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Warteg Di Jakarta, Indonesia, ada warung makan yang cukup populer. Namanya warung tegal. Mengapa nama warung makan itu bernama warung tegal? Ada cerita panjang tentang hal itu. インドネシアのジャカルタには、十分人気のある食堂があります。 その名前はwarung tegalです。 なぜその食堂の名前がwarung tegalと名づけられたのでしょう? そのことについて長いお話があります。 Kira-kira tiga puluh tahun lalu, banyak orang dari Tegal, Jawa Tengah datang ke Jakarta dan membuka warung makan untuk orang-orang Tegal yang bekerja di pelerjaan konstruksi. 約30年ほど前、ジャワ中心部のTegalから多くの人がジャカルタに来て、建設工事で働くTegalの人々のために食堂を営業していました。 Mereka menjadi pekerja kasar di pekerjaan konstruksi. Nah, karena tidak punya uang banyak, mereka tidak bisa makan di restoran. Karena tidak punya waktu banyak, mereka juga tidak bisa memasak sendiri. 彼らは建設工事で粗野な労働者になりました。 さて、お金を多く持っていないので、彼らはレストランで食べることができません。 時間を多く持っていないので、彼らはまた自分で料理することもできません。 Akhirnya, mereka makan di warung makan yang dibuat oleh orang-orang dari Tegal. Menu di warung makan itu pun sama dengan menu yang biasa mereka makan di kampung halaman. 最後に、彼らはTegalの人々によって作られた食堂で食べました。 その食堂のメニューは普段彼らが出身地で食べるメニューと同じでさえありました。 Lambat laun, warung tegal menjadi populer di Jakarta. Namanya pun disingkat menjadi warteg. Sekarang mereka yang makan di warteg bukan hanya pekerja kasar, tetapi juga karyawan kantor, mahasiswa, dan pegawai negeri. だんだん、Warung Tegalはジャカルタでポピュラーになってきました。 名前もWartegに省略さえされました。 今はWartegで食べる彼らは粗野な労働者ではなく、会社員や学生や、国家公務員でもあります。
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キャンパス情報/DonDon 概要 法学・経済研究棟の隣にある食堂。2階は,生協の賃貸紹介コーナーがある。 豊中キャンパス内の食堂の中では,一番 “学食っぽい” かも。 利用者の構成 男女問わず人気の食堂です。なんか,心なしか,運動部の方 (ジャージ着てはる) の比率が多いような気もします。 メニュー 入り口の自販機で食券を購入してカウンターで商品と引き換える。 メニュー構成は,丼モノと麺類がほとんどを占める。 中には,「カツカレー丼」とかいうキワモノも…。 明石焼きうどんは絶品です。ぜひご賞味あれ。 混雑状況 建物自体がそんなに広くはないので,お昼時は結構混み合っている印象です。 ただ,2階も飲食スペースとして利用することができ,こちらは いつも割とゆったりとしています。
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冒険者の宿:貝殻の歌声(シェル・ハーモニー)亭 リーゼン地方の小国、ミラボアのメインストリートに店を構える冒険者の店。 店主のアンジェリーナと二人の少女ルーンフォーク、イリアとエリアの三人で切り盛りしている。 建物は三階建てで、一階は馬小屋兼物置き、二階が酒場兼食堂兼宿(大部屋)、三階が宿(個室)となっている。 2階の酒場兼食堂には、カウンターと左に4人掛けのテーブルが5つ、右に6人掛けのテーブルが2つと2人掛けが2個ずつ2列並んでいる。 食堂はいつも満員だが、冒険者以外にも一般客が食事に来ることも多い。 美人なエルフの店主と、キュート&セクシーなウィトレスがいることで、ミラボア国内ではちょっと有名。 ルキスラにある冒険者の店星屑の欠片亭の提携店。 関連: 店主:アンジェリーナ 店員:イリア&エリア
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タイトル 拘束 ~悦びの淫声~ メーカー ペルシャソフト 発売 1995年 ハード PC98 メディア FD 攻略に使ったバージョン PC98 駅 辺りを見回す ×2 時刻表を見る ×3 辺りを見回す ×3 電話をかける 辺りを見回す ×2 女の子と話す ×2 美幸と話す ×4 手前の廊下 涼子を見る ×2 涼子を話す ×5 ゲストルーム 見る 部屋の様子 ×4 見る 香奈 ×4 話す 館の事 ×5 話す 香奈の事 ×8 撫でる 香奈の手 ×3 食堂 見る 美幸 ×4 見る 麗子 ×3 見る 涼子 ×4 見る 繭 ×3 見る 香奈 ×2 話す 美幸 ×5 話す 麗子 ×6 話す 涼子 ×4 話す 繭 ×5 話す 香奈 ×5 食べる 料理 ×5 ゲストルーム 見る 窓の外 ×4 考える 美幸の事 ×3 考える 涼子の事 ×4 考える 麗子の事 ×4 考える 繭の事 ×3 考える 香奈の事 ×5 移動する 廊下に出る 手前の廊下 移動する 食堂 食堂 移動する 廊下に出る 手前の廊下 移動する 食堂 食堂 見る あたりの様子 ×6 見る 椅子の下(ヘアピン発見) 移動する 廊下に出る 手前の廊下 移動する 涼子の部屋 涼子の部屋 話す 涼子 ×6 移動する 廊下に出る 手前の廊下 移動する 美幸の部屋 美幸の部屋 見る 美幸の顔 ×4 話す 美幸 ×6 触る 髪 ×4 触る 手 ×3 触る 胸 ×2 告白する 移動する 廊下に出る 手前の廊下 移動する 奥に進む 奥の廊下 移動 繭の部屋 繭の部屋 見る 部屋の様子 ×3 見る 繭の顔 ×3 見る 繭の胸 ×3 話す 繭 ×9 見る 部屋の様子 ×2 見る 繭の顔 ×3 見る 繭の胸 ×4 移動 廊下に出る 奥の廊下 移動 麗子の部屋 麗子の部屋 話す 麗子 ×4 移動 廊下に出る 奥の廊下 見る 辺りの様子 ×3 見る 鏡 移動 香奈の部屋(不在確認) 移動 廊下を戻る 手前の廊下 移動する ゲストルーム ゲストルーム 移動する 廊下に出る(香奈が呼びに来る) ゲストルーム 見る 窓の外 ×3 考える 美幸の事 ×2 考える 涼子の事 ×3 考える 香奈の事 ×5 移動する 廊下に出る 手前の廊下 移動する 美幸の部屋 美幸の部屋 話す 美幸 ×4 移動する 廊下に出る 手前の廊下 移動する 涼子の部屋(不在確認) 移動する 奥に進む 奥の廊下 移動 繭の部屋 繭の部屋 話す 繭 ×3 移動 廊下に出る 奥の廊下 移動 香奈の部屋(不在確認) 移動 麗子の部屋 麗子の部屋 話す 麗子 ×2 移動 廊下に出る 奥の廊下 移動 廊下を戻る 手前の廊下 見る あたりの様子(涼子の部屋へ) ゲストルーム 考える 美幸の事 ×3 移動する 廊下に出る(食堂へ) ゲストルーム 見る 部屋の様子 ×2 移動する 廊下に出る 手前の廊下 移動する 奥に進む 奥の廊下 移動 繭の部屋 繭の部屋 見る 部屋の様子 ×4 話す 繭 ×3 移動 廊下に出る 奥の廊下 移動 香奈の部屋 香奈の部屋 見る 部屋の様子 ×5 話す 香奈 ×5 移動 廊下に出る 奥の廊下 移動 廊下を戻る 手前の廊下 見る 階段 移動する 2階の部屋 ×2 移動する 美幸の部屋 美幸の部屋 見る 美幸の表情 ×3 話す 美幸 ×6 移動する 廊下に出る 手前の廊下 移動する ゲストルーム ゲストルーム 考える 美幸の事 ×2 移動する 廊下に出る 手前の廊下 移動する 美幸の部屋(留守を頼まれる) 移動する 奥に進む 奥の廊下 移動 香奈の部屋 香奈の部屋 話す 香奈 移動 廊下に出る 奥の廊下 移動 廊下を戻る 手前の廊下 移動する ゲストルーム(美奈子が来る) 玄関 美奈子と話す ×5 ゲストルーム 移動する 廊下に出る 手前の廊下 移動する 奥に進む 奥の廊下 移動 香奈の部屋 香奈の部屋 話す 香奈 ×4 移動 廊下に出る 奥の廊下 移動 繭の部屋(鍵がかかっている) 移動 廊下を戻る 手前の廊下 移動する 食堂 食堂 見る 椅子の下(ヘアピン入手) 移動する 廊下に出る 手前の廊下 移動する 奥に進む 奥の廊下 移動 繭の部屋 涼子の部屋 見る 部屋の様子 ×3 見る ソファー 見る 机 ×2 見る ベッド ×2 見る 棚 話す 涼子 ×6 ゲストルーム 見る 部屋の様子 ×2 見る 窓の外 ×3 考える 美幸の事 ×2 考える 涼子の事 ×2 考える 繭の事 ×3 考える 香奈の事(美幸が呼びに来る) 食堂 見る スカした男 ×5 見る 偉そうな中年男性 ×3 見る ショートヘアの女性 ×4 見る 涼子 ×4 話す 繭 ×4 話す 美幸 ×7 見る 涼子 奥の廊下の部屋 見る 知美の右手 ×5 話す 知美 ×7 食堂 呼んでみる 美幸 ×3 呼んでみる 涼子 ×3 呼んでみる 麗子 ×3 呼んでみる 繭 ×4 見る 繭 ×4 見る 麗子 ×6 見る 涼子 ×3 見る 繭 ×4 話す 涼子 ×5 ゲストルーム 話す 香奈 ×5 考える ×3 見る 香奈の胸元 見る 部屋の様子 ×3 考える 美幸の事 考える 繭の事 考える 香奈の事 ×3 移動する 廊下に出る 手前の廊下 移動する 美幸の部屋 美幸の部屋 話す 美幸 ×6 移動する 廊下に出る 手前の廊下 移動する 涼子の部屋(不在確認) 移動する 奥に進む 奥の廊下 移動 繭の部屋(不在確認) 移動 麗子の部屋(不在確認) 移動 香奈の部屋(不在確認) 移動 バスルーム(床が濡れてる) 移動 廊下を戻る 手前の廊下 移動する 美幸の部屋 美幸の部屋 話す 美幸 美幸を探す ×3 耳をすます ×3 書斎 見る 麗子の姿 ×2 見る 美幸達 ×4 話す 麗子 ×12 見る 繭 話す 麗子
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10月26日M1会議@食堂 議題: タイムテーブル 前売り券について 食堂内の配置決め タイムテーブル 約3バンドごとにコンセプトを決める。 スズメゾーン、ライオンゾーン・・・・(仮称は決定) 初日9~11バンド 2日目10バンド 3日目6バンド 計25~27バンド 詳細はこのページの一番下のjpgファイルに記載。(ちっさいのでよく探して!!) 前売り券について バンドには最低バンドの人数分、欲しい人にはそれ以上の枚数を渡す。 前売り特典は50円引きとかではなくて、ちょっとしたものを考える。 (チケットが他と違う、バッジをプレゼント、動物ブロマイド等) 食堂内の配置決め 去年から変更あり。 このページの一番下のjpgファイルに記載。 動物園へ写真撮影に行きます。その日に決起しましょう。11月3日の13:00に現地集合。
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106 名前: せんこ ◆lPNVStsJp2 [sage] 投稿日: 2008/08/22(金) 23 13 42 ID 5hfYmeDC0 「足」 私が高校生のときの学校祭での話です。 タダで昼食が食べられるということで、食堂を手伝う係をしていました。 食堂の二階は合宿用の部屋になっていて、厨房の横に二回へと続く階段があります。 忙しい時間帯も終わり、階段の横にある食器置き場で少し休憩していました。 ぼんやりしていたとき、階段のほうから微かにコツ・・・という音が聞こえた気がして、そちらへ振り返りました。 人間の足首から下、サンダルを履いた足だけが コツ・・・コツ・・・と音をたて二階へ上っていきました。 白い階段に黒い女物のサンダルが妙に映えていました。 それを見た瞬間ゾゾゾっと鳥肌が立って、私の目はその足に釘付けになりました。 足は、そのまま2段ほど上ってフッと、まるでCGのように消えました。 怖かったのですが、まだ昼間の2時だし幽霊なんて出るわけない、絶対に見間違いだ、と自分に言い聞かせて、そのまま仕事 に戻りました。 それから一月ほどたったある昼休み。 私が食堂で見た足のことなんてすっかり忘れている頃、茶道部の友達からある話を聞きました。 「茶道部がやってる食堂に女の幽霊が出るって1年生の間で噂になっててさ、詳しいことは知らないんだけど 毎回毎回昼の2時くらいに出るんだって。」 直感的に関わってはいけない、と思い、追求はしませんでしたが、 きっと私が見たあの足も、その幽霊の物なんだと思います。 【完】
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北館は、地上6階地下1階建ての、蔵前橋通り側に位置する建物。1999年竣工。 概要 主に高校1~2年生が使用する建物である。ただし普通教室があるのは4~6階で、それ以外の階には図書室やオーディオホールなどが入っている。 設備 屋上 運動場主に硬式野球部が使用している 4~6階 普通教室 3階 アメニティホール・食堂2023年廃止 普通教室 小ホール分散教室という扱いになっている 2階 パソコン室 システム開発室 1階 図書室 地下1階 オーディオホール 改造工事等 アメニティホール・食堂廃止に伴う工事 2023年夏に実施。大量にあった机や椅子は全てどこかに行ってしまい、やや薄い壁で仕切って廊下と教室を作り出した。常設か仮設かは不明。2024年3月現在、厨房のあったスペースはそのままに残されており、食堂復活を見込んでいる可能性が噂されている。
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グルメ手帳で並ぶ順番です。 アルコール類はED後飲酒可能。未成年飲酒をしてはいけないから。 (店の場所は町参照) 名前 説明 入手方法 オムライス(ケチャップ) 八原食堂(150) お好み焼き 八原食堂(80) かつ丼 八原食堂(120) とりのから揚げ 持ち運びOK 八原食堂(100) カレーライス 八原食堂(130) サバ味噌定食 八原食堂(90) 醤油ラーメン 八原食堂(100) トロロ 八原食堂(50) ハンバーグ定食 八原食堂(180) やきうどん 八原食堂(80) やきそば 持ち運びOK 八原食堂(60) 温泉たまご 八原食堂(40) 納豆 八原食堂(30) アンパン 持ち運びOK 八原ベーカリー(昼)(40) カレーパン 持ち運びOK 八原ベーカリー(夕)(45) コロッケパン 持ち運びOK 八原ベーカリー(夕)(40) パンの耳 持ち運びOK 八原ベーカリー(朝)(5) メロンパン 持ち運びOK 八原ベーカリー(昼)(40) コーヒー牛乳 持ち運びOK 海の湯(30) フルーツ牛乳 持ち運びOK 海の湯(30) 牛乳 持ち運びOK 海の湯、八原ベーカリー(朝)(30) 野菜ジュース 持ち運びOK はぐれ鳥今田と話すディスコハイグレード(100) あられ 持ち運びOK はぐれ鳥今田と話す・ガレージ駄菓子屋(30) うまうま棒 持ち運びOK はぐれ鳥今田と話す・ガレージ駄菓子屋(10) キャラメル 持ち運びOK はぐれ鳥今田と話す・ガレージ駄菓子屋(25) ふがし 持ち運びOK はぐれ鳥今田と話す・ガレージ駄菓子屋(10) ポリッツ 持ち運びOK はぐれ鳥今田と話す・ガレージ駄菓子屋(50) ラムネ 持ち運びOK はぐれ鳥今田と話す・ガレージ駄菓子屋(30) ラーメン棒 持ち運びOK はぐれ鳥今田と話す・ガレージ駄菓子屋(30) ふわりん 持ち運びOK はぐれ鳥今田と話す・ガレージ駄菓子屋(35) ちゅるりん 持ち運びOK はぐれ鳥今田と話す・ガレージ駄菓子屋(30) カムカムカムラ 持ち運びOK はぐれ鳥今田と話す・ガレージ駄菓子屋(10) ミドルチョコ 持ち運びOK はぐれ鳥今田と話す・ガレージ駄菓子屋(15) モンド飴 持ち運びOK はぐれ鳥今田と話す・ガレージ駄菓子屋(10) 酢昆布 持ち運びOK はぐれ鳥今田と話す・ガレージ駄菓子屋(30) チューイングガム 持ち運びOK 宝くじ6等の景品 クリームパン 持ち運びOK 八原ベーカリー(昼)(40) ジャムパン 持ち運びOK 八原ベーカリー(昼)(45) タマゴサンド 持ち運びOK 八原ベーカリー(朝)(50) チョココルネ 持ち運びOK 八原ベーカリー(昼)(60) ツナサンド 持ち運びOK 八原ベーカリー(朝)(50) ハムサンド 持ち運びOK 八原ベーカリー(朝)(55) やきそばパン 持ち運びOK 八原ベーカリー(夕)(50) チャーハン 中華 来来(450) ビール お酒は二十歳になってから ラーメン風雲録、他(150) みそラーメン ラーメン風雲録(120) 学生ラーメン ※学生服着用 ラーメン風雲録(80) 坦々麺 ラーメン風雲録(180) 風雲録ラーメン ラーメン風雲録(250) 餃子 ラーメン風雲録(100) アップルジュース チェリーブロッサム オレンジジュース キッチン・クローバー、他 グレープフルーツジュース チェリーブロッサム パイナップルジュース チェリーブロッサム マンゴージュース チェリーブロッサム フルーツパフェ ソルモナージュ イカの塩辛 持ち運びOK うお八(120) ホタルイカの黒造り 持ち運びOK うお八(300) 銀タラの照り焼 持ち運びOK うお八(150) 煮干し 持ち運びOK うお八(50) 酢タコ 持ち運びOK うお八(200) ざるそば そば処 朧月(200) そば湯 そば処 朧月(5) とろろそば そば処 朧月(250) 鴨そば そば処 朧月(280) 天ざる そば処 朧月(350) 天ぷらそば そば処 朧月(330) あんころ 東風茶屋(120) みたらしだんご 東風茶屋(80) 宇治金時 東風茶屋(150) 抹茶 東風茶屋(130) メンチカツ 持ち運びOK 雛形精肉店(朝) 牛肉コロッケ 持ち運びOK全ての栄養素が含まれこれだけ食べてれば健康0にならない一番便利な食べ物 雛形精肉店(80) 鶏の丸焼き 持ち運びOK 雛形精肉店(昼) 焼き鳥 持ち運びOK 雛形精肉店(夕) キャベツ 持ち運びOK 青井青果店(100) キュウリ 持ち運びOK 青井青果店(80) スイカ 持ち運びOK 青井青果店(500) トマト 持ち運びOK 青井青果店(150) レタス 持ち運びOK 青井青果店(100) オムライス(デミグラスソース) キッチン・クローバー(180) 欧風カレー キッチン・クローバー(150) コーンポタージュ キッチン・クローバー(50) コンソメスープ キッチン・クローバー(50) ハヤシライス キッチン・クローバー(170) ハンバーグ キッチン・クローバー(220) ビシソワーズ キッチン・クローバー(60) ポークソテー キッチン・クローバー(200) ミネストローネ キッチン・クローバー(60) 赤ワイン お酒は二十歳になってから キッチン・クローバー(夕)(500) 白ワイン お酒は二十歳になってから キッチン・クローバー(夕)(500) スープセット キッチン・クローバー(昼)(50) ライス ※皿の方 キッチン・クローバー(80) アジの握り 店にアジを売る 凪寿司(90) イカの握り 店にイカを売る 凪寿司(80) タコの握り 店にタコを売る 凪寿司(110) 〆サバの握り 凪寿司(150) サーモンの握り 店にサケを売る 凪寿司(220) エンガワの握り 店にヒラメを売る 凪寿司(260) マグロの握り 店にマグロを売る 凪寿司(390) 中トロの握り 店にマグロを売る 凪寿司(480) ブリの握り 店にブリを売る 凪寿司(520) アナゴの握り 凪寿司(320) カッパ巻き 凪寿司(70) しんこ巻き 凪寿司(70) 鉄火巻き 店にマグロを売る 凪寿司(150) イクラの軍艦巻き 店にサケを売る 凪寿司(320) 納豆巻き 凪寿司(80) バッテラ 凪寿司(110) いなり寿司 持ち運びOK 凪寿司(70) たこやき・12個入り 女主人公で堀田六郎と交際を進めるとタダになる たこやき屋台 たこ六、出玉公園の売り子(180) たこやき・6個入り 女主人公で堀田六郎と交際を進めるとタダになる たこやき屋台 たこ六、出玉公園の売り子(100) イワシフライ定食 さざなみ食堂 かやくうどん さざなみ食堂 きつねうどん さざなみ食堂 たまごとじうどん さざなみ食堂 コロッケ定食 さざなみ食堂 だし巻き定食 さざなみ食堂 ハゼ汁 さざなみ食堂 めざし定食 さざなみ食堂 焼きサバ定食 さざなみ食堂 焼き鮭定食 さざなみ食堂 親子丼 さざなみ食堂 どて焼き 立ち飲み屋・引き潮 トマトスライス 立ち飲み屋・引き潮、居酒屋 いらはい もずく酢 立ち飲み屋・引き潮 もろきゅう 持ち運びOK 立ち飲み屋・引き潮、小料理 めぐみ 関東煮・ごぼ天 立ち飲み屋・引き潮 関東煮・こんにゃく 立ち飲み屋・引き潮 関東煮・はんぺん 立ち飲み屋・引き潮 関東煮・牛すじ 立ち飲み屋・引き潮 枝豆 立ち飲み屋・引き潮、居酒屋 いらはい 手羽先煮込み 立ち飲み屋・引き潮 焼酎 お酒は二十歳になってから 立ち飲み屋・引き潮、他 日本酒・冷 お酒は二十歳になってから 立ち飲み屋・引き潮、他 冷奴 立ち飲み屋・引き潮、居酒屋 いらはい 塩ラーメン 渾身の一杯。栄養も満点 ふりにげ軒(180) ホルモン串 ホルモン大王 生卵 持ち運びOK 浅野養鶏場、牛丼 はやみ屋 ゆで卵 持ち運びOK 浅野養鶏場、山乃上茶屋 かけそば うどん・そば ふじみ屋(80) コロッケそば うどん・そば ふじみ屋(100) 月見うどん うどん・そば ふじみ屋(90) 素うどん うどん・そば ふじみ屋(80) カツカレー スラッシュカレー カツカレー・甘口 スラッシュカレー カツカレー・激辛 スラッシュカレー カツカレー・辛口 スラッシュカレー カツカレー・中辛 スラッシュカレー カレー スラッシュカレー カレー・甘口 スラッシュカレー カレー・激辛 スラッシュカレー カレー・辛口 スラッシュカレー カレー・中辛 スラッシュカレー シーフードカレー スラッシュカレー シーフードカレー・甘口 スラッシュカレー シーフードカレー・辛口 スラッシュカレー シーフードカレー・激辛 スラッシュカレー シーフードカレー・中辛 スラッシュカレー チーズカレー スラッシュカレー チーズカレー・甘口 スラッシュカレー チーズカレー・激辛 スラッシュカレー チーズカレー・辛口 スラッシュカレー チーズカレー・中辛 スラッシュカレー ナスカレー スラッシュカレー ナスカレー・甘口 スラッシュカレー ナスカレー・激辛 スラッシュカレー ナスカレー・辛口 スラッシュカレー ナスカレー・中辛 スラッシュカレー ウイスキー ロック お酒は二十歳になってから ディスコ・ハイグレード、スケアクロウ ウイスキー水割り お酒は二十歳になってから ディスコ・ハイグレード チーズ盛り合わせ ディスコ・ハイグレード 野菜スティック ディスコ・ハイグレード アイスコーヒー ソルモナージュ あんドーナツ シブレット クリームドーナツ シブレット チョコドーナツ シブレット ホットコーヒー ソルモナージュ、シブレット リングドーナツ シブレット いちごシェイク アイレムバーガー チョコシェイク アイレムバーガー バニラシェイク アイレムバーガー スペシャルバーガー 持ち運びOK アイレムバーガー チーズバーガー 持ち運びOK アイレムバーガー テリヤキバーガー 持ち運びOK アイレムバーガー ハンバーガー 持ち運びOK アイレムバーガー フィッシュバーガー 持ち運びOK アイレムバーガー フライドポテトL 持ち運びOK アイレムバーガー フライドポテトM 持ち運びOK アイレムバーガー フライドポテトS 持ち運びOK アイレムバーガー チャーシューメン 中華 来来(550) 〆サバの握り 竜巻寿司(150) アナゴの握り 竜巻寿司(320) エンガワの握り 竜巻寿司(260) サーモンの握り 竜巻寿司(220) タコの握り 竜巻寿司(110) タマゴの握り 竜巻寿司(100) 中トロの握り 竜巻寿司(480) ブリの握り 竜巻寿司(520) マグロの握り 竜巻寿司(390) エビの握り 竜巻寿司(240) イクラの軍艦巻き 竜巻寿司(320) ウニの軍艦巻き 竜巻寿司(450) サラダ巻き 竜巻寿司(120) ツナマヨネーズ巻き 竜巻寿司(100) かんぴょう巻き 竜巻寿司(100) アップルパイ ソルモナージュ イチゴパフェ ソルモナージュ チョコレートパフェ ソルモナージュ クリームソーダ ソルモナージュ コーヒーフロート ソルモナージュ ショートケーキ ソルモナージュ チーズケーキ ソルモナージュ レアチーズケーキ ソルモナージュ チョコレートケーキ ソルモナージュ バナナジュース ソルモナージュ ミルクセーキ ソルモナージュ プリンアラモード ソルモナージュ フルーツタルト ソルモナージュ モンブラン ソルモナージュ ホットケーキ ソルモナージュ 紅茶のシフォンケーキ ソルモナージュ お新香 牛丼 はやみ屋 みそ汁 牛丼 はやみ屋 牛丼(並) 牛丼 はやみ屋 牛丼(大盛り) 牛丼 はやみ屋 牛丼(特盛り) 牛丼 はやみ屋 いかすみ汁 小料理 めぐみ ウドのぬた 小料理 めぐみ おから 小料理 めぐみ カレイの煮付け 小料理 めぐみ ささみ 小料理 めぐみ サバ味噌 小料理 めぐみ しいたけの陣笠揚げ 小料理 めぐみ ぶり大根 小料理 めぐみ 若竹煮 小料理 めぐみ 筑前煮 小料理 めぐみ 鶏肉の磯辺揚げ 小料理 めぐみ 菜の花のおひたし 小料理 めぐみ 鮭の塩焼き 小料理 めぐみ 炊き込みご飯 小料理 めぐみ 茶碗蒸し 小料理 めぐみ 味噌田楽 小料理 めぐみ 揚げ出し豆腐 小料理 めぐみ 揚げ春巻き 持ち運びOK 小料理 めぐみ アイスクリーム 焼肉 紅蓮(180) サンチュ 焼肉 紅蓮(200) タン塩 焼肉 紅蓮(300) ネギタン塩 焼肉 紅蓮(350) ライス ※どんぶりの方 焼肉 紅蓮、中華 来来(200) わかめスープ 焼肉 紅蓮(150) 牛カルビ 焼肉 紅蓮(500) 牛ロース 焼肉 紅蓮(700) 牛上ロース 焼肉 紅蓮(1000) 牛特上ロース 焼肉 紅蓮(2800) 鶏肉 焼肉 紅蓮(300) 豚バラ 焼肉 紅蓮(350) 豚ロース 焼肉 紅蓮(450) 野菜盛り合わせ 焼肉 紅蓮(350) 冷麺 焼肉 紅蓮(300) コーラ 中華 来来 ごま団子 中華 来来 ニラまんじゅう 中華 来来 炸子鶏 中華 来来 焼売 中華 来来 水餃子 中華 来来 ライス大盛り 中華 来来 中華丼 中華 来来 天津丼 中華 来来 麻婆丼 中華 来来 肉まん 中華 来来 排骨麺 中華 来来 棒々鳥 中華 来来 コイの唐揚げ 中華 金銀酒家(1500) ツバメの巣のスープ 中華 金銀酒家(2000) フカヒレの姿煮 中華 金銀酒家(2500) ペキンダック 中華 金銀酒家(3000) 干しアワビのスープ 中華 金銀酒家(5000) 酒盗 居酒屋 いらはい オレンジシャーベット 居酒屋 いらはい お茶漬け 鮭 居酒屋 いらはい お茶漬け 梅 居酒屋 いらはい サイコロステーキ 居酒屋 いらはい たこわさび 居酒屋 いらはい チューハイ お酒は二十歳になってから 居酒屋 いらはい ほっけの開き 居酒屋 いらはい 串アラカルト 居酒屋 いらはい 刺身盛り合わせ 居酒屋 いらはい 大根サラダ 居酒屋 いらはい 日本酒・熱燗 お酒は二十歳になってから 居酒屋 いらはい、山乃上茶屋 馬刺し 居酒屋 いらはい アンチョビピザ ヴィアマルコ サラミピザ ヴィアマルコ トマトピザ ヴィアマルコ イカスミスパゲッティ ヴィアマルコ ウニのスパゲッティ ヴィアマルコ カルボナーラ ヴィアマルコ キノコのスパゲッティ ヴィアマルコ たらこスパゲッティ ヴィアマルコ ナポリタン ヴィアマルコ にんにくとホウレン草のスパゲッティ ヴィアマルコ ボンゴレ ヴィアマルコ ミートソース ヴィアマルコ 地中海のスパゲッティ ヴィアマルコ エスカルゴ ヴィアマルコ ドリア ヴィアマルコ ブイヤベース ヴィアマルコ ウナギの蒲焼 うな柴 ウナギの白焼き うな柴 ウナギの天ぷら うな柴 ウナギ茶漬け うな柴 うな重・松 うな柴 うな重・竹 うな柴 うな重・梅 うな柴 肝吸い うな柴 あずきマロンクレープ クレープハウス イチゴ生クリームクレープ クレープハウス カスタードクレープ クレープハウス シナモンアップルクレープ クレープハウス チョコアイスクレープ クレープハウス チョコバナナクレープ クレープハウス ツナクレープ クレープハウス トロピカルスペシャルクレープ クレープハウス バニラアイスクレープ クレープハウス ピザクレープ クレープハウス ブルーベリーチーズクレープ クレープハウス エスプレッソ チェリーブロッサム ブレンドコーヒー チェリーブロッサム カフェオレ チェリーブロッサム カフェマキアート チェリーブロッサム カフェモカ チェリーブロッサム カフェラテ チェリーブロッサム カプチーノ チェリーブロッサム ガーリックバターステーキ マンモスハント サーロインステーキ マンモスハント タンシチュー マンモスハント デミグラスハンバーグ マンモスハント ビーフシチュー マンモスハント フィレステーキ マンモスハント ラムチョップ マンモスハント ロースステーキ マンモスハント 霜降り牛のステーキ マンモスハント 和風ハンバーグ マンモスハント てっさ 山乃上旅館(6400) てっちり 山乃上旅館(7500) ふぐの茶碗蒸し 山乃上旅館(2200) ふぐの唐揚げ 山乃上旅館(3600) ふぐの白子焼き 山乃上旅館(5000) ふぐひれ酒 お酒は二十歳になってから 山乃上旅館(2800) ふぐ雑炊 山乃上旅館(3000) 皮刺し 山乃上旅館(4500) ウズラのロースト コヨーテ軒(6000) オマール海老のポタージュ コヨーテ軒(4800) サーモンマリネのキャビア添え コヨーテ軒(6800) 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朝食にはまだ少し早い時間。ボクは自室で暇を持て余していた。 何気なく上着のポケットに手を入れると数枚のメダルが手に触れる。また購買部に行って遊んでこようか……。 ベッドから起き上がると、ちょうどいいタイミングでインターフォンが鳴った。 『苗木君、ちょっとよろしいですか?』 聞きなれた声が聞こえる。セレスさんが訪ねてきたようだ。ボクは慌ててドアを開けた。 廊下に立っていた小柄な少女は、両手を後ろに組み、口を噤んだままじっとボクを見つめる。 「おはよう、セレスさん。……こんな時間にボクの部屋に来るなんて珍しいね。何か用?」 「実は、折り入って相談したい事があるのです。中へ入れて頂けますか」 何か深刻な問題を抱えているのかセレスさんの表情は物憂げだ。是非も無く、ボクは彼女を部屋へ通した。 セレスさんはボクに勧められるまま、椅子にちょこんと腰掛ける。 どうやら後ろには握り手のついた紙袋を持っていたらしい。それは綺麗に揃えた足の前にそっと置かれた。 「……突然すみません。少し悩んだのですが、やはり相談する相手はあなたしかいないと思いましたの」 話を始めたものの、彼女の口調はいつもと違って妙に歯切れ悪い。 やはり重大な悩みがあるのだろうか。ボクは姿勢を正して彼女が言葉を継ぐのを待った。 「相談と言うのは他でもありません。……この子の事なのです」 ボクの目を見ながら言い放ったセレスさん。その両手は慈しむような仕草で自分のお腹に当てられていた。 …………!!?? ま、まさか!? 「……あ、間違えました。この子ですわ」 固まってしまったボクの目の前に、先程床に置かれた紙袋が突き出される。数秒遅れて、ボクは心の中で思い切り叫んだ。 ……いや、だからどんな間違いだよ!! ため息をついてから紙袋を受け取って中を確かめると、そこには一体の人形が入っていた。 お洒落な黒い服を着て、揃いの帽子を被った身長30cmくらいの女の子のビスクドール。 ボクはこの人形に見覚えがあった。これは、昨日の夜にボクがセレスさんにプレゼントした物じゃないか。 「これ、昨日ボクがあげたアンティークドールだよね。これがどうかしたの?」 あげた時はかなり嬉しそうだった。ボクも彼女の反応がとても嬉しかったのだが、気に入らない所でもあったのだろうか。 ボクが問い質すと、セレスさんは少し俯いてから意を決したように口を開いた。 「あの……お願いですから、笑わないで聞いて下さいね。わたくし、この子……この人形が怖いのです」 ……怖い? 可笑しいと思うよりも呆気に取られた。どう見てもただの可愛い人形なのに。 「怖いって……どこが?」 「昨日、この人形をあなたに頂いた後、わたくしは部屋に戻る前に水を飲みに食堂に寄りましたの。 それから部屋に戻ってすぐシャワーを浴びたのですが、その時、気づいたのです。 食堂に頂いたばかりの人形を置き忘れてしまった事に」 そこまで言って彼女は言葉を切り、ちらりとボクの手の中にある紙袋──人形に視線を送る。 「すぐに取り戻ろうかとも思ったのですが、シャワーを浴びたのにまた外出するのは嫌でした。 それで、明日の朝食の時に回収しようと決めてベッドに入りました」 ボクは自分の記憶を辿って首を傾げた。今朝、食堂に人形なんか置いてあったっけ? 「そして先程……早めに食堂に向かおうと何気なくドアを開けたら、すぐ横にこの人形が置いてあったのです。 どうしてそこにあるのか、不審に思いながら手に取ったら……わたくし、悲鳴を上げてしまいそうになりましたわ。 この子の靴の裏が、汚れていたのです。まるで夜の間に自分の足で歩いてきたかのように……」 言い終わって、セレスさんはボクの返事を待つように唇を結んだ。 ……まさか、こう言いたいのか? この人形は、よく怪談話に出て来る「歩く人形」だって。 一瞬、いつもの冗談かとも思ったが、彼女の表情は真剣そのものだ。ボクはごくりと喉を鳴らして唾を飲み込んだ。 「え、えっと。……誰かが気を利かせて届けてくれたんじゃない?」 「それでは靴の裏が汚れていることの説明がつきませんわ。 昨夜食堂に寄った時に誰かと話したりはしませんでしたから、他の方には人形が誰の物かわからないはずですし。 ……しかも、それだけではありませんの」 セレスさんはボクから紙袋を受け取って、両手で抱き上げるようにして中の人形を取り出した。 「人形の頭を見てください。少し横を向いているでしょう。昨日、あなたに頂いた時は間違いなく正面を向いていましたわ。 ドアの横に立って顔を動かし、わたくしがドアを開けるのを待っていたようなのです」 確かに、ボクもセレスさんにあげる前の人形の顔が正面を向いていたのを覚えている。 こんな事が、現実に……ボクやセレスさんの身に降りかかるなんて……。ボクは軽い眩暈に襲われた。 「わたくし……どうすればいいのか、わかりませんわ。こういった人形は迂闊に処分する事も出来ません。 折角、あなたに頂いた物ですのに……こんな事になるなんて……」 セレスさんの白い顔が、いつも以上に青ざめて見える。小さな肩は微かに震えてさえいるようだ。 ちょっと前向きなだけで何の取り得もないボクをナイトと呼び、信頼してくれている彼女。 いつも穏やかな微笑をボクに向けてくれる彼女が、怯えている。 ……一緒に怖がっている場合じゃない。ボクが何とかしないと! そもそも、ボクのあげた人形のことじゃないか! 「……人形が勝手に動くなんてあり得ないよ。ボクに任せて、セレスさん。 きっと何かのトリックがあるんだ。絶対にこの謎を解いて、きみに安心してもらうから」 ボクは立ち上がり、勇気付けるようにセレスさんの両肩に手を置いた。 さて、セレスさんの手前ああ言ったものの……正直、どうすればいいのかわからない。 やっぱり、お寺や神社に持っていくべきなんだろうか。閉鎖された学園にそんなものがあるわけないけど……。 ……とりあえず、人形を調べてみようか。何か機械的な仕掛けがないとも限らない。 まずは人形を両手で抱えて持ち上げ、重さを確かめてみる。……が、それは見た目相応というところだ。 中に機械が入っているのならもっと重いはずだろう。今度は服を脱がして不審な所がないか、調べてみよう。 この人形の着ている服はかなり精巧に出来ていて、実際に着せてあるようだ。 ボクは「彼女」のスカートに手をかけ、少し震える指でゆっくりと……ハァハァ 「……苗木君。手つきがいやらしいですわ。息も荒いです」 ふいにセレスさんの冷静な声が聞こえ、ボクは慌てて手を離した。そ、そんなつもりじゃなかったんだけどな……。 「それはわたくしがやりますわ。男子のあなたは、お人形遊びをしたこともないでしょうし」 素直にセレスさんに任せることにした。彼女は慣れた手つきでするすると人形の服を脱がしていく。 子供の頃は、よく人形で遊んでいたのかもしれない。あっという間につるりとした人形の体が露になった。 ……正面にも背中にも不自然な継ぎ目は見当たらない。特別な仕掛けはついていないと断言してもいいだろう。 ついでに人形の関節部分も調べてみる。手足のパーツが胴体部分に開いた穴に差し込んであるだけだ。 こういう観賞用の人形は、元々細かく関節を動かせるようになっていないのだろう。 ……問題の首は…………やけに固い。頭のパーツだけがしっかりと押し込んであり、少し力を入れないと動かせない。 今朝、ドアを開けたセレスさんの方へ向けられていたという頭。 それがこんなに固いというのは……人形が独りでに動いたとしても……不自然な気がした。 もっとも、振動などで偶然に頭が動いた可能性も否定されたわけだが。 「……変な仕掛けとかは、ついてないみたいだね」 「そうでしょうね。正真正銘、ごく普通のアンティークドールですわ」 こうなると、セレスさんが遭遇した事態は人の手によるものとしか思えない。 「誰かの、たちの悪いイタズラって事はないかな……?」 今更ながら思いついたボクの言葉に、再び人形に服を着せ始めたセレスさんが首を横に振る。 「先程も言いましたが、人形がわたくしの物だと知っていた方はいないはずですわ。 イタズラだとして、誰の物とも知れない人形を適当に仕掛けたりするでしょうか?」 確かに。「歩く人形」の怪奇現象を演出するなら、人形を置き忘れた持ち主相手でなければ効果が薄い。 人形のデザインからセレスさんに当たりをつける事は出来たかもしれないが、不確実すぎて犯人が面白がるとは思えない。 「靴も見て下さい。この靴の裏が汚れているのです」 セレスさんに言われ、ボクは人形の足の裏を覗き込んだ。 人形は帽子や服と同じく、黒い布製の靴を履かされているのだが……靴の裏にはびっしりと茶色い粉がついていた。 明らかにただの埃とは違う。指で押すと柔らかく、砂でもない。これは……木屑? こんな物がつく場所と言えば……。 元通りに服を着せた人形を持ってボクたちは部屋を出た。向かった先は美術室だ。 「こんな所が人形と関係ありますの? 食堂ともわたくしの部屋ともかけ離れていますわ」 「それが関係ありそうなんだ。どういう関係かは、まだわからないんだけど」 ボクはそう答えながら、美術室にずらりと並んだ机の上を調べ始めた。……そして、見つけた。 机の一つ。その上いっぱいに散った木の粉。指に付けて目を近づけると、人形の靴の裏についていた物と同じに見える。 「まあ。もしかしてこれが……」 「うん。きっと、これが人形の靴の裏に付いていたんだ。彫刻の仕上げで出た木の削りカスだね」 いつ誰が作業をした形跡なのかは知る由もないが、こんな木屑が出る場所は他に思い当たらない。 人形は誰かの手で食堂から持ち出された後、一度ここに運ばれたのだ。 「とにかく、人形の靴は自分で歩いたから汚れたんじゃない。ここに置かれたから汚れたんだよ」 「そのようですわね……。でも、一体誰が何の為に? 一旦、ここに置いてからわたくしの部屋に持ってくるというのも、訳のわからない行動ですわ」 セレスさんは首を傾げる。それは、まだ──ボクが答えようとしたその時。少し間の抜けたような声が美術室に響いた。 「おやあ~、これは苗木誠殿にセレス殿! 珍しい場所でお会いしますな!」 ボク達が振り返るとそこには巨体の仲間……“超高校級の同人作家”山田クンが立っていた。 彼は脇に抱えるようにしてスケッチブックを持ち、度の強そうな眼鏡の奥で瞬きを繰り返している。 「山田クン! どうしてここに?」 「よくぞ聞いてくれましたな! ……実は拙者、最近この美術室で密かに修行を積んでおるのです!」 その声は大きく、鼻息は荒い。山田クンの体格も相まって全然「密かに」という感じはしないが……。 ボクの目はそれより彼の持っているスケッチブックに吸い寄せられる。……もしかして。 「ひょっとして、ここでスケッチを?」 「ご名答! この山田一二三、“超高校級の同人作家”と呼ばれ、かの業界では神のごとく崇め奉られておりますが、 いかなる時も努力を惜しんでおりません! 『進化する天才、山田一二三に敵はない……!』 」 山田クンは目を輝かせながら、相手に指を突きつける決めポーズ(?)を取ってニヤリと笑った。 ……そしてすぐに、「まあ、ぶっちゃけ暇で仕方ないからなんですがね」と肩を落とす。 最近、山田クンがこの美術室で絵の練習をしていた。と、いう事は……。 「山田クン、この人形に見覚えがあるんじゃない?」 ボクが机に置いた紙袋から人形を取り出して示すと、彼は大きく頷いた。 「はいはい、見覚えは大アリですぞ。それは昨夜、デッサン人形代わりにしようと、食堂にあったのを拝借した人形ですな。 造形はまあまあでしたが、ほとんどポーズを取れないようですのであまり参考になりませんでしたな」 やっぱり、人形を美術室に運んで靴の裏を汚したのは山田クンだ。ボクはセレスさんと視線を交わす。 「セレスさん。昨日食堂に寄った時、山田クンとは?」 「会ってませんわ。わたくしが部屋に戻った後で食堂に来たのでしょう。 ……それはいいとして、他人の人形を勝手に持ち出すなんて……ゲスですわね」 セレスさんの吐き捨てるような口調に山田クンはすくみ上がった。 「げ……ゲス!? ひょっとして、この人形はセレス殿の物だったのですかな? す、すみません。……拙者としても勝手に持ち出したりはしたくなかったのですが、 食堂におられた方々がどなたも『自分の私物ではない』とおっしゃったので、つい。 で、ですが夜時間前には元通りに置いておきましたので、そのぅ、ゲスというのは……」 まくし立てるような弁明の中に、いくつも重要な証言が含まれている。ボクは慌てて問い質した。 「ちょ、ちょっと待って山田クン。人形がセレスさんの物とは知らなかったんだね? それに『元通りに』って、食堂に戻したってこと?」 「は、はい。それはもう。デッサン練習の後、ちゃんと食堂に寄って人形を置いて帰りました。 食堂にはまだ他の方もおられたので、嘘ではないと証明できますぞ」 ボクはセレスさんと顔を見合わせる。人形をセレスさんの部屋の前に置いたのは山田クンじゃない……。 「……ところで、デッサンに使った時に人形のポーズを変えたりした? 首の辺りとか」 「首……? いいえ! 可動式には見えませんでしたし、借り物の人形をむやみにいじったりはしませんぞ。 もし自分のフィギアが他人にべたべた触られたりしたら、怒りのあまりスーパーひふみんに覚醒してしまいますからなッ!」 実際に想像したのか突然怒り出した山田クンだが、すぐにセレスさんに睨まれて意気消沈した。 一応、持っていたスケッチブックを見せてもらうと、描かれている人形の首は確かに正面を向いている。 彼は嘘をついてなさそうだ。彼の仕業だったのは人形の靴の裏を汚した事だけ……。 気を取り直して、真相に近づく為にさらに証言を集める事にする。 「昨日、山田クンが人形を持ち出した時、他に食堂にいたのは誰だったの?」 「ま、まだお疑いで……? ええと、すぐに食堂を出ましたのでよく覚えていませんが、 大神さくら殿は間違いなくおられましたぞ。他にも何人かおられたように思いますが、彼女に聞けばわかるはずです」 大神さん。もしかすると、彼女がセレスさんの部屋に人形を運んだ犯人なのだろうか。 いまひとつイメージに合わない気もするが、話を聞く必要があるのは間違いない。 ボクとセレスさんは事態をよく飲み込めていないであろう山田クンを残して、足早に美術室を出た。 その前にセレスさんが無言でヒールの踵を山田クンの足にお見舞いし、悲鳴が聞こえたが……ボクは気づかないフリをした。 朝食前のこの時間に大神さんがいる場所と言えば、思いつくのはトレーニングルームか食堂だ。 トレーニングルームをセレスさんに覗いてもらい、大神さんの不在を確かめたボクたちはすぐに食堂に向かった。 部屋の中に入ると、目的の大神さんが親友の朝日奈さんと談笑しているのが目に入った。 二人で早朝のトレーニングを終えて朝食会が始まるのを待っていたのだろう。 セレスさんがおもむろに人形を紙袋から取り出しながら二人に声をかける。 と、その瞬間。人形を見た大神さんの表情が、はっとしたように変わった。 「セレスよ、その人形はもしや……」 「はい。あなたに、わたくしの人形の事でお聞きしたいことがありますの」 セレスさんが答えるや否や、大神さんがいきなり大きな体を二つに折って頭を下げた。 「すまなかった……!」 突然の事に、ボクたちや朝日奈さんもしばらく言葉を失う。……この反応。人形を“歩かせた”のは大神さんだったのか? 「……とりあえず頭を上げて下さい、大神さん。あなたが、犯人だったのですか?」 セレスさんがあくまでも冷静な声で問い質すと、大神さんは顔を上げ、代わりに申し訳なさそうに目を伏せて答えた。 「うむ。すまぬ、悪気はなかったのだ。しかし、良かれと思ってした事が返って裏目に出てしまった。 すぐに謝ろうと思ったのだが……いや、言い訳はするまい。人形は弁償させてもらう。……本当に、すまなかった」 そう言いながら、大神さんは再び大きく頭を下げる。……弁償? 何だか微妙に話がかみ合わないぞ。 弁償というのはどういう意味なのか。ボクが聞き返すと、彼女は怪訝な顔をした。 「……人形の首だ。その事で、犯人を探していたのではないのか?」 「首……確かにそれはそうなのですが、それだけではありませんの。 ともかく、昨夜、何が起こったのか聞かせて頂けませんか?」 まだ少し不思議そうな顔をしながらも大神さんはセレスさんに頷きを返し、答える。 「昨日の、夜時間の少し前の事だ。我は朝日奈と食堂で茶を飲みながら話をしていたのだ。 そこに山田がやってきて、机の上に乗っている人形は誰の物かと、食堂にいた全員に聞いた」 「……実は、山田君にはさっき会ってきましたの。皆さん、『自分の物ではない』と答えたのですね?」 「そうだ。すると山田は『少し借りる』ような事を言って、人形を持って食堂を出て行った」 ここまでは山田クンの証言と同じだ。ボクは口を噤んで、さらに大神さんの話に耳を傾ける。 「それから、30分ほど経った頃に山田が戻ってきて人形を置いて帰った。 ……しかし、人形を置いた場所が元の机の上ではなく、我の座っていた席の隣の椅子の上だったのだ。 不覚にも我は話に夢中でそれに気づかず、席を立った拍子に椅子を動かして人形を床に落としてしまった……!」 ここで大神さんは言葉を切り、拳を固く握って本当に悔しそうに唸り声をあげた。 彼女が無闇に暴力を振るうような人ではないのは知っているが、ちょっと怖い……。ボクは彼女をなだめつつ、先を促す。 「ぬぅ、すまぬ。……我はすぐに人形を拾い上げたのだが、落ちた衝撃で人形の頭が外れてしまった事に気がついた。 そこで慌てて人形を直そうとしたのだが……力の加減がわからず、つい無理に首を押し込んでしまった。 その結果が今の人形の有様だ。首が横を向いたまま動かせなくなり、これ以上下手に触るとさらに壊してしまうやもしれぬ。 夜時間も迫っていたゆえ、我は修繕を諦め、今朝の朝食の席で持ち主を探して謝る事にした……」 「えっと……それでその後、人形は?」 「自室に戻る前、今度は落とさぬようにと机の上に立たせておいた。 今朝早く、朝日奈とここに来た時には無くなっていたゆえ、もしやと思ったが、セレスがすでに回収していたのだな。 ……本当に、すまなかった。我の出来うる限りの償いはさせてもらうゆえ、どうか許してくれ」 証言を終えた大神さんは大きく息を吐いて、再び大きく頭を下げた。 「そんな……いいのです、首の事は。それより、もっと気になる事が出来ましたから。 ……苗木君、これは一体どういう事でしょう?」 大神さんに顔を上げさせたセレスさんが、ボクの方に向き直って言った。 こうなると犯人は山田クンと大神さんの他に、人形をセレスさんの部屋の前に運んだもう一人がいるという事だろう。 でも、その人物はどうして人形をセレスさんの部屋の前に運んだんだ? 山田クンも大神さんも、人形の持ち主を知らなかったのに。一体誰が、どうやって……? 「大神さん。人形を置いて帰ったのは夜時間の直前だったんだよね。その時、食堂には誰がいたの?」 夜時間には食堂は閉鎖される。早朝の時点で人形が食堂に無かったのなら、夜時間前に持ち出されたはずだ。 大神さんより後に食堂を出た人物がいたなら、その人には人形を持ち出す機会があった事になる。 人形の持ち主を知った方法が謎だけど……まずはそこから犯人を絞り込んでみよう。 「我が食堂を出た時か。夜時間の直前だったゆえ、残っていた他の者も一斉に食堂を出たな。 朝日奈と話しながら食堂を出たのはよく覚えているのだが……うーむ……」 大神さんは苦心しながら記憶を辿るように瞑目した。話に出た朝日奈さんが口を挟む。 「昨日の夜の食堂は人の出入りが多かったからねー。えーっと、とりあえずセレスちゃんは一回来たでしょ。 あと山田。そういえば『この人形は誰の物ですかな?』なんて聞いてたね。あれより後の話だよね」 「そうか。あの時、我もつられて食堂を見渡したな。他にいたのは十神、腐川……ならぬジェノサイダー翔。 後は霧切。それに不二咲か」 「そう、そうだよ! 結局、あのメンバーと一緒に最後まで食堂に残ってたよ!」 事態を把握しているわけではないだろうが、朝日奈さんは真相がわかった、と言わんばかりに嬉しそうだ。 確かに犯人はその中にいるんだろうけど……ここから絞り込むにはもう一手必要だ。 「では十神君、腐川さん、霧切さん、不二咲さんの全員に人形の事を聞いて回りますか?」 セレスさんが提案する。確かに、全員に聞けば犯人がわかるかもしれないけど── 「いや、それはちょっと効率が悪いかな。犯人がイタズラ目的だったら嘘をつくかもしれないし。それより……」 ボクは大神さんの方に向き直って尋ねた。 「一斉に食堂を出た、って言っても皆で横一列になって出た訳じゃないよね。 本当に一番最後に食堂を出たのは誰かわからないかな?」 最後に食堂を出た人なら、誰かが人形を持ち出す所を見ているはずだ。 もしその人が犯人でも、「知らない」と嘘をつけばすぐにわかる。……つまり証言を聞くのは最後の一人で十分だ。 「うむ、思い出してみよう。確か、我らの前を歩いていたのは……そうだ、十神とジェノサイダー翔だった」 「そうそう! ジェノサイダーがいつもみたいに両手でハサミを振り回しながら十神を追いかけてたんだよね。 十神はこーんないっぱい本を抱えて図書室から逃げてきたみたいなんだけど、ついて来られて、諦めてずっと無視してたね。 食堂を出る時も、何でもないみたいに本を抱えてさ。でも、顔が引きつってておかしかったな~!」 朝日奈さんは身振り手振りを加えながら、本当におかしそうに証言した。 高圧的で冷たい言動が目立つ十神クンとよく衝突しているだけに、彼の情けない姿が痛快だったのかもしれない。 「という事は、最後に食堂を出たのは霧切さんか不二咲さんでしょうか?」 「……いや、霧切だな。不二咲は食堂にあの機械……ノートパソコンだったか。 あれを持ち込んで熱心に作業をしていたようなのだが、我らや十神達が席を立つのを見て慌てて走ってきた。 そのまま我らに追いついたゆえ、奴が我らのすぐ後に食堂を出たはずだ」 これで、話を聞くべき相手は決まった。霧切さん……“超高校級の探偵”である彼女が犯人を知っているに違いない。 あるいは、彼女が犯人なのか……でも、どうやって人形の持ち主を知ったんだろう……? ボクたちは食堂を離れて、霧切さんの部屋の前にやってきた。 ボクが早速インターフォンを押そうとするのを、セレスさんが袖を引いて止める。 「あの……霧切さんとはあなたが話して下さいね。わたくし、あの方は少し苦手ですの」 何もかも真実を見抜いてしまうような霧切さんの視線で射られると、ボクでも怯んでしまう事がある。 不安げに少し俯くセレスさんに、ボクは黙って頷きを返した。そして改めてインターフォンに手を伸ばそうとしたその時。 「私に、何か用?」 予想外の方向から突然声をかけられ、ボクは驚きのあまりビクリと肩を震わせてしまった。 慌ててセレスさんと一緒に声のした方向に振り返る。そこには、ボクたちが訪ねた部屋の主──霧切さんが立っていた。 彼女はこちらを警戒するように軽く両腕を組み、鋭く知性的な目で真っ直ぐにこちらの方を見据えている。 不意を突かれた事もあってボクは思わず息を飲み、しばらく言葉に詰まってしまう。 「ほら、苗木君……! しっかりなさい……!」 囁くような声でボクをけしかけるセレスさんは、ちゃっかり半歩引いてボクの後ろに隠れるような格好だ。 ……やるしかない。なるべく動揺を悟られないように軽く咳払いをしてから、霧切さんに話しかける。 「やあ、霧切さん。えっと……ちょっと聞きたい事があるんだけど、いいかな?」 「聞きたい事、……ね。わざわざセレスさんと一緒に私の部屋に来るなんて、どんな重大な話かしら?」 静かな口調ながら些細な嘘や言い間違いも許さないような威圧感。別にやましい事がないのに妙に緊張してしまう。 ……これじゃ、どちらが“容疑者”かわからないじゃないか! 「聞きたい事って言うのは、この人形の事なんだ」 ボクはそう言いながら件の人形を両手で紙袋から取り出した。とにかく話をして緊張をほぐそう。 「ああ、その人形は……」 人形を見ると霧切さんの口元に僅かな笑みがこぼれ、威圧感が少し和らぐ。 こうなるとこちらも話しやすい。ボクは事件と、これまでの捜査の流れを出来るだけ詳しく霧切さんに説明した。 「……なるほど。さしずめ『歩く人形事件』というところかしら。面白いわ」 興味深そうに話を聞いていた霧切さんは何故か嬉しそうに頷いた。一方、セレスさんは「ちっとも面白くありませんわ」と不満げに呟く。 「結論から言ってしまいましょうか。セレスさんの部屋に忘れ物の人形を届けた“犯人”は私よ。 インターフォンを鳴らして直接渡そうと思ったのだけれど、彼女はそれに出なかった。 ちょうどシャワーを浴びていて気がつかなかったのね」 あっさりと言ってのける霧切さん。……ほっとしたけど、色々手順を踏んだだけにちょっと拍子抜けだ。 「でも苗木君。あなたの理屈には穴があるわ。もし私がここで犯人は不二咲さんだと嘘をついたら、 どうするつもりだったのかしら?」 「……あ」 それは想定していなかった。その場合は霧切さんと不二咲さんの二人を尋問して真相を突き止めるしかなかったのだろうか。 いや、二人が頑なに否定していたら事件は迷宮入りしていたかも……? ボクが返答に窮していると、セレスさんがはっきりとした口調で言った。 「それでも苗木君なら、きっと犯人を突き止めてくれましたわ」 彼女は身を乗り出し、半ば睨みつけるような鋭い視線を霧切さんに投げかける。 嬉しく思う反面、ピリピリした空気に身がすくむ。当の霧切さんは……「ちょっと意地悪だったわね」と軽く笑い、矛を収めた。 気を取り直して、残る謎の答えを尋ねてみる。 「それにしても、どうして人形の持ち主がセレスさんだってわかったの? “超高校級の探偵”の霧切さんに限って勘……とかじゃないよね?」 「簡単な消去法よ。ただ、あなたが私と同じ推理をするにはデータが不足しているわね」 そう言って霧切さんは右手の指を順に立て、こちらに示して見せた。 「補足情報。私は大神さんと朝日奈さんが食堂に来たところを見ていた。そしてヒント……その人形を貸して」 答えは当ててみて、という事か。言われるままに抱きかかえていた人形を霧切さんの方に差し出すと、 彼女は人形の両脇に手を入れてそれを受け取る。そしてそのままボクの目の高さに上げて見せた。 目の前には赤ちゃんみたいに抱き上げられたアンティークドール。…………ヒントってこれだけ? まず、補足情報というのは大神さん達が食堂に人形を持って来なかったところを見た── つまり大神さん達を人形の持ち主から除外できるという意味だろう。それを踏まえて、今の人形を見て……消去法で……? 人形……今更これを見て何がわかるって言うんだろう。あちこち持ち歩いてここまで来たのに……。 「苗木君……」 セレスさんの声が聞こえる。振り返ってみると、彼女は不安そうにこちらを見つめていた。 どうやらボクは無意識のうちに頭を抱えていたらしい。 さっきセレスさんがボクを庇ってくれた時の言葉を思い出す。……『それでも苗木君なら』……。 セレスさんの信頼に応える為に、ボクは弱気の虫を追い払い、必死で頭を回転させる。 ……一旦、目の前の人形の事は置いておこう。このまま考えても答えは出てきそうにない。 霧切さんは消去法と言っていたから、容疑者(この場合は人形の持ち主だ)を除外する事から始めてみる。 まず、人形の持ち主を皆に尋ねた山田クン。それに人形を持ち込まなかった事が確定している大神さん、朝日奈さんは除外。 当然、霧切さん本人も除外して、食堂に来た容疑者の中で残るはセレスさん、十神クン、腐川さん、不二咲さん。 セレスさんが人形の本来の持ち主なんだから、彼女と他の三人とは決定的な違いがあるはずだ。 ゴスロリ趣味……じゃない。人形を持ち込んだセレスさんと持ち込まなかった三人の違い……。 ……そうか、そのままじゃないか……! 「持ち物だね。セレスさん以外の人は、皆両手が塞がる荷物を持っていた」 ボクの言葉に、霧切さんは笑みを浮かべて頷いた。 「その通りよ。十神君は本の山。腐川さんは両手にハサミ。不二咲さんはノートパソコンを、食堂を出る時も持っていたわ。 あの三人を除外すれば自然とセレスさんが残るという事よ。……人形の趣味にも合うしね」 まだ話が見えていないであろうセレスさんが、「どういう事ですの?」と首を傾げる。 「人形は今、霧切さんがしているように両手を使うか、紙袋でも使わないと持ち運びにくい大きさだよね。 なのに人形は紙袋と一緒に忘れられていた訳でもないし、紙袋を持って人形だけを忘れて帰るという事も考えにくい。 という事は、持ち主は人形を両手で抱えて食堂に持ち込んだ可能性が高い」 「……なるほど。それで両手が塞がる荷物を持っていた人達が持ち主ではないとわかったのですね」 セレスさんはにっこり笑って大きく頷いた。 セレスさんが改めて人形を届けてくれた霧切さんにお礼を言うと、彼女は優しく笑って自室に戻っていった。 これで事件は解決だ。ようやく、ほっと胸を撫で下ろす。 「それにしても、小さな出来事が積み重なって事件になっちゃうなんて……」 「人形に関わったどなたも……こんな事になるとは思わなかったでしょうね。 わたくしも、少し反省しなくてはいけませんわ。その、歩く人形だとか……つまらない勘違いをしてしまって……」 そう言ってセレスさんは恥ずかしそうに目を伏せた。 「いや、これは仕方ないよ。……でも、セレスさんにも苦手な物があるんだね」 最初はボクも一緒になって怖がっていた訳だけど、今思うと弱気なセレスさんもちょっと可愛い。 さすがにそれは口には出せなかったが、少し口元がにやけてしまったみたいだ。 「……それ、どういう意味ですの? こんなにもか弱いわたくしを捕まえて……」 セレスさんの眉がぴくりと上がる。……しまった、怒らせたか!? 「い、いや、ごめん! そういう意味じゃなくて、えっと……」 慌てて失言を取り繕おうとするボクに、セレスさんはもういい、と言うように首を振って見せた。 「まあ、あなたのおかげで助かりましたから大目に見てあげましょう。 これで安心してこの人形を持っていられますわ。あなたに頂いた……特別な人形を……」 セレスさんの腕の中には少し首が傾いたままのアンティークドール。 それを見つめる彼女の眼差しは、言葉通りに特別な物に向けられるような熱を帯びて見えた。 特別な人形って……どういう意味? そんな言葉が喉から出かけたけど、胸が高鳴り、そこで止まる。 「あら、もう朝食の時間ですわね。わたくしは部屋にこの子を置いてきますから、あなたは先に食堂に行って下さい」 先に沈黙を破ったのはセレスさんの方だった。さっさと踵を返して食堂とは逆方向……自分の部屋の方に行ってしまう。 ちょっと頬が紅く見えたのは、気のせいかな……。 ボクはセレスさんの背中が見えなくなるまでその場に留まってから、食堂へと向かった。
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所属:海月食堂 種族:ドククラゲ 出身地:グラーディア海周辺 年齢:78歳 身長:160㎝ 体重:55.0kg 性別:♀ 職業:店長兼料理長 性格:頑固で負けず嫌い ポケギルメンバー達のために毎日料理を作る食堂の料理長を務めている。 たくさんいるメンバー全員の食事の用意ができるのもひとえに彼女の80本の触手のおかげである。 料理の腕は確かだが、自分の料理にケチをつける相手にはおいしいと認めるまであらゆる料理を披露するほどの負けず嫌いである。 追記情報 他の女性ポケモン達が年齢を気にする中、彼女は自分が高齢者であることを非常に誇りに思っており、「おばちゃん」とか「おばさん」と呼ばれるとけっこう喜ぶ。さすがに「ババア」などと呼ばれると怒るようだが。 海月食堂は敵味方関係なく様々なギルドメンバーが集うため、一種の社交場ともいえる環境になっている。