約 202,077 件
https://w.atwiki.jp/shienki/pages/248.html
7 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/11/18(水) 22 49 30 ID dXCPy6V7 namberさんが入室しました。 のどっち:え namber:あ、えっと namber:こんにちは のどっち:おう namber: のどっち: namber:あの、一つ聞いていいですか? のどっち:ちょうどいい。私も聞きたいことがある namber:平日の昼前ですよね。今って のどっち:そう。それだよ namber:どうしたんですか。開校記念日とかですか? のどっち:ちょっと風邪がひどくなったから今日は休んだんだよ namber:そうなんですか!実は私もなんです! のどっち:何でちょっと嬉しげなんだよ のどっち:ていうかおまえ、風邪で休んどいてPCいじってんじゃねーよ namber:それを言うならのどっちさんだってそうじゃないですか namber:しかも誰もいない長野女子部屋で何をしてたんですか・・・ のどっち:だから言ってるだろ。大事をとって休んだけど、それ程ひどくはない namber 私もそれほどひどくはないんです。あと、ちゃんと質問に答えてくださいよ のどっち:・・・PC立ち上げたら、無意識のうちに入室ボタンを押してた namber:・・・それも私と同じです のどっち:いやな習慣だなおい namber:ですね namber:あ、でもちょっと意外です のどっち:何がだ? 8 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/11/18(水) 22 50 25 ID dXCPy6V7 namber:いえ、のどっちさんなら風邪なんて気にせずに登校しそうなイメージがあったので namber:「みや○がさんに会うためならこれぐらい何ともない!」みたいなノリで のどっち:馬鹿野郎!それでみやながさんに風邪がうつったらどうする! namber:あ、それもそうですね のどっち:そういうのは愛とは言わん。おまえもまだまだだな namber:何がまだまだなのかはよく分かりませんけど ステルスモモさんが入室しました ステルスモモ:こんにちはっす のどっち:Ohh.... namber:わお ステルスモモ:ビックリしたっす。何となく覗いたら二人がいたんdw のどっち:とりあえず何故ここにきたか説明してもらおうか namber:もしかしてモモさんも風邪で休んだとかですか? ステルスモモ:あたいもってことは、二人も風邪なんすね のどっち:「あたい」っておまwwwその誤字はやめろwww ステルスモモ:ああ。何か手が震えてうまくタイピングできなくて namber:あれ、もしかして結構ひどいんですか? ステルスモモ:熱が38.9℃あるっす・・・ namber:!! のどっち:おいこら。今すぐ電源を切って病院行って寝ろ ステルスモモ:ホントはお母さんが病院へ連れて行ってくれるハズだったんすけど ステルスモモ:私のこと忘れて買い物に行っちゃtったっす のどっち:そのステルス性能はもっと社会に活かされるべき namber>のどっち:のどっちさん、さすがに今は慎んで下さい のどっち>namber:いらん気遣いだと思うけどな 9 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/11/18(水) 22 51 21 ID dXCPy6V7 ステルスモモ:ああ、頭も痛くなってきたっす・・・ のどっち:おいおい、とりあえず早く寝t ステルスモモ:あ のどっち:ん? namber:え? のどっち: namber: のどっち:おいおいまさかぶっ倒れてんじゃねーだろうな namber:そ、それならもう救急車とかy ステルスモモ:いいいいやっほおおおおおおおおおお!!!っす!!!!!!! namber:なななんですか!? ステルスモモ:先輩が看病しにきてくれたっす!! namber:おお のっどち:は?学校はどうしたんだよ? ステルスモモ:先輩はアクティブっす! のどっち:早退してまできたのか? ステルスモモ:先輩はアクティブっす!!! のどっち:いや聞けよ ステルスモモ:じゃあ失礼するっす。二人ともお大事にっす namber:はい、どうぞお大事に ステルスモモさんが退室しました namber:何はともあれ、これで一安心ですね のどっち:けっ、おもしろくねーの namber:のどっちさん? namber:ああ。もしかして嫉妬、ですか のどっち:アホか!何で嫉妬しなきゃいけねーんだよ! 10 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/11/18(水) 22 52 17 ID dXCPy6V7 namber:まぁまぁ。暇つぶしの話し相手になら私がなりますよ namber:風邪で休んだ時は、時間持て余しちゃいますからね のどっち:うるせえよぼっち。おまえが寂しいだけだろ namber:正直に言うとそうです のどっち:一点の曇りもない澄み切った発言をどーも。でも遠慮しとくわ のどっち:何か眠くなってきたし。おまえも今日は寝て早く治せ namber:そうですか。じゃあそうします namber:あ!ネギを喉に巻くといいらしいですよ のどっち:うちの部長みたいによくわからん雑学を吹き込むな のどっち:まぁどうでもいいけど。・・・・・お大事に namber:はい!どうぞお大事に! 翌日の夜 のどっち:休んだ次の日に学校行った時、クラスメイトが妙にやさしいのってなんか気持ち悪いよな namber:素直に嬉しかったって言えばいいじゃないですか ステルスモモ:先輩はアクティブだったっす・・・ 紫炎姫さんが入室しました 紫炎姫:風邪ひいた のどっち:ざまぁwwwwwwwww namber:あらら ステルスモモ:ちょうど私たちと入れ替わりっすね 紫炎姫:昨日の夜おまえらが来ないから夜通しネトゲやってたら風邪ひいた のどっち:ざまぁwwwwwwwwwwwwwwwwww namber:大丈夫ですか?今日は早く寝た方が・・・ ステルスモモ:アクティブに動いて汗かくと治るっすよ! のどっち:なるほど。あえての風邪プレイってのもアリか・・・ 紫炎姫:ありがとう、いい感じに気分が悪くなってきた
https://w.atwiki.jp/hartschuller/pages/61.html
作者:◆gGWjPaYNPw 「やっと……街に着いたぜ」 あれから二週間を樹海の中でさ迷った お陰で体力使う為に、スイミーを食い尽くしちまった 荒事に使うパワーが必要になったら、どうしてくれる? 暫くはひたすら歩いていき、また新聞紙が木枯らしに乗って飛んで来た 紙面のトップは、まだ連続殺人らしい 犠牲者が更に増えている まぁ、俺の依頼には関係無い 何故なら俺の依頼品は紙、しかも高い確率で文字がびっしり書かれた紙だ ハルトシュラーがわざわざ俺に依頼したからには、多分俺達と同じく普通じゃないと思うんだが、あんまし期待出来ねぇ なんせ『創作』中のアイツは、基本的に完成するまで引きこもってる 煩わしい事を適当に与えて、『創作』のネタにしてる可能性は否定出来ない 何故なら、アイツはそういう奴だからだ 『創作』の為なら何でもする、奴に取って金なんざ必要ない だから、『創作』のネタになるならあっさり使う つまり、俺は奴の『創作』のネタとして、要求されてる場合が非常に高い、ってか十中八九そうだろう 弟子共にはアレでもスパルタで、自分の弟子なら『創作物』で収入を得よと、一切金を渡してないらしい まぁ、食と住が保証されているから、問題無いのだろう 最も、食事は倉刀達が担当してるので、あんまり説得力ねぇな さて、取りあえずは飯をと思ったが、小銭がねぇ ……仕方ない、河原行って手長海老やスジエビ漁るか そう思ってつらつら街から河原に向かって歩いて行ったんだが、検問張ってやがる 一体何なんだよ? まぁ、人外の俺でも多少しか気にせず接してくれるこの街の連中には、助かっている 素直に検問待ってても文句すら言われねぇし、子供がきゃあきゃあ騒ぐ位だ 検問張ってる警官に着いたので聞いてみた 「よう、仕事ご苦労さん」 「あぁ、アジョ中さんですか。今回は貴方の仕業じゃないですよね?」 「何か有ったのかよ?今の今まで、樹海で迷子になってたぜ」 そう言って、俺は服に付いてた葉っぱを渡した 遺伝子検査すりゃ、警察なら生息地証明が出来る、つまりアリバイの証拠だ 「ありゃ、証拠迄渡されちゃ、違いますな。例の連続殺人です」 「何だ、この街で起きてたのかよ?」 「いえ、今回が初めてです。手口で分かったんですよ」 「ま、頑張ってくれや」 「また、射撃の的になって下さいね」 「ごめんだ、馬鹿野郎」 どうにも警察の連中は、俺を射撃の的と勘違いしている 俺には人権が無いのか? ……人外に有る訳ねぇよな 検問を抜けて河原に向けて歩いていたら、前方から前を見ずに全力疾走してくる女が走って来た ったく、前位見ろよ、おい 俺は道端に避ける為に身体を端に寄せると、何故かそいつも俺の方に方向を変えて来る ……狙ってんじゃねぇだろうな? だから、逆に避けてみた ……同じ方向に進路変更してくる ロックオン機能付きかよ、チクショウめ 最近の女はとんでもねぇな そんな事を思いながら、正確に女は俺の胸に着弾しやがった 「ぐっは」 えぇえぇ、二人まとめてどんがらがっしゃん まぁ、当然っちゃ当然 「ってぇな!前見て走れよ、チキショー」 絶対に俺は悪くないと思うぞ?そう思うよな? そしたら、女が開口一番、俺に怒鳴りつけやがった 「ちょっとあんた、どこに目を付けてんのよ!」 「どこって、横だな」 魚だもんよ 俺を見た女は指を差して暫くパクパク口を開閉して、お前の方が魚だろ? 「さ、鮫~~~!」 何だよ、鮫に見えてんのか そりゃ、怖いだろうよ 「俺は避けたのに、突っ込んで来たのはそっちだろ?謝んのが礼儀じゃねぇか?」 鮫に見えてんなら、口を開いてみっか 牙がずらりと見えておっかないだろ? 「あら、お婆さんたら大きなお口」 ……余裕じゃねぇか 全く、変なのに関わっちまったな さっさと河原に行くか 「分かった、俺が悪かった事にしとくから、謝るわ。じゃな」 そう言って、俺は河原に向かおうとしたら、ガシリと腕を掴まれた 全く厄日だな、おい 「んだ?慰謝料請求か?文無しだから、今から漁すっけど、山分けで勘弁してくれ」 「ちょっとあんた、鮫なら強いんでしょ?ちょっと付き合いなさい」 ……なんつう自己中 全く、世の中には俺しかまともな奴は居ないのか? 「あっ、居たぞ………アジョ中さん、あんたやっぱり関わってたんじゃないですかぁ!」げっ、検問の警察官 って事は、この女まさか 「…つかぬ事聞くけど……検問突破した?」 「うん」 最悪だ。何でこうなる? 次の事態なんか、容易に想定出来る 俺は思わず女を庇って盾になり パンパンパンパンパン うわぁ、ニューナンブ五発全弾ぶち込まれた 服に穴が空いて、弾が明後日の方向に跳弾していく。あぁ、鱗と粘液のお陰で拳銃弾は弾くのさ、俺。直角に当たらんとこうなる でも、痛い事には変わらねぇ 「庇った!やっぱり仲間だったんですね?」………いや、庇うだろ?それにしても、嬉しそうに応援要請してやがる 「それじゃ、アジョ中さんいきます!」 げっ、リロードしやがった。スンゲー嬉しそう 因みに俺の視界は360゜だからな、背中側も見えんだよ 「今日こそクリティカルヒットォォォォ!」……いい加減にせぇよ、おい 俺は思わず女を抱き上げて走り始めた 全く、トリガーハッピーな警官なんざに、構ってられるか パンパンパンパン いやもう勘弁してくれ ……俺は、ハルトシュラーが大嫌いだ 奴の依頼は、災難しか寄越さねぇ ※※※※※※※※※※
https://w.atwiki.jp/deadtwitbegins/pages/205.html
序章-シーン3 自分は生きているのだろうか。 そう、漠然と暗黒の中で虻隈八虎は思考した。未だどこか曖昧な意識の中、自分という概念が水の中に溶け込み懈たっているような錯覚。 時が経つにつれ、問いは自分はいつから意識を失っていたのか、というものへと変化する。徐々に輪郭を帯び、身体という型を認識し理解できるようになっていた。 そして、そこから時を待たずして虻隈八虎は覚醒する。ベットに横たわり、病院着に着替えさせられた姿で。 「……あれ、ここ……」 記憶が、まだ混濁している。自分はどうしてここにいるのか、少し前は癖のあるが優しい子達と一緒に街を探していて、それで、何かがあってはぐれてそれで…… 思い出そうにも頭が重く、困惑している。だがとにかく今は何かを思い出さなくてはと必死になり、ふと視線を横に向けた八虎。その視界に飛び込んできたのは……。 「…………?」 茶色い尻尾。ベットの下から伸びているらしいそれに、八虎は見覚えがある。 どのくらい意識を失っていたのかは知らないが、普段の二三倍固い身体を無理やり引き摺って見てみれば、予想通り見知った顔がそこにある。 「ファングさん……」 犬のように丸くなって寝息を立てる、よく知る連れの姿。いつもは毛を逆立て牙を尖らす彼女も、こうして眠っている時の姿は実に大人しく愛くるしい……はずなのだが、今の彼女の顔は険しい。 魘されているのか、熟睡できていないのか。歯を食いしばり、その間から小く唸るその姿は、傍から見ても熟睡快眠を堪能しているだろうとは言い難い。 ───────────── 闘争の中で生きてきた。 命を奪うのは楽しい、肉を切る感触は心地いい、苦痛に歪みいたぶられる相手の表情と恐怖の声は最高に胸がすく。 殺戮に魅入られた狂犬。それはかつての自分。孤高の狼。それが、いつからだったか─────他人に、自分より弱い人間に付き従ってもいいと思うようになったのは。 いや、正確に言えばそのちょっと前にできれば今後一切味わいたくない諸々の黒歴史があるような気がするがそれはおいておくとして。 よく、覚えていない。何か、何かきっかけがあったはずなのだ。 メイデンには記憶が欠落している。力の代償、というものであり、また同時に己が自我を保つための防衛本能とも言えるだろう。自分にとってそれは滑稽なものだった、はず、なのに。 いざ自分が思い出そうとしてハッとする。 なら、自分にはどうだ。 記憶、なんてものがあるのか。 ──────あるわけ、ないだろう。 こんな、寄せ集めの「余り屑」に、そんなもの────── 「ガ、ァアアア!」 違う! 違う! 自分は余り物なんかじゃない、ここにいるんだ、こんなに強いんだ、誰にも負けない猟犬なんだ、アイツなんかよりよっぽど強くてよっぽど戦えるんだ、余り物なんかじゃ、余り物なんかじゃない、そうだ自分(オレ)はここにいる、オレはここにここにここにここに…… 「ぐるじ、ぐび、ぶぁんぐざ」 はっとする。ギリギリと締め上げる手の中には、細い首があった。すぐ折れる首があった。血の気が引いて、けれど破れば真っ赤な血が出る人間の首。真っ青になった顔で必死に呼びかける声。 「あ、ぁ」 自分が馬乗りになって、何をしているのか。誰の首を絞めていたのか。背骨に穴が空いて冷風を流されたような寒気が、ファングを襲った。 「ちがう、違う、違う違う違う違う違う……」 一等目覚めて欲しかったはずの人間、ウスノロの癖に強いへらへらした、弱っちくて脆くて自分のために盾になった大馬鹿野郎。どうしていいのかわからないけど、いけすかない蜘蛛女の言うことを聞いて、チラチラ見てきて鬱陶しい血塗れの女の言うことを聞いて待っていた。もうすぐ目覚めるというからあの白装束の連中やきたねえゾンビどもが来ないように一番近くで待っていたのに。 弱い。簡単に壊せてしまう、切ったら死ぬ握ったら死ぬ殴ったら死ぬ蹴ったら死ぬ。 こわい。ころすのが、こわい。 自分の根元になったものさえが、今ぼろぼろに剥がれて消えていくように思えた。このまま、ぼろぼろなってしまいそうに。 「ウェっほ、あ゛、ア゛ァン、あー……やばいな、また気絶するとこだった……」 こっちを見る。いつもの顔だ、息苦しそうだしまだ具合が言い訳でもないのに、凡人ぶったへらへら笑顔で。 「どうしたんですファングさん、その顔────」 「う、ぁ」 どうしていいのかわからない。目の前にある男が首を傾げる姿が見慣れたものすぎて、手に残る感覚の生々しさが自分の頭に厭な問いをひっきりなしに囁く。 もしさっき絞め殺していたら? 何も言えない、言葉が出ない、自分はなんだ、もう狂ったレイダーじゃないはずだったのに、でも今自分は、こいつを 頭に、何かが乗った。 何かじゃない手だ。見ればわかる、八虎の手が、自分を、撫でた。 「子供の頃ばあちゃんにやってもらったんす、あんなうまーく撫でられてないと思うんですけどね」 八虎の苦笑いと、手のひらの感触と温かさが、何だか────懐かしくて。 「いやでも、ファングさんが無事でよかった。実は目覚めたら一発殴られるくらいはされるんじゃないかって…………え、あの、ファングさん?」 思い出せないけれど、そうだったんだという思いがファングの胸中を一気に溶解させていく。とっくに気付いていたけれど、体感するのとは、訳が違う。 曰く飼い主と飼い犬の出会いは運命らしい。他の選択をしていてどうなったかは知らないが、けれど今のこれは今の自分にとって、間違いなくそれなのだと。 ファング・ザ・ハウンドドッグが、野犬をやめた日。彼女が真に猟犬となった日。 破れた服の胸元から落ちた「彼女の魂」に、その日付は刻まれる事だろう──────
https://w.atwiki.jp/wiki6_680/pages/59.html
Love the Island... 「神さ~ん、百里降りれないってよ。どうするよ?」 眼下に見えるのは巨大な台風の目だ。しかも首都圏を中心に三陸沖、日本海側まですっぽり覆い隠してしまう程の巨大な台風。台風の中を飛ぶ事はなんとかできるにしても、滑走路付近の風速が50ノットを超えていては、着陸はとても不可能だ。 「あん?オルタネートはどこよ?」 「最初のフライトプランのは全滅よ。三沢、松島、小松全部ダメ。成田ももちろん。」 アラートで上がったはいいものの、ペアで上がった320号機を先に帰してエスコートを引き受けたのがますかった。いつものウラジオストック発のベトナム行き定期便だ。調子に乗って帰る燃料ギリギリ、東シナ海付近まで送っていったのも災いした。 「神さんが調子に乗るから。」 「んな事言ってないで、オルタネート探してくれよ、栗。このままじゃ墜落しちまう・・・。」 「・・・お、ありましたぜ。降りられそうな所が。」 「どこだよ。」 「北と南とどっちがお好み?」 んな悠長な事を聞いてる場合じゃないだろうが、と神田は思う。けれど、どちらを選ぶにせよ残燃料やコースについては栗原はもう算出済みなのだろう。 「えーっと、じゃあ南だ!」 「OK! Turn light headding zero-niner-zero」 「Rojer!」 台風の上空から離れ、680号機はそのまま南東へと進路をとる。 「で、どこへ行くのよ、栗?」 「さーてね。着いてからのお楽しみよ。」 「楽しい所か?」 「・・・・・・。」 「おい、黙るな!ちゃんと誘導しろ!!」 「選んだのは神さんだかんね。ちなみに北だと千歳だったんだが。」 「な~~に~~~。あ~~~、すすき野で遊びそこねた~~~~っ!!」 「まぁまぁ、お、見えてきましたぜ。どう、見覚えある地形でしょうが?」 「あ?ってここって・・・。」 「そう、硫黄島でーす。」 「でーす、って、てめぇ、なんて所に降ろそうとしてるんだ!!」 「だって、南がいいって神さんが言ったんだもーん。ここしか滑走路あいてなかったんだもーん。それにもう本土に向かう燃料ないもーん。」 「く・・・くそ、とにかく降りりゃいいんだろうが!!さっさとタワーと交信しろ!!」 「Rojar!」 「Tower, Aster six-eight-zero!」 『Aster six-eight-zero goahead.』 「Aster six-eight-zero 10miles west of IOUJIMA, request to approach clearance!」 『OK! for vector to final approach. reduce speed due to traffic.』 「OK!」 「神さん、スピード落としてってさ。込み合ってるみたいですぜ、ここも。」 「あん~、もう燃料ねぇだろうが。どこの馬鹿野郎どもだ、こんな島に降りようってのは。」 「って、あー、米軍さんだ。トムキャットがウヨウヨいますな。」 「あっちも空母に戻れんってわけか。」 『Aster six-eight-zero cleared for runway approach!』 「お、着陸許可が出たみたい。さくっと降りますか。」 「おうよ。」 「・・・ほんと、なーんにもないのね、ここ。」 「突然押しかけて、メシと宿提供してくれるってんだから、文句言わないの。」 硫黄島にあるのは自衛隊の基地だけ。滑走路と数棟の隊舎がある他はひたすら生い茂った雑草のジャングルが続く。その合間を無理やりに作った道路が基地を一周するように引かれていて、そこは前の大戦の際に作られた数多くの壕やトーチカをめぐるようになっている。 当然ネオン街もなければ、隊員クラブさえも営業していない。 酒を飲むにしても月に何度か海上の輸送船で補充されるPXの販売物を手に入れるしかないのだ。 「散歩いこうぜ、栗。」 あまりの退屈さに耐えかねて神田は栗原を外に誘う。 硫黄島基地隊の外来隊舎は米軍のNLP訓練ように思いやり予算で立てられた米軍使用の立派なものだ。 部屋はそれなりの調度がしつられられたツインがバスルームを挟んで二つつながったコネクティングルームになっている。 「外に出たって何もないですぜ?」 「中にいたって何もないだろーがよ。テレビだって映んねーんだぞ?ここ。娯楽室は米軍の野郎共に占領されちまってるしよ。」 「いいけど、ベッドメーキングくらいしてったら?」 外来隊舎といえどもホテルではないので、ベッドの上にシーツを敷いて、枕にカバーをかける作業は自分でするしかない。言いながら、栗原はテキパキとベッドを作りあげていく。 「えー、めんどくせぇ。一緒に寝ればいーじゃん。」 米軍仕様のベッドはたしかにかなり広い。 その言葉に明らかな下心を感じて、栗原の口調が変わる。 「神田・・・、ここがどこだかわかってるのか?」 「・・・・・・いや、その・・・。」 時にサングラスの奥の瞳は蛇のように鋭くなる。神田にはそれがおっかなくってしょうがない。 「さっさとやれ。そしたら散歩に付き合ってやる。」 「はーい・・・。」 隊舎を出ると夜だというのに熱気がたちこめている。それでも昼間の暑苦しさとは全然別もので、ほんの時折吹く風も涼しさを運んでいる。 「あんまり遠くへ行かないで下さい。特に戦跡には行かんほうが身のためです。」 隊舎地区から外に出ようとしている二人に、基地隊の隊員がそう声をかけた。 「あと、サソリやムカデも出るのでお気をつけて。」 ニヤリと笑ってそう付け加える。そうやって外来者をおどかすのもこの島にいる隊員の楽しみの一つらしい。 「蛇は出んらしいな。」 そこからしばらく歩いていったところで意地悪く栗原はそう言った。 「るせー、出たって平気だ。」 「はいはい。でどこへ?」 行こうとはいっても宛てはない。ただどこまでも背丈を超えるほどの高い草が生い茂り、その合間の道を行くだけだ。 「とりあえず歩いてりゃどっかに着くだろう。」 話らしい話をするわけでもなく、二人一緒にてくてくと丘に続いているらしい上り坂を登っていく。着替えも持ってきていないので、飛行服のまま、照明もない割りに明るく照らされている道で、緑の草叢にオレンジ色が映えていた。 「あぁ、なんだ明るいと思ったら・・・、星がすげぇ。」 空を見上げて神田が言う。 「ほんとだな。」 栗原も純粋にそれに賛同した。何もない離れ小島の空だ。夜空には降り注ぐ程の星が光っていた。一等星の明るささえも本土で見る倍に見える。 そんな事を言いながら、二人は丘の頂上にたどり着く。そこは見晴らしをよくするためか、人為的に草が刈り取られていてちょっとした休憩所のようだ。 「すげぇな。」 星座を探そうと、神田は草の上に寝転がった。 地熱のせいかそこは冷やりとした感触を与えない。 「星座なんか知ってるのか?」 からかうように栗原は言う。 「俺だって天測くらいできるわい。」 そんな神田の答えに栗原は笑いながら、同じように横になった。 降るような星空は上空だけでなく、水平線にまでつながっている。擂鉢山を除けば、島で一番高いであろうこの場所で見るそんな星空は天然のプラネタリウムだった。 二人しばらくそうしていた。地熱の暖かさが夜の空気の中では心地よくて。 そして、神田の手がつと伸びて、栗原のサングラスを奪う。 「そんなのしてたら、よく見えんだろうが。」 せっかくの星空なのだ。レイバンがいかに光の屈折率に順応するとは言ってもプラネタリウムの魅力は半減するだろう。 「忘れてた、でも取るとまぶしいな・・・。」 すっかり体の一部になっているそのレイバンを栗原は昼夜問わず外す事は滅多にない。外しているときがあるとすれば寝ている時か風呂に入っているとき、家にいてくつろいでいる時くらいだ。仕事中はフライトしているときも外す事はほとんどない。飛行隊の中でも栗原の素顔を見る機会がある人間は極めて少ないのだ。 けれど、相棒であり、一緒に暮らしている神田がその稀少ケースのうちの一人であることも間違いないわけで。 サングラスを外した栗原の顔は驚くくらい秀麗だ。 周囲の闇と星空から降る光とが作るシルエットがその様相を引き立てている。 そんな栗原の貌を、神田は他の誰にも見せたくないと思う。 そして、唯一自分だけに見せてくれる、甘えるような表情ももちろん。 「栗・・・。」 この島のこんな場所で、他に誰がそれを見ているというだろう。 ふいに独占していたい気持ちにかられて、神田は隣で寝ている栗原に覆いかぶさった。そして、抗う隙を与えずに押さえ込みながら唇を奪う。 「・・・・・っ・・・ん・・・。」 包むように塞いだ唇の隙間からくぐもった声が漏れた。 迷う事なく、飛行服のジッパーに手をかける。 もともと体躯をしめつけないように設計されている飛行服は上下のジッパーだけで楽に着脱ができるようになっている。胸元までそれを下げられて広げられ、栗原は必死で神田の体を押し返した。 「ば・・・馬鹿野郎っ、誰か見てたらどうすんだ!」 日が暮れてから出歩く酔狂な人間は自分達くらいだという自覚はあるものの、誰も見ていないという保証はどこにもないのだ。 「ここじゃイヤか?」 「当たり前だっ。」 「じゃあ、部屋帰ろうぜ・・・。俺、もうダメだ・・・。」 朝が来て、流され過ぎたかな、と栗原は自嘲していた。 起床ラッパに起こされることなく、窓から差し込む光の強さに目を覚まして、そして結局使われる事のなかったもう一つのベッドの片付けを始める。 とりあえず、シーツも枕カバーもまっさらな状態でさえなければ誰も不振には思わないだろう。 ふと、さっきまで自分が寝ていたベッドを見れば、神田がだらしのない寝顔を見せていた。当分起きそうにない表情だ。 ベッドを片付けてしまってから、昨日と同じ飛行服を着込むと、栗原はこの島の習わし通りにドアの外に置いた水の入ったコップを片付けようと扉をあけた。 廊下の向こうのほうにザワザワと人に話す声が聞こえる。それは英語で、そこが間違いなく米軍の宿舎であることが理解できた。 「やれやれ、向こうさんは早起きなこって。」 そうこうしているうちに起床ラッパが部屋に響きわたった。通常はこれで目が覚めるものだ。しかし、神田は目を覚まさない。 「神さん?朝だよ?」 仕方なく栗原は神田は揺り動かして起こそうとする。 それでも。 「・・・今何時だ?」 寝ぼけた声がそう訊ねる。 「朝6時だよ。メシ行こうぜ。朝イチで百里に帰りたいだろ?」 「・・・もうちょっと寝かせて・・・。」 それだけを言って、神田は米軍仕様のカラフルなタオルケットを頭の上にたくし上げた。 仕方がない、と思いつつも栗原は一人隊員食堂へと向かった。どのみち今神田が起きたところで飛行場勤務を行っている隊が動き出すまでここから離陸することはできないのだ。 そんな栗原が食堂で一人食事をとっていると、 「ヘーイ!」 と、あからさまに明るいイングリッシュが栗原の耳に聞こえた。 今となってみれば地方訛の聞きなれた声だ。 「ジョーイか?」 「当たりデース。いやー、こんな所で会えるとは。」 「久しぶりだな。なんだ、そっちもここに飛ばされた口かい?」 「神田はどーしました?」 「一緒だよ、まだ部屋で寝てるけどね。」 「uh-oh....」 栗原のその言葉にジョーイはニヤリと笑う。 「昨夜はお楽しみだったみたいデスね・・・。」 「なっ・・・。」 ジョーイの言葉に一瞬、栗原のポーカーフェイスが崩れる。 「いや、昨夜は私もイイモノを見させて貰いまシタよー。じゃあ、またどこかでお会いしまショー。」 「ちょっと待て!何を見たんだ、どこまで見たんだ!?」 「・・・・・・じょ・・・・冗談デース。」 謎の言葉を残して謎のアメリカ人はその場を去っていった。もちろん、栗原からの追求を逃れるためだ。そして、その直後、朝一番のトムキャットが硫黄島を飛び立って行ったのは言うまでもない・・・。 そして・・・。 「よし、燃料も満タンにして貰ったし。百里に帰るぞ、栗!」 フライトの時間までぐっすり眠ったせいか神田は上機嫌だ。もちろん、睡眠のおかげだけでもないのだが。 だが栗原はそれに反して非常に不機嫌だった。 「・・・いや、百里は後だ。」 「後ぉ???どこに行くってんだよ、栗ぃ。」 「目標・・・、米海軍空母、キティホーク!」 「な・・・なんだってぇ??」 「うるさい・・・、ごちゃごちゃ言ってないで離陸しろ!」 無線越しに神田に聞こえてくる栗原の声は冷ややかだった。これに逆らえる人間など世界広しと言えどいるわけがない。 「・・・ら・・・らじゃー。」 二人を乗せた680号機が飛び立った後・・・、太平洋を航海中の米軍空母、キティホークが、統計データ上説明のつかない理由で本土に向けて引き返していった事が記録として残されてたのだった・・・。
https://w.atwiki.jp/welovejpop/pages/981.html
必聴曲 ★ たられば amazarashi 試聴 ★ Northern Dancer anzu 試聴 ★ cycle Art Building 試聴 ★ 恋してるベートーベン Bacon 試聴 ★ 友ありて・・ BOYS AND MEN 試聴 ★ 少しでいいから殴らせて DADARAY 試聴 ★ 同じ夜 DAOKO 試聴 ★ ゆるりゆらり DENIMS 試聴 ★ I EVERLONG 試聴 ★ Lani FOMARE 試聴 ★ 東京少女 Fullfull☆Pocket 試聴 ★ もしも世界が kee 試聴 ★ ROAD LOCAL CONNECT 試聴 ★ たとえ世界が真っ白になっても MAY’S 試聴 ★ Yes or Yes Mia REGINA 試聴 ★ 初恋 necozeneco 試聴 ★ Ginger lily NICO Touches the Walls 試聴 ★ イトシキミヘ phatmans after school 試聴 ★ 2way traffic RAMMELLS 試聴 ★ デイドリーム reGretGirl 試聴 ★ White SHE’S 試聴 ★ トライアングル Sherry... 試聴 ★ KNiFE SILENT SIREN 試聴 ★ 主人公 T.O.C.A 試聴 ★ DRAMA TENDRE 試聴 ★ 最終回 The Mash 試聴 ★ 蝙蝠と聖レオンハルト THE PINBALLS 試聴 ★ Old Street The Sugar Nuts 試聴 ★ サクラのキセツ TRIPLANE 試聴 ★ 今が未来~未来のダイアリー~ TWO of US 参考 ★ ミッドナイトパジャマクラブ UNITED BANANA 試聴 ★ 鏡面の波 YURiKA 試聴 ★ Peanut Butter Jelly カーネーション 試聴 ★ セーターと三日月 カサリンチュ 試聴 ★ メンヘラちゃん キュウソネコカミ 試聴 ★ ぼーいふれんど グッバイフジヤマ 試聴 ★ You Can Make It! ザ・スロットル 試聴 ★ すてきなメモリー ザ・ビートガールズ 試聴 ★ クリスマス サニーデイ・サービス 試聴 ★ OH HAPPY DAY スギモト☆ファミリー The Best Friends 試聴 ★ 魔法が使えないから とけた電球 試聴 ★ ラブレター。feat. 井上苑子 ハジ→ 試聴 ★ 時計じかけのワンダーランド バニラビーンズ 試聴 ★ AtoZ はらあやの 試聴 Q.人生それでいいのかい? バンドじゃないもん! 10月度エントリー済みの下記に変更 ☆ 歌うMUSIC(生まれかわりver.) バンドじゃないもん! 試聴 ★ 絶対的 ヒトリエ 試聴 ★ きみの春になれたら プププランド 試聴 ★ Air ふゆのどうぶつえん 試聴 ★ シティガールは忙しい ベッド・イン 試聴 ★ めんごっ‼~イブは色々あるのです~ ベボガ!(虹のコンキスタドール黄組) 試聴 ★ ミスター・ブルースカイ マカロニえんぴつ 試聴 ★ 未来 マチカドラマ 試聴 ★ 星になる やまだゆりこ 試聴 ★ きこえる? わたしのねがいごと。 試聴 ★ SHAKE 井上苑子 試聴 ★ Ivy 鹿乃 試聴 ★ つなぐもの 松たか子 試聴 ★ 永遠の少女 泉まくら 試聴 ★ 家族に宛てた歌 中根大輔 試聴 ★ 人生は夢だらけ 椎名林檎 試聴 ★ 伝えたいコトバ 藤本朱莉 試聴 ★ 幸せになりたくない 平林純 試聴 ★ 愛のせい 片平里菜 試聴 ★ REPLICA 矢島舞依 試聴 ★ 夢へ繋ぐ今 鈴木このみ 試聴/試聴 ★ 守ってあげたくなる 渡辺麻友 試聴 ☆ EMPiRE is COMiNG EMPiRE 試聴/参考 ☆ film My Girl 試聴 ☆ ノンフィクション POP ART TOWN 試聴 ☆ WACK is FXXK SAiNT SEX 試聴 ☆ 蛍光日和 なみだ藍 試聴 任意試聴曲 下北沢のギターロック 3markets[] 試聴 彼は6年生 Americo 試聴 ヤラズノアメ Auld Barrel 試聴 TINY LITTLE BED feat. Lunv Loyal Awesome Handsomes 試聴 CALL MY NAME AXESSORY 試聴 COSMO betcover!! 試聴 Lunar Regret BLESS THIS MESS 試聴 Riverside Walk BOYS ORDER 試聴 Highlight chelmico 試聴 あ・ぜ・ちょ! D-LITE(from BIGBANG) 試聴 お気に召すまま Eve 試聴 memories EXILE TAKAHIRO 試聴 フォレストネスト FERN PLANET 試聴 Cruisin FREAK 試聴 Cloud s End Gecko Tokage Parade 試聴 知らない事 GeGeGe 試聴 三十路ナイトフィーバー GOBBLA 試聴 0 Half time Old 試聴 何処か Ivy to Fraudulent Game 試聴 I Drink Alone JUNIEL 試聴 HELLO MY HOOD K’s-FACTORY 試聴 timetravel kiiiu 試聴 夜行 Kuroyagi 試聴 Memory LEN 参考 Hold You Down LUNA SEA 試聴 さよならウララ MASARU PEACHPIE 試聴 The Rogue MELRAW 試聴 Monster MY FIRST STORY 試聴 いい歳こいて(kawa-chang remix) nobodyknows+ 試聴 焼き鳥 NORMANDIE GANG BAND 試聴 In Your Pocket Nulbarich 試聴 Wop Trip Oh!Sharels 試聴 WE WISH YOU A MERRY CHRISTMAS OSAMU IGARASHI 試聴 Winter Lights Ovall 試聴 シンプル Paranel 試聴 Listen To The Music Post Modern Team 試聴 ファイヤーバード RED in BLUE 試聴 Trick Or SANOVA 参考 DENIAL sans visage 試聴 Can t Control It feat. Nao Kawamura Sho Asano 試聴 NEW MY WALLPAPER SIX DAY WONDER 試聴 Giving It Away Someday’s Gone 試聴 桜いろは SORGENTI 試聴 ロミオ THE BOHEMIANS 試聴 明日への神話 THE FUZZ ACT 試聴 マスゲーム THE クルマ 試聴 FLY uchuu, 試聴 OVER UNIONS 試聴 Lights warbear 試聴 まだ僕は… WOOYOUNG(From 2PM) 試聴 ONGEN Yasuark×Deftin 試聴 柴又の夕焼け ZORN 試聴 本当のこと アルコサイト 試聴 Head Over Heels ウールカ 試聴 お願いエネミー エモクルスコップ 試聴 富士と夕闇 キセル 試聴 R.I.P. ジラフポット 試聴 ちょうどいい スキップカウズ 試聴 YES せのしすたぁ 試聴 なんとなくあぶない テンテンコ 試聴 SOAK ねごと カブトムシにマヨネーズ ハハノシキュウ 試聴 扉ヲアケテ メガマサヒデ 試聴 テーマパーク~BAD END~ 東京ジャングル feat.野崎りこん モトメトインテ 試聴 茜空 モン吉 試聴 たのしい よあけ 試聴 偏見 リツキ 試聴 ネイティブアメリカンの友人 ログメン 試聴 恋のはじまり 原めぐみ 試聴 キミガイテモ イナクテモ 宏実 試聴 今日の秘密 高井息吹 試聴 Tokyo Gold Rush!! 高橋ジョージ THE 虎舞竜 試聴 家を燃やすならハートを燃やそうぜ 今村伸也 試聴 私にFを足してみて 児玉真吏奈 試聴 LAW S 清春 試聴 グイグイ来る人 西中島きなこ+吉田靖直 試聴 Fill Me Up 赤西仁 試聴 どうぞこのまま 田中真由美 試聴 Like The Sunshine 飯田さつき 試聴 SPADES STARS 姫沢 試聴 you... 武井勇輝 試聴 ROSE 武田祥太 参考 馬鹿野郎はお前のほうだ 忘れてモーテルズ 試聴 未知 友近890 試聴 GIFT 鈴音ひとみ 試聴
https://w.atwiki.jp/asrivival/pages/8.html
鎧に身を包んだ青年、天十也は地面に槍の柄をたてる。 十也「いくぜ!チンピラ野郎!!」 槍の柄に力を込め、その反動で地面から高く飛び上がる十也。 チンピラ「けっ!まさか能力者だったとはな!だけど俺に会ったのが運のつきだぜ!」 体を棘で覆われたチンピラは両腕を交差し防御の体制をとる。 チンピラ「どうだ!空中に飛んじまったお前は攻撃をやめらんねぇ!そのまま俺の棘で返り討ちにしてやるぜ!」 十也「てりゃぁ!!」 十也は槍をチンピラに振り下ろす。しかし ガキィイン!! チンピラの棘は十也の槍をはじく。 十也「ちっ!」 体勢を立て直し、距離をとる十也。 チンピラ「俺の棘はそんな攻撃じゃ折れもしないぜ!今度はこっちの番だぜ!」 チンピラが両の腕に力を込める。 チンピラ「ぬぅぅぅ!!」 チンピラの体中の棘がみるみる膨らんでいく。まるで爆発寸前の風船のようだ。 チンピラ「でりゃぁぁ!!くらえ!ニードルミサイル!」 チンピラの体から棘が勢いよく発射される! 十也「な、なんだぁ!?」 ミサイルのように十也に向かって飛んでいく棘。 十也「うわぁぁ!!」 十也に降り注ぐ棘の嵐。たちまち辺りは爆風に包まれる。 チンピラ「ぎゃははは!俺の棘にはこんな使い方もあるんだぜぇ!」 チンピラ「ふー!これで終わりだな!どーれ新しいカモでも見つけにいくか…」 チンピラが言いかけたその時! チンピラ「なんだぁ?」 爆風の中に人影が見える。目を凝らすチンピラ。爆風がやみ、その人物が姿を現す。 チンピラ「テメー…」 十也「ふー!驚いたぜ、まさかその棘こんな使い方ができるなんてな。」 チンピラ「しつこい野郎だ!今度こそその息の根とめてやるぜ!」 ジャキン!! チンピラの体から再び棘が生える。 十也「同じ手は食うかよ!」 槍を構え突撃する十也。 チンピラ「けっ!おれの棘はお前の槍では壊せないのを忘れたのか?」 再び防御体勢を取るチンピラ。 十也「ふっ!それはどうかな?」 十也は突撃をやめようとはしない。 チンピラ「血迷ったか?バカが!」 十也の槍の先端がチンピラの棘に突き刺さる。 チンピラ「んなっ!?」 十也「なぎ払いとはワケが違うぜ!槍の突きをそんな棘で止められると思うなよ!」 棘を突き壊しながらチンピラに迫る十也の槍。 チンピラ「うぉわぁぁ!!」 あせるチンピラ。 十也「ぬぉぉぉ!!!」 十也の槍は止まらない。その一撃がチンピラに届くと思われたその瞬間。 バッ!! 突如、上を向くチンピラ。と同時に体中の棘が引っ込む。 チンピラ「くらえ!鋭い柱"チン・ピラー"」 チンピラの顎が大きな棘となりせり出す! ザシュッッ!! 鋭い音とともにチンピラの顎が突き刺さる。 チンピラ「くっはっはっ!!切り札ってーのは最後までとっておくもんだぜ!」 大きな棘となった顎を正面にむけ、上を向きながら高笑いをするチンピラ。 チンピラ「どーれ!あんんだけの速度で突進してきたんだ串刺しになって死んじまったか?てめーの死に顔を拝んでやるよ」 チンピラが顎を戻しその姿を確認する。そこには体に大きな風穴が開いた十也が倒れていた……… はずだった。 チンピラ「なんだぁ!?これは?」 チンピラの目の前に転がっていたのは大きな風穴が開いた中身のつまったゴミ袋だった。 チンピラ「何でゴミ袋が!?あいつはどこにいきやがったんだ?」 左右を見渡すチンピラ。しかし十也の姿は見当たらない。 十也「ここだ」 チンピラ「なっ!?」 チンピラの背後に立つ十也。 チンピラ「い、いつの間に俺の背後に!?(こいつ!あの一瞬で俺の攻撃をよけたって言うのか!?そんなありえねぇ!)」 勝利を確信していたチンピラはあまりの衝撃にあせりを隠せないでいる。 十也「動くなよ!動いたらお前を貫く!」 チンピラ「ひぃぃ!どうか命だけはお助けを~~!!(こ、こんなやつに勝てるわけねぇ!!とりあえず今は……)」 十也「安心しろ。元々その気はないさ。」 チンピラ「あ、ありがとうございます!!」 チンピラは十也に向かって土下座をする。 十也「お、おい!何もそこまでしなくても!」 チンピラ「いえいえ!これが大事なんですよ!俺が…」 十也「?」 チンピラ「逃げるためにはなぁ!!」 地面に向かって棘ミサイルを発射するチンピラ。 十也「なに!?」 突然のことに驚く十也。その隙に逃げ出すチンピラ。 ~路地裏~ チンピラ「へっへっへっ!!馬鹿野郎が!!俺がそんな簡単に捕まってたまるかよ!」 ドンッ!! チンピラが何かにぶつかった。それは人のようだ。 チンピラ「気をつけやがれ!この野郎!何様のつもりだ!」 ???「何様か…そうだな。」 チンピラがぶつかった相手。それは女だった。冷たくクールな表情を浮かべる女はチンピラに告げる。 ???「私は地球連邦統合治安維持機関E.G.O(イージーオー)ミストラルシティ支部所属カレン・ネティスだ」 チンピラ「E.G.O!?な、なんでこんな裏道に?」 カレン「さきほど通報があってな。ここら辺にたちの悪いチンピラがいるとな」 チンピラ「や、やべぇ!E.G.Oなんかに目をつけられたらおしまいだ!テメーを倒してトンズラこかせてもらうぜ!」 ジャキン!! チンピラの体から棘がはえる。チンピラが戦闘態勢に入る。 カレン「能力者か」 チンピラ「どうした?怖気づいたか?ネーちゃんよ!じゃあこっちからいくぜぇ!!」 ~~~ 十也「たしかあのチンピラはこっちの方に向かったと思ったんだけど…」 チンピラを追いかけて十也は路地裏に入る。 曲がり角をこえたその時、チンピラが目に入った。 十也「なっ!」 チンピラをみて驚く十也。チンピラは首根っこを捕まれ、体はボロボロ、今にも意識を失いそうになっていた。 しかしそのチンピラの首根っこをつかんでる相手をみて十也はさらに驚いた。女である。 チンピラ「た、助けへ…」 カレン「ほぅ。まだ口をきけるとは。なかなかタフなようだな。」 十也「あ、あの~」 カレン「ん?なんだ?」 十也「これは一体…?」 ~~~ カレンと十也はお互いに状況の説明をした。 カレン「なるほどな。協力に感謝する。天十也君。」 十也「いえいえ。目の前に困っている人がいれば見過ごすわけにはいかないですからね!」 カレン「いい心構えだな!では私はこのチンピラを支部まで連れて行かないといけないので失礼するよ」 カレンは気を失っているチンピラを片手でつかみ引きずりながら帰っていった。 その後姿を眺めながら十也は思った。 十也「俺は絶対悪いことはしないようにしよう。最低でもこの街では…」 十也の心に今日の光景は深く刻まれたのであった。 to be continued
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/2633.html
現代世界で愛理を襲おうとしたイマジンたちを、ゼロノが次々に蹴散らす。 そこへデネブも駆けつけ、加勢する。 デネブ「侑斗(ゆうと)ぉ──!」 侑斗「デネブ!」 イマジン「邪魔してくれるよ!」 イマジンたちが退散してゆく。 デネブ「侑斗、大丈夫か?」 変身を解いた侑斗が、カイに襲われて倒れている愛理のもとへ駆けつける。 デネブ「侑斗ぉ!? あぁ、愛理さん!?」 侑斗「おい、しっかりしろ! おい!」 デネブ「あぁっ…… 侑斗、どうしよ? 愛理さん、大丈夫?」 良太郎たちの乗ったデンライナーは、過去から現在を目指している。 一同を行かせるために敢えて過去に残ったキンタロスの姿は、車内にはない。 リュウタロス「クマちゃん、いなくなっちゃった……」 モモタロス「大丈夫だよ。そう簡単にくたばるか、あのクマが」 ウラタロス「……」 ウラタロスの拳が、蒸発を始める。 そして、モモタロスの体も。 良太郎「モモタロス……?」 モモタロス「何だよ?」 一同「……」 モモタロス「お前ら辛気臭ぇぞ! 戦いは勢いなんだ。こんなんじゃ負けちまうっつぅんだよ! そうだろ、良太郎?」 コハナ「モモ……」 良太郎「……そうだね。とにかく早く戻らないと!」 モモタロス「そういうことだ」 ウラタロスは1人、食堂車を去って、デッキでうな垂れる。 ウラタロス「はぁ…… 参ったなぁ、結構平気だったはずなんだけど…… ん?」 操縦席では、騒ぎに乗じてデンライナーに忍び込んだモールイマジン3人が、爆弾を取り付けている。 モールたち「ギャハハ!」「あいつら、まんまと囮に引っかかっちゃって、俺たちに全然気づかなかったよ」「あれだけ数がいればな、作戦成功!」「これで電車はバラバラ、電王もバラバラァ!」 ドアが開き、ウラタロスが操縦席に躍り出る。 モールたち「ムッ?」「おわぁ!?」 ウラタロス「あ、どうも♪ 珍しいお客さんだねぇ」 モール「おとなしくしてないとドカン!だよ」 モールイマジンの1人の手に、起爆スイッチがある。 ウラタロス「へぇ~、そういうこと?」 モール「もう、もとの時間には戻れない。永遠に時間の中だよ!」 ウラタロス「わかったよ…… そろそろ僕も、そっちに戻ろうか」 モールたち「何?」「お前、まさか!?」 ウラタロス「千の偽り、万の嘘。僕が嘘をつき続けた理由…… 教えようか?」 第48話 ウラ腹な別れ… ターミナルでは、オーナーと駅長がチャーハン対決を繰り広げている。 オーナー「今回で長年の対決に、決着がつきそうですねぇ~」 駅長「素晴しい! この無限の米粒に支えられた1本の旗を制する瞬間、時の真実にまた1歩近づき~」 オーナー「続けませんか?」 駅長「──せんか? この試合、何やら波乱の予感が……」 デンライナーの車体が大きく傾く。 コハナ「きゃあっ!?」 リュウタロス「わぁ~!?」 モモタロス「何だ!? どうした!?」 リュウタロス「わぁっ! 脱線しちゃってるぅ!」 良太郎「えぇっ!?」 デンライナーが大きく、線路を外れてゆく。 扉が開き、ウラタロスとモールイマジン3人が現れる。 リュウタロス「カメちゃん!?」 モールたち「ギャハハ!」「ヒッヒッヒ!」 モモタロス「おい、カメ…… 何だ、そいつら?」 ウラタロス「悪いけど、降りてもらうよ。元の時間には帰らせない」 モモタロス「何ぃ……!?」 デンライナーが現実世界の空中に現れ、土くれを上げながら地上に着陸する。 良太郎、モモタロス、リュウタロス、コハナ、ナオミの5人が車外に放り出される。 コハナ「きゃあ!」 モモタロス「てめぇ!」 モモタロス「カメ! てめぇ一体こりゃ、何のマネだぁ!?」 良太郎「ウラタロス……!?」 ウラタロス「あれ? 何で実体化してんのぉ?」 車内でしか実体化できないはずのモモタロスたちが、なぜか車外で実体化している。 リュウタロス「本当だ……」 モモタロス「一体どうなって…… 今はそんなこと言ってる場合じゃねぇ、どういうつもりだって聞いてんだぁ!」 ウラタロス「こういうつもり」 コハナ「嘘でしょ……? まさか、あんた最初っから!?」 ウラタロス「そう、最初っから。もっと疑っておくべきだったねぇ」 モモタロス「てめぇ! カメ、てめぇマジかよ!? クマ公があそこまでしたのを見てたろうが! そいつを無駄にすんのかよぉ!?」 ウラタロス「手に入れた時間を守る、か。けど自分が消えたら終わりだよ。あのクマ、やっぱり脳味噌、干物だね」 モモタロス「くっ…… カメェ!!」 ナオミ「ひどぉい! ウラちゃん!」 リュウタロス「カメちゃんの馬鹿、大馬鹿ぁ!」 ウラタロス「うるさいよ、坊や……」 ウラタロスが引っ込み、替わってモールイマジンたちが、良太郎たちに攻撃の狙いを定める。 モモタロス「危ねぇっ!」 モモタロスが、モールの攻撃から良太郎たちをかばい、逃げ去る。 現代、愛理を分岐点の鍵と睨んで襲ったカイ。 カイ「何だ、あれ…… 分岐点の鍵なのに鍵じゃない…… クッ、どうなってんだ…… 俺、最高に怒った顔してるよなぁ、してるよなぁ!」 絶叫と共に、最強のイマジン・デスイマジンが出現する。 カイ「もう全部潰せよ……」 デスイマジン「潰せ……!」 良太郎たちは過去の世界の町外れで、火を炊いて暖をとっている。 モモタロス「あのカメ野郎…… ずっと騙してやがったのかよ!」 コハナ「嘘つきだとは思ってたけど……」 ナオミ「もう、私の食堂車には戻れないんですかね…… これから、どこでコーヒー入れればいいんだろ…… ウラちゃんも、女の子には優しかったのに……」 リュウタロス「ねぇ、何で? クマちゃんいなくなって、カメちゃんが変な風になって、なんか、すごくイヤだぁ!」 良太郎「みんな、おかしいよ……」 コハナ「……?」 良太郎「ウラタロスと一緒にいた間のこと、忘れちゃった? 僕は憶えてるよ、全部…… ずっと一緒戦ってきたこと」 モモタロス「……」 良太郎「だから、心配してない……」 コハナ「良太郎……!」 良太郎「とにかく、今やらなきゃいけないのは、デンライナーを取り戻して帰ることだよ。それから、もう一つ」 コハナ「え?」 良太郎「あれ見て。僕たちが今いる時間……」 良太郎が指した先の電光掲示板には「2007年1月9日」の表示。 コハナ「去年の1月! まだ、愛理さんが記憶をなくしてない時間?」 デンライナーの車内。 モール「こんなあっさり、デンライナーを手に入れるとはなぁ!」「あのカイに信用されてるってだけのことはあるよ」 ウラタロス「フン…… 何も爆発させて海の藻屑にすること、ないんだよ」 モールたち「えぇ?」 ウラタロス「この電車、案外使えるんだ」 モール「けどぉ、いつまでこの時間にいる気だぁ!」「そうだ、早く動かせぇ! 動かせって言ってん……」 ウラタロス「それがさ、パスがないと1ミリも動かないんだよね」 モール「なぁにぃっ!?」 ウラタロス「大丈夫…… 取りに行けば済む」 良太郎とコハナは、2007年当時のミルクディッパーを訪れる。 コハナ「お店行って、大丈夫かな…… 過去の良太郎に会っちゃうかも」 良太郎「でも、のんびりしてる暇ないし、あの日のこと、姉さんに聞くのが一番早いよ」 「そんな…… そんなことできないよ!」 この時代の良太郎の声が、店の外まで響いてくる。 良太郎とコハナが覗くと、この時代の良太郎と愛理がいる。 良太郎「どうして忘れなきゃいけないわけ!? 新しい家族ができるって、姉さんも桜井さんもあんなに喜んでたのに!」 愛理「お願い、ちゃんと話を聞いて」 現代の良太郎 (新しい家族……?) 良太郎「だいたい、僕が時間を元に戻すとか…… 意味わかんないよ!」 愛理「あ、良ちゃん!?」 良太郎が店の外へ飛び出す。 現代の良太郎「ちょ、ちょっと待って!」 呼び止められた過去の良太郎が、自分自身を見て腰を抜かす。 現代の良太郎「大丈夫……?」 過去の良太郎「ぼ、僕……?」 現代の良太郎「今言ってた、新しい家族って……?」 過去の良太郎「ね、姉さんに、赤ちゃんが…… 桜井さん、との……」 現代の良太郎「姉さんに…… 赤ちゃん!?」 過去の良太郎が驚きのあまり、そのまま気を失う。 良太郎「そんな…… 僕、そんなこと全然……!」 コハナ「ねぇ、もしかしてそれが、良太郎の欠けた記憶?」 良太郎が過去の自分から上着を脱がし、自分が着込み、この時代の自分になりきってミルクディッパーへ。 コハナ「良太郎……?」 玄関をくぐる。 この時代の姉・愛理がいる。 愛理「良ちゃん……」 良太郎「……」 愛理「良かった、戻って来てくれて。あんなこと…… 急に納得しろって言う方が、無理よね」 良太郎「姉さん……」 現代の世界では、気を失ったままの愛理が病院にかつぎ込まれており、侑斗が付き添っている。 侑斗「イマジン……?」 病院の前に、イマジンの大群が詰めかける。 侑斗が気配を察して、玄関から飛び出す。 侑斗「ここから先は立ち入り禁止だ!」 イマジンたち「うるせぇ……!」「どけぇ!」 デネブも駆けつけ、加勢する。 イマジン「邪魔すんじゃねぇよ!」 侑斗がゼロノスカードを取り出す。最後の1枚のカード── 侑斗「変身」 音声『チャージ・アンド・アップ』 侑斗がゼロノスに変身する。 そこへ、デスイマジンが現れる。 デスイマジン「今日、ゼロノスが死ぬ…… 憶えておけ!」 デスイマジンが大鎌を振り上げると、衝撃だけで病院の壁が大きく砕け、破片が飛び散る。 デネブ「侑斗! 何だ、あのイマジンは!?」 ゼロノス「こんな奴と戦ったら病院が…… デネブ、ここは任せる! 絶対、中入れんな!」 デネブ「了解!」 ビルの屋上で、カイが街並みを見つめている。 カイ「よく見たらこんな時間、面白くも何ともないって気がするよ……」 2007年の過去の世界での、良太郎と愛理。 良太郎「赤ちゃんを忘れるなんて、どうしてそんな……?」 愛理「この子を、イマジンから守るために……」 良太郎「……!?」 愛理「イマジンが壊した過去は、明日や明後日にいる良ちゃんの記憶が修復してくれる……」 良太郎「でも…… もし、僕が忘れてたら?」 愛理「欠けた記憶で修復された時間には、赤ちゃんはいない。イマジンから赤ちゃんを隠せるのよ! そうしなければ、イマジンは何度も何度も襲って来る……」 良太郎「でも、どうしてそこまで……?」 愛理「この子は…… 良ちゃんと同じ、未来の特異点なの」 コハナ「……!?」 愛理「だから…… 明日、侑斗はカードを使う。忘れなきゃいけないから…… 未来を守るために。この子も、侑斗のことも……」 一方でモモタロスたちのもとには、モールイマジンたちが現れる。 モールたち「ヒッヒッヒ!「ヒャッヒャッヒャ!」 モモタロス「何の用だ!?」 ウラタロスも現れる。 ウラタロス「パスもらわないと、デンライナー動かないんだよね」 モモタロス「カメ、やっぱマジなのかよ!?」 ウラタロス「だったら?」 モモタロス「てめぇ……!」 睨み合いの末、ついにモモタロスとウラタロスの戦いが始まる。 リュウタロス「カメちゃん……!?」 ナオミ「本気なのかな……?」 モールたちが、2人の戦いを面白がって歓声を送る。 ナオミが、その人数を数える。 ナオミ「1、2、3…… あれ? 今、デンライナーからっぽ?」 良太郎「姉さんたちは、そこまでして守ったんだ。未来を……」 良太郎が懐中時計を見つめる。 良太郎「僕がこれを買ったのは、新しい家族のために…… それって!?」 そこへデンライナーが駆けつける。 モモタロスとウラタロスの戦いの最中、デンライナーが駆けつけ、良太郎が顔を出す。 良太郎「みんな乗って! 急いで戻るよ!」 モモタロス「良太郎!」 リュウタロス「デンライナーだぁ!」 モール「どうなってんだぁ!?」 リュウタロス「邪魔ぁ!」 リュウタロスがモールイマジンを突き飛ばし、デンライナーに飛び乗る。 ウラタロス「あぁ、誰か留守番、残るべきだったねぇ」 モモタロス「舐めやがって…… どけぇ!」 モモタロスもデンライナーへ駆け込む。 モールたち「全員で行くっつったの、おめぇだろ!?」「まさか!?」 ウラタロス「ご冗談……」 モール「待て! そうだ、これで仕掛けた爆弾がドカンだぞ!」 モモタロス「何っ!?」 モールの1人が取り出した起爆スイッチを、ウラタロスがひょいと取り上げる。 モール「お、おい!?」 ウラタロス「フフッ♪」 モール「おい、返せ!」 良太郎「ウラタロス……!?」 ウラタロスがスイッチを入れる。 良太郎たちが思わず身構える──が、爆発は起こらない。 リュウタロス「あれ……?」 モールたち「あ!?」「ありゃあ!?」 操縦室には、解体された爆弾が転がっている。 ウラタロス「フフン♪」 モモタロス「カメ…… おめぇ、やっぱり!」 モール「この野郎!」 襲い来るモールたちを、ウラタロスが蹴り飛ばす。 良太郎「ウラタロス! ここは僕に任せて、早く乗って!」 良太郎がデンライナーから飛び出してベルトを構えるが、そのベルトをウラタロスが奪い取る。 良太郎「ちょっとぉ!?」 ウラタロス「変身──」 音声『ロッドフォーム』 キンタロスと同様、ウラタロス自らが電王ロッドフォームに変身する。 モール「このぉ!」 電王「フン……」 音声『フルチャージ』 電王「やああぁぁっ!!」 デンライダーキックでモールイマジンを撃破する。 モモタロス「おい、2人とも早く乗れ!」 良太郎たちがデンライナーへと走る。 だが電王(ウラタロス)は、良太郎を突き飛ばし、デンライナーに押し込む。 良太郎「ウラタロス!?」 モモタロス「カメ公!?」 電王(ウラタロス)を地上に残したまま、デンライナーが動き出す。 モモタロス「何やってんだカメ公、早くしろぉ!」 リュウタロス「ねぇカメちゃん、カメちゃん! 何してんの、早くぅ!」 変身を解いたウラタロスが、パスとベルトを良太郎に投げ渡す。 良太郎「え…… ウラタロス!?」 モモタロス「馬鹿野郎!」 モモタロスが操縦席に飛び込み、必死にブレーキをかける。 モモタロス「止まれ! くそっぉ、止まれぇ! 止まれって言ってんだ、この野郎!!」 ウラタロスが、残りのモールイマジンたちを蹴り飛ばす。 ウラタロス「お前たちには感謝してんだよねぇ。これ以上あっちにいたら、クールで格好いい僕じゃ、いられなくなりそうだったから。僕、嘘泣きしかしたことないし。時間を手に入れるのも、良し悪しだよね……」 デンライナーが時の彼方へと走り去る。 車内では、良太郎ががっくりと座り込み、リュウタロスが泣き崩れる。 良太郎「ウラタロス……」 リュウタロス「うぅっ……」 モモタロス「大馬鹿野郎……」 ウラタロスのもとに、さらに無数のモールイマジンたちが現れる。 ウラタロス「今夜は…… 僕に釣られてみる?」 現代世界では、デネブがイマジンたちの攻撃から、愛理のいる病院を死守している。 デネブ「キリがない…… しかし、ここは絶対に!」 ゼロノスが、デスイマジンの攻撃を浴び続ける。 ゼロノス「うぅ…… くそぉ!!」 カイ「どいつもこいつも……消えろ……!」 空中に次第に、亀裂が走っていく── ※ この続きは本家エンディングドットコムをご覧下さい
https://w.atwiki.jp/lord_of_vermilion/pages/2807.html
C ガウェイン 最終更新日時 2019年05月18日 (土) 02時21分50秒 基本情報 名前 ガウェイン 種族 不死 ジョブ ディフェンダー 召喚コスト 60 セフィラ なし タイプ ラウンドナイツ HP 550 ATK 90 DEF 100 PSY 80 武装 可 血晶武装 可 アーツ 無 CV 西田 雅一 対象称号 円卓に集いし千古の剣「円卓」と共にある者たちの物語にまつわる使い魔を使って50回勝利する。 アビリティ 状態 ボーナス アビリティ 召喚 なし なし 武装 なし なし 血晶武装 ATK+20DEF+60 オートシールド ファイタースタイル時に施設防衛することができる。ただし、自身のバトルスタイルがファイタースタイルに固定される。 パラメーター 状態 HP ATK DEF PSY 備考 召喚 550 90 100 80 武装 600 130 140 100 血晶武装 650 180 230 130 修正情報 +修正履歴 修正履歴 ▲Ver4.103(2018.03.29)にて、上方修正 武装ボーナス 血晶武装時防御力 +30→+60 DATA・フレーバーテキスト +Ver4.0/EVR Ver4.0/EVR Ver4.0 No 不死:032/032EV 身長 1.87[meter] 体重 78[kg] 能力 太陽の光で力が3倍 かつての主 キング・アーサー かつての愛剣 ガラティン 目覚めた場所 青山霊園 イラストレーター あかぎ フレーバーテキスト(通常カード裏面) 太陽燦々!お前、生きて帰れりゃついてるぜ? フレーバーテキスト(EVRカード裏面) このオレも 昔はちったぁ名の知れた騎士だったのよ フレーバーテキスト(LoV4.net) 「オ~~~ラ、バッコオオオンっ!!」石壁に囲まれた暗い通路に、威勢のよい怒声と爆ぜる燈炎が舞った。爆発に巻き込まれて吹き飛んだこの世ならざる異形の戦士たちが粉々に砕かれて灰と化す。灰を巻き込みもうもうと立ち込める煙の中に立つは、黄金の甲冑に身を包んだ男―― 一見騎士のように見えるが、その手に握るは盾のみで、もう片方の手に騎士の誇りたる剣は無い。男は煙を吸い込んでしまったようで、けほけほと咳をしたあと、勢いよく盾を振るって煙を払い、しかめっつらに涙を浮かべて周囲を見渡した。「けほっ……この技、狭いとこで使うもんじゃねぇな。しっかし、どんだけ歩かされんだよ? ながーい通路で動く骸骨に襲われ続けるなんてのは何地獄だぁ? ……てか、これやっつけちゃって良かったのかね? 生前けっこういいことしてたと思うんだけどなぁ……でも俺強いからいっぱい殺しちまったし……どんな大義があっても、所詮殺しは殺しってわけね。神さんもせちがらいぜ……と、痛って。結構細かく斬られてんな」そう一人ごちると、石壁に開いた窓から差し込む光の下へと歩いていく。そして両手を広げ陽の光を全身に浴びると、不思議なことに黄金の鎧が輝きだし、体に付いた無数の小さな斬り傷がすぅっと消えていった。「太陽燦々! う~ん気持ちいい! 地獄に太陽があるなんて知らなかった! ありがたいねぇ、死んでもこの“呪い”は健在かよ。なら、剣くらい持たせてくれてもいいのになぁ」男は、失った『聖剣』を握っていたはずの左手を握り開きして見つめる。「……アーサーはいねぇみてぇだし、ケイもランスロットの阿呆もいねぇ。死んだのは俺だけかよ。……あ、実は地獄に落ちたのが俺だけとかだったら嫌だなぁ……ランスロットは阿呆だけどいい奴だから、徳の方が高そうだし……いや、大丈夫だ。モルドレッドの馬鹿野郎なら絶対“こっち組”で間違いねぇ! おーーい、モルドレッドオオオ! 反乱起こしたの許してやるから早く来おおおい!」」暗い天井に向かって叫んでみるが、返ってくるのは跳ね返された己の声ばかり。男はそのまま、黙って天井を見上げていたが、頭を無造作に掻くと「馬鹿なことやってねぇで行くか!」と気を取り直し、勢いよく建物の扉を開け放った。暗所から急に出た所為で目に白光が飛び込んでくる。そして次第に目が慣れていき――、「……なんだ、こりゃ……」そこに広がっていたのは、天高く巨石を積み上げたような建物が並び立つ、見たこともない街並み――しかし、その青い空と、緑を揺らす風の感触は知っていた。そこは天国でも地獄でもない、間違いなく人の暮らす世界だった。「……ああ、そうか。どうやらいつの間にか死の国の門を逆走しちまってたみてぇだなぁ……まいったね、後悔しながら死んでよ、無念が過ぎてこの世に戻って来てちまうなんて……死んだ甲斐ねぇだろ……なぁ、アーサー ――」男は剣の無い方の手を開き、寂し気な目で見つめる。しかし、それをぐぅっと握りしめると、「――けどな、太陽がある限りガウェイン兄さんはすぐに立ち直っちゃうぜぇ! こんなのはきっと俺だけの所為じゃねぇ! きっと誰かが仕組んでやがる! “湖の乙女”か、“性悪宮廷魔法使い”の仕業か、はたまたえ~~とぉ……ま、なんでもいいや! とりあえず、お日様あびて、そこらへんを歩き回ってみようかね!」そういって勢いよく楯を背をい、太陽のような笑顔を浮かべ歩き出した。 +Ver4.2 Ver4.2 Ver4.2 No 不死:2-018 身長 1.87[meter] 体重 78[kg] かつての主 キング・アーサー 長所 勇敢で義に熱く、細かいことは気にしない 短所 大雑把で、思ったことを言ってしまう 現在の場所 銀座 イラストレーター 小城 崇志 フレーバーテキスト(カード裏面) さぁて お天とさんの具合はどうだ? フレーバーテキスト(LoV4.net) ≪ From“カリバーン(ver 4.2)”≫「しっかし、なんだここ……まったく意味がわからんな」ガウェインは見慣れぬ街の大通りを歩きながら首を捻った。ここが人の世界であることは間違いない。だから当然、この世界の人間たちには自分の姿が見えていないことにも納得がいく。何せ、自分は既に死んでいるのだから。「俺がおかしいのか、世界がおかしいのか……」見えないならば、幽霊なのだから物にもふれられない――そんな風に考えていたのだが、すこし“その気”になれば、物に触れるどころか食べ物を食べたり、なんだったら“自分の意志”で人の目に触れることすらできるのだ。ものの試しにやってみたものの、あまりにも怪訝な目でみられたので、すぐに路地裏に隠れて再び姿を消したが……。「“こういうこと”で合ってんのか? まぁ幽霊なんて初めてなったからわかんねぇけど……はてさてこれを仕組んだ誰かさんは、こんな俺にいったい何をさせようっていうのかねぇ?」そう肘をついてオープンテラスの椅子に座り、道行く人々を眺めていると――「……んあ?」もともと祭りのように賑やかな往来だとは思っていたが、にわかに目の前をいく人々の数が増えたように感じた。そしてその数は、気のせいではなく、瞬く間にひとつの方向から増えていき、悲鳴や怒声と共に、逆方向へ向かおうとする人々を飲み込んでいく。当然、ただ事ではない――少し遅れて、何かの破砕音が聞こえ、ガウェインはそちらに首を向けた。「なんだありゃあ……」大通りの遠く向こうで、蹴り飛ばされた小石のように何かが高く跳ね上がる。動きは“そう”なのだが、そのスケール感は決して小石などではなかった。それは、道路に停車していた車や、街路樹――それを為す“目に映らない何か”が、道路をへこませ、ビルの壁面を削り取りながら、こちらに迫ってくるのだ。流れてくる人波を避けてその様子を携帯カメラに収めていた者たちも、次第にボルテージが上がり始めた悲鳴の渦に煽られ、慌てて人波に加わり逃げていく。「おいおいおい、マジかよ……」押し寄せる“見えない『破壊』”――しかし、ガウェインにはこう見えていた。自身の歩みを遮るものを全て破壊して進む、二振りの真紅のファルシオンを左右に備えた、巨大な白銀の甲冑――「あいつは……“カリバーン”……」それは、かつてガウェインが生きていた頃、まだ王になりたてだった彼の主が使っていた『剣騎士』だった。「ふ……ふは……あははははは! こりゃあとんでも無く懐かしいのが出て来たなぁ! やっぱり俺がこの世界呼ばれた意味はあったらしいや!! あんなん、円卓最古参のケイか俺、ベディの奴しか見たことねぇだろうよ!」ガウェインは椅子から跳び立つと、背中に担いだ盾を右手に持ち、もはや群集の川と化した人波を逆へ逆へと進んでいく。「しっかしやたらデカくねぇか? 普通の『剣騎士』の5、6倍はあんぞアレ。中にちゃんと人入ってんのかねぇ――けど嬉しいや。あの世からずーっと一人ぼっちで、実はちょっと寂しかったんだよね」そこに黒い影が落ち、見上げると、カリバーンの蹴飛ばした車が真上に降って来ていた。ガウェインは「ほっ!」と軽く小枝でも払うように盾で跳ね飛ばすと、カリバーンの手前20m程のところで足を止めた。「うおーーーい、カリバーンの中の奴ーーーー!!」その大声に、進むカリバーンの足が止まる。「お、こっち見たな。見えてるか! 良し良し!」そう嬉しそうに笑みを浮かべると、ガウェインは天を見上げる。日はまだ高く、そこにはカッカと熱い太陽が輝いていた。「ぃよーーし、こっちも良し! 太陽燦々! 気力も十分、力は三倍!! 良く聞けカリバーンの中の奴――」ガウェインはガッと足を広げて拳を握り、『太陽の盾』を突き出してカリバーンを睨んだ。「そういう“オイタ”はなぁ、円卓の騎士一か弱き民衆の味方な、このガウェイン様が許さねぇぞおおお!!」≪ Continued to “パーシヴァル(ver 4.2)”≫ セリフ一覧 +通常版/Ver4.0、Ver4.2 通常版/Ver4.0、Ver4.2 召喚 おーまたせっ!ガウェイン卿推参だぜ! 武装 さて、お天道さんの具合はどうだ? 血晶武装 太陽燦々!お前、生きて帰れりゃついてるぜ? 通常攻撃 もらっ…たぁーっ! タワー制圧 ストーン破壊 お前ら調子に乗ったろー?そういうの、ガウェインさんわかっちまうんだよなー 死滅 うわぁぁぁっ!! …って俺もう死んでるんだわ、ついつい忘れちまうなぁ サポート(Ver4.0) 明るく笑ってぶちのめす! サポート(Ver4.2) 馬鹿野郎が +EVR EVR 召喚 武装 この俺も 昔はちっとは名の知れた騎士だったのよ 血晶武装 (~?) ちぃと意地張ってやらかしてなぁ 正直悔やんでるよ 通常攻撃 タワー制圧 ストーン破壊 死滅 サポート キャメロットに! 考察 コスト60ディフェンダーとして参戦したラウンドナイツの新顔。 高めの基礎スタータスを持ち、召喚~武装段階でもある程度は戦える。 結晶武装「オートシールド」はステータスを上げる代わりにスタイル変更が不可能になる代償付きアビリティ。 フリックの妨害や敵マジシャンからの追撃を防ぐためにガーディアンスタイルを活用するディフェンダーにとっては少々痛いデメリット。 だがそこは代償持ちアビリティ。血晶武装時はDEF230という最高クラスの防御力を得るので、殴り合いや得意ジョブ相手には十分な硬さと言える。 また、過去作のスタイル固定アビと違いこのユニットはファイタースタイルでも自軍施設にシールドを張れるという特性がある。 ガーディアン状態のユニットに比べると流石に耐久性は劣るが、ATK180の打点で敵を殴りつつ施設を守れるという強みがある。 タワーやストーンに来た敵主力を相手取りつつ、一緒に攻め込んで来た根本達によるタワー侵攻を止めたりする等、独特の動きが可能。 「守りながら高火力で殴る」というムーブは現時点ではこのユニットだけの強みと言える。 当然と言うべきかシールドをはればしっかり防衛ポイントも入る。 だが悲しい事にシールドを張っても大量に根元が襲撃に来て合計PSYが230を超え始めるとシールドを貫通し始める。 キャラクター説明 アーサー王伝説に登場する円卓の騎士の一人。アーサーの甥にあたり、彼の右腕とも言える存在。 朝から正午までの間は身体能力が3倍に強化されるという特異体質を持ち、太陽の輝く戦場では化け物じみた耐久力と無双の強さを誇っていた。 しかし、ランスロットとの戦いで傷を負い、最期はその傷をモルドレッドに攻撃されて命を落とす。 エクスカリバーの姉妹剣とされる聖剣ガラティンを所有していたと言い伝えられているが、剣が持つ力や逸話については詳しいことが分かっていない。 アーサーからも「いつも明るいガウェイン」と言われるほどには底抜けに明るいお調子者。自分の死の原因ともいえるランスロットとモルドレッドもあまり恨んでいないほど。 その性格と太陽に関連した力に反して種族はまさかの不死。己の持つアンデッドじみた不死性から、あえて不死に属しているのではないかと思われる。 +編集用コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします 血晶武装時の数値は180/200/130でした。 -- 名無しさん (2017-08-22 02 30 56) 名前 コメント 余りにも当Wikiやゲームから逸脱した無関係な雑談や、誹謗中傷めいた暴言、ページに関係ないコメントはおやめ下さい。 wikiは不特定多数の人が利用する場です。プレイヤーの個人名や所属ギルドなどを書き込む行為は慎んで頂きますようお願いします。 個人的な日記として使用するのも控えて下さい。 +コメント *雑談や使用方法などの相談にご利用下さい 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wiki3_hope/pages/29.html
雑談/話しかける 「ちょっと、いいだろうか?」 【雑談する】 「ああ、そうだ。 ○○の事だが…。」 (楽しそうに雑談) 「ちょっと、話そう…○○の事なんだけどさ…」 (相槌を打つ) (話題を変える) 「そうだ、話は変わるが…」 【何してるの?】 「何してるんだ?」 (ちょっと考え事) 「あ…いや、ちょっとな。くだらない考え事だ」 (驚く) 「うわっ…!! ‥‥‥‥。あぁ…何だ、お前か。脅かすなよ」 (ビクッとする) 「な、何するんだっ!!」 「で、他に言う事があるのか?これからどうする?何がしたい?」 【話しかける】 (褒める) 「頑張ってるな。 他の奴らもこんな風に、見習ってくれるといいんだが」 (ちょっかいを出す) 「はあ」 (ありがとう) 「…ありがとう…」 (邪魔だからあっちに行って) 「…気が散るから、 ちょっと外してくれ」 (話に混ぜてよ) 「二人で何を話してるんだ?」 反応 【返答全般】 (承諾する) 「ああ、いいよ。」 (あいまいに断る) 「それは…、どうかと思うが。」 (断る) 「悪いけど、断わらせてもらうよ。」 (あいまいに答える) 「それは…、まあ、どうだろうな…」 (答えない) 「悪いが、そいつは何とも言えないな」 (ありがとう) 「…ありがとう…」 みんなで 「みんな、聞いて欲しい!」 「みんな、頑張ろう!」(みんながんばろう!) 「そうだ。今が頑張る時だな」(みんながんばろう→承諾する) 「今からみんなでカラオケに行かないか? きっといい気晴らしになると思う。 みんな、この意見に賛同して欲しい。」 「今からみんなでボウリングに行かないか? きっといい気晴らしになると思う。みんな、この意見に賛同して欲しい」 「日曜にみんなで出掛けないか? きっといい気晴らしになると思う。みんな、この意見に賛同して欲しい」 「作戦会議を開こう。話し合うべき問題が、今はある」 「みんな、昼食にしよう」 「みんな、夕食一緒にどう?今日はおごるから」 尋ねる 【~について尋ねる】 (調子) 「どうだ、最近?」 (好み) 「趣味は何だ? お前の…好きなものとか。」 (自分の事) 「お前は…俺の事をどう思う?」 (好きな人) 「その…お前には、気になる奴とかがいるのか?」 「○○か…。…(場所)だろ」(あの人はどこ?/返答) 誘う 【食事に誘う】 (昼飯でも一緒にどう?) 「昼食がまだなら一緒に…。は…、何? 昼食だよ。俺とじゃダメなのか?」 (一緒にご飯を食べよう) 「ご飯がまだなら一緒に…。は…、何? 晩飯だよ。俺とじゃダメなのか?」 (レストランで一緒に食事をしよう) 「ご飯がまだなら一緒にレストランに…。 は…、何。晩飯だよ。俺とじゃダメなのか?」 【遊び/デート】 (一緒にカラオケに行こう) 「今は暇かい? カラオケに行かないか?」 (先客をカラオケ/ボウリングに誘う) 「ちょっと、いいだろうか? 一緒にボウリング(カラオケ)しないか?」 (一緒にボウリング場へ行こう) 「今は暇かい? ボウリングに行かないか?」 (遊びに誘う) 「」 (遊びに誘う/当日) 「やあ。ちょっと、いいだろうか? 今日は暇かい?どこかに遊びに行かないか。 え、俺がこんな事言うのが以外? 俺だって、息抜きぐらいするさ。 で、付き合ってもらえるのかな?」 (デートに誘う) 「…もし暇なら、今度の日曜 そ、その…二人で遊びに行かないか? …もちろん無理にとは言わないが…」 【訓練】 (一緒に訓練/技能訓練しよう) 「(技能)訓練、お前も参加しないか?相手がいた方がやりやすい。 もちろん、こちらもサポートする」 (一緒に勉強しよう) 「今日は調子が悪くて…。 ちょっと、勉強付き合わないか。 一緒なら、自分の勘も取り戻せると思う。 協力してくれないか?」 「一緒に教室に行かないか?」 「ええと…。何なら、一緒に帰らない?」 「…すまない」(断られる) 頼む/相談 【お金を貸して】 「悪いが、○○○円ほど貸して欲しい。今、どうしても必要なんだ」 (お金を貸す) 「大体こういうパターンでは、貸した金は返ってこない。 だが、まあ…お前の事は信じてみるよ」 (お金を返す) 「借りた金を返す。迷惑をかけたね」 (お金を返せ!) 「ああ、この前貸した○○円、返してもらおうか。 これでもお前の事は、信用しているんだけどね。さ、返せるだろ?」 【あの人と~提案】 (あの人と仲良くして) 「なあ、○○ともう少し仲良く出来るだろう? お前から、近づいてくれないか?」 (あの人との仲を取り持って) 「…○○と話したいんだ。ちょっと手を貸してくれないか? 俺には何の接点もない。だから、間に立って協力して欲しい」 (あの人を励まして) 【アイテム系提案】 (その手に持っている物が欲しい) 「その○○、俺に譲ってもらえないか」 (交換しない?) 「俺の○○と、そっちの○○、交換してみないか? 悪い話じゃないだろう。」 (頼む物を持ってきて) 「」 (はい、これプレゼント) 「あの。これ…○○。プレゼントだよ。 受け取ってもらえたら嬉しいんだけど」 「迷惑じゃなかったら、 これ…○○。 プレゼントだよ。 受け取ってもらえたら 嬉しいんだけど。」 「わかった。やってみるよ」(分かった、やってみる) 「なあ、○○(さん・君)って…。ちょっと問題あるんじゃないか…? 何がって、素行とか、仕事の取り組みとか全てさ!」(親しい人に愚痴を言う) 恋愛 【あの人が~提案全般】 (好きなもの) 「聞いた話だが、○○さん(君)は○○が気に入ってるらしいな」 (好きな人) 「こんな事言うのも何だが、○○さん(君)の奴、○○さん(君)が気になってるらしい」 (フリーだってね) 「○○さん(君)の奴、今は誰とも付き合ってないらしいな。頑張ってみたらどうだ?」 【返答】 (余計なお世話だ) 「余計なお世話だ。…くだらない」 (相槌をうつ) 「ふうん、そうなのか。意外だな」 「○○さんって…、性格が顔に出ているよな。 いや、悪い意味じゃない。 そういうのは嫌いじゃない。 きっと、それだけ心が澄んでいるんだろう。 だから惹きつけるんだ。きっと、そうだ…」(好きな異性の話をする) 「………っ」 小島 航は、不機嫌な顔をしている。(嫉妬する) 「○○さん(君)…、俺は…、人には隠している顔がある。 でも、お前には見せる。全部を知って欲しいから。弱音を吐いていると思うかい? お前を信じてそばにいられるから、俺は泣く事も出来る…」(好意を伝える) 【告白する】 「苦しいんだ。ずっと、考えていないといけないから。 寝る時も、授業中も、○○の事を…。 一方的なワガママかもしれない、でも、でも…、側にいて欲しい。 側にいてこの気持ちを落ち着かせてくれないか…」 (承諾して付き合う) 「俺は強くない。だから、お前を守れない。お前を苦しめる。 それでも、俺から離れないというのなら…。俺の側にいてもいい」 (保留する) 「適当な返事は出来ないな。 今は、まだ何とも言えない。 だから、返事を少し待ってくれ」 (告白を断る) 「…君も、今までの人間と 同じにしか見えない。 悪いな」 (告白の返事を聞く) 「返事が欲しい。 そろそろ聞かせてくれてもいいだろう? こっちも覚悟を決める時間が持てたよ。 よければもう、 聞かせてもらいたいんだが。」 【愛を語る】 「ずっと求めていた安らぎは、お前だったんだな…。 ああ、優しい真綿のような…、夜の澄んだ風みたいな…。 ずっと、この安らぎの中にいられるのなら…」 (負けじと愛を語る) 「だから、このままでいよう。…何も言わないで。愛している…」 (照れる) 「ああ、そのしぐさ、いいな…。 ラシャをさするような、柔らかな雰囲気」(恋人同士の会話) 「すまない、今はちょっと…。 後で聞く」(恋人同士の会話→走り去る) 「…こっち…来ないか?耳元で歌ってあげる。笑わないで、誰に でも聞かせる歌じゃない。…静かに、…いいね?」(近づいてもいい?) 「馬鹿野郎が…。 呆れたね。 そこまで品のないヤツだったか!!」(近づいてもいい?→呆れる) 「な、何するんだっ!!」(ビクッとする) 【お持ち帰り】 (翌朝) 「どうも、おはようございます」 (教室) 「それじゃ、教室にいこうか」 (自習) 「それじゃ、学校で自習しようか」 「ああ…、○○の事だが…」(何か落ち着かない様子で話す) 【痴話げんか】 (激しく応戦する) 「…何だと?言いたい事はこっちにだってある! ずっと抑えてきたが、もう限界だ! 俺はそんなに我慢強くない!文句があるなら全部言え!!」 (ご、誤解だよ) 【別れよう】 「…すまない。もう一緒にいる自信がないんだ…。 仲間としては大事にしたい。でも、恋人としての関係はもう続けられない」 (そう思ってた) 「いいさ、その方がいい。そうやって、何もかも忘れたほうがいい」 (ごねる) 「…いやしかし、それは困る。…困るんだ」 (絶対別れない) 「そんな事は許さない、俺は許さない。 もう、お前は俺の弱さを知ってるんだ。 知ってて…、知ってて他のヤツとお前が笑ったりするなんて…。 やめろ…、壊れる、俺が壊れる!! 考えただけで、俺の心が死んでしまう! 行かないでくれ…、頼むから…。俺を壊さないでくれ…」 仲違い 「やあ…。 そういえば…、 ○○の事だけどさ…」(よそよそしく話しかける) 【悪い噂を流す】 「最近、○○君(さん)の奴どうかしてるな。 何の影響を受けてああなったのかは知らないが…」 (同意する) 「そうだね。 そう思うよ」 (否定する) (タレコミをする) 「そういえば、○○さん(君)だったかな。 お前の悪口を聞いたよ…。 どういう印象を持たれているのか わからないが、あの言い方じゃ そうとう嫌われてるんだな」 【馬鹿にする】 「お前は、どうにも使えないな。誰か使える奴がいたら、俺は誉めるね。まぁ、そのくらいお前は駄目なワケだ」 (呆れる) 「馬鹿野郎が…。呆れたね。 そこまで品のないヤツだったか!!」 (応酬する) 「君の考えてる事なんて、 ちっともわからない。 理解しようとも思わないけど」 (抗議する) 「うるさい、知ったふうな口を聞くな!!」 【嫌味ったらしく話しかける】 「お前に話してもしょうがないんだけど。ま、○○の事さ…」 (そういうのは、やめてくれ) 「その話し方、やめてくれ。 カンに障るんだ」 (嫌味を言い返す) 「何の話かさっぱりだよ」 (応酬する) 「君の考えてる事なんて、ちっともわからない。 理解しようとも思わないけど」 (あやまる) 「それはちょっと無理だな。すまない」 【決闘】 (ケンカを仕掛ける) 「そろそろ我慢の限界だ。武力を行使させてもらう。それが一番手っ取り早い。 何かって…?決闘だよ、お前と」 (何かを賭けて戦う) 「○○のために…勝負だ!」 (何かを賭けて戦う/受けて立つ) 「」 (相手にしない) 「馬鹿馬鹿しい。 何のメリットもないじゃないか」 (勝負前/先攻) 「…おい、こっちを向け!さあ、構えろ。渾身込めて、お前と戦う」 (勝負前/後攻) 「…しょうがない、相手になってやるよ。それで君の気が済むのなら…」 (勝利) 「………。いい…、これでいい」 (引き分け/先攻) 「なかなか…、やるんだな。 そんな力を持っていたなんて、計算外だったよ」 (引き分け/後攻) 「お前も…。ずいぶんと見くびっていた。無謀なのはこっちだった…」 褒める/注意/指示 「最近、よく活躍してるな。 お陰で皆の士気も高くなったんじゃないか…?」(部下の活躍を褒める) 「そのままどんどん体をなまらせるつもりか…表情も緩んできたな。 お前が戦場でどうなろうと構わん。お前の責任だからな。 だが、お前のために誰かが犠牲になるのだけは許せない。 さっさと訓練しろ、他のヤツの足を引っ張る前にな」(訓練をサボらないでくれ!) 「もっと真剣に取り組め。周りが迷惑だ。これでは安心していられないな」 (仕事について注意する) 【注意提案全般】 (しぶしぶ受け入れる) 「…すまない」 (注意されるいわれはない) 「お前にそんな事を 言われる筋合いはない」 その他 【おだてる】 「お前、最近評判いいみたいだな。いや、皆言ってる。 お前には誰もかなわないってね。同士として、こっちも鼻が高いよ」 (得意になる) 「当然の結果だ。俺の理想なんて、誰にも目の届かないところにあるのさ。 それに、そんな事で騒ぐなんて、お前達のレベルが知れるな」 (謙遜する) 「もっと、他の人を見てごらん。 たまたま俺が目に付いただけだと気付くよ。 もっと頑張ってる人は他にもいるさ」 (お世辞?) 「何だ、そんなお世辞をわざわざ言いに来たのか? 別にそんな言葉は要らない。 ふぅん、お前はそんな事を言ってもらえると嬉しいんだな。 フン、言ってもらえるように努力したらどうだ」 【あやまる】 「すまない。お前には謝っておきたくて…」 (許す) 「しょうがない奴だな。ほら、もう気にするな。 俺は気持ちのリセットは出来た。お前もそんな顔をするのはやめろ」 (許さない) 「ふざけるな。馬鹿も休み休み言え。 甘いな、その程度の誠意で世の中渡って来たのかい? いや、誠意とは言えないな。全く、とんだ笑い草だ」 (とぼける) 「…それは、何の事だ?」 「反省は大事だが、あまり落ち込むな。 くよくよしてる暇はないだろう。 それに、学びもあったはずだ。 なくてはならない学びが。 お前はそれでまた、強くなる」(元気付ける) 「こんなところ、もう御免だ…。 …帰ってしまおうか。 心が染まる。真っ黒い闇の渦に。 何もかも忘れて…帰りたい。 ああ、でも…。 こんな俺を誰も許さないだろう。 家族は迎えてくれないだろう…」(故郷を想う) 「………動物が、人語を………喋ってたんだが…。 俺は、疲れてるのか?」 「…一度精密検査した方がいいんじゃないか? 欠陥があると大変だ」(動物が人の言葉を) 小島航 通常 / 派生 / シナリオ / キャラ
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/1172.html
ユウとオフィーリアの乗ったシュリムは、ホバーで海面を走行していく。あまり高出力とはいえないそれであったが、まずは機関が動いている間は、沈む事はないだろう。 後は手近な政府軍の所へ、この小生意気な少女を送り届けるだけだ。 手錠をかけ、パイロットシートの後ろに座らせている少女。まるで抵抗もしない。自分が連れ去られようとしているのに、この落ち着き様である。 「手前ェ、怖くねェのかよ? 泣き叫んだって、いいんだぜ?」 「……私は、自分の運命に従う。これが私の運命ならば、それも仕方がないだろう。ジタバタはせぬ」 「へっ……」 ユウには、その感情は分からない。運命? そんなもの、糞ッくらえだ。運命なんてものは、自分で切り開くものだ。 無駄だと思っても、足掻き、暴れて、実力で勝ち取るものだ。そんな事も、このお嬢ちゃんは分かっちゃいないらしい。まったく、何処までもおめでたい奴だ。 間もなく、政府軍のテリトリーに近づいたのか、迎撃機らしきものがレーダーに映る。こちらの意図を、察してもらわなければならない。ユウは無線機の周波数を、広域に合わせて叫ぶ。 「俺ァ敵じゃねェ! あんたらにいい土産があるんだ! 基地まで護衛してくれ!」 しかし、無線機から返ってくる声はない。ユウは不審に思い、もう一度同じ事を繰り返す。それでも返答はない。 「こっちには、大事な人質が乗ってんだぞ? 何で応答しやがらねェ!」 ガンッと無線機を叩く。故障か? しかし、通じていないはずはないのだが……。 間もなく政府軍機が視認できるようになる。複数の戦闘機。それが一斉に、ユウのシュリムへ向かって攻撃態勢をとる。 「なッ! お、俺ァ敵じゃねェ! 撃って来るなッ!」 しかし、その彼の叫びも空しく、戦闘機からミサイルが発射される。機体の周囲に着弾し、水柱を高く上げる。辛うじて回避に成功した、というよりも外してもらったといったところか。 「野郎ォ! ふざけんじゃねェ! ブッ殺してやる!」 シュリムはその手にマシンガンを構える。そして狙いを絞って、銃弾を発射。しかしそれは、上空の戦闘機に到達する前に放物線を描いて落下していった。 「……重力の影響だ。もっとよく考えなくては、当てられぬぞ?」 「うるせえ、黙ってろ!」 背後から伝わる少女の声に、ユウは神経を尖らせる。いくらシュバルツとの模擬戦をしていたとはいえ、地上での実戦は初めてなのだ。その焦りが、操縦桿を通じて機体に伝わり、その動きを惑わせる。 更に数発のミサイルが飛来、何発かが機体に直撃したようだ。モニターに損傷状況が表示される。まだ大したことはないが、このままではいずれこの機体は破壊されてしまう。 「んナロォ!」 マシンガンを、弾倉が空になるまで上空に撃ち出す。その網の目のような弾幕に、運良く一機の敵が引っかかってくれた。空中で爆発する戦闘機。 「ざ、ザマァねェぜ……」 しかしそれでも、依然として数で負けているのは事実である。敵の機銃掃射が、機体を揺らす。更にダメージアラートが灯る。 「ユウ、後ろだ!」 そのオフィーリアの声に、咄嗟に体が反応する。弾倉を交換したマシンガンが、敵に銃弾を浴びせる。撃墜。 「畜生、やってられるかよ!」 「お前もパペッターならば、この程度の状況で音を上げるな! ほら、来るぞ!」 その彼女の声に導かれるように、更に一機を撃墜。 「ふむ、成る程……お前はようやく才能を開花させつつあるようだな。荒削りではあるが、期待はできる」 「黙ってろ、舌ァ噛むぞ!」 五機ほどの生き残りの敵戦闘機が、真っ直ぐ突っ込んでくる。それに向かってマシンガンで弾幕を張る。しかし。 カチッ、チッ! トリガーが乾いた音を立てる。弾切れなのだ。もう予備の弾倉は残ってはいない。無駄弾を撃ちすぎた。しかし、今更その事を後悔しても、もう遅い。敵は迫ってくるのだ。その牙を剥いて。 「だあぁ! 駄目だァ!」 半ばパニックに襲われながらも、ユウは何とか回避行動をとろうとする。だがダメージを受け続けた機体が、それを許さない。ここまでか……。ぎゅっと目を閉じる。 ドギャーン! 突如として、爆発音が聞こえた。目を開けてみると、次々と撃墜されていく敵機。後方から迫る影。 「シュリッツ・オーア……ようやく来たか、シュバルツ」 あれは、見覚えのある機体だ。散々戦闘訓練をさせられたユウには、それが分かる。シュバルツの操る青い機体『シュリッツ・オーア』。それは戦場に到達すると、たちまちのうちに敵を殲滅した。 そして、戦場であった場所に残ったボロボロのシュリムに銃口を向ける。 「一緒に帰還してもらうぞ、ユウ=マテバ?」 「て、手前ェ、何寝言を言ってやがる!」 「……抵抗するのならば、このまま撃破する」 そのシュバルツ=ニュングの言葉は、感情の篭っていない冷徹なもので、実際に抵抗すれば撃破されるであろうという予想を抱かせるのに充分であった。 「馬鹿野郎! こっちには、人質がいるんだぜ!」 「敵の手に渡すくらいならば、ここでもろとも死んでもらう……」 真っ直ぐユウの機体を向く銃口。それには、確固たる意思が感じられる。 「指示を聞いて戻るのだ、ユウ。今ならば、まだ間に合う……」 「うるせェ小娘! 俺に、俺に指図するな!」 ユウは銃口に追い立てられるように、黙って機体をプラントへと引き返させる。彼は、負けたのだ。何に? それは、分からない。ただ、確実に彼は敗北した。その事実は彼を打ちのめす。 そこには、自信に満ち溢れていた青年の姿は、もう無かった。 プラントに帰ってきたユウは、コックピットから引きずり出される。そしてそこに、シュバルツの容赦ない攻撃が加えられる。 「グアァ!」 彼が倒れても、シュバルツの攻撃は休まることはない。より一層、その激しさを増していくだけだ。 「貴様は、やはりろくでなしだった! こんな事ならば、あの時船で出会った瞬間に撃ち殺しておけばよかった!」 ユウへの暴行を止め、腰のホルスターから銃を抜く。 「……へっ、こ、殺せよ……」 ユウはそんな彼を見上げる。もはや彼は負け犬なのだ。負け犬には、相応しい死に様がある。ここで撃ち殺されて終わるのが、お似合いだ。 そして、その時を待つ。しかし。 「待て、まだ殺すな」 拘束を解かれて、コックピットの中から這い出てきたオフィーリア=アイネスが、そうシュバルツを引き止める。 「しかし、オフィーリア様……こいつは、あなたの事を……」 「その男には、良いパペッターになる素質があると感じる。もうしばらく、様子を見ても良いと思えるな」 その少女の言葉に、シュバルツは黙って銃を下ろす。 「……哀れみのつもりかよ……?」 側に駆け寄ってくるオフィーリアに、ユウはそう洩らす。彼女の考えが、分からない。こんなことをしでかした自分は、殺されこそすれ助けられる覚えなどはない。 それでも、この少女は彼を助けた。そこには、弱者に対する哀れみの感情があるのかとも思えた。しかし、彼女の目にはそれは感じられない。相変わらず、強固な意志を秘めたその瞳。 そっとユウの側に屈むと、取り出したハンカチで彼の口元にこびりついた血を拭う。ハンカチが汚れることなど、構わないとでもいうように。 その慣れないたどたどしい手付きに、ユウは思う。何故彼女のような少女が、戦いを望んでいるのだろう。自ら組織を率いてまで。 彼女の意思は、ユウには分からない。分かりたくもない。こんな薄汚れた自分と、彼女のようなお嬢様は、元々違う世界の生き物なのだ。決して交わることのない、ふたつの線。それが、彼らの進む道だ。 しかし、とも思う。この少女は、どこか自分に関係があるのではないか。そういう不確かなものの中に、現実がある。 ちょっとした信心……それが、事実を形作っていく事もあるのではないか。そういう気持ちが、ユウの中に僅かに生じていた。 流石に、ユウは無罪放免というわけにはいかなかった。独房に放り込まれ、閉じ込められる。 「しばらくは、そこで自分の愚かさ加減を見つめなおすんだな。その後で、貴様はたっぷりシゴイてやる。もう二度と、あんな真似ができんようにな!」 最後にシュバルツは、オフィーリアに感謝するようにユウに言うと、固く閉ざされた扉の前から去っていった。 暗い独房の中、静かな時間が流れる。ユウは床に寝そべると、天井を見上げる。飾り気のない、質素なそれ。時々機械の駆動音らしきものが、背中から伝わってくる。 「……俺ァ薄汚い、負け犬だ……」 その実感だけがある。今まで、本当に敗北したことなど無かった。喧嘩で負ければ、必ず後で倍以上に復讐した。罵られれば、それ以上に言って返した。蔑まれれば、自分も相手を軽蔑した。そうやって、生きてきた。 敵を作らなかったといえば、嘘になる。自分以外の全てを、勝手に仮想敵に仕立て上げて、そうやって世の中を毒づきながら生きてきた。 両親を早くに失った彼には、自分以外に頼れるものなどは無かったのだ。勢い、自己中心的な生き方になってしまう。それは、仕方のないことであろう。 誰だって、自分が可愛い。それを捻じ曲げてまで、他人のために尽くそうという人間は、恐らくずっと昔から愛情をその身に目一杯受けてきたのだろう。 ユウ=マテバにはそんな経験はない。覚えているのは、いつもいがみ合っていた両親の姿だけ。そんな事では、他人のために何ができるだろう。 短く刈り上げた黒髪を掻き毟る。何で、自分はこんな事を考えているのだ。関係ないはずのことだ。自分には……。 それでも、思うのだ。オフィーリア=アイネス。彼女が持つ、持てる者の余裕というもの。それに、自分は嫉妬しているのではないだろうか。そしてつまらない虚栄心で、それを否定しようとしている。 「まったく、俺って奴ァよ……」 コンコンと、控えめなノックが聞こえる。身を起こし、扉の側による。 「誰だよ?」 「……私だ。オフィーリアだ」 思わぬ来訪者。こんな惨めな自分を、笑いに来たのだろうか? 扉の向こうの、微かな気配。扉の前に、彼女は腰を下ろしたらしい。 「……お前は、この抵抗運動についてどう思う?」 唐突な切り出し。ユウはくくっと笑いを洩らす。 「馬鹿げてるぜ。本気で政府の連中に勝てるなんて、思っちゃいないんだろ? ただのゴッコ遊びだ。ままごとだぜ」 「そうか……そう見えるか。それならば、多分そうなのだろうな……」 静かに、少女は続ける。 「ここの皆は、私に優しい。それは嬉しいのだが……本音でぶつかってきてくれる存在がどれだけいるのかは、疑わしい」 「いいじゃねェか。持ち上げられてんだろ? おとなしくその流れに乗っておきゃ、幸せになれるぜ?」 他人から認められたことのない男の言葉。それをゆっくりと少女はその胸に受け止める。しばしの沈黙。 「……親切にされてる、何が不満なんだよ?」 沈黙を嫌ったユウが、そう問いかける。 「私には、誰も本音を見せない……。心の内を見せない。だが、それは辛いことでもあるのだ」 「そんなもんかねェ……決して傷つかない生活だ、いいことじゃねェか」 扉の向こうの気配が、僅かに揺れる。彼女の心の迷いを、現しているかのように。 「お前は、どうなのだ? 私に、気を使ってくれるのか?」 「そんな面倒なこと、するわけねえだろうが。俺にとっちゃ、手前ェはただのガキだ。そんな相手に、気なんて使うかよ」 どこかほっとしたような気配が伝わってくる。お互いに扉越し、背中を合わせて。見えない何かが、二人を繋いでいるような気がする。 「そうか……お前だけは、私に本音で接してくれるのだな……。そうか、お前は……」 気配が立ち上がる。ユウは扉の方を向く。その向こうの少女の姿を、見えなくても感じられるような気がする。 「ユウ、お前は私と共に戦え。私だけは、お前を見捨てない。共に生きろ、ユウ」 「なっ、ナンだよ、そりゃ? 俺はまだ、手前ェらに協力するなんざ……」 「どの道、お前は我らから逃げられはせぬ。それに、お前と私は歳が近い。友人というものになっても、おかしくはなかろう?」 ……ユウは呆れた。この少女は、何を世迷い事を言っているのだろう。くだらない、最低の提案だ。力が抜け、そしていつの間にか笑みがこぼれる。 「へっ、へへへっ……友人だと、馬鹿にしやがって!」 「……どうした、何が不満なのだ?」 「へっ! お嬢様、ぜひ私とお友達になりましょう……ってか? 本当に大馬鹿野郎だよ、手前ェはよォ!」 「そうか、不服か……まぁ、仕方がない……」 そんな彼女に、ユウは言い放つ。 「いいじゃねェか、友人、恋人でも、何にでもなってやろうじゃねェか! そして後で、たっぷり後悔するがいいさ、俺なんかと関わっちまったことをな!」 「恋人か、それも良いかも知れぬ。ただユウ、私は強い男にしか興味はない。お前が、私を自分のものにできるとは限らぬぞ?」 ユウは笑い転げる。馬鹿馬鹿しくて、笑いが止まらない。何を真面目に、こんな話をしているのだ、自分は? 友人? 恋人? 何て滑稽な話だ。 「面白れェ、いつか必ず、手前ェを俺の女にしてやる。その時になって泣いたって、遅いからな!」 その会話を最後に、オフィーリアは扉の前を去っていく。しばらくユウは笑い続けていた。 あの可愛げの無い女を、自分のものにするだと? 自分は大した男だよ、ユウ=マテバ! 今まで生きてきて、こんなに笑える事は、初めてだ! ユウは笑い疲れると、再び床に横になる。まだ腹筋が痛い。しかしこの痛みも、今は心地よく感じられる。 最低の男が、最高の女をものにしようというのだ。普通ならば、手が届かないどころではないほど、身分違いの二人。そこに、恋愛感情が成立することなど、ありえはしない。 微かに感じる、プラントの揺れ。目を閉じ、それに身を任せる。 「へっ、最高の冗談だぜ……」 独房から出されたユウは、久しぶりに大きく体を動かす。そこには開放感だけがあった。甲板に出て、潮風を感じる。カモメが高くを飛んでいる。 太陽の光を受け、眩しげにそれを眺めていると、向こうからオフィーリアがやってきた。そしてユウの隣に立つ。 「体の調子は、どうだ?」 「問題ねェよ。俺ァ殺されたって死なねえんだよ」 「そうか、それは便利だな……」 冗談なのか、本気なのか、理解に苦しむ彼女の答え。だがそれも、今のユウには笑って受け流せる。 いつの間にかできた、心の余裕。負け犬の自分に、それが生じるなんて。 風はいつの間にか、止んでいた。 ・第三話へ続く……