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2024年01月15日19時00分のカオスバトル キャラ名 作者 体力 TYPE LIFE 勝利数 Photon Bee XR-200 20 スピード 1 1 若月の嫁 横浜ふるき・さえき 20 スピード 1 0 キャル:姫型 Donald-2nd-R 20 攻防強化 1 0 ああああ猫mkIIs XR-200 14 堅守高速 1 0 第2624回C-BR杯がスタートです! 前回優勝したのはPhoton Beeです! 果たしてタイトルを防衛できるでしょうか!? Photon Beeの攻撃!(命中率95%/会心率5%) Photon Bee 「ピューーーーーーンンンン」 ああああ猫mkIIsに2のダメージをあたえた!! ああああ猫mkIIs 「うわあああああ!あ」 残り体力( Photon Bee 20 , 若月の嫁 20 , キャル:姫型 20 , ああああ猫mkIIs 12 ) ああああ猫mkIIsの攻撃!(命中率78%/会心率5%) ああああ猫mkIIs 「あああああ!くらえええ ああああ」 Photon Beeに2のダメージをあたえた!! Photon Bee 「ビビビビビ」 残り体力( Photon Bee 18 , 若月の嫁 20 , キャル:姫型 20 , ああああ猫mkIIs 12 ) 若月の嫁の攻撃!(命中率95%/会心率5%) 若月の嫁 「ぶっ〇すわよ!(カラミティサンダーでキャル:姫型に攻撃)」 キャル:姫型に4のダメージをあたえた!! キャル:姫型 「もう...やめてったら!」 残り体力( Photon Bee 18 , 若月の嫁 20 , キャル:姫型 16 , ああああ猫mkIIs 12 ) キャル:姫型の攻撃!(命中率18%/ユニオンバースト率5%) キャル:姫型 「ぶっ〇すわよ!(カラミティサンダーでPhoton Beeに攻撃)」 Photon Beeに18のダメージをあたえた!! 残り体力( Photon Bee 0 , 若月の嫁 20 , キャル:姫型 16 , ああああ猫mkIIs 12 ) Photon BeeのLIFEは0になった! Photon Beeは爆散した・・・ Photon Bee 「ビィゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・」 ああああ猫mkIIsの攻撃!(命中率95%/会心率5%) ああああ猫mkIIs、連続攻撃!!! ああああ猫mkIIs 「あああああ!くらえええ ああああ」 キャル:姫型に1のダメージをあたえた!! キャル:姫型に1のダメージをあたえた!! キャル:姫型 「もう...やめてったら!」 残り体力( 若月の嫁 20 , キャル:姫型 14 , ああああ猫mkIIs 12 ) 若月の嫁の攻撃!(命中率71%/会心率6%) 若月の嫁 「ぶっ〇すわよ!(カラミティサンダーでああああ猫mkIIsに攻撃)」 ああああ猫mkIIsに5のダメージをあたえた!! ああああ猫mkIIs 「うわあああああ!あ」 残り体力( 若月の嫁 20 , キャル:姫型 14 , ああああ猫mkIIs 7 ) キャル:姫型の攻撃!(命中率59%/ユニオンバースト率7%) キャル:姫型 「ぶっ〇すわよ!(カラミティサンダーで若月の嫁に攻撃)」 若月の嫁は素早くかわした。 若月の嫁 「おしまいにしましょう!」 残り体力( 若月の嫁 20 , キャル:姫型 14 , ああああ猫mkIIs 7 ) ああああ猫mkIIsの攻撃!(命中率95%/会心率16%) ああああ猫mkIIs、会心の一撃!!! ああああ猫mkIIs 「うううううあああああああああ!!!!」 若月の嫁に25のダメージをあたえた!! 残り体力( 若月の嫁 -5 , キャル:姫型 14 , ああああ猫mkIIs 7 ) 若月の嫁のLIFEは0になった! 若月の嫁は爆散した・・・ 若月の嫁 「あんたの力になれると思ったのに......失敗しちゃった、その、ごめん。」 キャル:姫型の攻撃!(命中率36%/ユニオンバースト率9%) キャル:姫型 「ぶっ〇すわよ!(カラミティサンダーでああああ猫mkIIsに攻撃)」 ああああ猫mkIIsはゆうゆうとかわした。 ああああ猫mkIIs 「あああ!」 残り体力( キャル:姫型 14 , ああああ猫mkIIs 7 ) ああああ猫mkIIsの攻撃!(命中率95%/会心率20%) ああああ猫mkIIs、痛恨の一撃!!! ああああ猫mkIIs 「うううううあああああああああ!!!!」 キャル:姫型に23のダメージをあたえた!! 残り体力( キャル:姫型 -9 , ああああ猫mkIIs 7 ) キャル:姫型のLIFEは0になった! キャル:姫型は膝を突いて消えた・・・ キャル:姫型 「あんたの力になれると思ったのに......失敗しちゃった、その、ごめん。」 勝ち残ったのはああああ猫mkIIsです! ああああ猫mkIIsが見事にC-BR杯を制覇しました! ああああ猫mkIIs 「やったぜあああああああ!」 キャル ああああ猫 Q.E.D. キャルとキャルの、どちらが本物のキャルか決める戦いでしたが...... 第三勢力の「ああああ猫mkIIs」により台無しに...... というか漁夫の利になってます。 by.Donald-2nd-R(キャル:姫型の人)
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(2006年03月28日) hiroshi
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憂「余命一ヶ月の姉」 「お姉さんの寿命は、あと一ヶ月です」 憂「えっ……?」 桜の花が咲き始めた4月初めのこと。 淡々と告げられたその言葉に、私と家族は絶望した。 憂「ウソ…ですよね?お姉ちゃんは、元気になりますよね?」 お医者さんは、黙って首を横に振った。 「残念ですが、今の医療技術ではどうすることも…」 憂「そんな……」 憂「やだ、やだよ…。お姉ちゃん…」 憂「う、うぅ…。うわあああああああああああああ」 私は泣き叫んだ。 お父さんも、お母さんも、泣いていた。 お姉ちゃんが、あと一ヶ月で死んでしまう。 唯「………」 別の病室では、お姉ちゃんが静かに眠っていた。 腕には数ヵ所の点滴が打たれ、口には特殊なマスクがされている。 部活から帰ってきたお姉ちゃんは、夜ご飯の前に血を吐いて倒れた。 何の前触れも無かった。今朝だっていつも通り、2人で仲良く登校していたのに。 急いで救急車を呼んだ。お父さんとお母さんも病院に飛んできた。 お医者さんが言うには、珍しい病気らしい。(病名を聞いてもよくわからなかった) 治療法は無かった。あるのは、一ヶ月という「余命」だけ。 憂「お姉ちゃん…」 お姉ちゃんの手を握る。 このぬくもりが、あと一ヶ月しか感じられないだなんて。 私は再び涙した。家に帰ってからも、ひたすら泣き続けていた。 翌日、私は和ちゃんと軽音部の方たちを音楽室に呼んだ。 事情を話すと、端を発したように泣き崩れた。 和ちゃんも、澪さんも、紬さんも、律さんも、梓ちゃんも、みんな泣いていた。 私は我慢した。 ここで私まで泣いてしまったら、どうすることも出来なくなってしまうから。 涙をこらえ、私はみんなに一つお願いをした。 憂「このことは…、お姉ちゃんには言わないで下さい」 憂「最後まで、お姉ちゃんには笑っていてほしいから…」 みんな了解してくれた。 それが正しいことなのかはわからない。 だけど、知ってしまったらきっと死の恐怖や絶望に追われてしまうだろう。 そんなのいやだ。お姉ちゃんには最後の最後まで笑っていてほしい。 お姉ちゃんはもう学校には行けない、みんなに会いに行くことも出来ない。 だったら、私たちがお姉ちゃんの元に行けばいい。 残りの一ヶ月、お姉ちゃんと共に笑って過ごそう。そう決めた。 学校が終わると、私は病院に向かった。 病室に入ると元気な声がした。 唯「あ、うい!」 お姉ちゃんは目を覚ましていた。 いつもの調子で、私を呼んだ。 唯「寂しかったよー。病院ってすごく静かなんだもん」 憂「お姉ちゃん、大丈夫なの?」 唯「うん、平気だよ!ご飯もたくさん食べたし」 唯「でもお医者さんったらひどいんだよ!全然平気なのに退院させてくれないんだもん」 唯「早く帰って憂のごはんが食べたいよ~」 憂「…そうだね。早く、退院出来るといいね…」 唯「?」 この笑顔を見れるのがあと一ヶ月もないなんて。 ウソだと言ってほしい。変われるものなら変わってあげたい。 私はヘタクソな笑顔で、お姉ちゃんに接していた。 次の日は、軽音部の方たちと一緒にお見舞いに行った。 律「おーっす!」 澪「ばか、声が大きい。病院なんだぞ!」 律「いいじゃん個室なんだし」 紬「唯ちゃん、こんにちは」 梓「こんにちは唯先輩」 唯「みんな!来てくれたのっ?!」 律「どうせ一人で退屈してるだろうなと思ってさ。唯がいないから練習も出来ないし!」 澪「普段からしてないだろっ」 唯「えへへ、ありがと」 紬「さ、お茶にしましょうか♪」 律「えぇっ?!ここで?!」 澪「やけにムギの荷物が多いと思ったら、ティーセットが入ってたのか…」 紬「いつもに比べて少し小さい物だけどね。持ってきてみたの」 梓「い、いいんですか?病院から出される以外のものを勝手に飲んだりして…」 唯「大丈夫だよ!それにムギちゃんのお茶飲めばもっと元気になれるし!」 紬「うふふ、まかせて♪」 まるで音楽室での一場面を切り取ったかのような光景。 みんながいれば、病院だろうとそこは部室だった。 唯「あ!あずにゃんあずにゃん」ちょいちょい 梓「…?なんですか?」 唯「ぎゅーっ!」 梓「な、なにするんですかっ///」 唯「あずにゃん分の補給だよーっ。だってベッドから動けないんだもーん」 律「ったく、相変わらずだな」 唯「早く退院して、思いっきり抱きつきたいなぁ」 梓「………」 さっきまで抵抗していた梓ちゃんから、急に力が抜けた。 唯「…あずにゃん?どうしたの?」 梓「す、すいません。目にゴミが入っちゃって…。ちょっと目洗ってきますね」 そう言うと梓ちゃんは病室から出て行った。 梓ちゃんは、目に涙を浮かべていた。 ふと考えてしまったんだろう。あと何回こんなやりとりが出来るのだろうかと。 病室を出て行った梓ちゃんを見た律さんたちも、どこか悲しげな顔をしていた。 だけどそれを表に出さなかったのは、先輩としての意地なのかも知れない。 さらに翌日、次は和ちゃんと一緒にお見舞いに行った。 和「あら、随分と元気そうね」 唯「和ちゃん!」 こんな風に3人でいるのも、随分と久しぶりだ。 和「病院といえば、小さいころの憂は…」 憂「もーっ、やめてよ和ちゃん!」 唯「懐かしいねぇ、そんなこともあったっけ」 この日は、3人だけしか知らない小さい頃の思い出話に花を咲かせていた。 和「それじゃ、今日はもう帰るわ。また今度ね」 唯「うんっ、ばいばーい」 和ちゃんはいつも通りだった。 寂しげな素振りは一切見せなかった。 お姉ちゃんの勘が良いことをよく知っているから、悟られないよう振る舞ったんだろう。 こんな毎日が続いていた。 会える時はみんなお見舞いに来てくれた。 お姉ちゃんは、そのたびに笑っていた。 私の大好きな笑顔で。 唯「………」 夜。 私が入院してから、10日ぐらい経った。 何で倒れたのかわからないし、お医者さんも何も教えてくれなかった。 病院のベッドは嫌い。冷たいし、お薬の匂いが鼻をくすぐるから。 早くおうちに帰りたい。ギー太を抱いて寝て、憂のご飯を食べて…。 そんないつも通りの毎日に戻りたい。 唯「…眠れないなぁ」 起きるのが遅かったからか、いつまで経っても寝付けなかった。 数日ぐらい前から、起きている時間が少なくなっていた。 看護師さんは、お薬が効いているからって言ってたけど…。 夜の病室は静かだった。誰もいないし、何もない。 言いようのない孤独感に襲われる。 しばらくすると、部屋に誰かが入ってきた。 お医者さんだった。 何やら難しいことを看護師さんと話している。 毎日来ているのだろうか。ベッドの傍の機械を見つめ、何かを書いているようだ。 私は寝たふりをして2人の会話を聞いていた。 「平沢さんの様態は?」 「…ダメみたいです。進行が予想以上に早く、数値も下がり続けてます」 「もってあと10日ほどかと…」 「そうか…」 唯(えっ…?) なに…?もって10日ほどって。 すぐに退院出来るんじゃないの? 私、10日後に死んじゃうの? しばらくよくわからない難しい話をしたあと、 お医者さんと看護師さんはため息をつきながら病室を出て行った。 唯「あと10日。あと、10日…」 自分の両手を見た。 目に写る10本の指。それを一本ずつ折っていく。 小さな手のひらが、あっという間に握り拳に変わってしまった。 こんなちょっとしかもう生きられないの? やりたいことも、したいこともいっぱいあるのに。 あと10日しか生きられないなんて、やだよ。 私は、声を殺して泣いた。 真っ白な枕が、涙でシミだらけになっていた。 唯「死にたくないよ…。うい…」 ずっと憂の名前を呼んでいた。 ねぇ、憂。 私、もう憂と会えなくなっちゃうのかな? 翌日。今日は日曜日だ。 ゆっくりと目が覚める。時刻は12時を回っていた。 泣き疲れたからなのか、それとも体が弱ってきているのか、今までで一番遅い目覚めだ。 ガラッ 憂「お姉ちゃん、おはよう」 お昼ごはんを食べたあと、憂がやってきた。 日曜日だって言うのに、あと10日も生きられない姉のために時間を割いてくれている。 私はなんて恵まれた、幸せな姉なんだろう。 唯「うん、おはよう」 憂「今日はね、リンゴ買ってきたの。お姉ちゃんリンゴ好きでしょ?」 唯「ありがとう」 何を恨めばいいのか、憎めばいいのかわからなかった。 こんな健気な妹を、一人ぼっちにしなければならないだなんて。 憂「それでね、梓ちゃんがね―――」 私はリンゴを剥きながらお姉ちゃんに話しかける。 曜日なんて関係ない、お姉ちゃんに会いに行くために全力だった。 精一杯おしゃれして、お姉ちゃんが好きなものをたくさん買って。 まるで恋人に会いに行くみたいに。 唯「………」 でも、今日のお姉ちゃんは元気がなかった。 どんなに話しかけても空返事だし、上の空だった。 憂「どうしたの?お姉ちゃん。元気ないみたいだけど…」 唯「んー?さっき起きたばっかりだからさ、頭がまだ回らなくて…」 憂「…?そっか」 リンゴを剥くシャリシャリという音だけが病室に響いた。 憂「うん、上手に向けた」 ちょうど剥き終わってお皿に盛り付けようとしたとき、お姉ちゃんは口を開いた。 唯「ねぇ、うい。私…さ、死んじゃうの?」 12
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お絵描き 現在、paint_bbsプラグインはご利用いただけません。 てすとっととてすとととお -- 名無しさん (2007-02-11 16 25 16) ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ -- 名無しさん (2007-02-11 16 27 21) 名前 コメント
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事件その1:某リロード勢釣りあげ大作戦。大勝利に終わる。 事件その2:ゴブリン。唐突にスネ毛を抜き出す
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人気商品一覧 @wikiのwikiモードでは #price_list(カテゴリ名) と入力することで、あるカテゴリの売れ筋商品のリストを表示することができます。 カテゴリには以下のキーワードがご利用できます。 キーワード 表示される内容 ps3 PlayStation3 ps2 PlayStation3 psp PSP wii Wii xbox XBOX nds Nintendo DS desctop-pc デスクトップパソコン note-pc ノートパソコン mp3player デジタルオーディオプレイヤー kaden 家電 aircon エアコン camera カメラ game-toy ゲーム・おもちゃ全般 all 指定無し 空白の場合はランダムな商品が表示されます。 ※このプラグインは価格比較サイト@PRICEのデータを利用しています。 たとえば、 #price_list(game-toy) と入力すると以下のように表示されます。 ゲーム・おもちゃ全般の売れ筋商品 #price_list ノートパソコンの売れ筋商品 #price_list 人気商品リスト #price_list
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Vision?~ 社員規範?~ 歴史?~ メンバー紹介?~ 会社住所・電話番号?~
https://w.atwiki.jp/mogera871-20111007a/pages/303.html
ああああ
https://w.atwiki.jp/mogera871-20110312/pages/14.html
あああああ
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4月。 満開の桜の下、秋山澪は真新しい制服に身を包み、 これから始まる新しい生活に期待と不安と不安と不安と不安と不安と不安を抱きながら 桜高の門をくぐった。 澪(あーあ、憂鬱だな…友達できなかったらどうしよ…… いちおう律はいるけど、他の子と仲良くなったりして…… ぼっち……便所飯……図書室常連……寝たふり……うううう) 律「なーに暗い顔してんだよ、み、お!!」 ばーん、と律が思いっきり澪の背中を叩いた。 澪(いったーっ…この馬鹿力が…くそ) 「なんだよ律、いきなり」 律「いやー、この春爛漫の時期に暗い顔は似合わないぞ、と思ってさ」 澪(暗くて悪かったな……) 「いやあ、さすがにちょっと不安でさあ」 律「まったくう、澪はマイナス思考だな~」 澪(お前は馬鹿なだけだろうが…) 澪は律のことが嫌いだった。 直情的で、おおざっぱで、頭が悪い。 繊細かつ神経質な澪とはまったく相性が合わなかった。 しかしなぜか律は澪のことを気に入っており、 小学校時代からずっと澪と仲良くしてきた。 この高校に入ったのも澪が受験すると聞き、 いっしょに受けたいと言い出したからだ。 なぜ澪が律と仲良くし続けているかというと、律以外に友達がいないからだ。 学校という空間の中で友達ができず孤立してしまうのは、それはそれは悲惨なことになる。 人は集団の中に溶け込むことを良しとする。自分を目立たせないようにする。 そのために友達グループを隠れ蓑にして、 集団の中で浮かないように浮かないようにとひたすら身を潜め続けるのだ。 ところが友達がいないとどうか。隠れる場所がなく、 常に一人だけ晒しものになってしまうのだ。 こうなってしまうと、周りの人々の見えない視線に心の底まで射抜かれてしまい、 不登校になる子も少なくない。というか多い。とくに女子。 澪もこんなことにならないよう、ひたすら律と仲良くしてきた。 ただひたすら孤立しないために。 入学から数日が経った。 幸いにも澪は律と同じクラスになっていた。 しかし、律は持ち前の社交性で得た新しい友人たちと談笑に耽っていた。 澪(まあウザくなくていいけど…… そうだ、私も高校に入ったから新しい友達を作れるチャンスがあるかもしれない) 澪は新入生オリエンテーションで配布された部活動紹介の冊子をめくった。 澪(そのためにはまずは部活か) 冊子の最後の方のページにあった「文芸部」の文字が澪の目にとまった。 『少人数でやってます。本好きな子、歓迎!』ときれいな字で書いてあった。 澪(文芸部……少人数なら私も溶け込めるかも。よし、行ってみるか) 文芸部室。 澪(どきどきどきどきどきどき) 「ああああああああああああああああああああ、あのっ!」 ガチャッ 部員「はい?」 澪「けけけけけ見学させてくだちゃいっ」 部員1「ええ、いいわよ。どうぞ」 部員2「あー、新入生だ」 部員3「良かったわー、誰か来てくれないと廃部になるとこだったの」 部員4「とにかく座って座って」 澪「あっ、はい……」 部員1「お名前は?」 澪「あっ、秋山澪ですっ」 部員2「秋山さんはやっぱり読書好きなのよね?どんな本が好きなの?」 澪「えっと…あっ、この本読みましたよ、すっごく感動しました」 澪は本棚にある一冊の本を指して言った。 部員3「あー、それいいよねー!特にマチルダ夫人のあの場面が」 澪「あ、第4章ですよね!そこ一番好きです!」 部員4「そうだ、この本好きならこれ読んだ?同じ作者の……」 澪と文芸部員達は日が暮れるまで読書談義に花を咲かせた。 翌日、放課後。 澪(いやあ、いい先輩たちだった…今日は入部届け持っていこう、うふふ) 律「みーおー!!軽音楽部行こうぜ~!!」 澪「えっ、なんだよいきなり……私は文芸部に入るつもりだし…入部希望の紙も書いたし…」 澪が入部届けを見せると、律は無情にもそれを破り捨てた。 澪「あ・・・・・ああああああああああ!!なにすんだよ律ぅ!!」 律「ほーら行くぞ、早く早く!」 澪「おい、待ってよっ」 軽音部は廃部寸前だったが、 澪、律、そして琴吹紬と平沢唯が入部することで、部活として再始動を果たした。 文芸部は廃部した。 そこからである。 秋山澪の地獄の日々が始まったのは。 当初、澪は軽音部でも良いか、と考えていた。 澪自身も音楽は好きだし、律以外に同学年の知り合いもできたからだ。 この部活で音楽を楽しみながら3年間……と思っていたが。 紬「お茶が入りました~☆」 律「おう、サンキューむぎー!」 唯「あっ、今日の紅茶いつもと違うね~」 紬「あ、分かるかしら」 この部員達はまったく練習をしようとしなかったのだ。 澪を無理やり引き込み、部活を再始動させ、部長だと意気込んでいた律も。 みんなでバイトをして、紬に値下げしてもらって、やっとギターを手に入れた唯も。 ピアノのコンクールで賞を取ったという紬も。 澪「なあ、練習しないか」 唯律紬「いやだ!!」 澪(なんだ?なんなんだこいつら……やる気あるのか…… なんでこんなやつらと一緒に、私は……) あまり強く練習にこだわりすぎるとハブられる気がしたため、 澪は我慢していた。 自分勝手な律に、頭の悪い唯に、金持ちの紬に イライラしながらも、毎日放課後は音楽室で過ごしていた。 夏は合宿に行った。 みんなに合わせて海で遊ぶと、胸の大きさで僻まれた。いい迷惑である。 さらに「おまえが一番遊んでいる」とまで言われた。 お前たちに合わせてやったのに。 澪ははらわたが煮えくりかえりそうだった。 秋には学園祭があった。 オリジナル曲の作詞を押しつけられた。 書いた詞を見せたら律から馬鹿にされた。じゃあお前が書け。 唯が無茶な練習をしたせいで喉を潰し、澪が歌うことになってしまった。 これだからノータリンは。 自分の喉の調整もできないクズとバンドを組むなんて虫唾が走る。死ね。 さらに顧問が気持ち悪いコスプレ衣装を持ってきた。他の3人は喜んで着ている。 これだからバカは。まったくもって腹が立つ。バカバカバカ。バカばっかりだ。 春になって新入生の中野梓が入部した。 彼女はまじめな性格であり、同じくまじめである澪を尊敬していた。 澪はかわいい後輩の存在に、やっと部活としてのやりがいを見出せるようになった。 しかし、梓は澪から離れ、唯と仲良くなるようになってしまった。 それは澪に、梓もこいつらと同じ、という感想を抱かせた。 くだらない部活、 くだらない人間関係、 しかしそれらから逃れることはできない。 この学校での唯一の人とのつながりを断てば孤立してしまう。 それだけは避けたかった。 やがて澪のストレスは限界に達した。 胃に穴を開けてしまい、入院することになった。 病院。 澪「………」 誰も見舞いに来ることはなかった。 それはそうだ、あいつらは部室で菓子食って喋ってればそれでいいのだから。 誰も澪のことなど気にしていないのだから。親友の律さえも。 澪(私はあの場には溶け込むことはできなかった。 いや、溶け込んでいるように見せかけることはできていたかもしれない。 でもそんな表面上だけの見せかけに何の意味があるんだろう。 上辺だけの付き合いに何の意味が…? 私は何であの部室に行っていたのだろう?) 一人でいるといつもこのようなことを考えてしまう。 そしてあの軽音部に縛られ続ける自分自身が嫌になる。 澪(自分が弱いから。自分が弱い人間だから、 あんな場所に縋りつづけるしかないんだ。私は馬鹿だ、馬鹿だっ) その時、病室の扉が開いた。 紬「澪ちゃん」 琴吹紬。 軽音部の中では一番まともそうに見えるが。 澪(そもそもこいつがお菓子やお茶を持ってくるせいでみんなが堕落してるんじゃないのか?) 紬「澪ちゃん、体の具合、どう?」 紬はいつもの包容力あふれる笑みを浮かべ、澪のベッドに近づいてきた。 澪「別に普通だよ」 紬「そう。今日はね、澪ちゃんに言わなきゃいけないことがあって来たの」 澪「?」 適当にあしらって帰ってもらおうと思っていたが、 紬がいきなり変なことを言い出したため、できなくなってしまった。 澪「なんだよ、いきなり」 紬「澪ちゃんの胃潰瘍の原因は、私たちなのよね?」 澪はその言葉にカッと胸が熱くなるのが分かった。 澪「何を今さら!!ていうか自分で分かってたのかよお前!!! ふざけんじゃねえよっ!!!」 紬「ま、待ってっ、澪ちゃん。私もっ…」 澪「え?」 紬「私も、澪ちゃんと同じだから……」 澪「……」 紬は話し始めた。 自分も集団の中で孤独だったこと。 軽音部でお菓子を提供し続けることで 自分の居場所を確保しようとしていたこと…などなど、 どれも澪にとっては痛いほどよく分かる話だった。 さらに、紬は澪の考えていることは前からなんとなく分かっていたという。 紬「嫌だったんでしょう、軽音部が。軽音部にいるしかない自分が」 澪は無言でうなずいた。 紬「でも、もう大丈夫よ」 澪「どういうことだ?」 紬「いいお薬があるの」 澪「薬?薬なら医者に貰ってるよ」 紬「そんな薬じゃないわ。その薬は澪ちゃんのお腹を治すだけの薬でしょう」 澪「え…?むぎの薬は違うのか?」 紬「ええ。ドイツから取り寄せた精神安定剤の一種よ。 これを部活の時間に飲むの」 澪「なんだそれ……ヤバい薬じゃ……」 紬「まあ日本ではまだ認可されてないわね。でも海外じゃ普通に使われてるわよ」 澪「ばっ、ばか……そんな危なそうな薬……飲めるわけないっ」 紬「そう?残念だわ……」 紬は帰って行った 澪「なんなんだ、ムギのやつ……私と同類ってことは分かったけど、薬だなんて」 しばらくして澪は退院した。 久々の登校である。 誰か澪の体を気にかけてくれても良いようなものだが、 声をかけてくれる人すらいなかった。 ただ、律に「おう、治ったのか」と言われたくらいである。 小学校からの親友が入院していたというのに、それだけの言葉で済まされてしまう。 澪は律にさらなる嫌悪感を抱いた。 放課後。 部活に行くのも久々である。 今日はなんだか心が楽な気がするのは、紬がいるからだろうか。 同じ悩みを抱えた仲間。 そんな人が同じ空間にいてくれるだけでほっとする。 ガチャッ 澪「やあ」 部室には唯、紬、梓がいた。 唯「あっ澪ちゃーん、久し振り~。体、大丈夫?」 澪(心配なら見舞いくらい来いよ……) 「ああ、大丈夫だよ」 梓「あっ、先輩、お見舞い行けなくてごめんなさい。実は…」 唯「あー、もう言っちゃう?」 澪「な、なんだ?」 唯「実はねー、澪ちゃんを驚かせようと思ってこっそり練習してたんだ~」 梓「唯先輩がダメダメすぎて、毎日遅くまで練習してたからお見舞いに行く時間なかったんです」 唯「え~、それじゃ私のせいみたいじゃん」 梓「先輩のせいですよ…」 澪は不覚にも涙がこぼれそうだった。 自分から嫌っていた人間は、こんなにも自分を想ってくれていた。 澪(私は自分で自分に壁を作っていただけだったの…?) 澪は自分が情けなく、同時に2人の気遣いに嬉しくなり、 胸に熱いものがこみ上げてくるのが分かった。 唯「どしたの?澪ちゃん」 澪「いや、なんでもない。2人とも、私のたm 律「みんなーっ!!!今日は部活サボって駅前のゲーセン行こうぜ~っ!!!」 澪「………」 唯「駅前にゲーセンなんてあったっけ?」 律「新しく出来たんだよ!行こうぜ!!ほら梓も~!!」 梓「えー、でも……」 律「なあ行こうぜ~、唯の好きなソニックライツの新型もあるらしいしさ~」 唯「おおっ、ついにこの田舎にもやってきたのかっ!!」 梓「ちょっ、ダメですよ唯先輩!今日は澪先輩のために演奏を……」 唯「あー、ごめんねりっちゃん、今日は澪ちゃんと……」 律「え?澪?あー、居たの?気付かなかったよ~」 澪「………」 律「澪はアレだろ?えーと、病気治ってすぐの状態、なんて言うんだっけ?まあいいや、 とにかく澪は遊ばないほうが良いだろ。唯、梓、むぎ、行こうぜ~」 梓「でも……」 澪「い、いいんだよ、私のことは気にしないでさ、行って来いよ、な」 律「ほらほらー、澪もこう言ってることだしさ~! 早く行かないとソニックライツに行列できちまうぜ~?」 唯「う…ううう…」ちらっ 唯は澪の表情をうかがった。 澪「いいって、私のことは気にすんなよ。 演奏はまた今度聴かせてくれ、な」 唯「んー、うん、わかった……ごめんね、澪ちゃん」 梓「ええっ、ちょ、唯先輩……」 澪「梓も行って来いよ」 梓「え、でも……」 律「ほっらー、いっくぞー、梓も~!!」 律は梓の腕を強引に引っ張って行った。 律がいなくなると音楽室は急に静かになった。 残ったのは澪と紬だ。 澪「…………ううっ、くそっ……また律だ」 澪は怒りで全身を震わせていた。 澪「いっつもあいつだ……あいつが私の人生を荒らすんだっ。最低なやつだっ」 吐き捨てるように言った。 澪「あいつに縋らなきゃいけない私も……最低だっ」 最後は涙声になった。 澪「なあ…むぎ……もういやだ…私、どうしたら……」 紬「飲みましょう、ね」 紬は、ブレザーの内ポケットから小さな紙の箱を取り出した。 パッケージの文字は英語に見えたが、よく見るとドイツ語で印字されていた。 澪「それがあの薬か…?」 紬は無言で箱の側面を開き、中からスティック状の紙袋を1本取り出した。 一見コーヒーに入れる砂糖のようだ。 紬は急須からお茶をコップに注ぎ、 そこに粉上の薬を入れた。 紬「溶けたわ。飲んで」 澪「でも……」 紬「解放されたいんでしょう?あなた自身を縛りつける因縁から」 澪「……」 澪はしばらくコップに注がれたお茶の表面を見つめていた。 澪(これ以上は……もう……耐えられないんだっ) そして、澪はお茶を一気に飲み干した。 駅前のゲーセン 律「早めに来てよかっただろ~?ほとんど並ばずに出来たからな~」 唯「いや~、こんなにじっくりソニックライツができたのは久々だよ~」 梓「……」 唯「ん?どしたのあずにゃん」 梓「あ、いえ、なんでも……」 唯「澪ちゃんのこと気にしてるの?」 梓「えと…まぁ」 律「澪なんてどーでもいいだろっ。次、あれやろうぜ~」 唯「え?あ、うん」 梓「あっ、澪先輩。それに紬先輩も」 律「え?」 澪「やっほーっ、唯、梓~っ! みんな酷いなー、私を置いて行くなんてさー!!」 紬「あらあら」 梓「え?え?どうしちゃったんです?澪先輩」 唯「なんだかご機嫌だね、澪ちゃん」 澪「そうか?いつも通りだぞ。 おー、これが噂のソニックライツか」 唯「興味あるの?澪ちゃん。私が手ほどきしてあげるよ~」 澪「よし、一緒にやろう唯」 梓「どうしちゃったんですか?澪先輩…」 紬「こういうのも人生には必要ってことよ」 梓「はあ…」 律「……」 澪が飲んだ薬は、簡単に言えばイライラを静めて 幸福感を盛り上げる薬だった。 澪は部活のたびにその薬を溶かしたお茶を飲んだ。 そうすれば、律の傍若無人な振る舞いも気にならなくなった。 部活でストレスを感じることもなくなったのである。 ただ、イライラは静められるだけで解消されることはない。 薬を飲み続けると神経に大きな負担をかけることになる。 薬が切れたとき、澪はひどい疲れと不快感に襲われることになった。 そのため澪は、部活に出る時以外は、ずっと教室の机でうずくまっていた。 しかし、これは以前から教室内で見かけた普通の行動だったため、 誰も気にとめることはなかった。 ある日の放課後 ガチャ 紬「あら澪ちゃん…また一番乗り?」 澪「早く薬が欲しくてな。今日も律がウザかった。早く忘れたい」 紬「体は大丈夫なの?」 澪「大丈夫だ、大して動かなきゃ問題ない。体育も最近はマット運動だからな」 紬「そう。はい、薬」 澪「ありがとう」 澪は手元のお茶に薬を溶かし、一気に飲んだ。 澪「はーあああ、ああああ効いてきた効いてきた。いつもながらいい気分だなー、ふぅ」 紬「あまり続けて服用しすぎると、危険よ」 澪「大丈夫だよ、こんないい薬が危険なわけないって」 紬「……」 紬はただ澪の気が紛れればいいと思って薬を勧めた。 しかし、今や澪は薬の魅力にどっぷりと浸かってしまっていた。 最初は薬に抵抗があったはずなのに。 5