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「ふたば系ゆっくりいじめ 922 yukkuri/コメントログ」 こんなの収録するなよ・・・ -- 2010-06-15 01 24 44 時間が無い人向けの読み物かw -- 2010-07-01 08 09 09 えー -- 2010-07-05 01 23 36 きっと作者はドMなんだよ。みんなから叩いてほしいんだよ。 -- 2010-07-12 09 59 17 実際ほとんどのゆ虐SSはこれだけの行動しかしてないんだぜ… -- 2010-09-06 00 07 26 この内容にどれだけ面白い背景や人物描写や鳴き声をつけれるかだよな -- 2010-09-11 22 06 36 SSというか詩みたい -- 2011-07-24 01 24 04 実際ゆ虐っていたぶって殺すまでが長いだけで 余分な描写を省略するとこうなる -- 2011-09-19 16 24 44 忙しい人のためのゆ虐かな? -- 2012-03-09 19 25 10 忙しい人の(ry -- 2012-07-25 20 36 29 「忙しい人のためのゆぎゃく」www wikiの一文を引用したみたいwww -- 2018-02-01 17 23 21
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「ふたば系ゆっくりいじめ 525 犬/コメントログ」 犬は餡子を食べるとぶつぶつができるよ。犬さんが可哀想だよ -- 2010-06-18 11 55 22 良い子のみんなは犬さんに餡子を食べさせちゃだめだよ。マジでな。 -- 2010-06-25 02 21 18 チョコクリームのちぇんだったら永遠にゆっくりしてたかもしれないよ! -- 2010-06-25 02 42 05 犬は甘味をあまり感じないってNHKでやってたよ。 -- 2010-07-09 05 20 40 いぬさんは甘いもの大好きだよ。でもねこさんは甘み感じられないよ。 家の犬と猫で実践してみたから間違いない。 -- 2010-08-12 03 19 46 うちの猫甘いもの好きだよ -- 2010-09-13 14 01 58 好きとか感じないとかえろいよー ここはかんそうかいたりするんだよー。おもしろかったよー -- 2010-09-14 02 33 57 犬にチョコレートのちぇんは毒物だしなぁ。 猫が好きなのは脂肪分なので生クリームとか大好き。 動物は人間と違って食べれない物が有るから飼育は大変だよね -- 2010-10-13 21 48 16 ↓揚げ足取るが人間が食べれなくて他の生き物が食べられるものもあるぞ 人間と食べられるものが違うから動物の飼育は大変だ、ならわかるが -- 2010-11-12 19 24 51 ↓それもそうか。人間中心の考え方&間違った言い方だったね、すまぬ。 動物と人間の食べ物の違いによる注意点とか解れば良いんだが… 犬猫は多いけど、熊とかは殆ど無くて調べ難い… -- 2010-11-13 21 20 10 ↓確かに…熊とはぜんぜんわかりませんよねー -- 2010-11-26 05 05 32 熊はハチの巣を好んで食べるとか聞いたような…。 甘いの好きなんじゃない? -- 2011-01-21 22 34 42 こまけぇこたぁいいんだよ! -- 2014-03-06 03 07 50 架空のものにマジレスしてんじゃねーよ糞餓鬼共 -- 2014-09-12 23 08 24 ゆっくりできるとても良いお話だったどぅー☆ 面白かったどぉー♪ -- 2015-03-30 19 06 00
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ゆっくり改造論1 虐待薄めかも知れないです。 私は加工場の研究班に所属する主任研究員だ。今日も新商品開発のため研究を重ねている。 そんな日々を送っていると、新人の研究員が面白いことを言っていたのを思い出した。 「異なるゆっくり同士を合体させたらどうなるんでしょうかね?」 最初はそんな実験は虐待鬼意山に任せればいいと思っていたが、新商品のネタに困っていた私はその実験をしてみることにしたのだ。 用意したのは、ゆれいむ,ゆまりさ,ゆアリス,ゆちゅりー,ゆさくや,ゆっくりゃ,ゆフランの七種類である。 「「「「「「「ゆっくりできないおじさんたちは、ゆっくり死ね!!」」」」」」」 はは、威勢だけはいいじゃないかw実験体は元気が一番だな。 これから地獄が始まるし、いじめがいがあるぜ!!! まずは、捕食種の改造をするか。 「うーうー!れみりゃにぷっでぃんたべさせてくれだら、ゆるしてあげじゅんだどう。」 「ゆっくりしね、ゆっくりしね!」 ああ、本来なら既に原形をとどめてないだろうなぁ、私が慈悲深くて助かったね、ゆっくりゃ。 「主任~、鉈と小麦粉と水を持ってきました~」と新人の声が聞こえた。 「ありがとよ。お前の言葉がなかったらこんなの思いつかなかったから、こいつらはお前が改造してくれ。俺は残りを改造してみたいから。」 「いいんですか!僕、一度希少種を虐待・・・いや改造してみたかったんです!!」 楽しそうな顔をしている、未来の主任はこいつに決定だな! 「ぎゃおー、たべじゃうどー。」 まだ、言ってるよこいつ・・・ほんとに死ねばいいのに。 ぎらっと光る鉈と新人の笑みを見てようやく、ゆっくりゃは自分の状況に気づいたようだ。 新人がゆっくりゃをつかむと、 「う? いやだどぉーー!! はなすんだどぉーーー!!!」 「ざぐやー!!ざくやー!!」 咲夜さんはいないだろ。馬鹿だな。 「ざっ・・・ぶへぇぇ。。」 ゆっくりゃが新たに叫ぼうとしたその刹那、鉈はその体をスパッと真っ二つに裂いた。 「うぎゃああああああああああああ、いだいんだどおおお、ざぐやーだずげでー!!」 うるさいので、冷凍スプレーをかけて半分凍らせておいた。 そして、ずっと「ゆっくりしね」とばかり言っているフランも同じ措置を施した。 「ぎゃあああ、ゆっく・・り・・し・・・」 おんなじように凍らせたから静かになったね。 軽々しく死ねなんか言うから、こうなるんだよ「ゆっくり反省してね」 凍らせた、ゆっくりゃの右半身とゆフランの左半身を組み合わす作業が始まった。 当加工場では、統一の規格があり、Mサイズならばどのゆっくりも同じ大きさなのだ。 それゆえ接合作業は、非常に簡単なのだ。 しかし、それだけでは面白くなさそうだからか、より高等な作業をあの新入りはしている。 もしかしたら、もしかしなくてもだが、彼は鬼意山なんだろう。やはり、大物はそうでなくっちゃなww ゆっくりゃの右半身にゆフランの右半身の中身を入れ、左半身にはその逆の操作をする。 そして、内部に電動の遠隔操作できるヘラを入れて、彼は接合したようだ。 接合体(以下ゆフりゃ)が目覚めたようだ。 「うー、ゆっくりしぬんだどー」 「ぷっでぃんとさくやはたべちゃうどー」 うっわ、カオス度増し増しじゃねえか・・・ 咲夜を食べるって。。。声もゆフランとゆっくりゃの中間ぐらいだ。 「はじめに、おじざんがゆっくりしぬんだどー」 と言って飛び出した。おお、無事に羽も使えてるようだ。 新人は、飛んでくるゆフりゃに内蔵された、へらを回転させるスイッチを押した。 「うぎゃああああああああああああ、ながみがまわるんだどおおお、ざぐやーだずげでー!!」「ゆっくりしねゆっくりしね」「ざぐやはじねぇえええええええ」 何言ってるかわかんねえやww 回転すると時々本来の声も聞こえたが、時間がたつとゆフりゃの声しか聞こえなくなってきたな。そろそろだろう。 「おーい、そろそろ解体して食べてもいい時間だぞー」 「わかりました~主任~。今潰します~」 なんて聞き分けの良いやつだ。プロは自分の時間と公の時間を区別できるってことだな。 そんな感心してる間に彼は、ゆフりゃを撲殺していた。 口に入れる緊張の一瞬 「まっず、これは食えたもんじゃないな・・・」 「ほんとうっすね。やはり、肉まんと餡まんは合わないんですかね~?」 「いや、絶妙なバランスを見つけるまでは引き下がれないな。この役は君にやってもらうよ。」 「わかりました、期待に応えてみせます!!」 こうして、彼の挑戦は始まったのだ。 私は、紅魔館に「ざぐやはじねぇえええええええ」と録音されたテープを送りつけた。 その後、ボロボロになったゆっくりゃの大群が加工場に送られてきたのは言うまでもない。 続く。 このSSに感想を付ける
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雪原のまりさ 3KB 自然界 現代 愛護人間 3作目 虐待も無くかなり短いです 『雪原のまりさ』 虐待されません 俺設定 短いです 3作目 一面の銀世界をポインポインと跳ねながら進むまりさ 本来ならゆっくりと言う生き物は越冬に入り雪原で見る事はできない 陽も傾き気温もさらに下がってきた。 ゆっくりに限らず生き物が活動するには辛く危険な時間帯にさしかかる。 『ゆゅ・・・しかたないからきょうはここでのじゅくさんするんだぜ』 まりさは雪でこんもりと盛り上がった部分を見計らって中腹を掘り始める。 雪にトンネルを作り奥の空間の周りを広げて居住スペースを作った。 簡易に造られたかまくらの中で風雪を凌ぐ、寒さ対策に帽子の中から薄いシーツのような物を取り出し身体に巻きつける。 NASAで開発された新素材の毛布は保温に優れ氷点下の世界でも体温を維持する事が可能だった。 野良のゆっくりがこの様な道具を所持しているはずもなくこのまりさは飼いゆなのだ。 まりさは飼い主のフリーカメラマンのお兄さんと一緒に世界中を回る旅に連れて行ってもらっていた。 世界にはまりさが見た事もない物で溢れている。 お兄さんとの約束で着いた土地をまりさ一匹で回り自分の目と肌で感じるようにしていた。 百聞は一見に如かずがお兄さんの座右の銘らしい まりさはかまくらの中でお兄さんから持たされた携帯食料を食べながら今日見た事を思い出す。 『ゆきさんのなかでもたくさんのどうぶつさんがいたんざぜ・・・・ うさぎさんはいったいなにをムシャムシャしているのかだぜ?』 まりさには雪の中では食料を見つける事が出来なかった。単独で土地をまわりそんな疑問を一杯に抱えてお兄さんの下に戻ったら教えて貰うのがまりさの旅の楽しみである。 まりさの帽子には発信機が取り付けてあり2日もするとお兄さんが探しだして保護してくれる。 大自然を生きていく術はお兄さんが教えてくれ、足らない部分は人の道具で補う事もできるようになった。 朝を迎えたまりさが埋まった入り口を堀開けて感動に驚き震えた。 キラキラと空に光り輝く何かが舞い、その景色はこれまで旅をした中でも飛び切りの風景であった。 『ゆゅ~これはきれいなんだぜ~』 快晴の青空に舞うダイヤモンドダストは寒さには弱いゆっくりには恐らく一生見る事はできない風景である。 また一つお兄さんへの質問を増やしまりさは次の場所へ移動を始めた。 雪は音を吸収す為に耳痛いくらいに静かすぎる。静かで一面真っ白の中で艶やかにに存在を周囲に知らし見せる紅い物を遠くに見つけた。 近くに寄ってみるとそれは紅い花であった。 まりさの知識の中には冬に咲く花はない、牡丹や椿は冬に咲くのだがゆっくりには見る機会がないので仕方がないと言えよう。 いくら綺麗な景色であっても防寒暮なしでじっとしていれば凍えてしまう、一応ゆっくり用に作られた服は着てはいるが寒いものはやはり寒い。 昼食を食べながらそろそろ迎えに来てくれるであろうお兄さんを待った。 何から聞こうかなとまりさはワクワクする。 同じ土地でも季節が違うだけでこれだけ変わるのだから、まだまだ世界には知らない事が溢れている。 色んな事を見たい!知りたい!感じたい!そう想うだけでまりさは胸高鳴るのであった。 ザックザック 静かな世界に足音が聞こえる。 「まりさーおーいまりさー」 まりさを呼ぶ声がする。 『ゆゅ?おにいさーんまりさはここだぜーここにいるんだぜー』 スボ 『ゆゆ?ゆゅ?』 ピョンピョンと飛び跳ねながら応えるが跳ねる度に身体が埋まり逆に見付け難くなってしまった。 雪原にぽつんとまりさの帽子が残る。お兄さんは笑いを堪えながらそっと雪を掻き分けまりさを持ち上げた。 「どうだったまりさ?寒かったろう」 そう言うとお兄さんは毛布でまりさを包み懐に入れてやる。人の体温は雪ですっかり冷えていた身体には心地良い暖かさであった。 『ただいまだぜおにいさん』 「おぅ!おかえりまりさ」 少しすると一杯聞きたい話しがあったはずなのに暖まると疲れもあってか急にウトウトしだすまりさ。 お兄さんはまりさの寝顔を写真に収めると満足気に懐に大事に抱えて下山していった。 「次は何処に行こうかなまりさ?」 懐で寝ているまりさを撫でながら呟くお兄さん。 まりさは夢を見ていた。お兄さんとまた見た事もない世界を旅する夢を・・・・・ お付き合い頂きありがとうございました。思いつきで書いたのでただでさえ短い文がさらに短くなってしまいました。 駄文・誤字あろうかとは思いますがご容赦下さい これまで書いた物 ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編 挿絵 by全裸あき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 挿絵が( ・∀・) イイネ! -- 2014-09-26 18 11 21 ↓↓↓まりさがばん解して倒す。 -- 2013-07-18 01 39 35 ↓↓ゲス野良なんか越冬失敗して凍ってるだろ -- 2013-07-10 23 22 28 ↓いや、動物は冬眠しているでしょ -- 2013-06-23 22 16 31 お兄さんはまりさが野生動物やゲス野良に襲われたらどうするつもりなの? -- 2012-09-18 03 17 46 世界を見た饅頭が最後の時に餡子脳に残る 物は何なのか知りたいな 美しい世界か醜い人の争いかはたまた所詮餡子脳なのか・・・ -- 2012-08-31 10 44 42 普通にいい話 -- 2010-07-26 02 16 10 こういう話いいな。 -- 2010-07-15 05 06 01 良いね。絵もいい雰囲気だ -- 2010-07-08 12 34 32
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「ふたば系ゆっくりいじめ 75 ゆっくり存在概論/コメントログ」 ゆっくりって思い込みの生き物らしいよ(自己催眠てきな) -- 2010-06-08 23 15 21 とても興味深いSFでした。ごちそうサマンサ!! -- 2010-06-14 16 53 13 ゆっくりこわい -- 2010-06-18 18 13 29 本当、いろんなSF読んでる作者だよなこの人 スゲーよ -- 2010-09-24 08 14 33 やっぱ触発さんはすごい -- 2010-10-05 07 11 21 SFもだけど、心理学も読んでいそう。 -- 2011-12-22 19 10 18 こわがりおにーさんは涙目だよ!sfダメなんだよ… -- 2014-02-06 00 35 20
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「ふたば系ゆっくりいじめ 804 祟り神・前篇/コメントログ」 なんか…モヤモヤするのぉ -- 2014-01-02 00 40 54 このドスはひじり種と一緒に保護活動する善良中の善良だったのね さて、救われるのはどのゆっくりかな? ※原作キャラを出したり、幻想郷を舞台にするのは御法度だけど、 境界を操るあのBBA···お姉さんなら許せる気がしてしまう。 -- 2018-01-09 14 54 59
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『そこにゆっくりがいるからさっ!』 ゆっくりしていってね! ああ。とてもゆっくりしてるぜ。何せ久しぶりに休日がとれたからな。 ああ、休日っていうのはゆっくり出来る日ってことだ。 ああ勿論ゆっくりさせてもらうさ。 じゃあ早速―――(ヒュン) ドライブシュウゥゥゥゥゥトォォォ!!(ドゴオォン) 決まったー!! ふう……今日も蹴りの調子は完璧だな。 一週間に一度の休日だ。存分に趣味を満喫しないと~なっ!(ブチュン) んん~いい感触!足の裏でプチッとなる感触がたまらないね! はいはい無駄無駄。逃げられないぞっ、と(ヒョイ)……ほい(ズボっ)。 コレが中枢餡かな?ほれほれ、触ってるぞ~ここ潰したらお前死ぬぞ~?やめて欲しい?ん~やだ!(プチ) はい死んだ~体の半分が千切れても死なないのに、こんな小さな場所を潰されて死ぬなんて、頑丈なんだかもろいんだか……。 そんでもって一匹捕まえるとみんな逃げずに残ってる。馬鹿だね~ よっと(グシャ)。 ほれ(グシュリ)。 ほい(ブシュ)。 とおっ(ブチン)。 これで子供は全部と。 残ってるのお前だけだけど何か言い遺す事ある? どうしてこんなことするの? んー楽しいから。 わからないか? 楽しいの。ゆっくりを殺すのが。 酷いっていわれてもな~それに生きてるっていわれてもな~ ゆっくりを殺してストレス発散するのは立派な精神的健康法だしな~ ……ああもう。煩い(ドカッ) 別にお前らが生きてる主張してもいいけど、そんなの俺には関係ないし。お前は自分が殺されそうになってるのに、それに対して何の手段も持たない最底辺の弱さしかない。だから俺に殺されるんだよ。 嫌だって言われても実際お前何もできないじゃん。お前にできるのは俺に殺されることだけだよ。 ほれ(ズボ)(ズモ)何本目に死ぬかな~?(ズシュ)(ズン)あ、中枢餡傷つけない限り死なないんだよな~うんうん(ズボズボズボズボ) それに……(ズボ)……そうそう。そうやってお前らが泣き叫んで悶絶して、命乞いをする姿を見るのが……すごく楽しい。 ん? そうだな~確かにいやだな~。 でもお前ら俺にそんなことできないじゃん? 俺はお前らにこんなことしてもっ(ドカッ、ブシュッ)誰にも怒られない。 逆にお前らが人間を傷つけたら、お前ら全力で駆除されるよ? わかってるんだろ?人間の恐ろしさ。逆らったらゆっくりできないって。お前賢そうだし。 そんな賢いゆっくりをこうして絶望を覚えさせつつ殺すのも楽しいんだよ。ああそう。その表情。いいね。ゆっくりできる。 じゃあな。ありがとう。ゆっくりできたよ(グシャ)。 ゆっくりしていってね! 今度はゲスか。 お、さっそく奴隷宣言。 ここは一旦無視。 お、来た来た。 ん~相変らずマッサージにもならん。ちっこいのも何考えてるんだろうね? よっと(ブチャ) あっれ~?弱いはずの人間に潰されるなんて弱い子供だな?こんな出来損ないしか埋めないお前らも出来損ないだな? え?出来損ないじゃない?だって、奴隷の人間にあっさり殺される子供産むなんて出来損ない以外ないじゃないか? おちびたちが証明する?っ子供だけに攻撃させるなよ(笑) ほい(ブチュ)ほれ(ブチン) ん~無能な親に使い捨てられる子供……傑作だね。 あらら。逃げようとする子供まで潰しやがった。さすがゲスだ。思考がかっとんでる。 そんで相変らず攻撃は弱いし……こんなもんでいいか ほいっ(ドスン、ググッ) つ~ぶ~れ~る~ぞ~とっ!!(ブチャアアアァ) ほらな、出来損ないだっただろ? 今更逃げるなんてな(ヒョイ)。んーなんていうかお前らって本当に人間に殺される為に生まれてきたんだな(ドカ、ドカッ) そんなわけない? んー。 でも、全世界でお前ら以上に虐待対象になる生物っていないんだよね(ドカ、ドカ、ドゴ、バキ)。 動物虐待はもうほとんどなくなっちゃって、サイトに上がるのはお前らをどうやっていかに苦しめて殺すかを競う動画ばかり(ビキ、バシ) 重いと思ったらお前胎生にんっしんか?ラッキーだ。(ズボッ、ズボッ) どうするかって?こうするに決まってるじゃん。(グシャ) ホント、面白いよな~お前ら。こうやって殺すの。(ズチュ、ズボッ、ブシャ) 楽しくない?だろうね。でも、俺が楽しめるからOKなの。(ズン、ズシュ、ブチッ) ゆっくりできない人間は死ねか……番も、子供も、そんでお前も殺そうとしてる人間に対してそんなふうな口を利けるものすごいと思うよ。ホント馬鹿で救いようがないナマモノだよな(パッ、ボトリ)。 逃がすわけないだろ馬鹿(ググッ)あの番と同じように、ゆっくり潰れてけ(ググググッ)。 そんな風に、無駄な命乞いをする姿も本当にゾクゾクさせるね……じゃ死ねよ(グシャン)。 ん~ もう靴の裏がぐちゃぐちゃだ~ 何匹潰したのかも覚えてね~ お? ドスか? ドスはいいんだよな~ なあドス? お前、俺のこの様子を見てなんとも思わないの? あ、そう。 やっぱドスは駄目だな。 悟りきってる。 『賢いゆっくり』じゃなくて『賢い動物』だ。 ゆっくりらしくない。 昔はドススパークとかをチラつかせて人間に逆らったって言うけど……ホントなのかね? なあドス。 俺、今日ここに来る事誰にも言ってないんだ。 俺がここに居るのを知ってるのは誰も居ない。 どういう意味か、わかるか? …… 賢いなあ。やっぱドスには手を出してもつまらないな。 ゆっくりがドス並みに賢くなったら、俺を含め人間はどうするんだろうなぁ? さて……帰ってシャワー浴びて、寝るかあ。 ん? あまあま? 靴か? ……自分たちの中身さえわかってない。 ああ煩い!せっかくいい気分だったのに!(グシャッ) ゆっくりしね!(ブチャッ) よっしっ!すっきり! 明日からまた頑張るぞー!! 最近スランプ。 リハビリのつもりで書きました。お目汚し失礼しました。 ふたば系ゆっくりいじめ 433 ゆっくり親子 とクズ人間 ~Another~ ふたば系ゆっくりいじめ 496 あるドスのゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 530 絶対的虐待意思 ふたば系ゆっくりいじめ 650 絶対的虐待意思 0 ふたば系ゆっくりいじめ 684 ドス以外いらん ふたば系ゆっくりいじめ 733 あるドスの最後 ふたば系ゆっくりいじめ 745 絶対的虐待意思 ~せめてゆっくりらしく~ ふたば系ゆっくりいじめ 815 おかねさんとゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 901 原材料 ふたば系ゆっくりいじめ 935 底辺ゆっくり このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! ◆SS感想掲示板 絶対あき感想スレへ ※書き込む時はSSのタイトルを書いて下さい。 コレをコピーしてから飛びましょう→『ふたば系ゆっくりいじめ 1314 どぼじでごんな”ごどずるの”おおおぉぉ』 トップページに戻る
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「ふたば系ゆっくりいじめ 738 大切なもの/コメントログ」 つっこみがいいw -- 2010-04-15 21 05 41 ワロタw でもその後なぜか人間に置き換えて想像してしまいゾッとした -- 2011-07-15 05 18 34 ↓おおおお前のせいでゆっくりできなくなったじゃねぇかあああ -- 2012-04-05 21 00 18 ↓↓ どぼぢで人間さんに置き換えたりしたのおおおおおお!! -- 2012-04-05 21 39 43 ゆ虐にしてはコメディでいい こういうオチャラケが一番もみもみできるよ! -- 2012-05-30 23 06 13 ↓↓↓↓ こわいかんがえさんはゆっくぢできないぃぃぃい!!!! -- 2013-01-09 16 55 55 さすが饅頭 -- 2013-12-24 16 46 44 すぃぃーってなに? -- 2020-11-14 00 57 30
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散歩した冬の日に 25KB ギャグ 野良ゆ 都会 借ります ゆっくりぬるいじめ 皆さんは、ビルなどに取り付けられている排気口をご存知だろうか。 いや、正確に言えば、そこから吐き出される空気の事を。 エアコン、空調設備なんてものは文字通り、室内の空気を入れ替えるためのものだ。 当然そこに至る過程として、外から空気の取り込み、そして中から空気の排出が必要となる。 途中機械による温度の変更や、それに類するものも含まれるのだろうが、それは今語る必要はないだろう。 それ自体は何の変哲も無い事実だ。ケチをつけるつもりも無い。 私だって現代人、エアコンという文明の利器に頼った経験がある。あれは素晴らしい物だ。 ただ、それは「中」からの話。 「外」側からとなると、少々都合が違ってくる。 これは、私の完全に個人的な経験から来ている話なのだが。 とある夏の日。 道を歩いていたとする。そう、ビルの間に挟まれたような小さい路地裏だ。 そこでふと見ると、右か左、どちらでも良いがどちらかのビルに排気口がこれ見よがしに取り付けられているのだ。 別に障害物となるわけではない。気に病むほどの事は無く、ただ通り過ぎれば良いだけ。 歩を進め、排気口を通り過ぎようとしたその時、 むわっ。 吹き付けられる風、と言うか空気の塊。 何とも言えない微臭。 そして何より、糞暑い中、それなりに溜まっていた苛つきを更に煽るような生暖かさ。 私は破壊衝動を高め、そこら辺にいるゆっくりを踏み潰しながら、往く、もしくは帰る。 排気口から流れ出す空気とは、かくもその様な悪意に満ち溢れた代物なのだ。 まったくもって救い難い。地球温暖化とかより先にこの問題を解決してもらいたいものである。 今のは夏の話だったが、冬もこの生暖かい風は絶賛稼動中だったりする。 夏に比べればそれなりに邪魔ではないにしても、それでもやはりちょっと臭かったり、気持ち悪い。 そもそも暖まりたければどこか室内に移動して暖房の恩恵を被ればよいのだ。 多くの人間様は、こんなものに頼る必要性を持ち合わせていない。 やはり排気とは読んで字の通り、「排」される空「気」以外の何ものでもないのだ。 いろいろと長く語ってしまったが。 まぁ、何が言いたいかっつーと。 「おがぁしゃん……しゃぶいよぅ……」 「あっちゃかいところにいきちゃいよ……」 「まりしゃ……ゆっくりしたいぃ」 「ゆっく…ぶるぶるさん、とまってね……」 「だいじょうぶだよ、おちびちゃんたち……ここならあったかいから、おかーさんとゆっくりしようね……?」 その排気口から垂れ流される温風を、身を寄せ合いながら受けているゆっくりの一家を見つけたというだけなんだけどね。 散歩した冬の日に 漸く寒くなってきた最近。 とは言っても、気温の変化は緩やかとは感じ難かった。 季節の変わり目は急だと云うが、よもや風呂入ったら秋から冬だったでござる、なんて感想を抱くとは思ってもいなかったのだ。 それ程までに寒い。正直もう既に夏が恋しかったりする。 夜にもなると更に寒さは顕著となり、息を白くして道を歩く日々である。 厚めのコートにズボンを穿き、自動販売機であったか~いコーヒーを買いながら家へと帰る。 今日もそんな一日の筈だった。 目の前に居る饅頭一家という例外さえ除けば。 でかい親ゆっくりと思われる、れいむ種が一匹。 その側には様々なサイズの子ゆっくり、子れいむ、子まりさが纏わりついている。 大体片手で数えられる程度の数。 何処ででも見かけ、何処ででも死んでいる程オードソックスな一家だった。 「ほら、おちびちゃんたち!みんなでいっしょにくっつけば、もっとあったかいよ!」 「ゆ……ゆんしょ……ゆんしょ……」 「ちょっとだけあったかくなってきたよ……」 「ゆっきゅ……ゆっくり」 「でもまださむいよぉ……」 饅頭が押しくら饅頭してる。 なんの諧謔だろう。 「……おかーしゃん、おとーしゃんかえってくるのいつ?」 「ゆ……」 「おとーしゃんはやくかえってきてほしいよ……」 「あったかいおうちみつけてくるっていってたよ……」 「おいしいごはんしゃんに、あまあましゃんもとってくるって……」 「まいしゃたち、もうまちぇないよぉ!」 「ゆ、ゆ……もうちょっとのがまんだからね、まりさはもうすぐかえってくるから……」 「おかーしゃん、もうかえろうよぉ……」 「……だめなんだよ、おちびちゃん」 「どーしてぇ!?おかーしゃん、もうおうちかえろうよぉ!」 「れいむたちは、『いそうろう』だったから……。もうあそこは、れいむたちのおうちじゃないんだよ」 「でもぉ!ごめんなしゃいすれば、きっとありしゅおねーしゃんだって……!」 「……だめなんだよ」 ……………………。 「だから、まりさがもうすぐあたらしいおうちをみつけてくれるから、それまでがまんしようね……」 「れいむ、おかーさんをこまらせたらだめだよ…?おねーちゃんといっしょにがまんしようね……?」 「わかっちゃよ!まいしゃもがまんしゅる!おとーしゃん、もうしゅぐかえってくるもん!」 「ね、れいむ、いもうともがまんするっていってるよ?」 「……ゆ、わかっちゃよ、れいみゅ、がまんしゅる……!」 (……邪魔だなぁ……) 苦い温もりを含みながら、そんな事を考える。 この道は帰宅時における最短ルートなのだ。 今更迂回すると言うのは面倒だし、ゆっくりに遠慮してやる理由などこの広い宇宙を隈なく探しても見つからない。 よし。押し通るか。 決めた所で、再び歩を進める。 硬い靴底が床に当たり、その音は一家にも聞こえたようだ。 「ゆ!にんげんしゃん!」 真っ先に気付いたのは幼い子まりさ。 そこから親れいむ達が振り返り、それぞれ興味、警戒、そして恐怖の表情を浮かべている。 前者は末女辺りの子ゆっくり、後者は長女から親れいむ。 一応ゆっくりにも経験の差はあるということか。 「にんげんしゃん!ゆっきゅりしちぇいってね!!!」 「おねーしゃん、ゆっくり!!」 「ゆ、ゆっくりしていってね……?」 「……れいむ、まりさ……」 見るからに小さい子れいむ、子まりさの二匹(幼れいむ、幼まりさとでも呼ぼう)は物怖じせずに挨拶。 それよりも二周りほど大きい次女(だと思う)まりさは明らかに警戒している。 亜成体ほどの長女(だろう)れいむに至っては妹達を逃がせるように何かの算段をしているようだった。 さて、親れいむは。 「………………」 ………仮に、初対面の相手がいきなり目の前で地面と熱い接吻を交わしていたら、 その意図が何であるか多少の時間は要すると思う。 見紛う事無く平伏叩頭。 どう悪意的に解釈しても、土下座以外の何ものでもない。 あるいは辞書の範例になりそうな程の、「下手に出る」態度。 自尊心だけは地球上の何者にも負けないゆっくりというナマモノが、こうまでする意味。 このれいむが今までのゆん生でどれだけ辛酸を舐めたか、この行為だけで想像できた。 「おい」 とりあえず、声をかける。 出会っていきなり土下座されるような悪行を、私はまだしていないつもりだ。 びくりと震えるデカ饅頭。恐る恐るといった様子で顔を上げ、私を見る。 分かり易い、滑稽な程の、怯えが目の中に見て取れた。 「………れいむはどうなってもいいですから、おちびちゃんだけはたすけてあげてください……」 「は?」 「おちびちゃんたちはゆっくりしたいいこなんです、れいむがかわりになんでもしますから………」 おいおいちょっと待て。土下座の次は命乞いか。 何を言っているんだこいつは。 そんなに私は恐ろしく見えるのだろうか。 少し傷付いたような気がしないでもない。 「どうか、どうかおちびちゃんたちだけは……」 「いやちょっと待て」 「ゆ?」 「いきなりそんなこと言われても意味分からん。 とりあえず私にはあんた達を殺す気は無いよ」 「ゆ!?ほ、ほんとうですか!?」 うん。とりあえず今のところは。 口には出さずに首肯だけ返す。 「私は此処を通りたいだけ。あんた達が邪魔だったから声をかけたの」 「ゆっ……よかったよぉ……」 へなへなと、その場に崩れ落ちるかのように身体を弛緩させるれいむ。 だから邪魔なんだが。 人の言うことを聞いているのだろうかこいつは。 「ねぇ、私はここを通りたいだけって言ったよね?さっさと退いてくれない?」 「ゆっ、わ、わかりました」 おちびちゃん、と声をかけて道の脇にどくれいむ一家。 冷えたビルの壁に体が触れて「ちゅべたい……」と子れいむが漏らす。 だがそこから動こうとはしない。一家揃って直立不動、私の邪魔をする気は皆目無いようだ。 「………………」 道は空いた。 もう私はまっすぐにこの道を行けるだろう。 そこには何の障害も無い。 が、私の心には一抹の好奇心が発生しつつある。 その対象は、このれいむ一家。 冬のうらびれた路地裏に佇む、どう見ても凍死を目前に控えたこの哀れな饅頭たち。 これだけならば何処にでもいるそこらの野良と変わらない。 ―――――だが。 随分と、お行儀が良いじゃないか? いっそ場違いな程、このれいむ一家は礼儀正しい。 テンプレならばここらでゲスクズカスと三拍子揃った糞饅頭が出てくるはずなのに。 不思議なことにこの一家は、少なくとも人間を恐れ、逆らおうとはしないように見える。 ………なんでだろうね? 一度気になったからには聞いてみたくなるのが人の性分。 私もその範疇にはしっかりと含まれている。 ならば聞いてみようじゃないか。 「ねぇ、あんた達………」 「ゆ?」 「れいむたちは、あっちのほうからきたゆっくりなんだよ」 そう言いながら、闇夜のどこか一部分を示すように見るれいむ。 あっちの方って。分からんがな。 「そこにはたくさんゆっくりがいて、みんなできょうりょくしてくらしあってて……」 「れいむたちはそこのありすに、『いそうろう』させてもらってたの」 「でも、もうすぐふゆごもりだからって、こんなにたくさんのめんどうはみられないって……」 「だから……だがらぁ……れ、れいぶは、ばでぃざといっじょに、あだらじいおうぢをぉ……」 「あー分かった分かった、いいから泣かない」 今此処に至るまでの道程を噛み締めているのか、徐々に泣き声交じりになっていくれいむの話。 きっと饅頭なりに辛い事があったのだろう。果てなくどうでも良いが。 「で、そのまりさは何処に行ってるの?」 「まりさは……あたらしいおうちとごはんをみつけて、れいむたちのところにかえってくるって……」 「ふーん」 逃げたか。 もしくは本当に新しい住居を探しているのかもしれないが、現実はそう甘くは無い。 今もまりさはこの寒空の下、存在するかも分からない『おうち』を見つけようとしているのか。 「ところで、何でその、群れ?を追い出されたのか、良く分からないんだけど」 「ゆっ、それは……」 「働かなかったなら、それは分かる。 でもさ、あんた達は見たところ、怠け者っていう風にも見えない。なんで?」 「ゆゆっ、ゆっ……………」 「……………………ああ、成る程」 れいむの話を聞きながら、私は最近読んだ本に書かれていた内容を思い出す。 あれは―――確か、都市部に於けるゆっくりの行動学、だったか。 ―――ゆっくりにとって、冬とは即ち死の季節に他ならない。 飢えに倒れ、寒さに凍え、それを避けようと穴蔵に篭り、またそこで不慮の死を量産する。 年がら年中死に続けているゆっくりだが、冬とそのほかの季節では死亡率に差があるのだ。 これは野良、というよりも、むしろ野生のゆっくりがそうであると云えよう。 では野良ゆっくりはどうであるか。 驚くべきことに、野良ゆっくりの冬における死亡率は、他のそれを下回るのだ。 (ちなみに、それでも野生のゆっくりが1匹死ぬ間に野良ゆっくりは2~3倍ほど死んでいるのだが、事実は事実だ) 自然の摂理に逆らうかの如きこの現象は、大別して三つの理由から説明付けることが出来る。 一つ、寒さを凌げることの出来る場所の多さ。 街には、様々な所にゆっくりが隠れ住むことの出来るスペースを有している。 例を挙げれば、路地裏の目立たぬ一角、公園の隅、自動販売機の下、或いは公衆便所、或いは高架の下、etc。 加えて、段ボールでも確保できればそれ自体が即席の住処としても機能するのだ。 現に、この一家はひとまず寒さを凌ぐことに成功している。 本当にひとまず、ではあるが。野良ゆっくりにとって巣とは、「隠れ住める」という条件も必要になる。 一つ、ゆっくりの活動減少。 冬になれば、ゆっくりはその寒さから多くの行動を控えるようになる。 気軽に外へ出ようとはせずに、巣に篭りがちになる。 普段用も無く外出するゆっくりは、外敵(主に人間)との遭遇により命を落とすことが珍しくない。野良ゆっくりは更に顕著だ。 だが反面、冬にお決まりの飢えとはそれほど縁が無い。人間が出すゴミという食料のためだ。 野良ゆっくりは人前に姿を晒さなければ、安全に生を送れると言っても過言ではない。 もっとも、この一家はこの時期に巣を探し、あまつさえ人間に見つかってはいるが。 最後に一つ、これが最も大きい理由となる。 これは近年になって確認されてきた事項であるが…… 野良ゆっくりは、他ゆっくりとの相互間における協力度合いが、野生ゆっくりのそれとは比べ物にならないほど高い。 これは、野良ゆっくりの主な死亡原因、外敵の多さにそのまま起因する。 通常、ゆっくりとは自侭な性格で協調性がほぼ無い、という認識が一般的だろう。これは凡その所、正しいと言える。 しかし野良ゆっくりは苛酷な環境を生き抜くため、狡猾さという特長を備えた。即ち、他者を利用する事を。 例を挙げよう。 人間のゴミ捨て場を、10匹のゆっくりが窺っている。 目の前にはゆっくりからすればご馳走、宝の山。我慢しきれずに一匹のゆっくりが飛び出していった。 だが、残り9匹は動かない。凝と走る一匹の後ろ姿を見つめている。 それは何故か? 簡単である。 欲に駆られて飛び出せば、罠に掛かるかもしれない可能性を考慮したためだ。 9匹の危惧通りに現れた人間は、哀れなスケープゴートを踏みつけ、掴み、何処かへと連れて行く。 その隙を突いて、9匹はそこそこの量の獲物をきっちりと分け合った。 欲張れば諍いが起きる。そしてそれは時間を食う。いつ人間が戻ってくるか分からないのに、暢気に喧嘩?冗談ではない。 急がば回れ。慌てる乞食は貰いが少ないのだ。 かくの如し、ゆっくり達は他者を競争相手であり、撒き餌であり、盾であり、仲間と見た。 狡猾は一種の協調性と成し、それはある種の協力へと発展したのだ。 知っての通り、ゆっくりは弱い。一匹だけでは脆弱も極まるだろう。 だが多数のゆっくりが団結し、一つに纏まればその力も大きくなるのは自明の理。 野良ゆっくりは『情報』というものの価値に気付き、それを共有し始めたのだ。 直接の利害関係になくても、他者を知っているという事実は重要なことになる。 何故ならば、それは「知り合いがそこに居る」という事実自体が既に大切な情報だからだ。 もしも、知る筈の者が居なければ、そこに何らかの危険があったという可能性も考え得る。 他者の存在自体が、その場所の安全を確保しているという証明に他ならないのだ。 かくして、野良ゆっくり達は一種のコミュニティとも呼べる情報網を作り上げつつある。 これにより、保健所や加工所の野良ゆっくり狩りは、その効率を大きく引き下げることになるだろう。 コミュニティは、最低限度の能力を持つゆっくりさえ居れば、その数に正比例し拡大する――― と。 本の内容と現状をすり合わせるうちに、大体の話は掴めた。 コーヒーを一口飲む。少し冷めてきたな。 この家族、少なくとも親れいむか親まりさは、『最低限の能力を持つゆっくり』以下の、穀潰しだった様だ。 先述のように、ゆっくり間のコミュニティは最低限度の能力さえあればいくらでも大きくなる。 逆に言えば、その能力が無い奴、それどころか皆の足を引っ張るような無能者も居るということに他ならない。 これまでれいむ一家がコミュニティに属していられたのは、何らかの情けでもあったのだろう。 来る冬に備えて、口減らしとして切り捨てられるのは寧ろ当然といえる。 そしてれいむ一家の行儀の良さもなんとなく理解できた。 こいつらは、それ以外に能が無かったのだ。 居ても居なくてもどちらでも構わないが、人が良いからとりあえず邪魔にはならない。 そんな程度の存在。 頭を下げ、媚び、諂い、情けを恵んでもらう。 無能が無能なりに編み出した処世術だったのか。 成る程、れいむ一家が此処でこうして路頭に迷っているのは、当然の結果なのだ。 寒さに震えるのも、惨めな思いをするのも、全て自業自得に過ぎない。 それに、まだこの一家は幸せな方だろう―――寒さに震える、という行為自体を行えないゆっくりはそこらじゅうに居る。 「ゆ、おねえさ……」 「寄るな、臭い」 「ゆ、ごめんなさい……」 近寄ろうとしたれいむから距離を置く。 元から野良の身なりの上に、排気口の風をたっぷりと浴びたれいむ一家の臭気は少々耐え難いものがあった。 コーヒーの残りを流し込む。 もうこの一家に対する興味は薄れてきていた。 やはり、何処にでも居るありふれた野良ゆっくりでしかなかったのだ。 それがどれほど善良な個体だとしても。 多少、気の毒ではある。 だが私には何もしてやれないし、する気も無い。 そこまでする義理も情けも私は持ち合わせていない。 ―――もう、帰るか。 そう、足を踏み出そうとして、 「おねーしゃん」 「ん?」 幼まりさの呼びかけに、振り向いた。 何の用だ。 口には出さずとも、そう表情で問い質す。 幼まりさの顔には純粋な好奇心が見えた。 「おねーしゃん、そのごくごくしゃん、おいしい?」 「あ……? コーヒーの事?」 「ゆん、そのこーひーしゃん、おいしい?」 キラキラした瞳でそう訊いてくる幼まりさ。 その隣にいる幼れいむも、喋らずとも似たような態度だ。 「不味い。少なくともあんた達には。 それに私は、あんた達にあげる気は無いよ。もう無くなっちゃったし」 「ゆぅ」 「じゃんねんだね、まりしゃ」 しょんぼりする幼まりさ、そしてそれを慰める幼れいむ。 ……やけに諦めが良かった。 やはり野良の割には、性格が良い。 「……っお、おねえさん!」 再びれいむが私を呼ぶ。 さっきから何だ。 「おねえさんに、おねがいがあります!」 お願いとな。 ………嫌な予感がする。 褒めた途端にこれか。 「おねえさん、どうか―――」 もみあげでリボンの付け根辺りをまさぐるれいむ。 そうして取り出した先には、 「これで、おちびちゃんたちにぽかぽかさんをかってあげてください!」 それはどう見ても、千円札以外の何物でもなかった。 「……………ぁえ?」 我ながら、素っ頓狂な声が出た。 あれ? そこは「れいむ達を飼って下さい」じゃないのか? そうして分不相応な願いを以って、人間の怒りを逆撫でするのがゆっくりだと思――― 「っていやいやいや、れいむ、それは一体、何?」 「………ゆ?………おかね、だと、おもいます………」 尻切れトンボになっていくれいむの声。 いや、確かに合ってはいるんだが。それは紛う事なきお金だが。 「たまたまひろったけど……れいむはゆっくりだから、おかいものができないんです……」 それはそうだろう。 飲食店の野良ゆっくりに対する心証は、『悪い』どころでは済まされないものだ。 見つけ次第追い払い、酷い場合は(そしてそれが殆どだが)殺してしまう。 加えて、自動販売機なども――身長などの理由で――ゆっくりが使えるような代物ではない。 総合して、ゆっくりが持つ金銭など、猫に小判の喩えそのものと言って良い。 「おねえさんは、れいむたちのおはなしきいてくれたいいひとだから…… おねえさんならきっと、ぽかぽかさんをかってくれるとおもって………!」 ゆっくりが持って無意味なものでも、人間が持てば意味を持つ。 ならば、人間に頼んで買い物をして貰おうというのか。 それは、全く以って正しい。 「おねがいじばず!!おぢびぢゃんだぢに、どうかぽがぽがざんをがっであげでぐだざい!!! ほがのひどにはたのべないんでずぅ!!おでがいじばずぅぅ!!!」 再び土下座。それも滝のような涙を流して。 必死すぎる。 逆に言えば、それだけ追い詰められているということか。 「おでがいじばず……どうか、どう゛かぁ………」 冷えた道路は痛みさえ齎すだろうに、それでもれいむはぐりぐりと己の顔を擦り付けている。 「………あのさ、そこは普通、『れいむ達を飼って』とか、そんなんじゃないの? そうすればこんな場所に居る必要もないんだし……」 ピタリ、とれいむの動きが止まる。 そこから一際大きく、ブルルッ、と震えた。 「………れいむ゛たちは『のらゆっくり』だから゛、かっても゛らうなんてむ゛りなんです………」 「は?」 「ぱちゅりーも、ま゛りさも、おむかいのれいむも…… 『にんげんさんにかってもらう』っでいって、それで、ずっどゆっぐりしぢゃいまじだぁ」 「ほがにも、たくざん、たぐさん……『かいゆっくり』になろ゛うとして、ゆっぐりしちゃったゆっぐりが、いる゛っで。 ありずが、おじえでぐれまじたぁ」 「だがらぁ……どうか、おねがいじまず……おちびぢゃんに、ぽかぽかざんをぉ…… それだげでいい゛んでず、どうか、どう゛かぁ………!!」 「………………………………………は、ははっ」 思わず。 笑ってしまった。 自分達は野良ゆっくりだから、どう頑張っても飼いゆっくりにはなれない、か。 何匹も何匹も、そんな幻想を求めて死んでいった仲間を知っている、か。 だからそんな夢よりも、今はよりちっぽけなものに縋りつきたい、と言うのか。 ―――――このれいむ、弁えている。 素晴らしい。 全く素晴らしい。 これほど面白いゆっくりに会ったのは久しぶりだ。 拍手喝采を送りたいほどだ。 無能だから群れを追い出された? 馬鹿を言うな。 こいつらにはそんな事より大事な、己の分というものを知っている。 寧ろ野良でいさせることが惜しいほどだ。 「れいむ」 「ゆ゛、はい゛っ」 思えば何と不憫な連中だろう。 生まれる場所さえ違っていれば、きっとこの一家は幸せな一生を送れたはずなのだ。 それをどう間違えたか、こんな場所で、こんなに哀れに。 だから。 初めはそんな気など微塵も無かったのだが。 「その千円札、よこしなさい。 ………買ってきてあげる」 ここは一つ、情けをかけてやろうじゃないか。 「ゆ゛ぅ……よかった……よかったよぉ……!」 「おねーちゃん、ぽかぽかさんたのしみだねー」 「ねー」 そんな会話を離れて聞きつつ、私は自動販売機の前に立っていた。 手の中の千円札は薄汚れている。 だがまぁ、使えないほどではない。 れいむ達は「ぽかぽかさん」と言っていたか。 その要望を叶えるには、コーヒー……では不可だろう。 ゆっくりの舌には苦すぎて、とても飲めた物ではない。 相応しいとするならば、恐らくこれであろうか。 「あったか~い」と銘打たれている、つぶ餡入りお汁粉、120円。 一本で十分だろう。そういえば、釣銭をどうするか聞いていなかった。 ………頂いてしまおう。 他に、めぼしい物は……無し。 と、すれば決まりか。 指を伸ばしてボタンに触れ、 ―――――お決まりの落下音。 私は取り出し口から目的のものを取り、釣銭用のレバーを引く。 戻ってきたのは500円玉一枚に、100円玉が四枚。 900円だった。 「お待たせ」 「ゆわーい!!」 「ぽかぽかしゃんだー!!」 「ゆううぅぅぅ!!ありがとうございばず、ありがとうございばずぅ……!!」 戻ってきた私を迎えたのは、歓喜と感謝の声。 特にれいむは、三度目の土下座をするほど感極まっていた。 「おねーさん、それがぽかぽかさん?」 「ああ、そうだよ」 「おねーちゃん!ぽかぽかさんだってー!!」 「やったね、まりさ!!」 長女れいむと次女まりさも喜色満面、最初の警戒が嘘のようだ。 「おねーちゃん、ありがちょー!いっしょにゆっくちちようね!!」 「れいみゅも!!れいみゅもいっちょにゆっくちしゅる!!!」 「そうだね、一緒にゆっくりしようね」 適当に相槌を打つが、それでも幸せそうな満面の笑顔。 思えば最初から幼まりさと幼れいむは私に対して一切の警戒を抱かなかった。 「このごお゛んは、いっじょうわずればぜん!ありがとうございばずうぅ!!!」 「いいんだよ、そんな大層なものじゃないし」 れいむの金で私が買い物をしたと言うだけの話なのだから。 「ほら、あんた達。そこに並んで、口を空けて」 「ゆ?」 「今から私が飲ませてあげるから。 あんた達、手が無いでしょ?コレを噛み千切るってのは無理があると思うし」 「ゆ、そうだね!ありがとうおねえさん!ゆっくりひらくよ!!」 そのまま「ゆぁ~ん」と、一様にその大きな口を開けるれいむ一家。 少し苦笑してしまう。私が言い出さなかったら、どうするつもりだったのか。 まさかまた他の人間を捕まえて、開けてくれるように頼みでもする気だったのかもしれない。 出会って数分、たったそれだけの時間でこの一家は私をここまで信頼している。 もはや野良ゆっくりには見られなくなった気質。 おそらくこれが、本来の「ゆっくり」という奴なのだ。 返す返すも、このゆっくり達が不憫でならない。 こんな所で寒さに、飢えに苦しむのは彼女達にとって不幸でしかない。 出来得る事ならば、そんな目には遭わせたくなかった。 私と別れた後も、彼女たちは不幸でい続けるのだろう。 それを回避するには、どうしたら良いか。 だから私は、そっと、 ―――――ペットボトルのキャップを外し、中身のミネラルウォーターをぶち撒けた。 「ど、どぼ、どぼぢで」 今度こそ本当に帰ろうとした私を、れいむが呼び止める。 歯の根が合わず、ガチガチと鳴らすその姿は「暖かい」などと云うものからは無縁だろう。 ―――当然だ。頭から冷水を被って、濡れ鼠ならぬ濡れ饅頭になったのだから。 むしろ今すぐ凍死してしまわないのが不思議な程だ。 「お゛、お゛ね゛え゛ざん、どぼ、じで、ごんな゛、ごど」 息も絶え絶えに言葉を紡ぐれいむの側には、同じく4つの濡れ饅頭。 長女れいむと次女まりさはひたすら震えるだけの物体と成り果てている。 幼れいむと幼まりさは……水を掛けられたショックで逝った様だ。ピクリとも動かなかい。 「れ゛、れ゛いむ゛は、お゛ね゛えざんを」 「あのね、れいむ」 振り返りつつ、答えてやるとする。 きっとれいむは、何故私がこんな事をしたのか知りたいだろうから。 「どうしてこんな事をしたのか、ですって? 決まってるじゃない。簡単なことだよ」 「―――あんた達が可哀想だったから、情けをかけたのさ」 それに尽きる。 でなければ、どうして私がこんな事をするのだろうか。 この無能な家族は、野良には相応しくない善良なゆっくりだった。 そして野良らしく、惨めに苦しんでいた。 寒さに震え人に慄き、帰るかどうかも分からない父親を待っていた。 それを哀れと思うのに、不思議な点など何一つも無い。 仮に、私がれいむの為に餌を恵んでやったとする。 それは感謝されるだろう。つい先ほどまでのように。 だが、それで終わりだ。 後の彼女たちを待つのは、長い冬と、寒さと、飢えしかない。 それを見過ごせないのなら、いっそ本当に飼いゆっくりにしてやれば良いか。 生憎だが私は、そこまで優しくはない。 哀れだと思うから飼ってやる――とは、どうしても思えない。 れいむも弁えていたように、野良ゆっくりが飼われる事など、そう有り得る話ではないのだ。 では、どうするか。 その場限りの情けは無用。飼ってやる程の義理は持ち合わせていないとなると、何をすれば良いか。 幸いにも私は、その問いに対して一つの答えを持っている。 出来るだけ苦しまずに、死なせてやれば良い。 どうせこの先生きていても、野良ゆっくりに幸福など訪れない。 で、あるならば――すっぱりとその生を断ち切ってやるのも良いのではないか? そう、例えば、凍死とか。 濡れた身体とこの寒さは、容赦なく体温を奪っていく。 やがて感覚は麻痺し、寒さというものすら分からなくなって、ただ凍えるよりも簡単に、呆気なく、逝く。 じわじわと押し寄せる冬や、飢えや、あるいは人の暴力に晒されて死ぬよりも―――何倍もましな死に方だろう。 だから私はこの行動を選択した。 一日生かして残りを苦しみ抜かせるより、苦しみを味わわせる前に終わらせてあげた。 これこそ慈悲というものだ。 「まぁ、なんだ。あんた達」 涙も凍りついた、と言う表情のれいむに告げる。 「今回、って言うかさ、生まれつきが悪かったと思うんだ。 よりにもよって、野良ゆっくりの、れいむ、まりさ種とか」 れいむ達は、私の気持ちを理解しないだろう。 が、構わない。 『救い』には、こういう形もある。 「だからさ、来世――があるとすればだけど……… その時にはもうちょっと、ましなものに生まれてこよう、な?」 もう振り向かない。 私は家へと続く道を歩き始める。 れいむはもう、何も言わなかった。 帰り道を歩きながら、ふと思う。 ―――情けをくれてやったのは良いが、あれはゆっくりの死体という生ゴミを作り出す行為ではなかったか? しまった。 その事に考慮が全く行き届いていなかった。 個人的動機で、公共の場を汚すなどあってはならない事だ。 明日の朝は、ゆっくり酔うビニール袋でも持って行った方が良いかもしれない。 凍りかけの饅頭5個がそのままになっていたら、私がしっかりと回収しなければ。 自分で出したゴミは、自分で捨てる。当然の事だ。 そう思いながら、私は歩き続けた。 これは蛇足だが、歩いている途中にゆっくりの死体を見つけた。 ゆっくりまりさ、だったと思われるもの。 顔が潰され、帽子も無いのであくまで推測に過ぎないのだが。 大きさは、ちょうど先程のれいむと同じくらい。 点々と続いていた餡子から推測するに、こいつは私のもと来た道に向かっていたようだ。 まぁ、それがどうしたと言うことも無く。 私は気にせず、そのまま去った。 おわり * * * * * 話の構成的に駄文。 だけどゴミ箱に沈めるのも勿体無いので、こうして供養させました。 ゲスをぶっちめるのも良いけど善良なゆっくりを理不尽に絶望、蹂躙するのも素敵だと思うんだ。 お久しぶり。 色々忙しかったけど人心地ついてまたSS書きました。 ほら、これリハビリも兼ねてるから「つまらん」とか「善良に見せようと無理して装ってない?」とか叩かないでね! byテンタクルあき 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 2 散歩した春の日に ふたば系ゆっくりいじめ 3 ちょっと鴉が多い街のお話 ふたば系ゆっくりいじめ 22 伝説の超餡子戦士 ふたば系ゆっくりいじめ 38 とある野良ゆっくり達の話 ふたば系ゆっくりいじめ 46 散歩した5月の日に ふたば系ゆっくりいじめ 48 ゆうかにゃんと色々してみよう! ふたば系ゆっくりいじめ 128 れいむとまりさがだーい好き!! ふたば系ゆっくりいじめ 136 つむりはとってもゆっくりできるんだよ! ふたば系ゆっくりいじめ 324 散歩した秋の夜に ふたば系ゆっくりいじめ 372 新世代清掃工場 ふたば系ゆっくりいじめ 385 どうしてそう思ったの? ふたば系ゆっくりいじめ 386 最終地獄 テンタクルあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓はいはいニートニート -- 2016-01-31 10 50 22 内容も好きだが文章、というか文体も好きだ 良質なSSを読ませてもらいました。感謝 ただ冒頭の排気口の流れ、エアコンは熱交換だから内部の冷却に対して外部に熱排出がある それは分かっているような口ぶりだが、地球温暖化云々を言うなら冷房自体をやめろというに他ならず 無知なのかなんなのかよく分からない。 もっとも、このお姉さんがそうだというだけで作者はそういうキャラを描いただけだと思うが 冬場は暖房の熱交換で室外機は冷気を吐き出すんだけど、温風と言うことは ボイラーの廃熱とかの暖房機の排気なのかな? 無煙とは言え油の燃えた臭いは確かにキツイw -- 2012-12-30 16 17 56 120円のお汁粉買ったはずなのに、釣りが900円ってのに首をかしげたんだが。成る程。確かに水なら100円でかえるもんな。 -- 2011-09-08 06 03 51 でいぶのおぢびぢゃんがああああああああああ!! とか言う間もなく逝ったのかね? あ、それはゲスのセリフかw それにしてもこのおねえさん冷めてるなぁ・・・素敵だ -- 2011-08-27 02 51 00 >なぜわざわざ水掛けたんだこの人? おもしろいからでしょ 温かいあまあまが来ると思ってるところに冷水をぶっかけるなんて最高じゃないw 苦しまずに死なせたいとか言いながら虐待しちゃうところがまたおもしろいw -- 2011-05-26 05 27 14 苦しまずに死なせたいならサクッと潰してやればいいじゃないの もっと手軽で金もかからず何より自分の目的に沿った方法があるのに なぜわざわざ水掛けたんだこの人? -- 2011-05-24 00 30 16 これめっちゃおもしれえ!!パネェゆっくりできたよ!! 善良理不尽虐待は最高だね! まあこのSSのおねえさんは理不尽だとも虐待したとも思ってないけどね 筋が通っていないという意見もあるようだが饅頭に筋なんか通さなくていいよ むしろ理不尽だからこそ楽しいんだよ このSSでゆっくりできなかった人はおそらくゲス制裁が好きで 善良は幸せになってほしいタイプの人だろうと思うけど 善良理不尽虐待が大好きな人だっているし、どっちが偉いなんて事はないんだから お互いを尊重し合いましょうよ ただし愛では逝ってよし! 特に自分の考えたオリジナルゆっくりを過剰贔屓する奴は地獄行きな!! -- 2011-03-10 13 17 55 コメント欄にはあきれるばかりだな お前等はゆっくりを人と同等クラスに例えて話を読みすぎだ 意思を持って人語の話せる畜生以下の「物」として扱うのが普通だぞ? そしてそのクズが苦しんでる中、苦しみを終わらせる為に人間の時間を使う事が どれだけ慈悲深い事か考え直せ -- 2010-11-26 04 18 50 ナルシストに感じたなー ゆっくりから金巻き上げただけにしか見えない -- 2010-10-21 20 32 33 でも筋を通さない虐待お兄さんとか美学がない感じがして嫌だ -- 2010-09-11 15 58 05 いじめSSWikiなんてトコロで「自分は筋の通った事しかしない立派な人間」を主張するなんてカッコいいね! -- 2010-08-22 23 34 50 憐れな末路なゆっくりは心がなごむね。 -- 2010-08-20 15 37 57 まあ、ゲスじゃなかったから一発で殺してやればよかったんじゃないかと。 おもしろかったよ -- 2010-07-26 05 15 30 「これこそ慈悲というものだ」?「『救い』にはこういう形もある」? 自分で完結させた常識を他者に勝手に当てはめて命奪ってああいいことしたって、完全にナルシストのゲス人間の発想だなおい 虐待するなら自分の負の部分をまっすぐ見ることは必要なはずだ そうじゃなきゃただの気狂いの犯罪者となんら変わりない 虐待しといて自分の善人っぷりに酔ってるような人格は最低だと思う -- 2010-07-25 00 56 21 あまったおしるこさんはちぇんにちょうだいね わかってねー -- 2010-07-14 19 30 32 水をぶっかけるとか、このお姉さんとっても都会派ね。 -- 2010-06-30 09 43 48 お汁粉食べさせてやれよ。 「しあわせー」状態でうっとりしている間に、苦痛に無いように即死させてやれよ。 やってることが「持ち上げて➝落とす」タイプの虐待じゃん。 -- 2010-06-30 06 24 51 おねーさん素敵過ぎ -- 2010-06-27 01 01 04 こういうの好き。 -- 2010-06-11 04 47 10 ゲスゆっくりの話かと思ったらゲス人間の話かよ・・・ 情けをかけるならせめて汁粉かけてから殺せよ 貧乏人だから楽にしてあげる精神は優越感からくる侮蔑だ -- 2010-03-18 00 29 04
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1653.html
七罪 26KB 虐待-普通 悲劇 自業自得 現代 ネタかぶりしてないことを祈りつつ ■罪源 冬の長さを示すような根深い雪を踏みしめ、私は歩く。 肩をすくめて寒さを耐え忍び、我が家への帰路を歩く。 口元に漂う白い息を見ていると、心まで冷たくなってゆくようだ。 「おにいさん、れいむをゆっくりさせてね!」 緩やかな風に流れる灰色の曇り空は、日の光も通してはくれない。 雪を落としてこないのが、せめてもの救いだろうか。 両の耳などは、恥ずかしいぐらい真っ赤になっているのだろう。 指で擦ってみると、まるで自分の身体ではないかのように冷たくなっていた。 「あと、あまあまちょうだいね!」 コンビニ袋を持っていなければ、両手ともポケットに突っ込みたいところだ。 それでも今の私には、わずかな温もりがありがたい。 片手だけを上着のポケットへねじ込み、私は身を縮ませた。 閑散とした、見慣れた住宅街が周囲に広がってくる。 人通りも少なく、聞こえてくるのは自らのコンビニ袋が擦れる音だけだ。 この先には、貧しいながらも暖かい我が家が待っているはすだ。 「ゆ? ここがおにいさんのおうち?」 足を止め、ズボンのポケットから鍵を取り出す。 このドアの向こう側は、どれだけの暖かさを与えてくれるのだろう。 想像するだけで、寒く辛かった道のりも全て癒される気がした。 「きにいったよ! ここをれいむのゆっくりぷれいすにするよ!」 私は鍵を取り出す手を止め、足元に視線を移した。 ■強欲 「ゆぶげっ!」 振り下ろした足の下で、潰れたバレーボールのようなものが悲鳴を上げる。 悲鳴に合わせて、黒髪と赤いリボンがわさわさと蠢いていた。 想像以上に心地良い弾力が、足の裏から伝わってくる。 私は、力を抜いたり入れたりを何度も何度も繰り返した。 「ゆぶっ! ゆびっ! ゆぶっ!」 バレーボールが、歪な変形を繰り返す。 寒さも忘れてしまいそうなほど、私はその行為に熱中した。 「い、いたいよ! いますぐやめてね!」 私はハッとなり、コンビニ袋に目をやった。 とんでもない失敗に気が付いたのだ。 貴重な時間を使い過ぎてしまったことに。 慌てて袋から中身を取り出す。 手に取ると同時に、私はひどく安堵した。 「ゆゆっ! あんまんさんだよ!」 暖かさが保たれていたことに、心から感謝する。 かすかな湯気を放つあんまんが、輝いて見えるかのようだ。 「はやくちょうだいね! たくさんでいいよ!」 それは、とても感動的な暖かさだった。 寒さにかじかんだ指は思うように動かない事を忘却するほどに。 「ゆ!」 柔らかい、とても柔らかい音と共に、あんまんが地面に接する。 一瞬の油断が命取り、と語ったのはどこの誰だっただろう? なんの打開策にもならないことを悩むほどに、私は激しく動揺していた。 「むーしゃむーしゃ!」 心が平静を取り戻す頃には、全てが終わっていた。 落下したあんまんは、跡形も無くなっていたのだ。 「おかわりちょうだいね! ぜんぜんたりないよ!」 私はしばし、思慮にふける。 無くなってしまったものは、もう戻ってはこない。 ならばこの状況、私が取れる最善とは一体なんなのだろうか? 答えは、思いのほか簡単に導き出された。 あんまんは、無くなったわけではなかったのだ。 「あと、あまあまちょうだいね! ゆっくりぷれいすもちょうだいね!」 あんまんは、この中にある。 「ゆゆっ! おそらをとんでるみたい!」 両の手で、頬のあたりをしっかりと掴み持ち上げる。 指の先まで強い意志を込め、決して落とさないように。 「れいむとんでる! おそらもれいむのものだよ!」 頬を紅潮させ、だらしなく涎を垂らすバレーボールと向き合う。 目を背けたくなるような光景だが、これもあんまんのためだ。 私は、ゆっくりと掴む力を強くしていく。 「ゆんゆゆ~♪ ……ゆっ? ちょっといたいよ!」 力を込めたことで、わすかでも体温が上がったのだろうか。 かじかんでいたはずの指も、自由に動かせるようになってきた。 私はゆっくりと、両の手を左右に広げてゆく。 「いたいっ! ちぎれちゃう!」 ミチ……ミチ……という音が、指のあたりから聞こえてきた。 バレーボールの頬に亀裂が入り、薄っすらと黒い餡子が見え始める。 ほんの少し前まで笑顔に満ちていたものは、もう見る影もなかった。 横幅は2、3倍に引き伸び、どんな表情なのか判別できなくなっている。 どれほど出来の良い福笑いでも、ここまで面白い顔にはならないだろう。 「やめてね! やめてね!」 この状態でも言葉を発っせられることに、ほんの少しだけ感心する。 私は敬意を表して、左右へ引く力を更に強くした。 「ゆ、ゆんやあぁ~っ!」 頬だけではなく、身体のあちこちに亀裂が入り始める。 最初は滲む程度だった餡子も、亀裂から漏れ落ちて床に染みを作っていた。 大変見苦しいので、足の裏で丹念に踏みにじる。 「れいむのあんこさん、ふまないでね!」 他人の所有物、誰の所有物でもないもの、何もかも全て。 どれだけの物を欲すれば、気が済むのだろう。 あんまんも自分のもの、家も自分のもの、大空も自分のもの。 「もっと、ゆっくり……したかったぶぎゅ!」 自問自答をしているうちに、目前では餡子の花が咲き乱れていた。 床に飛び散る、餡子に混じった何か。 それはあんまんではなく、ただの生ゴミだった。 ■色欲 「ただいまー」 帰宅を告げながら、横着して手を使わずにつま先で靴を脱ぐ。 玄関を上がったあたりで、廊下の向こうからポヨンポヨンと間抜けな効果音が聞こえてきた。 「おにいさん、ゆっくりおかえり!」 金色の髪に黒い帽子を被った球体が、不敵な笑顔で飛び跳ねてくる。 あまりに激しく跳ねるものだから、帽子が徐々にずれてきているようだ。 「おい、そんなに跳ねると……」 「ゆゆっ!?」 案の定、帽子が床にずり落ちてしまった。 慌てて振り向き行方を追うが、ゆっくりは急に止まれない。 「まりさのすてきなおぼうしがぁー!」 「前見ろ、前」 ポヨヨン! 「ゆぴっ!」 見事、私の足元へ正面衝突だ。 大きな目に涙を一杯に溜め込み、仰向けに転がってしまう。 「ゆっぐ……えっぐ……」 コンビニ袋を床に置き、両手を使って元の体勢に直してやる。 瞬く間に、不敵な笑顔が戻ってくる。 「ゆっくりもどったよ!」 「ああ、よかったな」 「……ゆ!? まりさのすてきなおぼうしがないよ!?」 キョロキョロと、せわしなく左右を見回す。 落ちた帽子は遥か後方なので、いくら前方を探しても見つかるわけがない。 私は仕方なく帽子を取りに移動し、持ち主の元へ返してやる。 「ゆ! おぼうしさん、ゆっくりおかえり!」 よほど嬉しかったのか、鏡も無いのに身体をクネクネさせてモデル気取りだ。 満足げな顔を見届け、私は廊下の奥へ歩き出す。 玄関先の餡子の染みを思い出すと、少し気分が憂鬱になる。 しかし、放置しておいて虫でも集まられたらたまらない。 私は物置部屋に入り、掃除用具……箒に塵取りを取り出した。 「んほおおぉぉぉ!」 嬌声が響き渡ったのは、その瞬間だった。 「ゆんやああぁぁぁ!?」 掃除用具を手にしたまま、慌てて玄関へ戻る。 そこには、とても言い知れない光景が広がっていた。 「とっても、とかいはなまりさだわ! んほ! んほ!」 「やめてね、やめてね!」 嬌声の主は、金髪にカチューシャをつけた丸い球体だった。 何かの液体で濡れているのか、表面は妙な光沢を発している。 先程までクネクネしていたのは、モデル気取りの帽子の主だった。 しかし、今クネクネしているのは金髪カチューシャの方だ。 モデル気取りに押しかかり、腰のあたりを激しく動かしている。 生理的な嫌悪が、身体をかけずる。 反射的に、手にしていた箒を金髪カチューシャに振り下ろした。 「ゆぎぃ!?」 濁ったうめき声を上げて、金髪カチューシャは動きを止めた。 ほんの、一瞬だけ。 「……ゆふ、ゆふんほほおぉ!」 「ゆんやぁー!?」 金髪カチューシャが、再び腰を動かし始める。 箒で叩いた部分が歪に凹んでいるのも、おかまいなしだ。 「くそっ! このっ!」 私は何度も何度も、箒を振り下ろす。 叩いた箇所から金髪カチューシャの皮が裂け、クリームが漏れてくる。 それでも、腰の動きを完全に止めることは出来なかった。 「きんもちいいぃぃぃ! まりさのまむまむ、さいこうだわああぁぁぁ!」 「す、すっきりしちゃう~!?」 気が付けば、涙と謎の液体で両者ともヌルヌルテカテカだ。 猶予が無さそうな状況に、私は覚悟を決めた。 「ゆぎゅっ!」 モデル気取りを足で踏みつけ、金髪カチューシャに両手を添える。 「いくわよまりさ、いく、いくうぅぅぅ!」 スポーン! 金髪カチューシャがモデル気取りから外れ、腰の突起物が露になった。 そのまま、玄関外へ放り投げる。 手のひらには、ねっとりとした最悪の感触が残っていた。 「すっきりいぃぃぃ!」 金髪カチューシャが嬌声を上げながら、放物線を描く。 腰の突起物からは、謎の液体を放出しながら。 「ゆぶっ!」 モデル気取りから足を離し、玄関外へ飛び出す。 金髪カチューシャは既に体勢を整え、起き上がろうとしていた。 「ぶっかけもよいけど、なかにもださせてねええぇぇぇ!?」 ご近所さんにとんでもない誤解を招きそうな絶叫に、私は顔をしかめる。 狭い玄関では躊躇していた分を取り返すべく、思い切り箒を振り上げた。 「こんやは、ねかさないわよおおぉぉ!」 渾身の力で、箒を叩きつける。 あまりの勢いに箒が折れてしまうのではないか、といわんばかりに。 「んほぶっ!」 盛大に謎の液体を撒き散らしながら、金髪カチューシャはやっと動かなくなった。 性欲の塊が、クリームの塊に変化したのだ。 私は目をつぶり、とても深い溜息を漏らす。 処理が終わった安堵感と、掃除対象が増えた無念感からくるものだった。 ■嫉妬 「ゆっぐ……えっぐ……」 モデル気取りも今は昔。 こんなに腹をぷっくりと膨らませては、引退も止む無しだろう。 「まりさ……にんっしんっ! しちゃった……」 いくらおさげで目元を抑えても、溢れる涙は止まらない。 膣外射精は避妊法じゃないから……などと説明した所で、慰めにもならないだろう。 掃除があるからと横着して、玄関ドアを開け放しにすべきではなかった。 私だって、通りすがりに絶世の美女がクネクネとポーズを取っていたら……。 ……いや、それでも突然レイプはしない。 そもそも、こいつは美女なのだろうか? 「ゆわぁ~あ。よく寝たよ!」 間延びした声に顔を向けると、廊下の奥からズリズリと球体が這いずってきた。 元モデルも気が付いたらしく、這いずる球体の方を見つめている。 球体の黒髪は寝癖だらけで、赤リボンも変な角度に曲がっているようだ。 三六〇度どこから見ても、完璧な寝起きである。 その腹のあたりは、元モデルに負けず劣らずぷっくりと膨れている。 「れ、れいむ……」 「ゆゆっ!? まりさ、なんなのそのおなか!」 寝癖リボンが、元モデルへ向かって物凄い勢いで跳ねてくる。 身篭っているとは思えないぐらいの跳ねっぷりだ。 鬼のようにつり上がった眉毛に、血走った目、歯茎むき出しの口元。 その表情は、とてもじゃないがゆっくりしたものとは程遠かった。 「これはね、れいぱ……」 「うわきしたんだね、まりさ!」 さすが耳が無いだけあって、聞く耳も持たない。 「ちがうよ! だからこれは、れいぱーに……」 「れいむというものがありながら!」 一方的に責め立てる寝癖リボン。 元モデルがあまりに忍びないので、私は助け船を出してやることにした。 「おい、これは事故で……」 「おにいさんはだまっててね!」 ドムン! 会心のトゥーキックが、寝癖リボンに鋭く決まった。 寝癖リボンが壁で反射しながら、廊下の奥へ飛んでゆく。 もしかしたら、風圧で寝癖も直るかもしれない。 「ど、どぼじでこんなことするの……」 「急にボールが来たんで、つい……」 前歯が何本が無くなっているようだが、大きな問題は無いだろう。 この程度は日常茶飯事なので、気にする必要はない。 「まぁ、こいつの話も聞いてやれよ」 「ゆ! いいわけなんてきかないよ!」 寝癖リボンの目前で、もう一度トゥーキックの体勢を取る。 「まりさ、ゆっくりせつめいしてね!」 平和的に示談が始まったようなので、あとは当人達に任せることする。 「れいぱーに、すっきりされたんだよ!」 「れいぱーなんて、どこにもいないよ!?」 「おにいさんが、せいっさいっしたんだよ!」 「てきとうなこといわないでね!」 「ほんとうだよ! ゆっくりしんじてね!」 「……でも、すっきりしたんでしょ!」 「すっきりしたよ!」 「きもちよかったんでしょ!?」 「そんなことないよ!」 「まりさのうわきもの! れいむのばーじんかえしてね!」 初めてのことを気にしているとは、思わなかった。 年中盛っているイメージがあったので、意外だったのだ。 「まりさだって、ばーじんだったんだよ!」 「ばーじんをれいぱーにあげるなんて、どういうことなの!?」 「あげたくてあげたんじゃないよ! ゆっくりりかいしてね!」 「ほんとうなの!? まりさからさそったんじゃないの!?」 「ひどいこといわないでね!」 「まりさは、いんらんだよ! めすぶたってよんであげるよ!」 「どぼじでそんなこというのー!?」 「れいむのいうことがきけないの!?」 「まりさのいうこともきいてよ!」 元モデルの顔は涙でグシャグシャになり、確かに豚顔のようにも見える。 しかし、あまりにあまりなやり取りである。 「あのな……」 思わず口を挟むと、寝癖リボンが般若のような顔で見上げてきた。 目は血走り、口元からは涎が吹き出している。 「じじぃはだまっててね!」 「おい、話を聞けよ」 寝癖リボンは鼻も無いのに鼻息荒く、元モデルに向き直る。 「もう、はなしてもむだだね!」 「ゆんやぁー!」 「ゲスなまりさは、せいっさいっしてやるよ!」 寝癖リボンが飛び上がり、空中に浮かぶ。 「ゆっくりしね!」 ドムン! 会心のボレーキックが、寝癖リボンに鋭く決まった。 廊下の一番奥まで吹っ飛び、壁に激突してずり落ちる。 気絶してしまったのか、ピクリとも動かない。 餡子を少し吐いているようだが、あの程度なら命に別状はない。 後でオレンジジュースでもかけてやれば、寝癖も一緒に直るだろう。 元モデルの方を見ると、いつもの不敵な笑顔に戻っていた。 膨らんだ腹のせいかもしれないが、踏ん反り返っているようにも見える。 「ゆふふ、いいきみだよ」 「……チッ」 元モデルの呟きに、眉をしかめて舌打ちする。 会心のキックが決まったというのに、不満げな気持ちが込み上がる。 掃除するものが増えたから……それだけが理由ではないような気がした。 ■怠惰 部屋の真ん中には、腹を大きく膨らませた饅頭が二つ鎮座していた。 「すーやすーや……すーやすーや……」 寝癖の直らない赤リボンの方は、熟睡を示す寝言を喋りながら夢の中だ。 ついさっきまで修羅場だったとは、とても思えない。 幸せそうな笑顔で、膨らんだ腹に両のもみあげを置いている。 生まれてくる赤ん坊の夢でも見ているのだろうか。 「まりさのかわいいおちびちゃん、ゆっくりうまれてね!」 元モデルの方も、すっかり母性に目覚めたようだ。 こちらも膨らんだ腹をおさげで擦り、満足げに微笑んでいる。 「というか、産むのか?」 元モデルの目前に座り込み、私は問いかけた。 強姦されて出来た子……多少でも葛藤はないのだろうか。 「かわいいまりさのおちびちゃんだから、きっとかわいいよ!」 「ああ、そう……」 問題は、もう一つあった。 寝癖リボンが身篭った時に、元モデルと約束を交わしていたのだ。 「しかし、そんな身体でコイツの面倒見られるのか?」 問いかけながら、寝癖リボンを指差す。 身篭ってからというもの、寝るか食ってるか二択の生活だ。 最近では、まともに動こうともしない。 だからこそ、元モデルが世話をする約束が必要だったのだ。 「まりさはにんっしんっしたんだよ!」 「知ってるよ」 「だから、おにいさんがれいむのめんどうをみてね!」 「断る」 「どぼじでそんなこというの!?」 子を産むことに反対こそしなかったが、これ以上手間をかける気もなかった。 当人達の望みなのだから、当人達で責任を取れと約束したはずだ。 「じゃあ、れいむはどうでもいいよ!」 「そうなのか」 「かわりに、まりさのめんどうをみてね!」 「断る」 「どぼじでそんなこというの!? まりさはだぶるまざーなんだよ!」 産まれた後のことも、頭が痛い。 倍の数を面倒見るつもりは毛頭無いが、わざわざ間引くのも面倒くさい。 「全部殺すか」 「こわいこといわないでね!」 情けない涙顔で見上げる元モデルの頭を、帽子越しに撫でてやる。 「ははは、半分冗談だ」 「ゆふー! びっくりしたよ!」 元モデルが嬉しそうに、餡子が一杯に詰まっているであろう腹をプルプルさせる。 ふと玄関にあんまんが置きっぱなしだったことを思い出し、立ち上がった。 「……ゆ? はんぶん?」 元モデルの呟きが背中越しに聞こえた気がしたが、私は無視して玄関へ向かった。 ■暴食 今度こそ玄関の戸締りを確認し、床のコンビニ袋に手を伸ばす。 部屋に戻ってみると、鎮座した二つの饅頭は仲良く寝息を立てていた。 元モデルも、寝るか食うかの二択生活になってしまったようだ。 私は目前に座り込み、コンビニ袋を床に置く。 あんまんを一つ取り出した所で、飲み物が無い事に気がついた。 台所へ向かおうと、立ち上がった瞬間……。 「……ゆゆっ!?」 熟睡していた筈の饅頭達が、カッを目を見開いた。 「あまあまだ!」 「はやくちょうだいね!」 一目散に、饅頭達がコンビニ袋へ向かう。 慌てて私も手を伸ばすが、一度立ち上がろうとしたために反応が遅れてしまった。 「がーさがーさ! がーさがーさ!」 「ゆゆゆっ! あまあまがあったよ!」 「むーしゃむーしゃ! むーしゃむーしゃ!」 「うめっ、これめっちゃうめっ!」 「しあわせーっ!」 透明度の低い袋なので、中の様子は良く見えない。 しかし、何が行われているのかは明確に予測できた。 思えば、寝癖リボンはともかく元モデルは身篭ったばかりだ。 懐妊祝いというわけではないが、今回は自由に食わせてやろう。 私はそんなことを考えながら、あらためてあんまんを頬張ろうとした。 「ゆびぃっ!?」 突然、コンビニ袋の中から悲鳴が聞こえてきた。 声だけでは、どちらの饅頭が発したものなのかはわからない。 「むーしゃむーしゃ、それなりー?」 「いたいよ! すぐにやめてね!」 コンビニ袋に手を差し込む。 しかし、どれがあんまんでどれがそれ以外なのか、感触だけでは分からなかった。 「このあんまんは、あまりおいしくないよ!」 「ひどいこといわないでね!」 「でもまりさはたべてあげるよ! ゆっくりかんしゃしてね!」 「ゆんやぁー! れいむのたまのはだがー!」 引っ張り出すのをあきらめて、コンビニ袋を逆さになるよう引っ張り上げる。 何かが引っかかっているのか、なかなか中身は出てこない。 「がーつがーつ! がーつがーつ!」 やがて、ポテポテッ! という音と共に、二つの球体が床に落ちる。 元モデルは無傷のようだが、寝癖リボンは重傷だった。 身体のあちらこちらが食いちぎられ、穴だらけになっている。 「ゆぐっ……れいむの……おちびちゃんが……」 寝癖リボンの腹が裂けて、漏れた餡子に混じって何かが見えた。 小さな目と口がついた、ピンポン玉のような塊だ。 寝癖リボンを掴み上げ、台所へ向かう。 流し台にそっと置いて、オレンジジュースをたっぷりと振り掛けた。 「ゆゆっ!? まりさのあまあまはどこ?」 声に背後を振り返る。 そこには、帽子を被った食欲の塊が、頬を紅潮させ満面の笑みを浮かべていた。 食欲の塊が、キョロキョロと周囲を見渡す。 よく見ると口元には餡子だけでなく、癖のついた黒髪が纏わり付いていた。 「お前、何してんだ……」 私の心に怒りや恐怖はなく、ただひたすらに呆れていた。 この食欲の塊は、自分と甘味以外の存在をこの世から打ち消していたのだ。 「ゆっ! あまあまだ!」 食欲の塊が、私が手にしていたオレンジジュースに顔を向ける。 そのつぶらで大きな瞳には、もう私の存在も映っていないのだろうか。 全くゆっくりしていない反応で、食欲の塊が手元向かって飛び跳ねてきた。 しかし私は手を避けることはせず、逆に振り下ろす。 「ゆびっ!?」 空中衝突した食欲の塊が勢いを失い、床に落下する。 「ゆうぅ……まりさはしんぐるまざーなんだよ!」 ……食欲の塊は、先刻確かに『ダブルマザー』と言ったはずだ。 強姦魔は、既に亡き者となっている。 ならば『シングルマザー』の方が正しいといえば正しいのだが……。 それを言い直したということは、つまり。 私の中の呆れが、嫌悪に変わってゆく。 最初はどうだか分からないが、少なくとも現時点では確信しての行動だったのだ。 「だから、えいようとらなきゃだめなんだよ!」 再び、食欲の塊が私へ向かって飛び込んできた。 「あと、あまあまちょうだいね!」 私は、オレンジジュースを持っていなかった方の腕を振り下ろした。 思いきり振りかぶり、渾身の力を込めて。 「ゆぶぎゅっ!?」 食欲の塊が床に叩きつけられ、歪に変形する。 私は行く末を見届けるまもなく、繰り返し拳を叩き込む。 「ぎゅぶっ!? やべちぇぶっ!?」 食欲の塊からは、既に意味不明の言葉しか聞こえなくなっていた。 もちもちだった肌は亀裂だらけになり、衝撃の度に餡子がばら撒かれる。 つぶらで大きな瞳があった場所も、不敵な笑みを浮かべる口元も。 もはや、何処にあったのか判別できない。 凄惨な光景とは裏腹に、不思議なほど私の心は落ち着いていた。 何度も拳を振り下ろしながら、他のことまで考える余裕さえあった。 後の掃除のこと、マンガの単行本を買い忘れたこと……。 ■憤怒 「どぼじで、いうことがきけないの!?」 寝癖リボンの怒声が響き渡る。 その目前では、ピンポン玉ほどの塊が目に涙を一杯に溜めこんでいた。 黒い帽子を目深に被り、小さな身体をプルプル震わせ俯いている。 まるで、今にも消えてなくなってしまいそうだ。 「まだ赤ん坊なんだから、仕方ないだろ」 私が横から声をかけると、寝癖リボンの眉毛がキリリ! とつり上がった。 小麦粉の補強跡を気にする素振りもなく、身体を大きく踏ん反りかえさせる。 「まったく、できのわるいおちびちゃんだよ!」 「だって……まりしゃ……まりしゃ……」 「くちごたえしないでね!」 寝癖リボンが身体を捻って、もみあげを振り回す。 ピンポン玉は弾き飛ばされ、テン、テン、と転がっていった。 「ゆぴぃ~! ゆっくちできない~っ!」 滝のような涙を流して、ピンポン玉が泣き叫ぶ。 それを見て寝癖リボンは、例によって鼻もないのに鼻息を荒くした。 「これは、あいのむちなんだよ! ゆっくりりかいしてね!」 「もうやじゃ~! ぴゃぴゃ、たしゅけちぇ~!」 父親を呼ぶ言葉を聞いて、寝癖リボンの身体が朱に染まってゆく。 ピンポン玉の目前まで跳ねてゆくと、大きく息を吸い込んだ。 「あんなゲス、ぱぱじゃないよ! ぷくーっ!」 「ゆんやぁ~っ!?」 人差し指を伸ばし、寝癖リボンの頬を突く。 「ぷしゅるるるる!」 口から空気が抜けたことが、万人に分かるよう宣言される。 私は寝癖リボンの頭に手を置き、顔をこちらに向かせた。 「それぐらいにしろよ」 「お、おにいさん……」 オレンジジュースの効果は絶大だったらしく、親子饅頭は見事息を吹き返した。 減っていた餡子は食欲の塊だったものから拝借したが、特に問題もないようだ。 一刻も経たないうちに、こうして言い合うほどに元気になるとは思わなかったが。 今さらだが、つくづく不思議なナマモノだ。 しかし、余程に元モデルとの出来事が腹に据えかねたらしい。 寝癖リボンはピンポン玉の一挙一動に難癖を付け、説教と体罰を繰り返していた。 金髪に黒帽子で産まれてきたことも、気に食わないのだろう。 「あんなゲスにならないよう、れいむがきょういくしないとだめなんだよ!」 「まりしゃゲスじゃないよ!」 「だいたい、そのぼうしがきにくわないよ!」 「まりしゃのすてきなおぼうちさんは、ゆっくちできるよ!」 「かみのいろも、ゆっくりしてないよ!」 「しゃらしゃらのきんぱつしゃんは、ゆっくちできるよ!」 「そもそも、れいむにぜんぜんにてないよ!」 「まりしゃはまりしゃだよ! ゆっくちりかいしちぇね!」 しかし、聞けば聞くほど、どうしようもない理由ばかりだ。 「なまいきいうんじゃないよ!」 寝癖リボンの体当たりで、ピンポン玉が弾き飛ばされた。 再びテン、テン、と転がってゆく。 「い、いじゃい~! ゆっくちさせちぇよ~!」 「ゆん! やっぱりゲスのこはゲスだね!」 「どぼじでそんなこちょいうにょ~!?」 「またくちごたえしたね! もうゆるさないよ!」 私は溜息をつき、寝癖リボンの眼前に手を開く。 寝癖リボンは視界を塞がれ、動きを止めた。 「あんまん、もう一度買ってくるよ。マンガも買い忘れてたしな」 「あんみゃん?」 「おちびちゃんは、だまっててね!」 「ああ、とっても甘くて美味しいぞ」 「あみゃあみゃ! あみゃあみゃ!」 「ゆぐっ……」 「だから、おとなしく待ってるんだぞ」 私はできるだけ静かな口調で、語りかけた。 寝癖リボンには手のひらで、ピンポン玉には指先で、頭を撫でてやる。 「わ、わかったよおにいさん……」 「はやくあみゃあみゃちょうだいにぇ!」 嬉しそうにピョンピョン跳ねるピンポン玉を見て、寝癖リボンの眉間にしわが寄る。 あの食欲の塊への怒りが消えないのはわかるが、子供には罪は無い。 今日は一段と寝癖リボンのヒステリーが酷いが、根はのんびりした性格だ。 もう少し時間が経てば、きっと怒りも静まるだろう。 再び外に出るのは億劫だが、暖かいあんまんのため……いや、親子団欒のためだ。 そう信じて、私は家を後にした。 ■傲慢 「ただいまー」 私が帰宅を告げると、いつも最初に跳ねてきたのは黒帽子の元モデルだった。 今にして思えば、帰宅時は何かしら食い物を買ってきていた。 目的はそこだったのかと思うと、悲しくはないが情けない気持ちになる。 玄関を上がって廊下を歩く。 あんなに騒がしかった親子の喧噪も、全く聞こえなくなっていた。 疲れて、昼寝でも始めたのだろうか? 饅頭達が居るはずの部屋に入るべく、私はゆっくりとドアを開ける。 「おまた……せ……」 手にしていたコンビニ袋を、床に落としてしまう。 すぐに我に返り拾い直すが、何とも不思議な感覚だ。 こんなリアクションなんて、ドラマやマンガの中だけだと思っていたのに。 身体の力がスッと抜け、自分でも気付かぬうちに指を離していたのだ。 しかし、ショックを受けて……というのとは、少し違うようにも思えた。 心のどこかでは、この光景を予想できていたのかもしれない。 やはりこうなってしまったか、思ったとおりだ、という脱力感。 「むーちゃむーちゃ!」 寝癖リボンの姿は、どこにも見当たらなかった。 代わりに、赤いリボンと癖のついた黒髪が、餡子の海に広がっている。 その中心に佇む、なすび型に膨らんだ醜い何か。 一心不乱に咀嚼を繰り返すその姿は、新種のエイリアンか何かのようだ。 私に気づく様子もないエイリアンに、近づきしゃがみ込む。 「美味いか?」 「ゆゆっ?」 私を見ても逃げる様子もなく、悪びれた様子も無い。 「おいしくにゃいよ!」 エイリアンが、つぶらな瞳をキラキラさせる。 その顔には、親そっくりの不敵な笑みを浮かべていた。 「でもまりしゃはたべてあげるよ! ゆっくちかんしゃしちぇね!」 少しだけ周囲を見渡してから、あらためてエイリアンに向き直る。 「何をしたんだ?」 「ねてるすきに、りぼんをぼっしゅうっ! したんだよ!」 確かにあれは、ゆっくりにとってはかなり大事なものだ。 洗濯する度に暴れて大変だったことを思い出す。 赤ん坊の身体でよく外せたものだが、寝相の悪さで取れかかっていたのだろうか。 「そしちゃら、ごらんのありしゃまだよ!」 圧倒的に説明不足だが、周囲に散らばっている掃除用具や家具を見れば想像はついた。 リボンを探して暴れたあげく、掃除に使っていた箒やその他に追突したのだろう。 二次災害で更に色々と倒れ込み、見事潰れてしまったわけだ。 今日はすっかり、掃除三昧になってしまったな……。 そんなことを考えていると、エイリアンがじりじりと移動を開始した。 すぐ横にあった、一際大きく盛り上がった餡子の塊に向かっている。 「しょくごのうんどうをしゅるよ!」 エイリアンは、私の目の前で腰を降り始めた。 「んほおおぉぉぉぉ!」 強姦魔に犯された餡子を、治療に使ったためなのだろうか? エイリアンは何かに取り憑かれたかのように、餡子に腰を叩きつけている。 「にゃ、にゃんだか、きもちよくなってきちゃったよ!」 私は、それを尻目に掃除用具や家具を片付け始める。 「しゅっきり~っ!」 行為が終わったようだ。 片付けを中断し、あらためてエイリアンと向き合う。 「ゆゆっ! まりしゃにみとれてりゅの?」 「ゆっくりできたか?」 「もっと、ゆっくちさせちぇね!」 「まだ足りないのか」 「まりしゃは、せかいでいちばんゆっくちするんだよ!」 「親が死んだんだぞ?」 「まりしゃはゆっくちしてるよ!」 「部屋も、こんなに散らかってしまった」 「まりしゃがゆっくちできれば、それでいいよ! ゆっくちりかいしちぇね!」 私は、拳を握り締める。 「理解出来ねぇよ」 床に叩きつけた拳を中心に、餡子その他が激しく飛び散る。 「ゆぴぃっ! いちゃい、いちゃいよ!」 エイリアンは半身を失いながら、悲鳴を上げ続けていた。 裂けた所に皮が張り付き、餡子の流出は最小限に留まっている。 餡子が潤滑材となったのか、叩きつけられたエイリアンの身体が滑ったのだ。 「おいじじぃ! どりぇいにしてやるから、まりしゃをたしゅけちぇね!」 半身を奪った張本人に対して、救助の申し込みだ。 返事の代わりに、手のひらでエイリアンを持ち上げる。 「ゆゆっ! おそらをとんでるみちゃい!」 エイリアンは、あっという間に上機嫌になった。 痛みも忘れたのか、手の上でキョロキョロとせわしない。 自分の不幸に何の疑問も持たない、純粋無垢の笑顔が輝いている。 「やっぱりまりしゃは、とくべちゅなんだにぇ!」 空いた方の手を構える。 「かわいくっちぇ、ごめんにぇ!」 パン! と手を合わせる甲高い音が、餡子まみれの部屋に鳴り響いた。 隙間から流れ落ちる餡子も気にせず、私はそのまま合掌した。 何を拝むわけでも、なく。 ■贖罪 掃除が一通り終わった時に、私はやっとあんまんのことを思い出した。 コンビニ袋をテーブルに載せ、買い物してきたものを取り出してゆく。 あんまん、ジュース、マンガの単行本……。 そこで目が留まり、単行本の表紙を見つめる。 それは『七つの大罪』がストーリに絡んでいるマンガだった。 なぜか今日の出来事全てが、私の頭の中に蘇ってくる。 ――あらためて思えば、いつもそうだった。 ゆっくりの言動は単純だ。 ほぼ、どれかに当てはまる。 強欲・色欲・嫉妬・怠惰・暴食・憤怒・傲慢。 『ゆっくり』が示したもの。 『人間』を罪に導くと言われるもの。 それが、何を意味しているのか。 『ゆっくり』が『人間』に示しているものは、何なのか。 「………………」 答えを口にすることが出来なかった。 答えがあるかどうかさえも、分からなかった。 代わりに私は、あんまんを口にした。 あんまんは、すっかり冷え切っていた。 ‐‐‐‐‐‐‐‐過去作‐‐‐‐‐‐‐‐ ふたば系ゆっくりいじめ 776 ゆっくりたたき ふたば系ゆっくりいじめ 769 ゆっくり採集~つかまってごめんね!~ ふたば系ゆっくりいじめ 766 まりさがまりさだよ! ふたば系ゆっくりいじめ 761 ゆっくりした週末 ふたば系ゆっくりいじめ 755 まりさもみもみ ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓×5 希少種が持てはやされるのは、 ・高い知能(人間との力量の差を理解している) ・ゲス化しにくい餡統 ・物珍しさ(希少性) が由来だからだね。 動物でも「言う事を聞かない・部屋を散らかす・大声で鳴く・躾を守らない」のは嫌だろ? まぁそこで更に「自分>赤ちゃん>ルール>人間」であるゆっくりはペットには向かないな。 -- 2018-01-17 06 02 29 ↓間違えた。もう1つ下です -- 2016-02-21 11 41 12 ↓2うるさい -- 2016-02-21 11 40 27 ハガレンかなぁ。 -- 2012-03-19 17 24 47 クズがつぶれてすっきりー! 合掌なんてまるで神への祈りじゃないか 饅頭に神はいないが -- 2011-06-08 14 58 52 どいつもこいつも希少種希少種と… -- 2011-01-18 15 59 29 もうちょっと餡の良い奴等を買うべきだったねー お兄さん勉強するべきだよー -- 2010-11-04 14 19 22 通常種の中でもありすほど善悪で可愛差の出る種類はない -- 2010-09-14 21 35 02 基本種は絶対ダメだな。とくにででいぶとまりさ 虫唾が走る -- 2010-06-29 02 04 16 ゆっくり飼うなら、高くついても賢い希少種だな。 -- 2010-06-23 09 06 57