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合成レシピ/アーマーB-Gear 合成レシピ/アーマー 背景色凡例 Test 合成材料 Test 店売り装備アイテム Test 合成装備アイテム Test WPショップ装備アイテム B-Gear 名前 必要Lv 素材アーマー 必要素材/数量 タックルヴェールver.2 53 タックルヴェールver.1 タックルヴェールver.3 63 タックルヴェールver.2 タックルヴェールver.4 73 タックルヴェールver.3 タックルヴェールver.5 83 タックルヴェールver.4 タックルヴェールver.6 93 タックルヴェールver.5 タックルヴェールver.Final 99 タックルヴェールver.6 ガルーダヴェールVer.2 53 ガルーダヴェールVer.1 鉄 30 チタニウム 30 カドミウム 30 ストロングモイッサナイト 10 ガルーダヴェールVer.3 63 ガルーダヴェールVer.2 クローム 30 チタニウム 40 カドミウム 40 ストロングモイッサナイト 20 ガルーダヴェールVer.4 73 ガルーダヴェールVer.3 アルミニウム 30 チタニウム 50 カドミウム 50 ストロングモイッサナイト 30 ガルーダヴェールVer.5 83 ガルーダヴェールVer.4 鉄 60 チタニウム 60 カドミウム 60 ストロングモイッサナイト 40 ガルーダヴェールVer.6 93 ガルーダヴェールVer.5 クローム 60 チタニウム 70 カドミウム 70 ストロングモイッサナイト 50 ガルーダヴェールVer.Final 99 ガルーダヴェールVer.6 アルミニウム 60 チタニウム 80 カドミウム 80 ストロングモイッサナイト 60 サーペンツヴェールVer.2 55 サーペンツヴェールVer.1 鉄 30 チタニウム 30 カドミウム 30 アイエドカニウム 10 サーペンツヴェールVer.3 65 サーペンツヴェールVer.2 クローム 30 チタニウム 40 カドミウム 40 アイエドカニウム 20 サーペンツヴェールVer.4 75 サーペンツヴェールVer.3 アルミニウム 30 チタニウム 50 カドミウム 50 アイエドカニウム 30 サーペンツヴェールVer.5 85 サーペンツヴェールVer.4 鉄 60 チタニウム 60 カドミウム 60 アイエドカニウム 40 サーペンツヴェールVer.6 95 サーペンツヴェールVer.5 クローム 60 チタニウム 70 カドミウム 70 アイエドカニウム 50 サーペンツヴェールVer.Final 99 サーペンツヴェールVer.6 アルミニウム 60 チタニウム 80 カドミウム 80 アイエドカニウム 60 ファントムヴェールVer.2 58 ファントムヴェールVer.1 鉄 30 チタニウム 30 カドミウム 30 ジルコニウムスチールグリーン 10 ファントムヴェールVer.3 68 ファントムヴェールVer.2 クローム 30 チタニウム 40 カドミウム 40 ジルコニウムスチールグリーン 20 ファントムヴェールVer.4 78 ファントムヴェールVer.3 アルミニウム 30 チタニウム 50 カドミウム 50 ジルコニウムスチールグリーン 30 ファントムヴェールVer.5 88 ファントムヴェールVer.4 鉄 60 チタニウム 60 カドミウム 60 ジルコニウムスチールグリーン 40 ファントムヴェールVer.6 98 ファントムヴェールVer.5 クローム 60 チタニウム 70 カドミウム 70 ジルコニウムスチールグリーン 50 ファントムヴェールVer.Final 99 ファントムヴェールVer.6 アルミニウム 60 チタニウム 80 カドミウム 80 ジルコニウムスチールグリーン 60 クロスヴェールVer.2 58 クロスヴェールVer.1 鉄 30 チタニウム 30 カドミウム 30 メタルカドミウム 10 クロスヴェールVer.3 68 クロスヴェールVer.2 クローム 30 チタニウム 40 カドミウム 40 メタルカドミウム 20 クロスヴェールVer.4 78 クロスヴェールVer.3 アルミニウム 30 チタニウム 50 カドミウム 50 メタルカドミウム 30 クロスヴェールVer.5 88 クロスヴェールVer.4 鉄 60 チタニウム 60 カドミウム 60 メタルカドミウム 40 クロスヴェールVer.6 98 クロスヴェールVer.5 クローム 60 チタニウム 70 カドミウム 70 メタルカドミウム 50 クロスヴェールVer.Final 99 クロスヴェールVer.6 アルミニウム 60 チタニウム 80 カドミウム 80 メタルカドミウム 60
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「うむ、美味であった」 「そりゃ良かった」 二人の男はかわら屋根の上にお山座。手にはオニギリ。暫しして空を見上げてにっこりする。 「ああ。きょうもアレだな」 「ああ」 男は肯く。 肯かれた男は旗本の息子で友永英治郎である。 肯いた男は小さな茶店の跡取りの藤堂傘ノ助。 二人は眺める。灼熱に熱せられた莫大な質量をもつ塊が江戸のはじっこに落っこちていくのを。 ~@:OH!!! 江戸戦記 あーまーど・こあ ~ 「うへwおかっぴきwwww勘弁してくれよwwwww」 瘠せた町人を屈強なおかっ引が引きずっていく。 「なにをいっちるんだ。あんたはね。万引きを……ぁあ!アレはなんだ?!!!!」 おかっぴきはそのアーモンド形の目を満円にまで広げ空を凝視していた。 ぬすっとは訳も分からず震えていた。 そして彼等はそろって叫んだ―――。 「「Oh~!ダイナマイツ☆っ!!」」 「ありゃりゃ。間に合わなかったみたいだな」 「そのようだ」 男たちは見る。大きな塊が道にの地面に突っ込んでいるのを。 「およよ。誰かが下敷きになっているみたいだな」 「そのようだ」 男たちはがんばってそいつ等を引きずり出した。 幸いな事に死んでない。無傷だ。やったね。ご都合主義ばんざい。 「おかっぴきwwwwwwww」 「ぬすっとwwwwwwwwwwww」 男たちは抱き合った。助けてくれた男たちにありがとうをいうとそのまま帰った。平和な頭だ。 「んで、これをどうするかだ」 「まだ、”生まれていない”ようだから焼けばいいんじゃね?」 「んだな」 英治郎は懐から舶来物のらいたぁをだし火をつける。 「ほえー。べんりなものだな」 「あめぃりかぁはすごいだろ?」 彼らはそんな談笑をしながら塊に火を点けた。するとどうだろう。それはたちまち燃え上がり……燃え、 「上がってないな」 「ああ。これは拙い」 「にげるか?」 「にげるもんか」 「よしきた」 「よしきた」 音を立て、殻が割れる。それは鬼の卵の殻。宇宙からのありがたくない贈り物。 それをどうにかするのが彼らの裏の仕事。いわゆる仕事人。 「「来い!!裁切観音!!」」 二人は声を挙げ、高らかに。雄雄しく叫べ。 さすれば漆黒の闇の館から正義のおぶぎょう、裁切観音ダンガンガリオンがやって来るのだ!! 「 俺 た ち の戦いはこれからだ!!」 「ああそうとも。おれたちは此れからも」 「「戦い続けるっ!!」」 【ご愛読ありがとう御座いました。作者の次回作にご期待ください】
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『あーまーど・こあ ふぉー』 13KB 制裁 パロディ 改造 二次創作 戦闘 ゲス ドスまりさ 希少種 創作亜種 三作目、色々と酷い。口調くらい統一しろって言わないで 世界観的にはものすごく広くなった幻想郷 ゆっくりんピースをのさばらせた結果がこれだよ 人間がたくさん虐げられるよ! ACファンは怒っていい 「ふふふ、ふはははは!ついに完成したぞ!」 アニメ調の怪しげな、それでいて自信に溢れた笑い声が部屋に響いた。 ここはゆっくりんピースの支部、グローバル・あまあまメンツの所有する施設、ハイダ工廠(こうしょう)。 ここでは提携企業、アクアにっとの支援のもと、ドスまりさを用いた新型兵器の研究開発が行われ、つい先ほどドスまりさの持つドスきのこを特殊な手法で粉末にし加工した新素材、ゆジマ粒子技術を搭載した新兵器が完成したのだった。 「この新兵器、ソルディドス砲を用いれば、あんなやつなどモノの2秒で消し炭だ!早速出撃!」 「ゆーん!おじさんはとっってもかっこいいよー!かわいいれいむのためにがんばってね!」 ビィー!ビィー!ビィー!ソルディドス部隊発進!ソルディドス部隊発進!2番から5番ハッチ開け!そこの車両、ひき潰されたいのか!目標は・・・・ ____________________________ ___ここは穴鳥(あなとり)村。 穴鳥村は3方向を山に囲まれた静かな農村である。 以前は水に恵まれ土地も豊かで山菜も多く取れたことから、村人たちはそれなりに裕福な生活を営んでいた。 しかし20年ほど前に謎の饅頭生命体、ゆっくりが現れて以来、水は砂糖で汚れ、山の恵みは捕り尽くされ、生活が苦しくなった村人たちは少しずつ穴鳥村から離れていった。 そして最近は高齢化が進み、若者と呼べるのは鬼意山という青年だけであった。 鬼意山は穴鳥村の村長の一人息子で、幼い頃から大人たちに混じってはゆっくり狩りに勤しんでいた。 なにせ村の3方向を山に囲まれているのだ。自制を知らない饅頭共のことである、農作物へのゆっくり被害も少しでは済まされないのだ。 そのとき大人たちと鬼意山は、間違いなく、自分たちの生活と村の未来のためだけにゆっくりたちを狩りつづけていた。 そこに目をつけたのが、悪名高きゆっくりんピース。ゆっくりんピースはその無駄に高い政治力を背景に、今すぐにゆっくり狩りをやめて、今までの暴挙を反省し、山のゆっくり達に謝罪と賠償をするように迫ってきたのだ。 ___ゆっくりんピースはゆっくり愛護団体である。尤もその行動は悪辣極まるもので、自分たちの主義主張が受け入れられないとなると自らの息のかかった町議会議員への直訴や、豊富な資金力を活かした破壊工作など、あらゆる手段をやってのけることで一部では有名である。 隣村がゆっくりんピースの政治工作によって村を流れる唯一の川からの取水権を奪われ壊滅したという話を聞いていた鬼意山は、ゆっくりんピースに対しては断固とした姿勢を貫くことを主張した。 しかし争いを嫌う穴鳥村の老人たちは、ゆっくりんピースの主張を全面的に受け入れて、事態の収拾を図ろうとしたのだ。 実はゆっくりんピースは自分たちの主張が受け入れられた場合、最低限の生活が出来る程度には資金援助をする、と老人たちに持ちかけていたのだ。 それを聞いた鬼意山は怒った。生まれてこのかた怒ったことのなかった鬼意山は、これ以上ないというくらいに怒ったのだ。 「老人ども!あんたたちのその甘ったれた考えの結果が今の穴鳥村だ!今になってわかったぞ!他の若者たちは生活が出来なくなって村から離れたんじゃあない!あんたたちのその姿勢に我慢ができなくなって出ていったんだ!」 そう言われて放っておかないのが、無駄にプライドの高い老人たち。やれ失礼だの、やれ謝罪しろだのと口泡飛ばして叫びあげる。 鬼意山は勝ち誇った顔をして言いました。 「俺がなんとかする。黙ってみていろ。」 次の日から鬼意山は畑もほったらかしで、朝から晩まで山に入り浸り、そして明け方まで自宅の地下室に篭って何かをやっていました。 そんな鬼意山を見て老人たちは、あれだけ大口叩いた割りには情けないだの、結局出来ることは山狩りだけか馬鹿馬鹿しいだの、鬼意山をけなして笑い続けました。 そんな老人たちを尻目に鬼意山は山へ入り続けました。 そして半年後・・・ ゆっくりんピースは再び穴鳥村へやってきました。山のゆっくり達と、全身を耐火スーツで纏ったスィーに乗ったゆっくりを連れて。 彼らは、自分達の主張を受け入れるという回答を受けに来たのです。受け入れないという回答は受け入れません。なぜなら、その瞬間が村の終わりなのですから。 「さあ、回答を聞きましょう。」 ゆっくりんピースの代表でしょうか、彼の右手の上では、でっぷりとナス状に肥え今すぐズタズタに引き裂いてやりたい程憎たらしい顔をしたれいむが鎮座しています。 「ゆっふっふ、ゲスでみじめなむらびとどもはさっさとれいむのあんよをおいしそうになめながらなみだとしーしーをたらしてゆっくりしゃざいしてね!そしたらしぬのはそんちょうとそのかぞくだけでゆるしてあげるよ!」 村長はもはや顔面蒼白です。 「そっ、そんな!ゆっくり様への謝罪と賠償だけじゃなく、われわれの命までも奪おうというのですか!」 「こらこら私の可愛いれいむや、いくら村人達が貧乏で情けない老いぼればかりだからといって、脅かしては可哀相だよ」 「「ぷぷっ」」 ゲスれいむが笑いを堪えられずに噴出したのは、青年・鬼意山が噴出すのと同時でした。 「それじゃあしぬのだけはゆるしてあげるよ!でもあんよはなめてね!こうえいにおもってね!ゆんっ!かわいくってごめんねー!」 村人達は村長から順番に次々と、ゲスれいむのあんよに接吻しながら涙と糞尿を流して謝罪していきます。 後ろに控えた耐火スーツのゆっくり達もゲラゲラと、下品に笑っています。しかし彼らはその火炎放射器を降ろす気配はありません。 もしゲスれいむへの謝罪を拒む村人がいれば、彼らは笑いながらその引き金を引くでしょう。 そして鬼意山を残して他の村人たちが全員涙と糞尿まみれになった時、ゲスれいむは言いました。 「ゆン?そこのおにーさんはころしちゃったほうがいいね!そこらへんにころがっているおいぼれどもとはちがって、へたにわかものをのこすとかこんをのこすことになるよ!」 「ふむ・・・。それもそうだな、さすがは私の可愛いれいむ、美しいだけでなく賢いな。」 「かしこくってごめんねー☆」 補足すると、別にこのれいむが賢いわけではありません。先週、れいむの飼い主がやったことをそのまま真似ただけなのですから。 鬼意山は叫びました。 「い、いやだあああああ!死にたくないっ!俺はまだああああうわあああああ!!」 鬼意山は走りました。しかし逃げる場所などどこにもありません。鬼意山はすぐにスィーゆっくり達に捕まって組み伏されてしまいました。 「おっ、お願いだっ!命だけは、命だけはああああああ!」 鬼意山は懇願します。しかしゆっくり達は聞く耳を持ちませんし、村人達も鬼意山と目を合わせようともしませんでした。そう、肉親であるはずの村長夫婦でさえも・・・・ 「へへっ。あのおいぼれたちも、おにーさんのしょけいにはさんせいらしいのぜ。くやしいのぜ?うん?」 「そ、そんなっ!どうしても助けてくれないのかい!?」 「ゆっへへ。だめなんだぜ。まりさはいがいとしゅっせよくがつよいのぜ。そんじゃ・・・」 「死ねよ」 左手の指を鳴らして鬼意山はそう言いました。 「あん?」 まりさは疑問の声をあげると同時に後ろに倒れました。 「ゆ、ゆわあああ!あついのぜ!もえてるのぜ!だれがばりざをだずげるのぜええええででであばばばばあ!」 まりさはその短いおさげをばたつかせながら全身を焼く炎から逃れようとしますが、うらはらに炎は勢いを増していきます。なぜならその炎はまりさの背負った燃料から出ているのですから。 「飼ゆっくりは、普通のゆっくりと違って賢いと思ってたけど、あれじゃ普通のと大差ないんじゃあないか?」 鬼意山は体についた埃を落としながら立ち上がり、炎の中でビクンビクンと痙攣するまりさの体を踏みつけにじりました。 「ユッボボオエッ」 その一撃がとどめとなったのでしょう、まりさは身を焼く炎の中でようやく安息を得られた模様です。 「ゆっぐ・・・いったいなにがおこったのおおおおお!?どぼじでじじいがいぎでるのおおおお!?!?」 ゲスれいむが、自分の理解を超えた現実に文句を言っている間にも、どんどんとスィーに乗ったゆっくり達が炎に包まれていきます。 「ゆぎゃあああああああ!」 「あづいいいいいいいいだれがだずげえげっげええええ!」 「あじゃああぎゃじゅうううう!」 まさに村の中は阿鼻叫喚、スィーゆっくり達の数が半分ほどになった頃、ゲスれいむの飼い主は叫びました。 「きっ・・・貴様!いったい何を!?」 「そろそろ良いか、こあ、出ておいで。」 鬼意山が手を上げて合図をすると鬼意山の家の方から何かが飛んできました。 「ゆ?あれはなに?」 「うちゅうじんさんなのぜ?」 「ひこーきさんなんだねーわかるよー」 「ちがうわ、あれはいなかもののくもさんよ!」 「びっくりおちんぽ!えれくちおん!」 山のゆっくり達が思い思いの反応をする中、それは現れました。 「おにーさん、こんなかんじでどう?」 現れたのはゆっくりこあくま、通称こあでした。しかしどこかが違います。 「ああ、なかなかよかったよ。射撃精度も計算通りだ」 和やかな雰囲気の中会話する鬼意山とこあ。しかしそれに納得がいかないのがゆっくりんピース。 「そっ、それはゆっくりこあくまなのか!?いったい貴様達は・・・!」 「コイツかい?こいつはアンタの言ったとおり、ゆっくりこあくまだ。しかし普通のこあとは違うところがある。それは・・・!」 ゆっくりこあくまは胴つきのゆっくりです。しかし、 両腕とあんよは金属製のフレームで覆われていました。 右手にはライフルが、左手にはなんだかゆっくりできなさそうな物騒な代物がマウントされていました。 胴体にも色々な装置がくっついています。 背中には、巨大なキャノンが二つくっついていました。 そして肩にはミサイルポッドが、頭の上にはまるでお帽子のような機械が載っていました。 「これは貴様たちがこの村にやって来てから半年間!数多の普通種の犠牲と、文字通り血の滲むような研究を経て完成した、ゆっくりこあくま専用兵装システム、あーまーど・こあ・ネクスト!」 「な、なにィィィっ!?」 「ゆぅ・・・むれのゆっくりのかずがどうしてもあわないとおもったら・・・」 「むきゅう。ドス・・・きをおとさないで」 山のゆっくり達談。 「ええい!スィー部隊よ!囲め!フォーメーションであの若造を焼き殺してしまえ!」 「ゆおーっ!」 ある者は移動し、ある者は火炎放射器を鬼意山に向けるゆっくり達 「むだですよ!」ガンガンガン! 「ゆぐぇえええええ!」 「ぶううううううげえええええ!!」 「あがあがあああああああぐうういいいいい!!」 こあはクイックブーストを用いて瞬時に反転、右手のライフルと左肩のスナイパーキャノンを器用に操作して、最も反応の早かった3匹をあっという間に仕留めあげた。 例に漏れず炎上するゆっくり達。しかし彼らが苦しむことはない。この距離からの射撃なら、こあは100パーセント中枢餡を打ち抜ける。そういう風に設計したのだ。 「な・・・なぜだっ!今の動きは完全に、ゆっくりこあくまの視界の外側だったはず!」 「AMS接続さ。俺とこあは一心同体、俺が見聞したことはこあに、こあが見聞きしたことは俺に接続され共有される!そして・・・!」 (注:AMSはAnko-Mammalia link Systemの略) 「ええい!あの人間はどうでもいい!ゆっくりこあくまに全火力を集中させるんだ!ひるむなー!」 「まだわからないんですかー!」ガンガンガンガン! こあのライフルとスナイパーキャノン、ASミサイルの爆風を掻い潜り、仲間の死体を踏み越えて、こあへの接近を果たしたゆっくり達。 「ゆっへへ・・・!せってきしてやったのぜ!これでまりさのおきゅうりょうもあげあげなのぜ!」 「わからないならうってごらんなさい、こあはにげもかくれもしませんよ」 「ばかなゆっくりなのぜ、このきょりからのかえんほうしゃはにんげんさんですらからだにあながあくいりょくなのぜ!ゆっくりしないでしんでね!」 ボゴオオオオオオン!バチッ!バチッ!ビシュゥン 「ゆ・・・!れいむたち、ついにあのばけものをたおしたんだね!つよくってごめんねーッ☆」 派手な爆発音とスパーク音を聞いて、ゲスれいむは自らの勝利を確信した。尤もこのれいむは最初から何もしていないが。 「ゆライマルアーマーだと!?」 ゲスれいむとはうらはらに、飼い主の男は驚愕に目を疑った。 「そう・・・。その通りッ!」 鬼意山は勝ち誇って肯定した。 「ゆジマ粒子の廻流作用を応用したゆライマルアーマー・・・!グローバル・あまあまメンツでさえまだここまでの小型化は進んでいないぞ!」 「「「どぼぢであなざんあいでないのおおおおおおおおおお!!」」」 ゆライマルアーマーに守られ、傷ひとつついていないこあを見て、スィーゆっくり達が叫んだ。 「こあ!皆殺せ!」 「いわれなくてもやりますよ!」 こあは空中を自在に飛び回り、ASミサイルやライフル、スナイパーキャノン使い分け、地面を這う哀れなスィーゆっくり達に引導を渡してゆく。 「ゆわわわわっ!おじさん!まりさたちどうすればいいの!?」 「ええい!こっちに来るな!奴がワシの方に来るだろうがああああ!」 「ゆぁーん!」 自分を頼ってきた山まりさを掴み、こあの方へ向かって投げ飛ばすゆっくりんピースの男。 「え?うえからくるっ!?」 ゆっくりは地面をはしるもの、その思い込みが、こあと鬼意山に隙を作った。 バシィン!バチバチッ 「「ちぃっ!」」 「ゆえーん!ビリってしたー!」 「おじざんっ!ばやぐにげようね!でいぶどいっじょににげようでええええ!!」 「くそおおお!恨み晴らすからなァー!」 そうしてゆっくりんピースの男はゲスれいむを抱えたまま高級車にのり穴鳥村を後にしたのである。 「おにーさん、あのゲスれいむたち、にがしちゃったね・・・」 「仕方ないさ、まさか突然まりさが降ってくるとは思わなかったもの」 「やまのゆっくりもけっこうにがしちゃったけど・・・」 「多数を殲滅する装備じゃなかったから仕方ない。まあそれに、今回の件に関しては山のゆっくり達はある意味ゆっくりんピースにだまされた被害者さ。」 そう言って鬼意山は村人達のほうに目を向けた。どの老人達も放心状態でまともな会話もできそうにない。だがこれだけは言っておかないといけない。 「皆さん、連中はこういう奴らなんです。これでわかったでしょう?それに彼らが半年も回答を待ってくれたのは善意なんかじゃない、この半年間、彼らは今回と同じようなことをずっと繰り広げてきたんです。この村の半年間の平和は数多の犠牲の上にあったのです。もう一度言います。俺は断固としてゆっくりんピースと戦います。地の果てまで追いかけてぶっつぶしてやる。このあーまーど・こあ・ネクストとともに。」 「おにーさん・・・」 「俺達はもう行きますよ、連中は同様な手段でもって村々を支配していってる。俺達を待ってる人たちがいっぱいいるんだ」 「息子よ・・・わしらはどうすれば・・・」 「とりあえずパンツ洗えばいいんじゃねえの?」 「ぐぅ・・・!」 「じゃあ。」 こうして後にアナトリの傭兵と呼ばれる一人と一匹は、穴鳥村を後にしたのである。 __________________________ 一人と一匹が旅に出て、いろんなことがあった。ドスゲスまりさ率いる群から村を奪還する依頼、グローバル・あまあまメンツ補給部隊の強襲依頼、ゆっくりんピースからの解放を目指す組織、ゆくりブ解放戦線との戦闘と和解、とにかく、いろいろあったのだ。 いつのまにかアナトリの傭兵の名はかなり知られるようになり、傭兵業も様になってきた頃、彼らはあるうわさを耳にする。 アナトリの傭兵を探して、6本足の巨大ドスまりさが徒党を組んで村々を襲うというのだ。 「まさかアイツが・・・」 「どうでしょう、いまやアナトリのようへいといえば、ゆっくりんピースにとってもじゃまなそんざいでしょうから」 「しかし、放っておく訳にはいかない。我々の目的は金稼ぎじゃないんだから。」 「はい、もしみつけたら、ぶっころしてやりましょう!」 一人と一匹は宿を後にする。彼らは気づかなかった。彼らを観察する一人と一匹の存在に。 「あれがアナトリの傭兵・・・」 「まりさにはみおぼえがあるよ、あのこあでまちがいないよ。あのころまりさはちいさかったからわからなかったけど、あのこあのみをまもっているのはゆライマルアーマー、いまのまりさとおそろいだね。そしてなにより・・・」 _____こあにちかづくとビリってなる。
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ドリアーマー ふしぎなパクテリア、ドルアーガの穴に登場する装備。 ススムとアンナが装着。ドリラースーツにマントやドリル状のブーツが特徴
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敵の装甲の弱い部分を攻撃することで、攻撃の際に敵の防御力を50%にします。 ブレードスキルの一つ。単体攻撃。 習得レベルは62 ナイトのアーマーブレイカーとは異なり、防御力を下げる効果はない。 あくまでこのスキル攻撃に限った防御力カットのため、使いどころは皆無ともいえる。
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こあ、とありますが子悪魔さんは出ません。期待して見た方はごべんなざい。 最近、農家の人間が害獣の被害の深刻さに頭を悩ませているらしい。珍妙であるそれは、知能は乏しいが物凄く数が多い。 普段であれば、人間の事なんてあまり気にしない。人間はあれでいて賢い。自分で解決しようとする。でも、あの悲痛の叫びを聞いてしまっては話は別。 事は数日前。光学迷彩のスイッチをいれ、人間の里をふらふらと歩いていた。 「…で、うんば…の、農作…全…だ。」「おど…れら…かえれ!」鍬や鋤を持った人間達が立ち話をしていた。あまりにも深刻そうだったので耳を傾けてみた。 「ああ、うんちも全滅だ!…ち、やはり早めに収穫するべきだったか。」 「憎たらしい奴らだ。うちはお前さん達のおかげで何とかなったが…。」 「同じ農家仲間だろ。困まったときはお互い様だ。これからも情報交換は徹底するぞ!」 「おうさま!しかし…ちょい待てタイマンはれやこのクソ」 覇気に満ちた男の声が急に低くなる。 「しかし、今度のお祭で山の神様に奉納する野菜が殆どやられてしまったな…。」 「ああ…。いつもの五分の一にも満たない量しか集まりそうにないな…。」 「しかも、連作物も茎ごとやられてしまうからな…。特にきつい。」 「トマトもキュウリも収穫前にやられたよ。あのやられようじゃ枯死してしまう。」 「食いかけなんて奉納できる訳がないし…。今年のは特にみずみずしい奴が出来そうだったんだぜ…。自家製のお味噌も一緒に奉納する予定だったのに…。」 な…に…?それは、由々しき事態じゃないか!! 毎年、お祭りで奉納されたキュウリを食べるのが、密かな、いや凄く楽しみにしているのに!! 今年の祭りはノーキュウリという事実を突きつけられ、私まで悲しくなってきた。 急にキュウリ達を始めとした農作物達の無念の声が聞こえた気がした。 すぐに行動を開始した。大事なのは奴らの確実な駆逐方法を、かわいそうな農作民達に与えてあげる事。誰にも出来て、奴らが予防できないような方法。 予防、の点は心配いらないであろう。奴らゆっくりに知能は無い。問題は『誰でもできる』って部分であろう。コレは容易ではない。 一所懸命に、思いを、考えを巡らすも、名案などすぐには浮かぶものでもなく…。 『自分の作った音楽を聴いて欲しかったから、ゲームのBGMにしました。』 私の尊敬する、ある技術屋の名言だ。… そ れ だ !!そうだ、それだよ!にとり、今日も冴えてる! 「こ、こんにちは。」私は、人見知りだ。でも、この案を採用すると決めた時点で、どうしても協力を仰ぎたい妖怪がいた。 魔法の森に住む魔法使い。こっそり、技術屋としてシンパシーを感じていた相手。一人でも出来る自信はあった。だが、完璧な物を仕上げたかった。 「…あら、珍しいわね。河童さんが私に何の用事があって?」 現れたのは、可愛らしい人形を従えた、綺麗な指先、器用な指、華麗な人形遣い。 「あ、あの…実は。」我ながら話が下手だ。こんな時、もっと人と上手にはなせればなー、と常々思う。 要約すると、『人形を作りたい。』だ。コレだけの事を伝えるのに、赤面したり、黙って次の言葉を考え込んでしまったり。 でも、彼女はいきなり玄関で話し始めようとする私を客室に案内してくれて、お茶まで用意してくれて、辛抱強く聞いてくれた。 「へぇ、具体的にはどういう形にしたいのかしら?この子達のような人型かしら?」そういうと、私の目の前で上海と蓬莱と呼ばれた人形が、可愛らしく踊ってお辞儀した。 「えっと、人型、じゃないの。」うーん、あれって何型なんだろう?とっさに具体例が思いつかず、困る私。自然と部屋を見渡す。部屋の中の物でうまく表現できればな~。…あ、ピンポイントなのがあった。 「あれ…です。」恐る恐る指をさす私。 「…アレね。」指の先には箱があった。 透明の箱にキュウリ達の敵が入っていた。何であんなのがあるのか解らないけど。あ、コッチ見て何かいってる。 「花壇のお花を荒らした悪い子にお仕置き中なの。」彼女は言った。口パクなのが酷く滑稽で、 「防音ガラス…?」思わず口にした。 「そうよ。」あっさり答えた。 「悪い奴、だものね。」思ったことを口にした。 「そうよ。悪い子なのよ。特にこの子は。」そういうと一瞬だけ、張りのありそうな可愛らしい口の両端吊り上げて笑ったのを見てしまった。箱が震えた。 「あの。それでアリスさんにお願い…したいのは。」怖かったけど、話を戻さなきゃ。 「アリス、でいいわよ。にとり。」さっきまでの笑顔とは別の、優しい笑顔だった。 「うん、アリス…、それで、まずはアレの、表皮部分を本物そっくりに作りたいの。」 「ふぅん、精巧さに拘るのはどうしてかしら?貴女くらいの技術者ならば、一人でもいいものが作れそうじゃない?」 「私だけじゃ…ダメ。本気なの。人工表皮や質感の研究、ハイレベルな緩衝材の作成、軽くて丈夫な素材。全部完璧に作りたいの。きっと壁にぶつかるわ。その時がくるのが解るから、精巧な人形をすべて自分ひとりで作れてしまう貴女にどうしても手伝って欲しいの。」 あ、口調が変わった。この子も根っからの技術屋なのね。言いたい事が解る気がする。 「いいわよにとり。協力しますわ。でも。」 「ありがとう!、でも…、なに?」 「理由。気になるわ。」 うん、理由。聞かれるよね~。正直に言っちゃおう。それで協力断られたのなら仕方ない。 「是非協力させてもらうわ。貴女の家、開いている部屋あるかしら。」あら、あっさり承諾。 「えぇ…!?うん、あるよ?」あれ、なにいきなり? 「上海と蓬莱以外はお留守番よ。それと、『箱』は放置でいいわ。ああ、お着替えの準備しなきゃ。上海は荷物の準備、蓬莱はアレとアレの本。お願いね。」 急に忙しいと準備しだした。私の家に泊まりこみで作業する気なのね。…もう、そういう所にシンパシー感じちゃうわ。 ともかく、彼女の家から私の家までの道中にアリスと打ち解けた。この子となら普通に会話できるわ。 「うん、いい感じじゃない、正に職人の城ね。」私の研究室で。あら、嬉しいこといってくれるじゃない。 「とりあえず。」一言言うなり、アリスはどこからか出した布と綿で、物の数分でアレの人形を作った。 「うわ、早すぎるわ。何も見ずに…しかも凄く上手だし…。」布と綿で表現できうる最高の一品が目の前に出てきた。 「ま、この程度なら、ね。」ああ、協力を要請して間違いなかった。想像以上の職人っ娘だよ、この子は。 あらかじめ作った設計図をアリスに見せた。 「…うん。なるほどね。コレ、いいわね。ココは縦に開くのね…。こっちは…。」うんうんと頷きながら私の設計図を見つめる。 「にとり、貴女、想像以上に…出来る娘、ね!」腕をガシッっと組んだ。もう、完璧にわかり合えた。 「…でも、ここの口のギミックだけど、こう…下部だけじゃなくて上部も歪ませなきゃ自然じゃないわ。」 「うー、そうすると、この部分のスペースが確保し難いんだよね。」「ああ、なるほど。」「そうなの」「じゃあ…」 こんなやり取りを3日間。煮詰めて煮詰めて煮詰めきった。物凄く充実して楽しい時間を満喫できた。 「出来たね、アリス!」「ええ、私達が組めば完璧な物が出来るに決まっているわ。」「後は、素材の吟味と組み立てだね!」 次は実際にくみ上げる。仮組みだ。パーツの加工はアリスが、私は全体の重量や、跳ねた時に機体全体にかかる衝撃などを計算した。 「うーん、コレだと重すぎるなぁ。」「そうね、この重量ではアレのジャンプは表現できないわ。」「うーん。」 難航中。全部がすんなり行くとは元々考えていなかった。 紆余曲折を経て、何とか形になった。名づけて『P-type GMKZ』だ。 「コレは、いい出来じゃない?」「コレ。コレだよアリス。この、角度とか凄くいいよ。」「この憎たらしさ、正にアレね。」 アレだ、どう見てもそこらで見かけるゆっくり魔理沙だよコレは。 「アリス、押すよ、このボードのボタン。」「そっちの担当はあなたでしょ。それに休憩した後でも…」「いいや!限界だ、押すね!」 ぽちっとな。 「ゆっくりしていってね!!」「ゆっくりしようね!!」 出た。完璧だ。 「にとり、さすがね。」「えっへん!しかもね、これだけじゃないんだよ。」ポチ、ぽち、ぽちっ。 「皆で集まってゆっくりしようね!!」「あっちいってゆっくりしようね!!」「こっちきてゆっくりしようね!!」 ふ、どうよ。 「誘導させる言語まで…。言うことないわ。」アリスはパチパチと拍手までしてくれた。 このプロトタイプをあらかじめ実験室に集めたゆっくりの群れに放ってみた。特に虐待もせず、エサもきちんと与えゆっくりさせたものだ。 なるべく、奴らの通常の状態でのデータが欲しい。 アリスがプロトタイプを連れて行く。 「お姉さん!その子もゆっくりできる子!?」「新しい子もゆっくりしていってね!!」 うん、つかみはバッチリみたいだ。モニター室で観察。アリスが退室したころを見計らい。 『ゆっくりしていってね!!』「ゆっくりしようね!!」 おお、うまくいった!!あ、アリスお帰り。 「どう?うまくいってる?」アリスも気になるようだ。ふふん、見てなって。 『こっちでゆっくりしようね!!』「そっちでゆっくりするね!!」しっかり誘導される生ゆっくり。 アリスはモニターを注視しながら音の無い拍手を繰り返した。テストは予想以上の成果を上げた。 さ、後はある意味で一番楽しい仕上げ。 「この本に乗っているコレ、積んで見たいんだけど。」「あら、それはどういう物なのかしら?」 コレとは、細い筒状のもの。えっと、Gatling?外の言葉ね。 「読みは解らないけど、銃みたいなんだ。」 「読みは、ガト…リング?かしら。変わった形の銃ね。でも…私としてはコレなんかいいと思うの」指差す アリスがさしたのは大木伐採用の外の機械。チェーンソーというらしい。 「いや…コレはさすがに…」 「そうよねぇ。重そうだものね。」いや、そういう意味じゃなくて…。 このプロトタイプの余剰出力を考えると、あまり重いものは積めない。ここからはセッティングで頭を悩ませそうだ。 「うーん、この構造から考えると火力は素晴らしいんだけどぁ。」「そうねぇ、重さも難点よね。」「そうそう。携行弾数も限りがあるし…」 ああ、こういうの考えるのって、好き。凄く楽しい。 「まあ、まずはこのレベルでいいんじゃないかしら。」「まあ、最初だしね。」 プロトタイプの頭部をあける。そして積み込む。 「使用弾薬は、コレかな。」「そうね、軽いっていったらコレね。」 「じゃあ、早速ためそう。」「はいはい。…もう、休んでからでもいいじゃない。」などと言っても既にプロトタイプを実験室に運ぶアリス。 「ノリノリの癖に。」見送りながらにやけ顔でそういう私。 モニター室でアリスが来るのを待つ。小走りだ。小走りで来た。 「お待たせ。」凄い笑顔。うん、こりゃ私よりノリノリだ。 「じゃあ、はじめよっか。」 実験室にはプロトタイプと一匹のゆっくり。 『ゆっくり後ろ向いてね!!』「いっしょにゆっくりしようね!!」 言われるままに後ろを向くゆっくり。仲間の言うことだからか愚直なまでに従う。 「うん、じゃあ、ぽちっとな」 プロトタイプの口が開き、乾いた音がした。 「ゆ゛っぐりぃ!!何、痛い!!」 「ぽちっとな。」パン。 「やべで、いだぐでゆ゛っぐりでぎないよぉぉ!!」そりゃ、銃口向けられて、引き金引かれればいたいでしょ。 「私も!私も…私も押していいかしら。」どうぞどうぞ。このFボタンね。 パン、パン、パン、ぱぱぱppp、カチッ、カチッ!! [0/24] ≪弾薬が尽きました≫ モニターの向こうでは全身に穴を開けた生ゆっくりが転がっていた。 「アリス、押し過ぎだよ!!まだ試作品なんだから!!」試作品の安否を気遣い、なおもキーを連打するアリスを止める。 「……ああ、あ、ゴメン。楽しくてつい。」ちょっと、とろんとした目しないでよ。 『周辺に、ゆっくりの反応無し。システム、ゆっくりモードに移行します。』モニターにうつされる。 「何はともあれ、実験は大成功だね!」実験室の汚れた物を掃除し、プロトタイプについた返り餡をふき取り、回収した後、二人でささやかな祝杯をあげた。 ゆっくり型ゆっくり駆逐ロボ。コレが私の答え。奴らの駆逐をゲームにしてしまおう。娯楽に乏しい人間の里ではきっとウケるんじゃないかなぁ。そして、販売。その儲けで新たな機体開発。嬉しくなる。取らぬゆっくりの皮算用。 人間の里におろすのはもちろん殺傷力の無い、新たに作ったウサギが昏倒する程度の麻酔弾を発射するタイプ。 ゆっくりの捕獲は人間にとってもビジネスになる。生け捕りにした野生のゆっくりはいい金になる、里の人間なら誰でも知っている常識。コレはビジネスとゲームを兼ね備えた、まったく新しい娯楽になるであろう。 3タイプのゆっくりメカを卸した。 砲撃戦型ゆっくり、『YKR-GMKZ』=汎用性重視の一般型。砲撃重視だが、白兵戦もある程度こなせる。専用麻酔弾を24発内臓。 近接戦型ゆっくり、『YKR-TINP』=言語に割くCPUの大半をフィジカルな機能に回したのが売り。主にスタンスティックで獲物を捕獲。 索敵支援ゆっくり、『YKR-MQ』=最低限のフィジカルを残し、アクティブソナー、サーマルソナー、暗視ソナーなどの索敵特化。 コントローラーも簡略化し、大きさも持ち運べるくらいまで縮小させた。 面白いように売れた。ココまで好評だと職人冥利に尽きる。修理、補給も簡単な技術で出来るようにしたし、ゆっくり如きに破損させられるわけの無い丈夫さを持っている。万が一のときは破損機体を下取りで新型を回せる。 その後、機械に強い人間がオリジナルパーツを装着させているのを見て関心し、カスタマイズできる新機種と多種の別売りオプショナルパーツをつくり、旧機種は新機種と無料で交換した。 この新機種には撃墜(捕獲)スコアが内蔵されていて、若者達を中心としたメカゆっくりオーナーへのウケはすこぶる良かった。撃墜スコアの上位のものには報酬と月間無料の補給を与える『月間MVP』という制度が出来るのに時間はかからなかった。 「ええ、それで火気も捕獲のギミックも不要な内部潜入型の…」ガッチリした体格の制服を着た男。 男が言うに、野生のゆっくりの巣穴を探す一種のスパイ型が欲しいということであった。この服、見たことある。あの工場の…。 「いいよ。引き受ける。」承諾する私。 「では、こちらが今回の報酬で…」「まだいらない。」遮って続ける。実際に稼動させて十分な戦果を挙げてからで、と。凄く満足出来る成果だったら、もうちょっとだけ色つけて、と言った。 「ハハハ、解りました!期待していますよ。」男は自信満々の私を見て、満足できるものが出来上がることを確信したようだ。終始笑顔で帰っていった。 その後、私の事業を支えてくれたアリスは「貴女のような子とお友達になれたし、コレだけもらえれば満足よ。」とだけ言って森の家に帰っていった。 大きなビジネスも出来、職人魂を持つ新たな友達もできた。今回の成果はあまりにも多く、当初の目的などもう覚えていない。 今となってはゆっくりは私にとって、幸運をもたらしてくれたということだけだ。 河城にとりは今日も研究に没頭する。 ところ変わってアリスの家。長い間空けてたとはいえ、部屋の中はしっかりと掃除されていて、いつでも主を向かいいれることができるようになっていた。 「ただいま、皆。お留守番ご苦労様。」にこやかに、可愛い人形達を労う。人形達も主の帰還に大喜び。アリスは一人一人頭を撫でて言葉をかけていった。可愛い可愛い私の子達。 ガタッ。 ああ、そうだった。音のするほうを見る。こちらに気づいたそれは箱を揺らしていた。口をパクパクしている。 「ただいま。今日から外に出してあげるわ。嬉しいかしら?」 返事は無い。だが箱は揺れた。…あ、私ったら。失敗しちゃった♪この箱は防音ガラスじゃない。こちらの声も聞こえるわけないわね。 箱の封印を解き、蓋を空けた。 「ただいま。」短く告げると 「おがえりなざい!もうじまぜん!!もうじまぜん!!」と言った。何を言っているんだコレ?…ああ、花壇の件か。 「いいのよ。今日は二人で食事にしましょうね。」微笑を向けて優しく優しくしてあげた。 「はい゛!!ありがどうございばす!!ゆっぐりいだだぎます!!」ふふ。 一ヶ月たった。さすがにゆっくりも本調子に戻って、友達と遊んだりしていた。 この友達ともっともっとゆっくりしたい。だが、刻み込まれた服従からそうは出来ない。今日も早めに帰宅した。 「ただいま!今日もゆっくり遊んできたよ!!」 「お帰りなさい。今日は映画を見ましょう。友達にもらったのよ。」 「映画って何!?ゆっくりできる!?」 「ええ、あなたたちが出演しているわよ。」 「じゃあゆっくりできるね!!」 アリスがポンポンとひざの上を叩く。ゆっくりはそこの上に乗った。両脇をそっとアリスの手がつかんだが優しく撫でてくれたので気にしなかった。ここ数日、主人は優しい。 「この目の前のスクリーンに映像が出るから、そっちを見なさい。」「うん!!一緒にゆっくりしようね!!」「ええ、最後まで一緒にゆっくりみましょう。」「ゆっくりするね!!」 目の前のスクリーンを注視する。 夕暮れの魔法の森。アリスの家でゆっくり主演の映画が上映された。 「ステルスゆっくりとか面白そう。」「高速戦型きたこれ。」 今日もにとりは絶好調だった。 休憩室でお茶にしていると、あの時、アリスが瞬時に作ったゆっくり人形が目に入った。 …そういえば、アリスが持ち帰ったアレ、どうするんだろ。 実験室での行いをすべて記録した映像。饅頭を撃ったり、 失敗したプロトタイプが暴走してゆっくりを巻き込み自爆したり、 TINP型の必殺技『回転TINP六連』の実験で回転切りでゆっくりをバラバラにしたり、 そういった実験室での記録がすべて収まったデバイス。 あんなの何に使うんだろ?まあ、いっか。アリスがアレでいいって言うなら、それでいいよね。友達だもん♪ 「い゛や゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ!!!」自分と同じ魔理沙型のゆっくりが他のゆっくりを虐殺している映像。 「もう見だぐないよぉぉぉ!!!」みょん型が魔理沙型と霊夢型を三枚に下ろした映像。 優しく包まれていたはずなのに今はガッチリホールドされて動けない。スクリーンに映される自分の仲間が仲間を殺す映像が恐ろしかったようだ。 「コレはね、一部のゆっくりが同種を襲うようになってしまったという本当の映像なのよ。学会の発表によると、野生のゆっくりが急にそうなるらしくて…。」ここでいったん止める。少しだけしたあと、 「あなたも、野生のお友達がいるから、気をつけてね。」静かにささやいた。 アリスのひざの上のゆっくりは、殺しているのがメカゆっくりだなんてことは解る訳もなく、ただただ変わってしまったという同種に恐怖した。アリスはその持ち前の優しさと聡明さから、ゆっくりが一回で理解できるとは考えなかった。 だからこの映像を、2週間、何度もリピートし、同じ場面で同じ説明をゆっくりにしてあげた。 もう、このゆっくりが外で遊ぶことはないであろう。疑心暗鬼に囚われたコレは、安全な家から一歩も出れないであろう。ここならば、叩かれたり抓られたりはするけれど、主人の機嫌を損ねなければ殺されない。 もう、このゆっくりはアリスに依存するしかなかった。 …うふふ。これで、魔理沙は私の物。後は自分好みに調教するだけ。どこにも逃げ道なんてないのだから。 ~あとがき~ 0339と0350とコレで3本目。幽香が好き過ぎて暴走した結果がアレだよ。勧善懲悪を促しているわけじゃないのです。ごべんなざい。 アリス嬢、こいつぁ手に余る。加工場の方に触発されたけど、自分には扱いこなせませんでした。無念。