約 3,515,440 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/427.html
長寿と繁栄を・・・前編 9KB ※俺設定 ※東方オリジナルの設定をほとんど無視します ※人間が出ます ※ゆっくりが賢い(?)です ※虐待は少しだけです ※作者は低学歴なので、日本語がおかしいです ゆとり乙と罵ってください ※前編、後編に分けます 長寿と繁栄を・・・前編 20××年 人類は科学技術は飛躍的に進化すると思われたが・・・。 さほど進化はしなかった。 恐らく行き詰っているか、もしくは、限界を迎えているのか、 そのどちらかだろう。 タイムマシンはおろか、空飛ぶ車もない。 携帯電話が今の半分くらいの大きさになったくらいだ。 目新しいモノというのは・・・。 そんな中、ゆっくりという生物(なまもの)は、 人間とは違い、今までの常識を覆す発展を遂げた。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ とある山奥の朝、ゆっくりの巣にて・・・。 「ゆっくりおはよう!!!れいむ!!!」 「ゆっくりおはよう!!!まりさ!!!」 「「「ゆっくちおひゃよう、ぴゃぴゃ!!!みゃみゃ!!!」」」 どこにでもいる、親れいむ・親まりさの番、赤れいむ2匹、赤まりさ1匹の5匹家族。 「ゆゆ~ん!!!おちびちゃんたち~かわいいよょおおお!!!」 「「「ゆ~☆きゃわいくてごみぇんにぇ!!!」」」 「みんな!!!あさごはんさんだよ!!!ゆっくりたべてね!!!」 「「「む~ちゃむ~ちゃ、ちあわちぇ~☆」」」 「れいむ。そろそろおちびちゃんたちのあかちゃんことばをなおさないと・・・。」 「ゆぅ、そうだね。せいご1かげつだもんね・・・。あと1かげつしかないね・・・。」 「「「「ゆぅ~?にゃにをいっちぇるにょ??ぴゃぴゃ??みゃみゃ??」」」 「ささっ!!!まりさもおちびちゃんもそろそろすぃーがくるよ!!!」 「ゆっ!?もうそんなじかん!?みんなゆっくりしないではやくするよ!!!」 「「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!!!」」」 「これはおひるごはんさんだよ!!!みんな!!!わすれずにもっていってね!!!」 「ゆっくりりかいしたよ!!!」 「「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!!!」」」 そんなことをしていると巣の前に一台のすぃーがやってきた。 「ゆっくりしていってね!!!」 すぃーの運転をしているまりさが、この家族に挨拶をした。 「「ゆっくりしていってね!!!」」 「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!!」」」 それに対して、挨拶し返す家族たち。 「それじゃあ、ゆっくりいってくるよ。れいむ。」 「「「ゆっくちいっちぇきみゃす!!!みゃみゃ!!!」」」 「ゆっくりいってらっしゃい!!!」 すぃーに乗った家族を見送るれいむ。 その姿が見えなくなったら・・・。 「ゆっ!!!はやくおうちのおそうじをしなきゃ!!!」 と、巣に急いで帰るれいむ。 この光景を見ると、 まるで人間の家族と全く同じに見えるだろう。 朝食を用意する母親。 職場に向かう父親。 学校に向かう子供たち。 そう・・・。全く同じなのだ・・・。 ゆっくりたちの"進化"。 それは人間のライフスタイルと同じになったことだ。 先ほどのすぃーは、なんと、人間の住む街に向かい、高層ビルが立ち並ぶビジネス街にやってきた!!!! 「ゆっくりとうちゃくしたよ!!!みんな、きょうもおしごとさんをゆっくりがんばってね!!!」 「「「「「ゆっくりがんばるよ!!!!」」」」」 と、すぃーから降りるゆっくりたち。 れいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、ちぇん、らん、みょんetc・・・ 先ほどのまりさもその中にいた。 彼らが向かった先、 そこには・・・「ゆっくり製菓株式会社」と書かれた看板がある大きなビルであった。 ゆっくりたちが急ぎ足でそのビルの玄関に向かう。 自動ドアの玄関を抜けると・・・。 「ゆっくりしていってね!!!」 受付の美ゆっくりのありすが、挨拶をした。 「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」 ありすに対して、一斉に挨拶をするゆっくりたち。 職場に入ると、そこにはゆっくりサイズの机と椅子が置いてあった。 そして、一番奥には、ドスまりさがいた。 「ゆっくりしていってね!!!これからちょうれいをはじめるよ!!!」 と、ドスが話し出した。 「ゆっくりふーどのうりあげがさがってきてるよ!!!れいむ、これはどうしてなの?」 「ゆぅ・・・。このだいふきょうで・・・ かいぬしさんがゆっくりのえさだいがはらえなくなってきているんだよ・・・。」 「そんなことはわかってるよ。それのたいさくをどうとっているのか、 そして、どこまですすんでいるのか、そういうことがききたいんだよ。 まあ、うりあげがさがっているじてんで、あまりすすんでいないのはわかるけど・・・。」 「どす、ゆっくりごめんなさい。いろいろとうりこんでいるんだけど・・・。 にんげんさん、かってくれないんだよ。」 「うりこんでいったって、みんなおかねがないんだから、かってくれるわけないでしょ!!! ばかなの??しぬの??もっとあたまをつかってね!!!!」 「ゆぅ。じゃあ、どうすれば・・・。」 「かかくをやすくするとか、かってくれそうなゆうふくなぶるじょわじーなかいぬしさんをさがすとか、 ほうほうはたくさんあるでしょ!!!!どぼぢでぞんなにあたまがわるいの!!!」 「ゆぅ・・・。でも・・・。かかくをやすくすると、もとがとれなくなるよ。 あとゆうふくなぶるじょわじーなかいぬしさんは、れんかなゆっくりふーどをかわないよ。」 「それをなんとかするのがれいむのしごとでしょ!!!! いいわけがおおいと、りすとらしちゃうよ!!!」 と、どこにでもありそうな会社でのやりとり。 人間そっくり。 いや、人間とそっくりすぎる・・・。 まりさの仕事は、ゆっくり製菓株式会社という営業のようだ。 ゆっくり製菓は、加工所からの餡子や生クリームを利用した菓子だけでなく、 飼いゆっくり用の食料まで販売しているゆっくり産業界の中では、 最大手の企業だ。 しかし、昨今の大不況のせいか、売り上げが芳しくなく、 リストラも時間の問題であった。 まるで人間、人間の社会と一緒・・・。 しかし、人間の社会と違う点がひとつだけある。 それは・・・。 その日の昼食時間・・・。 それぞれの番が用意してくれた弁当を食べるゆっくりたち。 「きいた?まりさ?あのれいむ。ついにりすとらされるんだって・・・。」 まりさの同期入社したれいむが、まりさとちぇんに話しかける。 「ゆぅ!?あのれいむって・・・。あさ、どすにおこられてた?」 まりさたちは一斉にびっくりした表情になった。 「ゆんやぁあぁあああ!!!つぎはちぇんだぁああ!!!きょわいよぉおぉお!!!」 慌てふためくちぇん。 「ゆっくりおちついて!!ちぇん!!!りすとらなんてうそだよ!!!たぶん・・・」 まりさは、自信なさげにちぇんを慰める。 「あのれいむだけ、さんかげつまえからのるまたっせいできなくて・・・。 こんげつは・・・ついにいっけんもちゅうもんをとれなかったって・・・。」 れいむは不安そうな顔で話しかける。 「ゆぅ。こんげつだって、のるまをたっせいできたゆっくりのほうがすくないのに。 それに、のるまたっせいしたゆっくりだって、ぎりぎりのるまをたっせいしたっていうのに・・・。」 まりさも不安そうな顔になった。 「ゆびぃいぃいいぃいい!!!!らいげつはちぇんだぁああ!!!らんしゃまぁぁああ!!!たしゅけてぇえええ!!!」 このちぇんは、自身の成績の悪さを自覚しているせいか、次は自分がリストラの対象になるのでは、狼狽していた。 なぜ、このゆっくりたちが、これほどまでにリストラを恐れるのか・・・。 人間の場合も、リストラを恐れるが、生活苦に陥るか、路頭に迷うくらい。 世知辛い世の中で、どうしようもなくなった、もしくは、どうしようもなくなったと思った人間が、 追い詰められて自殺をすることは多分にあるが、リストラ自体が命を奪うということはない。 しかし、それは人間の場合である。 ゆっくりの場合、その楽観的思考で、リストラされてもこの先なんとかなると思うだろう。 だから、リストラくらいで自殺なんて考えないだろう。 それに、リストラされたからと言って、ゆっくりにとって、会社勤めを辞め、 従来通り、山奥で狩りをして生活していけばいいだけだろう。 だが、ことはそんなに簡単ではないのだ・・・。 昼食時間が終わり、各自職場に戻ると・・・。 「おねがいでずぅううぅ!!!でいぶにもういっがいじゃんずをぐだざいぃいい!!!」 「もうけっていしたことなんだよ!!!れいむ!!!ゆっくりりかいしてね!!!」 ドスと朝礼で怒られたれいむが叫んでいた。 れいむの方は、顔から汗、目から涙、口から涎を垂らしながら、 今まで見たこともないような苦しそうな顔で、泣き叫んでいた。 「ゆんやああぁああああ!!!じにだぐないぃいい!!!じにだぐないぃい!!!」 「ゆふん!!!うらむなら!!!れいむのむのうさをうらんでね!!!にんげんさん!!! このむのうなあんこをはやくかこうじょにつれていってね!!!めざわりだよ!!!」 と、ドスが叫ぶと、黒い服にサングラスをかけた人間たちが現れた。 「だずげでぐだざいぃいぃい!!でいぶばじにだぐないぃいい!!!」 「ゆるじでぐだざいぃいい!!!でぃぶにじゃんずをぐだざいぃいい!!!」 体を人間たちに押さえつけられ、台車に乗せられるれいむ。 ケツをプリプリと振りながら、体中からいろんな液体を撒き散らし、 苦悶の表情で暴れるれいむ。 ゆっくりにとってのリストラとは、単純な解雇ではないのだ。 加工所へ送られて、菓子やゆっくりフードの原材料にされることをリストラというのだ。 しかも・・・。 「ぜめでぇええぇえ!!!!ばでぃざどぉぉおお!!! おちびじゃんだぢだげでもぉおぉお!!!だずげでぐだざいぃいいい!!! おちびじゃんだぢばぁぁあああ!!!うばれだばがりなんでずぅううう!!!! ぜめでぇえええ!!おちびじゃんだげでもぉおおぉお!!!!! おちびじゃんだぢばぁあああ!!!ゆっぐりざぜでぇえええぇええ!!!!」 「ゆ!?なにをいっているの? れいむのむのうなあんこだけで、こんかいのそんしつをうめられるとおもってるの? ばかなの?しぬの? それに、れいむやれいむのおくさんのまりさのあんこは、ふるくてかちがひくいよ!!! ぜんぜんたらないよ!!!そんなこともわからないの? むしろ、おちびちゃんたちのあんこのほうがしつがよいからおちびちゃんのあんこを うらないことにははなしにならないんだよ!!! ゆっくりりかいできなくてもいいよ!!!はやくかこうじょであまあまさんになってね!!!」 なんと、このれいむだけでなく、このれいむの妻のまりさ、そして、子供たちまで、 加工所送りになるのだ・・・。 これが人間だったらと考えると、 あまりにも苛烈すぎるリストラだ。ゆっくりたちにとって、リストラ=死刑なのだ。 読者の中には、 『どぼぢでごんなごどずるのぉおぉおぉおおおお!!!!』 と叫んでいる方もいると思う。 それについては・・・。 後編にて説明しよう・・・・。 あとがき ゆっくりが人間と同じライフスタイルだったら・・・ っていう想像がこんな話になったよ。 あと、あまあまさんちょうだいね!!! なんでくれないの? ばかなの?しぬの? 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ユグルイあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゆっくりを雇用しても人間が働く場所が減るから批判されて潰れると思う -- 2016-02-17 00 40 46 ↓それな -- 2015-11-13 17 58 57 てかドスは何かやってるのか? 口だけの上司なら加工所行きでいいんじゃね? -- 2011-11-17 15 02 03 どぼぢでごんなごどずるのぉおぉおぉおおおお!!!! -- 2011-04-06 13 12 25 こういうの好き -- 2010-08-05 22 45 50
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1395.html
クリスマスは、十ゆん十色 9KB ギャグ 小ネタ 現代 ポールあきの肉まんシリーズ *イブに上げようと頑張ったよ!!! でも無理だったよ!!! だからあまあまちょうだいね!!! 飢餓に苦しむ発展途上国の子供たちを笑顔にできるぐらいでいいよ!!! *題名に十とかありますが、十も出ないです。 *今回は、本当に虐めがないですよ。ただし、愛ででもないです。 *ポールあきの過去作に出てきたキャラがけっこう出てきます。 クリスマス。 それは、毎年行われる行事の中でも、リア充が最高にハッスルし、非リア充が最も肩身の狭い思いをするイベントである。 そんな両極端な聖夜は、誰にだって平等に訪れる。 人間にも、ゆっくりにも。 餡子脳お兄さんと賽銭箱れいむの場合 一人と一匹は、お兄さんによって、ド派手なイルミネーションが飾り付けられた、ド明るい部屋の中で、ド小規模なパーティーを楽しんでいた。 本当は、友達も誘って、盛大なパーティーを計画していたお兄さんとれいむであったが、「帝王に愛などいらぬ。クリスマスなど滅びるがいい」と友人からは参加を断られてしまった。 それでも、パーティーは華やかなものとなった。 お酒の飲めないお兄さんは、葡萄ジュース、そこそこアルコールに強いれいむは、シャンパンで乾杯をして、楽しく歓談しながら料理をつついた。 れいむがオーブンの中に閉じ込められるなどして、文字通り命を賭けて作った七面鳥のローストと、お兄さんが意味も無く無駄にたくさん買ってきたクリスマスケーキを、二人して食べ終えたところでパーティーは御開きとなったのだが、お兄さんのテンションは、いまだ下がることを知らない。 それもそのはずだ。 何しろ、お兄さんが楽しみにしているイベントは、これから始まるのだから。 「れいむ! れいむ! 今年もサンタさんは、来てくれるかな!?」 「お兄さんは、いい子にしてたから大丈夫だよ。毎日おしごとをがんばってたし、家事のおてつだいもしてくれたよ。それに、お風呂にも、ちゃんとひとりでゆっくり入れるようになったんだから、サンタさんもきっと褒めてくれるよ」 このお兄さん、社会人になった今でも、サンタクロースの存在を信じているピュアな青年であった。 ただ、当然のことだが、サンタクロースが彼の元に訪れることはない。 サンタクロースからプレゼントを貰えるのは、子供だけなのだ。 当たり前と言えば当たり前の話である。 しかし、飼い主思いのれいむが傍にいる限り、お兄さんの幻想が壊れることなどありはしない。 プレゼントは、既に購入して、倉庫に隠してある。 お兄さんには、「倉庫には、怖いおばけさんがでるよ」と常日頃から言い含めてあるので、見つかる心配はない。 代わりに、お兄さんが倉庫に近寄らなくなってしまったが。 そして、良い子なお兄さんは、夜の九時になると眠ってしまい、翌朝の六時まで絶対に起きない。 こっそりと部屋に侵入するのも楽勝だ。 後は、電子辞書と睨めっこしながら作った英文のクリスマスカードと「罪袋仮面変身セット」を枕元に置いておけば、今年のクリスマスも無事に終了。 そうなるはずであった。 「よかったー! 世界で一番ゆっくりしたゆっくりのれいむがそう言ってくれるなら間違いないな!!! それにしても楽しみだなぁ!!! 『超合金 DXれみりゃザウルス』!!!」 「ゆう!!? ま、まってね、お兄さん……。お兄さんが欲しかったのは、『つみぶくろかめんへんしんせっと』じゃなかったの!?」 「ん? ああ!! それは、お小遣いを貯めて買うことにしたんだ!! あまり高価な物を頼んだら、サンタさんが可哀想だろ!!? 世界で一番ゆっくりした人間の俺は、気遣いも出来るのさ!!!」 ああ、その気遣い、もっと別の場所で発揮して欲しかったよ。 心の中でひっそりとつぶやいたれいむは、お兄さんが書いていた「サンタさんへの手紙」を読まなかった二週間前の自分を呪った。 こうして、どうにかして『超合金 DXれみりゃザウルス』を入手しようと頑張るれいむの、眠れないクリスマス・イブが始まるのであった。 野良まりさと虐待お兄さんの場合 「ヒャッハー。聖夜だけど虐待だー」 「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!! ぎゃくたいおにいさんは、ゆっくりできないぃぃぃぃぃぃぃ!!! ……ゆぅ?」 人気のない公園で、薄汚れた野良まりさが、モヒカン頭の世紀末虐待お兄さんに虐められている。 そんないつもの日常風景かと思いきや、どうやら様子がおかしい。 虐待お兄さんの台詞に覇気、分かりやすく言うと「!」がない。 トレードマークの長大なモヒカンも、どこかくたびれていた。 「ゆう……。どうしたのにんげんさん!? げんきがないよ!? ぎゃくたいされるのは、いやだよ!!! でも、げんきのないにんげんさんにぎゃくたいされるのは、もっといやだよ!!!」 虐待対象のまりさからも心配される始末であった。 「ああ……。なんかさ。俺、何やってんだろうと思ってな。クリスマスに恋人もおらず、友達と騒ぐでもなく……。はっ、ははは!!! そう…だよな!!! プロ虐待士なんて仕事してる俺が、幸せな聖夜を過ごせるわけないんだよな!!! はははははっ……。笑えよ! 笑ってくれよ!!!」 まりさには、その場に跪いて涙を流す虐待お兄さんがとても小さく見えた。 自分よりも、何倍も大きな体を持った人間。 いつも、仲間たちにゆっくりできないことをする人間。 そんなゆっくりできない人間に、ゆっくりしてもらいたい。 普段なら願うはずもない、おかしな願いだが、そのときのまりさは切にそう願っていた。 「おにいさん、げんきだしてね!!! ひとりがさびしいなら、まりさとゆっくりしようよ!!! まりさをいじめたいなら、いじめてもいいよ!!! おなかへったなら、ちょっとだけかじってもいいよ!!! だから、ゆっくりげんきになってね!!!」 「……へ………へへ…………。野良饅頭、お前…いいやつだな。よし!! 今日は、虐待なんて止めだ!! 明日の朝まで、一緒に飲み明かそうぜ!!」 そう叫んだお兄さんは、まりさをむんずっと引っ掴むと、愛車のハーレーに乗って公園から去っていった。 バイクの上で、「「ひゃっはー、さかもりだー!!!」」と叫ぶ一人と一匹は、本当に楽しそうであった。 それは、聖夜に起きたちょっとした奇跡だったのかもしれない。 その後、酔っ払った虐待お兄さんは、嫌がるまりさに無理矢理チョメチョメして、見事に変態お兄さんへとジョブチェンジしてしまうのだが、それは些細なことである。 孤高のメイキャッパー・チルノフの場合 ここは、某国の紛争地帯。 そこでは、クリスマスもへったくれもない。 今日も今日とて、ベースキャンプには、ひっきりなしに死体が担ぎ込まれて来る。 その死体が腐らないように冷凍処理し、さらにメイクを施すという、ほとんどエンバーミングのような処置を行うのがチルノフの仕事であった。 死体に化粧などという、一見無駄としか思えないような行為であるが、これには重要な意味がある。 勇壮に彩られたかつて仲間であった者たちの死体は、残された兵隊の士気を高め、紛争を早期に終結させることができる。 少なくとも、彼女の技術には、それだけの力があった。 「ミス・チルノフー。あたらしいしたいだよー」 「……おうどんたべたい」 ゆっくりおりんが、アンパンマンに新しい顔を持ってくるバタコさんのノリで、全身の皮が焼け爛れた新鮮な死体のローストを運んできた。 また仕事が増えて気が滅入るが、文句など言わない。 黙々と正確無比な仕事を行う彼女であったが、たった一つだけ心配事があった。 日本にいるクリスマス嫌いな友人たちが、また馬鹿なことをしていないだろうか……。 それだけが心配でならなかった。 肉まんと愉快な仲間たちの場合 「帝王に!!!」 「愛などいらぬ!!!」 聖帝お兄さんの言葉に合わせて、お師さんまっちょりーが唱和する。 「クリスマスなど!!!」 「滅びるがいい!!!」 続くのは、ペットショップ店員の胴付きさくやさん。 「リア充ども!!!」 「ばくはつしろだどぅ!!!」 最後を、お兄さんの飼いゆっくりである胴付きれみりゃが締めくくることで、その夜会は開催された。 飾りどころかまともな照明すら存在しない薄暗い密室で、一人と三匹は、蝋燭が鎮座したちゃぶ台を囲って正座していた。 当然だが、そこに七面鳥やクリスマスケーキなどといったハイカラな食い物など存在しない。 唯一の光源である蝋燭の周りには、豚足が堆く積まれた皿と日本酒が満たされた一升瓶、そして土鍋がセットされたカセットコンロが設置されていた。 煮えたぎる鍋の中身は、各々が適当に持ち寄った"何か"である。 ナイフ、毒入りクラッカー、恋空、何の罪もないゆっくりのカップル……などなど、数十種類もの素材がブレンドされた出汁からは、甘い香りとともに、時折 「めちゃくちゃいたくないよ!!! めちゃくちゃいたくないよ!!!」 という呻き声が聞こえてくる。 そんな鍋を無視して、ガツガツ、モシャモシャと豚足を喰らう一同であったが、豚足の山が半分を切った当たりで、唐突にお兄さんが手を止めて笑い出した。 「くっふっふっふ……。はーはっはっはっは!!! 何がクリスマスイブだ! 何が性夜だ! イベントに託けてヤリたいだけのチャラ男にビッチ共め!!! 貞淑を美徳とする大和民族が異国の祭りにうつつをぬかすなど、ちゃんちゃらおかしいわ!!!」 「そうですわ!!! カップルなんて、大人しく家に引篭もって、鬼畜難易度の改造マリオでもやっていればいいのです!!!」 そう言うお兄さんは、育ちも国籍も日本なのだが、彫りの深い顔立ちに金髪という身体特徴は、どう見ても外人にしか見えない。 お兄さんの言葉に賛同するさくやさんにいたっては、もはや人間ですらなく、ゆっくりである。 「うー、うー♪ 『やかい』は、なんだかエキゾチックなふいんきがして、とっても楽しいんだどぅ!!!」 一方、れみりゃはというと、お兄さんたちが放つ瘴気で饅頭の中身をやられたのか、激しく尻を振り、うーうー言いながらひげダンスを踊っていた。 「うっうー、うあうあ♪ お兄さんたちも、れみぃといっしょにレッツ・ダンスィングだどぅ!!! ひげダンスは、ゆっくりできるんだどぅ!!!」 どうやら、本当にひげダンスだったようだ。 「ほう、面白い……。ならば、『聖帝ひげダンス』を披露してやろうではないか」 「お、おぜうさま……。なんと愛らしい……」 そのひげダンスに、目の据わったお兄さんと、鼻プリンを垂れ流すさくやさんが加わることで、場の空気は益々混沌としたものになり、一同のテンションは更にヒートアップする。 おそらく、この馬鹿どもは、朝まで踊り続けるのだろう。 ところで、この状況。 ゆっくりとのお付き合いを真剣に考えたことのあるお兄さんにとっては、まさにハーレム状態である。 その事実に気づいているのは、苦笑いしつつ、十二本目の豚足に手をつけるお師さんのみであった。 聖なる夜は、深々と更けて行く。 小さな命の数だけ、小さな物語を作って。 あとがき どうも、数週間前に、myPCがクラッシュして、ネカフェでSS書いてるポールあきです。 久々に、wikiを覗いたところ、儚いあきさんが前作の挿絵を描いてくださっていたことを知り、思わず嬉しーしーっぽいものを出しそうになりました。 こういったお礼は、どこで行うのが最善なのか、いまいち見当がつかなかったので文末になりましたが、この場を借りてお礼申し上げます。 本当に、ありがとうございました。 ところで、ポールあきは、自他共に認める非リア充ですが、クリスマスとかどうでもいいです。 それよりも、今住んでいるアパートの問題の方がやばいのです。 室内温度の方が、外気温よりも低いってどういうことなのぉぉぉぉぉぉ!!!? わがらないよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!! 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 394 お兄さんと冷めた肉饅 ふたば系ゆっくりいじめ 408 お前もポールさんみたいにしてやろうか!? ふたば系ゆっくりいじめ 442 肉まんと出かけよう 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 491 肉まんと出かけよう 完全版 ふたば系ゆっくりいじめ 501 ゆっくりしたモノの義務 ふたば系ゆっくりいじめ 547 変わらない トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 相変わらず賽銭箱れいむは高性能だなw -- 2013-10-31 02 15 10 面白いと思うけどなぁ -- 2011-07-19 23 59 02 野良魔理沙嫁にしちゃダメかな? -- 2011-04-25 02 30 23 話に起伏が無いSSってのは思った以上に味気無くてつまらないものだな。 -- 2010-09-12 01 47 26 愛でと言うよりむしろお兄さん虐めな気がする -- 2010-08-03 19 51 41 『 ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKI 』 とタイトルにあるからここは虐待専門です! 愛で・ギャグetc は不純物です!!! ………って虐待派は主張してます。 色々なのがあっていいと思うんだけどな。 -- 2010-07-26 22 12 31 つまらん なんで虐スレにこういうの載せるわけ? 一応ここは愛でもありなんだよ、トップページを見てみるといい あとこのページの一番上にも虐めじゃないって書いてあるだろう 作品を読む前に一度作者の注意も読んどいたほうが不愉快な思いをせずに済むよ -- 2010-07-26 22 04 32 れみりゃ・さくやが幸せだったらそれでおなかいっぱい。 素晴らしい。れみりゃ大好き。もっと書いてね!たくさんでいいよ!!! -- 2010-07-26 18 34 24 つまらん なんで虐スレにこういうの載せるわけ? -- 2010-07-26 12 16 15 いい話でした さくや、れみりゃ、むき・・じゃない、むっきゅりぱちゅりーと賑やかに鍋会してるんだから、聖帝お兄さん十分リア充だろうが!! 爆発!!しなくてもいいから一人くれ!! -- 2010-07-20 03 10 40 けっこういけたよ。聖帝お兄さんとれみりぁがすきだ -- 2010-06-20 07 24 09 つまんね -- 2010-06-11 05 54 10
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/611.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 279 愛されゆっくり/コメントログ」 せやな -- 2010-09-29 23 58 28 だろうな -- 2010-10-04 01 50 41 でしょうね -- 2010-11-02 20 10 53 そうだね -- 2010-11-09 23 46 55 それもそうですね -- 2010-11-22 00 50 07 テメエらの血は何色だあ!? -- 2011-08-23 14 34 22 だね -- 2011-09-20 17 48 24 だべさ -- 2013-07-15 13 23 53 オチは機械(人形)かな? -- 2016-10-06 15 40 40 AIBOの代わりかな? でも要らんww -- 2018-01-14 16 58 10 機械じゃねえか‼︎あと善良野良どこ行った‼︎ -- 2023-04-20 06 24 23
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2272.html
まりさ家出する 15KB 虐待-普通 愛で ギャグ パロディ 小ネタ 自滅 家出 駆除 群れ 飼いゆ 野良ゆ 都会 現代 独自設定 小難しいことは考えずに書きぬきました ・このSSには何番煎じだよという北斗パロがあります ・虐待されるゆっくりとそうでないゆっくりがいます ・愛で成分も含まれているので嫌いな人は読まないほうがいいかも ・これを書いたのはHENTAIあきです。分かっているとは思うけどいつものおまけがあるよ! ・それでもいいというひとはゆっくりよんでいってね!!! 「おいまりさぁ!またお前は俺の財布から小銭盗んだな!?」 「ちがうんだぜおにいさん!いつもいってるけどかりてるだけなんだぜ!」 「同じだよこの馬鹿饅頭!」 いつもの日課とかしているお兄さんと胴付きゲスまりさの言い争い。もはや喧嘩ではなく一種のコミュニケーションだ。 ただその日はいつもと事情が違っていた。ここ最近ずっと怒鳴られ続けているまりさのストレスは最高潮に達していた。 お兄さんの方も最近徹夜での仕事が続いたためについいつもより強くまりさに説教をしてしまう。 いつものじゃれあいのような言い争いから、この日は本当の喧嘩になっている。 「もういいんだぜ!こんなおにいさんのいえになんてもうまりさはいられないんだぜ!まりさはいえでするよ!」 「おお!どこにでも行っちまえこの餡子脳!家ででも何でもしてそこらで野たれ死ね!」 売り言葉に買い言葉。ついつい口から飛び出した言葉に言い返してしまうお兄さん。その言葉を聞きまりさは荷造りを始めた。 小物は帽子に、大きめの荷物は背中にしょったお値段以上のお兄さんが買ってくれたにとり製のバッグに入れる。 荷物をまとめるまりさを複雑な目で見るお兄さん。正直言ってしまった手前やめろとは言いづらくなってしまった。 謝れば言いものの、その言葉がお兄さんとまりさの口からはでてこない。 「じゃあねゲスなおにいさん!まりさはゆうしゅうなぎんばっじだからひとりでいきるんだぜ!」 「分かったよ糞饅頭!そのにやけた顔二度と見せるな!」 そう言って玄関からでていくまりさ。その姿を見送るとお兄さんは苛立ち紛れに椅子を蹴りあげた。 家出したまりさは特に行くあてはなかった。心の中では止めてくれると思っていただけにお兄さんに対する怒りも大きい。 とりあえず友達であるぱちゅりーの家に向かうことにした。ぱちゅりーは金バッジで頭の良いゆっくりだ。 そのぱちゅりーならこの先どうすればいいか考えてくれると思いひとまずぱちゅりーの家に向かう。 「というわけなんだぜぱちゅりー、まりさはどうすればいいとおもう?」 「むきゅ・・・、それはお兄さんに謝るのが一番よまりさ。」 しごく真っ当なことを言ってまりさに家に帰る様に進めるぱちゅりー。だがそれが出来ていれば家出なんてしなかっただろう。 まりさはぱちゅりーの意見を拒否する。 「いやなんだぜ!おにいさんがまりさにあやまるならともかく、なんでまりさがおにいさんにあやまらなきゃいけないんだぜ!」 「むきゅ~。」 意地を張って絶対にお兄さんに謝らないと主張するまりさに、ぱちゅりーも困り果てる。 そこに救いの手が、いや状況を悪化させる言葉がぱちゅりーの飼い主から放たれる。 「ならまりさ君、いっそのこと野良として暮らしてみたらどうだい?」 「ゆ?どういうことなんだぜ?」 突然の言葉にまりさは困惑をする。 「簡単だよ。野良で立派に生活して自分でも一人暮らしは出来るんだとお兄さんに思わせるんだ。 お兄さんが不安で堪らなくなった所に俺が電話して、お兄さんはまりさ君の元に来て帰ってくるように言うはずだから。」 「すごいんだぜ!さすがはぱちゅりーのおにいさん!」 そういうとまりさはぱちゅりーの飼い主にお礼をして家から出ていく。意気揚揚と向かうは公園のゆっくりぷれいすだ。 その姿を不安そうに見送ったぱちゅりーは飼い主に質問する。 「ねぇ先生、まりさにあんなこと言ったけど本当にうまくいくの?」 「いくはずないさ。飼いゆが野良生活をしていけるはずがない。一日で家に帰って飼い主に謝るだろう!」 自信満々に言い放つぱちゅりーの飼い主。実際に飼いゆが野良として生きていけるほど世の中甘くない。 その辺のことも考えてまりさにあんなことを言ったのだろうが、まりさは胴付きというアドバンテージがある。 このことでぱちゅりーの飼い主は予想しない結果を生むことになると思ってもいなかった。 「まずはおうちさんをつくるんだぜ!そのあとにきょうのごはんさんをさがすんだぜ!」 そう言ってお家建築宣言をするまりさ。材料は近くのスーパーで貰ったダンボールと買ってきたブルーシートだ。 お金はお兄さんから借りた小銭もあり、銀バッジということと店員が愛でお兄さんだったこともあり買いものも問題なく行えた。 「ゆゆーん!だんぼーるさんをたおしてあめにぬれないようにしーとさんをかぶせるんだぜ! ふとんさんのかわりに、たおるさんをおけばまりさのおうちがかんっせいだよ!」 そう言って喜びの声をあげるまりさに忍び寄る影。 「ゆっへっへっへ!なかなかいいおうちとびまりさなんだぜ!」 「とってもとかいはね!りょうほうともまりさとありすのものにしましょう!」 黒く汚れたまりさと比較的清潔なありすだった。後ろにはお飾りがないれいむがゾンビのようにいた。 この二匹はこの公園を事実上仕切っているゲス夫婦だ。野良ゆの中でも頭がきれるこのまりさは通常よりも二回りほど大きい。 ありすはありすで、他ゆんのお飾りを奪うことで奴隷として身の回りのことをやらせ自分は清潔な体を保つことでゲスまりさに取り入ったのだ。 この公園はまさにこの二匹のゲスの王国である。 「それじゃあ、このきたないどれいはいらないんだぜ!」 「そうね!つぶしてごはんさんにしましょうか。」 「やべてね・・・れいぶはまだじにだぐないよ・・・」 弱弱しく命乞いするれいむを無視してゲスまりさはれいむに向けて体当たりをし上に乗って潰そうとする。 「さっさとしぬんだぜ!まりささまたちのごはんさんになれることをこうえいにおもうんだぜ!」 「ゆぎゅ・・・ちゅぶれりゅ・・・」 今際のセリフも言えずあっけなく潰されてしまうれいむ。れいむの体から出てきた餡子を二匹はうまそうに舐めはじめた。 「ぺーろぺーろ、それなりー。」 「あんまりとかいはなあじじゃないわね。しかたないけどとくべつにたべてあげるわ!」 食べ物に対する感謝とは程遠い言葉を言いながら二匹はれいむの餡子をきれいに食べきる。皮は美味くないのか、 二匹は皮は残して一息つくとまりさに向かってありえない要求を突きつけてきた。 「そのおうちはまりさたちのおうちにするよ!へんなまりさはとくべつにまりさたちのどれいにしてあげるよ!」 「んほぉおおお!おなかがいっぱいになったらなんだかすっきりーしたくなったわ! へんなまりさだけど、とかいはなあいはどのゆっくりにもあたえられるものだからいっしょにすっきりーしましょう!」 ありすに至ってはレイパー化している。並のゆっくりが言っていれば即座に制裁されてもおかしくない言葉だ。 だがこの二匹にはそれを押しとうしてきた実力があった。しかし、その実力も相手をみて実行するべきだった。 「ふいうちすたーだすとなんだぜ!」 「ゆべし!もっと・・・ゆっくりしたかった。」 あっさりとこの世を去ってしまうゲスまりさ。重し用に用意した石を握ってゲスまりさの脳天に振り落としたまりさ。 声に出している時点で不意打ちでもない気がするが、まりさの奇襲により公園を牛耳っていたゲスまりさはここにその生涯を閉じる。 「まりさああああああああああ!どうじでうごがないのおおおおおお!」 夫でもあり最高の相棒でもあったまりさを失ったありすは深く悲しむが、悲しんでいる暇はなかった。 「じゃあつぎはまりさをれいぷしようとしたこわいれいぱーをたいじするんだぜ!」 とても嬉しそうな表情でまりさはありすを捕まえると、まずお飾りであるカチューシャを取り上げ口に入れて食べはじめた。 「あんまりおいしくないんだぜ。まえにおにいさんとたべたのはもっとおいしかったのに・・・」 「ありすのとかいはなかちゅーしゃがあああああ!」 喚くありすを無視してまりさはありすの髪の毛を少しづつ引き抜いていく。カチューシャを食べてお兄さんとの楽しいことが 思い出され、ついつい無意識にありすに八つ当たりをしてしまう。 「だいたいおにいさんもひどいんだぜ、まりさとあそんでくれなくていつもおしごとにいっちゃうんだぜ。」 「ゆぎ!やべで!ありすのかみのけさんぬかないでえええええ!」 ここにいないお兄さんの不満を言いながらまりさの手は確実にありすの髪の毛を引き抜いていく。 そしてまりさの手には所々禿げあがった謎のクリーチャーが完成した。 「うわ!きもちわるいんだぜ!こんなへんなのはすてるにかぎるのぜ!」 「とかいはああああああああああああああ!」 勢いよくありすだった謎の物体は投げ飛ばされ、偶然にも公園のごみ箱にボッシュートされることに。 そんな些細な事には気にせずまりさはお家建設で疲れたこととありすのカチューシャを食べて満足したこともあり できたばかりのお家で眠ることにした。 翌日まりさが起きるとお家の周りにたくさんの野良ゆが集まっている。 「なんなんだぜ?なにかまりさにようでもあるのかだぜ?」 まごまごとしているゆっくり達の中から、代表と思われるぱちゅりーが前に出てきた。 「むきゅ!まりさにおれいをいいにきたのよ!きのうはあのげすをせいっさいしてくれてありがとうね!」 「べつにまりさはおそわれそうになったからやっつけただけでせいっとうぼうえいなんだぜ!」 そういってすこしだけ自慢げにするまりさ。その謙虚さをみてか、はたまたまりさの強さからか、 ぱちゅりーはまりさにこんなことを申し出た。 「じつはねまりさ、まりさにおさになってもらいたいの。」 「いいのぜ、まりさはおさになるんだぜ!」 あまりにも呆気なく了承してしまうまりさ。流石に即答されると思っていなかったのかぱちゅりーは少し硬直している。 まりさにとってはお兄さんに一人暮らしだけでなく、長になって群れをまとめればきっと自分のことを見直すだろうと思い このぱちゅりーの申し出を受けることにしたのだ。 こうしてまりさは野良生活だけでなく、野良ゆっくりの長となることになったのだ。 そんなこんなでまりさが野良となって一週間ほどが経過していた。特に問題らしいことも起きずに まりさはこの公園の群れの長を元気にやっていた。おかげで一時的だが公園のゆん口を増加してしまった。 そのためゆっくりをまるで種モミを狩るかのように楽しむ人間を引き寄せることになった。 「「「ヒャッハー!ゆっくりだー!」」」 新世紀だというのに個性的な髪形をしているお兄さん達。分かりやすいテンプレ虐待お兄さんだ。 「KING!ゆっくり共が大量にいますぜ!」 「では今から公園のゆっくり駆除のボランティアを始めろ!」 「「「ヒャッハー!一日一善だ!」」」 見た目と違って善人そうなことを言って散らばってゆっくりを駆除していくお兄さんたち 「汚物は消毒してゴミ箱だー!」 「あちゅいよおおおおおお!おかあしゃんたちゅけてええええええ!」 「おちびちゃああああああああん!」 シングルマザーと思われるれいむから赤れいむを取り上げチャッカマンで念入りに全体を焙っていく。 火炎放射機なんて危険物を持たないのがモラルある正しい虐待お兄さんである。 「もっちょゆっきゅりしちゃかった・・・」 「れいむのかわいいかわいいおちびちゃんがああああああ!」 「煩いゆっくりは近所迷惑なんだよ!」 そう言ってれいむの口を開け舌を引き抜く。痛みで叫ぼうとするが口から出るのは間抜けな空気の漏れる音だけだ。 悶えるれいむをゴミ袋に入れ念入りに踏みつぶすお兄さん。 「ヒャッハハー!がんばらないと親のお帽子がゴミ箱に落ちるぞ~。」 「ゆんぎぎぎぎ!おもいよー!」 「おちびがんばるんだぜ!がんばらないとまりさがせいっさいするよ!」 「どぼぢでぞんなごどいうのおおお!」 親まりさから帽子を取り上げ糸でつなぎ子供であるまりさに糸を銜えさせている。 少しでも力を抜けば親の帽子はゴミ箱へ落ちることもあり、お兄さんに踏まれて身動きがとれない親まりさは子供を応援する。 いくら頑張っても結果は見えている。 「もうやだよ!つかれたからまりさはひとやすみするよ!」 「ゆわわああああああ!まりさのだいじなおぼうしがあああああ!」 「楽しめたぜ!それじゃあ親子仲良くゆっくり死んでね!」 親まりさと子まりさを仲良くゴミ箱に投げすてるくまどりとダイヤのマークをメイクしているお兄さん。 モブキャラといえどそれぞれ個性があるのだろう。 「おいちぇん、生き残りたくないか?」 「しにたくないよー!おにいさんたすけてねー!」 「なら俺の体に触れてみろ。そうしたらお前だけは逃がしてやる。」 「わかるよー!おにいさんにさわればいいんだねー。」 そういってお兄さんの体に触れようととびかかっていくちぇん。ゆっくりの中ではすばしっこいといえゆっくり。 お兄さんは楽しそうにちぇんを体を避け続ける。 「もっと頑張らないとお前も死ぬぞ~?」 「いまだよー!」 油断していたのかそれともちぇんの作戦だったのか。ちぇんの体を避けたが尻尾がお兄さんの体に触れる。 これで助かると思い喜びの声をあげて嬉しがるちぇんだったが。 「貴様~ゆっくりの分際で俺の体に触りやがったな~。」 「わぎゃら!」 飛び跳ねていたちぇんを踏みつけご満悦なお兄さん。もちろん死体は放置などせずちゃんと持参のごみ袋に回収する。 「やめなさい!!ゆっくりとはいえ生きているんだ!」 「なんだ~邪魔するのか?」 まりさとれいむの番を虐待しようとするお兄さんを止める声がある。振り向いて相手を確認しようとすると、 そこには恐ろしいほどの巨漢の男がたっていた。 「さぁお逃げなさい。この恐いお兄さんは私が抑えているよ。君たちゆっくりも大事な生き物なんだから。」 「ありがとうございますうううううう!」 「おちびちゃんもおれいをするんだよ!」 そういって巨漢の男に礼をするようにいうれいむ。しかし子まりさは礼をせずに自分を撫でようとした男に噛みついた。 「にんげんをやっつけるんだぜ!おともだちをころしたにんげんさんはせいっさいするよ!」 驚いて硬直する二匹。噛みつかれた男は自分の指を見て体を震わせている。 「ゆ!いたいでしょにんげんさん!でもまりさのおともだちたちはもっといたかったんだよ!」 「いてえよ~~~!」 今までの優しさはどこにいったのか、巨漢の男は噛みついた子まりさをその巨大な手で潰す。 驚いて逃げようとする親も男によって潰された。 「また始まったぜ!あいかわらず恐ろしい御方だぁ!」 「本人は愛でお兄さんなのに痛がりですぐああなっちまうんだよなぁ。」 慣れたものなのか特に気にしない虐待お兄さん達。こうして公園内のゆっくり達はお兄さんによって駆除されていった。 そして一応は長として君臨していた胴付きまりさは虐待お兄さん達のリーダーであるKINGと呼ばれた男の前に連れて行かれる。 「お、おにいさん。まりさはなにもわるいことはしてないんだぜ!」 そう言ってなんとか助かろうとするまりさ。しかしKINGは聞こえないといった風に部下に命令する。 「今からこの恥知らずなまりさを制裁する!お前たち準備をしろ!」 「ヒャッハー!KINGのあの虐待が見られるぜ!」 興奮するモブお兄さんたち。まりさは二人のお兄さんに両脇を抱えあげられKINGの目の前に立たされる。 不安げにするまりさにKINGは指で柔らかい頬を突っついていく。 「ゆぷ、やめるんだぜ!なんだかへんなかんじなんだぜ!」 「なぁに~聞こえんな~!」 ひたすらまりさの頬をぷにぷに突っついていくKING。だんだん頬だけでなく体や足といった 全身を突っつかれてだんだんとまりさの顔が紅潮していく。 「何本目でイクかなぁ~?」 「やめるんだぜ!それいじょうされたらまりさ・・・」 そう言うとまりさは一度大きく体を震わせる。涙目で恥ずかしがるまりさを尻目にお兄さん達は大興奮だ。 中々見ることのできないKINGの虐待奥義についつい大声をあげて観戦していためご近所に通報されてしまう。 「君たちだね、こんな公園で真昼間からHENTAI行為をしてるのは。ご近所から苦情が来たよ。」 「まずい警察だ!皆の者今日はここまでだ!ではサラダバー!」 「ヒャッハー!言われなくてもスタコラサッサなんだぜー!」 蜘蛛の子を散らすように逃げていく虐待お兄さんたち。公園にはまりさと警官だけが残される。 周りに虐待お兄さんがいなくなったのにも気づかずすっきりーさせられてしまったことを嘆く。 「ゆっぐ、おにいさんいがいにすっきりーさせられちゃったのぜ。これじゃあおにいさんにきらわれるんだぜ・・・」 泣いているまりさに警官のお兄さんがゆっくり近寄る。 「公園で暮らしてるって聞いてたからついでにきてみたらやっぱりお前かよ。」 「ゆ?おにいさん?」 声に気付いて泣きやみお兄さんの顔を見上げるまりさ。お兄さんの明後日の方向を見ながらまりさに話しかける。 「いい加減帰って来い。お前がいないと買ってやったゆっくりグッズが無駄になるんだから。」 そういうとお兄さんはまりさに家の鍵を渡して、また仕事に戻るために公園から出ていく。 鍵を渡されたまりさはしばらくぼんやりしていたが、急いで荷物をまとめ始める。 お兄さんが仕事から帰ってきたとき、家にはまりさが待っていた。 「おかえりなんだぜおにいさん!きょうはおにいさんのためにけーきさんをかってきたのぜ! もちろんまりさのおこづかいだからあんしんしていいのぜ!」 そういってまりさはお兄さんの手をひっぱり居間に連れていく。 おまけ お前洗ってない犬の匂いがするんだよ 「おまえなんか臭くないか?」 「しつれいなんだぜおにいさん!まりさはちゃんとみずあびしてからだはあらってたんだぜ!」 「いや絶対臭いって!一週間風呂入ってなきゃ臭くもなるから。」 「ゆぐ、じゃあおふろにはいってくるのぜ。おにいさんいっしょにはいるんだぜ!」 「嫌だよ臭いし。だいたい俺は疲れたからもう寝る。」 「いやなんだぜ!いっしょじゃないとまりさおふろにはいらないんだぜ!」 駄々をこねるまりさに根負けし、一緒にお風呂に入ることにするお兄さん。 嬉しそうにお兄さんに体をくっつけながら体を洗うまりさ。 おにいさんの匂いを付けようとしてすりすりをしていたら、場所が悪くカルピスさんが出てしまいまた体を洗うことになってしまった。 後書き なんだかいつの間にか胴付きまりさのイラストがたくさん書かれていたのでまた書いちゃった。 前回の違うありすでは結構耳に痛いコメントがありましたので今回は冒頭に注意書きをしてみました。 むしろ作者の投影はHENTAIのモブキャラだと思っています、俺の名前を言ってみろ!! これで通常種の胴付きはちぇん以外書いたけどいまいちちぇんのイメージがでてこない。ちぇんの胴付きイラストもっと増えないかな 悪魔タグより胴付きタグがほしいと思うHENTAIあきでした。 以前書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 993 初めてのおつかい ふたば系ゆっくりいじめ 1003 寂れた神社で ふたば系ゆっくりいじめ 1014 ゆーパチ「ヒャッハー!虐待だぁ!」 ふたば系ゆっくりいじめ 1024 めーりんの憂鬱 ふたば系ゆっくりいじめ 1036 別れと出会い ふたば系ゆっくりいじめ 1043 夜の怪奇現象 ふたば系ゆっくりいじめ 1058 S計画 作られたゆっくりたち ふたば系ゆっくりいじめ 1072 胴付きへの進化 ぱちゅりーの場合 ふたば系ゆっくりいじめ 1080 違うありす トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゲスか善良かと言われれば、ゲスだろう。 お小遣いとは別に、飼い主のお金を勝手に使うのだから。 ヒャッハー達も野良群れに要るとはいえ、 バッジ付きにちょっかい出すのは本当のボランティアとは言えんだろう。 -- 2018-03-27 09 09 25 このまりさ可愛すぎる -- 2017-01-04 18 55 49 ハート様ww -- 2017-01-04 18 55 05 ↓それなぁ〜 -- 2016-08-25 23 09 55 魔理沙はssの感想から退出しました。 ↓ -- 2016-08-22 23 30 47 クッキー★のモトネタwww魔理沙「では諸君サラダバー!」 -- 2016-08-22 23 27 32 やっぱりHENTAIだった... -- 2014-06-11 20 02 45 ゲス…………なのか?馬鹿……なのか?よくわからんw -- 2014-04-28 08 04 30 あれ?このまりさゲス?ゲスか善良かって言うと善良だと思うんだが・・・ -- 2012-11-10 07 53 46 ゲス・・・・・・・なのか? -- 2012-07-27 10 41 30 最後wwwww -- 2011-12-17 12 37 28 何をするd・・・あれ? -- 2011-10-19 01 26 15 このまりさゲスか?なんだか甘えてるだけな 気がするのは、俺だけ? -- 2011-10-19 00 52 44 胴付きまりさのすりすりでカルピスさんかぁ・・・いいなぁうらやましい -- 2011-10-10 04 56 02 金盗む糞饅頭なんか処分すればいいのにすごいね飼い主さん バッヂつけたままみたいなのに普通に虐待されてたのが気になったかな あとぱちゅりの飼い主さん一日でまりさが音をあげると思ったみたいだけど 死んだり連れ去られたりする可能性を考えるとちょっと無責任だと思った -- 2011-09-16 13 13 09 飼いゆ虐待と、公然でのわいせつで虐待お兄さん達は逮捕エンドのほうが面白かったな。 虐待SSでも法律は遵守してくれないと。 -- 2011-07-13 20 13 26 ↓↓↓↓胴付きであろうとゲスは殺したい。そういう鬼意山もいるということだ。それに対応する注意書きも無かった。 そもそもこのまりさ人間のマナー守ってねーし、「別に良い」かどうかもあんたが他人の分まで決めることじゃねえ。 まあ飼い主殺すは行き過ぎだがな。 -- 2011-01-22 15 30 31 まりさ可愛すぎる天使か 俺も一緒に洗いっこしたいぜ… -- 2010-12-15 20 53 24 あぁ、こんなゆっくりまりさほしい -- 2010-12-12 18 43 07 気持ち悪いまりさだな死ねよ -- 2010-12-08 15 48 42
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1748.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 835 罰ゲーム/コメントログ」 おもしろかった! -- 2010-07-09 21 55 10 最高な制裁だぁww -- 2010-07-12 22 49 31 親を罵倒する子ゆはゆっくりできる -- 2010-08-26 23 30 14 良いなぁ しかし壊れちゃったかw ゆっくりするとゆっくりできなくなる事を学習し、今後二度とゆっくりしたくてもゆっくりできなくなったゆん生を見てみたかったぜ…w -- 2010-11-11 20 17 19 おもろいww これはゆっくりの使いじゃあらへんでかな? -- 2010-12-12 01 42 42 とどめをさしたい気持ちもあるw -- 2011-03-26 02 55 26 きっととんでもないゆさせが来たと思ったんだろう -- 2011-07-30 22 54 06 \デデーン/ -- 2011-12-20 10 36 12 久しぶりに腹いてえwwwww -- 2012-07-25 22 41 42 ゆっくりアウトー -- 2013-01-14 20 51 59 いじめはいけないと思います やめてください -- 2013-01-16 18 17 36 やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ -- 2013-01-16 18 19 34 ゆっくり達の身にもなってほしいです だから今すぐやめてください -- 2013-01-16 18 24 28 ハハハいじめは確かによくないが、それは人間相手の時だけだね? -- 2013-03-23 02 09 41 やめろって言いたいなら見るな! -- 2013-05-29 20 01 04 「ジャジャーーン」で一瞬おりんでも出るのかと思った。 -- 2013-05-30 00 08 28 空想上の生物にどうやって身を置くんですかね・・・ 実際いたとしても霊長類とは遠いだろうし -- 2013-06-24 17 30 57 「ジャジャーーン」で、おりんが出てくるかと思ったぞ… -- 2013-08-06 10 26 21 当然、謎のDVDが置いてあって、誰かがそれを再生すると普通のドラマが始まり、フィナーレを迎えたと思ったら唐突に「田㊥ァ」「タイキック!」とか役者が連呼し出して、挙げ句の果てに意味もなく田㊥がタイキックの標的になる。 という展開もあるんだよね? 蹴られるのがゆっくりだから、うまく手加減しないと潰れて強制終了だろうけど -- 2014-06-26 22 29 19 ↓余談だけど、某ゲームのせいで「ジャジャーーン」で連想するのが双子ロリ幽霊になってしまった俺って… -- 2014-06-26 22 38 27 最高の虐めだ -- 2014-07-30 19 43 20 ↓2片方ショタ -- 2016-02-22 13 19 09
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1465.html
「ゆぅぅぅぅう!ゆっくりさむくなってきたよ!」 ゆっくりまりさはブルルっと震え上がり、冬の到来を肌で感じていた。 そこへポヨンポヨンと饅頭が跳ねる音が近づいてきた。 「「「「まっ!まりさーっ!ゆっくりしていってね!!!」」」」 ゆっくりありすが4匹まりさの元へやってきた。 「あ!ありすたち、ゆっくりしていってね!!!」 このありすたちとは普段から仲良くしているためいつものように挨拶を返した。 それからしばらく、寒くなったねーとか冬の準備はどうとか他愛もない話をしていた。 すると1匹のありすがある提案をしてきた。 「ねーみんな!おしくらまんじゅうしない!?」 他のありすは皆いいねいいねと賛成をした。 「ゆ?それおいしいの?」 とまりさはおしくらまんじゅうが何なのか分かっていないようだ。 「おしくらまんじゅうってゆうのはね、歌いながら体をおしあって温めあうんだよ!」 「とかいでは今一番はやってるんだよ!」 などとありすたちは少々自慢げに説明をした。 「あったかくなったらゆっくりできるね!」 じゃあ決まりだと言うことでありすたちはまりさを囲むように、 顔、両頬、後ろ、とそれぞれの位置についた。 「いまからおてほんを見せるからね!」 その声を合図にありすたちは一斉にまりさに体をぶつけ始めた。 「「「「おっしくらまんじゅう♪おっされてなっくな~♪」」」」 ボヨンボヨンと饅頭同士が当たる音とありすの歌声があたりに響く。 「ゆ゛べぇぇぇ!!ぐるじいよ゛ぉぉぉお゛!!!」 ノリノリのありすとは逆にまりさは必死だった。ありすたちは優しく押してくれる ものの、これではただのいじめにしか思えなかった。 「まりさも負けないようにおしかえせばいいんだよ!!」 「そっか!ゆっくりおしかえすよ!!」 ありすのアドバイスを聞き、いままで抵抗しなかったまりさもその体を動かし始めた。 「ゆゆゆっ!ゆっくりあったまってきたよ!!!」 しばらく押し合うとずいぶんと体が温まってきて地面は汗で大分濡れてきたようだ。 ありすもはぁはぁと息が荒くなっている。 「そろそろやめてこうたいだよ!まりさも外からおしたいよ!!」 真ん中はやはり疲れるようだ。それに外から押しているほうが面白いとまりさは思ったのだろう。 しかしまりさの呼びかけにもありすは体の動きを止めない。 それどころがさらに動きが早くなっている。 「まりさぁ~!もっとゆっくりしていってね!!!」 「まりざ!がわいいよぉおおお!!」 どうやら押し合っている間に別の感情が働いたみたいだ。 「やべでぇぇぇぇぇ!!!!もうじゅうぶんだよ゛ぉ゛ぉ゛ぉぉぉ!!!」 まりさもそのことを察し、抵抗をするがなにしろ4匹相手では分が悪い。 「もうまりさったら!んんんんんんんんぷはっ!」 「まりざもほんとはすっきりしたいんでしょ!ね!」 まりさが抵抗し始めてからは4匹はあからさまに交尾の体勢に入った。 「だれ゛がー!!だれ゛がだずげでぇ゛ぇ゛ぇ゛え゛え゛え゛え゛!!!!」 体を擦り合わせ、舌でなめ回し、のしかかり振動を与える。 すりすりすりすりすりすりすり・・・ ぺろぺろぺろぺろべろべろべろれろんれろん・・・ 「まりさぁ~そろそろいぐよ!!!」 「わたじだちのごどもうんでねぇ!!!」 「「まりさもすっきりしていってね!!!」」 「「「「んほおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」 「い゛や゛だぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!すっぎりしちゃだめ゛ぇえ゛え゛え゛え゛え゛!!!!!」 まりさの絶叫とともにありすたちの動きが止まった。 「「「「すっきりー!!!!」」」」 しばらくするとまりさの頭からにょきにょきと4本の蔓が伸びてきた。 そしてたくさんの赤ちゃんゆっくりがゆっくりと形作られていく。 「ゆ゛ぐっ・・・っ!ゆ゛ぐっ・・・っ!」 まりさは歯を食いしばって白目を剥き必死に痛みを堪えている。 赤ちゃんが成長するのを見る一方でありすたちは賢者タイムに入り冷静な思考を取り戻していた。 (う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!あたたまったけっかがこれだよ!!) (ああ、冬前にこどもをつくってしまうなんて・・・!) (うわぁ・・・、うれしくなるとついやっちゃうんだよねぇ・・・) (ま゛り゛ざがじんじゃうよ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!) まりさを囲みしばし立ち尽くしていたありすであったが、ついに1匹が口を開く。 「べっ、べつにまりさとの子どもがほしかったわけじゃないんだからねっ! どうせいらない子だから冬の蓄えにしてあげてもいいんだからねっ!?」 そう言い放つとまだ成長しきっていない蔓の根元に食いつき、蔓をまりさから引っこ抜いた。 「ゆ゛ゆ゛!!」 「ゆ゛っぐり゛ざぜでよ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」 「ゆ゛っぐっ!ゆ゛っぐっ!」 蔓からの栄養の供給が断ち切られた赤ちゃんは悲鳴とともにすぐに力尽きた。 それを見ていた他のありすも次々に蔓を抜いていった。 「どうじでぞんなごどずるの゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!??」 まりさも意識が朦朧とする中、叫んでありすを止めようとするがその思いは届かない。 「「「「とかいはのありすに食べられるんだからゆっくりかんしゃしてね!」」」」 4匹のありすたちはそう言い残しまりさに背を向けた。 「ま゛っでえ゛え゛え゛!!ま゛っでよ゛あり゛ずう゛う゛う゛う!!!!」 木枯らしが吹き、陽も傾いてきた。 体力を失って動けないまりさを残し、ありすたちは赤ちゃんを咥えて自分の巣のほうへぴょんぴょんと 跳ねて帰っていきましたとさ。 めでたしめでたし どう見てもイライラEndです本当にありがとうございました。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/3118.html
ゆっくり昔話オープニング曲(1番) まりさ~良い子だ内臓(わた)だしな~♪ 今も昔もかわりなく~♪ 虐待お兄さん(おに)の情けの子守唄(レクイエム)~♪ 遠い~永遠亭(やしき)の~も~の~がた~~りぃ~いぃぃぃ♪ 雪ゆっくり むかしむかし、あるところに普通のお兄さんが住んでいました。 ある冬の日お兄さんは雪山で遭難しましたがゆっくりちるのに助けてもらい命拾いしました。 別れ際にゆっくりちるのはお兄さんに言いました。 「自分に遭ったことを誰かに話したら殺す」と。 翌年の冬。お兄さんが遭難した時と同じくらい寒い日でした。 お兄さんが家で暖をとっているとドンドンと戸を叩く音が聞こえてきました。 一体誰だろう?と思い戸を開けるとそこにはあの時のゆっくりちるのが立っていました。 「ちるのはたびのとちゅうぐうぜんたどりついたんだよ。みちにまよったからひとばんとめてね!」 実はちるのはお兄さんが自分のことを他人に喋ってないか監視するために旅人の振りをして近づいたのでした。 「君あの時のちるの?よくわからないけど泊まっていく?」 ちるのの変装は一発でばれてしまいましたが、お兄さんは昔の恩もありしばらくちるのを泊めることにしました。 しかし所詮ゆっくりと人間、まったく恋仲にはなりませんでした。 やがてお兄さんにも人間の恋人ができ、ちるのは段々邪魔者扱いされるようになりました。 夏の暑い日。とうとう痺れを切らしたお兄さんはちるのを家の外に投げ捨て中から鍵をかけました。 「ゆっくりいれてね!ちるのをすてないでね!」 ちるのが泣き叫びますが戸は開きません。 暑さに弱いちるのはやがて日射病にかかりそのまま死んでしまいました。 めでたしめでたし。 ちぇんとぱちゅりー むかしむかし、あるところにとても素早いゆっくりちぇんととても遅いゆっくりぽちゅりーがいました。 ある時ちぇんはぱちゅりーに言います。 「ぱちゅりーはどんそくなんだねーわかるよー」 怒ったぱちゅりーはちぇんに決闘を申し込みます。隣の山頂まで競争し、自分が勝ったら土下座して謝れ、と。 翌日。二匹は競争しますがぱちゅりーは素早いちぇんにどんどん引き離されていきます。 「どくそうたいせいなんだねーわかるよー」 半分ほど道を進んだところでちぇんは楽勝だと思ったのか居眠りしてしまいます。 「ぐおーすぴーふぐしゅー…い、いぎゃあああ!」 突然の激痛に目を覚ますちぇん、いつのまにか野生のれみりゃに頭からかじられていました。 「もぐもぐ…あまあまおいしいどー」 「い゛だい゛よ゛お゛お゛お゛お゛!ゆ゛っ゛ぐり゛や゛め゛でね゛え゛え゛え゛え゛!」 普段だったら素早く逃げるのですがれみゃに押さえつけられているので逃げることができません。 哀れちぇんはれみゃに食べられて死んでしまいました。 「ゼハッ!ゼハッ!も、もうすこしでさんちょうだよ…」 ぱちゅりーはゆっくりとした足取りながらも着実に進み、ついに山頂までたどり着きました。 「か、かったよ。ちぇんかった。これであんしんしてみらいにかえれるね…ぐほっ!おげええええ!」 普段運動をしていないぱちゅりーに山登りは過酷過ぎました。 山頂について安心したのか今までの疲れがどっとでてしまい、 咳き込んだ拍子に大量の餡子を吐いてしまい死んでしまいました。 めでたしめでたし。 醜いれいむの子 むかしむかし、あるところにゆっくりれいむの一家が住んでいました。 しかし両親がれいむ種にもかかわらず一匹だけ金髪のれいむが混じってました。 「そのかみのけげひんないろだね、このいんばいが!」 「りぼんのないきもちわるいれいむとなんかあそんであげないよ!」 「うわーん、にゃんでみんにゃいじめるのー」 金髪のれいむはみんなと姿が違ったため虐められていました。 ある日、偶然通りがかった旅ゆっくりぱちゅりーから自分はれいむ種ではなくありす種であることを教えてもらいます。 実は金髪のれいむ(ありす)は昔今の両親から拾われた子だったのです! ありすは本当の親を探すため旅に出ました。本来なら単行本10冊分くらいの長編なのですが短編集なので省略します。 つらい旅の末ありすはついに本当の親とめぐり逢います。本当の親はまりさ種のゆっくりでした。 「おきゃーしゃーん、あいちゃかったよー!ぐべっ!」 嬉しさのあまり母まりさに飛びつくありす。ですがあっさり吹き飛ばされてしまいます。 「ありすのこはしね!おまえなんかれいむのこじゃないぜ!」 ありがちな話ですが、ありすはまりさがレイパーありすにレイプされて生まれた子でした。 「ゆっくりしね!ゆっくりしね!ゆっくりしね!」 何度も何度も母親に踏みつけられ、哀れありすは死んでしまいました。 めでたしめでたし。 ゆっくり太郎(山編) むかしむかし、あるところにお爺さんとお婆さんが住んでいました。お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました。 お婆さんが洗濯をしていると山の上からどんぶらこっこ、どんぶらこっことドスまりさの死骸が流れてきました。 まんじゅうじゃけえ食えるじゃろ、と思ったお婆さんはドスまりさの死骸を家に持ち帰りました。 お爺さんがドスまりさの死骸を包丁で切り開くとなかから子ゆっくりまりさが出てきました。 「ゆっ!おじいさんはかわいいまりさにたべものをよういするんだぜ!」 子供がいないお爺さん達は子まりさにゆっくり太郎という名をつけ飼うことにしました。 それからのまりさはペットとして怠惰な暮らしをしていましたが、ある日仲良しの野良れいむが死んでいるのを見かけます。 近くにいる野良ゆっくり達の話を聞くと3丁目のお兄さんに虐殺されたそうです。まりさの怒りが天を突きました。 まりさがお兄さん退治に行くというとお婆さんはピクニックかえ?と言いきび団子を持たせてくれました。さあ冒険のはじまりです! お兄さんのところへ向かっている途中。一匹の犬に出会いました。犬はまりさの持つ団子を物欲しそうな目で見つめています。 「いぬさん!だんごをたべさせてやるからおれのけらいになるんだぜ!いっしょうばしゃうまのようにはたらくんだぜ!」 犬はあっという間にまりさの団子をたいらげ、まだ足りないのかまりさの体をかじり始めました。 「いでででで!やめるんだぜ!おれはたべものじゃないんだぜ!」 その時、どこからともなく猿がやって来たかと思うと爪でまりさの目をえぐり食べてしまいました。 「う゛ぎゃ゛あ゛あ゛あ゛ばり゛ざの゛づぶら゛な゛お゛め゛め゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 おこぼれに預かろうと空からカラスが飛んできてまりさの体をついばみます。 「や゛べでね゛!や゛べでね゛!ばり゛ざばお゛い゛じぐな゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛!」 哀れまりさは3匹に食べられ死んでしまいました。 まりさを食べて満足した3匹は家に帰ります。 「お、お帰り。今日は3匹そろってお帰りかい。」 待っていたのは虐殺お兄さん。実は3匹はお兄さんのペットだったのです。 今日も村は平和でした。 めでたしめでたし。 ゆっくり太郎(海編) むかしむかし、ある海岸近くでゆっくりにとりがほかのゆっくり達に虐められていました。 「みかけないゆっくりね。とかいはじゃなくてなんだかゆっくりできないわ」 「きもちわるいゆっくりはしぬんだぜ!」 「ゆっくりやめてね!ゆっくりやめてね!」 その時偶然ゆっくりれみゃが通りがかりました。ちぇんとぱちゅりーに出てきたれみりゃです。 「う~!た~べちゃうぞ~!」 「まりさはまずいからありすを…ぐぎゃあああ!」 「とかいはなわたしをたべようだなん…ひぎぃ!」 お腹が空いていたれみりゃはにとりを虐めていたゆっくり達を全て食べてしまいました。 自分のことを助けてもらったと勘違いしたにとりはれみりゃを竜宮城へと招待します。 「う~♪れみりゃはこ~まかんへいくど~♪」 れみりゃはにとりに乗って海へと潜ります。やがて竜宮城の前まで辿り着きました。 「もうすこしでりゅうぐうじょうだよ…ってうぎゃああああ!」 水に弱いれみりゃは溶けて死んでいました。腕だけが残ってにとりの体を掴んでいます。 「ゆっくりはなしてね!ゆっくりはなしてね!」 死体に掴まれているという恐怖からにとりはでたらめに暴れまわります。 やがて人食いザメの住む海域に紛れ込んでしまい、サメに食べられ死んでしまいました。 めでたしめでたし。 ゆっくりの恩返し むかしむかし、あるところに愛でお兄さんが住んでいました。 お兄さんが山を歩いていると罠にかかっているゆっくりみょんを見つけました。 「ちーんぽーちーんぽー…」 巨大な虎バサミに挟まれみょんは瀕死です。可愛そうに思ったお兄さんはみょんを罠から出してあげようとしました。 「ちーんぽ…みょぉぉぉぉぉ!」 みょんの体には罠が食い込み皮がズタズタに破れていましたが、皮肉にも罠に挟まれていたことにより餡子の流失が防がれていたのです。 罠が外れ体を圧迫するものがなくなったみょんは傷口から大量の餡子を噴出し死んでしまいました。 死んでしまったみょんは恩返しをすることができませんでした。 めでたしめでたし。 めいりん姫 むかしむかし、あるところにめいりん姫というたいそう綺麗なゆっくりがいました。 「…」 ん?どうしたんですかめいりんさん?浮かない顔して。 「…!」 どうせ自分も殺されるんだろうって?じゃあめいりんさんは死なずにハッピーエンドにしてあげますよ。 「~♪」 ある日めいりん姫は山で遭難している王子様を発見します。王子様は気絶していましたがとてもかっこいい人間でした。 王子に一目惚れしためいりん姫は気絶した王子様をふもとの山まで届けてあげました。 それからは王子様のことを思う日々。いてもたってもいられなくなっためいりん姫は魔女に相談しました。 「へっへっへ、おまえのこえをよこすんだぜ。そうすればかわりにどうたいをあげるんだぜ。」 めいりん姫は魔女と取引し胴体を手に入れました。これで王子様と結ばれることができる! めいりん姫はすぐに王子様のところに向かいました。 しかし運悪く途中で虐待お兄さんに捕まってしまいます。お兄さんはこう言いました。 「うわー胴体つきのゆっくりめいりんなんて珍しいな。これで一儲けできそうだ。」 お兄さんはめいりん姫を使って見世物小屋を開きました。お兄さんは檻の外からめいりん姫を虐めます。 夜にも珍しい胴体つきめいりんと虐待ショーにみんな大喜び! 虐待お兄さんは大儲けでとってもハッピーになりました。 めでたしめでたし。 おまけ 醜いれいむの子にでてきた旅ぱちゅりーとめいりん姫にでてきた魔女まりさがここにいました。 「ちょっとごつごうしゅぎすぎるわよ」 「ここはなにもなくてつまらないんだぜ」 二匹は今までの話の中で運良く不幸にならなかったゆっくり達です。しかしこれから人間に虐待されてしまいます。 「うそいわないでね、どこにもにんげんなんていないよ」 「まりさをいじめられるものならいじめてみろだぜー」 実は語り部は虐待お兄さんだったのです!お兄さんは素早く2匹を捕獲してしまいました。 「ゆべ!もうはなして!おうちかえるー!」 「ゆっくりやめてね!ゆっくりやめてね!」 「ヒャァ!虐待ダアアァ!」 過去作 ゆっくり転生(fuku3037.txt~fuku3039.txt) ゆっくりくえすと(fuku3068.txt) ともだち(修正)(fuku3103.txt) ANCO MAX(fuku3178.txt~fuku3179.txt) 利口なゆっくりと賢いゆっくり(fuku3386.txt) このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2193.html
※今までに書いたもの 神をも恐れぬ 冬虫夏草 神徳はゆっくりのために 真社会性ゆっくり ※今現在進行中のもの ゆっくりをのぞむということ1〜 ※注意事項 ゆっくりの形じゃ最初のひと跳ねもできないだろとか突っ込み禁止。 お日様昇って天高く、ぽかぽか大地を照らしてる。 風はびゅうびゅうまだまだ寒く、北から元気に吹いて来る。 睦月一月、春まだ遠い。とある冬の小春日和。 ここ数日続いていた陽気に誘われて、うっかりおうちの外に出かけてしまったれいむ一家は困っていた。 「ゆううぅぅ……」 「「「「「みゅぅぅぅ……」」」」」 人里近い川べりに、しょんぼり屯する一家、母れいむと六匹の赤れいむの総勢七匹。 水面に困り顔の影を落としても、事態が改善するわけもなし。 「水さん、ゆっくりしていってね!」 「みじゅしゃん、ゅっきゅりちていっちぇにぇ!」 もちろん川の流れに呼びかけたところで、急流がゆっくりしてくれるはずもなし。 さらさらと音を立てて流れる小川に恨みがましい目を向けて、「はぁ」と溜息と共に愚痴を吐くのが関の山だ。 「これじゃかえれないよ……」 「みゃみゃ、ひゃやくおうちにきゃえりちゃいよ……」 そう、れいむ一家のおうちはこの小川の向こうにある。 川幅おおよそ十尋にして、深さはおおよそ一尺ほどもあるだろうか。 この小川、一昨日れいむたちが渡った時には幅も深さも半分ほどでしかなかった。ゆっくりでも這って渡れる浅瀬もあった。 それが急に大きくなったのは、れいむたちを外に誘い出した小春日和に原因がある。 大本を辿れば妖怪の山にたどり着くこの小川に、この数日の陽気で生まれた雪解け水が一気に流れ込んだのだ。 妖怪の山から霧の湖へ、霧の湖からこの小川へ。 本格的な春が訪れた訳ではないから、流出した水の量もまだ微々たるもの。 だが、その微々たる量が、今はこうしてれいむたちの帰宅を断固として拒んでいた。 「ゆぅ……どうしよう。こまちのわたしぶねはここからだととおいし……」 この小川を遡っていけば、上流にゆっくりこまちが営む渡し舟の里がある。 だが、そこまで行こうと思えば、ゆっくりの足では丸一日。赤ちゃん連れでは二日を見ないと難しい。 今の一時的な増水が収まるまで待つのとどちらが早いか、れいむの餡子脳では判断しにくいところだった。 というよりも、餡子脳では考えても無駄なことであった、というべきか。 「あ。ゆっくりだ」 「ほんとだ。親子だ」 「ゆ?」 親子揃って無益な思索にどれほどの時間を費やしたことだろう。 状況の変化は、結局れいむが起こすのではなく外部からやってきた。 「ゆゆっ。ゆっくりしていってね!」 「ゆぅ〜、にんげんしゃんだ!」 「ゆっくちー!」 「ゆきゅちちちぇいっちぇにぇ!」 くるり、とれいむ一家が振り向いた先には数人の人間の少年がいた。 口々に挨拶するゆっくり一家に、人間に対する不審はない。 もともと魔法の森の奥に住むこの一家のこと、人間に出会うことも稀なために先入観というものがないのだ。 「にんげんさんは、ゆっくりできるひと?」 だから、とりあえず親れいむは聞いてみた。 相手のことをれいむは何も知らないのだから、本人に聞いてみるのが一番だ。 人間さんはとてもゆっくりできると、れいむの餡子脳の中に伝わる一族の記憶が伝えている。 きっと快く答えてくれるだろうと、根拠なく想った。 「ん? 俺たちはゆっくりしてるぞ」 「ゆっ。よかった、ゆっくりしようね!」 「「「「「ゆっきゅちちようね!」」」」」 返ってきたのは期待通りの返事で、れいむたちは今の状況も忘れてすっかり嬉しくなり、ぴょこんぽこんとその場で飛び跳ねた。 一方の人間の少年たちといえば、もちろんその場で飛び跳ねるような事もなく、ふいっと視線を水かさの増した川へと遊ばせる。 「……川を、渡りたいんだ?」 「ゆっ! そうだよ、れいむたちのおうちはこのかわさんのむこうにあるんだよ!」 ぴょこん、少年の問いかけにもう一度れいむはその場で飛び跳ねた。 人間さんと会えた喜びでゆっくり忘れてしまっていたが、今はそれが一番大事なことのはずなのだ。 川の流れは激しくて、れいむ家族は愛するれいむ(同種のつがいらしい)が待つおうちに帰れない。 「ふぅん……」 「でも……ねぇ、れいむ?」 そう窮地を必死に訴えるれいむにも、少年たちの視線は相変わらず川のどこかに向けられていた。 人間さんがどこを見ているのか、れいむは不思議に思って高い場所にあるお顔がどこを見ているのか必死に追いかける――と、 少し上流の川の中ほどをゆっくり進むそれを発見して納得がいった。 「まりさたちは川を渡ってるよ?」 れいむが見つけたそれ、人間さんが指摘したそれは、別の群れのまりさの家族が川を向こう岸に帰っていく光景だ。 親まりさ一匹に、赤まりさ六匹の計七匹。 川岸で侘しく佇むれいむ一家と同じ数。でも彼女たちはおうちに帰ることが出来て、れいむたちには同じことはできない。 「ゆぅ……まりさはおぼうしでかわをわたれるんだよ。れいむにはできないんだよ……」 「ゅー。まりしゃのおぼうち……いいにゃぁ……」 「うらやまちいにぇ……」 だって、それが生まれついてさだめられたゆっくりの種としての特徴だから。 まりさは帽子を舟代わりにして水辺を過ごすことができて、れいむは川を渡ることが出来なきない。 親一匹と赤ゆっくり六匹、羨ましそうにまりさたちの後姿を見送ることしか出来ないのだ。 れいむたちだって、おうちにかえりたいのに。 おうちにかえって、もう一匹の親れいむと何日かぶりにすりすりしたいのに。 ちょっとしたお散歩と餌集めのつもりが、陽気に誘われて随分遠出してしまった。 さぞかし、お留守番の家族は心配しているに違いない。早く、顔を見せてゆっくり安心させてあげないと。 思えば、最初から留守番れいむは遠出に反対していたのだ。 ここまで連れて来た六匹の赤ちゃんたちは、れいむとれいむの初めての子供だった。 秋口にれいむ達はつがいになって、冬篭りに入る直前に初めてのすっきりでこの子達を作った。 たっぷり食料を蓄えた巣穴で、安全に大きくなるまで育てる為に。 春の目覚めを十分に成長した子ゆっくりとして迎え、危険の少ない状態で外界での生活をスタートさせるために。 ああ、だから赤ちゃんたちを連れてくるべきではなかった。 今はちょっとゆっくりできそうだからって、お外の世界を見せてあげようなんて思うんじゃなかった。 れいむの反対を聞いておくべきだったのだ。何がおきるかわからないよ、ってれいむはちゃんと注意してくれていたのに。 川の流れに逆らって、ゆっくり遠ざかるまりさの姿を見送りながら、お出かけれいむの焦りは募る。 かなわない願いだけれど。 今は、ほんとうに、早く、帰りたい。 「ふぅん……じゃ、渡れるようにしてやろうか」 ――その、見送ることしか出来ないはずのものを、人間さんがこともなさげに聞いてきた。 びっくりして、れいむ一家はお互いに顔を見合わせた。 与えられた衝撃と、それによって生じた困惑と、そこに芽生えた期待の大きさは、みんな同じだった。 この川を渡るなんて、れいむたちにはとてもじゃないけれどできないこと。 だけどれいむたちより大きくて、とてもゆっくりしているはずの人間さんの言うことなのだ。 人間さんが口にすることならば、それはとってもゆっくりできることのはず。疑うことなんて何もない。 そして、お出かけれいむだけではなく、赤ゆっくりの心も一つ。 おうちに早く帰りたい。 れいむ一家は「ゆっ」と一つ頷きあって、それから一斉に人間さんへと顔を向けた。 「ゅんっ、ほんちょ?」 「にんげんしゃんはゆっくちできるね!」 「ゆっ、ありがとうにんげんさん! れいむ、とってもうれしいよ!」 そして顔の次に向けるのは、感謝感激雨あられ。 なんて人間さんは凄いんだろう。 れいむたちに出来ないことを簡単にやってのけるのだ。 「んじゃ、と……おい」 れいむたちが提案を受けれたことに、少年たちも満足そうにお互い笑いあった。 ただし、全員ではない。幾人かは、どこか不満そうな顔で仲間たちの行動を少し離れたところから見守っていた。 何か言いたげなその連中を一瞥して黙らせ、れいむを助けてやると請け負った少年たちはさっそくれいむ親子の周りに集まる。 ひょい、と男の子の一人がれいむを顔の両側から抱え込むようにして手を差し込んでくる。 少しびっくりしたけれど、れいむはそれに逆らわない。きっと、これからゆっくりできることをしてくれるはずだ。 次の瞬間、地面が、すぐ側にいた赤ちゃんが、目の前にどこまでも広がるように見えた川面さえも一気に遠ざかり、 視界が大きく広く拡大する。 その絶景、まるで鳥さんになったよう。 「ゆ? ゆーん、おそらをとんでるみたい♪」 「おしょらをとんじぇるみちゃい!」 気が付けば、赤ちゃんたちもいつの間にか少年たちの手にそれぞれつかまれている。 今まで目にした事がないような光景に出会っているのは、赤ちゃんたちも同じこと。 きゃっきゃと賑やかに声を交わすその様子は、とってもゆっくりできているようだった。 でも、『人間さん』の中には『ゆっくりできていない人間さん』もいたようだった。 「おい、やめなよ。いじめはよくないってけーね先生もいってただろ?」 「ゆぅ、いじめはゆっくりできないよ?」 少年たちの一人――仲間たちから先ほど距離を置いた少数派の少年たちの一人が、少し震える様子で上げた制止の声を聞いて、 れいむは思わず自分を抱える少年の顔を見上げて言った。 不満を洩らした人間さんは、れいむのかわいい赤ちゃんを持っていない。れいむたちより人間さんの方が数が多かったらしい。 「ゆー?」 「ゆゆっ?」 れいむのかわいい赤ちゃんたちも、きょとんとした顔を自分を手にした人間さんの顔へと向けていた。 それは、不満顔の人間さんが怒るのも当然だとれいむは思う。 こんなにもかわいらしい赤ちゃんを、手の上に載せて挙げられないというのはあまりにも不公平というものだろう。 独り占めなんていじめっこのすることだ。ゆっくりの世界では一番しちゃいけないことのひとつなのに。 「バーカ、いじめじゃないよ。儀式だ儀式」 「こないだ先生に習ったろ? 蜀の国の諸葛孔明は荒れた川を治めるのに人間の顔に似たお菓子を川の中に投げ込んだって」 「それが饅頭のはじまりだってね。だから、これが饅頭の正しい使い方だろ?」 「そうだけど、そうじゃないだろ。先生にバレたら怒られるぞ」 「ゆ……ゆゆー?」 人間さんたちのお話の内容は、れいむには難しくてわからない。 なんでケンカしているのかも、いまいちはっきりとはわかっていなかった。 わからないけれど、人間さんたちが普通にれいむたちを運んで川を渡してくれるわけではないことだけはわかった。 それはそうだろう。川はいつもより深くて急だ。 れいむたちに渡れないんだから、きっと人間さんにも危ないんじゃないだろうか。 だから、れいむたちにも渡れるように、逆に川さんにゆっくりしてもらうんだろう。 「ゆゆっ? ゆっくりりかいしたよ! かわさんにゆっくりしてもらうほうほうがあるんだね!」 「ゆー! ゆっくちできにゃいかわさんが、ゆっくちできりゅかわしゃんになるんだね!」 「ゆう、にんげんしゃんはすぎょいんだにぇ!」 赤ちゃんたちがいうように、人間さんは、やっぱりすごい。 川さんにゆっくりしてもらえる手段なんて、れいむどころかドスもぱちゅりーも知らないはずだ。 れいむは人間さんの会話を素直に受け取り、とても素直に感動する。 「実はそうなんだよ、れいむ。だから一緒にがんばろうな」 「あのなぁ……」 「ゆゆっ。よくわからないけど、れいむがんばるね!」 人間さんの一人がえっへんと胸を反らせて答え、別の一人が、「はぁ」と疲れたような吐息を吐いた。 ため息をついた一人はぶすっとした仏頂面で胸張る一人をにらみつけ、 「俺たち知らないからな」 「バラさなきゃ、先生だってわかんねえよ。っつーか先生に気づかれたらお前ら殴るからな」 逆に凄まれて「わ、わかったよ」と怯む。 やっぱり、れいむのあかちゃんを持ちたいのに、独り占めされてるから怒ってるんだ。 れいむはそう理解して、頭上の少年にわが子を宥めるような優しい声を掛ける。 「ゆぅ。にんげんさん、けんかはよくないよ?」 「よしよし、待たせたな。じゃあ行くぞれいむ」 少年は、れいむのいさめには答えない。変わりに笑って川のほうを見るようれいむに促した。 いよいよ、この川を渡れるようにしてくれるらしい。 れいむは先ほどの人間同士のやりとりなど忘れ、満面の笑みがパァっとれいむの顔に咲く。 「ゆーん。これからかわさんにゆっくりしてもらうおねがいをするんだね! ゆっくりがんばってねにんげんさん!」 「お前も頑張るって今言ってたじゃん……」 それは、期待通りの話題変更ではあったけど。 れいむの能天気な受け答えを聞いた少年と、彼の仲間たちの顔にいつしか強い嘲りと愉悦の色が浮かんでいた。 だが、近づく帰宅への期待に胸膨らませるれいむ一家は、頭上はるかな人間達の表情の変化に気が付かない。 気付けといっても、顔を直接見あげることの出来ない位置に固定されたれいむたちには無理な話ではあったが。 「……ゆゅっ」 れいむ一家が微妙な空気の変化に、なにも気が付くことのないままに。 一人の少年が赤れいむを掴んだ右腕をすっと身体の後ろに引いた。 唐突な動きに赤れいむはほんの少し驚いたようだったが、怯えの色は微塵もない。 人間さんはゆっくりできる存在で、ことにこの人間さんたちはれいむたちを助けてくれる特別ゆっくりな存在なのだ。 なんで恐がる必要があるというのだろう。 「おねえちゃん、りぇいみゅおしょらをふわふわすぃーってとんじぇりゅよー」 「きゃっきゃっ♪」 「ゆっくりできてるねおちびちゃん!」 「うまくやれよー、弥平次」 「任せとけって」 赤ゆっくりたちの歓声、それを見守る親れいむのゆっくりした声、はやし立てる周囲の少年たち、 そんな彼らに向けて空いた側の手でガッツポーズを作って応える少年。 何が起きようとしているかわかっている者と、何もわかってはいない者。 今だけは、お互いの感情は一致している。 「できればまりさにぶつけたいな」 「あ、それ面白そう。ぶつけたヤツが一等賞だ」 「ゆゆーん、もうすぐおうちにかえれるね!」 「おうちにきゃえったらおきゃーしゃんとゆっきゅちちようにぇ!」 即ち、これから起きること、その先に待つことへの期待と喜悦。 「んじゃ、第一球――」 「ゆっゆぅ、たきゃいたきゃい〜♪」 一瞬先には、その明暗はくっきり分かれてしまうのだが。 「――投げましたぁっ!」 「ゅ……ゅぅぅぅぅぅぅぅっっ!!?」 一瞬の静止から、サイドスローで少年がれいむを掴んだ腕を振りぬいた。 突然身体に掛かった強烈な加速感に、掴まれた赤れいむの歓喜の声が驚愕の叫びに変じたその瞬間、 すっかりゆっくりしていたれいむ一家の目には、わが子が、姉が、妹が、マジックのように消えうせたように見えた。 だから、川面の方から聞こえてくる同属の声を、すぐには誰のものか認知しない。 「ぁぁぁぁっ、いぢゃいっ! あびゃいっ!? えべべ……えびょっ」 ぱしっ! たしっ! じゅぶっ……じゃぼん。 ぎゅるぎゅるっ、と横回転を加えられた赤れいむは、確かに二回水の上を跳ね、三回目で勢いを失い、 それからつんのめるようにな軌跡を描いて、その次の着水であっさり流れの中に飲み込まれていった。 それは、いわゆる石切り遊びと呼ばれる遊びと同じものだった。 というよりも、石切り遊びそのものだ。使うのが、平たい小石ではなく、れいむ――ゆっくりであるということが違うだけで。 横投げで、投擲するものに強い回転を掛け、浅い角度で水面で跳ねさせてどこまで遠く、何回跳躍するかを競う。 投擲物は飛び去るうちに空気の抵抗を受けて回転数を減じ、着水時の抵抗力を失って最後には水中に没することになる。 たった今、赤れいむがあっという間に水没したように。 「……おちび、ちゃん……?」 「おねーしゃん……いにゃいいにゃいしゅりゅの?」 「いみょうと……れいみゅのいみょうと、きゃくれんびょしてりゅの……?」 ゆっくりたちが、ゆっくりと異変に気づいたころには、すでに川へ向かって投げられた赤れいむの姿はどこにもなかった。 音を立てて流れる清流の中に、一瞬餡子の黒が浮かんだが――それも一瞬のこと。 強い流れの中に溶けて消えうせ、投じられた生き饅頭の残滓は綺麗に何も残らない。 だから、れいむたちにはわからない。 なぜ、人間さんが先ほどまで手にしていたはずの家族がいないのか気が付かない。 順番にその身を襲うだろう、命の危機に気が付かない。 もっとも、それに気が付いたところで、文字通り生死を握られた状況ではなんら益するところはなかっただろうが。 「んあー、おしいっ!」 「どこがおしいのさ? まりさ、気付いてもないよ」 「次はせめて、まりさに水音が聞こえるぐらいに近づけろよな」 混乱するれいむたちの頭上で、少年たちが賑やかに言葉を交わしている。 だがきょときょとと家族の姿を探す一家に、その声は聞こえていても内容を理解することはできなかった。 理解できぬままに、次の危機は無情にもやってくる。 「っせえなあ。じゃあ助左、お前やってみろよ」 「任せろよ」 周囲のブーイングにすっかり拗ねた顔をする弥平次と呼ばれた少年に、助左と呼ばれた少年は不敵な笑いを浮かべて応じ、 彼と同じく赤れいむを掴んだ腕をすっと身体の横へと引いていた。 「……ゆ? おにーしゃん、あしょんでくりぇりゅの?」 「おう、遊ぶぞ。れいむで遊んでやる」 視線が急に水平に動いたことに驚いたらしく、掌中の赤れいむがずれた問いを発する。 そのずれた問いに返す少年の返答も、また少しばかり言葉をずらしたものだった。もちろん、こちらは意図的にずらしているのだが。 「ゆゆ……? りぇいみゅであしょぶにょ?」 姿の見えぬ姉妹を探すうちに心に浮かんだ一抹の不安が、幼い赤れいむにその問いを思い至らせたのだろうか。 微妙な言い回しに気が付いて鸚鵡返しに聞き返す声は、ほんの少し不安に揺れていた。 横目で親の方を見れば、やはり心の中に広がりつつある形容しがたい不安に瞳の光を揺らがせる、親れいむの視線と目が合った。 あるいは、腕を引いた少年のしぐさが先の赤れいむの消失のサインだったと思い至ったのかもしれない。 その未だ人間の善性を信じつつ、それでも禁じえないだろう不安の様子が、芽生え始めた人間への恐怖が、 少年に心地よい快楽を与えることを赤れいむはついにその死までしることはなかった。 「そうだ。おねえちゃんのあとに、つづけぇっ!」 「ゆあっ、ゆぅぁぁぁぁぁっ!?」 少年の威勢のいい掛け声と、赤れいむの恐怖と驚愕が相半ばした悲鳴が川原に響く。 今度ははっきりと、親れいむたちは家族が消滅するプロセスを順序だてて目にすることが出来た。 「れっ、れいむのおちびちゃああああんっ!!!」 「……ゅぁ?」 「おっ、おねえちゃあああぁぁぁん!!」 家族の絶叫がとどろく中、六尋ほど先の川面から小さな水音がじゃぽんと聞こえた。 今度のれいむは短い跳躍を五回繰り返し、異常を感知して漕ぐ速度を上げたまりさ一家にほんの少し近づいて、死んだ。 最初の赤れいむと同じく、この世に生きた証を何も残すことはなく、親に最後の言葉を遺すことすらなく、跡形なく溶け崩れて死んだ。 「なっ……れいぶのおぢびぢゃんだぢがっ……。にんげんざん、ごればどういうごどおおぉぉっ!!」 れいむは信じたくなかった。 これが現実だと信じたくはなかった。 娘がいきなり川の中に投げ込まれ、あっけなく死を迎えたことが現実の世界に起きたことだとは信じたくはなかった。 先ほどと変わらない笑顔をれいむに向けて見下ろしている人間さんが、こんな非道を唐突に行う存在だと信じたくはなかった。 「儀式するって言ったじゃん」 その祈るようなれいむの願いを、少年たちは笑顔のままあっさりと折り砕いた。 「饅頭を川に投げ込むって言ったろ。聞いてなかったのか、お前?」 「おまえら饅頭なんだからさぁ。その時点で気づけよ」 馬鹿だなぁ、と笑う少年たちの口元には、れいむにもわかるほどくっきりと嘲りが浮かび上がっていた。 それを見てれいむは、生まれてはじめて憎しみというものを知った。 生まれてはじめて絶望というものを知った。 生まれてはじめて悪意というものが存在することを知った。 それらは全て、ゆっくりできるはずの人間という存在から与えられた。 つい先ほどまで、共にゆっくりしていたはずの、人間さんから。 「でいぶのあがぢゃんはまんじゅうじゃないいぃぃっ!」 「饅頭だよ、キモチ悪いしゃべる饅頭。ほら、その証拠に」 「……っ!!」 「ぃぎゃあああぁぁぁぁっ!!?」 「ほぉら、餡子入りの饅頭だ」 一瞬の躊躇もなくれいむの右頬を毟り取った少年は、身を襲う激痛に泣き喚くれいむの鼻先にそれを突きつけてけたけたと笑う。 やがて苦痛に身を捩るばかりで突きつけられた事実に反応を見せないれいむに飽いたのか、千切ったその部分を川の中に投げ捨てる。 「おきゃーしゃーん!?」 お楽しみは、まだまだあるのだ。 このゲスしかいない屑饅頭の分際でクソ生意気にも、親を案じるようなミニ饅頭を筆頭にして。 「おきゃーしゃーん、じゃねぇよ。ほらさっさと飛べ」 「ぉきゃーしゃんをいじめりゅ……にゃぁああぁぁぁ、おねーちゃんがぁぁぁぁぁっ!!?」 「ゅぁぁっ、れいみゅしにちゃくにゃ……ゃぁぁぁぁぁっ!!!」 頬を大きく千切り捨てられて、身を絶えず苛む激痛にほとんど麻痺していた親れいむの精神がようやく我を取り戻したのは、 愛するわが子の怒りや悲しみに満ちた絶叫が次から次へと飛ぶように遠ざかるという恐るべき事態に直面してからだった。 「ぉあ、あああああっ! おぢびじゃあああああああん!!」 我に返ったところで、もう遅い。 我に返ったところで、何も出来はしない。 親れいむにできることは、命に代えても惜しくはない愛するわが子達が、 次から次へと決して対岸に届くことない死への跳躍に駆り立てられる姿を見送ることだけ。 いや、そもそも描かれる軌跡は対岸へと向けられてすらいない。 すべて、川の中ほどまで進んだ他所の群れのまりさの家族へと向けて投げられているのだから。 「沈め、沈め!」 「あーっ、当たらねぇーっ!?」 「丸すぎてちゃんと飛ばないんだよ。やっぱ何に使ってもだめだな、ゆっくりって」 少年たちが楽しげに笑い、天を仰いで嘆くたび、 「ゅびゃぁぁぁぁぁっ、ゆびぇっ、ぃゃだっ、たじゅけぶびゃ!?」 「ゅぎゃっ! ゅぐぅっ、おぎゃーじゃばばっ!!」 「やだやだれいみゅおちょらとびちゃくにゃ……ぶぎゃぅ……」 赤れいむの声が遠く、彼方へ遠ざかっていく。 二度と親れいむの肌が触れ合えない彼方へと。 投じられた赤れいむの誰一匹、対岸にたどり着くことはなかった。 親れいむと一緒にお散歩に出かけた誰一匹、二度とおうちに帰り着くことはなかった。 六匹全てが、親れいむの目の前で川のせせらぎの中に没して溶けて崩れて死んだ。 親れいむは叫び続けた。全てが終わるまでずっと叫んでいた。 よほど強く投げられたのだろう、最後の一匹は最初の着水の衝撃に耐え切れずに弾けて死んだ。絶鳴すらなかった。 吹き飛んだ餡子が川の中に沈み、リボンが流れに乗って視界から消え去る頃には両の目から流れ出る涙も、 悲鳴を上げるべき喉も枯れ果て、乾き切っていた。 「あ゛……ゅあ゛あ゛……」 頬に痛々しく開いた傷口の痛みすら、もう欠片も感じない。 後に残ったものは、れいむの中を満たすものは、全てを失った絶望だけ。 少年の腕に抱かれて、れいむは生きながらにして死んでいた。 「もぉ、やだぁ……おうち……かえれない……」 あるいは、自分が殺される順番を待ちわびていたのかもしれない。 もう、おうちで待つ伴侶のれいむに会わせる顔などあろうはずもなかった。 生気のないうつろな眼差しを対岸にあるおうちの方角へ向け、在りし日の幸せな生活を、去りし日の安らぎに満ちた家族を想った。 それを壊したのは他の誰でもない、自分だ。 自分が子供たちに早く外の世界を見せてあげたいなどと思わなければ、 きちんと理由立てて反対してくれた伴侶れいむの言葉に耳を傾けていれば、 外の世界に出たとしても、調子に乗ってこんな遠くまで遊び歩かなければ。 「れいむが……れいむがばかだから……みんな、みんな……」 幾つものif全てで、れいむは死に繋がる選択ばかりを選んできた。 今考えれば、れいむにも如何に愚かな試みだったかが嫌というほどによくわかる。 だって、こんな最悪の結果を迎えてしまったんだから。 だから、れいむにはもうゆっくりできない人間たちをうらむ心はなかった。 ここで彼らに会わなかったとしても、きっとどこかで自分たちは死んでいただろう。だって、れいむはとびきりのばかだったから。 生きていることが罪になるほどの、誰もゆっくりさせてあげられない、自分の子供さえゆっくりさせられないゆっくりだから。 今からこのゆっくりできない人間さんたちから与えられるだろう死は、れいむにとって当然の罰なのだと思えた。 「れいむ……ばかでごめんね。れいむをおいてっちゃうことになるけど……せめて、おちびちゃんはあっちでりっぱにそだてるよ……」 だから、れいむはこっちでゆっくりしてね。 心のそこからそう願い、れいむはゆっくりと目を閉じる。 次にくるのはお空を飛ぶ感覚か、れいむの身体を何かが破壊する激痛か。どちらでもよかった。 全てを受け入れる心は出来ていた。与えられるものが死であるなら、どんな苦痛を伴うものでも構わない。 「おーい、何言ってんだよ」 「ゆぅ……?」 与えられるものが、死であるなら。 「お前はおうちに帰るんだよ」 「……ゆ゛!?」 誰が、生など望むものか……! 「お前をおうちに帰すために、ガキども川に投げ込んでやったんじゃないか。お前が帰んなきゃどうすんだよ」 だというのに。少年の笑顔が、れいむの心を痛烈に一打ちして蘇生させた。 ま、水が収まるまでゆっくりしろよ。少年はにやにやと嫌な笑いを浮かべてそう告げた。 れいむの願いと対極をなす、あまりにも残酷な言葉をそんな笑顔で淀みなく告げた。 「……あっ、あがぢゃんみんなじんじゃっで、ごろされぢゃっでがえれるわげないでじょおぉぉ!?」 だがそれに驚き、叫ぶれいむは本質を理解していない。 自分を抱えたままの少年が、いったいれいむに何を望んでいるのかを。 当然、ことの本質を理解しようともしていないれいむの抗議になど、少年はまるで取り合わない。 そうやって、れいむの身体ではない、心を苦しめ、痛めつけることが目的なのに、この饅頭はまるでわかっていないのだから。 楽しげに笑う少年の意図を、れいむはまったく理解しない。 理解しないままに、少年が望むままに苦しみ、悶え、のた打ち回る。 「ごろじでっ! あがぢゃんだぢどおなじみだいに、ごろじで! すぐごろじで! れいぶをごろじでっ!!」 「あっそう。じゃあ好きにしろよ。とりあえず傷は直しておいてやるから」 「ゆびゅっ!?」 なおも殺してくれと喚きたてるれいむに、少年は肩から提げた布地の鞄から竹筒の水筒を取り出した。 そこから頭に振りかけらた液体が目に染みて、思わずれいむは悲鳴と共に目を閉じる。 一瞬、ゆっくりが死ぬことのできる毒か何かと期待したが、もちろんそんなものではなかった。 それどころか、引き裂かれた頬の傷口があっという間に痛みを失っていくのがわかる。 恐る恐る、髪を伝って口元に一筋の流れを形作ったその粘度の高い液体を舐めてみる――とても、甘い。 傷つき、死をひたすら望むほどに疲弊した心すら、油断すると癒してしまいかねないほどにその液体は甘かった。 それが水あめというあまあまなたべものであるとまでは、まったく野生で育ってきたれいむは知らない。 「じゃーな」 別れを告げるその言葉に我を取り戻した時には、頬の痛みはまったくなくなっていた。 頭に注がれる液体も、いつのころからか途絶えている。慌てて目を開けたれいむの 先のれいむの懇願など気にも留めず、いっそ丁寧なぐらいゆっくりと、安定した岩の上にれいむを置いて手を振っていた。 岩場から飛び降り、れいむがその背中を追う頃にはすでに少年たちの姿はずいぶん先にある。 「まっ、まって! おいでがないでっ!」 「礼はいらないぞー」 「あと一日も待ってりゃ水は引くと想うぞ。よかったな、赤ちゃん死なせた代わりに家に帰れるぞ」 まあ、多分ちびが死ぬのと水が引くのは関係ないけどな。 そう言って、少年たちはどっと愉快そうに笑いあっていた。 「でいぶをごろじで! ごろじでよぉ!」 「やーだよ。死にたきゃ勝手に死ねば?」 れいむが泣けば泣くほど、叫べば叫ぶほど、少年たちは楽しそうに肩を震わせて笑った。 顔がキモい、声がキモい。ガキ殺したぐらいで必死なのがキモい。 理由を挙げ、せせら笑い、だが川原を離れる歩みは止めずに、れいむからどんどんその姿が離れていく。 「おでがいじばず! でいぶをごろじでぐだざいっ! れいぶを、でいぶをあがぢゃんのどごろにいがぜでぐだざい! おねがいじばず、おでがいじばぶっ!!」 れいむは泣き喚きながら、追いかけた。 精一杯、尖った石が親れいむの底面を抉り、切り裂く痛みなど気にもならなかった。 致命傷には至らない痛みなどどうでもよかった。 ひたすらに、自分の命を少年達が摘み取ってくれることを希った。 彼らがれいむ自身の命よりもはるかに重い、赤ちゃんたちの命を遊びのために全て流し去ってしまったように。 だが子供達は無情にも、れいむの願いなど一顧だにせず嘲り笑いながら走り去っていく。 どんなに跳ねても、どんなに飛んでも、その背中にれいむが追いつくことは決してなくて。 「どぼじで! どぼじでごろじでぐれないのおぉぉぉ!!」 ただ、痛々しい親れいむの絶叫だけが、誰もいなくなった川原に轟いた後。 しばらくして、大きな水音がひとつ新たにバシャンと響き、川原は元の静けさを取り戻した。
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1963.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 939 もらうぞ/コメントログ」 あみゃぎりはあみゃぎりだよ!ゆっきゅりりきゃいちちぇにぇ!…ゆっぴいいいいいい!れいみゅのちゅぶりゃにゃおみぇみぇぎゃあああああああああああ!!! -- 2010-08-07 00 09 56 じゃあてんこはウチで引き取りますね -- 2010-08-30 22 55 04 うーん、命とっちゃうのか。 髪とお帽子半分にして、周囲からの迫害によってゆん生も半分以下になるかと思ったんだが、ちょっと残念w お兄さんのおうち宣言が広まったら、他のゆっくりが来たりしな…いやゲスは関係なく来るかw -- 2010-11-27 17 32 15 おうち宣言wwこんど友達の家でやってみようすごく悲惨な目に会うのは、火を見るより明らだかが -- 2010-12-13 02 29 55 シンプル・ザ・ベスト 天子はゆっくりでもどMなのか -- 2012-07-25 20 41 29 まじでださいおぼうし、じゃないのか -- 2012-08-26 21 19 48 まだお多いな… -- 2014-01-25 00 45 33 マスオさん (まりさのすてきなおぼうしさん) -- 2015-10-10 02 33 14 ↓4ドMなのは二次設定 -- 2016-02-24 00 01 14 「一人占め」をぜんぶ「一人いじめ」にしてる謎の文法が気になる -- 2021-11-27 14 30 51
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2748.html
・3作目です。 ・愛で注意です。 ・本当はもっと心温まるSSが書きたいのです。 ・技量が足りず・・・誤字脱字ごめんなさい。 「むしゃくしゃさん」 とにかく、むしゃくしゃしていた。 我が家には飼いゆのぱちぇがいる。 乱暴に家のドアを開け、帰宅した。 「むきゅ!ゆっくりおかえりなさい!・・・? むきゅ?ごしゅじんさまどうしたのかしら?なんだかゆっくりしてないわ?」 「うっさい!!!!!」 「むきゅーん!!!!!!!!!」 とりあえず蹴りあげた。 ぱちぇは涙目だ。 「ど、どうしたの!?ゆっくりしてないわ!とかいはでもないわ!ゆっくりして!!!」 「ぱちぇ・・・エレエレしたらぶっ殺すからな・・・」 「む!むきゅっ!!!!!!」 部屋の隅でガタガタ震えている。 大きさにしてバレーボールぐらいのぱちぇは子ゆよりは耐久力があるだろう。 死にそうになったらオレンジジュースがある。 「おい。もりけん。森の賢者なんだろ?賢いんだろ?!こっちこいよ」 「ぱ、ぱちぇは、、も、もりのけんじゃよ!」 ずるずると体を引きずりながら近くにくるぱちぇ。 「ほら、早くまどうしょとやら読めよ。ほら!」 とりあえず六法を投げつけた。 「ゆ!・・・かんじさんがいっぱいだわ・・・。ぱ、ぱちぇ・・・こ、こんな」 ぱちぇは震えながら口でページをめくっていた。 「読めねぇのかよ。どこが森の賢者だよ。馬鹿か。」 「むきゅ・・・・ご、ごめんなさい・・・・で、でも、もりにはこんなむずかしいまどうしょは」 右側の髪の毛をむしり取った。 「むきゅーーー!!!!!」 「次。このまどうしょ読めよ」 「いとーゆんかどーさんのちらしさんね!ぱちぇこれならよめるわ!」 何をされるかわからない恐怖におびえながら、足りない頭をフル回転させて読んでいる。 「きょ、きょうはきゃべつさんがやすいわ・・・!」 「・・・んで、いつもよりいくら安いの?」 「ゆ・・・!えぇっと・・・たくさんやすいわ!」 「はい。だめー。」 「むっきゅーん!!!!!!ゆ、ゆっくりして・・!ね・・!」 「・・・はぁ!?・・・なにがゆっくりだテメェ!!!!!!!!」 思いっきり腹(?)を殴る。 ぱちぇの顔が真っ青になり口がエレエレしそうで膨らむ。 エレエレは即死と理解してるのか、必死に吐くのを我慢しているようだ。 「で?ぱちぇは他に何ができんの?」 「け、けんじゃよ!ごしゅじんさまをゆっくりさせれるわ・・・」 「は!?全然意味不明だし。何がどうでゆっくりさせてくれんの?」 ぱちぇはパニックになりながらむーむー唸っている。 「れいむみたいにゆっくりできるお歌とやらでも歌ってみろよ。」 「ぱちぇは・・お、おうたはならってないわ・・・で、でも!」 意を決したようにキリッとこっちを見た。 「た、たびゆけーばーゆぅっくりぃぃぃ~♪ほてるゆぅっくりぃ~♪」 CMソングをゆっくりなりにアレンジして歌っている。 なんかむかついた。 ぱちぇのまだある髪の毛を掴みあげた。 ケツをふりふりとして、ゆっくりの底辺、あんよさんの部分が気持ち悪くうねうねとしている。 「おまえ。なに抵抗してんの?!馬鹿なの?死ぬの?餡子脳なの?」 「ご、ごしゅじんさま・・・!!きょうなにがあったの?!ぱちぇがわるいことしたならゆっくりあやまるわ! だ、だから・・!ゆっくりして!おねがいよぉぉ!!!」 ぱちぇは号泣している。おそろしーしーも盛大に漏らしている。 「おーおー。もう子ゆじゃねぇよな?お漏らしか?はずかしいなぁ?」 顔が恥ずかしさと悔しさで真っ赤になっている。 そのまま手を離した。 「むぎゅっ!!!!」 漏らしたしーしーの上に、べちゃっと音を立てて落ちる。 「ほら。自分の漏らしたのをきれいにしろよ。早く!!!」 「ゆぅぅぅ!!!!!!・・・・ぺーろぺーろ・・・ゆぅぅ!!!!」 ぱちぇの涙としーしーが混ざる。一向にきれいにならない。 「遅いな。全然きれいになってないぞ・・手伝ってやるよ」 ぱちぇを掴みあげてぞうきんがわりに帽子をしーしーになすりつける。 「むきゅー!!!!!!やめてぇぇぇー!!!!!」 動けるところを全力で動かし抵抗するぱちぇ。 「ゆぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!ぱちぇのおぼうしさんが・・・・」 すっかりしーしーを吸い取りぐしゃぐしゃの帽子。 ぱちぇは部屋の隅でただ泣いていた。 「ゆぐっ。ぱ、ぱちぇ、、、ぱちぇは・・・ゆわぁぁぁぁん!!!!」 お互い無言の時が経つ。ぱちぇはまだゆんゆんと静かに声を殺し泣いていた。 「ぱちぇ。こっちこいよ。ほら!はやく!!!!」 「む!むぎゅぅぅぅ!!!!」 今のぱちぇなりのダッシュで近くにきた。 「どう思うよ。」 「む、むきゅぅ!」 「むきゅうじゃなくて。なんで全然反抗しないのよ・・・体当たりとかさ、ゲスっぽいこというとか」 「むきゅー・・・。ごしゅじんさまはいつもはとてもゆっくりしてるわ・・・それに・・・」 ぱちぇはぽろぽろと涙を流しながら言葉を選んでいるようだった。 「かこうじょさんでえいえんにゆっくりしそうなときに、、、ぼろぼろのぱちぇに・・ うちにくるかってこえかけてくれたのは・・ごしゅじんさまよ・・・」 このぱちぇは加工所で捕獲された野良ゆから選んだゆっくりだ。 明らかにゲスや野良はすぐつぶされるが、飼いゆの疑いがあるゆっくりはすぐ潰されずに何日か加工所で過ごす。 加工所に見に行った時、ぱちぇは汚れてはいたが比較的きれいでゲスでは無さそうだった。 ただ、なにかよほどショックなことがあったのか、前の飼い主のことは思い出せないようだった。 帽子にはバッチを毟り取られた跡。あと何時間かで加工されそうになっていた。 前に飼っていたまりさが野良に襲われ永遠にゆっくりしてしまった。 腹いせにどれか虐待してやろうと加工所に見に行ったのだが、なんとなく気が変わりこのぱちぇを連れて帰った。 そして今の生活がある。 飼ってみてわかったのだが、やはりゲスではなく、むしろ賢い方だとさえ思った。(数字は苦手みたいだが) ぱちぇは話を続ける。 「ごしゅじんさまは、なにかむずかしいまどうしょをいつもよるおそくまでよんでいるわ・・ ぱちぇはなにもできないけど、ゆっくりすることしかできないけど、、、だけど・・・むきゅぅぅぅ・・!」 話しているうちにまた泣き出した。 「ほらほら、もう泣くな。ごめんな!ほんとごめん!」 「むぎゅぅぅぅぅ!!!!!」 ぱちぇが顔をぐしゃぐしゃにして抱きついてきた、というか突進してきた。 勢いで体がソファに倒れかかる。 ぱちぇは服に顔をなすりつけながらゆんゆん泣いている。 そのままぐしゃぐしゃの髪をなでなでしてやると、ぱちぇはさらに泣いた。 「ごめんな。ほんとに・・・あのな・・今日な・・」 「ゆん・・・ぱちぇ・・・いつものごしゅじんさまにもどってくれただけで・・ ゆっくりだから・・・ゆっくりしかできないからっ・・・ゆぅぅぅぅ・・・!」 「あー!もう泣くなって!風呂入ってロールケーキさんでも食べような!?」 「む、むきゅっ!ろーるけーきさんはゆっくりできるわ・・!」 一緒に風呂に入って髪の毛をきれいに洗う。 汚れてしまった帽子は洗濯機の中だ。 短くなってしまった片方の髪の毛は、飾りを少し上の位置で結びなおした。 床を本物の雑巾で拭いてきれいにし、ロールケーキを食べやすい大きさにきってあげた。 「むきゅー!ろーるけーきさんね!ゆっくりでき・・むきゅ? いとーゆんかどーさんのやすいろーるけーきさんね!?」 「うるせー。うまいから食うぞ!」 「むきゅ!ゆっくりいただきます!」 当たり散らした自分にものすごく反省をした。 また明日からがんばればいい。 自分にいいきかせた。 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 1274 しゃっきんさん ふたば系ゆっくりいじめ 1305 しゃっきんさん その後。 このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! ◆SS感想掲示板 10作品未満作者用感想スレへ ※書き込む時はSSのタイトルを書いて下さい。 コレをコピーしてから飛びましょう→『ふたば系ゆっくりいじめ 1315 むしゃくしゃさん』 トップページに戻る