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今日 - 合計 - 電流イライラ棒リターンズの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 17時11分06秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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概要 入力電流計算機 説明使い方 パラメータ 内部データ 備考入力電流 Battery Mixについて コメント 概要 公式データに基づき、入力電流を計算します。 入力電流計算機 バッテリ 電圧[V] 容量[mAh] 待機電力 測定時間[分] 待機電力[%] 待機電力+充電電力 測定時間[分] 待機電力+充電電力[%] 待機電力 約?mW 入力電流 約?mA 充電電流 約?mA 説明 使い方 各パラメータを半角数値で入力し、[計算]ボタンをクリックして下さい。 最初から一般的なパラメータがセットされているので、消費電力・充電電力以外を変える必要はないでしょう。 入力電圧は5V固定です。 パラメータ 待機電力 端末を使わず放置した状態での消費電力 待機電力+充電電力 端末を使わず放置した状態で充電し続けた場合の充電電力 満充電に近くなると(大体80%程度から)充電電流は低くなりますが、本計算機はそれを含めて計算します。 そのため、0~100%まで測定した数値を入れないと、正しい結果が出ません。 内部データ 内部データには以下のパラメータを利用しています。 入力効率 バッテリ容量 入力電力 満充電にかかる時間 入力効率 3.7V1400mAh 5V1600mA 130分 29.9% 3.7V1400mAh 5V850mA 230分 31.8% の相乗平均 備考 入力電流 入力電流 説明 2.5mA 電池切れで通信用ケーブルでPCに接続した時 100mA 電池切れで充電用ケーブルで充電した時 500mA 電池切れではない状態で通信用ケーブルでPCに接続した時・電池2本タイプのモバイルバッテリ 850mA DCアダプタ・ポケットカーチャージャー(シガーライターソケット-USBアダプタ) 1000mA よくあるモバイルバッテリ・低出力のUSB-ACアダプタ 1500mA 高出力のモバイルバッテリ 1600mA 標準ACアダプタ 1800mA 規格上限 2000mA 高出力のUSB-ACアダプタ Battery Mixについて Battery Mixの「0%まで」と「100%まで」は端末の使用状態・充電器に関わらず全ログ中のデータから算出しているため、本計算機のデータには使えません。 コメント 名前 コメント
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電流猛菌フィラメン P 水文明 (5) クリーチャー:サイバー・ウイルス/サイバーロード 3000 ■このクリーチャーはブロックされない。 ■このクリーチャーが攻撃する時、コスト4以下の水または自然のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出してもよい。 作者:赤烏 フレーバーテキスト DMWD-04 「ストロング・メタル・オリカ 野菜大陸」細胞をいじる技術はどこにも負けない。いわば、水と自然が組めば最高ってわけ! ――電流猛菌フィラメン 収録 DMWD-04 「ストロング・メタル・オリカ 野菜大陸」6/16 評価 名前 コメント
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電流妖魔ハイオクタン P 水/闇文明 (3) クリーチャー:リキッド・ピープル/ヘドリアン 4000 ■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分はカードを1枚引く。 作者:wha +関連カード/0 カードリスト:wha 評価 名前 コメント
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電圧(ボルト)単位:V 電流(アンペア)単位:A 仕事率(ワット)単位:W 関係:電圧×電流=仕事率 例:1.2V(2000mA)のニッケル水素二次電池を10本直列につないだ場合… 1.2V×2A×10=24W(出力12V 2Aの蓄電池) よく広告などで「大容量○○mA!」といった表記を見かけます。 しかし実際どの程度蓄電できるかは“仕事率”にかかっています。 例:3.7V×5000mA=17.1W 10.8V×5400mA=58.3W
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前ページ次ページゼロと電流 マシンザボーガーのスピードに驚いた三人目はタバサだった。 学院に着くとタバサは、やや固まった、それでもいつも通りの無表情で、ザボーガーから降りる。 足下が少しふらついているのは、調子に乗ったルイズが左右に揺れながら走ったためだ。 「凄い」 「凄いでしょう」 キュルケに続いて二人目。学園では希少なトライアングルメイジである、タバサの度肝を抜いたのだ。ルイズの機嫌が悪いわけがない。 タバサは少し俯くようにして体制を整えると、姿勢を正してまっすぐルイズに向き直る。 「できれば、被らせて欲しい」 ルイズは、タバサが自分を指さしているのかと思って驚くが、よく見るとその示す先は自分の頭、すなわちヘルメット。 タバサは、ヘルメットを被りたいと言っているのだ。 「これ?」 ルイズは自分の頭を指さす。 被らせること自体に否はない。ただ、自分にも少し大きいような気がするヘルメットである。タバサだとぶかぶかではないだろうか。 「別にいいけど、前が見えないかも」 「構わない」 ルイズの差し出したヘルメットを受け取るタバサ。 一瞬タバサは、「本当にいいのか?」とでも言いたげに首を傾げた。 それでもルイズは素直にヘルメットを差し出しているので、タバサも素直に受け取る。 そして、被る。 そして、インカムを下げた。 「ザボーガー、来て」 ザボーガーは動かない。 「ザボーガー、来なさい」 やっぱり、動かない。 タバサはルイズを見上げた。 ルイズはタバサからヘルメットを脱がせると、自分で被り治し、インカムをキュピンと下げる。 「来なさい、ザボーガー」 自走して、ルイズの横に止まるザボーガー。 「面白そうなことしてるわね、私もいいかしら?」 シルフィードからフライで飛び降りてきたキュルケも参加する。 「はぁい、ザボーガー。こっちに来て」 来ない。 何度か試した後、ルイズの部屋で話し合って出した結論は、ルイズがヘルメットを被っているときだけ、命令に従う、と言うものだった。 ルイズの命令でも、ヘルメットがなければザボーガーは動かない。 「もしかしてルイズの使い魔って、ザボーガーじゃなくて、このヘルメットとかいう兜のほうじゃないの?」 「ヘルメットがないとザボーガーは動かないんだから、似たようなものじゃない」 「それともあれかしら、ほら、なんだっけ」 「“怒りの電流”?」 「そう、それ。その正体がわかれば何か変わるのかしら」 正直、ルイズもそれを期待している。 確かにザボーガーは面白い使い魔だが、それだけなのだ。 地上を走る速さ、ヘリキャット、マウスカー、シーシャーク。それだけだ。特殊ではあるが、非常に際だった、と言うレベルでもない。 そもそも、現状では人型に変形する意味がない。実際には意味があるのだが、人型を動かすには“怒りの電流”が必要なのだ。 因みに、試しにとデルフリンガーに話を振ってみたところ、あっさりと「電流? なんだそりゃ」と返される始末。 これらのことはタバサにとって、今のままではザボーガーが殆ど使えないことを意味している。 個人での戦闘能力を持ったメイジがザボーガーを駆るのは恐ろしい。高速移動に策敵、それらを魔法の助け無しでこなすのだ。しかし、ザボーガーを使いこなすことができるのは主であるルイズだけ。それも技量の問題ではないので訓練も意味がない。 だからタバサはその場を静かに去ろうとした。 しかし、 「タバサがザボーガーに乗れたら凄いわね」 キュルケが余計なことを言うのだ。 「シルフィードにザボーガー。空の機動力と地の機動力、両方を兼ね備えたトライアングルメイジよ」 自分はフレイムを手放すつもりはない。そしてフレイムだと機動力は望めない。 自分は相手を燃やし尽くす炎であり、敏捷さは必要でも機動力はさほどいらない、とキュルケは言う。 ルイズは逆らった。 「だったら、タバサがザボーガーじゃなくて、私がシルフィードに乗っても良いんじゃない?」 「ゼロとトライアングルは比べられないと思うけど」 「……爆発は使えるわよ」 「だからゼロ」 ルイズはキュルケを睨みつけた。 「なによ。どうせ爆発は失敗魔法だけど」 「あ」 キュルケはいきなり頷いた。 「そうか、まだ知らなかったのね」 「何をよ」 「貴女、ゼロのルイズじゃない」 今更何を言うのだ、とルイズの目はさらにキュルケを睨みつける。 「やっぱり知らなかったのね」 「だから何をよ」 「成功確率ゼロじゃないのよ?」 「は?」 「ゼロ距離魔法、ゼロ距離攻撃のゼロよ」 「何それ」 「ギーシュが名付け親よ」 「確かに失敗は失敗だが、あの破壊力は戦闘という一面に置いては捨てがたいと思う」と、ギーシュはある日、雑談の中でそう言ったのだ。 雑談相手のマリコルヌたちは笑っていたが、考え込んだのがキュルケ、タバサ、モンモランシーである。 キュルケは実用本位のゲルマニア貴族として、タバサはその年齢とは不釣り合いなほどの戦闘を経験した者として。 そしてモンモランシーの場合は、「他のことならいざ知らず、ギーシュが戦闘に関して言ったのだから」という理由で。 それ以来、少なくとも四人にとっては「ゼロのルイズ」は「魔法成功確率ゼロのルイズ」ではなく、「ゼロ距離攻撃のルイズ」なのである。 ルイズ本人にとっては文字通り「いつの間に」なのだが。 「だから、近づかないと何もできない貴女と、魔法で攻撃できるタバサ。どちらが有利かは言うまでもないでしょう?」 「できるわよ」 ルイズは投げナイフを取りだした。 「少なくとも、もうすぐできるようになるわよ」 確かにルイズの爆発は強力だが、命中率は悪い。遠くの標的に狙って当てるなどまず無理だ。 だから、ナイフに呪文をかける。そして、投げる。うまくいけば爆発魔法で遠距離攻撃となる。 「じゃあやってみる?」 売り言葉に買い言葉でルイズは承諾し、夕食後に三人は再び集まることになる。 場所は本塔裏。三人は知らないがそこは、ロングビルが“土くれのフーケ”として宝物庫を観察している場所であった。 「で、どうしようって言うの?」 フライで飛び上がったキュルケとタバサは、本塔の天辺に木製の的をぶら下げていた。 これを、ルイズに狙わせるのだと。 当然、投げナイフの届く範囲ではない。 だから、ルイズはシルフィードに乗ってもいい、とキュルケは言い、タバサも頷いた。 しかし、ルイズは断った。シルフィードは自分の使い魔ではない、と。 自分にはザボーガーがある、と。 「飛べる?」 ルイズの言に首を傾げるタバサに、 「見てなさい」 ナイフを差し込んだベルトを巻き、ザボーガーに跨ってヘルメットをしっかりと被る。 そしてルイズは高さを確認すると、ハンドルを握る。 「行くわよ! ザボーガー!」 充分な距離を離れ、マシンザボーガーが飛ぶ。 ルイズはスペックを受け取っている。出てくる数値はよくわからないが、ルイズの中に流れ込むイメージが可能だと告げていた。 充分な加速と助走距離、そして適切な角度。それらが重なった大ジャンプ。その頂点からナイフを放てば…… 「行っけぇっ!!」 ナイフに呪文を流し込むイメージ。そして、素早く投げる。 一瞬、ナイフと自分、そしてザボーガーが繋がったようなイメージがルイズの中に生まれた。 当たる、と確信する。 落下するザボーガーを操りながら、しかしルイズは見た。的に投げナイフの柄の部分が当たるのを。 そういえば、投げナイフの練習なんてやってない。それに、どうせ爆発させるのだったら、ナイフの必要はあったんだろうか? 無いような気がする。 結果として、ナイフは的に当たったが刺さらず、爆発もしてない。 してない? うつむきかけたルイズは慌てて空を見る。 少し遅れて、爆発。 このタイムラグは一体。これも、ヘルメットの力だろうか。 「あ」 キュルケが爆発した場所に驚いていた。 地面に無事着地して、爆発した場所を振り仰ぎ再確認したルイズも気付く。 宝物庫の壁に爆発をぶつけてしまったのだ。しかも、あろう事が壁にビビが入っている。 「あそこって宝物庫よね」 「固定化が多重にかけられているはず」 タバサの言葉に、キュルケはこの出来事の無茶さを確認する。。 「あの子の爆発ってどんだけ凄いのよ……固定化の魔法がかかった壁に一撃でヒビなんて……」 ザボーガーを停めたルイズは、惚けたようにヒビの入った箇所を見上げていた。 「……ねえ、キュルケ、タバサ」 「……なに?」 「私たちは、今夜は部屋でおとなしくしてた」 「え?」 「宝物庫のヒビなんて知らない。そうよね」 「ちょっと、ルイズ?」 「知らない」 「タバサまで!?」 しかし、そうは言ってもキュルケにも良いアイデアはない。 結局三人は、こっそりとルイズの部屋まで戻っていく。 部屋で待っていたデルフリンガーにも良いアイデアはない。 こうなったら、もう黙っておくか。幸い、先ほどの光景に目撃者はいない。 でも、とルイズが言う。 「ごめん。やっぱり正直に言うわ。嘘つきたくないし」 それでペナルティがあるというのなら素直に受け入れるだけの話だ。 キュルケとタバサはそこにいただけ、爆発の責任は自分だけが負うべきだと。 「はあ?」 そのルイズの言葉に、キュルケは真っ向から異を唱える。 「何言ってんのよ。こんなくだらないことでヴァリエールに借りなんて作ったら、実家に二度と顔が出せないわよ。今回は私も同罪、いいわね」 「私も。同席は同罪」 「何言ってんのよ、二人とも。爆発させたのは私の魔法よ。貴方達の魔法じゃ、あんな凄い爆発は無理なんだから」 「ほら、そうやって」 キュルケはニヤリと笑う。 「固定化のかかった宝物庫の壁にヒビを入れた、なんてある意味凄い成果を独り占めする気ね」 「ずるい」 「まったく、さすがはヴァリエール、油断も隙もないわね」 「やらずぶったくり」 さすがにここまで言われるとルイズも黙ってはいられない。 「な、な、な、何言ってんのよっ! そんなわけないでしょう!」 「じゃあ同罪ね、三人とも……えーと、タバサは抜けても良いのよ?」 「仲間外れは嫌」 「ん、御免。可愛い事言うんだから」 タバサを抱きしめて、キュルケは謝った。 こうなると、キュルケを翻意させるのは難しいことをルイズはこれまでの経験から知っていた。せめてタバサがこちら側に賛成していれば何とかなるのだが、今回はキュルケ側だ。 とりあえず三人は、再び犯行現場に戻ることにした。 どちらにしろ、的や爆発の破片は片付けなければならない。 「嬢ちゃんの力、見せてくんな。何かわかるかもよ」と言ったデルフリンガーを、鞘に半分だけ入れた状態でザボーガーにくくりつけ、三人は本塔裏へと向かう。 道すがら、 「なあ、この妙なゴーレムって何だ?」 「ルイズの使い魔よ。名前はザボーガー。仲良くしなさいよ、デルフ」 「おでれーた。使い魔がゴーレムかい。しかしなんか、他人って気がしねえなぁ」 「もしかして、ザボーガーのこと知ってるの?」 「いや、全然覚えてねぇ。多分、知らねえとは思うんだが……なんか引っかかるんだよなぁ」 「あら、大きな口を叩いた割には記憶力は大したこと無いのね」 「いや、でっかい嬢ちゃん。俺が幾つだと思ってんだ。百や二百、それどころか千どころの騒ぎじゃねえんだぞ。多少は物忘れもするわさ」 「老人ボケ?」 「……ちっこい嬢ちゃんは口数少ねえ癖に、きついこと言うね。まさに寸鉄だねぇ」 「嫌よ? ボケたインテリジェンスソードなんて」 「嬢ちゃんも酷いね、年寄りは労りなよ?」 だったら、鞘の中にいれば? と答えかけたルイズの身体が揺れる。 否。ルイズだけではない。全員の身体が、地面が揺れたのだ。 その原因は探すまでもない。 二つの月の光を遮るような巨大な人影が塔を殴りつけている。 キュルケが呟く。「ゴーレム」と。 宝物庫の壁を殴りつける巨大なゴーレム。 タバサはすぐに思い当たる。 貴族専門の盗賊。巨大なゴーレムを操る盗賊。 「フーケ」 「え? フーケ? ……って、土くれのフーケ!?」 「二人とも、知ってるの?」 「知ってるも何も、貴族専門の盗賊って有名じゃない。トリステインの貴族なら知らないわけないでしょう? 家は警戒してないの?」 「……ウチに入る気なら、必要なのは盗賊というより傭兵部隊だけどね」 「どんな家よ」 「知ってるでしょう? ツェルプストー家と長年争える家よ?」 キュルケは少しだけ考えて、納得した。 それくらいの家でないと困る。争っている我が家にも格があるのだ。 「それで、どうするんだい。嬢ちゃんがた」 デルフリンガーが問うた。 その言葉を待っていたかのように砕ける塔の壁。ルイズの爆発による劣化によって、フーケのゴーレムの拳撃に耐えられなくなっていたのだ。 ゴーレムの肩に乗った人影が塔の中へと入っていくのが見える。 タバサが口笛を吹いた。 「シルフィードを呼んだ。キュルケは炎で援護して、ルイズはザボーガーで気を惹いて」 「わかった」 「ちょっと待って!」 キュルケが悲鳴のように鋭い声で制止する。 その示す先に、二人は見た。 塔の中に差し込まれたゴーレムの腕が戻されたところ。 その腕の先に握られた人影。 そして、いつの間にかゴーレムの肩の上に戻っている術者。 「すぐに、学院長に連絡を! ぐっ……」 聞き覚えのある声はゴーレムに握られた身体から。力が強まったのか、声はすぐに途切れる。 三人は顔を見合わせた。 今の声は紛れもなく、学院長の秘書であるミス・ロングビルのものだ。 ゴーレムは、ぐったりとしたロングビルの身体を三人に見せつけるように腕を伸ばし、歩き始める。 三人は動けない。どう見ても、ロングビルは人質だ。 ルイズはキュルケとタバサを見、頷く。頷き返す二人。 そのまま、三人は動かない。 やがて、ゴーレムの姿が見えなくなったとき、初めてルイズが口を開いた。 「ヘリキャット、マウスカーを追って」 ザボーガーの頭部が開き、小型偵察ヘリコプター・ヘリキャットが離陸した。 ヘリキャットはフーケに見咎められる危険がある。そこで密かにマウスカーを向かわせ、それを探す形でヘリキャットを送る。 これなら、フーケにヘリキャットが視認される危険は少ない。そして、地中に潜ることすらできるマウスカーならば姿を隠すのは容易だ。 「追うわよ」 「先生には知らせないの?」 「そんなにことしてる間にフーケは離れていくのよ? 今はゴーレムのスピードだからギリギリ追えているけれど、馬でも使われたら追えなくなる。それに、ミス・ロングビルのこともあるわ。早く助けないと」 「シルフィードとザボーガーなら追える」 「シルフィードは駄目。空からは向こうも警戒しているはずよ。速度は出しにくくなるけれど、ザボーガーに三人乗るわよ」 言いながらヘルメットを被り、三人で乗るためにくくりつけたデルフリンガーを外そうと、柄に手をかけるルイズ。 次の瞬間、デルフリンガーを握った手に高熱を感じたルイズは慌てて手を引っ込める。 「なに? 今の」 「思い出した……。今のが使い手の証だ。嬢ちゃん、結構怒ってんな」 「どういう意味?」 「実際に熱かった訳じゃないってわかってるよな? 今のは、俺と嬢ちゃんの心の震えが繋がったんだよ……そうだ、思い出したぜ、ガンダールヴ」 「ガンタールヴ?」 タバサが思わず身を乗り出し、キュルケは絶句していた。 「いいか、ガンダールヴってのは、手にした武器を何でもつかいこなしちまう、始祖を護るための力だ。そして、その心が震えれば震えるほど、その力は強くなる」 「震えるって言われても」 「普通は主の危機に対して震えるんだが、嬢ちゃんの場合特例で主とガンダールヴが同じ人間だ。つまり、嬢ちゃんの気持ち次第でどうにでもなるってこった。嬢ちゃんの気持ちがそのまま力になるんだよ」 「私の気持ち……」 「フーケを捕まえたいか? あの姉ちゃんを助けたいか?」 「……捕まえたい。助けたい!」 「本当にそう思ってんなら、ガンダールヴのルーンが力を与えてくれる。俺を正しく使うこともできるはずだ」 それから、とデルフリンガーは続ける。 「このザボーガーとやらも関係あるはずだが、これはよくわかんねぇ」 「それだけ聞けば充分よ。行きましょう」 ルイズとキュルケがタンデムで。さらに、その間に挟まれるようにタバサ。 三人は出発する。 フーケは何故か止まっていた。 待ち受けているのだろうか、あるいは隠れ場所か。 森の中では見通しが悪く、さらに月明かりの下ではヘリキャットと視覚を共有したルイズでもフーケの確認はできない。それでも、さすがにあれほどの大きさのゴーレムを見失うことはなかった。 灯りのついた小屋の横で、ゴーレムは止まる。そして、ロングビルと何かの木箱を下ろした。 縛られている状態のロングビルは転がされたまま、木箱がその横に置かれる。 そして、ゴーレムは消えた。 周囲を哨戒するヘリキャットとマウスカー。しかしフーケらしき姿はなく、ルイズは二機を小屋と自分たちの周囲に展開させる。これで、誰かが近づけばすぐにわかるはずだ。 フーケがいなくなった理由はわからないが、ロングビルをそのままにしておく訳にはいかない。罠を仕掛ける暇があったとは思えない。 躊躇いながらも、三人は小屋に近づいた。 「ミス・タバサ、ミス・ツェルプストー、ミス・ヴァリエール!」 小屋の中からロングビルの声。 「縛られて動けないんです、罠の気配はないようですけれど」 良かった、と呟いて歩き始めるルイズとキュルケをタバサは止めた。 「駄目、逃げ……」 皆まで言う前に、小屋の戸が開いた。そこには、破壊の杖を三人に向けるロングビルの姿が。 「ミス・ロングビル!?」 「残念、あたしゃあ、フーケって名前でね!」 くぐもった音、直後に爆発音、そして衝撃。 先頭にいたキュルケは爆風をもろに受けて失神。その背後のタバサもキュルケの身体をぶつけられて倒れ込む。唯一、ルイズだけがザボーガーが楯となって無事だった。 しかし、もうもうと上がる煙が晴れたとき、ルイズが見たのはキュルケとタバサの喉元にナイフを突きつけるフーケだった。 二人の杖は取り上げられ、遠くに放り投げられている。そして、タバサは足元を土の魔法で固められていた。 ルイズを牽制しながら、フーケはタバサの足をさらに頑丈に縛り上げ、魔法を解除した。 「さて、お友達が無事でいて欲しかったら杖を捨てるんだね」 「ミス・ロングビル……」 「なんだい、魔法がゼロかと思ったらおつむもゼロなのかい? あたしはフーケだって言ってるだろ?」 「なんで……」 「ん? 破壊の杖を売りさばこうと思ったら、ついてくる馬鹿がいてねぇ。ツェルプストー家とヴァリエール家から身代金をふんだくる方が割が良いだろ?」 破壊の杖の使い方は知っていた。かつて杖の使い方を見たオスマン。彼の話を聞いたコルベールから、フーケは聞き出していたのだ。 そして話しながらもさらに、タバサとキュルケを雁字搦めに縛り上げている。 「その子は実力本位のゲルマニア出身よ? 盗賊に捕まるなんて馬鹿な子、見捨てるんじゃない?」 ルイズの言葉にフーケは笑った。 「人質の価値があるのは自分だけだから、他の子は離せってかい? 感心はするけど賛成はできないねぇ」 「おとなしく捕まるつもりはないわよ」 「別に暴れてもいいさ、トライアングル二人がこの有様で、ドットでもないアンタがどうするつもりだい?」 フーケが杖を振るうと、ルイズの背後にゴーレムが生成される。 「そんなデカ物に殴られたら、アンタ死ぬよ?」 「早いか遅いかの違いでしょ?」 「おや」 「身代金だけ奪って返すつもりなら、正体なんて見せないわよね」 「あは、やっぱり頭は良いんだねぇ。残念、もう少し頭が良かったら追いかけてなんて来なかったろうに」 「人殺しに褒められても嬉しくないの」 「そりゃ誤解だね」 フーケは冷たい目でルイズを見据えていた。 「あたしが殺すのは“人”じゃない。“人でなし”の貴族どもだけさ」 「嬢ちゃん! 逃げろ!」 背中に背負っていたデルフリンガーが叫ぶ。 ルイスが咄嗟に身を捻ると、昨期まで立っていた場所をゴーレムの足が踏みしだく。 踏まれれば、確実に死ぬ。そう考えると奇妙に気持ちが涼しくなる。 「逃げたきゃ逃げな。お友達二人とはお別れだからね」 「二人を放して! 私の身代金なら、二人の分なんて目じゃないわよ! ヴァリエール家よ! 公爵なのよ!」 「嬉しいねぇ、さらに上乗せかい。お礼に、最後に殺してあげようか」 タバサの頬に触れるナイフ。 「駄目!」 ルイズは叫ぶ。このうえなく、みっともなく叫んだ。 「殺すなら、私を最初にしなさい!」 「いいねぇ。貴族にしとくにゃ勿体ないよ」 「嬢ちゃん!」 デルフリンガーが再び叫ぶ。 「俺を持て! 構えろ! 心を震わせろ! 助けたいんだろ! 死にたいわけじゃねえだろ! 嬢ちゃん! 俺を、いや、自分を信じろっ!」 フーケは笑みを消さず、一歩前に出る。背後には身動き一つとれないタバサとキュルケ。 相手がただのメイジなら、ルイズにも勝ち目はある。ルイズのゼロ距離爆発を当てれば勝てる。 しかし、相手は百戦錬磨の盗賊なのだ。そのうえ、ルイズの爆発のことを知っている。簡単に近づけはしないだろう。第一、ルイズと直接戦うのはゴーレムだ。 それでも、ルイズは負けられない。 自分のため、キュルケのため、タバサのため。 二人を巻き込んだのは自分。それなら、二人を助けるのも自分。 助けなければならない。フーケを倒さなければならない。ゴーレムを倒さなければならない。 ルイズは怒っていた。フーケに、そして自分に。弱い自分に、その弱さをフォローできない自分の愚かさに。 共に戦おう。ルイズは、デルフリンガーを握った。 これでお別れかも知れない。余った手で、ザボーガーに触れる。 「おどれーた! 嬢ちゃん! これだっ!」 デルフリンガーが叫ぶ。理解したのだ。ルイズと自分、そしてザボーガーを繋ぐものを。 ルイズは知らない、かつてザボーガーのいた世界を。秘密刑事大門豊と共に悪の宮博士率いるΣ団、魔神三ツ首率いる恐竜軍団に挑んだ戦いを。 ザボーガーの起動に必要なのは“怒りの電流”だが、動力源はダイモニウムと呼ばれる物質のエネルギーである。 ダイモニウムが尽きたザボーガーは最大の宿敵魔神三ツ首の前に為す術なく破れようとしていた。しかし、大門豊の“怒りの電流”によって再起動、ダイモニウムのないザボーガーは“怒りの電流”を動力源として最終決戦に勝利したのだ。 その後、最終決戦での過負荷により爆発したと思われたザボーガーは、ハルケギニアに召喚されたのである。 つまり、ザボーガーの動力源は二つ。 ダイモニウム、あるいは“怒りの電流” “怒りの電流”とは、大門豊の胸に埋め込まれた特殊電極回路により発生するものである。 それは、怒りの感情を力に換えるもの。 それは、正しき怒りによって生まれる力。 “怒りの電流” それは、ハルケギニアではこう呼ばれている。 虚無 と。 そしてルイズも理解した。 ルイズは、知ったのだ。 「電人ザボーガー、GO!」 前ページ次ページゼロと電流
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電流鉄鋼インパルス R 水文明 (6) クリーチャー:グレートメカオー/ダイナモ 2000 ■S・トリガー ■ブロッカー ■ダイナモ(バトルが始まる時、あるいはこのクリーチャーで攻撃できる時、このクリーチャーをタップしてもよい。そうした場合、そのターンの終わりまで、このクリーチャーのパワーと能力をバトルゾーンにある自分の他のダイナモ1体に加える) ■このクリーチャーは攻撃することができない。 Sトリガー、ブロッカー。 ダイナモを持つため、シールドから出てきて自分の他のダイナモと並んで相手の後続をけん制するのが仕事。 フレーバーテキスト 収録 DMA-05「アナザーエピソード2 ゴールデン・ドーン」 作者:焼きナスオ 評価 名前 コメント
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前ページゼロと電流 「電人ザボーガー、GO!」 世界扉を潜り抜け終え、三ッ首竜に向かい構えるザボーガー。 扉が消えると同時に、その足下にいくつかの包みが転がった。 「嬢ちゃん、そいつは博士……ザボーガーの親父さんからのプレゼントだ、受け取ってやってくれ」 「プレゼント?」 デルフリンガーの説明に、こんな状況でとは言わない。 こんな状況だからこその物品だと、ルイズは理解した。 しかし、その理解はルイズだけではない。 三ッ首の牙が輝き、電撃のブレスが雷鳴のごとく唸る。 瞬間、カリーヌの魔法がブレスを相殺し、シエスタが転がりながら包みを拾い上げる。 「これは……」 包みの中から現れたのは、ザボーガーのヘルメットを簡易にしたようなモノが六つ。 シエスタから受け取りそれに触れたルイズの表情が引き締まる。 メットを被っているルイズ、すなわちザボーガーの主にのみに伝えられた言葉。 大門博士の意思。そして決意。それは、ザボーガーの言葉。 「皆、これを被って」 疑問はない。 カリーヌが、シエスタが、ギーシュが、モンモランシーが、キュルケが。 そして、イザベラがそれを受け取る。 「虚無が怒りの電流ならば……」 地球での魔神三ッ首との最終決戦において、大門豊は身体に埋め込まれた電極回路より発生する怒りの電流でザボーガーを起動させた。 そしてここハルケギニアの地では、虚無こそがザボーガーの力である。 では、大門豊は虚無の力を持っていたのか。彼は、メイジだったのか。 答えは、否である。 デルフは知っていた。心を震わせること、感情を高めることがガンダールヴの力となること。 感情の震えこそが虚無の力となること。 そして、怒りの電流は悪への純粋な怒り、それは正しき怒りにより生まれる力。 正しき怒りは虚無を、怒りの電流を生むとすれば。 地球人に出来て、どうしてハルケギニアの人間に出来ない道理がある。ましてや、そこにいるのはメイジと虚無の使い魔ではないか。 六つの簡易ヘルメットにはそれぞれ、体外用の電極回路が付属されている。 「ふざけるなぁっ!」 龍が吼えた。 地球での戦いは相討ち。そしてこの地での戦いは勝利した。 二度目など無い。 地球であろうとハルケギニアであろうとも、自らの地にてリーヴスラシルの力すら得た魔神に勝てる理屈があろうか。 「貴様らを食い尽くし滅ぼし、調子に乗った虚けのアルビオンも共に滅ぼしてくれるわっ!」 「まだわからないの?」 しかし龍の咆哮の前に立つのはルイズ。 虚無の使い手、ザボーガーの主。 「貴方の滅びは既に決まっているのよ、魔神三ッ首」 ハルケギニアにザボーガーが現れたこと。 地球で戦ったザボーガーが再びこの地に現れたこと。 虚無と酷似した力が、地球で発見されていたこと。 「それは偶然じゃない、それは必然。貴方を滅ぼすために、人間が魔神を打倒するために用意された道」 そして、今、自分たちはその道を歩く。 正しき道を。 「必然があるならば、それは即ち貴様ら人間の滅びだっ!」 「舐めるなっ!」 ギーシュがヘルメットを被る。 モンモンラシーが、カリーヌが、キュルケが。 「人間を」 「ハルケギニアを」 「メイジを!」 「地球を!」 シエスタがメットを被る。 「あたし達を、舐めんじゃないよ、クソ龍」 イザベラがメットを被り、ルイズに並ぶ。 「さあ、言ってやりな、虚無」 「ザボーガーを、舐めんじゃないわよっ!」 三ッ首のブレスすら見劣りするような電撃、怒りの電流迸る。 紫色のスパークがそれぞれのメットから立ち上がり、一点へと集約されていく。 それは、天の裁きの雷鳴か。 神の怒りの稲光か。 「ザボーガー! ジェットブーメラン! ロケットチェーンパンチ!」 放つブーメランに一瞬遅れるブレス。 しかし、ブレスを散らすようにブーメランは回転している。 散らされたブレスを貫くように、鋼の拳が三ッ首を叩き砕く。そして紫の電撃を帯びたチェーンが、三ッ首を拘束する。 苦悶の雄叫びをあげ、三ッ首はガスブレスを放つ。だが、それすらもジェットブーメランの二撃目によって打ち消されようとしていた。 「……この力は……」 立ちつくすは狂える魔神。 怯えるは震える魔龍。 向かうは勇気ある人間。 立ちはだかるは電人。 いや、目映いばかりの紫光に煌めくその姿はまさしく―― ――電神 降臨 「あ、あああ」 ルイズの視線が三ッ首の視線に絡む。 「……はっ……ははっ……呪う、呪ってくれる、命乞いなどせぬ! 我は魔神三ッ首なり! この命朽ち果てようと、貴様らを冥界の底より永劫に呪い続けてくれるわっ!」 「ザボーガー……!」 声を上げようとしたルイズを止めるイザベラ。 「イザベラ?」 「……許されるなら、頼むよ。シャルロットの前で言う事じゃないかも知れないが、あれは、私の仇だ」 「待って」 二人の間にタバサが割り込んだ。 「シャルロット……」 「三ッ首は私の仇でもある。……伯父を、伯母を、従姉を狂わせた三ッ首」 言葉こそイザベラに向けられているが、まだ目を向けることは出来ない。 そのタバサにヘルメットが被せられた。 「行きなさい、タバサ」 その肩を押され、タバサはさらに前へ出る。それを追う様に二人、ルイズとイザベラ。 三人が、三ッ首へと向き直る。 三人は、烈火と燃えた恨みの三組の視線を受け止める。 「貴方の呪いごとき、私は恐くない」 タバサの言葉を切っ掛けとするように、 「ザボーガー!」 イザベラとルイズが命ずる。 そして、タバサが命ずる。 三つの声が、重なった。 「ストロングバズーカファイヤー!」 耳を聾さんばかりの苦悶の叫びと呪詛の呻き。 最後の息を撒き散らしながら三つの首がうねる。 不信と驚愕の咆哮は、やがて痛みと恐れを訴えるものへと変わり、静かに消えていった。 「リーヴスラシルよ。前座は疾くに去りたまえ」 ルイズたちの視線が一カ所へと向けられる。 崩れ落ちた魔神の背後、一つの大きな窓にぶら下がる手。 人の口と耳、目をつけた醜悪な、人間の一部がそこにあった。 そしてそのものは、ルイズとカリーヌのよく知る言葉を発しているのだ。 「……ワルド」 「ああ、誰かと思えばヴァリエールの愚かな女か」 「ワルド!」 「おや、僕の可愛いルイズ。君は僕が直々に滅ぼしてあげるよ。楽しみにしているがいい」 さて。とワルドは言を続ける。 「ガリアは滅び、リーヴスラシルもヴィンダールヴも終わった。残るは二つだが、生憎今の僕に虚無の使い魔は必要ない」 「何が言いたいの?」 「虚無の力では僕は止められない。ザボーガーでは、僕は止められない。これから始まるのは戦いではないからね」 今のワルドの力は風原石による大隆起である。確かに、直接止められるモノではない。 確かに、操っている元凶を叩けば止めることはできるだろう。 しかし…… 「ヴァリエールとトリステイン。人々はどちらを選ぶかな?」 「どういう意味よ」 「……ヴァリエールの身柄を差し出さなければ、大隆起がトリステインを襲う。そう告げようかと思っているわけでね」 ギーシュが一歩踏み出す。 「おいおい、君は国を捨ててヴァリエールを守るのかい? グラモン家ともあろうものが」 そのまま動けないギーシュを嘲るように、ワルドはひとしきり笑う。 「ルイズ。君と僕の縁だ。しばらくの猶予はあげるよ。ああ、安心したまえ、僕からの指示がない限り、君たちには手を出すなと……」 ワルドは言葉を止め、もう一度高く笑った。 「ついさっきアンリエッタとマザリーニには伝えておいたよ。なにしろガリア崩壊の証拠付きだ。彼女らも従うしかなかっただろうね」 「ワルド……」 「なんだい、ルイズ」 「貴方は一体、何が目的なの?」 トリステインを、いや、ハルケギニアを手中に収めようと言うのか。 大隆起を操作できるのならば、それは不可能ではない。 大地を自在に操られれば、人に逃げ場など無い。だからこそ、ワルドは唯一の逃げ場アルビオンを奪ったのだ。 単純な話、今大隆起を無差別に引き起こせば、ハルケギニアは壊滅する。残るのはアルビオンだけだ。 破壊と君臨だけが目的なら、それはあまりにも簡単だろう。 大隆起の後に残された兵力など、現存のアルビオン軍であっさりと沈黙させることが出来る。 だが、今のワルドがそれを望んでいるとは思えない。あまりにも、その動きは緩慢だ。 「世界の命運を、相応しい者に返す。それだけのことだ。実に単純だろう?」 「単純ですね、同時に愚かですが」 カリーヌの言葉に、ワルドは笑う。 「自らが成し遂げられなかったことを先んじられるのは、さすがの烈風といえど悔しいと見える」 眦を上げ、カリーヌは一歩前に出た。 「何を愚かな」 「僕は知っているのですよ、貴方の野望を」 「馬鹿なことを……」 ルイズはワルドの言葉など信じない。 カリーヌ個人は知らず、ヴァリエールをよく知るギーシュとキュルケも同様だ。 そしてモンモランシーはギーシュ、タバサはキュルケ、シエスタはルイズの言をそれぞれ信じる。 ただ一人、ヴァリエールを知らぬのはイザベラだが、しかし彼女は鼻で笑った。 「少なくとも、今のあんたが言うって事で、それが相当の与太話だってのはわかるよ」 「いやはや、さすがは腐ってもヴァリエール。舌先三寸でガリアの姫すら手懐けるか」 「力で押さえるしか能がなさそうなあんたが言うなって話さ」 「なに、実弟すら力で抑えつけたジョゼフ殿には及ばんよ」 イザベラは射殺さんばかりの眼差しでワルドのクリーチャーを睨みつける。 「おや、どうしたのかね? ガリアの姫よ。いや、今は亡国の姫と言うべきか」 ワルドは含み笑いを漏らす。 「これは失礼。滅ぼしたのは僕だったね。どうかね? 力で抑えつけられ、国ごと踏みにじられた気分は?」 ギリ、と歯ぎしりの音が聞こえる。 「僕はいい気分だよ。君はどうだい? 無力な者が強大な力を誹る気分はどうだい?」 「無力は、敗北ではない」 突然横に並んだ声に、イザベラは愕然と目を向ける。 「アルビオンの簒奪者。いいえ、貴方は王の名に値しない。貴方はイザベラにも劣る」 「ほお。君が……他でもない君が僕を簒奪者と呼ぶのかね。シャルルの娘よ」 タバサは敢然と、イザベラを庇う様に歩を進めた。 「イザベラはこの場に現れた。魔竜と虚無の戦いに、虚無の力に列する者として身を投じた。貴方の様に高みから見物などしない。 貴方にイザベラを嗤う資格はない」 そしてタバサは一瞬振り向き、居並ぶ一同に目を向ける。 「貴方は烈風に劣る。ルイズに劣る。キュルケに劣る。ギーシュにも、モンモランシーにも、シエスタにも、貴方は劣っている。 私はジョゼフを憎んだけれど、その能力は知っていた、認めていた。だけど私は、貴方の力など認めない」 「そうか、ならば劣っている僕のささやかな力を発揮しようか」 ややざらついた口調の言葉に、 「やめなさいっ!」 ルイズが叫ぶ。やや遅れて、キュルケとギーシュも同じ内容を叫んでいた。 カリーヌも口を開こうとしていたが、ルイズの言を耳にして口を閉じる。 「ルイズ?」 何事かと振り向いたタバサを、キュルケが抱きしめる様にして背後へと引いた。 「タバサ、駄目。これ以上は駄目」 同じく何事かと言いかけたイザベラの表情が青ざめる。 「……あ……あ……まさ……か」 ルイズは小さく頷くと、タバサとイザベラの間に位置した。 いつの間にか、カリーヌもルイズと並んでいる。 「ワルド。貴方の今の力は私もお母さまも認めているわ」 「貴方の言葉にここは従います、貴方の約定を守りなさい」 イザベラに続いて、タバサも理解した。 もし、二人がこのままワルドを糾弾していれば、大隆起が再びガリアを襲っていたことを。 今のガリアに再び大隆起が起これば、二次災害は恐るべきものとなるだろう。まさに、阿鼻叫喚の地獄絵図だ。 そう、今のガリア勢に動くことは出来ない。 ワルドは承諾した。 いや、むしろワルドは喜んでいたのかも知れない。 彼にとってガリアへの追撃などどうでもよいことだ それ以上に彼は、ヴァリエールの二人を服従させることに喜びを感じているのだから。 「ワルド、貴方の目的は何なの?」 「二度も同じ事を問うのかい、ルイズ」 「いいえ。私が尋ねているのは、貴方の私たちに対する目的よ」 「復讐」 「何に対する?」 「母の仇」 ルイズは短く端的に言葉を続ける。 決してワルドの意識が逸れないよう、矢継ぎ早に。 ガリアに対する制裁に意識が向かない様に。 「貴方のお母さまの仇? 誰が」 「君の母上だよ、ルイズ」 一瞬、空気が固まったような錯覚をルイズは覚える。 その理由は疑惑ではない。客観的な証拠はなくとも、ワルドの言葉が誤りであることをルイズは知っていた。 母としてではなく、烈風としてのカリーヌがそのようなことを為そうはずがない。それは誰もが認める事実と言っていいだろう。 もし万が一ワルドの言葉に理があるとすれば、それはとりもなおさず、ワルドの母に責があると言うことに他ならない。 「戯言ではないよ」 しかしワルドも、それを知っている。 だからこそワルドには何らかの言い分がある。それも、カリーヌを疑うには充分な。 ルイズは、無意識に耳をそばだてていた。 「その女が僕に告げた言葉。それこそが証拠なんだよ」 口を開きかけたカリーヌは、ルイズの仕草で思い直す。 カリーヌではいけない。 ここは、母の所行を知らなかった娘として、ルイズでなければならない。 カリーヌが尋ねれば、ワルドはそれをカリーヌによる事実隠蔽ととるだろう。 「どういう意味?」 だからこそ、ルイズは尋ねるのだ。 何も知らぬふりを装い、母を疑う演技と共に。 そしてワルドは答える。 「僕が、僕の母上を殺すわけがないだろう?」 当然のことの様に、常識を語る様に。 まるで、掲げた杖を手放したら地面に落ちた、と告げる様に。 それはワルドにとってはあまりにも自明すぎる答えだったのだろう。 「だから僕は、母を殺した犯人を捜したのさ」 ワルドにとっては自然。しかし、他の者にとっては異様な告白が続く。 母は死んだ。 それが事故であるわけなどない。 この僕が、いかなる形であろうと母をこの手にかけるわけがない。 何かが酷く間違っている。 そうだ。 犯人はいる。母を殺した犯人はいる。存在しなければならない。 僕が犯人ではないのだから、母を殺した者が存在しなければならない。 だが、どうやって見つければいい。 途方に暮れた僕に近づいてくる者たちがいた。 この中に、母を殺した犯人がいるのか。 いや、いるはずだ。 母を殺し、僕の仕業に見せかけようとした者が。 だって僕が、僕が母を殺すわけがないのだから。 いた。 犯人はあの女だ。 あの女は、この僕の才能を独り占めするために母を殺したのだ。 恐ろしい。 なんて恐ろしい女なのだろう。 あの女は僕を取り込もうとしている。 誤魔化されてたまるか。 僕には才能がある。いつか、あの女より強くなる。絶対に。 絶対に。 僕は、あの女に従う振りをしていなければならない。 今はまだ、僕に力はないから。 あの女を見過ごさなければならない。 だけど、僕は忘れない。 絶対に忘れない。 あの女が僕を母から奪おうとしたことを。 僕にはわかっている。あの女は言ったのだ。 母を失った僕に、あの女は言ったのだ。 事もあろうに、この僕に。 母を失ったこの僕に。 「困ったことがあれば、私を母とも思ってなんでも言いなさい」 僕は絶対に、あの女を許さないだろう。 僕の母はただ一人。 あんな女がその座を奪おうなんて。 母を殺してまで、その座を奪おうとしたのか。 許さない。 絶対に許さない。 決して。 三ッ首の死体は燃え上がり、シエスタが抱えていたマシンホークのメットからもルーンが消えていく。 それを呆然と見つめる一同は、ある意味毒気を抜かれていた。 この場を去ったワルドの言葉は、あまりにも想像以上だったのだ。 「結局、タダの気狂いかい」 「そうね」 イザベラの吐き捨てる様な言葉に、キュルケが頷いた。 「世界を滅ぼす力を持って、その使い方を知っている気狂いよ」 カリーヌは俯き、立ちつくしている。 自らの過ちならば、己を正そう。正せぬほどの過ちならば、命に替えても償いを求めよう。 だが、これは過ちなのか。 母を失った少年に言葉をかけることが、過ちなのか。 どうすれば良かったのか。 少年を冷たく見捨てるべきだったのか。 このことあるを、どうやって予期すれば良かったのか。 できるわけがない。 そう言って終わるのならどれほど楽だっただろう。 既に国の、いや、世界の命運が賭けられているのだ。 それはただ一言の、過ちではなかったはずの言葉から始まったのだ。 「母さま」 ルイズがその肩に触れる。 「負けません」 「ルイズ?」 「間違った者には、負けません」 勝つ方法など想像もつかない。 それでも。 ワルドが間違っているのなら、絶対に負けない。 「どんなことになろうとも、絶対に負けません」 ルイズが言うのなら。 娘が言うのなら。 今はそれで良い。 そう、カリーヌは思った。 イザベラは大きく溜息をつくと、タバサにガラスの小瓶を差し出す。 「これは?」 タバサは驚愕を隠そうともせずに小瓶とイザベラを見比べる。 「解毒薬だよ。気をつけるんだね、それをなくすと新しい薬はまず手に入らないから」 「……何故?」 「その薬はエルフ製だけど、しばらくは手紙のやりとりすら出来ないだろうからね。三ッ首は、エルフ領にも攻め込んでいたからね」 「そうじゃない」 「渡さない理由なんて、もうないだろう」 話は終わったとでも言うように手を振ると、イザベラはルイズに向き直る。 「残党はまだ国境付近にいるだろうから、あたしは騎士団の生き残りをかき集めて掃討するつもりだ」 残党を刈り尽くさねば復興も安心して出来ない。 「そっちは、アルビオンをどうするつもりだい?」 問題はマシンバッハの所属だった。 ストロングザボーガーが今後ルイズ達に必要か否か。言ってしまえば、アルビオン戦に必要かどうか、である。 マシンバッハの戦力は、三ッ首残党、下手をすればエルフとも戦わなければならないイザベラには必要不可欠だ。 ホークを失った今、異世界の超戦力はザボーガーとバッハの二つしかないのだから。 「可能ならば、お互いに助け合いたいのだけど」 「ガリア辺境からだと距離が遠すぎるさ。バッハやザボーガーで飛ばしても、咄嗟の援軍は無理だね」 それから、とイザベラは付け加える。 「シャルロットはどうするんだい? 今すぐとは言わないけれど、ガリアに戻ってくる気はあるのかい?」 ナイフを一本、イザベラは取りだしてタバサに柄を向けた。 「今なら、少なくとも国内では王位簒奪とは言われないだろうね、正統伝承者が取り戻したって言われるさ」 できれば、命は助けて欲しいけれど、と続ける。 「今はわからない。けれど……」 タバサはナイフを受け取り、そして捨てた。 「私は王になりたい訳じゃない」 前ページゼロと電流
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351 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 09 37 43.12 めちゃ根本的な質問していい? そもそも電圧、電流、抵抗とは何? オームの法則はわかるよ もっと根本的な意味 電流って、抵抗1、電圧が1なら1なんだけど この1っていうのは、1秒のことなんだよな? で、1秒じゃない場合は、電力・・・になるんだよな? ていうか、電圧って何さ まぁ、いろいろ考えずに書き込んでやったぜ 352 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 10 28 37.16 351 秒は時間の単位だぜ 大丈夫か? 353 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 10 31 01.16 351 それは真面目に理解したいのですか? それとも「ほら、誰も説明できないじゃないか。このスレの奴らはやっぱり…」と言いたいのですか? 真面目な質問だとして、電気回路の性質を理解する(電源、素子、経路の組み合わせから電流や電圧を予測する)ため、 という範囲で電圧とは何かを知りたいのですか? もっと根本的に電気的な現象はどのような法則性をもっているのかを知りたいのですか? 354 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 10 32 55.56 電流、電圧なんて分かったようで分からん それでも試験は受かるから心配すんな 355 名前:名無し検定1級さん[] 投稿日:2013/04/24(水) 10 34 37.88 オレもそう思う。 実際オレも良く分からんが受かったからww 356 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 10 38 08.78 それは真面目に理解したいのですか? それとも「ほら、誰も説明できないじゃないか。このスレの奴らはやっぱり…」と言いたいのですか? そこ重要やね。 ほんとに知りたいとして、専門書のタイトル挙げたらちゃんと読むの?とか。 文字だけで32行×3レスくらいに要約しても、たぶん理解できないと思うよ。 357 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 10 46 25.67 質問はするけどお礼は言わないっての増えたよなあ…。 358 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 10 49 27.70 351 電圧→水圧 電流→水流 抵抗→水路の幅(の逆数) と考えると良いかも 359 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 10 58 22.58 358 何かの入門書でもそんな例え方してたな 水に例えると分かりやすい 360 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 11 30 56.10 351 抵抗は単純に電気製品。 洗濯機や電子レンジ、電力を消費するものだよ。 電圧は全体のパワーそのもの。 四角形の面積を電圧とする。 そうすると横軸に抵抗値(どのくらい消費するか)、 縦軸に電流(流れの速さ)とする。 面積(全体のパワー)=横軸*縦軸 V(電圧)=I(電流)*R(抵抗) みたいにおいらは考えている。 ただし、電流は流れすぎ(電線が細くて渋滞状態)となると、ブレーカーが働くよ。 361 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 11 41 43.42 360 パワーは電力(文字通りP)で電圧ではない 電圧と電流を掛けたものがパワー(電力) 電圧がいくら大きくても電流が微小であれば小パワーだ 電流は流れすぎ(電線が細くて渋滞状態) これは矛盾しているだろ 362 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 11 43 26.86 考えるな、感じろ 363 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 11 44 56.20 最初のあたりの勉強してて、普通なら疑問に思うだろう 俺は電流は、電子が何個流れたかという概念で理解したつもりになってる 本当は、電子が何個で電流の値がきまるというのは、間違ってるかもしれないけど でも、何個流れたかで考えるとすっきりとわかりやすくなってくるんだよ 水で例えてもいい 水だって、水の分子が何個流れるかで考えられるし、量や重さもあるのでイメージしやすい パチンコ玉やピンポン玉でもいいかもしれない 精神を研ぎ澄まして考えたくなる オームの法則にでてくる3つの単位は、すべて時間が関わっていて、それは1秒を前提としている んだよな? 364 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 11 46 11.16 電流と電圧のレスを見て思ったこと なるほど分からん 365 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 11 52 35.98 363 それは以前の1Aの定義だよ 1秒間に6.24×10^18個の電子が流れている状態が1Aだった 366 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 11 52 43.97 中学高校でやったときも結局電流と電圧は分からんかったなぁ 今でも電気にはそういうものがあるってぐらいにしか理解してない 367 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 11 56 05.99 365 今のアンペアの定義だと秒って概念はなくなってるよな確か。 クーロンのほうなら秒がからんでるとは思うが。 368 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 12 01 37.00 電圧っていうのは電子がどれだけ移動するかの単位なんだよな? 二つの電気を通すものをくっつけたとき、電子は移動しはじめる 電子を欲しがってるものと、電子をかきだしたがってるものが、くっついたら、通路を作るからだ ただし、吐き出すほうも、吸い取るほうも、いつも同じ勢いで電子をやり取りするわけではない 電子をフルにためてる場合、つまり電圧が高い場合、 また、電子がすっからかんで、欲しがってる、またはおなかいっぱいで、あんまりいらない場合 抵抗が高いってことか? また、電子が通りやすいか、通りにくいか、 超ミクロで、電子が壁にぶつかりながらすすむか、ほとんど壁なしかで、抵抗の値は変わる そんでもって、移動するには時間がかかる 370 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 12 08 59.77 368 電圧っていうのは電子がどれだけ移動するかの単位なんだよな? それは電流 満員電車で後ろから押されると人が移動するけど、その押す力が電圧 移動している人が電流 371 名前:370[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 12 18 04.00 歯磨きのチューブでもいい チューブを握る力が電圧で、出てくる歯磨きの量が電流 口の断面積(の逆数)が抵抗 372 自分:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 12 18 21.25 361 はい、間違っているなとは理解してます。 (電圧でなくて電力の話しだと矛盾してきます。) でも、四角形の面積の求め方で、考えて、とりあえず計算式は納得してます。 373 名前:名無し検定1級さん[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 12 22 04.74 365 今は、1秒間に1クーロンが1アンペアじゃなくなったの? 何がしの磁界が発生するのが1アンペア、みたいな定義に変わった? 374 名前:365[sage] 投稿日:2013/04/24(水) 12 24 36.14 373 今は定義が変わったようだ ttp //ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%82%A2 382 名前:名無し検定1級さん[] 投稿日:2013/04/24(水) 13 30 05.74 電圧電流抵抗は 電圧→水の位置エネルギー 電流→水量 抵抗→段差 電源→ポンプ と考えろと昔駿台の先生に教えてもらった 普通は暗記物を最後にみっちり詰め込むのが効率良いやり方だと思ってたけどこの試験は逆でもいいね
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前ページ次ページゼロと電流 「貴女には、なんと言えばいいのでしょうね」 城に入ったルイズは人払いをしたアンリエッタの前に通される。ルイズはまず、手紙を差し出した。 右腕に巻かれた包帯はまだ新しい。シルフィードに運ばれている間に水の秘薬とモンモランシーの応急処置を受けただけで、きちんと医者に診せたわけではないのだ。 学院でシルフィードから降りるとすぐにマシンザボーガーに乗り込んだルイズに、そんな時間はなかった。 キュルケ達は当然止めるが、ルイズには急ぐ理由があった。その理由の一端を話すと、全員が口を閉じる。 全員がルイズの用件の緊急性を理解したのだ。 「ウェールズ様からお預かりしました。ご確認ください」 即座に手紙を開いたアンリエッタは、それがかつての自分によるものだと確認次第、手紙を脇へ置く。 次にルイズは始祖のオルゴールを。 アンリエッタも何も聞かずに受け取る。 説明は必要なかった。 アルビオン王家にあるべきものをルイズが、いや、ルイズ経由でアンリエッタが、トリステインが託された。それだけで充分だった。 「大儀でした。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」 アンリエッタ・ド・トリステインとして、アンリエッタは言う。 そして、ルイズの幼馴染みアンリエッタは言う。 「ごめんなさいっ!」 「姫殿下?」 伸ばしたアンリエッタの手が、ルイズの左肩に優しく触れる。そしてアンリエッタは立ち上がり、ルイズへと歩み寄った。 「私が余計なことを言ったばかりにこんな……」 あくまでも優しく、アンリエッタは逆の手でルイズの右腕に触れる。 「貴女をこんな目に遭わせる気なんてなかったのです」 ルイズは一歩下がり、跪いて頭を垂れた。 「ルイズ?」 「これは私の、愚かさが招いた怪我です。決して姫殿下の責など……」 「ルイズ!」 「姫殿下。まずはお聞きください」 アンリエッタの言葉を遮りながら、ルイズは語り始める。 アルビオンで見たことを。聞いたことを。感じたことを。 一部の急を要する情報はここに通される前に既にマザリーニに伝達済みではあるが、アンリエッタにとっては初耳な話ばかりだった。 そしてルイズの話がワルドの裏切りに至ったとき、アンリエッタは目を見開く。 「……あの人が……」 いずれはトリステインを代表する騎士となる、とまで考えられていた男である。アンリエッタとて、何度か拝謁を許したことがある。 信じられない。 いや、そうではない。逆に自分はワルドを信じていたのか。 側近であるマザリーニすら本当には信じられずにいた自分が、どうしてワルドを信じていると言えたのか。 まさに愚かな王族ではないか。とアンリエッタは自嘲する。 「愚かですね」 「はい」 素直に答えたルイズに、アンリエッタは俯いていた一瞬顔を上げる。その表情には不審と驚愕が表れていたが、すぐにルイズの言葉が自分を指したものではないと気付く。 ルイズは、ルイズ自身のことを言っているのだ。 「私は愚か者でした。姫殿下のお言葉に甘え、暴走しました。無断でアルビオンへ向かい、あまつさえ、裏切り者を引き込んでしまいました」 「ルイズ……」 「姫殿下が私を処罰すると仰るのなら、私はその罰をお受けします」 「何故です」 アンリエッタは問うていた。 違うのだ。 ここにいるのはルイズではない。いや、確かにルイズなのだが、アンリエッタの知っているルイズではない。 何かが、大きく変わっている。 その変化は好ましいものではないかとアンリエッタの中の何かが、ルイズの親友としてではない、トリステインという国を預かる者としての何かがそう訴えているのだ。 だから、アンリエッタは問うた。その問いの意味すら、自分では理解していなかったというのに。 「私が、トリステインの貴族だからです」 「貴族だから、王族に従うというのですか?」 「いいえ」 ルイズはきっぱりと答えた。 「貴族だから、真っ直ぐに道を行くのです」 「罰を受けるのが、正当な道だというのですか?」 「間違っていた自分を正すのは、正当な道だと思っています」 アンリエッタが積極的に罰を与えたがっているというわけではない。それはルイズにもわかっていた。 それでも、何らかの形の罰は必要だろう。 ルイズは、無断で紛争中のアルビオンへ向かったのだ。その一事だけでも、罰には値する。 「私は、ザボーガーという分不相応な使い魔を召喚しました」 ザボーガーの力に振り回されていたこと。その力に酔いしれていたこと。 思い上がりと鼻っ柱をギーシュに砕かれ、藻掻き足掻くなかでアンリエッタの言葉を曲解したこと。 自分は姫殿下の、幼馴染みの想いを叶えたいと思ったのではない。それによって自分の地位を取り戻そうとした。利用しようとしていたのだ。 それがどれほどの身勝手で愚かだったか。 誰のためでもなく自分のために、力に地位に執着する愚かさ。 ルイズは、ワルドを醜いと感じた。その時に気付いたのだ。自分自身のこれまでの醜さに。 力に溺れる存在にはなりたくないと思っていたはずだった。 それがどうだ。ザボーガーという力を得た瞬間、自分はどうなった。 力に溺れる存在になりたくない? それは、魔法という力を持たない自分を正当化するための偽りだったのではないか。 力を持った上で力に溺れぬ事が、どれほど難しいか。本当にわかっていたのか。 力を持つということが、どれだけ誘惑に満ちているのか。理解できていたのか。 ギーシュに負けたことで何故落ち込む。ギーシュが自分より強いと思ったなら、彼に学べばよいのだ。 タバサでも、キュルケでも、モンモランシーでも。自分より優れていると思うのなら学べばいいのだ。 今までが愚かなら、改めればいい。 滑り落ちたのなら、這い上がればいい。 貴族に相応しくないと思うのなら、次から貴族らしく振る舞えばいい。 それがせめてもの、今の自分の誇り。 「貴族として、使い魔の主として相応しくありたいと思いました」 だからルイズは、再び前を向く。前を向くことを宣言する。 貴族として、魔法使いとして。 貴族だからといっても魔法が使えるとは限らない。それをルイズは誰よりも知っている。 そして、魔法が使えるからといって貴族に相応しいとは限らない。 魔法を使える者が貴族なのではない。魔法という力に溺れず、正しく力を行使できる者こそ、貴族と呼ばれるに相応しい。 力に溺れた魔法など、ただの暴力装置に過ぎない。 ルイズは気付いていた。 使い魔を呼ぶ意義とは。 自分に相応しい使い魔を呼ぶ。それだけではまだ半分なのだと。 自分が使い魔に相応しい主となること。それが出来てこそ、真の使い魔召喚の儀なのだ。 「今の貴女なら、それが出来るでしょう。いえ、前に進むことが出来るでしょう」 アンリエッタは立ち上がり、ルイズの前へと進む。 「ルイズ、貴女は未だに、私の秘密騎士でいてくれますか? 貴女の使い魔ザボーガーと共に、私のため、いえ、トリステインのために動いてくれますか?」 再び跪くルイズ。 「姫殿下のお許しがいただけるなら」 「勿論です」 一旦受け取っていた風のルビーを、アンリエッタは手ずからルイズに指にはめなおす。 「この指輪は貴女が持っていなさい。私の直属として動くことが出来るように、様々な許可証の代わりとなるでしょう」 そして自らのはめた水のルビーをかざした。 二つの指輪は共鳴し、虹色の光が現れる。 「かつて一度だけ、ウェールズ様と二つの指輪を合わせたことがあります」 ルイズは無言で溢れる光に目を向け、アンリエッタの言葉に耳を傾ける。 アンリエッタはウェールズとの想い出を語っていた。それは、ルイズに聞かせるためではない。 自分自身に、もう一度ウェールズを思い出させるため、そして、けじめを付けるために。 「こんな、音も聞こえないオルゴール。それでもウェールズ様は、何度でも試すのだと、いつもこれを開いていました」 開いたオルゴールから音は流れない。流れるはずはなかった。 しかしその時、ルイズは確かに聞いたのだ。 オルゴールから聞こえる言葉を。 それは虚無の術者への語りかけ。 「……嬢ちゃん、こいつは当たりだぜ?」 それまで黙っていたデルフリンガーが口を開いた。 「ルイズ?」 「姫殿下、これは……」 それは、虚無の使い手の前でルビーと宝物の二つを合わせることによって初めて起こる現象。 それは、虚無の使い手にしか感じられない言葉。 ルイズは知った。己の魔法の属性を。 己の爆発魔法の出自を。 「……〈爆発〉……〈記録〉……」 二つの虚無魔法がルイズの意識に記されていく。 任意の物体を爆発される攻撃魔法。 物体に込められた記憶を再生する魔法。 「聞こえるの……声が……」 「ルイズ?」 ルイズは突然立ち上がると、テーブルの上にアンリエッタの注意を向ける。 紡ぐ呪文。 テーブルの上に置かれた菓子の一つが、突然小さく破裂する。 「今のは?」 「虚無魔法〈爆発〉ですわ、姫殿下」 その言葉にアンリエッタは驚くと、直ちに説明を求めた。 ルイズは隠すことなく、今その身に起こったこと、始祖のオルゴールから聞こえてきた言葉を余さずに報告する。 王家に伝わるルビーと対をなす秘宝こそが、虚無の使い手を目覚めさせるアイテムなのだと。そして今、ルイズはその力を得たのだ。 「……ああ、思い出したよ、嬢ちゃん」 デルフリンガーがルイズの言葉を補足していた。 四つの秘宝。四つの虚無。四つの使い魔。 「この国にも、そんなのがあるんじゃねえか? このオルゴールみてえに、一見役に立たないのに、大事にされてきたものが」 「……始祖の祈祷書」 アンリエッタは理解した。 あるのだ。始祖の祈祷書と呼ばれている代物ではあるが、その中身は誰も知らない。いや、中身は全くの白紙なのだ。だから、誰にも中身は読めない。 「ルイズなら、祈祷書が読めるというのですか……?」 「少し違うね」 答えたのはデルフだ。 「虚無魔法ってのは、習い覚える類のもんじゃねえのよ。必要に応じて、その祈祷書なり、このオルゴールが教えてくれるもんだね。今だって、嬢ちゃんが覚えたのは二つだけ。いくらなんでも、虚無の魔法が二つきりってこたぁねーやね」 「〈爆発〉と〈記録〉が?」 「〈爆発〉は嬢ちゃんが今まで無意識に放っていたもんだろーね。〈記録〉は……」 「ザボーガー、ね」 「だね」 二人はザボーガーの置かれた中庭へと移動する。 その後ろにいつの間にか現れ従うのはアニエスだ。 ザボーガーの記録に目を通すことを、アンリエッタは希望しルイズは承諾した。 虚無の使い手であったルイズ。ならばそのルイズに召喚されたザボーカーとは一体なにか。 場合によってはトリステイン、いや、ハルケギニア全体にも関わる問題なのだ。 ルイズは電人ザボーガーを一旦、城内まで移動させる。 そして呼ばれるマザリーニ。 ザボーガーを招いた部屋にはルイズとアンリエッタ、そしてアニエスとマザリーニが揃う。 アンリエッタからの説明をマザリーニは淡々と受け入れる。 「驚かないのですね」 「可能性はあると考えられていましたからな」 王家の血を引くものが虚無を受け継ぐ。今の王家にいないのならば、王家の傍流、すなわちヴァリエール家を筆頭とする者たちである。 「既に、学院からは内々に報告を受けておりますし」 アンリエッタはやや眉をひそめるが、ルイズは素直に頷いた。今にしてみれば、考えられないことではないからだ。 「よろしいですか? 姫殿下」 「ええ」 ルイズはゆっくりと呪文を唱えるとザボーガーの中の記録を取りだし、四人の目の前に開陳する。 犯罪捜査ロボットとして大門勇博士によって作られたロボット、電人ザボーガー。 だが、ザボーガーの動力源として開発した新エネルギーダイモニウムを狙う悪之宮博士によって、大門博士は殺されてしまう。 大門博士の息子でもある警視庁の秘密刑事大門明は、ザボーガーと共に悪之宮博士率いる秘密殺人強盗機関Σ団と戦い、これを粉砕した。 しかし、Σ団を直接壊滅させたのはザボーガーではなかった。 ザボーガーに追いつめられたΣ団は、魔神三ッ首率いる恐竜軍団に襲撃され壊滅したのだ。 そして激闘の末、ザボーガーは魔神三ッ首と相撃ちとなり、戦いは終わった。 映像が薄れる中、ルイズの声が三人に聞こえる。 ザボーガーを動かすダイモニウムとは、怒りの電流で代用することも出来る。そして怒りの電流とは、ここハルケギニアでは“虚無”とも呼ばれているのだと。 つまり、ハルケギニアでザボーガーを動かすことが出来るのは、虚無の使い手のみ。 さらに、Σ団との戦いの中ではマシンザボーガーと同等のマシンホーク。恐竜軍団との戦いではザボーガーと合体する事によってストロングザボーガーにパワーアップさせることのできる、マシンバッハというモノが存在していた。 もしかすると、マシンホークとマシンバッハも他の虚無に召喚されているかも知れない。 「ということは、そのマシンホーク、マシンバッハがアルビオン、ガリア、ロマリアに?」 「可能性としてはそうなるでしょうな」 「すぐ調査を。ただし極秘裏にです。こちらに虚無とザボーガーがあることを知らせぬように」 「はっ」 即座にマザリーニへと指示を出したアンリエッタは、次にアニエスを医者の元へ向かわせる。 王室付きの医者にルイズの腕を任せようということだ。 「ルイズ、貴方はまずその腕を治すことに専念しなさい」 「はい」 活発に動き出す四人。だからこそ、 「……まさか、そんな……」 デルフリンガーの小さな呟きは、誰にも聞こえなかった。 その日から、ルイズは数日を王宮で過ごすこととなる。 傷を癒すだけでなく、ザボーガーの今後の運営、そして虚無への対応。 また、〈記録〉によってルイズが初めて知ったザボーガーの性能についても検証しなければならない。 整備、補給を考えなければならない。ザボーガー本来の世界でないここで、どれほど補給と整備が可能なのか。 療養とは思えない忙しさで、ルイズは走り回ることとなっていた。 そしてルイズの知らぬ間に、物事は動く。 一つは、ルイズの母であるカリーヌが、ルイズに合うために王宮へ向かったこと。 そしてもう一つは…… 「久しぶりだな、シャルロット」 王からの気さくな挨拶に、タバサは非の打ち所のない答礼を返す。 「王とはいえ、伯父と姪ではないか。もう少し楽にすればどうだ?」 ジョゼフは親しげに笑う。 ここはガリアの王宮。急の呼び出しを受けたタバサの前に現れたのは、あろう事がジョゼフ本人だったのだ。 「なに、今更貴様に毒を飲めと命ずるつもりはないわ。安心するがいい」 タバサの表情が揺れる。 怒りが、内に秘める事の出来ぬまでに膨張しようとしている。 「命じられても、呑まない」 「ふむ。そうであろう、そうであろうとも」 ジョゼフはひとしきり笑うと、六つのビンを並べたテーブルを示す。 「ところで、貴様は博打が得意だと聞いたが。余と勝負する気はないか?」 タバサの目がビンに向けられる。 「一つは、解毒薬だ」 「……残り五つは?」 「さあな。だが、掛け金を出せば、あそこから一つ選ばせてやると言っているのだ」 「何をすればいい?」 いくら、と聞かないタバサに、ジョゼフは機嫌良く微笑んだ。 「ザボーガーを、連れてこい」 何故かタバサには、ジョゼフの向こうに三ッ首の竜が見えたような気がした。 前ページ次ページゼロと電流