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1984(昭和59)年度 1985(昭和60)年度 1986(昭和61)年度 1987(昭和62)年度 1988(昭和63)年度 1989(平成元)年度 1990(平成2)年度 1991(平成3)年度 1984(昭和59)年度 1984年度は、横浜線(蒲田電車区)と武蔵野線(豊田電車区)の輸送力増強用(昭和59年本予算)として205系の量産先行車が10両編成4本製造された。この40両は、すべてが山手線(品川電車区)へ導入され、置き換えられた103系を転配することで、横浜線と武蔵野線の輸送力増強を実現した。 品川 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204 1 1 1 1 1 2 2 2 3 3 1 東急 1985.01.31 400→2 2 4 4 3 5 5 4 6 6 2 日立 1985.02.14 8→3 3 7 7 5 8 8 6 9 9 3 川重 1985.02.25 16→4 4 10 10 7 11 11 8 12 12 4 日車 1985.03.05 1985(昭和60)年度 1985年度から、205系の量産化が行われた。同年度は、9月までに10両編成16本(予算上は18本だが、2本は1986年2月落成)が製造された。これは、同年9月30日に開業する東北本線別線(埼京線)開業用(昭和59年3次債務)としての導入であり、山手線(品川電車区)に導入して同線の103系10両編成18本(うち1本は新宿開業用のため埼京線開業に遅れて転属)を埼京線向けとして転属させるためであった。これにより、埼京線(川越電車区)は、池袋電車区から転属した赤羽線時代からの配置車両(山手線との共通予備車含む)を加えた、103系10両編成22本体制で開業を迎えることになった。 品川 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204 5 5 13 13 9 14 14 10 15 15 5 川重 1985.07.09 6 6 16 16 11 17 17 12 18 18 6 近車 1985.07.11 7 7 19 19 13 20 20 14 21 21 7 日立 1985.07.16 8 8 22 22 51 23 23 16 24 24 8 東急 1985.07.23 9 9 25 25 17 26 26 18 27 27 9 川重 1985.08.20 10 10 28 28 19 29 29 20 30 30 10 川重 1985.08.22 11 11 31 31 21 32 32 22 33 33 11 日立 1985.08.27 12 12 34 34 23 35 35 24 36 36 12 近車 1985.08.29 13 13 37 37 25 38 38 26 39 39 13 東急 1985.09.03 14 14 40 40 27 41 41 28 42 42 14 川重 1985.09.05 15 15 43 43 29 44 44 30 45 45 15 川重 1985.09.10 16 16 46 46 31 47 47 32 48 48 16 日立 1985.09.11 17 17 49 49 33 50 50 34 51 51 17 東急 1985.09.18 18 18 52 52 35 53 53 36 54 54 18 近車 1985.09.19 19 19 55 55 37 56 56 38 57 57 19 近車 1985.09.25 20 20 58 58 39 59 59 40 60 60 20 日車 1985.09.27 1985年11月1日に、品川電車区は山手電車区に改称され、この時点で山手線に所属していた205系電車200両は、同日付で全車両が山手電車区所属に変更となった。編成番号は変更されていない。1985年度後半は、1986(昭和61)年3月3日の京葉線西船橋-千葉港開業(昭和59年4次債務)として90両、武蔵野線増発と南武線101系取換用として20両の、合わせて10両編成11本が製造され、山手線(山手電車区)に配置された。 山手 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204 21 21 61 61 41 62 62 42 63 63 21 川重 1986.02.13 22 22 64 64 43 65 65 44 66 66 22 近車 1986.02.25 23 23 67 67 45 68 68 46 69 69 23 日車 1985.11.06 24 24 70 70 47 71 71 48 72 72 24 川重 1985.11.19 25 25 73 73 49 74 74 50 75 75 25 川重 1985.12.03 26 26 76 76 51 77 77 52 78 78 26 川重 1985.12.21 27 27 79 79 53 80 80 54 81 81 27 川重 1986.01.09 28 28 82 82 55 83 83 56 84 84 28 東急 1986.01.20 29 29 85 85 57 86 86 58 87 87 29 東急 1986.02.03 30 30 88 88 59 89 89 60 90 90 30 川重 1986.02.20 31 31 91 91 61 92 92 62 93 93 31 川重 1986.02.24 1986(昭和61)年度 1986年度は、総武線101系取換用として山手線(山手電車区)に10両編成3本、京阪神緩行線に7両編成4本が配置された。京阪神緩行線に配置された車両は、国鉄分割民営化後はJR西日本に継承された。 山手 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204 32 32 94 94 63 95 95 64 96 96 32 東急 1986.04.15 33 33 97 97 65 98 98 66 99 99 33 川重 1986.05.13 34 34 100 100 67 101 101 68 102 102 34 川重 1986.06.10 1987(昭和62)年4月1日、国鉄分割民営化が行われ、JR東日本には、山手線(山手電車区)用の10両編成34本が継承された。 1987(昭和62)年度 1987年度国鉄分割民営化によりJR東日本が発足した初年度である。国鉄時代は各製造メーカーに製造を分担させていたが、民営化によりその必要は無くなったため、最初は日立製作所に10両編成8本が発注された。車両番号については、山手線導入分と、JR西日本に継承された京阪神緩行線導入分が連番で製造されていたため、番号重複を避けることと、車両番号を分かりやすくする(山手線導入分は、サハはクハの2倍、モハはクハの3倍といった法則がある)ため、クハは41号、サハは81号、モハは121号から製造された。 山手 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204 41 41 121 121 81 122 122 82 123 123 41 日立 1987.12.01 42 42 124 124 83 125 125 84 126 126 42 日立 1987.12.22 43 43 127 127 85 128 128 86 129 129 43 日立 1988.01.08 44 44 130 130 87 131 131 88 132 132 44 日立 1988.01.12 45 45 133 133 89 134 134 90 135 135 45 日立 1988.01.22 46 46 136 136 91 137 137 92 138 138 46 日立 1988.02.06 47 47 139 139 93 140 140 94 141 141 47 日立 1988.02.18 48 48 142 142 95 143 143 96 144 144 48 日立 1988.02.27 1987年度は、川崎重工に発注した東ヤテ49編成~52編成のグループより、コストダウンを図った仕様に変更された。乗務員室扉直後の足掛けが省略されたほか、荷物棚の形状変更、電動発電機(MG)の搭載数の削減などが行われた。これ以降、編成中に6両の電動車を組み込んでいる場合は編成中央に組み込まれるユニットのモハ204形はMGの設置が省略されている。なお、既に導入されている42編成についても、電動発電機の撤去を行った。コストダウン車は、東急車輛で製造された分も含め、この年は10両編成7本が製造され、山手線(山手電車区)に導入された。 山手 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204 49 49 145 145 97 146 146 98 147 147 49 川重 1988.02.25 50 50 148 148 99 149 149 100 150 150 50 川重 1988.03.05 51 51 151 151 101 152 152 102 153 153 51 川重 1988.03.11 52 52 154 154 103 155 155 104 156 156 52 川重 1988.03.17 53 53 157 157 105 158 158 106 159 159 53 東急 1988.03.22 54 54 160 160 107 161 161 108 162 162 54 東急 1988.03.28 55 55 163 163 109 164 164 110 165 165 55 東急 1988.03.30 1988(昭和63)年度 1988年度は、最初に、前年度導入分から年度をまたぎ、山手線(山手電車区)に10両編成5本が導入された。これにより山手線は10両編成54本の体制となって103系を全て置き換え、205系に統一された。 山手 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204 56 56 166 166 111 167 167 112 168 168 56 東急 1988.04.25 57 57 169 169 113 170 170 114 171 171 57 東急 1988.04.28 58 58 172 172 115 173 173 116 174 174 58 東急 1988.05.26 59 59 175 175 117 176 176 118 177 177 59 東急 1988.05.27 60 60 178 178 119 179 179 120 180 180 60 東急 1988.06.20 山手線用の製造が、1988年6月20日落成の東ヤテ60編成をもって終了したことを受け、JR東日本は次の導入路線に選定したのは、横浜線(蒲田電車区)だった。横浜線のイメージアップを目的としたものであり、103系7両編成24本を、205系7両編成25本で置き換えることになった。 蒲田 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204 1 61 181 181 121 182 182 61 日車 1988.09.02 2 62 183 183 122 184 184 62 日車 1988.09.07 3 63 185 185 123 186 186 63 日車 1988.09.14 4 64 187 187 124 188 188 64 日車 1988.09.20 5 65 189 189 125 190 190 65 日車 1988.09.26 6 66 191 191 126 192 192 66 日車 1988.09.30 7 67 193 193 127 194 194 67 日車 1988.10.05 8 68 195 195 128 196 196 68 川重 1988.11.07 9 69 197 197 129 198 198 69 川重 1988.11.15 10 70 199 199 130 200 200 70 川重 1988.11.25 11 71 201 201 131 202 202 71 川重 1988.12.02 12 72 203 203 132 204 204 72 近車 1988.12.06 13 73 205 205 133 206 206 73 川重 1988.12.09 14 74 207 207 134 208 208 74 近車 1988.12.12 15 75 209 209 135 210 210 75 東急 1988.12.15 16 76 211 211 136 212 212 76 川重 1988.12.21 17 77 213 213 137 214 214 77 川重 1989.01.13 18 78 215 215 138 216 216 78 近車 1989.01.17 19 79 217 217 139 218 218 79 川重 1989.01.20 20 80 219 219 140 220 220 80 川重 1989.01.24 21 81 221 221 141 222 222 81 東急 1989.01.27 22 82 223 223 142 224 224 82 東急 1989.01.31 23 83 225 225 143 226 226 83 東急 1989.02.17 24 84 227 227 144 228 228 84 東急 1989.02.21 25 85 229 229 145 230 230 85 ※ 1989.03.01 ※東カマ25編成は、クハ205-85、モハ205-229、モハ204-229、クハ204-85が東急車輛、サハ205-145、モハ205-230、モハ204-230がJR大船工場で製造された。 横浜線向けの製造が終了後は、南武線(中原電車区)に6両編成3本が導入された。これは1989年3月11日ダイヤ改正に伴い運用増となることを受けて配置車両数が増加することになったため、イメージアップを兼ねて新造車を直接投入することになったものである。このグループは川崎重工で製造されたが、これ以降に製造された車両については、500番台と6扉車を除き全て川崎重工で製造された。これは、大量発注を条件に大幅な値引きをすると川崎重工が提案したためで、205系電車と、同時期に製造されていた211系電車が川崎重工に大量発注され、実際に製造されたものである。1988年度は、この南武線向けをもって導入終了となった。 中原 1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 モハ205 モハ204 クハ204 27 86 231 231 232 232 86 川重 1989.02.13 28 87 233 233 234 234 87 川重 1989.03.07 29 88 235 235 236 236 88 川重 1989.03.08 1989(平成元)年度 1989年度は、埼京・川越線(川越電車区)向けの導入から始まった。同線は1985年9月30日の開業時に赤羽線(旧・池袋電車区)向け車両を継続使用するほか、山手線(旧・品川電車区)へ205系電車を導入することによって捻出された103系電車を配置するなどして、103系電車は10両編成23本の体制であったが、騒音問題などを理由として置き換えられることになった。この年度は10両編成11本の導入が予定されていたが、後述する理由により、実際に配置されたのは9編成のみであった。編成番号は欠番を作らず、1~9が付番された。 川越 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204 1 89 237 237 146 238 238 147 239 239 89 川重 1989.06.08 2 90 240 240 148 241 241 149 242 242 90 川重 1989.06.13 3 91 243 243 150 244 244 151 245 245 91 川重 1989.06.21 4 92 246 246 152 247 247 153 248 248 92 川重 1989.06.26 5 93 249 249 154 250 250 155 251 251 93 川重 1989.07.08 6 94 252 252 156 253 253 157 254 254 94 川重 1989.08.22 7 96 258 258 160 259 259 161 260 260 96 川重 1989.09.02 8 98 264 264 164 265 265 165 266 266 98 川重 1989.09.19 9 99 267 267 166 268 268 167 269 269 99 川重 1989.09.22 1988年12月5日、中央本線東中野駅構内で、列車の衝突事故が発生した。先行する103系電車(習志野電車区所属)に後続の201系電車(三鷹電車区所属)が衝突したもので、この事故で激しく損傷した103系9両、201系9両は事故廃車となった。これに伴う車両不足を補うため、事故で唯一生き残った車両と、首都圏の各路線で廃車予定だった車両を寄せ集めて中央・総武線の運用に投入してきたが、この事故によって不足した分を補うため、三鷹電車区に急遽205系電車を投入することになった。三鷹区には当初導入予定は無かったが、埼京・川越線用として製造されていた車両のうち10両編成2本を中央・総武線へ暫定的に投入した。このため、ATS線区への導入でありながら、ATC準備車としての製造となった。 三鷹 1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車 9号車 10号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204 6 95 255 255 158 256 256 159 257 257 95 川重 1989.07.20 23 97 261 261 162 262 262 163 263 263 97 川重 1989.09.08 年度の前半で埼京・川越線向けと中央・総武線向けを製造した後、この年度3番目の導入線区は南武線(中原電車区)となった。編成番号については、1989年11月1日付で整理が行われ、車番順に10から16が割り振られた。 中原 1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 モハ205 モハ204 クハ204 19 100 270 270 271 271 100 川重 1989.09.27 18 101 272 272 273 273 101 川重 1989.09.30 21 102 274 274 275 275 102 川重 1989.10.12 6 103 276 276 277 277 103 川重 1989.10.20 南武線編成番号整理(第1次/1989年11月1日) 新番号 旧番号 該当車両 ナハ10 ナハ27 クハ205-87以下6連 ナハ11 ナハ28 クハ205-88以下6連 ナハ12 ナハ29 クハ205-89以下6連 ナハ13 ナハ19 クハ205-100以下6連 ナハ14 ナハ18 クハ205-101以下6連 ナハ15 ナハ21 クハ205-102以下6連 ナハ16 ナハ6 クハ205-103以下6連 南武線用の導入を挟んだ年度の後半は、1990年3月10日の京葉線東京延伸に伴う製造となった。まずは、京浜東北・根岸線(浦和電車区)に初めて205系電車を導入。10両編成4本を投入して103系電車を京葉線(習志野電車区)と武蔵野線(豊田電車区)へ転用した。 浦和 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204 1 104 278 278 168 279 279 169 280 280 104 川重 1989.10.18 2 105 281 281 170 282 282 171 283 283 105 川重 1989.10.27 3 106 284 284 172 285 285 173 286 286 106 川重 1989.11.08 4 107 287 287 174 288 288 175 289 289 107 川重 1989.11.15 続いて、京葉線東京延伸開業に際しては、京葉線(京葉電車区)にも205系電車を直接投入することになった。快速電車用としての導入で10両編成12本が製造された。このグループでは前面の形状を他の編成と変更した、京葉線オリジナルのスタイルとなったが、番台区分は行われず、0番台として導入された。京葉電車区の発足は、京葉線東京延伸と同日の1990年3月10日であるため、それまでは暫定的に習志野電車区の所属としていた。 京葉 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204 1 108 290 290 176 291 291 177 292 292 108 川重 1989.11.21 2 109 293 293 178 294 294 179 295 295 109 川重 1989.11.25 3 110 296 296 180 297 297 181 298 298 110 川重 1989.12.01 4 111 299 299 182 300 300 183 301 301 111 川重 1989.12.08 5 112 302 302 184 303 303 185 304 304 112 川重 1989.12.15 6 113 305 305 186 306 306 187 307 307 113 川重 1989.12.19 7 114 308 308 188 309 309 189 310 310 114 川重 1989.12.26 8 115 311 311 190 312 312 191 313 313 115 川重 1990.01.10 9 116 314 314 192 315 315 193 316 316 116 川重 1990.01.19 10 117 317 317 194 318 318 195 319 319 117 川重 1990.01.23 11 118 320 320 196 321 321 197 322 322 118 川重 1990.01.30 12 119 323 323 198 324 324 199 325 325 119 川重 1990.02.08 1989年度は最後に、山手線(山手電車区)に、サハ204形900番台が2両導入された。JR東日本の205系電車はこれまで0番台のみの導入だったが、初めて900番台が導入されることになった。この車両は6扉車の試作車であり、山手線の既存編成(東ヤテ42編成)に組み込んで連結位置等を変更しつつ、営業運転で使用しながら試験を行うことになった。 山手 製造 落成日 サハ204 サハ204 901 902 近車 1990.03.02 1990(平成2)年度 1990年度は、埼京・川越線(川越電車区)の103系電車を全て置き換えるため、10両編成14本を製造した。本来なら中央・総武線に暫定配置された2編成も戻すところ、実際には1編成しか戻せなかったため、山手線(山手電車区)の予備車を削減してもう1編成を確保して10両編成25本体制を整えた。編成番号も整理を行ったが、中央・総武線から戻せなかったクハ205-95以下10連に付くはずだった「7」は、山手線からの転入車に割り振られた。 新製車 川越 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204 12 120 326 326 200 327 327 201 328 328 120 川重 1990.05.29 13 121 329 329 202 330 330 203 331 331 121 川重 1990.06.07 14 122 332 332 204 333 333 205 334 334 122 川重 1990.06.14 15 123 335 335 206 336 336 207 337 337 123 川重 1990.06.21 16 124 338 338 208 339 339 209 340 340 124 川重 1990.06.28 17 125 341 341 210 342 342 211 343 343 125 川重 1990.07.05 18 126 344 344 212 345 345 213 346 346 126 川重 1990.07.12 19 127 347 347 214 348 348 215 349 349 127 川重 1990.07.19 20 128 350 350 216 351 351 217 352 352 128 川重 1990.07.26 21 140 377 377 222 378 378 219 379 379 140 川重 1990.11.09 22 141 380 380 224 381 381 225 382 382 141 川重 1990.11.19 23 142 383 383 226 384 384 227 385 385 142 川重 1990.11.22 24 143 386 386 228 387 387 229 388 388 143 川重 1990.12.03 25 144 389 389 230 390 390 231 391 391 144 川重 1990.12.10 車両転入に伴う車両番号整理 新番号 旧番号 該当車両 ハエ7 ヤテ41 クハ205-41以下10連 ハエ8 ハエ7 クハ205-96以下10連 ハエ9 ミツ23 クハ205-97以下10連 ハエ10 ハエ8 クハ205-98以下10連 ハエ11 ハエ9 クハ205-99以下10連 埼京・川越線用の導入は2回に分けられたが、その間には南武線(中原電車区)用の製造があり、6両編成9本が製造された。1990年9月27日に最終編成が落成した後、1990年10月29日に編成番号の整理が行われ、車番順に1~16が割り振られた。 中原 1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 モハ205 モハ204 クハ204 19 129 353 353 354 354 129 川重 1990.08.02 35 130 355 355 356 356 130 川重 1990.08.07 36 131 357 357 358 358 131 川重 1990.08.17 18 132 359 359 360 360 132 川重 1990.08.23 7 133 361 361 362 362 133 川重 1990.08.28 37 134 363 363 364 364 134 川重 1990.08.31 20 135 365 365 366 366 135 川重 1990.08.04 23 138 373 373 374 374 138 川重 1990.09.25 21 139 375 375 376 376 139 川重 1990.09.27 南武線編成番号整理(第2次/1990年10月28日) 新番号 旧番号 該当車両 ナハ1 ナハ10 クハ205-87以下6連 ナハ2 ナハ11 クハ205-88以下6連 ナハ3 ナハ12 クハ205-89以下6連 ナハ4 ナハ13 クハ205-100以下6連 ナハ5 ナハ14 クハ205-101以下6連 ナハ6 ナハ15 クハ205-102以下6連 ナハ7 ナハ16 クハ205-103以下6連 ナハ8 ナハ19 クハ205-129以下6連 ナハ9 ナハ35 クハ205-130以下6連 ナハ10 ナハ36 クハ205-131以下6連 ナハ11 ナハ18 クハ205-132以下6連 ナハ12 ナハ7 クハ205-133以下6連 ナハ13 ナハ37 クハ205-134以下6連 ナハ14 ナハ20 クハ205-135以下6連 ナハ15 ナハ23 クハ205-138以下6連 ナハ16 ナハ21 クハ205-139以下6連 南武線用の導入と並行して、京浜東北・根岸線(浦和電車区)向けにも10両編成2本が導入された。 浦和 10号車 9号車 8号車 7号車 6号車 5号車 4号車 3号車 2号車 1号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 サハ205 モハ205 モハ204 クハ204 5 136 367 367 218 368 368 219 369 369 136 川重 1990.09.11 6 137 370 370 220 371 371 221 372 372 137 川重 1990.09.18 1990年度は埼京・川越線への導入(第1次)、南武線への導入(第1次)、京浜東北・根岸線への導入、南武線への導入(第2次)、埼京・川越線への導入(第2次)を行った後で、相模線(豊田電車区)への導入を行った。相模線が1991年3月16日に電化開業することに伴い、205系電車4両編成13本を直接投入したものである。相模線の路線事情に合わせた特別仕様車のため、500番台に区分された。 豊田 1号車 2号車 3号車 4号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 クハ204 R1 501 501 501 501 川重 1991.01.10 R2 502 502 502 502 川重 1991.01.10 R3 503 503 503 503 川重 1991.01.17 R4 504 504 504 504 川重 1991.01.17 R5 505 505 505 505 川重 1991.01.29 R6 506 506 506 506 川重 1991.01.29 R7 507 507 507 507 川重 1991.02.09 R8 508 508 508 508 川重 1991.02.09 R9 509 509 509 509 川重 1991.02.16 R10 510 510 510 510 川重 1991.02.16 R11 511 511 511 511 川重 1991.02.23 R12 512 512 512 512 ※ 1991.03.06 R13 513 513 513 513 大船 1991.03.06 ※東トタR12編成は、クハ205-512とクハ204-512が東急車輛で製造され、モハ205-512とモハ204-512がJR大船工場で製造された。 1991(平成3)年度 1991年度は、12月1日のダイヤ改正から武蔵野線(豊田電車区)の一部列車が8両編成化するのに合わせて、8両編成5本が直接投入された。京葉線に導入された車両と同じデザインの色違いの導入となった。このうちの1本は、103系電車の8両編成化に伴う予備車として、電動発電機(MG)の付かない電動車ユニットを除いた6両編成で先行導入されており、後から落成した車両を組み込んで正式な8両編成を組成した。 豊田 1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車 製造 落成日 クハ205 モハ205 モハ204 モハ205 モハ204 モハ205 モハ204 クハ204 E1 145 392 392 394 394 145 川重 1991.09.27 393 393 川重 1991.10.08 E2 146 395 395 396 396 397 397 146 川重 1991.10.08 E3 147 398 398 399 399 400 400 147 川重 1991.10.17 E4 148 401 401 402 402 403 403 148 川重 1991.10.23 E5 149 404 404 405 405 406 406 149 川重 1991.10.30 また、武蔵野線向けの製造と並行して、同日のダイヤ改正から11両編成化する山手線用に増結中間車を製造した。増結車は6扉車(サハ204形)での導入となり、53編成のうち900番台を組み込む2編成を除く51編成分51両が製造された。組み込み位置はクハ205形とモハ205形の間の10号車となった。 山手 10号車 10号車 10号車 製造 落成日 サハ204 サハ204 サハ204 1 2 3 近車 1991.10.23 4 5 6 近車 1991.10.24 7 8 9 近車 1991.10.30 10 11 12 近車 1991.10.31 13 14 15 近車 1991.11.01 16 17 18 近車 1991.11.13 19 20 21 近車 1991.11.14 22 23 24 近車 1991.11.15 25 26 27 近車 1991.11.20 28 29 30 近車 1991.11.21 31 32 33 近車 1991.11.22 34 35 36 近車 1991.11.27 37 38 39 近車 1991.11.28 40 41 42 近車 1991.11.29 43 44 45 近車 1991.12.04 46 47 48 近車 1991.12.05 49 50 51 近車 1991.12.06 組み込み先 車番 組込編成 1~5 車番と同番号の編成に組み込み 6 一旦ヤテ51に組み込んだ後、ヤテ6に組み込み 7~34 車番と同番号の編成に組み込み 35~41 対応する番号のサハ205形が無いヤテ52~ヤテ58に番号順に組み込み 42 一旦ヤテ59に組み込んだが、ヤテ42のサハ204-901と入れ替えた 43~50 車番と同番号の編成に組み込み 51 ヤテ51に組み込み、サハ204-6を置き換えた 901 試験運行時に組み込まれていたヤテ42に組み込まれていたが、ヤテ59のサハ204-42と入れ替えた 902 対応する番号のサハ205形が無いヤテ60に組み込み この山手線に導入されたサハ204-49~51の落成をもって205系電車の量産は終わり、これ以降にJR東日本が導入する直流通勤型電車は、901系電車での試験を経て、209系電車が量産されることになる。
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むるすぁwシグルイも面白い -- 名無しさん (2008-04-03 13 37 44) シグルイも早く終わらせてねw -- 名無しさん (2008-04-03 14 32 23) 第五話は伝説になりました -- 名無しさん (2008-05-04 21 20 12) 幻想入り中最も異色のギャグカオス作品、他のうp作品も必見 -- 名無しさん (2008-05-05 23 14 37) 毎回、消されるか否かドキドキしながら見ています。同じく400番台のものとして尊敬しています。(いろんな意味で) -- R-3(437) (2008-05-18 03 07 45) カオスを究めようとしているのか(゜Д゜) -- 名無しさん (2008-05-19 02 47 37) 幻想入り史上カオスとBGMとR指定に定評がある作品です。 -- (名無しさん) 2008-06-05 00 25 37 カオスに目がいきがちだけど動画としての見やすさ、選曲の上手さも素晴らしいです -- (名無しさん) 2008-06-08 01 27 22 きれいなもるすぁだと・・・許せる!! -- (名無しさん) 2008-07-13 03 13 48 なんというカオス。尊敬します。 -- (名無しさん) 2008-08-18 00 35 52 一天一天一天 -- (名無しさん) 2008-08-29 18 17 05 東方動画で2番目くらいに楽しみしてます。 1番はZUN素 -- (名無しさん) 2008-12-29 10 53 32 初めて見た幻想入りがコレでした。 うp主の他の作品も面白いので是非。 -- (名無しさん) 2009-02-06 05 16 38 一話の も「兄貴がいっぱい いいえ、ケフィアです 腋巫女霊夢が部屋いっぱい」 橙「駄目だこいつ… 早くなんとかしないと…」 の流れは壺にはまりましたwww -- (竜の子) 2009-02-11 23 47 43 なんかもうすげぇ -- (名無しさん) 2009-04-14 09 21 46 11話見れーねーorz -- (・・・・・) 2009-06-11 20 51 22 レベルが高すぎてカブトボーグを超えるいい感じのカオスだったぜ。ところが二期マダー? -- (名無しさん) 2009-12-12 22 11 35 混沌としつつ何気にストーリーが進んだり謎が解けたりする第二部も気に入ってます -- (名無しさん) 2010-10-10 11 06 27
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博麗霊夢 加入条件 初期。パーティから外すと天界にいる。 映姫出現時は仲間に出来ない。 能力 HP SP EP 腕力 敏捷 体力 知力 精神 技能 初期能力 70 27 8 8 6 6 6 10 神法3 成長適性 530 33 12 35 24 31 31 40 神法 計 600 60 20 43 30 37 37 50 - 初期装備:御幣、太陽針、おふだ 固有アビリティ アビリティ SP EP 範囲 属性 追加効果 習得条件 備考 針 5 - 遠・単 射撃 - - キック 6 - 近・単 接触攻撃打撃 - 敏捷+10%(敏捷) 真空飛びヒザ 6 2 近・単 接触攻撃打撃 - 敏捷+50%(敏捷18) 外れる事あり ピアス - 3 近・単 斬撃? 体力ダウン効果 HP+50%(HP335) 金縛り 13 2 遠・単 妖術 麻痺効果 知力+30%(知力) 成功率40% カウンター - 1 自身 接触攻撃打撃 接触攻撃に反撃 HP+20%(HP176) 結界 15 3 味方全体 - 1ターンの間ダメージを軽減 HP+80%() 身を守る - - 自身 - うけるダメージを軽減 知力+50%(知力) 霊符「夢想封印」 15 2 遠・単 神法 溜め1 HP+40%(HP282) 神技「八方鬼縛陣」 20 1 敵全体 神法 反動1麻痺効果 HP+70%(HP441) 「夢想天生」 28 1 ? 溜め2 HP+90%(HP547)精神+90%(精神46) 備考 遠近バランスの取れた能力の紅白。 ただ、4倍剣や暗黒殿と比べると今回はやや控えめな印象。 前衛、中衛、後衛、どこに配置するかで運用が変わる 前衛の場合は霊夢のみ許されたカウンター狙いが主となる。 カウンターは近接攻撃にダメージを受けつつ攻撃する技だが 電光丸には常時パリィ効果があるので、50%の確率でパリィしながら反撃可能になり、非常に効率的。 カウンター自体の攻撃力は低く、威力の大半は割合ダメージ(敵HP-10%、ボスには-5%)によるものなので、敵のHPが残り少なくなると微妙。 また、靈夢はどちらかといえば耐久力が低めなので良い防具を率先してつけてやること。 妹紅のフェニックス再誕がかかっていれば磐石。 後衛は基本的に回復・補助型。 スキルによる回復や補助でパーティーを支援する。 結界による防御でパーティー壊滅の危険がある全体攻撃も耐え凌ぐ事が可能。 針と夢想封印で攻撃参加も可能。夢想封印は中々威力が高く、扱いやすい。 尚、こちらで運用する場合は意識的に神法を初期から上げる必要がある。 中衛は近接スキルを活かしつつ、補助も出来る位置。 ただこの場合はカウンターが死に技になる。 もう1つの売りとして、八方鬼縛陣がある。 全体攻撃+麻痺は凶悪で雑魚相手には絶大な殲滅力を持つ。 配置を選ばないのも◎。 夢想天生は2ターン溜めは流石にロマン技。 威力は流石に高いが、それでも萃香等には及ばない。 一応注意点として近接技故に前衛・中衛で使わないと威力が下がり、またこの技は腕力に依存する点に注意。 汎用スキルは神法は鉄板として、後は魔法だろうか。 機械は全キャラ共通で扱いやすいが、霊夢の場合は使いやすい全体攻撃の八方鬼縛陣を覚えるので、 最終的には余り必要がなくなる。
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辷}} 》 ` .. __ 辷}} 《 `ヽ `>{ { i r..ー‐ァ、 辷}} 》 ` ー--ヾ_j_j_//´ ̄  ̄ `ヽ 辷}} 《 .>-…=≠-≠..、´ ⌒`ヽ ___\ 辷}}; ´... -=ニ >‐-..、 .ヽ `ヽ ,,=''二___ヽ..___,, , ´. / . . . . . ヽ. .V⌒ヽ i| 辷'辷'辷'辷{. / . / . . . . . \ .ヽヽ ∨/ 《 辷 `ヾ辷{ / . . / . . . . ヽ ハハ ∨// 》辷. / / ,′ . . i . . .. .ヽ . . ハハ i i V//辷{ i / i. i . |. i ナト、 ヽィiナト、 j i i i 从辷{爪 |/ !. !. ! . .ハリ,ィ=ミヽ i{ ,ィぅ示、 |i| i i 爪 .i \___ { 乂 i . i i iぃJ ヽi{` ぃし'}〉!i! i i ij ! 乂 ...\`ヽ }. i . j. 从`''′, ゞ-イj |リ. i i リ;{ } i . \i リ / 7ーヽ.゙~ 、 ゙゙~イ゙7从ノ)ハ∧};}、 ! ! ! . ノ\ /、/ }コ |i.>..._ .. ィ´/_/ `ヽ {;{ \! ! . . ヽ \. ノゝ{ }コ jj | ノ=イ ,,≠=rr、};} jiト、 . . .ヽ\ ヽ. ,'´. / リ }コ || | / /. }} .〃コ{⌒ヾ. {;{ i | \ . .ハ. ) ノ { . ノノ 斗イ' . | ノリ{. リ 〃コ{´ }コ{ i | ヽ / / ノ. ノノ イコノノ′ ,ヘ/_ 乂j! /コ{´ ト、 乂_ ( ( ´ //7/}コ/____ノr‐‐、\ i !コ{´ 、 いヽ `ノ/ }コ厂j /77Ti\\jコ{__ ハ,.-‐―{>''}}、_____ ノ`ヽ / , }>/ //. ! ! . \!コ{. ___ == /7ハヽヽ⌒!} ..-‐< ノ`ヽ ━[ステータス]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【 博麗 霊夢 / 人間(女) 】 好感度【82】…同業者 体力[1500/1500] / 霊力[2000/2000] 装備 ・お手製の呪符一式 通常攻撃(+100) ・お祓い棒 ・封魔針 ・アミュレット -アビリティ- ・弾幕 … [複数][射撃] 霊力:-30 ・パスウェイジョンニードル … [貫通][破魔] 1d×50ダメージ 霊力:-30 ・ホーミング・アミュレット … [絶対命中][破魔] 1d×100ダメージ 霊力:-100 ・夢符「封魔陣」 … [2T目から][破魔] 2d×100ダメージ 相手の行動を1ターン封じる。霊力:-300 ・霊符「夢想封印」 … [3T目から][破魔][必殺][絶対命中] 3d×100ダメージ 霊力:-500 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ -説明- 早川探偵事務所のGS。女子高生くらい。巫女。 空を飛べる。面倒な事は嫌いだが、降りかかる火の粉はちゃんと払う。 自由奔放で、何物にも縛られれない。
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758 名前:電車ごっこ1/6 :2014/06/22(日) 21 11 25.40 ID ??? ガロード「なあなあヒイロ!」 ヒイロ「…なんだいったい」 ガロード「じゃーん!これなーんだ?」 ヒイロ「…これは」 少し長めの縄跳び 真ん中のあたりに「がんだむごお」と子供の字で書かれた札が下がっていた ガロード「ちっちゃい頃みんなでやったよなー!」 ヒイロ「…ああ」 ガロード「なあなあ」 ヒイロ「断る」 ガロード「まだなんも言って無いじゃん」 ヒイロ「やらないぞ」 ガロード「いいじゃんいいじゃーん!昔みたいにさー」 ヒイロ「…まあ懐かしいと言えば懐かしいが」 ガロード「だろ!」 ヒイロ「だが断る」 ガロード「ちぇー…」 759 名前:電車ごっこ2/6 :2014/06/22(日) 21 12 21.03 ID ??? ~10年前~ ※ひらがなが多いから少し読みづらいです ガロード(5)「ヒイロー!電車ごっこしよーぜ!」 ヒイロ(5)「ことわる」 ガロード「おれがうんてんしゅで、ヒイロがしゃしょーさんな!」 ヒイロ「おい」 ガロード「ヒイロー、これは『にんむ』だぞ?」 ヒイロ「…にんむりょうかい」 ガロード「まえに札つけてー…」カキカキ ガロード「『がんだむごお』はっしーん!」 ヒイロ「れっつごー…」 2人「しゅっしゅっぽっぽっしゅっしゅっぽっぽっ」 キオ(3)「でんしゃだ!」 ウッソ(3)「でんしゃ?」 ジュドー(4)「すげー!」 ガロード「『がんだむごお』にごじょーしゃですかー?」 フリット(4)「のってもいいの?」 ガロード「どうぞどうぞ!」 キオ「わーい!」 ヒイロ「じょーしゃにはアメが1人1つ必要だ」 ウッソ「えー!?」 ヒイロ「でも5才まではタダだ」 4人「やったー!」 760 名前:電車ごっこ3/6 :2014/06/22(日) 21 13 53.61 ID ??? 6人「しゅっしゅっぽっぽっしゅっしゅっぽっぽっ」 キラ(6)「あ、電車だ」 バナージ(6)「『がんだむごお』?」 刹那(6)「これにのればガンダムになれるのか!?」 シン(6)「ムリだとおもうぞ」 ガロード「4名さまごじょーしゃですかー?」 ヒイロ「じょーしゃにはアメが1人1つ必要だ」 ジュドー「5才まではタダだって!」 キラ「ずるーい!」 刹那「イチゴ味でいいか?」スッ シン「刹那!?」 刹那「これにのってガンダムになる!」 バナージ「なれるかなあ…?」 フリット「3人はどうする?」 キラ「じゃあぼくリンゴ味」スッ バナージ「ブドウ味ならあるよ」スッ シン「みんなのんのかよ!?」 ヒイロ「シン兄さんはどうする?」 シン「…スイカ味」スッ 761 名前:電車ごっこ4/6 :2014/06/22(日) 21 15 19.12 ID ??? 10人「しゅっしゅっぽっぽっしゅっしゅっぽっぽっ」 カミーユ(7)「おれたちも乗ろう!」 シーブック(7)「そこの電車ー!」 ロラン(7)「僕たちも乗せてくださーい!」 ガロード「3名さまですねー!」 ヒイロ「じょーしゃにはアメが1人1つ必要だ」 ロラン「オレンジ味です」スッ シーブック「メロン味なら」スッ カミーユ「ソーダ味で」スッ ロラン「そういえばどこに向かってるんですか?」 ガロード「とくに決まってない!」 ヒイロ「じゆうきままに走り続ける」 762 名前:電車ごっこ5/6 :2014/06/22(日) 21 17 56.40 ID ??? 13人「しゅっしゅっぽっぽっしゅっしゅっぽっぽっ」 アセム(8)「オレも乗る!ブドウ味!」スッ コウ(9)「僕もいいかな?イチゴ味で」スッ ヒイロ「ついに味がかぶったな」 シン「べつにいいだろ」 ガロード「2名様じょーしゃー!」 アムロ(19)「ふふふ… ;#9899; ;#65038;REC」 ドモン(10)「盗撮だ!」 アムロ「なあ!?」 シロー(14)「ドモン、家族を撮るのは盗撮ではないぞ」 ドモン「でも許可取ってないぞ!」 マイ(13)「たしかに」 アムロ「えええっ!?」 アル(1)「しゅっぽしゅっぽ」 シュート(0)「うう?」 セレーネ(18)「あんた達も入りたいの?」 アムロ「もっと大きくなったらなー」ナデナデ 15人「しゅっしゅっぽっぽっしゅっしゅっぽっぽっ」 763 名前:電車ごっこ6/6 :2014/06/22(日) 21 25 33.09 ID ??? ヒイロ「…懐かしいな」 ガロード「なんならアル達にやらせるか!客ならヒイロも乗るだろ?」 ヒイロ「断る」 ガロード「ヒイロー、これは『任務』だ…」 ヒイロ「もうその手にはのらん」 ガロード「任務でも?」 ヒイロ「子供の時は気づかなかったが、こんなくだらない任務、あるわけ無いだろ」 ガロード「お前も大人になったなー」 ヒイロ「お前はまだガキだがな」 おしまい 同い年だから一緒に遊んだりしただろうし、正反対だけど何気にこの二人は仲いいんじゃないかなって思う みんなの昔の性格とかはもちろん想像なので 失礼しました
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人物紹介 幻想郷を守るお腹をすかせた巫女。開店した寿司屋で奢ってもらえると聞いて飛んできた。妖怪に奢ってもらっていいのか? スキル紹介 スキル名 効果 パッシブ︰食い溜め 連続で寿司を食べても食べるのにかかる時間が少し増えにくくなる。「こんなに食べれるチャンスあんまないんだから今のうちにいっぱい食べとくわよ!」 スキルA︰早食い 霊夢がオーラを纏い、次の二回分寿司を食べる動作がすごく短くなる。この二回で皿カウントは増加しない。ワサビ入りの寿司を食べてしまうとダメージが50%増加。「これも、これもおいしいわ!私のよ!」 スキルB︰プチ夢想封印 他のプレイヤーを1.2秒間硬直させる。そのプレイヤーが行っていた行動はキャンセルされる。ゲージが30%以下の相手に対しては発動しない。不発になった場合、不発人数に応じてゲージが回復する。「ええい、実力行使よ!大人しくしてなさい!」 スキル解説 食い溜め 寿司を連続して食べているとだんだん食べる速度が遅くなってくるが、 パッシブの存在のおかげで他のキャラクターより食べる速度が遅くなりにくい。 同じ量食べていても明らかに差が出てくるので、後半の食べ合戦で活きてくる。 早食い 次に食べる寿司二つがすごい速度で食べ終わるようになる。 金と赤が並んでいるときも両方食べられるくらいの速さになるので 並びによっては一気に回復が可能。 ワサビを食べるとダメージが大きくアップしてしまう。 時間制限などはないので慌てて二回目を発動してワサビを食べてしまったりしないように。 プチ夢想封印 他プレイヤーに対して夢想封印を飛ばす大人げない技。 全ての動作をキャンセルさせることができるため、赤皿以上を食べている最中のプレイヤーを狙ったり 流れてくる金皿やスキル待機状態でのワサビ皿を狙っている相手を狙ってタイミングを狂わせたりと 妨害技として非常に優秀。食べ終わった相手などに発動しても大した恩恵がなくもったいない。 テンションゲージが少ない相手には不発に終わってしまうため最後の一口を妨害することはできない。 その代わり不発になった場合はテンションが少しだけ回復する。 発動後は自分にも硬直が発生するので無駄打ちしないこと。 総評 とにかく食べて食べて食べまくるコンセプトのキャラ。 パッシブとスキルAを活かしてゲージを高く保ち 夢想封印で的確に相手の邪魔をしていきたい。
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【検索用 さいしゅうてんしゃ 登録タグ CHAN×CO GlassOnion VOCALOID tk10 さ とまちよ 初音ミク 季結 巡音ルカ 曲 曲さ 有頭海老】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:GlassOnion 作曲:GlassOnion 編曲:GlassOnion 絵:tk10(ミク版)、有頭海老、季結、とまちよ、CHAN×CO(ルカ版) 唄:初音ミク(ミク版)・巡音ルカ(ルカ版) 曲紹介 曲名:『最終電車』(さいしゅうでんしゃ) どこか懐かしい感じのするバラード曲。 ミクが過去を振り返りながら情緒たっぷりに歌い上げます。 後にルカによるセルフカバーも投稿されました。 歌詞 たどり着いた駅のホーム 人の姿もなくて 消えかけた灯りだけが 闇の中 瞬いてた 腕が痛む 重い荷物 ベンチの上に置くと 遠くから響いてくる レールの音 耳を澄ます 闇の奥に浮かび上がる二つのヘッドライト さまよい続けていた私の元 光の矢が駆けてくる 走り出した白い電車 荷物をひざに抱いて 息を吸い目を閉じれば思い出す あの日のこと 幼かった私の夢 みんなで歩いた道 好きだったあの人の笑い声も すべて闇に消えたけど 今、電車が駆けて行く 夜の闇を切り裂いて 錆び付いたレールは悲鳴を上げ 夜明けの街へと走る 向かい側の窓に映るもう一人の自分が 私の目じっと見つめ ささやいた 元気出せと 流れてゆく街の灯り あの灯りの下にも いくつもの幸せと悲しみが眠っている 世界中の誰もが皆 泣きながら生きている 暗闇に立ちすくみ震えながら 遠い夜明け 待っている 今、電車が駆けて行く 夜の森を後にして 青白い火花を撒き散らして ゆりかごの様に揺れてる 明日もまた一人の道を歩く 悲しい歌を友に 言葉にはならない思い抱いて まだ見ぬどこかへ 今、電車が駆けて行く 夜の闇を切り裂いて 錆び付いたレールは悲鳴を上げ 夜明けの街へと走る 今、電車が駆けて行く 眠る街を突き抜けて 警笛の音が虚空に響く 星空を揺らすほどに 今、電車が駆けて行く 今、電車が駆けて行く コメント このうた好き -- アンクロサイペディア (2012-09-27 19 39 56) 中毒wwwwwwwwwwwwwwww -- はたらけ!ニート (2012-09-27 19 40 53) 名前 コメント
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博麗霊夢 関連項目 ⇒RU姉貴 東方アニメを作ってみた あのさぁ4 異常よ 痛いに決まってるじゃない ぐぎぎ そんなことあるはずないでしょ めでたくなーい
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霊夢11 7スレ目 697 ザーザー 「雨ね」 「雨だな」 「洗濯物があまり乾かないけど雨の日もたまにはいいわね」 「なんで?俺はあまり好きじゃないけどな、じめじめしてなんか気持ち悪いし」 「だってこんな雨だったら宴会ができないでしょ」 「そんな理由かよ」 「あら、○○だって片付け嫌でしょ?」 片付けのことを思い出しています→「……うん、まあそうだな」 「それに雨の日が好きなのはもう一つ理由があるのよ」 「もう一つの理由?」 「ええ、雨の日なら誰も来なくて○○と二人っきりで居られるじゃない それでも○○は雨の日が嫌い?」 「いいや、こんな雨の日なら大歓迎だ」 ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ307 闇夜に小さな電子音が流れる。 闇夜とは言っても電燈の照らす部屋の中。別段暗いという訳ではない。ただ夜に明るいという形容詞がつかないだけだ。 画面に「続けますか?」というメッセージが浮かんでいる。 「流石にアレは無理かぁ……」 私こと○○は今流行りの弾幕ゲーム「北方領々夢」で見事にクリアーに失敗したのだ。 元々シューティングゲームなぞ嗜まない私が手を出した理由はその世界観に惹かれたからである。 現実邦なる世界では年端のいった漢共が、砂上楼の主正日寺金男という将軍の奪った土地を取り戻すために立ち上がったという 何ともキナ臭い話のゲームであり、作者の神父NZUの現実的世界観に基づいて作られた汗臭い弾幕ゲームである。 私はその砂上楼の執事である脅迫領夢(愛称じょん)に自分の機体薔薇乙女(ちなみに男)を見事に撃沈されたのだ。 「てかあの剣閃は初見絶対落とされるだろうに」 見切れなかった私の実力でしかないが、流石にそれまで巧くできて脳汁溢れそうになっていたのを堕とされたのは悔しい。 「ってもう夜中の二時か。流石に明日に障る」 草木も眠る丑三つ時、起きていていいのは……。 流石に夜更かしが過ぎたのだろうか、背後にただならぬ気配を感じた。だが振り返るのに躊躇する。 これでも文明人の端くれ、お化けとかそういうのとは関わりたくはないのだ。 「まぁまぁそう思わずに、現実に起きている現象を理解して解析するのが貴方がたの智慧だと思いますわ」 現実というのは本当に容赦が無い。まるで弾幕のようだ。 「それにしてもよくできたゲームですよね。『大浦洞-atomic-』は手こずりました」 近頃のお化けはゲームも嗜むらしい。しかも一番難しい難易度atomicをできる腕前とは驚きだ。 ついでに言えばまだ見てないブラフカード(スペカと思ってくれ)の名前を言われると辛いものがある。 「あら、ネタバレでしたか? ちなみにじょんは大体左下でかわすとやり易いですよ」 愛称で呼ぶなんて相当詳しいみたいだ。どうやらお化けってこちらに構わず一方的に話しかけてくるものらしい。 会話のキャッチボールという概念は無いのだろうか。会話とはそもそも……。 「会話がされたいんでしたらこちらに向きましょう。そちらが背中を向けてるから一方的に話してるみたいになるのですよ」 い、一応は理が通っているが、あまり振り返りたくは無い……。 と思っていると目の前に傘が出てきた。レースのついた瀟洒な小ぶりの日傘である。 その日傘が上がり、お化けの顔が目の前にやってきた。見た目の印象で言えば年端の行かない少女である。 「これで会話になりましたね。後できれば固まらないで欲しい所ですわ」 そう言うと目の前のお化けの女性は微笑んだ。何というか不吉な笑顔だ。 「あぁ、自己紹介がまだでしたわね。私、八雲紫と申します。以後よしなに」 不吉な笑顔と丁寧な口調がこれほどまでにいやなものとは思えなかったが、自己紹介をされた手前、こちらも返さねば無礼だろう。 目の前の笑顔はこちらの驚きとかそういったものよりもきちんとした返答を求めている、いや命令している気がする。 「私は○○です……。一体全体何でしょうか……?」 そう言うと不吉な笑顔がさらに深みを増して、こう言った。 「とりあえず、そのゲームにちなんで『拉致監禁』と洒落込ませていただきましょうか」 気がつけば、薄暗い和室に座っていた。 木と畳の香りのする和室なぞ実家にも無い。一体どこに『拉致監禁』されたのだろうか? 「霊夢、霊夢」 先ほどのお化けは私の頭上で誰かを呼んでいた。なぜか上半身だけで。腰から下は訳の分からない裂け目の中だ。 そもそも浮き上がってるとか反則だと思うんだが。 「何よもう……。こんな夜中に神社に来るとか妖怪として間違ってるとは思わない? そもそも人間は寝る時間なのよ。 都合を考えて来なさいよ……」 寝ぼけ眼でどうやら霊夢という人物らしい女の子が部屋に入ってきた。話からすると人間らしい。何となく安心する。 「妖怪だもの、夜中に来るのが当然よ。私の用がある時には起きてなさいな」 妖怪ってこんな自分勝手なのだろうか? 人を勝手に誘拐する時点で相当自分勝手だとは思うが。 「無茶言わないで。で、その人は? まさか食料にするから清めといてとかいうことじゃないよね? 流石にそれは退治する理由になるわよ」 「まぁ詳しくは後で話すわよ。とりあえずしばらくこっちで暮らすことになってるから。後はよろしくね。 ちなみに外の歴史はその人が元々居ないようにしてあるから、外の世界に返さない方がよろしくてよ」 妖怪はさらさらと恐ろしいことを言う。元々居ないようにするってどういうことだオイ。 「外の人間が管轄外だからって無茶苦茶言うわね。」 「持ちつ持たれつってことよ」 そう言うと不機嫌な女の子と私を残して妖怪は消えた。文字通り消えた。 どうやら妖怪に物理法則は通用しないものらしい。 「あー仕方ない。そこのでくの坊、今晩は泊めてあげるからその辺りで寝転んどいて。 明日里にでも送ってあげるから。あ、くれぐれも外には出ないように。神社の外は妖怪だらけで私も安全は保証できないから」 あからさまに厄介そうに言うと女の子は部屋から出て行った。 一人和室に取り残された私は、眠そうな女の子を起こすとまたひどい目に合いそうなので諦めて寝ることにした。 スパーン!! 朝の目覚めは頭への衝撃。昨晩から全く何なのだろうか。 衝撃の正体は枕元に置かれた新聞らしき紙らしい。ご丁寧に部屋の障子が破れている。 紙には「文々。新聞」と書かれてある。聞いたこともない新聞だ。 (衝撃!! 香霖堂店主の隠された性癖 -褌一丁で駆け抜ける香霖堂店主の目撃談-) (氷の妖精の知能テスト結果!! 衝撃の内容とは……) (連載 河童の智慧 第二回『革新の原動力』) (配達天狗募集中 詳しくは鞍馬諧報編集部まで) 「……?」 内容からするとよくあるタブロイド紙のようだが、普段見慣れない単語がやたらと目に付く。 「妖精? 河童? 天狗?」 ふざけているのかと思ったが、文脈から察するにこれらの単語が冗談で書かれているのではないことが分かる。 昨日の妖怪の件もある、一体全体この世界はどうなってしまったのだろうか。 「あー!! 障子が破れてるじゃない!!」 昨日の女の子の叫び声。 「ちょっと泊めてあげたのに一体どうしてくれるのよ!!」 しかも怒りの矛先は自分。全く理不尽だ。 「ち、違います。朝起きたら破れてたんですよ……」 「何が違うのよ!! 昨日障子張り替えたばかりなんだから!! 全く紫といい貴方といい禄でもないことばかり起こるわね!!」 「いやですから……」 「ですからもへったくれも……、って新聞? あ! ごめんなさい! 私ったらつい……」 展開が理解できない。一体何だって言うんだ? 「ごめんなさいね、もう全く文ってば人の迷惑も考えずに勝手に新聞バラ捲くんだから……」 冴えない頭で考えるとどうやら新聞が投げ込まれたせいで障子が破れたらしい。 いつから新聞は家の中に投げ込まれるようになったのだろう。 「あ、そうそう朝食ができてるわよ。冷めないうちに食べなきゃ」 朝食は今までの不思議理不尽ワールドとは打って変わって普通の和食だった。 アジの開きにわかめの味噌汁、たくあんに麦飯。古きよき和の心というものだろうか。 これで目の前の女の子が割烹着でも着てれば完璧というものだったが、見たところ紅白のよく分からない衣装を着ている。 何となく神社の巫女服にも見えるがそれにしても袖が独立していて二の腕途中までしかないという斬新なデザインは見たことが無い。 ついでに言えば襟元のレースも変わっているとは思う。神社もずいぶんとアバンギャルドになったものだ。 「外の人間にしては……、珍しいわね」 外の人間? そういえば昨日の妖怪も外の世界とか言ってたっけ? それで外の世界に返してはいけないとか……。 「珍しいって? 何がです?」 何はともあれ円滑な会話は良好な人間関係の必須条件である。考え事よりも会話を進めることにする。 「いやぁ。たまに外の人間にご飯出すこともあるんだけどね、割と不評なのよねぇ」 「はぁ。おいしいですよ。」 「そう? ならよかったわ。前に来たまっ茶色の男の人なんてわけの分からないことをわめき散らして暴れそうだったから、 無理やりふん縛って外の世界に返したけど、取り押さえてる間何度幽々子のとこの庭の桜の下に埋めてやろうと思ったか分からないわ」 また謎の単語が出てくる。どうやら人名らしいがユユコって何かアニメにでも出て来そうな名前だ。 あるいは舌足らずの音痴アイドルか。もしかすると湯沸かし器かもしれない。 「ま、紫のことだから何か考えがあってのことだとは思うけど、それにしても何を考えてるのやら……」 ご飯を食べながら考えてはいたが昨晩の妖怪が私をここに連れてきた理由が全く分からない。 外の世界って一体何のことなんだろうか、ということも分からないが……。 「全くただ飯を振舞うこっちの身にもなって欲しいものだわ」 案外しっかりしてるらしい。あるいはケチなだけか。 「そういえば、外の世界って何のことです?」 食事時の会話は弾んで楽しいが、いい加減疑問に思ったことをぶつけなければ埒が明かない。 「簡単に言うとここは幻想郷っていう、貴方の住んでいた世界とは隔離された別の世界なのよ。 んで傍迷惑な妖怪やら吸血鬼やら亡霊、それに鬼、後は宇宙人なんかも居る世界」 妖怪、吸血鬼、亡霊、鬼、宇宙人……。 最後の一つを除いて、いや含めて胡散臭い度120%な存在が居る世界? 昨日みたいなのが他にもうろついてる世界? 「じょ、冗談じゃないですよ!」 「ええ、冗談なんて言ってないわよ。貴方がたの知ってる常識がここじゃ通用しないから」 事も無げに巫女は告げる。お茶を飲んでいる姿は呑気そのものだ。 「一応、人間の里までは案内するし、そこに居る限りは妖怪なんかに襲われる心配は無いわ。 ただ外に一歩でも出るとそこからは人外の世界。食うか食われるかの覚悟が無いと出てもエサになるだけよ」 聞きなれた単語でさえここでは別の響きを持つらしい。 「エ、エサ……」 「妖怪は人を食べるからね。幻想郷の人間はそうでもないけど、貴方外の人間だから食べてもルール違反にはならない。 つまり食べられ損ね」 「じゃ、じゃぁあの妖怪も……」 「それはどうかしら? 紫が食べるつもりなら貴方今頃三途の川でも渡ってるでしょうから。 何かしら別の目的があると思うわ」 「目的?」 「それが分かれば苦労しないわね。全く何を考えてるのやら」 当面はあの妖怪に食われたりはしないようだが、何かしら嫌な気分がするのは否めない。 「目的が分からない分不気味なのよねぇ。一体今度は何をしでかそうとしてるんだか」 「はぁ……。自分これからどうなるんでしょうか……」 「さぁね。ただ……」 「ただ?」 「たくあんの味噌汁漬けはあまりお薦めできないわね」 手元の味噌椀を見るとたくあんがなぜか浮いていた。しかも円型になるように二枚も。ゆがんでいるせいか微妙にハート型に見える。 「???」 「まぁ今日は何も取られなかった……、って私のたくあんねそれっ!!」 訳が分からない。 「紫ぃぃぃぃぃ!! どこなの出てらっしゃい!! 今日という今日は今までの食べ物の恨み晴らしてあげるから!!」 「あらあら。朝方は怒ると血管が切れるらしくってよ。塩分の多い和食で血圧も高そうだし気をつけたほうがいいわ」 怒りを露にしている巫女とは対照的に涼しげな顔で妖怪が宙に浮いている。というかいつ現れたんだ。 「折角理由を告げに参りましたのに、引き取った方がいいでしょうか、ねぇ?」 妖怪の笑みはいつ見ても不吉だ。絶対に悪いことを企んでいる。 「そんなことより!! 人のたくあんを味噌汁に放り込むなんて悪趣味よ!! 食べ物の恨みは深いんだから!!」 巫女の怒りは何かズレてる気がした。 「おいしそうに食べてるから手が出てもおかしくないわ。霊夢はもっと気を広くお持ちなさいな。 そこの方、ちょっと霊夢を落ち着かせていただけませんか? たくあん二枚で知りたいことも知れなくなりますわよ」 胡散臭い雰囲気だが言ってることは正しい。 「ま、まぁ私のたくあんをあげますから、霊夢さん落ち着いて……」 「あら、そう? なら今日のところは勘弁してあげるわ。ついでに何で外の人間を私に預けたかも説明してもらえるといいわね」 「一言で言えば好奇心ね。何かと言うと常識の上書き保存が成立するかどうかを知るためにお呼びしたまでのこと」 間違っても呼ばれたとは絶対に言えないとは思う。良くて詐欺悪くて誘拐だ。誘拐ではらたいらさんに三千点行きたいところだ。 「別に外の人間なんて最近はこっちに住む人も多いのに何でわざわざ誘拐してきたかの説明は?」 割と霊夢という巫女は鋭いのかもしれない。というか最近元の世界から幻想郷に住む人が多い? 全く何を考えてこんなところにわざわざ住むんだろうか? 「実験の基本は物事が起こってから終わるまで通してみることよ。それだからこそ新規に呼ぶ価値がある。ついでに言えば わざわざ来てもらったのも偶然で来られたら条件に合わない可能性もあるからよ」 人をモルモット扱いとは……。全く妖怪は人のことを尊重しないものだと思わされる。 まぁエサ扱いよりはまだマシだと思いたいが……。 「という訳で、よろしくね霊夢。あぁそうそう。今日は香霖堂に行きなさいな。その方を連れて行くと数え役満で大吉よきっと」 妖怪は麻雀も嗜むらしい。案外人間に近いのかもしれない。趣味だけに限った話だが。 「何がよろしくなのよ!! 全く人に面倒押し付けるなら自分とこの式神使えばいいじゃないの!!」 「そこは人間のお世話になった方がそちらの方も気楽だし。ついでに外の世界に理解がある方は霊夢位だからね」 「人を便利屋扱いしないでよ全く」 怒っている霊夢とは対照的に涼やかに笑いながら妖怪は消えた。 「上手く行くと善いわね」 「本当に上手く行くんでしょうか?」 荒涼とした場所に2つの影、一つは妖怪八雲紫、もう一つは九尾の狐で紫の式神八雲藍。 「あら? 私の理論が正しければ面白いことになるわよ。霊夢の方には兆しも出ていたし」 「そうですか。私には理解できかねます」 「藍にはまだ早い訳でも無いとは思うけどね。橙なら分かるけど」 「縁の無いことです、私にとっては」 「それが全てという訳でも無いけど……、藍はちょっと堅すぎやしないかしら?」 「私には三途の川幅を計算する方がまだ生産的だと思えます」 「ふふふ……」 「いらっ…… 何だ霊夢か、っと珍しいな男の連れがいるとは、そちらの方は?」 「紫の道楽の被害者、ついでに言えば外の人間」 朝食の後、霊夢の案内で香霖堂なる店へと連れて行かれた。 何となく商売というよりは道楽という雰囲気が漂う店構えの胡散臭い店だ。招き猫の一つでもあれば商売っ気が感じられるのだが。 「ほう、外の方がここに来るのは珍しい。」 店主の話し方もあまり商売という気がしない。どちらかと言えば好事家という雰囲気だ。 ついでに言えば朝の新聞の褌一丁の姿はあまり想像ができない。所詮は大○ポ程度の信頼性か。 「私は森近霖之助。この店の店主です。何か気に入った物があれば言って下さい。霊夢のツケにしておいてあげましょう」 「ちょっと霖之助さん、何で私のツケになるのよ」 「一応身内だろう? それにどう見てもお金を持っていそうな雰囲気じゃない。君とは相性が良さそうだ」 胡散臭い店主からは胡散臭い発言しか出ない。どうやらここは人間も少しズレているのだろうか? 霊夢はまだマトモに思えるが……。 黴臭い店内には見覚えのある物や古臭いがまだ何か分かる物、全く何に使うか想像のつかない物が所狭しと並んでいる。 その中で霊夢と店主は何やら話している。霊夢の手には湯飲みと煎餅いつのまにかあった。 手持ち無沙汰になり辺りを見回すと少々懐かしい物を見つけた。 「これは……、ラヴテスター?」 大昔に流行った2人の男女の相性を測る機械だ。 見なくなって久しいがこんなものを扱っているとは、この店はやはり道楽で開かれているのだろうか? 「ほう、中々お目が高いと申し受ける。それはラヴテスター、男女の縁を取り持つ物です。その機械は五行相克黄道十二星座以下略」 いつの間にか背後に店主が立っていた。怪しいことをまくしたてる目が何となくギラついているのは気のせいだろうか。 「良ければまだ使えますので試されてはいかがでしょうか?」 まさかこの店主と相性を測らねばならないのだろうか? 流石に遠慮願いたいところだが……。 「霊夢もやってみるかい?」 「霖之助さんは胡散臭い物が好きね」 「商売だからね、それに相性が良さそうだからいい結果がでるかもしれない」 「さっきから相性相性って言ってるけど何の相性なのよ?」 「それは決まってるじゃないか。君達2人の相性さ。良縁の兆しありだよ」 「何それ?」 「それは測ってからのお楽しみ、というやつさ」 ということで、何がそうさせてるのかは分からないが、店主の薦めで相性を測ることとなった。 「使い方は、まぁ適当にやっておいてくれ。どの道縁があるんだから使い方は問題じゃないだろう」 店主の言っていることは相変わらず胡散臭い。それよりも自分の店の物の取り扱いが分からないとは一体どういう店なのだろうか? 私は記憶を頼りに電源を入れ、測定箇所を握る。霊夢にもすすめる。 「これで相性なんて分かるのかしらね? 外の物は分からないものが多いわ」 測定結果は……。 「ほう! 100%とは初めて見る。やはり見立ては正しかったかな」 店主はやけに嬉しそうだ。 「……」 霊夢の方はあまり関心も無さそうだ。 私もこんな胡散臭い機械を信用する気にはなれないが、流石に相手が無関心だと少々残念な気もする。 結局今日は香霖堂で胡散臭い店主の話を聞き、お茶をご馳走になり、店主に機械の使い方を説明(とはいっても電気が使えないので 結局は使えないのだが)しているといつの間にか日も傾いていた。 「今から人間の里に行っても遅いわね」 「そうですか、となると申し訳ないですが今日も泊めてもらうことになりそうですね」 「明日……、は萃香の宴会の日だし……、明後日は……」 「何か大変そうですね……」 「いいわよ、どうせ紫のろくでもないことにつき合わされてるんだし、それに……」 「それに?」 「……、ううん何でもないわよ、……、……。あー……」 「?」 「しょ、障子張替えてくれない? アレって面倒だから……」 「え、別に構いませんが」 「そう? じゃあ頼んだわ、後明日の宴会の準備に……」 「そういうのは普通主催者がするんじゃ……」 「萃香は準備しないし他も誰も手伝わないのよね。全く場所借りておいてそれは無いと思うわよ。 ……、……、まぁ人手が二倍になれば多少楽にはなるかなぁ……」 何となく手伝いに追われて結局神社滞在が長引きそうな気配がしてしまうのは気のせいなのだろうか。 まぁそれも悪くない、と思いつつ店主に無理矢理手渡されたあの機械を思い出していた……。 「結局、紫様のおっしゃった通りになりそうですね」 「これで霊夢も少しは大人しくなってくれれば最高だけどね、うふふ……」 「藍しゃまー、ご飯ー」 「はいはい、もうすぐだから大人しく待ってなさいな」 「はーい」 荒涼とした地に不吉な微笑み一つ……。 おまけ- 紫は大変な結末を残していきましたVer. 「まず僕の一目ぼれ補正で○○との相性は100%!! そしてこの機械の測定結果を鑑みると僕達の相性は120%!! それに出会いの日である今日の日月星の相性を加味すれば200%も超える!! 夢の漢符『弾幕決壊-HardGay-』も夢じゃない!! それどころか兎符『酒場の黒兎-LunaticMokkoriBunny-』だって手中にできる!! 何故なら宇宙(そら)がそう告げている!!」 褌一丁の店主に抱きつかれながら、これは恋、じゃない変!! という気持ちで揺れ動いていた。 霊夢というと知らぬ存ぜぬという雰囲気で茶をすすっている。 「さぁ君もこの褌に着替えて!! 明日から特訓だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 僕はこーりん!! 褌の美を追求する漢さ!! そして君は僕と永遠に美しい弾幕を張り合おうじゃないか!! そして次回作は僕達が主人公!! タイトルは『当方発展場』!! 少女臭なんて神主の求めているものじゃない!! 求めているのは漢の汗!! 血!! 涙!! 愛!! そして弾幕なのさ!!」 店主に引きずられなすすべもなく私は店の奥へと連れて行かれるのであった。 きっとどこかで人生を踏み外したのだろう、そう悪いのは運命の青い糸だ。あるいは漢のゲーム『北方領々夢』だ。 そうに違いない。あああ慌てるなこれは神父の罠だ。というか神主って誰だ……。 「紫様、これが貴方の望んだ結末なのですか……?」 「予想の斜め上、とはよく言ったものね、あははは……」 「藍しゃまー、ご飯ー」 「はいはい、もうすぐだから大人しく待ってなさいな」 「はーい」 空間は虚しい笑いのみが響き渡っていた……。 ─────────────────────────────────────────────────────────── うpろだ309 私○○は今、幻想郷なる異世界の博麗神社という場所にいる。 妖怪八雲紫という者に強引に連れられ、しかも元の世界で自分が居たことを消されたからには、開き直ってこの世界に留まるしか無いと言える。 「……。」 この世界は妖怪、亡霊、鬼、宇宙人が普通に居る常識が180度斜め上に吹っ飛んだ世界だ。 故に自分の常識なぞ捨て置いて今目前にある現実を受け入れ、その中でよりよく生きれるように努めなければならない……。 「もうあたいったらホント最強ね!!」 凍ったバナナを私の頭に打ちつけながら酔っ払った女の子が嘯く。 うん痛いんだよそれ。きっと釘も打てるんじゃないかな。 それで人の頭を殴るのは少々ひどいと思うんだ。 抵抗しようにも何故か両腕は別の女の子達に取り押さえられている。一体何をしたんだと言うんだろうか……。 「あははははは!! チルノはいつ見ても本当馬鹿だぜ」 「普通男性をノックアウトって言うと別の意味になると思うのよね。全くチルノは予想通りすぎるわ」 私の両腕を押さえつけている黒白と七色(多分)の服装の女の子は事も無げな様子だ。 金髪の白い肌の女の子はかわいいと一般には言われているが、かわいいからといって人を痛い目に合わせるのは良くないと思う。 「じゃあ次の王様を決めるわよ、カードを配って」 こっちの女の子は、この幻想郷が未成年飲酒禁止という法律が無いことを痛感させてくれる。ただ背中の蝙蝠羽はどういうジョークだろうか? それよりも自分がやっと痛い目から開放されたことを喜ぶべきだとは思うが、酒が回っているせいか思考が取りとめも無い。 「カード皆に行った? じゃ次の王様は……、7番ね。誰?」 ゲームを仕切っているのは兎の耳の生えた女の子だ。飾りなのだろうか? となるとこの幻想郷というところは街中で平気でコスプレをして歩くようなところなのだろうか。まるで繁華街だ。 「はいはーい、わったしぃ♪」 瓢箪を振り回しながら角の生えた女の子が手を挙げる。きっとあれもコスプレだ。自前なら鬼ということになるが、 どうみても女の子、あれが鬼なら桃太郎はただの変態ペド野郎になってしまう。子供の夢を壊してはいけない。 「じゃぁ、10番が私と一気呑み勝負ってことで!」 王様が番号を指定して初めて皆は自分のカードをめくる。前もって自分の番号を知らないと意外と緊張する。 王様の命令が出るまで番号を知ってても関係は無いが、やはり緊張してしまう。 「10番のカードは……、また○○か」 そう、何故かは分からないがゲームが始まって以来いつも指名した番号が私に当たるのだ。きっとこれは孔明の罠だ。 「じゃお酒は……、こちらでよろしいかしら?」 ミニスカメイド服の女性が持ってきたお酒は……。 『銘酒 龍殺し』 鬼殺しは聞いたことがあるが、龍殺しは初めて見る。というか龍って鬼より強いってことか!! 「来た来た!!」 王様はやけに嬉しそうだ。その笑顔から察するに今自分のコップに注がれているのはあまりよろしいものではなさそうだ。 「それじゃいっくよぉ~」 王様の合図で覚悟を決めて杯を傾ける。 「!?」 口の中が焼けるような感じがする。むしろ痛い位だ。うんこの感じは前に味わったことがある、そうネタで誰かが持ってきたスピリッツだか スプータスだかいうアルコール度数96%のもはや消毒能力すら無いアレだ。ちなみに一気で呑んだ方が辛くないと夢で神主様がおっしゃってました。 「おー!!」 飲み干して勢いでコップを逆さにし、呑みきったことをアピールすると周りから歓声があがる。勿論王様も飲み干している。 龍は殺せても鬼は殺せないものらしい。ただ頭がガクンガクンゆれてるのは気のせいだろうか。それに次は自分も多分撃沈しそうだ。 「ひゃ次いっくよ……」 「流石に次は薦めないわよ」 紅蒼の個性的な衣装を着た女性が王様の手を止める。 「ドクターストップ。それよりもフォーナインのアルコールなんて飲み物じゃ無いわ、よく呑めたものね」 さすが幻想郷、普通の人間にはできないことを平然とやってのける。ただやりすぎだとは思うが。 「えぇ~。折角呑めるひとひゃいぷのにぃ~。」 顔が酔いで真っ赤になっている。やっぱり赤鬼だ。桃太郎君はやっぱりペド野郎だったのか……。 幻想郷が異世界でよかったと今は本気で思っている。日本の子供達よ、健やかに成長しなさい。現実を知るのは私だけでいい。 「酔っ払いはお黙りなさいな、それと……、咲夜さん、冗談でも龍殺しは洒落になりません」 「今年は気候も良かったから蒸留が思ったよりスムーズだったということですわ。」 咲夜と呼ばれたミニスカメイドは悪びれる様子は全く無い。 何というか一癖も二癖もありそうだ。やはり幻想郷は人間もズレてくるということか。 流石に不純物が0.01%のアルコールは効いたので、その場を離れもう一つの溜まりとの間位で酔いを醒ます。 さっきまで居た場所と違い、もう一つの方は極めて落ち着いて呑んでいるようだった。 ただ散乱している酒瓶はプリマスジンとかラフロイグとかアブサンとか銘酒『水道水』とか洒落にならないものばかりだ。 ついでに言えばマッカランの18年物とか魔王が普通に転がっている酒宴は常識的に考えて有り得ない…。 うらやまし、もといけしからん酒宴である。 「おや、君は昨日の…」 あからさまに素面な顔をした店主がこちらに気づいたようで、『蒸留水』と書かれた瓶を片手に誘っている。 「昨日はどうもお世話になりました」 断る理由は全く無い。ショットいくらだという酒がボトルで転がっているのだ。この機会を逃せば一生ありつけないだろう。 「失礼します」 そう言って店主の横に座る。ついでに近くにあったコップに『鳥殺し』なる酒を注ぐ。龍よりはくみし易いだろう。 「ほう、君は中々強いようだね。『鳥殺し』とは」 「さっき龍殺し呑んだところです、龍よりは安全だと思いますよ」 そう言うと店主の顔は胡散臭い笑顔になった。目が獲物を見つけた鷹の目をしている。 「その鳥というのがどういう鳥かというとね、これがまたすごい鳥さ。昔伊賀の忍が活躍していた頃に忍者が激しく恐れていたのが 倶来(くっくる)という鳥なんだよ、そのお酒の由来はその鳥も殺せるということなんだ。外の世界でもまだこの伝説は残っているらしく 暴打符音なるモノのロゴにもなっている。どういう心かは分からないがね以下略」 店主の言っていることは訳が分からない。鳥殺しは中々おいしい酒だ、何となく忍者の味がする気がした。 「アルコールだけでなく様々な薬草が烏丸のように配合されていて活性化されると聞いたがそれは黒光する陰陽の…… (省略されました、全て表示したい場合はここをクリックしてください)」 「笑い上戸に泣き上戸は有名だけど、森近さんの場合は何と言えばいいんでしょうね」 「きっと奇囃子酔いとでも言うのね、こういうのは」 不吉妖怪八雲紫と、……、もう一人は儚い雰囲気の桃色の髪の女性だ。不吉妖怪とは対照的な無邪気な顔をしているが、 何かしら底の知れないものが感じられるのは何故だろうか。 「この人が昨日から来た○○?」 「ええ、そう。私がわざわざ連れてきたんだから、丸呑みにしちゃダメよ」 今ものすごく嫌なことを言わなかったか……? 虫も殺さない顔をして丸呑み……? オレサマオマエマルカジリ……? 「紫、その丸呑みというのはどういう冗談なの? この前も牛丸呑みとか妖夢に吹き込んでたわね?」 「うしまるのみ、ね。幽々子にぴったりだと思うわ。」 「その根拠を聞きたいところね」 「そもそも食事とは(略)幽霊ならば無き生を擬似的に取り戻すために食事が多くても当然(解読不能)つまり亡霊はカー○ィだったんだよ!!」 「貴方のその説は興味深いわね(学問の壁)だけど幽霊は食事を取らないことが多い(人間には理解不能)でも妖怪は人間を食べる理由は単純に 大型動物だからってだけじゃないのかしら?(食いしん坊万歳)そもそも調味料が無い時代の妖怪が好んで人間を(ムラサキモヤシ)」 「それはだな(歴史の壁)そもそも妖怪は通常の動物よりも精神から構築される要素が強くてだな(Caved!!!!)」 「歴史的に見て興味深い話です(あ、⑨)ただ幻想郷の妖怪は以前に比べて力を失ったようには見えません(稗田八方斎)それにそもそも 妖怪が幽霊を食べない理由が説明が付かないのでは(記憶する幻想郷)でも半分だけ幽霊の魂魄さんならあるいは……」 「なんですって!? 白玉楼の主、庭師を丸呑みですって、これはスクープだわ!! 明日は号外よ!!」 Aqua vitaeの魔力が奇囃子酔いを駆り立てているらしい、店主に紫色、頭に弁当箱、頭に花、中学生という印象の方々が訳の分からない 話に花を咲かせている。何ですかこの狂態は……。 「ほら、紫が変なことを言うからこちらの○○さんも驚いてるわ、大丈夫、丸呑みにはしませんよ」 「はあ、そういですか……」 丸呑みに驚いた、というよりは話があまりに飛躍して呆気に取られたというのが正しいと思う。多分目の前の方は大丈夫、きっと……。 「申し遅れました、私、白玉楼という所を管理しております西行寺幽々子と申します、こちらは庭師の魂魄妖夢」 「○○です、どうぞよろしくお願いします」 「魂魄妖夢です」 うしまるのみの横に年端も行かない子供が座っている。この子には綿飴が付属しているらしい。どうなっているのだろうかここは。 ちなみに丸呑みにはされてはいないらしい。足がある。 「みょんちゃんって呼んであげると喜ぶわよ~」 不吉妖怪も流石に酔いが回っているらしい、滅茶苦茶なことを言っている。 みょんちゃん、と言われた女の子は特に表情を変えずに杯を傾けている。こういったことには慣れているのだろうか。 だとすれば爪の垢を煎じて飲みたいところだ。きっとこの環境にも適応できるに違いない。 いつの間にか辺りに優雅な音楽が流れている。いかにも平安美人といった女性と、白髪のもんぺを履いた女性が何かを奏でている。 先ほどまで奇囃子を鳴らしたてていた連中も音に惹かれたのか静かになった。 「隣、いいかしら?」 準備が終わって最初に居た所に捕まって以来姿を見ていない霊夢だった。 「あ、お疲れ様、いつもこんな感じなんですか?」 「ええ、全く。いつもこんな元気がどこから沸いてくるか聞きたいところよ」 悪酔いもいい所だと思う。流石は幻想郷、人間も人外も相当ズレている。 「はは、大変ですね」 「もう慣れたわ、何せ三日に一回はこうだから。後たまに誰かが騒ぎを起こしたり」 三日に一回はこうなのか。いやはや何とも恐ろしいところだ。 「三日に一回こうだってことは……、まるで神社じゃない気がしますね」 「妖怪やら亡霊やら鬼やら宇宙人が平気で来てる時点で神社じゃ無い気がするわ。全く誰かお賽銭を入れてくれればまだ神社の体裁は保てるのにね」 「その、妖怪やら亡霊やら鬼やら宇宙人が平気で来てるって?」 「あら? あー見た目じゃ分からないわね。 人間は私と、あの黒白の魔理沙ってのと、メイドの咲夜、それにそこの阿求位よ。 後は十把一からげにして人外魔境なのよね」 「はははは……」 雅な音楽がただただ幽雅に響き渡る。もはや神頼みも通じない世の中らしい。 「はぁ……、やっぱりちょっと疲れたわね。体借りるわよ」 「!?」 疲れたと言った霊夢がもたれかかってきた。やはり何かと気苦労が多いのだろう。 いやそうでは無い! 男としてこのシチュエーションは! おおお落ち着けまだ慌てるようなじじ時間じゃない。 「いい雰囲気じゃない?」 「そうみたいね。木の霊夢はやっぱり土の方と相性がいいみたいね、寄ってかかる相手がいなかったでしょうし」 「あー! ○○のお顔が真っ赤っ赤ぁ~。」 「色仕掛けとは……、あまり趣味のいいものではないわね」 妖怪・亡霊・鬼・宇宙人はひそかに祝杯を挙げるのだった。 ───────────────────────────────────────────────────────────
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