約 538,574 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/587.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 267 さいこ/コメントログ」 すかっとした!! -- 2010-04-30 20 02 05 ゆかりんだけは何故か助けてあげる・・・なんて事はなかったのぜ! -- 2010-06-21 00 42 05 。・゜(゜⊃ω⊂゜)゜・。うう・・・ゆうかりんは助かると思ったのに -- 2010-09-07 05 26 44 ゆうかりん出てきてないよ -- 2010-09-24 21 35 37 おにいさん… 何というか興奮しすぎだぜ… -- 2010-09-29 22 18 46 あとゆかりんかわいいな -- 2010-09-29 22 20 14 お隣さんの方が一枚上手だったなww -- 2010-10-03 14 10 30 このお兄さん危ない -- 2011-03-08 12 45 23 確かにシンプルだが怖いよ! -- 2011-03-29 13 30 13 禁じられた遊びの方でまりさがおねえさんって言ってるからこの主人公は女じゃないかと…(恐) -- 2011-07-06 16 39 30 それにしてもこのお兄さん、ノリノリである -- 2012-03-13 20 44 22 ああ、このゆかりんは次の話で隣のお兄さんに埋められた奴か -- 2013-12-08 02 54 53 ゆかりんがちゃんと死んで良かった(安堵) -- 2014-10-27 11 17 14
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2041.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 976 猫とゆっくり/コメントログ」 ぬこは獲物で遊ぶからなw 脂肪分が多いカスタードとか好みそうだ。 一番標的になりそうなのは、生クリームのぱちぇだろうなーw -- 2010-12-01 21 37 32 ぬこはケーキが好きなんだそうだ。脂肪分が多い食い物は効率がいいと 本能で知ってるらしい。だからケーキがあれば魚や肉より先に食べるという (そういう実証実験があった) -- 2012-09-13 13 48 27 このありす親子は不法侵入した野良? その辺が書いてあるともっと楽しめる。 -- 2018-01-05 17 49 25 余談だが、猫はテオブロミン(チョコレートなどに含まれる)を代謝出来ないので、 見た目は猫のちぇん種は一緒に飼ってはダメ。 -- 2018-01-05 18 07 48
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2296.html
まりさは焦っていた。早く、早く逃げないと。アイツが戻って来る前に。今がチャンスなのだ。 すぐ目の前に森が見える。あそこまで逃げれば、森に入りさえすれば逃げ切れる筈だ。 なのに一向に前に進めない。きっとアイツが魔法をかけたんだ。いくら跳ねても後ろに弾き飛ばされる。 後ろで物音がした。まりさが恐る恐る振り返ると・・・いた。アイツが。不気味な笑みを浮かべて。 動けない。まるで蛇に睨まれた蛙の様に。来ないで!こっちに来ないで! その長い腕で掴まれたまりさ。天高く持ち上げられると、正面にはバケモノの口が。 あああ!食べられる!食べられちゃう!助けて!誰か、誰か助けて!!! 身をよじり何とか逃げ出そうとするまりさ。しかし、必死の抵抗も虚しく、口はもう目の前。 「いやああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 (遭遇) バケモノに捕まる前、まりさは森の奥深くに棲んでいた。大樹が茂る鬱蒼とした森の中、 ぽっかりと開いた小さな空間。その日当たりの良い原っぱがまりさ達のゆっくりぷれいすだった。 そこはとても不思議な場所で、ゆっくりを捕食する動物達も森を出てゆっくりぷれいすに入ろうとはしなかった。 お陰でゆっくり達は毎日、平和なゆっくりらいふを満喫していた。アイツらが現れるまでは・・・ 最初に気が付いたのはまりさだった。まりさは皆から離れ一匹で散歩をしていた。 何かの視線を感じ、森の方へと目をやるまりさ。いる、森の中に、何かいる。 それはまりさが今まで見たどんな動物よりも大きく、二本の足で直立し、こちらの様子を窺っていた。 まりさは不安に思い皆の元へ戻った。群れに戻り、今見たバケモノの事を皆に話す。 群れの大人達が集まり、まりさが見たのは一体なんであろうかと話し合っているその時、 そのバケモノ達は森を出て、のしりのしりとまりさ達の方へと近寄って来た。 「ゆっ!!!」 長のれいむが警戒の声を発する。群れの皆が素早く集まり、子供達を中にして円陣を組む。 初めて見るバケモノ。敵か味方か分からない。しかし、とてもゆっくりできる相手には見えない。 大人達は一斉に顔をぷくっと膨らますと、侵入者を威嚇し始めた。 「でてってね!でてってね!」 「こっちこないでね!こっちこないでね!」 「ゆっくりあっちにいってね!ゆっくりあっちにいってね!」 それでも怯む事無く歩み寄って来るバケモノ達。ついに一匹のれいむが奴等に捕まえられてしまった。 「ゆっ!ゆううううううっ!!!はなしてっ!はなしてねっ!!!」 まりさ達の頭上でバケモノにいじくり回されるれいむ。 ひっくり返され、体のあちこちを触られ、無理やり口を開けられ、口の中を覗かれる。 「やめてね!やめてね!」 「いやがってるよ!やめてあげてね!」 まりさ達の声はバケモノには届かない。れいむを離したバケモノの手はまた次のゆっくりへ。 次々と捕らえられるゆっくり達。しかし、逃げる訳にはいかない。 子供達がいるのだ。逃げ足の遅い子供達を置いて逃げる訳にはいかない。 バケモノに為すがままにされるゆっくり達。バケモノ達は大人達を一通り捕まえて弄ぶと、 飽きたのか森の中へと戻っていった。 「ゆうううううう。きもちわるいよ。」 「れいむたち、いったいなにをされたの。」 (異変) バケモノ達がやって来てから数日後。群れに異変が起きた。最初の犠牲者はありす。 「ねえ、ありす。ほっぺにごみがついてるよ。とってあげるね。」 「ありがとう、まりさ。」 「ゆぅ?とれないよ。なんでだろう?」 ありすの頬に黒い小さなシミができていた。最初は気にも留めていなかったが、シミは日に日に大きくなった。 そして顔の半分が真っ黒なシミに覆われた頃には、ありすの様子もおかしくなり始めた。 まず言葉が上手に話せなくなった。そして高熱を出し、体はぷるぷる震え、満足に動く事もできなくなった。 ありすの様子がおかしい事に気付いたゆっくり達は、懸命にありすを看病する。 怪我をした時の様に、悪い所を皆でぺーろぺーろする。しかし、一向に良くなる気配が無い。そしてついにある日・・・ 「ククク!コココ!キキキ!」 「ありす、しっかりしてね!」 「どうしたの!なにがあったの!」 「ありすのようすがおかしいの!」 「うひゃひょひょひぇひゃひゅひゅひぇひょ!」 「どうしたのありす!しっかりしてね!しっかりしてね!」 「ゆっくりしてね!ゆっくりしてね!」 「くぁwせdrftgyふじこlp!!!!!!」 訳の解らぬ奇声を発し、餡子を大量に吐き出し、ありすは絶命してしまった。 ゆっくりの群れに恐怖が広がる。ありすと同じ様に顔にシミのできたものが多数いたからだ。 こんな事は初めてだ。普通ゆっくりが死ぬ時は、皆に見守られながらゆっくりと眠る様に逝くのだ。 皆に送られて安らかに逝く事で、あの世でも永遠にゆっくりできる筈なのに。 これじゃああの世でゆっくりできない。どうしてこんな事に・・・ ありすはとてもゆっくりとした良いゆっくりだった。ありすは何にも悪い事をしていないのに。 だったらなぜ?そうだ、アイツらだ。アイツらが悪いんだ。きっとありすにゆっくりできなくなる呪いを掛けたんだ。 (被虐) 日に日に数が減っていくゆっくりの群れ。昨日はれいむが、今日はまりさが、明日は・・・ そんなある日、例のアイツらがまたやって来た。流石のゆっくりも今回はちゃんと対策を講じていた。 まず大人達がバケモノの前に集まり、奴等の注意を引いている間に子供達を逃がすのだ。 計画通りに事は運んでいる。奴等は子供達に気付いていない。しかし、どうも様子がおかしい。 一向に襲ってくる様子が無い。集まって来たまりさ達の姿に驚き、仲間同士で顔を見合わせている。 どういう事だろう。呪いを掛けた筈なのに、まりさ達がまだ生きているので驚いているのだろうか。 「ゆーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!」 遠くから声がする。子供達を先導していたぱちゅりーの声。子供達の退避が完了した合図だ。 そうとなればもう長居は無用。大人達は散り散りに逃げようとするが、時既に遅し。 バケモノ達の方が一瞬早く動き始めていた。奴等の長い腕が次々とゆっくり達を捕まえていく。 「いやああああああああ!!!」 「はなしてええええええ!!!」 「だれかたすけてえええ!!!」 必死に逃げ回ったが、結局まりさも捕まってしまった。 バケモノ達はゆっくりを両脇に抱え、ゆっくりぷれいすを後にする。 まりさは泣き叫びながら逃れようともがくが、まりさを挟んだ腕はビクともしない。 そのうち、まりさは泣き疲れて眠ってしまった。 目を覚ました時、まりさは今まで見た事も無い不思議な場所にいた。 周りは一面真っ白。木も草も生えていない。おそらも見えない。その代り頭上に見えるのは丸くて光る不気味な物。 なんだか怖い。酷く落ち着かない。ゆっくりできない。早く逃げないと。 ガチャ、という音に驚き後ろを振り返るまりさ。そこにいたのはまりさを捕まえたアイツ。 手に何やら不思議な物を持ってまりさに近付いてくる。何を考えているのか解らない不気味な笑みが怖い。 バケモノは逃げ回るまりさを捕まえると、無理やり口を開け手に持った物をまりさに咥えさせる。 「ゆげっ!!!にがいっ!!!」 口の中に恐ろしく苦い液体が入って来る。これはきっと毒だ。まりさは慌てて吐き出そうとした。 しかし、バケモノはまりさの口を押さえ、無理やり飲み込ませようとする。 「む、むぐ!むぐぐぐぐぐぐぐ!!!!!」 ゴクン! 飲んでしまった!もう駄目だ。体内の餡子と完全に混ざってしまった。 一旦飲み込んでしまったら、もう吐き出す事はできない。 いやだ!死にたくない!死にたくない!死にたくない! バケモノに怪しげな物を飲まされたまりさだったが、それでもまだ生きていた。毒ではなかったのだろうか。 しかし、生きている事を神に感謝できる様な状況ではなかった。 未だ囚われの身であったし、その後まりさの受けた苦痛は「死んだ方がマシ」と思える程のものだったからだ。 まず最初にまりさは命の次に大切な「すてきなおぼうし」を盗られた。 そして、あろう事かバケモノはまりさの自慢の金髪に手を触れたのだ。 まりさのみつあみがバケモノの手によって解かれる。 まりさの髪が、皆が「すてきなかみがただね!」と褒めてくれた自慢の髪が、バケモノによって汚されていく。 「やめてね!なにするの!まりさのかみにさわらないでね!」 まりさの言う事には一切耳を貸さず、黙々と作業を続けるバケモノ。 後ろに髪を纏めると髪に何かを付けた。きっとまりさを辱める為に何か変な物を付けたのだろう。 周りに群れの仲間達がいないので誰にも見られる心配は無いが、 そんな事は何の慰めにもならなかった。悔しさのあまりまりさは大粒の涙をぽろぽろとこぼす。 次にバケモノはまりさを持ち上げると、自分の顔の横にまりさを持ってきた。 何をするつもりなのだろう?最早抵抗する気も起きない。まりさは諦めて身を委ねる。 バケモノは無抵抗のまりさの頬に自分の頬を重ねる。まさか・・・まさか・・・ 「いやっ!いやっ!!いやああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」 「やめて!やめて!おねがい!はなしてええええええええええええええええええ!!!!!!」 バケモノが何をする気なのかを理解したまりさ。死に物狂いで抵抗する。 犯される!いやだ!こんな奴とすっきりなんかしたくない! ざらざらとした物がまりさの肌に触れ、上下に動かされる度にジョリジョリと気味の悪い音を立てる。 気持ち悪い。大好きなありすのすべすべの肌とは比べ物にならない不快感。当然すっきりなどできる筈も無い。 泣き、叫び、必死に懇願するが、凌辱は止まらない。結局バケモノが満足するまで続けられた。 バケモノによる凌辱が終わった後、帽子を返されどこか別の場所に運ばれたが良く覚えていない。 もう涙も出ない。まりさは放心状態で「あ、あ、あ」と低く呟き続けていた。 目的地に到着したのだろうか。柔らかい物の上に座らせられ、上に何かを被せられた。 今度は何?何をするつもり?もう嫌だ。疲れた。何も考えられない。考えたくない。 まりさは疲れ切っていた。休みたい。眠りたい。ゆっくりしたい。 その時、カチッと音がすると一瞬で辺りが暗くなった。 どんな魔法を使ったのかは知らないが夜になった様だ。夜になったのだからバケモノも眠るだろう。 ああ、やっと終わった。これでゆっくりできる・・・ まりさは安堵の息をつき、静かに目を閉じ眠ろうとしたが・・・ 「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ・・・」 「ゆっ!?」 「ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ・・・」 「ゆゆっ!?」 すぐ横でバケモノが唸り声を上げている。恐ろしい唸り声。怖くてちっともゆっくりできない。 しばらくすると音は止むが、まりさがウトウトして眠りに落ちようとするとまた唸りだす。 まりさはその度にビクッとして目が覚める。眠る事も許されない長い長い夜が続く・・・ (逃亡) どの位時間が経ったのだろうだろうか。一睡もしていないせいで意識が朦朧とする。それにお腹も空いた。 何か食べたい。ああ、やっぱりバケモノもお腹が空くんだろうか。そしてまりさは食べられてしまうんだろうか。 そうだ。きっとそうに違いない。後で食べるためにまりさは生かされているんだ。 そういえば暫く前からバケモノの唸り声を聞いていない。どうして?どこかへ行ったのか? 体の上に被せられた物からモゾモゾと這い出す。そして、まりさの目に飛び込んできたのは・・・ 「ゆ!もりだ!もりがみえる!」 森の中に入る事さえできればきっと逃げ切れる。森の草木はまりさの姿を隠してくれる。 バケモノは?バケモノはどこにいる?辺りを見回すがアイツはいない。どこかへ行ってしまった様だ。 何という好機。逃げるなら今しか無い。まりさは喜び勇んで森へ向け跳ねて行く。しかし・・・ 「ゆ゛っ!!!」 何かにぶつかった。後ろに弾き飛ばされるまりさ。え?なんで?どうして? 目の前には何も無い。気を取り直してもう一度跳ねるが、結果は同じ。 見えない何かにぶつかって、それ以上前へと進めない。 まさか、アイツが魔法を掛けたのか?まりさが逃げられない様に。 まりさは焦りだした。早く逃げないといけないのに。今が、今がチャンスなのに。 何度も何度も挑戦するが、その度まりさは弾かれる。一歩も前に進めずに、顔が真っ赤に腫れただけ。 ガチャ!聞き覚えのある音。まりさは恐る恐る振り返る。するとそこにいたのはやっぱりアイツ。 逃げられないまりさを嘲笑う様な不気味な笑顔。恐怖に足が竦み動けない。 バケモノの長い腕がまりさを掴む。持ち上げられたまりさにバケモノの口が近付いてくる。 あああ!食べられる!食べられちゃう!助けて!誰か、誰か助けて!!! 身をよじり何とか逃げ出そうとするまりさ。しかし、必死の抵抗も虚しく、口はもう目の前。 「いやああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 end 作者名 ツェ 今まで書いたもの 「ゆっくりTVショッピング」 「消えたゆっくり」 「飛蝗」 「街」 「童謡」 「ある研究者の日記」 「短編集」 「嘘」 「こんな台詞を聞くと・・・」 「七匹のゆっくり」 「はじめてのひとりぐらし」 「狂気」 「ヤブ」 「ゆ狩りー1」 「ゆ狩りー2」 「母をたずねて三里」 「水夫と学者とゆっくりと」 「泣きゆっくり」 「ふゅーじょんしましょっ♪」 「ゆっくり理髪店」 「ずっと・・・(前)」 「ずっと・・・(後)」 「シャッターチャンス」 「座敷ゆっくり」 「○ぶ」 「夢」 「悪食の姫」 「中学生のゆっくりいじめ(前編)」 「中学生のゆっくりいじめ(後編)」 「ゆっくりできないあいつ」 「とかいはルール」 「まりさまりさまりさ・・・」 「餡子の記憶」 (蛇足) ぶっちゅーーーーーーーー 「おいーっす。おはよ・・・って、おま、何やってんの!」 「え?何ってちょっとキスを・・・」 「んな事見りゃわかるよ!何でゆっくり相手にキスしてんのかって聞いてんだよ!」 「何でって・・・かわいいじゃん、ゆっくり。かわいい子にはキスしたくならない?」 「ならねーよ。はぁ・・・まあいいや。ところで、そいつか?一昨日森から連れて来たゆっくりってのは。」 「そう。一月くらい前だったかな?森の中で新しいコロニーを見つけたんだ。 定期的に観察しようって事になってさ、それで一昨日見に行った訳よ。もう、ビックリしたよ。 群れに感染症が発生してたんだ。そんで慌てて連れて来てさ、治療したって訳。 最初に見つけて健康チェックした時は特に問題無かったんだけどなあ。」 「?治療が終わったなら何でここにいるの?放してやればいいじゃん。 つーか、まず下に置いてやれ。嫌がってんだろ。かわいそうに・・・」 「え?嫌がってる?」 「ほら見ろよ。離した途端に逃げ出した。あーあー、怯えちゃって。 窓ガラスにも気付かずに逃げようとしてるじゃねえか。お前一体何したんだよ。」 「何って、髪型変えてあげたりとか・・・」 「あ!ホントだ。今気付いた。何でポニーテールになってんだよ。」 「いや、だって俺、ポニテ萌えだし・・・」 「はぁ・・・」 「それから頬ずりしたり。ああ、あと夜は同じベッドで一緒に寝たよ。」 「ひげ面の男に頬ずりされたあげく、一晩中イビキと歯軋りを聞かされた訳か。 そりゃ、怯えもするわ。ゆっくりに同情するよ・・・」 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2573.html
食物 19KB 虐待-普通 悲劇 理不尽 赤ゆ 子ゆ お料理 文章がごっそり抜けていました。ごめんなさい 「れいむ、朝だぞ」 人間の青年の声でれいむは目を覚ました。 ゆっくりの朝は普通の人間に比べると遅い。 特に食事の心配が無くなってしまったゆっくりは、誰かに起こされるまで起きない程である。 「ゆぅ」 「ゆっくりしていってね!!!」 れいむは顔を二三横に振って眠気を吹き飛ばすと、飼い主の青年におはようの挨拶をした。 飼い主のお兄さん。れいむを最も可愛がってくれている人。そしてれいむが一番好きな人。 人間とゆっくりでは本格的な恋が芽生えるはずもなく、年頃のれいむには番の用意が考えられていた。 そう、れいむは既に成体ゆっくり。十分大きく育ち、子供が作れる時期を迎えていた。 「ゆ~ん…」 れいむはまだ寝ぼけた頭でそのまま思いに耽っていた。 ゆっくりショップで飼われていた時に聞いた話によると、世の中には人に飼われないゆっくりもいるらしい。 彼らは空腹に耐え、、天敵からも身を隠し、雨の脅威に晒されて生きていると言う。 生まれたゆっくりで無事に"立派なおとなゆっくり"になれるのは10匹に1匹だと言う。 れいむはそれを聞かされた時、涙した。一緒にお話を聞いていたみんなが涙した。 そして自分達は幸せだと思った。 自分を買ってくれたお兄さんに感謝していた。 たまには喧嘩しながらも、お兄さんは懸命に自分を育ててくれた。 今まで何度かこの家を逃げ出したくなることもあったが、今のれいむの心にそんな思いは微塵も無かった。 今はここでとってもゆっくりできている。 お相手を見つけて、子供を作って、死ぬまでここでゆっくりと暮らす。それが許される幸せ。 れいむは何時の日か、青年に恩返しをしたかった。 「れいむー 今日は近所のゆっくりショップに行くから、早めに朝ご飯食べとけー」 「ゆっ! ゆっくりわかったよ!!」 青年に呼ばれ、ハッと我に返ったれいむは、元気よく彼の呼ぶ方に向かった。 ● ○ □ 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくりしていってね!!!」 れいむは、今日初めて会うまりさと面と向かい合っていた。 青年がれいむのためにゆっくりショップで買ってやったまりさだ。 先ほどから互いに「ゆっくりしていってね」の応酬である。 お互いの表情に気を配りながら、ゆっくりゆっくりと言い合っている。それはまるで会話をしているようであった。 「ゆっくり ゆっくり していってね!!! いってねっ!!」 徐々に言うタイミングを合わせ始める。 しかし、呼吸のタイミングが微妙なズレを生んでしまう。 気まずい空気が流れる。青年は固唾を飲んで見守っていた。 「ゆっ ゆっくりしていってね ね!」 「ゆ、ゆっくりしていってね!!!」 「「ゆっくりしていってね!!!」」 ―合った。 青年は心の中で「良し!」と呟いた。 声に出さなかったのは、二匹の間だけの特別な雰囲気を壊したくなかったからだ。 れいむとまりさが、僅かに赤面しているのが見て取れた。 しばらくして… 「「ゆっくりしていってね!!!」」 今度は二匹とも向かい合って、青年に向かって。 彼もまた穏やかに「ゆっくりしていってね」と答えた。 「「ゆっくりしていってね!!!」」 もう言葉がズレることは無い。 どうやら生涯添い遂げる相手として馬が合ったようである。 彼らはその晩、生まれて初めて番としての営みを終えた。 ● ○ □ 「ゆー!! おにいさん!! れいむのあかちゃんがうまれるよ! みててあげてね!!!」 その日は珍しくいつもと逆だった。 まりさが家に着てからも寝坊気味だったゆっくり達だったが、 朝7時、布団を引っぺがして青年を眠りから呼び覚ましたのはまりさだった。 青年は布団から抜け出し、まりさの言われるがまま彼らの寝床へと向かった。 ゆっくり達の寝床である段ボールハウスの中を見てみると、れいむの頭の上に生った小さな実がプルプルと揺れている。 「ゆっ」と短く鳴きながら、プルッと体を震わせる。今にも茎との細い接点を断って落ちそうである。 青年はれいむの下にタオルを敷き、これで子供が落下しても大丈夫だとれいむに伝えた。 れいむは穏やかに微笑んだ。 いよいよ恩返しをする時が来た。 れいむの恩返し。 それは生まれ落ちた自分たちの子供を、真っ先にお兄さんに見せてあげることだった。 人間に飼われているゆっくりは飼い主に感謝の意を籠めて、生まれた赤ゆっくりの元気な姿を見せようとすると言われる。 食費や巣のスペースなどには考えが及ばず、自らの喜びを共有することだけにゆっくりは意味を見出す。 「ゆっくり」の価値。その本質は共感だ。人間であろうとなんであろうと、"ゆっくりした時間"が流れるのを共に感じられればそれでいい。 そして彼らは気持ちを籠めて言うのだ。誰それ構わず、「ゆっくりしていってね」と。 お兄さんにれいむ達の可愛い赤ちゃんを見せて、ゆっくりさせてあげたい。 それはとっても"ゆっくりしている"んだから、お兄さんだって喜んでくれる。 ―皆でお歌を唄えばもっと喜んでくれるかもしれない。 れいむは我が子と触れあえる期待と同じくらい、青年に感謝できる期待を持っていた。 「ゆっくちうまれりゅよ!」 親れいむに生ったただの実が、親から離れて生命として自立する瞬間。 ブルンと大きく体をスイングさせ、一匹目のゆっくりれいむが落下する。 グッと目を瞑って着地の衝撃に備えたようだが、そこはタオルの上で痛みは無い。 キョトンとした顔で目を開け、辺りをぐるりと見渡した。 そしてこの世に生まれた喜びを表現するように笑って、口を開いた。 「ゆっくちしちぇってにぇ!!」 一回目は、親れいむに 「ゆっくちしちぇってにぇ!!」 二回目は、親まりさに 「ゆっくちしちぇってにぇ!!」 三回目は、青年に 殊勝な子だった。 目を開いた頃から、親のれいむが世話になっていることを薄々感じていたのだろう。 そうだ、お兄さんだって自分を育ててくれた家族の一因なんだ。れいむは何かに気付かされたような思いがした。 家族なら、孫の可愛い姿を見て尚更ゆっくりできていることだろう。 れいむは青年の方を向いた。 案の定青年は笑顔で子の挨拶に答えていたので、れいむは安心した。 ―良かった。お兄さんも喜んでくれてる 最初の赤れいむを皮切りに、次々と子供が生まれおちてきた。 既に生まれた子は親れいむの腹に寄り集まって頬を擦りつけていた。いつまでも大切にしたい、家族で最初の触れあい。 最後の子が生まれ落ち、体勢を整えたのを見届けたれいむは、家族で息を揃えて言おうとした。 「ゆっくりしていってね」と。 れいむは子供たちに目配せをした。 餡を分けた家族。言葉は無くとも心が通じ合う。声もピッタリと揃うはずだった。 家族揃って、お兄さんに感謝するのだ。自分達の幸せに。「ゆっくり」に。 心を籠めて感謝するんだ。 そうれいむが思って口を開きかけた時だった。 青年がタオルの端を勢いよく引っ張り、れいむから引き離した。 タオルの上に残された赤ゆっくり達は急に動いたのが怖いのか、一斉に寄り集まってゆーゆー泣いている。 平和な日常に入った突然のヒビ。 「ゆっくりさせてあげてね!! あかちゃんがこわがってるよ!!」 なぜ赤ちゃん達に乱暴なことをするのか。赤ちゃん達はすっかり怯えてしまっている。 れいむが抗議する間もなく、青年はタオルを袋状に包むと、何処かへ立ち去ってしまった。 去り際の青年の顔を見てれいむは戦慄した。 それは今まで見たことが無いほどに喜びに満ち溢れた顔だった。 青年を追う。 彼は台所に立ち、何かをしているようであった。 ゆっくりの視点の高さからでは、台所に立つ青年が何をしているのかまでは把握できない。 ドッシリと大きい黒い半球が見える。中は見えない。 その横の銀色の半球。ここに子供たちは閉じ込められているようだ。中からか細く泣く声が聞こえる。 「ゆ゛ー!!」 れいむは久しぶりに青年に喰ってかかった。大人になって初めての反抗だった。 過去を辿っても、一回たりともれいむがお兄さんに勝てたことなど無い。 でも、今はれいむも立派な"おとなゆっくり"だ。今なら勝てるかもしれない。 そう思って、何度も何度も体当たりを繰り返した。 今立ち向かわないと、取り返しのつかないことになる気がしていた。いつの間にかまりさも加勢していた。 しかし状況は、全く変わりそうになかった。 のうのうと暮らしてきた飼いゆっくりに、人間を打倒する力などあるはずも無かったのだ。 れいむは己の子の危険を目前にしても、まったくの非力だった。 「ゆっくち」 「ゆぅぅぅぅ!」 青年はコンロの上で天ぷら鍋を加熱していた。 横にはボウルに入った8匹の赤ゆっくり達。 自力で壁をよじ登ろうと必死に這っているのだが、傾斜が急になる部分で転がって底まで落ちてしまう。 中にはもう諦めてひたすら「みゃみゃー」と助けを求める者も出始めていた。 「ゆぁぁ!!」 「ちべたい!」 そこに水溶き小麦粉が流し込まれる。 赤ゆっくり達は悲鳴と共に濁流に飲み込まれていく。 一層、親ゆっくり達の攻撃が激しくなっていたが、青年はものともせずに作業を進めていた。 プカリプカリと赤ゆっくり達が浮かび上がって来る。 それを箸で摘み、砕いたコーンフレークの中へくぐらせる。 フレークを全体に塗されて元々の輪郭を失い、もはや箸の先にあるのはゆっくりではなくて、食べ物だ。 それ以前に、青年の目には赤ゆっくり、ゆっくり達が食べ物にしか見えていなかったのかもしれない。 油が適温に達した。 「やぢゃ や゛ や゛ や゛ ゆ゛や゛ぁあああ」 最初の一匹、いや一個の赤れいむが鍋の上にかざされる。 衣を通してでも、分かる。目を下に向ければ、そこに広がっているのは圧倒的な存在感を持つ黄色い死の海。 火・熱への生理的な恐怖から、れいむは大きく震えた。そしてそのまま、箸先から落下した。 ジュワッ!と激しい音を立てながら、赤れいむは油の海に飛び込んだ。 その大きな音に、その場にいたゆっくり達全員に緊張が走った。 音がそのまま持続する。ジュウジュウと音に変化は無い。 何が、起こっているのか。ひとまず安心していいのか。 僅かに緊張の糸が緩んだ時、耳をつんざくような悲鳴がやって来た。 「ゆ゛ぁぁあああああああああああああ!!!! あじゅいあじゅいあじゅいよ!!! お゛がーしゃん!!! ゆ゛ぁっ!! いぢゃい ひじゃい だずゅげでぇぇ…… いぢゃい いぢゃい いぢゃい いぢゃいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」 衣を纏っているせいで、熱さを感じるのが遅れた。しかし肌の表面で「熱い」と感じた時にはもう終わり。 皮膚が重度の火傷を起こし、激烈な痛みと共に赤れいむの正気は奪われていった。 痛みに口を開いたのがさらなる不幸を呼ぶ。 かといってまともな生物なら、火傷の痛みに沈黙を守ることなど出来はしない。予定された不幸だ。 「あ゛じゅじゅじゅじゅじゅじゅ!!!!!! ひじゃい゛!ひじゃい゛! おぎゃーじゃ!!! ぎゅぎゅ!!……」 油が口から侵入し、口内を満遍なく巡る。 舌が爛れ落ちて、萎びたニンジンのような頼りない物に姿を変える。 口の内側が次々と180度の熱に侵され、硬くて異質なものへと変えられていく。 構音器官は完全にれいむの意思を離れて、呂律の回らないままにれいむは沈黙した。 何の罪もない。過去も無い。 そんな赤れいむは、生誕の挨拶以外に碌な会話も交わすことが出来ずに言葉を失った。 口から出た声のほとんどは、嘆きと悲鳴だった。 そしてその生が終わる。 実に十分程度の、短くて濃厚、不遇なゆん生が幕を閉じる。 「ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!」 油が喉を逆流する。 餡が熱い油と混じり合ってゆっくりの生態機能に止めを刺す。 れいむは焼けた喉で一唸りすると動かなくなった。 青年は赤れいむを引き上げた。 死んでいる。 これ以上苦痛を感じることも無く、美味くはならないのだろう。それに油を内部に含んでしまった。 淡白にそれだけ考えると、青年は出来立ての揚げ赤れいむをゴミ箱に放り入れた。 もっと苦痛を与えれば更に美味しくなる。それを励みに、青年は料理を続行しようと箸を取った。 見てしまった。 赤ゆっくりの物とは思えない恐ろしいまでの悲鳴、それに圧倒されていて身動きを取れずにいたれいむ。 その目に映ったのは揚げられ、みるも無残な姿になった上に無造作に捨てられる我が子の姿。 断末魔が、れいむの脳裏に蘇った。 音と映像が頭の中で結びつき、れいむは我が子の不幸に、改めて胸が裂かれるような悲しみを覚えた。 慌ててゴミ箱に飛びつき、中を漁る。 目当ての物は紛れもなくゴミ溜めの一番上に乗っかる茶色っぽい物体。 もちろん認めたくは無かった。 それでもゴミ箱の中で湯気を立ち上らせるその物体が、今さっきまで生きていた我が子だろうことはれいむにも分かった。 熱に耐えながら舌で手繰り寄せ、外に出す。 「ゆっくりしていってね!! おちびちゃんへんじしてね!」 なおもペロペロと赤れいむを舐める親れいむ。 そうすれば息を吹き返すとでも思っているのだろうか。 しかし舌から伝わって来る感触はザラザラ。初めてすりすりした時の、あの柔らかい感触は何処にも無い。 ペロペロを繰り返すほどに、我が子が完全に「別の何か」になってしまったことをれいむは一層感じるだけだった。 それと共に怒りがれいむの体を支配する。 無残な姿にされた大事な子。 それをやったのは他でもないあいつだ。 「ゆっぐりぃ!!!」 親れいむと親まりさが息を合わせて青年の足にぶつかる。 よろめき、咄嗟に台所の縁に手をかける青年。 己が出せる最大限の力を振り絞って、れいむは跳んだ。そして跳ね返り、そのまま青年の足元で丸くうずくまっていた。 先ほどまでの勇ましさとは一転、れいむは泣いていた。 我が子の苦しみを思って。変わってしまったお兄さんを思って。 一旦は怒りがれいむを突き動かしたが、実際にはその心中には途方に暮れるような悲しみしか無かった。 「危ないだろ! こっちは揚げものしてるんだぞ!」 青年はその姿に僅かばかりの哀れみも持たなかった。 「天ぷら鍋がひっくり返ったら危険だ」とごく当然の判断で、青年は暴れる親ゆっくり達を別部屋に隔離した。 ドスドスとドアが音を立て続けていた。 そして料理が再開される。 先ほどの子の悲痛な叫びを聞いてしまったためか、残された赤ゆっくり達は互いに顔を寄せ合ってわんわん泣いていた。 生まれたばかりで感情も乏しい赤ゆっくりだが、その泣き顔には自分の生まれさえ呪うような絶望感が漂っていた。 赤まりさが、摘みあげられる。 両端からの感触にヒッと顔を引き攣らせ、赤まりさの涙が止んだ。 自分の番が来た。もうまりさに未来は無い。 「いぢゃい゛い゛い゛!!!! みじゅ みじゅ みじゅ!!!! あぢゅい!! あぢゅい!!」 油が衣と一体化したまりさの皮膚を揚げる。 表面の水分が飛び、一瞬にして荒野のようにガサガサ。 衣と共に硬化してしまって、もうプニプニした赤ゆっくりの肌では無いように思える。 叫びと熱で顔は歪んでしまい、まるで年老いたゆっくりの死に際のよう。 「おにーしゃ! まりしゃ ほひじゅ! ほひじゅ! あ゛じゅひ! ひんじゃう!!!」 ―殺さねえよ。 青年は呟いた。 皮膚まで完全に熱を通し、そこで止める。中にはほとんど熱を通さない。揚げアイスと同じである。 その要領で赤ゆっくりを生かしたまま苦しませる。 フォークを縦に入れるその瞬間まで生きながらえさせ、食べる直前まで旨味を増す。 死んで貰っては困るのだ。 「あひゅい あひゅい いやじゃ ゆ゛っ ゆ゛っ」 赤ゆっくりの台詞でタイミングを図る。 口が変性して、まともに喋れなくなったら引き上げる。 赤れいむの犠牲は、青年の料理の腕を上げさせることに大きく貢献していた。 油から引き揚げられた赤まりさは、帽子毎こんがりときつね色をしていた。 苦悶の顔で固められたまりさを皿に置く。 青年は大して気にも留めていなかったが、物好きな人間ならばこのまりさを見て思いを馳せることだろう。 「ゆ゛っ ゆ゛っ ゆ゛っ」 (見えない 痛い 息苦しい 助けて どうして 動けない 熱い 喋れない) 赤まりさはもう口が動かせず、体全体が「ゆ゛っゆ゛っ」と声を発するのみ。 熱と衣の牢獄の中で、小さな体でただ耐える。 頭の中にはあらゆる苦悶が巡って、まりさの心をギリギリ締め付けていることだろう。 そしてまた兄弟も。 また一個、また一個と小さなゆっくりの絶叫オブジェが皿に並び、料理は完成した。 7匹の赤ゆっくりは、銘々の苦しみを顔で表現しながら、皿の上で細かく互いの体を打ち付けていた。 一個の赤まりさにフォークを突き立てる。 パリッと帽子が崩れ、しっとりとした感触と共にフォークの刃先がまりさ中を通った。 さらに激しく揺れる赤まりさ。 「ゆ゛っ! ゆ゛っ! ゆ゛っ!」 体を半分半分に分けられ、赤まりさは半分だけの顔で痙攣を続けていた。 次第にその震えも微弱に変わり、そして緩やかに止まる。ようやく赤まりさの命が潰えたことを青年は知った。 まりさは楽になったのだ。 同じ苦しみに苛まれる兄弟よりも一足先に、まりさは不幸まみれのゆん生から抜けだすことが出来た。 青年はと言えば、「待っていました」とばかりに半分のまりさにフォークを突き刺し、静かに口の中へと運んだ。 ● ○ □ 「ゆっぐりぃぃ!!! ゆっくりぃぃ!!!」 れいむはドアに何度も体をぶち当てていた。 肌にはうっすらと餡が滲む。開くことが無いと分かっていながらも、れいむは止めることが出来なかった。 ジッと待っているだけで、母ゆっくり失格だと思えてきた。 半ば自暴自棄になりながらも、れいむは嫌なことを忘れるようにドアに当たっていた。 「ゆっくりしようよ」 何度も扉に跳ね返され、伸びているれいむにまりさが寄る。 まりさはおずおずとれいむの横に近づき、怪我したれいむの肌を舐めはじめた。 「ちゃんとはなせば、きっとゆっくりできるよ」 優しさがれいむの涙腺を緩ませる。ジワリと涙が広がって眼に溜まる。 れいむはまりさの体に飛びついて赤ん坊のように泣きじゃくった。 大のおとなゆっくりが同じ年のゆっくりに泣きつく姿。 まりさは戸惑っているような顔をしながらも、れいむの体をしっかりと支えていた。 二匹はそうして、誰もいない部屋でゆっくりした。 心の仲はゆっくりできていなかったが、死んでしまった子れいむの代わりにもゆっくりしようと誓った。 そんな番だからこそ、青年にも選び甲斐があったというものだ。 「仲良さそうだな」 れいむが飛び出そうとした所を、まりさが制止した。 「あかちゃんたちは?」 「美味かったぞ」 れいむはまるで弾みのついたゴム毬のように跳ねあがろうとしていたが、まりさがそれを絶えず制止していた。 話し合えば、話し合えばお兄さんだってきっとわかってくれる。 もちろん、それは無意味な試みだった。 「どうしてあかちゃんたちを…」 「ゆっくりの子供は特段美味しいと聞いたが」 「あかちゃんたちがかわいそうじゃないの?」 「お前らは餌を食べてる時、一々可哀想だと考えているのか?」 「みんなでゆっくりすればおにいさんもゆっくり…」 「知らん。『ゆっくり~♪』とかつまらないことに興味は無いんだけど」 れいむは力を失って地べたに崩れ落ちた。 なんだっていうのか。れいむはお礼がしたいだけだった。 赤ちゃんを産んで、皆で仲良くすれば必然的にこの家は幸せな方向に向かうと思っていた。 その幸せが、"赤ちゃんは美味しいから"などという下らない理由で壊されるなんてあまりに理不尽すぎる。 確かにおいしいものを食べる時はゆっくりできる。 けれども、そこで得る「ゆっくり」は、家族みんなでのんびり過ごせる「ゆっくり」とは比べ物になるはずもないのに。 いつからお兄さんはこんな悪魔のような考え方をするようになったのだろう。 もちろん、初めからだった。 青年にとってゆっくりの家族と仲良く暮らすことなど微塵の興味も無かった。 れいむを育てていたのも赤ゆっくりを生産してくれるからであって、仲良くするつもりも無かった。 逆に言えば、見下して鬱憤を晴らすつもりも無かった。 究極の無関心と、少しばかりの飼い主ごっこ。 それが餡子頭を通して「ゆっくりさせてくれる人」に変わった。でもそれは事実。 安全な人間の家で育てて貰えたのだから、れいむの認識は間違っていなかった。 それでも、両者の認識にはこの先決して埋まらないであろう大きな溝があった。 「ゆっくりって飼い主に子供見せたがるらしいな もしかしてそれか?だったら丁度いいや、もっと作ってくれればいいから」 青年がれいむとまりさを、それぞれ右手と左手で掴んで揺らす。 上下の動きと共に「ゆっゆっ」と勝手に声が漏れる。意識がぼやけてきて、気分が高揚する。 ゆっくり達にも、青年の成されるがままにされていれば最後にどうなるかは分かっていた。 「れいむはあがぢゃんをつくりだぐないよっ!!! まりざと、おにーさんとゆっぐりできだらぞれでいーよっ!!!」 「俺は良くないよ」 揺れが細かくなる。 ぬめりを持ったまりさの肌とれいむの肌が接して、クチュクチュと音を立てた。 もう子供なんか要らない。そうは思っても発情状態で好きなゆっくりと肌を重ね合わせれば、起こることは一つだった。 「れいむぅぅぅ !!! ゆっくりできるよ!!! とってもゆっくりしてきたぁぁぁああ!!!」 まりさは既にトロンとした目で涎を垂れ流している。準備が完了しているようだった。 れいむはそんなまりさを軽蔑しながらも、自分の体が全てを受け入れる体勢を整えるのを止められなかった。 「ゆっくり!!! ゆっくりしてるよぉおぉぉぉおお!!!」 叫びながら、れいむは自己嫌悪に陥っていた。 次の瞬間、抑えていた快感が一気に溢れだし「すっきりぃいいいいいいいいいいいい!!!」と咆哮をあげる。 ギリギリまで我慢しながらの「すっきり」だったためか、情けないことにゆっくり二匹は気絶寸前で床にへばっていた。 れいむの頭の上にするすると茎が伸びる。 赤ゆっくりの形をした実が、仲良く一列に並んで姿を現した。 「あ……ぢゃん…… れいむの……」 青年は実の個数を淡々と数えると、部屋を後にした。 ゆっくりにとって、平和な家族は「ゆっくりしていること」の象徴。 そしてゆっくりには「ゆっくり」こそがしわ背のバロメータ。 ゆっくりの価値観は何処まで行っても「ゆっくり」の上にしか無い。 野山を跳ねまわれなくとも、多くの仲間と一緒に冒険出来なくとも、 何にも怯えること無くゆっくりさせてもらえる環境が幸せ。そんな生き物。 そんな生き物の、精いっぱいの恩返し。 最初から人間と価値観が合うはずなど無かった。 ゆっくりが語る「ゆっくり」など感覚的なものだ。腹の足しにはならない。 人間は酷く現実的な所に生きている。 仕事や勉学に疲れ、癒しでも求めていれば、わけのわからぬ「ゆっくり」さえ多少の足しにはなるかもしれない。 けれども運の悪いことに、青年にそういう目的は無かった。それだけのことだった。 「ゆっゆっゆっゆっ」 「ゆっゆっゆっ」 「「すっぎりいぃぃぃいいいいいいい……」」 れいむの思いは届かなかった。 されど、れいむの願いは確かに叶った。 最高の恩返しは、今日も青年の食欲を満たす。 【あとがき】 続き物のモチベ維持。兼リハビリです。 長い方も一応書いてるのでゆ゛るじで どうせ料理するなら揚げてみたい、等と思っていたら街中あきさんの絵を発見。揚げるイメージの参考にさせていただきました。 勝手にすみません。どうしても食べてみたくなったので。 恩返しに子供を見せる。この設定を目にした時は興奮で眠れなかった覚えがあります こんな話書いてた奴どっかで見たな…?って感じた人、もしかしたらそれは思い違いではないかもしれません 【過去作品】 ふたば系ゆっくりいじめ 214 ルームランナー ふたば系ゆっくりいじめ 482 死体 ふたば系ゆっくりいじめ 1220 虐待ハウス 参考絵 by街中あき 挿絵 by儚いあき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る にんげんしゃんにれーむのおちびちゃんを取られた・・・ゆ”っ ブチャッ -- 2021-08-01 15 00 35 米欄にげぇじさんがいるよ!くじょしてね! -- 2021-07-07 19 22 51 もしもし警察ですか?あのーゆっくりを揚げてる奴がいるんで逮捕してください -- 2021-05-22 14 59 58 ゆっくりいじめしてるやつまじしね -- 2021-05-22 14 58 57 たしかにって思った -- 2020-12-05 15 34 20 これ見てソーセージパーティーと言う映画思い出したな。 -- 2019-12-30 15 44 26 店で出せそう -- 2018-12-08 19 53 52 ゆっくりを調理して食べる系は色々読んできたが、 ここまで無感情に食べるお兄さんは初めて見たwww 揚げ物といえば、チョコ(ちぇん)やカスタード(ありす)は美味いと聞くね。 稲荷寿司(らん)や肉まん(れみりゃ)だと分類は主食か? くりーむ(ぱちゅりー)は調理が大変そうww -- 2018-03-06 06 28 49 スッキリーーーーーーーー!! -- 2017-01-22 21 13 48 ん?んん?ンホオオオォォォォォォ スッキリ〜!! -- 2015-01-01 20 02 58 営業目的になったら、一回子ゆっくりを調理して食わずに そのまた子供を産ませて(生える、が正しいと思うけど) それを食用に使えば良いんじゃない? あと、テンプラ鍋の上にガラスの箱でも作って 極限まで子ゆっくりの餡子の甘みを増やすとか 子ゆっくり1「ゆんやあああああぁぁぁれいむしにたぐなぃぃぃぃぃ『どじゅううううぅぅぅ・・・パチパチ』 親れいむ+まりさ「おじびじゃあぁぁぁぁぁん」 子ゆっくり2「ばでぃざだじだっでいぎでるんだよおぉぉぉ『バシャッ!じゅうぅぅぅぅぅ・・・』 親れいむ+まりさ「どぼじでごんあごどずるのぉぉ『バキッ!』 親れいむ+まりさ「ごのどげずがぁぁぁぁ『グシャ』『ザクザクザクザクッ!』 以上、テンプラとなるとあるゆっくりの家族でした。 -- 2014-12-31 18 08 47 足焼きとせいし餡で済むな -- 2014-10-26 12 00 34 余裕があるなら1,2匹育てさせてあげればいいんじゃね? それ以外を食用として作らせればいい 仕事として割り切らせれば効率もよかろう -- 2014-06-20 14 18 55 美味しそうだな。一度食べてみたい -- 2014-04-11 17 51 41 どうせ食うなら番はレイパーアリスで良いんじゃねーの もちろん清潔なショップ売りの -- 2014-02-01 16 13 39 俺にも一個食べさせてくれー -- 2013-12-30 02 29 10 びぁあぁう゛まいぃい! -- 2013-07-10 22 06 53 おおうまいうまい -- 2013-03-31 19 16 38 ↓×3トリコとマスオ? -- 2013-01-06 11 55 02 野良は寄生虫とか病気もってそうじゃん -- 2012-09-02 22 58 14
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2473.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1183 はじめてのぎゃくたい/コメントログ」 ゆっくりできたよ! -- 2010-06-19 23 43 50 後半のゲス番より最初のアホ番の悲鳴がいい感じ -- 2010-09-03 14 31 03 ゆっくりスラスラ読めたよ 面白い -- 2010-09-26 23 24 13 デスマスクの作り方知りたいなWW -- 2010-12-10 16 36 26 良い話だなー ゆっくりから畑を守ろうとする所が熱かったぜw 5歳児なのに勇気あるじゃん -- 2011-01-02 18 20 55 ↓まあ五歳児だからなww -- 2011-12-04 20 18 51 ヤバい、超ゆっくりできるSS! 自分はHENTAIかもしれないww -- 2012-01-06 02 12 53 その勇気に敬礼!! -- 2012-08-04 11 52 42 Kすごいなww -- 2019-03-13 14 08 50 さいっこうのおはなしさんだね!ゆめさんにみちあふれてるよぉ! -- 2024-06-30 11 28 09
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2229.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1067 春の使者/コメントログ」 つまんね。 -- 2010-06-18 00 42 12 ゆるさなえってパンツ一丁なんだっけ? あとお兄さんキモイ。 -- 2010-07-08 05 52 41 すね毛の妖精ってぉまwwどこのアドバーグだ -- 2010-07-26 18 52 08 さなえなら飼う -- 2011-02-08 18 00 37 ↓↓↓どぼじでぞんなごとい゛う゛のぉぉぉぉ!? -- 2011-09-15 18 10 15 妹に妖精の格好をさせなかったのが貴様の敗因だ -- 2012-06-07 11 49 52 ウワァ。勝負ごとにまで発展してんのかこれ。 -- 2013-07-21 04 08 51 最後、ゆるさなえが「さむっ!」って言ったような… -- 2014-05-11 23 05 02 ゆるさなえ可愛い -- 2014-06-27 16 54 44 つまんねとか嫉妬かな -- 2021-08-14 08 06 42
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2408.html
屋上のゆっくり ●寒さとの戦いの続きですが、特に前作を読む必要はありません。 ●現代物です。 お兄さんは悩んでいました。 先日の大型冷蔵庫によるゆっくり軟禁実験は予想外に短期間でゆっくり達が自滅してしまったため、暇が余ってしまったのです。 ゆっくりが自滅する様を見るのは、大変楽しいとはいえ、今少し長く楽しみたい。 与えた環境が過酷過ぎたなら、少々緩和してみようと。 「ゆっくりだすんだぜー!」 「わからないよー。」 「むきゅー。」 やいのやいのと騒ぐゆっくり達。 今回はペットショップで買って来た餌用ゆっくり(三匹セット200円) 小動物用に子ゆっくりサイズで成長が止まる加工がされているものを屋上の高架水槽のフロアに離します。 「さて、君達にはここで暮らしてもらいます。」 周囲はビューという風の音がなり響く、ゆっくり達にとって、過酷な環境です。 強い風はゆっくり出来ない音を出しますし、体を冷やします。 最悪、飾りが飛びかねません。 「むきゅー、かぜさんがつよすぎでゆっくりできないわ。」 ばたばたと三匹の髪飾りが風に揺れています。 「かぜさんはゆっくりできないんだね。わかるよー。」 「じじいははやく、ここからまりさたちをだすんだせ!」 お兄さんは冷笑を浮かべながら、宣言しました。 「断る。お前達は子孫に至るまで、ここで死ぬ。変更はない。」 「「「どぼぢでぞんなごどいうの゛ぉぉ!」」」 嘆き騒ぐゆっくり達を尻目に、お兄さんは雑草だらけとなったプランターをしっかり固定して高架水槽の周りに小さな草原を作ります。 プランターの下の湿った場所にはダンゴムシなどのゆっくりの好物の虫を、高架水槽の隙間には防水加工したゆっくり達の巣箱を三つはめ込みます。 「では、食うものも住み家も用意した。後は達者でくらせ。」 「「ゆべっ!!!」」ゆっくり達はフロアの床に転がされ、プランターにぶつかったところで止まります。 「ゆっゆっゆっ」 「ひどいめにあったんだねー。わかるよー。」 ぴくぴくと痙攣しながら気絶しているゆっくりぱちゅりーを介抱するように、用意された巣箱にちぇんは運んでいきます。 しっかり固定された発泡スチロール製の巣箱はソフトボール程度の大きさしかないこの種のゆっくり達にとってだいぶ大きなおうちでした。 「さむいのぜ;ゆっくりできないんだぜ」 屋上は地上五階部分。普段住んでいる場所と違い、常時強風が吹き荒れます。 「おぼうしさんがとばされないようにしなきゃだぜ」 ソフトボール大のまりさはゆっくりハウスの中で呟きます。 お兄さんが用意した草や虫、ゆっくりフードを一日一定数供給するえさ箱など、食べるには困らない環境です。 しかし、ほぼ観察するのみとはいえ、虐待お兄さんが用意したものです。仕掛けはゆっくりと動いています。 その日の夜 「なんでなのぜー!」 「わからないよぉー!」 寝ているぱちゅりー以外の二匹の叫び声が響きます。 「むきゅ・・・どぼじであがぢゃんできてるのぉぉ」 ちぇんのお腹は二倍程に膨れあがり、中で赤ゆっくりがぴくぴくと動いているのが薄い皮越しに見えます。 お兄さんが残した餌さ箱の餌は低確率でゆっくりをにんしんっさせる効果があるためです。 「ゆっ!うばれるんだねぇ。わがるよぉ!」ぽんぽんぽんっと、ゆっくりちぇんの赤ゆっくりが三匹産まれます。 「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!!!」 「ちぇんの赤ちゃんとってもゆっくりしてるよー。わかるよぉぉ。」 「むきゅ、このこたちのえさはどうするの?」 「ゆっ!」 ぱちゅりーの言う通りこの屋上にある餌は三匹のゆっくりが暮らす分には不足ありません。 逆に言えば、増えたゆっくりに回せる余裕はないのです。 しかも、餌さ箱の餌はにんしんっを促進させるもの・・・ 記憶力がいいぱちゅりーはお兄さんが言った言葉を思い出しました 「子孫に至るまでここから出れない。」 「むきゅっ!ぱたっ。」 ゆっくり出来ない想像をして、ぱちゅりーは失神しました。 「意外に頭がいいぱちゅりーだな。餌さ用にもたまには当たりがあるのかね?」 次の朝、様子を見にきたお兄さんは、ぱちゅりーとちぇんの会話を聴きながら、そう評します。 「どぼじて、ぞんなごというのぉ!」 「わきゃらにゃぃよぉー!!!」 「むきゅ!これいじょう、あかちゃんがふえたら、みんなゆっくりできなくなるわ!」 「あかちゃんはゆっくりできるでしょー!わからないよー。」 早くもプランターの下の虫は全滅状態のようです。 赤ゆは只でさえ燃費が悪いのに、ゆっくり的には美味しい虫を食べさせ続けた結果がこれです。 餌箱も一週間もしたら餌が尽きます。 「そうしたら、こいつらはどうなるか・・・今から楽しみだ。」 そして一週間後。 お仕事が終わったお兄さんは、ゆっくり達を確認に屋上に上ります。 ここ一週間、納品続きでさっぱり確認できなかったからです。 「「「ゆぎゃー!」」」 「お、やってる。やってる。」 そこには、殆んどの草が食い尽されたプランター。 あちこちがかじられた巣箱、そして、共食いしはじめた赤ゆっくり達。 「やっぱり、うまれたてはさいこうなのぜ。」 自分の赤ゆを食べるまりさ、どうやら初期のゆっくりはこれしか生き残っていないようです。 他は 赤まりさ×20 赤ちぇん×10 赤ぱちゅりー×8 ちぇんやぱちゅりーの姿がないところを見ると、二匹とも巣箱の中でおたべなさいしたらしく、二つに割れたまんじゅうが入っていました。 赤ゆっくり達を生き残らせるために、自らを犠牲にしたのでしょう。 「ここにはぜったいいれにゃいわ!」 「たてきょもりだょー」 雑草の茎で入り口は塞がれています。ゆっくりのやることなので、隙間は空いていますが、外で共食いを始めたまりさが入れない程度の強度はあるようです。 「むーちゃ、むーちゃ、・・・ゆげぇ!!!」 巣箱の発泡スチロールの欠片を食べてあんこを吐いて死ぬもの。 そのあんこを美味しそうに食べる親まりさ。 最早、まとまった餌はぱちゅりー達の巣箱だった中にある親ゆっくり二匹の残骸くらいのものです。 「ゆっ!もう、あんこはたべあきたのぜ。」ぎろりと封鎖された巣箱を見る親まりさ。中には、生クリームの詰まった子パチュリー達と チョコクリームの詰まった子ちぇんがいます。 「む~しゃ、む~しゃ 、それなりー。」 「ゆが~ん!!まりしゃはゆっくちできないよ!!」 「むきゅ!みんなでたたかえばかてるわ!」「わきゃるよー!とちゅげきにゃんだにぇー」 わらわらと出てくる赤ゆっくり達。普通なら成体ゆっくりと赤ゆっくりでは勝負になりません。 ですが、子ゆっくりサイズまでにしかならない品種改良を受けたまりさには、意外に多数の赤ゆっくりが突っ込んで来るのは効果がありました。 「ゆ!こなまいきなあかちゃんはしんでね!まりさのでぃなーに、ゆべべっ!!」 「ゆ!まじゅいおめめだにぇ!!」 「ゆべっ!わきゃらにゃいよー。ちぇんのあんよがー。」 「むきゃっ!ふまにゃいでー。ゆ゛っゆ゛っゅ゛ゅ゛ゅ゛っっ。」 次々に飛びかかる赤ちぇんや噛みつこうとして 赤ぱちゅりー。体のあちこちをえぐられ、噛み千切られながらも、赤ゆを食い殺し続ける親まりさ。 遂には親まりさの皮がずるりと千切れ、断末魔の悲鳴もあげることが出来ずに一塊のあんことなります。 「あーあ、遂に死んだか。追い詰められた結果は人もゆっくりも変わらんね。」 ぱちゅりー達の巣箱付近では、殆んどの赤ゆが死に絶え、後に残ったのは、赤ぱちゅりーと赤ちぇんが各1匹、赤まりさが三匹だけ。 大量の赤ゆと親まりさが永遠にゆっくりしてしまった結果、破滅的に悪化した食糧事情は回復しました。 「むーちゃ、むーちゃちあわちぇぇ!!!」「こにょあまあまさんはみんかまりさのものだぢぇ!」 「ちらにゃいじぇ、みんなまりしゃがたべるにょじぇ!!」 危機が去ったにも関わらず、醜い言い争いを続ける赤まりさ達。 対照的に仲間の過半を失った赤ぱちゅりー達はゆ~ゆ~と嘆きながら、巣箱に仲間の残骸を運び始めます。 かーかーかー。 「ゆっ!真っ黒さんがやってきたよ!!」 外にいて、あんこを食べ続けた赤まりさ達は飛んできたカラスを見ました。 「ゆっ!ゆっきゅりし、ゆぴっ!!」 「まりしゃのいもうとがー。 赤まりさの目を手早くカラスはえぐり、他の赤まりさの底部をつついて動けなくします。 「ゆっゆ゛っゆ゛っ」「いちゃいよぉ!おうちかえる!!」 「にゃんで、こんにゃ、ゆきゃー!!」 ぶちぶちと音を立てて赤まりさの体は縦に引き裂かれ、カラスはゆっくりと食べていきます。 害鳥扱いされているカラスも、ゆっくりを喰らう時だけは人間に邪魔されません。 動きがとれなくなった赤まりさ達は、時間をかけてついばまれ、生きながらにして原形を失なっていきます。 「もっぢょ・・・ゆっくち・・・」 ぐしゃりと舌を潰され最後に残った赤まりさはクチバシにくわえられ、カラスによってさらわれていきます。 「むきゅっ・・・おそとはゆっくりできないわ。」 「きょわいんだにぇ・・・わきゃったよー」二匹の赤ゆっくりは、小刻に震えながら、巣箱の中で赤まりさがばらばらにされる様を見ていました。 「ゆっくり出来ない環境にさらされ続けたゆっくりは餌があっても成長できないか。試して見るのも楽しそうだな。」 お兄さんはゆっくり屋上を後にします。 食べられ尽くされていたプランターには、ゆっくりと雑草が再び生え始めていました。 ~~~~一ヶ月後~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ようやく仕事を一段落させたお兄さんは、屋上のゆっくり達を思いだし、貯水タンクの辺りをみてみました。 ゆっくりしていってね!」 「ここはみんなのゆっくりぷれいすだよ。おにいさんもゆっくりしようね!!」 小さな赤ちぇんと赤ぱちゅりー二匹の他に、ねずみに相討ちになった状態で永遠にゆっくりしてしまっているちぇんと、食い殺されたぱちゅりーの残骸がありました。 「お前達はゆっくり出来ているのか?」 「むきゅ!!ゆっくりしているわ。おかあさんたちがえいえんにゆっくりしてもまもってくれたんだもの。」 「そのぶんまでゆっくりするんだよー。」 三世代目に入ったゆっくり達には既にこの小さな屋上以外の知識は消えているのでしょう。 「そんなお前達にあまあまをやろう。」 「むきゅ!おにいさんからものをもらうとゆっくりできないって、おかあさんにいわれたわ。」 「わかるよー。たべちゃいけないんだね。」 多少は教育を受けたのか、賢い個体になっているようです。 「まぁ、いい。食べたければ食べるがいいさ」 そっと、10円チョコを二つ置き、お兄さんはその場を後にしました。 その次の週、お菓子の甘味に負けた赤ゆっくり達が飢えて死んだのが、それとも耐えてゆっくりしてるのか・・・ 箱の中の猫の生死を確認するように、屋上までやってきたお兄さん。 そこには少し予想と違った光景がありました。 「むきゅ・・・ゆっくりできないわ。」 「わかるよー・・・」げっそりしながら、ソフトボール程度の大きさになったゆっくりが二匹。 「何がそんなにゆっくり出来てないんだ?」足元には、先日おいた10円チョコが二つ。 「むきゅ!いいにおいがするのに、たべられないのはゆっくりできないわ!!」 「でも、いいにおいはゆっくりできるよー。それはわかるよー。」 二匹はゆっくりらしからぬ忍耐で食べるのを我慢している。食べたらゆっくり出来なくなるのが分かるのか、涙を流しながら見ているだけ。 「いいことを教えてやろう。そのあまあまは食べるとしあわせーになる代わり、他の食べ物は二度と食べられなくなるぞ。」 「「ゆ゛っ!!!。」」 ぱたっと二匹のゆっくりは巣箱の中で気絶したようです。 屋上のゆっくり達はようやく、餌が自給出来るようになったのに、今度はパンドラの箱を渡されたようなものでした。 いつまで我慢できるでしょうか? 続く? 後書き 屋上の貯水タンクのあるスペースは6畳くらいのサイズで、屋上の他のスペースとは一段高い位置にあります。 続きを書くとすれば、その後お菓子を巡るゆっくり達の対立物にするような感じですね。 本編は携帯で書いているので変な部分がありますが見逃してください。 orz 著:moltoke これまで書いたの ゆっくりいじめ系2263 ゆしるだー ゆっくりいじめ系2357 寒さとの戦い このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1497.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 711 博打打ちの八つ当たり/コメントログ」 きもい -- 2010-07-03 18 49 05 光る石って結局何だったの? 何か元ネタがあるの? -- 2010-10-04 05 13 35 光る石が気になるな。 集めて人間の家の明かりにもできるんじゃね? -- 2010-10-28 15 04 06 光る石…興味深いですねぇ -- 2010-11-28 18 33 18
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/615.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 281 げすとよばれるもの/コメントログ」 テンションたっけえなw -- 2011-05-23 22 57 35 大阪裁きwwゆっくりしそうだwww -- 2011-10-13 00 04 24 ゆっくりに落書きか、ありそうでなかったな、ひらがなは読めるんだし効果的じゃないか -- 2013-01-16 12 37 50
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2710.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1298 鬼意惨の演説/コメントログ」 ゆんやー作戦…ネーミングセンスが残念。 -- 2010-07-08 23 40 26 ふたばじゃないけどこれと同じネタのSSがあったな -- 2011-07-21 19 53 55 虐待!虐待!虐待! -- 2011-10-11 01 11 11 虐待!虐待!虐待! -- 2014-08-02 12 09 21 虐待!虐待!虐待! -- 2019-03-13 14 20 13 虐待!虐待!虐待! -- 2022-09-07 20 07 11