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https://w.atwiki.jp/kurushima/pages/81.html
PKI定点観測のページ 個人的なプロジェクトとして、ウェブ上で検索できる証明書やCRLを.jpや.krなどトップレベルドメイン別に毎月集計するようなことをやっています。調査により、国ごとのPKIの普及度、SSLサーバー証明書の普及度や、その推移が垣間見られるのではないかと思ってやっています。 調査は2009年4月より、今のところ毎月やっています。(2009.10.20現在) 過去のブログ記事 調査結果は私のブログのPKIカテゴリで毎月18日頃公開しています。 ウェブ上の証明書数定点観測(第7回 2009.10.20) ウェブ上の証明書数定点観測(第6回 2009.09.26) PKI定点観測のデータ公開(2009.08.24) ウェブ上の証明書数定点観測(第5回 2009.08.18) ウェブ上の証明書数定点観測(第4回 2009.07.22) ウェブ上の証明書数定点観測(第2回 2009.05.18)をやってみたのですが、、、、 ウェブ上の証明書数定点観測(第1回 2009.04.18) 生データ置き場 観測データはこちら(http //www9.atwiki.jp/kurushima/pub/pkicount/)に置いておきます。 生データ(1) ファイル名「YYYYmm.txt」 当該観測月の定期観測日(毎月18日頃)に以下をトップレベルドメイン毎にインターネット検索したヒット数を集計した生データファイルです。 (1) 拡張子が「.crt」であるファイルのヒット数 (2) 拡張子が「.cer」であるファイルのヒット数 (3) 拡張子が「.crl」であるファイルのヒット数 データファイルはヘッダ無しのTSV(タブ区切り表形式テキストファイル)になっており各カラムの値は以下の通りです。 (1) トップレベルドメイン(TLD)名(大文字) (2) 当該TLDにおける拡張子「.crt」「.cer」「.crl」のインターネット検索したヒット総数 (3) 当該TLDにおける拡張子「.crt」のインターネット検索したヒット数 (4) 当該TLDにおける拡張子「.cer」のインターネット検索したヒット数 (5) 当該TLDにおける拡張子「.crl」のインターネット検索したヒット数 データ例(抜粋) AS0000 AT492470 AU323020 生データ(2) ファイル名「YYYYmm.js」 上記のデータファイルをJavaScript(JSON)形式にしたものです。 YYYYmm.js 余計な改行や空白等削除して圧縮したもの。 YYYYmm.src.js 上記ファイルの圧縮前のソースのJavaScript 一点、タブ区切りテキスト版(TSV)と違うのは、余計なデータサイズを小さくするために、すべての値が0であるようなトップレベルドメイン(TLD)については、データを省略しています。以下にデータの例を示します。 pkidata[2009][4] = { // ...略... // 配列中の要素中の数は[(合計),(.cer),(.cer),(.crl)]を表す "CZ" [ 127, 103, 24, 0 ], "NET" [ 510, 222, 227, 61 ], "ORG" [ 586, 149, 415, 22 ] }; これらのデータファイルは年、月の連想配列としてデータが格納されているので、データを読み込む前に script var pkidata = {}; pkidata[2009] = {}; // 必要な年の初期化 /script を行う必要があります。 JSON形式のデータの利用例 静的JavaScriptとしてデータを読み込ませた場合のHTMLの例を示します。 例では、「.net」ドメインのウェブサイト上で6~8月の各月で検索ヒットした証明書・CRL数の推移を表示させるには以下のようになります。 html head script var pkidata = {}; pkidata[2009] = {}; /script script src="http //www9.atwiki.jp/kurushima/pub/pkicount/200906.js" /script script src="http //www9.atwiki.jp/kurushima/pub/pkicount/200907.js" /script script src="http //www9.atwiki.jp/kurushima/pub/pkicount/200908.js" /script /head body h3 2009年6月~8月の「.net」ドメインのウェブサイト上の証明書・CRL数 /h3 script document.write( 2009年6月 + pkidata[2009][6][ NET ][0] + br ); document.write( 2009年7月 + pkidata[2009][7][ NET ][0] + br ); document.write( 2009年8月 + pkidata[2009][8][ NET ][0] + br ); /script /body /html データを読み込ませた後、例えば変数には pkidata[2009][6][ NET ][0] は2009年6月の .net ドメインのウェブサイトの0番目のデータ、すなわち検索ヒットした証明書とCRL数の合計が入っています。 このようなHTMLファイルに対しては以下のように表示されます。 データを動的に読み込ませたり、グラフを描いたりするためには、他の参考となりそうなサイトを見て活用してみてください。 データの再利用について データの再利用、加工は自由に行って頂いて構いませんが、データの正確さ、信頼性、利用した事により発生した損害を含む一切の保証はいたしかねます。 よかったら、ご利用の際にはデータ引用元として、本サイトのURLを紹介してもらうか、ブログやFriendFeedの方にコメント頂けるととても励みになります。
https://w.atwiki.jp/sslibrary/pages/599.html
【種別】 宝具(?)、我学の結晶 【初出】 XVII巻 【解説】 正式名称は『我学の結晶エクセレント252546-論誼の笈』。 様々な現象の記録・測定・照合などを行う、笈型の我学の結晶。細かな様式は不明。 背負い式のためスイッチ類が全て背中側に回ってしまうが、体の変形に抵抗がない古株の“徒”であるダンタリオン教授は、腕を逆関節にして難なく操作を行っていた。また、付属のアンテナごと上半身を激しく回転させることで全方位の観測を可能とする(アンテナ自体にも回転装置は付いている)。 両界の狭間である『久遠の陥穽』で予想される異変を感知・記録するため、教授が持ち込んだ。不安定な『詣道』の観測や、集めたデータと『大命詩篇』との照合も行っていた。 本来は、圧縮収納している『大命詩篇』と『星黎殿』内の『吟詠炉』を同調させることで『詣道』外の世界で起こる異変を感知するための機器。だが、増設された別用途の観測機器が本体の約9割を占めていた。 『星黎殿』から送られたデータは付属のヘルメットによって使用者に直接伝達され、教授のテンションに合わせて満載された電飾がピカピカ光った。 【由来・元ネタ】 「論」はものの道理を述べたり、意見を戦わせることで、「誼」とは親しい交わりや親しさのこと。 「笈」とは、修験者や行脚僧が背負う、脚がついた観音開きの物入れのことである。 おそらくは、「親しく論を戦わせる笈」のような意味と思われる。我学の結晶にしては珍しく、形状と命名が一致している。 【アニメ版】 『論誼の笈』という名称はそのままに、ラジコンのプロポと大型ラジオを掛け合わせたような手持ちの式の形状で登場。命名と形状が完全に不一致。 電飾ヘルメットが付属しているのは同じだが、電飾のついでに教授本人もビリビリ光った。古典的な電撃を受けたかのように骨が透けて見えたりもした。意味は不明。 『論誼の笈』の付属品かは不明だが、ストロボと蛇腹の付いた古めかしい大型カメラも持ち込んでいた。 【コメント】 ☆異変や危険の発生を素早く掴めるため「こぉーれさえあれば警護など不要無用」と教授は豪語したが、当人が危険回避より観測を優先してしまうので、そういった役には立っていない。『詣道』が安定している安全地帯の発見にも大いに役立つはずだが、その辺も[仮装舞踏会]の『三柱臣』ヘカテーに先を越されている。 ☆コレによって観測された、両界の狭間に在る構造物の崩壊に因る収縮運動(推定)を教授は『朧天震』と命名した。“この世”に激震ならぬ激震を与えたこの現象は『大命』にとって重要な要素であるという。 ☆XX巻では採集したデータが膨大で、データ転送に時間がかかっていた。 ☆XXI巻では採集したデータを元に、『揮拳の圏套』を両拳に搭載した数十体の鉄巨人を登場させた。 ☆[巌楹院]や[とむらいの鐘]がこの我学の結晶に絡んでいたら面白そうだったのにな。 ☆ダンタリオンがかつて所有していた『ノーメンクラタ』と機能が似ていたな。 ☆背中に背負っていたのは他にフランソワの壺型神器“スプレット”がある。 ☆[轍]のギータやケレブスが興味を示しそうな我学の結晶だな。
https://w.atwiki.jp/lavato_heros/pages/561.html
カードリスト 能力 https //login.alteil.jp/lhCardDB/detail.php?id=773 解説 相手の手札にローティアのカードが3枚以上あった場合、対戦ユニットをHP=0するアタックスキルを持つギャンブルカード。 手札にローティアを貯め込むことで真価を発揮するカードが一世を風靡すれば、選択肢に入ってくるだろう。バルカファ全盛期にはメタとしてある程度機能したようだ。 しかし、このカードが当然のように投入される環境は、よほど硬直していると言っていい。 何が出てきても不思議ではない、多くのカードが輝く場所を見いだせる環境こそ、アリーナ活性化のためには必要だろう。 申し訳ないが、彼女にはカードプールからLHの行く末を観測し続けてほしいものだ。 …などと言っていたらカードプールに埋もれすぎたのか、サポートをつけた場合にカードドローとSPロックを行う能力を得て、LV2に下がりステータスもLV2相応になった。 普段は闇の精霊などをサポートにつけてSPロックとカードドローを両立し、黒単寄りの構成相手に当たったら切り札として運用するという使い方が良いだろう。 コンボor必殺コンボ カード名 カード背景 ラヴァートの世界ではどんな人物or事件or魔法なのか 関連ファイル ファイル名 関連カード カード名 関連用語 用語 収録 EXカード『伝説の力』
https://w.atwiki.jp/kancolle/pages/57.html
imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (No003.jpg) CV 大坪由佳 Illustrator しばふ 艦船ステータス 伊勢 No 改造チャート 改造可能レベル 火力 雷装 対空 対潜 索敵 運 耐久 装甲 回避 速力 スロット 搭載 燃料 弾薬 射程 3 伊勢 →伊勢改 - 74 0 28 0 10 15 74 70 22 低速 4 12( 3, 3, 3, 3) 85 120 長 装備 35.6cm連装砲 14cm単装砲 零式水上偵察機 未装備 伊勢改 No 改造チャート 改造可能レベル 火力 雷装 対空 対潜 索敵 運 耐久 装甲 回避 速力 スロット 搭載 燃料 弾薬 射程 3 伊勢→ 伊勢改 10 64 0 49 0 22 30 77 75 40 低速 4 44(11,11,11,11) 95 105 長 装備 35.6cm連装砲 瑞雲 未装備 未装備 同型艦 伊勢(伊勢改) ― 日向(日向改) autolink ゲーム内において 艦娘データ(最終形のみ)ページより No 名前 改造可能レベル 火力 雷装 対空 対潜 索敵 運 耐久 装甲 回避 速力 スロット 搭載 燃料 弾薬 熱+弾 3 伊勢 - 89 0 79 0 36 15 74 89 49 低速 4 12( 3, 3, 3, 3) 85 120 205 102 伊勢改 10 79 0 89 0 49 30 77 89 77 低速 4 44(11,11,11,11) 95 105 200 Lv10と低Lvで航空戦艦に改造できる。改造すると火力は低下するものの、他のステータスが上昇するので、序盤から心強い戦艦の1隻。 史実情報 1936年 改装工事を終えテスト運転中の姿。どっしりとした重量感のある艦橋が特徴的。 伊勢は日向と共に、扶桑型戦艦の3・4番艦として起工するはずであった。しかし、財政上の理由から国会で予算が下りず、建造時期が当初よりずれ込んでしまった。 ところが、先に建造された扶桑型は様々な欠陥が存在することが発覚。加えて、扶桑型では同世代の米国戦艦に対して、力不足であることも解ってきた。 建造が遅れたのをこれ幸いとばかりに、伊勢と日向は改扶桑型として設計を改めて建造する運びになった。 設計変更点は主砲塔の配置変更に始まり、各種防御、機関や装備に至るまで、多岐に渡った。 特に主砲配置は、第3・第4砲塔が煙突を挟む配置を改め、煙突後方に背負い式(二段重ね)に纏められている。 機関も扶桑型に搭載されていたものを改め、艦政本部が新開発したロ号式艦本式缶を初めて搭載。このボイラーは、後にあらゆる艦艇に搭載されることになる。 とはいえ、問題点が無かったわけでもない。砲塔の配置と機関の変更で速力の問題は解決できたものの、背負い式を採用したことで伊勢型の甲板は通常よりも短くなってしまった。 これによって割を食ったのが、居住区である。伊勢型の乗員は扶桑型よりも多かったのだが、短くなった甲板のつけは居住区の減少に繋がった。 さらに、艦首から第3砲塔にかけての両舷に副砲を集中配備したため、居住区はより逼迫。日本戦艦最悪の居住性になってしまった。 この他にも、波が高いと副砲の一部が使い物にならない、カッターを搭載するスペースがなく、煙突周辺に爆風避けを建てて無理に置いたりといった欠点もあった。 とはいえ、伊勢型の2隻が欠陥呼ばわりされていない点から、設計変更はとりあえず成功したと言えよう。 伊勢は1915年(大正4年)5月10日、川崎重工業神戸造船所で起工し、1917年(大正6年)12月1日に竣工した。 伊勢に限った話ではないが、海軍は機会さえあれば伊勢型に改良を施しており、伊勢型姉妹はしょっちゅう艦容が変化する艦だった。 1930年代になると、大規模な近代化改装を実施。複雑化していた艦橋は整理され、がっしりとした堅牢な印象の艦橋へと改められた。 太平洋戦争開戦時には、妹・日向、姉貴分の扶桑・山城とともに第1艦隊第2戦隊に所属。長門・陸奥姉妹の第1戦隊に続き、日本戦艦部隊の主力と目されていた。 しかし、周知のとおり戦いは機動部隊と航空機の主導で行われ、戦艦部隊の出番はなかった。 1942年には米軍の東京空襲と、ミッドウェー作戦支援ために出撃しているが、やはり戦艦部隊に出番はなかった。 そんな折の1942年5月、妹日向が訓練中に、砲塔暴発事故を起こしてしまう。これが、伊勢型姉妹の運命を大きく変えることとなった。 6月5日、日本海軍はミッドウェー海戦で大敗。虎の子の空母4隻を一挙に失い、機動部隊は大打撃を受けてしまう。 海軍は飛龍の図面を流用した雲龍型空母を増産する計画を建てたが、一朝一夕で出来る訳もなく、当面の間航空戦力を補う必要に迫られた。 そこで海軍は、民間船を徴用しての空母改造に加えて、既存艦を航空母艦へ改造することを考えたのだった……。 (航空戦艦 伊勢 の項目へ続く) 台詞一覧 状況 台詞 関連する史実や元ネタ、解説など 自己紹介 超弩級戦艦、伊勢型1番艦、伊勢。参ります! 秘書クリック会話① はい、提督 秘書クリック会話② 砲塔が重いかって?ぜんぜん 秘書クリック会話③ あ、ごめんなさい?振り向きざまに砲塔がぶつかっちゃった? 戦績表示時 提督、御連絡のようですよ 編成選択時 超弩級戦艦 伊勢型の伊勢、参ります 装備時① ようし、これで行けるわね! 装備時② ふーん 装備時③ やだ、結構いいじゃない!これって! (マップ選択・資材発見・修復剤使用・装備開発と装備時③は共通) ドック入り ちょっとした怪我よ、大した事ないわ ドック入り(重傷) 流石にちょっと、マズったかなぁ… 建造時 提督、新型艦が進水しました 艦隊帰投時 艦隊が帰投したようですね 出撃時 日向、いい?出るわよ 戦闘開始時 右舷砲転、行くわよ 攻撃時 沈みなさい! 夜戦開始時 さぁ…追撃するわよ…! 夜戦攻撃時 主砲、6基12門、一斉射! MVP時 え、私の戦果が一番なの?日向、見た見た?どうよ 被弾小破① …やったわねっ…!? 被弾小破② …痛いじゃないの! 被弾カットイン ちょっとマズったな…どうしよう…! 撃沈時(反転) これまでか……日向、先に逝くわね… コメント 最新の30コメントを表示しています。 自己紹介:超弩級戦艦、伊勢型1番艦、伊勢。参ります! -- 名無しさん (2013-05-12 13 03 40) MVP時最後に「おとなしいじゃん」がはいるね -- 名無しさん (2013-06-09 05 55 04) この子って改造しないほうがいいん? -- 名無しさん (2013-06-30 11 12 45) 2-4で轟沈してはや二週間… -- (名無しさん) 2013-07-16 07 57 25 MVP「え、私の戦果が一番なの?日向、見た見た?どうよ?…おとなしいじゃない」は改だけ? -- (名無し) 2013-07-17 23 57 08 ↑それは改だな -- (名無しさん) 2013-07-21 15 14 02 絵師さんの嗜好なのか日向とともに艦娘屈指のゴツさを誇る、流石の戦艦娘。400/30/600/30司令Lv20・開発時間4時間30分にて配備 -- (名無しさん) 2013-08-08 20 21 45 すでに3隻目なのに日向さんは一向にこない 14/610/610/610/610で2回連続で出た -- (名無しさん) 2013-08-09 20 49 28 超DQN戦艦って言ってるように聞こえる -- (名無しさん) 2013-08-19 08 00 15 間違って日向居ないうちに1隻目改造しちゃったけど2隻目建造できたw日向さんも早く欲しいな -- (名無しさん) 2013-08-19 13 17 36 補給艦狙って2-2周ってるとぽろぽろボスが落とす・・・や、伊勢さんはもういいんでどなたか正規空母さんを落としてくれませんかねorz -- (名無しさん) 2013-08-23 14 02 51 2-2以降が余裕になると無駄に手に入る近代化ボーナスキャラ -- (名無しさん) 2013-09-06 00 47 58 ところで、なんでお伊勢さんが戦艦の中で一番火力低いのん?同型の日向より低いとか何でさ・・・砲塔壊れたのはあっちなんやろ? -- (名無しさん) 2013-09-18 21 37 43 伊勢6-0日向 圧倒的ではないか我が伊勢は…ふぁっ -- (名無しさん) 2013-09-19 18 37 38 2-3ZでGET・・・ゴツイい! -- (名無しさん) 2013-09-24 00 38 33 演習で日向に撃たれたときもっと撃ってきなさいな言ってた -- (名無しさん) 2013-09-28 15 49 13 初めて手に入れた戦艦が伊勢だからデカさにびびったわ -- (名無しさん) 2013-09-28 16 50 39 クラスで人気者の伊勢がこの度航空戦艦になりました -- (名無しさん) 2013-10-02 19 00 36 ところで、この子は巨乳か貧乳かどっち? -- (名無しさん) 2013-10-10 18 09 22 2-2じゃ一度も出たことないなぁ。金剛四姉妹や加賀はたくさん出るけど……。俺は2-3ボスでやっと1隻出たよ -- (名無しさん) 2013-10-12 03 02 01 フルアーマーZZガンダム好きだからなんかキュンキュン来る -- (名無しさん) 2013-10-14 18 27 02 トラウマえぐられた。ACX2・・・ -- (名無しさん) 2013-10-17 22 20 38 ↑4 改にすると上乳あたりが見えるけど、姉妹揃って巨乳だ。 -- (名無しさん) 2013-10-27 21 19 40 11/1のメンテでボイス更新されたね。「伊勢」の発音が自然になった。 -- (名無しさん) 2013-11-02 09 16 09 日向さんと一緒に出撃!今日もよろしく頼むぜ! -- (名無しさん) 2014-01-09 22 52 01 3-2-1でドロップ確認 -- (名無しさん) 2014-01-25 18 01 10 ↑7 2-2のボスS勝利で出たよ -- (名無しさん) 2014-01-26 20 57 27 二代目は姉妹逆転しちまったな。 -- (名無しさん) 2014-02-23 20 29 01 ケッコン時:提督、あの、一緒に5番主砲塔の配置について語りませんか?・・・え?意味わかんないって?くぅぅ、駄目かぁ -- (名無しさん) 2014-03-21 23 06 35 伊勢、日向は3.4番ん砲塔の射角射角が悪い -- (名無しの権兵衛) 2021-08-09 08 05 17 名前 コメント すべてのコメントを見る +タグクラウド タグクラウド 艦娘 駆逐艦 軽巡洋艦 重巡洋艦 戦艦 装備娘 軽空母 睦月型 建造 潜水艦 朝潮型 球磨型 長良型 正規空母 特型駆逐艦 開発 千歳型 妙高型 暁型 川内型 吹雪型 高雄型 最上型 金剛型 伊勢型 白露型 小口径主砲 大和型 阿賀野型 陽炎型 航空戦艦 翔鶴型 祥鳳型 期間限定海域 装備 天龍型 利根型 飛鷹型 青葉型 大口径主砲 水上機母艦 扶桑型 応急修理要員 長門型 古鷹型 艦上戦闘機 間違った報告を入力したので消去 巡潜3型 任務 遠征 イオナ 綾波型 霧 三式潜航輸送艇 巡潜乙型 家具 ぷらずま 海大Ⅵ型a 巡潜乙型改2 島風型 魚雷 天城型 夕張型 中口径主砲 誤ったコメ投稿をしたため削除 +関連ページ 関連ページ 改造Lv早見表 よくある質問 俗語辞典 任務(クエスト) 艦娘データ/Lv99/戦艦・航戦 艦娘データ/Lv150 新規向けページ 艦船/一覧 日向改 伊勢改 涼風 初霜 扶桑 日向 雑学 データ_艦船2 35.6cm連装砲 41cm連装砲 解体 データ_艦船21 艦娘データ(戦艦・航空戦艦_最終形のみ)画像有り 艦娘一覧 データ_艦船1-50 ▼wikiレンタル代価広告
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CHA/W40-079 カード名:“天体観測”友利 奈緒 カテゴリ:キャラ 色:青 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:1500 ソウル:1 特徴:《能力者》?・《生徒会》? 【永】他のあなたの前列の中央の枠のキャラに、パワーを+500。 【起】集中 [① このカードをレストする]あなたは自分の山札の上から4枚をめくり、控え室に置く。それらのカードのクライマックス1枚につき、あなたは自分のキャラを1枚選び、次の効果を与える。『【自】このカードのバトル相手がリバースした時、あなたは自分の山札を見て《能力者》?のキャラを2枚まで選んで相手に見せ、手札に加え、自分の手札を1枚選び、控え室に置き、その山札をシャッフルする。』 手伝わせてもらえますか? レアリティ:R Sec illust. 初出:娘type2015年8月号 15/10/14 今日のカード 15/10/29 今日のカード(Sec)
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【関連ページ】NIKEの対応|ファンの声 接続可能な社会のビジョンを語るサイト kataru.jp から引用。 http //www.kataru.jp/032.html 社会に伝えたいメッセージをどうぞ! もっと声をあげていくようにしましょう。 テレビや新聞を見たり読んだりして、 いろんな疑問や怒りがその胸の内に込み上げている人たちは多いはずです。 その「え、これでいいの?」という疑問を、なんとなくサラーっと流してしまうのは、 そろそろ終わりにして、なんとか少しでも行動につなげる努力をしましょう。 ひとり一人のちょっとした努力で、よりよくなることはきっと多いはずです。 水上陽子 株式会社ナイキジャパン マーケティング本部 パブリック リレーションズスーパーバイザー 以下、各々メッセージを残したい人はどうぞ。 水上さんへのメッセージ 秋山問題を発端にしてナイキという企業の抱える問題点が次々に 明らかになってしまいました。 ナイキという企業の実態を知るにつれて、これまで何も知らずにいい気に なってナイキ製品を消費してきた自分自身を恥ずかしく思うようになりました。 自分たちが享受している商品が、途上国の女性や子供たちの犠牲の上に 成り立っていたと思うとやりきれない思いがします。 街でナイキを身に着けている人を見かけると、苦々しさ、やりきれなさ、 痛みといったなんともいえない複雑な思いを感じます。 このサイトは秋山選手の反則行為を追及するサイトのようですが、 アスリートの反則行為とナイキという会社の企業としての姿勢には 深い部分で通底する何かがあるように思います。 それは「どんな手段を使っても勝てばよい」というメンタリティーでは ないでしょうか。 格闘技のファンの方々が、追及を続けるのは秋山選手やナイキという 企業のそうした態度に強い疑問を感じているからだと思います。 企業人としては、企業の中の法規を遵守することは評価されます。 しかしながら、私たちは、企業人である前に人間なのです。 同じ人間として、ナイキの社員の方々も途上国の人々の犠牲の上に 成り立っているようなシステムに疑問や痛みや恥ずかしさを感じる心が あると信じたい。 企業の方針と異なることを発言することは大変な勇気が必要であると 思います。 しかし、社員が自分の意志で人間らしい言葉を発することができないような 企業が消費者から支持されるでしょうか? 消費者はどんどん賢くなっています。 今後、支持されていく企業は不正を憎み、勝つための手段を選ぶ企業である はずです。 そして勝つための手段を選ぶ際の基準となるのは法律以前の美意識です。 支持される企業やアスリートにはそれが感じられるのです。 ナイキという企業が支持される企業になるか、消費者から見放されるかは 今後の社員の方々次第だと思います。 元ナイキファンとして私はナイキという企業の生まれ変わりをあきらめ きれずにいるのです。 今回の件があるまで、ナイキの隠された歴史について何も知りませんでした。 これまでナイキという企業にプラスのイメージを持っていた者としては、あまり 耳にしたくない事実を数多く聞かされました。東南アジアでの子供たちからの 搾取というエピソードは、これまでナイキに対して抱いていたイメージを根こそぎ 覆すものであり、最初に耳にした時は半信半疑。しかし、「ナイキ ボイコット」と いったキーワードで検索して1万件以上もヒットするサイトを読み進むうち、 自分の不勉強を思い知らされました。 ナイキにとっては、ある意味これがチャンスかもしれません。社員一人一人が 自らの良心の声に耳を傾け、行動することで、ナイキという会社が再生できる かもしれない。一人一人が自らの良心の声に蓋をし、この機会を見逃してしまった 場合、ナイキという会社はどうなってしまうのでしょう?顧客は今後も ナイキの動向をしっかり見守っていることと思います。 世間から多くの反対の声が挙がっているにも関わらずナイキジャパンは、 反則をして相手選手に怪我を負わせ、失格、無期限出場停止処分を受けた アスリートをCMに起用してしまいました。この件に関して、 ドーピングで失格になった選手をCMに起用するに等しいと言う声も 挙がっています。 しかし、実際はこのアスリートの行為は、ドーピングとは比べ物にならない くらい重いという意見もあります。格闘技という競技の性質からいって、 ルールを破った時点でそれはもはや競技と呼べるものではなく、 ただの暴力になってしまいます。 子供たちも見ているであろう、大晦日の時間帯にそのような凄惨な暴力的な シーンを全国に流した張本人。 その人物をCMに起用したということで、今、ナイキという企業の良識が 問われています。 ナイキの広報部に対し世間の目が集中している今、 今回の件についてマーケティング本部がどのように考えているのか、 公式な見解を発表するべきではないでしょうか? このインタビューを読ませていただくと、少なくとも水上氏は、 社会の中で人々が感じた疑問や怒りをそのままにせず、行動に移すことを 奨めているのがわかります。 その考えを勇気を持って自分自身に向けてみてはいかがでしょうか。 消費者からの声に対し、ナイキのマーケティング本部がどのように考えているか、 回答することで社会的責任を果たすことは、企業として、社会人としての 最低限のマナーではないでしょうか? もちろんそうしたところで失墜したNIKEのブランドイメージは簡単に 回復できないとは思いますが、 このまま放置しておけば、NIKEに対するマイナスイメージは拡大する一方です。 早い段階で対処すれば、世間は今回の件を水に流してくれるとは言わないまでも、 最悪の事態は避けられると思います。 2007年2月3日時点においては、ナイキジャパンからの公式の見解の発表は 確認されていません。 【関連ページ】NIKEの対応|ファンの声
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1473.html
正直にいうと朝倉のシチューはかなりうまかった。 長門とは違い、こいつは自炊がかなり慣れている様子だった。 シチューを食べた終えた後、俺が皿を運ぼうとすると朝倉が必死になってそれを制止した。 俺が洗うといっても「いいから座ってて」といって朝倉は無理やり俺をテーブルの前に座らせた。 テレビをつけると俺がいつも見ている番組がいつもと同じようにくだらない内容を映し出していた。 世界が変わっても大きく変化しているのはハルヒの周辺だけなのだろうか。 朝倉が洗い物を終えて向かいの席についた。 俺がこれから何かを話しはじめるということを知っているかのようなそぶりである。 俺はテレビを消して朝倉に自分の世界での出来事を説明した。 ハルヒとの出会いから、SOS団のこと。 ハルヒの起こしたさまざまな事件のこと。 長門のことや、朝比奈さんのこと、古泉のことや、鶴屋さんやその他大勢に至るまで、 全ての関係者の行動や特徴まで事細かに説明した。 朝倉に殺されそうになった話だけは少しボカして突然異常動作を起こして、 長門のお叱りを受け、カナダに転校したとだけ伝えた。 当の本人を目の前真実をいうのは恐ろしすぎて口が止まったのだ。 またここであの異常動作を実現されても困るからな。 よく考えるとその嘘は誰にでもわかる変な話であり、 朝倉ならとっくに見抜けると思えるものであったが、朝倉は何も聞いてはこなかった。 俺の話はずいぶんと長い話になったが朝倉はその話を黙って全てを聞いていた。 その上で俺はこの世界でどうしても聞きたかったことを朝倉に聞いた。 「俺は本当に異世界人で合ってるのか?」 「そうよ。長門さんには否定されちゃってるみたいだけど、 わたしはそう考えるわ」 「どういう根拠だ?」 「あなたがその世界を強く信じているから。 あなたがあると思った瞬間からその世界は存在するの。 そして信じるあなたが存在するからその世界は存在できる。 デカルトも言ったでしょ? 自分がいると考えているから自分がいるって。 想像にはその存在を証明する力があるの」 ずいぶん前似たような話を古泉から聞かされたな。 宇宙は観測する者のためにあると。 誰にも知られることのない宇宙は存在しないことも同義だと。 「それからわたしの理論は正しい一つの意見だけど 長門さんの理論も間違ってはいないわ」 「でもそれじゃあ矛盾しないか? お前の意見と長門の意見は全く正反対の理論だ」 「ううん。それでいいの。 そもそも長門さんの意見にも大きな矛盾は含まれているもの。 あなたの記憶が改竄されているとしたら どんなに微小な改竄でもその改変の痕跡が残る。 それなのにわたしたちがそれを発見することが出来ない。 あなたがわたしたちに認識できない方法で改変されたのでは、 やはりわたしたち自身の記憶も改竄されてしまったことになる。 全ての情報を統括するための存在なのに、 知らない情報が無数に存在することになってしまうから。 長門さんの意見にも矛盾があって、わたしの意見にも矛盾がある。 だからお互いの理論は相反するものでありながら互いに正しい。 パラドックスね。 まあ、長門さんにとってそのほうが複数の世界を認めるよりも小さい矛盾ですむと考えたのね」 もしかしたら長門たちの情報統括の親玉はそんな矛盾を抱えた存在が許せなかったのではないか。 だから俺の記憶の改変を急ごうとする。 そんなに全てのことを知りたくて仕方が無い生命体なのか? 情報統合思念体ってやつは。 「世界はそもそも大きな1つの矛盾を抱えているの。 それは存在するということの矛盾。 世界はそもそも存在しないという理論の方が矛盾が少なくてすむの」 存在しない方が矛盾が少ないだって? 意味がわからん。 「あなたにはちょっと難しすぎたかもね。 宇宙の存在の証明だって1つではないの。 いくつもの証明方法があるわ。 そしてそれは全て正しいものなの。 あらゆる方向から世界は観測できる。 涼宮さんの理論を使えば現象の後からだってそれに対する理論が成り立つはずなのよ。 新世界の成り立ちも理論さえ確立すればその瞬間に世界はすでに成立していたことになる。 長門さんとは違う結論だけどわたしはそう考えるの」 なんかこの朝倉が頼もしくなってきた。 長門の説明よりはいくらか理解できたし、 この世界に来て初めて人に信じてもらえたような気がする。 そろそろこの朝倉を信頼してもいいような気になってきた。 少なくとも俺がこの朝倉のいる世界のことを信じなければ 俺は誰にも俺の世界のことも信じてもらえないからだ。 「この世界での出来事で何か聞きたいこととかある?」 この世界のことはわからないことだらけだ。 聞きたいことは山ほどあった。 「この世界の俺はこれらのことを何にも知らなかったというんだな。 朝倉の正体が宇宙人だったり、ハルヒに変な力があったりすることも」 「ええ、そうよ。 この世界のあなたはSOS団のメンバーが本当はどんな人間かはほとんど知らないし、 涼宮さんに関する事件にも直接は関係していないの」 「じゃあ俺がハルヒと二人きりで閉鎖空間に閉じ込められたとき、 どうやってあの世界から脱出できたというんだ。ハルヒ一人で戻ってきたのか?」 あんまり思い出したくない光景だ。 まるで夢のような世界だったが、長門はあの現象を知っている。 だから夢ではないはずだ。 朝倉だって同じ現象を観測できるはずだ。 「そんなことは起こらなかったわ」 「そんなはずがあるか! ハルヒは去年の5月ごろずっと憂鬱でついには閉鎖空間を作って世界を再構築しようとしたんだ!」 「たぶん……あのときのことね。 古泉くんと涼宮さんが一緒に閉鎖空間に取り残された。 あのときは古泉くんが彼女をこの世界に取り戻してくれたわ。 そのすぐ後から今まで涼宮さんと古泉くんの交際が続いているの」 ハルヒと古泉が付き合ってるだって? そんなおかしな世界があるか。 あのハルヒがまともに男と付き合っていっぱしの高校生らしく振舞うなんてあってはならないことだ。 いや……俺もハルヒに会ったばかりの頃、ハルヒに言ったことがあった。 どこかでかっこいい男でも捕まえで一緒に映画見たり遊園地で遊んだりお茶を飲んだりしてみてはどうかと。 でもその相手にあのニヤケ面古泉だと? ハルヒの趣味がおかしくなったとしか思えん。 ハンサム以外に他に何のとりえがあるってんだ。 ちょっとくらい俺よりも頭がよくて、運動が出来て女にモテるくらいじゃねえか。 …………あと超能力が使えるってことくらいだっけ。 たいしたことねえよ! まあ、ある意味超能力者と付き合ってるんだからハルヒの望みは叶ってるといえるが……。 ある意味お似合いか? うーん……美男美女の組み合わせと周りは見るのかもしれんが……。 「でも古泉はハルヒには自分の能力を隠したままだろ? それじゃあ、ハルヒを裏切ってるようなことにはならないのか?」 「うーん、それはそうね。 これはわたしにも言えた事だから全く言い訳できないわね」 朝倉はごめんね。と小さく舌を出した。 騙されるなよこんなかわいい笑顔に。 この世界の俺はアホか。 「いや、まだおかしい…… その後七夕のとき、俺は三年前に遡ってハルヒが白線を引くのを手伝ったんだ。 昼間のハルヒは知らないって言ってたが、絶対そんなはずはないんだ。 あれだっていわゆる規定事項のはずだ。」 「それはないはずだわ。あなたが過去に遡った形跡は一度も無いもの」 「じゃあ、長門のエラーはどうなってる? 12月18日のあの日、世界は完全に入れ替えられてお前らの親玉だって消滅したはずだ。 あのとき記憶を残された人間は俺だけ……。 三年前……いや、今からだと四年前になる七夕のときの記憶を頼りにハルヒを動かしたんだ。 世界を元に戻すのには俺の介入が必要だったはずだ」 「長門さんの異常動作はこの世界でも起きたわ。 そっちと全く同じ12月18日にね。 長門さんによって時空改変が行われ、世界が塗り替えられたの。 なぜかあなた以外の全ての世界がね」 ほらみろ! やっぱり俺が関わっている。 あのとき俺がいなければ世界はあのまま長門の作った世界に変貌したはずなんだ。 この世界はやっぱり少しどこかおかしいだろ。 「あのとき長門さんは蓄積された膨大なエラーが引き金となってバグを引き起こしたの。 でもそういうときのためにわたしがいるから。 長門さんは自分がそうなることに気づいていたからわたしというバックアップを作ったのよ。 長門さんから送られてくるデータの異常から事前にエラーに気づいたわたしは 長門さんの異常動作を完全に予測できた。 世界改変の行われた2秒後に長門さんへ修正プログラムを打ち込んだわ。 もちろん、世界改変に巻き込まれないように対情報操作用遮蔽スクリーンと防護フィールドを使ったけど」 そんなあっさりと……たったの2秒ですか? ああなるほど、俺の世界には朝倉がいないからあんなことになったのか……。 あんなに苦労した俺の努力もこの世界では朝倉がいたことでいとも簡単に解決していたというのか……。 「ハルヒの提案で野球大会に出たことはあったか?」 「ええ、だいぶ前になるけどあなたもわたしも一緒に出たわ」 「じゃあ、あのとき4番に座っていたのは俺か?」 「いいえ、あれは古泉くんね。ちょっとずるしちゃったけど試合にはなんとか勝てたわ」 「夏休みの無限ループはどうやって乗り越えたんだ?」 「そんな現象は過去に一度も観測されて無いわ」 「そんなはずは……長門にも観測できたんだからお前が観測できないはずはないと思うんだが…… じゃあ、俺の夏休みの宿題はいつやったんだ……? 終わらせることができたとは思えないんだが」 「んもう……本当に何も知らないのね。呆れちゃうわ。 わたしがあなたに勉強を教えながら過ごした夏休みまでなかったことにされちゃってるのね」 「映画は……撮ったよな? 文化祭のときのヤツだ。 あのときの主演は誰と誰だ?」 くすっと笑って朝倉はそっぽを向いた。 「やだもう……あんなこと思い出させないでよ」 「ふざけないで教えろ」 「ちょ、ちょっと……そんなに怖い顔しないでよ。 ……これはあなたにとってあまりいい思い出じゃないって言ってたのになあ……」 「そんなことは表向きだけだ。 今となってはきっといい思い出だ。だからどんな内容だったか教えてくれ」 「主演はわたしとあなたよ。 涼宮さんは監督で、自分や古泉くんが出演するのは嫌だったみたい。 学園恋愛SFバトル映画って言ってもわかるかしら? 詳しい内容が見たければあとで涼宮さんに見せてもらえばいいわ。 朝倉リョウコの冒険エピソード00ってタイトル。 ……今年も続編撮るとか言われたらちょっとやだなぁ」 困った顔で少し頬を赤く染めた美少女の姿は完全に乙女の恥じらいを演出していた。 ハルヒいわく、いわゆる一つの萌え要素なんだろうが俺はちっとも萌えなかった。 もしかしたらこの宇宙人製のアンドロイドにも本気で恥ずかしいという感情が芽生えているのかもしれないが、 朝倉はあの冷酷な態度が本来の姿のはずだ。 俺の脳裏にはあの姿がこびり付いて離れない。 「雪山で遭難したことは……」 「遭難なんてしてないわ。 雪山にはスキーしに行ったけど。あなたと二人で。 別に何もおかしなことは起きなかったわ。 あ……ほんとよ! 何もおかしなことはしてないんだからね!」 なぜか朝倉が顔を真っ赤に染めていた。 いや、いまさらそんな演技は見たくないんだが。 「ハルヒは雪山に行かなかったのか?」 「涼宮さんは古泉くんと二人で行ったわ。 でも遭難なんてしてないわ。危険なことが起きないように一応わたしたちも外から監視していたしね」 そうか、あのとき俺たちが巻き込まれた雪山は長門も一緒にいたから逆に脱出できなかったんだ。 もし長門が外から監視していればすぐに異常に気づいて助け出すことができたはず。 そこまで読みあった末に長門たちの敵性宇宙人どもは雪山では遭難させないという選択肢にたどり着いたわけか。 「でも未来の改変のために朝比奈さんに連れまわされた人物はいないのか? 亀を川に放り込んだり、空き缶を地面に固定したりした人物がいないとおかしいだろ。 それがないと朝比奈さんのいるはずの未来がないことになってしまうはずなんだが」 「朝比奈さんの時間移行に関することは全部古泉くんが一緒にやってたわ。 わたしには比較的どうでもいいことだからそれ以上のことはあまり観察していないわ」 「じゃあ鶴屋さんの庭から出てきた地図で宝探しするのも……」 「それも最初に古泉くんと朝比奈さんで掘ってからまた掘ったわ。 あなたも一緒に6人で行ったわ。 予定通り何も出なかったけどあなたもそれなりに楽しんでたわよ」 そうかその宝探しは結果を知らずにやったのか。 それならそんなにつまらなくはなかったのかもしれない。 「ハルヒ主導で会誌を作ったり……」 「ええ、作ったわ。あなたも涼宮さんに小説を書かされていたわよ」 「どんな内容だった?」 「恋愛小説を書いてたわ」 「どんな内容だった? 恋愛小説とは呼べないようなものではなかったんじゃないか?」 「えーっと……これすごく言いにくいんだけど……言ってもいいのかな?」 「言ってくれ。どうせ書いたのはこの俺じゃない」 「わたしたちの実話ラブコメディー」 勘弁してくれ。 もし目の前にどこでもドアがあったらインドで飢えたオオカミの親子に体を捧げて死にたい。 「もしかしてその中で語られていた内容って俺たちが付き合い始めたきっかけが書いてあったりとか?」 「うふふ、だんだんわかってきたじゃない。 放課後の教室にわたしが呼び出して告白したわ。 下駄箱に手紙を入れるなんてベタな手法だったけどね。 あなたは結構こういう風に告白されるのが好きそうだったから……」 ああ……あのとき本当に告白される可能性もあったのか。 俺も告白されてたらどうしてただろう。 やっぱりオッケーしてたんだろうな。 この世界の俺のように。 孤島ミステリーツアーや、カマドウマとの対決やら、クリスマスパーティーやら、 コンピ研との勝負やら、阪中のペットの病気など、 他にもいろいろなエピソードはありそうだがそれらはあまり世界の進行に影響は無いだろう。 結局俺の関係ないところでうまく話が進んでいるに違いない。 「もういい。わかった。十分すぎた。ああもう聞くんじゃなかったよホントに。 最後の質問だ。 これが否定されたらこの世界のには俺の居場所が無いということだ。 ハルヒがSOS団を作ろうと思ったきっかけはなんだ。 あいつは一人では部活を作るということは思いつかなかったはずだ」 「わたしは4月からずっと涼宮さんに話しかけていたの。 クラスに溶け込めないといじめられちゃうかもしれないって思ったから。 それである日涼宮さんが何かいい部活がないかなって言うわけ。 そんなにいい部活に無いんだったら作ってみればいいんじゃない? ってわたしが提案したの。 涼宮さんったらすぐにそれに飛びついてきたわ。 でもそれでわたしも強制的にSOS団に入れられて……大変だったんだからね。 だからあなたはSOS団には入っていないわ。 あなたは涼宮さんに関わりたがらなかったし、 涼宮さんもあなたを団員にしたいと思う気持ちはなかったみたい」 お前がSOS団員その1かよ…… 世界は俺がいなくても大丈夫でした。 結局世界はなるようにしかならないのか、SOS団も無事に成立していたというわけか。 俺はせいぜいSOS団の準団員程度の扱いか。 俺がガックリとうなだれているのを見て何か同情のようなものを感じたか、 しばらくの沈黙の後、朝倉は俺の隣に寄り添って座りながら話しかけてきた。 「どうやらあなたのいた世界とこの世界とは最初の涼宮さんの行動付近から分岐した世界のようね」 「最初のというと?」 そういいながら俺は朝倉とまた少し距離を置く。 「この世界の涼宮さんは一年の自己紹介のとき異世界人を望まなかった。 おそらくここが一番最初の相違点だもの。 少なくともその少し前くらいまでね。 この世界のあなたはその涼宮さんに話しかけることはなかったわ。 少し彼女を意識しているような様子はあったけど、あの自己紹介を聞いて引いちゃったのね。 結局最後まで涼宮さんに自分から話しかけることはなかったわ。 あなたはわたしに涼宮さんのことを苦手にしているって漏らしていたもの」 「分岐した時点が入学式の日だって? それではおかしくないか? 俺はその三年前の七夕の日に二回も戻ったりしてるんだぞ? この世界の歴史ではそれはなかったことになってるじゃないか」 「だけどそれはあなたが涼宮さんに会った後に塗り替えた世界だから。 それ以前のあなたの世界の歴史は今のこの世界の通り進んでいたはずよ。 時間を遡って改変されたとしても、 最初は改変されていない世界を通らないといけないからね。 まあ、分岐した地点はこの際あまり重要では無いわ。 分岐してしまったものを元に戻すことは出来ないから」 想像もしていなかった。 あのときハルヒに声をかけなければと少しは考えた事もあったが、 まさかこのような形で実現するとは思いもよらなかった。 これが正しい世界の歴史だとでもいうのだろうか。 「俺がこの世界に来ているとすれば、元々この世界にいた俺は今どうなっているんだ?」 「……それは正しくはわからないわね。 あなたのいた世界に行っているのか、それともまた別の世界にいるのか。 とにかくこの世界にはいなくなっているみたいだから、 異世界に行っているか一時的に消失しているかと考えるのが普通ね。 だから今は彼を観測することは出来ないの」 今の状況がだいたい読めてきた。 今頼れるのはこいつしかないらしい。 イチかバチかだがこいつに掛けるしかない。 朝倉の方に向き直って真剣に話しかけた。 「なあ、朝倉。やっぱり元の世界に戻る方法はないのか? どんな難しい方法でもやってみる。 実をいうと俺はまだ元の世界が諦めきれないんだ」 「うーん、全く無くはないんだけどね……」 「本当か!?」 あるならなぜそれをさせてくれないんだ? 長門だって気づいていたはずだ。なぜ教えてくれないんだ。 「でも涼宮さんを使うしかないわ。 彼女の能力なくして異世界間移行は起こりえないもの。 でもあなたは今日涼宮さんに変な干渉をしようとした。 そのおかげで長門さんに目をつけられているから明日は下手なことは言えないわ」 そうか……もっと早くこの朝倉を信じていればこんなことにはならなかったのかもな。 「具体的にどんな方法なんだそれは」 「この世界の涼宮さんが異世界人を望んだからあなたが来た。 彼女が異世界人を望まなくなればきっとあなたは元の世界に戻れるはず。 だから彼女に異世界人を諦めてもらうように説得するの。わたしと一緒にが条件だけど」 「そ、そんな単純なことでいいのか?」 「ええ、きっと。涼宮さんの気持ちを変えるのは簡単だとは思えないけどね。 あなたが元に戻ればこちらの世界のあなたもおそらく元に戻る。 これも全宇宙の情報量保存の法則。 こちらの世界のから見るとあなたが急に記憶を取り戻したようにしか見えないけど」 「でもどうして元の世界に戻れるとわかるんだ? 別の世界に飛ばされることは無いのか?」 「あなたはきっと元の世界の涼宮さんに望まれた存在だから。 あなたがいなければその世界の涼宮さんはとても困るはず」 朝倉は俺とハルヒの間に何かを感じ取っていた。 この世界では俺とハルヒはほとんど話もしたことがないはずなのに。 「じゃあ、望まれた存在のはずの俺がなぜ今すぐ元に戻れないんだ?」 「こっちの世界の涼宮さんもそれだけ凄まじい能力を持っているからよ。 もしかしたらこっちの世界の涼宮さんの方が少しだけ強く願望を持っているのかもしれないわね。 あなたの世界には異世界人ってまだ来てないんじゃないの?」 そういえばそうだった。 俺の知ってるハルヒは宇宙人や未来人や超能力者やらを見事に集めていたが、 それで満足したのか結局異世界人の希望はなかったかのようにうやむやにされている。 「それとも、あなたは元の世界でも、こっちの世界でも異世界人なのかな? そうだとしてもわたしたちには区別できないけどね」 頼むからややこしい話をこれ以上増やさないでくれ。 「わたしはこっちの世界の方がずっと正しい姿に思えるんだけどなぁ…… あなたの世界の話を聞いてると呆れちゃうもの。 だって世界が何度も崩壊の危機に面してる。 あなたのような普通の人間に全てを託している世界なんて変よ。 こっちの世界の方がずっとうまくやってるわ」 そうなのだ。 俺はこっちの世界のような生き方しか出来ないはずの人間だったのだ。 それにこの朝倉まで彼女にしてしまっているのだから 俺の人生にしてはめちゃくちゃうまくいってるといわざるを得ない。 たしかにSOS団の中で俺だけが普通の人間というのはおかしすぎる。 朝倉が団員の方がまだ不思議じゃない。 「もうそろそろ12時だけどもう今夜は寝る?」 そうだな……俺はもう疲れた。 「その前にお風呂入って汗を流さないとね。 一人で入る? それとも……」 一人で入るに決まってるだろ! そんなことまでしてたんかこいつらは! 「じゃあ、あなたがお風呂に入ってる間にお布団しいて置くわね。 で、お布団は……やっぱり二つ敷いたほうがいいよね?」 当たり前だろ! それと別の部屋に敷いてくれよ。 なんだったら俺は玄関で寝てもいいから。 「うふふっ。やっぱりあなたの反応って面白いわ」 俺は洋室の方に、朝倉はリビングを挟んだ和室の方に寝た。 この朝倉は意外なほどいいやつだった。 少しもったいないことをしたような気がする 次の日、俺は朝倉と一緒に登校した。 クラスのみんなは俺たちが仲直りしたと認識したのか、 平和な空気そのものであった。 朝倉は一日中俺と行動を共にしてきた。 トイレに行くときも一緒についてきた。 さすがにトイレの中まではこなかったが。 昼休みももちろん同じであった。 「はい、あーん」 もぐもぐごくん。 「おいしい?」 うまい。さすがだ。 「なあ、朝倉。俺たちは本当に普段からこんなことをしていたのか?」 「ええ、そうよ。長門さんの監視を油断させるためにも今だけは普段どおりのあなたを演出して。 ほら、今度はわたしの番よ」 ほら、あーん。 ……それにしてもかなり周りからジロジロ見られてるのが気になる。 いまどき高校生でこんなべたべたなカップルがいるか普通? そして放課後──。 誰もいなくなった教室で俺は朝倉と二人取り残されていた。 俺はガックリとうなだれて、言葉を発することも出来なかった。 「どれも駄目ったわね。 涼宮さんももう帰っちゃったし」 俺はこの世界に完全に絶望していた。 ハルヒには休み時間のたびに異世界人を望まないように説得を試みたが、 ハルヒは聞く耳を持たなかった。 隣にいた朝倉も『物理法則的に異世界なんてありえないわよ』なんてフォローを入れてくれたが、 逆にハルヒは意固地になり、 「何よ! 絶対見つけてやるんだから! 今度の日曜は9時に駅前に集合よ! 久々に不思議探索するわよ! 異世界人探しよ! いいわね、涼子!」 と鼻息を荒げていた。 火に油だったようだ。 これでは何も意味を成さない。 ハルヒの彼氏古泉も完全にハルヒ贔屓だった。 俺が古泉の正体を知っていると聞かせると、 隣にいる朝倉の方に疑いの目をかけていたようで、 「ふう、ついにバラしてしまったようですね。 そうです。僕は超能力者ですよ。 その宇宙人の朝倉さんに聞いたとおりでしょうとも」 などと言って鼻にかけない。 異世界の存在については「それは面白そうな話ですね」と言って興味を示したが、 俺のことを異世界人だとは最後まで信じてくれなかった。 いや、理解はしていたのかもしれないが、 異世界をハルヒが望むならそれはそのままのほうがいいと古泉は主張を貫き通した。 この世界の古泉はついに俺とは友人関係を結ぶことはなかったらしい。 朝比奈さんはこの世界でもハルヒにとってはただのコスプレ要員だった。 この世界でも重力法則に反するほどの立派なお乳を持っておられた。 それだけだ。 「ねえ、この世界で今の記憶を持ったまま生きていくのと、 新しい記憶で、もしかしたらちょっぴり嫌なことがあるかもしれないけど普通の生活を続けていくの。 どっちがいい?」 朝倉が心配そうな表情で俺の顔を覗いている。 その姿は本当に恋人のことを思う健気な美少女の姿であった。 『ちょっぴり嫌なこと』というのはどういう意味かはわからないが、 朝倉は人間ではない。 そのことを知らないで生きていくのは最後になにか恐ろしいことが待っているような気がする。 「わたしは別にどっちでもいいわ。 あなたが望むならわたしを嫌いなままのあなたでもいい。 わたしは努力するけど……どうしても好きになれないなら別れてもいいわ。 でもどちらかを選ばなくてはいけないの。 記憶を消されるか。その世界の記憶を引きずって生きるか」 「俺は……」 俺はどうなんだ? どっちを選びたいんだ? 記憶を消してなんだかんだいって結構可愛い彼女を持った幸せ者の人生を歩むのか? さらに朝倉は記憶を消さなくてもいいとまで言ってる。 この世界の朝倉は俺の知る朝倉とは別人で俺に危害を加える可能性は全く無いと言ってもいい。 朝倉と付き合ってみてどうしても好きになれなかったら別れてもいいとまで言ってくれている。 でも選択肢は2つしかないのかよ。 いや、違う。 2つなんかじゃない。 俺はあのとき世界に一人だけ取り残され、 ハルヒも長門も朝比奈さんも古泉も普通に人間に戻っちまった世界で、 元に戻りたいと願ったじゃねえか。 俺はあの世界に取り残されたとき、 脱出プログラムのエンターキーを押したじゃねえか。 それも何の迷いもなくよ。 あれはいったいなんだった。 俺はあのときから誓ったんだ。 何があってもSOS団の一員としてあの世界に居続けると! 俺は朝倉に向かって深く頭を下げた。 「これからハルヒを探して全てを話してくる。 残された時間の限りハルヒに掛けてみたい。 俺はもう、こういうときは絶対に迷わないって前から決めていたんだ」 朝倉の顔が暗くなった。 「うん、それ無理」 急に外から入る太陽の日差しがなくなり、 蛍光灯だけのついたボンヤリとした景色になる。 教室の扉はコンクリートで塗り固められたようなただの壁になっていた。 「この世界を変えることだけは絶対に許されないの」 朝倉にこの手を使われることはなんとなく予想できていた。 「この部屋の物質情報を変化させたわ。 この空間は完全にわたしの情報制御下に入った。 いかなる力もわたしの許可なくして干渉を許さない」 「朝倉、頼む。ハルヒに会わせてくれ。 お前ならここからハルヒの元へ俺を転送することも可能だろ。 お前の彼氏でもなんでもない俺がこんなことを言うのはふざけてると思うかもしれない。 でも俺は本気なんだ。 たとえお前に殺されるとしても俺は向こうの世界で殺されなくてはいけないんだ」 だが、朝倉の答えは意外なものであった。 「……涼宮さんには会えるわ。 元の世界の涼宮さんにね」 朝倉がニッコリと満面の笑みで俺に微笑み返すと、 両手をあげ空中で何か手を揉むような仕草を始めた。 「涼宮ハルヒの意識と記憶を改竄し、 新学期の最初の日に彼女が異世界人を望まなかったようにする。 そうすればこの世界はまた新学期の日から通常の軌跡に戻り、 あなたも元の世界に戻る」 おい、本当かよ。 朝倉さん。あんたすげーよ。 初めてお前に心が奪われそうになったぜ。 「わたしも記憶を改竄されたあなたではなく、 元に戻った本当のキョンくんに会いたいもの」 突然バリッとコンクリートにヒビが入るような音がして、空中に青い光の筋が見えた。 ベリベリと青い光の亀裂が広がり、大きな爆発音とともに空間が切り開かれた。 「あーあ、やっぱり見つかっちゃったかぁ」 眼鏡をかけた長門が空中から飛び込んできた。 「朝倉涼子。あなたはここでいったい何をしようとしている」 「見てわからない? 涼宮ハルヒの意識を少し情報操作するだけ。 この世界を元の姿に戻すのよ。 現状維持の原則に従っているわ」 「あなたにそのような行動は許可されていない。 涼宮ハルヒの能力の解析はいまだ不完全なまま。 彼女の意識の改竄は全宇宙の物理法則に大きな異常をきたす危険がある。 ただちにやめるべき」 眼鏡の奥にある長門の目線が朝倉を強く非難している。 朝倉は両手を下ろし、俺の方をちらりと見た。 「彼を元の世界に戻すにはこの方法しかないの」 「それならば彼の記憶を改竄すればいいだけのこと。 どちらの方法を取っても彼にとっては全く同じ結果を生むことになる。 ならば危険を犯してまでも涼宮ハルヒを操作する必要は無い。 彼女の改竄と彼の改竄ではあまりにその価値が違いすぎる」 「それでは彼は元の世界に戻れなくなるわ。 それに記憶の改竄を行ってもそれは本当の彼ではないの。 あなただって一度涼宮ハルヒの力を使ってたじゃない。 それに比べれば越権行為とは言いがたいんじゃないかな」 「彼の異常が涼宮ハルヒが異世界人の存在を望んだことに発する可能性は認める。 だがわたしの結論は変わらない。 もう一つの世界などというものは存在しない。 彼は病気により精神を錯乱し記憶に障害が発生している。 偶然変質した記憶がこの世界の機密情報と酷似し、 別の世界から来た様に感じているだけに過ぎない。 わたしの指示に従え。さもなくば情報連結を解除する」 「いやだと言ったら?」 朝倉がニッコリと微笑むと同時に、 凄まじいまでの爆音とともに壮絶な雷と爆風が二人の間で巻き上がった。 二人の口元が高速で振動している。 言葉とも音とも取れない何か呪文のようなものが唱えられると、 教室にあった机や椅子や黒板までもが変形し、槍のような形になって 二人の間の空中で衝突しあう。 俺はその場で座り込んでただじっと二人の戦いの行方を見守るしかなかった。 動きたくても腰が抜けたようになって動けるわけがなかったのだ。 どうやら展開は朝倉に有利に進んでいるらしい。 長門の攻撃は何度か朝倉に当たってはいたものの、 その何十倍もの攻撃が長門に命中していた。 「ふふ、長門さん。あなたの力もこの空間ではわたしには勝てないわ。 でもあなたはこの世界に置いてはわたしと同じく涼宮ハルヒの鍵となる存在。 大丈夫。わたしはあなたを殺したりしないわ。 だから今は黙ってこの改変を見逃して。ね?」 殺さないと言いつつ、次々に教室の机や椅子が形を変えて暴れ続け長門を右に左に吹き飛ばしていた。 普通の人間ならとっくに死んでいるような攻撃だ。 長門の眼鏡が床に叩きつけられてレンズが飛び散る。 あの長門がいたぶられている姿は見ていてあまり気分のいいものではない。 長門はそれでも抵抗をやめようとはしない。 すぐに立ち上がり槍のような物質を生み出すと朝倉に向かって投げつけた。 朝倉の前に青い稲妻が光り、長門の投げつけた槍は全て床にはじき落とされる。 「それだけのダメージを受けたら他の情報に干渉する余裕はないでしょ? 無駄なの。ねえ諦めてよ。結果はどうせ同じことになるんだしさあ」 朝倉は余裕の表情だ。 だが、この場面は前に見たときとよく似ている。 二人はあのときとほとんど同じ動きだったのだ。 なぜか俺は朝倉に味方しなければいけないような気になった。 本当になぜかはわからない。 単純に俺が助かりたかっただけなのかもしれないが。 「朝倉! 長門はきっとこの空間に入る前にお前を消すための仕込みをしているはずだ! よくわからないが崩壊因子がどうたらというもので……このままではお前は負ける!」 「なぜそれを……」 長門の目がこちらを驚いたように見ている。 長門が瞬時に体を捻りこちらを向いた。 「攻勢情報の変更を申請する。ただちに彼の記憶情報の改竄を行う」 長門の腕が弾性のある棒のようなものに変化して幾多にも枝分かれし始めた。 その先端に小さな針のようなものが無数に飛び出している。 それはまるで注射器のついた巨大なところてんのようであった。 それが全部俺の元へと向かって放たれた。 駄目だ。 これは避けられるとかのレベルではない。 音よりも早くこちらに向かってくるそれがなぜか肉眼で見えていることの方が不思議であった。 目の前の映像が全てスローモーションになっていた。 死ぬ。いや、死ぬわけじゃないんだろうが俺という個性はここで消滅するんだろう。 それは死と同じ意味だ。 壮絶な爆音とともに何かが飛び散るような音が聞こえる。 音よりも早いそれが衝突したはずなのになぜか音がする。 目を開けると…… ──朝倉が俺の目の前にいた。 長門の攻撃を全部受け止めて。 朝倉の背中に突き刺さった長門の腕は朝倉の腹を突き破り俺の目の前で止まっていた。 朝倉の足元には巨大な赤い水溜りができていたが、 なぜか朝倉はこの状況でニッコリと無邪気に微笑んだ。 「終わった」「終わったわ」 長門と朝倉がほぼ同時につぶやいた。 二人はもう攻撃の手を止め、その場に立ち尽くしていた。 長門の長く延びた腕も元に戻り、 朝倉の怪我も最初からなかったかのように足元の血の池ごと消えていた。 二人はしばらくその場に立ち尽くしたまま何の言葉も発しなかった。 どちらの勝利かはわからない。 だが、長門の口元が1ミリくらい動き少しだけ悔しそうな表情を見せていた。 「長門さん、ごめんね。 でもあなたもわたしもきっとこれで元に戻るだけ。 たぶん大丈夫よ。涼宮さんの変化も微小なもので済むわ」 「朝倉涼子。あなたの行動についてはこれから情報統合思念体の中で処分を検討していく」 「無事に三日前のわたしたちに戻れたら何でも好きなもの作ってあげるから。ね?」 「あ」 「どうしたの?」 「眼鏡の再構成を忘れた」 その後しばらくその場にいる全員の動きが止まっていたが一瞬長門が何かを考えるようにうつむいてから、 「戻ったら──」 「なに?」 「カレーを」 と答えた。 ──キンッ 静けさに包まれた教室に突然金属の折れるような音が空間に響き渡ったと思ったら、 さっきまでコンクリートの壁だったものが輝く白い粉となって崩れ始めていた。 朝倉の体からもゆっくりとキラキラとした粉のようなものが流れるように落ちていった。 「あっちの世界の朝倉涼子にあったらよろしく伝えておいてね。 向こうではわたしたちは付き合っていないみたいだけど、 あっちでも……」 一気に辺りの景色が全てモノトーンになった。 「朝倉!!」 ものすごいスピードで灰色の部分が白く染まっていき、 周りの物体との臨界線が黒く細い線で映し出される。 光の渦が目の前の一点から放出されている。 いや、吸収されているのかもしれない。 白と黒の世界は次第に白さを増していき、周りの音をどんどんと吸収していく。 「涼子って……」 全ての音が消え、最後の瞬間かすかに朝倉の声だけが聞こえたように感じた。 世界が完全に白く染まり境目の消えたと同時に目の前の世界が漆黒に包まれた。 気づいたらいつのまにか目を瞑っていた。 そして目を開けると─── そこは自分の部屋のベッドの上だった。 窓から明るい日差しが差し込んでいる。 今日は新学期が始まって二日目…… 俺はあっちの世界での二日目とは違い病気でも何でもなく、熱も無かった。 世界は俺の知る歴史のままで存在していた。 俺のクラスにはハルヒや長門がきちんといて、 まるで当然のように朝倉の席はどこにもなかった。 放課後一人教室に残ってもらった長門にその世界のことを話した。 だがやはりというべきか、長門が言うには俺がその世界に行っていたという事実はどこにも観測されてはいないという。 世界改変はこの間一度も行われておらず、 朝倉の存在も、時空間の歪み、ハルヒに対する情報操作も検出されていないそうだ。 「わたしはその話を肯定することは出来ない。 なぜならもう一つの世界というものは存在しないと考えられるから」 やっぱりこっちの長門の結論も同じだった。 「人間は本人の深層意識にある考えを夢に見ることがある。 あなたは現実に近い夢を見ていたと考えるのが自然。 それは偶然にもこの世界のもう一つの可能性に限りなく酷似していた」 俺の見たあの世界が夢だと言いやがる。 あっちの世界の長門とご対面させてやりたいくらいだぜ。 お互いに相手の存在を否定しあうことだろうぜ。 それにあんなにはっきりと覚えている夢はあるだろうか。 俺はあの時ありとあらゆる感触までをはっきりと感じていた。 「そもそも人間の脳内の電気信号などあてにならない。 人間は現実を己の脳内信号をもってのみ現実と判断しているにすぎない。 つまり人間は現実と夢とを完全に区別することは出来ない」 長門の意見はどこまでも冷静だった。 俺はあのやたらとうまかった朝倉のシチューの味は忘れることはできない。 夢で味わえるようなものならもう一度食べてみたい気もする。 でも長門の言ってることが正しいとすれば、 俺はどうやって戻ってきたというのだ。 あんなに都合よく夢を終わらせてからじゃなきゃ帰れなかったのはなんでだ。 「それはもちろん涼宮ハルヒの力」 矛盾している。 お前は俺には改変は起こっていないだとか言ってたじゃないか。 それにこんな膨大なストーリーを考える脳みそは俺には確実にないぞ。 「あなたのいう世界の長門有希はあなたに対する理解が不足している。 だから説明が不十分になる。 あなたに対する理解はその世界の朝倉涼子の方が上だった。 それゆえに朝倉涼子は自分の理論をあなたに十分に伝えることが出来、 あなたはそれを信じた」 長門の言葉になぜか嫉妬のようなものが感じられる。 お前の主張では存在しない世界のことだろ? お前もだいぶ矛盾してるな。 「世界はそもそも根底に大きな矛盾を孕んでいる。 それは存在しているというそのものの矛盾。 世界は最初から存在していないことの方が説明に矛盾を生じない。 崩壊する理論の存在により最初から消滅しているとすればいい。 しかも世界は崩壊を許さない状態で存在している。 崩壊できないにも関わらず崩壊の理論も存在しているという矛盾。 崩壊できないのであればその存在は無限に続くのに関わらず 無限な現象というものは世界には存在しない矛盾。 なぜなら世界は有限な存在だから。 数字の桁をいくら増やしていっても無限という数字にはならないように、 存在するということは有限であるということ。 世界には本当の意味での無限は存在しない。 世界の可能性は常に有限な選択肢の中から選ばれたただ1つのもの。 そして世界は矛盾を抱えることができない。 だが世界そのものは存在している。 そのことの矛盾」 朝倉の言っていた矛盾の理論についての続きなのだろうか。 長門の目には自分の主張に対する自信のようなものが感じられた。 こちらを向いてこれでもかと言わんばかりだ。 「なあすまん、こっちのお前の説明もさーっぱりよくわからないんだが……」 「あなたならいずれわかる」 長門はわずかに眉間にしわをよせ、まだ納得のいかないような表情を見せた。 「涼宮ハルヒが存在するこの宇宙では絶対にありえないとはいえないが、 現在の宇宙法則では複数の世界というものは存在しない。 宇宙の第一法則は世界がたった一つのものであるという前提において成り立っているから。 過去に遡行し、その世界と全く同じ歴史を辿り、 同じような状況の世界を作り出すことに成功したとしてもそれは変質した元の世界。 別の世界ではない。 ゆえにあらゆる物理法則を用いてもあなたの見た世界のことを検知することは不可能。 わたしにとってもその世界は何も意味を成さない。 それは妄想の世界と同義であり、 存在しない世界ともまた同じこと。 あなたがこうして自分の見た夢を話しているようなもの。 議論上だけなら虚数世界と同じく存在について定義することはできなくはない。 ただし、たとえあると仮定して有効な結論を得たとしても わたしが観測も干渉も出来ない以上、わたしの力ではどうすることも出来ない」 つまりだ。 あの世界は俺にとってだけ存在しているというわけだ。 「そう。 あなたの観測がある以上、その世界の存在は完全には否定することは出来ない。 あなたが死ぬかその記憶を消失するか、 あるいは涼宮ハルヒの能力がなくなるまでの間だけは、 この世界においてももう一つの世界の観測の可能性はわずかながらに残されている。 つまり、あなたが異なる世界を観測したという現象に対し、 後からそれを正しいとする理論が発生する可能性は残されている。 涼宮ハルヒの力にはそれだけ無限の可能性が秘められている」 無限の可能性。 それはさっき長門が世界には存在しないといったもの。 それこそが情報統合思念体の望む進化の可能性なのだろう。 「我々が涼宮ハルヒを観測しなくてはならない理由の1つはそこにある。 彼女の能力が存在している限り我々の持つ情報がいつ誤った物になるかわからないから」 あちらの世界と比べると、 こちらの世界の長門は朝倉というバックアップを失ったせいでずいぶんと苦労している。 それに朝倉がいれば俺がやらなくて済んでいたこともいっぱいあった。 朝倉がいない世界が正しいのか、それともいる世界のほうが正しいのかはわからない。 答えはこれから先もおそらく永久に謎だろう。 「その世界が存在していたと仮定してもいくつか不可解なことがある」 部室棟へ向かう廊下を一緒に歩きながら隣にいた長門がつぶやいた。 「なぜあの朝倉涼子があなたをパートナーに選んだのか。 朝倉涼子はとても優秀。彼女があなたを選んで特別に得るものがあるとは思えない」 おいおい。 目の前の人間に対してホントに失礼なヤツだな。 たぶんあっちの世界の俺はこっちの俺よりいいやつだったんだろ。 「もう一つ、なぜその朝倉涼子が最後までわたしと同じ結論に至らなかったかということ。 彼女も本当はとっくに気づいていたはず。 世界は多重に存在しえないということに。 そしてたとえあなたを元の世界に戻せたとしてもそのことを確認する術もないのに、 いったいなぜそのような無謀なことを企んだのか」 長門にはまだわからないだろうな。 それはあの世界の朝倉には純真な心が芽生えていたからだったんだ。 そう、それは人間なら誰にでもわかる簡単なことだ。 相手の事を思うと目の前が見えなくなる病のようなもの。 朝倉の気持ちは漢字一字で書くそれだったんだ。 恥ずかしいから言わないけどな。 「涼子……」 ある日の放課後、俺は誰もいない教室でそっとつぶやいた。 いつかハルヒの力によってこの言葉が遠い異世界に観測されることを信じて。 ─── 完 ───
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ジャジメントにより、回収されたトカゲ(としおくん)をベースに改良・開発された生体兵器。 見た目はまさに「ドラゴン」といった外見で、全高3m、尻尾まで含めた全長は10mで質量はホッキョクグマ程度 (ちなみに、オスの成獣のホッキョクグマの体重は250~600kg)。 その巨体の攻撃力は人間を一咬みでバラバラにするほど。 火球を吐き出す能力を備え、さらに超能力によって物性バリアを展開し、 アサルトライフル程度までなら遠距離攻撃を完璧に遮断してしまう。 ただし大口径マシンガンは防げず、至近距離からの攻撃にはバリアは使えない。 ただ巨体であるため、厚さ2cmの鋼板も貫く威力の銃弾をバリア無しで数発受けても、 当たり所が悪くなければ大したダメージにならない程度にはタフ。 コスト・性能的にロボット兵器には及ばないものの、生物であるがゆえに 「増える」ことが可能。また超能力も遺伝する。 作中ではパカーディルートにて、タイムマシンの情報が詰まったチップを追うジオットにより、 主人公(12)やパカーディ追い詰める目的で実験場に投入される。 実験目的で密かに持ち込まれたプロトタイプであり、様々な観測機器を搭載 しているため泳ぐことができない。 海に飛び込んだ主人公(12)とパカーディを追ってダイブするが泳ぐことが出来ず、 もがいてるところをバリアが展開できない至近距離からの銃弾を受け倒された。 結果を見て、イワノフからは現行兵器に劣る点を指摘されていたが、 ジオットは「人間を狩るには十分」「生命は機械よりよほど強い」 として合格を出し、次期の生産計画に載せられた。 見た目は12の裏サクセス『秘密結社編』に登場するモンスター 『クリーヴァ』・『エビルイーター』に似ている。(12) 別の生体兵器と比較する形で名前だけ登場。クラス設定が明らかになった。 その話によればクラス4の強さであったらしいが、クラスが一体どのような基準で決められているのかは不明。(13)
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BACK INDEX NEXT 663 :早明浦観測会 ◆ghfcFjWOoc :2008/09/27(土) 23 44 28 ID 572OYTap うっかりしてた。 寮に帰り、ドアを開けて中に入った瞬間、御上は冷蔵庫が空っぽだった事を思い出した。 朝は覚えていたのに学園にいる間にすっかり忘れてしまっていたのだ。 財布の中身を確認するとあまり手持ちがない。 買い物の前に銀行に行かなければならない。 頭の中で予定を考えながら制服を脱いでハンガーにかけ、私服に着替える。 向かったのは高杜モールにあるスーパー。 惣菜などが安いのでこちらに来てからは重宝している。 米二キロとレトルト各種、カップ麺を数個に二リットルの飲料水と冷凍食品、あとお菓子も少々。 もっと買いたかったが、一人では限界がある。 両手に買い物袋を下げて高杜モールから出た御上はその直後、腹部に突然の圧迫を受けた。 不意の衝撃に視線を落とすと、すぐにその原因が判明した。 何という事はない。 子供がぶつかってきたのだ。 小学校低学年か中学年くらいの少女で、長い髪に華奢な手足、人形のように整った顔立ちは可憐で愛くるしい。 ぶつかった時のダメージから結構な勢いで走っていたと思われるが、不思議と少女の息は切れていなかった。 その少女は驚いたように目を瞬かせ、御上に何度も頭を下げる。 人通りの多い往来で子供にそんな事をされてはばつが悪い。 「ごめんなさい」 「あ、いや、別に怒ってないし」 宥めようとする御上だが、少女は相変わらず謝るばかり。 彼等の背後で買い物帰りの主婦がひそひそと会話を始める。 その空気に耐えられなくなった御上は、少女を抱えるようにしてその場から退却する。 後で人から聞いた話だが、その日、高杜モール周辺に女児誘拐犯が出没したらしい。 物騒な話だ。 664 :早明浦観測会 ◆ghfcFjWOoc :2008/09/27(土) 23 46 04 ID 572OYTap 逃げ出した御上はモール近くの公園にあるベンチに座る。 夕日が沈み始める時間なので遊んでいる子供の数も少ない。 ビニール袋の中を漁って買ったばかりのスナック菓子をさっそく開封する。 少女は最初、初対面の相手の出した物に警戒したのか、なかなか手を付けようしなかったが、暫くすると少しずつだが、手に取って食べるようになる。 「美味しいか」 「……うん」 「そりゃ良かった。勝手に連れてきちゃったが、どっかに行く予定とかあった?」 少女は無言で首を横に振る。 良かったと内心で安堵した御上は、肝心な事を忘れている事に気付いた。 「そういえば、名前聞いてなかったな。俺は御上、御上錬冶」 少女はまたしてもだんまりだったが、肩から下げていたポショットから一枚の名刺を取り出した。 迷子になった時の為に親が持たせていたのだろうか。 その名刺には大きな字で「雨都みか」と書かれその上に小さく「あまさと みか」と書かれていた。 「へえ、みかちゃんか。よろしくな」 「……うん」 それから二人は色々な事を話した。 とは言っても、御上が一方的に話し続け、みかがそれに相槌を打つという形だったが。 「ロリコン」 突然の声に誰だよ、と振り向くと、公園の入り口から一人の女がこっちを見ていた。 高杜学園高等部の女子の制服、肩口で切り揃えられた黒髪。 左手で鞄を持ち、右手で日傘を差している。 同級生の九条恭華だ。 日傘って何処のお嬢様だよ、と思うが実際に恭華はいいとこの令嬢だったりする。 「可哀想なまきちゃん。まさかあなたが幼女趣味だったなんて」 失礼な事を言いながら隣に座る。 「部活の帰りか?」 「ええ」 人の買い物袋の中からペットボトルを取り出して当然のように飲み始める。 「腕の立つ弁護士を紹介してあげるし、慰謝料が払えないならといちで貸してあげる」 こいつの中では自分は完全に性犯罪者扱いだ。 「俺はペドじゃない」 「さあ、お姉さんと一緒に帰りましょう」 御上の言葉を恭華は無視。 鞄の取っ手を手首にかけ、日傘を持ち替えて空いた手を差し出すが、みかは顔を伏せて無反応。 しばらくそうしていたが、手を掴まれる事はない。 気まずいのを誤魔化す為か、恭華はスナック菓子に手を伸ばす。 「これガーリック味? 私は嫌いなんだけど」 「知るか。いや、知ってるけど」 勝手に飲み食いされた挙句に文句を言われたのでは堪ったものではない。 一度手に取ったものを戻すのは抵抗があるらしく、恭華は渋々と言った表情で口に放り込む。 「飲み物、スポーツドリンク以外にないの?」 「ない。欲しかったら自分で買え」 「じゃあ、いいわ」 「お前、飲み食いした分は金払え」 「そうだ。記念に写真撮りましょう」 自然に聞き流して鞄の中から携帯を取り出してこちらに向ける。 対象は自分ではなく、みかだろう。 本人の了承を聞かぬまま、携帯はパシャリと音を鳴らす。 「聞いてなかったけど、名前は? 私は九条恭華」 尋ねるが、みかはもじもじするだけでなかなか答えようとしない。 人見知りでもするのだろうか。 仕方ないので代わりに御上が答える。 「雨都みか」 「あまさとみか……どんな字?」 「空から降る雨に京都の都にみかは平仮名だ」 「ふーん」 呟きながら親指を素早く動かして携帯に文字を打っていく。 「そんなの記録してどうするつもりだよ」 「別に深い意味はないけど」 記録が終わったのか、携帯を鞄に仕舞って再び日傘を持ち替え、こちらを向いたまま後ずさりする。 「じゃあね、みかちゃん。また会えるといいわね」 鞄を持った手をぶんぶん振りながら公園から出ていく。 慌ただしい女だと御上は嘆息する。 昔からあの行動力には振り回されっぱなしだ。 まあ、あれで意外と体が弱く、貧血で倒れる事もしばしばあったが。 「……あの人、怖い」 「はは。取って食ったりはしないさ。っと、こんな時間かそろそろ帰んないとな」 公園内の時計を見ると意外に時間が経っていた。 それだけ熱中していたという事か。 「送っていくよ」 こんな時間まで付き合わせた以上はそれが最低限の礼儀だ。 しかし、そんな御上の思いとは裏腹にみかは首を横に振る。 「大丈夫。一人で帰れる」 「まだ小さいだろ」 「近いから」 「だとしても暗くなってきてる」 「暗くてもちゃんと見える」 そんな問答が一頻り続いたが、遂にみかは根負けし、御上が送って行く事を承諾した。 みかの家は南部の住宅街にある一軒家だった。 なかなか立派な家だと感心しながら表札に雨都とあるのを確認。 玄関の前には植木鉢が並び、ドアには手製のネームプレートがかかっており、そこには「香々斗、瀬尾、みか」と書かれていた。 「……」 家の前に来た時から気になっていたが、もう暗いのに、家に電気が点いていない。 「二人とも居ない」 悲しげにみかが説明する。 共働きか。 まだ小さい子供がいるのにどうかとは思うが、人様の家の事情にまで首を突っ込む訳にはいかない。 みかは鍵を開けてとぼとぼと家の中に入っていく。 「なあ、みかちゃん。また、今度一緒に遊ぼう」 振り向いた時の彼女の表情が今でも記憶に残っている。 冷凍食品は自然解凍されていたが些細な問題である。 BACK INDEX NEXT
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恐ろしいのは、死でも苦難でもなく、死や苦難への恐れである。 ―エピクテトス 名前 群守 洋[ムラカミ ヒロシ] 性別 男 身長 187cm 体重 92kg Profile 【帝國】出身の元軍人であり、最終階級は曹長。 高い戦闘能力を誇っていたものの本人は技官として登用され、兵器類の整備に従事していた。 理由としては、単に前線に出る事を強く望まず、仲間を殺さない為に仲間の扱う兵器の整備をしたいと希望したためだった。 現在の名目上は病気除隊という事になっているがその実は、敵国の子を守るために同じ部隊の仲間全てを殺めたことが理由である。 今でもその行動が正しかったかどうかは判断しかねているが、今でも助けた子供の過ごす孤児院には定期的に送金をし続けている。 当時の上官の手回しもあり、軍法会議を避ける事は出来たものの、護国に五体を捧げることは出来ない身の上にある。 その後は正義という言葉の意味を求めて各国を巡る旅人をしている。 基本的にはお人好しであり、戦いもあまり好むことはない。 しかしながら、自分の信じる正しさと意思を通すためには、壁を突き崩す力が必要という思想を持っている。 また、この世界には決して更生できない悪が存在していると思っており、どうしようもないほどの悪人を目の当たりにした場合は躊躇いなく殺害を決断する決断力を持つ。 趣味は機械弄りと鍛錬であり、特技は機械弄りと戦争。 変態技官である彼は、退役後鍛冶師となった上官と共に有る一つの兵器を作った。 その兵器こそが『春雷』。これは恩師であり上官で有った男からの餞別であると同時に、息子の如き愛を注ぐ砲刀である。 啓蟄のころに鳴り春の到来を告げる、その年はじめての雷の名をその刃は冠している。 いつかこの名のように、男の心の奥に立ち込める暗雲は吹き飛ばされる日が来るのだろうか。 Visual 外見、参考程度です 服装色々 random_imgエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 背丈は凡そ190cm程度。恵まれた骨格に多くの筋肉を載せた体躯は貧相という言葉からは最もかけ離れた外見だ。 帝國出身を思わせる黒髪は後ろに撫で付けられ束ねられ、彫りの深い顔には顎髭が生えている。 服装は皮のジャケットにダメージジーンズ。背中には――異様な威容を持つ、巨大な兵器――砲刀が斜め掛けに背負われている。 その武器の形状は、いうなれば銃剣の拡大系というべきものだろう。 なにせ戦闘機に搭載される機銃に野太刀を組み合わせた2m級の兵器。 当然従来の言葉でその存在を言い表すのは難しい。 故に、砲刀。砲に刀をつけてしまった、作成者の正気を疑うトンデモ兵器だ。 Skill 【零式砲刀『春雷』】 属性-【近距離系】、【遠距離系】 分類-兵器、剣、銃 破壊力-S スピード-B 射程距離-A 持続力-A 精密操作性-B 成長性-C この能力者は能力を持たない。その代わり、身の丈ほどもある特殊な大剣を扱うことができる。 重く、分厚く、鋭利で堅牢なその剣。しかし最も特徴的なのは、刀身に機関砲を内蔵している点である。 切っ先から露出した銃口からは、一レスにつき五発まで弾丸を放つことが可能。斬撃と同時の射撃などが行える。 装弾数は一ロールにつき五十発。口径は20mm以上だが、なぜかそこまで威力も反動も大きくない。 その代わり、装填している弾丸を一度に発射し、反動と斉射による超火力の一撃を放つことが可能。 その威力は一般自動車を鉄屑に帰すほどだが、性質上使えるのは一ロールに一度だけである。 身体能力 この剣を最大限生かすことができる程度 スペック 剣技は達人レベル、手先が器用 Q A Q1.ちょっと形が上手く想像できなかったのですが、こんなかんじでしょうか? A1.そんな感じです Q2.切っ先から銃口が露出しているという事は突き攻撃は使用できない、という事でよろしいでしょうか? A2.銃口が尖っているので可能です Q3.反動と斉射による超火力の一撃と有りますが、これは斬撃でしょうか、射撃でしょうか? 想像では打った後にその反動を利用して転身して斬撃、といったイメージが浮かびましたが A3.射撃と斬撃両方です、演出はお任せします Q4.あえて反動を利用して攻撃する事は可能ですか? A4.はい、その辺りをうまく使って普通の剣士とは違う豪快かつトリッキーな動かし方をしていただけると授与者として嬉しい限りです Q5.壊れた場合修理は可能でしょうか? A5.はい、ちなみに機械工学の技術は一通り有しています Q6.弾種(徹甲弾や散弾、照明弾など)は打ち分けられますか? A6.可能です、あまり強くなるとまずいのでそれなりに自重をお願いします Q7.良く斬れると有りますが切れ味はだいたい名刀程度でしょうか? A7.はい、しかし重量で叩き斬る感じなので刃自体はそこまで斬れ味がいいわけではありません Arts 非常識なサイズと重量の非常識な武器を常識的に扱うことが出来るだけの身体能力と技量を持つ。 基本的に剣の重量などもあり長距離走は苦手であるが、3歩以内の間合いへの踏み込みだけは早い。 その為戦闘時は射撃で相手を牽制しながら距離を詰め、必殺の斬撃を叩きこむのが常套手段となる。 奥義 《零式》 残弾数が0発になるまで、全ての弾丸を一瞬で撃ち尽くす必殺技。 反動をサスペンション内で反響させる事によってその射撃の反動の全てを斬撃の一撃にも集中させることが出来る。 尚、肉体的負担が大きいこと、及び残弾数が0になるまで弾丸を撃ち尽くすという技の性質上、文字通りの奥の手。 但し、決まれば間違い無く必殺の名を嘘にしないだけの破壊力を発揮することだろう。 《紫電改》 5連発までで止められている連射のストッパーを外す事で、最大51連続攻撃を可能とした、全力の紫電。 一発あたりの威力は紫電と変わらないが、攻撃の回数と攻撃時間が長く、並の防御では防御を固めていたとしても吹き飛ばされ、突き崩される。 ただしかなりのバランス感覚と反動で暴れる砲刀を押さえつけ操る腕力が必要となるため、その負担と必要な集中力は想像を絶するものとなる。 剣技 《震電》 剣を振り抜く歳に衝撃吸収を解除した状態で射撃。 その反動によって剣速を急激に上昇させて斬撃を放つ。 通常の連続攻撃の中に織り交ぜる事が出来る為、意表を付く事ができる。 当然、威力も十二分に高い為防御の崩しとしても使用出来る技法である。 《紫電》 突きを放った後に射撃し、反動で引いた腕で更に突きを放ち、また射撃という行動を繰り返す技。 攻撃の間隔が極めて短い為に、相手が防御を固めていたとしても攻撃の隙に反撃を受けることが少ない。 平常時の最大攻撃回数は、11連続まで。 突き→射撃→突き→射撃→突き→射撃→突き→射撃→突き→射撃→突き 怒涛の連続攻撃であり、威力と速度を兼ね備えた必殺技だがその分反動が大きい。 そうそう連続で使用できるような技でもない、大技である。 《閃電》 一歩の踏み込みと同時に、腰溜めに構えた剣を突き出しながら射撃する技。 点での攻撃が連続で襲いかかる為、対処がしづらい。 刀身が突き刺さればそのまま接射で戦いを終わらせることも出来るだろう。 《隼》 剣を振りぬいた後に射撃をする事による反動の跳ね上がりを活用して、一瞬で体勢を戻す技。 また、相手のカウンターに対する牽制の意図も含む。 堅実極まりない技であり、巨大な武器を扱っている事による隙を極力小さくする為の技法である。 Item 零式砲刀『春雷』 ↓参考画像、クリックすることでポップアップします 全長210cm、刀身長190cm、砲身長180cm 本体重量49.6㎏、銃弾総重量250g×50発=12kg、総重量61.6kg、装弾数50発、ドラム弾倉式 誰が考えたのか、発想の源が狂っているとしか言い用の無い巨大な銃剣である。 正しくは銃剣ではなく、砲と野太刀を組み合わせた全く新しい兵器、言うなれば砲刀と呼ばれるべき種別の携行兵器。 砲の部分は零戦から分解した機銃である九九式二〇粍二号機銃三型を改造したものを使用。 刀の部分は帝國の陸軍を退役した後に鍛冶師となったとある将軍の作刀した大太刀を使用し、それら一つだけで十分に強力なものをどういう訳か融合させてしまった。 砲と刀を両立させる為だけに銃身部に部品を追加し、ピカティニーレールを導入。 刀身にアタッチメントをつける事によって砲と野太刀を同居させる事に成功。 各部の重量バランスを調整し、サスペンション等の衝撃吸収、分散機構を組み込む事によって携行状態での砲撃も可能となっている。 しかしながら幾ら反動の吸収機構を組み込んだとは言えど人間の身には有り余る威力の為に弾速と威力をある程度低減した弱装弾を主に使用している。 砲の改造は本人、刀の作刀は鍛冶師。 二人の技術を持った変態によって生み出されてしまった、要するにトンデモ兵器の類である。 だがもっともトンデモな点は間違いなく、この兵器をあろうことか作成者本人が実戦で使用しているという事だろう。 History 今月 災害のような男が路地裏で乙女を殺しているのを発見した。理由を問いかければ、したいと思ったから、本能的になどとのたまう。このまま放置すれば更にこの男の手に掛る相手が増えると思い、自分は相手を殺害しようとした。しかし、結果は失敗。不思議なことに相手はこちらの砲撃をまともに食らったというのに無傷であり、間違いなく何らかの能力者であることが分かった。そして結局自分は相手を殺しきれずに逃走させてしまった。次は必ず仕留める、そう思い自分は鍛錬の項目を二段階程厳しくすることを決定した。 (2012-10-25 22 56 54) 異世界から来たであろう謎の騎士と遭遇。どうやら前の世界では大分ひどい境遇に有ったように見受けられた。身寄りがないようなのでランカーズを紹介した。 (2012-10-27 23 28 00) 修行の為に森に篭っていた所、水辺で警戒心の強い少女 【輝星骸燃】とであった。丁度狼に襲われていた所であり、主義として見逃せなかったために加勢。狼を撃退し、その後包帯を相手に渡した。……恐らく、自分とあの娘の距離は縮まることはないのだろうな。 (2012-11-03 16 17 10) コメント counter - Last update 2012-11-03 16 17 10 (Sat)