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ジブリ映画とオカルティズム ⑥ 魔女の宅急便編 『魔女の宅急便』。 角野栄子氏による児童書原作作品で、タイトルが示す通り魔女の物語である。 「魔女」や「魔法」と言えば現代において、まるで歓迎されるべき奇跡や 羨むべきその体現者のように扱われているが、本来最も忌むべき行為であり、 『聖書』では魔法を使った者は地獄に落ちて永遠に焼かれるとされている。 そもそも人間に本来そのような奇跡的な力など備わっていない。 では魔法とは何かというと、神を裏切り、悪魔に魂を売り渡して契約を結んだ者が、 悪魔に頼んで使って貰っている悪魔の力の事なのだ。 だからこそ「魔法」なのである。 これに対してはユダヤ教の時代より『モーセ五書』などで強く禁じられている。 例え神や天使を名乗る存在、仏や菩薩を名乗る存在、精霊や妖精を名乗る存在、 宇宙人や宇宙意思を名乗る存在、霊魂や動物霊を名乗る存在が相手であっても、 それと語りかけ、帰依し、契約を結んではならない。 なぜならそれは姿を変えた悪魔だからだ。 キリスト教でも「悪魔は光の天使を装って現れる」と言い、それらとの交信を禁止している。 しかし神側の命令に逆らい、自分の意のままにできる奇跡の力が欲しいという 浅薄な慾望に駆られて、禁忌を犯し、儀式によってそうしたものと交わった 忌むべき存在が、本物の「魔法使い」や「魔女」なのだ。 ☤ 中世ヨーロッパでは謂れなき男女が「魔女」の烙印を捺され、 共同体から抹殺されたり、暴行されたり財産を奪われたりしていた。 その野蠻で迷信的、残酷な行為から、それらを批判する向きがあるのは当然の事だが、 そこから更に飛躍して、魔法や魔女文化を擁護する意見すらあるのは行きすぎであろう。 そうした事を主張する輩は大抵が無神論者で、魔法なるものをそもそも信じておらず ただの迷信、文化のひとつと捉えているが、しかしその行為や儀式そのものが 大問題であるのだ。 世界的にヒットしたラノベ兼映画に、たくさんの少年少女を魔法使いに養成し 彼らを活躍させて英雄のように描く 『ハリー・ポッター』 シリーズがあるが、 ヴァチカンがこれを咎めている。 これらに対しファンは激怒して抗議し、無心論者の日本人は冷笑したが、 ヴァチカンの批判の裏には紀元前から続く、悪魔と交わる事への警鐘がある。 悪魔の力を学びこれを使う者は、もはや最後の審判で救われる見込みはない。 ただ永遠の獄炎へ続く道が伸びているのみなのである。 (尤もヴァチカンこそ…であるのだが) その魔女を、当時の眼から見ても時代遅れのオールドスタイルで登場させ、 ヒロインとして描いたのが『魔女の宅急便』だ。 表層は新生活を始めた1人の少女の葛藤と成長劇で、視聴者の共感と感動を生む 名作であるのだが、ここにも様々なオカルトワードが埋め込まれている。 魔女も元々あのような服を着ていたわけではない。 にも関わらず服装がテンプレ化したのは、それが反道徳の象徴であるからだ。 ユダヤ・キリスト教では女の天使は存在しない。 受胎告知をしたガブリエルは安産の守護天使のように見なされるようになり、 女性信者獲得のため女体化されて描かれる事もあるが、元々天使に性は無い。 さて、神であるイエスが人間として受肉し、処刑された後に 不死の「復活体」として蘇ったように、高位の天使の正体とは、 聖人の「復活体」であるというユダヤの伝説がある。 それによると天界の大戦争でルシフェルに勝利したミカエルは、 その功績により初めて肉体を得る資格を得、 神によって肉体を創造されて最初の人間アダムとなった。 (これらの事は「ヨハネの黙示録」や「ダニエル書」にそれとなく記されている。) またその子孫である第二の太祖ノアも、 その前身は「回復者」を意味する名の大天使ガブリエルであり、 生きたまま昇天した大預言者エノクは大天使メタトロンとなり、 同じく言者エリヤはサンダルフォンになったという。 つまり、これらの天使は性は無いが、その魂は「男」なのである。 (ちなみに仏教でも女の仏はおらず、極楽浄土にも女はいない。 女が行っても男に変化するのである。 観音菩薩は女性でもあるかのように描かれるが、こちらもその慈悲心を 女性に例えただけで、女性信者獲得のためにそう描かれる事が多いだけである) 女性差別のように聞こえてしまうかも知れないが、 その対極の存在、悪魔の使徒だから魔女という象徴は「女」なのである。 ☤ キリスト教では神天使、天に上げられた者たちは輝く白の衣を纏う。 その対極の存在を示す象徴ゆえに魔女は黒い衣を纏う。 神は天使をしもべとし、その対極の存在のサタンはサタンは悪霊をしもべとしている。 その雛形である魔女も使い魔を使う。 なお、ユダヤ教によればエジプトは神の対極の存在である、 魔術の蔓延る王国と化していたが、そのエジプトでは猫を重用し、 猫頭の女神などを祀っていた。 またヨーロッパでも猫はその気まぐれでずる賢く夜を好む性格から、 忠実な犬の対極に位置づけられた。 そこから黒猫は魔術使い、魔女の使徒として好まれて描かれるようになった。 ヨーロッパでは箒は家庭の平和と衛生の象徴とされている。 その対極の存在だから魔女は箒に跨る。 跨るという行為は、汚い部分を箒に押し付ける事でそれを侮辱しているのである。 ヨーロッパ(に限った事ではないが)では、夫に貞淑に尽くし、法律を守り、 地に足のついた生活を営むのが女性の嗜みだとされている。 その対極の存在だから魔女は地上の法から離れて空を飛び、 悪魔を囲んで乱交パーティを繰り広げる。 キリスト教徒が毎週神の御前でミサを行う対極を行って、 悪魔を囲んで黒ミサを行うのだ。 よく魔女が契約を結ぶ悪魔が黒山羊で描かれているのは、 聖書において善人を大人しい白い羊、悪人を気性の荒い山羊に例えているからで 白の対極の存在として黒い毛並みにし、 平和の象徴の白鳩の対極の存在として黒い蝙蝠の翼を生やさせ、 長いローブを纏った男(天使)の対極の存在として 全裸の女性の肉体として描かれている。 言ってしまえば「悪魔」の絵も「魔女」のスタイルも、 「吸血鬼」や「狼男」「ゾンビ」などと同じく、キリスト教の神や天使、聖人らの 鏡写しとなんる対極の存在として創作されたものであるのだ。 (吸血鬼が血を吸うのは旧約聖書で血を食べる事を禁じているため、 その向こうを張った存在として創作されたためであり、 光を嫌ったり十字架に弱いのは、“義の太陽”イエスの対極の存在であるからで、 狼男は悪魔の使徒の人間が獣の刻印を押捺されているので、 その逆を行って人間が獣に変じるようにしたのである。) それが示すものはキリスト教や道徳観の否定と破壊である。 黒い衣を纏い、箒で空を飛ぶ魔女のスタイルにはそうした意味がこめられているのだ。 ちなみに『魔女の宅急便』では、「黒はオンナを美しく見せる」とかいう意味不明な理屈から 最初から最後まで主人公の少女にこのスタイルを貫き通させている。 尤も、女性が自らの美を知りこれに自己陶酔し男への誘惑に使うようになったのも、 『聖書』外典によれば、元はといえば神に反逆した堕天使シュミハザが 人間に教えた事であるのだが。 ☤ 欧米の子供たちが幼い頃から『オズの魔法使い』を読んで秘教の奥義に触れ、 『ハリー・ポッター』を読んで魔法使いや魔術といういかがわしいものに対して 拒否感を抱かず、むしろ羨望するように“教育”される。 同様に『魔女の宅急便』も、視聴者に対してそういった影響力がある事は否み得ない。 そもそも日本の子供たちは西洋の度もたち同様に、物事の判断がつく以前に、 数々の魔女アニメ、魔法アニメなどを見て、無意識下に それらに対する興味や関心を刷り込まれるようになつているのである。。 例えば時代を遡れば、某黒魔術系アニメの影響で、日本中の女児がヒロインを真似して 「テクマクマヤコン テクマクマヤコン」という変身呪文を唱えた事があった。 (ちなみにこれは原作にはなくアニメ版になって追加された呪文) この一見何の意味もないように見える呪文の正体は、 ユダヤの絶対神の名を示す4文字「テトラグラマトン」の転訛である。 つまり日本中の女児がまったくそうと知らずに、“変身”するために ユダヤの絶対神の名を唱えてそれに祈り続けていたのである。 某黒魔術系アニメの影響で、日本中の男児が主人公を真似をして 「エロイムエッサイム エロイムエッサイム 我は求め訴えたり」 という悪魔召還呪文を唱えた事があった。 主人公が悪魔側の魔術師であり、悪魔召還の呪文を真似する事自体アレだが、 実はこのエロイム(エロヒム)とは別に悪魔の事ではなく、 元はユダヤの絶対神の複数形をさすヘブル語なのでである。 つまり日本中の男児がユダヤの神に求め訴え続けていた (祈りを捧げていた)わけである。 われわれ日本人は幼い頃から知らぬうち、にユダヤ、キリスト教、西洋魔術などの オカルトによって“教化”されているのである。 宮崎映画の根底をなすメッセージ、登場人物たちの行動原理も、 そうした教典に添ったものであり、日本人は幼い頃からそれを見て、 それを「自分自身の行動規範」として取り込んでいるのである。 日本のような無宗教系国家においては、ある意味宗教よりも、 アニメの哲学的、精神的な影響力は大きい。 同様に作品を通じて視聴者を感化させ“洗脳”する力も大きい。 それゆえに宮崎氏のようなトップクラスのアニメクリエイターは、単なる娯楽作家ではなく、 裏の意味において、ある意味ひとつの宗教の“教祖”ともいえる存在なのである。 ☞ジブリ考察その⑦ ハウル編 ─────────────────────────────────────
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ジブリ・キキかな!
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まぞ カテゴリ:トリビア系 文化系 アニメ系 実写系 実際に映画を見た方や関係者に聞いてみたところ、ないとのこと。 実際に見てみた。 なるほど、実写版はアニメ版より原作に近い内容になす。 たしかに実写版でくすぐりシーンはなかった。 補足 魔女の宅急便は大ヒットしたジブリ製アニメだ。 元々、ジブリはトナリのトトロ公開時点に解散する予定だったが、 既に同アニメが作成進行中だったことや、利欲が強い関係者から強い要望で、こんどこそこれを最後にしようとした。 しかし、それを裏切るかのように魔女の宅急便は大ヒットした。 そして、現在では実写化ドラマ化されるなど、幅広い進展を見せる。 なお、ズブヌレで藁にベットinして翌朝牛に舐められるシーンはファンの間では伝説となっているだ。 ちなみに、牛に足裏を舐められるとどうなるかと農家に聞くと、 「足は長靴を履いているので足を舐められることはありません。 ですが服や手を差し出すと舐められますよ~足はくすぐったいと思いますよ。」と述べた。 しかし、口に手をいれると噛まれるらしいので牛の扱いにも注意が必要だです。 ほぉ 80ほぉ
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34 :名無したんはエロカワイイ[sage]:2008/11/11(火) 21 47 27 (゚∋゚)<・・・・ (゚∋゚)<ピ-ピー 35 :名無したんはエロカワイイ[sage]:2008/11/11(火) 22 01 38 トリチカ、どうしたよ? 38 :名無したんはエロカワイイ[sage]:2008/11/11(火) 22 25 55 ≫34の鳥親で、魔女の宅急便思い出したww (゚д▼)<なんだよ、急に普通の鳥みたいになっちまって… (゚д▼;)<!!?や、やべぇ!! ドタバタ (゚д▼;)<……碇槍に乗れなくなっちまった…
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2017年7月放送。シリーズ第2作にHUNGRY DAYS ハイジ 篇がある。 http //www.cupnoodle.jp/hungrydays/majyotaku/ 監督 柳沢翔 演出 曽我準 原作 角野栄子 キャラクターデザイン 窪之内英策 原画・作画監督 高橋裕一 動画検査 金子由紀江 制作協力 モギシンゴ 美術監督 竹田悠介 色彩設計 永井留美子 撮影監督 山田和弘 撮影監督補佐 田中直子 3DCG 鈴木知美 VFXアーティスト 佐々木賢一 音響効果 中村佳央 ミキサー 綾城重理人 音楽 BUMP OF CHICKEN アニメーション制作 タツノコプロ ■関連タイトル
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宅急便会社 草案 コメント 宅急便の会社。 草案 ブラッキーorニューラorチョロネコ ヤマト運輸 ペリッパー 日本通運 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 架空の宅急便 ムウマージ:魔女の宅急便 -- (ユリス) 2021-08-07 10 39 23 マニューラ ヤマト運輸 -- (名無しさん) 2021-08-03 19 22 13 ライボルト DHL -- (KILLISAME) 2021-08-03 13 59 48 草案 フシギバナ:松岡満運輸 レパルダス:トナミ運輸 ココロモリ:岡山県貨物運送 ルギア:新潟運輸 オオスバメ:札樽自動車運輸 孵化場所はコトブキシティで ジラーチ:三八五流通 図鑑ナンバーが385なので キマワリ:西鉄運輸 -- (ユリス) 2015-08-15 17 03 54 ダストダス:佐川急便 -- (これは激ガチ) 2015-08-09 19 13 34 草案 キノガッサ:西濃運輸 -- (ユリス) 2015-04-11 20 43 26 スカタンク:佐川急便 -- (名無しさん) 2015-04-11 14 12 51 草案 マリル:マリネックス ムシャーナ:ロードリーム ランドロス:アース -- (ユリス) 2012-11-14 09 11 56 ↓以下を追加・訂正しました。 -- (管理人) 2012-11-12 22 20 51 ↓×2カテゴリを間違えました。削除してください。 -- (ユリス) 2012-11-12 18 37 44
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過投特戦隊 →酷使無双 元ネタは「魔女の宅急便」より。 林→木木→キキの変換。 使用可能選手→林昌範(熊19)、林昌樹(鯉53)、林恩宇(毛29)、Lインチェ(林英傑)(毛91)、林威助(虎31) デフォ熊19ver 鯉53ver 毛91ver 虎31ver 好調時(三凡・無得点)鯉53with飛ぶキャッチャーver ブリザド ザワザワポイズンブレス@おすぎ エアロガ@飛ぶキャッチャー 恐怖の視線@くみてふ 劇場中心無い天使 聖天使2323 性天使エロス 炎上ほうき以外で飛翔 劇場アルテマ アルテマ大ちゃん@毛91ver ブレイズ@K(ry ver メガンテ@タヌラver おすぎ(グレート・ムタ)@虎31ver 聖天使2323・鯉53ver スターホース・鯉53ver エアロガ@鯉53with飛ぶキャッチャーver ラーのお鏡(岡上)@鯉53ver キャスト・オフ@兎13ver デス(死神召喚) 降板鯉53ver@前田運送 デフォ ※リボン(頭)の部分にチーム名、胸の部分に背番号入力 |\ /| , , 、 !_/ ノリ)))) こんにちは ノ リii.゚ ヮ゚ノ|┃ 宅急便で~す ⊂l つ┃ ∧∧ ノ | ┃ (゚ヮ゚,,) ノ ヽノ|||ノ (_,)@ 熊19ver |\ /| , , 熊 、 !_/ ノリ)))) こんにちは ノ リii.゚ ヮ゚ノ|┃ 宅急便で~す ⊂l つ┃ ∧∧ ノ 19 | ┃ (・ш・ ) ノ ヽノ|||ノ (_,)@ ※サネバージョン |\ /| , , 兎 、 !_/ ノリ)))) こんにちは ノ リii.゚ ヮ゚ノ|┃ 宅急便で~す ⊂l つ┃ ∧∧ ノ 13 | ┃ (・ェ・)<サネー? ノ ヽノ|||ノ (_,)@ ※匿名希望 ソース>ttp //v.isp.2ch.net/up/93f909627e0c.jpg |\ /| , , 熊 、 !_/ ノリ)))) こんにちは ノ□■□■┃ 宅急便で~す ⊂l つ┃ (プライバシー保護の為、音声は変えてあります) ノ 19 | ┃ ノ ω ヽノ|||ノ 鯉53ver →前田&緒方ver ※キャッチャークララ(倉)ver |\ /| , , 鯉 、 !_/ ノリ)))) こんにちは ノ リii.゚ ヮ゚ノ|┃ 宅急便で~す ⊂l つ┃ ∧∧ ノ 53| ┃ (´倉`) ノ ヽノ|||ノ (_,)@ ※キャッチャー石原ver |\ /| , , 鯉 、 !_/ ノリ)))) こんにちは ノ リii.゚ ヮ゚ノ|┃ 宅急便で~す ⊂l つ┃ ∧∧ ノ 53| ┃ (・ ̄‥ ̄) <… ノ ヽノ|||ノ (_,)@ ※キャッチャー石原→中東に交代 |\ /| , , 鯉 、 !_/ ノリ)))) こんにちは ノ リii.゚ ヮ゚ノ|┃ 宅急便で~す ⊂l つ┃ ∧∧ ノ 53| ┃ (・ ̄‥ ̄) <……中東、守備についてくれ ノ ヽノ|||ノ (_,)@ Y⌒Y⌒・<はーいっ 毛91ver ※山崎ver |\ /| , , 毛 、 !_/ ノリ)))) ノ リii.゚ ヮ゚ノ|┃ ⊂l つ┃ ∧∧ ノ | ┃ (´Θ`) <コンニチハ 宅急便ジャマー ノ ヽノ|||ノ (_,)@ ※藤井ver |\ /| , , 毛 、 !_/ ノリ)))) こんにちは ノ リii.゚ ヮ゚ノ|┃ 宅急便で~す ⊂l つ┃ ∧∧ ノ | ┃ [ ̄‥ ̄] <… ノ ヽノ|||ノ (_,)@ ※カツノリver |\ /| , , 毛 、 !_/ ノリ)))) こんにちは ノ リii.゚ ヮ゚ノ|┃ 宅急便で~す ⊂l つ┃ ∧∧ ノ 91| ┃ [´)w(`] ノ ヽノ|||ノ (_,)@ 虎31ver (with変態モナー) |\ /| , , 虎 、 !_/ ノリ)))) こんにちは ノ リii.゚ ヮ゚ノ|┃ 宅急便で~す ⊂l つ┃ ∧∧ ノ31 | ┃ (‘ ε ’) ノ ヽノ|||ノ (_,)@ |\ /| , , 虎 、 !_/ ノリ)))) こんにちは ノ リii.゚ ヮ゚ノ|┃ 宅急便で~す ⊂l つ┃ ∧∧ ノ 31| ┃ (‘ ε ’)_ ノ ヽノ|||ノ (___,)@ |\ /| , , 虎 、 !_/ ノリ)))) こんにちは ノ リii.゚ ヮ゚ノ|┃ 宅急便で~す ⊂l つ┃ ∧∧ ノ 31| ┃ (‘ ε ’)___________ ノ ヽノ|||ノ (_____________)@ ※江草子豚ver |\ /| , , 虎 、 !_/ ノリ)))) こんにちは ノ リii.゚ ヮ゚ノ|┃ 宅急便で~す ⊂l つ┃.. /⌒ヽヘ⌒ヽフ ノ 31| ┃ ( (e ω a) ぶひー ノ ヽノ|||ノ し ∪∪∪ 好調時(三凡・無得点) |\ /| , , 、 !_/ ノリ)))) ノ リii.゚ ヮ゚ノ| ⊂l つ./ ノ ,_|/ ノ ノ / 、彡ノ **+ **` * *.・ +* *.. * *,,。゚+ 鯉53with飛ぶキャッチャーver |\ /| , , 鯉 、 !_/ ノリ)))) ノ リii.゚ ヮ゚ノ| ⊂l (""二Oニ=O0 ノ,_(ノノ‥ ̄)ノ ノ / ノ" 彡_ノ ノ / 、彡ノ しι" **+ 彡 **` * *.・ +* *.. * *,,。゚+ ※低空飛行ver |\ /| , , 鯉 、 !_/ ノリ)))) ノ リii.゚ ヮ゚ノ| ⊂l (""二Oニ=O0 ノ,_(ノノ‥ ̄)ノ ノ / ノ" 彡_ノ ノ / 、彡ノ しι" 彡 ブリザド |\ /| |\_/ ̄ ̄\/| チ、チメタイ , , 、ブリザド \_| ▼ ▼ ;/ヽ !_/ ノリ)))) \ 皿 ./ | | ノ リii.゚ ヮ゚ノ| ミ ∩,、へ | | | ⊂l つ―◎ **`*,,。゚+ /ノY^\.| |/ノヽ ノ | // | . | // | ノ ヽ | | | | .. | ザワザワ |\ /| , , 、 !_/ ノリ)))) あれ、どうして飛べないんだろ? ノ,,リ;゚ ヮ゚ノ|┃ ⊂l つ┃ ノ | ┃ ノ ヽノ|||ノ ポイズンブレス@おすぎ イ三三ミミミ,、 /ミゞへ三三ミミヽ i彡ソ_,,.._ `ーニ弌ミj ヾツ,-テ= i ; = 、!;! !i !, ノ ーヘ_ .,|j └!、 .fニ三ヲ .! _人ゝ、` ; ノi |\ /| , , .|\/ ̄ ̄\_/| !_/ ノリ)))) \| ▼ ▼ |_/ ノ,,リ;゚ ヮ゚ノ| \ 皿 ∩ ポイズンブレス!! ⊂l つ +゚。,,*`**⊂ 丿 ノ | ( ヽノ. ノ ヽ し(_) エアロガ@飛ぶキャッチャー く\ __ \\ _/C ヽ ≡=― `Oニ(‥ ̄(・)、 `O二二ノ  ̄⌒つ ≡=― `ー―‐⌒つ ≡=― |\ /| , , .|\/ ̄ ̄\_/| !_/ ノリ)))) \| ▼ ▼ |_/ ノ,,リ;゚ ヮ゚ノ| \ 皿 ∩ エアロガ!! ⊂l つ +゚。,,*`**⊂ 丿 ノ | ( ヽノ. ノ ヽ し(_) 恐怖の視線@くみてふ ,、 ||∩ ./) | / / //) /⊂⊃ /// (ローロ=,,) ̄つー し し  ̄ ̄ |\ /| , , 、 .|\/ ̄ ̄\_/| !_/ ノリ)))) \| ▼ ▼ |_/ ノ,,リ;゚ ヮ゚ノ| \ 皿 ∩ 恐怖の視線!!! ⊂l つ +゚。,,*`**⊂ 丿 ノ | ( ヽノ. ノ ヽ し(_) 劇場中 →劇場 心無い天使 ,、 ||∩ /) |⊂⊃ //) ∧__∧/// (Θ щ Θ) ̄つ パタパタ し し ̄ |\ /| , , 、 .|\/ ̄ ̄\_/| !_/ ノリ)))) \| ▼ ▼ |_/ ノ,,リ;゚ ヮ゚ノ| \ 皿 ∩ 心無い天使!!! ⊂l つ +゚。,,*`**⊂ 丿 ノ | ( ヽノ. ノ ヽ し(_) 聖天使2323 ,、 ||∩ /) |⊂⊃ //) 彡⌒ミ /// [・ ε ・] ̄つ パタパタ し し  ̄ |\ /| , , 、 .|\/ ̄ ̄\_/| !_/ ノリ)))) \| ▼ ▼ |_/ ノ,,リ;゚ ヮ゚ノ| \ 皿 ∩ 聖天使2323!!! ⊂l つ +゚。,,*`**⊂ 丿 ノ | ( ヽノ. ノ ヽ し(_) 性天使エロス ,、 ||∩ ./) | / / //) /⊂⊃ /// (・┏┓・`) ̄つ タベチャウゾー し し U ̄ |\ /| , , 、 .|\/ ̄ ̄\_/| !_/ ノリ)))) \| ▼ ▼ |_/ ノ,,リ;゚ ヮ゚ノ| \ 皿 ∩ 性天使エロス!!! ⊂l つ +゚。,,*`**⊂ 丿 ノ | ( ヽノ. ノ ヽ し(_) 炎上 熊木木(チェケラ)炎上撤退の場合→はりつけにされる ; , . . . . , . . |\ /| ;/; ノ) ; , , 、ヘソノ; . |\/ ̄ ̄\_/| !_/ ノリ)))) ;ソ ) . \| ▼ ▼ |_/ ノ,,リ TヮTノ| (ノ) . \ 皿 ∩ ファイガ!! ノ∧ ;ソ ) つ ; ノ) ; +゚。,,*`**⊂ 丿 ノ; ノ) ;ノ;; | ヘソ ノ; ノ) ヾ ; ( ヽノ. し∧ 人 (;) ;;ノ) ; レ λ し(_) ほうき以外で飛翔 |\ /| , , 、 タマニハホウキイガイデ __ !_/ ノリ)))) ___ トンデミマシタ ((ヽ;;;;;;;ゝノ リii.゚ ヮ゚ノ|ノ;;;;;;;;;ヲ )) ゝ;;;;⊂), , , , )⊃;;;;ヲ `-- ト_,,イ ‐‐´ / ⌒\ 頑張れ! /∪∪ ,,.. -‐== "フ //ヽl 〔n `」´〕η 彡 国民的レフトフライで8回裏終了 劇場 アルテマ | ┃ | ._ ┃ |\ /| 、- "´  ̄`" ;、 __ , , 、 アルテマ!!!!!!! ν ヽ \/| !_/ ノリ)))) | /; \▼ |/ ノ リii.゚ ヮ゚ノ| ミ / " ヽ/チョ、マッ…… | つ∋―◎ **`*,,。゚+. γ | ┃ つ ノ | | ┃ | ノ ヽ -、、,,,,,,___, , ,., . .. ,. , , _,,,,,,、、- アルテマ大ちゃん@毛91ver | ┃ | ┃ |\ /| , , 毛 、 アルテマ!!!!!!! / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ \/| !_/ ノリ)))) / \▼ |/ ノ リii.゚ ヮ゚ノ| ミ l . | /チョ、マッ…… | つ∋―◎ **`*,,。゚+. | (●) (●) | つ ノ 91 | | \___/ | ノ ヽ ヽ . \/ ノ ブレイズ@K(ry ver | ┃ | ._ ┃ |\ /| 、- "´  ̄`" ;、 __ , , 鯉 、 ブレイズ!!!!!!! ν ヽ \/| !_/ ノリ)))) | /; \▼ |/ ノ リii.゚ ヮ゚ノ| ミ / " / \ ヽ/チョ、マッ…… | つ∋―◎ **`*,,。゚+. γ ┃ つ<イバタハイイバッター ノ | | ┃ \/\/ | ノ ヽ -、、,,,,,,___, , ,., . .. ,. , , _,,,,,,、、- メガンテ@タヌラver \\ _,,.. -──‐- .、.._.| /, ゙/、/, ヾ\ |\ /| ,. ‐ "´ ゙ー-、_, , , 、´ __ |\/ ̄ ̄\_/| !_/ ノリ)))) メガンテ!_☆ヽ_ \| ▽ ▽ |_/ \\/ノ,リ;゚ ヮ゚ノ| 彡 ´ー`) \ 皿`‐.∩、ヘノゝ/ .i ⊂l つー☆+゚。,,*`** つつ ⊂ ヽ,ー /´⌒`ヽ´゙ノ,./ i ノ | ( ノ ( ヽノ`ー ´ゝ i .; ノ ヽ し(_)l ` \ヾ,ヽ` ( へ・.くヽ’”; ’ 、′‘ ・ . ’、 .,・. ’”; ’ 、′‘ ・ へ おすぎ(グレート・ムタ)@虎31ver イ三三ミミミ,、 /ミゞへ三三ミミヽ i彡ソ_,,.._ `ーニ弌ミj ヾツ,-テ= i ; = 、!;! !i !, ノ ーヘ_ .,|j └!、 .fニ三ヲ .! _人ゝ、` ; ノi |\ /| , , 兎 、 .|\/ ̄ ̄\_/| !_/ ノリ)))) \| ▽ ▽ |_/ ノ,,リ ゚ ヮ゚ノ| グレート・ムタ! \ 皿 ∩ <い(ry ⊂l つー☆+゚。,,*`** ⊂ 丿 ノ 30 | ( ヽノ. ノ ヽ し(_) 聖天使2323・鯉53ver ※黒田は同じチームなので無効 ,、 ||∩ /) |⊂⊃ //) 彡⌒ミ /// [・ ε ・] ̄つ パタパタ し し ̄ |\ /| , , 鯉 、 !_/ ノリ)))) 毛アルガ! ノ,,リ ゚ ヮ゚ノ| ⊂l つー☆+゚。,,*`** ノ 53 | ノ ヽ おすぎの毒ガスにやられたのは川崎。バント失敗。 ,、 ||∩ /) |⊂⊃ //) 彡⌒ミ /// [・ ε ・] ̄つ パタパタ し し ̄ |\ /| , , 鯉 、 .|\/ ̄ ̄\_/| !_/ ノリ)))) \| ▼ ▼ |_/ ノ,,リ ゚ ヮ゚ノ| \ 皿 ∩ 聖天使2323…ってあれ? ⊂l つー☆+゚。,,*`** ⊂ 丿 ノ 53 | ( ヽノ. ノ ヽ し(_) スターホース・鯉53ver 馬神さま(佐々岡)召喚→佐々岡牧場 「 || -=・=- ハ -=・=- )|ヽ | Y / ||| V /// /( ) /// ||/ | / ⌒⌒ \ | | ( U ) | | へへ | \  ̄ ̄ / \  ̄ / \_____/ |\ /| , , 鯉 、 .|\/ ̄ ̄\_/| !_/ ノリ)))) スターホース! \| ▽ ▽ |_/ <… ノ,,リ ゚ ヮ゚ノ| \ 皿 ∩ ⊂l つー☆+゚。,,*`** ⊂ 丿 ノ 53 | ( ヽノ. ノ ヽ し(_) エアロガ@鯉53with飛ぶキャッチャーver (""二Oニ=O0 _(ノノ‥ ̄)ノ / ノ" 彡_ノ ノ / 、彡ノ しι" 彡 |\ /| , , 鯉 、 .|\/ ̄ ̄\_/| !_/ ノリ)))) エアロガ! \| ▽ ▽ |_/ <!!! ノ,,リ ゚ ヮ゚ノ| \ 皿 ∩ ⊂l つー☆+゚。,,*`** ⊂ 丿 ノ 53 | ( ヽノ. ノ ヽ し(_) ラーのお鏡(岡上)@鯉53ver | ┃ | ┃ |\ /| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ __ , , 鯉 、 ラーのおかがみ!!!!!!! /ノノ 〇⊂⊃\ \/| !_/ ノリ)))) /ノノノ 人 _|__ ヽ ▼ |/ ノ リii.゚ ヮ゚ノ| ミ l l l l l l.● / \_l_l_ ●|l | /イ(ry | つ∋―◎ **`*,,。゚+. | l l l l l. 干 . |三| |l| つ ノ 53 | | l l l l l ヽ | ノ _/ |_, |;l; | ノ ヽ ノ;ノ;ノノノ .  ̄ ̄ ノ|;|;| キャスト・オフ@兎13ver キ ャ ス ト ・ オ フ |\ /|∧ /( , , 熊 、 )`、) ( / \ノ ~(_ ...)∩ ..∩ ( !_/ ノリ)))) )\)`| | ∧_∧ | | フ .( \\.〈 ゚ n ゚ 〉.// (_∧ノ リii.゚ ヮ゚ノ| _). \ / ( )\) .. | | 了 \ . | □■ | / ゞ / ■□ ヽ ( ∩ ・ ∵ \.. / / \ ヽ (⊂l つ┃ ⊂、⌒_ヽ∴ キモッ ) { | | } ブ ┃ ⊂/ щ \つ ノ 19 |ゞ | | | | / ┃ / ̄| ▲ ▲| ̄\ ゞ (_,ノ ヽ,_)/ ノ ヽノ|||ノ|/ ̄\__/ ̄\| デス(死神召喚) ※条件としては、林が最終回登板or対戦相手が竜(岩瀬・死神)だった場合 →死神 /⌒\ / ⌒ ヽ \サァマモノヨ (`_´/) ) イコウカ / .| / \ | | | ト、 |\ /| /| 13 V_ハ , , 、デ ス / | i | !_/ ノリ)))) /\ и .i N ノ リii.゚ ヮ゚ノ| ミ \_\ λヘ、| i .NV ⊂l つ―◎ **`*,,。゚+. |\_/ ̄ ̄\_/|\W ノ | \_| ▽ ▽ |_/―つ ノ ヽ \ □ ./し__⊃ 降板 ┌──────────┐ │ 本 日 | | 営 業 終 了 | | ∧∧. | | ~′ ̄ ̄(,,゚Д゚) . | | UU ̄ U U. | | | | 明日のご来店を .| | お待ちしてます | | | | ギコネコヤマト | └──────────┘ 鯉53ver@前田運送 ┌──────────┐ │ お前に言われんでも .| | 営 業 終 了 | | ∧∧. | | ~′ ̄ ̄(`仝´) | | UU ̄ U U. | | | | 明日のご来店を .| | お待ちしてます | | | | 前田運送 ....| └──────────┘
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王女の宅急便(前編)◆1sC7CjNPu2 くすくすくすくす。 私、リュシータ・トエル・ウル・ラピュタは殺し合いに乗ることに決めました。 この会場の最後の一人になって、螺旋王のおじさまに私の願いを叶えてもらうためです。 なぜなら、私はパズーにもう一度会いたいから。 ドーラさんにも会いたいし、エドとももう一度お話したい、私が殺してしまった女の子にも謝りたいからです。 でもこわい人には会いたくありません。殺します、ずっと死んでて下さい。 さて、そのために私は強い人にかくまってもらおうと思っているのですが――強い人はどこにいるのでしょうか? それにもし強い人を見つけても、それが殺し合いに乗ったこわい人だったら? ……困りました、私はどうやって強い人を見つけたらいいんでしょうか。 ああそういえば、こわい人のマオさんがこう言っていました。 『街は確かに人が多い、けど同時に殺人者もまた多く潜んでる可能性が高いんだよ!』 ……強い人を探す手がかりにはなりませんけど、こわい人を避けることはできそうです。 ひょっとしたら人が多い街にこそ強い人がいるのかもしれないけど、こわい人に会ってしまったら大変です。 だから私はこの会場の中心を避けて、ぐるぐる回ることに決めました。 運よく強い人がいることを、神様に祈っておこうと思います。 ■ 「でぇ、どんなルートで図書館まで行くつもりなのだルルーシュよ」 「……」 「ブルァァァァァァァァァッ! ルルーシュよ、この華麗なるビクトリーム様がせっかく貴様の意見を聞いてやろうというのにその態度はなんだブルアァァァァ! さてはこの見るからにもやしっ子め、ここまで歩いてくるまでに既に喋れないほど疲れたというのか! いくらなんでもヘナチョコ過ぎやしないかぁヲォイ!」 「……大丈夫だ、何の問題もない」 「本当に大丈夫ですか、ルルーシュさん」 「ああ、本当に大丈夫だよ。歩いていればそのうち治るさ」 本当のところはビクトリームに名前を呼ばれるだけで幼少の頃のトラウマを抉られているルルーシュであったが、どうにか笑顔で誤魔化す。 心配そうにニアが見つめてくるが、理由が理由だけにルルーシュは真相を話す気にはなれなかった。 ――言ったところで、このV字が聞き入れるとは思えないしな。 それどころか、絶対に騒ぎ立てるだろうというのはルルーシュでなくとも想像できることだろう。 「てめぇらこのビクトリーム様を置いてきぼりにしていい雰囲気作ってるんじゃねぇぇぇ!ぶっちゃけ寂しいだろうがぁぁぁぁぁぁ!」 「分かったから叫ぶな、目立つだろうに」 「何を言うか!このビクトリーム様の華麗なVは目だって当然!てか違ぁぁぁぁぁぁぁう! つい先ほど言ったばかりだがルルーシュよ、貴様本当にどんなルートで図書館まで向かう気なのだ! 我輩、てっきり右回りに各施設を巡って人間共を集めて図書館に行くものかと思っていたが、このまま行けば消防署を普通に通り過ぎるぞ ヲォイ!」 ビクトリームの絶叫の内容に、ルルーシュは軽く驚いた。 ――ああ、こいつ少しは考えられるんだ。と 「ブルワァァァ!貴様その顔思いっきり我輩を馬鹿にしておるな小僧ォォォォォォォォ!」 現在、ルルーシュたちはC-7エリアの中心からちょうど東の位置にいる。 ビクトリームの言った通り、仲間を集めるつもりなら施設を巡った方が他の参加者たちと出会う確率は高いだろう。 ――これ以上騒がれる前に、説明しておいた方がいいか。 「すまないな、どうもタイミングが掴めなくて話すのが遅れた。歩きながら聞いてくれ」 「む、むぅその謙虚な態度に免じて大人しく聞いてやろうではないか」 「あ、はい」 嫌味にならないようにマタタビの件の事で気をつかったことをアピールしつつ、ルルーシュは説明を始めた。 「まずビクトリームが言っていた仲間集めだが、俺はジンたちに全面的に任せようと思っている」 「何ぃぃぃ!ルルーシュ、貴様正気か!」 「落ち着け。もし施設にいるのが殺し合いに乗った人間だった場合、どうする?」 ルルーシュの問いにビクトリームはむぅ、と声を漏らす。 ビクトリームの脳裏には、トンネルで見かけた変態トリオの脅威が蘇っていた。 あまりのインパクトのため、ビクトリームの脳内では殺し合いに乗った人間とはデフォルトで彼らのような人物と認定されている。 畳み掛けるように、ルルーシュは続ける。 「今の俺たちに、そういった脅威に対する決定的な力はない。ジンたちだってそれは分かっているさ。 彼らが俺たちに期待しているのは、安全に図書館まで到着して欲しいってことだけだ」 期待しているのくだりは推測だが、そう間違ってはいないだろうとルルーシュは思っている。 逆に間違っていた場合、ルルーシュはジンやスパイクに対する評価を下げざるをえないだろう。 「ぬぅ……しかし」 「分かっている、俺だって何の手土産もなしに図書館に行くつもりはないさ。 だから、途中でショッピングモールに寄っていこうと思っている」 そこまでルルーシュが喋った所で、ニアが小さく手を上げた。 「あの、ショッピングモールって何ですか?」 「……そうだな、ニアはデパートなら知ってるね。そことだいたい同じさ、構造が少し違うだけだよ」 「そうなんですか。え~と、それじゃあ何でショッピングモールに寄るんですか」 「それは……ショッピングモールに、何があるかを確認するためだよ」 ニアはルルーシュの返答の意味が分からず、う~っと首を斜めに傾ける。 ビクトリームは即座に考えることを放棄し、率直にルルーシュに答えを求めた。 「ブルワァァァァ!回りくどいぞルルーシュ!我輩にも分かるように、こうズバッと説明しろ!」 「……少しは考えろ、まあ時間が惜しいから説明するが。 まずは食料、いつまでも味気のない物を食べていたくなんてないだろう。ニアの手料理も、残念なことに食べ損ねたしな。 次に医薬品などの確保。出来ればジンたちには無傷で図書館に到着して欲しいが、備えておいて損はないだろうしな。 後は……何か役に立ちそうなものを適当にといった所か」 ルルーシュの説明に、ニアとビクトリームはおおーと感心したような声を上げる。 そのまま拍手でも送ってきそうな雰囲気に、思わずルルーシュは頬を引きつらせた。 まったく疑いもせずルルーシュの言うことを信じる二人に、少し不安を覚えたからだ。 実際のところ、ルルーシュが二人に説明したことはほとんど後付けで考えた理由だった。 ルルーシュの真の目的は、脱出派の筆頭となるためのカードを作ることにあった。 いくらジンやニアたちから信頼を得たといっても、『結果』を出さなければ信頼以上のものになることはない。 そして、出遅れたルルーシュが脱出派を指導する立場になるためには強力なカードが必要なのだ。 期待を込め、ルルーシュはノートパソコンの入っているデイパックを軽く押さえる。 支給品ということで何か仕掛けがあるかもしれないが、もしも何の滞りもなく使えたとしたら―― 「小僧!ブルァァァァァァァァァァァ!」 ルルーシュの思考は、ビクトリームに押し倒されたことで強引に中断されることになった。 文句は、ない。 ビクトリームに倒されるまでルルーシュが立っていた位置を、何かが恐ろしい速さで通り過ぎたからだ。 即座に、ルルーシュは叫んだ。 「敵襲だ!森へ逃げ込め!」 ■ ……失敗です、失敗しました。とっても沢山のことを失敗しました。 私がぐるぐると周辺を探っていたら、すぐに一緒に行動している三人組を見つけることが出来ました。 幸先のいいスタートに、私の心は浮かれました。 でも、その私の心はすぐに落胆に変わりました。 だって、その三人はどう見ても強そうには見えなかったんです。 一人目、黒い服の男の人です。 とっても線が細く、華奢な印象を受けました。 二人目、白い服の女の子です。 とっても綺麗。同じ女の子の私から見ても綺麗なので、男の人から見たらきっともっと綺麗に見えるかもしれません。 いいな。あれだけ綺麗なら、きっと簡単に男の人を篭絡できるでしょう。 最後に、V字のロボットです。 ひょっとしたら、ラピュタのロボット兵みたいなものかもしれません。 でも……とても変ですけど、強そうに見えません。 ――ここで、私は一つ目の失敗をしました。 きっとこの人たちは、簡単に殺せる。 見た目だけで、そう判断してしまったんです。 もう少し様子を見れば、もっと上手に奇襲出来たと思います。 ――ええ、そうです。私は奇襲に失敗してしまったんです。 二つ目の失敗は、まさにその奇襲でした。 ストラーダのジェットの音と、光。そして私の白い衣裳が、どうしても目立ってしかたがなかったのです。 私はすぐにどうにかならないかと、ストラーダにお願いしました。 その結果、音と光は無理でしたけど、私の着ていた衣裳は魔女が着るような真っ黒いローブに変えることが出来ました。 頭に大きな赤いリボンもついてきましたが、これぐらいなら大丈夫だろうと思いました。 そして私は気を取り直し、改めて三人組に奇襲をかけることにしたんです。 はい、三つ目の失敗です。 その時は慌てていて思いつかなかったんですけど、同じ奇襲を二度三度とやっても意味ないですよね。 簡単に避けられてしまいました。 一番ヘロヘロになっている男の人を狙ったんですけど、女の子とV字のロボットが頑張ってフォローしていたので殺せませんでした。 そして、三人組はとうとう私を振り切って森の中まで逃げ込んでしまったのです。 困りました、逃げられてしまいました。 顔は、見られていないとは思います。 もし私の特徴を言いふらされても、ストラーダを腕時計にして、衣裳もまた変えてもらえば問題ありません。 もしもどこかで顔を合わせた時、きっと大丈夫だとは思います。 ――でも、もし顔が見られていたら?ストラーダのことを知っていたら? ……ああ、四つ目の失敗です。 私は不安です、どうしても、あの三人組を殺さなくてはいけません。 でも大丈夫。今回のことで私は学びました。 少なくとも、今回のやり方は間違っていました。 次は、ちゃんとうまくやってみようと思います。 くすくすくすくすくすくすくす。 ■ 「……どうにか、逃げ切れたな」 「はい……これで、諦めて、くれるでしょうか」 木の幹に背中を預けながら、ルルーシュとニアはゆっくりと息を整えていた。 ビクトリームは地面に身を投げ出して、ゼエハァと必死に呼吸を整えている。 ――禁止エリアになるまでに余裕もあるし、小休止してから移動すべきだな。 そう判断し、ルルーシュは世間話代わりにニアの質問に答えることにした。 「襲撃者が取ってきた戦術は、急降下と急上昇の繰り返しによる一撃離脱戦法だ。 あれはまず前提として、上空からターゲットを定めなければならない。森の中にさえ逃げ込んでしまえば、攻撃はできないさ」 「ブルワァァァァァァ!ルルーシュよ、てかそれってもし襲撃者が我輩たちの位置を特定できた場合どうしてくれんだコンチクショウ!」 復活したらしいビクトリームが、ルルーシュに疑問をぶつける。 これは思ったより早く移動できるかもしれないとルルーシュは思いつつ、一つの事実に背筋を凍らせた。 ――ああ、マズイ。名前で呼ばれることに段々と慣れてきた。 「ちょっと上を見上げてみろ、ビクトリーム」 「ん?」 「この樹海の中を直進してきたら、枝に引っかかってとても痛いと思わないか?」 想像してしまったのか、ビクトリームはガクガクと恐怖に震え始めた。 いったい何を想像したのかは気になったが、止めた。股間を押さえやがったからだ。 「……どうやら、みんな動けるようになったみたいだな」 「オォイもやしっ子、逃げるときに我輩と小娘に引きずられてて一番楽してやがった奴のセリフじゃねぇだろと我輩は思うのだが」 「大丈夫そうだな」 ルルーシュがニアの方を見ると、彼女は元気強くガッツポーズで答えた。 「よし、それじゃあ移動を開始しよ「キャッ!」――」 パキパキという枝が折れる音と共に、ルルーシュたちの目の前に少女が落ちてきた。 見覚えのない顔だったが、見覚えのある槍と服装から、ルルーシュたちは彼女が何者なのかを即座に理解した。 「馬鹿な、なぜ場所が分かった」 思わず漏らしたルルーシュの疑問をよそに、少女は頭に引っかかった葉っぱを払う。 そしてルルーシュたちの存在に気づくと、とても嬉しそうな表情を浮かべた。 「初めまして、私はリュシータ・トエル・ウル・ラピュタ。シータと呼んで下さい」 ■ シータがルルーシュたちを発見できたのは、本当に偶然だった。 ストラーダに跨って上空から森を見張っていたところ、木々の隙間から白い何かをシータは発見したのだ。 他に手がかりとなりそうなものもなかったため、シータはすぐにその白い何かがあった場所へストラーダを走らせ―― 「そういう理由で、また会うことが出来ました」 にっこりと笑い、シータはルルーシュが思わず呟いた言葉への返答を済ませた。 呆れた夜目だと、ルルーシュは苦々しくシータを見つめる。 「ブルワァァァァァ!小娘Mk-Ⅱ!貴様いきなりこの華麗なるビクトリーム様とその下僕たちに襲い掛かってきて、何をノォン気にしてやがる! とりあえず土下座して泣いて謝れば許してやらんこともないかなぁと我輩は思わなくもないぞブルワァァァァァァ!」 「……そうですね、すいません。初めからちゃんとお願いしておくべきでした」 「む、むぅ、貴様妙に物分りがいいな。まあ分かればいい、分かれば」 啖呵を切ったビクトリームだったが、シータがしおらしい態度を取ったため気勢を制されることになった。 どうでもいいことだが、小娘Mk-Ⅱとはやはりシータのことなのだろう。 ルルーシュはこの時点でなんとなく不穏なものを感じ、腰元にあるベレッタM92に手を伸ばしていた。 「ええとすいません、みなさんには一度死んでもらいたいんです」 言い終えた瞬間に、シータが消えた。 ……少なくとも、ルルーシュたちにはそう見えた。 ルルーシュたちが風が通ったかのような錯覚の後――ビクトリームの胴体が、二つに分かれた。 「ビ、ビクトリームさん!」 「くそっ!」 自らの対応の遅さを悔やみながら、ルルーシュはベレッタM92を抜いてシータを探す。 シータは、すぐに見つかった。 消えた地点からルルーシュたちを挟んでちょうど反対の位置――つまり、シータがいた地点とルルーシュたちがいる地点を結んだ直線状にいた。 その事実に、ルルーシュは寒気を覚えた。 簡単なことだ。シータはルルーシュたちの横を通り抜け、その行きがけにビクトリームを真っ二つにしていったということだ。 ただ、そのスピードが段違いに速いという一点を除いて。 「どういう心算だ、俺たちを最初に襲った時、それだけのスピードがあれば簡単に殺せたはずだ」 ルルーシュの言葉に、シータは困ったように答える。 「……ごめんなさい、そこまで深く考えてなかったんです」 シータはただ、素人ならではの奇襲を思いついたまま実行したに過ぎない。 ルルーシュたちを初め襲ったときにそれは役に立たないことを知り、今度は以前行った方法を取っただけのことだ。 狂人め、とルルーシュは吐き捨ててベレッタM92の引き金を引く。 銃声をあげ、鉛弾がシータの体を目指す。 しかし、銃弾はその途中で唐突に出現した光の幕により弾かれることになった。 「……枝に引っかからなかったのも、そいつのせいか」 「はい、ストラーダが私のことを守ってくれるんです」 ベレッタM92を構えたまま、ルルーシュは忌々しそうに舌打ちする。 状況は、絶望的だ。 銃が通用しないということは、既にルルーシュの打つ手は――ギアスしかない。 ――ギアスを使わざるをえない。 ――しかし、ニアに気づかれないように、さらに見えないほどの速さで動く標的と目を合わせなければいけない…… ルルーシュが瞬時に数パターンの作戦を考え、緊張を高めたとき――ニアが、あまりにも無造作にルルーシュの前へと出た。 即座に下がれと言おうとしたルルーシュだが、それをニアは手を上げることで制した。 黙々と、ニアはシータのすぐ近くまで歩き始める。 シータは、困った。無防備に近づくニアが、何かの罠にも見えるし、本当に何も考えていないように見えたからだ。 結局どうしようか悩んでいるうちに、ニアとシータはお互いに手を伸ばせば触れられる位置まで近づいていた。 「私の名前は、ニアといいます。シータさん、私はあなたに聞きたいことがあります」 「……はい、なんでしょう」 「先ほど『一度』死んで欲しいと言っていましたけど、それはどういう意味ですか」 真っ直ぐ、鋭く問うニアにシータは少し気圧された。 ――大丈夫、ストラーダが守ってくれる。同じ女の子ならエドを殺した黒服みたいなことはない。 「言ったとおりの意味です。安心して下さい、ちゃんと私が螺旋王のおじさまにみなさんを生き返らせてもらえるようにお願いしますから」 パァンと、小気味いい音が森に響いた。 ニアが、シータを平手打ちにしようとしたのだ。 バリアジャケットの性能のため、ニアの掌はシータの皮一枚挟んだところで止まっている。 だが、ニアはそんなもの関係ないとばかりに叫んだ。 「あなたは、ムカつきます!」 もう一度、ニアは平手打ちを行った。先ほどと同様に、パァンという音とともに手が止まる。 「ドーラおばさまからあなたのことを、パズーさんのことも聞きました! あなたがパズーさんや、ドーラおばさまが死んでしまって悲しいことは分かります! でも、だからと言って人を殺して大切な人を生き返らせるなんて、間違っています!」 また、パァンとの小気味いい音が森に響いた。 「それは、あなたの価値観の問題です」 今度は、シータがニアの頬を叩いたのだ。 「私も、それは間違っていると思っていた時があります。 けど、言峰神父が言ってくれました。 全ては、人の価値観次第なのだと。 ……人を殺して、大切な人を生き返らせることのどこが間違っていることなんですか? それに殺してしまった人も生き返らせれば、殺したことなんて『なかったこと』になりませんか? 私の願いは、どこが間違っているのですか?」 シータは今まで見せた笑みと違う、ぞっとするほど妖艶な笑みを浮かべた。 ルルーシュはひとまず言峰神父という人物を脳内の警戒リストに書き加え、思考する。 ――こいつは、ひょっとして言いくるめれば篭絡できるか。 「もし、螺旋王が嘘をついていたらどうする。君は殺人者で、大切な人も戻ってこない。得るものも返ってくるものも何もないぞ!」 「それなら、大丈夫です。私、死んだはずなのに生き返っていた人と出会ったことがありますから。 螺旋王が人を生き返らせてくれるのは、間違いないはずです」 「……なんだと」 「たぶん、本当です。私はシモンの兄貴さんは死んだと、シモンから聞いていました。 けど、ビクトリームさんはこの会場でシモンの兄貴さんと出会ったと言っていました」 ニアがシータの言葉を肯定したが、ルルーシュはそれでも信じきることはできなかった。 ――いや、信じたくなかったのかもしれない。 ――もしもそれが本当だとしたら、俺は、スザクを…… ルルーシュに起きた危険な考えをよそに、頬を押さえ黙っていたニアが再び口を開いた。 「それで、あなたは生き返った人に、なんて言うんですか」 「……え」 「褒めてくれると思っているんですか、頑張ったねって言ってくれると本当に思っているんですか!」 パァンと、また平手打ちの音が炸裂した。 シータがニアを叩いたのだが、当のシータは驚いた顔でニアの顔を見つめていた。 ニアの言葉を聞いて、まったく無意識に手が動いていたからだ。 「い、いいって言ってくれます!だって生き返ったんだから、よくやったって、頑張ったってパズーも言ってくれます!」 「言ってくれるわけありません!」 パァンと、何度目かの平手打ちの音が響く。 今度はニアがシータを叩き、今回も皮一枚のところで手が止まった。 しかし、シータにあった余裕は一気に無くなってきていた。 「あなたがやっているのは、悪いことです!恐ろしいことです!絶対に、褒められないことです!」 シータにとって、それは古い価値観だ。 何の感慨も沸かない、捨て去ったもの。 それでも、シータは間違いなくニアに追い詰められていた。 「あ、あなただって大切な人に生き返って欲しいでしょうに!」 起死回生を図るため、シータは絶対に反論できないはずと考える言葉をぶつける。 しかし、シータ自身が言ったように――そんなもの、所詮人の価値観の問題なのだ。 「いりません!私の大切な人は!シモンは!ヨーコさんは!ドーラさんは!マタタビさんだって!みんなこの胸に、一つになって生きています!」 目に涙を浮かべ、はっきりとニアはシータの言葉を拒絶した。 ニアは、これまで以上に大きく手を振りかぶる。 「これは、私の胸にある、シモンの!」 なぜか、シータにはその手がこれまでの平手打ちと違うって怖いものに見えた。 逃げようとしたが、足が竦んで動けなかった。 「天を、突く、ドリルです!」 雄たけびと共に、ニアの腕が振り下ろされた。 パリンと何かが割れる音がして、瞬時にパァンと音が重なる。 頬に強い痛みを感じながら、シータは足元から崩れ落ちた。 時系列順で読む Back 刻無―キズナ― 零 完全版 Next 王女の宅急便(後編) 投下順で読む Back 刻無―キズナ― 零 完全版 Next 王女の宅急便(後編) 214 ナイトメア・チルドレン(後編) ルルーシュ・ランペルージ 214 王女の宅急便(後編) 214 ナイトメア・チルドレン(後編) ニア 229 王女の宅急便(後編) 214 ナイトメア・チルドレン(後編) ビクトリーム 229 王女の宅急便(後編) 221 病ん坊麻婆転機予報(後編) シータ 229 王女の宅急便(後編)
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王女の宅急便(後編) ◆1sC7CjNPu2 ■ 「……そうだよな、スザクがそんなこと望む訳がないか」 死者蘇生の話が現実味を帯びたところでルルーシュは一瞬我を失いかけ、ニアの言葉で目を覚ました。 死者が、本当に蘇生を望むのか。 ニアが突きつけた問いに、シータは答えきることが出来なかった。 ルルーシュは想像することしか出来ないが、ニアとシータが知る人物はそんなことを望む人間ではなかったのだろう。 ――スザクの場合、こんなの間違っているとか言って自分の首を刎ねかねないな。 頑固な親友を思い出し、ルルーシュは密かに笑った。 気を取り直し、今のうちにシータの持つ槍を奪っておこうとしてルルーシュはビクトリームのデイパックが光っていることに気がついた。 ――連鎖的に、あることに気がつく。 「ビクトリーム、お前まさか――」 「……くすくす」 ポツリと、崩れ落ちたシータの口から楽しげな声が漏れた。 ルルーシュに、再び緊張が走る。 「シータ、さん?」 「ニア!槍を奪うんだ!早く!」 「え、あ、はい」 ルルーシュに言われて、ニアがストラーダへと手を伸ばす。 しかしシータは癇癪を起こしたかのようにストラーダを振り回し、ニアを追い払う。 「くすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくすくす」 「きゃ、わ、きゃあ!」 シータはくすくすと笑いながら、ストラーダを振り回す。 槍という物理的な恐怖と、シータのくすくすと笑うことへの精神的な恐怖に負けて、思わずニアはルルーシュの元まで退却する。 ニアが逃げたことを確認すると、シータはやっとストラーダを振り回すのを止めた。 「くすくすくすくすくす。ねえ、ニアさん。私あなたのおかげで分かったんです。 よかったぁ……このままだと、本当に全部失敗してしまうところでした」 「……どうせ、碌なことじゃないんだろう」 「それは、人の価値観が決めることですよ」 くすくすくすくす、と。シータはニアに叩かれた頬を撫で、より一層に壊れた笑みを浮かべていた。 「私、螺旋王のおじさまにみんなを生き返らせてもらうときに、こうお願いしようと思うんです」 『みんな、私と同じ価値観にして生き返らせて下さい』って」 「ッ……シータさん!あなたは!」 ニアが、信じられないといった顔でシータを非難する。 ルルーシュもまさかここまで悪化するとは思っておらず、深くため息をつく。 ここにきて、ルルーシュは確信した。 ――シータは、間違いなく手遅れなのだと。 「ブルワァァァァァァ!小娘よ!てめぇふざけるのもいい加減にしろよ!」 唐突に鳴り響いた怒声に、思わずシータは硬直する。 この声の主は、確かにシータが真っ二つにしたはずだからだ。 「ベリィィィィィィシィット!さっきから聞いてればワガママ放題しやがってぇ! この華麗なるビクトリーム様が直々にその性根を叩き折ってくれるわぁぁぁぁ! ちなみに言っておくと我輩は死んだ振りをしていた訳ではないぞ!ちょっと休んでいただけだ!」 「……なんなんですか、それ」 思わず呟いたシータの言葉に、ルルーシュは思わず同意したくなった。 なぜなら声の主――ビクトリームは、V字の頭部だけになって浮かんでいたからだ。 ルルーシュとて、二つに分かれた滑らかな断面を見ていなければ信じられなかっただろう。 「小娘Mk-Ⅰ!我輩のデイパックから魔本を取り出してみろ!」 「え、あ、はい!」 「さ、させません!」 動揺から抜け出せないシータだったが、それでも何か自分にとって不利なことが起きそうだというのは感じ取ることが出来た。 慌ててストラーダを構え、宙に浮くV字の頭を貫こうと集中し――後方からの投石によってその集中は乱されることになった。 慌てて、シータは石が飛んできた方向を振り返る。 ビクトリームは元より、ルルーシュとニアもシータの前方にいるため、後方には誰もいないと考えていたのだ。 そして、シータは目の前のVの非常識の断片を見ることになった。 「……どうたい?」 「クククククククッその通り!我が胴体が独立して動かないとは誰が言った! こんなこともあろうかと、予め貴様の背後に回りこませていたのだ!ハァーハッハッハ!」 ビクトリーム(頭部)が笑っている間にも、シータの後方にいたビクトリーム(胴体)は投石を続ける。 石を拾っては投げるという動作を繰り返す首なしの物体は、とってもシュールで怖いものがあった。 そしてシータが見事にビクトリームのペースに巻き込まれているうちに、ニアは空色に輝く魔本を手にしていた。 「ビクトリームさん!」 「小娘Mk-Ⅰ!我輩としては貴様のような天然ボケ娘などパートナーとして願い下げだが、今回ばかりは協力してやろう! ブルワァァァァァァァァァァァァ!ブルワァァァァァァァ!ブルワァァァァッァァァァァァァァァァァ!」 掛け声と共に、ビクトーム(頭部)は空高く舞い上がり、乱回転を始める。 ……なんとなく、ルルーシュは危険な予感がした。 「小娘よ!読み上げろ!我輩の華麗なるVの軌跡を残す呪文を!」 「はい!え~と……マグルガ?すいません、マグルガって何ですか?」 「ブルワァァァァァァァァ!二回も唱えるとはトリッキーだな小娘ェェェェ!」 乱回転するビクトリーム(頭部)から、V字をかたどった光線が二度発射された。 それはシータのすぐ近くと、ビクトリーム(胴体)の近くに着弾し、見事なV字を大地に残した。 「ブルワァァァァァァ!我が胴体にダメージ10!損傷は軽微なり!小娘Mk-Ⅰよ唱え続けよ!」 「あ、はいマグルガ!マグルガ!マグルガ!マグルガ!マグルガ!」 「ロボットの光線!」 ビクトームに促されて、ニアはマグルガを連呼する。 シータはこの会場にくる以前のロボット兵の光線を思い出し、軽いパニックに陥っていた。 なんとなく予想していたルルーシュはマグルガを連呼するニアを引きずり、巻き添えを食らわないように木の陰まで避難した。 「マグルガ!マグルガ!マグルガ!マグルガ!マグルガ!」 「ブワァァァァァァァ!ブルワァァァァァァァァ!ブルワァッァァァァァァァ!」 乱回転するビクトームの放つ完全にランダムな砲撃を前にシータは攻勢に移れず、遮蔽物に身を隠すことにした。 膠着状態となり、現在のこの場は完全にビクトリームの独壇場と化した。 ルルーシュはその隙に、作戦を練る。 「……ニア、魔法を唱えながらでいいから話を聞いてほしい」 「マグルガ!マグルガ!マグルガ!マグルガ!マグルガ!」 「ブワァァァァァァァ!ブルワァァァァァァァァ!ブルワァッァァァァァァァ!」 呪文を唱えながら、ニアはコクンコクンと顔を上下に揺する。 ニアとビクトリームの絶叫が煩かったが、どうにか意思疎通ができることにルルーシュはホッとした。 「この状況がいつまでも続けば、そのうちここは禁止エリアになって俺たちはお仕舞いだ。 だから、罠を張って彼女を撃退しようと思う」 「マグルガ!マグルガ!マグルガ!マグルガ!マグルガ!」 「ブワァァァァァァァ!ブルワァァァァァァァァ!ブルワァッァァァァァァァ!」 魔法を唱えながら、ニアが悩ましげな顔をする。 これまでのニアとシータのやり取りで、ルルーシュはなんとなくニアが言いたいことを察した。 できれば、ニアはシータを説得したいのだろう。 しかし、ルルーシュとしてはあそこまで不安定な人物を仲間に入れる気にはなれない。 だから、詭弁を用いる。 「……分かっているだろ、ニア。彼女はもう手遅れだ。 君の声……ドリルが届かなかった以上、ここで楽にしてあげるのがきっと彼女にとって一番なはずだ」 「マグルガ!マグルガ!マグルガ!マグルガ!マグルガ!」 「ブワァァァァァァァ!ブルワァァァァァァァァ!ブルワァッァァァァァァァ!」 そんなはずありません、とニアは顔を左右に振る。 もちろん、ルルーシュが予想していた通りの反応だ。 できるだけ悲痛そうな顔を作り、同情を誘う。 「分かってくれニア。彼女を助けようとして、ニアやビクトリームが死んでしまっては元も子もないんだ」 「マグルガ!マグルガ!マグルガ!マグルガ!マグルガ!分かりました!マグルガ!」 「ブワァァァァァァァ!ブルワァァァァァァァァ!ブルワァッァァァァァァァ!」 ニアは悲しそうな顔で、呪文に混じって肯定の言葉を言った。 説得がうまくいったことに安心し、ルルーシュはおもむろに学生服の上着を脱ぐ。 そして、ニアに少し恥ずかしそうにしながら告げた。 「それで……すまないが、服を脱いでくれないか」 ■ ビクトリームが乱回転しながらマグルガを連発しているせいで、森の中にはビクトリームを中心としてミステリーサークルが出現していた。 「ブルワァァァァァ!おい小娘Mk-Ⅱ!貴様なんかかなりベリィィィィィィシットなこと言ってなかったかぁ!」 乱回転しながら、ビクトリームはシータに対して話しかけていた。 シータからの返答は、ない。 返事をするつもりなど元からないし、そもそもビクトリームの砲撃のおかげで返事をする余裕などないからだ。 「てーかよー!なんだかよく分からんが、貴様の話を聞いてるとなんだが腹の虫がベリィィィィィにムカついてくるんだよ!」 一方的に、ビクトリームは語り聞かせるように話し続ける。 そもそも、ビクトリーム自身何が言いたいのか分かっていないのだが、元々深く考えるタイプではないので話し続ける。 シータは絶対に嫌がらせだと確信していたが。 「死んだ人間を生き返らせる?ブルワァァァァァァァ!確かにそれは名案だな、みんな何事もなくハッピー間違いなし!」 ビクトリームは死んだ振りをしている間、ルルーシュたちの会話を盗み聞きしていた。 そしてシータが死んだ人間を生き返らせると言った時から、ビクトリームは理解不明な苛立ちを感じていた。 シータが生き返らせるときに『価値観を同じにする』と言ったときにブチ切れた。 理由は、まったくといっていいほど分からない。 「OKハッピーけどなぁ、じゃああの時のグラサン・ジャックの涙はなんだったんだ!無駄じゃねぇかコンチクショウ!さらに我輩は殴られ損だおい! ブルワァァァァアァ!マジ分かんねぇぇぇえぇぇ!我輩なんでこんなにイラついてんだ!なんだか切ないぞブルワァァァァァァ!」 ビクトリームは苛立ちに任せて、乱回転の速度を上げる。 さらにマグルガのランダム性が上がって、シータへのプレッシャーが増加した。 「無視か無視なんだな!この華麗なるビクトリーム様がなんだが分からんがイラついているというのに、て、ヲイなんだかマグルガ止まってませんかぁ!」 ビクトリームの言葉に、シータは隠れていた物陰から顔を覗かせる。 中空に浮かんだV字の頭が、心の力がどうとか騒いでいる。 よく分からないが、確かにあの厄介極まりない光線は止まったようだった。 ――なら、今のうちに。 シータはストラーダを構え、今度こそV字の頭を貫こうとする。 先ほど邪魔をしてくれた胴体は、今のところ見当たらない。 物陰から飛び出そうとしたところで――声が聞こえた。 「弾切れだ。ニア、俺が援護するから君は先に逃げろ!」 「は、はい」 同時に、木々の向こうから白い何かが飛び出てくる。 会話からそれがニアだと判断したシータは、ほとんど反射的に標的をその白いものに変更していた。 Sonic Move――高速移動魔法を発動させ、次の瞬間には目標を刺し貫いていた。 「……え?」 「シィィィィィィィィッットォォォォォォォ!この臭いはまさかベリィィィィィメロン!」 シータはあまりの手ごたえの軽さに驚き、次の瞬間には刺し貫いた目標を見てさらに驚いた。 ストラーダが貫いたのは、白い布で包まれた(ビクトリームの言葉を信じるなら)メロンだった。 ――しまった、とシータは思い ――かかった、とルルーシュは思った ルルーシュの立てた作戦は、シータにマガルガを直撃させるためのものだ。 シータの素人臭さを利用しておびき寄せ、メロンを利用してビクトリームの射角を調整する。 囮となる物を作るためにニアに服を脱いでもらい、ルルーシュもシャツを脱がなければならなかったが、勝つためには手段を選んではいられない。 完璧とは言いがたい綱渡りの作戦だったが、シータが戦闘に慣れてないこともあってルルーシュの思った通りに事は運んでいた。 「ニア!やれ!」 後はニアがマグルガと唱えれば、全てはルルーシュの考えどおりに進んでいただろう。 しかし、世の中は全てが考えた通りに進むことなどまずないのであった。 「ルルーシュさん、ごめんなさい!」 「な、に」 ニアは一言だけルルーシュに謝ると、魔本を投げ捨ててシータへ向かって走り出した。 瞬時に、ルルーシュはニアの目的を悟る。 ――くそっ!納得したんじゃなかったのか! ルルーシュはベレッタM92の引き金に指をかけ、構える。せめてもの牽制のためだ。 「ニア!戻れ!」 「ブルワァァァァァァ!何をやっとるんじゃこの馬鹿どもぉぉぉぉ!」 シータは、戸惑った。 自分は罠に嵌められたと思い、この状況だ。混乱しないほうが無理だとシータは思う。 ――けど、向こうから来てくれるなら。 未だに切っ先にメロンが刺さったままのストラーダを、走り寄ってくるニアに向ける。 なぜかニアが下着姿で黒い上着を羽織っていて、ルルーシュが上半身裸なのが気になったがあえて無視した。 再び、Sonic Moveを発動させて今度こそニアの心臓を目掛けて加速する。 トンッという音と共に――ストラーダは、空を切っていた。 「嘘!」 「本当です!」 ニアの声は、シータの背後から聞こえた。 ハッとなって振り向くと、ニアはシータを羽交い絞めにしようとするところだった。 何が起こったか分からず混乱しつつも、シータはニアの拘束から逃げようとする。 「ストラーダ!お願い!」 「逃がしません」 シータがストラーダに跨って上空に逃げようとしたため、ニアはシータに掴まって阻止しようとした。 結果、ニアはシータと共に上空に飛び上がることになった。 「は、離して!」 「嫌です、離しません!」 ニアのあまりのしつこさに、シータは舌を巻く。 ならばこのまま振り落としてしまおうと、シータはストラーダのスピードを上げた。 もちろんニアも振り落とされまいとより一層、シータを掴む手に力を込める。 「この、落ちて!」 「絶対に嫌です!」 時にもみ合いになりながら、少女たちは空中でちょっとした決闘を繰り広げていた。 ……彼女たちが、いつの間にか海の上にいることを認識するのはしばらく後のことだった。 【C-1/海上/一日目/夜中】 【ニア@天元突破グレンラガン】 [状態]:精神的疲労(大)、ギアス 、右頬にモミジ、下着姿にルルーシュの学生服の上着 [装備]:釘バット [道具]:支給品一式 [思考]: 1:シータをなんとしても止める。 2:ルルーシュとビクトリームと一緒に脱出に向けて動く。 3:ビクトリームに頼んでグラサン・ジャックさんに会わせてもらう。 4:お父様(ロージェノム)を止める 5:マタタビを殺してしまった事に対する強烈な自己嫌悪 ※テッペリン攻略前から呼ばれています。髪はショート。ダイグレンの調理主任の時期です。 ※カミナに関して、だいぶ曲解した知識を与えられています。 ※ギアス『毒についての記憶を全て忘れろ』のせいで、ありとあらゆる毒物に対する知識・概念が欠損しています。有効期間は未定。 ※ルルーシュは完全に信頼。スパイク、ジンにもそこそこ。カレンには若干苦手な感情。 ※ビクトリームの魔本を読めましたが、シータへの苛立ちが共通した思いとなったためです。 今後も読めるかは不明です。 【シータ@天空の城ラピュタ】 [状態]:疲労(大)、倫理観及び道徳観念の崩壊、右肩に痺れる様な痛み(動かす分には問題無し)、令呪(使用中・残り持続時間約2~3時間) おさげ喪失、右頬にモミジ [装備]:ストラーダ@魔法少女リリカルなのはStrikerS [道具]:支給品一式 (食糧:食パン六枚切り三斤、ミネラルウォーター500ml 2本)、びしょ濡れのかがみの制服 ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃(残弾0/6)@トライガン、暗視スコープ、音楽CD(自殺交響曲「楽園」@R.O.Dシリーズ) 士郎となつきと千里の支給品一式 [思考] 基本:自分の外見を利用して、邪魔者は手段を念入りに選んだ上で始末する。優勝して自分の大切な人たちを、自分の価値観に合わせて生き返らせる。 0:ニアをなんとしてでも振りほどく。 1:自分の手でアシがつかずに殺せる人間は殺す。 2:自分の手に負えないものは他人に殺させる。 3:気に入った人間はとりあえず生かす。ゲームの最後に殺した上で、生き返らせる。 4:恩人の言峰は一番最後に殺してあげる。 5:使えそうな人間は抱きこむ。その際には口でも体でも何でも用いて篭絡する。 [備考] ※マオがつかさを埋葬したものだと、多少疑いつつも信じています。 ※マオをラピュタの王族かもしれないと思っています。 ※令呪は、膨大な魔力の塊です。単体で行使できる術はパスを繋いだサーヴァントに対する命令のみですが、 本人が術を編むか礼装を用いることで、魔術を扱うにおいて強力な補助となります。 ただし使えるのは一度限り。 扱い切れなければ反動でダメージを負う可能性があります。人体移植された魔力量が桁違いのカートリッジと認識してください。 効果の高さは命令実行に要する時間に反比例します。 ※令呪への命令は『ストラーダを運用するための魔力を供給せよ』です。 ストラーダ以外の魔力を要求するアイテムには魔力は供給されません。 持続時間は今後の魔法の使用頻度次第で減少する可能性があります。 ※バリアジャケットのモデルはカリオスト○の城のク○リスの白いドレスです。 夜間迷彩モードを作成しました。モデルは魔○の宅○便のキ○の服です。 ※言峰から言伝でストラーダの性能の説明を受けています。ストラーダ使用による体への負担は少しはあるようですが、今のところは大丈夫のようです。 ※エドがパソコンで何をやっていたのかは正確には把握してません。 ※第三回放送を聞き逃しました。 ※価値観が崩壊しましたが、判断力は失っていません。 ※かがみを殺したと思っていますが、当人の顔は確認していません。 ※言峰との麻婆豆腐の約束はすっかり忘れ去っています。 ※ストラーダは元々飛行用の装備ではないため、ある程度直進的に飛行しています。 ただしスピードの出しすぎ、危険運転、二人乗りなどの危険行為をしているためどこに行くか分かったものではありません。 つまり自由です。 ■ シータが駆け寄ってくるニアに槍を向けた時、ルルーシュは最悪の事態を覚悟していた。 しかし槍がニアを貫くと思った瞬間、ニアはまるで読んでいたかのようにその身を空中に躍らせていたのだ。 ニアは空中で身体を捻らせてシータの後方に着地し――もみ合いの末、シータと共に空に消えた。 「……なんだと!」 ニアたちが飛んでいった方向を目で追っていたルルーシュは、何度目かになる混乱に陥いることになった。 「ブルワァァァァ!ルルーシュよ!我輩はベリィィィィィィィメロンが大好きだ!どれくらい大好きかと言うと世界中のメロンは我輩のものと言ってもいいほど大好きなのだ! よって我輩が小娘どもを追いかけるのはベリィィィィィメェロンのためであって断じて小娘どもが心配だからなどではなぁい!ブルワァァァァァァァァァァァァ!」 待て、とルルーシュが口を挟む間もなくビクトリームはニアたちが消えた方向へ向かって飛び出した。 胴体も、置いていかれぬようにと魔本を回収して走り出す。 そしてニアたちと同様にビクトリームは消失し――ここで、やっとルルーシュは消失する地点がマップの端だと気がついた。 「まさか、な」 ある可能性に気づき、ルルーシュはニアたちやビクトリームが消失した地点へ近づく。 ある程度近づいたところで片手を前に出し、ゆっくりと歩く。 二、三歩歩いたたところで、ルルーシュの片手は淡い光に包まれて消失した。 「……感覚は、ある」 確認して、ルルーシュは片手を消失した地点から引き抜く。 当然のように、ルルーシュの片手は元に戻る。 今度は、頭から消失した地点に突っ込み――風景が、一転した。 「なるほど、そういう仕組みか」 目の前に広がる海に対し、ルルーシュは忌々しく呟く。 少し先にドーム球場が見えることから、間違いなくC-8エリアとは反対に位置するC-1エリアだろう。 念のためにと顔を引き抜いてもう一度突っ込んでみたが、風景は変わらない。 ――ループしているのは、間違いないか。 常識外の事の連続に、ルルーシュはこの事実をあっさりと受け入れた。 そして、思考する。 ニアたちに追いつくのは、おそらく不可能に近いだろう。 せっかく信頼を得た相手だが、こうなっては無事を祈るしかない。 「……ニアにゼロの服を着せなかったのは、結果的には正解か」 ゼロの服は防御性に優れたものだが、ルルーシュはあの時ニアに自分の学生服を羽織らせた。 ゼロの服を神聖視しているつもりはないが、どうやら思ったより自分は執着を持っているらしいとルルーシュは分析する。 そのおかげで、ルルーシュはゼロの服を手放さずに済んだ。 「まあ、ゼロの服を誰かに着せたらカレンが怒るだろうしな」 自分が着ればよかったかもしれないがあの時は目の前にニアがいたし、緊急時とはいえ変態そのものの格好をするつもりはルルーシュにはない。 ――さて、そろそろ本題に入るか。 現実逃避を止め、ルルーシュはこれからの自分の行動を考える。 最終的には、図書館に集まる予定だ。運がよければニアたちともそこで合流できるだろう。 臨機応変にルートを変更すると決めていた以上、一応は何の問題もない。 そして、ルルーシュには今二つの道がある。 ショッピングモールへ行く道と――ループを利用して、モノレールを調べる道だ。 元々モノレールは調べてみたいとは思っていたが、距離的に難があるため後回しにしていた。 だが、ループという性質を知った以上それは容易に可能になった。 ショッピングモールもモノレールも、どちらも脱出のための鍵となりえる。 決断の時は、迫っていた。 【C-8/森のはずれ/一日目/夜中】 【ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス 反逆のルルーシュ】 [状態]:肉体的疲労(大)、中度の頭痛 、上半身裸 [装備]:ベレッタM92(残弾13/15)@カウボーイビバップ [道具]:デイパック、支給品一式(-メモ)、メロン×10個 、ノートパソコン(バッテリー残り三時間)@現実、ゼロの仮面とマント@コードギアス 反逆のルルーシュ 予備マガジン(9mmパラベラム弾)x1、毒入りカプセル×1@金田一少年の事件簿 [思考] 基本:何を代償にしても生き残る。 1:ショッピングモールへ行くか、モノレールを調べに行くか決断する。 2:清麿との接触を含む、脱出に向けた行動を取る。 3:適当な相手に対してギアスの実験を試みる。 4:以下の実行。 「情報を収集し、掌握」「戦力の拡充」「敵戦力の削減、削除」「参加者自体の間引き」 5:余裕があればモノレールを調べる。 [備考] ※首輪は電波を遮断すれば機能しないと考えています。 ※ギアスを使った影響は若干収まってきましたが、いまだ頭痛があります。 ※清麿メモの内容を把握しました。 ※会場のループについて把握しました。 ■ 「ブルワァァァァァ!我が胴体よ!泳げ、泳ぐのだぁぁぁぁぁぁ!」 ビクトリームは現在、漂流していた。 正確には、胴体が準備運動もなしに海に飛び込んだせいで足をつったのだ。 「ノォォォォォォ痛い、痛いぞ我が胴体ぃぃぃぃぃ!しかも小娘どもを見失ってしまうとは我輩としたことがぁぁぁぁぁ!」 頭部は空に飛ぶことでどうにかなっているが、胴体はなんとか浮かんでいて波に流されるがままの状態だ。 「ブルワァァァァァァァ!イッテェェェェェェェ!」 流石に胴体を放っておくことは出来ず、ビクトリームは波間を揺られ続けることになった。 【D-1/海中/一日目/夜中】 【ビクトリーム@金色のガッシュベル!!】 [状態] 静留による大ダメージ、鼻を骨折、歯二本欠損、股間の紳士がボロボロ [装備] なし [道具] 支給品一式、CDラジカセ(『チチをもげ』のCD入り)、ランダム不明支給品x1、魔本@金色のガッシュベル!! [思考・状況] 1:なんか我輩漂流してないか! 2:小娘どもを追うのはメロンが欲しいからで、別に心配なぞしておらんぞ!? 3:パートナーの気持ち? 相手を思いやる? 4:吠え面かいてるであろう藤乃くぅんを笑いにデパートに行くのもまぁアリか…心配な訳じゃないぞ!? 5:カミナに対し、無意識の罪悪感。 6:シータに対し、意味の分からないイライラ 7:F-1海岸線のメロン6個に未練。 [備考] ※参戦時期は、少なくとも石版から復活し、モヒカン・エースと出会った後。ガッシュ&清麿を知ってるようです。 ※会場内での魔本の仕組み(耐火加工も)に気づいておらず、半ば本気でカミナの名前が原因だと思っています。 ※モヒカン・エースはあきらめかけており、カミナに希望を見出しはじめています。 ※静留と話し合ったせいか、さすがに名簿確認、支給品確認、地図確認は済ませた模様。お互いの世界の情報は少なくとも交換したようです。 ※分離中の『頭』は、禁止エリアに入っても大丈夫のようです。 ただし、身体の扱い(禁止エリアでどうなるのか?など)は、次回以降の書き手さんにお任せします。 ※変態トリオ(クレア、はやて、マタタビ)を危険人物と認識しました。また、六課の制服を着た人間も同じく危険人物と認識しています。 ※ニアとジンにはマタタビの危険性について話していません。 ※持っていたベリーなメロンはジンを待っている間に完食しました。 ※ニアが魔本を読めた理由はかけらも気にしていません。 時系列順で読む Back 王女の宅急便(前編) Next Rising Moon the Samurai & the Gunman(前編) 投下順で読む Back 王女の宅急便(前編) Next Rising Moon the Samurai & the Gunman(前編) 229 王女の宅急便(前編) ルルーシュ・ランペルージ 234 ファイアスターター 229 王女の宅急便(前編) ニア 235 幻想のアヴァタール(前編) 229 王女の宅急便(前編) ビクトリーム 237 Ready Steady Go 229 王女の宅急便(前編) シータ 235 幻想のアヴァタール(前編)