約 106,085 件
https://w.atwiki.jp/aodff14/pages/18.html
FF14 AoD騒動まとめ Wiki http //www9.atwiki.jp/aodff14/ ※前スレ 【FF14】マンドラ鯖 キチガイFC AoD Part16 http //hello.2ch.net/test/read.cgi/ogame/1432640312/ 次スレは 950が立てること AoD小池事件簡易まとめ ①小池のバハSTR指を取るという企画で協力者をPT募集 ②AoDの6人がPT募集に押しかけてPTを占領する ③AoDの6人がわざと小池を遠くまで走らせ疾風迅雷を切らせてDPSを低下させるようなイジメをする ④その様子を別の放送サイトで流し「戦士よりもDPSが低い」「活性6回くらいいれた」などと小池をDISりあざ笑う ⑤別れ際の挨拶で「おちんぽ」などの発言で小池に性的なハラスメント行為を行う ⑥一部始終がFFチャンネルスレ民にバレて大炎上 ⑦AoD関係者(てすてす)が火消しに来るも「AoDのおかげでクリアできた」などと論点のずれた発言を繰り返しさらに大炎上(メンバーの顔写真なども公開される) ← ここらへんで小池にTellで謝罪する ⑧AoDリーダーのGaiyaが一瞬謝罪する素振りをみせるもメンバーと合流して群れた途端に強気になってしまい「俺たちは悪くない」の一点張りに ⑨AoDメンバー達が各放送で言い訳を繰り返す ⑩第二回マンドラハゲルガ祭り開催決定 ⑪祭り中に「踏んだうんこに謝る必要ある?」などと小池を再度侮辱する発言で開き直り配信 ⑫ネ実の特定班が到着してGaiyaの本名と会社名を晒す ⑬身バレのショックで口数が少なくなり放送終了 ⑭AoDメンバー達が次々とツイッターを削除し逃走中 ⑮Yuffie→Remi→Crever→Nappa と関係者が続々収監 ⑯公式放送で言及、処分確定 ⑱魚くんことFish自宅他特定 ⑲Gaiyaの謝罪文(代筆)がスレとロドストに投稿される ⑳Mimikaの個人情報が掘られる←new!! FF14をプレイしてない人向けの解説 1.タレントの小池美由さんがFF14公式のニコニコ生放送で、特定のFF14コンテンツをプレイするメンバーを7名募集(全員で計8名)。 2.ニコ生常連のコミュニティ(名称:Abyss of Darkness 通称:AoD)がメンバー6名で入ってきた。 3.裏の生放送(6名のうち1名が非公式配信。配信していることは小池さんと他1名は知らなかった)で小池さんと他1名を誹謗中傷。 4.解散時に6名の誰かが挨拶で「おちんぽ」などの発言で性的なハラスメント行為。 5.この6名並びにコミュニティAoDのリーダー含む他のメンバー(一部)は自分達は悪くないと主張し 炎上させたネ実民が悪いと開き直った結果さらに炎上。 6.この後、炎上がおさまらないことからコミュニティAoDのメンバー(リーダー含む一部)が謝罪をするためのニコ生を配信するも 反省が全く見られない内容で、配信中に怒ったネ実民がコミュニティAoDのリーダーのリアルの個人情報を特定(一部)。 7.焦ったリーダーが配信を停止し特定元のTwitterのアカウントを削除したが、 主犯6名やそれに関わるコミュニティAoDのメンバーのリアル情報が次々に特定され(一部) 炎上がおさまらずに現在に至る。 ※ハゲルガ祭りはその炎上祭りの一部(FF14では何か問題を起こしたユーザーがいた際に恒例的に行われる行事)。 小池PTの元凶の6人 Fish Lips http //jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/2308409/ リアル割れ Korollir Mikado http //jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/2308615/ キャラデリ Nappa San http //jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/3772435/ Yuffie Arciela http //jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/1657781/ Crever Menphine http //jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/2466969/ Remi Chan http //jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/6577973/ 停止中 キャラデリ宣言 外野だが煽ったりしたため対象者 Gaiya Darkness http //jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/1915606/ リアル割れ Buun Doomcleaver http //jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/2567323/ キャラデリ Mimika Mika http //jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/6866771/ リアル割れ? New! Rennert Dom's http //jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/3572298/ Otamago Chrono http //jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/2379946/ Nijiiro Clover http //jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/2206055/ An'nihilate Worldedit http //jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/4826337/ Noel Leroux http //jp.finalfantasyxiv.com/lodestone/character/4023262/ AoDによる謝罪配信 https //www.youtube.com/watch?t=31 v=yhHGnnziCr8 うちらのやった事なに?心当たりない(一同笑い) [0 30~] まず君達さ~~~、小池のPT入れなかったんだよね?w下手糞どもはw(一同爆笑) [0 51~] 踏んだうんこに謝る必要あんの?(一同大爆笑) [3 56~] 謝る気はゼロです、すいません、お疲れ様でしたwww(一同爆笑) [4 40~] 小池が配信やめたのはお前らのせい、キャラ名出してかかってこいよ雑魚が [5 05~] キャラの名前書いてコメントしろよゴミども。雑魚マリカーやっとけよオススメだぞ [8 13~] 俺らマンドラ最強 [11 01~] 小池は事務所に金出してもらってかわいくなった、あっ察し・・・(一同笑い) [13 38~] 身内ノリで騒いだお前らが全部悪い、俺らはまったく責任無い [14 14~] 3.0までの暇つぶしになったろ? [15 48~] 事を大きくしたのは誰か自覚してほしい、そうだよwお前ら謝れよw [19 00~] 晒し?やれば?俺ら楽しんでるよwやってみろばーーーかw 会社凸、はいはいどーーーぞwwwwやれよ雑魚がww 一丁前に仕事出来ねー奴バカにして何がわりーんだよw [23 05~] 規約?じゃあFFの規約言って下さーいw → 規約変更 New!
https://w.atwiki.jp/ff11_gameproject/pages/184.html
その日、朝から激しい雨が降った。色とりどりの傘が校門に吸い込まれていく光景を、俺は教室の窓からぼんやり見ている。――その日は朝早く起きたのだ。 少しずつ教室は埋まっていき、やがてホームルームが始まった。 ――彼女に変わりはない。いつものような表情、いつものような立ち振る舞い。 まるで昨日のことが夢だったように。 あるいは、そもそも全てが夢だったように。 放課後になった。 俺はまだ迷う自分と、促す自分が、ごた混ぜになって存在しているのことを自覚していた。 ――少しだけ、ほんの少しだけ、そこにいなければいいのに、と思った。 だけど彼女はいつもと変わらず、まるで何百年前からそうしているかのように、そこにいた。 校門から俺たちは無言で歩き始める。雨のやんだ空の色はどんどん赤みを増して、落日はどこかしら哀しみを帯びているようにも見える。 俺:その、 俺が声をかけると、彼女はこちらを見る。 俺:ちょっと話があるんだ、昨日いった公園まで…… 茜:わかったわ。 十分後、俺たちは人通りのない公園で、対峙していた。 彼女はじっとこちらを見ている。完成された、完璧に変化のない、完全な表情。完全なんてくそくらえだと、俺のなかの俺が叫んだ。――うるさい黙れと、俺は自分を胸中で叱りつける。 俺:話ってのはさ、ごめん、先に謝っとくけど――とにかく、これを見てくれないかな。 そう言って、鞄から一冊の絵本を取り出した。昨日、母が探してきた絵本。十何年前、マーちゃんと読んだ絵本。そう言えばいつも、これを読むのはこんな落日の下だった気がする。 茜:あの時の、絵本? 俺:うん。ちょっと口にださずに読んでくれないか。 彼女は俺の手からそれを受け取ると、ぱらぱらとめくり始めた。じきに、彼女の瞳がほんの少しだけ困惑を写す。 俺:俺の言いたいこと――わかる? 茜:……わからないわ。 俺:その絵本のなかにでてくるのは、『犬を恋人に見せる少年』、『ブランコを高く漕ごうとする少年』、『絵本のキスシーンを真似ようとする少年』――つまり、俺に君が―― 話した過去そのものなんだ、と言葉にだす前に、彼女はゆっくり肯いた。 俺:どういったことだか俺にもよくわからない。でも、俺には君の言ったことが現実にあった話だと、どうしても考えづらいんだ――俺にはそんな憶え、なかったから。 俺はこの話を続けるべきなのかと、激しい自問自答を繰り返していた。しかし止まろうとしない言葉を、冷静な別の俺がじっと傍観している。 俺:それで、昨日電話で君の家のお手伝いさんに確認してみて、確証が持てた。つまり……茜さん、君は俺の考えていたマーちゃんではない。マーちゃんは、紅子さんは――君の妹は、既に死んでるんだ。 茜さんに変化はない。 否定をしてくれれば、 肯定をしてくれれば、 この話は終わるのに、俺の言葉は止まることができない。 俺:あの頃の子供っていうのは、女の子のほうが早く成長するものだ。俺と君は――子供の目には背の高く見えた君は、実は同じ年齢だった。君は昔から頭がよかった、俺や紅子さんの知らない漢字も、知っていたんだから。……君はマーちゃんじゃない。 否定してくれ、と俺のなかで俺が叫んだ。しかし、茜さんはゆっくりと肯いた。 茜:そう、よ。その通り……紅子は、妹は――死んだわ。私のせいで。 俺:君のせい――? 完成された、完璧に変化のない、完全な表情のまま、茜さんは続ける。 茜:そうよ。紅子が病気で死んだのは知っている? あの子は、向こうにいってすぐに、風土病にかかって寝たきりになったわ。――私が、向こうへいきたいといったのよ。あの子はいきたくなかった様子だったのに。 茜さんは自分の胸を両手で押さえた。俯いて、まるで他人の言葉を翻訳するように、淡々と続ける。 茜:紅子は病床でよく、私に遊佐君のことを話したわ。とても楽しそうに、名残惜しそうに。今度あったときにキスの約束をしたり、ブランコで高く漕ぐのをとめられたり、犬を見せてくれたり――あれは紅子にとっては現実だったのよ。あの子の短い人生で、一番楽しかった現実なの。 俯いた茜さんの身体は小さく震えている。震えを止めるためなのか、彼女は自分の身体を掻き抱いていた。 茜:紅子は死んだわ――最後まで遊佐君のことを話しながら。そして私には空洞ができたの。……そう、あの子がいてこそ私は完全だった。あの子のいない私のなかの空洞は、あまりにも広かった。だから、私は欠落を埋めることによって、紅子のいない空洞を埋めるしかなかった。そうしなければ、私のせいで死んだ紅子が……紅子が―― ふいに、あまりのも唐突に、茜さんの瞳のなかで凍りが溶けて、涙が目を押さえる彼女の指の隙間から、流れだした。 茜:私、だから――この国に、か、帰ってきたの。それでこの学校に転校した時、貴方がいたのを見たとき……運命に追いつかれたのを感じたわ。か、過去が、私の罪という過去が、わ、私に追いついてきたのよ――紅子が、私に! 追いついて、肩を掴んで、自分を忘れるなと、言ったの……言ったのよ……だ、だから、紅子の変わりに、私が貴方と――でも、私には紅子とは別に、貴方が…… もう、言葉はなかった。茜さんは止まらない嗚咽のために、その場で震えていた。その姿は彼女の不完全さをあざ笑うかのように、ひどく頼りなく、ひどく小さかった。 俺は自分の足に、腕に、身体に、少しだけ、しばしの時間だけでも動いてくれと、必死に祈った。 茜さんに近づき、その身体に腕を回し、抱きしめる。震えを止めるように、強く強く。俺の胸のなかで、彼女は何度もごめんなさいと繰り返している。 俺:大丈夫、もう大丈夫だよ。 君の不完全さも、君の完全さも、俺にとっては大した問題じゃない。君の過去も、君の運命も、なにもかも。 茜さんは俺の腕で小さく肯く。 俺:だってさ、俺、君のこと好きだからさ。君の欠落だって、君の罪だって、なんだって――こうして抱きしめることができる。 茜:わ、私も――遊佐君のこと、好き―― 俺:なら、それでいいじゃないか……だって、ここにいるのは君自身で、俺自身なんだから。 抱きしめる力を強くした。――やがて、彼女の嗚咽も止まる。 俺はずっと茜さんを離さなかった。いま彼女をこの現実に、ずっと永遠に、繋ぎとめるように。 茜色の世界のなかで、俺と茜さんは静かに立っていた。 たしかに、いまここに。
https://w.atwiki.jp/kyoyuhakoniwa/pages/523.html
怪獣は早めに駆除しましょう。 おにんにん地獄戦争(T4992~5008)とはBBB海域で勃発した小戦争である。 このページでは私ルチアから見た視点をもとに作成いたしますわ♪ 開戦の経緯・背景 経過T4992~4996 T4999~5002 T5002~5008 T5004~5008地獄島シン・いのら事変序曲 蒲田行進曲 鎮魂歌 その後 開戦の経緯・背景 T4983に地獄島の観光者通信に以下のような通告がなされた。 ターン4983:よく冷えてます 大和が出ないので宣戦布告します (おにんにん島) このころ地獄島は連合島との間で定置網の破壊に関する取引を行っていたが、特に問題もなく完了しようとしていたため 今後もしばらく平穏は続くものと考えていた。 しかし、この宣戦布告を受けてお楽しみをモットーとする地獄島の指導者ルチア嬢は最高戦争指導会議の設立を宣言。 上層部との1ターンにも及ぶ会議の結果、戦争による経験値の獲得はこちらとしても願ったりかなったりという結論に達する。 T4984には以下のような返答をし、なんともエロい雰囲気の中で戦争が始まったのである。 ターン4984:ルチア あらあら。それでは地獄をご堪能下さいませ♪ (地獄島) なお開戦前の両島のおおざっぱな戦力であるが、地獄島は軍港36港(ホーク36機)に加え水雷型を10艦保有していたため対艦能力に優れており、 対するおにんにん島は空母2艦に加え防空型を15艦保有していたため対空能力に秀でていた。 経過 T4992~4996 T4992に開戦。地獄島は開戦と同時に水雷型10艦と防空型6艦からなる護衛艦隊をおにんにん島へ先行。 T4993にはホーク36機を送り、おにんにん島へダイレクトアタックを仕掛けた(*1) ホークの大量運用により防空型の反撃の最小化を図ったが、当然ながら数機撃墜されてしまう。 しかし、その損害を補っても余りある大火力は効果を発揮し、この第一次PP作戦によりおにんにん島の軍港4港と防空型1艦が撃沈された。 T4999~5002 第一次PP作戦の一定の成功に気をよくした地獄島上層部は次に採掘施設の破壊を目的として馬鹿の一つ覚えと言わんばかりに T4999再びホーク36機をおにんにん島へ送る。(*2) しかし索敵が上手くかみ合わなかったため、結果としては防空型1艦の撃沈のみにとどまった。 さらにおにんにん島は高速防衛施設建設によって採掘施設及び空母をきっちりとガード。 第二次PP作戦では第一次のような満足のいく戦果を得ることが出来なかった。 また、おにんにん島は地獄島にスパイダーを中心とした艦隊を派遣していたが、このころから活動が活発になり 地獄島→地獄島の隊移動シャッフルを数回行うようになった。 その結果、地獄島は2回も島の裏へスパイダーの侵入を許してしまう。(*3) さらに島の裏には軍港が建設され始め、地獄島上層部は一時パニックに陥る。このまま裏へ敵の対地型などが派遣されれば 大農場がとてつもない損害を被るのが明白である。(*4) 1港は地獄島のカメレオン2艦により封鎖に成功したが、もう1港は未封鎖のまま完成。 派遣は時間の問題と思われ、地獄島上層部は大農場を防衛施設5つで固める苦肉の策に臨んだ。 しかし……。 T5002~5008 地獄島の裏に建設された軍港に艦艇が派遣されてくることはなかった。 この理由をおにんにん島のよく冷えてます氏は以下のように語る。 ターン5006:よく冷えてます 軍港にひゅうがを隣接させ忘れたの痛恨のミスだった (おにんにん島) 何はともあれ危機を脱出した地獄島はおにんにん島から全艦隊を呼び戻し、自島の防御に専念する。 さらに自島に駐留していたおにんにん島の艦隊および軍港を壊滅させるべくホークを打ち上げ、島の裏へ水雷型を移動させた。 この結果として地獄島はおにんにん島の防空型1艦、スパイダー6艦(軍港2港含む)を撃沈する。 だが、地獄島における最大の危機は意外なところからやってきたのである。 T5004~5008地獄島シン・いのら事変 序曲 元凶は数ターン前に地獄島に出現していた怪獣いのらであった。 出現した時期は戦争の真っただ中であったため、コマンドを無駄に消費したくなかった上層部はカメレオン建造に難色を示し、 島の裏に建設されてしまった敵軍港への対処を第一にするべきとルチア嬢に進言。 さらにルチア嬢がいのらをちゃんづけでよぶなどある種のマスコットとして軽視していたことも対応が遅れた要因となった。 そしてこの対応ミスに対し地獄島は多大な犠牲を支払うこととなる。 蒲田行進曲 T5004それまでマップ左付近をうろうろしていたいのらが突如覚醒。軍港地帯へ進行し、まずは軍港1港を破壊した。 ルチア嬢および地獄島上層部は驚愕したがこの時点では対処できると次ターンにカメレオンを1艦建造。 しかし、いのらはそれをあざ笑うかの如く次ターンにはさらに1港を破壊して進行。 さらに次ターンには軍港を2港破壊する俊足ぶりを見せつける。 その様は今夏に公開された例の怪獣映画(*5)に出てくる蒲田のあいつさながらであった。 鎮魂歌 破壊された軍港はいずれも経験値120のものであり、つまり全ホーク火力の9分の1が失われたことを意味していた。 事態を重く見たルチア嬢および地獄島上層部は怪獣掃討に全国力を注ぐことを決意。T5006におにんにん島へ停戦を申し入れる。 ターン5006:ルチア 怪獣被害が酷いので停戦を申し入れますわ。2兆円支払いますのでいかがかしら?。 (地獄島) これに対しおにんにん島は以下のように返答し、ここに講和が成立した。 ターン5006:よく冷えてます 無条件停戦だと嬉しいです (おにんにん島) 皮肉にも怪獣が人々を戦争から救ったのである。 地獄島は停戦打診を送り、その後いのら掃討に成功。それは奇しくも終戦と同じT5008の出来事であった。 その後 結果としてこの戦争期間における両島の損害は以下のようになった。 おにんにん島・・・軍港6港(スパイダー2艦含む)、スパイダー6艦(軍港2港含む)、防空型3艦、ホーク4機 喪失 地獄島・・・軍港4港、ホーク10数機 喪失 戦果から見れば地獄島は圧倒したが、停戦を申し入れたのも地獄島であるため結果は引き分けであったと言える。 地獄島はその後、シン・いのら事変を受けて対怪獣艦隊の常設を島民に約束。 また、いのらの危険度を大和級巨大戦艦と同等の危険度Sに設定し、戦争中でも優先的に対処する方針を定めた。 T5009には大箱庭共同体に加盟し、戦後復興をしながらさらなる刺激を求めていくようである。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1858.html
前髪 プスリンチョ☆ 「いづっ!? ・・・・・つぅー、髪伸びたなぁ。」 洗面所で右目を押さえる男、その瞳には鍵爪のようにカールした前髪が直撃していた。 朝っぱらからの熱烈なキスに、文字通り眠気も吹っ飛び一気に目が覚める。 「毛先を向けるとはけしからん毛根め・・・俺はそんな風に育てた覚えはないぞ? お父さん悲しい!!」 よよよとしょうもない小芝居を交えつつ、髪の毛をクリクリしながら男は考える。 (そういや動物って自分の毛が目に入ったりせんのだろうか? いや、でもあいつら短毛が多いしなぁ・・・。 ん? ゆっくりって人間ぽい顔してるよな? あいつらならもしや・・・・・。) 思い立ったが吉日。男は度胸、何でも試してみるもんさ。 そんなわけでゆっくり弄りに弱い彼は、森の近くまでホイホイとやってきてしまったのだ。 「シャランラ シャランラ ヘイへヘーヘヘイ、シャランアッー!!・・・ウホッ!!いいゆっくり・・・」 「ゆ!! ゆっくりしていってね!!」 彼女、ちょっと頭のワルっぽいゆっくりでありすと名乗った。人間をおそれる事無く無警戒に返事を返してくる。 「ありすの髪の毛ってサラサラしていて綺麗だね。よければ少し触ってもいいかい?」 「んもう!! おにいさんったらきれいなありすにめろめろね!! しょうがないからさわってもいいわよ?」 「へいへい、あざーっす。そんじゃま失礼・・・」 「ゆふぅん・・・・・」 何やら目を閉じクネクネとうねる饅頭、どうやら必殺の悩殺ポーズらしいが果てしなくウザイ。 別の意味で悩殺されそうになるのをグッと押さえて、前髪を梳きながらさりげなく長さを測る。 うーん、前髪もサイドも毛先が目には届かない。どうやら無駄足っだようだ。 「ゆぅぅん・・・ゆ!? き、きもちよくなんてないんだからね!? ・・・・・で、でもね!! どうしてもっていうなら、もうちょっとだけ・・・さわってもいいわよ?」 「・・・・・あー、どうも。」 手を離そうとするとそれを必死になってありすが遮る。 妙なツンデレっぷりまで出していらっしゃるが、生憎と男は人面饅頭と乳繰り合うような崇高な趣味は持ち合わせていない。 面倒になったので追い払おうかとした瞬間、男の頭上で電灯着火。 「ねぇありす、よければ可愛い君にリボンをつけて上げたいんだけどいいかな?」 「!!・・・も、もぅ!! しょうがないわね!! と、とくべつにつけさせてあげなくもないわ!!」 「ありがとう、それじゃもう一度目を閉じてね。」 言われて瞳を閉じるありす、その顔は真っ赤に染まり恋する乙女そのものだ。 男はそんなありすの前髪を中央に纏め、ポケットの底に溜まっていた糸くずをよって作った紐で束ねていく。 そうして丹念に結び固めたところでありすに声をかけてやる。 「出来たよ、目をあけてごらん?」 「うふふふ・・・ふ!? あ、あまりとかいてきじゃないわね・・・。」 ありすの顔からは期待の色が瞬時に引っ込み、変わりに両目を中央に寄せながら苦い顔をしている。 「そうかい?結構似合ってるとおもうんだけど・・・な!」 そう言って糸くずを指で弾く。プランプランと振り子のように前髪が揺れ、ありすの視線も釣られて泳ぐ。 「ゆ!ゆゆ!!ゆううぅぅ!!? ちっともゆっくりできないいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」 「えぇー? ゆっくりしろよぉ、だらしねぇなぁ・・・。本当に似合ってるぞ?」 「にあってなんかないぃぃ!! おにいさんはやくごれどっでええぇぇぇ!!!」 ヒステリックに訴えるありすに更なる追撃が打ち込まれる。 「クズ饅頭に糸クズ、最高の組み合わせと思うんだけどなぁ・・・。」 「!!! そ、そんな・・・ありすのことくずだなんて・・・うそでしょ・・・?」 「いや、ゆっくりなんざ総じてクズだろ。いや、正確にはゴミクズか?」 「!!!?? ひ、ひどい!!おとめごころをもてあそんだのね!!?」 「弄ぶも何も・・・。そんな風に僕を見ないで頂けませんか? 虫唾が走りますんで。本当に気持ち悪いですね。」 「!!!!!!」 「大体あなた、少し優しくされたら惚れるんですか? スイーツ(笑)ですか? 冗談は顔だけにしてくださいよ。」 「ゆ、ゆ、ゆわあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」 止め処なく放たれる男の口舌に耐えられず、ありすは泣きながら森の奥へと消えていってしまった。 「しっかし、饅頭にモテてもなぁ・・・。こちとら人間のねーちゃんにモテたいっちゅーに。 いや、妖怪の娘もいいなぁ・・・取り合えず人の形したものにモテたいっての。」 残された男は一人愚痴る、その背中はとても淋しげである。 こうして男の一日は若干湿っぽく始まったのだった。 終わり ※こっからおまけーね 「ゆううぅ・・・ぐすん。」 ありすは自室で一人泣き続けていた。 (あんなに愛し合ったのに・・・種族の違いから別れなければならないなんて、あぁ!!何て可哀想で美しい私!!) もっともその涙は悲しみからでなく、単に自分に酔っていただけなのだが。 この短時間でここまで都合よく記憶を改竄するとは、まこと恐るべきスイーツ(笑)脳である。 そしてたっぷり1時間後 「ふぅ・・・。ないたらすっきりしちゃった☆ それじゃけいきづけに とかいはなすいーつでも たべにいこうかしら♪」 いい加減ヒロインごっこも飽きたのか、ようやく顔をあげるありす。 そしてその視界にすかさず入り込む前髪。 「・・・とかいはじゃないわね、はやくとりましょ!!」 そう言うとゆーんゆーんと舌を伸ばし始める、だが届かない。 ならばどうだとズリズリと地面や壁に擦り付けてやる、でも解けない。 そしてとうの糸クズは、まるで意思を持ち挑発するかのごとくプーラプーラと左右に踊る。 「ゆ・・・ゆ・・・ゆっがあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 遂にはありすもブチギレて、手当たり次第に部屋中に体当たりをしていく。 10分もする頃には目は血走り髪はボサボサ、頬も泥だらけで声もひしゃ枯れ、まるで山姥のような風体と成り果てていた。 「ぞ、ぞうだ・・・まりざだぢにだのもう・・・」 疲れ果てイササカ冷静になった脳みそが、ようやくまともな回答を導き出した。 そこでありすは群れのゆっくりの元へと向かう。 「ゆっぐりじでいっでね!!」 「ゆ!ゆっくりし・・・ないでねえええぇぇぇぇ!!!」 「まりざ!!まっでぢょうだいいぃぃぃ!!」 「ひぎいぃぃぃ!!? こっちこないでね!? こっちこないでねえええぇぇぇぇぇ・・・!!!」 「れいぶ!!」 「いやあぁぁぁぁぁ!!! こわい!! おもにかおがこわいいいぃぃぃぃ・・・!!!」 「ぢぇん!!」 「わがらにゃいぃぃ!! わがらにゃいよおおおおぉぉぉぉぉぉ・・・!!!」 ありすの見た目に恐れおののき逃げ惑うゆっくり達、そして取り残されたありすをあざ笑うかのごとく再度ゆれる前髪。 プラーンプラーン、プラリンチョ☆ 「あっっっがああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・!!!!!」 後にこの日は、森に鬼神が降臨した日と末代までゆっくり達に語り継がれることとなる・・・。 今度こそ終わり 作者・ムクドリ( ゚д゚ )の人 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/huyutsukishigure/pages/17.html
ここは本編書き起こしなのです! 断片などの一部のみ発掘されているものを含めた本編を全て纏めたページになります。 バックナンバー 作品紹介タイトル一覧 作品情報 用語集 本編書き起こし(いまここ) ショートカット ここは本編書き起こしなのです!バックナンバー 暁の真珠湾編 閃光の空編 戦翼の空編 戦争の空編 静かな空へ 不明 ~ コメント ~ 暁の真珠湾編 Title:呉上空敵機ナシ〜暁の真珠湾〜序Pixivジャンル:オリジナル Pixiv作品タグ:歴史創作 戦争 戦闘機 ―暁の水平線を緑の零戦が飛んでゆく。それが特攻隊だと誰が想像しただろうか…その中に冬月時雨少尉もいた。彼女は帝国海軍初の女性搭乗員だ。1941年から戦い続けていた。しかし海軍に用無しとされ特攻に行かされたのであるー 〜あの日の空、戦場で〜 暁に光る水平線を背に一路真珠湾へ、その中に紛れる女性搭乗員。美貌に似合わぬ、零戦乗っていた。 第二波攻撃、敵戦闘機と交戦の危険もある中真珠湾へ向かう 案の定敵戦闘機と戦闘がはじまった。 「零戦に機動性でかなうものか!おりゃ!」 美貌に似合わぬ荒い声を上げる。 2~3回旋回した後撃墜した。彼女は初陣の勝利を噛み締めていた。その後を戦闘は続き、未帰還機も出た彼女の上官や部下も未帰還となった。 そして史実とは違い真珠湾攻撃第三波が発進する。 その中に冬月時雨の姿があった… 投稿日:21/12/30-13 20 リンク:Pixiv 閃光の空編 人間はそうゆうもんだ 嫌なことがあったらすぐ逃げる。それでまた新しく始めようとする。そんなんは間違ってる。何があったらすぐ向き合うのが当たり前だ。自分で撒いた種は自分で刈り取らねばならない。それを彼はわかっていない。それだけのことだ (呉上空敵機ナシ冬月時雨の物語閃光の空編より) 投稿日:22/02/18-21 53 リンク:Twitter 架空戦記 呉上空敵機ナシ閃光の空編 あらすじ 1944年戦局は日に日に悪化、冬月時雨、久我嘉人両少佐は敵戦闘機舞台を相手に迎撃戦を展開していた。 閃光のように瞬く間に、美しく空を舞、敵を撃墜していく彼等の飛ぶ空を米軍パイロット達はこう呼んで恐れた 閃光の空と― 投稿日:22/02/20-06 17 リンク:Twitter 戦翼の空編 概要 未公開の短編作品の予告動画。閃光の空編とも。 投稿日:22/03/12 リンク:YouTube 戦争の空編 概要 未公開の短編作品の予告動画。 投稿日:22/03/29 リンク:YouTube 静かな空へ Title:呉上空敵機ナシ―静かな空へ―Pixivジャンル:(無し) Pixiv作品タグ:歴史創作 戦争 小説 ―空、それは静かなものだ。いついかなる時も青く、私達を見守る。今はどうだろうか。赤い血にまみれている。私は戦う。静かな空を目指して― ――――――――― 「敵、戦瀑連合及び、敵艦載機群、現在太平洋を北上、呉に接近しつつある。」 ラヂオではそう伝えてる。哀れなものだよ。もう、呉についているのに― 戦闘機の爆音。機銃の音。そして、悲鳴。それが呉一帯を包み込む。悲しき事態である。 私は帝国海軍の女性パイロット、冬月時雨だ。女性パイロットといえば、ソ連の「ゾディアリトヴァク」がいるね。白百合と彼女が言われるなら、私は桜となろう。 私は紫電改を駆る。静かな空を目指して。いつか訪れる終戦を願って。 ―おっと…長話してしまったな。もう出発しないと。 ―白髪の美しい髪の毛に飛行帽をかぶせ、豊満な胸を飛行服で抑え、彼女は出撃した。真珠湾から戦い続けた彼女のその美貌は桜という言葉が実に似合うだろう。今や彼女のような女性パイロットが多い。女性の方がG耐性は高いからだ。 彼女はその美貌とは裏腹に撃墜数20機という記録を持つエースだ。 冬月時雨、彼女はこの戦争の只中に、その美貌をちらしていった。 ――――――― 「冬月少尉!後ろだ!」 「わかっている!えいっ!!!」 黒色の紫電改が敵をあざ笑うかの如く、美しく舞う。 桜のようにハラハラと、舞う。ドッ!!と音がしたと思うと、紺色の機体が2機、火を吹いているのだ。 1945.7/28彼女の戦いはまだ続いていたのだ― 投稿日:23/05/13-23 28 リンク:Pixiv 不明 概要 本作のクレジット(OP?) + クレジット書き起こし(折り畳み) 0 04 呉上空敵機無し 0 38 製作 横須賀鎮守府 0 46 CG ラバウル基地 0 56 原画 佐世保鎮守府 1 02 脚本 三四三航空基地飛行隊 1 09 撮影 呉鎮守府 1 16 協力 第五陸軍帝都防空飛行隊 第二艦隊 戦艦大和 冬月 涼月 雪風等 1 34 後援 菊水作戦第一特別攻撃飛行隊 1 56 協力隊米海軍第58任務部隊エセックス級航空母艦 2 08 総製作指揮 大本営海軍部 2 19 映像検査 ルンガルンガ泊地 ラバウル泊地 大湊泊地 キスカ島守備隊 朝鮮半島派遣艦隊 2 35 最終映像検査 中国大陸派遣第一艦隊 ニューギニア艦隊 ガダルカナル泊地 潮岬泊地 鹿屋航空基地 2 47 後援国 ドイツ イギリス アメリカ合衆国 ソビエト連邦 中華民国 中華人民共和国 イタリア カナダ インドネシア ニューギニア 2 59 原作 晴風攻撃隊 3 04 企画者 佐世保鎮守府他帝国海軍鎮守府広報隊 投稿日:21/11/20 リンク:YouTube 概要 (冬月時雨だとはないので)厳密には冬月時雨の作品でないが、画像左下に見切れているものの「冬月(?)」の文字が見えること、時期的にも冬月時雨のものだと断定し一応ここに掲載しておく。 + 歌詞書き起こし(折り畳み) 中国大陸基地上空五〇〇〇メートル――― この紺碧の空に人類は一体どん な夢を描いただろう? この血で染まり続け、血で染 め合い続けた空だとしても― それでも私は――私達… 進み続けける――――――― この血の真紅で染まった空を… 日本国空軍F-3パイロット「冬月… 投稿日:22/02/04-11 11 リンク:Twitter(初出) 投稿日:22/02/05-18 46 リンク:Twitter (再投稿) 1945年2月18日2301 明日の出撃まで残り9時間か… ガダルカナル島沖に健在の米機動艦隊を撃滅するために、 我々第一航空戦隊第5連合戦闘航空団夕時雨舞台は攻撃を仕掛ける。明日は生きて帰れんかもしれなんな… 訂正事項 舞台→部隊 (冬月時雨の日記より) 投稿日:22/02/18-23 04 リンク:Twitter 2315 もう寝る 明日も朝は早いからな 今日の戦果は敵艦5隻撃沈 本航空隊30機未帰還、戦死が確認できた機体は25機である 明日は制空隊として出撃だ しっかりしろ! (冬月時雨の手記より) 投稿日:22/02/20-18 17 リンク:Twitter ~ コメント ~ たこじまぁぁぁ -- (たこじま) 2023-07-02 17 24 40 お名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/hutaba_ranking/pages/86.html
『限りなく透明に近いはこ』 5KB 虐待 観察 赤ゆ 透明な箱 思いつきと勢いだけで… んあー。こういうのは絵でやったほうが向いてるのかもだなあ ・小ネタです ・赤まりさです ・虐待です ・直接手は出しません 『限りなく透明に近いはこ』 よちよちと歩いていく赤まりさ。 不意に、その歩みが止まる。 あんよに力はこもっているが、体がそれ以上前に進まないようだ。 赤まりさは顔面に圧迫感を感じていた。 あんよに力を込めれば込めるほど、それは強まる。 まるで『かべ』さんに顔を押しつけているみたいだった。 「じゅーり……? じゅーり……っ?」 なぜ、どれだけ進んでも風景に変化がないのか。 そう不思議に思いながらも、赤まりさはあんよを動かし続ける。 前方からかかる不思議な力に抗おうと、あんよにさらに力を込める。 赤まりさは自分がまったく前に進んでいないことに、まったく気付いていない。 とうとう疲れて、あんよを止めてしまう。 「ゆぅぅぅぅ! い、いじわるしないでね!」 赤まりさは怒りを感じていた。罵倒しようとした。 だが自分が何に怒りを感じているのか、わからない。 自分の言った「いじわる」とはなんのことなのかも、わからない。 誰がそれをしているのかも。 「まりしゃ、ぷきゅーするよ?!」 返事など、ない。 「ぷっきゅぅぅぅぅぅぅー!!」 赤まりさのぷくーに怯えるものも、あざ笑うものも、いない。 ぷくーを無視するものも、ぷくーに気付かないものすら、いない。 今そこにあるのは、小さな饅頭が口に空気をためて頬を膨らませている、という現象だけ。 赤まりさはぷくーをやめた。 「…………」 呆けた顔をしている。 赤まりさは、自分がなぜぷくーをしたのかわからなかった。 これが、もし『石』や『水』といった形として認識できるものであれば、違ったであろう。 ゆっくりは生命の無い物質に対しても、生命あるものに対するのとと同じように 慈しみ、語りかけ、そして時に怒りをぶつける。 だが、今は何もないのだ。 ただ 『なんだか前に進めない』 という理解不能な現象があるだけ。 誰もいないのに、その“いじわる”を誰がしているのか。 そもそもそれは“いじわる”なのか。 “いじわる”でないのならば、なぜ前に進めないのか。 赤まりさの頭脳が持つ論理構造では、それ以上、思考することすらできない。 「……ゆっ」 たっぷり10分かけて、ようやく赤まりさの瞳に意思の光が戻ってくる。 『誰が』も『何が』も『なぜ』もなく、理屈も理由もなく、 ただ進めないという事実のみが赤まりさの餡子に刻まれる。 だから次からは早かった。 向きを変えた赤まりさは別の方向へとあんよを進め、そこでも“進めない”ことを知り、 またさらに別の方向へと進んで“進めない”ことを知った。 そして、赤まりさはどこへも進めないことを知った。 「……………」 赤まりさはまた、呆ける。 赤まりさのあんよで端から端までおよそ1分ほどの広さ空間。 それだけが今の自分の全てで、世界の全てであること。 それが意味することを考えられなかった。 それはきっとあまりにも恐ろしいことだった。 誰もいない。何もない。どこへも行けない。 疑問をぶつける相手も、怒りをぶつける相手も、 疑問を抱く理由も怒りを抱く理由も何も一切見当たらない。 赤まりさにあるのは、ただ自分という存在だけ。 「………………ゆっ」 呆けた顔のまま、赤まりさは歩きはじめる。 唐突に世界から切り離された、まりさだけの世界の中を ただぐるぐるとくねくねと無意味に歩き続けた。 + 最終的に赤まりさは、滑らかであんよを傷付けるものもない地面であるにもかかわらず、 あんよが破けるほどに歩き続け、それでも歩こうともがき続け、 そして一言も……「もっとゆっくりしたかった」とも言わずに無言で事切れた。 「地味なのに……見てるこっちまで不安になってくるものがあるな……」 モニタで赤まりさが動かなくなるのを確認したあと、 俺は部屋の隅に設置した底の一辺が1メートル、高さ50cmほどの箱を開けた。 中では、モニタに映されていた赤まりさが 体の下半分から餡子のラインを長々と引いて突っ伏していた。 これは『おひとりさま』という名のゆ虐グッズだ。 その筋の人には評判の良いとある小さな会社が作ったもので、 一応は正式な商品ではなく実験作という扱いになる。 「思いつきで作ってみたけど場所取っちゃうし成功率低いんで没になりました! せっかくだから欲しいって方に抽選で3名様に『おひとり様』1号~3号をプレゼント!」 なんてざっくばらんな企画を公式サイトでやっていて、 つい好奇心で応募してみたら当たってしまって今こうして俺の手元にあるわけだ。 ちなみにこれは3号。多分、出来は一番良いのだろう。 構造はとてもシンプルで、 ゆっくりの目には大自然の風景に見える絵が内側にプリントされた外箱、 その内部を見るための小型カメラ、音声を拾うためのマイクは箱底面に仕込み済みで、 そしてこのグッズのキモである『限りなく透明に近いはこ』。 この『はこ』、なんでも屈折率とか加工法ががどうとかで、 人間でもうっかりすれば気付かず蹴っ飛ばしてしまうくらいの透明さなのだ。 こうして外箱のふたを開ける今も、言われなければそこにあるのがわからないくらいだ。 動画サイトでは「技術の無駄遣い」だとか言われまくり、 海外のサイトでも取り上げられて「また日本か」とか言われまくったほどの逸品である。 そんなものをわざわざ作った目的はただひとつ。 「ゆっくりが完全に認識不可能な“壁”を作ったらどうなるか」 それを確かめるためだった。 そのついでに、自分が狭いところにいると思わせないための箱を作ってみたところ、 おや意外にも……という結果になったのだという。 実行手順もとても簡単。 まず人間である自分の存在を悟られずにラムネなどで赤ゆを眠らせて拉致り、 外箱の中に安置して『限りなく透明に近いはこ』を被せる。 あとは赤ゆの思考がうまい具合に推移してくれるのを見てるだけ。 商品化しなかった原因である成功率は、だいたい6割くらいとのことだ。 地味だし、モニタ越しにしか見れないし、 その上これだけのためにスペースだいぶとるわで、 なるほど商品化できなかったのもうなずける。 だが、なんともいえない後味のする虐待だった。 「これ作ったひと、どういう性格してるのやら」 俺は赤まりさの死体を片付け、死臭消しスプレーを床面に吹き付けた。 これでまた使用するための準備は整った。 「さーて、お前もこんなふうに死んでくれるのかね」 今日はこのために10匹ほど野生の赤ゆを拉致ってきてある。 その中の一匹、健やかな寝顔を見せる赤れいむをつまみあげ、 俺は新たな期待とともに『限りなく透明に近いはこ』をセットするのだった。
https://w.atwiki.jp/nanjmin/pages/589.html
【日時】 2月23日(土)10時~ 【場所】 大阪城公園 【持ち物】 野球道具、野球を愛する心、定時に集合する気合、体調管理をする心意気 【参加者】 オーちゃん 丼川 片栗 リグス 入来 ソルト ガニキ リック コジラ 大沼 ガリー 下記 たけ もっさん ジオ 一塁手 マッツ O島 ミンチ ガッツポ アホルス アズマー ハマカッス 幸四郎 いつもの推定年齢70歳の爺ちゃん2名 ◆練習メニュー キャッチボール 一か所ノック ポジションノック ランダムノック 紅白戦 居残り練習 今日の事件 ウキウキで水曜日の時点で募集を開始した岩ちゃん、胃炎で来ず 晴れのちくもりのち雪のち雨 「天気いけるやん!」とはなんだったのか 下記「二度と来んな」 天気予報を信じてはいけない(戒め) ★紅白戦レポート 片栗が選ぶ老害チーム(老朽部)と新規若手のその他チーム(フレッシュプリキュア)で紅白戦を行った じゃんけんをした結果案の定負けたので、急遽「じゃんけんに負けた方が先攻後攻を決める」ということにして無事老朽部が先攻となった 1回表 フレッシュチームの先発は新規のジオ 鋭い変化球に自信ニキである いつものようにクッソ汚いゴキヒットで出塁した丼川が内野ゴロの間に二塁へ進むと4番リグスがレフトにツーベースを放ち老朽部が1点を先制 続くいりきは見せ場なく三振に倒れた 老1-0新 1回裏 老朽部の先発は下記 人の姿をした畜生である エラーのランナーを一塁において打席には3番ジオ、ライトフェンスを越える打球を放つが老朽部サイドから一斉に「これはエンツーやろなぁ・・・」との声があがり結果二塁打に 初参加の新規に2013年第1号の本塁打を許してはならないという老害共のみみっちいプライドを垣間見た瞬間であった 1死二三塁からゲームが再開されたが下記は後続を打ち取り無失点 老1-0新 2回表 フレッシュチームは2番手ハマカッスが登板 落ちるボールや滑るボールを投げれないのではないかと懸念されるが・・・ 打者3人から2三振を奪う好投 老1-0新 2回裏 2死からガッツポがレフトに安打を放つも得点には至らず 老1-0新 3回表 フレッシュチームは3番手幸四郎 言うほどフレッシュではないというツッコミはNG 大沼のセンター前ヒットと下記のレフトへのツーベースで2死二三塁のチャンスをつくる ここで一番オーちゃんの放った鋭いライナーはしかしセカンドの一塁手(なにいってだこいつ)の正面をつきスリーアウト 老朽部追加点ならず 老1-0新 3回裏 老朽部は抜群の安定感を誇るガリーがマウンドへ 期待通りに3者凡退に切ってとった なお、もやしっこのハマカッスが打席途中で攣り交代する珍事があった模様 老1-0新 4回表 再びジオがマウンドへ 老朽部は相手失策と四球で二死満塁のチャンスを得るが結局無得点 この回もいりきは見せ場なく三振に倒れた(3イニングぶり2度目) 老1-0新 4回裏 フレッシュチームはガリーを打ちあぐね三者凡退 老1-0新 5回表 ハマカッスが再びマウンドへ 攣ったのは治ったらしい 先頭のリックがサードを強襲するヒットで出塁するとコジラが初球をナイスバント、さらに二つの四球で1死満塁とチャンスを広げる ラストバッター下記はレフトにフライを放ち追加点と思われたが、カットマンがボールを落としたにもかかわらず三走リックが本塁でタッチアウトになる痛恨の凡走でチェンジ 老1-0新 5回裏 ガリーが3イニング目のマウンドへ 先頭のマッツが失策で出塁、いよいよ反撃かと思われたがここもガリーが冷静に後続を打ち取る 今年は投手戦多いね 老1-0新 6回表 ジオが三度目のマウンドへ オーちゃんとリグスのヒットで2死一二塁とまたしてもチャンスを作った老朽部 このチャンスにいりきが見せ場なく三振に倒れた(2イニングぶり3度目) 老1-0新 6回裏 この回から大沼が登板 下位打線を3者凡退と危なげ無く退ける 老1-0新 7回表 ハマカッスが3度目の登板 1死後ガニキに死球を与えると、続くリックは猛チャージをかけた三塁手の横をあざ笑うかのように抜く見事なプッシュバントでチャンス拡大(記録は内野安打) 1死一二塁からコジラがファーストゴロを放つとまず一塁ベースを踏んでツーアウト、続いてボールは二塁へ転送されたがセーフ そしてその間に二塁ランナーが一気に本塁をつくがこれはタッチアウトでスリーアウト 老朽部は再三チャンスを作ったが初回の1点止まり 老1-0新 7回裏 1死後突如として振り逃げが解禁され捕手コジラは戦慄 さらにジオの内野安打と四球でフレッシュチームは一転サヨナラのチャンスを迎えた 大沼は落ち着いてマッツを三振にとりツーアウトにこぎつけるが 迎えたO島の打球をリグスが痛恨の失策、ついに同点となる やっぱり沼者じゃないか・・・ 続くミンチを打ち取ってゲームセット 1対1の引分に終わった なお下記はここでもベースを踏めばいいものをわざわざ殴りタッチに行く畜生さを見せた 老1-1新 なお老害チームはスコアの最後を抹消しようと画策した模様 やっぱ老害ってクソだわ ◆紅白戦スコア チーム 1 2 3 4 5 6 7 R H 老朽部 1 0 0 0 0 0 0 1 8 フレッシュプリキュア 0 0 0 0 0 0 1 1 3 ◆紅白戦打撃成績 ~老朽部~ 打順 守備 名前 1 2 3 4 5 6 7 打数 安打 打点 1 8 オーちゃん 三ゴ 二直 投安 3 1 2 7 丼川 三安 三振 遊飛 3 1 3 6 片栗 投ゴ 投失 三振 3 0 4 4 リグス 左2① 四球 右安 2 2 1 5 D いりき 三振 三振 三振 3 0 6 D ソルト 三飛 三失 三ゴ 3 0 7 D ガニキ 三振 三振 死球 2 0 8 3 リック 三振 三安 鮮やかなプッシュバントで遊安 3 2 9 2 コジラ 三振 投犠 一ゴ 2 0 10 5 大沼 中安 四球 1 1 11 9 ガリー 二ゴ 四球 1 0 12 1 下記 左2 右飛 2 1 ~フレッシュプリキュア~ 打順 守備 名前 1 2 3 4 5 6 7 打数 安打 打点 1 8 たけ 中飛 三飛 遊飛 3 0 2 6 もっさん 三失 三振 振逃 3 0 3 1 ジオ 右2 右飛 三安 3 2 4 4 一塁手 二飛 投飛 四球 2 0 5 3 マッツ 遊ゴ 二失 三振 3 0 6 D O島 一ゴ 遊飛 二失① 3 0 7 7 ミンチ 三ゴ 三ゴ 三ゴ 3 0 8 9 ガッツポ 左安 投ゴ 2 1 9 2 アホルス 三振 - 1 0 10 5 アズマー 三振 三ゴ 2 0 11 D ハマカッス -(負傷のためそのまま幸四郎と交代) 遊ゴ 1 0 12 D 幸四郎 遊飛 三振 2 0 ピンク地の丸数字は打点をあらわします 黒字の丸数字は打点ではないが そのプレー中に入った点をあらわします ◆紅白戦投手成績 ~老朽部~ 名前 投球回 打者 被安打 奪三振 四死球 失点 自責点 勝敗 下記 2 9 2 1 0 0 0 ガリー 3 10 0 2 0 0 0 H 大沼 2 10 1 3 1 1 0 ~フレッシュプリキュア~ 名前 投球回 打者 被安打 奪三振 四死球 失点 自責点 勝敗 ジオ 1 5 2 1 0 1 1 ハマカッス 1 3 0 2 0 0 0 幸四郎 1 5 2 1 0 0 0 ジオ 1 6 0 3 1 0 0 ハマカッス 1 5 1 0 2 0 0 ジオ 1 5 2 2 0 0 0 ハマカッス 1 4 1 0 1 0 0 投手戦イイゾ〜 -- 名無しさん (2013-02-24 08 52 02) 振り逃げなんて無いから最終回の得点は無効やな -- 老害 (2013-02-24 09 59 01) 絶対に許さない -- じいさん (2013-02-24 10 06 15) 実質ホームランでフレッシュの勝ちやな(ご満悦) -- フレッシュプリキュア (2013-02-24 10 36 42) ワシが審判すればこんなことにはならなかった -- じいさん (2013-02-24 11 37 26) ↑二度と来んな -- 下記 (2013-02-24 13 20 57) 焼け野原 -- 焼け野原 (2013-04-05 22 35 24) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/dmmadultgame/pages/16.html
あざみ CENTER カード名 レア度 属性 コスト~~スマホ/PC 限突2~~LvMAX~~HP 限突2~~LvMAX~~攻撃 限突2~~LvMAX~~防御 限突2~~LvMAX~~総ステ 最終スキル 初期~~HP 初期~~攻撃 初期~~防御 初期~~スキル 備考 鬼姫・あざみ_あざみ NN 風 10 13600 9700 7800 31100 ??? 2322 1527 1229 ??? 夢の中_あざみ R 風 14 16800 12000 8900 37700 暴風の呪符 2915 2142 1589 暴風の呪符 御馳走_あざみ R 風 14 16400 12800 8100 37300 全昇大の術 2938 2290 1452 全昇中の術 SP版 2014年03月キラーカード 鬼の自慰_あざみ R 風 14 16500 12600 8400 37500 全昇大の術 2957 2245 1503 全昇中の術 SP版 2015年03月キラーカード 悪夢_あざみ RR 風 16 暴風の結界 3200 2142 1788 暴風の結界 鬼の戯れ_あざみ SR 風 ??? ??? 強制_あざみ SR 風 26 全昇大の術 5427 4288 2730 全昇中の術 SP版 2014年07月キラーカード ダブル射精_あざみ SR 風 26 全昇大の術 5193 4900 2130 全昇中の術 SP版 2014年10月キラーカード 至福の時_あざみ SR 風 26 18000 13100 11600 42700 暴風の呪符 4541 3299 2914 ??? 鬼の指導_あざみ SR 風 23400 18800 10800 53000 ??? ??? SP版 2015年05月赤鬼姫キラー ご褒美_あざみ SR 風 21600 16100 11700 49400 ??? ??? SP版 2015年06月週間レイド報酬 鬼顔射_あざみ SR 風 23700 18700 11300 53700 ??? ??? SP版 2015年09月お月見ガチャ 下僕の部屋_あざみ SR 風 26 21800 15500 12300 49600 ??? 5500 3907 3095 旋風の呪符 SP版 2015年09月十五夜イベント報酬 [[]] SR 風 ??? ??? 筆アナル_あざみ SR 風 ??? ??? SP版 2015年12月週間レイド報酬 ビリビリ_あざみ SR 風 26 21400 15700 12000 49100 魔結界 5399 3941 3009 魔結界 SP版 2016年02月赤鬼姫パネル報酬 ダブルフェラ_あざみ SSR 風 ??? ???
https://w.atwiki.jp/legends/pages/882.html
人面犬と不良JK 01 赤い陽が、世界を染めていた。 ここ、とある閑静な住宅街の、人気の無い路地の上に、私はいる。 頭上を錯綜する黒い電線と、 そして電柱の足元から伸びる黒い影とが、 この真っ赤な世界に新しいラインを描き出していた。 時刻は5時少し前。 いわゆる「逢魔が時」だ。 昼でも夜でもない、一日の内で最も奇妙な時間帯 ――曰く、夜が近付くにつれて暗くなっていく世界に、 昼間の光に慣れた目がついていけないから、 人はよく事故やアクシデントに見舞われるのだという。 でも、私は知っている。 この真っ赤に染まった世界が、 既に「非日常」の扉の、その向こうの世界だということを。 辺りを見回せば、すぐにそのことに思い至る。 子ども達はもう皆帰宅し、学生達はこれから部活やサークルに。 父親達はまだ会社に、母親達は家のキッチンで夕餉の支度を。 そう。 この真っ赤な路地に、私は今、ひとりきり。 この真っ赤な世界に、私は今、ひとりぼっち。 そして。 この孤独で奇妙な世界こそが、怪異たちの格好の餌場なのだ。 がさごそ。 突然、そんな路地の赤い静寂を破るような、音。 家々の間の奥まった場所、薄暗いゴミ捨て場の中から、 「まーたおめーか。 今回もまたシチめんどくさそーなことで呼び出しやがってからに」 中年の男性のような、獣の唸り声のような、低く野太い声がそうごちた。 ホームレスだろうか。いや、ありえない。 いくらこのゴミの山だろうと、 一般的な成人男性の体を覆い隠すにしては明らかに量が足りないからだ。 だが、やはり声はゴミ山の中から、こう続ける。 「ったく、おめーは俺がいねーとほんとだめだな。 今回のコレが上手く行ったら、その場でパンティー脱いで寄越せよ」 勿論、私は最初から、この声の主がホームレスなどではないことなど解っている。 ざっ。 ゴミ山の中から飛び出したのは、犬だった。 ごく一般的なサイズの、ごく一般的な雑種。 ――そこに張り付いた中年男性の顔と、オヤジくさい言動を除けば。 「どうでもいいけど、あんた、私はあんたの"契約者"だってこと忘れてない? あんまり下らないこと言ってると、これでしばくからね」 そういって私は、肩に掛けた竹刀袋を親指で指す。 「おお、不良JKは怖いねえ。 しかも"目醒めて"からは、そんな物騒なものまで振り回すようになっちゃって」 オヤジの顔をしたこのスケベ犬……人面犬は、 そのいやらしい目を細めて私を茶化した。 「そーだね。この能力に目醒めた天下無敵霊滅美少女のこの私が、 何が悲しくてあんたみたいなドスケベ犬と契約しなきゃならなかったんだか」 私が、皮肉をたっぷり込めてそう言い返すと、 「おっとぉ?おめー、トーシロのくせにエラソーな口きいてんじゃねーぞ? 俺の知識とハナが無かったらおめーは今頃……」 そこまで言いかけて、人面犬は口をつぐんだ。 そして代わりに、ぴくんと鼻をひくつかせる。 「おい。……そろそろお出ましのよーだぜ?」 ざあっと、温い風が路地を駆け抜けていった。 この澱んだ空気に押しつぶされないように、 私も竹刀を構える。 近くにいる。 確かにいる。 だけど、何も見えない。 どこ? やつはどこに―― 「後ろだ!」 人面犬が叫ぶ。 それに合わせて、私は身をかがめた。 しゅっ、という音と共に、私の茶色い髪が数本、宙に舞う。 「なるほどな……ここ最近のナイフ通り魔事件……やはりこいつの仕業だったのか ――透明人間」 それは、見えざる都市伝説。 光にも闇にも、住宅街を満たすこのグロテスクなほど赤い夕日にも染まらない、 かたち無き異端者。 「俺の睨んだとーりだったな。これじゃあ、犯人が捕まるわけがねー。 なんせ目に見えないんだからな」 「ちょっと!感心してる場合じゃないでしょ! 目に見えない相手とどう戦えっての?!」 私は背中をブロック塀に預け、 竹刀を正眼に構えたまま、きょろきょろするしかない。 相手の目には、さぞ間抜けに映っていることだろう。 「おいおい落ち着け、そのために俺がいるんだろ、"契約者サマ"よ」 人面犬は、さも得意げに鼻を鳴らして答えた。こいつ、やっぱり最っ高にむかつく。 「ヒントだ。透明人間は目には見えねえ。 だけど、霊やなんかとは違って仮の実体は一応持ってんだ。わかるか?」 「言ってることはわかるけどソレが何っ?!」 かすかな殺気を頼りに、相手のナイフの太刀筋を読む。 それに合わせて、竹刀で受ける。 相手が目に見えない以上、下手に反撃も出来ない。防戦一方だ。 「やっぱり人間ってのは下等な生き物だぜ。 ハナも利かなきゃあ、頭も回らねーと来たもんだ」 さも愉快そうに、私の苦戦を横目で眺める人面犬が言う。 こいつ……! 「まあまあ。ここは俺に任せてみろよ。……ただし」 「さっきの約束ね!はいはい!わかってますから!」 私がそういうと、ドスケベ犬はそのニヤァと不気味な笑いを浮かべ、 尻尾をぴんとおっ立てて、 「そーおこなくちゃなあ!ほれ、どいてろJK!」 そういってぴょん、ぴょんと塀へ飛び移り、 「おらあっ!」 中空へと飛び出した。 私は激しい鍔迫り合いの末、透明人間を押し返す。 どさっと、奴が地面に倒れたのが、気配でわかった。 「よーしよくやった糞ビッチ! とばっちりかからねえように、裸足で逃げ出しな!」 空中で叫んだ人面犬は、その場で、 小便をぶちまけた。 ぷしゃあああああああっと、黄色いシャワーが降り注ぐ。 すると、見る見る黄色い何かが浮かび上がってくる。 人面犬の小便のシャワーをまともに受けた、透明人間の輪郭だった。 「おおらあぁ今だ!殺っちまえ!」 やっぱこいつ……最低! パートナーに対する怒りと侮蔑を乗せて、 私は思い切り、竹刀を振り下ろした―― 「――いやあ、これにて一件落着だな。 これでここらの住民が、見えざる凶刃に怯えることもねえだろう」 人面犬が、下品な顔を歪めてくつくつと嗤う。 それは、まるで、「下等な人間」をあざ笑うかのように―― 「と、それはそうと、おめー、アレ忘れてねえだろうなあ、アレ!」 尻尾をびんびんにして、人面犬が私に吠える。 「……うん、もちろん、覚えてるよ?」 私はゆっくりと立ち上がり、 「これでも食らってろ!」 どごっ! 「ぐふうっ?!それ、パンティーじゃなくて……パンチ……」 それにしても、あの透明人間…… ドスケベ犬の小便と、私の本気の面打ちモロに食らって、ちょっと可哀想だったかな。 おわり。 前ページ次ページ連載 - 人面犬と不良JK
https://w.atwiki.jp/83452/pages/7464.html
“ΝНΚアーカイブス 戦争特集アニメ「幻の放課後」 (中略) 今回は、前回に引き続き、第13話「懲罰!」をお送りします” 学事課執務室での騒動から数日後。 作業室で布地の裁断をしていると、平板な声で放送が響く。 “庁内放送、庁内放送。以下の者は軍需生産局長室に出頭せよ。 第32検品室室長、田井中律。検品員、秋山澪、琴吹紬、平沢唯。 第21作業室、作業員、中野梓。 繰り返す。以下の者は…” 「あれ?いま梓も呼ばれたよね?何かしたの?」 純がマスクをあごにずらして私に話し掛ける。 「今のやっぱり私だよね…」(あの騒動のことか…先輩方も呼ばれてたし…) 私が溜め息まじりにつぶやくと、憂も心配そうに言う。 「お姉ちゃんとかも呼ばれてたけど、何だろう?」 「…何だろうね?行けば分かるよ」 憂は唯先輩のこととなると、途端に我を失ってしまう。詳細は言わないほうがいいだろう。 私は適当にはぐらかして検品室に先輩方を迎えに行き、軍需生産局長室に向かった。 ──軍需生産局長室 初めて顔を見る軍需生産局長の間延びした声が響く。 「おー、君たち良く来たネ。そこに並んで。 おイタしたようだが、いかんヨ。もう子どもじゃないんだから…」 義足を引きずって律先輩が一歩前に出る。 「すみませんが、責めを負うのは室長の私だけで十分です。直接手を出したのは私ですから」 「…そういうわけにもいかないのよ。組織全体の秩序を維持しないといけないから」 背後から入室する足音がして、聞き慣れた、しかし今やいまいましい声がする。 「和ちゃん…」 唯先輩が心細そうな声を上げる。 律先輩は無言でにらみ付け、ムギ先輩は歯がみし、澪先輩はうつむく。 軍需生産局長が和先輩を手招きしながら言う。 「ああ、それで、結論から言うと、君たちは教育局さんに引き取ってもらうヨ。 懲罰という形でネ。もちろん現在の検査室や作業室の仕事は解任だ。 具体的な懲罰内容はこちらの学事課長さんにお任せしてある」 澪先輩が緊張して生唾を飲む音が聞こえた。無理もない。 要は、和先輩のなすがままにされるということか。 今やこの女は、まさしく工廠の小役人だ。どんな報復を受けるかわからない。 「…軍需局長、お手数をかけました。後は教育局にお任せください」 和先輩が深々と軍需生産局長に礼をして、私たちに向き直る。 「あなたたち、昼まで病室で待機よ。中野さんは作業に戻って。 午後からは懲罰房で懲罰を受けてもらうから」 事務的に何度も発せられる“懲罰”という響きに、背筋が寒くなる。 ──昼食後、学事課執務室前 「全員揃ったわね?じゃあ、懲罰房に案内するわ」 誰も返事をしない。ただ、黙って和先輩の後ろを足取りも重くついて行く。 「和…悪いのは私だけだろ。今更だけど他の部員はなんとかならないのか?」 途中一度だけ、律先輩が口を開いたが、これに対する返事もまた、なかった。 そして着いた先は、旧第32検品室と同じ部屋。つまりは元の部室だ。 ただし、その入口には真新しく『懲罰房』の札が掲げられている。 せっかく、軽音部の活動を再開しようとした矢先なのに、 その部室だった部屋で懲罰を受けることになろうとは。 他にも空いている部屋はあっただろうに、これも懲罰の一環なのか。 サディスティックで悪趣味な扱いに、軽音部員の誰もが、この女を呪った。 「懐かしの部室で懲罰を受けられるなんて、最高でしょ?」 そしてこの女は、私たちの心中を見透かしたようにあざ笑う。 これから拷問まがいの仕打ちを受けるのだろうか? もしかすると何か恐ろしい器具でも置いてあるのか? 懲罰房の扉が開けられ、私たちは小役人の手で中に押し込まれる。 「あ…」 室内の光景を見た私たちは絶句する。 ただ一人、その光景の分からない澪先輩が、不安に満ちた問いを発する。 「お、おい、どうなってるんだよ…何があるんだよ…」 「…楽器よ。私たちの」 ムギ先輩が恍惚とした表情で言う。 そう。私たちそれぞれの楽器がここ、部室にあった。 和先輩がしてやったりという表情で言う。 「“公用”で必要だからみんなの家から強制的に“徴発”させてもらったわ。 じゃあ、具体的な“懲罰”の内容を伝えるから聞いて。 “来たる明治節、出征兵士を送り、帰還兵を迎えるため、 決起大会兼慰問大会を工廠と高校の共催で行う。 ついては、その会で演奏を発表すること。 曲目は"When Johnny Comes Marching Home"など” 以上よ。 ちなみに今言ったように、非公開情報だけど、近日中に、 三年生の中隊全体が再編成のため戻ってくる予定だから」 「和ちゃん…それって、どういうこと?」 まだ何が起きたのかいまいち理解していない唯先輩が問うと、和先輩は眉を寄せて笑う。 「フフ、今言ったじゃない。要は、あなたたちがこの前書いた企画書のとおり。 まあ、三年生も帰ってくるっていうのはちょっと企画書と違うけど、良い知らせでしょ? 一日中練習してね。あと一か月もないから。 これは“懲罰”だから、手を抜いたら承知しないわよ!」 私たちはここまで来てようやく事態の全貌を把握する。 和先輩は、一芝居打ったのだ。私たちと、狸親父どもの両方に対して。 私たちは、この人の手のひらで踊らされたのだ。 「律、あのときはごめんなさい。私の挑発に乗ってくれてありがとう。 ここまで上手くいったのもあなたのおかげよ。 こうでもしないと検品業務からあなたたちを解放できなかったから」 「はは、全然褒められてる気がしないな…」 和先輩の礼に、あきれ顔でつぶやく律先輩。 そしていたずらっぽい笑みを浮かべながら、和先輩がみんなの顔を見て言う。 「ね、私の言ったとおり、 懐かしの部室で“懲罰”を受けられるなんて、最高でしょ?」 確かに、今の私たちにとって、これは最高の“懲罰”だ。 そして、私は律先輩の指示で必要書類を書いて、和先輩に提出する。 その後、ふと気付いて、上機嫌な律先輩に話し掛ける。 「律先輩、まずくないですか?」 「どうした書記。何がまずいんだ?」 「“納期後ティータイム”って新バンド名です。名前を変えること自体は心機一転ってことでいいんですけど…」 「なんでだよ。書類は通ったんだから問題ないだろ。実際、いまはもう放課後の活動じゃないんだし。 “納期”ってのが工廠の管理体制へのアテツケに聞こえるとか?細かいこと心配するなって」 怪訝な顔をして私の顔を覗き込む律先輩に、私は淡々と反論する。 「元検品室長らしい考えですけど、もっと単純な話です」 「単純な話ねぇ。一体どんな話?」 「あの、略称が……」 「……あ」 気まずそうな顔をする律先輩から、私は溜め息混じりに目をそらす。 「やっぱり全然意識してなかったんですね……」 「いっそのことさぁ、略称の後ろに何か付ける?“東日本”とか」 「絶対やめてください!」 [第13話 終] 13