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ダンジョン エリア スタミナ バトル 属性 ボス HP 攻撃 攻撃ターン 備考 獲得経験値 1.幻影の回廊 9 7 火 サラマンダー*2 1486 3 BOSS 2501 ドロップ報告あり 光 白龍 2750 3 BOSS ドロップ報告あり 2.陽光の間 9 7 光 サンライトカーバンクル 3819 2 BOSS 防御360 Lv3サンライトカーバンクルをドロップ 3.陽炎の騎士 9 7 火 フェニックスナイト*2 2875 3 BOSS 光 ヴァーチェ 3 BOSS 4.炎と光の舞 9 7 火 エキドナ 2875 2 BOSS 防御144 2543 ナーガドロップ報告あり 光 エンジェル 2653 2 BOSS 防御120 キューピットドロップ報告あり 5.赤の守護龍 11 10 火 サラマンダー 1486 3 9F固定 3543 ドロップ報告あり 光 白龍*2 2750 3 9F固定 ドロップ報告あり 火 イフリート 73? 4500? 2 BOSS 高防御35700 (ギガグラビティでHP-22の報告あり) 出現モンスター 属性 モンスター HP 攻撃 攻撃ターン 備考 出現確認ステージ 火 ルビーカーバンクル 2054 2 防御98 2, 3, 4, 5 Lv7ルビーカーバンクルをドロップ 火 武者ゴブリン 2969 4 防御98 1, 2, 3, 4, 5 Lv7武者ゴブリンをドロップ 火 フレイムナイト 1221 2 防御81 1, 2, 3, 4, 5 Lv3フレイムナイトをドロップ 火 パイロデビル 864 1 防御420 2, 3, 4, 5 Lv3パイロデビルをドロップ 火 サムライオーガ 3350 4 防御0 1, 2, 3, 4, 5 Lv3サムライオーガをドロップ 光 トパーズカーバンクル 2237 2 防御98 1, 2, 3, 4, 5 Lv7トパーズカーバンクルをドロップ 光 ホワイトナイト 1310 2 防御81 1, 2, 3, 4, 5 Lv3ホワイトナイトをドロップ 光 ハーピィデビル 893 1 防御420 2, 3, 4, 5 Lv3ハーピィデビルをドロップ 闇 ミスリット 159 1 防御6 1, 2, 3, 4, 5 Lv1ミスリットをドロップ コメント 名前 コメント
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旧日本海军数据460mm45倍径炮 406mm45倍径炮 358mm45倍径炮 203mm50倍径炮 155mm60倍径炮 150mm50倍径炮 140mm50倍径炮 127mm50倍径炮 127mm45倍径炮 100mm65倍径炮 旧日本海军数据 穿甲弹默认引信延时0.4秒。 半穿甲弹默认在穿透装甲后前进约5米时爆炸。 高爆弹默认触爆。 穿甲弹、半穿甲弹在入射角25度以下时能在水中水平前进一段距离,从而稍微提高命中的可能(水中弹在命中时可以期待的威力也较大),但实际上水中弹很难发挥作用。半穿甲弹在水中的前进距离较短且容易在水中爆炸。 一般来说命中弹超过击毁所需一半时,目标舰的战斗能力将减半。 460mm45倍径炮 弹重1460千克 穿甲弹 距离目标26500米以内时 击毁扶桑型战列舰 需要9发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要4发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要4发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要3发命中弹 穿甲弹 距离目标26500米以上时 击毁扶桑型战列舰 需要12发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要5发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要5发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要4发命中弹 半穿甲弹 距离目标26500米以内时 击毁扶桑型战列舰 需要14发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要4.5发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要4发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要3发命中弹 半穿甲弹 距离目标26500米以上时 击毁扶桑型战列舰 需要16发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要4.5发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要4发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要3发命中弹 406mm45倍径炮 弹重1020千克 穿甲弹 距离目标25500米以内时 击毁扶桑型战列舰 需要12发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要5发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要4发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要3发命中弹 穿甲弹 距离目标25500米以上时 击毁扶桑型战列舰 需要16发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要6发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要5发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要4发命中弹 半穿甲弹 距离目标25500米以内时 击毁扶桑型战列舰 需要16发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要5发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要4发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要3发命中弹 半穿甲弹 距离目标25500米以上时 击毁扶桑型战列舰 需要20发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要5发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要4发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要3发命中弹 358mm45倍径炮 弹重673.5千克 穿甲弹 距离目标23500米以内时 击毁扶桑型战列舰 需要16发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要5发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要5发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要4发命中弹 穿甲弹 距离目标23500米以上时 击毁扶桑型战列舰 需要20发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要7发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要6发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要5发命中弹 半穿甲弹 距离目标23500米以内时 击毁扶桑型战列舰 需要20发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要6发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要5发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要4发命中弹 半穿甲弹 距离目标23500米以上时 击毁扶桑型战列舰 需要26发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要6发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要5发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要4发命中弹 203mm50倍径炮 弹重125.85千克 穿甲弹 距离目标18000米以内时 击毁扶桑型战列舰 需要50发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要14发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要12发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要11发命中弹 穿甲弹 距离目标18000米以上时 击毁扶桑型战列舰 需要60发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要18发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要16发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要14发命中弹 半穿甲弹 距离目标18000米以内时 击毁扶桑型战列舰 需要60发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要18发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要12发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要8发命中弹 半穿甲弹 距离目标18000米以上时 没有杀伤力 高爆弹 击毁扶桑型战列舰 需要60发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要18发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要12发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要8发命中弹 155mm60倍径炮 弹重55.85千克 穿甲弹 距离目标16500米以内时 击毁扶桑型战列舰 需要70发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要20发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要16发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要14发命中弹 穿甲弹 距离目标16500米以上时 击毁扶桑型战列舰 需要80发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要24发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要20发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要18发命中弹 半穿甲弹 距离目标16500米以内时 击毁扶桑型战列舰 需要80发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要24发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要16发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要10发命中弹 半穿甲弹 距离目标16500米以上时 没有杀伤力 高爆弹 击毁扶桑型战列舰 需要80发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要24发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要16发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要10发命中弹 150mm50倍径炮 弹重45.36千克 穿甲弹 没有杀伤力 半穿甲弹 距离目标14000米以内时 击毁扶桑型战列舰 需要100发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要28发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要19发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要12发命中弹 半穿甲弹 距离目标14000米以上时 没有杀伤力 高爆弹 击毁扶桑型战列舰 需要100发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要28发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要19发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要12发命中弹 140mm50倍径炮 弹重38千克 穿甲弹 没有杀伤力 半穿甲弹 距离目标14000米以内时 击毁扶桑型战列舰 需要116发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要32发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要21发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要13发命中弹 半穿甲弹 距离目标14000米以上时 没有杀伤力 高爆弹 击毁扶桑型战列舰 需要116发命中弹 击毁妙高型重巡洋舰 需要32发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要21发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要13发命中弹 127mm50倍径炮 弹重23千克 穿甲弹 没有杀伤力 半穿甲弹 距离目标12500米以内时 击毁扶桑型战列舰 几乎不可能 击毁妙高型重巡洋舰 需要48发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要32发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要20发命中弹 半穿甲弹 距离目标12500米以上时 没有杀伤力 高爆弹 击毁扶桑型战列舰 几乎不可能 击毁妙高型重巡洋舰 需要48发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要32发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要20发命中弹 127mm45倍径炮 弹重20.41千克 穿甲弹 没有杀伤力 半穿甲弹 距离目标11500米以内时 击毁扶桑型战列舰 几乎不可能 击毁妙高型重巡洋舰 需要54发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要36发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要22发命中弹 半穿甲弹 距离目标11500米以上时 没有杀伤力 高爆弹 击毁扶桑型战列舰 几乎不可能 击毁妙高型重巡洋舰 需要54发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要36发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要22发命中弹 100mm65倍径炮 弹重13千克 穿甲弹 没有杀伤力 半穿甲弹 距离目标10500米以内时 击毁扶桑型战列舰 几乎不可能 击毁妙高型重巡洋舰 需要76发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要50发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要30发命中弹 半穿甲弹 距离目标10500米以上时 没有杀伤力 高爆弹 击毁扶桑型战列舰 几乎不可能 击毁妙高型重巡洋舰 需要76发命中弹 击毁多摩型轻巡洋舰 需要50发命中弹 击毁甲型驱逐舰(阳炎型等) 需要30发命中弹
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秋月型駆逐艦 Akizuki type space destroyer 概要 夕雲型駆逐艦に続き計画された新型駆逐艦。 今までの駆逐艦より大きく巨大化し、ほぼ巡洋艦クラスの排水量をほこる。 艦隊決戦に特化した今までと異なり空母や戦艦などの重要艦の対空直衛艦を任務とする。 近年の更なる機動兵器や対艦ミサイルの高機動化やステルス化に対処するべく建造された。 今までの対空艦の高性能化のアプローチとしては探知距離や同時対処数を増やしていく手法がとられていたが、大きくかわり秋月型では対ステルスや対ECM、対バリアなどのいわゆる高性能機動兵器を想定している。 つまり、敵機を一度に多く撃墜することも可能だが、それよりも重視する点として高性能機を確実に撃墜、あるいは艦隊から遠ざけることに重みを置いている。 現在、従来の対空戦闘システムを一新する最新鋭艦として建造が進められているものの、実戦投入な数はまだ少ない。 まだその全てが艦娘が艦長をつとめる艦である。 船体 また巡洋艦ばりの排水量から、速力も波動エンジンの若干の性能強化が相殺されてしまっている。 金剛型高速戦艦よりもやや速い程度にとどまり、夕雲型や陽炎型よりも若干低下している。 主砲 長10cm反陽子衝撃砲 秋月型の主砲は戦艦主砲などと同様に実弾と反陽子衝撃砲を切り替えることができる。 高い射撃精度を実現するために従来型の駆逐艦の艦砲よりも長砲身ものにしたことで長10cm砲との通称がついている。 しかし、それだけでは要求される砲弾初速と精度を実現できないとされている。 そこで小型ではあるものディストーションフィールドジェネレーターを砲塔それぞれ個別に搭載。 ディストーションフィールドによる不可視延長砲身により、物理的な制約を超えてさらなる長砲身化を実現した。 砲塔は完全に自動化され、人員配置は必要ない。 砲塔内には反陽子衝撃砲用のエネルギー供給系統1つと実弾用の給弾系統2つの合計3系統、連装砲なので砲塔内に6系統となる。 給弾系統ひとつに対して20発の即応弾が入る箱型弾装を3つもつことができ1系統60発、合計2系統の1門あたり120発の即応弾を持つことができる。 また給弾系統が2つあるためにそれぞれ別の弾種を並行して射撃することができる。 1門において系統を2つもつ特徴的な系統により、実弾射撃モードでは1門あたり220発/分という驚異的な速射速度をほこる。 実弾射撃モードでは空間圧縮の反動と電磁投射の併用によって三式弾を撃ちだす。 高い初速の他、空間圧縮のひずみを砲弾にまとうために空間歪曲系のバリアに対して 対艦対フィルールド徹甲弾の他、多目的榴弾、対空誘導砲弾がある。 多目的榴弾は信管自体が近接信管、時限信管、着発信管などの機能をかねそなえた多機能信管となっており、目標を選ばず使えるものである。 また、近接信管モードでは指向性を持たせて起爆させることによって、敵機の方向に集中して破片をばら撒くことにより従来型の近接信管よりも高い威力を持つ。 対空誘導砲弾はXバンドの周波数帯を使用するセミアクティブレーダーホーミング誘導で、高機動高ステルスの対艦ミサイルや戦闘機、機動兵器に対して使用できる。 多目的榴弾とほぼ同様の多機能信管とセミアクティブレーダーシーカー、推力偏向機能を持つロケットモーターなどで構成される。 Xバンドの多機能RFセンサアレイからECCM性能に優れた高出力レーダービームが照射されるため、機動兵器の電波妨害能力で妨害し返すことは非常に困難である。 艦艇からのレーダービームの反射波を拾い誘導されこきざみに機動方向をかえる高機動目標にも直撃が期待できる。 反陽子衝撃砲は反物質である反陽子を空間圧縮で集束させ、空間圧縮の反動で打ち出すビーム兵器である。 空間圧縮の空間衝撃波により、敵フィールドや装甲を貫通したのちに加速された反陽子が敵艦船体内部に破壊をもたらす。 いわば、空間衝撃波と反陽子での二段構えの攻撃兵器である。 実弾よりも射程が長く、連射速度も1門あたり75発/分も速い。 両用砲ながら基本的に対艦戦闘は重みを置いていないが、装甲の薄い小型艦艇に対しては優位に戦える。 敵駆逐艦の艦砲の射程外から高い精度と連射速度、主砲の門数にて完全に圧倒し、対艦ミサイルや魚雷攻撃はその対空能力から容易に撃ち落とすことができる。 新型対空ミサイル 秋月型の対空ミサイルは射程が長い艦隊防空ミサイルRIM-4 艦対空誘導弾と中程度の射程を持つ僚艦防空ミサイルRIM-7 艦対空誘導弾を持っているが両者とも新型のミサイルを搭載している。 どちらのミサイルも超高速化することで運動エネルギーを増加させることでの高威力を狙っている。 限られた推進剤スペースで効率よくエネルギーを得ることが技術的に困難であったが、電探のマイクロ波をビーム状にして推進剤に照射することでエネルギーを熱に変換し、外部から推進剤を加熱させることで大きな推進力を得ることに成功し、従来型の高速ミサイルを凌駕する高速化を実現した。 長射程艦隊防空高速ミサイルRIM-4 艦対空誘導弾は二段構造となっており、初期加速をマイクロ波加熱対応型の推進剤を行うが推進剤が空になると後部を切はなし、GN粒子による再加速に入る。 ミサイル自体はPS装甲を応用した複合素材で形成され、高機動や加速による応力や物理的迎撃兵器に対しての耐性は高い。 ミサイルの弾頭がGN粒子コンデンサとなる点は変わらないが、ミサイル表面はGN粒子でコーティングされて表面にGNフィールドを張りより迎撃を困難なものとしている。 ミサイルの中間誘導は慣性とデータリンクによる指令誘導を組み合わせており、終末誘導にはアクティブ・セミアクティブ兼用のレーダーシーカーを採用。 基本的にはアクティブレーダーシーカーにて作用するものの、発射母艦からのレーダー照射の反射波を拾って突入するセミアクティブレーダーモードでも誘導可能である。 秋月型は極めて強力なレーダービームを発射可能で、これを従来型の妨害システムで妨害することは不可能である。 終末誘導に入るとGN粒子を解放することで更に加速を行い、また半ばトランザムと似た状態となる。 トランザムはジンクスⅣに見られるような途中停止できるようなタイプではなく、初期のトランザムになるようなGNコンデンサが焼き切れてしまうような形となってしまう。 GNドライブやGNコンデンサがトランザム状態から更にレットゾーンに入るとGN粒子の解放が制御しきれずに爆発してしまうことが知られているが、それを逆用してGNミサイルの起爆に応用している。 高機動性能を得るためにGNコンデンサと接続されたスラスターは推力偏向機能を持ち、またサイドスラスタも併用することで高機動目標にも余裕をもって対処できるほどの運動性を持つ。 中射程僚艦防空高速ミサイルRIM-7 艦対空誘導弾も機能的にはほぼ一緒であるが、射程がやや短めなことからミサイル自体の小型化がはかられている。 ほぼ従来の個艦防空ミサイルと同寸法であり専用のVLSに装填することで、長射程のものよりも狭いスペースに多くのミサイルを装備可能である。 ただしミサイルシーカーの誘導方法が変更されており、レーダー誘導はセミアクティブレーダーだけになっており新たに赤外線画像認識誘導が追加されることで、終末誘導はセミアクティブレーダーと赤外線画像認識のどちからを選択することになる。 VLSも従来型のMk-22 多目的(SAM・SSM共有)VLSからGN粒子を使用した新型ミサイルに対応したMk-22GNに変えている。 Mk-22GNは装填中のミサイルに対してGN粒子を充填する機能の他、、衝撃吸収材を充填していた二重隔壁の間をGNコンデンサにしている。 GNコンセンサはミサイルに充填するGN粒子を保管する他、貯められているGN粒子がフィールドを張ることでVLSのミサイルを被弾から守り、またVLSに被害があった場合にはそれが広がらないように抑える役目を持つ。 対潜亜空間短魚雷 秋月型は対空能力の強化が目立つが、実用化に向けて動きだしている次元潜航艦への対処兵装も備えている。 それが3連装の対潜亜空間短魚雷発射管で魚雷発射管に次元境界面を開くため、ワープ機関と連動させる機能が備わっている。 一時的に次元境界面をあけて、そこに魚雷を投射する。 異次元空間内に潜航した魚雷は泡のようなものを噴出しながら移動し、簡易型の亜空間ソナーによって誘導される。 電探 本型にはFCS-3A 31号複合電波探信儀を搭載し、新しい対空戦闘システムを実行できる。 FCS-3AはL・SバンドとXバンドそれぞれの周波数帯を担当する多機能RFセンサアレイを中核とする。 艦橋と後部構造物には五角形のL・Sバンド多機能RFセンサアレイが、そしてXバンドの正四角形型のセンサアレイがあり、水平線から上の半球と艦首前方と艦尾後方を索敵範囲におさめる。 水平線から下方向は水上艦艇のバルジのように艦艇部に膨らんだ箇所にそれぞれL・SバンドとXバンドのセンサアレイがあり、索敵範囲をカバーする。 主に重視されるのはXバンドであり、小惑星などの比確定小さい天体物質に紛れた目標への探知能力やより広帯域の信号帯域幅を有するという点でECCM性に優れる。 ミサイルや次元潜航艦の潜望鏡のような小型の目標や目標の識別能力も優れている。 また後述するが、ECCS(対ECSセンサ)として作用するのもこのレーダーである。 ただし、ECCS作動モードでは逆探知される可能性が高い。 一方、L・SバンドレーダーはXバンドレーダーを補完する立場にあり、探知距離と耐荒天性(星間ガスなどに対してレーダービームが吸収されにくい)はXバンドレーダーに対して優位性がある。 それぞれの多機能RFセンサアレイは低迎撃可能性(LPI:Low Profile Intercept 逆探知されにくい)特性にすぐれ高電圧レーダービームを非常に広い周波数帯に拡散して放射できる(広域スペクトラム送信)。 傍受されにくい周波数変調連続波(SSVS-B)を使用することによってECCM性も高めている。 アレイの素子は超高電圧と熱に対して耐えうるCNT(カーボンナノチューブ)を使っており最新鋭艦艇以上の小型化と出力を持つが、更なる機能性をもつ次世代半導体は採用が見送られた。 CNTとGN粒子を半永久的に結合させることで更なる高出力化が期待できたものの、まだ信頼性が十分なものではなかったためである。 ただし、秋月型のレーダー設置箇所には艦内電力網やスペースなどに余裕を持たせることで将来的な換装の余地は持たせてある。 多機能RFセンサアレイの外側は耐熱と対弾性能を兼ね備えた電波透過性を持つ複合素材で構成され、素子を保護する。 その内側にはGNX-Y903VS ブレイヴ一般用試験機にて開発されたシリコンベースの電波回折シートが張られている。 このシートはナノサイズのスリットが開かれており、それをコントロールすることによって電波の方向を自由にコントロールできる。 これによって今までのフェーズドアレイレーダーにあった電波の方向や集束、拡散させることによって起きていた電波出力のロスをなくすことができ、さらに広範囲への電波照射が可能となった。 なお、従来からあったESM(電波探知)、ECM(電子攻撃)と高出力の電波によって電子機器を焼き切る電波攻撃機能も受け継がれている。 むしろ、更なる高機能化がはかられており、電波探知機能においてはより低い出力や広い周波数帯、そして同時に照射されている多数のレーダー波の同時多目標対処能力もより多くの目標をより速く傍受や処理、解析がおこなえるよう進化している。 ただし、多機能RFセンサアレイだけではL・S・XハンドのESMやESMには対処できるものの周波数帯はCバンドがあいてしまっている。 そのためCバンド専用のコンフォーマル型電子戦(EW)用アンテナが装備されている。 また、単独での探知ではステルス目標の探知に限界があるために僚艦や僚機、AWACS機などから放たれるレーダーの反射波を拾うことでノイズに紛れたステルス目標をもあぶりだす。 そしてそれを発展させたものが秋月型で編成された駆逐隊のみに使用できる多方向からの多重周波数帯のレーダー波を同一方向へ照射する探知プログラムで駆逐隊間データリンクによって更に対ステスル目標への探知精度や距離を向上させる。 亜空間ソナー 次元潜航艦への探知手段として、亜空間ソナーシステムを備える。 具体的な原理としては、ワープ機関のサブシステムを亜空間トランスデューサーとして転用し、ソナーに接続させることで、位相境界面を越えた次元空洞内へピンガー(次元波動振)を打てるようにするというものである。 亜空間ソナーは艦首以外にも曳航式のソナーも備えることで逆探知への対処としている。 次元潜航艦への更なる探知精度の向上のため、複数方向から探知を行うバイ・マルチスタティック戦術への対応も検討されていたものの、秋月型の就役には間に合わなかった。 現在、研究が進めており、改装時に実装することを目指している。 その他センサー レーダーのみではなく、従来型のセンサーの進化やまったく新しいシステムも搭載している。 赤外線・光学センサは進化するレーダーステルスに対抗して、レーダーと連動した探知プロセスを追加。 電波を吸収して熱に変換する電波吸収材の台頭から、レーダーと連動した赤外線探知モードを採用。 レーダー照射とあわせて赤外線探知を行い、レーダー照射によって電波吸収材がわずかに熱を持つ変化を感じ取るモード追加により、レーダーステルス目標の捕捉能力も向上した。 また、赤外線の広帯域化も推し進めることによって更に探知距離や精度を向上させている。 極めて波長の短い不可視レーザーを使用したレーザーレーダーも搭載している。 遠距離の目標よりも中近距離の目標を確実に捕捉するために使用される。 しかし、電波レーダーと違い使用した場合はこちらが探知したことを悟られるのは免れない。 ただ、指向性が高いためにセンサーの照射圏外の敵に悟られる可能性は低い。 パッシブの赤外線センサよりも多くの情報が得られ、えられたデータは即座に立体データとして情報処理装置に転送される。 またECCS(対ECSセンサ)としても機能する。 そして、パッシブ式の超光速航法探信儀も搭載する。 その名の通り、既知の超光速航法を観測するためのシステムで超光速航法の事前と事後に放出される赤外線や地場、重力派や空間振動波や空間自体の歪みを検知する。 ただし、それら単体では超光速航法自体を正確に観測することはできず、それらを総合的に観測し分析することでどのあたりからどこまで超光速航法を行うのか、その間の距離と航法を行う物体の質量と数などを解析する。 場合によっては電波はレーダー、赤外線や可視光線においては光学センサの支援を得る。 その副産物として空間歪曲系や空間転移型のバリアシステムを探知することができる。 これはバリアによって電波の探知を避けようとする研究に対して対抗するもので、敵がバリアを使っている間のみ、探知することができる。 94式戦術情報処理装置 秋月型駆逐艦にこれまでの防空艦と桁違いの能力を与えられており、今までにない兵装やセンサーを統括制御するためのシステムを備えている。 94式戦術情報処理装置は分散して配置された4基のAIシステムが並列分散処理をおこなう。 AIシステムの思考プログラムはGNX-Y903VS ブレイヴ一般用試験機のLEIFシステムと同様に人間にくわめて近い情報処理を行う。 つまり、艦長の意思決定をまずダイレクトに各部に伝えて初期動作をおこない、必要であれば情報処理装置からのバックアップや修正をおこなう。 今までの情報処理装置のように該当するデータすべてに対してひとつひとつ検証して演算をおこなうわけではなく、人間的な感覚でいう“経験則”に近いものによって判断や処理をおこなうことにより、きわめて高速な情報処理を可能とした。 データリンク ステルス目標を見破り、確実にそれを退けるためにはデータリンク機能は不可欠である。 従来型のデータリンクであるN/LINK-6 アドヴァンス・クロノデータリンクには当然対応しており、その機能も強化された。 強化された点はデータリンクの無線周波数の広帯域化や送受信データ量の強化など基本的な強化に留まる。 ただし、データリンクにて他艦や味方機のミサイルを自動で発射、誘導を引き受けるなどの行動は従来と同じく可能である。 LINK-6よりも更に狭い範囲でのデータリンク規格として駆逐隊間データリンク(DGDL Destroyer Group Data Link)を備える。 これは同じ駆逐隊、あるいは駆逐隊を統率する軽巡洋艦とのみ接続を想定したデータリンクで通信範囲は狭いものの傍受される可能性を低減している。 LINK-6ではできなかったセンサーの同時照射や分散処理を行うことで共同でステルス目標を見破る、などの連携が可能となった。 秋月型であれば更に終末誘導のセミアクティブ誘導用のレーダービームの照射も発射した艦とは別の秋月型が行うことも可能になる。 デコイ装備・空間振動波ジャマー レーダーや赤外線デコイとしての機能は秋月型はもちろん、UPWやその同盟関係にある所属している既知の艦艇のレーダー反射パターンや赤外線放射スペクトラムがインプットされており、電波・赤外線誘導兵器を引き付けることができる。 単独でECMをかけることもできるが出力としては弱い。 しかし、電波回折シートと電波を反射するディストーションフィールドを応用することで、秋月から照射された超高出力の電波を反射させて任意の方向へとECMやEMP攻撃用の電波を照射することが可能である。 従来ではECMやEMP攻撃などの場合、詳細に自分の位置をさらけだすことになってしまう危険性があった。 また、ECM元を追跡する機能を持つ高機能な対艦ミサイルの場合、逆にミサイル攻撃を引き付けることになりかねない。 しかし、自走式デコイから高出力のECMやEMP攻撃を放てることから、それらのデメリットを解消できる。 ただし、現状では自走式デコイはそれほど発射母艦から離れることもできず、その高機能ゆえに長時間の航行もできない欠点がある。 それらの欠点の解消の他、亜空間ソナーを備えることで機動可能な対潜ソノブイとしても使用可能な自走式デコイの新型の開発も進められており、将来的な装備として期待されている。 空間・次元振動波へのセンサーへの妨害手段として投射型静止式空間振動波ジャマーがそなえられた。 ワープ航法を行う際のワープインやワープアウトに発生する空間振動波を完全に打ち消すことは不可能ながら、それを大きく乱すことができる。 つまり、ワープインやワープアウト自体を欺瞞することは不可能ではあるが、どれぐらいの艦隊がどれほどの距離を航行してきたか、などの詳しい解析を妨害する程度のことは可能である。 また、次元アクティブソナーでの逆探知の精度を落とすために使用される場合もある。 [武装] 長10cm連装反陽子衝撃砲塔×4 93式4連装宇宙魚雷発射管×1 3連装対潜亜空間短魚雷発射管 Mk-22GN 多目的(SAM・SSM共有)VLS Mk-25GN 短SAM専用VLS×60セル Mk-13 RAM 21連装発射機“ダルド”×4 Mk-11連装40.0mmハイブリットCIWS“イストリチェ”×6 Mk-2 THEL-CIWS“セル・シウス”×6 [推進機関] HWVD・スーパーチャージャー装備波動エンジン×1 PS式パラジウム・リアクター×2 エルダンジュ・ドライブ GNドライブ×2 [アクティブ/パッシブセンサシステム] FCS-3A 31号複合電波探信儀 亜空間ソナー 新型艦船用光学・赤外線センサ レーザー・レーダー [通信電子機器] 艦制御AI GCS-IR-11 光学射撃指揮装置×4 6連装対レーダー・対赤外線デコイ射出機(チャフフレア投射機兼用)×6 不可視型ECS ベイパースクリーン・スプリンクララー N/LINK-6 アドヴァンス・クロノデータリンク N/LINK-7 駆逐隊間データリンク(DGDL Destroyer Group Data Link) [その他電子装備] 94式戦術情報処理装置 Cバンド専用コンフォーマル型電子戦(EW)用アンテナ [その他装備] ディストーションフィールド ディストーションブロック ベクタースラストノズル バウ・スラスター CC組成装甲 炭素強化艦艇用複合装甲 単独ボソンジャンプ機能 投射型静止式ジャマー (FAJ)ランチャー×2 自走式デコイ (MOD)×2 [艦載機搭載機数] 定数はなし。 2機搭載可能。 同型艦・艦娘 秋月型駆逐艦1番艦 秋月 Akizuki type space destroyer lead ship Akizuki 「秋月型防空駆逐艦、一番艦、秋月。 ここに推参致しました。お任せください!」 秋月型のネームシップ。 艦娘は今までの駆逐艦娘とはかけ離れたち大人びた容姿を持ち、頭身が目立って高くスレンダー。 とても真面目で艦隊防空に対して並々ならぬ責任感を持つ。 また秋月型の長女である自覚も強く、妹を常に気にかけている。 ちなみに食習慣もかなり貧しく、かなり質素なもの食べ物ばかり口にしている。 秋月型駆逐艦2番艦 照月 The 2nd space destroyer of Akizuki destroyer type Teruzuki 「秋月型防空駆逐艦、二番艦の照月よ。 秋月姉さん同様、どうぞよろしくお願いします」 秋月の姉妹艦だけあって秋月と同様にとても女性的な体つきをしている。 ただし言葉づかいが若干がくだけており、スラングも用いる。 食生活も姉同様まずしい。
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四、 おりんとちぇんは、ずっと一緒にゆっくりすることを決めた廃ビルの非常階段の下に、初めておうちを作った。おうちとは 言っても、二匹の基本的方針はこれまでと同じであくまで拠点として活用するだけである。 二匹は、他のゆっくりに比べて幾分かは知恵が回った。それが何故なのかははっきりとは分からない。ただ、二匹に共通し ている部分は、これまでずっと単独行動を取ってきたということ。両者ともに、複数で行動することの危険性を理解できたか らこその決断であった。これにより窮地に陥った際、状況を判断して決断を下す、という回数が他の野良と比較して圧倒的に 多くなる。 つまり、“考えた回数と決断した回数”の絶対数が異なるのだ。常に生き延びることを考えてきたため、お世辞にもゆっく りしたゆん生を送ってきたとは言えないかも知れないが、都会の片隅で生きていくには正しい道を選択していると言える。 その道を選び、なおかつ今日まで生き残れたのは、やはり生まれついての“警戒心”であり、“すばしっこさ”であったの だろう。例えば、ぱちゅりー種が同じ生き方を選んだとしても、生き残ることは難しいはずだ。 「ちぇん!! それじゃあ、おりんはかりにいってくるよっ!!」 「わかったよー! ちぇんもいってくるよー。 かりがおわったら、いっしょにごはんさんをむーしゃむーしゃしようねー」 あくまで単独行動を取るというスタンスを崩さないことが、二匹の優秀さを際立たせる要因と言える。 自ら都会にあんよを踏み入れたおりんと違って、ちぇんは山で家族と暮らしていたところを業者によって捕獲された天然の 野生ゆだった。ちぇんは、都会の暮らしに順応することができた稀有な例であると言える。……それは、おりんにしても同じ ことなのだが。 二匹は、“狩り”の際にも人間に捕まってしまうようなヘマはしない。正確に、人通りの少ない場所を考えて選び、行動を 起こしているからだ。 (ゆっ……。 あのゆっくりたちは……ゆっくりできなさそうなよかんがするよ……) おりんの視界に入ってきたのは、成体れいむと成体ありす。それに連なる三匹の赤ゆたち。体中が泥だらけであり、目にも 覇気が感じられない。空腹の限界にまで来ているのだろう。ふらふらと、ゴミ箱の元へと向かい、残り少ない力を振り絞って 押し倒す。ゴミ箱が倒れる大きな音が近辺に響く。 「ゆっくり……むーしゃ、むーしゃ……しようね……」 「ちびちゃん……とかいはなごはんさん、さきにむーしゃむーしゃしてね……?」 虚ろな表情の二匹の親ゆに見守られながら、三匹の赤ゆがもそもそと動きだして力なく残飯を咀嚼する。 「むーちゃ……むーちゃ……」 「「ちあわ……ちぇ……」」 おりんには、とても幸せそうな表情には見えなかった。何も考える力が残されていないのだろう。やがて、そこに人間がや ってきた。れいむとありすが、既に諦めたような、覚悟をしたような顔で泣きながら頬を少しだけ膨らませる。 「生ゴミが生ゴミ漁ってんじゃねぇ!!!」 ひと思いに、踏みぬかれて潰されるありす。それを見て、れいむが何か叫ぼうとしたが同じように踏み潰されてそれを制さ れる。三匹の赤ゆたちも食事を中断して、しーしーを漏らしながら人間を見上げている。 おりんは、そっと目を閉じてその場を離れた。 赤ゆの短い悲鳴が、後ろから聞こえたような気がした。 狩りを再開する。ゴミ箱の中は、ゆっくりにとって宝箱のようなものだが、それを容易に開けようとしてはいけない。安易 に食料を得ようとすると、ああいう目に遭わされる。遭わされて、痛めつけられるだけならそれを教訓にすることもできるが、 見つかり次第潰されてしまうため、ゆっくりが学習する機会はない。 人間は、ゆっくりに“やってはいけない事”を教えてくれたりしない。当然だ。見かけ次第、潰すが当たり前になっている 日常で、人々にとってゆっくりは本当の意味で動き回るゴミに他ならないのだ。 おりんがゴミ箱の中身を漁る。賞味期限切れのパンが捨てられていた。口に咥えて颯爽とその場を後にする。路地裏近辺に、 真昼間から人間がうろついている事自体は少ないのだ。ちょっとだけ冷静になって、慎重に行動するだけで人間に見つかる可 能性は減るのに、愚かなゆっくりたちはそれに気付けない。 家族がいれば、なおさらだろう。親ゆが我慢できても、食べ盛りの赤ゆは空腹に耐えることなどできない。できないから、 無理に食料を集める羽目になる。そして、見つかって潰される。おりんは、それを重々理解していた。 暖かくなりつつある都会の風がおりんの頬をくすぐる。それでも、おりんは夢を見ていた。人間にとっては、あまりにもち っぽけで、下らない“夢”……。 “自分とちぇんの……赤ちゃんが、欲しい” 願ってはいけないことを、願っていた。これまで、おりんはそんな事を思いつきもしなかった。しかし、ちぇんと出会って からと言うもの、“ちぇんと一緒にゆっくりした証が欲しい”……そんな事を、心のどこかで望んでいた。そして、その想い は日増しに大きくなっていった。 おりんも、ちぇんも、生き方のスタンスは変わらない。どういう状況が危険か、という認識もほぼ一致している。 (ちぇんは……、どうおもってるのかな……?) 聞いてみたかったが、聞けなかった。おりんの望みは、おりんだけでなく大好きなちぇん、もしかしたらその間に生まれて 来る赤ちゃんゆっくりさえも危険に晒す可能性がある。独りよがりの望みを、ようやく見つけたパートナーに押し付けたくは なかった。 パンの袋を持って、拠点へと戻ってくる。ちぇんも狩りの手際がいいのか、野菜の切れ端を食べている最中だった。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせーー」 ちぇんが屈託のない笑顔で野菜を食べる姿を見ていると、おりんはどうしようもなく切ない気持ちになる。少しだけ、表情 を暗くしてパンの袋を破る。その中に器用に口を突っ込んで、中身のパンを引きずり出して、食べる。 「むーしゃ……むーしゃ……、しあわせー……」 おりんの口調に元気がないことに気付いたちぇんが、廃材の上からぴょんぴょんと降りてくる。ちぇんが、おりんの顔を覗 き込んだ。 「どうしたのー……? げんきがないんだねー……?」 「な……、なんでも、ないよ……」 おりんが、ちぇんと反対側を向いてパンの残りを食べる。ちぇんは、ちょっとだけ不服そうな顔をしておりんの前に回り込 んだ。 「おりん……? なんだか、ゆっくりできてないんだねー……? どうしたのー?」 突然、おりんが震えて涙を流し始めた。これには冷静なちぇんも、思わず黙ってしまう。それも一瞬の事で、ちぇんがおり んの頬をぺーろぺーろと舐め始めた。 「ゆぅ……ゆぐっ……、ひっく……」 「どうしたのー……? どこか、いたいのー……?」 「おりん……、おりんはね……」 「うん……」 「ちぇんと……ゆぐ……おりんの、……っ」 「……うん」 「……いえないよぉ……。 いえないもん……」 「いってもいいよー……? ちぇん、おこったりしないんだねー……」 「ゆぐっ……えぐっ……」 「…………」 「ちびちゃんが…………ほしいよぉ……、ごめんね……ごめんね……っ!」 おりんの、決死の告白に、ちぇんは動きを止めてしまった。二匹の間を生温かい風が吹き抜ける。しばしの、沈黙。 (いわければよかった……っ!! そうすれば、ずっとちぇんといっしょにいれたのに……っ!!) ちぇんの顔を見ようとはしないおりん。きっと、自分を蔑んでいるだろう……、そう思いこんで尻尾をふるふると震わせて いた。 「……おりん?」 沈黙を破ったちぇんの問いかけに、おりんが一瞬だけびくっ、と体を震わせた。そこから、口を動かすことができない。ち ぇんが溜め息を吐くのが聞こえた。おりんの中で世界がバラバラと音を立てて崩れていく。涙がぼろぼろと両の頬を伝った。 「それじゃあ、まずは……ごはんさんをたくさんあつめないとねー……」 おりんの震えが止まる。鳩が豆鉄砲を食らったような表情になる。恐る恐る顔を上げると、そこには優しい笑顔のちぇんが いた。二本の尻尾をゆらゆらと揺らしながら、微笑む大好きなちぇんがいた。 「そうしたら、ちぇんとおりんの、ちびちゃんをつくろうねー……?」 ちぇんはそこまで言うと、恥ずかしそうに顔を背けた。おりんは、泣きながらちぇんの頬に自分の頬をすり寄せた。 「ちぇん……っ!! だいすきだよっ……!! だいすき……っ!!」 「わかってるよー……。 ちぇんも、おりんのことがだいすきなんだねー……」 それから、二匹は一生懸命に狩りに励んだ。少しだけ無理をしてしまい、人間に捕まりそうになった事もあったが、何とか 生き残る事ができた。集めた食料は拠点に隠し、おりんかちぇんのどちらかがにんっしんっ!してしまって動けなくなったと しても、十分に生活できる量に達している。 おりんは、間違った判断をしてしまったかも知れない。 あるいは、それに同意した、ちぇんも。 時に、強い想いは理性を打ち破る。破ってしまう。おりんのちぇんを想う、焔のような気持ちはそう言ったもろもろをたち まち焼き尽くしてしまった。 その夜。 二匹は、生まれて初めてのすっきりー!をした。 子供を宿したのは、ちぇんの方だった。しかも、胎生にんっしんっ!である。ちぇんの顔のサイズがほんの少しだけ大きく なっているが、それに気付くのはいつもちぇんの事を見ている、おりんぐらいのものだろう。 「ちぇんっ! ちびちゃんのぶんまでたくさん、むーしゃむーしゃしてね!!」 おりんは、子供のように無邪気な笑顔でちぇんの足元に食料を置いていく。ちぇんは、苦笑しながら、 「そんなにいちどにはたべられないんだねー……。 でも、ありがとうなんだよー」 照れくさそうに感謝の意を述べるちぇんに対して、おりんも少しだけ頬を染めて尻尾でこめかみの辺りをかく。 今、おりんは全てが満たされていた。地獄のような日々の中、ようやく幸せを手に入れた。しばらく、狩りに行く必要もな く、一日中ちぇんに寄り添っていた。 「かわいいちびちゃんがうまれるといいね……」 「かわいいにきまってるんだねー……。 おりんとちぇんの、ちびちゃんなんだからー……」 すっきりー!をした日から、時間にしておよそ一週間が経過している。その時間の概念自体は二匹とも持ち合わせてはいな かったが、しゅっさんっ!の頃合いは本能で理解できている。ちぇんの頬にすーりすーりしながら、おりんが呟く。 「ちびちゃん……ゆっくりうまれてきてね……」 「おかあさんたちと、ちゃんとあいさつするんだねー……?」 ちぇんの体内に息づく、愛しい我が子に語りかける二匹。 異変に気付いたのは、それから更に三日が経過してからの事だった。 おりんも、ちぇんも、不安そうな表情を浮かべている。植物性にんっしんっ!だろうが胎生にんっしんっ!だろうが、赤ゆ は平均して一週間前後で産まれてくる。確かにまだその範疇にはある。しかし、子を宿したちぇんが何か違和感を感じ取って いるのだ。 “ちびちゃんが産まれてくる気配がない” おりんに相談した時のちぇんの顔は酷く辛そうだった。不安で仕方がないのか、あの沈着冷静なちぇんが目尻にうっすらと 涙を浮かべていた。その不安は、おりんにも感染ってしまう。必死になってちぇんを慰めようとするおりんの心の中には不安 が大きく渦巻いていた。 更に、二日。 「おりん……ちぇん、わかったかもしれないよー……」 「……どうしたの……?」 「ちびちゃんは……もう……」 「…………」 産まれてくる前に、永遠にゆっくりしてしまったのではないか、と。最後まで言い切ることはなかったが、ちぇんはその事 をおりんに暗に伝えようとした。おりんも、認めたくはないがそんな予感は確かにあった。しかし、気になる事がある。未だ にちぇんの体のサイズは大きくなったままなのだ。もし、赤ゆが永遠にゆっくりしてしまっていたら、本来のサイズに収縮さ れるはずである。 おりんは、小さな小さな希望にすがりついていた。ちぇんはちぇんで、一向に良くならない体調の事もあり、まだ自分がに にっしんっ!しているのだろうという自覚は持っていた。 ある夜。 おりんは、傍らで聞こえる呻き声に目を覚まし、飛び起きた。 「ゆ゛……ぎぃぃぃ……っ!!!」 「ちぇ……ちぇんっ!! だいじょうぶ?! どうしたのっ?!」 「い……いだい゛、よ゛ぉ゛……!!!」 「もしかして、ちびちゃんが……?! ちぇん!! ちぇん!!! がんばってね!!! ゆっくりがんばってね!!!」 「わ゛がら゛な゛い゛…………っ、わがら……な゛い゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛……っ!!!!」 冷や汗を大量に流し、歯を食いしばり激痛に耐えるちぇんの頬をおりんはひたすらぺーろぺーろと舐め続けている。 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……っ!!! あ゛……あ゛……ゆ゛ん゛、ぎい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛……っ!!!」 おりんには、その痛みを理解してあげることはできないが、代わってあげることもできないが、ちぇんの表情が苦痛に歪む のを見ているのは怖くてたまらなかった。 「ゆっくり……ゆっくりしていってね!! ゆっくりしていってね!!!」 「い゛だい゛……、いだい゛よ゛ぉ……っ!!!」 ちぇんが、痛みに耐えきれずにその場で転げ回り始めた。おりんが本能的にその動きを止める。 「ちぇんっ!! がんばってね……っ!! これじゃ、ちびちゃん……ゆっくりうまれてこれないよ……っ!!」 産道、に当たる部分が地面によって遮られている。ちぇんはうつぶせになって悶絶していた。寄り添うおりんを振り払い、 左右にごろごろと体を動かす。 「ゆ゛ぎい゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ……っ!! おでぃん……っ!!! おり゛ん゛んんんん゛ん゛!!!!!」 必死なのだろう。必死になって、自分の名を呼び続けるちぇんの頬にすーりすーりを繰り返す。 「……ちぇん……?」 その時、おりんが違和感に気付いた。ちぇんの産道は少しも開いてなどいない。本来なら、産道から赤ゆが顔を出し、 “ゆっくちうんじぇにぇ!!!” などと声をかけてくるはずだ。途端に、おりんの血の気が引く。では、ちぇんは一体何に対して、これほどまでの苦痛を感 じているのだろうか。 「ぽんぽん……い゛だい……いだい゛よ゛お゛ぉ゛ぉ゛……っ!! だずげで……だずげでぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!!」 凄まじい形相で、滝のように涙を流し、目を固く閉じたまま、うわ言のように繰り返す。 助けて。助けて。助けて。 おりんは、どうしていいかわからず、その場を動けないでいた。 「ゆ゛げえ゛ぇ゛ぇ゛っ!!!!」 そのとき、ちぇんの口からチョコが大量に吐き出された。おりんが顔面蒼白になり、ちぇんに駆け寄る。二度、三度、チョ コが勢いよく吐き出される。 「ちぇん……っ!! なかみをはいちゃ……だめだよっ!! ゆっくり……ゆっくりして……っ!!!!」 しきりに声をかけ続けるも、ちぇんの耳には届いていないようだ。 「がひっ……っ!!! こひゅっ……!!!!」 呼吸がおぼつかなくなる。おりんにも分かる。分かってしまう。ちぇんが、永遠にゆっくりしかけている。 「どぼじで……っ!!! どぼじで……っ!!!!」 少しも理解することができなかった。にんっしんっ!した事以外、何も変わらず普段通りの生活を送ってきたというのに。 目の前にいるのは、びくびくと痙攣を起こしながら、なおもチョコを吐き続ける最愛のちぇん。 「ゆ゛っがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!」 その時。ちぇんの左頬の辺りが裂けた。おりんには、もう何が何だかわからなかった。しかし。 「じゃじゃーん……っ!!」 耳を疑う。ちぇんには、もはやその声すら届いていないのだろう。白目を向いてぐったりとしている。時折、痙攣を起こし ていることだけが、かろうじてまだ生きているという証明であった。 しかし、今のおりんにその姿は視界に入らない。おりんが見つめる一点。ちぇんの破れた頬から顔を出し、嬉しそうに笑み を浮かべている、一匹の赤ちゃんゆっくり。大きさは、ソフトボールサイズほどもある。それは、紛れもない、赤ちゃんゆっ くりの“おりん”であった。 「もっど……、ゆっぐり…………じだ……か…………」 「ちぇん……? ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇんっ!!????」 ちぇんに向かって叫ぶ。ちぇんはもう動かなかった。青ざめたおりんの視界に更なる地獄が映し出される。赤おりんの口の 周り。そこにはべったりとチョコが付着していた。 「ちび……ちゃ……」 赤おりんは、ちぇんの中身であるチョコを美味しそうに食べていた。皮に近い場所で顔を動かすと、既に皮が破れ中身を失 ったちぇんが、少しずつ動く。 「あ……あぁ…………」 おりん種。 他のゆっくりから忌み嫌われる理由は、ゆっくりの死骸を食べることだけではない。おりん種の子供を宿した、つがいのゆ っくりは、体内の赤ゆに中身を食べられて……死ぬ。体内で養分を得て十分に育っても、赤おりんはすぐには産まれない。満 足に自分で行動できるようになって、初めて産まれてくる。そして、その方法はゆっくり界の中で最も凄惨なものであった。 このサイズの赤ゆを、母体となったゆっくりが産道から産み出すことはできない。だから、母体ゆっくりの中身を食べ、自 らの意思で母親の皮を食い破り、自らの力で母ゆっくりの中から出てくるのだ。 「ちぇん……!! ちぇん……!!! ちぇん……!!!!」 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇっ!!!」 得意気な顔で、挨拶をしてくる赤おりん。 「ゆっくり……して、いってね……」 反射的に挨拶を返す、おりんの口調は重い。その時になって、おりんは亡き母である親おりんに、尋ねた事を思い出した。 “……おかーさんは、どうして、しんぐるまざーになっちゃったの?” 愕然とした。あのとき、親おりんは何も答えようとしなかった。しんぐるまざーになってしまったのではない。最初から、 一匹で自分を育ててくれていたのだ。 「むーちゃ、むーちゃ……しあわちぇぇぇぇぇ!!!」 なおも、母親であるちぇんを食べ続ける赤おりん。全てを理解したおりんに、その行動を咎めることはできなかった。 赤おりんは、今自分が食べているものが母親だという事を理解していないのだろう。目の前の“食料”を、本能の赴くまま に食べているだけなのだ。 そして、おりん自身もまた、産まれてすぐに……愕然とした表情を浮かべていたであろう親おりんの元で、親おりんのつが いのゆっくりを……食べていたのだろうから。……自分を産んでくれた、母親などとは露知らず。 「……ちびちゃん、たくさん……むーしゃ、むーしゃ……してね」 「ゆっくちりかいしちゃよっ!!!!」 ちぇんが、消えて行く。少しずつ、少しずつ。自分の傍からその存在を……消して行く。 五、 おりんと、赤おりんは、二匹並んで路地裏を這って進んでいた。“拠点”からは離れた。また、元の生活に戻ったのだ。そ の日、その日で、休めそうな場所で休み、狩りで得た食料はその場で食べる。 心の中は空虚だったが、一生懸命にこの地獄の中での生活に馴染もうとしている赤おりんを見ていると、気をしっかり持た ねばならなかった。 街路樹には、桜の木が満開になっており、その花びらが風に乗って路地裏へと入り込んでくる。野良ゆたちはひっそりと、 春の訪れを喜んでいた。 おりん親子は、相変わらず人間に捕まるようなヘマはしなかった。赤おりんも、両親同様に警戒心の強いゆっくりだった。 路地裏を這っていれば、目の前で他のゆっくりが潰されるシーンなど日常的に目に飛び込んでくる。そんな壮絶な光景を見て も、赤おりんは怯えたりしなかった。 二匹は、壊れたブロック塀の隙間でゆっくりと休んでいた。 おりんが静かに目を閉じている。代わりに、赤おりんがしっかりと目を開いていた。そのとき、赤おりんの猫耳にゆっくり が這ってくる音が聞こえてきた。 「ずーりずーり……」 「ぴょんぴょんするよっ」 こちらに向かってきているらしい。赤おりんは、ゆっくりを追い払おうとしていた。 にゃーん………… 「ゆゆっ?」 赤おりんは、ゆっくりが自分の猫の鳴き真似に反応してくれたのが、嬉しくて満面の笑みを浮かべた。これで、付近にいる はずのゆっくりはここを立ち去るだろう。 「まりさ……」 「わかってるのぜ……」 赤おりんの表情が変わる。逃げ出すはずのゆっくりが、逃げない。不安になった赤おりんは、そっとブロック塀から顔を出 した。 「ゆぴゃああああっ!!!!!」 おりんが飛び起きる。 (ちびちゃ……) 辺りを見回すが、赤おりんの姿はない。慌てて飛び出す。 「やっぱり……あのときの、みかけないゆっくりだったのぜ……っ!!!」 「おぎゃあ゛じゃーーーんっ!!! だじゅげぢぇえ゛ぇ゛!!!」 「うるさいよっ!!!」 赤おりんのお下げの一本を咥えたまま、地面に叩きつけるのは、れいむ種だった。 「いちゃああああああい!!!」 顔面から地面に叩きつけられ、大泣きする赤おりんに唾を吐きかけるのは、まりさ種だ。 「なにやってるの!! かわいいちびちゃんをはなしてね!!! すぐでいいよ!!!」 おりんは、威嚇をしながら二匹に怒鳴りつける。れいむとまりさは、ニヤニヤと笑いながら、 「おお、こわいこわい」 そう言って、赤おりんをまりさのあんよで少しだけ踏みつける。 「ゆ゛ぎゅう゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛……!!!」 「や……やめてねっ!!! ちびちゃんがいたがってるよっ!!!!」 「やめるわけがないよ」 「どおして……」 「わすれたとはいわせないのぜ」 れいむと、まりさのおりんを睨みつける形相は凄まじいものがあった。とてつもない憎悪が自分に向けられている。それを 感じたおりんの頬に冷や汗が流れる。 「よくも、れいむたちのおかあさんをむーしゃむーしゃしたねっ!! ぜったいにゆるさないよっ!!!」 「まりささまが、せいっさいっ!してやるのぜ!!!」 言って、おりんに飛びかかってくるまりさ。おりんはそれを器用にかわすと、逆にまりさに体当たりして突き飛ばした。 「ゆ゛う゛う゛う゛……っ!!!」 ゴロゴロと転がるまりさに、追い打ちをかけようとするおりんの猫耳に、悲痛な叫びが届く。 「い゛ぢゃい゛よ゛お゛お゛お゛!!!!」 「ちびちゃんっ?!」 振り向くおりんの視界に映ったのは、お下げの一本を食いちぎられた痛みでのた打ち回っている赤おりんの姿。苦痛に顔を 歪め、しーしーを噴き出している。おりんが、唇を噛み締める。 「ゆっくりしねっ!!!!!」 「?!」 おりんの後頭部に凄まじい衝撃が走る。飛ばされたおりんは、顔から地面に落下して歯が数本折れる。涙目のまま、にらみ つけるおりん。まりさの怒りはまだ収まっていないようだった。 れいむとまりさ。この二匹は、かつておりんが食料として食べたれいむの赤ゆたちだった。あのときは、自分たちの母親の 中身を食い散らかし、悠然と亡骸を持ち去って行くおりん親子の後姿を眺めているだけだったが、今は違う。 明確な殺意でもって、おりんを永遠にゆっくりさせようとしている。これは、二匹にとっての復讐だった。 「おまえみたいな、へんなゆっくり……さがしていれば、いつかかならずみつけられるとおもってたのぜ!!!」 「おかあさんをたべたゆっくりごろしのげすは……ゆっくりしないでしねっ!!!!」 “お母さんを食べたゆっくり殺しのゲス”。 その言葉がおりんの心の奥の奥を貫く。そこに、隙が生じた。気がつくと、まりさに突き飛ばされていた。倒れ込んだとこ ろに、更にまりさが飛びかかる。バスケットボールほどのサイズのゆっくりが、顔面の上で執拗に飛び跳ねる。その衝撃は、 おりんの顔の形を歪ませ、中身を吐き出させるには十分なものであった。 正確には、れいむとまりさの母親を潰したのは駆除活動に参加していた人間だったのだが、二匹にとってそれはどうでもい いことなのだろう。 「ゆ゛ぐっ!!! ゆぎぃぃぃっ!!!」 既に、顔の四分の一ほどを破壊されたおりんが、恨めしそうにまりさを睨みつける。もう、起き上がるだけの力は残されて いなかった。まりさは、ボロ雑巾のような姿になってしまったおりんに、唾を吐きかけるとれいむが拘束している赤おりんの 元へと移動した。 「ゆ……くち……しちぇ……?」 「ゆっくりしんでね」 そう言って、先ほどと同じようにまりさがあんよを赤おりんの上に乗せる。ご丁寧に、赤おりんの苦痛に歪む顔がおりんに とってよく見える位置に移動させて。 「ゆ゛……ぎゅ……ぅ!! ちゅ……ちゅぶれりゅぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!!」 「や……やべでぇぇぇぇ!!!! おり゛んの゛……ちびちゃ……ちびちゃんがぁぁぁぁ!!!!!」 「ゆっくりしね!!!!!!!」 一気に体重を乗せる。まりさのあんよに覆われて一瞬だけ赤おりんの顔が見えなくなったかと思うと、次の瞬間、不自然な ほどに膨れ上がった顔が弾け飛んで、中身のチリソースを噴き出し、四方に目玉や皮の切れ端を飛ばした。 「ゆ……ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……っ!!!!!!!!!!!!!!!」 消えてしまった。ちぇんとの間に産まれた、ちぇんと一緒にゆっくりしてきた証が、跡形もなく。 「どぼじで……」 言いかけて、やめる。やめて、薄れゆく意識の中で、いろんなことを考えていた。 「ゆゆっ!! にんげんさんがくるよっ!!!」 「ゆっくりしないでにげるのぜっ!!!」 目的を果たしたせいか、その場を一目散に逃げ出すれいむとまりさ。その判断力と、決断の早さは、おりんやちぇんと比較 しても遜色のないものであった。 れいむとまりさは、二匹だけでこの地獄を生き延びた。いつか、自分たちの母親の亡骸を食らい、持ち去ったおりんに復讐 することだけを夢見て。そして、今日、二匹はその願いを叶えた。ここに来るまで、二匹もまた、おりんやちぇんと同じよう に、必死に考えて、考えて考えて、生き抜いてきたのだ。まさに、執念であると言えよう。 取り残されたおりん。 目の前にある我が子の残骸の元へとあんよを動かそうとするが、既に動かない。おりんは、体中を徹底的にまりさによって 破壊されていた。 目が、霞んで行く。 おりんは、地獄の底にいた。その中で、生きようと、足掻き続けてきた。視界がぼやけていくのは、涙で瞳が滲んでいるか らだろうか。それとも、意識が薄れていっているからだろうか。 視界に映る何もかもが、ぼんやりと、ゆらゆらと揺れているように見えた。 焔の如く、日々を駆け抜け、焔の如く、ちぇんを愛したおりん。 ゆらめく景色は、おりんの中の消えゆく灯が生み出す懐かしい記憶。 都会という名の地獄の片隅で、見続けていた幻。 それは、まるで季節外れの陽炎のようだった。 夢か現か。 その区別すらつかない、おりんの猫耳に、人間の歩み寄る足音が聞こえてくる。 (ゆっくり……、おいはらうよ……) にゃーん………… にゃーん…… おわり 日常起こりうるゆっくりたちの悲劇をこよなく愛する余白あきでした。 余白あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓せっていさんだよ!ばかなの?しぬの? -- 2016-01-10 23 51 44 待てよ。 チリソースかかった時点でゆっくりまりさが「ぼっど…ゆっぐり…じだがっだ」ってなりそう。 *ゆっくりは辛いものを食べると死にます。 -- 2014-09-26 00 00 15 にゃーん…にゃーん… -- 2013-08-29 11 56 30 ああ無情、おりんだからこその苦悩と受難、そしてゆっくり全体に言える理不尽さ。 辛いところだなあ。 -- 2011-09-06 22 12 58 これは…ひどい… -- 2011-01-19 23 35 58 種でゆっくりをひいきしない世界観はゆっくりできる。 -- 2011-01-09 18 34 18 因果応報というよりは、「おりんという種ゆえの業」という感じだな いや、面白かった -- 2010-10-31 01 12 59 れいむまりさ如きがおりん種に危害を加よう等とはおこがましいにも程がある しかも親の仇だとあたかも自らの悪行を正当化する様な思考、正に万死、いや億死に値する -- 2010-09-23 18 14 01 ↓おいおい因果応報って…あんたな… -- 2010-09-04 09 01 20 すばらしい、、、、 ラストが特に、因果応報は最高です。 -- 2010-07-25 22 30 15 面白かった -- 2010-07-10 02 33 57 よかった。 -- 2010-06-18 02 15 49
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見入る作品!作者のお預けには何度涙したことかw -- (名無しさん) 2008-06-14 23 17 06 視聴者を引き込む、という点に置いてはトップクラスと思われる。 -- (名無しさん) 2008-07-26 03 43 30 ストーリー構成が一筆!お勧めですな -- (名無しさん) 2008-09-07 10 41 05 一日かけてみてしまった。 だけどそれだけの価値はある。 お薦め! -- (名無しさん) 2008-09-21 22 34 21 この作品の特徴はとにかく一部キャラが際立ってる。 それ故にそのキャラ設定が受け入れられないと辛い。 また主人公的にも同様の問題がある。 途中のバトルもそれを元に作られてる。 ただそれを補って尚余るモノはあると思う。 こんな設定もありだな・・・と思えるのであれば、 是非ともこの機会に見て欲しい作品。 -- (名無しさん) 2008-10-27 17 02 13 美鈴の独自設定を除けばいい作品だと思う。 -- (名無しさん) 2009-04-14 17 33 36 まあ他の幻想入りとは逆の意味で美鈴はキャラ崩壊だったが... ストーリー構成と文才は中々に光る物があった 幻想郷のもしかしたら有ったかもしれない話という感覚で見ることができるだろうね 続編が今後の楽しみになりそうだ if話は結構な涙腺崩壊で殆ど幻想郷に本当にあった話なのかもと思わせてしまうような引きだった 各話の終わりがとても気になる状態で終わるので続きが気になる動画の一つでもある -- (紫煙) 2009-04-24 00 01 39 ↑にいくつかあるけど紅美鈴やレミリア、永琳や輝夜等など。 主人公というifをしっかりと根底に据えた幻想入り?です。 前作の東方回顧録を引継ぐ形になっているのも特徴。 先に見るのと後で見るのとで理解も変る。 私は先に見たので要所でニヤニヤ出来た。 本編は原作とは違う幻想郷?(個人解釈)を展開するのに対して ifは原作過去に在り得るかも知れないのが面白かった。 -- (名無しさん) 2009-04-28 09 53 13 好きな人嫌いな人が分かれてくるだろう作品だな。 -- (名無しさん) 2009-05-19 12 04 46
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初期配置 相性 名前 読み 成長 武力 知力 政治 魅力 陣形 特技 義理 野望 冷静 勇猛 汝南 147 何儀 カギ 5 70 31 19 24 偃月、長蛇 混乱、火計、伏兵、消火、強行、火矢 3 8 1 4 北海 3 管亥 カンガイ 5 93 41 23 47 箕形、長蛇 無双、火計、伏兵、鼓舞、火矢、奮迅 4 13 1 7 譙 74 龔都 キョウト 1 72 28 40 49 鋒矢、鈎行 混乱、火計、火矢、伏兵、速攻、無双 10 10 0 5 武陵 105 金旋 キンセン 13 51 46 30 30 雁行、衡軛 挑発、消火、収拾、伏兵、鼓舞、反計 7 3 2 4 -- 10 公孫度 コウソンド 11 77 42 23 70 錐行、鋒矢 伏兵、火計、消火、鼓舞、激励、速攻 6 12 2 4 -- 124 周泰 シュウタイ 10 94 65 51 70 偃月、鋒矢、水陣 無双、特攻、威風、鉄壁、陣立、水神 11 9 5 6 -- 126 蒋欽 ショウキン 10 78 70 40 66 鋒矢、水陣 収拾、火計、鉄壁、鼓舞、水計、乱射 9 7 1 4 -- 103 蒋義渠 ショウギキョ 13 71 39 42 58 錐行、長蛇 鼓舞、収拾、伏兵、火矢、激励、消火 6 5 3 2 -- 17 辛毘 シンピ 1 41 74 80 82 箕形、鶴翼 収拾、混乱、同討、火矢、激励、鉄壁 7 7 6 4 -- 27 荀彧 ジュンイク 3 34 98 95 90 方円、雁行 同討、沈着、落穴、混乱、探知、落石 15 1 7 0 -- 95 淳于瓊 ジュンウケイ 13 72 58 45 69 錐行、長蛇 火計、伏兵、火矢、奮迅、挑発、土砂 7 9 0 4 -- 27 荀攸 ジュンユウ 10 49 95 90 82 魚鱗、鶴翼、雁行 同討、収拾、火計、探知、激励、伏兵 11 8 7 0 -- 23 徐晃 ジョコウ 7 93 68 57 63 錐行、鶴翼、衡軛 火矢、威風、火計、無双、遠矢、乱射 11 11 4 7 -- 84 曹豹 ソウヒョウ 13 69 12 17 16 偃月、鈎行 混乱、収拾、伏兵、鼓舞、火計、消火 1 4 2 6 -- 64 趙範 チョウハン 7 38 63 58 45 魚鱗、衡軛 同討、収拾、火計、消火、鼓舞、混乱 8 7 3 2 -- 14 陳宮 チンキュウ 8 61 90 81 69 方円、鶴翼、鈎行 籠城、火計、収拾、落穴、土砂、反計 10 10 7 3 -- 24 程昱 テイイク 14 45 93 86 75 方円、鶴翼、長蛇 伏兵、挑発、潜入、沈着、激励、土砂 8 12 7 4 -- 41 禰衡 デイコウ 2 20 92 88 23 魚鱗、雁行、衡軛 反計、火計、水計、沈着、探知、占卜 10 12 7 6 -- 126 董襲 トウシュウ 8 70 38 29 50 魚鱗、水陣 伏兵、収拾、無双、火計、水計、鼓舞 7 7 2 3 -- 6 杜遠 トエン 4 62 19 17 29 衡軛、鈎行 鼓舞、混乱、火計、伏兵、奮迅、強行 0 11 0 4 -- 54 裴元紹 ハイゲンショウ 5 76 37 32 37 長蛇、鋒矢 火矢、火計、混乱、鉄壁、無双、応射 6 10 0 4 -- 30 傅幹 フカン 12 34 74 71 69 方円、鶴翼 鼓舞、収拾、混乱、消火、激励、遠矢 8 4 3 2 -- 24 卞喜 ベンキ 1 70 28 36 37 雁行、長蛇 混乱、収拾、消火、伏兵、奮迅、火矢 4 9 1 3 -- 29 毛玠 モウカイ 12 60 57 82 60 鶴翼、水陣 同討、火計、鼓舞、水計、激励、沈着 8 7 5 2 -- 135 劉度 リュウド 14 50 45 52 70 雁行、鈎行 収拾、消火、火計、混乱、鼓舞、激励 7 11 3 3 -- 71 劉辟 リュウヘキ 5 72 27 27 41 衡範、蜂矢 同討、伏兵、収集、消火、火矢、奮迅 10 10 1 4 濮陽 80 廖化 リョウカ 7 69 66 50 68 箕形、長蛇 火計、消火、伏兵、遠矢、速攻、強行 10 7 5 5 -- 118 凌操 リョウソウ 5 82 43 44 57 魚鱗、水陣 水計、特攻、伏兵、鼓舞、奮迅、火矢 9 7 1 6 -- 113 呂範 リョハン 9 40 71 75 75 魚鱗、水陣 同討、混乱、収拾、鼓舞、消火、激励 7 6 2 4 名前 読み 勇名 経験 コメント 荀彧 ジュンイク 曹操でもそれ以外でも迎え入れておきたい軍師。 荀攸 ジュンユウ 彼も迎え入れたい軍師候補。 徐晃 ジョコウ 曹操でもそれ以外でも登用しておきたい猛将。
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陽炎 66KB 虐待-普通 野良ゆ 希少種 都会 にゃーん 『陽炎』 序、 にゃーん………… にゃーん…… 「ゆゆっ!! ねこさんがいるよっ!!!」 「ねこさんはゆっくりできないよ……っ!!! ゆっくりしないでにげようねっ!!!」 「きょわいよぉぉぉぉ!!!」 「しょろーり……しょろーり……」 ある夜、四匹のゆっくり親子が餌を求めてゴミ捨て場へとやって来ていた。普通、ゆっくりは「夜は眠りの時間」とでも言 わんばかりにおうちで“すーやすーや”と寝息を立てているはずなのだが、中にはほんの少しだけ知恵の回る饅頭もいるらし い。 昼にこういった行動を起こすと、高い確率で人間に発見されて潰される。最近の人間は、いちいち保健所に連絡などしたり しない。何の躊躇もなく、命乞いするゆっくりを蹴り飛ばし、赤ゆを踏み潰す。 ゆっくりを潰した後の人間は、まるでへばりついたガムでもはがすかのように、アスファルトの角に靴底を擦りつけてべた りとくっついた餡子をなすりつけて、去っていく。 夜は夜で、犬や猫などと言った先輩の野良たちがゆっくりを餌として狙い、死という名の洗礼を浴びせる。 朝も、昼も、夜も。ゆっくりに安息の時間など、無い。常に死と隣り合わせの現実で、まともな抵抗手段を持たないゆっく りは、いついかなるときも蹂躙の対象となり、明日をも知れぬ生活を強いられていた。 そんな環境で生きてきたゆっくり親子にとって、猫の泣き声は死を告げる鐘と同義である。一目散にゴミ捨て場を離れてい った。 がさがさ……と音を立てて、ゴミ袋に半ば埋もれていた何かが外に飛び出す。 「……じゃじゃーんっ!!!」 不必要なまでに大きな声で、陽気にそのゆっくりは叫んだ。叫んだ後に、きょろきょろと周囲を見渡す。 「ゆゆ……っ! あぶなかったよ……っ!!」 オーバーリアクションで、口を固く閉じる仕草を取る。 街灯の光がそのゆっくりを照らす。 鮮やかな、赤い髪。両サイドに垂れる三つ編みの先端と付け根の部分には、小さな黒いリボンが結われている。ややツリ目 で、その瞳の色も髪と同じく赤。閉じた口からは小さな白い八重歯が覗く。後頭部から底部にかけての辺りから伸びるゆらゆ らと揺れる一本の尻尾。更に猫耳。 そこにいたのは、“おりん”と呼ばれる都会ではなかなかお目にかかることのできない、いわゆる希少種と呼ばれるゆっく りの一種だった。 「ちびちゃんっ!! おりんたちのむーしゃむーしゃのじゃまをする、わるいゆっくりはおいはらったよ!!!」 そう言って、未だにゴミ袋の山の中で震えている子ゆっくりに外へ出てくるよう促す。恐る恐るゴミ袋の山から這い出した ソフトボールサイズの子ゆっくりは、得意気な顔で自身を見つめる最愛の母に一言。 「ゆゆ~んっ! おかーさんの“ねこさんのなきまね”はすっごくゆっくりできるねっ!!!!」 「にゃ……、にゃにゃ~……」 親おりんが、恥ずかしそうに眼を閉じる。しばらく尻尾で器用に自分の頬の辺りをこねていたが突然キリッ!とした表情に なり、 「ゆっ! おちびちゃん、むーしゃむーしゃしたら、ゆっくりしないでかえろうねっ!!!」 「ゆっくりりかいしたよっ!!!」 親おりんと子おりんが、二匹並んで路地裏へとその姿を消す。警戒心が強いのか、二匹とも、何度も後ろを振り返っていた。 この警戒心の強さこそが、ゆっくりでありながら親子二匹、互いの足を引っ張ることなく生きて来れた理由の一つであると言 えよう。 おりん親子のおうちは、決まった場所にはない。と、言うよりも、おりん親子が都会にやって来たのはほんのつい最近なの だ。まだ決まっていない、と言ったほうが良い。 「おちびちゃん、きょうはここですーやすーやしようねっ!」 親おりんが選んだのは路地裏に不法投棄された粗大ゴミの陰である。自転車や冷蔵庫などが煩雑に積み重ねられている。し かし、こういう場所には必ず先客がいるものである。おりん親子はそれを本能で察知していた。試しに、親おりんが猫の鳴き 声を真似て様子を見る。 にゃーん………… 親おりんが、猫の鳴き真似をすると粗大ゴミの一部から微かに何かが動く音が聞こえてきた。 「ゆぅ……っ! きょわいよぉ……!」 「おきゃーしゃん……っ!!」 「ゆぅ……また、ねこさんだよ……まりさ、ゆっくりしないでにげようね……っ!!」 「れいむ……まりさたち、いつになったらゆっくりできるのかな……?」 「れいむにもわからないよ……」 声を聞いて親おりんはゆっくり理解した。この場所で休んでいたのは、先ほどゴミ捨て場で追い払ったゆっくり親子だった。 ゆっくりにとっては捕食者である猫が付近に現れたとしても、隠れてやり過ごせば良いのだがそこは素敵な餡子脳。危険から は逃げ出さないと気が済まないタチらしい。 「ゆっくち! ゆっくち!!」 「そろーり……そろーり……」 にゃーん…… 親おりんが再び猫の鳴き真似をしてみる。今度は、ゆっくり親子の声も気配もすることがなかった。それを確認した、親お りんはごそごそと粗大ゴミの陰に入っていく。 「おちびちゃん、おちびちゃんっ!! もうだいじょうぶだよ。 ゆっくりはいってきてね!!」 親おりんの声に促されて、子おりんがその後に続く。冷蔵庫にぴたりと体をくっつけて休んでいる親おりんの頬に、子おり んが寄り添い、ほっと一息。ゴミ捨て場で、しっかりとした食事を摂っていた為か、二匹は夜だというのにまだ元気だった。 親おりんが、子おりんの頬にすーりすーりしたり、尻尾でくすぐったりして遊んでいる。子おりんは嬉しそうに目を細めた。 「おかーさん……?」 「ゆゆっ? くすぐったかった?」 「ちがうよ……おかーさんは、どうして、しんぐるまざーになっちゃったの?」 先ほどのゆっくり親子の会話や、街で他のゆっくり親子を見かけるたびに、子おりんは疑問に思っていた。大体、体の小さ な赤ちゃんゆっくり、子ゆっくりには、親である成体ゆっくりが二匹いる。 子おりんが、まだ赤ゆだった頃はさして疑問にも思わなかった。優しいおりんお母さんが傍にいてくれるだけで幸せだった。 しかし、成長するとそれまで視界に入らなかったものが、映ってくるものである。“しんぐるまざー”、等という言葉もどこ で覚えてきたのだろうか。親おりんは、子おりんには気づかれないように苦笑いをした。 「……おかあさんの……」 「ゆん……?」 一瞬だけ、子おりんの頬に身震いした親おりんの振動が伝わる。 「ゆっ! なんでもないよ……。 あしたもいっしょにゆっくりしようね!!」 「ゆ……そうだね……ゆっくり……おやすみなさい……」 元々、半分眠りかけていた。親おりんが話を聞かせたとしても、子おりんの記憶には残らなかったかも知れない。親おりん は粗大ゴミの隙間から星空を見上げた。 一、 「ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ……っ!!!」 白昼の公園内を一匹の成体ゆっくりが必死の形相になって跳ねていた。顔中、泥だらけで汗まみれ。食いしばった歯の間か らは涎がだらしなく垂れている。表情こそ、死に物狂いと言った様子ではあるが、まるでハムスターが口の中に餌を入れてい る状態とでも言えば良いだろうか。そのゆっくりの頬は、ぽっこりと膨らんでいた。 バスケットボール程の大きさの、一匹いれば三十匹はいると言われるゆっくり界のスタンダード。街頭アンケートで、「ゆ っくりと言えば?」という質問をすると約八割の人間が答えるであろう、黒い髪に赤いリボン。 (かわいいかわいいおちびちゃんは、ぜったいにれいむがまもってみせるよっ!!!!) そんなれいむの後方では、ゴミ袋と火ばさみを持った男が悠然と一匹のゆっくりを追い詰めている最中だった。 「や……やめてねっ!! まりさ、なんにもわるいことしてないのにぃ……ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」 (まりさ……っ!! まりさぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!) れいむの口の中には、二匹の赤ゆが入っていた。人間や捕食者に追われる際、赤ゆの移動速度の遅さは致命的な敗北要因と なり得る。赤ゆの柔らかい皮が多少ふやけてしまったとしても、このようにして逃げるほか手段はなかった。 「おきゃあしゃああああん!!! れいみゅの……あんよがぁぁぁぁぁ……っ!!」 「まりしゃの、ほっぺしゃんがぁぁぁぁぁぁ!!!」 案の定、口の中に入れた赤ゆたちが溶け始めたのだろう。れいむの中から、二匹の悲痛な叫び声が聞こえてくる。 「や゛……やべでぐだざ……おでがい゛じば…………っ!!!」 火ばさみを振るう男に何度も殴りつけられているまりさが懇願する。その願いは頬を、頭を打たれるたびに言い切ることな く途切れてしまう。れいむは、最愛のまりさの悲鳴を聞いて口の中の赤ゆを吐き出した。 「ちびちゃんたちは、どこかにかくれていてねっ!!!」 「ゆぅ……おきゃーしゃんは……?」 「れいむは、まりさをたすけにいってくるよっ!!! ちびちゃんたちはぜったいにでてきたら、だめだよっ?!」 「ゆぴぃっ!!!」 言い聞かせながら、二匹の赤ゆに威嚇するれいむ。怯えた赤ゆたちは、背の低い区画用に植え込まれた枝木の向こう側に飛 び跳ねて移動した。それを確認すると、れいむはまりさの元へと跳ねていった。 「ゆ゛……ぐぢ…………ゆ゛っ、……じだ……い゛……!!!」 執拗に、殴る蹴るの暴行を加え続ける男にまりさが願うことはたった一つだけだった。“ゆっくりしたい”。ただ、それだ けの願いすら都会では受け入れられることはない。今日は地区の奉仕活動の日だった。ゆっくりもゴミ扱いされているために、 ついでに小規模な一斉駆除が行われる。 「こいつ、意外としぶといなぁ……」 男の持っている袋の中には、すでに潰されて原形を留めていないゆっくりの皮が詰め込まれている。透明な袋の中には、赤 いリボンや、黒い帽子も一緒になってぐしゃぐしゃに押し込まれていた。 「にんげんさああああんっ!! おねがいしますぅぅぅ!!! まりさにひどいことしないでぇぇぇぇぇぇ!!!!」 れいむが、息を切らし大粒の涙を流しながら、男とまりさの元にやってきた。れいむの瞳にボロ雑巾のように変わり果てた まりさの姿が映る。いつも自分に頬をすり寄せてくれたまりさの顔は所々が破れて中身の餡子が漏れ出している。まっすぐに 自分を見つめてくれた瞳の片方は、地面に転がっている。涙と、未だちょろちょろと漏れ続けているしーしーに、もはやかつ てのまりさの面影はなかった。 「ゆぅぅぅぅ……っ!!! どぉして……? どおして、こんなことするのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ?!!」 「れ……いぶ……、にげ……で、ね……?」 片目だけになっても、れいむを想うまりさの瞳に偽りはなかった。れいむは恥じた。一瞬でも、目の前にいるまりさをこれ までずっと一緒にゆっくりしてきたまりさの姿に重ねることができなかった自分を。 「ぷっくうううぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!」 それは、れいむ渾身の威嚇であった。ゆっくり同士であれば、このれいむの威嚇を見たら即座に泣きながら逃げ出すくらい のポテンシャルを秘めていたが、そんなものが人間に通用する道理はない。れいむの事を無視して、まりさにトドメを刺そう とする人間。振り上げられた火ばさみが垂直にまりさに落とされると同時に、口から大量の餡子を吐き出してまりさは永遠に ゆっくりしてしまった。 「う……うわああああああああああああああああああああ!!!!!!!」 威嚇を解き、滝のように涙を流しながら絶叫するれいむ。 「まりさ……っ!!! まりさ……っ!!! まりさぁぁぁぁぁぁ!!! やだあぁぁぁぁぁ!!!!!」 原形は残しているものの、ひしゃげて醜く歪んだまりさの顔にれいむが頬をすり寄せる。そんなれいむの目の前で男がまり さを火ばさみで解体していく。突き崩されていくまりさの顔を目に焼きつけながら、れいむは恐怖でしーしーを漏らしていた。 「ゆあ……あぁ……っ、やべで……やべでよ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛…………っ!!!!」 恐怖に支配され、体を動かすことはできない。本当なら、男に体当たりをしてでもやめさせたかった。ついに、まりさが袋 の中に放り込まれる。袋の中の残骸と同様に、まりさもゆっくりだったものになってしまった。 「までぃゆ゛ぎゅぶぇぇぇぇっ??!!!」 最愛の名を叫ぶ前に、れいむの顔の四分の一が弾け飛んだ。片目が遠くにころころと転がっていく。 「ゆ゛ぎゃああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!???」 遅れて襲う激痛に、れいむが絶叫する。これまで感じたことのない痛みが全身を包む。剥き出しになった餡子に空気が触れ、 埃が入るたびに気が狂いそうになるほどの苦痛が押し寄せる。 「い゛だい゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!!!」 男が再び火ばさみを振り上げる。 「~~~~~~~~!!!」 れいむは、覚悟した。自分はこれから永遠にゆっくりしてしまうのだ、と。しかし、その火ばさみが振り下ろされることは なかった。男は火ばさみを振り上げたのではなく、右手の腕時計を見ていただけだった。 「やっべ、仕事に遅れる……。でも、こいつは……ああ、もういいや!」 れいむには理解のできないことをつぶやいて、そのれいむを遠くに蹴り飛ばした。れいむの姿が見えなくなる。 「……これで、いいだろ。あとは野良犬か野良猫が処分してくれるさ……。あ、カラスもいるな」 言い聞かせるように独り言を繰り返し、男は袋の口を固く縛ると足早に公園を出て行った。 一部始終を見ていた、二匹の赤ゆが蹴り飛ばされたれいむを探して枝木の陰から飛び出す。 「ゆっくち!! ゆっくち!!!」 「おきゃーしゃん…っ!! かきゅれんぼちないで、でちぇきちぇにぇ……っ!!!」 ピンポン玉が、草むらの上を跳ねる。そして、ようやくれいむを見つけたときは、既に虫の息であった。小刻みに震えてい る。極度の痛みは通り過ぎ、凄まじい寒気がれいむを襲っていた。“自分はもうすぐ永遠にゆっくりする……”れいむは、そ れを理解していた。 「おぎゃああじゃああああんっ!!! ゆわああああああ!!!!!」 「ゆっくちしにゃいでなおっちぇにぇっ!!! ぺーりょぺーりょぺーりょ……っ!!!」 ぼやける視界の片隅で、愛しの我が子が自分のために何かしようとしてくれている。れいむには、それだけでもう満足であ った。最後に、何か伝えたいと口をパクパクと動かすが言葉は出て来ない。 (ちび……ちゃん……ゆっくり、して……い……てね………………) れいむは二度と動かなくなった。それに、二匹の赤ゆも気づいた。気づいてしまった。 「おきゃーしゃん……?」 「ゆっくちして……」 ぼろぼろと涙が溢れてくる。声すら上げることができなかった。今朝も、家族揃って挨拶をして、決して多くはない朝ご飯 を食べて、今日も一日苦しいけれど一緒に頑張ってゆっくりしよう、などと言っていたはずなのに。 悲しみに打ちひしがれて、二匹の赤ゆは一歩もそこを動くことができなかった。 そのときだった。 「じゃじゃーん……っ!!」 どこに隠れていたのか、目の前におりん親子が現れた。 「ゆ……っ?!」 二匹の赤ゆが親おりんを睨みつける。親おりんは、そんな赤ゆ如きには目もくれずにれいむの残骸をくまなく調べていた。 「ちびちゃんっ! やっぱり“いいにおい”はここからしてきたみたいだよ!!!」 親おりんの言葉に二匹の赤ゆが言葉を失う。“いい匂い”。目の前の成体ゆっくりは確かにそう言ったのだ。ゆっくりの死 臭漂う、この場所が。母親であるれいむがその場で死んでいなければ、すぐにでも逃げ出したくなるくらいのゆっくりできな い臭いが漂うこの場所を。 おりん種は、ゆっくりの死臭を好む。死臭、などとは言っても人間が感知できるようなものではない。一種のフェロモンの ようなものだ。ゆっくり同士でしか感知できないもの。一般的なゆっくりはその臭いに対して凄まじいまでの嫌悪感を抱くが、 おりん種は、その臭いを強く好む。意味合いは異なるが、猫にとってのマタタビのようなものであろうか。 「……じゃじゃーん……っ! ……ゆっくりしていってね!」 親おりんの後ろから飛び出した子おりんが、状況をまったく飲み込めないでいる二匹の赤ゆに挨拶をした。当然、返事は返 ってこない。子おりんは、ちょっとだけ不服そうな表情をしたが、目の前の“ごちそう”に心を奪われてそれどころではなか った。 「おかーさんっ! ゆっくりむーしゃむーしゃしようねっ!!!」 「さきにちびちゃんがたべていいよっ! おかあさんは、のこりをたべるからねっ!!!」 二匹の赤ゆに悪寒が走った。このあまり見かけない二匹のゆっくり親子は何をしようとしているのだろうか。震えながら、 その様子を凝視する。 子おりんが、既に動かなくなったれいむの壊された皮から覗く餡子にかぶりついた。二匹の赤ゆに、凄まじい衝撃が走る。 「むーしゃ、むーしゃ……しあわせえぇぇぇぇぇ!!!!」 口元を餡子で汚しながら、子おりんが歓喜の声を上げた。再び、れいむの中身に顔をうずめる。れいむの皮の内側で子おり んが咀嚼を繰り返す度に、れいむの残骸がずり……ずり……と動いたり、痙攣を起こしたりしているように見える。まるで、 死体が動きだしたかのような錯覚を起こさせた。赤ゆたちは、身を寄せ合って震えて泣いているだけだった。 おりん種は、ゆっくりの死骸を食べる。一時期、おりん種は死んだゆっくりを操ることができるのではないかという噂が流 れたが、その実態はつまりこういうことだったのだ。親おりんの見守る傍でゆっくりの死骸を内側から食べる子おりん。見る 人によっては、親おりんがゆっくりの死骸を“何らかの方法”で動かしているように見えないこともない。 「ゆ……ゆわぁぁぁぁ……っ」 自分たちの母親の死骸が、他のゆっくりに食い散らかされる。その地獄絵図のような光景を目の当たりにした二匹の赤ゆは、 怯えてがたがたがたがた震えていた。 そのとき、親おりんが子おりんに声をかけた。 「ちびちゃん」 「ゆ? ゆっくりごめんなさいっ! つぎはおかーさんが、むーしゃむーしゃしてね!!」 「ゆゆっ! ちがうよ。 ここでむーしゃむーしゃしてると、にんげんさんにみつかるかもしれないから、どこかでかくれて むーしゃむーしゃしようね」 「ゆゆーん!! ゆっくりりかいしたよっ!!!」 久しぶりの御馳走を前に、さしもの親おりんも少し警戒が緩んでしまっていたのか、人目につきやすい場所で堂々と食事な どをしてしまっていた。 口元についた餡子を舌でぺーろぺーろと舐め取りながら、れいむの死骸を親おりんに渡す。親おりんは、れいむの頭に結わ れている赤いリボンを周りの髪ごと引きちぎると、地面に向かって吐き捨てた。 「………………っ!!!」 赤ゆの一匹が、涙を湛えた瞳で親おりんを睨みつける。親おりんは、それには気づかなかった。子おりんから受け取った、 “食料”を口に咥えると、そのまま引きずっていなくなってしまった。子おりんも、それに続いた。 泣きながら、唇を噛み締めて、二匹の赤ゆは何事もなかったのように去っていくおりん親子を見ていることしかできなかっ た。 一方、おりん親子は、拠点にしていた粗大ゴミ置き場へと戻ってきた。その中でれいむの死骸を丁寧に食べていく。 「「むーしゃ、むーしゃ……しあわせぇぇぇぇぇっ!!!」」 半壊していたれいむの顔は、跡形もなく消え去ってしまった。すべて、おりん親子の腹の中だ。 おりん種は、ハイエナのようなゆっくりだった。野生で暮らしていた頃は、事故死したりせいっさいっ!!されたりして永 遠にゆっくりしてしまった、ゆっくりを食べたりして生活していた。もちろん、草花や芋虫なども食べることができるが、ゆ っくりの死骸は格別の御馳走だったのである。 おりん親子が、山から都会に下りてきたのは、定期的に行われているゆっくり一斉駆除の翌日だった。たまたま、山と都会 の境界あたりにまで遊びに来ていたおりん親子の元に、風に乗って死臭が漂ってきたのだ。その死臭に誘われるかのように、 自ら都会へとあんよを踏み入れたのである。 リスクは大きかったが、そこはおりん親子にとっての天国だった。なにしろ、ちょっとあんよを這わせるだけで、ゆっくり の死骸に出会うのである。御馳走がそこいら中に散らばっているのだ。しかも、死にたて新鮮のものばかり。 「ちびちゃんっ!! ずーっといっしょにゆっくりしようねっ!!!」 「ゆっくりりかいしたよ~っ!!!」 陽気な声が路地裏に響く。 しかし、二匹は気づいていない。ここは都会の片隅。 これまで全てが上手く行っていたからこそ、この場所を楽園か何かと勘違いしてしまっているが……。 ……おりん親子がいる場所は、“人間の領域”なのだ。 二、 “その時”は、すぐにやってきた。 おりん親子は、道路脇で顔の一部を失って中身を周囲にぶちまけているまりさを引きずっていた。車にでも轢かれたのだろ う。撥ね飛ばされた時に塀にでも叩きつけられたのか、ブロックに餡子が少量こびりついていた。 幸先が良かった。路地裏からこっそりと出てきて、早速御馳走にありつくことができたのだ。 餌を拠点の粗大ゴミ置き場へと運び終わると、二匹は一息ついた。朝食は取っていなかったために、どちらからともなく、 まりさの死骸に顔を埋める。 「「むーしゃ、むーしゃ、しあわせえぇぇぇぇ!!!」」 互いの頬をすり寄せながら、口の周りについた餡子を舐め取る。親おりんは、子おりんにまりさの死骸を食べているように 言うと、のそのそと周囲のゴミを経由して冷蔵庫の上に飛び乗った。食事中は、どちらかが見張りをすることに決めていたの だ。 「あ、ゆっくりだ!! ゆっくりがいるぜ!!!」 「うわ、本当だ!! なんか見かけないヤツだなぁ」 親おりんの瞳孔が開く。声のする方に振り向くと、二人の少年が立っていた。一人はグローブをつけており、もう一人は金 属バットを肩で支えて手にしている。 「なぁ……!」 「そうだな。まだ、集合までは時間あるしさ……ちょっと、“遊んで”いこうぜ!!!」 「……ゆ、ゆっくり……ゆっくりしていってね……っ!!」 親おりんが、震えながら口を開く。陽気に挨拶をすれば、向こうも優しく返事を返してくれるのではないかという淡い期待 が込められていた。 「するかよバーカ」 その期待はあっさり裏切られ、少年の手にしていた金属バットが水平に薙がれる。親おりんは、少年の突然の攻撃に思わず 後ずさり、冷蔵庫の下の固い地面に後頭部から落下してしまった。一瞬だけ遅れて、凄まじい音が響き、冷蔵庫が数センチ動 く。少年の金属バットが冷蔵庫の上段部を捉えたのだろう。 「お……おかーさ……」 突然、上から降ってきた親おりんに駆け寄り、頬をぺーろぺーろする子おりん。 完全に油断していた。朝、餌を探しに行ってすぐに目当ての御馳走が見つかってしまったせいで、警戒心が緩んでいたのか も知れない。粗大ゴミの総量はそんなに多くない。少年たちは、このゴミを移動させてでもおりん親子を引きずり出そうとす るだろう。そうなったら、終わりだ。親子ともに、この路地裏で永遠にゆっくりしてしまう。 「ちびちゃんっ!!!」 落下した際に叩きつけた後頭部の痛みに朦朧とした意識の中で、親おりんが叫ぶ。子おりんは、これまでに見たことのない 親おりんの真剣な表情にたじろぎながらも、母の言葉を聞き漏らすまいと必死に親おりんを見つめている。 「さっきひろってきたゆっくりのなかにはいってねっ!! すぐだよっ!!」 子おりんは、親おりんの言っていることの意味がわからなかったが、今日の今日まで親おりんの言うとおりにして間違いが あった事はない。キリッ!とした表情で頷くと、まりさの死骸の中の餡子を掻き出す作業に入った。 「にんげんさんっ!! ここは、おりんたちのゆっくりぷれいすだよっ!!! おりんりんらんどでもいいよっ!!!」 粗大ゴミ置き場から飛び出した親おりんが、頬に空気を溜めて威嚇しながら精一杯の主張を少年たち相手に試みた。 「何ワケのわかんねー事言ってるんだよ」 当然、無駄な行為である。振り下ろされた金属バットは親おりんの顔面を捉えることはなかったが、恐怖で地面にぺたりと くっつけていた尻尾に直撃した。 「に゛ゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ??!!!!」 撃ち込まれた部分の尻尾はぐしゃりと潰れて、先端部分が千切れ飛んでいた。全身に走る激痛に、顔を歪めながら泣き叫ぶ 親おりん。 「い゛だい゛……っ!!! お゛り゛ん゛のじっぼざんがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!!!!」 まりさの中身を掻き出している途中だった子おりんの動きがピタリと止まる。間を置かずに二度も聞こえてきた親おりんの 悲鳴。子おりんは、全身から冷や汗を噴き出しながらも、親おりんの言いつけどおりにまりさの死骸の中に隠れる準備をして いる。 「なぁ、お前さ……こいつ見たことあるか?」 「いや、知らないなぁ……」 「や゛べで…っ!! じっぼざんづがんでもぢあげな゛い゛で……っ!!! ちぎれ゛じゃう゛うぅぅ゛ッ!!!!」 親おりんの尻尾を掴んだまま、その顔面を冷蔵庫の側面に叩きつける。 「ゆぶぎゅっ??!!!」 叩きつけられた場所がべっこりと凹み、八重歯を含めた白い歯が砕けてぽろぽろと地面に落ちる。親おりんは、それでもな お宙釣りの状態にされていた。 「がひっ……っ!!! ゆ゛っぐり゛……や゛べ……」 ぶら下がった親おりんの左頬を金属バットが打ち付ける。 「えびゅっ!!!!!」 顔の半分を襲う凄まじい衝撃は、親おりんの中身を押し出し口から少量吐き出される。赤い。何か赤い物を吐き出した。 「うわ……こいつ、血ぃ吐きやがった!!」 「饅頭に血なんかあるわけないだろ……」 少年の見立ては正しかった。親おりんが吐き出したのはチリソースである。 「おでがい……だよぉ……!! おり゛ん゛……なにも、わる゛い゛ごどなんで……」 「黙って潰れてろよ。俺たちは遊んでるだけなんだ」 そう言って、再び金属バットで親おりんを殴打する。殴られた衝撃で、右の目玉が勢いよく飛び出した。空洞になった穴か ら涙が流れ続けている。戯れに、もう一人の少年がボロボロになった傘の骨の部分を、目玉があった場所に思い切り刺し込ん でみた。 「ぎに゛ゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!!!!!!!!!!」 びくんっ、と顔を跳ね上げる親おりん。目が存在していた位置から伸びる傘の骨が円を描くような動きで、親おりんの体内 を引っ掻き回す。 「い゛だい……っ!!! ゆ゛ぎィィィィッ!!!! ゆ゛……っ、があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!!!!」 尻尾を掴まれてぶら下がっているにも関わらず、まるで筋力トレーニングの背筋運動でもするかのように、顔全体を何度も 勢いよく持ち上げる親おりん。 (おかーさん……っ!!! いったいどうしちゃったの……?! ゆっくり……ゆっくりして……ゆっくりしてよぉ……!!) 一方、まりさの死骸の中にすっぽりと身を包んだ子おりんには、母親の置かれた状況が悲鳴とたまに聞こえる鈍い音でしか 推測できないため、その場から一歩も動くことができずに震えていた。声こそ上げないものの、溢れる涙は、留まるところを 知らない。 (……たすけてっ!! だれか、おかーさんを……っ!!!!) 「ゆ゛ぼお゛ぉ゛ぉ゛ッ??!!!」 親おりんの底部に、少年の放ったつま先が深々とめり込んでいる。そこから、先ほどと同様にチリソースがぼたぼたと垂れ 始める。少年は笑いながら、 「ゆっくりって饅頭とか甘いお菓子じゃなかったっけ? 辛そうな中身だなぁコイツのは…っ!!」 「だからって舐めてみようって気にはならないけどな~」 「当たり前じゃねーか」 「お゛り゛んの゛……ながみ゛ざん……っ!!! ゆっぐりじでね゛ッ!! こぼれ゛な゛い゛でえ゛え゛ぇ゛ッ!!!!」 悲痛な母親の叫びに、子おりんの震えがいっそう強くなる。親おりんがどんな酷い事をされているのかは分からないが、中 身が漏れ出している状況にあるのは把握できた。それが何を意味するかは、ゆっくりである以上本能で理解している。 (しんじゃう……っ!!! おかーさんが……しんじゃう……っ!!!!!) 恐怖。混乱。恐慌。それら負の感情が大きなうねりとなって、子おりんの体の奥の奥を駆け巡る。逆流してくる中身を吐か ないように、必死になって口を閉じる。冷や汗が全身を伝う。 (どうして……っ? なにがいけなかったの……? おりんたち、なにをしたからこんなにいじめられてるの……っ?!!) 何度も自分以外の誰かに、あるいは何かに問いかける。当然、答えてくれる者などいるはずはない。 「ゆ゛っぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!」 尻尾が引き千切られることによって、ようやく宙釣りから解放された親おりんの猫耳がひと思いに片方むしり取られる。体 中、どこから発しているのか理解できぬほどの痛みの波が無数に広がる。激痛に耐えきれず、その場で体を打ちつけながらの た打ち回る親おりんを、二人の少年が大笑いしながら見下ろしていた。 突如として、少年が悶え苦しむ親おりんの頭を踏みつける。それでも、痛みを紛らわせるために体を動かそうとするものだ から、アスファルトで顔の表面を幾度となくこすりつけ、摩擦で火傷した皮が少しずつただれ始めてきた。親おりんはその事 にすら気付かない。 食いしばる歯は既にそこにはない。口を閉じていても、荒い呼吸が漏れ出す。片方だけの目に映し出された親おりんの視界 はぼんやりと歪んでいた。 それでも、少年たちの理不尽な暴力は終わることはなかった。少年たちはこの親おりんが完全に沈黙するまで攻撃の手を止 めるつもりはなかった。いっそ、一撃で弾け飛んでしまい、中身を一瞬で全て失ってしまったほうが幸福であろう。大の大人 の腕力であれば、それは可能であったかも知れない。少年たちの半端な腕力が、親おりんの苦しみを長く続かせている。 「や゛べで……ぐだ……ざ…………だずげで…………おでがい゛……じば……」 無言で、金属バットを振り下ろす。頭頂部に鈍い衝撃が走り、上から下へと押しやられた中身のチリソースが勢いよく口か ら吐き出される。顔が変形していた。 「あははは!!!」 楽しそうに。本当に楽しそうに少年たちは、親おりんを蹴りつけたり、金属バットで殴りつけたりを繰り返した。何度目か の一撃で、ついに顔の半分を破壊された親おりんから中身が大量に溢れだす。 遠のいていく意識の中で、親おりんの片方しかなくなってしまった耳に今となってはもはや懐かしいとさえ思える声が聞こ えてきた。 ……にゃーん…… 「なんだ?」 「猫?」 「あ、おいっ!! 今何時だ?」 「やべぇっ!!! 練習に遅刻するぞ!!」 「せっかく近道選んで来たっていうのに、これじゃまた監督にケツバットくらっちまう!! 走るぞ!!!」 親おりんの目にはもう、何も映らない。最後にもう一度だけ強い衝撃がその身を襲い、中身が更に溢れ出してしまう。親お りんは、中身のほとんどを失いそのゆん生を終えた。 静寂が路地裏を包み込む。 ……にゃーん…… 子おりんが、猫の鳴き真似をして周囲の様子に探りを入れる。何の反応も返ってこない。 「ゆ……くり……?」 もぞもぞと、まりさの死骸から這い出してくる子おりん。音を立てないように、移動を開始する。 「そろーり……そろーり……」 そびえたつ冷蔵庫の横を、周囲を見回しながらゆっくり、ゆっくり、移動する。やがて、冷蔵庫によって遮られていた視界 が目の前に広がる。 「……………………っ」 子おりんは、声を上げはしなかった。涙も流しはしなかった。ただ、恐怖でしーしーだけが、ちょろ……ちょろ……と無意 識に漏れ出てきた。そこから、一歩たりとも動くことができなかった。 「おか……あ、さん……?」 最初に目に飛び込んできたのは、破れた親おりんの顔のどこか。右頬だろうか?それとも左頬?あんよかも知れない。べっ たりとチリソースが付着している。引きちぎられた尻尾。耳。どこを見ているか皆目見当のつかない、地面に転がる目玉。 「ゆっくり……して……」 気がつけば、あんよを這わせていた。母親の……親おりんの残骸の元へと。気が遠くなりながらも、ようやく親おりんだっ た物への傍へとやってくる。 「すーり……す……っ!!!」 子おりんが、自分の頬を親おりんの頬に擦り合わせようとしたとき、 「ゆひいいぃぃぃぃっ!!!!」 冷たい。あまりにも冷たかった。ついさっきまで、心地よい温かさで自分を包んでくれた親おりんの頬はもう存在しない。 目を、強く閉じる。目尻から、涙が一粒。一筋。そして、滝のように流れ出す。 「ゆあわぁぁああぁああぁぁぁぁああ……っ!!!!!!」 空に向かって絶叫する子おりん。自分の出しうる、最も大きな声を上げれば、親おりんが反応して目覚めてくれるかも知れ ない。そんなことを思ってはいたが、その淡い期待が叶うことはなかった。 「騒がしいわねぇ……また、どこかの野良ゆっくりかしら……」 「…………っ!!!」 突如、上から響く中年女性の声に、子おりんが再びゴミの中に身を隠す。塀から顔だけ出した中年女性は、ぐちゃぐちゃに なった親おりんの残骸を見て舌打ちをすると、 「……ったく……。また死んでるよ……。野良犬か野良猫の仕業だか知らないけど、ゆっくりなんて別の場所で潰してくれれ ばいいのにねぇ……」 そのもの言いが、悔しくて堪らなかった。何か、水の流れるような音が聞こえてくる。再び、親おりんが視界に入るような 位置に移動する。 「ゆぁ……」 ホースから勢いよく放たれた水が、親おりんの存在した痕跡を洗い流して行く。中身のチリソースや目玉に尻尾に耳。水で 流された親おりんの残骸が、排水溝に飲み込まれていく。皮だけとなってからも、執拗に水をかけ続けふやかし更に細かく破 って、排水溝へと流し続ける。 そこに、大好きだった親おりんの姿はなかった。あるのは、大きな水たまりだけだ。 ほんの数分の出来事だった。いや、おりん親子の前に少年たちが現れた時点からでも、三十分と時間は経過していない。子 おりんにとっては、一瞬の出来事だった。ほんの一瞬で、母親を失ってしまった。まりさの死骸を見つけて、喜び浮かれてこ こに戻ってきたのは、ついさっきだったはずだ。 「早くゆっくりなんて全部死ねばいいのにねぇ……」 悲しみに打ちひしがれている子おりんに、トドメの一言が降りかかる。 どおして、そんな事言うの……?言いかけた言葉は、声にならない。 おりんたち、何も悪い事してないのに……!口には出せない。 一言でも喋ったら、殺されてしまうだろう。それが、子おりんの脳裏に刻み込まれた。そして、これが都会の日常であると いうことを改めて理解した。人間に見つかったら問答無用で殺される。何をしているか、は関係のないことだった。何をして いても殺されるのだ。 人間に迷惑をかけようが、かけまいが。基本種だろうが、希少種だろうが。野良ゆっくりは、全て等しく潰される。 「……ゆっくり、おやまさんにかえるよ……」 呟くように言葉にしてから気がついた。山への帰り道など、わからない。親おりんと一緒に都会に下りてきたが、今、自分 がどの辺りにいるのかなどわかるはずがない。この生き地獄から逃れる術はない、ということが徐々に事実へと変化していく。 身震いがした。 もう、自分を助けてくれるゆっくりはいない。一匹で生きていくには、この世界は厳しすぎた。もう出ないと思っていた涙 が再び溢れだす。 「こわい……こわいよぉ……」 にゃーん。 「…………ッ!!!」 近くに野良猫が来ている。子おりんは、大急ぎで冷蔵庫の陰に隠れた。 結局この日、一日。子おりんはここを動けなかった。 三、 「こんのクソゆっくりがぁぁぁっ!!! 待ちやがれぇぇぇ!!!!」 「ゆっ! ゆっ! ゆっ! ゆっ!!」 バスケットボールほどのサイズの成体ゆっくりにまで成長したおりんが、口に魚の骨を咥えて疾走している。後ろからは前 掛けをした中年の男がおりんを追いかけてきていた。 「……ちくしょうっ!! ゴミ箱漁りやがって……っ!! 害獣が!!!」 おりんは、男が決して入ってくることはできない建物と建物の間にするりと逃げ込むと、その場を一歩も動かずに男をやり 過ごすことに成功した。 「むーしゃ……、むーしゃ……!!」 魚の骨を一生懸命に噛み砕いて飲み込んで行く。独りで野良として生きる暮らしを余儀なくされたおりんは、“狩り”に成 功した暁には必ずその場で餌を食べることにしていた。食べられる時に食べておかなければ、いざというとき……先ほどの様 な場面に陥った時、逃げられるものも逃げられなくなってしまうからだ。 「ゆふぅ……」 “しあわせー!”とは言わない。食べきるのに精一杯で、そんな感情など湧いてこないからだ。 おりんは、中々に運動神経に恵まれたゆっくりであり、特にすばしっこさに関しては他のゆっくりに比べて頭一つ抜けてい るようである。これに、元々強い警戒心を加えて、今日まで独りで生き抜いてきた。 別に、友達が欲しくないわけではない。しかし、おりんがこれまで見てきた人間に捕まって殺されたゆっくりの多くは、四 匹から五匹ぐらいの小規模な単位で行動している者たちばかりであった。ゆっくりは、情に弱いのだ。自分の身も満足に守れ やしないくせに、不必要なまでに他者を思いやる。一匹捕まると、芋づる式に次々と捕まっていき、果ては全滅する。 しかし、それでも仲間を救いたいとする気持ちが痛いほどわかるから、あえておりんは単独で行動する道を選んだのだ。 相変わらず、おりんに決まったおうちはなかった。眠くなったら、安全だと思われる場所で少しだけ眠る。おりんの行動自 体は無意識に行っているだけだったが、都会暮らしの野良にとってこれは限りなく正解に近い行動であったと言える。 ゆっくりが一網打尽にされるもう一つの理由は、無駄に定住意識が強いという部分にもある。定住するための環境など何一 つ整っていない状況ででも、馬鹿の一つ覚えみたいに“おうち”の存在を意識するから、その“おうち”ごと人間に見つかっ て何もかも破壊されてしまうのだ。 家族などができたら、もう最悪である。死ぬ要素が増えるだけだ。何一つとしてメリットはないのに、“かわいいちびちゃ んを見てゆっくりするよ”などと馬鹿げた事をぬかして、すっきりー!を繰り返す。そんなことは、衣食住が全て整ってから やるべきことのはずだが、ゆっくりは目先のゆっくりにしか目が行かないのだろう。 「ゆ……きょうは、ここでちょっとだけすーやすーやするよ」 おりんが、建物の隙間で静かに目を閉じる。目を閉じてはいるが、完全に眠り切ってはいなかった。浅い眠りについている。 あの日の出来事は、おりんの心に深いトラウマを刻み込んだだけではなかった。生き残るための術を、考える力をおりんに与 えてくれていた。あるいはそれは、死んだ親おりんから受け継がれた最初で最後の知識だったのかも知れない。 「ゆゆっ! ここをとおってにげられるよっ!! ゆっくりしないでにげようねっ!!!」 この場所に入って来ようとしている、ゆっくりの声がおりんの猫耳に届いた。猫耳をぴくぴくと動かすと、そっと瞼を開き、 真っ赤な瞳でそのゆっくりたちを見据える。 にゃーん………… 「ゆげぇっ!!!」 「ねこさんはゆっくりできないのぜっ!!! はやくもどるのぜ!!!」 「でも、にんげんさんが……」 「かんがえてるじかんなんてないのぜ……っ!!!」 おりんが、猫の鳴き声を真似ただけで回れ右する数匹のゆっくりたち。シルエットが完全に消えてしまうのを確認すると、 おりんは再び目を閉じた。 ゆぎゃあああああああ………… やめでねっ!! たすけでぇぇぇぇ!!! 遠くから、ゆっくりたちの悲鳴が聞こえてくる。先ほどのゆっくりが人間にでも捕まったのだろうか。どちらにせよ、あの 叫び声から察するに、もう潰されてしまっているだろうが。 「にんげんさんは……ゆっくりできないよ」 まるで、自分に言い聞かせるかのように呟くおりん。あと少しだけ、目を閉じていたら動き出そう。おりんはそう決めても うしばらくの間、目を閉じていた。 その日は、保健所職員による地区内のゆっくり一斉駆除の日だった。 目を閉じていても、どこからか別のゆっくりの悲鳴や絶叫。泣き叫ぶ声が聞こえ、一向に寝付くことができない。さすがに、 ゆっくり一匹がやっと入れる程度の隙間である、この建物の間にまで侵入してくることはないだろうが、警戒するに越した事 はない。 おりんは、面倒くさそうに目を開けて移動を開始した。 「ずーり……ずーり……」 体力を消費しないように、ゆっくりと這って進む。風に乗って流れてくる死臭の誘惑に負けないように、唇を噛み締めてい た。 「わかるよー。 いまはまだ、でていかないほうがいいんだねー」 突如聞こえた声に、おりんが思わず振り返る。警戒心の強いおりんが、まるで気づくことができなかった。 「ゆゆっ?!」 「ゆっくりしていってねー。 ちぇんは、ちぇんだよー」 寝起きで警戒心が緩んでいたのだろうか。おりんから五メートルほど離れた位置に、ちぇん種と呼ばれるゆっくりがいた。 さらさらとした茶髪のショートカットに、ちょんと載せられた緑色の帽子。おりんと同じような猫耳には金色のイヤリング がつけられている。そして、底部付近から、やはりおりんと同じように生える尻尾。違いは、それが二本あるということだろ うか。 「みかけないゆっくりだねー。 おなまえをおしえてほしいんだよー」 あくまで友好的に話しかけてくるちぇんに対しておりんの表情からは警戒心が抜けきっていない。後ずさりをしながら、ち ぇんの動きを凝視していた。 「わからないよー……そんなことしてたら、にんげんさんにみつかっちゃうんだねー……」 「……ッ」 確かに、このまま後ずさりを続ければ建物の間から出てしまう。外の状況も把握できないままに飛び出したところで、人間 に捕まって潰されてしまうのがオチだ。かと言って、背後から突然現れたちぇんへの警戒も怠ることができない。 (どうしよう……っ!! どうしよう……っ!!!) 「わかったよー……ちぇんはここをうごかないから、そっちもうごかないでねー……」 おりんが、目を丸くする。ちぇんは、一緒に隠れて人間をやり過ごそうという提案を出してきたのだ。おりんは、それを心 の中で了承し、後ずさりを止める。その瞬間に、目の前のちぇんが襲って来たりしないだろうかという考えもあったが、ちぇ んは少しだけ寂しそうな顔で建物の隙間から覗く空を見上げているだけだった。 「……おりんは、おりんだよ」 そんなちぇんに少しばかり情が移ってしまったのか、自己紹介をするおりん。ちぇんの曇った表情に少しだけ晴れ間が刺し、 「ゆっくりしていってねー!!!」 独特の語尾を延ばすような口調で再度、挨拶をしてくる。 「……ゆっくりしていってね」 おりんも、挨拶を返した。そのとき、おりんの頬を一筋の涙が伝った。今度はちぇんが目を丸くする。何かあったのであれ ばすぐにでも駆け寄ってすーりすーりして慰めてあげたいと思っていたが、突然おりんに近づいたら逃げてしまうかも知れな い。 「わからないよー……? どこかいたいのー……?」 「ち……ちがうよっ、なんでもないよ……」 おりんの涙は止まらない。嬉しかったのだ。 あの母親を失った日以来、一度も“ゆっくりしていってね”と言う事はなかった。 それは、つまり、自分が今日までずっとゆっくりできていなかった証明でもある。自分がゆっくりできていないのに、“ゆ っくりしていってね”とは言えない。状況としてはゆっくりできていないはずなのに、おりんは挨拶を返すことができた。そ れは何故か。 目の前にいる、ちぇんの自分を気遣う優しさが、少しだけ……ほんの少しだけおりんをゆっくりさせていたのだ。 「おりん……? ちぇんのかんがえをきいてねー?」 「きかせて……ほしいよ」 涙を見られないようにそっぽを向いたおりんが、ちぇんの言葉に応える。 ちぇんの言わんとする事はこうだった。この狭い場所に他のゆっくりが逃げ込んできたら、自分たちが想像もつかないよう な方法で一網打尽にされてしまう可能性が高い。逃げられる場所も二カ所しかないため、必ず追い詰められて潰されてしまう だろう。だから、視界が開けており、なおかつ安全な場所を探して隠れながら移動した方が良いのではないか。 おりんとて、ここに留まるのがよろしくないと判断したから移動をしようとしたのである。ちぇんの意見に反対する要素は 一つとしてなかった。しかし、おりんは忘れていない。ゆっくりが複数で行動すると死の危険が増すということを。既に気づ いている。もし、ちぇんが人間に捕まってしまったら、おりんはちぇんを助けようとしてしまうだろう。そして、自分も捕ま り、潰される。 おりんは、考えていた。考えがまとまらないまま、二匹の間に沈黙が流れる。ちぇんも、真剣な表情でおりんを見据えてい た。 「ゆ゛ぎゃああ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 「だずげでぇぇぇぇぇ!!!」 「ごわい゛よ゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛っ!!!!」 反対側の建物の隙間から、駆除から逃げ惑うゆっくりが数匹入り込んできた。おりんとちぇんが振り返る。 「ゆ゛ぎぃ゛っ!!」 「い゛だい゛よ゛お゛ぉ゛ぉ゛!!! ばでぃざの……あんよがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!」 「やべでぇっ!!! いだい゛っ!!! じぬ……っ!! じんじゃうぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!!!!」 「「「ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!!!」」」 複数のゆっくりの悲鳴がおりんとちぇんの猫耳に届く。 「どぼじでごんなごどにな゛るの゛ぉぉぉぉぉ?!!」 「にんげんさんから、ごんなには゛な゛れでるの゛にぃぃぃぃ!!!!」 人間の影もおりんとちぇんの位置からはっきりと見える。確かに、ゆっくりと人間の間には距離があった。それでも、ゆっ くりたちの悲鳴が途絶えることはない。 ゆっくり駆除用強化型エアガン。 駆除に駆り出される保健所職員の標準装備の一つだ。スチール缶を撃ち抜くほどの威力があるため、ゆっくり相手だと皮を 貫き内部の餡子を傷つけるには十分すぎるほどの代物である。至近距離で撃てば、ゆっくりの顔を平気で貫通するぐらいの威 力を誇る。有効射程距離はおよそ、二十メートル。 ちなみに、多少距離があっても当たればゆっくり特有の極度の痛がりが災いして、泣きながらその場で転げまわるために、 足止めとしては十分に役割を果たすことができるのだが。 流れ弾がおりんの近くに捨てられていた空き缶にヒットした。 「……ッ!!!」 空き缶に当たった音を聞くに、とてもじゃないがゆっくりできそうな雰囲気ではないということが推し量れる。 「おりん!!!」 ちぇんが叫ぶ。どちらからともなく、駆け出した。二匹の後方からは訪れる死に抗おうと、力の限りに泣き叫ぶゆっくりた ちの悲鳴が延々とこだましていた。 建物の隙間から飛び出す。太陽の光が眩しくて目がくらんでいるのだろう。二匹は一瞬だけ立ち止まった。しかし。 「おいっ!!! 野良が出てきたぞ!!! さっさと捕まえろ!!!」 叫ぶのは保健所職員である。おりんとちぇんは、脇目も振らずに狭い路地裏を駆け抜けた。 (ちぇん……っ!! すごい……すごいよっ……!!!) おりんは、自分のあんよの速さには自信があった。しかし、ちぇんはおりんよりも速く路地裏を跳ねて行く。ちぇんのスピ ードについていけないことはないが、追い抜くことはできそうになかった。 「く……クソッ!! ゆっくりの癖に逃げ足の速い……っ!!」 幸いにも、この職員はエアガンを所持していなかった。規模の大きな駆除になってくると、人間側も役割分担をハッキリさ せる。彼は、潰したゆっくりをゴミ袋などに詰めて回る収集班の人間だったのである。 呼吸を荒くしながら、二匹はようやくあんよを止めた。路地裏の一画。廃ビルの非常階段の下、適度に積み上げられた廃材 や段ボールの山に囲まれた場所で、追ってくるかも知れない保健所職員に対し警戒をしながら、一息つくことにする。 (ゆぁ……) おりんは、思わずちぇんに見とれてしまった。先ほどは、建物の隙間のせいで暗くてよくは見えなかったが、ちぇんは野良 にしては綺麗な顔立ちをしたゆっくりだった。走った疲れのせいか、柔らかそうな唇からは速いテンポで白い息が吐き出され る。加えて少しだけ紅潮したちぇんの表情は、おりんが色気を感じるには十分なものであった。 (おりん、どうしちゃったの……? ちぇんが……すごくかわいくみえてきたよ……) ツリ目を伏せて、おりんが顔を真っ赤にする。おりんは、ちぇんに惹かれてしまった。初めて挨拶を交わした相手。職員か らの逃走劇は、吊り橋効果を引き出すには十分過ぎるものでもある。しかも、自分よりもあんよが速くて、自分と同じくらい に警戒心が強くて……。 ちぇんを好きになってしまうには、おりんにとってあまりにも条件が満たされ過ぎていたのだ。 「ちぇん……」 「どうしたのー……?」 この語尾を延ばす口調も、緊迫した状況下に置かれながらもどこかのほほんとした語り口も、その全てが可愛らしく思えて きた。振り返り、きょとんとしながらおりんを見つめる瞳も、なかなかの破壊力であった。 こんな地獄のど真ん中で、事もあろうにおりんは恋に落ちてしまった。 おりんの中で理性と本能が互いに警鐘を鳴らし合う。 ちぇんと一緒にいたい。しかし、複数で行動することは死の危険を高める。 優しくて可愛いちぇんを守ってあげたい。しかし、自分の身もろくに守れない自分にそれができるだろうか。 「おりん……? わからないよー……? どうしちゃったのー……?」 おりんが、ずりずりとあんよを這わせてちぇんの元へと近寄る。ちぇんは、後ずさったりしない。おりんが、自分の目の前 にやってきても、臆することなくその強い眼差しを受け止めていた。 (……ちぇん……ごめん、ごめんねっ!!!) 「……っ!!!」 ちぇんの唇におりんの唇が触れる。ちぇんは、一瞬だけ目を点にしたがおりんの真剣な表情の中に見え隠れする、期待と不 安を感じると、静かに目を閉じそれを受け入れた。 そんなに長くはない、ちゅっちゅ。 ちぇんはどうだったかは知らないが、おりんにとってはふぁーすとちゅっちゅである。しかも、会ったばかりのちぇんを相 手に。“好き”も言わずに“キス”。この恋愛のノリ、スペイン系というか、ラテン系というか……。そんなところ。 おりんは、自分の真剣な気持ちを理解してもらおうと、無言でちぇんの瞳を見つめ続ける。ちぇんも一歩も引かない。この とき、初めて気付いたが、ちぇんはおりんよりも少し小さかった。成体ゆっくりになりきってはいないのかも知れない。言動 からすれば、限りなく成体に近い子ゆっくりぐらいのように思えてくる。 そんな、少しばかり小さなちぇんがおりんを見つめ返すと、必然的に上目遣いになる。 (か……かわいいよぉっ!!! かわいいよぉぉぉぉっ!!!!) 心の中のおりんは、大はしゃぎである。脳内で、“おりんりんらんど、はじまるよーー!!!!”等と叫んでいる。 「……わからないよー……」 ちぇんの一言に、おりんの動きがピタリと止まる。“分からない”。ちぇんは確かにそう言った。おりんが戸惑いを隠せな くなる。ちぇんに、ちゅっちゅした理由がわからないと言うなら、おりんの恋は絶望的である。 「まだ、にんげんさんがちかくにいるかもしれないのに……」 おりんの顔が青ざめて行く。確かに、ちぇんの言う通りだった。自分たちはまだ追われている途中なのだ。ちぇんに夢中に なって警戒心などは遥か彼方に飛び去ってしまっていた。それは、おりん自身が恐れていた人間に潰されてしまうゆっくりの パターンの一つではなかったのか。 「ご……ごめ……」 しどろもどろに謝ろうとする、おりんの口をちぇんが遮る。 (……ゆぇ……っ?!) おりんの唇から、自分の唇をそっと離したちぇんが、おりんの顔を見ないようにして頬を朱色に染めながら、 「でも……うれしかったんだよー……」 「ちぇ……ちぇんっ! お、お、おおお……おり……おりんと…………っ!!!」 「わかるよー……。 ずっといっしょにゆっくりしようねー……」 ……時は、三月某日。 地獄にまで春を告げる妖精は現れなかったが、その日、確かに春の訪れを感じた。 願わくば、この幸せがずっと……ずっと、続きますように。 おりんは心から、それを願っていた。 02へ
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CV 佐倉綾音 Illustrator しずまよしのり 艦船ステータス 長門 No 改造チャート 改造可能レベル 火力 雷装 対空 対潜 索敵 運 耐久 装甲 回避 速力 スロット 搭載 燃料 弾薬 射程 1 長門 →長門改 - 82 0 31 0 12 20 80 75 24 低速 4 12( 3, 3, 3, 3) 100 130 長 装備 41cm連装砲 14cm単装砲 零式水上偵察機 未装備 長門改 No 改造チャート 改造可能レベル 火力 雷装 対空 対潜 索敵 運 耐久 装甲 回避 速力 スロット 搭載 燃料 弾薬 射程 1 長門→ 長門改 30 92 0 42 0 25 30 90 87 37 低速 4 12( 3, 3, 3, 3) 100 160 長 装備 41cm連装砲 41cm連装砲 零式水上偵察機 未装備 同型艦 長門 ― 陸奥 autolink ゲーム内において 艦娘データ(最終形のみ)ページより No 名前 改造可能レベル 火力 雷装 対空 対潜 索敵 運 耐久 装甲 回避 速力 スロット 搭載 燃料 弾薬 熱+弾 1 長門改 30 99 0 99 0 49 30 90 95 69 低速 4 12( 3, 3, 3, 3) 100 160 260 運が高いので、夜戦でのカットインが狙えるため、他の戦艦と比べてアドバンテージが大きいと言える。 史実情報 1920年(大正9年) 10月27日 竣工前後の長門を写した、有名な一葉。 日本海軍の対米大規模海軍拡張計画、所謂「八・八艦隊計画」の第一弾として建造されたのが、長門である。 これまでに培われた造船ノウハウと、第一次大戦の戦訓を取り入れて設計された長門型は、従来の戦艦とは異なる、多くの新要素を盛り込んで開発された。 主砲は米戦艦を凌駕すべく、41センチ砲の採用を決定。41センチ砲戦艦は今だ例がなく、長門が世界に先駆ける形となった。 艦橋構造も大きく変更され、従来の三脚楼を廃し、太い主柱の周囲を六本の支柱で囲むように支え、各設備を段状に配する櫓檣(ろしょう)となった。 外見的特徴以外にも、防御装甲が第一次大戦の戦訓に基づいたものとなり、速力は27ノットに達した。 これは当時の戦艦の平均速力である23ノットを大きく上回るもので、日本海軍は長門の速度を秘匿し、23ノットと発表している。 ささいな事では、艦橋の高層化によりエレベーターが設置されたりしている。 こうして、長門は世界一の性能を持って設計され、完成した。 長門の完成直後、ワシントン海軍軍縮条約の締結により「八・八艦隊計画」は廃棄された。 長門は聯合艦隊旗艦に就任。日本海軍の顔として人々に愛された。 大正時代、少年雑誌付録のカルタに「陸奥と長門は日本の誇り」という札があったことも、長門型がいかに国民に愛されていたかを示している。 この頃、長門は煙突を大きく後方に湾曲させた。当初は造船関係者に冷笑される措置だったが段々と定着し、やがてはこの姿こそが美しいと人々の間に認知されていった。 また、艦隊決戦補助兵器『一号機雷』の廃案により、大正15年から昭和2年の間に艦首を従来のスプーンバウから、より凌波性の高いクリッパーバウに改修している。 関東大震災発生時は、出先の大連から全速力で東京湾へと急行。この途上英国巡洋艦(艦名諸説あり)に追跡され、長門の速力が知れることとなったが、諸外国からは特に反応がなかった。 その後海軍は寸断された鉄道網に代わり、艦艇による人員・物資の輸送を実施。東京湾に日本海軍の主力が勢ぞろいした様は、被災した人々を励ましたと言われる。 余談だが、大正末期に高松宮宣仁親王(昭和天皇の弟)が任官している。 当時の士官たちは字が上手いからと宮様に書類を代筆させた他、宮様のツケで宴会をしたり、かなり好き放題したらしい。幸い、宮様が不快な思いをすることはなかったようだが。 この宮様のツケで宴会をしたのが、後に「雷」艦長として英国兵を救助した工藤俊作である(元々、工藤は靴を貸したお礼にと宮様に奢って貰ったのを、周りが便乗して宴会にした)。 1936年(昭和11年) 1月下旬 近代化改装を完了しテスト中の姿 昭和9年には近代化を図る大規模な改装工事を実施し、それまでとは艦容を一変させる。 改装により排水量が増大したものの、長門の機関は戦艦の規定速力25ノットを発揮するに足りた為、特に増備交換はされなかった。 二・二六事件の際は、聯合艦隊旗艦として戦艦部隊を率い品川沖に展開。国会議事堂へと主砲を向け、海軍は断固叛乱に立ち向かう姿勢を示した。 太平洋戦争が始まると、かの有名な「ニイタカヤマノボレ 一二○八(Xデーを12月8日とする の意)」を聯合艦隊全艦艇に向けて発信する。 その後は大和と共に主力として温存されるが、戦艦対戦艦による大規模な艦隊戦など起こる事もなく、活躍の機会はなかった。 1943年6月には、柱島で停泊中に妹・陸奥が突如爆沈。当日は濃霧であったが、居合わせた長門は扶桑と共に救助活動を行った。 数少ない出撃はマリアナ沖海戦と、レイテ沖海戦の二つのみである。 マリアナ沖海戦では、大和姉妹と共に機動部隊の護衛として出撃。 隼鷹へ突進する敵雷撃機5機編隊に向け距離約1万5千メートルから主砲三式弾を発射し、初弾で全機撃墜を報告。 これが、長門の主砲が初めて敵へ火を噴いた瞬間だった。同海戦では敵艦載機の爆撃を受けるも、大きな損傷はなかった。 また、被弾大破した空母飛鷹の曳航を試みるも、果たせずにいる。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (nagato5.JPG) レイテ沖海戦前 ブルネイ泊地での長門。前艦橋最頂部に21号電探、後艦橋に13号電探が追加されている。右舷奥に見えるのは大和(奥)と武蔵。 レイテ沖海戦では第一遊撃艦隊として出撃。途中爆弾数発を受けるも行動に支障はなく、サマール島沖海戦に参加。敵空母への砲撃を行ったが、 武蔵を失った大和の僚艦として行動していたため、大和が敵魚雷に挟まれ身動きが取れなくなった際も同行し、戦列から離れてしまっている。 この海戦で長門は敵機からの攻撃を複数回にわたって受けたが、避けきれなかった最初の魚雷は突如向きを変えて外れ、次の魚雷は近すぎたためか艦底を通過。 また命中した爆弾は薄い艦首部だったため炸裂せず貫通、被害を免れるなどの幸運に恵まれている。 レイテより帰還した長門だったが、国内の燃料事情から給油されず、横須賀に繋留されることになった。 年明けには榛名、伊勢、日向と共に浮き砲台となる事が決定し、煙突上部と後部マストを切断。副砲や電探など多くの装備を撤去し、迷彩塗装と浮島に偽装する工作をした。 この改装は、戦艦として行動することが不可能であることを意味していた。この時の姿を撮影した写真が多く残っているが、見るには少し忍びない。 7月末、迫る米空母艦載機の攻撃で艦橋を損傷し、艦長や砲術長が戦死。日本戦艦最後の艦長として、杉野修一大佐(“杉野は何処”で有名な杉野一等兵曹の長男。球磨の最後の艦長も務めた)が着任する。 そして、長門はそのまま終戦を迎えた。 終戦を迎えた横須賀で、米軍により撮影された長門。 終戦時、長門は日本の戦艦12隻の中で唯一水上に姿を留めていた。戦に敗れようとも、横須賀の海に浮かぶその姿はいまだ衰えておらず、偉容を失っていなかった。 翌月、長門は米軍に接収され、後部艦橋には軍艦旗に代わり星条旗が翻った。この時の様子はカラー映像で残っており、「なんでも鑑定団」に艦内時計が登場した折、紹介されている。 長門は研究資料として米国へ回航され、翌年ビキニの海にその姿を見せた。戦後初の核実験「クロスロード作戦」に標的として供されたもので、傍らには軽巡・酒匂(さかわ)の姿もあった。 同実験の標的艦配置図 実験は7月1日の空中実験と、25日に行われる水中実験の計2回だった。1日の実験では大型艦はほぼ無傷で、長門も例外ではなかった。 この実験の結果を聞いた当時の農商大臣の夫人は「英霊がみんなで船底から長門を支えてるんですよ」と言ったという(阿川弘之:軍艦長門の生涯 下巻 P368)。 25日の実験では、ほぼ爆心地の中心にあった戦艦アーカンソーが轟沈、空母サラトガが7時間後に沈没する中、長門は右に5度傾いたまま浮き続けていた。 実験直前、長門は真珠湾の意趣返しとばかりに艦首に穴が開けられ、艦体には機雷が設置されるなどした。しかし、1000以上に細かく分けられた水防区画が功を奏し、海上に留まり続けた。 当時の日本では、原爆実験の実施と「長門沈まず」が報じられ、日本造船の技術が確かだった証拠であると喧伝された。 だが、29日朝、長門の姿は忽然として海面から消えていた。28日深夜から29日の未明にかけて、静かに横転沈没したのだった。 長門沈没の瞬間を目撃した人間は、誰も居ない。 1946年7月25日 遠くからでも、日本戦艦の特徴ある艦影を確認できる。 こうした最期は、日本海軍の栄光と凋落を一身に背負った長門が意地を見せたのだと、多くの人が称している。 現在、長門の沈没地点はダイビングスポットになっており、海底に眠る姿を見ることが出来る。なお、ビッグ7の中で、唯一原型をとどめて残っている船でもある。 上下逆さまに着底したため、艦橋は折れているものの比較的形が残っている他、自慢の主砲塔も健在である。 余談だが、先に少し触れたとおり「なんでも鑑定団」に由来の品が登場している。 2003年8月26日の放送では艦内で使用されていた時計が登場。専門家により艦橋で使用されたものではないかとされ、20万の値が付いた。 2005年9月27日には、米国回航時に接収された軍艦旗が少将旗、先任旗と共に登場。軍艦旗には1000万円の鑑定額がつけられた。 この軍艦旗は、1年後に同番組の出演者・石坂浩二氏が1000万円で自費購入し、広島県呉市の呉市海事歴史科学館(通称:大和ミュージアム)に寄贈している。 この他にも、世界遺産の番組などでビキニ環礁が紹介された際には、必ずと言っていいほど紹介されているなど、比較的メディアに取り上げられている。 長門を題材とした作品に、阿川弘之の著書「軍艦長門の生涯」がある。長門の生涯を通じて、当時の日本を知ることが出来る作品であり、ファン必読である。 艦歴 大日本帝国海軍 発注 八八艦隊計画第1号艦 起工 1917年08月28日 於呉海軍工廠 進水 1919年11月09日 長門型戦艦一番艦“長門”と命名 竣工 1920年11月25日 横須賀鎮守府所属 1920年12月01日 第一艦隊第一戦隊旗艦となる 1921年12月01日 戦艦“伊勢”より連合艦隊旗艦を継承 1923年09月01日 関東大震災発生に伴う救援物資輸送を実施 1934年04月 近代化改装工事に着手 1936年01月31日 工事完了 1937年08月20日 第二次上海事変勃発に伴い陸軍第11師団(上海派遣軍)を上海へ輸送 1940年10月11日 紀元2600年特別観艦式に参加 1941年12月06日 連合艦隊旗艦としてハワイ攻撃支援を実施 1942年02月12日 連合艦隊旗艦機能を戦艦“大和”に継承 1942年06月05日 ミッドウェー作戦に参加 1942年07月14日 姉妹艦“陸奥”と共に第一艦隊第二戦隊へ編入 1943年06月08日 戦艦“陸奥”爆沈。救難作業にあたる 1943年08月17日 トラック島へ進出 1944年02月25日 第一艦隊廃止。第二艦隊第一戦隊へ編入し戦隊旗艦となる 1944年05月04日 戦隊旗艦を“大和”に継承 1944年06月18日 あ号作戦(マリアナ沖海戦)に参加 1944年10月23日 捷一号作戦(レイテ沖海戦)に参加 1944年11月15日 第二艦隊第三戦隊へ編入 1944年11月25日 雪風など第十七駆逐隊の護衛を受け横須賀港に入港 以後、燃料不足により終戦まで外洋航行不能 1945年01月01日 第三戦隊解隊。第二艦隊第一戦隊(僚艦“大和”“榛名”)へ編入 1945年02月10日 第一戦隊解隊。横須賀鎮守府警備艦へ編入 1945年04月20日 予備艦へ種別変更 1945年06月01日 特殊警備艦へ艦種変更。主砲以外の全兵装及びマスト・電探・煙突が撤去される 1945年07月18日 横須賀空襲にて艦橋に直撃弾。艦長以下艦橋要員が全員戦死 1945年08月15日 中破状態のまま終戦を迎える 1945年08月30日 米軍によって接収される 除籍 1945年09月15日 正式な除籍の後、米軍への引き渡しを実施 アメリカ合衆国海軍 1946年03月18日 クロスロード作戦の標的艦として軽巡洋艦“酒匂”と共に横須賀港を出港 1946年07月01日 第一実験(エイブル/空中爆発)、爆心地より1500m地点で被爆。損害軽微 1946年07月25日 第二実験(ベーカー/水中爆発)、爆心地より900m付近で被爆。右舷破孔の浸水により5度傾斜 沈没 1946年07月29日 第二実験による浸水が原因とされるも、沈没時の目撃者なし 参考動画 長門と陸奥は日本の誇り~長門 前篇~ http //www.nicovideo.jp/watch/sm22640425 長門と陸奥は日本の誇り~長門 後編~ http //www.nicovideo.jp/watch/sm22664864 台詞一覧 状況 台詞 関連する史実や元ネタ、解説など 自己紹介 私が戦艦長門だ、よろしく頼むぞ。敵戦艦との殴り合いなら任せておけ。 秘書クリック会話① なんだ? 秘書クリック会話② 私の顔に、何か付いているのか? 秘書クリック会話③ あまり艤装には触らないでもらいたいものだな 終戦直前、主砲以外の艤装を全て剥がされている 秘書クリック会話(クリスマス仕様①) これが…クリスマスか。ふぅん…そうか♪ 秘書クリック会話(クリスマス仕様②) 提督、いつもお疲れ様だな。今日くらいは一緒に呑もう。 秘書クリック会話(ケッコンカッコカリ)(反転) 大丈夫…私はあなたと共にある。 戦績表示時 司令部から連絡だ 編成選択時 戦艦長門、出撃する! 装備時① 近代化改修か。私には必要ないのだが… 近代化改修の際、機関を交換せずに25ノットを維持できたことに由来か 装備時② ありがたい。これなら奴とも戦えるな 他のビッグ7のことかもしれないが、昭和の大改装が元ネタだとすると、各国が条約明けを見越して作られた、ビスマルクのような当時の新型戦艦のことかもしれない 装備時③ いいだろう (マップ選択・資材発見・修復剤使用・装備開発と装備時③は共通) 補給時 そうだ。食えるときに食っておかねばな。 戦争末期には満足に動かす燃料もなかったためか ドック入り 少し整備は必要だな ドック入り(重傷) 艦隊決戦は、万全の状態で戦いたいからな。 建造時 新たな仲間が進水したようだ。楽しみだな 艦隊帰投時 作戦終了だ。艦隊が帰投したぞ 出撃時 第一戦隊、出撃するぞ! 第一戦隊は最強戦艦部隊だった 戦闘開始時 ビッグ7の力、侮るなよ 図鑑は「ビック7」だが「ビッグ7」が正解(現在は修正済)残りの6隻は「陸奥」、米コロラド型「コロラド」「メリーランド」「ウエストバージニア」、英ネルソン型「ネルソン」「ロドニー」 攻撃時 待ちに待った艦隊決戦か。胸が熱いな 一度も戦艦対戦艦の艦隊戦を迎えることなく終戦 夜戦開始時 よし!艦隊、この長門に続け! 夜戦攻撃時 全主砲、斉射。…てーい! MVP時 連合艦隊の旗艦を務めた栄光に比べれば微々たるものだが、貰っておこう…か 長門は聯合艦隊旗艦として国内外に知られた 被弾小破① フッ…効かぬわ! 被弾小破② 長門型の装甲は伊達ではないよ 欧米の新型戦艦をも上回る最大508mmの装甲を持っていた。これより厚いのは大和型だけ。 被弾カットイン くっ…敵艦隊も…なかなかやるな…! 撃沈時(反転) 戦いの中で沈むのだ……あの光ではなく…本望だな… 戦後、米軍の標的艦として核爆弾により沈没 その他 2014年か、胸が熱いな おそらく限定のセリフ その他2 謹賀新年か、胸が熱いな おそらく限定のセリフ ケッコンカッコカリ(反転) なんだろう? 記憶の彼方にある、あの光景は? 敵味方の艦たち、そしてあの巨大な光…。疲れているのか…な、提督。 長門最後の戦いとも言えるビキニ環礁で行われた核実験、クロスロード作戦の光景。日本(長門と酒匂)やドイツ(プリンツ・オイゲン)の船も使われたが、大多数は終戦に伴う軍縮により不要となったアメリカの船だった。 時間 台詞 関連する史実や元ネタ、解説など 放置時 ん…何?別に時間を持て余している訳ではないぞ。あーそうだ、忙しいなぁ。 史実では艦隊決戦の機会がなく、暇を持て余していたからか コメント 最新の30コメントを表示しています。 ん、なっ・・・! い、いや、嫌いではない・・・。 クリック会話追加されてるね -- (名無しさん) 2014-02-09 17 18 24 改のみか -- (名無しさん) 2014-02-09 17 19 56 初めて大型艦建造を最低限の資源でしてみたら、やっと長門が来た。開発をお願いしてみたら、初めて46CM砲を引いた。先生お願いします状態。 -- (名無しさん) 2014-02-11 16 26 46 青葉もそうだけど、この船にも後の総理大臣・中曽根康弘が乗艦していた事があるんだとか -- (名無しさん) 2014-02-13 15 36 16 結婚後秘書クリック会話追加「大丈夫・・・私はあなたとともにある」 -- (名無しさん) 2014-02-14 18 43 58 ↑結婚したの!? -- (名無しさん) 2014-02-15 19 38 28 ↑↑羨ましいな。まだお迎えしてない。艦これのサービス提供中にお迎えできる自信が無くなった… -- (名無しさん) 2014-02-16 02 28 56 あきつレシピで回したら3回目で出た -- (名無しさん) 2014-02-16 11 26 48 誰でもいいから戦艦お迎えしたくて戦艦レシピ回したらまさかの長門。絶対長門は来ないと思ってた -- (名無しさん) 2014-03-15 23 50 33 430/30/630/30でテキトーに回したら提督就任1週間の俺に長門様が・・・ -- (名無しさん) 2014-03-21 09 21 44 戦艦レシピ3 -- (名無しさん) 2014-03-23 11 19 11 ↑途中upですみません。戦艦レシピ3回目でのご登場。提督lv9の俺にどうしろと。ひとまず放置ですみません。 -- (名無しさん) 2014-03-23 11 22 59 一回でたらすぐにダブった -- (名無しさん) 2014-04-29 16 32 40 司令部Lv93でも、まだ我が鎮守府に長門はおらず。出る提督と出ない提督のLv落差が凄そう。 -- (名無しさん) 2014-05-11 02 06 44 やっとケッコンカッコカリまできたわ。ケッコン(ry)時のセリフは目頭が熱くなるな -- (名無しさん) 2014-05-18 16 31 10 空母なしの編成にも関わらず、相手艦載機を全て叩き落とした長門さんの史実再現に腰抜かした -- (名無しさん) 2014-05-19 15 27 06 400/130/600/30で17:40頃 司令部L51、秘書艦はっちゃんL21、伊58L23,伊168L21、水母2共にL6、北上L6・・・妹むっちゃんは400/30/600/30で司令部L25でした -- (名無しさん) 2014-05-23 00 11 22 なんつ〜か姐さんが似合う戦艦も、武蔵を除けばいないよなぁ、艦これ限定で(踏んでください震え) -- (名無しさん) 2014-06-17 22 22 14 長門改二早く出ないかな~ -- (名無しさん) 2014-07-27 21 16 06 2014.10.3 「んっなぁ!?・・・い、いや・・・嫌いではない」 -- (名無しさん) 2014-10-03 01 03 36 2014.10.3 「んっなぁ!?・・・い、いや・・・嫌いでは//ない」 -- (名無しさん) 2014-10-03 01 04 29 二度と離しはしない…絶対に! -- (名無しさん) 2014-10-27 23 24 26 陸奥は比較的楽にゲットできるが… -- (名無しさん) 2014-11-24 23 20 15 長門さんのためなら資材を全て回そう -- (名無しさん) 2014-11-27 20 08 16 師匠と一緒に全てを取り返しにいきます。 -- (名無しさん) 2015-01-03 14 57 32 大勲位は佐藤大輔の創作じゃなかったか? -- (名無しさん) 2015-04-03 18 15 16 司令部レベル100にもかかわらず未だに来てくれないんですが、本当に実装されてるんですか?? -- (名無しさん) 2017-07-27 21 19 20 戦艦レシピで一番最初に出てファッ⁉︎てなった -- (名無しさん) 2020-12-03 18 37 57 大型建造最低値で出てきた! -- (すいか) 2021-07-05 01 38 11 大和より朝日戦艦の方が20ミリ装甲が分厚い -- (名無しの権兵衛) 2021-08-08 07 24 03 名前 コメント すべてのコメントを見る +外部リンク 外部リンク Wikipedia:長門 ニコニコ大百科:長門 +タグクラウド タグクラウド 艦娘 駆逐艦 軽巡洋艦 重巡洋艦 戦艦 装備娘 軽空母 睦月型 建造 潜水艦 朝潮型 球磨型 長良型 正規空母 特型駆逐艦 開発 千歳型 妙高型 暁型 川内型 吹雪型 高雄型 最上型 金剛型 伊勢型 白露型 小口径主砲 大和型 阿賀野型 陽炎型 航空戦艦 翔鶴型 祥鳳型 期間限定海域 装備 天龍型 利根型 飛鷹型 青葉型 大口径主砲 水上機母艦 扶桑型 応急修理要員 長門型 古鷹型 艦上戦闘機 間違った報告を入力したので消去 巡潜3型 任務 遠征 イオナ 綾波型 霧 三式潜航輸送艇 巡潜乙型 家具 ぷらずま 海大Ⅵ型a 巡潜乙型改2 島風型 魚雷 天城型 夕張型 中口径主砲 誤ったコメ投稿をしたため削除 +関連ページ 関連ページ 長門/コメント 練習ページ 改造Lv早見表 基礎知識 雑学(艦名) 俗語辞典 飛鷹 艦娘データ/初期装備 艦娘データ/Lv99/戦艦・航戦 データ_艦船 愛宕 2013-11月_期間限定海域 Bismarck 艦船/一覧 武蔵 大和 伊勢改 妙高 球磨 榛名 加賀 日向 伊勢 陸奥 雑学 データ_艦船2 艦船/一覧/海外艦 41cm連装砲 解体 データ_艦船3 データ_艦船21 艦娘一覧 データ_艦船1-50 ▼wikiレンタル代価広告
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CV Illustrator 史実情報参考動画 台詞一覧 時報 コメント タグクラウド 関連ページ autolink CV 能登麻美子 Illustrator 島田フミカネ 史実情報 タウイタウイ泊地の「大鳳」 右奥は翔鶴型空母 「大鳳」は、ハイスペックでありながらたった一発の魚雷で水底へ消えた、装甲空母である。 「大鳳」は、大和型戦艦の建造を盛り込んだ1939年の第4次充実計画(通称マル4計画)において計画された航空母艦である。 本艦には「W14」という秘匿名称が与えられ、1億117万5000円(陸軍の九七式中戦車670台分)という莫大な費用を費やし、同型艦を含め2隻が建造される計画だった。 当初は15.5cm砲6門を搭載する空母として立案されたが、あまりにも時代遅れ、と言うよりは時代に逆行した物であった。 何故このような設計になったかというと、大鳳型は単独で前方に進出し味方攻撃隊の中継基地になる、という運用構想あったためである。 前方へ進出中に攻撃を受けてしまった場合、それを振り切る機動力と打撃力を追求したためだ。 が、時代は大戦艦から航空機の世へと移りつつあった。この当時、空母の甲板防御は脆弱であり、爆撃を喰らえば艦載機運用能力を一発で喪失しかねないほどだった。 帝国海軍も対応策に苦慮しており、捻り出した妙案が「飛行甲板も装甲で固めてしまえ」という装甲防御を施した「装甲空母」だった。 大鳳型はこのような形で設計がまとめられ、当初の「中継基地としての運用」という案は徐々に消え去っていった。 なお、姉妹艦の建造も予算不足により断念され、結局「大鳳」のみが建造されることになる。 大鳳は1941年7月に神戸川崎重工で起工され、1943年の4月に進水。1944年の3月に就役した。 船体は翔鶴型をモデルに設計されたが、飛行甲板の装甲化が必要だったため、全体的に低重心化が施された。その為艦内甲板も1層減り、艦内の容積は翔鶴型より狭くなっている。 全長は翔鶴型にとよく似た長さだが、低重心化により海面から飛行甲板までの高さは12mほどとなっている。 この対策として、飛行甲板と艦首間の隙間を無くした「エンクローズド・バウ」を採用した(ハリケーン・バウともいう)。 また、従来の湾曲煙突では艦が傾斜した際に波を被る恐れがあったため、大鳳は舷外方向に傾いた上方向きの煙突がアイランドに設置された。 煙突と一体化されたため、艦橋は従来の日本空母よりも大型のものとなり、配置も右舷中央やや前方になっている。 この新型艦橋は飛鷹型航空母艦に試験の為先行搭載された他、戦後米軍が建造した改キティ・ホーク級航空母艦『ジョン・F・ケネディ』でも似たようなレイアウトがなされた。 そして肝心の飛行甲板は対800㎏爆弾の防御を要求されたが、4万トンクラスの空母になり予算を圧迫してしまうので、対500㎏で妥協された。 この装甲は前後部のエレベーター間、長さ150m幅20mに施され、艦載機発着艦に必要な最低限分を確保できるようになっている。 なお、甲板自体は従来の木製甲板であったと思われる。飛行甲板に装甲を施した=甲板全部が鉄製の装甲板、という訳ではない。 こうして完成した「大鳳」は、日本海軍待望の新鋭空母として迎えられ、新たに編成された第1機動艦隊旗艦となる。 同艦隊はこれまでの機動部隊とは異なり、空母戦隊を中核に多数の護衛艦を従える本格的な機動部隊である。 本艦の他、翔鶴型姉妹、飛鷹姉妹、千歳型姉妹、「瑞鳳」と「龍鳳(未登場)」など、日本の空母戦力が結集していた。 大鳳は直ちに南方へ向かうと、翔鶴型姉妹の第1航空戦隊に合流し発着艦訓練に明け暮れた。 1944年5月にはタウイタウイ泊地へ向かい、第2・第3航空戦隊ら他の空母たちと合流する。艦隊は広い同泊地で訓練に励もうとするが、米潜の跳梁により叶わなかった。 そして6月19日。運命のマリアナ沖海戦を迎える。 第1機動艦隊旗艦である「大鳳」は小沢中将指揮のもと、日本の主要防衛圏のサイパン島死守作戦に挑むこととなる。 前日となる18日に、「大鳳」の偵察機が敵機動部隊を発見したが、攻撃が夜半となり未熟な搭乗員たちでは危険として、攻撃は明朝からとなった。 19日6時30分には「能代」の水偵が米機動部隊を再度発見。大鳳は7時45分から攻撃隊の発艦を始めた。 この最中、突然小松咲雄兵曹長の彗星が急反転し、海面へ突っ込んだ。 艦上では事故発生かと騒然となったが、墜落地点付近で大鳳目がけて突進してくる魚雷が発見された。 発艦直後に雷跡を発見した小松兵曹長は、大鳳へ知らせる暇はないと判断し、魚雷を防ぐためとっさに体当たりを敢行したのであった。 「大鳳」は直ちに取舵一杯で回避を試みるも、避けきれずに1本が右舷前部に命中。 被雷の損傷は大きなものではなく、前部に少し沈降しただけだった。この沈下も左舷後部に注水が行われ、早々に是正された。 しかし、被雷の衝撃で前部エレベーターが昇降中に格納庫内で停止したことが問題となった。 甲板に穴が開いたままでは艦載機の発艦ができないので、工作兵が総動員され応急用の丸太や食堂の机や椅子を積み上げて、エレベーターの穴は塞がれた。 だが、思わぬ不運が大鳳を襲う。被雷の衝撃でガソリンタンクに亀裂が入り、ガソリンが漏れ出していたのだ。 気化したガソリンは格納庫から艦内中に充満し始めた。艦内では換気作業が急がれたが、日本空母の特徴である密閉式格納庫が災いしてガスは滞留する一方であった。 換気は一向にはかどらず、格納庫は出入り不可能な状態となりつつあった。空気流入口になるべき前部エレベーターが塞がれていたのも裏目となった。 換気と同時に流出を抑える作業も行われたが、気化ガソリンの吸入で失神する者が続出。火花を恐れて工具の使用もままならなかった為、作業は遅々として進まない。 格納庫側面の扉だけではなく、後部エレベーターを下げ発電室の扉を開放するなど、必死の換気作業が続けられた。 遂には格納庫側面の鋼板を破壊して穴を開けたが、それでも換気は不十分だった。 この間、衝撃による引火を避ける為「大鳳」への着艦は制限されていた。しかし、「翔鶴」が被雷落伍したため、他の空母だけでは収容しきれない状況となる。 止む無しと「大鳳」も着艦を受け入れたが、帰還した大鳳所属機は僅か4機だった。 被雷から4時間後。今度は第2次攻撃隊が戻ってきた。米機動部隊を発見できなかったため、ほとんど無傷の状態だった。 この収容中、「大鳳」は大爆発を起こす。気化したガソリンに、とうとう引火したのだった。 零戦が胴体着艦したためとも、着艦失敗で駐機中の機体に突っ込んだためとも言われているが、はっきりしたことは判らない。 凄まじい大爆発により、自慢の装甲飛行甲板は無残に膨れ上がり、艦全体が猛火に包まれた。 爆発によって機関部は全滅したらしく、艦は急速に速度が落ち停止。消火ポンプのバルブも機関室にあったため開くことができず、消火活動は捗らなかった。 「大鳳」がもう救いようがない状態と判断した小沢長官以下司令部は駆逐艦「若月」、ついで巡洋艦羽黒へ移乗し、その他生存者たちは磯風と初月が救助にあたった。 「大鳳」はその後も爆発を繰り返しながら、引火から1時間半後に左舷に大きく傾斜し、艦尾から沈没していった。 「大鳳」は結果的にその重防御を生かすこともできず、初戦で戦没。帝國海軍が建造した「艦載機を載せ実戦参加した最後の空母となった。 艦娘となった今も、この史実が影を落としている。 なお、「大鳳」爆沈の原因となった魚雷の主たる『敵潜水艦』とは、天龍・大潮・漣を葬ったアルバコア(USS Albacore,SS-218)。対潜哨戒網を突破し、翔鶴を撃沈したカヴァラ(USS Cavalla,SS-244)と共に第一機動艦隊に接近していた。よりにもよってコイツである。 参考動画 『翔鶴』と『瑞鶴』~五航戦姉妹 その戦いの軌跡~後篇(リメイク版) http //www.nicovideo.jp/watch/sm22725536 翔鶴・瑞鶴の活躍を取り上げた動画だが、マリアナ沖海戦で共に戦った大鳳についても語られている。 台詞一覧 状況 台詞 関連する史実や元ネタ、解説など 自己紹介 そう…私が大鳳。出迎え、ありがとうございます。提督…貴方と機動部隊に勝利を! 自己紹介 おはようございます、改装済み大鳳です。甲板装甲を強化、防御力もさらに向上。提督のために、露天駐機で艦載機数も充実です! 秘書クリック会話① はい、最新式の密閉型の格納庫です。流星でも烈風でも問題ありません 密閉式格納庫であったために気化ガスが充満し最悪の結果を招いたのだが… 秘書クリック会話①(改) 提督、私のハリケーン・バウ、そんなに気になるの? 波をかぶらないよう、甲板と一体化した艦首部のこと。日本空母での採用例は珍しい。 秘書クリック会話② 提督…大鳳の装甲甲板、気になりますか? 秘書クリック会話②(改) そうね、対空火器も最新式よ!がんがんかかってらっしゃい! 最新鋭の10cm連装高角砲を複数搭載している。 秘書クリック会話③ そんなに甲板の色が気になるの…? 提督の顔が近くて、私の方が、気になるわ 残された資料が少なく、飛行甲板表面が木甲板かラテックス甲板だったかよく分かっていないため 秘書クリック会話③(改) 未帰還機…って言葉は嫌な言葉よね。なるべくなら出したくないけれど…戦いだから 戦績表示時 提督、ご報告です! 戦績表示時(改) 提督、報告書お読みになりますか? 編成選択時 今日はいい風…正規空母、大鳳、出撃します! 編成選択時(改) さあ!大鳳出るわよ!タウイタウイのみんなも元気かな? 装備時① うん…悪くないわね 装備時①(改) この装備…いいわね! 装備時② いいじゃない! 助かるわ 装備時②(改) 気持ち的に、楽になるわね 装備時③ いい風ね (マップ選択・資材発見・修復剤使用・装備開発と装備時③は共通) 補給時 万全の補給と訓練があれば、七面鳥などとは言わせないわ! それができなかったがゆえにマリアナでは… ドック入り そうね、小さな傷が命取りになることもあるわ 小さな傷が命取りになった典型例が彼女である ドック入り(改) 航空燃料漏れには気を付けないと 航空燃料の充満が致命傷になってしまった ドック入り(重傷) この際きちんと直しておくことも大切ね ドック入り(重傷)(改) よし!たまには長いお風呂に入ります 建造時 新造艦の建造が終わったわ 建造時(改) 新造艦が戦力化したみたい 艦隊帰投時 作戦完了! 艦隊、泊地に帰還しました 艦隊帰投時(改) 艦隊が泊地に帰投です。おつかれさま! 出撃時 みんないい?行くわよ。第一機動部隊、出撃! 出撃時(改) 第一機動部隊、旗艦大鳳、出撃します! 戦闘開始時 最新鋭の装甲空母の本当の戦い、見せてあげる! 戦闘開始時(改) さあ、やるわ!第六〇一航空隊、発艦始め! 航空戦開始時 烈風と流星…この編隊を見たかったの どちらも、史実では一度も載せることができなかった幻の装備であるちなみに烈風や流星を載せていなくてもこの言葉は出る。 航空戦開始時(改) 装甲甲板は伊達ではないわ!第二次攻撃隊、発艦! 攻撃時 優秀な子たち…本当の力を見せてあげて! 攻撃時(改) 第一次攻撃隊、全機発艦! 夜戦開始時 そうね、この際、徹底的に撃滅しましょう! 夜戦開始時 全艦突撃!残敵を掃射します! MVP時 提督、貴方と勝利を刻むって言ったでしょ? 負けないわ! MVP時(改) 提督、どう?これが大鳳の、そして、私たち機動部隊の本当の力なんです! 被弾小破① はっ、ば…爆発!? 燃料庫は、燃料は大丈夫!? 小破からのまさかの爆沈であった 被弾小破② この程度…この大鳳はびくともしないわ! 被弾カットイン きゃあ! ね、燃料が! 引火に気を付けないと! 燃料漏れからの大爆発はトラウマになっている模様 撃沈時(反転) また、沈むのね。でも、今度は暴れて見せたでしょ?…いいわ。満足…よ 史実では初戦となったマリアナ沖海戦で燃料漏れからの大爆発で沈没したため、活躍は出来なかった。 時報 時間 台詞 関連する史実や元ネタ、解説など 00 00 深夜零時です。今日はこの大鳳が、提督に時間をお知らせするわね 01 00 マルヒトマルマル ん?一緒に訓練する?いいわね 02 00 マルフタマルマル 最新鋭だからって、そんなじろじろ見られると、困ります! 03 00 マルサンマルマル 提督、少し仮眠しませんか?え、大丈夫なの? 04 00 マルヨンマル…マル… はぁー、ふぅー… あっ、わ、私、寝てませんよ!はい! 05 00 マルゴマルマル 朝です。走り込みから始めましょうか!え、デイリー? 06 00 マルロクマルマル 提督、朝御飯は何がいいですか?間宮さんの和定食? 07 00 マルナナマルマル 体力作りは基本中の基本です。朝御飯前にまず腹筋ですね 08 00 マルハチマルマル 朝食、美味しかったですね!さあ、次は筋トレです! 09 00 マルキュウマルマル 提督、何作戦前から疲れた顔してるんです?大丈夫? 10 00 ヒトマルマルマル さあ、そろそろ本格的に作戦開始ですね! 11 00 ヒトヒトマルマル いい感じですね!提督、体力ついてきたんじゃないですか? 12 00 ヒトフタマルマル お昼です。この艦隊では、どんなカレーが出るのかしら 13 00 ヒトサンマルマルです ええっ!?秘書艦が持ち回りでカレーを作るんですか? 14 00 ヒトヨンマルマル ごめんなさい、すっかり遅くなってしまって… 大鳳カレー…です… 15 00 ヒトゴマルマル どうでした?私のカレー。おいしかった…の?よかったぁ! 16 00 ヒトロクマルマル 夕方は事故が起こりやすいです。気を引き締めていきましょう! 17 00 ヒトナナマルマルです え!?遠くで爆音が?怖い…怖いですね… 火の用心です! やはり火には敏感な模様 18 00 ヒトハチマルマル あの…すみません…誘爆だけは怖くって… 敵は怖くないんです 頑強な装甲を施した大鳳を沈めたのは、雷撃で漏れだした航空燃料の誘爆である 19 00 ヒトキュウマルマル 提督が、あなたがいるから、今の私は安心してます。本当です 20 00 フタマルマルマル あの彗星のこと?そうね、忘れたことはないわ 彼女への雷撃を体当たりで防ごうとした小松兵曹長の彗星のことである 21 00 フタヒトマルマル もうこんな時間?提督といると時間が経つのが早い、不思議 22 00 フタフタマルマル 提督、今日のお仕事は終了ですね。夜食はお酒でもどうですか? 23 00 フタサンマルマル 提督は飲みすぎると…あら? うふふっ、寝顔はかわいいのね、うふふっ 放置時 提督、この大鳳を待たせるなんて! …なんて言わないわ。訓練や戦略は大事、十分に準備してから出撃しましょ? コメント 最新の30コメントを表示しています。 4000/2000/5000/5500/20で一発で出た。秘書官の響グッジョブ! -- (名無しさん) 2014-02-21 15 23 37 4000/2000/5000/7000/20で10回目ぐらいでお出迎え 赤城さんに足向けて寝られない -- (名無しさん) 2014-02-24 05 35 36 3500/3500/6000/6000/100 ようやくお迎えできた… ありがとう榛名さん -- (名無しさん) 2014-02-24 11 15 49 4000/2000/5000/5200でおはよう!16回目でしょ?なんのことですかね...orz -- (名無しさん) 2014-02-24 15 17 15 3600/2000/4200/5200/20で一発ツモでした。秘書官ははっちゃんlv59、はっちゃん愛してるーーー! -- (名無しさん) 2014-02-25 04 12 47 4000/2000/5000/5500/20 37回…キツかった、なおあきつ丸まだなので空母レシピ継続不可避のもよう -- (名無しさん) 2014-03-01 17 07 39 4000/3500/6010/6000/20 で一発お出迎え。 -- (名無しさん) 2014-03-02 21 29 10 4000/3500/6010/6000/20 で27回目。きつかったぁ・・・。 -- (名無しさん) 2014-03-03 00 36 42 3500/3500/4000/4000/1 で一発。中破絵かわいいな -- (名無しさん) 2014-03-07 11 14 06 大鳳さん、改になると声が柔らかくなってとてもイイよね -- (名無しさん) 2014-03-14 00 14 34 4000/2000/5000/5200で4回目に出た。使った資材が100→20→20ときて慢性資材不足になったので、1で行ったら成功。資材大量投入の価値がマジでわからん。 -- (名無しさん) 2014-04-01 08 40 34 3600/2000/5300/5200/20にて成功 -- (名無しさん) 2014-04-05 06 54 03 4000/2000/5000/5200/20で一発成功!司令57秘書官金剛改25でした。超嬉しい!! -- (名無しさん) 2014-04-21 23 07 59 4000/2000/5000/5500/20 にて成功。このレシピは一回しかまわしてない -- (名無しさん) 2014-05-03 15 57 19 4000/5000/6000/2000/20 司令61秘書Z1Lv54にて入手、ビスマルクを狙ってたら、思わぬ収入。…ただダブりじゃなければ素直に喜べた。 -- (名無しさん) 2014-05-16 23 51 55 50回突破したがくる気配ない -- (名無しさん) 2014-05-22 02 36 49 これ、モバイル版なのか?PCから堂々の書き込み -- (タウイタウイ泊地の新米少佐Lv98) 2014-05-28 02 21 31 4000/4000/6000/6000/20の30回目にて2隻目 -- (本当はビスが欲しかった) 2014-06-23 20 22 34 ALL4000資源1 で適当に回したら一発泥! -- (名無しさん) 2014-06-25 20 25 05 たしか初めての大型で大和狙ってこの人来たとおもう多分。秘書は確実に榛名 -- (名無しさん) 2014-07-11 23 01 15 4000/20000/5000/7000/20で一発お出迎え。旗艦は瑞鶴ちゃんです嬉しい -- (名無しさん) 2014-07-13 18 53 08 3500/3500//5回目でやっと出てくれた、大和もできたしもう大型はとうぶんしないわ -- (名無しさん) 2014-07-26 13 56 40 4000/6000/6000/6300/20 で一発建造!…あれ?大和狙いのレシピだったんだがなぁ…? -- (名無しさん) 2014-08-12 00 13 08 4000/2000/5000/6000/20でやったらまるゆ来たぞ、ふざけんな!!ふざけんなぁ… -- (名無しさん) 2014-08-12 18 41 46 4000/3500/6010/6000/20 一発ツモ 司令部レベル81 -- (名無しさん) 2014-08-18 20 10 41 まるゆ作った奴ですが大鳳無事に建造できました -- (名無しさん) 2014-08-24 17 15 30 4000/2000/5000/5500/20 秘書は比叡 大鳳一発着任 -- (楽園) 2014-08-26 09 51 48 えっ…二十歳以上なんだ… -- (名無しさん) 2014-10-28 19 56 20 大和、武蔵の後に2連ちゃんで出てきた俺はきっと幸せ者だ。25回以上回して資源枯渇だけどな! -- (名無しさん) 2014-11-11 20 31 01 4000/2000/5000/5300/20、秘書ヴェル 司令部60で2回目でお出迎え。尚1回目はRJ…胸無いコンb…((殴 -- (名無しさん) 2014-12-05 20 07 43 名前 コメント すべてのコメントを見る タグクラウド 艦娘 駆逐艦 軽巡洋艦 重巡洋艦 戦艦 装備娘 軽空母 睦月型 建造 潜水艦 朝潮型 球磨型 長良型 正規空母 特型駆逐艦 開発 千歳型 妙高型 暁型 川内型 吹雪型 高雄型 最上型 金剛型 伊勢型 白露型 小口径主砲 大和型 阿賀野型 陽炎型 航空戦艦 翔鶴型 祥鳳型 期間限定海域 装備 天龍型 利根型 飛鷹型 青葉型 大口径主砲 水上機母艦 扶桑型 応急修理要員 長門型 古鷹型 艦上戦闘機 間違った報告を入力したので消去 巡潜3型 任務 遠征 イオナ 綾波型 霧 三式潜航輸送艇 巡潜乙型 家具 ぷらずま 海大Ⅵ型a 巡潜乙型改2 島風型 魚雷 天城型 夕張型 中口径主砲 誤ったコメ投稿をしたため削除 関連ページ 雪風 改造Lv早見表 基礎知識 俗語辞典 飛鷹 艦娘データ/初期装備 艦娘データ/Lv150 データ_艦船 雲龍 龍鳳 艦船/一覧 大鳳改 武蔵 瑞鶴 翔鶴 雑学 データ_艦船2 艦船/一覧/海外艦 メンテナンス情報/2013年12月24日 メンテナンス情報/2014年01月22日 ▼wikiレンタル代価広告
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B:ストーリについての予想(ループ系)に戻る No.004 「TV版第壱話および今作の冒頭で登場した綾波レイの陽炎がループ説の伏線である」とする説 (01B004a) 提唱:01-0014など 有力度:★★ 真偽: 内容 これまで謎とされてきた、TV版と今作の冒頭で登場した綾波レイの陽炎と、今作が旧作からのループであるということを一度に説明できる興味深い説である。 とはいえ、具体的な根拠は全く無いので、現時点では提唱者の空想の域を出ない。 ◆ この予想に投票する B:ストーリについての予想(ループ系)に戻る ※この項目の見方 提唱⇒主にその予想を最初に提唱したレス、または、詳しく説明したレスの番号と該当スレです。(スレ番号)-(レス番号)の表記になっています。例えば、01-0001は初代スレのレス番号1番を表します。他にもその予想を詳しく説明したレスや、もっと先に提唱したレスがあるかもしれませんが、あくまで引用元があるということを示しておきたいだけなので、ご理解ください。 有力度⇒その予想を1.該当レスの数、2.そのレスに対するスレの反応やレスの数、3.その予想がどれだけストーリーに適するかを、管理人が主観を交えて格付けしたものです。勿論あくまで参考です。★:相対的に見てやや劣る予想。該当レスが比較的少ない説。スレの反応が比較的悪い予想。 ★★:相対的に見て普通程度の予想。該当レスが普通程度の説。スレの反応が普通程度の予想。 ★★★:相対的に見て優れている予想。該当レスが多い説。スレの反応が比較的よい予想。 真偽⇒その予想の真偽が明らかになった段階で、4段階に分けて検証します。各記号の意味は以下のとおりです。◎:完全に的中 ○:大筋で的中 △:部分的に的中 ×:完全に誤り 内容⇒その予想の該当レスの内容を管理人がまとめ、書き起こしたものです。 タイトルナンバー右端の半角英字(ex.No.001a,No.001b)⇒同じような予想を分けたものです。 タイトルの下括弧内の英数字コード(ex.01A001a)⇒誤字・脱字や、内容に関する議論をBOARDでする際に、予想を特定するのに用いてください。 B:ストーリについての予想(ループ系)に戻る (以下広告)