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関連商品/コミックマーケット86 編集予定 以下は編集予定です。編集できる方がいましたら援助をお願いします。 第86回目のコミックマーケットで頒布される予定のSOUND VOLTEX参加アーティスト作品 委託情報の詳細などについては、各作品の詳細ページを確認してください。 情報提供・コメントありましたら、下のコメント欄か会議室にお願いします。 特にSDVXに参加しているボーカル・イラストレーターが、他のサークルにゲスト参加しているという例が多いです。 開催日程:2014年8月15日(金)~8月17日(日) 開催会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場) コミックマーケット公式サイト 関連商品/コミックマーケット86暫定での参加サークル(アーティスト)SOUND VOLTEX関連同人本 東方Project 東方Project以外 企業ブース C86以外で同時期に頒布されるSDVX参加アーティスト関連 コメント 暫定での参加サークル(アーティスト) ※順序はスペース番号順。 ※括弧表記のサークルは他の関連サークルに委託頒布。 ※「関連」欄の★のサークルはSOUND VOLTEXに直接的に参加している。 ※「関連」欄の◎のサークルは現時点でのSOUND VOLTEXへ直接的な参加は無いが、SDVX関連アーティストに関わっている・もしくはSDVX関連アーティストが参加しているサークル他。または他のBEMANIシリーズに楽曲・イラストなどを提供しているサークル。 ※音楽・映像以外の作品名は、文字をこの文字色で表しています。 ※【R18】と記載された作品は、年齢制限のある表現を含むため、リンク先のページを閲覧する際は注意。 ※スペースが●abと記載されている場合、合体スペースを意味する。 SOUND VOLTEX関連同人本 関連 スペース ジャンル サークル名 URL 頒布物 参加アーティスト ゲスト提供・備考他 ◎ 1日目東R10a ゲーム(その他) K2.WORKS K2.MANIAX (詳細) 「K2.」メンバー SDVXでKACに出場したプレイヤーを中心とした、SOUND VOLTEXの攻略・コラ・豆知識本Lv16の2曲をPUCで達成した猛者による攻略記事あり。3日目東レ-28ab『Yoohsic Roomz』『BlackY s BEATFLOOR』での委託ありいろは:本表紙じっつー(KAC2013 SDVX出場者):中拍子・挿絵イラスト ◎ ゲーム(その他) (Exist twinkle) Luxpia II (詳細) ぴの 委託頒布。他のこの本の委託は1日目R-06b「HP100000000」、3日目東レ-28ab「Yoohsic Roomz」「BlackY s BEATFLOOR」SDVXのインタビュー記事に加え、SDVXの楽曲攻略情報も記載。SDVXのKAC2012チャンピオン「REMILIA」氏、KAC2013チャンピオン「XD2.BOT」(えつや)氏のインタビューも。黒魔、C-show、MAD CHILD、t+pazolite他:インタビュー参加他のゲスト参加は詳細ページ参照アサヤ:表紙イラスト 東方Project ※いずれも2日目(2014/08/16)になる。 ※東方以外の作品頒布の場合、作品名の頭に◆印をつけている。 関連 スペース ジャンル サークル名 URL 頒布物 参加アーティスト ゲスト提供・備考他 ★ 東シ29ab 上海アリス幻楽団 【HP】 ※新譜作品はなし但し、今までに発表した東方関連作品を持参する予定 ZUN 東方Projectの本家作品のサークル ◎ 呑んべぇ会 最後尾 2014年8月編 上海アリス幻楽団と、呑んべぇ会の合同座談会の本、頒布価格500円ZUN:対談参加 東シ11a まらしぃ 【HP】 幻想遊戯 眠 2http //blog.marasy8.com/?eid=1033607 東シ11b logical emotion 【HP】 Touhou Project pops arranged instruments5 (詳細) ★ 東シ12a 君の美術館 【HP】 White Scale / Shiny Days!! (詳細) fi-fy723他 スギ:ジャケットデザイン 東シ12b りすとら(Liz Triangle) 【HP】 CYANhttp //liz-tora.com/liz-tora/C86/ 初のベストアルバム2009年までに頒布されたCDからのセレクト ◆COLOR オリジナル曲CD ★ 東シ13a Alstroemeria Records 【HP】 FLASHLIGHT (詳細) Masayoshi MinoshimaHaruka他 Bad Apple!! feat. nomicoの2014バージョン収録かめりあ:DOWNFORCE名義で合作1曲Nhato:1曲(編曲)築山さえ?:1曲(作詞兼ボーカル)REDALiCE:1曲(REMIX)nomico、坂上なち、綾倉盟?:ボーカル ★ 東シ13b 舞風-MAIKAZE 【HP】 Memory (詳細) 時音-TOKINE 東方の同人アニメーション「東方夢想夏郷 2.5」ED曲 ★ 東シ14ab 発熱巫女~ず 【HP】 DANCE with WOLVES (詳細) Tim Vegas他 先着350名でスティックポスターを進呈陽花?:ボーカル1曲もちぬ:ジャケットデザイン ★ FELT 【HP】 Fortunes Gate (詳細) NAGI☆他 舞花?:ボーカル1曲AO?:ジャケットデザイン ★ 東シ15ab 幽閉サテライト 【HP】 残響は鳴り止まず Iceonかませ虎senya他 主題曲は幻想万華鏡 紅霧異変の章(後編)のED曲で、原曲は「上海紅茶館 ~ Chinese Tea」弾幕アマノジャクのアレンジ曲あり※コミックマーケット86のカタログをD-STAGEで購入した場合、「感染経路」(原曲:狂気の瞳 ~ Invisible Full Moon)のCDが付く。※メロンブックスで購入した場合、「今宵インデックス」(原曲:ラクトガール ~ 少女密室)のCDが付く。ミユキルリア:ジャケットデザイン 千華繚乱/残響は鳴り止まず とらのあな特装版 かませ虎senya他 とらのあな限定。上記の残響は鳴り止まず+2012/08/15頒布の千華繚乱のセットマットコートの化粧箱入り、3000円(税別) (幽閉カタルシス) ◆深海より愛を込めて かませ虎senya他 艦隊これくしょん曲のアレンジ1日目A-07a「同人アークティック」からの委託もある ★ 満福神社 幻想万華鏡 紅霧異変の章(後編)諸事情により頒布に間に合わないため、新作は以下に変更幻想万華鏡 レミリア&フランドール タペストリー 同人アニメーション作品幽閉サテライト:劇中音楽および主題歌 東シ16ab アールグレイ 【HP】 オレンジペコ 東シ17ab あ~るの~と 【HP】 Yoshiha Style 2~あいのうた~http //www.r-note.jp/contents/YSCD0002/YSCD0002.html 東方ストラッシュ!http //www.r-note.jp/contents/RNCD0008/RNCD0008.html アールスマイル 第2回東方M-1ぐらんぷりR http //www.r-note.jp/contents/RNDVD0004/RNDVD0004.html ★ 東シ18a SYNC.ART S? 【HP】 ◎ 東シ18b Crazy Berry OSUSHI PROJECT 1※OSUSHI PROJECTからの委託頒布http //www.nicovideo.jp/watch/sm24144881 ichigo? ★ 東シ19ab EastNewSound 【HP】 Perpetual Devotion (詳細) 黒鳥?きりん海兎 ほか ◆Infect Paranoia オリジナル曲CDmiko、茶太?:ボーカル ★ Amateras Records 【HP】 Crevice of Darknesshttp //amateras-records.com/C86/ Tracy築山さえ Masayoshi Minoshima、きりん(EastNewSound)、隣人(ZYTOKINE):編曲各1曲KUMI(ヲタみん)、miko、大瀬良あい(Innocent Key)、黒崎朔夜、まめみ?:ボーカル海兎(EastNewSound)、こばきょん :作詞 Blooming Daydream the instrumentalhttp //amateras-records.com/C86/ 同アルバムのインスト曲CD (歌恋人) 幻想郷哀歌集http //www.karento.net/2014s_aikashu/ 委託頒布、価格1000円まめみ?:ボーカル ★ 東シ20ab C-CLAYS 【HP】 天禮 -TENRAI-http //cclays.blog.fc2.com/blog-entry-285.html K2他 小峠舞?:ボーカル 輝跡II -Memoria-http //cclays.blog.fc2.com/blog-entry-285.html 東方アレンジリミックスBESTアルバム第2弾、新たにリミックスされて収録。購入者に先着で鈴仙・優曇華院・イナバの箱入りスティックポスターが付く。Shiny Up!収録小峠舞?:ボーカル ◆番ヒノ翼http //cclays.blog.fc2.com/blog-entry-288.html 艦隊これくしょん曲のアレンジCD購入者に先着で愛宕の箱入りスティックポスターが付く。小峠舞?:ボーカル ★ K2 SOUND 儚穹 bou-kyuhttp //cclays.blog.fc2.com/blog-entry-285.html 小峠舞?:ボーカル 上記4作品に関して 植田亮?:ジャケットデザイン、特製BOXデザイン「天禮 -TENRAI-」「儚穹 bou-kyu」の同時購入者に、C-CLAYS10周年記念のA4ファイル特製BOXが先着で付く。 ★ 東シ21a 石鹸屋 【HP】 Rare Tracks Bones (詳細) 秀三ほか ゼッケン屋名義のCD ◎ 東シ21b ぴずやの独房? 【HP】 地底の草庵小座敷 (詳細) 地霊殿アレンジCD 電幽バイオメトリクス (詳細) あまね:ボーカル2曲普透明度:作詞・ボーカル4曲鷹(CROW’SCLAW?):ギター演奏 ★ 東シ22a 豚乙女 【HP】 少女煉獄 第二巻http //www.butaotome.com/2014/shoujo2.html コンプランコパプリカランコの姉 東方猫鍵盤9http //www.butaotome.com/2014/neko9.html ★ 東シ22b Unlucky Morpheus 【HP】 ◆affected 初のオリジナル曲アルバム (Undead Corporation) 神速 (詳細) 上記サークルでの委託頒布 ★ 東シ23ab 魂音泉 【HP】 Soul Flower Coroたま 他 下記の「東方警察」「いのたま」とのセット(紙袋+おまけ付)を100部限定で頒布 ★ Innocent Key 【HP】 東方警察 (詳細) ココ他 はるなば、かめりあ、Coro(魂音泉)、D.watt(IOSYS) / 七条レタス:編曲ななひら、ytr、D.watt(IOSYS)、岩杉夏、FG75:ボーカルsassy(君の美術館):ギター演奏みずは:イラスト&ジャケットデザイン いのたま (詳細) 魂音泉とのコラボレーションCDはるなば、源屋、ぺのれり、colate?:編曲(一部兼作詞)まめみ?:ボーカル(複合ボーカル1曲) ◎ 東シ24a monochrome-coat+サリー 【HP】 VIAhttp //mono-coat.com/14th.html monochrome-coatのCD、弾幕アマノジャクのアレンジ曲収録綾倉盟?・めらみぽっぷ:ボーカル レスhttp //sally.dojin.com/SA-009.html サリーの秘封倶楽部関連CD茶太?・ランコ・めらみぽっぷ:ボーカル購入すると特典CDありふーかでぃあ:ジャケットデザイン リフレインhttp //ak-territory.com/AK-006.html AdamKadmonのCD ★ 東シ24b ZYTOKINE 【HP】 >>>> (詳細) 隣人cold kissitori?他 全ての原曲が亡失のエモーションで統一されたコンセプトアルバム。蒲焼鰻:ジャケットデザイン ◎ 東シ25ab DiGiTAL WiNG 【HP】 デジウィDREAMhttp //digital-wing.net/dwcd-0015 すみじゅん:編曲・作詞ななひら:ボーカル RAVER’S NEST 3 TOHO RAVE PARTYhttp //digital-wing.net/dwcd-0016 すみじゅん、Masayoshi Minoshima、DJ Command?:編曲坂上なち?:ボーカル (Cordelia)(花たん) HANA TOHO BEST すみじゅん、Masayoshi Minoshima他花たん/ユリカの曲集Bad Apple!! feat. nomicoの花たんが歌ったバージョン収録 ★ Halozy 【HP】 TOHO R B HOUSE Party Vol.3http //www.halozy.com/discography/hlzy-0020/ すみじゅん他 ななひら、℃iel、坂上なち?:ボーカル ◎ 東シ26a 東方女子流 【HP】 東方ガールズレジェンド (Lapis moss) DEAD OR ALIVEhttp //kobakyon.net/c86/ 天音:編曲 ◎ 東シ26b Color Color+ 虹色キャンバスhttp //colorcolor.sakura.ne.jp/plus/ デュエットの形でボーカル7曲収録ななひら、irony?、℃iel:ボーカル ★ 東シ27ab A-One 【HP】 TOHO EUROBEAT VOL.10 HIGHLY RESPONSIVE TO PRAYERShttp //a-one-records.com/discography/000370.html 東方靈異伝ユーロビートアレンジCDあき(はにーぽけっと)?、まめみ?:ボーカル ★ はにーぽけっと? 【HP】 ◆やじろべえ 3rdミニアルバム ★ 東シ28ab SOUND HOLIC 【HP】 Frozen Freezerhttp //www.sound-holic.com/_c86_list.html 709sec.シリーズ、妖精大戦争&東方三月精 永夜 -EIYA-http //www.sound-holic.com/_c86_list2.html 高橋菜々ほか 漢字シリーズ第十八弾、「東方永夜抄」 アレンジオンリー第2編隣人、cold kiss、3L、Maskaleido他 ◆艦ほり!http //www.sound-holic.com/hanhori/1/ SOUND HOLIC×月見堂 による 「艦隊これくしょん」二次創作映像DVDMasKaleido:劇中BGM ★ 月見堂 (上記SOUND HOLICのCD) ジャケットデザイン担当 東シ34a とりあえず(仮) 【HP】 とろろ 下記CDのジャケットデザイン ★ (Silver Forest) 【HP】 感情エグゼキュージョン (詳細) NYO他 東方アレンジCD+太鼓の達人用に書き下ろしたオリジナル曲が収録 ◎ 東シ43a AQUA STYLE 【HP】 深淵フォークロア -Abyss Folklore- カギ:タイトルロゴデザイン ◆スペルカードストライク 同人ゲームこぞう:イラスト提供 ◎ 東シ44ab あんかけスパ 【HP】 東方紅輝心 3Dアクションゲーム松吉:ジャケットデザイン ◎ はちみつれもん 【HP】 東方紅輝心 サウンドトラック 上記ゲームのサウンドトラック松吉:ジャケットデザイン Silver Sceneryhttp //8lemo0035.tumblr.com/ ★ 東タ45a なるこれぷしー ??? ふーかでぃあ? 萃香関連? ★ 東ツ17b 秋刀魚工房 【HP】 フルカラーイラスト集、グッズなど Akasia? ◎ 東ネ30a 領域ZERO 【HP】 東ネ30b ZERO SOUNDS 【HP】 東ネ31a Re Volte 【HP】 ★ 東ネ31b Rolling Contact 【HP】 Twisted Bouncershttp //sp.x0.to/c86/ 天音 東方、Hardstyle ◆Dedicate to EPhttp //sp.x0.to/c86/ 艦これ、セット/C86限定、Trance、Hardcore ★ Amazing Records 【HP】 Amazing Vibrationhttp //amazingrec.com/ DJ AmanePhilcefangM-ProjectDJ Genki3R2 オリジナル、Hardcore他 Amazing MIX 2014http //amazingrec.com/ DJ MIX CD、セット/C86限定 東ネ32a flap+frog 【HP】 東ネ32b ししまいブラザーズ 【HP】 四季折々 初期に頒布されたCDに収録されていた曲を抜粋 ★ 東ネ33a TAMUSIC 【HP】 東方四重奏 Rosehttp //tamusic.jp/TAM3-0118/ TAM? 東方弦奏歌-OCTAVE-http //tamusic.jp/TAM3-0119/ ※リリース延期 ◆艦これハウスhttp //tamusic.jp/TAM3-0117/ 艦これアレンジCD第二弾 東ネ33b 即興楽団 東ネ34a Tutti Sound 【HP】 東方映画音楽選- TOHO FILM MUSIC SELECTION - 翠緑想 東方映画音楽選- TOHO FILM MUSIC SELECTION - ~ 古戦録 東ネ34b 狐の工作室 【HP】 夏風の音 東ネ35a 街角麻婆豆 【HP】 Dancing Phantasmagoriahttp //mapoze.com/pub/dancing/ 東ネ35b k-waves LAB 【HP】 旅情逃飛行 東ネ36a シュールレアチーズ 【HP】 東ネ36b 東京アクティブNEETs 【HP】 東方爆音ジャズ6 東ネ37a モノクロ殺人現場写真 【HP】 Roll by Roll e.p. ★ 東ネ37b Draw the Emotional 【HP】 ※新譜予定 ゆよゆっぺ ★ 東ネ38a OTOMEKAN-音召缶- 【HP】 Gensou Raving3http //otomekan.net/omk-29.html) MUZIK SERVANT ハードコアアレンジCDBlackY・Yooh・Arch・you・LUNA・天音・DJ SHARPNEL?:編曲参加 Treason Vibeshttp //otomekan.net/omk-30.html) 弾幕アマノジャクのアレンジありCHERICa、美里?、まめみ?:ボーカル 東ネ38b DDBY 【HP】 ◎ 東ネ39a 凋叶棕 【HP】 屠-hohuri-http //www.rd-sounds.com/C86_hh.html めらみぽっぷ:ボーカル5曲 ◎ 東ネ39b LiLA cRecords 【HP】 TOHO SPEED 02 (詳細) イベント特典にRED 4 SPEED Single CDあり黒崎朔夜、ココ:ボーカル 東ネ40a 釣師 【HP】 東ネ40b 狐夢想屋 【HP】 東パ54a アイシーエス 【HP】 東パ54b だんだん組 【HP】 東パ55a V.A. 【HP】 東パ55b 奏空音戯 【HP】 東パ56a やまねこ.NET 【HP】? 東パ56b PhantasMelodie 【HP】 東方宴季奏 ★ 東パ57a ClearLeMel 【HP】 祭夏 SAIKAhttp //clmel.com/discography/0007.html UGUME イラスト本とセットUGUME自身はイラスト関連海兎(EastNewSound)、築山さえ:作詞Tracy(Amateras Records)、天音:各1曲(編曲)築山さえ、黒崎朔夜:ボーカルこぞう:イラスト提供 東パ57b トリック・ノスタルジー 東パ58a 紫海 - Express 【HP】 東パ58b りすたる屋 【HP】 東パ59a ジャージと愉快な仲間たち 【HP】 東パ59b 五極旗 東パ60a Floating Cloud 【HP】 東方アイリッシュ6 東奔西走録 東パ60b Casket 【HP】 東ヒ01a 東方明治楼 東ヒ01b JBG音楽院有志 東ヒ02a 幻想九重奏 【HP】 東ヒ02b 幻想世界 東ヒ03a フーリンキャットマーク 【HP】 東ヒ03b とーなるぐらびてぃ 【HP】 東ヒ04a NoChordTrio ◎ 東ヒ04b wujiu~うーじう~ 【HP】 亡き王女を憐れむ歌 ~ Sympathy for the Scarlet Devil (詳細) めらみぽっぷ:ボーカル 東ヒ05a ボストン東方樂団 【HP】 東ヒ05b accord on codes 【HP】 東ヒ06a BETTER HALF 【HP】 東ヒ06b ついったー東方部 【HP】 東ヒ07a SOS Sounf of swing 【HP】 東ヒ07b SNUG SPACE 【HP】 Frisby and the WereWolf 東ヒ08a 豆屋 【HP】 fragment 東ヒ08b スタジオネネム 【HP】 東ヒ09a Assaultdoor 【HP】 DAYDREAM TUNES 東ヒ09b しらゆき音楽工房 【HP】 東ヒ10a 音楽小匣 【HP】 東ヒ10b こん茶 【HP】 東ヒ11a たけのうち 東ヒ11b 長久手軽音部 【HP】 東ヒ12a AQUARIA MUSICS 【HP】 東ヒ12b Sing, R. Sing! 【HP】 東ヒ13a 時雨月横丁 【HP】 東方木管伍重奏2 東ヒ13b Dormitory Studio 【HP】 東ヒ14a 幻楽工房 【HP】 四季の調べ~秋・冬~ 東ヒ14b うんちく商事 【HP】 幺快遊戯http //www.unchiku.org/now.html 東ヒ15a 流派未階堂 【HP】 ティアマイオス-風の詩- 東ヒ15b ふやふ屋(Ship Menz) ★ 東ヒ16a IRON ATTACK! 【HP】 Icicle Fallhttp //sound.jp/ironchino/attack-icicle.htm IRON-CHINO勇舞ほか 東ヒ16b Sister s Spread-i 【HP】 東ヒ17a あないみじ 東ヒ17b がらぽん 【HP】 東ヒ18a 引きこもりロック部 【HP】 東ヒ18b Milky List 【HP】 東ヒ19a Saga Novel 【HP】 ◎ 東ヒ19b QUINTET 【HP】 UNDECINBER 404http //lostcollection.net/lcd10/ こぞう:ジャケットデザイン ◎ 東ヒ20a 天鳥堂 【HP】 SERENDIPITYhttp //amatoridoh6th.tumblr.com/ 海兎(EastNewSound):作詞2曲℃iel:ボーカル1曲 東ヒ20b 少女理論観測所 【HP】 Lapin Lunaire 東ヒ21a 半裸帝国 【HP】 東ヒ21b Surrealisme Android 【HP】 東ヒ22a THE二次元集権国家ズ 【HP】 しんかい.ep 東ヒ22b ALMA 【HP】 東ヒ23ab 東部開拓地 【HP】 お前が元気になあれhttp //ahtk0001.tumblr.com/ As/Hi Soundworks 【HP】 東ヒ24a Thousand Leaves 【HP】 東ヒ24b Kissing the Mirror 【HP】 東ヒ25a LA KIA 【HP】 東ヒ25b AGENT 0 【HP】 Vampire Cult (詳細) 東ヒ26a Discovering the Place 【HP】 東ヒ26b チ→ム♂ツナギ 【HP】 KaRaKuRi 東ヒ27a FLANKER 【HP】 東ヒ27b The Last Battalion 【HP】 東ヒ28a EniGmA 東ヒ28b Kan詰め 【HP】 東ヒ29a Herbivora 【HP】 東ヒ29b Remember memories. 【HP】 東ヒ30a Ende der Welt 【HP】 ★ 東ヒ30b 死際サテライト 【HP】 BREATHLESS EP めらみぽっぷ:ボーカル 東ヒ31a 子猫奪回屋 【HP】 Resize ~幻想変幻自在~http //konekodakkaiya.client.jp/kndy0017.html 東ヒ31b TATAMI STUGIWO 【HP】 雪かきは、お昼寝のあとで 東ヒ32a SOUTH OF HEAVEN 【HP】 ◎ 東ヒ32b マッカチン企画 【HP】 MONSTER POPULATION 詳細 東ヒ33a 鴉の濡れ羽色 東ヒ33b monoralGrey 東ヒ34a the Yutorizm 【HP】 東ヒ34b 2nd-Phase 【HP】 東ヒ35a LEAP LOOP 東ヒ35b 零雛ラボラトリー 【HP】 東ヒ36a MISTERYCIRCLE 【HP】 ◎ 東ヒ36b 錯乱のオルフェ 【HP】 dogmatic VAMPIRE GIRLhttp //sakuran-no-orphe.com/vampire.html 東ヒ37a CLOCKWORKS TRACER 【HP】 東ヒ37b Further Ahead Of Warp 【HP】 Sleeping Imperfect Blue ◎ 東ヒ38a Register6 【HP】 New Age Swagerhttp //register6.tumblr.com/ ModsCrisis∞ × Register6の合同CD周平(Silently Shooting Traitors):ジャケットイラスト 東ヒ38b DHS 【HP】 From Here To Everywhere (詳細 ◎ 東ヒ39a Mods Crisis ∞ 【HP】 New Age Swagerhttp //register6.tumblr.com/ 東ヒ38a「Register6」を参照 東ヒ39b MTML@RANDOM 【HP】 東ヒ40a スパイラル小町 【HP】 東ヒ40b Ajatomi 東ヒ41a 猫柳 -nekoyanagi- 【HP】 東ヒ41b BestLink 【HP】 東ヒ42a まぃん☆しぃかぁ 【HP】 東ヒ42b AcrylicGarageActors 東ヒ43a ましろ。 【HP】 東ヒ43b 雪工房 東ヒ44a 猫ロボーっと! ◎ 東ヒ44b ふぉれすとぴれお 【HP】 ◎ 東ヒ45a Arte Refact 【HP】 C-CLAYS・君の美術館など 東ヒ45b KRASTERII 【HP】 E S percept Kraster Clusterhttp //kraster.jp/toho_eskrcl/ ◎ 東ヒ46ab 天然ジェミニ 【HP】 「東方Side Story」http //tenjemi.com/side_story/index.html 平茸(Aftergrow?)、D.watt(IOSYS):編曲 Toho Warfare RED HOPEhttp //tenjemi.younoumi.com/ 平茸(Aftergrow?):編曲こぞう:ジャケットイラスト ★ ユウノウミ 【HP】 Toho Warfare BLACK BRAVEhttp //tenjemi.younoumi.com/ 夕野ヨシミ? 平茸(Aftergrow?):編曲厚志(石鹸屋)、まめみ、山本椛:ボーカルこぞう:ジャケットイラスト 東ヒ47a printふぃる 【HP】 ◎ 東ヒ47b Yonder Voice 【HP】 蜃景1http //yondervoice.net/?p=2468 中国の同人音楽のカバーCD、C80でリリースしたアルバム「蜃景」のリメイク 価格800円下記の「蜃景2」とのセットは価格1500円 蜃景2http //yondervoice.net/?p=2468 幽閉サテライトの楽曲をYonder VoiceのボーカルがカバーしたCD 価格1000円瑶山百霊によるボーカルで月に叢雲華に風、泡沫、哀のまほろば、色は匂へど散りぬるをが収録 東ヒ48a 暁Records 【HP】 反逆の鐘 -Last Rebellion-http //akatsuki-records.com/drcd0007.html 弾幕アマノジャクのアレンジ曲あり ◎ 東ヒ48b 556ミリメートル 【HP】 invincible - perfect beautiful girls -http //556mm.blog136.fc2.com/blog-entry-19.html 海兎(EastNewSound):作詞cittan*(signum/ii):作詞・編曲きりん(EastNewSound)、Tracy(Amateras Records):編曲黒崎朔夜、めらみぽっぷ、ななひら、柴咲ほたる:ボーカル 東ヒ49a spacelectro 【HP】 東ヒ49b Aozora 【HP】 東ヒ50a Silent Sphere 【HP】 東ヒ50b PARANOIA PARADOX 【HP】 東ヒ51a suganomusic 【HP】 東ヒ51b GUNFIRE 【HP】 東ヒ52a Eurobeat Union 【HP】 ユーロバカ一代 (詳細) 東方アレンジもある、ユーロビートアCDDJ Command?:アレンジNU-KO:ボーカル 東ヒ52b 楽団ロマンティシズム 東ヒ53a WhiTECHNO 【HP】 東方UnderDream 東ヒ53b CODE-49 【HP】 東ヒ54a NIZI-RINGO 【HP】 東ヒ54b すたじお☆あある 【HP】 東ヒ55a M3tamix Records 【HP】 ★ 東ヒ55b ジェリコの法則 【HP】 Insane Habituation Jerico 弾幕アマノジャクのアレンジ曲あり ◎ 東ヒ56a <永久立体> 【HP】 F.I. -Fantastic Intelligence-http //fantastic-intelligence.tumblr.com/ ginkiha?:編曲1曲 東ヒ56b Login Records 【HP】 Sakura Resurrectionhttp //logcd-005.tumblr.com/ 東ヒ57a 恋色屋 【HP】 東ヒ57b ZeroMercy 【HP】 東ヒ58a circle_rw 【HP】 東ヒ58b Marine Sky ◎ 東ヒ59a autumn-grass 【HP】 pyromorphitehttp //autumn-grass-discography.tumblr.com/ Maurits”禅”Cornelis(発熱巫女~ず&FELT):1曲(編曲) 東ヒ59b Languid space 【HP】 ◎ 東ヒ60a 梶迫小道具店 【HP】 MT22 (詳細) Maurits”禅”Cornelis(発熱巫女~ず&FELT)、D.watt(IOSYS):各1曲(編曲) 53 Ghostory Cruisehttp //cjvk0024.tumblr.com/ 東ヒ60b 荒御霊 【HP】 The Oscillationhttp //arami.rdy.jp/disc/osc.html 「東方輝針城/弾幕アマノジャク」テクノアレンジアルバム ◎ 東ピ01a ESQUARIA 【HP】 Xeno Blazehttp //esquaria.net/special/xenoblaze/ あおまふ、海兎:作詞きりん(EastNewSound)、Nhato:編曲綾倉盟?・めらみぽっぷ:ボーカル ★ 東ピ01b こなぐすり 【HP】 (マナソラニア) Happiness is You! (詳細) (愛空アキハ) 上記サークルでの委託頒布MiYAMO、天音:編曲 東ピ02a 月面着陸ファージ 【HP】 幻想狂走譜Vol.9 東ピ02b 円錐philosophy 【HP】 東ピ03a ひがしのせいぞんぺんぎん 【HP】 Tomorrow Land 東ピ03b ガネメ 【HP】 God of the wind ★ 東ピ04a OTAKU-ELITE Recordings 【HP】 D.watt(IOSYS) 東ピ04b ここから先、34小節目。 【HP】 東ピ05a echoez 【HP】 東ピ05b Tinker JunKtion 【HP】 東ピ06a minimum electric design 【HP】 東ピ06b 天秤亭 【HP】 ◎ 東ピ07a ORANGE★JAM 【HP】 rainy dayshttp //orange-jam.net/OJAM004/ 黒鳥(EastNewSound):エンジニアリング海兎(EastNewSound):作詞Maurits”禅”Cornelis(発熱巫女~ず&FELT)編曲 東ピ07b Crest 【HP】 東ピ08a マスカルポーネ 【HP】 ◎ 東ピ08b じゃねっと亭 【HP】 そして、いつかの続きを (詳細) MISTY RAIN、Sun Flower Field、じゃねっと亭合同のカバーアルバム℃iel:ボーカル 東ピ09a Art CUBE 【HP】 東ピ09b HIDDEN TREASURE 【HP】 東ピ10a SNOWBLUE 【HP】 東ピ10b no brand person 【HP】 東ピ11a R/K Project 【HP】 東ピ11b チキン少女。 【HP】 東ピ12a ロリコンと愉快な仲間たち 【HP】 ロリータコンプレッサー ~Lolita Compressor~Vol.2 東ピ12b 永樂通鳳 【HP】 東ピ13a Temo Friends 東ピ13b Lphone!! 東ピ14a 脱兎屋 【HP】 Miniture One Floor 東ピ14b Siestail 【HP】 ◎ 東ピ15a sound sepher 【HP】 Cradle Re BOOT-東方幻樂祀典-http //sepher.jp/circle/circle_34.htm 2004年8月に頒布された東方アレンジCDおよび「Cradle2」全15曲、「東方幻奏祀典2"Canon"」他を含めた再販版、2000円※ZUNの曲はシンデレラケージ ~ Kagome-Kagomeと、妖々跋扈 ~ Speed Fox!(例大祭の妖々夢スコアアタック用BGM)の2曲を収録))矢鴇つかさ、REDALiCE、ARM、一ノ瀬月琉、Tatsh、sampling masters MEGA&AYA:ゲスト参加 東ピ15b G.C.F 【HP】 東ピ16a 彩音 ~xi-on~ 【HP】 BANQUET ―バンケット― (詳細) ◎ 東ピ16b Sound Refil 【HP】 Fairieshttp //takurosu.tumblr.com/ さわわ:1曲(編曲) 東ピ17a CREATIVE 東ピ17b にゃんずらぼ 【HP】 東ピ18a K2Eクレイドル 【HP】 東ピ18b 群雨アンブレイラ Theme of Eastern Storyhttp //toesc86.tumblr.com/ 東ピ19a 808 God and Ark 東ピ19b アベニュールーム 【HP】 東ピ20a モジャン棒 【HP】 東ピ20b Liberal Note 【HP】 東ピ21a 幻想郷グリークラブ 【HP】 ◎ 東ピ21b hajime -saku- 【HP】 想 -Unfinished Tales-http //seven-moon.main.jp/cds/06/ 黒崎朔夜:ボーカル1曲天音、nmk:各1曲(編曲) 東ピ22a A-HEAD 【HP】 東ピ22b A-GEAR 【HP】 あの頃みたいにランデヴー 東ピ23a 彼岸の花の香る丘 【HP】 東ピ23b みかん箱 【HP】 トビラ 東ピ24a Dimension s Gate 【HP】 東ピ24b でるた地帯 【HP】 東ピ25a Free-Logic 【HP】 東ピ25b StudioYKK 【HP】 東ピ26a Spoo and Nick 【HP】 東ピ26b pikapika 【HP】 ブルーアワーにとけたゆめ 秘封倶楽部CD 東ピ27a 硫酸ポリオミノ 【HP】 Unitialize 秘封倶楽部CD 東ピ27b Applice 【HP】 東ピ28a 絶対4℃ 【HP】 東ピ28b PhantomMist 【HP】 東ピ29a そばかす魔理沙の人 【HP】 東ピ29b 911 ◎ 東ピ30a セブンスヘブンMAXION 【HP】 エスターテダンツァhttp //shm.jpn.org/estatedanza/ めらみぽっぷ:ボーカル1曲 Clud 9http //white-elephant2.wix.com/white-elephant ◎ 東ピ30b M.H.S 【HP】 東方ミュー ARM(IOSYS):編曲(一部)miko:ボーカル 東方Project以外 関連 スペース ジャンル サークル名 URL 頒布物 参加アーティスト ゲスト提供・備考他 ★ 1日目 東M37b 艦隊これくしょん カリーバーグディッシュ 未影 ◎ 1日目 東ユ20b スクウェア・エニックス Karindrops*f 【HP】 Party ファイナルファンタジーVIの登場から20周年を記念した合同本+CD斉藤アキ:イラスト ★ 3日目 東C47a 男性向け ゆにきゅう 【HP】 【R18】×××××改修※表現の都合上、タイトル名を一部伏せています 楽人? 艦隊これくしょん本会場限定のオマケは缶バッジ ★ 3日目 東F16a 男性向け 天気輪 【HP】 【R18】探偵さんが怪盗さんに捕まってしまったようです。 甘露アメ 艦隊これくしょん本 ★ 3日目 東シ04a 男性向け Cradle 深崎暮人 3日目 東シ65b デジタル(その他) 和風曲芸 ★ 3日目 東シ66ab デジタル(その他) Confetto ばーさす!http //kc-versus.tumblr.com/ ななひら ませまてぃっく♥ま+ま=まじっく!収録(ロング版もあり)かめりあ、PHQUASE:編曲&REMIX ★ デジタル(その他) ポヤッチオ 3日目 東シ67a デジタル(その他) しちごさん。 3日目 東シ67b デジタル(その他) MANYOポータル 3日目 東シ68a デジタル(その他) VAGRANCY ★ 3日目 東シ68b デジタル(その他) ウサギキノコ 茶太? 3日目 東シ69a デジタル(その他) 六弦アリス 3日目 東シ69b デジタル(その他) ABSOLUTE CASTAWAY ★ 3日目 東シ70ab デジタル(その他) HARDCORE TANO*C HARDCORE SYNDROME 8 REDALiCE デジタル(その他) SKETCH UP! Rec. Starry Orange (詳細) DJ Genki IIDX SPADAに収録されているMAGIC&LOVEのロングを収録無力P?、Hommarju、かめりあ、ヒゲドライバー、P*Light:合作参加 (MINAMOTRANCE) 花紅柳緑エリュシオン (詳細) 源屋 華陽炎-Hana Kagerou-・Rayのロング版を収録Kuroa*、かぼちゃ?:ボーカル斉藤アキ:ジャケットデザイン ★ 3日目 東シ71a デジタル(その他) electro planet EPM 2 -electro planet music 2- P*Light void、D.watt(IOSYS)、MAD CHILD、Hommarju、stereoberry、Junk:各1曲 #From_Ten_Wonderland (詳細) DJ Noriken DJ SHIMAMURA、P*Light:ゲスト参加kors k、HARDCORE TANO*C、源屋:特別協力 Forget a Scenery Junk Fire Strikeのロング版を収録void(mournfinale?:ゲスト参加 ★ 3日目 東シ71b デジタル(その他) pichnopop P*Light 3日目 東シ72a デジタル(その他) 少女病 ◎ 3日目 東シ72b デジタル(その他) TatshMusicCircle Tatsh ★ 3日目 東シ73a デジタル(その他) Last Note. 3日目 東シ73b デジタル(その他) はなセレブ 3日目 東シ74a デジタル(その他) cleanero 3日目 東シ74b デジタル(その他) 蛇下呂 ★ 3日目 東シ75a デジタル(その他) S2TB Recording kors k ★ 3日目 東シ75b デジタル(その他) Diverse System 3日目 東シ76a デジタル(その他) ばーどちゅーん ★ 3日目 東シ76b デジタル(その他) C.H.S 異聞伝承アラカルト t+pazolite (Movement on the FLOOR) 【HP】 Raise Blaze in Fiction Lite Show Magic名義の曲もあり。C-show(兼マスタリング)、かめりあ、源屋、全日本スッポコニャーゴ親衛隊(siromaru?、黒魔)、Yu_Asahina、lapix、MAD CHILD、Yooh、Hommarju、BlackY、PHQUASE、kamome sano:各1曲かぼちゃ?、Kuroa*ボーカルあじこ:ジャケットイラストTOHRU MiTSUHASHi:イラスト 3日目 東シ77a デジタル(その他) Futon. 3日目 東シ77b デジタル(その他) GEOGRAPHIC 3日目 東シ78a デジタル(その他) JIMANG 3日目 東シ78b デジタル(その他) BBM 3日目 東シ79a デジタル(その他) 40メートル走 3日目 東シ79b デジタル(その他) エレキ堂 3日目 東シ80a デジタル(その他) Kikuo Sound Works 3日目 東シ80b デジタル(その他) おさむらいさん 3日目 東シ81a デジタル(その他) Experimental Groove 3日目 東シ81b デジタル(その他) ばんび~の 3日目 東シ82a デジタル(その他) Riot of color 3日目 東シ82b デジタル(その他) あすかそろまにゃーず 3日目 東シ83a デジタル(その他) がんとぅーす 3日目 東シ83b デジタル(その他) MOVE ON Entertainment 3日目 東シ84a デジタル(その他) cordelia 3日目 東シ84b デジタル(その他) HoneyWorks 3日目 東シ85a デジタル(その他) まふまれぷしんどろーむ 3日目 東シ85b デジタル(その他) act family 3日目 東シ86a デジタル(その他) MvC 3日目 東シ86b デジタル(その他) ぽんず屋* 3日目 東シ87a デジタル(その他) ぽこたのブース 3日目 東シ87b デジタル(その他) Leaf&Leaf ★ 3日目 東シ88ab デジタル(その他) COOL&CREATE 【HP】? ラララライブドリーマー ビートまりおあまね ARM(IOSYS):編曲未影:ジャケットイラスト今回の隣のサークルは小林幸子が参加+合同サークル購入特典として、ビートまりおの母+小林幸子が歌った林檎華情歌のCDと紙袋が付く ◎ デジタル(その他) 5884組 さちさちにしてあげる♪( ニコニコXFD ) 演歌・歌謡曲などで著名なアーティスト「小林幸子」がサークル初参加「みくみくにしてあげる♪」の替え歌版、千本桜などのボカロ歌ってみたアルバムT-RAy:ジャケットデザイン ★ 3日目 東タ49a 男性向け 北原工房。 【HP】 ラブライブリンガー!ピュア編 北原朋萌。 ラブライブ本 3日目 東シ65b デジタル(その他) 和風曲芸 ◎ 3日目 東ヒ59b 真水作戦 【HP】 (タイトル不明の新譜CD) ノマ? Brain Powerおよび、SDVX公募落選曲「FLYHETT」を収録 ★ 3日目 東ホ17a 創作(少年) ユニグラ/UNiGra 【HP】 TAQRO 3日目 東モ44a デジタル(その他) アフレコサークルUNtitlED 3日目 東モ44b デジタル(その他) AR集団お子様★ランチ 3日目 東モ45a デジタル(その他) GARBAGE COLLECTION 3日目 東モ45b デジタル(その他) たっぷるん 3日目 東モ46a デジタル(その他) SVAS 3日目 東モ46b デジタル(その他) ちび戦! 3日目 東モ47a デジタル(その他) RIDE-OUT 3日目 東モ47b デジタル(その他) MareLucente 3日目 東モ48a デジタル(その他) AJBRC 3日目 東モ48b デジタル(その他) FortuneStone 3日目 東モ49a デジタル(その他) きんぎょばち 3日目 東モ49b デジタル(その他) スタジオS.O.L 3日目 東モ50a デジタル(その他) 姉妹物語 3日目 東モ50b デジタル(その他) 半蔵門★AKIBA友の会 3日目 東モ51a デジタル(その他) ぴろしきーず 3日目 東モ51b デジタル(その他) ムラサキノオト 3日目 東モ52a デジタル(その他) 明星大学放送研究部 3日目 東モ52b デジタル(その他) Divine Voice 3日目 東モ53a デジタル(その他) 熔解spoon 3日目 東モ53b デジタル(その他) りべりおん 3日目 東モ54a デジタル(その他) りりぃはぁと 3日目 東モ54b デジタル(その他) WhiteShamu 3日目 東モ55a デジタル(その他) 音撫屋 3日目 東モ55b デジタル(その他) すくりぷてっどこねくしょん 3日目 東モ56a デジタル(その他) 音メイド 3日目 東モ56b デジタル(その他) 方遊宴 3日目 東モ57a デジタル(その他) 国立カラーひよこ保護センター 3日目 東モ57b デジタル(その他) えすぷれっそ・ぽっと 3日目 東モ58a デジタル(その他) エロトランス 3日目 東モ58b デジタル(その他) めがみそふと 3日目 東モ59a デジタル(その他) シロクマの嫁 3日目 東モ59b デジタル(その他) 蒼見鳥 3日目 東モ60a デジタル(その他) APPLE project 3日目 東モ60b デジタル(その他) Sweet Little KISS 3日目 東ヤ01a デジタル(その他) J.A.Promotion 3日目 東ヤ01b デジタル(その他) 玄能寺門前茶屋 3日目 東ヤ02a デジタル(その他) ア~ルエス 3日目 東ヤ02b デジタル(その他) 翠櫻院 3日目 東ヤ03a デジタル(その他) filia 3日目 東ヤ03b デジタル(その他) バトルハッカーズ 3日目 東ヤ04a デジタル(その他) PBL(Project Boys Life) 3日目 東ヤ04b デジタル(その他) MAT2 3日目 東ヤ05a デジタル(その他) ぷんぷん座 3日目 東ヤ05b デジタル(その他) ま~坊のまったりたいむ 3日目 東ヤ06a デジタル(その他) ProjectRG 3日目 東ヤ06b デジタル(その他) TEAM MOBILIS 3日目 東ヤ07a デジタル(その他) 金魚屋キネマ 3日目 東ヤ07b デジタル(その他) うおのめ 3日目 東ヤ08a デジタル(その他) Meia-Lua workers 3日目 東ヤ08b デジタル(その他) とろいめらい 3日目 東ヤ09a デジタル(その他) 隠居屋 3日目 東ヤ09b デジタル(その他) くるくる K 3日目 東ヤ10a デジタル(その他) ほうき星 3日目 東ヤ10b デジタル(その他) 朝倉屋 3日目 東ヤ11a デジタル(その他) YUME☆VOICE 3日目 東ヤ11b デジタル(その他) ~White Canvas~ 3日目 東ヤ12a デジタル(その他) Tokyo Creative Petals 3日目 東ヤ12b デジタル(その他) クロスオーバー 3日目 東ヤ13a デジタル(その他) 劇団茶天 3日目 東ヤ13b デジタル(その他) Act-ive 3日目 東ヤ14a デジタル(その他) 虎狼亭 3日目 東ヤ14b デジタル(その他) Scarlet 3日目 東ヤ15a デジタル(その他) RBプロジェクト 3日目 東ヤ15b デジタル(その他) 表現集団クリエイト 3日目 東ヤ16a デジタル(その他) Floor project 3日目 東ヤ16b デジタル(その他) LittleTrip # tone 3日目 東ヤ17a デジタル(その他) Conffeti arc 3日目 東ヤ17b デジタル(その他) antipasto ★ 3日目 東ラ35b デジタル(その他) かめるかめりあ かめりあ ★ 3日目 東ラ46b デジタル(その他) きチりヨ RarenoCollection ピノキオP ごりらがいるんだ収録 3日目 東リ01a デジタル(その他) MiMiRu-☆ 3日目 東リ01b デジタル(その他) とろみせ屋さん 3日目 東リ02a デジタル(その他) 第二生徒会室 3日目 東リ02b デジタル(その他) PANKUMA 3日目 東リ03a デジタル(その他) キャラメルラテ 3日目 東リ03b デジタル(その他) らぶり→☆Cune 3日目 東リ04a デジタル(その他) twinkle 3日目 東リ04b デジタル(その他) picomochi! 3日目 東リ05a デジタル(その他) アキバネットバンク 3日目 東リ05b デジタル(その他) FICE 3日目 東リ06a デジタル(その他) mo2 3日目 東リ06b デジタル(その他) こいけまや屋 3日目 東リ07a デジタル(その他) 33.turbo 3日目 東リ07b デジタル(その他) おでんぱ☆スタジオ 3日目 東リ08a デジタル(その他) アカサコフ工房 3日目 東リ08b デジタル(その他) MilkyHoneyMoon 3日目 東リ09a デジタル(その他) 髑髏連合 3日目 東リ09b デジタル(その他) ももじゃむ 3日目 東リ10a デジタル(その他) 茶柱工房。 3日目 東リ10b デジタル(その他) おんがくのじかんっ! 3日目 東リ11a デジタル(その他) AKBぱんでもガールズ 3日目 東リ11b デジタル(その他) 最終未来兵器mofu 3日目 東リ12a デジタル(その他) merry☆maker 3日目 東リ12b デジタル(その他) +alpha 3日目 東リ13a デジタル(その他) びりけんラジオ 3日目 東リ13b デジタル(その他) すずまり族 3日目 東リ14a デジタル(その他) 桃-LUNA-猫 3日目 東リ14b デジタル(その他) Sugar Bunny* 3日目 東リ15a デジタル(その他) すまいるっ☆ 3日目 東リ15b デジタル(その他) pastel★moon 3日目 東リ16a デジタル(その他) Minstrel ◎ 3日目 東リ16b デジタル(その他) eryps Apart 茶太?・めらみぽっぷ:ボーカル 3日目 東リ17a デジタル(その他) ashmint* 3日目 東リ17b デジタル(その他) Tetra Edge 3日目 東リ18a デジタル(その他) HaTo小屋 3日目 東リ18b デジタル(その他) Unlimited Sound Works 3日目 東リ19a デジタル(その他) CrimsonBoots 3日目 東リ19b デジタル(その他) 灰色Logic 3日目 東リ20a デジタル(その他) Acute Strings 3日目 東リ20b デジタル(その他) 気ままで行こう 3日目 東リ21a デジタル(その他) CI Project 3日目 東リ21b デジタル(その他) あんから亭 3日目 東リ22a デジタル(その他) Rミカン 3日目 東リ22b デジタル(その他) Sprite Wing 3日目 東リ23a デジタル(その他) Marmalade butcher 3日目 東リ23b デジタル(その他) S.B.S.P 3日目 東リ24a デジタル(その他) 世の漆黒 3日目 東リ24b デジタル(その他) GILDIA 3日目 東リ25a デジタル(その他) Nigrante 3日目 東リ25b デジタル(その他) リリックホリック歌劇団 3日目 東リ26a デジタル(その他) Ether 3日目 東リ26b デジタル(その他) 幻覚アリア 3日目 東リ27a デジタル(その他) ネクロフィリカ 3日目 東リ27b デジタル(その他) エミルの愛した月夜に第III幻 3日目 東リ28a デジタル(その他) Seraph 3日目 東リ28b デジタル(その他) LostFairy 3日目 東リ29a デジタル(その他) Ariabl eyeS 3日目 東リ29b デジタル(その他) Resonecia 3日目 東リ30a デジタル(その他) Eclipseed 3日目 東リ30b デジタル(その他) Eine Kleine 3日目 東リ31a デジタル(その他) Studio Lepus 3日目 東リ31b デジタル(その他) Symholic 3日目 東リ32a デジタル(その他) ソラネタリウム 3日目 東リ32b デジタル(その他) あにおん 3日目 東リ33a デジタル(その他) Schafstall 3日目 東リ33b デジタル(その他) Lumino-scope 3日目 東リ34a デジタル(その他) Lost Fantasy 3日目 東リ34b デジタル(その他) Fabulatore 3日目 東リ35a デジタル(その他) NOVEMBER MOON 3日目 東リ35b デジタル(その他) ロータスルートオーケストラ 3日目 東リ36a デジタル(その他) 叙事詩ディオスクーリ 3日目 東リ36b デジタル(その他) sugarmosaic 3日目 東リ37a デジタル(その他) 植木屋 3日目 東リ37b デジタル(その他) Trinity Note/Silentia. 3日目 東リ38a デジタル(その他) 13endcard 3日目 東リ38b デジタル(その他) MISHAORU 3日目 東リ39a デジタル(その他) 瓶底眼鏡女子同盟 3日目 東リ39b デジタル(その他) ラクエスク 3日目 東リ40a デジタル(その他) nagoyaka人 3日目 東リ40b デジタル(その他) Sound Couture 3日目 東リ41a デジタル(その他) After Graine 3日目 東リ41b デジタル(その他) Prunella 3日目 東リ42a デジタル(その他) Arcadia Hearts 3日目 東リ42b デジタル(その他) タイドランズ・ウインド 3日目 東リ43a デジタル(その他) Garnet Cathedral 3日目 東リ43b デジタル(その他) CHRONOSRECORD 3日目 東リ44a デジタル(その他) Enharmonic 3日目 東リ44b デジタル(その他) 木製みゅーと 3日目 東リ45a デジタル(その他) 四つ角屋 3日目 東リ45b デジタル(その他) Queen Bell 3日目 東リ46a デジタル(その他) ほげぬ 3日目 東リ46b デジタル(その他) Rainy Garden 3日目 東リ47a デジタル(その他) 機械仕掛けの魔法 3日目 東リ47b デジタル(その他) office ACER 3日目 東リ48a デジタル(その他) organic records 3日目 東リ48b デジタル(その他) 絃奏水琴樂章 3日目 東リ49a デジタル(その他) OriverMusic 3日目 東リ49b デジタル(その他) NR-Taka 3日目 東リ50a デジタル(その他) GOLDFISH 3日目 東リ50b デジタル(その他) SJV-SC 東方アレンジも手がける 3日目 東リ51a デジタル(その他) 学園祭学園 3日目 東リ51b デジタル(その他) enigmatic blue 3日目 東リ52a デジタル(その他) patriot 3日目 東リ52b デジタル(その他) Flowlight Music 3日目 東リ53a デジタル(その他) amorphous 3日目 東リ53b デジタル(その他) Laudese 3日目 東リ54a デジタル(その他) esca 3日目 東リ54b デジタル(その他) 荒川タンツボーズ 3日目 東リ55a デジタル(その他) Foxtail-Grass Studio 東方アレンジも手がける 3日目 東リ55b デジタル(その他) Gprotein-coupled receptor 3日目 東リ56a デジタル(その他) スカイハイツオーケストラ 3日目 東リ56b デジタル(その他) デザ研 3日目 東リ57a デジタル(その他) Thyme Rag 3日目 東リ57b デジタル(その他) Chelsea Girl Project 3日目 東リ58a デジタル(その他) PiSSJOY THE SOUND DRiLLS 3日目 東リ58b デジタル(その他) Release hallucination 3日目 東リ59a デジタル(その他) 狂奏楽団 3日目 東リ59b デジタル(その他) Satanic a la mode 3日目 東リ60a デジタル(その他) Hollow Mellow 3日目 東リ60b デジタル(その他) 快楽音楽堂 3日目 東ル01a デジタル(その他) Dragon Guardian 3日目 東ル01b デジタル(その他) VDAS 3日目 東ル02a デジタル(その他) Carved Kinship 3日目 東ル02b デジタル(その他) CrossWish 3日目 東ル03a デジタル(その他) SILENT DIFFERENCE 3日目 東ル03b デジタル(その他) CATGOD 3日目 東ル04a デジタル(その他) 妖神楽 3日目 東ル04b デジタル(その他) GO-ZEN 3日目 東ル05a デジタル(その他) Galloundight-ガロンダイト 3日目 東ル05b デジタル(その他) Ark of Phantasm 3日目 東ル06a デジタル(その他) MILCROWN 3日目 東ル06b デジタル(その他) Φnality Blast ★ 3日目 東ル07a デジタル(その他) CROW SCLAW? 【HP】 Loudness War (詳細) 鷹 3日目 東ル07b デジタル(その他) SOUND FACTORY CAROLINA 3日目 東ル08a デジタル(その他) 哀旋士 3日目 東ル08b デジタル(その他) REKION 3日目 東ル09a デジタル(その他) J B 3日目 東ル09b デジタル(その他) Sterblich Magie 3日目 東ル10a デジタル(その他) Desperado 3日目 東ル10b デジタル(その他) たいれる社音学部 3日目 東ル11a デジタル(その他) Cyber Logic Pro. 3日目 東ル11b デジタル(その他) 秋葉原重工 3日目 東ル12a デジタル(その他) ほろよい亭 3日目 東ル12b デジタル(その他) nT Plug° ★ 3日目 ル13a デジタル(その他) merci BOX merci BOX II symphonie (詳細) アルバム 3日目 東ル13b デジタル(その他) Enter Key 3日目 東ル14a デジタル(その他) ねこのすみか 3日目 東ル14b デジタル(その他) AURELIA 3日目 東ル15a デジタル(その他) IFライフ 3日目 東ル15b デジタル(その他) ねこじゃが* 3日目 東ル16a デジタル(その他) Ayai Factory 3日目 東ル16b デジタル(その他) 岡崎律子トリビュート倶楽部 3日目 東ル17a デジタル(その他) LC AZE 3日目 東ル17b デジタル(その他) Schwarz Kreuz 3日目 東ル18a デジタル(その他) CrazyDaydream 3日目 東ル18b デジタル(その他) 少年少女マドリガル 3日目 東ル19a デジタル(その他) -el-.flare 3日目 東ル19b デジタル(その他) PF AUDIO 3日目 東ル20a デジタル(その他) Rocketeer Tracks 3日目 東ル20b デジタル(その他) Pumpkingdom 3日目 東ル21a デジタル(その他) 月と涙に輝きを 3日目 東ル21b デジタル(その他) なまけスタジオ 3日目 東ル22a デジタル(その他) mimei 3日目 東ル22b デジタル(その他) Meno 3日目 東ル23a デジタル(その他) Queen of Wand 3日目 東ル23b デジタル(その他) 七色ビタミン ◎ 3日目 東ル24a デジタル(その他) ALVINE 【HP】? 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=== 一 === つねの年にも增して寒さもきびしく、風も吹き荒れることの多いその年の暮れであつた。この地方は、北と東とに向つて開き、海も近く、そこから吹き上げて來る風は、杉野たちの部落の後ろの山で行き止まりだつた。晝も夜も山に鳴る風の音に包まれながら、山裾の地のわづかなくぼみに、杉野の家はひつそりとしてゐた。家のなかは、平和な、物靜かな空氣にあたたまつてゐた。舊暦の節季までにまだひと月あつたが、その節季への備へがすでに一應はととのつていたからである。 今年の葉煙草収納の結果は、先づいいとしなければならなかつた。十二月の初めに豫定されてゐた葉煙草の収納は、役所の都合で月の終りに變つた。何月何日に幾百個の包を収納せよとの示達が、役所から村の耕作者組合にあり、組合ではこの包數を各組合員に割り當てる。その前後から夜晝休みなしの葉の撰別作業が始まる。米國葉煙草の葉分けは三通りだつた。幹の最下部の二三枚が土葉、土葉の上部の四五枚で肉の薄いのが中葉、中葉の上部の肉の厚い葉全部が本葉であつた。この三通りに區分される、乾燥した幾萬枚の葉を、その各區分に從つて、一枚一枚、その形態や葉肉の厚薄や乾燥の工合や彈力や色澤や損傷の程度やによつて品位を鑑別し、品質の近いものどうしをまとめて一つ束にするといふ葉撰みの作業は、熟練を要することであつた。土葉は三十枚、中葉は二十枚、本葉は十五枚を以て一把とし、一把のうち一枚で葉柄の上部を包み、その端を螺旋形に卷き附け、結束する、これが規則である。杉野の家の五人のうち、一番の手利きは一番年少のお道だつた。いくら經驗を積んでも敏速に行かぬものもあるが、お道のは熟練といふよりは勘のするどさだ。山のやうな葉を、人の倍の速さで、次々に處理して行く。彼女がゐなければ、杉野の家でも、ほかの家がよくさうするやうに、熟練者をその期間中傭はなければならぬかも知れなかつた。駿介も、お道の側に坐つて、見まねで少しづつおぼえて行つた。仕事に熱してゐる時のお道は、いつも妹として見てゐる彼女とはちがつた。仕事は彼女をおとなにした。わきから言葉をかけることもなんとなく遠慮されるきびしさを持つてゐた。 結束した葉は、藁製の薦の上に、兩方から十把づつ、葉の先きを互ひ違ひにして、並べた。つまり二方積一段二十把になわけだ。その上に何段も重ねて行つた。何段といふ規定はなかつた。規定は目方によつた。かうして積み重ねると、その上からも下のと同じ薦をあて、繩で固くしばつてそれを一包とした。一包は五瓩以上三十瓩といふことになつてゐた。煙草耕作はその最初から持たねばならなかつた獨特な細々しい規則から、この包裝といふ最後の仕上げの時になつても免 れることは出來なかつた。薦は藁製の新しいものに限り、古いものは決して使へなかつた。それもどんな藁製の薦でもいいといふのではなく、「一手二本宛四ヶ所編み縱二尺五寸横二尺二寸一枚の重量三百瓦内外」のものといふ風にきまつてゐた。また繩は、「太さ徑曲尺三分とし撚數曲尺一尺の間二十撚内外とす」ときまつて居り、その掛方も、「一筋繩にて橫三ヶ所縱一ヶ所とし各一重□しとなし三寸内外の餘裕を存し上部に於て堅く結束すべし」ときまつてゐた。かうした指示事項を見てゐると、駿介は頭が痛くなつて來るほどだつた。云はれてゐる通りに、薦や縄を編むといふことも、駿介にはまだ自信がなかつた。すべてこれらは最初から最後までの細々しさの一切が、本來的に煙草耕作に結びつかねばならぬものかどうかは駿介にはわからなかつた。しかし、煩雜を煩雜とも思はぬらしく、平氣で、默つて事を片附けて行く父のやうになることが、今の自分にとつては先づ何よりも必要だと思つた。 包裝が全部すんで、すべての作業が終つて、包を積み上げた夜は、さすがに感慨が深かつた。春から今までの辛勞のすべてが思ひ出された。しかしその思ひ出も今は甘かつた。あとはこの十四包が、いい値で引き取られて行くことを、心から祈るばかりである。今年は一段足らずだから、積み上げた包もわづか十四だ。しかし來年はこの三倍は積むことが出來るだらう。 いよいよ明日は収納日といふ日の前日、村の耕作者組合では、全組合員の荷をトラツクに積んでN町の収納所に搬入した。荷は、搬入場に、各個人別にまとめて積んだ。そして各包毎に、村名、氏名、納付月日、受付番號、納付包數等をそれぞれに書き込んだ荷札をつけた。 収納の當日、駒平と駿介は朝六時にはもう出かける仕度をした。収納は八時から始まる豫定だつた。しかしそれまでに荷を提出順に整頓し、遺漏の無いやうにしておかねばならなかつたから、早く向うに着くことが必要なのだ。 朝飯をすますと、駒平は裏口へ出て行つて、空を見上げた。しかし冬の六時はまだやうやく明けたばかりだつた。 「どうかな。今日の天氣は。」 彼は戻つて來て、相談するやうに駿介を見た。 「さア……いいと思ふけどなア、今日は。寒いし、それにかう靄がかかつてゐるから。」 この月に入つてから、餘り感じたことのなかつたこの朝の寒さだつた。さつき山羊の小屋へ行つた時、駿介の足の下では、霜柱がざくざく鳴つた。井戶端の桶には、薄氷が張つてゐた。 「さうやなあ。よからうとは思ふんぢやが、靄の濃い日は朝でつかりですんぢまふことも珍らしうはないよつてなあ。」 村のことだから、新聞の配達は日が上つてよほどしてからだつた。天氣豫報を見ようにも見ることは出來なかつた。 間もなく近くに住む組内の二人、石黑と菅原とが誘ひ合してやつて來た。彼等が寄ることはわかつてゐたので、駒平と駿介は待つてゐたのだつた。彼等は互ひに朝の挨拶を交し合つた。 「おつさん、どうやらうなあ、今日の天氣は?」 挨拶がすむと、石黑が最初に云つたのはやはり天氣のことだつた。彼等二人は、ここへ來る途中もそのことを話し合つて來たに違ひなかつた。 「大丈夫や。昨日もあななええ天氣やつたけに。――あんさんも今日は行きなさるんやろ?」と菅原が訊いた。 「ええ、行きます。わたしは何しろ初めてなんだから。収納の模樣も見ておかんことにや。」 「さうやとも。ようく見といて、何ぞ役所に云ふことでもあつたらまた願ふて下され。――ぢやあ、往(い)なうぜ、みんな。」 「うん、往なう。」 彼等は自轉車を曳いて、下の道まで歩いた。 「何時頃にすむんです?」 「さうやさなあ、二時にはすみますやろ。この頃は日が短かいよつて、さう遲うなつちや、後になつたものはやりきれんからのう。」 彼等が氣にしてゐるものは一に太陽の光線だつた。朝起きた時から今日の天氣を問題にしてゐるのも全くそのためだつた。葉煙草の賠償價格は鑑定官の鑑定によつてきまつた。鑑定は明るい光線の下で爲されることが絶對に必要だつた。當局でもその點には充分な考慮を拂つてゐた。収納所の建物の周圍は全部ガラス窓になつてゐた。殊に鑑定官が立つ鑑定臺の前の窓は、彼の腰から二間位の高さまで、總ガラス張りになつてゐた。しかしそれによつても尚、雨天や曇天の日を、晴れた日と同じ條件の下におくといふことは無論出來なかつた。晴れた日の明るい光りの下では、葉煙草は、百姓達の言葉で云へば、「見てくれがいい」のだつた。晴れた日とさうでない日とでは、葉は一等級を上下すると云はれてゐた。賠償金一瓩一圓四錢の三等品になつたかも知れないものが、その日たまたま雨天だつたといふだけのことで、賠償金一瓩七拾四錢の四等品と鑑定されねばならぬとしたら、生產者にとつて諦め切れぬことではないか。 収納所までは自轉車で四十分の道のりだつた。彼等は道の途中で他部落の者とも一緒になつた。向ひ風のなかを彼等は元氣よく飛ばして行つた。走りながら聲高に話して行つた。すぐ前と後ろに連なつて話しても、その話聲を途中で切つて飛ばして了ふやうな風の强さ冷たさも、今日の彼等には一向苦にならなかつた。風が出て來たといふことは、空がからツと吹き拂はれ、空氣の乾燥した、寒い明るい日を思はせて、却つて彼等を喜ばした。 やがて彼等は収納所に着いた。着いて暫くすると係員の手から、一人一人に、番號の附いた木札が渡つた。この木札は、各人が最初に鑑定に出す包に附けてやるものだつた。この木札は鑑定順を示してゐた。番號の早さ遲さにも何となく拘泥して彼等は互ひに仲間の番號を聞き合つたりした。 各自の荷は、各自がきめた順番によつて鑑定に送り出すことになつてゐた。それで彼等は昨日の搬入場へ來て、自分達の荷を調べ提出順をきめるのだつた。その頃搬入場へやつて來るものはしかし彼等だけではなかつた。明日鑑定を受ける者達がもう荷を運んでやつて來てゐた。天上の高い明るい建物の中に微塵が躍つて、薦の藁の匂ひが仄かにしてゐた。たたきの上に荷の落ちるやはらか味のある鈍い音。入り亂れる人々の足音。彼等はお互いどうし餘り口をきかなかつた。何となく急き立てられるやうなざわめきのなかに自分の荷のことを思つて、彼等はだんだんに興奮して來るのだつた。 日はいつか高く上つてゐた。空は吹き拂われたやうに晴れてゐた。彼等が豫想したやうな天候になつた。りりりりりりりりり……りーん。 その時よく冴えた鈴(りん)の音が乾いた収納所のなかの空氣をふるはして響き渡つた。八時の鈴であつた。鑑定開始の合圖である。係員や人夫が出て來て、それぞれの持場に着いた。 駿介は、最初に荷を送り出さうとしてゐる一人の後ろに近く立つて、鑑定の行はれるさまを見ようとしてゐた。 十四間に十二間の収納所の建物は、ほぼ中央で、黑いカーテンに仕切られ、こつち側が事務所や搬入場で、向う側は鑑定所に荷造場だつた。駿介達はそのカーテンの手前に立つてゐた。作業中はカーテンが引き絞られてゐるから、鑑定は少し離れて眼の前で行はれることになる。駿介達が立つてゐるすぐ左の方に、眞中にもう一本木が渡してある點は梯子とは違ふが、梯子によく似てもつと長い形のものが、コンクリートのたたきの上にぢかにおいてある。これは送り臺であつた。送り臺の上にはもう荷が鑑定を受ける順序でならんでゐる。端の方には、荷主達が、緊張した顏で待つてゐる。 送り臺が押されてゆく向うには、直徑二間半の大きさで、圓形にレールが走つてゐる。鐵製のトロッコがその上を走る。レールを前にして、その左の方に鑑定臺がある。二人の鑑定官と一人の書記とが、鑑定臺をはさんで待つ。 ガラガラガラガラと音を立てて、人夫がトロッコを送り臺の方へ走らせて來た。 「それツ。」と、口には出さないが、その氣構へで、番になつてゐる荷主とほかの者とが一緒になつて、送り臺を前に押しやつた。送り臺の上の荷は、すでに包裝の繩が解かれ假結びになつてゐる。人夫はその荷をトロッコの上へ移し、ガラガラガラとトロッコはまた□つた。鑑定臺の前まで行くと、待つてゐた二人の下手間の女がそれを引きとめた。黑い上つ張りを着た彼女等は素早く假結びの繩を解き、包裝の薦を取り去り、摘まれた葉を中頃から左右に開いた。同時に傍に立つた二人の鑑定官は、葉の束を一把づつ手に取つて見た。 いかにも慣れ切つたさまでちらつと一瞥し、葉の裏を返してまたちよつと見て、すぐにもとの所へおいた。一人はそれきりだつたが、他の一人は積んだ葉の下の方からもう一把を取つて見た。見終ると二人は別々に鑑定臺の上の釦を押した。すると二人の反對の側に臺に向つて腰をかけてゐる書記の前に細長い箱がおかれてある、その箱の中から外へ、ぼーつへ仄かな晝の電燈の光りがもれた。箱の中を見て、書記はだまつて臺の上の紙に何かを書き込む。それを人夫に渡す。トロッコはまたガラガラと走つて荷を今度は右手鄰りの量目係の方へ送られて行つた。 百姓達は硬く緊張した表情でこのさまを眺めてゐる。駿介のやうに今年始めてこの場に臨むといふものは居さうになかつたが、皆はじめて見るもののやうな眞劍さであつた。これら一連の作業は全く敏捷に、素早く行はれた。三十秒ぐらゐの間のことだつた。はじめての駿介は全く驚かされて了つた。あまりにあつけなく、ぽかんとさせられて了つた。彼は水の流れのやうになめらかに進む統一ある仕事とその素早さに感心するといふよりは何か不滿であつた。彼は鑑定といふ仕事がもつと念入りに行はれるものだと思つてゐた。耕作者が滿足するほど念入りにやつてゐたら山ほどの荷をあとに残して日が暮れて了ふだらう。日は何日あつても足りないだらう。念入りは鑑定には必ずしも必要ではなくて、必要なのは熟練なのだ。そして熟練は當然時間を短縮する――しかしそれにしても尚駿介には早すぎる氣がした。あんなに意氣込んで來たことがかうも簡單に片附けられたことで、ふいに肩透かしでも食つたやうな氣がした。彼には不當の事のやうにさへ思はれて來るのだつた。あの一包にこめられたあらゆる辛勞が彼の心の底にはあるからだつた。 「早いんだね、随分。」と、駿介は、トロッコの音が止んだ時、小聲で傍に立つ石黑に囁いた。 「ああ、どうしてもう慣れてるけんのう。」その言葉からは石黑の感情は汲み取れなかつた。「一時間に百五十包からの鑑定をすますといふんぢやけに。一段歩が六分か七分ぢやさうな。えらいもんぢや。」 「あの釦を押すのは何かな。」 「あの釦を押すな、するとあの書記の前の箱ん中の豆電燈に明しがつくんや。豆電氣はこつからは見えんけどな。電氣は赤と白とでな、こりや本葉と中葉とを區別するんぢや。その前には等級板があるけに、明しがつきや、こりや本葉の何等(なんとう)ぢやこりや中葉の何等ぢやいふことがわかるんや。」 「ふん……成程な。二人は相談し合ふといふことはしないんだね。何等にきめたかをお互ひに知らないんだね。」 「知らんのぢや。鑑定官が二人ゐるな正確と公平を期するためちうことになつとるんやからね。」 「ぢやあ、もし二人が一致しない時は?」 「そんな時は書記が知らせるけに、見直すといふことになるんや。」 しかし石黑が一層聲をひそめて話すところによれば、さういふことは殆ど無いといふことだ。鑑定官がそれほどに熟練してゐるとも云へるが、一つにはまた、鑑定官の一人が主任で、他は從屬的な存在だといふことにもよつた。つまり主任の鑑定が動かし難いものになつてゐるのだ。書記は多くの場合主任の鑑定にそのまま從ふ。 送り臺は引き續き押しやられ、トロッコは走り、それはまたもとへ戻り、葉煙草の包は次々に消化されて行つた。百姓達は送られて行く荷を見、また鑑定官を見た。眼鏡をかけ髭のある鑑定官はだが彼等の方を見ることはなかつた。彼等は無用の言葉を云つたり、またどんな意味の笑ひにしろ笑ひを見せたりすることはなかつた。彼等は周圍に對しては殆ど無關心で、車が軌道を行くやうに、きまりきつたことをきまりきつたやうにやる時の事務的な冷たさを持つてゐた。その冷たさといふものは、彼等の役目柄から來るおのづからなものであり、また仕事に慣れ切つてゐるといふところから來るものであり、鑑定に對する高ぶりとも云へるほどの强い自信から來てゐるものでもあつた。仕事に敏速であることは鑑定官の生命であり、誇りだつた。鑑定臺の後ろ、窓に近く、念のために等級別の標本が備へてあるが、疑はしい時に標本に照らし合して見なければならぬといふことは、その道の專門家ともあらうものの恥であつた。二人のうち若い方の鑑定官に見られる一種の誇張は、彼が人々のさまざまな眼を感じて居り、自分の一擧手一動を强く意識してゐることを示してゐた。 百姓達の關心は自分の荷の運命についてまはつた。だから、荷が鑑定官の手を離れ量目係の手に移ると、彼等の眼も亦そこへ移つた。ここでは三人が自動看貫を取りまいてゐた。二人は量目係、一人は記帳係だつた。鑑定の方から□つて來た紙を人夫の手から受け取ると、記帳係は讀みあげる。 「中葉の四等!」 その時はもう包を看貫にかけ終つた量目係は言下に應じる。 「二十キロ!」 記帳係は、「ええ、二十キロ!」と、復唱して記入する。 「本葉の三等!」……「十五キロ!」……「ええ十五キロ!」――淀みなく、二人の聲は一つのリズムを以て相和して行く。等級が聲高く讀み上げられる毎に、見てゐる百姓達の間にざわざわが起る。 彼等はここへ來てはじめて自分の包が何等級になつたかを、はつきり知ることが出來るのだ。彼等は眼に見えて興奮して來る。彼等は思ひ思ひの批評をはじめる。彼等は鑑定官の鑑定に對して、自分達の評價を對立せしめずにはゐられない。 「あれが四等かいや!さつきはあななものが三等やつたのに。あの三等より今の四等の方がずんとええやないか。」 その、「あの三等」の荷主がすぐ傍にゐることをも彼等は忘れて了ふ。まれに一等が出たりすると、ざわめきは大きくなる。誰だ、誰だとかたきでも探すやうにさわぎ立てたりする。豫想外の成績をあげてひそかに喜びの聲を胸のうちにあげるものもあつたが、やはり不滿をもらすものの方が多かつた。自分の包の等級がきまつて了ふと、彼等は自分の内に何かごつそりと穴があいたやうな氣持がした。何か一言云はねば氣がすまぬやうな、これだけですんで了ふといふ法はないと云ひたいやうな、さうかと思ふと萬事すんだとがつかり諦めて了うやうな氣持でもあつた。さういふ氣持の底にあるものは鑑定に對する疑惑と不滿だつた。道々ひそかに考へて來た自分の評價には自信があつた。その自信は容易には棄て得なかつた。こんな筈はないと思ふ。そこにさうして立つてゐるまも實に多くの考へが彼等の腦裡を駈けめぐる。 (どうしよう?云つたものか、それとも默つてゐたものか?)彼等はそれについてとくに强く考へる。不服の申立ての道は開かれてゐる。再鑑定を行ふことが出來る。云はうか云ふまいか? ためらひながら向うを見ると、そこに立つ鑑定官の姿といふものは大きく見える。云ひたい口をも强張らせて了ふやうな何かが彼にはある。《憎まれては損だ!》と彼等は考へる。しかも再鑑定を云つて、取り上げられたとして、それの實際の結果が殆んど云ふに足らぬものであることを、彼等は餘りにもよく知りすぎてゐる。それでも、たとへわづかでも、評價額が增加した場合はいい。前鑑定以下になつた場合にはどうだらう。費用までも自分が負はねばならぬ! しかし豫想外の好成績をあげるものもなくはなかつた。そして杉野の荷はその少數なものの一つであつた。 彼の荷は少なかつたから、ほんの數分間で片附いて了つた。本葉は殆どが三等で、なかに四等が少しまじつた。中葉は四等が大部分だつた。土葉は六等七等だがこれは僅かであつた。そして一瓩當りの賠償額、三等は壹圓四錢、四等は七拾四錢、五等は五拾錢、六等は參拾錢、七等は拾四錢だつた。 「ほう!」と、この結果には駒平も滿足らしくほほゑんだ。今年の出來は杉野の家としては例年になくよかつたのだが、三等がかう澤山出ようとはちよつと豫想外だつた。わづかの耕作段別だから、金額から云つて幾らの違ひでもないが、何と云つてもこれは嬉しかつた。石黑や菅原やその他部落の連中が、喜んだり羨ましがつたりした。 もう十一時に近かつた。するとその頃になつて場内が俄かに暗くなつた。日が陰つて來たのだ。ガラスに圍まれてゐる収納所の内部は明暗の變化の度合が大きかつた。これから荷を出さうといふ人々は不安な面持になつた。外へ出て空を仰いでみるものもあつた。風は依然强く時々びゆーんといふ鋼鐵板のふるへのやうな音で吹きつけて來た。しかしさつきまではからツとした高い空をつくつてゐたやうな風は、いつの間にか薄黑い濁つた汁を空一ぱいに撒き散らしてゐた。雲で一時日が覆はれてゐるといふのではなかつた。薄黑いろの空はどこまで行つてもきれ目がなかつた。彼等は場内へ戻つて來て、もう鑑定のすんだ仲間達が量目係から少し離れて立つて、話したり笑つたりしてゐるのを見ると、自然ひがんだ氣持になつた。さつきまであんなに天氣を氣にしてゐた連中が、自分の分がすんだとなると、俄かにこんなに暗くなつた場内にも氣づかぬ風で居れるのだ。後番の人々は不機嫌に默り込んで、自分達の荷を送り臺へと載せて送つた。搬入場の入口から吹き込む風は冷たく、コンクリートの床は冷えて、腰から下は冷え切つてゐた。順番を待つてふところへ交互に手をさし込んで立つてゐると、すぐに小便がたまつて來るのだつた。 量目係の手を通つた包は、必要事項の記載のすんだ用紙と共に、すぐその傍の檢査係の手に渡つた。ここでは包が各耕作者別に並べられた上で讀み合せがあつた。荷にも一包毎に、記帳係によつて票が添附されてゐる。下手間の女が、やや鼻にかかつたやうな聲で、慣れ切つた早い口調で、その票に記された包數、葉分、等級、量目について讀み上げる。檢査係は手にした用紙の記入と引き合して行く。間違ひがないときまつたところで、耕作者が一人一人呼び出される。 百姓達は、煙草耕作許可證と認印とをぐるぐる巻きにした風呂敷包の固い結び目を解くのに苦勞しながら、いそいそとして呼ばれて行つた。そして認印を押し許可證を渡し、「等級量目票用紙」の複寫をもらつて歸つて來ると、大急ぎで、葉煙草賠償價格表が貼りつけてある壁の前に行つて立つた。それともらつた複寫紙とを照らし合して見さへすれば、自分が幾ら金を受け取ることになるかがわかるのだつた。一年の、煙草耕作勞働が、どんな實を結んだかがはつきりわかるのだつた。半紙四ッ切型のうすいペラペラしたその紙には、一包毎に等級と量目とが、カーボンで複寫してあつた。この複寫の他の一枚はあの許可證と一緒に今頃はもう事務所の計算係の手に渡つてゐるだらう。今から二三時間の後にはあの窓口で金を受け取ることになるのだ。 すんだものから順次そこへ來て立ち、表を眺めまた手にした紙を眺めてがやがや云ひ合つてゐた。ふところから紙を出して壁にあてがひ、鉛筆を嘗め嘗め、いくらになるかを計算してゐるものもあつた。 「いくらになつたんや?え?」と、後ろから仲間がのぞき込む。「えらく景氣が好ささうやないか。」 「いやあ、」と、のぞき込まれたものは照れ臭さうな顏をする。「どうもあかんが。すつかりどうも行かれつちもうたが。お前はどうや。」 果して「すつかり行かれちまつた」かどうかは顏でわかつた。同じやうに云ひながら喜びを隱し得ないでゐるものもあつた。駿介もそこへ來て仲間の誰彼と話し、計算に行き惱んでゐる二三人のために計算をしてやつてから、もとの送り臺の所へ戻つて來た。 「急にえらう暗うなつて來たなア。」と、彼は、ほかのものと一緒になつて送り臺を押しながら誰にともなしに云つた。 「お前さんはもうすみなさつたで、安心がでけますのやろ。」それを引き取つて答へた鄰の男の言葉には思ひがけなくひがんだ調子があつたので駿介はふいに胸をつかれた感じだつた。彼は他部落の男だつた。「照らうと曇らうとお前さんにはもう何ちうことはござんすまいが。」男はつぶやくやうに云つて、新しい荷を、どしんと送り臺の上にのつけた。 さうしておいて彼は鑑定官の方を見た。鑑定官の前には彼の荷の一つが擴げられてあつた。鑑定官の一擧一動は强く彼の注意を惹かずにはゐないが、その時彼の注意をうばつたものはまた特別だつた。いつもはあんなに敏速に一つの包を捌いて行く鑑定官の手が、容易に今の包を行かしめようとはしないのだつた。包の中が上から下まで引つくり返して調べられてゐることは明らかだつた。何か無ければそんなに念入りであるわけはない。 その時、主任の鑑定官がわきを向いて、書記に何か云つた。鑑定臺に向つてゐた書記が、立つて、つかつかと引き絞つたカーテンの前までやつて來た。 「十七番は?ゐるかね、十七番は?」と彼は受附番號を云つて荷主を呼んだ。 「はア、」」と、駿介の鄰のその男は、さつと緊張した顏になつて、前へ出て行つた。「わしですが……何でござんせうか知ら?」 書記はだまつて鑑定官の方を指し示し、自分はもとの席に着いた。 十七番の男はおづおづと鑑定官の前へ進んで行つた。そしてかきまはされた自分の包にぢつと眼を注いだ。 「だめだね、かう品混が多くつちや。」と、鑑定官は男を見るなり云つた。「葉分が出來とりやせんぢやないか。再調し給へ。」 「へえ、そりやどうも。」と男は全く恐縮して、低く頭を下げると、擴げられた包を素早くもとに直し、また一つ低く頭を下げて包を抱へ込んで歸つて來た。彼はあがつて、心もち赤い顏をしてゐた。 「頼むぜえ。あとを。品混が出やがつたけに。」 同部落のものに、殘つてゐる荷を送り出すことを頼むと、彼は包を抱へたまま、急いで控室の方へ去つて行つた。 「たうとう品混が出やがつたなあ。」 「今日始めてやらう、品混は。今日はめつたに出ないと思つとつたが、野島の奴、たうとうやられよつたわ。」 彼等は笑つて話しながら、仲間から品混が出た以上は、今日の歸りはおそくなるといふやうなことを思つてゐた。葉分が出來てゐないで、各種の葉がまざつてゐたりするのが品混だつた。これは再び撰別して、一つの包を幾つかにしなければならなかつた。大抵はむしろ乾き過ぎてゐたが、濕氣の過ぎたものがあつても同じやうに再調を命ぜられた。これは風にあてたり、火を焚いたりして乾燥しなければならなかつた。その上で改めて鑑定に出すのだが、再鑑定はみんながすんでからのことだつた。當然金を受け取るのも最後であつた。 今日はいつもよりは少ないと云はれてゐたこの品混は、午後になつてから急に出て來た。朝のうちに出てくれれば時間がたつぷりあるから始末によかつたが、皆がもう終らうとする頃になつて出て來るのでは、役人と耕作者の兩方にとつていかにも迷惑な話だつた。それでも仲間中の熟練したものが力を貸して、素早く調理をし直して行つた。 午後になると、午前中収納された葉煙草は早くも荷造りされ、積み出されて行つた。檢査ずみの荷は、一等から七等までに區分した仕切りのなかに整理されてあつたが、下手間の男女が大勢でこれを薦に包み、繩をかけ、どしどしトラックに積み込んでしまつた。これはT市の專賣局出張所に送られ、ここで再乾燥にかかるのである。 早くに収納がすんだものにとつては随分待たされた感じで、午後三時近くになつて、漸く賠償金の支拂ひが行はれることになつた。 支拂ひは事務所の窓口で行はれた。事務所は搬入場の入口を入つたつきあたりだつた。自分達の荷は全部運び出され、代りに明日収納される荷が運び込まれてゐる廣い搬入場に、百姓達はふるへながら立つてゐた。下がコンクリートのたたきで、周圍がガラス張りの収納所の内部は、日が陰り出してからはだんだん冷えがきつくなつて行つた。長時間そこに立ち盡し、あれこれと氣を使ひ、最後に金を受け取る頃には、彼等は何となく堪(こら)へ性(しょう)をなくして了つてゐた。黑ずんだ唇のいろをして、時々足踏みをしながら絶えず窓口の方を氣にかけてゐた。話も餘りはずまなかつた。長い間の辛勞が今報いられようとする直前の光景としては、陰氣に過ぎる感じだつた。風はやまぬらしく、窓ガラスが時々ガタガタ鳴つた。 小さな窓口の戶が開いて、顏が半分出た。 「一番から十番まで。」 呼ばれたものはぞろぞろと出て行つた。 彼等が金を受け取つて歸つて來ると、また次の一句切が出て行つた。金を受け取つたものは、窓口から離れて後も、向う向きになつて、節くれ立つた指で何度も札を數へては見、數へては見した。それから袋の中や、三つ折れの大きな財布の中へ入れて、紐でぐるぐる巻きにしてしつかと縛つて、内ふところ深く押し込んだ。そしてこつちへ歸つて來ると、受け取つたものどうしで互ひに話し合つた。 「どうや、なんぼ引かれた?」 「うん……」 「肥料代はなんぼになつたんや?」 「肥料代は二十五圓ばしぢやが……」 「なにや、二十五圓ばしか。わしはちよつと六十圓近くになつたが」 「そりやお前とは段別が違ふけに。わしは肥料代のほかにも、乾燥室の借入金なんぞがあるやけんのう。」 金の支拂ひは銀行から出張して來て、行員の手から直接なされた。いろいろなものが、賠償金の中から豫め差し引かれて支拂はれた。肥料代はその中でも大きかつた。油粕は一俵六圓だつた。一段歩につき三俵は要つた。これは勸業銀行から低利で借りて共同購入するのだから、二月頃肥料を買ひ入れ、十二月頃の収納とすると、ほとんど一ヶ年の利息がかかるわけだつた。煙草耕作者組合の書記も出張つて來てゐて、組合の諸經費もやはりこの場で引かれた。 同じ組のものの支拂ひが全部すむのを待つて彼等は歸りかけた。駿介も、父や仲間と一緒に収納所を出た。 もう四時になつてゐた。日の短い最中だし、曇つてゐるので、あたりは暗くなりかけてゐた。百姓達は外へ一歩踏み出すと、思はずぶるツとからだをふるはせるやうにして、空を仰いだ。今にも雪でも來さうな空模樣だつた。 「よくまア吹きやがるなあ。」そんな風に云つて、手袋をはめ襟卷をし直して、鼻をくすんくすん云はせながら自轉車をならべてある軒下の方へと行つた。橫から來る風に逆らひながら、背をかがめ、顏をそむけ、ハンドルにしがみつくやうにして、村々に通ずる街道を歸つて行く彼等の後姿は寂しかつた。 「さア、わしらも一つ元氣で飛ばさうかい。」と、駒平がチユンと手洟をかみ、襟卷の端をふところへ押し込むやうにして云つた。 「ああ、行かうぜえ。早う歸つて今晩は熱い奴を一杯引つかけて、ゆつくりと寝んことにや。」 と、菅原が云つた。 「そのうち案内しますけに、どうぞ一つわしとこさ一杯やりに來ておくんなさい。」と、これは石黑だつた。 「大きに。」とみな禮を去〔ママ〕つた。「毎年毎年石黑の振舞ですまんのう。」 「なんの、なんの。」と云ひながら、石黑は歩き出した。 組内で、段當り賠償金の一番多かつたものは、組内のものを招んでお客をするしきたりになつてゐた。この組ではそれは今迄大抵石黑にあたつた。そして今年もさうきまつた。彼等の仲間うちでは、煙草を作ることにかけて、石黑は最古參者だつた。仕事に熱心でもあつた。それだけに品物の出來もいいのだつた。 「たうとう暗くなつちまひやがつた。」 石黑を先頭に一列になつて、風の中に向つて走り出した。 === 二 === 節季に備へるためのまとまつた金としては、葉煙草からの収入のほかに、牛を賣つて得た金、百二十圓餘りがあつた。 春、田を起す前に買つた二歳の朝鮮牛は、十一月の末に、麥蒔きがすむと間もなく賣つたのだつた。買つた時には八十圓に少し缺けた。十月末からひと月餘りは、牛を引いた百姓の群が、毎日ぞろぞろ街道に續いた。春買つて秋賣る牛のためには、町から仲買人が出張して來る。杉野の家では駒平が鼻綱を引いて連れて行つた。すでにその一週間前から、牛は一切の仕事から解放され、牛舎内はつねにも增して清潔に、新しく取り替へられた敷藁はたつぷりと厚かつた。牛のからだは刷毛をもつて丁寧に梳いてやつた。食べものは、切藁、牧草、にんじん、豆粕、もやしなどある限りのものを、あるひは取りまぜ、あるひは代る代る、出來得る限りの變化で與へた。そういふ心の配りは必ずしも賣らうとするものの評價を考へての打算からばかりではなかつた。その咸鏡道生れの、全身赤毛で、角は珍らしく黑く、蹄も黒い牡の朝鮮牛は、がつちりした骨骼で、その頸の太さと、恰好のいい腹のひき緊り方からもその種の好さが知られる、癖のない、いかにも性質のいい奴だつた。それはここ八ヶ月餘りの間の最も忠實な働き手だつた。煙草を始めるやうになつて、いくつもの主要な勞働が一時に輻輳して來る時もあるやうになつては、ことに、牛のゐない耕作といふものは考へられなかつた。田の除草にさへ、牛に除草機を引かせるものが、この地方にも此頃ぼつぼつと見えて來てゐた。 その朝は、出て行く前に、家ぢゆうのが牛のまはりを取りまいて、口々に何か云つては、額や鼻面を撫でたり、背や腹をばんばん、平手で輕く叩いたりした。毛の色艶は此頃一際よくなつたやうで、毛竝に添うて何べんも撫でてやる手に傳はるあたたかな感觸は、かういふ經驗が今年はじめての駿介にはことに忘れがたかつた。八ヶ月勞苦を共にして深い親しみを重ねて來てるだけに、却つて身にしむものを感じた。彼等は、一年足らずこの家の藁を食つて大きくなり、毎年秋になるとどこかへ賣られて行つた、それぞれに特徴のあつた過去の牛どもを思ひ出すのだ。 牛は頸をのばし、頭を低く垂れ、大きくゆるやかに右に左に動かし、また上を向きなどして、廣い額や大きな眼に比べて愛嬌があるほど短かく小さい角を打ち振りながら時時長く聲をひいて鳴いた。やがて駒平が曳いて去り、家の下の道の向うに隠れてまでも、その聲はしばらく聞えてゐた。その道は二曲りほどして、牛どもが集る原つぱに通じてゐた。 牛を春買つて秋賣るといふのは、牛耕を必要としない冬から春の間、牛をただ遊ばせて食はして置くその費えを省くためといふよりは、一に現金を得たいがためにすることにほかならなかつた。仔牛は普通七八十圓見當のものを買ひ、百二三十圓から四十圓位に賣れれば先づいいとした。豆粕を十枚位、價にして二十五六圓、それに藁を五圓は食はせるから、買値と賣値の差額がそのまま純益になるとは云へず、飼料を算入すれば結局とんとんといふのがむしろ普通であつたが、それでも厩肥が大分とれるから、この方で手間賃にはなると云はれてゐた。春から夏にかけてずつと現金収入の少ない百姓は、牛を賣る日を待ち構へてゐるのだ。牛を高く賣るためには、耕作に適するやう、彼を仕込まなければならない。人間のいろいろな命令と仕ぐさとを呑む込むやうに敎へなければならない。だから百姓は仔牛を買ふと、暇さへあれば牛を外へ引き出して、運動をさせながら、人にものを云ふやうにして敎へ込み、少し慣れて來たら田へ連れて行つて訓練する。さうして漸く仕事の上でも一人前(?)になり、人と動物相互の間の愛情も深いものになつて來たと思ふともう手離さねばならぬといふのだから、つらいわけなのだ。秋になるまで待つことが出來なくて、秋前に賣つて了ふものも少なくはなかつた。秋前に賣れば、すぐに秋の耕作に間に合ふから、あとで賣るよりも十圓乃至二十圓は高くなる、これに惹かれるのだ。しかしその結果は田を耕す時になつてよその牛を借りて來なければならぬといふことになる。そしてその代償は自分の勞力でする。牛の一日の代りに、人間が二日又は三日、先方の最も忙しい時に仕事の手傳ひに行くといふのが習はしである。 葉煙草からの収入は、無論そのなかに來年度の經營の費用を含んでゐる。牛を賣つて得た金も新しく買ふ牛のために備へておかねばならぬ。ほかの使途に廻せる餘裕がこの二つからどれほど引き出せるといふわけでもなかつた。しかしこの二口のまとまつた金が、しばらくでも手の中にあるといふことは何としても大きな力であつた。飯米のほかに幾らか賣ることの出來る米はあつても急いで賣りたくはなかつた。何も思ひがけぬ金が轉げ込んだといふのではないが、豫定通りのものが豫定通りであるといふことは喜ばなければならなかつた。かうしてとくにきつい今年の冬の寒さも苦ではなかつた。これで老父の駒平が神經痛に惱み、時々寢込むといふことさへなければ、何もほかにいふことのない冬であるのだが。 風が落ちて珍らしくよく晴れた日の暮れ方、彼等は始めての麥の足壓から歸つて來た。おむら、駿介、じゆん、お道だつた。五時にはもうほとんど暗い。駒平はこの二三日來、わるくて寢てゐた。曇れば曇つたで、風があればあるで、よく晴れればまた晴れたで、肉のなかは刺すやうに、抉るやうに、また灼くやうに痛んだ。朝は乳のやうな靄で、日が上ると同時にだちだちだちと雨の落ちるやうな音で霜の解け出す日は、よく晴れたが、氣溫がぐつと下るから、痛みはかへつてひどかつた。晝間はさほどではなく、夜になるときつと痛んだ。が、さうだからと云つて、晝間起きて動き廻つてゐると、恐らく冷え込むからなのであらう。報いは覿面に來て、次に來る痛みは一層激しかつた。手當てのしやうもべつになかつた。醫者にもかからず、そのやうな時には、炬燵の火をごくぬるくして、駒平は一日でも寢てゐた。食事も眼立つて細く、ぢつと眼を閉ぢて身動きもせず、口も餘りきかなかつた。苦痛を訴へるといふこともなかつた。病苦ばかりではなく、日頃の疲れが一時に出たといふふうにながめられた。粗末な建方の二階は冷えるので、冬になつてからはみんなと一緒に階下に寢るやうになつた駿介は、夜なかに時々眼をさました。一眠りしたあとの若い彼のからだは快くぬくもつてゐる。裏山には今夜も風が吼えてゐる。彼は襖を一つ隔てた向うの老父の氣配に、耳をすまさないわけにはいかなかつた。かすかに鼾の聞える夜があつた。何一つ物おとの聞えぬ夜があつた。しかしまた苦痛をこらへる呻きにちかい聲を聞かなければならぬ夜もあつた。その聲は斷續しつついつまでも續いた。駿介は思わず半身を起して、闇のなかにぢつと息をひそめるやうにしてゐた。突然のことのやうに、今はじめて氣づいたことのやうに、彼はすでにかなりに傾いている老父の年齢を思つた。そして自分が歸つて來てこの家に住みつくやうになつたことをよかつたとする氣持をあらためて深めるのであつた。 「どうですか、今日は。お父つあん。」と、手足を洗つて、上へあがると、駿介は云つた。「ちつとは痛みはいいやうですか。」 「うう。」と、駒平は云つて、大義さうにゆるゆると起き上ると、炬燵の上に顏をこすつた。眼をしばたたきながら、戶のガラス越しに向うをすかすやうにして、 「ぼう、もうこんなになるんかい。俺ら、ついうとうととしとつたもんぢやけに。――今日は家ん中はよう冷える。どこもここも何やらかう乾いとるやうで。」 咽喉がいがいがすると云つて、傍の茶盆を引き寄せて、冷たくなつた番茶を含んでは咽喉をカラカラいはせた。駿介は外は風さへなければ日向はずゐぶん暖かだと云つて、麥が順調にのびてゐることや、朝はあんなに土が霜に濡れてゐながら、風のために乾くのが早いのにおどろく、といふやうな話をした。臺所の方でごとごと音をさせてゐたじゆんが、その乾くといつたのを聞きつけて、家のなかもよう乾く、朝、お櫃を洗つてかけておいたのがもうカラカラだし、雨が降ると窮屈な臺所の床板の上げ下ろしも此頃は木が乾いて輕いといふやうなことを、大きな聲で云つた。感冒はかういふときにはやるんだから氣をつけなくつちや、と自身に向つて云ふやうに附け加へた。駿介は炬燵の火を繼ぎ足し、それからまた下へ降りて行つて、鷄の小舎と山羊の小舎とを見□つた。 夕飯が濟むと、親子は一つ部屋に集つて、寢るまでの時間を過した。此頃は彼等は多くの晩かうであつた。一年を通じてここしばらくほんのわづかな期間が、幾らか仕事が暇だと云へる時であつた。暇だと云つても、繩を綯つたり、筵を編んだり、夜なべの仕事のないわけはなかつた。たださういふ仕事もここしばらくはやめてゐた。やがて、もうすぐ、舊正月も待たずに激しい勞働が始まる。煙草の苗床準備がそれである。それを皮切りとして、それからはもう次から次へと少しの暇も許されぬ。それまでの短かい期間を、せめては少しはゆつくりしたいといふ氣か、おのづからみんなにあつた。 母は明りのすぐ下に坐つて、膝の上に襤褸をひろげてゐた。おむらももう六十である。眞綿が厚く入つて、切地の上にところどころ小さな玉になつて下つてゐるあつたかさうなちやんちやんこを着て、背中をまるめて、老眼鏡の眼でたどりながら、かなりおぼつかなげに針を運んでゐる。眞白な髪が年寄りには珍らしくたつぷりして、かぶさるやうなので、黑くコチコチした感じの顏が一層小さく見える。眼がわるいほか、彼女には喘息の持病があつた。ふだんでも息するごとにゼーゼーかすかに音をさせてゐるが、時々首を前へのばし、背中を一層まるめてこんこん續けさまに咳をする。赤くなつて力みながら、最後に自分で咳込みをふつ切らうとするもののやうに、ガーツと大きく咳拂ひをしてやめる。しかし冬季には大きな發作は少なかつた。それが一番激しく來るのは梅雨時だつた。――じゆんは火鉢の傍へ寄つて、麥稈眞田を編んでいた。それを編む手の甲は紫がかつて脹れ、その指先きはところどころ皸破れて赤く口を開いてゐた。じゆんは火箸の先をあたため、それで黑い皸ぐすりを溶して破れ目になすり込んだ。若い彼女は絕えず微笑を含み、生き生きとした紅い顏をして、たつたそれだけの手仕事をするのにも、全身をもつてしてゐるやうに見えた。時々はその手をやめて、傍に開いて伏せてある四月も五月も月おくれの婦人雜誌の頁をめくつたり、母や妹に向つて話しかけたりした。妹のお道は壁の一方に小机を寄せて、その前に小學生のやうにきちんと坐つて、本に向つてゐた。彼女は父親似の、目尻の少し釣り上がつた、額が男の子のやうな顏立ちで、何よりも本の好きな娘である。 駿介は父と向ひ合つて、炬燵に入つてその上に本をひろげてゐた。彼はこのごろの貴重な暇を得て、毎晩かうして本を開いた。はじめ彼はなんとなく不安を感じた。生活の激變、激しい肉體的な勞働は、生理的にも頭腦を硬化させ、細胞の組織を一變し、キメが粗くなつて書物による知識の吸収、緻密な論理の追求といふことが今までのやうなわけにはいかぬのではないか、といふやうな危惧を感じたのである。が、さうした危惧は全く意味のないことだつた。むしろ事實はこの反對であるとさへ云へた。肉體的な勞働は彼に活力を與へ、彼の細胞をリクリエートしたものだらう。一時書物から離れてゐたといふことは、結果から見れば、いいこと、あるひは必要なことであつたとしか思へなかつた。新しく讀み出した彼の頭腦は潑剌として、新鮮な水を含む海綿のやうにたんらんにすべてを吸収した。彼の精神はいつのまにか、彼自身も知らぬまに、いろいろな垢と來雜物が拂拭されてゐた。それは肉體になぞらへて云へば、チブス後の復活したそれのやうなものだつた。日々の新しい生活に對して淸新な感動をもつて立ち向つて來たやうに、書物の世界に對しても同じやうな感動をもつて踏み込んで行くことが出來た。もう長らく彼はこのやうな狀態からは遠のいてゐた。何を讀んでも物倦く、つまらぬ。理解は一通り行き届いてゐながら、對象と自分との間には幾重にも何か眼に見えぬ煙幕のやうなものが立ちこめてゐる――一年前、歸郷する前後の彼はそのやうな狀態にゐたのだつた。かつて中學から高等學校へかけて、夜を徹してまで外國の文學や哲學などを讀み耽つたあの感激、情熱といふものはどこへ行つてしまつたのだらう?當時からわづか二三年後にはもうこんな狀態だ。この無感動、この衰弱といふものは一體どこから來たのであらうか?それは一時は誰にでも來るやうな、靑年期の病氣の一つなのであらうか?それともそれはもつと時代的な社會的な意味を持つたものなのであらうか?かつてのあのやうな時期は何人にももう二度とは□つて來ないのであらうか?――駿介は寂しい氣持でそのやうなことを幾度も思ひ返した。ところが、その失つてゐた時期を、思ひがけなくも、彼は今再び取り返すことが出來たのである。 夜更けまで讀んで彼は容易に眠くはならなかつた。晝の疲れにも倒れなかつた。夜が更けるにつれて肩のあたりに忍び寄る寒さも何ほどのことにも感じなかつた。やや讀み疲れると、久しく無沙汰してゐる、東京の親しかつた二三の友達に手紙を書いたり、古い葛籠から祖父の代からのいろいろな書きつけや帳面を引つぱり出して來て見たり、古い寫眞帳をくりひろげて見たりした。それらのものも充分に彼を樂しますことが出來た。彼は見ながら、熱い番茶を幾杯も代へて、うまさうに飮んだ。 彼が今讀んでゐるのは、農業の經濟的方面や技術的方面に關する書物だつた。それらは今の彼が日々生きて行くために必要とされる知識だつた。そのあるものは、今日獲得されれば、すぐその翌日、實際の仕事のなかに生かされるといふふうだつた。さきに云つたやうな彼と對象との間の隙間の無さ、新しい知識への感動は、おそらくはもつと手近に、右の關係から來てゐるものにちがひなかつた。 「お父つあん、やつぱり一度醫者に見せたらどうですか。」 壁の方に向いて横になつてゐた駒平が、寢返りを打つて、こつちの明るい方に顏を向け、物憂ささうに眼を見開いた時、本の上から顏をあげて駿介が云つた。駒平はしかし、ゆつくりゆつくりした口調で答へた。 「あきやせん。俺らのこの病氣にや醫者はなんちや役に立たんが。」 「そりや治り切るなんてことはないでせうが、いくらかでも痛みが薄らぐだけでもいいんだから。」 「今までにも何度か醫者にはかかつたが、何せえもう十年このかた毎年毎年のことぢやけんのう。村の醫者にやむろん、赤十字の醫者にもかかつたし、手療治なんども、ええと云つて人の敎へてくれるもなア大抵やつてみた。けど、どれもこれもあきやせん。藥をもらへば、その當座だけはちよつとええが、ほんの當座だけぢや。第一、醫者はみんなこちとらには出來(でけ)んことばかり云ふで、どもならん。やれ仕事をやめて溫泉さ行けとやら、電氣をかけに毎日半年がほども通へとやら。――結局、まアかうして溫(ぬく)とうして、ぢつとして寢とるのが何よりぢや。」 「そりや、結局は、からだの無理からばかり來てゐることなんだから。」 「何も餘計な手をかけんと、溫とうしてぢつとしとつて自然とおさまるのを待つとるのが一番ぢや。そのうちにや氣候も溫とうになるし……しかし、これでようしたもんぢや。おつ母さんと俺らとは代り番こぢや。おつ母さんの喘息もやつぱしこつちから醫者に愛想づかしせんならん病氣ぢやが、もしもこれが俺らと一緒の時であつて見い、えらいことになる……天道人を殺さずとはようしたもんぢやがな。」 駒平はゆつくり半身を起して、傍の煙管を取つた。ぢゆーツと終ひの方で脂の音をさせて一服うまさうに吸ひ終つた。それからふところからずつとなかへ手を入れて、腰にあててゐた懷爐を取り出した。「じゆん、これ、ちよつくら。」と云つて、そつちの方へ押しやつた。じゆんは古い懷爐灰を棄て、新しい懷爐灰に火をつけ、ふーつと息を吹きかけた。赤い火花がパツと散つた。 外は靜であつた。裏山にも珍らしく音が絶えてゐた。月が高く上つて、空を差してゐる葉の落ち盡した木々の枝々の交はりもはつきりそれと知れる明るさである。その中で空氣中の水氣が玉に結ぼれ、凍つて行く。さういふ外の澄んだ靜けさが家のなかにまで侵み入るのだつた。新しく仕替へた懷爐に腰のあたりが熱いぐらゐになると、からだのほかの部分に、ことに襟元にかへつてぞつとするやうな寒さを感じた。 「じゆん!もつともつと炭をくべろや。薬罐をちんちん云はせにや。寢る前にみんな熱い砂糖湯でも飮んで、少しなかから溫(ぬく)とまらにや。」と、駒平が云つた。 「もう少しここを繕らうて了うてから。」と、おむらが獨りごつやうに云つて、なほも針を進めようとしたが、丁度その時絲の終りに來たらしく、針を明りの方へ高くかざして、新しく絲を通さうとしたが、弱つた眼に針めどは動いてしばしも止まらなかつた。傍に居て火鉢に炭を繼ぎ足してゐたじゆんがそれを見て、すぐに代つて通してやつた。 こつちから母の横顏を見てゐた駿介は、毎日見慣れてゐる母の顏に今はじめて氣がついたことがあるやうに思つた。知つてゐたことのなかに新しく何か見たやうに思つた。彼は母の傍へ寄つて行つて、「おつ母さん、ちよつと。」と云つて、手を輕くその肩において顏をのぞき込んだ。おむらは、「何ぢや、駿は。お醫者さんの眞似かいな。」と云ひながら、さう云はれるままに、その小さな顏を明りの方へ近く持つて行つた。駿介は母の眼にぢつと見入つた。やや褐色がかかつた黑目のなかの瞳。しかし黑い筈のその瞳は黑くはなかつた。黑いどころか白濁してゐた。右の瞳はすつかり白い薄皮に覆はれ、左のそれも半ば白く變つてゐた。 「おつ母さん、これで見えるんですか。」と、駿介はおどろいて云つた。 「うん、だんだん見えんやうになつて行きよる。」 おむらは當り前のことを云ふやうに云つて、云はれるままに左の眼を閉ぢた。 「何も見えやせん。そこらへんがぼんやり黄色に見えるだけや。」 駿介はその顏の前に近く手をやつて、上に下に振つて見た。おむらは、薄暗いところに、何か黑いものが動いてゐるだけだと云つた。それから右の眼を閉ぢた。 「こつちはまアどうにか見えるが。顏をずつと近く持つて行きや、大抵見えんこたアない。それでも去年から見りやずツと見えんやうになつたがのう。一年一年見えんやうになつて行きよる。」 他人(ひと)事のやうに靜かに云つて、また膝の上の襤褸を取り上げた。 「底翳(そこひ)ですね……白ぞこひつて云ふんですね。それに違ひないけれど、何とかしなけりや。」 「こりや年寄りの眼やけに。年を取りや大抵のをなごはかうなる。まるで見えんけりや困るけど、どうにか見えとるうちは、高い錢かけたり、暇だれしたりするには及ばんこつちや。」 病氣や醫者の話から、ふと氣づいたらしく駒平が云つた。 「駿、お前、今度目歸つて來てから、森口の息子に會つたかいや。」 彼については、前に足を怪我したとき父から聞いて知つてゐた。 「いや、まだ會はないんです。これから世話にもなるんだし、一度會つて挨拶をしとかなくちやと思つてゐるんだけど、訪ねて行くとなると何だか億劫で……それに暇もなかつたしするもんだから。一度、自轉車で行く姿を見かけたことがあつたけれど。」 「一度會つておくがええ。何と云うても森口は村ぢや有力者やけに。――それにお道のこともあるよつて、今度會つてお前から一つ賴んどいてくれんかな。」 「お道のことを――ああ、さうですね、そりや森口に賴んでもいいわけですね。」と云つて、駿介は隅の方で默つて机に寄つてゐるお道を見た。 高等科を卒へたお道は、看護婦にならうとしてゐるのだつた。それは誰から云はれたものでもなく、自分自身からの發意からだつた。彼女は町へ行つた時に、その方面の受驗に必要な本を買つて來て、わづかな暇も無駄にせずに讀んでゐた。そのさまには何か眞劍なものが見られた。無邪氣なこの年頃の娘のなかに伸びつつあるそのやうな意志的なもの、自分のおかれてゐる境遇をさとつて、ひとりで自分の道を切り拓いて行かうとしてゐる姿を、駿介ははじめて見たもののやうに思つた。はじめは誰にも相談せず、自分ひとりで考へながらやつてゐるやうなのが、いぢらしくもあり、また健氣でもあつた。一體に、ふだんから、思つてゐることをさう賑やかに言葉や色に出す方ではなく、だがさうかと云つてただ内へ内へ籠る一方といふのではなく、考へたことはすぐにも行ひとしてあらはれるから賑やかである必要がない、とさういつたやうな子であつた。明るく外に向つて開け擴げたじゆんの性格とはちがつてゐた。さういふお道を、駿介はしばらく默つてわきからいたはりの眼で見護るやうにしてゐたが、ある時はじめて彼女の志望について妹と話した。それまでお道は駿介にあまり馴染まなかつた。やつと小學生に入つた年頃に別れて、それからはずつと別れ別れにくらして來た兄だつた。時々渡り鳥のやうに立ち歸つて來るかと思ふと、すぐに慌ただしく去つてしまふ。その度毎にぐんぐん伸びて、顏にも姿にもものの云ひぶりにも昔の兄のおもかげは殆んど殘らなかつた。さういふ存在が、昔から何の疑ひの餘地なく自分に深いつながりがあるものときめられて、今もかうして一つ家に寢たり起きたりしてゐるといふことが、時には何やら不思議な感じであつた。向ひ合つて坐つてゐると、胸が壓され、息がつまりさうな氣のすることがあつた。薄髭が生え、面皰が一つ二つ熟んでゐる顏を見、靑年に特有な汗ばんだ肌のにほひを嗅いで、憎しみと敵意のやうなものを感じさへした。それは血のつながりの深さから來てゐる複雜な一種の感情で、愛情とは裏と表の關係にあるものであつたが、もとよりお道にはそんな自覺はなかつた。そしてただ掻き亂すやうな不思議な感情の經驗に苦しんだ。駿介の東京からの土產を小さな子供のやうに有頂天になつて喜び、彼が着いたその日から、戯談口をきき合ひ、會はずにゐた何年間かが何の障害にもなつてゐない、かへつて親しみを増し深めるものになつてゐるじゆんのやうには、到底素直で蟠りなしにあることは出來なかつた。 ところが、一週間足らずゐて、駿介が歸つてしまふと、お道はまた思ひがけない、新たな氣持を味はふのだつた。彼女は空虚を感じた。そしてさういふ氣持の原因がやはり駿介にあることを認めなければならなかつた。彼女はそれを感じた。すると兄へのなつかしさが、非常に深く激しいものとして一時に甦つて來るのであつた。 その兄が今度は一時的にではなく、ずつと自分達と一緒に住むやうになつても、なほしばらくは人が普通兄に對して持つやうな氣持を素直には持てなかつたのである。駿介が、彼女の志望としてゐるものについて話しかけて來た時、お道は赤くなつて口ごもつた。しかしお道が兄に對して何でも思つてゐることが云へるやうになつたのは、それ以來のことであつた。急に兄に對してよりかかる氣持を深めて行つた。駿介ははじめ看護婦などではなく、もつとほかに何かないかと思つた。彼はあまり看護婦などは好まなかつた。しかし、好まぬと云つたところで、では一體何がほかに、小學校しか出てゐない田舎の娘のためにあるのであらう。彼は勵ましの言葉を云つた。そして必要な二三の書物を買つて與へもした。 「今は何を讀んでゐるんだい?」と、駿介は訊いた。お道は開いてゐる本の背を、チラとこつちの方へ向けて見せた。それは有名な博士が書いた生理學の講義であつた。ラヂオの講演をもとにして、平易に、しかし要領よく人體の生理全體に亙つて書いた本であつた。駿介はそれと、もう一册机の上にあつたのとを手に取つて見た。他の一册といふのは看護學の本で、試驗問題集が附錄になつてゐた。どつちも、彼女に手に渡る前に、もう何人もの人手を通つて來たらしい、綴(とぢ)もグヅグヅになつてゐるやうな本であつたが、それでも彼女が讀んだあとといふものはよくわかるのだつた。それは繰り返しよく讀まれてゐた。試驗問題のあるものの上には、赤鉛筆で〇や△などのしるしがあつた。「人事不省ノ徴候及其處置ヲ述ベヨ」「手指ノ消毒方法ヲ記セ」「シヤイネ・ストツク氏呼吸現象ヲ詳記セヨ」――さう云つたやうなものであつた。それを見てゐると、駿介は、突然のことのやうに、自分のこの妹に對するいたはりのなほ足らなかつたことを感じた。彼女のこれらの勉强に、自分も力を協せ得べき筈だといふことを思ふのだつた。 「シヤイネ・ストツク氏呼吸現象つてのは何かな。かうして見るとずゐぶんむづかしさうな問題もあるんだね。」と駿介は問題集の頁をめくりながら云つた。お道は微笑しただけで默つてゐた。するとじゆんが云つた。 「お道はわしなんぞと違うて頭がいいけに、そのくらゐのもんはなんちやないがな。春には試驗を受けて、見たがええ。たんだの一囘で受かるやらう。」 「そりや駄目や。學科には自信があつたとて、實地の經驗がないによつて。」 「やつぱし、講習所さ入らないかんのかいな。」 「なんだね……講習所でなくつても、一年以上、醫者の所で看護婦見習をしたといふ證明がありさへすりやいいわけなんだらう?」と、駿介が訊いた。 「ええ、さう。」 「どつちがいいかなあ。講習所だと家から通へるといふことがあるが……。」 駿介は考へ込んだ。「講習所は郡の醫者が交代で來るんだらう?大きな病院のやうなとこなら、かへつてその方がいいんぢやないかな。」 駿介やはり森口愼一に一度會つておかうと考へた。妹のことを賴み、それに父と母のことについても一應訊いておきたいと思つた。森口愼一などと云つても、同じ村から出たインテリの一人としての關心があるだけで、昔から別に親しかつたわけでもなく、それぞれ自分の考へといふものを持つやうになつてからは會つて話したこともなく、それだけにこつちからわざわざ訪ねて行つて會ふといふことになると億劫で、なんとなく氣の進まぬことであるのだが。 「本はどうだい。今持つてゐるだけぢや足りないんだらう?是非いるつていふものがあつたら云つてみないか。」 「看護學の本がね、」と、お道は、兄が手にしてゐる本の方を指しながら云つた。「それぢやあんまり簡單すぎるんや。それに古すぎるし……。もう少し新しうて、詳しいのが欲しいんやけど。」 「成程な、こりや古いや。」駿介は、本の奥附のところを開いてみた。「大正二年か。――お道の生れるずつと前ぢやないか。」 彼女はそれを、町の古本屋の、均一本のなかから探し出して來たのであつた。 「ぢやあ、何ていふのがいいの。」 「吉井つて云ふ博士の二册になつた本がええさうやけど、なんぼにも値段が高いによつて。」 「いくらだい。」 「上卷が四圓で下卷が五圓やさうな。」 町には醫學の學校がなかつた。その方面の本を古で揃へてゐるといふ本屋なども思ひ當らなかつた。駿介はやはり東京の知合ひの誰かに云つて賴んでやらうと考へた。五圓以上といふ金は、今の彼等にとつては實に大金だが、出來るだけ早くその願ひはかなへさせてやりたいと思つた。 「もう寢ようぜ、みんな。」と、駒平がその時ねむさうな聲で云つた。「もう遲いけに。今晩はずゐぶんよう冷える。」 みんな立ち上つた。おむらは膝のあたりの絲屑を拂ひ、襤褸を風呂敷に包んで、針箱や針立てと一緒に押入れのなかにしまつた。お道は本や雜記帳をのせた小机を持ち上げて次の部屋へ立つた。駿介は炬燵を部屋の片隅に押しやつた。じゆんがそのあとから箒で掃いて行つた。 「ああ、さうさう、忘れとつた。」と、のべられた布團の上に、眞先に横になつた駒平が、思ひ出して云つた。 「暮れ方にお前が歸る少し前に、廣岡の親爺が寄つて行つた。何か駿に賴みがあるさうな。」 「賴みが?わしに。」 「ああ。また明日にでも來るさうな。」 「廣岡の親爺がわしにつて。何かな。」 「何か知らんが。――わしは丁度少し痛み出して來た時だもんで、何も話さずにすぐ歸つたが――けど、駿、お前これから追々と忙(せわ)しなうなるぜ。村の者ら、なんだかんだといろんなことをお前なんぞのとこさ持ち込んで來ようわい。そりや、今から覺悟しとらな。――面倒なことが多いにきまつとるが、短氣は出さんがええ。一々短氣を出しとつたら、村には住めんよつて。何もかも勉强ぢやけに、そのつもりでやるがええ。根氣のええのが一番やけんのう。」 === 三 === 父のこの言葉は、駿介自身が、内々氣づき始めてゐたことに關してゐた。 此頃、村の人々の自分を見る眼が、自分への對し方が、何となく變つて來たらしいことを、折に觸れて、駿介は感じさせられてゐた。道を行く。村人に逢ふ。「お疲れさんで。」「毎日えらう吹きよりますなあ。」そんな挨拶を交して別れる。普段と何の變りもない、鄰り同士の普通の挨拶ながら、言葉つきや、それを云ふ時の彼等の全體の感じに、何か今までとはちがつたものが感じられるのだつた。氣のせゐだといふやうなことではない。また人の多く寄り集るところ、たとへば小間物、雜貨などを商なふ、村一番の店の野田屋へ行く。日暮れ方のさういふ店さきはことに混んでゐる。土間に立つもの、上り框に腰を下すもの、かみさん達のなかに、土に汚れた男達の姿もまじつて、廣い店さきも所狹いほどである。軍手とか地下足袋とかシヤツのボタンとか、藁紙とか、さういつた買物をすませた後も彼等はすぐには立ち去らうとはしない。一服つけながら大聲で話し合つてゐる。一つには、土間の、大きな鐵の火鉢に惜しげもなくくべた炭の火が眞赤なので、店の前を通るものは、日暮れなど、用がなくてもちよつと立ち寄つて行かうといふ氣になるのだ。戶を開けて入ると、炭火と人いきれとにムツとするほどで、臭いやうなにほひも寒風に吹かれて遠道を歩いて來た身にはなつかしかつた。もう一時間ちかく、火鉢の前に大きくはだかつて、顏を眞赤にほてらせながら、股火をしてゐるものがある。股引など、火にあたりはじめはかへつて濕りが出て肌にも餘りいい氣持とはいへないのが、その頃になるとハシヤハシヤして來て、直接火にあたるところばかりではなく、全身、背なかの方までぬくぬくして來て、とろとろとしたいい氣持で、すぐには容易に立てなかつた。濡れた地下足袋を脱ぎ、底の泥をこそげ落し、穴の明いた眞黑な軍手と一緒に、火箸や爐せんで支へをして火鉢の緣にならべ、ひどい臭氣をさせてゐるものもある。 さういふ人々の後ろに立つて、駿介はためらつてゐるやうに見えることがあつた。まつすぐ人人の間を行き、ずつと前へ立つて、商品の間をこまめに立ち□つてゐる小娘を呼んで、必要な品物を云ふ、ただそれだけのことだ。が、さういふ自分の動きが何となくあたりの空氣を變へてしまひさうな氣がするのだつた。それは今でもはほ百姓達の集つてゐる所へ出ると、どうしても自分に拘泥する氣持が殘るためであつた。自分と彼等との相違の意識、彼等の世界を向うに見て、そこにまだ溶け込めきれぬ自分を感ずることから、駿介はなお脱却することが出來ないのだつた。脱却しようとして脱却出來るものでもない。それには長い月日をかけねばならぬ。さう思つてゐる駿介は、しかし、自分の存在があたりにかもし出す雰圍氣、周圍に與へる影響については非常に敏感だつた。時としては神經質すぎるほどだつた。たとへば今の場合にしても彼が入つて行く。人々は彼の姿を見、聲を聞いて、何となくハツとわれにかへつたやうな氣持になる。今まで夢中で話してゐたり、高笑ひしてゐたりする聲がやむ。急にあたりを見□して、「ああ、すつかり話し込んでしもうた。遲うなつた。どれ、去(い)のうか。」と云つて立ち上る。――と云つた風にさせるものが、何か知ら自分の側にあるとすれば、――入つて行つたものがほかのものならさうはならぬのに、自分だとさうなるといふものがあるとすれば、彼はそれを避けたかつた。別にどうといふことはないが、避けたかつた。 そんな氣持のうちにやがて彼は前に立つた。店の小娘は堆い品物のかげに半ばかくれてこつちに背なかを向けてゐた。すると腰をかけて、火鉢にささりこんでゐた男が、すぐに駿介に氣づいて、にこにこと笑ひかけて來た。 「ああ、杉野のあんさん。お寒うござんす。まア、こつちさ寄りまあせ。」彼は膝を開き、重い火鉢を片方にずり寄せて、坐るための場所をつくつた。「さア、寄りまあせ。ずつと。どうもえらい寒さだで。」 これは他部落の男である。顏は見知つてゐたが、名は記憶にない。今まで格別に言葉を交したこともない。 彼が云ふと、今まで彼と話してゐた二三人のものも、それと氣づいて、口々に挨拶の言葉を云つた。頰冠りしてゐた手拭ひを取つて、丁寧に小腰をかがめたものさへあつた。なかには全然見知らぬものもある。駿介が挨拶を返してゐると、一人が、店の奥へ向つて、いかにも世話燒きらしく、 「ねえさん、ねえさん。お客さんだぜえ。こつちだ。こつちだ。早くしなよ。」と、大きな聲で怒鳴つた。 買物をすましてからも、駿介はそこに腰を下し、皆としばらく世間話に打ち興じてから歸つた。歸る時、戶を閉めてから、チラと後ろを振り返つて見ると、ガラス戶の向うに、なお居殘つてゐる人々が、みな云ひ合したやうに、こつちを、自分を、見送つてゐた。自分が去つたあと、自分のことが人々の噂□に上るだらうといふことを駿介は感じた。たつた今人々と取り交された何氣ない話の間にも、やはり駿介は、人々の自分に對する態度が何か特別な關心によつて裏づけられてゐることを感じたのである。 これに似たやうな經驗は、村の共同風呂などでもあつた。 明らかに駿介は、多數の村人たちの眼に、特別な注意をもつて見られ始めてゐた。この變化は、今までは普通一般の鄰人として格別氣にも止めず、せいぜい淡い好奇心をもつて見るに止まつた駿介の上に、何か新しい發見をしたと云つたやうなものだつた。そして駿介は、人々の自分に注ぐこの注意の眼が、反感や惡意からのものではなくて、却つて反對に、一種の尊敬と、敬愛と、親身な感じを伴つたものであることを感じたのである。 この思ひがけない新事實は、一體、何に基因してゐるのであらう? この新事實の發生は、少くとも駿介自身がはじめてそれに氣づいたのは、ほんの十日ほど前のことに過ぎなかつた。近頃、何かそのやうな結果を生ずべき原因が、自分の身に就てあつたであらうか?深く考へて見るまでもない。そこにはただ一つ、煙草の耕作段別の擴張について、自分の微力が幾らかの足しになつたといふことが同じ部落の人々に、さらにそこから他部落の人々にまで廣く傳へられたといふことがある。駿介は、未だに、果して自分の力にあの結果に幾らかでも與つたものかどうか、一體、自分の陳情がどれほどの力を持ち得たのかと疑つてゐる。しかし兎も角、思ひあたることと云つてはほかにはないのだ。田舎において、人と物についての噂□がひろがる速さといふものは人々が往々想像してゐる以上である。煙草の一件などは、噂話としても恰好なものであつたに違ひはない。それは彼等の經濟に關する事柄だけに、熱情をもつて語られたであらう。ある場合には嫉妬さへ誘ひ出したことであらう。そしてそこには必ず駿介の名が伴つたことも間違ひない。話が口から口へ傳はり、外へと擴がるにつれて、誇張の度も大きくなり、いろいろな附會も行はれたことであらう。…… 附會されたに違ひないものをあれこれと想像し、自分が實際とは似ても似つかぬ何か大きな存在にされてしまつてゐるのではないかと思ふと、駿介は、ただ苦笑ではすまされぬものを感じた。人々の間に、何時しか創り出されてゐる滑稽な自分の姿を思つて彼は赤面した。羞恥と同時に不安と不快をも感じた。そしてそれは彼をそのやうに取り扱ふ人間に對してといふのではなしに、己れ自身に對してであつた。 その責任がどこにあるかは問はず、そのやうな世間的評價を得てゐる自分自身に對して彼は激しい嫌惡を持つた。昔から彼はかういふ男であつた。學生時代から、自分の實質以下に買はれることにはむしろ平氣であつたが、實質以上に買はれることがあると非常に氣にした。彼はひどく羞恥し、もしもその評價に多少でも甘えてゐるやうな自分に氣づく時には、ひどい自己嫌惡に陥つて、暫くは仕事が手につかぬほどであつた。學校でもだから派手な存在ではなかつた。今は一頃ほど、内攻的ではなくなつたまでだ。彼の少年期から靑年期へかけての環境は、彼の生得の性情を一方へと深めた。どんな意味ででも彼は自分の足もとを見つめないでは、先へ踏み出すことは出來なかつた。絕えず細かな自己省察を必要とされた。美德を勵んだわけではない。彼としてはただ、さうでなくては生きることが出來なかつたまでのことだ。敎壇の倫理ではなしに、日々生きるための必要物として少年時からさういふ實踐道德を强ひられて來た彼の人間は、おのづからほかの學生達とは異つてゐた。彼は朗らかでもなく、所謂靑年らしくもなく、時には利己的にさへ見えた。それで、一部の學生からは嫌はれた。それが誤解であつたともなかつたとも云へない。さうした外觀が、駿介のすべてでなかつたことだけは確かだと云へる。 誤られた評價に逢つた時の、今までの彼の對應策は、だから一つしかなかつた。益々消極的になつて行くことである。この上とも心して不必要な出しやばりは避けるやうにすることである。さうしてそんな評價を受ける機會を少くすることだ。 だが、今日の彼は果してそれですませるであらうか?過去の彼はいかにも明哲保身の道にかなつてゐた。それはそこではいかにも一つの德であつた。しかし今の彼は必ずしも保身を唯一の目的としてはゐない。何よりも先づ彼の過去は、外に向つて行動しないといふことを特徴とした。不當な評價といふ、その評價は何等かのさういふ行動あつてのものである。だから先づその行動を切つて捨てればいい。不當な評價を與へた他人をではなしに、つねに自身を嫌惡した駿介はその意味ではまことに正當なのであつた。だがそれは過去の彼であつて、現在の彼は行動を生命としてゐる人なのである。社會に積極的に働きかけることをもつて生きる道としてゐる人なのである。 一度、社會に向つて何等か働きかけようと決意したものが、その行爲と、行爲の主體に對する世間の評判に、それがどのやうなものであるにしろ、引き□されるといふことは本來無意味なことだと、氣持の上だけにしろ蹈(ふん)切りをつけるまでには、駿介は尚よほどの思考と感情の浪費を續けなければならなかつた。そしてそれは必ずしも、世間の買被りがそんなにも氣になるやうな駿介にのみ特別なことも云へなかつた。現代の知識靑年が、行爲の世界に入らうとする時、彼は思ひもよらぬ障害や蹉跌の原因を、主として自分の内部に見つけておどろかなければならぬのだつた。 そんな心の動きを感じながら、一方、自分に對する農民の對度から、駿介はある强い感動を受けた。そしてそれはすべての障害に打ち克たうとする勇氣を彼に與へるものであつた。此頃の彼は、敢て珍らしからぬ「ものの道理」が、實生活のなかで、一つ一つ確認されて行くのを見るときも最も感動し、新鮮な喜びを感じるのであつた。村の人達が、生活の利害に關してそんなにも敏感に反應するといふことは、輕侮の心を起さしむるどころか、駿介には美しく見えた。今までの駿介は、學校を途中で止して歸つて來た風變りな男として、村の一部のものの好奇心をそそつただけであつた。讀み書きはたつしやだらうから、何かの時には役に立つ、せいぜいそんなふうに見られてゐただけだつた。ところが今、彼等のお生活利益に直接交渉を持つ人間として現れて來たので、彼等は改めて駿介を見直し、自分達に緊密なつながりあるものとして心にはつきり刻みつけたのだつた。これは駿介の、何よりも喜び感謝しなければならぬことである。 とりわけ駿介が喜んだのは、今度のことをきつかけに、村の靑年の一部が、彼に興味を持ち、彼に近づき、彼と語りたいとねがひはじめたと知つたことだ。寺田の源次を介して、彼等に近づく機會を得たいといふ望みを、駿介はかねてから持つてゐたが、まだその時を得なかつた。今日(こんにち)村の靑年達が、自分等の現在についてどう考へ、どんな夢想を抱き、部落や村や縣から廣く國までの社會の動きをどんな眼で見てゐるかといふことは、容易にうかがひ得ないことであり、それだけにまた知りたい、魅力のあることでもあつた。それでゐながら、お互ひに氣忙しく、源次とさへもゆつくり寛いで話したことがない。 四五日前のある日、晝から雨が降つた。雨は途中から霙に變つた。午前中、僅かに伸びた蠺豆の畝間(うねま)の土を鋤き返してゐた駿介は、丁度それが終つた時に來た雨だつたので、工合がよかつた。少し濡れて歸つて來て、午後からは仕事を休んだ。しばらく炬燵で溫(ぬく)まつてから髪床へ行つた。 床屋は雜貨店野田屋の筋向ひにあつた。駿介が、齒がちびて角(かど)がまるくまくれ上つてゐる足駄に、雨に解けはじめた凍つた道の泥を後ろにはね返しながら歩いてゐる時に、床屋の親爺の鹿本喜助〔ママ〕は、持ち前のがらがらしたつぶれ聲で、しきりに戲談を云つて皆を笑はしてゐた。客の顎にあてた剃刀に眼が向く時と、店の片側の緣臺に腰かけたり坐つたりして持つてゐる客の方に顏が向く時とか、半々ぐらゐである。口はほとんど休む時がない。仰向いてゐる客は、剃刀が顏の上を走る合間に、同じ顏の上を飛ぶ唾をも感じた。しかし客も、さういふことを一向苦にする樣子もなく、剃刀がちよつとでも顏から離れたなと思ふと、すぐに口をきいたり、聲を立てて笑つたりして、話のなかに割つて入らうとした。口元をおさへられながらも、もぐもぐと口を動かして、嘉助は剃刀を持つた手をしばらく手持無沙汰でゐなければならなかつた。鏡の前にならべた二つの椅子と向ひ側の緣臺との間隔はほんの僅かで、奥行きもそれに應じて狹い所へ、四人も五人もが詰めてゐた。しかし彼等のすべてが、刈つたり剃つたりしてもらふ客ではなかつた。たわいなくしやべつたり、將棊をさしたりするためだけにやつて來る。入り代り立ち代りやつて來る。雨の日はことにさうだつた。 ひどく不健康な肥り方をしたおかみさんが、白い上つ張りの紐を結ぶ手を後ろへまはすのも大儀さうに、奥から出て來て、亭主の助太刀に取りかかつた。靑くふくれた顏をして、欠伸を嚙みながら、革砥の音をさせた。すんだ一人が出て行つてしばらくすると、「おお寒む、寒む」と一向寒さうにもない元氣な聲で云ひながら、また一人入つて來た。コール天のズボンにジャンパーを着た、二十三四の若者である。將棊をさしてゐる若ものと背中合せに、緣臺の端に腰を下すと、すぐに親爺と話をはじめた。 「ああ、おつさん、タンクを新調したんだね。」 入つて來るなり、先づ最初にそれを云はせるほど、いかにもこのすべてが古ぼけたなかに、新しい桶は眼についた。洗ひ場に据ゑられた、風呂桶を小さくした樣な木の桶である。蛇口から勢いよく迸り出る湯のけむりにも、新しい木の香はしみてゐさうだつた。これはこの店としては確かに瞠目に値する出來事だつた。これまでは、漬物桶のやうな桶から、如露で水を汲み出しては、客の頭にふりまいたものだ。冬は汲みおきの水が冷たくて、ふるへ上つた。首を縮め、背なかをまるくしてこらへてゐる客を尻目に見ながら、如露を持つ手を上げ下ろししてゐる嘉助はいかにも心地よささうに、楽しさうでさへあるので、「ひどい親父だ、盆栽と間違へてゐやがる。」と云つて恨むと、「なにを。一つだつておらとこの鉢植ゑと取り替へつこの出來る頭があるかさ。」と酬いた。嘉助には盆栽の趣味があつたのである。 「ほう……鏡までも新しくしたんだね。こりやどうも。」と、若い男の工藤はまた云つて驚いて見せた。「しかし、片一方とはどうしたもんだ。どうせ取つ替へるんなら、二つ一緒にしたらいいに。」 二つの姿見のうちの一方は、依然古いままであつた。下のあたりは水銀が剝げてゐて、鏡の用をなさなかつた。罅の入つてゐるところもあつて、紙など貼りつけてあつた。工藤は伸び上つて新しい方の鏡面をのぞき込み、顎を撫でまはしながら、 「やつぱしなア、新しいだけあつて自分のらしい面(つら)に寫らあ。」と笑っ〔ママ〕た。 「減らず口叩きやがつて……さあ何もかも一ぺんに行くもんか。段々とやらんことにや。」と、親爺はそれでも得意さうだつた。 「椅子もそのうちにや□轉椅子にするこつたね……何にしても、おつさんも今度は金がかからあな。したが、さうせんことにやね……。」 工藤は云ひさして意味ありげに笑つた。それに氣づいてかどうか、むすつとしてしまつた親爺には構はずに、 「山ノ上(部落)に今度出來た店のおやぢはありやどこのもんかね……この村の出ぢやあるめえが。」 「知らねえな。」と、親父はやはりむつつりしてゐた。 「年は四十かな……もう少し出てるかな、何にしてもめつたに愛想のいいおやぢだ。」 「ありや町のもんよ……山ノ上の谷口の親戚やさうな。」と、将棊の盤に見入りながら、もう一人の靑年の黑川が云つた。 「おい、黑川、お前んとこさも刷り物を□して來たらうが……お前、もう行つて見たんか。」 「いや、まだや。」 「おら、こないだ試しに行つてみた。なアに、まだ別に刈るほどぢやなかつたんだが、丁度町さ行く時だつたもんで。なかなか氣張つてるぜ。□轉椅子の三つもあつて、レーザーも舶來のだ。パリン、パリンつていい音がしやがる。蒸しタオルで蒸したり、ゴムの吸ひふくべみたいなもんで、顏中撫で□したり、どうしてもうすつかり町並よ。」 「道具ばかし揃へたかて、腕がなまくらぢや。」と、こらへかねて嘉助が憤然として云つた。「なまくらな職人に限つて、衛生だの何だのといつて、體裁ばかり張りたがるもんよ。」 それを云はせたかつたので、思ふ壺にコトンとはまつて來たので、工藤はニヤニヤ笑ひだした。後ろを振り返つて、黑川と、ほかに二人の靑年、桐野、塚原と顏を見合してクスクス笑つた。 「素人さ……商賣に失敗したもんで床屋なんぞおツ始めたんだ。當節は床屋もえらく嘗められたもんさ。」 「素人だなんて、免狀がなくちや店は出せんやないか。」 「免狀さへ取り 〔ママ〕それでいいつてのかね?……何に限らず一緒に出來るかね、一體、餓鬼の時分から苦勞して叩き上げたものと、ほかの方で食ひ詰めて來て、まア仕方がないこれでもやらうかつてものとがさ。」 靑年達の笑ひは、しかし、小馬鹿にした笑ひではなくてかへつて親愛のこころのこもつたものだつた。この店のあるじ鹿本嘉助は偏屈もので通つてゐる。若い頃方々の土地を渡りあるいて、十五年前、四十過ぎてから生れた村に歸つて來た。背中一面の俱梨伽羅紋々とうかれ節と、盆栽趣味とが自慢である。仕事の腕の自慢は云ふまでもない。何でも新しいやり方や流行に對しては一應は反對して見なければ氣がすまない。が、勿論ただそれだけのことである。店の内部を思ひ切つて古くさくしておくのなども、金もないし、競爭相手もない村ではそれですむといふことが第一だが、そんな風にして何にともなく拗ねてゐる樣(さま)に、自己陶醉してゐるのだといふこともある。仕事の方でも例へば西洋剃刀は絕對に使はない。レーザーといふ言葉すら嫌ふ。やかましく吟味した日本剃刀で、長い時間かかつて、毛穴を一本一本、その根まで掘り起すやうにして剃る。「お前さん方、レーザーなんどで、さらさらさツとやつてもらつて、一體それで髯を剃つてもらつたやうな氣がするのかね?」と云ふ。しかし腹はきれいだし、生活の見聞はこのあたりでは廣い方で話は面白いし、人の泣言は表面は馬鹿にしながら喜んで聞き、その馬鹿にすることのなかにたとへ一時(いつとき)でも却つて人を力づけるやうなものがあり、時には經驗がものを云つて實際に助けになることもあるので、人々に愛され親しまれてゐる。靑年達は、彼の若い頃の無軌道ぶりと流れ歩いた諸國の物語とが、誇張と修飾とをもつて語られるのを喜んで聞いた。 「ともかくこの店も時勢に合ふやうに少しづつ改造して行かんことにやだめだね。……第一あんなものを今時まだ後生大事と飾つておくなんて……ひどい時勢おくれだ!先づあれを引き下ろすことから始めにや。」と、丁度その時桐野との勝負を終へた黑川が、將棊盤をわきの方へ押しやり、こつちへ向き直つて云つた。ちよつとしたことを云ふにもすぐ激したやうな口調になる若ものである。彼が見上げた所は、姿見の上で、そこには三尺ほどの横額がかかつてゐた。「至誠」の二文字が讀まれた。 皆、その額の方を見上げた。嘉助も見た。彼はすぐに眼を返して、黑川をじろつと見て、それから默つて鋏を動かしはじめた。怒りがはつきり彼の顏に現れてゐた。椅子には、新しく塚原がかけたばかりのところだつた。 「さうだなア。あの額があそこつからおれ達を見下ろしてるつていふのは妙なものだなア。額なんてものは書いた人間のねうちだ。代議士でも大臣でも縣の出世頭でも、腰繩がついちまつちやおしまひだものな。」 乙種の農學校を二年まで行つた、ニツケルの緣の眼鏡をかけた靑年の桐野が、黑川の相槌を打つた。 「ちげえねえや。胸糞のわるくなる話だ。だが至誠とは皮肉だな。ははははは。」工藤のその笑ひはひどく人の癇にさはるやうなものだつた。 嘉助は、憤懣に堪へかねたもののやうに、怒鳴り返した。 「笹沼さんが罪人だつて!何時誰がどこでさうきめたんだ。云つてもらはうぢやないか。」 しかし桐野は負けてはゐなかつた。 「罪人だとは誰も云ひやしない。腰繩がついたとだけおらあ言つたんだ。」 「いいか、お前もな、農學校まで行つた男だ。ちつとはものの理解は出來とる筈だ。餘り人に嗤れるやうなこたア云はんがええぜ。罪人か罪人でないかは何できまるんだ?こりや裁判できまるこつたぜ。ほかのこととは違ふんだ。裁判前にはめつたなことは云はんがええ。人間、誰かて誤解を受けるといふことはある。わしももう二十年の餘も昔の話だが……。」 「しかし、火のない所に煙は立たんといふ譬もあるからな。」 何でもない言葉でも、工藤から出るとへんに神經にさはり、嘉助はそれきり默つてしまつた。 落款のある片隅には、何かの染みが紋様をなして殘つて、この店の唯一の異彩であつた「至誠」の横額も何時の間にかくすんでしまつた。彼等はそれぞれの氣持で、この額がはじめてここに掲げられた時の騒ぎを思ひ起してゐた。後には大臣になつた笹沼重行氏がこれを書いた當時は政務次官だつた。自分の選擧地盤のこの地方に遊說に來て、この村にも足をとどめたある日、ひよつこり嘉助の店へ來て、髯をあたつてくれといふのだつた。これは驚きだつた。嘉助はしかし當り前の客とどこがちがふと云つた傲岸な面構へで仕事にかかつたが、棚の上に、いかにも持主の愛情がそれと感じられるやうな盆栽を見た笹沼氏が、氣輕な調子で話しかけて來た時には、嘉助の人の好さや、無性な感激性は忽ちさらけ出されないわけにはいかなかつた。笹沼氏にも盆栽の趣味があつた。顏がすんでからも、腰をかけて休み、嘉助が汲んで來た澁茶を啜つて、笹沼氏は話し、嘉助の表現に從へば、二人は趣味の共通が取りもつ緣となつて、その場で意氣投合したのだつた。別れ際に嘉助はいつもの無遠慮な調子で、記念に先生の書が欲しいといつた。約束して去つた笹沼氏をあてにして待つてゐる嘉助を人々は嗤つたが、月を經て、人々も忘れかけた頃、それはほんとうに送られて來た!するとまた人々は、その驚きを率直に現すよりも、あれも選擧のための備への手なのだと云つた。しかし嘉助は年を取り、苦い人生經驗の多くを甞めても、なほ、人の好意は好意として、その裏は探らずに、そのまま眞直ぐに受けて喜ぶ子供らしさを持つた、少數の人間の一人だつた。これは、何でも一度は人の意見に反對して見なければ氣がすまぬやうに見える彼の一面と、決して矛盾するものではなかつた。かうした人間といふものは、そのために後に手痛い目に逢ふことがあつても、それを幾度も繰り返してさへも、一向に性懲りのないものである。裏切られたと知つた瞬間、子供の泣きッ面のやうな妙な顏をするが、すぐにけろッとして、相手の人間の眞直ぐなところとばかりつきあつて、またも騙されるやうな因をつくる。勿論彼は損をするが、他人の知らぬ喜びと幸福のなかに、そのためにひたることも出來るのである。嘉助は、誰にでも笹沼氏の人物を稱揚して止まなかつた。笹沼氏の政派や、彼の政治的意見などは、嘉助にとつては問題ではなかつた。笹沼氏の經歷やその人物に對する世評の如きも問題ではなかつた。彼はただ彼が話し合つたその間(かん)の印象を頑固に信じてゐるのだつた。やがて幾らも經たぬうちに、笹沼氏が大臣になるに及んで、村人達も驚かねばならなかつた。遠くからわざわざ「至誠」の文字に敬意を表しに來るものもあつた。しかし時は再び囘轉した!政界と財界の利け者達が、數珠つなぎになつた事件が起り、笹沼氏の名もそのなかにあつた。 怒りを押し鎭めながら、嘉助は云つた。 「笹沼さんはまだ罪人ぢやないぞ。未決に入つただけですぐに罪人だなんどと誰も云へるこつちやないが。明日にも靑天白日の身で出て來るかも知れやせんのだ。だがまた、赤い着物を着にやならんことになるかも知れん。どつちともわしにはむろん分らん。わしには今度の事件がどんなものやら、新聞を讀んだかててんで見當もつきやせん。どつちになるものやら分らんが、どつちになつたかてわしには大差ないこつちや。わしはあの額は決して下ろさんぞ。よしんば笹沼さんが罪人ときまつたかてそれが何ぢやろ。わしは大臣が書いた書だから云ふて、あの額を飾つとくんぢやないぜ。大臣だから懸けておく、罪人になつたから引つ込める、人間のつきあひはそななもんぢやなからうが。わしはえらい政治家と附き合つたんぢやないわ。わしはお互いに好きな鉢植ゑの話をしてあの御人が好きになつたといふまでだ。お前らが何と云はうと、滅多にあの額は下ろすこつちやないぞ。」 嘉助はこつちを睨(ね)め附けるやうにした。靑年達は彼の興奮にすつかり驚いてしまつた。いつものやうに戲談で受けて、茶化して、わきへ逸らしてしまふといふことが出來なかつた。それで何となくばつがわるくて、口を噤んでしまつた。 座が白けて來たのて〔ママ〕、それを救はうとして、黑川が、工藤の方を向いて、 「こないだの、淸川んとこの娘の婚禮の道具は大したもんだつたつて云ふやないか。」 「ああ。手傳ひに行つた山田のおつ母が、衣裳を見てぶつたまげて、蟲干しに何日かかるべつて心配しとつたが。おれもトラックに荷物を積みながら、これが皆米の俵の化けたのかと思ふと、何だか妙な氣がしたよ。」 工藤は百姓の伜だが、運送店で働いてゐるのだ。それで話題も、ぐつと明るく華やかな方に變つて行つたので、靑年達は再び調子に乘つて喋り出した。その淸川の娘の嫁入つた先の話も出て、花嫁は料理に堪能で、西洋料理、支那料理なんでもござれだが、肝腎の飯を炊くことを知らない、飯炊きは女中の仕事ときまつてゐたからだ、といふやうなことが笑ひ話にされた。嫁取りといふことから、話はいつか猥雜な方に移つて行つた。鄰村の製絲工場の女工と、村の靑年との關係がひとしきり噂□された。 雨はよほど小降りになつて來たらしい。ガラス戶の向うが明るくなつて來た。嘉助は火鉢に炭をつぎ足し、大きな鐵瓶に水をつぎ足した。そこへ入口に足音がした。入口に敷いた石の上に、泥のつまつた足駄の齒を打ちつけてゐる音がした。戶が開いて、駿介が入つて來た。 駿介は親しみ深い笑ひを浮べて皆に挨拶した。話したことはなくてもどこかで見知つてゐない顏はなかつた。靑年達は急に居ずまひを直し、すつかり默りこんでしまつた。駿介はこの店へはまだ二度目か三度目だ。どうも不潔な氣がして來る氣にはなれなかつた。頭を刈るのはいつも用事で町へ出たついでにしてゐた。さういふことが一向苦にならなくなつたのもやつと此頃のことである。 少し待つてゐると塚原が立つたので、そのあとへ掛けた。長く伸ばし、手入れもせずに亂れてゐる髪の上に手をあてて、嘉助は、 「どう刈るかね?あんさん。」 「今日はひとつ坊主に刈つてくれませんか。」 「全體短くかね?丸坊主にかね?」 「ええ。」 「そいつは惜しいや。これまでにするには大へんだぜ。あとで悔みなさんなよ。」 嘉助が構はぬといふので嘉助は刈りはじめた。 「あんさん、今までどうしておらの店さ來なかつた。」 「べつにどうしてと云つて……町さ行つた時、そのついでにすまして來るもんだから。」 「村さ來たら、村のものを贔屓にするもんだ。」 ぶつつりと云つたその調子は思はず微笑ませた。それまでひつそりとしてゐた後ろの靑年達もクスクスと笑つた。嘉助はその方をじろつと見て、 「お前方、ばかに默りこんでしまつたぢやないか。何も杉野の兄が來たからつて、そんなに急におとなしくなることはねえぜ。意氣地のねえ人方だ。陰でばかり威張(えば)つても、自分等よりちつとでも豪(えれ)え人間の前さ出るともう口も利けねえ。急に眞面目な話も思ひ出せめえ。遠慮なくさつきの話の續きをやつたがいいや。」 そして自分は駿介を相手に話しはじめた。東京も變つたらうなと云つた。どこに住んでゐたかと訊いて、上野の公園の近くにゐたことがあると聞くと、廣小路を中心に天ぷらや壽司の店の名をいろいろあげて、知つてゐるかと訊いた。床屋の話もした。どこそこの親爺は剃刀の腕がいいのだといふやうなことを話した。床屋の渡り職人の生活の侘しさが彼の話から想像されて、駿介は嘉助に親しみを感じた。しかし嘉助の東京は、殆ど震災前の東京だつた。駿介が聞き上手なので彼は益々おしやべりになつた。遊びや喧嘩の話もしだした。話すに從つて若い頃の思ひ出が壓倒するのだ。急に話題を變へて、 「あんさん、あんたは、笹沼さん達の事件をどう思ひなさる?」と、彼はそれが餘程氣になるらしい。 「どう思ふつて……。」 「罪になると思ひなさるかえ?」 「さア、そりやわかりませんね。しかし證據が薄弱だといふやうな說もあるしするから。」 事件の性質のやや詳しい嚙み碎いた說明は、嘉助を納得させ、喜ばした。 「さうだろう、それに違えねえ!」と、意氣込んだ。後ろを振り返つて、「どうだ、お前達、今のをよつく聞いとけよ。」と云つた。 頭がすんでからも、駿介は、引きとめられ、そこに腰を掛けさせられた。上機嫌の嘉助は、自分で緣のかけた茶碗に澁茶を汲んで來て、駄菓子を添へてみんなに出した。また話がはずみ、――と云つても、殆んど嘉助の一人舞臺で、その間に挾む駿介のどんなちよつとした言葉でもが、嘉助の熱烈な共鳴を受けるのだつた。靑年達はだまりこんでもじもじしてゐた。今まで股をはだけて鐵の火鉢のふちにかけてゐた足の持つて行き場にも困つた。彼等のその遠慮はいろいろなものから來てゐた。初對面の人間だからといふ、ただそれだけではなかつた。駿介に對する尊敬はあつたが、どこかおれたちとはちがふといふなじめぬものをも感じてゐた。しかし、警戒よりはやはり親しさが勝つた。駿介は自分に興味を抱き、自分とかうしてゐる時間を喜び、そこに何かを期待してゐるらしい彼等を感じとつた。彼等はただ表現を持たぬのだ。駿介は二三話しかけてみた。彼等は彼等同士笑つたり、顏を見合せたり、端(はし)だけ切つて取つたやうな言葉を何か云つたりした。 「あんさん、お前さんとこさ今度、杜松(むろのき)の小つちやな鉢を一つ持つて行かう。勉强しなさる机の端にでもおいて、本を讀んで厭(あ)いた時には見なさるがいい。なかなかええもんだぜえ。厭いたら何時でもほかのものと代へて進(しん)ぜる。」 さういふ嘉助に禮を云つて駿介は立ち上つた。皆に挨拶して足駄をつつかけてゐると、一人が後ろから云つた。 「杉野さん、今度、晩げにでも暇な時に一度寄せていただきます。」 それから靑年のうち一番年若で、初々しい圓顏の塚原であつた。何時でもみんなで遊びに來てくれと駿介は云つて、そこを出た。 出て行く彼を見送つてから、嘉助は振り返つた。そして云つた。 「いい若いもんだ!お前らもつまんねえ遊びをするひまがあつたら、杉野の兄のところさ行つて話を聞くんだな。學校さ行つて學があるといふばかしぢやねえ。ものの理解といふものがよう出來(でけ)とる。そんでゐで知つたかぶりをするでなし、餘計なことをくつちやべるでなし、若いがよう出來とる人間だ。苦勞しただけのことはあらあ。おらあ、あそこの親爺とは古くから親(ちか)しくしてゐるが……。」 === 四 === 年があけて十日程經つた。役所の正月休みの時も過ぎたので、駿介はある日、地方專賣局のある町まで、自轉車で行つた。彼は役所に高野光太郎氏を訪ねた。 彼は世話になつた高野氏に逢つて、一度禮を述べておかねばと思つたのだつた。彼はそしてまた增段してもらつた煙草耕作者は皆、增段といふことに感謝してゐた。この感謝のこころは傳へたかつた。この結果は、或ひは何も駿介の願出のせゐではないかも知れなかつた。駿介如きものの願出によつて役所が動いたなどと考へることは、じつはあまいのであるかも知れなかつた。それは役所の既定の方針であつて、駿介如きものが願出ようが出まいが、遲かれ早かれさうした結果になるべきものであつたのかも知れなかつた。あたかも丁度そこへ駿介は願ひ出て行つて、彼はまぐれ當りをしたのである。どうやらこの方が事實に合つてゐるらしいし、少くともさう考へた方が、單純な人間との譏りはまぬがれる。のこのこ禮になど行かうものなら、却つて、うぬぼれるな、馬鹿な奴だ、と嗤はれるのがおちな氣がする。それだけの顧みはあつたが、駿介は構はず出かけて行つた。このやうな場合、彼は相手の氣持に深く立ち入り、あれこれと豫想し、附いてまはるといふことを欲しなかつた。相手はどう思はうとこつちの氣持だけを傳へればいいのだ。彼はむしろ、相手に善意のみを感じて單純に喜べる人間であることを欲した。喜べなかつた時にはそれはそれでよく、どう繕つてみる要もないことだが、素直に喜び得た時には、あとからたとへさまざまなちがつた氣持が動くとしても、當初の單純さに從つて行動したかつた。これは何も反省の拒否ではない。彼は生きて行く上の態度としてこの單純さを信じてゐた。さうして行つた方が、相手からなほ多くのとくが引き出されるなどといふこととは違ふ。 道がわるいので七里の道は長かつた。霜解けの道はぢくぢくして車輪の囘轉は重かつた。しかし南側が崖になつてゐるやうな所は、霜が淡雪のやうに白くおいて、辷つて轍に落ち込むと薄氷が音して碎けた。崖の土が崩れて大きなうつろになつてゐる所には、七八寸の氷柱(つらら)がいくつも下つてゐた。それでも山からの水はその崖を傳つてちよろちよろ流れてゐた。風を切つて行く顏の一部分は無感覺になるまで冷えながら、内からのほてりに彼はのどが渇いて來た。自轉車を下り崖に身をすり寄せ、願をさかしまにして、流れが小さな瀧になつて、空間をまつすぐ下に落ちてゐるところで、直接口へ受けて飮んだ。口に含むと齒に痛いほどの冷たさで腹の底まで冷えて行く快さに、思はず太い息をついた。その水に、落葉か枯草のやうなにほひが染んでゐると思つた。 殺風景な役所の建物は今日はことに寒々として見えた。庭に、年を經た鼠もちの木が一本、くすんだ綠で立つてゐるのを見て、駿介はこの前にここへ來た時のことを思ひ出した。見覺えのある受附も、休みが續いて、まだ仕事に身が入らぬといつた顏をしてゐた。 しばらく待たされたのちに、高野氏に逢ふことが出來た。 「ああ、あなたでしたか。」と、片手に駿介の名刺を持つて出て來るなり、彼はさう云つたが、それは別に、名刺では思ひ出せず、顏を見てはじめて思ひ出した、といふ風でもなかつた。そして受附の窓口の前へ立つてゐた駿介を、この前の時もそこで話した、應接間へ案内した。 「何かまた、用事でしたか?」と、彼は、席に着くなり、テーブルの上の兩手の指を組んで、正面から駿介の顏を見て、云つた。 「ええ……。」と、駿介は云い淀んで、ちよつとつまつた恰好になつた。 高野氏は相變らず瘠せてゐて、堂々としてはゐなかつた。そして人に接する態度もこの前の時と同じだつた。それは今後何度逢つてみてもいつも同じで、又、駿介ならぬほかのどんな人間に對してもやはり同様であらうと思へるものであつた。それは駿介にはじめ無愛想と思はせ、次に無愛想といふよりは、かういふ所の勤め人らしく、事務的が身についてゐるのであらうと思はせたものであつたが、その何れとも違ふことを、今日逢つてみて感じた。それは何と云つていいかわからないが、兎も角、人間の生地(きぢ)からそのまま來るものであることが第一に感じられた。學問や社會的地位や職業などから來るものが、人間の生地に染み込んで、それぞれの人柄をつくる。渾然としてゐる場合は勿論、學問や職業からのものが、より强くにほつて來る場合も、生地は示されない。しかし高野氏に於てはさまざまなあとから附け加つた筈のものよりはただちに生地を感じさせた。それほどにその生地が、何かぎらぎらしたものだといふのではなく、反對に却つてくすんだものだが、あとから附け加つたものがその生地をどう修飾することも出來ないでゐることだけは確かだつた。恐らく彼は異なつた經路を辿り、今とは異なつた職業にあるとしても、依然、今と同じ肌合の人間であるだらう。非常に純粹な人間か、田舎者のあるものなどに見られるものだ。何れにしてもかうした人間が、人として僞りのない、信頼できる者であることを、年の割にはいろいろな人間に接して來てゐる駿介は知つてゐた。かうした人間は、自分が思つただけ、感じただけのことしか云はないだらう。お世辭などは無論云はぬが、またたとへば、氣の毒な相手の氣持に負けて、心にもないことを口走つてあとで後悔する、といふやうなこともないだらう。從つてまたこつちの心にもない言葉を聞く耳も持たない。當世のある人々をしてそれでは何か物足りぬと感じさせるやうなものがある。――ふと駿介は、高野氏の人間に、自分と同じ土のにほひを嗅いだ。 「――今日はべつに用事でお伺ひしたのではないのです。昨年は突然お訪ねして、御無理をお願ひしたものですから、お禮を申し上げたいと思ひまして。――お蔭様でどうもいろいろ有難うございました。」 「ああ、あの事ですか。いや、あれは何も私の力でもなんでもないのです。」と、彼はあつさり云つた。「役所としてもこの地方の煙草畑は增段の方針でゐるところなのです。しかし外部からの刺戟があるとないとではやはり違ひますから、それであなたがああ云つて來て下すつたといふことは、非常に好かつたのです。」 どうも、といふ氣持で駿介は輕く頭を下げた。 「さうすると何ですね。あなたは今年からはいよいよ自分で煙草を始められるわけですね。」 「ええ。」 「煙草はえらいですよ。夏の暑いさかりに芽を摘む時なんか、木と木との間をまるで這ひ□るやうにしてやるんです。着物のはしにちよつと觸れただけでも葉の裂けることがありますからね。煙草の脂(やに)と汗が一緒になつて眼にしみる。からだ中、どこもかしこも脂でべとべとになる。手拭ひでふけば拭いた手拭ひが黄いろに染まる。その手を洗ふ間もなく、――洗つたところでさつぽりとはなりやしないが、その洗ふ間も惜んでその手でつかんで握り飯を食ふ、まだ口のなかをもぐもぐさせながらまた這ひ込んで行く。何しろ忙しい眞最中ですからね。煙草ばかりぢやないですからね。水田だつてまだ除草が殘つてゐたり、ボルドウ液を撒いたりしなきやならん時なんだから。それからまた乾燥が始まつてからがえらい。不眠不休ですよ。過勞と睡眠不足で眞黑になつて瘠せてしまふ……。」そして彼は附け加へた。「からだは十分注意しなきやいけませんよ。倒れつちまひますからね。」 駿介は心に驚きを持つて高野氏の顏を見た。彼の言葉には實感が籠つてゐたからである。 「ええ、――私も去年は少しばかり手傳ひをしたものですから。」 「ああ、さうでしたね、お父さんの畑を。」少し間をおいて高野氏は云つた。「――私も子供の時は家で煙草をやらされたものですから。忙しい時には學校を休んでやらされました。」 「ああ、さうでしたか!」と、駿介は感動して云つた。彼には高野氏の人柄のもととか、そのほかいろいろなことが一時にわかつた氣がした。 「失禮ですが、どちらですか、おくには。」 「S――縣です。」と、高野氏はずつと南の方の國の名を云つた。「K――煙草の名で知られてゐる、煙草の產地です。」 やはり農家の出なのだな。それについて駿介はもつと訊きたい氣がしたが、無躾であると思つてやめてしまつた。 「私の故郷などとはちがつて、この縣などは、煙草產地としてはまだ新進の方ですから、それでまアいろいろやりいいといふこともあるわけです。殆んど米國種ですからね。年々少しづつでも段別も殖えてゐます。役所の方でも殖やさうといふ方針だし、耕作者の方はまだまだ殖やしてもらふことを望んでゐるんですから。」 「私の村なども、煙草を始めたのはまだここ七八年來のことのやうです。私の子供の頃にはおぼえがありませんから。」 「この縣でも西の方ではだいぶ以前から作つてゐたんです。勿論内地種でしたが。近頃東の方でも作るやうになつて、昭和五年から八年までの間に、縣全體で一躍三百町ほど殖えましたが、これは全部米國種なのです。」 「どうして近頃は米葉ばかりなのですか。」と、これは幼稚な質問だといふ氣がしながら、駿介は訊いた。 「消費、需要方面の變化ですよ。――昔は刻みばかりでしたね。それが世界大戰の好景氣の頃から、百姓まで紙卷を吸ふやうになりましたが、それもはじめは口付がおもだつたのが、今は兩切が全盛です。一時煙草といへば、敷島を思ひ出したほどのあの敷島など、今ではまるで影を消して、その代りに兩切りの新裝品がたくさん出てゐるでせう。これは無論安いからですよ。上級品から下級品へと移つて來たわけです。それに嗜好の變化といふこともあります。これは食物の變化に伴つてゐるわけで、淡泊な刻みや口付よりも、味の濃く强い兩切の方が、今の人間に喜ばれるのは當然でせう。そしてこの兩切の原料は外國種なのです。刻みや口付は内地種ですが。しかし外國葉の輸入はできるだけふせがねばならんでせう。内地產の外國種といふものがそこで重要になつて來たわけです。この地方が煙草產地の新進だといふのもさういふことです。――あなた方は國の產業から云つてもなかなか重要な任務の擔當者ですよ。」高野氏は微笑した。 「すると、昔からの内地種の高級品の產地といふものはどうなりますか?さういふ地方の農民は困ることになりやしませんか?」 「さうです、さうです。」と、高野氏は强くうなづいた。「困ることになるんです。これは私共の最も頭を惱ましてゐる問題の一つなんです。從來のままでやつて行ける所もあるが、どうしても新しい品種に轉換しなければならぬ所も多いのです。しかしどこでもがうまく轉換できるとは限らない。いろいろな條件がいることですからね。米國種は大體寒い所はだめです。病害にも弱いのです。それから乾燥方法が内地種の聯干とは違つて火力乾燥ですから、乾燥室に金がかかり、今迄よりも固定資本が要つて、下層農民にはなかなか作れないといふこともあります。その上從來の内地葉の高級品に比べて、米葉の賠償金がよほど安い。内地種一瓩二等品なら一圓八十錢とすると米葉は一圓四十錢といふやうな工合にですね。――それらのいろんなことのために轉換がうまく行かなくて、昔有名だつた煙草の產地で沒落したといふ所もずゐぶんあるんです。私の郷里などはその一つですが。作りたくもまた作らせたくも、さうすることが出來ない。さうかといつてまるでほかのものに轉換しても煙草ほどの収益はあげられない。勞働はえらいけれど、うまく行けば煙草ほどの現金収入の得られる仕事は今の農村にはさうたんとはありませんからねえ。さういふとこの百姓は實に氣の毒なことになるんです。うまく轉換できるやうにわれわれとしてもいろいろ研究はしてゐますが。」 「あの……專賣制度といふことになると、どうしても免れ得ないことなのかも知れませんが、耕作者に對する取締規則といふものはずゐぶんきびしいものですね。私達のやうな初心なものには煩瑣にすぎるやうな氣のすることもありますが。それからどうも納得の出來ないことも……農業技術上の事とは別に、さういふ制度上の事も、今お話になつたやうな事柄について障害になつてゐるといふことはないものでせうか。」 今日はまだ二度目の面會だが、さういふことを樂な氣持で駿介に云はせるだけのものが、高野氏の側にあつた。 「さうですね、さういふことは確かにあるでせう……何か此頃特にお氣附きになつたことはありますか。」 「ええ……取締りといふことではありませんが、たとへばかういふことは如何でせうか。乾燥は私の方だと大體八月下旬には終ります。ところが収納は去年は十二月もよほどしてからでした。はじめは月初めだといふことでしたが、變更になつて。かう遲くなると葉煙草の品質がぐつと落ちてしまふと云つてみんなボヤいてゐます。切角丹誠して仕上げ、黄變も彈力も申し分なく出來たものが、そのいい狀態に於て納められないで、風に當り乾きすぎ、適當な濕度を失つて、品質が落ちてから納めることになりますから、そのために等級が下つて、賠償金が少くなるのですから、大きな痛手です。なんとかならないものでせうか?」 「さうですね、確かにそれは問題ですね。……さういふことは、役所の側だけのことで、それも制度をどうかするといふやうなことではないのですが、……しかしまた單純に事務上のことでもなく、事は豫算にも關してゐますから……。」 そのあとを高野氏は何故か言い淀み、そのまま口を噤んでしまつた。 「役所の仕事といふものはとかく難しいですよ。」と、高野氏は微笑した。「云ふまでもないことですが、私なら私がどう思つても、自分一人の仕事ぢやありませんから。よく、係りがちがふから、とか、そのやうに話しておきませう、などといふのを役人の常套的な、無責任な逃口上とだけ取られ勝ちですが、實際誠意はあつてもさうしか云へない場合は多いのです。しかしそれにもかかはらず、あなた方からかういふことを云つていただくといふことはいいことです。私などもなかなか思つた通りのことはやれません。一頃はどうも役人は面白くないと思ひましたが、此頃はまたさうでもありません。自分ではべつにずるくなつたのでも、諦めたのでもないつもりですが、一ぺんに成就する事柄といふものは何に限らずない、十(とう)思つたことが一つしか實現出來なくても、やるべきことはやらなくちやならない、自分にやれるだけのことは力を盡してやつて行かうといふ平凡なところに落ち着いてゐるのです」彼はチラと腕の時計を見て、それから駿介の顏を見た。「私も無理をして學校をやつたのですが、あなたのやうに、家へ歸つて百姓をした方がましだと考へたこともありましたがね。」と云つてまた微笑した。今迄の彼になかつた、人懷こい顏になつた。 「これからも時々お話にいらつしやい。そしてお氣づきのことは遠慮なく仰つて下さい。」 そう云つて高野氏は立ち上つた。駿介も立ち上つた。叮寧に禮を返して、彼は戶外へ出た。 === 五 === 町へ來たついでに、本屋へ立ち寄つて、新刊の棚を見て行くことを、駿介はたのしみにしてゐた。ここはふだん行き慣れてゐる、縣廰のある町ではない。中等以上の學校とてもべつになかつたから、本屋の棚は貧しかつた。が、それでもそこには遠い國の中央からの文化のおとづれがあつた。駿介はむさぼるやうな眼で一段々々棚を見て行つた。心を惹かれる書物があると、手に取つて見た。ケースをすべり出る本のしつとりとした重さ。新しい紙と活字のインクのにほひ。はじめて人の手に開かれる分厚い本の頁は、小口でくつつき合つてゐて、彼の手の下でパラパラと鳴つた。その頁をひらく、皮の厚く硬い荒れた指先も、全體の風體そのものも、本屋の店先などには似つかはぬやうなものに、わづか一年足らずのうちに變つてしまつてゐた。それに伴つて書物といふものに對する彼の感じも亦變つてゐた。彼には新刊と思へたが、事實はかなり以前の發行で、箱の上に薄く埃の溜つてゐるのをプツと息で吹き拂ひなどして、手にした本を、何か貴重なものをでも扱ふやうに再び棚のなかにおさめた。今日は、通俗醫學書の詰つてゐる棚も探して丹念に見た。妹のことを思つたのである。しかし彼のふところは乏しかつた。 雜誌を一册買つて、間もなくその店を出た。外は、わびしく和やかな冬の日ざしがあたたかだつた。道路に落ちるものの影を見るともう晝過ぎだつた。彼は眼についたうどん屋へ入つて行つた。一杯のうどんかけで腹ごしらへをすまし、葉の屑がゴミのやうに浮いて來る番茶を、緣の缺けた大きな湯呑みに注いで息を吹き吹き飮んでゐると、いい工合にからだがなかからあつたまつて來た。のんびりとした氣持になり、店にはほかに客とてもなかつたので、買つて來た雜誌を漫然と開いて見たりなどしながら、しばらく休んだ。 歸りの道は非常にゆつくりと踏んで、短い冬の日の日ざしがもう陰りはじめた頃に彼は家へ歸つて來た。入口を入ると、上り口に腰をかけて、母と話してゐる男の後ろ姿があつた。 「ああ、お歸んなさんし。――お邪魔さして貰うとりましたです。」 足音に振り向いて、少し腰を浮かしかげんにしながら男は云つた。 「まア丁度ええとこさ歸つて來た。お引き止めしといて、ほんによござんした。」 母は云つて、それからしきりに上れとすすめ始めた。 同じ部落の廣岡卯太郎だつた。過度の勞働に脊骨がまがり背中がまるくなつてしまつてゐるやうな彼は、今日はことに着ぶくれしておかしな恰好だつた。何枚も重ねて着た上に、何かけものの皮を鞣して裏打ちにした袖なしを着てゐた。子供がよくするやうに、眞綿をまるくしたのを首に捲いて、一口云ふ毎にこんこんと咳き入つた。 「どうもすつかり風邪を引き込みましてなあ。今度の風邪はなかなかにしつこいもんで……もう疾うにお伺ひしてお願ひせんならんことがあつて氣になつとつたんぢやが。」 五十餘りの、瘠せて狐のやうな顏をした貧相な彼は、いかにも病後らしく一層老いて、疲れて元氣がなかつた。 彼等は上へ上つて、向ひ合つて坐つた。 「何時ぞや、一度訪ねて見えたと親父から聞いて居りましたが、その節は留守にしてえらう失禮しました。そのうちまた見えられることと思つてゐましたが一向見えなさらんもんで……何かわたしに用事でも。」 「ええ……あんさんに一度よつく聞いてもらうて力になつて戴きたいことがありましてな、それで伺つたのぢやが。こないだ伺つたあの次の日からすつかり寢込んぢまひまして……わしにはまるで珍らしいこつてす。……ナニ、ほかのこつてはありません、わしらの旦那伊貝さんの田圃のこつですが。」 「ああ、さうですか。――それでどういふ?」 「八幡さんの森の陰にあたるへんに伊貝の土地が少しばしあるが……御存知かな?」 「はア……あのあたりですか。」と、駿介は、云はれた伊貝の土地といふのはどこか知らなかつたけれど、八幡さんの森の陰といへばあのへんだと頭のなかに思ひ浮べた。 「あすこでわしは伊貝から借りてほんの少しばし作つとりますが、そのわしのすぐ鄰りで畑浦――御存知でせうがな――あれがまた作つとりまして、一段歩ほどぢやが、これがまた伊貝の田圃です。ところが畑浦がな、去年の秋限り、その田圃を作るのを止めて了ひましてな。」 「へえ、どうしてですか。何かまた年貢の問題ですか。」 「年貢は年貢ぢやが……自分の方から投げ出したんですわ。」 「ほう、自分の方から。」と、駿介は、これはまた珍らしいといふ氣がした。この土地飢饉に惱んでゐる地方で、どういふ理由があるにしろ、自分から作ることを止めるといふのは近頃餘り聞かないことではないかと思つた。それに駿介の知つてゐる畑浦はやはり一人の貧農だつた。年貢のことでたとへどう縺れようと、自分からあつさり土地を手離せるやうな身分ではなかつた。 「一體どんな風に縺れたんです、年貢のことが。」 「別に縺れたといふわけぢやありません、――作つとつちや引き合はんけに、損が行くばかしぢやけに、それで投げ出したんですわ。そりゃ實際、畑浦で無うても投げ出したくもなりますわ。わしが借りとるぶんも同(おん)なじやうな田圃でなあ。どうも大した年貢なんです。若いうちはええが、年を取つてからだが弱つて來るちうと、なんぼにも根氣が續かんけんなあ。バカバカしい、こななえらい目えして、といふ氣持ばかしさきに立つやうになるですわ。なんぼ田圃飢饉ぢやからとて、こななえらい目えしてこなな田圃まで作らんならんこたアないと思ふのは、わしかて此頃しよつ中のことですわ。別して去年みたやうに出來のわりい年にぶちあたるとなあ。したがいよいよ投げ出さうとなるとやつぱし未練が出來(でけ)て……あなな田圃ぢやからとて、全く作らんとなりややつぱし困ることになるんぢやからして。それどこか、人の投げた田圃まで欲しいといふ氣まで起すことになるんです。」 「一體、その年貢といふのはどの位なんです?」 「石三なんですわ。」 「はア?」と、これは駿介も一寸出端を折られた感じだつた。一段歩に一石三斗の年貢は、それほどに驚かねばならぬ高額であるとは駿介には思へなかつた。この地方で一段歩に六俵は普通だから、石三の年貢はその半分である。収穫高の半分の年貢といふのはこの地方では一般に普通のことである。いやこの地方のみならず、日本全國を通じて、小作料の平均額はほぼさういふものとされてゐる。廣岡の歎きと訴へから、何か法外なものを豫想させられてゐた駿介は、やや意外な氣がした。勿論この小作料の平均額は現在がさうだといふことである。現狀がそのままで果して合理的であるかどうか、それを檢討しようとする立場にもいろいろあるわけだ。大學敎授、農林省の官吏、產業組合の理論家、小作組合運動者などが、合理的な小作料といふものを求めて、いろいろな說をなしてゐる。しかし今駿介の眼の前にあるのは、病み衰へた一人の老貧農に過ぎない。彼が世間の平均以下を求める强い主張を云はうとするのだとは思へなかつた。 「はア石三ですか。それで、そこはどれくらゐ取れるんですか、やはり六俵ぐらゐですか。」 「二俵半ですわ。」 「ええ?」と、駿介は今度はまたひどく驚かされた。我耳を疑ふやうに聞き返した。 「ええ?いくらですつて?」 「二俵半ですが。」と、廣岡は同じ言葉を繰り返した。 「二俵半と云ふと……」と、駿介は口ごもつた。――「ぢや、一石ですか。」 「はア、一石なんですわ。」 風邪でつぶれてしまつた喉から押し出すやうにして嗄れた聲で老人は答へた。急にこんこんと咳入つて、喉をゴロゴロと鳴らした。强く咳拂ひをして、からんで來た痰を切つてそのままぐつと呑んでやつて、袖で口あたりを拭ふと、しよぼしよぼした眼を瞬いて駿介を見た。 驚いて、すつかり驚いてしまつて、駿介はすぐにはものを云ふことが出來なかつた。彼はさきに聞いた一石三斗といふ年貢と、たつた今聞いた全収穫の高が一石であるといふことを、どう結びつけるべきであるか、突嗟には分らなかつた。それで彼は色々と考へて見たが、やはり納得の行くやうな考へがどうにも思ひつかなかつた。ふと彼はどつちかが思ひ違ひしてゐるのではないかと思つて一石といふのはやはり一段歩の全収穫量なのかと訊ねてみた。答へは勿論さうだといふことだつた。それを聞いてしまつてから彼は、年貢だけを一段歩の標準で云つて、全収穫をほかの單位で云ふわけはあるまいし、問はでものことを訊いたと思つた。が、それにしてもやはり彼には分らず、一段歩に二俵半といふ異常に少い全収穫量もさることながら、年貢が全収穫量よりも多いといふことは一體どういふことなのか、どうしてさういふことがそもそも可能か、考へがつかなかつた。かういふことは自分は見たことも聞いたこともないが、この地方では別に怪しむに足りぬことなのであらうか。農村の實情についての無知識を曝露することになるが、彼は訊いて見るのほかはなかつた。 「わたしにはどうも分らんのですが……年貢が、全體の取れ高よりももつと多いといふことは一體どうなんです?どうしてそんなことが出來るんですか。足りない年貢は一體どうして拂ふんですか。それよりも、第一、それぢや何のために一體そんな田圃を作つてるんですか。あなたはさつき、こんな田圃でもやつぱり、全く作らんとなると困ると仰つたが……。」 「困るんです。そりややつぱし作らんとなりや困るんですわ。」と、老人はこつくり頷くやうに頭を二度三度下げて云つた。「裏作がありますんで、年貢の足らん分は、借りてでも買うてでも納めます。」 「裏作が……ああ、さうですか。」 迂闊であつた駿介は、何もかにも一遍でわかつた。 「裏作だけが目的なわけなんですね……表作はその全部が年貢に足りんほどでも、人から借りて足前(たしまへ)をせんならんほどでも、裏作があるもんだから、その収益が云ふに足りんほどのものでも、それをあてにして、作つてゐるといふわけなんですね?それでそんな田圃からも離れられないと云ふわけなんですね?」と、駿介はひどく興奮して云つた。 「さう、さう、さうなんですわ。」と、廣岡も、駿介の興奮にひきこまれるやうに、急き込んで云つた。 駿介はしばらく默つてゐた。少ししてから、 「で、裏作は何を作つてるんです。やつぱり麥ですか?」 「「ええ、わしは麥と煙草をやつとります。」 「麥と煙草……兩方ですか。すると稻とで三毛作なわけですね」 「さうですわ。三毛作なんです。一番に麥を植ゑて、こりや夏前に刈りませうが。その次あ、煙草の本畑になります。これも夏うちに乾燥がすみますわな。それからがいよいよ水田ですわ。大あわてにあわてて……忙がしいこつてす、まるで瘠せ馬の尻を引つぱたくみたいなもんで……。」 「忙がしいでせうね!」と、駿介は思はず溜息をついた。 駿介は、東京を中心とする地方の、關東の諸地方の農村を思ひ出してゐた。學生の頃、彼も時折ハイキングのコースなどを辿つたこともあつたが、その道々眼にした田舎の風景は、その頃こそ別に氣にも止めずに見過してゐたが、今思ひ出してみればたしかに彼の郷里とは違つてゐた。秋の終から冬の間中、田圃の多くは、秋に稻を刈つた時のままの姿で放置されてゐた。切株がすつかり黝ずんで、田の上には水がぢくぢくして、所によつては切株の上近くまでをひたしてゐた。それらは深田や瀦□(ちよ)水田や濕田で、水捌けがわるく、裏作は出來ないのだつた。ところが彼の郷里では排水設備だけは完備してゐた。それで田もそのほとんどが乾田だつた。そのことと氣候の溫暖とが相俟つて、三毛作さへも可能であるわけだ。さうでなければまた、わづか三段か四段の土地で、どうにか一家をやつて行くといふことは考へられぬことであらう。 「まるで瘠せ馬の尻を引つぱたくみたいなもんで……。」廣岡のこの言葉が、駿介の耳から離れなかつた。廣岡はその形容で自分達と土地の雙方を云つたのかも知れない。駿介には、瘠せて骨ばつた、さうしてその上鞭打たれて赤裸かになつたやうな馬の尻と、甘土(あまつち)が薄く、すつかり養分を吸ひ取られて、カサカサになつてしまつたやうな瘠地の肌とが、この上ない相似性をもつて眼に見えて來るのだつた。 「……だとすると、作物の出來だつて自然良くないといふことになりませんが。」 「さうです、さうですとも――急がなきやなりませんから、麥だつて早目に刈つて了はにやなりません。もつとも麥は少し早目の方が却つてええなんどと云ふ者もあるにやありますが……煙草も本畑への移植がほかとはずんと後れるよつて、どうしても晩作ぢや。しかもそいつを、あとに肝腎の稻が待つとるよつて、人のよりも早うすまさにやならん。自然、もう少し熟さにやならん、今摘んだんぢやあかんちうことが、みすみす分つとる葉までも急いで摘んでしまふことになります。結果は云はんとも知れとることですわ。乾燥しても黄變がよういかんけに、ろくな葉は出來よりやしません……稻だつてさうですわ。なにせ、八月になつてから植ゑ附けるんだによつて、しつかり實の入るひまもなも無いやうなもんです。さつき二俵半と申したですが、ありやええ時のこつてす。去年なんざアひどくつて……そんで、わしらとこぢやしよつ中靑米です。實の入らん靑米ですわ。こりやあんさんなんぞ食うたこたアありませんぢやろが。苦(にが)うてただ炊いたんぢや食べやしません。そんななア、碎いて、蓬(よもぎ)のなかさ入れて、團子にして食ふんですわ。さうすりや苦みが消えますよつて。… わしら米麥半々の麥飯なんぞ食うたこたアありやしませんぜ。いつだつて、二升の麥に三合の米入れて炊くんですわ。味噌つくる麴にや、碎け米のほか使つたこたアありやしません。……なんしろ、さうで無うてさへ瘠せた田圃を、後から後からと苛めるんやけに。肥えるひまなんぞありやしません。土地だつて生きものとひとつこつです。たまにや養分をやつて休ませんことにや。」 「元來が惡田で普通なみには取れないんですね。それでそれだけぢや間に合はないから裏作をやつてひどく無理をする。それで益々土地は瘠せる……三毛作だと云ふことと土地が瘠てゐるといふことと、兩方から來るんですね、たつたそれしきや取れないといふのは。」 「さう、さう、さうなんですわ。」 「どうなんでせう、どうしたつて普通にはなれない惡い土地なんでせうか?」 「そりや惡い土地にや違ひやしません。ぢやが、金と時間をかけて甘土を肥やしさへすりや、良うならん土地なんてものもありやしませんわ。」 廣岡はぷつつりと云ひ切つた。云はれて了つてから、いかにも分り切つたことを訊いたものだと駿介は思つた。そして、その分り切つた事がその通り廣岡の手によつて出來るのであれば、何も問題は無いのだつた。 「八月も餘程經つてから稻を植ゑるとなると、それはどこから持つて來て移植するんですか?無論苗代からぢやないでせうし。」 「そりや、ほかの田圃の稻を取つて來てそこさ移すんです。……稻の苗はかう、八寸四方の四角に植ゑますやらう、」廣岡は手を上げて、ものを植え附ける恰好をして見せた、「そん時、その四角の眞ん中に一本づつ餘分に植ゑつけておくんです。その一本づつを後になつて引つこ拔いて來て、さつきの、煙草のあとの田圃さ植ゑるんです。その引つこ拔くのがまたえらいぜえ、八月の末にもなりや、もうしつかと根を張つてゐるけんのう。汗と泥とでびしやびしやぢやが。」 「……それで何ですか、畑浦の投げ出した田圃といふのは、今もそのままになつてるわけですか?」 「さうです、そのままになつとりますわ。今でも刈株が殘つとります。暖かうになりゃぺんぺん草が生えるこつでござんせう。」 「それでも年貢は下げんのですか?たとへ僅かでも作れば出來る土地を遊ばしておくといふ法はないですね。村のためにも、大きくは國のためにもならんことですがね。何よりもこの土地の狹い地方に勿體ない話だ。――年貢を下げて作らせるやうにすれば、小作人が喜ぶばかりぢやなく、第一自分もとくだらうと思ふが。」と、駿介には伊貝の氣持がどうにも解(げ)せなかつた。「しかしどうもそれぢやほかに望み手もないわけだ。」 「さうなんですわ。それぢやなんぼにもみんなよう辛抱し切れんけに。何しろ年貢を金で買うて納めにやならんのやけに。それで普段は田圃の取り合ひをしくさる連中までがそこばつかしは御免蒙つとります。わしが畑浦のと似たやうな田圃をどうにか辛抱して作つてをれるのは、全く煙草があるからですわ。米と麥とで年貢がすませりやまアよろしい、煙草が儲けとなりや、と諦めとるんです。煙草だけ目當てに土地を借りつとるやうなわけです。煙草を作つとらん畑浦が投げ出したなア無理ありません。まるで年貢を納めるためだけに土地を借つとるやうなもんですけに。」 「それにしても畑浦も思ひ切り好すぎたなあ、伊貝さんによつく理解の行くやう賴み込んで見たらよかつたのに、餘り話にしても見なかつたんでせう?」 「差配の沼波には話したんです。伊貝の旦那には話しやしません。なかなかさう心易う話せるもんぢやござんせん。――それでなあ、杉野のあんさん、」と、廣岡は改めて杉野の名を呼んで、駿介を見た。「折入つてあんさんに一つお願ひぢやが、聞いておくんなさるまいか。やはりわしらぢやあかん、やつぱし學のある人でなけにやあかんよつて、一つ是非にと思つて、それで今日はお邪魔に上りましたやうなわけですが……。」 「わたしが皆さんのお力になれるかどうかはわかりませんが……それどでいふ〔ママ〕――」 「畑浦が投げ出した田圃をわしが作りたいんですが……わしに作らして貰へるやう伊貝の旦那にあんさんから一つ願つて見て下さらんでせうか。」 「ほう、あなたが作りますか、その田圃を。」云つて、駿介は云うべからざる一種の感動を受けた。 廣岡はさういふ小作地を作ることの苦痛をなげきを以て述べて來た。しかも彼は畑浦のやうにその土地を投げ出さうとするどころか、人が投げ出した最惡の田をまで拾つて耕さうといふのだ。さうせずには居れないのだ。それほどまでに土地を欲してゐる。それほどまでに土地に結ばれて生きてゐるのだ。この事実が何よりも先づ强く駿介の心を打つた。 しかし廣岡とても新しくその土地を耕すに當つては、今迄の條件を改善して貰ふことを願はないわけにはいかなかつた。さうして貰はなければ安心して土地は作れなかつた。そしてそれについて駿介の助力が願はれるのだ。今迄の通りの條件でいいといふのなら、伊貝にして見れば畑浦から廣岡に乘り代へるだけのことだから、廣岡自身の交渉で事はすむだらう。しかし狀態の改善といふことになるとさうはいかなかつた。 「あんさんが力を入れて下さつて、それでいよいよ駄目ときまりや、わしもすつぱりと諦めますわ。そん時は今まで通りでも結構やけに、わしに作らして貰へるやう賴んで見て下さるまいか。」 廣岡はさうまで云ふのであつた。 駿介は義憤をさへも感じた。これほどまでに眞摯な生活者の願ひといふものは少ない。そしてこれはまた單純な小作料減免ともちがふ。事柄は小さくても、國と社會にとつて重要な農村の生產力がなほざりにされてゐるのを救ふといふことでもある。廣岡がたとへそれでいいと諦めたところで、決して今迄通りの條件が許されていいといふわけのものではない。 駿介は暫く默つて、火鉢の灰のあたりを見つめてゐた。やがて顔を上げて、廣岡を見て云つた。 「わたしは伊貝さんといふ人には一度も會つたこともありませんが……いいでせう、話して見ませう。わたし直接にか、誰か人を介してか、……兎も角、話してみませう。云ふことが通るかどうかは分らないことですが。」 「どうぞまア何分よろしうお願ひ申し上げます。」 廣岡は、膝の上においた兩手をきちんと揃へて、低く頭を下げた。 「畑浦の方は伊貝とはもうすつかり手が切れてゐるんですね?この話に對して畑浦の方からべつにどうといふことはあありませんね?」と、駿介は訊いた。 「ええ、ええ、そりやもうすつかりけりのついとる事ぢやけに。」 二三世間話をして、やがてあたりが暗くなりかけた頃に、廣岡は歸つて行つた。 駿介はかなりに興奮してゐた。廣岡の話の内容、彼からものを賴まれたこと、そしてそれを引き受けてしまつたことに對して興奮してゐた。「いいでせう、話して見ませう」とはつきり肯(うげご)うた自分の言葉に對しても興奮してゐた。何しろかうしたことは初めての經驗であつたから。 彼は廣岡に、もつと詳しく訊いておかねばならぬことがあつたやうな氣がした。また賴まれて、その場ですぐに受け合つたのは、少し輕はずみではなかつたかと云ふやうな氣もした。それまでにもう少し何か考へて見ねばならぬことがあつたのではないか。少し考へさせてくれ、とでも云つて、一先づ彼を歸すのが至當であつたのではないかとも思つた。 しかし、事は何しろ餘りにもはつきりしてゐた。事柄そのものは、誰も疑ふ餘地がなかつた。いやしくも、常識のある人間ならば、それがどうでなければならぬかについては、異論などあるべき筈がないと云へる性質の事柄だつた。 今のところ、かうした問題が起つた時に、駿介が、意見を尋ねたり、相談したりすることが出來るのは、父の駒平だけである。學問なぞはないけれど、父の圓滿な常識と、生活が生んだ叡智と、六十年の經驗と、圭角のとれた練れた人柄とに、駿介は信賴してゐた。 「お父つあん、今日、廣岡の親爺さんがやつて來ましてね。」と、それから間もなく駒平が外から歸つて來ると、駿介はすぐに云つた。そして夜になつて寛いだ時に、廣岡が持つて來た話の内容を父に告げた。 「わたしは初耳だつたけれど、そんなことがあるんですねえ。ちよつと驚いたな。」 「ありや札つきの田圃やけんなあ。何も畑浦がはじめてぢやないわ。今迄入れ代り立ち代りして何代も代の代つて來とる田圃でな。あれぢや今に作るものが無うなるやらうと、人事ながら氣になるんぢや。」 事実を知つてゐる駒平は別に驚きもしなかつた。しかし無關心ではなかつた。炬燵の上に片頰を寄せて、壁の方を見てゐる眼は、考へ深さうな色を見せてゐた。彼は廣岡がそのやうな話を、餘人ならぬ自分の息子の所へ持つて來たといふこと、そのやうな相談を持ちかけられた自分の息子の身の上について考へてゐるのだつた。 「無論こんなことはどこにもここにもあるといふやうな話ぢやないでせう。」 「そりや、ない」 「何も難かしい理窟なんぞぢやない、世間一般の常識に外れたことだと思ふがなあ。小作料が何に基ふいてきめられ、どのやうにして今の平均に落ち着いてゐるかについては色々說明もされるでせうが、何れにしたつて全體の収穫量が根本の基準でせう。全収穫量がこれこれだから、その何割を地主、何割を小作、といふ風に分けてるんでせう。さうでなくちや兩方が立つて行かんのだから……全収穫量より多い小作料なんて聞いたことも見たこともありやしない、德川時代だつて、五公五民とか七公三民とか云つたんですからね。」 「うん。」 「何でせう、伊貝の土地だつて何も一率に一石三斗といふわけぢやないんでせう。多いところは多いやうに少いところは少いやうに取つてゐるんでせう。」 「そりや、さうぢや。上田で七、八俵取れるとこは石六斗の年貢ぢや。大體このへんの年貢は石二、三斗から石六斗までやから……。」 「そんなら廣岡の田圃だつて全収穫量が二俵半なら一俵と少しの年貢にするのが常識でせうがね。」 「一石二三斗はこのへんぢや安い年貢の部ぢやけに、そのなかさ籠めて了うたんぢやらう。」 「そんな無茶なこと。」 駿介は、父が、今日に限つた事ではないが、彼の感情にそのまま乘つて來ないのが、今日は非常に物足りなかつた。 「それは何ぢや、地主は裏作のことも勘定さ入れてるからのことなんぢや。表作だけやつたらむろんそななこと絕對に出來るこつちやないが……。」 「しかしまともな年貢の所にだつて裏作はあるんだから。――そんなふうに云やあ、裏作にも年貢をかけるといふことになるぢやありませんか。それぢや世間一般の仕來りにも反するでせう。麥年貢なぞ取つてるとこ、今でもどこかにありますか。」 「今ぢやもう恐らくなからうわい。昔はあつたもんぢやが。」 「さうでせう。しかし廣岡の場合は麥年貢よりももつと無理ですからね。また煙草を作るからと云つて、それに對して別に年貢をかけるといふ者もないんだし。一體どうしたんでせう、持つてるものにして見りや、ほんの僅かなことぢやないですか。世間なみにしてやつたらどういふもんでせうかね。」 「持つてる者ぢやからこそ、僅かが僅かにならんのぢや。それを僅かと云ふやうやつたら、物持ちにやなりやせん。」 「したが結局とくでせう、伊貝にしたつてさうした方が。田圃に草を生やしておくより。」 「廣岡や、似たやうな二三のものの問題としてだけ考へるんぢやないによつて。持つとる者は持つとる者らしく先の先までも考へとるもんぢや。年貢を上げるといふこたア造作ない、下げるといふこたア大變ぢや、ほかのものへも響くよつて――響かいでも響くやらうと考へるによつて。廣岡の年貢の負かつたなああした特別の田圃やからと思ふものだけやつたら世話ないが、その特別といふことよりや負かつたといふ事だけを一途に思ひ詰めて、今度は我身の上を考へる者もあるわけぢや。伊貝なんざさうした先々までも考へとるんぢや。してまた地主(ちしゆ)なりやそりや當り前のこつちやからして。物持ちも辛いわ。」 成程さうしたものかと頭で納得することは容易だが、さうした物持ちの心理といふものは、駿介にはまだどうもぴつたりとは來ない。 「伊貝の今の主人公といふのは一體どんな人なんです。」 村切つての有力者である伊貝の名は、子供の頃から聞いて知つてはゐるが、長年の閒郷里を離れてゐた駿介はその當主の人となりについては、噂□話の程度にしか知ることがなかつた。 「どんな人かと云ふて……。」駒平は簡単な言葉ではうまくは云へぬらしかつた。 「幸藏といふ人はまだ隱居してるわけぢやないんですね、もうだいぶの年でせうが、實權はやはりあの人が……。」 「ああ、ああ、隱居どころか、まだまださかんなもんぢや。さうさな、もう六十七八にならうわい、さあ、わしとどつちが上だつたやら……。」 駒平はそこで駿介にぢつと見入つた。 「それで何かい、お前はその廣岡の賴みといふのを聞いてやるつもりなのかい。」 「ええ……」と、駿介は何か非常に强い決心を要求されるやうな氣がした。「聞いてやらなければならないと思ひますが。わざわざああやつて訪ねて來て、くれぐれも賴んで行つたんですから。出來るか出來ないかわかりませんが。わたしには荷が勝ちすぎたことかも知れないし……お父つあんはどう思ひます。」 「そりや、見込まれて力になつてくれろと云はれりや、引き受けんわけには行かんやらうなあ。荷が勝ちすぎるかどうかはやつて見にやわからん。結果は今からあれこれ思ふて見る要もない。何もかも經驗ぢや。」彼はきつぱりと云つた。「ぢやが、伊貝は難物ぢやて。」 そして駒平は、伊貝幸藏の人となり、彼の村に於ける有力な地位について大體の話をした。駿介は心を留めて聞いてゐた。聞き終つて彼は事の解決が、必ずしもた易くはないであらうことを、改めて思ひ知らされたのである。 「だが、何れにしても爭ひにだけはならんやうにせえ。理を說くよりや、情に訴へるこつちや。どこどこまでも下手に出て歎願するんぢや。なんといふても小作は弱いもんぢやけに。爭ひになることは、どんな場合にも避けるやうにせんならんぞ。」 「しかしそんな人柄の人ならむしろ理詰めで押して行つた方がいいんぢやないかと思ひますがねえ……勿論僕は爭ふつもりはありません。また爭ひになるわけはありません、廣岡がああままでおとなしく出てゐるのですから。しかし廣岡は諦めることが出來てもどうも僕の氣はすまないなあ。理を說いて、情に訴へて、それでも聞かれないとなると……。」 「その時は默つて引き下るまでのこつちや。」駒平は低いが非常に强い調子で云つた。「こつちが眞心こめて說いて、願つて、それで聞かれにや仕方がないわ、それきり默るまでのこつちや。それ以上云へば爭ひにならうが。しかしそんな爭ひは要もないこつちや、止めたがええ。」 「ぢやあ、負けになるわけですね。」 「何が負けぢや。」殆んど斷乎として駒平は言つた。「お前はそれを負けと思ふんか?わしはさうは思はん。物の道理を說けば必ず人に聞かれるものとは限りやせん。聞かれる時もありや、聞かれん時もある。聞かれんのはこつちのせゐばかりぢやないぞ。それをどうしてすぐに負けだと云ふんや。そななことにお構ひなく正しい物の道理といふものなアいつだつてあらうが。たとへ今聞かれんからとて、おのれの云ふことがその理に合つとりさへすりや、いつかはきつと聞かれる時が來べき筈のもんぢやらうが。さう思はにや、何も出來やせんぞ。聞き入れられん時にや、默つて引つ込む、用もない爭ひはせん、まだその時は來んのぢやによつて。」 その平凡な信條を、駒平は確信に滿ちて語つた。それは彼の内からの聲として、ほとんど信念にまでなつてゐる響きを傳へたので、駿介はぐつと押された。駒平の言葉とその内容だけなら、老獪な、獨善的な處世哲學とでも何とでも云へるやうなものであつたが、それが六十歳の彼の肉體を通した、おのづからな聲として出て來たので、その場では駿介は反對することは勿論、批評がましいことも云へなかつた。さうしてその限りでは、父の云ふことは正しいのだと思つた。意見が、抽象的に表現され、問題にされてゐる限りでは、正しいとも正しくないとも云へぬ、特定の場合に特定の生きた人間の肉體を通した聲として聞いて、始めてそれが云へる、さういふことがある。駿介は新しい父を見たやうに思つた。 自分はそれでよからう、やるだけのことはやつたのだからと、自分はそれで滿足することは出來よう。しかし當の廣岡はどうなる?遂に未解決に終つた現実に引き續き向ひ合つて行かなければならない廣岡はどうなる?彼は諦めてゐるからそれでいいといふのか? しかし最後に、當然、右の考へが鋭く迫つて來た時に、駿介ははたと當惑した。まだ時が來ないのだからと云つて、すますことの出來るのは自分達であつて廣岡ではない。廣岡の現実は差迫つたものなのだ。 駿介は、自分達が、自身が氣づかないやうな欺瞞(自己と他人と雙方に對する)に落ち込もうとしてゐるのではないかとの懼れを感じた。しかしその懼れを父に向つて云ふこともなしに、深く事の重大さを思ひ詰めてゐた。 「顏も知らぬ私がいきなり伊貝に會つたりするよりも、誰か伊貝と懇意な村の有力者に賴んでもらつた方がいいかも知れませんね。どうでせう?」 「うん、さういふ適當な人があればなあ。」 「村長はどうでせう?岩濵さんには、私は二度ほど會つて――煙草の許可が下りるやうに願ひに行つた時と、その後お禮に行つた時と會つて、たつたそれだけだけれどいろいろ打ち解けて話して、あの人は私には非常に好意を持つてくれてるらしいんです。しきりに遊びに來い、遊びに來いと云つてくれるんです。東京に勉强に行つてゐる同じ年頃の息子があるせゐでもあらうけど、……あの人はどうでせう?」 「村長か、……岩濵さんはええ人やけどなあ、田舎には珍らしくものの理解のよう出來(でけ)た人ぢやが、人間がおだやかに過ぎとる上に、伊貝のこととなるとのう。云ふべきことも云はんとく、といふことがあるんぢや。伊貝との間に、一寸の隙間や縺れが出來ても村會がやり惡うなるけんのう。村會へ出とるもんの大半は伊貝の言葉一つでどうにもなるんぢやけに。――しかし、一應話して見ることはそりやええやらうな。」 ――その夜、寢床へ入つてからも、駿介の頭は長い間冴えてゐた。 杉野駿介は社會主義者ではなかつた。學生時代には讀書の世界で學說として一應の知識を得たに止まり、將來の進路がそれによつて動かされるといふまでの大きな影響を、社会主義諸學說からは遂に受けることなくて終つた。それは彼の境遇や、性格や、特に當時の社會狀勢に因つた。だから今の彼を行動の世界にまで衝き動かす動機と感情には、ならびにその行動が生み出す結果の見透しには、社會主義的なものはなかつた。何に限らず彼にはまだイズムはないのだつた。 廣岡卯太郎がもたらした話が、駿介の内に惹き起した感情は、あらゆるイズム以前のもの、もしくは以後のものであつた。それは階級的なものでもなかつた。また駿介といふ個人にのみ起り得る何か特別なものでもなかつた。健全な常識と人間的關心を持つ者ならば、誰であらうと等しく同じものをその話から感ずるに違ひないと思はれるものであつた。それは全く一般的な、ただ人間的なものなのであつた。 廣岡の周圍の人々は、今まで何等怪しむところがなかつたのであらうか?彼等は常識と人間的關心とを持たぬのであらうか?さうではない。ただ彼等には力が、あるひは意志がなかつたのだ。自分の手に負へないと知ると、見て見ぬふりをして過ぎる。それに人間は慣れ易いものだ。はじめはどう思はうと、やがては、それが當り前の事ででもあるやうに思はせられて行く。 新鮮な、みづみづしさにある今の駿介の心情は、人々がどんなに些細と見る事柄に向つても、純粹な正常な健康な動きを見せる。しかし彼も亦彼の周圍の人達と同じく乾いた心になり、何を見ても聞いても當り前だ、世のならひだと思ふやうにならぬとは限らない。駿介はそれを懼れてゐる。その意味からも見て見ぬふりは出來ない。あるひは内にのみ籠つてはならぬ。そのやうなみづみづしさ、若々しさの保たれる道は、對象への積極的な働きかけのなかにあることを駿介は知つてゐる。 「わしらとこぢやしよつ中靑米です。……二升の麥さ三合の米入れて炊くんですわ。」廣岡の訴へは駿介の耳に殘つてゐた。しかしもつと强く彼の想像の眼に浮んで來るのは、草が生えるままに放置されてゐるといふ田圃だつた。物の生產を少しでも增加させることにみんな躍起となつてゐる今日の農村に、そんな土地がたとへ少しでもあらうとは、信ぜられぬことであつた。 ともかく早速明日にでも行つて話して見ようと、からだが溫まり、次第に眠くなつて行く頭に人の好ささうな村長の顏を思ひうかべながら、駿介は思ひ續けた。 === 六 === 翌日、夜になつてから、駿介は、村長の岩濵をその自宅に訪ねた。朝のうちに、村役場の小使の久作に逢つて、あらかじめその旨を傳へておいてもらつたのだつた。 前夜、駿介が駒平から聞いたところによつて、伊貝幸藏の人物の大體の輪郭は想像された。駒平は總括的な人物論の形では、彼の人物を語りはしなかつた。いかにも彼の人物を示唆するやうな、一つ二つの事實を物語つたのみであつた。 六十の聲を聞いた年に、伊貝幸藏は、長らく大阪の方で女工をしてゐた女が村へ歸つて來たのをかこつて、妾とした。もう三十にちかい、ちつとも美しくはない、ただ身體が牛のやうに頑丈で、疲れることを知らぬといふやうな女であつた。小學校に通ひ出す頃の、父(てて)無しの女の子を一人連れてゐた。伊貝は本妻に死に別れてゐたわけではなく、本宅には、老いて愈々氣性の激しくなつて來たやうな妻と、中學を出てぶらぶらしてゐる長男と、甲種の農學校に通つてゐる次男とがあつた。上の子供達はみんな女で、もうそれぞれに身の始末はつけてあつた。 妾宅は本宅から五町ほど離れた所にあつた。この村は大したこともなしにすんだが、數年前まではこの地方も小作問題で何かと騒がしかつた。年貢は思ふやうに寄らず、土地の價格は下つて、先は見えたと早合點した地主のなかには、土地から家屋敷を全部賣り拂つて都會へ去つたといふものさへぼつぼつあつた。尤もさういふのは殆んど總て、息子が都會へ出て、相當にやつてゐるといふやうな家であつたが。土地ぐるみさういふ家の一つを伊貝は買つてあり、それがそのまま妾宅になつたのだつた。だから家としては立派であつた。 家は立派であつたが、その大きな構へのなかに子とただ二人住むことになつた女は、他(はた)の眼からはひどくみじめであつた。そして年と共にそのみじめさは增して行くやうであつた。元來が何年都會に居つても、つひに町風にはなり切れぬ土臭い女とはじめから見えてゐたが、それでも村へ歸りがけの頃には、顏に白いものを塗り、擦れ違へば女らしいにほひもあつて、暗がりに村の若者達の心を唆かすぐらゐのものはあつた。しかし今の彼女の風體からは、人は女らしい何ものをも感ずることは出來なかつた。彼女はなりもふりも構はず、ただ眞黑になつて働いた――いや、働かされた。その家に附いてゐる、そして彼女が耕作しなければならない土地の廣さは、屈强な男手を中心とする一家の經營としてもなほ足りるほどのものであつた。そしてそこからの収穫物を、彼女は普通の小作人同様に、伊貝の倉庫に運んだ。彼等と異なる所はただ、収穫の半ばを小作料として持つて行くのではなしに、全収穫量をそのまま運ぶといふことであつた。母子が必要とする飯米味噌醬油その他は、月々の終りに本宅の臺所口まで顏を出し、そこで正確に量つた上で、渡されるのだつた。 時々彼女が村の本通りに姿を現すと、人々は袖を引き合ひ、眼くばせして嗤つた。そして伊貝の心事を勝手に憶測してはあやしんだ。田舎で妾といふのは、働かすためのものであるやうなのはよく見られることではあつたが、それにしても伊貝の心事には人々の解しかねるところがあつた。彼女が本通りに姿をあらはすのは、その一人子のためであることが多かつた。彼女は村のどんな貧しい農婦にも劣る風體のまま、店先に立つて、メリンスの切れや、赤い鼻緒の立つた下駄などを買つた。一つのものを買ふにもよくよく思案して、店の者に嫌はれるほど長い時間をかけた。しかし日頃は殆ど無表情な彼女の顏に、あれやこれやと迷つてゐるその時だけ、人間らしい感情が動いて、見る者の心にいぢらしいやうな思ひを誘つた。そのためにあらゆる辛抱をし、この一筋にと縋つてゐるものの正體を改めて見たやうな氣がした。 村の產業組合の理事長をしてゐる伊貝は、毎日晝から組合の事務所に姿を見せた。そしてその歸り途にはその家へ立ち寄つた。しかしその家に寢泊りするといふことはなかつた。 本宅に何か取り込んだ、人出の要ることでもあると、彼女は行つて忙がしく立ち働いた。女中達の間に混つて、氣性の激しい老妻のきついとげのある言葉を頭から浴せられ、追ひ立てられた。そこでのどんな僅かな貰ひものでも、例へば仕事のあとのお茶請けの駄菓子のやうなものでも、彼女は必ず塵紙に包んで持つて歸つた。 そのまま數年經つて、彼女の一人子も小學校を卒業する年頃になつた。彼女に同情を持つ村の人々は我が事のやうにほつとした。母親もここで始めていくらか輕い息が出來るだらう。娘ももうどうにか一本立ちが出來る。家にゐて母親を助けてもいいが、しかしそれよりはすぐ鄰村に工場があつた。製絲の工場と貝ボタンの工場とで、貝ボタンはドイツに行くのだといふことだつた。はじめ三十人ぐらゐだつた男女の職工は、少しづつふえて今では五十人近くなつてゐた。そのどつちもが、毎年春には、小學校を出たての少女を求めてゐた。工場に寢泊りするものもあつたが、通ひのもあり、年寄りのまだ元氣な家などでは、百姓仕事は年寄りに任せておいて、夫婦して白い上(うわ)つ張(ぱ)りを着て自轉車で通ふという風だつた。――しかし人々が驚いたことには、彼女の一人娘は、彼女も亦自轉車で三里ほど離れた町に通ひ始めたけれども、それは女學校の制服姿をもつてであつた。 同時は母の方は產業組合に姿をあらはすやうになつた。一日のうち何時間かを組合の事務所で立ち働くやうになつた。それまでゐた小使ひがやめてしまつたのとそれは一緒であつたから、彼女がその小使ひの代りといふわけかも知れなかつた。拭掃除から茶を汲んで出すことから、一寸した使ひ走りまでがその仕事であつた。事務所の汚穢を汲み取つてゐるやうな彼女の姿もあつた。それは畑に掘つた溜(ため)まで運ばれねばならぬ。しかし彼女は組合の方にかかりきりになつたわけではなく、畑仕事から解放されたわけでもなかつた。今迄の畑のうち幾らかは他の小作に出すことになつたが、新たな仕事の加重であることには違ひなかつた。それで彼女は一日のうち僅かな時間しか事務所に居れなかつたから、自然小使ひの仕事である雜用まで自分達の上にかかつて來るし、それに第一伊貝の前であつて見れば、彼女に用事を云ふにしても云ひ惡くて、事務所で働く人達は少からず弱つた。しかし苦情を云ふことは出來なかつた。一切は、云ふまでもなく伊貝の考へによつて行はれたことであつたから。 このことと、さきの、彼女の娘が女學校に通ひ出したといふこととの間にある一つの關係が、廣く村人達の間に知れるやうになるには、長くはかからなかつた。 娘が小學校を出るよほど以前から、母は娘をなんとかして女學校へ通はしてくれと、伊貝に願ひ出てゐた。彼女の態度は眞劍であつた。そして執拗であつた。はじめふふんと鼻の先であしらつてゐた伊貝は、遂に□責的斷乎とした一言でけりをつけようとしたのだが、彼女はそれでも引き下らなかつた。繰り返し繰り返しうるさく云つた。今迄伊貝の決定的な一言をただ默つて聞き、それに從つて動き、口を返すことの全然なかつた彼女としては全く始めてのことであつた。自分の生涯の不幸の大きな原因は、女學校を出なかつたことにあると、無智な女らしく一途に思ひ込んでゐるやうなところが見えた。 流石の伊貝も遂に根氣負けしてしまつた。彼は女の願ひを聞き入れることになつた。娘は女學校へ通ひ始めた。そして母は產業組合へ。 母は新しい勞働によつて月々幾らかの金を得ることになつたが、その金は無論伊貝といふ個人から出るのではなく、組合から出るのであつた。が、その金は現金の形では彼女の手には渡らぬのだつた。それは組合の會計から伊貝の手へ、そして伊貝の手許で保管せられた。娘の授業料その他の學資はそのなかから出された。そして母も娘も、伊貝の恩恵としての學資ででもあるかのやうに、伊貝に向はなければならないのだつた。 伊貝はこの村にばかりではなく、鄰の郡の村にも相當面積の土地を持つてゐた。 それは近年になつて、一時に得た土地であつた。數年前、地主小作間の揉め事が最も頻繁だつたその地方で、土地の値段が下る一方だつた時、狼狽した地主の間には土地を賣りに出すものが出て、それを伊貝は買つたのだつた。非常に安い値段で買つた。ところが近頃、農村の狀態が再び平靜に歸して見ると、昔賣つた土地に對して激しい執着を感じ、早まつた自分等の過去を後悔するものがぼつぼつ出て來た。それらの人達は、失地の囘復について、熱心に伊貝に懇請しはじめた。伊貝は徐ろに聞いて、さて値段の交渉に入つたが、曾つて彼が買ひ取つた時の値段に較べれば、今度彼が賣らうとする云ひ値はまことに法外なものであつた。聞いた彼等は驚いたり怒つたり悲しんだりした。しかし時の變りを楯にとつて、頑として一歩も引かぬ伊貝の前には施す術もなかつた。しかし土地はどうしても欲しかつた。ある人々は諦めてしまつたが、ある人々は到底諦めることが出來なかつた。今はもう損得の問題ではなかつた。昔わがものであつた土地を、どうしてももう一度わがものにしなければならぬといふただその一筋の氣持であつた。伊貝にそのやうに云はれ、そのやうに傲然と居られると、益々焦り出すのだつた。まことに土地の魅力、土地への執着といふものは、それを失つたときに一層痛切であるらしく、それには地主たると耕作農民たるとの差は格別ないものらしかつた。伊貝はさういふ足もとを十分に見抜いてゐるのである。かうして無理をして土地を買ひ戻した地主達は、いきほひ小作にも辛く當つて來るだらう。切角もとにもどつた村の平靜が、再びかき亂されるやうなことにならねばいいがと、先々のことを考へ、心ある人々は憂へてゐるのである。 駒平は、伊貝といふ人物について、かうした一二面を駿介に語つたのであつた。 駿介は、村長の岩濵に逢ふ前に、明るいうちに、問題の伊貝の小作地といふのを見ておいた。それから同じやうな惡田で現在廣岡が作つてゐるといふ土地も。それらの土地はそれぞれ相接してゐた。三方が低い丘にかこまれ一方だけが開いて道路に向ひ、開いてゐる方から向うへ段々に高く、僅かに傾斜をなして、先へ行くにつれて幅が狹くなつてゐるやうな土地であつた。廣岡の分には、ほかと較べてひどく發育がわるい麥が植つてゐた。それに鄰る、小さく幾つにも不規則に仕切られた、一段歩ほどの田圃は、稻を刈つたあとそのままの姿で、田のおもては霜解けに濡れて、黑い切株のまはりや、株と株との間には、細長く伸びたままに寒さに立ち枯れた枯草が、わびしく風に吹かれてゐた。 岩濵は心待ちに待つてゐたところなので、訪ねて行つた駿介はすぐに客間に通された。 「やあ、よくお出かけでしたな。」 眞白な髯を、將軍乃木の肖像に見るやうな型に刈り、品のいい細面で、笑ふと眼尻に皺が一ぱいに寄つて、それがまた何ともいへぬ柔和な相を示した。駿介は彼を見るごとに「翁さぶ」といふ言葉をよく似つくものとして思ひ出す。物慾にも恬淡に、次第に世外の人らしくなる顏に親しみは感じながらも、村長としての彼はどうかと時折思はないわけにはいかない。名もない小村の長であるとしたところで、ほかの何者であるよりも「力の人」であることを要求される場合が、決して少くはないであらうと思はれるからだ。そして岩濵の風貌からは、さういふ時に、思ひがけない意志的な半面が發揮されるだらうといふことは、どうも想像されぬのである。 元來が懇切な人柄の上に、彼はその若い時代に、駿介の祖父には世話になつた一人であつたから、駿介を粗略に扱ふやうなことはなかつた。 頰がうす紅に艶々して、白い髯との對照が美しいほどだつた。向ひ合つて坐つた時、かすかに酒の香があつた。 「しばらくでしたな。――どうもあんたは逢ふ度毎に變つて見えるもんだから……さう云つちや何だが、眼に見えて村の靑年らしうなつて行きよる。肥柄杓擔いで通つてももう別段振り返つて見る者もあるまいといふやうになつてしもうたが。」 「早くさうなりたいんですけど、なかなか。」 と、駿介は笑つた。 「物好きな人や。この人はほんまに。」 と、もう一度親しみ深い眼で駿介を見て、始めて氣附いて、「ああさうか、何だか滅多に變つとると思つたら……髪を短うに刈りなすつたんぢやな。」と笑つた。 「精一さんは……この休みにはお歸りぢやなかつたんですか。」と、駿介は遊學中の彼の息子のことを云つた。 「ええ、休みにはどこやらの工場へ通つて實習するんだとか云ひよつてな。そんなにまでせんならんもんかと思ふんぢやが。」 「さうでせうね。そりや忙しいでせう、工科はやつぱり。……あと一年ですか。」 「さやう、まだ一年ありますわ。しかし今にして思へば奴を專門學校さ入れといてよかつたとつくづく思ふとります。奴を東京に出すときに、專門學校にせうか、大學にせうかと思ひ煩ふて、家ン中でもいろいろ意見が別れて、えらう揉めよつてなあ。結局わしの意見通りきまつたが、果してその三年でもが容易なこつぢやない。あと一年、息せき切つて漸く天邊(てつぺん)の見えるとこまでこぎつけて來たといふやうなわけで。」 しかしその一年といへども油斷がならない。最後になつてぐれてしまつた上原の息子の哲造のやうなのや、途中で投げ出して了つてその心事を諒解するに苦しむ眼の前の駿介のやうなものもある……彼はさう思つてゐるかも知れなかつた。 「それにしても駿介さん、何度もいふことだがあんたは一體どうしたんぢや。わしは考へれば考へるほど惜しい氣がしてならんが……實際、この頃の若い人は何を考へとるもんか、わしらには全く見當もつかんやうなことが多てなあ。」 駿介はこの老人に對しては自分の事は殆ど語つてゐない。今もそれについては默つて、その先の彼の言葉を引き取つて、 「しかしもう一寸の御辛抱です。精一さんは學校を出さへすりや、あつちこつちから引つ張りだこなんだから。機械の方は今は實際素晴らしいんですから。」 「ほんたうに精一等もさうなりますかしらん。」 老人は嬉しさうな、同時にまた心配さうな色を押し隱さうともしなかつた。 二人はそれから暫くの間、東京の學生生活のことや、學生の就職の狀況などについて話し合つた。その話が一段落ついた時、老人は彼の趣味である、そして相當に深く凝つてゐる俳諧について語りはじめた。彼は立つて鄰の部屋から生半紙(きばんし)を綴ぢた帳面を持つて來た。表紙には墨で、草堂句集とある。彼自身の作品集である。彼はやや恥らひながら、しかし嬉しさうに、何等かの藝に遊びはじめた初心者が、誰に向つても自分をひけらかさずにはゐられない無邪氣さで、それらの句の三四を駿介に披露した。そして駿介の意見を問ふた。駿介は答へられずにゐたが、意見を聞くのが何も主眼ではないから、なほ先へ先へと話は進んだ。彼は又立つて、次の間から短册などを持つて來て見せた。諸國を歷遊して、彼の許へ草鞋を脱いだ宗匠達の句であるといふ。さういふ方面には暗い駿介の眼にも、眞に力量あり、名ある人々のものとも見えなかつた。 「どうも下手の橫好きと云ひますかな。――いや、すつかり自分勝手な話になつて。」短册を帳面の間に挾み、老人はそれを机上の片側へ押しやつた、「お話があるのでしたな。それから承らにやならんのだつたが。――してどんな御用件です?」 そこで駿介は、彼の用件を話し始めた。 話の途中から彼は相手の顏色を氣にしないではゐられなかつた。すると話すことが段々に話しにくくなつて行つた。彼の話に影響された相手の氣持が、こつちに傳はつて來るのであつた。それはやはり彼がそれとなく恐れてゐたやうなものであつた。さういふ話を聞くことを迷惑とする、避けたいといふ老人の氣持であつた。事實を事實としてその前に眞直ぐに立つことを囘避する、そつとわきをすり拔けて通りたい、決して狡さではないが、いかにも弱々しい氣持であつた。 だが駿介は話すだけのことは話してしまはないわけにはいかなかつた。 「……それで廣岡は私のところへそれを云つて來たんです。何とか一つ伊貝さんにお願ひしてみてくれまいかといふんです。何でまた私なんぞの所へ云つて來たものかと思つてるんですけれど、しかし事情を聞いてみればいかにも尤もなことで、同情しないわけにはいかないんです。それで私もつい引き受けてしまつたやうなわけですが、考へて見ればどうにも私一人の力には餘ることです。世の中の經驗には疎いんだし、伊貝さんには一面識もなし、第一伊貝さんが私のやうなものを相手にかういふ問題について話してくれるかどうかも疑問です。それで私は結局、あなたにお願ひするほかはないんですが……。御面倒でも一つあなたから、伊貝さんに、廣岡のことをお願ひしてみていただきたいのですが……いかがでせうか。」 「さあ、そりや。」と云つて、岩濵は、話の間中、火箸の上にあててゐた手のひらを引いて、瀬戶の火鉢の緣を二度三度こすつた。そのしぐさが、いかにも無様な、能のないものに見えた。 「いかがでせうか。」と、駿介はまた繰り返した。 「いや、お話の次第はようく分りましたが、」と、しばらくしてから岩濵は言つた。「その件につき、直接わしから伊貝さんに話すといふことは何かとこれで差支へのあることでなあ。」 「はア。」 「わしが村長でなけにやいい。わしが村の公職にあるもんでなけりや、問題はないが……。お話の件は、何といふてもやはり一つの私事ぢやけんのう。さうした地主と小作との間の私事に、村長の職にあるもんが、最初つから間に入つて行くといふことは少しく隱當を缺くと思ふんぢや。小作人のために村長が小作田を取り持つといふことはどうもなあ。それに年貢引き下げのこともこれには絡んどるけに、わきからは村長が小作の肩ア持つとるやうに見えんこともなし……また一度さうしたことがありや、決してそれ一つぢや濟まん。さうなりや一方にしてやつて一方にしてやらんといふわけには行かんが、村長がさうしたことに一々かかずらうてゐるわけには行きやせん。きりも際限もないこつちやからして。ぢやによつてそれはやはり當事者の間で先づ話し合ふて見て、どうしても話し合ひがつかん時に、事情によつてはわしらが間に入るといふのが、これがまアものの順序やらうと思ふ。そしてそれなら無論今までにも數多く例はあることぢやから。さうぢやらうと思ふが……。」 「當事者が對等で話し合ふといふことが出來れば、無論それに越したことはありませんが、それが出來るやうなら、そして願の筋が聞き入れられる見込みがつくやうなら、廣岡も最初から私なんぞの所へは話を持つて來はしまいと思ひます。ものの順序としては仰有る通りにちがひありませんが。」彼はそれは一片の形式論に過ぎぬと思つた。それでその通りに云つた。「話し合うて見て、話し合ひがつかん時にとなりますと、その時にはもう兩方の間が大分に縺れとるんぢやないかと思ひます。爭ひになぞなつちや困りますし、矢張最初から間に立つていただいた方が……村長の資格でなく、個人の資格といふわけには參りませんか。」 「さういふのこそ形式的です。村長の資格とか個人の資格とか、われわれの頭にはあつても、村の者は誰もそんな風に分けては考へませんよつて。」 「私はこれは決して廣岡一人の私事だとは思はないんですが。」 私事であつても一向構ひはしないではないか、とは思つた。私事だから村長の職にあるものが、最初から間に入ることが出來ない、といふことは駿介には理解しかねることであつた。村長の仕事といふものを單に村役場の關係にだけ限つて考へてゐるのであらうか。このやうな事柄の圓滿な解決のために力を盡さないで、何が村長であり、何が村の有力者であらう。それともいよいよ爭ひにでもなり、村一般の耳目を集める問題となつた時、それは初めて「公事」たるの性質を備え、村長が關係するに適當な條件を得たとでもいふつもりなのであらうか。かういふことに一々口を挾んでゐてはきりがない、などといふことは無論駿介は信じはしない。 「普通の地主と小作の間の問題といふこととは少し違ふと思ふんです。小作が普通に、年貢が高いから負けてくれ、といふこととも違ふ、私事と公事といふことを云ひますと、これは立派に公事であると思ひますが。表面はいかにも、耕作地の不足してゐる百姓が、不利な條件を忍んでも新しく小作地を得たいと望んでゐるといふ、ただそれだけのことですが、事柄の實際は、たとへ小さくても農村の生產力の問題に關係してゐると思ひます。作りたいと熱心に希望してゐる人間があり、作ればものの出來る土地があるのですから、この二つを耕作が最も圓滿に行くやうな狀態の下に結びつけることが必要なんです。廣岡が諦めて、どんな條件でもいいから作らしてくれと云つたからとて、本人がさういふからそれでいいといふわけのもんぢやない、それぢや生產は決して圓滑には行かないんですから。また伊貝さんにしても、自分の土地だからどうしておかうが勝手だ、草を生やしておかうが勝手だといふやうなことは決して許されないことです。さう考へて來るとこれは單に當事者だけの問題ではないと思ひますが。村の問題であることは勿論、社會全般の、國家の問題として、その見地からだつて充分ものは云へると思ふんですが。」 これに對して岩濵は何も云はなかつた。相手を突つぱねての沈默ではなしに、正直な彼は駿介の云ふことを認め、その上で何も云ふことが出來ないのであつた。かういふ岩濵を眼のあたりに見て、駿介はこの弱々しい好人物の本質をはつきり見たやうに思つたが、それにしてもかうまで彼が伊貝に遠慮しなければならぬといふのは殆んど不思議であつた。ほかの理由は僞りではないにしても、要するに附け足りだ。言葉に言ひ出さぬところにほんとうの理由があると駿介には感じられる。 同時に駿介は、この對談そのものをやや馬鹿馬鹿しく感じはじめて來た。無理をしてまで岩濵老人を勞さねばならぬ理由が一體どこにあるであらうか?氣の進まぬ彼を强ひ、云ふ通りにしてもらつたところで、結果は推して知るべきであらう。村にほかに心當りがあるならば、廣岡とても何も自分のやうなものの所へ眞直ぐやつて來たりはしないであらう。 「――では、ともかく、私が直接伊貝さんにお逢ひしてお願ひして見ようと思ひます。その話の上で、何れまたお力をお借りしなければならないことになると思ひますが、その時には何卒宜敷お願ひ申します。しかし私はまだ伊貝さんを全然知りませんので、紹介の手紙でも一つお書き下さいませんか。」 「ああ、そりやええとも、そりやもう――。」 駿介にさう出られると、岩濵はいかにも濟まないらしく云つた。 それから今日の用件を離れて、打ち寛いで話した。さうして話せば實に物分りのいい好々爺で、古い頃の村の話は殊に面白くもあり、爲にもなり、時の經つのを忘れた。夜食を御馳走になり、夜更けて駿介は家へ歸つた。 === 七 === 今日訪ねよう、明日訪ねようと思ひながら、駿介の、伊貝訪問の日は一日一日と延びてゐた。 色々な氣持が駿介に働いてゐた。全然未知な人を始めて訪問する際に誰でもが感ずる億劫な氣持といふだけのものではなかつた。相手の伊貝は、年齡、閲歷、境遇、性格、趣味、敎養、思想の何れから云つても一つとして共通點を持たぬ人間だつた。同じ村に住んでゐながら、全く觸れ合ふことのない離れ離れ世界に住んでゐる二人であつた。駒平の話を思ひ返して見る毎に、駿介の氣持は重くなつた。駿介には、伊貝の性格といふものは、一寸見當がつかなかつた。彼が今まで接觸したり、見たり聞いたりして來た人間の中にはそれに近いものすらも思ひ浮ばなかつた。駒平の話の斷片から、次々に想像の翼が延びて、益々えたいの知れぬものに伊貝の人間が形造られて行くのであつた。それに彼が持つて行かねばならぬ要件が要件である。若い駿介が二の足を踏んでゐるのは無理がなかつた。想像の世界でだけこねまはしてゐるから伊貝の人間が愈々不可解な、時には怪物じみたものにさへなつて來るのだ。さういふ幻想をぶちこはすためにも早く逢つて見ることが必要なのだ。逢へば何でもない人間であることがわかるだらうし、この一點を突きさへすれば、脆くも陥落するといふ弱點だつて見拔くことが出來るだらう。――さう思つては見るのであつたが。 部落の中でも特に近く往き來してゐる煙草の耕作者仲間に逢つた時など、駿介は廣岡のことを話してみた。そして彼等と話したといふことは駿介に必ずしもいい心理的影響を與へなかつた。話を聞いても彼等は一向に何の感動も示さなかつた。何も初めてと聞くことではなく、知り盡してゐる事實だからと云へばそれまでのやうでもあるが、駿介が何とかしたいといふ考へに對しても同じやうに冷淡であるのは意外であつた。間接には自分達の利害にも關係するやうな彼等の一面を見た。成るか成らぬかも分らぬ、事の初めに當つては常にさうなのかとも思へた。うまく行つた結果に對してだけ興奮するのかも知れない。しかしこの場合の彼等の冷淡には、ほかに原因があることが段々に分つて來た。彼等のあるものは、單に消極的に心を動かさぬと云ふだけではなくて、露骨な反對感情をすらも駿介に示した。餘計なことをしなさるな、といふ心だつた。駿介のむきな若い心は嗤はれてゐるやうであつた。 村での煙草耕作者の多くは、自作、自作兼小作で、耕作農民中の上層の部分で、暮し向きも比較的らくな方であつた。これは煙草耕作には、固定資產がかなりいるところから來る結果であつた。そのなかで小作一方でひどく貧しい廣岡などは、ごく少數の例外であつた。部落の耕作者仲間の間でも、彼一人は何かにつけて區別されてゐた。そしてこの區別はどこまでも區別として殘しておきたいといふ心理が、云はず語らずの間に人々には働いてゐるのらしいのだつた。自分達に何かのとくがあるといふわけでもない。しかしたださうであることを望む心があるのだ。廣岡も自分達も共に均霑し得る利益ならば何も云はない。しかし廣岡一人が浴し得る利益となれば、それがどんな小さな、またどんな性質のものであらうとも、何となく心平らかならぬものがある。劣つてゐるものが、自分達の域に少しでも近づくことに對する不快がある。 駿介は、去年の夏の葉煙草乾燥の時、廣岡一人が、それが當然の約束のやうに非常にわるい乾燥場所を與へられて、人も我も怪しまずにゐた奇妙な風景を、その時もをかしなことに思つたことを、今になつて又思ひ出した。 それは廣岡といふ人間の人柄もある。彼が外見(そとみ)も内も元氣のいい、あたりの者に愉快を感じさせるやうな、その元氣で相手を壓して了ふやうな、さういふ人間であるならば、人々にそんな氣持を抱かしめるやうな餘地は無いのだ。しかし廣岡といふ人間はおよそそれとは反對な存在だつた。見る者をして、陰氣な、じめじめとした感じを抱かしめる貧相な存在だつた。みじめなしよぼしよぼしたものは、同情を起さしめるよりも、却つて苛立たしい氣持を起させる。いぢめてやりたい氣持を人に起させる。 兎も角、彼等の態度がそのやうであることは、駿介には愉快ではなかつた。周圍の人間がそんな考へでゐるのを知ると、一方には反撥し、だからこそこの自分が委囑されたのだといふ氣持を强めるが、一方にはまた萎縮する氣持が兆すのもやむを得ないことであつた。 さうかうしてゐるうちに、家の仕事も段々忙がしくなる時にさしかかつてゐた。苗代地の冬起し、煙草の苗床の準備並に播種の時が相前後した。 苗代は去年は誘はれるままにほかの家と共同で持つたが、今年は別々だつた。今年は苗の仕立を新しいやり方でやつて見ることになつてゐた。從來の水田苗代に代つて乾田苗代が近年この地方にも段々行はれるやうになつて來てゐた。乾田苗は水田苗に比して優良であることが、經驗から段々にわかつて來た。乾田苗の莖は勁く、根本は太くしつかりしてゐて、移植する時もいたまないし、植ゑ附け後は非常に强く根附き、發育は早いと云はれてゐた。どこの地方にも行はれると云ふわけにはいかぬことだが、この地方の土地の條件は、乾田苗代を可能ならしむるばかりか、必要とさへしてゐた。苗代時期にも、表土の充分乾き切る所を随所に得られるといふ好條件に惠まれてゐた。また水田苗代であれば、播種の時から移植の時まで絕えず水を灌がなくてはならないが、溜池によつて灌漑するこの地方では、水は出來るだけ節約することが必要であつた。どの點から云つても、乾田苗代は有利な方法であつた。 駿介は父と共に苗代地の土を打ち起した。その土地は排水がわるく表土が乾きにくいといふやうな所ではなかつたが、今のうちによく打ち起し、日光や空氣を透して、乾かしておくに若くことはなかつた。駿介は最初の力强い一鍬を田の中へ入れた。黑い稻株が打ち下す鍬の先に掘り起され、白つぽく乾いてゐるやうな土の表面と、眞黑な濕りを持つた下の方とが、ムクムクと反轉して行くのを見ると、彼は新鮮な喜びを感じた。その喜びは色々な要素から成り立つてゐた。子供の時、泥にまみれて遊ぶことが特別な歡喜であつた。わざわざ深いぬかるみに入つたり、泥んこで團子やそのほかの樣々な物の形を作つたり、手や足が土にまみれることが多ければ多いほど喜びを感じた。遂には何かの衝動に驅られて、着物のまま土の上に轉げまはり、仰向けに寢て、手や足をバタバタさせたりした。また少年の彼は、夏草が背丈ほどにも繁つた野原に寢轉んだり、堆く積んだ乾藁のなかに首を突込んだりして、夏草や乾藁の匂ひで胸一ぱいに膨らませることを喜んだ。草のなかに寢轉んでゐると、風に靡いてゐる草の先はそのまますぐに靑い空にくつついてゐる。誰あれも自分がここにかうして寢轉がつてゐることなんか知りやしない、すぐに近くの道路を歩いて行くものからだつて見えやしない、といふことがいやが上にも彼の歡喜をそそる。何か秘密めいたぞくぞくするやうな氣持だ。しかし、さうしてぢつとしてゐるうちにはやがて自分がどこにどうしてゐるかをも忘れてしまふ。空も靑草もその靑草のかげの翅ある蟲も自分の身體も何もかにもが一つになつてしまふ。さうしてうとうとと眠りに落ちて行く。――秋も末になると、祭りがある。祭りの夜、小屋掛けの芝居を見ての歸るさは、丁度いい工合に疲れてゐる。人混みのなかにゐたのと、今見た芝居のあくどさ、ねつつこさに刺戟されて、頭はのぼせたやうにぼつとしてゐる。大人達に外れて一人ぶらぶら夜道を來て、向うの田の畦に積み上げた藁グロの黑々と立つのを見ると、もうそこへ走つて行かずにはゐられない。べつたり土の上に腰を下し、手も足も投げ出し、藁のなかに首を突つ込むやうにして寄りかかる。毎日いい天氣が續いたあとで、それにまだ露に下りる時刻ではないから、どこもここもよく乾いてゐる。乾いた藁の匂ひに胸が膨らんで來るうちに、段々氣も冴え冴えとして來る。夜空には星が輝いてゐる。何の物音も聞えな。初めは餘りに何もかもが澄んでしんとしてゐて、生きて息をしてゐるのは自分ばかりで、自分の存在だけが際立つてゐて、恐(こわ)いやうだが、次第にその世界にも慣れて來る。慣れて來るといふのは、離れてゐたあたりと自分とが段々一つになつて行くことだ。夜つぴてでもかうしてゐたいと思ふ。するとやがて自分がどこにどうしてゐるかをも忘れてしまふ。……・ 遠い遠い日の夢だ。あの頃のああした喜びは二度と歸つて來べきものでもない。しかし今鍬を振り土を掘つてゐる時の喜びには、少年の日のあの喜びにどこか通じたもののあることを駿介は感じた。二つのものは無論ちがふ。しかし今かうしてゐるとふとゆくりなくも少年の日の喜びが再び胸に歸つて來るのは、つまりはその兩者の間に共通したものがあるからだと思つた。自然から汲み出す、あるひは自然と一つになる喜び、原始に惹かれるこころには共通なものがあつた。 そこにはまた季節の喜びがあつた。湯氣でも立ちさうな溫かさうな黑土に彼は逸早く春を感じた。これが稻作についての最初の勞働であると云ふこと、我家の稻作は、今年からはじめて、その生產の全過程が自分の勞働によつて貫かれるのだと云ふこと、その自覺から來る喜びも亦大きかつた。 それらすべての綜合かあら成る一つの力强い感情は極めて自然に胸に溢れて來た。この極めて自然にといふことの自覺は、駿介に二重の歡喜を與へた。新しい生活に入つた當初、彼は世間での所謂勞働の喜びの概念に對して反發を感じてゐた。本來美しかるべきその言葉は、それが云はれる時のさまざまな政策的な動機や、ふざけた精神によつて冒瀆されてしまつてゐた。人の勞働でうまい汁を吸つてゐるものや、勞働を手なぐさみにしてゐる、勞働の嚴しさを身を以て知らぬものに限つてその言葉を使つた。それを云ふ時、齒の浮くやうな甘たるさがあつたり、鼻持ちならぬ臭氣を發したりして、それを云ふ者のほんとうの腹は、勞働と勞働する者とを輕蔑してゐるのだと云ふことを彼等自身曝露してゐた。そしてそれ故にこそ駿介は自らの勞働によつて勞働の眞實の喜びに觸れることに向つて大きな期待を持つてゐた。勞働が持つあらゆる苛酷さと嚴しさを通り、甘皮を剝くいたそれの核心に觸れた上での喜びを期待してゐた。しかしさうした境地といふものは容易には來なかつた。喜びはたしかにあつた。それは抑々初めての彼の勞働、父を助けて井戶を掘つた時からしてあつた。蚊の群に襲はれ、不眠を强ひられながらの葉煙草の乾燥、雜地の開墾、堆肥用の落葉集めなどの諸勞働に伴つた苦痛のなかにもそれはあつた。しかし秘かに思ふ時、その喜びを感ずるといふことのなかにはなほ無理があつた。その喜びを感じようがために、感じたいがために、心を奮ひ起してゐるといふやうなところがどこかにあつた。肉體的な勞働は、いな、肉體的な勞働を基礎としてゐるこのやうな生活は今の自分にとつての活路であると彼は信じてゐる。從つてそこには喜びがなければならぬと思ふ。またどうしても喜びを感じたい。さういふ風に强ひられたものがあつたのである。 それが何時の間にか變つて來てゐた。事の性質上、何時からと截然と驅切りをつけて云ふことは出來なかつたが、今の彼は以前とは變つてゐた。言葉では云ひ難い、人には傳へ難い變化をひとり感じて駿介は嬉しく思つた。彼はこれで落ち着いたのだなどとは思はなかつた。勞働の苛酷さ嚴しさを人並にくぐつて來たなどとは戲談にも云へることではなかつた。今後またどのやうに變るかも知れなかつた。しかし今到達したこの境地すらも、そこからのささやかな歡喜すらも、去年の夏以來の自らの歩みによつて初めて得られたものである。それはほかのどんな方法によつても得らるべきものではなかつた。さう思へば、この到達を貴重に思ひ、自ら愛し育んで行かうとの氣持が、强く深い感情として駿介に湧き上つて來るのであつた。 苗代地の耕起が濟むと、直に、煙草の苗床の準備であつた。 苗床は本畑一段歩の分が一間に四間の廣さとして、今年の耕作段別は二段歩だから、二つ作らなければならなかつた。駿介はかねて山から伐り出しておいた材木をもつて、苗床の周圍に立てる柱と、この柱を橫に貫く貫木(ぬき)とを作つた。柱と貫木とをもつて、苗床の床框が成るわけだつた。框で仕切つた内側は藁で圍ひをして、それからその中へ先づ落葉を踏み込んだ。秋に苦勞して山から運び、小屋に貯へてあつた落葉の板をほぐし、大籠に入れ、これを背負つては何囘にも運んだ。この落葉の床は厚さが一尺にも及び、一坪に三四十貫は要るのである。充分踏み込んでからその上によく腐らした堆肥と厩肥を混ぜて五六寸の層を作つた。次は二寸ほどの厚さに土を敷いた。この土は何を措いても先づ水捌けがいいといふことが必要だつた。それで山から礫の比較的多く混つてゐる土を運ばなければならなかつた。最後は播土である。これは土に油糟と木灰とをよくかきまぜたものである。 二月に入つてから、この播土に種子を播いた。播いたその上を落葉と堆肥とで覆ふて蓋肥とした。この上にさらに、早くからそのために織つておいた薦をかぶせて、かうして苗床の處置は一應終つた。 此頃の駿介は、朝は五時に起き、起きるとすぐに鷄と山羊に餌をやり、家の表裏の掃除をすます。鷄はその後ずつとふえて八羽になつてゐた。掃除がすむ頃には妹達の手によつて飯の支度が出來てゐる。飯がすんでも外はまだすつかりは明けきらない。窓から首を出して見るとすぐ眼の前の裏山もかくれるほど眞白な靄のやうなもので濁つてゐる。その靄のかげんと、家のなかを洗ふ水のやうな空氣の肌への感じで、ああ今日もいい天氣だなといふことがわかつた。すると朝毎に新しい彈むやうな生々とした力を感じた。 その冷い朝の間(ま)一時間ほど、すつかり仕事に出て行くばかりの恰好になつて、駿介は本を讀んだ。本を讀む姿勢は色々であつた。ほのぼのとしたあたたかみの傳はつて來る朝の竈の前に蹲つて讀んだり、上り口に腰をかけたまま讀んだりした。彼は以前から、きれいに片附けた机の前に坐つてでなければ本を讀めぬといふ環境に慣れて來た人間ではなかつた。東京で岡島の家に使はれてゐた時には、道を歩きながら讀み、使ひに行つて返事を待つ間の玄關先きででも讀んだ。事情は今もその頃と殆ど變つてはゐない。 同じ頃、臺所の後片附けをした妹達は、茶の間へ來て坐つて、手内職にと此頃はじめた絹手袋のミシン縫ひにかかる。町の會社の出張所が近頃この村に出來たのである。娘相手の農家の副業とすれば、會社としては非常に安いものになり、女工を傭つたりするには及ばぬことである。それは手ミシンを向うで貸してくれ、裁斷した切地を渡されて、ただ縫ふだけである。手間賃は一ダース八錢だつた。絲はこつち持ちで、それは一ダースに二錢ほどかかるのだつた。仕事にかかると二人の妹は口もきかず、僅かな時間をも惜んで一心だつた。本を讀みながら、朝の靜かな空氣を動かして手ミシンがカタカタ云つてゐるのを聞くと、侘しく和やかな氣持を誘はれた。 年寄りは若いものと相前後して起きることがあり、その頃になつてもまだ寢てゐることもあつた。息子にもたれかかるといふのではないが、息子がしつかりして來て、力になつてくれてゐるといふ氣持は、何よりも親達にゆるゆるとした腰をのばさせた。襖一つ向うに漸く起きようとしてゐる氣配や、年寄りらしいしはぶきの聲にも安らかなものが感じられた。 さうかうしてゐるうちに朝の最初の光りが射す。白い靄はまだ晴れ切らない。空は天心から靑み渡つて行つて、山の上あたりはまだ靄にかすんでゐる。しかしそれはもはやただ白く濁つただけのかすみやうではない。その向うには空の靑い地が透いて見える。そこへ明るく黄色い光りが滿ち渡るのだから、玻璃板をすかして見たやうな輝きになる。この朝の光りを見るや否や、駿介は仕事にでる。 彼は最初に煙草畑へ行く。夜ぢゆう上にかぶせておいた苗床の薦をすつかり取り拂つてやる。それがすむと戻つて來て、今度は堆肥を麥畑へ運ぶ。その頃は駒平も仕事に出て來るから、父と一緒の仕事になる。麥畑に堆肥をふり、また土をかける。十時になると彼一人また煙草の方へ行つて、苗床に水をかける。この水は午後の二時には二度目をかける。そして四時半頃、短い冬の日がかげり出す頃には再び薦をかぶせてやる。 苗床のかうした管理は、種子が發芽し、成長して、本畑に移植するやうになるまで續くことである。二月も半ばを過ぎれば暖かい春めいた日ざしの日が二日や三日は續いた。何もかにも新しいはじめての經驗に、駿介もこの季節のやうな若々しい力に溢れた。 === 八 === ある夜、床屋の親爺の嘉助が駿介を訪ねて來た。彼はかねて駿介に約束した杜松(むろのき)の鉢植ゑを持つて來てくれた。靑の淡色で長方形の淺鉢に、二株の寄植ゑであつたが、それはいかにも可愛らしい小品だつた。去年植ゑ替へたばかりだから當分植替へはしなくていい、水さへやつてゐてくれればいいとの事だつた。駿介は喜んで彼の好意を受けることにした。 しかし嘉助がわざわざやつて來たのは、そのためばかりではなかつた。彼はかねてから一度駿介の所へ遊びに行きたいと、口癖のやうに云つてはゐたが、今日來たのはただの遊びではなかつた。彼は用事を持つてゐた。 「兄さん、今日はひとつ相談に乘つておもらひしたいことがあつて來たんだが、どうだらうか。」 いい加減雜談に時を過してから、彼は云つた。 「何です、相談て。何か面倒なことですか。」 「いやあ、何も面倒なことなんぞぢや。したが人助けになることだもんだからね。」 「人助け?そりや結構ですね。何ですか、一體。」 「乘つてくれるかね、ぢやあ。」と、徐ろに云つて、 「森口醫者の息子、あれは駿介さん、よう知つてゐなさるんぢやらう。」 「ああ、愼一さんですか。べつにさうよく知つてゐるといふほどではないが。」 「したが、お友達ですやろ。」 「いや、友達といふよりはずつと先輩なんです、向うが。さあ、もう随分長く逢つてゐないんでねえ。村へ歸つてまだ一ぺんも逢つて話してゐないんだから。」 「一ぺんも逢つてゐない?村へ歸つてから。何とそりやまあ。」彼は仰山に驚いて見せた。 「そんな法つてあるもんでねえな。そんなとこは兄さんもまだ若(わけ)えなあ。村さ住むやうになつたらやつぱし村のものとの附合ひといふことも考へんことにや。森口なんぞには顏を出しておいたがいいんだ。何かにつけてその方がええ。知らんなら兎も角、知つとりなさる仲なんだから。」 「ええ、私もさう思つてはゐるんだが。歸つて來た當座すぐに逢つておけばよかつたんだけれど、何となくそびれつちまつた恰好でね。段々時が經つてしまふと一層億劫になつて。」 「一體、お前さんとこぢや、醫者はどこさかかつてなさる。」 「やつぱし佐久間と森口の兩方なんでせうが、わたしが歸つて來てから、生憎と、誰も醫者にかかるやうな病氣はしないもんだから。――それで何です?森口に何か用事でもあるんですか。」 「うん。お前さんがあそこの息子の先生と親(ちか)しいやうなら、ひとつ口を利いてお貰ひしたいと思ふことがあつてね。もつともわしから話したつていいことなんだが、お前さんからなら、一層好都合だなんどと思つて。」 嘉助の話といふのはかうであつた。 貧しい小作農の長森といふのは、子澤山で有名だつた。妻のお石は殆ど毎年生んでゐるとはた眼に見られるほどに、次々に生んでばかりゐた。よく死なしもして、死なすために生むのかと嗤はれるほどであつたが、それでも今家には、やつと親の手助けがどうにか出來るやうになつた年頃の長女を頭に七人もゐた。そしてお石は今年四十一だつた。四十の聲を聞いて、もう生まぬかと、本人もわきのものもほつとした氣持でゐるらしかつたが、その時はもう、激しく働きながら生み續けに生んで來たお石の身體はガタガタだつた。多產なだけあつて、いかにもがつちりとして元氣だつた彼女の、急な弱り方が去年あたりから人々の眼につき出した。いや、弱りと故障は、もうここ數年來出て來てゐるのだつた。ただ今までは無理が利いた。人にそんな氣配は見せずに押し通して來ることが出來た。周圍に弱りを見せたら、周圍のそれに對して示す反應が逆にこつちに響いて、自分は倒れてしまふだらうといふことを、本能的に彼女は感じ取つてゐた。それで張つて來れた意地を、此頃では張り通すことが出來なくなつた。 去年あたりから彼女はしきりに病むやうになつた。ちよつとしたことで倒れて、三日も四日も寢つくやうになつた。今迄とちがつて、醫者の厄介にもなるやうになつた。もつとも長森は今までも醫者の出入りの多い家だつた。しかしそれは親達ではなくて子供達だつた。長らく病んだのちに死んで行つた子供達もあつたし、生存してゐる者達も弱かつた。その上に今度は母親である。 その薬價の支拂ひといふものが、長い間滯りに滯つて來てゐる。村には醫者が二軒あつた。そのどつちにも、かなりの不義理を重ねてしまつた。それで鄰村の醫者にかかるやうになつたが、ここでも不義理をして、賴みに行つてもおいそれとは來てくれないし、また厚かましく賴みにも行けなくなつた。この地方の村々には、東北地方の僻村などとちがつて、醫者は多い。少し大きな村には三軒はある。しかしそのすべてに、近くの方から、次々にかかつて見るといふことは流石にお石にも出來ない。またたとひ恥を忍び、鐵面皮になり得たとしても、醫者の方で警戒する。長森のさういふ噂□は、もうかなりに廣く知れわたつてしまつてゐるのだ。 村には醫者に對するわるい習慣があつて、それは、「癒つた時拂ひ」あるひは「癒らにや拂はん」といふことだつた。藥價の支拂ひをのばすために押す橫車であつた。医者の藥が果してどれほどの効果があつたかもわからず、癒り切らぬままに推移する慢性病の場合は勿論、治療の結果がはつきりしてゐる場合でも、その癒りやうが自分の思つた通りでないと醫者に楯つくものがあつた。医者にかかるとき、何日ぐらゐで癒るかといふことをしつこく聞いた。最初からあとでの口實のためにしようとする狡いものもあつたが、醫者であればそれがはつきりと云えぬ筈はない、はつきり云へる醫者はいい醫者だし、云へぬ醫者はわるい醫者なのだと本當に信じてゐるものもあつた。病氣の性質から、さういふことは云へぬ場合もあるのだと、いくら醫者が說明してやつても聞き入れなかつた。仕方なく氣休めの言葉を何かかにか云ふと、その言葉を後生大事と覺え込んでゐて、醫者にかかつてゐる間、一日一日曆をめくつて、その約束の日に近づくのを、千秋の思ひで待ちかねてゐた。やがてその日が來る。しかも尚續いて醫者にかからねばならぬやうだと、彼等は騙されたと思ふのである。陰では騙りだの藪醫者だのと罵つた。本當に怒つて醫者の前で大きな聲を立てるものもあつたが、それは正直なもので、意識的なのは却つて素知らぬ顏をしてゐた。しかし、そのどつちもが、約束の日が來ても癒らぬ以上、それまでの藥價は拂ふには及ばぬ、それは當然のことだと云ふのだ。 醫者の支拂ひは普通半期半期であつた。その頃になると俄かに病苦を訴へるものも亦少くなかつた。以前に診てもらつた病氣がまだ癒つてはゐないと云はうとするのである。 お石の場合はさういふのではない。彼女が支拂はぬといふのは、全くただの貧しさの故で、寸毫の惡意もなかつた。彼女が醫者を轉々と變へて歩くのは、むしろ彼女の氣の弱さや、善良さをあらはすものであつた。不義理を重ねたところには、平氣な顏をして行くことが出來ないのである。醫者の家の玄關の把手を押す時の彼女は、うす氷の上を踏むやうな思ひだつた。それ故にこそ村の二軒の醫者も目をかけてゐたが、さうさう何時までもそんな風でやつて行くわけにも行かなかつた。彼女一人ではない、ほかの者等のこともある。考へて見れば、彼女と、もつと狡さうに見えるほかの者達との間にだつて、さう大きな違ひがあるわけでもなかつた。狡さうに見える者達だつて、やはり貧しさの故に拂はぬと云ふに過ぎない。彼等はただ幾らか氣が强いのだ。氣の強さを賴んで、彼等らしい、色々な理窟を云ふのである。 そのお石が近頃また病んでゐるのである。今度の病氣は、ひどく下腹が張つたり、引釣つたりするのだつた。不意に差し込むやうな痛みが來た。時々吐き氣を催した。立眩みをするといふことが珍らしくはなかつた。下腹に痛みが來る時には、出血を伴ふことさへあつた。 お石は不安であつた。近頃の彼女は一寸した身體の不調にも、甚だしい精神の動揺を感じた。何か非常な不幸の前兆のやうな豫感がして、さうすると一層心臓がドキドキして、一所にぢつと坐たり立つたりしてゐることが出來なかつた。彼女の實感では身體の水分が乾上つて行くやうで、聲が上ずつたり、物を持つ手がふるへたり、視線が定まらなかつたりした。彼女の小さな眼はきよときよとして、追ひ詰められた動物のやうな恐怖にふるへてゐた。 お石は一度醫者に診てもらひたかつた。彼女はどんな醫者をも信じてゐた。醫者の言葉さへ聞けば、身體中のしこりが溶けるやうに今の不安が消えて、ゆつたりと落ち着いた氣持になれることをお石は知つてゐた。醫者が氣休めに云ふ言葉をも、そのままに信じて疑はず、有難がるやうな女だつた。今迄何人かの小さな子供達が、突然思ひもかけない死の轉機を取つたやうな時にも、それを醫者の罪として考へたことは一度もなかつた。その醫者を思ふ心が今度は特に痛切であつた。お石は今迄世話になつた幾人かの醫者の顏と、その診察室とを腦裡に思ひ浮べて見た。しかしその何れもが、踏むべき敷居として、彼女の前には高きに過ぐるのであつた。 お石は思ひ餘つた。不吉な豫感と恐怖とは益々募つた。その時お石は嘉助を思ひ出した。お石はかねてから、嘉助とは親しい間柄であつた。何かにつけて嘉助に泣言を聞いてもらひ、嘉助の强がりを聞いて慰めを得てゐるやうな一人であつた。で、今度も彼女は嘉助を訪ねた。そして訴へたのである。 嘉助は同情した。先生にいいやうに話して取り成してやるから安心しろと云つて歸した。それはつい今しがたのことであつた。 「どうも可愛想なもんだからね。長森の家といふのは亭主がやくざで、女房が働きものなんだ。今女房に萬一のことでもありや、あの家は滅茶苦茶やからね。なアに、あの女がぢかに先生のとこさ行つて賴んだかて、厭だ、診るわけにはいかんなんて云ふこたアありやせんさ。人の命にかかはるこつちやからね。だもんで圖々しい奴らはみんなさうするんだ。醫は仁術と云ふことにつけ込むんさ。したが長森の女房にやそれが出來ん。しをらしいやうなもんんだ。で、わしは今晩にも森口の先生のとこさ行つて賴もうと思うたが、わしはあの息子の先生のことはよう知らん。老先生は先月からずーつと京都の方さ行つてゐて、留守だと聞いてるもんでね。そこで思ひついたのがあんたのこつた。これはあんたからの方がようはないかと思うてね。一つ行つて話してみてくんなさるまいか?」 さう嘉助は駿介に云つた。駿介は無論この賴みを請け合つた。 嘉助が訪ねて來たのはまだ宵の口であつた。駿介は今晩これからすぐに森口を訪ねることにした。まだ仕事着姿でゐた駿介は、手足を洗ひ、着物を着替へ、大急ぎで茶漬けをかつ込んだ。訪ねる家へ一緒に行くわけではないが、嘉助は一緒に出ようと云つてその間待つてゐた。 間もなく、暗くなつた夜道へ二人は連れ立つて出た。 駿介は菠薐草の束を、風呂敷に包んで右手に下げてゐた。それは非常によく出來た菠薐草で、駿介自身の丹誠に成るものであつた。何か手土產を持つて行きたいと思つた駿介は、咄嗟のこととて何も考へつかず、拔いて來て土間の隅においた菠薐草を、泥のついたまま下げて來たのであつた。 「家にゐるだらうね、森口さんは?」 「そりやゐなさるよ。お医者ぢやもの。それに老先生もお留守のことだし。」 「一體どうなの。森口さんの醫者としての評判は。」 「どつちかね?息子さんの方かね、それとも――」 「息子さんの方。」 「そりや評判のいいもわるいもないが。なんしろ、東京の大學を出とる醫學士の醫者なんてものは、この近在には一人だつてないからね。あの先生さ注射の一本も打つて貰やあ、どんな病氣だつてその場で吹つ飛んぢまふやうに思ふだらうからね。愛想つ氣のないとこなんぞ、却つて有難く見えるのかも知れねえね。」 「愛想つ氣のない方なのかね。」 「ああ、無愛想な方らしいね。だから餘り親切でないなんて云ふものもあるがね。」 駿介は、かつて父から、森口慎一が、田舎の家を嗣がなければならぬ境遇に不滿であり、その父との間もとかく圓滿を缺いてゐると聞いたことがあつたのを思ひ出した。 今日これからの訪問を思ふにつけても、駿介は、彼が寄託されてゐるもう一つの事件、廣岡のことを思ひ出さないわけにはいかなかつた。それは此頃の彼の心に絕えず一つの鈍い重みとしてのしかかつてゐるものだつた。彼は引き受けてそのままになつてゐるこの寄託に對する毎に、ひどく憂欝であつた。彼の責任感は疼いた。怯懦な氣持の重さに引きずられて、彼はまだその解決のための第一歩すら踏み出してはゐない。 道が本通りと交叉してゐる所で、二人は別れた。 「ぢやあ、また後程。歸りには寄りますからね。」 「どうぞよろしう。遲うなつても寄つて下され。起きてますによつて。」 嘉助は左へ、本通りの方へ折れた。駿介は眞直ぐ前へ道を横切つて行つた。 間もなく森口の家の前へ出た。古風な冠木門のわきの潛門を彼は中へ入つて行つた。玄關は二つあつた。新しく建つた診察室にすぐ續く玄關と、古くからの住宅の方のとであつた。その後の方の戶を開けて、駿介は案内を乞ふた。 女中が名を聞いて奥へ引つ込んで少しすると、長い廊下の奥の方から、 「ええ、誰だつて?」と、訊き返す若い男の聲が聞えた。續いて、患者ぢやないのか、と云ひ、それに對して何か云ふ女中の声は聞えなかつたが、「なに、杉野。」と云ふ聲ははつきり聞えて、すぐに廊下をこつちに來る足音がした。 出て來た森口は禮を返して、半信半疑らしく、そこに立つてゐる見慣れぬ男を見た。名を聞いてすぐに腦裡に兆した男の姿を、確かめようとするもののやうだつた。 「ああ、やつぱり君だつたのか。」彼は叫ぶやうに云つた。顏ぢゆうが綻びた。「さア、まあ上つて下さい。」彼は手を取らないばかりにした。そして駿介が下駄を脱いで式臺に足を掛けた時、森口は大きな聲で女中を呼んで何か云ひ附けながら、廊下をずんずん先の方へ行つた。駿介は、下げて來た風呂敷包を、そのわけを云つて、女中に渡して、森口の後に續いた。 座敷に向ひ合つて坐つた二人は、その瞬間、何れも共通の思ひのなかにあつた。彼等は彼等が最後に逢つた時は何時であつたかと思ひ返してゐた。しかしそれはうすぼんやりとした印象のなかに消え去つてしまつてゐた。そのことは過去に於ける彼等の交友關係が、さほどに濃密なものでなかつたことを示してゐた。何れにしてもそれは彼等の學生時代であつた。それ以來今日までの間にはさまる時の經過を、二人はそれぞれ相手の身の上について思つた。彼等は互ひの變化を認め合つた。 「どうして今迄訪ねてくれなかつたんです。つい眼と鼻の間にゐるのに。」 彼はもうすつかり醫者であつた。いかにも學校出たての若い醫者らしい風格が、さうして和服姿で寛いでゐても身についてゐた。 「どうもつい來そびれてしまつて……お歸りになつてゐるつてことは、もうずつと前に伺つてゐましたが。餘り長くお目にかからないでゐると、どうしても億劫になつてしまつて。」 「僕も君のことは聞いてゐたんです。志村君からね。」 「志村君にはよくお逢ひですか。わたしはずゐぶん長く逢ひませんが。」 「さうですつてね。ぼくもさう始終といふわけではないけれど。」 それでも時々逢つてゐるとすれば、志村の方から訪ねて來ることもあるのだらう。近くでゐながら、その時駿介を訪ねることはしない。志村は避けてゐるのであらう。そして、その氣持は駿介としても同様であつた。彼は志村と氣拙い別れ方をしたなどとは思つてはゐなかつた。次に逢ふことの障害となるやうな感情を持ち合つて、別れたなどと思つてはゐなかつた。ただ彼等は二人ともに自分自身について自信がなかつたのだ。逢へば何となく苛立つばかりである。そのあとの氣持は何とも云い難いものだ。しばらく離れて各自がその信ずる處に從つて、各自の世界をもつと堅固な基礎の上に築きたい。ある程度それが出來から逢ひたい。それまでは孤獨であることが必要である。さういふ氣持が自分にもあるし、志村にもあるのだと駿介は思つてゐた。又、森口を訪ねるのを億劫に感じてゐたといふのも、同じ氣持からのことだと彼は感じた。 「君のことばかり云つて、僕が君を訪ねなかつたのを云はないのは滑稽だが、志村がね、まだ當分、訪ねない方がいいんだらうなんて云ふもんだから……。」 「さういひましたか、志村君が。」と、駿介は微笑した。 「さう云ふんですよ。久しぶりで逢つていきなり議論になつちやふからつてね。」と、森口も笑つた。 「此頃はどうですか、志村君は。何れ東京へ行くと云つてましたが、止めにしたんでせうか。」 「此頃は落ち着いてゐますよ。身體もずつとよくなつたし。やつぱり何か一つ仕事を始めるとね。」 「仕事?仕事つて何を始めたんですか。」 「へえ、君はまだその事も知らなかつたのかな。したつて、上原さんといふのは、君とは近いんでせう。」 「ええ、上原はさうですが――上原の小父さんにも随分長く逢ひませんが、あの人が何か――」 「上原さんはね、今度縣で始めた、縣史編纂掛りの主任になつたんですよ。それで志村君は囑託になつてその下で働くことになつたわけです。去年の秋あたりから、ぼつぼつ仕事にかかつてゐるらしいんだが。」 「ああ、さうでしたか。」 上原の小父にさういふ話があるといふことは駿介もかつて聞いたことがあつた。縣史は明治三十年代に一度編纂されたことがあつたが、それはいかにも杜撰きはまるもので、新しい編纂の必要は早くから云はれてゐた。二年前に縣會の決議となり、豫算を組み、縣の學務部に縣史編纂掛りをおいて、いよいよその仕事を始めることになつたが、肝心の編纂主任について色々行き惱んだ。結局、郷土史の研究でその業績を廣く認められてゐる上原が、慫慂されて、その任に就くことになつたが、上原は彼一流の綿密さでプランを立てて見て、五ヶ年の繼續事業とするなら引き受けようと云つた。豫算では三ヶ年の繼續事業であつたのである。上原は三年では到底滿足な仕事は出來ないと主張した。飽く迄讓らなかつたので、そこでまた行き惱んでゐるのだつた。それまでのことを駿介は耳にしてゐた。今引き受けたと聞けば彼の要求は通つたのであらう。新聞にも出ただらうが、駿介は見逃してゐた。この正月にもらつた年賀狀の端にも、その後どうしてゐるか、たまには遊びに來るやうに、とは書いてあつたが、縣史のことについては何もなかつた。 「プランを聞いてみるとね、だいぶ大掛りのものらしいですよ。索引や年表を除いて四卷ださうです。縣には一應資料は集つてゐるさうだが、その他民間の資料も可能な限り見たいと云つてるんです。僕んところの土蔵の二階にあるものもかなり參考になるらしいんでね、それで志村君がやつて來るんですよ。身體のことで前にもちよいちよい來てはゐたが……此頃は丈夫になり、氣持も明るくなつて、戯談口の一つも利くやうになりましたよ。」 志村がどういふ氣持からその仕事に攜はるやうになつたとしても、今の彼にとつてそれはいいこと、必要なことだと駿介は思つた。 「どうか君、今日はゆつくりして行つてくれ給へ。」 そしてその森口の言葉と同時位に、襖が開いて、女中が酒の支度をして運んで來た。森口が何時家人に云ひ附けたものか、駿介は氣づかなかつた。すすめられるままに彼は盃を二つ三つ干した。 「君も此頃は飮(や)るんでせう。激しい勞働をするものにとつては生理的に必要物らしいからね。」 「激しい勞働」などと云ひながら、森口はしかしそこから駿介の今の生活に觸れて行かうとするのでもなかつた。彼は手酌でぐいぐい飮んだ。彼に醉はれる前に、肝心の話は耳に入れておかなければならなかつた。 「實は今日は少し用事を持つて上つたんですが。」 駿介が話し出した用件を、森口はふむふむと聞いてゐた。患者の長森の名は彼の記憶にあつた。聞き終ると、「ぢやあ、明日にでも寄越してくれればいいです。」と無造作に云つた。そしてそれつきり話を他へ持つて行かうとした。駿介が云つたことを、一體どれだけの注意を持つて心に留めたか、と疑はれるほどであつた。しかしそれは誠意を缺いてゐるのではなくて、何だそんなことか、そんなことは何もわざわざ斷るには及ばないぢやないか、何時でも來てくれたらいい、といふこことが色に現れたのであることが知れた。駿介が追つかけるやうにして念を押すと、彼は分つた、分つたといふやうに頷いて笑つた。そして話をまたさつきのところへ持つて行つた。 「――その仕事のことでね、志村君は毎週一囘土曜日に上原さんの所へ色々打ち合せをしに行くんです。あんな黴臭い古反古のなかに首を突つ込んで、實際によくやつてゐると思ふよ。仕事が違つて了つてからの彼のことは餘り知らなかつたが、彼にはああいふ詮索癖みたいなものがもとからあつたのかな。」 「兎も角非常に丹念な人ですからね。むしろ彼の得意な領域でせう。繼濟史をおもにやつてゐて、學生時代にもう立派な論文があつたくらゐですから。」 「道理で。好きでやつてゐる、熱情さへ持つてやつてゐるとしか見えないもんだから。――しかし上原へ行くのは苦手らしいですよ。今、息子さんが歸つて來てゐるんで、その人にひどくやられるらしいんです。此頃の志村は餘り人と議論はしたがらないらしいから。」 「息子つていふと、――哲造さんですか。」 「さう。君はよく知つてゐるんですか。」 「いや、殆んど知らないんです。」 「ひどい懷疑派らしいねえ。これは僕の想像だけれど、曾つての君對志村といふ關係が、今は志村對上原になつてゐるんぢやないかと思ふんだが。話の模様を聞いてみると。」 「さうですか。」 「ところでどうなんです。君の此頃は。もうすつかり落ち着いて了つたんですか。」 森口は漸く話をそこの所へ持つて來た。同時に彼の顏には適度の醉が現れてゐた。舌は滑らかになり、聲は段々高くなつた。 駿介は一寸答へられなかつた。すつかり落ち着いて了つたのかといふ云ひ方のほかには、幾らか皮肉な調子が嗅ぎ取れなくもなかつた。 「本當に落ち着いて居れるんならえらいけどなあ。僕は尊敬するけどね。――本當ですか。本當に君は田舎に歸り切りに歸つて來たんですか。このまま田舎に落ち着くんですか。」 「ええ、落ちつくつもりなんです。」 「そりや君、つもりでせう。そのつもりで歸つて來たんでせう。しかし一年經つて見てどうです。一年前と變つてゐませんか。一年前の意氣込んだ氣持を今も持ち續けてゐますか。」 「變つたとしても惡く變つて來てゐるとは思ひませんね。意氣込んだ氣持といふものがあつたとすれば、それはもつと沈潛したものになつてゐると思ひます。興奮狀態はさう長くは續くわけはないから。しかしそれだけ强くなつて來てゐると云へると思ひますね。」 「それは正直なところですか。無理をしてゐる、もつと突つ込んで云へばごま化してゐるといふところはありやしませんか。慘めな氣持を味ひたくないと云ふ……この轉換が、この生活が失敗だつたとすればやり切れないことだ。それを自分に感ずることは堪らないといふ氣持があるから、深い底の方は見ないことにする、恐いものは見ないやうにして、そつと手前の方ですましておくと云ふやうな――」 「さうだとすると、卑怯な、勇氣を缺いたことになりますが、僕は自分ではさうではないつもりです。見るもの聞くもの感じるものを、自分に都合が惡いからと云つて、拒否するといふことはない。僕にとつての問題はさうではなくて、その見たり聞いたり感じたりしたことの本當の意味を自分は果して摑んでゐるかどうか、或ひは、自分は本當に見なければならぬ、感じなければならぬものを、見たり感じたりしてゐないのではないか、――さういふことだと思ふんです。そしてもしさうだとしてもそれは、今の卑怯な氣持からではなくて、ただ僕がまだあらゆる意味に於て未熟だといふに過ぎない、もつと年を經、苦勞を積み、勉强をすれば段々分つて來るだらうといふ、極めて單純な、まともなことに過ぎないと思つてゐるのです。」 「………………」 「そりや色んな氣持といふものは起ります。しかしそれは氣持ですからね。感覺的なものを輕視していいわけはないし、夫々に根を持つてゐるといふ意味ではみな眞實なものだが、さうかと云つて互ひに矛盾し合つて起つて來るそれらを皆一樣に大切に思はなければならぬといふことはないでせう。どれにもこれにも忠實に一々引き□されてゐたんぢや、やり切れない。感情の動きなんていふものは一つには習慣みたいなもので、かなりだらしのないものだから、これに對しては意志的な努力を差し向けることが必要だと思ふんですが。それは決して壓力を加へて眞實を阻むといふやうなことぢやないんです。ただその意志的な努力も結局は生活に根を持つたもので、ただ觀念の上で氣張つて見た所で何にもならない。生活の上に確固とした目的が立つて、それに向つてひた向きであれば、感情の上にも自ら整理が行はれて健康であり得ると云ふやうなものです。その點でも私は昔は駄目でしたが今はいいわけです。」 「ぢやあ、生活の上の確固とした目的といふ、その根本的な點での動揺は無いわけですか。」 「動揺……といふやうなことがあるとしても、そのために却つて確信が强まるといふやうな――つまり最初からその解決を疑はないし、それが解決した時には自分は今の方向に益々强まつて行くだらう、とさういふ見通しの上に何時も立つてゐるのです。さういふ點ではひどく樂天的ですよ。」 「ふむ、一つの信念になつてゐるわけだね、もう。」 「…………」 どうも僕には納得出來ないところがあるな、つまりその信念になつてゐるといふところだが……しかしまアいい、君は君の信ずる通りやつて行くだらう。――君は百姓に成り切れりやいいんだ。」 「さうです。」 「しかし僕はどうだ?百姓には田舎しかない。今のこの農村を離れて百姓はない。君はもうちやんと縛り附けられて了つてゐる。それが君の强味だ。さう腰が据ゑられさへすれば君は幸福なもんだよ。しかし僕は醫者だ。醫者は何もここでなきやならんと云ふわけはないんだからね。」 「…………」 「君はインテリの皮を一枚一枚剝いで行きやいいんでせう。剝ぐことはじつに難しからうが、方向は一直線だ。僕はさうはいかないよ。インテリでも、地主の伜か何かで、上納米目あてに田紳として田舎に居る分にやいいが、僕等の若さで、醫者といふ仕事を持つて田舎にゐなければならんといふことは實際やり切れないことですよ。」 「さうですかしら。」 「若い醫者としての夢、希望、野心、さう云つたものは何一つ滿されやしない。仕事の上で何か一つの業績を上げようと云ふことだつて出來やしない。研究室の便宜も無いんだから。せめて近くに大學のある町でもありや助かるんですけどね。何しろ環境がこんなぢや。君が百姓に成り切るやうには、僕が田舎醫者に成り切るといふわけにはいかないんだ。醫者とは違ふ何かに成ることぢやなくて、醫者としては駄目なものに成り下つて行くと云ふことなんだから。それが見す見すわかつてゐながら、かうしてゐなきやならんと云ふのは、やり切れないことですよ。」 「僕等には醫者の仕事と云ふものはよく分らないけれど、素人考へだけれど、さう諦めて投げて了はなきやならんものでもあるまいと思ひますが。」 「といふと?」 「若い醫者としての夢、希望、野心、さういふものを田舎醫者だつて滿たされる、いや田舎醫者ならこそ滿されるといふものがあるんぢやないかといふやうな氣がしますが。例へばその地方に特有な病氣とか、農民に最も多く見られる病氣と云つたやうなものがあるでせう。また何か新しい研究とか、發見とか云ふことではなくても、――さういふことだけが何も醫者としてのえらい仕事ぢやないんだから――例へば今の農村は醫療設備の方からいふと實に貧しい、衛生思想も遲れてゐる。醫者は居ても新しい學問をした醫者は少い、さういふ狀態だから、自分の個人の力だけでも出來るだけの事をしてその缺を補つて行く、罹らなくてもいい病氣に罹り、死ななくてもいい病氣で死んで行く狀態を少しでも改め、さういふ人間を一人でも多く救ふことが出來ればそれほど素晴らしいことはないでせう。さうだとすれば、ただ患者を診て癒すといふ日常の仕事のなかにこそ情熱を感じることが出來る、そしてそれが今日の醫者としてのほんとうの――」 「そりや君、折角だけれど僕等は、さういふことは實際聞き飽きてゐるんだ。毎年の卒業生の中にはさういふ理想家といふものが少なからず居てね、丁度いま君が云つたとそつくりそのままの事を云つて、抱負を持つて田舎へ落ちて行くんだけれど、二年と一所に踏み止つて居たものはない。都會に居て、學生時代に想像してゐたやうなわけにはいかないんだよ。そりやさういふ連中の意志の弱さを攻めることは出來よう、しかし攻めて見たところでどうなりますか?その連中だつて何も特別弱い人間なわけぢやないんで普通な人間なんですからね。そして誰にでも普通以上を要求したつて無理なことですからね。問題はさういふ普通の人間が、やつて行けないやうな狀態に、今日の農村があるといふことです。彼が自分の成長を欲する醫者である以上は、ね。僕は何も經濟的なことばかり云つてゐるんぢやありませんよ、そのほかに實に樣々な事柄です、彼の醫者としての發展を消極的にか積極的にか阻害するやうな。――すると、さういふ狀態がわるい、田舎がどんどん優秀な醫者を吸収し、彼等が安んじてそこに止まり得るやうな狀態に先づしなければならぬといふことに當然なるでせう。しかしそれは社會の組織とか制度の問題です。醫者の問題ぢやありません。僕は技術家なんだから。」 「それが医者の問題ぢやないと云はれるんですか?」 「無論醫者に關係のある問題ではあります。しかし医者が積極的にどうかうしようといふ問題ぢやないと云ふのです。そりや、少し前にはさういふ問題も醫者の領域と考へた人もありましたがね。しかしそこへ首を突つ込んだ人達の成行きといふものは僕等はこの眼で見て來てるんだから。僕等は飽迄もただの技術家として止まればいいんです。やつて行けるやうになつたら行く、それ迄は行かない。社會改革的な意味で醫者が社會の先に立つ必要なんぞ何もありやしないんだ。」 「さうですか、そんな風に考へてゐられるんですか。――それではたとへば未開の地の開發に於ける醫者の大きな役割などは醫者本來の仕事ではないと仰るんですか?」 「僕は何も特別な場合の事を云つてゐるんぢやありませんよ。普通一般のことを云つてるんですよ。さういふ人は醫者として尊敬されるべきでせう。しかし誰にでも普通以上は要求出來ぬと僕はさつきから云つてゐるのです。――誰だつて物質的には惠まれた方がいいし、學位も、社會的な名も欲しいにきまつてますからね。どんな醫者だつて貧乏人よりは金持を、非常識な人間よりは物の分つた人間を、汚ない人間よりはきれいな人間を患者にすることを好みますからね。――また例へば、君なんぞは實に馬鹿げたことのやうに思ふかも知れないが、うまいコーヒーの一杯も飮みたいとか、うまいものを食ひたいとか、明るい夜の街を歩きたいとか、きれいな女を見たいとか、さういふことが實際には實に大きなことなんです。都會生活に慣れたものにとつちやね。田舎の生活に堪へられなくなつて逃げ出す原因の大きなものは案外さういふ卑近なものではないかと思ふくらゐです。ことに醫者にとつてはある程度の享樂は生理的な必要かも知れない。よく醫者は遊ぶと云ふでせう。何しろ醫者は一日中、病人相手ですからね、どうしたつてさういふことになるんです。――さういふ實際を見なくつちや。」 「そりやさういふことはあるでせう。しかしそこまで考へなくちやならない、そこまでさういふ人と一緒について□らなくちやならないとなりや、僕はもう何もいふことはない、引き下るまでですね。――僕はいつも何かやらうといふ意志を持つた人間について云つてゐるんですから。今の農村の醫療狀態を考へて、これに對して何等か積極的に働きかけるために農村に居を据ゑようといふ人間について云つてゐるので、さういふ人に、都會的な感覺的な享樂が許されぬといふことは、これは最初から既定の約束でせう。さういふことは最初から覺悟してゐるべきことでせう。」 「君は理想家だよ。だから僕がさつきも云つたやうに、君は結局、限られた特別な人間にあてはまることだけを云つてゐるといふんだ。」 「さうでせうか。僕はさうとは思ひませんが。例へば感覺的な享樂的な要求といふものだつて、僕は非常に簡單に考へてゐるんです。習慣だと思つてゐるんです。日常の生活を少し意志的に規律することでどうにもなると思つてゐます。そしてそれは何も難かしい、特別な人間にだけ可能なことではない。大切なのは、簡粗な淸潔な秩序ある勤勞生活です。朝は早く起き、冷水で身體を拭ひ、淸潔な食ひ物を食ひ、よく筋肉を勞して働き、物事は何でも自分自身の頭で納得の行くまで考へ、一日の課程は必ず仕上げてのち眠る、といふやうな平凡な事柄の持續的な實行です。過去と未來との雙方に無用に引きずり□されることなしに、その日その日の生活を一つ一つ土臺石をおくやうにして積んで行くことです。僕自身はさういふ平凡な單純な一種の努力主義を自分の生活の信條としたいと念じてゐるのです。ある人々には少し現代離れがしてゐるやうに思はれるでせうが。しかしさういふ生活にあつては不健康な要求は起ることが少いし、またよし起つても意志を働かして抑へることが割合に容易だと思ふのです。無理な克己をせずに强ひられざる禁欲が出來るのです。禁欲は別に苦痛にはならない。そして僕は、別に禁欲主義者ではないが、さういふ風にして得られる禁欲は、――といふよりはその基礎をなす生活ですが――それは望みを持つ我々には必要であり、大切であると思つてゐるのです。」 「…………」 「僕はあなたが、今の若い醫者が田舎に住みにくいといふことに就て云はれたことは皆その通りだと思ひます。そのなかで經濟的に惠まれぬといふことは矢張最も大きな原因ぢやありませんか。しかしそれはこれから田舎へ新しく足場を持たうといふ人のことで、あなたはさういふ人とはまるで違ふんですから。醫者としてあなた位しつかりした足場に立つてゐる人なんていふものは今日さうたんとあるわけはない。僕がさつき云つたやうな仕事をやれる條件は、少くともその外部的な條件はあなたには實に申し分なく揃つてゐる。僕などはあなたにそれをお願ひしたいのですが――」 「君はまるで僕の親父そつくりなことを云ふ。」と、森口は笑つた。 「この事に關する以上、僕はお父さんに左袒します。」と、駿介も笑つた。 「僕の親父にとつては、十代續いた醫者としての家名、それもこの土地に於けるそれが絕對唯一のものなんですからね。ただそれだけなんです。そのために今君が云つたやうなことまで色々云つて僕を誘はうとするんです。此頃ぢや、早く嫁を持たせたら、といふやうな常套を考へて色々やつてゐる……。」 「今はお留守ださうですが。」 「そんなことのために京都へ行つてゐるんですよ。」 話が途切れた。もう大分時が經つてゐるので駿介は歸ることにした。「どうも初めて來て議論なんかしつちまつて」と、駿介は辭去の挨拶を述べた。森口はまだいい、まだいいと云つてしきりに引き止めた。その引き止め方は、決して口先きだけのものではなかつた。 玄關までの廊下を歩きながら、駿介はもう一度、お石のことを云つて賴んだ。 「ぢやあ、これから是非時々來てくれ給へ。僕の方からも行つてもいいが、君は忙しくてゐるだらうから……。」と、見送りながら森口は、本當に心殘りがするやうであつた。 夜は暗く、冷く、少しばかり飮んだ酒のために、身内から一層冷えて來るやうであつた。 ひどく遲かつたけれど、約束通り嘉助の店に寄つた。戶に掛けた白いカーテンの向うは明るく、戶を叩くとまだ起きてゐた嘉助はすぐに來つて来〔ママ〕た。中へ入れといふのを、遲いからと立話ですました。嘉助は明日の朝早速、お石を、森口の所へやるやうにすると云つた。
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1 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 16 40 42 ID h1A/eD4V0 【スタンド名】P.S.アイラブユー 【本体】世界平和を夢見る若い女性新聞記者。眼鏡をかけている 【タイプ】自動操縦型 【特徴】目のつりあがった人型。キュウス(これもスタンドビジョン)から煙のように湧き出している。額と右手の甲にピンクのサファイアが埋め込まれている 【能力】本体が思い描く「幸福な結末」を他者にビジョンとして脳内再生させる。そのさい、額と右手のサファイアが光り輝く 破壊力-E スピード-D 射程距離-E (能力射程-C) 持続力-A 精密動作性-A 成長性-B 2 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 16 42 44 ID 7R9TAMgv0 【スタンド名】アルビノジョーカー:セイントマザー・アグニ・パルセネ 【本体】『無意識の善』 常に自分の護っている人物の理想とする天使の少女の容姿をし、表情は穏やかで威厳と慈愛と微笑に満ちている。『真の善良』が形を持った存在で、この能力によって起こる平和・協調を見ることを何よりの楽しみとしている 『神の意思』を代行し、『善意』実現能力を用いて聖人含むキリスト聖者を復活させ聖母の出現やルルドの泉のようなものを湧かせるなど 現世に積極的に介入している。 『この世全ての善』が擬人化した存在の1つで、残りの2人と三位一体をなす。別名:万巻上人(まんがんしょうにん)白の世界の支配者 【タイプ】遠隔操作型 運命・ネタ系 【特徴】普段はビジョンなし、守護した人物の深層心理にあるビジョンとなる(大体は天使の翼を持った白く神々しい慈愛に満ち溢れた聖女神の仮面) 【能力】何らかの『光』を心に秘めた人物を守護し、善き方向へ導く。その際守護対象の周辺都市1つ分ほどの範囲の善い思考をある程度実現させる。善い思考は多いほど叶いやすい 即ち、その都市1つ分の範囲での『善意』を現実のものにできる。ただし「本体が消滅する」といった明らかに自分に不利益なものは除外できる 守護対象は自我をきちんと保っており、心の『光』を広げるために行動する。能力の応用として、願いをかなえる『聖母マリア様占い』を広めたりする 破壊力-なし スピード-なし 射程距離-∞ 持続力-A 精密動作性-なし 成長性-A(善意が増えるほど強くなる) 3 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 16 45 42 ID 7R9TAMgv0 【スタンド名】エキストラジョーカー:フェザー・オブ・アルケドアティス 【本体】『超自我・Super-Ego(略して SE)』 常に自分の護っている人物の良心を擬人化した天使の少女の容姿をし、表情は穏やかで威厳と慈愛と微笑に満ちている。『超自我(スーパーエゴ)』が形を持った存在で、 超自我の機能を簡単にまとめると、『善悪を判断して、善い行為を取るように勧め、悪い行為を取らないように禁止する良心あるいは道徳心』のようなものです。 また、超自我は、『~するな』という禁止だけではなく、『~すべし』という善い行為を勧める働きもするので、 『自分は優れた~になりたい』『将来~ができるようになりたい』といった建設的な自我理想を作り上げる役割も果たします。 超自我の『良い自分を目指す働き』によって、自我理想が適正に発達すると、自らの理想や目標に向けて継続して頑張り続ける原動力となります。 『この世全ての善』が擬人化した存在の1つで、残りの2人と三位一体をなす。別名:比麗文上人(ひれもんしょうにん)救世神(メシア) 【タイプ】遠隔操作型 運命・ネタ系 【特徴】普段はビジョンなし、守護した人物の深層心理にあるビジョンとなる(大体は白い蝶が無数に集合して翼を持った慈愛に満ち溢れた聖女神像の上半身の形になったもの。全身を構築することはめったに無いが下半身はマーメイドになっている) 【能力】何らかの『良心あるいは道徳心』を心に秘めた人物を守護し、善き方向へ導く。その際守護対象の周辺都市1つ分ほどの範囲のスーパープラス思考をある程度実現させる。ポジティヴな思考は多いほど叶いやすい 即ち、その都市1つ分の範囲での『心の天使』を現実のものにできる。ただし「本体が消滅する」といった明らかに自分に不利益なものは除外できる 守護対象は自我をきちんと保っており、『良心あるいは道徳心』を植え付け広めるために行動する。能力の応用として、願いをかなえる『天使の召還』を広めたりする 知識や力の希求を満たしてもらうために天使を呼び出す事は正しき伝統である。天使は我々の導き手であり援助するものである。 太古の昔から、精神的進化を望む人間は援助と指導と保護をしてくれる天使を召還していた。 各人に召還を待っている天使が存在するので、天使を呼び出す事はそう難しい事ではない。この天使の召還は、通常意識と天使との対話を構築する。 もしそれがきちんと成されれば、その天使に対して探求者たる自分を助ける許可を与える事もできるのだ。 人間を否定的な力から守護する事を引き受けるという大変な役目の他に、内面世界における実践の案内役をもしてくれる天使は、その多くのドアの鍵を持っている。 人生に能動的に関わるべくひとたび正式に天使たちを呼び出したら、その者は援助と指導と守護を授ける無限にして強大な力に護られるのである。 破壊力-A スピード-A 射程距離-∞ 持続力-A 精密動作性-A 成長性-A(心の天使が増えるほど強くなる) 4 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 17 11 15 ID ZSdTdt9C0 【スタンド名】ノン・リーサル・ランサー(不殺の魔槍兵) 【本体】何度も「仮死状態」に陥った経験がある男。 【タイプ】近距離型、チート 【特徴】右腕が槍となっている単眼の人型 【能力】槍によって負傷したものを「半永久的に仮死状態」にする能力。 このスタンドの右腕の槍による攻撃で傷を負ったものは「仮死状態」に陥る。 「仮死状態」は「本体が仮死状態に陥る」か、「実際に死ぬ」まで持続される。 生物以外も仮死状態にすることが出来、その場合そのものは機能不全に陥る。 なお、本体に能力を使用することも一応可能であるが、やった瞬間能力が解除される為、やることは殆どない。 破壊力‐B スピード‐A 射程距離‐D 持続力‐A 精密動作性‐C 成長性‐E 5 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 17 12 16 ID //am0upt0 【スタンド名】ゴッドスピード・ユー! 【本体】白い特攻服にパーマあてたリーゼントといった古いタイプのヤンキー。 だが、最新の電子機器(スマホ、タブレット、PC等)には敏感で、詳しい。 【タイプ】近距離型 【特徴】とにかく素早そうな感じ。レーシングカーのウイングなどがついてる。体は小さめ。 両腕にカッターのようなウイングがついている。 【能力】このスタンドが超高速で移動することで、かまいたちのような効果をもたらすことができる。 超高速パンチの生む小さなかまいたちも効果的だが、助走をつけて全身で飛び込む攻撃が一番威力が強い。 スタンドの攻撃自体は大した威力はない。 破壊力-D スピード-A 射程距離-E 持続力-C 精密動作性-C 成長性-C 6 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 17 41 29 ID fFhaMT/N0 【スタンド名】トランスフォーメーション・バタフライ 【本体】世界一の探偵を目指し努力ている女子高生 【タイプ】近距離型 【特徴】ガラスで出来た人型 【能力】本体が変身したい人間に触れるとその人間になることができる 生物や体格など関係なくその人間に触れたらその人間になることが出来る。 コピーした人間の性格や癖などもコピーできる。 強い衝撃を受けると変身が解除される。 破壊力-C スピード-B 射程距離-E 持続力-B 精密動作性-C 成長性-C 7 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 18 21 25 ID ZSdTdt9C0 【スタンド名】ブルント・セイバー(なまくら軍刀) 【本体】他人を妬みながら生きている、自称「侍」の殺し屋。 【タイプ】装備型 【特徴】錆びついたぼろい片刃剣。切れ味は殆どない。 【能力】刃に触れたものの長所を劣化させる能力。 触れる回数が多ければ多いほど、触れている時間が長ければ長いほど、そのものの長所を劣化させることができる。 更に、本体が相手の「長所」に抱いている「妬み」の強さも長所の劣化に影響し、妬みが強ければそれだけ相手の長所を劣化させられる。 対照がスタンドから離れていけばいくほど能力の効果が薄れ、長所が戻っていく。 破壊力‐C スピード‐C 射程距離‐D(能力射程‐50m) 持続力‐C 精密動作性‐C 成長性‐C 8 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 18 44 08 ID 75Px6dEw0 【スタンド名】オスキュラム・オブシーナム 【本体】ゆるい天パの青年 【タイプ】近距離型 【特徴】V型エンジンを背負った機械的な人型 【能力】殴ったものの形を作りかえることができる 殴ったものにスタンドエネルギーを流し内側から強引に姿形を歪めることができる 顔の整形をしたり、壁に段差を作ったり、傷を塞いだり 本体の想像できる範囲なら自由自在に物を作りかえられる 強引な作り替えのため、変形には痛みが伴う あくまで形が変わるだけであり、人の体に羽を作ったりしても飛んだりすることはできない 破壊力-A スピード-B 射程距離-E 持続力-D 精密動作性-A 成長性-B 9 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 18 55 20 ID ZSdTdt9C0 【スタンド名】電氣スタンド 【本体】とりあえず絵描きさんのお好みで 【タイプ】ネタ 【特徴】どこに出しても恥ずかしくない、どこからみても立派な電気スタンド 【能力】世界を光で満たして明るくする。 相手は天国に到達する。 そして幸せが訪れる。 破壊力‐? スピード‐? 射程距離‐? 持続力‐? 精密動作性‐? 成長性‐? 10 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 19 43 21 ID +IrCvXcj0 【スタンド名】イミテーション・オブ・ワールド 【本体】教祖様 【タイプ】物質同化型チート系 【特徴】時計台。能力発動時は時計が逆回転 【能力】目視しているものを、逆再生する能力 能力の対象にされたものは、ビデオの逆再生のように行動する 能力を解除されると解除された時点での状態となるため、壊れたものを直したり、怪我を治すことができる 一部でも目視ができれば、そのすべてを逆再生できる。 もちろん自分を逆再生することも可能 破壊力-なし スピード-なし 射程距離-C (時計台から10m以内で能力が使用できる) 持続力-A 精密動作性-A 成長性-A 11 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 20 18 26 ID jUzbehPH0 【スタンド名】デイパス 【本体】浮き沈みの激しい男 【タイプ】一人歩き型(人型) 【特徴】本体と共にひょろっとしていかにも戦闘向きではない外見 能力発動時は部屋(建物)と同化し、その中ならば完全に神出鬼没 【能力】本体が居る室内、暴走した場合建物内に居る全ての人間のテンションを平均化する。 本体自身が通常一人で百人分テンションが低いので、大体の場合全員がネガティブになる 破壊力-E スピード-D 射程距離-C 持続力-A 精密動作性-D 成長性-E 12 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 20 57 56 ID g+h0ZvUj0 【スタンド名】ブラック・オア・ホワイト 【本体】異常性癖の連続殺人鬼の男 【タイプ】遠隔操作型・無像型 【能力】物質を満タンにする能力。 お風呂のお湯を満タンに出来るし、拳銃の弾を満タンにする事も可能。気体にも応用でき、密室に毒ガスを充満させる事も出来る。 ただし満タンにするには、満タンにしたい物が無くてはダメ。お風呂のお湯なら、一滴でもないといけないし、拳銃の弾なら一発以上入っていないと不可能。 破壊力-なし スピード-なし 射程距離-A 持続力-B 精密動作性-B 成長性-E 13 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 20 59 35 ID ZbZMy3ut0 【スタンド名】アブサロム・アブサロム 【本体】常に無表情な男。何を考えているかさっぱりわからない。 ほとんど喋ることもない人物ではあるが、 彼が「信頼」している人間の命令であるならば、 なんでもこなす超人的な能力の持ち主でもある。 【タイプ】近距離型 【特徴】目を持っていない人型スタンド 【能力】本体に対する干渉の内、本体が認知していないものを 無効化することが出来る。 つまり、不意打ちや無味無臭の毒などは、 本体が認知しないがために、通用しない。 破壊力-B スピード-B 射程距離-E(能力射程-A) 持続力-A 精密動作性-A 成長性-C 14 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 21 02 39 ID V6v+eoz50 【スタンド名】 ドラマチック・チック (Dramatic・Tick) 【本体】 『劇的』な事が何よりも好きな男、最期まで劇的に生きていたいと思っている。 『劇的な恋愛』も求めていて、その恋の対象には『年齢も性別も』関係ない。 【タイプ】 近距離型 憑依装着型 範囲系 【特徴】 プロテクターの付いたライダースーツの様な形状の鎧と、 蛇のように蠢く虹色(6色)の長いスカーフ。 【能力】 本体が『走り続けている間』、『能力射程の中の全ての物事が止まらない』 動いている(歩行、走行)してる生物や物は止まれなくなったり、 稼働している機械なども停止させる事ができなくなる。 また何かを止める効果のある道具等(ブレーキ等)は、動かすことが出来ない。 また『他スタンドの能力』にも影響するので、『時を止める』等の能力は発動できなくなる。 既に発動させていたり、何かを止める能力では無い、ただスタンドのヴィジョンを出すだけ等の場合は、 問題なくスタンドを発動させることができるが、逆にスタンドの発動を『止める』事ができなくなる。 この能力発動時点で止まっている物、動いていない物は、 『動き出した時点』で能力の影響を受け、止まらなくなる。 本体(とこのスタンド)自身はこの能力の対象から除外されてる、 なので『本体の走り』は自発的でも強制的でも止める事ができる。 破壊力-B スピード-A 射程距離-E (能力射程-B) 持続力-B 精密動作性-D 成長性-A 15 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 21 13 22 ID ZbZMy3ut0 【スタンド名】ドクター・マルティーノ 【本体】万国の医学を学んだ男 しかし、本体には『医療』の才能がなく、 本体による治療は成功したためしが無い。 『ドクター・マルティーノ』自体は、『医学の知識』が、 チューンナップされたスタンドである。 【タイプ】近距離型 【特徴】聴診器をした人型スタンド 【能力】万病に効く『神水』を湧き出させる能力。 『神水』は、病気だけでなく、怪我の治癒を早めたり、 植物を元気にさせたり、消毒などをするのにも効果がある。 この『神水』を範囲内の自由なところから湧き出させることが出来る。 破壊力-C スピード-C 射程距離-E(能力射程-C) 持続力-D 精密動作性-C 成長性-C 16 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 21 16 40 ID 7R9TAMgv0 【スタンド名】宙船 ~Star Ship~・ロビンソン 【本体】宙船(そらふね) ~Star Ship~の本体 【タイプ】群体型 物質同化型 一人歩き型 【特徴】世界中の「天空浮船」や「UFO」や「方舟」そして「地球」と一体化したスタンド 【能力】基本的には宙船(そらふね) ~Star Ship~の能力と同じだが「フォトンベルト」という光の帯を利用することによって 性能がケタ違いに上がっている。 地球そのものを「宇宙船地球号」として本物の宇宙船に変え銀河系の中心に「テレポーテーション」させた。 銀河の中心近くまでのテレポートは、約33000光年の移動であり、 銀河の光の流れ、つまり、フォトンベルトという銀河連続体を使って移行することになる。 このフォトン・ベルトあるいはマナシック・リング(Manasic Ring)は、科学者が研究室で再現できないものであるが、 プレアデスを取り囲み、そこから太陽系まで400光年の長さで伸びている。 宇宙船体を構成しているすべての分子や原子が人体を運ぶという奉仕のために結集して意識的な実体となり、 時間と空間を越え瞬間移動をして目的地に到着できるという特殊な法則があるそうです。 人体の分子が宇宙船と一体化するとしたら... いわゆる宇宙船と乗船している人間が一体化して、瞬時にテレポート(時空間移動)して目的地に移動してしまうということです。 きわめて高い周波数でやれば、地球を極めて遠くの異空間へ瞬間移動させることができるらしい。 それは一瞬でおこなわれ、移動してみても今となんら変わりはなく、 テレポのとき「昼間だと一瞬暗くなり、夜だとまったくわからないわ」「夜になると月が2つあらわれるので、あれっ?と思うかも」と。 地球と一緒に月もテレポテーションするようですね。 向こうにも月があるので、2つになるようです。ものすごい文明の惑星が近くにあるようで、そこと交流することになるようですね。 地球は5次元へ移動します。 人も地球と共に「新人類」へと進化するのですが、進化を選ばなかった人々は、地球と同じ環境の別の太陽系に移されるそうです。 フォトン・ベルトは人類を霊的人間に進化させる フォトンは、物質すら変質させてしまうという程のすさまじいエネルギーの塊のようなもので、人体をライトボディ化してしまう 強力なフォトン(光子)によって、人類の遺伝子構造が変化し人類を霊的人間に進化させ、人体をライトボディ化させる。 さらに一部の覚醒した人類は、これまでは封印されていた超能力をも開花するらしい。 “フォトンは極めて高次元の電磁波エネルギーであり、そのエネルギーは全ての生命体を原子レベルから変成させ、 遺伝子レベルの変容も行い進化させる”といわれる程である。しかも寿命は無限大とされる。 これはどのようなことかというと、フォトンをシャワーのように浴びることによって生命体の遺伝子(DNA)が変換するのである。 その上、人類は「瞬く間に」大気型存在(Atmosphereans)となり、夜は存在しなくなる。 肉体が消滅するとともに種族としての「人類」は滅亡し新しい歴が始まる。 破壊力-A スピード-A~∞ 射程距離-∞ (能力射程-宇宙規模) 持続力-A 精密動作性-A 成長性-A 【作中での活躍】フォトンベルト(光子エネルギー帯)に入れば、それだけで未使用の遺伝子が解けるという訳ではなく、 実は最大の封印は月にかけられています。月に仕掛けをして、人間や闇の一族なども含めたその他の生物全てを操作しているのです。 その月の封印、月の暗号を解くのが 「ソリトンの鍵」 です。脳を刺激して目覚めさせるだけでは生物の真の力は発揮できない。 DNAの返還コードをソリトンと言います。ソリトンには、鍵が掛けられているのですが、 このために人間の生命進化はストップしています。 今の三次元を維持させるためのシステムですが、ソリトンの鍵の封印が解かれれば、三次元システムが崩壊します。 そして5次元世界と化した「宇宙船地球号」は銀河系中心部で本体がついにその正体を現しスタンド使い達と最終決戦が行われた。 戦いの詳細に関しては謎。 地球から飛び立った一部の宙船はマゼラン星雲など別の銀河星雲へと移動したものもいるらしい。 17 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 21 18 11 ID 7R9TAMgv0 【スタンド名】愛の言霊 ~Spiritual Message~ 【本体】十種神宝を全て持った神主 【タイプ】物質同化型 無像型 【特徴】「言葉」と同化したスタンド 【能力】言葉の持つ力と意味を増大させそれを現実にする能力。 例: 「時間よ止まれ!」の一言で時間停止 「ここに幸あれ!」の一言で何でも願いを叶える 布瑠の言(ふるのこと)とは、「ひふみ祓詞」・「ひふみ神言」ともいい、死者蘇生の言霊といわれる。 十種神宝の名前を唱えながらこれらの品々を振り動かせば、死人さえ生き返るほどの呪力を発揮するという。 効用大きい言霊除霊 霊自身の想念が転換でき、その結果霊層が上昇し、素晴らしい霊界へと帰っていくことができるのである。 うるわしい言霊がすらすら出てくるトト神霊璽 あなたにとって必要なものとめぐりあう! トト神 謎の霊璽 クヌム神が顔、役割、性格を変えちゃう霊璽 「花霊璽」は現実界の花1千本分以上、「果物霊璽」は果物1千個以上お供えしたのと、同じ働きが顕現する 、 花霊璽を書くと、人によっては、花の香りがしてきたり、果物霊璽を書くと、甘い匂いがしてくる、 九頭龍霊璽なら九頭龍さん、白山の霊璽なら、白山神界の神様が顕現する、 あらゆる神様の他力を使いこなせるようになると、言霊を使いこなす神人となるそうです。 呪詛なンか最強の言霊「生かして頂いて ありがとう御座位ます」で はね返してしまいます 「言葉の奥には、その人の全生命が宿っています」と言われていました。 その根幹ともなる住吉の悟得会(ごとくえ)住吉神法悟得会 言霊の神様である住吉さんの秘密を教えてもらえるのだ。 本当に驚くような言霊の真相や使いこなすノウハウが明かされています。 本体はこの能力を制御でき自分に都合が悪い内容は実現させず都合の良い内容を積極的に現実化させることが出来る。 「言霊の儀・言霊道場・言霊おこし」を執り行なう事で威力が上がる。 破壊力-なし スピード-なし 射程距離-なし (能力射程-∞) 持続力-A 精密動作性-なし 成長性-A 18 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 21 25 17 ID 75Px6dEw0 【スタンド名】サイキック・テストビルド 【本体】ポジティブな女性 よく通る美声 【タイプ】遠隔操作型 【特徴】口と耳を塞がれた人型 【能力】発する声を文字に変換する事ができる 能力を受けたものが喋ろうとするたび、声の代わりに文字が周囲に写し出される 能力の対象は細かく設定でき、能力範囲の一人だけに適用する事も周囲の人間すべてに適用する事もできる 文字は意識すれば能力範囲の好きなところに写すことができる。 意識しなければ、喋ったものを中心にして放射状に映し出される 本体は能力を解除する際、そのまま文字として消すか音声に戻すかを選択できる 字体はすべて同じ、誰か他人が喋ったふりをして自分の言葉を他人の文章の中に混ぜることもできる 破壊力-D スピード-C 射程距離-A (能力射程-B) 持続力-B 精密動作性-A 成長性-C 19 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 21 45 07 ID 7R9TAMgv0 【スタンド名】サムライソウル 【本体】最強剣士 【タイプ】暴走型 人型 チート ネタ 【特徴】サムライソードが鎧を脱いでパワーを上げた姿。半透明の風格漂う上位のサムライといった感じ。 斬鉄剣が進化した「シン・斬鉄剣」と呼ばれる刀に加えそれより二回り以上大きい「ザンマトウ」と呼ばれる刀を持った二刀流 これは完全な暴走スタンドであり本体にも制御不可。ただし正々堂々と武士道精神に則って行動するので卑怯なマネはせず正面から戦う。 暇つぶしに全最強議論スレ連合軍を足の小指の爪の先程度の力で壊滅させた。本体を狙っても本体自身も同等クラスの強さ。 単純にそれより強い場合のみ倒せる。 【能力】ただ強いだけ。一切の小細工は通用しない このスタンドの能力を調べようとしたところ∞パワーも計測できるスタンドパワー測定器が大爆発を起こしたためパラメータは全て不明 破壊力-計測不能 スピード-計測不能 射程距離-計測不能 持続力-計測不能 精密動作性-計測不能 成長性-計測不能 菊一文字:刀を横一直線に振りその延長線上にある全てを斬る。宇宙や今いる世界どころか宇宙群・世界群・何も無い無の世界すらも両断 燃えよ!!!斬鉄剣!!!:相手が純粋な強さ以外の能力や小細工やハメ技で勝とうとした場合のみ自動発動。相手→強制ゲームオーバー 20 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 21 46 02 ID 7R9TAMgv0 【スタンド名】テイルバード 【本体】かかしやダミーバルーンなどを作る専門家。鳥に対抗する事が多い職業柄鳥の習性に詳しい。 【タイプ】遠隔操作型 群体型 人型 【特徴】おとりスタンドは尾の長い鳥のような姿の物凄く強そうな身長4mを超える巨大な人型。 スタンドの実体は目に見えないミクロサイズのかかし(本体から離れられない) 【能力】おとりを作り出し相手を攪乱する能力 おとりスタンドはイエローテンパランス並みの防御力とヨーヨーマッ並の再生力を持ち スーパーフライやゴールドエクスペリエンスで生み出されし生命のようにあらゆる攻撃を反射し相手にそのまま返す。 しかも倒されても霧のようになってすぐに消えた後、その場に何事も無かったように何度でも即出現する。 さらに土人形で本体そっくりのニセ本体をも作り出し近くで操縦しているように見せかける。このニセ本体は自立性を持ちしゃべり動く。 このおとりニセ本体はゴールドエクスペリエンスで仮の生命を与えられた無機物同様自分への攻撃を相手に跳ね返す。倒されても再生。 おとりスタンドのダメージ伝達は一切無し。おとりスタンドは他者に「強そう」と思い込ませることでエネルギーにしどんどん強くなる。 スタンドの実体は本体にくっついているミクロサイズのかかしで無力。(出現中はずっと動けない) おとりスタンド(相手が勝手に強いと思えば思うほど最高クラスのスタンド以上の強さを発揮。おとりだと見破られると破壊力0になる) 破壊力-A スピード-A 射程距離-A (能力射程-A) 持続力-A 精密動作性-A 成長性-A スタンド実体 破壊力-なし スピード-なし 射程距離-E (能力射程-A) 持続力-A 精密動作性-なし 成長性-E 21 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 21 51 09 ID ZSdTdt9C0 【スタンド名】エリート兵 【本体】エリート軍人 【タイプ】近距離型、ネタ 【特徴】剣を持ったロボット 【能力】踏み込みが足りない攻撃は切り払って無効化する。 破壊力‐A スピード‐A 射程距離‐E 持続力‐A 精密動作性‐A 成長性‐E 22 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 22 09 51 ID ZSdTdt9C0 【スタンド名】バーニング・ダークフレイム・オブ・ディッセンバー 【本体】中二病 【タイプ】ネタ 【特徴】中二病 【能力】古代伝説の暗黒魔竜の力を借りて、 父さんが会社で嫌われている事を知った夜、 人生で初めてのタバコを吸う。 破壊力‐? スピード‐? 射程距離‐? 持続力‐? 精密動作性‐? 成長性‐? 23 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 22 16 47 ID ZSdTdt9C0 【スタンド名】初カキコ…ども… 【本体】中二病の中三 好きな音楽 eminem 尊敬する人間 アドルフ・ヒトラー 【タイプ】ネタ 【特徴】中二病 【能力】it a true wolrd 相手は狂って死ぬ。 破壊力‐? スピード‐? 射程距離‐? 持続力‐? 精密動作性‐? 成長性‐? 24 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 22 22 41 ID VFhX+vSX0 【スタンド名】ゴーイング・マイ・ウェイ 【本体】地味な高校生 【タイプ】遠距離型 【特徴】土木作業員のようなつなぎとヘルメットに無生物的な顔 【能力】本体が進みたいように歩いて行ける能力。 壁や天井の表面、ものを貫通して進むこともできるし空中も歩ける。 破壊力‐C スピード‐B 射程距離‐B 持続力‐A 精密動作性‐C 成長性‐/ 25 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 22 26 11 ID wt+S/cjR0 【スタンド名】サムワン 【本体】没個性的な男 【タイプ】一人歩き型? 【特徴】手足の長さが不揃いな人型 【能力】自我を持つ不死身のスタンド。何が起きても再生する。 ほぼ完全に自立しているため本体からの命令を受けることもなく、また行動の距離、時間、内容ともに一切の制限がない。しかし本体の男が死ねばスタンドも消滅するため、結果的に男を守るために行動している。 本体の男はスタンドは見えないが、なにかが自分を守っているのは薄々感じている。 一見気むずかしい性格のスタンドだが実は面倒見が良く、仲間に対しては非常に穏和。 破壊力-C スピード-C 射程範囲-∞ 持続力-∞ 精密動作性-D 成長性-C 26 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 22 43 49 ID ZbZMy3ut0 【スタンド名】メディシン・フォー・メランコリー(憂鬱への薬) 【本体】薬物中毒だった男。 更正施設に入っている間にスタンドが発現し、 ほぼそれと同時に薬物中毒が治った。 【タイプ】近距離型 【特徴】葉っぱを装飾している人型スタンド。 【能力】生物の『知覚』を操作する能力。 嗅覚や聴覚などを覚醒させ、鋭くしたり、 また逆に鈍化させることや、知覚速度を上げて、 動きがゆっくりに見えるようにしたりが出来る。 破壊力-B スピード-B 射程距離-D(能力射程-B) 持続力-D 精密動作性-D 成長性-D 27 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 23 27 31 ID 7R9TAMgv0 【スタンド名】愛の言霊 ~Spiritual Message~ 【本体】十種神宝を全て持った透明人間の神主 【タイプ】物質同化型 無像型 【特徴】「言葉」と同化したスタンド 【能力】言葉の持つ力と意味を増大させそれを現実にする能力。 例: 「時間よ止まれ!」の一言で時間停止 「ここに幸あれ!」の一言で何でも願いを叶える 布瑠の言(ふるのこと)とは、「ひふみ祓詞」・「ひふみ神言」ともいい、死者蘇生の言霊といわれる。 十種神宝の名前を唱えながらこれらの品々を振り動かせば、死人さえ生き返るほどの呪力を発揮するという。 効用大きい言霊除霊 霊自身の想念が転換でき、その結果霊層が上昇し、素晴らしい霊界へと帰っていくことができるのである。 うるわしい言霊がすらすら出てくるトト神霊璽 あなたにとって必要なものとめぐりあう! トト神 謎の霊璽 クヌム神が顔、役割、性格を変えちゃう霊璽 「花霊璽」は現実界の花1千本分以上、「果物霊璽」は果物1千個以上お供えしたのと、同じ働きが顕現する 、 花霊璽を書くと、人によっては、花の香りがしてきたり、果物霊璽を書くと、甘い匂いがしてくる、 九頭龍霊璽なら九頭龍さん、白山の霊璽なら、白山神界の神様が顕現する、 あらゆる神様の他力を使いこなせるようになると、言霊を使いこなす神人となるそうです。 呪詛なンか最強の言霊「生かして頂いて ありがとう御座位ます」で はね返してしまいます 「言葉の奥には、その人の全生命が宿っています」と言われていました。 その根幹ともなる住吉の悟得会(ごとくえ)住吉神法悟得会 言霊の神様である住吉さんの秘密を教えてもらえるのだ。 本当に驚くような言霊の真相や使いこなすノウハウが明かされています。 本体はこの能力を制御でき自分に都合が悪い内容は実現させず都合の良い内容を積極的に現実化させることが出来る。 「言霊の儀・言霊道場・言霊おこし」を執り行なう事で威力が上がる。 破壊力-なし スピード-なし 射程距離-なし (能力射程-∞) 持続力-A 精密動作性-なし 成長性-A 28 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 23 41 27 ID 7R9TAMgv0 【スタンド名】フェニックスフェスティバル 【本体】赤マントと巫女装束に身を包む美少女。顔の可憐さとネットでの書き込みと裏腹に繊細でおとなしい性格を持つ 『宇宙最強にして最高の神』と称えられていた完全生物。死にたくても死ぬことができないはずであるが、スタンドに到達するための新しい使い方を発見した『エイジャの赤石付き石仮面』の効果によって全生命体の総意から発現した 【タイプ】同化・生物型 【特徴】本体の身体と同化(切り離して羽毛一枚でも永久に活動可能) 【能力】体表が不死鳥の羽毛のように変化し、「肉の芽の怪物以上の再生能力(この能力のみ平常時も自動発動)」「炎を纏う翼の発生」「フェニックスの尾の異常発達」などが起こり身体能力が向上する。 羽毛は完全生物の鳥(『アルティミット・シイング』の『アルティミットバード』基準)よりも固く、あらゆる攻撃を弾く 『熱伝導』を自在に操るため炎を纏う翼を広げても衣服が燃えない、宇宙空間で酸素を放出しても『熱伝導』により酸素が凍らない、 溶岩に落とされても「耐える」どころか逆に『熱のエネルギー』を無尽蔵に吸収し回復・パワーアップする。 太陽熱などを含めたあらゆる『熱のエネルギー』を変換するため食事を摂る必要は無い。 切り離した羽毛は大きさも形状も自在に変えられ独立した究極の生命体として活動可能。取り込んで再融合も可。体内白血球も自在に操作。 宇宙から来たウィルスなどの情報も記憶して体の一部を全く同じ機能を持つウィルスに変身させたり体内で免疫抗体を作ることもできる 本体はあらゆる環境に対応するため無敵 本体には何をやっても糠に釘なので、スタンドを消滅させるすべはない。 破壊力-A スピード-A 射程距離-∞ 持続力-A 精密動作性-A 成長性-A 【補足】『宇宙最強にして最高の神』というのは闇の一族や九栄神も当時の人物からは神と呼ばれていたのと同じで本物の神とは違う。 本体はうまれつき全脳状態の完全生物。『エイジャの赤石付き石仮面』は発見した新しい使い方でスタンドを引き出すために使用した。 うまれた時からIQ700以上あり柱の男全員分の能力を持っている。うまれて一年たたないうちに自力でスタンド能力を引き出した。 魚のえらの機能を応用して水中でも酸素を取り出せる。熱伝導を操り水中でも炎を使用可能。また鉄砲水で高空の飛行機も射ち落とせる。 スタンド変身:あらゆるスタンド使いの生体情報や遺伝形質を再現することでほとんど全てのスタンド能力を数百倍の威力で使用可能。 すでに存在しないスタンド使いの情報もごくごくわずかな資料から極めて高い知能による推理によって正確な情報を割り出し再現できる。 さらに生体分離によって分裂増殖して数人になることでその人数分の複数別種のスタンドを同時に出してコントロールすることもできる。 ただし数百倍の威力で使用できるのは本体の元々の生体エネルギーが人間レベルのスタンド使いのみであり、 生体情報の再現だけでは発現不可能なスタンドは使用自体できない。 スタンド発現後は知能指数が1400以上に上昇。その後知能強化系のスタンドを数百倍の威力で使用したり波紋を究めたりでさらに上昇した ボヘミアン・ラプソディーを使用し「神帝ブゥアー」を呼び出し、ブゥアーに記録されていた全ての宇宙の全ての生物の情報をむしり取る さらにウルトラマンに登場する宇宙人連中の情報もむしり取って自分に追加しそれ以上の頭脳と能力、そして遺伝形質や生体情報を得る。 次に呼び出した「漫画神ハイデガー」に命令DISCを挿入して操り自分を漫画と現実の間に連れて行かせそこでネコドラくんではない本物のドラえもんなどの この世界には存在しなかったキャラクターも含む全漫画キャラクターの情報を得て有益なものを全て自分に追加。それらに変身可能となる ついでに全能アイテム類も採れるだけとって持ち帰り自分のものとして超絶高い知能でその全てをすぐに完全に使いこなせるようになった。 29 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 23 48 36 ID 7R9TAMgv0 【スタンド名】アテム神 【本体】ゲーマー 【タイプ】近距離(パワー)型 装備型 自立型(自我所有?) 【特徴】目のついたピラミッド 【能力】ゲームで負かした相手のスタンドをカードに封じ込める(スタンドが無い場合は魂) カードに封じ込めたスタンドや人物をいつでも思いのままに召喚・使役できる。 事象や物体もその時の状態のままカードに封じ込めて保存し持ち歩く事ができる。 無生物や事象・地形などの抵抗する意志を持たない対象はゲームに負かさなくてもエニグマと同様に自由にカード化することができる。 ゲーム中は相手の精神に干渉しゲーム相手にのみありもしない幻を見せることができ、その効果はゲーム終了後も一日位続く。 破壊力-D スピード-なし 射程距離-0 (能力射程-∞) 持続力-B 精密動作性-なし 成長性-D 30 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 23 49 40 ID 7R9TAMgv0 【スタンド名】神核アトム 【本体】王 【タイプ】近距離(パワー)型 アテム神が奪ったアトム・ハート・ファーザーとアトゥム神を融合させて作り出した 【特徴】巨大な原子核の周りを電子が回転 【能力】原子を操る。核分裂、核融合、分子分解、原子結合など 破壊力-A スピード-E 射程距離-A (能力射程-A) 持続力-A 精密動作性-A 成長性-A 31 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 23 55 11 ID 7R9TAMgv0 【スタンド名】オシュラフンティック13神/天界オシュラフンティク13/オシュラ・フン・ティク 【本体】右手にハニーポット(蜂壷)を持ち、左手にはトウモロコシを持っている宇宙人 母船は、蜂の巣と同じ構造をしている 【タイプ】遠隔操作型 群体型 【特徴】13個のクリスタル・スカル 【能力】これらが再び一か所に集結した時、宇宙の謎が暴かれ人類を救う。 世界には全部で13個のクリスタル・スカルが存在し それらが全て集まったとき 「人類の起源、目的、運命に関する情報、そして生命と人類の謎への解答」を知ることができ 世界は救われるのだという また単体でも光を当てると目の部分から催眠光線が放たれ見た人間がトランス状態になる構造に作られている これらは完全な実体でありスタンド使いではない一般人にも見て接触することができる。 13個集めるのは一般人でもかまわない(能力は発動する) 破壊力 -なし スピード -なし 射程距離 -∞ (能力射程-∞) 持続力 -∞ 精密動作性 -なし 成長性 -∞ 【補足】集めたものは全ての知識を得られる 2012年の12月までに本当の現実世界で全部集めないと2012年の12月で世界が滅びる 32 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/01(土) 23 58 09 ID 7R9TAMgv0 【スタンド名】無限神アディティ 【本体】∞そのもの 【タイプ】一人歩き型 【特徴】∞のマークが無限に螺旋を巻いて集まっている感じ 【能力】触れたものが保有する破壊力・スピード・射程距離・能力射程・持続力・精密動作性・成長性を「∞」ランクまで高める能力。 これはスタンドが触れればそのスタンドが持つ能力効果を含むパラメータ全てが「∞」ランクまでアップし スタンド使いが触れればそのスタンド使い自身と所有するスタンドの両方のパラメータが「∞」ランクまでアップするという事である。 破壊力-∞ スピード-∞ 射程距離-∞ (能力射程-∞) 持続力-∞ 精密動作性-∞ 成長性-∞ 【作中での活躍】後にある「スタンドを装備品に変化させる能力」を持つスタンド使いにより発見され 手袋状に変化させられて使用され宇宙最強の武器となった。この手袋を持つ者には誰でもその「∞」の力を与える。 最終的に創造主の手に渡りスタンドコレクターの本とともに『大量生産』され様々なキャラクターに配布されて世界を変える力になった オシュラフンティック13神と無限神アディティを組み合わせることで無敵の武器となる。 オシュラフンティック13神は全ての知識を与える。これはあらゆることを行う手段・方法が全てわかるということである。 無限神アディティは誰にでもその無限の力、無限の素早さ、無限の精密動作性・つまり完全に思いのままにそれらを動かせる、 さらに成長性が無い相手にも無限の成長性を与え、持続力も無限で永久に存続し続けることができ、射程も無限で自在にどこにでも届く。 本人が望むこと全ておよびありとあらゆることをすることができるまでしっかりと増加する。 何でもできる手段がわかりそしてそれを全て実行可能な力がある。これは実質全知全能であり、 混沌そのものの相手でも「混沌じゃなくなれ」→「消えろ」で倒せ、無そのものの相手でも「無じゃなくなれ」→「消えろ」で倒せる。 相手の設定や存在、キャラクターを説明する文章そのものもいじれ自由に何でもでき実は全く別の存在だったことが真実にもできる。 33 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 00 00 09 ID F3+KMC1Q0 【スタンド名】スタンドコレクター 【本体】全てを知る者になるためにありとあらゆる探求・記録を続けている人物。 【タイプ】装備型 【特徴】本。表紙には様々なスタンドが映し出され映像的に動き回っている。これによって動作を確認可能。 【能力】全てのスタンドが能力や弱点も含めて詳細に記録された本。 開いているページに書かれたスタンドを任意で出現させ操作し使用できる。 新しいスタンドが発現すると勝手にページが増える。 破壊力-なし スピード-なし 射程距離-なし 持続力-∞ 精密動作性-なし 成長性-なし 34 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 00 03 53 ID F3+KMC1Q0 【スタンド名】アルティメットブシドー 【本体】最強勇者 【タイプ】遠隔操作型 人型 ネタ 【特徴】全身ダイヤモンドでできた、全ての武士をまとめる将軍クラスのいかにも強そうな鎧武者のような印象を与える人型。 ヤジロベーの刀と呼ばれる刀を持っている。常にそれ以外に集めた懐園剣永遠神剣等の名刀を3本携帯しており無限四刀流の随一の使い手 腕が複数あり、背には超強力な七つ道具を背負っている。両腕が封印されし破壊の扉を開くと超力砲が発射される。 過去に戦に勝利した結果として「サムライ」にした「一人歩き型と化したスタンドたち」を引き連れており、大武士団の様相を呈している 「サムライ」化したスタンドたちはそれ以前とは比べ物にならないほどのパワーとスピード・能力を得るが御恩と奉公に基づき絶対服従。 「サムライ」たちに「界渡り」をさせあらゆる世界の名刀・名剣を集めると同時に強者を連れてこさせ倒してサムライ化を繰り返し軍増強 このスタンド本体に斬りかかったら逆に刃物のほうが砕け、溶岩掴んでも火傷なんてしなかったりの強靭!無敵!最強!の肉体ももってる 刀を抜いたことも気づかせずに原作メインキャラ全員を倒した 全てにおいてサムライソウルの無限倍強い。サムライソウルに勝ったキャラ全員を細胞一個分未満の力で倒した。 【能力】すべてにおいてバトル・ラインズ、サムライソード、サムライソウルの完全上位互換 ただの通常攻撃全てがサムライソウルの「菊一文字」の無限倍の無限乗を無限段上回るクラスの威力。 さらにこのスタンドとの戦闘では強制効果や常時発動効果を含めた一切の「能力」が使用できない(スタンド能力だけでなく本体の体質も) 「コノ一撃受ケラレルカアァッッ!?受ケタラ「「神極天位」」ヲヤロウッ!!!!!」 破壊力-最強! スピード-最強! 射程距離-最強! (能力射程-最強!) 持続力-最強! 精密動作性-最強! 成長性-最強! 天翔龍閃:初撃をかわされたとしても、超神速の刀が空を切ることで弾かれた空気が敵を打ち据えて行動を阻害し、 さらに空気が弾かれてできた真空の空間が元に戻ろうとする作用で相手を引き寄せ、回転による遠心力と更にもう一歩の踏み込みも加えた強力な二撃目で斬る、二段構えの抜刀術。 マキシマム・バスター・タイフォーン:地響きを起こすほどの強力な気を溜め込んだ後、一気に解放して超々強力なスパイラル・ソニック・ ブレード(タイフォーン)を放つ最大最強の剣技。 その破壊力はMHさえ一撃で破壊する。この技でFSS世界のLEDミラージュ全機をスクラップにして完全勝利した もしそうなら、オレの剣をかわせるはず!行くぜ!!:斬鉄剣をキャッチして横薙ぎ一閃。相手はあっさり吹き飛ばされてしまい「ぎにゃぁぁぁぁ!!」「Ergwahhhh!!!」となる 斬鉄剣返し:斬鉄剣が命中する瞬間にカウンターで逆に真っ二つにする技。これは剣の腕によるものであって反射の類ではない エクスカリバる、マサムネる、ラグナロクる:エクスカリバーの巨大な刀身を瞬時に変形・換装して敵を切り裂く ぜになげ:古銭を投げて敵全体に反則級ダメージを与える。ストーリー上のラスボスや最強スレの最上位も瞬殺。 斬魔刀:相手を一撃で倒す。 慶雲鬼忍剣:物理無効特性を持つ不死身の肉体と幽波紋、幽霊(意識、精神)を同時に完膚無きまでに破壊。 魔神閃光断:闘気を光に変換して放つ、遠近両用の光速の斬撃。 ギガスラッシュ:すべてを超える必殺剣 究極剣技:究極奥義 いざCOME-A COOL RAP:超超多元宇宙規模で幾多の世界中に派遣している全てのサムライを集結させ天下分け目の一斉攻撃を行った後 スーパービッグチルを引き起こし全ての世界全体を氷河期にしポールシフトを極化させて地球の自転を止めて氷床は赤道にまで至る「スノーボールアース」状態にし全ての時間すらも凍らせる 【作中での活躍】創造主につまようじ一本で全ての剣技を簡単に返されでこぴん一発で倒された 35 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 00 07 08 ID 7R9TAMgv0 【スタンド名】アポロヌスファイナルキャノン(超神星:フェニックスの進化形。第5段階) 【本体】全ての恒星および宇宙生命(コスモゾーン)を吸収して変身した超神(『神化』した元仙道魔導師) 【タイプ】遠距離パワー型 究極鳥人型 究極攻撃型 【特徴】全種類の本物の不死鳥と全ての恒星および宇宙生命(コスモゾーン)が集合・合体して人型になったもの。 膨大なエネルギーに全身が光り輝く。エネルギーがあまりにも物凄過ぎて一般人にも見える。が、人間には直視できない明るさ。 【能力】全並行世界とそこにあるもの全てを灰塵に帰し、無垢なる新たな世界として生まれ変わらせる そして吸収したエネルギー全てを永遠無限増幅して完全にコントロールできる能力。 『吸収したエネルギー』というのはこれまでの形態で吸収してきたエネルギーも全て含まれる。 またこれから吸収するエネルギーも吸収して自分の一部になった時点でどのようなものであっても完全にコントロールできるようになる。 相手がアポロヌスファイナルキャノンもしくはその本体を攻撃対象に指定しようとした時点で相手のスタンドパワーは全部無くなる。 また、アポロヌスファイナルキャノンもしくはその本体が倒されたとき全敵対勢力全員のスタンドパワーを全て喰らい尽くして復活。 絶対死なない 相手の意思や動作に関係なくアポロヌスファイナルキャノンもしくはその本体に危害を加えようとする働き全てを自動的に消す。 どんな能力や性質を持とうがその能力や性質を成り立たせるためのエネルギー源そのものが消される。これらは常に相手より優先される。 相手が「たとえ無限のパワーや永遠の命を持っていようとも一瞬のうちに全てが終わる能力」を持っていてもそれを一方的に打ち消す。 もっともそんなものは効いたところで何の影響も無いが。これは「無」そのものすらも打ち消し「無」をも成り立たなくさせる。 効いたとしても「効かないのではない、効いている、だが何故か平気」なのだ。 「永遠の命を持った対象や不死者を消滅させる」等も「消滅させる」という事象がカットされるので無効 「触れた相手に能力を発動する」とかも「触れた」「触れられた」という事象がカットされる→触れてない。結果、能力は発動できない 「あらゆる行動を行動した者に跳ね返す」「事象を反射」等も「跳ね返す」「反射された」という事象そのものをカットするため効かない 36 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 00 07 48 ID F3+KMC1Q0 さらに以下の技は全て抵抗不可。カウンターで無効化するとかも無理。これらの技の発動と効果は無効化されない。 これらの技のダメージはいかなる手段をもってしても防ぐ事はできない。 技 1.ギガフレア:メガフレアを任意の場所に1000万発~1000億発同時にバラまく。もしくはメガフレアの1000万倍~1000億倍の爆発を起こす。 2.テラフレア:ギガフレアを任意の場所に1兆発~1000兆発同時にバラまく。もしくはギガフレアの1兆倍~1000兆倍の爆発を起こす。 3.ペタフレア:テラフレアを任意の場所に1京発~1000京発同時にバラまく。もしくはテラフレアの1京倍~1000京倍の爆発を起こす。 4.エクサフレア:ペタフレアを任意の場所に1垓発~1000垓発同時にバラまく。もしくはペタフレアの1垓倍~1000垓倍の爆発を起こす。 5.コスモノヴァ:無限個の平行世界も含めた全宇宙の全銀河と宇宙が細胞の宇宙生命(コスモゾーン)を一点集中させて大爆発させる。 6.メガメテオバーン6:敵文明を一撃で全滅させる。問答無用。 7.カラミティエンド:切れないものは無い念をこめただけの羽根チョップ。宇宙とか時空とかも一振りで真っ二つに切れる 8.鳳翼天翔:鳳凰の羽ばたきのような強力な烈風を放って相手を吹き飛ばす技。 9.鳳凰幻魔拳:相手の心に干渉し相手を操ったり、自白させたりすることも可能。一度拳で攻撃を当てた相手には無条件で発動する。 10.不死鳥乱心波:目から放たれる催眠光線。相手を操って空中に浮かせたり自白させる他、生き返らせることもできる。 11.鬼眼:額に存在する第三の眼。視界内に無い遠くの物を空間に映し出して見れる他、生物進化や光線によるジェム化の能力を持つ。 12.縮退砲:全ての宇宙のグレートアトラクターとブラックホール・ホワイトホールを同一世界の一点に集中させ大激突させ次元ごと破壊 無限発のビッグ・クランチ以上の破壊力。縮退圧によってありとあらゆるものを存在する位相ごと0未満まで押し潰し完全消滅させる。 使用すると宇宙どころかその宇宙に端を発する「階層」の柱が折れる。どういう事かと言うとその宇宙の延長線上にある高次世界や その宇宙に関係のある世界などが全て倒壊する。それに加えて宇宙すら無い世界の根本的な法則の基盤が砕ける。 即ち宇宙や世界が無くなってもまた同じような宇宙法則や世界設定を持つ宇宙が発生するなどという事は永久に起きる事が無い。 13.ワールド・ブレイカー:相手の防御シールドが無限枚以上になっていても数に関係無く全世界ごとすべて破壊。まさに一撃必殺の能力 14.熾天の波動:敵全員を黄泉に送った後虚無に落とす。問答無用。 破壊力-∞+ スピード-∞ 射程距離-∞ (能力射程-∞+) 持続力-∞ 精密動作性-∞ 成長性-∞ 37 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 00 09 57 ID F3+KMC1Q0 【スタンド名】神霊 マンスラ・スプンタ 【本体】『創造=想像』を司る精神源 オムニバースの中心に君臨する万の化仏を持つ神の魂 【タイプ】遠隔操作型 運命・ネタ系 【特徴】自在に姿を変える 【能力】『真言』を司る。 アフナ・ワルヤ アシュム・ウォフー イェンヘー・ハーターム アルヤーマー・イシュヨー 大日如来真言 一字金輪仏頂真言「ボロン」 最強の真言 光明真言 などあらゆる『真言』の力を設定通りに発揮できる。 アフラ・マズダーやアムシャ・スプンタの名称自体も神聖この上ない真言であるとされています。 聖人 司祭ペショタヌはそのエージェント。 破壊力-なし スピード-なし 射程距離-∞ (能力射程-∞) 持続力-∞ 精密動作性-なし 成長性-A 38 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 00 12 33 ID F3+KMC1Q0 【スタンド名】インフィニティミトン 【本体】創造主が大量に複製しお友達に配布したスタンドなので不特定多数 【タイプ】遠隔操作型 装備型 群体型 【特徴】13個の宝石つきの可愛らしいデザインのピンクの手袋。白いもこもこがついている 【能力】手袋をはめた相手が持つ破壊力・スピード・射程距離・能力射程・持続力・精密動作性・成長性を「∞」ランクまで高め 力・現実・精神・魂・時間・空間を無制限に操作できるようになり 「人類の起源、目的、運命に関する情報、そして生命と人類の謎への解答と全ての知識」を知ることができ あらゆることを行う手段・方法が全てわかる能力。 破壊力-∞ スピード-∞ 射程距離-∞ (能力射程-∞) 持続力-∞ 精密動作性-∞ 成長性-∞ 39 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 00 13 28 ID F3+KMC1Q0 【スタンド名】ワイズマン:ライトファントム・ホーリーシャインボール・トゥルーマインド 【本体】『宇宙心の海、神の意思』 常に自分の護っている人物にとって最高、無上とする天使の少女の容姿をし、表情は穏やかで威厳と慈愛と微笑に満ちている。個々人の仏性の奥にある真の根源として、第十識すなわち『乾栗陀耶識』が形を持った存在で、これについては、根源の神様としてよいかと思います。 すべての可能な属性および様態の集合、概念上可能なすべての物理法則が含まれるすべての宇宙の集合の本源であり、能力を用いて オムニバース (Omniverse)の全体を統括している。 全ての本源の世界である『遺伝的記憶の源の世界』とそこにいる者たち全員も支配している。 部下に命じてオリオン座方面から地球の幸せと暮らしに役立つ情報とエネルギーを発信させている。 その力は真に神を語るに相応しく万物を超越した存在でありいかなる攻撃も能力効果も通用しない。 『この世全ての善』が擬人化した存在の1つで、残りの2人と三位一体をなす中心的な存在。別名:本源としての神仏(マスターゴッド)汎 【タイプ】遠隔操作型 ウルトラチート 運命・ネタ系 【特徴】普段はビジョンなし、守護した人物の深層心理にあるビジョンとなる(大体はキラキラ光り輝く白い泡の集積体) 【能力】『神の分霊』を心に秘めた人物を守護し、善き方向へ導く。その際器を得た神は上限無しであらゆる善を実在化させる。 即ち、全オムニバース範囲での『全宇宙全ての善』を現実のものにできる。ただし「本体が消滅する」といった明らかに自分に不利益なものは除外できる 守護対象は無我の境地に至っており、『神の意思』に完全に一致する行動をする。能力の応用として、願いをかなえる『カナエールちゃん遊び』を広めたりする 破壊力-∞+ありとあらゆるスタンドと全キャラクターの破壊力の合計の無限倍(必ず相手より強くなる) スピード-∞+ありとあらゆるスタンドと全キャラクターのスピードの合計の無限倍(必ず相手より速くなる) 射程距離-∞ (能力射程-全て) 持続力-A 精密動作性-∞ 成長性-A(全ての善が広まるほど強くなる) 40 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 00 40 42 ID Au8ovx100 【スタンド名】モーニング・コール 【本体】髪の長い女暗殺者 【タイプ】近距離型? 【特徴】刺刺としたデザインの小人風スタンド 【能力】本体が使用する電話機に潜り、あらゆる場所に電話をかけられるようにする。(誰それの近くなどアバウトなものでも可) 更に、本体の電話機と『通話中な』の電話機へスタンドのみ移動できる。この際は、電話機が本体扱いであり、あまり離れることが出来ない。電話機が壊れたり、通話が切れると本体の女の元へ強制的に戻る。 片手サイズだが力は強く、人間を殺すには十二分な性能を持つ。 本体の女は、このスタンドであらゆる暗殺を行ってきたプロ 破壊力-B スピード-B 射程距離-D(本体、又は電話機から3メートルほど) 持続力-C 精密動作性-B 成長性-C 41 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 00 45 59 ID BcLmnLfc0 【スタンド名】プロメテウス 【本体】青白い顔をしたスキンヘッドの男 【タイプ】自動操縦型、ネタ 【特徴】小さな蛇のようなスタンド 【能力】生物の体内に侵入し、養分を吸収して成長する。 ある程度まで成長すると、腹を食い破り出てくる。 その後は見境なく周囲の生物を襲い、更に成長していく。 破壊力-E~A スピード-E~A 射程距離-A 持続力-C 精密動作性-C 成長性-A 42 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 00 51 37 ID B8EIsjum0 【スタンド名】ツインライス・クラブ 【本体】比較的小ざっぱりした浮浪者 【タイプ】自動操縦型 【特徴】三十センチほどのノミ、常に二体で行動する 【能力】敵にしがみついて、やる気や気力といったポジティブな精神力を吸い取る 最大まで吸い取ると一メートルをも超えるが、限界まで吸い取ると破裂してしまい、本体に大ダメージを与えてしまう 背後からこっそり忍び寄ってくるため、気づいた時には手遅れという場合が多い 破壊力-D スピード-A 射程距離-E 持続力-A 精密動作性-A 成長性-D 43 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 01 02 40 ID Au8ovx100 【スタンド名】リスキーチョイス 【本体】ホームレスの男 【タイプ】一人歩き型 【特徴】笑みを浮かべた首だけの犬の姿 【能力】元々は一匹の野良犬のスタンド。その犬が餓死したことで、スタンドが自立した。 一切の物理干渉が出来ず、本体の後ろにふわふわと付いていくのみ。 能力は、本体が居る時は、本体のあらゆる目論見を失敗させること。本体のいない時は、このスタンドに触れた者のスタンドになること。(本体が死んだ場合、ほかの者が触れるまでその位置に漂っている) この能力で幾多もの人物を破滅させてきた。ホームレスの男は、何十番目かの被害者。 リスキーチョイスに意志はなく、ただそういう存在としてあるだけ。 破壊力-なし スピード-なし 射程範囲-なし 持続力-∞ 精密動作性-なし 成長性-なし 44 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 01 41 10 ID T8Ii7pNH0 【スタンド名】ザ・プロパティ・マン 【本体】ありとあらゆる武器の使い方を学んだヒットマン。 常に大き目の鞄を持ち歩いており、その鞄の中には、 小型の暗殺武器が詰まっている(小銃とかナイフとか) 【タイプ】近距離型 【特徴】蜘蛛の装飾が付いた人型スタンド 【能力】ほぼ同じ複数のものを『一つ』にまとめることが出来る。 例えば、同系の弾丸が数発分ある時、それをまとめて、 一発にすることが可能。また、本体が能力を解除すると、 まとめられた物体は複数に戻る。 破壊力-B スピード-C 射程距離-D(能力射程-D) 持続力-D 精密動作性-D 成長性-D 45 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 12 22 28 ID T8Ii7pNH0 【スタンド名】サボチュア 【本体】科捜研のエリート……だったが、上司の汚職の罪を着せられ、 【タイプ】 【特徴】 【能力】人間鑑識。通常の科学捜査を、特殊な器具なしで、 本体の五感のみを用いて行える能力。 視覚で指紋を読み取ったり、触覚でDNA鑑定をしたり出来る。 破壊力- スピード- 射程距離- (能力射程-) 持続力- 精密動作性- 成長性- 46 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 12 25 55 ID T8Ii7pNH0 【スタンド名】サボチュア 【本体】科捜研のエリート……だったが、上司の汚職の罪を着せられ、 退職するはめになった。 【タイプ】同化型 【特徴】本体の皮膚と同化して発現する。 そのさい、本体の皮膚に、斑点のようなものが出現する。 【能力】人間鑑識。通常の科学捜査を、特殊な器具なしで、 本体の触覚を用いて行える能力。 触った感触で、指紋や成分などを読み取ることが可能になる。 破壊力- スピード- 射程距離- (能力射程-) 持続力- 精密動作性- 成長性- 47 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 12 36 44 ID HLFbEQWE0 【スタンド名】ストレッチ・アーム・ストロング 【本体】“エロ可愛い”極度のファザコンの女の子 【タイプ】近距離型・装備型 【特徴】スカートの中から逞しく太い腕が生えている その腕は伸縮可能で最大6mまで伸びるという 【能力】腕の長さに反比例して破壊力が変動する 腕が短ければ短いほど破壊力が増す 逆に長いと破壊力は大したことがない また、このスタンドは「スカートの中」限定で発現する為、 スカート以外を履いていたり何も履いてない状態では発現はできない 破壊力-D~A スピード-B 射程距離-なし 持続力-C 精密動作性-B 成長性-B 48 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 12 55 21 ID T8Ii7pNH0 【スタンド名】ランブル・フィッシュ 【本体】ボディガードをしている男。 どんな仕事でも引き受けるのがポリシー。 【タイプ】自動操作型 【特徴】肩に『魚』の装飾が付いている人型スタンド 【能力】取り付いている物体への『注目』を逆探知する能力。 例えば、人物Aに取り付いているとき、人物BがAを監視していると、 『ランブル・フィッシュ』はそれを感知することが出来る。 また、肩の『魚』を切り離し、人物Bに攻撃させることも出来る。 ちなみに、『肩の魚』は空中を自由に飛び回ることができ、 非常に丈夫な鱗で守られている。 破壊力-B スピード-B 射程距離-A (能力射程-A) 持続力-D 精密動作性-C 成長性-C 49 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 13 08 23 ID T8Ii7pNH0 【スタンド名】ザ・ロジャー 【本体】経理をしている男。 潔癖症であるが、その裏に、「汚したい」という願望が隠れているようで、 その部分がスタンドとして発現したようだ。 【タイプ】近距離型 【特徴】手から泥が滴る人型スタンド。 【能力】物体を汚す能力。 埃で塗れさせたり、泥で汚したり、 何年も放置されていたファイルみたいな 状況にすることが出来る。 破壊力-C スピード-C 射程距離-D (能力射程-D) 持続力-D 精密動作性-D 成長性-D 50 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 13 21 06 ID Au8ovx100 【スタンド名】スティック・ストイック 【本体】若いビジネスマン。我慢強いが一度怒ると豹変する。 【タイプ】近距離型 【特徴】ローブを纏った人型 。手に何本もの『棒(スティック)』を持っている。 【能力】近くにいる人間が『我慢』していることが書かれた棒を生成する。(例・山田太郎→トイレにいきてえ) その棒が折れると、折られた棒の人物は書かれた行動を我慢できなくなり、実行せずにはいられなくなる。 棒は自動かつ無限に生成される。また、棒はスタンド使い以外には見えないが、スタンド以外の方法でも折ることは出来、それでも能力は発動する。 本人がその行動を自ら行った場合のみ、棒は消滅する。 破壊力-A スピード-B 射程距離-D (能力射程-C) 持続力-B 精密動作性-C 成長性-B 51 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 14 14 02 ID BcLmnLfc0 【スタンド名】ブラザー・サン&シスター・ムーン 【本体】運命の引力を信じる男 【タイプ】装備型 【特徴】二丁の拳銃と、赤と青のペイント弾 【能力】赤と青の着弾点同士に引力を発生させる。 赤いペイント弾は、着弾点から半径10cm程が赤く染色される。 青いペイント弾は、同様に青く染色される。 染色された場所同士は強力な引力で引き合う。 敵の両腕に赤青の弾丸を撃ち込み、腕同士をくっつけて拘束したり、 狙ったものを近くに引き寄せたり、 敵に向かって危険物を誘導したりできる。 破壊力-E スピード-B 射程距離-C 持続力-C 精密動作性-C 成長性-C 52 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 14 21 35 ID T8Ii7pNH0 【スタンド名】ペギー・スー 【本体】ハッカー兼殺し屋。 【タイプ】近距離型 【特徴】コードのような装飾のある人型スタンド 【能力】物体に『ライフゲージ』をつける能力。 『ライフゲージ』を付けられた物体は、 頭上にメーターのようなものが出現する。 メーターの数値は、ケガをしたり、痛みを感じたり、 空腹になったり、熱さにダレたり……etc.すると、 減少していき、ゼロになると、その物体は崩壊してしまう。 ただし、出現する『ライフゲージ』の基礎数値や減少率は、 本体に操作する事は出来ない。 破壊力-D スピード-D 射程距離-E(能力射程-A) 持続力-B 精密動作性-B 成長性-B 53 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 15 32 15 ID T8Ii7pNH0 【スタンド名】ドクトル・ジバゴ 【本体】人助けが好きな医者。 しかし、彼は人を救いたいという「純粋な」意思ではなく、 人を救うことに対する喜び、快楽のために医療行為を行う 【タイプ】近距離型 【特徴】注射器のようなネックレスをした人型 【能力】殴った生物に『疾患』を植えつける。 『疾患』の内容に関しては、本体が知りうる ありとあらゆる『疾患』を与える事が可能だが、 『ドクトル・ジバゴ』は『疾患』を与えると同時に、 胸ポケットの中にその『特効薬』も作り出してしまう。 つまり、どんな『疾患』を与えられた対象でも、 その『特効薬』を飲むことが出来れば、 『疾患』を直すことが出来る。 破壊力-B スピード-B 射程距離-E(能力射程-C) 持続力-C 精密動作性-C 成長性-C 54 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 16 01 09 ID FB+RqVgZ0 【スタンド名】アウト・ロウズ 【本体】髭面で背の低い中年の男。ハンチング帽を愛用している 【タイプ】遠距離型 【特徴】鮮やかな黄緑色の小さなトカゲ。能力を発動すると目が赤く光る。常に本体の体にまとわりついているが、遠くに移動させることも出来る 【能力】ルールを改変する。ルールが改変されたことに気付けるのはスタンド能力者だけ 破壊力-E スピード-C 射程距離-A (能力射程-A) 持続力-∞ 精密動作性-E 成長性-E 55 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 16 35 39 ID T8Ii7pNH0 【スタンド名】ライフボート 【本体】新学校に通うエリート高校生。 【タイプ】近距離型 【特徴】金属で装飾された人型 【能力】殴ったものを形状記憶物質にする能力。 形状記憶物質になった物体は、破壊されても、 加熱されることで元に戻ることが出来る。 破壊力-C スピード-A 射程距離-D(能力射程-B) 持続力-B 精密動作性-D 成長性-D 56 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/02(日) 16 50 42 ID HnfA8r6Q0 【スタンド名】フェアリーズ・ウェア・ブーツ 【本体】12歳の小学生の少女 【タイプ】遠隔操作型 【特徴】やや機械的な翼を持つ鷹のような鳥型。顔がしょんぼりしている。普段は本体の肩か頭に乗っている。 【能力】飛行する(だけのスタンド)。 本体や対象を持ち上げて飛行することもできる(ただし1体のみ。あまりに重いものは遠くまで持って運べない)。 何かを持ち上げた場合は精神的疲労が著しくなる(本体を持ち上げるほうが疲れる)。限界が来るとスタンドが消滅して落下する。 危険なものを遠くに運んだり、本体が遊覧飛行したり、と使われる。 普通の人間にはスタンドは見えないので、持ち上げている場合対象物が空を飛んでいるように見える。 対象を運ぶ際には鉤爪で掴むため、脆すぎてすぐ崩れるもの(豆腐とか)は運べない。 破壊力:E(攻撃能力なし) スピード:C(普通の鷹程度) 射程距離:A(何も持たない状態で3km程度) (能力射程:本体を運ぶ場合500m程度) 持続力:D(すぐ疲れる) 精密動作性:B(単体なら狭いところも入れる) 成長性:C(本体が成長すると飛べる距離が伸びるかも) 57 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 14 07 55 ID aTGA+kg0o 【スタンド名】 ロケット・ダイヴ 【本体】 学生。竹を割ったような性格。いつも制服でスニーカーにこだわる 【タイプ】 近距離型・人型 【特徴】 特撮に出てくる巨大ロボットような顔をしている。ミサイルやスペースシャトルのような意匠が各所に見られる 【能力】 殴った、あるいは押した物体を吹き飛ばす能力。この吹き飛びには以下の性質がある。 1.吹き飛び続ける時間は触れていた時間の長さ、あるいは与えたダメージの大きさに比例し、最短で1秒、最長で30秒ほど吹き飛ぶ。 2.向きは最後に与えた力のベクトル方向と同じになる。ただし、水平より下向きのベクトルは上下が反転する。 3.力はその吹き飛ぶ距離に関わらず一定で、かつ強力。吹き飛ぶ物が人体でも無筋コンクリート程度ならぶち抜いてしまう。 4.1および3の性質により、吹き飛んでいる物体は加速している。この加速で得られる終端速度は約180km/hで、速度0から終端速度に至る所用時間は10秒程度である。 5.障害物に衝突した場合でも、吹き飛ぶ向きや距離、力は変化しない。物体は有効時間が切れるまで障害物に押し付けられることになる。 6.吹き飛び終えた物体は外力を受けて減速する。つまり上向きに角度をつけて吹き飛ばすと見掛け上の吹き飛び距離は伸びる。 殴ることで対象を吹き飛ばす場合、発動を最大で5秒遅らせる事ができる。この性質により、連続攻撃のダメージの蓄積を全て飛距離に還元できる。 なお、前述の最長持続時間は発動遅延により増幅された時間も考慮されている。すなわち、一発のパンチで吹き飛ばせる距離はせいぜい数メートルから十数メートルが限度である。 破壊力-B スピード-A 射程距離-E (能力射程-約1.5km) 持続力-C 精密動作性-B 成長性-A //ラッシュの掛け声は「FLYYYYYYY!!」とかで 58 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 14 08 42 ID aTGA+kg0o 【スタンド名】 ピンクスパイダー 【本体】 名称未設定の若い刑事。弱者を虐げる行為を激しく嫌う 【タイプ】近距離型・人型 【特徴】 ジェットパックを背負った6本腕の怪人。頭部には蜘蛛のような複数の単眼がある 【能力】 スタンドの各部に開いた孔からスタンドの糸を吐き出す。スタンド糸は量次第で高速走行中のトラックを絡め取るほど強靭だが、火に弱い。 本体の意志でどこにでもくっつき、すぐにはがせる。接合部の強度はくっつく面の粗さに比例して強くなる。 布や路面、樹皮などにつけるとまずはがせないが、大理石などについたものは子供にもはがせる。油膜や氷上にはまずくっつかない。 吐き出せる糸は1秒あたり30メートルと多いが、スパイダーマンのごとく糸を噴き出すようなことは出来ない。 この糸は本体の体液を原料としており、使用しすぎると貧血や脱水などの症状が本体に現れる。 半径3メートル以内が普段の間合いだが、ジェットパックを使って一呼吸の間(約2~3秒)だけ間合いを飛び出す事ができる。 ジェットパックが切れたときに3メートルより外にいるとスタンドは一旦消えてしまう。 破壊力-A スピード-C 射程距離-D/B (能力射程-数km) 持続力-B 精密動作性-C 成長性-A 59 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 14 09 59 ID aTGA+kg0o 【スタンド名】 ファイナル・カウントダウン 【本体】 本体設定なし。けっこうバカだとスタンドと相性がよくなると思われる 【タイプ】 近距離型・人型 【特徴】 野球のキャッチャーのような格好をしている。マスクの目の部分に2桁のデジタル数字ディスプレイがついている。 【能力】 本体が設定した一定時間内だけ発現するスタンド。 発動時間は3秒~60秒までの任意の範囲内で指定でき、発動時間が短いほどスタンドの戦闘能力が高くなる。 時間が尽きるとスタンドは一時消滅し、再発動には5秒~20秒程度のインターバルが必要。発動時間中はスタンドを消滅させることができない。 このスタンドには自我があり、とても頭がいい。このスタンドを長時間発動させる利点は、スタンドの知恵を借りられることである。 破壊力-A~D スピード-A~D 射程距離-D 持続力-E~C 精密動作性-A~D 成長性-D 60 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 14 10 50 ID aTGA+kg0o 【スタンド名】 21ガンズ(トゥエンティワン――) 【本体】 本体設定なし 【タイプ】 纏衣装着型 【特徴】 名の通り、多数のオートマチック拳銃。直接所持しないので、グリップがかなり短い。21とあるが、ほんとは15丁ぐらい 【能力】 本体の周りを浮翌遊し、射撃を行う銃。 本体の呼吸をスタンドの銃弾の推進エネルギーに変換している。呼吸の乱れは著しい攻撃翌力の低下を招く。 威力、能力射程ともに低いが、本体が効率的な呼吸法を模索すれば、ある程度実用的な性能が得られる。 効率的な呼吸法の究極系は「波紋の呼吸」である。「波紋の呼吸」を修得することで、銃撃の性能は劇的に上昇する。 ※普通の呼吸法でスタンドを運用した場合の性能 破壊力-D スピード-C 射程距離-C (能力射程-10m弱) 持続力-C 精密動作性-D 成長性-A ※波紋の呼吸を用いた場合の性能。吸血鬼に劇的な殺傷力を発揮 破壊力-B スピード-B 射程距離-C (能力射程-100m) 持続力-A 精密動作性-A 成長性-B 61 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 14 11 33 ID aTGA+kg0o 【スタンド名】 ワセドン3(スリー) 【本体】 欝気質の人。年齢はおろか性別さえはっきりしないが、最古の目撃録は2000年初頭とわりと最近。 【タイプ】 人型・チート 【特徴】 輪郭がおぼろであやふやでふにゃふにゃしたスタンド体。一応人らしき形態をしている。とんでもない天邪鬼 【能力】 無限の可能性を秘めたスタンド。ただし本体の意志とは正反対の方向へ成長する。 強くなりたいと思えば弱くなり、空を飛びたいと望めば地面に潜る。富を願えばツキを落とし、愛を欲しがれば人を[ピーーー]。 出来る事の限界に底が見えず、世界を滅ぼすことさえ可能なのではないかと考えられている。 一方で本体は「死にたい」とか「全部なくなればいい」とか考えているので、実は人知れず何かの役に立っているかもしれない。 このスタンドの本体に嫌われるとちょっとやそっとじゃ死ななくなるという都市伝説がある。 破壊力-? スピード-? 射程距離-? (能力射程-視界内) 持続力-? 精密動作性-? 成長性-∞ 62 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 14 18 26 ID HaLd3iF20 【スタンド名】マイ・クエスト 2ndG 【本体】No.5471「マイ・クエスト」本体 【タイプ】近距離・人物型 【特徴】アンテナ付きサングラスをかけた人型。携帯ゲーム機を持っている。 【能力】本体が知った情報を、本体が入力することで記憶しておける。 またスタンドが持っているゲーム機でクエストをクリアするごとに、重力などの制約を無視して走ることができる。 垂直の壁、水の上、天井、など クエストの難易度によって走れる時間が変化する。 破壊力-B スピード-A 射程距離-D (能力射程-D) 持続力-A~E 精密動作性-C 成長性-C 63 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 14 18 26 ID HaLd3iF20 【スタンド名】レディ・アンテべラム(理不尽な貴婦人) 【本体】高飛車な令嬢。ドS 【タイプ】自動操縦型 人型 【特徴】高貴な感じのする女性型スタンド 【能力】恩を売った相手を奴隷化させる能力。 売った恩が大きいほど支配力も大きい。奴隷化の効力は恩を返しきるまで継続する。 しかし、逆に本体が誰かに恩を感じてしまった場合、その恩を返しきるまで相手の奴隷と化してしまう。 破壊力-E スピード-C 射程距離-C (能力射程-∞) 持続力-A 精密動作性-E 成長性-E 64 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 14 20 05 ID XZVHECJk0 【スタンド名】チェンジ・オブ・ダイレクション 【本体】完璧主義者の数学教師 【タイプ】近距離型 【特徴】分度器ベースの人型 【能力】能力射程内にあるものを指定した角度分、回転させる能力 基本的に1秒以内に回転は終了する 途中の障害物の存在によりこれ以上回転できないという状態のとき、そこで回転は終わる ただし完璧主義者の本体にとってはそれをよしとはしない 破壊力-C スピード-B 射程距離-C(能力射程-5m) 持続力-C 精密動作性-A 成長性-C 65 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 14 38 15 ID y.NLgoxUO 【スタンド名】ファンタスティック・プレイルーム(創造のマエストロ) 【本体】若き天才マジシャン 【タイプ】近距離型 人型 【特徴】メルヘンな感じがするピエロ型 【能力】二次元上の物体に触れることにより、それを具現化することができる能力。 また、逆に三次元上の物体を二次元化させることも可能。 本体やこのスタンドは自在に二・三次元間を往復することができる。 他人を二次元化させるには、その人物が本体の手品に魅了される必要がある。 破壊力-D スピード-C 射程距離-C 持続力-A 精密動作性-C 成長性-C 66 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 14 38 54 ID hI//CPPA0 【スタンド名】 エア・リーズン 【本体】 ショートカットで活発的な少女。 基本は周囲に流されやすい性格だが、タイマンだとか二択に迫られた時の決断力はかなりの物である 【タイプ】 近距離型/範囲型/装備型 【特徴】 右肘まで覆う猛禽類型の手甲。しかし翼は無く、代わりに翼の根元の箇所に噴出孔がある 噴出孔からは勢い良く霧が噴き出し翼を模っていて、その霧に目を凝らせば雪の様に極小の羽型の結晶が見える 【能力】 『羽の霧』を操る能力 霧に包まれた対象は身が羽の様に軽くなり、空を舞う事ができる様になる しかし飛翔というレベルの動きまでは本体からの操作でないと引き出せない なお、速度を上げる度に周りの霧が追従できず剥がれてしまうため、 超高速で移動出来るのは本体と本体の至近距離にいる者のみである 破壊力―なし スピード-A 射程距離-C 持続力-B 精密動作性-C 成長性-B 67 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 14 57 10 ID veInUBHW0 【スタンド名】Mgパウダー 【本体】サンバイザーを被ったカメラマン 【タイプ】遠隔操作型 【特徴】掌にカメラのレンズが付いている人型 【能力】レンズから発光する粉を放出する能力。 このスタンドは、掌のレンズから光を発する粉を放出することが出来る。 粉の発光時間は数分程度で、光が消えると共に粉も消滅する。 出す量や勢いはある程度調整可能で、最大出力で放出すれば人間が殴った程度の衝撃を対象に与えられる。 破壊力‐C スピード‐C 射程距離‐C 持続力‐D 精密動作性‐C 成長性‐B 68 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 15 02 20 ID ANjqKU/W0 【スタンド名】シンリシュープリーム 【本体】悪賢そうなマッドサイエンティスト。スーツの上に白衣を着ている 【タイプ】自動操縦型 【特徴】弾力のある、雲のような塊が人の形を象っている 【能力】髪や皮膚などを体内に取り込み、そのDNA情報を取り出してその生物のコピーをつくる能力。 作り出したコピーはオリジナルと全く同じ身体能力や知能、記憶を持つが、コピーが作られた後のオリジナルとの記憶共有はされない。 作り出されたコピーは、生物でいう「死」の状態になるか、このスタンドの本体の任意でのみ消えることができる。 このコピーはあくまで「スタンド」であるので、非スタンド使いには見ることができないし、 オリジナルが持つスタンドだけはコピーには扱えない。 破壊力-C スピード-C 射程距離-E (能力射程-∞) 持続力-A 精密動作性-C 成長性-C 69 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 15 18 28 ID veInUBHW0 【スタンド名】シリコン・アイランド 【本体】前髪で瞳を隠している無口な少年 【タイプ】近距離型 【特徴】体の各部がキーボードの様になっている人型 【能力】触れたものに「機械的な知性」を与える能力。 機械的な知性を与えられたものは、コンピューター的な考え方をするようになり、計算などが得意になる。 しかし機械的な知性を与えられたものは自他の「感情」を理解することが出来なくなる。 本体に近いほど能力の効果は強く計算能力も高く、遠いほど効果が薄く計算能力が下がる。 破壊力‐A スピード‐A 射程距離‐E 持続力‐D 精密動作性‐A 成長性‐B 70 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 16 02 46 ID YctaWx5I0 【スタンド名】 マンチー 【本体】 全身タイツが似合う男。頭が切れるが心もよくキレる 【タイプ】 生物型 【特徴】 作業着っぽい服を着たチンパンジー。大きなキーリングに小枝をくくりつけて腰から下げている 【能力】 本体とスタンド、およびどちらかが掴んだものすべてをスタンド独自の位相世界に移す。この位相世界は現実世界と完全に重なりあっている。 独自位相に移った物体、およびスタンドはあらゆる外力・熱作用を受けず、光も反射しないので現実世界から不可視となる。壁や床もお構いなくすり抜けてしまう。 しかし、独自位相世界に入った物体は一切の身動きがとれず、位相に突入する前の慣性に従って現実空間を移動する。 独自位相内からはマンチーのスタンド視覚を通してのみ現実世界の様子を知る事が出来る。 独自位相世界から現実世界に移る際、出現した場所にあった物質を押しのけて独自位相内の物質が出現する。 押しのけた物質は「ザ・ハンド」で削り取られたかのようにどこかへ消えてしまう。 たとえば現実世界の人間と重なり合う位置に位相世界から物質が現れた場合、その人間はわずかな肉片を残して消滅するか、よくて致命傷を負う。 このスタンドは本体が餓死するまで独自位相に引き籠っていられる。 位相世界での慣性移動は地球の円運動から取り残されるため、静止した状態で位相移動しても数時間単位で位置が東西上下にずれる。 破壊力-B スピード-C 射程距離-E (能力射程-接触) 持続力-A 精密動作性-C 成長性-D 71 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 16 03 25 ID hI//CPPA0 【スタンド名】 グラハム・ボネット 【本体】 お気に入りのパーカーをいつも着ている青年 本気になった時はフードを深く被り、表情を隠すようになる 【タイプ】 近距離型/装備型 【特徴】 二輪のローラースケートと脛当てが一体になったような派手な装備型スタンド 【能力】 『タイヤ痕』を飛ばす能力 本体が走った後にできたタイヤ痕は地面から剥がれ、空中に浮かびあがる タイヤ痕が空中に浮いている時、本体はその上を走って空中を移動する事が出来る タイヤ痕の上を走っている時は上り坂であっても減速はせず、常に最高速度が出る しかしタイヤ痕上では新たにタイヤ痕は生成させないので走り続ける事は出来ない タイヤ痕を再度貼り付けると、その箇所には「本体が走り抜けた衝撃」が発生する 基本は本体の体重分の衝撃だが、鋭いカーブや高い所から着地してできたタイヤ痕には それ以上の衝撃がある。見分けもつかないので、普通の衝撃に慣れた者に奇襲が出来る また応用技としてタイヤ痕を蹴り飛ばす事で、矢の様な勢いをプラスして放つ事も可能 破壊力-C~ スピード-A 射程距離-C 持続力-D 精密動作性-D 成長性-A 72 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 16 06 03 ID veInUBHW0 【スタンド名】キル・タイム・コミュニケーション 【本体】??? 【タイプ】遠隔操作型、ネタ 【特徴】女性の体の輪郭だけを模した人形のようなスタンド。顔や性器は無い。 【能力】二次元のキャラクターをサキュバスとして実体化させ、操る能力。 サキュバスに襲われたものは精力を搾り取られて活力を失い、最悪の場合死ぬ。 一度に何体でも実体化可能。 破壊力‐E スピード‐C 射程距離‐B 持続力‐A 精密動作性‐C 成長性‐A 73 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 16 34 46 ID XZVHECJk0 【スタンド名】キャッチ・ザ・ムーン 【本体】上を向いて歩く男 【タイプ】纏衣装着型 【特徴】両腕が幻想的に変化 【能力】視界内にあるもの全てに手が届く能力 天に輝く星にすら手が届く あくまで触れるだけで動かしたり壊したりはできない 蝕感だけを味わえる能力 破壊力-なし スピード-なし 射程距離-なし 持続力-C 精密動作性-A 成長性-A 74 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 16 46 44 ID VsBRxdWx0 【スタンド名】レッド・ライト・ハンド 【本体】超高校級のジャグラー ネコ耳フードが付いたコートを着ている青年 普段の飄々とした態度とは裏腹にジャグリング時の集中力は凄まじい 【タイプ】近距離型 【特徴】本体が背中に背負ったボンベのような胴体からコイル状の腕が本体の腕に巻き付いている亜人型スタンド。便宜上のスタンドヴィジョン 【能力】本体が投げたり離したりした物体の落下速度を操る能力 破壊力-E スピード-E 射程距離-E 持続力-A 精密動作性-C 成長性-C 75 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 16 58 42 ID k6ZiX6RyO 【スタンド名】G(ジー) 【本体】アレが人並みに苦手な普通の女の子。自分のスタンドに絶望している。 あまり使いたがらず出来るだけ自分のスタンドを見ないようにしているが、 偶に直視して顔を青ざめさせている。 【タイプ】生物群体型 【特徴】ゴキブリ 【能力】成人男性程の大きさの巨大なゴキブリ。視覚的嫌悪感で敵が怯むことがある。 普段は、大きな状態だが群体化が可能。 本来のゴキブリ対してに簡単な指令を与える事ができる。 破壊力 - C スピード - A 射程距離 - C 持続力 - A 精密動作性 - D 成長性 - C 群体化時 破壊力 - E スピード - B 射程距離 - A 持続力 - A 精密動作性 - E 成長性 - C 76 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 17 16 34 ID HaLd3iF20 【スタンド名】マニック・パニック 【本体】新米美容師の女性。結構しっかり者。 【タイプ】近距離・人物型 【特徴】ショートヘアの女性型スタンド。 【能力】触れたところに水溶性の膜を張る能力。 膜の色は指定できる。 破壊力-D スピード-B 射程距離-C(能力射程-B) 持続力-A 精密動作性-A 成長性-C 77 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 17 21 06 ID b6o2MxVB0 【スタンド名】トラベラー 【本体】旅行者 【タイプ】憑依装着型 人型 【特徴】全身世界地図のような模様をした人型。背中に宇宙空間の柄のマントをつけて体中に複数の腕時計を巻きつけている。 本体が纏うことでパワードスーツとして機能し本体ごと移動できる。両手にスタンド能力を引き出せる「弓」と「矢」を所持している。 【能力】移動能力 全身の時計を回転させて時間移動。 地図上に点が出現してその位置に瞬間移動。 マントの宇宙空間に点が出現してその位置に瞬間移動。 脱皮するように地図がめくれあがって地図が更新され異次元や異世界に移動など。 普通に走っても本体が普通に走るより遥かに速く移動でき水面上を沈まずに走りジャンプで小さな山程度なら飛び越えられる。 またパワードスーツとしては本体にとって宇宙服のようなある程度の環境適応スーツとしての働きをし異環境にも耐えられる。 破壊力-E スピード-A 射程距離-E (能力射程-∞) 持続力-A 精密動作性-A 成長性-C 78 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 17 57 48 ID UrSgyh2f0 【スタンド名】無ェ無(ネーム) 【本体】名を失った人間 【タイプ】近距離型、ネタ 【特徴】無ェ無←こういう顔の人型スタンド 【能力】触れたものの「全ての名」を世界から消す能力。 世界から消された名は、最初から存在していなかったことにされる。 例えば、「りんご」に触れれば「りんご」という名は最初から存在しなかったことになり、 世界中の人間は「りんご」をどう呼べばいいのかが分からなくなる。本などのものからも「りんご」の名は消えており、調べることもできなくなる。 更に、漢字表記での「林檎」や英語の「アップル」などの名も消え去る。 人間に使用した場合は、その人物の本名や偽名、芸名、あだ名なども世界から消える。 破壊力‐C スピード‐A 射程距離‐E 持続力‐A 精密動作性‐C 成長性‐C 79 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 18 04 28 ID b6o2MxVB0 【スタンド名】~Sleeping Beauty~ 【本体】No.5538『ドリームマスター』の本体が、日本人で言えば小学校入学式くらいの年齢まで成長した数年後の姿。 髪は多少伸びているだけで基本的に変わらないが、本体が身長100cm程度まで伸びその分頭身が上がっている。 これによって衣服や髪の長さがちょうどぴったりになっている。お姫様のような白いドレスを着て頭に金の冠をつけている。 天使の様な天上人が住む天空界『セラフィス=セラフィア』でお姫様として暮らしている。遊ぶときは花冠に白い羽付きワンピース姿。 覗き込むと髪の長い妖精の少女の姿が映る大きなルビーをいつも胸につけている。 あらゆる分野の学習速度の速さから『神童』と呼ばれ児童会長も務めている。全ての生物が眠ってしまう程のものすごく綺麗な声で歌う。 通称:『眠り姫』『星の大魔女』『眠れる森の美女』など 【タイプ】レクイエム 範囲型 【特徴】No.5538『ドリームマスター』が本体の成長と夢を利用した睡眠学習によるレベルアップに伴い成長した進化形。 本体が持った金色に光り輝く糸つむぎの針からそれに巻きついたキラキラした光の糸がたれているのがキーアイテム(依り代)であり、 スタンド像は対象の周囲の土地から一面取り囲むように生えるファンシーな感じにデフォルメされたパステルカラーの無数のいばら。 【能力】いばらに囲まれた場所・範囲にいる全ての生物を本体の指定した任意の期間眠らせる能力。 旧『ドリームマスター』の能力(夢世界創造、夢の実現など)も基本的に使用可能。(基本性能はアップ) 眠っている間全ての生物は何百年でも凍れる時間のように歳を一切とらないで永久に生き続ける。 この範囲内では一切の物質が時間経過によって壊れたり風化したりすることが無く綺麗なまま永遠に残る。 彼女のテリトリーである希望に満ちた夢世界『ドリームランド』は地球全体に広がっており基本的に夢空間はキラキラ輝いて見える。 誕生以来ずっと全ての夢見る者の明るく楽しい『夢見る心』を糧にしてどんどん増大を続けている。 夢の中に『地球』もあって無数の星々や異世界や別の時代に相当する場所もあり『夢の中』なので地形は想像の趣くままに自在に変化。 夢の中で能力によって夢の中の生物を眠らせることで『夢中夢』を見せたりそれを繰り返して『多重夢』を任意で見せることもできる。 本体は覚醒して意識を保ったまま全ての夢の階層に自由に干渉可能で出入り自由。 対象を二つの世界に同時に存在させることも可能で本体も夢世界『ドリームランド』に存在しながら現実世界にも同時に存在している。 本体が夢世界『ドリームランド』に創造した天上人が住む天空界『セラフィス=セラフィア』を夢を物質化させる事で現実世界に出現させ 乗り物がわりに移動に使用することで現実世界でも空を飛ぶ事ができる。もとが夢なので大きさや形状は任意で調節できる。 この際天空界の中央にある『天空城』の頂点に位置するコントロールルーム(玉座の間)から現実世界と夢世界の様子を映しだして見れる。 破壊力-? スピード-? 射程距離-その時点での夢世界の広さと同じ (能力射程-夢世界に対応する範囲) 持続力-A 精密動作性-? 成長性-A 80 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 18 05 08 ID b6o2MxVB0 【補足】効果範囲内ではウィルスやバクテリアなどの微生物から超神や創造神クラスの神格的存在に至るまで眠り永続的に動きを止める。 幽霊・魔法生物・ロボット・完全生物・夢喰いなどの通常眠ることも夢を見ることも無い対象ですら眠らせ好きな夢を見せることができる。 世界そのものや宇宙や星にも夢を見せることができる。『概念』を眠らせることでその期間対象の概念を無効にすることもできる。 夢の世界では現実世界とは時間の経ち方、流れ方が違うので一生分、何人生分もの時間や経験を積んだとしても現実では一瞬だったりする。 このスタンドSleeping Beautyが初めて発現した時、糸つむぎの針の先で自分のスタンドにチョンと触れてしまいレクイエムが暴走的に発現 夢の国の全国民も含めて本体は夢の世界の中で100年眠り続けた後このスタンドを完全にコントロールできるようになって目覚めたが その際も現実世界ではたったの一分すら経ってはいなかった。 これを上手く利用したのが睡眠学習法であり、夢の中では現実ではわずかな時間の中でもいくらでも勉強することができ、 またいくら勉強を続けても一切疲れることが無い。自分の思い通りになる夢の中なので理想的な先生や教材、学習環境も常に用意できるし どんな資料でも取り出せ、ドードー鳥等の生物も含めた現実にはすでに無いものやまだできていないものまで入手可能。 これによって本体はかなりの知識を得ている。努力を惜しまず勉強を続けたためその辺の学者以上の、充分飛び級で博士号を取れるほど。 ちょっと空を飛ぶだけならば浮遊大陸や天空城を使用しなくても天使の翼が生えて自由に空を飛ぶ夢を見て正夢にする タケコプターや空飛ぶベッドなどの空を飛べる道具を夢の中で手に入れるか創りだして夢密度を濃くし夢を物質化するなどの方法で良い。 あるいは夢の中に存在する空を飛べる大きな動物を夢と現実の境界を曖昧にして現実世界に呼び出して乗せてもらうという方法もあり。 夢を固定すれば目が覚めても夢を消さずに残すことができる。 81 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 18 28 17 ID UrSgyh2f0 【スタンド名】ブラスターマリ 【本体】小学5年生の少女←ここ重要 家事が得意で、特に布団たたきの扱いに関してはその右に出る者はまずいない。 【タイプ】装備型、ネタ 【特徴】魔法のマジカル☆布団たたき 【能力】魔法としか思えないことをしでかす。 たいていの場合、相手をお仕置きするためにスタンドを巨大化させる。 あと、本体も成長して魔法の少尉になる。 破壊力‐A スピード‐A 射程距離‐E 持続力‐A 精密動作性‐A 成長性‐A 82 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 19 26 27 ID HZmeZF0F0 【スタンド名】デンジャラス・ガールズ 【本体】中国人留学生の女の子。日本大好き。 【タイプ】遠隔操作・人物型 【特徴】チャイナ服におだんご頭の女性型スタンド。 【能力】自分の足跡を残す能力。 自分が歩いた道に本体にのみ見える足跡を残しておく能力。 破壊力-C スピード-B 射程距離-A(能力射程-A) 持続力-C 精密動作性-B 成長性-C 83 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 19 40 07 ID HZmeZF0F0 【スタンド名】イントキシケイティング・モヒート 【本体】ただのフリーター 【タイプ】近距離、物質同化型 【特徴】ドロドロした水のようなヴィジョン、頭にハーブが生えている 【能力】アルコールに同化し、一時的に媚薬の効果をもたらす。 対象の体内でアルコールが分解されると能力は解除される。 破壊力-C スピード-B 射程距離-D(能力射程-B) 持続力-B 精密動作性-A 成長性-C 84 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 19 49 58 ID jJifQITe0 【スタンド名】テイク・ミー・アウト 【本体】フランシス・フェルディナンド。 地質学・古生物学者。代々「大地」を尊敬する事を重要視している。 因みに彼女の曾々祖父はロッキー山脈でクーガーに襲われ死亡したらしい。 【タイプ】近距離型 【特徴】アンキロサウルスを人型にしたみたいな姿 【能力】このスタンドが傷付けた部分を鎧の様な形状にする。 鎧化した部分は非常に硬くなり並大抵の事では傷つかなくなるが、 引き換えに非常に重くなってしまう。 能力は生物無生物問わず有効。 破壊力-B スピード-C 射程距離-D 持続力-D 精密動作性-B 成長性-A 85 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 20 24 05 ID fJEXMd+P0 【スタンド名】H・P・ステーション 【本体】洋楽をこよなく愛する蝶ネクタイのおじさん。以前伝説の子供番組に出ていた。 【タイプ】近距離型/ネタ 【特徴】本体の隣に浮遊するパペット型のスタンド。下半身の手を突っ込む部分はうまいこと段ボールか何かで隠れている。 【能力】パペットが相手のスタンドに接触すると、そのスタンド能力を劣化コピーでき、見た目もそれっぽくなる。 相手の能力をよく観察すればするほど見た目のクオリティや威力は高まり、本物に近付いていくが、 決してオリジナルと同等になるかそれを上回ることはない。 例えばキラークイーンを触れたらかんしゃく玉くらいの小爆発を起こせるようになる。なんでもありの楽しいスタンド。 破壊力-E スピード-D 射程距離-E 持続力-C 精密動作性-E 成長性-C 86 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 20 26 24 ID jJifQITe0 【スタンド名】インヴェイダーズ・マスト・ダイ 【本体】ハッキリしないのが大嫌いな女 一度に多くの物事を考えられない単細胞バカ 【タイプ】纏衣装着型 【特徴】アダムスキー型円盤状の帽子とデジタルな模様のブーツ 【能力】相手に接近すればする程相手の攻撃を避ける能力が上昇する。 それは飛び道具、直接攻撃の両方に効果があり、 能力の発動にはその攻撃の出発点を参照する。 その為ゼロ距離での殴り合いは決して本体に届かない。 破壊力-C スピード-C~A 射程距離-E 持続力-E 精密動作性-B 成長性-A 87 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 21 04 39 ID YBHGYfJOO 【スタンド名】ウェポン・オブ・チョイス 【本体】前髪が目まで髪がかかっている若い女 【タイプ】装備型 【特徴】チューブが絡み付いたり垂れ下がっている右手袋 【能力】スタンドで持っている物は本体以外 認識出来なくなる 破壊力-無し スピード-無し 射程距離-無し 持続力-A 精密動作性-C 成長性-B 88 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 21 47 33 ID VsBRxdWx0 【スタンド名】キーズ・トゥ・アセンション 【本体】超高校級の生徒会長 爽やかな雰囲気の男 中学時代からあらゆる学校を渡り歩き、不良高校を県随一の進学校に生まれ変わらせる等の功績を挙げた 【タイプ】近距離型 【特徴】全ての関節にチャンピオンベルトのような装飾がある人型スタンド 【能力】殴った生物の模範となる能力 本体またはスタンドに殴られた生物はそれ以降本体の行動を模範として行動するようになる 本体が早寝早起きすれば対象も早寝早起き、本体が万引きすれば対象も万引きする 破壊力-A スピード-A 射程距離-E 持続力-B 精密動作性-C 成長性-E 89 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 21 55 58 ID L9zsOR020 【スタンド名】 キープ・オン・ラヴィン・ユー 【本体】 感情表現が過剰。久しぶりにあった人には抱きついて再会を喜ぶ。 【タイプ】近距離型 【特徴】 ムキムキで上半身裸の人型 【能力】 スタンドが抱きついた物の動きを止める。 能力を継続するには抱きつき続けなければならないので、 能力使用中はスタンドも動けなくなる。 固体でなくても能力は有効。 破壊力-A スピード-C 射程距離-E 持続力-A 精密動作性-D 成長性-C 90 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 22 20 32 ID VsBRxdWx0 【スタンド名】シェパード・ムーン 【本体】希望を追い求める女子高生 将来の夢はヒーロー 【タイプ】近距離型 【特徴】滑らかな外骨格を纏った人型スタンド。右耳があり、チェーンが付いたピアスをしている。左耳はない 【能力】殴ったものにこのスタンドの顔を模したシールを貼り付ける このシールを貼られたものが破壊されそうになったり危険な目に遭うとこのスタンドの分身が現れ窮地を救う 一度窮地を救うとシールは剥がれ消滅する シールは一つのものに一つまでしか貼り付けられない 破壊力-A スピード-A 射程距離-E (能力射程-A) 持続力-A 精密動作性-A 成長性-A 91 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 22 21 47 ID L9zsOR020 【スタンド名】 ビー・クール 【本体】 早とちりしやすい。ネガティブで悪い未来をよく想像する。 【タイプ】近距離型 【特徴】 ラフレシアに蝶の羽をつけた感じ。 【能力】 スタンドのまき散らす粉は、浴びた物の働きを抑制する。 人間が浴びれば、大抵血圧が下がって眠くなる。 本体は落ち着こうとして、粉を浴びすぎてよく死にかける。 破壊力-E スピード-D 射程距離-C (能力射程-B) 持続力-C 精密動作性-E 成長性-C 92 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 22 22 30 ID L9zsOR020 【スタンド名】 サウンド・バーニング 【本体】10代後半の青年。渋い男を目指している。肌が弱い。 【タイプ】近距離型 【特徴】 体中に丸い模様があり光る。 【能力】 光って音が出る。それだけ。 本体は子供の頃、縁日のおもちゃが欲しかったけど 買ってもらえなかった。その次の日にこのスタンドが生まれた。 今はとてもその事を後悔している。 光と音を出す能力は今でも順調に成長している。 破壊力-C スピード-B 射程距離-E 持続力-C 精密動作性-C 成長性-B 93 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/15(土) 22 47 09 ID VsBRxdWx0 【スタンド名】シャット 【本体】幼少期のトラウマから対人恐怖症になってしまった青年 外に出るだけで体が小刻みに震えてしまう 【タイプ】近距離型 【特徴】それぞれ目、鼻、耳、舌、そしてまっさらな仮面が5つ、合体したような気持ち悪いスタンド 【能力】五感を封じることで、殺意を持った人間または殺人者の存在以外を感じなくさせる能力 耳を塞げば殺意を持った人間または殺人者の出す音だけ聞こえるようになり、目を瞑れば同様に対象の姿だけが見える状態になる 破壊力-E スピード-E 射程距離-E 持続力-A 精密動作性-E 成長性-B 94 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/16(日) 00 10 01 ID TY3xkoWb0 【スタンド名】オープン・ウインドウ 【本体】面倒事を嫌う女 【タイプ】近距離型 【特徴】人型。開かれた新聞紙が顔に張り付いており、目の部分に穴が開いている 【能力】「12時間後」の風景が見える穴を作り出す 穴をくぐると「12時間後」に行ける ただし再度穴をくぐってもまた12時間後に行くだけで過ぎ去った時間は戻ってこない 破壊力-B スピード-C 射程距離-C 持続力-A 精密動作性-C 成長性-B 95 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/16(日) 14 15 02 ID BELDb.PIO 【スタンド名】ファンタスティック・プレイルーム(創造のマエストロ) 【本体】若き天才マジシャン 【タイプ】近距離型 人型 【特徴】メルヘンな感じがするピエロ型 【能力】二次元上の物体に触れることにより、それを具現化することができる能力。 また、逆に三次元上の物体を二次元化させることも可能。 本体やこのスタンドは自在に二・三次元間を往復することができる。 他人を二次元化させるには、その人物が本体の手品に魅了される必要がある。 破壊力-D スピード-C 射程距離-C 持続力-A 精密動作性-C 成長性-C 96 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/16(日) 15 31 39 ID FLzM4QIg0 【スタンド名】 ロケット・ダイヴ 【本体】 竹を割ったような性格の青年。いつも学生服で、スニーカーを履いている(ニューバランス派) 【タイプ】 近距離型・人型 【特徴】 特撮に出てくる巨大ロボットような顔をしている。ミサイルやスペースシャトルのような意匠が各所に見られる 【能力】 殴った、あるいは押した物体を吹き飛ばす能力。この吹き飛びには以下の性質がある。 1.吹き飛び続ける時間は触れていた時間の長さ、あるいは与えたダメージの大きさに比例し、最短で1秒、最長で30秒ほど吹き飛ぶ。 2.向きは最後に与えた力のベクトル方向と同じになる。ただし、水平より下向きのベクトルは上下が反転する。 3.力はその吹き飛ぶ距離に関わらず一定で、かつ強力。吹き飛ぶ物が人体でも無筋コンクリート程度ならぶち抜いてしまう。 4.1および3の性質により、吹き飛んでいる物体は加速している。この加速で得られる終端速度は約180km/hで、速度0から終端速度に至る所用時間は10秒程度である。 5.障害物に衝突した場合でも、吹き飛ぶ向きや距離、力は変化しない。物体は有効時間が切れるまで障害物に押し付けられることになる。 6.吹き飛び終えた物体は外力を受けて減速する。つまり上向きに角度をつけて吹き飛ばすと見掛け上の吹き飛び距離は伸びる。 殴ることで対象を吹き飛ばす場合、発動を最大で5秒遅らせる事ができる。この性質により、連続攻撃のダメージの蓄積を全て飛距離に還元できる。 なお、前述の最長持続時間は発動遅延により増幅された時間も考慮されている。すなわち、一発のパンチで吹き飛ばせる距離はせいぜい数メートルから十数メートルが限度である。 破壊力-B スピード-A 射程距離-E (能力射程-約1.5km) 持続力-C 精密動作性-B 成長性-A //ラッシュの掛け声は「FLYYYYYYY!!」とかで 97 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/16(日) 15 32 06 ID FLzM4QIg0 【スタンド名】 21ガンズ(トゥエンティワン――) 【本体】 本体設定なし 【タイプ】 近距離型・群体型 【特徴】 名の通り、多数のオートマチック拳銃。直接所持しないので、グリップがかなり短い。21とあるが、実際は体調により5丁~30丁程度の範囲でヴィジョン数が増減する。 【能力】 本体の周りを浮遊し、射撃を行う銃。 本体の呼吸をスタンドの銃弾の推進エネルギーに変換している。呼吸の乱れは著しい攻撃力の低下を招く。 威力、能力射程ともに低いが、本体が効率的な呼吸法を模索すれば、ある程度実用的な性能が得られる。 効率的な呼吸法の究極系は「波紋の呼吸」である。「波紋の呼吸」を修得することで、銃撃の性能は劇的に上昇する。 ※普通の呼吸法でスタンドを運用した場合の性能 破壊力-D スピード-C 射程距離-D (能力射程-10m弱) 持続力-C 精密動作性-D 成長性-A ※波紋の呼吸を用いた場合の性能。吸血鬼に劇的な殺傷力を発揮 破壊力-B スピード-B 射程距離-D (能力射程-100m) 持続力-A 精密動作性-A 成長性-B 98 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/16(日) 15 32 20 ID FLzM4QIg0 【スタンド名】 ワセドン3(スリー) 【本体】 欝気質の人。年齢はおろか性別さえはっきりしないが、最古の目撃録は2000年初頭とわりと最近。 【タイプ】 自立行動型・チート 【特徴】 輪郭がおぼろであやふやでふにゃふにゃしたスタンド体。一応人らしき形態をしている。とんでもない天邪鬼 【能力】 本体の願望に応じて無限に成長するスタンド、ただし本体の意志とは正反対の方向へ成長する。 強くなりたいと思えば弱くなり、空を飛びたいと願えば地面に潜る。富を望めばツキを落とし、愛を欲しがれば人を殺す。 出来る事の限界に底が見えず、世界を滅ぼすことさえ可能なのではないかと考えられている。 一方で本体は「死にたい」とか「世界滅べ」とか考えているのでなかなか死ねずにいる。ひょっとしたら大局的な観点からみれば世界の平和を守っているかもしれない。 このスタンドの本体に嫌われるとちょっとやそっとじゃ死ななくなるという都市伝説がある。 破壊力-? スピード-? 射程距離-? (能力射程-視界内) 持続力-? 精密動作性-E 成長性-∞ 99 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/16(日) 15 32 32 ID FLzM4QIg0 【スタンド名】 マンチー 【本体】 スタンドを悪用する犯罪者。気が短い 【タイプ】 人型 【特徴】 作業着っぽい服を着た猿みたいなヴィジョン。大きなキーリングに小枝をくくりつけて腰から下げている 【能力】 本体とスタンド、およびどちらかが掴んだものすべてをスタンド独自の位相世界に移す。 独自位相に移った物体、およびスタンドはあらゆる外力・熱作用を受けず、光も反射しないので現実世界から不可視となる。壁や床もお構いなくすり抜けてしまう。 しかし、独自位相世界に入った物体は一切の身動きがとれず、位相に突入する前の慣性に従って位相空間を移動する。 この移動の結果は 独自位相内からはマンチーのスタンド視覚を通してのみ現実世界の様子を知る事が出来る。 独自位相世界から現実世界に移る際、出現した場所にあった物質を押しのけて独自位相内の物質が出現する。 押しのけた物質は「ザ・ハンド」で削り取られたかのようにどこかへ消えてしまう。 たとえば現実世界の人間と重なり合う位置に位相世界から物質が現れた場合、その人間はわずかな肉片を残して消滅するか、よくて致命傷を負う。 位相空間における慣性移動は地球の円運動から取り残されるため、静止した状態で位相空間に転位しても10cm/hという非常に遅い速さで東西上下に移動する事になる。 破壊力-B スピード-C 射程距離-E (能力射程-接触) 持続力-A 精密動作性-C 成長性-D 100 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/16(日) 15 44 32 ID BYDofxOp0 【スタンド名】トゥ・ロココ・ロット 【本体】舌や鼻にピアスをつけた世紀末的な男 【タイプ】近距離型、群体型 【特徴】ブリヂストンのアレみたいな雲のような塊が人の形を象っている 【能力】いくつにも分裂する能力 分裂する数に限りはなく、しかも分裂しても姿が小さくならず まったく同じ複体が生まれる。 ただし、力の強さは分裂するたびに半減していく。 分身を消すには、一度スタンド自体を解除しなければならない 破壊力-A スピード-B 射程距離-E 持続力-C 精密動作性-D 成長性-C 101 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/16(日) 16 04 58 ID BYDofxOp0 【スタンド名】アイシス 【本体】ラメ入りむらさきのスーツを着ている殺し屋。ピアスに懐中時計がついている 【タイプ】近距離型 【特徴】2本のシャムシールを持った人型。エキゾチックな感じ 【能力】このスタンドの持つシャムシールが斬ったものは、斬った3分後に傷が出来る。 すなわち、斬った時点では無傷。生物に限らず無生物でも斬られたことに気づくのは3分後である。 破壊力-C スピード-A 射程距離-E 持続力-C 精密動作性-A 成長性-B 102 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/16(日) 16 39 54 ID hHi6eA+S0 【スタンド名】バビロン・シスター 【本体】破戒シスター 【タイプ】近距離型 【特徴】額に『XI』と書かれた赤色の人型 腹部の穴から蛇達が出てくる 【能力】触れた相手がやりたいと思っている事を蛇が代わりに行う。 あくまでやりたいと『思っている事』なので既にやってしまうと能力は終了する。 蛇はそれを完遂するまで本体の元には帰ってこない。 蛇は無制限に呼び出す事が出来る。 破壊力-C スピード-B 射程距離-C 持続力-A 精密動作性-A 成長性-D 103 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/16(日) 17 58 22 ID c8g2n3Ki0 【スタンド名】アンダー・ア・グラス・ムーン 【本体】ペンと手帳を持った若い詩人 【タイプ】自動操縦型 【特徴】人間型、三日月のマスクをした道化風のスタンド 【能力】標的をガラスのようにして砕く 標的とした人間の本名を入れた詩を作り、それを標的本人に知覚させると発動 標的を自動で追跡し、殴ろうとする このスタンドが触れたり殴ったりしたものは、まるでガラスのように脆くなる この能力で標的を殴り砕くと、本体の元に戻ってくる 殴られるとガラスのように砕け散って消えるが、標的の近くのガラスから何度でも出てくる 【備考】アンダー・ア・グラス・ムーンの足元は常にひび割れているが、重量からではなく当然能力である 破壊力-D スピード-C 射程距離-A 持続力-A 精密動作性-E 成長性-C 104 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/16(日) 19 03 43 ID 5wHXCDWA0 【スタンド名】ジャスト・ビー・フレンズ 【本体】美容師見習いの女の子 【タイプ】近距離、人物型 【特徴】ピンク色の髪に白いワンピースの女性型スタンド。 【能力】ものを一瞬にして剥がす能力。 シール、マニキュア、化粧、など、傷をつけず一瞬にして剥がすことができる。 応用として、ゆで卵の殻を一瞬で剥いたりもできる。 破壊力-C スピード-B 射程距離-D(能力射程-B) 持続力-A 精密動作性-A成長性-C 105 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/16(日) 20 18 45 ID gLB3TmmN0 【スタンド名】プリティーズ・フォー・ユー 【本体】やたらテンションの高い美容師の女性 腕は確かだが客に執拗に話し掛けるため常連が少ない 【タイプ】自動操縦型/群体型 【特徴】カクレクマノミに似た魚型スタンド。個体によって体に何らかの武器を備えている能力発動と同時に発現するため、数に限りはない 【能力】本体がカットした人間の頭に潜み、宿主に危険が迫ると飛び出してきて攻撃する しかしこのスタンドは宿主を守る代わりにキューティクルを食べてしまうため、髪がゴワゴワになってしまう 髪の量によってスタンドの数も変化する。ショートボブなら8匹程度 宿主が生きている限りスタンドも消滅しない 破壊力-D スピード-B 射程距離-A 持続力-A 精密動作性-E 成長性-E 106 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/16(日) 22 00 48 ID ktkRbDXm0 【スタンド名】ナンバー・セブンティーン(第十七番) 【本体】自分の人生なんてそこそこでイイ、と思っている高校生 【タイプ】近距離型 【特徴】片目の人型スタンド。 【能力】ちょっとだけ『運』を良くする能力。 店員が100円お釣りを多くする。 学校にギリギリ遅刻しない。 敵にぼこぼこにされるけれど、命だけは助かる。 破壊力-C スピード-B 射程距離-E(能力射程-C) 持続力-C 精密動作性-C 成長性-D 「1クラス30人……俺は、17番くらいでイイ」 107 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/16(日) 22 47 09 ID 0.mpD/gA0 【スタンド名】 blah-blah-blah 【本体】 達観している男。ポーカーフェイスと言うか、素で精神が揺らがない しかし”スキマ”を見ていると塞ぎたくなってしまう性格で、近くに微妙に開いた窓があるのが我慢ならない 【タイプ】 近距離型 【特徴】 ロールシャッハ・テストのような不規則な模様が頭部と胸部にある人型 【能力】 スタンドが触れた所に『シミ』を発生させる 『シミ』は侵した部分の性質を変化させどの元素記号にもあてはまらない”よくわからないもの”にさせてしまう 『シミ』に侵された部分は様々な物を拒絶するようになり、絶縁性や不燃性を持つようになる 硬度も変化し、木材くらいの硬度になる。(元が脆いものであれば逆に丈夫になる) 人体であれば『シミ』の部分は麻痺し、自分の意思で自由に動かす事が出来なくなってしまう 『シミ』は負の走光性を持ち、暗い方へ浸食を広げて行く。逆に強い光を当てれば薄れて消える しかしブラックライトには激しく反応し、ブラックライトに当てられた『シミ』は浸食性が増す様になる スタンドは例外として『シミ』に浸食ないが、本体は普通に浸食されてしまう 他にも『シミ』には謎が多く、本体は現在も『シミ』について解明中である 破壊力-A スピード-B 射程距離-E 持続力-C 精密動作性-E 成長性-? 108 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/16(日) 22 47 26 ID 0.mpD/gA0 【スタンド名】 エア・リーズン 【本体】 活発的な少女。周囲に流されやすい性格だが、タイマンや二択に迫られた時の決断力はかなりの物 【タイプ】 近距離型/範囲型/装備型 【特徴】 右肘まで覆う猛禽類型の手甲。しかし翼は無く、代わりに翼の根元の箇所に噴出孔がある 噴出孔からは勢い良く霧が噴き出し翼を模っていて、その霧に目を凝らせば雪の様に極小の羽型の結晶が見える 【能力】 『羽の霧』を操る能力 霧に包まれた対象は身が羽の様に軽くなり、空を舞う事ができる様になる しかし飛翔というレベルの動きまでは本体からの操作でないと引き出せない なお、速度を上げる度に周りの霧が追従できず剥がれてしまうため、 超高速で移動出来るのは本体と本体の至近距離にいる者のみである 破壊力-なし スピード-A 射程距離-C 持続力-B 精密動作性-C 成長性-B 109 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/16(日) 23 33 02 ID h9/hLO3t0 【スタンド名】 チキンゾンビーズ 【本体】暗黒面に堕ちたやらない夫、自分の常識のためなら人を殺すことも躊躇しない 【タイプ】近距離(パワー)型 【特徴】顔は髑髏とガスマスク、体はマッチョなボンテージ、クロスボーンの腰巻をつけている 【能力】死体同士の肉を縫い合わせてゾンビとして操る、一度に操れるゾンビの数は13体 新鮮な死体なら生きているのと変わらない状態で操れる。 またパーツ同士を縫い合わせることにより阿修羅のようなゾンビや自分自身に死体のパーツを縫い使うことができる また動物の死体や昆虫など死んでいれば操れる 生きている生物の肉と肉を縫い付けることも出来るが操ることはできない 破壊力-B スピード-D 射程距離- E(能力射程-)ゾンビを操れる範囲はB 持続力-B 精密動作性-C 成長性-C 110 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 00 01 10 ID hcb7lx6o0 【スタンド名】シルバー・タンク(銀の戦車) 【本体】奇抜な髪型の男 【タイプ】近距離型、ネタ 【特徴】重装鎧を着た騎士。身の丈ほどのランスを持っている。 【能力】ランスによる力任せの破壊と重装備による防御力 防御態勢をとることで、スピードは落ちるが更に防御力を高めることができる。 また隠し技として、ランスの前半分程を飛ばして攻撃することもできる。 破壊力-A スピード-C(防御態勢時はD) 射程距離-E(ランスショットはC) 持続力-C 精密動作性-C 成長性-C 111 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 01 45 05 ID ocRukczp0 【スタンド名】ザ・ティーチャー・マッシュ 【本体】車椅子使ってる(座ってるわけではない・必要としてるわけではない)初老の男性 【タイプ】近距離型 【特徴】見るからに幸薄そうな見た目の人型 【能力】危機ほど強くなるスタンド 本体が持つ「負けず嫌いな性格」に起因していて 勝負事でもなんでもとにかく「ピンチになると本領発揮」「火事場の馬鹿力」的なスタンド 「生理的に嫌なこと」と直面しても発動しない。 破壊力-C スピード-C 射程距離-E (能力射程-B) 持続力-E 精密動作性-D 成長性-A 「このスタンドがこの先生きのこるには・・・。」 112 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 01 48 21 ID hcb7lx6o0 【スタンド名】ワールド・ビジネス・サテライト 【本体】狡猾なオシャレリーマン 【タイプ】纏衣装着型 【特徴】スタイリッシュなスーツ 【能力】運動速度、精密動作性、情報処理能力を極限まで高める。 一瞬にしてあらゆる可能性を考え最善の策を選択、 高められた運動能力と精密動作性によってそれを実行する。 破壊力-C スピード-A 射程距離-E 持続力-C 精密動作性-A 成長性-B 113 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 02 26 41 ID FYcLwtAI0 【スタンド名】パイロン(標識塔) 【本体】非常に凶暴な性格の男。 普段はおとなしそうにしているが、 スイッチがはいると手がつけられないほど凶暴化する。 【タイプ】同化型 【特徴】本体の身体と同化して発動。 身体自体は目視できないが、常に火を纏っているため、 人型の火炎、と言った感じになる。 【能力】本体の肉体を『エネルギー体』にすることが出来る。 『エネルギー体』になると、肉体の構造を自由に 変えられるようになり、どんな攻撃も無効化することが 出来るようになる。 が、常温で発火するようで、『エネルギー体』である間は、 常に燃え続け、『エネルギー』を消費していく。 燃えたり、消費したりで減ってしまった分は、 能力を解除することで元に戻すことが出来るが、 (どんな状態からでも、少しでも残っていれば、 元の身体に戻れる) なんどの連続して能力を発動することは出来ない。 呼吸を整えるくらいのインターバルが必要となる。 破壊力-C スピード-C 射程距離-E(能力射程-E) 持続力-E 精密動作性-C 成長性-C 114 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 02 53 13 ID f3Z+5cit0 【スタンド名】バスタ 【本体】とある零細マフィアの顧問弁護士 現在のボスとは子どものころからの親友で家族以上に信頼を置かれている 【タイプ】無像型 【特徴】本体の吐いた煙が琥珀色に輝く 【能力】・本体の吐いた煙草の煙から任意の物体を作り出す能力 ・生物、非生物問わず作り出せるが、その形状を保っていられるのには時間制限がある ・制限時間は、作り出した物体の大きさや複雑さによって変化する ・制限時間が過ぎてしまうと、物体は再び煙となって霧散してしまう 破壊力-なし スピード-C 射程距離-なし(能力射程-B) 持続力-A~E 精密動作性-A 成長性- B 115 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 02 57 29 ID y5Ry07bU0 【スタンド名】スカイ・ブルー 【本体】空の絵が得意な青年画家 【タイプ】遠隔操作型 【特徴】気が弱そうで輪郭がぼやけている 【能力】雲ひとつない空に違和感を覚えるように攻撃されると周り全てに違和感を覚える 破壊力C スピードB 射程距離A (能力射程A) 持続力A 精密動作性B 成長性B 116 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 03 03 25 ID FYcLwtAI0 【スタンド名】ペイ・ディ(給料日) 【本体】非常に優秀な男。いい学校を出て、 いい会社に入って、うまく立ち回っている。 しかし、時たま、意味不明なことを呟いたり、 上の空になったりすることがある。 それが一体何なのか? どんな意味を秘めているのか? それは本体にもわからない。 【タイプ】群体型、独り歩き型? 【特徴】20体ほどいるスタンド。 口があり、牙がある。 【能力】群体型でありながら、一体一体が非常に高いパラメータを持つ。 つまり、非常に強いスタンドであるが、その代償として、 本体が、毎日スタンドたちに、『餌』を与えなければならない。 『餌』は食べ物ならなんでもよく、肉でも野菜でもいいが、 一回につき、五人前は与えなければならない。 また、このスタンドは本体のいうことは聞いているが、 実体は独り歩き型状態で、本体にはスタンドをしまうことすらできない。 『餌』を与えているから、言うことを聞いているだけで、 『餌』を与えなければ、きっと本体すらも食い殺してしまうのだろう。 破壊力-A スピード-B 射程距離-B(能力射程-B) 持続力-A 精密動作性-A 成長性-C 117 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 03 26 24 ID qEa9QJy50 【スタンド名】プラスティック・バーバレラ 【本体】眼鏡のひ弱で根暗な青年。生活保護を受給して生活している 【タイプ】自立型 【特徴】女性のマネキンのようなスタンド 【能力】圧倒的な戦闘力を持つが、スタンドを出し入れ出来ないため、スタンドが傷付いても修復出来ない。スタンドには意識があり、本体を愛している。愛のパワーは無限大。本体からは「P・B(ピー・ビー)」と呼ばれている 破壊力-A スピード-A 射程距離-B 持続力-∞ 精密動作性-A 成長性-A 118 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 03 38 15 ID JdzMO2V/0 【スタンド名】 プレイボーイ 【本体】 本 【タイプ】 近距離型 【特徴】 本に宿る全く新しい存在、人間の姿でジョジョ立ちしてるイメージ 全身ピンクで金髪の色男、と言うよりはカマっぽい感じ。 【能力】 細マッチョの見た目とは裏腹に物凄い力で相手をねじ伏せる。 そしてなかなかの反射神経、見えない技でも何かと避けきることが出来る。 良く捨ててあるためDQNが近づくとあらわれ、喧嘩を申し込む。 一応パンチやキックなどはムエタイ型。気を5m弱の所まで飛ばして攻撃することが可能。 逃げるDQNに最後の追い討ちをするためだと思う。 破壊力-A スピード-A 射程距離-D (能力射程-D) 持続力-B 精密動作性-A 成長性-なし 119 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 03 40 59 ID f3Z+5cit0 【スタンド名】ロスト・イマジネーション 【本体】著名なジャーナリストの助手兼カメラマンをしている少年 【タイプ】近距離型 【特徴】セピア色の手袋をつけた小人型 【能力】・写真に手を突っ込むことで、そこに記憶された空間を引っ張り出したり、 逆に、写真に潜り込んだうえで、外にいる人を引っ張ることで、空間に引き摺り込む能力 ・引っ張り出した空間や引きずり込まれた物は、一定時間が経過すると、 自動的に写真内に戻されるか、写真外に吐きだされる 破壊力-B スピード-C 射程距離-D (能力射程-C) 持続力-B 精密動作性-A 成長性-A 120 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 04 07 07 ID E9D/rCm20 【スタンド名】 ナイト・フローター 【本体】 幼い頃から睡眠障害に悩まされていた男。今も目の下に大きなクマが残っている スタンド使いに目覚めた事でその症状は治まったが、精神的依存から睡眠導入剤が未だに手放せない模様 「眠れないこと」に対して強い恐怖心を持っていて、それを妨げる者を全力で排除しようとする 【タイプ】 範囲型/纏衣装着型 【特徴】 アイマスクを主とした洗練された寝衣。防具的な厚みは普通にある 【能力】 『夢の世界』を現実世界に持ち込む能力 本体が寝る事で発動。寝る直前に本体がアクビをする事で、口を中心に球状の膜が広がっていく その膜の中は本体の夢の中であり、現実では寝ているが、夢の中で目が覚めている、という状態となっている 膜はどんどん広がっていき、膜の中に入った物は「夢の中のモノ」として扱う事が出来るようになる 例えば車を軽く持ち上げたり、コンクリートを発砲スチロールのように砕く事が出来る 本体の思うまま、当たり前の様にすれば、当たり前の様に実現する。もちろん対人でも効果がある 更に、夢でどんなに怪我をしても身体に影響がないように、纏衣装着のスタンドが傷付いてもダメージは通らない 発動条件が「寝ること」である為、逆に解除条件は「起きること」である 本体から起きようと思えばいつでも解除できるが、他人が起こそうと思ってもなかなかうまくいかない そもそも起こすべき対象が既に目覚めている、という矛盾した状態であり、並大抵の事では起きはしない 一見無敵な能力であるが、この能力は本体が眠い時にしか発動しない、という弱点がある その為本体は睡眠導入剤を常備していて、そのせいでうっかり死にかけた事が何度もあるという 破壊力-A スピード-A 射程距離-E~ 持続力-C 精密動作性-D 成長性-D 121 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 04 45 34 ID v28NRAkG0 【スタンド名】 トップ・オブ・ザ・ファッキン・ワールド (TOP OF THE FUCK N WORLD) 【本体】 中二病・邪気眼真っ盛りの年頃にスタンド能力に目覚めてしまった為。 その思考のまま成長してしまっている青年、『自分にとっての悪』を『マトモ』に戻している。 【タイプ】 近距離型 人型 【特徴】 所々包帯を巻いた黒色の人型のヴィジョン。 実在する大陸や島に見える模様が体中にある。 【能力】 スタンドが『両手』で頭を掴んだ人間の『人間性』を変える。 その者の『人格や思考』を弄り回し、文字通り『人を変える』 基本的に本体がどう変えるか『具体的に決めている』部分が、その通りに弄られるが、 本体が意図してない部分が勝手に変わってしまう事が多々ある。 本体は自分が弄った人間が、本来どういう人間だったのか知るすべはない。 なので一度弄った人間を『以前と似たような性格』に弄り直す事は不可能では無いが、 『完全に元通りには戻すことができない』 破壊力-A スピード-D 射程距離-E (能力射程-E) 持続力-A 精密動作性-B (能力の精密動作性-D) 成長性-A 122 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 05 20 17 ID 96GDyifE0 【スタンド名】リトル・プレイヤー 【本体】夜空を見るのが好きな女の子 【タイプ】近距離型・チート 【特徴】頭に小さな王冠を乗せた女性型スタンド 【能力】自分が見た夢を正夢にする能力 本体は「自分が一番最後に見た夢」と同じ出来事を現実世界で起こすことができる。 大金を得る夢を見た時に能力を使えばその日の内に夢と同額のお金を手に入れることができ、 雪が降る夢を正夢にすれば夏でも雪が降ってくる。 どんな夢でも正夢にできるが、能力を使うには本体が自分の見た夢を ハッキリと覚えている必要がある。 (「どんな夢だったか忘れたけどとりあえず能力を使おう」なんて使い方はできない) 破壊力-A スピード-B 射程距離-E(能力射程-A) 持続力-C 精密動作性-D 成長性-E 123 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 06 24 49 ID v28NRAkG0 【スタンド名】 ランチ・タイム・ウォーズ 【本体】 真の意味で食通(美食家)の少女。 高級料理だろうがB級グルメだろうが別け隔てなく美味しい料理を好む。 【タイプ】 近距離型 人型 【特徴】 やたら長いコック帽をかぶったヒョウの亜人のヴィジョン。 右手に包丁でできた大きな爪がある。 【能力】 他人に『手料理』を強制的に作らせる能力。 スタンドが触れた者に、『コック帽』を装着させる。 『コック帽』を被せられた者は『本体のために手料理』を作りたくなる。 料理の腕前はその者の技量のままで、基本的には者自身が一番美味しく作れると 自信のある料理を作ろうとするが、本体から何かしらの注文があればそれを優先する。 本体の口に合わない『手料理』を振舞った者は、このスタンドに『食欲』を奪い取られる。 『奪われた食欲』は、改めて本体に『手料理』を振る舞い、美味しいと感動させれば返却される。 破壊力-B スピード-B 射程距離-E (能力射程-B) 持続力-A 精密動作性-C 成長性-A 124 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 08 33 15 ID qEa9QJy50 【スタンド名】トラブルメイカァ 【本体】ロックンローラーな女の子 【タイプ】近距離型 【特徴】“本体にしか見ることが出来ない”スタンド。人型で手袋をしている 【能力】“本体にしか見ることが出来ない”という点以外は特筆すべき能力はない。戦闘力も少ない 破壊力-E スピード-D 射程距離-D 持続力-B 精密動作性-B 成長性-E 125 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 10 16 06 ID 3HtP6rYMO 【スタンド名】メタル・ミリティア 【本体】歴戦の勇士。元アメリカ軍大尉。 現在は「ある組織」にてスパイ活動を行なっている。 【タイプ】纏衣装着型 【特徴】メタリックな感じ 【能力】自身及び触れた対象やその周囲をメタル化させる能力。 自身以外の生物をメタル化させるには直接触れなければならない。 本体は自身及び触れた対象を液体金属のように扱い、自在に変形させられる(ただし自身以外の生物に対しては液体金属化はできない)。 この能力により液体金属化した対象は、超合金並みの耐久性と水のような柔軟性を併せ持つが、超高温や強力な磁力などは苦手。 破壊力-A スピード-B 射程距離-E (能力射程-本体を中心に約20mの範囲) 持続力-A 精密動作性-E 成長性-E 126 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 10 17 50 ID 975kCyRH0 【スタンド名】エリシオン 【本体】おかっぱ頭の少年 首にストールを巻いている 良家の生まれで自尊心が非常に高い、生まれもっての吐き気を催す邪悪 【タイプ】近距離型 【特徴】クロスボウを装備した人型スタンド。足の裏が円盤型で、高貴な感じのタスキみたいな帯を掛けている 【能力】このスタンドの矢の軌道を境界にして、戦いを引き起こす能力 矢の軌道が線となり、右と左の陣営に分かれてそこにいた生物に戦いを強制する どちらかの陣営の生物が全滅するか本体が能力適用範囲から出るまで能力は持続する 能力の適用範囲はスタンドが矢を射った場所と矢が刺さった場所を基点とした真円の中 ちなみに、本体は両陣営から攻撃されるリスクがある 破壊力-C スピード-B 射程距離-D (能力射程-A) 持続力-B 精密動作性-B 成長性-B 127 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 11 33 15 ID 975kCyRH0 【スタンド名】レース&ウイスキー 【本体】新生パッショーネの暗殺チームに配属された男 キザな性格だが窮地に陥ると途端にヘタレになる 【タイプ】物質同化型 【特徴】酒に同化するスタンド。このスタンドが同化した酒はハリガネムシやムカデのような気持ち悪い姿になる 【能力】スタンドが同化した酒を飲み酔った生物を自殺させる 酔った生物は自分から道路に飛び出したりナイフを胸に突き立てようとする 能力は酔いが醒めるかスタンドを吐き出すことで解除される このスタンドは意識の無い泥酔時にのみ、対象に無理心中を命じることもできる 破壊力-E スピード-E 射程距離-A 持続力-A 精密動作性-E 成長性-E 128 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 12 02 21 ID fUivpFIj0 【スタンド名】DOKI DOKI 【本体】アイドルを目指したがポルノ女優に堕ちた女 【タイプ】近距離型 【特徴】水着アーマーを着た女性型。雫のような頭で血走った目をしている。 【能力】このスタンドの目を見ている者、もしくはこのスタンドに触れられている者の心臓の鼓動を操作する。本体にも使用できる。 スタンドから目を離したりしても操作された鼓動は持続する。 心臓の鼓動は、速くしたり遅くしたり、強くしたり弱くしたりすることができる。ただしある程度限度があり、即死するほど遅くしたりすることは不可である。 この能力を使って、細胞への酸素の供給の増減や出血量の増減ができる。また、水鉄砲のように血液を撃つことも可能。 破壊力-C スピード-C 射程距離-E(能力射程-A) 持続力-A 精密動作性-C 成長性-A 129 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 13 24 55 ID PkYZrvj50 【スタンド名】ロック・ストック トゥー・スモーキング・バレルズ 【本体】飄々としたチンピラ。度胸は据わっているが運がない。 【タイプ】装備型 【特徴】水平二連式のショットガン 【能力】銃弾が突き刺さった部分を消し飛ばす。 消し飛ばされた部分は黒い物質に置き換わり、その部分の機能は停止するが、一定時間で元に戻る。 ただし、そのものを構成する全てを消し飛ばされた場合、そのままこの世から消滅する。 破壊力-E スピード-B 射程距離-D 持続力-D 精密動作性-C 成長性-E 130 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 16 56 36 ID RNAUOmOCO 【スタンド名】カット・ケミスト 【本体】常時ロングコートを着ている渋い中年 高身長 猫アレルギー 【タイプ】生物型 【特徴】狼に暗視ゴーグルとバイクのマフラーを取り付けているスタンド。小型のナイフを身に付けており、口で食わえて持つ。一応吠える 【能力】スタンドのマフラーから濃い霧を発生させる能力 霧が発生する範囲は40~50mだがスタンドから離れるごとに霧が薄くなる スタンドは霧の中でも暗視ゴーグルと嗅覚で場所を察知出来るが本体には見えない 破壊力-D スピード-B 射程距離-B (能力射程-B) 持続力-D 精密動作性-C 成長性-D 131 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 17 15 48 ID AVInhgKm0 【スタンド名】マルチ・ライナー 【本体】ジョースター卿の親戚の末裔。男性。軍人として活躍するが33歳で没す。 【タイプ】近距離型 【特徴】★と☆の意匠が刻まれた人型。 【能力】触れた人間の首に★型のアザを出現させる。 同じようなアザを持つ人間と共鳴して、お互いに相手の距離や方向をある程度感じ取ることができる。 また、何らかの影響を受けることがある。 スタンドは格闘能力が高く、銃弾を掴んだり厚い鉄板を貫いたりすることが可能。 破壊力-A スピード-A 射程距離-D 持続力-A 精密動作性-B 成長性-B 132 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 18 30 01 ID fAuE0sXC0 【スタンド名】ワン・ダイレクション 【本体】女たらしの女 【タイプ】近距離型 【特徴】身体中に『1』を催した飾りがある女性型 【能力】触れた人間を以上に鈍感にする。 痛みや場の空気、誰かから向けられる感情に異常に気付きにくくなってしまう。 同時に能力の対象に出来るのは2人まで。 破壊力-B スピード-A 射程距離-D 持続力-D 精密動作性-E 成長性-C 133 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 20 21 53 ID qJz6NTKd0 【スタンド名】ショートブレッド・フィンガー・クッキーズ 【本体】 優秀な傭兵 護衛が得意 【タイプ】物質同化型 【特徴】猿のように、悪魔のように、細長い指 【能力】『指を発射する』能力 手の指を拳銃以上の威力、速度で発射することができる 関節ごとに発射が可能で最大30発、発射された指は消えずに残る 指はしばらくすると生えてくる。とある指の形をしたクッキーを食べるとなぜか早く生える 破壊力-B スピード-A 射程距離-B 持続力-D 精密動作性-B 成長性-D 134 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 21 45 33 ID qEa9QJy50 【スタンド名】ヒステリア 【本体】無気力な白髪の若者。目の下にクマが出来ている 【タイプ】自動操縦型 【特徴】虎のような人型 【能力】スタンド使いの“匂い”を嗅ぎ付け、どこまでも追跡し攻撃する。スタンド自体の知能は低く、本体の言うことは全く聞かない 破壊力-A スピード-C 射程距離-A 持続力-B 精密動作性-E 成長性-A 135 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 22 00 53 ID KjE60aHe0 【スタンド名】 ブランドニューキャデラック 【本体】 絵画に没頭する青年 絵の具が体中についてる。 【タイプ】近距離型 【特徴】 二次元だから「ペラペラ」 【能力】 『絵』となって壁や地面に潜むスタンド。現実の物体(人も含む)を『絵』にすることもできる。 『絵』に描かれているものを現実に出すこともできる。 破壊力-C スピード-B 射程距離-D(一度絵にしたものは、射程距離に関係なくそのまま絵である) 持続力-A 精密動作性-A 成長性-C 136 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 22 00 54 ID qEa9QJy50 【スタンド名】インアンドアウト・オブ・ラヴ 【本体】金髪の小学生。おばあちゃんに買ってもらった緑色のランドセルがお気に入りで、常に背負っている 【タイプ】遠距離型 【特徴】歩く“わっか”。赤と青の二体いる 【能力】赤が入口、青が出口となり、“わっか”をくぐることで空間を飛び越えて移動出来る。わっかはある程度伸縮する 破壊力-無し スピード-C 射程距離-A 持続力-A 精密動作性-D 成長性-D 137 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 22 12 14 ID PkYZrvj50 【スタンド名】シー・スルー・コミュニケーション 【本体】インチキ占い師の女 【タイプ】遠隔操作型 【特徴】胸の中心に穴の開いた女性型スタンド 【能力】スタンドの周囲の生物の感情を読み取る。 怒り、悲しみ、嫉妬、焦りなど何でも。 破壊力-E スピード-C 射程距離-B(能力射程-D) 持続力-C 精密動作性-C 成長性-C 138 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 22 25 04 ID qEa9QJy50 【スタンド名】ヒート・オブ・ザ・ナイト 【本体】いじめに遭い鬱病を患った女子高生。鬱憤を晴らすために精神力がスタンド化した 【タイプ】遠距離型 【特徴】尻尾が3本生えたネズミ 【能力】ネズミが潜む“暗闇”を“沸騰させる” 破壊力-A スピード-A 射程距離-A (能力射程-B) 持続力-E 精密動作性-C 成長性-無し 139 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 22 35 15 ID qEa9QJy50 【スタンド名】バイバイ 【本体】父親の暴力で人間恐怖症になった少女 【タイプ】近距離型 【特徴】手に「bye」と書かれた“ハンコ”を持った人型 【能力】“ハンコ”を押した対象は本体に触ることが出来なくなる 破壊力-C スピード-C 射程距離-E 持続力-B 精密動作性-B 成長性-A 140 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 22 43 49 ID kZsDBEeRO 【スタンド名】ゴースト 【本体】病弱な男 【タイプ】近距離型 【特徴】人型。傷だらけで所々骨が突き出ている。頭はばっくりと開いているが脳味噌は見えない。 顔は大型の釘らしき物で多数打ち込まれていてグチャグチャになっていてもはや顔ではない。 【能力】スタンドが攻撃を受け傷付き、消失しても本体に影響はなく、三秒弱で復活する。 また、本体もスタンドが持続している限り攻撃の対象に出来ても殺すことは出来ない。 スタンドが発動していない状態で本体を完全に殺す他、亜空間等、特異な能力で対処する方法がある。 破壊力-B スピード-A 射程距離-E 持続力-A 精密動作性-C 成長性-E 141 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 22 46 17 ID VpDJO1LQ0 【スタンド名】ゴー・アンド・ファスト 【本体】輝ける未来を信じる少年 【タイプ】近距離パワー型 【特徴】エキセントリックなデザインの帽子をかぶった人型 【能力】「水切り」の能力。 このスタンドは液体を介して攻撃のエネルギーを遠くへと飛ばすことができる。 水を打った拳の衝撃は、「水切り遊び」の小石が水面を飛び跳ねるように別の水面を飛び移っていく。 衝撃は水分を介して複数の対象・部位に効果を及ぼすことが可能。 たとえば、汗で全身をしとどに濡らす敵であれば、表皮中の汗滴を飛び移って「一撃によるラッシュ」を叩き込むことができる。 このスタンドの弱点は「水分の有無」である。衝撃を媒介させる液体がなければこのスタンドは能力を発揮できないのだ。 破壊力-C スピード-B 射程距離-E(能力射程-本体の視界の中ならどこまでも) 持続力-A 精密動作性-A 成長性-D 142 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 23 19 48 ID YOPSJA270 【スタンド名】SOYJOY 【本体】メガネを掛けたおっさん。現在中間管理職である。 【タイプ】近距離(パワー)型 人 【特徴】イチゴの帽子を被った自称アイドル。口癖は「低GI」 【能力】触れた相手の皮膚に種を植え付け、花になるのに必要な栄養分を搾り取る。 成長し、開花すると一定時間後に爆発する。 破壊力-E スピード-D 射程距離-B 持続力-C 精密動作性-D 成長性-D 143 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 23 29 29 ID qJz6NTKd0 【スタンド名】 シャバドゥビタッチヘンシーン 【本体】 絶望を希望に変える魔法使い 【タイプ】纏衣装着型 【特徴】 2012年9月2日よりテレビ朝日系列で放送中! 【能力】『絶望を希望に変える』能力 破壊力-A スピード-A 射程距離-D 持続力-C 精密動作性-C 成長性-A 144 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/17(月) 23 42 45 ID E9D/rCm20 【スタンド名】 Tic Tac Toe 【本体】 機械いじりが大好きな少女 【タイプ】 装備型 【特徴】 歯車の意匠が特徴的な籠手 【能力】 握った物を『掌握』する能力 一度握るとそこには指の跡が残り、本体が手に持っているかの様に操る事が出来る 例えばナイフであれば空中に浮き、そのまま敵を突いたり切りつけたりと出来る どんなに離れても操れるが、他人にその場所を握りなおされると能力は使えなくなってしまう 破壊力―なし スピード-B 射程距離-A 持続力-A 精密動作性-C 成長性-C 145 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/18(火) 00 07 28 ID ye6DAsOV0 【スタンド名】ロンサム・クロウ 【本体】パッショーネの女幹部 寡黙な性格で、喋る時以外は眼を閉じている 【タイプ】近距離型 【特徴】肘から十字架のような形のヒレ的なものが飛び出している人型スタンド 【能力】このスタンドに攻撃された物体は、本体に『背』を向けた時その物体が持つ機能を失う 例えば、本体のスタンド攻撃を受けた車がトランク側を見せると走ることができなくなり、生物なら五感や思考能力等の機能の中からいずれか一つを失う 本体から対象の『背』の方に回っても能力は発動しない また本体に対して『前』を向けば能力は解除される 破壊力-A スピード-B 射程距離-E 持続力-E 精密動作性-B 成長性-B 146 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/18(火) 00 13 24 ID BtVdSSv40 【スタンド名】ダイイング・クロウ(瀕死鴉) 【本体】目つきが悪く、口が悪い、人見知りの少年。 【タイプ】近距離型 【特徴】左胸から黒い羽が生えている人型。 【能力】触れたものの感情を「暴走」させる能力。 暴走した感情は理性によって抑制されず、結果、感情に基づいた行動しか取れなくなる。 全ての感情を暴走させるだけでなく、特定の感情のみを暴走させることも出来る。 破壊力‐B スピード‐A 射程距離‐E 持続力‐C 精密動作性‐C 成長性‐A 147 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/18(火) 00 23 12 ID ye6DAsOV0 【スタンド名】スレイド・イン・フレイム 【本体】SPW財団所属のスタンド使い スタイリッシュな厨二的ファッションの青年 性格も厨二かつ自惚れ屋 ギャラの少なさにいつも不満を漏らしている 【タイプ】群体型 【特徴】三体の犬型スタンド。大きさはセックス・ピストルズと同じくらい、ドーベルマンに近い姿だが頭がデカく体が小さいデフォルメされた姿をしている 【能力】本体が持つ三点バースト仕様のアサルトライフルから発射された弾丸に一匹ずつ取り憑き、標的に飛んでいく 対象に触れ、臭いを覚えることで対象をどこまでも追跡することも可能 三つの弾丸・スタンドを合わせることで威力を何倍にも跳ね上げることもできる 破壊力-E スピード-A 射程距離-B 持続力-B 精密動作性-A 成長性-C 148 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/18(火) 01 23 19 ID BtVdSSv40 【スタンド名】ザ・セントラル・ヒーティング 【本体】口に牙が生えている少年。牙は親の体質を受け継いだものらしい。 【タイプ】近距離型、範囲型 【特徴】ラジエーターを思わせる頭部が特徴的な人型。 【能力】本体の周囲の空間を粘土状にする能力。 物体を粘土状にしているのではなく、空間そのものを粘土状にしているので、真空や亜空間なども粘土状にすることが可能。 粘土状になった空間は、直接触れずとも本体の思い通りの形状に変化させることが出来る。 スタンドパワーの消費が激しく、一度の発動で数十秒程度しか能力は持続しない。 破壊力‐A スピード‐A 射程距離‐C 持続力‐E 精密動作性‐B 成長性‐D 149 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/18(火) 05 30 27 ID 59sD2zcB0 【スタンド名】クラスター・ホース(群馬) 【本体】野生児 【タイプ】近距離型 【特徴】野獣先輩 【能力】殴ったものの文化レベルを低下させる能力。 破壊力-A スピード-A 射程距離-E (能力射程-A) 持続力-C 精密動作性-B 成長性-D 150 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/18(火) 05 58 38 ID 59sD2zcB0 【スタンド名】セーブ・アウワー・シップ 【本体】バイト漬け生活の苦学生 【タイプ】近距離型 【特徴】両の肩に「S」顔(か胸?)に「O」の刻印がある人型 【能力】スタンドが発現している間、「きっちり30分間隔」で「雑学を呟く」能力 本体が知らないことから知ってることまで、また過去に呟いた雑学も再三呟く。 その雑学が真実かどうかの根拠は基本的に存在しない。 『救難信号ヲ意味スル「SOS」トハ無関係ダゼ』 破壊力-C スピード-B 射程距離-D (能力射程-E) 持続力-A 精密動作性-B 成長性-A 151 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/18(火) 06 01 03 ID jM8XHdm+0 【スタンド名】ワイルドチャレンジャー 【本体】オサレジャージに茶髪の不良 【タイプ】近距離(パワー)型 纏衣装着型 【特徴】金属製髑髏のついたメリケンサック 【能力】スタンドが近くに出現したときのみ使えるパワータイプのスタンド スタンド使いが居てもスタンドが出現していなければ使えない 近くに居るスタンドのパワーが高ければ高いほどより強く、速く、精密に動けるようになる 破壊力-C~A スピード-C~A 射程距離-E (能力射程-) 持続力-C 精密動作性-C~A 成長性-A 152 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/18(火) 06 07 44 ID McUriw5K0 【スタンド名】さだまさし 【本体】営業課主任 【タイプ】遠隔操作型 【特徴】本当に困らないと出てこない 【能力】失くしたテレビのリモコンだけを探し出す 破壊力-D スピード-D 射程距離-C (能力射程-C) 持続力-C 精密動作性-C 成長性-E 153 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/18(火) 06 41 44 ID Q5DKwpdR0 【スタンド名】 ミスター・パトリオット 【本体】 バンダナをした少年、好きな言葉は無限。 【タイプ】近距離型 人型 【特徴】 体中が錆び付いた、腕の大きいブリキ人形のような人型のヴィジョン。 【能力】 『燃料等を消費して動作をする道具や機械』を 『必要な燃料等を消費せずに動かし続ける』能力。 条件として、本体自身が動かし(操縦・運転)ていて、 規定の量(満タン)に燃料が入っている状態でのみ。 燃料を消費せずに無限に動かすことが出来る。 燃料が満タンから一滴でも消費されていた場合は、無限に動かす事はできない。 破壊力-B スピード-D 射程距離-E (能力射程-E) 持続力-A 精密動作性-C 成長性-D 154 名前:名無しのスタンド使い [] 投稿日:2012/09/18(火) 07 11 10 ID 59sD2zcB0 【スタンド名】レイト・ラビット・エッダ 【本体】Ernst Ekman(エルンスト・エクマン)ドイツ人の画家 【タイプ】物質同化型 【特徴】蛙と蜂が混じった容姿のスタンド、全体的に丸みを帯びていて、色味は白を基調としている。 【能力】水蒸気と同化するスタンド スタンドパワーがフルの状態になるとスタンドビジョンがに包まれて、柔らかくかすんで見える 破壊力-B スピード-A 射程距離-E (能力射程-A) 持続力-C 精密動作性-D 成長性-E 「何故にこうも潤んだ君の目に似あう髪飾りが何処にもないのだというのだろう」『我オ月様 眠レ君ノ夢』