約 872,690 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3369.html
宮永家 朝 咲の部屋 ジリリリリリリ!ガチャ! 咲「お~寝みぃ……」 咲「まったく、水曜日の学校はいやだな、鬱になる」 咲「カピに餌やらないと……カピー!」 シーン 咲「あれ?カピはどこいった?…ていうかなんか部屋が違うような…」 咲「……何処だここ、何があった」 咲「……誘拐かなんかか?まさか、昨日俺は自分の部屋で寝たんだぜ、ありえねえ」 咲「体に異常は……このピンクのパジャマはなんだ」 咲「……あれ?なんか体がいつもと違う、なにかがない気がするぞ」 咲「…………………あ」 咲「はぁ~~~~!?」 咲「なんだこりゃ!女になってるぞ!」 咲「くっそ!意味がわかんねえ!とりあえず鏡だ!」 咲「たぶんここらへんに…あった!」 咲「……ははは、夢だと疑いたくなるぜ」 咲「咲になってる…」 咲「待て、落ち着け、須賀京太郎、幸いアニメとかでこの手の展開はよく見る、つまりはそれに習って、最善の行動をとるんだ」 咲「まず、俺が咲になっているということは十中八九俺の体には咲が取り付いてやがる」 咲「たまにランダムに移動するタイプもあるけど考えたくねえな」 咲「……俺が最初にするべき行動は……咲への連絡!」 咲「須賀、須賀、あった!」 プルルルルプルルルル、だだ今、電話に出ることは 咲「くそっ!咲着信拒否してやがる!現実逃避するなよ!」 咲「俺ん家は仮病なんて許さねえからな、おそらく咲は無理矢理に登校させられる」 咲「くそっ!一回登校したら取れる手はずいぶんと限られてくるぞ!お互いのモノマネとかその程度か」 咲「お互いのモノマネ?」 咲「……もぅ~きょ~ちゃ~ん聞いてよ~、和ちゃんがへんなことをいってくるよぉ~」 咲「……だめだ、絶対」 咲「そんなになったらもう遅い、そうなったら取れる手段は一つ!」 咲「……一回学校に行くしかねぇ、危険だけどな」 咲「まったく、どうしてこうなったんだか……用意しよう」 コンッコンッ! 咲「ん?石?……まさか!」 京太郎「」モジモジ 咲「咲!」 京太郎「ただいま・・・じゃなくておじゃまします・・・」 咲「おす」 京太郎「ううう・・・どうしよぉ・・・」モジモジ 咲「頼むから内股で涙目はやめてくれ。予想以上にキモい」 京太郎「そんなこと言ったって・・・」 咲「もうちょい背筋伸ばして胸張れよ。学校で変な噂が流れたらどうしてくれるんだ」 京太郎「ええっ 学校いくの?」ズキズキ 咲「しょうがねえだろ?サボって戻るわけでもないし・・・もっかい頭ぶつけてみるか?」ズキズキ 京太郎「いや」 咲「じゃあ着替えるの手伝えよ。服多すぎで靴下どこかわかんねぇしネクタイ結べねえし」 京太郎「普通だと思うけどな・・・」ゴソゴソ 京太郎「はい。」 咲「サンキュ」ヌギヌギ 京太郎「ちょっと待って!脱ぐの?」 咲「脱がなきゃ着替えられんだろ」 京太郎「ダメ!見ちゃダメ!絶対ダメ!」 咲「そんな無茶な」 京太郎「いい?絶対取ったらダメだからね」ギュッ 咲「わかったわかった。わかったから早くしてくれ、遅刻しちまうよ」 京太郎「人のボタン外すのってちょっと慣れないね・・・」プチ プチ 京太郎「はい。脚抜いて」スルッ 咲「よいしょ」 咲(しかしこれは客観的に見たら・・・) ガチャ 咲父「おーい咲、起きてるか―?朝飯・・・」 京太郎「あ」 咲「あっ」 咲父「・・・・・・ふー。」シュボッ 咲父「京太郎くん。君のことは咲の良き友人として信用していたんだがね。」 京太郎「違うのお父さん!」 咲父「誰がお義父さんだぶち殺すぞこのクソガキがあああああぁぁぁ!」 バキッ 京太郎「きゃあっ!」 咲「あわわわわ」 ー30分後ー 咲父「すまなかった、大丈夫か、咲」 京太郎「うん。なんか京ちゃんの体だとすぐ痛くなくなるみたい」 咲父「早とちりして娘に手をあげるなんて・・・本当にすまん」 咲(まあ普通の人間なら早とちると思う) 京太郎「ううん。誤解だったけど、お父さんが私のために本気で怒ってくれて、嬉しかったかも」 咲父「咲・・・」ジ~ン 京太郎「ありがとう・・・」 咲「すいません。親子愛に水を差す気は無いんですが、ホモホモしいのでそのへんで・・・」 咲「しかし、よくこの奇天烈な状況にあっさり納得してくれましたね」 咲父「うむ。・・・・・・実は若いころに似たような経験があってね」 京太郎「えっ」 咲「マジですか」 咲父「あれは私が丁度高校に入学したばかりの頃だった・・・」 京太郎「どうやって戻ったの!?そこだけ今教えて!!」 咲父「う、うむ」 咲(明らかに回想が始まりそうだった気がするけど黙っとこう) 咲父「入れ替わった相手は咲、母さんだ」 京太郎「ええーーーっ!」 咲「ほほう」 咲父「その頃男子の部員が少なくてな。実力の足りなかったオレは主に女子麻雀部の使い走りをやらされていた」 咲「心中お察しします」 咲父「で、まあ、ある日入れ替わって、一月くらいで元に戻った」 京太郎「え?」 咲「戻る方法は?」 咲父「正直、いつの間にか戻ってたとしか・・・まあ色々あったからなあ、色々・・・」(遠い目) 咲父「あえて言うならキスしたのがきっかけのような気もするが・・・」 京太郎「//////」 咲「な、なるほど、割りとベタですね」 咲父「別にその瞬間に戻ったわけじゃないから、確信は無いんだが」 咲「じゃあまあ、早速、するか」 京太郎「あ、え、えーと、う、うん」 咲父「やってみろ」ユラリ 咲父「オレの目の黒いうちは娘に手を出すことは許さん」ゴゴゴゴ 咲「いやいやいや落ち着いてください。その娘はいま息子になってるんですよ」 咲父「別にそうだと決まったわけじゃない。今は待て・・・久しぶりにあいつに連絡を取って、心当たりがないか聞いてみよう」 京太郎「・・・・・・」 咲「はあ、お願いします」 咲父「取り敢えずもうこんな時間だ。2人は学校に行きなさい」 京太郎「学校行くんだ・・・やっぱり」 咲父「京太郎くん。みなまでは言わない。くれぐれも、くれぐれも自重するように」 咲「は・・・はい」 京太郎「行ってきまーす」 ダダダダダダダ 咲「おい、まてっって」ハァハァ 京太郎「あははは、すごい、脚はやーーい」 咲「くそおおっなんじゃこりゃあ バランサーがイカれてやがる。しかも遅い!」ハァハァ 京太郎「いつもこのへんで和ちゃんに会うんだけど、今日は流石にいないねー」 咲「わかってるな、咲、じゃなくてえー京ちゃん。お前は京太郎なんだぞ」 京太郎「うん。あっ・・・お、おう」 咲「女子更衣室入るなよ女子トイレ入るなよ」 京太郎「あっ。そうか!危なかったー」 咲「大丈夫かよ。頼むから俺の人生を終わらせないでくれ」 咲(しかしさしあたって・・・・・・トイレどうしよう) 京太郎「あぐらかいたり、下ねた言ったり、あとあと色々全部気をつけてよね!」 咲「わかったわかった」ハァハァ 京太郎「で、京ちゃんの方は?」 咲「俺は裏表のない素晴らしい性格だから、咲の見てる俺のイメージで適当にやってくれ」 京太郎「そんなんでいいの!?」 ポン 男子「おーっす。京太郎、ギリギリセーフだったな」 京太郎「あ、ああ、・・・・・・まあな」 女子「んー。なんか須賀くん今日雰囲気違わない?」 咲(!) 京太郎「おっ。ついに俺の魅力に気付いちゃった?」 男子「言ってろw」 女子「あははは」 ワイワイガヤガヤ 咲(うむ。その調子だ、咲。しかし・・・) シーン 咲(咲に麻雀部以外に友達がいなくてよかっ・・・・・・た?)ホロリ ー休み時間ー 咲「この離れのトイレなら誰も来ないだろ」 京太郎「大丈夫かなあ・・・」 咲「じゃあまずチャックを下ろして」 京太郎「はい先生」ジジー 咲「トランクスの股の方に穴が空いてるので、そこからチンコを取り出します」 京太郎「チン///・・・は、はい」ポロリ 咲「もうちょっと小便器に近づくんだ。そして照準を合わせて主に排水口の辺りを狙い撃つ」 京太郎「うう・・・ちょっと触るのやだなあ・・・」 咲「ちゃんと洗ってるから!しっかり銃身を握って狙いを定めないとえらいことになるぞ」 京太郎「そうなんだ・・・」ムズムズ 咲「出そうか?」 京太郎「うっうん・・・あっ」ジョー 京太郎「なんか、変、この感覚、新しいかも・・・」ジョワー 咲「お、おい咲、顔がやばいぞ。よだれ・・・」 京太郎「え?ご、ごめん」ジュルッ 咲(男の放尿って女より気持ちいいのかな) 咲「そして終わった後はブルンブルン震わせて尿の雫を切るんだ」 京太郎「あははは、これなんか面白いかも」 咲「切り終わったらさっきと逆に仕舞う。あと絶対にチャックにチンコを挟むなよ。15分は行動不能になるぞ」 京太郎「えっティッシュで拭かないの?」 咲「どこにそんなもんがあるんだよ。ちなみにハンカチなんて基本持ってないぞ。手洗ったらズボンで拭く」 京太郎「ふーん男の子って不潔なんだね」 咲「そうか?」 京太郎「『咲』はちゃんとハンカチ使ってよね。ポケットに入ってるから」 咲「へーへー。ところで『京ちゃん』・・・俺も小便したくなったんだが・・・」 京太郎「うー・・・・・・・・・・・・しょうがない、よね」 ガチャ 咲「いちいち個室っていうのが面倒くさいな」 京太郎「しょうがないでしょ」 咲「しかし何も脱がなくていいのは楽かもしれん」 咲「ん・・・っと。ほほう、綺麗なピンク色だな」 京太郎「勝手に拡げないで!!」 咲「す、すいません」 京太郎「もう、女の子の一番デリケートなところなんだからね!」クニ 咲「はぅ///」 京太郎「変な声出さないで・・・こっちの小っちゃい穴がおしっこが出るところで、その下の方が・・・」 咲「チンコ挿れるところか」 京太郎「赤ちゃんが出てくるところ!」 咲「順番的にはこっちが正しいぞ」 京太郎「うう・・・京ちゃん最低・・・もうお嫁に行けない・・・」 咲「男は元々行けないから安心しろ」 京太郎「京ちゃんは見られて、ていうか見て、平気なの?」 咲「・・・まあ正直、鼻血出そう」ハァハァ 京太郎「ヘンタイ」 チョロロロロロロロ チョッ チョッ チョロッ 咲「ふぅ・・・女って小便我慢できないんだな」 京太郎「そうなの?」 咲「ああ、多分。なんか途中で止めれなそうな感じ」 京太郎「終わったらティッシュで綺麗に拭いて。トイレットペーパーだと切れ端が残りやすいから特に注意してね」 咲「はいよ」フキフキ 京太郎「・・・・・・」 咲「ウンコはどっちも同じだから講習の必要はないですよね?w先生・・・」 京太郎「・・・・・・っ」 咲「・・・おいどうした、咲」 京太郎「どうしよう京ちゃん・・・なんかあそこが変なの・・・」 咲「!・・・立てるか?」 京太郎「ん・・・痛っ・・・これって」モッコリ 咲「ついにこの瞬間が来てしまったか・・・」 京太郎「これって・・・くっ」 咲「うん、取り敢えず苦しいだろうから外に出してやる」 カチャカチャ ジー 京太郎「うわぁすごい・・・全然、さっきと形も大きさも違う・・・こんなに膨らむんだぁ・・・」ギンギン 咲「あー・・・恐らく咲もある程度知っているかもしれないが、これがいわゆる勃起ですね」 咲(裏から見るの思ったよりグロいな) 京太郎「これが・・・大丈夫なの?どんどん大きくなって破裂しない?」 咲「それはないから安心しろ」 京太郎「どうしようどうしよう京ちゃあん」オロオロ 咲「落ち着き給え。ちゃんと静める方法も伝授してやるから」 咲「まずひとつは一時的な対処療法だ。瞑想をするように心を落ち着けて、静かに無心でいればそのうち収まる」 京太郎「」コクコク 咲「ふたつめは元を断つ。チンコを主に手で扱いて精子を出してスッキリさせてやるんだ」 京太郎「どっちが、どっちがいいの?」 咲(色々あって忘れてたけどそういえばオナ禁してたんだった) 咲「溜まってれば授業中に不意勃って戻らないっていうことも有り得る。ここは・・・」 咲「一旦落ち着け、いいか? なるべく気持ちの悪いことを考えるんだ」 京太郎「気持ちの悪い事?」 咲「例えば・・・咲って何か嫌いな物とかないか?」 京太郎「嫌いな物・・・ええと」 京太郎(嫌いな物嫌いな物・・・・うーーん) 京太郎「虫とか・・・かな」 咲「虫か! ならゴキブリが卵を生んでいる所を考・・・うぅぇえええ」 京太郎「なにそれ・・・」シナシナ 京太郎「ちょっと京ちゃん、あんまり気持ちの悪い事言わないでよ」シュンシュン 咲「ああ、だけど見てみろ咲 萎んだだろ?」 京太郎「あっ! 本当だ!」 咲(しかし、自分から言っといてなんだがなんだろう今の・・・) 咲(すんげー気分悪くなったな・・・大抵そういうの考えたところでここまで気持ち悪くならないのに・・・) 咲(これも咲と入れ替わったせいか? まあいいか) 咲「ところで咲――― ガチャ モブ子A「そういえば昨日のテレビ見たー?」 モブ子B「うん 見たよー!」 咲「!?」 ガタッ 京太郎「!???」 ガタッ モブ子A「ん?」 モブ子B「え? どうかした?」 モブ子A「いや・・・何でもない 所でさ」 京太郎(京ちゃん動いちゃダメだよ!!) 咲(わかってる! 今ここで何かあって京太郎であるお前がバレたら俺の学校生活は終わる!!) モブ子A「って言ってたんだよねー」 モブ子B「えー そうだっただー!」 咲(・・・) 京太郎(・・・) モブ子A「それでさー!」 モブ子B「うんうん」 咲「・・・いつまでいるんだこいつら? もう十分はいるぞ?」ボソッ 京太郎「あはは・・・女の子はお喋りだから」ボソッ ~~~~~♪ 咲・京太郎「「!!??」」 モブ子A「え?」 モブ子B「ケータイ?」 モブ子A「そういえば私たちがここに来てからまだ誰も入ってこなかったよね」 モブ子B「そういえば確かに」 京太郎「きょきょきょ京ちゃん! 何でケータイマナーモードにしてなかったの!?」 咲「いや、いつもは学校につく前にはマナーモードにしてたけど今日は違うだろ!??」 京太郎「どうしよ」 ガンガン モブ子A「大丈夫ですかー?」 咲・京太郎「「!!??」」 モブ子B「随分長い間トイレ入ってるみたいだけど・・・何か体調悪いんだったら先生呼んでこようかー?」 京太郎「ああええと、だ!大丈夫です!! 心配しないでください!」 モブ子A「!!??」 モブ子B「!!!!」 咲(あああっ!!!!) 京太郎「あっ・・・」 モブ子A「お、男の声・・・!?」 モブ子B「ここ女子トイレだよね・・・?」 モブ子A「ちょっとあんた!! ここで何してんの!??」ガンガン 咲(終わった・・・) 京太郎(ブルブル)ウルウル 咲(いや、考えろ! ここで何かしないと俺の高校生活が終わる!!) 咲「あーあーおほんおほん!!!」 咲「間違えて電話してたのをスピーカーにしちゃったー(棒)」 咲「もしもしー 京ちゃーん?」 京太郎「!?」 京太郎「あーーもしもしーどうしたーー?」 咲「今ちょっと電話に出れないからまたかけ直すねー」 京太郎「あ、あー分かった」 ガチャ スタスタ 咲「あの、お騒がせしてすいません ケータイをずっと弄ってて・・・」 モブ子B「え?、ああ・・・なるほど」 モブ子A「え? でも男の声は??」 咲「それは電話してきた相手の声で、私が間違えてスピーカーにしちゃったんですよ」 モブ子A「あぁな~んだ、 てっきり女子トイレに入る変態がいるのかと思ったよ」 咲「ははは」 咲(危なかった・・・) キーンコーンカーンコーン モブ子A「あ、予鈴」 モブ子B「そういえばモブ子A、会長に何か頼まれてなかったっけ?」 モブ子A「あっ!! そうだった! 早く行かないと!」 タッタッタ ガチャン 咲「・・・・・・ふぅ・・・」 咲「咲ー出てきても大丈夫だぞー」 スタスタ 京太郎「・・・・はぁ もうダメかと思ったよ」 咲「お前なー・・・グニィ」 京太郎「ひふぁいふぉふぉうふぁん」 咲「それよりさっさと出よう 誰かに見られたら即OUTだっからな」 京太郎「うん」 ガチャ スタスタ 咲「ふぅ・・・しかしまじで危なかったな」 京太郎「うん・・・正直もうダメかと思ったよ」 咲「お前がテンパって返事しなけりゃよかったのにな」グニグニ 京太郎「ふぁふぁらいふぁいふぉきょうちゃん!」 咲「おっと・・・取り敢えず今から気を取り直すぞ さ・・・京ちゃん」 京太郎「うん 咲」 ??「・・・・・・」 ??「あれは咲ちゃんと・・・・京太郎? あそこって女子トイレじゃ」 ??「どうして咲ちゃんと京太郎が・・・」 ~昼休み~ 咲「ふぅ・・・なんとか授業中や休み時間は誰にも怪しまれずに済んだな」 京太郎「ky・・・咲はずっと授業中寝てたからでしょ!」 京太郎「わ俺なんていろんな人が喋りかけてきて大変だったんだから!寝てるわけにもいかないし!」 咲「はいはいご苦労さま」 京太郎「京ちゃん はいは一回でいいよ」 咲「はいよ」 咲「それよりもだ」 咲「取り敢えず今後のことを話さないといけないから、和と優希には悪いけど今日は二人で食べてもらうとするか」 京太郎「うん、そうだね」 咲「さてと・・・・・どうしますか」 京太郎「お父さんが朝言ってた事を思い出してみると 咲父「で、まあ、ある日入れ替わって、一月くらいで元に戻った」 咲父「正直、いつの間にか戻ってたとしか・・・まあ色々あったからなあ、色々・・・」(遠い目) 京太郎「ってことだから正直今のわた・・・俺たちにはどうすることもできないよ」 咲「そうだな・・・ それよりも今おれ・・・私たちが入れ替わっていることを和たちに話すかどうかだな・・・」 京太郎「うん・・・ 正直信じてもらえるか分からないよね・・・」 咲「まあそりゃそーだろ 俺と咲が入れ替わってるんですー」 咲「なんていったって和はそんなオカルトありえませんとかいって絶対信じないだろうし」 咲「優希や部長は面白半分でしか話聞かなそうだし」 咲「染谷先輩もなんていうか予測がつかないしな・・・」 京太郎「けど、隠し通せるとも思えないよ・・・?」 咲「一ヶ月だもんな・・・短いようで長いし・・・」 咲「まあ最悪何か違和感が隠しきれなくなったら正直に白状するしかないだろ」 京太郎「っていうことは今はまだ言わないって事?」 咲「もしお前が、誰かと誰かが入れ替わってるって知って今までどおり接することができるか?」 咲「そんなぎこちないことになるぐらいなら隠していたほうがマシだと思うんだ」 京太郎「そっか・・・そう言われるとそうかも」 咲「そう・・・・・・・・・・・」ピーーン 咲(・・・・・待てよ?) 咲(そういえば、今の俺の体は咲。つまり女子だ) 咲(それって・・・・・・俺が今考えている以上に今・・・) 咲(とても幸運な状態なんじゃないのか・・・?) 咲(さっきまではあまりそういうことを考えずに入れ替わりは隠そうとしてたけど・・・) 咲(・・・・・・・・・・・・)ニヤリ 京太郎「京ちゃん・・・?」 ~昼休み~ ??「むむむ・・・何だか二人共楽しそう」 ??「それに何故だか咲ちゃんが今まで見たこともないような悪い顔をしているじょ・・・」 ??「それよりも二人で・・・・まさかあの二人・・・・・・」 ??「京太郎・・・・」 ?「・・・・さんどうして須賀君と二人で・・・」 ??「ん?あれは・・・?」 ?「どうして私じゃなくて須賀君と二人で・・・」 ??「のどちゃん・・・」 ?「え? あ、優希」 ~放課後~ 咲(授業が終わるまで何も起こらなかったな・・・段々咲になりきるのも慣れてきたし・・・) 咲(・・・・・・・・・・) 咲(ダメだ・・・考えるのをやめるんだ・・・・これ以上考えるとニヤケが止まらなくなる)ニヤニヤ 京太郎「何ニヤニヤしているんだ咲・・・」 咲「いや、何でもない」 咲(咲と入れ替わった・・・まず咲と仲のいい女子で外せないのはもちろん・・・・) 咲「和だ!!!!」 京太郎「」ビクッ 京太郎「・・・・・? はっ」ピーン 京太郎「・・・・咲 和ちゃんに何かしたら許さないよ」 咲「!?」 咲「ななにを言ってるんだ咲?俺は咲の体なら俺でも嶺上開花和了れるんじゃないか試してみようと思っただけだぞ?」 京太郎「ほんと~?」 京太郎「あぁ、そういうことだから・・・じゃ・・・」 咲「・・・・・・」テクテクテク 咲「・・・・・・・」テッテッテッ 咲「・・・・・・・・」タタタタタタタ 咲(待ってろよお!和ぁ!) 和「宮永さん・・・どうして・・・」ブツブツ 咲「原村さん!」 和「宮永さん?!・・・どうしたんですか?」ハッ 咲「えへへ・・・」ギュッ 和「宮永さん?!」 咲「前から原村さんの胸の谷間に挟まってみたかったんだ~」 和「わ・・・わ・・・私も」 バタン 京太郎「ちょ、ちょっと!何やってるの?!」 咲「わっ!びっくりさせないでよ京ちゃん」 咲(ちっ勘づきやがったかこのチンチクリン) 京太郎「やっぱり原村さんの胸が目当てだったんだね・・・許さないよきょ、咲」ゴゴゴゴゴ 咲「あわわわわ」 京太郎「さぁこっちにきてゆっくりお話s──」 和「やめてください!」 咲「!」 京太郎「え・・・はら・・・和?」 和「どうして須賀君が怒るんですか?宮永さんがクラブメイトと交友を図ることのなにがいけないというのですか?」 京太郎「いやでもぉ・・・いくらなんでも抱きついて胸に顔擦り付けるのは行き過ぎなんじゃ・・・」 和「スキンシップです。相手が男性というわけでもないのだから校内の秩序を乱すような行為になるとは思えませんが」 和「それとも須賀君個人として私と宮永さんが仲良くすることに、なにか蟠りでもあるのでしょうか」 京太郎「それは・・・」 京太郎(もぉ・・・なんでか知らないけど原村さんの逆鱗に触れちゃったよぉ・・・) 京太郎(京ちゃんなんとかして・・・)チラッ 咲「ふぇぇ~原村さ~ん」ギュウウウゥゥ 京太郎「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」グギ 和「反論がないのなら消えてください。私たちはこれからもっとお互いを知りあう必要があるのですから・・・さ、宮永さん」 咲「うん!」 京太郎「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 京太郎「」ガシッ 咲「へ?」 京太郎「きて」 和「ちょっと、あたなまだ──!」 京太郎「」ギロッ 和「ひっ」 咲「いやちょっと待ってどこ触ってあ、あ、ああああああれえええぇぇぇぇぇぇ~~」 和(連れてかれちゃいましたね・・・) 和(でも、須賀君のあの射殺すようなまなざし・・・) 和(・・・・・・・・・・・・・・・・・ポッ) 咲「サキサンカワイイー」 京太郎「まったく京ちゃんはいっつもおっぱいおっぱい言って・・・」 咲「サキサンカワイイー」 京太郎「その年になって恥ずかしいと思わないの?」 咲「サキサンカワイイー」 京太郎「だいたいおっぱいなら手頃なのが近くにあると思うなー」 咲「リンシャンカイホー」 京太郎「だいたい胸って大きさだけじゃないと思うし──」 久「なにあれ」 咲「おっと、俺ここから帰るわ」 京太郎「ちょっと、そっちは京ちゃんの家でしょ?京ちゃんは私の家に帰らないと」 咲「おっと、そうだったな」 京太郎「じゃあ、私はきょうちゃんの家に帰るね」 ~宮永家~ 咲「ただいまー」 咲父「おう、おかえり。 何かいい方法は見つかりそうかな?」 咲「いや、まったく…」 咲父「そうか、とりあえず今日はもう部屋に戻って休んでなさい」 咲「? 部屋って、どの?」 咲父「咲の部屋に決まってるじゃないか」 咲「」 ~in咲部屋~ 咲(すげぇ、なんかかわいい小物がいっぱいあるな…) 咲(しかもめっちゃいい匂いがする、これが女の子の部屋か…) 咲「ん?これは…」 咲「洗濯物…だと?」 咲(いやこれはさすがにまずい) 咲(バレたら殺されるよな…) 咲「…」 咲(ちょっとだけならいいよな…)スッ 咲(綿ぱんつか、あいつらしいな…)プラーン 咲「…」 咲「ちょっと、ちょっと嗅ぐだけ…」 咲「…」クンカクンカ 咲(んん~まんだむ) 咲「さて次は……ん……あいつ…ブラジャーつける必要あんのか?」 咲「…」 咲「確かめてみるか…」 咲「」モミモミ 咲「……?」 咲「」モミモミモミモミ 咲「……!?」 / / ... / ′ / . . ..... ./. / ! . . .i ..! . ヽ. { . . . . . ハ ピピピ…. /.〃/ ...../ ′'. | i . . . . | i _{__| .| . . .i | . ヽ. ... / ~` ' // ′ /斗 十 | . . . . . . }}ハ ハ { ≧ト| |. / おもち力・・・ {// { /|i 八 {=从 { i N孑弐{ミト∨ | |< .. i 从 {イァ う{ミト爪ト ┌──‐┐'; | ,--|. たったの1か・・・. |. | \《 { } ヽ\| cロ ュ T ~ 日 | . | ! |ハト.乂__ノ ヽ__√\. 日 | | ゴミめ・・・ 八 | | i /i, , , /i/ , } ゝー、‐' 人____ (__) l . i. / 入 / { | V 入 {~`ソ }/} }/ { |人 ∨ >... ` . ィ升| / 咲「……元の身体と大差無い……」 次の日 京太郎「お邪魔しまーす」 咲「いらっしゃい京ちゃん」 咲「今、飲み物用意してくるね」 京太郎「おう!」 京太郎「なんかだんだん違和感なくなってきたけど大丈夫なのかな…」 咲の部屋 咲「和とイチャラブするためには…やはり麻雀だ!」 京太郎「アー、ソウダネ」 咲「なんで棒読みなんだよ」 京太郎「だって京ちゃん、麻雀ヘタでしょ」 咲「ぐっ…!?だがしかし咲の身体ならひょっとしたらと言うことも!」 京太郎「ひょっとするかなぁ…?とりあえずインターネットの麻雀してみる?」 咲「フフフのフ…期待の新星の実力、見せてやるぜ!」 ツモ!白一色! 咲「」 京太郎「…まぁ、こうなるよねぇ」 咲「じゅ、10回やって全部はんちゃんもたずにはこわれ…」 京太郎「一ヶ月なら大会前には戻れるかもだけど、それまで皆の足を引っ張っちゃう…よねぇ」 咲「さ、さきぃ…どうしよう…俺…」 京太郎(あ…姿は自分なのに凹んでる京ちゃんすごく可愛い…) 咲「和とイチャラブどころじゃなかった…このままじゃ俺のせいで…」 京太郎「京ちゃん」ヨシヨシ 咲「咲ぃ」ギュー 京太郎(わ、自分の姿なのに潤んだ目で抱きつかれたら…なんていうか、グッときちゃう) 京太郎「あ…」 京太郎(まただ…また、私…) 咲「──。──」 京太郎(私たち……ホントにこのまま戻れるのかな……) 咲「──。──!」 京太郎(もしかしたらずっとこのまま……) 咲「──ぃ!おい咲!」 京太郎「っ……なに?京ちゃん」 咲「お前何か変なこと考えてんじゃねぇだろうな……顔真っ青だったぞ」 京太郎「な、何かって何?」アセアセ 咲「どうせ咲のことだから何かくだらない事でも考えてるのかと思った」 京太郎「くだらない事って…そんなこと考えてないよ」 咲「本当か?」 京太郎「本当!」 咲「……」 京太郎「………」 咲「………」 京太郎「………少しだけ」 咲「やっぱりじゃねぇか」 京太郎「ごめんね」 咲「いや、別に謝られるようなことじゃないけど…」 京太郎「………」 咲「………」 咲「あのさ咲」 京太郎「?」 咲「大丈夫だから! 俺を信じてくれ!」 京太郎「なにさいきなり……京ちゃんを信じたからってどうなるものでもないんじゃないの?」 咲「そうだな……でもさ、少なからずこの一ヶ月はお互いが信じ合えてないとやっていけないだろうからさ」 咲「俺は咲のこと信じてるよ」 咲(今は取り敢えずこの心配性の咲をどうにかしないとな) 咲「だから咲も、俺を信じてくれ」 京太郎「…………うん」 京太郎「私がこの家に着いた時のやり取りあったじゃない?」 咲「ああ」 京太郎「あの時は冗談交じりに体に沿ってお互いを演技あってただけなんだけど」 京太郎「ふとした瞬間の京ちゃんがとる私の仕草、とか言動に……なんだろ……」 京太郎「女を感じるっていうか…異性的魅力に目がつくようになるって言うか…」 京太郎「あ、もちろんナルシストとかそういうわけじゃなくってね?」 咲「実は言うと俺もその感覚はある」 京太郎「え?」 咲「基本咲は俺の体でもナヨナヨしてくれてるから機会は少ないんだけど」 咲「密着した時に感じた体のたくましさとか、腕まくったりするとことか見るとなんかドキッとしたり……」 咲「って!これじゃほんとに自分に酔ってるヤバい奴みたいだな!」 京太郎「あはは……うん。そうそう……多分そんな感じなんだろうけど」 京太郎「そういうことを通していくうちに自分の意識がだんだんと男性に流れて行ってるような」 京太郎「私って意識が京ちゃんの意識に変わってっちゃうみたいな、そんな気がしてきてさ」 京太郎「私たち……元に…もどれるのかなぁ……」ポロポロ ギュッ 京太郎「……京ちゃん?」 咲「大丈夫だよ」ナデナデ 咲「うん…うん、ごめんね、ほんとにごめん…」 京太郎「だからもう泣かなくていい、任せとけよ」 咲「…ぁ」 京太郎(そんな顔で上目づかいで見つめられたら…) 京太郎「…」 咲(だ、駄目だよ京ちゃん…そこで目をつむっちゃっうなんて…キス、しちゃうよ…) チュ 京太郎・咲「ってもどってたぁ??!」 後日 咲父「いやぁ随分アッサりと戻ったもんだ。俺と母さんの時はもっと時間がかかったもんだけどなぁ」 咲父「二人の仲は俺が思っていたよりもずっと進展していたようだ」ギリギリギリ 京太郎「お、お義父さん。くっ苦しいッス」パンパンパン 咲「お父さんやめて~私の京ちゃんに乱暴しないで~!」 咲父「」パッ 京太郎「ゲホっ……ゲホ……」 咲父「いいか!エッチは20歳を超えてからだ!それと!俺はお前のお義父さんでは……」 咲父「ない!」バターン!! 咲「もう……お父さんってば……大丈夫、京ちゃん?」 京太郎「あ、あぁ……まぁ問題ないよ」 咲「……」 咲「結局入れ替わった原因ってなんだったんだろうね?」 咲「お父さんたちはキスで戻ったっていってたけど私たちはする前にはもう戻ってたし」 京太郎「わっかんねぇ……けどまぁ」 京太郎「俺としてはかわいい彼女が出来るきっかけになったことだし……一概に厄災だったとも言い難いんだけどな」 咲「も、もぉ京ちゃんは///」 京太郎「咲…」 咲「京……ちゃん…」 二人は幸せなキスをして終了
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2108.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1380058656/ 京太郎「合同で旅行ですか?」 久「そっ。全国も終わったし、ちょっとは羽目を外さないとね」 和「確かに、たまにはいいかもしれませんね。でもどこに行くんですか?」 久「ふふ……なんとね……二泊三日で、海よ!」 咲「海ですか!」 京太郎「おおっ!!」 まこ「しかし、合同っちゅう事は他にも呼ぶんじゃろ?」 久「そうね。長野からわざわざ応援しに来てくれた皆も誘おうと思ってね」 咲「わあ、楽しそうですっ」 京太郎「まじすか!!よっしゃあ!」 優希「うおーっ!!楽しみだじぇ!!」 久「だから皆、来週末は空けておいてね。ほかにも決まり次第連絡するわ」 一同「「「はーい!」」」 ―週末― ブロロロ 久「よし、バスも来たわね。皆準備できてるー?」 優希「できてるじぇー!」 咲「大丈夫です」 和「あれ?でも……須賀君が見当たりません」 まこ「京太郎は遅刻か?」 久「あ、須賀君には買出し頼んでるのよ。もうそろそろ」 タッタッタ 京太郎「遅くなってすみませーん!」 久「ほら、来た」 優希「犬ー!早く来るじぇー!」 ドサッ 京太郎「ふうっ……これ、頼まれてた物です」 久「御疲れ様。それじゃ、行きましょうか」 優希「おー!乗り込むじぇー!」タッタッタ 和「こら!ゆーき!運転手さんに挨拶でしょう!」スタスタ 咲「優希ちゃんは元気だなぁ」スタスタ まこ「ちっと静かにしてくれりゃせんかの」スタスタ 久「はいはい、ほら乗った乗った」 京太郎「了解です。それじゃ俺も」 久「え?」 京太郎「え?」 久「……?」 京太郎「え、どうしたんですか?」 久「いえ、それじゃ行ってくるわね」 京太郎「はい……あ、先乗ります?」 久「え?」 京太郎「え?」 久「いえ、ええ。乗るけど」 京太郎「?」 久「……須賀君?」 京太郎「はい?」 久「えっと、行ってきます」 京太郎「はい?」 久「留守番よろしくね?」 京太郎「はい」 京太郎「……」 京太郎「はい?」 京太郎「あの、俺は」 久「あれ……言ってなかった……っけ?」 京太郎「……」 久「……」 ダッ!! 京太郎「えっ」 久「……」タッタッタ!! ガチャッ バタン!! 久「それじゃ!御土産買って来るわね!!」 京太郎「えっ」 久「運転手さん、もう出て大丈夫です」 ブロロロロ 京太郎「えっ」 咲「えっ!?あれ!?京ちゃんは!?」 優希「ぶちょー!?犬は!?」 和「須賀君が置いてけぼりなんですが!」 久「えっとね……須賀君は留守番って事言い忘れちゃってたみたい。てふふ」 まこ「鬼じゃ!!糞鬼じゃアンタ!!」 咲「きょ、京ちゃん……」 和「あんなに楽しみそうに旅行用具買い揃えてたのに……」 久「ま、まぁまぁ!須賀君の分まで楽しみましょ!」 ブロロロ 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……部室、行くか」 ―部室― ガチャッ 京太郎「……」 シーン… 京太郎「……」 スタスタ ガラッ ストッ 京太郎「ふぅ……」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「ふふっ」 京太郎(楽しみにしてたんだけどなぁ) 京太郎(親にも旅行に行くって言っちまったし) 京太郎(なんだろう……凄い虚無感だ) 京太郎「……」 シーン… 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「ふふ」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「笑えねぇ」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎(風越の福路さんとか、和とか、咲の水着姿) 京太郎(凄く、楽しみにしてたんだけどなぁ) 京太郎(何日も前から、天気予報気にして……) 京太郎(当日は何して遊ぶとか……予定立てて……) 京太郎(青い海……青い空……) 京太郎(夢にまで……見て…………) 京太郎「……」 京太郎(……ここは……部室だ) 京太郎(青い海も、白い浜辺も、水着の女の子達も居ない) 京太郎(茶色い、木造建築だ) 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……?……」 京太郎「…………!!」 京太郎「…………いや」 京太郎「いや、……いや!」 ガタッ……! 京太郎「ここは……青い海じゃないか……!?」 京太郎「……俺が今立っているのは……」 京太郎「白い砂浜じゃあないか……!!!」 京太郎「ヤッター!!」 京太郎「海だ!!!」 京太郎「ヤッター!!!!」 京太郎「ここは海なんだ!!!!ヤッター!!!!」 京太郎「そうと決まれば……!!」ダッ ガサゴソ 京太郎「早速水着に着替えるぞ!!」 ―廊下― スタスタ 一太(しまった……会長に書いてもらわないといけない書類を忘れていた) 一太(会長、全国大会終わったけど部室にいるだろうか……) 一太(まぁ居なかったら家まで届ければいいか) 一太(着いた。誰かいるかな) コンコン 一太「すみません、生徒議会の者です」 「どうぞ」 一太(野太い声が聞こえた) 一太「失礼します」 ガチャッ 京太郎「……」←全裸 一太「……」 京太郎「……」 一太「……お邪魔しました」 バタン スタスタ 一太(……悟った目をしていた……) 京太郎(何だったんだろう、副会長……) 京太郎(まぁいいや。海パン履こう) ………… ザッ 京太郎「海っっだ――っっ!!」 京太郎「ヤッホ――――――!!!!」 京太郎「くぅ~っ!!太陽に身を焼かれる様だぜ……!!」 京太郎「……潮風が気持ち良い……」 京太郎「へへっ!よし!それじゃあ」 京太郎「早速海に飛び込むか!!」 京太郎「よーし……」 京太郎「……」 京太郎「海……」 京太郎「……」 ―水道― ジャァァァァァァ 京太郎「……」 ジャァァァァァァ 京太郎「……」 ジャァァァァァァ 女子「なんであの人海パン姿で水汲んでるんだろう……水泳部かな」 女子「何か真顔で怖いね……」 ―部室― ガチャッ 京太郎「……」 ブンッ!! バッッシャァァーン!!! 京太郎「海だァ―――――――!!!!」 ピシャピシャ 京太郎「ははっ!!冷たくて気持ち良いー!!」 京太郎「潮辛くねえ!!すげえ!淡水だこれ!!」 京太郎「ほら!!皆も来いよ!!すっげえ気持ちいいから!!」 京太郎「皆……も……」ピタッ シーン…… 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……皆……」 京太郎「……おいでよ」 フルフル 京太郎「おいで……てばぁっ……!」フルフル 「……」 京太郎「……!」ピクッ バッ!! 京太郎「……!!」 京太郎「……今の……声」 京太郎「……」 京太郎「…………み」 京太郎「皆……?……居るのか……?」 京太郎「おい!皆!どこだ!?」 京太郎「どこに居るんだよ!!皆!!」 京太郎「皆!隠れてないで、出て来いよ!!」 京太郎「じゃないと、俺」 京太郎「俺……一人ぼっちに……!!」 「……」 京太郎「……!!」バッ!! 京太郎「……あ」 京太郎「…………あぁぁ……!!」 京太郎「……そこに……そこに居たのか……!!」 麻雀牌「……」 京太郎「皆ぁ!!」 スタスタ 京太郎「もう、皆ここにいたのかよぉ~!」 牌「……」 京太郎「ほら!皆も一緒に海に入ろうぜ!!」 牌「……」 京太郎「む、ノリ悪いな……」 ガシッ!! 京太郎「それっ!!」 バシャァーン!! 京太郎「ははは!どうだ?気持ちいいだろ!?」 牌「……」 京太郎「……う……わ、悪かったよ……そんな皆して睨むなよ」 牌「……」 京太郎「あーもう!!はいはい!!手を貸します貸します!!ふて腐れるなって!」 京太郎「よいしょっ……っと」 牌「……」 京太郎「悪かったってば、そんな睨むなって」 京太郎「でもほら、何人かはそのまま泳いでるぞ?」 南「……」プカプカ 京太郎「ほら。お前も泳いでみたらどうだ?」 牌「……」 京太郎「あはは、悪かった。お前カナヅチだもんな」 牌「……」 京太郎「ああ、知ってたよ。お前とは幼馴染だしな」 牌「……」 京太郎「え?あぁはいはい。お前たちも引き上げてやるって」 ヒョイッ 京太郎「全くお前はいつまで経っても高飛車でお嬢様なんだから」 牌「……」 京太郎「……そんな目してるともう一回投げ込むぞ」 牌「……」 京太郎「……ぷっ、あはは!!冗談だっての!!」 牌「……」 京太郎「えっ!?なんで次はお前が俺を睨んでるの!?」 京太郎「……ひょっとして嫉妬ぉ~?」 牌「……」 京太郎「隠すな隠すな!いやぁもてるオトコは辛いなぁ~!」 萬子「……」 京太郎「わっ!?せ、先輩!!前隠してください!!前!!」 …… スタスタ 京太郎「ふう……ちょっと泳ぎ疲れたぜ」 京太郎「あれ?」 牌「……」チョコン 京太郎「ああ、お前も休憩中なんだ」 牌「……」 京太郎「え?俺?いやちょっと泳ぎ疲れちゃってさ」 牌「……」 京太郎「しっかし……こんな大所帯じゃそりゃ疲れちまうよなぁ」 京太郎「136人も居るからなぁ」 牌「……」 京太郎「……どうした?いつもうるさいくらい元気なお前がやけに元気ないじゃんか」 牌「……」 京太郎「……何かあったのか?」 牌「……」 京太郎「元気がないのは俺の方だって?…そんなこと、ねーよ」 牌「……」 京太郎「そんなことねーって。いい加減しつこいぞ」 牌「……」 京太郎「わかったような口をきくのは止めてくれ…いーじゃねーか、お前だって楽しいんだろ?」 牌「……」 京太郎「ならそれでいいだろ。わかったならもう…」 牌「……」 京太郎「…うるせーよ」 牌「……」 京太郎「うるせえって言ってんだろ!黙れよ!」 牌「……」 京太郎「何でお前は俺に現実を突きつけてくるんだよ…頼むからもう黙っててくれよぉ…」 牌「……」 京太郎「俺はもう嫌なんだよ…こんな…報われない現実…」 牌「……」 京太郎「…ははっ、諦めるな…ってか…安っぽいセリフだな…」 京太郎「本当は青い海なんて見えてなかった…白い砂浜だってな…」 牌「……」 京太郎「全部、ただの茶色なんだよ…」 牌「……」 京太郎「わかってるって…お前にそんなことを言わせてるのだって俺なんだ…だからさ」スッ 牌「……」パタン 京太郎「もう、逃げるのはやめだ。」 タッタッタッ… 京太郎「…ん?誰かが走って…?」 ??「ふぎゅっ!」ドテッ 京太郎(おいおい…まさかな…) ??「あぅぅ…」プルプル 京太郎「やっぱりか…」ハァ スタスタ ガラッ 京太郎「よう。咲」 咲「きょおちゃあん…」グスッ ーあの後咲はやっぱり俺のことが気になってバスを降りてここまで来たわけだ。 こんなに時間がかかったのはいつものことだな。その後は特筆する事もない。ただ… 咲「なんで京ちゃん水着着てるの?」 京太郎「へっ!?あぁ、これはな…ブシツヲマルットソウジスルタメダヨ?」 咲「…何で目をそらすの?」 京太郎「ソラシテナンカ…ナイヨ?」 咲「…もう、京ちゃんは私がいないと何するかわかんないね!」フフン 京太郎「てめぇ咲!ふざけたこと言ってんじゃねえ!」グリグリ 咲「痛い痛い痛い~!!」 京太郎「ま、ありがとな…わざわざ来てくれて」ナデナデ 『if -心神喪失ルート-』 京太郎「所詮、俺は雑用係だからな…あいつらと同じなんてただの思い上がりなんだよ」 京太郎「ただ部室をきれいに、牌符を見やすいようにするだけで役に立つんだ」 京太郎「人の役に立つことは良いことだ。これをずっとやってれば誰にも嫌われないし疎まれることもない」 京太郎「あぁ、でも心は邪魔だなぁ。仕事を邪魔するのはいつも感情なんだから」 京太郎「心なんて、キエテシマエバイイノニー」 ーーーーー 久「あ、あのね須賀君…ごめんね?連絡忘れちゃってて…」オドオド 京太郎「いいですよ別に。俺は気にしてませんから。皆が楽しんできてくれたならそれで良いです」ニコッ 久「須賀君…」ウルウル 和「許してもらえて良かったですね部長」 まこ「たまには怒った方が薬になると思うんじゃがなぁ…」 優希「ま、所詮犬だからな!」 咲(なにか…おかしい…) 京太郎「どうした、咲?なんか暗いぞ」 咲「う、ううん。何でもな…!?」ズサッ 京太郎「?」 咲(何がおかしいのかわかった…今の…今の京ちゃんは…) 咲「笑ってなんか…ない…」 京太郎「…気付かれたか?まあいい」ボソッ 優希「犬!とりあえずさっさとタコスをよこせー!」 京太郎「はいはい。買ってくるから少し待っててくれよ…」タッタッタッ 優希「…んん?」 和「どうしましたゆーき?」 優希「いや、なんか…素直すぎる気がするじぇ…んー?」 和「言われてみれば…でもいつもに比べたらってぐらいだと思いますよ」 優希「…のどちゃんが言うなら多分…そうだな!」 まこ「全く…咲?おんし…泣いておるのか?」 咲「…え?」ポロポロ 優希「咲ちゃん!?」 咲「あれ?なんで…涙が…?」グシグシ 和「何か嫌なことでもあったんですか!?」 咲「わかんない…わかんないけど…止まらない…」ポロポロ ーもしかしたら、このとき私は分かっていたのかもしれない… ーもう、「京ちゃん」には会えないのだと… カンッ 『if -京子ちゃん未遂ルート-』 京太郎「……」 京太郎「……うん、分かった」 京太郎「俺だって部員の一人なんだ、と思っていたけれど。 どうやら皆はそう思っていないらしい」 京太郎「まあ、麻雀が弱いからな。仕方ないか」 京太郎「……本当にそうか?」 京太郎「皆の俺に対する態度は、もっと根本的な部分にあるんじゃないだろうか」 京太郎「……」 京太郎「ああ、そうか。俺が男だからか」 京太郎「……しょうがない」 京太郎「取るしかないか」 京太郎「えーと、確かリンゴを剥くときとかのナイフがあったはずだよな」 京太郎「……お、あったあった」 京太郎「よし、やるか。せーの」 一太(……どうもさっきのが気になる。ちょっと様子を見てこよう) 一太「あの、須賀君いるか、い…………!?」 京太郎「あ、副会長」 京太郎「すいません、今取り込み中なんで」 一太「い、いや。待て、待ってくれ! 何をやってるんだ君は!」 京太郎「邪魔しないでください! 麻雀部になるために必要なんです!」 一太「いいからそのナイフを離せ! きゅ、救急車!」 ピーポーパーポー 京太郎「……」 一太「や、気がついたかい?」 京太郎「あれ? ここ、病院……?」 一太「覚えてないのかい?」 京太郎「ええと、確か、確か俺は――――ああ」 京太郎「思い出しました」 京太郎「……バカみたいだ、俺」 一太「親御さんとは連絡がついた。もうすぐ来ると思う」 一太「それで。まあ、傷は浅かった。ちょっと痕が残るかもしれない けど、ほら、付け根の部分だしね」 京太郎「……」 一太「それで。どうしてあんなことを?」 京太郎「……自分でもよく分かりません」 京太郎「ただ、部員として扱われていない気がして」 京太郎「それは、俺が男だからって思って。それで……」 京太郎「女になれば、仲間になれると思ったんです」 一太「――須賀くん、いいかい?」 京太郎「……」 一太「ムゴいことを言うようだけど、君は彼女たちの仲間になれない」 一太「たとえ君が女になったとしても、それは変わらない。むしろ、 部の雰囲気は変わり果てるだろう」 一太「それは多分、君が望むことじゃない。君が気を遣われて、 ひたすら怯えられる毎日なんて、想像したくもないだろう」 京太郎「……じゃあ! 俺にどうしろって言うんですか!」 一太「そんなの簡単だろう、須賀くん。いいかい?」 ――部を、辞めてしまえばいいのさ―― 京太郎「……」 京太郎「……ああ」 京太郎「……そうですか。もう、それしかないんですか」 一太「ない。君がこのまま、精神を削られる毎日に耐えるなら 別だけどね。心を鉄にして、機械みたいに」 京太郎「無理です。……もう、耐えられない」 一太「退部届。書いておく?」 京太郎「……一晩考えさせて下さい」 一太「うん。どこかの部に入部するなら、問題ないよ。中途入部は 珍しくもないからね」 一太「それから……会長たちには連絡していないから」 京太郎「ありがとうございます」 その後、親がやってきて泣かれて怒られた。 申し訳ないな、と俺も泣いて謝った。 京太郎「……」 京太郎「退部か」 京太郎「……いや、でも……」 ???「なあにが「デモデモダッテ」さ。バカか、てめぇは」 京太郎「……」 京太郎・裏「分かっているだろう? お前にもう、麻雀をする理由は ない」 京太郎「そんなことは、ない」 京太郎・裏「和目当て? そんなの夏が来る前に終わった、恋ですら ない憧れだろう」 京太郎・裏「雑用係としてコキ使われることに幸せを感じる? そこまでドMって訳でもないだろ」 京太郎・裏「とうの昔に、麻雀は飽きていた。いや、諦めていただろう」 京太郎・裏「お前が麻雀部にしがみついていた理由は、ただ一つしかないじゃないか」 京太郎・裏「……咲のためだ。あいつが自分の足で立って、前に 進むためだろ」 京太郎「……」 京太郎・裏「中学のとき、あいつと知り合って俺たちは誓った。 宮永咲が、きちんと前を向いて歩いて行くために全てを捨てると」 京太郎・裏「なのに、お前はそれを中途で歪ませた。何故だか分かるか?」 京太郎「……やめろ」 京太郎・裏「やめない」 京太郎・裏「簡単な理屈さ。お前はあいつが、自分の足で立ったことを 認めたくなかっただけじゃないか――」 京太郎「やめろって言ってるだろ!」 ――初めて出会ったときのことを覚えています。 ――今にも消えてしまいそうに、儚いあの娘の姿を覚えています。 ――手を引っ張っても動かなくて。 ――だから、彼女を担いで歩き出しました。 京太郎・裏「よくあることさ。父親が、娘の結婚を認めないのと同じ 理屈でしかない。お前は単に、嫉妬しているだけだ」 京太郎「うるせえ! お前に何が分かる!」 京太郎「咲は、アイツは、俺がついていてやらないと――」 京太郎・裏「諦めろ。もう俺たちの役割は終わったのさ。 ……でも、いいじゃないか。俺たちの、俺の望みは、そうだったろう」 京太郎・裏「アイツが、俺のいないところでも立って歩けるように。 胸を張って、生きていけるように」 京太郎・裏「――そう、願っていたからじゃないのか」 京太郎「違う! 違う、違う、違う! 俺は、俺は、俺は――」 京太郎・裏「まだ分かってないのか、お前は。 咲はここで終わらない。そしてお前も、ここで終わらない。別に 死んだ訳じゃない、一つを失っただけだ」 ――失ってはならない、大切な陽だまりのような彼女を。 ――失うことを、ただ恐れたからじゃないのか。 京太郎「……」 京太郎「……ああ」 京太郎「……そうか。俺は、咲を失っていたのか」 京太郎・裏「とっくの昔にな。お前が麻雀に誘って、彼女が自分の 意志で麻雀を始めた頃に」 京太郎「振られた……いや、何か違うな。いや、振られたで 正しいのか」 京太郎・裏「それも、自分から振らせておいてだ。……だってそうだろ? お前は、麻雀なんかやらせなければ良かった。アイツは一生、 お前だけを見て生きていただろうさ」 京太郎「……そっか。これで終わりなのか」 京太郎「彼女を守り続ける日々も。彼女の傍にいる日々も」 京太郎・裏「さてな。守り続ける日々は終わったが、傍にいる日々が 終わるかは分からないぜ」 京太郎「……そんなものか?」 京太郎・裏「スゴい、我ながらこの鈍さは相当だ」 京太郎「……まあいいや。で、俺はこの後何をすればいい?」 京太郎・裏「さあな。お前が死のうが生きようが、男になろうが女に なろうが世界は続き、世界は回り、世界は動く」 京太郎・裏「だから、走るしかないんだよ。須賀京太郎」 京太郎・裏「大体お前、走ることしか能が無いんだから」 京太郎「……そうだな。明日からは何の為に進もうか」 京太郎・裏「決まってるだろ。自分の為に進め」 京太郎・裏「じゃあな、俺。もういちいち呼び出すな」 京太郎「……」 京太郎「うん。麻雀部、辞めよう」 そう決めた。 ――数日後 京太郎「お。みんな、お帰り」 咲「ただいま……ね、ねえ京ちゃん」 京太郎「おう、咲。楽しかったか?」 咲「え? あ、うん……」 京太郎「ならいいんだ」 和「……?」 和(須賀くん。何か普段と違うような……) 優希「お、おーす! 元気してたか、京太郎ー!」 京太郎「おう、色々あったが何とかな!」 優希「そっかー! ……あ、あのな。咲ちゃんとも話したんだけど、 今度一年生だけで、また海に……」 久「た、ただいま~」コソコソ まこ「お主……今更何をやっとる。大人しく沙汰を受けい」 京太郎「部長、お疲れ様です!」 久「あ、あうあう……お、お疲れ様です」 京太郎「……?」 京太郎「まあいいや。ええと、部長。こちらを受け取ってくれます?」 久「あ、うん。ええと…………た、退部、届?」 全員「!?」 京太郎「ウッス。色々と考えて、こういう結論に達しました。 あ、勘違いしないでください。今回の一件は関係ないです。 ただ、別の何かをやりたくなったんです」 咲「きょ、京ちゃん!」 優希「きょ、きょうたろお……」 京太郎「ああ、いいからいいから」 久「……」 久「……そう」 久「……そう、よね。はい、分かりました」 部長はがっくりと項垂れて、退部届に必要なサインをくれた。 京太郎「掃除は済ませておいたし、ええと……和。これいいか?」 和「あ、あの須賀くん! 辞めるって……」 京太郎「多分、この中じゃ和が一番しっかりしてるから。受け取ってくれ。 雑務関係の引き継ぎ書類」 和「……はい。ありがとう、ございます」 優希「京太郎! ほ、ほ、本気なのか!? ねえ……やだ、やだよ」 京太郎「心配するな。タコスなら、時々作ってやるから」 優希「違う! そうじゃ、そうじゃなくて……」 京太郎「……ごめんな、優希。でも、もう俺はいいんだ」 優希「……」 優希「……わたしのこと、嫌いになった?」 京太郎「まさか。お前の騒がしいところも含めて、嫌いな点なんか 一つもないぞ」 優希「……」 優希「……そっか」 京太郎「まこ先輩、色々お世話になりました」 まこ「……ん。その、部を辞めてからどうするつもりじゃ? 帰宅部か?」 京太郎「うーん、まだ決めてませんけど。何か別のことをやりたいな、 と思ってます」 まこ「そうかあ。……おんしがそう思っちょるなら、これが一番ええん じゃろうな」 京太郎「うっす。まこ先輩も、ありがとうございました!」 咲「……」 咲「……京、ちゃん」 京太郎「……頑張れよ、咲。お前は頑張れるんだから。 心配するな。俺が保証する」 京太郎「それじゃ、すいませんが。失礼します」 ガラガラガラ。 久「……」 久「……ごめんなさい。私のせいだわ」 久「頼って、縋って、背負わせて。……見返り一つ、与えなかった」 まこ「……そうかのお」 まこ「……いや、実際そうなんじゃが。どうも、京太郎はそういうもの とは違う何かが理由な気がする」 久「……」 和「ゆーき……」 優希「あ、あいつっ。あいつっ、わ、わたしのこと嫌いって言ってないよな?」 和「ええ、大丈夫ですよ。須賀くんは、多分誰も嫌いになってないと 思います」 咲「……」 咲「……やだ」 咲「やっぱり、やだ!」 ――咲。お前は走るとコケるんだから、迂闊に走るなよ。 そんな言葉を思い出す。 中学のときだったか、高校に入ってからだったか。 人生のどん底にいた私は、京ちゃんに手を引っ張られてここまで来た。 他の女子生徒にやっかまれたこともある。 金魚のフンみたいに言われたこともある。 ……それでも良かった。京ちゃんと一緒にいられるなら、 どんな扱いだって、我慢できた。 京ちゃんの傍にいることだけが、私にとっての自慢で誇りで報酬だった。 ――ああ、そうか。 でも、京ちゃんの報酬は何だったのだろう。 私に構わないでいれば、彼女なんて幾らでも作れたはずだ。 趣味の合う友達と遊ぶことも、できたはずだ。 ――私はいつだって、須賀京太郎に「縋る」だけしかなくて。 ――あの人の報酬を、一度でも考えたことがなかった――。 咲「京ちゃん!」 ごめんなさい。 咲「京ちゃん!」 ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。 咲「京ちゃあん!」 ごめんなさい――――――! 京太郎「……はあ。どうした、咲」 咲「わわっ!?」ツルリ 京太郎「お、危ねえ!」 ダイブ キャッチ。 滑って転びかけたわたしを、いつものように京ちゃんはあっさりと 助けてくれた。 京太郎「……はあ、本当咲は先が思いやられる」 咲「……ダ、ダジャレ?」 京太郎「我ながら上手いだろ」 全然上手くない……。 ――屋上。 橙色の光が、運動場を染め上げていた。 野球部の声と、バットの甲高い音が、遥か遠くから聞こえてくる。 青春小説の世界だな、と私は思う。 京太郎「……で、どうしたんだ?」 咲「……京、ちゃん」 辞めないで、と言いたかった。 でも、言える権利があるはずもなかった。 今までもずっとずっと、私たちは京ちゃんを酷く扱っていた。 私はそれを、どうしてかずっと見過ごしていた。 だって、京ちゃんはいつだって――いつだって、傍にいてくれると。 そんなことを、思っていた。 京太郎「……なあ、咲。どうもお前は勘違いしているみたいだから、 言ってやるぞ」 咲「何……?」 京太郎「もう、お前は俺がいなくても大丈夫なんだ」 咲「え――――?」 そんなはずはない。 そんな訳がない。 京ちゃんがいないと、私は何もできない。 京太郎「……すまん。俺はそこまで、お前を追い込んでいたのか。 違う。そうじゃない。お前はもう、大丈夫なんだ」 ――俺がいなくても、蹲って助けを待ったりしない。 ――たとえ、何かに転ばされたとしても。 ――お前はきっと、立ち上がる。 京ちゃんは、そう誇らしげに言ってくれた。 咲「無理だよ……無理、無理、絶対無理!」 咲「私は一人じゃなんにもできない! 一人じゃ立てない、 一人じゃ歩けない! 一人じゃ、前に進めない!」 京太郎「それは嘘だ。咲、俺が手を引っ張る時期は終わった。 お前の幼年期は、もう終わったんだ」 咲「違う! 違う、違う、違う……!」 京太郎「咲、哀しいことを言わないでくれ。俺に誇らせてくれ。 お前はもう、立って歩けるようになったと」 咲「――わた、しは」 京太郎「報酬のことなら心配するな。 俺は、お前が幸せであるならそれが報酬だ。有り余るほどの報酬だ」 咲「……わたしは、前に進めるの? こんなに鈍臭くて、麻雀以外 何にもできない、こんなわたしが?」 京太郎「俺はそう、信じている」 ――誇らしげに。私の傍にいてくれた少年は、笑った。 咲「……でも、不安だよ。また転ぶかもしれない、また蹲るかもしれない。 また……」 京太郎「助け起こすことくらい、俺じゃなくてもできるさ。 重要なのは、立ってから前に進めるかどうかだ」 咲「……そう。京ちゃんは、私を信じてくれるんだね」 京太郎「――ああ。俺のことは心配するな、大丈夫だよ。 お互いに頑張ろう、咲」 ――ああ。そうか。 はらはらと、眼から涙がこぼれ落ちる。 なのに、その涙はどこか温かで。 私はようやく、宮永咲を認めることができたのだ。 ――それで、ようやく私も理解できた。 ――別れることで、再会できる喜びもあるのだと。 咲「……ねえ、京ちゃん。お別れの儀式をやろう」 京太郎「儀式?」 咲「ほら。背中向けて」 京太郎「お、おう」 戸惑う京ちゃんの背中に、私はぴったりと背中をくっつける。 咲「振り向かずに、前に進もう」 京太郎「フェンスに到着するんだけど」 咲「儀式だからいいの。京ちゃん、私、まだ自分が信じられない。 私が前に歩けるかどうか、分からない」 京太郎「……」 咲「……でも。進もうと、思えたよ。京ちゃんが保証してくれるなら、 私は前に進める」 京太郎「……おう」 咲「お互いに振り返らないで、行こう」 京太郎「そうだな」 咲「じゃあ、いっせーのー…………で!」 決して振り返らない。ただ前だけを見る。 振り返りたくなるのを堪える。きっと、京ちゃんも堪えているはずだから。 居るはずだった人が隣にいない寂しさを。 その人が保証してくれた喜びで埋め尽くす。 お互いに前に進むのだ。時に道が曲がりくねることだってあるだろう。 ――だったら。いつか、道が交わることだってあるだろう。 誓いは心臓に。想いは胸に。 私には、立って進むための足がある。 和「……」 ――私は思うのです。 ――せめて、二人が女同士であれば良かったのだろうと。 ――終生変わることのない親友でいられたのだろうと。 ――でも、咲さんと須賀くんは異性同士で。 ――恋心がヘンに絡むから、きっとこれほどややこしくなったのでしょう。 ――何より、互いに自覚はないのが最悪です。 ――だから、これで良かったのです。 ――須賀くんが咲さんを導いたように。 ――須賀くんも、きっと何かに導かれる。 ――だから、多分大丈夫。 ――前に進んでも、道を間違ったとしても。 ――咲さんの恋心は、きっと、変わることなく―― ――二年後。卒業式 髪を伸ばした。 少しだけ、化粧もするようになった。 残念なことに、胸は残念なままだったけれど。 いや、それでも、まあ、少しくらいは。 いけないいけない。 私はようやく慣れてきたスマートフォンのメールを見直し、 場所が合っているかどうかを確認する。 うん、合ってる。 ……結局、前に進む速度はのろかった。 少しだけ転ばなくなった。 少しだけ道に迷わなくなった。 少しだけ――自分に、自信がついた。 それでようやく、自覚できた。 成長することで、初めて認められることがあったのだ。 ――彼は私の初恋だった。 ――ずっと、ずっと、そうだったのだ。 ――依存することでそれを隠した。 ――自分は、彼におんぶにだっこすることでしか生きられないと。 ――そう、誤魔化し続けた。 ――それに別れを告げて、一人で前に進んだ。 ――友達から助けて貰って。道筋を教えて貰いながら、 ――前に進むことだけは、自分の力でできた。 京太郎「咲ー!」 咲「……ああ」 手を振る少年の姿は、二年前より精悍になっている。 私は、須賀京太郎が好きです。 だけど、振られても構わない。いや、泣くだろうけど。最低一週間は泣き通すだろうけど。 「それでも、人は前に進める」 この人が、そう教えてくれたのだから。 京太郎「……咲、綺麗になったな」 咲「京ちゃん、かっこよくなった」 京太郎「……じゃ、やっぱり同じことを考えていたのか?」 咲「多分そうじゃないかな。……そうだといいな」 京太郎「せえの、で言おう」 咲「そうだね。……せえの!」 オレ キミ ――須賀京太郎は、宮永咲が大好きです―― ワタシ アナタ ――宮永咲は、須賀京太郎が大好きです―― かくして、二人は共に歩き出す。 カン!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3403.html
咲「うーん…3ピン」タンッ 優希「あ、それロンだじぇ!12000」 咲「あー、やっぱ東場じゃ優希には勝てないなー」 優希「フッフッフ…3マだろうが東場じゃ私の独壇場だじぇ」 京太郎「おい優希、ちったぁ手加減してくれよ…俺も参加くらいさせてくれっての!」 優希「犬は南場から頑張るんだな!」 咲「うーん、3年になってもなかなか東場じゃ優希には勝てないよー、はい」チャリ 優希「これでも結構必死だったりするんだじぇ、東場とはいえさすがに咲ちゃん相手に気を抜いたら勝てないじぇ、ほい3000バック」チャリ 俺達は3年生になった。 1年の時、俺達は全国優勝はできずにその年の冬に和は転校していった。 そして、春には部長が卒業した。 部員が4人になった。 俺達は2年になった。麻雀部には誰も入部しなかった。 次の年、染谷先輩は少し心残りじゃったが、ぬしらと麻雀ができて楽しかったと言って卒業して行った。 部員が3人になった。 今年、俺達が3年になった。今年も麻雀部には誰も入部しなかった。 部員は3人のままだ。 インターハイは個人戦では出るかもしれないが、3人ともそこまで乗り気ではない。 毎日、授業が終わったら部室でダベりながら3マをする毎日だった。 咲「あ、もうこんな時間か」 時計は17時を少し回っていた。 京太郎「じゃ、今日はこのへんでお開きにしますか」 優希「そうだな、あ、帰りにタコスでも食べていくじぇ!」 京太郎「太るぞ、そのぽんぽこのお腹がもっとぽんぽこりんになるぞ」 優希「うっ、そ、そうだな…」タジタジ 咲「ふふっ、さっ、帰ろっか二人共」 二人「おー」 外 京太郎「いやー、最近随分日が長くなったなー」 咲「だね、そろそろ夏が来るしね」 優希「だじぇ、また、あの熱い夏がっ!来るっ!!!」 京太郎「あー、そういえば二人共今年は個人戦どうすんの?」 咲「うーん、優希ちゃんはどうする?」 優希「私はみんなに合わせるつもりだじぇ」 京太郎「なんだよその人任せ」 優希「うーん、まぁ、もうそこまで魅力を感じていないからなインハイには…」 咲「うん…私もぶっちゃけ…」 京太郎「じゃ、今年は清澄高校はインハイ不参加ということでオーケー?」 二人「オーケー」 京太郎「どうしようもない麻雀部員達だなおい」 優希「そうか?まぁ、私は今のままで十分楽しいからそれでいいんだじぇ」 咲「私もそんな感じかな」 京太郎「そうだな、俺もそうだわ」 咲「だめだねー、私達」 京太郎「だな、ハハハッ」 こんなダラっとした日常が俺は結構好きだった。 毎日授業が終わったらグダグダ麻雀して。 笑っていられる。 咲と優希は特別な存在だった。 こうして毎日三人並んで帰る。 何も知らない俺は幸せだった。 数日後 部室 ガチャ 京太郎「おー、まだ優希だけか」 優希「おうっ、咲ちゃん先生に呼ばれて遅くなるだって」 京太郎「へー、そうなのか、よいしょ」カバン置く 優希「なんか飲むか?」パタパタ 京太郎「あー、麦茶ある?」 優希「麦茶?」ガチャ 優希「あー、ちょうど二人分くらいあるな」ヨイショ コポコポ 優希「ほい」差し出す 京太郎「あんがと」受け取る 優希「おう」イスに座る 京太郎「ゴクゴク、ぷはっ、あー、麦茶がうまい季節になってきたな」 優希「だな」ゴクゴク 京太郎「んー?そいやお前、少しふとっ」 優希「それ以上言ったらコロス」 京太郎「その発言だけで十分だ…お前、少しは気を使えよー、一応女の子だろ?」 優希「…。京太郎は…痩せてる子の方が好きか?そんでおっぱいが大きくて…」 京太郎「え?あー、まぁ、胸はある方が好きっちゃ好きだし、あんま太ってるのも痩せてるのも…」 京太郎「まぁ、丁度いいのが好きって、お前何を言わせる?」 優希「ほほう、じゃあ、私はその基準で言ったら恋愛対象外ってことか?」 京太郎「は?お前はー、まぁ、うーん…」 優希「悩みやがるのか」 京太郎「あー、って何でそんなこと聞く?」 優希「ん?あー、今後の参考までにな、他の男の好みもきっとそんなんだろーなーって思って」 京太郎「あー、まぁ、それは人によるからなんとも言えないと思うぞ?」 優希「そうか」 京太郎「そーゆーお前はどーゆー男が好みなんだ?」 優希「私か?そうだなー、優しくて料理が上手くて気が使えて身長が高くて一緒にいて楽しい奴が好きだな」 京太郎「ほー、そんな男なかなかいないと思うぞ。お前も結構理想高いな」 優希「そうか?案外いるもんだぞ?」 京太郎「そうなのか」 優希「そういえば京太郎、咲ちゃんとは幼なじみなんだよな?」 京太郎「ん、まぁ、そうだな、腐れ縁って感じだと思うが」 優希「京太郎は…咲ちゃんの事がその…好きだったりするか?女の子として…」 京太郎「は?突然何言い出すんだよ」 優希「どうなんだ?」ジトッ 京太郎「おいおい、何でそんな睨むようにこっち見るんだよ?」 京太郎「あいつとはただの幼なじみってだけだっつーの、それ以上でもそれ以下でもないよ」 優希「そうか…」 京太郎「そうだよ…」 優希「…」ジッ 京太郎「…。なんだよ…」 優希「なんでもなーい」スクッ 京太郎「変な奴だな…」 優希「はいはい、私は変な女だじぇ」ゴソゴソ 優希「あー、麦茶もうないじぇ、京太郎、後で買っておいてくれ」 京太郎「へいへい、いつまたっても俺が雑用ですかい」 優希「あー、じゃあ私が一緒に買いに行ってやるじぇ、ついでにタコスの材料を買って…」 京太郎「お前…痩せる気無いんだなマジで」 優希「っ…。分かったじぇ…ダイエットしてみるじぇ…」 京太郎「お?ホントにできるのか?」ニヤニヤ 優希「やってやるじぇ!そんで、京太郎を見返してやるじぇ!」 京太郎「ハハッ、頑張れよ!応援してるぞ」 優希「…。おう」 ガチャ 咲「やっほー、どうしたの二人共?随分楽しそうな声が外まで聞こえてきてたけど?」 京太郎「お、実は優希がダイエット始めるらしいぜ」 優希「ちょ!おまえっっ!!!」 咲「え?ホント優希ちゃん!?」 京太郎「これで後戻りできなくなったな?」 優希「うぅっ…今に見てろと…」 咲「あはは、優希ちゃん、無理しちゃだめだからね?」 1学期末 ガチャ 京太郎「あれ?優希一人か?」 優希「おう、咲ちゃん委員会の会議だって」 京太郎「そうか、あー、喉乾いた。」 優希「麦茶しか無いぞ?」 京太郎「むしろ麦茶がいい」 優希「だよな、やっぱ夏は麦茶だじぇ、ホレ」 京太郎「サンキュー」ゴクゴク 京太郎「ぷはっ、あー、生き返る」 優希「それにしても、暑いなー」うちわで京太郎扇いでやる 京太郎「あー、涼しいー」 優希「男って夏は大変だよなー、ズボンだし」 京太郎「やっぱスカートって涼しいのか?」 優希「そうだな、靴下も全部脱げばそれなりにな」スカートパタパタ 優希「うー、私は暑さに弱いんだじぇ…」上着パタパタ 京太郎「…。あれ?お前…痩せた?」 優希「お?そこに気づいたか犬よ」 京太郎「ああ、ぽんぽこのお腹が引っ込んでた」 優希「お?エッチだな京太郎、私の素肌を見て発情したか?」 京太郎「そういうのいいから」 優希「どうだ?私はやればできる女なんだぞ」エッヘン 京太郎「おみそれしました」ヘヘー 優希「どうだ?魅力倍増か?」ホレホレー 京太郎「ちょ、お前、やめろよ!」 優希「胸は…まぁ、あれだがかわいいだろー、どうだー?ほれほれ」 京太郎「おまっ、変なポーズやめろ」 優希「ふっ、犬は今日も私の魅力に釘付けか、私も罪な女だ」 京太郎「おい、いい加減にっ…見えるから…」あっち向き 咲「…。何やってるの?」 京太郎「うおっ!咲っ!?」 咲「何してんの二人共…」ジトー 優希「おっ、咲ちゃん。実はだな、私は見事に痩せたのだ!だから京太郎に見せびらかしてたのだ!」 咲「え?そうなの?」 優希「おう、ほれ」お腹見せる 京太郎「おまっ」横見る 咲「あっ、ホントだ引っ込んでる」 優希「私は血の滲むような努力をしたんだ…」遠い目 咲「すごいなー優希ちゃんはー有言実行しちゃうんだもん」 優希「だろー?」 京太郎「だから今見直してたところだ」 咲「そうなんだー」 京太郎「よし、じゃあ今日は優希のダイエット成功祝いとして東南戦10回な」 優希「おい、それは祝ってるのか?私を疲れさせたいのか?」 咲「身軽になった優希ちゃんに勝つのは難しそうだなー」棒 京太郎「ロン!9600」 優希「うへー」 咲「ロン!7700」 優希「あべしっ!」 京太郎「うーん、やっぱ10回戦くらいになると優希も弱っちくなるな…」 優希「うへー、8回戦くらいから東場も厳しくなってしまうじぇ…咲ちゃんはともかく、京太郎にも勝てないとは…」 咲「てゆうか京ちゃんも強くなったよねー」 京太郎「そうか?」 優希「たしかにそうだな、私だけじゃなく咲ちゃんからも何回か上がってるしな」 京太郎「まぁ、いつもこのメンバーでやってるからな、なんとなくわかるんだ癖とか」 咲「え、私、癖とかあるの?」 京太郎「あー、いや、決定的にあるってわけじゃなくてなんとなくわかるっていうか」 咲「へー」 優希「犬だから鼻が効くのか?」 京太郎「お前の場合は単純に打牌がヌルくなるだけだ」 京太郎「そしてそんな俺たちの熱血麻雀奮闘記は……」 京太郎「これからだ!!」 カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6402.html
【白糸台駅前】 京太郎「ここが東京かー!」 咏「って言ってもこっちは西東京だから三箇牧とはそんな変わらねぃよ」 エイスリン「トーキョー、イキタイ!」カキカキ バッ |スカイツリーの絵| 憩「それはインハイのときに行こうなー」 エイスリン「ウン!」 郁乃「ぐへへ」 霞「んー、そろそろ誰かが迎えに来るはずだけど……まだかしら」 誠子「あのー、三箇牧高校の方でしょうか?」 良子「いかにも」 誠子「か、戒能プロ!?」 霞「あなたは違うでしょ」 霞「私は麻雀部の顧問、石戸霞よ」 誠子「私は白糸台2年亦野誠子と申します、今回は遠路はるばるよくいらっしゃいました」 霞「あら、ご丁寧にどうも」 誠子「それではこちらです」 京太郎(なんかあの人から川の匂いがするな) ―――――――――――――――――――― 誠子「ここが白糸台の麻雀部です」 バタム 誠子「三箇牧の方々がいらっしゃいましたー」 「「「いらっしゃいませ!」」」 京太郎「うおっ…って」 咏「あれ、案外少ないんだねぃ。見たところ全員で20人くらいってところだけど」 誠子「っ!」 菫「落ち着け、誠子」 誠子「ですが、どこのせいでこうなったと!」 京太郎「あ、あなたは雀荘にいたマシュマロの人!」 菫「弘世だ!弘世菫だ!」 誠子「私はお前らを許さない!」 京太郎「あ、そうですか」 白糸監督「よし、お互い揃ったことだし、まずは適当に打ってみようか」 「「「はい!!!」」」 京太郎「対局か……どの卓に入ろうかな」 京太郎「どこか空いてるかなー」 誠子「おい、そこのお前」 京太郎「俺ですか?」 誠子「そうだ、お前、私と打て」 京太郎「別にいいですけど」 憩「お、京太郎君ここで打つん?」 京太郎「はい」 憩「じゃあ私も打つわー」 誠子「これで3人か…あと1人は……」 ??「おまたせ!」 ??「ん?どうした?」 誠子「ちょうどよかった、私たちと打ちましょう」 ??「そうか、いいだろう」 ??「お見せしよう!王者の打ち筋を!」 やえ「よろしく!」 誠子「……」 憩「よろしくやで」 京太郎「よろしくお願いします」 開局 憩(テンパイ……親やし、東風やし、初っ端から仕掛けてくでー!)カッ 【孔穿つ閃光】発動! やえ「王者リーチ!」 憩「通らんです、ロン、12000」 やえ「えっ」 東1局1本場 親 憩 37000 京太郎 25000 誠子 25000 やえ 13000 ※【王者の打ち筋】の効果はBです 憩とやえが同コンマのため、流局 東2局 流れ1本場 憩 36000 親 京太郎 28000 誠子 24000 やえ 12000 ※【王者の打ち筋】の効果はBです 京太郎「ロン、1800です」 やえ「ふっ、その程度ならいくらでもくれてやる!さあ次だ!」 東2局 2本場 憩 36000 親 京太郎 29800 誠子 24000 やえ 10200 ※【王者の打ち筋】の効果はBです 京太郎「ツモ、1200オールです!」 誠子(まだだ、まだ待つんだ……) やえ(調子悪いよぉ) 東2局 3本場 憩 34800 親 京太郎 33400 誠子 22800 やえ 9000 ※【王者の打ち筋】の効果はBです 京太郎「ロン、6700です」 やえ「……はい」 やえ(誠子に良い所見せようって思ったのに……) やえ(やっぱりダメなのかな) 東2局 4本場 憩 34800 親 京太郎 40100 誠子 22800 やえ 2300 ※【王者の打ち筋】の効果はBです 憩(ようやくテンパイか……ほなもう1発!) 【孔穿つ閃光】発動! 京太郎「……よし」ギュルギュル 誠子(こいつ、どこか宮永先輩に似ている……) やえ(それでも、最後まで誠子に見せるんだ!私の雄姿を!) やえ「いけっ!」トン 憩「あ、それロンや、6400の4本場は7600ですね」 やえ「これで私のトビ、だな」 誠子(あれ、私なんかやったっけ?) 終局 憩 42400 京太郎 40100 誠子 22800 やえ -5600 やえ「おつかれ、楽しい卓だった」 憩「そうですか、また打ちましょうねー」 やえ「ああ、よろしく頼む」 京太郎「ありがとうございました」 やえ「誠子、お前ももう十分わかっただろう、なぜ照が三箇牧に行ったのかを」 誠子「それでも、私は!」 やえ「誠子」 やえ「頭を冷やせ、いいな?」 誠子「……はい」 京太郎「何の話だったんでしょうね」 憩「わからんなー」 京太郎「昼だー!さて、どこに食いに行くか」 誠子「おつかれさまでした」 やえ「ああ、お疲れ」 やえ「はぁ……結局負けか…」 やえ「周りは全員下級生、特に1位の子は1年生…」 やえ「トぶのは避けたかったな」グスッ やえ「あれ、どうして涙が出てるんだ」ポロポロ やえ「悔しくない、悔しくないはず、なのに」ポロポロ 白糸台A「小走せんぱーい!」 やえ「な、なんだ?」ゴシゴシ 白糸台A「小走先輩!私たちと打ちませんか?」 やえ「わ、わかったすぐ行くから待っててくれ」 白糸台A「はい!」タッタッ やえ「こら、部室で走るんじゃない、せめて小走りにしろ」 白糸台A「はーい」 やえ「そうだ、こうして後輩も慕ってくれているんだ」ゴシゴシ やえ「もっと頑張らないとな!」キッ 京太郎「ここが白糸台の学食か」 京太郎「白糸こんにゃく定食とかあるのかな?」 尭深(何言ってるんだろうこの子) メニュー アカマムシラーメン 激辛うどん 白糸こんにゃく定食 三箇牧たこ焼き 関東ステーキ定食 桜そば 全て500円均一 京太郎「どれにしようかなー」 京太郎「白糸こんにゃく定食ないかなー」 尭深(あるわけないでしょ) 京太郎「あ、あった」 尭深「」ガタッ 京太郎「あれ、どうかしました?」 尭深(い、いえ何でもありませんよ) 京太郎「?」 尭深(喋ってなかった!?) 尭深(ここはちゃんとした対応をして2年生の威厳を見せよう) 尭深「いえ、なんでもにゃいわよ」 京太郎「?」 尭深(そこで噛みます!?) 京太郎(なんかよくわからない人だな……でもこんな人麻雀部にいたような) 京太郎「あ、渋谷さんだ」 尭深(どうして私の苗字をっ!?て思ったけどこの子麻雀部か) 尭深(よし、今度こそ) 尭深「いかにも、私こそが渋谷尭深でアリゾナ」 京太郎「?」 尭深(またやっちまったよ~ぃ) 尭深(大体アリゾナって何!?) 京太郎(そうか、これは渋谷さんのネタなんだな、よし) 京太郎「俺は須賀京太郎でス、スペイン?」 尭深(なんか変なゲーム始まっちゃたよおおお!) 京太郎「あの後、渋谷さんとお茶について語りあっていた」 京太郎「おかしな人だったな」 京太郎「雑用でもするか」 京太郎「牌譜の整理でもするか」 京太郎「資料室は、ここか」 京太郎「なんか血の臭いがするけど、まあいいか」 京太郎「あ」 やえ「あ」 京太郎「小走さんはいつもこんなふうに雑用をしているんですか?」 やえ「ああ、後輩たちが菫たちレギュラー陣と打ってる間にな」 京太郎「へぇ、いい先輩ですね」 やえ「そ、そうか?」 京太郎「はい、小走さんを先輩に持てて幸せですよ、皆さん」 やえ「そんなに言われると……その…」カミクルクル 京太郎「どうかしました?」 やえ「い、いやなんでもないぞ!ささ、整理整理!」 京太郎「次は何をしよう」 やえ「じゃあそろそろ私は行くな」 京太郎「はい、ありがとうございました」 ガチャ 京太郎「ふっふっふ、ついに潜入に成功したぞ!これで白糸台の牌譜見放題だ!」 郁乃「いぇい~♪」 京太郎「なんでいるんですか……」 郁乃「いつかは当たる相手のことを研究するのは悪いことやないからな~」 郁乃「じゃあ私がこっち見るから京太郎くんはあっち見といてや~」 京太郎「はい」 京太郎「……これ、さっきの対局の牌譜か」 京太郎「ふむふむ」 京太郎「もう夕方か……」 京太郎「誰かと特訓するかー」 「「「おつかれさまでしたー」」」 やえ「ああ、おつかれ」 京太郎「小走さん、今終わったところなんですか?」 やえ「まあな、どうした?」 京太郎「じゃあ、俺と特訓しませんか?」 やえ「特訓か……うん、いいぞ」 京太郎「ありがとうございます」 やえ「こうして、こうだ!」クルクルー 京太郎「こうですか?」クルー やえ「回転が足りない!こうだ!」クルクルクルー 京太郎「えいっ!」クルー 咏「何やってんだあいつら」 憩「リーチの作法教練らしいで」 咏「なんだよそれ……」 京太郎「右手が痛い……」 京太郎「次は何をしよう」 京太郎「街に行こう」 京太郎「息抜きも必要だからな」 京太郎「浅草に来てみたぞ!」 京太郎「夜でも人はいっぱいいるんだな」 京太郎「賑やかだなー」ドンッ 絃「あ、すみません」 京太郎「こちらこそ…って霜崎さんじゃないですか」 絃「す、須賀さん!?どうしてここに」 京太郎「いま、白糸台で合宿してるんですよ」 絃「へ、へぇー」 京太郎「ところで絃さんはここで何を?」 絃「わ、私はお守りを買いに来たのですが……」 絃「買えたはいいものの失くしてしまいまして……」 絃「結局不幸のままです…」ショボン 京太郎「そうだ!絃さん麻雀部なんですよね?」 絃「はい…」 京太郎「じゃあ俺たちの合宿に来ませんか?」 絃「そ、そうですね……」 絃「すみません……」 絃「お誘いは嬉しいのですが、生憎都合が悪くて……」 京太郎「そうですか、すみません無理言って」 絃「いえいえ、本当にありがとうございました」 京太郎「俺もお守り買うか」 京太郎「次はどこに行こうかなー」 京太郎「今度は神田明神に来てみたぞ!」 京太郎「ここにもお守りはあるんだな、何を買おう」 京太郎「財布がだんだん薄くなってきたな」ドンッ 京太郎「あ、すみません」 ??「ああ、大丈夫だ、気にしないでくれ」 京太郎「い、郁乃さん!?」 ??「は?」 京太郎「なんで郁乃さんがここに?」 ??「さっきから何を言ってるんだ?私は辻垣内智葉というのだが」 京太郎「辻垣内さん……?」 京太郎「なんだ、気のせいか」 ????「どうかしましタカ?」 智葉「この男が少しわけがわからないんでな」 ????「お、男の人でスカ?」 ????「これでボーイズラーメンが食べられマス!行きまショウ!」 京太郎「え?ちょ、えええええええ」ズルズル 京太郎「ここは?」 ????「ラーメン屋デス」 京太郎「それはわかります」 智葉「ここにはボーイズラーメンという絶品ラーメンがあるらしくてな」 ????「ただ、男の人しか頼めないというのが難点なのデス」 ????「ソウダ、自己紹介わすれてまシタ、私はメガン・ダヴァンデス」 京太郎「あ、俺は須賀京太郎です」 ダヴァン「そうでスカ、お、来たようデスネ」 ダヴァン「ボーイズラーメンおいしかったデス」 智葉「それはよかったな」 ダヴァン「須賀クン、これ、私の連絡先デス」 京太郎「あ、はい」 智葉「おい、いいのか?」 ダヴァン「またボーイズラーメンを食べたくなったときに呼び出すだけデス」 京太郎「すみません、実は俺大阪に住んでるんですよ」 ダヴァン「なんですッテ!?」 ダヴァン「まあいいデス、あとこれ智葉の連絡先デス」 智葉「待てこら」 京太郎「風呂の時間だっだだっだだだだ!」 京太郎「だがしかし相変わらずの一人風呂なう」 京太郎「あの後2時間くらい入ってたけど誰も来なかった……」 京太郎「次はなにをしよう」 深夜 京太郎「小走さんと話そう!」 京太郎「小走さーん」コンコン やえ「はーいって須賀か」 やえ「なにをしてるんだ?」 京太郎「小走さんと話そうと思ったんですけどいいですか?」 やえ「別にかまわないぞ」 京太郎「小走さんってどこの出身なんですか?」 やえ「私は、奈良出身なんだ」 京太郎「奈良、ですか」 やえ「白糸台で麻雀をするために上京してきたんだ」 京太郎「麻雀のために?」 やえ「ああ、でも同学年に格の違うやつがいてな、本当に手強かった」 京太郎「それって照のことですか?」 やえ「照は凄かった、ここ2年の部員はあいつに憧れて麻雀部に入った者がほとんどだった」 やえ「だが、今年の3月に転校してしまった」 やえ「新入部員はあまりいない、2年生や3年生も退部していった」 京太郎「だから亦野さんがあんなに……」 やえ「そうだ、だが私はあいつが私たちに愛想を尽かしたんじゃないかって思ってる」 やえ「だから私はあいつを見返すために頑張る」 やえ「なあ、須賀、あいつは…照は、三箇牧で元気にやってるか?」 京太郎「はい、ピンピンしてますよ」 やえ「そうか、なら良かった」 【遠征初日】 終 【遠征2日目】 京太郎「朝だ!」 京太郎「何をしよう!」 京太郎「掃除をしよう!」 京太郎「どこを掃除しようかな」 京太郎「部室を掃除するか」 京太郎「案外早く終わったな」 郁乃「あれ~京太郎くん何しとるん~?」 京太郎「朝の掃除を、と思いまして」 郁乃「へぇ~偉いな~お姉ちゃん褒めたるわ~」ナデナデ 京太郎「や、やめてくださいよ」 京太郎「次はどうしよう」 京太郎「咏と特訓しよう!」 咏「朝からうっせーなー」 京太郎「特訓しようぜ!な、な?」 咏「はぁ…わかったよ」 咏「資料室からプロの対局の映像借りてきたから見ようぜぃ」 京太郎「おー!」 京太郎「なあ、ここってさ」 咏「なるほどねぃ~」 京太郎「あ、今のって」 咏「へ~おっもしろいね~」 京太郎「あの、咏さん?」 咏「おおおおお!」 京太郎「……」 京太郎「昼食はどこで食べるかな」 京太郎「昼飯は…近くにあったファミレスで食べるか」 霞「あら、京太郎君、どこに行くの?」 京太郎「昼食にファミレスに行こうかと」 霞「あら、それじゃあご一緒させてもらっていいかしら?」 京太郎「はい、いいですよ」 メニュー アカマムシラーメン 激辛うどん 白糸こんにゃく定食 三箇牧たこ焼き 関東ステーキ定食 桜そば 当たり付きランチ 500円 激安ランチ 300円 ランチ系以外1000円均一 霞「私は桜そばにしようかしら、京太郎君は?」 京太郎「俺は…この当たり付きランチにしましょうかね」 霞「何それ?」 京太郎「商品券や現金、商品とかが当たるらしいですよ」 霞「ふんふむ、面白そうね」 京太郎「そういえば、霞さんってどんな人がタイプなんですか?」 霞「ゲホッ」 京太郎「大丈夫ですか?」 霞「だ、大丈夫よ」 京太郎「鼻からそば出てますけど」 霞「えっ」 京太郎「嘘ですけど」 霞「……このぉぉぉぉおおおお!」 京太郎「ちょ、ちょいタンマ!」 霞「で、私の好みのタイプだったかしら?」 京太郎「はい……」ギッタンギッタン 霞「まずはデリカシーのある子」 京太郎「はい……」グサッ 霞「後は……私を大切にしてくれる人、守ってくれる人かしら」 京太郎「守らなくても大丈夫なんじゃ……」 霞「何か言ったかしら?」ニッコリ 京太郎「いえ、なんでもございません」 京太郎「午後は特訓するか」 エイスリン「~♪」 京太郎「あれ、エイスリンさん、何してるんですか?」 エイスリン「コレ!」バッ 京太郎「部室を描いてたんですか?」 エイスリン「ウン!」 京太郎「そうだ、一緒に特訓しませんか?」 エイスリン「umm...ウン!イイヨ!」 京太郎「最近聴牌できないなぁ……」 エイスリン「タカイノアガレナイ……」 京エイ「ビミョー……」 京太郎「次は何をしようかな……」 京太郎「また街に行くか」 京太郎「ま、まあ麻雀頑張ってるしな……」 京太郎「神田の古書店街に来てみたぞ!」 京太郎「しかし、こんなに遠出をしていて交通費は大丈夫なんだろうか…」 ?「うぅ…寒いよぉ……」カタカタ ??「ダ…ダイショーブでスカ?」 京太郎「雨でもないのに傘をさしてる人と、もうすぐ夏なのに厚着してる人……」 京太郎「あまり関わりたくないな」 ?「あ、あのぉ…」 京太郎(話しかけられた!?) 京太郎「俺ですか?」 ?「は、はいぃ……すみませんが、このあたりであったか~い場所、ありませんか?」 京太郎「あったかい場所……ですか」 ??「ア、アンニュイなら、オマカシ!」 ?「アンニュイ?」 京太郎「案内ならお任せ、ということですか?」 ??「That's right!」 ?「じゃ、じゃあお願いするね」 ??「Yes!」 京太郎「心配だな……付いていくか」 ?「えーっと、あ、あなたのお名前は?」 ??「ワタシィは、雀明華です」 京太郎「俺は須賀京太郎っていいます」 ?「私は松実宥っていうんだぁ~、よろしくね~」 明華「トーチャキ、ココだよ」 京太郎「ここは……古書店ですか?」 宥「あ、でも中にカレー食べたりしてる人がいるよ」 京太郎「つまり喫茶店兼古書店ってことですか」 宥「あったかそうだね~」 明華「ワタシィ、ココ、スキ!」 京太郎「へぇ、お2人は麻雀をしてるんですか」 宥「みんなでインターハイにいくんだぁ~」 明華「ワタシィもイクヨ!」 京太郎(この2人も合宿に誘ってみようかな) 京太郎「そうだ!2人とも、俺たちの合宿に参加しませんか?」 宥「合宿?」 宥「私は……あったかければ」 明華「麻雀、ヤル!」 京太郎「じゃあ、この紙に書いてあるところでやってるので、来てください」 宥「須賀くんは、来ないの?」 京太郎「俺はまだ用事があるので、その代わり誰かを迎えに来るので、ついて行ってください」 明華「アカッタ!」 京太郎「次はどこに行こうかな」 京太郎「松実さんたちも見送ったし、ゲーセンにでも行く……か」 咏菫霞「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 京太郎「あ、あのー」 咏「部室にいねーと思ってたら」ボキボキ 菫「他校の生徒を2人も部室に送って」メキメキ 霞「こんなところで遊んでるなんて」ゴキゴキ 咏菫霞「どういうことだよ」ゴッ 京太郎「ひっ」 咏「ってことで、ちょっと付き合ってもらおうかねぃ」 京太郎「ま、待って」 菫「早く行くぞ、立て」 霞「立たないと、勃てなくするわよ」ニッコリ 京太郎「それ、誤字ですよね……」 咏「まずはUFOキャッチャーだよな」 菫「なにを言っている、シューティングゲームだ」 霞「プリクラ行きましょうよ!プリクラ!」 咏菫「合わないだろ……」 霞「何か言った?」ニッコリ 咏菫「なんでもないです」 京太郎「結局あの3人とゲーセンで遊んだだけだった」 京太郎「良かったよかった」 京太郎「夜はなにをしようかな」 京太郎「あ、小走さん、部室に行かないんですか?」 やえ「お前はあんな灼熱地獄にいろというのか……」 【部室】 ブオーン 宥「あったか~い」トン 尭深(暑い、暑いけどキャラ的に耐えなきゃ)ズズー トン 郁乃「~♪」トン 良子(私はクール!クール……暑いよ……)トン エイスリン「…」カキカキ バッ 明華「エイ!スゲイ!」 エイスリン「エヘヘ」 誠子「なんで梅雨なのに暖房……」 憩「あ、暑い……」 京太郎「じゃあ、なにか雑談でもしましょうか」 やえ「ああ、頼む…」 京太郎「そういえば、小走さんの髪型ってどうなってるんですか?」 やえ「これは…寝癖だ」 京太郎「寝癖!?」 京太郎「寝癖ってあの寝癖ですか!?」 やえ「わ、悪いか!しょうがないじゃない……」 京太郎「そんな寝癖もあるんですね」 やえ「そうジロジロ見るな」 京太郎「触ってみてもいいですか?」 やえ「なっ」 京太郎「おお」クルクル やえ「や、やめてくれ」 京太郎「面白いなぁー」 京太郎「今度俺も真似してみましょうかね」 やえ「それはやめろ」 京太郎「んー、前のは運が良かったからなのかなー」 京太郎「次はなにをしよう」 菫「はぁ……」 京太郎「どうしたんですか、ため息なんて吐いて」 菫「誰って、主にお前のせいだがな……」 菫「なぜ私の部屋にいる」 京太郎「ドアが開いていたので」 菫「開いていたので、じゃないだろ!どうして人の部屋に勝手に入るんだ!」 京太郎「ノックしたじゃないですかー」 菫「須賀ァ……」 京太郎「ま、まあ落ち着いて、なんか話しましょうよ」 京太郎「そんなに怒ってると体に悪いですよ」 菫「誰のせいだと!」 京太郎「弘世さんが好きな食べ物ってなんですか?」 京太郎「俺が好きなのはカレーうどんですね」 京太郎「家庭料理として広く親しまれているカレー、それと日本が生んだ伝統の麺、うどんが合わさった完全無欠の料理、それがカレーうどんだと思うんですよ」 菫「なにを急に」 京太郎「あの純白の麺に茶色の液体がねっとりとついているあの姿だけでも実に芸術的」 京太郎「味も、まさにインドと日本の修好通商条約」 京太郎「決してどちらか一方にのみ偏る、ということはなくバランスのいいあの味!」 菫(それ違くないか…) 京太郎「それに肉、野菜などの具材も、普通の汁などで煮込んだ時とは段違いのうまさを発揮します」 京太郎「『あーあ、カレー余っちゃったけど明日も食べたくないなー』ってときには最高の一品!」 京太郎「出汁を入れて、少し煮込むだけ、はい完成」 京太郎「もし汁が残っていても、その中にご飯を入れればあら不思議」 京太郎「昨日のカレーとは全く別物のカレー雑炊の出来上がり」 京太郎「どうです?あなたも食べたくなったでしょう?」 菫「……うん」 菫「出てけ」ニッコリ 京太郎「えっ」 バタム 【遠征2日目】終 【遠征3日目】 京太郎「カレーうどんのことばかり考えて眠れなかった」 京太郎「どうしよう」 京太郎「朝食に行こう!」 京太郎「朝は学食で食べれるんだったな」 京太郎「すみません、前いいですか?」 淡「は?誰?」 京太郎「三箇牧の須賀京太郎です、あなたは…大星さんでしたっけ?」 淡「淡でいいよ、それと敬語使うな気持ち悪い」 淡「あと、こっち見るな」 京太郎「じゃあどう食えと!?」 淡「おばちゃんの方見て食べればいいんじゃない?」 京太郎「明らかに変な人だろ!」 淡「金髪っていう時点ですでに変な人だけど」 京太郎「淡も金髪じゃないか」 淡「女の子はいいのよ!」 淡「ほら早く食べていなくなってよ、私の世界から」 京太郎「世界!?せめて視界にしてくれよ!」 淡「あーもう!朝からうるさいわね!死海に沈めるわよ!」 京太郎「残念でしたー、死海に人間は沈めませんー」 淡「むかっ!」 淡「もう許さない!」 京太郎「そういえば、淡はどう思ってるんだ、白糸台のこと」 淡「急に話題を変えるな!」 京太郎「で、どうなんだ?」 淡「退屈かな、去年は宮永照って人がいたらしいけど今はいないし」 淡「あーつまんないー」 京太郎「じゃあ、こっちに来ないか?」 淡「それも考えたんだけどさー、私があんたらと一緒に打つより、私があんたらを潰した方がいいんじゃないかーって思ったんだよね」 京太郎「ふーん、そうか、まぁ冗談なんだけどな」 淡「なんなのよアンタはさっきからー!」 京太郎「やめろ!胡椒をかけるんじゃない!」 京太郎「さて、朝は何をしよう」 京太郎「あー疲れた、何か飲み物でも……」 京太郎「何してるんですか、松実さん」 宥「隠れてるの見つかっちゃった」 京太郎「何してるんですか」 宥「自販機の隣ってね、すっごくあったかいんだぁ~」 京太郎「なんで部室に行かないんですか」 宥「みんなが暑そうにしてるから、私が行ったら悪いかなぁ~って」 宥「せっかく須賀くんに呼んでもらったのに、ごめんね」 京太郎「そうですか……」 京太郎(部室、行ってないんだよなぁ…) 京太郎「じゃあ話して時間潰しましょうか」 宥「うん」 京太郎「そしたらそんなところにいないで、俺の隣に来てくださいよ」 宥「え、それは……あったかくないよぉ」 京太郎「大丈夫ですよ」ニギッ 京太郎「こうすれば、手だけでもあったかいでしょう?」 宥「うぅ…確かに、あったかいけど…恥ずかしい、よぉ///」 京太郎(きっかけ作ったの俺だけど、何この可愛い人……) 京太郎「…そういえば、松実さんのその服装は何なんですか?」 京太郎「マフラーにマスク、眼鏡って」 宥「やっぱり…変だよね」 京太郎「初見だと少し……」 宥「私、ちっちゃいころから寒がりなんだ、それが原因でよく男の子にいじめられたりもして」 宥「でもお母さんも玄ちゃんも私はそのままでいいって言ってくれて、だからずっとこんな服装でいるんだ」 京太郎「ふーん……あれ」 京太郎「玄…って、松実さんって松実玄さんのお姉さんなんですか?」 宥「玄ちゃんのこと、知ってるの?」 京太郎「少しありましてね」 京太郎(あれ、そういえば、俺があのとき推したおもちって) 宥「そうなんだぁ~」 京太郎(いま、すぐそばにあるのか……) 京太郎「昼飯はどこに行こうかな」 京太郎「昼飯だああああ!」 淡「うるさい!なんでいつも黙っていられないの!」ゲシッ 京太郎「痛っ!」 京太郎「どっかおすすめとかないのか」 淡「あんたなんてす○家で十分!」 京太郎「じゃあ行くか!」 淡「なんで私までー!」 メニュー 白糸こんにゃく定食 500円 関東ステーキ定食 500円 桜そば 600円 当たり付き定食 300円 激安定食 200円 京太郎「淡って、弘世さんのことどう思ってるんだ?」 淡「まあ、頑張ってるんじゃない?部長としては」 京太郎「麻雀は?」 淡「頑張ってるとは思うけど、いまいち……ね」 淡「本当いつもうっさいのよ、グチグチグチグチ」 淡「やれサボるな真面目にやれあーしろこーしろって」 淡「あんなやつ大嫌い!」 京太郎「ふーん」 京太郎「そうか…じゃあ俺たちが持って行ってもいいんだな」 淡「な!」 淡「ダメ!ダメだよ、そんなこと!」 淡「そんなことしたらつまらなくなるじゃない!」 淡「そんなこと許さない!」 京太郎「……ふふっ」 京太郎「なーんだ、結局好きなんじゃん」 京太郎「まあ冗談なんだけどな」 淡「むかっ!」 京太郎「やめろ!七味をかけるんじゃない!」 京太郎「頭がヒリヒリする……」 京太郎「久々に誰かと打つか」 淡「なら、私と打ちなさいよ」 京太郎「別にいいけど、あと2人はどうする?」 淡「そうね……」 良子「相手がいないのか?」 京太郎「なんでそんなに嬉しそうなんですか」 菫「そういうことなら、私も入らせてもらおう」 良子(これは須賀くんに私の凄さを見せる絶好のチャンス!) 菫(こいつは一度ばかし射抜いておかないとな) 開局 良子(尭深とかいう子のは…面白いな) 淡(楽しみだなぁ) 京太郎(なんだよこの卓) 菫「それじゃあ、始めだ」 淡(うわ、ツモっちゃったよ……) 淡(しかもメンゼンで白中とかさ) 淡(ま、いっか) 淡「ツモ、1300・2600」 東2局 弘世菫 22400 親 大星淡 30200 戒能良子 23700 須賀京太郎 23700 菫(こいつが入るといつも狙えないんだよなぁ)ジロッ 淡「~♪」 菫(うーん)トン 淡「あ、カン」 良子(こんな感じでいいのか?)トン 京太郎(調子悪いなぁ)トン 菫(うむむ……)トン 淡(うわぁ…) 淡「はぁ…ロン、トイトイ、5800」 東2局1本場 弘世菫 16600 親 大星淡 36000 戒能良子 23700 須賀京太郎 23700 菫(あぅぅ……)トン 淡(まただよ……はぁ) 京太郎「それ、ロンです、1000の1本場は1300です」 菫「おお、もう……」 東3局 弘世菫 15300 大星淡 36000 戒能良子 23700 須賀京太郎 25000 京太郎「ロン、2000です」 良子(そろそろ…いや、まだいいか) 淡(結局ノーテンかぁ) 東4局 弘世菫 13300 大星淡 36000 戒能良子 23700 親 須賀京太郎 27000 良子(いまいち使い慣れないな……)トン 京太郎「それです、ロン、5800」 良子「えっ」 やえ「なあ、あの打ち筋…」ボソボソ 尭深「気のせいかもしれないですけど、似てますよね…」ボソボソ 東4局1本場 弘世菫 13300 大星淡 36000 戒能良子 17900 親 須賀京太郎 32800 京太郎「リーチ!」 菫淡良(ダブリー!?) 菫(これなら、なんとか)トン 淡(全然聴牌できてない)トン 良子(当たったらアクシデントだ!)トン 京太郎「それです、ロン、7800の1本場は8100」 良子「うぇぇ……」 良子(こうなったら……) 東4局2本場 弘世菫 13300 大星淡 36000 戒能良子 9800 ※[攻撃モード]に移行しました 親 須賀京太郎 40900 京太郎(急に牌が…) 菫(来なくなった…) 菫(どうすればいいんだ…)トン 良子「ロン、面清、12000の2本場は12600」 南1局 親 弘世菫 700 大星淡 36000 戒能良子 22400 ※[攻撃モード] 須賀京太郎 40900 良子(今度は面混、七対子、ドラ2、リーチをかければ倍満か…) 良子(まくるには…ツモしかないが) 良子(どうしたものか…とりあえず、) 良子「リーチだ」 菫(射抜きたい……絶対に)トン 良子(…早速……妥協するか) 良子「ソーリー、ロンだ、16000」 菫「」 終局 須賀京太郎 40900 戒能良子 38400 大星淡 36000 弘世菫 -15300 京太郎「お疲れ様でした」 淡「うあー抜かれたー」 良子「ソーリーソーリー」 淡「悔しいからもう一回!わかった?」 良子「うむ、受けてたとう!」 菫「とんだまたとんだ、やえと打っても淡と打っても尭深と打ってもとばされるのはいつも私……」 京太郎「なんだか居づらい雰囲気だな…少し外に出てくるか」 京太郎「そして来ました休憩室!」 やえ「うるさいな……」 京太郎「あれ、寝てました?」 やえ「少しだけ、もう行くが」 京太郎「じゃあお休みついでに俺と話しませんか?」 やえ「ん、わかった」 京太郎「小走さんの趣味って何なんですか?」 やえ「麻雀…は趣味じゃないか」 やえ「趣味……か、よくよく考えてみると…ないな」 京太郎「無い、ですか」 やえ「ああ、私は小さなころから麻雀を打っていてな、小3のころにはもうマメすらできなかった」 やえ「ほら、見てみろこの指を!」ピカーン 京太郎「おおっ、綺麗ですね!」 やえ「だろ!これが王者の指―――ロイヤル・フィンガーだ!」ドヤァ 京太郎「……」 やえ「……」 やえ「すまない、忘れてくれ」 やえ「この通りだから!」 京太郎「ん?いま、なんでもするっていったよね?」 やえ「それは言ってない!」 京太郎「それじゃあ……」 やえ「人の言葉を聞け!」 京太郎「膝枕でもしてもらいましょうかね」 やえ「ひ、膝枕!?膝枕ってあのラブラブな2人がよくやるあ、あ、あれのこと?」カァァ 京太郎(いい反応だ……) やえ「う…わ、わかった」 やえ「た、ただし!5分だけだからな!」 京太郎「それだけで十分ですよ」 やえ「~~///」モゾモゾ 京太郎(なんだか落ち着いてないな) やえ「も、もうそろそろ5分経ったんじゃないかなっ!」 京太郎「いいえ、まだ1分も経っていませんよ」 やえ「うぅぅ///」 京太郎(ここに時計が無くて良かったなぁ) その後、2時間くらい膝枕を堪能しました 夜 京太郎「うーん、良く寝たぁ」 淡「あ、京太郎!もう一回打つわよ!」 京太郎「別にいいが、他の2人は?」 淡「あ」 開局 淡「じゃあ京太郎が捜してなさいよね」 京太郎「なんでだよ、淡が言い出したんだから淡が捜して来いよ」 淡「あー!もう、なんなのよ!」 咏「おー、盛り上がってるねぃ」 咏「それじゃあ私も混ぜてもらおうかねぃ」 淡「まず1人確保ね、私が確保したんだから早くもう一人捜してきなさいよ!」ゲシッ 京太郎「横暴すぎるだろ!」 霞「あらあら、仲がいいのね~」 京太郎「良くないです!」 淡「そうよ、このとしm……」 霞「仲がいいのね~」ニッコリ 京淡「はい!仲良しです!」 咏「かすみんも打っていかねー?」 霞「あら、いいの?」 京太郎「は、はいぃ」 淡「断る理由もないですしねー」 霞「うふふ、よろしくね」 咏(聴牌か……ま、どうにでもなればいいんじゃね、しらんけど) 【てきとー】発動! 咏(親じゃないんだから気楽にね~) 淡(霞…怖い) 京太郎(今回も牌の回りが悪いなあ、でも) 京太郎「ツモ、300・500」 京太郎(和了る!) やえ(始まったか……) 尭深(……)ズズッ 東2局 大星淡 24500 親 三尋木咏 24700 石戸霞 24700 須賀京太郎 26100 京太郎「ロン!2000だ!」 咏「はいよ」 淡(何これ…誰かに後ろから髪を引っ張られてるみたいな…) 東3局 大星淡 24500 三尋木咏 22700 親 石戸霞 24700 須賀京太郎 28100 京太郎「よし!ロン、3900!」 咏「えっ、また私からかよ」 京太郎「しょうがないだろ、ほら早く」 咏「わかったよ」 やえ(やはり止まらない、か) 東4局 大星淡 24500 三尋木咏 18800 石戸霞 24700 親 須賀京太郎 32000 京太郎「まだまだ行くぜ!」 淡(本当に手が進まないわね…) 咏(とりあえず北から捨てるか)トン 霞「あ、それよ、ロン、面混東北ドラ3で16000よ」 咏「うげっ」 やえ「あれ、止まった?」 尭深「みたいですね」 南1局 親 大星淡 24500 三尋木咏 2800 石戸霞 40700 須賀京太郎 32000 淡(あ、なんか調子が戻ってきたみたいね) 淡(来るわよ!私の時代が!) 京太郎(聴牌ができない…) 咏(とばなけりゃいいよな…) 淡「はい、ツモー!2600オールー!」 京太郎(や、やばい…) 咏(ギリギリじゃねえかよ…) 南1局1本場 親 大星淡 32300 三尋木咏 200 石戸霞 38100 須賀京太郎 29400 淡「私の時代よ!」 霞「若い子は元気ね~」 京太郎「なんとしてでも逆転してやる!」 咏「もうこっからは真剣勝負だぜぃ!」トン 淡「ロン、12300」 咏「」 終局 大星淡 44600 石戸霞 38100 須賀京太郎 29400 三尋木咏 -12100
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3382.html
京太郎「そんなすばらなモノがあったのか…」 京太郎「そうだ!これを咲達とやれば…ゲヘヘ…」 京太郎「でも俺麻雀弱いんだよな…どうするか…」 京太郎「ん?これは…?」カチカチ 脱衣麻雀も、初期の麻雀ゲームと同じくインカムを稼ぐための「イカサマ」をしているものが非常に多く、 作品によってはコンピューター側が頻繁に役満を上がるものも存在する。 京太郎「なるほどイカサマか…ん?待てよ…?これを利用すれば…」 京太郎「明日が楽しみだぜ…」ニヤニヤ 翌日 京太郎「皆ちょっといいか?」 咲「何?京ちゃん?」 タコス「なんだじぇ?」 和「どうかしましたか?」 京太郎「実は短時間で麻雀が上手になる練習法を見つけたんだ。」 全員「えええ!?」 ワカメ「それでどんな練習法なんじゃ?」 久「私も気になるわね。」 ハギヨシ「私も気になります。」 京太郎「ふふ…その練習法とはな…脱衣麻雀だよ!!」 全員「脱衣麻雀!?」 咲「って何それ??」 タコス「対局して負けた人が服を脱ぐ麻雀の事だじぇ咲ちゃん!」 咲「ええっ!?」 京太郎「その通りだ。」 咲「え、えっちなのはよくないよう…」 京太郎「そこだ!」 咲「ふええ!?」 京太郎「負けたら恥ずかしい思いをする。だから皆負けないよういつも以上に本気で打ち合う。そこにこの練習の意味があるんだ。」 咲「で、でも…」 和「私も須賀くんに賛成です。」 咲「原村さん…」 和「極限まで追い詰められて打っている方が効率良く練習できると思います。色々と。」 タコス「そうだじぇ!」 久「まあ一理あるかもね。」 ワカメ「じゃな。」 ハギヨシ「ですよね。」 咲「皆がそういうなら…うん、私もやってみる!」 京太郎(計画通り…!) 京太郎「それじゃあ俺と咲、ハギヨシさんとワカメ…じゃなくて染谷先輩の四人で始めるぞ」 京太郎「半荘を一回行って四位の人が罰ゲームとして服を脱ぐ。いいな?」 咲「準備OKだよ!」 ハギヨシ「私も大丈夫です。」 ワカメ「誰がワカメじゃ!まあええ準備OKじゃ。」 京太郎「よし!始めるぞ!」 東一局 京太郎(狙いは咲一択…他は眼中に無いぜ!) 京太郎(とりあえず高めを狙ってこうか…) ハギヨシ(狙いは京太郎様一択です。悪いですが狙い撃ちさせて頂きましょう。) 咲「カン!」 全員「!!」 咲「嶺上ツモ!250・500!」 京太郎「いきなりかよ!」 タコス「さすが咲ちゃんもう嶺上で上がったじぇ!」 久「やっぱやるわねー。」 和「ちっ…」 咲「あはは…」 京太郎(やっぱ咲は強いな…だが俺には秘策があるんだ…負ける訳が無い…) ワカメ(脱ぐ準備をしとこうかのう…) 和「わ、私が入ります!ハギヨシさん代わってください!」 ハギヨシ「え?あ、はいどうぞ」 タコス「お?のどちゃんやるきだじぇ?」 和(ここはなんとしても宮永さんを・・・!) 東2局 親:和 京太郎 30000 咲 30000 ワカメ 20700 和 39300 和「(うぎぎ、ワカメェ…やむなし) 染谷先輩、それロンです」 ワカメ「アウチ」 和「次こそは宮永さんから・・・!」 京太郎(和の脱衣・・・アリですね) 東3局 親:京太郎 京太郎 38900 咲 30000 ワカメ 11800 和 39300 京太郎「よしきた!ロン!(ってワカメ先輩・・・)」 ワカメ「京太郎・・・そんなにワシの裸みたいんか?」点棒ポイ 京太郎(・・・ナシですね) 南3局 親:京太郎 京太郎 45500 咲 32400 ワカメ 10600 和 39900 ワカメ「久…ワシと代わってくれんかの?」 久「は?いやよ」 ワカメ「(あとでワカメ酒させちゃるけん)」 久「仕方ないわね///」 京太郎(部長か・・・ワカメじゃないならだれでもいいや) 和(くっ・・・ここはなんとしても咲さんを狙うしかないですね) 咲(・・・) 南4局 親:ワカメ 京太郎 45500 咲 33400 ワカメ 11200 和 39900 京太郎「あ、それロン」 和(´・ω・`)ショボーン 半荘終了 京太郎 52600 咲 33400 久 11200 和 32800 タコス「京太郎・・・エロスの神が舞い降りてるじぇ・・・」 京太郎「さてさて部長、約束通り脱いでもらいましょうかグヘヘ」 (以下略) カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6400.html
京太郎「この後は何をしよう」 京太郎「誰かを誘って勉強するか」 京太郎「誰を誘おう」 京太郎「そうだな、照と怜さんを誘うか」 京太郎「ねえねえ怜さん、俺と勉強していきません?」 怜「なんや唐突に、まあええけど」 京太郎「あとは、照か」 京太郎「まあメールでいっか」 京太郎「お、来た。おーい照ー!」 照「また勉強するの?」 京太郎「おう!赤点だけは回避しないといけないからな」 照「なるほど、園城寺さんだけじゃ飽き足らず私もってことなのね」ヨヨヨ 怜「ああ、悪い男に騙されたわ~」ヨヨヨ 京太郎「はいはい、早く行きますよ」 怜「それでな、オスプレイっちゅうんは……」 照「この方程式を連立させて……」 京太郎「はぁ、疲れたー」ドサーッ 京太郎「夜は…何をしよう……」ゲッソリ 京太郎「まだ勉強するぞー!」 京太郎「国語をやろう!」 京太郎「範囲は…またこれか……」つセメント樽 京太郎「うぅ…悲しい物語だったぜ…」 【6月第1週 休日】終 【6月第2週 平日】 京太郎「試験はいよいよ明日からか」 京太郎「気を引き締めていくぞ!」 京太郎「今日は…やっぱり曇りか」 京太郎「嫌な天気だな」 エイスリン「オッハー、スガクン!」 京太郎「なかなか古いですね」 エイスリン「クモリゾラトカ、マジチョベリバー」 京太郎「さらに古いですし、その言葉遣いはしないでください」 京太郎(何を話そうかな) 京太郎「エイスリンさん、勉強の調子はどうですか?」 エイスリン「エッ、ウーン」 エイスリン「マァボチボチデンガナ」 京太郎「どっからそんな言葉覚えてくるんですか…」 京太郎「それで、どうなんですか?」 エイスリン「ウン、English、mathematicsとscienceハイインダケド……」 京太郎「国語なんか出来ないですからね……」 エイスリン「ウン……」 京太郎「じゃあ放課後、俺と勉強しませんか?」 京太郎「俺が国語と社会を手伝うので、エイスリンさんは英語を教えてくれませんか?」 エイスリン「ウン!イイヨ!」 エイスリン「ジャアホウカゴ!」フリフリ 京太郎「はい!」 京太郎「昼は…どうするかな」 京太郎「おっくじょうにきったぞー!」 郁乃「お、またおった~」 京太郎「あ、郁乃さん、今日も霞さんの弁当ですか?」 郁乃「せやで~この前霞ちゃんに『『京太郎くんが美味しい』って言ってたで』って言ったら急に張り切るようになってな~」 郁乃「ほんま役得やで~」 京太郎「なんともうらやましい」 京太郎「じゃあ食べますか」 京郁「「いただきます」」 郁乃「ん~おいし~」モキュモキュ 京太郎「郁乃さんの好きなタイプってどんな感じなんですか?」 郁乃「あれ~?それを乙女に訊いちゃうん~?」 郁乃「ん~好きなタイプか~、優しくって、私を大事にしてくれる人かな~」 京太郎「案外普通なんですね」 郁乃「え~、京太郎くんは私をどう思っとるん?」プンスカ 京太郎「わけのわからない人だな~って」 郁乃「むー、なんやそれ~!」 郁乃「可愛いとか綺麗とか、かっこいいとか出てこないんか~!」 京太郎「そう言われたって、郁乃さんが可愛いのはいつものことじゃないですか」 郁乃「へ?」 京太郎「いつも可愛いんだったら別に言うことはないんじゃないかなーって」 郁乃「う~~!」ポシュー 京太郎(おっ、そろそろ勝てそうだな、もう一押し!) 京太郎「ほんと、郁乃さんみたいに可愛い人と2人きりで昼飯を食べられて……」 郁乃「~~///」シューシュー 京太郎「ちょー幸せですよ」ニコッ 郁乃「」ボンッ 京太郎「さて、放課後は何をしようかな」 京太郎「公園に行こう!」 京太郎「なんか忘れてる気がするけど、まあいっか」 京太郎「曇り空の公園かー、なんか微妙だなー」 泉「えっほ、えっほ、お、須賀君やないですか」 京太郎「よう、何やってんだ?」 泉「何ってランニングですが」 京太郎「いや、そういうことじゃなくて、なんで制服のまんま走ってんのかなーって」 泉「でもこれ結構走りやすいんですよ」 京太郎「それは見ればわかるんだが、その…今日は風が結構強いぞ」 泉「なっ!///」バッ 泉「うっ……」 泉「じゃ、じゃあ私はもう帰りますねー」タタタタ 京太郎「なんだったんだ、あいつ」 京太郎「あんな服で風邪引かないのかな」 京太郎「この後は…どうしようかな」 京太郎「エイスリンさんと勉強する約束してたんだ!」 京太郎「どこに呼ぼう」 京太郎「すみません!約束忘れてました!」 エイスリン「イイヨ!ソノブンガンバッテネ!」 京太郎「はい!」 エイスリン「エイ!エイ!オー!」 エイスリン「Is this a pen?」 京太郎「Yes, it is.」 エイスリン「Is this サイコウニ チョウドイイ ホンダ?」 京太郎「No, it isn'tって、何の話してるんですか…」 【6月第2週 平日】終 【6月第2週 試験日】 京太郎「よっし!試験頑張るぞ!」 国語 100 数学 99 化学 93 社会 100 英語 87 赤点→69 【6月第2週 休日】 京太郎「試験は結構できた気がするぞ!」 京太郎「それはさておき、今週は千里山との合同体育祭があるらしい、楽しみだな」 京太郎「朝は何をしようかな!」 京太郎「大阪の中心街に行ってみるか」 京太郎「ひっかけ橋に来てみたぞ!」 京太郎「なんでも女の子をナンパする男が多いからひっかけ橋と呼ばれているらしいな」 京太郎「俺は、まあそんなことする勇気無いからやらないけど」 京太郎「にしても人が多いな、おや、あの人は……」 ??「……何処へ行った……」ブツブツ 京太郎「なんていうか…奇抜な服装の人だな、あ、目合っちゃった」 京太郎「う、近づいてくるぞ」 ??「…だが、しかし……」シドロモドロ 京太郎「どうかしたのかのかな?」 京太郎「あのー」 ??「ひっ!」 京太郎「えっ!?」 ??「き、貴様は、わ、私に何用だ?」 京太郎「いや、近づいてきたのはそっちでしょうに」 ??「あ、そうだった」 京太郎「それで、どうしたんですか?」 ??「こほん、貴様、我が眼を覆いし染色の膜を知らぬか?」 京太郎(なんか変な話し方してるな……) 京太郎(それで、眼を覆いし…膜?染色?) 京太郎(ふむ……) 京太郎「ああ、カラーコンタクトのことか」ポン ??「!」コクッ 京太郎「おおよそここを歩いていたら人にぶつかって外れた、とか、そういうことか」 ??「!」コクッコクッ 京太郎「そういうことだったんですか……それじゃあ探すの手伝いますよ」 ??「本当に、いいの?」 京太郎(ちょくちょく普通の話し方に戻るな) 京太郎「別にいいですよ」 京太郎「えーっと、君の名前は?」 ??「よくぞ聞いたな、我が名は対木もこと云う、よろしくな少年」 京太郎「対木さんですか、あと俺は少年じゃありません、須賀京太郎といいます」 もこ「なるほど、須賀か、では貴様は彼方を探してくれ」ユビサシ 京太郎(彼方ってどこだよ) 京太郎「うーん、中々見つかんないなー」 もこ「須賀……」トボトボ 京太郎「どうでしたか、見つかりましたか?」 もこ「見つかった、けど……」つグチャア 京太郎「割れていたんですね」 もこ「うっ……せっかくお小遣い貯めて買ったのに……」グスッ 京太郎「すみません…俺がもっと早く見つけていれば……」 もこ「気にしなくて、いいよ……じゃあね…ありがとう……」ポロポロ 京太郎「っ…対木さ……ん」 京太郎(一人に…してあげよう……) 京太郎「次はどこに行こう…」 京太郎「気を取り直して大阪城に来てみたぞ」 京太郎「どこを見て歩こうかな」 ??「おーい絹ーこっちやでー!はよせーや!」 ??「待ってよお姉ちゃんー」 京太郎「はぁ……」 ??「ひっさしぶりの大阪城やー!」 ??「ちょっとお姉ちゃん前!前!」 ??「え?」 京太郎「え?」 ドシーン 京太郎「痛たたた……」 ??「痛いなぁ!ちゃんと前向いて歩けや!」 ??「お姉ちゃんの方が前見とらんやったろ……」 ??「それと、体、大丈夫ですか?」つ 京太郎「あ、ありがとうございます」 ??「なんや、絹はそんなチャラチャラした奴の味方するんかいな」ジトー ??「お姉ちゃんがいけないんやろ!」 ??「うっ…」 京太郎(この2人、なんか見覚えがあるような……)ウーン 京太郎「あ、愛宕監督だ」 ??「なんや、お前オカンのこと知っとるんかいな」 京太郎「少し、お世話になったことがあります」 ??「監督ってことは、君…えーっと」 京太郎「須賀です、須賀京太郎」 ??「じゃあ、須賀君は千里山の生徒なん?」 ??「千里山は女子高や、男子生徒がいるわけないやろ」 ??「あ、確かにそうやね」 ??「せやった、私は愛宕絹恵、その愛宕雅枝の娘なんや」 絹恵「それでこっちがお姉ちゃんの愛宕洋榎やで」 京太郎「愛宕監督の娘さんっていうことはお2人は船久保さんの従姉妹なんですか?」 洋榎「なんや、浩子のことも知っとるんか」 京太郎「ええ、何回か打ったことがあります」 絹恵「へー、そうなんやー」 絹恵「あ、せや!なあ須賀君、あそこの喫茶店で話さへん?」 絹恵「さっきのお詫びもかねて、どうかな?」 京太郎「いいですね、行きましょう」 絹恵「ねえお姉ちゃん何頼む?」 洋榎「うーん…大豆…パフェやな…」 絹恵「お姉ちゃんほんま大豆好きやなー」 絹恵「じゃあ私は夏パフェやな!」 京太郎「それじゃあ俺はアプリコットパフェにしますかね」 絹恵「なんやそれ、おしゃれなもの頼むなー」 京太郎「いや、俺もあんまりわかんないんですけど、おいしそうだったんで」 京太郎「そういえば、愛宕監督ってどんな人なんですか?」 絹恵「どんな人って言われてもなー」 絹恵「いいお母さんやと思うで」 洋榎「そんなに良いかー?いつもガミガミうるさいやん」 絹恵「それはお姉ちゃんがだらしないからやろ」 絹恵「まったく、お姉ちゃんは人のことあれこれ言う前に自分に気ぃつけや」 洋榎「む!絹ー!よう言いおったな!」 洋榎「そんな絹は、こうや!」ガバッ 絹恵「ちょっと、お姉ちゃん、こ、んなと、ころでやめ、あっ」モミモミ 洋榎「うるさいわー!この!この!」モミモミ 絹恵「あっ、須賀、君が、あっ、見とるから、やめ、あんっ」 洋榎「そんなん知るか!」モミモミ 絹恵「お姉ちゃ、ん、ら、らめぇ」 京太郎(おお、何ともすばらな光景……) 絹恵「はぁ……はぁ…」 京太郎「あのー大丈夫ですか?」 絹恵「う、ん…大丈夫…やで…」 京太郎「あの後洋榎さんが絹恵さんを連れて帰って行ったけど…」 京太郎「絹恵さん、大丈夫だったかな……」モゾモゾ 京太郎「おっといかんいかん」 京太郎「次は何をしよう」 京太郎「またひっかけ橋に来たけど、やっぱり、いないよな」 京太郎「はぁ…」 ?「はぁ…」 ドン 京太郎「あ、すみません、大丈夫ですか?」 ?「ええ、大丈夫です、ごめんなさい…私なんかがここにいて……」 京太郎(自らの存在否定!?) 京太郎「えーっと、どうかしたんですか?なんか困ってるみたいですけど」 ?「いえいえ!こんな雌豚にお構いなさらず!あなたの時間が無駄ですから」 京太郎「え、えぇー」 京太郎(なんでこの人こんなに卑屈なんだ…) 京太郎「いやー別に大丈夫なんで、話してくれませんか?あなたの悩み」 ?「いいんですか?私に近寄ると腐りますよ?」 京太郎「なんでそんなに自分を卑下するんですか…」 京太郎「あなた、名前は?」 ?「私のことですか?」 京太郎「他に誰がいるんですか」 ?「私は霜崎絃と申します、生きててすみません」 京太郎「はぁ……それで、霜崎さんには何があったんですか?」 絃「その…ですね、私、不幸なんですよ」 絃「下駄箱に置いてあった靴はすぐ無くなるし、新しく買ったペンは1日で壊れるし」グスッ 絃「私と水泳の授業でペアを組んだ人は死にかけるし、さっきだってぶつかった人が川の中に落ちていきましたし…」ウルウル 京太郎(なんだよそれ……) 絃「私は生きてちゃいけない人間なんですよおおおおおお!」ポロポロ 京太郎「ちょ、霜崎さん、見られてますって」 絃「ほら、こうしてあなたも群衆の好奇の目にさらされてるしー!」 京太郎「と、とりあえず落ち着きましょうよ、ね」 絃「ヒッグ、はい、ヒッグ」 京太郎「もう落ち着きましたか?」 絃「はい、お見苦しい所をお見せしてしまいました……ごめんなさい」 京太郎「もう謝らないでいいですよ、霜崎さんは謝りすぎなんです」 京太郎「こういうときはありがとう、でいいんですよ」 京太郎「これ、俺の連絡先です、困ったことがあれば連絡してください」 絃「すみま……いえ、ありがとうございます」 絃「それでは、ケータイは……」 絃「…落としちゃったみたいです…」シュン 京太郎「おお、もう……」 京太郎「三箇牧に戻ってきたぞ!」 京太郎「夕方は何をしようかな」 京太郎「勉強をしよう!」 京太郎「勉強に集中するためにテレビは消そう」 アコガレヲイマー ツカンダー 京太郎「あれ、この時間枠のアニメ変わったのか」 京太郎「どれ、観てみよう」 京太郎「なかなか面白かったな」 京太郎「なんかあの青い髪の男の子の声、聞き覚えがあるような…」 京太郎「まあいっか」 京太郎「あれ、俺何しようとしてたんだっけ」 京太郎「次は何をしよう」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「お、メールだ、誰からだろう?」 絃『こんばんは、霜崎です。携帯が見つかったのでメールしてみました』 絃『こんな私ですが、登録をお願いします』 京太郎「霜崎さんからか、さて何を話そう」 京太郎『こちらこそよろしくお願いします』 京太郎『そういえば、霜崎さんは標準語でしたが、大阪の人じゃないんですか?』 ヴーッ ヴーッ 絃『私は千葉に住んでいます、今日は家族で旅行をしていたのですが、迷子になってしまいました、そこで出会ったのが須賀さんだったのです』 京太郎『そうなんですか、あと、霜崎さんて何か部活とかに入っていますか?』 絃『麻雀部に入っていますが、どうして?』 京太郎『いや、部活仲間がいるのなら霜崎さんのことを助けてくれるのではないかな、と思ったので」 絃『なるほど、色々と心配してくださって、その、ありがとうございます』 絃『またいつか、須賀さんと会って遊びたいです』 絃『それでは、おやすみなさい』 京太郎「ふむ…『俺もです、おやすみなさい』っと」 京太郎「じゃあ誰かとメールするか」 京太郎「愛宕監督に送ってみるか」 京太郎『こんばんは、須賀です』 京太郎『今日、娘さんに会いましたよ』 ヴーッ ヴーッ 雅枝『そうか、キヌにちょっかいだしたんは須賀やったんやな』 京太郎「は……!?」 京太郎『え!?どういうことですか!?』 雅枝『ヒロが言うとったで、「キヌがオカンの知り合いの男に体を触られた」って』 京太郎「体を触った、ってあの当たったときのことか?確かにそうだけど……」 京太郎「事情を話してみよう」 京太郎『実はかくかくしかじかで』 京太郎『信じてくれますか?』 雅枝『なるほどな、私は須賀を信じるわ』 雅枝『今からヒロをとっちめて来るわ』 雅枝『いい夢見ろよ、あとこれキヌのメアド渡しとくで』 京太郎『いいんですか?』 雅枝『キヌが今「須賀君に渡してやー」って言っとるからな』 雅枝『それじゃあ、いい夢見ろよ』 京太郎「『おやすみなさい、と絹恵さんにも伝えておいてください』っと」 京太郎「さて、次は誰に送ろうかな」 京太郎「絹恵さんに送ってみるか」 京太郎『こんばんは、早速送ってみました』 京太郎『お母さんってどんな人ですか?』 ヴーッ ヴーッ 絹恵『あのー須賀君?昼にこんな話せえへんかったっけ?』 絹恵『でも、メールありがとな、嬉しいで』 京太郎『そういえば、お二人はやはり麻雀部に入っているんですか?』 絹恵『うん、私が麻雀始めたのは高校入ってからなんやけど、お姉ちゃんはずーっとやってきとったから、強いでー!』 京太郎『じゃあ今度みなさんでヤりましょうか』 京太郎『俺も結構自信あるんですよ!』 絹恵『お、それは楽しみやな!なんなら今から…』 絹恵『でも、お母さんが寝ろ、言うてるから、もう寝るな』 絹恵『おやすみ、須賀君』 京太郎「『はい、おやすみなさい』っと」 京太郎「よっし、俺も寝るかー!」 【6月第2週 休日】終 【6月第3週 平日】 京太郎「朝だー!」 京太郎「いよいよ明後日が千里山との合同体育祭か」 京太郎「今日も頑張って行こう!」 京太郎「今日は珍しく晴れてるな」 京太郎「ここから4日間は晴れるらしい」 照「お、京か」 京太郎「よお照、そういえばもう傘は買ったのか?」 照「うん、一応は」 京太郎「そうか、でもなんであの日は傘を持ってなかったんだ?」 照「ああ、あの日の前に吹き飛ばされちゃったんだよ」 京太郎「吹き飛ばされた!?」 京太郎「そんなに強い風が吹いてる日はあんまり無いだろうに…」 照「私もよくわからん」 京太郎「そうか」 京太郎(こっから何を話そうかな) 京太郎「照は、テストの出来どうだったんだ?」 京太郎「ああ、俺は国語と社会が満点だったぜ!」ドヤァ 照「私は国語と社会は微妙だったな」 京太郎「何点くらい?」 照「両方とも95点とかだったかな、それ以外は全部満点だったけどね」ドヤァ 京太郎「な!?」 照「あーあ、物足りないなー」 照「それで、京は国語と社会以外はどうだったのかなー?」 京太郎「ぐぬぬ……」 京太郎「上には上がいるんだなぁ」 京太郎「昼飯は、どこで食おう」 京太郎「今日は教室で食べるか」 咏「お、京太郎が教室にいるなんてめずらしいねぃ~」 京太郎「一緒に食べるか?」 咏「いいんか?じゃあそうさせてもらうよ~」ドシン 京太郎「重箱?」 咏「結構腹減るからねーこんくらい食わねえと持たねえんだよ」 京太郎「中身は…煮物、焼き魚、おにぎり、黒豆…」 京太郎「和風だな」 咏「和風料理しか作れないんだよねぃ、なんでか知らんけど」 京太郎「んー、この大根もらっていいか?」 咏「おう、いいよー」 京太郎「それじゃ」パクッ 京太郎「うん、味がよくしみてておいしいな」 咏「だろだろーもっと褒めろー」 京太郎「ほんと、おいしいわ、毎日食べたいくらい」 咏「それって…どういう意味…なんだ…?」 京太郎「ん?毎日食べても飽きないくらいおいしいってことだが?」 咏「まあ、ふつーそうだよな、知らんけど」 京太郎「咏って、俺の知り合い以外に友達はいるのかい?」 咏「京太郎はずっとどっか行ってたからわっかんねーだろうけど、私は毎日友達と食べてんだぜぃ」 京太郎「ハハッ、ご冗談を。どうせエア友達とかいうオチなんだろ?」 咏「はぁ……お前とは違うんだよ、誰と食ってたかは知らんけど」 京太郎「えっ、本当なの?」 咏「なら私の携帯見てみるかぃ?」 京太郎「う、うん」 咏「ほらよ」 京太郎「……」 京太郎「嘘…だろ……?A子さんから暗めなG子さんまで、このクラスの女子全員のメアドを持ってやがる……」 咏「だぁから言ったろぃ?」 咏「格が違うんだよ、格が」パシパシ 京太郎「ぐぬぬ……俺はまだ誰のメアドももらえてないのに……」 京太郎「なんか今日惨めな気分になってばっかだな……」 京太郎「放課後か…どうしよう」 京太郎「街に行こう」 京太郎「適当にぶらつくか」 京太郎「喫茶店に来たぞ!」 京太郎「確か前に咏と一緒に来たな」 咏「あれ、京太郎じゃん」 京太郎「おお!咏か!」 咏「なんでそんなに騒ぐんだよ、もう少し静かにしろよー」 京太郎「お、おう」 店員「えーと、お2人様でよろしいでしょうか?」 京太郎「えーと、どうする?」 咏「2人でいいんじゃね?知らんけど」 京太郎「あれ、ここニシンパイなんてあるのか食べてみよう」 咏「ニシンパイって、確か魔女宅だったっけか?」 京太郎「あのお婆さんが作ってたやつだな」 咏「あれはおいしそうだったよねぃ~」 京太郎「そういえば、最近部活に行ってない気がするんだが、どんな感じなんだ?」 咏「別にー、いつも通りみんなで打ってるだけだよ、知らんけど」 咏「そうそう、なんか来週遠征に行くらしいぜぃ」 京太郎「遠征?」 咏「来週の金曜日は開校記念日で休みだったろ?霞がそれを使って2泊3日の遠征に行こう!ってさ」 京太郎「へぇー、そりゃあ楽しみだな」 京太郎(この後はどうするかな) 京太郎「ごちそうさまでした」 京太郎「じゃあ帰るか」 咏「おう!」 京太郎「なあ、咏」 咏「なんだぃ?」 京太郎「咏って彼氏とかいるのか?」 咏「えっ?」 咏「な、なんでそんなことを、訊くんだ?」 京太郎「よく考えたらさ、俺って咏のことあんま知らないんだよな」 京太郎「咏がいつも部活に行ってたこととか」 京太郎「咏に友達がたくさんいることとかさ」 京太郎「だからもっと咏のことをもっと知りたいなって」 咏「ならもっと別のこときくだろ、ふつー」 京太郎「あー確かにそうかもな」 京太郎「なんできいたんだろな、こんなこと」 京太郎「わっかんねー」 咏「あー!私の口癖真似すんじゃねえよ!」 京太郎「えー、わっかんねー」ニゲッ 咏「待てよ!こらー!」タッタッ 京太郎「ほーら、捕まえてみろー」 【6月第3週 平日】終 【6月第3週 体育祭当日】 京太郎「体育祭だー!」 京太郎「会場は三箇牧のグラウンドでいいのか」 京太郎「今日は誰と会えるかなー」 京太郎「今日は、天気予報の通り晴れたな」 泉「あれ?須賀君やないですか!」 京太郎「おお、二条!そうか、千里山の生徒も三箇牧に向かってるから二条に会えたのか」 泉「朝から須賀君に会えるとは、幸先いいですわ」 京太郎「俺も、二条に会えて嬉しいぜ!」 京太郎「お互い頑張ろうな!」 泉「は、はい!」 泉(う、嬉しいって言ってもらえた!須賀君に!) 京太郎(さて、何を話そうかな) 京太郎「ふと思ったんだが」 泉「はい?」 京太郎「二条って彼氏とかいるのか?」 泉「へ?いやいやいや、そんな人いませんって!」 京太郎「じゃあ気になってる人とかは?」 泉「そ、それは……その…」モジモジ 京太郎「なんだ、安心したー」 泉「あ、安心?」 京太郎「いや、同級生に咏っているじゃん?あいつに友達がたくさんいるっていうのがわかってさ」 京太郎「二条も咏みたいに友達がたくさんいる、とか、彼氏がいる、とかだったらなんか嫌だなって思ったんだ」 京太郎「二条は大事な友達だから、なんか知らないうちに置いて行かれる、みたいなのは嫌なんだ」 京太郎「二人で一緒に頑張っていきたいって思うんだ」 泉(ちょっと、それって…なんか……うぅぅぅ)カァァ 泉「す、須賀君すみません!用事があったの忘れてました!」ビュン 京太郎「え、あ、おう!じゃあな!」 京太郎「またぼっちか…」 ドン ドン 実況「さあ、いよいよ始まりました!三千体育祭!」 実況「この三千体育祭では、生徒は高校関係なく赤組と白組に分かれて戦います!」 実況「その競技で勝つと決勝戦へ進めます、そこで勝ったチームにその競技の点数が与えられます!」 実況「それでは早速一番最初の種目!1500m走をはじめます!」 京太郎「俺が出る種目は…二人三脚、借り物競争、部活対抗リレーか」 京太郎「チームは、白か、そうだな、まずは白陣営に行こう」 【白陣営】 京太郎「ここが白陣営か」 竜華「お、須賀君もこっちなん?」 京太郎「こっちもってことは他に誰かいるんですか?」 竜華「誰か…ていうよりも全員…かな?」 竜華「三箇牧の麻雀部も千里山の麻雀部も全員白組なんや」 京太郎「なんすかその偶然…」 実況「二人三脚に出場する人は、集合場所に来てください」 京太郎「あ、もう行かなきゃ!」 京太郎「清水谷さん、俺のパートナーって誰かわかりますか?」 竜華「たしか……泉とやったよーな」 京太郎「二条とですか?」 竜華「うん、1年同士やから泉と須賀君にしたんよ、たしか」 京太郎「わかりました、それじゃあ行ってきますね」 竜華「いってらっしゃーい」 泉(どどどど、どうしましょう!?どうして須賀君と私が二人三脚をすることになっているんですか!?) 泉(あかんあかん、須賀君の前ではクールに、クールにしないと) 泉「冷静冷静、集中しゅうちゅ「おーい二条!」ひっ!?」 泉「や、やあ、須賀君やないですか」 京太郎「なんか俺とお前でペアらしいな」 泉「へ、へえー、それは知らんかったですー」 泉(なーにを言ってるんでしょうか私はああああ!?) 京太郎「そろそろ俺たちのレースだから、足結ぶぞー」 泉「は、はい!」 京太郎「よし、連結完了!」 京太郎「じゃあ前に進んでみようぜ」 京太郎「右足は1で上げて2で下げる、左は逆な」 泉「はい!ラジャーです!」 京太郎「じゃあ行くぞー、いっちにーいっちにー」 泉(須賀君の呼吸が、鼓動が、体温が!どんどん伝わってくる!なんですかこれぇ!?) 京太郎(二条がなんか変な汗かいてるけど、大丈夫かな) 京太郎「二条、大丈夫か?」 京太郎「きつかったら言ってくれていいんだぜ」 泉「いえいえ、大丈夫ですから!さあ行きましょう!」 ソレデハ、イチニツイテ ヨーイ ドン! 京太郎「よし、いくぞ二条!」 泉「はい、須賀君!」 京太郎「いっちに、いっちに」 泉「いっちに、いっちに」 京太郎(うっ、なんだ!?この感覚!) 泉(まるで、須賀君と一緒になってるみたい!) 京太郎(まさか!) 泉(これが!) 京泉(合体!!!) ―――――二人三脚――――― ――――――合体!―――――― パンッ 実況「第3種目二人三脚、第334レース!1位は!二条・須賀ペアだあああああ!」 京太郎「よっしゃ!やったぜ!二条!」ダキッ 泉「須賀君、こんなところで……///」ポシュー 京太郎「次は借り物競走か」 京太郎「次も勝つぞ!」 イチニツイテ ヨーイ ドン! 京太郎「えーっと、お題は……」タッタッ 京太郎「男っぽい女子か……難しいな」 京太郎「お、あそこにちょうどいい人がいるじゃないか」 京太郎「女子はブルマなのに1人だけ短パンだし、よし」 京太郎「すみませーん、ちょっと借りさせてもらっていいですか?」 ???「な、なんやお前」 京太郎「借り物競走のお題なんで……あ、急がないと!すみません!」 ???「ちょっと待てやー」 京太郎「結局3位だった……」 ???「ったく、なんやいきなり!」プンスカ 京太郎「突然すみませんでした……って」 京太郎「あ、あなたは麻雀部のセーラー江口さんじゃないですか!」 セーラー江口「惜しいけどちゃうわ!オレの名前は江口セーラや!」 セーラ「そんでお前は確か、須賀だったか?」 京太郎「覚えていたんですか!?」 セーラ「まあ、竜華や怜と仲良うしとったしな」 京太郎「なにこれ超うれしい」 京太郎「でも、さっきは本当にすみませんでした」 セーラ「ええってええって、ところで須賀の次の種目は何や?」 京太郎「次は…部活動対抗リレーですね、これから結構時間があります」 セーラ「じゃあオレたちと勝負やな!絶対勝ったるで!」 京太郎「受けて立ちますよ!」 京太郎「随分と時間があるな……さて、どうしたものか」 京太郎「怜さんを捜しに行くか」 京太郎「ベンチの下とか、塀の上とか捜してみたけど」 京太郎「見つからないなー」 京太郎「怜さーん、どこですかー」 怜「ここにおるでー」 京太郎「おお、案外普通なところにいたんですね」 怜「まったく、京くんはウチをどう思っとんねん」 京太郎「えーと……猫?」 怜「にゃーにゃー」 京太郎「かわいい」 怜「そ、そうかにゃ?ってなに言わせんねん」 京太郎「怜さん超絶かわいい」 怜「ええ加減にせんと殴るで」 京太郎「むしろご褒美ですって」 怜「にゃんやと?」 京太郎「かわいい」 怜「うぅ…噛んでもうた」 京太郎「そういえば、体調のほうは大丈夫ですか?」 怜「最近は結構調子ええで」 怜「家で一人で頑張ったからな」 京太郎(家で?一人で!?) 京太郎「が、頑張ったって何をですか!?」 怜「そんなん麻雀に決まっとるやろ」 京太郎「で、ですよねー」 怜「でも今日は少しだけ悪いなぁ」 京太郎「なら、無理はしないでくださいね」 京太郎「怜さんに苦しい思いはしてほしくないですから」 怜「うん、おおきに」 「部活動対抗リレーに参加する人は集合場所に来てくださーい」 京太郎「じゃあ、敵同士ですけど頑張りましょうね」 怜「もちろんや!目にもの見せたるわ」 京太郎「集合場所は……ここか」 照「あ、京だ」トテトテ 照「うわっ」 ドンガラガッシャーン 京太郎「照!大丈夫か!?」 照「痛た…大丈夫だよ」 京太郎「でも、足かなり赤くなってるけど」 照「このくらい、平気……のわっ」グラッ 京太郎「大丈夫じゃねえじゃん、休んでろ」ガシッ 照「でも、そうしたらリレーが…」 霞「あら、別に気にしなくていいわよ、京太郎くんに参加してもらえばいいだけだし」 京太郎「あれ?確かリレーには女子しか出れないんじゃ……」 霞「あら、そんなこと簡単よ」 霞「女子じゃないなら、女子にしちゃえばいいじゃない」ニッコリ 京太郎「いやいや、そんな無茶な」 霞「それじゃあ、郁乃ちゃん、やっちゃいなさい」 郁乃「おまかせあれ~!」 京太郎「ちょっ、郁乃さんどこから!」 郁乃「まずは着替えからやな~」 ヤ、ヤメテクダサイヨ エエカラエエカラ チョッアーッ 郁乃「これで完成や~」 京子「うぅ……」 霞「あらかわいい、それじゃあよろしくね、京子ちゃん」 京子「嫌だ~~~!」 京太郎「リレーは結局1位、誰にもばれなかったぜ……」 京太郎「二人三脚とリレーの決勝戦は午後から、これから昼休みか」 京太郎「さて、何をするかな」 京太郎「照、もう立てるか?」 照「うん、一応は」 京太郎「じゃあ昼飯食べに行こうぜ」 照「わかった」 京太郎「どこに行こうかな」 京太郎「最近できたファミレスに行ってみるか」 【ファミレス 足の具合】 イラッシャイマセー 京太郎「変な名前の店だな」 照「でも、雰囲気はいい」グラッ 京太郎「本当に大丈夫か?」 照「京と昼を食べられるなら、大丈夫だ、問題ない」 京太郎「何を食べようかな」 メニュー アカマムシハンバーグ 800円 激辛うどん 700円 大阪チャーハン 600円 東北名産かきふらい 600円 関東名産づくしランチ 600円 長野特産そば 600円 博多ラーメン 600円 関西ライス 600円 孤島カレー 600円 スイートポテト 600円 京太郎「俺は…アカマムシハンバーグにしてみるか、照は?」 照「私は、スイートポテトでいいかな」 京太郎「いただきまーす」 照「いただきます」 照「……」モグモグ ジーッ 京太郎「このラーメンおいしいな!」 照「…」ジーッ 京太郎「…照も、食べるか?」 照「え、いいの?」 京太郎「さすがにハンバーグとこれは多すぎるからな」 照「ありがとう!」パァァ 京太郎「へへ、あ、すみませーん」 店員「何でしょうか?」 京太郎「取り皿もらえますか」 店員「はい、かしこまりましたー」 京太郎「いよいよ二人三脚の決勝だ!頑張るぞ!」 京太郎「今回の相方は、咏か」 咏「おう、よろしくな~!」 イチニツイテ、ヨーイ ドン! 京太郎「行くぞ!いっちに、いっちに」 咏「いっちに、いっちに、うっ」グギッ 京太郎「大丈夫か?」 咏「うっ、なんとか……」ズキッズキッ 京太郎「痛そうだな……よし、咏!俺に捕まっとけ!」 咏「ど、どうするつもりだよ?」 京太郎「そんなん決まってんじゃねえか!お前をゴールラインまで運んでってやるんだよ!ついでに勝ってやる!」 咏「でも、そんなことしたら京太郎の負担が……」 京太郎「俺の都合なんか関係ねえ!俺は咏が大事なんだ!」 京太郎「さっさと行くぞ!」 咏「お、おう……よろしく…な」 京太郎「任せろ!」 パンッ 京太郎「よし!1位でゴールしたぜ!」 京太郎「咏は保健室まで運んで行って診てもらってるし、もう一安心だな」 京太郎「リレーまで何をしようかな」 京太郎「保健室に行くか」 コンコン 京太郎「失礼しまーす」 京太郎「あれ、先生は……いないのか」 京太郎「咏は、どこだろう?」 京太郎「ベッドで寝てるのかな…っと」シャッ 京太郎「お、いたいた」 咏「すぅ……」 京太郎「幸せそうに寝てるな、良かった」 京太郎「さて、何をしよう」 咏「うーん……」 京太郎「このおでこ、何か書きたくなるな……」 京太郎「あーこんなところに水性ペンがあるぞー(棒)」 京太郎「しまったー手が滑ってしまったぞー(棒)」カキカキ 京太郎「米っと、うん、満足満足」 咏(くすぐったいから起きてみたけど…何やってんのかわっかんねーな) 咏(おでこに何か書かれたのはわかるけど…) 咏(じゃ、仕返しでもするかねぃ) 咏(それじゃあ……) 咏「痴漢だーー!知らんけどーーー!」 京太郎「な!」 千里山「なに!?」 三箇牧「なんだと!?」 教師「痴漢だと!?」 三箇牧男子「くそっ!せっかく俺らが我慢してるってのに!」 先生「皆のもの!であえー!」 三箇牧「うおおおおおお!」 京太郎「ここは……逃げる!」 京太郎「なんとか部活動対抗リレーの集合場所まで来れたぞ……」トントン 京太郎「はい?」 霞郁「……」ニッコリ マタデスカ!? ダカラチョットマッテッテ アーッ 京子「結局こうなるのか……」 京子「まあいいさ、とにかく優勝するぜ!」 京子「うおおおおおお!」ズルッ 京子(なんでバナナの皮がっ!) 京子「ぬわっ」 京太郎「しまった、カツラが!?」 千里山「あ、あの人!ブルマ履いてるわ!」 三箇牧「へ、変態だー!」 教師「まさか彼奴が先の件の痴漢か!?」 教師「皆のもの!捕まえろー!」 教師「で、なにか言い残すことは?」 京太郎「だから何もしてませんって!」 教師「ならこの子の証言はどうなんだ!」 京太郎「お、お前は!咏!」 咏(さて、どうする?京太郎) 咏(私がここでお前を庇えば、お前は解放されるけど) 京太郎(頼む!俺が悪かった!許してくれ!) 咏(じゃあ、今度私に食事作ってよ) 京太郎(そ、そんなんでいいのか?) 咏(へーまだ条件増やしてほしいんだー) 京太郎(え、ちょっ、ま) 咏(あれ?さっきなんでもするっていってなかったっけ?) 京太郎(言ってねえよ!) 咏(いや、やっぱり許してやるよ) 京太郎(いいのか?) 咏(京太郎は助けてくれたからな) 教師「さあ、三尋木、証言を」 咏「私は京太郎に何もされてない!ただ、今朝教師が千里山の生徒に手を出していたのは知ってる!」 三箇牧「な、なんだと!?」 教師「ま、待て!私はそんなことをしてはいない!」 三箇牧「問答無用!」 教師「やめろ!来るんじゃない!」 三箇牧「さあ!リンチの時間だあああああああ!」 教師「アーッ!」 京太郎「なんとか解放してもらえたな」 咏「へへ、どうだ、この咏ちゃんの凄さを思い知ったろ?」 京太郎「おう、ありがとな、咏」 京太郎「閉会式まで時間あるけど、どうしよう」 京太郎「お姫様だっこ……って言われてもどういうときにすればいいんだ?」 京太郎「うーむ」 京太郎「ん?あれは……咏か」 京太郎「咏ー、何やってんだー?」 咏「おっ、京太郎か、少し探し物をなー…うっ」ズキッ 京太郎「まだ足痛いんだろ?無理するなって」 咏「でも、あれは…大事な物なんだよ……」 京太郎「で、何探してるんだ?手伝ってやるよ」 咏「いいのか?」 京太郎(今日は、なんか似たようなやり取りを何回もやってる気がするな…) 京太郎「もちろんだぜ!で、何探してるんだ?」 咏「扇子……なんだ」 京太郎「扇子ってお前がいつも持ってるやつか?」 咏「うん、神奈川の友達から貰ったやつなんだけど……」 京太郎「そうか、じゃあ頑張って探し出さないとな!」 京太郎「お、こんなところにあったぞ」 咏「おお!ありがとな!京太郎!大好きだ!」ダキッ 京太郎「そ、そんな抱き着いたらおもちが…」 京太郎「そういえば無いんだったな」 咏「むっ!これでも努力はしてるんだよっ!」ペシッペシッ 京太郎「悪い!悪かったから!」 京太郎「次は何をしよう」 【白陣営】 京太郎「陣営に戻ってきたけど、あんまり人いないなー」 照「みんな3年の全員リレー見に行ってるから」 京太郎「お、いたのか」 京太郎「そういえばお前も怪我したんだっけな」 照「そう、だからリレーには出れない」 京太郎「じゃあ何か話して時間潰そうぜ」 照「うん」 京太郎「照の怪我の具合はどうなんだ?」 照「少し腫れてるだけ、2日くらい安静にしとけばダイジョーブらしい」 照「咏の方は?」 京太郎「咏は軽い捻挫だってよ」 京太郎「なんにせよ、どっちも軽傷でよかったぜ」 照「そう、今日はありがとね」 照「レストランに連れてってくれたり、私の代わりに走ってくれて」 照「本当にありがとう」 京太郎「次は何をしよう」 京太郎「ふぁぁ、照はなんか寝ちゃったしどうするかな」チョンチョン 泉「須賀君、ちょっといいですか?」 京太郎「二条か、どうしたんだ?」 泉「少し手伝ってほしいんです、物探し」 京太郎「またかよ…」 京太郎「で、なに探してるんだ?」 泉「その……水筒が無くなってしまったんですよ」 京太郎「水筒?どうして水筒なんか無くなるんだ?」 泉「それがわからないんですよ」 京太郎「ふむ…まあ探すか」 京太郎「なかなか見つかんないな」 泉「そうですね」 京太郎「一旦戻ってみるか」 泉「はい」 【白陣営】 教師「」ササッ キョロキョロ プット 泉「あ!あれは、私の水筒!」 京太郎「あの人は……」 泉「やった!見つかりましたよ!須賀君!」 泉「あれ、いない」 教師「へへっ、女子高生と間接キスしちゃったぜ!」 教師「あの子中々可愛かったからな、ぐふふ」 京太郎「なるほどな、生徒が3年のリレーを見に行ってがら空きになった陣営に忍び込み」 京太郎「そこで女子の飲みかけの水筒なりペットボトルなりを盗んで舐めまわしてたってことか」 教師「お、お前はさっきの!」 京太郎「全く、見た目からして怪しいやつで助かったぜ、咏のブラフは予言だったのかもな」 京太郎「それに、おっさん、教師じゃないだろ?」 京太郎「教師だったら部活動対抗リレーの後の教員対抗リレーに出てるはずだし」 京太郎「その足を見る限りは怪我したとかそんなんじゃなさそうだしな」 京太郎「ってことでおっさん、年貢の納め時だぜ」 変態「い、いったい何なんだよ!お前!」 京太郎「俺か?俺はな……」 ――――――――――――――― 京太郎「さて、警察にも突き出したし、閉会式も終わったし、帰るか」 京太郎「事情聴取とかで遅くなっちゃったな」 京太郎「通学路にはもう誰もいないし」 京太郎「結局ぼっちか…」 京太郎「今日は頑張ったつもりだったんだけどな」 【6月第3週 体育祭】終
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2281.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1364050545/ 京太郎「……あれ?」 京太郎「ない!ないない!アレがないぞ!」 京太郎「ちょっと待て!身長も低い気がする…、ってか胸」 ぷにょん 京太郎「……」モミモミ 京太郎「……俺、女の子の胸とか触った事ないけど多分これがおもちだ」モミモミ 京太郎「落ち着け落ち着け…。クールになれ須賀京太郎」 京太郎「昨日の夜までは…、普通だったよな?」 京太郎「確か…」 和『須賀君、クッキー作ってみたんですけど試食して貰えませんか?』 京太郎『和が俺に?何の冗談だ』 和『じっけ…いえ、たまたま作りまして。ほら、今日は咲さんがお休みじゃないですか』 京太郎『確かに咲は休みだが…。優希とか居るけど』 和『須賀君に食べて欲しいんです!ぜひ!ぜひぜひ!』 京太郎『い、頂くよ。和の手作りとか珍しいからな』カリッ 和(食べましたね!)ニヤリ 京太郎『結構美味しいぞ』ポリポリ 和(効果が出るのは12時間後。とある病院で開発された性別反転キノコを使ったクッキーです) 和(もし…、これが成功すれば咲さんから咲君になって、咲君は私の体の虜になるはずです) 和(男の子は大きいおもちが大好きですからね。須賀君の視線もいつもおもちばっかりですし) 和『えーコホン。明日は必ず部活に来て下さいね』 京太郎『風邪でも引かない限り行くつもりだが?』 和『風邪引いても来て下さい!お願いしますね!』ギロッ 京太郎『お、おぅ…。今日はいつになく優しいな』 和『須賀君は清澄麻雀部に欠かせない存在ですからね』ポッ 京太郎(これは…、脈ありなのか…。優希すまん!お前に悲しい報告をする日が来るかもしれねぇ) 須賀家のトイレ 京太郎「やっぱりチ○コないわ」cv井上麻○奈 シャアアアアア、ブリュブリュュ 京太郎「オシッコしようと思ったらウ○コまで出たぞ!?女の体って不便だなぁ」 京太郎「……」フキフキ 京太郎「あんまりグロいから見たくないな。ちくしょう!モザイクの向こう側はこんな世界だったのかよ!」 京太郎「とりあえず部長に相談してみるか。学校行こう」 33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/24 02 17 18 ID 9roUFHEs0 部室 京太郎「ちわー」ガチャ 久「あら?見かけない顔ね」 まこ「もしかして入部希望者かの?」 京太郎「いや…、俺…」ゴニョゴニョ 久「一年生誰か!お茶と和菓子の用意を」 咲「は、はい。今すぐ用意して来ます」タッタッタ 咲「お茶もお菓子もどこに仕舞ってあるのかなぁ…。普段は京ちゃんが全部やってるからわかんないよー」ゴソゴソ まこ「困ったの。優希、買いに行ってくれるか?」 優希「ラジャー」 京太郎「あの…、お茶なら白糸台の渋谷さんが送ってくれた玉露がまだありますし」 咲「え?」 京太郎「そこの戸棚の左奥だよ」 咲「こんな所にあったんだ」ゴソゴソ 咲「ど、どうぞ粗茶ですが…」コトッ 京太郎「…どうも」 京太郎(やっぱり気がつかないのか) 久「それで貴方は何年生なのかしら?麻雀部は見学に?」 京太郎(いつもいいように使われてるし、たまには仕返ししてやるか…) 京太郎「い、一年生の山田花子と申します」ペコリ 京太郎「麻雀は点数計算とか出来ない素人で、初心者です」 久「うんうん、麻雀の点数計算は難しいものね。初心者とか全然気にして無いから」ニコッ まこ「そうじゃ、私らがいくらでも教えてやるわい」 京太郎「えー、お…私に出来るかなぁ~」 京太郎(女と男でなんでこんなにも態度が違うんだよ!) 京太郎、男の時 久「須賀君さー、まだ符計算覚えてないわけ?」 京太郎「はい。俺の練習相手ってネトマだから覚えなくても問題なくて」 久「そんなんで上手くなれるわけないでしょ!ほら、紙にでも書いてチャチャと覚える」 和「符計算くらい覚えて貰わないと清澄麻雀部の一員である資格なんてありませんよ」 京太郎「えぇ~」 京太郎「どうしようかな~」悩むふり 久「ね、ね、お願いよ。実は私が卒業して清澄麻雀部の部員が4人になるの」 咲(京ちゃん入れて5人ですが) 京太郎「そんな事言われても私には関係ないし~」 久「全国大会団体戦は5人居ないと出場出来ない。来年、新入部員が入って来る保証もない」ジリジリ 京太郎(女)との距離を詰める久 久「私で良かったら…、何でもするからさ…」サワッ 京太郎(なんか知らんが手を握られた) 京太郎「何でもですか?」 久「金銭的相談以外ならね」ウィンク まこ(あーあー、安請け合いしよってからに) 京太郎「コホン。じゃあ、おもちタッチいいですか?」 久「へ?」 京太郎「おもちタッチですよ。同性ですし、別にいいかなって」 久「うっ…、胸を触らせろって事ね///」 京太郎「はい、触らせて貰えたら入部を考えます」 久「胸かー。胸をねぇ…」ウーム まこ(一応、初対面なんじゃが…) 咲(でも全国大会にも居たなぁ…、そんな女の人) 玄『和ちゃん、お久しぶりですのだー』モミモミ 和『玄さん!?』 久『誰?和の知り合い?』 玄『清澄の部長さんですね?初めまして、和ちゃんの幼馴染の松実玄です』モミモミ 久『…触っていいって言ってないけど?』 玄『これは奈良式の挨拶でして』モミモミ 久『……ふーん』 玄『私のおもちも触りますか?』ズイ 久『結構です』 玄(Cカップですか…。清澄のおもち力は全国でも下から数える方が早いですね) 玄(後は…)チラッ 咲「それでね、そのドラマの女優さんが…」 優希「へぇー、ごり押しじゃないのか」 まこ「最近よくCMで見るのぉ」 玄(さて、次の学校に行きますか) 京太郎(女の人なら初対面でも胸を揉んでいいのか…。男なら即警察行きだからなぁ) 咲「そんな事があったな。後から聞いたら松実さんは大のおもちマニアだとか」 まこ「なーに一人でブツブツ言ってるんじゃ」 京太郎「で、どうしますか?俺、麻雀は初心者ですが料理、裁縫、日曜大工。雑用なら何でも器用にこなせますよ」 久「…うーん。欲しい」 久「ふ、服の上からよね?///」 京太郎「今日の所はそれでいいです」 久「減るもんじゃないし…、いいわよ///」コクン 京太郎「では、触ります」フニフニ 久「んっ…、んふっ…」 京太郎(うーむ、柔らかいけど大きさがなぁ…。俺の方が大きいかもしれん) 京太郎「……」モミモミ 久「あっ…、あん!た、タッチって言ったじゃない!?」 京太郎「失礼しました、つい考え事をして」ペコリ ガチャ 和「おはようございます」 久「で、これが入部届ね。約束は守って貰えるのよね?」 京太郎「はいはい、もちろ…」 和「須賀君ですか?」 京太郎「ぎくっ!?そそそそ、そんなわけあるか!俺は女だぞ」 京太郎「須賀君は男じゃないか!」 和「……」ジトーーー 久「入部届ありがとう。あら?山田花子さんじゃないの?」 咲「須賀京太郎って書いてますけど…」ジトー 優希「おい、山田。お前の持って来た鞄を見せるじょ」ヒョイ 勝手に京太郎の鞄を取る優希 優希「……」クンクン 優希「これ、犬の家の匂いだじぇ!?」 久「きゃあああああああああ!」 まこ「おぬし、京太郎か!」胸倉掴む 京太郎「マジすいません!ほんの出来心で…」ブルブル 咲「最低だよ、京ちゃん」 和「ホントに最低ですね」プンプン ・ ・ ・ 久「で、言い訳とかあれば聞くけど?」ムスッ 京太郎「来年も清澄の雑用係として末席に置いて下さい」ドゲザ 久「ったく。男の子に胸触られるのとか初めてだつーの!」 咲「ホントに京ちゃんなの?」 京太郎「信じられないかもしれないが、須賀京太郎だ。起きたら女になってた」 和(実験は成功ですね)ニヤリ 久「いくつか質問をしましょう。他校から送られてきたスパイかも」 まこ「まぁ…、わしらは仮にも全国大会で優勝したチームじゃしな」 優希「京太郎の事は私が一番詳しいじぇ。おい、花子。私の質問に答えろ」 京太郎「花子じゃねーよ!」 ・ ・ ・ 優希「あっ、間違いないじぇ。この花子は、京太郎だ」 咲「だよねぇ…。私と京ちゃんの中学時代の事まで知ってるなんて」 和(咲さんの中学生時代の話が聞けて貴重でした) 京太郎「信じて貰えましたか?」 久「次は本当に女になったかをチェックね」 咲(胸、どう考えても私より大きい!こんなのってないよ)ズーン 京太郎「ははは…、女の体って不便ですね。体力は絶対落ちました。筋力もですけど」 久「私は貴方の体を触る権利あるわよね?」 京太郎「た、多少は」 久「ふふっ…、少し楽しみね。さぁ、須賀君そこのロッカーに入りなさい」 京太郎「は?」 ギィィィィィ まこ「どうぞ、ごゆっくり」 京太郎「……」ビクンビクン 久「ふぅ、一仕事終えたわ」フキフキ 咲「部長、本当に女の子でした?」 久「間違いないわね。身長169cm、体重49kg、BWHは90-62-92」 久「清澄では和に次ぐナイスバディーよ」 優希「犬の癖に生意気だじぇ」 咲「京ちゃんいいなぁ…。私もバスト90とかなってみたい」シュン 和(咲さん、安心して下さい。私がもうすぐ咲さんをバスト(胸囲)90に変えてあげますからね) そして京太郎が女のまま夏がやってくる 県大会予選 まこ「いいか。優希で稼ぐ。そして次鋒の京太郎に繋ぐ」 京太郎「は、はい」 優希「私が他校を飛ばしてしまってもいいんだじぇ?」 まこ「もちろん。京太郎はあくまで防御にこだわるんじゃぞ」 京太郎「はい、ベタ降りの練習はずっとして来ましたから大丈夫です」 咲「京ちゃん、何点取られても気にしないでね」 和「私達が取り返せばいいんです」 京太郎「おぅ。お前らに任せた。俺は飛ばされない事だけを考えて打つよ」 優希「大丈夫だじぇ。半年間私と咲ちゃんの東場で練習して来たじぇ。もうちょっと自信持つじぇ」 パーン 京太郎の腰を叩く優希 京太郎「いてて…」 まこ(次鋒は火力が高い選手が少ないからの。大丈夫じゃと思うが…) まこ(久が居ない分、去年より確実に厳しい。しかし、京太郎が女になってくれたおかげで県大会出れたんじゃ) まこ(京太郎に感謝せんと) なお県大会優勝は龍門渕 10年後 京太郎「おっ…、動いた!」ドクン 優希「私も動いたじぇ。流石双子」 和「双子なんですかね?まぁ…、母体が違うだけで遺伝子は同じですからね」 京太郎「しかし、和には感謝してるぜ。iPS細胞での女性同士の妊娠。滅茶苦茶お金かかるからな」 優希「何年かかってもお金は必ず返すじぇ」 和「気にしないで下さい。私は須賀君にとても感謝してるのです」 京太郎「俺に?」キョトン ?「京ちゃんも優希ちゃんもお腹大きくなったねぇ~、久しぶり!」 京太郎「お前、咲か!?ヒゲ似合ってねーなー」 咲「むっ?厳つい感じを出したかったのに…」 優希「咲ちゃんはカワイイ男の子だから、ヒゲなんて辞めといた方がいいじぇ。イチローって言うかムネリンタイプ」 和「世界大会はどうでした?」 咲「ごめんね、負けちゃった」エヘヘ 京太郎「ニュースで見たぜ。監督の指示ミスなんだよな?」 咲「違うよ。私の責任。ちょっと焦ってリーチかけちゃったのが原因」 優希「ネットでは戦犯とか言われてるけど、気にする事ないじぇ」 和「当たり前です!咲さんは日本を代表して戦ってたんです、リーチかけて直撃振り込んだからって戦犯だなんて…」 咲「事実だよー。大将だからね、責任は取らないと」 咲「和ちゃん、ごめんなさい。坊主にして来ました」ぺっこりん 帽子を取って坊主頭を見せる 和「咲さん」ウルウル 咲「私の事、嫌いなった?」 和「……」フルフル 和「坊主頭くらいで嫌いになれるわけないです」 咲「良かった。そうそう、日本に帰って来たらね…。ホントは勝って言うつもりだったんだけど…」 咲「け、け、結婚しませんか?」 和「喜んで」ニコッ 京太郎「おおっ!ついに咲が…」 優希「明日の朝刊の一面は決まりだじぇー。染谷先輩や竹井先輩に報告しないと」 こうして女になった京太郎は末永く優希と暮らしました。 男になった咲さんも、末永く和ちゃんと暮らしましたとさ 終わり
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3345.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348835148/ http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348918191/ 俺は須賀京太郎(29歳)。22歳の時に妻と離婚してから7年間女とは無縁の生活を送ってきた。 長野には居づらかったので上京したはいいけどいまいちぱっとしない20代の最後の年を送っていた。 そんな20代最後の夏に俺のモテキは突如としてやってきた。 とある日 PURUUUU 京太郎「ん?電話か?…。って、マジかよ…」 着信 宮永咲 京太郎「…。なんかでたくねー」 それもそのはず、女房と別れた原因の女であるからだ。 しかも別れさせておいて数ヶ月もしないうちに別れを告げられたもんだから俺が若干のを持っていたとしても不思議じゃないだろう? 京太郎「…。はぁ。」 ピッ 京太郎「はい、須賀です」 咲「あ?京ちゃん?ひさしぶりー!」 京太郎「…。」 咲「なによー?久しぶりだってのに元気ないわね」 京太郎「なんだよ、なんか用か?てか、お前よく俺に電話なんか出来るな…」 咲「なーにー?まだあの時のこと引きずってるわけ?小さいわねー京ちゃんはー」 京太郎「はぁ?お前人の家庭壊しておいて…その上直ぐに俺を捨てて行きやがって…」 京太郎「お前俺が今までどんな気持ちで生きてきたかわかってるのか!?」 咲「…。」 京太郎「お前のせいで…俺は…」 咲「ごめん、なさい」 京太郎「え?」 咲「ごめんなさい、本当にごめんなさい。私…どうかしてた…」 京太郎「どうかしてたって、どっちの意味でだよ…」 咲「…。多分京ちゃんが思っている意味の両方の意味…」 京太郎「…。はぁ…。わかったよ、俺の負けだ。くっそー、なんで俺はこう人が良いんだかなー」 咲「許してく…れるの?」 京太郎「過ぎたことなんだから仕方ないだろ…今更どうこうって話でもないし」 咲「京ちゃんは優しいね…」グス… 京太郎「…。で、要件はなんだ?まさか俺に謝りたくて電話したわけじゃないだろうし」 咲「実はね…今、東京にいるんだ…」 京太郎「あー、そうなんだ」 咲「でね…その…今夜会えないかなって…」 京太郎「あぁん?」 その日の夜 JR王子駅 京太郎「…。なんでこうなった…」 結局俺は咲の願いを断れなかった。 それにしても…。7年か…。 別れたと言え中学からの腐れ縁だ、アラサー手前の同級生がどうなっているかは多少興味がある。 ましてや何度も抱いた女だけにだ…。 咲「京ちゃん?」 京太郎「え?あ、え?咲、か?」 咲「京ちゃん久しぶりだねー」ニコ なんかすっごい美人が俺の後ろに立っていた。 京太郎「め、メガネかわいいじゃん、それに、髪も伸ばしたんだ…」 目の前の咲は俺の知ってる咲では無かった。 少し茶色がかった肩甲骨まである髪。 赤い太縁のメガネ。 スレンダーな体。 小奇麗なスカート。 化粧は薄めだが元がいいのか十分すぎるほど魅力的な女性になっていた。 京太郎「咲…しばらく見ない間に美人になったな…」 咲「ええ?それじゃ昔は美人じゃなかったみたいじゃないよ!」 京太郎「はは、それもそうだな…」 咲「京ちゃんは…うん、なんか変わってないなーって感じかな」 京太郎「それは、喜ぶところなのか?」 咲「んー?わかんない」ニコ うわっ、こいつ、なんだこの魔性のほほ笑みみたいなのは… 咲「京ちゃん、今日は私のわがままを聞いて下さり、ありがとう御座います」ペコリ 京太郎「え?ああ、いや、別にいいんだけどさ…」 やばいよ、やばいよこれ!咲のやつなんかむっちゃ可愛いじゃんかよおおおおお! 京太郎「で?今日はどんな要件だ?あってから話すって言ってたが」 咲「ん?まぁ、それはこのあと、とりあえず飲みに行きましょうよ!」 京太郎「ん、まぁ、いいけどさ…」 咲「どうする?お店入る?」 京太郎「んー。飲むって分かってれば赤羽集合にしたんだけどなー王子じゃ大した店ないし」 咲「そぉ?じゃあ、京ちゃんの家で飲もうか?」 京太郎「あー、そうすっかな、じゃあとりあえず行くか」 おいおい、なんかいいように咲のペースに巻き込まれてる気がするぞ。 どうすんだよ!こいつに関わったってろくなことにはならないぞ絶対。 そもそも何なんだよこいつは!いきなり会いたいとか言って強引に来やがって。 なんだ?欲求不満とかなのか?俺に何を求めようとしてるんだこの腐れビッチが! だいたいこいつは俺の家庭を奪った張本人じゃねーか! 何いけしゃーしゃーと会いに来てるんだよ!恥の心ってもんがねーのかこいつにはよー!!! 咲「京ちゃん、どうかした?なんか怖い顔してるけど…やっぱり迷惑だったカナ?」 京太郎「え?いや、違うよ、ちょっと仕事の事思い出してて…」 咲「へー、」 京太郎家 咲「おじゃましまーす、うわー、物がいっぱいある…」 京太郎「ああ、悪いな、汚いところで」 咲「ううん、いいのよ」 咲「よっと」ベットにドサー 咲「ふーん。。。京ちゃんの匂いだぁ」マクラクンカクンカ 京太郎「お、おい、何やってるんだよ…」 咲「ん、でもちょっと加齢臭的な匂いが…」 京太郎「うっさいわ!こちとら来年30なんだよ!」 咲「あはは、そうだねー確かに」 咲「じゃ、とりあえずカンパーイ」 京太郎「おう。」 咲「コクコク、ぷはー。はぁー30かぁー」遠い目 京太郎「なに遠い目してるんだよ」 咲「だって、30だよさんじゅー?ついこないだハタチになったって思ったのになー」 京太郎「まぁ、それはそうだな…。俺なんて、まだまだ子供だなって思うし」 咲「それは、私だってそうよ。」 咲「私って何時まで経っても子供だなーって最近すごく思うの。子供のまま30になって40になっちゃうんだろーなーって。」 咲「子供だからさ、私。子供なんだ…」 京太郎「…」 京太郎「なんか、意味有りげに連呼するな?子供って」 咲「うん、でもちょっと待って、もう少し飲んでから…もうちょっと気持ちよくなってから言うから」 京太郎「…。おう、」グビッ あーあー、めんどくせーなー女ってのは。 なんでこー自分を悲劇のヒロイン気取りにしたがるかなー。 世の中お前より不幸な他人はいくらでもいるっつーの! 絶対今の俺のほうが不幸だっつーの! 数時間後 京太郎「…」グビ 咲「…」コクコク なんか急に喋らなくなった。うーん、気まずい。 京太郎「テレビでも見るか」 咲「あ、うん。」 ピッ テレビ「さーて!今日も牌のおねーさんが今注目の雀士にゃんに突撃インタビューだよ☆」 京咲「あ、」 牌のおねーさん、和(のどっち)が現れた。 京太郎「はは、和、頑張ってるみたいだな…」 咲「…。」 京太郎「そういえば、咲俺と別れた後は和と暮らしてたんだよな…」 咲「…。うん…。」 おっとなんだ?このびみゅぉぉぉおおおうな反応は。 京太郎「今も、そうなのか?」 咲「…。いちおう…」 あー、これだなー。 そーかー、俺はそんなくっだらねー理由の相談を受けるためにここに降臨してるのかー。 うっわー、だりぃ。 どうせ勝手に喧嘩して盛り上がって最終的にモトサヤなんだろ?まじうっぜーわこいつ。 京太郎「で、なんかの悩みっては和との関係についての事なんだろ?」 咲「…。うん、まぁそうだね」 京太郎「おまえさー、どうせ喧嘩だろ?つまんねー痴話喧嘩してそれで俺に相談したいってことだろ?そうだろ?」 咲「うーん、似てるけど違うかな」 京太郎「じゃあ、どんな話なんだよ?」 咲「あのさ、京ちゃん、女の子同士が結婚するってどう思う?」 京太郎「え?」 咲「和ちゃんにね、言われたの、結婚しようって…」 京太郎「え?え?」 咲「ISP細胞があるから子供だってできるって言うの…」 京太郎「ああ、そう…。」 咲「おかしいよね?」 京太郎「う、うん、おかしいとは、まぁ、思うわな普通は…」 いや、知ってたよ!知ってたけどさー。ねぇー? 京太郎「お前はそれでいいのか?」 咲「う…んー。まぁ、それは別にいいんだけどさ…」 いいんだ!? 京太郎「じゃ、じゃあいいんじゃね?結婚すれば」 咲「だめよ!」 京太郎「ええっ?」 どっちだよっ!めんでくせーなー 京太郎「ん?結婚しても別にいいけどダメなの?日本語おかしくね?」 咲「だって私、男が好きなんだもん!!!!」若干オオゴエ 京太郎「…。お、おう。」 咲「だって!女の子同士でエッチなことしたって所詮は手マンだけよ!て!ま!ん!」 京太郎「て、てまん!?ですか?」 咲「そうよ!手マンよ!あ、まぁお互い擦りあわせたりするけどさ!」 京太郎「コスリアワセル!?」裏声 咲「だめじゃん!」 京太郎「だめなんだ」 咲「やっぱとろっとろの精子を注いでもらいたいのよ!」 京太郎「え?天膳?伊賀の者!?」 咲「あ、京ちゃんバジリスク読むんだ」 京太郎「全巻もってるよ。ってちげーよ!その話じゃねーよ!」 咲「だから、抱いて?」テヘッ うわーでーたー。でましたーその言葉。 京太郎「おまえな…ウムッ…」 ああああ、やばい唇奪われたよ。しかもベロチューだよ! 咲「んっ、むっっ、はぁっ」チュッチュ 咲「きょーちゃん、ここに溜まったもの私に一杯注いで…?」サワサワ えーっ、脱ぎだしちゃったよこの子、てかまだそのネタ引っ張るのかよ 咲「どう?あの頃と体つき変わってないでしょ?そりゃまぁちょっとは張りとかないかもしれないけど…」 咲「オトナの色気は出てると思うんだけどな…」下を見る …。ガーターっすか…。 咲「ね?キモチイイコトしよ?」 咲「きょーちゃん…」 テレビ「はい☆それでは今日のゲスト片岡優希プロです☆」 優希「いよっしゃー!のどちゃん久しぶりだじぇ!今日は宜しくだじぇ!」 京咲「あ、」 のどっち「はい、よろしくお願いしますね☆それはそうと片岡プロ、その喋り方はどうしたんですか?」 優希「え?あ、申し訳ありません。つい。昔を懐かしんでしまって」 のどっち「テレビの前のみんなの中にはご存じの方もいらっしゃるでしょうが、私と片岡プロは中学高校と同級生なんですよー☆」 優希「ええ、この語尾にだじぇってつけるのが私の口癖だったんですよ」 優希「やはり、年をとってから言うのは少し恥ずかしかったですね」苦笑い のどっち「それを言ったら私だって、未だに牌のおねーさんだからね☆」 京太郎「優希…」 咲「…。」 のどっち「さて、片岡プロ。今日の特集は片岡プロの半生についてお伺いしたいと思います☆」 のどっち「片岡プロ、これまで人生を振り返ってどうでしょうか?」 優希「そうですね、まぁ、月並みな言葉で恐縮ですが、生きるってことは大変なんだなーって思います。」 優希「皆さん、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、私はドラフト組ではありません。トライアウトからここまで来ました」 優希「高校を卒業して直ぐに結婚して、子供もできました。そして21で離婚して子供を育てる手段としてプロを目指しました」 優希「プロになる前もプロになってからもいっぱい泣きました」 優希「でも、今まで頑張ってこれたのは…子供がいたから…この子を立派に育てるんだ!」 優希「って思いで今まで頑張って来ましたし、今後も頑張って行きたいと思っています」 優希「でも、あっという間でした。私もプロ6年目で来年30歳ですよ。ホント、あっという間でしたよ」 優希「私の好きな言葉…というかHysteric Blueのカクテルって曲の歌詞なんですが」 優希「1日をこんなに長く感じるのに、1年がこんなに早く過ぎてしまう」 優希「1年をこんなに早く感じるのに、一生をどんなにうまく生きれるでしょう」 優希「という歌詞が曲の最後にあるんですけど、ホントそのとおりなんですよ」 ピッ! 咲「京ちゃん…」 京太郎「…。」声には出さないが涙が止めどもなく出てる。 咲「京ちゃん…ごめんなさい」 京太郎「ん、ああ、いや、いいんだ。」ゴシゴシ 京太郎「あいつも大変そうだけど、俺解いた時より生き生きしてる気もするし、な」 咲「京ちゃん…。」 京太郎「…。咲。」 咲「ん?なぁに?」 京太郎「忘れさせてくれ」 咲「うん、」 京太郎「ありがとう」 咲「うん。」 咲「んんっ!ああっ!」 あー。 咲「きょーちゃん!きょーちゃん!あああっ!」 俺って。 咲「出して!中でっ!んぁっ!んんっ!」 クズだなぁ。 咲「きょーちゃん!いやぁっ!」 こんなクズ死んでしまえばいいのに。 事後 咲「ねー、きょーちゃん」 京太郎「ん?」 咲「子供できたら、認知してくれる?」 京太郎「和はどうするんだ?」 咲「んー、どうでもいいかな」 京太郎「お前…最低だな」 咲「きょーちゃんだって結構最低だと思うよ」 京太郎「…。そうかもな」 京太郎のモテキ 第1章 二人のクズ 終わり。 明治神宮 京太郎「編集長も人使い荒いよなー、なーにが明治神宮に鹿児島から偉い巫女さんが来るからカメラに納めて来いだよ」 京太郎「あれ?あれは確か…」 チョエー(なんか演舞とかでよく聞くあの曲) 京太郎「ああ、思い出した。永水の人たちだ」 チョエー 京太郎「うわー、皆さん凄い美人になってるよ。元から美人揃いだけど」 京太郎「あ、先鋒の人、なんか神々しいなー」パシャパs 京太郎「うわー、なんかカッコいいなー」パシャパシャ 小蒔「そこのあなた」 京太郎「え?俺?」 小蒔「そう、あなた」 京太郎「な、なんでしょうか?」 小蒔「あなたから何やら邪気を感じます」 京太郎「じゃ、邪気ですか?」 小蒔「そう、邪気」 京太郎「えっと、えっと…」 小蒔「取り除かないと、アンタ死ぬわよ」 ええー?何そのどっかの占い師みたいな決め言葉 巴「あ、姫様!」 小蒔さんが舞台を降りこちらに向かってきた 小蒔「さぁ、こやつに巣食う邪気よ、姿を現せ」 ビュルルルルル 京太郎「え?なに?この風?」 ビュルルルルル 京太郎「え?え?なにこれ?なにこれ?」 ビュルルルルル うおっ!何も見えない! あ!誰かが手を掴んで。 小蒔「こちらに」 京太郎「え?うわぁー!」 ダッシュ 京太郎「え?ちょっと!小蒔さん!?」 小蒔「ごめんない!京太郎さん!あなたの中に邪気なんかいませんよ!」 京太郎「えっ?じゃあ、なんで今ダッシュしてるんですかっ!?それは邪気とは関係ないと思いますけど!」 小蒔「訳はあとで話します!今はとにかく走ってくだい!」 あー。これぜったい面倒なことに巻き込まれたぞ…。 原宿駅前 小蒔「はぁ、はぁ、ここまで来ればもう大丈夫です」 京太郎「はぁはぁ、小蒔さん、これは一体どうゆうことですか?」 小蒔「あら?私の事をご存知なんですか?京太郎さん」 京太郎「そりゃもう、俺が高1の時お世話になりましたから…って小蒔さんこそなんで俺の名前を?」 小蒔「企業秘密です」 京太郎「ああ、そうですか…」 小蒔「京太郎さん、ごめんなさい、あなたを利用させてもらいました」 京太郎「ええっ?面倒事はごめんですよ…」 小蒔「ごめんなさい、もう絶対面倒な事になってます。今頃、マネージャーが大騒ぎしてると思います」 京太郎「マネージャー?」 その頃明治神宮 マネージャー「小蒔ちゃん、逃げちゃったね」 初美「毎度のことですが探すこっちの身にもなってほしいですよー」 春(ポリポリ) 巴「霞マネージャー、どうしますか。さすがに都内で逃げられたら探すのは厳しいですよ」 霞「うーん、そーねぇ。」 巴「姫様は方向音痴ですからヘタしたら日本から出ていってしまうかもしれませんし…」 霞「それは多分大丈夫だと思うけどね…昔なじみの顔に会えて嬉しかっただけだと思うし」 初美「昔なじみですかー?」 霞「そ、小蒔ちゃんが連行した人って清澄の男の子ですもの、まぁ、保護者がいれば悪いようにはならないでしょ」 原宿駅前 京太郎「え?逃げたんですか?」 小蒔「はい…」 京太郎「なんで逃げる必要があるんですか!?」 小蒔「もう、嫌なんです」 京太郎「嫌って何がですか?」 小蒔「京太郎さんが知らない前提で話しますが、私は霧島神境の姫巫女なんです」 小蒔「小さなころから事あるごとに除霊だ降臨だって大人たちにこき使われてきたんですよ!」 京太郎「はぁ」 小蒔「嫌なんです、本当にもう嫌なんです!毎日毎日同じ事の繰り返し」 小蒔「今日だって折角東京に来たのに演舞の儀式が終わったら鹿児島にとんぼ返りなんですよ!」 小蒔「人をなんだと思ってるんですか!」プンプン 小蒔「だから逃げました」キッパリ 京太郎「はぁ、そうですか…。」 小蒔「京太郎さん、ご迷惑をお掛けして、大変申し訳ありません」ペコリ 京太郎「あ、いや、そんなかしこまらなくても…」 京太郎「…。そういえば、なんで俺を使って逃げたんですか?」 小蒔「えっ?」 京太郎「逃げるだけなら別に俺を使わなくても実際余裕なんじゃなかったんですか?なんか変なかぜおこししてましたし」 小蒔「そ、それは…あの、…ぇと」 京太郎「?」 小蒔「男の子とデートしてみたかったからです////」 京太郎「えっ?」 小蒔「わ、私、先程も言ったようにずっとずーっと姫巫女としての責務を果たしてきたので…その…男の子と遊んだことがないんです…」 京太郎「そうなんですか!?」 小蒔「はい///」 京太郎「なんで赤くなってるんですか?」 小蒔「ふぇっ////いえ、決して、そのようなことは////] いや、小蒔さん、あなた今むっちゃ赤いですよ…。 かわいいですけど。 京太郎「うーん、事情は…。つまり、俺と遊びたいと?」 小蒔「はい/////」 うーん、ますます赤くなった。この人全く男に耐性がないんだな。。。 京太郎「うーん、」 小蒔「あの、ご迷惑でしたら、私、その…」悲しそうな顔 小蒔「そうですよね…こんな、もう30にもなって全くの世間知らずの処女なんて…」 京太郎「しょっ!!!?いや!小蒔さん!そーゆー問題じゃなくて…」 小蒔(ウルウル) 京太郎「わかりました!今日は俺が小蒔さんをエスコートしますよ」 小蒔「本当ですか!?」パァァァ 京太郎「ええ、でも、俺に大したことなんて出来ませんよ?ふつうのコトしか」 小蒔「いいんです。私はフツウに憧れてるんです」 京太郎「わかりました。とりあえず、その巫女服はここでは絶対に普通じゃないんで服を買いに行きましょう」 小蒔「はい!」パァァァ 京太郎「小蒔さん、すっごいうれしそうな笑顔ですね」 小蒔「はい!凄い嬉しいんですもう!」 京太郎「服か…。原宿だし都合はいいんだけど…小蒔さん、見つかったらまずいんですよね?」 小蒔「あ、はい、見つかったら連れ戻されてしまいます」 京太郎「そうですよね…じゃあ、このまま原宿にいるのは危険か、よし!小蒔さん移動しましょう!」 小蒔「わかりました。どこに行くんですか?」 京太郎「マイホームタウンです!」 小蒔「?」 その頃。明治神宮 霞「うーん、大丈夫だとは思うけど一応探しましょうか?」 初美「探すといっても、どこを探すんですかー?」 霞「そーねー4手に分かれて探しましょうか?」 巴「そうですね、さすがにもうこの辺にいるとは考えにくいですし」 春(ポリポリ) 霞「そーねー、じゃあ私は千葉方面、初美ちゃんが八王子方面、巴ちゃんが埼玉方面」 霞「春ちゃんが神奈川方面を探すってことにしましょうか?」 初美「え?でもそれ範囲広すぎじゃないですかー?」 春「大丈夫、これがあれば」 初美「?」 春「ペケポカン!姫様はっけんきー!」ドラエもん声 春「これは姫様発見器と言って姫様が半径5キロ以内にいるとその方角を教えてくれる優れものなんだ」ドラエもん声 霞「ね?これならいけそうでしょ?」 巴「そうですね、これならすぐに見つかるでしょう」 初美「そ、そうかなー?そもそもこれどうゆう原理なのですかー?」 霞「さぁ?昨日秋葉原で作ってもらったばかりだからよく知らないわ」 初美(じゃあ、効果があるかも分からないじゃないですかー) 巴「まぁ、とにかく探しましょうか?」 一同「エイエイオー」 大宮 京太郎「ビバ!マイホームタウン!」 小蒔「うわー、ここも人がいっぱいです」キラキラ 京太郎「とりあえず、ここなら安心だろうし、服も買えますよ」 小蒔「はい!」キラキラ 服屋 店員「イラッシャイマセー」 小蒔「京太郎さん!この服どうですか?ちょっと着てみます!」着てみた 小蒔「どうですか?」 うおおおお!かわいい!(要脳内補完) 京太郎「小蒔さん!すっごいかわいいですよ!」 夕方 京太郎「さーて、小蒔さんどうします?まだ帰らなくても大丈夫ですか?」 小蒔「え?はい、大丈夫です。」 京太郎「じゃあ、お酒でも飲みに行きますか?」 小蒔「お酒ですか?」 京太郎「あれ?飲めませんか?」 小蒔「いえ、今まで2回くらいしか飲んだことないんですけど…是非行きたいです!」 京太郎「よし!じゃあ行きますか!」 赤羽 京太郎「小蒔さん立ち飲み屋って行ったことあ…るわけないですよね?」 小蒔「たちのみや?」 京太郎「ええ、椅子がないんですよ」 小蒔「そうなんですか?疲れたりしないんですか?」 京太郎「ん、いや、そうでも無いですよ」 京太郎「まぁ、客層はかなり平均年齢高いってのと椅子がないって以外はそのへんの居酒屋と変わらないですね」 小蒔「なんだか面白そうですね」 京太郎「うん、雰囲気が好きなんですよ」 ガラッ オヤジ「エラッシャイ!」 ガヤガヤ 小蒔「うわー、すごーい」キラキラ 京太郎「気に入って貰えました?」 小蒔「はい、とっても!」ニコニコキラキラ 京太郎「えーと、何飲みます?」 小蒔「私、焼酎がいいです」 京太郎「おお、なんかカッコイイ!」 小蒔「え?そうですか?」 京太郎「いきなり焼酎頼む女の子なんて見た事無いですよ」 小蒔「あ、そうなんですか…女の子らしくないですか?」 京太郎「いやぁ、小蒔さんみたいに綺麗な女性がいきなり焼酎っていうギャップも俺はいいと思いますよ。ギャップ萌えってやつですよ」 小蒔「そうですか…」 オヤジ「あい!焼酎とビールお待ちー!」 京太郎「じゃあ!乾杯!」 小蒔「かんぱーい」 ごくごく 京太郎「ップハァー!このために生きてるんだなぁ~!」 小蒔「すみませーん!焼酎おかわりくださーい!」 京太郎「えええっ!?」 小蒔「えっ?」 オヤジ「あい!焼酎お待ち!」 小蒔「ありがとうございます」グビッ 小蒔「すみませーん!焼酎おかわりクダサーイ!」 京太郎「…。すげぇ…」 オヤジ「お嬢ちゃんいい飲みっぷりだね!あいよ焼酎!」 小蒔「えへへ、そうですか?」グビッ 小蒔「おじさーん!もう一杯ちょうだーい!」 オヤジ「あいよー!」 京太郎「小蒔さん、凄いっすね…」 小蒔「え?そうれふか?」グビッ 京太郎「え?もう酔ってます?」 小蒔「よってないれすよ?京太郎君変なこといいますねー」プンプン うわー、俺地雷踏んじゃったよ絶対。 その頃 巴「おおっと!レーダーに反応が!近いですよ!」 車内アナウンス「次はーあかばねーあかばねー」 巴「あ、矢印が一気に180度回転した!ってことは、ここね!」 てくてく 巴「こっちか…」 巴「あれ?この辺って…」 巴「このお店か…」 ガラッ オヤジ「エラッシャイ!」 小蒔「きょーたろーくーん」ケタケタ 京太郎「は、はい、なんでしょうか?」 小蒔「わたしねー、きょうたろうくんのことすきになっちゃったみたいなんだー」 京太郎「えっ?」 小蒔「きょうはーすっごいたのしかったんだよー、こんなにたのしかったのなんてさいきんなかったんだよー」 腕に抱きつかれた 胸が!胸が!腕が幸せな感じに! 小蒔「すき?」 京太郎「あの、小蒔さん、やっぱり酔ってますよね?しかも相当…」 小蒔「えー?はい、わたし酔ってますよー」 小蒔「でも、この気持ちは嘘ではないですよ?」 あれ?いきなり雰囲気が 小蒔「あなたと一緒なら、私この先の人生も生きていけそうです」 ガラッ 巴「…。」 小蒔「あー。ともえちゃんだぁー」 京太郎「あ、どうも、お世話になってます」 巴「え、あ、こちらこそ、姫様がご迷惑をお掛けしているみたいで…」 小蒔「とーもーえーちゃーんもーいっしょにおさけのみましょーよー」ケラケラ 巴「あの、京太郎さん、この人どのくらい飲みました?」 京太郎「えっと、焼酎を13リットル程…」 巴「やっぱり…」ガックシ 京太郎「すみません、こんなに凄いものとは知らずに…」 巴「いや、いいんです。それに大丈夫ですよ、この人いくら飲んでも粗相はしないんで」 京太郎「そうなんですか…?」 巴「はぁ、すいません。私にも焼酎を」 オヤジ「あいよ!お待ち!」 京太郎「じゃあ、とりあえず乾杯」 小蒔「カンパーイ」 巴「乾杯」 グビグビ 巴「あのー焼酎おかわりいただけますか?」 オヤジ「あいよ!」 お前もかよおおおおおおおおおお!!!! 京太郎「あの、鹿児島って水の代わりに焼酎飲んでるんですか?」 巴「いえ、単純に私達の家系がお酒に強いだけです」 京太郎「あ、そうなんですか…」 小蒔「とーもーえーちゃーんわたしのきょうたろうをとらないでー」 巴「え?私の?」 京太郎「あの、実はさっき告白されまして…」 巴「ええっ!?」 小蒔「ともえちゃーん!わたしねー、きょうたろうとけっこんしたいんだー」 巴「えええええっ!?」 京太郎「だそうですが…」 巴「え?待って、本気なんですか?京太郎さん」 京太郎「いや、俺は特に何も言ってないです、小蒔さんが酔っ払って一方的に言われてるだけです」コゴエ 小蒔「きょうたろうー」ウルウル 巴「えっ!?姫様!?」 小蒔「ともえちゃぁぁん、きょうたろーをとらないでー」グビグビウルウル 巴「いや、取りませんから」グビッ 小蒔「やったぁ」ニコ 巴「はいはい、さぁ、姫様、それ飲んだら帰りますよ。」 小蒔「ええぇー、やらー」 巴「みんな心配してますから」 小蒔「ふえー」涙目 京太郎「あのー」 巴「?」 京太郎「もう電車動いてないですよ…」 巴「え?」 京太郎「もう、終電終わってる時間ですよ…」 巴「…。やっちまった…」ッガックシ 小蒔「やったー、おとまりしよー」 巴「お泊りですか…京太郎さん、このあたりHOTELはありますか?」 京太郎「まーあることはありますが…」 巴「そうですか、じゃあ仕方がないですね、姫様、今日はお泊りです」 小蒔「わーい」 京太郎「それじゃ、もう行きますか?」 小蒔「えー、やだー」 巴「…。姫様もこう言ってることですからもうしばらく飲みましょうか?」 京太郎「そうですね」 よっしゃ!巴ちゃんと飲める!姫様GJ! 1時間後 巴「そーなんですよ!姫様ったら事あるごとに逃げ出すんですから!」 京太郎「へー」 小蒔「にげてないれすよー、おさんぽですー」ケラケラ 巴「毎度毎度かぜおこしの術使って逃げてるじゃないですか」 あれって術なんだ… 巴「まったく、探す方の身にもなってくださいよ…」 京太郎「ははっ、皆さん大変なんですね」 巴「はい、全くですよ」クグビグビ 小蒔「はうー」 巴「すみません、おかわりです」 オヤジ「あいよー!」 さらに1時間 巴「あー、もう飲めないわー」 小蒔「ともえちゃん、おさけ弱くなったねー」 巴「歳ですよもう」 京太郎「じゃあ、そろそろ行きますか?」 小蒔ねーむーいー」 巴「そうですね、行きましょうか」 外 京太郎「この辺がHOTEL街なんで、それじゃあ、今日は楽しかったです、またいつか機会があったら…」 小蒔「えー?きょうたろー帰っちゃうのー?」 巴「姫様、京太郎さんを困らせてはいけませんよ」 小蒔「きょうたろう、おねがい、今日だけは一緒にいて」 巴(え?ここで寝るんですか) 京太郎「あー、でもやっぱりご迷惑じゃ…」 巴「…。大丈夫ですよ、京太郎さんがいたほうが姫様も安心するでしょうから」 京太郎「あー、それじゃー行きますかHOTELに…」 巴「はい、」 HOTEL 巴「…。何故にラブホをチョイスしたんですか?///」 京太郎「いや、安いから…」 小蒔「わーい、えっちなことしよー」 巴「姫様!はしたないですよ!」 小蒔「えー、もうー、巴ちゃんったら私達もさんじゅーだよー?そろそろこどもほしいじゃーん」 巴「え、まぁ、それはそうですけど…」 ん?これは…どんな流れだ… 小蒔「だから、三人で子作りしましょー」 京巴「えっ?」 京巴「子作り!?」 小蒔「よいしょ」服を脱ぐ 巴「姫様!はしたないです!」京太郎に覆いかぶさって隠す 京太郎「うおっ!」巴「きゃっ!」 勢いで巴さんにマウントポジションを取られた。 巴「あ、すみません!すみません!姫様!ダメです!」 小蒔「あー、ともえちゃんにとられちゃうよー」 京太郎「うおっ!」 横から唇を奪われた 小蒔「ハムッ」 京太郎「んんっ!」 小蒔「ともえちゃんも…」 巴「あ、ひめさ…んっ」 巴「ぷはっ!姫様!?」 小蒔「あー、ともえちゃんときすしちゃった、えへへ」 巴「あ、あ…」カァ 小蒔「ともえちゃんもいっしょにきもちいことしよーよー」 京太郎「あの…」 巴「京太郎さん申し訳ありません!姫様完全に酔っ払っているみたいで…」 小蒔「よっぱらってないれすーさーきょうたろーさんにんでこずくりしましょー」 京太郎「え!?あの、小蒔さん!?」 小蒔「はじめてだから…わたしもともえちゃんも…」 巴「ちょ!姫様!」 京太郎「そうなんですか?」 巴「え、ええ、男の人とそのような事になったことは…ない、です。」 あー、なんかたってきた…。 こんな美人二人と…。 3Pか…ゴクリ…。 巴「私に経験ないのは今は関係ないでしょう!姫様!」 小蒔「あーもーめんどくさいなー」ガシッ 巴「え?ひ、姫様!?」 小蒔「さー、きょうたろー、ともえちゃんにいのちのせいをそそぎましょうねー」 京太郎「…。」巴を見つめる 巴(あ、やばい、この人、目付きが…) 京太郎「いいんですか…?」 巴「いいわk!ウムッ!」 小蒔「最初は巴ちゃんに譲りますよー私は横で見てますから」ニコニコ 京太郎「…。小蒔さん…いいんですか?本当に…」 小蒔「ええ、いい加減私達にも子孫が必要ですから私は姫として分家を守る義務もありますから」 巴「んーんー!!!(寝やがった…しかもたちの悪いのが降りてきてる!)」 京太郎「…。巴さん。すみません。俺もう我慢できません」 巴「んー!んー!(嫌!イヤッ!いやああああ!)」 巴「ンー!ンー!(やばい!やばいよ!ああ、胸…触らないで!)」 巴「んんんん!(誰か!助けて!」涙目 京太郎「…。」胸を揉む。 京太郎「巴さん…小ぶりですけど形がいいですね…綺麗です」 巴「ンー!ンー!(あ、やばい。ちょっとキモチイイ) 小蒔「んー?これじゃいまいち盛り上がりに欠けますねー」 京太郎「あのタオルで縛りますか…」 小蒔「あ、それいいですね。私も楽しみたいので」 巴(え?し、縛る!?) 京太郎「よーし、両手をベットに括りつけたぞ、小蒔さんもう離していいですよ」 小蒔「はーい」ぱっ 巴「ぷはっ!ちょ!姫様!京太郎さん!止めてください!」 小蒔「巴ちゃん。お願い。これも一族のためなの…」 巴「えっ?」 小蒔「一族の長としてのお願い、このままだと、一族の血が途絶えてしまうから…」 巴「姫様…」 巴「…。わかりました…。京太郎さん…。好きにしてください…」 小蒔「だそうです」ニコッ 京太郎「…。ええ、好きにさせてもらいます。」ペロッ 巴「ヒウッ!」耳をなめられつつ胸を揉まれる 京太郎「どうですか?巴さん」 巴「あっ!んんっ!(息が…耳に…)」 京太郎「下は…」 巴「あああっ!」 京太郎「あー、凄い濡れてますね…」 巴「あの…その、私…そろそろ…」 京太郎「入れて欲しいんですか?」ニヤニヤ 巴「あの…優しくしてください…」 京太郎「はい」ズッ 巴「あああっ!痛い!痛イイ! 京太郎「少し我慢してください、じきなれると思うんで…」 巴「あっ!あっ!んっ!」 京太郎「はあっ!はあっ!」 小蒔「うわー、初めて見るけど凄い…」 巴「あっ!あっ!」 小蒔「中に…出しますよ…?」 巴「えっ!?んんっ!」 京太郎「いくっんっ!」 いのちのせいがでた 巴「ああああっ!」 京太郎「ふぅ…」 巴「…。」 小蒔「凄かったです///] 小蒔「それじゃあ次は私ですね」ニコ 京太郎「ええ」 ?「そこまでです!」 京小「えっ!?」 霞「見つけましたよ姫様」ゴゴゴゴ 小蒔「あ、か、霞ちゃん…」 巴「マネージャー」ボー 霞「姫様、今回は少しお痛が過ぎたようですね…」 小蒔「あれーかすみちゃんだー」パッ 霞「はぁ、一番悪いのが降りてたみたいですね…」 霞「さ、二人共、帰りますよ」 京太郎「あの…」 霞「ああ、あなた…もし、巴ちゃんが妊娠してたら責任はとってもらいますからね」 巴「はは、私、はは…」 京太郎「あ、はい、あの…」 霞「さ、帰りましょう。二人共」 第二章 処女を守った女と処女をドブに捨てた女 おわり。 怪人「グエッヘッヘー!どーしたー?のどっち?そんなものか?」 のどっち「くっ!仕方ありません!シーサンプトー!」 怪人「ぐはぁ!」 のどっち「地球の平和は私が守る!」 …。 監督「はいおっけー!」 のどっち「ふぅ…」 怪人「お疲れ様でーす」 のどっち「あ、お疲れ様です」 監督「いやーお疲れさん、これで最後ってのが惜しいよホント」 のどっち「監督さん、長い間ありがとうございました。」ペコ 監督「うん、原村プロもありがとう。ごめんね、俺の実力が足りなかったせいで番組終わることになっちゃって…」 のどっち「いえそんな…」 監督「本業も頑張ってな」 のどっち「はい…」 私は原村和(29歳) 肩書きはプロ雀士 牌のお姉さんのどっち そして宮永咲のフィアンセ だった。 和「はぁ…」 先日私のフィアンセ、咲が家を出ていった。 同棲を始めて7年立つ。 先日改めて告白をした。 一緒に咲のお姉さんがいる海外で暮らそうという話もした。 咲はそうだねといっただけだった。 そしてそれから2日経ったら咲は家に帰らなくなった。 電話をしても出なかった。 私は途方に暮れた。 何もする気が起きなかった。 でも、生きるためには働かなくてはならない。 だから今日も魔法雀士のどっちの撮影を終えた。 最終回の。 池田「おーい!はらむらー!」 和「あ、池田さん。お疲れ様です」 池田「おー、おつかれー、どうした?元気ないな?魔法雀士のどっちの最終回おもしろかたぞー」 和「ありがとうございます。実は最近少し私生活が…」 池田「そうなのか…お前もお前で大変なんだな。元気だせよ!今度メシおごっちゃるから!」ウインク☆ 和「あ、ありがとうございます、その時はお言葉に甘えますね」 池田「おおう!じゃ、私これから決勝だから!」 和「はい、頑張ってください」 プロ雀士になってもう10年。 初めの目的はタイトルを獲得して世間に認められて咲と一緒になることだった。 3年目にタイトル制覇をして咲と一緒になった。 それからのプロ人生ははっきりって惰性の人生だった。 私は30を目前にして一人になってしまった。 咲が本当は私と一緒になることなんて望んでいないことは一緒に暮らしていて気づいていた。 それでも私には意地があった。 だって、私の人生の半分近くを捧げたんですもの。 それが、全て無意味だったなんて。 そんなの。悲しすぎる。 PURUUUU 和「はい…はい、わかりました…ご迷惑おかけします…はい、それでは…」 プッ 私はプロ雀士を辞める。 悲しい人生を終わらせ。虚しい人生を始める為に。 和「あーあ。なんかもー疲れちゃった…」 和「はぁ、飲みにでも行きますか…」 赤羽 最近よく行く立ち飲み屋。 一人でも気軽に入れるし、なによりお客さんがおっさんおばさんばかりだから気が楽だからだ。 まぁ、もう私もおばさんだけどね。 ガラッ オヤジ「エラッシャイ!」 和「えーと、ビールお願いします」 オヤジ「あいよ!」 ?「あれ?ひょっとして和?」 和「え?」 京太郎「よう」 和「あら、須賀君じゃない?どうしたのこんなところで」 京太郎「いや、俺王子に住んでててさ、ここよく来るんだわ」 和「そうなの?私十条なのよ、こんな近くに居たなんてね、世間って狭いわね」 京太郎「だな、てか、お前こそ何一人で立ち飲みなんか着てるんだよ」 和「最近よく来るんだ。一人でさ」 京太郎「そうなのか…。ところで最近どうよ?仕事の方は?」 和「え…。うーん、それがね、辞めることにしたの」 京太郎「ほぇ?な、なんでだよ?お前結構いいところまで行ってるんだろ?」 和「うん、そうなんだけどさ、なんかもうどうでも良くなっちゃってさー」 京太郎「そう、なんか…まぁ、和の人生だから、好きにすればいいとは思うけどさ…。プロって大変だろうし…」 和「ふふ、まぁね、牌のおねーさんだって最近は痛いだけのおばさんだし」 京太郎「うーん、知り合いとしては、確かに少し痛いかな…」 和「あはは、そうだよね、うん、もうさ、どうでもいいんだー」セノビー 京太郎「…。まぁ、あれだ、折角の再開だし、今日は一緒に飲んでもいいかな?」 和「ええ、勿論」 京太郎「じゃあ、乾杯」 和「乾杯」 京太郎「ごくごく、プフゥ。…。なぁ、ところでちょっと聞きたいんだけどさ」 和「何?」 京太郎「こないださ、テレビで見たんだけど…」 和「あ、もしかして優希?」 京太郎「ああ…あいつ、実際のところどんな感じだった?」 和「うーん、あんま変わってはいなかったかな。元気な感じなのはいつも通りだし。まぁ、営業用の顔だったかもしれないけどね」 京太郎「そっか…」 和「あなたも…まぁ、どんな理由があったかは私は知りませんが、離婚なんて決してほめられることじゃないですよ?」 和「ましてや子供がいるってのに」 京太郎「ん、そこを突かれると…言い返せないかな。優希には申し訳ないとは思ってるよ今でも、」 和「詮索はしませんがね、私だって聖人君子みたいな生き方しているわけじゃありませんから」 京太郎「悪いね。そっかー、あいつも頑張ってるんだなー」遠い目 和「…。ねぇ須賀君」 京太郎「ん?」 和「私の悩みも聞いてくれる?」 京太郎「ああ、いいぞ。」 和「あの…女の子同士の恋愛ってどう思いますか?」 京太郎「ん、あー、咲とのことか?」 和「え?知ってるの?」 京太郎「まぁ、な、一応、話には聞いてる」 和「だ、誰から聞いたんですか!?」//// 京太郎「本人」 和「もう、あのひとったら…あの、何か変なこと言ってませんでしたか?」 京太郎「あー、言っていいかわからないけど…その、結構生々しい話は…聞いた」 和「えええええっ!/////」 和「ど、どんな話ですか!?」 京太郎「あー、それは…言えないかな…」 和「いいから!私が許可します!」 京太郎「あー、その…手マンがどうとか…擦りあわせてるとか…」コゴエ 和「//////」 京太郎「あー、だから言いたくなかったんだよ…」 和「それ聞いたのって最近ですか?」 京太郎「えっ!?んっと、えーと、結構前の…話かな?」 和「あ、そうですか…えっとその時はどんな状況で話を聞いたんですか…?」 京太郎「ん、ああ、まぁこれでも腐れ縁だからな、たまには電話したりしてたんだよ…」 和「そ、うですか…最近はどうです?」 京太郎「最近かー、ここ1年くらいは連絡とったりはしてないけど…」 和「そうですか…」 京太郎「…。和、まだ咲と付き合ってるのか?」 和「いえ…、最近はついに愛想をつかされたようで…」 京太郎「そうか…なんというか…悲しいな友達同士の縁が切れちまうなんてさ…」 和「ええ、でも、仕方がないのかもしれません、こうなるってことは最初から…わかっていたんですから…」 京太郎「…。そうか。」 和「ええ、いい夢を見させてもらいましたよ…やっぱり、女の子同士が結ばれるなんてありえないものなんですよ」 京太郎「そうか…」 和「須賀君、私ね、頑張ったんだよ、これでもさ」 和「今日は…愚痴聞いてもらっていいかな…?」悲しそうな顔 京太郎「…。ああ、いいぞ、辛いことは誰かに聞いてもらうだけで楽になるかもだからな、ちゃんと聞いて慰めてやるよ」 和「ありがと」ニコ 和の話を聞いた。 インターハイでの約束の話。 プロになった理由。 咲が和のもとに来た話。 それからの生活の話。 そして、再度告白して咲がいなくなってしまった話。 京太郎「うーん、結構、凄い話を聞いてしまったなー。」 和「ふふ、おかしい女でしょ私?10年以上もこだわってきたのにね、結局願いは叶わなかったわ」 京太郎「ひょっとして、咲のことが仕事辞める原因か?」 和「うーん、まぁそれもあるわね、あの人がいないのにやってる意味はないって思いはあるわ」 和「それに、いい加減嫌なのよね、牌のおねーさんも、痛いだけだし、もう、賞味期限切れの女だもん」 京太郎「和…」肩寄せ 和「あ、」 京太郎「お前は、頑張った。俺が認めるよ、」頭なでなで 和「…。ありがとう」 数時間後 和「今日は、話聞いてくれてありがとう」 京太郎「ああ、」 和「また、一緒に飲みたいね」 京太郎「そうだな、是非」 和「うん、じゃあ、またね」 そう言って和は去っていった。 京太郎「…。恋愛って、めんどくさいよな、ホント」 京太郎「はぁ、」 プルルル 京太郎「ん、あ、咲か、もしもし」 咲「あ、京ちゃん?今から会える?」 京太郎「ん、ああ、大丈夫だよ、今赤羽だけど、どうしたらいい?」 咲「あ、ホント?私今新都心なんだー。ねぇ、映画みたいから新都心まで来てもらっていいかな? 京太郎「お、わかったーいくわー」 咲「はーい、じゃあ、まってるねー」ガチャ 京太郎「…。和、ごめんな」 さいたま新都心 咲「あ、京ちゃーん!」 京太郎「よう」 咲「ごめんね、いきなり。あ、お酒臭い?まーた飲んでたの?」 京太郎「まぁな、調度良かったよ、暇だっだし」 咲「ぷぅー、私は暇つぶしですか、そうですか」 京太郎「いや、誘ったのは咲だろ?」 咲「えへへ、そうでした」ニコ 京太郎「映画だろ?何見るんだ?」 咲「んとね、恋愛映画!」 京太郎「おう、そうか、じゃ、行くか」 咲「うん!」 しばらくしてさいたま新都心 和「ふう、久しぶりだなここも、さて、何を見ようかしら…」 和「…!?え?あ、れわ…」 遠くに京太郎と咲がいた 和「え、ええ?なんで?どうして?」 和「なんで、あの二人が、ここに…」 和「!?手をつないでる…」 和「…。」 映画館 咲「これ見たかったのよねー」 京太郎「お、人あんまいないなこの時間だと」 咲「まぁ、平日だしねー」 京太郎「…。」 咲「ん?どうしたの京ちゃん?」 京太郎「いや、寒いかもだから掛けるもの借りようかなって」 咲「あ、そうだね」 京太郎「おう」 遠く 和「…。」 映画始まってしばらく 咲「…。」 京太郎『…。」スッ 咲「!?」 京太郎「…」フトモモさわさわ 咲「ちょっと、京ちゃん/////」コゴエ 京太郎「…」内側攻め 咲「んっ、ダメだってきょうちゃん、」コゴエ 京太郎「大丈夫、毛布で見えないからさ」さわさわ 咲「だめ、だよ、声、出ちゃうじゃ、ない、んっ」 京太郎「我慢」さわさわ 咲「ふぅっ、んんっ!」 30分 咲「はぁ、はぁ…」 京太郎「咲は、焦らされるの好きだもんな」フトモモさわさわ 咲「はぁ、はぁ、もう、我慢出来ないよぉ…ね、え、触って…」 京太郎「んー?触ってるじゃん?」ニヤニヤ 咲「ち、がう、もっと付け根の方…」 京太郎「付け根?いいの?映画館だよここ?」 咲「はぁ、もう我慢出来ないのぉ…」 京太郎「…。」穴に指を入れる 咲「んんんんっ、んんんんんっ!!!」ビクビク 京太郎「え?なに?イっちゃったの?」強めに 咲「はぁ!んぁぁぁぁっ!」ちょっとオオゴエ 京太郎「だめだよ、咲、気づかれちゃうよ?」ニヤニヤ 咲「もう、だめ…京ちゃん…」 二人の後ろの方 和「…。」 和「…。」ツー 和「…。殺してやる…。」 映画終わり 咲「もう!京ちゃんのせいで全然映画見てなかったよ!」プンプン 京太郎「そんな俺好みの格好で来る咲が悪いんだよ、あと、咲が可愛いのが悪い」 咲「もう」//// 京太郎「このあと、うち来る?てか、続きしたい」 咲「…。うん」 京太郎「よし、帰ろうか」 遠く 和「…。」 京太郎家 ガチャ 咲「ただいまー」 京太郎「おかえりー」ギュッ 咲「キャッ!」ベットにドサッ! 京太郎「咲、ハムッ」」 咲「んっ」チュッチュ 京太郎「咲、咲」 咲「んー、きょーちゃーん」 ピンポーン 咲「誰か来たよ?」 京太郎「なんだよ、こんな時に…」ドテドテ 京太郎「はーい、どちら様ー?」 ??「宅配便でーす」 京太郎「あ、はいはーい」ガチャ 和「こんばんわ」ニコ 京太郎「和!?」 咲「えっ!?」 和(ニコ)バチバチ! 京太郎「ぐあっ!」どさっ! 咲「京ちゃん!!!!」 和(ダッシュ) 咲{!?」 和「ごめんなさい、少し寝てもらいます」バチバチ 咲「んぁえっ!?」ドサ 和「…。うふふ…」 京太郎「んっ…」 和「あら?起きましたか?」 京太郎「!?和!あ、咲!?」 咲「」 京太郎「おい!咲!咲!」 咲「ん…きょうちゃん…!?」 和「…」冷たい目 咲「ひぃっ!!!」 和「おはよう、咲」 咲「和…ちゃん…」 和(ニコニコ) 和「さぁて、どっちが悪い子なのかな☆」 京咲「!?」 和「世界の平和を脅かす悪い子は許さないぞ☆」 和「ウフフフ、アハハハハハ!」 和「クククククゥ~!!!☆」 和「さーて、どっちから、ころして、あげましょうか☆」 咲「ヒィ!あ、和ちゃん。何行ってるの!?ころすって…」 京太郎「そうだよ…怖いこと言うなよ…」 和「こわいー?あー、こわいわねー、だって、これから二人共しんじゃうもんねー☆」 咲「いやよ!何行ってるのよ!和!」 京太郎「何でこんなこと…」 和「なんで?何ででしょうねー?ウフフ、あなたさっき飲み屋で私の話し聞いてた?」 和「私の思い知ってるわよね?」 和「さっき、映画館で、何してた?」 和「…。アハハ、私、バカだなー、こんな男に何話してるんだろう☆」 和「もういいやー、めんどくさいし、しんじゃえ☆」トテトテ 和「あー、この部屋、包丁もないのかー☆」 和「あ、ダンベルがある☆」 和「うーん、ちょっと、おもいかなー☆」 和「あ、そっか、そうだよねー、原型もわからないほど、殴れば、いいんだ☆」 和「そうだー、そうだよねー、アハハハ!」 和「これで、忘れられる、もんね☆」 和「ウフ、ウフフフフッ☆」トテトテ 和「さー、どっちが、いいかなー☆」 和「咲ちゃん?須賀君?選ばせてあげる☆」 咲「なに、言ってるのよ…和ちゃん…」 京太郎「…。ごめん、和…」 咲「!?」 京太郎「咲、すまん、お前に合う前に、俺、和と飲んでたんだ…」 咲「え?」 京太郎「和から、お前の話、聞いた」 咲「そう、なの…」 和「ウフフー、それを聞いた後に、あなた、よく、あんな所で、あんなこと出来るね☆」 和「きーめた!」 和「そんなにシたいんだったら、いくらでもさせてあげるよ☆」 咲「え?」 京太郎「なにを…」 和「エッチな事に決まってるじゃないですかー☆」 和「どうしたの?早くヤリなよ?☆」 和「あー、縛られてちゃ、無理だよね☆」ドゴォ! 咲「ぐぇっ!」腹に蹴りが入る 京太郎「咲!」 咲「ゴホッ!ゴホッ!和ちゃん…やめて…ゴホッ!」 和「んー?なにかなー?こんなのいつものことじゃない☆」 咲「だから…逃げたのよ…」ウルウル 京太郎「えっ!?」 咲「二人のときだって、あなた、いつも私に暴力ばかり…もう、嫌だったのよ…」泣き出す 京太郎「なんだって!?」 咲「いつもそうだったのよ…、きまってのどっち言葉で殴ったり、蹴ったり…もう、いやぁ…」 京太郎「本当なのか…和…」 和「んんー?聞き分けの無い子にはお仕置きが必要だもん☆」 和「そう、お仕置きだよ☆」 和「でもでもー、最後には、ちゃんとご褒美あげるの☆」 和「今回のご褒美はね☆」 和「気持よくなりながらー地獄逝き☆」 和「あ、須賀君もね」ブンッ! 京太郎「あがっ!!!」ドンッ! ダンベルで殴られた。 咲「京ちゃん!!!」 嘘だろ…。マジかよ!ホントに殺されちゃうよ…! 血が…。口切れた…。 ヤバイヤバイヤバイ。 和「さーて、お仕置き終わり☆」 和「ご褒美の時間ですよ☆」スルスル 和「さー、咲。あなたは自由に動けるわー☆」 和「この男とシたいんでしょ?早く始めて☆」 和「あ、余計なことしたら、わかってるよね?☆」 咲(ガクガク) 京太郎「あ、っのっ!和!」 和「なあに?☆」 京太郎「俺、お前とシたい!」 和「?」 京太郎「どうせ死ぬならさ!初めての感触を感じて死にたいんだ!いいだろ!和!」 和「んー?何言ってるのかな?この男☆」 和「なんで、私が、あなたと、しなきゃ、いけないの☆」 京太郎「俺は、どうなっても、どんなふうにしてもいい、だから咲は…助けてやってくれ!」 京太郎「俺が悪いんだ!俺が無理やり咲を誘ったんだ!」 京太郎「お前らが付き合ってるのは知ってた!俺が勝手に咲を自分のものにしたかったんだ!だから…咲は悪くないんだ…」 和「本当…?」 京太郎「本当だ!俺が…その、無理やり、レイプしたんだ…」 和「レイプ?」 京太郎「ああ、そうだ…」 咲「京ちゃん…」 和「レイプした?お前が咲をレイプしたァッ!!!?」 京太郎「ああ…。そうだ…。」 和「アハ、アハハハ!そうか!そうだったんだー!じゃあ、お前はご褒美なしに殺してあげる」 和「さき、ごめんね、しらなかったの、まっててね、すぐに、おわるから、おわったら、またいっしょにくらしましょう…」 京太郎「…。」 これで、咲は、助かるかもしれない。 あれ?俺、死にたくは無かったのに。 自分犠牲にして咲を助けようとしてるのか。 はは、なんだかなー。下手だなー。 まぁ。いいか、こんなクズ。どうなっても。 和「じゃあ、さようなら」ダンベル振りかぶり 咲「だめっ!」ガシッ! 和「なぁに?じゃましないでよ?」 咲「だめ!だめっ!そんなの!だめっ!」 和「うるさい!」ブンッ! 咲「キャッ!」 和「こいつがしねば、もとどおり、なるから、だいじょうぶだから」 咲「だめなの…。聞いて、和ちゃん、私ね、妊娠したの…」 京和「え?」 咲「昨日ね、分かったの…だから…この子を親なしにしたくないの…」 和「?」 和「にんしん?おや?咲?おや?咲?親なし?こ、ども?」 和「あー、あー!あああああああああああああああっ!」 京咲「!?」 和「何言ってる!?何言ってるの!?ねぇ!何言ってるのよ!妊娠っ!え?なになに?あなた何言ってるの?ねぇ!」 咲「だから…。もう、止めてよ…うぇっ!ぁあぁあぁっぁっっ…」 和「あ、…。あぁ…」 京太郎「咲…。」 和「…。」トテトテ 咲「和ぁっ…もう、ゆるしてよぉ…」 和「許さない」ドゴ 咲「グゥッ!」腹に蹴り 和「許さない、許さない、許さない、許さない 和「絶対に許さない」腹に何度も蹴り 咲「うっ!グッぅ!ゲェっ!」 和「絶対!絶対!絶対!」蹴り 咲「やべでっ!ぐぅっ!やねでっ!」 京太郎「咲!咲ぃ!やめろ和!やめろおおおおお!やめてくれえええええええ!!!!」 咲「グッ!ぐぅっ!あぅえっ…!」 和「はぁ、はぁ、はぁ、しんじゃえ…」 咲「ごほっ!ぼほっ!」吐血 京太郎「咲!咲!おい!和!咲が血を吐いてるじゃないか!お前!咲のこと愛してるんじゃないのか!?何でそんな事するんだよ!」 和「うるさいですよ」 京太郎「うるせーじゃねーよ!このクソアマ!でめぇ何してんだよ!頭おかしいんじゃねーのかよおお!」 和「頭がおかしいのはお前だ」 和「私は今、咲を助けてるの、こんな、ろくでもない男のガキを産ませない為に」 京太郎「狂ってる…。」 和「狂ってなんかいないですよ?」 京太郎「子供には…罪はないだろう…しんじゃうだろ…あんなことしたら…」 和「だいじょうぶ、私が、かわりに、産むから…」 京太郎「えっ?」 和「1引く1足す1は1でしょ?これで大丈夫じゃない?」 京太郎「お前…何言ってるんだよ…わっかんねーよ!」 和「こういうことよ」スルスル 数が服を脱ぎだした。 和「私が、あなたの、子供を、代わりに、産むの」 京太郎「あ、ああ…」 和「さぁ、早く済ませましょう…早く、勃てて」 京太郎「勃つわけねーだろ…」 和「じゃあ、無理やり、立たせるハムッ!」 和が俺のペニスを舐め始めた。 勃った。 案外簡単に。 和「入れるから」ヌゥ 京太郎「んっ」 凄いすんなり入った。 和、相当濡れている。 和「さぁ、楽しんで。最後だから」上下運動 京太郎「おぅっんぁ!」ユサユサ 和「んっ!んっ!んぁ!」ユレユレ 京太郎「こ、こんなこと、なんで!」 和「んっ!んっ!はぁ!」 ガシッ! 京太郎「!?」 和が首を閉め始めた。 京太郎「んっ!んんっ!ぐぅっ!」 和「はぁはあ!どう?気持ちいでしょ?あなたはこのまま首を絞められて死ぬの」 京太郎「!?」 和「気持ちいわよー?首を絞められながら逝くのって…」 和「あ、でも普通は落とすだけだけどね、こうやって喉をつぶしながらだと気持ちいいいのかは知らないけどね」クスクス え?え? 和「ふふふ、さようなら、心配しなくても、あなたの子は育ててあげるからね」 あー、意識が…。なく、なる…。 …。 ……。 ………。 京太郎「…。ここは…。」 刑事「気が付かれましたか?ここは病院です」 京太郎「あの、どちら様、ですか?」 刑事「警視庁の刑事です」 京太郎「刑事…。!?あのっ!咲は!?和はっ!?」 刑事「…。実はですね…。」 その後、俺は刑事からいろいろな話を聞いた。 異常な物音で通報が入ったらしかった。 警察が来た時には咲も和も俺の部屋にはいなかったらしい。 俺はベットに縛られて下半身丸出しで気絶していたそうだ。 刑事にありのままを話した。 刑事は、わかりました。とだけ言って部屋を出ていった。 あの二人がどうなったかは、捜査するとのことだ。 あの精神状況の和に連れ去られた咲。 血を吐いていた。 咲は…無事だろうか…。 今の俺にはどうすることもできないが、願わくば、最善の結末が訪れる事を祈る…。 第三章 浮気は身を滅ぼす 終わり。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6403.html
白糸台監督「よーし集合!」 「「はい!」」ザザッ 白糸台監督「もう合宿も終わりが近い、というわけでこれからは初日のように白糸台2VS三箇牧2での試合を行ってもらう」 白糸台監督「適当に相手を見つけて卓に入ってくれ」 白糸台監督「では、解散!」 京太郎「はぁ…これで合宿も最後か」 京太郎「どの卓に入ろうかな……」 郁乃「~♪」ポワポワ 明華「~♪」ポワポワ 淡「……」ジーッ 京太郎「よし、あっちの方に行こう!」ガシッ 淡「ねえ、ちょうどいいから打っていかない?」 京太郎「い、いえ、遠慮しておきます」 淡「え?打ってくれるの?やったー!」 京太郎「言ってねえよ!」 郁乃「じゃ、サイコロ回すで~」 京太郎「ちょっと待って!」 ポンッ 明華「アキラメロン」 京太郎「諦められるかっ!」 開局 京太郎(なんだ……?) 京太郎(俺の腕が唸らない……!) 郁乃(おかしいな~) 明華「~♪」 京太郎(でも、来たか) 京太郎「ツモ!3000・6000!」 東2局 明華 19000 親 郁乃 22000 淡 22000 京太郎 37000 明華「~♪」 京太郎(少し動いてきたけど…なんだか寒い…)ガタガタ 淡(なんか今一ね~) 郁乃「おお、来たで~」 郁乃「ツモ!面混一通ダブ東ドラ3で~12000オールや~」 京太郎「は!?」 東2局1本場 明華 7000 親 郁乃 58000 淡 10000 京太郎 25000 明華「~♪」 郁乃「っ!」ゾクッ 郁乃(なんやこの感覚……) 京太郎(うわー聴牌できねー) 郁乃(あかんなぁ~) 郁乃(こんな流れは早く切らせてもらうわ~) 郁乃(ちょうどあの子も聴牌したみたいやし)トン 明華「ロン!ピンフのみデ1000!1本場で1300!」 東3局 明華 8300 郁乃 56700 親 淡 10000 京太郎 25000 全員ノーテンのため、流局 明華「~♪」 郁乃(なんやこの歌…) 京太郎(頭がグラグラする…) 淡「あーもー!」 東4局 明華 8300 郁乃 56700 淡 10000 親 京太郎 25000 明華「~♪」 京太郎(今はなんともないみたいだな……) 京太郎(この隙に……)スチャ 京太郎(よし、来た!) 京太郎「ツモ!ツモのみで500オール!」 菫「ロン(物理)12000」ザシュッ 宥「うっ…痛いよぉ……」グスッ 咏「あーあ、泣かせちゃったー」 菫「す、すまん、そういうつもりじゃなかったんだ」アセアセ 東4局1本場 明華 7800 郁乃 56200 淡 9500 親 京太郎 26500 明華「~♪」 京太郎(また……) 淡(なによ…これ) 郁乃(これ以上は少し、しんどいから)トン 明華「ロン!1000!」 郁乃(仕掛けさせてもらうで~) 【身代わりの幻影】発動! 聴牌判定まで戻ります 東4局1本場 明華 7800 郁乃 56200 淡 9500 親 京太郎 26500 郁乃「ふぅ……」 明華「??」 淡「どうしたの?早く取りなよ」 明華「う、うん」スチャ トン 郁乃「私の番やな~♪」スチャ 郁乃「あ、揃ったわ~」 京太郎「え?」 郁乃「ツモ~地和で8100・16100や~」 淡「ち、地和!?」 ざわ……ざわ…… 咏「へぇ~地和かーわっかんねーな」 やえ「よそ見をしている場合か?」 やえ「リーチ!」 咏「あ、それロン」 終局 郁乃 88500 京太郎 10400 淡 1400 明華 -300 白糸台監督「よーし、これで全部終わったみたいだな」 白糸台監督「じゃあ焼き肉いくぞ、焼き肉」 京太郎「焼肉の時間だあああああ!」 京太郎「どんどん焼いて行こう!」 明華「それ、焼きぇてルヨ」 京太郎「あ、はい」 明華「ありがと、はむっ」 明華「おいしす~」 京太郎「そういえば、雀さんって歌が好きなんですか?」 明華「咏?」 京太郎「そっちじゃなくてsongの歌です」 明華「うん、好きだよ、愛してると言ってモいいネ!」 京太郎「へ、へーじゃあ得意な歌って何ですか?」 明華「得意ナ歌カー……」 明華「pretty flyトカかなー」 京太郎「pretty fly?」 エイスリン「ワタシ、ソレシッテル!」 明華「じゃア、一緒ニ歌オウ!」 エイスリン「ウン!」 ―――――――――――――――― エイ華「「ドウダッタ?」」 京太郎「ふ、二人ともお上手でしたよ」 京太郎(あ、アフロとチンポ?) 憩「なあ、エイちゃん、明華ちゃん」 エイスリン「ドウシタノ?」 憩「あ、あんたら……///」プルプル 憩「そ、その……///」 明華「?」 憩「さ、さっきからチンポとか、しこしこ精○とか、何言っとんねん!」 京太郎「……」 明華「……」 エイスリン「……」 京太郎「あ、この肉もう焼けてますね」 憩「せめて何か反応して!」 京太郎「次は……野菜を焼いてくか」 京太郎「まだあまり食べてないんだよな、肉」 やえ「ああ、須賀、これは私が焼いておくからお前は肉を食べてろ」 京太郎「いいんですか?」 やえ「構わんさ、こーゆーのも先輩の役目だからな」フフン やえ「それに最近太り気味だから制限しないとだし……」ボソッ 京太郎「ありがとうございます、じゃ、早速……」 京太郎「そういえば、小走さんは目標とかあるんですか?」 やえ「そうだな……まずはこのチーム虎姫で3連覇、それと西東京個人戦1位で全国優勝だな」 京太郎「うわ、大きいですねー」 やえ「目標は大きくなければな!それが王者というものだ!」 京太郎「ただ、前の目標は達成できないと思いますよ」 京太郎「三箇牧は負けないので」 やえ「ほほう、須賀もなかなか言うなぁ」 京太郎「まあこっちには個人戦のトップ2がいますからね」フフン やえ「お前が威張ることじゃないだろ」 京太郎「飲み物を取って来よう」 淡「あ、オレンジジュース取ってきてー」 京太郎「自分で行きなさい」 淡「そんなかたいこと言わずにさぁー」 京太郎「はぁ……わかったよ」 京太郎「はい」 淡「ありがと」 京太郎「……」ゴクゴク 淡「……」チュー 京太郎「なあ、淡のマイブームって何だ?」 淡「何よ、急に」 京太郎「いや、気になっただけだからいいや」 淡「あっそ」 京太郎「……」ゴクゴク 淡「……」チュー 淡「……ぬいぐるみ」ボソッ 京太郎「ん?ぬいぐるみ?」 淡「私のマイブーム!」 京太郎「ぬいぐるみ集めが好きなのか?」 淡「そうよ、悪い?」 京太郎「なんだ、遊戯王とかマリオとかかと思ってたぜ」 京太郎「結構女の子っぽいんだな」 淡「何よ!それじゃあ私が女じゃないみたいじゃない!」 京太郎「まあ、そりゃ……な」ジーッ 淡「どこ見てんのよ……っ」 京太郎「平原だからね、しょうがないね」 淡「こんのぉ!」 京太郎「やめて!醤油一ビン丸々飲ませようとしないで!危ないから!」 京太郎「あれ、弘世さん肉食べないんですか?」 菫「冷麺さえあれば十分だ」チュルチュル 京太郎「でも結構おいしいですよ、このカルビとか、いい焼き加減ですし」 菫「うっ…いや、私は冷麺でいいんだ!」 京太郎「このロースとか」 菫「ぐっ」 京太郎「このハラミとか」 菫「ひっ」 京太郎「このピートロとか」 菫「うぅ…」 京太郎「この特上カルビなんか特に」 菫「あ、あんまりだ……」 京太郎「で、弘世さんって何が好きなんですか?」 菫「カントリーマアムとか、ポッキーとか」 京太郎「お菓子ばっかりですけど、普通の食事は…」 菫「カニとか、親子丼とか……」グー 菫「あっ…///」 京太郎「はい、特上カルビです」 菫「い、いらん!」 京太郎「それも好きなんでしょう?」 菫「なっ……はぁ」 菫「君には参ったよ……」パクッ 菫「お、おいしい!」テーレッテレー 京太郎「もうそろそろ焼肉も終わりかぁ」 咏「うへぇ、もう腹いっぱいだぜぇ」 京太郎「お前は女の子なんだからもっと慎ましくしなさい」 咏「慎ましさとか、そんなん知らんし」 京太郎「デザート、なんかいるか?」 咏「いいのか!?」キラキラ 京太郎「どうせあっちの監督さん持ちだし」 咏「京太郎、おぬしも悪よのぉ」 京太郎「いえいえ、三尋木さんこそ」 白糸台監督(私のことも考えてよ……) 京太郎「で、抹茶パフェか」 咏「おう!」パクパク 京太郎「よく入るな」 咏「和食は別腹だぜ!知らんけど!」 京太郎「そういえば、咏ってさ」 咏「ん?」パクパク 京太郎「好きな人っているのか?」 咏「…」パクッ… 咏「は!?」 京太郎「な、なにをそんなに驚いているんだ」 京太郎「ひょっとして、いるのか?」 咏(ど、どういうことだよ…前にも聞いて来なかったか?) 咏(それでも…まだきいてくるってことは……///) 咏(そ、そんなわけないない!) 咏(……知らんけど) 咏(なんか顔が赤いしっ!) 咏「の、ノーコメントで!」パクパク 咏「ご、ごちそうさま!」ガタッ 京太郎「う、咏?」 咏「じゃ、じゃあ私ちょっと抜けるな!」タッタッ 咏(ひとまず退散だ!) 京太郎「うーん、腹でも下したのかな」 白糸台監督「えー、これで白糸台、三箇牧合同合宿は終了とさせていただきます……」 白糸台監督(もう今月用の生活費無くなったよ、かっこつけるんじゃなかったよ……) 白糸台監督「はい、解散……」 「「「お疲れ様でしたー!」」」 白糸台監督(なんでこんなに元気なんだよ……) 京太郎「さてと、荷物も持ったし、帰るか…ん?」 やえ「な、なあ」 京太郎「どうしたんですか?」 やえ「こ、これ」つメモ 京太郎「これは…メアドと電話番号ですか?」 やえ「か、勘違いするなよっ!須賀からメールを送ってきてもらえたら嬉しいなぁ、なんて」 やえ「これっぽっちも思ってないんだからな!」 京太郎「は、はぁ……じゃあ帰ったら送りますよ」 やえ「ほ、本当か?マジか?ガチか?」 京太郎「リアリーです」 ―――――――――――――――― 京太郎「今度こそ駅へ!」 淡「きょ、京太郎、これあげるから」 京太郎「お前も、連絡先か?」 淡「そ、そうよ、悪い?」 京太郎「悪くないって、むしろ嬉しいよ」 京太郎「ありがとな」ナデナデ 淡「えへへ……って、頭をなでるな!」ゲシッ 京太郎「痛っ!」 ―――――――――――――――― 尭深「須賀君…これ」 京太郎「これって……鷹!?」 尭深「そう、尭深だけに」 京太郎「なんだ、おもちゃじゃないですか」 尭深「はい、これ」 京太郎「ああ、連絡先ですか」 尭深「うん、須賀君とは同じ匂いがする」 尭深(戒能プロからするのは、きっと気のせい) 京太郎「あれ、じゃあどうして鷹?」 尭深「キャラは大事」 京太郎「そ、そうですか……」 京太郎「今度こそ…あ、これは牌のお姉さんこと瑞原プロのホログラフィックカードじゃないか!」 京太郎「まさか落ちてるなんて……」 ヒュン 京太郎「う、動いた!?って」 京太郎「誠野さんですか……」 誠子「亦野誠子だ、混ぜるんじゃない」 京太郎「で、あなたもなんですか?」 誠子「も?なんのことか知らないが、小走先輩からお前の話を聞いた、そして心を変えた」 誠子「私は間違っていたんだ、だから今謝らせてくれ」 誠子「すまなかった」ペッコリン 誠子「それと、これが私の連絡先だ」 京太郎「結局そうなるんですか」 ―――――――――――――――― 明華「スーガくん!」 京太郎「あ、雀さん、合宿は楽しかったですか?」 明華「うん!ありがとネ!」 明華「そだ!これ私ノ連絡先!」 京太郎「あ、どうも」 明華「着メロハ、pretty flyだヨ!」 京太郎「考えておきますね……」 京太郎(いけない、また…)モゾモゾ ―――――――――――――――― 宥「あったかかったな~」ホクホク 京太郎「そういえば、松実さんはどうやって帰るんですか?奈良ですよね」 宥「玄ちゃんが迎えに来てくれるから大丈夫だって~」 宥「玄ちゃんってば『おまかせあれ!』って張り切っちゃってね~」 京太郎「そうなんですか……」 京太郎(どうしよう、不安しかない……) 宥「あ、そうだ、これ」 京太郎「また連絡先ですか……」 宥「困ったことがあったら頼ってね、私、おねえちゃんだから」ニコッ 京太郎「は、はい!」 【その頃、青梅】 玄「白糸台ってどこぉ、おねえちゃ~ん」グスッ 【清々荘】 霞「これで遠征は終わりよ!」 霞「あと3週間後には地区予選があるわ、そして全国に進むために倒さなければいけないのは千里山!」 霞「あの子たちは強い、でもあなたたちはもっと強いわ!」 霞「自信をもって、全力以上であたりましょう!」 「「「「おー!」」」」 【6月第4週 遠征】終 【7月第1週 平日】 京太郎「須賀京太郎の朝は早い」 京太郎「この人はいつまでここにいるんだろうか」 良子「ぼっちじゃない……けっ…して…」Zzz 京太郎「しかし、もう地区予選か、早いな」 京太郎「学校ももう3か月か」 照「感慨深いね」ウンウン 京太郎「久しぶりだな」 照「どうだった、白糸台は」 京太郎「いいところだったよ」 照「そうか……」 京太郎(もう会話終わり!?) 京太郎「照って合宿中なにしてたんだ?」 照「合宿中は……本読んで、お菓子食べて」 照「本読んで、お菓子食べて」 京太郎「わかった、もういい」 照「あ、寝てたな」 照「風呂にも入ったし、トイレもした」 京太郎「そりゃそうでしょ」 照「みんな…元気だった?」 京太郎「みんな……ああ、元気だったぞ」 照「そう……」 照の好感度が上がった! 京太郎「昼だ!どこで食べよう!」 京太郎「今日はトイレで食べてみるか」 京太郎「どんな感じなんだろうな」 京太郎「ん?清掃中?」 良子「ソーリー、今から始めるから少しウェイト……」 京太郎「なんでここにいるんですか」 良子「ふっふっふ、私は今日からここでアルバイトなんだ!」 京太郎「バイト?プロなのにですか?」 良子「まあ暇だからな、それで須賀くんはトイレに何をしに来たんだ?」 京太郎「大きいか小さいかしかないでしょ、ふつう」 京太郎「今日は食べに来たんですけど」 良子「食べる!?ビッグ・ベンを!?」 京太郎「トッププロが何言ってるんですか」 良子「今はバイトだ!」 京太郎「これですよ、弁当」 良子「なんだ、そういうことか、じゃあこの後私と食べに行かないか?」 京太郎「いいんですか?」 良子「時間はたっぷりあるからな!」 京太郎「威張っていえることじゃないのですが、それは」 良子「というわけで、空き教室だ!」 京太郎「鍵がかかってたはずですが……」 良子「三箇牧高校の作業員である私が持っていない鍵など、ノー!」 京太郎「そうですか、そういえばその作業着ってここの制服みたいですね」 京太郎「なんとなくナース服みたいな感じがします」 良子「そ、そうか……どう思う?」 京太郎「はい、可愛いと思いますよ」 良子「そうか……えへへ///」 京太郎「そうだ、戒能さんってチャットやってません?」 良子「チャット?」 京太郎「マージャンアートオンライン略してMAOのチャットルームですよ」 良子「ああ、まあ一応はな」 京太郎「そこで『かいのー』っていうハンネでぼっち部屋にいませんか?」 良子「ど、どうしてそのことを!?」 京太郎「どうしても何も、完全に戒能さんじゃないですか、名前からして」 良子「は、恥ずかしい……」 京太郎「特定されて、ストーカーとかされたら危ないので、なるべくああいう名前は避けた方がいいですよ」 良子「そ、そうなのか?」 京太郎「よく知りませんが、そういうのが多いらしいですよ、最近」 良子「そ、そうかじゃあ改名しなくては……どうしよう」 京太郎「そうですね、『戒能プロは俺の嫁』とか?」 良子「そそそ、それはどういう意味だ!?///」 京太郎「いや、冗談ですって」 良子「なんだ、嬉しかったじゃないか」ボソッ 京太郎「何か言いました?」 良子「いや、なんでもないぞ!さあ早くランチを食べよう!」 京太郎「はい、そうですね」 京太郎「よく考えると、戒能さんと二人っきりだったのか」 京太郎「惜しいことをしたな…」 京太郎「久しぶりの日常な気がする」 京太郎「地区予選も近いしやっぱり部活に行かなきゃな」 京太郎「そうこうしているうちにもう部室の前か」 京太郎「開け、ゴマ!」 扉「」シーン 京太郎「ま、そりゃそうか」 京太郎「ああ、懐かしの部室よ!」 霞「この1か月全く来てなかったものね」 郁乃「これはもうお仕置きやな~」 京太郎「なんですかその縄は!」 京太郎(ここは、照に頼る!) 京太郎「照!特訓しようぜ!」 照「えっ?わ、わかった」 京太郎「うがーっ、全然できねえ!」 照「落ち着いて、はいミルクティー」 京太郎「おお、あんがと」コクッ 京太郎「あれ、なんだか眠気が……」 京太郎「……」Zzz 照「これでよかったの?」 郁乃「上出来上出来~」 京太郎「目が覚めたら公園にいた」 京太郎「何を言ってるか(ry」 京太郎「何をされたんだ?さっぱりわからない」テクテク 京太郎「ん?あの人は……」 豊音「あ、須賀くーん!」ブンブン 京太郎「どうも姉帯さん、こんにちは」 豊音「こんにちはー、また会えてちょー嬉しいよー」 京太郎「まだ大阪にいたんですか?」 豊音「うん、先生の付き合いでちょっとね」 京太郎「へぇ、いつごろまでなんですか?」 豊音「あーそれがね……」 豊音「もう今日で帰っちゃうんだ……」 京太郎「えっ、そうなんですか」 豊音「うん……せっかく須賀くんに出会えたのにね」 京太郎「じゃあ、岩手に帰ったらメールくださいよ!」 京太郎「もちろん、俺からも送りますよ!」 京太郎「離れてても友達は友達です!」 豊音「うん!うん!」 豊音「わたし、須賀くんに会えてほんとーに良かったよー!」 豊音「ありがとーっ!」ダキッ メシッ 京太郎「あれ、今なんか変な音がががががが」メキッメキメキメキ 【7月第1週 平日】終 【7月第1週 休日】 京太郎「朝かー」ノビー ゴキッ 京太郎「痛っ!」 京太郎「姉帯さん締め付けが強いんだよなぁ」 京太郎「朝はどうするかな」 【中心街の雀荘】 京太郎「バイトに来たぞ!」 由子「よろしくなのよー」 京太郎「そういえば真瀬さんがいたんですね」 由子「ひょっとして忘れてたのよー?」 京太郎「いえいえまさか」 おっさま「今日も頑張っていこなー」 京太郎「はい!」 カランコロン 京太郎「いらっしゃいませー」 シロ「はい、どうも……」 シロ「……涼しい」 京太郎「あ、あのーどの卓に入りますか?」 シロ「え?」 京太郎「ここ、一応雀荘なのですけど」 シロ「打たなきゃ…いけないのか……ダルいな…」 シロ「でも、涼しいんだよな……」 シロ「うーん……」 京太郎(不思議な子だなぁ) シロ「あ」 京太郎「どうしました?」 シロ「考えるのも…ダルい……」 京太郎(気力なさすぎるでしょ!) 京太郎(どうしたものか……) 京太郎「おい、俺と打てよ」 シロ「ダル……」 シロ「え……?」 京太郎「だから、俺と打てって言ってんだよ!」バシーン! おっさま「はいストーップ、そこまでや」 おっさま「なあお客さん?ここは入ったら1回打つまで出られないんです」 おっさま「だから打って行ってくれます?」 シロ「……ダルいけど…わかった」 おっさま「そんでメンツは……あ、真瀬ちゃんちょっと来てや」 由子「はいなのよー」 おっさま「これで揃ったな」 京太郎「じゃあ、始めましょうか」 シロ(……なんだか) シロ(ダルいことになったなぁ……) シロ(ダルい……) シロ(トシさんがギャルになったとか豊音が言うからみんなで来てみたのに……) シロ(早く終わらせて休憩しよう……) 開局 シロ(テンパイ……もっと伸びるかな…) シロ(ダルいけど……) シロ「ちょいタンマ」 【マヨヒガ】発動! 京太郎「ポン」 京太郎「ロン、白のみで1500です」 おっさま「はいよ~」 シロ(この人…早い人なのかな……) シロ(そうであろうと、そうでなかろうと、ダルくなりそうだな……) シロ(次は様子見……) 東1局1本場 親 京太郎 26500 由子 25000 おっさま 23500 シロ 25000 京太郎(タンヤオドラ1、ちょうどいい手で聴牌したけど…)スチャ 京太郎(これ、じゃないな)タン おっさま(どうやら順調みたいやな) おっさま(でも、そう簡単にはいかせないで) 京太郎(こい!)スチャ 京太郎(……違うか)トン おっさま「それ、ロンや。メンゼン三色、2000の1本場は2300」 京太郎「なっ……」 東2局 京太郎 24200 親 由子 25000 おっさま 25800 シロ 25000 由子(この親番、ものにするのよー)フンス 由子(とは言ったものの、もうこれで流局なのよー) 由子(ノーテンだし……)トン 京太郎「ロン、河底のみ、1000です」 由子「ホ、河底?」 由子「そ、それはちょっとあんまりなのよー……」ノヨヨ 由子(と、見せかけて) 由子(これで須賀くん対策はばっちりなのよー) 由子(ふっふっふ、これで須賀くんを泣かせてあげるのよー) 【対抗策】発動! 由子が【黄金の回転】をコピーしました 東2局 京太郎 25200 由子 24000 親 おっさま 25800 シロ 25000 由子(おお、急に牌がよく来るようになったのよー) 由子(ナイス対策!なのよー) 由子(このまま和了るのよー!) 京太郎「ツモ、300・500です」 由子「」 オーラス 京太郎 26300 由子 23700 おっさま 25300 親 シロ 24700 由子(対策…どこで間違ったんやろ……) シロ(聴牌できないなぁ…) おっさま(ずいぶんと静かな卓やな) 京太郎「よし、ツモ、300・500です!」 由子「……」 シロ「……」 終局 京太郎 27400 おっさま 25000 シロ 24200 由子 23400 京太郎「えーっと、その…おつかれさまでした」 由子「おつかれなのよー」 シロ「どうも……」 カランコロン 豊音「シロ、ここにいたんだー!」 シロ「豊音……」 豊音「みんな心配してるから帰ろーよ!」 豊音「って、須賀くん!?どうしてここに?」 京太郎「また会えましたね」 豊音「うん、あ、紹介するよーこの子は小瀬川白望ちゃん、みんなはシロって呼んでるんだよー」 シロ「ダル……」 豊音「それで、こっちが須賀京太郎くんだよー」 京太郎「そういえば、挨拶してませんでしたね」 シロ「……別に、いい」 シロ「君は、豊音の友達なの?」 京太郎「はい」 シロ「じゃあ、豊音と仲良くしてあげて……」 シロ「豊音、須賀くんに私の連絡先渡しておいて」 豊音「どうして自分で渡さないのー?」 シロ「…ダルい、から……」 京太郎「よし、午後も頑張っていくぞー!」 由子「今度こそ、今度こそは!なのよー」 カランコロン 京太郎「いらっしゃいませー」 由子「いらっしゃいなのよー」 煌「こんなところに雀荘があるとは、すばらです!」 煌「それでは早速打ちましょう」 煌「そこのお二方、私と打ってくれませんか?」 京太郎「え、俺たちですか?」 煌「あなた方の他にどなたかいらっしゃると?」 京太郎(また、なんか変な人が来たな……どうしよう) 京太郎「飛んでも知りませんよ?」 煌「おや、それは楽しみですね」 煌「申し遅れました、私は新道寺女子2年、花田煌と云います」 京太郎「俺は三箇牧高校の1年、須賀京太郎です」 由子「私は姫松の3年の真瀬由子なのよー」 煌「おお、あの姫松高校の方でしたか、いやぁ、実にすばらです!」 おっさま「お、またやるんか?わいも混ぜてくれへん?」 京太郎「はい、どうぞどうぞ」 開局 京太郎「ツモ、300・500!」 京太郎(何かを出し抜いたような気がする) 京太郎(この調子だ!) 東2局 由子 24500 親 京太郎 26100 煌 24700 おっさま 24700 京太郎「ロン、2900です」 煌「ふむ……一発とは、すばらです!」 由子(それあなたが振り込んだだけやないか……) 東2局1本場 由子 24500 親 京太郎 29000 煌 21600 おっさま 24700 由子(対策、対策なのよー)トン 京太郎「ロン、5800の1本場は6100です」 由子「もうっ!全くダメなのよー」 【対抗策】発動! 由子が【黄金の回転】をコピーしました 東2局2本場 由子 18400 親 京太郎 35100 煌 21600 おっさま 24700 煌(和了る度に点数が上がっていく……この打ち筋は) 煌(たしか春に部長と打った、宮永照) 煌(彼女にそっくりですね……) 煌(ならば、今のところは様子見あるのみですね!)トン 京太郎「ロン、7700の2本場は8300です」 煌「はい、ただいま」 東2局3本場 由子 18400 親 京太郎 44400 煌 13300 おっさま 24700 京太郎「よし、3本場だ!」 由子(やっぱり配牌もいいけど……あれ?配牌一向聴なのよー) 由子(でも、役無しなのよー……) 由子(あ、来た) 由子(これで聴牌…リーチは……しないでおくのよー)トン 煌(宮永さん同様、点数に制限があるのならば、必ず無理をする) 煌(そこを狙い打ちますよ!) 由子「ツモ、600・800なのよー」 煌「すばっ!?」 東3局 由子 20400 京太郎 42600 親 煌 21000 おっさま 15800 由子(ようやく対策がうまくいった気がするのよー) 由子(この調子で……あれ、これって) 由子「リ、リーチなのよー」 煌(ダブリーとは、なんたるすばら!) 京太郎(こんなの当たったら事故だっつーの!)トン 由子「それなのよー、ダブリー一発タンピン一盃口で12000なのよー」 京太郎「」 オーラス 由子 32400 京太郎 30600 煌 21000 親 おっさま 15800 京太郎(勝ちたい…1位になりたい……) 京太郎(幸い真瀬さんとの点差は1800、出和了でまくれる) 京太郎(で、今聴牌、一盃口のみ) 京太郎(どれを切るか……) 煌(うぅむ、微妙な配牌ですねぇ) 煌(須賀さんがもう張ったようなので、降りておきましょう) 煌(真瀬さんもなかなか侮れないですしね) 由子(張ったのよー、メンタンピンドラ1) 由子(ここはダマで……これを) おっさま「ノーテンや」 由子「テンパイなのよー」 京太郎「テンパイです」 煌「ノーテンです」 京由(*1) 終局 由子 33900 京太郎 32100 煌 19500 おっさま 14300 煌「おつかれさまでした」 京太郎「お疲れ様でした」ハァ 由子「おつかれなのよー」ハァ 煌「真瀬さん!あなたのあの逆転の跳満、すばらでした!」キラキラ 由子「あ、ありがとうなのよー」 煌「そして須賀くん、連続和了、すばらでした!あなたが今日のモストバリアブルスバラ、略してMVSです!」 煌「あと、携帯をお借りしても?」 京太郎「はい、どうぞ」 煌「ありがとうございます。それでは…」ピローン 煌「はい、これが私の連絡先です」 京太郎「あ、どうも」 煌「また機会があれば打ちましょう」 煌「それでは、さらばですー!」フリフリ カランコロン 京太郎「いい人、だったのかな?」 由子「お客様は神様なのよー」 おっさま「その言葉は正しいんやけど、使い方間違うとるな」 おっさま「2人とも、今日もご苦労やった、これがバイト代や」 京太郎「ありがとうございます」 おっさま「じゃあ、おつかれさん~」 京太郎「バイトが終わったので帰ってきた」 京太郎「財布があったかくなった気がするな」 京太郎「さて、これからどうしようかな」 京太郎「霞さんの家で特訓だ!」 霞「もう少し静かにしましょうか」 京太郎「はい……」 霞「みんな中で打ってるけど、どうするの?」 京太郎「みなさん来てるんですか?」 霞「地区予選前だもの、良子さんもいるわよ」 京太郎「そうですか……じゃあ」 ガララ 良子「ふぅ……」 京太郎「あ、戒能さん、今空いてますか?」 良子「ん、どうした?」 京太郎「俺と特訓してくれませんか?」 良子「ふむ、特訓か、私はいつでもウェルカムだが、私なんかでいいのか?」 京太郎「はい!戒能さんでなければダメなんです!」 京太郎「お願いします!」 良子「わかった、わかったから」 憩(京太郎くん、戒能プロと何話とるんやろ…)キキミミ 良子「でも、どこでヤるんだ?」 京太郎「みんな中にいるんですよね?じゃあ俺の部屋でヤりましょうか」 良子「ふ、二人っきりでか……?///」 京太郎「?もちろんじゃないですか」 憩(京太郎くんと戒能プロがヤる!?京太郎くんの部屋で!?) 憩(そ、そんなん……) 憩(興奮するやん……///) 良子「須賀くんは、読んでいる教本とかはあるのか?」 京太郎「この、瑞原プロのとか、郁乃さんのとかですね」 良子「むっ、私のは無いのか?」 京太郎「書店には見当たりませんでしたけど……」 良子「うっ…これでも一応トッププロなのに……」グスッ 良子「こんなの……」 良子「こんなの、あんまりだああああああ!」ウワァァァン 京太郎「か、戒能さん!?」 京太郎「あの後、戒能さんを慰めて時間が無くなってしまった…」 京太郎「ま、帰るときにスッキリした顔をしてたから大丈夫だよな!」 夜 京太郎「そういえばテストしたり合宿行ったりで最近はご無沙汰だったな」 京太郎「合宿といえば…明華さんだよな」 京太郎「よし……」モゾモゾ 【7月第1週 休日】終 【7月第2週 平日】 京太郎「ふぅ……」 京太郎「久しぶりだから何回もやってしまった……」 京太郎「朝、それは1日の始まり」 京太郎「朝に誰かと出会って学校に行けるかどうか、それで今日1日が決まる」 京太郎「あるものは友達と」 京太郎「あるものは恋人と」 京太郎「その1日の始まりを人々は誰かと共有している」 京太郎「何を言いたいかというと……」 京太郎「俺も誰かと登校したああああい!」 エイスリン「!」ビクッ 京太郎「あっ、すみません……って、エイスリンさん!エイスリンさんじゃないですか!」 エイスリン「ア、アサカラビンビンダネ……」 京太郎「ビンビンじゃなくて元気と言いましょう」 京太郎「そういえば、エイスリンさんって日本に来てもう3か月ですよね、好きな日本の食べ物とかってあります?」 エイスリン「タベモノ……umm」 エイスリン「カスミガツクッタ、キントキマメ、オイナリサン」 エイスリン「チクワ、トカ?」カキカキ バッ |ちくわを咥えてピースをしているエイスリンの絵| 京太郎「え、えーっと、その絵は…」 エイスリン「チクワノエ?」ハテッ? 京太郎「」ビンビン 京太郎「朝は……いかんいかん妄想は抑えないと」 京太郎「昼飯はどこで食べようかな」 京太郎「中庭に来たぞ」 ワイワイ ヤイノヤイノ ブヒーッ 京太郎「いつも賑やかだよな、恋人同士……」 京太郎「ん、あれは……」 エイスリン「……」カキカキ 京太郎「エイスリンさん!」ガバッ エイスリン「ワッ!」バシーン 京太郎「うわっ!」 エイスリン「ダイジョウブ?」ナデナデ 京太郎「痛たた、あ、もう大丈夫ですよ」 エイスリン「ホントウニ?」 京太郎「はい、もともと俺が悪かったんですし」 エイスリン「ソノ……ゴメンネ」 京太郎「謝らなくていいですよ」 京太郎「さっきも言ったように俺が悪かったんですから」ナデナデ エイスリン「……ン」 エイスリン「アリガト……」 【放課後】 京太郎「来週には地区予選が始まるのか」 京太郎「どんな人がいるかが楽しみだな!」 京太郎「やっぱり部活に行くべきだよな!」 京太郎「俺が出れるのは個人戦だけだけど、勝ちたい!」 京太郎「手に入れるんだ!力を!」 京太郎「勝つための力を!」 京太郎「よし、憩さんと特訓しよう!」 京太郎「憩さん、憩さん」 憩「!」ビクッ 憩「な、なんや?」 京太郎「?どうしてそんな後ずさりをするんですか?」 憩「いや、なんでもないで~」 憩「で、なんや?」 京太郎「憩さんと特訓しようと思いまして!」 憩「と、特訓!?って何の特訓?」 京太郎「麻雀に決まってるじゃないですか」 憩「あ、そ、そうやな!それしかないもんな!」 憩(アカン、想像してもうた……) 京太郎「じゃ、こっちでやりましょうか」 憩「う、うん」 憩(後で穿き替えんと…) 京太郎「そういえば、憩さんのそのピキーンってなるやつ、俺にもできないですかね」 憩「え、これ?」ピキーン 京太郎「なんだかかっこいいなーって」 憩「そ、そうかな……?///」 京太郎「どうですかね?」 憩「んー、一応やってみよか」 京太郎「はい、お願いします!」 京太郎「部活終わりーっ!」 京太郎「さて、帰りはどうするかな」 京太郎「街に行ってみるか」 京太郎「懐があったかいからコンビニに来たぞ」 京太郎「なにを買おうかな……」 京太郎「ティッシュを買っておくか、昨日みたいに使いすぎてなくなったら困るからな」 明華「須賀、クン?」 京太郎「あれ、雀さんじゃないですか」 京太郎「どうして大阪に?……って雀さん!?」 明華「ンッ」ビクッ 京太郎「すみません、驚いたものでつい」 明華「ダ、ダイジョーブダヨ」 明華「少シ、歌の用事で来タンダ」 京太郎「歌?」 明華「CDとか、出シテルヨ」 明華「2週間くらい大阪にイテ、コンサートシタリ、サイン会シタリスルンダ!」 京太郎「何それ凄い」 明華「良カッタら、須賀クンも来て!ミンナと一緒に!」 京太郎「はい、考えておきますね」 明華「ソーイエバ、須賀クンは何を買ッタの?」 京太郎「ああ、ティッシュですよ」 明華「ソノ袋は?」 京太郎「袋?何だ?」 近藤さん「チィーッス、お買い上げアリシャース」 京太郎「は……!?」 【7月第2週 平日】終
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3395.html
京太郎「熱出てるし、学校いけねぇし、和のおっぱい見れないし」 京太郎「嗚呼、しんどい」 京太郎「カワイコちゃんが看病しに来てくれないかなー」 京太郎「……暇つぶしに考えてみるか」 京太郎「……いや、逆に俺がカワイコちゃんの看病をしに行くって言うのも……」 咲「京ちゃん、風邪引いたんだって?」 京太郎「咲か……?」 咲「京ちゃんは風邪なんて引かないものだと思ってたよ」 京太郎「どういう意味だよ……」 咲「まぁまぁ、今日は私がつきっきりで看病してあげるからさ」 京太郎「……悪いな」 咲「大丈夫だって!私におまかせあれ」 京太郎「どうしよう……不安だ……」 咲「なにかいった?」 京太郎「別に」 咲「ふーん……」 和「お粥ができましたよ、須賀君」 京太郎「和が食べさせてくれたら嬉しいな」キリッ 和「もう、須賀君ったら♪」 キャッキャウフフ 咲(見舞いに来たのはいいけど……) 京太郎「でへへ……」 咲(なんで寝ながらにやけてるんだろ) ピンポーン 京太郎「ん……まさか部員の誰かが来てくれたのか…?」 京太郎「はーい…」 竜華「きたでー!」 京太郎「誰だ!?」 竜華「うちは清水谷竜華や。はじめまして」 京太郎「は、はあ…」 竜華「たまたま近くを通りかかったら、なんや情けない声が聞こえて来たから来てみたんや」 京太郎(喋り方からして関西だよな……たまたまって) 霞「破ァ!!」 京太郎「治った…!」 小蒔「……!」 …… 小蒔「はぁー!」 京太郎「……」 小蒔「はぁーっ!」 京太郎「……」 小蒔「治せません……」ウルウル 京太郎(かわいい) はやり「風邪引いちゃったの?」 京太郎「はやねぇ来てたんだ……」 はやり「昔から季節の変わり目には風邪をひいてるよね?」 京太郎「はやねぇと違ってデリケートなんだよ」 はやり「そんなことをいう子は看病してあげないぞ☆」 京太郎「え?」 はやり「おじさんもおばさんもいないからわざわざ看病しに来てあげたのになぁ……」 京太郎「そ、そうなの……?」 はやり「だけど口の悪い子の看病はしてあげたくないなぁ……」 京太郎「ご、ごめんなさい……」 はやり「じゃあ許してあげる☆」 はやり「熱は……うん、ちょっと高いね☆」ピト 京太郎「は、はやねぇ……?」/// はやり「昔から熱を測るときはこうしてたよね?」 京太郎(か、顔が近い……)/// はやり「なんだかすごい汗だね」 はやり「自分で着替えられる?なんだったら昔みたいに着替えさせてあげるけど……」 京太郎「そ、そこまではいいよ」/// はやり「だったらいいけど……」 はやり「じゃあ……」 京太郎「な、なんでベッドに入ってくるの……?」 はやり「昔はおねぇちゃんに抱きついて一緒に寝てたでしょ?」 京太郎「そ、そんな昔のこと……」/// はやり「今でも京くんは私のかわいい弟だもん☆」 京太郎「……ありがとう」 はやり「やっと素直になったね☆」 はやり「やっぱり京くんは素直な方がかわいいよ☆」 京太郎「………」/// カンッ