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★3 イャンクックを捕まえろ! 報酬金 2800z 制限時間 50分 獲得HRP 300pt 成功条件 イャンクックの捕獲 飛竜 イャンクック 報酬素材 怪鳥の翼膜 ×1 20% 竜の爪(2) ×1 5% 鳴き袋(2) ×1 5% 竜骨【中】 ×1 5% 竜骨【大】 ×1 5% 怪鳥の鱗 ×1 20% 怪鳥の甲殻 ×1 20% 火炎袋 ×1 12% 怪鳥の耳 ×1 6% 巨大なクチバシ ×1 2%
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トリックスターを捕まえろ 場所 孤島 ボス クルペッコ クエスト条件 メインクエスト クルペッコの捕獲 サブクエスト クルペッコの頭の部位破壊 サブクエスト クルペッコの火打石の部位破壊 ちなみにクルペッコの鳴きまねでくるモンスターは、だいたいメラルー、アイルー、ジャギィ、 リノブロス、リオレイア
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「おい、藤岡! これはいったいどう言う事だ!!」 「どう言う事って言われても……」 藤岡はじゃんけんで負けた。だからこの水中鬼ごっこに置いて、鬼の役をやる。 ルールも簡単。水中から出なければ何したってOK。3人すべてを捕まえると鬼は交代。 私は間違った事は一つも言ってないはずだ。なのにこのバカ野郎ときたら…… 「もう一度だけ言うぞ。いいか藤岡、お前はちゃんと鬼をしろ!」 「だ、だから、その……どこにタッチして良いのか分からないって言うか……」 「そんなのドコだっていいだろ!? お前は今まで鬼ごっこをした事がないのか!!」 なんだよ。ケイコもリコも変な目でこっちを見て。私は間違ってないだろ? ……もういい。皆がそう言う態度をとるなら仕方あるまい。 「分かったよ。私が鬼をやってやるからお前たちは必死に逃げろ」 「ええ!? みなみが鬼で……タッチするってこと?」 「そうだよ。お前だって逃げるくらい分かるだろ? ほら、10数えるぞ」 1、2、3、4、5──── さてと、とりあえず皆いったか。 ふむふむ、ケイコは運動が苦手だしね。 あそこまで逃げるのがせいいっぱいか。 リコのやつは……あれで隠れてるつもりか? 後は藤岡か。あいつはやる気なさそうだったけど……あれ? どこ行った? まぁいいや。とりあえずさっさとドジな二人を捕まえてしまうか。 「ほい、リコみっけ。ぱいたっち」ムニュリ 「ちょ、ちょっとカナ! あんたどこ掴んでるのよ!!」 「お次はケイコもしりタッチ……っと」ムニ 「いやぁーん!」 さて、二人を捕まえた所でメインディッシュと行くか。 あいつはタダじゃ済まさないぞ。さんざんワガママを言ってくれたからね。 あそこを握って、引っ張って、噛みついて──── 「っと、藤岡!! 見つけたぞ!!」 「あぁっ!!」 バカな奴め。この流れるプールに置いて必死に逃げた結果、一周回って私の元へ戻ってくるとは…… 「分かっているとは思うが、水からでたらダメだからな」 「うぅっ……」 「それから流れるプールを逆方向に進むのはプールの決まりで禁止だ」 「……」 律儀な奴め。プールから出る事も無ければ逆方向へ進む事もしない。 ただ壁にひっついてるだけか。まったく。本当にまったく。 ──ザバザバ 「ちょっ……! みなみ!? 逆方向に進むのはプールの決まりで禁止なんじゃ――」 「だが鬼ごっこの決まりに置いて禁止ではない。故に私は進む! 逆方向にな!!」 「え……えぇー!?」 「問答無用! 覚悟しろ!! おりゃー!!」 抱きっ……!! あったかい。プールの中なのに? 特に背中が熱いくらいで、柔らかくて、背中に当たる髪の毛が少しくすぐったくて…… え? 髪? 誰の? 「さぁ藤岡。もう逃げられないぞ」 「へ……?」 振り返ると背中にぴったりみなみがひっついてて、 それも胸が潰れるぐらいギュッと……オレの背中にぴったり顔まで付けて…… うぅっ、こんなの意識したら、自然と体が前のめりに── 「おっと。往生際の悪い奴だな。まだ逃げようとするのか?」 「ち、ちがっ、胸が、柔らかくて、オレが、硬く……っ」 「はぁ? なに訳わかんない事いってんだ? とにかく、お前にはとっておきの必殺技をお見舞いしてやる!」 みなみはそう言うと、さらにギュッと身体を密着させてオレの体を……身体を…… あれ? なんだこれ? 「秘儀、水中バックドローーーーッッ、やっぱりあがんねぇー!!」 「へ?」 「…………よし、とりあえずタッチな。次はお前が鬼だから10数えろよ!」ペシッ なにがなんだか分からない…… とりあえず分かっている事は、オレが鬼に任命されたこと。 そして今度これを拒否すれば確実にみなみに嫌われてしまう事くらいか…… うぅ、オレはいったいどうすれば──── ……って! 何を後ろ向きに考えてるんだオレは!! これはチャンスじゃないか! みなみはオレにタッチするとき後ろから抱きついた。 これはつまりオレがタッチするときも、その、えっと……う、後ろから抱きついても問題ないって事……だと、思う……けど…… ……うん。無理だ。オレはなんて肝の小さな人間なんだ。 そんな、いきなり好きな女の子を後ろから抱きしめるなんて…… いきなり、好きな……いきなり? そうだ、いきなりじゃなかったらいけるんじゃないか!? 例えばほら、練習って訳じゃ無いけど、他の二人を先に捕まえて! その時になれてしまえば、みなみにだって──── 「えっと、次はオレが鬼みたいだけど良いかな?」 「え? 藤岡くん……鬼出来るのかしら……?」 「わ、わたしは! 藤岡君さえよければ何だって! ハアァ……♪」 よし、二人の了解は得たぞ。 さっきのみなみのタッチを見てOKしてくれたんだ、これで心おきなくタッチできる! まずは髪の長いリコちゃん……だっけ? なんだかクネクネして動かないみたいだから……タッチしてもいいのかな? って、何を迷ってるんだオレは! さっきの勢いで行くしかないじゃないか!! ハアァ……藤岡くんが鬼って事は、私タッチされちゃうのね……♪ きっと、あんな所や、こんな所まで……っ 変な声とか出ちゃったらどうすればいいの? ハッ! も、もしかして、変な所を触れれて、変な声が出ちゃって、おかしな事に……!? だ、だめよリコ! こんな公衆の面前で! そ、そりゃ、藤岡くんが望むなら……私は拒否はしないけど…… でも、そう言う事はプールの中じゃ不衛生だし……それにやっぱりムードが── 「リコちゃん、捕まえちゃうよ?」 「……へ? ああっ!」 ふ、藤岡くん!? まるで獲物を見る野獣のような目で私の身体を…… ドコにタッチするつもりなの? なんだか身体全体を見てるように見えるけど。 もしかしてドコに触るか考えてるのかな? ……ちょっと胸元を強調してみたりしちゃって。 って! 何やってるのよ、私は!! でも……そんな舐めるような目で全身を見られたら、私…… 「ふ、藤岡くん、私はもう逃げられないから……好きな所にタッチして……っ」 「いいの?」 「うん。でも恥ずかしいから……うしろ向いてる……」 はあぁ……私のいくじなし。 後なんてむいちゃったら肩にタッチされるに決まってるじゃない。 そりゃ、前向いてても肩だったかもしれないけど…… でも前さえ向いてればイレギュラーな何かが起こったかもしれないのに! それなのに私は、私は──── ムギュッ 「リコちゃん捕まえた」 「…………」 ん? な、なんか、首のあたりが苦しい……? それに背中が暖かくて、硬くって…… そっか……、首の周りに藤岡くんの腕があるんだ。 肩の上から抱き締められて、それで背中に藤岡くんの体が当たって──── 「ええぇぇぇ!?」 「あっ、ご、ごめん! 嫌だった!?」 「い、いい、嫌とか、そ、そういうんじゃないんだけど、どど……っ」 お、落ち付くのよリコ! 別におかしな事をしてる訳じゃないじゃない。 ただ後ろから抱き締められてるだけで……む、胸とか触られてる訳じゃないし! ……でもやっぱり少しくすぐったい。藤岡くんの手が私の二の腕にあたって──── あれ? そう言えば二の腕の柔らかさって、胸と同じ柔らかさって誰かが言ってたような…… じゃあ藤岡くんは今私の胸と同じ柔らかさを、さ、触って!? 「……あはは、やっぱり女の子って柔らかいんだね。タッチしてるだけなのに緊張しちゃうよ」 「や、柔らかい!? え!? あ、いや、その! えっと、確かに最近成長期で、あっと……」 「リコちゃん!? 大丈夫!?」 「にゃ、柔らか……あっ、そんな揉まれたら……ハアァ……ッ」 ドポン……ブクブク…… 「ほらっ! もっとシャキシャキ歩け!! まったく!!」 「ハアァ……っ♪」 結局カナの機嫌は直らず、私たちは気まずい空気の中帰り道を歩いていく。 鬼ごっこは中止。なぜかって言うと…… プールの底に沈んだリコが助けた後もポーッとして、 幸せそうな顔でうわ言を言って鬼ごっこどころじゃ無くなったから。 「カナ、もう少しゆっくり歩いてあげようよ」 「うるさい! ケイコは今日何もしてなかったんだから黙ってろ!!」 はぁ……なんで私がとばっちりを…… 「ごめんね、オレのせいで……」 「ううん、気にしないで。いつもの事だから」 そう、いつものこと。次の日には全部忘れてケロッとしてるんだから。 でも──── 「はぁ……オレ、どうすれば許してもらえるのかな……」 こっちは重症な感じ。 見てるとちょっと可哀想だし、んー…… 「藤岡くん、ちょっと耳いいかな?」 「はい?」 「ごにょごにょ……で、場所は……ごにょごにょ……」 「ほ、本当に!?」 「うん。あの子単純な子だから、きっとそれで大丈夫じゃないかな」 私からの秘策を受け取り、藤岡くんは少し緊張した様子でカナに近づいて行く。 「み、みなみ……?」 「なんだ! うるさい! 黙れ!! あっち行けッッ!!」 カナ……そんな事言ったら藤岡くん死んじゃうよ…… 「こ、この先にケーキが美味しい店があるんだけど! これからいかない……?」 「…………」 「もちろんオレの奢りで!!」 「ほ、ほんとか!? 何個でもいいのか?! 食べ放題か!?」 カナったら、本当にげんきんな子なんだから。 でもそこがカナの可愛い所なんだけどね。 さっきまでと打って変わってニコニコしながら先頭を歩くカナ。 藤岡くんは私に近づいてソッと耳打ちをする。 「ありがとう、助かったよ! 今度なにかお礼するね!」 「そんなに気を使わなくても……」 「いや! お礼は男として当然だから! 何でも言ってよ!」 困ったな。別にそう言うつもりじゃなかったんだけど。 でも何か言わないと収まらない雰囲気だし…… 「じゃあ……」 「うん!」 「次にプールで鬼ごっこをする時は、私をはじめに捕まえてもらえるかな?」 「ええ!? 捕まえるって……タッチは──」 「大丈夫、私はリコみたいになったりしないから。なんならココで試してみる?」 「で、でも……えっと、あの、あ、え!? あとっ……」 うわー……藤岡くん可愛いなぁ。こんなに慌てちゃって。 でもこれ以上いじめちゃったら可哀そうかな? 「ふふっ、冗談だよ。じゃあ私もケーキを奢ってもらおうかな?」 「う、うん! それくらいならいくらでも!!」 「おい! 藤岡!! 良く考えたらお前が前を歩かないと何処か分からないだろ!!」 「ご、ごめんごめん! 今いくよ!!」 こうして私たちは今日も仲良くケーキ屋さんへ向かったのでした。 名前 コメント 11-232氏 11スレ目 保管庫
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《公開済》※日程変更※SNM001787 シナリオガイド 公式掲示板 いつもニコニコ貴女の隣に這い寄る変態 担当マスター 西里田篤史 主たる舞台 百合園女学院 ジャンル コメディ 募集スケジュール 参加者募集開始日 参加者募集締切日 アクション締切日 2012-05-24 2012-05-26 2012-05-30 リアクション公開予定日 募集時公開予定日 アクション締切後 2012-06-07 2012-06-09 公開予定日を変更。(事務所移転による影響?) 予定日 リアクション公開日 2012-06-13 2012-06-09 サンプルアクション (シナリオ参加者の方にお願い、サンプルアクションの具体的な内容を補完していただけないでしょうか)(サンプルアクション名の下の四角をクリックするとでてくる「部分編集」をクリックすると登録できます)(もしくはサンプルアクション登録用掲示板へお願いします。) 変態紳士の追跡 +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 変態紳士を捕まえたい。 ▼キャラクターの目的 変態紳士の追跡 ▼キャラクターの動機 変態紳士を追いかけます ▼キャラクターの手段 変態紳士を追いかけます。 背後から遠距離でも使える攻撃を使って距離をつめたいと思います。 囮となって変態紳士と絡みたい。 +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 女装して変態紳士をおびき寄せる。 ▼キャラクターの目的 囮となって変態紳士と絡みたい。 ▼キャラクターの動機 囮となって変態をおびき寄せたい。 ▼キャラクターの手段 とりあえず囮になってみる。 近づいてくればすぐさま捕まえる準備をする。 他のPCとも協力したい。 自分の方が変態だとアピールしたい +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 変態紳士と張り合う ▼キャラクターの目的 自分の方が変態だとアピールしたい ▼キャラクターの動機 とにかく目立ちたい。 ▼キャラクターの手段 変態紳士と対峙して自分の方が変態として格上だと自覚させたい。 そうやって張り合わせておいて、他のPCたちが捕まえてくれたらありがたい。 とにかく暴れたい。 +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 自分も恥部を露出していくをする。 ▼キャラクターの目的 とにかく暴れたい。 ▼キャラクターの動機 変態紳士と協力して他のPCたちと敵対する。 ▼キャラクターの手段 こんなふざけた乱痴気騒ぎも滅多にないのでこの機会に暴れるだけ暴れます。 他のPCに見つかったらすぐさま脱出します。 その他補足等 [部分編集] 【タグ:SNM コメディ リスケ 正常公開済 百合園女学院 西里田篤史】
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すみません。 このページは現在工事中です。 また今度見に来てください。
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《公開済》SEV000517 シナリオガイド 公式掲示板 次々と狙われる女子生徒のふぁーすときす! 次はあなたかも知れない!? 担当マスター 溝尾富田レイディオ 主たる舞台 蒼空学園 ジャンル コメディ 参加者募集開始日 参加者募集締切日 アクション締切日 リアクション公開予定日 2010-03-08 2010-03-10 2010-03-14 2010-03-25 リアクション公開日 2010-03-24 サンプルアクション (シナリオ参加者の方にお願い、サンプルアクションの具体的な内容を補完していただけないでしょうか)(サンプルアクション名の下の四角をクリックするとでてくる「部分編集」をクリックすると登録できます)(もしくはサンプルアクション登録用掲示板へお願いします。) ファーストキス泥棒をおびき寄せる +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 ファーストキス泥棒を捕まえる +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 ファーストキス泥棒になる +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 ▼キャラクターの目的 ▼キャラクターの動機 ▼キャラクターの手段 その他補足等 [部分編集] 【タグ:SEV コメディ 正常公開済 溝尾富田レイディオ 蒼空学園】
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【リビング・フロウを捕まえろ】 ■クエスト発生状況 ニュー・テュナリアにある壷(-225.34, 36.48, -706.33、またまっすぐ北へ対称の位置にもある)を調べる。 クエストケースは防水仕様?受けておくと良い。 ■内容 ニュー・テュナリアでWater Spirit(55Lv▲エレメント)から“リビング・フロウの塊”を3つ集める。 一度に1つしか壷運べないので、ちょっとメンドウ。 ■報酬 “中身の入ったリビング・フロウ・アーン”(クエストケースは防水仕様?に必要) 名前 コメント
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【検索用 ちこくしたときにつかえる100のいいわけ 登録タグ VOCALOID inuha ち 初音ミク 曲】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:inuha 作曲:inuha 編曲:inuha 唄:初音ミク 曲紹介 曲名:『遅刻したときに使える100の言い訳』(ちこくしたときにつかえる100のいいわけ) 余裕があるときに時間潰しすぎて遅れがち… ボカコレ2022春top100、ルーキー参加作品。 歌詞 (動画説明欄より転載) 走りながら考えた どうか間に合ってって間に合わない願いだ 冷や汗が止まらないや 今日はおいしいドーナツ買って帰ろっか ラララ 廊下の掃除係の子には いつも迷惑かけてばっかりだ 冷や汗が止まらないや あの言い訳も全部使い切ったんだった ラララ 帰り道の青空 とても綺麗だ なんだか疲れたなって目から汗が… ドーナツ屋であの子が 二人で食べた こういうときにふと思い出す歌 ラララ! コメント 名前 コメント
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432 名前:怪盗キンケドゥ 偽キンケドゥを捕まえろ! その1投稿日:2006/10/16(月) 00 59 00 ID ??? 日曜日。今日も今日とて一家の朝食は大忙し。 ギンガナム「ぜっこーちょーであーる!!」 シーブック「だからどうして自分の分があるのにキラの分まで!」 キラ「うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」 シン「泣きながら俺の朝食を取るな! 何度も言ってるだろうがキラ兄ぃ!!」 ロラン「予想していたのでシンの分を余分に作っておきました。はい」 シン「さ、さすがロラン兄。ありが」 シャア「待てぇい!」 グエン「その朝食は私がいただく!」 カミーユ「そんな大人修正してやるー!」 アムロ「ビルドアーップ!」 ドモン「石破天驚拳!!」 シロー「光になれぇぇぇぇ!!」 ちゅどーん アル「うわあ、ミンチより(ry)」 ガロード「ありゃ、久々にこのパターン見るな」 ジュドー「そういやキャプテンが来てから、変態はあんまり入ってこれなくなったはずだよな。 アムロ兄、キャプテンはメンテ中なの?」 アムロ「いや、通常稼動しているはずだが。どうやって入ってきた、シャア!」 シャア「キ、キャプテンはどこかの男を捕まえるのに手間取っていたのだ…その隙に」 アムロ「どこかの男!?」 カミーユ「新たな変態が!?」 キャプテン「アムロ、不審人物を拘束した」 アムロ「よくやったキャプテン。さて、どこの誰……って……」 ユウ「………………………………」 アムロ「ユウ=カジマ!?」 433 名前:怪盗キンケドゥ 偽キンケドゥを捕まえろ! その2投稿日:2006/10/16(月) 01 06 56 ID ??? とりあえず変態二人はドモンに任せ、兄弟はユウを連れて茶の間へ。 アル「あ、この人、前に見たことあるよ! 玄関先で突っ立ってた人だ」 ヒイロ「キャプテン、こいつは俺達の遠い親戚だ」 キャプテン「そうか、すまない。声紋が取れないためにデータ照合が不可能だった」 ユウ「…………」 アムロ「いい加減お前も何かしゃべれ、脳内会議ばかりでなく」 ユウ「…………」 ピンポーン シュウト「兄ちゃんたち、お客さんだよ。金髪の男の人」 ヒイロ「金髪!? ゼクスか!?」 シュウト「ううん、知らない人。ユウさんが来てないかって言ってる」 ユウ「…………!」 アムロ「なんだ、知り合いか。シュウト、入ってもらえ」 シュウト「はーい」 フィリップ「あ~、やっぱりこうなってやがったか」 アムロ「そちら様はどなたでしょうか?」 フィリップ「こいつの同僚で、フィリップ=ヒューズってもんだ」 ユウ「…………」 フィリップ「こらユウ! そりゃこちらのセリフだ! どうやって依頼するつもりだったんだよ!」 ユウ「…………」 フィリップ「見せただけじゃ誤解招くだろうが! 第一シローに会う前に門前払い食らうだろ!」 ユウ「…………」 フィリップ「そこまで考えてなかったぁ!? おいおい、らしくねぇぞお前!」 ユウ「…………」 フィリップ「おう。頭冷えたみてぇだな」 ユウ「…………」 フィリップ「素直で結構」 アムロ「……あの?」 シーブック「す、すごい。ユウさんと会話してる」 コウ「会話って言うのか、これ…」 シロー「……俺に用事があったのか?」 ユウ「…………」 シロー「頼むからしゃべってくれ」 フィリップ「あー、俺が通訳します」 434 名前:怪盗キンケドゥ 偽キンケドゥを捕まえろ! その3投稿日:2006/10/16(月) 01 09 53 ID ??? ユウ「(まずはこれを見てほしい)」 と言って(フィリップが通訳して)ユウが差し出したのは、シーブックとシローには馴染み深いカードであった。 『CROSS-BONES』 シーブック「こ、これは…」 シロー「怪盗キンケドゥだと!?」 ユウ「(先日、俺の知り合いの家にこの予告状が届いた)」 シーブック「なんとー!?」 シロー「おのれキンケドゥ! 今度は何が狙いだっ!?」 シローがカードをめくると、そこには…… 「クルスト=モーゼス殿 本日二十二時、貴公のご息女マリオンをいただきに参上します キンケドゥ=ナウ」 シーブック「なんっとぉぉ――――!!!?」 アムロ「こ、これは誘拐予告!?」 アル「ええーっ!? キンケドゥが誘拐!?」 シロー「…………」 シローはカードを握り締めた。その手がぶるぶると震えている。 シロー「キンケドゥ…義賊だの正義の味方だの言われていながら、貴様も所詮は悪人か! 他人様の身柄を狙うなどっ!!」 シーブック「ち、ちょっと待ってよシロー兄さん!」 シロー「なんだ、シーブック!」 シーブック「それ、本当に本物のキンケドゥの予告状なのか!?」 シロー「どこをどう見れば偽物に見えるんだっ!?」 シーブック「うっ!」 シーブックには、そんな予告状を出した覚えはない。 そもそも怪盗団キンケドゥ=ナウの目標は宝石その他の物品と決まっており、殺人誘拐その他、他人様を傷つけることはご法度である。 であれば、この予告状は、メンバーの暴走か偽物かのどちらかということになる。 どちらにしろ、黙っているわけにはいかない。 435 名前:怪盗キンケドゥ 偽キンケドゥを捕まえろ! その4投稿日:2006/10/16(月) 01 12 44 ID ??? 朝十時、犯行予告十二時間前。怪盗キンケドゥ本部にて キンケドゥ「犯人はこの中にいる!」 トビア「いきなり何言い出すんですかキンケドゥさん!」 キンケドゥ「いや、一度言ってみたくて。それより、本当にみんな心当たりはないのか?」 トビア「当然です! 僕にはベルナデットがいます」 ウモン「幼女に手を出すほど落ちぶれちゃおらんわい」 ザビーネ「愚問だ」 シド「少なくとも、うちに幼女趣味の人はいないのお。あの御曹司ならまだしも」 キンケドゥ「(幼女趣味…確かに変態どもやハリソン先輩が犯人だったら嫌だな)」 トビア「(キンケドゥさん自身は…いや、セシリーさんがいるから違うか)」 キッド「みんな、成分分析結果が出たぜ」 キンケドゥ「どうだ!?」 キッド「台紙の材質は同じだが、インクの成分が違う。この予告状は偽物だ」 ザビーネ「ダメじゃないかキンケドゥ! 根拠もなく仲間を疑っちゃあ!」 キンケドゥ「す、すまない、みんな」 ウモン「ということは、わしらの名を騙る不届き者がおるというわけじゃな」 ウモンの言葉に、一同が静まり返った。 騙り。名が売れると、その名を使って悪事を働こうとする者が出て来るのだ。 ウモン「ワシらも有名になったもんじゃのう。ひょっひょっひょ」 キンケドゥ「笑ってる場合じゃないだろ、じいさん!」 ザビーネ「ふん… 自らの行為を自らの責任と出来ず、他人の名を隠れ蓑にしようとは… 笑止! 貴族の風上にも置けん! キンケドゥ、即刻制裁を提案する」 キンケドゥ「ああ。今度ばかりは俺も腹に据えかねる。 今晩は俺たちもモーゼス邸に張り込むぞ。 それとキッド、シドじいさん、マリオン嬢の身辺調査、頼めるか」 キッド「あいよ」 シド「任せんしゃい」 キンケドゥ「頼む…っと! その予告状、返してもらえるか?」 キッド「ああ、いいけど」 数分後、08署では シロー「あれ? キンケドゥの予告状…どこにいったかと思ったら、ファイルの中に紛れてたのか」 シーブック(ごめんなさい兄さん、勝手に持ち出して…) 436 名前:怪盗キンケドゥ 偽キンケドゥを捕まえろ! その5投稿日:2006/10/16(月) 01 15 46 ID ??? 昼十四時。予告時間まであと八時間。 キッド「データが出たぜ。今ディスプレイに回す」 マリオン=ウェルチ。年齢十四歳。ニュータイプ。 天涯孤独で、養父クルストに育てられる。 クルストはニュータイプである彼女を実験材料にしている節もあるが、普段は普通の親子である。 だが現在クルストは病気で長期入院中。クルストの部下であり、近所に住むユウ=カジマが彼女の面倒を見ている。 ユウとは兄妹のような仲。だが二人の間に言葉が交わされることはない。 (マリオンのNT電波で会話が成立している様子) また、同じくクルストの部下であるニムバス=シュターゼンとも交友関係がある。 キンケドゥ「……ニムバス?」 キッド「ああ、気になったんでそいつも調べておいた」 ニムバス=シュターゼン。クルストの部下。 EXAM搭載MS『イフリート改』のテストパイロット。 同じEXAM搭載MS『ジム・ブルーデスティニー』のテストパイロットであるユウ=カジマとは犬猿の仲。 どうやら二人の確執は、マリオンの心をユウが射止めたところから始まっているらしい。 キンケドゥ「…………」 ザビーネ「…………」 ウモン「…………」 シド「…………」 キンケドゥ「こんなところに隠れロリが…」 と、そこに、モーゼス邸付近に張り込んでいたトビアから通信が! トビア『た、大変です!』 キンケドゥ「どうした、トビア!」 トビア『モーゼス邸の付近で、蒼いMSが戦闘してるんです!』 キンケドゥ「なんとー!? 予告は二十二時だぞ!?」 トビア『それなんですけど、予告は最初からダミーだったんじゃないでしょうか。偽者はあえて時間を外して、警備の薄いところを狙ったんですよ、きっと!』 キンケドゥ「なんっとぉぉ――!!」 ザビーネ「捨て置けん! キンケドゥ・ブラック、出るぞ!」 トビア『ザビーネさん、08署も出動してますよ!? 今来たら…』 ウモン「トビア、構わんでいい! わしらの潔白を示すんじゃ!」 キンケドゥ「……怪盗団が潔白ってのも何だけどな。キンケドゥ・ホワイトも出撃する!」 437 名前:怪盗キンケドゥ 偽キンケドゥを捕まえろ! その6投稿日:2006/10/16(月) 01 25 44 ID ??? そしてモーゼス邸周辺…というかユウの家周辺 ニムバス「ユウ=カジマぁぁぁ!! どういうことだぁぁっ!!」 ユウ「…………!」 イフリート改とブルー一号機が格闘している。それを止めようとしているボールが一個 フィリップ「落ち着け二人とも! 落ち着… うおおおっ!?」 サマナ「フィリップさん、無茶ですよ! 二人ともEXAM発動させてます、下手に入ったら撃たれますよ!」 というところに08署陸ガン部隊が到着。 シロー「キンケドゥが予告を外したのかと思って飛ばして来たら! フィリップさん、これはどういうことなんだ!?」 フィリップ「あ、シロー警部! ナイスタイミング! ボールさんじゃ荷が重過ぎてな」 サマナ「全くです! せめてジムで出てください!」 シロー「(確かに自殺行為だな…)で、何があったんだ!」 サマナ「よく分からないんですけど、いきなりニムバスがイフリート改でユウを襲ってきたんです」 シロー「な、何で!?」 サマナ「僕にも分かりませんよぉ!」 フィリップ「大方マリオンが狙われてるって知って、ユウに勝手に疑いかけたんだろうよ! ユウがマリオンをさらって、またはいただいちまって…とか思ったんじゃねぇか?」 シロー「そんな妄想でMS動かすわけあるか!」 フィリップ「あんたんとこの兄弟だって似たようなもんだろうが! ユウから聞いてるぞ、テレビのチャンネル一つ争うのにMS持ち出す家族だって!」 シロー「なんでそんなことユウが知って…というかどうしてそこまでコミュニケーション取れるんだよっ!?」 それを傍受した怪盗キンケドゥご一行、即ちキンケドゥ、ザビーネ、合流したトビア(徒歩) トビア「そういうご兄弟なんですか…」 キンケドゥ「俺だって…俺だって普通に暮らしたいんだよぉ…あの家で普通って言える人間は俺とロラン兄さんくらいなんだ…」 ザビーネ「同情するぞ、シーブック」 キンケドゥ「お前に何が分かるんだ、ザビーネ」 ザビーネ「ベラ様の身を考えるとな、他人事とは思えんのだ」 キンケドゥ「…………」 ベラ(セシリー)の家族、カロッゾ=ロナ 別名鉄仮面。常にテンションが高く、事あるごとに高笑いをする元バグ製作テロリスト、現パン職人。いい人ではある キンケドゥ「苦労してるんだな…セシリーも…」 トビア「キンケドゥさん、目が遠いです」 キンケドゥ「まあ逃避はここまでにして… ニムバスがユウに疑いをかけたということは、偽キンケドゥはニムバスじゃないってことか?」 ザビーネ「我々の眼を欺くための芝居かもしれんぞ」 トビア「それはないですよ。ほら、あれ」 MS二機に目を向けると… ニムバス「EXAMの名の下に、裁きを!」 ユウ「……!!」 イフリート改は右腕を斬られたがそのまま突進、ブルー一号機に組み付いて自爆装置発動。 ブルー一号機はビームサーベルで相手の左腕を切り離して退避、ユウ自身はリフトジェットでコクピット脱出。イフリート改は爆発、ブルー一号機も巻き添えを食って機能停止。ニムバスはめでたくミンチになったとさ。 シロー「お、終わったのか…なんてはた迷惑な」 フィリップ「おーいユウ、無事か?」 ユウ「(俺は無事だが一号機は駄目だ)」 フィリップ「そ、そうか」 ユウ「(だがまだ本命が残っている。二号機で待機する、出撃準備を頼む)」 フィリップ「あいよ、アルフに伝えとくぜ」 シロー「…………」 フィリップ「どうした、警部さん」 シロー「君はまさかニュータイプなのか?」 フィリップ「いや、オールドだが。なんでだ?」 シロー「…………」 438 名前:怪盗キンケドゥ 偽キンケドゥを捕まえろ! その7投稿日:2006/10/16(月) 01 31 06 ID ??? キンケドゥ「というわけでニムバス=偽キンケドゥではないと判明したわけだが」 トビア「じゃあ誰が僕らの名前を騙ったんでしょう?」 キンケドゥ「俺達の正体は知られてないはずだから、やっぱりマリオン嬢に関係ある人間としか思えないんだが…」 ザビーネ「シーブック、キッドから通信だ」 キンケドゥ「サンキュ。はいこちらキンケドゥ」 キッド『そのままそこで聞いてくれ! あのお嬢ちゃん、とんでもない大ネタが絡んでやがった!』 どかーん! シロー「モーゼス邸内部から爆発!? どうした!?」 アルフ「ぐ、うう…」 サマナ「アルフ助手! しっかりしてください!」 フィリップ「一体何があった!?」 アルフ「に、二号機が、盗まれた!」 フィリップ「はあ!?」 シロー「今度こそキンケドゥか!? しかし奴等の狙いはマリオン嬢のはず… そうだ、マリオン嬢は!?」 マリオン「あ、あたしはここにいます……」 モーリン「ずっと私が一緒にいました! 大丈夫です」 モーリンに手を引かれ、マリオンが立っていた。シローは胸を撫で下ろす。 シロー「よかった… しかし、じゃあこれは一体!?」 アルフ「まさかとは思うが…」 シロー「何か心当たりでも、アルフ助手」 アルフ「ブルーシリーズとイフリート改にはEXAMというシステムを積んでいるんだが、このシステムの元になったのはマリオンの精神パターンなのだ。キンケドゥが予告した『マリオン』は、もしかすれば…」 フィリップ「EXAMのことだってのか!?」 シロー「じゃあ、キンケドゥの標的は最初から…」 とかなんとか言ってると、ブルー二号機がカタパルトから飛び立ってしまった! シロー「しまった!」 サンダース「警部、どうします!? あの無茶な速さには、我々の陸ガンでは追いつけませんよ!」 シロー「サーペントテールにも応援を頼むべきだったか…! ええい、ままよっ! Ez-8にブースターをつけて…」 ミケル「それじゃ作業してる間に逃げられますよ!」 シロー「くそっ!」 そこに新たな警戒音が鳴り響く。 エレドア「警部、新たな反応が二機! あいつらです!」 シロー「何だと!?」 439 名前:怪盗キンケドゥ 偽キンケドゥを捕まえろ! その8投稿日:2006/10/16(月) 01 32 50 ID ??? シローが空を振り仰ぐと、宿敵クロスボーン・ガンダム二機が、月をバックにプリティでキュアキュアなポーズを取っていた。 「シーブック…」 「だから俺に聞くな…」 一瞬唖然とする一同+二号機。 動きの止まった二号機にガンダム二機は瞬時に詰め寄った。 そして何をさせる間もなく、ブランドマーカーとショットランサーでサンドイッチにする。 アルフ「うおおおおお!! お、俺のブルーがっ!!」 サマナ「アルフ助手! 落ち着いてくださいっ!」 二号機を機能不全に追い込んだ二機は、ちらりとシローを見ると、背部スラスターをふかして飛び去っていった。 ぽかんとしている一同の下に、空から一枚のカードが舞い降りてくる。 「親愛なるシロー=アマダ警部 今回の仕事は我々ではありません。偽者がご迷惑をおかけしました。 キンケドゥ=ナウ」 シロー「偽者…!?」 急いでシローは二号機の回収を指示する。キンケドゥを追うよりも、目の前の現行犯を捕らえる方が先決だと思われたからだ。 だが、その矢先に! ユウ「…………!」 フィリップ「三号機、出る…だと!? おいユウ!?」 フィリップの言葉も聞かず、ブルー三号機は起動。クロスボーン・ガンダムを追って行ってしまった。 440 名前:怪盗キンケドゥ 偽キンケドゥを捕まえろ! その9投稿日:2006/10/16(月) 01 36 01 ID ??? EXAMシステム。 クルスト博士が独自に開発した、オールドタイプにニュータイプの知覚力を与えるシステム。 脳に送られる情報量にテストパイロットが耐え切れず、実験中に事故が多発。 あまりの危険性と失敗の連続に、どこの企業からも研究の援助を断られ続けたが、クルストは助手アルフと共に個人でシステムを完成させた。 だが資金力の限界と、クルストが根を詰めすぎて倒れたため、今のところはモーゼス邸に四基が存在するのみ。全てMSの頭部に収められている。 元になったのはマリオンの精神パターンであり、EXAMはマリオンの精神のコピーであるとも言える。 キッドから受け取った情報を元に、キンケドゥ達はアルフと同じ推論に行き着いていた。 キンケドゥ「つまり予告にあった『マリオン』は、マリオン=ウェルチではなく、EXAMだったわけか!」 キッド『そういうこと! EXAMは四基、今の騒ぎで二基がぶっ壊れて、残ったのはブルー二号機と三号機。 で、二号機は出撃準備が整ってたから…』 キンケドゥ「これ幸いと、二号機を盗んでいった…しかし誰が?」 キッド『こういう技術を欲しがってる会社ってのはいろいろあるからな、一つにゃ絞れなかった。すまん』 キンケドゥ「いや、そこまで短時間で調べてくれたんだ、礼を言うよ」 ザビーネ「相手がどこであろうと、08署の取調べですぐに分かる。それよりもシーブック」 キンケドゥ「ああ」 二人は機体を反転させた。そこには追ってきたブルー三号機がいる。 既に三機は郊外に出ていた。辺りは木々と瓦礫の山、多少暴れてもどうということはなかろう。 ザビーネ「08署のMSと同スペックの機体で追いついてきたのは、賞賛に値するな。これがシステムの差と言うわけか」 キンケドゥ「でも基本出力は比べようもない…。本当にやる気なのか、ユウは」 ユウ「…………」 ブゥンと音を立て、三号機がビームサーベルを起動させる。 ザビーネ「逃がすつもりはないらしいな」 キンケドゥ「ったく! ザビーネ、頭部は外すぞ。EXAMを狙ったのは俺達じゃないんだから!」 ザビーネ「意思表示というわけか。いいだろう」 うなずき、ザビーネはショットランサーを構えた。キンケドゥもブランドマーカーを起動させる。 勝負は瞬間でついた。 ブルー三号機はビームサーベルをブランドマーカーに阻まれ、ショットランサーで胴体を貫かれた。 一瞬の後、ユウがコックピットから飛び降りるのが見えた。先程と同じく、リフトジェットで脱出している。 三号機は爆発することなく機能停止した。キンケドゥは一つ安堵の息を漏らした。 そのとき―― 『ありがとう。すまなかった』 キンケドゥ「えっ?」 ザビーネ「どうした、シーブック」 キンケドゥ「い、いや…」 何者かの『声』が聞こえたような気がしたのだ。辺りを見渡すと、地面に着地したユウがヘルメットを脱いでいるのが見えた。 ユウ「…………」 キンケドゥ「さっきの声……ユウ…さん?」 そこに新たな通信が入る。 トビア『大丈夫ですか、二人とも!? 三号機が追っていくのが見えましたけど!』 キンケドゥ「あ、ああ、問題は無い。そっちも引き上げてくれ」 トビア『はいっ』 通信を切り、キンケドゥは再びユウを見た。 ユウは脱いだヘルメットを小脇に抱え、まっすぐにX1を見ている。 ザビーネ「シーブック! 戻るぞ、何を呆けている」 キンケドゥ「! すまん、ザビーネ」 白と黒のガンダムは何処かへ飛び去っていく。それを見送るユウは、三号機の残骸の傍で、軽く一礼をした。 441 名前:怪盗キンケドゥ 偽キンケドゥを捕まえろ! その10投稿日:2006/10/16(月) 01 39 11 ID ??? 次の日の朝食。 ギンガナム「けしからーん!」 ドモン「全くだ! 男の風上にも置けん!」 カミーユ「何を朝から怒ってるんだ二人とも…大声出されると頭に響く…」 アムロ「こいつだよ」 とアムロが新聞を放る。カミーユがさっと目を通すと、そこには昨日の偽キンケドゥ騒ぎが載っていた。 カミーユ「偽キンケドゥ現る…? 今回のキンケドゥは偽者だったのか」 アル「ほんとなの、シロー兄ちゃん?」 シロー「それがよく分からない話なんだがな。二号機を盗みにきてた奴が白状したのは、クルスト博士の入院中に、研究を盗んで売り飛ばそうとしたってことだけ。キンケドゥに狙われていると知って、焦って行動に出たそうだ」 アル「……じゃあ、盗みに来てたのは偽キンケドゥじゃないの?」 ギンガナム「見苦しい言い訳であーる!」 ドモン「素直に自分の非を認めればいいものを!」 アル「そうなんだ! やっぱりキンケドゥのせいにするつもりだったんだね!」 アルは暢気ながらも憤慨している。 シロー「アル、これは便乗犯ってやつさ。犯罪者が有名になると、自分も自分もって思う奴が出て来るんだ」 と茶の間で騒いでいると、台所では… コウ「(こそこそ)偽キンケドゥに感謝だな」 キラ「(こそこそ)ギンガナムさんの気がこっちに向かないうちに」 シン「(こそこそ)珍しく意見が合うなキラ兄」 三人「ごちそうさまでしたー!」 ギンガナム「な、なんとぉぉ!? 小生の目を盗んで朝食を平らげるとは卑劣なぁ!!」 カミーユ「毎朝人の分を盗んでいるアンタが言うことかー! 修正してやるー!!」 ちゅどーん アル「……ギンガナムさんも、びんじょうはん?」 シロー「いや…あれは違う…多分」 といったところでチャイムが鳴る。 シュウト「兄ちゃんたち、お客さんだよ。こないだと同じ人たち」 アムロ「ああ、今回はキャプテンも認識したんだな。上がってもらいなさい」 シュウト「はーい。どうぞー」 シャア「すまんな、シュウト君」 グエン「ローラ、会いに来たぞ」 アムロ「キャプテン、変態二人はアウトだ」 キャプテン「了解だ、アムロ」 シャア「ちょ(ry) しばらくお待ちください。 442 名前:怪盗キンケドゥ 偽キンケドゥを捕まえろ! その11投稿日:2006/10/16(月) 01 42 07 ID ??? ユウ「…………」 フィリップ「相変わらずすげえ家だな…」 シロー「この風景が日常だからね。それで、今回はどのような?」 フィリップ「いや、大したことじゃないんだよ。一言お礼を言っときたくてな」 シロー「そんな…お礼なんて。俺たちは警察として、責務を全うしただけで。それに結局、EXAM搭載機は全部なくなってしまったんでしょう?」 フィリップ「ああ、だから言っときたいんだよ」 ユウ「(ありがとう。そしてすまなかった)」 シロー「なんで謝るんだ? ひょっとしてキンケドゥが偽者だったのを気にしてるのか?」 ユウ「…………」 シロー「……フィリップさん?」 フィリップ「あ、本気で言葉に詰まってるみたいなんで」 シロー「そ、そうか」 ユウ「…………」 ユウは無言のまま、紙袋を差し出す。 シロー「え?」 ユウ「(お礼にと、マリオンがクッキーを焼いた。受け取ってくれ)」 シロー「ええええええっ!?」 そこにようやく起きてきた悪ガキ二名が到着。 ジュドー「お、いい匂い!」 ガロード「ロラン兄、朝食にお菓子つけたの?」 ロラン「違いますよ、これはお客様のお土産の匂いです! 早く朝ごはん食べてください、遅刻しますよ!」 ジュドー「はーい…って、一人分足りないんだけど」 ギンガナム「お前たちが遅いので、てっきり食べないのかと思ってな!」 ジュドー「あんたかぁぁぁ!!!」 ガロード「キラ兄やシン兄やコウ兄の分はどうしたんだよっ!?」 ギンガナム「小生が偽キンケドゥに腹を立てているうちに、奴らは平らげてしまったのだ! 恨むなら偽キンケドゥを恨め!」 二人「どう考えてもアンタが諸悪の根源だろうがぁ!!」 ちゅどーん ユウ「…………」 フィリップ「……ほんと、凄い家だ」 シロー「ははは……」 と、そこに自分の支度を終えたシーブックがやってきて、 シーブック「早くしろよ、二人とも! カタパルトデッキにMSつけたか!?」 ユウ「…………!」 シーブック「……え?」 シーブックとユウの目線がかっちりと合う。 シーブック(な、何だ!? まさかばれて…そんなはずないだろ、キンケドゥのときは生身で会ったことすらないんだから) ユウ「…………」 シーブックが内心汗をかいていると、ユウは視線をついと外した。 ほっとして、カタパルトに向かうシーブック。茶の間ではユウとフィリップが頭を下げており、シローは対応に困っていた。 443 名前:怪盗キンケドゥ 偽キンケドゥを捕まえろ! その12投稿日:2006/10/16(月) 01 50 03 ID ??? その日の放課後、カロッゾパンにて カロッゾ「ふはははは! シーブック君、君宛に預かり物があるぞ!」 シーブック「ぼ、僕にですか!? 誰からです!?」 カロッゾ「うむ、名前は聞かなかったが、妙に無口な青年と、通訳している…」 シーブック「よく分かりました。でもどうしてバイト先に」 カロッゾ「何でも家で渡すとまずいだろうから、こっそりと仲間内で開けてくれ、とのことだ」 シーブック「!?」 カロッゾ「なにやらセシリーも心配していたぞ! 何をしたのだ、シーブック君」 シーブック「い、いえ、心当たりは何も…」 と言いながら紙袋を受け取るシーブック。中身をちらりとのぞいてみると、朝にシローに渡していたのと同じクッキーと、手紙が入っていた。 キンケドゥ=ナウへ 一言お礼とお詫びをしたくて、筆を取った。もしも君がキンケドゥでないのなら、読むのをここでやめ、元通り仮面の店主にそのまま預けてくれ。明日また店に寄るつもりだ。そのときに回収していく。………… その頃、モーゼス邸リビングでは フィリップ「ふい~、うまくいったな」 サマナ「綱渡りでしたけどね…。スパイのあぶり出しとEXAMの偽装処分に警察とキンケドゥを使うなんて、よくまあこんな怖いこと考えますよ」 ユウ「(アルフに知れたら解雇処分ものだがな)」 フィリップ「だから俺たち四人だけでやったんだろ。モーリンちゃんやマリオンちゃんにすら知らせずによ」 サマナ「マリオンには絶対気付かれてますって。でなきゃわざわざクッキー焼いたりしませんよ。第一彼女はEXAMと同調してるんですから…。ああ、そういえばユウ、本気でEXAMを壊すことは考えなかったんですか?」 ユウ「(それだと余りにもクルストとアルフが哀れだろう。それにそんなことをしたら職がなくなる。やっと面接に受かったのに)」 サマナ(個人面接でどうやって受かったのかが凄く謎なんですが) ユウ「(ニムバスはまだ入院か、フィリップ)」 フィリップ「ああ、相当ミンチに慣れてないみてぇだな。入院しながら、『おのれユウ=カジマ、この屈辱は忘れん』なんて叫んでるらしい」 ユウ「(どちらが勝って残っても恨みっこなし、と決めていたはずだが)」 フィリップ「あいつにそんな約束が通じるわきゃねーだろ!」 ユウ「(やれやれ)」 サマナ「何も本気で勝負しなくたってよかったのに…。勝負がついたからまだよかったものの、相打ちで二人ともミンチになってたらどうするつもりだったんですか。僕らじゃEXAMは乗りこなせないんですよ?」 ユウ「(たとえそうでも、出てきたスパイはキンケドゥが叩いてくれる。EXAMの発動で混乱したパイロットを逃すほど迂闊な盗賊じゃない。とりあえずはそれでも十分だという結論になった。確かにEXAMが残っていると知られれば、後顧の憂いとなっただろうが)」 サマナ(…ニムバスは決着つけたかっただけなんじゃ) フィリップ「ま、なんにせよ、万事解決だ! これでマリオンちゃんも狙われずにすむだろ」 そこにモーリンとアルフが地下実験室から登場する。 モーリン「休憩時間は終わりでーす。実験を再開します」 フィリップ「はいよ、お仕事、お仕事と。 しかし三号機のEXAMの補修、ホントにあっという間に済んだんだな」 アルフ「頭部に傷がついていなかったからな。あの盗賊ども、噂通りの矜持と手並みだ」 ユウ「…………」(何しろ正体はあの兄弟の一人だからな) アルフ「だがブルーを壊してくれたことは許せん!」 ユウ「…………」(悪かったよ…) モーリン「ユウ?」 アルフ「…フィリップ、先程から通訳はどうした?」 フィリップ「世の中には独り言で済ませておくべきこともあるんだよ!」 アルフ「そ、そうか」 444 名前:怪盗キンケドゥ 偽キンケドゥを捕まえろ! その13投稿日:2006/10/16(月) 01 54 28 ID ??? そして怪盗キンケドゥ本部にて。 キッド「つまり何か!? 俺たちはあのモーゼス邸の奴らに一杯食わされたっての!?」 ザビーネ「そういうことになるな」 大声を上げるキッドに、苦虫を噛み潰したようなザビーネ。たった今ユウ=カジマからの手紙を読み終えたところである。 トビア「マリオンさんが産業スパイの標的にならないようにするために、僕らと警察を手玉に取ったのか…。確かに08署の人たち、というかシロー警部は嘘をつくことを知らないから、EXAMはなくなったって話を疑う人は出ないだろうけど、それにしたって」 ウモン「そうならそうと言ってくれれば、わしらにも考えようがあったのにのお」 一同「はあ…」 と、一同がため息をつく中、キンケドゥは一人、ユウの手紙の最後の部分を読み返していた。 そもそも俺は、シロー=アマダ警部に接触するためだけに、君の家を訪れた。君がキンケドゥだとは知らなかったのだ。 君がキンケドゥであると分かったのは、三号機の破壊の時だ。君に…あるいは君達に反応し、EXAMは君の心の片鱗を俺に見せた。 あの家の嵐のような日常の中で、常識人のポジションを不動にしている君は、非常に俺の印象に残った。そして今日の訪問で再確認した。 心配はしないでほしい。俺は恩人を陥れるつもりはない。ただ、君達のおかげでマリオンがもう狙われずにすむこと、そして君達を利用したことに、感謝と謝罪をさせてほしいのだ。この情報はそのためだけに使い、明日以降はさっぱりと忘れることにする。 ありがとう。そして本当にすまなかった。 ユウ=カジマ キンケドゥ「非常に俺の印象に残った…印象に残った…印象に…」 トビア「キンケドゥさん?」 キンケドゥ「俺の春が来た――――!!!」 次の日、約束通りカロッゾパンに現れたユウとフィリップをザビーネが拉致。 二人は制裁として、一晩中怪しげなパンの試食をさせられたという。 ユウ「…………」 ザビーネ「フィリップ貴様、通訳はどうした!」 フィリップ(は、腹がきつくて、そんな余裕ねぇんだよ…!) ユウ「…………」(悶絶中) おわり link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ キンケドゥ・ナウ ザビーネ・シャル シロー・アマダ シーブック・アノー フィリップ・ヒューズ マリオン・ウェルチ ユウ・カジマ 中編 警察
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【電気ネズミを捕まえて】難易度2 依頼主 社長令嬢 報酬 30000エン 説明文 生きたままの「電気ネズミ」を捕まえてきて欲しいのですわ 詳しくは当お屋敷で