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「ふたば系ゆっくりいじめ 708 売ゆん婦/コメントログ」 続きを・・・。 -- 2010-06-12 03 14 24 穴あきさんとかw -- 2012-08-22 20 32 39 ゆんあき、、、とか?. -- 2016-02-04 22 19 40 ゆっくり虐待 -- 2016-12-28 21 03 54 ↓ゆっくり虐待?は、馬鹿じゃないの死ねよ、カス! -- 2016-12-28 21 05 25
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「ふたば系ゆっくりいじめ 1240 ケーキ/コメントログ」 げすにどうじょうはできないんだねー。わかるよー。 -- 2010-07-14 00 19 51 オチがいいね -- 2010-11-02 19 17 07 じわじわゆっくりと魚のエサにするとは! いいアイデアですね。 -- 2011-01-01 03 27 57 すまない、その最後のスイーツは俺の お腹の中にはいったんや、ゆげっぷぅ・・ -- 2012-09-03 22 27 41 ゲスゆざまあ(@゚▽゚@)メシウマwwww -- 2014-10-10 20 28 53 まりさざまぁwww -- 2016-01-10 15 27 59 ↓↓↓だから売ってなかったのかwゆげっぷぅとかうぜぇww -- 2016-01-10 15 29 23 くそゆざまあwwwケーキなら私があげるよお兄さん(笑) -- 2016-08-27 12 35 29
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あるちるのの一生 ずっと続いていく物語 16KB 愛で 捕食種 自然界 人間なし シリアスな愛で作品に挑戦してみました 作、長月です ※駄文、稚拙な表現注意 ※俺設定注意 ※本作のみのゆっくりちるのとれてぃに関する設定があります。 ※愛で注意 それは昔々の話。 あるところにゆっくりちるのとゆっくりれてぃがいました。 れてぃは巨大な捕食種なので友達がいません。話しかけようとしても向こうのほうが逃げてしまいます。 寂しがりやのれてぃはいつも寂しい寂しいと泣いてばかり。 それを見かねたちるのはれてぃの友達になってあげようとします。 しかしひとつ大きな問題がありました・・・・ これはあるちるのとれてぃの物語。十年前から続く2匹のゆっくりの物語。 あるちるのの一生 ずっと続いていく物語 作、長月 はっと目を覚ますちるの。見えるのは自分の巣の天井だ。 「ゆめか・・・・」 そう言いながらむくりと起き上がる。ひんやりとした朝の空気が気持ちいい。 久しぶりに母の夢を見た。母が永遠にゆっくりした時の夢を。 もう長い間、思い出していなかったのに。 「ん・・・・?」 まだ夢の中にいるかのようなちるのだったが巣の中から見える銀白の世界に一気に覚醒した。 「ゆきだ!!!」 入り口のけっかいを押しのけて外に出るちるの。一面、純白の世界に歓喜する。 今年初めての雪。昨日の夜に降った雪がこの山を白く覆ったのだ。 カレンダーなど持たないちるのにとって初めて雪が降った日が冬ということになっている。 自分の・・いや自分達の季節である冬だ。 「わーい。ゆきだ、ゆきだ!!」 雪の上でごろごろと転げまわるちるの。その様は雪遊びに興じる子供そのものだ。 しばらく雪と戯れていたちるのだがはっと思い出す。 「そうだ!!れてぃをおこさなくちゃ!!」 ふわりと飛び立つちるの。 「れてぃ・・・いまいくよ!!!」 そのまま森の岩山のほうへ飛んでいく。 自分の親友であるゆっくりれてぃに会う為に。 数時間後 「遅いわね・・・あのこ・・・」 草原のほうを見続けるドスサイズのゆっくりが一匹。 ちるのの親友ゆっくりれてぃだ。 「まったくあのこったら・・・毎年毎年ひとをまたせて・・・・」 そう言いながられてぃはため息をつく。 冬になったらちるのがれてぃを迎えに来る。これがちるのとれてぃのルールだ。 十年前友達になって以来続く変わらないルール。 とはいえおバカなちるのは毎年れてぃの巣への道順を忘れ、れてぃは長い間外で待たされることになるのだが。 「まぁ・・待つのは嫌いじゃないけどね・・」 ちるのと何してゆっくりしようか考えながら待つのも乙なもの。 どうせ春夏秋と数ヶ月の間待ち続けてきたのだ。今更数時間待つくらいなんてことはない。 「あっ、いた!!おーいれてぃー!!」 ちるのがやってきた。自分の姿を認めると全速力でこちらへ飛んでくる。 「ひさしぶりっ、れてぃ!!ゆっくりしてってね!!」 「久しぶりじゃないわよ。どれだけまったと思ってるの・・・」 苦笑しながらもうれしそうなれてぃ。 「さぁごはんさんをさがすわよ。ずっと巣にこもってたからおなかがすいたわ。」 「わーい。ごはんごはん!!」 森の中へ跳ねていくれてぃ。それにちるのも後に続く。 こうしてちるのとれてぃの冬が始まった。 森の中に入っていった2匹はまず腹ごしらえをすることにした。 ちるのは朝から何も食べてないし、れてぃに至っては長い間、巣の保存食しか食べていなかったのだから当然の選択といえよう。 「むーしゃむーしゃ、しあわせー!!」 「むーしゃむーしゃ、あたいったらしあわせね!!」 2匹で冬でも採れる木の実や花をとり食欲を満たしていく。他のゆっくりには取れない高い場所にある果実も飛べるちるのや巨体のれてぃには楽々とれることができる。 このあたりはゆっくり保護用の自然公園で危険な獣もいない。餌場が冬でも豊富にある。 ここは2匹にとって理想的なゆっくりプレイスだった。 しかし楽しい時間も長くは続かなかった。 「ここにいたんだね。れてぃ・・・」 そこにいたのはドスまりさだった。なぜか神妙な顔をしている。 「おしごと・・・たのみたいんだぜ・・・」 「そう・・・」 沈痛な表情のれてぃ。ドスがこんな寒い中自分に会いにくる用事なんて一つしかない。 このドスまりさこの辺り一帯を取り仕切るドスだ。本来ならドスの縄張りであるこの森にれてぃのような捕食種が巣を作ることは許されない。 もし無理やり居つこうものなら、ドススパークを含めた実力行使で追い出されることになる。 だがこのドスは平和主義者で捕食種にも理解があった。 けして群れのゆっくりに手を出さないこと、そしてある「おしごと」を引き受けることを条件にれてぃの永住を許したのだ。 「ちるの・・・わるいけど一人で遊んでてくれるかしら・・・れてぃはドスにおしごと頼まれたから・・・」 「そう・・・ゆっくりがんばってね、れてぃ・・・」 「だいじょうぶ・・・すぐにもどるから・・・」 そう言ってドスとともにれてぃは去っていく。 後にはやりきれない顔をしたちるのが残された。 「ここなんだぜ・・・」 れてぃが連れてこられたのはある洞窟の前だった。 「じゃあドスはかえるんだぜ・・・あとはいつもどおりに・・・」 そう言ってドスはそのまま帰ってしまった。これから始まる惨劇を見たくはないのだろう。 れてぃの仕事。それは群れの掟を破ったゆっくりに対する制裁である。 聞くところによるとここは元々ここはぱちゅりーとありすのつがいの巣だったのだが、ある日ゲスまりさとでいぶが侵入してきて巣ごと冬ごもり用の食料を強奪してしまったのだ。 ぱちゅりーとありすは家を失い、その時受けた傷が原因でどちらも死んでしまった。 群れのゆっくりはこのゲス達を制裁しようとしたが、誰が制裁を実行するかとなると全員尻込みし始める。 ゲスとはいえ同じ群れのゆっくりを殺すようなまねは誰もしたくないのだ。 そこでれてぃに「おしごと」が回ってきたのである。捕食種のれてぃなら良心も痛まないだろうということだ。 「おじゃまするわよ・・・」 そう言ってれてぃは巣の中を覗き込む。 「むーちゃむちゃちあわせー!!」 「ゆふふ。あのありすたち、たっぷりためこんでたね!!」 「これでゆっくりふゆがこせるんだぜ!!」 そこにはありす達がコツコツ集めていただろう保存食を食い散らかすゲス親子の姿があった。 ドスまりさの言うことは本当だったのだ。できれば嘘であって欲しかったが。 「ゆ!!ぎゃぁああああ!!!れてぃだぁああああ!!!」 「ゆわぁああああ!!きょわいよぉおおおお!!」 「たじけでぇえええええ!!!」 ゲス親子達がれてぃの姿に気づいた。捕食種の姿にパニック状態になる子ゆっくり達。 ゲスまりさがなんとか落ち着かせようとする。 「お・・・おちつくんだぜ!!れてぃはおでぶだからここへははいってこれないんだぜ!!」 そうこの洞窟の大きさは高さ1メートル、奥行き2メートル程度。ドス並に大きいれてぃが入れるはずもない。 このままれてぃが諦めるまでこの巣で篭城しよう。幸い食料はたくさんある。 そう安堵するゲス親子。 しかし。 「ゆ?おしょらをとんでいりゅみたい・・」 不意に宙に浮く子れいむ。れてぃの伸ばした長い舌に捕まったのだ。 そのままれてぃの口の中へと吸い込まれる。 まりさ達は知らなかったがれてぃ種の舌は最大で自分の身長程度の長さまで伸ばすことができる上、人間の手のようになんでも掴むことができる。 つまりこの洞窟内は全てれてぃのテリトリー。むしろ逃げ道がない分、まりさ達は袋のネズミだ。 「うがぁああああ!!!よぐもおちびちゃんをぉおおおお!!!」 怒りにかられ、れてぃに特攻するれいむ。ゲスながらも子ゆっくりに対する母性はあったようである。 「しねぇええ!!!・・っゆべ!!」 しかしそんなもの自殺行為でしかない。そのまま舌につかまれ食べられる。 「しにたくにゃい!!!しにたくにゃいよぉおおお!!!」 「ゆんやぁあああ!!!たじげでぇえええ!!!」 「うがぁああああ!!!どけぇえええ、くぞれでぃいいいい!!!」 死にたくないと狂ったように喚き散らす子まりさ。 誰かに助けを求める赤れいむ。 なんとか外へ逃げ出そうとする親まりさ。 行動は三者三様だが結果は同じ。変幻自在の舌に捕まり、親子仲良くれてぃの腹の中だ。 こうして巣の中には誰もいなくなった。 「・・・ん。」 いや、まだ一匹残っていた。 物陰に隠れていた赤まりさが一匹。震えているのは寒さのせいではないだろう。 れてぃと目が合い逃げようとするがここは洞窟。れてぃのいる入り口以外は行き止まりだ。 カリカリカリ・・・・ なんとか歯で穴を掘り、向こう側に逃げようとする赤まりさ。 カリカリカリカリ・・・ポキィ「ゆびぃ!!」 しかし赤ゆっくりの歯で堅い岩盤が掘れる訳もなく歯が欠けただけだった。 赤まりさに逃げ場などない。 「やめちぇ・・・ゆるしちぇ・・・」 舌足らずな言葉で必死に命乞いをする赤まりさ。泣きながらしーしーを漏らしている。 それを見るれてぃの顔も険しくなる。 できれば見逃してあげたい・・・ それがれてぃの偽らざる本音だ。 しかし通常種の赤ゆっくりが一人で生きていけるほど野性の世界は甘いものではない。 どの道、今以上に苦しんで野垂れ死にするのが関の山だろう。 そしてゲスの子はゲスになりやすく、仮に成体になれても群れに害をなす可能性が高い。 「ごめんね・・・・」 れてぃはガタガタと震える赤まりさにそっと舌を伸ばした。 「ただいま・・・ちるの。」 「おかえり・・・れてぃ。」 「おしごと」から帰ってきたれてぃをちるのは迎える。しかしれてぃの表情はさえない。 ちるのはれてぃの「おしごと」が何をしてるか知っている。その上でれてぃの親友なのだ。 本来、捕食種が通常種を食べることはなんら罪悪感を感じることではない。 人間が牛や豚を食べるのと同じ、ごく当たり前の行為だ。 しかしれてぃは罪の意識を感じてしまう。その優しすぎる性格ゆえに。 それなのに他のゆっくり達はれてぃを「冷酷非道なゆっくり殺しの捕食種」「おちびちゃんも殺すゆっくりでなし」と陰口をたたいているらしい。 本当はれてぃだってあんなことはしたくないはずだ。 実際れてぃが自分から通常種を襲ったことは一度もないと聞いている。 だけどゲスを野放しにすれば更にゆっくりできなくなる者がでる。だからこの誰もやりたがらないこの汚れ仕事を引き受けたのだ。 「れてぃ・・・」 そっとその大きな体にすーりすりするちるの。 悪いゆっくりを制裁するのがれてぃの仕事なら、傷ついたれてぃを慰めてあげるのがちるのの仕事だ。 なぜなられてぃは友達なのだから。 れてぃ種の生涯は孤独だ。 れてぃは冬の始まりに子供を作る。 基本的に胎生にんっしんっで1匹しか子供を産まないれてぃに姉妹はいない。またれてぃはれてぃ種同士でしかすっきりーをせず、父親役をしたれてぃはすっきりー後は他の場所へいってしまう。 唯一の肉親である母れてぃも、子供に一通り狩りや春夏秋ごもりの方法を教えられると、そのまま半ば追い出すように一人立ちさせられる。 れてぃは赤ゆっくりでも通常種の成体より大きく、冬の間は危険な獣もあまり出歩かないので赤ゆっくりでも十分生きていくことができるからだ。 「おちびちゃん・・・かなしいけどこれでおわかれだよ。ゆっくりしたくろまくになってね。」 「みゃみゃ・・・・」 そう言うと母れてぃは目に涙を浮かべてれてぃの前から去っていった。それ以来、母れてぃとは一度も会っていない。 こうしてまだ赤ゆっくり言葉が完全に抜けないうちに一人で生きていくことになったれてぃ。 幸いにもれてぃはこの自然公園を見つけ、餌や巣には困ることはなかった。 豊富な餌場に虐待お兄さんや猛獣もいない。野生としてはこれ以上ないようななゆっくりプレイス。 しかし孤独であることに変わりはない。 捕食種であるれてぃには通常種の仲間はできない。 どんなに友達になろうとしても向こうは話も聞かない。 通常種はもちろん同じ捕食種のれみりゃやふらんですら、れてぃを見ただけで逃げてしまう。 れてぃはいつも寂しい思いをしており、巣の中で泣いてばかりいた。 そんなある日、ちるのがれてぃの前に現れたのだ。 「あんた、れてぃっていうんだろ。あたいがともだちになってやるよ。」 巣の中で泣いていたれてぃにいたずら小僧のようにニカッと笑かけるちるの。 この日以来ちるのとれてぃは友達になった。 何か教えても次の年には忘れてしまうおバカなちるの。だがそのちるのにれてぃはどれだけ救われているだろう。 以前は捕食種であるゆっくりれてぃに生まれた己の運命を呪ったこともあるが今は違う。れてぃとして生まれたからこそちるのと会うことができたのだと前向きに考えることができる。 ちるのは友達。れてぃのたった一人の大切な友達なのだ。 そして季節は巡る。 れてぃ達の住んでる山にも雪がとけ春の陽気が漂い始めた。 春はたくさんの生命を産みだし、冬ごもりを終えたゆっくり達はつかの間のゆっくりを謳歌している。 だが、それはちるのとれてぃの別れを意味していた。 暑さや陽気に弱いれてぃ種はもう巣に戻り夏ごもりをしなければならないからだ。 「じゃあちるの・・・ゆっくりしてってね!!」 「ゆっくりしてってね!!」 別れを終えるとれてぃは自分の巣穴に戻り、厳重に入り口を封鎖する。 他のゆっくりや動物の侵入を防ぐとともに暑さ対策の為である。 巣の中には冬の間に用意した干草などが山のように積んである。冬まで腐らないよう加工したれてぃご自慢の保存食だ。 そのまま次の冬まで眠り続けるのだ。時折起きて巣の保存食を食べてまた眠る。その繰り返しである。 またちるのと会えるその日を夢見ながら。 しかし、れてぃは知らなかった。 この別れがちるのとの今生の別れになることを・・・ そして1ヶ月がたった。 今日も元気に巣から飛び立つちるの。そして・・・ 「あちゃい!!」 「さいきょー!!」 ちるのの後に付いて回る数匹の赤ちるの達。数日前にちるのが産んだ赤ゆっくりだ。 あまり知られていないことだがちるのは通常のすっきりーの他に単為生殖、つまりつがいがいなくても子供を作ることができる。 「さあ、おちびちゃんおかあさんのおはなしをきいてね!!」 「「「ゆっくちりきゃいしたよ!!」」」 ちるのは自分の知識を余すことなく赤ゆっくり達に教えていく。 餌のとり方、保存の仕方。 巣の見つけ方、作り方。 危険な場所に危険な獣のこと。 そして自分の、いや自分達の親友れてぃのことを。 「みゃみゃー。れちぃのおはなしもっときかしぇてー」 れてぃの話をせがむ子供たちにちるのはゆっくりと話ていく。 れてぃがどんなゆっくりか。 れてぃはどんな「おしごと」をしているか。 そして自分達ちるのの「おしごと」について・・・ 季節は巡り秋。 巣の中にはちるのともう成体間近まで成長した子ちるのが1匹。 残りの子供たちは皆ここから巣立っていったが、この子ちるのだけはある理由でここに残ったのだ。 「・・・おちびちゃんよくきいて・・・おかあさんのたったひとつだけのおねがいを・・・」 ちるのは息も絶え絶えの声で話しかける。 ちるの種の生涯は短い。春に生まれたちるのは半年ほどで成体になり、次の年の秋には死んでしまう。 2度目の冬を迎えることはけっしてないのだ。 「あのこの・・・れてぃのともだちになってあげて・・・」 子ちるのは解っていた。もう母が長くないことを。もうすぐ永遠にゆっくりしてしまうだろうことを。 そして知っていた。れてぃと友達になるということがどういうことか。 「わかったよ、おかあさん・・・あたいなるよ・・・れてぃのともだちに・・・」 泣きたいのを必死で我慢して笑顔を作る子ちるの。 もはや母は助からない。ならばせめて死にゆく母を安心させて逝かせてあげたい。 そう思い無理に笑おうとする子ちるの。 今まで泣いていたので涙で顔もグチャグチャ。最低の、しかし精一杯の笑顔を母に見せる。 そんな子ちるのにちるのもにっこりと微笑み返す。 思えば自分もそうだった。死にゆく母にせめて安心させようと無理に笑ったっけ。そう思いながら。 「そう・・・ありがとう・・おちびちゃん・・・ゆっくり・・・してってね・・・」 そう言い残し、ちるのは息を引き取った。 それは昔々の話。 あるところにゆっくりちるのとゆっくりれてぃがいました。 れてぃは巨大な捕食種なので友達がいません。話しかけようとしても向こうのほうが逃げてしまいます。 寂しがりやのれてぃはいつも寂しい寂しいと泣いてばかり。 それを見かねたちるのはれてぃの友達になってあげようと思いました。 しかしひとつ大きな問題があります。 それはれてぃがちるのの何十倍も長生きだと言うこと。 友達になってもちるのが先に永遠にゆっくりしてしまいます。当然ちるのが死ねば、れてぃは今以上に泣いてしまうでしょう。 これでは何の為に友達になったのか解りません。 れてぃにいつまでも変わらない笑顔をしてもらいたい。 だからちるのは考えました。 自分のおちびちゃんのおちびちゃん、そのまたおちびちゃん、その先のおちびちゃん達もずっとれてぃの友達でいてあげればいいのだと。 これはあるちるのとれてぃの物語。十年前から続く優しい嘘の物語。 そして今年も冬が来る。 「まっててね、れてぃ!!」 雪の中、元気一杯飛んでいく子ちるの。その頭のお飾りは母から貰った最初にれてぃと友達になったちるののリボンだ。 「んー。れてぃはどこにいるのかなぁ?」 大体の場所は母に教えてもらったとはいえ、子ちるのにとってここは始めてくる場所。 れてぃを見つけるまでたっぷり数時間はかかってしまった。 「あっ!!れてぃだ!!」 やっとれてぃを見つけることができた子ちるの。本当は始めましてだけど子ちるのの言うことは決まっている。 「ひさしぶりっ、れてぃ!!ゆっくりしてってね!!」 これはあるちるのとれてぃの物語。寂しがり屋のれてぃの為にずっと続いてく物語。 あとがき いつもご愛読ありがとうございます。餡コンペ何書けばいいのか思案中の長月です。ご意見、ご感想等コメント欄に書いていただければ嬉しいです。 挿絵 byめーりんあき 挿絵 byめーりんあき 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 ふたば系ゆっくりいじめ 227 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い ふたば系ゆっくりいじめ 247 夢と現実のはざまで ふたば系ゆっくりいじめ 264 あるまりさの一生 ふたば系ゆっくりいじめ 298 ゆっくりを拾ってきた ふたば系ゆっくりいじめ 336 ゆっくり Change the World(出題編) ふたば系ゆっくりいじめ 357 ゆっくり Change the World(出題編2) ふたば系ゆっくりいじめ 391 ゆっくり Change the World(解答編) ふたば系ゆっくりいじめ 400 あるゆっくりできない2匹の一生 ふたば系ゆっくりいじめ 441 てんこがゆっくりするSSさん ふたば系ゆっくりいじめ 457 あるドスまりさの一生 とてもゆっくりした群れ ふたば系ゆっくりいじめ 476 ゆっくりを愛でてみた ふたば系ゆっくりいじめ 511 れいむと幸せを呼ぶ金バッジ ふたば系ゆっくりいじめ 528 としあき博士のれいぱーありす矯正計画 ふたば系ゆっくりいじめ 624 あるてんこの一生 メスブタの群れ ふたば系ゆっくりいじめ 653 あるさなえの一生 ゆっくりは皆それぞれ(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 679 あるさなえの一生 ゆっくりは皆それぞれ(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 816 誰も救われない話 ふたば系ゆっくりいじめ 904 あるババ・・お姉さんの結婚 ふたば系ゆっくりいじめ 939 もらうぞ ふたば系ゆっくりいじめ 1007 めすぶた祭り 長月の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 感動した -- 2021-04-10 17 57 39 …チルノぉぉぉ…ゆっくりの中のゆっくりだよぉぉぉ… -- 2016-05-22 01 17 01 ちるのは馬鹿だけど馬鹿だから持っている純粋さっていうのがあるのかな?やっぱりちるの可愛い。初代ちるのの意思をついでおちびちゃんのちるの達がれてぃを笑顔にさせるために頑張っていて泣いちゃいました -- 2016-01-19 20 57 28 初代ちるのの意志は今でも受け継がれている……ちるのっ…… -- 2015-08-14 13 21 22 大妖精「私の出番はまだですかぁぁぁぁぁ!!」 -- 2015-02-05 21 57 05 画像からこれを発見してしまった。すごく泣ける話だ -- 2015-01-15 16 31 19 ↓お前が落ち着け うわああああああああああああああああああああああああああああああ ちるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお -- 2014-06-15 18 17 42 お前ら落ち着けよ こんなので泣くなwwwwwwwwwwwwww うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ ちるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお -- 2014-06-11 21 25 37 ええはなしや……(´;ω;`) -- 2013-12-11 19 37 53 泣けます。 -- 2013-07-18 20 20 32 チルノフゥゥゥゥ -- 2013-03-05 00 31 00 チルノ・・・感動させてくれて・・・ありがとう;w; -- 2013-02-20 18 11 56 ううっ…ちるのおおおおおおおおおおおおおお -- 2012-09-17 15 20 18 そうだよ!おちつけーね! ……にしてもチルノはかわゆいなぁ〜(´・ω・`) ぅぅ…ぅうぅううおおおおおおおおおおおおおおお!!!!! チルノぉおおおおおおおおおおおおお!!! -- 2012-04-01 15 14 02 おまえらもちつけwww -- 2012-01-19 00 12 13 ↓お前も、お、おちつけよwww 息すって~ はいて~ すぅーー はぁ~ぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああ ちるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!! -- 2011-12-04 20 06 42 ↓お、落ち着け!まずは落ち着いて深呼吸だ!! スーハー、スー・・・うわああああああちるのおおおおおおお!!! -- 2011-10-21 20 30 15 宇和ああああああああああああああああああああああああああああああああ ちるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!! -- 2011-10-21 18 11 38 道忘れるのただのバカかと思ったらこんなことが…… -- 2011-09-23 15 21 13 ちるのは本当に優しいなあ。れてぃを悲しませないために・・・ -- 2011-04-28 20 54 32
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「ふたば系ゆっくりいじめ 121 01ぱらまりさ01/コメントログ」
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暇つぶし 2KB 虐待-いじめ 理不尽 虐待人間 眠れないので一本書いた 仕事中でもプライベートでも忙しい時は忙しいモノだが、 突然ぱったりと全ての用事が片付いて、時間が出来てしまうことがあったりする。 別にそういう日にはダラダラと過ごしてもいいのだが、 私の場合、別の方法で暇をつぶすこともある。 用意するのはガーデニング用の霧吹き。 たっぷり水を入れて、練りカラシを少々混ぜる。 それだけを持ってぶらりと近所の、木々もまばらな林にの中を訪ねるのだ。 「ゆわー。にんげんしゃんだー。」 「れいみゅはれいみゅだよ。」 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ。」 林に入れば、木の根元やら不自然に積まれた石の下やらに、 ゆっくりのおうちを見つけるのはたやすい。 時刻は真昼間。 成体のゆっくりならば、ごはんになる草花や虫を捜して、おうちを留守にしている。 厳重に入り口を隠す木の枝をどかすと、中にいるのはせいぜい赤ゆっくりくらい。 今目の前に見える赤れいむ達も、おうちの中で留守番をしていたのだろう。 「にんげんしゃん、なにもっちぇるの?ゆっくちできりゅ?」 しゅっ! キラキラした目でこちらを見つめる5匹の赤れいむ。 その顔面に、先ほど作ったカラシスプレーを一吹きしてやった。 「ゆぴゃぁっ。」 「ゆっくちできにゃいー。」 巣穴の中、地面を周囲よりさらに掘り下げたくぼみに枯れ草を敷き詰めたふかふかのベッドの上で、 ゆっくりとすーやすーやする事が仕事の、赤れいむ達。 しゅっ! そのふかふかのベッド全体に、カラシ入りの霧を吹き付ける。 「べっどしゃん、ゆっくちしちぇー。」 「ぴりびりしゅるよぉ。ゆっくちできにゃいー。」 両親達がとってくるごはんの中でも、ふんわり柔らかいイモムシや、ほのかに甘い花びらばかりを、 思う存分食べてゆっくりすくすく成長するべき、赤れいむ達。 しゅっ! そのゆっくりしたごはん全体に、カラシ入りの霧を吹き付ける。 「ゆっくちしたいもむししゃんがー。」 「おはなしゃん、ゆっくちしちぇー。」 ろくに飛び跳ねることもできない、未成熟なあんよにカラシ入りの霧を吹き付ける。 しゅっ! 「れいみゅのしゅらりとのびたあんよしゃんがー。」 まだおうちの中以外見たことも無い、夢と希望に輝く瞳に、カラシ入りの霧を吹き付ける。 しゅっ! 「れいみゅのぱっちりしたおめめしゃんがー。」 その後もおうちの中全体に霧吹きし続ける。 「ゆ・・・ぴぇ。」 「ぴぅ・・ぴぃ・・。」 カラシの臭いが私の鼻にまで漂ってきたあたりで、このおうちでの作業は終わりだ。 さあ、次のおうちに行くか。 ・・・・・・。 今日は、15か所のおうちを見つけて、一つ残らずカラシ水まみれにしてくることができた。 たまたま最初の一か所には赤ゆっくりが居たが、別に居なくても関係ない。 ゆっくりが懸命に掘って作ったおうち、 必死にかき集めたごはん、 せっせと取り揃えてきた家具や宝物、 それらを台無しにしてやったという事が、この上無い充足感を与えてくれるのだ。 今頃、おうちに帰って来ているであろうゆっくり達の表情を想像する。 『ゆぁぁあああ!!どうぢで、どうじでぇぇえええ!?』 『おぢびぢゃぁぁああん!?ゆっぐぢぢでぇぇええ!!』 『おうぢがぁあ!!ゆっぐぢぢだごはんざんがぁぁあああ!!』 そんな泣き声が、今にもここまで聞こえてきそうだ。 それだけで私は、また明日から始まるであろう、 仕事に追われる日々ですら楽しみに思えるほど、ゆっくりできるのである。 『暇つぶし』 D.O D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る あんたもな -- 2018-08-26 20 54 19 お前らのコメが糞饅頭だなww -- 2014-08-17 00 41 14 赤ゆのセリフが棒読みすぎる -- 2011-07-27 01 49 11 想像だけじゃなく、結果を見たかったぜ…! -- 2010-11-26 21 56 46 からしスプレー噴射=ゆんやああああああああああああ ぐらいやったほうがいいと思う。 -- 2010-09-06 16 27 36 ゆっくりの分際で…すらりとのびたあんよ、だと…? -- 2010-09-05 23 41 27 赤ゆの声に元気がないな ダメージも少なすぎると思う -- 2010-08-06 23 14 29 からしスプレーにまみれたおうちで泣き喚くゆっくりの描写もみたかったー! -- 2010-08-03 21 10 45
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「ふたば系ゆっくりいじめ 91 四つ目ゆっくり/コメントログ」 微妙である -- 2010-11-02 15 51 18 ぱちゅりーすごいw -- 2011-12-23 10 36 33
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「ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4/コメントログ」
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目次 【概要】カレゴリー 詳細いじめっ子正義感の強いタイプ 保身タイプ 嫌がらせタイプ いじめらっれ子 流れ第一段階 第二段階 第三段階 対策案 【参考】ソース 関連項目 タグ 最終更新日時 【概要】 カレゴリー 独自研究 社会 詳細 いじめっ子 複合型あり。 正義感の強いタイプ 問題意識の強い。 問題の解決の仕方に問題がある。 いじめという意識は皆無。 特に自分が正しいと思い込んでる。 周囲から慕われてる。 普段の行動はいいので周囲に信頼されて発言力・影響力が強い。 説教や更生のつもりだろうが越権行為だったりする。 保身タイプ 普段は傍観者。 いじめられっ子と接するときに、根拠のない排他的な行為をする。 嫌がらせタイプ 遊びでやっている。 反撃・報復してこない相手を選んでいる。 陰湿。 いじめらっれ子 はっきりとは分からないが最初の段階でいじめられっ子のにも何かしらの問題がある。 少なくとも自分の場合は、なにかしらの問題点・過失があった。 より具体的に分類する場合は、色々なタイプをいじめてきた人に聞くしかないように思う。 流れ 第一段階 正義感の強いタイプが間違った問題解決をすると発生。 この段階ではいじめられっ子の方にも非がある場合がある。 第二段階 保身タイプのせいで孤立させられる。 この段階でいじめられっ子には非がない。 第三段階 嫌がらせタイプが孤立して弱っている相手をいじめ始める。 ここまでくると進級・進学してもいじめ情報が共有されて嫌がらせしてくる。 対策案 高齢者をボランティアやバイトで雇って、校内を巡回してもらう。 ボケ防止とかにも有効? 【参考】 ソース 俺。 関連項目 項目名 関連度 備考 創作/某国の諸問題一覧 ★★★ 創作/家族就学就労システム ★★★ タグ 社会 最終更新日時 2013-03-25 冒頭へ
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Can ゆー defend? 中編 20KB 虐待-普通 悲劇 理不尽 ツガイ 野良ゆ 姉妹物 赤子・子供 現代 虐待人間 愛、おぼえていますか 大分間が空いての投稿です 書いた人 ヤリまむあき 書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 703 ゆー具 ふたば系ゆっくりいじめ 708 売ゆん婦 ふたば系ゆっくりいじめ 717 売ゆん婦2 ふたば系ゆっくりいじめ 723 売ゆん婦3 ふたば系ゆっくりいじめ 730 ゆー具 鬼畜眼鏡編 ふたば系ゆっくりいじめ 772 情けはゆっくりの為ならず ふたば系ゆっくりいじめ 798 売ゆん婦4 ふたば系ゆっくりいじめ 867 Can ゆー defend? 前編 『Can ゆー defend? 中編』 一、 傍らにはありすの亡骸、そしておうちの外には人間さん達。 つい先刻までゆっくりしていたとは思えないほど、まりさの顔は青褪めていた。 「こいつらもやるんだろ?」 「当然。宇宙生物は倒さなきゃ」 少年達は、バットやハサミなどを手に持ちながら物騒な会話をわざとまりさ達へ聞かせていた。 そうする事でより恐怖感を煽る為である。 (……このにんげんさんたちが、ありすをゆっくりできなくさせたんだね!!!) ありすが死の間際に言った言葉は彼らを指していたのだ。 (まりさたちは、ゆっくりしてただけだったんだよ……。ありすも、とってもゆっくりできたいいゆっくりだったのに……。それをっ!!!) 眉を寄せ、普段は笑顔を絶やさないその顔が怒りで歪んだ。 「れいむ!! ゆっくりしないでおちびちゃんたちをおうちのおくに!!!」 「わかったよ!!!」 ゆっくりらしからぬ深刻さは家族にも伝染し、妻のれいむもできるだけ子供達を奥へと避難させる。 出口が抑えられている以上、逃げられはしないからだ。 更に自身は巣穴の入り口でありすだった物を背に、膨れて威嚇をする。 「ぷくぅうううううううううううっ!!!」 全身全霊の力を込めたぷくー。 その体は入り口を防ぎ、愛する家族を凶悪な侵略者達から覆い隠した。 「奥へ逃げたか」 「ぷくぅううううううううううっ!!!」 肺活量が続く限り、いや、何度でもぷくーをしてやる。 まりさは己が人間に劣るとは欠片も思っていないが、あのありすですらぼろぼろにされた相手だ、自分が戦っている間に家族が殺されてしまうかもしれない。 だから自慢の体を盾にして家族を守るのだ。 こうすれば絶対に安全、そう思ったのである。 膨らんだまま少年達に立ち去るよう警告した。 「こ、これでもうれいむたちはあんぜんっだよ!! だから、はやくあきらめてどこかいってね!!」 相手が諦めて何処かへ行くのを待つのは、非力なゆっくりが野生生物を相手にする時には上策だっただろう。 捕食目的の野生生物は体積の大きい成体ゆっくり一匹を食らい尽くせば大概は満足し、残された家族を己の命と引き換えに守る事ができるからだ。 しかし、まりさの相手は遊びが目的の人間の子供だった。 彼等はあらゆる手段でまりさ一家を甚振り、目的を遂行しようとするだろう。 まりさが人間にとっては全く意味の無い威嚇をした事により、彼等の嗜虐心という火に油を注いでしまったのだ。 「生意気だよな、ナマクビマンジュウのくせに」 軽く腕を振りかぶって、まりさの額を平手で打つ。 すぱぁん、と小気味良い音がした。 「ゆ゛……!!」 打たれた所がじんじんと痛み出し、赤く染まる。 目元に光る物が見え始めたが、それでもまりさは耐えた。 叫んでしまったらぷくぅーの姿勢が解けてしまう、そうなれば家族はどうなるのか。 (……こんなの、ぜんぜんいたくないよっ! まりさは、おとうさんなんだよ!! いっかのだいこくばしらとして、かぞくをまもるんだよっ!!) 「それ、それ!」 すぱぁん、すぱぁん。 「ゆぶっ! ゆびっ!!」 ただ脹れる事しかできないまりさの顔に何度も平手が落とされ、幾つもの紅葉が散らされる。 呻き声が歯の隙間から漏れるが、まりさは未だに膨らみ続けていた。 「やめてえええええええ!! まりさ、まりさあああああああっ!!」 「おとーしゃんをいじめりゅなああああああ!!」 「れいみゅのおうたでげんきになってにぇ!! ゆ~っくりしていってにぇ~!!」 まりさが打ち据えられる音は巣の中にも届き、れいむが思わずまりさの後姿から目を逸らしてしまうほど苛烈な物だった。 子まりさは尊敬する父親が痛めつけられているのを見ている事しかできない自分に苛立つ。 子れいむはせめておうたで父親を勇気付けようと涙声で歌いだした。 家族の声を聞き、改めて譲れない物を背負っていることを自覚するまりさ。 (まりさは、つよいんだよっ!!) 何度打たれても。 (ぜったいに、みんなをゆっくりできないにんげんさんからまもるんだよ!!) 折れそうな心を奮い立たせて耐え抜く。 顔から赤く染まっていない部分が無くなるまで、まりさはぷくぅーをし続けたのだ。 腫れ上がった瞼が邪魔をして碌に見えなくなっていたが、僅かに映る人影を睨みつけるのを止めない。 「こいつ意外と根性あるな。すぐ諦めて泣き出すと思ったのに」 まりさを叩いていた少年が忌々しそうに言い捨てる。 腕をぶらぶらと揺らして、疲れを取っているようだ。 「こ、これでわかったでしょ!? まりさはにんげんさんなんかにまけないんだよ!! まりさのおうちだってにんげんさんにこわせないくらいがんじょうなんだよ!! よわいよわいにんげんさんはれいむたちにゆびいっぽんふれられないんだよ!! まりさは、みんなをまもるんだよ!!!」 少年の疲れを感じ取って畳み掛けるように言葉を叩きつけるまりさ。 自分を強く見せるためだ。 まともに戦えば自分の方が強いと思っているのでその口調は無駄に自信に満ちている。 そんな頼もしいまりさの背中を見た家族は安堵した。 ああ、やはりまりさは強いのだ、恐ろしい敵から自分達を守ってくれる。 「「「「おちょーしゃんちゅよーい!!!」」」」 既に勝った気分で巣穴の中をゆんゆゆんゆと飛び跳ねる赤ゆ達。 彼女達の顔に人間への恐れは今や見当たらない。 「あかちゃんたち、しずかにしててね! まりさはとってもつよいからあんしんだけど、それでもあのゆっくりできないにんげんさんがどこかにいくまでがまんするんだよ!!」 「そうだよ! おとーしゃんはいまたたかってるんだよ!!」 「ゆ~、ゆゆゆのゆ~!!!」 そんな浮かれている赤ゆ達を嗜めるれいむと子まりさ。 勝って兜の緒を締めよ、という事を言いたいのだろう。 子れいむはまだ歌い続けている。 敵がいなくなるまで、例え喉が枯れても歌い続けるつもりだ。 「いい加減遊ぶのは止めたらどうだ?」 俄かに活気付いた一家が癪に障るのか、隊長役の少年がまりさを叩いていた少年に話しかける。 「そうだな」 そう言って、まりさの金髪を掴むと無理やり巣穴から引っぱり出した。 少年はまりさを屈服させられなかったのではない、あえて手加減して弄んでいただけだったのだ。 本気で叩かれていたならば今頃まりさの歯は砕け、目は潰れ、下膨れの形を保てなくなるまでに追い込まれていたことだろう。 「ゆゆゆ!?」 確かに通用していた筈の渾身のぷくぅー、その効き目がなくなった事に焦るまりさ。 空気を吐き出して己の疑問を口にする。 「どうじでまりざのぷくぅーがきかないのおおおおお!? ぷくぅーはすごいんだよ!? ゆっくりしてないどうぶつさんもにげだすはずなんだよおおおお!?」 前に住んでいた危険な所でも、小型の野生動物は簡単に追い払えた。 少なくともまりさの目の届く範囲内なら捕食によるおちびちゃん達の死は無かったのである。 「地球防衛軍にはあんなもの効かないのさ」 少年はまりさを引きずり出すと、入り口の辺りに転がっていたありすの死骸を掴んでそれも巣穴の外に出す。 これでれいむ達を守る物は何も無い。 二、 邪魔者を無力化した少年達は 「網使うぞ」 「よし、邪魔なでかい赤リボンからだ」 子供達を庇うように巣の奥で震えているれいむをすっぽりと網に収めると、先程戯れに殺したぱちゅりーを捕獲した時のようにずるずると手繰り寄せる。 「おかーしゃあああああん!! れいみゅもうやぢゃああああああ!!」 「おかーしゃんをつれてかないでにぇ!! まりしゃがせいっしゃいっしゅるよ!!」 「おちびちゃんたち!! こんどはおちびちゃんたちがあかちゃんたちをまもるんだよ!! おかあさんはだいじょうぶだよ!!」 最早おうたを歌うことも忘れて泣く子れいむに、網に噛み付いてなんとか母親を助け出そうとする子まりさ。 そんな姉達に母れいむは赤ちゃんを守るように言いつけるが、子まりさは網から離れようとしない。 「いやだよ!! まりしゃがおとーしゃんとおかーしゃんをたしゅけるんだよ!!」 姉妹の中でも父親に似て屈指の身体能力の高さを誇る子まりさは、自分しか両親を助ける事ができないのだと思った。 子れいむは当てにならない。 (こんなときにおうたなんてなんのやくにもたたないよ!! まりしゃじまんのしゅんそくで、いっきににんげんしゃんからにげるしかないよ!!) 暗に子れいむを非難しているのは仕方ないだろう。 外に出たら、隙を見て網から母親を助け出す。 そしておうちの中にいる子れいむと妹達を連れ、父まりさと一緒に何処か人間の目の届かない場所へと逃げるしかない。 自分より強い父親が倒された強敵、それに自分が勝てる可能性はとても低い。 だが、妹達の誰もが追いつけない俊足が自分にはある。 足の遅い妹達はお父さんとお母さんのお口の中に入れば安全だ、速度を落とさずに逃げる事ができる。 入り口が近づくと、少年の一人が子まりさを捕まえようと手を伸ばした。 (……いまだよっ!) 網から離れて地面にあんよがついた瞬間、大地を蹴って少年の手を掻い潜る。 「あ」 子ゆっくりにしては中々速い速度だったので少年は子まりさを捕まえられず、思わず声が出てしまった。 人間に捕まらなかった事で子まりさはますます自信を深める。 (やっぱりにんげんしゃんはまりしゃをつかまえられないんだにぇ!!) 所詮人間など力が強いだけだ。 子まりさは目標を捕まえられなかった少年の手に噛み付く。 「痛っ」 そしてすぐに離脱する。 ずっと噛み続けていればダメージを与えられるだろうが、子まりさは一度捕まればゲームオーバー、リセットができない戦いだからだ。 「にんげんしゃんはゆっくりしてないにぇ!! いろいろ、そしてなによりもぉ、はやさがたりにゃい!! まりしゃのしゅんそくはむてきなんだよ!!!」 勝ち誇る子まりさは父親の元へ駆ける。 (のろまなにんげんしゃんなんかに、まりしゃはまけにゃいよ!!) 自分の進路を塞ぐように人間が立つ。 捕まるものか、まりさはお父さん譲りのスプリンターなんだ。 (まりしゃのかれいなすてっぷをみせてあげるよ!!) 「おそいにぇ!!」 「ちょこまかしやがって!」 迫る少年の右手をバックステップで避けて着地し、再び前に進む。 股の間を抜ければ人間とてそう簡単に自分を捕まえられない筈だ。 だが、子まりさは忘れていた。 人間には、腕が二本あるということを。 「ゆゆっ!?」 着地硬直を狙った少年の左手が、子まりさの柔らかな肌にがっしりと食い込む。 今にも勢いに任せて子まりさを握りつぶしかねない形相の少年は、子まりさに噛み付かれた少年へと獲物を手渡す。 「血とか出てないか? 宇宙生物に毒がないとは言い切れないからな。雑菌とかが入ったら厄介だぜ」 「大丈夫、ちょっと抓られたぐらいの痛さだったし怪我は無いよ。でも、かなりむかついたからこいつ殺していい?」 窮鼠猫を噛むと言うが、子まりさの反抗など全くの無駄であった事が証明された上に少年の怒りを煽る結果になったのだから、おとなしく捕まっていたほうが幾らかましな最期を迎えられたかもしれない。 必死に生きようとするゆっくり達にとっては酷な話だが、彼女達により良いゆん生を過ごす為の貴重なアドバイスをこの場で言わせて貰おう。 何事も諦めが肝心、この一言に集約される。 「好きにしな。でも後でだぞ」 仲間からの許可を得て、噛まれた少年は嬉しそうに笑った。 そうこうしている間にも他の少年が一家を全て捕獲したようだ。 ゆ質の子まりさ以外は一箇所に集められ、少年達が逃がさないよう円になってそれを囲む。 一家にできることは、ただ震えることだけだった。 三、 子れいむはここからすぐにでも逃げ出したかった。 元々、子れいむは荒事に向いた性格ではない。 ただ家族の誰よりもおうたが上手い以外は取り柄の無い、平凡なれいむ種の子ゆっくりでしかないのだ。 「かえしてね! れいむのかわいいかわいいおちびちゃんをいじめないでね!!」 「苛めではない、村を守る為だ」 れいむが子まりさを解放するよう少年に言うが、彼は聞き入れない。 それどころかますます手に力を入れて子まりさを締め付ける。 「ゆんやぁああああああ!!! まりじゃぐるぢいからやめでええええええ!!!」 「さっきは速さが足りないとか言ってくれたな。ご自慢の俊足(笑)とやらもこの状況じゃ役立たずだし。それだけ騒げるならもっと強くしてやる」 泣き喚く子まりさが痛がる様子を楽しむ少年達。 文字通り地に足が着いていない状態では、逃げることも叶わない。 「まりしゃ……」 子れいむはかけっこが速いまりさが羨ましかった。 おうたは確かに自分達の心をゆっくりさせ潤してくれるが、それだけで生きていけるわけではない。 その点、かけっこといった身体を使うレクリエーションは将来の狩りの訓練にもなるのだ。 おうたは、何の役にも立たない。 それでも、子れいむにはそれしかできないのだ。 子まりさを、大好きな姉妹を助ける為に。 「れっ……、れいみゅのおうたをきけぇえええええっ!!!」 吃音気味になったが、その声は響いた。 子まりさを苛めていた少年も手の力を緩め、少し楽になった子まりさが荒い息を吐く。 「ゆひぃ、ゆひぃ……。れ、れいみゅ……?」 「「お、おちびちゃん……?」」 「「「「おにぇーちゃん……?」」」」 その場にいる者全てに注目され、緊張する子れいむ。 家族はともかく、少年達に高くから見下ろされるのが怖い。 しかし、ここが子れいむ一生一大のステージ。 子まりさを持った少年を見上げると、高らかに歌い始めた。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ~っくり、ゆっくりぃしてよぉ~♪」 ビブラートをきかせ、喉の奥からメロディーに乗せた音を発する。 師である母をも凌ぐおうた。 今は亡きありすお姉さんからも褒められた都会派なおうた、それで少年達の荒んだ心をもゆっくりさせる作戦だ。 「ゆわぁ~! おにぇーちゃんのおうた、しゅっごくゆっくちできりゅよぉ~!!」 「れーみゅしあわしぇーでちーちーしちゃったよ……」 「なんだきゃぽんぽんがぽかぽかしてきたにぇ!!」 「おにぇーちゃんはちょーじくーゆんでりぇらだよ!!」 妹達はその美声(ゆっくり基準)に聞き惚れ、ゆっくりし始める。 赤れいむ達は感動してうれちーちーを漏らし、赤まりさ達は心が温かくなるのがはっきりと分かった。 「おちびちゃん、とってもゆっくりしたおうただよ! やっくでかるちゃーだよっ……!!」 「さすがれいむにのじまんのおちびちゃんだよぉ……」 まりさは愛娘のおうたに感激し、よくぞここまで育ってくれたと嬉し涙を流す。 れいむも自分似の娘の気高い行為に満足そうだ。 「ゆゆゆゆゆぅ~ゆゆ~ゆぅ~♪ ゆっくりぃしてぇ~たとぉ~きをぉおおお~♪」 おうたがサビの部分に入り、ビブラートをきかせる。 今の子れいむが持てる最高の歌唱技術を駆使した一曲だ。 「れいみゅ、すごいよ……。かっこいいよ!!」 子まりさは頼りないと思っていた子れいむがこんなに凄いゆっくりだと知って驚いていた。 自分の俊足は人間相手に惜しくも敗れ去ったのに、どう見ても戦闘能力が低い子れいむがおうたという武器で人間の心に訴えかけようとしている。 おうたなんて、と内心馬鹿にしていた自分ですらこれほど感動できるおうたなのだ、何の先入観もなく聞く人間さんはもっと感激すること間違いない。 「「「「……」」」」 少年達は一言も喋らずに佇んでいる。 それを見た子れいむは自分のおうたが彼等の心を癒したのだろうと勝手に解釈した。 そして、おうたがクライマックスを迎える。 「あいらぁ~びゅ~ゆ~♪」 (かんぺきっ、だよ!!!) しん、と周囲から物音が消え、家族が一斉に子れいむを褒め称えた。 「おちびちゃんさいこうだよ!! かがやいてるよ!!」 「もうれいむがおしえられることはなにもないよ!!」 「「「「ゆんこーりゅ! ゆんこーりゅ!!」」」」 「れいみゅはまりしゃよりすごいよ……!!!」 家族からも今のおうたの素晴らしさは保障され、黙ったままの少年達に子れいむは宣言する。 「さあ、まりしゃをはなしてあげてにぇ!! おとーしゃんとありすおねーちゃんにひどいことしたこともどげざしてあやまってにぇ!!! それからゆっくりしないでかえってにぇ!!! そうしたられいみゅたちはこころがひろいからゆるしてあげるよ!!!」 子れいむからすれば当然の要求だった。 彼等は愛する家族を傷つけただけでなく、お世話になったありすお姉さんを殺したのだ。 その罪は重いが、自分のおうたで改心した彼等を断罪するのは忍びない。 聖母のような優しさで、子れいむは最低限度の罰で済ませてあげるつもりだった。 「「「「は?」」」」 そんな事を言われた少年達はどうして今の流れからそういうことになるのか分からない。 いきなり耳障りな騒音を聞かされたと思ったら、土下座しろだの帰れだの言われたからだ。 寧ろ、あんなものを聞かされた自分達に謝ってもらいたい。 「そのおみみはかざりなにょ? それともきこえてるのにれいみゅのいったことがりかいできないにょ? りかいできるんならおへんじしてにぇ」 少年達の様子を変に思ったのか、子れいむは返事をするよう促す。 隊長役の少年の額に青筋が浮かんだが、なんとか我慢した彼は優しげな口調で子れいむに話しかけた。 「なあ」 「ゆ! やっぱりきこえてたんだにぇ!!」 「どうして俺達がお前の言うことを聞かなきゃいけないんだ?」 そう聞かれた子れいむは、溜め息をつくと肩を竦めるように、いかにもやれやれといった仕草をした。 「りかいできにゃいだにぇ……。おばかなにんげんしゃんにもりかいできるようにれいみゅがわかりやすくせつめいしてあげるよ。れいみゅはうたひめなんだよ!!」 「歌姫?」 「うたひめなれいみゅのおうたはすごくゆっくりできるんだよ。にんげんしゃんもれいみゅのおうたをきいてゆっくりできたでしょ? だからおれいにあやまるのはとうぜんなんだよ!! れいみゅは、おうたでかぞくをまもったんだよ!!!」 なんという三段論法。 「隊長、自分はこの宇宙生物の思考回路が理解できません……」 「人間同士でさえ分かり合えないこともあるんだ。我々とこいつ等は、未来永劫に分かり合うことはないだろうな」 それぞれの役柄に準じて、少年達は正直な感想を吐露しあった。 あながち、ゆっくりが宇宙生物だというのも思想的な意味で間違いではないかもしれない、と。 そして、地球防衛軍が宇宙生物に対してすることは決まっている。 彼等の心が一つになった。 頷き合うと、一人の少年が子れいむを持ち上げる。 「おそらをとんでるみたい!!」 「「「「赤リボン……」」」」 「れいみゅはれいみゅだよ!! へんななまえでよばないでにぇ!!!」 「「「「マ○ロスと音楽を冒涜すんな!!! 全世界の女性アーティストに謝れ!!!」」」」 子れいむの下顎と舌を掴むと、力任せに引っ張って引き千切った。 「あ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛っ!?」 子れいむは突然の理不尽な仕打ちに目を剥いて絶叫した。 声にならない声が、音を構成することなく溢れ出す。 何故だ、自分は人間をゆっくりさせた筈。 彼等だって感動していたじゃないか。 (れいみゅになんでこんなことするにょ!? あいとおうたはせかいをゆっくりさせるんだよ!?) そう言いたくても、発声の為に重要な部位が失われていては自分の意思を伝えることすらできない。 「さっきの騒音より今の方がよっぽど良い『おうた』だぜ」 「同感。こいつ等の叫び声って凄く胸がすかっとするよな」 ゆっくりのおうたで人間が感動するなどまずありえない。 感性が根本的に違うのだ。 「おちびちゃああああああん!! おちびちゃんのきゅーとなおがおになにずるのおおおおおお!?」 自分が守ると誓った家族、それが今危機に晒されている。 愛妻のれいむに似たとても可愛い顔立ちの子れいむ、父親の贔屓目もあっただろうが、誰からもゆっくりしてかわいいと言ってもらえた子だった。 自分に似たハンサムな子まりさ同様、何時か一人前になった時は思わず泣いてしまうのだろう。 そう考えていたほど、目に入れても痛くない子だった。 その愛らしい顔が見るも無惨に崩れている。 「あ゛ー!! う゛あ゛ー!!」 「お前、守るとか言ってたよな」 今度は子れいむの揉み上げの片方が引き抜かれた。 「!!」 痛みで身をよじる子れいむはまた叫ぶ。 「守ってみろよ」 言われなくても守るつもりだ。 さっきはされるがままだったから不覚を取ったが、自分の体当たりなら人間を倒せる筈! 「ゆっくり、しねぇえええええええ!!!」 子れいむを甚振る少年の足に体当たりをするが、びくともしない。 「ゆ? なんできかないの? やせがまんしないでさっさとしんでね!! おちびちゃんをいじめるやつはまりさがぜったいにゆるさないよ!!!」 ぽすっ、ぽすっ、と弱弱しい音と共にまりさは体当たりを繰り返す。 蟷螂の斧、といったところか。 「分かったろ?」 「ゆへぇ、ゆへぇ……」 まりさが疲れ切った所で、少年は子れいむへの虐待を再開した。 下顎だった部分の傷口から餡子をゆっくりと穿り出し、子れいむの身を少しずつ削っていく。 「やめろおおおおおおお!! れいみゅをはなしぇえええええ!!!」 子まりさは目の前で子れいむへの虐待の一部始終を見せ付けられた。 目を逸らそうとする度に、そうすれば子れいむをすぐに殺す、と脅迫され現実から逃げることもできない。 まりさ同様、家族を守れない無力さに打ちひしがれているのだ。 (ゆ……) 子れいむは、朦朧とする意識の中で自分が二度とおうたを歌えないことを理解した。 物理的な意味でなく、もうおうたの歌詞すら忘れてしまうほど餡子が身体から失われているのだ。 (おとーしゃん、おかーしゃん、まりしゃ、かわいいかわいいれいみゅのいもうとたち……) 家族を見ると、誰もが自分を見て泣いていた。 まだ目は見えるが、直に視覚すら奪われるだろう。 少年が片手間に指を子れいむの目元に近づけた。 「え゛っ」 寒天の目玉は容易く圧力に負けて押し潰される。 (れいみゅのつぶらなおめめが……!) 痛くても、騒ぐ元気すら残っていない。 口から出るのは先刻までの歌声とは似ても似つかない濁声だ。 (れいみゅ、もういきててもしょうがないんだにぇ) 唯一の取り柄すら失い、可愛いと密かに自負していた顔も二目と見られなくなってしまった。 おまけに、しっかりと発音できない為、さあおたべなさいをして自殺することすら許されない。 少年が飽きるか、中枢餡が破壊されるか。 子れいむが責め苦から解放される可能性はその二つしかなかった。 「飽きた。返してやるよ」 少年が子れいむを横たえると、まりさは急いで子れいむを治療しようとするが、すぐに手の施しようがない事を理解してしまった。 なまじ状況把握ができるだけに、結果が絶望的だと。 「お゛……」 「おぢびぢゃん!! しゃべっぢゃだめだよ!!」 涙声で子れいむを少しでも苦しませないようにするまりさ。 子れいむもまりさの気持ちは知っていたが、あえて何かを伝えようとする。 (おとーしゃん) 「お゛」 だが、少年の足が、言葉を紡ごうとする子れいむを無慈悲に踏み潰した。 「ご対面~」 足をどけると、靴跡と、餡子だけが地面に残っていた。 まりさとれいむの愛の結晶は、こうして死んだのである。 「おぢびぢゃああああああああああああああんっ!!!」 まりさの慟哭が響き渡る。 子れいむの美しい歌声は、二度と聞こえないのだ。 遊びはまだ、終わらない。 明らかに前編より長い中編です。今回は子れいむだけ殺りました。 ゆっくりのおうたやまもるよっは死亡フラグ。 まだ七匹残っていますが後編にて。 ヤリまむあきでした。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ふぅーー最高の展開だよー!!! 後編が楽しみ過ぎるZEぇぇ!! -- 2011-11-16 05 30 48 何事も諦めが肝心、この一言に集約される。 ワロタww 語りが上手いなぁと思いました。 良いねぇ、自信過剰な奴を叩き潰す所にキュンキュンします! -- 2010-11-30 20 32 21 マクロスだけにまさにイツワリノウタヒメだったな おうたで家族が救えるわけないでしょ?馬鹿なの?死ぬの? -- 2010-09-28 23 43 32 なにが「うたひめ」だっつーの。よくもまあここまで自身を過大評価できるよなあゆっくりってのは。でもここまで堂々としてるとなんか羨ましくもなる。こんな自信どこからくるの? -- 2010-08-27 22 35 27 普段はド低脳なのに泣き叫ぶ時の無駄な比喩に吹くw -- 2010-08-26 14 13 31 親まりさに平手を食らわせているところがとてもゆっくりできたよ 子供のこんな軽い暴力でも、ゆっくりにとっては絶大な脅威なんだね~ いとも簡単に制圧されてしまうゆっくり家族にわくわくするよ~ -- 2010-08-18 03 37 22 子れいむの虐待されるとこすごくいいね!!こんな自意識過剰なやつは実際人間でもムカツクもんな。 -- 2010-08-17 10 02 06 いいぞ子供達!!GJ!! -- 2010-08-06 10 23 18 こういう無邪気な残酷さ自分を思い出すわー -- 2010-07-24 00 11 30 ざまぁwwwww -- 2010-06-26 17 19 00 うわぁ、えぐい -- 2010-06-22 16 08 26 すばらしいwwまだまだつづくZEw楽しみだ。 -- 2010-04-27 19 44 49
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「ふたば系ゆっくりいじめ 1091 つるべおとし/コメントログ」 キスメちゃんいいこいいこ -- 2010-12-16 18 28 40 越前w -- 2011-10-15 16 09 19 零崎ネタがww -- 2013-10-23 21 56 05