなんだよ!! がわいぞうなでいぶにやさしくするのはとうぜんでじょぉ!?いいがらざっざどじろぉぉぉ!!!」 「「ゆ゛っ!!?」」 予想通り、まりさとありすの正論はあっさりと切って捨てられた。 ここまで言えば解ってくれるだろうと思っていた二匹にとっては思わぬ誤算だ。 「しんぐるまざーって…たしかにかわいそうだとおもうけどそれとこれとはかんけいないでしょ?」 「それにきいたことにちゃんとこたえないなんてとかいはじゃないわ!!」 「いいがらさっさどだずけろぉぉぉ!ぐずはでいぶがやっつけるよぉぉ!!」 「「・・・・・・」」 黙り込む二匹。ようやく『何を言っても無駄』ということに気がついたのだろうか。 少しれいむから視線を逸らして小声で話し始めた。 「ねぇ、どうしよう。たぶんあのれいむげすだよ。ゆっくりできないよ…」 「でもこまってるのはほんとみたいよ。れいむはともかくおちびちゃんをほっとくのはとかいはじゃないわ…」 「じゃあとりあえず…ごにょごにょ」 「…そうね。そうしましょう」 「なにこそこそしゃべってるの!?なんだかれいむがゆっくりできないからやめてね!! それからはやくおちびちゃんたすけてね!!それがおわったられいむにもやさしくしてね!!」 イライラしながら二匹を見るれいむ。 一方赤ゆは「だ・・だれきゃ・・・たしゅけちぇよぉ・・・」順調にヤバくなっていた。 「うん、きめたよ!またせたねれいむ!!」 「ゆっ?やっとおわったの?じゃあゆっくりしないでさっさとおちびちゃんたすけてね!!!」 どうやら話し合いが終わったらしく、れいむの方に向き直る。そして… 「ご、ごめんね!ちょっとまりさたちだけじゃたすけるのはむずかしいからほかのゆっくりをよんでくるよ!」 「そうなの!まりさができるだけゆっくりしないでちかくにいるほかのゆっくりもつれてくるから!!」 そう言って、急いで振り返ってまりさが跳ねていった。ありすはそれを見送っている。 「な、なにいってるの・・・?」 親れいむは呆然としながらまりさの背中を見ている。 遠ざかるまりさの後ろ姿を呆然と見つめながら、でいぶの灰色の餡子脳は高速で動き出した。 どうしてしんぐるまざーのれいむをいますぐたすけてくれないの? ↓ まりさがなにかいってどこかにいったよ!・・・まさかにげたの!? ↓ こんなにかわいそうなれいむやおちびちゃんをたすけないなんて・・・ぜったいにゆるさないよ!!! 驚くべき思考展開である。並のゆっくりではこうはいかないだろう。 しんぐるまざーでいぶの餡子脳とゲスの身勝手さが生み出した奇跡の結論とも言える。 そして親れいむは少しうつむいた後、膨れた体を揺すって 「で…でいぶにやざじぐじないげずはじねぇ!!」 「ゆ゛っ!!!?」 思いっきりありすに向かって体当たりした。 「ゆ゛っ!ゆ゛っ!ゆ゛っ!!!・・・ゆ・・ゆっぐ・・・」 跳ね飛ばされたありすは少し転がって、地面に倒れこむ。 「あ、ありす!だいじょうぶ!!?どぼじでごんなひどいごどずるのぉぉぉ!!」 まりさが急いでありすの元に引き返して来た。いきなり仲間を攻撃されてご立腹だ。 「うるざいよ!!でいぶをみすてようとしたげすはでいぶがせいっさいっしてやるんだよ!!」 「なにいってるの!まりさたちは…」 「だまってね!こんなにかわいそうなおちびちゃんをほうっておくようなゆっくりのいうことなんてきかないよ!」 「ちゃんといってることきいてたの!?おちびちゃんたちはあとで…」 「もういいよ!げすはさっさとせいっさいっしてれいむはほかにたすけてくれるゆっくりをさがすよ! うそつきありすもさっさとにげるげすまりさもゆっくりせずにしんでね!!」 「・・・・・・」 「なにだまってるの?…ゆふふん、もしかしてはんっせいっしたの? もしれいむたちにいしゃりょうとしてあまあまたくさんくれるっていうならゆるしてあげてもいいよ!!」 「・・・ゆっ・・・ね・・・」 「ゆん?ぼさっとしないでね!ぐずはきらいだよ! あっ!ついでにかわいいれいむたちのどれいにしてあげてもいいよ!いっしょうけんめいつくしてね!!」 「ゆっくりせずにしぬのはおまえだぁぁぁぁ!!!」 「ゆ゛げっ!!!!?」 調子に乗って笑っていたれいむが、突然まりさに体当たりを食らって吹っ飛んだ。 「ぎゅっ、げっ、ゆげぇ!!!な゛・・・なに゛ずるのぉ゛・・・?」 れいむが吹っ飛ばされた先は・・・ 「おかーしゃん!たしゅけにきちぇくれたにょ?」 「まりしゃのはがゆっくちできなくなっちゃよ・・・なんとかちてぇ・・・」 「はやきゅかべしゃんなんとかしちぇれーみゅをたしゅけちぇね!!」 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っくちでき・・・にゃ・・い・・・」 我が子の傍。つまり噴水の中だった。赤ゆっくりたちと数十分ぶりの再会である。 赤ゆたちは自分を助けに来てくれたと思っているが、親れいむはそれどころではない。 慌ててどうなっているのか考えているところを、のっそりと野良まりさが上から覗き込んだ。 「ふん!げすでいぶはそこにいるのがおにあいだよ!」 「いきなりなにするの!?はやくたすけてね!!」 「たすけてあげるっていったのにころそうとしたのはそっちでしょ! そんなげすゆっくりも、そのこどもも、もうたすけてあげないよ!そこでそのままのたれじんでね!」 「わけわかんないこといわないでね!!にげたのはそっちでしょ!?」 「だからきいてないっていってるんだよ!わけわかんないのはそっちだよ、ばか!! まりさはほかのゆっくりをよぶっていったんだよ!! それをにげたとかいってまりさたちをころそうとするなんてなんなの?ばかなの!?しぬの!!?」 「ゆっ・・・ゆぐぅ・・でいぶは・・・でいぶは・・・」 完全に言い負かされたれいむ。ぐうの音も出ない。 れいむが知る由もないが基本的に公園に住む野良ゆっくりは皆、助け合いの精神で生きている。 賢い者だけが残ったここのゆっくりは、できるだけ外の物に頼らず暮らしていく事に決めたそうな。 物乞いであれ何であれ人間に関わらずに、草や虫だけを食べて目立たないようにひっそりと生きる公園ゆっくり達。 そして狭い世界で生きてゆく代わりに、同じ場所に住む仲間であれば困った時には助け合うのが決まりであった。 町の中だというのに一つの理想的な群れができていた貴重な例である。 れいむ一家が食べていたごはんにも、あまりにもやつれたまりさを哀れに思った他のゆっくりの差入れが混じっている。 もっとも外に出なかったれいむ達がそれに気づくわけも無く、他のゆっくりにれいむ達の存在が気づかれる訳もない。 一ヶ月という長い期間を公園で過ごしていても、よそから見ればれいむも赤ゆっくりも余所者同然だ。 そして結びつきが強いが故に、和を乱すものや自分勝手なゲスは許さない。 ましてや仲間を傷つける余所者など、彼らにとってはその場で死刑判決を受けてもおかしくない悪党だ。 普通ならゲスゆっくりだと確認した時点で関わらないのだがおちびちゃんを不憫に思ったのか、 それでも積極的に助けようとしたありすとまりさは心優しいゆっくりだったのだろう。 「もうれいむもこどももどうなろうがしらないよ! ほかのゆっくりにもぜったいにたすけないようにいっておくからわめかないでね!!」 が、愚かなれいむは勝手な思い込みで助けの糸を自ら断ち切った。 もしもしっかりと礼を言って助けを待っていたならばどうなっていただろうか。 今頃はおちびちゃんも助かり、もしかしたらこの公園に住むゆっくりとして仲間に入れてもらえたのかもしれない。 「ぞんなぁ!たずげでね!!でいぶはしんぐるまざーなんだよ!かわいぞうなんだよ!! あまあまはもういらないからとりあえずたすけてね!!どっかいかないでよぉぉぉ゛ぉ゛!!!」 「さわぐなっていってるでしょ!あんまりうるさいとせいさいするよ!!! もしありすがしんでたらみんなでいしでもなげてるところだよ!ころさないだけありがたくおもってね!!!」 「ゆぅぅぅ゛ぅ゛…」 「ゆんやぁぁぁぁ!どおちてたしゅけちぇくれないにょぉぉぉ!!?」 「いいきゃらげしゅまりしゃはしゃっしゃとれーみゅをここからだしちぇね!!」 「しょーだよ!!はやくしないとしぇーしゃいしゅりゅよ!!」 「…やっぱりげすのこどもはげすだね。たすけなくてよかったよ。 それじゃゆっくりしんでいってね!!!」 まあそれを考えるのも、もはや無駄なことである。 何をどう言おうと残った結果は一番にして確実な助けが無くなったという事だけ。 れいむ一家をゴミを見るような目で一瞥した後、まりさは去っていった。 「ありす!だいじょうぶ?やっぱりあんなげすに、はなしかけないようがよかったね…」 「い、いたいけどだいじょうぶよ。まさかげすゆっくりがあんないなかものだとはおもわなかったわ… これからはきをつけましょう。うぅ…いたくてゆっくりできない…」 二匹はあれこれと話しながらこの場を離れてゆく。 その姿をれいむ達が見ることはできない。助けを呼べども戻ってくる気配もない。 まりさの言う通りもうここには誰も近づかないだろう。 純粋な善意に対して、振り払うどころか唾を吐きつけるような真似をしたのだから当たり前なのだが。 「もうやぢゃおうちきゃえりちゃいよぉぉぉ!!!」 「ゆんやぁぁぁぁ!!ゆっくちできにゃいぃぃぃぃ!!!」 「まりしゃしゃまをゆっくちしゃしぇないげしゅはちぬんだじぇ!!しょれとあみゃあみゃよこしぇ!!」 「・・・だ・・れ・・・きゃ・・・・・・」 「おぢびぢゃん!?ばでぃざもどってきてね!!おちびちゃんをはやくゆっくりさせてね!! はやくしないと…ゆ゛ぁぁぁぁ゛ぁ゛!!!はやぐゆっぐりさせろぉぉ!ぐぞばでぃざぁぁぁ!!」 どれだけ叫ぼうとも、周囲からは嘲笑の声すらも起こらない。 それどころか飛び出す罵声によって、遠くで様子を見ていた他の公園ゆっくりからの印象はますます悪くなる。 「・・・やっぱりだめだね。あんなのたすけたらここがむちゃくちゃになっちゃうよ」 「そうだね。まりさたちもあんなのにからまれるなんてゆっくりできなくてかわいそうだよ」 「あとでいたわってあげようねー。でもあいつらどうやってここまでこれたんだろうね?わからないよー…」 「むきゅ、いままでみたことなかったしうわさにはきいてたけど、げすってほんとにゆっくりできないのね。 またひとつおべんきょうになったわ・・・これからはなにがあってもかかわらないようにしましょうね」 「「「「「ゆっくりりかいしたよ!!!」」」」」 そしてたった今、救助が来る可能性が完全にゼロになったようだ。 「「「ゆっくちしゃしぇちぇよぉぉぉぉ!!!」」」 それでも刻一刻と時間は過ぎていく。れいむ一家が溺死するまで、あと二時間。 ―――――――――― そして家族仲良く噴水に閉じ込められてから約一時間が経った。 「ゆぜー・・ゆぜー・・・あぢゅいぃ・・・」 「どおぢで…?だれきゃきゃわいしょうなれーみゅをたしゅけちぇよぉ…」 「まりしゃしゃまはゆっくちしたいんだじぇ…だれでもいいかりゃここかりゃだしゅんだじぇ…」 れいむ一家は順調に衰弱している。 「おそとにだしてっ!ぶっ!!ゆべぇ!!」 一応保護者の親れいむはと言うと、壁に体当たりして跳ね返され、見事な顔面着地を決めていた。 「いだいぃぃ゛ぃ゛!!!…ぼうだべ。でいぶづがれだよ…」 親れいむの全身は傷だらけになっていて醜い体に拍車がかかっている。 「…かべざんはやぐどいてね!でいぶはしんぐるまざーなんだよ!かわいぞうなんだよ!!!」 挙句の果てに壁に向かって罵倒し始めた。傍から見れば頭が心配になる光景だ。 一家はあの野良まりさが居なくなってから、まあ、それなりに脱出の努力をしていた。 最初の方は、出せ、助けろ、と罵声交じりの懇願を大きな声で繰り返していた。 しかし大声に耐えかねた公園のゆっくり達からだろう。石が噴水の中に一斉投擲され、黙らざるを得なくなった。 次に親れいむが自分だけでもまずはここから出ようと、跳ねて脱出を試みた。 が、しかし。悲しいかな、醜く膨れ上がったれいむは自分の全長程度すら跳ね上がれなかった。 普通なら楽々とは言えないもののなんとか出ることはできるのに、堕落した生活を送った結果がこれである。 今思えば親れいむが何も考えずに、すぐに噴水に飛び込まなかったのは正解だと言えよう。 まあれいむ自身はそこまで深く考えてなかっただろうし、結局こうなってしまったので全く意味は無かったのだが。 とにかく、根気の欠片も無いでいぶである親れいむはたった数回の挑戦でもう満身創痍になっていた。 「どぼじでかわいいでいぶがごんなめにぃ・・・」 できる事といえば噴水の中にある小さな影をなんとか見つけて休むことだけである。 いくられいむ達が嘆こうが、夏の暑い日差しはどんどんれいむ達の体力を奪っていく。 高温高熱は、饅頭にとっては水に並ぶ天敵だ。ましてや弱った赤ゆにとっては尚更キツイ。 「おか・・しゃ・・・もっちょ・・・ゆっきゅち・・ちた・・か・・・っちゃ・・・よ・・・」 「おぢびぢゃあぁ゛ぁ゛ん!!ゆっぐりしぢゃだめぇぇぇ!!!ゆっぐりじでよぉぉぉ゛ぉ゛!!!」 そしてとうとう、打ち所が悪く最も弱っていた赤れいむが今まさに息を引き取ろうとしていた。 親れいむも錯乱してもう何を言ってるのか分からない状態だ。 「れ、れーみゅちなないでぇ!」 「おねーしゃん!もっちょがんばっちぇね!」 「れーみゅ!ちんじゃったられーみゅのはをまりしゃにちょーらいにぇ!!」 「「どぼぢでじょんなひどいこちょいうにょぉぉぉ!!?」」 「もう・・だ・・・みぇ・・・」 「おぉぢぃびぃぢゃぁぁぁぁぁぁん!!!」 「誰だようっせーな。叫んでんじゃねーよ、暑苦しいんだよ・・・」 突然、叫ぶ一家に覆いかぶさるように影ができる。 見上げてみると、一人の少年が疎ましげにれいむたちを覗き込んでいた。 制服姿でカバンを背負っている所を見ると、どうやら学校帰りらしい。 「んー?ゆっくりか。っていうかデブッ!!」 「ゆっ!しつれいなこといわないでね!れいむおでぶじゃないよ!!」 出会い頭の辛辣な発言に、思わずムッとして言い返す親れいむ。 「いやいや、間違いなくデブいだろ。見るからにデブいだろ。でいぶなだけに。 あっ、でいぶってそういうことか?」 「う゛う゛う゛う゛う゛!!!でぶっでいうなぁぁぁぁ!!!」 ケラケラ笑う少年を見て、膨れた体を震わせて悔しがるれいむ。 何をしても醜いものだ。が、そんな様子を見て少年は少しスッキリしたらしい。 「で、こんなところで何してんの?噴水なんかで遊んでたら危ないぞ。 しかもなんかチビ死にかけてるけど、もしかしてそういう趣味か」 満足ついでに聞いてみる。この少年も相当暇なのだろうか。もしくは数少ない物好きか。 「そうだ、おちびちゃん!!おいくそじじい!れいむたちをたすけてね!!」 「れーみゅたちはきゃわいしょうにゃんだよ!」 「あとまりしゃしゃまのはをもとにもどしゅんだじぇ!!」 チャンスとばかりに命乞い(?)をする一家。事実、これを逃せばもう後は無いだろう。 「・・・?んー、まあよく分からんけど、とりあえず話してみな。聞くだけは聞いてやるよ」 ~饅頭説明中~ 「なるほど。つまり運悪くここに落ちた所を、ゲスが見捨てたせいでチビが死にそうだと」 「そうだよ!さっさとしてね!もうゆっくりしちゃいそうなんだよ!!」 要領を得ない説明をすること数分、ようやく現状を伝えきった親れいむ。 所々自分にとって都合がいいように脚色しているのはご愛嬌だ。 先ほどから死にかけの赤れいむはまだ痙攣している。死ぬ死ぬと言いながら存外にしぶとい。 「ふむ・・・なら、これをやろう」 そう言って少年がカバンから取り出したのは、指で摘める程度の小さなプラスチック容器。 いわゆるポーションタイプのそれを剥がし開けて、弱った赤れいむの上で傾けた。中から透明な液体が流れ落ちる。 「ゆ・・・ゆ・・・ゆっ!?」 「お、おちびちゃん?おちびちゃんになにしたの?」 「まあ見てろって」 流れ落ちた液体はそのまま赤れいむの口に入り、味わうように租借され、飲み込まれた。 「ゆっ・・ゆっ・・・ち、ち、ち、ちあわちぇー!!!」 「ゆっ!?おちびちゃんとってもげんきになったよぉぉぉ!!ゆっくりしていってね!!」 「れーむふっかちゅっしちゃよ!!ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!!」 「おー、ガムシロでも元気になるもんだなあ。流石ゆっくりだ」 「どうなっちぇるにょ?もしかしちぇしょれあみゃあみゃしゃん?」 「まりしゃしゃまにもちょーらいにぇ!ちょーらいにぇ!!!」 少年が与えたのはファミレスなんかに置いてあるガムシロップだった。 量にすればほんの少しだが、赤れいむにはそれで十分だったようだ。 元気を取り戻した赤れいむは今まで数えるほどしか味わったことの無い幸せに浸っている。 ほかの一家も喜ぶやら、急に復活してしあわせーっ状態になっているれいむを羨ましがるやら、様々だ。 「なきゃなきゃやくにたちゅじじいだにぇ!!」 「しょうだにぇ!!!とくべちゅにきゃわいいれーみゅがかんしゃちてあげちぇもいいよ!! 「ハッハッハ、そりゃどうも」 「ちゅぎはまりしゃしゃまのはをなおしゅんだじぇ!!あとあまあまちょーらいにぇ!!」 「いやー、悪いな。今手持ちそれしか無いんだわ。別に死にそうでもないんだから我慢してな」 「ゆがーん!やぢゃやぢゃ!!やきゅにたたにゃいくしょじじいはゆっくちちないでちにぇ!!」 「ハッハッハッハッハッ」 聞いていれば相当な罵声を浴びせられているのに、少年の表情は穏やかなままだった。 何をするわけでもなく笑って返答している。そんな少年の様子に、段々図に乗り始める饅頭一家。 「まったきゅ!ちょっとほめりゅとしゅぐちょーしにのりゅからじじいはいやだにぇ!!」 「いやいや、お前達ほどじゃないぞー」 「でみょれーみゅをたしゅけちぇくれたのはじじちゅだきゃらおれいにどれいにしちぇあげちぇもいいよ!!」 「そりゃ光栄だなあ。後ろ向きに考えとくよ」 流れるような少年の受け答え。 「じゃあさっそくここかられいむたちをだしてね!! そのあとはここにすんでるげすどもをせいっさいっしたあとじじいのおうちでかわれてあげるよ!!」 「あ、それはお断りします」 「かんげきちてちーちーもらしゅんじゃ・・・え?」 なので拒否の言葉もまた、即答だった。 呆然としたまま親れいむはもう一度繰り返す。 「よくきこえなかったよ?れいむたちはじじいにかわれてあげるっていってるんだよ?」 「ああ、ちゃんと聞こえてるよ。だからお断りっていっただろ?絶対に嫌だって言ったんだよ」 数秒、時が止まる。 「どぼじでぇぇぇ!?でいぶたちがどれいにしてあげるっていってるんだよぉぉぉ!!」 「れーみゅたちのめーれーをことわりゅなんちぇしちゅれいなどりぇいだにぇ!ぴゅんぴゅん!」 「ふじゃけたこちょいっちぇりゅとぴゅきゅーしゅりゅんだじぇ!!ぴゅきゅー!!」 「ゆわぁぁぁ、まりちゃかっきょいいよ!じじいはこわきゅちぇもちーちーもらちゃにゃいでにぇ!!」 そして一斉に騒ぎ立てる饅頭一家。この期に及んで己の立場が分かってないところが滑稽である。 「いやー。言っとくけど俺、お前らなんかに何言われても別に堪えないよ? もうすぐ死んじゃう負け犬…もとい負け饅頭がいくら吼えたって気にしないし」 「どういうこと?れいむたちまだまだげんきだよ!」 「れーみゅももうふっかちゅっちたんだよ!ばーきゃばーきゃ!!げらげらげら!!!」 尚も赤ゆっくりたちは憎たらしい口調で挑発してくるが、少年は鼻で笑って受け流す。 「あぁ馬鹿だからわかんないのか・・・ま、ついでだし教えといてあげよう。 いいかー。今日、お日様が沈み始める頃に、ここは水が一杯になって、お前達は溶けて死にます」 「「「「「・・・・・・ゆ゛っ?」」」」」 「だから、俺が引き上げないとお前らは近いうち溶けて死ぬんだって。 そんでもって俺はお前らを絶対に助けないから、死ぬことは確定してるわけ。理解したか?」 いたって気楽に少年は告げる。どことなく楽しそうだ。 「しょ、しょんにゃわけにゃいよ!!もうちょっとましにゃうそついてにぇ!!」 「まあ信じる信じないは勝手だけどな。お前らがいるところ見回してみろよ。 そこら辺湿ったり水溜り出来てたりしないか?それこそ元々水が溜まってるって証拠だ」 「ゆっ…?あっちには…おみじゅしゃん。むきょうは…おみじゅしゃん!?」 「ゆあぁぁ、ほんちょだ!にゃんでぇぇぇ!?」 「水が出始めたらお前らなんてあっという間に溺死するぞー。溶けて死ぬのとどっちが早いかな?」 親れいむの目線辺りの壁をコツコツ叩きながら少年は笑った。 ちなみに湿っているのは昨日の雨が残っているからである。 たとえそうであってもそれが一家にわかる訳が無いので、このまま少年は押し通すつもりのようだが。 「ぞ、ぞんなのじらないよぉぉぉ!どぼじでぞんなひどいごどずるのぉぉぉ!!?」 「それは今朝、断水が解除されたからだよ。まあ噴水が何かも知らないお前らにわかるわけないけど」 「おみじゅしゃんはゆっきゅちできにゃいぃぃぃ!!はやきゅたしゅけりょくしょじじぃぃぃぃ!!!」 「だから嫌だって。聞いてなかったの?馬鹿なの?死ぬの?いや、問われるまでもなく死ぬのか」 「おねーしゃんはたしゅけたのににゃんでここからだちてくれにゃいにょぉぉぉぉ!!?」 「しょーだじぇ!れーみゅをたしゅけたんだかりゃせめてまりしゃしゃまだけでもたしゅけりゅのじぇ!!」 「「「どぼぢぢぇじょんなこちょいうにょぉぉぉぉ!!?」」」 「うるしゃいんだじぇ!まりしゃしゃまはもっちょゆっくちしゅるしめいがあるのじぇ!!」 思わぬ裏切りに決裂する姉妹仲。相も変わらず少年は楽しそうだ。 「こんな状況で喧嘩とは余裕だなぁ。 それはともかく、なんでかと言われると・・・まあ面倒臭いからかねぇ」 「めんどくしゃい?どういうことにゃにょ?」 「いいか?無い知恵絞って良く考えてみろよ。 別にお前らの話を聞いても暇が潰れるだけで俺は特に損しない。 余ったガムシロ一個あげても、俺のカバンが少し空くだけでどうってことはない。 でも、ここでお前らを助けたらどうなる? 断じて飼う気なんて無いのに付きまとわれて、最悪潰した後の片付けをしなきゃならない。 そういうの面倒臭いだろ?だから遊ぶだけ遊んで放っておこうって最初から思ってたわけ。 つまらない一日にほど良い刺激が欲しかったのさ。そういう年頃なんだよ。わかる?」 「・・・・・・じゃ、じゃあれいむたちは」 「ぬか喜びご苦労様。助かったと勘違いして喜ぶお前らの滑稽な姿はとってもゆっくりできたよ!ありがとな!!」 ここに来て少年の表情はこれまでで一番の笑顔になる。 が、その笑顔は饅頭一家にとって全くゆっくりできないものだった。 「じじ・・・にんげんざん!おねがいじまず!!でいぶをだずげでぐだざい!!」 「何が何でも嫌だ。だって助けたら絶対調子に乗ってまた『れいむをかえ!くそじじい!』とか言うじゃん」 「いいばぜんがらおね゛がいじばず!でいぶたちいいごでずがら!いぎでるだげでじゅうぶんでずぅぅ!!」 「だからお前らの餡子脳なんて信用できないんだって。第一飼うならこの辺の野良拾ったほうがなんぼかマシだし」 「ゆぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!まだじにだぐないぃぃぃ゛ぃ゛!!!」 親れいむはショックのあまり、その場を転がりだした。醜く膨れた身体が揺れる揺れる。 「ゆきぃぃぃ!!きょれならちんだほうがまだよかっちゃよぉぉぉ!!!」 「おいおい、そんなこと言うなよ。家族と過ごせる時間を延ばしてやったんだからありがたく思わないと」 「くしょどれいはまりしゃだけでも・・・」 「まだ言ってるのか?だからお断りだって。特に頭が悪くて歯がボロボロの汚いゲスまりさだけは絶対ヤダ」 「ゆうぅぅ゛ぅ゛!!ばでぃぢゃぢゃまははがなくちぇもかっこいいんだじぇ!!きちゃにゃくないんだじぇぇ゛!!」 「そりゃ気のせいだ。世の中で格好良さの格付けしたら確実にお前は下から数えた方が早いよ。だって気持ち悪いし」 「ゆぴぃぃぃぃ!!きゃわいいれーみゅがにゃんでこんにゃめにぃぃぃ!!!」 「はいはい、可愛い可愛い。ついでにその臭い口閉じて黙って死んでくれればも~っと可愛い」 「もうどりぇいなんちぇいいましぇんかりゃたしゅけちぇくだしゃい!しょれとしょのあとかっちぇくだしゃい!! ひとりじゃゆっくちできないんでしゅ!このままじゃこじになっちゃうんでしゅ!れーみゅかわいしょうでしょ!?」 「心配するなって。ここで死ねば家族一緒に地獄に行けるから!独りじゃないぞ、良かったな!!」 「「「「ゆ・・ゆ・・・ゆんやぁぁぁぁぁ!!!!」」」」 一通り男との会話が終わった饅頭一家は、一匹残らず歯を食いしばって涙を流していた。 未だに確実に来るであろう死を認められないのだろうか。 もみ上げをピコピコさせたりと一応抵抗のようなものはしているがどれも全く力が篭っておらず、そして意味も無い。 少年はそんな一家を見ながら声を上げて笑った後、もう飽きたとでも言わんばかりに陽が出ている方向を向いた。 「さってと。ちょっと暗くなってきたか。六時まで…あと五分ってところだな」 その言葉を聞いてビクッとする饅頭一家。言葉の意味は判らずとも少年の雰囲気で終わりが近いと感じたようだ。 「じゃあでいぶ一家の諸君。精々あと少しのゆん生を謳歌しろよ!娯楽の提供ご苦労様!!」 最期に一家を見下ろし、鼻で笑って少年は去っていった。 五 「もうやじゃ…おうちきゃえりちゃいよぉ…」 「どぼぢちぇこんにゃめにあうんだじぇ…まりしゃしゃまはとっちぇもゆっくちちてりゅにょに…」 「だれきゃにゃんとかちてにぇ…きゃわいいれーみゅをゆっくちしゃしぇちぇにぇ…」 「ゆぅぅぅ゛ぅ゛!れーみゅをゆっくちしゃしぇれないやくたたじゅはみんなちにぇ!!」 尚も諦めずに助けを呼ぶゆっくりもいたが、何の反応も無い。 四 「ゆあぁぁ゛ぁ゛!!しにちゃくにゃい!しにちゃくにゃい!しにちゃくにゃいぃぃぃ!!!」 「こんにゃことになったにょもじぇんぶおかーしゃんにょしぇいだよ!!」 「おぢびぢゃんなにいっでるのぉぉぉ!!?おがーざんはがんばっで…」 「だまっちぇにぇ!!れーみゅたちをゆっくちしゃしぇれにゃいくしょおやはちにぇ!!」 過度のストレスからか、とうとう内輪揉めを始めた。ゲスの思考の行く末としては別におかしくないが。 三 「くやちかっちゃらまりしゃしゃまをここかりゃだしちぇみりゅんだじぇ!!」 「どーしぇできないんでちょ?おぉむにょーむにょー!!」 「ゆぐっ…ぐぐぐ…あんなにやざじぐじでやっだのに… ぼうゆるざないよ!!おばえらぜんいんごろじでやる!!」 「ゆっくちごろしのげしゅはゆっくちできにゃいんだよ! しょんなこちょもわしゅれたにょ?ばかにゃにょ?ちにゅにょ?」 「うるざいよ!おばえらざえいなげればいまごろおうぢでゆっぐりでぎるはずだったんだよ!! でいぶをばがにずるくそちびはじね!!ゆっぐりせずにじねぇぇ!!!」 そして親れいむが逆上した。どうやら自分の中で都合がいいように色々と記憶を改竄しているようだが。 二 「うろぢょろずるなぁぁぁ!!ぞごでじっどじでろ!づぶじでやる!!」 「のりょまなでいびゅにちゅぶしゃれるわけにゃいでちょ?にゃにいっちぇるにょ?」 「おみゃえみちゃいにゃでびゅなんかこわくにゃいんだじぇ!ゆっゆっゆっゆっ!!!」 「しょーだよ!!くやちかっちゃら『ボスッ!!』ゆ…? ゆぴぃぃぃ!いちゃいぃぃぃ!!でいびゅのちゅぶりゃなおめめがぁぁぁ!!!」 「れ、れーみゅ!?にゃんでいししゃんがおしょらをとんでくりゅにょぉ!?ゆっくちできにゃいぃぃぃ!!」 おそらく野良ゆっくりからであろう、何処からともなく投擲された石が赤れいむの目に見事に突き刺さった。 「にんげんさんにうそつくゆっくりはしね!!げすはおまえたちでしょぉぉ!?」 「おちついてまりさ!さっきかかわっちゃだめっていわれたばっかりじゃないの!!」 どうやら先ほどの会話もしっかり聞かれていたようだ。無論悪いのはれいむ達なので同情の余地は無い。 一 「ゆっゆっゆっゆ!ざまあみろくそでいぶ!ちびのくせになまいきなくちきくからこうなるんだよ!!」 「ゆぎぎぎぃ…!おやのくしぇにわらうにゃんてゆっくちできにゃいんだじぇ!こにょげしゅ!!」 「さきにいいだしたのはそっちでしょ! それにおまえみたいにはがなくてぶさいくなちびなんかしらないよ!ちかよらないでね!!」 「ゆんぎぃぃぃぃ!!まりしゃしゃまはぶしゃいくじゃないんだじぇぇぇぇ!!!」 ますます家族を扱き下ろすことに熱中するれいむ一家。見ていて醜い事この上ない。 が、ほんの少しの間だけでも死の恐怖を忘れる事ができるのだ。それを思えばこれも悪くないのかもしれなかった。 まあだからと言って、誰が助かって何が変わるわけでもないのだが。 ザアァァァァァ!!! 「ゆ゛っ!?つべだい!やだ!でいぶまだじにだぐないぃぃ!!!」 「「「「ゆんやぁぁぁ!?おみじゅしゃんふっちぇこにゃいでにぇぇぇ!!!」 「「「「「やべで(ぢ)ぇぇぇぇ!!!」」」」」 一家が溶けて全滅するまで、あと・・・・・・ ・あとがき ネタが、思い、つかない。 のでしばらく一読者に戻って充電しようかと思います。 安西先生…短いのが…書きたいです…… では、またいつか!…早く帰ってこられればいいなぁ。 小五ロリあき ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 412 僕と『あの子』とゴミ饅頭と ふたば系ゆっくりいじめ 446 俺とゲスと自業自得な餡子脳 ふたば系ゆっくりいじめ 460 弱虫まりさとほんとの勇気 ふたば系ゆっくりいじめ 484 ドスと理想と長の資格 前 ふたば系ゆっくりいじめ 494 ドスと理想と長の資格 後 ふたば系ゆっくりいじめ 514 僕とさくやとおぜうさま ふたば系ゆっくりいじめ 548 てんことれいむとフィーバーナイト 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 559 てんことれいむとフィーバーナイト 後編 ふたば系ゆっくりいじめ 583 ゆっくりしたけりゃ余所へ行け ふたば系ゆっくりいじめ 599 はじめてのくじょ~少女奮闘中~ ふたば系ゆっくりいじめ 615 お兄さんは静かに暮らしたい ふたば系ゆっくりいじめ 659 よくあるお話 ふたば系ゆっくりいじめ 674 かわいいゆっくりが欲しいなら ふたば系ゆっくりいじめ 701 おうちは誰の物? ふたば系ゆっくりいじめ 789 ゆめみるれいむときゃっしゅさん ふたば系ゆっくりいじめ 790 ユクミン 前 ふたば系ゆっくりいじめ 855 ユクミン 後 ふたば系ゆっくりいじめ 877 常識を蹴り飛ばせ!! 小五ロリあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゲスはしんでとうぜん -- 2016-08-28 11 25 45 このままがしするまえにかぞく みんなでしねてよかったね! -- 2014-04-22 01 51 11 いい暇つぶしだったわー割とおもろい作品だった -- 2012-07-26 17 38 54 「さーって、噴水に水溜まっているかなーtなんじゃこりゃーーー!!!!」 てなってたと思う。 -- 2012-03-25 20 44 47 いいギャグありがとう、無様すぎて心の底から笑えたよww -- 2011-10-08 03 50 57 公園の掃除が必要だね -- 2010-12-18 21 16 39 罵倒を受け流せる辺り、中々心に余裕がある少年だね。ゆっくりできたよー -- 2010-12-02 17 28 57 男か少年か統一しようよ -- 2010-10-16 23 36 31 普通~善良の野良ゆがゲスに騙されて酷い目にあわなかったからゆっくりできたよ -- 2010-09-13 00 21 51 楽しませてもらいました。 -- 2010-07-22 15 07 47 爽やかな少年だわね。ゆ虐SSに登場する人間はゲス人間率が高いから、うんざりしていたのよ…。 でも、今回は少年のおかげでゆかりんゆっかりできたわ!! -- 2010-07-11 00 55 42
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1162.html
食後の余韻 3KB パロディ 小ネタ 現代 BOSSのCMです。めっちゃ小ネタ 食後の余韻 ・BOSSのCMです。 ワンワンワン!!!ワン!! 「シーザーが騒がしいな・・・・・」 政界の大物が食後の余韻を片手につぶやく。 シーザーのいる方向からは『ゆっ!!いぬさんやめてね!!人間さんもどいてね!!!!』 なんて声が聞こえる。 「野良犬が紛れ込んだようです。」 大物の斜め後ろに控えていた秘書が報告する。 大物は顔を少ししかめている。 「ゆ!!!大物さん!!れいむのいっしょうのおねがいだよ!!!れいむにあまあまちょうだいね!!!!」 ふてぶてしくれいむがどや顔で言う。 しかし大物は 「食後の余韻の最中だというのに。」 と少々怒気のこもった声で返答をする。 さらに秘書がこう言い放つ 「愚かな・・・」 「お前が食べられる物の全ては、砂糖!」 ここで大物は一泊置き、もっとも大切な核心部分の一言を口にする。 「ゼロです!!!!」 「砂糖はゼロと・・・・」 秘書が持っていた手帳に砂糖はゼロだと書き込む。 「ゆぅ!!??ゆぐぐぐぐ・・・・話のわからない大物さんは死んでね!!!ぷんぷん!」 なんていいながら来た道を帰っていく。 ――――――――――――――――――――― 大物の庭の手入れにやってきたゆうかを見つけわざとぶつかりながら。 「じゃまだよ!!どいてね!!!!」 なんていいながら体当たりしていった。 その衝撃で少しゆうかが転倒しそうになるが何とか持ち直し 「お高くとまってるんじゃないわよ!!!」 と言い返した。 ――――――――――――――――――――― そのころ大物は食後の余韻を楽しんでいた。 「良い食後の余韻だ。」 「は、」 「庭が見違えるようだな。」 感心したように大物が言う。 「庭師を変えさせました。」 これまでのあのみょんは酷かったのだ。卑猥でもあったので変えさせたのだ。 「優れた腕に掛かると、秩序無き所に調和が生まれる。国の舵取りと同じだ。」 威厳のこもった声で大物が秘書に話しかける。 「見事な洞察です。」 秘書はただ答える。 大物は庭の手入れをしているゆうかを見つけた。 「あれか・・・・」 「はい庭師の佐藤さんのゆうかです。」 大物は立ち上がりゆうかにむかって 「ゆうか!」 と呼ぶ。ゆうかは驚いたように 「は、はい!」 と返答。急いではしごから降りる。 「佐藤ゆうか!お前がこの邸をクビになる可能性は」 「はっ!」 ゆうかは土下座をしながら怯えた様に次の言葉を待つ。 が、大物は先程とは対照的に優しさのこもった声でこういった。 「ゼロです。」 「は、はい!」 ゆうかはとてもうれしそうに感謝しながら頭を深々と改めて下げた。 「佐藤はゼロと・・」 またも秘書はメモをする。 ――――――――――――――――――――― ~砂糖ゼロです。BOSS『食後の余韻』~ ――――――――――――――――――――― 秘書がゆうかの顔を見て一言こと 「かあさん・・・・・・・・・・・」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― あとがき デゥクシwwオウフwwww。CM見てすごく何とかしたくなったよ!! 何がしたいのかは全く謎だけどね♪てへっ♪ 最後がとんでもなく無理やりなのは、最初のれいむしか考えてなかったからだよ! 無理矢理でごめんね! 無理矢理ってなんかエロイね!!どうでもいいね♪ れいむがどうなったかはじぶんでかんがえてね!!むのうはきらいだよ!!!! あと過去に僕が書いたのも暇だったら見てあげてつかーさい。 簡単に言っちゃえば希少種優遇、俺の愛の塊みたいなの。 ヤッヒー!俺キメェェェェェェェェェ あともうすぐ3あげる予定なのよん。 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 517 てるよ ふたば系ゆっくりいじめ 520 てるよ2 ~俺と希少種と森と~ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ブラックがいい -- 2016-01-30 20 11 01 なにこれ -- 2012-06-30 01 31 50 なんだこれwww -- 2011-10-17 23 34 42 カレーは飲み物だけど MAXコーヒーは飲み物じゃない -- 2010-11-13 01 18 12 ゼロです。 -- 2010-09-24 20 35 38 MAXコーヒーはジョージアシリーズの最高傑作 -- 2010-08-11 20 19 09 MAXコーヒーって練乳入りで糖尿病になりそうなほど甘すぎる -- 2010-08-11 07 24 29 あのこーひーさんはそれなりーだったよ!! じょーじあさんのまっくすこーひーさんはとってもあままでしあわせーだよっ!! -- 2010-07-16 20 46 03
https://w.atwiki.jp/th_izime/pages/1079.html
衣玖さん地霊殿でいじめ 前編から続き 毎日がお祭り騒ぎな地霊殿ですが、お祭りというのはケの日が後に控えているからこそ楽しいのです。 すなわち、楽しい後のお片付け。衣玖さんにだって帰るところがあるのです。 「えー? 帰っちゃうの?」 「ええ、いつまでも私が地霊殿の主をやっているわけには行かないでしょう」 「そうだそうだ、後は私が引き継ぐからさっさと帰れー」 地上に戻る事を告げる衣玖さんに残念そうな声を上げる空ちゃん。 こんな子でもお仕事ちゃんとしてるってのにお前らときたら 「また機会があったら遊びに来ます。地霊殿までなら」 「こっちからも遊びに行ってもいいかな? 火焔地獄は暇なのよ」 「かまいませんよ、ぜひどうぞ」 儚い人間なんかと違って寿命は長いのです。 またいつでも会えますとも。 「それに、地霊殿の主ならさっき帰ってきました。ずいぶん元気そうでしたよ、さとりさん」 「まじで?」 勇儀さん吃驚。 「「地霊殿乗っ取り完了と思ったのに」……ですか。すいませんね、生きていまして」 「さとり様! 生きてらしたんですか?」 「ええ、おかげさまでね、空。想起「生と死の境界」、地上の妖怪も便利な技を持っているわね」 「紫さんの技ですね。別名「死んだフリ」」 「さとり様さとり様、お燐はどうしたんですか?」 「お燐? お燐は地上よ。猫車で死体旅行を満喫していたら九尾の狐に拉致られて行ったわ」 「ああ、だからなんか大きいと思った」 「お姉ちゃんただいまー」 さとりさんの後ろから現れたのは守矢さんちの巫女さんと古明地のとこのこいしちゃんです。 どこかの引きこもりデストロイヤーフランちゃんと違って外交的。そして不感症。 「こいし、貴方どこかに行っていたの? それにその人は誰? そんなペットいたかしら」 「いやいや、私はペットじゃありませんよ。少しばかりお使いで来たのです」 「……「むしろペットは家の神様」」 さとりさんの欠点は思った事をホイホイ喋ってしまうところなのです。 沈黙は美徳。男のおしゃべりはみっともないってよく言うじゃないですか。 「お姉ちゃん。この人はおくうに力をくれた山の神様のところの巫女さんよ。 お客様としてもてなしたいのだけどいいかしら」 「山の巫女? 人間ね。ちゃんと世話するのよ」 「だからペットではないと」 こんなだから嫌われるのです。 でもペット呼ばわりされる早苗さんもいい感じです。首輪とか紐とかつけちゃったりして。 「早苗、ごはんの時間よ」 「はい、ありがとうございますこいし様」 「こいし様じゃないでしょう。こういうときはなんて言うのだったかしら」 「ああすいません。ありがとうございますご主人様」 「早苗はお利口ね。いいわ、お食べなさい」 食事のときは特別な関係。 普段こいし早苗と呼び捨てにしていてもこのときばかりは決められた、主従の関係に収まるのだ。 理由は簡単。食事の際はさとりがいるから。 この不躾な主は地霊殿に自分と妹以外にはペットの存在しか認めないのである。 「こいし、主人より先にペットに餌を与えてはダメよ」 「あ、お姉ちゃん。別にいいじゃない、それくらい」 「ダメよ。自分は主より先に食べていいだなんて勘違いしては困るわ。躾はしっかりしないとね」 餌に口をつけようとしていた動きが止まる。 敏感に、身の上に迫る気配を感じて早苗はそっと顔を上げる。 そこにあるのは敬愛するご主人様と、その姉。 「服を脱がせなさい」 「お姉ちゃん?」 「服をしたまま躾をすると破れてしまうわ。もったいないから脱がせなさい」 「そんな……、昨日汚れるからといって下を脱がせたばっかりじゃない。 残った上まで脱がせるって言うの? 風邪を引いてしまうわ」 「……そうね、そういえば昨日下は脱がせたわね。それに、上の服だってそんなに上等なものでもないか。 いいわ、そのままで。好きなようになさい」 さとりの了承を得て、少しばかりほっとしたような表情を見せるこいし。 ここでは主従の間柄だがさとりのいないときは大事なお客さんなのだ。 そんなこいしを見て、早苗も少しばかり微笑みを取り戻す。 自分は大事にされているのだと再認識できる。 しかし、さとりにとって服の有無なぞ誤差の範囲である。 「粗相をしたお仕置きよ。これを嵌めなさい」 早苗の首から皮製の首輪を取り外し、代わりの首輪を早苗の首にあてがう。 インコの足輪から、ナイルワニの首輪に変わったかのような錯覚すら覚えさせる重厚な首輪だ。 さらにそこから太く長い鎖がつながっており、その先はさとりに握られている。 当然、早苗のようなひ弱な現代っ子に装備できるような代物ではない。 自然と早苗の首は、その首輪に引きずられ地に伏すこととなる。 「あぅっ!」 ドスンと鈍い音をたて、早苗は再び四つんばいの格好になる。 先ほどと違うのは首の位置。首輪に縛られ、腕をまっすぐ突く事さえ出来ない。 「あらあら可愛いわね。いいわ、そのまま少し待っていなさい。こいし」 「……うん」 動けない早苗を放置して、さとりとこいしは二人してテーブルで食事を始める。 静かな部屋には時折食器の音が響くのみ。 早苗は何とか首を捻じ曲げてご主人様に視線を向けるが、こいしの表情は窺い知れない。 「ふう、ごちそうさま。じゃあ、そろそろ貴方にもごはんをあげましょうか」 食事を終え、さとりがゆっくりと席を立つ。 早苗の前に立ち、薄ら笑いを浮かべると足元に置いてある器をつま先で早苗の鼻先へと押しやる。 「食べなさい」 器に盛られたペットフード。 押し付けられたそれを、早苗は信じられないもののように見つめ、涙を浮かべる。 「「くやしいっ、こんな奴に。でも今は耐えなきゃ、ビクンビクン」……ね ペットの分際で立派な精神をお持ちなこと」 「くっ!」 考えてしまった思考がさとりへと洩れ、早苗は首から引っ張り上げられてしまう。 小柄な少女の容姿をしていようともさとりは妖怪。この程度の首輪を持ち上げるのは容易い。 「生意気な目ね。ペットはもっとご主人様に媚びるものよ」 言い終わるや否や、早苗の頬に鋭い痛みが走る。 打たれたのだ。鎖を持っていない、空いた方の手で。 「ほら、やって御覧なさい」 さとりの暗い声が聞こえてくる。 早苗はその声を聞いて、恐る恐るさとりに振り向く。 「誰が怯えた目をしろと言ったの?」 返す手ではたかれる。 冷たい声が早苗の頭に響いてくる。 「違う」 また打たれる。 早苗がさとりに顔を向けるまで待って、さらに一発。 ぱん、ぱんと断続的な音が地霊殿に鳴り響く。 その中心には口元を吊り上げ、目を喜悦に歪める一人の妖怪と、彼女に弄ばれる一人の人間。 そして、その傍には黙々と食事を続けるもう一人の妖怪少女。 不可解な情景。だが、それも終わりを告げる。 頬を真っ赤に腫らし、涙でぐちゃぐちゃになった顔を向ける早苗にさとりが愛想を尽かしたのだ。 「もういいわ」 そう言って、鎖を持った手を離すさとり。 支えを失った首輪は、そのまま重力に従って落下する。 「あぐっ!」 ダンッと派手な音を立てて突っ伏す早苗。 その衝撃でペットフードがあたりに飛び散る。 「食べていいわ。次までに媚びることを覚えておきなさい」 興味が失せたとばかりに無感情な言葉を投げるさとり。 早苗の事を見ようともせずそのまま席に戻り深々と溜息を吐く。 「……食べないのかしら?」 しばらく、そのまま呆然としていた早苗に声がかかる。 この一言で早苗は我に返り、自分の状況を思い出す。 冷たい目をしたさとり、先ほどから自分を振り向こうともしないこいし。 ……目の前に散らばる、ペットフード。 食べないといけない。食べなければ。 決意を固め、早苗は恐る恐る床に散らばる欠片に舌を伸ばし、咥える。 「おいしい?」 「……はい、おいしいです……」 この瞬間、早苗は何か大切なものを失ったと感じた。 今まで、このような屈辱を受けた事はない。 口で直にペットフードを食べるのは前からやっていたことだが、 このように、床に這いつくばって零れた餌を食べるのは初めての事である。 悔しくて、悲しくて、早苗の目から涙が流れる。 それでも一つ、二つと続けて口に入れていく。 先ほどまでの衝撃はもう感じない。 壁を越える、というのはそういうものである。 「ひぁっ!」 そんな早苗に、今度は上から冷たい液体が浴びせられる。 とっさに閉じた両目を幽かに開き、早苗はその液体の正体を確認する。 「忘れていたわ。よくやったペットにはご褒美に牛乳をあげないといけないのだったわね」 頭上から聞こえるさとりの声。 頭の先から足の先まで、全身くまなく牛乳を浴びせられる早苗。 だばだばと注ぐ音が次第に衰え、早苗の脇に空になった1L牛乳パックが見せしめのように置かれる。 「邪魔をしたわね、続けていいわ」 先ほどと同様、さとりはまったく抑揚のない声を発し、そのまま部屋を出ていく。 後に残されたのは早苗とこいしの二人のみ。 静寂に包まれる部屋に、それでもしばらくして音が戻り始める。 ぴちゃ、ぺちゃと、早苗が再び牛乳まみれの餌に舌を伸ばす音。 「……ごめんね、私がごはん食べるの遅いばっかりに」 そこへこいしの無感情な音が重なる。 だが、それは早苗の惨めな感情を増すばかりであり…… 「もう一つ忘れていたわ」 ばたんと音を立ててさとりが再び部屋へと戻ってくる。 その姿にこいしがはっと顔を上げる。 早苗も、首こそ上げられないが顔と視線のみをさとりへと向ける。 「……おくう?」 「ええ、おくうよ」 さとりに連れられて来たのはさとりのペットの霊烏路空である。 早苗と同じく首輪をしているが、こちらは基礎が妖怪な為、難なく行動している。 「おくうの食事がまだだったわ。おくう、貴方の食事だけど今日は用意していなかったわ」 「……そうですか」 さとりの無遠慮な一言に怒りの声を上げるでもなくただしゅんとした様子を見せる空。 「だからね、早苗に分けてもらいなさい」 「え……?」 「ペット同士仲良く分け合いなさい。ほら、まだいくらか残っているわ。 足りないようなら早苗にちょっと出してもらいなさい」 「……はい」 反抗するそぶりさえも見せず、こくりとさとりの言う事に従う空。 そのまま早苗の方にとてとてと歩み寄っていき…… 「ちょっと待って!」 「なあに早苗?」 「そ、それはいくらなんでも」 「あなた、ペットの分際でご主人様に口答えするの? ちょっと躾が足りなかったのかしら」 必死の抗議を試みる早苗に対し、さとりは先ほどまでと同じ表情を覗かせる。愉快と、喜悦。 「あ、ぁ……」 「お姉ちゃん」 そこへ、こいしが割って入る。 意志薄弱な瞳で姉を見つめ、あくまで無感情に語りかける。 「食事中のペットにちょっかいを出すのは最低の嫌がらせって聞いたわ。 躾なんて後でも出来るでしょう、食事くらい落ち着いて取らせて上げましょう」 「こいし……」 「さ、行きましょう。向こうでおとなしく待っていればいいじゃない」 こいしはぐいぐいと姉の背中を押し、部屋の外へ追いやる。 扉に手を掛け、最後に中にいる早苗と空に手を振って、閉める。 閉まった扉を見つめ、早苗はさとりが去った事に安堵をもらす。 助かった。これで終わった。 首が上がらず、全身牛乳まみれな状況が変わるわけではないが、 それでもさとりの存在に比べればたいした問題ではない。 「ひゃぅっ!」 だが、早苗は独りになったわけではない。 不意に頬を襲った感覚に可愛げのある悲鳴を上げてしまう。 「……空さん?」 どきどきしながら横を振り向く、そこには空がいる。 トロンとした瞳で早苗を見つめ、口元からはだらしなく涎が垂れている。 「早苗様……、空ね、おなか空いてるの。ちょうだい」 「空…さん?」 空の言葉に再び怯えの感情が滲み出してくる。 あわててあたりに視線を走らせて見ると、 先ほどまで周りにあった餌が一粒も見当たらない。 「あ……、全部食べ……、空さん?」 「早苗様……」 早苗の頬に両手を伸ばし、挟み込んで固定する空。 力なく空いた口から垂れる舌の先から、一滴の雫が糸を引いて早苗の口へと下りる。 「っ!」 「早苗様……、ちょうだい。あと、もうほんの少しでいいから……」 「あっ、やめ……!」 早苗は逃れようと首に力を入れるが、首輪と、空の両手に阻まれて動かす事が出来ない。 あわてて手で空を阻もうとするが体制が悪くうまくいかない。姿勢も変えられない。 そうしている間にも、空の倒錯し、欲に溺れた瞳に映る早苗の姿は大きくなっていく。 空と早苗、二人の鼻先が重なり、空の舌が早苗の硬く閉じられた唇のスキマへと触れる。 それでも互いの距離がそこで止まるという事はなく、そのまま空の舌は 「そこまでだぁぁぁぁぁっ!!!」 「ぱちぇりっ!」 悲鳴にも似た叫び声と共にさとりさんの体が当社比三倍の三次元回転を披露しながら宙を舞います。 彼女にその運動エネルギーを与えたのは勇儀さんです。グーです。パーじゃありません。 「こここここここの破廉恥妖怪! さささっきから黙ってき聞いていれば調子に乗りやがって!」 「勇儀さん、勇儀さん、おさえて、おさえて」 「ここは恥隷殿じゃない、地霊殿だ! 勝手に大人の独演会を始めるんじゃない!」 「落ち着いて、落ち着いてください! あああ毀れてます、お酒毀れてますよ」 真っ赤な顔をしてさとりさんをがなりつける勇儀さん。 全身わなわなと震え、衣玖さんの言うように杯からパシャパシャとお酒が毀れてしまっています。 アル中です。痙攣起こし始めたら素直に救急車を呼ぶべきです。 「いいか、この私の前に立っていいのは清らかな乙女だけだ! 箒に乗ったハーフエルフなんてお断りだ!」 「勇儀さん勇儀さん! 落ち着いてくださいってば、どうどう!」 いきり立つ勇儀さんを衣玖さんは何とか押し宥めようとしますが効果がありません。 勇儀さんの首に巻きついた羽衣がたずなに見えるとかそんな事ありませんとも。 「……グ…ゴブッ」 「すごい、立った! さとり様が立った!」 血反吐を撒き散らしながらよろよろと立ち上がるさとりさん。 そのあまりの姿は空ちゃんや早苗さん、こいしちゃんに至るまで がたがたと勇儀さんと衣玖さんの後ろで怯えさせてしまうほどです。 「ま……まさか一撃で五回分も持って行かれるとは思わなかったわ…」 幻想郷の少女たちは一回や二回被弾してもなんともありません。 ましてや今のさとりさんは生と死の境界プラスギャグ補正というチート状態。 すなわち残機八。五回なんてまだまだ。 「立つが良いさとり。ご覧の通り、今から貴様が挑むは無限の拳。恐れずして来い!」 「い……いや、その前に状況の整理をぶっ!!」 「すごい…、来いって言ったのに自分から行きましたよ」 「行くぞhentai王! 想起の在庫は十分かぁぁ!!!」 「ちょ……、ちょとまっがっ!」 「言い直したわ」 「言い直しましたね」 挑む気なんか1%も起こらない惨劇。 こんな血の雨地獄に好んで入って行こうだなんて奇特な考えの持ち主はそうはいません。 すなわち、衣玖さん空ちゃん早苗さんこいしちゃんはしばしブラッディレインの鑑賞会を楽しむのです。 「本当にごめんなさい、お姉ちゃんが粗相をいたしまして」 「いやいや、こいしちゃんは悪くないさ。悪いのはその変態妖怪なんだから」 「勇儀さん、そんなのでもこいしさんのお姉さまです。その言い方は無いのではありませんか?」 「たしかに、それはすまなかった」 モザイクがかかってもなお21禁な背景の下、こいしちゃんは古明地家の誇りをかけて平謝りです。 衣玖さんはいつも通り、勇儀さんは、なんていうかすごく鬼です。 空ちゃんと早苗さんは御幣や制御棒で21禁を突付いて遊んでいます。 地獄鴉や常識から解き放たれた風祝にとっては良い玩具。 「神職を出汁にネチョい妄想を展開するとはなんたる外道。普通私が攻めでしょう、常識的に考えて」 穏やかな顔で、だが手元は殺気に満ちている早苗さん。 一方の空ちゃんは無言でネギの如く制御棒を振り回しています。 制御棒は肉たたきにもなる。豆知識。 「ところで早苗さん、貴方は何故この地霊殿に?」 「ちょっとここの主人に挨拶をと思いまして」 「はあ、挨拶ですか」 「はい、これから長い付き合いになるかもしれないとのことで菓子折り持ってですね」 そう言って袖から菓子折りを取り出す早苗さん。地味に奇跡。 「そういうわけなのでこいしさん、これからどうぞよろしくお願いします」 「え、わたし? ……ええ、こちらこそよろしくお願いします」 結局招待してくれたこいしちゃんと挨拶を交わす早苗さん。 地下にもぐってきた意味はあんまりなかったようです。 「さて、では今度こそ本当にお暇することにしますね」 「すいません、たいしたもてなしも出来ずに」 「いえいえ、こちらこそ勝手に代行なんかしてすみませんでした」 お互いぺこりと頭を下げるこいしちゃんと衣玖さん。 こんな礼儀正しいあいさつは幻想郷で幻想入り寸前です。 こうして衣玖さん他は各自ようやく自分の居場所に戻っていったのです。 「計画通り」 「さすが紫様、汚い」 おぬしも悪よのうな紫といえいえお代官様には敵いませぬな藍様。 帰り道に寄った衣玖さんと早苗さんが帰った後の会話です。 「比名那衣天子が衣玖が帰ってこないと泣きついてきた時はどうしようかと思いましたがさすが紫様」 「うふふふふ、わざわざ子守をしてあげたんだもの。このくらいのリターンはあって当然」 「子守したのは主に私ですけどね」 地下深くで発生した惨劇の顛末。 事の次第を土産話として聞いて、紫は満足しきり。 「心を読む妖怪。自分が何でぼっちで引きこもりなのか忘れてしまったのかしらね」 心を読むがゆえに恐れられ、疎まれた妖怪。それだけ聞くと悲劇のヒロインぽいのだけれど。 と、広げた扇の向こう側でくっくっと笑う紫。 「引きこもった時点で所詮負け犬。あれならまだ心を閉ざして放浪している妹の方がましと言うもの」 「それでも、ずっと隠れているなら良かったんでしょうけどね」 「対策もせずに出てくるから悪い。自分の能力を本当に把握していたのかしらね」 「「考えている事が全て聞こえてきてしまう」、紫様の前でそんな事を言ってはね」 「何のフィルタも通さずに直接意識に流れ込む情報は恐ろしいわよ、ねえ藍」 「まったくですね、特に紫様の場合」 式神を自在に操る紫にとって、意味を持たせた情報を想像させるなど造作もありません。 後は媒体さえ居れば良かったのです。 「うまいこと地下の猫車を攫えて本当に良かった。 猫の式なんて実績もあるかららくちんだったし」 「後は放して戻すだけ。式の通り考えて、それがそのままさとりに入る」 「そして、無意識のままに入ってきたプログラムの通り、朗読を開始する」 「まさか成功するとは」 「なあに、藍。貴方私を疑っていたの?」 「いえいえ、ただ本当に対策をしていなかったとは思わなかったので」 今時ファイヤーウォールを持ってないパソコンなんてありません。 その点で藍様の言っている事は至極当然。 「対策しているなら引きこもらないわ。それにホイホイ読んだ事を言う時点で既に怪しいのよ」 それぞれ実によく似合う微笑を浮かべる紫と藍様。どう見ても私怨です、本当に(ry 「ねえ、こいし。あなた心を閉ざしてよかったと思う?」 「どうしたのお姉ちゃん。いきなりそんなこと聞いて」 地霊殿。 今度は本当に管だらけになって布団に横たわっているさとりさんが呟きます。 「私はね、貴方の事を可哀想だと思っていたの。 自分の心を閉じるなんて逃げだ、心が弱いんだって」 「お姉ちゃん」 「でも、今になって思うの。こいしは弱くなんてなかった。 ……本当に弱かったのは私なんだって」 「そんな事ないよ、お姉ちゃんは優しいじゃない。私にペットだってくれたし」 「でも……、今思えばそれだって……。 自分はこいしより上なんだ、可哀想な妹を気遣ってやってるんだって言う虚栄心でしか……!」 震え、音程の定まらない掠れた涙声でさとりさんは自分を貶めるのです。 「さとり様、お加減いかがですか」 そこへ入ってきたのは燐ちゃん。 あの後こっそりさとりさんを猫車に乗せようとしていたところをこいしちゃんに見つかり大目玉。 憑いた式まで見つかり、風呂桶へ放り込まれて全身水洗いの後雑巾絞りでお毛毛総立ち。 「っ!」 そんな燐ちゃんを見てか細い悲鳴を上げるさとりさん。 「さとり様?」 「……やだ」 「どうされました? さとり様」 「やだっ! こないでっ!」 怯えの色も明らかにさとりさんは燐ちゃんを拒絶します。 いまいち状況のわかっていないこいしちゃんはさとりさんの不自然な行動の意味を掴めません。 「お姉ちゃん、お燐がお見舞いに来てくれたのよ。そんな事言わなくても」 「くるなぁっ!!」 金切り声を上げ枕を燐ちゃんに投げつけるさとりさん。 そのままいろんな管引きちぎってでも逃げようとするさとりさんをこいしちゃんが必死に押しとどめます。 「嫌だ! こないで、……いやぁ、ききたくない。一人にしてお願い……」 「お姉ちゃん……」 効果がないことがわかりきっているのにそれでも両手で耳を塞ぐさとりさんを見て、 こいしちゃんもようやくさとりさんが何に怯えているのか当たりがつきます。 「お姉ちゃん、お燐に憑いていた式はもう剥がしたわ。 もう意識を読む事で動かされる事はないから安心して」 「うそ……、うそよ。こいしもそんな事言って私を騙そうとしているんでしょう」 取り付く島もなく床に突っ伏して泣く姉を見て、こいしちゃんは燐ちゃんに目配せするのです。 「……わかりました。しばらく博麗神社にでも行っています」 「うん、ごめんね」 すごすごと引き下がる燐ちゃん。 猫車を引いてはいけません。 「いや、もういや……。私もこいしのように心を閉じたい……」 「お姉ちゃん!?」 「ねえ、私も心を閉じたら外に出れるかしら、人の心に怯えずに生きていけるのかしら……」 「ばかっ!」 無理矢理さとりさんを引き起こして自分の方を向かせ、こいしちゃんはさとりさんの頬を張るのです。 「お姉ちゃんの馬鹿! どうしてそうなるのよ」 「だって、だってもう嫌なのよ。誰かに嫌われるのも、独りぼっちになるのも……」 「だからってなんでお姉ちゃんまで心を閉じようとするのよ、そんな寂しい事言わないでよ」 「そんな事言って、こいしは寂しいなんて実際は感じないんでしょう? ……羨ましい」 「お姉ちゃんってば!」 ひときわ大きな声。 その、妹の意外な大声にさとりさんはゆっくりと顔を上げるのです。 途端に、頬を濡らす何か。 「こい……し?」 「お姉ちゃんまでそんなのでそうするのよ! もっとしっかりしてよ!」 「あなた……、泣いているの……?」 こいしちゃんの目から、頬を伝って流れる一筋の雫。 それがさとりさんの頬に落ちてきていたのです。 その雫に微かに残るこいしちゃんの体温は、 めぐりめぐってさとりさん自身の涙として再び表に現れるのです。 「心を閉じるのは弱いからだってお姉ちゃん言っていたじゃない! お姉ちゃんは弱いの!? 違うでしょう! 私のお姉ちゃんは強いんだから!!」 「……こいし、こいしいぃぃぃぃ……」 「お姉ちゃんっ……」 ぼろぼろに泣き崩れながらお互いに抱きしめあう古明地姉妹。 この、暗く寂しい場所だった地霊殿もこれから少しづつ変わっていくのかもしれません。 「ふむ、ちょっと薄かったですかね」 「ふmふm、……んー、確かにちょっと薄味ね」 三度変わって天界非想天。 高台に敷かれたレジャーシートの上で衣玖さん達はお食事中なのです。 「いやいや、こういう薄いおむすびもなかなかにお酒の味を引き立ててくれるものさ」 「まったくだね、少なくとも酒以外のものがあるというのは大きい事だよ」 「それで衣玖、このヒト誰?」 一緒になって衣玖さんと天子ちゃんの横で宴会をしているのは勇儀さんと萃香さんです。 久しぶりに会ったということもあり、二人はお酒が進んでいます。 「地底で出会った鬼さんです」 「ふーん」 今更一人でも二人でも変わりません。 「おかーさん、あーん」 「ああ、はいはい。あーん」 もむもむ 「……で、そっちは」 震える指でおむすびを租借する空ちゃんを指す天子ちゃん。 「可愛いでしょう」 「うにゅ」 天子ちゃんの問いに空ちゃんを抱きしめながら返事をする衣玖さん。 そのだらしない笑顔にゆがんだ表情は馬鹿親そのもの。 「あまりに可愛らしいものだからお持ち帰りしてきました」 「うにゅぅ~」 すりすりと顔を衣玖さんに埋めて全力で甘える空ちゃんに天子ちゃんの怒りは有頂天に達するのです。 「いいいいいい衣玖、やっぱり動物は自然に返してきた方が良いんじゃないかしら」 「あーん」 「はい、あーん」 「人の話を聞きなさいよ!」 ぜえぜえと荒い息を吐く天子ちゃん。高山病でしょうか。 「いえいえ、この子に関しては餌付けを守矢の神様から任されていまして」 「そういうことだよ、わたしはおかーさんに餌付けをされているのさ。邪魔をしないでもらえる?」 空ちゃんの勝ち誇ったような顔を見て、想像を絶する悲しみが天子ちゃんを襲います。 表情が七変化し、最後に何か決意を秘めたような目つきになります。 「な、なによ」 そんな天子ちゃんに少しばかりびびる空ちゃん。天子ちゃんガン無視。 「衣玖」 「はい?」 「あ、あーん」 ……………。 目を瞑って衣玖さんにあーんをする天子ちゃん。 無為な時間が流れ、天子ちゃんのあごが疲れてきた頃に ようやくおむすびがその小さな口に放り込まれるのです。 「うむうむ。どうだ!」 カッと目を見開いて勝利ポーズな天子ちゃん。かっこいい。 「うんうん、とっても可愛らしかったわよぉ」 ところが目の前にいるのはスキマ妖怪。 ニヨニヨと胡散臭い笑いをうかべお弁当用のバスケットまで携帯しています。 もはや胡散臭い通り越して不気味なレベルですが多分そんなことはありません。 「愛に飢えているのね、天子ちゃん。いいわ、私がたっぷりと与えてあげましょう」 「全力でお断りしたいのですがどちらで受け付けておられますでしょうか」 「残念ながらここまできたらキャンセルはできないんだ。付き合うから我慢しなさい」 諦め一色な声とともに藍様に捕縛される天子ちゃん。 「さ、いっぱいあるわ。遠慮せずにお食べなさい」 「まあ、とりあえず座りなさい。疲れるよ」 「おお、この稲荷寿司美味しい」 「そうだろうそうだろう。お前も式神やってみる?」 「藍、猫と鴉同時に飼う気?」 ほぼ簀巻き状態にされた天子ちゃんに自由はありません。 凹凸が少ないから縄抜けとか簡単なんだろうなぁ、いやなんでもない。 「衣玖!? 衣玖どこに行ったの!? いくぅーーー!!」 非想天に響き渡る悲壮な叫び。帰ってくるのは風の音。 そんな天子ちゃんの泣き声をBGMに衣玖さんは一人離れて一休みをするのです。 よく慣れ親しんだ天界の空気。 そよそよとそよぐ心安らぐ空気を胸一杯に吸い込んで、 衣玖さんは地霊殿のさとり姉妹の事を思い起こすのです。 見た記憶もないはずなのに、とても仲良く暮らしている姉妹を想起する衣玖さん。 その情景に頬を緩め、衣玖さんは温かい心で騒がしい宴会の中へと戻っていくのでした……。 相変わらず、この人のSSは好きだ -- 名無しさん (2009-06-12 14 00 52) にしても衣玖さんってあんまいじめられてないような -- 名無しさん (2009-06-13 18 42 31) 衣玖さん虐めてないじゃないかwww しかし面白かったからおK -- 名無しさん (2009-06-14 18 29 39) 正直意味がわからないが、ハイテンションで良いな。 -- 名無しさん (2009-06-15 09 19 15) 途中から早苗いじめになってる件・・・ -- 名無しさん (2009-06-15 22 06 39) 恥隷殿wwwいってみたいwwwww -- 名無しさん (2009-06-18 19 41 09) 箒に乗ったハーフエルフ… アーチェか? -- 名無しさん (2009-07-31 15 58 55) 小ネタ効きまくってるなー、相変わらずw -- 名無しさん (2010-07-04 19 25 15) やべぇw早苗を飼いたいwww -- 名無しさん (2010-07-10 18 59 17) だるばむ -- 名無しさん (2010-08-18 14 27 42) だるばむとか書いてすみませんでした -- 名無しさん (2010-09-28 16 22 21) さとり気の毒だな。 -- 動かぬ探求心 (2013-10-02 17 04 51) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2238.html
※罪の無いゆ(ry ※人間がとことんゲスでゆっくり出来ません そういうのを受け付けない人は読まない方がいいです ※微スカ描写 ※ドス警報 悪意 作者:古緑 春 男は苛立っていた 何に苛立っていたかはどうでもいいことだが とにかく何かに対して思いっきりぶつけてやらなくては気が済まない程度の苛立ちだった 「こんな時はあのクソどもに限るわ」 そんな事をぶつぶつと呟き、男が踏み入ったのはとある森の道 村の近くで男が求める生き物が数多く生息する唯一の場所だ 少し前に移住してきた群れで、今では我が物顔でこの地に住み着いている 昔は男の友人とともに基地などを作って遊んだ森だが 今では用も無い場合には立ち入ってはならぬ場所とされている 「『ゆっくりぷれぇす』ってか…ナメやがって…」 男はそう呟くと靴の裏に何か柔らかいモノを踏んだのを感じた 立ち止まって靴の裏を覗くと黒いモノがこびり付いている 餡子だ 「あんのクソ饅頭どもが!!死ぬまでブン殴ってやる!!」 男が探しているのは「ゆっくり」、ちなみに踏んだのはその糞だ 男は不定期に訪れる苛立ちを春先から森に住みだしたこのゆっくりにぶつけていた 群れを統べるゆっくりと村との約束により、 人間とゆっくりは互いに干渉しないよう決めてはいるが 男はそんな事はどうでもいい、バレたってせいぜい村長に小言を言われるだけだ それにあのクソどもが苦しむ姿を見ると胸がスカッとするんだ どうしてやめられようか そんな事を考えながら男はゆっくりの巣を探しだした 「ゆっくりしていってね!」 何かが跳ねる音を聞き取った男は後ろを振り返ると ゆっくり流の挨拶をしながらこちらに跳ねてくるゆっくりまりさがいた 人を小馬鹿にしたような目つき、モタモタした跳ね方 全てが男を苛つかせた 「おにいさんもかりにきたの?ゆっくりできるくささんならまりさがきたほうこうにあるよ!」 黒い帽子をよく見ると帽子の端から草が飛び出している 巣へと戻る途中だったのだろうかニコニコと機嫌良く男に話しかけてきた 「…何勝手に山菜取ってんだよ?ここは俺らの場所だろうが」 「ゆっ?なにいってるのおにいさん?くささんはみんなの」 「オラァ!!」 森の奥まで届きそうな怒号と共に男の蹴りがまりさの口に突っ込まれた 嫌悪している相手に口答えされた事に腹を立てた男は 今日はコイツにしようと決めた 「ゆぐあぁぁぁぁぁ!?だじずるのぉぉおぉおぉぉ!?」 「うっせぇんだよクソ饅頭…お前の薄汚ねえガキどもがいる巣の場所、教えろ」 「ゆっぐりじねええええぇぇぇ!!」 男は向かってくるまりさの右目に向かって足を突き入れた 短い悲鳴を上げ、その場にうずくまって震えるゆっくりまりさ もう向かってくる気はなさそうだ 男は素早く帽子を奪い取り自由な方の手でまりさの髪の毛を掴み上げた パラパラと山菜が地に落ちていく 「お前のカスみたいな家族がいる薄汚い巣にこの俺様を招待させてやるっつってんだよ 三回目言わせたら残った方の目もエグってやる」 「ゆっぐ…ゆ…いやだよ…おまえみたいに ゆっくりできないじじいのいうことなんかしんでもきけないよ…」 「あっそ」 五分程も眼を瞑って震えていただろうか まりさが顔を上げると男は消えており、帽子もいつの間にか被り直されていた 「ゆっ…?ゆめ…?ゆうッ…!!」 まりさが口を動かして喋ろうとすると口の中全てが強烈に痛みだした 右目も見えないままだし、まわりには山菜が散らばっている 男がまりさに暴行を加えた事は現実の事だとわかったが どうして急にいなくなったのか、まりさにはワケが分からなかった 「(あのにんげんがきまぐれでまりさたちをゆっくりできなくさせるのはよくわかったよ… ぜんぜんゆっくりしてないよ…こうなったら…どすにいってせいさいしてもらうよ…)」 まりさは痛みで口を開いて喋る事も出来ず 怒りを燃やしながら散らばった狩りの成果を掻き集めはじめた 「(でも…そのまえにおうちにもどって…ちょっとゆっくりするよ…れいむに ぱちぇをよんできてもらって…いたいいたいもゆっくりなおしてもらうよ…)」 会った時よりも更にゆっくりと跳ねて行くまりさを 遠くに見ながら男は醜く頬をつり上げていた 「バカ饅頭が…『にんげんしゃんがいにゃくにゃってあんちんー!』だとか思ってンのか?」 以前から何度もこの群れにストレス解消に来た際に まりさ種は個体によって性格が著しく異なり、簡単に巣の場所を吐く薄情な個体から 死ぬまで吐かない根性のある個体までいる事を 男は経験から『よく』知っていた どちらにしろ巣の位置が分かればいい 前もって知っていたドスの洞窟からも離れていく事から自分の巣に向かうのだろう 男は時折痛そうに跳ねるのを止めて震えるまりさを見て声を殺して笑いながら ゆっくりと後を付けていった 出会った場所から巣までの道は案外短く、3分も歩くとゆっくりまりさが 草と枝でカモフラージュされた巣の前で立ち止まったのが見えた あそこだ まりさが何やらまごまごしていると思ったら口を使って草と枝を取り除く事が出来ないようだ だがもうそんな事で悩む心配は無い もうその口は悲鳴を上げる事しか使い道が無くなるからだ 「よぉ…散々ゆっくり跳ねやがって、ゆっくりしすぎなんだよ」 「ゆッ!!?」 男は今度は帽子ごと頭を鷲掴みにして頬をブン殴った メチャメチャに蹂躙された口内を更に外から痛みめつけられる事で まりさは声も上げられず悶絶した 男は巣から少し離れた叢にまりさを落とすと 悶絶しているまりさの底部や下膨れの部分に 間を置く事無く蹴りを入れ続けた 「見逃して! やったと! 思ってたンのか!? ンン!? オラァ!」 「ゆぐッ! ゆッ! ぶぅッ!」 顔を真っ赤にした男が脚を降ろすとまりさはもう虫の息だった 半開きの口からは涎が筋を作り 朝には番に綺麗にしてもらったのであろうその肌には 男の足跡がいくつもの形を残しところどころ破れていた その様子を見た男は少しは満足したのであろうか 微笑みを浮かべながらまりさに唾を吐きかけ 巣の前にあるカモフラージュを除去し始めた 巣の前からカサカサと音が鳴る ゆっくり出来る音、安心出来る音、まりさが帰ってきた音… まりさが帰ってきたのだ 今日はゆっくりしすぎだよまりさ! でも今日はおちびちゃん達のために遠くまでゆっくり出来る草さんを 採って来るって張り切っていたから、今日のご飯もゆっくり出来るよ! 「ゆっ?おかあしゃんがかえってきたよ!」 「まりさ!おかえりなさい!いまいくよ!」 草や枝をどける作業が終わったのだろうか 巣の中には太陽の光が入り込み、巣の中からではそれは逆光になってよく見えない 太陽の光をその背に浴びながら まりさは巣に入ってきた 男に蹴り入れられて ズズッと音を立ててまりさはゴミのように蹴り入れられた 番のゆっくりれいむが一瞬それを愛する番だと わからないぐらいボロボロにされたまりさは光の無い左目でれいむを見つめていた 「逃げて」と言いたいのであろうが もう声を上げる気力も無い 「ゆあああぁぁぁ!?まりざああぁぁぁ!?どうじでえええぇぇぇえぇぇ!?」 「おがあ”しゃんなのぉ”ぉ”お”ぉ”ぉ”!?」 男はその様を微笑みながら眺めるとゆっくりと右手に手袋を嵌めた 右膝を地につき、巣の中へ右手を伸ばすと 涙と汗でくしゃくしゃになったゆっくりれいむの髪を掴み、巣の外へと引っ張りだした 「おっはークソ饅頭!愛しい金髪饅頭を送ってきてあげたよ!ゆっくり感謝してねー!」 前髪を掴まれ前後にゆらゆらと揺れるゆっくりれいむ 群れの中では特に聡明なこのゆっくりれいむは即座に この男が番のまりさをこんな酷い姿にした張本人だと判断した 「ッ!!」 ゆっくりれいむは憎しみを込めた眼で男を睨みつけながら 前後への動きを利用して男の手に噛み付いた だが、ゆっくりの咬力は元々それほど強くなく まして手袋を嵌めている男の皮膚を裂く程のモノでは無い 「こんの…!!」 しかし軽蔑している相手から、完全に下に見ている相手から 明確なる反撃を受けたとき人間がとる行動は 相手の取った意外な行動に怯み、引き下がるか 「クソ饅頭がぁ!!」 相手に対する嫌悪感を増幅させ、更に凶暴になるかのどちらかだ 男は微笑みを消す代わりに紅潮させた頬を噛み締め ゆっくりれいむを先ほどの叢へと投げ捨てた 「テメェは死ぬ程後悔させてからぶっ殺してやる!!ぶっ殺してやる!!」 怒りで狂ったように喚く男は今度は素手で巣に手を突っ込み 中から一匹、また一匹と小さいゆっくりを取り出した この番の子はまりさ種が2匹でれいむ種が3匹、大家族だ 「ゆあぁぁぁぁ!!ごわいよおおぉぉぉおおぉおぉ!!!」 「おがあしゃんだずげででええぇえぇぇええええ!!!」 「おかあさん助けてだと!?フザケやがって『お仕置き』を受けろ!!」 「おちびちゃん!!やめてええええぇぇええぇ!!!」 「ゆ”あ”あ”」 あの噛み付いてきた方のゆっくりと同じ姿をした赤ちゃんゆっくりを 男は万力の力を込めて一瞬で握りつぶした 丁度叢から這い出てきたゆっくりれいむは 赤ちゃんゆっくりが泣いてる途中男の手に握られて見えなくなった所を 指の間からおちびちゃんの中身がぼたぼたと音を立てて地に落ちていくのを 男がそれを見て下卑た笑みを浮かべる様を しっかりとその目で見た 「よぉ!ゆっくりの癖にゆっくりしないで出てきたじゃねぇか! ホレ汚ねぇガキ返してやんよ!」 男が我が子だったモノを自分の顔に投げつけた 目の前に落ちる姉妹の中でも際立って美しい黒髪に映えていた その紅い紅い髪飾り 「ゆぎゃやあああああああ!!!おねえぢゃあああああん!!!」 「おかあざああああああああああん!!!おねえぢゃんがあぁぁぁぁ!!!!」 我が子の悲鳴と死体 それらを全て生み出しながら薄ら笑いを浮かべる悪魔に向かって ゆっくりれいむは我を忘れ飛びかかった ゆっくりれいむが最後に聞いた家族の声は 子供達の悲鳴だった 「ホラ饅頭ちゃんゆっくりしないで起きてねー」 それからどのくらい経ったのか あの悪魔の声で眼を覚ました あれからどうなったのかは体の状態が物語っている まりさと同じように口の中を蹴り回され 散々殴られた挙げ句底部を引き裂かれたれいむは 放っておけば自ずと死を待つのみといった状態にされていた れいむを殺したいのなら早く殺せばいい でもおちびちゃん達は無事に…おちびちゃん達は…!? 「お…ちび…ちゃ…ん」 「ハイハーイ!おちびちゃん達ならここでしゅよー! 『ついでに』金髪饅頭もいるけどねー!あっ!こんな弱っちーのなんて要らなかったかな?」 れいむの眼にはおちびちゃん達は映らない 男の声がする方向はもっと右の方だ れいむは横たわった自分の体を、痛む顎をやけくそのように使って 男の声がする方向まで向けた その眼に映った光景は 「舐めたマネこいてくれた紅白饅頭ちゃんの大事な家族は 水饅頭になっちゃうのでしたー!スゲー出るわ!ハハッ!溶けてるし!」 「………………あ”…あ”ぁ”…………おぢび……ぢぁ”ん………」 男は激情に任せて握りつぶした最初の赤ちゃんゆっくりれいむ以外を 出来る限り原型を留めたまま殺した その死体を巣の中から引きずり出して来たのであろう 死にかけのまりさの上に載せて小便をかけていた まりさにはまだ息が有ったようでピクピクと時折その身を震わせて れいむを感情の無い目で見つめていたが 男が事を済ませる頃には 全く動かなくなった 「すっきりー!ってか!いやー、家族皆で頑張ってくれたおかげで かなり機嫌もよくなったよ!次来たときまだ生きてたらまたヨロシクな!」 「……………………………! …………『まだいぎてだら』……?れいむが…?…それともじじいが…?」 「あ?」 くたばり損ないの饅頭の眼に一瞬光が灯ったように見えたが 今度はワケの分からない事をほざき始めた もう考えて喋るだけの脳みそ…いや、餡子も無いんだろ、 すっきりさせてくれたお礼だ 一瞬で家族の元へ送ってやっか! そう思ってゆっくりれいむの前に立ち脚を上げた瞬間 体が吹っ飛んだ 「ゆっぐり出来ない人間はゆっぐりしないで森から出て行けぇ!!!」 「う”ぁあぁ………てんめぇ……化け物饅頭がぁ……!」 熱中しすぎだ こんなデカイのが来るのに気付かなかったなんて こりゃあ立ち上がんのにも難儀しそうだ 腕が砕けてんのか?全然動かねえ ドスまりさは群れのれいむが人間に殴られているとの報告を受けて 急いで駆けつけて来たのだ ルールを破った人間には罰を与えなくてはならない ドスまりさは出来るならこの場で殺したい人間に対して 怒りで震える声で告げた 「……『ゆっくりを森の中で殺した人間はドスと村長で裁く』…村長さんとの約束だよ…!! ゆっくりしないでとっとと出て行ってね…!!顔は覚えたから明日には罰を受けてもらうよ…!!」 「ハ…へヘ…!…『約束』ね…どいつもこいつもおめでてーなお前等饅頭は…! 知らねえ癖によ…あのジジイがお前等に対してどういった類いのおもてなしをする人間か…」 ゆっくりと時間をかけて回復した男は 口汚く罵りながら立ち上がった そして罵りながらもじりじりとドスまりさから距離を取っていく ドスまりさの攻撃射程距離を理解しているのだ はな垂れの頃から村長に教わった教えを 男はこの窮地で初めて実践する事になった もっともその表情には先ほどまでとは違い、明らかな怯えが混じっているが 「ゆっくり黙ってね…でないとここで永遠にゆっくり出来なくさせるよ」 「覚えておけクソ饅頭ども!!オメェ等なんぞ 村の女子供やババアの茶のつまみに過ぎねえんだよ! せいぜいガキ共から眼を離さねーこったな!!」 吐き捨てるようにそう言い放つと 男は背を向けて足を引きずりながらぎこちない小走りで 村の方向へ去っていった 「やったねどす!さすがだよ!これでゆっくりできるね!」 「まだまだゆっくり出来ないよ! ぱちぇを呼んでれいむを助けてあげてね! 今ならまだ間に合うかも知れないよ」 隠れて見ていた状況を理解してない群れのゆっくり達の賞賛に困惑しながらも ドスまりさは今まで感じた事の無い胸騒ぎがした あの男の言っていた事だ あの村長がどんな人間か?とはどういう事か あの時会った時はとても素直な人間さんだと感じた 少なくともあの外道よりは信頼出来る筈だ それに子供達から眼を離すな? どちらにせよ行かなくてはならない 明日朝一番に村へと群れの精鋭達をつれて抗議に行こう 餡子が流れるのを止める葉を銜えてやってきたゆっくりぱちぇりーに 傷ついたゆっくりれいむは助かると告げられても ドスまりさは男の残した不穏な台詞のせいでゆっくり出来なかった 次の日、ドスまりさはその言葉の意味を あの男が自分達を「饅頭」としか呼ばなかった理由を知る事になる 続
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1248.html
白線でたら死ぬよな普通 ※CUBE外伝終わんないんだけど・・・ ここは幻想郷、の里、の端っこにある住居。 丁度里の出口に一番近いこの家に住んでいる男、彼は畑仕事もしなければ狩りにも出かけない。 しかし、生活はできている。その理由は毎日やってくるあいつらのお陰だった。 「ゆっ! きょうはここでごはんをたべるよ!」 「だめだよまりさ! ここはにんげんのいるところだよ!」 「だいじょうぶだよ! なにかあったらまりさがやっつけるよ!」 二匹のゆっくりれいむとまりさが森から顔を出し、里へ侵入しようとする。 男は棒を一本持って外へ出た。 「あー、ここゆっくりは立ち入り禁止だよ」 「ゆっ! なにいってるの!? いじわるしないでとーしてね!」 「いじわるなんてしてないよ、ほら、ここを見てよ」 棒で地面をこんこんと叩く。 見てみればそこには一本の白線があった。それは男の住居の淵から村を囲っている柵の淵まで引いてある。 「ちょっと前にドスまりさとかなんとかが人間の住むところとゆっくりの住むところを分けたんだよ、知らなかった?」 「そんなのしらないよ! うそつくおじさんはゆっくりしんでね!」 ゆっくりまりさはジャンプして白線を越えた。 と思った瞬間先程やってきた木々の中に吹っ飛んだ。 「ゆぎいいいいいいいいいい!! いだいよおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 「条約違反だから罰を与えただけだぞ、お前らがここにこなければ痛い思いをしないですんだのに」 男は家の前に置いておいた椅子を引っ張ってそこに座る。ゆっくりが来ない日もあるからいつも椅子は家の前においてあるのだ。 「ゆぎぃ! しね! ゆっくりできないおじさんはゆっくりしね!」 「まりさ! だめだよ! どすまりさのいうことだからしかたないよ!」 れいむがやめるように言うがまりさは男に対しての復讐心しかないようだ。 「まりさをおこらせたばつだよ! ゆっくりしねえええええええええええ!!」 歯を剥き出しにして目は血走っている。どういう構造なんだろうか。 丁度すねの辺りにまりさがぶつかる。痛くないというのは皆も分かるだろう。 「あ、足が線から出てた」 体当たりをされた足は線からはみ出ている。男は反撃しようとするのを止めて足を引っ込めた。 「ゆゆ! にげるなんてひきょうだよ! ゆっくりしねぇ!」 少しだけ顔をほころばせるまりさ。 ダメージに耐え切れず逃げたとでも思ってるのだろうか。 「はい条約違反二回目」 男は棒をまりさの顔面につきたてた。 「いぎあああああああああああああああ!!! あがっ! ゆっぎゅうう!!」 「まりさあああああああああああ!!」 れいむの悲鳴とまりさの絶叫、男は騒音の苦情が出ないかちょっと不安になった。 棒を抜いて線の外に蹴りだす。 「ほら、もう痛い目見たくなかったら来るなよ」 「いっぐ、ゆっぐ、おぼ、えでろおおおお」 まりさはれいむに舐めて貰いながら巣へと帰っていった。 あれだけ悲鳴をあげればびびって他のゆっくりも来ないと思い、男は家に入って寝た。 ■■■ 「ゆっぐぅ、あのおじさんはいじわるだよ! どうしてまりさたちにごはんをくれないの!」 「まりさ……しょうがないよ、どすまりさがきめたことだもん。 ほら、ぺーろぺーろ」 舐めてもらい、傷を癒しながらもまりさは男への復讐を考える。 今回は勝てなかったが、あの男にはダメージを与える事はできたはずだ。 足を引っ込めたのもまりさの攻撃が強烈だったからに違いない。 「ゆっ、れいむもういいよ、まりさはだいじょうぶだよ」 「ゆっ! よかった!」 安堵の表情を浮かべるれいむに対し、まりさは復讐にたぎった目を光らせ、外に出た。 「みんな! ゆっくりきいてね! まりさたちはにんげんにいじめられたんだよ!」 群れのゆっくり達は一斉にまりさを見た。 「どういうこと? とかいはのありすにわかりやすいようにせつめいしてね!」 「わかんないよー、どういうことー?」 「ゆっ! まりさたちがごはんをたべにいこうとしたらおじさんがでてきてうそをついてまりさをいじめたんだよ!」 それを聞いて群れはざわめき始めた。 ゆっくりを苛める人間は許さない、ましてや嘘をつくなんて。 「そんなにんげんゆるせないねー」 「いなかもののにんげんがちょうしにのってるのね! ゆるせないわ!」 人間が聞いたら笑い転げるような光景だろう、ゆっくりだって嘘をつくし弱いものいじめだってするのに。 しかもその大半を行っているのはまりさ種だというのに。 やっぱりゆっくりって単純だ。 「あしたまたあのおじさんのところにいくよ! みんなついてきてね!」 「ゆっゆっおー!」 ■■■ 「眠い……」 男が椅子を反対向きにさせ、背もたれの部分に顎を乗せてうとうとしかけた時、森がざわめき始めた。 またゆっくりだと思って棒を握る。 しかし出てきたゆっくりの数に思わず声を漏らした。 「多すぎだろ」 50匹はいるであろうサッカーボールほどのゆっくり達が一斉に線の前に集まった。 「おじさん! ゆっくりをいじめるのはやめてね!」 「いなかもののおじさんはゆっくりしんでね!」 皆口々に男を罵倒する。 「苛めた覚えはございませんが」 「とぼけないでね! きのうまりさをいじめたでしょ!?」 一匹のれいむが男に向かって叫ぶ。 「何言ってるんだ、言ったろうよドスまりさとの約束だって」 「ゆ!?」 群れはまたざわめいた。 「いいか、この白線のことはドスまりさと寺子屋の人が決めたんだ。俺は門番としてここで働いてるんだよ、ゆっくりが人のところに来ないように、人がゆっくりのところに行かないように」 男は群れの中から一番傷の新しいまりさを見つけてそいつを呼ぶ。 「おい、お前昨日のだよな? 話聞いてなかった?」 「聞いてたよ! でもあれはうそでしょ!?」 「嘘なもんか、ドスまりさは人間より強いらしいんだぞ? 嘘ついたら俺がどうなるかわからん」 それには群れも納得せざるを得ない。 聞くところによればドスまりさは人をも倒せるほどの力があるらしく、それに逆らうことは危険ということだ。 幸いこの群れにドスまりさはいない。 「ってことはさ」 男は続ける。 「嘘ついてたのはお前じゃない」 「ゆっ!?」 他のゆっくり達もそのまりさを見つめる。 「だましたんだねー、わかるよー」 「こんなあぶないところにつれてくるなんてとんだいなかものね!」 まりさは群れのゆっくりたちから体当たりを食らう。 傷の性かすぐにぐちゃぐちゃになっていった。 「どおじべべああえええええええええええええええええええ!!!」 「だからお前のせいだっての」 はぁ、とため息をついて男はゆっくりに言う。 「それにしてもお前らはゆっくりできてないな」 「ゆぅ!?」 その言葉に一斉に振り返って驚きの表情を浮かべる。 怒ったり悲鳴上げたり驚いたり忙しい奴等だ。 「他人の嘘を鵜呑みにしてさ、こんな危険なところに来るなんて。ゆっくりしてないゆっくりだよな」 「そんなことないよ! ゆっくりしてるよ!」 文句を言ってれいむはこっちにやってくる。 「条約違反」 「ぶぎぇえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!」 思い切り突き立てたのでたぶんれいむは死んでいるだろう。 それを無視して話を続ける。 「こうやってわざわざ危険に首突っ込むしさ」 「どうじでごんなごどずるのおおおおおおおおおお!!」 「わがらないよおおおおおおおおおおおおお」 「だからさ、約束だって言ってるだろ? お前らほんと大丈夫か?」 ゆっくりは悲鳴を上げたりがたがた震えたりするばかりである。 埒があかんと男は首を振った。 「じゃあよ、お前らのゆっくりってなんだ」 「ゆっ! あかちゃんといっしょにいることだよ!」 「しょうだよ! おかーしゃんといっしょにいるとゆっきゅりできりゅよ!」 答えたれいむの隣からちいさなまりさとれいむが出てくる。 「ほら! こんなにゆっくりしてるでしょ!?」 「ゆっゆ~♪」 赤れいむを見て皆の顔がほころぶ。 だが。 「条約違反、ラインでてるぞ」 「ぴゅぎゅううううううううう!!」 一匹の赤れいむが踏み潰された。 「でいぶのあがぢゃんがあああああああああああああああああああああああ!!!」 「保護者責任です、お前の責任です」 親れいむを指差すとまた群れがそれに体当たりする。 「ゆっくりごろしのれいむはしね!」 「ごべんだざいいいいいいいいいいいびぇがえ!」 またれいむがぐちゃぐちゃに踏み潰された。 男はまた深くため息をつく。 「なにも殺せとは言ってないだろう……ほんとゆっくりしてないな、おまえらって」 「ゆっ! ゆっくりをころしたゆっくりはしななくちゃいけないんだよ!」 「どうして?」 「おなじいたみをわからせてやるんだよ!」 随分といい頭をしているゆっくりがいるもんだ、と男は思った。 まるで被害者の遺族だな。 「同じ痛み……じゃあお前らが殺したれいむと同じ痛みを味わなくちゃいけないよな? 同族殺しだもの」 男は一匹のちぇんを捕まえて思い切り投げ飛ばす。 「わがんないよおおおおおおおおおおおおおぎぇっ!」 「ぎゅげえええええええええええええ!!」 群れの一匹のまりさに当たって二匹とも絶命する。 「ゆうぅ!! まりざをごろじだちぇんはどごだああああああああああああああ!!」 「わかんないよー! なにするのおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 「おい、ちぇんを殺してもいいがその家族のれいむも殺さないと。同じ痛みを味わせるんだろ?」 「でいぶもじねええええええええええええええええ!!」 「どおじでぞんあごどいうのおおおおおおおおおおおおおお!!」 火に灯油をぶっ掛けたように燃え広がる殺戮の輪。 どこぞのエスパーみたいだ。 「れいむ、憎くないのか? お前の家族を、皆奪っていったまりさを」 「ゆぐぐぐぐぐ! まりざなんがじねええええええええええ!!」 「でいぶがじねえええええええええええええええ!!」 それから30分くらいたった頃。 結局、最後に生き残ったのはれいむだった。 「珍しい、れいむ種が生き残るなんて」 「ごろ……じて……もうゆっぐりできないよ……」 「殺さないよ、線越えてないもの」 疲れ果てたれいむは線に向かおうとナメクジのように這う。 「ゆっ……みんな、いまいくよ……」 線を越えようとしたその時、一匹のまりさが森から出てきた。 「ゆっゆー、まりささまがたべものをいただいちゃうぜ! ゆっ!?」 「……まり、ざ」 まりさはれいむを見つけて心配そうに駆け寄る。 「どうしちゃったんだぜ!? あのおじさんにやられたんだぜ!?」 「ちが、う……れいむが……いけなかったの」 「いまたすけてあげるぜ! かえってぺろぺろしてあげるぜ!」 まりさはれいむのリボンを引っ張り、森の中へ入っていく。 れいむは皆のところにいけなかった絶望と悲しみに打ちひしがれたような顔をしていた。 「さーて、今日のお仕事終わりー」 男は首を鳴らして家の中に入った。 あとがき やめさせろ! ジーン! CUBE外伝書きおわんねーから暇つぶしで書いたよ わぁ、台詞多すぎー こいつが書いた作品 このアフォが書いた作品。 霊夢の怒らせ方 ゆっくりデッドライジング1~3 霊夢のバイト 慧音先生とゆっくり ゆっくりCUBE1~2 ゆっくりと男 虐待おねーさん 紫饅頭にクイズ出せば自滅してくれる 昔の遊び ゆっくり戦争 ドスまりさの真実 妹紅と 雨の日 書いたゲノム兵、神社バイト このSSに感想を付ける