約 2,372,599 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1146.html
虐待鬼井参とHENTAI鬼井参 夕方。 とある町の河川敷で、ボロクズのようにヘバっている男が二人・・・。 そのボロクズの一人である私は、ゆっくりを暴力的虐待することに定評がある虐待鬼井参。 隣で私と一緒に寝転がっているのは、今日知り合ったHENTAI鬼井参。 彼はゆっくりに性的虐待(という名の愛の押し付け)を行うことを生き甲斐としている。 何故私達はボロ雑巾のようにぐったりしているのかというと・・・。 朝。 私は日課の散歩がてら、この河川敷で野良ゆ虐をしていた所、鉄橋の下である男を見かけた。 その男はHENTAI鬼井参。彼はその名に恥じぬ変態っぷりを発揮していた。 「さぁでいぶ、お前のケツの穴のしわを数えさせろ!」 「やめてね!やめてね!!れいむのあにゃるさんみないでね!!!ゆぎぃぃぃぃ!!!あにゃるさんにゆびをつっこまないでぇぇぇぇぇ!!!!れいむのあにゃるがぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 「じじぃぃぃぃぃ!!!ばでぃざのでいぶをはなすんだぜぇぇぇぇぇ!!!!!!でいぶのあにゃるさんはばでぃざだってあじわったことないのにぃぃぃぃ!!!!!」 「みゃみゃをはなしぇくしょじじぃぃぃぃ!!!」 そこにはHENTAI鬼井参に捕まっている親れいむと、必死こいて体当たり(笑)をかましている親まりさ。 その2匹の子供であろうれいむが1匹。サイズは標準的な子ゆっくりくらいはあるが、赤ゆ言葉が抜けきっていない以上、このれいむの餡の質が伺える。 家族全員そろって親れいむを放すよう催促するが、鬼井参の方は聞く耳もたずに、さらにれいむのアナルを広げていく。 「なんだ、おまえのケツの穴ガバガバじゃないか。さてはお前中古品だろ?しかもこれは最近使った形跡があるな・・・この浮気者め。」 「ゆゆっ!!れいむ、これはいったいどういうことなんだぜ!!!れいむはほかのゆっくりとうわきしてるのかぜ!?」 「ゆっ、ななななにいってるのぉぉぉぉ!!!れいむはまりさとしかすっきりー!してないよぉぉぉぉ!!!じじいはてきとうなこといわないでれいむをはなしてねぇぇぇ!!!!」 「ハッハッハ、この俺を誰だと思っている。俺は変態の中の変態、THE HENTAI 鬼井参だぞ。ケツの穴見ただけで未使用か使用済みかを見分けるなんて朝飯前だ!」 と言いながら荒ぶるHENTAIのポーズをとる鬼井参。 そう、このHENTAI鬼井参は自他共に認める変態野郎である。 これまで数え切れないほどの野良ゆのアナルを弄り倒した歴戦の紳士としてHENTAI鬼井参の中で名を轟かしていた。 鬼井参の目に狂いは無く、親れいむもあからさまな反応をしだす。 そこで子れいむが何かを思い出したかのように喋りだした。 「しょういえば、きにょうのおひるごはんのあちょ、みゃみゃとすーやすーやしてたのにれいみゅがとちゅうでおきちゃとき、みゃみゃいえのにゃかにいなかっちゃよ!!」 「おおおおおちびちゃんなにいってるのぉぉぉ!!!おちびちゃんはねぼけてたんじゃないのぉぉぉぉぉ!!!?」 苦し紛れな言い訳をする親れいむ。 アナルを弄られている痛みもあるが、精神的に追い詰められる焦りが、れいむの冷静さを欠いていく。 とはいえ普段から冷静な生物でもないが、体中から変な液体がにじみ出てるあたり、かなり必死であるのは理解できる。 そしてまりさは体液ダラダラなれいむに詰め寄る。 「れいむ・・・いったいどこへいってたんだぜ・・・しょうじきにいえばゆるしてあげなくないこともないんだぜ・・・」 「れれれれれいむどこにもいってないよぉぉぉぉ!!!れいむは、おちびちゃんがすーやすーやしてるから、そのすきにろじうらにすんでるまりさのところになんかいかないでかりにいってたんだよぉぉぉぉ!!!まりさのたくましいペニペニをたんのうしてなんかないよぉぉぉぉぉ!!!!」 ベッタベタではあるが、そういう生物なのでご了承願いたい。 もはや白状したも同然なれいむを、まりさは冷めた目で見ていた。 その後、まりさはれいむに背を向けてしまう。 「れいむ、みそこなったんだぜ・・・。うわきなんかするいんっらんなでいぶはじじいにもてあそばれてゆっくりしんでね!!おちびちゃんいくよ!!これからはふたりだけでちからをあわせていきていこうね!!」 「くちょばばぁはゆっくちしんでね!!!」 「どおじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」 「ハッハッハ、だが安心しろ!!俺はガバガバアナルでもひいきせずに愛してやるぞ!!よかったな、ビチビチビッチのれいむちゃん!!!」 浮気が発覚したれいむに死ね死ね発言を浴びせ、まりさは子れいむを連れて何処かへと跳ねていった。 と思ったら、一部始終を目の当たりにしていた私に気付いたのか、まりさと子れいむは私の元へ跳ねてきた。 そして眉毛をキリっとさせ、意気揚々と発言する。 「まりさはしんぐるまざーでかわいそうなんだぜ!!じじいはあまあまをもってくるんだぜ!!!」 「あみゃあみゃよこせくしょじじいぃ!!!」 分かってはいたが、こいつらはゲス家族なのである。 街のいたるところで見かける野良の8割は餡子が可愛そうなことになっている固体が占めている。 だが普通の野良なら、人間に歯向かうと高確率で殺されることは記憶を司る餡子に染み込んでいるはず。 まあ簡単にいうと、この家族は餡子が可愛そうな固体の中でもさらに残念なゆっくりなのである。 この親子は餡の質が残念な事もあるが、私こと虐待鬼井参にエンカウントしたのが運の尽き。 私は右手で子れいむをつかみ、左手でまりさの帽子を奪う。 「ゆっ!おしょらをとんでるみちゃ~い!!」 「ゆあぁぁぁぁ!!!ばでぃざのおぼうしかえしてね!!!おぼうしがないとゆっくりできないぃぃぃぃぃ!!!!!」 子れいむが?を遺憾なく発揮している一方、まりさは私の手の中にある帽子届くと信じて一生懸命跳ねていた。 まりさは体中から液体を撒き散らしているため、私のズボンは酷い事になっているが、元々虐待するために散歩に来ていたので、着てる物は汚れても構わない虐待用の作業服である。 ブランド物の服着ながら虐待しようだなんて考えられないしね。 そして私は子れいむを帽子の中へ放り込む。 子れいむは帽子の先っぽの方へ落ちていった。 「ゆゆっ!!まっきゅらでにゃにもみえにゃいよぉぉぉ!!!ゆぴぃぃぃぃぃ!!!きょわいよぉぉぉぉ!!!!みゃみゃはきゃわいいれいみゅをたしゅけてにぇぇぇぇぇぇ!!!!!」 「かえしてね!!!かえしてね!!!!!ばでぃざのすてきなおぼうしかえしてねぇぇぇ!!!!」 必死すぎて子供の訴えが耳(?)に入っていないようだが、問題は無い。 子供を返せと言ってきても返す気なんてないし。 私は帽子を閉じるようにつばを握りしめ、密封状態にする。 そして勢いよく振り回す。 「ゆぎゃぁぁぁぁあっぁあぁぁ!!!!ゆっきゅちできぬあぁぁぁぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」 「ばでぃざのおぼうしふりまわさないでねぇぇぇぇぇぇぇ!!?」 子れいむは遠心力を全身で受け続ける。 F1レースのアレみたいに、子れいむの叫び声が聞こえてくる。 話は逸れるが、ゆっくりとは簡単に言えば動く饅頭である。 饅頭といっても、もちもちしてて意外とナイフでスッパリと切れたりはしない。 もちろん、刃物が物理的に接触しているため、痛みによって喚きだしたりする。 だが虐待するとなると、奴らの饅頭でできた体は途端に弱くなる。 これはゆっくり独特の思い込みの力によって、相手が自分達より遥かに強いと心身共に消極的になり、老人の顎にもすごく優しいくらい饅頭体の強度が落ちるのだ。 よくレイパーに襲われるゆっくりを見て、さっさと逃げればいいのにと思うが、この場合も上記に当てはめる事ができる。 恐怖によって動けなくなって、後の祭りとなるのだ。 逆もまた然り、他を見下す事で悦に入るゆっくりは、相手が弱い存在だとつけ上がり、無意識に強度が増すのだ。 つまり、この子れいむもまた饅頭でできたゆっくりであり、先ほどから遠心力による圧力でだんだんと体が押しつぶされていったのだ。 「ゆ゛っ?!れいみゅ・・・ちゅっ、ちゅぶれりゅうううううううう!!!!」 先ほどの思い込みの力が、未成体の子ゆっくりの体に相乗効果を与える。 子れいむの体はだんだんと楕円形に変化していく。帽子の中で、しかも振り回しているので見えないが、多分なっているだろう。 そして、子れいむの体は限界を迎えた。 「もっ・・ちょ・・・ゆっ・・ぎゅべっ!!!」 最後の決め台詞を言う事もできず、子れいむは圧力により破裂した。 叫び声が聞こえなくなったので、私は帽子の中を確認すると案の定。 子れいむの体は、帽子の奥のほうでただの餡子に変化していた。 もう何を言っても返事はない。 私はアーメンと呟きながら、帽子を外側から両手で揉みしだき、帽子の中全体に餡子がしみこむ様にする。 「ばでぃざのおぼうじがえじでぇぇぇぇぇぇ!!!!あとあまあまもちょうだいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」 私はその帽子を、もはや子れいむのことなぞ頭の中から抜け、あまあま>子れいむ と順位付けしている餡子脳のまりさに投げつける。 「ゆぅぅぅうぅぅぅ!!!ばでぃざのすてきなおぼうし、ゆっくりおか・・・・ゆぎゃあぁぁぁぁぁぁぁゆっぐぢでぎないぃぃぃいぃぃぃっぃ!!!!!」 そう、死臭がたっぷり染み込んだ素敵なお帽子を。 「あらってええぇっぇぇ!!!これあらってよおぉぉぉぉぉ!!!!!ゆっくりできないよぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」 その死臭は自分の子供の餡子から発せられているのだ。 それを理解させてやればさぞや面白い事になるのだろうが、錯乱しまくりのゆっくりに言い聞かせるのはなかなか面倒くさいものである。 私は再度帽子を取り上げ、フリスビーを投げる要領で川へ向かって放り投げた。 「ゆぅぅぅぅ!!!ばでぃざのおぼうしさんゆっくりまってねぇぇぇぇ!!!!」 まりさは川へと一直線に向かう帽子を追いかける。 死臭でゆっくりできないんじゃないのか・・・などと思いながらも、私もまりさの後を歩いていく。 そして素敵なお帽子は、だんだんと浮力を失い、そして川の水面へと着水した。 「ばでぃざのおぼうじがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!かわさんゆっくりしてね!!!!ゆっくりしてね!!!!!!ゆあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」 帽子は川の流れのままに、だんだんと遠く、小さくなっていく。 まりさはそれを号泣しながら非常に名残惜しそうに見ている。 そんなにも大事な汚帽子だったとは・・・ 私は少し罪悪感を感じながら、まりさの後に立ち 「ならお前が追いかけろ。」 汚いケツを蹴り上げる。 まりさは川へダイブした。 罪悪感(笑)を感じた私は、川を泳いで帽子を取りに行くのであったのだろう、まりさを文字通り後押ししてあげたのだ。 二月に入る前のこの肌寒い中、あんなに大はしゃぎしながら距離も詰められずに泳いでるよ。 あぁ、ゆ虐しながらも良い事をするのは気持ちがいいな。 私は川で手を洗いながらそう思っていた。 ふとHENTAI鬼井参と親れいむの事が気になり、そちらの方へ目をやると・・・。 鬼井参の変態行為はまだ続いていた。 鬼井参は息を荒くし、よだれを垂らしながられいむのアナルを穿り回していた。 れいむの方は、もはや抵抗する気力すら失い、涙や色んな液体を零しながらゆんゆん泣いていた。 私はそれを見ながら 「素手でアナルかき回すとか、流石にそれはねーよ・・・」 と、呟いた。 すると、HENTAI鬼井参の体がピクリと反応する。 どうやらその地獄耳で私の小言を拾い上げたようだ。 ありえないだろ・・・ここから直線距離で100mはあるのに・・・。 とは思ったが、鬼井参が私を睨み付けてきた辺り、本当に聞こえてしまっていたのだろう。 れいむを投げ捨て、私の方へ歩いてくる。 もはやアヘってたその顔は見る見るうちに強張っていく。 まるで鬼のようだ。 私は戦慄を覚える。 鬼井参は一歩、また一歩と近づいてくる。 このままでは殺られる・・・ 逃げなきゃ・・・でも体が動かない・・・・・ 私は冷や汗で服が濡れていくのを感じた。 ついに鬼井参は私の目の前までやってきた。 恐怖のあまり、私は後ずさりをする。 だがそんなことで逃げきれるような相手ではなさそうだ。 鬼井参はしばらく私の顔を見つめ続けた。 そして、大きく息を吸って、こう言った。 「やらないか?」 私の緊張は一瞬で解けた。 壮絶な戦いだった。 ひたすら私の服を脱がさんとばかりに、猛烈ダッシュで追いかけてくるHENTAI鬼井参から、ただひたすらに逃げ回る。 捕まりそうになると、私は鬼井参に殴りかかり、鬼井参もまた私の作業服を破かんと引っ張りだす。 そんな一進一退の名勝負が今の今まで続き、両者共に力尽きたのである。 そして話は今に戻る。 昨日の敵は今日の友とでも言うべきか。 私達は何故か和解したのだった。 「いやぁ、君もなかなか見所のある男だね!気に入ったよ!!」 「はぁ・・・文字通り恐縮です。」 「だが、俺のゆっくり変態行為を否定するのは許せんな。」 「流石にもう怖くて立てつくような事はできませんよ。・・・認める事もできないけど。」 「何を言う。奴らはぺにまむやあにゃる等、生意気にも意味不明に人間に近い物を持っている。それらを辱めたときの奴らの悔しさ溢れる顔や嘆き声を聞くのは最高だぞ。」 「やー、でもやっぱ私的には虐待の方がいいですよ。暴力を振るって、ゆんやゆんやと泣きながらボロ饅頭に変わっていく。身も心もスッキリ・・・・・ん?」 ふと私は鉄橋の方へ目をやると、そこには先ほど私の隣にいるHENTAI鬼井参に辱めを受け続けたれいむが泣きながらむくりと立ち上がっていた。 投げ捨てられたときこそ反応がなく、既に事切れていたのかと思っていたが、どうやら生きていたらしい。 あれから時間にしておよそ10時間。何とか動けるくらいには回復したのだろう。 私はある事を思いつき、鬼井参に話しかける。 「そうだ、あいつを使ってサッカーでもしませんか?」 「サッカー?でもゆっくりをボールにしたってすぐに餡子吐いて壊れちゃうだろ。」 「確かにそうですけど、でもコレを使えば万事解決ですよ。」 と言いながら、私は持っていたリュックの中からサランラップを取り出す。 「ほぅ・・・それでぐるぐる巻きにしようってか。でもそれで巻いたら呼吸ができなくなって、君の好きなゆっくりの悲鳴が聞こえないんじゃないか?」 「大丈夫ですよ。別にあいつらは息なんてしてませんよ?」 「え?そうなの・・・?」 「体の中身全部餡子ですから、肺もないし。」 「でも、ぐるぐる巻きにしたらそもそも喋る事もできないし・・・。」 「ふっふっふ、考えが甘いですね・・・。例えば、家族連れのゆっくり達が身の危険を察知した際、親ゆっくりは子供を口の中に入れるじゃないですか。それで、奴らは口を閉じてるはずなのに、『これでおちびちゃんはあんっぜんだよ!じじいはあきらめてね!!』とか聞きません?」 「ふむ・・・。」 「でもあいつら、口をガムテープとかで閉じてやれば途端に喋れなくなる。つまり、あいつら自分が口を閉じてると思い込んでたら喋れなくなるし、閉じてると思い込んでなければ喋れちゃうんですよ。だから・・・」 と言うと、私は立ち上がり、使用済みれいむの方へと歩んでゆく。 私は無抵抗のれいむを捕まえ、口を開けたままの状態でサランラップを何重にも巻いていく。 「ゆぐぅぅ・・・やめてね・・・れいむを・・はなして・・・ね・・・・・」 「ほら、こうすればいいんです。」 「なるほどな・・・。」 お兄さんは関心の眼差しでれいむと私を見ていた。 「どうです?こいつでサッカー・・・ゆッカーとでも言うのかな?」 「何だか面白そうだね・・・よし、やろうじゃないか。」 鬼井参も立ち上がり、私の方へと向かってくる。 れいむは尚も抵抗を見せようとはしない。 確かにアナルをかき回されたが、さほど身体的な問題はない。 むしろ、こいつは精神的なダメージの方が大きく、塞ぎこんでしまっているだけなのだ。 この分なら楽しめるだろう・・・。 私はれいむをお兄さんの方へ思いっきり蹴飛ばす。 「ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!いだいいぃぃぃぃぃぃ!!!!!」 れいむは大変良い叫び声を上げながらポヨ~ンと飛んでいった。 「ほほぅ、確かに普通に泣き叫んでるね。」 お兄さんはれいむを上手く捌き、私の方へ蹴り返す。 「いいいだいいいいいい!!!!ぼうやべでぇぇぇぇぇぇ!!!!!」 「しかもこれなら、皮が破けても餡子漏れで死ぬ事はないし、皮が腫れ上がったら勝手に圧迫されてさらに苦しむ。ナイスアイデアでしょう?」 「ははっ、これは中々面白いな。」 「ゆぐぇぇぇぇぇ!!!もうやだぁぁっぁぁおうぢがえるううぅぅぅぅぅ!!!!」 しばらくの間、私と鬼井参はれいむの反応を楽しみながらひたすらパスを続けていた。 蹴るたびにれいむの体は腫れあがっていき、さらに涙や体液で体がふやけ、饅頭皮はボロボロになって行く。 だが私達はお構いなしに、キャプ翼ごっこなどをしたり、どさくさにまぎれてまた私の作業服を破こうとする鬼井参にトゥーキックをかましたりして時間が過ぎていった。 そして辺りが暗くなった頃、すでにれいむの反応は殆ど無くなってはいたものの、餡子が漏れてないので死ねない状態で延々と苦しみ続けていた。 「ゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っゆ"・・・・」 「はぁっはぁっ・・・も、もうここらへんでやめときましょうか・・・?」 「そうだな、足元も見えづらくなって危ないし。」 2時間くらい動きっぱなしだったのに、なんでこの人は息一つ乱さないのだろうか・・・? 私は改めて、この鬼井参は異常なのだろうと感じる。 「ところで、このれいむはどうする?」 「こんなのもう虐待のしようがないし、私はいらないですよ。」 「俺も、こいつは既に使用済みだからな・・・。」 「じゃあ俺が帰り際に捨ててきますよ。今日はちょうどゆっくりゴミの日ですから。」 などとやり取りをし、鬼井参と別れた私は、家の近くのゴミ捨て場にれいむを投げ捨てる。 ゆっくりゴミに生きたゆっくりを捨てるのは違法なので、私はたまたま近くに落ちてた棒のようなものでれいむを中枢餡ごと突き刺した。 ゆ"っ!!!!というぐもった声を出すと、ボロクズれいむは永遠にゆっくりしていった。 そのまま私は帰路へとついた。 「って、なんで私の家に鬼井参が居るんですか!!!?」 「はっはっは、何を水臭い事をいっているんだ盟友よ!!俺は君にゆ虐の楽しみを教えてもらった!!今度は俺が君にHENTAIの境地を教え込んでやろうと思ってな!!!!」 「ゆっがぁぁぁぁっぁ!!!!でいぶをここからだせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」 「さぁ!!まずはアナルが使用前か使用済みか見分けるコツを教えよう!!!それが終わったらさっそく素手でかき回してみるのだ!!!!!」 「やべどぉぉぉぉぉぉ!!!!でいぶにへんなごどずるなぐぞじじいいいいぃぃぃぃぃぃ!!!!!」 「簡便してくれぇ~・・・」 私は何食わぬ顔で家の中に居た鬼井参と、これから起こる大惨事に、途方に暮れるのであった。 あとがき 最後まで読んでくださってどうもありがとうございます。 ゆっくりをサッカボールの代わりにするのってよくあるけど、耐久力がないよなぁ・・・。 じゃあサランラップ巻けば良いんじゃね?と思って勢いで書いてみました。 でもラップよりHENTAI鬼井参の方が・・・。 SS書くのって難しいですね。それにゆっくり設定もイマイチかも・・・。 他の作家様のSSをじっくり読んで勉強したいと思う次第です。 以上、文才が無いのにSSに手を出した愚か者のおまんじゅうでした。
https://w.atwiki.jp/namu/pages/13.html
防御 作戦 ○前方に詠唱によって防御壁を展開する ○ネコリスの加護が届いているきがする ◯無線傍受で味方の動きを在る程度掴んでいる ○巻き上がった砂を攻撃し攻勢防壁に利用する ◯砂漠なので、攻撃は視認できる範囲 事前RP はやて@るしにゃん王国「簡単にやられてたまるかよ!」 幽@るしにゃん王国「うー、しんどいですー」 はやて@るしにゃん王国「食い止めろ!!まともにぶつかる必要はねーけどちょっとでも混乱させんだ!」 S43@るしにゃん王国「みんなを守るんだ!」 クレール@るしにゃん王国「ここで倒れるわけにはいかないのよ!」 テル@るしにゃん王国「防御壁発動ー!!!」 南無@るしにゃん王国「皆、耐えて!帰りましょうわが国へ!」 はやて@るしにゃん王国「後ろから絶対みんな来る…!それまで持たせろー!」 スゥ・アンコ@るしにゃん王国「ここで救い出せば、恩売り放題アル…っ。」 ノーマ・リー@るしにゃん王国「売るの?!」 S43@るしにゃん王国「後のことは生き残ってから考えろ!(突っ込み)」 テル@るしにゃん王国「みんな守ってみせるもーん!!!!」 S43@るしにゃん王国「やらせはせんぞ!」 ノーマ・リー@るしにゃん王国「敵、来ます! 準備いいですか?」 はやて@るしにゃん王国「ばっかっ、冗談言ってる場合じゃねーだろっ、全力出せっ!!来るぞっ!!」 スゥ・アンコ@るしにゃん王国「売るに決まってー……(ノーマへの返事の途中にS43に遮られる。)ぶー。後の事を考えた方が、色々やる気が出るってもんアルよー。」 ノーマ・リー@るしにゃん王国「てゆかSさん、それ言うと負けフラグだからーーー!(泣)」 スゥ・アンコ@るしにゃん王国「冗談じゃないアル。勿論、力は出し惜しみナシで全力でGO、アルよ。……行く、アル……ッ!!」 S43@るしにゃん王国「負けフラグなんぞに、負けん!」 スゥ・アンコ@るしにゃん王国「負けてるのは、人生だけで十分アルな…!」 ノーマ・リー@るしにゃん王国「ああもう、判りましたよ。お付き合いしますよ! ……っとに、カッコつけが多いんだからこの国は!」 南無@るしにゃん王国「皆が私をおいてきぼりで仲良さそう…!」 はやて@るしにゃん王国「仲良くしてーんだったらお前もまざってこいっ、魔法、使えんだろっ!?」 S43@るしにゃん王国「ネコリスよ!力をわけてくれー!」 南無@るしにゃん王国「魔法やってると周りが見えなくなっちゃうんだもんーうあーん」 テル@るしにゃん王国「ネコリスの力を感じます!」 スゥ・アンコ@るしにゃん王国「精神的余裕がないから、そんな風になるアル。――もっと余裕もたないと、恩…げふん、救うものも救えないアルよ。肩の力抜くアル!」(おもいっきり背中をたたく。) 南無@るしにゃん王国「(がふっ、ごほ)べ、別のものがぬけちゃうよアンコちゃん!でもがんばるね!」 応援RP るしふぁ@るしにゃん王国「(げほごほ)一人お留守番…すぐに帰ってこないと、勝手にベッド出てゲームしてやるぞ! …ごめんなさいごめんなさいorz」 イラスト koya.jpg はやて@るしにゃん王国 hap.jpg はやて@るしにゃん王国 スゥ・アンコ@るしにゃん王国 七海@るしにゃん王国 【ネコリスの加護】 テル@るしにゃん王国 SS 合作:はやて@るしにゃん王国 スゥ・アンコ@るしにゃん王国 南無@るしにゃん王国 「敵の攻撃、来ます…!」元忍者の特性上、攻撃の気配には恐ろしく敏感だった。素早く魔法を行使した先は、敵でも障壁でもなく、地面。威力に圧されて大穴が開いた「岩と土が防壁になります!手段のない方は入って!魔力障壁を!」と言いつつ自分がとりあえず入るのだった。自分の力量を見極めるのも大事な仕事である。他の人々がどうしているかは確認しきれないが、なにせ同じ訓練を重ねてきた仲間達である、ばらばらでもばっちり回避しているだろう 「アイヤー……ッ!! 」とりあえず、叫んだ。この部隊、というか、己たちの職業というのは、――その、酷く、打たれ弱いものだから。敵の攻撃は絶対的に阻止せねばならなかった事柄の一つ。そんな叫んでいる間に、――直ぐ傍で、地面に大きな穴が開く。作り出された穴に、迷う事なく身を投じた。――…もしかしたら、下にいた彼を踏んでしまうかもしれないが、まあ、さておき。「ナイス判断、アル。南無…ッ、後からこの前みやげ物屋で買ってきた、絶体絶命、って書いてある笠あげるアル。 」絶対的にいらないモノを例に例えながら、穴程度では流石に不安なのか、握り締めた杖に力を込める。入れるだけ入った後に、入り口に障壁をはり、攻撃を弾くつもりなのか。――珍しく、少しばかり真剣な表情。 「くっそ、全然止まる気配ねーなこいつら…っ、みんな、固まんなーーっっ!!」爆音・轟音・怒声その他もろもろにかき消されないように声をはりあげ、近場の仲間に声をかけながら、身を低く、さらに足を止めぬように動き回る。爆風や射撃から身を守るための遮蔽物の確認は先ほどより済ませていた。敵の姿はできるかぎり視界にとどめようとしながら、岩陰に転がり込んでぐぐっと歯を食いしばった「一発も、まともにくらうわけにゃいかねーんだよっ…後ろも、なんとか…なってるか?」魔法使いたちの防御能力は弱い。いざとなれば自分たちが敵の気を引き、さらには壁となる必要もあるかもしれない。これは、これまでの戦闘による経験で少年が覚えてしまったこと、と、もとより仲間を守りたいと思う性格によるもの 穴に人を入れるだけ入れれば、多少窮屈なものになった。狭い、と眉間に皺を寄せながら――、己たちよりも前線で戦う事になる、世界忍者の少年の一人の声が、酷い騒音の中で聞こえた。余程、危険な立場にいるのはあちらの筈だ。すぅ、大きく息を吸い込む。お腹いっぱいにためこんで、そして唇を大きく開く。腹の底から、全力を持って声を出した。「絶対食らっちゃ駄目アルからな! 死んだりしたら、額に、生肉って書いてやるアル。覚悟するヨロシーーッ!! 」絶叫、とも言っていい嫌がらせを口にしながら、けれど皆の無事を願う。どうでもいいが穴の壁で反響して周りの人の耳がキーンとなっているだろうが、まあ、さておき。何重をも理力の壁の一つとなるべく、溜めていた力を入り口に。力の盾となるように、――全ての攻撃から、己たちを護るために。 「大丈夫、はやてさんなら回避できますよ!」元同僚の確信があった。そうでなくともせねばならないのだが。数少ない戦力なのだ自分達は。障壁にかかる負荷、きつい。だが、修行に比べたら何も辛くはない、命をかけた戦場は寧ろ自分にとって馴染みの深いものだ「大丈夫、私達皆で、帰りますよ王様…待っていてください」呟いて更なる障壁を繰り出した、それが世界忍者達の前へと発生するように、その魔力の限界までもを用いて。 「! …ばーか、そんな簡単に死なねーよっ。まっだまだやりてーことだって一杯あるんだからな!」届いた声に小さく笑みが零れた。誰かに思われるということは、心を強く支えるもの。不必要なまでに強張っていた身体の力がほぐされる「……うしっ!お前らの攻撃なんか…全部避けてやるっ!!」次の攻撃に備えて、別の遮蔽物を探す。ここにずっといたところで、そう長くはもたないだろう。経験と直感、それに訓練と持って生まれた反射で、生き抜く道を自ら切り開くため敵の姿をきっと睨みつけ、瓦礫の山から飛び出し、転がり、歯を食いしばり。無様でもなんでも、攻撃の嵐をかいくぐってゆく――!
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2436.html
『ぱちゅりーのおめめで』 14KB 虐待 小ネタ 野良ゆ 虐待人間 展開、文体ともにだいぶ乱れております ごめんね。 プロット? 展開? 文体? なにそれ? って感じでごめんね。 勢いだけしかなくてごめんね。 ---------------------------------------- ※注意事項 ・特に罪の無いゆっくりを虐待します ・虐待対象となるのは野良のぱちゅりーです ・ついでに他のも色々死んでます ---------------------------------------- 『ぱちゅりーのおめめで』 唐突に、そんな気分になったので 俺は帰宅途中に近所の公園へ寄った。 適当なゆっくりを見繕って拾うためだ。 時刻は午後六時。すでに薄暗くなっていたので、 ゆっくりたちの姿もなかなか見当たらなかったのだが、 「むっきゅ。にんげんさん? ゆっくりしてい──」 生来の鈍臭さからこの時間まで“狩り”が終わらなかったのだろうか、 ぽゆんぽゆんとのんきに跳ねているぱちゅりーを見つけた。 ので、俺はそれをすみやかに拉致った。 「にんげんさん?! にんげんさん?!」 ぱちゅりーは俺の腕の中でおさげをぱたぱたさせてわめいた。 うるさく感じたので、俺はその唇をむんずと掴んでぎゅっ!としてやった。 お餅や求肥をふたつ重ねてぎゅっ!するとどうなるか想像してみてほしい。 当然、そのふたつはくっつくだろう。 ぱちゅりーの唇もそうなった。 「むー! むー!」 完全にふさぐのと違ってちょっと声は漏れるけど、 騒がしさの点では気にならないレベルだ。 革靴の立てる足音のほうがよっぽど大きいだろう。 不快な音を撒き散らして歩くのは、俺の思うマナーに反する。 周辺住民に迷惑をかけずに済ませることができて、俺はいい気分だった。 だがさすがに、薄汚い野良のゆっくりを、 それも悲しげな顔で暴れているゆっくりを抱えて笑顔の俺のことを、 すれ違う人たちはあからさまに警戒の目を向けて俺を避けていく。 しかしそんなのは気にならない。いつものことだ。 俺はこうして慣れてしまっているのに、 人々はいつまでたっても俺(のような存在)に慣れることがない。 不思議なもんだと思う。 「むー! むー!」 家へと向かって歩く。 + 家について、俺はまずぱちゅりーをテーブルの上に乗せた。 しゃがみこんで、目線を合わせてぱちゅりーの顔を覗き込む。 「っ…………」 ぱちゅりーは目を涙でうるませて、ぷるぷると震えていた。 怖いのだろう。当然の感情だ。 自分が、人間の十倍近くの大きさの生物に突然さらわれて、 その生物の住処らしき場所に連れ込まれてじっと見つめられたら、 と想像してみる。 うん。怖ろしい。 たぶん、小便を漏らすと思う。 ぱちゅりーの下腹部を見てみる。 しーしーは漏らしていない。 意外とタフなのかな、と思った。 しばし無言で見つめ合う。 不意打ちで、両手をぐわっと広げて襲いかかるフリをしてみた。 ぷしゃっ、とぱちゅりーの下腹部から飛沫が噴き出た。 うん。満足。 さて、なんとなくで連れてきたはいいけど、 なんとなくだったので何をどうこうするかまったく考えていなかった。 どうしようかな、何をしようかな、という気持ちで 腕組みをしながらぱちゅりーを見つめる。 ぱちゅりーはちょろちょろとしーしーを垂れ流している。 体の震えはひどくなってきていて、 俺がちょっと首をかしげるなどの動きを見せる度に びっくぅ! と飛び上がりそうなほどの反応をした。 しばらくすると最後にちょろっ、ちょろろっ、と垂れ流して、 体内の尿が無くなったらしくしーしーが止まった。 じっと、ぱちゅりーを見つめる。 思い立った時からある、心の中のもやっとしたものに意識を集中する。 自分が何をしたいのかを落ち着いて分析する。 怯えるぱちゅりーの姿── 俺の心の琴線に、不意になにかが触れてきた。 目だ。なんとはなしに見つめていた、ぱちゅりーの目。 寒天……のような何かで出来た、透き通った眼球。 瞼と眉の描く形によって、恐怖の色に彩られたこの球体だ。 吸い込まれるように、手を伸ばす。 「っ!? むーっ! むーっ!」 ぱちゅりーが身をよじって俺の手から離れた。 おや、そうだった。別に足焼きも何もしていない。 今まではただ恐怖で動けなかっただけだ。 逃げられてしまうのは当然のこと。 本当はもっと静かに触って感触を確かめたかったのだけど、仕方ない。 側面に回って、ぱちゅりーの体をテーブルに押しつけるように腕で拘束し、 顔側に出た手で瞼をむりやり全開にする。 「むーーーっ! むぅーーーっ!!」 イヤイヤをするようにもがくが、しょせんは非力なゆっくり。 さらにその中でも最も非力なぱちゅりー。 体はしっかりと固定されたまま、動かない。 俺はもう片方の手で、そっとぱちゅりーの目に触れた。 ──ぬめっていて、ほのかに温かく、柔らかい。 「────────ぅぅぅっっ!!」 そのまま表面を指先で撫で回す。 すべらかな球体の感触が、指に楽しい。 今、ぱちゅりーの視界にはどんな映像が広がっているのだろう。 眼球は、つまりレンズだ。押せば歪む。 そうしたら当然、視界も歪むのだろうか。 ぐ、と正面から少し力をくわえてみた。 どう? 歪んで見えるの? ぱちゅりーの顔を覗き込んで、そう訊ねてみたのだけれど。 「むぅぅーーーーっ! むぐっ……ぅぅぅぅぅぅっっっーーー!??」 その拍子にちょっと腕の固定が緩んでしまったみたいで、 ぱちゅりーの体が動いて指が眼球と眼窩の間に入り込んでしまった。 第二関節より深く、中指がはまってしまっている。 あんまりにも簡単に入ってしまったので、俺はとてもびっくりした。 ぱちゅりーのほうは、びっくりどころじゃないだろうけど。 「むっ……むぐっ……むっ、むっ、」 ぱちゅりーは危険な雰囲気の痙攣を始めて、 唇の隙間から水っぽいクリームを漏らしだした。 俺はその唇を、今度はしっかり握り、力いっぱいぎゅっ!!とした。 これで完全に口は塞がる。中身はもう出ない。 相変わらず痙攣は危険な感じだけど、 弱くて死にやすいゆっくりはそもそも簡単に『危険』の域に達してしまう。 健全な状態から死に至るまでを百の段階に分けたなら、 だいたい十の段階以降は全部『危険』だ。 だから、これくらいの『危険』はぜんぜん大丈夫。 中身さえ吐き出さなければ、まだまだ死なない。 とは言ったって、目の穴に指を突っ込まれているのは そうとう気持ち悪い状態だろうなあと思う。 俺ならうんこ漏らす。 ぱちゅりーのあにゃるを見てみる。 うんうんは漏らしていない。 眼窩の中で、中指をぐりゅんぐりゅんと動かしてみた。 ぷりんっとした弾力のある眼球の感触と、 ぱちゅりーの中身であるクリームがねっとりと指に絡む感触が…… なんかちょっとやらしい。 ぶぴぴっ、と小汚い音がした。 ぱちゅりーのあにゃるを見てみる。 クリームの塊が爆発したみたいなあとが、テーブルに広がっていた。 ぐりゅんっ、と指を動かす。 ぶぴゅっ、とぱちゅりーのあにゃるからクリームが噴出する。 ぐりゅりゅんっ、と指を蠢かせる。 ぶばぱっ、とぱちゅりーのあにゃるがクリームを噴出する。 あはは。 楽しくなって、ぐりゅりゅんりゅりゅりゅんっ、と指を動かしまくった。ら、 っぽん! と小気味よい音を立ててぱちゅりーの眼窩から眼球が飛び出した。 びびっくん! とぱちゅりーはひときわ強く痙攣して、 あにゃるからはもりもりもりっ☆とクリームを漏らして山盛りにして、 そして残った片目を白目剥かせて……完全に気絶してしまった。 飛び出した眼球はころころとテーブルを転がって床に落ちた。 ああ、こんなことするつもりじゃなかったのに。 楽しかったけど、これはちょっと違う。 眼球を拾い上げると、視神経っぽいものがぶら下がっていた。 ここはなにで出来ているんだろう、と気になって、 洗って食べてみたらほんのり甘いナタデココみたいな、 こりこりとした食感だった。けっこう美味しい。 「…………………」 テーブルに戻ってみても、ぱちゅりーはまだ気絶している。 眼球を戻してあげようと眼窩を覗き込んで、 また、何かむらっとした気持ちがわき起こってきた。 はて、なんだろう。 じっと見つめる。 ぱちゅりーの眼窩から、中身が見える。 クリームたっぷりの、不思議な中身。 そういえば…… ゆっくりって食べたものをなんでも消化して“中身”に変えるよな。 それって、ココから突っ込んでも同じなのかな? ──うん。いい感じだ。今日はそれで行こう。 目的を見出して、俺はとてもうきうきした気分になった。 ぱちゅりー。ぱちゅりーさん。……もりのけんじゃさーん。 「むー………むっ?!」 俺の優しい呼び掛けに、ぱちゅりーはゆっくりと目を覚ました。 安らかな意識の暗闇の中から、再び地獄にコンニチワ。 いや、おはようございますか? どうでもいいか。 なあ、ぱちゅりー。俺の実験を手伝ってよ。 けんじゃ、な君なら適役だと思うんだ。 そう言って俺はとびっきりの笑顔を浮かべた。 ……というのに、ぱちゅりーは残った目を全開にして、 空っぽの目の空洞が痛むだろうに全開に見開いて、 むー、むー、とくぐもった声をあげて震えて、なんだかとても悲しそう。 こんなに俺が楽しいのだから、 少しはその気分が伝染してぱちゅりーも楽しくなればいいのに、と思う。 まあ、無理だよね。そうだろうね。と、冷静な部分の俺は思う。 それに、苦しもうが、悲しもうが、楽しもうが、あんまり関係ない。 どんな種類の反応だろうが、反応をしてくれるなら俺はきっと楽しい。 ──なあ、ぱちゅりー。疑問なんだけどさ。 ゆっくりって食べたものをたいていなんでも消化するよね? 消化して、自分の中身と同じものにしちゃうよね? それって口からじゃないといけないとか、そういうルールがあるのかな? そう俺が問いかけると、 ぱちゅりーの震えがぴたりと止まった。 ああ、すごいな、と俺は思った。 たぶん、今の一言でわかってしまったんだ。 やっぱりぱちゅりーって、頭がいいんだな。 でも、その理解してしまったことを受け入れたくなくて、 思考を停止させてしまったんだね。 仕方ないよね。それはあまりにおぞましいイメージだもの。 俺だってそんなことされたら…… ああ、ダメだ、俺は人間だからそんなことされたら普通に死んじゃうや。 でも“そんなこと”をされても死なないゆっくりならどうなのかな? うん! そういう興味なんだよね! 「むぅぅぅぅぅぅぅーーーっ!! むぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっ!!」 停止していた思考が動き出して、 無情にもぱちゅりーに自身が置かれている現実を理解させる。 あんよを動かして、逃げようとする素振りを見せた。 でも無理だ。 だってそのあんよは、しばらく前に出した自分のしーしーで もう完全にふやけきっている。 「むぅぅぅぅぅっっ?! むーーーーーぅぅぅっ!!」 自分のあんよを見下ろして、ぱちゅりーは何かをわめいた。 ぱちぇのあんよさんどうしてうごかないのぉぉぉ? と言っているに違いない。それがお決まりというものだ。 下を向いたせいで、空っぽの眼窩からクリームがぽたぽたと垂れる。 俺はぱちゅりーの顔をつかんで上向かせ、微笑んで見せた。 「むぅぅぅぅぅぅっぼぼっ!! むごぶぶぼぼぼぶぼぶっ!!」 ぱちゅりーの中から、ゴボゴボという音がくぐもって聞こえた。 閉ざされた口の中いっぱいにクリームを嘔吐してしまって、 それでも嘔吐が止まらなくて、気持ち悪くて、怖くてたまらなくて叫んで── そんな感じの音だ。 でも大丈夫だ。口からは絶対に何も出ない。 そうだ、念のためあにゃるもあとでふさいでおこう。 でもそういうのはとりあえず後回し。 それよりも今は。 俺は手に持った物を、ぱちゅりーの眼窩へと近づけていく。 ──さあ、ぱちゅりー。まずはこの、君のおめめから“食”べてみようか。 ぱちゅりーの片目が、俺の手にある物を見た。 ぱちゅりーの生きてるほうの目と、 俺の手にある死んでるほうの目が見つめ合う。 ごぼごぼごぼ、とぱちゅりーが鳴る。 ──それが終わったら、今度はお帽子にしようね。 空っぽの眼窩に、元々そこにあった物がにゅるんとはまり込む。 びくん、とぱちゅりーが痙攣した。 ──そうだ、一通り終わったら、ぱちゅりーに赤ちゃんを作ってあげよう。 眼窩に納まった眼球は、さらに深く、奥深く、 ずぶずぶとぱちゅりーの中へと沈み込んでいく。 ごぼごぼ、ごぼぼぼぼぼぼ、とぱちゅりーの音は鳴り響く。 ──たくさん出来たら、ひとつずつもいで“食”べさせてあげるね。 残された片目が白目を剥こうとするが、 眼窩から体内へ異物を押し込められる感覚が ぱちゅりーに気絶することを許さない。 黒目の部分が、ぐるんぐるんと狂い踊る。 「むごぼぼぼぼぼぉ! ごぼぼぼむぶぉぼぼ!!」 あははははははは。 + ──全てが終わって我に返った時には、時計の短針が12時を大きく過ぎていた。 部屋を見回してみれば、ゆっくりの皮や餡子やクリームや大小様々なお飾りや 黒や金や紫色の髪とか茎の切れっ端だとかが転がっている。 ぱちゅりーのおめめ穴をいじり倒すだけのはずだったのに、なにかおかしい。 ……そうだった。寝てるところを拉致ってきたありすをれいぱー化させて、 ぱちゅりーを妊娠させて実ゆをもいで“食”わせてもいで“食”わせて を繰り返し、ありすが潰れてぺらっぺらになったところで調子に乗って── またゆっくりを色々捕まえてきて、最終的に 『生命維持装置付大乱交強制出産共食いパーティ(主賓はぱちゅりー)』 を開催してしまった結果こんなことになっちゃったのだった。 ……「なっちゃったのだった」じゃねえよ、何してんだ俺。 部屋がめちゃくちゃじゃないか。お片付けにどんだけ時間かかるんだよコレ。 それに、ゆっくり拉致りに行ったことは覚えてるけど その途中の細かい経緯がさっぱり思い出せない。 生クリーム&カスタードクリームまみれで外を歩いたのか? 公園でもそうとうはしゃいだんじゃないか? よく通報されなかったな。いや、通報はされたのかもしれん。 タイミング良くお巡りさんと出くわさなかっただけで。 ……あまり深く考えてもしょうがないか、と俺は諦めた。 とりあえずしばらくは行動を自重することを誓い、 部屋の惨状への対処を始めることにした。 前述したとおり、部屋はゆっくりの死骸残骸だらけだ。 よく見なくても、全部死んでいる。まともな形をしているのがひとつもない。 目についたものから適当にゴミ袋に突っ込んでいって、 放置するとやばそうな壁の汚れをざっと拭く。 細かいところは明日以降ちょいちょいやっていこう、と一息ついたところで あれそういえばぱちゅりーどこ行った? と、その姿を見かけなかったことに気付いた。 紫色の髪はけっこうゴミ袋に詰めたが、 その本体っぽいやつを触った覚えがない。 はて。 と部屋を出て家の中を探してみる。 トイレ。いない。風呂場。いない。玄関先。いない。 あれ? 俺もしかして喰っちゃった? え? あの汚いのを丸ごと? まさか…… と薄ら寒い想像に背筋を震わせかけた時、 むきゅー、という声がどこからか聞こえてきた。 その声をたどってみれば、さきほど一度見たはずの風呂場── の浴槽のフタを開けてみたところ、そこに居た。 水深2cmくらいのオレンジジュース風呂に浸かって、 だいぶ変わり果てたお姿のぱちゅりーが仰向けになっていた。 うひぃ、とあまりの変貌ぶりに驚いて風呂場のドアに背中をぶつけるくらい、 以前とはだいぶ変わり果てたお姿になっていた。 お飾りのナイトキャップも毛髪もないのは良い。 そうしたのは覚えているし、別段珍しくもないハゲ饅頭の姿だ。 だがありゃあ何だ。ものすごく気持ち悪い。 生理的に受け付けない。ちょっと吐きそう。 だって、ぱちゅりーのふたつのお目々のところに、 普通の目がはまってるんでもなく、空っぽになってるんでもなく、 赤ぱちゅりーが一匹ずつはまってるんだぜ。 それが「むきゅー」「むきゅー」ってか細く鳴いてるんだ。 しかも赤ぱちゅりーたちも目が無いんだ。そこにも何かはまってるんだ。 そして赤ぱちゅりーたちはもの凄い数の茎を額から生やして、 無数の豆サイズ実ぱちゅりーがそこに生ってるんだ。 よく見ると赤ぱちゅりーの目にはまってるのもそれなんだ。 ついでに、その豆サイズ実ぱちゅりーたちも全員「むきゅー」って鳴いてるんだ。 どうしよう……、って思ったけど、 俺はとりあえず浴槽のフタを閉めた。 さらっとシャワーだけ浴びて、布団に入って寝た。 全部見なかったことにした。 うっかり夢に見ちゃったけど、 それすらもなかったことにして普通に起きて仕事に行った。 別にゆっくりの真似をして現実逃避をしたわけじゃないんだけれど、 人間もしょせんは一個の生物で、対応できる物事の限界があるんだな、と 俺は人体錬成に手を出してしまった錬金術師みたいな気分になりつつ しばらくの日々を後悔でいっぱいになりながら過ごしたのだった。 + 結局、ぱちゅりーを捨てることができたのは、それから一週間後── オレンジジュースを吸い尽くして完全に干からびた状態になってからだった。 もう二度と、変な改造はやらないようにしようと俺は思った。 ああいうのは少なくとも、最中に理性がぶっ飛ばない人間がやるべきだ。 俺のような意思の弱い人間には向いていない。 END
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2591.html
ゆっくりが出産をします 植物型で2日、胎児型で4日程度で生まれる設定となっています まりさを譲り受けた次の日だった 「れいむの持ち主に連絡を取ったんですよ。そうしたられいむは家にいるって言うんですよ」 隣人である虐待愛好家の青年は驚くべきことを言ってきた れいむ、青年のちぇんをにんっしんっさせたゲスれいむ バッジはちゃんと付けてあるが怒りが有頂天を迎えた青年はそんなことはどうでもよかった 最悪、ガラスを割ったときに破片で怪我をしてそれが元で死んだとでも言うつもりでいた それほどまでに青年は怒りを覚えていたのだ ちなみに隣人はれいむの飼い主の元を訪ねておりキチンとれいむを確認している それが件のれいむかどうかは分からないが 銀バッジは比較的簡単に取得できる そして、紛失した際には簡単に新しいものがもらえるのだ つまり、すぐさま手配をすれば野生のれいむに銀バッジを付けて偽装が可能である 金バッジの場合は手続きをすませた後、取得したゆっくりかどうかをバッジ委員会側のゆっくりが判別する 個体識別に関しては群を抜いているゆっくりだけあってそれは確かなものだ こうしてれいむは飼いゆっくりではなくなった それはつまり、この先どうなろうと誰も助けてくれないことを意味する れいむはと言うとまりさと再開し再び子どもを宿していた 植物型のためもう既に何匹生まれるかが確定している 種別は分からないが、7匹のゆっくりが生まれ落ちることになる 「ゆゆ~ゆっくりうまれてきてね!」 この先自分の身に何が起こるかもつゆ知らず れいむは自分の頭から生えた茎、そこに宿った赤ちゃん達の誕生を心待ちにしていた 母性が強いと言われるだけあり、れいむはとても嬉しそうにしていた まりさも動けないとはいえ子どもの誕生は嬉しいようだ ゆっくりだけあって先のことは何も考えておらず時折青年が投げ入れる野菜くずを まるでそれが毎日、しかも当然のように与えられるものだと思い込んでいる 実際は今死なれては怒りの落としどころを失うのを青年が恐れてのことだ 「まりさとれいむのあかちゃんはもうすぐうまれるね!」 「あかちゃんがうまれたらゆっくりできるね!」 生まれた子ども達が一体どんな声でゆっくりしていってね!と挨拶をしてくれるか それを考えるだけで二匹はとてもゆっくりして時間を過ごすことが出来た 一方、ちぇんはあまりゆっくり出来てはいなかった 青年がちぇん種なら飼ってくれるとは言ったもののもしれいむ種だったら殺されてしまう 胎児型でお腹を痛めて産む子がもし殺されてしまったら…そう考えるだけで身震いする 金バッジだけあって「お兄さんも自分の赤ちゃんを見たらとてもゆっくり出来る」などと言った楽観視はしていない ちぇんに出来るのはちぇんと同じちぇん種が生まれてくれることを祈るだけだ 「ちぇんとおんなじゆっくりにうまれてね…」 お腹の子どもは一匹 この子どもがちぇんかはたまたれいむか 胎児型といえども数日中には生まれるだろう ちぇんのゆっくり出来ない日は続く 「「「「「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!」」」」」」 れいむの茎から赤ちゃんゆっくりが生まれ落ちた 内訳はれいむ種が3、まりさ種が4だ どんなゲスから生まれようとも生まれ落ちたその瞬間はとても可愛く愛らしいのがゆっくりである れいむとまりさは生まれた子ども達に目を奪われていた つぶらな瞳、綺麗なおリボンと帽子、流れるような髪の毛、ゆっくりとした体付き 「「ゆっくりしていってね!!」」 感極まりながらも子どもに挨拶を返し、自分達が親だと認識させる 二匹の頭の中には子ども達をどう育てるか、それしかなかった れいむに似た子たちはきっとお歌が上手に違いない。まりさに似た子たちには帽子を使った河渡りを教えよう 家族で食べるご飯はとても美味しいに決まってる 夢のような未来図が二匹の間に展開していった 「おきゃあしゃん!まりちゃはおなかがちゅいたよ!」 一匹の赤ちゃんまりさが空腹を訴えた 他のゆっくり達もお腹が空いた、ご飯が食べたいと言いだしたのでれいむは頭の上の茎を落とした 「あかちゃんはくきさんをゆっくりたべてね!」 赤ん坊のゆっくりが生まれて初めて食べる物はこの茎だ この茎を食べることによって免疫能力などを得るとも言われている 赤ちゃんゆっくり達はこぞって茎を食べ始め、ものの5分もしないうちに茎は無くなってしまった 「おにゃかいっぱいだよ!」「まりしゃも!」「なんだかねみゅきゅにゃってきたよ?」「ゆっくりおひりゅねしゅりゅね!」 れいむの子守歌を聴きながら赤ちゃんゆっくりは昼寝をし始めた 動けないまりさも赤ちゃんがすりすりしてくれて感動の涙まで流していた 「れいむはおうたがじょうずだね!まりさもねむくなってきたよ!」 「ゆっくりてれるよ!あかちゃんたちがねたかられいむたちもおひるねしようね!」 二匹も赤ちゃん達につられる様に眠り始めた 「…そろそろか」 それを別室から見ていた青年はボウルと包丁、そして小麦粉を手にれいむ達の部屋へと向かった 眠り惚けているまりさを持ち上げ底面をよく見る 黒こげになったそれは自然治癒は期待できない 治すとなればそれこそオレンジジュースか新しい皮を用意するしかない それを確かめると青年は包丁をまりさの底部へとあてがう そして細心の注意を払い、黒こげになった部分を切り落としていく まりさは「ゆゆ~あかちゃんたち、くすぐったいよ…」などと寝惚けていて気付く様子はない 黒こげになった底部を捨てると次に赤ちゃんゆっくりに手を伸ばす 眠っている赤ちゃんゆっくりから飾りを取り除く それが終わると青年は赤ちゃんゆっくりを殺さぬように解体していく 顔の部分を残し、尚かつ中枢部の餡子を傷つけないように 全ての赤ちゃんゆっくりを切り終えると顔の部分の皮をまりさの底部につなぎ合わせる 小麦粉を溶かしゆっくりとなじませていく また、小麦粉を使い赤ちゃんゆっくりの中枢餡子を覆うことにより親との同化を阻止する 6匹の赤ゆっくりを使いまりさの底部は復元された 1匹余ってしまったので青年はその使い道を考えているとまりさの人間で言う臀部から醜いものが顔を覗かせた あにゃると呼ばれる排泄器官。丁度良いとばかりに最後に残った赤ちゃんれいむをその部分へと移植する 口の部分がちょうどあにゃると同じ場所になるように… 作業を終えると青年は野菜クズを撒くと部屋を後にした この後の反応を見れば溜飲が下げられようか 途中でオレンジジュースとゆっくりフードをちぇんに与えることも忘れずに 「どうだ、もうすぐ生まれそうか?」 まよひがで不安な顔をしているちぇんにオレンジジュースを飲ませながら青年は優しく問いかけた 「もうすぐだねーきっとあしだだよーわかるよー…」 不安そうなちぇんを見ると青年の心にれいむに対する怒りの炎が燃え上がる 皮肉なことにちぇんが気にしているのは自分の子どもが青年に殺されないかどうかなのだが 「あの悪いれいむにはおしおきをするからちぇんは心配することはないよ」 「ゆゆ…」 ちぇんはゆっくりフードを食べ終えると心労から来る疲れでそのまま眠ってしまった 青年はれいむの制裁を固く誓った 結局、れいむとまりさは翌日まで眠り続けた 目が覚めると赤ちゃん達は一匹もいなかった 「ゆ?あかちゃんたち!ゆっくりでてきてね!!」 れいむはポヨンポヨンと跳ねながら部屋中を探し回った 「かくれんぼしてないででてきてね!おかあさんおこるよ!ぷんぷん!」 探せど探せども赤ちゃん達は一向に見つからない 耐えかねたれいむが怒り出すほどだ 「ゆゆ…ゆっくりおきたよ!」 そのれいむの騒ぎ声によりまりさも目を覚ました 「たいへんだよまりさ!れいむたちのあかちゃんたちがいないよ!」 「ゆゆ!?ゆっくりさがすよ!」 それを聞いたまりさがポヨンと跳ねた 「ゆ?まりさのあしさんがうごくよ!」 「ゆげっ…」「ゆびっ…」 黒こげになりウンともスンとも言わなかった脚が動くようになった その喜びでまりさは飛び跳ねる。ポヨンポヨンと そのたびにどこからかうめき声がしていたが二匹は気にもとめなかった 「とってもゆっくりしてたからなおったんだね!でもはやくあかちゃんをさがすよ!」 二匹は手分けして部屋中を探し回ったが一匹も見つからない そして動いたためにカロリーを消費し空腹となる 「ゆっくりごはんをたべてからあかちゃんをさがすよ!」 まりさはそう言って野菜クズを食べ始める れいむも渋々ではあるが口にするが食べ始めれば 「「む~しゃむ~しゃ、しあわせー!!」」 と、満足の声をあげる始末 満腹になったことでまりさが生理現象を催した トイレ、排泄行為だ 「ゆっくりうんうんするよ!」 下腹部に力を入れ、あにゃるから餡子をひねり出す この餡子は人間基準で言うと少々痛んだ程度であるがゆっくりはこれを臭いといい極端に嫌う 「ゆびゃあああ!!くちゃいぃぃぃぃぃ!!!」 まりさがうんうんを出したときだった 突然まりさの後から赤ちゃんの声が聞こえてきたではないか 「あかちゃん!?ゆっくりでてきね!!」 れいむをまりさの後ろに回っても誰もいない まりさが後ろを向いてもれいむがキョロキョロしているだけで赤ちゃんはいなかった 「うんうんはくちゃいよぉぉぉ!!えれえれえれ」 どこからか苦悶の声を上げて餡子をはき出してる赤ちゃん しかし、姿は見えなく二匹の不安は募る一方だった 「ゆ?」 それに気付いたのはれいむだった まりさのお尻の辺りにうんうんじゃないものがある あれはなんだ?餡子だ。けど、うんうんじゃない よく見てみるとまりさのあにゃるは何か変だ 目があって口があってこれではまるで… 「でいぶのあかぢゃんがああああああ!!!」 れいむは気付いてしまった。自分の赤ちゃんの居場所に 「どこにいるの!?まりさにもゆっくりおしえてね!!」 ポヨンを跳ねて方向転換しかし、目の前にいるのはれいむだけである 「あかちゃんは!まりさとれいむのあかちゃんはどこにいるの!?」 対するれいむは返事とばかりにまりさに体当たりをした 渾身の体当たりを受けてまりさは吹き飛ばされ底部をれいむに晒すことになった 「ゆげっ…」「ゆぶぅ…」「ゆっゆっ…」「いちゃいよぉぉ!!」「もうおうぢがえるぅぅぅ!!」 間違えることはなどない。確かにそこには自分が生んだ子ども達の顔があった 「どぼじであがぢゃんがばりざのあじざんになっでるのおおぉぉぉぉぉ!!!」 れいむの叫び声は青年のいる別室にまで聞こえるほど大きかった それを聞いて青年は少し溜飲が下がる思いがした まりさの底部に移植されたのは自らの赤ゆっくりであった 奇跡とも言える状態だが一匹とも死んではいない 親まりさの餡子に赤ゆっくりの中枢餡子は薄い小麦粉の膜に阻まれて同化していなかった が、それでも顔面が地面に押しつけられるのは苦しくうめき声を上げだしている もし森の中なら整理された平らじゃない自分に何回も顔をぶつけるという苦悶が待ち構えている ある意味一番悲惨なのはあにゃる部分の赤れいむで彼女の口を親まりさのうんうんがダイレクトに通過することになる そのため、嫌でもうんうんを味わってしまう 「どぼじでばりざのあがぢゃんがああああ!!」 底部を晒しているまりさもれいむの叫び声と赤ちゃん達の鳴き声で自分の体に起きた異変に気が付いた 赤ちゃん達は辛うじて生きている しかし、これでは生かされているだけだ まりさは底部を使えないとなれば狩りが出来ず、まりさが狩りを行い跳ねる度に赤ちゃん達は痛みを味わう もはやどちらか片方しか生きられないのだ 「うごけにゃいよぉぉ!」「どぼじでいもうちょとおんにゃじにゃのぉぉぉ!」 赤ちゃん達もそれぞれ苦悶を上げるがそのたびに親れいむはおろおろするばかりだ 「まっててね!いま、おかあさんがたすけるからね!」 親まりさの底部に口を当てるとれいむはそのまま赤ちゃんの顔を傷つけないように剥がそうとする 当然親まりさは痛みを感じ、うねうねと底部を動かし抵抗する 「どぼじでばりざのあしざんをがむのぉぉぉ!!」 「あがぢゃんがだずげらでないでしょぉぉぉ!まりさはじっとしててね!!」 親まりさにもう一度体当たりをし、弱らせたところで親れいむは再び噛みつく そのまま赤ちゃんを引きはがそうとするが… 「なんであんござんがででぐるのぉぉ!?がみのげざんはどこなのぉぉぉ!!!」 赤ちゃんは体ごと埋まっていると思っていたのか、親れいむは更に絶叫を上げる しかし、髪の毛なぞあるわけもなく出てくるのは餡子だけであった 「もっちょ…ゆっくち…」 それが原因で赤ちゃんを構成していた餡子が漏れ出し死んでしまった 正確には親まりさと同化したのだが、その顔は死んでしまったゆっくりそのものであった 「わがるよおー!うばでるよー!」 別室にてちぇんが産気付いた 産道が開きそこから赤ちゃんゆっくりが顔を覗かせる 青年はそれがれいむ種かちぇん種かと覗き込む 「ゆっ!ゆっ!」 ちぇんは額に大粒の汗をたぎらせながらゆっくりと産道から赤ちゃんを押し出していく 「うまれりゅよ!ゆっくちうまれりゅよ!」 すぽんと景気よく赤ちゃんゆっくりは飛び出した 青年が敷いた毛布の上に 思わず青年は絶句した ちぇんは赤ちゃんを産んで安心しきっていた しかし、青年の顔を見て青ざめてしまった 「ちぇんのこどもはちぇんとおんなじなの?ゆっくりおしえてね!」 ちぇんは青年を急かしたがそのゆっくりはなんと… 親れいむは混乱していた 赤ちゃんを助けようと引っ張り出したら、赤ちゃんの綺麗な髪飾りは全く出てこなかった そして、何故か顔だけがちぎれて餡子が漏れ出したのだ 既に3匹の赤ちゃんが餡子が漏れて死んでしまった 親まりさも苦しそうにしている 何よりも赤ちゃん達が 「このゆっくちごろじ!」「ごっぢどないでえええ!!」「ちね!ちね!」 と、まるで自分を姉妹の仇のように睨んでいる 「れいむぅ…これいじょうしたらあかちゃんたちがしんじゃうよぉ…」 番であるまりさも弱音を吐いてる 更にれいむは混乱する どうすれば赤ちゃん達を助け出せるか、まりさはあしはどうなっているのか 「ゆゆゆ…」 「なんだ、もう3匹も死んだのか」 そこに青年が入ってきた 青年は部屋に入るなり倒されているまりさとちぎれた底部を見て事情を察した 「あ~あ、まさかれいむが自分の赤ちゃんを殺すゆっくりだったなんて」 わざとらしい声で全員に聞こえるように青年はれいむが赤ちゃんを殺したという 「赤ちゃんはまりさの脚になっただけでちゃんと生きてたのにな」 「ゆっ!?」 親まりさはそれを聞き逃さなかった 赤ちゃん達は自分のあしになったがちゃんと生きていた 「でいぶぅぅぅ!!どぼじであかちゃんごろじだのぉぉぉ!!」 バッと跳ね起きるとまりさはれいむに詰め寄る れいむは「ゆっゆっ…」とオロオロしてるだけだ 「ばでぃざもいだがっだんだよ!ぞれにあがぢゃんはいぎでだんだよ!!」 その場でダン!ダン!とヒステリック気味に飛び跳ねる「ゆっ!」「ゆげっ!」「ゆぶっ…!」 「こんなあしざんじゃばでぃざはがりにいげないよ!どぼじでぐれるうのぉぉ!!」 一気にれいむに詰め寄る。その脚からは動く度に餡子が漏れている まりさの底部はれいむが赤ちゃんを助けようと噛みちぎったため穴が空いている そう、噛みちぎったから… 「ばでぃざああああ!あがちゃんがあああ!!」 「ゆっ?」 れいむの叫び声を聞いてまりさは自分のあしへと視線をやると 「ゆびぃ…」「もっちょ…ゆっくち…」「ゆっくちしたきゃ…」「ゆっ…ゆっ…」 れいむが噛みちぎりまりさの底部の空間に空洞が出来た そしてまりさが飛び跳ねた結果他の赤ちゃん達の餡子も圧力で流れでてしまった 「ゆがああああ!ばでぃざのあがちゃがあああ!!」 弱っていたのも影響し、赤ちゃんは死んでしまった 残っているのはまりさの底部の赤ちゃんれいむとまりさが二組ずつ、そしてあにゃるのまりさの5匹となった 「ばでぃざがあかぢゃんをごろじだああ!!」 「ぞもぞもでいぶがわるいんでじょおおお!!」 「なにいっでるのぉぉぉ!!」 親であるまりさとれいむは既に破局寸前 だが、それでは面白くない 「実は赤ちゃん達をまりさの脚に移植したのは俺なんだ」 青年は真実を告げた 二匹は激情し青年に「しね!しね!」と言いながら体当たりをしてきた それを意にも介さず青年はさらに言葉を続ける 「お詫びにまりさの脚を治してあげたいんだけどどうかな?」 「ゆ!とうぜんだよ!はやくなおしてね!プンプン!」 「ばかなおにいさんはさっさとまりさをなおしてね!あまあまももってきてね!」 とりあえずれいむを蹴飛ばしてから青年はまりさを持ち上げて部屋を出る 台所には既に高温になっているホットプレートと小麦粉、オレンジジュース、それにバリカンが用意されていた 「じゃあ、治療を始めるからね」 先ずはじめに青年はまりさから帽子を取り上げた ぼうしがないとゆっくり出来ないと騒ぎ出したが治療をするためとなだめた バリカンのスイッチを入れるとテーブルに置いたまりさの髪を刈っていく それもごっそり全て。まりさ種ご自慢の綺麗な金の髪は無くなってしまった 「だんでがみのげざんをどるのぉぉぉぉ!!!」 「こうしないと赤ちゃんを助けられないんだよ」 剃り落とした髪の毛をゴミ箱に捨てると青年はまりさの頭を思い切りホットプレートへ押し当てた 「ゆぎゃああああ!!あづいいぃぃぃぃいっ!!!ばでぃざのあだまがあああああ!!!!」 ゆっくりへの体罰の一つに底部を焼く、と言うのがある 底部が焼き焦げてしまうとゆっくりは自分で動けなくなり野生では死を意味する そのため、虐待好きは皆最初に底部を焼くことから始めるという 「ゆっ…ゆっ…」と痙攣しているまりさを無視して包丁を取り出す そのままずぶり、とまりさへと突き刺す 「ゆぎゃあああああああ!!!」 悲鳴を上げるが別にまりさの顔面には刺していない これから行うのは赤ちゃんに施したことと似たようなものだ 綺麗にまりさの顔の皮だけを本体から切り離し、青年はそのまま中身の餡子をくるりと半回転させた 無論、赤ちゃんゆっくりの中枢餡は元の位置のままだが そうしてまりさの顔も反対にし小麦粉とオレンジジュースで疵痕を消していく 結果としてまりさの頭は脚に、脚は頭になった それに対応するように顔も逆さまに移植された 「ほら、できたぞ」 青年はそう言って帽子を被せてやる 勿論、帽子にも細工がしてある 親切なことに頭頂部にある赤ちゃんゆっくりの顔が見れるように帽子の一部を切り取ったのだ 「ゆぐっ…じじいは…しね…」 まりさは別の台の上に乗せられそこで体の感触を確かめる ゆっくりの餡子脳では何が起こったか理解できない しかし、脚が動かないことは理解できた 「ゆっあしさんがうどかないよ…それになんだかぐらぐらするよ!」 ゆっくりは基本的に下ぶくれであるが頭頂部に近づくにつれて細くなっている そんなものを逆さまにしたのだ。バランスを取るのにはかなり苦労するはずだ そう、まりさはいわば独楽のよう体になったのだ 「ゆがああ!たでないいぃぃ!!」 焼け焦げた脚でバランスを取ることは出来ずまりさは転んでばかりだ 「さぁ、れいむのところにもどるぞ」 「まり…さ…?」 戻ってきたまりさをみてれいむは我が目を疑った 美ゆっくり(れいむ規準)だったまりさの体は気味の悪い体になっている 脚が細くて頭が大きい、それに綺麗な髪の毛もない 極めつけは帽子だった。何か変だ、一部が切られている そこをよく見ると… 「れいむのあかちゃん!」 赤ちゃん達がまりさの頭にいる どうしてかは分からないが脚よりかはマシだろう…だが 「れいむぅ…ばでぃざはもうあどぅげないよぉおぉ…」 まりさは脚に怪我をして歩けないという それに帽子が無ければまりさと分からないほど薄気味悪くなっている れいむの中に「これが本当に自分のまりさなのだろうか?」という感情が芽生えてくる そのまりさがバランスを崩し倒れた。その拍子に帽子が頭から落ちた 「ゆっ!?」 そこに気味の悪いハゲ饅頭が倒れていた 気色の悪いからだに気色の悪い頭、極めつけはその頭に赤ちゃんくらいのゆっくりの顔があることだ 既にれいむの中ではまりさが自分の番だったと言うことは消えた 一刻も早くこの気持ち悪いゆっくりから離れたい 「れいむにちかよらないでね!きもちわるいよ!!」 「なんてこいうの!?まりさだよ!!」 「れいむのまりさはそんなきもちわるいやつじゃないよ!!うそつきはしんでね!!」 すかさず、れいむは体当たりをする 動けないまりさにそれを避ける術はなく、吹き飛ばされたあとは上に乗られて踏みつけを受けるだけだ 「ゆっくりしんでね!うそつきはしんでね!ゆっくりできないゆっくりはしんでね!」 「もっちょゆっくち…」「おがああざあああん!」「ゆ…」 自分の子だということも忘れ、まりさの頭の顔を踏み潰していく 「もっと…ゆっくりじだがっだ…」 そうして頭が潰れた時点でまりさも永遠にゆっくりしてしまった 「これですこしはゆっくりできるよ!」 れいむは部屋を見渡して一匹でゆっくりし出した しかし、餡子脳でも自分に赤ちゃんがいたのは覚えているらしく必死に探し出した 「れいむのあかちゃんどこぉぉ!はやくでてきてえー!」 その様子を青年はニヤニヤと見ていた あのれいむが不幸になっている、それだけでも溜飲が下がるというのに嬉しい誤算もあった 青年はれいむを蹴飛ばしてどかすと部屋を片付けていく 「じじいがれいむのあかちゃんをかくしたんだね!じじいははやくあかちゃんをかえしてね!」 ゴミ袋にあらかたのゴミを詰め終えると復活したれいむが騒ぎ出した 「おまえのあかちゃんはまりさと一緒に死んじゃったじゃないか」 「あんなのれいむのあかちゃんじゃないよ!!それにれいむのまりさじゃないよ!!」 ぷんぷんと憤るれいむにやれやれという青年 「ゆ!れいむにはちぇんがいるよ!はやくあかちゃんとあわせてね!」 れいむが思い出したようにちぇんの名を口にする そればかりか赤ちゃんに会わせろとなどと 昨日までの青年なら激昂しれいむを叩きつぶしていただろう 「仕方ないなあ、特別だぞ?」 だが、青年は上機嫌だった れいむを透明な箱に閉じ込めるとちぇんのいる部屋まで連れて行った 「はやくあかちゃんにあわせてね!それからはやくだしてね!あまあまもちょうだいね!」 無造作に箱を投げ捨てるとまよひがのちぇんに声を掛ける 「ちぇん、れいむへのおしおきは終わったから赤ちゃんを見せてあげよう」 するとちぇんが恐る恐るまよひがから顔を出す まだ恐怖は消えてないのか顔を半分ほど出しただけだ だが、遊びたい盛りの赤ちゃんは別だ ちぇんの後ろから飛び出してマジマジとれいむを見つめている 「あのれいむはゆっくりできないんだよー!わかってねー!」 れいむも赤ちゃんを見つめる 「…これがれいむのあかちゃん?」 そう、ちぇんから生まれたのはれいむ種ではなかったのだ そのゆっくりは 「てんこー!ゆっくりしていってね!」 ゆっくりらんであったのだ チェンジリング、取り換え子と呼ばれるそれは番である二匹のゆっくりとは別種のゆっくりが生まれる現象だ ちぇんかれいむかどちらかは分からない。しかし、どちらかにゆっくりらんの因子があったために生まれたのだ 「らん!ゆっくりしないでおかあさんをたすけてね!」 れいむは恥知らずにもらんに助けを求めた 「うそつかないでね!らんのおかあさんはちぇんおかあさんとゆかりんおかあさんだよ!うそつきはゆっくりしんでね!」 希少種であり知能の高いゆっくりらんであったが、何故か自分はちぇんとゆかりんから生まれたと言い張るのだ この三匹は元々結びつきが強く野生では一緒に暮らしている場合が多い 青年はそのさまをニヤニヤと見つめていた らんがれいむを親だと認めないのは好都合だった ちぇんじりんぐで生まれたらんを青年は飼うことにした ちぇんとらんは二匹の方が良いと考えたのだ 「なぁ、らん。うそつきにはお仕置きをしないといけないよな?」 「てんこー!おにいさん!はやくうそつきにおしおきをしてね!」 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉ!!」 青年はれいむをいれた箱を抱えると虐待愛好家の隣人の元へと向かった 「この箱、お返ししますね」 「別に1個くらいよかったのに…ところでこのれいむは?」 「あぁ、お礼ですよ。でいぶみたいなので可愛がってあげてくださいね」 隣人はニタァと笑うと礼を述べてれいむを引き取っていった それから数日間、彼の家からはゆっくりの叫び声が耐えなかった 「ちぇえええええん!!」 「らんしゃまあああああ!!」 青年宅ではちぇんとらんの奇妙な光景が繰り広げられていた 本来ならばこの光景は普通だが、ちぇんが親でらんが子なのだ 子に「らんしゃまああ!!」というのはどうかと思いながらも笑顔でそれを眺める 「ちぇんおかあさん!ゆかりんおかあさんはどこにいるの?」 「わからないよー…ゆかりんはみたことないよー…」 らんはゆかりんに会いたがっているようだった ちぇんはゆかりんと会ったことなど一度もない だが、らんはちぇんじりんぐ、幸運をもたらす子 もしかしたら、ゆかりんと会える日もそう遠くないのかも知れない 「ゆっかりしていってね!」 by お題の人 長らくお待たせしました ようやく完結です そしてタイトルですが「橙じりんぐ」です wikiに掲載するときは以前投稿した3作と纏めてお願いします 感想などお待ちしております
https://w.atwiki.jp/dragonblastbugreport/pages/44.html
詳細 詳細はありません 追加情報がある場合や、製作者が発見者へ質問や報告をする場合などはこちらにコメントしてください。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/472.html
「春のある日」 羽付きあき ・羽付きシリーズの人間とは別人です ・ふたば系ゆっくりいじめ 1079 花と雨と貝殻との続きになります ・善良なゆっくりがひどい目に会いますご注意を ・独自設定がいくつか入っています あのまりさつむり親子がいなくなってから結構な日が経った。 季節はすでに春にまで足を伸ばしているが、ゆっくりが住み着いたという事はなかった。 そもそも冬やそこらにホイホイと流れ着くこと自体珍しいそうだが、二回来たゆっくりは両方とも恐らくは「捨てゆっくり」であるため偶然が重なれば迷い込むことも十分にありうると知ったのはつい最近の事であった。 コーヒーを飲みながら窓越しに小さな庭に目を向けると、花壇で何かがモソモソと動いていた。 大きい丸いのが一つ、そしてテニスボールほどの丸いのが二つ・・・ 昼寝から明けて靄がかかった頭が急激に冴えわたった。驚いて窓を開けるとそこには。 「ゆ!ゆ!おちびちゃんたち!おぼうしさんにはなさんをつめてね!」 「ゆっくりわかったよ!」 「ゆゆ~・・・ゆっ!おはなさんがくささんごとぬけたよ!」 そこにはバスケットボール大ほどのまりさが一体。そしてテニスボールほどの子まりさが二体、私の庭の花壇の花を引きちぎり、底部で土を踏み荒らし、挙句の果てには根っこごと掘り返してグシャグシャにしていた。 街ゆっくりなら花壇をここまでめちゃくちゃになどしない。すればそれがどういう事になるか容易に想像が付くし、何より一部の街ゆっくりは「おうち宣言」を行うからだ。 窓を開けようとドタドタと走り寄った私に気付いたのか、まりさは子まりさ二体をひきつれてパンパンに膨れた帽子を舌で直しながら叫ぶ。 「ゆゆ!おちびちゃんたち!ゆっくりしないでにげるよ!」 「「ゆっくりわかったよ!」」 そして大きく体をつぶすとかなりの速さと高さを伴って飛び跳ねる。 私が窓を開けて頃にはすでに室外機を踏み台にして柵を飛び越えてどこかへ行ってしまった。 鈍重なゆっくりからは到底想像ができないスピードだ。 まりさ達が去っていった後、私は途方にくれながら庭を眺めた。 花壇の花々は花と草だけがむしり取られて茎が踏み折られてボッキリと斜めに傾いている。 茎が残っていればまだいい方だ。根元から根っこごと引き抜かれて根っこ近くの部分以外をむしり取ってそこらにほうり捨てられている。 当然根から引き抜かれたため土は穿り返され、グシャグシャになってしまった地面に折れた茎や花だけむしり取られた植物が無残に横たわっている。 「・・・山から下りてきたゆっくりか」 溜息をつきながらそうつぶやいた。 そう、春になると山から下りてきたゆっくり達がこの様に「豊富な食糧」を求めて花壇を食い荒らす事がよくある。 ・・・ゆっくりに「固有」と言う概念は薄い。 狩り場は共有するという山野のルールがあるからだそうだ。 だがそれはゆっくりに対して余りあるほどの豊富な山や森の恵みがあるから成り立つ事である。 「かざり」「おうち」等は自身のものと区別できるが、食料に関しては結構いい加減な所があるのだ。 少なくとも街ゆっくりはテリトリーを共有する事がないため、これに関しては単なる環境の違いと言うべきだろう。 そして山や森を抜けてくるゆっくりの種類は大方限られている。 私の想像ではあのまりさの番は・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・・・田畑の脇の用水路。 冬から春の少しの間は水位が下がっており、通常のゆっくりでも「ぼうし」や板切れを使えば簡単にわたる事が出来るほどに水位が下がってしまっている。 底が簡単に見えるので、2~3cm程の水位と言った所か。 さてその横には結構大きな導水管の穴があちこちに出来ており、「おうち」と言えば穴を掘るか洞窟の山野のゆっくり達にとって格好の住処ともなる。 3段程の階段があり、その脇には盛り上がって「岸」の様になった水底の上にそれなりの大きさの木の板がかかっている。 そこにつながる先は大きめの導水管。 そしてその中に居るのは、前述に登場したまりさ達の番である「ありす」だ。 導水管の少し奥に大きな葉っぱが3~4枚敷かれている。 その上にどっかりと座ったバスケットボール程のありすが一体。そしてその周りにはまだピンポン玉程の赤ありすが五体程小麦粉の皮を寄せ合って暮らしていた。 「みゃみゃ~、ありちゅもあたらしいおはなしゃんをちゅけちゃよ!」 五体の中では一番目に蔓から落ちた赤ありすが小さな花を飾りの脇につけてにっこりとほほ笑んでいる。 「きょれはぴかぴかひかっちぇちょっちぇもちょかいはにゃいししゃんぢゃわ!」 「きょにょひらちゃいいししゃんもぴかぴかにひかっちぇるわ!ちょかいはにぇ!」 二番目と三番目の赤ありす二対は恐らく山野からここまで来る道中で拾ったであろう「とかいはなたからもの」を見せ合っていかに「とかいは」であるか自慢をし合っている。 丸くて透明なビー玉と平たいガラスのおはじきが一番のお気に入りだ。 「みゃみゃ!しゅーりしゅーり!」 「ありちゅもみゃみゃにしゅーりしゅーりしゅるわ!しゅーりしゅーり!」 四番目と五番目の赤ありす二対はまだまだ甘えん坊でいつも親ありすにくっついて離れない。 それを見た親ありすは心底満足そうに笑顔を見せて 「ゆゆ!おちびちゃんたち!とってもゆっくりしてとかいはね!」といっている。 やがて聞き慣れた音を聞いたと思いきやいっせいにありす達が入り口のほうへと向いた。 その先には二体の子まりさがひょっこりと飛び出してきて、送れて大黒柱である親まりさがパンパンになった帽子を窮屈そうにとってこういった。 「ゆっくりただいま!ありす!」 「まま!ゆっくりただいま!」 「ゆゆ!きょうはおはなさんがいっぱいとれたよ!みんなでゆっくりたべようね!」 赤ありすたちが一斉に親まりさ達の元へと近寄る。 取り払った帽子の中にぎっしりと詰まれた花や柔らかくみずみずしい葉などを目をキラキラさせながら覗いていた。 「ゆゆ!おねえしゃんしゅごーい!」 「ちょっちぇもおいししょうぢぇちょかいはにぇ!」 「ありしゅおなかすいちゃよ…!おはなさんがちゃべちゃいわ!」 「「ゆぅ~!ちょっちぇもちょかいはにぇ!」」 口々に言葉を発しながらご飯のときを待っている。 それを見て親ありすが困ったような笑顔でこういった。 「ゆ!みんなでごはんさんをむ~しゃむ~しゃしないととはいはじゃないわ!いまからみんなでおさらさんにもりつけましょうね!」 「「「「ゆっきゅりわかっちゃよ!」」」」 そしてしばらくの間、親ありす達が小さな葉っぱのお皿に取ってきた花や葉を綺麗に盛り付けていく。 「とかいはなこーでぃねいと」を勉強中の赤ありすたちも重そうに花や葉を口にくわえて盛り付けの手伝いをしているようだ。 「ゆゆ!ここにはおなさんをこういうふうにかざるととってもとはいはなのよ!」 「ゆゆ~!みゃみゃはもにょしりぢゃね!」 「ありしゅもがんびゃりゅわ!ゆ!ゆ!」 親ありすを中心にせっせと動き回る赤ありすたちを見て子まりさ達とまりさは顔を見合わせて可笑しそう笑った。 「ゆふふ!おとーさん!まりさのいもうとたちはとっても"とかいは"でゆっくりしてるね!」 「がんばってね!おかーさんのおてつだいをするとゆっくりできるよ!」 「ゆ!ありすがもりつけるだけでもっとおいしそうでゆっくりしてみえるね!」 十分もするとそれぞれの葉っぱの上にはとかいは(?)に盛り付けられた草花がおいしそうに並んでいた。 「「「「「ゆっくりいただきます」」」」」 そういうと一斉に草や花をぱくりと食べるまりさ一家。 「「「「む~しゃむ~しゃ!しあわせー♪」」」」 瑞々しい葉っぱは親まりさと子まりさ達の大好物だ。む~しゃむ~しゃと咀嚼し幸せそうに声を上げる 対照にやわらかい花は親ありすと赤ありすたちの大好物だ。ぱくりと食べてはもそもそと口を動かして食べていく。 街に比較的近いこの場所で、まりさ一家は信じられないほどのゆっくりした生活を満喫していた。 みんなで揃ってのご飯が終わればその日は一日中みんなでおうたを歌ったりおどりを踊ったりしてすごしているが、今日は少し帰りが遅かった様子で、「お布団」の準備を始めている。 といっても先ほどに「お皿」となんら変わりない葉っぱの切れであったが、各々に口で運んでは下に敷いてその上にどっかりと底部をおろす。 「ゆ・・・!ゆ・・・!」 「ゆぅ~・・・おみょいわぁ・・・!」 「おちびちゃんたち!ゆっくりむりしないで!ありすがてつだうわ!」 四番目と五番目の赤ありすがもそもそと動いている。まだ上手に移動が出来ないため、てこずっている様だ。 何度もころりと転びながらも底部をぷりんぷりんと動かして一生懸命葉っぱを敷こうとする。 親ありすが手伝ってようやくしくことに成功し、その上にころりと転がった。 そして互いに今日あったことを眠りに付く少しの間だけにぎやかに話し合う。 「ゆゆ!きょうははねをおぼうしさんにつけたまりさをみかけたよ!とおくからみただけだけどとってもゆっくりしてたよ!」 「まりさもみたよ!にんげんさんとおはなししてたよ!」 「にんげんさんとなかよくしてるなんてとってもゆっくりしてるね!まりさもいつかあんなゆっくりになりたいよ!」 今日の話を親まりさ達がすると親ありすたちは興味心身に聞き取っている。 「ゆ!とりさんのはねをつけるなんてとかいはなこーでぃねいとをこころえてるまりさね!きっととってもとかいはでゆっくりしてるにちがいないわ!」 「ありしゅもあっちぇみちゃいわ!」 「ゆゆ!でもおきゃあしゃんのこーでぃねーちょのほうぎゃっすぎょいわ!」 「かじゃりのうえにかじゃりをちゅけりゅにょはちょかいはにょあかしにぇ!」 「ゆぴー・・・ゆぴー・・・」 「まりしゃもいちゅかおねーしゃんんみちゃいにおかじゃりしゃんをちゅけちゃいよ!」 ・・・日が暮れてあたりが暗くなってもまりさ一家の談笑は続いた。 導水管からは微かに楽しそうな声が漏れている・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 次の日・・・ 空はカラッと晴れ渡り、暖かい日差しと風が心地よく吹いていた。 導水管の入口に朝日が差し込んで着た頃、ご飯を終えた親まりさと子まりさ達が帽子をかぶり直して狩りの準備を整えている。 「きょうもおいしいごはんさんをいっぱいとってくるからね!ありす!」 「まりさもおとーさんにまけないようにがんばるよ!」 「いもうとたち!ゆっくりいってくるからね!」 そう言い残して元気よく外へと飛び跳ねる親まりさ達。今日も多くの食料をとってくるのだろう。 暫くするとありすは赤ありす達に向けてこういった。 「ゆ!きょうはてんきさんもぽかぽかだからおそとにでましょうね!」 「「「「「ゆゆ!おしょと!?」」」」」 赤ありす達の寒天の目がきらきらと輝いた。 この赤ありす達は山の風景も外の風景も知らない。 山からここまで降りて来た時はずっと親まりさの帽子の中に居たし、ここに引っ越してきてからも眺めるのは外の灰色の壁とそこから微かに見える青空だけであった。 なので外に出るのは実質今日が初めてだ。帽子や口の中に入っているのではない。「とかいは」な外の正解を見る事が出来るのだ。 そうときまれば禅は急げであった。 小さなお花を飾りの横につけ直したり、親ありすが使っている花の粉を使ってお化粧をしたりして準備をしている。 「ぱふぱふ・・・ちょかいはにゃかっこうをしなくっちゃ!」 「ありしゅ!おはなしゃんがまがっちぇるわ!」 「ゆゆ!ゆっきゅりありがちょう!」 「ありしゅもはなのこなさんでおけしょうしちゃいわ!」 「ゆ~ん・・・ありしゅにはまだはやいわにぇ・・・おはなしゃんがちょかいはよ!」 花の粉を小麦粉の皮につけたり、小さな花を飾りの横につけたり、「とかいはなひがさ」と称して葉っぱを頭に載せたりと様々な「とかいはなこーでぃねーと」を施している。 準備が終わる頃には少し背伸びした赤ありす達が、固まって互いの「こーでぃねーと」を讃えあっていた。 「おちびちゃんたち!ありすのあたまにのってね!」 舌で低調に赤ありすたちを頭に載せる親ありす。「やまいちばんのとかいは」と呼ばれたお洒落っぷりは伊達ではなく、花の粉や花の飾り、そして丁重に手入れされたサラサラの砂糖細工の髪はそこらの街ゆっくりとは天と地ほどの差があった。(飼いゆっくりと比べるとどうなのかはともかく) 外へ出て、階段を上がる。 「「「「「ゆわぁ~・・・ちょっちぇもちょかいはぢゃわ!」」」」」 「ゆふふ!おちびちゃんたちのほうがとかいはよ!」 ぽかぽかの太陽が降り注ぎ風が優しく撫でていた。 始めてみる外の景色に見とれる赤ありす達ピンク色の綺麗な花が木々に咲き、まるで雪の様にキラキラと落ちては流れていく。 あの花びらを飾りにすればどれだけ「とかいは」だろうか・・・そう思いながら青空を見渡す。 「おきゃあしゃん!あにおはにゃしゃんはちょっちぇもきれいぢぇちょかいはぢゃわ!」 「ありしゅありぇがほしいわ!」 「ありしゅも!」 「ちょかいはにゃちゃからもにょにしゅるわ!」 「ゆゆ!ちょっちょもきりぇいぢゃわ!」 口々に花の事をしゃべるのは流石は「やまいちばんのとかいは」である親ありすの子ゆっくりだ。 親ありすは頬笑みながら諭すようにこう言った。 「ゆゆ!そんなにあわてなくてもいっぱいあるわ!まずはぽかぽかさんにあたってとかいはなきぶんになってからおはなさんをあつめましょうね!」 舞う桜を見上げるありす達。街ゆっくりから見ればなんとまぁ呑気の光景だろうか。 (そうだわ!まりさのためにこのはっぱさんでとかいはなあくせさりーをつくればきっとよろこんでくれるわ!おちびちゃんたちのこーでぃねいとのれんしゅうにもなるし、とってもとかいはなあいでぃあだわ!) ・・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・ 「ゆ!ゆ!おちびちゃんたち!ゆっくりついてきてね!」 「「ゆっくりわかったよ!ゆ!ゆ!」」 一方その頃親まりさと子まりさ達は春の日差しのもとをボヨンボヨンと幾度も飛び跳ねて移動している真っ最中であった。 昨日の所はもう当分何も生えてこないだろうからもっと別の場所に行く様だ。 山野のゆっくりにテリトリーの概念は薄く、そして何より(ゆっくりから見れば)それなりに遠くに見える「銀色の森」にはもっとゆっくりした食料があると思い込んでいた。 なんせ、近づくごとにとても四角い大きな山の下に色とりどりの花が勝手に生えているのだ。あの中心部にはもっとゆっくりとした場所があるに違いない。 赤ありす達が子ありす程に成長すればあの「銀色の森」まで引っ越しをしようと親まりさは思っていた。 ・・・親まりさ達は知らなかった。あの銀色の森の下では日々街ゆっくり達がゆっくりできない毎日を過ごしているという事を。 春の風から微かにありすの匂いを感じ取った。 厳密にいえばありすが「おけしょう」とやらに使っている花粉の匂いだ。 「ゆゆ!おちびちゃんたち!こっちだよ!」 親まりさが子まりさ達を誘導しながら跳ねていく。灰色の壁を飛び越えてその先には、今まで見た事のないような光景が広がっていた。 「「「ゆわあ~!」」」 そこには色とりどりの花に良いにおいのする草が所せましと咲き乱れ、そこに隠れる様にイチゴがたっぷりとみのっていた。 「おいしそうなおはなさんやくささんがいっぱいあるよ!」 「ゆゆ!おかあさんのおけしょうさんのはなもあるよ!とってもゆっくりしてるね!」 子まりさ達が一斉に感嘆の声を上げる。 それを見て親まりさが先陣を切って飛び跳ねると後ろを振り向いてこう言った。 「おちびちゃんたち!いっぱいおぼうしさんにつめてね!きょうはとってもゆっくりしたごはんさんになるよ!」 「「ゆっくり!ゆっくり!」」 子まりさ達が負けじと飛び跳ねる。 親まりさはそれを見ると手ごろな花に舌を伸ばした・・・その時であった。 「ゆ!?」 突如何かに砂糖細工のおさげを引っ張られたよな感覚が襲った。 すんでの所で舌は花に届かない。 次の瞬間。急に青空が視界に映ったかと思うとまた急に一瞬にして地面が見えた。 グシャッと音がする。 最初に見えたのは真っ暗闇だ。地面が壁になっている?そう感じた瞬間にパキパキと音がして砂糖細工の歯が砕けた。 「っいだいいいいいいいいい!!までぃざのおがおがああああああ!!」 口から餡子と砂糖細工の歯を飛ばしながら寒天の両目から砂糖水の涙を流して叫んだ。 「「おどおおおおおじゃああああああん!?」」 子まりさ達の声が聞こえる。 そしてぼやけた視界が鮮明になるとそこに映っていたのは、頭に金の丸い飾りをつけたれみりゃであった。 「れびりゃだああああ!おぢびぢゃんだぢ!ゆっぐりにげでええええええ!」 親まりさが叫ぶ。次の瞬間子まりさ達は元来た道を一直線に跳ねようと後ろを振り向いた。 だが結果的にンげられることはかなわなかった。 れみりゃは親まりさの砂糖細工のおさげをつかんだまま子まりさ達に向かって猛然と突き進んだのだ。 鈍重なれみりゃとは思えないほどのスピードで親まりさをひっつかんで走るれみりゃ。 いくら跳ねるのが早いと言っても所詮は子ゆっくり程度である子まりさ達とでは基本的なポテンシャルが違いすぎた。 「いだいいいいい!ばでぃざのおざげざんびっばらないでねえええええ!!」 何度も地面に当たっては小刻みに跳ねながら引っ張られる親まりさ。 れみりゃが腕を振り上げた途端にその視界が宙に浮いた。 グルンと周りが一周する。その先にあったのは 「ゆ!?ゆ”ん”や”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”びゅっ!!」 子まりさが振り返って、どんどん自分に向けて近づいてきた。そしてその声を最後に親まりさは目の前が真っ暗になる。 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!?おねえぢゃああああああああああああん!?」 二番目の子まりさの声が聞こえる。 れみりゃが腕を離したのかふっと体が軽くなった。 「ゆ”!?ゆゆ!?おぢびぢゃん!?までぃざのがわいいおぢびぢゃんはっ!?」 辺りをキョロキョロと伺い、そして遂には泣き叫ぶ二番目の子まりさの向いている方向へと目を向けた。 そこは丁度、自分の真下。 「ゅ”・・・ゅ”・・・」 「おぢびぢゃんんんんんんんんんんん!?どぼじでえええええええええええええええええ!?」 そこには子むきこの皮の半分以上が潰れ、餡子をぶちまけて潰れ饅頭となっている子まりさがいた。 微かに動いているが潰れ饅頭になるのは時間の問題だ。 親まりさはなぜこうなったのかを理解できていないようだ。 何のことは無い。れみりゃが親まりさのおさげを掴んで逃げる一番目の子れいむに向けて振り下ろしたというだけの話である。 「おぢびぢゃん!おぼうじざんだよ!?おぢびぢゃん!?」 親まりさが潰れて動かなくなった子まりさの帽子を舌で指し示して叫ぶ。 この帽子を肌身離さず大事にしていた一番目の子まりさなら、取り返そうと動くはずだからだ。 当然のごとく反応が無く、あたりには唯叫ぶ親まりさの声がこだましているだけであった。 「おぢびぢゃん!おぼうじざんをおどーざんがどっぢゃうよ!?ぼら!ぼら!だがらゆっぐりどりがえじでね!ゆっぐり!ゆっぐりいいいっ!」 叫ぶ親まりさの目の前で帽子がぐしゃっと潰れた。れみりゃが帽子を踏みつけたのだ。 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!おぼうじざんにいじわるじないでえええええええ!」 親まりさが泣き叫びながら哀願するが、れみりゃはただ無表情に帽子をグシャグシャに踏みにじる。 子まりさがあれだけ形を気にして常日頃の手入れを怠らなかった「ゆっくりとしたおぼうしさん」はあっという間に泥まみれで形も崩れたグシャグシャの布切れになってしまったのだ。 「おぢびぢゃんのゆっぐりじだおぼうじざんがあああああああああっゆぶごぉっ!?」 親まりさがたてにゴロゴロと転がって横たわる。れみりゃが蹴り上げたのだ。 れみりゃは次におそろしーしーを花にぶちまけてカタカタと震えている二番目の子まりさに目を向けた。 子まりさの足早に歩み寄っていく。 「ゆ”・・・!ゆ”・・・!」 寒天の両目から砂糖水がダバダバと流れた、砂糖細工の歯がカチカチとなり、水あめの脂汗が小麦粉の皮から噴出す。 れみりゃが手を伸ばしておさげを引っつかむとぐいっと子まりさを持ち上げた。 「ゆんやああああああ!おどおおおおおじゃあああああん!だづげでえええええええええええええええええええ!!」 子まりさがぐーねぐーねしながら動き、親まりさに助けを求めるが親まりさは地面に突っ伏し、「おぢびぢゃん・・・おぢびぢゃん・・・」とつぶやくだけで一向に動かない。 れみりゃが手を上げておさげをぶんぶんと振り回す。ミチミチと音を立てて砂糖細工のおさげを中心にぐるぐると回転を始める子まりさ 「いだいいいいいいいい!ばりざのおざげざんんんんんんんっ!いだいいいいいいいい!いだいいいいいいいいいいっ!」 「うー!」 れみりゃが声を上げて手を振り下ろした。遠心力で帽子は吹っ飛び、そのまま地面に向けて真っ逆さまに落ちる子まりさ。 「ゆびゅっ!」 グシャという音がして落ちたと同時に小麦粉の皮がへこみ、上にバウンドをした。 れみりゃが砂糖細工の髪を掴んで引き立て、子まりさの顔を覗き込む。 「ゆびゅふぅぅ・・・・ゆびゅぶふぅぅ・・・」 寒天の両目が飛び出し、小麦粉の皮の口腔に砂糖細工の歯が突き刺さって餡子が口の周りにびっちりと付いている。 れみりゃはそれを見ると小麦粉の皮の底部から手を差し込んで持ち上げた。 ゆっくりのあにゃるに両手をかけると一気に広げるようにこじ開ける。 「っゆぎぃいいぃぃいいぃっぃいいぃぃぃ!!ゆぎょおおおおおおおっ!?」 ミチミチと音を立てて穴が縦に裂けていく。 子まりさは上側の小麦粉の体をきめぇ丸のごとく左右に振りながら、あらん限り口をあけて泣き叫んだ。 「ううううーっ!」 れみりゃが叫んで一気にこじ開ける。 音を立てて縦に裂けた小麦粉の皮から餡子がドバッと餡子が流れ込んだ。 「ゆぎっ・・・!ゅ”っ・・・!ゅ”ぎっ・・・!」 口をパクパクとさせていた子まりさだったが、餡子が流れていくと同時にやがて裂け饅頭と化してしまった れみりゃは子まりさだったゆっくりを投げ捨てると突っ伏したままの親まりさを引っ張りあげる。 「ゆ”・・・!どぼじで・・・ごんなごどずるのぉぉ・・・?」 「かってにれみりゃのかいぬしのこーまかんをあらしたからだど」 れみりゃの手が上に上がる。 その瞬間、親まりさの顔が凍りついた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「「「「「おきゃあしゃん!ゆっきゅりできちゃよ!」」」」」 赤ありす達が固まって誇らしげに何かを見せる。 それは桜の花びらや他の花で編み込んだ冠であった。 「ゆゆ!おちびちゃんたち!すごいとかいはねできね!まりさもきっとよろこんでくれるわ!」 そう、これは親まりさの為の「とかいはなあくせさりー」 とかいはなゆっくりになるための練習も兼ねて赤ありす達が一生懸命作ったのだ。 さて、そろそろ親まりさ達も狩りから戻るだろうし、一端「おうち」に戻ってびっくりさせてあげようと思ったその時であった。 丸い影が向こうからやってきたのだ。 「ゆゆ!?」 親ありすは首をかしげた。よく見えないがトンガリ帽子がないし、子まりさの様な影も見当たらない。 だが少しづつ近づいてくるにつれて、姿が見えてきた。 完全な姿を見た時、ありすが叫んだ。 「ゆうううううううう!?なんなのあれええええええええ!?」 親ありすが目にしたものそれは・・・ゆっくりであった。 何種かも判別できない。小麦粉の皮は全体がまんべんなく真っ黒でパサパサになっており、飾りどころか砂糖細工の髪もなかった。 砂糖細工の歯もすべてなくなっており、口だけがぽっかりと空いている。 そんな丸っこい何かがずーりずーりと近づいてきたのだ 「おちびちゃんたち!ありすのうしろにかくれるのよ!」 ありすが大声で叫ぶ。ただならぬ気配を感じた赤ありす達は不安そうに急いでありすの後部へと跳ねて行った。 「ぷくぅーっ!」 ありすは口をつぐんで大きく空気を入れ膨らんで丸っこい何かに威嚇を開始する。 丸っこい何かが何かを呟きながらこちらに向かってきた。 「ゅ・・・ぁ…り・・・す・・・ゅ”・・・ぐ・・・」 聞き覚えのあるその声、絹の擦れるようなか細い声を確かにありすは聞いた 「・・・ま、まりさ?まりさなの!?」 ありすが問いただすと 「ゅ・・・あ・・・り・・・す・・・ご・・・べん・・・ね・・・ご・・・べ・・・ん・・・・・・ね」 と再び帰ってきた。 「までぃざああああああああああああああああああああああああああああああ!?」 ありすが声を上げた。親まりさの変わり果てた姿に驚きそして声をあげて悲しんでいる。 モチモチだったあの小麦粉の皮は真っ黒になっており、パサパサと触れれば崩れてしまいそうな程に水分が無くなっていた。 「あ・・・り・・・ゆぶっ!ゆぐぶぶぶぼぼぼぼぼぉぉぉおおおぉぉぉおおおおおおぶぇげえええええええええええええええええええええ!!!」 「までぃざあああああああああああああ!?」 突如親まりさの小麦粉の皮がグネグネと動き始めた。 通常ゆっくりが小麦粉の皮の内部にある餡子を動かす時は何らかのアクションを起こす時だ。 その場を動かずに小麦粉の皮だけを動かす。これはつまり「のーびのーび」なのだろうが親まりさのそれは違った。 縦だけではない。まるで何か、そう「何かが内側で暴れている」様な動き方だ。 親まりさも餡子を吐き出しながら寒天の両目を見開いてぐーねぐーねしながらこーろこーろして地面を転がりまわっている。 「ゆっぎいいいいいいいいいいいいい!!ぶげぇっぇぇえええええええええおぼごおおおおおおおおおおおおおおお!?」 「までぃざああああ!どがいばっ!どがいばあああああああっ!」 ありすの呼びかけに対しても答えず餡子をどんどんと吐きだす親まりさ。 やがて小麦粉の皮が伸びたかと思うと丸く「千切れた」 外からではない。内側から何かに噛み切られた様だ。 「ゆびょおおおおおおぼぎゅげえええええええええがががっががががががああああああああおぎょおおおおおおお!!」 「どがいばっ!どがいばっ!までぃざっ!どがいばっ!」 ミチミチと小麦粉の皮を食い破り親まりさの四方八方から現れたのは赤ゆっくりほどの「ゆっくりりぐる」であった。 それも、一体や二体ではない。どんどんと親まりさの餡子を、小麦粉の皮を食い破って出てきている。 ざっと数えるだけでも20~30体ほどのりぐるが一斉に現れたのだ。 「ゆ”・・・!ゆ”・・・!」 親まりさは穴だらけになりながら体を潰して倒れ伏した。 既に流れる餡子も殆どなく、辺りにはりぐるが跳ねまわった後に就いた餡子の跡しかなかった。 「どがいばああああああああ!までぃざああああああああ!あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!」 寒天の両目から涙を流し叫ぶありす。 山一番の勇気あるゆっくりと讃えられた親まりさの現在の姿に対してなのか、番であるゆっくりを失った悲しみであるかは定かではない だがありすに余裕などなかった。今度は後ろで悲鳴が聞こえたからだ。 「「「「「ゆんやああああああ!だぢゅげぢぇええええええええ!」」」」」 「ゆゆ!?」 ありすが振り返るとそこには、大量のりぐるに囲まれ小麦粉の皮をくっつけて震えている赤ありす達であった。 赤りぐる達は隙をうかがいながら取り囲んで今にも飛びかかってきそうな気配さえ感じられる。 ありすが飛びかかろうとしたその時、赤りぐるの群れが一斉に赤ありす達に群がった。 「おぢびぢゃんんんんんんんんん!ごのいながぼのっ!ばやぐどぎなざいいいいいいい!!」 ありすが跳ねて近づくと波が引いた様に下がる赤りぐる達。 ありすは赤ありす達をかばう様に前に連れてきた。いったん集めて口の中に入れるというわけだ。 「おぢびぢゃんだいじょう・・・ゆうううううう!?」 ありすが声を上げた。そう目の前には五体居たはずの赤ありすはたったの2体しかいない。 それも4番目の赤ありすと5番目の赤ありすだけ。ありすは周りを見渡した。そこで信じられない光景を目にする。 「いぢゃいいいいいいい!ゆびぃっ!ゆ!ありぢゅのぐりーむじゃんぢょらないぢぇええええゆびっ!」 三番目の赤ありすが一斉に数体の赤りぐる達にかわるがわる小麦粉の皮を食いちぎられていた。 上部左側、底部の右側を食いちぎられ、グネグネと動くたびにカスタードクリームがボトボトと落ちて赤りぐる達がせっせと口に運んでいる。 「びっばらないぢぇえええええ!ゆぎぃぃぃ・・・!ゆびっ!ゆびぃっ!ぢょがいばっ!ぢょがいばぁぁぁっ!」 二番目の赤ありすは三体の赤りぐる達に一斉に噛まれてぐいぐいと三方向に引っ張られている。 小麦粉の皮の形が変わり、ミチミチと音を立てる度に何度もに「とかいは」と叫んでいる。 「ぷきゅーっ!いにゃかもにょはちゃっちゃちょどきにゃしゃい!ありしゅおきょるわよ!?・・・ゆ!?ゆ”ぎっ!ゆびゃああああ!!いぢゃいいいいいいい!おぎゃあじゃああああん!ぢょがいばっ!ぢょがいばっ!ぢょがいばあああああ・・・っ!」 一番目の赤ありすは果敢にも威嚇を繰り返していたものの、あっという間に複数の赤りぐるに同時に小麦粉の皮を食いちぎられ、そのまま赤りぐるが群がり、声が掻き消えている。 「おぢびぢゃん!いばだずげるわっ!ゆゆ!?」 ありすは赤りぐる達の中に飛び込もうとしたが躊躇した。 りぐるだから怖気づいたわけではない。 口の中に残った赤ありす二体を入れる間に残りの赤ありす達は食べられてしまうだろう。 だが今あの中に飛び込んだとしても残った赤ありす二体を別の赤りぐるが虎視眈々と狙っているのだ。あっという間に引きずりこまれてしまう。 ありすは悩んだ。既に小麦粉の皮を半分以上持って行かれた赤ありす達は助からない。 ならば・・・ 「ゆぅぅ・・・ぷくぅぅぅうううううーーーーっ!!」 大きく膨れて残った四番目と五番目の赤ありす達を守るために威嚇を始める。 つまりそれは残りの赤ありす達を見捨てたに等しい行動であった。 (おちびちゃんたち・・・ごめんなさい・・・!でもありすはのこったおちびちゃんをまもるわ!) 「おぎゃあじゃん!おねえぢゃんぢゃぢいぢゃがっぢぇるわ!ゆっぎゅりだぢゅげぢぇあげぢぇ!」 「そうぢゃわ!おにぇがい!」 残った赤ありす達がありすに叫ぶ。だがありすは何も答えない。 口に入れる隙も与えない赤りぐる達の視線にありすは唯何も言わず膨れる事しかできなかった。 既に三番目の子ありすはその飾りと地面に落ちたほんの少しのカスタードクリームしか残っていなかった。 二番目の赤ありすも三方向に千切られてからは一斉に赤りぐる達が群がり飾り以外残っていない。 一番目の赤ありすは未だりぐるの群れの中で微かに声が聞こえていた。 「・・・ぢょがいばっ・・・!ぢょが・・・ゆぎぃっ!ぢょが・・・ぢょ・・・!」 しかしその声もあっという間に聞こえなくなり、赤りぐる達が引いた頃には飾りの一欠けらしか残っていなかった。 赤りぐる達は暫くありすとにらみ合いを続けたが、膨れ続けるありすを見て、やがて諦めて四方八方に蜘蛛の子を散らす様に去っていった。 「あでぃぃぃずのおおおおおぢびぢゃああああああああんがあああああああああ!!ごんなのおおおおおおおおどがああああああああああいばじゃあああああああああなああああああああああああああいいいいいいいいいいいいいいいい!!」 「ゆびぇえええええん!おねえぢゃあああああああああん!」 「ゆんやあああああああああああ!ぢょがいばじゃにゃいいいいいいいいいい!」 泣き叫ぶありすと子ありす達。 帰ったら親まりさにプレゼントするはずだった「とかいはなあくせさりー」は赤りぐるたちに食べつくされ芯の丸く束ねた茎しか残っていない。 ・・・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・ 暫く立った頃、ありす達は親まりさが貯め込んだ食料で暫く「おうち」のなかでいた。 そして無くなったので取りに行ったのだが、「狩り」など一回もした事のないありす達がそう簡単に食料がとれるほど甘くはなかった。 くたくたになって戻ってきた時、おうちから「ゴォォ」と言う音がするので急いで跳ねて行ってみると・・・ 「どぼぢでおうぢざんがらみずがながれでるのおおおおおおおおおおおおお!?」 「「ゆびゃあああああああああ!?なんぢぇええええええええええ!?」」 そう、季節はすでに春。冬の間は休耕していた田畑も水を入れたりする時がやってきた。 冬の間は確かに水位が下がってゆっくりにとっては格好に「おうち」になるのかもしれない。だがそれは冬までの話。 あっという間にありす達の全てが水に流された「とかいはなべっど」「とかいはないし」「とかいはなおさら」・・・数え切ればきりがない膨大な「こーでぃねいと」した物が水に流れて行ってしまったのだ。 ある意味運がいいかもしれない。おうちの中に入っていればそれこそ排泄物を水洗トイレで流すがごとくありす達は流されていたのだから・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あのまりさ達が現れて今日から一週間ほどが経った・・・ 何とか荒らされた花壇の片付けも終わり、花の種などを買い込んだ帰りのことだった。 家の前に何か丸っこい物が塀際に落ちている。 何だろうと思ってスクーターから降りて近づいてみると・・・ 「うおっ!?」 私はあまりの光景に驚いた。 そう、それは「ゆっくり」である。 微かに見える髪飾りから恐らく「ありす種」と判断できるのだが・・・問題はそこじゃなかった。 脇に二つほど丸っこいピンポン玉程度の赤ありすらしきものが転がっている。 そして、その姿は汚いを通り越していた。 親ありすは飾りが色すらくすむほどに黄土色の泥がついており、解れているどころか右半分が崩壊している。 砂糖細工の髪は油粘土の様な感触で解れた枝毛やら何やらが時折ピンと出てしまっている。 巻き付くどころかくっつく様に枯葉やほこり、何かの切れや挙句の果てにガムが頭頂部を中心にビッシリとこびりついており、冠の様になっていた。 小麦粉の皮は生傷だらけどころの騒ぎでなく、色がススや泥でくすんで鼠色に近いほどになってしまっている。 底部は鏡餅の様にガチガチでひび割れており、日々の間に枝や枯葉のきれを挟んでいて底部を上に向ける度にそれが見える。 砂糖水の涙を流した場所は寒天の両目から下にかけてナメクジが張った後に様にキラキラと光ったまま乾いており、それが一層不気味さを増していた。 口のまわりも例外でなく、白く乾いた砂糖水の涎がこびりついており、灰色っぽい色の中にぽっかりと白い何かが塗しつけられる様に現れていた。 寒天の両目の周りには砂糖水が結晶化した「目糞」がビッチリとこびりついており、親ありすが目を見開くたびに粉を吹く様に白い何かが舞っている。 口を開ければ歯茎をむき出しにしてそこからのぞく砂糖細工の歯は白茶色を通り越して完全に枯葉の様な色にまで変色していた。 口を閉じる度に「ジャリ、ジャリ」と音が聞こえる。これは砂だらけの草だけを食べていた上に、水もあまり飲まなかったせいでいつまでも口の中まで砂が残っているのだ。 時折のぞかせるあにゃるは餡子が乾燥して周りにこびり付いており、ひと際アクセントとして目立っていた。 赤ありす二体も同様だ。親ありすと比べてましではあるが汚い事に変わりはない。何より驚いたのは・・・ 「ゆひゅー・・・ゆひゅー・・・おながずいだわぁぁ・・・」 なんとこのありす。まだゆっくりとしての機能を失っていなかった。 時折グネグネと動いては薄く濁り始めた寒天の両目をぼんやりとどこかに中空に見据えている。 赤ありす二体の方はよくわからない。 一体は小麦粉の皮がパサパサに乾いて口をあんぐりと開けたまま乾き饅頭となってしまっていたが、もういったの方は地面に突っ伏していたため確認はできなかった。 私が気味悪がって足早に去ろうとした時、足音に気付いたのか、突如親ありすがグネグネと激しく動いて赤ありす二体の砂糖細工の髪を口でくわえて持ち上げるとどこかへとずーりずーりを始めた。 「おぢびぢゃんだぢ・・・!にんげんざんだわ・・!どがいばじゃないがらにげるわよ・・・!」 バスケットボール程の異臭を放つ何かがグネグネと動いてどこかへと行ってしまうのだ。後姿だけでも夢に出てきそうな光景であった。 「なんだ・・・なんで俺の家だけにゆっくりがあつまるんだ・・・?」 独り言のようにつぶやくが当然答えは返って来ない。私はそのまま足早にスクーターを押して家へと帰って行った。 どの道今日の夜から明け方まで雨が降るのだ。どこかへ行ってしまうかそのまま溶けてしまうだろう。 ありすらしきゆっくりは既にかなり遠いところまでグネグネと動いていってしまっていた・・・ ・・・それからあのありす達を見かけてはいない。何処へ行ったのかは全くわからなかった。 あの風貌から察するに街の中心部にいた街ゆっくりか何かだろうか。それとも山野からここに下ってくるありす種が「とかいは」と言う言葉にひかれて街の中心部に行って弾き出されてきたのか今となっては定かではない。 あのありすがいた塀の壁には薄くうんうん(餡子)の跡がまるで無機質な灰色の塀のアクセントの様に広がっていた。 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 504 かりすま☆ふぁいたー ふたば系ゆっくりいじめ 516 サバイバル・ウィンター ふたば系ゆっくりいじめ 527 シティ・リベンジャーズ ふたば系ゆっくりいじめ 582 ビルディング・フォレスト ふたば系ゆっくりいじめ 587 バトル・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 592 コールド・ソング ふたば系ゆっくりいじめ 604 ロンリー・ラック ふたば系ゆっくりいじめ 625 ループ・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 632 フェザー・メモリー(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 643 フェザー・メモリー(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 690 ウィンター・ブルース ふたば系ゆっくりいじめ 706 シティ・エレジー ふたば系ゆっくりいじめ 1051 街を跳ねるもの達 ふたば系ゆっくりいじめ 1052 UNDER ふたば系ゆっくりいじめ 1069 CLOUDY ふたば系ゆっくりいじめ 1070 静寂な高音 ふたば系ゆっくりいじめ 1079 花と雨と貝殻と ふたば系ゆっくりいじめ 1238 風の流れる街 挿絵:嘆きあき
https://w.atwiki.jp/ngso/pages/47.html
114.jpg 作戦 【装備】 発煙弾、閃光弾を発射。敵の視界を奪う 【体術】 移動経路と手段を予め把握もしくは戦闘中に入手しておく。 倒した敵から、敵に関する情報を出来る限り入手解析。予め頭に入れておく。 情報端末やケーブルからデータの吸出しを行い、見取り図を手に入れる。 案内板を見る。こういう重要な物は目立つマークになっているはず。 どこも構造は似ているのである程度分かる 現地のエースにルートに関して助言をしてもらう 使わない乗り物もあるだけ動かして囮にする 隠密行動しつつ速度重視で移動をはかる。 背後を狙われる危険性もある為、必ず背後を警戒する。 乗り物や設備に自動攻撃させて移動の援護をさせる 付近の隔壁などを閉鎖し、時間を稼ぐ。 移動通路の一部を破壊して敵の足止めをはかる。 敵のセンサー類を騙す為に偽装を施す 車や壊れた船の残骸を利用して追撃を逃れる 姿勢を低くして移動することで敵の弾に当たりにくくする*大見出し
https://w.atwiki.jp/83452/pages/6823.html
音楽室 律「よーし!お菓子も食べたことだし、今日の部活はこれくらいにして帰ろうぜ!」 唯「は~い!」 紬「は~い♪」 梓「今日の部活はって……一秒も練習してないのに……」 澪「諦めたほうがいいぞ梓……一度言ったことは絶対覆さないから、律は」 律「おうとも! 私に二言はなぁい!」 澪「……言っておくけど嫌味だからな」 律「へっへーん!そんなの痛くもかゆくもありまっせーん!」 澪「はいはい……もういいってば」 律「澪は陥落したぞ~! 残るは梓だけ!」 梓「私も帰りますよ……一人で練習してても楽しくないし」 律「オーケー。どうだ唯! 私の話術にかかれば頑固な二人を落とすのもわけないぜ!」 唯「おぉ~! さすがりっちゃんだね!」 梓「話術って……わがまま言ってるだけじゃないですか!」 律「まあまあ細かいことは置いといて……」 澪「まあ今日は律も用事があるしな」 律「へ?何かあったっけ?」 澪「おい……聡に誕生日プレゼント買うから付き合ってって言ってただろ」 律「あ~、そういえば昔そんなことも言ったわねぇ」 澪「朝の話だろ!」 律「わーかってるってぇ。じゃあ私と澪は買い物してくけど、みんなはどうする?」 唯「いくいく~!まだ夕飯の時間には早いもん」 紬「私も行く!」ふんす! 律「残るは梓だけっと」チラッ 梓「私は……」 律「よし決まり!ではではしゅっぱーつ!」 唯紬「お~!」 梓「まだ何も言ってないんですけど」 みち! 澪「で、何買うかもう考えてるんだろうな」 律「や、全然」 澪「考える時間は充分にあったろ……」 律「とは言ってもねぇ……年頃の男子が何欲しいかなんてわかんないしなぁ……」 唯「ベーゴマかメンコなんてどうかな?」 梓「ふふ、唯先輩たらまたそんなギャグを」 律「ありだな!」 梓「えっ」 澪「なかなかいい案じゃないか」 梓「澪先輩まで!?」 紬「ねぇりっちゃん。男子中学生ならシーモンキーとかに興味あるんじゃないかな?」 梓「シーモ……!?」 律「おおー! それは盲点だったな! ムギ、でかした!」 梓(いくらなんでもシーモンキーはひどすぎる!) 澪「そうだ!」 律「お、澪も何かいい案が思いついたか!」 澪「律にリボンをつけて「私をプレゼント~」っていうのはどうk」 律「何言ってんの? 頭大丈夫?」 澪「……ごめん」 梓(さすがに狙いすぎです澪先輩……) 律「梓は何かないか?」 梓「んー、普通にゲームとか」 律「普通にゲーム?」 梓「はい。ゲームです」 律「……」 梓「ベーゴマとかシーモンキーよりは喜ばれると思うんですけど……」 律「……」 梓「あ、あれ……?」 梓(私、間違ってないよね……) 律「まったく一ミリも思いつかなかった……」 梓「ええ!?さっきまでのは素ですか!?」 律「!?」 律「は、はあ!? そそそ、そんなはずないだろ!みんなのギャグに付き合ってただけだってば!」 梓「絶対嘘だ!」 唯「さっすがあずにゃん!鋭いところをついてくるね!」ダキッ 梓「普通真っ先に思いつくでしょ!」 ゲーム売り場 紬「わぁ~!りっちゃん見てみて!ゲームソフトがいっぱい!」 律「そりゃあそうだろ、ゲーム売り場なんだし」 唯「ムギちゃんはこういうところに来るのは初めてなの?」 紬「うん。私ゲームしたことないから」 律「実は私も最近のはさっぱりなんだ。ファミコン世代だからな」キリッ 唯「あずにゃん先生!ここはお願いします!」 梓「まあ無難にモンハンかドラクエでいいんじゃないですか?」 律「じゃあもうそれでいいやあ」 梓「テキトーすぎでしょ!?」 律「だってぇ、選ぶのめんどくさいしぃ」 梓「まあいいですよ……律先輩の弟さんのことだし。私には関係ありませんから」 律「んもう~梓のいけずごけ~」 梓「え?」 律「まあいいや。で?おお、これかモンハンってのは」 梓「そうです。友達同士で通信で狩りができたりして楽しいですよ」 律「へえ。で、こっちがドラクエか。 確かゆうていみやおうきむこうほりいゆうじとりやまあきらぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺだよな?」 梓「なんですそれ?」 律「お。梓、梓! こっちはなんだ?」 梓「どれです?」 律「この可愛い女の子がいっぱいいるやつ」 梓「ああ、それは俗に言うギャルゲーですね」 唯「ぎゃるげ?」 梓「簡単に言えば主人公が可愛い女の子達とイチャイチャするゲームです」 律「なんじゃいそりは」 澪「ゲームの中で男女の仲になって楽しいのか? なあムギ」 紬「さあ? 私にはなんとも……」 梓「今はこういうゲームが好きな人も多いんですよ。 言っちゃえば現実世界で残念な男の子がゲームの中の女の子に囲まれることによって欲求不満の解消をしてるわけですね」 律「へぇ……」 澪「なんか気持ち悪いなそれ……」 梓「まあ私達には縁のないゲームです」 律「ふむ」 澪「聡もこういうのやるタイプじゃないだろ。 律、モンハンとドラクエどっちにする?」 律「いや、私はこれを買う」 澪「どれ?」 律「この『ぎゃるげ!』ってやつ」 梓「マ、マジですか。止めておいたほうが」 澪「そうだよ。絶対つまらないだろ、こんなの」 律「や、なんかこうビビっとくるものがあったからさ。 それにこのゲームが私を呼んでいるような気がするんだ」 澪梓「意味わかんね」 りつんち! 律「ただいまー!」 聡「お帰りねーちゃん!」キラキラ 律「ったくもー。普段は出迎えなんてしないのに。 さてはプレゼント狙いだな?」 聡「へへへ」 律「任せておけって! 今回は聡のために奮発したからな!」 聡「マジですか! それで何買ってくれたの!?」 律「ふふふー。じゃっじゃーん! ゲームソフトだぜー!」 聡「きたああああああ!」 聡「それでそれで!? 中身は!?」 律「まあそう慌てるなって……今出してやるから」ガサゴソ 聡「わくわく」 律「ほい」 聡「うおおおおおおおおおお!お?」 律「へへ、そんなに喜んでもらえると悩んで買った甲斐があったってもんだ」 聡「な、何これ」 律「な、何ってゲームソフトだよ。『ぎゃるげ!』ってやつ」 聡「な、なんでこんなの買ってきたの」 律「さ、聡が喜ぶと思って」 聡「ど、どこからそんな発想が」 律「男はみんなこういうゲームが好きって聞いてな」 聡「……」 律「ど?」 聡「バッカじゃねーの!」 律「な!?」 聡「そんな気持ち悪いゲーム俺がするわけねーだろ! 死ね! あっという間に死ね!」 律「てめえ! せっかく買ってきてやったのに!」 聡「頼んでねーよバアアアアカ! やーい! お前んちおっばけやっしきー!」ダダダ 律「聡ァ!」 シーン 律「ちぇ……なんだよ、せっかくあいつのために買ってきてやったのに。 もういいよ、自分でやるから」 りつべや! 律「CDをセットしてっと」カチャ なう ろーでぃんぐ 律「一体どんなゲームなんだろ、ギャルゲーって」わくわく 律「ほうほう、まずは名前を決めるのか。えーっと田井中り…へくちょん!」 ゲーム内の主人公「俺の名前は田井中りぬんらば。ごく普通の高校生だ」 律「あー! 名前がー!」ガーン 律「……」 律「田井中りぬんらば」 ゲーム内の妹「朝だよおにぃ! 早く起きないと遅刻しちゃうよ!」 律「お、おにぃ……」 ゲーム内の妹「ぶ~! 起きないとチューしちゃうんだからね!」 律「いや、兄妹だよね? お前ら兄妹だよね?」 ゲーム内の妹「おにぃの唇……やわらかそう……ちょっとだけ……いいよね?」 律「ははは」 律「ねーよ!!!!」ガガーン ゲーム内の幼馴染「おはよ~りぬんらば君~。あはは~寝癖すご~い」 律「はあ……なんだよこのゲーム。マジつまんね」 ゲーム内のパンを咥えた女の子「遅刻遅刻~!」 律「こんなの喜んでやる奴、頭イカれてるな。危うく聡に変な影響与えるところだった」 ゲーム内のパンを咥えた女の子「あー! あんたはあの時の!」 律「やーめた。つまんなすぎ。明日売りにいこうっと」ポチッとな ブゥン 律「さてと! 寝るとしますかー!」バサー よーるー! 律「すうすう」zzz 律「んん……ダメだよ澪ぉ……そんなとこ触っちゃ……むにゃ」zzz 『……っちゃん』 律「ん……」 『っちゃん……!りっちゃん!』 律「んへぁ!?」ガバ シーン 律「なんだぁ……? 誰かに呼ばれた気がしたけど……」 シーン 律「き、気のせいか」 律「お、おばけとかじゃ……ないよな……?」 律「……」 律(こぇぇ……) 律「あーもう! 明日も学校なんだ! 寝ちゃお寝ちゃお寝ちゃおー!」ガバ 律「……」 律「ぐぅ……」 『りっちゃん、りっちゃんてば』 律「だー! もう何! 誰! 本気で殺意沸いてきた!」 『私だ』 律「なんだ、またお前か」 律「……誰だー!」 『どもども』 律「す、姿を現せー!」 『ふっふっふ』 律「こ、怖くなんてないんだからな! おばけなんていないんだからな!」 『どうでしょうねー』 律「ぎゃああああああああ!死にたくないいいいいいいいい! 澪ぉおおおおお!唯いいいいいいいいぃぃぃいいい! 助けてえええあああああああおおおああ! げっほげっほ! おぇっぷ」 『汚っ!? なんかごめん。あの』 律「ムギイイイイアアアアアア!梓アアアアアアアアアア!!!!!! 南無阿弥陀仏ナンミョウホウレンゲキョウナムシャカムニブツ」 『お、落ち着いて! 大丈夫! 私はおばけじゃないです!』 律「マジ?」ケロ 『立ち直りはえーなおい』 律「で、誰? どこから話しかけてるんだ?」キョロキョロ 『見回しても私は見つけられませんよー』ニヤニヤ 律「寝る」バサー 『ああ! 待ってください!すみませんすみません!』 律「うっさいな……用があるなら早くしてくれ……」 『え~どうしよっかなぁ』チラッ 律「帰れ。あ、違った。死ね」 『冗談冗談! 言います! 言いますから!』 律「で、あんたは一体何者だよ」 『信じてもらえないかもですけど、私はギャルゲーの精です!』バーン! 律「ふーん」ホジホジ 『今は直接りっちゃんの脳に語りかけてるので私の姿は見えません』 律「そか。で、そのギャルゲーの精様が何の御用でしょうかー」ピン 『はあ……やっと本題に入れる』 律(引っ張ってたのはお前だろ……) 『さっそくですけどりっちゃん、あなたにはゲームの主人公になってもらいます』 律「間に合ってますぅ。すでに人生の主人公なんで」 『そういうわけにいかないんです! りっちゃん、あなた昨晩ギャルゲーをバカにしたでしょ!?』 律「ん、あのつまんないゲームな」 『な!? また言った!』 律「あんなゲーム、ニヤニヤしながらやるとかもうね……」 『あわわ……今の発言で一千万のギャルゲーユーザーを敵に回しましたよ!』 律「そんなにいるんかい! つーかなんで私がそんなことしなきゃいけないんだよ!」 『りっちゃんにギャルゲーの良さをわかってもらうためです!』 律「結構ですぅ。おやすみー」 律「ぐぅ……」 『……えい』 律「ん? う、うわああああああああああ」 「……!……つ! おい律!」 聞きなれた金きり声。 私の意識は未だに夢の中だったけれど、何故かこの声だけは脳にまで届く。 澪「いつまで寝てるんだよ! また遅刻するぞ!」 寝ぼけ眼を少しだけ開くとベッド脇には眉を吊り上げ、腰に手を当てて仁王立ちしている澪がいた。 秋山澪、私の幼馴染にして大親友である。 律「ああ~? 澪~?」 澪「ああ~じゃない! 早く起きろ! まったく、毎朝私が起こしにこないと起きないんだから……」プンプン 毎朝お勤めご苦労様です。 感謝してます。 律「毎朝? 朝に私の部屋まで起こしに来た事なんてあった?」 澪「なんだと……?」 律「え? なに」 ゴツン! 律「いたー!」 澪「少しは人を待たせていることを自覚しろ! バカ律!」 律「いや……だって来た事ないもん……」ヒリヒリ 澪「もういい! とにかくすぐに学校いくぞ! 下で待ってるからな!」 澪は部屋のドアを勢いよく閉め、ドタドタとすごい音を立てながら階段を下りていった。 仕方がない。 澪をこれ以上怒らせるのもまずいし着替えてパンでも咥えて登校するとしますか。 2
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4065.html
※うんうん・しーしー表現多目です ※善良なゆっくりが虐待されます ※俺設定があります 「おつかれーーっした。お先っす」 待ちに待った週末が来た。職場からの帰りの自転車のペダルにも力が篭るってもんだ。 趣味である「週末をゆっくり達と過ごすこと」を堪能するためには、準備が色々必要だ。 途中、ゆっくりフードや駄菓子を買い込んでから帰宅。 ゆっくりグルメ開始! まずはゆっくりフードをボウルにあけて、そこに粉々に砕いたクッ○ーラムネを大量に投入。 よーーーーーーく混ぜると! ジャーーーン!!ゆっくり睡眠フードの出来上がりだ! オーマイゆっくり!! ラムネを適量摂取すると昏睡するなんて、デタラメな饅頭どもだね。 着替えた後、これと特大リュックを持って出発さ。 待っててね、ゆっくりたち! 元々毎日の通勤時に、わざと回り道をしてめぼしい野良ゆっくりに目をつけてある。 ゴミ捨て場近くの空き地にそれはいた。れいむとまりさの番に、子れいむ2に子まりさが1の家族だ。 「ゆっくりしていってね!」 なにやら生ごみっぽいものを広げて食事中のご様子だったが 「「ゆっくりしていってね!」」 はい、よいお返事ですね。 「君たちはすごくゆっくりした家族だね。お兄さんも見ててゆっくりできるんだ。そのお礼と言ってはなんだけど あまあまをあげるね!」 ゆっくりフードの入ったタッパーをリュックから取り出し、ふたを開ける。 「ゆ!だまされないよ!きっと毒が入ってるんだぜ!お兄さん、ゆっくりしてないでさっさとあっちにいくのぜ!」 ずいと一歩先に踏み出して、家族を後ろに隠した親まりさが警戒する。 まりさの背後では親れいむが 「だいじょうぶ、おとうさんとおかあさんが守ってあげるからね」 とおびえる子ゆっくりを落ち着かせる。 なかなか手ごわいが予想の範囲内。人差し指でゆっくりフードの表面をたっぷりとすくい上げ、口に運んでみせる。 「ンマ~~~~~イ!とってもあまあまで、しあわせーー!ね、みんなで食べてしあわせーになろうよ」 実際問題、タッパーから漂い始めた甘美な香りはゆっくりたちの理性を溶かすのに充分過ぎるほどだった。 「まずはおとうさんが毒見をしてみるのぜ、ペーロペーロ・・・しあわせー!すごくゆっくりできるあまあまなのぜ。 まずおちびちゃんたちから食べるのぜ」 「れいむ、あまあまさんなんてはじめてたべるよ」「うめ!これむっちゃうめ!」「むーしゃむーしゃ、しあわせー」 ソフトボールサイズの子ゆっくりが3体、タッパーの中身をみるみる平らげ、その腹部は見事に丸々と膨らんだ。 それをゆっくりと見守るれいむとまりさ。 「というか遠慮しなくても君たちのぶんもたくさんあるんだけどね」 リュックからタッパーをまた2個取り出す。親たちもお腹一杯になってもらわないと困る。 それからあまあまを全員(俺含む)で囲みつつ、まりさもれいむも元々は飼いゆっくりで捨てられた後出会ったこと、 二人で力を合わせたからこそ生き延びて来られた事、ここ数日はまともな食事が出来なかった事を色々聞くことが出来た。 夕日も沈みかけた頃。 「「「ゆぴ~~~~ゆぴ~~~~~~・・・」」」 効果テキメン。いつの間にか、子ゆっくり達が眠りに落ちていた。 「ゆゆ~~ん、おちびちゃんたち、とってもゆっくりした寝顔をしているね・・・なんだか・・・れいむも・・・」 「れいむまでおねむなのぜ?もう今日はみんなゆっくりおやすみーなの・・・ぜzzzzz」 さてと。じゃあ俺のおうちにご招待だ。ゆっくり週末を過ごそうね! リュックに一家をそーーーっと詰め込むと家路を急いだ。 部屋に着くとまずはゆっくり達を取り出し、コタツ机の上に並べる。まず下ごしらえを済まさないと安心していられない ので夕飯も風呂も後回しだ。 「ゆっくり救急シリーズ:超強力接着剤ゆロンアルファ どんな傷もピッタンコスペシャル」 (主成分 濃縮して還元しないオレンジジュース)を片手に、作業開始。 翌日。親まりさはうんうんがしたくなって目を覚まし。見慣れない風景に驚いた。 横向きに寝転がっていたので、とにかく起き上がろうと動くと唇と腹部がびろーーんと引っ張られる。 目の前にはゆっくりらしきもののあんよが見える。 何か喋ろうとしても唇が広げられたまま何かにくっついていて、モゴモゴとしか発音できない。 「お、お目覚めだね。ゆっくりおはよう!」 昨日あまあまをくれたお兄さんが笑顔で視界に現れる。 「あんまり無理に動くとれいむのお口とお腹がやぶれちゃうよ?せっかくずーーっと一緒にゆっくりできるように くっつけてあげたのに」 まりさとれいむの番は、丁度69の形でお互いの口とあにゃる、そして腹部もぴったり接着剤でくっつけられ、横倒しになっていた。 「あれだけあまあまを食べたんだ。そろそろうんうんが我慢出来なくなるんじゃないかなあ?そこで問題です まりさが出したうんうんはどこに行くのでしょうかー?」 まりさは出そうになってたうんうんを必死に押し戻した。まだしばらくは大丈夫そうだ。 少し落ち着きを取り戻したら、子ゆっくりたちの事を思い出し探そうとするが横転しれいむと密着状態では、 ほとんど視界は無いに等しい。まりさを見下ろしていたお兄さんはキョロキョロするまりさに気付く。 「ああ、子ゆっくりたちはここにいるよ、今見せてあげるね」 まりさを起こし上げ、傍らに落ちていたおぼうしを優しくかぶせる。それに伴ってれいむは逆立ちの格好になって しまう。 ちゃんと見えるようにまりさの真横にガンプラの箱を持って来て、 「ジャーーーーーン」 と言いつつ蓋を開けるお兄さん。 そこには見慣れたおちびたちが確かに居た、が。 「おねえちゃんの方のれいむちゃんとまりさちゃんはくっつけてあげたんだ。うんうんの穴同士をぴったりと くっつけるのは結構難しかったんだよ?そして末っ子のれいむちゃんにちゅうもーーーーく! マカロニを使って自分のあにゃるとお口を直通させてみましたーー!さすが小麦粉製品は良くなじむっ!」 一旦茹でて柔らかくしたと思われる太目のマカロニが、あにゃるから口まできれいなアーチを描いて見事に癒着していた。 口は気密を保つため、ひょっとこの口のようになってしまっている。 わざわざそのれいむを鷲づかみにし、まりさの目の前に持ってくる。 「あれあれ?よくよく見るともう目が覚めてたみたいだね。ゆっくりおはよう!」 子れいむは返事ができない。かなり前に子ゆっくりゆえに寝うんうんをしてしまっていたのだが、当然ダイレクトにお口に投入された 不意打ちの臭さに、即白目をむいて失神してしまったのだ。 「あーあ、しーしーまで漏らしちゃって。というか、次はしーしーを循環させる方法も考えなきゃいけないねえ」 まりさはおにいさんを睨みつけ、モゴモゴと何かをわめき全力で身をよじらせた。 その反動でまた横向きにごろりと倒れてしまう。それでもなお、出来る限りの抵抗をまりさは続けた。 ああ、楽しいなあ。充実した週末だ。これから起こることを想像すると堪らない。 早速発泡酒を冷蔵庫からとってくると、あまりにまりさが暴れるかられいむも目を覚ましたようだ。 れいむはなにやらブルブルと震えている。うんうんの限界が近いのだろう。 プシュっと缶を開ける。 「なあれいむ、うんうん我慢しなくてもいいんだよ?お兄さん手伝ってあげようね」 ぽっこり膨らんだ腹部に右の手のひらを当て、徐々に、徐々に力を込め始める。 見えはしないが、恐らくは歯を食いしばっているのだろう。目を見開き、必死に堪えようとする表情。 それを肴にまず一口グビリ。 「しみるっ!しみるうううううううううううう。こりゃあ堪りませんねえ!」 とか言いつつも手の力は緩めない。 そこで背後から 「れいむおかあさんをいじめないで、ゆえ~~~~~~ん」 「まりさとくっついててうごけないよー」 と、くっつき子ゆっくり達もお目覚めのようだ。とりあえずどれも泣き喚くだけで何かする気配は無い。 気にせず更に力を込めると、間もなく涙を流し始めたれいむから力みが抜けてゆく。と同時にまりさの頬が ゆるゆると膨らんでゆく。うんうんを先に侵入させまいと歯を食いしばっているようだ。 「しまった、歯を全部抜いておくべきだったかな。でもそれだと多分目が覚めちゃうし」 発泡酒をもう一口飲んでから缶を傍らに置き、空いた手でまりさの底面をコチョコチョくすぐる。 ビクビクと痙攣しつつも耐えていたまりさ。しかし抵抗は長続きしなかった。 くすぐりに負けてわずかに出来た歯の隙間。ダムは決壊し始めたらそこからはもう早かった。 れいむの腹部のふくらみが緩んでいき、まりさのパンパンの頬が縮み、一同は聞いた。 『ゴックン』 だが数秒の静寂の後、まりさの顔色が青白くなり、リバースを開始する。 れいむのうんうんとまりさの吐いた餡子が混じったモノが、あと残り少しをひりだそうとしていた れいむのあにゃるを押し広げて逆流してゆく。 みるみるうちにれいむの腹部は最初よりも大きくなり、破裂する寸前になった。 「れいむおかあさんしなないでええええええええ!」 「まりさおとうさんはやくたすけてえええええええええええ!」 「子供たちが言うとおりこのままじゃれいむが死んじゃうよ。早く今吐き出したモノをまたゴックンしなきゃね?」 まりさに優しく語りかけると、一瞬飛んでいた意識が戻ってきたのか、涙を流しつつも少しずつ飲み込み始めた。 そうなると今度はまりさの腹部が限界に近づく。それもそのはず、まりさはまだうんうんを溜め込んだままの所に れいむの分を今受け入れているのだ。 「さあれいむ、愛しいまりさに自分と同じ苦しみを味あわせたくなかったらちゃーーんとまりさのうんうんも きれいに食べてあげてね。まりさも遠慮せずにさっさと出さないと永遠にゆっくりすることになりそうだよ?」 れいむは観念したのか、涙を流しつつも目をじっと閉じてうんうんを待つ体制に入ったようだ。 しばしの静寂の後、まりさがブルブルと震え、腹部が朝の状態に戻った。これで2匹のうんうんは一巡したことになる。 「これでお互いのうんうんを食べて永遠に生きていける、永久機関ゆっくりの完成だね!おめでとうおめでとう! グビグビ、んめええええええええええ!!って、2本目とってこよう」 俺は冷蔵庫のある隣の部屋に向かった。 戻ってみると、あにゃる結合の次女まりさの方に様子に変化があった。 「おなかがいたいよいたいよ!うんうんがまんできないいいいいいい!ゆんやあああああああああ!!」 泣きわめきながら顔を左右にふって盛大にいやいやをしている。 いつの間にか気を取り戻したのか、まともに口をきけなくなった末っ子れいむが必死にすりすりをして 姉まりさをなだめてはいるが、効果は薄いようだ。 長女れいむはずっと歯を食いしばってうんうんを我慢し続けている。妹とあにゃるが直結しているため、 どちらかがキュッと締めていれさえすればどちらもうんうんを我慢できるという寸法らしい。 そして賢い長女は「どちらかがうんうんを出してしまえばどうなるか」がわかっているため、どうしても 力を抜くことはできなかった。 「しかし、れいむおねえちゃん。妹の顔色は本当にヤバイよ。このままだと間違いなく永遠にゆっくり しちゃうね」 姉妹ともぽっこり膨らんだお腹のせいでお互いの顔が見えない。2本目のプルタブを開けつつわざわざ 解説をしてあげた。 「ゆ゛っぐぢ・・・じだい゛よ゛・・・だずげでおね゛え゛ぢゃん゛」 透明な脂汗?を全身からたらたらと滲ませて、いよいよまりさの容態があやしくなる。 「ほらほら、お姉ちゃん助けてってさ。うんうんさせてあげなよ?力を抜けば簡単でしょ?」 末っ子れいむを鷲づかみにしてぎゅっと握り、うんうんを自分の口に循環させて遊びながら待つこと数分。 自分のうんうんで3回気絶させて、発泡酒の2本目もうっかり半分になった頃。 姉れいむのパンパンの腹部がさらに限界を超え、妹まりさの顔色がみるみる良くなっていった。 「うんうんして・・・すっきりーーーーーー」 弱弱しくも爽やかに宣言する妹に、姉を指差して教えてあげた。 「おねえちゃんはもう助からないみたいだけどね。まりさがうんうん我慢しなかったから。 まりさのうんうんのせいでおねえちゃん壊れちゃったんだよ?本当に駄目な妹だよね!!」 体が倍に膨れ上がり、眼球は内圧で飛び出す寸前に押し出され、餡子を垂れ流してだらりと開いた口からはかすかに 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゅ゛っゅ゛・・・」 と聞こえてくるのみ。こりゃあ長くはもたないだろう。 「ゆああああああああああああああ!おねえちゃんごめんなさいうんうんしてごめんなさい ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめ」 お姉ちゃんが命がけで助けた妹も壊れちゃったかあ。おお、あわれ、あわれ。 グビグビグビ。 ラスト3本目いっちゃうか。再び冷蔵庫へ向かう。 発泡酒とゆロン・アルファと駄菓子の入った袋を手に戻ってくると、瀕死の長女に末っ子が すりすりをしていたが、俺を見かけるなりずりずりと近づいて足首にポムポムと体当たりをし始める。 全然効いてはいないが。 「はいはい、もう飽きたし君達は元いたおうちに帰してあげるね。こんなに楽しい時間を 過ごさせてもらったし、お土産のあまあまをたーーーくさんもって帰ってね!」 まず邪魔臭い足元の子れいむを持ち上げ、あんよの部分にゆロン・アルファをたっぷり塗りつけて コンペイトウをびっしりとくっつける。 これで歩くたびにコンペイトウのトゲトゲで激痛が走るからじっとしているだろう。 それから3本目を堪能しつつ、まりさ&れいむの夫婦のきれいな髪に、おぼうしやリボンに、色とりどりの マーブルチョコを一粒一粒くっつけてゆく。 最後に『壊れた』姉妹のかわいらしいまぶたに、ぷにぷにのほっぺに飴玉をくっつけて終了。 既に無抵抗の一家をリュックに詰め込み、空き地に向かった。 一家をそっと空き地の地面に並べて 「最高の週末をありがとう!お土産はとられない様にくっつけておいたから、お腹がすいたら 剥がして食べてね!」 きっと俺は最高の笑顔をしていたに違いない。 ゆっくりしていってね!と離れたところからもう一度振り向いて最後の挨拶を済まして 帰宅の途についた。 これでまた来週も1週間がなんとか過ごせそうだ。 というか次女まりさしかモノ食う必要無いんだよなあ・・・。 「ゆゆ!とかいはなおかしがたくさんあるわ!」 「あまあまさんをどくせんしようだなんてなんてゲスどもなんだぜ、まりささまたち がもらってやるからありがたくおもうんだぜ!」 「「「あまあまよこちぇーーー」」」 ビリビリ ブチブチブチ 「「「むーしゃ、むーしゃ、ししししししあわせーーーーーー」」」 完 ○最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。 ○下品すぎてスミマセン。 ○感想、批評をいただけると泣いて喜びます。 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2382.html
『ゆっくりPCをつくってみる』 5KB 観察 小ネタ 実験 改造 飼いゆ 現代 独自設定 雨嫌い 「ゆっくりPC」 ネットで少し有名な、とある化学好きの虐待鬼威参が考え出した 「ゆっくりを使って作るPC」の事だ。 詳しい仕組みは良く分からないが、その際と曰く ・中枢餡にCPUを差し込むだけで出来る! ・ゆっくり本体がメモリとハードディスクの役割をしてくれる! ・電源は一切使用せずとってもエコ! との事である。 元々不思議生物のゆっくりなんだ。別にこのぐらい出来てもおかしくないはずだ。 また「ゆっくりPCの性能に関しては保障しないよ!」と書いてあった。 まぁ所詮ベースがゆっくりなんだからそんな高性能なPCが出来るわけは無いよな。 とりあえず今回はベースにぱちゅりーを使う事にする。 自称「森の賢者(笑)」なだけあって 普通の通常主なんかに比べると、ある程度処理能力やらが良くなるそうだ。 ただ、作るのが難しいのと、寿命が短い事からあまりオススメ出来ないと書いてある。 ふざけるな 俺は子供の頃良くラジオを作ってたんだ。 中枢餡にCPUを埋め込む程度、目隠しをしてでもできるわい! では早速製作に取り掛かる。 えっと・・・なになに? まずは中枢餡のあるところまで切り開いてください、ですと。 確かこいつ等って饅頭だったから包丁で切ってもいいよな・・・? しかし注意書きに「中枢餡は傷つけないように」と書いてある。 そんな至難な業・・・ まぁ化石を掘るみたいにゆっくり削っていけばいいか。 見た目の事も考えて底のほうから切ってみるか・・・ 「むきゃあぁぁああああぁぁぁぁぁ・・・(エレエレ」 うお!?悲鳴とともにクリーム吐き出しやがった! あ、ラムネ忘れてた・・・ 気を取り直して再度チャレンジ。 ラムネOK 睡眠もOK まずは切込みを入れて・・・ おぅあ、生クリームがあふれ出してきた!? うぇ、どうやって止めるんだこれ。 止血方法ならぬ止生クリーム方法を誰か教えてくれ。 あ~あ、半分以上流れちゃった・・・ こりゃもうだめだな、後でケーキにでも乗っけておくか。 なるほど、作るのが難しいというのにも納得できる。 まず死なせない事。 これが第一条件でもあり、最も難しい事でもある。 ぱちゅりーは他のゆっくりと違い、比較的柔らかいものが中に入っている。 仮に餡子のようなものであればある程度固定する事は可能であるが 中身が生クリームなので流れ出してしまう。 第二に中枢餡を傷つけない事。 これは至難の業だ。 熟練した虐待鬼威参ですら難しいと言われている物をこの私に出来るはずは無い。 しかし一度作り始めたら完成するまでやりたくなるのが私の性格。 絶対に完成させてやる。 今度はトイレットペーパーの芯を使って試してみる。 まず底辺部分にトイレットペーパーをねじ込む。 ある程度のところへ到着したら、芯の中の部分のみを掘る。 こうする事で芯の外から生クリームが入ってくる事なく 簡単に中枢餡に到着するという寸法だ。 まぁ説明が下手なのでがんばって理解してくれようとしなくていい。 まずラムネで眠らせた賢者の底辺から芯を差し込む。 次に中の部分を掘っていく。 たぶん、今芯を抜いたらドーナツのような感じになってる事であろう。 いや、ボーリングの玉の指を入れる部分みたいな感じか? 喋っている内に中枢餡までたどり着いた。 なんか・・・普通のクリームと違って妙な気を放っている。 神々しさのような、神秘的な気だ。 後はここにCPUをはめ込んで埋めるだけだ。 ここで重大な事に気付いた。 「中枢餡に取り付ける場合、上から取り付けてください」 ・・・ 中枢餡って球状だもんね! 球状のものに上も下も関係ないよね!うん。 それにゆっくりなんだから関係ないはずだ。 とにかく差し込んで・・・ あ、ずれた。 でもそんなの関係ねぇ。 後は後をふさいでオレンジジュースを垂らして・・・完成した。 見た目はゆっくりそのもの。 というかあまり変わってない気がする。 しかしこれどうやって使うんだ? 「口に画面へ繋ぐケーブルを、あにゃるからキーボードを、まむまむにマウスを差し込んでください」 本当にそんなので大丈夫なのかな・・・ いくらいい加減なゆっくりだからって、そんな簡単にいくわけがない。 考えてみればUSBポートやらもつけてないのだ。 むしろ成功するほうがおかしい。 とにかく言われたとおりに差し込んでみるか。 何かカオスだ。 俺の考えた最強のモンスター的なものがそこにいる。 もしくは治療器具を差し込まれた何かだ。 電源は・・・オレンジジュースがその代わりをしてくれるらしい。 とりあえず二、三滴垂らして・・・ おぉ、画面が動き始めた。 とりあえず動作音というのはほとんどなく、快適である。 処理能力は多分赤と白の色をしたゲーム機と同じぐらいであろう。 記憶容量は・・・要領に関係なく10個まで。 正確には10ファイルや10ソフトまでというのであろうか。 多分世界で始めて発売された市販PCより性能はいいだろう。 いや、言い過ぎた。少し劣るぐらいだ。 別に軽いメモを取る程度であれば、これでも十分といえよう。 さて・・・ってうぉ!?なんか小さくなっていってる。 さっきまでバスケットボールサイズほどあったものが、今ではハンドボール並だ。 なるほど。電源の変わりに自分の生命エネルギーを使うと。 確かにそうすればエコだ。 しかし今死なれては困るな・・・ そうだ、オレンジジュースの中に漬けておこう。 これで長生きするだろう。 電源を切るには・・・ラムネをかけるとな? さっき使いすぎて、既にラムネは無いがコーラならあるな。 似たようなものだし、まぁかけてみるか・・・・ お、消えた消えた。これでよし。 もう今日は疲れたし寝ることにしよう。 チュンチュン・・・ 「むっきゅりしていってね!」 むっきゅり・・・? ゆっくりか? いや、しかし家ではゆっくりなんて飼ってないし・・・ じゃあ夢か・・・ 「おにいさん!むっきゅりおきてね!」 いや違う。 俺はあわてて飛び起きた。 「やっとおきたわね。さぁはやく、かおをあらって、はをみがいて・・・」 そこには親のようにうるさいぱちゅりーがいた。 まさか・・・ 「むきゅ?そうよ。おにいさんのつくったPCさんよ」 な、なんだって!? そのサイトには下のほうに小さく 「作ったゆっくりPCは生きています。ゆっくりを飼う事になるから気をつけてね!」 と書いてあった。 仕方ないとはいえ、ぼくはゆっくりを飼う事になったのだ。 その後ゆっくりとお兄さんがニャンニャンするのはまた別のお話