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結局この野良はどういった理由でこんな言動をしたんだろう?
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注意書 駄文です 2作目です 直接的な虐待はありません 希少種が出ます 希少種が死にますので苦手な方はUターンを 誤字脱字、読み難い箇所があるかもしれませんがご容赦を 『伝える~氷華と向日葵~』 ある所にゆっくりゆうかとゆっくりちるのが居ました。 ゆうかは胴付き銀バッチの飼いゆ、ちるのは野良でした。 ゆうかは野良が嫌いでした。 頭が悪く、ちょっとした事ですぐ死んでしまうほど弱く 自分の身に危険が訪れれば兄弟や親ですら平気で裏切るほど意地汚く それでいて自尊心だけは人一倍強い『ナマモノ』 それが野良のゆっくりだと育ったペットショップで教えられたからです。 実際、ゆうかの花壇に来た野良の殆どは教えられた通りの『ナマモノ』でした。 ちるのはゆうかが大好きでした。 自分には無い四肢を持ち、賢く、ゲス共を簡単に永遠にゆっくりさせれるほど強かったのも好きな理由でしたが ゆうかの育てた花は見ているだけでゆっくりできるほど綺麗で、 その花を見て微笑んでいるゆうかを見ていると更にゆっくり出来たからです。 そんなゆうかに会う為にちるのは雨の日以外は毎日ゆうかの花壇に向かいます。 ゆうかは困っていました。 ある日を境に毎日のように花壇に訪れる野良が現れたからです。 しかし、他の野良と違い花壇を荒らそうとはせず何時も楽しそうに微笑みながらこちらを見ているだけ こちらに話しかけて来たと思っても同じ単語をイントネーションを変えて言って来るだけで何を言いたいのか伝わりません。 バッチ試験で野良とのコミュニケーションは禁止されていたのでゆうかは無視することにしました。 しかし、ある日ちょっとした気紛れで適当に返事を返すとその野良はとても嬉しそうな笑顔を見せたのです。 その笑顔を見たゆうかはペットショップで教えられた『ナマモノ』とはちょっと違うこの野良に興味が湧きました。 ちるのはとても幸せでした。 ゆうかの育てた鮮やかな花を見てゆっくりでき、その花を愛でるゆうかを見て更にゆっくりできたからです。 ゆうかの花壇に通うようになってちるのはどうしてもゆうかと会話がしたくなってしまいました。 ちるの種は『あたい』としか喋れず、ちるのは他の野良に今まで馬鹿にされてきました。 もしかしたら、ゆうかにも馬鹿にされるかも知れません。 けれど大好きなゆうかに少しでも近づきたいちるのは意を決してゆうかに話しかけました。 結果は酷いものでした、ちょっとの間こちらを見ただけで後は無視されたのです。 しかし、ちるのは諦めずに何日もゆうかに話しかけました。 そんなある日いつもの様にちるのが話しかけるとなんとゆうかが返事をしてくれたのです。 意思の疎通ができていなくてもゆうかと話せたことでちるのはとても嬉しくなりました。 その日以来、ちるのとゆうかは少しずつだが仲良くなっていきました。 今では意思の疎通もできるようになり、花壇の世話を手伝ってもらうほどに 月日は過ぎ花壇にゆうかが大好きな向日葵が咲き揃う季節になった。 ゆうかはとても幸せでした。 ちるのと一緒に育てたヒマワリが綺麗に咲き、一緒に眺めとてもゆっくりした時間を過ごせることや 飼いゆとして最高の栄誉、金バッチ試験に合格出来たのですから。 バッチ交換の為に飼い主と共に半日ほど花壇を離れることになったのだが ゆうかは花壇の心配はしなかった、ちるのには花の世話の仕方をきちんと教えていたからである。 念のためにちるのには出掛けて半日は戻らない事を伝え、ちるのへのお土産を考えながら家を出た。 しかし、ゆうかは重要なことを忘れていた。 ちるのも野良であり、ちるの以外にも野良がいる事を・・・ ゆうかはとても悲しかった。 バッチの交換が終わり、ちるのへのお土産の銅バッチを飼い主に用意してもらい家に戻ってくると なにやら花壇の方が騒がしいのだ、嫌な予感がしたゆうかは飼い主と共にちるのが待つはずの花壇へと急いだ。 嫌な予感は当たってしまった。目の前には羽と片目を奪われ、全身とお飾りをズタズタにされたちるのとそれを嘲笑う野良達が居た ゆうかは傷口から溢れる中身で服が汚れるのもコントロールできない冷気で体が凍えるのも構わずちるのを抱きしめ大声で泣いた。 野良は頭が悪い、だからちるのは勝てないと分かっていても逃げることをしなかった。 野良は頭が悪い、だから野良達は後の事を考えずにゆうかが居ないことを知って再び花壇を襲った。 野良はちょっとした事で死んでしまうほど弱い、だからちるのは野良の手によってもうすぐ永遠にゆっくりしてしまう。 野良はちょっとした事で死んでしまうほど弱い、だから野良達は飼い主の手によって潰されて永遠にゆっくりしていく。 兄弟や親ですら平気で裏切るほど意地汚い、だから野良達は仲間を見捨てて命乞いをする。 兄弟や親ですら平気で裏切るほど意地汚い、だけどちるのはゆうかとの約束を守る為に命を掛けて戦った。 ちるのもとても悲しかった。 羽と片目が無くなったから悲しいのではない。 お飾りがズタズタにされたから悲しいのではない。 ましてや自分が永遠にゆっくりするから悲しいのではない。 残った片目から見えたゆうかが悲しんでいる姿が悲しいのだ。 ゆうかの笑顔が大好きなちるのとってはゆうかを泣かせてしまった事の方がとても悲しいのだ。 キチンと喋ることが出来ず『泣かないで』と伝えることが出来ないことがとても悲しいのだ。 薄れ行く意識の中でちるのは思う、次にゆうかと会うことが出来たらとってもゆっくりさせようと そしてちるのは二度と目覚めることの無い眠りに付いた。 ちるのは二人がお気に入りだった巨木の根元に埋葬されることになった。 そして、ちるのが永遠にゆっくりしてしまってからしばらく経ち、雪が舞い散る冬がやってきた。 今年は例年に無いほどの大寒波がやってきて吹雪が各地で猛威を振るっている。 ゆうかと飼い主もここ2日間は家から出ることが出来ない状態だった。 ゆうかは後悔し続けていた。 飼い主に我侭を言ってちるのの銅バッチをお願いせずに早く帰ればちるのは助かったのではないか? ちるのに花壇の世話を頼まなければちるのは永遠にゆっくりしなくて済んだのではないか? そして、泣くだけで謝罪も感謝の言葉も伝えられなかったことを・・・・ 吹雪が止んだ日にゆうかは飼い主に呼ばれた、それはちるのを埋葬した巨木の前だった。 木は樹氷のようになり枝にはちるのの羽と同じ形の氷の花が無数に咲いていたのだ。 まるで花の無いこの時期にゆうかをゆっくりさせようとするように ちるのからの思いは伝わった、だからゆうかも伝えよう大切な友人の為に 「ちるの、ゆっくりしていってね」 あとがき 調子に乗って2作目投稿です。 前のSSが皆さんに読んでいただけている様で非常に嬉しいです。 次はきちんとゆ虐する方向に頑張ります。 今まで書いた物 anko1826 『殴る』 挿絵:我慢あき
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キム・ドキュン Play Style 野良は適当に特攻 Fav Map Ware House Hate Map Golden Eye Fav Weap AK47,TRG21 Hate Weap M4A1 Comment
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『地獄公園』 4KB いじめ 観察 小ネタ 野良ゆ いつもの小ネタです。 ゆぅぅ………ひっ…!? 暗い顔を下に向けて、力なく公園の歩道を這いずる、汚れた一匹のゆっくり。 私の靴音を聞いた途端、それまで芋虫のように這いずっていたのが一瞬だけ俊敏に飛び跳ねて身を起こす。 そして少し慌てた様子で歩道脇の植え込みの中に身を隠し、こちらの顔色を伺うように顔を出してブルブルと震えている。 一見どこにでもいそうな、人間に対して恐怖心を抱いている野良ゆっくり。 だがこの公園に住んでいる野良は、他の野良ゆっくりとは少し違う。 この公園に住んでいる野良ゆっくりは特別臭くて汚い上に、何時も何処か傷ついている。 その上野良ゆっくりの9割ほどは、大抵リボンや帽子を失っているのだ。 別にこの公園が特に汚いとか危険ではないのだが、ゆっくりにとっては地獄以外の何物でもないのだ。 まずはこの公園の入り口だ。 この公園の入り口は少し傾斜が付いているのだが、そこには雨などで滑らないように地面がヤスリの様に加工されている。 赤ゆっくりや子ゆっくりがこの上をうっかり這うと、すぐに底部の皮がボロボロになり二度と這う事が出来なくなる程のこの入り口。 成体ゆっくりでもあまりの痛みに小便を漏らし、数日は這う事が出来なくなるらしい。 このお陰で野良ゆっくり除けにもなっているが、うっかり公園内に進入した野良ゆっくり達にはトラウマとなり、二度と出られない地獄の門になっている。 そして第二に、この公園の植え込みや木である。 近所の老人が役所から依頼されて手入れをしているらしいので、それは綺麗に刈り込まれているのだが、それが野良ゆっくりにとってはそれが凶器となっている。 刈られたばかりの植え込みは見た目は綺麗であるが、切られた枝や葉は鋭く、植え込みに隠れようとする野良ゆっくりを傷付ける。 傷つきたくない、痛い思いをしたくない野良ゆっくりは隠れる事をしないのだが、そういう者は野良猫や子供のおもちゃになるか、カラスのエサになるのである。 それ以外にも散歩中の犬や、人間にも注意しなくてはならない。 犬にもおもちゃにされる可能性もあるが、下手に歩道を歩いていると、通行人に蹴り飛ばされるか、ゴミ箱に捨てられる。 故に身を守る為には、嫌でも植え込みに身を隠さなくてはならないのだ。 その上、ここの管理人は丁寧に芝も刈って行く。 刈られた芝は野良ゆっくりにとってはとても痛いらしく、公園の移動は基本歩道を使う事になる。 こうして日々暮らしているだけで植え込みに隠れる事を強要され、体は傷だらになり、リボンや帽子もボロボロ、やがてちぎれて無くなってしまうのだ。 この公園で暮らしている野良ゆっくり達の住居は、主にベンチの下や公衆便所である。 ダンボールなどは当然持ち込まれる事もないのだが、たとえあったとしても管理人に撤去されるだろう。 だがベンチの下や公衆便所に野良ゆっくりの食料の蓄え、寝床なども置く事が出来ない。 これもそんな物があれば、すぐに管理人に片付けられてしまう。 私物を撤去されそうになり、管理人に立ち向かっていった野良ゆっくりもいるが、そんな野良は植え込みの方に放り投げられ、その間にゴミを片付けられてしまうのだ。 基本的にここの管理人は野良ゆっくりを潰そうとはしないが、野良ゆっくりに対して慈悲の心なども持ち合わせていない。 とりあえず殺さないでいるだけで、野良ゆっくりには無関心なのだ。 そんな管理人のお陰で野良ゆっくりは即殺もないが、ゆっくりと住居を構える事も出来ず、毎晩夜露を凌ぐ為にベンチや便所に身を隠すだけの暮らしをしている。 この公園ではそんな事情から、食料調達も難しい。 ゴミは殆ど落ちておらず、雑草も殆ど生えていない。 殆どの野良は薄っすらと生えている刈り取られた雑草の茎や、わずかに残された掃き残しの葉っぱを食べている。 飢えたせいで土や石を食べるものや、舗装や便所の外壁を舐める野良もいるが、当然そんな事で腹は満たされない。 だが、定期的に食料を確保出来るチャンスがやってくる。 この公園は駅から近い事もあり、週末には酔っ払いが夜によく訪れる。 そして気分の悪くなった酔っ払いは、大抵地面や便所周辺に嘔吐物のお土産を置いていく。 アルコールや、その他刺激物の入ったそれらは当然、野良ゆっくりにとっては毒のような物である。 だが、それと同時に貴重な食料にもなる。 そのまま食べれば当然野良ゆっくり達は死んでしまうだろうが、ここで生活している野良は酔っ払いのお土産に土を混ぜ、それを主食としている。 このおかげで酔っ払いのお土産は一晩で無くなり、公園の美観が保たれている。 それ以外には、時々マナーの悪い犬の飼い主がそのまま放置していく犬の糞。 これも野良ゆっくり達は土と一緒に雑ぜて、食料にしている。 こんな物でも食べないと、この公園で生きていく事が出来ない。 それが嫌で飢え死にした野良ゆっくりもいるが、そんな野良ゆっくりの死体も他の野良ゆっくりの食料になっている。 捕食に走る野良ゆっくりも現れるが、疲弊した体ではろくに戦う事も出来ず、大抵は共倒れになる。 それほどまでにこの公園は、食料がないのだ。 ちゃんと管理されているだけで、野良ゆっくりの地獄になってしまったこの公園。 事情を知っている鬼威惨と呼ばれるゆっくり虐待派も、ここでは特に虐待もせずに人間に怯える野良ゆっくりを眺めては楽しんでいる。 そんな私も虐待派ではないが、こんな状況でも生にすがり付いている野良ゆっくりを見ながら、昼食を取るのをささやかな楽しみにしている。 何かに縋るかのように植え込みの影からこちらを見つめて、私が一口昼食を口にする度に震えながら涙を零す野良ゆっくり。 ここではこれが何よりのおかずだ。 完 徒然あき 挿絵:
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名前にFSRを入れる 名前にFSRいれないとチームのメンバーだとわからないので、必ず名前にはFSRを入れる事。 チャット&掲示板で暴言を吐かない。 基本的に暴言は禁止です^^ 酷すぎるとチームから退団させられるかもですので・・・ 。 野良&フレ部屋での妨害は禁止 妨害はダメです>< 野良はまだしも、メンバーのみんなに嫌われちゃうかもですよ?
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Ruler-支配者 ルースさんのデビュー作! ある日どこかのどの場所で闘いが繰り広げられていた。 その後、一方は旅に出ることを心に決める。 その心意気を感じ取りもう一方も旅に同行する・・・。 プロローグ ざわざわ・・・・・・ 草が風でゆれている 僕達も時の流れで揺れる いつだって僕らは共に戦ってきた 戦乱の世の中僕らは一つの約束をした 何があろうとも何が立ちふさがろうとも 一緒に立ち向かうと・・・・・・ 第1章 夕焼けの綺麗な野原。そこには二人のカービィ・・・・ 一人は青い体、頬には片方三本ずつのひげ、そして赤い帽子 もう一人はピンクの体に羽があるがエンジェルではなく、剣を持ったカービィ 「いくぞ野良!」羽の生えたカービィが言った。どうやら青いカービィは野良と言うらしい 「武器なんかに頼ってるから毎回勝てないんだろ?ソーカー」 今度は野良が羽カビに向かって「ソーカー」と呼んだ。 ソーカーが深呼吸すると 「よし、準備完了!突撃~」 そう言って野良の方へ一気に間合いを詰めて行った 野良は格闘術 ソーカーは剣術を得意としていた。どちらも接近戦向きの武術だが、剣の分だけリーチの長いソーカーがやや有利だと思えた 「返り討ちにしてやるっつーの。[カタパルトシュート]!」 野良が右足を思いっきり後ろに回した。渾身の蹴りを喰らわそうとしている 「へへ、んなことすると足が切れるぞ。[トルネードソードミサイル]!」 ソーカーは羽を使って低空滑空し、剣を野良に向けて回転をした ガンッ ちょうど蹴りが剣にあたり、ソーカーは剣と共にぶっ飛んでそのまま地面に落ちた 「痛~・・・・」 勝負のついたあとのソーカーの最初の一言がそれだ 「ヘ~イ♪また勝ったYO♪」 どこから持ってきたのか野良はグラサンつけていつの間にかDJになって喜んでいた 一章でいきなり戦闘です; ちなみに野良エモンさんは省略してしまいました・・・・・orz 呼び捨てです。そこのところは許してくださいorz 第2章 「ふぅ・・・・・最後の最後まで俺の勝ちだったね、ソーカー」 決闘を終えて数分が過ぎた。その沈黙を最初にきったのは野良だった 「!・・・・最後ってなんだよ・・・・?」 「最後」と言う言葉に少し戸惑いながらもソーカーは野良に質問を問いかけた すると、野良はゆっくり立ち上がった 「俺はこれから旅に出ようと思ってるんだ。だから、ここに戻ってくるまでは君とはしばらくお別れさ・・・・」 野良が言うとソーカーが不満げに言った 「何故だ?なんでそんなことをするんだ?僕には君の目的が分からない・・・・」 「自分では言いにくいけど俺はこの小さな村では強い方だと思う。だけど、それはこの村での話。俺はもっと強くなりたい。力が欲しい。君やこの村を守るための力が・・・・・」 そう言うと、ソーカーは何かを決めたように野良に向かって言った 「なら、僕もその旅に連れて行ってくれよ。僕だってまだまだ強くなりたい。君にいつまでも差をつけられるわけには行かないしな」 ソーカーがそう言うと野良はそれに反対はしなかった 「分かった。一人だけ抜け駆けは卑怯だからな」 そして、二人は互いに拳と拳を合わせた ‥‥‥‥ここから始まる僕たちの、僕達だけの旅が始まる‥‥‥‥ 第3章 旅に出る約束をした次の日、二人は旅支度をしていた もって行く物はあるだけの金貨・カンテラ・食料・護身用にナイフ・それぞれの家に伝わってきた宝玉だ 二人とも両親を無くし、一人暮らしだった 「それじゃあ行こうか」 ソーカーと合流した野良が言った 「てか、宝玉なんて持ち出してもいいのかな~・・・・」 ソーカーは宝玉を持ち出すことに少しためらっていた 宝玉は、手のひらにおさまるぐらいの大きさで、ハンマーで思いっきり叩いても壊れない。野良はこいつに何か特別なものを感じた だからこれを持って行こうと言い出したのだ 野良のは赤、ソーカーは他の家とは変わっていて虹のように色が複数ある。しかも動かしてもいないのに色そのものが動いていた 「よし、そろそろ行こう。いつまでもここにいるわけには行かないし」 野良はそう言うと歩き出したそれに続いてソーカーも歩き出す (この村を守るって言ってたけど、もう戻れないかもしれない。だから、今のうちに言っておきたい・・・・・さようなら・・・・・) 第4章 野良とソーカーが旅に出て数日間、修行をしながら歩いていた 修行と言うのは熊や猪とまともに戦いを挑んだり、夜に煙を立てて山賊と相手したりする事だ そしてしばらくし、街に出た。 街の名は「デュラン城 城下街[デルミス]」 一国一城の主のデュラン王家の城がある街で、野良達の故郷からは結構離れた場所にあった しかも、不思議にもその町は人間とカービィが共存していた。世界でたった一つのこの街には始めは野良たちも驚くほかは無かった 「やっと街に出たな・・・・」 旅の修行に疲れたのか野良は元気が無かった 「でも、山賊からは金を巻き上げたし結構財布の中はあるから何か買って食べようよ」 修行中で出会った山賊は少し痛めつけて脅してやれば簡単にお金を出した。しかし、金はあっても既に食料が尽きてしまっていた野良達はかなり空腹らしい あっさりと食事を済ませた野良達は一つの張り紙に目をやった。内容は [デュラン王家、リスナ嬢暗殺予告受けし。これに対応すべく用心棒求む] と書いてあった 「えっとちょうど受付が今日までで、暗殺予定も今日なのか。 どうする?」 ソーカーが野良に対して質問してきた 「いいんじゃない?報酬金もかなりの額だし、修行の成果を試すのにもいいと思うよ」 野良は「守る力」がどれだけ身についたか試してみたかった しかし、今までの修行ではただの「攻める力」の修行なのだが・・・ そして受付を済ませ、まずは国王とやらに挨拶に行った。 「おぉ、ようやく用心棒が来たか。名は?」 どうやら用心棒は野良達だけらしい。これだけの大惨事に国民は何をやってるんだか 「左の者は野良と言い、右の者はソーカーとの事です」 受付にいた人間の兵士が簡単に説明をした 「ふむ、リスナの命はお前たちにかかっている。頼んだぞ」 国王はそれだけ言うと、王室へ入ってしまった 野良達はリスナの部屋で待機した。ちなみにリスナは17歳で、生まれ付き病弱な体をしている。そのため既に寝てしまっていた 「予告の時間はもう少しだな。暗殺と言う事からして相手は4、5人で来ると思うから気を付けろよ」 野良は慎重に言う 「分かってる。もう少しだ・・・・・・来る!」 ガシャン!! ガラスの割れる音がして数人の人影がいた 野良の推測どうり5人だ 「いくぞ!戦闘開始だ!!」 第5章 寝室の中では既に戦闘が始まっていた 相手は5人。人間3人とカービィ2人の編成だ もちろん先手は取らせなかった。野良は見た目で一番厄介であろう人間をまず狙った 敵は巨体でさらに厚い鎧を身にまとっている。2メートルはある しかし、カービィは人間に比べ身体能力が異常なのだ 「くらぇぇ!スパイラルキック!!」 野良がそう言うと、足を揃え、揃えた足を敵に向けて高速回転しながら突撃した 他の奴らはそのスピードと回転力から推測される破壊力に恐れ、手出しをしようとしなかった グシャ!! 鎧がへこむ音がして巨体はあっけなくその場に倒れてしまった ソーカーは、人間とカービィ一人づつ相手をした。 人間の方はナイフを投げ、カービィの方は剣を構え走り出し、一気に間合いを詰めてきた ズバ! 人間と、接近してきたカービィは一瞬にして傷だらけになり、いつの間にか宙を舞っていた ソーカーが[スターソニックブーム]を使った証拠だ 翼と足に星の力(ソーカーの持つ特殊な魔力)を集中させ、何もせず一気に相手の後ろまで駆け抜ける (このとき余計な動作をするとスピードが落ちてしまう) 目にも止まらないスピードで横を駆け抜けられると走った後の周りは真空状態となり目に見えない風の刃に切り刻まれる事になる 合計3人倒した。残りは2人、戦闘能力で考えるならこっちの方が圧倒的有利だった。だが、油断は出来ない だが、忘れてはいけないのが背後のベッドに寝ているリスナだ。 連続した遠距離系の攻撃でやられてしまっては守りきれない 「・・・一気に片付けるよ、ソーカー・・・」 「!・・・・[あれ]をやるんだね」 第6章 ソーカーの言った[あれ]とは、旅立つ前日(最後の決闘の日)2人はある練習をしていた 二人の技の長所を掛け合わせた[合体必殺技]の事だ もともと、昔からの親友同士しなわけなので目を合わせるだけで合図は必要ない だが、組み合わせ次第では威力が半減してしまうためにどう組み合わせるか迷っていた 相手はさっき戦った3人とは違う。目つきで分かる、人間は鷹のような鋭い目つき(何故かカービィの方はこちらからでは目を見る事が出来ない) カービィの方はカタールを装備している。飛び道具の危険性はゼロだ 人間の方は装備がない。後ろに「くない」か何かを持っていると予測できた 野良は二人がかりではなく遠距離が一人でよかったと思った 「よし、やるよ」と、野良が小声&早口でソーカーに喋った そして、ソーカーが小さくジャンプしたかと思うと剣をカービィに向け、自分の両足を揃えた それと同時に野良はソーカーの足を思いっきりけった 「[キックカタパルト・スパイラルソード・ソニックブーム]!!」 随分と長い技名を言い終える前に暗殺者2人を片付けてしまった 恐ろしい破壊力を秘めたこの技は城の(寝室の)壁をあっさり粉砕し、約8メートル下の庭に植えていた木までも全て斬り倒してしまった 別にこの技を今しなくても良かったわけだが今回の用件は[リスナの命を守る]という事だけだったので2人とも遠慮はなかったらしい 暗殺者5人まとめて吹き飛ばしたこの技は結構騒音が凄いため、寝ていたリスナも起きてしまった 「んに~・・・・・」 暗殺者を吹き飛ばし、ソーカーが帰ってきたときリスナは本当に王家なのかと疑うような声で目が覚めた 「野良~、壁にぶつかった時に剣が壊れた~・・・・・」 愛用の剣がぼろぼろでとても悲しそうな目でソーカーが言った 「しかたない、武器屋で同じようなものを探すしかないよ」 野良よ、そういう問題ではないだろう・・・・ 第7章 そして、朝になり再び謁見の間に野良達はいた とりあえず気絶させた3人は捕まえたが、残った2人は逃げられてしまった 捕まえた奴らは今、牢の中である 「昨晩はいろいろ支障はあったがご苦労であった。わが国の兵でも暗殺者相手に無傷でいられるものはいないと言うのにたいした者たちだ。おい」 王がそう言うと兵は大きな袋を差し出した 金貨だ。袋いっぱいの金貨が詰められていた。しかし、ソーカーは喜んでいない あれだけ愛用していた剣が砕けたのを見れば無理もない。合体技するのがいけないと思うのだが。 それか数秒後にリスナが出てきた。 髪を整え、夜の時の情けなさが無かったかのように今はシャキっとしている 「ソーカーさん、これを」 とリスナがそう言って差し出したものは剣だ。ソーカーに合いそうなサイズの剣を国宝の中から探してきていたのだ 「リ、リスナ!!それは国宝の中でも貴重な・・・」 「父上!私の命も守れず他人に守らせ、さらには自分は昨晩何処かへ逃げていた方が何を言いますか!」 慌てた国王に対してリスナはキッパリと言ってやった。言い終わるとソーカーに渡した 「これを・・・・僕に・・・?」 国宝を貰うのも迷ったが結局リスナに無理やり渡された 剣は国宝と言うだけあってかなり豪華だ。しかも、鍔の中心には大きな穴が開いている。 どこかで見た事あるような大きさの穴だったがそんなことはどうでも良かったらしい 「では、あなた達の旅の先に幸福がありますよう・・・・・」 リスナはそう言った後どこかへ行ってしまった。「ソーカー、良かったじゃん。いい剣貰えて」 野良は羨ましそうに剣を眺めながら言った 「うん。振りやすいし軽いし、頑丈そうだけど・・・・・」 やっぱり物足りないらしい …………オーイ………… 何か聞こえてくる。声からして女の人だろう。しかし、どこかで聞いたことがある・・・ (;-Д-)Σマサカ!? 予想は的中した。リスナだ。しかし、貴女のような服装ではない。動きやすそうだが・・・・。 「待ってよぉ・・・・追いつくのに結構時間かかったんだから」 リスナが言うには警備の目を盗んで逃げてきたらしい。そして今も・・・・ 「見つけました!リスナ様、お待ちください!!」 兵士がそう言うとこっちへ走って来る 当然リスナは逃げた。それを追いかけるように野良たちも走り出す 「何で逃げるんだ?わけ分からん。」 と野良は言った。確かに逃げた意味が分からん 「一緒に旅がしたくなった。それだけじゃ駄目?」 「絶対他に理由があるだろ」 普通に勘がいい野良にはごまかせない 「・・・・」 「まぁいい、理由はいいから旅の邪魔しないでくれよ」 「でも、現に今邪魔してるよね・・・」 ソーカーは言ってはならない事を言ってしまった 沈黙のまま走り続け外に出るとやっと兵士は諦めたらしく後ろには見えない 「良かった~、やっと逃げれた・・・・」 リスナは一息つく 「あんたが逃げるからだろう・・・・」 野良が突っ込む 「いいじゃん、いいじゃん。逃げ切れたんだし♪」 全然よくないぞ、リスナ・・・。てか、病弱な体じゃなかったのか!? そして再開される、野良達の旅。次に着く街には何が起こるのだろうか・・・・ 第8章 デルミスを出て2日、野良たちは次の街に着いた その名は[ルドスア] いろいろなギルドのある街だ 旅人にとってまず行きたいところ№1らしい 修行者もよく来るらしい 「あぁ~、疲れたぁ・・・・」 体力の無いリスナは疲労が酷い 「後悔するぐらいなら城にもどれよ」 野良は容赦無しだ 「うぅ~・・・・」 そんな会話が続く中、一人の男がこっちへやってくる 槍を持っているが、騎士ではなさそうだ 赤い髪、体は包帯を巻いている。胴には鎧の一部であろう物を着けている しかも、それには宝玉がはめてあった 「お、早速発見か!?」 どこかふざけている。喧嘩でも売っているのか? 「お前誰だ?俺たちになんか用なのか」 何が言いたいのか分からないのでとりあえず野良が代表して言った 「いや~、国王命令でね。早速だけど、リスナ嬢には城に戻ってもらうよ」 赤髪がそう言うと回りに居た人の大半がこっちを向いた。全員仲間らしい 「いったい何者なんだ!?こいつら・・・・・」 いきなり集中的に受ける敵対心にソーカーは驚いていた 「もしかして、あなた達・・・傭兵・・・・?」 リスナが口を開いた 「そ、 国王に雇われてね。傭兵って言っても最近は何でも屋になってきてるけど」 そして、赤髪が指をパチンと鳴らすと一斉に襲い掛かってきた ビュンッ! 仲間の中でソーカーが一番に飛び出した 一気にソーカーは赤髪にスターソニックブームで間合いを詰める しかし、相手も早い。本当に人間なのかと思う 襲い掛かってきた他の輩はソニックブームに飲まれて一掃された キン! ソーカーの剣が相手の中に埋まっていた宝玉を外した。そしたら赤髪に変化がおきた 「くぅ・・・・・」 赤髪の体が光出し、カービィになってしまった 「え・・!?」 三人とも目を丸くした。さっきまで人間だったはずだったのにカービィになってしまったのだ、無理も無い 「お前、本当に何者なんだ・・・・?」 「傭兵だって言っただろう」 質問の意味が違うぞ・・・・・ 第9章 色々と混乱して数分がたった 赤髪の名前は「グニル」 傭兵ギルド[オルディス]のギルドマスターだ 「しかし驚いた、宝玉にそんな力があるなんて・・・」 グニルの説明によると、宝玉は色々な使い方があるらしい 飲み込んで発動したり、武器に装着し真の型を見出したり、加工してそのまま宝玉に秘められた力を最大限に引き出したりする ちなみにグニルは飲み込んで発動するタイプの宝玉らしい 宝玉の効果は色によって変わる。どの色がどんな力を持っているのかはまだ分かっていない 「とにかく、リスナ嬢には城に戻ってもらう」 人間化したグニルが言う 「ぅぅ~・・・・・私はぁ、旅を始めたばかりで何もしてないのに帰りたくないぃ~・・・・」 「口調がおかしいぞ、お前。それと、グニルの言うとうり城に帰れ」 野良は容赦しない 「なら、国王が出した金額を上回る金を出して雇っちゃえばいいんじゃない?」 ソーカーは結構頭が働く、どちらかと言うと野良の方が切れるのだがこういうことに関してはソーカーが一歩上だ しかし、国王だけあって出す金額が違う 野良達は暗殺の件で貰った金貨の3分の2を取られた 「これでまだ旅が続けれるんだね♪」 野良とソーカーが泣く中、唯一喜んだのはリスナだ 金持ちの姫様なだけあって金銭感覚という奴が無いのか 「この街を出るときには一言声をかけてくれ。望むなら、旅仲間を一人選んで連れて行かせてやるから」 「じゃ、あなた」 即答で答えたのはリスナだ。しかも、指を差した先にはグニルがいた 「おい!それはまずいだろ。大体ギルドマスターなのに居なくなったらそのギルドは解散じゃねぇかよ!」 さすがは野良、いい事を言う 不思議なことにグニルは断らなかった そしてルドスア滞在から3日がたった 「じゃ、行きましょ♪」 のんきなものだ、旅を遠足かピクニックと勘違いしているのだろうか 「おかしらぁ~、行かないでくれぇ~・・・・」 ギルドメンバーの一人が言った。次期ギルドマスターということで彼が今後を引っ張るらしい 「じゃぁな、みんな」 それだけ言うと旅立ってしまった。特に思い残しが無いらしい。 第10章 ルドスアから離れた野良たちは早速修行にかかった 「どぉりゃあ!」 野良が狼の群れを蹴散らしている。修行の最中だ 「スッ!」 ソーカーは効果音らしき音を自分で出しながら熊を狩っている 「オラァ!!」 グニルは槍を使わず拳で盗賊を相手している 三人とも競っている。誰が一番早くリスナを救出するか そもそもの提案はソーカーだ。リスナをわざと盗賊たちに拉致させ討伐&修行を行おうとの考えだ 早速それぞれの獲物を狩った野良たちはリスナを担いだ一人を逃がした 尾行し奴らのアジトを探り、頭ごと潰させる予定でいる 万が一のことがあってもリスナには宝玉を加工したブレスレットがある 魔法の一つや二つは赤ん坊でも出来る初級者向けだが・・・ 「お、あったあった。盗賊の巣が」 そこには一つの洞窟があった。多分そこだろう 一気に突撃した野良たちは先陣にソーカー、野良、グニルという順の一列で行った。まず、ソニックブームで吹き飛ばし 壁に叩きつけられた盗賊に野良が追い討ちをかけ、グニルがしとめそこなった奴をに止めを刺す作戦らしい。それでは競えないだろう・・・ しばらく蹴散らすと、広いところに出た(結局洞窟の中だが) いっそう派手な服装をしている奴が2人いる。弱そうだが、そいつが首領らしい 「おぅ、おめぇら。俺達の子分をかわいがってくれたそうじゃねぇか。それじゃぁたっぷりお返ししねぇとなぁ・・・」 かなり目つきが悪い 敵は人間とカービィ、総勢50人くらいだろう 数ではかなり不利であろう状況だ・・・・ 第11章 3対50・・・・どう考えても不利だ。 しかし、3人は数かまわず突っ込んだ 「早い者勝ちだからな」 野良がソーカーとグニルにそう言うと走る速度を一気に上げた ドンッ! 野良の蹴りで一列が壁に埋もれた。 ヒュン・・・・・ザシュザシュザシュ! ソーカーのスタソニで3列はブッ飛んだ ズガガガガ! グニルが槍を横薙ぎに振ると横一列が倒れた これには頭二人も目を丸くした。50人の軍勢がたった3人にボロボロというありさまを見れば当然だろう それから全滅させ一番に到着したのはソーカーだ ソーカーは無言のまま剣を喉もとに突きつける 「わ・・・悪かったよ・・・・ほ・・ほら・・・お・・女は返す・・・だ・・だか・・・グヘ!!」 ソーカーは何もしていない。野良が蹴り飛ばした盗賊の一人がちょうど顔に当たりそのまま気絶してしまった もう一人の頭はどこかへ逃げてしまった 「ま、いいか・・・・」 ソーカーはそう言うとリスナを縛ってした縄を切った 「ふぅ・・・・皆酷いよぉ・・・。私を道具みたいに扱って・・」 「修行しないだけマシだろう」 リスナは筋肉がつくのが嫌いらしい 「ま、助かったんだからいいや」 良くない良くない・・・・・ 第12章 盗賊との相手を終え、街に到着した野良たち たどり着いた街の名前は「パルグ」人間だけの街だ しかし、街の人は野良たちをじろじろ見ている 中にはひそひそと小声で話す人も、ちまちまいる 特にこの街でもカービィというのは珍しくもなんとも無いはずだ そんな事を思っていると何か聞こえてきた 「・・・・ねぇ、あの人たちって『移動砲台』の・・・」 『移動砲台』という言葉が聞こえてきたその視線からすると野良らしい そんな事を考えているといきなり人々が群がってきた 「本物だ!あっちには『光の翼』もいるぞ!!」 多分ソーカーのことだろう 4人はしばらく逃げ、民衆をうまく撒いた後、裏路地で出会った老婆に話しを聴いた その老婆の話によると、盗賊を狩りたて懲らしめている小さな英雄のうわさが国全体に広がっているらしい その英雄というのが野良たち一行だ 野良は蹴りの威力が大砲並みという事から『移動砲台』と言う異名がつき ソーカーは瞬速の移動力を持つため『光の翼』になったらしい 「て、勝手に英雄にされてもな~・・・・」 野良が苦笑いをした 「とりあえず、逃げないと色々厄介だから行こうか」 グニルが久しく喋った 「でも・・・・お風呂~・・・・」 リスナは体を流したいらしい 「仕方ないじゃん。こんなに追い回されたら風呂どころじゃないじゃん」 ソーカーがそう言うと老婆がまた口を開いた 「そうそう、あんたらの腕を見込んで一つお願いしたいんじゃが・・・。ここらには対盗賊の集団があったんじゃが、その集団はリーダーが抜け出しただけでなく、今度はそいつらが盗賊家業を始めおったんじゃ・・・・。どうか退治してくれないか・・・・?」 老婆の表情からしてかなり苦しんでいるらしい。だからその為街人が野良たちを追いかけているという事を理解した 「分かりました。そのことなら僕達に任せてください」 ソーカーは快く受けた 「え~・・私は行かないからね」 さらわれ役というのはもう懲り懲りらしい 「わかった、今回は俺とソーカー、グニルの3人で行く。その間はおとなしくしてろよ」 野良が言うとリスナはうなずいてどこかへ走っていってしまった 「じゃ、早速いくか・・・・・・」 野良を先頭に3人は歩き出した。 第13章 野良達は老婆から貰った盗賊の居場所を示した森の地図を頼りに歩いていた アジトは全部で5つ記してある 考えられるのは、全て本物か、それとも本物は一つだけであとは罠か あるいは、全て違うのか 半信半疑で地図どうりに進むと、アジトらしき洞穴を見つけた 「あれか?」 野良が他の2人に訊くがそんなことは知るわけが無い 「ま、罠なら罠で楽しいんだけど♪」 ソーカーは結構楽しんでいる。と言うよりは謝礼が気になるらしい 「楽しいのか・・・・?」 そんなことを話しながら洞穴に入っていった しばらく歩くと前回と同じように広いエリアに着いた 「お~、いるいる♪」 敵の数は空中から見て200~300程度だ。そういうことから考えるとこの部屋はかなり広い事が分かる。そんなことを考えていると頭らしき巨体の男が口を開いた 「なんだ?チビ2人か」 「2人?こっちはさんに・・・・・!!グニル!?」 グニルはいなかった。どこを見てもいない。逃げたのだろうか・・・? 「よし、お前らちょっと遊んでやれ」 頭がそう言うと、軍勢の中から10人出てきた。どいつも殺気に満ちた悪そうな奴らだ 「グニルがいなくてもいいや。どうせザコばっかでしょ」 ソーカーがそう言うとキレた10人がいっせいに走ってきた ズパァ! 血飛沫が飛んだ。スターソニックブームであっさりと一掃してしまった それを見ていた頭はとうとうキレた 「やれぇ!相手がチビ2人でもかまわねぇ!!殺せ!!!」 頭が叫ぶと約200人の軍勢が一気に走る 野良の目つきが変わる。ここまで真剣な表情をしたのは初めてだ 野良は、自分の宝玉を飲み込んだ。 バチバチッ・・・・バチン!バチバチバチバチ!!! 全身に電気が走る。魔力だ 自分では抑えきれないほどの魔力が体を駆け巡る 「ぐ・・・・・・っっ!」 「野良!大丈夫か!?」 魔力で作られた分身体『分身』で応戦しながらソーカーは言った 「だ・・・だいじょう・・・・あああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 野良の体が光に包まれる。そして、その光が足へ集中する 野良とは別の声が野良から発せられた 「奥義!『白龍閃光脚』!!!」 空を蹴ると光が龍へと変化し軍勢の大半が龍に食われた。 第14章 軍勢を飲み込んだ龍は、壁を貫通し、天へ昇り、そして軍勢と共に消えた 全ての者の動きが止まった。 「恐怖」。動かなくなった理由はそれだろう 一瞬にして100数人の命が奪われたのではなく消えた しかも、解き放ったのは意識が朦朧としているたった1人のカービィによるものなのだから 「逃げろぉぉぉぉぉ!!!」 「食われる!また蛇みたいなものを出される前に!!逃げろぉぉ!!」 「俺はまだ死にたくないんだぁぁぁ!!」 泣き、叫び、逃げる人たちを野良達は見逃した。と言うよりはもう気力が残っていなかった そこにいるのは3人。野良とソーカー、そしてこの穴の頭だ 「だらしねぇ野郎だ!相手はたかがチビなのによ!」 「たいした奴だ。さっきのを見ても強がってる」 ソーカーが言うと、柄の部分で巨体の腹を突いた。 簡単に砕け、あっけなく倒れてしまった 「の、野良・・・・・・!?」 その場に倒れていた野良は寝ていた 体力の消耗が激しい。一か八かの賭けに出て、これだけで済んだのが奇跡だ あれだけ強力な技を使ってもリスクはほとんど無い ソーカーが野良を持ち上げ羽を使い洞穴を出るとグニルと、見知らぬカービィがいた 「だ、大丈夫か!?いきなり地震があったけど何かあったのか!?」 気絶した野良をみてグニルは驚いていた ソーカーは洞窟内での一部始終をグニルに話した 「ふ~ん、この宝玉が・・・・」 野良の内部から吐き出された宝玉は怪しげなオーラを発している グニルは別のアジトを潰していた そのときに街からさらわれていたのがこのカービィだ。名前は「雲雀」と言う 彼はわざと掴まり隙を見て内部から潰して行こうと考えていたが敵の数が多すぎたらしく動けなかったらしい 「・・・・この戦いが終ったら俺も旅に連れて行ってくれ 一群に勝る一人の力が欲しいんだ」 もちろん反対する人はいなかった 「さぁ、残りは3つ野良が起き次第出発!」 そう言うと彼らは少しの時間眠った。 第15章 朝 ついに朝まで寝てしまったソーカー達は野良の様子を見た 「まだ起きない・・・生きてるのは確かだけど・・・・」 仕方ないのでグニルが野良を担ぎ、次のアジトへ向かった 「・・・そうだ、ここに一番近いところは俺一人で行きたいんだ」 いきなりグニルが言い出した 「グニル?こいつらの事何か知ってるの?」 ソーカーは疑問に思った。何故そんな事をするのか 一つずつ潰せばいいのに 「ああ、もしかするとこいつらは・・・・」 グニルはそこで話を止めた 「とにかく、俺は一人で行かなくちゃいけないと思う。そんな感じがする・・・」 「分かった。僕は野良を連れて行くよ。雲雀はどうする?」 まだ慣れていない雲雀は結構黙っていることが多い 「・・・俺は一番遠い奴を取る」 「分かった。じゃあ、僕はここにする。戦力を分けて一斉襲撃だね」 そう言うと3人(野良はソーカーに担がれている)は走り出しばらばらになった 雲雀は目的地に着いた しばらく走り続けると盗賊の集団がいた 「・・・・あいつらだな・・・・」 雲雀はそうつぶやくと目を閉じた。体から魔力がにじみ出る 魔力は煙状で雲雀の頭上で溜まっていく にじみ出た魔力は炎となり、やがて剣の形になっていく 炎をさらに魔力の膜で剣の形に閉じ込めたのだ 「『炎流星』!!」 頭上にある高熱の刃は盗賊めがけて飛んでいく 速度は100㎞は超えている そして・・・・・ ドガガガガガ!!! 強大な騒音とともに盗賊は吹き飛んだ 大半は焼死。高く打ち上げられた者は骨折は確実 横に飛んだ奴を雲雀は1人捕まえた 「ひっ・・・・・」 おびえる盗賊に雲雀は問いかける 「お前達のアジトはどこだ?」 脅すように言う雲雀に盗賊はビビリまくっている 無言のままで歩き出した盗賊に雲雀はついて行った しばらくするとアジトらしきものが見えた 「あそこか・・・・」 雲雀は走り出した。 第16章 走り続けてしばらく、今までとは違うところに出た 草原。一言で言うならそれが一番あっていると思う もちろん、敵は沢山いる。ざっと見て150弱 何故こんなにまでいるのか分からなかった 「待ってたぜ。そのうち来ると思ってた。お前達が他を荒らしまわってるらしいな。俺達が『神人(かみびと)』という事を知ってて立ち向かうなんて、お前らどうかしてるのか?」 一番前にいた男が言った。どうやら集団名は『神人』と言うらしい 「もともと盗賊から守る目的で作られたものを今度は盗賊やってる奴の方がどうかしていると思うが・・・・?」 雲雀は相手の人数に動じず、言い返した 「ちなみに、俺は『レイグ』。現 神人2番神だ」 「だからなんだ?来るなら来るでさっさとかかって来いよ」 「・・・後悔するなよ・・・・行け!!」 レイグが合図すると全員一気に押し寄せてくる 雲雀は瞬時に魔力を練り上げ炎の剣を作る 数は普通ではない 通常のカービィでは、剣を魔力で作る事自体難しいのに雲雀は数秒で20本を作り出した 「くらえ・・・『炎流星群』」 150対20では明らかに全滅は不可 しかし、炎剣は相手に当たらず寸前で地面に刺さると急に爆発した 肉の焼けるにおいがする。しかし、それが人間の肉だと知ってるとかなり吐き気がしてきた 150人中半分は爆死か焼死。生きていてもある程度のやけどは負っている 残ったのは20人強。間合いを詰めてきた 一人目は剣を持ち、こちらへ攻め寄る。剣を右に避けると左右から2人目と3人目が挟み撃ちにしようとする。雲雀は右側をかわし、左側を魔力で作った透明の手甲で受け流した 左の人間は右側の人間の首より少し下を斬ってしまった それでも間違いなく即死だ 返り血を浴びた左側の人間はひるんでいる隙に雲雀の火炎球をくらい焼死した 今度は残った人間が四方八方から突きの構えで突撃する すかさず雲雀は魔力をレイグとの戦いに必要な分だけ残し、他は全て開放した 突如、雲雀のからだが閃光を放つ。 [サンライト]十字架のような光が無数に放たれ、やがて全てを飲み込んだ 焼ける音と爆発する音が同時に聞こえた。光がおさまると、雲雀の周りの草は焼け焦げ、突撃してきた人間は骨すらも残っていなかった。 「やるな。まさか俺が相手するとは思わなかったよ」 レイグがそう言うと剣を抜いた 「・・・俺は・・・・ここで倒れるわけにはいかないんだ!!」 雲雀の目つきが一層細く、鋭くなる 雲雀から落ちた汗の雫が合図となり、同時に駆け出す 先手はレイグ、右に剣を振る 雲雀はそれを飛び跳ねて避け、魔力を込めた蹴りを繰り出す レイグはそれを交わすためにしゃがみ、右に振った剣を今度は左へ振る 空中で、しかも蹴りをはずして隙だらけの雲雀は、致命傷を避ける為に身をひるがえす 左足をかすった雲雀は魔力で作った火炎球を3発、レイグに撃つ 1発目はかわしたが2発くらった 左肩と胴を炎が包む。しかし、燃えている事も気にせずすかさず突撃。そして縦に剣を振りかざす 雲雀はそれを避けようとせず前へ走った。一気に間合いを詰める カービィの手で触れる事が出来るぐらいの距離まで接近した そこから顔面に全魔力を込めた蹴りを当てた バキッ!! あごが砕ける音と共にレイグはその場に倒れた 気絶だけですんだ。かなりの強敵だった 「これで魔力を操作できたら。俺の負けだった・・・・・」 それだけ言うと雲雀は出口へ歩き出した。 ~解説~(ぇ 『神人』 元、盗賊に対抗すべく作られた組織 結成時は総勢30人ぐらいだったらしい 『~番神』 神人の階級みたいなもの 「~」には数字が入る 1番神から5番神までの5階級まであり、今回登場したレイグは神日との中では2番目に強い 1番神と2番神ではかなり差があるとか無いとか・・・・ 第17章 一方グニルはゆっくり歩いていた 何か考えるような表情だ 洞穴はいくつかの分かれ道になっていた しかし、グニルは迷わず歩いている。まるで、この道を知っているかのように そして、光のさすところに出た そこは、白い壁が一面に広がっている、とてつもなく広い部屋だった やはり、ここにもかなりの軍勢が立ち並んでいる 「・・・・後ろにいるんだろ?顔出せよ。レヴァン」 グニルがそう言うと、軍勢をかき分けるように一人の男が出てきた 手には槍を、服装は全身に鎧をつけている 「久しぶりだね『元 神人一番神グニル』」 レヴァンがそう言うとレヴァンの周りにいた軍勢が少しどよめいた 「何故盗みを働き、人々に武器を向ける?本来の目的はどうなったんだ?」 グニルはレヴァンに問いかけた。そして、再びレヴァンの口が開く 「ここを抜けてから、君は本当に何も知らないんだね。教えてあげるよ。君が抜けて数ヶ月が経ったある日、一人のローブを身にまとった男がここに来た。そして、彼はこう言ったんだ 『我に従え、されば死という名の運命から開放しよう』 とね 僕は迷ったけどそれを受け入れたんだ。そして、僕達、神人のメンバーは共通の『イレズミ』を貰ったんだ。それからというもの、力が溢れてきたんだ。そう、この世界を支配するほどの力が!」 「・・・ふざけるな!!そんなもの、存在しない事を俺が・・・今、証明してやる・・・・!!来い!!!」 グニルがそう言うとレヴァンを先頭に軍勢が迫り来る 迷わず魔力を開放したグニルはその魔力を全て槍へ、そして、槍の刃先に集中させる 「わが身を包みし聖なる風よ、今、その力を我が槍『ゲルグ』にそそぎ愚かなる者に神の裁きを下せ!!『トルネイズツイスト』!!」 グニルが文言を唱えると、グニルの持つ槍が輝き始めた そして、その槍を投げると、横に竜巻のようなものが発生し軍勢を無差別に切り刻む 残っていたのは、レヴァンただ一人。それも無傷で 「さぁ、ここからが本番。だろ?」 「分かってるならさっさと構えろ」 第18章 一方野良&ソーカーは戦闘の真っ最中だった 野良は既に起きていて軍勢を叩き潰していた 「くっそ~・・・・寝起きの運動ってなんだか変な感じがするぞ!?」 多少のふらつきがあるものの、無傷で敵をなぎ払う野良 「あ、そうそう。新必殺考えたんだ」 どうやら寝ている最中、夢の中で修行をしていたらしい 野良は、被っていた帽子を手に取り、それを投げた [ブーメランキャップ」 魔力で硬化させた帽子を相手に投げる技だ 帽子のつばの部分は魔力で押し潰してあり、ナイフのように切れる 投げた帽子は敵を倒し、野良の元へ戻ってきた 「やるぅ・・・・僕だって新技ぐらい・・・・」 そう言うとソーカーは剣を縦に振り下ろした 振り下ろした剣は地面に刺さり、剣の先から魔力が注入され、魔力の塊が相手を切り裂いていった [ビームブレイド] 剣先に魔力を集中させ、地面へ突き立てることにより発動する 魔力はそのまま直線に飛ぶ。魔力をコントロールする事が出来ればビームブレイドそのものを操る事も可能 どちらの技も狙いはこの穴の頭だった 神人3番神 ミヨル 雷を操る魔力に長けた人間だ 「・・・ふん!!」 ミヨルが手を左右に広げたかと思うと ブーメランキャップも、ビームブレイドも弾かれてしまった 「魔力で作ったバリアか・・・」 野良とソーカーはすぐに理解した。遠距離では勝ち目が無い 「野良、この技も合体できそうじゃないか?」 ソーカーが提案した。どんな技になるのか 2人は小声で会話をし、同時にうなずくと互いに魔力を開放した 「無駄だと言うのに・・・・」 ミヨルは腕を組んで立ちはだかっている。相当の自身があって言っているのだろう そして・・・・・ 「くらえ!!『ビームキャップブレイド』!!」 同時に言うと、同時に技を繰り出した 野良が帽子を振りかぶると、その帽子をソーカーが突いた 突いた剣はビームを作り、野良の帽子をビームが包む そして、剣と帽子が別れ、二手による同時攻撃が炸裂した 帽子はサイドから、剣は正面から攻撃した どちらもビームをまとい、一時的な圧縮で切れ味が鋭い パキンッ・・・・ とうとうミヨルのバリアは砕けた 剣と帽子は勢いを殺されその場に落ちたが、魔力の消費でミヨルもその場に倒れた 「強かった~・・・・」 ソーカーは汗まみれの状態だった しばらくやその場に座り2人共休息をとった 「俺たち、組んでてよかったな・・・・・・」 しみじみ野良はそう感じていた。 第19章 キンッ キンッ 刃同士ぶつかり合う 「いい加減、お前もイレズミを貰い受けろ!」 レヴァンが刃を交えながら喋る 「ふざけるな!そんな物は何の意味も持たない!!」 応戦しながらもグニルは言葉を返す グニルが鋭いつきを放つ しかし、レヴァンは刃の先で返し、隙だらけになったグニルを横に薙ぎ払う それをとっさにしゃがんでかわし、槍を縦に振り下ろす どちらも武器は槍だけの真剣勝負 「つっ・・・・」 グニルの槍がレヴァンの頬を掠めた 「なぁグニル・・・・俺は楽しいよ。お前との決闘が」 (何かが変だ・・・様子がおかしい) 「俺は俺じゃないんだ。この意味分かるか?」 レヴァンによる突然の発言はグニルには解釈不可能だった 『この体を支配しているのは俺なんだよ』 レヴァンの口は動いていない だが、明らかにレヴァンから聞こえてきた 左の手の甲からだ 「何だ・・・?一体なんなんだ?」 『俺は、[あの方]の魔力から生まれたイレズミ。別の生き物に刻まれた時、その体は俺たちの物になる。つまり、別の意識が宿るのさ』 「!!」 グニルは戦意を喪失した 手から槍が滑り落ち、驚いている 『戦う気がないなら、お前には用は無い[あの方]は殺すなと言ったが、やはりお前は死ぬべき存在だ』 そう言うとレヴァンの体が槍を振り上げた 『楽しかったぜ。あばよ』 ズブッ 肉に刃が刺さる鈍い音がした しかし、槍が刺さっているのはレヴァンの体だった 『ぐ・・・なぜ・・・?俺の意のままに動かない?』 今度はレヴァンの口から声が出た 「へ・・・・お前にいつまでも操られるわけにはいかないんでな・・・」 「レ、レヴァン!!」 「グニル、すまない・・・お前ばっかりは失いたくないから・・・」 『馬鹿か!?お前が傷付こうが俺には関係ない!』 「だ・・・だが・・・こうすれば・・ど・・どうなる・・か?」 体に刺さった槍を自ら抜き、左手に刺した 『ギュ・・・ギュル・・・・!』 「ざま・・・みやが・・」 レヴァンは意識が途切れそのまま地面に倒れた 「格好付けやがって・・・・」 第20章 「・・・なんだよ、これ・・」 その光景は全員が言葉を失った 神人を壊滅させ、野良達は雲雀、グニルと合流し、街に戻ってきたがその街が今火の海に飲まれていた 街に戻る際、ソーカーは新たに[ツバサ]と名乗る事にしたらしい 一体何のつもりなのだろうか・・・ 「とりあえず、早く戻ってリスナの消息を確かめるんだ! 間に合わなかったら取り返しが付かない!!」 ツバサが言うと、全員が駆け出した 野良とツバサはリスナを探し、雲雀とグニルは人命救助に当たった そして、街に入って数分後、野良の前に人影が現れた 「誰だ?早く街から離・・・?」 人影は、人間の男だった全身を黒のローブで身を包み誰かを担いでいる 「リ、リスナ!!」 男が肩に担いでいる人物、それはまさにリスナだった 「ほう、この娘の知り合いですか。それにしても一日で神人を壊滅させたのは驚きですよ。野良さん」 「何故、俺の名前を知っている?街に火を放ったのはお前か?」 「さぁ?それはどうでしょう」 とぼけた男の反応に野良は少し腹が立った顔をした そして、野良は男に向かって走り出した 「おっと、こっちにはリスナさんがいます。動けば命の保障はありませんよ」 男はそう言うと、ローブの袖からナイフを出し、リスナの首へあてた 「この娘は我々にとってとても重要な役割を果たします。何を隠そうデュラン王家の第一位王位後継者なのですからね」 「の・・・野良・・・」 呻いたような声でリスナは野良の名前を呼んだ 助けを求めるかのような眼差しは周りを囲む炎によって紅く染まる 「ともかく、あなたたちはこの火をどうにかする方が先決では? このままでは関係の無い人たちまで犠牲になりますよ・・?」 笑いながら喋る男に少々苛付かされながらも野良は男を睨みつけている 「では、私はこの辺で」 それだけ言うと男はどこかへ消えてしまった 「くそ!逃げられたのか・・・・俺は・・・何も出来なかったのか!!??」 隣町の消防機関の人たちが火を消している中、野良は地面に拳を叩きつけ、そのままだった。 第21章 火はおさまり、再び終結した野良達だったがしばらく沈黙の状態が続いた 「・・・・どうする?」 沈黙を切り開いたのはツバサだった 「どうするも何も、あいつから救い出す!わけが分からないままで終らせるわけが無いだろ」 野良はそう言うといきなり立ち上がった。しかし 「・・・・・スラル」 と、雲雀が囁くと同時に全員の視線が雲雀に移った 「何か知ってるのか!?」 神人を囮に使われたグニルの言葉には力が込められていた そして、雲雀はグニルの問いかけにうなずいた 「・・・・あいつは、世界を支配すると宣言した奴」 それだけ雲雀は言った 「世界を・・・・支配?」 ツバサは疑問を問いかけた。ツバサだけでなく野良とグニルもそうだろう そして、再び雲雀はうなずく。さらに雲雀は何かを取り出した 「・・・・・・この魔玉を使って破壊する。全て、スラルの選ぶものだけを残して。あとは、それ以外のものを破壊するだけ」 それは、野良達が宝玉と呼んでいた物だった はっとして、野良とツバサはそれぞれの魔玉を見つめた そして、野良が口を開いた 「なるほど、リスナはスラルに選ばれたってわけか」 「野良、何納得してんだよ」 ツバサが言うと沈黙が続いた 急に野良が立ち上がり、歩き出した それを見たツバサは野良に問いかけた 「ちょ・・・野良、どこに行く気なんだ?」 「ここで黙って世界が壊れるのを見ているより、手当たり次第にスラルを探す方がましだ」 それに呆れたのか、ツバサもそれに続いた、雲雀とグニルもそれに続く 「それじゃあ、世界破壊計画を阻止しに行くか」 4人はただ歩くのではなかった なるべく強い魔力が感じられる方へ、その方向へ・・・・ 第22章 さ~て、そんなことで世界防衛の旅が始まった野良たち 一体どんなもんが待ち受けているのか!? 「まず、情報を集めよう。それと、武器も買い揃えたほうがいい」 野良達が行き着いた街は、交易を中心として栄えた『ベネク』 スラルの情報を集めるために訪れた 「まぁ、僕には宝剣があるからいいや」 ツバサは、前にデュラン王家の宝剣を貰っていたので武器を新しくする気はないらしい その宝剣を見てグニルが言った 「でも、その剣不思議だな。使い続けても刃毀れ一つ無いなんて」 そして、野良が雲雀に欲しい武器を訊いてみたところ 「・・・・・俺は武器はいらない」 と答えた 魔法を得意とする雲雀は魔力が最大の武器らしい 「まぁ、それぞれでスラルについて調べてみよう」 野良のが一言言うと、散開して情報収集へと行動を移した それから2時間後 「・・・・誰だよそいつ」 呆れたように言ったツバサは雲雀の隣にいた見知らぬカービィにかなり疑問を持っていた。体はオレンジで目は縦に細い。何故かカンテラを常時持ち歩いていた 「・・・・・『からすくらげ』だって」 「ど、どうもからすです。スラルなら撲知ってます」 とそんな会話が続きからすくらげ(以降『からす』)はスラルについて語った 「スラルは、人間の中でも珍しい膨大な魔力を持つ男です 噂ですけど隕石を落とす事や空間に穴をあける事も出来るみたいです。もちろん普通はそんなことは出来ません 実際に見たと言う情報も結構あります。しかも、世界を支配するとか、馬鹿げたことも言っているようですが支配は出来なくとも滅ぼす事ならあいつにはたやすいでしょう・・・」 からすはそれからも情報ラッシュで全員の脳内の整理が追いつかなく無くなったところで 「ちょ、ちょっと待ってくれ。頭が・・・・」 野良がようやくストップをかけた 「と、とりあえず手強い相手ってことは分かったよ」 ツバサはそれだけ言って、一息ついた 「あ、それと、撲も仲間として連れて行ってくれませんか?これはおいしい情報が待っているような予感がするんだ!」 そして、からすは野良たちのたびに加わった『情報屋のからす』 彼は果たしておいしい情報を手に入れることが出来るのか!? 第23章 からすを仲間に(?)野良のたびは続く。 てか、ほんと久しぶりに書くなぁ 一向は魔力のより強く感じる方向へと進む たどり着いた先は鉱山らしきものだった 「・・・ここどこだ?」 野良が呟くが誰も答えるはずも無かった。だが 「ここは魔玉を掘り出す鉱山だよ」 「!!」 全員の目線はからすに行った 「おいおい、魔玉って埋まってるもんなのか?」 グニルが聞くとからすが頷く 「うん、魔玉はいろいろと理解できないんだ。自然には魔力が無いのにその自然の中から魔玉が生成されるなんてありえないだろ? 誰かが埋めたとかなら分かるけどこんなに貴重な物を換金せずに埋めるなんてやるわけないし・・・」 まだまだ続く独り言を無視し、野良達は行ってしまった・・・ それからしばらく歩くと小さな祠を見つけた 中は不思議と青い炎が中を照らしていた 「ねぇ、何か声しない?」 ツバサが言うと、それを確かめるべく全員耳を済ませた ………来ましたか………力を求めし者たちよ……… 「何だこの声は?・・・力を求めるってなんだろうか・・・」 それから先へ進むと小さな光が点々と灯っているのが見える 魔玉だ。数個の魔玉からオーラが出ている野良の持つものと同じように 「きれいだねぇ~・・・ってうわ!」 和んでいるツバサを突き飛ばすこの如く突如、強烈な風が襲い掛かってきた そしてそれは、ツバサだけでなく他の者をも飛ばした 「くっ、これは一体何が起きたんだ・・・!?」 第24章 突如ぶっ飛ばされた一同。一体何が起きたのだろうか・・・ あ、そうそう登場人物多いと話が絡まるから章ごとに話す人がこれからは決まるよ♪(何 目安は大体3~4人です 吹き飛ばされた野良たち、気づけば祠の外にいた 「いたた・・・・一体何なんだあそこは」 最初に起き上がったのはツバサだった それに続き全員が立ち上がる 「力って何のことだ・・・?」 雲雀が呟き、悩む しかし・・・・ 「なら、今度は突撃じゃあ!」 とグニルが再び祠へ疾走した・・・だが 「ぎゃぁぁぁぁ!!」 と、叫び声とともに吹き飛びながら戻ってきた・・・ 「うわ!」と、飛んできたグニルを野良がかわす そして、”ゴンッ”と痛そうな音とともにグニルは岩に頭をぶつけた ”オオオオオ~~・・・・・” とグニルが嘆いているのを無視して一人を残し全員が話し合いに移った 出だしは野良だった 「で、そうするよ。ここ以外に魔力の強い場所はもう無いし」 「やっぱり修行だね。修行しないと体が鈍るし」 とツバサ そして・・・・ ”ガラガラガラ・・・・・・ズゴーン!!” と上から岩が降ってきた 急な展開に驚きはしたもののすぐに全員それを回避した ………グニル以外は 「ぎゃぁぁぁぁぁ!」 と再び叫び岩の下敷きになってしまった・・・ よく見るとグニル以外に誰かが居た 黒いバンダナに緑の体、そして葉っぱ 「く・・・作者め、『シリアスもつまらないから登場予定の無いお前も行け!とりあえず上から』とかふざけたこと言いやがって・・・あとで軽くボコボコに・・・・」 一人で喋っているその人物に対しツバサが 「あの~、失礼ですがあなた名前は・・・?」 「ん?あぁ、俺は『リーフ』。聞き返すけどここ何処?」 「ここは・・・まぁ、祠の近くです。はい」 いまいち分からない位置説明に戸惑うリーフだが 「ま、いっか。とりあえず何であんた等ここに居んの?」 と質問するが”それはこっちのセリフだ”と言わんばかりの視線を浴び全員が沈黙した・・・ 第25章 しばらく沈黙が続くいやな空間を裂いたのが岩の中のグニルだった 「あ~・・・痛い。痛いぞぉぉぉぉ・・・・」 「・・・・・まぁ、とりあえず作者の都合で旅に加わるよ」 リーフが言うと少し間があったが野良は 「分かった。とりあえずよろしく・・・・」 と言った 「さて、この祠。結局一体なんなんだよ・・・・ 人をふっ飛ばしやがって」 グニルは吹き飛ばされ痛い目を受けたせいでかなり苛ついている だが 「突撃する奴が悪い。自業自得だ」 とツバサが冷たい言い方をした 「な、そんな言い方しなくてもいいだろうツバサ」 と烏海月が言う 「本当の事だ。本当のことを言って何が悪い …………大体、お前の事でもないのにどうして突っかかる」 とツバサが言い返すと烏海月が近づいて k「仲間だからに決まっている。それに仲間に対して あんな言い方できる方がどうかしているんだよ」 t「どうかしているだと?喋ることしか能のないお前に言われたくはないね」 k「喋ることしか能のないだ?お前を叩きのめすぐらいの力はある」 t「なら、やってみるか?かかってこいよ。後悔させてやるから」 そして二人の対決が始まった 先手は烏海月だった。常時所持しているカンテラに火をつけて ツバサに投げた。だが足に魔力を集中しているツバサは あっさりと避ける。それも計算のうちなのかいつの間にか横に回りこんでいた烏海月は拳を喰らわせた 「っ・・・・・」 「剣を振るしか出来ない奴なんてこの程度か」 その一言に頭にきたのか走る速度が急に上がった そして、目では追えないほどの速度で間合いを詰めたツバサは 横に剣を振った。が、バックステップで紙一重でかわした烏海月は 隙だらけのツバサに思いっきり蹴りをお見舞いした ひるんだツバサに追い討ちを喰らわせようとさらに駆け出したが 「止めろ!烏!!」 割り込んだ雲雀が叫び烏海月をとめた 「もういいだろう。二人とも」 「ふん・・・・もう僕はこの旅をやめる。とても不快だからね」 そういってその場をツバサは立ち去った その後の彼はどうなったかは知らない 第26章 ツバサが仲間から外れた・・・・・ この祠は一体なんなのか分かってもいないのでそちらへ話を全員が移した 「さて、もう夜だ。どこか近くに街はないか・・・」 実はリーフに今までのことを話しているうちに暗くなっていたらしい だが、その事についてはすぐに解決した 烏海月が近くに街があることを知っていたおかげだ 彼らはその街に移動した 歩いて30分で着いたその街はかなり発展していて明かりもすごく、活気付いたところだった。その街はカービィの作った都市で高度な技術を持つものが溢れていた街であった 「すごいな・・・・。こんなところがあったなんて・・・」 あまりの大きさに驚愕する野良たちだがさらに驚く事が待ち受けていた この世界ではありえない武器、『銃』が存在していた しかし、火薬を使い弾を飛ばすのではなく火薬の代わりに火の魔力で飛ばすという代物だった。 その威力は半端ではなく簡単に厚さ1mはある鉄板を貫通する、まさに世界最強の武器だ まず、野良たちは宿屋ではなくその『銃』を取り扱っている店へ向かった 「いらっしゃい・・・・」 店には数え切れないほどの『銃』が並べられていた そのうちの一つを烏が取って眺めた 「ふーん・・・やっぱり高いね、これ。もうちょっと安くならない?」 「て、買う気かよ!」 雲雀が突っ込むと烏海月は頷いた k「もちろん。これがあると色々便利だし、魔力撃つから威力も調節できて役に立つと思うんだ。僕の金で買うから問題ないでしょ?」 h「ま・・まぁいいけど・・・・」 k「で、店長。これ安くならない?」 店長「無理言うな!これがギリギリの値段なんだぞ!?」 k「ちっ・・・・仕方ない。この値で買うか」 烏は銃を買ったが値下げが効かなかったのでちょっと不満があるようだった。そして宿に着いた野良たちは早速睡眠をとった ‥‥‥‥その宿で何かが起こるという事は誰もしなかったろう‥‥‥‥ 第27章 夜・・・・野良たちが寝床に着いたとき事件は起き、野良が叫ぶ n「ああああぁぁぁぁぁぁああ!!荷物がナッスィィィング!!」 どうやら泥棒に入られたようだ・・・ 部屋の窓が開いているし・・・ あ、そうそう小説中だけどこれからは「」の始めに喋っている人物の頭文字を入れます。では、続きを楽しみください g「えぇぇぇ!?って、烏海月は?」 h「・・・居ない・・・?」 犯人は烏海月なのか・・・・ キィ・・・・ そして野良たちの部屋の扉が開く 全員何があったか分からないままであるが身構えた r「ん~・・・うるさいよ・・・
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PaintBox PaintBoxは2011年7月19日設立のA.V.A クランです。 野良は楽しく、CWは真剣に。 一緒に成長したい方を随時募集しています。 ~クラン紹介~ 所属メンバー数:6名 コアタイム:19時~0時 メンバーIN率:平均4日以上 PaintBoxに加入を希望の方は下記のページをご覧下さい。 ~加入希望の方へ~
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掲示板へ クリック レインボーシックスシージをやっていると 野良はもう限界が...と思っている方! クランメンバー募集,フレンド仲間募集,ランクマッチ仲間募集,初心者歓迎,エンジョイ勢歓迎,一緒に遊んでくれる方! などなど...たくさんのPS4レインボーシックスシージ仲間募集掲示板です。 ※ボイスチャット前提のグループもあるので、注意が必要です。 これであなたも、強くなろう!
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11/29(火) 17 38 ちーす これから、野良爆破はクラメンと一緒にやる時以外やりません。 野良は殲滅しかやらない。 やらない理由はいろいろありますが、ここに書いても愚痴しか出てこないので書きません。 話を変えて、50%アップ期間中のことでも書きますね まず階級が上がりましたー そして~ 期間中儲けたユーロは・・・・・ 11万2434ユーロ!! 期間前↓ 期間後↓ あとちょっとで目標の150万ユーロ突破するぞ~ 頑張ろ。 ユーロもう俺の倍はあるな! -- 爺さん (2011-11-30 02 00 51) 名前 コメント
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マップ 特殊Wave霧 ラッシュ(金バエ) 金シャケ探し(間欠泉) ドスコイ大量発生 ハコビヤ来襲 グリル発進 マップ 通話ありでもなしでも壁が邪魔して敵と味方の位置が分かりにくいので、"カモン""ナイス"をうまく利用するのが必要なのが特徴。 特殊Wave 霧 ラッシュ(金バエ) 野良は不安定なのでSP使い切る覚悟でいいようです。 ↓仲間が2落ち3落ちの時などの危険回避や金イクラ回収時には、外側の壁に張り付いてシャケ達を部屋の外へ誘導することで危険回避する方法。 @Nyaswitchさんのツイート コンテナ真横に全員集合して倒す方法もあるらしいです。ご存知の方解説欲しい。 金シャケ探し(間欠泉) ドスコイ大量発生 ハコビヤ来襲 グリル発進 シャケト場グリルのいなし方 https //twitter.com/pecowarai/status/918438676014678016 ↓このツイートにある動画では窓枠に張り付いてますが、グリルの当たり判定外の高いところに張り付いていればどこの壁でもいなせるようです。 グリルってインク垂れてるところ以外は当たり判定ないみたいです。 壁に張り付く方式は一人攻撃に参加できなくなるのでイマイチぽい。 @haru4815さんのツイート(金バエ時の位置取りについても。) ↓コンテナそばの段差を行ったり来たりする方法。コンテナが近くて回収が楽だし、攻撃に全員参加できるのがメリットとのこと。 @splatoon2dbさんのツイート 別のやつ http //spsoku.com/splatoon2-salmonrun-59-43986.html +... メモ コジャケの処理をどのブキが担当するかが大事なのと コジャケが味方が張り付いてる壁を上って張り付いてる人が落とされるのがやばいのでそれをカバーしてあげるのが大事ってことだろうか あとは,グリルが固定された後は張り付いていたイカは降りて攻撃に参加すべきなのでそれも大事。野良だと張り付いたまま降りてこないイカがいるがあれはよくない 後はグリル最大のコツは くるくるー(もちもち)◆(情報ありがとうございます) 2017/08/30 14 11 グリルが2体に増えた瞬間をいかに早く処理するか(大体ここ超えればノルマまであと1体か2体になることが多い) なので ボムラ持ちやチャクチ持ちは味方の足元に散らばるコジャケをぶっ飛ばすために 足元にボム転がす→インク回復のためにSP吐いてコジャケ吹っ飛ばす→メインでまたグリル処理する ですぐに2体を処理するのがコツ 後は野良は根性で逃げたらなんとかなる