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【登録タグ Lily か のびらP 初音ミク 曲】 作詞:Suzuki Norikazu 作曲:のびらP 編曲:のびらP 唄:初音ミク(オリジナル)、Lily(セルフカバー) 曲紹介 君が好き そのことがかなしい(マイリスコメントより) 歌詞 (ピアプロより転載) 喫茶店 ドアにベゴニア うつむきかげん にらむ眼 ふきだした私のまえに ふてくされ 赤らむ顔 君はなんでもわかってくれる でも それさえ もう 重たいんだ 君がいる 君がいる そのことがかなしい たのしそうな たのしそうな ふりする 高台の線路のうえを貨物列車 通るらしい そんなこと 君は知ってる 当然だと思ってる 手と手つなげばあたたかいけど 私の指 つめたいままだ 君が好き 君が好き そのことがかなしい しろい月 しろい息 うすい空 夕暮れ しあわせ引いて 走る機関車 私はまだ みたことないんだ 君が好き 君が好き そのことはほんとう たのしそうな たのしそうな ふりだって 君が好き 君が好き そのことがかなしい ララルララ ララルララ みじかい夕暮れ コメント この歌すてきですよね!\(^p^)/ -- のあ (2010-09-10 15 55 45) 名前 コメント
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プレイヤーネーム:ななしば (プレイヤー名、コメントの一部に稀に含まれる) 過去に使用したプレイヤーネーム例 ななしば プレイヤーネーム、コメントの元ネタ プレイするゲームと使用キャラ ヴァルケンハイン=R=ヘルシング(BBCP) 特徴、プレイスタイル
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主な種族 エレメンタル など キーワード能力 【超トリガー】【災厄カード】 能力関連 国家を持たないため、全てのデッキで使用できるカード。 Dシリーズ当初は国家なし超トリガーのみだったが、 グリフォギィラの登場により、その在り様が変化している。 一部コラボカードなども対象であるが本wikiでは掲載の予定なし。 クレイにて 超トリガーはほぼストーリーに関与していない。
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このワードは、特定の手順を踏むと閲覧できる言葉に登録されています。 登録タグ サイケ・点滅 バルス 危険度3 殿堂入り 特定の手順を踏むと閲覧できる言葉 言葉の核兵器 電波 ポケモンショックな背景&般若心経なBGMがお出迎え。 どこかで拾ってきたような画像がスタッフロールのようにながれ、その横に目と口の切り抜かれた女性のコラ画像は貼られているサイト。 理解出来ることが 特になし である。 眼球注意。 Webアーカイブ ttps //web.archive.org/web/20100817171710/ttp //fucahire.tumblr.com 80/ 分類:電波、サイケ・点滅、殿堂入り 危険度:3 コメント 全部見たわけじゃないが、1125ページまであった。 -- 米侍 (2010-12-11 21 45 24) 画像はなんだか面白いですね -- 舊 (2010-12-17 20 58 20) 初めてこのサイトにいった時はPC壊れたのかと思ったよw -- カルマ (2010-12-17 23 25 37) 最初は少しびびるが、慣れてくるとクセになる。 -- TKM (2010-12-19 22 58 38) 楳図かずおが居たwww -- 昂強星 (2011-01-06 17 48 01) これを見て思ったこと→特になし -- 白と黒 (2011-01-06 17 57 44) 目がいてぇ -- ななし (2011-01-14 21 09 09) こwれwはw様々な要素のかたまりですね。 -- みつあみ (2011-01-30 19 55 08) 4ページ目で吐き気がしてきた・・・orz -- 名無しさん (2011-02-05 20 03 44) どうやって作ったんだろw -- じんぐるべる (2011-02-12 19 36 49) なんで特になしってサイト名なんだ? 理由→特になし -- ギリジン (2011-02-12 19 40 51) サイトが前と変わってる -- TTN (2011-02-19 02 19 05) 画像が見るたびにかわってきているようなきもする -- ワラキア (2011-02-19 17 23 58) 久しぶりにサイト見たら余計きもちわるい事になってた・・・ -- M (2011-03-04 17 04 54) あのサイト確かブラクラ仕込まれてた記憶があります。閲覧の際には気を付けて下さいね。←人のこと言えるのか -- kaiser (2011-03-19 18 18 26) 調べてみたら変っていてなんか怖い -- yyy (2011-03-31 08 45 16) 調べてて見たらなんか怖い -- yyy (2011-03-31 08 46 06) 色々有り過ぎて「特になし」という感想しか言えねぇ -- 名無しさん (2011-03-31 11 02 49) とあるサイトの登場により、完全に忘れさられてしまったかわいそうなサイト -- TKM (2011-06-05 23 50 32) 米侍さん乙 -- ひろし (2011-06-09 20 35 47) チカチカ系はもうやめろよw -- りょう (2011-06-12 20 23 20) コンビニ本で見たけど横峯さくら(?)の目がくりぬかれた画像が不気味すぎて・・・ -- 名無しさん (2011-06-17 08 35 12) うわぁぁぁぁぁ…あのサイトのせいでこれの存在が空気に… -- フィディオくん (2011-06-18 23 59 01) 画像が潰れてて見えない・・・ ぎゃていと同じようなもんか -- 名無しさん (2011-06-20 08 07 01) あのサイトってなに? -- 名無しさん (2011-07-02 12 09 27) ↑ヒント:般若心境 -- ぷち (2011-07-02 21 53 18) あのサイトの存在感99㌫ このサイトの存在感1㌫ になってもうた -- 名無しさん (2011-07-06 14 26 25) ずいぶんと暇人が作ったサイトだWWWてか誰得WWW -- 賢一 (2011-07-07 16 12 02) だめだこりゃ -- 名無しさん (2011-07-07 16 42 39) ニコニコで見ただけで目が逝ったwwwこれは見ないほうがいいwww -- 名無しさん (2011-07-21 22 26 55) gyaiteiと芸風がダブるか -- 名無しさん (2011-07-24 15 45 20) 眼が死ぬwww -- ありんこ (2011-07-24 16 49 36) 目が痛い・・・・ -- 0808 (2011-08-12 01 18 02) てかもうこのサイト行ったら両方の目がとれそうだ・・・ -- りょう (2011-08-12 21 48 05) DSiは駄目だ… -- 名無しさん (2011-09-02 10 29 22) 画像ペチャンコでサッパリ(^^;) -- 名無しさん (2011-09-02 17 40 17) 気がついたら30ページ以上行ってしまった私 -- 名無しさん (2011-09-10 19 16 13) ここ色々と面白いよねww -- 名無しさん (2011-09-17 21 15 27) スマホンだとなんと無いね ないというかシュールだね -- 名無し (2011-10-04 11 48 36) コメント? 特になし・・・・ -- 名無しさん (2011-10-04 13 09 47) なんかいまいつもとちがう -- えす (2011-11-07 11 13 13) なんだ 新しくなったのか -- 名無しさん (2011-11-09 18 08 20) iPhone用表示でみると普通www -- いういえ (2011-12-16 20 15 35) 今めちゃめちゃ動くぞ -- 名無しさん (2011-12-17 14 14 55) ttp //fucahire.tumblr.com/page/1201 ここが終点だね -- 名無しさん (2011-12-18 11 22 12) ↑よくがんばったなw -- おつかれ (2011-12-24 12 22 55) 現時点で1204が終点 -- 名無しさん (2012-01-03 22 45 59) 検索してもなにもでないけど・・・ -- クック (2012-01-13 22 13 48) 何かが左から右に動いてるけど、怖くていけないwww -- てっとてと (2012-03-13 09 03 10) ウイルスにかかるかな・・・かかるかなかかるかなかかるかなあああああ -- こいつ (2012-03-17 16 28 55) 1203ページ目に動画っぽいのがあった。怖いから再生しなかったけど -- 名無しさん (2012-04-03 16 07 12) 携帯からリンク踏んだら鳥取紹介動画が見れた 感想 特になし -- ニガティ (2012-04-03 18 26 51) 1233ページまでふえてる -- 名無しさん (2012-04-12 23 04 14) “特に危険でないのはなし”に名を変えて下さい。 -- ホワイト (2012-04-12 23 29 34) ↑に追記。 もちろんあのサイトにです。 -- ホワイト (2012-04-12 23 30 30) 何言ってんだこいつ -- 名無しさん (2012-04-13 08 37 15) ↑のような人のために、先程のコメについて説明しますと、 危険なものばかりなので、サイト名を“特になし”を“特に危険でないのはなし”としましょう…ということです。 多少不謹慎すぎて申し訳ありませんが。 -- ホワイト (2012-04-13 15 35 38) 何言ってんだこいつ -- 名無しさん (2012-04-14 23 06 19) ↑↑何言ってんだこいつ -- あむ (2012-05-04 23 28 01) ニコの検索してみた動画を見たら俺もバルス状態に・・・w -- 名無しさん (2012-05-09 17 51 32) 色々痛いです… -- キリハ (2012-06-06 23 12 28) 息が止まった -- 折原君 (2012-07-27 19 52 14) ☝6 言っている意味が解りません 皆に解るように説明してください -- 乂 (2012-07-27 19 55 14) てかwホワイトが最後にコメしたの4月だしwwwwww -- 名無しさん (2012-07-27 19 57 30) 本人(ホワイト)は至って真面目に面白いと思って投稿したんだろうよ…。危険でないのは無しなんだから、要は危険なんだろ。…俺がスベったみたいになったじゃん。 -- 名無しさん (2012-07-28 02 14 31) 見方わからない・・・ ずっと左から流れるやつおしまくればいいの?? -- 名無しさん (2012-08-18 19 27 27) さっき行ったけど全然クリックできなかった -- カルピコ (2012-08-19 14 31 45) 今のサイトのデザインは危険度4ってほどでもないと思うけど・・・ -- 名無しさん (2012-08-25 05 17 13) ああ…目がああああ!!目があああああああああ!! -- あああああ (2012-08-25 14 37 32) これウィルスある?? -- 黒猫 (2012-08-25 15 09 48) ↑どうやってみんのー? -- あにゃーはあ (2012-08-26 20 09 16) ムスカもびっくりの超チカチカサイト。長時間直視すると光なんちゃら発作なるものが起こるかもしれないのでどうしても見たいなら画面から離れて部屋を明るくして見るように。 -- 名無しさん (2012-09-22 19 05 31) 間違いかも知れないが9223372036854775806ページまであった -- 名無しさん (2012-09-23 20 30 58) これ裏サイトに行っても見れるよ・・・うわああああああああああああああああああああああ -- 愛と勇気ときな粉餅 (2012-10-13 12 13 37) ↑どうしたんだ!?今、俺もそっちに行ってくる・・・ぴぎゃああああああ -- 名無しさん (2012-10-23 21 51 09) おい電気消したの誰だ。消したやつちょっとこっちこい(失明している) -- 愛と勇気ときな粉餅 (2012-10-27 09 53 46) 1272ページ以降はアドレスいじらないと見れない。アドレスいじって見る場合はどんだけページいっても見れる。 -- 名無しさん (2012-12-01 15 50 16) か -- 名無しさん (2012-12-11 16 51 35) ウイルス関係のサイト? -- 名無しさん (2012-12-25 09 32 59) 「特になし」、「特に危険でないはなし」と検索したが、見れなかった。・・・・・・・・・・・ちきせう。 -- 名無しさん (2012-12-25 19 23 15) 今は「・」という名前に変わってるお -- 愛と勇気ときな粉餅 (2013-01-12 22 32 50) ↑・・・・。 -- 名無しさん (2013-01-12 23 12 32) 見つからない。どう検索すればいいんだろ -- きうい (2013-01-26 17 52 04) アーカイブで行ったら過去の状態見れた。やっぱりあの時のがよっぽど電波だわ、今のはただの意味不明なサイトになってる。 -- Kou (2013-01-27 11 19 35) どうやってサイトをみるのか・・・ -- 名無し (2013-02-09 11 14 16) ↑私もです 誰か知っていますか? -- な? (2013-02-12 22 14 12) ↑サイトを見る方法・・・特になしを検索する→一つだけ名前の浮いているサイトを探す→サイトに入る→パンパカパーン -- 愛と勇気ときな粉餅 (2013-02-17 15 07 53) 今はこのサイト、ノイズみたいな感じで昔のサイトみたいにチカチカしないし、BGMも流れないみたいですね・・・ -- 名も無き駒 (2013-03-26 13 40 47) ムスカに、なるぞwww -- いのぴー (2013-04-07 18 36 57) 普通に>>を辿ったら1287で終点。後はアドレスで数字をいじれば幾らでもいける。画像が横流れしてるから捕まえようと思ってもクリック出来んかった。内容が見たければページソースを見ればよろし。 -- 名無しさん (2013-04-10 02 14 50) ttp //fucahire.tumblr.com/ -- 名無しさん (2013-05-12 11 41 02) 結構楽しいサイト -- 名無しさん (2013-05-16 12 57 19) 理解できることが特になしwwwwwwwwwwww -- 名無しさん (2013-07-12 22 39 07) まだまし -- 名無しさん (2013-07-12 22 40 57) どうやったら、このサイトにアクセスできるの? -- ゲストO4000 (2013-07-17 16 42 37) 削除しました。 〇ロサイト飛んでビビったが違うやつだったみたい 「.」ってウェブ名がなってた -- 名無しさん (2013-08-18 17 39 02) The world of the peaceThere was war in old days in Japan -- fire (2013-08-21 23 32 17) なんかよくわからないことになってますね。今はここの説明文のようなマイクラサイトでは無かったです。リンクがやたら多いですが、踏んでも問題は『特になし』といったところです。 -- 名無しさん (2013-08-25 18 52 23) 特になし -- チルノ⑨ (2013-08-28 08 32 00) ↑29作った人神だwwww -- さいたま (2013-10-07 20 18 04) なんか少し復活してる -- エルサルハ (2013-10-07 20 43 10) むしろ理解できるところが全くないな -- KK (2013-11-06 08 53 47) うどんのうーやんww -- うーにゃー! (2013-11-16 18 03 58) ザ・電波 -- 黄色い電気ねずみ (2013-11-18 16 49 14) 最速振込研究会 -- 名無しさん (2013-12-19 18 08 22) 感想、特になし -- 稲葉 (2014-02-01 17 30 05) ん? -- 値ね (2014-03-28 15 14 01) 現在は1320まで -- 名無しさん (2014-06-06 04 24 56) 特に何もないよ -- 名無しさん (2014-06-06 15 39 52) ↑×5:1237ページ目に貼られてた文章。ブラウザの「全て選択」→コピー→WordかExcelに貼り付けで読んでみよう! -- 名無しさん (2014-06-22 17 29 09) 特になし(大嘘) -- 名無し (2014-06-22 19 39 20) 作者のtwitter発見。普通のIT系技術者のようだ。ttps //twitter.com/fucahire -- 名無しさん (2014-06-25 19 29 59) 意味がわからん -- (?_?) (2014-07-30 13 07 21) 「特になし」の説明文はだいぶ前のものなので、検索して見たほうが早いと思う。 -- ユッキー (2014-08-23 16 15 10) Lv.4にしては珍しくグロもエ○もない -- 名無しさん (2015-03-15 21 10 32) 確かに「特になし」だな -- 名無しさん (2015-03-28 21 08 40) Casioとかあるし -- 名無しさん (2016-01-10 18 44 48) 特になしw -- *1 (2016-05-18 21 52 12) 本当に誰得なのだ。 感想 -- ザクロ(≧∇≦) (2018-01-04 02 02 38) 名前が私の率直な感想そのものだわwww -- れいやん (2019-01-08 08 42 56) な★に★こ★れ -- 検索してはいけない言葉依存症の人間 (2020-03-24 08 53 36) 検索しても出てこない。どうやったら手っ取り早く見れるんだろう -- 何者か (2020-05-09 18 51 32) 2007年頃は普通のデザインだったようです。 -- 名無しさん (2020-06-22 15 49 01) ちょこちょこ普通に面白い画像あった -- ぐうたら至上主義 (2020-07-27 11 30 17) 特になし、、平和だけどそれはそれでつまらぬ←ただのアホ -- 通りすがりの暁 (2021-02-04 21 32 45) ソースコードを見たら、どうやらBGMはここから引用したようで。→ttp //shofukuji.net/1sutra.html -- 名無しさん (2022-05-19 13 12 56) 入れないんですけどどうすれば、、 -- (`・ω・´)シャキーン (2022-11-02 16 02 39) 名前 コメント
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21◇三人死亡 振り下ろす。 振り上げる。 また、振り下ろす。 また振り上げて、落とす。 「はぁ……はぁ」 振り上げる。 振り下ろす。 また、振り上げる。 振り下ろして、また上げて。 「はぅ、はっ、……はぁっ!」 どさりと、 振り下ろす。 何を? ――《剣》をだ。 ふらりと、 振り上げてまた。 どこへ? ――男へ、振り下ろす。 どさりという音を立てて。 存在ごと、消し去るように。 娯楽施設のB-1地区、一階。 布地の床にガラス片や血痕が飛び散る戦場となったこの場所では、 数分前から一人の少女の手によって、 ある男に向かって《剣》の刃を叩き付ける動作がずっと、 絶え間なく、 休むことなく繰り返されていた。 そして――それによって飛んだ液体が、水たまりにおちて音を立てていた。 朱く、どろどろとした液体。 それは原型をとどめていない男の頭部、そこから湧き出る新鮮な血液か、 あるいは脳漿か、唾液だったモノかもしれない。 ただ一つ言えるのは、男がもうとっくの昔に、 とっくの昔、もうぞっとするほど前に、 死んでいるということだけだ。 ぴちゃ、ぴちゃと。 原型をとどめていない男の頭部、平たく潰れて顔も見えないそこから飛び散る液体が、 もう何度もメッタ刺しにされた体から流れ出た血だまりへ着地して、音を立てる。 重苦しい空気の中で、それだけがとても軽快だった。 命の重さと反して、 皮肉なほどに、軽かった。 「ひ、はぁ、あ……げほっ……げほっ! あぁあっ、はぁ……」 何回、何十回、それを行ったのか。 少女は過呼吸と疲労に耐え兼ね、ついに強く咳き込んだ。 しかし彼女は、自分の体調を意に介さない。 何かに取りつかれたように、 何かを振り切ろうとするかのように、 振り下ろす。 振り上げる。 左手で持ったその《剣》で、 振り下ろす。 振り上げる。 肉に包丁を叩きつけるみたいな感触と、 ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃという音。 それが嫌で、 でも怖くて、 また、振り下ろす。 もう喋る口もなく、触ってくる手も動かせない、 人じゃなくなったそれに、まだ終わらない裁きを与える。 振り上げる、 でも、 人じゃなくなったのはこの男だけなのか。自分もなんじゃないのか。 いいや、認めない、ううん、認めたくない。 思考がそこまで及ばないよう、少女はまた単純作業に戻った。 振り下ろして。 振り上げて。 少女はもう、ただ繰り返すだけだった。 終わりまでそれを続けていても、きっとそれで良いように思えていた。 「――止めるんだ。お嬢ちゃん」 声が後ろから聞こえた。とても優しい声だった。 これが始まってからしばらく、惨状に呆然と立ちつくしていたもう一人の男が、 意を決して少女に話しかけたのだった。 少女はその声を聴いて、どこか懐かしいような、そんな錯覚に陥った。 ここで振り返って、泣きついてしまえば、楽になれるのかもしれない。 そんなことを思った。 でも振り返ることはできなかった。 それほど少女は不器用で、あまりにも汚れてしまっていた。 「止めるんだ、そいつは」 「嫌」 「そいつはもう、死んでいる」 「嫌、ですッ」 「死んでるんだよ、お嬢ちゃん。もう殺さなくていいんだ」 「でも生きてます」 「死んでる」 「生きてるんです。わたしの、……わたしの頭の中で、生きてるんですよ」 「だけど!」 「だけどじゃありません!」 「……」 「だけどじゃなくて。だから――殺さなきゃ、なんです」 そう言った少女の声はかすれて震えた。 殺さなきゃ。 自分の気持ちを口に出す。 口に出すことで、確認と確信を深めるのだと、教えてくれたのは誰だったか。 「……殺さなきゃ、悪い人は、殺さなきゃ。そうです。悪い人は殺さなきゃ、だめなんだ」 からからに乾いたその唇から、逆流した胃液が吐き出されても、 少女は止めない。《剣》の刃で男を叩き潰しながら呟くことをやめない。 やめたらこの悪い人は、生き返ってくる気がするから。 ルール能力で軽く扱えるはずの《剣》はもう重く、 腕は棒のようにきしんでいたが、止めない。 近寄る靴の音。 それを聞きながらも、止めない。 息を深く、大きく吸い込めば、 もはや服を着た肉の塊となった男の死体から漂う、錆びたような血の匂いが、少女の肺を蹂躙し始めた。 酸っぱい物を食べて思わず涙が出てしまうように、 少女の双眸からふつふつと、透明なしずくが流れ出し始める。 涙なんて綺麗なものとは、少女はそれを呼びたくなかった。 こんなものは、ただの体液だ。 体液。 そう、体液だ。 あのトイレの中で。 自分がいろんな体液を出しながら”悪いこと”を楽しんでいたことを、少女はしっかりと覚えていた。 痛かったことも、気持ち良かったことも、呑み込んだことも、吐き出したことも。 全部自分は”悪いこと”だと認識した上で、心の底から楽しんでいた。 あれは本当に自分だったのか? 少女は確信が持てなかった。 でも、トイレの中で味わった感触は鮮明にリアルに覚えていた。 お酒を飲んだ記憶もある。それで酔っていた記憶も、だけど、拒もうと思えば拒めた記憶もある。 なのに記憶の中の自分は確かにバカみたいに笑いながらあれを受け入れていて、 あまつさえ楽しんで、自分から動いて、ぐちゃぐちゃになって、 汚くて、溺れてしまっていて、もう戻らないつもりで、 快楽に身を任せて、罪もない人を殺して笑って。 なのに今、自分は自分に戻っていて……。 誰のせいなのか、分からない。 ひとつだけわかるのは、 もうどうしようもなく手遅れだってことくらいで。 ――手を、掴まれた。 さっきのもう一人の男が、少女が《剣》を持っている手を、片手で掴んで止めていた。 「止めてくれ。理屈は分からないが――戻ったんだろう。だったら」 「無理ですよ」 「いや無理じゃない。とにかく、止めるんだ。このままだと君は壊れる……さっきまでの僕のように、」 「無理です」 「無理じゃな、」 「手を離してくださいっ! わたしは、この人を殺さなきゃいけないんです! 壊れる? いいですよ。壊れてもいいんだ! 壊れたいんです! 嫌だよっ、こんな、こんなぁ!」 「落ちついてくれ。いい子だから」 「……いい子?」 「あっ、」 「わたしはっ! いい子なんかじゃないんです!」 少女は掴まれていた手を振り払おうと、 ぐっと《剣》を持った手に力を込めながら、後ろに振り抜いた。 すると。 ――ざくり、と。 繊維を切るような、 生気を奪うような、 嫌な、――嫌な音がした。 次いで空気が抜けたような呼吸音と、 掴んでいた手から力が抜けていく感触が、 またひとつ取り返しのつかないことをしてしまった事実を、少女に知らせる。 「えっ、」 「お嬢、ちゃ」 「あ。……ああ。……ああぁあ、ぁ……っ!」 目を見開いて後ろを見れば、 男の首筋には、少女が手に持っていた《剣》が深々と刺さってしまっていた。 全員の首に巻かれている首輪には刃は不運にも当たらなかった。 その一センチ上あたりに、ざくりと。 ずぶりと、骨に当たるくらいに深く、這入ってしまっていた。 ぱく、ぱく、と。 こんな状況でもまだ少女を心配している男は、少女に向かって何かを呟こうとしていた。 男――軽妙洒脱のルール能力は《自分の痛みを軽くする》ことだ。 だから首に刺さった《剣》の痛みも彼は《軽く》できた。 もちろん彼はそうした。 喋ろうと試みるだけの心の安定はそうして図ることが出来た。 ……しかし、ひゅうひゅうと、喉に空いた穴から空気が漏れて喋れない。 それに、いくら《痛みを軽く》したからといって、 致命傷を受けてしまえば人は死ぬ。 軽妙洒脱は、人だった。 「あ……」 白目を剥いて。 ぐらり、と倒れていく軽妙洒脱の最期を、少女――勇気凛々は目で思わず追った。 刃が抜けた首からは、頸動脈がドクンと動くと共に、とんでもない勢いで血が噴き出た。 その暖かい液体は勇気凛々の顔にかかった。 バケツに入った赤いペンキを上から被ったみたいになって。 そして、時間がスローモーションになった。 ゆっくりと、 ゆっくりと、 倒れていく軽妙洒脱の身体は、先の酒々落々との戦いでボロボロになっていた。 ガラス片が体に突き刺さり、服のいろんなところから血がにじんでいた。 そんな体で彼は、少女を止めようとしていたのだ。 勇気凛々を。 仲間を……一望千里を殺した少女を。 これ以上罪を重ねさせまいとして、止めようとしていた。 それを振り払って殺したのは、紛れもなく勇気凛々だった。 ばたん。 軽妙洒脱が床へと倒れきったその音で、娯楽施設の一角に久方ぶりに訪れた静寂。 立っているのは勇気凛々ただ一人だった。 たったひとり。 それ以外はみんな、死んだ。 「――死んだ、の?」 肩で呼吸を整えながら、少女は淡々としたトーンで呟く。 冷静になった今、なってしまった今、 少女の視野は広くなり、さっきよりも多くの情報を脳内に取り込むことが出来た。 まずは目の前。 どくどくと跳ねながら首から血を流している軽妙洒脱の姿がある。 彼が死んだのは何故だ? 少女は自分に問うた。 答えは――自分だ。自分が殺したからだった。 次に視界の隅。 頭を割られ、仰向けに倒れている女子高の制服を着た少女が、少し離れた場所に倒れている。 彼女が死んだのは何で? 少女は自分に問うた。 答えは――やはり、自分だ。自分が殺したからだった。 最後に少女は視線を前に戻した。 そこにあったのは、ヒトの原型をとどめないほどにぐちゃぐちゃの、服を着た赤い塊だった。 この男が死んだのは? 少女は自分に、問うまでもなかった。 さっきまで、少女はこの男――酒々落々を殺していたのだから、分かって当然だった。 そう。 死んだ、じゃない。 そんな他人事の話じゃない。 「殺したんだ……わたしが。この三人を」 そう言った少女の声はかすれて震えた。 口に出すことで、確認と確信を深めるのだと、教えてくれたのは誰だったか。 誰なんだろう。そんなこと、教えてもらわないほうがよかったと思う。 もう少女は、現実から逃げられなくなってしまった。 現実と向き合わされるのだ。 人を三人殺したという、現実に。 「……なんでしょう。 わたしは、なんなんでしょう。 悪い人を倒すと言って。善い人は守ると言って。 絶対に誰も殺さないと誓いますって、わたしはいったい、何になるつもりだったんでしょう……?」 今にも消えてしまいそうなかぼそい声で、少女は返り血にまみれた顔を触りながら呟く。 引きつった笑顔を手鏡にでも映したら、きっと最高に笑える表情なんだと思う。 何になるって。 ヒーローになりたかったんだ。 最初に自分が誓った理想は、確かそうだったはずだ。 でも現実を見れば。 いつにまにか少女は、三人もの参加者を殺していた。 一人は何か、何かが間違ってしまっていた自分が殺した。 一人は不可抗力とはいえ、事故とはいえ、少女の意思が引き金を引いてしまったことは明白だった。 そして酒々落々に関しては、完全に弁護のしようがなかった。 少女は、彼を、私怨で。 殺したかったから、殺したのだ。 悪人は殺さなきゃなんて――少女は最初にそんなことは言ってなかった。 後付けの理由でしかない。 ただ、自分をそそのかした酒々落々が恨めしくて、 そう恨めしくて、全部この男のせいだと考えて……殺したく、なったのだ。 いまでも全く分からない。 ヒーローを目指していた自分がなぜ、 ”悪い人を守り、善い人を倒す”なんて考えてしまっていたのか、今でも少女は理解できない。 でもそこから、酒々落々に誘われて、 お酒のしびれるような味と気持ちよさに耽溺して、さらに堕ちたのは自分自身だ。 結局は自分のせいだ。 どこまでも自分のせいで、少女はこんなことをしたのだ。 「あはっ。悪い人は死んで、だなんて。あははっ、何で気づかなかったんでしょう。 一番悪い子は。一番悪いことをしてたのは、わたしだったんだ。――死ぬべきなのはわたしだったんだ!」 勇気凛々は急に思い立ったようにそう叫ぶと、 どこまでもおかしいというように、一生懸命に笑い始めた。 そうしながら、 《りんりんソード》の柄を両手で掴んで、自らの首筋へ当てた。 悪い人は、殺さなきゃ? じゃあまず自分が死ぬべきだ。 掻っ切ろう。 悪い子を殺そう。 最期くらいヒーローとしての役目を果たそうじゃないか。 少女はそう思った。 いいや、そうじゃないのかもしれない。 単純に死にたくなっただけで。やっぱり理由は後付けなのかも。 (でも……もう、いいですよね、どうでも) 《りんりんソード》の刃は血に濡れて暖かかった。 切れ味は鈍ることはない。そういう剣だと自分の脳が理解していた。 思い切り、引く。 その行動は少女の動脈を傷つけて、血を噴き出させ、勇気凛々という存在を殺す……、 はずだと、信じていた。 でも。違った。 彼女の手から、《りんりんソード》は消えてしまった。 「え……?」 消えた。 ……何で? 急に軽くなった両手を見つめながら、勇気凛々は今度こそ心からの疑問を発した。 勝手に《りんりんソード》が消えることなんて今までなかった。 自分の意志で消したり現したりは出来るが、意志に反して消えるなんてことは。 これじゃあ、できない。 悪を裁くことが。自分を殺すことができない。 「どうして。殺させてくれないんです。 ダメなんですか。死んじゃいけないんですか。こんなに苦しいのに。こんなに辛いのに!」 誰に向かって言葉を投げかけているのか、 ともあれ勇気凛々はもう一度《りんりんソード》の生成を試みた。 しかし叶わない。ずっと触れていたのに、感触がもう思い出せない。 意味が分からなかった。こんなときにかぎって、制御がきかなくなるなんて。 これじゃあまるで――。 「まるで……わたしがほんとうは、死にたくないみたいじゃないですかっ……!」 「ああ、そうだ。その通りだ、娘」 「!?」 「お前のルール能力は《勇気を出すことで剣を顕現する》ことだ。 つまり娘、端的に言えばお前は――死ぬ勇気がないということだ」 新たな声が、上から響いた。 見上げると軍帽を被った大男が、中央階段を降りながら歩いてくるところだった。 勇気凛々は、そのシルエットに覚えがある。 それは名簿に載っていた中で一番危なそうな顔をしていて、 最初に集められた部屋でも他の参加者に対して威圧感を放っていた、大男。 四字熟語は、傍若無人。 「だが安心しろ娘。お前は己が楽にしてやろう。”これ”を仕留めたこの手でな」 ひょい、と軽い調子で傍若無人は、 階段の手すりに隠れて見えなかった片手を上げて、その手に持っているモノを少女に見せつけた。 それは首のない死体だった。 黒いスーツを着ている、その四字熟語を”破顔一笑”という男の死体だった。 「”これ”は面白い相手だった。 肩慣らしにもならなかったがな。最初に殺した東奔西走の方が強かった」 「ひ……」 「怖気づいたか? それもまた、いいだろう。 勇気亡き者にその剣は扱えぬ。もう一度言う。安心しろ。――お前は己が”送って”やる」 階段を降り切ると同時に、新たな闖入者は引きずっていた破顔一笑の死体を投げた。 どさ、と首なし死体が転がり、この場には四つ目となる死体が現れる。 首なし死体からは首輪が無くなっていた。 だが、彼が首輪を(何らかの理由で)集めているとは知らない勇気凛々には、 それを気付く余裕なんてなかった。 ただ見つめてしまった。 スーツ男の死体を投げた方じゃない、もう片方の手に大男が持っていた、大きな手斧とそれに付着した赤い血。 あれは本物の殺人者の武器だと、直感で分かった。 傍若無人もまた、勇気凛々と同じく。 この娯楽施設における人殺しであることは、明白で。違うのは、覚悟のレベルだった。 顔色一つ変えずに殺しを行っているのか。 涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら、殺しをしてしまったのか。 その違いは――同じ殺人でも、はるかに大きな格差を生んでいる。 殺される。 一瞬でそんな思いが、勇気凛々の脳内を駆け巡った。 ここで、少しでも本気だったら……自分では死ねないわたしを殺してくれる人が現れたのだと、 彼女は狂喜するべきだったのだろう。 しかし彼女は恐怖した。 本当に近づいてしまった”自らの死”という現実に、ただただ恐怖してしまった。 それが《生き抜くために剣を振るう勇気》を出すきっかけになってしまい、 再び少女の手に《りんりんソード》を生み出した。 握った刃を、どう振るうべきなのか? 少女は考え――考えようとして。考える必要が無いことに、気づいてしまった。 「あはは……あなたも悪い人なんですね。良かった。 最後にわたしも、少しくらいは正義になれるのかもしれません。………死んでください。 一緒に。わたしと一緒に――殺し合いを、しましょう?」 だってもう、少女の心は壊れ始めていたのだから。 そう、もう終わりだった。 これ以上殺しても、殺されても、変わることなんて何一つない。 そしたら暴れてしまおうぜ。 思考の片隅、悪魔のように居座る酒呑みの男は、そう言っていた。 (そうですね) 何もかも間違えた自分の最期としては、 きっとお似合いです、と、少女は幻影にはにかんだ。 打ち合う刃は、斧と《剣》。 どちらが負けるかなんて、最初から決まっている戦いの始まりだ。 【酒々落々:死亡】 【軽妙洒脱:死亡】 【破顔一笑:死亡――残り九人】 【B-1/娯楽施設・中央大通り一階】 【勇気凛々/女子中学生】 【状態】―――― 【装備】《りんりんソード》 【持ち物】化粧用の手鏡、ボウガン 【ルール能力】勇気を出すとりんりんソードを具現化できる 【スタンス】自暴自棄 【傍若無人/首狩りの男】 【状態】健康 【装備】斧 【持ち物】首輪×3 【ルール能力】不明 【スタンス】マーダー 珈琲牛乳 前のお話 次のお話 戦乱の演 前のお話 四字熟語 次のお話 酒二無二 軽妙洒脱 実験終了 酒二無二 酒々落々 実験終了 酒二無二 勇気凛々 鬼気迫る 遺棄消沈 傍若無人 鬼気迫る 遺棄消沈 破顔一笑 実験終了 用語解説 【傍若無人】 傍らに人無きが若(ごと)し、の語源を持つ、人のことなどまるで気にかけずふるまうさま。 四字熟語ロワでは軍人のような服を着た大男。大きな手斧を持ち、 参加者を殺して首を斬り、首輪を集めている。C-2にて破顔一笑を殺したあと、屋上を通ってB-2まで来た。 なぜか他の参加者のルール能力を知っているようだ
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「祭りの宵、騎士の憂鬱」 秋祭り一日目、夜。 すでに日没を過ぎ、いつもなら暗闇で満たされる時間。 しかしこの日己の視界には、いつも見る風景とは全く違った世界が広がっていた。 道の脇には様々な飲食物や商品を扱う出店が並び、提灯とその明かりで通りはまるで昼の様に明るい。 都市伝説がうごめく夜の時間にはほとんど姿を見ない子供達も、皆色とりどりの服(「ユカタ」というらしい)を身に纏い、己の足元を賑やかに駆け抜けてゆく。 大人たちも皆思い思いに着飾り、騒ぎ、楽しんでいる様だ しかしたまにその中に紛れて、小さな悪魔やらユカタに似た服を着た男やら、明らかに人ではない者も紛れているのが嫌でも視界に入る。 己を意識している気配も感じられるが、いずれも見ているだけで手を出す気はないらしい。 しかし時折、不穏な目をしている連中がいたのもまた事実。 右手が剣の柄に伸びそうになるのをぐっと堪え、その代わりに彼女を彼の者の目の届かない遠い位置へと誘う。 だがそれも数える程であり、ほとんどは興味と好奇心の視線ばかりである。 どうやらこのイベントを楽しんでいるのは人だけに限らない様だ。 「ね、ホロウさんホロウさん」 ふと己を呼ぶ声に視線を下げると、眉を寄せて何やら悩んでいる様子の彼の人……己の主が傍らにいた。 何か困った事でも起きたのかと立ち止まれば、ついと何かを指差す。 「あっちの牛スジカレーもおいしそうなんですけど、今そこにハンバーグの屋台も見つけちゃったんですよ。 どっちがいいと思います?」 真剣な表情で二つの店を見比べる彼女に、思わず脱力しそうになる。 よりによって、ここ数百年は何も口にしていない己にそれを尋ねるか。 それ以前に食べる為の口もないというのに、どう答えろというのだ。 というか、そもそも「ギュウスジカレー」も、「ハンバーグ」というものも、生まれてこの方食べた事がない。 試しにすぐそばの「ハンバーグ」とやらの店先をのぞいてみると、男が大きな鉄板で丸く形作られた肉を焼いている様だ。 「あ、ホロウさんもやっぱりハンバーグだと思います? おいしそうな匂いですもんねえ……」 店の方を向いていたからか、どうやら己はハンバーグに興味があると思われたらしい。 「よっし、ハンバーグにします! ホロウさん、ちょっと待っててくださいね!」 言うや否や、止める間もなくたちまち彼女は店へと走り出してしまった。 本当は共に行くつもりだったが、己の巨体ではこの人混みの障害物になってしまうからと今日何度も彼女に言い聞かされた事が思い出される。 揺れる髪飾りが遠ざかっていくのを見送ると、結局己は道の端へと身を落ち着ける事にした。 初め、己は彼女がここへ来る事には反対であった。 ≪夢の国≫の襲来の報がもたらされた今、いつ何時≪夢の国≫が現れてもおかしくはないのだ。 その上、祭りともなれば≪夢の国≫の標的である子供が大勢集まる。 それを狙って≪夢の国≫が現れる確立は非常に高いだろう。 しかし肝心の主といえば、己の意に反して「絶対に行く」の一点張り。 普段は少し強く言えば納得される彼女が、なぜかこの祭りに関しては一切引く事がなかったのだ。 『もーいいです! どうしてもダメって言うんなら一人で行きますから、ホロウさんはついて来なくてもいいですよ!』 最後はそう己に叩きつけてそっぽを向いてしまった光景が、鮮やかに蘇る。 それから一言も口をきかなくなった彼女に、ついに己が折れる事となったのだった。 先程の店先を見れば、どうやら少々混んでいるらしく二、三人の後に続いて並んでいる彼女の姿が確認できた。 長い髪を結い上げ、この国の祭りの服装なのだという「ユカタ」を着た主はそれだけで普段とはまた違った雰囲気である。 いつもはほとんどしないという化粧がほんのりと施された彼女の顔は、普段の子供っぽさは影を潜め、代わりに明かりに照らし出されたのは、大人の女性らしさを感じさせる美しい横顔だった。 「ねえねえ」 ふと聞こえた声に我に返れば、目の前に並ぶのは己の腰ほどしかないかという子供達。 「わ、こっち向いた」 「すっげー! かっこいー!」 「おれ、首なし騎士のカード持ってるけどそっくりだ!」 きゃいきゃいと騒ぎながら、子供達はたちまち己の周りを取り囲んでくる。 今日は変わった格好をするイベントがあるから目立たない、と主は言ってはいたのだが……どうもその通りにはいかなかったらしい。 歩いている時はもちろんこうやって立ち止まっている時ですら、どこからともなく興味津々の子供達やら大人達がやって来てたちまち周りに人垣が築かれていた。 これが敵意を抱く者であれば問答無用で叩きのめしている所なのだが、たちの悪いことに、どうやら彼らの胸に満ちているのは好奇心らしい。 なぜこんなにも彼らがきらきらと輝く目で己見つめるのだろう、と彼女に尋ねてみれば、それはこの姿にあるらしかった。 普段であればいつ何時戦う事になってもいいように、防具は軽くて動きやすいチェーンメイル(鎖かたびら)しか身に着けていない。 端から見ても、「騎士」とは名ばかりの地味な装いである。 しかしこの日は己が着けていたのは、仰々しい正装用のフルプレートの鎧一式であった。 今まできちんと身に着けた事など数えるぐらいしかない形式的な鎧。 しかし「どうせならたまには袖を通すのも悪くないだろう」という彼女の言葉に半ば説得され、こうして現れてみたのだが……。 「すげー! これヘビかな?」 「ちがうよ、ドラゴンだよ」 いつの間に足元にいた少年達から守る様に、剣の柄を握りなおす。 こういったものが子供達の憧れなのは今も昔も変わらないらしい。 「えー、おねがい見せてよお」 「おれも持ってみたい!」 「ぼ、ぼくも……」 キラキラと期待に輝かせた三対の瞳が、己を見上げている。 「………………………………」 このやりとりも何度目だろう。 いい加減好機の目にさらされる事にも疲れてしまった。 彼女は、まだ帰ってこないのだろうか。 「お待たせしましたホロウさん!」 噂をすれば影、救世主は現れた。 見れば湯気の上がる紙包みを抱え、なんとも嬉しそうな笑みを浮かべて彼女はたたずんでいる。 「ハンバーグ、結構人気みたいで待たされちゃって……ん、どうしたの?」 声をかけられ、己を見上げていた小さな瞳がいっせいに彼女を捉えた。 「おねえさん、この騎士の知り合いなの?」 「うん、そうだよ?」 にこりと彼女がうなずいてみせると、途端にわあと少女が声を上げた。 「じゃあ、おねえさんはお姫さまなんだね!」 「へっ?」 「すてき!」と嬉しそうに頬を染める少女の言葉に、呆気に取られた表情の彼女。 と、どこからかそれぞれ名前を呼ぶ声が聞こえてくる。 どうやらそれは子供達のものであったらしく、「じゃあね!」と一言、子供達はたちまち駆け去って行ってしまったのだった。 しかし子供達がいなくなってからも、彼女はかがみこんだままの姿勢を戻そうとはしない。 何か具合でも悪いのかとそばに膝をつけば、「うひゃっ」とひっくり返った声を上げられた。 「ななななな何でもないですよ! い、行きましょうかホロウさん!」 赤らんだ顔をそむけてなかばまくし立てる様に告げると、彼女は紙包みを抱えたままぎくしゃくと歩き出す。 なぜか足早に急ぐ様子の彼女の後姿に内心首をかしげ、己もまた彼女の後を追いかけるのだった。 空には満月が浮かび、喧騒は未だ覚めやらず。 その日明かりは遅くまで落ちる事はなかった。 <Fin> 前ページ次ページ連載 - 騎士と姫君
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いきなし(いきなし/イキナシ) 副詞 →[関連]異音(り→し) <語義> いきなり。 <使用場面> <実態> 〔2007.wikipediaより〕いきなり 名前 コメント すべてのコメントを見る 追記欄
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どうなし ポケモン たかさ 0.9m おもさ 37.4kg グラフィック 正面 背面 アイコン 使用パレット ビリリダマ通常色 Pallet 1 図鑑説明 どうたいを もたない モナー。かれらの うたを きいてしまった ものは にどと もどれない あんこくくうかんに つれていかれてしまう。 タイプ 特性 進化 なし 備考 ∧_∧ ( ´∀`) (_⌒ヽ ,)ノ `J 胴無しモナー【どうなしもなー】 文字通り、胴体をもたず、頭部と足しかないモナー。 どのように生きているのか、実態は不明。 かわいらしくおどけるかと思うと、人の心の闇につけこんで他人を胴無しの仲間に引き込んだりする。 たまにスレの流れに関係なく出現し、通りすぎることもある。 色違い案 使用パレット ニドラン♀(unLZ 322)
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登録日:2021/01/20 Wed 17 10 36 更新日:2024/05/02 Thu 09 32 36NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 ※土曜夕方18時です。 てめーはおれを怒らせた まさに外道 ウルトラマンティガ ウルトラ怪獣 ゲーム ド外道 ハンター ハンティング ムザン星人 リアル逃走中 三宅敏夫 佐藤正治 吐き気を催す邪悪 四足怪獣 四足怪獣? 外道 婆娑羅天明 宇宙人 放たれた標的 極悪 極悪ハンター宇宙人 狩人 これはゲームですよ、それも恐ろしいハンティングゲーム… ムザン星人とは、『ウルトラマンティガ』に登場した宇宙人である。 【データ】 別名:極悪ハンター宇宙人 身長:250cm~66m 体重:200kg~60000t 出身地:ムザン星 演:婆娑羅天明 CV:佐藤正治 SA:三宅敏夫 【概要】 第14話「放たれた標的」に登場。 「悪魔のような住人が住む星」と恐れられるムザン星からやって来た宇宙人。 ムザン星人の種族全体の気質として、非常に凶悪で残忍。 捕まえた異星人に発信機付きの腕輪を取り付け、別の星に放って追跡、殺害するという悪趣味極まりないハンティングゲームを好む。 地球には後述するルシアとザラを標的として放った上で飛来した。 人間そっくりの姿に擬態でき、等身大時はエイリアン然とした風貌だが、巨大化時は怪獣のような姿となる。 高い知能を持つが劇中では擬態している時を含めて一切言葉を話さず、不気味な笑い声をあげるだけだった。 武器は等身大・巨大化時共通で頭部の触角から放つ光線。 【標的】 ルシア 演:桂木亜佐美 ムザン星人に捕まり標的にされた宇宙人の女性。 地球人とほぼ同じ姿だが、血液の色は異なり、身体能力は非常に高い。 また、ムザン星人から取り付けられた腕輪から電撃を放つこともできる。 自身を標的として付け狙うムザン星人に襲われていたところをGUTSに保護された。 最初は地球の言葉を話せなかったが、自分の名前だけは伝えることができ、助けてもらったダイゴの名前は憶えてくれた。 ザラ 演:塩屋庄吾 ルシアの同族の宇宙人の男性。 赤嶺山に不時着したため、単身ムザン星人に追われることになる。 【本編での行動】 地球にルシアとザラを放ったムザン星人は、早速ルシアを発見して追い詰めるも、ダイゴに妨害され、ルシアはGUTSに保護されてしまう。 その後、ムザン星人は標的を変え、円盤に乗ってザラを捜索。 ザラは赤峰山中で発見され、執拗に追跡・攻撃された末に餌食となり、ルシアの名を叫んで絶命。その遺体は腕輪を残して灰となった。 ザラが餌食となったことを知らないルシアは、彼を探して保護されていたGUTS基地から脱走し、ムザン星人に捕捉される。 基地から姿を消したルシアを探していたダイゴは旭岳で彼女を発見するが、目前でムザン星人の光線が命中したルシアが爆死。 こうしてムザン星人は標的二人をハントすることに成功するが、GUTSの総攻撃を受けて宇宙船から放り出され、巨大化。 それを受け、あまりの所業に怒るダイゴはウルトラマンティガへと変身した(*1)。 変身後もダイゴの怒りが収まらなかったためか、ティガはムザン星人に対していつになく攻撃的(*2)であり、 ムザン星人は格闘戦でティガの猛攻に圧倒され、背後からマウントポジションを取られキャメルクラッチを喰らうが、 そこでなんとムザン星人の頭部が身体から外れ、それまではろくろ首のように長い首を背中にあたる部位にくっつけて二足歩行していたことが明らかになる。 長い首が解放され、四足歩行となったその姿はまるで首なし四足怪獣の尾の先端に頭部があるような、奇怪極まるものであった。 ムザン星人は解放された長い首を活かしてティガを翻弄し、倒れ込んだところを押さえつけて頭部からの怪光線を浴びせようとするが、 ティガに寸前で拘束から脱出されたことで、怪光線を自らの身体に誤射してしまう。 それでもすぐに体勢を立て直して長い首を活かした頭突きを仕掛けるが、咄嗟に岩で防がれた上、 首を抱え込んだティガはマルチタイプからパワータイプへとチェンジ。 ムザン星人は、パワータイプとなったティガの剛力によってそのままジャイアントスイングをお見舞いされ、 投げ飛ばされたところに、ティガの憤怒の掛け声と共に放たれたデラシウム光流を受けて倒された。 ムザン星人との戦いが終わり、GUTSはルシア達を地球人として弔うことにする。 だがルシアを守れなかったダイゴの表情は暗かった。 彼らはそれで、喜んでくれるでしょうか… 【その後の活躍】 同じく『ウルトラマンティガ』第42話「少女が消えた町」では、コンピューター都市「タウン」の住人が立体映像としてレイビーク星人と共に出現させている。 漫画『DARKNESS HEELS ―Lili―』では単行本第2巻収録の書下ろしエピソードに登場。 惑星フースにおいて奴隷商から買った少年少女を使って盗賊稼業を繰り返しており、特にその中に紛れていた少女型の人造人間アイズを重用していたが、 たまたま襲った相手があまりにも悪く仕事に失敗したアイズをいたぶっていたところ、彼女に反逆されてあっさり逃走する醜態をさらす。 その後は襲った相手の連れに報復とばかりに斬り倒される末路を遂げた。 【余談】 デザインは丸山浩。最初に等身大時が描かれ、巨大化形態に等身大時の意匠を落とし込んでいる。 巨大化形態の着ぐるみは後に第28話に登場のジョバリエに改造され、等身大時のマスクは次回作『ウルトラマンダイナ』第6話に登場のフォーガス怪人体に流用された。 次回作『ウルトラマンダイナ』第47話に登場したファビラス星人(A)は、ムザン星で手に入れた魔石を身につけたことで狂暴化している。恐らくムザン星は星そのものがこの魔石の影響を受けているのだろう。 「等身大で街中に紛れて行動」「巨大化すると怪獣になる」「言葉をほとんど発しない」など、ツルク星人やカーリー星人といった『ウルトラマンレオ』に登場する宇宙人のオマージュとも受け取れる要素が多い。 追記、修正は標的を仕留めてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 意外にも地球人には反撃くらいしかしてない。ハンティング以外は眼中にないかゲゲルみたいにルールがあるんだろうな。 -- 名無しさん (2021-01-20 17 42 53) ↑なお人間体を演じた婆娑羅天明氏はクウガにも怪人役で出てるという(ゲゲルの審判・運営役のラ・ドルド・グ) -- 名無しさん (2021-01-20 18 18 13) 婆娑羅天明 -- 名無しさん (2021-01-20 20 22 56) ある考案で実はあの二人は犯罪者だったんじゃないかって説があったな。それを前提で見るとムザン星人の見方も少し変わるかも? -- 名無しさん (2021-01-20 22 09 51) ドルドの他、俊敏のヒュドラも演じてる。怪演が激しいwww -- 名無しさん (2021-01-20 22 13 50) ルシアが生きていたらダイゴ達はどう処理してたのか気になるところ -- 名無しさん (2021-01-21 15 55 13) 怒りはすさまじいが、ティガはジャックのように我を忘れてるわけではなかったようでなりより。 -- 名無しさん (2021-01-21 18 11 44) ↑4 仮に犯罪者でも一思いに処刑すればいいのに悪辣な処刑方法だしよその星を処刑場にする迷惑さは変わるまい -- 名無しさん (2021-01-28 11 00 47) 犯罪者だとしてもめちゃくちゃ悪質なクソ野郎だろ -- 名無しさん (2021-02-09 18 56 59) 擁護不可能のゲス野郎のくせに人間態が無駄にお洒落でムカつく。 -- 名無しさん (2022-06-08 09 57 12) 頭無惨星人? -- 名無しさん (2022-06-08 10 28 12) 明確に理性ある宇宙人キャラの割に巨大化するとシルエットやギミックが怪獣感強いのはちょっと意外だった -- 名無しさん (2022-08-05 09 44 17) コスモスが見たらマジ切れしそうな奴 -- 名無しさん (2022-09-05 19 34 48) ↑その相棒のムサシもな。 -- 名無しさん (2023-03-28 12 41 46) 名前 コメント
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顔なし族 文字通り、顔のない冒険者。 正確には、『BUがまだ無いために顔がわかっていない』冒険者。 ただ、使い方としては皮肉や中傷でなく、祝辞に使われる(BU完成時に「顔なし族卒業おめでとう」など)が、 この単語自体が死語になりつつある。