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龍の使い アイドレスWiKiの該当ページ 名称:・龍の使い(職業) 要点:・龍の描かれた服・顔の隠れる帽子(傘) 周辺環境:・宮廷 評価:・体格(評価4)・筋力(評価4)・耐久力(評価2)・外見(評価2)・敏捷(評価4)・器用(評価0)・感覚(評価0)・知識(評価0)・幸運(評価0) 特殊: *龍の使いの職業カテゴリは派生職業アイドレスとして扱う。 *龍の使いは白兵戦行為ができ、この時、選択によって白兵戦の攻撃判定は評価+2出来る。補正を選択した時は燃料1万tを必ず消費する。 備考: →次のアイドレス:カール=ドラケン(ACE)、ターニ=キルドラゴン(職業)、ドラゴンロード(職業)、龍爆拳(絶技)、レクス(イベント)、ウォータードラゴン(I=D)の獲得(イベント) コメント ターニの職業も気になるけど、ドラゴンロードも気になる。龍爆拳もいいなぁ 能力としてはもう、白兵戦特化型だよねぇ、この辺りの職業は……。 派生前 拳法家→剣士または月光ほろほろ→月華陽子 ドラゴンシンパシー→ユウタ(AD枠)
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闇の使い 黄泉比良坂 レベル-数 55:7 構成 名前 種類 初期付与 使用技 闇の使い 妖怪 万雷、氷渦・参、暗黒呪霧・参、低速呪霧・参、金縛り、猛毒液 灯り持ち 妖怪 看破、全体看破 憤怒??? 幽霊 全体完全治療、蘇生・壱、詠唱の韻・極、全体喝破、防御付与・参 備考 ドロップアイテム その他情報 名前 コメント
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『鉄塔』の使い魔@第一塔 『鉄塔』の使い魔@第ニ塔 『鉄塔』の使い魔@第三塔 『鉄塔』の使い魔@最終塔
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T-1000召喚の短編、バッドエンドで人死に有りです。 ルイズが「それ」を召喚した時、私達は皆が皆吹き出し、嘲笑した。 よく解からない素材で出来た、黒い服に身を包んだ唯の平民。 取り乱しもせずに周囲を見回す彼の姿に内心、豪胆な男だと感心したものだ。 ルイズはミスタ・コルベールに抗議をしていたが、それが無駄と知るや彼に歩み寄り、契約の儀式を行った。 ルーンが刻まれる瞬間、痛みに呻くだろうとの予想とは裏腹に、彼は声を上げる事も無くジッと手の甲を見詰めていた。 その時僅かに、彼の手の甲が揺らめいたように見えたのは気のせいだったのだろうか。 ともかく、私達は好き好きに侮蔑と嘲りの入り混じった野次を残し、ルイズとその使い魔を置いて学園へと飛び去った。 その時既に私の脳裏では、先程の光景は目の錯覚という事で片付けられていた為、気楽にも親友と互いの使い魔についての雑談をしながら帰途に着いたのだった。 思えばこの時、得体の知れないあの使い魔を少しでも怪しんでおくべきだったのかもしれない。 それで何かが変わるとは思えないが、こんな事にはならなかったのでは、と考えてしまうのだ。 最初の事件は、翌日の昼に起こった。 モンモランシーの香水を拾ったメイドを虐げるギーシュに対し、ルイズが貴族らしからぬ行為と批判。 売り言葉に買い言葉でギーシュと決闘をする流れになり、使い魔の事で挑発されたルイズが後先考えずに、使い魔にギーシュとの決闘を執り行う事を命令したのだ。 その瞬間、食堂中に失笑が起こった。 平民を貴族との決闘に向かわせるなんて。 「ゼロ」は頭の中身も「ゼロ」だな。 でも死んじゃえば次のが呼べるんじゃない? 無理だろ。「ゼロ」だぜ、「ゼロ」。 認めよう。 私達は彼がギーシュに殺されるものと確信し、暇潰しにその瞬間を観てやろうと考えていた。 そんな命令を下したルイズに些か失望しながらも、私ですらその考えが無かったとは言い切れない。 無言で佇む彼からは、何を考えているのかは窺い知れなかった。 果して、結果は予想通りのものだった。 ワルキューレに殴り飛ばされ、青銅の剣で刻まれ、それでも呻きひとつ上げない彼に逆上したギーシュによって、彼は7体のワルキューレにより突き殺された。 広場に歓声が溢れ、ギャラリーに向かい得意気に手を振るギーシュ。 対照に、その場に膝を着き、呆然とそれを眺めるルイズ。 こんなものだろうと納得し、哀れみの視線をルイズに落とし立ち去ろうとしたその背後で。 ギャラリーが静まり返り、次いで悲鳴が上がった。 振り返って目に入ったものは、ギーシュの胸から生えた、鈍色の剣。 いや、剣のような「腕」だった。 そしてその腕の持ち主は、在ろう事かギーシュの背後に控えた1体のワルキューレだった。 無数の悲鳴を無視するかのように、無造作に腕を引き抜くワルキューレ。 その姿が突如揺らめき、銀の膜のような物に覆われる。 そして、唖然とする一同の目の前で膜の中から現れた者は、あのルイズの使い魔、唯の平民だった筈の男だった。 その腕は肘から先が鋭利な剣と化しており、それすらも私達の目の前で何の変哲も無い腕へと形を変える。 驚愕と共に死体の転がっていた場所に目を移せば、原形を留めぬまでに破壊されたワルキューレの残骸が在った。 此処で漸く気付く。 ワルキューレの攻撃を受けていた際、彼は唯の一滴も血を零さなかった。 それどころか、傷を負った様子さえ見せなかったではないか! その後の事は語るまでもないだろう。 一瞬にしてヴェストリの広場はパニックに陥り、学園は一時的にその機能を喪失した。 ギーシュは水系統のメイジによる集中治療で一命こそ取り留めたものの、未だに意識を取り戻してはいない。 そして貴族の面子を保つ為、この決闘自体が無かった事とされた。 ギーシュの身柄はグラモン家に引き渡され、ルイズとその使い魔は他言無用との条件下で不問とされたようだ。 こうしてルイズの使い魔、名前すら不明の男は、学園中のメイジに恐れられる存在となった。 次の事件は、土くれのフーケ。 「破壊の杖」盗難の現場に出くわした私達は、フーケ討伐に名乗りを上げた。 オールド・オスマンの秘書を御者に、馬車に乗り込み潜伏先へと向かう。 しかしゴーレムが姿を現すや否や、私達は危機的状況へと追い込まれた。 瞬時に再生する巨大なゴーレムを前に、私達に成す術など無い。 これまでか、と覚悟を決めたその時、轟音と共にゴーレムは跡形も無く吹き飛んだ。 ルイズの使い魔が、微かに煙の立つ破壊の杖を構え、30メイルほど離れた地点に膝を着いていた。 そしてやおら破壊の杖を放り出すと、近くの茂みに向かって人間離れした速度で走り出す。 その一角に向かって腕を振り被り、突いた。 慌てて駆け寄った私達の目に入ったのは、剣と化した腕に胸を貫かれ息絶えた、黒いローブの人物。 それを捲って出てきたのは、あろう事か息絶えたミス・ロングビルの姿だった。 咄嗟に杖を構え、詰問する私達に彼は一言。 「彼女がフーケだ」 それだけだった。 アルビオンでの任務については、詳しい事は知らない。 唯、戻ってきたのはルイズと彼の2人だけ。 ワルド子爵についてはレコン・キスタの回し者だった事、そしてルイズの使い魔が「処分」したとの事しか聞き出せなかった。 それ以降、何故か彼は学園を抜け出し、破壊の杖のように曰く在り気なマジックアイテムを探し始めた。 その探索についてはミスタ・コルベールが全面的に援助を行っていたらしいが、何があったのかは知る由も無い。 授業であの良く解からないカラクリを披露した直後にコンタクトをとった事は知っているが、何か関係が有るのだろうか。 そして彼は、タルブ村に奉られていた「竜の羽衣」とかいう鉄の塊を回収し、その血液の精製をミスタ・コルベールに依頼した。 他にも幾つもの良く解からないガラクタを回収してきたようだが、その用途までは解からなかった。 神聖アルビオン共和国がトリステインに攻め入った時、彼は血液を満たした竜の羽衣に乗り込み、降下地点であるタルブ村へと向かった。 勝手に戦場へと向かった使い魔を連れ戻すというルイズの頼みを聞き、親友タバサの使い魔であるシルフィードに乗って戦場へと向かった私達は、又も現実離れした光景を見る事となった。 魔法ではない何かで竜を引き裂き、凄まじい速さで敵中を飛び抜ける竜の羽衣。 乗り込んだ場所を覆うガラスを開けて、銀色の何かを地上へと落とす使い魔。 暫くして起こる、絶望的なまでの巨大な爆発。 何もかもが、私達の理解を超えていた。 しかし、更に異常な光景が目前で繰り広げられる。 突如、竜の羽衣が向きを変え、神聖アルビオンの旗艦へと突入してゆく。 誰もが呆けたように見守る中、竜の羽衣は減速すらせずに巨艦へと「突っ込んだ」。 その後、神聖アルビオン艦隊旗艦「レキシントン号」の内部で何があったのかは解からない。 一切の攻撃を中断し、徐々に高度を下げ始めた旗艦の様子に混乱したアルビオン艦隊は、ルイズの放った虚無の魔法により文字通り消し飛ばされた。 何時の間にか接地していたレキシントン号から悠然と歩み出た使い魔は、怪我をした素振りすら見せなかった。 彼は一体何なのだろう。 ルイズは新種のゴーレムではないかと言うが、そんな私達の理解の範疇に収まる物ではない気がする。 ルイズの命令には服従するものの、あれは忠誠とは程遠いものだ。 彼には何か目的が在って、その実現に必要だからこそルイズに付き従っているといった感じだ。 その目的が何なのか、それがはっきりしない。 そして何にも増して気になるのは、彼が各地で見つけてきた鈍色に輝く鋼鉄の鳥達だ。 巨大な胴体の両端に樽のような機構を持ち、強力な光を点すランプを2つ備えたそれらは、彼の意思一つで自在に動いた。 血液はミスタ・コルベールと土のメイジ達が精製し、供給する。 彼等は竜の羽衣を越えるマジックアイテムに興奮していたが、私は耳障りな音を起てて飛翔するそれらが、どうしても好きになれなかった。 何故かそれらが、私達を排除するべく造られた物であるように感じたからだ。 その推測が間違いでないと気付いた時には、全てが遅かった。 学園に戻り暫くした頃、アルビオンへの進撃が決まった。 ルイズ達が従軍の為に学園を空けている間に、強襲してきたメイジ達を迎撃した際の戦闘でミスタ・コルベールが負傷。 彼をゲルマニアの実家へと匿った私は、彼の思想に同調し探検船「オストラント号」の建造を支援した。 ロバ・アル・カリイエへの進出を目的としたその艦は、竜の羽衣他、無数の革新的技術を盛り込んだ新鋭艦となった。 そして私は興奮し、彼に問い掛けたのだ。 「是非、私も乗せて下さいな」、と。 直後、彼から返された言葉に、私は凍り付いた。 「勿論。ミス・ヴァリエールの使い魔殿も、快く了承してくれるでしょう」 全てが狂い始めた。 あの使い魔は事も無げにアルビオンの将軍を暗殺し、鋼鉄の鳥達を用いてアルビオン軍を蹴散らし、ルイズと共に帰還した。 自分とその使い魔の活躍に有頂天となっているルイズは気付かないのだろうか。 己の使い魔の不審な行動に。 彼は学園に戻ったミスタ・コルベールの研究室へと足繁く通い、其処で何かを作っている。 次々と生み出される奇妙な道具、そして兵器に、ミスタ・コルベールにそんな財力が在ったのかと訝しんだが、数ヶ月前に何者かによって暗殺されたジュール・ド・モット伯と消えたその財産の事を思い出し、納得した。 間違い無く、あの使い魔の仕業だ。 ミスタ・コルベールは次々と齎される新技術に夢中で、あの男の危険性に気付かない様子だ。 新技術を満載したオストラント号で、あの使い魔と共にロバ・アル・カリイエへと調査に赴くのだと、誇らしげに語っている。 そんな中、あの使い魔はまたもマジックアイテムの探索を再開し、各地で奇妙な物を発見してきた。 巨大過ぎて学園に持ち帰る事は無かったが、小山のように大きい鉄の塊であるとの事だった。 高さ15メイル、幅10メイル、長さ20メイルの異形。 恐らく、あの鋼鉄の鳥の同類。 その話を聞いた時、私は頭がおかしくなりそうだった。 間違い無い。 あの使い魔は私達に仇成す存在だ。 今思えば、余りに短絡的だったと思う。 気に入らないと言うだけで、そんな風に考えるなど。 しかし、実際にその考えは的を射ていた。 私の考えに賛同する者は相当数居た。 あの使い魔の得体の知れない力と知識を危険視し、その正体を探ると共に排除しようと考える者達。 私達は、彼の周辺に探りを入れ始めた。 会合を行う度、人数が減ってゆく。 学園中の何処を探しても、彼等が発見される事は無かった。 彼等がどうなったかなんて決まっている。 始末されたのだ。 あの使い魔に。 そんな中、主人たるルイズが私の元を訪れた。 如何やら彼女も漸く、使い魔の異常性に気が付いたようだ。 彼女の話では、使い魔はやけにロバ・アル・カリイエに執着しているらしい。 其処に何が在るのかは解からないが、彼を其処へと向かわせる事だけは阻止しなくてはならない。 その2日後、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、私達の前から永遠に姿を消した。 もう我慢ならない。 今夜、あの使い魔を始末する。 タバサやモンモランシー、ミスタ・ギトーやミセス・シュヴルーズ、シュヴァリエ・アニエス、果てはルイズの姉や父親までもがこの件に関わっている。 皆、あの使い魔を危険視する者達だ。 特に、ルイズの親族達は殺気立っている。 もう少し行動に移すのが早ければ、ルイズは死なずに済んだのかもしれないからだ。 支度を終え、いざ部屋を出ると其処にタバサが居た。 杖を携え、頷く。 そして一緒に集合場所へ急ごうと、タバサに近寄る。 胸の中心に、灼熱の感覚が走った。 「タ・・・バ・・・・・・サ?」 呆然と、伸ばされたタバサの腕を見る。 その腕は半ばから鋼の硬質な光を放ち、先端は私の胸を貫いていた。 嗚呼、そんな。 全て、察知されていたのだ。 そして彼がタバサの姿を模しているという事は。 私の親友は、もう。 「ご めん ね ルイ ズ かた き とれな か た 」 視界が、プツリと途絶えた。 一週間後、探検船オストラント号は風石と燃料を満載し、ロバ・アル・カリイエへと向けて出航した。 大勢の貴族・平民達の歓声に見送られ、未だ見ぬ東方への希望を載せて。 その甲板には奇妙な黒い服を着た一人の平民が立ち、艦の周囲には鋼鉄の鳥達が纏わり付く。 彼等は知らない。 数年後、エルフ達を駆逐し、東方より攻め入る鈍色の軍勢の存在を。 嘗て異世界で「スカイネット」と名付けられ、人類との絶滅戦争を繰り広げた、呪われた機械の怨念を。 ゼロの使い魔の正体が、人類の指導者暗殺の為だけに開発された、殺人機械であった事を。 敗北した筈のスカイネット本体に刻まれた、歴史から抹消された4つ目の虚無の使い魔のルーン、その存在を。 審判の日は、近い。
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闇の使い 黄泉比良坂 レベル-数 55:7 構成 名前 種類 初期付与 使用技 闇の使い 妖怪 万雷、氷渦・参、暗黒呪霧・参、低速呪霧・参、金縛り、猛毒液 灯り持ち 妖怪 看破、全体看破 憤怒??? 幽霊 全体完全治療、蘇生・壱、詠唱の韻・極、全体喝破、防御付与・参 備考 ドロップアイテム その他情報 名前 コメント
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闇の使い 黄泉比良坂 レベル-数 55:7 構成 名前 種類 初期付与 使用技 闇の使い 妖怪 万雷、氷渦・参、暗黒呪霧・参、低速呪霧・参、金縛り、猛毒液 灯り持ち 妖怪 看破、全体看破 憤怒??? 幽霊 全体完全治療、蘇生・壱、詠唱の韻・極、全体喝破、防御付与・参 備考 ドロップアイテム その他情報 名前 コメント
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闇の使い 黄泉比良坂 レベル-数 55:7 構成 名前 種類 初期付与 使用技 闇の使い 妖怪 万雷、氷渦・参、暗黒呪霧・参、低速呪霧・参、金縛り、猛毒液 灯り持ち 妖怪 看破、全体看破 憤怒??? 幽霊 全体完全治療、蘇生・壱、詠唱の韻・極、全体喝破、防御付与・参 備考 ドロップアイテム その他情報 名前 コメント
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サガフロンティアⅡのギュスターヴ13世 本編 第一部『覚醒篇』 鋼の使い魔-01 鋼の使い魔-02 『ギュスターヴと学院』 鋼の使い魔-03 鋼の使い魔-04 『ギュスターヴの決闘』 鋼の使い魔-05 鋼の使い魔-06 鋼の使い魔-07 『剣と盗賊』 鋼の使い魔-08 鋼の使い魔-09 鋼の使い魔-10 『盗賊捕縛、そして』 鋼の使い魔-11 『教える者、教えられる者』 鋼の使い魔-12 『シエスタは何処へ?』 鋼の使い魔-13 『モット邸潜入』 鋼の使い魔-14 『舞台、その裏は…』 鋼の使い魔-15 『アンリエッタ来訪』 鋼の使い魔-16 『ラ・ロシェールへ向けて…』 鋼の使い魔-17 『秘かな疑惑を胸に』 鋼の使い魔-18 『襲来!土くれのフーケ』 鋼の使い魔-19 『ウェールズ邂逅』 鋼の使い魔-20 『前夜祭は静かに流れ』 鋼の使い魔-21 『ギュス対ワルド』 鋼の使い魔-22 『無垢なる過失は罪か、それとも罰か』 鋼の使い魔-23 『百貨店 建設』 鋼の使い魔-24 『挑む若者、伏する男、携える女』 鋼の使い魔-25 『氷河剣と土人形』 鋼の使い魔-26 『歯車は外から回る?』 鋼の使い魔-27 『下準備の日々』 鋼の使い魔-28 『来る僅かな手懸り』 鋼の使い魔-29 『老獪とふたつの遺物』 鋼の使い魔-30 『seventy years ago/fortytwo years ago』 鋼の使い魔-31 『触れ合う歴史の糸二つ』 鋼の使い魔-32 『大きな一歩、躓いて…?』 鋼の使い魔-33 『開幕、長い一日』 鋼の使い魔-34 『タルブ戦役・序―開戦―』 鋼の使い魔-35 『タルブ戦役・二―紛糾―』 鋼の使い魔-36 『タルブ戦役・三―戦端/飛天―』 鋼の使い魔-37 『タルブ戦役・四―誘う魔卵―』 鋼の使い魔-38 『タルブ戦役・五―集結―』 鋼の使い魔-39 『タルブ戦役・六―両軍衝突/降り立つ明暗―』 鋼の使い魔-40 『タルブ戦役・七―再戦、狂気のワルド―』 鋼の使い魔-41 『タルブ戦役・八―始源者の亡霊―』 鋼の使い魔-42 『ルイズの夜』 第二部 『前夜篇』 鋼の使い魔-43 『王命拝命』 鋼の使い魔-44 『ルイズ、術を知る。/ギーシュ、堕ちる。』 鋼の使い魔-45 『ギーシュの秘密』 鋼の使い魔-46 『シエスタ滑落事件』 鋼の使い魔-47 『行き先は、ラグドリアンレイク』 鋼の使い魔-48 『巨湖の主、ここに』 鋼の使い魔-49 『水魔との狂宴』 鋼の使い魔-50 『忍び寄る第二幕』 鋼の使い魔-51a 鋼の使い魔-51b 幕間 鋼の使い魔 幕間-01 『幕間 ギーシュの災難』 鋼の使い魔 幕間-02 『幕間 ヘンリーの日記』 鋼の使い魔 幕間-03 『幕間 ウェールズ最後の戦い』 鋼の使い魔 幕間-04 『続・ギーシュの災難』 鋼の使い魔 幕間-05 『ジェシカの華麗なる一日』 鋼の使い魔 幕間-06 『外伝 魔法戦士タバサ(1)』 鋼の使い魔 幕間-07 『外伝 魔法戦士タバサ(2)』 鋼の使い魔 幕間-08 『外伝 魔法戦士タバサ(3)』 鋼の使い魔 幕間-09 『外伝 魔法戦士タバサ(4)』 ライブラリ 鋼の使い魔 ライブラリ-01 『1.ドラングフォルドの魔法書断片』 鋼の使い魔 ライブラリ-02 『2.石工一家所蔵、怪文書物の一項』
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ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 通称、ゼロのルイズ。 彼女は今、部屋の窓から二つの月を眺めていた。 彼女は今一人だった。使い魔もいない。 やっとの事で呼び出した、平民のはずの使い魔。 名を、イルーゾォ。 鏡の中の使い魔 月を眺めていて彼の事を思い出すのは、彼がよく月を眺めていたからだろう。 月が一つしかない異世界から来たと言い張った男。生意気な使い魔。 口論の末に己が使い魔と認めさせても、彼は服従しなかった。 そのくらい未熟な自分でもわかると、いらだち混じりに爪を噛む。 イルーゾォがルイズに仕えた理由は二つ。 死んだ筈のイルーゾォを、召喚という魔法を通じてか生き返らせた事。 そして、彼のチームが全滅したであろう事。 彼が主張する「自分は死んだ」などという戯言をルイズは信じていない。 ルイズの前に、使い魔の証たるルーンをその手に刻んで確固として存在しているのだ。 はたして誰が信じられようか。 また彼のチームの全滅。 本当に異世界から召喚されたというのなら、いかなる手段を持って召喚された世界の事を知りえたというのか。 本人は夢で見たという。 夢? そんな物の何が信じられるというのだ! だがイルーゾォは言うのだ。 「オレの仲間は、もう、誰もいない」と。 「リゾット……プロシュート……ギアッチョ……メローネ…… ホルマジオ……ペッシ……ソルベ……ジェラート……」 彼の仲間達を口に乗せる。彼から直接聞いたわけではない。 ただうなされるイルーゾォの、その呟かれた中に込められた思いにいつしか覚えてしまっていた。 「すまない」と。「生き残ってしまって、すまない」と…… ルイズにはわからない。 肉親であれ友達であれ、離れてしまう事でその身を引き裂くほどに思えるほどの、それほどまで強いの繋がりを感じた事はないから。 「イルーゾォ……」 正直、うらやましいと思う。 それほどまでに思える仲間がいたのだから。 だから―――― 「無事、帰ってきなさいよ。ガリア王の暗殺なんて、できなくてもいいんだから……」 きっと、彼の仲間達は、敗北の中でそれでも誰か一人でも生きていて欲しかったと願って、そして偶然イルーゾォが呼び出されて。 夢を見たのもきっと、いつまでも自分達に縛られて欲しくなくて。 帰るよりも、新天地での新しい生活に専念して欲しくて。 だから吹っ切れさせるために自分達の末路を見せたのではと、ルイズは思っている。 その考えを、ルイズはイルーゾォに告げていない。 あくまでルイズの妄想であり、例え真実そうだとして、それが仲間を失った彼にとってはたしてどれだけの慰めになるものか。 だからルイズは待つ。 いつか傷口から血が止まり、この世界で生きる事を決意してくれる事を。 それが彼をこの世界に召喚したご主人様の務めであり、傷つきながらもなお、自分のために戦ってくれた誇りある使い魔に報いることだと信じているから。 正直な所、ルイズは己の使い魔の強さを知らない。 彼がその力の片鱗を見せたのは三度。 青銅のギーシュ、土くれのフーケ、そして、アルビオン王国に反旗を翻した貴族達。 青銅のギーシュの時はメイドのシェスタを助けるため。 今なお服従せずとも、助けられた恩を返すために惰性的に使い魔をやっていた当時のイルーゾォは、それ故にルイズの怒りをかった。 そのお仕置きとして食事を抜かされたイルーゾォに救いの手を差し伸べたのがメイドのシェスタだった。 食事を恵んでもらったお礼として彼女の手伝いをしていたイルーゾォは、ギーシュに絡まれたシェスタを助けるために決闘を受ける。 それは愚かな事だ。愚かな、筈だった。 気負うこともなく、ただ配膳のために使っていた磨かれた銀のお盆ただ一つを武器として決闘に挑み――勝利した。 いや、はたしてそれを通常の決闘の枠に組み入れていいものか。 ルイズにはいまだ理解できない。あの決闘を見ていた全ての者がそうだろう。 ヴェストリ広場に現れたイルーゾォは、お盆を武器と主張して、それをいぶかしむギーシュにお盆を見せて、そしてギーシュは消えた。 永遠に。ルイズ達の前から。その存在も死体すらも残さず。まるで悪魔にさらわれたかのように。 それ以来、ルイズをゼロと呼ぶ者も、イルーゾォを平民と馬鹿にする者もいなくなった。 何をしたかわからぬが故に、メイジ達のイルーゾォに対する恐怖は膨れ上がるばかりであった。 そしてそれはフーケの消失によって決定的となる。 見事学園の宝物庫より破壊の杖を盗み出したフーケ。 スクウェアクラスのメイジによる固定化の魔法。それを突破した強大なメイジ。 討伐に名乗りを上げたルイズ、キュルケ、タバサの三名をただの一人で手玉に取った彼女もまた、イルーゾォにあっさりと消された。 巨大なゴーレムは何の意味も成さず、ただ無残な土山を後に残すのみ。 戦いともいえぬ戦い。 その実力に目をつけたのはトリステイン王国王女アンリエッタ。 アルビオンに潜入し、ウェールズ皇太子にあてた手紙を取り戻して欲しいとの願いは相手がルイズであったからだとは承知している。 だがしかし、ルイズが強力な使い魔を持っていなければ、流石に敵地へと侵入してこいなどとは言わなかったろう。 その願いを押しとどめたのはイルーゾォ。 「要は、その反乱軍がいなくなりゃあ済む事だろ」 その言葉は、反乱軍の中心人物たちの集団失踪にて現実となる。 イルーゾォのもたらしたアルビオン反乱軍壊滅という圧倒的な戦果に、新たに目をつけたのはタバサであった。 その素性はガリア王国王弟オルレアン公の娘、シャルロット・エレーヌ・オルレアンである。 メイジの軍勢を容易く葬ったイルーゾォの強さに賭け、その素性を明かし協力を懇願したのだ。 ガリア王国国王ジョゼフとその使い魔の暗殺の、協力を。 受けたのはルイズ。彼女にはもはや己が使い魔の実力を疑う余地などなかった。 ならば政治的影響力を高めるためにもタバサの頼みは受けて置いて損はないと考えたのだ。 (今頃はもう、王城の中かな……) イルーゾォの力の正体。知りたくないと言えば嘘になるが、それでもルイズは訊こうとは思わなかった。 その時がくれば、きっと自分から話してくれる。そんな予感があったから。 だから彼女がする事といえば、ただ使い魔の帰還を信じて待ち続ける事だけだった。 ガリア王ジョゼフの使い魔、「神の頭脳」ミョズニトニルンたるシェフィールドは不機嫌だった。 主たるジョゼフがここの所、他の者に目移りしているのが面白くないのだ。 「神の盾」ガンダールヴと思しきとある少女の使い魔。 だが彼はその力を発揮することなく、まったく別の未知の力でもってジョゼフの計画を打ち砕いている。 それに興味を引かれたか、トリステイン王国に潜入させている密偵にはできる限りその男の情報を集めるように厳命する始末。 実に、腹立たしい。 久しぶりに直接顔をあわせたにもかかわらず、碌にかまってももらえずいらいらは頂点に達しようとしていた。 化粧でも落として寝ようと鏡を覗き込み、戦慄した。 そこには奇妙な、いっそ可愛らしいと言ってもよさそうな髪型の男。 だがその瞳は常人の物ではない。 他者の死を貪り喰らい生きてきた悪鬼の物。 それを頭が認識したかしないかの刹那で、シェフィールドは懐に忍ばせていたマジックアイテムを取り出しその力を開放しようとして―― ゴトッ 気付けば落としていた。 「――ッ!!」 男はまだ動かないが、その隣には先ほどは気付かなかったもう一人の人物がいた。 シャルロット・エレーヌ・オルレアン。おそらくは、このガリアで最も己を恨んでいる人物。 思わぬ相手の登場に動揺を押さえ込みながらも、シェフィールドは別のマジックアイテムを取り出そうとし、取り出せない。 相手はまだ動かない。別のマジックアイテムも試してみる。取り出せない。 仕方なく落ちたマジックアイテムに手を伸ばす。動かない。まるで床の一部であるかのように。固定されたかのように。 そこまでいって、ようようシェフィールドは顔色を変えて逃げ出そうとした。 シャルロット達がいるのは部屋の奥の方。故にドアの方に向けて駆け出す。二人はまだ動かない。 特に邪魔されることもなくドアにたどり着けた事に疑問を感じながらも、ドアを空けて部屋から出ようとする。動かない。 二人の足音が近づく。動かない。 ドアに体当たりをする。ビクともしない。足音が近づく。動かない。 動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。 動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。 動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。 動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。 動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。 動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。 動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。 動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。 動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。 動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。 動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。 動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。 動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。 動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。 動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。 動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。 動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。動かない。 足音が背後で止まった。絶望の色すら滲ませ、シェフィールドが振り向く。 そこにはもう、「神の頭脳」ミョズニトニルンはなく、ただの無力な一人の女がいた。 「貴女には、色々と聞くことがある」 感情を見せずに、静かにタバサが語る。 「大丈夫。誰も助けには来ないから。貴女に聞く時間はいくらでもあるから、安心して」 唇の端だけを歪めて浮かべる笑みは、死刑宣告にも似て―――― 床にへたり込んだシェフィールドは、股間が生温かく濡れていくのをどこか他人事のように自覚した。 その後の事について、特に語るべきことはない。 タバサは母親を癒す事ができたし、ガリア王ジョゼフは使い魔と共に行方不明になった。 次の王位にはタバサが就くかと思われたが若さを理由にこれを辞退。 しかし周囲の熱意もあり数年後の即位で話は纏まり、それまでは彼女の母親が席を暖めることとなる。 無論つい先日まで病人だった人物に政治などできる筈もなくあくまでタバサが就くまでの代理ではあったが、悲劇の女王として民衆の支持はなかなかのものであったという。 またジョゼフが所持していた土のルビーと始祖の香炉はルイズの元に届けられ、彼女の物になった。 これはタバサからの正式な贈り物とされ、ガリア王国の貴族達からも文句の出しようがなかったという。 ルイズはそれらを元に更なる虚無の魔法に目覚め、世界最強の魔法使いとして後世に名を残すことになる。 ――だが、彼女を最強の魔法使いとしたのは彼女自身の能力ではなく、いかなるメイジすらも密かに始末する最強の使い魔の存在であると、全ての歴史書には記されたという。 鏡の中の使い魔―――完―――
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新世界の使い魔-1