約 3,515,485 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/521.html
てんこのインモラルスタディ 26KB 一応『ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ』のおまけなんですけど、 もはや限りなく本編『町れいむ一家の四季』から離れてしまいました。 リクも十分に消化できただろうし、こいつを片付けたらそろそろ本筋に帰ろう。 微エロ。胴付きの性的アプローチとか苦手、という人はスルーしましょう。 いつぞやの後書きで書いたように、私はゆうかりんとゆうかにゃん、てんことてんどんを間違えていたので、 てんこはうさみみ&ミニスカ標準装備です。それでも未だにてんこと呼んでるのは、なんか好きだから。 何かストーリーに関係あるかと言われれば、全然ないんですが。 『てんこのインモラルスタディ』 D.O ここは、虹浦町の隣町、湯栗町にある小中一貫校・湯栗学園。 某有名進学校への進学率では県内でもトップクラスの一流校である。 高い実績を築き上げてきたのは、ひとえに現在の校長、倉塚氏の尽力によるものだ。 いつも厳しい表情を崩すことのない、厳格な性格で知られる校長の元、 優秀な教師陣と9年間徹底管理された教育カリキュラムが完備され、 その校名は全国にも鳴り響いている。 教育熱心な父母たちには、当然是非とも我が子を通わせたい学校なのかもしれない。 しかし生徒達としては、厳しい競争が義務付けられたこの学校において、 給食や昼休みの時間ですら、どこか表情に緊張感を見せており、 ゆっくりならずとも、あまりゆっくり出来ない学校ではあった。 その辺は価値観の問題なので、単純に良い悪いというものでも無いが。 この学校に国から、人件費削減を目的として以前から研究が進んでいた、 『公務ゆっくり・公共施設管理型』が試験運用でやってきたのは、 新学期を迎えた春の、とある日のことであった。 「・・・てんこはてんこです・・・ゆっくりよろしくおねがいします・・・。」 頭上に揺れる大きなウサミミ、中が見えそうで見えない純白のミニスカート。 蒼く輝く髪も、ほんのりと桃色がかった白い肌も、絹の滑らかさを思わせる。 兎のように赤い瞳は常にしっとりと濡れていて、向けられた視線はゆっくりらしからぬ色気を湛えていた。 厳しい目の光るこの学校でこそ、との強い要望により引き受けることとなったものの、最初から気は進まなかった。 どれほど優秀であろうと、たかがゆっくりに、施設管理のみとは言え、小中学校の職員をやらせようなどとは。 しかも校舎に住み込みだというのだから、不安は否めない。 その上この、てんこととか言うゆっくりは、なんとなくだが小学校の職員には絶対に向いていない感じがする。 かすかに鼻腔をくすぐる甘い香り、何やら校長の気持ちを落ち着かせない、めまいを感じさせるような雰囲気を漂わせている。 これが、倉塚校長がてんこを見た第一印象だった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− てんこ初勤務の日。 校長の不安をよそに、てんこは実に手際よく窓を拭いている。 流石に、試験運用とはいえわざわざ実際の学校に配置しようとするだけのことはあり、 人間と比較してもその能力は極めて高いのが理解できた。 窓枠を指の腹でなでてみると、指が汚れるどころか指紋の方がくっきり残ってしまい、 焦ってティッシュでふき取ったほどである。 「・・・素直に偏見を認めるべきだな。失礼な考えだった。」 ねぎらいの言葉くらいかけようと、台の上で背伸びをしながら一生懸命窓を拭くてんこの後ろに近づいたところで、 校長は妙な違和感に気づいた。 「てっ、てんこ君!?」 「・・・あっ、こうちょうせんせぇ・・・」 「何という格好をしとるんだね!」 背伸びをしていたてんこの超ミニスカートは、見る気が無くてもスカートの中が見えてしまう。 そこには、覆い隠すものの何も無い、マシュマロのように柔らかなお尻が見えていた。 「下着はどうしたんだね!ここは学校だぞ!」 「・・・あの・・・みえちゃいました・・・?」 スカートの裾を両手でおさえながら、頬をほんのりと紅く染めるてんこ。 ゆっくりのスカートの下などに動揺しているというのが校長自身信じられなかったが、 教育上とても好ましいものではないからだと自分に言い聞かせ、てんこを叱責する。 「ゆっくりとはいえ、ここは学校だ。そのような恰好は許さんぞ。どうしたというんだね。」 「・・・でも・・・てんこ、したぎさんもってないです・・・おきゅうりょうさんもまだ・・・」 この言葉には校長も自分の叱責が間違いであったと認めざるを得ない。 通常種のゆっくりなど、体自体が無いのだ。 胴付ゆっくりでも、下着まで持っているとは限らないはずであろう。 「あ・・・ああ、うん、それは失礼した。こちらで用意しておくべきだったのか。 国からもゆっくり受け入れ支度金は出ていたが、てっきり施設改築費用やら道具の購入費用だけだと思っていた。 とにかくそのままは困るし、今回の衣服類の購入費用は学校から出そう。今日の放課後にでも買いに行こうか。」 「・・・せんせいがごいっしょしてくれるんですか・・・?」 「・・・、・・・あ、ああ。そ、そうだな。このようなこと、別の者に任せるようなものでもないな。私が行こう。」 「こうちょうせんせいとおそとにでるの・・・うれしい・・・」 さりげなく校長の腕に自らの両手を回すてんこ。 その肘にはてんこの平坦な胸の、優しい弾力が触れる。 またこの体勢だと、身長差のある校長の視線の先には、てんこのシャツの首周りの隙間から、わずかに胸が見え隠れしていた。 倉塚校長は不思議な感覚を感じていた。 常に冷静で感情を揺らすことのなかった自分が、なぜかてんこ相手だと動揺を隠すことができない。 たかがゆっくりの下着のことなど、時間の空いている教師あたりに任せるべきであるというのに、 なぜわざわざ自分が・・・ この日の放課後、結局校長はてんこにねだられるまま、下着どころか服やら靴やらをポケットマネーで購入する羽目になり、 そのお礼として、校内のゆっくり宿舎で、てんこの手料理までご馳走されることとなった。 ちなみに倉塚校長が、胴付ゆっくりは下着も衣服や髪飾り同様、標準装備として持っていることを知ったのは、 この3年以上後のことである。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− まるでデートのような買い物から2週間ほど経ったある日。 倉塚校長は相変わらず落ち着かない日々を送っていた。 原因は今、目の前で校長にお茶を淹れているてんこである。 (んむぅ、仕草一つ一つが妙に気になる・・・なんなんだコレは。) 朝の挨拶、仕事中の態度、話し方、今お茶を淹れる間もてんこは別に不自然な行動は取っておらず、当たり前のことをやっている。 なのになぜか砂の中に引きずり込まれていくような、妙な居心地の悪さを校長は感じていた。 いや、居心地の悪さとも違う、不思議な感覚を。 (ふう、まあ今日ももうすぐ生徒の下校時刻だ。何事があるわけでも無し、気にするのはやめよう。) 「ああ、ありがとうてんこ君。じゃあ他の業務に戻ってくれ。」 「・・・はい、せんせい。しつれいします・・・」 ちなみに、生真面目な校長は、以前は来客時以外、自分でお茶を入れていた。 だが、校長自身気がついた頃には、てんこに淹れさせるようになっていた。 今は不思議と、その習慣を戻そうという気も起きない。 お盆を持って下がろうとするてんこ、ふと校長は、その表情が何となく暗いことに気づいた。 「ちょっと待ちなさい。」 「・・・?」 「なんだか表情が優れないが、何かあったのかね?」 「・・・おひる、ちょっとたべすぎて・・・おなかが・・・」 「ん?あ、ああ腹痛か?意外だな。」 「・・・おかしい・・・?」 「んむ、いや、仕事で優秀だから、そんな隙なんぞないものだと思い込んでた。てんこもゆっくりだったんだな。」 「・・・そんなの、かんけいないですよぉ・・・」 お腹をさすりながら、いつものてんこらしくもなく、むくれた表情を見せる。 これまで、何やら気味悪さすら感じていただけに、校長はこれだけのことで、てんこへの警戒心を完全に解いてしまった。 これまで色眼鏡で見ていただけで、実際はもっとわかりやすい相手なのかもしれない。 それにしても、普段は見せない態度をしてしまうところを見ると、こちらが思っていたより体調が悪いのだろうか。 「それにしても、本当に大丈夫かね。」 「・・・あぁ・・・。」 校長の手は、あまりにも自然に、てんこのお腹に触れた。 ふわり、と手のひらを包み込むような感触を受けて、背筋にぞくりと痺れを感じる。 そしてこのような行為は、普段なら絶対にやるはずのないことであると気づいた時には、 すでに手の甲に、てんこの両手がかぶせられていた。 「・・・せんせぇ。おなかすーり、すーりして・・・」 「んぅぅ、あ、ああ・・・わかった。」 服の上から優しく撫でるたびに、てんこの口から、甘い吐息が漏れる。 「んっ、ふぅ・・・ん・・・っ、う・・・ん。」 いつの間にか、てんこの上着は前が解かれ、校長の手は直にお腹に触れていた。 その手の動きは徐々に熱を帯び、お腹全体をまさぐるように激しくなっていく。 「んぅ・・・ふぁ、せんせぇ・・・おむねもくるしいのぉ・・・!」 「ふぅ、あ、ああ、わかった。擦ってやる、擦ってやるぞ。」 校長はソファに腰掛け、てんこの小さな体を抱き上げると、自分の太ももの上に座らせた。 互いの息遣いが間近で聞こえるほど強く抱きよせ、胸を、腹を、蹂躙するように撫で続ける。 てんこの肌は汗ばみ、その全身からは桃のような芳香が漂い始めていた。 そして、てんこの体を侵略し続ける校長の手は、てんこの下腹部へと近づいていき・・・ 「・・・せんせぇ、はぁ・・もうらくになりました・・ぅ、・・しごとにもどります・・・」 そこで、てんこはするりと校長の太ももから下りて着衣の乱れを直すと、あっさりと校長室を後にした。 その夜、倉塚校長は、何十年かぶりに自分を慰めた・・・ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− それからさらに数週間後。 校長は、時間が空くたびに校内を散歩するようになっていた。 その歩調は堅物で知られた校長らしくなく浮きたち、何か目的があるかのように目線は落ち着かない。 そして、偶然花壇で出会ったてんこに、校長はいかにも偶然といった感じで声をかけた。 「や、やあ、てんこ。今日は花壇の手入れかね。」 「・・・ああ、こうちょうせんせい。おはな、げんきだとうれしくて・・・」 春にてんこがやってきてから、校内では実に多様な植物が鑑賞できるようになった。 学校の授業でも、しばしば生徒たちが学校の敷地内を周る様になっている。 管理も行き届いており、瑞々しい緑が輝いているかのようだ。 こういう点に関して言うならば、てんこは間違いなく人間のパートナーにふさわしいゆっくりだった。 普段は相変わらず、目のやり場に困るスカート姿のてんこだが、さすがに今は支給されたジャージを着ている。 長く美しい髪を後ろでまとめ、土いじりをしているてんこは、普段とはまた違う、健康的な魅力があった。 「・・・てんこはゆうかりんじゃないけど・・・おはなはだいすきなんです・・・」 といって振り向いたてんこは、よほど一生懸命土をいじっていたのだろう。顔中泥だらけだった。 「ぷっ、ふはははっ、てんこ。きれいな顔が泥だらけじゃないか!」 「・・・え?そんなについてます・・・?」 顔を軍手の甲で拭うと、汚れは落ちるどころかさらに広がってしまい、てんこの顔は真っ黒になってしまった。 「はっはははは!うん、それはちゃんと水で洗ってきた方がいいな。」 「・・・みずあびするからいいですよぉ・・・」 そう言いながらも、ちらり、ちらりと校長の顔を覗き込むてんこ。 「?どうかしたかね。」 「・・・せんせぇがあらってくれたらうれしぃな・・・」 「・・・・・・ああ、もちろん構わんよ。流してあげよう。」 泥だらけのジャージを脱ぎ、タオルで前を隠してバスチェアに座るてんこの頭に、優しく水をかけていく。 通常種に比べれば、はるかに人間に近い性質を持つてんこだが、ゆっくりはゆっくり。 水にはそれほど強くない。 入浴の際にも充分に気をつける必要はある。 「・・・きれいな髪だ。本当に。」 流れるような髪の中に指を通すと、泥で汚れていてもなお、絹のような輝きとさらさらとした感触を少しも失っていないことが分かる。 このままいつまでも髪を撫でていたい気持ちを抑え、校長はゆっくり用のボディソープとスポンジを手に取る。だが・・・ 「・・・せんせ・・・おててであらって。ゆっくりはおはだがよわいから・・・、」 「そうか、・・・そうだな。」 校長は、ボディソープを自身の両手で泡立てると、てんこを背後から抱きしめるようにして、ゆっくりと体に手を這わせ始めた。 「うぅ・・・ん・・ふ、うんっ・・・」 首筋から胸、腹まで優しく洗ったところで、 校長の手が、校長室でお腹をさすってあげた時のことを思い出し、自然とそれより下へと進むのを止めた。 その手に、てんこの手が優しく添えられる。 「・・・せんせ、おせなかもおねがい・・・」 「う、ん、ああ・・・。」 そういうとてんこは、校長の方を向いて座りなおし、その首に優しく手をまわして抱きつく。 そして、口を校長の耳にそっと寄せて、囁いた。 「・・・やさしくしてくださいね・・・」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− てんこの宿舎のシャワー室での一件から、さらに数週間後の月曜日。 ここ最近、どちらが提案したわけでもなく、毎週月曜日、てんこと校長は一緒に朝食を摂るようになっていた。 今日は洋食風に、パンと牛乳、サラダと目玉焼き、それに特製野菜スープ、もちろん全てがてんこの手作りだ。 両親と死別して以降、兄弟もおらず、結婚もしていない校長は、家には使用人達しかいない。 誰かの温もりを感じながら過ごす夜、そして、翌日に目を覚ますと心のこもった朝食が用意されている。 もし自分が家庭を持っていたら、こんな感じだったのだろうかと、 ふとそんな思いが、校長の眠気の晴れない頭をよぎっていた。 「・・・せんせぇ、あーんして・・・」 「ん、うぁ・・・むぐむぐっ、あぁ、ありがとう、てんこ。」 「・・・おくちのまわり、ふきますね・・・」 「ああ・・・ありがとう。」 てんこは校長の太ももの上に腰掛け、 まるで母親が赤ん坊にしてあげるように、朝食を校長に食べさせてあげていた。 もう、随分前からこのような朝食が続いている。 結局、シャワー室では何があったわけでもなく、 大人の男が、管理責任のあるゆっくりの体を洗ってあげたという、ただそれだけではあったのだが、 校長が、徐々にてんこと過ごす時間が増えていったのは、間違いなくあの頃からだろう。 「・・・つぎは、ぱんですよ・・ふぁい・・・」 てんこは、いつものようにパンのかけらを口にくわえて差し出してくる。 校長も、いつも通りそのパンを口で受け取る。 「ああ・・・むぐ・・・くちゅ・・む・・・むぅ。」 「むちゅ・・・ぷぁ、おいしいですか、せんせぇ・・・?」 「ああ、すごくおいしいよ。」 「・・・じゃぁ、ぎゅうにゅうさんものみましょうね・・・」 てんこは、服がはだけてむき出しとなったなめらかな胸元に、そっと牛乳をたらす。 「むちゅ・・・くちゅ、はぁ。ああ、もっとのみたいな。」 「・・・せんせぇって、あまえんぼうさんなんですね・・・」 「ああ・・・。」 「はい・・・こぼしちゃだめですよ・・・・・・」 食事をしながらも校長の意識は、すぐ目の前にあるてんこの髪から漂う、情欲をくすぐる桃の香りにそそがれていた。 舌が感じるのは、てんこの肌や唾液のほんのりと甘い味だけ。 校長はこの時間を毎週楽しみに待ちながらも、自分が本当に味わいたいものが何であるか、もはや正確に理解していた。 「・・・せんせい?でざーとたべますか・・・?」 「ああ、もっとたべさせてくれ、もっと・・・」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− そして一学期の最終日。 終業式も終わり、とりあえず学校の業務も一区切り。 これで、夏はずっと休める、などとはさすがにいかないのが大人のつらい所ではあるが、 今年についていえば、たとえ仕事があろうが無かろうが、学校にはずっと顔を出すつもりでいた。 学校の管理にも夏休みが無い以上、ここにはいつもあの、てんこがいる。 思えば、今ほど学校に通勤するのが楽しみに感じられたことはあっただろうか。 この浮き立った感覚、生まれて初めての感情だが、これは恐らく「あれ」だろう。 相手はゆっくり、数十年生きてきて、初めてこんな感情を抱いた相手が、 人間ではないのには自分自身驚きだが、まあ、こういうこともあるのだろう。 今思うと、初めて会った時の居心地の悪さは、 無自覚ながらも自分にこういう趣向があることに、自身の常識が拒否反応を起こしていたのかも知れない。 とはいえ、てんこの方も、お互いの種の違いというものは自覚しているようだ。 普段あれほど濃厚な誘いをかけながらも、ついに一度も最後まで行ったことはない。 情けないことだが、私自身はいつも自分を抑えられなかった。 いつもてんこの方から、そこまで行くことを避けてくれていた。 お互い、今の関係であり続けることが幸福なのだ。 最後の一線を超えないように配慮してくれるてんこを想うと、ますます私にはもったいない相手だと思う。 気がつくと、校長室には夕陽の赤い光が差し込んでいる。 ずいぶん長い間考え事をしていたようだ。 「・・・せんせぇ・・・?」 校長が窓の外をぼうっと眺めていると、背後から声をかけられた。 いつの間にか、てんこが部屋に入ってきていたようだ。 「ああ、てんこ。今日で一学期も終りだ。 まあ、私達の仕事が当分お休みというわけでもないが、とりあえず今日までおつかれさま。」 「・・・はい。おしごとはこれからですよね・・・」 「?あ、ああ、生徒がいない間にやらなければいけないことも多・・・」 「・・・はい。だぁれもいないあいだに・・・」 てんこは、スカートを下ろし、蝶が羽化していくように、ゆっくりと着衣を解いていく。 その瞳は、夕日が映り込んでいるのか、いつも以上に紅く、宝石のように紅く輝いていた。 「てんこ・・・?」 「せんせぇ・・・てんこをいじめて・・・」 「・・・・・・?」 「せんせぇ、てんこのこと、ぐちゃぐちゃにしたかったんですよね?」 衣服を全て脱ぎ捨てたてんこは、ソファに腰かけた倉塚校長の腰の上にまたがり、 そのネクタイをそっと解き始めた。 「てんこ、これは・・・」 ねぇ、せんせい てんこをおもちゃにしたかったんですよね いやらしいことしたかったんですよね てんこ、しってるんですよ てんこはネクタイをそっとはずしてテーブルの上に置くと、校長のシャツのボタンをゆっくりと、一つづつはずし始めた。 校長は大きく息をのみ、自分がてんこの凹凸のない幼児をすら思わせる体から、目をそらせないことに気づかされた。 せんせいのここ・・・ てんことおはなししてると いっつもえっちなにおいがしてましたから・・・ ボタンをはずし終わると、次はズボンのチャックにそっと手を添える。 そして校長の胴にまたがったまま、チャックの下の盛り上がりを、 愛しいものを触るように、そっと左手の指先で撫で始めた。 その間も、てんこの視線は、ずっと校長の瞳に向けられていた。 でも、てんこがいっつもさせてあげなかったから とってもつらかったんですよね・・・? どうやってがまんしてたんですか・・・? じぶんで・・・してたんですよね・・・ てんこの甘い囁きは、校長に一切の抵抗も、視線をそらすことすら許さない。 この時、倉塚校長は、初めて自分の誤解に気づいた。 てんこは、種の違いを自覚して、互いのために一線を越えるのを拒否していたわけではないことに。 もう・・・がまんしなくていいんですよ・・・ 獲物が蜘蛛の糸に絡めとられ、もう逃れられないようになるまでじっと待っていただけだったのだと・・・ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− あの倉塚校長がある日突然、笑顔を絶やすことのない、温厚な性格になったというのは、 校内外でちょっとした騒ぎになった。 とは言え、よく調教されたゆっくりの持つ癒し効果について、近年研究が進んでいることがテレビでも発表されており、 校長と仲の良いてんこの効果ということで落ち着いたわけだが。 まあ、当たらずとも遠からずといったところか。 ともあれ校長が、別人としか思えないほど温厚に、かつ心身ともに若返ったことから、 これまで風通しの悪さと重圧に参っていた教師たちも皆、温かい笑顔を取り戻していた。 なんだかんだ言っても、やはり胃が痛い思いはしていたのである。 そして教師の空気の変化は、むろん生徒にも同様の影響を与える。 気がついてみると、学校全体が妙に明るく開放的な雰囲気に様変わりしてしまっていた。 一部の関係者は、これで校風が変わりでもしたら、 業績がかえって悪化するのでは?という危惧も抱いたようだが、 元々有能な校長や職員陣の努力もあり、 進学率に大きな影響を出すこともなく、全体的にはかえって評判は上がっている。 今日も校長は、てんこの宿舎で朝食を済ませ、 新品のようにきれいにアイロンのかけられたスーツを着て、てんこにネクタイを締めてもらっている。 その笑顔には、相変わらず一片の曇りも見られない。 「てんこ。今日も、校長室には来てくれるんだよな?」 「・・・ほんとに、あまえんぼうさんなんですね・・・」 「てんこがそうしたんだろう?」 「・・・はい。ゆっくりにあまえて、ゆっくりをいじめて、すっきりーしちゃうへんたいさんに・・・」 「否定できん。」 「・・・じゃあ、そろそろがっこうに・・・」 「ああ、そろそろ行こうか。」 「じゃあ、てんこ。今日もお昼は校長室で待ってるから。」 ちなみにこれから3年後、倉塚校長は国内で初めてゆっくりと結婚式を挙げた変人として、 新聞で大々的に紹介されることになるが、それは、また別のお話である・・・ うーむ。あれ?ゆっくりが全然いないぞ? 私は確かに餡庫に投下するためのSSを書いてたはずなんですけど。 それにしても、あっちの倉塚さんは怒ってないですよねぇ。たぶん。 ※おまけ てんこの試験配置から半年後、第一次試験運用が良好な結果に終わった公務ゆっくり計画は、 第2段階として、てんこ以外の他種族の運用へと移っていた。 全国の学校にゆうかりん・ふらん・そして品種改良された突然変異種等が配属される。 てんこの学校にも一匹の突然変異種が新たに配属されていた。 現在授業で使われていない教室に、4人の女教師と2匹の胴付ゆっくりが集まっている。 「やだぁ・・・・さわらないでぇ・・・」 「反抗的な目も可愛いなぁ。D.Oちゃんは。 それじゃあ次は、ニーソックスも履かせてみよっか。」 しゅるしゅるしゅる・・・ 「ふぁ、あぁぁ・・・もうやめて・・・」 「うんうん。やっぱりこれも似合うね。」 後ろ手に縛られ、柱に首輪で固定されて、すっかり抵抗できなくされたゆっくりD.O。 彼女こそが、この学校に新たにやってきた公務ゆっくりである。 ちなみに、ゆっくりらしくない名前がついているのは、 彼女がらん・もみじ等のケモ耳ゆっくりやら、てんこ・ゆうかりん等の胴付やらを混ぜすぎて、 原型がなんだか、わけわからなくなったからである。D.Oは製作者のイニシャルだ。 さらに特殊なことに、D.Oはゆっくりなら生まれつき持つべき、固有の飾りや衣服を持たない。 これも製作段階の変な操作のせいであろうが、せいぜい固定されているのは狐耳くらいか。 と、言うわけで今日は、新任のD.Oのために、学校での勤務服選びが行われているのである。 何といっても、校内を歩いていても自然で、かつ清掃や様々な作業がしやすい服装でなければいけない。 やはり女性向けの服選びは女性にお願いしよう、というわけで教頭の指示により、彼女達が集められたわけだが、 学校でもディープなゆっくり愛好者達を集めたせいで、かえって服選びは難航していた。 とりあえず色々着せ替えしながら考えようという、小等部・図工の絵夢比古先生の提案により、 D.Oは衣服を全部取られた上、柱に固定されて現在に至るわけである。 全身には、市役所の儚井さんから贈られたSS挿絵(媚薬)入りローションを塗りたくられ、 彼女はもはや、衣類のこすれる刺激にすら、痺れるような快感を味あわされていた。 「てんこせんぱぁい・・・もうやめさせてぇ・・・」 「・・・D.Oはとってもはずかしがりやなの・・・たくさんあそんであげて・・・」 「どうしてぇ・・・?てんこせんぱ・・っはあぁ!ふぅっ・・・!」 「どうかね君達。勤務服の選定は終わったかね。」 その時、席を外していた久井教頭が戻ってきた。 「久井教頭、今のところこんな感じなんですがどうでしょう。ぺにぺにはやっぱ外しちゃいましたけど。」 「うーんむ、やっぱ不評かね。少々マニアックなのは私も自覚していたんだが。 まあ、その辺は尾根仁さんのセンスを尊重しよう。」 「あと、私としてはこの美味しそうな太ももを隠すのは惜しいと思うんですが。なーでなーで。」 「ふぅ・・・うん・・・なでなでしないでぇ・・・」 「そうだな。絵夢比古先生としてはどう思う?」 「私としても同感ですね。もう少しスカート丈は切り詰めちゃいましょう。」 「あと、せっかくなので髪型もいじってみてもいいかなぁと思うんですけど。なーでなーで。」 「はぁ・・・ぁ・・あたまなでないでぇ。」 「もう少しこう、活発そうな方がケモ耳も映えるかと。『んぅ・・ぁぁぁっ。』それにしても髪の毛でイケるなんて優秀ですね。」 「胴夏さんはどう思・・・。顔を隠してどうしました。」 「・・・エッチすぎて見てられない。」 「とかいって指の隙間からしっかり見てるクセに。」 「・・・エヘヘヘ・・・。」 「で、何か提案は?」 「えっと、私はもう少し胸があってもいいかなーっとか。」 「・・・ヒドイ。肉体改造はちょっとねぇ。」 「冗談ですよぉ。でも、もんだら大きくなったりして。ふにふにふにふに。」 「んあああぅぅうん、うふぁ。やめてぇ、そんなにしないでぇ・・・。」 「フムフム、いい弾力。」 「胴夏先生・・・相変わらずマイペースな人だ。・・・ところで、絵夢比古先生。なに黙って服着せちゃってるんですか。」 「いえ、私チラリズム萌えなんで、絶対領域と脇チラだけは『んぁ・・・ぁ』外せないと思いまして。」 「なら、私メガネ萌えなんで『やぁ・・・んっ・・・』メガネ追加で。」 「じゃあ、私はデカベルトも。ああ、この首輪も『ひぅっ・・・うぅ』標準装備にしてもらいたいですね。」 「じゃあブーツも。こういうごついので踏んで『できないれすぅ・・・』もらいたいかなっと。」 「いや、ミニスカと言えば縞パンもセット『や・・やだぁ、ひうぅっ!』でしょう。」 「あぁっ、ぅ・・・もぉらめぇっ!んんぅっ、はぁぁぁああっ!!」 。 「・・・何やっとるんだね君達は。まあ、楽しみ・・・勤務服の件は明日にでも取っておこう。焦ることも無い。」 「ゆ・・・ゆふぅぅ。もうおわりですかぁ・・・?うぅ。」 口からよだれをだらしなく垂らして、全身をぐったりと弛緩させながらも、どこか物足りなさそうなD.Oに対して、 久井教頭はにんまりと笑顔を向けながら言った。 「それよりD.Oくん、お待ちかねのコメントが餡娘さんから届いてるよ。今日もたくさん挿れて欲しいんだろう?」 久井教頭はそういうと、縛られたままのD.Oを机の上に腰掛けさせ、大きく股を開かせる。 「え・・・?ん・・・んぁぁ!?そんなにたくさんはいら・・・っ!あぁぁっ!!!」 「ふぅっ!ひうぅ、もうはいら・・・あぁぁ。」 もだえながら、そう懇願するD.O。 しかし、大きく開かれた両脚を固定している胴夏先生の腕には、脚を閉じようとする力はまるで伝わってこない。 それどころか、少しでもたくさんのコメントを受け入れようとするかのように、 わずかながらも、先ほどまでより大きく股が開かれていくのを感じていた。 「うんうんっ!上のお口ではイヤイヤしてても、コッチのお口は正直だねっ! 皆さーん、今日は特にたくさんあるから、後ろにも入れてあげようっ!」 「やめ・・・そっちはきたなっ!いうぅ!!!」 「ひとつ『うぅ』ふたつ『うんっ!?』みっつ『んはぁぁぁああ!!』よっつ『・・・っ!』。 ほう、五つも飲み込んだか。えらいぞぉ。」 「いやぁぁ・・・、はぁっ・・おなかのなかで、あたってりゅよぉ・・・」 さらに何か無いかとコメント袋をあさる教師達。 ゴソゴソゴソ 「!?」 「すごぉい。今日も来てるよ。リクエスト付きのコメント。よかったわねぇ。D.Oちゃんの大好物でしょう?」 「はぁ、はぁ・・・。いや・・・いやぁ。そんなっ、いぼいぼのはいらなっ!いああぁぁああ!!あぁ・・あっ!はぁぅ!!」 「さぁさぁ~、早くイッてSSを産んであげないと、みんなかまってくれなくなっちゃうよぉ。」 「んふぅ!ふぅ・・・うん、ああぅ・・・イクッ、イッちゃう!あぁ、ぁぁぁあああああ!!あ・・・」 「「「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!!」」」 絶頂を迎え、愛液に濡れて大きく股を広げたまま、ぐったりと机の上に眠るD.O。 その周りには産まれたばかりのゆっくりSS達がぴょんぴょんと跳ね回っていた。 「ゆっくちー。」 「しゅーり、しゅーり、ちあわちぇー。」 「かわいー。それにとってもいい子たちねー。」 「あんなにたくさんコメント咥えこんで悦んでたんだから」 「うむ、なかなか元気なSSが産まれたじゃないか。これなら読者の皆さんも喜んでくれるよ。」 「あぁ・・・ぅ・・・もっと・・・。」 「?」 「もっと、はぁ、ほしいですぅ・・・もっとくださぁい・・・。」 「ふむ、そうだな。もっとたくさんいじってほしかったら、これからも元気なSSを産むんだよ。いいね。」 「ふぁい・・・わかりましたぁ・・・」 【新種解説】 ゆっくりD.O 多種のゆっくりをひたすら混ぜ合わせている内に偶然生まれた新種。 外見上は胴付きゆっくりからさらに人間に近づいたが、生態はあくまでゆっくり。 狐耳と特大バイブを標準装備して産まれるが、固有の衣服や髪飾りは持たない。 コメントを挿れられるとすっきりーしてSSを産むという、特異な性質を持ち、 リクエスト(イボイボ)付きの特大コメントでも悦んで咥えこむ淫乱。 大変感度がよいので、かまわれると喜び、さみしいと死ぬ。取り扱い注意。 5Pとかどろわとか、ムリだって。こんなもんでもーいいすかね。 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけのおまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけのおまけ) 夏-1-4. 本作品(おまけのおまけのおまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 翌年 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(おまけ) D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゆーんなんだかゆっくり出来ないおまけだよー -- 2014-08-11 20 47 47 校長先生いろいろと・・・ -- 2013-01-16 08 44 54 これはアレか?希少種萌え&胴付き萌えの俺に喧嘩を売っているのか? ん?校長先生。 -- 2012-02-26 12 48 49 おwまwけw -- 2011-12-06 21 51 54 ウサミミ…だと…? -- 2010-09-14 21 11 02 おまけ…これは酷い…(褒め言葉) -- 2010-08-31 17 03 35 おまけクソフイタwww -- 2010-08-07 00 07 38 どぼじてこうちょうせんせいがてんこをひとりじめするのおおおおおお!! -- 2010-07-31 04 23 17 ふぅ… -- 2010-07-18 01 00 29 そのてんこをこちらに渡そうか。 -- 2010-07-02 00 57 02 南無 -- 2010-04-29 15 54 02 南冲尋定 -- 2010-03-07 06 54 28
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1393.html
野良ゆっくりがやってきた 42KB ギャグ 飼いゆ 現代 絵師いぢり 微エロ ・餡子ンペ出展『群れ/ハーレム』です。 拡大解釈でがんばってみました。 ・クリスマス&年越しのめでたい雰囲気を狙って 徹底した絵師いぢりを敢行。 『野良ゆっくりがやってきた』 D.O 「ちゅっきり!」 「ゆびぇ・・・じゅっぎり」 「みゃみゃー!もっとしゅっきりしちゃいわー!」 「それじゃあつぎは、あのまりさたちに、とかいはのあいをあげましょうね!」 「「「しゅっきりー!!」」」 「・・・はぁ。いつもどおりのぺにありすか。ネタ切れだなぁ。」 活きのいい野良ゆっくりがいたので観察していたのだが、どうやら時間の無駄だったようだ。 ちなみにぺにありす(ぺにぺに非収納型レイパー)と言えば、この虹浦市内では野良ゆっくり達によって、 殲滅対象になっているレイパーだったりする。 最近では市内で会うことも少なくなったので、それなりに希少とは言えるのだが・・・。 まあ、所詮はレイパーありす、一般的にみればさほど珍しいものでもない。 「今日もネタは見つかんなかったなぁ・・・・・・帰ろっか。」 私の名前は、嘆木 晶。 名前だけではわからないかも知れないが、一応私は女性だ。 ・・・年齢については伏せておこうか。 その方が夢が広がっていい。 ちなみに、私がなんで野良ゆっくりを観察しているかというと、仕事のためである。 私のペンネーム『嘆木 夏彦』と言えば、これでも世間では知らぬもののいない人気小説家だったりするのだ。 2年ほど前に書いた作品『ゆっくりの匣』に至っては、アニメ化、映画化もされており、気鋭の若手として注目されている。 この作品は、私の尊敬する大御所作家、M田一美様にも、 『・・・あんたの小説?そんなのより、私のこと行き遅れとか年増とか、どうなってんのよ。 見なさいよ、この桜色の○×△、どうみても少女臭しかしないでしょお!!大体あんた、私の絵柄だってどう見ても20代・・・』 などと、雑誌上で対談した際に絶賛され、私の代表作として世間では位置づけられている。 ・・・たまたま思いついたゆっくりギャグを書いて、女性下着をかぶった変態編集に投げといただけの代物だったなんて、いまさら言えないけど。 ま、そんなわけで最近私の書いている小説は、予想がつくとは思われるが、『ゆっくり』を題材にしている。 同シリーズも『ゆっくりの夏』『ゆっくりの骨』『ゆっくりの檻』と合わせて4作目、 そろそろ妄想レイパーネタだけではマンネリなわけで、 今も必死になってゆっくりの観察を続けては、ネタ探しをしているところなのだが・・・ 「まあ、そんな簡単に面白いネタなんて見つかんないよなぁ。」 ネタなんてものは、探している時に限って見つからないものである。 今日も不作のまま小学生が下校する時刻となり、私も家に帰ることにした。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 我が家は、私の他にはペットのゆっくり2匹しか住んでいないこともあり、 2階建て7LDKの慎ましい木造住宅である。 ゆっくり小説家のたしなみとして、ゆうかりんも近々飼いたいと思っているので、 庭だけは小学校のプール3つ分程度、申し訳程度に確保しているが。 いずれはもう5~6匹は賢いゆっくりを飼って、温かい家庭の気分を味わいたいものだ。 ・・・ちなみに人付き合いがめんどいだけで、親が死んだとか男嫌いとか、そういう重い背景はない。 「ただーいまー・・・うわっ!な、なんなのこれぇっ!!」 そんな、慣れ親しんだ我が家に帰ってみると、普段はあり得ない衝撃的な光景が目に飛び込んできた。 書斎兼コスプレルームとして使っている一階の和室内が、台風でも飛び込んできたかのように荒らされていたのだ。 本棚に並べられた薄く高価な成人向け書籍(あくまでも創作用資料)の数々は無残に引きずり出され、 タンス最下段の人様にはとても見せられない洋服の数々も、あたり一面にぶちまけられている。 畳の上には泥土がばら撒かれ、ちゃぶ台の上に置いてあった饅頭や煎餅も食い散らかしてあった。 きれい好きの同居ゆっくり達がいる我が家で、この惨状は明らかに尋常ではない。 「なになに、なんなのよぉ。・・・泥棒!?えーき様!!ありすー!!」 もしも泥棒だとしたら、物はともかく我が家の大事な家族達が危険な目にあったかもしれない! 後で思い返してみれば、ホントに泥棒が入っているとしたら、私も大変危険な状況だったのだが、 落ち着きを失っていた私は、とにかく2匹の安否を確認するため、2匹の寝室のある2階に駆け上がったのであった。 20畳ほどあるゆっくりの寝室に駆け上がってみると、我が家の飼いゆっくり、 えーき様とありすは、2匹ともそれぞれの専用ベッドですーやすーやとお昼寝中だった。 「ああ、良かった。」 「ゆぅ・・・くろ~。」 「あ、起こしちゃった?ごめんね、えーき様。」 「しろっ!」 「ゆふぅ~ん。ありすにおめざめのちゅっちゅして~。」 「寝てなさい。」 「おねーざぁん、ありすとのとかいはなあいは、もうさめちゃったのぉぉお!? あのもえあがるような、あついよるをわすれちゃったのぉぉぉおお!!」 「そんな事実は無い。キモくてウザいわ。」 「ひどいわぁぁぁああ!!とがいはじゃないぃぃぃぃ!!」 ありすの方はまた症状が悪化してきたようだが、とりあえず何事もなかったようだ。 とにかくは一安心なわけだが、2匹の無事を確認して落ち着いてくると、ふと疑問が湧いてきた。 「ねえ、えーき様、ありす。お昼寝中に一階でゆっくり出来ない音とかしなかった?」 「むほぉ・・・ごめんなさい。おひるねしててわからないわ。」 「くろ~。」 もとよりこの2匹に防犯など期待していないわけで、むしろ不用意に出て行かなかっただけ、ありがたかったくらいだが。 何が問題かというと、一階に比べ、二階は被害が無すぎる点だ。 それに、一階の被害にしても、泥棒に荒らされたというよりは、動物が入って・・・・・・! ひょっとするとウチにもついに噂のアレが・・・ネタが転がり込んできた!? 「えーき様、ありす。一階に誰かが入って来てるみたいなの。」 「むほ?おきゃくさま?じゃあおちゃをおだし・・・」 「泥棒さんかも。」 「そんなのとかいはじゃないぃぃぃいいいい!!!」 「くろっ!!くろっ!!」 「とにかく一階を見回る必要があるのよ。だから、いつも通りゆンペリアルクロスの陣形でいくわね。」 「ゆっくりりかいしたわ!!」「しろっ!!」 おそらく私の勘は正しいのだが、用心に越したことはない。 こうして私たちは、防御力の高いありすを前衛、私とえーき様を後衛にして、一階の探索へと向かったのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ここで我が家の飼いゆっくり達を紹介しておこう。 まずはえーき様。 半年ほど前の明け方、私が庭で一人、裸エプロンメイドのコスプレ撮影会を楽しんでいたとき、 お腹を空かして庭に迷い込んできたのが出会いだった。 彼女は類まれな感性を持ったゆっくりで、私の新作衣装デザインを見せると、 『しろっ!』『くろっ!』と、イケるデザインか白黒はっきりつけてくれる。 『しろ』と『くろ』しか言葉を話せないとはいえ、ネットとイベント以外では唯一私と趣味を共有してくれる、かけがえのない存在だ。 一方ありすは、彼女が赤ゆっくりの頃からの付き合いである。 購入したのもゆっくりショップではなく、 流行っていたので購入した、『スッパイ赤ゆにご用心!』とかいう変わり種お菓子としてだった。 完全に気まぐれで育て始めたのだが、思いのほか世話焼きで優秀、 ぺにぺにを器用に使って家電製品を操り、炊事洗濯なんでもこなす、私よりよほど優秀な主婦になってしまった。 ただ、最近はTV、特に昼ドラやら韓流ドラマに夢中なご様子で、影響を受けすぎて時々言動がおかしくなる。 こんな頼りになる2匹を連れて一階に戻ってみると、先ほどまでは聞き逃していた物音や話し声が聞こえてきた。 「むーちゃむーちゃ!ちあわちぇー!!」 「ここはとってもゆっくりできるね!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 「ゆーん、そうだよ!ここをれいむたちのおうちにしようね!」 「やっちゃあ!れいみゅも、とってもきにいっちゃよ!」 ・・・・・・。 部屋には、成体れいむ一匹と、その子供であろう赤れいむが一匹いた。 お菓子をむさぼり食う2匹は、比較的清潔にしてるようではあるが、明らかに野良。 存分に腹ごしらえをしたらしく、母れいむはともかく、 赤れいむはとぐろを巻いた蛇のようなキモチワルイ体型になっている。 そんな2匹が今まさに、巷で話題の『おうち宣言』をしようとしているところであった。 「ここはれいむたちのおうちだよ!ゆっくりしてい・・・」 「むほぉ!!なにいってるのぉぉおお!ここはありすとおねーさんだけの、あいのすなのよぉぉおおお!!」 「「ゆゆっ!!」」 危なかったが、タッチの差でれいむ親子のおうち宣言を失敗させることに成功した。 ・・・まあよく見てみると、部屋に置いてあった円筒形ゴミ箱を横倒しにして、 親子ですっぽり中に入って宣言していたので、どうもそこをおうちにしようとしていたようだが。 うーん、ま、どっちにしても迷惑ではあったからいいか。 「くろっ!くろっ!くろーっ!!」 「ごめんなざい・・・ありすがいなかものだったわぁ・・・」 ちなみにありすは今、とっさに出た叫びの中とはいえ、家族の中で除け者にしてしまったえーき様に説教を食らっている。 なので、野良の相手は私の仕事だ。 さてさて、家を荒らされた分程度には面白いネタを提供してくれたらいいんだけど。 「ねえ、れいむ。わかってると思うけど、ここは私達のおうちなの。・・・そのゴミ箱もね。」 「ゆぅぅ、ゆっくりりかいしたよ。」 「大体、どっから入って・・・ああ~窓割ったのね。結構高いのに。」 「ゆゆっ!ちがうよ!とうめいなかべさんは、しらないにんげんさんがわったんだよ! れいむたちはそこからはいっただけだよ!」 「うーん・・・まさか本当に泥棒も入ったのかしら。おちびちゃんの方は何か見なかった?」 「しらないにんげんしゃんが、いししゃんをつかってわっちゃんだよ。」 「正直に言ってくれたらあまあまあげるから。」 「みゃみゃがわっちゃよ!」 5秒後、母れいむの顔面には、私の手のひらの跡がくっきりとついていた。 「嘘つきは嫌いよ。」 「ごべんだざい・・・」 「まったく、窓のこんな低い場所を割る人間なんていないわよ。それにお菓子だって食い散らかして。」 「ゆゆっ!!」 何か一瞬考える表情をした母れいむは、カーテンに近づくと、 食べカスだらけのお口の周りをごーしごーしと拭き、 さらに赤れいむのお口の周りをぺーろぺーろときれいにする。 やがて母れいむはうんうん、とうなずくと、眉をキリッと引き締めてから一言。 「ゆっ!れいむたちはあまあまなんてたべてないよ!」 10秒後、母れいむの顔面の中央には、私の拳大のくぼみが出来ていた。 「次嘘ついたら穴があくから。」 「もう、うぞづぎまぜん・・・。」 どうやら人間との力関係を理解しているだけ、マシといえばマシではあるが、 その餡子脳を嘘でごまかす方向に使うのは気に入らない。 ちょっとお仕置きが必要かも。 「まったく、どうやって償ってくれるのかしら。それともお仕置きしてあげようか?」 「ゆぴぃぃぃ!おしおきしゃんはゆっくちできにゃいぃぃぃ!!」 「ゆぅうう・・・そうだよ!だいじょうぶだよ!おわびにれいむたちが、とってもゆっくりさせてあげるよ!」 「ふむふむ、何かくれるの?」 「れいむたちをかいゆっくりにしてね!!とってもゆっくりできるよ!!」 「やだ。」 「・・・・どぼ・・・ぢで・・・?」 「え?だってそれ、全然ゆっくり出来ないし。」 「ゆ・・・ゆ?だって、かいゆっくりになったら・・・れいむたちが、とってもゆっくりできるよ・・・・ゆ・・?」 「えーと・・・それがどうして、私をゆっくりさせてくれることに?」 「ゆ・・・ゆ・・・・?」 れいむ親子は、心底不思議そうにお互い顔を見合わせたり、首をかしげて見たりしている。 うーん。 ああ、あれだろうか。 こんな可愛いれいむ達がゆっくりしてるところを見れたら、 人間さんもとってもゆっくり出来るね! とか。 あらためてこの親子の瞳を見ると、その瞳がとても澄みきった美しい物であることに気付いた。 純粋で汚れを知らず、知性などという不純物の欠片も映らない、美しい瞳だ。 そうだ。きっと、このれいむ親子は、自分達が美しく、とてもゆっくりした存在であることに、 全く疑いを持っていないのだろう。 多くの一般的な人間から見れば、ひたすら自分勝手で自惚れた、不快な汚物に映るかもしれない。 しかし、このゆっくり達に悪意や醜悪な思惑があった上での言動でないことは、 多くのゆっくりを見てきた私にはわかる。 なんだか、このれいむ親子が急に可愛らしく見えてきた。 野良といえば、えーき様だって元野良だ。 それに、飼ってやろうと思えば、ウチには十分すぎる余裕がある。 とはいえ、やはり簡単に野良を拾うというのも・・・うーん。 「ゆぅぅ・・・。ゆゆっ!わかったよ、おねーさん。」 「うーん・・・、うん?何が?」 「ゆふん。おねーさんもすきだねぇ。ゆふ~ん。」 何を思ったか、れいむが突然こちらにあんよ、というかあにゃるとまむまむを向けた。 「ちょっとだけなら、あじみしてもいいんだよぉ~。」 ・・・・・・・・・。 「醜悪!!」 ぶすりっ!! 「ゆっ・・!ゆぎゃぁぁぁああああ!!!」 「あ、やりすぎた。」 一瞬本気で頭にきたせいで、母れいむにうっかり手加減抜きで貫手を食らわしてしまった。 母れいむの腹に私の左手が手首まで突き刺さっている。 「れいむのゆっくりしたまむまむがぁぁぁああああ!!!」 訂正。れいむのまむまむに突き刺さっている。 「ゆぁぁぁああ!!いじゃいぃぃぃいいい!ぬいでぇぇぇええええ!!!」 「ああ、ごめん、ちょっと本気になっちゃって・・・えい!」 ずぼっ! 手を引き抜いても、餡子がボロボロ出てくることはなかったので、どうやら裂けたりはしていないようだ。 「ゆぁぁぁ。れいむのまむまむ・・・」 「わぁ、くぱぁってしてる・・・ごめんね。」 「れいむのばーじんが・・・もうおよめにいげなぃ・・・」 「ホントごめん。そんなつもりじゃなかったのよ。」 「でいぶ、だいずぎなまりさのために、だいじにどっでだのにぃ・・・」 「そうだったの・・・わるいことしたわ。」 ゆっくりは貞操観念というか、そういう点はえらく人間に近い感覚を持っていると聞く。 私の一時的な激情で大切なヴァージンを奪ってしまったとなると、いくら野良とはいえ、申し訳なさを感じてしまう。 「ゆぅ、ほんとにごめんっておもってる?」 「思ってる、思ってる。・・・ゴメン。」 「・・・じゃあ、れいむたちをかってよぉ。」 「そんなこと言っても・・・」 「ゆぁぉあぁああん!!やっばりごめんっでおもっでないぃぃぃいいい!!」 「うーん。なんか責任感じちゃうなぁ。・・・わかったわよぉ。悪さしないって言うなら、飼ってあげても・・・」 「ゆわーい!!みゃみゃ~やっちゃね!!」 「・・・・・・ママ?」 それから5分、私は仰向けにした母れいむに馬乗りになって、顔面に拳を叩きこみ続けている。 「嘘はっ!ダメってっ!言ってっ!るっ!でしょっ!」 ぼすっ!ぼすっ!ぼすっ!ぼすっ!ぼすっ!ぼすっ!ぼすっ!ぼすっ! 「やべっ!ごべ!な!ざい!ゆべっ!べぁ!」 「ゆあーん。みゃみゃをいじめにゃいでー。」 「おねーさん!やめてあげてぇぇぇ!そんなおねーさん、とかいはじゃないわぁぁああ!!」 「くろーっ!くろーっ!」 「ごべんだざい・・・」 「まったく。さっきから嘘ばっかり!私だから生きてるけど、普通ならとっくにゴミ箱行きよ!」 「ごべんね、おねえさん・・・。でぼ、れいむはどうじでも、おねえさんのがいゆっぐりになりたがっだんだよ・・・。」 「ふーん。まあ、野良なら当然だと思うけど。・・・私?なんで私の?」 これまでの態度からして、ウチに侵入したのは、全くの偶然だと思ってたけど。 「そうだよ。れいむは、まえはとってもゆっくりしたまりさといっしょにくらしてたんだよ・・・でぼ、でぼぉぉぉおお!!」 「落ち着いて。ゆっくり話して。」 「まりさは、とってもかりがじょうずで・・・おちびちゃんもうばれで・・・でぼぉ・・・。」 さっきまでは、いかにもゆっくりらしい、ふてぶてしい表情をしていた母れいむ。 しかし、今目の前にいるゆっくりは、雨にぬれた小鳥のような弱弱しさと疲労しかうつらない。 いつしか、えーき様も、ありすも、赤れいむも、母れいむの苦悩に満ちたゆん生の物語に、真剣に耳を傾け始めていた。 母れいむは話し方が下手で、時系列が行ったり来たり、同じことを繰り返してお話していたが、要約すると以下のような内容だった。 れいむは、元々とある森のゆっくりとした群れで、長まりさとつがいのれいむの子供として生まれた。 しかし、群れのゆっくりプレイスは、ある日突然現れた人間さんによって奪われる。 木は切り倒され、泉は埋められ、土地も家も全てを失う中、長まりさと戦士達は必死で人間さんに立ち向かった。 しかし、人間さんは強く、人数でも群れの戦士達を上回っており、長まりさを含め、全ての戦士達は滅ぼされた。 長まりさは、最後の戦いに赴く前に、れいむにこう言って別れを告げた。 『おとーさん、ちょっととおくに、おしごとにいくからね。おちびちゃんは、おかーさんとたくさん、ゆっくりしていってね』 群れの母ゆっくり達は、人間さんに対抗することの不毛さを学び、思い思いにその地を去って行った。 ある者は森の奥へ、ある者は近隣の町へ、ある者は、はるか遠くの地へとあるであろう、真のゆっくりプレイスへ。 れいむは、自分の母れいむを含めた小さな集団に同行して、この町までやってきた。 しかし、ついに心労から体を壊した母れいむは、あんよを動かすことが出来なくなってしまう。 同行していた集団は、この地はゆっくり出来ないと言い、母れいむをおいて旅を続けると言う。 しかし、母を身捨てることが出来ないれいむは、一緒にこの町に残って生きることを選んだ。 町は厳しい。 食料もほとんどなく、おうちとなるような場所には先住ゆっくりや野良猫達がいた。 そのような中で、子ゆっくりにようやくなった程度のれいむは、必死に母を支えて生きる。 しかし、満足な食料も得られない日々が続く中で、母れいむは病を悪化させ、ついに息絶えてしまった。 母の最後の言葉は、『ごめんね。』だった・・・ 孤独な生活の中でれいむは必死に生き続けたが、所詮はさびしがり屋のゆっくり、じきに耐えられなくなってしまう。 そんな中で出会ったのが、のちに赤れいむの父となる、とてもゆっくりしたまりさであった。 狩りの腕に優れ、囲まれさえしなければ20匹以上の通常種とも戦えるほど強かったまりさ。 まりさの温かい瞳に恋したれいむは、かつて両親がいた頃のような、ゆっくりした家庭を取り戻すことができたのだ。 しかし、それも長くは続かなかった。 ある日、まりさが狩りに行っている時、 (おそらく小学生~中学生くらい?の)人間さんがれいむ達の住んでいた木箱を見つけ、襲いかかってきたのだ。 6匹の可愛いおちびちゃんを、お口に入れて必死に逃れようとするれいむ。 しかし、人間さんは圧倒的な力でれいむを捕え、おちびちゃん達を引きずり出すと、れいむの目の前で1匹づつ命を奪っていった。 次女れいむは腹に穴を開けられ、焼いた砂を注ぎ込まれてゆっくりと渇き死んでいった。 5女れいむは油で温めた金属の玉を口からねじ込まれ、餡子を吐くこともできず、体内からあぶり殺された。 3女れいむと4女れいむは、体を金属線でつながれて綱引きを強要された。 背後には水を入れた皿、2匹の間には固形燃料で火の海が作られる。 一方が助かるためには、もう一方を火の海に引きずりこまなければならない。 結局姉妹は、相手を火の海に落とすことを最後まで拒み、火の海にリボンも顔面もじっくりとあぶられて、 泣き叫びながら黒こげになっていった。 長女れいむは、空き缶の上に座らされ、線香花火を何本も何本も咥えさせられた。 線香花火の下には仰向けに寝かされた末っ子れいむ。 長女れいむは線香花火を動かさないよう必死に耐えるが、背中にライターを押しつけられるたび、体を揺らしてしまう。 線香花火が尽きたときには、末っ子れいむは黒く焦げた穴だらけの姿になって、息絶えていた。 5本束ねて火をつけられた線香花火の下で、末っ子れいむが最後に言った言葉は、 『おきゃーしゃん、おにぇーしゃん、ゆっくちちちぇっちぇにぇ。』だった。 そして長女れいむが命を奪われんとしていた時、奇跡が起こった。 悲鳴をあげてれいむと長女れいむを手放す人間さん。 その背後には、木の枝を口にくわえ、必死に人間さんを打ちすえるまりさがいた。 まりさは言った。 『れいむは、いつまでもゆっくりしていってね。』と。 れいむは、一匹だけ生き残ったまりさとの愛の結晶をお口に入れて、必死に逃げのびたのであった。 それから夜になり、れいむがまりさと別れた場所に帰ってみると、そこにはまりさだった何かと5つの小さな饅頭が残されていた。 まりさはあの後人間さん達に捕まり、あにゃるから打ち上げ花火をねじ込まれ、何度も、何度も、何度も体の中を焼かれていったのだ。 最後にはあにゃるの周りが焦げてボロボロに崩れ、眼窩やノドから打ち上げ花火が飛び出しても。何度も。何度も。 だが、かつてまりさだったモノの表情には、それでもわずかに笑顔が浮かんでいた。 それは、体内の火傷のせいで表情がひきつっただけ、あるいはれいむの気のせいだったかもしれない。 しかし、れいむはまりさが最後に安らかに逝ったのだと信じていたようだった。 まりさを失ってから、れいむはしんぐるまざーとして精一杯赤れいむを育ててきた。 しかし、有能で自立した成体ゆっくり達でさえ生きるには過酷な人間の町。 森で生まれた上、狩りに慣れないれいむが、一匹とはいえ赤ゆっくりを育てるのは至難の業だった。 日に日にやつれ、衰えていくれいむ親子。 このまま冬を迎えれば、待っているのは死。 それどころか、冬まで生き延びることすらできるのだろうか。 ・・・そんなある日だった。 れいむが私、お姉さんと出会ったのは。 人間さんに極力出会わないように隠れ住む野良ゆっくり達。 その薄暗く汚い住処のなかに、突然やってきた人間さん。 野良ゆっくり達は、ついに自分達の最後の住処も奪われるのかと絶望した。 しかし、ほんのりと甘い香りをまとい、優しい微笑みを浮かべたお姉さんは、 野良達に声をかけ、談笑し、時にはわずかながら食べ物もくれていた。 遠くからその情景を目の当たりにしたれいむ親子は、身の危険も忘れ、 お姉さんを尾行して、おうちを突き止めた。 危険を顧みず庭に侵入し、おうちの中を覗き込むと、 そこには、2匹の美しいゆっくりとお姉さんが仲良く暮らす、なんともゆっくりした光景があった。 危険も、苦しみも、愛する者を失う恐怖も存在しない世界。 れいむはその夢のような情景を目の当たりにしながら、一つの言葉を思い出した。 ・・・・・・『飼いゆっくり』 ゆっくりしていない人間さん達、その中に稀に生まれるゆっくりした人間さん。 彼らは、ゆっくりと共に暮らし、食事と、安全なおうちと、温かい愛情を与えてくれる。 人間さんと共に暮らすゆっくりを、人間さん達は『飼いゆっくり』と呼び、 誰も傷つけることができない特別な存在として扱う。 ただし、そのゆっくりした人間さんを見分けることは非常に難しく、 上手く行く可能性は極めて低い。 相手を間違えれば、待っているのは確実な『死』。 れいむはこれまで失ってきた、愛するゆっくり達の最後の言葉を思い出した。 『たくさん、ゆっくりしていってね』 『ごめんね』 『おきゃーしゃん、おにぇーしゃん、ゆっくちちちぇっちぇにぇ。』 『れいむは、いつまでもゆっくりしていってね。』 ・・・・・・れいむは、自分が信じたお姉さんに全てを賭けることを決意した。 ・・・私についての描写が非常に美化されている内容ではあったが、心当たりは確かにあった。 小説のネタ発掘のため、野良に対するインタビュー調査をしたことがある。 家にはゆっくりが2匹もいるので、香水やシャンプー、芳香剤の類も、 いつのまにかゆっくりの好みに近い香りのモノを使うようになってしまっていたようだ。 母れいむが今日、勝手に家に侵入し、部屋を荒らしまわったのは確かに悪いことではあったが、 飼いゆっくりとしての教育を受けていない以上、ある意味では仕方のないことだったのかもしれない。 なにより、日頃から見かける、脆く儚く散っていく野良ゆっくり達に、 そのようなドラマがあったことにあらためて気付かされ、私達はいつの間にか大粒の涙を流していた。 「ゆぁぁぁ・・・がわいぞうだわぁぁぁああ。おでえさん、れいむをがっであげでぇぇぇ。」 「しろぉぉぉ・・・しろぉぉぉおおおお!」 「うん、・・・ぐすっ・・わかったわ。れいむ、おちびちゃん。ご両親とまりさの分まで、ここでゆっくりしていってね!」 「おでえざん、ありがどぉぉぉおおお!」 「ゆっくちー!あみゃあみゃ!あみゃあみゃ!」 「ええ、そうね!今日は新しい家族が出来たお祝いに、すっごいごちそうを用意しないとね!」 「ありすもぺにぺにによりをかけて、とかいはなごちそうをつくるわ!」 「しろー!」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ゆゆーん、まりさのことよんだー?」 「?」×3 台所の方から声がしたかと思うと、帽子がパンパンになるほどお菓子を詰め込んだ、 野良にしては比較的小奇麗なまりさが一匹ぽよんぽよんと跳ねてきた。 「ぐすっ・・ん、あなた、どこのまりさ?」 「まりさは、れいむのだーりんのまりさだよ!」 「・・・?狩りが得意で、ケンカの強い?」 「ゆふぅ~ん。それほどでもあるよぉ~。」 「むほぉ?えいえんにゆっくりしたんじゃ・・・」 「ゆゆっ!?まりさはかんったんにはやられないよ! れいむとはおさななじみだから、よーくわかってるはずだよ。」 「しろ?しろ~?」 「れいむはまりさとおなじで、こうえんでうまれたんだよ! おとーさんれいむも、おかーさんちぇんも、すっごくげんきだよ。」 「ん~、えーと、このおちびちゃんれいむの妹達は?」 「おちびちゃんはひとりっこだよ!!へんなこといわないでね!ぷんぷん!!」 「・・・・・・・・・。」×3 「れいむー。やさしそうなおねーさんにかってもらうっていってたからきたのに、 このおねーさん、へんなことばっかりいうよ。どうしたの? まりさも、かいゆっくりになって、はやくあまあまさんがたべたいよ!」 「失せろ!!!」「おそらゆべぇっ!!!!!」 れいむはこの日、お空を飛んだ。 我が家の玄関から門まで。 0.3秒ほど。 「ゆゆっ!おねーさん、もうやめてあげてね!れいむがまためいわくかけたなら、ゆっくりあやまるよ!ゆっくりごめんね!!」 「はぁっ!はぁ・・・ふぅ。あなたはいいよ。でも やっぱ飼いゆっくりにはできないわ。」 「ゆぁーん。ゆっくちやくそくしたにょにー。」 「だめだよ、おちびちゃん。むりやりはゆっくりできないよ。おねーさんにもじじょうがあるんだよ。」 「ゆぇぇん・・・ゆっくちりきゃいしちゃよ。」 「むりいってごめんね、おねーさん。まりさたちはゆっくりかえるよ。」 「ゆっくちしゃようにゃら!」 「はいはい、さよなら。」 はあ・・・疲れた。 それにしても、まりさの方は比較的礼儀をわきまえてたなぁ。 ああ言う子なら、ホントに飼ってあげてもよかったのに。 でもあの家族付きじゃあねぇ。 それに謝ってる割には、お帽子の中にちゃっかり我が家のお菓子類を満載して帰っていったし。 野良って一筋縄ではいかないわ。 そんなわけで、いつの間にやら日が暮れた外に野良一家を放りだして、 玄関のドアを閉めると、ありすが私のスカートの中を覗き込むように、 足元にすり寄り、私を見上げながら話しかけてきた。 「ねぇ、あきらさん。あきらさんってばぁ。」 「キモチワルイからおねーさんって呼びなさい。何?ありす。」 「おそとはもうよるだったわ。いくらのらでも、いまおそとにおいだすのは、とかいはじゃないわ・・・。」 「えぇ?でもねぇ。」 「それにおちびちゃんだっていたし・・・。おうちのなかとはいわないから、おにわにでもおいてあげて。」 「えー?でもなぁ。」 ちらりと部屋に目をやると、思いっきり割られた窓ガラスが見える。 「またあんな事されちゃ、たまんないわよ。」 「でもでも・・・おねえさぁん。」 普段は割と素直ではあるが、ありすは時々、妙に食い下がってくることがある。 大抵の場合、赤ゆっくりや子ゆっくりが絡んだ状況でこうなりやすい。 飼いゆっくりは飼い主の望まない子供を作ってはならない。 それは、人間がゆっくりに行う調教の、基本中の基本だ。 私も、別にありすに子供が出来ること自体は悪いと思わないものの、 そこらの野良と勝手にすっきりーしてこられては迷惑なので、やはりすっきりー禁止で通している。 だが、もはや成体となって随分経つありすは、やはり母親への憧れがあるのだろう。 町で赤ゆっくりを見かけるたび、物欲しそうな瞳で、赤ゆを目で追う。 「そうは言ってもねぇ。えーき様ぁ。」 「・・・・・・しろっ!」 「まったく、えーき様まで。みんな甘いわねぇ、ホント。・・・今夜だけだからね。」 「ゆわーい!さすがおねーさん!とってもとかいはだわぁ!」 「しろっ!しろっ!」 結局、私が一番甘いのかもしれないなぁ。 少し時間は経ってしまったが、多分ダメージを負ったれいむを連れてなら、それほど遠くには行っていないだろう。 そう思い、私はえーき様を右手で抱え、ありすをサッカーボールの携帯用ネットに入れて、玄関の扉を開いた。 「ゆっくりできないおねーさんのおうちにうんうんしてあげるんだよ!」 「ゆっくちりきゃいしちゃよ!う~ん、う~ん!」 「ゆっくりやめてね。そんなことしたらおねーさん、ゆっくりできないよぉ。」 「まりさはゆっくりだまっててね!!」 「でも、おねーさん、まりさたちにあまあまさんくれたよ!おぼうしいっぱいだよ!」 「そんなのしらないよ!あのおねーさんは、れいむにゆっくりできないことをしたんだよ!せいっさいだよ!」 「うんうんしゅるよ!しゅっきりー!!」 野良一家は、まだ玄関の前にいた。 「・・・・・・何してるの?」 「くろっ!!ぐろぉぉ~!!くろぉおお!!くろーーっ!!!」 「ごべんだざい・・・。」 「でいぶわるぐないのに・・・。」 「ゆっくちできにゃい・・・。」 ・・・・・・。 「くろーーー!!くろっ!くろぉ!くろぉおお!!」 「ゆっぐりりがいじばじだ・・・。」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ・・・」 「もっちょ・・・ゆっぐぢ・・・」 あれから6時間。 ついにえーき様の逆鱗に触れた野良一家は、未だに説教地獄から抜け出せないでいる。 私でも一時間耐えられるかというあの苦行だ。 赤れいむに至っては2度ほど永遠にゆっくりしかけたので、オレンジジュースの点滴を打ちながら説教を受け続けている。 「えーき様ぁ。私もう寝るから、その野良達、お仕置き終わったら庭にでも放りだしといてね。」 「しろっ!」 「ほんじゃ、ありす。寝よっか。」 「ゆぅぅぅ・・・これもおちびちゃんのためよね。すっきりおやすみなさい。」 「お休みー。」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 翌日。 2階の寝室で目をさましてみると、布団の中、私の股の間にえーき様が潜り込んで寝息を立てていた。 くちゅ・・・・ちゅるっ・・ちゅ、くちゅっ・・・・ 「ふぅ・・ん・・・・んぅ・・ふっ、んぅ・・・」 太ももの付け根、その一番敏感な所でえーき様の柔らかな舌の感触を楽しみながら、 20分ほど1階や庭の物音に耳を傾けていたが、自分の息遣いや濡れた音がうるさすぎるせいか、 昨日の野良一家の声は聞こえない。 出て行ったとは思わないが、昨日の今日では、疲れてみんな寝ているのだろう。 汚してしまったえーき様のほっぺやお口の周りを拭いてあげながら1階に向かうと、 ありすが朝食を作る音と、おいしそうなベーコンの香りが漂ってくる。 はぁ、今日は平和だ。 とりあえず今日の仕事は、昨日めんどくさくなって片づけなかった和室を片づけて、 ガラスを取り替え、それから・・・ そんなことを考えながら、リビングのカーテンをジャッと開けると、 「キャッ!!!何!?」 私の足元あたりに、窓の外側にベットリと顔面を貼りつけた、3つの生首が転がっていた。 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 「あ・・あ、ああ、あんた達、なのね・・・。おはよう。」 昨日の野良一家だった。 元気そうで何より。 「もう、驚かさないでよ。今日は出てってよね。」 「ゆふん!きょうこそは、れいむたちをかいゆっくりにしてもらうよ!!」 ダメだ。平行線だ。 「ありすー!ゴミばさみとゴミ袋持ってきてー!」 「ゆぁぁぁああ!!まってね!れいむたちのおはなしをきいてね!!」 「もうそろそろ諦めて、出て行ってよ。」 「で、何を聞けばいいの?」 「ゆぅぅ、れいむたちはよるのあいだ、どうしてかってくれないのか、ゆっくりしないでかんがえたんだよ!」 「ふうん。体力あるわねぇ。で?」 「それでわかったんだよ!おねーさんは、れいむたちよりありすやえーきさまのほうが、ゆっくりできるとおもってるね!」 「うん、間違ってないわね。」 「ゆっふっふぅ。だかられいむたちは、ありすたちよりゆっくりできる『しょうこ』をもってきたんだよ!」 「へ?」 いつの間にか、ありすとえーき様も私の後ろに立って(座って?)状況を見守っている。 「おねーさんも、これをみてゆっくりしていってね!!」 「まりさのお帽子の中?何・・・・・・?」 まりさのお帽子の中には、山盛りのイモムシ・毛虫・・・・・・。 「ぎゃぁぁぁあああああーーーー!!!」 「ね!とってもゆっくりしたごはんさんでしょ!」 「やめっ!イヤイヤッ!近づけないで―っ!!」 「ゆっへん!まりさががんば『れいむがいっしょうけんめいとってきたんだよ!』ゆぅ? まりさ、おにわのなか『れいむがおにわのきから、よるのあいだにとってきたんだよ!』ゆぅぅ。」 なるほど・・・まりさが狩りの達人というのは嘘じゃなかったらしい。しかし・・・ 「むーちゃむーちゃ。ちあわちぇー。」 「れいむたちをかってくれたら、まいにちおねーさんにもたべさせてあげるからね!ゆっくりできるでしょ!」 これは何と言うか・・・ 「おにぇーしゃん!こにょいちばんゆっくちちたいもむししゃん、れいみゅもたべちゃいけど・・・たべちぇいいよ!!」 「ゆぅぅーん、おちびちゃんは、とってもゆっくりしたいいこだよぉ~。」 「ひぃぃいいいーーー!!顔に近づけないでーーー!!」 かえってお互いの住む世界の違いを思い知らされるような・・・。 「もっと・・・ゆっぐりしたかった・・・。」 「あきらさぁぁあああん!!」 「・・・おねえさんと・・・よべ・・・・・・(ガクリ)。」 「ゆふ~ん!れいむのおくりもので、ゆっくりしすぎてきをうしなっちゃったよ~!」 「ゆっくちさせちぇごめんにぇっ!」 そこに、ありすが待ったをかける。 「むほぉ!まちなさい!」 「ゆゆっ!ありすはさっさとまけをみとめてね!れいむのほうがゆっくりできるんだよ!」 「むほぉぉお!そんなのききずてならないわ!ありすのほうがとかいてきなのよ!!」 だが、れいむも今回は自信満々だ。 「ゆふふふ、じゃあありすは、こんなにゆっくりしたけむしさんがつかまえられるの?」 「むふぉぉぉぉ・・・うう。でも、ありすだっておりょうりしたり、おそうじしたり、おせんたくしたり ・・・とっても、とかいはなやくにたってるのよ!!ありすは、ありすはあきらさんのおよめさんなのよ!!」 「ゆふぅん?じゃあ・・・おねーさんと、すっきりーしたことあるの?」 「むほ、ほ、・・・・それ、は・・・・」 「ゆふふぅ。すっきりーもしないでおよめさんなんて、ありすはとってもいなかものだね!!」 「む、むほぉぉぉおおおお!!もうゆるさないわぁぁぁあああ!!」 私としてはかなり釈然としない理屈ではあったが、 ありすの怒りを誘う何がかあったのか、それとも痛いところをついたのか。 とにかく、昨日のえーき様に続いて、今日はありすが怒りを爆発させた。 「れいむごときに、このわざをつかうとはおもわなかったわ・・・むっほぉぉぉおおおお!!」 まずい。ありすは本当に本気のようだ。 ありすのぺにぺにがゆっくりと動き、逆さ五芒星を描く。 あれは、お隣りに住む変態留学生、ヨハク君を昇天させたありすの必殺技『スカーレットぺニードル』の構えだ。 「ゆっふっふぅ、W・S・N(ホワイト・すっきり・ナイト)のらんかーでもある、れいむにかなうとおもってるの?」 一方、ありすの怒りを向けられながらも、れいむの表情には余裕がある。 W・S・Nなる代物がどんな競技、あるいは大会か知らないが、多分ロクなモノではないだろう。 そういえばこの町の野良ゆっくり達は、レイプ技術を格闘技にまで磨き上げて、 格闘技大会じみた催し物まで開催しているそうだが、それのことだろうか? れいむはありすにまむまむを向け、まむまむをまるで生き物の口のように、くぱくぱぁと開けたり閉じたりしていた。 ぱっと見、間抜けな光景ではあるが、ゆっくりという生き物は実際問題として、 すっきりーで命を落とすことも少なくないため、これは命をかけた戦い。 事態はかなり深刻だ。 「ちょっと!ありすも落ち着きなさいよ。ありすらしくないわよ。」 「むほぉぉ!おねーさんでもいまのありすはとめられないわ!!」 「なんでそんなに怒ってるのよぉ。ありすらしくもない。」 「むほぉ!!れいむは、ありすの!ありすだけのおねーさんをよこどりするきなのよぉ!! おねーさんの、あきらさんのおよめさんは、ありすだけなのよぉぉおおおお!!!『くろーーーっ!!!』ゆべぇっ!!」 あ、えーき様乱入。 「くろーー!!くろっ!!くろぉっ!!」 「ゆぅぅ。たとええーきさまでも、おねーさんのひとりじめはゆるさないよ!!れいむがせいっさいするよ!!」 「む、むほぉぉ、かってなこといわないでほしいわ!あきらさんは、えーきさまのものじゃないわ!!」 「くろぉ!しろ・・・ぺろんぺろ~ん・・・・しろぉ。」 「そ、そんな・・・えーきさまは、あきらさんとすっきりーしたことが・・・そんなの、とかいはじゃないわ・・・」 「ゆぅぅぅぅ、どうやら、れいむのほんとうのてきは、ありすじゃなくて、えーきさまだったんだね・・・」 えぇぇぇ、ひょっとして今えーき様から、爆弾発言が飛び出しちゃった? そ、そりゃあ、嘘とは言わないけど・・・・・・ 「むほぉぉ・・・とかいはなおともだちだとおもってたのに・・・ゆるさないわぁ!!」 「くろっ!くろっ!くろぉぉおおお!!」 「ふたりともたおして、れいむもおねーさんとすっきりーするよぉぉおお!!」 こうして事態はさらに混沌とし、三つ巴の、餡子で餡子を洗う激闘が幕をあげることになった。 どうして私、ゆっくり達に、こんなにモテてるんだろ・・・ 「いくよーっ!!」 ぽゆんっ すーりすーり ぽむぽむ 「まけないわぁーっ!!」 もみゅ ぷにょり 「くろーーっ!!」 ふにゅんっ 目の前では、恐るべき饅頭達のぶつかり合いが続いている。 私もさすがに、人間からは欠片ほども受けたことのないような熱烈なラブコールをぶつけられ、 何が何やらわからなくなってしまった。 ああ、どうしてこうなっちゃったんだろうなぁ、 一度でいいからかっこいい男性達に、こんな風に取りあってもらいたいなぁ、 などと、現実感を失った意識の中で、ぼーっとそんなことを考えていた。 「れいむ、やめてね!けんかはゆっくりできないよぉ!」 「むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇ~!」 家族達も事態の深刻さを理解したらしく、おろおろしている。 「はぁ。あー、大変ね、あなたも。」 「ゆぅぅー。ゆゆっ!そうだよ!まりさはとってもたいへんだよ!」 「れいむはあなたのお嫁さんなのに。」 「そうだよ!ふりんっだよ!だからおねーさんは、まりさにあまあまちょうだいね!!」 「ちょーらいにぇっ!」 「・・・・・・。」 それから30分後。 さすがに3匹とも疲労は限界に達し、勝負がつかないまま状況はこう着状態に入っている。 私もさすがにこの頃になると、頭の中がすっきりしてきた。 「ねぇ~。そろそろ朝ご飯にしようよ。ケンカなんてゆっくり出来ないでしょ~。」 「むふぅ、むふぅ・・・たしかに、このままじゃしょうぶがつかないわ。」 「くろぉ・・・。」 「ゆひぃ、ゆひぃ、そうだね・・・こうなったら、だれがゆっくりできるか、おねーさんにきめてもらうよ!」 「・・・・・・え、私?」 そういうと、3匹は同時に仰向けに寝転がり、私に向けてまむまむを向けながら、 「「「すっきりしていってね!!!」」」 情熱的なプロポーズを宣言した。 私はと言うと、さっきまでは正直言って頭を抱えていたが・・・ 今は、なんだかもう少しだけ、この状況を楽しんでみたくなっていた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 宣言からさらに30分後、 「ゆ゛・ぎ・ぎ・・・まむまむ、いじゃい・・・・・」 れいむのまむまむに二升五合瓶をねじ込み、 「あぎらざぁぁぁん、どぼじでぇぇぇぇ。」 ありすには貞操帯(腹巻き)を取りつけておいた。 「ん・・・ふぁ・・もう、んぅ・・おねえさん、って、よべって・・・ふぅ・・いってるで、しょぉ・・・」 「くちゅり・・・しろぉ、・・ちゅ・・・・ちゅるっ・・・」 私は、仰向けに寝かせたえーき様にまたがり、本日8回目の絶頂へと身をゆだねようとしている。 その太ももに、ありすが涙を流しながら、頬を擦り寄せてきた。 私は、腰の動きを一層速めながらも、それまで胸やらそれ以上に敏感な場所をまさぐり続けていた、 濡れた両手でありすを抱き上げてあげた。 ありすは、少しだけ安心したように、私の胸元にすーりすーりする。 「おねえさん・・・ぐす・・ゆっくりしてぇ・・・。」 「うん、・・・うふふ。冗談よ。」 ありすの(おそらくその気になれば自分で外せたであろう)腹巻を取り外してあげると、 ありすはぺにぺにで涙を拭いて、いつもの、お日様のような笑顔を取り戻した。 「おねえさん。」 「うん、なあに?」 「ありす、・・・おねえさんをゆっくりさせてあげれてる?」 「うふふ、馬鹿な子ねぇ。私がゆっくりできてないように見える?」 「ゆぅ・・・ゆぅうん。すーりすーり・・・」 うん。やっぱり、ありすは少しいじめてあげた方が可愛い。 そう。私はありすをよく泣かせるし、今だってえーき様とばかり行為におよんでいるが、 別にありすがえーき様より可愛くないわけではないのだ。 こんなに一生懸命で、でもちょっとイジワルしたくなるありす。 素直で、優しくするほど同じだけの愛情で返してくれるえーき様。 両方同じくらい大好きだけど、ちょっと愛し方が違うだけ。 それに・・・ 「ねえ、まりさ。」 「れいむ~ゆっくりしてね。ぺーろぺーろ、・・・ゆゆ?」 「まりさ。あなた達も、ここに一緒に住まない?」 「ゆぅ?ゆ・・・ゆ?」 「飼いゆっくりにならないかって言ってるのよ。」 「ゆ・・・ゆゆ!いいの!?」 「うん。でも、おうちの中はダメよ。どうも、お互いゆっくり出来なそうだからね。 かわりに、庭におうちを作ってあげる。外よりは安全だし、ご飯もたくさんあるし、結構楽しいと思うよ。」 「ゆ、ゆぅぅうう!!ゆわーい!やったよれいむ!よかったね!」 「ゆ゛、まむまむいじゃい・・・ぬいでぇ・・・」 「ゆふーん!そんなのどうでもいいよ!どうせれいむ、がばがばだったし、まりさはきにしないよ!!」 「どぼ・・・ぢで・・ぞんな・・・」 「ゆっくち!ゆっくち!」 それに・・・この野良一家だって、結構可愛いと思う。 慣れてみれば、たまにはこんなおバカさん達がいるのも、悪くない気がする。 ゲスってわけじゃないし、お店で買う、おりこうさんばっかりだと、小説のネタにもならないし。 なにより、これだけ積極的にアプローチされて、情もうつってしまった。 これまで、あまり意識してこなかったが、この、野良一家のおかげで気付かされてしまった。 なんだかんだ言っても、私はゆっくりの、 バカっぽくて、 成長しなくて、 反省しなくて、 でも憎めないところが、大好きなのだ。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ゆふぅん。ありすは、しろうとどうていさんのにおいがぷんぷんするよ!ゆっくりりかいしてね!」 「むほぉぉおお!そういうれいむこそ、まむまむひらきっぱなしで、がばがばできもちわるいのよ!このいなかもの!!」 「ゆぎぃぃいいいい!!」 「むほぉぉぉおおお!!」 あれから数か月が経った。 相変わらずありすとれいむは、事あるごとにケンカしているが、案外2匹とも楽しそうである。 まりさや、大きくなった子れいむも我が家に慣れ、えーき様に説教を受ける回数も減った。 さらに最近では、知り合いの農家からのうかりんを1匹もらい、庭の半分ほどを花壇やら菜園やらに改造したり、 バランスボールサイズまで育った老まりさ、自称ドスまりさを拾ってきて介護に頭を悩ませたりと、 色々楽しみながらゆっくり達との生活を送っている。 相変わらず人間との付き合いは面倒で、変態編集以外とは、あまり積極的に話をしない生活が続いている。 自分でもこの性格が嫌になるが、だからこそ、ゆっくり達とこんなに自由に暮らしていけるのかなぁ、 と思うと、今のままでもいい気がしてしまうから困ったものだ。 ・・・・・・そう。結局私は、ゆっくりのことが可愛くってしょうがないのだ。 ちなみに、野良一家と出会った日の経緯を題材にした新作『ゆっくりの中心で愛を叫ぶ』は、 出版界を震撼させる大ヒット作となった。 私の尊敬する大御所作家、M田一美様にも、 『・・・これ、ゆんあきよりエロい・・・』 などと、雑誌上で対談した際に絶賛され、私の作品では2本目となる、映画化計画も進行中である。 やりすぎたかなぁ おまけ:キャラ設定 ・母れいむ 人とゆっくりを見る目があるが、それ以外の生存に必要なほとんどの能力が欠如している。 タチの悪いことに役立たずの自覚は無い。虚言癖あり。日常生活はまりさに750パーセント依存してきた駄ゆっくり。 (650パーセントは、余計なマネをして迷惑をかける分) ・父まりさ 狩りの能力とケンカには非常に高い能力を示し、性格も温厚な、優秀なゆっくり。 れいむを背負いながら子猫並の速度で走ることもできる、チート能力を持っているため、 野良の中ではかなりモテた。近所では未だにれいむとつがいになったことを残念がられている。 意外と夫婦仲は良好。 ・赤れいむ 両親の欠点だけを完全な形で受け継いだ、サラブレッド。 別にゲスとかではないが、致命的にオツムが足りていない。 親の庇護無しでは3分と生きられない駄ゆっくり。自覚は無し。 ・えーき様 嘆木お姉さんのセックスフレンド。 語彙は少ないが、知性はかなり高め。特技は説教とお姉さんの洋服選び。 ただし一番大事な仕事は、お姉さんの火照った体を鎮めること。 ・ありす 嘆木お姉さんの家の専属メイド。 ペニペニを自在に操り、人間の使用する、およそあらゆる道具を使いこなす。 普段からお姉さんに積極的なアプローチをしてはいるように見えるが、 実はありすは、お姉さんを心から崇拝しているので、それほど性的な関係を持ちたいわけではない。 ・嘆木 晶 若手売れっ子作家。 未成熟な肢体を持て余しており、自分を慰める毎日。 本人の意思に関係なく、ゆっくりに好かれるタイプ ・M田 一美 嘆木お姉さんも尊敬する、大御所売れっ子作家。 作品だけでなく、身も心も熟れ熟れ。 ・女性下着をかぶった変態編集 36番がトレードマーク。変態。 ・変態留学生:ヨハク君 早く仕事を終えて故郷に帰りたい人。以前はムッツリだったが、今は完全な変態。 ・ゆんあき エロい。 ・D.O 家では基本、服を着ない変態。実話。 挿絵 by嘆きあき 餡小話掲載作品 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態 ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生 ふたば系ゆっくりいじめ 628 ゆきのなか 本作品 『町れいむ一家の四季』シリーズ 前日談 ふたば系ゆっくりいじめ 522 とてもゆっくりしたおうち 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけのおまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけのおまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけのおまけのおまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 冬-1. ふたば系ゆっくりいじめ 490 ゆっくりしたハロウィンさん 『町れいむ一家の四季』シリーズ 後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(おまけ) D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 母れいむ連れて来た末っ子の赤れいむ以外の、子ゆっくり達と赤ゆっくり達は、父まりさが連れて来た。っいう私の設定がある。 -- 2016-08-08 23 05 57 野良れいむにしてはとても善良な野良れいむだな。あっ、自分は、父まりさと母れいむとの子供、おちびちゃんは、赤れいむは末っ子で、成体寸前の子まりさ五匹、成体寸前子れいむ六匹、子まりさ二匹、子れいむ四匹、赤まりさは五匹、オツムと足りていない末っ子赤れいむを含む四匹いる設定です。 -- 2016-08-08 22 57 59 とても素晴らしいです。こういうゆっくりSSもすごく良いですね。 -- 2016-07-22 15 29 34 母れいむに小説の元ネタつくってもらえばいいよ。あんなに上手に嘘つけるんならww 愛でお姉さん(仮)だとは思わなかったなぁwww -- 2015-11-10 01 51 59 おねえさんがエロすぎた -- 2014-12-27 23 27 49 ぺにぺににはよりをかけなくてよい!!www それから、えーき様って「よいぞ」言わないっけ!? -- 2013-08-12 22 34 16 最後の絵でワロタwww -- 2013-03-07 12 48 50 愛でお姉さんかと思いきや、HENTAIお姉さんだったか…… -- 2012-11-27 12 32 11 ぺにぺにによりをかけるなwww -- 2012-04-28 18 13 39 えーき様だけ残してあとは皆殺す・・・w -- 2011-02-14 02 59 20 挿絵可愛い -- 2010-11-10 23 53 42 母れいむこんなに嘘つけるんだしすごくね -- 2010-10-18 00 46 55 母れいむのお涙頂戴劇のオチで笑ったw -- 2010-07-23 17 03 32
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1751.html
よいこのれいむとゆっくりしよう 28KB 虐待-普通 制裁 愛で 理不尽 飾り 野良ゆ 現代 虐待人間 独自設定 おうち宣言 れいむ優遇 by触発あき ※独自設定垂れ流し ※れいむが優遇されます 「ゆ、ゆっくりしていってね……?」 雨の降りしきる中。買い物から帰ってきた俺を出迎えたのは、どこかおどおどしたゆっく りれいむだった。 「やれやれ……おまえ、ここでなにしてやがる?」 ため息を吐きながら問いかける。答えのわかりきった無意味な質問。行動パターンの少な いゆっくりのこと。どうせこいつも俺をじじい呼ばわりして「おうち宣言」でもするに違 いない。 まあ、慣れたことだ。せいぜい痛めつけてやることにしよう。 「ご、ごめんなさいだよ! きゅうにあめさんがふってきたから、れいむちょっとあまや どりさせてもらっちゃったんだよ!」 「……あん?」 「あめさんがやんだらいなくなるから、すこしだけあまやどりさせてほしいんだよ……」 申し訳なさそうに眉を寄せ、一心に俺を見上げるゆっくりれいむ。 予想外の反応だ。こんなに物わかりのよいゆっくりは初めてだ。ゆっくりが人を気遣う表 情をするだって今まで見たことがない。 「驚いた。おまえ、ここが人間の家だって理解しているのか?」 「ゆうう……しってるよ! にんげんさんのおうちにはいっちゃいけないってしってるけ ど、きゅうにあめさんがふってきて、ほかにいけるところがなくて……」 俺は思わず手に持った安物のビニール傘を見上げた。 こいつのいうとおり、雨は突然降ってきた。買い物に出かけていた俺もこうして傘を買う 羽目になったのだ。 突然の雨に、俺の家の軒下に逃げ込んだというわけだ。このれいむ、嘘を言っているので はないようだ。 まじまじと見る。 薄汚れたおりぼん。汚れのしみついた肌。間違いなく、野良ゆっくりだ。だというのにこ いつ、高級な飼いゆっくりのように聞き分けがいい。 少々興味がわいてきた。 「そんなところにいても寒いだろう。家にあげてやろう。あまあまだってやるぞ」 「ゆゆ!? いいよ、にんげんさん! れいむ、ここであめやどりさせてもらえればじゅ うぶんだよ!」 なんと、あまあまの誘いまで断るとは。ますます興味が湧いてきた。それに、このれいむ を「アレ」に使ったら面白そうだ。 「まあまあ。実はれいむ、ちょうどおまえみたいなゆっくりに手伝って欲しいことがあっ たんだよ」 「ゆ? おてつだい?」 「そうそう。雨宿りさせてやる代わりに、俺を手伝ってくれ。それならいいだろ?」 驚いたことに、そう持ちかけてもれいむは遠慮しようとした。 だが結局、強引に押し切って俺はれいむを家に連れ込んだ。 本当に変わったやつだ。 だから……とてもとても楽しいことになる予感がした。 よいこのれいむとゆっくりしよう 「ゆわぁぁぁ……しあわせー……」 れいむは実にゆっくりとした声を漏らした。まあそれも無理もないだろう。 あのあと俺はまず、風呂場でれいむを洗ってやった。性格が綺麗でも体は小汚い野良だ。 家にそのまま上げるというのは問題がある。 ついでにオレンジジュースとお菓子を与えてやった。今のこいつの状態は、野良ゆっくり にとっては望外のしあわせと言えるだろう。 「どうだ、れいむ? ゆっくりしてるか?」 「ゆ! おにいさんありがとう! れいむ、とってもゆっくりしてるよ! おにんさん、 なんでもいってね! れいむなんでもおてつだいするよ!」 絶句した。 俺の知る限り、野良のゆっくりというやつは甘やかすとどこまでもつけあがるものだ。こ いつはつけあがるどころか俺に感謝し、あまつさえ俺との約束――お手伝いをする、とい うことまでちゃんと覚えていやがったのだ。 なんだこいつ、元ゴールドバッジの野良とかか? そんなのがゲス化しないで捨てられる とかありうるのか? あるいは――狡猾なゆっくりで、俺をだまそうとしているか、だ。 興味は尽きなかったが、その真相はこれからの「お手伝い」で明らかにしてやろう。 俺はれいむを連れ、買い物してきた物と必要な道具を用意し、目的の部屋へと向かった。 鍵を外し扉を開くと、そこには板張りの殺風景な部屋がある。調度品といえばゆっくりで も跳び乗れる背の低いテーブルと、その脇には砕けて中に入っていた水をぶちまけている 花瓶。花も入っていたはずだが、なくなっている。おそらく喰われてしまったのだろう。 そして、花瓶のすぐそばには。 「ゆ? ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 れいむの呼びかけに答えたのは、透明な箱に閉じこめられたゆっくりまりさ。 まりさはゆっくり特有の不敵な笑みを浮かべ、その習性で定型句を答えるとすぐさま顔を 歪ませて、 「ゆがああああ! じじぃ! ここからだすんだぜえええええ!」 じたばたと暴れだした。だがゆっくり捕獲専用の透明な箱はその程度では小揺るぎもしな い。 「お、おにいさん! まりさがいやがってるよ! だしてあげてよ!」 「そのお願いは聞けないな。あいつは俺の家に勝手に上がり込んで『おうち宣言』した、 悪いゆっくりなんだ」 俺の言葉にれいむは表情をこわばらせる。 おうち宣言。ゆっくりの身の程知らずの象徴とも呼べる行為。人家に不法侵入し、帰って きた持ち主に対し所有権を不当に主張すること。 その身の程知らずの行動は、決まって悲惨な結末を招く。この下手人のまりさは、その結 末への過程にあるというわけだ。 わめくまりさ。それを痛ましげに眺めるれいむ。実に好対照な饅頭ふたつだった。 「れいむ。お前はゆっくりが人間の家を理解しているお前のことだ。『おうち宣言』する のが悪いことだって知ってるな?」 「ゆうう……しってるよ……ここはにんげんさんのおうちだよ! れいむたちのおうちに は、できないんだよ……」 「ゆがあああああ! れいむっ! なにいってるんだぜえええ!? そのじじいがわるい んだぜえええ! ゆっくりしないで、そのじじいをぶちのめして、まりささまをたすける んだぜえええ!」 戯言を撒き散らすまりさを無視して、れいむに語りかける。典型的なゆっくりである箱の 中のまりさと違って、実に身の丈を知った物わかりのいいれいむだった。 「まりさは悪いことをした。だから罰を与えようと思う。おしおきしてやろうと思うんだ」 「ゆうう……そ、それは……」 「ん? やめて、とか言い出すつもりか?」 「……わるいことをしたら、おしおきされるのはしかたないよ……」 「本当に物わかりがいいゆっくりだな、お前は。びっくりだ」 「で、でも! あんまりひどいことをしないでほしいよ!」 「それはお前次第だ」 「ゆうう!?」 驚くれいむを後目に、わめき散らすまりさは無視し。俺はふたつの道具を用意する。 「おしおきは二種類考えていてな。ひとつは、これ」 取り出したアルコールランプに火をつける。 「このアルコールランプでまりさのあんよをこんがり焼いてやろうと思う」 「そ、そんなことしたらゆっくりできないよ!」 「じじいはなにばかなことをいってるんだぜええええ!?」 騒ぐゆっくりどもを無視し、もうひとつの道具、五寸釘の束を取り出す。 「もうひとつは、これ。この五寸釘をブスブスいっぱい突き刺してやる」 「ゆうううう!? そ、そんなああああ!?」 「ぐそじじいいいい! あんまりばかなこといってると、せいっさいしてやるんだぜええ ええ!?」 ふるえあがるれいむに、俺を脅してくるまりさ。いや、まりさのはただの虚勢だ。顔色青 くしてやがる。 「さて、れいむ」 「ゆ、ゆひぃ!?」 「どっちのおしおきをやればいいと思う? お前が選んでくれ。それがお前にお願いした 『お手伝い』だ」 「ゆうううう!?」 俺はゆっくりの虐待を趣味としている。どっちの道具でやっても同じくらい苦しませる自 信はある。 だが、ゆっくりとしてはどちらを嫌がるのだろう? それに少し興味があったのだ。 このれいむはどっちを選ぶだろう? おそらく、自分が「痛くないと思う方」だ。俺はれ いむが選ばなかった方の虐待を実行しようと思っている。 そのとき、れいむはどんな反応を見せるだろうか。自分が選んだせいでより過酷なおしお きを受けるまりさを見て、なにを言うか。どう行動するか。それを見れば、この性格のよ さそうなれいむが本当に善良かどうかわかるはずだ。 「どっちもゆっくりできないよ……!」 「でも、罪は罰さなくてはならない。まりさにおしおきするのはやめられない。せめてお おしおきが軽くなるように、お前がどっちか選んでやれ」 「だめだよ! どっちもゆっくりできないよ!」 「選べないって言うなら両方やるぞ」 「ゆうう!? わ、わかったよ! それじゃあ、それじゃあ……」 ついに選ぶか。恐ろしくてたまらないのか、れいむは目をぎゅっと閉じて、 「れいむにくぎさんをさしてね!」 全くの予想外のことを言いやがった。 「……なに言ってるんだ、お前?」 「まりさにくぎさんをさすなんてかわいそうだよ! だかられいむにさしてね!」 「いや、あの……」 「さしてね! れいむにさしてね!」 そういってふりふりとあにゃるを向けてくるれいむ。 ああ、ようやく理解した。こいつ、きっとアレだ。アレに違いない。 俺は五寸釘を一本手に取ると、試しにとばかり軽くれいむのケツに突き刺した。 「ゆぐうううううう!?」 反応は予想外だった。 刺したとたんに全身に浮かぶ脂汗。横から顔を覗き込めば、目を堅く閉じ眉を寄せた苦悶 の表情。苦痛に跳ね回りたいだろうに、ぶるぶる震えて耐えるその姿はおしおきを受ける 覚悟が伺えた。 でも、こいつ、間違いなくガチで痛がっている。 自分から刺せというのだから、てっきりドMのたぐいだと思った。ドMなら妙に遠慮がち だったのも、ドMゆえの卑屈な態度ということで一応の説明がつく。ゆっくりのドMなら 痛みで発情するはずだ。しかし、こいつは違う。 五寸釘を引き抜いてやると、れいむは「ゆはー」と息を吐いた。 「お前、なんのつもりだ?」 「ゆうう?」 「なんで、こんなクズの代わりにおしおきを受けようとする?」 「だって……いたいいたいは、いやだよ。かわいそうだよ!」 「それで自分が痛いのはいいっていうのか?」 「ほかのゆっくりがいたがってるよりは、ゆっくりできるよ!」 なんだこいつ。どこの聖人だよ? 初めは善良を装った演技かと思った。さもなければ本 当に善良なゆっくりか。 だがこいつは、どちらでもないようだ。 少々薄気味悪くなってきたが、同時に興味も湧いてきた。すぐにその正体を見極めてやる。 「……わかった。お前の心意気を汲んで、まりさのあんよは焼かないし釘も刺さない」 「ゆうう、よかったよぉぉぉ!」 「と、ととととうぜんなのぜ!」 微妙にビビリながら虚勢を張るまりさ。いいね、ゆっくりはやっぱりこうでないと。傲岸 不遜、自分本位の身の程知らず。それでこそゆっくりってもんだ。 そんなゆっくり代表みたいなまりさを透明な箱から取り出すと、アルコールランプのすぐ 隣においてやる。 「お、おにいさん? あんよはやかないんだよね……?」 「ああ、焼かないさ」 不安そうに聞いてくるれいむに俺は軽く答えてやる。 まりさは上から手で押さえつけているので口を開けず、うめき声しか上げられない。 そして、用意した道具の中からペンチを取り出すと、それで五寸釘をつかんだ。 「お、おにいさん? くぎさんはささないんだよね?」 「ああ、刺さないさ」 俺は五寸釘をアルコールランプの火にかざした。待つことしばし、熱に赤く染まる釘。ペ ンチでなく素手で持っていたら火傷間違いなしだ。 「お、おにいさん? なにしようとしてるの……?」 「おしおきしようとしてるの」 言うなり、俺はまりさのほっぺたに焼けた釘を押しつけた。 「ゆっ……ぎゃあああああああああ!」 十分な力で押さえつけていたつもりだが、それでも相当痛いのか、ゆっくりらしからぬ力 で口を開き、絶叫するまりさ。 俺はそのまま、悲鳴を上げられるよう口は開けられ、それでいて逃がさぬよう押さえつけ る力加減を調整しながら、二度、三度と続けてまりさのほっぺたに焼けた釘を押しつけた。 じゅっという饅頭皮の焼ける小気味いい音。まりさの爽快な絶叫。そして広がる、香ばし く甘ったるい匂い。ゆっくり虐待の醍醐味を存分に味わう。至福の時間だ。 「お、お、おにいさあああん!? なにしてるのおおおおおお!?」 突然の無惨な光景に驚き目を見張るれいむ。 俺はアルコールランプの火で釘を加熱しなおしながら答えてやる。 「ああ、だから、おしおきだよ」 「だって、おしおきはしないって……!」 「あんよを焼かない。釘は刺さない。そうは言ったが、おしおきしないとは言ってない」 「そ、そんなあああ!」 再び釘を押しつける。焼ける音にまりさの悲鳴。それに、別な言葉が混じった。 「や、やるなられいむをやるんだぜえええええ!」 このまりさ、つくづくゲスだな。 れいむの方はと見れば、ぐっと唇をかみしめて、なにやら決意の表情。 「お、おにいさん! まりさにひどいことしないでね!」 「だめだ。こいつは罪を犯した。罰を与えなきゃいけない。おしおきはやめられない」 「じゃあれいむに……」 「だめだだめだ。自分からやってくれ、なんてやつにおしおきしたって罰にならない。そ もそもこれはまりさの罪だ。こいつは見ず知らずのゆっくりだろう? お前に肩代わりな んてできない」 「ゆうう……」 こんなに苦しんでいるまりさを目にしているというのに。釘でちょっと刺されただけであ んなに痛がる、痛みに弱いゆっくりだというのに。それでもれいむは自分を痛めつけろと 言う。 こいつどんだけ人のいいゆっくりなんだか。 「ああ、でも、お前にもできることはあるぞ」 「ゆゆゆっ!? な、なにっ!?」 「まりさを励ましてやれ」 「ゆ! ゆっくりりかいしたよ!」 からかうつもりで言ってみたが、れいむは本気で受け取ったようだった。 どれ、面白いことになりそうだ。 俺は再び熱した釘を饅頭に押しつける作業に戻った。 「ゆがああああああ!!」 「まりさ! いたい? がんばってね!」 「くそれいむうううううう! まりさをたすけろ……ゆぎゃああああ!」 「おしおきはうけなきゃいけないよ! がまんしなくちゃ、だよ!」 「ゆぐぐぐうう、まりさはわるくな……ゆぎいいいいい!?」 「はんせいしないと、おしおきおわらないよ!? まりさ、ゆっくりりかいしてね!」 「ゆぎゃあああああ!! なにいって……ゆっぐううう!」 「まりさ、ゆっくりがんばって!」 「ゆぐがががああああああああ!」 なんだかおかしなことになってきた。だが、この奇妙な状況を俺はそれなりに楽しみなが ら、まりさの饅頭肌をまんべんなく焼いていった。 ・ ・ ・ 「ゆふう……ゆふう……いだいぃぃ……いだいのぜぇぇぇ……」 痛みのあまり、もはや無視の息のまりさ。その面はひどいものだった。 いびつに気まぐれに、顔面にまんべんなく火傷の線が走っている。さながら焼き饅頭の出 来損ないといった風情だ。ふつうの網焼きや鉄板焼では均一に焼けてここまで中途半端な 悲惨さはない。なかなかいい案配だ。 れいむがいなければ、あんよを焼いた後で釘を刺す、という虐待をするつもりだった。そ れをせずに道具を変えず虐待する、という即興の思いつきでやったものだが、思ったより 楽しめた。 「おにいさん……おしおきは、もうおしまい?」 「ああ、『おうち宣言』した分のおしおきはもうおしまいだ」 「まりさがいたがってるよ! ぺーろぺーろしてあげてもいい?」 「好きにしろ」 俺が許可すると、れいむはまりさを舐めて慰め始めた。 「まりさ、いたかったね! がんばったね! ぺーろ、ぺーろ」 「ゆぐぐ……」 しかしこのれいむ、やっぱりよくわからない。 結局こいつ、俺がまりさを焼いてる間ずっと、まりさのことを励まし続けた。あくまで前 向きに、親身になって。あんまり近寄るものだから、うっかり釘にふれて悲鳴を上げたこ とがあった。それでもれいむはまりさを励ますことやめなかった。まったくもって恐れ入 る。 まあ、ゲスにそんなことをしたところでなにも変わりはしない。今は消耗してしゃべるこ ともできないようだが、どうせこのまりさもすぐに「くそれいむ、なんでたすけなかった ぁぁぁ!」だの、「よくもやったなくそじじぃ!」だの言い出すに決まっている。ゆっく りは自分のことばかり考えて、自分のことすらよく見えていない身の程知らずなのだから。 このれいむにしたって本性は知れたものではない。さもなければ、こいつひょっとして頭 のおかしいゆっくりなのではないだろうか。 そんなことを考えていた時。 「……ありがとう……だぜ……」 そんなつぶやきが耳をかすめた。 俺は反射的にまりさをつかむと、手元に引き寄せた。 「ゆうう……!?」 「お、おにいさん!? なにするの!? おしおきはもう……」 「おしおきはまだ終わらない。そこを見ろ」 俺が顎をしゃくった先をれいむは見る。そこには砕けた花瓶がある。 「『おうち宣言』のおしおきは終わった。だが、こいつは俺の大事な花瓶を割りやがった。 そのおしおきは……そうだな。こいつの大事な物を奪うことにするかな?」 俺はまりさからおぼうしをとりあげた。 「ゆんやああ! まりさのおぼうしぃ! おぼうしぃぃぃ!」 焼け焦げた顔を不気味にゆがめ、涙を流して飛び上がるまりさ。だが立ち上がった俺は巧 みにまりさのぎりぎり届かない位置でおぼうしを揺らしてやる。 ゆっくりにとってお飾りは、自分が自分であることの証明。それを奪われることは自分を 失うこと。その喪失感は壮絶なものだ。その苦しみにはどんなゆっくりだって泣きわめく しかない。 だから、れいむの行動がすぐには理解できなかった。 「おにいさん……れいむの……!」 それ以上は言葉にできないらしい。だが、行動でわかった。 れいむは額を床にこすりつけていた。ゆっくりの土下座。だが、れいむのするそれは、謝 罪のためではない。 れいむ種が土下座をすると言うことは、後ろ髪につけたお飾りをとりやすい位置にさらす と言うことになる。つまりこいつは、まりさのおぼうしをとるなら自分のお飾りを取れ、 と言っているのだ。 さすがにこれは驚いた。正直、薄気味悪くなった。 「おまえ……どうしてそこまでするんだよ? こいつはお前の知り合いじゃないんだろ? 見ず知らずの、『おうち宣言』かますようなバカなゆっくりなんだぞ? そんなゲスの ために、なんでそこまで……」 「れいむは、いらないゆっくりなんだよ……」 「いらないゆっくり、だと……?」 「ゆうう……れいむは……」 そして、れいむはたどたどしく自分の半生を語り始めた。 ・ ・ ・ れいむは普通のれいむと普通じゃないありすとの間に生まれた。普通じゃないありす―― すなわち、れいぱーありすだ。 森の群の中、れいぱーありすの集団による突然の襲撃。親れいむはその被害者だった。し かし、不幸中の幸いと言うべきか。襲われはしたものの、親れいむは永遠にゆっくりする 前に群れのゆっくりたちによってどうにか救われた。 そして、れいむは生まれた。 通常、れいぱーの子は忌み嫌われるが、親と同種の子は普通に育ててもらえることが多い。 だが、親れいむは既に子ゆっくりまで成長した子供を持っていた。愛情はすべて子ゆっく りたちに注がれ、れいぱーの子であるれいむは厳しくされた。 「おまえなんてうみたくなかったよ! おまえはいらないこだよ!」 ことあるごとに、親れいむはれいむのことをそう罵られ、おしおきを受けたと言う。おし おきを当然という考えはこのころ根付いたものらしい。 群れのゆっくりたちも表立って迫害することこそなかったが、常によそよそしかった。ど うにか撃退はしたものの、れいぱーありすの残した被害は根深く、れいぱーの子はみな嫌 われていたのだ。 そんな真っ暗な日々。いつまでも続くと思われた毎日に、一つの光が射し込む。 「れいむ! まちにでよう!」 れいむが成体に近づいた頃。そうもちかけて来たのは、れいむと同じくれいぱーありすの 被害によって生まれた、幼なじみのまりさだった。 森の群はみんな冷たい。だが、誰も自分たちのことを知らない街に行けばゆっくりできる はずだ。まりさの提案に、れいむは心躍らされた。 そして、二匹は街にでた。 不慣れなアスファルトの上を物珍しげに跳ね回るうち、二匹は車の走る道路にでてしまう。 突然やってくる巨大な鉄の塊。自動車。二匹は驚き、あわててよけようとした。 れいむはぎりぎり間に合った。だが、まりさはダメだった。焦ってれいむと一緒に跳ね、 先に着地したれいむの身体にぶつかり、車の方へと跳ね返った。 そして、まりさは車にひかれた。 「れいむが……いなければ……」 まりさはその言葉を残し、永遠にゆっくりした。 ・ ・ ・ 「……だから、れいむはいらないゆっくりなんだよ……」 「なるほど、そういうこと、か」 俺はようやく得心がいった。 ゆっくりは身の程知らずだ。その根元は、自分の存在に対する盲信だ。常に自分を最高と 根拠もなく信じ、特別な存在だと当たり前のように思いこんでいる。 たとえば、ゲスなまりさは自分が世界で一番すぐれたゆっくりだと信じている。だから力 の差というものを理解すらできず、人間を侮り横柄な口を利く。人間より自分の方が強い と思い込んでいる。 たとえば、でいぶ。しんぐるまざーである自分は世界で一番かわいそうだと信じている。 だから優しくされて当たり前、誰もが世話を焼いてくれるものだと思いこんでいる。 たとえば、「おうち宣言」をするゆっくり。世界がすべて自分のものだと信じている。だ から「おうち宣言」しさえすればどんな場所も自分のものになると思いこんでいる。 すべては自分を信じているから。これが人間だったら、いずれ現実にぶちあたり、世界に おける自分の小ささを知り考えを改めるだろう。だがゆっくりはそうはいかない。思いこ みのナマモノであるゆっくりにとって、信じたことこそ自分の真実なのだ。ゆっくりが本 当の意味で現実を知るのは、多くの場合何もかもが手遅れの死の間際なのだ。 しかし、このれいむには少しちがった。その生い立ちと今まで生きていた在り方から、信 じるべき自分がなく、思いこみの元となる自信というものがない。 寄りかかれるものが自分の中になければ、自分の外にそれを求める。 ゆえに、相手のことを思いやれる。「相手のために」と考えることで、相手によりかかる。 相手のことを本当に考えるからこそ、周りが見える。ゆえに、ゆっくりでありながら身の 程を知れる。 虐げられたれいぱーの子はなぜか善良であることが多い。その理由がわかったような気が した。 「だから……れいむの……おりぼんを……」 だが、いくら善良であってもゆっくりの性質まで変わってしまうわけではない。お飾りを 失うのは恐ろしいのだろう。 あるいはこいつは、自分の代わりに街に連れ出してくれたまりさが死んだことがトラウマ になっているのかも知れない。死に場所を求めて、自分の身を投げ出そうとしているのか もしれない。 そんなれいむのことを見ていたら、俺もこんなことはしてられない。 「やめろよ、わかった。こいつのおぼうしを取ったりしないよ」 おぼうしを奪い取るなんて幼稚な虐待、この善良なれいむを前にしてする気にはなれなか った。 俺はまりさにおぼうしを返してやった。 「まりさのすてきなすてきなおぼうしさん、ゆっくりおかえり!」 「まりさ! よかったね!」 喜び合う饅頭たち。 俺の方もなんだかうれしくなってきた。 だから、俺はじっと見守って機会を待った。身を寄せあう二人が喜びを高めあい、その頂 点に達し、 「ゆっくりしていってね!」 二匹でゆっくりの定型句を唱和したその瞬間。 まりさをつかんで引き寄せ、座り込み膝で挟んで固定する。ゆっくりはその名の通り鈍い。 突然のことに二匹ともまったく反応出きない。 「でも、罪は罰さなきゃならない。おしおきはするよ?」 用意していた道具の中からはさみを取り出し、まりさのおぼうしの鍔をちょっぴり切って やった。 「お、おにいさんなにやってるのおおおおお!?」 「だから、おしおきだよ」 れいむに答えてやりながら、再びおぼうしをちょっぴり切る。 「ど、どうしてぇぇぇ!? だって、だって! おぼうしはとらないって……」 「おぼうしはとらない。だから、おぼうしを被せたまま、おぼうしを切り刻む。これが大 切な花瓶を割ったまりさへの、正当なおしおきだよ。ゆっくり理解しろ」 ふたたびチョキンと切る。 まりさは震えるだけで、声も出さない。顔をのぞき込んでみると、まりさはカッと目を見 開いていた。自分の命と同じくらい大切なおぼうしがどうなっているか、突然過ぎて理解 できないらしい。あるいは、理解したくないのかもしれない。 「れ、れ、れいむ! まりさ、どうなってるのぜ! いったいなにがおきてるのぜ……!?」 ちょっと目を上に向ければわかるだろうに……いや、目を向けるのが怖いのだろうか。ま りさはれいむに問いかける。 れいむもまた目を見開き震えるばかりだ。 「れいむ、教えてやれよ」 再び、チョキンと左側の鍔の辺りを切ってやる。 「ま、まりさのおぼうしのよこがかけちゃったああああ!?」 「ゆううう!? お、おぼうしさんのよこがああああ!?」 れいむの解説に絶叫で答えるまりさ。よしよし、楽しくなってきた。 せっかくこんな善良なれいむがいるのだ。普通の虐待でつまらない。 ゲスなまりさには取り返しのつかない損害を。善良なれいむには精神的苦痛を。 せっかくの機会だ。楽しまなくては、な。 「ま、まりさのおぼうしのさきっぽがちょっときられたあああ!?」 「ゆうう? おぼうしのとんがりさん!? とんがりさんがどうしたのおおお!?」 「お、おりぼんが! おぼうしのおりぼんが!?」 「まりさのおぼうしのおりぼん!? とってもすてきなおりぼんがどうしちゃったのぜぇ ぇ!?」 「あな! あなが! おぼうしさんのまんなかにあながっ!」 「あな!? あなってなに!? あなって、あなってえええええ!?」 悲鳴をBGMに、俺は理髪師よろしくテンポよくはさみを握るのだった。 ・ ・ ・ 「さて、これが鏡だ。お前の姿が映っている。理解できるか?」 ひとしきり、ハサミで遊んだ後。俺はまりさに自分の姿を見せてやった。 まあ、なんていうかひどい有様だった。 まずツラがひどい。縦横無尽、顔全体にくまなく広がった釘で焼かれた後は凄惨の一言。 食欲減退間違い無しの、焼き損ないの焼き饅頭といった風情だ。 そしておぼうし。もはやおぼうしとは呼べない。あの大きな鍔はすっかり切り取られ、特 徴的なとんがり帽子は先端を失ったできそこないの円筒だった。その円筒すらも虫食いの ようにところどころが穴だらけ。おぼうしを飾っていたおりぼんはほとんどひもが引っか かっている、という程度にしか残っていない。おぼうしを刻む過程で興が乗って髪も適当 に切ってやったので、髪型もセミロングからざんばらのショートヘア。 まりさはそんな悲惨な自分の姿を前に、呆然としていた。 しばらくそうしていたかと思うと、不意に頭の上の方に舌を伸ばした。そして、ふらふら と所在なく舌をうごめかせる。なにをしているのだろうとしばらく眺めていると、何とな く想像がついた。 おぼうしだ。おぼうしをつかもうとしているのだ。 おそらく、今までは舌を伸ばしているあたりにおぼうしの鍔があり、そこを引っ張ってお ぼうしを脱いだりかぶったりしているのだろう。 だが、もうそれはない。失われたものを目の前にしながら、それでも信じられずありもな いおぼうしの鍔を求めてゆらめく舌。 まりさは泣いた。声もなく泣いた。それでも舌はうごめき続けた。 なんて、すばらしい。儚くも滑稽で、悲しくも愚か。それはある種の感動を伴う光景だっ た。思わず笑みがこぼれた。 さて、れいむの方はと見れば、 「おにいざん……どぼじで……」 こちらも静かに、しかしだくだくと涙を流していた。 「どぼじでごんなごどじだのおおおお!?」 「れいむ、ありがとう!」 俺の突然の感謝の言葉に、れいむはきょとんとした。 その空隙を逃さず、俺はまくし立てた。 「俺は本当はこいつのことを殺してしまうつもりだった。れいむのおかげで罰を与えるだ けで、おしおきだけでまりさのことを許してやれた!」 「ゆ、ゆゆ?」 「れいむ、ありがとう! お前のおかげで俺は鬼にならずにすんだ!」 「で、でも、まりさがっ……!」 れいむが目を向けると、まりさもまたこちらをみた。二匹の饅頭の目と目があった。 「なあ、れいむ。まりさはゆっくりしてるか?」 「ゆっ……!?」 「顔は焼け爛れ、おぼうしはぼろぼろ。それでもまりさはゆっくりしていると思うか?」 「ゆ、ゆゆっ……!」 れいむは顔をゆがめた。ゆっくりの本能では、今のまりさはまったくゆっくりしていない だろう。だが、善良なれいむにそれを口にすることはできないだろう。 さて、本能と理性、どっちが勝つか。 「まりさは……ゆっくりしているよっ……!」 理性が勝ったようだ。おめでとう、善良なれいむ。 でも、ゆっくりは嘘をつけない。それは、人間に対してだ。ゆっくりは普通、人間をだま し通せるほどの知能はないし、嘘をついてもすぐ顔にでる。 苦悩に歪んだれいむの顔は、ゆっくりという言葉からはほど遠い。口にしたのが嘘である ことなど、それこそゆっくりだってわかってしまうだろう。 そんな言葉を受け、まりさは、 「ゆっくりしていってね!」 涙混じりの声で、それでも元気に叫んだ。 「ゆ、ゆっくりしていってね!」 れいむは答えた。まりさは微笑んだ。泣きながら、笑った。 れいむもまた、笑いながら泣いた。 「さあ、お別れだ」 庭に面した出窓を開く。雨はもうあがっていた。そこにまりさを運んでやった。 「おしおきは終わりだ。お前はもうどこに行ってもいい。ただし、もう人間の家には入っ てくるなよ?」 「まりさ、さようなら!」 れいむの別れの言葉を受けて、まりさは跳ねていった。庭の出口にさしかかったところで、 まりさは振り向いた。 「れいむ、ありがとう! ゆっくりしていってね!」 「ゆうう! ゆっくりしていってね!」 そして、まりさは跳ねていった。もう振り返ることはないだろう。 「まりさ、これからもゆっくりできるよね……? だいじょうぶだよね……?」 「そうだな……」 まあ、十中八九死ぬだろう。お飾りがないゆっくりは排斥される。野良では生き残れない だろう。顔の傷はただでさえ脆いゆっくりの耐久性をさらに下げる。 あいつは確実に、苦しんで惨めに死ぬことだろう。 まあ、あいつのことはもうどうでもいい。十分楽しんだ。あとのことなど知った事ではな い。それより、今は。 「なあ、れいむ。俺の飼いゆっくりにならないか?」 「ゆゆっ!?」 「お前がいたからまりさを殺さずにすんだ。お前がいるからゆっくりできた。これからも いっしょにいてくれるとうれしい」 「れ、れいむもうれしいよ! でも、でも……」 「でも、なんだ?」 「れいむはいらないゆっくりなんだよ!」 「俺には必要なゆっくりだだ」 目と目があった。地べたと高み。饅頭と人。だが、この瞬間だけはきっと対等だった。れ いむは自分を受け入れるものを必要とし、俺もまたれいむを必要としていた。 だから、 「れいむはおにいさんのかいゆっくりになるよ! ゆっくりおねがいします!」 れいむが俺の申し出を受け入れてくれたとき、俺は素直に微笑むことができた。 ・ ・ ・ 「さて、終わり、と」 れいむを飼いゆっくりにしたあと。俺はまりさの進入した部屋を片づけていた。 片づけと言っても簡単なものだ。割れた花瓶を片づけ広がった水を拭き取る。それだけだ。 そして、次の機会を作るために準備する。 新しい花瓶をテーブルの上にセット。安物の花瓶だが、低いテーブルから落ちても簡単に は割れない。だからあらかじめ釘で傷を付けて割れやすくするのがポイント。テーブルに は他にもお菓子を載せた皿をおく。庭に面した引き戸の鍵は開け、ゆっくりでもあけやす いように少し開いておく。 そして、部屋を出て廊下から鍵をかける。これで準備完了だ。 俺はゆっくりの虐待を趣味にしている。それも、「おうち宣言」したゲスなゆっくりの鼻 っ柱をへし折ってやるのが特に好きなのだ。 部屋の中には物はほとんどないし、部屋は廊下から施錠してあるから万が一泥棒に入られ ても基本的には大丈夫だ。そして中にはゆっくりの好むお菓子も入れてある。そうでなく てもゆっくりというナマモノは人間の家に入りたがるものだ。 今日のまりさもこの部屋にまんまと誘い込まれたと言うわけだ。 「おうち宣言」したゆっくりを虐待するのは楽しいものだ。だが、どのゆっくりも行動が 似通っていて少々物足りなさも感じてきていた。 だが、今日は格別だった。あのれいむは最高だ。 れいむはどうしているかと見てみる。別室に作ってやった段ボールの巣穴。その中では、 タオルを下に敷き眠る饅頭の姿があった。 野良で生きてきたゆっくりには夢のような住居のはずだが、眠るれいむはどこか苦しげに している。寝息に混じり、声が聞こえた。 「まり……さ……」 どうやら悪い夢でも見ているらしい。 今日のまりさの夢でも見ているのだろうか。あるいは、こいつのせいで死んだというまり さか。 俺はそっとれいむの頬をなでてやった。 「ゆうう……」 くすぐったげに身をよじり、れいむの寝顔は穏やかなものになった。よしよし、こいつに は元気でいてもらわなくてはならない。 これから、このれいむには虐待につきあってもらうつもりだ。こいつの善良さは、今日の ようにゲスなゆっくりから今までにない反応を引き出してくれるだろう。こいつ自身の苦 しむ姿も楽しめそうだ。 さて、そんな日々を送り、こいつはどうなってしまうことだろう? 壊れてしまうかもしれない。善良さを保てなくなり、ゲスになるかもしれない。あるいは 案外、このまま俺が飽きるまで苦しみ続けてくれるかもしれない。 いずれにせよ、俺を楽しませてくれることだろう。 だから俺は、眠るれいむに優しく呼びかけた。 「ゆっくりしていってね」 れいむは眠ったまま小さく「ゆっくりしていってね」とつぶやき、微笑んだ。 だから、俺もまた微笑みを返した。 本当に、久しぶりに。とても、ゆっくりした気分で。 了 by触発あき ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 163 バトルゆ虐! ふたば系ゆっくりいじめ 172 とてもゆっくりした蛇口 ふたば系ゆっくりいじめ 180 ゆっくりばけてでるよ! ふたば系ゆっくりいじめ 181 ゆっくりばけてでるよ!後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 199 ゆっくりたねをまいてね! ふたば系ゆっくりいじめ 201 ゆっくりはじけてね! ふたば系ゆっくりいじめ 204 餡小話の感想れいむ・その後 ふたば系ゆっくりいじめ 211 むかしなつかしゆーどろ遊び ふたば系ゆっくりいじめ 213 制裁は誰がために ふたば系ゆっくりいじめ 233 どすらりー ふたば系ゆっくりいじめ 465 おぼうしをおいかけて ふたば系ゆっくりいじめ 469 おぼうしをぶん投げて ふたば系ゆっくりいじめ 478 おぼうしのなかにあったもの ふたば系ゆっくりいじめ 513 ネリアン ふたば系ゆっくりいじめ 534 ラストれいむロストホープ ふたば系ゆっくりいじめ 537 地べたを這いずる饅頭の瞳に映る世界 ふたば系ゆっくりいじめ 574 けがれなきゆっくりパーク ふたば系ゆっくりいじめ 596 復讐の為の人生なんて ふたば系ゆっくりいじめ 611 とくべつなあまあま ふたば系ゆっくりいじめ 656 かなう願いかなわぬ望み ふたば系ゆっくりいじめ 695 おうち宣言成立理由 nue010 anko705のあの人の人生 nue034 anko767のおねえさん一問一答.txt 上記より前の過去作品一覧は下記作品に収録 ふたば系ゆっくりいじめ 151 ゆっくりみわけてね! 触発あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る れいむは善良なやつはとことん善良だなw -- 2013-07-31 02 04 12 イイユックリダナー -- 2013-06-20 20 27 30 こんなれいむが町にいたらいいのに。 -- 2012-03-21 18 18 40 ↓中学生か?力抜けよ -- 2012-03-12 00 59 34 まりさよりもこのよいこ?れいむを虐待してほしかった もし俺に代わりにれいむをやってねなんて言いやがったらお望み以上の目に合わせてやるぜ ゲスよりもむしろこういうクソ馬鹿れいむのほうがムカつくんだよ -- 2011-10-17 01 16 47 ゆ、ゆっくりしてるね! -- 2011-07-19 01 24 47 むぅ…聖女への精神的虐待… 勃起した!! -- 2011-06-26 20 37 01 飼いたいなー -- 2010-11-07 18 54 14 ここまで善良だと虐待しづらいじゃねぇかチクショウ… -- 2010-10-10 02 48 08 どこがかわいそうなんだよ。むしろこの程度ですんでラッキーじゃねえか。殺しゃいいのに。 -- 2010-07-30 22 19 29 金髪の子かわいそう -- 2010-07-10 21 08 24 このれいむ俺が飼いたい! -- 2010-06-30 13 27 31
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2774.html
「ゆん?!やいくそじじい!いたいめにあいたくなかったら、おやさいさんかあまあまをよこすんだぜ!」 休日に家の裏の林を散歩しているとゆっくりに遭遇した。 自信満々にそう呟くのはまりさという種類の奴だ。 どうやら自分の強さを理解していないらしい、野生のゆっくりにはありがちな奴だ。 「ふーん、痛い目ねぇ…ゆっくり如きがどうやるんだ?」 「ゆっぷっぷ!ばかなじじいだぜ!まりささまは、あのカマキリさんにもかったことがあるんだぜ!」 そう言うと得意そうに仰け反るまりさ。 実際のところ、カマキリくらいだったら成体のゆっくりが圧し掛かれば簡単に殺せるだろう。 「どうしたんだぜ?おどろいてこえもでないんだぜ?」 「カマキリくらい別になぁ…」 「な、なにいってるんだぜ!そ、それなら、まりささまは、アリさんにもかったことがあるんだぜ!」 ゆふふんと得意そうにするまりさ。 まあ、アリの単体なら簡単に勝てるだろう。 流石に猛毒を持ってるアリとかならゆっくりじゃあ勝てないと思うが。 「こんどこそおどろいて、こえもでないんだぜ!」 「おまえ、もっと大きな者や強い者に勝ったことないのか?たとえば蛇とか、猪とか」 「ゆっ!ゆぅ………そ、それならハチさんにかったことあるんだぜ!どうだぜ?すごいんだぜ!!」 俺に指摘された途端に弱気になるまりさだったが、すぐに倒した昆虫自慢を始める。 流石に動物は強いのは知っているようだ。 それにどうせ蜂を倒したといっても、ミツバチを一匹くらい偶然倒した程度だろう。 そこでふと俺はある事を思いついた。 「そうか、それはすごいな!まりさは強いんだな!」 「ゆっふっふ!やっとまりささまの、すごさがわかったんだぜ?わかったのなら…」 「実際戦ってるところを見せてくれよ!な?良いだろう?」 「ゆゆ?!なにいってるんだぜ!そんなこと…」 俺の提案に急に慌てだすまりさ、流石にハチは怖いらしい。 だが、そんなまりさにお構い無しに俺は話を進める。 「そういわずに見せてくれよ!な、丁度良い蜂の巣も見つけたんだよ!」 「なにするんだぜ!はなすんだぜ!いやだぜ!はちさんはいやぁぁぁぁ!!」 俺はまりさを捕まえてこの間見つけた蜂の巣の場所まで連れて行く。 一週間ほど前に山菜を探しに言った時に見つけた代物だ。 まりさは嫌がり必死に身を捩るが、悲しい事に抵抗になってない。 しばらく進んで行くと目的の物が見えてきた。 よく見ると偵察している蜂の姿も確認出来る。 「ほら、ついたぞ!じゃあ、戦って見せてくれよ!」 「いやなんだぜ!きょうはちょうしがわるいんだぜ!またこんどに…」 「ウダウダ言ってないで行ってこいや!そぉぉぉぉい!」 俺の手の中でイヤイヤと身を捩るまりさを片手で抱え、ダンクシュートを決めるように放り投げる。 左手はそえるだけ なんつって! 「おそらをとんでるみたぁぁぁぁぁ!」 バキッ! 「ゆぶばっ!」 蜂の巣にまりさが命中するのを確認すると同時に猛ダッシュする俺。 伊達に山育ちではない、木を巧みに避け林を駆け抜け家を目指す。 「ゆっぎゃぁぁぁぁ!やめてぇぇぇぇぇぇ!いたいんだぜぇぇぇぇ!はちさんはゆっくりできないぃぃぃぃ!!」 背後からまりさの絶叫が聞こえてきた。 ゆっくり出来ない?そりゃ当然だろう、なにせあの蜂の巣はスズメバチの巣なのだから。 スズメバチに突付かれるところを見れないのは残念だが、スズメバチに解体され、 団子にされて運ばれる姿を想像するだけで、笑みがこぼれる。 明日には役場に言って巣を駆除してもらおう。 さよならまりさ、強いならかんばって蜂を倒してくれ。 翌日スズメバチを駆除した業者の人が、落ちていた巣の近くに半分ほど解体されたゆっくりを見たと聞いた。 やっぱりスズメバチは強いなぁ。 完 スズメバチが現れるのはまだ先だったかな? なかなか暖かくならないですね… 徒然あき 徒然あきの作品集 このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! ◆SS感想掲示板 徒然あき感想スレへ ※書き込む時はSSのタイトルを書いて下さい。 コレをコピーしてから飛びましょう→『ふたば系ゆっくりいじめ 1339 蜂』 トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2071.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 989 YKKK/コメントログ」 人のものまでやっちゃう集団は捕まるだろ、窃盗や器物破損で 穏便じゃねえよ、全然 -- 2010-04-16 01 31 04 つまんね。 -- 2010-06-16 01 53 19 つまんな~駄作だな風邪のせいにするな実力でそれだろ? -- 2010-07-03 01 25 32 日本は組織犯罪処罰法があるから、お金で解決ってわけにはいかんな。 -- 2010-07-12 09 00 58 売り物や他人の飼いゆっくりを潰したら普通に犯罪ですぞ プラス損害賠償ですな ゆっくり殺して人生オワタってのは実にキチガイ集団らしいですが -- 2010-07-25 07 30 33 YKKKは敵が多そうだな、保護または愛護団体も虐待お兄さん達もゆっくりが必要だし、後共産系の主義の人とか。 これで終わらすにはしょうもない終わりな気がする。 -- 2010-08-25 03 01 50 >つまんな〜駄作だな。風邪のせいにするな実力でそれだろ? -- 2010-07-03 01 25 32 コメンターの増長もここまでくると病気だな。 まるで甘やかされたゲスゆっくりじゃないか。 -- 2010-10-25 18 16 07 ↓本当にそうだな! ありのまま起こったことを話すぜ!ゆっくり虐待のSSを読んでいたはずが、ゲスゆっくりになっていた! って感じだ。 内容に一言も触れずつまんな〜とか言ってる奴等は希少種の虐待というだけで自分の嗜好にあわないからと真面目に読みもせずSSを叩く注意書きの読めない希少種大好き野郎なんだろうな。 -- 2011-01-13 20 08 45 >人間には一切の危害を加えなかった 充分加えてるだろ器物破損とか -- 2011-08-23 15 33 46 飼いゆっくりや善良ゆっくりを始末するのはどうかと思うよ。ゲスはわかるけど -- 2012-01-15 18 09 28 飼いはともかく善良は始末して何の問題もないだろ -- 2012-01-15 19 43 35 どういうことだか理解できん -- 2012-02-01 04 27 53 人間に直接は危害加えてないけど、間接的には出しちゃってるから、某団体と大して変わらない件 -- 2012-02-17 21 14 44 さて、こいつらを笑顔でホームランするとしよう。 -- 2012-07-08 21 52 18 品性のかけらもない、こんなの、虐待じゃなくて虐殺じゃないか、ゆっくりは長く、精神的に追い詰めるのがいいのに、一瞬に散らしちゃ面白くない -- 2013-08-26 23 49 53 希少種いじめ最高でした。 -- 2014-02-27 21 24 55 さて幻想郷のご本人さん達を呼んで潰してもらおう。 希少種、善良種、胴付き虐待反対!!! -- 2014-06-27 17 04 31 通常種だけでいいだろ・・・ -- 2014-08-03 09 28 56
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/248.html
小ネタ ゆっくりリグルという物を知っているだろうか そのゆっくりは捕食種であり れみりゃやふらんなども捕食するという この村では労働力として共存していたゆっくりが喰われるという事件が起こった そのため リグルは村の殲滅対象となった そして リグルの明かりに近づく習性を利用し 焚き火で燃やすこととなった その結果 「あっちにあかりがあるよ!いこう!」 「どうじでゆっぐりでぎないのおおおおおおおぽおおお」 「しにたくないよおおおお」 終わり
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/486.html
ゆっくりいじめ 俺が仕事から帰って家に入ると、中は荒らされていた。 机の上においてあった煎餅がなくなっており、花瓶は倒れ、日用品類はぐちゃぐちゃにされていた。 そして部屋の中に二匹のゆっくり。 珍しい組み合わせでゆっくりれいむとゆっくりありすだった。 二匹は俺に気づき、お決まりの挨拶を言う。 「おじさん、ここはれいむたちのおうちだよ! ゆっくりでていってね!」 「そうだよ! とかいはなふたりのすいーとほーむだよ!」 この二人は夫婦(どっちが妻か知らんが)のようだ。 「ああ、出て行くよ。ただこの先に俺の家もあるから気をつけてくれ、迷惑はかけないから」 そう言うと、れいむたちはうなづいた。 やっぱり阿呆だな、と思って俺は家の中に作っておいた柵を越えた。 俺はいつも家の中を荒らされるような馬鹿とは違う。 ちゃんと防衛用の柵を作ってあるのだ。 そしてあのゆっくり達がいた部屋はもともと荒らしていい様に作ってある。 いわば、ゆっくりをいじめるためだけに作った部屋だ。 ちなみに煎餅は賞味期限が切れた物だ。 まぁ少々値は張ったがゆっくりたちでストレス発散できるならそれでいい。 「さて、夫婦ってことはあれが使えるかな」 俺は自室に入ってタンスを開ける。 中はぐちゃぐちゃで主人である俺だけが分かる構造だ。 その中からワイヤーを取り出した。 「さて、様子でも見に行くか」 俺はワイヤーを机の上に置いて部屋を出た。 「ゆっ! さっきのおじさんこんばんわ!」 「ああ、こんばんわ」 二匹は楽しそうに俺に挨拶してきた。 俺は軽くそれを返す。 そしてれいむを事を覗きこんだ。 「ゆ? どうしたのおじさん?」 不思議そうに俺を見る。 「お前、妊娠してるだろ」 そう言うと、れいむは元気に頷いた。 「うん! ありすとのあいのけっしょーだよ!」 「そうよ! とかいはありすととかいはれいむのけっしょーだよ!」 至近距離で叫ばれると苛立つものを感じた。 だがそこら辺は許してやろう、あとの楽しみがなくなるしな。 「そうか、で、お前等腹減ってないか? よかったら俺の飯分けてやるよ」 「うん! ほしい! おいしいものちょーだい!」 れいむは頷いたがそれをありすが嗜めた。 「だめだよれーむ! しらないひとからものをもらっちゃうなんていなかものだよ!」 ほう、多少は知識があるようだな。 少し楽しめそうだ。 「じゃあほら見せてやるよ、大丈夫なところ」 俺は握り飯を取り出して口に入れる。 それを見て安心したのかれいむが叫んだ。 「ほら! だいじょうぶだよ! ありすはちょっとしんぱいしすぎだよ!」 そういわれてありすはすこし心配そうにこちらをみながらも、食欲に負けて俺から握り飯をねだった。 俺は袋から賞味期限が1ヶ月切れた握り飯をくれてやる。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~♪」 れいむは美味しそうに食べていたが、ありすはちょっと食べただけで吐き出した。 「ぺぺっ、これすっぱいよ! とかいはありすはこんなものたべれないよ!」 文句を言ってくるので俺の怒りはほんの少しだけボルテージをあげる。 しかし、あとしばらくの辛抱なので俺は少しだけいじめる事にした。 「ひどいな、それは俺が里から買ってきた限定のすっぱにぎりだったのに。とかいはありすなのに味がわからないのか?」 すっぱにぎりなんて物はないが饅頭にそんなこと分かるはずもない。 ありすは困惑して俺に叫んだ。 「ちがうよ! とかいはだよ! さっきはよくあじをみてたべてなかったからだよ!」 そしてまた握り飯を頬張る。 こいつにとっては食い物が腐った味だろうが知ったことではない。 れいむと俺にとっては限定品のすっぱにぎりなんだから。 「う、うむっ、もぐ……ぐぇ」 とても不味そうな顔をして俺を睨む。 俺は悪くないと手を振った。 「じゃあ、俺は寝るから。ゆっくりおやすみ」 「ありがとうおじさん! ゆっくりしててね!」 れいむはお礼を言ったが、ありすだけは俺を不審そうに見ていた。 一日たって、俺はれいむ達がいる部屋に行く。 すると、そこには見慣れぬゆっくりが五匹もいた。 「ゆっきゅりしちぇいってね!」 「ね!」 「とかいは! とかいは!」 小さいので多分子供だろう。 そして親となったれいむを見てみた。 だいぶ弱った様子だがまだ出産の最中のようだ。 体は二倍くらいにふくらみ、顎の下あたりがへこんで子ゆっくりが顔を見せている。 俺は少しだけ焦った。 しかしドイツ軍人うろたえないの精神でダッシュで自分の部屋に行き、ワイヤーを持ってくる。 そしてれいむがついに六匹目の子ゆっくりを産もうとしたした瞬間だった。 「ほいっ」 俺はゆっくりの産道にワイヤーを仕掛ける。 正確には押し当てた。 「ゆ゛っ!?」 びっくりしたれいむ、だがときすでに遅し。 産まれたゆっくりは勢いよくワイヤーに突っ込む。 そして。 「ゆびぇっ!?」 そのまま真っ二つになって宙を飛んでいった。 親れいむと親ありすは唖然となっている。 だが、子ゆっくりたちの悲鳴で我に返った。 「い゛も゛う゛どがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「どお゛じでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!」 抗議するゆっくり達に俺は平然と答える。 「何言ってんだ、産むのやめればいいだろうよ」 だが、れいむは出産途中なのでまだ産み続けなければならない。 二匹目の子れいむが顔を出した。 それを必死に親れいむが止める。 「だめだっよ! いまでだらだめえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 しかし、子ゆっくりは何も知らずぽーんとまた勢いよく飛び出した。 そして産声を上げる暇も無く真っ二つに。 眼球から見事にスライスされた子れいむの体は見事に餡子が引き締まっており、目玉の中にも餡子が豊富だった。 「あーあ、おかーさんが俺の言う事聞かないから二匹も妹が死んじまうんだ、ひでー親だな」 通常だったらここで子供達が親に罵詈雑言だったかも知れない。 しかし今回の子ゆっくりたちは一味違うようだ。 「おにーさんがへんにゃものつかうからいけないんだよ!」 「そうだよ! へんにゃものつかわなければいもうとはしにゃにゃかったよ!」 なんと俺に非難の嵐とは。 こいつらなかなかやるな、面白い。 「ばれちゃったか、んじゃばれたところでお前等加工所送りな」 それを聞いて子ゆっくりは首(頭?)をかしげた。 しかし、親ありすと親れいむは必死の形相だった。 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!がごうじょはだめ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 叫び声を聞いて子ゆっくりも『加工所』というものがどういうものかなんとなく理解し、怯え始める。 俺は無表情で子ゆっくりを捕まえて籠に移して重石をのせて逃げられないようにする。 そしてそれをテーブルより少し高い位置にある棚にのせた。 「よし、じゃあお前等にチャンスをやろう」 涙を滝のように流していたれいむとありすが俺の方を睨む。 おいおい、睨むなよ殺したくなるじゃないか。 まぁ殺すんですけどね。 「今からここにワイヤーを数本張る。その上を通って籠にいる子ゆっくりたちを助けてみせろ。 多少痛いかもしれないが子のためだぞ」 俺はワイヤーを何本か棚からテーブルにかけて張る。 鉄でできたワイヤーの切れ味は先程見たとおりので、れいむはなかなか進もうとしない。 しかし、意を決したのかありすが自ら行くことを決めた。 「れいむはここでまってて! わたしがみんなたすけてくるよ!」 「ゆ……がんばってね!」 れいむは助けに行こうとしてもできなかった自分を少し悔やみながらありすを応援した。 ありすはワイヤーに体を乗せる。 自分の体重で少しだけ皮が切れた。 「い゛っ!」 痛みで目を固く閉じるが、子供とゆっくりするため、少しずつ歩き始める。 だが、ワイヤーは同じと頃を何度も切りつけるために皮は切れ餡子がぽたぽたと垂れていた。 「ゆ゛っう゛、う゛う゛う゛う゛っ!!」 痛みを堪えながら、なんとか籠の前にたどり着いた。 俺はそれを見て籠の重石を外して開けてやる。 「ほら、助けに来てくれたぞ」 そう言うと、籠の中にいた子ゆっくり達が一斉に親ありすに助けを求める。 「おとーさん! たすけてね!」 「わたしをたすけてね!」 我先にとゆっくり達は押し合いへし合い親ありすの上に乗る。 だが。 「ゆ゛っ! ダメだよ! いっぺんにこないでね!」 親ありすは悲鳴を上げるが二匹目、三匹目とありすの上に子ゆっくりが乗る。 そして重さによりワイヤーがありすの体に食い込んでいく。 「い゛だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 そして四匹目が乗った。 その時。 「ゆぐぇあえあいおptぴえtypわhぎあわいphぎhq!!!!!」 「あ゛り゛ずう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」 体が何等分かにスライスされてありすは地面に落下した。 親れいむの悲鳴が響き渡る。 途中口もスライスされたので叫び声が中途半端になっている。 俺はそれを笑いながら落ちた一緒に落ちた子ゆっくりを回収する。 子ゆっくりは軽いのでワイヤーに乗っても大丈夫のようだ。 さっきの出産のときみたいに勢いよく飛び込まなければ。 「さて、れいむお前の番だ」 「ゆ゛っ!?」 驚愕した顔で俺を見る。 だからそんな顔で俺を見るなって引きちぎりたくなるじゃないか。 「どうした、子供を助けたくないのか?」 さっきのようにいっぺんに乗せればありすのようになってしまう。 しかし、分割して連れて行こうとすれば、痛いワイヤーの上を何度も往復しなければならない。 ゆっくりは迷った末、こう言った。 「もういいよ! あんなやつられいむのこどもじゃないよ!」 突然の育児放棄宣言。 これには俺も苦笑い。 しかし聞いていた子ゆっくりたちは抗議をした。 「ひどいよおかーざん! ゆっぐりぢね!」 「ざいでーだよ! ばやぐじんでね!」 しかし、親ゆっくりはこれを怒鳴り返した。 「うるさいよ! じぶんのみをじぶんでまもれないくずはしんでね!」 お前もだろうが。 いや、おもしろいのでさらにカオスにさせるか。 「そうだよねぇ、子供を見捨てるなんて最低の親だなぁ」 「ゆっ! もともとはおにーさんがいけないんだよ! ゆっくりしね!」 俺に対して体当たりを食らわせる親ゆっくり。 しかし全然ダメージはありません。 逆にとっつかまえてあげましょう。 「ゆゆっ! はやくはなしてしんでね!」 うるさいですがこれは我慢します。 んで、部屋の置くにしまっておいた斧を取り出す。 もちろん斧を使うときはお決まりの台詞で。 「ゲッタァアアアアア○アアアアアアアアアアトマホォオ○オオオオク!!!!!!!」 じゃきーんと効果音は自分で演出。 あの斧構えた○・ゲッターめっちゃかっこいいよね。 「おおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」 あの悪人顔の主人公のように俺は斧を振り上げる。 実際これがミサイルだったら宇宙人二人に止められてた。 しかしこれはゆっくり。 「ぶびゅう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!!」 珍しい断末魔をあげてれいむは真っ二つになった。 それを見てきゃっきゃと子ゆっくりたちは喜んでいる。 「おがーざんのぶぁーか!」 「ざまーみろ!」 「うるさいのがしんでゆっくりできるね!」 わぁなんて育ちの悪い子。 まるでグロ動画とか携帯に保存してるDQNだわ。 こいつ等は横切りでしとめてやる! 力を貸してくれ親分! 「チェエエエエエエエエエエエエエエストオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!」 斧を横に振ると子ゆっくりたちは綺麗にスライス。 我ながらすごい。 「どおじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「ゆ゛っぐりじだがががががががががががががっ!!」 「ぼbじあb:いあへぎへあkwんぎwhwp!!!」 はは、何言ってるかぜんぜんわからん。 えーっと、生き残ったのは後二匹か。 丁度ゆっくりれいむとゆっくりありすか。 おもしろいので二匹捕獲して紐で縛る。 そして紐の余った部分にさらに紐を通し、二匹が繋がった状態にする。 「さーてフライパンに投入~」 二匹は怯えながらフライパンの中を右往左往。 俺は問答無用でスイッチを入れた。 「あ、あづいよ! おにーさんたすけて!」 「いやだよ! ここからだして!」 期待通りの返答。 俺はにやっと笑みを浮かべて言い放つ。 「二人は無理だけど一人だけなら助かるんじゃね?」 そう言うと、二匹は顔を見合わせる。 するとやっぱりけんかを起こした。 「ありずのほうがおねーざんながらゆっぐりじんでね!」 「れいむのおがーざんがわる゛いんだがらがわりにれいむがぢんでっ!」 二人は白熱した戦いを見せる。 この戦いはヒートアップしそうなので景気付けに火力をあげておいた。 「あぢっ、じねっ! ゆっぐりじね!」 「ゆぐぐぐぐ! れーむがじねっ!」 互いに体を押し付け合い、片方を殺そうとする。 考えてみれば両方が同じ方向に行けばいいのだがこいつらにそんな知能はなさそうだ。 子供だし。 俺はその後一分くらい放置。 声が聞こえなくなったので言ってみると黒焦げの塊が二つ。 俺はそれを捨て、後片付けをした。 そしていつもの綺麗な部屋となる。 そして、そしてまたゆっくりたちがやってくるのだ。 「おじさん! ここはまりさのおうちだからゆっくりでていってね!」 「ああ、分かってるよ。だけど俺もこの奥の暗いところに家があるから気をつけてね、迷惑輪かけないから」 このアホが作った作品 ゆっくりデッドラ。? 霊夢の怒らせ方。? このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1377.html
奇跡の朝に 13KB 悲劇 理不尽 野良ゆ 虐待こそありませんが、間違っても愛でてはいません 「お? ゆっくりがいる」 自動販売機の脇の暗がりで固まっているゆっくり一家――親まりさに親れいむ、子まりさ――を横目に、男はボタンを押した。 「ゆう、ゆう」という小さな寝息をたてて、一家は眠っていた。 「うちのが欲しがってんだよなあ。どこがかわいいんだか、こんな饅頭」 落ちてきた缶コーヒーを手に取る。男のかじかんだ手に、缶の温もりが染み渡った。 「これ、土産に持っていってやるかな。喜ぶぞ~。『お父さんありがとう!』なんつってさ! ははは」 夜の路地に、楽しげな男の声が響く。 缶コーヒーを両手で転がしながら、男は一家に顔を近づけて、まじまじと眺めた。 「このちっちゃいのなら、まだかわいく見えるかな……」 男は、自分の拳ほどの大きさの子まりさを、指で摘んで持ち上げた。 「むにゃむにゃ、おしょらを……」 子まりさは寝言を言ったが、それでも目覚める気配はない。口の端から砂糖水のよだれをたらし、熟睡しているようだ。 「おうおう、よく寝てるわ」 男はそう言って、子まりさを手に、その場を立ち去った。 男は体を震わせた、 「ん、ちょっと小便……」 この辺りにはトイレもないので、ちょうど通りかかった空き地で済ませてしまうことにした――男は酔っていた。 目の前には、男よりも頭ひとつ分くらい高いブロック塀がある。 その上に飲みかけの缶コーヒーと、いまだ眠ったままの子まりさを置く。 そしてズボンのベルトをはずし―― 「……ふう、すっきり」 ことを終えた男は缶コーヒーを手に取り、一口飲む。 そして時計を見て、 「やべ、終電行っちゃうじゃねーか!」 駅に向かって、慌てて走り出した。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「きょわいんだじぇええええ!!」 塀の上から両親を見下ろし、子まりさはパニックになっていた。 自分はおうちで両親に寄り添って眠っていたはずだ。 それがなぜ、目が覚めたら自分ただ一匹で、なおかつ目も眩むような高い塀の上にいるのだろう。 ちょっと踏み出せば地面までまっ逆さま。 こんな場所で眠っていたなんて。もし寝ぼけて下に落ちていたらと思うとゾッとする。 何がどうなってこんな状況になったのか、子まりさにはまったく見当がつかなかった。 「まりしゃをたしゅけちぇにぇええええええ!! たしゅけりゅんだじぇえええええ!!」 子まりさは、眼下の両親――まりさとれいむに、泣きながら助けを求め続けた。 「おちびちゃん! ゆっくり! ゆっくりするのぜ!!」 塀の下から子まりさを見上げるまりさも、パニックになっていた。 自分たちと一緒に寝ていた子まりさが朝起きると見当たらない。 慌てて探すと、なぜか高い塀の上で泣き喚いているではないか。 とてもじゃないが、子まりさに――そして自分にも――登れる高さではない。 登れないというのは、降りられないということでもある。 「すぐにたすけてあげるからねええええ!!」 つがいのれいむは子まりさに言うが、少なくともまりさには、どうしたらいいかわからない。 「かべさん! いじわるしないでおちびちゃんをおろしてあげるんだぜ! ゆっくりやさしくたのむのぜ!」 まりさが訴えてみても、もちろん事態は好転しなかった。 「ゆっくり優しく」以前の問題で、まったく反応無し。塀はうんともすんとも言わない。 「かべさんはいじわるなのぜ!」 「かべさんはいじわるだね!」 そういうことになった。 「はやくまりしゃをたしゅけちぇえええええ!! ゆっくちしちゃだめなのじぇえええええ!!」 子まりさのおそろしーしーが、足もとのブロックの色を変えた。 上空に黒い影が見えた。 「ゆっ!? あれはからすさんなのぜ!!」 まりさは叫び、そして思い出していた。 おちびちゃんの前のおちびちゃん――塀の上の子まりさの前の子どもは、カラスに襲われ、永遠にゆっくりさせられた。 ゴミ捨て場で食料を漁っていた時に急襲されたのだ。 それ以来、まりさとれいむはカラスを避けて生きてきたし、生ゴミの日にゴミ捨て場に近づくことをしなくなった。 カラスは仇であり天敵なのだ。 その恐ろしいカラスが、子まりさのいるブロック塀の上に降り立った。 目的はわかりきっている――前のおちびちゃんの時と同じだ。 「こにゃいでにぇ! こにゃいでにぇ! ままままりしゃはおきょるとこわいのじぇ? ぷ、ぷきゅううううう!!」 子まりさが『ぷくー』をするが、どうにも様になっていない。当然、カラスには何の効果もなかった。 「おちびちゃん! ゆっくりしないでにげるんだぜええええええ!!」 「おちびちゃんにげてねええええええ!!」 塀の下の二匹にそう叫ばれ、困ったのは子まりさだ。 「どきょににげればいいんだじぇええええ!?」 子まりさに逃げ場などない。 しいて言うなら飛び下りるくらいだが――それはカラスに食われるか、墜落するか、原因が変わるだけで、結果はどちらも変わらない。 それに思い当たったまりさが、今度はカラスに呼びかける。 「からすさん! ゆっくりこっちをみるんだぜ! ぷくーなんだぜ! ぷくうううううう!!」 『ぷくー』だ。まりさは頬に空気を溜め、威嚇態勢に入った。 「ぷくううううう!! はやくこっちをみるんだぜ!! そしてしっぽをまいてにげるのぜ!! ぷくううううう!!」 「からすさん! まりさのぷくーをみてね! すごいよ! こわいんだよ! こわいからはやくみてあげてね!」 カラスは二匹を無視して子まりさに近づき、その小さい体に鋭い爪をあてた。 そしてその尖った嘴が子まりさに―― 「たしゅけちぇえええええ!! いぢゃいよおおおおおお!! まりしゃをはなしちぇにぇえええええ!!」 「おちびちゃあああああん! れいむもぷくーするよ! からすさんは、れいむとまりさのだぶるぷくーでこわがってね! ぷくううううう!!」 頬を大きく膨らますれいむとは逆に、まりさは頬から空気を抜いた。 「ぷくうううう!! ……ゆっ? まりさああああ!! どうしてぷくーをやめちゃうのおおおお!?」 れいむの問いかけに、まりさは、 「……こうなったらいちかばちかなのぜ!!」 強い口調で言った。 まりさは自分の帽子の中から小さな木の実を取り出し、素早く口に含む。 そして今にも子まりさを食べようとするカラスに狙いを定め、 「くらいやがれなのぜ!!」 叫ぶと同時に、木の実を「ぷっ!」と吹いた。 木の実は勢いよく――とはお世辞にも言えない速度で放物線を描き、それでもカラスの目に命中した。 カラスはビクッと体を震わせ、子まりさを押さえていた爪を離す。そしてそのままどこかへ飛び去ってしまった。 「お、おとうしゃん、しゅごいにょじぇ……」 そうつぶやき、子まりさは放心した。しーしーがちょろちょろと流れる。 爪があたっていた所が少し傷になっているくらいで、いたって無事だ。 それを見たまりさは体の力を抜き、大きく息を吐いた。 「ゆふう……。ききいっぱつだったのぜ!」 「すごいよまりさ!! いまの、とってもゆっくりしたわざだったよ!!」 そんなまりさを、れいむは尊敬を込めた目で見つめる。 まりさはれいむにニヤリと笑いかけ、 「ゆっへっへ。きのみさんをつかった、みようみまねのどすすぱーくなのぜ! まだみかんせいだったけどうまくいってよかったのぜ!」 得意げに言った。 「でも、おめめにあたったのはできすぎなのぜ! うんがよかったのぜ!」 そして照れたように笑う。 「ゆゆ~ん。さすがはれいむのまりさだよお~」 「ゆふっ。あさっぱらからやめるのぜれいむう~」 体をくねらせ、こすりあわせる二匹を見て、 「まりしゃをたしゅけりゅんだじぇええええ!!」 ちょっと拗ねたように、子まりさが叫んだ。 塀の上に黒い影が見えた。 「ゆっ!? あれはねこさんなのぜ!!」 まりさは叫び、そして思い出していた。 おちびちゃんの前の、そのまた前のおちびちゃん――塀の上の子まりさの前の、そのまた前の子どもは、猫に襲われ、永遠にゆっくりさせられた。 花壇で食料を漁っていた時に急襲されたのだ。 それ以来、まりさとれいむは猫を避けて生きてきたし、花壇で花を食べることをしなくなった。 猫は仇であり天敵なのだ。 その恐ろしい猫が、ブロック塀の端から子まりさに迫る。 目的はわかりきっている――前の、そのまた前のおちびちゃんの時と同じだ。 「こにゃいでにぇ! こにゃいでにぇ! ままままりしゃはおきょるとこわいのじぇ? ぷ、ぷきゅううううう!!」 子まりさが『ぷくー』をするが、やはり様になっていない。当然、猫にも効果がなかった。 「おちびちゃああああん!! まりさ、さっきのわざだよ! ねこさんをゆっくりやっつけてね!」 「ゆう……」 「なにをぐずぐずしているの? ばかなの? しぬの?」 「もう、きのみさんがないのぜ……」 「ゆううっ!?」 まりさは木の実を先ほどの一つしか持っていなかった。 木の実が無ければ、あの技は使えない。 「どぼじでちゃんとよういしておかないのおおおお!?」 「ゆっくりごめんなさいなのぜ!! ふそくのじたいなのぜ!!」 二匹が揉めている間にも、猫は子まりさに迫る。 「ゆんやあああああああ!! きょわいんだじぇええええええ!!」 「お、おちびちゃん! こうなったらぷくーするのぜ! ぷくううううううう!!」 「れいむもぷくーするよ! ねこさんはせいぜいこわがってね! ぷくううううう!!」 猫は二匹を無視して体を屈め、尻をフリフリと揺すった。 「ゆっ!?」 まりさは恐怖した。猫のその動きに見覚えがあったからだ。 あの動きのあとに、猫は、前の前のおちびちゃんに飛びかかったのだ。 まりさが恐怖したその一瞬に、れいむはすでに行動していた。 「やめでねえええええ!! ねござん!! やめでねえええええ!!」 れいむは叫びながら、ブロック塀に体当たりする。 「おぢびぢゃんをいじめないでねええええ!! ゆっぐりじでいっでねえええええ!!」 二度三度と繰り返されるれいむの体当たり。そんなもので塀やその上の猫がどうにかなるわけもなく、まったくの無駄だったが、その叫び声には効果があった。 切羽詰まったれいむの声に反応し、子まりさに飛びかかるタイミングを誤った猫が、バランスを崩してブロック塀の反対側に落下したのだ。 「ねござん! ゆっぐり! ゆっぐり!」 それに気づかないれいむは、いまだ壁に体当たりしている。 まりさは息を止めてしばらく待ったが、猫がもう一度塀の上に現れることはなかった。 「おとうしゃん、おかあしゃん! ねこしゃんがにげちぇいっちゃのじぇ!!」 子まりさが笑顔で言った。 どうやらどこかへ行ってくれたようだ。 「……こんどこしょだめきゃとおもったのじぇええ……」 塀の上でだらりと体を伸ばす子まりさ。相変わらずしーしーが漏れている。 その様子に安心したまりさは、体当たりを続けるれいむに声をかけた。 「れいむ! もういいのぜ! もうおちびちゃんはたすかったのぜ!」 「ゆ、ゆう……。もうだいじょうぶなの?」 れいむの体のあちこちに、黒い染みが浮かんでいた――痣だ。 無理もない。固いブロック塀に何度も体をぶつけたのだ。 「れいむのおかげなのぜ! すごいのぜ! れいむのつよさにはまりさもかたなしなのぜ!」 「うんがよかったんだよ……」 「おかあしゃん! かっこよかったのじぇ!」 塀の上から、興奮を隠しきれない声で子まりさが叫んだ。 「そのとおりなのぜ、れいむ! さあ、めいよのふしょうをまりさがぺーろぺーろしてあげるのぜ!」 まりさはそう言って、れいむの体を舐め始めた。 「ゆゆ~ん。くすぐったいよ、まりさあ~」 「ゆっへっへ~。ひょっとしてへんなきぶんになってきたのかぜ~?」 「ゆふん。あさからへんなこといわないでね!」 そう言いながら、れいむはまりさにちゅっちゅした。 そんな二匹を見て、 「ゆっ? おとうしゃんとおかあしゃん、にゃにをしちぇいるんだじぇ?」 不思議そうに、子まりさが言った。 カラスと猫を追い払いはしたが、それで子まりさが塀から降りられるわけではない。 「まりしゃ、はやくおりちゃいのじぇええ……」 子まりさはベソをかいていた。 「ゆーん。どうすればいいのぜ……」 「どうしよう……」 まりさとれいむはゆんゆん唸るが、良い案は浮かばない。 「まりさのじゃんぷりょくでも、さすがにこのたかさはむりなのぜ!」 「ゆう。とりさんやうーぱっくみたいに、れいむたちにもはねがはえていればよかったのにね!」 うーぱっく――れいむのその言葉に、まりさは閃いた。 「そうなのぜ! うーぱっくならおそらをとべるのぜ!」 「ゆっ? それはあたりまえだよ!」 「もしかしたらいけるかもしれないのぜ!」 「どういうこと? れいむにゆっくりせつめいしてね!」 まりさは眉毛をキリッとさせて、早口でまくしたてる。 「まりさのともだちのまりさは、うんそうやさんをしているのぜ!」 まりさの友人のまりさは、ゆっくり相手に運送屋を営んでいる。その運送屋まりさのパートナー兼荷物運搬係こそ――誰あろう、うーぱっくなのだ。 「まりさとうーぱっくなら、きっとちからをかしてくれるのぜ!」 その言葉に、れいむの顔が輝く。 「ゆっくりりかいしたよ!」 「すぐにたのみにいってみるのぜ! おちびちゃん、もうすこしがまんするのぜ!」 「ゆっくりいそいでいってきてね! おねがいだよ、まりさ!」 「おとうしゃん! ゆっくりいっちぇらっしゃい! まりしゃ、もうすこしがみゃんしゅりゅのじぇ!」 れいむと子まりさの声を受けて、 「ゆっくりいってくるのぜ!」 まりさは運送屋まりさの元に向かった。 運送屋まりさは快諾してくれた。 うーぱっくはあいにくと仕事中で不在だったが、戻り次第、すぐに駆けつけてくれるそうだ。 運送屋まりさに礼を言って、まりさは家族の元にとって返した。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ! おちびちゃん、れいむ、もうあんしんなのぜ!」 そう、もう安心なのだ。 まりさはとてもゆっくりとした――晴れやかな気分で歩を進めた。 「まりさがいまかえるのぜ!」 まりさは、この短い時間に起こったことを思い返していた。 自分はカラスから、れいむは猫から、普段なら敵わない相手から立て続けに子まりさを守った。 どちらも単に運が良かっただけということは、まりさにもわかっている。 しかしその「運が良かった」が二度続いたのだ。 いや、二度ではない。三度だ。 運良く、身近にうーぱっくがいてくれたではないか。 当事者の自分にも信じられない運の良さだ。これはなんと素晴らしいことか。 今のような、この素晴らしい状況を表す言葉を、まりさは知っていた。 それは「奇跡」だ。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ!」 奇跡。 その言葉を思い浮かべた途端、まりさの足取りはより軽くなった。 まりさとれいむは奇跡を起こし、カラスと猫を撃退したのだ。 ならば、自分たちの子どもである子まりさはどうか? 今日この日なら、きっと何かしらの奇跡を起こしてくれるのではないか――いや、起こすのだ。 子まりさが起こす奇跡とは――そんなものは決まっている。あの絶望的なまでに高いブロック塀から、うーぱっくに乗って無事生還してくれるのだ。 そして三匹仲良く、いつまでもゆっくりとしたゆん生を送るのだ。 「ゆっくりとうちゃくなのぜ!」 やがて、子まりさとれいむの姿が見えた。 「ゆっくりのひ~、まったりのひ~」 「ゆっくち! ゆっくち!」 れいむの歌に合わせて、子まりさがリズムを取っている。 ああ、なんとゆっくりした光景なのだろうか。 まりさのは思わず微笑む。 「れいむ、おちびちゃん! ゆっくりただいまなのぜ!」 二匹に向けて、まりさは元気に挨拶した。 「ゆっくりおかえりなさい!」 「おきゃえりなしゃいにゃのじぇ!」 まりさの笑顔を見て、二匹は心の底から安心したようだ。 そう、もう安心なのだ。 これから何があろうとも、自分たちはずっとゆっくり生きていける。 まりさには、自分たちに降りかかった今日のこの災難すら、とても素晴らしいことに思えた。 今となってはよくわかる。 苦しさも悲しさも、すべては奇跡の一環だったのだから。 その時、風が吹いた。 「まりしゃのしゅてきなおぼうししゃん!」 風に飛ばされた帽子を追って、子まりさは足もとのブロックを蹴った。 一瞬の浮遊感。 「ゆわーい! まりしゃ、おしょらをとんでるみちゃい!」 子まりさの視線の端に、笑顔を凍り付かせた両親の姿が映った。 その身ひとつで空を翔ける――最初で最後のそんな奇跡を体験した子まりさは、直後地面に落下し、体を四散させて死んだ。 (了) 挿絵 by儚いあき 挿絵 byゆんあき 以前書いたもの…… ふたば系ゆっくりいじめ 525 犬 ふたば系ゆっくりいじめ 532 川原の一家 ふたば系ゆっくりいじめ 554 ゴキブリ(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 555 ゴキブリ(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 569 ねとられいむ ふたば系ゆっくりいじめ 622 格子越しの情景 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 猫かわいい -- 2014-11-07 08 15 05 おりん「あれ私たちじゃない?」 うにゅほ「うにゅ、ほんとだ!」 さとり「ちがうわよ!」 おりん おくう「どおじでぞんなごどいうの!」 さとり「誰でも分かるわよ。」 -- 2014-09-29 19 46 13 親ゆの上に跳べば安全に降りられるだろう(適当) -- 2014-08-02 11 34 55 烏と猫 可愛い -- 2014-06-22 00 42 55 きょわいんだぜぇぇぇクソワロタwwwwwwwww -- 2013-03-06 17 36 34 室外機がユーシバにww -- 2012-08-20 23 51 13 ほのぼのしてていいねw -- 2011-05-28 08 37 31 いい落ちだった。 からすとねこのイラストいいなぁww -- 2010-10-22 21 16 24 からすさんねこさんこんにちはー -- 2010-08-27 16 52 24 ナイス風 -- 2010-08-17 01 59 35 いい気味だよゆっくりめ! -- 2010-08-01 15 09 01 あーあ 子ゆがれいむだったらまだ違ったかな -- 2010-07-25 13 10 08 うむ。 -- 2010-07-19 15 11 03 良いオチですな。 -- 2010-06-29 11 36 33
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1419.html
かわいいゆっくりが欲しいなら 23KB 虐待-普通 理不尽 赤子・子供 現代 虐殺 良い人間は出ません ジャンル的に曖昧 ・いつも通り独自設定混ざってます。 既存の設定と比べて「ん?」と思う部分があっても流していただければ幸いです。 では、ゆっくりしていってよー!! 暗い部屋に軋んだ、ドアが開く音が響いた。 そこから一人の男が物音も立てずに静かに入って来る。 男はサッカーボールと同じくらいの大きさに膨れた麻袋を背負っていた。 男が壁に手を伸ばすと、カチッという乾いた音と共に部屋が少しだけ明るくなった。 それでもなお薄暗い部屋の中には、大きな透明の箱が一つだけ。 空っぽの大きな箱に、男は袋の中身をぶちまけた。 ピンポン玉のような物がボロボロと雪崩のように落ちてくる。 玉は跳ねずに、箱中に上手く散らばっていった。 「ぴゅ!!にゃ、にゃんにゃにょ!?」 「ゆべっ!きょきょどきょ?」 「ゆ~ん…おにゃきゃしゅいちゃよ……」 跳ねないピンポン玉のような物の正体は、赤ゆっくりだった。 ざっと見た感じでは百匹は居るだろうか。全てれいむ種とまりさ種だ。 普通取れそうなものだが、何故か飾りの類はきっちり着いたままになっている。 落ちた衝撃で、今迄眠っていた赤ゆたちが起きて一斉に雛鳥の様に騒ぎ出した。 もっとも雛鳥の可愛さとは到底かけ離れた、醜く耳障りな物ではあるが。 「ゆっ?にんげんがいりゅんだじぇ!!」 「ほんちょだ!おい、くしょにんげん!れーみゅたちはおにゃかがしゅいちゃよ!!!」 「しょーだよ!しゃっしゃちょれーみゅちゃちにあみゃあみゃよこしぇ!」 「あみゃあみゃがゆっくちできちゃら、おみゃえをどれいにちてやるんだじぇ!!」 「わしゃわしゃされちゃくなきゃったらゆっくちしゃしぇろ~!ぷきゅー!!」 「まっちゃくきがきかにゃいにんげんだにぇ!おお、おろきゃおろきゃ!!」 「うんうんちたいよ!!ちゅっきり~!」 「み、みんにゃ!しょんにゃこちょいっちゃらにんげんしゃんゆっくちできにゃいよ!?」 「ごめんにゃしゃい、にんげんしゃん!ゆるちてあげちぇ!!」 口汚く騒ぐゆっくり7:少し頭が××なゆっくり1:礼儀正しいゆっくり2。 おおよそ予想通りの割合だ。男は、むしろ礼儀正しい個体が多いとさえ思った。 「じじい、きいちぇるのかじぇ!ぴゅきゅーしゃれちゃいのきゃじぇぎぃ!!!」 「れーみゅは“こじ”にゃんだきゃらやしゃちくちなきゃだきゅ!!」 早速ギャーギャーと口汚く喚いているゆっくりが集まっている場所に、素早く何度か拳を振り下ろした。 プチプチという小気味の良い音と共に、十数匹の赤ゆが潰れる。 礼儀正しい善良な赤ゆも少し混じっていた様な気もするが気にしない。 「ばきゃにゃにょ?…じ…じ…ゆ?」 「まりちゃ……れーみゅ?どうち…た…」 騒いでいた赤ゆも、それを諌めていた赤ゆも、我関せずと排泄していた赤ゆも、 全てが、潰された赤ゆたちが居た場所を見て固まった。 「あ…あ…ゆ゛ああぁぁぁぁ゛ぁ゛!!!」 「いやぁぁぁぁ!!にゃんでみんにゃちんでりゅにょぉぉぉ!!?」 「あ・・・ああ・・・」チョロチョロ 「う…う……ゆげぇぇ!ゆげえぇぇぇ゛ぇ゛!!!」 「ゆんやぁぁぁ!!もうやじゃ!!おうちきゃえりゅぅぅぅ!!!」 吐きだすもの。泣き叫ぶもの。漏らすもの。 様々な反応が返ってきたが、男は微動だにしない。 「にゃんできょんなきょとしゅるにょ!?もうおうちぎゃえ゛っ゛!!」 「じじい!いきにゃりにゃにしゅるんだじぇ!?まりちゃをしゃっしゃちょぎゅん!!」 今度は目や耳についた限りの、しーしーやうんうんを漏らしたものや、 おうちに帰りたいと言ったもの。そして反抗的な態度をとったものを潰した。 また数匹潰されたのを見て、赤ゆたちは今度こそ黙りこむ。 これ以上騒げば自分達がどうなるのかを何となく察したからだろうか。 一部の赤ゆが啜り泣く声だけが残ったところで、男はやっと声を出した。 「いいか。お前たちに帰る家など無い。ずっとここで暮らす事になる。 これからは『汚い言葉を使う者』『うるさく騒ぐ者』 『家に帰りたいと言った者』『俺の言った事に答えない者』 『反抗的な態度をとった者』『口ごたえをした者』『辛気臭い様子でいる者』 そして『大人しくしていられない者』は例外なく殺す。 死にたくなければ今言った事を死に物狂いで記憶して、 どうすれば良いのか餡子脳絞ってよく考える事だ。以上」 一方的に告げられた条件。 その理不尽な内容に、わがままなゆっくり達が黙っていられるはずが無い。 「ふじゃけりゅんじゃにゃいじぇ!まりちゃちゃまがどうちぢぇあ゛!!」 「しょうだよ!!れーみゅちゃちに……まり…ちゃ…?」 早速反旗を翻そうとした赤まりさが、あっけなく潰された。 追従しようとしたれいむは何が起こったのか理解できずにボケッとしている。 「死ね」 「ゆっ!?れ、れーみゅはしゃいごまでいっちぇにゃいよ! わりゅいこちょいっちぇにゃいからたしゅけちぇにぇ!!」ピコピコ 「死ね」 「ゆっゆっゆっ・・・もっちょゆっきゅり゛ゅん!!!」 結局言い訳による懇願も無視されて、問答無用で一言放たれた後、潰された。 それを見て、赤まりさたちに続こうとした他の赤ゆも一斉に固まってしまう。 この人間の言った事は嘘ではない。やるといえば、必ずやる。 ようやくその事を肌で感じ取った赤ゆたちは今度こそ本当に黙り込んでしまった。 しかしそんな中、男の前に赤れいむが一匹出てきた。 「ど、どうちてきょんなことしゅるにょ…?れーみゅたちだっちぇいきちぇるんだよ……?」 「・・・・・・」 この状況においては勇敢とも言えるれいむの発言にも、男は答えない。何も言わない。 れいむは、ただ冷たい視線をよこす男に気圧されながらも懸命に訴える。 「にんげんしゃんのわりゅぐちいっちゃこちょはわるかっちゃけじょ、 れーみゅたちはただゆっくちちたいだけにゃんだよ・・・りきゃいできりゅ?」 男が怖くて何も言えなかったが、他の赤ゆたちも“よくぞ言ってくれた!”とばかりに目で訴えかけてきた。 男は何も言わずに勇敢な赤れいむを優しく持ち上げて手のひらに乗せた。 その恭しい扱いに、少し不安そうな表情が薄れる赤れいむ。 そんなれいむに男は言い放った。 「だから?」 「ゆっ!!?」 男は一言告げて、優しく両手でれいむを挟み込む。 そして本当にゆっくりと、ゆっくりと、力を加えた。 「そんなことは理解している。お前に言われるまでもなくな」 「ゆっ…ぎぎぃぃ……」 「が、お前たちはそんなことを考える必要は無い。俺の言葉を聞く以外の事はするな」 「だ、だじゅげちぇ……ちゅぶれりゅぅぅぅ………!!」 「死ね」 「ゆっ…ぐ…ぢ……ぢぃ………」 やがて手が完全な合掌の形になった。 ピッチリと重なった手の隙間から餡子がはみ出ている。 「「「「「・・・・・・」」」」」 その様子を見てしーしを漏らしそうになりながらも、 堪えて何も言わず騒がない赤ゆたちに向かって男は言った。 「お前達は余計な事を考えるな。言った事を守って俺の言う事だけを聞け。 それがここでのルールだ。ルールを守る限りは生かしておいてやる。 誰かに襲われる事も無い。飯もくれてやる。いいか、もう一度だけ言うぞ。 『どうすれば潰されずに済むか、それだけを考えて行動しろ。さもなくば死ね』…以上だ」 それだけを言い残して、男は饅頭の残骸をさっと片付けて薄暗い部屋から出て行った。 残された赤ゆたちはただ己の境遇を必死に理解しようとし、嘆くばかりだった。 ―――――――――― こうして赤ゆたちの生活が。 読んで字のごとく、生を獲得する為の活動が始まる。 翌日の朝。 そばにあらかじめ置かれていた目覚まし時計のけたたましい音で飛び起きた赤ゆたちは、 まず現状の把握にかなりの時間を費やすことになった。 そんな赤ゆたちにはかまわずに、男が袋片手に部屋に入ってくる。 袋には『業務用ゆっくりフード』と書かれている。 袋を開けると明らかに人工的に付けられたと解る、強烈な甘い匂いが漂いはじめる。 その匂いを嗅いだ赤ゆは食欲を刺激され、緊張で忘れていた空腹を思い出した。 「おいじじい!まりちゃちゃまはおにゃかがしゅいちゃよ! しゃっしゃちょしょにょあみゃあみゃよこしぇ!!」 「しょちたらきゃわいいれーみゅにょどれいにちてあげりゅよ! こーえにおもっちぇいっちょーけんめーちゅかえりゅんだよ!!!」 「「「「「!!!」」」」」 昨日の事を忘れたかのように一部の馬鹿がまた喚き始めた。事実忘れているのだろう。 そんな赤ゆたちを、他のやつらは驚いた顔で一斉に見る。 「・・・・・・」 「はやくちろ、じじい!!れーみゅはおにゃかが……あ…あ…ぢゅ、ぶ、れ、りゅぅぅぅ!!」 「ゆぎゅっ、ぎゅぎゅぎゅ……やべでええぇぇぇ……!!」 男は何も言わずに、喚いている赤ゆを全て掌で押し潰した。 続いて騒ぎ出そうとしていた馬鹿の予備軍も、それを見てようやく昨日の惨劇を思い出して押し黙る。 その様子にやっと満足したのか、男は黙って大きな器に餌を入れた。あまり量は多くないが。 「・・・飯の時間だ。全員が足りる分はくれてやる」 その言葉に赤ゆたちは一斉に喜んだ。 一日ぶりのご飯だ。どれだけゆっくりできない環境にあっても、これだけは譲れない。 「ゆわーい!れーみゅにょしゅーぱーむ~ちゃむ~ちゃたいみゅ、はじまりゅ゛ん゛!!!」 「「「「「!!?」」」」」 早速飛びつこうとした赤れいむが潰された。他のやつらは混乱している。 男は何も言わず、表情も変えない。ただ汚れた手を拭いているだけだ。 次に赤まりさが一匹、恐る恐る近づいてきた。 「ご、ごはんしゃん?ゆっくちまりちゃにたべられちぇ!?…え゛…え゛…エ゛ン!!!」 控えめに食いつこうとした赤まりさは、食べようとした瞬間に男の指を頭に突っ込まれた。 そのまま小さな中枢餡ごと貫かれ、ピクピク痙攣するだけとなる。 そして誰も進んで食べようとする物が居なくなり、 男が餌をさげようとした所で、ようやく一匹の赤れいむがおずおずと出てきた。 そして餌の前でおっかなびっくりといった様子で、小さな声で静かに呟く。 「い…いただきましゅ……」 そして、あくまでも静かに餌に口をつける。男は今度は何もしない。 それを見て他のゆっくりたちの目が輝いた。そう言えばよかったのだと分かったからだ。 一斉に頂きますを唱えながら餌に群がる馬鹿予備軍たち。それ以外のものたちはまだ様子を見ている。 「いただきまーっしゅ!!きょれでたべれるにぇ!・・・? え、え・・・?にゃんでぇ!?にゃんでぶぎぃっ!!」 真っ先に飛びつこうとしたれいむが掴まれて握り潰された。 それを見て固まる馬鹿予備軍たち。 それを確認した後に、固まるものを尻目にそれ以外のものが餌場に寄っていた。 「「「「「いただきましゅ」」」」」 一斉にそう言って静かに食べ始める。 その様子を見た馬鹿たちは、ようやく『大人しくしていろ』と言われていた事を思い出した。 馬鹿以外のもの達は、もしもの事を思って念のために近寄らなかったのだ。 「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇー!」 一足先に餌を貪る、馬鹿以外の赤ゆたち。 口から餌がこぼれるのも構わずに、思わずしあわせ宣言をするものも居た。 思ったよりも甘くはないが、それでも久しぶりの食事だ。なんだって美味しく感じる。 今までの状況に比べればしあわせーな気分になるのも当然の事だ。 が、しかし――― 「ゆ、ゆ、ゆ!?にゃにしゅるにょ?おしょらをとんでるみた―――むぐ!!? ゆげぇぇ!かりゃいぃぃ!!どおぢで!?やべぢぇ!!ちんぢゃう! ゆひいいぃぃ!!あ゛っ、ゆげっ!ゆげぇぇぇ!!ゅえ…えぇ……」 思わずしあわせー、と言ってしまった赤まりさが、 持ち上げられた後に練りからしを無理矢理口に突っ込まれた。 当然空腹で弱った赤ゆが耐えられるわけもなく、からしと餡子の混合物を吐き出して息絶える。 幸せと言うことすら、許されないのか。 おうち帰る、と言いたい衝動を抑えながら、それでも理解の早いごく一部の赤れいむたちは黙って餌を食べる。 そして馬鹿も含めた他の赤ゆもそれに習った。死と引き換えとなれば仕方がないことだ。 結局その後「むーちゃむーちゃ、ふちあわちぇー…」と言ったもの達も殺された。 一度の食事で十匹以上が死んだことになる。 その後も 「ゆうぅぅ…しゃびちいよ、ゆっくちできにゃいよ…おうちかえりちゃい… ゆっ!?ちぎゃうよ!にゃにもいっちぇにゃいよ!…や…やべでぇぇぇ!! あ゛ん゛!!!」 自分の境遇を嘆いて、隅っこでずっと泣き続けていたものが叩き殺された。 「こんにゃしぇいかちゅおもちろくにゃいじぇ…あにょじじい、おぼえちぇりゅんだじぇ…! に、にんげんしゃん!?うしょだよ!まりちゃまいにちたのちいよ! やぢゃ、やめちぇ!どうちておしょらを…いやぁぁぁ!ぢんじゃうぅぅ……べっ!!!」 つまらなさそうに、ムスッとしていたものが壁に叩きつけられて餡子の花を咲かせた。 「ゆっくちうんどーしゅるよ!ぴょんぴょんちにゃいとゆっくちできにゃいもんにぇ!! しぇまいけどがまんしゅりゅ…に、にんげんしゃん……!! ま、まりしゃおとなちくちてたよ!?や、やめちぇにぇ!?どこいきゅにょ!!? にゃんにゃにょ!?とじきょめにゃいで!どうしゅるにょ!?だちて!だちて!ちにちゃくにゃぴっ!!」 運動と言って狭いケージの中を跳ねていたものは、フードプロセッサーにかけられて一瞬でミンチになって死んだ。 「ゆぅ…おうちゃうちゃいちゃいよ……ちょっとだけにゃらだいじょーぶだよにぇ…? ゆーゆー、ゆゆゆにょゆ~♪……!!!あ…あ…にんげんしゃんどうちできょきょにぃ… ち、ちがうよ。れーみゅおうたにゃんかうたってにゃひ!!? いが゛ああぁぁ゛ぁ゛!!へーみゅのひははん!!! う!うごぇぇ!!ひゃべぢぇっ!げあぁぁ!! ……げっ。げげっ。ゆげげっ!ひゅ~ひゅ~♪ひゅひゅ…ひゅ……ひゅ~……」 隠れて小さな声でおうたを歌っていたものは舌を切られて、 指を口から突っ込まれた上で体内を掻き回されて、狂って死んだ。 赤ゆっくりは、男が気に入らない行動をするたびに躊躇も容赦もなく徹底的に、且つ惨たらしく潰された。 そして自分以外の誰かが殺されるたびに赤ゆたちは震え、怯え、死に物狂いで学習していった。 その結果 決して騒がず、余計な事を話さず、無闇に動かず、物を散らかす事も無く常に男の顔色を窺い、 それでいて元気で、常に笑顔で愛想良く、男と話す時にも肯定的な返事しかしない。 そんなゆっくりになれば殺されないのだという結論に至り、そうなろうと躍起になった。 しかしどれだけ気をつけようとついうっかり、で潰されてゆっくりの数は着実に減っていく。 だが、それでも赤ゆたちは誰かの死から学ぼうとした。 生きるためだけにゆっくりをかなぐり捨てて、必死に目の前の不確かな生に噛り付いた。 ―――――――――― そして九日が経った。 いつもの時間に、いつも通りの餌を持って男が部屋に入ってくる。 「「「おはようごじゃいましゅ、おにいしゃん!ゆっくちちていっちぇくだしゃい!」」」 「飯の時間だ」 「「「いちゅもありがとうごじゃいましゅ!」」」 「食え」 「「「いただきましゅ!とっちぇもおいちいでしゅ!ちあわちぇでしゅ!」」」 「・・・食い終わったか」 「「「ごちしょーしゃまでちた。とっちぇもゆっくちできまちた!」」」 最初にあれほどいた赤ゆっくりは、今やたった三匹になっていた。 が、ここまで残ったという事は男の厳しい監視の目に耐え切ったという事である。 もはやここまでくれば最初の馬鹿、賢いの区分けは意味を成さない。 この赤ゆたちは見事やり遂げたのだ。 そんな赤ゆ達へ、いつもの調子で男は告げた。 「お前達は、この家から出て行ってもらう」 「ど、どういうことでしゅか?」 「お前達はこれから別々に、他の人間のところで暮らしてもらう。 飼いゆっくりになれるという事だ」 「「「ほ・・・ほんとでしゅか!?」」」 生まれてこの方まともに知識を得る機会がなかった赤ゆたちには、 飼いゆっくりがいい物なのかはあまり解らなかった。 生まれたときに持っていた知識として、ほんの少し基本的なことがあるくらいである。 が、他の人間のところで暮らせるという事はこの人間の束縛から逃げられるという事。それだけは解った。 そしてそれだけで全員が喜びまわりたい気分になった。勿論実際にはやらないが。 そんな赤ゆたちにも全く反応せずに、男は淡々と続ける。 「お前達はそこで“俺にそうしていたように”飼い主に接しなければならない。 もししなければ、その飼い主が気に入らなければ、お前達はここへ逆戻りだ」 「「「ゆ゛っ!!?」」」 「そしてもう一度、などというものは無い。そのまま今迄死んでいった誰よりも惨く、殺す」 「「「あ゛…あぁ゛……」」」 赤ゆたちの顔にはついさっきまでとは正反対の、恐怖の表情が張り付いている。 やっと開放されると思ったのに。やっとゆっくりした生活が送れると思ったのに。 これではそんなことは望めるわけがない。 この人間にしていたようにという事は、ゆっくりするな、という事と同じである。 しかももし戻ってきたならば、今まで見たあの惨い死に様よりもひどい目に遭って殺されるなんて… 考えるだけで身の毛がよだつ。 そして何よりも恐ろしいのは、飼い主の人間が気に入らなければ、という点である。 今まで一緒にいたゆっくりたちも、普段なら見過ごされる様なほんの少しのミスで殺された事がいくつもあった。 その内に何故こんな事をしたのか?と聞くゆっくりが現れたが、それに対する男の答えはこうである。 「別に。今は見過ごせない気分だっただけだ」 「え…?ゆ゛っ、あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!!あ゛ぢゅい!あ゛ぢゅい゛!!だぢゅがあ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!!」 無論この後、質問したゆっくりはバーナーで焼かれて、絶叫と共に黒焦げになって死んだ。 これを聞いて赤ゆたちは更に必死になった。 どれだけ頑張っても気分しだいで殺される。ならば塵のようなミスも許されない。 そして男が言ってる事を信じるなら、それはこれからも続くということだ。 できるならばここから逃げ出してしまいたい。 それができなくても、せめてしーしーを漏らして、泣き叫んで、感情に任せてそこら中を転がりたい。 が、それすらもできない。すれば殺される事が分かっているから。 今更これまでの悲惨な光景を見て、それでも良いから―――などとは決して思えやしない。 ならば自分達がすべき事は、 「「「ゆっくち…りきゃいちまちた……」」」 必死に涙を堪え、笑い、いつも明るく品行方正。そして従順でいるだけ。 それだけで生きる事ができるのだ。たとえゆっくりできなくとも・・・ そしてゆっくりたちの態度に満足した男は、黙って部屋から出て行った。 「ゆ…ゆ……ゆっくち……ゆっぐぢぃ………!」 部屋に残されたのは、笑顔を貼り付けたままぼろぼろと涙を流す赤ゆっくりたち。 これから自分達がどうなるのか、ゆっくりたちにわかる訳がない。 が、生と引き換えに二度とゆっくりすることはできない。それだけは理解できた。 それだけしかわからないからこそ、どうしようもなく自分達が惨めに思えてしかたがなかった。 ―――――――――― 応接間にて。あの男が、見知らぬ身なりの良い男と向かい合って座っている。 間に置かれているのは、あの赤ゆっくり達の内の一匹が入ったケージだ。 あの男は愛想良く微笑んでいる。今まで赤ゆたちが見た事がない表情だった。 「これがご注文の品です」 「あたらちいかいぬししゃん、ゆっくちちていっちぇくだしゃい!」 赤れいむの挨拶に、身なりが良い男は「ほぅ…」と目を見開いた。 「随分と礼儀正しいものだ。本当にこんなゆっくりがいるとはな。 いや、やっぱりあんたに頼んでよかったよ。これが料金だ」 「ありがとうございます。 ただ・・・万が一不満な点がございましたら“必ず”ご連絡ください。 料金はお返しした上で、ゆっくりも今後の参考にしたいのでこちらで引き取ります」 「ハハハ、そうは言ってもこれまでの仕事は完璧なんだろう?熱心なものだ。 まあ心配になるのは当然か。ゆっくりってやつはどれだけ躾けたやつでも、 大体買った後に何らかの問題が出るものらしいからな」 身なりが良い男は、軽く笑いながらケージを引き取る。 「これきゃらよろちくおねがいしましゅ!! かいぬししゃんがゆっくちできりゅようにがんばりましゅ!!」 「ここまで完璧なゆっくりに不満などある筈がないよ。 まあ、それも含めて万が一ともいうしな。覚えておこう」 「どうも。・・・じゃあれいむ。“元気でな”」 「お・・・おしぇわになりまちた!」 「おぉ、そんなことまで言えるのか。 かわいいもんじゃないか。気に入ったぞ!」 終始ニコニコ顔で、身なりの良い男はケージを車に積んで去っていった。 「―――フン。かわいい、ね……」 客を見送り、車が見えなくなったところで、私は一瞬で無表情に戻って呟いた。 見ての通り、私の職業はゆっくりブリーダーだ。 それも店に卸すのではなく直接個人に販売する形の。 私の育てるゆっくりは『従順で行儀が良く、敬語が使えるウザくないゆっくり』として、それなりに名が売れている。 おかげで予約が殺到。今はもうそれすら断らなければならないほどになっていた。 種類の指定は難しく、育成期間や個数が不安定なのでいつ渡せるか分からないと説明しているにも関わらずだ。 客層はそこそこ裕福な一人暮らしの人間が多い。 ウチを選んだ理由のアンケートをとってみると、殆どが 『飼うのに楽なペットが欲しい。ふてぶてしくないゆっくりが欲しい』という事だ。 ―――笑わせる。 ゆっくりは人の言うことを聞かないもの。 ゆっくりはふてぶてしく感じるもの。 個体差はあれど、元々そういうものなのだというのに。 飼うのに全く手間が掛からない楽なペットなど、どこを探したっているものか。 ふてぶてしくないゆっくりなどという物はもはやゆっくりではないと言っていい。 どうしても欲しいというのであれば、ゆっくり以外の可愛い動物を飼えばいいだろうに。 それでも普通とは違う物を得たいと言うのだから、客からはそれなりの額を頂いている。 当然だろう。物事の分からないバ金持ちにはそれくらいしても罰は当たらない。 顔見知りのブリーダーは、こぞって育成のコツや秘訣を聞いてくる。 それに対して返す言葉はいつも同じ。『別に特別な事はしていない』だ。 それを聞けば、次々と『嘘だろ?』や『秘密かよ』という言葉が相手から返ってくる。 が、別に嘘をついているわけではない。 普通に、ゆっくりにあった(と自分では思っている)育成をしているだけだ。 躾として悪い事は悪いとしらせ、理解できるようにしてやる。誰でもやる事だろう。 違うといえば、ゆっくりに対して徹底的に厳しく当たるということぐらいだ。 それこそ虐待、虐殺とでも思えるくらいに。 躾の基本は飴と鞭だとよく言うが、ゆっくりに関しては鞭のみで接するべきである。 何故ならあいつらは飴を与えるとそればかりを覚えて、肝心な部分を忘れてしまうから。 故に徹底的に、且つ過激で凄惨な鞭だけをくれてやらなければ決して覚えようとしないのだ。 その上完全に言う事をきかせたいのならば、あいつらがそう考え、そうせざるをえない状況を作るしかない。 常に自分本位で人の話をまともに聞かない。反省もしない。 まともな環境では学習など望むべくもない。 自分に都合の良いことだけを覚え、考えてそれ以外をすぐに忘れる。 ゆっくりとはそういうものなのだ。 子供に対するようなやり方で上手くいくはずがないだろう。 彼らは少々ゆっくりというものを都合良く捉えすぎているのではないか、と私は思う。 ゆっくりは人の言葉を理解し、話す。習性や見た目に人間と共通する部分が多い。 しかし、だからどうだというのか?それは、ゆっくりがそういう生態であるというだけの話だ。 ただそれだけでしかないというのに、何故それ以上のものを期待するのか。 言葉が判るからといって、その内容まで理解しているわけではない。 話せるからといって、望む事だけを喋ってくれるわけじゃない。 習性が似ているからといって、道徳や常識までが同じとは限らない。 見た目が似ているからといって、思考まで同じなどという事はありえない。 所詮は喋る饅頭だ。肉、骨、神経や内臓が有るまともな生き物ですらないと言うのに。 むしろUMAや妖怪の部類に入るだろう。 犬は犬。猫は猫。人間は人間で、ゆっくりはゆっくり。当たり前のことだ。 なのに人々は悪い部分を取り上げてはゆっくりなどゴミだ、害獣だ、まともに相手にするだけ無駄だと言いながら、 もう一方では自分達にとって都合の良い部分だけを見て、人間の常識を押し付けて、それが通じないと言って憤る。 なんとも勝手な話ではないか。 それを認めようともせずに、わからないと言う彼らの方が私にはよっぽど不可解だ。 私のやり方は、 沢山のゆっくりフード加工用の原料となる予定の赤ゆを、捨て値で加工所から引き取り、 出来の悪いものを見せしめとして殺して恐怖による自主的な学習を促し、残った優秀なゆっくりを売るというものだ。 今回は運が良かった。なにせ三匹もの成功体が出るのは久しぶりである。 ゆっくりも死に物狂いになれば火事場のクソ力を発揮するものが出てくるとは言っても、 元々は出来損ないの烙印を押された加工餌用である。開始後三日以内に全滅というのもザラにあった。 いくら補正があっても成功率などたかが知れているし、事実一度に一匹成功すればいい方なのだ。 これはクリスマスも寂しく一人で過ごした私への、サンタからのプレゼントだろうか。 いや、それはないか。こんな非道な事をする者の下へ、サンタが来るわけがない。そもそも子供でもないし。 種類にばらつきがあり、育成期間は不定期で、成功するかどうかもほぼ運任せ。 おまけにやり口はこれといった捻りもなく、非人道的という問題だらけの育成法である。 いくら世間でゆっくりが真っ当な生物として認められていないといっても、 私のやり方が、あの少し××なゆっくり保護団体あたりに知られれば、糾弾は免れないだろうと思う。 が、しかしそれでも私が考え付いた、私にしかできないやり方なのだ。 そうであるうちは続けるつもりでいる。 必要なのは見方を変えることと、割り切る事。 ゆっくりはこういうものなのだと、そう割り切ってしまうこと。 それができない者には、到底あの断末魔を聞き続けることはできないだろう。 それを考慮するならば、案外虐待志向がある者の方がブリーダーには向いているのかもしれない。 とは言っても、私はゆっくりが憎いわけではない。 ただ、私の仕事がそうだから。私がそういうやりかたしか思いつかないから、そうするだけ。 勿論私が他の動物のブリーダーであったならば、このような事は考えつきもしないだろう。 だがゆっくりは違う。自分が心無い者だと自覚はすれども、私の心は少しも痛みはしないし揺るがない。 そして食料に、愛玩動物に、ストレス発散をはじめとした様々な道具に。 人間によって良いように使われているあいつらを哀れとは思えども、 だからといってあいつらに優しく接してやろうとは微塵も思わない。 何故ならゆっくりとはそういう扱いの饅頭(ナマモノ)なのだから。 とりあえず残りの、調教済みのゆっくりを客に引き渡して、今年は仕事納めだ。 今年も随分と稼がせてもらった。おかげで悠々自適と年を越せる。 ひとまず家に入って、潰した赤ゆをまとめて冷凍しておいたやつでお汁粉でも作ろうか。 そんなことを考えつつ、私は寒さに身を震わせて家に戻った。 ドアを閉める前に空を見上げると、雪が降り始めていた。 誰にとっても苦しく厳しい、冬はこれからだ――― ・あとがき れいむ、まりさ種赤ゆの何もかもが許せない季節がやってきました。 多分、色んな方の未熟児漫画とか読みすぎたせいでしょうが。 と、言うわけで淡々と殺し続けるのが書きたくてやっちゃいました。 毎回いらない設定入れるから話がチグハグになる、とかは言わないお約束ということで。 バッジ?何それ、美味しいの? よし、これから未熟児ヒャッハータイムだ!! では、またヒャッハー!! 小五ロリあき ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 412 僕と『あの子』とゴミ饅頭と ふたば系ゆっくりいじめ 446 俺とゲスと自業自得な餡子脳 ふたば系ゆっくりいじめ 460 弱虫まりさとほんとの勇気 ふたば系ゆっくりいじめ 484 ドスと理想と長の資格 前 ふたば系ゆっくりいじめ 494 ドスと理想と長の資格 後 ふたば系ゆっくりいじめ 514 僕とさくやとおぜうさま ふたば系ゆっくりいじめ 548 てんことれいむとフィーバーナイト 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 559 てんことれいむとフィーバーナイト 後編 ふたば系ゆっくりいじめ 583 ゆっくりしたけりゃ余所へ行け ふたば系ゆっくりいじめ 599 はじめてのくじょ~少女奮闘中~ ふたば系ゆっくりいじめ 615 お兄さんは静かに暮らしたい ふたば系ゆっくりいじめ 659 よくあるお話 小五ロリあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 真田十勇士イイイ! -- 2016-09-20 18 50 47 ↓共感 -- 2016-08-28 22 40 43 このブリーダー効率が悪すぎだろ -- 2014-01-04 14 27 05 しっくりきた -- 2013-06-10 13 17 14 あばばばばばばばば -- 2012-09-27 19 05 28 結局、人間もゆっくりとさして変わらないということだな -- 2011-08-17 03 34 06 めっちゃおもしれえww 人間に都合良く躾られたゆっくりは最早ゆっくりではないって事かw ただいくら躾られていようともれいむ・まりさは潰すに限るぜ! -- 2011-06-12 22 13 08 >彼らは少々 からの部分にとても共感しました。 前半部分が少し嫌だったけどこういう考え方を持っているなら納得です。 ゆっくりできたよ! -- 2011-04-28 00 21 28 “こじ”だからやさしくしないといけないんだよ!っていうのが新しいと思った -- 2011-01-07 18 38 15 >れーみゅたちだっちぇいきちぇるんだよ >そんなことは理解している。お前に言われるまでもなくな の流れが上手いと思いました。そりゃそうだなw 冷徹な価値観のお兄さんにすっきりー!面白かったです -- 2010-10-24 21 39 07 このブリーダー・・・・出来る! 凄く面白かった、最後のブリーダーの考え方がゆっくりを熟知していると言わざるを得ない 確かに他のSSでもあるが、周りから虐げられて全くゆっくり出来なかったゆっくり程優良(人間にとって)なものが多い 逆に甘やかされてゆっくりし続けたゆっくり程どうしようもないゲスは居ない それにしても赤ゆがぶっ潰されるお話はすっきりするね -- 2010-08-17 01 18 40 面白い! -- 2010-08-16 20 58 08 >躾の基本は飴と鞭だとよく言うが、ゆっくりに関しては鞭のみで接するべきである 名言だこれ。共感できる。 -- 2010-06-27 22 51 47 面白かった -- 2010-06-11 22 10 20 すっきりー♪ -- 2010-04-15 18 51 36 確かになぁ、と思った -- 2010-03-24 15 50 42
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1681.html
我らっ!すっきりーっ!を熱く語る 18KB ギャグ 理不尽 自業自得 自滅 同族殺し 妊娠 ツガイ 野良ゆ 赤子・子供 自然界 人間なし 独自設定 ぺにまむ 登場ゆっくり達はとても丈夫 ギャグ強めです 「どぼじでぞんなごどいうのおぉおおぉおおっ゛!?」 「それはごっぢのせりふでしょおおおぉぉぉっ゛!?」 まりさとありす。 ご近所さんが言い争う怒号が周囲に響いた。 怒髪天状態のまりさとありす。 その側に寄り添うのは、それぞれのツガイ達。 必死に仲裁をして喧嘩を止めようとしていた。 しかし、怒りはおさまらない。 お隣さんへのおすそ分けに向かった際の世間話。 そこで、お互いの赤ちゃん出産方法を主張した時に火が付いたのだ。 「すっきりにふさわしいのは、すりすりだけだよっ! ほかはぜったいみとめないよ!!」 「ちがうわ!! ぺにぺにですっきりーっ! するのがとかいはなのよ!!」 バチバチと火花を散らすまりさとありす。 言い争いは、既に三十分にも及んでいた。 「すりすりはね、ゆっくりしながらしあわせーっ! な、きもちになれるんだよ!!」 「ぺにぺにだってまけていないわ! ありすのあいするはにーも、きもちよさそうにしているんだもの!!」 ありすの側にいたツガイが顔を赤く染めた。 別段、否定をする気は無いらしい。 「……ゆゆゆ。でも、すりすりのほうが、かわいいあかちゃんうまれるんだよ!!」 「ありすのあかちゃんもまけていないわ!! ほら、とってもかわいいでしょ?」 ずいっ! と、まりさに赤ゆを見せるありす。 これは自慢のぺにぺにで出来たと豪語している。 実際、目の前に見せられた赤ちゃんは可愛い(ゆっくり視点)ので、まりさはぐうの音も出ない。 「でも、まりさのあかちゃんもかわいいよ!! とってもゆっくりしてるでしょ?」 まりさがツガイの頭に生える茎を見上げながら叫んだ。 そこには数体の赤ゆが実っている。 ありすは、その可愛い赤ゆ(あくまでもゆっくり視点)の姿に悶絶した。 「でもっ!」 「でもっ!」 先程からこの繰り返し。 まるで大量の酒を飲んだ性質の悪い客のようだ。 何度も何度も、赤ゆ自慢とすっきり方法の口論がループし続ける。 「ぷん! ありすとは、ぜっこーだよ!!」 「わからずやのまりさなんて、かおもみたくないわ!!」 そして、最後は仲たがいをしてのお開きとなる。 まりさのツガイの頭に生えている緑色で甘い香りをした一本の茎。 そこに実っていた数体の赤ゆ達が身体を小刻みに振動させた。 直後、赤ゆ達は茎から離れ、地面に敷き詰められた柔らかい草の上へと落下。 大きな瞳で親の姿を確認して、笑顔で最初に行うべき事を実行した。 『『 ゆっきち、しちぇいってねっ!! 』』 挨拶をした可愛い赤ゆの姿を見ながらまりさが声をかける。 「ゆ~ん! かわいいまりさのあかちゃんだよ! ゆっくりしていってね!!」 大粒の涙を流しながら、感極まった声を漏らすまりさ。 これが、" すりすり " で、作られた赤ちゃんの可愛さだ。 そう思いながら生まれたての赤ゆ達と挨拶を交わす。 「ゆっくりしていってね!(チラッ! すりすりでできたあかちゃんはかわいいよーっ!!(チラチラッ!!)」 横目で嫌らしい視線をありすへと向ける。 生まれたての赤ゆは凶悪な可愛さを持っている。 ある程度育ったありすの赤ちゃんの魅力は、まりさの新生児より確実に劣っていた。 見下すようなまりさの視線。 それに奮起したありすは、側で子守りをしていたツガイへと圧し掛かる。 「ありすのあかちゃんつくろうね! とかいはなあかちゃんつくろうね!?」 「だめだよっ! あかちゃんはこれいじょういらないよ!?」 嫌がるありすのツガイ。 だが、囁きながら激しく獣のように愛してくるありすの狂言に、ツガイは丸め込まれていった。 『『 すっきりーっ!! 』』 にょきにょきと生える茎。 可愛すぎる実ゆが大量に宿る。 「ゆ~ん! とかいはなありすのあかちゃんだわ!(チラッ! ぺにぺにさんなら、こんなにいっぱいできるのよ~!!(チラチラッ!!)」 数自慢を始めるありす。 しかし、実際はすりだろうがぺにだろうが、実る赤ゆに大きな数の違いはない。 双方のやる気の問題が大きい。 だが、ありすはその違いを大きく誇張し始めた。 その安い挑発にカチンときたのは、生まれたての赤ゆをぺろぺろしていた、お向かいのまりさ。 舐めて綺麗にしていた赤ゆを掻き分けて、出産直後のツガイへと体を摺り寄せ始めた。 「だめだよっまりさっ!? あかちゃんはもういらないよっ!?」 「すーりすーり!! だいじょうぶだよ!! あかちゃんはとってもゆっくりできるんだよ!!」 強引に頬をすり合わせるまりさ。 次第に、まりさのツガイの頬が赤く染まり、目元が力なく垂れてくる。 「「 ゆっ、ゆっ! ゆ……、すっきりーっ!」」 またも新しい赤ゆを生やしたまりさのツガイ。 ちょっと悲しみで涙目になっている。 でも、可愛い赤ゆを見たら即座に機嫌が直った。 「かわいいまりさのあかちゃんだよ~っ!!」 まりさは向かいのありすに聞こえるように大声で叫ぶ。 それを聞いたありすは歯軋りを鳴らす。 第一次、すっきりー! 戦争の始まりだった。 「すーりすーり! は、からだのふたんがすくないんだよ!!」 「ぺにぺにはとってもすっきりー! が、できるのよ!!」 すりすり。 ぺにぺに。 「ゆううんっ! すっきりしながらゆっくりをあじわえるんだよ!!」 「ゆううんっ! まえからうしろからのばりえーしょんがあるのよ!!」 すりすりっ! ぺにぺにっ! 「ゆっくしゃあああっ゛!? ひっさつ、あかちゃんっにほんざしいいいっ!!」 「ゆっほぉあおおおっ゛!? ひっさつ、あかちゃんっどうじにんっしんっ!!」 まりさのツガイは頭に二本の茎が生えた。 ありすのツガイには頭に一本の茎が、そして、お腹がぽっこりと膨れた。 「やるね!! ありす!! それでこそ、まりさのらいばるだよっ!!」 「まりさもね!! ふふふ、まだまだこれからのようね」 ニヤリと笑いあう二体のゆっくり。 その足元には、今までの意地の張り合いでこさえた赤ゆ達が所狭しと纏わり付いている。 「あしたも、すっきりをしてあかちゃんつくるよっ!」 「とうぜんねっ! とかいはなぺにぺにのちからをみせてあげるわ!!」 まりさとありすは高らかに宣言した。 『『 もういやああああああああああああああああああああっ゛!! 』』 それぞれのツガイが悲鳴を上げる。 連日の出産で既に体は限界に達していた。 頬は痩せこけ、今にもゆっくりしてしまいそうなツガイ達。 「ゆ!? それはこまったんだぜっ! でも……まりさにはぬかりはないよ!!」 「はにーは、ゆっくりやすんでねっ! ありすにもおくのてがあるのよ!!」 にやけ笑いで身体を上へと伸ばすまりさとありす。 まるで、向こうにいる誰かに呼びかける体制をとっているかのようだ。 「「 ゆっくりでてきてねっ!!」」 まりさとありすは同時に叫ぶ。 すると、物陰から頬を染めた二体のゆっくりが、静かな歩みで姿を現した。 「「 あいじんさんだよ!!」」 まりさとありすのツガイ達は目を見開いて驚いている。 急展開に頭がついていかないのだ。 「まりさのあいじんさんは、すーりすーりがすきなんだよ!!」 「ありすのあいじんさんは、ぺにぺにがだいすきなのよ!!」 双方同時に放った言葉は新たな戦いの幕開けを示したようだった。 ニヤリと笑ったまりさとありすは、開戦の言葉を口にする。 「「 ゆっくりしょうぶするよ!! 」」 第二次、すっきりー! 戦争の始まりであった。 「ここはせまいから、あいじんさんのおうちにゆっくりいくよ!!」 「そうね!! とかいはなぺにぺにのうごきで、あかちゃんがつぶれてしまうわ!!」 愛人と寄り添いながら移動していくまりさとありす。 残されたのは、それぞれの正妻と大量の赤ゆ達。 「ごはんさんはゆっくりたべてね!? ごはんがなくなったら、ゆっくりせずにかりにいってね!!」 「とかいはなありすがしばらくいなくなるけど……ないたらだめよ?」 そのような言葉を最後に残して消えた両者と愛人。 ボーゼンと見送っていたまりさとあいすの正妻達。 金縛りから溶けた瞬間、目尻に涙を溜めた後、大きなお口を開いて叫んだ。 「うわぁああああああっ゛!? まじざあああっ゛!! もどっでぎでええええええっ゛!? ごはんざん、だりないにぎまっでるでじょおおおおおおっ゛!!」 「あじずぅううううううっ゛!? ばがぁああああああああああああっ゛!! だいっぎらいだああああああっ゛!!」 大声がまりさとありすに向けられる。 だが、その姿はすでになく、悲鳴が空しく響くだけ。 その絶望的な状況を理解したツガイ達は、頬に流れる涙の線が太くなり、地面に垂れていく涎も量を増していく。 「ゆん! ゆん! ちゅーりちゅーり!!」 「ちょかいは!! ちょかいはにゃ、ぴぇにぴぇに!!」 蛙の子は蛙。 片親の姿と、悪い性質が濃縮されたような赤ゆ達が、ツガイ達の周囲に山のように積み重なっている。 これらの問題児を抱えた正妻達の今後の苦労は目に見えていた。 ツガイの片方は、頭から茎を二本生やし、もう片方はお腹がぽっこりと膨れている。 まだ身重の体で狩りに行けというのが無茶なのだ。 『『 ゆわぁあああああああああああああんっ゛!?』』 正妻達は仲良く声を揃えて泣いてカラカラになっていく。 赤ゆ達は巣の餌をみるみる内に食らい尽くしていった。 お腹いっぱいになった赤ゆ達の一部が、母親の肌ですっきり練習に励んでいた。 背中を走る嫌悪感に身を捩るツガイ達。 小さなうちからすっきりを行う、ゆっくり出来ない赤ゆと認識した親。 怒りの形相を浮かべたツガイ達は、下半身で地面を跳ね上げて、その丸い身体を宙へと舞い上がらせた。 一方、ゆっくりした表情で獣道を進む二体のゆっくり。 「ぺにぺにはすっきりー! できるね!! さいこうだったよ!!」 「すりすりもすてきだったわ!! とってもとかいはね!!」 何やら和解したまりさとありす。 仲良くなったきっかけは、" この行為が出来ないんでしょ!! " と、いう内容で罵倒した後、 そんなことは無いと意気込んで相手のすっきりー方法を実践した時の事だった。 相手のすっきり行為を実践したまりさとありすに、鮮烈な快感が走った。 そして、お互いの方法を認め合った。 第2次すっきり戦争の終結である。 「まりさがゆっくりかえったよ!! げんきだっ……ゆ?」 「とかいはなありすがきたくしたわ!! はにーは……え?」 満面の笑みで正妻の巣の中を確認したまりさとありす。 それぞれの愛の巣は異臭が漂う地獄絵図と化していた。 驚きのあまり声が出ない両者。 正妻達の足が汚れていて、赤ゆが潰された後がある。 煩さに耐えかねて不満が爆発したのだろう。 だが、まりさ達はそんな事は考えない。 咆哮を上げた後、正妻達へと勢い良く向かっていく。 「あがぢゃんをごろじだ、ゆっぐりでぎないやづはじねええええええっ゛!?」 「どがいはじゃないわあああああああああああああっ゛!?」 歯を使って正妻達の肌を次々と食い破っていくまりさとありす。 その後、地面に転がった正妻達にヒッププレスを入念にお見舞いし、完全に止めを刺した両者。 「「 ゆっくりできないやつはしんでねっ!! 」」 まりさとありすは、大声で制裁の完了を告げた。 可愛い赤ちゃんが殺された事に、深く落ち込みながら歩みを進めるまりさとありす。 ゆっくりと向かうのは、愛人のお家。 「……ゆ!?」 「……ゆゆ!?」 まりさとありすが付いた早々に目撃したのは、それぞれの愛人達が巣の中で暴れまくっている事件現場。 愛人達は、足元に群がっていた大勢の赤ゆ達を次々と潰していく。 「ま…まじざのがわいいあがぢゃんだじがああああああっ゛!?」 「あ…あじずのどがいはなあがぢゃんだじがああああああっ゛!?」 正妻宅と同じ様な状況に陥った愛人宅。 それぞれのすっきりー方法を認め合った事により、新鮮な快感を味わう為にすっきりをしまくった。 結果、愛人の元にも赤ゆを大量に置いて後にしたのだ。 「「 うわああああああああああっ゛!? 」」 惨すぎる光景を垣間見たまりさとありすは悲鳴をあげた。 その声に反応した愛人達の相貌が怪しく輝く。 "殺される" 突然、まりさとありすの脳内に浮かんだその言葉。 体の底から恐怖が湧き上がってくた。 自分の意思に反して、足が勝手に動き逃亡を試みる。 地面を転がるようにして逃げていくまりさとありす。 悪鬼の形相をしながら追いかけてくる愛人達。 まりさとありすは、何度も後ろを振り返りながら、道無き道を必死で走る。 『『 までぇえええええええええっ゛!? 』』 「いやああああああっ゛!? ごないでぇええええええっ゛!!」 「とかいはじゃないわっ゛!! ありすなにもわるいことはしてないのにっ!?」 捕まったら確実に殺される死神との追いかけっこは、それから数分間続いた。 そんなに長い距離は走らずに決着を迎えることになる。 『『 おぼぉおおおおおおおおおっ゛!? 』』 愛人達は苦しそうな悲鳴を上げながら地面へと転がる。 両者の腹は、ザックリと縦に裂けて中身が外部に漏れ出していた。 胎生妊娠をしているゆっくりは絶対安静が必須。 間違っても激しい運動はしてはならないのだ。 しかし、この愛人達は怒りで我を忘れて襲い掛かってしまった。 大量の赤ゆを自分達へと勝手に託して巣を飛び出した、まりさとありすの姿を運悪く見てしまったのが原因だ。 『『 いだいよおおおっ゛!? だずげでええええええっ゛!! 』』 腹から赤ゆの出来損ないを流しながら激痛を訴える愛人達。 愛人達は痛みに体を捩った際、地面に広がった未熟児の体を磨り潰した。 その砕けた僅かな破裂音は、まりさとありすに鮮明に届く。 恐怖にかられたまりさとありすは、助けを求める愛人を置き去りにして、暗い森の奥へと逃げ去っていった。 自然に掘られたとは思えない洞穴の中。 二つの丸い塊が身を寄せ合いながら震えていた。 「ゆぅううううううっ゛!? ごわいよっ! ごわいよおおおおおおっ゛!?」 「まじざあああっ゛!! ぎゅっとしてねっ!? もっどごっぢにぎでねっ゛!!」 目の奥に焼きついた恐怖。 巣の中で大量の赤ゆがペースト状に広がった光景。 腹から赤ゆになるはずだった物を流しながら助けを求めた愛人達の姿。 それが、まりさとありすの頭の中から消えてくれない。 周囲の暗闇は、更なる恐怖の増加と新たな不安を生み出す材料にしかならなかった。 「ゆうううっ゛!! ゆゆゆゆゆ……ゆ? なんだか、きもちよくなってきたよっ!?」 「ゆうっ゛!? ゆほっ!! ゆゆゆゆゆゆっ!!」 振動しながら体を密着させたまりさの頬が赤く染まっていく。 ありすのぺにぺには次第に動悸し始めて、天に向けて反り返っていく。 「ゆっ! ゆっ゛!? ありすっ!! すっきりしようねっ!? まりさとすっきりしようねっ゛!!」 「まりざあああっ゛!! すっきりしましょうっ゛!! きてええええええっ゛!?」 すりすりと激しく頬を擦る二体のゆっくり。 呼吸は荒くなり、快感が体の奥底から湧き上がって、脳天から爆発してしまうようなヘブン状態。 『『 すっきりーっ! 』』 ありすの頭から一本の茎が伸びた。 「とかいはな、すっきりー! だったわっ!! まりさっ!!」 満足そうに微笑むありす。 すりすりですっきりを終えたまりさは、お尻をありすに向けて言葉を紡ぐ。 「……ありす…きて…」 その言葉にぺにぼっきが最高潮になったありすは、おねだりしていたまりさに向かって突進していく。 まむまむにしっかりと都会派なぺにぺにを深々と捻じ込んで、ありすは獣の様に激しく腰を振る。 「まりさのまむまむしまるよおおおっ゛!! とってもきもちいいわああああああっ゛!!」 「ありすうううっ゛!! ありすのとかいはなぺにぺにさいこうだよおおおおおおっ゛!!」 ありすの頭に生えた茎が、激しく上下に揺れる。 小さな実ゆが振動に耐え切れず、茎から離れて硬い地面へと叩きつけられていく。 でも、そんな状況はお構いなし。 「いくよおおおおおおっ゛!?」 「きてええええええっ!! まりさのなかにきてええええええっ゛!?」 『『 すっきりいいいいいいいいいいいいいっ゛!!』』 ありすが跳ね上がるように腰を突きたてた後、まりさの体が大きく揺らいだ。 互いに恍惚の表情をしながら余韻に浸っている。 息を細めながら吐いているまりさのお腹が大きく膨れ上がった。 「あかちゃんできたねっ!!」 「きっと、とかいはなかわいいあかちゃんだわっ!!」 笑顔で赤ゆを宿したことを喜ぶまりさ。 それに答えたありすの顔も生き生きとしていた。 とってもゆっくりしていたまりさとありす。 「ゆっ!?」 「うゆっ!?」 どこか遠くで風の音がした。 その耳障りで不快な音色は洞穴内に響いて不気味な反響音を伴う。 浮かれ気分だったまりさとありすは、冷や水をかけられたかのように、震えながら丸い体を小さく圧縮させた。 「もっと……いっぱいつくろうね…」 「そうね…とかいはなあかちゃんがいっぱいいたほうが…ゆっくりできるわ」 呟くようにまりさが言った。 ありすも救いを求めるかのような涙声で囁く。 「ありすううううううっ゛!?」 「まりさああああああっ゛!?」 この二体は恐怖を断ち切る為に、簡単に得ることが出来る快感へと逃げた。 「ゆっほおおおおおおおおおっ゛!?」 「いいわあああっ゛!! とってもとかいはよおおおっ゛!?」 まりさがぺにを使って腰を振り、ありすが口から涎を垂らす。 大きくなっていたまりさの腹は不規則に揺れ動き、中に詰まった赤ゆの元を混ぜ合わせていく。 声無き声を発しながら、その姿をミンチに変えていく赤ゆだった物。 その悲痛な叫びを耳には入れず、まりさは腰をありすの尻へと打ち続けた。 『『 すっきりいいいいいいいいいっ゛!! 』』 今度はありすの腹が大きく膨れ上がる。 それを気にした様子も無く、頬をまりさへと激しく合わせて上下に振り始めた。 ゆゆゆ。との声を漏らした後、目を虚ろにさせて一心不乱にすりすりを続けていく。 『『 すっきりーっ!! 』』 まりさの頭に茎が生えた。 その後、まりさが間髪いれずにありすの前からぺにを入れる。 恐怖から逃れる為に、無謀なすっきりを重ねていくまりさ達。 それは、暗い未来への扉へと進む道標しか残されていない、最低で醜悪な行動だった。 洞穴で二つの大きなゆっくりが鎮座している。 暗い影を落とした顔をしている二体の周囲には、多数の赤ゆが群がっている。 赤ゆの中には、体が醜く歪んだ奇形とされる物や、未熟に生まれてきて知能の発達が乏しい固体も数多く見られた。 「ゆっくち! ちゅりちゅり!! ぴぇにぺぇにっ!!」 「ありちゅはちょかいはっ!! ちゅりぴぇにっ!! ちゅりぴぇにっ!!」 ただし、良不備問わず、口癖に叫ぶ決められた言葉と上下左右運動。 赤ゆ達は、まりさとありすの悪い所をしっかりと継承して、ゆっくり出来る固体は一匹も存在していなかった。 「うわあああっ゛!? どぼじでゆっぐぢでぎないのおおおっ゛!! まりさにのあがぢゃんなら、もっどすでぎなゆっぐりになるはずなのにいいいいいいっ゛!?」 「どがいはじゃないいわああああああっ゛!? どうじで、ありずにのおちびぢゃんは、ぺにぺにをつんつんさせたままだのおおおおっ゛!?」 すっきりの予行練習を始める優秀な赤ゆ達。 練習台は、当然、お腹の大きなまりさとありす。 過剰なすっきり行為の際、何度も腹の中で潰れた赤ゆは、再構築される時に潰れたカスを巻き込み巨大化していった。 腹に詰め込んだお荷物を抱えた親達は、密着してくる赤ゆ達を振り解く行動がおこせない。 「やめでねっ!? すりすりしないでねっ!! すっきりーしちゃうよっ!?」 「いやあああああああああっ゛!? おちびぢゃんだじ、ゆっぐりじでよおおおおおおっ゛!!」 まりさ達は言葉で説得しようとするが、赤ゆ達の行動は全く止まらない。 すっきりを行った赤ゆが黒ずみ、次々を死んでいく。 「ゆっくち!! ちゅっきり! ちゅっきり!! ゆべぇっ゛!?」 「ぴぇにぺぇにっ! ぴぇにぺぇにっ! ぴぇ…ごぼぇええっ!!」 「むーじゃ! むーじゃあああっ゛!! ふじあわぜええええええええっ゛!?」 「ゆうううっ゛!? おちびぢゃんごべんねえええええええええっ゛!?」 生きている赤ゆ、黒ずんでいく赤ゆ。 そんな赤ゆ達を急激な空腹に襲われているまりさ達は、我慢できずに腹に収めていく事を決めた。 まりさ達は、泣きながら赤ゆを租借していく。 その親の姿を見てもすっきりを続ける赤ゆ達。 この洞穴の中は、完全に地獄と化していた。 まりさ達が赤ゆを食らい尽くした後、深刻な食糧難に陥るのは明白。 双方とも胎生妊娠の最中で、狩りに出かけることすら間々ならないからだ。 「ありずが、かんがえなじにすっきりーっ! するがら、ごうなっだんだよっ!? ゆっぐりせぎにんをどっでねっ!!」 「まりざがわるいんでしょおおおっ゛!? ありずのせいにしないでねっ!!」 怒鳴りあう二体のゆっくり。 それに群がっている大量の赤ゆ達。 まりさ達はすっきりを語る前に、これからの未来を語らなければならない。 もっとも、一寸の光りさえも無い絶望的な状況でもあるが。 ・すっきりをいっぱいするお話 かなり前に作ってそのまま放置していた作品です ・内容がとても荒いですね 本当にすいません 手がけている新作を早く仕上げたいと思います ・一部他作者様の設定をお借りしています 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 779 そうだ、駆除しよう ふたば系ゆっくりいじめ 764 たまたま ふたば系ゆっくりいじめ 752 おらべならい ふたば系ゆっくりいじめ 742 お呼び出し ふたば系ゆっくりいじめ 718 完全予約制 ふたば系ゆっくりいじめ 710 基本種 ふんどしれいむの復讐 ふたば系ゆっくりいじめ 683 あんらっき~を乗り越えて ふたば系ゆっくりいじめ 665 基本種 れいむの受難 ふたば系ゆっくりいじめ 638 ばうんてぃはんたー ふたば系ゆっくりいじめ 612 かってにはえてくる ふたば系ゆっくりいじめ 593 迷作劇場 ふたば系ゆっくりいじめ 572 ぎゃんぶらー ふたば系ゆっくりいじめ 507 火の用心 ふたば系ゆっくりいじめ 500 駄目だよ? ふたば系ゆっくりいじめ 458 ドゲスー ふたば系ゆっくりいじめ 449 希少種の価値 2 ふたば系ゆっくりいじめ 448 希少種の価値 1,5 ふたば系ゆっくりいじめ 443 希少種の価値 ふたば系ゆっくりいじめ 398 ゆっくり達を必殺技で葬る物語 ふたば系ゆっくりいじめ 382 穴だらけの計画とその代償 ・他、6点 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る あいじんさん登場に笑ったw -- 2011-06-09 17 35 16 さすがにこの大量の赤子生産はゆっくりだけだろ… 思う存分すっきりしまくれたこの二匹は結構幸せなゆん生じゃないか?ww -- 2010-11-07 15 27 59 親子で近親相愛とかキモ過ぎる -- 2010-09-15 07 51 54 奇遇だね、俺も人間の話を思い浮かべたよ…。 -- 2010-09-14 22 27 35 考え無しにSEXして、できた赤ん坊は育児放棄するか殺してしまう。 …ゆっくりの話だよね?…人間の話じゃないよね? -- 2010-07-02 02 33 17