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4 パネルディスカッション 「テーマ:自治体改革の戦略と新たな自治体職員像」 ○コーディネーター: 石原 俊彦 関西学院大学産業研究所教授 ○パネリスト(順不同): 穂坂邦夫(埼玉県志木市長) 森貞述(愛知県高浜市長) 白井文(兵庫県尼崎市長) 後藤國利(大分県臼杵市長) 戸崎将宏(千葉県職員) 藤井理香(長崎県国見町職員) ・石原先生:前半は自治体改革の戦略、後段は新たな自治体職員像についてパネルを進めていく。 後教授の講演や3人の抱負を聴いてがんばらなければと思っていたが、4市長は既に盛り上がっているので、大丈夫だろう。 進め方は、まず自治体改革の方向性の新たな戦略について整理する、続いて、激しい環境変化、いい意味で競争関係のある中で、自治体職員はどうするのか、前段の議論とも関連させながら進めていきたい。 私は役所のシステム改革を重視する立場、後先生のようにNPOや市民との協働を重視する立場など戦略の相違があるなかで、自治体職員、NPO、トップ、外部など、今までの経験を共有したい。ただ、住民がハッピーな自治体という到達点は一緒であるが、手法は違う。その意思決定の壁に直面しているのが現場の実情であろう。 ここからこの後の自治体職員のミッション、方向性を探りたい。 まず10分ずつ4市長から取り組みの話を頂く。並び方は、単純に東から西という順番でお願いしたい。 ・穂坂市長: もともと県庁職員、市町村職員、議員、市長として活躍している。 いままでは適当にやればお金が入ってきてやっていればよかった。 都市間競争が激化して、この5年間が正念場になるだろうと思っている。国家構造、行政構造も転換を迫られる。 2006年からは人口減少、消費税1%で2兆円。 大改革が迫られる。ぬるま湯もだいぶ冷えてきた。 4点だけ申し上げたい。 都道府県のあり方も曲がり角にきている。これから道州制の問題もある。広域機能を持つ都道府県が何をすべきか? 補助金から税源へ。都道府県と市町村関係のあり方が課題になってくる。税源委譲は地方6団体の要請もあったが、前途は困難だか進むことを願っている。いまは市町村の重要性が高まっている。 国の職員は知識の切り売りをしているだけで、取り立ててキャリアだからといって優秀だとは限らない。一方で、市町村の職員が一番難しいのは確か。一番大事だと思っている。 そして、地域力の結集が国力である。これはパキスタンのような軍事政権でも共通。 2つめは、自治体という非営利独占的なサービス供給主体の構造も転換が必要であるということ。そこで第二の市役所である市民委員会をつくった。住民も一緒に考える。 民間と違うのは、特殊意見や少数意見の尊重の姿勢が必要なところだが、システムを変えていこうと思っている。 3つ目は、自治体に個性があってよいということだ。今までは護送船団方式、金太郎飴だった。限られた財政では、あれもこれもできない。都市と農村、西と東、寒冷地とそうでないところいろいろある。 地方自治に関する特殊な経歴だけは負けない。行ったりきたりで33年、贖罪の意味もかねて頑張らないといけないと思う。 4つ目としては、そうは言っても首長は一人、役所を変えるのはある時期までは首長であるが、トップダウンには限度がある。改革の原動力は職員、新しい職員、組織をどうかみんなで造っていてほしい。 ・森市長: まず全国各地からきていただいて歓迎申し上げる。 志木市長の話、いつも私が言っていることと同じことが言われているようだ。従来のようにあれもこれもではなく、財政難のなか選択と集中が必要。 政策とは、実際の条例・予算を通して執行してその適否を首長が選挙で問われる、という姿勢で取り組んでいる。 競争に勝ち抜くには、トップダウンで一定のところまで追及するとともに、職員の力をどう引き上げるかが競争上重要、そうでなければ、住民が誇りを持つまち(裏返せば職員がやりがいを持てるまち)を造りだすことはできない。 職員の力、住民の力、住民力があれば、行政の自治体の職員の力が総合力になって、大きなまちづくりができるのではないかとおもう。究極的には、地域の力は住民力である。 協働の機会を数多く持つことが現実にできている。そして、ここにもカリスマ職員がいる。カリスマ性をもったリーダーシップをもつプロフェッショナルが求められ、活躍するようになれば、大きな力を持って来ると思う。 この今日の会場は難儀をしている再開発事業の一区画だが、商業施設ではなく将来を見据えて、専門学校を誘致した。計画を変えること、あえて変化を恐れずに挑戦した結果だ。こうしたチャレンジによる無限の可能性があるし、自信を持って取り組むべきだ。 今日はせっかくの機会なので、まちの歴史・伝統を知って頂いて、明日からそれぞれの地域でプロフェッショナル、カリスマ職員として羽ばたいて頂ければ、まちも発展することができるのではないか? ・白井市長: 今日を楽しみにしていたが、他の有名な3市長に比べてまだ実績はないもので、プレッシャーを感じている。食事ものどを通らないと思いながらも一緒に来た職員よりも早く昼食を食べ終えた(笑)。 尼崎市は財政難で、財政再建が大命題である。 自分の就任時には、すでに行政内部にNPMの発想があった。個人的には「行政経営」という言葉にひっかかる。効率一辺倒の経営に疑問はあるが、今は「尼崎市を経営してゆく」という視点で取り組んでいる。実際にいろいろなシステムを導入しているが、なかなか苦戦中。悩み相談も兼ねて、以下、個別にお話したい。 まず、「事務事業評価制度」は、平成13年12月に決算とは別に導入した。事務量が多い割に活用されておらず、管理職のなかでも評価は分かれている。 「ネットモニター制度」は比較的うまくいっている制度である。サイレントマジョリティの市民層(特に20代~30代)からの応募を得た。オフ会も開催し、顔の見える関係になった。調査項目の選定から市民にやらせてほしいとの申し出を受け、嬉しく思った。 「YAAるぞ運動(全庁的改革改善運動)は成功事例。初年度である昨年度は、113チーム、計1915人の参加があった。強制ではなかったこと、事務局の盛り上げ上手、ノリが良い組織文化などが成功の秘訣か。市としての自信に繋がる成功体験となった。 「施策評価委員会」は、石原先生が座長を務めてくださっている。評価委員会で最低評価(D)の施策がうまく行っている場合もあれば、評価がAの施策でも議会で修正否決になったものもあり、なかなか難しい。 「パブリックコメント制度」は、導入初年度には19件中9件が「意見なし」だった。市民への情報提供の仕方が今後の課題である。 「即決・プロポーズ大作戦」は、「YAAるぞ運動」同様、福岡市の制度を模倣して始めたが、会議で決めたことでも実践できていないことがある。 「枠配分予算」も、原局の理解が得られにくく、苦戦中である もっとも、これら全ては手段に過ぎない。手段と目的を取り違えないよう目標達成に向かって今後も努力したい。 ・石原: (尼崎市の改革には直接携わっているだけに)この10分は長かった。(笑) 今日は司会だから反論の機会はないので・・。 ・後藤市長:人口3.5万人、合併を進めている。市長はもう2期やっているが、合併を目前にして今後どうするか悩んでいるところである。 資料で用意してきたことと今までの首長の発言には共通することがある。 パブリックサーバントとリーダーシップという題で話したい。 まず、NPMへの違和感がある。パブリックサービスの向上のためにバランスシートを石原先生などのご指導で作り始めた。国は最初はBSなどいらないと言っていたが、東京都の石原知事が誕生したとたん変わってしまった。制度を変えていくことはできるものなのだ。バランスシートはパブリックサービスの成長のためのもの。なのに、いつのまにか評価システム一辺倒になっている。いつのまにか一人歩きをはじめ、数値一辺倒の財政的側面ばかりを見据えるものになった。パブリックサーバントとしての高貴な精神はどこに行ったのか?パブリックマネジメントなのかパブリックサービスをやっているのか基本を問い直すべきだ。管理と奉仕のリーダーシップが求められる。ここで重要になってくるのは、選択と集中、判断と責任である。 ・石原: これからの進め方 戦略について、キーワード、本音をもとに、自治体職員の立場から2人から質問などを。 ・藤井: 効率的ではないところが行政なので、難しい、本来の仕事とはなにか聴きたい。女性の市長さんは当たり前ではないとおもうので、何か感じたことはなにか? ・石原: 効率的でないところを効率的にするのが行政の役割、そのなかで官と民との役割分担になってくるもの、様々な提供手法がある。何をするか何をやるかコメントを。 ・穂坂: 行政の役割は、基礎的自治体においては、一つは、コミュニティの醸成である。もう一つは、一般行政をいかに効率的にしていくか。効率が悪いことではなく、特殊性、少数意見の尊重、社会的弱者の救済は一般行政と区分するもの。業務目的の特性であって ずっといままで同じことをやっているのか?議会に透明性を高めても市民にわからなくては意味がない。みんなで考える時代になったのでは? ・森: 今後の課題として介護保険と支援費の問題がある。「財源」の論点から入れば支援費は大きな境目を迎えているが、「地域福祉」の論点から入れば、いかにして地域社会のなかで高齢者、障害者、子供たちを支えられるかと言う問題であり、「財源」とか「効率」とか言う以前の問題である。 住民の一番身近な生活にスタンスをおいて、住民の方に示す方向を分かっていただき、住民自信で舵をきっていただく。愚直にこれを追求するほかはないと思っている。 ・白井: 民間でできることは民間でやる。行政は縮小の方向にある。ただ、やらなければならないことは常に変化しており、行政も変化し続けなければと感じている。女性市長としては、最初は「女性だから」「若いから」大丈夫かと言われることもあったが、今はあまり聞かなくなった。「女だから」と言われないように心掛けている。 ・後藤: 市民のお役に立つ仕事をする。ニーズがあることをやる。間違ってはならないのは必要なこととわがままの見極め。議会では、多様な要求が出てくる場合がある。命がけで守らなければならない。ともすれば、行政は責任を回避するため、他所でやっているとかマニュアルや先例に従おうとするが、「最も必要なことは何か」を考えることが行政の仕事と思う。 ・石原: ここまでをまとめると「選択」へシフトするということ。選択責任として「誰がする」という問題がある。主権者、パートナーである市民と調整をどうするのかと言う問題。難しい問題だが4人の市長からそれぞれお答えいただいた。 後半は、職員の立場として戸崎さんから問題提起していただきたいと思います。 ・戸崎: 職員に一番発揮してほしい力とは? 市長の想いを職員と共有するための手段は何か?を聞かせていただきたい。 ・後藤: どうしても管理型、権力形に陥りやすい。どのように脱却していくかが最大の課題。権力を超えた威厳を身につけ、住民との信頼関係を築きながら仕事をしてほしい。 ・白井: 何か新しい提案をすると、できない理由ばかり挙げ、できる理由を述べてくれない。また、話をしていても表情のない人が多く、何を考えているのかが分かりにくい。市民との関係でも同じだと思う。もっと熱意とやる気と本気を示してほしい。 信頼関係を築くために、職員との対話研修を積極的に行っている。また、職員の私的な会合やノミニケーションも大切にしており、悩みも素直にぶつけている。メルマガやメールを活用したりして、次第にコミュニケーションも取り易くなった。 ・森: 市民の皆さんのほうが変化に敏感である。変化に対応する力を示してほしい。職員が後向きになればいくらいいことであっても住民に理解してもらえない。首長が考えていることを職員に伝えるため、折に触れて現場に出て行く。 奥の院にいる首長は職員から御しやすい。首長が前に出てくると現場が分からないと言えなくなる。現場に出る事によって住民の考え方や変化を敏感に感じることができる。選択する能力をつけることは、職員にとっても大きな財産になる。 ・穂坂: 職員に求めることは柔軟性と創造性。専門性はあって当たり前。志木市では行政に執行権のあることでも条例化しようとする。一例を挙げると子育て憲章があるが、これは「どのように子育てするか」であって条例化に馴染まない。条例化しようとすると議会への説明も必要となるが、その必要があるのか柔軟性をもって考えてほしい。 透明性の議論についても、理解が得られやすいための道筋がある。専門性で硬直化してしまうのでなく、臨機応変にやって、住民が求めるものを目指してほしい。 職員との情報共有のため、ウィークリー講座を2時間かけてやっているが質問が出ない。もう一回すると質問が出るのかもしれないが・・・。私はノミニケーションはしない。全職員と飲むわけはいかないし、飲みに行けなかった人は寂しく思う。 ・石原: 首長から見た自治体職員像を聞かせてもらった。ここからはフロアの皆さんから自治体職員のキャリアデザインや、お役所仕事を脱却していくにはどうしたらよいか?など質問をいただきたい。 ・竹内(泉大津市): 地方自治体の政策評価と国の政策評価が違うという話があるが、中央省庁との違いについて教えてほしい。 ・穂坂: 国と都道府県、都道府県と市町村、全く違うものと考えるべき。はっきり分類したうえで、何処をどのように変えて行くか考えることが重要。 ・井上(長崎県): 白井市長さんから「熱意を見せてほしい」との話があったが、「なるべくしてなった」という面もある。その原因分析と今後の対策を聞かせてほしい。 ・後藤: 「お役所仕事として甘えていた」と言うことにつきる。 禅に「回向顕正」と言う言葉がある。ある人がよいレストランを作ろうとして、調査し、お金も貯めた。材料もそろえ良いシェフを集めた。いざ店を開こうとしたところ、何が一番得意かと聞かれ困ったという話がある。人は、「何をしたいか」を忘れてしまうことが往々にしてある。役所に入ったころの志を思い出してほしい。 ・白井: 今迄どおりやっていた方が楽な組織だから、それが骨身に染みている。上司から評価されることも少なかったのではないか。良いところは褒め、悪い所は注意することが大事。自分を磨こうという気持ちになって来なかったことが問題。 頑張って成功すると、「ああ、頑張ってよかったな」と感じるものだ。自分で自分を褒めてあげたいと思うような体験を積んでほしい。成功は自信につながる。 ・多田(群馬県): 職員採用が法律分野に偏っている。何故、経済やマーケティング等の採用を増やさないのか? 職員採用についてどのような工夫をしているか? ・若林(三重県): これからの県の役割は? これから進むべき道は? また今の県に欠けているものは? ・星乃(大阪市): 「熱意をもって取り組みたい」と思っているが、なかなか伝わらない。新しいことに取り組むにはチャレンジがいるしリスクも伴う。リスクについての考えはどうか? ・松迫(西宮市): 行政評価や事業評価において、原課は無難なものを出しがちである。本音の評価を探り出すのにどういう努力をしているか? ・星野(川崎市): 専門性が高まるなかで雇用のあり方をどう考えるか? プロの職員の採用については? 幹部職員の人事に関する適材適所の要諦は? ・森: 職員採用に関しては、年齢制限枠を拡大して、経験重視の考え方をとっている。民間人を面接に取り入れ、民間人の意見と役所側の意見とを総合して検討している。専門職は保健師などがあるが、社会で豊富な経験を積まれた方をどのように加味していくかによって見えてくるのではないかと考える。また、キャリアアップのための機会は多く与えるが、チャンスをつかむのは本人次第。 県には優秀な人材が集まっているが新しい課題に挑戦しなくなっている。減点主義。力があっても発揮できない。分権の時代のなかで地域社会にフィードバックする活動をしてほしい。 リスクは首長が取ればよい。リスクに対し前向きになり、失敗を恐れない、変化を恐れないという姿勢を示せばトライできるようになる。 ・白井: 市民の視点で評価することが重要。その評価を見て市民がどのように感じるのかを念頭におく必要がある。評価を公表していく事によって意識が変わってくる。 ・石原: 現行制度に対する不満も多かったようだが、結びとして、会員の代表二人に今後のキャリアデザインをどのように考えていくのか、どう思ったのかなどの感想をいただき、それに対するエールなどを4人の市長からいただきたい。 ・藤井: 首長さんが現場をしっかり把握しておられるので、私達もしっかりしなければならない。また、社会に敏感になって努力し続けることが必要だと感じた。 ・戸崎: 都道府県のポテンシャルを生かしていきたいと思う。また、やる気が出せる人事システムを仕事のなかで拡大し、外の市場にも出て行けるよう考えたい。 ・石原: フロアの代表としてお二人から話をお聞きしたが、褒めるのが得意な白井市長から一言づつ励ましのお言葉をいただきたい。 ・白井: 尼崎市は財政再建団体転落回避のために取り組んでいるが、財政再建団体になってもいいじゃないかという職員もいる。精一杯ならないように取り組みましょうと声をかけている。一人では何もできないことを思い知った1年8ヶ月だった。変化を起こすことの大変さは良くわかっているが、変化はいつも一人から始まるものだ。皆様が最初の一人になり、また、仲間を助けてあげて欲しい。評論家の時代は終わった。出来ることから行動に踏み出してほしい。共に頑張りましょう。 ・森: 21世紀の早い時期に住民自治の時代がやってくる。その時、黒子になっていただけるのが皆さん。山路さんからmailをいただき、その誘いに乗った。乗って私は幸せだった。なにより仲間ができた。住民自治にとって皆さんがどれだけ大きな力を発揮するか、期待で一杯である。 ・穂坂: 志木市では特区構想も出した。トップがやる気を示せばよい。やればできる。 昔はそんなこと言っても仕方がない状況だった。出来なくてもあきらめないということが大切。 職員にプロの専門性は必要ない。高校か大学程度の知識を持っていれば十分。後は専門家か学者に任せればよい。 国でなければできないことは国、都道府県でなければならないことは都道府県、後は全部市町村に渡してしまえばよい。そのように考えれば、やるべきことが見えてくる。 今迄は思考停止の状況だった。時代は地方を認めざるを得ない状況になってきている。 ・後藤: 御用聞きができるようになれば自ずから解決する。実践することが重要。小さなことから一歩づつやって行く。皆でやりましょう。 今日この場所に180名が集まった。凄いことだ。こんなに熱心に聴いていただけて大変幸せだ。 ・石原: 有難うございました。以上で終了させていただきます。 今回のシンポジウムのアウトプットがどういうアウトカムに繋がるか、有志の会の皆様で考えていただきたいと思います。
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前ページ次ページゼロのロリカード 「なかなかいい部屋だな」 梁にぶら下がった蝙蝠を撫でながらアーカードは呟いた。 そんなアーカードの反応とは裏腹に、ルイズは絶句していた。 『魅惑の妖精亭』、酒場と宿を兼ねているこの店の屋根裏部屋にルイズ達は通された。 薄暗く、埃にまみれ、蜘蛛の巣が張り、雑多にモノが積み上げられ、年季の入ったベッドが置かれた、物置としか形容できない部屋。 だけど四の五の言っていられない。ルイズはアンリエッタからの要請で、平民に扮して情報を集め報告するという任務を受けていた。 諸事情によってここで働くことになり、贅沢は言えない状況なのであった。 「そうそう、私は明日から外で情報を集める。それと、長丁場になりそうだから棺桶も持ってこんとな」 「え?なんで!私だけがここで働くの!?」 アーカードは蝙蝠を自分の腕に移動させ、穏やかな笑みを浮かべながら顔だけを向ける。 「そうだ」 ルイズは納得のいかないという表情で抗議する。 「アーカードもここで働きながら、情報を集めればいいじゃない」 「同じ場所で情報収集してもあまり意味がないだろう、私は街に出て情報を集める」 「うっ・・・・・・」 ルイズは口ごもる。確かに姫さまの為に、より奉公する事を考えると・・・・・・分担した方がいいかもしれない。 「じ・・じゃぁ・・・・アーカードがここで働いてよ、私が外で――――」 「私は今日一日でもう充分にチップを稼いだ、給金も貰ったしな。ミ・マドモワゼルは残念がるだろうが、正直もうここで働く必要はない。 主は客に酒を零し、皿を割って料理を割り、チップはおろか給金のかわりに請求書だったな。賄いと寝る場所を与えられているだけマシなくらいだ」 アーカードは例のメイド服を利用し、巧みにチップを稼いだ。たまたま参加したジェシカすら抑えてその日のトップであった。 一方ルイズはプライドが邪魔してまともな接客ができず、その短気さと不慣れが相まって失敗の連続、最終的にマイナスとなってしまった。 「本気でこんなトコで寝起きして働けって言うの!?」 「私がまだ人間だった頃、都合12年ほど幽閉されていたが・・・・・・十二分に寝れる場所だぞ、ここは」 「アーカードが私の分も稼げばいいわ!それで―――――」 「自分の尻は、自分で拭うべきだ。・・・・・・忘れたのか?」 アーカードが片目を瞑りながら嗜めるように言う。ルイズはバツの悪そうな顔で口をつぐんだ。 ◆ 「次こそは大丈夫、必ずイケるわ」 「・・・・・・」 街のカジノ、アンリエッタから任務用にともらった金が少ないと言い出したルイズは、ギャンブルで金を増やそうとした。 「もうやめた方がいい、ルイズ。お前には才能がない」 「うるさい、集中してるからちょっと黙ってて」 アーカードは嘆息をつき、やれやれと首を横に振る。 典型的に駄目なタイプ。最早肉親の忠告であっても耳を貸さないだろう、ギャンブルで身を滅ぼす人種だ。 アンリエッタから頂いた分、さらにはルイズ個人の金貨も全てチップへと変わり、内9割程が既にカジノ側へと渡った。 残りの1/10もたった今消えようとしている。アーカードは目を鋭くルーレットを見つめる。 球の回転と円盤の回転、そこから導き出された入るべき箇所を予測する。それはルイズの賭けた黒――――――ではなかった。 「あっ~~~~~~~~~~~!」 「これで"ゼロ"だな」 ルイズはガックリと肩を落とす。肩がわなわなと震え「ふふふ」と小さく笑っていた。 さすがのアーカードも、その異様な主人の姿に一歩退いた。いよいよもっておかしくなってしまったのか。 「アーカード、あなたシュヴァリエよね」 「・・・・・・それがどうかしたか?」 アーカードの頭に嫌な予感が過ぎった。 その瞬間ルイズはガバっと起き上がり、アーカードの方へ勢いよく振り向く。 「私のモノは私のモノ、使い魔のモノも私のモノ。だから今すぐ年金を前借りしてきなさい、これは命令よ」 ルイズの目の色は完全におかしくなっていた。最早何を言っても無駄だと悟ったアーカードは大きく溜息を吐きうなだれる。 こんなことなら、タバサとの任務で行ったカジノ場での勝ち分を、半ば無理やりにでも貰っておくんだったなと、一人ごちた。 ◆ 「――――それで結局、全て、完璧に、一切合財、余地を残すところなく、・・・金をすってしまったのは、一体どこの主だったかな?」 「うぅ・・・・・・だからあれは私も悪かったわよ」 アーカードは半眼でルイズを見つめる。 「ぎ・・ギャンブルは本当に危険ね、身を滅ぼすのもわかるわ」 「そうだな、一つ勉強になったろう。だからここで働くのもとてもよい社会勉強だ。拾ってくれたスカロン店長の好意を無駄にせぬ為にもな」 有無を言わさぬ論でもって、アーカードはルイズを追い詰める。 「それに適材適所だ、我が主には常識がない。外は危険が一杯だ、満ち満ちている。そんな所に主を一人放すわけにはいかん」 「アンタには常識があるって言うの?」 ストレートに言われてムッときたルイズは、アーカードを訝しげに見つめる。 確かに自分は貴族だし、平民の生活はあまりわからない。常識がないと言われても仕方がないかもしれない。 しかしアーカードが常識的か?と問われれば、自分は否と答えるだろう。 「これも昔の話だが、私は八年間に及ぶ亡命生活をしていた。ルイズ、私がお前の年の頃には、ひたすら孤独と戦い逆境に耐え抜いて生きてきた」 「むっ・・・」 「娼婦を買いに、しばしば宮廷を抜け出すこともあったなぁ・・・・・・」 アーカードはやや遠い目をして、過去を振り返る。 ルイズは傍若無人なアーカードも、昔は人間らしい生活をしていた事に少々違和感を覚えるが、すぐにそれは別の記憶で払拭される。 事実として、アーカードは時として社交的でいつの間にか色々な人と交友関係を作っている。 まともに友達もいなかった自分にすら、気軽に喋れる者達が出来た。怨敵ツェルプストー家のキュルケですら、だ。 罵倒や揶揄もここ最近はめっきり聞かなくなった。それもこれも、アーカードが来てからだ。 この吸血鬼を召喚してから、全てが劇的に変わったと言っても相違ない。 別の気苦労が増えたが、やはり本質としては公私の使い分けもしっかりしているとても優秀な使い魔なのだ。 「ぅぅぅ・・・・・・でも、私はここで働くのは向いてないわ」 「大丈夫だ、主は器量がいい。その手の人に人気が出るだろうし、すぐに私より稼げるようになるさ」 アーカードは心の中で「多分」と付け足す。 「それに、アンリエッタ女王陛下直々の命だろう。この程度の事で足踏みしていてもいいのかな」 「・・・・・・わかったわよ」 ルイズは不満げな顔で唇を尖らせながらも、渋々了承する。 「見てなさいよ!すぐにチップを一杯貰ってこんなトコ出て行ってあげるんだから!!」 「んむ、それじゃ私は早速外回りをしてくる」 アーカードも、もうルイズの扱いに手馴れていた。 どこで押し、どこで引けば折れるか―――――コントロールは容易かった。 アーカードは蝙蝠を肩に乗せ、扉から外へ出て行く。吸血鬼の生活サイクルを考えれば多分明け方には戻ってくるのだろう。 「大丈夫、私ならできるわ。それでもってアーカードを見返してやる」 ルイズは意気込む。実際問題、酒場というのはこれ、なかなかに情報が集まってきてメリットもあるのだ。 と、同時にルイズは失敗も思い出す。果たして本当に自分はやっていけるのかと先行き不安になる。 「大丈夫よ、ルイズ。せめてこんなトコで寝なくて済むくらいには・・・・・・稼げるわよ・・・ね・・?」 自問自答したルイズは大きな溜息を三度吐いた後、その日一日の疲れから汚れを我慢してベッドに腰掛ける。 しかし加重によってベッドの足が折れ、大きく傾きルイズはバランスを崩してベッドと共に倒れた。 「ぅぅ・・・やっぱりもうやだ・・・・・・」 衝撃で埃が舞い漂う中、ルイズは目に涙を浮かべながら毒づいた。 ◇ アーカードが情報収集を終えて一旦魅惑の妖精亭に戻ってくると、入り口からすぐの所に男が三人立っていた。 避けて通ると、その男達と相対する感じで立っている見知った顔を見つけた。 「ん?タバサ」 名前を呼ばれてタバサはアーカードへと目を向ける。なんでここにいるのかと問い掛けようとした瞬間、奥のテーブルから声が聞こえた。 「アーカード~~~!」 「キュルケにギーシュにモンモランシーまで、揃ってどうした」 アーカードの言葉にキュルケは手をちょいちょいと自分達の方へと招くように振る。 再度タバサと男達に目を向ける。タバサはいつも通り涼しげな表情、一方穏やかな顔とは言い難い軍人風のナリをした男三人。 (ふむぅ・・・・・・) なんとなく事情を察したアーカードは一言だけ添えて、キュルケ達の方へと向かう。 「タバサ、ちゃんと手加減してやるんだぞ」 男達が二言三言なにか言ったような気がしたが、アーカードは無視して歩き出す。 タバサと男達はそのまま出て行った。 「行かせちゃうんだ?」 キュルケがクスクスと笑いながらアーカードに言う。 「なぁに、あの程度の相手なら結果どうなるかは、火を見るより明らかだろう」 アーカードの言葉にキュルケは肯定するまでもない、といった仕草を見せる。 互いに命を懸けて闘り合ったからこその、タバサの強さを認めてるからこそのキュルケとアーカードであった。 三人の戦闘を見ていたルイズ、ギーシュ、モンモランシーも、特に心配してる様子はない。 「ルイズ~、ボーッと突っ立ってないでさっさとお酒と料理持ってきなさいよ」 「だからイヤよ!アンタなんかに奢るなんて死んでも嫌ッ!」 「あら、そんな事言っちゃっていいわけ?ラ・ヴァリエール。学院の生徒にバラされちゃってもいいんだ? アナタが何でこんなトコで働いてるか言いたくないみたいだから、ツケで手打ちにしてあげよってのにねぇ~?」 キュルケはいじめっこのそれを思わせる笑みを浮かべて、ルイズを見つめる。 ルイズは苦虫を噛み潰したような顔でキュルケを睨みつけている。ともすると、アーカードが横から口を開いた。 「そういじめてくれるな、我が主は自分から労働の喜びを味わいたいと言ってだな・・・・・・」 「なによ、その取って付けたような理由は」 キュルケが半ば呆れ顔で、アーカードに視線を向ける。アーカードは懐から袋を取り出しテーブルに置いた。 ドンッという重い音と共に、ギッシリと詰まった袋から、何枚か金貨がテーブルにぶちまけられる。 ギーシュとモンモランシーはその大量の金貨に目が釘付けになり、ルイズも単純に驚いていた。 「今夜は私が奢ろう、口止めとラグドリアン湖で無理やり戦ったお詫びも兼ねて・・・な」 「オッケー、どっかのヴァリエールと違って太っ腹な使い魔さんね~」 嫌味ったらしくキュルケはルイズに言った。しかし当のルイズの耳には入っていなかった。 「ぐっ・・・アーカード、いつの間にこんなに稼いでるのよ」 「はっはっは、秘密だ。さっ、酌をしてくれ我が主―――もといルイズ」 アーカードはチップをチラつかせる。ルイズは心の中で握り拳を作りながらも、目の前のチップには抗えない。 以前に稼いだ金貨は、また全てギャンブルで使ってしまったのだ。 あの日ほど笑った夜はない、あの日ほど泣いた夜もない、酒も飲んだ夜もなかった。 我ながら見事なまでの馬鹿さ加減だった。 ◇ ルイズが酒と料理を丁度運び終えた頃、タバサが戻ってきた。 「おかえりタバサ、いいタイミングね」 タバサは頷きを一つだけして座り、すぐ本を読み始める。 「今夜はアーカードの奢りだってさ」 そう言われタバサはアーカードに目を向ける。 「このお前のお詫びだ、好きなだけ飲み食いするといい」 「わかった、お言葉に甘える」 頷き一つとその言葉の後、タバサはキュルケが注いだワインを手に取る。 「それじゃ、乾杯」 「なあキュルケ・・・・・・」 ギーシュが首を捻り訊ねる。キュルケは一口飲んでから口を開く。 「なあに?」 「きみたちは、いったいどうしてそんなに仲がいいんだ?まるで姉妹のようじゃないか」 「気が合うのよ」 いまいち腑に落ちないギーシュは尚も続ける。 「確か入学早々決闘騒ぎも起こしていたような記憶があるんだが・・・・・・」 「ほぅ、私も気になるな。この前の連携もそうだし、その以心伝心っぷりはなかなかのものだ」 アーカードはそう言うと酌をしているルイズと視線を合わせてから、ポンポンと太股に視線を向けて叩く。 一瞬顔をヒクと強張らせるも、ルイズは仕方がなくそこに座って酌をし始める。 「決闘話というのも是非聞きたいな、いい酒の肴になりそうだ」 キュルケはタバサを見る、タバサは特に何も言わなかったがその心は伝わる。 「わかった、この子が話していいって言うからお話しするわ。そんな大層な話じゃないから期待しないでね」 残ったワインを飲み干すと、キュルケはゆっくりと語り始めた。 ◇ 「人に歴史あり、か」 「単にタバサの分を横取りしただけで、貸しでもなんでもないじゃないの」 「きみはひどい女だな」 「そうね、あたしってばきっと・・・・・・すっごいわがままなのかも、しれないわね」 そう言った直後、キュルケは大きく欠伸をする。 「ふぁあああああああ。なんだかんだで長引いちゃったわね、ちょっと眠くなったわ」 そう言ってキュルケはアーカードを見る。 「構わんぞ、一番いい部屋に泊まるといい。タバサと二人でな」 「ありがと」 キュルケはタバサを促して立ち上がり、二階へと上がって行った。 「あ~~~僕らも、奢ってくれるのか・・・な?」 ギーシュがややバツが悪そうな態度で口を開く。 「そうだな、口止めということで飲み食いした分だけは払ってやろう」 さすがに宿泊代まで払ってくれるほど甘くはないかと、ギーシュは心中で溜息を吐く。 「持ち合わせがないなら、無利息で貸してやろう。男女二人いればやることは一つ、学院と違って声を我慢する必要がないからの」 「なッ・・・が・・ばっ馬鹿言わないで!誰がこんなのと!!」 モンモランシーは思わず声を上げる。 「そんな!?モンモランシー!」 その時だった、男達が五人ほど近づいてきた。 内二人は見覚えがある、そう・・・タバサと連れ立っていった三人の内の二人。残った三人は見覚えがないが、格好が同じであった。 「先ほどのレディたちはどこに行かれた?」 「う・・・上で寝てますけど・・・・・・?」 モンモランシーが少し怯えた様子で答える。 「先ほどのお礼をしようと思いましたが、逃げられましたか。では貴方方に付き合って頂くとしましょうか」 外を見ると何百人もの兵隊が並び、なかなかにとんでもない光景であった。 呆気に取られるルイズ、ギーシュ、モンモランシーとは別に、アーカードは嬉しそうに口を開く。 「ククッ、いいだろう。今夜はとても月が綺麗だ・・・・・・そう、死ぬにはいい日だ」 「勇ましいお嬢さんだ」 アーカードの言葉にルイズがトトトと近づき耳打ちする。 「殺しちゃダメよ、絶対。相手は王軍の兵士なのよ」 「では丁重に扱おう、耳を切り落とすか鼻を削ぎ落とすか顎を弾き飛ばすか、全員伊達にして帰して――――」 「だから駄目だってば、本来は共闘すべき味方であって敵じゃない。それに姫様にだって迷惑が掛かかっちゃう。なるべく傷つけないよう穏便に、これは命令よ」 アーカードは嘆息をつく。面倒だが・・・・・・しょうがない。命令ならば仕方がない。 「了解した、我が主。ただその場合」 アーカードは三人をそれぞれ見やった。 「ルイズ、ギーシュ、モンモランシー。自分達に降りかかる火の粉は自分で払うんだぞ」 「は?」 三人の声が揃うと同時に、逃げられないよう後ろからそれぞれ両肩をガッシリと掴まれる。 三人は乾いた笑いを漏らし、アーカードは残った二人と連れ立ってサクサク外へと出て行った。 ◇ 死屍累々。双月の下、積み上げられた死体。 ではなく、気絶した兵士達の上でアーカードは煙草を吹かしていた。 バレたら色々とまずいので、攻撃を受けて再生しながらゴリ押しするわけにもいかず。 手加減付きで立ち回った為に、存外に時間が掛かってしまった。 アーカードは視界の端で動いた者に目を向ける。それは匍匐前進、否、地面を這っているルイズであった。 軽やかに兵士の山から飛び降りて、ルイズの目の前に降り立つ。手を貸してやり、起き上がらせるとルイズは息も絶え絶えに口を開いた。 「・・・・・・ちゃんと、手加減してくれたみたいね」 「命令だからな、まっ夜明けまでは起きんだろう」 そう言ってアーカードは振り向いて、街中に不釣合いなその山を見る。 「最近は手加減も少しずつ慣れてきたな。まぁ私にとっては何百人いようと何千人いようと何百万人いようと4人だ」 「・・・4人?」 「一度に4人だ・・・・・・まぁ時折五方向目、即ち上も注意せねばなるまいが。同時に四方の敵を倒せれば作戦なんか関係ない。 つまるところ、たとえ全世界の人間、亜人、獣とケンカしたって倒されはしない。尤も魔法にだけは注意を払わねばならんが」 「フフッ、アーカードのスケールにはかなわないわね」 ルイズは暴論に呆れながらも笑う。しかしすぐに一転して虚ろ気な表情を浮かべた後、恨めしげに口を開いた。 「私、頑張って鍛えてたのに・・・・・・全然相手にならなかった、正直自惚れてたわ」 「にわか仕込みの体術と、以前よりはちょっとついてきた程度の体力では当然だ」 アーカードはそう言うと、立ってるのもつらそうなルイズをお姫様抱っこする。 「このままベッドまで運んでやろう」 「うっ・・・・・・恥ずかしいけど、今はお願いしようかな」 「随分としおらしいじゃあないか」 アーカードが少し驚いた様子で言う。 「だって、本当に疲れてるもの。体中痛いし・・・・・・」 「手加減なしだったら、支援してやれたものを」 「いいわ、いいのよ。私が言ったことだもん。それに毎回アーカードにフォローされてちゃその・・・・・・主としての立場がないし」 「はっはっは、その意気だ」 と、アーカードは無残無様に倒れているギーシュとモンモランシーを発見する。 「ギーシュとモンモランシーも、後で運んでやらんとな」 アーカードは二人の様子を遠目で確認する、一応息はしているようであった。するとルイズが喋り始めた。 「過信してた、自分は伝説だって。私より小さいタバサだってあれだけ戦ったんだから、ちょっとは自分もイケるかもなんて思ってた」 「タバサは元々のセンスがいい、何より実戦経験が遥かに豊富だ。到底比べられん」 「私が、なに」 声を発したのは、二階から降りてきたタバサであった。隣にはキュルケも一緒にいる。 「あらあら、可愛いわねルイズ。自分より小さな女の子に抱きかかえられてるなんて」 「うぐっ・・・・・・」 「タバサは才能があってしかして驕らず勤勉で努力しているという話だ」 アーカードはタバサの質問にしれっと答える。 「な~んか飲み足りないし、寝付きが悪かったから降りてきたんだけど・・・・・・」 「なにごと」 周囲を見渡していまいち状況が掴めてない二人の質問に、ルイズとアーカードは答える。 「一個貸しよ」 「貸しイチだ」 「ひと・・つ・・・貸しておく・・・・・・よ」 「いっこ、貸しだから・・・・・・」 いつの間にか顔だけをあげたギーシュとモンモランシーも悪態をつくように一言、そして力尽きた。 前ページ次ページゼロのロリカード
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―――幻想郷最大トーナメント本戦は、遂に明日まで迫っていた。 参加者達が思い思いに時を過ごす中、トーナメントを成功させるべく、裏方の皆さんは今なお闘っていた。 その奮戦ぶりを、どうか見ていただきたい。 「―――あやややや。これはすごいですね、にとりさん」 鴉天狗の新聞記者―――射命丸文は眼前に聳え立つ巨大な建造物に目を瞠り、手にしたカメラのフラッシュを 次々にたいていく。 「ふふん、そうだろうそうだろう。我ら河童の科学力は幻想郷一ィィィィィッ!」 彼女のすぐ後ろでは、大きなザックを背負い、髪を二つにしばってハンチング帽を被った少女が胸を反り返らせて いた。天狗と同じく、妖怪の山に棲息する妖怪の一種―――河童である。 「この<超妖怪弾頭>河城(かわしろ)にとり―――お値段以上の仕事はさせてもらったよ」 幻想郷のあらゆる種族の中で最も科学技術に深い造詣を有する妖怪―――それが河童である。 中でもこの河城にとりは若輩ながら卓越した技術と知識を持つ新進気鋭の河童だった。 彼女の発明品は回転寿司のレーン(後の<かっぱ寿司>であった)からペプシキューカンバー、挙句の果ては 光学迷彩スーツに至るまで多岐に渡る。 その実績を見込まれ、幻想郷最大トーナメント本戦会場の設営を一任されたのだった。 「その結果がこれだよ!」 ―――古代、剣闘士達が命を賭して死闘を繰り広げた円形闘技場(コロッセオ)――― 本戦会場は、正しくその再現だった。 決して派手ではないが、見る物を圧倒する風格を漂わせるその偉容。 一騎当千の猛者達が激突する闘いの舞台として、これ以上ないように思われた。 「どうだい、中々のモンだろう?我ながら自信作さ」 「うんうん、明日にはここで幻想郷中から集まった強者が鎬を削って闘うのですね!うううう~、記者魂が疼いて きましたぁ!最近ちっとも面白いネタがありませんでしたからね。このトーナメントの模様、細大漏らさず記事に させていただきますよ!」 文は瞳に星くん的な炎をメラメラさせつつ、にとりにマイクを突き付ける。 「にとりさん!まずこの会場について質問させていただきますが、よろしいですか!?」 「悪いっつっても無理矢理訊き出すんだろ…いいよ、別に隠す事もないし」 「では、まずお訊きしたいのは安全性です。何しろ、本戦出場者に名を連ねるのははっきり言って怪物としか形容 できない皆様ですからね。闘技場があっさりぶっ壊されるようでは不安でおちおち観戦も出来ませんよ?」 「ふふ、あやや。お前さんはこの河城にとりを侮っているね?」 にやりと笑い、にとりは己の胸を力強く叩く。 「耐久力については無問題(モウマンタイ)!試しにテ○ドンと同等の破壊力を持ったにとり特製ミサイルを十発 ほど撃ち込んでみたけど、小揺るぎもしない程度の強度さ!」 「うわ。明らかに試合が終わる頃にはボロボロになって出場者の強さアピールに使われるフラグですね!」 「うん。正直、私も造ってて思った…」 「あー、まあ、それはともかく、内部はどうなってるんです?」 「今は明日の本番に向けて最後の準備をしてるとこ。見知った連中も何人か顔を出してるから、あややもちょっと 見ていくかい?」 「おお、よろしいので?」 「建前は関係者以外立ち入り禁止なんだけどね…見学したいって奴は通してるよ。まあ、騒ぎを起こさない限りは 黙認って事さね」 「はいはい、心得ていますとも。では、拝見拝見~」 闘技場の入り口を抜けると、広々とした空間に連なる屋台の群れ。 主に飲食物を扱う売店が並んでいるようだった。中には出場選手の絵がプリントされたTシャツを売っている店も ある。見学者を考慮してか既に開いている店もあるが、多くはまだまだ開店準備で大忙しだ。 とある焼鳥屋台では。 「輝夜…開店の準備を手伝ってくれるのは嬉しいんだ。でもな…」 わなわなと震える妹紅。その手には、空っぽの酒瓶。 「ええ~、な~に~もこた~ん」 白皙の美貌を真っ赤にして、既にへべれけになっている輝夜。 「勝手に酒を呑んでもいいとは言ってないぞ!あーあ、一番高いの空けちゃって…」 がっくり肩を落とす妹紅。その首筋に酒臭い息が生暖かく吐きかけられた。 「いいじゃないかもこ~。ぶれいこう、ぶれいこう」 「慧音!お前まで呑んだのか!?」 青にも銀にも見える艶のある髪。胸元を大きく開けた青いワンピースがやや扇情的だ。 輝夜と一緒に手伝いに来てくれていた妹紅の友人・上白沢慧音(かみしらさわ・けいね)である。 普段は知的な教師である彼女だが、今は単なる酔っ払いへと華麗なクラスチェンジを果たしていた。 「固いこというなよ~。ボディはこ~んなにやわらかなくせに~」 「ひいい!よせ、そんなとこを触るなぁ!」 「いいじゃないかぁ、女同士だろぉ?」 「あ、ずるーい。私も私もー。えへへへぇ、もこたんったら芳しいスメル~」 「二人ともやめろぉ!私を百合畑に誘うんじゃない!そんな事しても喜ぶのはあの百合好きの漢だけだぞ!」 ―――その隣にある某クラブの出店では。 「うん、美味い!ロマネだなこりゃ!」 伊吹萃香が盃の中身を飲み干し、ぷはーっと満足げに息をつく。 それを見ながら、手伝いに来ていた少女はその涼しげな表情を変えずに平然と言い放つ。 「いえ、ファンタでございます」 「酒ですらねーのかよ!気付かなかった自分にもビックリだわ!せめてアルコール分を持ってこいよ!」 「失礼ながら萃香様。貴女様は既に酒をリットルにして五、ccにして五千も呑んでおられます。これ以上は健康に よろしくないかと、空気を読んだ次第でございます」 「その結果がファンタかよ…相変わらず空気を読んだ上でそれを無視する女だね、衣玖ちゃん」 彼女はリュウグウノツカイから変異した妖怪・永江衣玖(ながえ・いく)。 <空気を読む程度の能力>の持ち主ではあるが、読めたからといってそれで空気をよくできるかどうかは別問題 という生きた見本であった。 「衣玖ったら…後で私が八つ当たりされるんだからやめてよ」 「何を言います、天子様。だからこそやってるんじゃないですか」 「イジメだ!職場イジメが発覚した!」 「ははは。皆、仲がいいねえ」 酒を呑みつつテンプレートな感想を述べる星熊勇儀。ちなみに彼女が持っているのは杯でも酒瓶でもなく酒樽だ。 それに直接口を付けてラッパ呑みしているのである。だというのに然程酔った様子も見えない所が恐ろしい。 「勇儀さんも呑気な事言ってないで、ちょっとはあの二人を諌めてくださいよ…」 「いいじゃないか、こうしてバカやれるのも、仲良しの証拠さ」 「かもしれませんけど…」 「その後で天子ちゃんが萃香にドツキ回されるのも、仲良しの証拠さ」 「それは全力で否定させていただきます!」 そんな凄惨な有り様を見ていた文は、やれやれとばかりに両手を広げた。 「うーん、既に酔っ払いの巣窟と化してますねえ…」 「明日が思いやられるねえ」 「ま、酔いどれ共はうっちゃっときましょう。ここもしかと見学させてもらって、我が文々。新聞のネタにさせてもらい ましょうか!」 その時である。 「天体戦士サンレッド―――あなたは誠に野蛮で、横行跋扈であるッ!」 屋台の一角から響いた、清らかでありながら内に秘めた激情を感じさせる声。 「この声に、このセリフ…もしや!」 目線を向けた先には、夜雀の妖怪でありミスティア・ローレライの経営する八つ目鰻の屋台――― そのカウンターに座る、一人の女性。 緩くウェーブのかかった亜麻色の長い髪。黒と白を貴重にしたゴスロリ風の装束。 外見のみならず、内面から自然と滲み出すような美を持つ女性だった。 それは、己の信念に全てを捧げる覚悟を持った者だけが手にしうる美―――殉教者の美と言えるかもしれない。 彼女は<ガンガンいく僧侶>聖白蓮(ひじり・びゃくれん)。 新興宗教・命蓮寺(みょうれんじ)の代表者にして神仏も妖怪も人間も全ては平等と謳う、超絶平等主義者。 幻想郷の中では新顔ながら、確かな実力と清廉な人格で一目置かれる存在である。 「…へーへー、分かった分かった。おーこーばっこね、おーこーばっこ…」 その隣でどんより顔をしているのは言うまでもない、サンレッドである。 更にその背後では、予選で彼に敗れた四人組が便乗して大騒ぎしている。 「そーだそーだ!お前はおーこーばっこだぞー!」 「おーこーばっこー!」 「おーこーばっこなのかー!」 「で、おーこーばっこってどういう意味?」 「力に任せて威張り放題のやりたい放題、という意味です。つまり、彼のような人物を指していうのです」 律儀に答える白蓮。淑やかな美貌を凛々しく引き締め、サンレッドに人差し指をビシっと突き付ける。 「聞けば予選で、このか弱くいたいけな子等に容赦なくその拳を振り下ろしたとか―――それだけに留まらず、外 の世界では怪人達にやりたい放題の非道を働いているとも聞きました…天体戦士サンレッド!誠に粗野で、暴虎 馮河(ぼうこひょうが)である!」 なお暴虎馮河とは、血気にはやり無謀な勇を振るうの意である。 そしてサンレッドはそんな彼女の隣で、もはや何度目になるのか分からない溜息をつく。 「…なんで俺は、こんなトコで何処の誰とも分からねー女に説教されてんだろ…ここにゃ大食い亡霊の荷物持ち で来ただけだってのに…」 「南無三!」 「いてっ!ビール瓶で叩くんじゃねーよ!」 「このようないたいけな者達を虐げておきながら、その態度―――誠に不遜で、厚顔無恥であるッ!」 「…………」 「おや、だんまりを決め込むのですか?誠に無気力で、馬耳東風であるッ!」 「分かってんならもういーだろ…」 「まだまだ言いたい事はたくさんあります。何せあなたは誠にチンピラで、何か縛るモノであるッ!」 「四字熟語ですらなくなったじゃねーか!つーか何で皆、さも当然のようにそれを知ってんだよ!?」 ―――説教はまだまだ終わりそうもない。 文とにとりは見なかった事にして、その場を立ち去るのであった。 「…白蓮さんまでいるとは思いませんでした」 「あー。多分、誰かさんへの接待じゃないかね?」 「どういう意味?」 「…大人の事情さ」 ややこしそうな話であった。 ―――客席。 「おおー。随分と広いじゃないですか」 「実に五万人が収容可能だからね…それでも前売りチケットはすぐさま売り切れちゃったよ」 「はぁー。やはり皆、トーナメントに興味津々という事ですね?」 「そうなるね…しかしだ、あやや。お前さんは出場しなくてよかったのかい?<幻想郷最速>の名を欲しいままに するあんたなら、いいとこまでいけると思うんだがね?」 いやいや、と文は笑って首を振った。 「速いだけで勝てるほど、甘いメンツはいませんよ。例えばにとりさん…あれを見てください」 「ん?」 文が指差した先には、二人の少女。 「いよいよ明日ね、幽香。私、ここからたくさん応援するからね!」 究極加虐生物・風見幽香と、その隣には毒人形―――メディスン・メランコリー。 メディスンはそこの売店で買ってきたらしいポップコーンを頬張り、これも売店で購入したと思しき幽香の絵入り Tシャツに身を包んでいた。 「ありがとう、メディ。でも私はか弱い女の子だから。正直、自信ないわねぇ」 その言葉とは裏腹に、その麗しい横顔には萎縮した様子など欠片もない。 あるのはただ、己が力への絶対の自負と矜持――― それを知ってか知らずか、メディスンはぶんぶんと首を振って先の幽香の言葉を否定した。 「そんな事ないよ。幽香はとっても強いもの。きっと優勝できるわ!」 「そう?ふふふ…」 「何せ幽香は幻想郷史上最狂・最凶・最恐の妖怪だもの。見た目はともかく分類としてはもう女じゃないって!」 「ふふ…」 笑顔が引き攣る幽香。それに気付かず、メディスンは命知らずにも続ける。 「何ていうか、幽香がか弱いってんなら他の連中はもうお箸も持てない超箱入りお嬢様よ!」 「ふ…」 「ホントなら私、幽香の事は<アニキ>って呼びたいくらいなんだから!男顔負けっていうか、むしろゴリラとか の域に達してるっていうか…」 「メディ」 「ん?」 幽香の全く笑っていない目を見て、やっとこさ、メディスンは自分が地雷を踏み抜きまくった事に気付く。 「え、えーと…」 必死に言い訳の言葉を探すが、もう遅い。幽香は己の拳を堅く握り締め、高々と掲げていた。 「メディ。私ね、貴女の事はとっても素直で可愛くていい子だと思ってるのよ?本当の妹みたいに想っているわ」 「そ、そう?えへへへへ…」 「でもね…覚えておきなさい」 頭上に振り翳した拳を、一切の躊躇なくメディスンの脳天目掛けて振り下ろす。 メディスンはその場で一回転した後、顔面から地にめり込み、ピクピク痙攣する物体へと姿を変えた。 「口は災いの元―――また一つ賢くなったわね」 その一部始終を見ていた文は、からかうような口調でにとりに問う。 「いくら力があったって、あんなのとガチで闘り合いたいですか?」 「いや…遠慮する」 でしょう、と文は楽しげに笑う。 「それに、まあ…ああいう連中は、傍から見てる方が面白い」 「同意だね」 顔を見合せて笑い合う二人―――そこに。 「お久しぶりですね、河城にとり…それに射命丸文」 「うっ…あ、あんた…じゃない、貴女様は…!」 「ど、どうも…ご無沙汰です…」 文とにとりの表情を一言で表すなら<苦手な先輩とばったり出会っちまった後輩>という感じである。 二人の前にいるのは、厳粛な雰囲気を漂わせる長身の女性。 厳格を絵に描いたような引き締まった顔立ちは、威圧的でこそないものの見る者を否応無しに萎縮させる。 彼女こそは幻想郷における地獄の最高責任者にして、死者達を裁く最大権力者である閻魔が一人――― <楽園の最高裁判長>四季映姫・ヤマザナドゥその人である。 人格者には違いないが、説教好きが高じて大概の人妖から煙たがられている御方であった。 「い、いやあ。四季様まで見学とは意外ですね、はは…」 「や、やはり四季様もトーナメントに御興味が?」 「そういうわけではありません…おや、まだ知りませんでしたか?」 「はあ…何をでしょう?」 映姫はこほん、と咳払いし、やや気取った仕草で胸を張る。 「この度、私こと四季映姫・ヤマザナドゥは、西行寺幽々子及び八雲紫からの正式な依頼により、この幻想郷最大 トーナメントの審判を務める事と相成りました」 「四季様が審判を…?ははあ、それはまた適材適所ですね」 「まあ、手前味噌ながら言わせてもらうと、これほどクセの強い連中の闘いに白黒つけられるのは私くらいのもの でしょうからね…」 「能力からして<白黒はっきりつける程度の能力>ですしね…これは楽しみです、ははは。では私共はこれにて。 さあにとりさん、いきましょ…」 「お待ちなさい、射命丸文」 さっさと回れ右して帰ろうとしていた文は、ぐっと足を止め、嫌々ながら振り向く。 「貴女は相変わらず事件とあればそこかしこ飛び回っているようですが…以前、私が言った事をお忘れですか?」 「え、えっとぉ…」 「射命丸文。かつても言いましたが、あなたは事件を果敢に追い掛け回す事で、新たな事件の火種となってしまい がちです―――そう。貴女は少し、好奇心が旺盛すぎる」 「…………うう~」 反論出来ない―――四季映姫・ヤマザナドゥの言う事は、いつだって正しいのだ。 この場をどうにか切り抜ける方法を、文は必死に考えた。そして――― 「あ、そうだ四季様!実は売店の方に、説教してほしいという男がいまして!」 「ほう?」 ピクリ、と眉を持ち上げる映姫。好機と見た文は畳み掛ける。 「ダメな自分を変えたいと、色々な方々に説教を受けているのです。ここは是非、四季様が有難い説教をかまして 差し上げるべきかと!」 「いいでしょう。迷える子羊に正しい道を説く事も、我が使命」 「さっすがぁ~!あ、その男の名はサンレッドと言いまして、赤いマスクを被ってるからすぐに分かるはずです。 まあかなりのツンデレさんなものですから、説教を嫌がる素振りを見せるかもしれませんが、なに、実の所誘って るんですよ。どうぞ、心行くまで映姫様の徳高きお話を聞かせて差し上げてくださいな!」 「分かりました…彼の荒みきった心は必ずや、この四季映姫・ヤマザナドゥが救ってみせましょう」 胸を聳やかし、我らが映姫様は出撃していく――― なお、彼女のサンレッドに対する説教は実に六時間にも及んだそうな。 聖白蓮と四季映姫・ヤマザナドゥのダブルお説教を食らったサンレッドは、トーナメント前日にして多大なる精神的 ダメージを被ったのだった。合掌。 「―――あらあら。貴女ったら、酷い事するのね」 「おや…?」 いつから見ていたのか。気付けば背後に、魂魄妖夢を従えた西行寺幽々子が立っていた。 右手に開いた扇子を持ち、口元を隠して幽雅に微笑みの花を咲かせる。それだけなら格好もつくのだが、左手には 売店で買ったと思しき大量の飲食物が入った袋をぶら下げている辺りがしまらない。 ちなみに、妖夢の両手も食べ物で塞がっている。勿論全て幽々子の分である。 これだけ喰う亡者は彼女の他にはそうそういまい。 「あんまりウチの居候を苛めないでほしいものね?」 「は、それは失礼をば」 「ま、確かに彼にはヤマナザドゥの有難い説法が必要かもね…あの性格じゃ、高確率で地獄に堕ちそうだし」 「ええ。それも一番きっつい阿鼻地獄に」 「正義のヒーローなのに、えらい言われようですね…」 「ヴァンプさんは確実に極楽浄土へ逝けるでしょうけど」 「ええ。死した後、彼は天の国から世界を見守って下さるでしょう」 「悪の将軍なのに!」 名誉なんだか不名誉なんだか分からない話であった。 「それはともかく―――射命丸文。実は貴女に、いいお話を持ってきたのよ」 「はて?それは一体…」 訝しがる文に向けて、くすりと幽々子は微笑んだ。 「トーナメントで、ちょっと仕事をやってもらいたいの…きっと、貴女もノリノリでやってくれる仕事よ」 現と幻想の狭間より、その全てを見つめながら。 境界の賢者は、一人静かに佇む。 「もうすぐよ―――アリス・イヴ」 旧友の名を呼ぶ。月光の化身のように美しかった、彼女の名を。 「もうすぐ始まるわ…幻想郷最大の、お祭り騒ぎが」 盛大に、賑やかに、破天荒に、そして面白おかしく――― それがきっと、彼女の望んだ事だから。 幻想郷最大トーナメント―――関係者一覧 主催者 八雲紫&西行寺幽々子&賢者イヴ 会場設営担当 河城にとり&河童の皆さん 売店 焼鳥屋台<猛虎譚(もこたん)> 八つ目鰻屋台<みすちー> クラブ・イブキ 他多数 審判 四季映姫・ヤマザナドゥ 出場者 予選を勝ち抜いた総勢32名 「…さてと」 記事を纏め終えた射命丸文は、隠しきれぬ笑みを浮かべて最後にこう書き足した。 「実況アナウンサーは―――コホン。不肖、私こと射命丸文でございます」 ―――そして。 ついにトーナメントは、本戦を迎える――― 最後に立つのは人か、妖怪か、はたまたヒーローか。今はまだ、誰も知らない。
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VIP運営の代表視点からのアドバイス ver. 2008/10/31 VIP2008代表 杉本憲治郎 1年間の代表経験から見えてきたVIP運営の全体像をここにまとめておきます。 もしもう一度自分が代表を務めるならどうするだろうか?という視点で書きました。仕事全体をすぐには思い出せなくて抜けが多いかもしれませんがご勘弁を。分からない部分については出来る限り補足していきますので、積極的に意見ください。 最後に、このアドバイスは絶対に守らなければいけないわけではありません。その年度の企画や状況によって運営はいくらでも変わってきます。あくまで参考程度にとどめておいてください。 ↑このページの先頭へ 仕事の概要 この章では各仕事の概要について述べます。 なお、具体的にどのように分担・遂行するかは代表に任せるので、仕事は列挙するにとどめておきます。 VIP2008まではまず係を決めて仕事を分担していましたが、どちらの係に任せるべきか悩むケースや、委員の能力差で一部うまく処理できないケースなどの問題が発生し、時が経つにつれ最初に係を決めてしまうのって運営上やりにくいなーと感じておりました。 また実際に仕事が始めってみて明らかになる問題とかもありますし、各運営委員のスキルによって協力し合ったほうがいいケースもありますし、臨機応変・適材適所に割り振っていくほうが仕事をするほうも楽しいと思います。 ↑このページの先頭へ 会計 要するに出納係。 仕事としては、収入支出の把握、レシート管理、合宿後には決算報告がある。 VIPでは100万以上の金銭を扱うので、かなり大事なポジション。 来年度からは画像電子学会のほうからVIPに使える口座を用意して頂けるとの噂があるので、現金扱いやら、ドタキャン続出やら、不安要素はかなーり減ると思われる(とにかく現金は怖い)。 目安:特に締切はないが、状況が変わったらすぐ動けるように。 要スキル:キッチリとした仕事のできること。 人数:信頼できる1人に集中して任せるべき。 施設 施設の予約、施設への連絡、必要資料の提出(名簿や活動実績など)などを行う。 下見については誰か会場に近い人に頼むのが良いかと。かなり負担の大きい仕事なので、施設と交渉する者と提出物を作る者などに分けれると楽かもしれない。 VIP2008(けんかつ)の場合、半年前からしか予約できないため、優先予約という特別待遇をしてもらった(そのための特別な手続きが必要になる)。また合宿直前までキャンセル者がたくさんいるため、その対応にかなり追われる。施設選びの際の条件は以下のとおり。 100人程度が宿泊できる。 100人程度が楽に歩き回れる研修室(200人超規模)がある。 酒が飲める(懇親会のため)。 酒が飲みながらポスタ発表できる(英語セッションのため)。 体育館がある(レクの雨天対策ため)。 2泊3日10000円未満(食費込)であること。 上の条件はかなり厳しいです。また企画によってもこの条件はどんどん変わるので、時間が許す限り企画を考えて、かつそれに優先順位をつけ、その順序に沿うような施設を選ぶ形になります。 目安:年内に予約完了が吉。でないと後々の広報活動に間に合わない。 要スキル:キッチリとしてる人。 人数:交渉は1人。その他手伝い。 ネット メーリングリスト、Wiki、参加登録システム、SNSといったネット関係のシステムの設置・運用等を行う。 運営委員は全国に散らばってるので運営のほとんどはネット上で繰り広げられるために、円滑な運営のためにネット担当は代表と密に連携をとる必要がある。 これについては次節で詳しく後述する。 目安:年度内には参加登録システムの運用テストをクリアしておくこと。 要スキル:サーバー構築・運用力、デザイン力 人数:1人で十分 広報 VIP2008への参加を募集する仕事。 例年「image-ML」と「CG-ML」への案内メールを送信している。 各MLでの宣伝時期は参加募集の開始時と締切少し前に送信する感じで。 他にも運営委員全員で学会参加時にCFPを配るといったことをしている。 またVIPを情報処理学会のイベントカレンダーへ記載したりするので、それを見越して早めに(年内には)施設を確保したほうがよい。広報については後援学会とのパイプである先生方をよく話し合うすること。 目安:施設確保後、早ければ早いほどよい。 要スキル:フォーマルな言葉遣いができる人。 人数:メイン1人、他の運営委員も積極的に手伝いな感じ。 CFP(Call For Paper)作成 CFPとは会議発表の募集のためのビラ(A4サイズ1枚のPDF)のこと。 広報活動(学会参加時に配布・Webページにアップなど)で使います。 開催場所・日程・参加費が確定しなければ作成できませんが、参加費は企画が確定しないことには算出できないので、実際には施設の予約が確定しだい作成し、参加費については状況が変わり次第、更新していく感じになるでしょう。 目安:1月中に初版完成し随時更新。 要スキル:デザイン。 人数:1人が良い。 事前交流 VIP2007のグループワーク、VIP2008のSNS導入のような、合宿以前における参加者間の交流を促すための企画を進める仕事。 企画立案時に代表の意向を聞いたり運営委員間でテストする場合など、他者の積極的な協力が必要な仕事でもある(SNS盛り上げであればサクラとか)。 目安:年度内に大筋ができていると後が相当楽。 要スキル:明るい人向きか。 人数:何人いてもいい。 予稿 参加者の提出した予稿を印刷し本にする仕事。 内容は、予稿のテンプレート作成、印刷所との交渉、アップローダの設置といった前準備と、予稿提出締切からPDF集計とチェック、入稿・配送手続きといった後準備がある。 PDFチェックは全員でやらないと大変かもしれない。 目安:前準備は4~5月に終わらせる。後準備は8~9月(忙しい)。 要スキル:交渉、TeXとPDFに関する知識。 人数:交渉担当1名と手伝い人員(PDF確認)がほしい。 懇親会企画 合宿中に実施される懇親会を企画する仕事。 内容は、場所の確保、酒・つまみの注文、パフォーマンスの募集、ゴミ処理の手配など。 パフォーマンスに関しては事前に参加者の中から募集するといいかもしれません。 VIP2008では酒を多く用意しすぎて問題が発生しまくりました。 悪酔いする人が出ない程度が良いと思います(研究合宿だしね)。 目安:施設が決まったらすぐ場所確保(難航するかも)。酒の注文は8月 要スキル:盛り上げ。 人数:分担の必要はないが、同じ学校の人2人で交渉担当・裏方担当に分けてもいいかも。 レクリエーション企画 合宿中に実施されるレクを企画する仕事。 内容は、ルール作成、ボールや賞品の購入、チーム分けと対戦表作成、参加者への周知のための資料作成など。 男女混成チームにする場合、男女間の力の差を考慮する必要があります(…女性は爪がはげるかもとか)。 一般的に知られた競技に独自ルール・奇抜ルールを取り入れるのも面白いかもしれません。 VIP2008では男女差や運動能力差に配慮して負担の少ないドッチビーにしました。 またVIP2007で雨天中止となったことを考慮して体育館を確保しました。 目安:参加登録開始時には競技が決まっていると吉。 要スキル:盛り上げ。 人数:分担の必要はないが、同じ学校の人2人で交渉担当・裏方担当に分けてもいいかも。 登壇発表 登壇発表の企画を行う。 どのようなテーマが良いか、誰に依頼するか、時間の配分、が主な仕事。 まずは参加者に希望者・推薦者がいないか聞いてみるのが良い。 また企業スポンサーがいる場合、そちらの発表枠を確保する必要もある。 OBを利用するのも手。 目安:スポンサーを除き、7月中には決定したい。 要スキル:人脈が広いと◎。 人数:1人。 ポスター発表 ポスタ発表の企画を行う。 発表プログラムの作成が主な仕事。 目安:予稿締切後すぐに確定したい。 要スキル:特になし。 人数:1人。 備品(名札等)作成 合宿本番で使用する名札などの備品の作成。 そのほか、SNSのロゴなども作ってもらうとよいかも。 目安:名札に関しては合宿の1ヶ月前でよい。 要スキル:デザイン力。 人数:メイン1人。その他、煩雑作業を手伝う補助要員がいると良い。 アンケート作成・集計 合宿の最後に実施するアンケートに関する仕事。 内容はアンケートの作成と集計。 アンケートは合宿の報告書にも記載する大事なネタなので、代表ともよく議論して作る必要がある。 デザインに凝ってみるのもいいかも。 目安:合宿の1ヶ月前でよい。 要スキル:特になし。 人数:1人がよい。 配布物作成 当日の配布物(プリント)を作成する仕事。 VIP2008では、グループ一覧・部屋割り・レクについて、を配布した。 目安:合宿の2週間前には暫定版が完成しておくのが吉。 要スキル:なし 人数:分担可能な仕事。 合宿当日運営スケジュール 合宿当日の運営のタイムテーブル(指示内容、係決め、持ち込み品など)を考え、できればその資料を作る。 2度目以降の施設であれば前回のノウハウを利用できるので円滑に進めれるが、そうでない場合はかなり事前に予習しておくべき。 特にほとんどの施設で鍵返却は時間厳守だと思うが、これは指示者がしっかり全体を把握してないと大変だと思う。 目安:2週間前に初版があると吉。 要スキル:キッチリとした仕事のできる人。 人数:1人で十分。 撮影 合宿中の撮影をする仕事。 内容は写真撮影と合宿後の写真アップロード環境(e.g. Picasa)の準備など。 カメラ好きな人にやらせるのがよいかと。 目安:合宿中と合宿後に動く。 要スキル:高価なデジカメ所有者。 人数:複数いてもかまわない。 次期運営委員の確保 次の運営委員を確保する。 顔が売れてる代表がやると効果大だが、基本的には運営委員全員で取り組みたい。 目安:合宿中(主に懇親会時)。 要スキル:特になし。 人数:全員で!。 開催報告書の執筆・投稿 VIPの開催報告を行う仕事。 例年、代表と副代表の連名で執筆されている模様。 投稿先としては画像電子学会論文誌と情報処理学会GCAD研究会の2つ(強制ではないらしいが)。 投稿すれば実績と顔売りになるそうで就職時に有利だとか。 GCAD研究会は2月の東京開催に投稿するのが慣例です。 目安:合宿後すぐに(10月中投稿?)。 要スキル:論文執筆力。 人数:代表と副代表。 ↑このページの先頭へ 運営スケジュールに関する注意事項 運営では数多くの締切(や日付)を決定していく必要がある。 ここでは、締切の決定理由を逆順で述べていく。 合宿日程の決定 まず最初にこれを決める。 VIPが後期開始日や大学院試日と重なってしまう(e.g. 岩手県立大)と、途中参加が急増する場合があり運営上だいぶ面倒になるので、あらかじめ各大学の人に不都合な日程を調査してみると良いかも。 また8月は夏休みのため予約が殺到する。 連休などもモタモタすると先に確保されるので注意。 予稿提出の締切 合宿日から逆算で、予稿が間に合う十分な日付を決める。 VIP2008では当初7月末を締切にしていたが、B4学生から研究成果が出せないから無理!という苦情が来て8/20にした。 またVIP2008ではコーシン出版に早期入稿割引というのがあったので利用した。 例年、予稿提出が遅れたり音信不通になるというケースが多々あるので、それを見越して余裕をもった日付にしよう。 参加登録の締切 参加登録締切は予稿締切の(最大でも)1ヶ月前に設定しよう。 予稿は待てるけど、参加者の把握は早めにしておかないと、施設側に参加者のリストを送れない、各企画のグループ分けや備品購入ができない、といった問題が発生するので待てません。 参加者の多くがギリギリになって一斉に登録するので、それを見越して二段階締切(締切になって1週間のばす)など工夫したほうが、「あぁー、人集まらないんじゃ…」みたいな不安は減るかな。 参加登録の開始 参加登録の締切から逆算で決定。 参加登録期間は少なくとも3ヶ月は確保するべきだと思う。 運用し始めると「ちょっとまったぁっ!」ができなくなるので、サーバー運用とかは十分にテストしてから登録受付できるよう余裕を見て行動しておくこと。 広報活動 3月には広報活動を始めれる状態を作っておきたい。 情報処理学会のWebページや雑誌へのVIP掲載や、MLへの宣伝、会議での宣伝など、とにかく早めに臨戦態勢(e.g. CFP完成)にしておかないと対応できずマズいかも。 施設の確保 というわけで、上記のような状況により施設確保は早めにしましょう。 施設が確定してないと、他のほとんどの係が動けないので注意!。 連休とかは早めに予約しないと誰かに取られる可能性大なので、目安として年内には手続きを始めておきましょう。 手続き自体にも何週間が要しましたので注意。 運営委員の状況把握 就職活動・インターンシップ・実家帰省などはあらかじめ把握しておきましょう。 余談ですが東京への就職活動に合わせて、直接対話する機会を積極的にもうけましょう。 これが一番楽しい出来事だったりします(笑)。 運用システムについて 運営で一番重要なこととして「情報の共有」があります。 代表は何をやりたいのか?、何が決定したのか?、何の企画が実際にどこまで進められているのか?、ということを前運営委員が把握・参照できる環境を整えるべきです。 議論:メーリングリスト 運営委員間での議論には「メーリングリスト」を進めます。 長所としては、メールチェックは大抵の人が毎日行うので参照されやすいこと、全員が各発言を簡単に把握できることと、メールにインデックスがつくので後々参照しやすいこと、が挙げられます。 6月まではGoogleグループを結構本格的に使ってましたが、結局議論が停滞してしまいました。 もしかしたらログイン形式掲示板での発言は心理的ハードルが高いのかもしれません。 また発言自体のカテゴライズも難しくて発言時に新規スレッドにすべきか迷ったり、スレッドをまたいで似たようなコメントしてしまうと似たような議論が並行して進む形になってしまったり、 VIP2008では面倒な事態に発展しました。 …あくまで個人的な意見なのですが(参考までに)、 “発言”に限って言えばカテゴライズ・階層化・構造化するのはやめたほうがいいかもしれません。 歴史的には、整理法における「KJ法」や、オブジェクト指向における「ユーティリティクラス」がそれを物語ってますよね。w …あぁ理系の血筋が煮えたぎっている。w 決定事項:Wiki 議論とは違って、決定事項についてはカテゴライズしてまとめておくのがいいかもです。 これにはWikiが適していると思います。 ただし、全員が好き勝手に編集しないこと、編集した時間順に参照できることが条件です。 決定事項に関しては、代表か副代表が書記としてまとめておけばよいかな。 データ参照:アップローダ 過去の遺産(データファイルなど)を参照できるようなアップローダを用意しましょう。 MLだと添付ファイルの応酬になりますが、メールサーバーの容量が小さい(e.g. 早大5MB)と、受信を受け付けなくなってかなり困ったりします。 アップローダは別に本格的な奴じゃなくて単純にHTMLとリンクでもいいかもしれませんが、カテゴライズと階層化、時系列ソートくらいはできるシステムがよいかと。 特に運営委員間でデータのやりとりをする場合は、命名規則を設けておいたほうが混乱しなくていいかと思います。 たとえば「ファイル名_編集日-編集者イニシャル(e.g. Material_20081101sk.xls)」とかね。 これで全ファイルを時系列順に並べれば参照が楽。 参加者から委員への連絡方法 参加登録が始まりだすと、参加者からたくさんのメールが届きます。 メールの内容に応じた担当者が返信することになるのですが、そのためには全運営委員が参加者からのメールを参照できる必要があります。 となるとメーリングリストでは参加者のアドレスが登録されてないために受信できません。 これはメールの転送サービスを媒介させれば解決できますので、ぜひそうしましょう。 VIP2008では、ネット担当がわざわざコピペ転送してたので、返信でだいぶタイムロスしました。 連絡先の交換 携帯電話の力は強大です。 合宿が近づくにつれて頼る頻度が増えていくはずです。 電話番号と携帯アドレスの交換は最初にやってしまいましょう。 ↑このページの先頭へ 偉そうな思いつき発言 まずGoogleグループについて文句言います。 インターフェイスが扱いにくい、あと機能がありすぎてゴチャゴチャしすぎ。 掲示板形式だとどの返信ボタンを押せばいいのか分かりづらかったり、みんなそんな感じで発言したからツリー構造ビューの時に意味不明な表示順序や分散具合になったり、結局MLのほうが数倍議論しやすかったです。 ファイルアップローダもあまりに量が増えると扱いにくい。 …とにかく発言のカテゴライズや構造化は後々不便だと敢えて強く言っておきます。 運営自体は緩くやったほうが楽しいと思います。 みんな給料もらって運営委員やってるわけじゃないので、あんまり会社のようにシステマティックにやると楽しさ半減するかも。金と時間と対外交渉だけはキッチリする必要がありますが、それ以外については緩ーい雰囲気のほうがいいんじゃないでしょうか。。。 理想的には普段の余力や趣味の一環といった程度のノリでできればいいと思います。 例年VIPは、前年を踏襲しつつ新しい企画を取り入れていますが、新しいことを始めるには半端ないエネルギーが必要になります。VIP2008では会場の変更や酒を伴う英語セッション、SNSが新企画でしたが、実現のために運営委員はとても苦労しました。新しい企画を始めることは大事ですが、少しくらいにしておかないと「二兎追うものは一兎も得ず」になるかもしれません。 最後にお願いです。 みんな声を出しましょうね。 思ったことがあれば必ず何らかの方法で伝えましょう。 「言わなかったら分かりません♪分かる人はなかなかいません♪まずいません♪」とKREVAも歌ってますが(笑)、とても重要なことだと思います。 みんなが黙ってしまうと代表はホントに困るんです。 「あのとき私はこう思ってました!」「あのメールは返信しづらかったので返しませんでした…」なんてのはホントに悲しくなるのでやめてくださいね。 「それでいいです」「代案はないけど、ちょっとやりたくないです」と簡単なものでいいので、思ってることを伝える努力をしてくれると嬉しいです。 逆に自己主張の強い人は、弱い人の発言を引き出せるような空気を作っていくといいのでは。 …というわけで先輩のくせに出すぎてたらスイマセン。 普段運営とかには関わらないタイプの人も今回は挑戦してくれたりして、個人的には相当嬉しかったりします。 1年後には必ず「良かったぁ♪」「成長したなぁー」って感じると思うはず^^。 素晴らしいVIP2009になりますように。。。 Copyright (C) 2008 杉本憲治郎 「VIP2009/Advice」を編集 ↑このページの先頭へ
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#freeze クエスト 冒険 Cruz del Sur Chapter4 Inca 追加クエスト・地図一覧 Cruz del Sur Chapter4 Inca 追加クエスト・地図一覧 ここでは2008年7月23日および同12月9日のアップデートにおいて追加された発見物をまとめています。 その他の追加クエなど→ペットクエスト、執事クエスト、釣り発見物、サルベージ、エピソード 追加クエスト 別館へのリンクは クエスト名 クエスト検索 クエスト名 の形式を推奨 クエスト一覧には発見物は書かないでください ペットクエスト、執事クエスト、発見物のない勅命クエスト、エピソードについては、それぞれのページに記入をお願いします。 12/9追加クエスト 請負場所 クエスト名 必要スキル 前提 備考 新発見物クエ ストックホルム 笑いの画家 探索3 美術5 ノルド語 ストックホルム フェルメールの試行錯誤 探索5 美術7 オランダ語 ? ストックホルム 画家の適材適所 探索6 美術8 ノルド語 リマ 失われた文化 探索9 宗教学11 ケチュア語 秘境の都 勅命代替クエ リマ 南米地形調査 視認3 地理学5 ケチュア語 リマ 妙なネズミ 生態調査3 生物学5 ケチュア語 リマ 冒険の軌跡 探索3 財宝鑑定5 ケチュア語 リマ 皇帝の手足 探索3 宗教学5 ケチュア語 リマ 先人の記録 探索3 考古学5 ケチュア語 サントドミンゴ 街周辺の地形調査 視認3 地理学5 マヤ諸語 マルセイユ 毒に負けない生物 生態調査3 生物学5 マヤ諸語 サントドミンゴ ある提督の手記 探索3 考古学5 マヤ諸語 リスボン 宣教師の行方 探索3 宗教学5 マヤ諸語 サントドミンゴ 商船の積荷を探せ 探索3 財宝鑑定5 マヤ諸語 勅命クエスト 新大陸西岸入港許可の勅命(リオデジャネイロ)は東南アジアの入港許可、パナマ運河開拓の勅命(サンティアゴ)はポルトベロ・パナマ両港の発見が必要となります。 請負場所 クエスト名 必要スキル 前提 備考 リオデジャネイロ 新大陸西岸進出への道標 視認3 地理学5 リオデジャネイロ 新大陸西岸方面の動物探索 生態調査3 生物学5 リオデジャネイロ 新大陸西岸進出の先人の記録 探索3 考古学5 リオデジャネイロ 黄金郷の信仰 探索3 宗教学5 リオデジャネイロ 黄金郷の財宝探索 探索3 財宝鑑定5 サンティアゴ 運河開通予定場所の調査 視認3 地理学5 サンティアゴ 現地における生物の調査 生態調査3 生物学5 サンティアゴ ある調査の追加調査 探索3 考古学5 サンティアゴ 現地における思想についての調査 探索3 宗教学5 サンティアゴ 失踪した調査隊の追跡調査 探索3 財宝鑑定5 既存港 請負場所 クエスト名 必要スキル 前提 備考 ロンドン 空飛ぶワニ 生態調査8 生物学10 スペイン語 水のない文明 ロンドン ある女傑の物語 探索4 財宝鑑定6 開錠4 ロンドン イングランド王国を護る宝石 探索11 財宝鑑定13 開錠11 ロンドン アムステルダム 文字のない格言集 探索1 美術2 オランダ語 ロンドンアムステルダムストックホルム 人並みはずれた想像力 探索3 美術5 ドイツ語 角のある大型獣の地図 ロンドン デューラーの憂鬱 探索5 美術7 ドイツ語 人並みはずれた想像力 アムステルダム 牛に似た生物 生態調査1 生物学3 ノルド語 アムステルダム 半分だけがシマウマ 生態調査6 生物学8 西アフリカ諸語 奇妙な模様の動物の地図 アムステルダム 大輪の花 生態調査11 生物学13 マラユ・タガログ語 アムステルダム ダンテの長編叙事詩 探索3 財宝鑑定5 イタリア語 芸術か異端か アムステルダム イスラム世界が描かれた家具 探索4 財宝鑑定6 アラビア語 リスボン セビリア 砂漠と海の関係 視認7 地理学9 ケチュア語 リスボン 隻眼の虎 探索6 考古学8 開錠6 リスボン 聖なる亜麻布 探索2 宗教学4 イタリア語 風変わりな宗教画 前提クエ発見物「キリスト磔刑」 リスボン 猿の神の使い 生態調査4 生物学6 インド諸語 前提あり リスボン セビリア 手のひらに乗るサル 生態調査8 生物学10 フランス語 リスボン アポロンの冠 探索5 財宝鑑定7 イタリア語 リスボンセビリアチュニスナポリヴェネツィア ダ・ヴィンチの人体図 探索4 美術6 フランス語 セビリア それは皇帝の山 視認9 地理学11 ケチュア語 セビリア 万人のための聖書 探索6 宗教学8 ギリシャ語 セビリア まんまるでふわふわ 生態調査3 生物学5 スペイン語 セビリア 新大陸の祭事笛 探索5 財宝鑑定7 ケチュア語 セビリアマルセイユジェノヴァ 聖マルコを救う信者の絵 探索4 美術6 イタリア語 マルセイユジェノヴァチュニスヴェネツィア ローマ市民を救った証 探索4 考古学6 開錠4 埋もれたローマ遺跡 マルセイユ メガネをかけるクマ 生態調査6 生物学8 ケチュア語 メガネをかけた生物 マルセイユ 師弟の絵 探索1 美術2 フランス語 マルセイユナポリチュニス 優れた芸術家たちの本 探索3 美術5 イタリア語 マルセイユジェノヴァ 盗まれた金細工の彫刻 探索11 美術13 開錠11 埋もれたローマ遺跡 海事名声縛りあり? ジェノヴァヴェネツィア 海を塞いだ鎖 探索1 考古学3 ギリシャ語 栄枯盛衰の狭き海 ナポリヴェネツィアアテネ 栄枯盛衰の狭き海 視認5 地理学7 ギリシャ語 ナポリアレクサンドリアイスタンブール トラキアの刀剣 探索4 考古学6 開錠4 見果てぬ夢 ナポリ 鳥の名を持つ花 生態調査7 生物学9 マヤ諸語 ナポリチュニスアテネ ヨハネの首を求めた娘 探索4 財宝鑑定6 開錠4 ヴェネツィア パンとサーカス 探索5 考古学7 開錠5 アテネアレクサンドリア ヒッタイトの戦術兵器 探索4 考古学6 開錠4 古代メソポタミアの遺物 アレクサンドリアアデンカリカット 古代メソポタミアの遺物 探索4 考古学6 開錠4 古代メソポタミアの都市 バスラ行き アレクサンドリア 羽根が生えた魚 生態調査4 生物学6 アラビア語 アレクサンドリア 羽根が生えた魚の仲間 生態調査4 生物学6 アラビア語 羽根が生えた魚 ザンジバルアデンカリカット 毛のないネズミ 生態調査3 生物学5 スワヒリ語 ザンジバルアデン 指輪が繋ぐ物語 探索3 財宝鑑定5 インド諸語 カリカット 木の葉の化け物 生態調査3 生物学5 マラユ・タガログ語 カリカット ニヤリと笑う昆虫 生態調査5 生物学7 マラユ・タガログ語 カリカットジャカルタ バイオリンを模した昆虫 生態調査4 生物学6 マラユ・タガログ語 カリカット 新妻の証 探索2 財宝鑑定4 インド諸語 報酬:新婚用サリー ♀警戒+1 社交+1 保管+1 カリカット 魔性のダイヤモンド 探索11 財宝鑑定13 開錠11 サントドミンゴ アステカの冥府に眠る神 探索6 宗教学8 開錠6 第5の世界? サントドミンゴ 長く美しい尾羽 生態調査4 生物学6 ケチュア語 長い長いくちばし サントドミンゴ 長い長いくちばし 生態調査5 生物学7 ポルトガル語 カリブの宝石 サントドミンゴ 白ひげ鳥 生態調査5 生物学7 ケチュア語 長く美しい尾羽 サントドミンゴ 歌うネズミ 生態調査7 生物学9 ケチュア語 サントドミンゴ 人々と共にある花 生態調査4 生物学6ケチュア語 アンデスにそびえる都? サントドミンゴ ポルトベロ ラクダに似た動物 生態調査4 生物学6 ケチュア語 コブのある動物の地図 サントドミンゴポルトベロ グアナコに似た動物 生態調査4 生物学6 ケチュア語 ラクダに似た動物 サントドミンゴポルトベロリオデジャネイロ 癒しの宝石 探索8 財宝鑑定10 開錠8 サントドミンゴポルトベロリオデジャネイロ インカにそびえる石の壁 探索4 考古学6 ケチュア語 アンデスにそびえる都 サントドミンゴポルトベロリオデジャネイロ 未開の土地の妙なもの 視認9 考古学11 ケチュア語 サントドミンゴポルトベロリオデジャネイロ へそを求めて 探索6 宗教学8 開錠6 アンデスにそびえる都 サントドミンゴポルトベロリオデジャネイロ インカ王族の眠り方 探索7 宗教学9 ケチュア語 アンデスにそびえる都 ポルトベロ 地に棲む鳥 生態調査4 生物学6 スペイン語 ポルトベロ ソニュカサパ 探索5 財宝鑑定7 開錠5 凶兆の伝達者 エピソード ポルトベロ 責任と選択 探索6 財宝鑑定8 開錠6 ソニュカサパ エピソード ポルトベロリオデジャネイロ 細長い砂漠 視認2 地理学4 ケチュア語 ポルトベロリオデジャネイロリマ 鳥が集う場所 視認6 地理学8 ケチュア語 細長い砂漠桃色の大きな鳥 ポルトベロリオデジャネイロ 秘境の都 視認9 考古学11 社交10 キープ・カマヨック アンデスにそびえる都へ変化 ポルトベロリオデジャネイロ 警戒するインカ帝国 視認10 考古学12 社交10 アンデスにそびえる都 儀式の場所へ変化 ポルトベロリオデジャネイロ 儀式の場所 視認10 考古学12 社交10 警戒するインカ帝国 ポルトベロリオデジャネイロ 古のナイフ 探索5 財宝鑑定7 開錠5 アンデスにそびえる都 リオデジャネイロ 美しい島 視認2 地理学4 イタリア語 リオデジャネイロ 知恵の耕地 視認5 地理学7 ケチュア語 儀式の場所 リオデジャネイロ 神が降り立つ湖 視認8 地理学10 ケチュア語 ポルトベロリオデジャネイロ 危険な若い峰 視認10 地理学12 ケチュア語 儀式の場所 リオデジャネイロ 凶兆の伝達者 探索2 考古学4 開錠2 偽りの聖女(リオ商人) エピソード リオデジャネイロ アンデスにそびえる都 視認9 考古学11 社交10 秘境の都 リオデジャネイロ 湖に降り立つ神 探索3 宗教学5 ケチュア語 リオデジャネイロ ある巫女の物語 探索6 宗教学8 開錠6 リオデジャネイロ 凛々しい目つきの鳥 生態調査2 生物学4 ポルトガル語 セバルド島周辺の生物 リオデジャネイロ 友に捧ぐ花 生態調査5 生物学7 ケチュア語 儀式の場所 リオデジャネイロ 森の小さなおじいさん 生態調査9 生物学11 フランス語 リオデジャネイロ 優雅に舞う巨大鳥 生態調査10 生物学12 ケチュア語 リオデジャネイロ 戦士の証 探索4 財宝鑑定6 開錠4 アンデスにそびえる都 リオデジャネイロ 女神の魂 探索12 財宝鑑定14 開錠12 責任と選択 エピソード 追加港 請負場所 クエスト名 必要スキル 前提 備考 リマ 北と南を分かつ場所 視認2 地理学4 マヤ諸語 近場の漁場 リマ 近場の漁場 視認3 地理学5 マヤ諸語 リマ 鳥が集う場所 視認6 地理学8 ケチュア語 細長い砂漠桃色の大きな鳥 リマ 珍しい笛 探索2 考古学4 開錠2 リマ 奇妙な絵 探索2 考古学4 ケチュア語 細長い砂漠 リマ リオデジャネイロポルトベロ 巫女の織った服 探索3 考古学5 開錠3 ある巫女の物語 貫頭衣 調達+2、採集+1、釣り+1 リマ ポルトベロ リオデジャネイロ 神をかたどった仮面 探索4 考古学6 開錠4 古のナイフ リマ 合理的統治戦略 探索7 考古学9 開錠7 知恵の耕地 歴代酋長の衣服 社交2 貴金属2 織物1 リマ アンデスの大地母神 探索2 宗教学4 ケチュア語 リマ 供物の彫像 探索2 宗教学4 開錠2 リマポルトベロリオデジャネイロ 神をかたどった黄金 探索5 宗教学7 開錠5 神をかたどった仮面 リマ 連綿と続く文化 探索7 宗教学9 開錠7 珍しい笛供物の彫像 リマ 黄金の筏 探索9 宗教学11 開錠9 女神の魂真のエルドラド(リマ商人) エピソード リマ 失われた万能薬 探索10 宗教学12 開錠10 古のナイフ リマ 旅人が再び訪れる木 生態調査3 生物学5 スペイン語 リマ 小さな赤い鐘 生態調査6 生物学8 ケチュア語 リマ 風の大地に咲く花 生態調査6 生物学8 ケチュア語 旅人が再び訪れる木 現在、前提なしで受けることが出来ます リマ 七色の財宝 探索3 財宝鑑定5 開錠3 リマ 先王の支配の証 探索5 財宝鑑定7 開錠5 ラストヒントはNPC討伐(Lv40×2)で リマポルトベロリオデジャネイロ 儀式の象徴 探索6 財宝鑑定8 開錠6 古のナイフ リマ いつも二人で 探索8 財宝鑑定10 開錠8 女神の魂 エピソード リマ 儀式と、お守りと 探索10 財宝鑑定12 開錠10 供物の彫像 追加地図 地理学 書庫 地図名 目的地 必要スキル ランク 発見物 前提 備考 アムステルダム 書きかけの地図 コピアポから北へ続く山脈 視認 地理学 8 オクシデンタル山脈 リマからやや南 13102、5724付近 チュニス 書きかけの地図 トゥンベスの北の山脈 視認 地理学 5 ダリエン山脈 パナマのすぐ南 12739、4374付近 アテネ 書きかけの地図 パナマを出て西側の突き出た半島 視認 地理学 4 アスエロ半島 パナマ湾 12677、4337付近 イスタンブール 書きかけの地図 アカプルコを東に進んだ先の海域を示す地図 視認 地理学 4 テワンテペク湾 アカプルコ?(9/22) テワンテペク湾 12058、4352付近 東南アジア開拓地 書きかけの地図 ランバイェケを北上した先の岬の場所を表す地図 視認 地理学 4 パリニャス岬 グアヤキル湾 12570、4965付近 東南アジア開拓地 書きかけの地図 パナマの南上陸地点付近の湾 視認 地理学 4 ブエナベントゥラ湾 パナマ湾 12661、4536付近 中南米開拓地 書きかけの地図 コピアポの門の外北東の哺乳類骨から北 視認 地理学 4 月の谷 中南米開拓地 書きかけの地図 コピアポの門の外西のほう 視認 地理学 7 タティオ間欠泉群 リマ 書きかけの地図 トゥンベスを北上した先にある湾を示した地図 視認 地理学 3 グアヤキル湾 文化度15000 グアヤキル湾(12571.4737付近) 考古学 書庫 地図名 目的地 必要スキル ランク 発見物 前提 備考 リスボン 銅細工の地図 アレクサンドリアの西で上陸上陸地点より南西へ進んだ先 探索 考古学 5 兵士の群像 セビリア ガラス細工の地図 チュニスの門の外 テーブル岩の北西 探索 考古学 開錠 4 フェニキアのガラスつぼ 前提あり。財宝(アラベスクの水筒?)と思われる. アラベスクの水筒未発見でも出ました。 ジェノヴァ 精巧な加工の地図 リマの北側とんがり岩付近 探索 考古学 4 貝殻 カリカット 精巧な加工の地図 カイロの対岸で上陸し、西へ進んだ先 探索 考古学 開錠 4 水晶の水差し リマ 古代の防具の地図 チュニスの門の外廃墟の南側 探索 考古学 5 黄金の胸当て 文化度30000 リマ アンデスの儀式道具の地図 インカ帝都 探索 考古学 開錠 6 祭事用の金細工 クスコ 祭壇手前階段下向かって右側奥突き当たり 文化度35000 発見時にトゥンバガ6獲得 リマ アンデスの儀式道具の地図 インカ帝都階段に挟まれた場所 探索 考古学 開錠 9 黄金の円盤 クスコ+? 中枢都市 発見時にトゥンバガ12獲得 宗教学 書庫 地図名 目的地 必要スキル ランク 発見物 前提 備考 ロンドン アフリカの神像の地図 ラスパルマスの東で上陸 重ね岩の近く 探索 宗教学 開錠 4 ノンモ像 アムステルダム 古の書物の地図 ヤッファの門の外 北の大岩周辺 探索 宗教学 開錠 4 エノク書 リスボン 古の神像の地図 コピアポの門の外人骨より西へ進んだ先 探索 宗教学 開錠 4 ランソン像 セビリア 彫像の地図 トゥンベスの北で上陸大岩より南西 探索 宗教学 開錠 4 イラ リマ アンデスの儀式道具の地図 アンデスの秘境 探索 宗教学 開錠 7 儀式用土器 マチュピチュ+? 中枢都市限定酒場手前の水場 リマ アンデスの儀式道具の地図 アンデスの秘境 探索 宗教学 開錠 7 儀式用盃 マチュピチュ+? 中枢都市限定正面突き当たり 生物学 書庫 地図名 目的地 必要スキル ランク 発見物 前提 備考 マルセイユ 巨大な虫の地図 カラカスの東で上陸 生態調査 生物学 7 タイタンオオウスバカミキリ ジェノヴァ 奇妙な石の地図 バルパライソの南で上陸東のつり橋を渡った先 探索 生物学 7 二本足の小さなトカゲの骨 ナポリ 高原の白い花の地図 ジェノヴァの門の外 白い花の近く 生態調査 生物学 5 エーデルワイス チュニス 鮮やかな花の地図 南米南東岸で上陸 生態調査 生物学 4 ジャカランダ 前提あり? チュニス 袋状の植物の地図 バルパライソの南で上陸上陸地点より東 生態調査 生物学 5 トパトパ 前提あり?(チャプ4の発見物の何か) ヴェネツィア 黒い鳥の地図 カカドゥより西へ海岸沿いに進んだ洋上 生態調査 生物学 6 コクチョウ アテネ 這う花の地図 バルパライソの南で上陸二つ目のつり橋を渡った先 生態調査 生物学 5 チュパチュパ 中南米開拓地 鮮やかな花の地図 パナマの郊外赤い花の近く 生態調査 生物学 5 カルセオラリア 東南アジア開拓地 星の花の地図 バルパライソの南で上陸巨大枯れ木付近 生態調査 生物学 6 マレシェルビア 前提あり? 東南アジア開拓地 奇妙な石の地図 バルパライソの南で上陸上陸地点から北東 探索 生物学 5 トカゲの卵のような石 二本足の小さなトカゲの骨 リマ 日陰に咲く花の地図 メリダ郊外のユカタン半島内陸東の重ね岩付近 生態調査 生物学 6 メガスケパスマ・エリトロクラミス 文化度25000水のない文明未達成で獲得 財宝鑑定 書庫 地図名 目的地 必要スキル ランク 発見物 前提 備考 ロンドン 珍しい腕輪の地図 トゥンベスの北で上陸東に進んだ斜め岩の周辺 探索 財宝鑑定 開錠 4 銀の腕輪 アムステルダム 金細工の地図 リマの門の外(北)東側の逆さ岩周辺 探索 財宝鑑定 開錠 5 金の器 発見時にトゥンバガ4獲得 リスボン 精巧な加工の地図 リマの門の外(北東)北の巨大枯れ木付近 探索 財宝鑑定 開錠 5 留めピン リスボン 金細工の地図 トゥンベスの北で上陸沼の周辺 探索 財宝鑑定 開錠 6 金の頭飾り 発見時にトゥンバガ6獲得 セビリア 珍しい腕輪の地図 トゥンベスの北で上陸上陸地点より南東 探索 財宝鑑定 開錠 5 金の腕輪 前提あり?発見時にトゥンバガ4獲得 マルセイユ 金細工の地図 リマの門の外(北)北のほう 探索 財宝鑑定 開錠 5 金杯 発見時にトゥンバガ4獲得 ナポリ きらびやかな甲冑の地図 プリマスの東で上陸廃墟の近く 探索 財宝鑑定 開錠 4 宝飾甲冑 ヴェネツィア 精巧な金細工の地図 リマの門の外(北東)つり橋を渡った先 探索 財宝鑑定 開錠 6 金の腕 発見時にトゥンバガ6獲得 カリカット 曲がった武器の地図 ベイルートの門の外 探索 財宝鑑定 開錠 3 マムルークのカトラス カリカット 凝った装飾の地図 アレクサンドリアの西で上陸オアシスの近く 探索 財宝鑑定 開錠 3 アラベスクの水筒 リマ 凝った装飾の地図 カレーの門の外廃墟の近く 探索 財宝鑑定 開錠 4 銀とルビーのイヤリング 文化度25000 美術 書庫 地図名 目的地 必要スキル ランク 発見物 前提 備考 アテネ 英雄の像の地図 ジェノヴァ 商人ギルド隣の邸宅内 探索 美術 4 ガッタメラータ将軍騎馬像 発見物なし 入手方法 地図名 目的地 必要スキル 入手アイテム 備考 ナポリ(宗教学) 黄金郷の地図 コピアポ北西にあるという黄金郷の場所を記した地図 探索、開錠13 歴代酋長の衣服(緑) 前提:合理的統治戦略社交2工芸品取引1会計1 ジェノヴァ(考古学) 忘れられた集落の地図 リマ北の忘れ去られた集落の地図の断片 探索、開錠12 貫頭衣(緑) 前提「巫女の織った服調達2探索1生態調査2 チュニス(宗教学) 黄金郷の地図 南米北西岸にあるという黄金郷の場所を記した地図 探索、開錠14 チブチャの民の黄金衣装 (金) 剣術2投てき術1応急処置1 アテネ(財宝) 隠し財宝の地図 ある王族がリマ北東に隠したという財宝の地図 探索、開錠13 黄金のコロナ(紫) 社交+2 アレクサンドリア(宗教学) 祭祀場の地図 リマ北東にある古い祭祀場跡の地図 探索、開錠13 金細工の頭飾り(黄緑) 社交+2 イスタンブール(考古学) 忘れられた集落の地図 リマ北の忘れ去られた集落の地図の断片 探索、開錠11 インカの民族帽子(金) ポルトベロ北西密売商人Lv42 神殿の地図 リマ北東にある古い神殿跡の地図 探索、開錠11 インカカーチフ♀(緑+紫) 忘れられた集落の地図 リマ北東の忘れ去られた集落の地図の断片 探索、開錠12 忘れられた集落の地図 南米南西岸の忘れ去られた集落の地図の断片 探索、開錠12 祭祀場の地図 南米北西岸にある古い祭祀場跡の地図 探索、開錠13 釣り発見物 海域 発見魚 釣りR ★ 冒険経験 入手魚 備考 ナイル川 シビレナマズ ? 1 60 シビレナマズ 街から南にちょっと行ったとこ。カイロ対岸上陸地点付近でOK アマゾン河 プレコストムス 2 360 プレコストムス 13757,4901 13821 4985 付近で釣れました 2本目の分かれ目の奥 1時間以上釣れず(ランク10以上?) 沈没船発見物 獲得アイテムや発見物を伴わない沈没船についてはこちら 発見船 海域 座標 ★ 備考 ブエン・ヘスス号 ペルー海盆 バルパライソのすぐ西 7 視認 Rank5 フラメンゴ号 ギニア湾 サントメのすぐ北 6 カネテの難破船 ペルー海盆 リマの南南東 8 視認 Rank4
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1. 佐藤満春 2010/08/24(火) 23 42 46 O このスレは規制された人のためのものです。 だがしかし!20歳未満と非規制民は速やかにゲラウェイ!ROMはいいよぉ ぴんく難民の鯖は頑丈ですが、人が増えた為ここでは実況禁止です。 規制民でも書き込める ★オードリー実況専用http //jbbs.livedoor.jp/internet/9733/でお願いします。 なお、出番完全終了後はおkとなっています。 ここではヲタヲチ禁止!↓でどうぞ。 オードリーヲタヲチスレ2 http //babiru.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1282625218/ 基本は 900が次スレを宣言して立てること 荒らしはスルー、構う奴も荒らし→スルー、他芸人sageは自重 スレの流れが早過ぎて追いつけない人はこちらへ http //www37.atwiki.jp/imakita100/ 前スレ オードリー難民Part540 http //babiru.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1282655187/l50 7. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 00 58 01 0 5 ? お前が? 15. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 01 50 46 0 ハイタッチのとき若林があまりにもかわいくて瞳孔開き気味で凝視したら気まずそうに目を逸らされた 人見知り発動されて悲しかったお 27. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 01 51 53 0 ハイタッチの時春日が浜谷がなんとかって言ったら観客がざわついたけど何か言ってたか? よく聞き取れなかった 37. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 01 52 51 0 20 まさやすの小顔っぷりどんだけ~ 40. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 01 53 29 0 34 自分は僅差で春日寄りだがその差をちょくちょく若林が越えてくる ちんこ 52. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 01 55 29 O 36 いいじゃんスルーで エピソードは出来るけど特にオイシイ番組でもないし 63. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 01 57 37 0 55 基本は駄目 店員が欲しい奴を隠す可能性が出るから 店によってはそれをあげる代わりに時給を安くするって店もある 70. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 01 58 46 0 63 少しでも売り上げの足しにしたいからだと思ってた そういうことか 80. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 02 00 54 0 連投だろ構うなよ いつもこの時間帯はたいしてレスないよ 97. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 02 03 19 O 結局WSはどれくらい流れたの? メーテレは朝からオムツ林流してびっくらこいたけど 105. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 02 04 06 0 97 めざにゅスパモニスッキリかな? 他にあったっけ? 112. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 02 05 25 0 82 99 既出かどうかわかんないけど ラゾーナの人数? 122. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 02 07 17 O 111 一万人でしょうよ トゥースしたじゃんか 135. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 02 09 19 0 129 下なのによく言った感動した 140. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 02 10 02 O 124 お母さんの方が好きだけど、オードリーはどっちも同じくらいスキー 153. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 02 11 44 0 小声本の100冊に1冊は毛がはさまっている ただし若林の陰毛か春日のワキ毛かは不明 161. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 02 12 47 O 今北 平田ちゃんむかつくけど可愛い祭りは開催されたの? 179. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 02 15 39 0 155 日本人ほとんどがオドオタになっちゃうよ 188. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 02 17 12 0 176 規制増えたからね イベントレポは旧に大体まとまってる あとはWSについてちょっとあったくらいだな 197. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 02 20 13 O く(‘ω’)ゝドンブラコッコーデーデッ く(‘ω’)ゝドンブラコッコーデーデーデッ 208. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 02 22 28 0 174 この画像テンプレに入れたいくらいだ 211. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 02 22 56 0 174 いいもの見れた!ありがとう 2人ともすげえいい顔で笑ってんなー 220. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 02 29 13 0 imakitaのハイタッチ投票、YESのほうが多くなってた ふおおおおお 234. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 02 41 11 0 ローサちゃんは顔と雰囲気は甘くて可愛いけどサバサバした大人の女 奈央ちゃんはちょっとまだ夢見がちで良い意味で青臭い処女 みたいなコレアリの立ち位置がきゃわわ 248. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 02 52 27 0 245 とりあえずボディビルダーのお姉さんのはやわらこくないと思う 258. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 03 00 42 0 奈央たんは休日に映画観に行って落語聴きに行って 家帰ってきて読書するような子だからな 263. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 03 02 25 O 地味林、ださ林、ぶさ林、デブ林、ハゲ林、馬鹿林、性悪林 嫌われ要素満載な若林w 272. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 03 08 36 0 255 奈央たんに失礼ぶっこくんじゃないお 288. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 03 25 41 O 春日は、むつみ荘に訪ねて来たファンには対応するんだろうか? ラゾーナのイベント後に行くって言ってた子がたくさんいたから気になった 299. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 03 36 57 0 292 初めて読んだが、この記者がスクール革命を知らないことはわかった 301. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 03 39 28 O 298 ツイッターにanan読んだ人がオードリーの順位載せてくれてたよ 313. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 03 49 33 0 設楽さんって順位たかいのなw 日村はランクインしてるのかな どっちかっつーと日村のほうが好き 325. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 03 53 53 0 317 私はアンチじゃないぞ! 春日の女人気あると思ってるけど ランキング入るとミハオタばっかって言われていやじゃないか? 339. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 03 58 53 O 335 触るなって アンチよりタチの悪い真性みたいだから 341. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 04 00 02 0 (‘ω’) おにんにん! ( ) |ω| (‘ω’) ( ) ズサァーッ! |⊂(`L´;└)つ⌒`⊃≡3 357. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 04 07 42 O 335 春日を好きって言ってた女タレントとかアッキーナって今誰が好きなんだろw 362. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 04 08 28 0 358 ゆったり感使ってくれてた 374. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 04 11 48 0 370 2だからじゃない? 興味ないからそういうのは飛ばすけど結構多い 381. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 04 13 27 O 376 さっぱり誰なのか 珍しい名字だなって事しか 395. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 04 17 49 O 自分が今敏知ってたのは千と千尋で あと出身校が同じだから覚えてた 402. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 04 19 44 0 399 おちんてぃんじゃね? 414. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 04 22 42 0 413 え、お前まさか自分が変態じゃないとでも・・・!? 422. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 04 26 05 0 昔芸能事務所出身の会社一の美人 すごいB線だよ ハゲデブ好き だから変態は普通に沢山いるんだなって 434. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 04 29 07 0 429 俺のキャプフォルダに火を噴かせるから 変態はちょっと待ってろ 447. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 04 33 25 0 440 30くらいあるから20枚んとこあげようと思ってるけど あそこならたぶん夜まで残ってると思う 457. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 04 36 39 0 449 自分絶対笑うと「ニタァ・・・」って効果音つくから羨ましくてしょうがない 462. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 04 38 15 0 457 どういうこったいwww 若林も春日も口角が素晴らしいと思う 若林は口が大きいのもきれいな笑顔になる要因の一つだな 474. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 04 45 47 0 462 いやほんと笑ったときの口元すげー気持ち悪いんです・・・ 口角が上がる人っていいよねえ 若林と同じで右だけえくぼはあるのになあ 若林口くれないかな 486. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 04 54 50 O 479 ゆってぃと元M1王者はガチだなw 狩野みたいにオイシい嫌われ方じゃないw やっぱ 嫌われるよりはいい方のランキングに入ってた方がいいや 497. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 05 04 26 0 483 あらやだありがとうアナタヤサシイ せめてニタァって笑顔からニヤァって笑顔になれるように頑張る! 509. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 05 22 26 0 あとフリートークの時に若林がマイク持っていない方の手で チョキ作ってTシャツの後ろのとこの裾をクイクイって引っ張ってた たまにズボンの後ろポケットもチョキチョキとやってたが なんだったんだろうアレは 517. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 05 41 18 0 514 照れるぜオイ 当の芸人さんもノってくれたけどな しかし本人はたまに思い出しては枕に頭押し付けてうわああああああってなるよw 527. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 06 23 35 O 524 まさに自分がそれだw 意気揚々と春日若林の名を書き連ねようと思ってたけど 質問項目だーっと並んでるの見て そっと画面を閉じたよw 538. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 06 49 35 O ananはアンケートそのものを知らなかった人多数 投票フォームがメチャクチャ面倒臭くて脱落者が続出 知ってたけど億劫だからやめた人もかなり 542. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 07 06 50 0 去年の川崎も名前が書いてあるだけのダンボール箱だし プレミアムトークライブの時も同じだったよ 550. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 07 36 30 0 548 女芸人がお化けに扮して男性タレントを脅かすってのじゃないのかな もし今日出るならの話だが 563. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 07 59 37 0 561 レッシアメンバーは10代に強いんじゃないの ananは20代が主体な気がする 572. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 08 04 33 0 562 彼にしたいと結婚したいに春日が食い込むなんてあのキャラなのにすごいな 若林人気もすごい 588. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 08 20 25 0 554 心配しなくても『絶対に付き合いたくない芸人』 5位春日(154票) にも入ってるよ 596. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 08 24 57 O 徳井モンスターだな 若林の理由はSっぽいからとかだった しかし好き男みたいに大々的なやつかと思ったらたった数ページで拍子抜け 609. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 08 29 06 O あれ?ananの投票って、一人5ポイントくらいの割り振り票じゃなかった? だからSMAPが5人入っても不自然じゃない!って anan不正説に異論を唱えてる人を見たことあるんだけど 今回のは一人一票ってこと? 610. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 08 29 51 0 606 「女性を誘うのが下手そうだから誘ってみたい」って完全にグラビアに狙われる要素だよなw 本人が気をつけてそうだから大丈夫だと思うが 623. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 08 35 44 0 622 徳井も顔だけじゃないんじゃないの? こんだけ長く人気ってことは 634. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 08 39 07 0 春日はここに張られて以来 オタが頑張ったんだろうなーと思った いつもランキングに入ってないからさw 646. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 08 44 05 0 642 芸人でガっつきしない方がキモいだろ そんな奴ゲイだw 652. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 08 45 59 0 若林人気は本物なんだなぁーすげぇ 他の芸人の順位も知りたいから買うか 660. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 08 55 47 0 ANNのさいしょのときは頭に花火飛ばすだの言ってたけど ヤりたての少年がはしゃいでいるようにしか思えなかった 672. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 04 58 0 12.5% 21 00-21 54 NTV 1億3千万人のエピソードバラエティーコレってアリですか? 687. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 10 28 0 不安要素はしっかり修正して回をおうごとに見やすくなってる スタッフ優秀だ納得の数字 ゲスト豪華で誰でるか読めないし今後安定する気がする 693. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 11 59 0 俳優も芸人もいちいい適材適所なんだよね ただ豪華な人使ってる感じがしないのがいい 701. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 13 30 0 ロンハーもダイアモンドガールだったからきついと思ったけど やったなぁ スタッフおめ 710. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 15 50 0 701 ダイアモンドガールって人気企画でも数字はそんなに高くなくね? 725. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 17 46 0 けどどう考えても若林>>>>>>>>>>>オードリー>>>>>>>>>>>>>>【越えられない壁】>>>>>>>>>>>>春日 735. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 19 13 0 ヲタやることよりアンチの比重のほうが高くなっちゃってんのよ ある意味若林より春日のほうに依存して生きてんのよその虫 746. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 20 53 0 737 自分語りすんなよ気持ち悪いどっかいけジャニオタ 756. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 21 55 0 若林コレアリ言い続けてきてよかったな 最近ANNで毎回聞く気がするw 768. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 22 58 0 489,492,494 469じゃないけどありがとー 775. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 24 18 0 若林のことゆとりゆとりって言ってたから平田は想定年齢23~4くらいの役なのかね 784. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 25 29 0 先週の顔に出る男の若林も結構嵌まってた気がする あれでキレられる側の方がかはまるんだなぁと思ったw 795. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 27 08 0 775 少なくとも30超えてコンビニのバイト始めたという設定の役ではないw 806. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 29 19 0 737 ちょんまげプリン見に行くよ 816. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 31 15 0 811 二人とも好きになったw 今まで興味無かったけど ローサぶっちゃっけすぎワロタ 829. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 33 39 0 若林>>>>>>>>>>>オードリー>>>>>>>>紳助>>>>>>>>>>>>>>>【ベルリンの壁】>>>>>>>>>>>>>>>>春日 837. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 34 30 0 鑑定団からちょっと数字もらってきた感じか やっぱりあの時間帯はいかに中年層を楽しませるかなんだよなぁ 843. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 35 15 0 834 もうとっくになくなってるから壁はないってことだな 851. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 36 11 0 821 春日sageてんじゃんw何読んでんの 861. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 37 21 0 ほん怖のイヤリングのやつ前にちがう番組で実写化されてたけどそっちのほうが怖くてよかった 昨日のはギャグにしか見えなかった AKBゴリ押しすぎ 874. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 39 36 0 869 スルーしてたけどさすがにベルリンの壁には引っかかってしまったww 881. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 40 39 0 629 ベルリンの壁ってwwwwww アホwwwwwwwwwww 894. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 42 20 0 886 集まらなくて当日呼び込みしてこの人数だそうです 907. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 44 30 0 901 いい方悪い方両方にランクインっていうのが芸人としていい感じってことかね 913. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 45 32 0 907 しょゆことね 今回のランキングはいいも悪いもいい感じでオードリーいい感じだお 920. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 47 09 0 916 あれずっと一遍にやっちゃうよりダレないからいいとおもた あとナレーションねw 931. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 48 52 0 917 ピラメキーノ芸人よりオードリーのほうがファン層のカバー力ありそうにみえる 946. 938 2010/08/25(水) 09 52 36 0 すみません誰か頼む ERROR:新このホストでは、しばらくスレッドが立てられません。 またの機会にどうぞ。。。 955. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 56 43 0 954 すき(‘ω’)人(乙_ ̄└)大好き 963. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 09 59 22 0 956 それは確かにあるかも というか出演者のナレーションむず痒いんよなー 女子はともかく 970. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 10 00 14 0 960 性的な事を連想させる名前にするのはマーケティングの基本だお メンズエッグだってきんたまだし 986. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 10 03 50 0 981 斎藤洋介さん、伊吹吾朗さん、長谷川初範さんとか渋くてワロス 992. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 10 06 18 0 988 ドラマはジョーカーが強いんであって 次はそんなでもない気がする 1000. 名無しさん@ビンキー 2010/08/25(水) 10 08 20 0 1000ならオードリーずっと安泰 元スレ: http //babiru.bbspink.com/test/read.cgi/pinknanmin/1282660966/
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部品構造 大部品 海兵隊で使用される数々の装備(T22改訂版) RD 23 評価値 7大部品 標準装備(T22改訂) RD 2 評価値 2部品 装備ー衣類 部品 軍用グローブ 大部品 偵察や索敵装備 RD 2 評価値 2部品 偵察用双眼鏡 部品 偵察用ゴーグル 大部品 ガス対策装備 RD 1 評価値 1部品 ガスマスク 大部品 近距離武装(海兵T22改訂) RD 8 評価値 5大部品 アサルトライフルの各装備 RD 4 評価値 3部品 海兵用アサルトライフル 部品 消音装置(サイレンサー) 部品 照準装置(サイト) 部品 バナナマガジン式弾倉 部品 鍋の国仕様サブマシンガン 部品 最後の要の自動拳銃 大部品 手榴弾 RD 2 評価値 2部品 手榴弾収納専用ホルダー 部品 投げる以外の使い方 大部品 支援行動 RD 1 評価値 1部品 形状、色の違う手榴弾(計五種類) 大部品 海兵の無線 RD 3 評価値 3部品 歩兵用無線機 部品 セキュリティ対策 部品 鍋の国の通信と連携 大部品 防御 RD 1 評価値 1部品 ポットシールド 大部品 灯りとモールス信号 RD 1 評価値 1部品 専用フラッシュライト 大部品 応急処置 RD 1 評価値 1部品 衛生医療キット 大部品 非常食と飲み物 RD 1 評価値 1部品 鍋レーションと ボトル&ホルダー 大部品 塹壕 RD 1 評価値 1部品 軍用ショベル 大部品 サバイバル(野営)装備 RD 1 評価値 1部品 ナイフと野営装備一式 部品定義 部品 装備ー衣類 海兵隊にはその現場に応じた各種制服が支給される。 戦闘服 海兵隊は陸上での戦闘を行うため、陸軍と同様の迷彩柄の戦闘服を着用する。 装備一式はヘルメット・上衣・弾帯・カーゴパンツ・半長靴が一揃いで一般的な任務での戦闘装備となる。 任務に応じ、これらに更に装甲増強として防弾チョッキ・増加装甲パット・強化盾を装備。なお、背中には身を隠す際に木の枝などを取り付けるための部位がある。 南国で蒸し暑い鍋の国らしく、長時間着用しかつ長袖である戦闘服に対しての改善には余念がない。暑さによる体力消耗、不快感によるストレスが減れば減るほど戦闘可能時間が長くなるためである。国の機関により通気性と防刃・防弾性のを併せ持つ素材の開発や、気化熱を利用して量を得る構造の開発など、年々改良が施されている。 比較的最近の新装備として潜入、偵察などを考慮し、静音 防滴性能のついたスニーキングブーツも用意された。このブーツは靴底に吸音素材を使い、各隊員ごとのカスタマイズを行ったスニーキングブーツが用意される。(靴は本人の足と合うモノを用意するのが良い事、潜入、偵察などでは見つかる事が致命的な事からオーダーメイドのインソールが用意される) 船上活動服 海軍としての装備品であり、白いセーラー服と作業着として水色のシャツが存在し、選択して着用することが出来る。丈が短く襟ぐりが広いため風通しがよく、また海におちたときにもすぐ服を破り泳ぎやすくすることが可能。主として海軍所属の猫士や若年の訓練生が好んで着用する傾向がある。 ちなみにこの服は脇にファスナーがついており、腕を先に通してかぶるように着用するため、前ボタン式の作業着より着用が楽である。 ライフジャケット ライフジャケットつまり、救命胴衣である。ベスト状の着衣で、海上に落下した際に着用者の体を上向きに保ち、頭を水面上に露出させるための浮力をえるパーツが配置。使用する際に圧縮空気で膨らませる膨張式が最少されており、有事の際には胸部に取り付けられた小型のボンベを作動させ浮力を得る。 海上で目立つように黄色、戦闘服とともに着用しても目立たないオリーブカラーなど、用途に合わせていくつかのカラーパターンが存在する。 任務の性質上、長期にわたって海上を漂流する可能性もあるため、ジャケット内には携帯食料・水・小型の発信機などが備えられている。 式典などに使われる海軍の制服 ダブルのスーツ、シングルのスーツも用意されている。いわゆる一般的な海軍の制服とそれ程大きくは変わらない。もちろん正装もある。 部品 軍用グローブ 防腐、防火、耐刃、摩耗防止など丈夫で長持ちな海兵隊グローブ。着用状態でも銃火器が使えるように作られている。標準タイプのグローブタイプ、ナックルガード付きの物、オープンフィンガーグローブなどがあり、各種任務によって使い分けられている。 部品 偵察用双眼鏡 海兵隊が発足した時に改良された双眼鏡。熱源を視覚化する暗視機能や望遠機能、ミル入りで相手の大きさ、距離も測れる。防水加工。偵察ゴーグルの方が性能が多岐に渡るが、ヘルメットを装備できない。それに対し双眼鏡は背嚢に収納できるので適材適所で使用された。 部品 偵察用ゴーグル 鍋の国の海兵隊以前の歩兵が偵察時に使っていたゴーグル。熱源を視覚化する暗視機能や望遠機能、小型カメラとしての写真の機能に無線機機能までついたお得なゴーグル。 ただし、海兵隊になってからは正面突破の装甲力や機動防御が重要視されつつある中、コンバットヘルメットと併用できない偵察用ゴーグルの出番は減った。それでも特殊任務の際には出番である。 部品 ガスマスク 外気を遮断し、毒ガス等の有害なモノやにおいなどを遮断するマスク。迷彩ヘルメットと併用できるように作られている。偵察ゴーグル使用時は外してから使う。 鍋の国は眼鏡を着用してる者も多い為、各個人装備は着用者を想定して装備。眼鏡着用者の場合は眼鏡をつけたまま装備できるようにカスタマイズされている。 部品 海兵用アサルトライフル 鍋の国の歩兵に支給される軍用のアサルトライフル。中距離での射撃戦を行うことができる。海兵隊装備は厳重な管理のもとに置かれているので一般人が手には入れる事は不可能。共和国共通規格のモノを使用しているので弾薬の互換性あり。オプション装備としてサイレンサー、サイト、バナナマガジン式弾倉をそれぞれ1つずつ装着できる。オプションは任務状況によって付け替える。射程距離は500m程度。 部品 消音装置(サイレンサー) 鍋の国海兵隊で採用されているアサルトライフルの消音装置。射撃時の発射音を軽減する事ができる。基本的にはオプションの中でも標準で装備してる事が多い。消音といっても完全に消せるわけではないが、音が軽減されるだけで敵に気づかれない、口頭での命令が届かないのを防ぐなど効果がある。また、音を抑える事で人質救出作戦の際に人質の聴覚を守る……などの効果も期待できる。 一丁のアサルトライフルに対して一つだけつける事ができる。 部品 照準装置(サイト) 海兵用アサルトライフルの照準装置。フルオートで撃ち、弾幕を張るような使い方の際にはそれほど意味はないが、単発で狙い撃つ時には重要。狙撃を想定した赤外線レーザーを使用したレーザーサイトを採用。 一丁のアサルトライフルに一つしか装備できない。 部品 バナナマガジン式弾倉 海兵隊のアサルトライフル専用のバナナマガジン式弾倉。弾薬を30発格納。バナナ型ではあるが、単独で持ち運びする際にはボックス可が可能。アサルトライフルにはつねに一つしか装備できないが、弾がなくなれば使い道がなくなる為、予備としていくつも持って行くのが基本。 部品 鍋の国仕様サブマシンガン 鍋の国仕様サブマシンガン。9.2mm拳銃弾。装弾数80。消音装置が標準装備として付いている。近距離戦闘時に使用。慣れていない人間は片手で持つと危ない。海兵隊は体力筋力のトレーニングの結果、片手で運用できるようになれば一人前という認識。もっとも命中率に期待するなら両手持ち推奨。射程距離は100m程度。 部品 最後の要の自動拳銃 鍋の国の歩兵、海兵隊に支給される軍用の自動拳銃。拳銃なので基本近距離戦用。使用時は命中率を上げる為に両手で使う事が推奨されるが、片手撃ちができないわけではない。鍋の国海兵隊購買部で海軍が出した許可証を見せる事で購入が可能。性能に大きい違いがないがデザイン等が違う拳銃が五種類程あり、海兵隊は好みの拳銃を選んで購入している。 射程距離は20~30m程度。 部品 手榴弾収納専用ホルダー 鍋の国所属の歩兵、海兵隊が装備する標準装備。装弾数4。ホルダーには各種手榴弾を装弾できるので任務に応じて装備の変更がされる。手榴弾は鍋の軍で厳重に管理されており、使用の際にも事故防止として薬品により銃弾の流れ弾程度では爆発しない、テープで固定してるので簡単には取れないようにするなど安全面も重視している。 部品 投げる以外の使い方 ホルダーには糸も付随しており、手榴弾の安全ピンと組み合わせる事でブービートラップとして使用する事も可能である。 部品 形状、色の違う手榴弾(計五種類) 手榴弾は持ち出されないように軍で厳しく管理している。使用の際にも銃弾の流れ弾程度では爆発しないように薬品使用。テープで固定するなどの安全面も考慮している。 手榴弾の種類としては破片飛散型の破片手榴弾、爆音閃光手榴弾(いわゆるスタングレネード)、発煙弾、催涙弾、焼夷手榴弾が用意されており、任務に応じて持ち替える事ができる。標準装備としては破片手榴弾1、爆音閃光手榴弾1、発煙弾1、焼夷手榴弾1がスタンダード。 手榴弾は持った時の形状やデコボコ感や色が違う事により区別しており、熟練した兵士は持つ時の感触で使い分ける事ができる。 部品 歩兵用無線機 短距離通信が可能な無線機。鍋の国の歩兵が発足された頃からのデザインは大きくは変わっていないが、モールス信号送受信機能を追加したりなど、装備更新は行われている。 偵察を重視するようになった時に上位無線機である偵察用ゴーグルに取って代われる。が、頭に装備するあちらと違いこちらは手で持ち運び可能、背嚢にでも入れておけば予備としても使えるし、ヘルメットと併用できない偵察用ゴーグルとは別の使い方ができるとの事で使い道は残った。 部品 セキュリティ対策 海兵隊で使う歩兵用無線機は定期的に周波数の変更などを行い、傍受対策を行っている。また、暗号や符牒を併用して使用する事で敵側に行動が読まれないように定期的に変更をかけている。 部品 鍋の国の通信と連携 鍋の国においては通信による連携は重要視されており、海兵隊同士の連携だけでなくI=Dパイロットと海兵隊の連携などの他職種との連携も重要視している。その為、通信装置の強化などのハード面だけでなく、通信機を使う者達の通信機を使用する術についても研究が進んでいる。 現場で緊急通信などの場合においては簡単な暗号(敵にバレても問題ないもしくは長文で注意する時間がなく単語で注意する状況)で意思を疎通する事ができるように研究が行われている。 昨今では海兵隊、強い舞踏子共にモールス信号での交信が訓練項目に入り、交信が可能となっている為、歩兵用無線機においてもモースル信号送受信が可能な物に切り替わっている。 部品 ポットシールド いわゆるライオットシールドの事。鍋の国の平和を守る為の盾という事でポットシールドという名称がついている。 鍋の国の警官の標準装備でもあるが、海兵隊においても採用されている透明かつ、軽量の金属性の盾。 暴徒鎮圧等に使われるが、拳銃などの貫通力が低い弾丸、投擲物などから身を守る為に海兵隊でも使用されている。 警察、海兵隊が使用するという事で厳格な管理がされており、一般人が入手するのはまず不可能。 部品 専用フラッシュライト 海兵隊で運用する為に専用に作られた懐中電灯です。ライトの光量、照射範囲の変更が可能で完全防水。水中でも使える優れものです。調整して目つぶしに使う事もできますが、悪天候の中、光で合図を取るというような使い方も想定しており、耐久性、持久性にも優れています。またモールス信号を使った無線、音を出さない連絡手段としても使われます。 部品 衛生医療キット 緊急時に使う医療キット。 家庭で使うようなガーゼ、消毒液、バンドエイド、ハサミ、湿布、三角巾、針などの基本的な物もあれば、人工呼吸器、手袋、痛み止め、止血帯、エアウェイ、緊急外傷包帯、カテーテル、サムスプリント、チェストシールといった物、油性ペン(戦場での症状メモ用)といった物までがコンパクトに収められたカバン。 部品 鍋レーションと ボトル&ホルダー 残念な事に鍋料理を楽しむ事ができない時などの非情用の簡易レーションです。そのままでも食べれますが、鍋の中に入れて煮込む事により簡易鍋として楽しめるレーションもあります。歩兵活動中の貴重なエネルギー補給の源です。 ボトルは水が入った水筒。付属した小物入れには塩系タブレットが収納されており、レーションを取れない非常時にも水と塩の補給が可能。 部品 軍用ショベル 主に塹壕を掘るために使用するショベル。折りたたみなどはできないが、柄と刃に分離して持ち運ぶ事ができる。柄にセットする際に向きを変えてクワのように使う事も可能。 部品 ナイフと野営装備一式 白兵戦時に使用できるサバイバルナイフ。本来の使い方はサバイバル時を想定している。金属を切断できる鋸刃がついており、ナイフにはコンテナ、格納可能な部分があり、そこに医薬品や釣り糸、針などが収納されている。 サバイバル用のナイフなので基本、装備は一人一本。ナイフを両手で二刀流ができないわけではないが他の装備を考えると非現実的。 またサバイバルナイフ以外の野営用装備一式として、小型テント、寝袋、小鍋(フタが皿やフライパンにできる)カトラリー三種、火口箱、水袋などがコンパクトに収められたカバンも野営用装備としてある。 提出書式 大部品 海兵隊で使用される数々の装備(T22改訂版) RD 23 評価値 7 -大部品 標準装備(T22改訂) RD 2 評価値 2 --部品 装備ー衣類 --部品 軍用グローブ -大部品 偵察や索敵装備 RD 2 評価値 2 --部品 偵察用双眼鏡 --部品 偵察用ゴーグル -大部品 ガス対策装備 RD 1 評価値 1 --部品 ガスマスク -大部品 近距離武装(海兵T22改訂) RD 8 評価値 5 --大部品 アサルトライフルの各装備 RD 4 評価値 3 ---部品 海兵用アサルトライフル ---部品 消音装置(サイレンサー) ---部品 照準装置(サイト) ---部品 バナナマガジン式弾倉 --部品 鍋の国仕様サブマシンガン --部品 最後の要の自動拳銃 --大部品 手榴弾 RD 2 評価値 2 ---部品 手榴弾収納専用ホルダー ---部品 投げる以外の使い方 -大部品 支援行動 RD 1 評価値 1 --部品 形状、色の違う手榴弾(計五種類) -大部品 海兵の無線 RD 3 評価値 3 --部品 歩兵用無線機 --部品 セキュリティ対策 --部品 鍋の国の通信と連携 -大部品 防御 RD 1 評価値 1 --部品 ポットシールド -大部品 灯りとモールス信号 RD 1 評価値 1 --部品 専用フラッシュライト -大部品 応急処置 RD 1 評価値 1 --部品 衛生医療キット -大部品 非常食と飲み物 RD 1 評価値 1 --部品 鍋レーションと ボトル&ホルダー -大部品 塹壕 RD 1 評価値 1 --部品 軍用ショベル -大部品 サバイバル(野営)装備 RD 1 評価値 1 --部品 ナイフと野営装備一式 部品 装備ー衣類 海兵隊にはその現場に応じた各種制服が支給される。 ・戦闘服 海兵隊は陸上での戦闘を行うため、陸軍と同様の迷彩柄の戦闘服を着用する。 装備一式はヘルメット・上衣・弾帯・カーゴパンツ・半長靴が一揃いで一般的な任務での戦闘装備となる。 任務に応じ、これらに更に装甲増強として防弾チョッキ・増加装甲パット・強化盾を装備。なお、背中には身を隠す際に木の枝などを取り付けるための部位がある。 南国で蒸し暑い鍋の国らしく、長時間着用しかつ長袖である戦闘服に対しての改善には余念がない。暑さによる体力消耗、不快感によるストレスが減れば減るほど戦闘可能時間が長くなるためである。国の機関により通気性と防刃・防弾性のを併せ持つ素材の開発や、気化熱を利用して量を得る構造の開発など、年々改良が施されている。 比較的最近の新装備として潜入、偵察などを考慮し、静音 防滴性能のついたスニーキングブーツも用意された。このブーツは靴底に吸音素材を使い、各隊員ごとのカスタマイズを行ったスニーキングブーツが用意される。(靴は本人の足と合うモノを用意するのが良い事、潜入、偵察などでは見つかる事が致命的な事からオーダーメイドのインソールが用意される) ・船上活動服 海軍としての装備品であり、白いセーラー服と作業着として水色のシャツが存在し、選択して着用することが出来る。丈が短く襟ぐりが広いため風通しがよく、また海におちたときにもすぐ服を破り泳ぎやすくすることが可能。主として海軍所属の猫士や若年の訓練生が好んで着用する傾向がある。 ちなみにこの服は脇にファスナーがついており、腕を先に通してかぶるように着用するため、前ボタン式の作業着より着用が楽である。 ・ライフジャケット ライフジャケットつまり、救命胴衣である。ベスト状の着衣で、海上に落下した際に着用者の体を上向きに保ち、頭を水面上に露出させるための浮力をえるパーツが配置。使用する際に圧縮空気で膨らませる膨張式が最少されており、有事の際には胸部に取り付けられた小型のボンベを作動させ浮力を得る。 海上で目立つように黄色、戦闘服とともに着用しても目立たないオリーブカラーなど、用途に合わせていくつかのカラーパターンが存在する。 任務の性質上、長期にわたって海上を漂流する可能性もあるため、ジャケット内には携帯食料・水・小型の発信機などが備えられている。 ・式典などに使われる海軍の制服 ダブルのスーツ、シングルのスーツも用意されている。いわゆる一般的な海軍の制服とそれ程大きくは変わらない。もちろん正装もある。 部品 軍用グローブ 防腐、防火、耐刃、摩耗防止など丈夫で長持ちな海兵隊グローブ。着用状態でも銃火器が使えるように作られている。標準タイプのグローブタイプ、ナックルガード付きの物、オープンフィンガーグローブなどがあり、各種任務によって使い分けられている。 部品 偵察用双眼鏡 海兵隊が発足した時に改良された双眼鏡。熱源を視覚化する暗視機能や望遠機能、ミル入りで相手の大きさ、距離も測れる。防水加工。偵察ゴーグルの方が性能が多岐に渡るが、ヘルメットを装備できない。それに対し双眼鏡は背嚢に収納できるので適材適所で使用された。 部品 偵察用ゴーグル 鍋の国の海兵隊以前の歩兵が偵察時に使っていたゴーグル。熱源を視覚化する暗視機能や望遠機能、小型カメラとしての写真の機能に無線機機能までついたお得なゴーグル。 ただし、海兵隊になってからは正面突破の装甲力や機動防御が重要視されつつある中、コンバットヘルメットと併用できない偵察用ゴーグルの出番は減った。それでも特殊任務の際には出番である。 部品 ガスマスク 外気を遮断し、毒ガス等の有害なモノやにおいなどを遮断するマスク。迷彩ヘルメットと併用できるように作られている。偵察ゴーグル使用時は外してから使う。 鍋の国は眼鏡を着用してる者も多い為、各個人装備は着用者を想定して装備。眼鏡着用者の場合は眼鏡をつけたまま装備できるようにカスタマイズされている。 部品 海兵用アサルトライフル 鍋の国の歩兵に支給される軍用のアサルトライフル。中距離での射撃戦を行うことができる。海兵隊装備は厳重な管理のもとに置かれているので一般人が手には入れる事は不可能。共和国共通規格のモノを使用しているので弾薬の互換性あり。オプション装備としてサイレンサー、サイト、バナナマガジン式弾倉をそれぞれ1つずつ装着できる。オプションは任務状況によって付け替える。射程距離は500m程度。 部品 消音装置(サイレンサー) 鍋の国海兵隊で採用されているアサルトライフルの消音装置。射撃時の発射音を軽減する事ができる。基本的にはオプションの中でも標準で装備してる事が多い。消音といっても完全に消せるわけではないが、音が軽減されるだけで敵に気づかれない、口頭での命令が届かないのを防ぐなど効果がある。また、音を抑える事で人質救出作戦の際に人質の聴覚を守る……などの効果も期待できる。 一丁のアサルトライフルに対して一つだけつける事ができる。 部品 照準装置(サイト) 海兵用アサルトライフルの照準装置。フルオートで撃ち、弾幕を張るような使い方の際にはそれほど意味はないが、単発で狙い撃つ時には重要。狙撃を想定した赤外線レーザーを使用したレーザーサイトを採用。 一丁のアサルトライフルに一つしか装備できない。 部品 バナナマガジン式弾倉 海兵隊のアサルトライフル専用のバナナマガジン式弾倉。弾薬を30発格納。バナナ型ではあるが、単独で持ち運びする際にはボックス可が可能。アサルトライフルにはつねに一つしか装備できないが、弾がなくなれば使い道がなくなる為、予備としていくつも持って行くのが基本。 部品 鍋の国仕様サブマシンガン 鍋の国仕様サブマシンガン。9.2mm拳銃弾。装弾数80。消音装置が標準装備として付いている。近距離戦闘時に使用。慣れていない人間は片手で持つと危ない。海兵隊は体力筋力のトレーニングの結果、片手で運用できるようになれば一人前という認識。もっとも命中率に期待するなら両手持ち推奨。射程距離は100m程度。 部品 最後の要の自動拳銃 鍋の国の歩兵、海兵隊に支給される軍用の自動拳銃。拳銃なので基本近距離戦用。使用時は命中率を上げる為に両手で使う事が推奨されるが、片手撃ちができないわけではない。鍋の国海兵隊購買部で海軍が出した許可証を見せる事で購入が可能。性能に大きい違いがないがデザイン等が違う拳銃が五種類程あり、海兵隊は好みの拳銃を選んで購入している。 射程距離は20~30m程度。 部品 手榴弾収納専用ホルダー 鍋の国所属の歩兵、海兵隊が装備する標準装備。装弾数4。ホルダーには各種手榴弾を装弾できるので任務に応じて装備の変更がされる。手榴弾は鍋の軍で厳重に管理されており、使用の際にも事故防止として薬品により銃弾の流れ弾程度では爆発しない、テープで固定してるので簡単には取れないようにするなど安全面も重視している。 部品 投げる以外の使い方 ホルダーには糸も付随しており、手榴弾の安全ピンと組み合わせる事でブービートラップとして使用する事も可能である。 部品 形状、色の違う手榴弾(計五種類) 手榴弾は持ち出されないように軍で厳しく管理している。使用の際にも銃弾の流れ弾程度では爆発しないように薬品使用。テープで固定するなどの安全面も考慮している。 手榴弾の種類としては破片飛散型の破片手榴弾、爆音閃光手榴弾(いわゆるスタングレネード)、発煙弾、催涙弾、焼夷手榴弾が用意されており、任務に応じて持ち替える事ができる。標準装備としては破片手榴弾1、爆音閃光手榴弾1、発煙弾1、焼夷手榴弾1がスタンダード。 手榴弾は持った時の形状やデコボコ感や色が違う事により区別しており、熟練した兵士は持つ時の感触で使い分ける事ができる。 部品 歩兵用無線機 短距離通信が可能な無線機。鍋の国の歩兵が発足された頃からのデザインは大きくは変わっていないが、モールス信号送受信機能を追加したりなど、装備更新は行われている。 偵察を重視するようになった時に上位無線機である偵察用ゴーグルに取って代われる。が、頭に装備するあちらと違いこちらは手で持ち運び可能、背嚢にでも入れておけば予備としても使えるし、ヘルメットと併用できない偵察用ゴーグルとは別の使い方ができるとの事で使い道は残った。 部品 セキュリティ対策 海兵隊で使う歩兵用無線機は定期的に周波数の変更などを行い、傍受対策を行っている。また、暗号や符牒を併用して使用する事で敵側に行動が読まれないように定期的に変更をかけている。 部品 鍋の国の通信と連携 鍋の国においては通信による連携は重要視されており、海兵隊同士の連携だけでなくI=Dパイロットと海兵隊の連携などの他職種との連携も重要視している。その為、通信装置の強化などのハード面だけでなく、通信機を使う者達の通信機を使用する術についても研究が進んでいる。 現場で緊急通信などの場合においては簡単な暗号(敵にバレても問題ないもしくは長文で注意する時間がなく単語で注意する状況)で意思を疎通する事ができるように研究が行われている。 昨今では海兵隊、強い舞踏子共にモールス信号での交信が訓練項目に入り、交信が可能となっている為、歩兵用無線機においてもモースル信号送受信が可能な物に切り替わっている。 部品 ポットシールド いわゆるライオットシールドの事。鍋の国の平和を守る為の盾という事でポットシールドという名称がついている。 鍋の国の警官の標準装備でもあるが、海兵隊においても採用されている透明かつ、軽量の金属性の盾。 暴徒鎮圧等に使われるが、拳銃などの貫通力が低い弾丸、投擲物などから身を守る為に海兵隊でも使用されている。 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ライフジャケットつまり、救命胴衣である。ベスト状の着衣で、海上に落下した際に着用者の体を上向きに保ち、頭を水面上に露出させるための浮力をえるパーツが配置。使用する際に圧縮空気で膨らませる膨張式が最少されており、有事の際には胸部に取り付けられた小型のボンベを作動させ浮力を得る。\n 海上で目立つように黄色、戦闘服とともに着用しても目立たないオリーブカラーなど、用途に合わせていくつかのカラーパターンが存在する。\n 任務の性質上、長期にわたって海上を漂流する可能性もあるため、ジャケット内には携帯食料・水・小型の発信機などが備えられている。\n\n・式典などに使われる海軍の制服\n ダブルのスーツ、シングルのスーツも用意されている。いわゆる一般的な海軍の制服とそれ程大きくは変わらない。もちろん正装もある。", "part_type" "part", "localID" 2 }, { "title" "軍用グローブ", "description" " 防腐、防火、耐刃、摩耗防止など丈夫で長持ちな海兵隊グローブ。着用状態でも銃火器が使えるように作られている。標準タイプのグローブタイプ、ナックルガード付きの物、オープンフィンガーグローブなどがあり、各種任務によって使い分けられている。", "part_type" "part", "localID" 3 } ], "localID" 1, "expanded" true }, { "id" 39996, "title" "偵察や索敵装備", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-08-23 03 35 31.317146", "updated_at" "2017-08-23 03 35 31.317146", "children" [ { "id" 39997, "title" "偵察用双眼鏡", "description" " 海兵隊が発足した時に改良された双眼鏡。熱源を視覚化する暗視機能や望遠機能、ミル入りで相手の大きさ、距離も測れる。防水加工。偵察ゴーグルの方が性能が多岐に渡るが、ヘルメットを装備できない。それに対し双眼鏡は背嚢に収納できるので適材適所で使用された。\n", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-23 03 35 31.318177", "updated_at" "2017-08-23 03 35 31.318177", "children" [], "position" null, "character" { "id" 405, "name" "銀内 ユウ" }, "localID" 5 }, { "id" 39998, "title" "偵察用ゴーグル", "description" " 鍋の国の海兵隊以前の歩兵が偵察時に使っていたゴーグル。熱源を視覚化する暗視機能や望遠機能、小型カメラとしての写真の機能に無線機機能までついたお得なゴーグル。\n ただし、海兵隊になってからは正面突破の装甲力や機動防御が重要視されつつある中、コンバットヘルメットと併用できない偵察用ゴーグルの出番は減った。それでも特殊任務の際には出番である。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-23 03 35 31.331673", "updated_at" "2017-08-23 03 35 31.331673", "children" [], "position" null, "character" { "id" 405, "name" "銀内 ユウ" }, "localID" 6 } ], "position" null, "character" { "id" 405, "name" "銀内 ユウ" }, "expanded" true, "localID" 4 }, { "id" 39999, "title" "ガス対策装備", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-08-23 03 35 31.357825", "updated_at" "2017-08-23 03 35 31.357825", "children" [ { "id" 40000, "title" "ガスマスク", "description" " 外気を遮断し、毒ガス等の有害なモノやにおいなどを遮断するマスク。迷彩ヘルメットと併用できるように作られている。偵察ゴーグル使用時は外してから使う。\n 鍋の国は眼鏡を着用してる者も多い為、各個人装備は着用者を想定して装備。眼鏡着用者の場合は眼鏡をつけたまま装備できるようにカスタマイズされている。\n", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-23 03 35 31.358864", "updated_at" "2017-08-23 03 35 31.358864", "children" [], "position" null, "character" { "id" 405, "name" "銀内 ユウ" }, "localID" 8 } ], "position" null, "character" { "id" 405, "name" "銀内 ユウ" }, "expanded" true, "localID" 7 }, { "title" "近距離武装(海兵T22改訂)", "description" "", "part_type" "group", "children" [ { "title" "アサルトライフルの各装備", "description" "", "part_type" "group", "children" [ { "title" "海兵用アサルトライフル", "description" " 鍋の国の歩兵に支給される軍用のアサルトライフル。中距離での射撃戦を行うことができる。海兵隊装備は厳重な管理のもとに置かれているので一般人が手には入れる事は不可能。共和国共通規格のモノを使用しているので弾薬の互換性あり。オプション装備としてサイレンサー、サイト、バナナマガジン式弾倉をそれぞれ1つずつ装着できる。オプションは任務状況によって付け替える。射程距離は500m程度。", "part_type" "part", "localID" 11 }, { "title" "消音装置(サイレンサー)", "description" " 鍋の国海兵隊で採用されているアサルトライフルの消音装置。射撃時の発射音を軽減する事ができる。基本的にはオプションの中でも標準で装備してる事が多い。消音といっても完全に消せるわけではないが、音が軽減されるだけで敵に気づかれない、口頭での命令が届かないのを防ぐなど効果がある。また、音を抑える事で人質救出作戦の際に人質の聴覚を守る……などの効果も期待できる。 \n 一丁のアサルトライフルに対して一つだけつける事ができる。 ", "part_type" "part", "localID" 12 }, { "title" "照準装置(サイト)", "description" " 海兵用アサルトライフルの照準装置。フルオートで撃ち、弾幕を張るような使い方の際にはそれほど意味はないが、単発で狙い撃つ時には重要。狙撃を想定した赤外線レーザーを使用したレーザーサイトを採用。 \n 一丁のアサルトライフルに一つしか装備できない。 ", "part_type" "part", "localID" 13 }, { "title" "バナナマガジン式弾倉", "description" " 海兵隊のアサルトライフル専用のバナナマガジン式弾倉。弾薬を30発格納。バナナ型ではあるが、単独で持ち運びする際にはボックス可が可能。アサルトライフルにはつねに一つしか装備できないが、弾がなくなれば使い道がなくなる為、予備としていくつも持って行くのが基本。", "part_type" "part", "localID" 14 } ], "localID" 10, "expanded" true }, { "title" "鍋の国仕様サブマシンガン", "description" " 鍋の国仕様サブマシンガン。9.2mm拳銃弾。装弾数80。消音装置が標準装備として付いている。近距離戦闘時に使用。慣れていない人間は片手で持つと危ない。海兵隊は体力筋力のトレーニングの結果、片手で運用できるようになれば一人前という認識。もっとも命中率に期待するなら両手持ち推奨。射程距離は100m程度。", "part_type" "part", "localID" 15 }, { "title" "最後の要の自動拳銃 ", "description" " 鍋の国の歩兵、海兵隊に支給される軍用の自動拳銃。拳銃なので基本近距離戦用。使用時は命中率を上げる為に両手で使う事が推奨されるが、片手撃ちができないわけではない。鍋の国海兵隊購買部で海軍が出した許可証を見せる事で購入が可能。性能に大きい違いがないがデザイン等が違う拳銃が五種類程あり、海兵隊は好みの拳銃を選んで購入している。 射程距離は20~30m程度。", "part_type" "part", "localID" 16 }, { "title" "手榴弾", "description" "", "part_type" "group", "children" [ { "title" "手榴弾収納専用ホルダー ", "description" " 鍋の国所属の歩兵、海兵隊が装備する標準装備。装弾数4。ホルダーには各種手榴弾を装弾できるので任務に応じて装備の変更がされる。手榴弾は鍋の軍で厳重に管理されており、使用の際にも事故防止として薬品により銃弾の流れ弾程度では爆発しない、テープで固定してるので簡単には取れないようにするなど安全面も重視している。 ", "part_type" "part", "localID" 18 }, { "title" "投げる以外の使い方", "description" " ホルダーには糸も付随しており、手榴弾の安全ピンと組み合わせる事でブービートラップとして使用する事も可能である。 ", "part_type" "part", "localID" 19 } ], "localID" 17, "expanded" true } ], "localID" 9, "expanded" true }, { "id" 40006, "title" "支援行動", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-08-23 03 35 31.4586", "updated_at" "2017-08-23 03 35 31.4586", "children" [ { "id" 40007, "title" "形状、色の違う手榴弾(計五種類)", "description" " 手榴弾は持ち出されないように軍で厳しく管理している。使用の際にも銃弾の流れ弾程度では爆発しないように薬品使用。テープで固定するなどの安全面も考慮している。\n 手榴弾の種類としては破片飛散型の破片手榴弾、爆音閃光手榴弾(いわゆるスタングレネード)、発煙弾、催涙弾、焼夷手榴弾が用意されており、任務に応じて持ち替える事ができる。標準装備としては破片手榴弾1、爆音閃光手榴弾1、発煙弾1、焼夷手榴弾1がスタンダード。\n 手榴弾は持った時の形状やデコボコ感や色が違う事により区別しており、熟練した兵士は持つ時の感触で使い分ける事ができる。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-23 03 35 31.45971", "updated_at" "2017-08-23 03 35 31.45971", "children" [], "position" null, "character" { "id" 405, "name" "銀内 ユウ" }, "localID" 21 } ], "position" null, "character" { "id" 405, "name" "銀内 ユウ" }, "expanded" true, "localID" 20 }, { "title" "海兵の無線", "description" "", "part_type" "group", "children" [ { "title" "歩兵用無線機", "description" " 短距離通信が可能な無線機。鍋の国の歩兵が発足された頃からのデザインは大きくは変わっていないが、モールス信号送受信機能を追加したりなど、装備更新は行われている。\n\n 偵察を重視するようになった時に上位無線機である偵察用ゴーグルに取って代われる。が、頭に装備するあちらと違いこちらは手で持ち運び可能、背嚢にでも入れておけば予備としても使えるし、ヘルメットと併用できない偵察用ゴーグルとは別の使い方ができるとの事で使い道は残った。", "part_type" "part", "localID" 23 }, { "title" "セキュリティ対策", "description" " 海兵隊で使う歩兵用無線機は定期的に周波数の変更などを行い、傍受対策を行っている。また、暗号や符牒を併用して使用する事で敵側に行動が読まれないように定期的に変更をかけている。\n", "part_type" "part", "localID" 24 }, { "title" "鍋の国の通信と連携", "description" " 鍋の国においては通信による連携は重要視されており、海兵隊同士の連携だけでなくI=Dパイロットと海兵隊の連携などの他職種との連携も重要視している。その為、通信装置の強化などのハード面だけでなく、通信機を使う者達の通信機を使用する術についても研究が進んでいる。\n 現場で緊急通信などの場合においては簡単な暗号(敵にバレても問題ないもしくは長文で注意する時間がなく単語で注意する状況)で意思を疎通する事ができるように研究が行われている。\n 昨今では海兵隊、強い舞踏子共にモールス信号での交信が訓練項目に入り、交信が可能となっている為、歩兵用無線機においてもモースル信号送受信が可能な物に切り替わっている。\n", "part_type" "part", "localID" 25 } ], "localID" 22, "expanded" true }, { "id" 40020, "title" "防御", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-08-23 03 35 31.708701", "updated_at" "2017-08-23 03 35 31.708701", "children" [ { "id" 40021, "title" "ポットシールド", "description" " いわゆるライオットシールドの事。鍋の国の平和を守る為の盾という事でポットシールドという名称がついている。\n 鍋の国の警官の標準装備でもあるが、海兵隊においても採用されている透明かつ、軽量の金属性の盾。\n 暴徒鎮圧等に使われるが、拳銃などの貫通力が低い弾丸、投擲物などから身を守る為に海兵隊でも使用されている。\n 警察、海兵隊が使用するという事で厳格な管理がされており、一般人が入手するのはまず不可能。", "part_type" "part", "created_at" 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"part_type" "group", "created_at" "2017-08-23 03 35 31.758241", "updated_at" "2017-08-23 03 35 31.758241", "children" [ { "id" 40025, "title" "衛生医療キット", "description" " 緊急時に使う医療キット。\n 家庭で使うようなガーゼ、消毒液、バンドエイド、ハサミ、湿布、三角巾、針などの基本的な物もあれば、人工呼吸器、手袋、痛み止め、止血帯、エアウェイ、緊急外傷包帯、カテーテル、サムスプリント、チェストシールといった物、油性ペン(戦場での症状メモ用)といった物までがコンパクトに収められたカバン。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-23 03 35 31.759242", "updated_at" "2017-08-23 03 35 31.759242", "children" [], "position" null, "character" { "id" 405, "name" "銀内 ユウ" }, "localID" 31 } ], "position" null, "character" { "id" 405, "name" "銀内 ユウ" }, "expanded" true, "localID" 30 }, { "title" "非常食と飲み物", "description" "", "part_type" "group", "children" [ { "title" "鍋レーションと ボトル&ホルダー", "description" " 残念な事に鍋料理を楽しむ事ができない時などの非情用の簡易レーションです。そのままでも食べれますが、鍋の中に入れて煮込む事により簡易鍋として楽しめるレーションもあります。歩兵活動中の貴重なエネルギー補給の源です。\n ボトルは水が入った水筒。付属した小物入れには塩系タブレットが収納されており、レーションを取れない非常時にも水と塩の補給が可能。", "part_type" "part", "localID" 33 } ], "localID" 32, "expanded" true }, { "id" 40029, "title" "塹壕", "description" null, "part_type" "group", "created_at" "2017-08-23 03 35 31.826044", "updated_at" "2017-08-23 03 35 31.826044", "children" [ { "id" 40030, "title" "軍用ショベル", "description" " 主に塹壕を掘るために使用するショベル。折りたたみなどはできないが、柄と刃に分離して持ち運ぶ事ができる。柄にセットする際に向きを変えてクワのように使う事も可能。", "part_type" "part", "created_at" "2017-08-23 03 35 31.827062", "updated_at" "2017-08-23 03 35 31.827062", "children" [], "position" null, "character" { "id" 405, "name" "銀内 ユウ" }, "localID" 35 } ], "position" null, "character" { "id" 405, "name" "銀内 ユウ" }, "expanded" true, "localID" 34 }, { "title" "サバイバル(野営)装備", "description" "", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ナイフと野営装備一式", "description" " 白兵戦時に使用できるサバイバルナイフ。本来の使い方はサバイバル時を想定している。金属を切断できる鋸刃がついており、ナイフにはコンテナ、格納可能な部分があり、そこに医薬品や釣り糸、針などが収納されている。\n サバイバル用のナイフなので基本、装備は一人一本。ナイフを両手で二刀流ができないわけではないが他の装備を考えると非現実的。\n またサバイバルナイフ以外の野営用装備一式として、小型テント、寝袋、小鍋(フタが皿やフライパンにできる)カトラリー三種、火口箱、水袋などがコンパクトに収められたカバンも野営用装備としてある。", "part_type" "part", "localID" 37 } ], 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クリスマスの奇跡 第02話12月19日 14時当面できうるすべての準備を終え、少し時間の空いた私は、上条当麻の学寮へ急ぐ常盤台のハンガーから土木工事管理用に制作した、飛行用の駆動鎧を遠隔操作で到着させ、それを見に纏い、一気に到着する。前に自分用に作成したAAAをさらに、着脱を容易になおかつ、遠隔操作が可能になる改良を加え、パーツごとに軽量化を図り、女性である自分が操作しやすいように最適化を図る。飛行装置も容易に携帯可能なサイズへ圧縮している。その飛行装置を駆り、1分ほどでアイツの学寮へ到達する。背中の飛行装置を畳みアイツの部屋に到着する。(ここにはインチキシスターがいたはず)本来なら、恐らくアイツが庇護し、なおかつアイツを慕う爆食シスターは、私にとって告白をするうえで一番邪魔な存在だ。(だけど、・・アイツはあのシスターの庇護をやめることはないだろう)結局もしも本気で告白を成功させようとするなら、あの妖怪爆食シスターごと、上条当麻を愛するほかに道がない。心の中の臆病な自分が、ささやく(このまま、曖昧な関係を続けて、自己満足を充足させるほうがいいんじゃないの?)(どうせアイツは、鈍感で誰も選びはしない。私が戦力(主に胸)を充足させるまで明確にしないほうがいいんじゃない?)だけど、障害を乗り越えなければ、気が済まない、私のもう一つの声が、声を荒げる。(時間がアンタの味方なんて、そんな幻想にあなたはすがるの?時は万人に平等なのよ・・あのインチキシスターだって、戦力が整う日が来るわよ)(それに・・私は一度死にかけた)私は腹をくくる。この事件が終わった暁には、アイツの心の本音を聴く。あのインチキシスターとこの場で決着をつける。ドアは・・(鍵かかっていないわね・・)(嫌な予感がする、まさか・・)外の世界の三文サスペンスドラマでは死体が転がっている場面だ。私は最悪の結果も、想定しながら恐る恐るドアを開ける。「お邪魔します」(やっぱりね・・いないか)ひととおり部屋を見渡すが、猫一匹いない。(ちぇ。空振りか・・)荒らされた形跡もなく、どうやら杞憂だったかもしれない。(まあ・・あのシスターに捜査情報は期待していなかったけど)分が悪いな・・。誰もいないアイツの部屋を眺めながら私はつぶやく。食い散らかされた鍋、机の上に乱雑に重ねられた食器、菓子の袋、そして、乳児のような甘い香りのいかにもあのシスターが寝ているようなベットここには、幼い子供が日常起居している佇まいに満ち溢れている。あの銀ギラシスターは、私の知らないアイツを毎日眺め、まるで小鳥が親鳥から餌をもらうように自然に啄み、一緒に寝る。明らかに私は2歩も3歩も親密度の点で周回遅れである事を自覚する以外にない。幸い・・アイツが無自覚なのが救いだが、いつの日かあのシスターを女として意識する日が来るだろう。(そうなれば終わりだわ)私は、乳臭い幼女の匂いを感じながら、自分の立場の薄さを改めて自覚する。(もう一刻も猶予はないわね)私が、決意を新たにしたころ、携帯の着信を感じる。微弱な電圧の変化を感知できる私は、着信音なしに携帯の着信と誰からの発信かを能力で検知できる。(食蜂か・・)「食蜂?何か分かった?監視カメラの検証はもう少し時間頂戴・・で?なんか分かった?」「今回の事件を引き起こした奴がわかったわ」私は、食蜂の情報収集網に舌を巻く。8月に絶対能力者進化実験で、素早い対処で私のサイバーテロを阻止し、私を自殺同然の特攻へ追い込んだ男。それを手駒に持つ食蜂の情報収集力は、一学生の枠を遥かに超える。だが、食蜂を素直に賞賛する気のない私は、蓋然性のあるカマ掛けで対抗する。「食蜂早いわね、で木原一族の誰?」「あらあ、だいたい予期していたの? ポルタガイスト事件て覚えているわよね」私は、8月に超電磁砲でぶっ飛ばしたある女を脳裏に浮かべる。私は、苦笑いを浮かべる。結局殺すべき時に殺さないとだめなのか?「あの時、殺すべきだったわね。木原 ライフライン テレスティーナ」食蜂がクスクス笑う、表の世界の顔の御坂美琴に殺しなどできないと告げるように。「御坂さんに殺しは無理でしょ、で因縁の女をどうするつもり?」「ねえ食蜂、アンチスキルに情報提供して解決できると思う?」「御坂さんもう答えは分かっているじゃない?多くの事件を結局解決した御坂さんならね・・、どうせアンチスキルなんて役に立たないとね」「そこまで馬鹿にはしていないわよ。相手が悪いだけよ。木原一族は一筋縄には行かない」「で御坂さんに勝算はあるの?」「愚問ね。この日の為に土木駆動鎧に偽装して戦力を蓄えてきたのよ」「私の劣化コピーごときに負けないわ」毒気を抜かれたように食蜂が私の顔を見つめる。「御坂さんて結構したたかなのね」「食蜂ほどじゃないわ」食蜂が、電話の前で笑い始める。「そろそろ居場所なんてわかったんじゃないの?」(こいつさすがに勘はいいわね・・それとも合理的な推論?)「ええ、今データを送るわ。それと・・これは私の喧嘩、助太刀無用、アンタのとこの子も含めてね、手だしはいらないわ」食蜂が乾いた笑いで私に言葉を返す。「私達食蜂派閥が戦闘できないなんて幻想はぶっ壊すわ」「アイツの真似・・似てないわね・・」「でも、頑張りましょう、アイツの為に」//////////////////15時:とある研究施設(もしも小賢い人ならこんなリスクは負わないだろうな・・)私は、自分で突き止めた、アイツの監禁場所を見渡せる超高層ビルの屋上でセンサーを操作しながら、独り言を言う。自分が普通の女性なら、アイツが行方不明になってことをアンチスキルへ伝えて終わり、そこで一般人としての義務は終わりだろう?でも・・人任せにした結果が、アイツの死亡・・という結果に終わるなら私は生きていけるだろうか?事件は解決しました。でもアイツは死にました、では私は悔やんでも悔やみきれない。すでに自分だけの現実を覆いつくすほどアイツへの思いが、浸食している現実。人任せにはできない。(そのために、力を蓄えてきたんだから)美琴から見て科学者という人種は、あのバカ・・もとい上条当麻に比べて、種が自分の知識で対応できるだけ、対処しやすい相手だ。その打つ手が、電子とか、既存の工学系なら、自分の生の能力で基本どうでもなる。木原唯一は、美琴が10日前まで種がわからない、謎の力を駆使していたので敗北を喫したが、(わかってしまえば・・どうってこともないのよね)木原唯一の悪行を調べ上げた時に、奴の手口や研究成果を徹底的調査させてもらった。駆動鎧、AAA、そんなのならどうでもなる。だけど、(一番の問題はアイツが人質に取られていること・・よね)だから・・建設工事用AAAを活用する。「さあ始めるわよ」「手始めにまずは目つぶし」建設工事用に、開発したリモートセンシング装置で走査した、施設のMAP情報をもとにあらゆる電子制御機器の制御を奪い、稼働を無理やり停止させる。駆動鎧、ファイバーオーバー、あらゆる精密機器が火を噴き、回線から火花が飛び散る相手が、兵器の類で武装する限りは私の脅威になりはしない。発電能力をベースに、マイクロ波・磁場をベースとしたEMP電磁バルス)で機器を破壊しつくす。さらに、送電線を砂鉄の嵐で断線し、外部電源を奪い、同時に無停電装置や自家発電装置、分電盤の制御をネット経由で奪い、施設を無力化させる。軍隊なら、猟犬部隊なら準備だけに半日かかる作業を完了まで秒単位で終える。装置に据え付けの警備装置や、AIMジャマ―、キャパシティーダウン木原が小細工に使いそうな道具の数々、そんなものは種さえ割れれば・・大したことはない。( それが有ることを前提に叩きつぶす )ひととおりセンサーで小細工に用いる機材の破壊を確認し、躯体の解体に焦点を移す。爆破物で自爆テロをされないようにするためだ。「さあ時間もないし、一気に行くわよ」( 原子崩しだっけ?)恐らくは、第4位の能力をベースとしたと思われる、電子が波動と粒子の性格を持つことを活用した兵器を壁の解体撤去用にアレンジした遠隔操作の装置で、監禁された部屋の周囲をはぎとり丸裸にする。メカと一体化した能力をベースとした電子制御は効率的に同時多数の駆動鎧の遠隔操作を可能とし、瞬間的な躯体解体工事を能率的に実施する。能力だけでもない、メカだけでもない、AAAの解析で上積みされた力がただの破壊ではない作戦を遂行する。学び舎の園の多くの建築物を解体撤去した、遠隔操作の駆動鎧がテレスティーナの立てこもるビル効率的に破壊する。廃材を、磁力で周囲に整頓し、研究所は丸裸になる。(もともと全部能力でできたことだけど、組み合わせが大事よね)多くの駆動鎧を能力で遠隔操作し、効率的に同時作動させることで、1国の軍事力に匹敵するというレベル5本来の力が具現化する。10秒ほどで、広大な施設は、上半分が消え、見通しがよくなる。その圧倒的な力で8月に小技で、追い詰められた女を、追い詰める。キャパシティーダウンや耐電磁装甲を持つ駆動鎧に私は追い詰められた。私は心の中で、つぶやく(考えてみれば、そのおかげで、EMP攻撃や砂鉄の嵐を覚えたのよね・・超電磁砲を砂鉄コーティングして射程を伸ばすとか工夫したのも・・そのおかげかもね)(さて・・この糞女を殺せればどれだけ楽か・・砂鉄の剣で頭をミンチにしたいくらいよ)(だけど それをすれば木原唯一の二の舞になる)私は、当麻の傍で、動きを停止させられた、犯人と対峙する。「さっさと上条当麻を解放しなさい。もうアンタの手品はネタバレなのよ」「おとなしく刑務所で刑期を過ごしていればいいものを無駄な努力ね」電磁パルスとマイクロ波の照射で、動きを止められた駆動鎧を身に着けた、テレスティーナが、当麻を腕で抱きながら薄ら笑いを浮かべて悪態をつく。「テメエは、木原唯一に嵌められて、常盤台をぶっ壊されたそうじゃねえか・・」「いい気味だな・え?」(馬鹿・・アンタの奥の手なんて全部分かっているのよ)「私が、いつまでも木原の手の平の存在なんて幻想はぶち壊すわ・・」「はあ?」「マグネティク・デブリ・キャノンだっけ・?アンタ自殺はいいけど、他人を巻き込みのはよくないわよ」余裕をかましていた、テレスティーナの顔色が変わる。「え・・テメエ・・なんでそれを・・」「アンタのやりそうなことはお見通しなのよ」「アンタの脳波認証をハッキングで無効にしているわ・・」テレスティーナは最後の切り札を無効にされ悪態をつく「糞・・テメエ・・実験動物の分際で邪魔しやがって・・」「その実験動物に2回も完封されたのは誰かしら?」「後ろ盾がいない今・・アンタにお似合いは電気椅子よ」テレスティーナが、精神のバランスを崩したような馬鹿笑いを始める。「悪党をさっさと殺さねえテメエなんぞ怖くねえんだよ」テレスティーナは突然、抱きしめていた当麻へ顔を寄せる。「テメエの大事な物を全部奪ってやる・・」「さらば・・かみだが、テレスティーナがその一言を言う時間を与えられることもなく、蒼天から巨大な電流の奔走が貫く。駆動鎧から顔を出していた彼女にはそれを防ぐすべもなく、もろくも崩れ去る。2週間前同じ状況で私は、木原唯一の魔神偽装に取り乱し、AAAに染まることになったが、その経験が余裕を持った対処を可能にした。(馬鹿なやつ、駆動鎧を耐電磁装備にして顔を露出させるなんてさ、電流が全部・・自分の体表を通過するのにさ・・)「死なない程度には加減しているわ、しばらく寝なさい」救急車とアンチスキルを手配し、食蜂に電話を入れる。食蜂はすでに熱波襲来時にテレスティーナの脱獄を手配した、腐ったアンチスキルとその後ろ盾を摘発していた。学園都市に幅広い人脈を有する食蜂は、容赦なく犯罪を暴く。その力量に再度私は衝撃を受ける。(まあ適材適所よね・・敵に回したら恐ろしいわ)(とりあえず、これで終わりね・・)後はアイツさえ回復したら、すべて終わる。私は背伸びをしてその場を立ち去った。・・・・・・・・・・・・・19時 病室アイツはこの前の木原唯一の常盤台襲撃のさいに、私を除くすべての常盤台生がお世話にになったあの病院に収容された。本来なら完全下校時間を過ぎ、帰宅しなければならない時間だが、風紀委員経由で外泊届を申請し、事なきを得る。医師の話では睡眠薬の効果が19時くらいで切れるという事なので、リンゴの皮をむきながら待つ。決死の覚悟で告白をしようとしたのにぶち壊しにされイライラする。しばらくして意識を取り戻したのか当麻がもぞもぞしだす。私は、リンゴの皮むきをやめ、当麻の手を握る。しばらく当麻は蕭然としていたが、やがて意識が回復したのかしゃべり始める。「起きた・・?」「ああ、美琴か・・助けてくれたのか?」「ええ」「心配かけてすまないな」「いや・・でも本当なんともなくてよかった」「アイツは、テレスティーナは何者なんだ?」「私に危険な実験を妨害され、収監された学者よ。刑務所を脱走して私と学園都市へ復讐するためにアンタを監禁した」「そうか・・でも・・あの熱波の時も、AAAの起動の時も、そして今日も美琴には助けてもらっている。ありがとな」顔色を見る限り、恋愛感情とか、関心のある女の子を見る感情ではないだろう。結局は、喧嘩友達から始まった、信頼できる友人の一人・・それくらいの感情だろう。このまま話を続けても結局はいつも繰り返し、何も変わりはしない。(私にはわかる。 これでは何も変わらない)上条当麻の平常運転は変わらない。目の前の乙女の身を焦がす熱い思いなど感じとることなどないだろう。誰が、恩だけで死線をさまようのだ・・誰が、友情だけで、命を投げ出すのだ・・(乙女は愛があるから何があっても身を投げ出すのだ)だから・・私は行動を変える。(コイツの感情にもう振り回されない。自分がしたいようにする。)(今しかないわね・・何かが起こる前に)私は、自分の思い伝えるべく意識を変える。「私は、アンタに伝えないといけないことがある」「これは、素直になれない一人の少女の話よ」私のただならぬ雰囲気に、上条当麻はうつむきながら目をつぶり話を聞き始める。「8月21日にアンタに私と1万人の妹達は救われた・・私はアンタ・・いや上条さんにかえしきれない恩がある」私が呼び方を変えたことに気が付いたのか当麻が顔色を変える。いつもなら、何かとちゃちを入れるのだが雰囲気を察したのか何もいわない。私は、話を続ける。「上条さんは目の前の不幸な女の子の一人を助けただけと言うでしょう?」「でも、・・」私はあふれ出す莫大な思いに胸を焦がし始める。臆病な自分はその思いを上条さんへ伝えることができなかった。「最初は、助けられた恩を返すとか、とても自分では太刀打ちできない一方通行を叩きのめした上条さんへのあこがれだったかもしれない」「私は、その感情を理解できなかった。私は理解できないまま、上条さんへ罰ゲームと称して、デートを強制した。ペア携帯電話を契約させた。」溢れる思いが、涙腺を満たし、目から涙が滴り落ちる。「これほど、上条さんを思っているのに、素直になれない自分は・・一言が言えなかった」「だから・・もう私は自分を偽らない」「どんな結果になろうとも自分の気持ちに素直になる」決然と拳を握り臆病な自分と決別し最後の一言を腹の底からいう。「わた・・私、御坂美琴は・・8月21日にあなたに助けられたその日から上条当麻を愛しています」正直怖かった。告白することで、今の儘のあいまいな関係が、心地の良い、友人以上恋人の居心地の良い空間が壊れることを恐れていた。(だけど、・・仮に告白したことで壊れるくらいならそんな関係なんかあきらめたほうがいい)上条はうつむいたまま言葉を返さない。いつものお茶らけた雰囲気は一切見せず、沈思黙考を続ける。客観的な時間なら10秒くらいだろう。だが、その10秒がとてつもなく長く感じる。緊張が辺りを包み、ピリピリした感覚が全身を覆う。やがて・・上条はおもむろに口を開く。「俺は、御坂程、語彙もないし、うまく伝えることはできないと思う。だけど、今から言うことは・・俺の気持ちだから聞いてほしい」「正直・・俺は、御坂は凄いいい奴だと思っているし、頼りになる存在だと思っている」「それだけでなく、何度も助けてもらった、命の恩人でもある」「だから・・だからこそ簡単に告白を受けてハイと言えない」当麻が、感情をうまく伝えられないのか、言い淀む。「それって、・・どうゆうこと?」「いや・・どうもうまく言えない。御坂という存在は俺にとってそんなに軽い存在じゃねえ」「だから・・、悪い・・御坂少し俺の気持ちを整理させてくれないか?」否定はされてはいないが、今の返答ですぐには納得できるほど人間はできてはいない。だけど・・まあいい・・気持ちは伝えた。私は若干顔ひきつらせつつ笑顔で答えを返す。「ハハハ・・アンタらしいわ・・わかったわ、じゃ・・あとで・・・・」「後、リンゴ切ったから食べてね」私は自己嫌悪に陥る。確かにいきなり告白したのは軽率だったかもしれない。(だけど・・まあいい)少し様子を見よう。私は気持ちを切り替える。だが、異変はすでに始まっていた。(ツ・・鼻血・・・)「御坂・・鼻血がでているぞ・・ま・・まさか又AAAを使ったのか・・?」別に逃げる必要もなかったかもしれない、だけど、なぜか見られたくなく気持ちが私を襲う。「ごめん・・今は一人にさせて・・・」自分でもわかっている。AAAの副作用をでも・・力のない私がアイツに寄り添うには、これを否定されたらアイツの傍にいられない。私は、いいようもない負の感情に包まれて逃げ去るように走り出す。続く
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209 遊技盤の主は盤上を支配するのか(前編)◆BEQBTq4Ltk 時計塔内部で繰り広げられるは此度の宴に於ける終わりの汽笛。 魔法少女の戦い方は個人によって異なる。スタイルと言うよりも彼女達の現し世たる魔法だ。 鹿目まどかと暁美ほむら。それに目の前で槍を握る佐倉杏子。彼女達の獲物はそれぞれ違う物だという当たり前の情報を足立透は改めて頭の片隅に置いておく。 佐倉杏子が突然に銃や弓を精製する確率は低い。つまり、この魔法少女は遠距離攻撃の術を持っていない。可能ならば既に手を打っているだろう。 その隣に立つ男、タスク。 面倒な支給品が渡っていない限りは近距離主体の術しか持ち合わせていないだろう。構えられた刀がそれを象徴している。 崩れた外壁から差し込む光が刀身に反射している。何処かで見覚えがあるような刀だが、今はどうでもいいと足立透はただ、目の前の敵を見つめる。 ――接近戦しか出来ない雑魚なら負けることなんてありえねえ。 頭は思ったよりも冷静である。 一触即発、絶体絶命の状況ではあるが一度、放送によって思考が途絶えた影響か頭の回転は止まっていない。 死者の数はまあ想像に近い。学院の騒動の後にこれだけの死者が出たことだけが予想外であった。 結局のところ、学院にキング・ブラッドレイが来襲したかなど欠片の興味も抱かないが名前を呼ばれたことから、そうであったのだろう。 予想外と言えばもう一つ。ヒースクリフの名前が呼ばれたことだ。 足立透にとっては殺し合いに於ける初の遭遇者であり、共に行動した時間は下手をすればどの参加者よりも長い可能性すらある。 情を抱いている訳ではないが、頭も切れる彼が簡単に脱落するとは考えていなかった。学院で鳴上悠を嵌めようとした時も、対峙したのは彼だった。 ――距離を詰められる前に殺す。慢心で首元抉られる……ごめん、だね。殺るなら徹底的にだ。 頭がやけに透き通っているのも問題だと感じながら、足立透は一呼吸於くと目の前の敵に再度照準を合わせた。 死人に構い生者までもが冥府に運び込まれるなどとんだ笑い話である。残り九人、ここまで生き残ったならば最後まで足掻く。 「もう少しだけ待っていろよな……全部、終わらせるから」 戦場を駆ける一番槍は佐倉杏子。放送により告げられた仲間達へ短く一言を済ますと、己の役割を果たすべく大地を蹴り上げた。 最早駆けるよりも翔けるに近い。飛躍する小さい身体を名一杯反らせると反動を利用した槍の叩き付けを足立透へ振り下ろす。 各々の耳に届いた音は金属音。マガツイザナギが空間に割り込むことにより主である足立透を守るべく、その獲物を構え佐倉杏子の一撃を防ぐ。 舌打ちをしつつも槍を即座に分解させ、胴を鎖状に変化させるとマガツイザナギの動きを封じるべく絡め取る。 「学習しろよ」 四半世紀も生きていなければ義務教育も終えていない。だが、数時間前と同じ過ちを繰り返すのは流石に馬鹿だろうと足立透は呆れた表情を浮かべた。 マガツイザナギの力をその小さい質量で押さえ込むなど不可能である。普段と変わらないように刃を天高く振り上げると、鎖が途切れ佐倉杏子の身体が宙へと放り投げだされた。 「したよ」 上昇を続ける佐倉杏子の瞳にはアヌビス神に身を委ねたタスクがマガツイザナギの足元を掻い潜るように、さながら低空飛行のようだ。 瞬間的に足元を爆発させたかのような飛び出し。生身の人間が出しうるであろう身体能力の限界を無理やりに引き上げた加速である。 「っあ……めんどくせえなあ!?」 目を離した訳では無い。しかし、足立透の身体は一つであり、内なる仮面の化身――ペルソナもまた一つ。 佐倉杏子にマガツイザナギを宛てがえた場合、当然のように他の刺客は己の身体一つで対応せざるを得ない。 当たり前の事であるが足立透にとって一番の問題であり、彼の弱点も言える。単純に彼自身に特別な力は存在しない。 ペルソナの神秘を手にしているものの、生身の戦闘に於いて彼が勝てる相手と言えば特段武道の経験が無い女性又は年下程度だ。 故に距離を詰められてしまえば刀を握るタスク相手に勝ち目など無く、佐倉杏子の姑息な注意逸しに嵌められたという訳だが―― 「じゃあお前から死ね」 この程度で死亡する男か。 足立透が腕を振るうと同時にマガツイザナギが彼の元へ振り向き、タスクの背後を見つめる形となった。 振り下ろされた刃から発生した斬撃は標的を殺すべく三つの波動となり、周囲の空気を切り裂きながら直進する。 『チィ! めんどくせえのはそっちだろうが!』 背後の斬撃に反応するアヌビス神は走る勢いを殺すようにその場で旋回を行い、迫る危機に対応するべく刃を構える。 初撃を受け流し、次の二撃をも後ろへ流す。刃を握る両腕に痺れが残りながらも三撃を捌き踵を返す。 『いや、無理だっ……!』 足立透目掛け動こうとした瞬間。現状で対応すべき相手は彼の仮面である。 本体への距離を詰めたところで無防備の背後を狙われては生命が幾らあっても足りない。故に―― 『ボスを倒すには取り巻きを潰してからかよ』 タスクの身体に負荷を掛けつつ飛躍しマガツイザナギの首元に狙いを定め刃を振り下ろす。 駆け引きの欠片すら存在しない真正面からの一撃は当然のように防がれ、ペルソナの力任せな一振りによってアヌビス神は地上へ戻される。 大地を滑る靴裏が摩耗していく。時計塔の建物はこれまでの戦闘により崩壊寸前であったが、このままでは完全に崩れるのも時間の問題だろう。 元より長く時間を掛けるつもりは無い。広川の話を信じると決めたのだ、油を売っている暇など無い。 『気を使わなくていい。あいつを倒してくれ』 『承知よ……最初から全開で行くぜええええええええええ!!』 身体の持ち主から命令されたとあれば、その願いを叶えるしかあるまい。 奇妙だ。実に奇妙である。エジプトに居た頃のアヌビス神ならばこのようなことには為らなかっただろう。 持ち手が変われば、境遇が変われば、出会いがあれば、冒険があれば。実に奇妙である。 再び加速したアヌビス神はマガツイザナギの背後に回るべく大きく弧を描くように走るも、異変を察知し急停止。そして瞼を擦る。 ペルソナが握る刃に収束する雷光。一箇所に集められた質量が辿る軌跡など馬鹿でも分かるだろう。 『そんなことも出来んのかよ……!?』 佐倉杏子が再合流した時――つまり放送前だ。雷に気を付けろと言っていたが、このことか。しかし、気付いた時には遅い。 直撃を避けることは可能だが完全回避は不可能だろう。被害を最小限に抑えるべく急所を覆いつつアヌビス神がタスクの身体を大地へ押し付ける時だった。 宙に浮かぶペルソナよりも更に高い座標から急降下するは紅き魔法少女だ。槍の切っ先が禍津の左肩に掠り、その影響もあって雷光の収束が消え距離を取った。 地上へ到達した佐倉杏子は雷光の消滅を確認するとしてやったりと笑みを浮かべる。さあ反撃だと息を巻くが、落下の勢いが死ぬ筈も無く槍が大地へ深々と突き刺さっていた。 「よう、無事かい?」 『こっちの台詞……手数で攻める』 「あいよ。もう後手に回るなんてごめんだからね。何もかもあたしから離れるなら、その前になんとかしてやるさ」 短い言葉を交わし、思考を喉元から声へ昇華させ捻り出した彼女は覚悟を新たに槍を引き抜くと禍津の渦中へ飛び込んだ。 佐倉杏子一人の質量がマガツイザナギを吹き飛ばすなど到底無理な話である。足りない箇所を何で補うかが重要であり、結末を変えることも可能だ。 槍先が幾多もの鎖へ形状変化し広がること無く一点に集中する。切っ先に絡まった鎖は敢えて言うなら鈍器に近い。 それは魔女に与える鉄槌。我が覇道を遮る邪魔者を粉砕するべく奇跡を収束させた破壊の一撃。 後を追って来たアヌビス神の刃に乗るようにその場で跳躍すると、彼の豪快な一振りによって禍津の正面へ急接近を行い、その一撃を振り下ろす。 遠くには当たるわけが無い。と、云わんばかりの表情を浮かべる足立透の姿が見えるが、百も承知である。 避けられるのは当然だ。本命は次のアヌビス神の一撃であり佐倉杏子は囮――だが、上手く話が連続で進む道理は無い。 マガツイザナギの刃が輝きを帯び始め、佐倉杏子達の表情が強張る。次に何が起きるかなど今更悩む必要も無く、即座に距離を取る。 轟音ががなり立てる。世界を斬り裂くような一撃は時計塔内部に響き渡り、衝撃の余波が生身の彼女達に襲い掛かりその動きを止める。 「死ねよ」 短く呟かれた言葉が対象へ届く前に宙を走るは斬撃。 痺れる身体を無理やり動かすアヌビス神はその場から離脱し、次なる一撃を叩き込むべく身構える。 斬撃の隙間を縫うように大地を駆けるが、後方に瞳を逸した瞬間に本能が停止してしまう。 『――やべぇぞ、おい!』 その先には膝を落とす佐倉杏子の姿。 連戦による疲労と精神を淀ませる穢れが徐々に彼女の身体を蝕み、幾ら魔法少女の肉体と云えど根性論だけで超えられる限界は存在する。 薄らな瞳が斬撃を捉えているものの、足が動かない。雷撃による余波が彼女の身体に対し抗いようのない負荷を掛けていた。 『間に合わねえ……クソッ!』 アヌビス神が足を止めたところで斬撃よりも早く彼女の元へ辿り着くなど不可能だ。 それは成長し続ける彼ですら超えることの出来ない壁であり、この瞬間に彼が取る行動など最初から決まっていた。 『――走れ』 『……わかってるよ』 そもそも彼女とて覚悟をとうに決めているのだ。ここで死ぬ生命ならばそれまで。 しかしながら、アヌビス神も、タスクも。彼女がここで死ぬ生命の持ち主などど思っている訳が無かろうに。 「編み込み結界ッ!」 神に捧げる祈りを連想させるように両掌を組んだ彼女の魔法が迫る斬撃から己を守る盾となる。 大地を突き破り幾多にも組まれた鎖が間一髪の間をもって顕現し、主を守るべき障壁となる。 金属音を響かせながらも佐倉杏子の身体へ辿り着く斬撃は零。冷や汗を流しながらも生き延びた己の生命に彼女は苦笑いを零した。 「決めろ……やっちまえ!!」 お膳立ては充分だろう。無論、自ら囮役を買って出た訳でも無ければ打ち合わせすら行っていない。 結果としてマガツイザナギの攻撃を引き受ける役目となり、その役割を全うに果たしたと云える。 佐倉杏子が辿り着いた答の一つに特別な力を持ちながら生身の戦闘能力を持ち合わせない参加者が存在することだ。 スタンド使いであるジョースターの一族がそうであり、例外であるDIOを除けば接近戦にこそ勝機が見える。 それはペルソナ使いにも同じことが当て嵌まり、空条承太郎のように生身が強い訳でもない足立透にとっての最大の弱点と云えよう。 「あぁ……ああ!! なんでお前らはそうやって俺の邪魔になるようなことしかよぉ……ふざけんじゃねえ!!」 どれだけ叫ぼうが。 「残り八人なんだよ……あと七人殺せば! 全部が……終わるんだよ!!」 どれだけ喚こうが。 『学習しろよ、その攻撃は既に通用しねえッ!!』 どれだけ斬撃を飛ばそうが。 「ッ――!! いっちょ前に捌きやがって調子に乗るんじゃねえ! 来るな、来るんじゃねえ……来るなァ!!」 どれだけ拒もうが。 『来るなって言われて足を止める奴がいるかよ――葬る』 「俺は最後の一人になるんだよ、諦めて……たまるか。お前らみたいなガキ共がくだらねえ正義とかいう馬鹿を掲げて挑んで来ようがよぉ……認めねえ」 雷光収束。 背後からでも分かる雷撃の予兆にアヌビス神の速度が危機感を察知し、更に加速する。 「世の中ってのは自分の思い通りに行かねえんだよ、そのまま最後まで突っ走れると思うんじゃねえぞォ!!」 放たれる雷光は空間を飲み込み、ましてや主である足立透すら覆い隠すように轟く。 『葬る……葬るッ!』 雷光よりも早く駆け抜けろ――その足を全開にまで酷使するアヌビス神だが、光の速度を超越するなど不可能である。 「俺とお前、どっちが立つか見ものだよなあ……ははっ」 雷光が彼らを包んだ時、その光景を見守る彼女達は黙って仲間の勝利を信じ続けることしか出来なかった。 ◆―― 思惑。 己の真なる目的のために他人が死のうが構うものか。 此処に集まるは見渡す限りの曲者揃い。 誰もが他人を欺き、時には己の確固たる信念すら偽るだろう。 油断と満身の先に死が待ち受けるのは遊技盤の主とて同じこと。 さぁ、ルーレットが定める未来は赤か黒か。 ――◆ 「くだらんな。始まりからくだらんと思っていたが、裏を知ってしまえばどんな熱も冷めよう」 沈黙を破ったのはエンブリヲだった。 放送が流れ終え、無事にヒースクリフの名前が呼ばれアンバーの話がこれで真なる言葉となる。 ここまでは正常通りだ。たとえ裏があろうと少なからずメリットがある段階にまでは話が見えてきた。 「くだらんとは私の生死についてか?」 「それも含めるが、イザナギとイザナミについてもだ」 「ほう、意外だな」 「意外も何も所詮は神話をモチーフにした人間共の浅知恵だろう。 イシュタルとエレキシュガルに代表されるような有り触れた記号の付与に過ぎん」 『こっちに言われても困るよ』 「文句を言っているつもりはない。くだらないと言っている」 『それは文句じゃないのかな……それでね』 彼女の口から語られたイザナギとイザナミの経緯はエンブリヲからしてみれば、どうでもいいものである。 本来の彼にとって弊害が生まれる訳でも無い。殺し合いの空間外であれば脅威にすら足り得ぬ存在だと吐き捨てた。 しかし、それは調律者としての力を行使した限りであり、現状の彼の場合は無視できぬ存在である。 『放送のとおりヒースクリフはもう生きていないことになる」 「こうして生きているのだが、放送を正常に行っているあたり本当にホムンクルスは知らないようだな」 『それも時間の問題だよ。何度も言うけどお父様だって決して無能な訳じゃない。今もアタリを付けられている可能性だってあるんだから』 「だからこそ危険を承知で私達に接触しているのだろう。話せ、お前は何を求める」 エンブリヲは一つだけ、見落としている箇所がある。 彼がアンバーの話を早々に斬り捨てたため、真実に至る一つの欠片を台座から突き飛ばしたのだ。 イザナギとイザナミ。黒幕側の存在から語られた真偽は言ってしまえばとある参加者の二人を指し示しているようなものであり、それが全てだ。 過去の経緯を聞いたところで、エンブリヲからしてみれば所詮は神々の時代の残滓に過ぎない。神話に憧れた人間が高望みした幻想である。 契約者を殺すべく覚醒した存在がいようと、地球と同等の質量を持つ存在を精製しようと、エンブリヲの壁には満たない。 仮に覚醒し人体から魂を抜き出す冥府の誘い手になろうとも、その事態に陥ったところで調律者ならば幾らでもやりようがある。 しかし、だ。 能力を制限された上に、一種の箱庭的な空間に閉じ込められている現状、イレギュラーの因子は極力取り除きたいのが本音である。 幸いに対象者である銀、紫苑は既に死んでいる。対象を蘇生させられば再び脅威に見舞われるだろうがその前に手を撃てばいいだけの話。 アンバーの口車に乗り、首輪を外し、次なる段階へと辿り着けばその脅威に対し、幾らでも対応が可能となる。 故に。 彼としての力が強大である故に、その思考が回転するが故に。 イザナミとイザナギを脅威の対象から外した段階でアンバーの話を切り上げた。 調律者は一つ、見落とした箇所がある。数分前の彼ならばイザナギだろうがイザナミだろうがそれらは一つを指す言葉では無いと認識していた。 鳴上悠が操るペルソナのように。足立透が操るペルソナのように。 同じ神話をモチーフにした存在と認識すればそれまでだろう。現にその答えは正しい。けれども、その裏に潜む神と同率の存在を、見落としている。 『求めるもなにも、私と貴方達の共同戦線だよ。 先に言ったとおり必要な力はエドワード・エルリックが持っている。貴方達には彼を、それに黒と一緒に中央にまで行って欲しい」 「……中央か。 そこになにがあるか教えてもらおう。まさかロックとやらが待ち受けているのか?」 『それは違うよヒースクリフ。 正確に言えば中央ではないけれど、描かれた錬成陣が近くにあるの』 「錬金術か。あのガキを頼るのは癪だが出番となれば錬金術以外に使い道など無いだろう。 だが、いくらあのガキでも既に試している筈だ。自分の稚拙な錬金術でこの忌々しい首輪を外そうとな」 「それは同感だ。彼は試していたが……本当に外せるのか?」 彼らの疑問も最もだろう。 首輪を外せると示されたところで具体的な方法が明らかになっていない。 調律者の力を行使したように、電脳空間らしき存在であるが故に解除を試みたように。 誰もが首輪を解除するために試行錯誤を繰り返した。それはエドワード・エルリックも同じである。 『正確に言えば外せるようにする。 そのためにも他に動いている参加者がいるの――ロック。会場に散りばめられた鍵を開けることで可能になる一つの宝箱』 東で真実に辿り着こうと叡智を求める者もいれば、北にて真実へ辿り着くために動く者もいる。 『このゲームを創った人間から参加者に与えられた救済要素だね』 「パソコンを放置しわざわざ情報に鍵を設けていたのも、やはり餌か」 『その餌に貴方達は助けられようとしているんだよ、エンブリヲ』 誰もが疑問に思っていたことがある。 用意されたロックに何が意味があると思い込み、解除のために活動する参加者がいた。 眠る宝の中身を知らずに、淡い幻想だけを抱き、泡のように無駄になる可能性もあるというのに。 必要の無い行動である。 殺し合いに於いてロックの解除など必要の無いことだ。 解除したところで、最後の一人にならなければ無駄だ。意味が無い。死を迎えるだけだ。 「やる気があるのかホムンクルスは。 そんなものを用意したところで、自分の首を絞めるだけだ」 『それでも勝てる自信と力があるんだと思う。そして、そうまでして叶えたい夢も』 「……………………」 『今の私から話せるのはここまで。 錬金術のシステムを解説したところで時間の無駄。貴方達に必要な知識じゃないから。 それと、もう時間が無いの。あとはタスク達がどれだけ欺けるかに掛かっているから……貴方達はこれから錬成陣に向かって』 耳にすることも躊躇われる雑種以下の存在である猿の名前が聞こえたが、声を喉元で殺す。 アンバーの声色から時間が本当に残っていないことを察知したエンブリヲは自分の意見を胸に留めた。 ホムンクルスの目を盗むにも限度があるのだろう。語られてはいないが広川すら欺いている可能性もある。 ヒースクリフの偽装死、首輪の盗聴機能の停止。下手をすればエンブリヲすら直に死者扱いとされるかもしれない。 「一つだけ、いいか」 先程から口数を少なくしていたヒースクリフが重い唇を動かした。 低い声が部屋中に響き渡り、周囲の空気が一瞬で張り詰め、エンブリヲが警戒心を露わにする。 この手の男は決して隙を見せてはならない。それは学院内で分身体を殺されことのような結末を再び引き起こす。 「手短に済ませろ。それが終われば私達はあのガキと合流する必要があるからな」 「お前の許可は求めていない」 「なっ……ッ!」 「気になっていた。最初から――いや、その前からだ。1と0の狭間から」 調律者の言葉を無視し、茅場晶彦は語る。 その声に他の二人は耳を傾け、注意を向けていないにしろ、自然と言葉が耳に届く。 「私と最初に遭遇したのは足立透だった。彼はペルソナをどうやら使えなかったらしい。 強大な力だ。全体のバランスを考えたのだろう。だが、空条承太郎もエスデスも最初から己の力を全開にしていた」 制限。 参加者を取り巻く歪な楔。 「しかしその中でも枷はあったようだ。あのエスデスも嵌められた枠での全力らしい。 首輪にそのような力があったのか、この空間に弱体化の作用が働いたのか……いずれにせよ、お父様は考えていたのだろう」 殺し合い。 一方的な殺戮であれば、盛り上がり欠ける。 「お父様は本当に考えていたのか? ホムンクルスの存在し成り立ち――彼らがどういった成り立ちかは不明だが、エンブリヲも言っていたように不完全な存在だからこそ完全を求める」 神。 エンブリヲが吐き捨てたようにホムンクルスは人間を超えた先の神々に憧れるのが、抗いようのない創作のような物語。 お父様の真意など彼らには不透明である。アンバーの口からも語られていない。しかし、それが本当であったとしても繋がらない要素がある。 「神になるための力など興味は無い。無いと言えば嘘になるが、なんの必要がある。 この空間に奇跡が満ちたなのならば早急に願いを果たすべきではないだろうか。ホムンクルスは何を待っている」 「……直接聞けばいいだろう、ヒースクリフ」 「それは当然だ。だが、繋がらない。神になりたければ勝手になればいいだけの話。殺し合いを行う必要など無いだろう。 明確な願いを持った存在がこのような時間潰し、全く以って無駄だ。鋼の錬金術師に復讐か? 手駒である他のホムンクルスを巻き込んでまですることだろうか」 『……このゲームはお父様にとって大切な存在』 「用意した人間は別だろう。現に君は先にそう言っていた。 願いを叶えるだけならば勝手に奇跡とやらを満たせばいい。 ロックも、支給品も、首輪も……どれもホムンクルスにとって関係の無い物ばかりだ。 ましてやエンブリヲのような存在。他にもエスデスやDIOと云った危険な参加者を選ぶ必要も無いだろう。 自らの首を脅かす存在をわざわざホムンクルスがセレクトしたとは考えにくい。それにこのようなゲームを創れるとも思えん」 欠片は揃い始めた。アンバーから示された知識は真実の絵を完成させるために必要な欠片である。 別所にてタスク達が、エドワード・エルリックもまた欠片を集めている。 一つの収束に向かい多くの参加者が動いているのだが、元々の話が狂っていた。スタートである。 開幕の儀は上条当麻の死を以って行われた。 広川の進行のみが与えられた情報である。鵜呑みにするしか無かった状況でもある。 徐々に欠片が埋まってきた段階で、そもそもの狂いは避けては通れぬ道だ。 「奇跡を満たす道具に成り得るかは知らんが、殺し合いの枠は何かしらの必要があったのだろう。 ホムンクルスはそれを利用にしたに過ぎない。この体裁を選んだのはそもそも選択肢が無かったから――聞かせてもらおうか」 欠片を嵌める台座が、埃を被っていたのだ。 「このゲームを組み立てたのは誰だ。 諸悪の根源とも云えよう。ホムンクルスに乗っ取られた可能性もあるが、枠を示したのは誰になる」 システムを応用した。 錬金術が使えようと、殺し合いを構成する全ての現象を成立させることは不可能である。 願いを叶えるために、神へと昇華するために。仕方がなく選んだ作法が殺戮の宴。 『それはね』 「私だけがあの感覚で過ごせているのは疑問であってね。キリト君もそうだったかもしれないが――アンバー、君の話を聞いて一つだが分かったことがある。 単純な独裁者ならば弱者に対する救済措置など設ける必要も無い。殺戮快楽者ならば一方的に虐殺を行えばいい。願いを叶えたいならばその力を行使すればいい」 誰が望んだ。 血を流す事に意味があるのなら、なんと回りの諄いことか。 「ゲームだ。システムそのものがゲームとしての要素が多過ぎる。正常な殺し合いよりかは一種の……私達は試されていたようだ」 会場に隠された仕掛け。 不自然なまでに繋げられたイザナミとイザナギ。 不釣り合いな参加者。アイドルとスタンド使い、学生と契約者、魔法少女と警察官。 疑問に思わない方が馬鹿であろう。ホムンクルスが不平等に集めた訳が無かろうに。選定は既に、始まっていたのだ。 『このゲームマスター……そもそもの構築を行っていたのは』 「茅場晶彦」 アンバーと彼の声が、重なった。 ◆―― イカサマだ。 発覚したところで、手立てを盗まない限りは連鎖する。 告発されたとし、しかして理由も説明されないのならば疑問だけが賭場に残る。 裏に潜むカラクリは当の本人達にしか理解出来ないだろう。 さぁ、これで遊技盤の支配主たる一人はプレイヤーと同じ立場となった。 賭け金は生命。 無一文の人間が夢を見るは一攫千金の大逆転。 遊技盤の支配主を正面から負かすか、それとも欺くか。 ――◆ 適材適所という言葉が存在する。 役に立たない己を正当化させ現代社会や身内の輪に無理やり立場を確保する魔法の言葉だ。 否、己の役割に背を向けず真っ当に行っているならば正当な真価を発揮するだろう。 時計塔内部で終焉に近い一つの決戦が行われている時、戦う術を持たない雪ノ下雪乃は余波の影響を受けないよう、端に移動していた。 所々に穴が空いている壁。光が差し込む天井。二メートル程途絶えている螺旋階段。 建物としての尊厳を何とか保っている状況だ。法律的に考えれば人の立ち入りなど許される筈もない。 マガツイザナギがマハジオダインを放つ。 アヌビス神が斬撃を捌き、その衝撃が内部に。 佐倉杏子が縦横無尽に駆け回り、大地より吐出した槍は確実に建物の寿命をすり減らしていた。 ジョセフ・ジョースターの生命が散ったあの戦い。 宿敵たる吸血鬼にして世界を支配する帝王DIO。彼との戦闘により内部は崩壊寸前。 エスデスとの戦いによって一つの施設を吹き飛ばしたのだ、むしろ形を保っているのが有り難いと云える世界だ。 「………………生きて」 介入など不可能だ。 一瞬で塵と化しその肉片、土に還る。その魂、天へと昇るだろう。 戦況を遠巻きに見つめる雪ノ下雪乃はただ彼らの生存を祈るのみ。 効果があるとは本心から思っていない。それでも掌は無意識に組まれており、まるで神へ生命の息吹を祈るような。 放送で告げられた新たな死者。 ヒースクリフの生存が先の広川による密告で知らされているため、己を含めて生存者は残り九名。 大勢の生命がその鮮血を宙に舞わせ、恵体を地中深くへ沈めた。 これ以上同じ時を僅かながらにも過ごした仲間の死など見たくはないだろう。 タスクと佐倉杏子が矛を交えるは足立透。 以前会った時よりも凶暴性――というよりも、どこか言葉に表現しにくい哀愁さを漂わせている。 この世界に絶望しているような淀んだ瞳。されど死んでたまるかと最後の最期まで足掻くような強い決意を感じさせている。 「佐倉杏子……彼女ともまだ打ち合わせが出来ていないのに」 数刻前に広川から持ち出された所謂、共犯。 黒幕を表舞台に引き摺り上げるための、参加者が明日の光を浴びるためにも行われる最初で最期の大博打。 タスクと雪ノ下雪乃、別所に滞在しているエドワード・エルリック。そしてもう一人の内通者と接触しているエンブリヲとヒースクリフにしか知らされていない。 共有するべき対象は佐倉杏子と黒の二名。御坂美琴及び足立透は放置しても問題あるまい。 『さぁお取り込み中悪いが、君はどうする』 放送を終えた広川の声が自身の首輪から響いたことに驚きを隠せないのか、緊張により身体が強張る。 「……どのような意味かしら」 『言葉どおり。雪ノ下雪乃はなにをするか。そう聞いている』 「そんなことを聞いたところで何があるというの」 『単純に興味がある……理由としては物足りないか?』 「貴方の知的好奇心を満たすためだけなら、私がわざわざ答える必要も無いと思うけれど」 『君が私を嫌うのも無理は無い。なにせ比企谷八幡達の死因を辿れば私達に辿り着く』 「――っ」 『私達はこれより共犯となる。私の気が変わらない内に答えてみてはどうだ』 人間とは何気ない一言により豹変する生物である。 もう彼の口から聞くことは無いだろうと思っていた人物の名前が挙げられたことにより、自然と脳内がクリアになる。 流れていく。彼の姿が、声が、時間が。手を伸ばしても、遠くまで、流れていく。 「私に出来ることは醜く足を引っ張らないこと。 他にやることなんて今は思い付かない。その時が来たら、全力で全うするだけよ」 アヌビス神の刀身が禍津の斬撃を往なす中、広川は共犯の響きを強調し雪ノ下雪乃へ語り掛ける。 大方タスクと段取りの最終調整をしようとしたが、戦闘の最中であるため手持ち無沙汰である自分に話しかけたと脳内で処理を行う。 言葉は本心の現れ。 戦闘能力を持たない自分が戦火の渦中に飛び込んだところで時間稼ぎすら出来ずに死を迎えるだろう。 適材適所。己が真にすべきことを見つけた時には全力で取り組む所存である。 私だけが、黙って指を咥えている訳にもいかない。流されるがままに生涯を終えるなど、誰が望むものか。 『悪くはない――だが、どこまで続くか』 「さっきから何を言って――っ!?」 眩い閃光が視界を奪う。 光源体の中心に誘われるはタスクと――足立透。 飲み込まれるように消え行く二人。それは天国へ近付くようにどこか遠くへ行ってしまいそうで、二度と会えないような後ろ姿にも見えた。 時計塔内部を更に破壊し多くの瓦礫が崩れ、彼らはその下へと埋もれたようだ。人間の姿など見当たりもしない。 「はぁは……ぁ、あいつなら大丈夫だと信じようぜ」 今にも走り出しそうな彼女の元へ駆け付けたのは佐倉杏子。 度重なる連戦による疲労の蓄積により、息は切れており膝に手を付き顔を伏せながら語り掛ける。 「下手に近付いた方が危険だよ……もしもの時もある。距離は出来るだけ……はぁ、しんどい……」 その場で尻もちをつくと彼女は空を見上げていた。 邪魔くさいなと呟きつつ近場の石ころを払いのけると、何やら上を見つめたまま硬直。 「……あそこから助けてくれたんだよな」 「……大丈夫かしら、水でも飲む?」 隣に立つ者は例外無くこの世を去る。自分を疫病神と嘲笑うこともあった。 「まだそっちには行けないから、もう少し……な」 最期に別れたウェイブと田村玲子も放送で名前を呼ばれ、顔見知りの生存者と云えばエドワード・エルリックのみだろうか。 残された者に出来る仕事を果たしていないため、まだ死ねないと佐倉杏子は自分に言い聞かせる。 「それよりさ、さっきは誰かと話しているように見えたけどあれはなんだい?」 覗き込むように雪ノ下雪乃へ視線を動かすと佐倉杏子は少々笑い気味に訪ねた。 数秒前までは死と隣合わせだった彼女だが、どこか己の死期を悟っているかのように心が落ち着いているようだった。 「それは………………ん」 放送前の出来事。運営側の存在である広川からの接触を説明するよりも実際に会話させた方が早いと判断した雪ノ下雪乃だが、首輪は沈黙を貫いている。 声どころかノイズすら発生しておらず、物理的に切断されている可能性が高い。佐倉杏子と口を交わすことに不都合があるのだろうかと勘ぐってしまう。 若しくは接触がホムンクルスに勘付かれたのか。 黒幕を出し抜く鍵は広川とエドワード・エルリックが握っており、彼に脱落されると淡い希望も最初から無かったかのような扱いになる。 「顔色悪いけど大丈夫か? 流石に安静出来るような場所はもう無いけど……ここからだと市庁舎か病院が近いか」 「大丈夫……ちょっと考え事をしてただけだから」 広川からの応答が無いことについては考え過ぎだろうか。彼にも彼の役割がありそれを全うしていると、考えれば少しは気が楽になるだろう。 何よりも現状で大切なのはタスクの安否だ。今すぐでも瓦礫に駆け付けたいが、佐倉杏子の言うとおり迂闊に近付くのは危険である。 彼を信じるしかあるまい。キング・ブラッドレイから致命傷を受けても生き残ってくれたのだ、今回もきっと……淡い希望を願うしか無い。 そう思いを整理した直後に瓦礫の頂点が少しだけ崩れ始めた。目を凝らすと最下部が若干であるが揺れ動いており、誰かの身体が動いている証拠だ。 「な? あいつは大丈夫だって言ったろ?」 立ち上がった佐倉杏子は自慢げにタスクの生存を雪ノ下雪乃に報告する。信じていた、素直に嬉しいことである。 足立透を排除したとなれば残りの障害は噂に聞くエンブリヲと電撃使いである御坂美琴の二名のみ。 前者は対峙した経験が無い。しかし後者である彼女は何度か対峙しており、知らぬ存在ではない。 指折りの実力者であると認めざるをえない。魔法少女にも劣らない能力を持った彼女に油断すると一瞬でその生命を散らされるだろう。 「……マジ、かよ」 冷や汗を流しながらソウルジェムへ視線を滑らすと、お世辞も美しいとは呼べない淀んだ色具合だった。 今更ソウルジェムが黒く穢れきった時の想像など不要だろう。やるしかない――そう自分に言い聞かせる。 予備のグリーフシードは二つ。それで十分だ。どいつもこいつも邪魔する奴は倒す、そして還る――そう自分に言い聞かせる。 「助けに行き……」 「いいや、アンタは此処で……ちょっと遠くで待ってな」 左腕を伸ばし雪ノ下雪乃を静止させると、佐倉杏子は槍を精製し、これから起きるであろう戦闘に備える。 その姿に雪ノ下雪乃は驚きの表情を浮かべている。瓦礫から生還する男がタスクならば警戒する必要は無い――つまり 「前言撤回だよ、あたしはこれからあいつを叩きのめす」 「まずは一人……次はどっちでもいい。 なあガキ共、そろそろ死んでくれれば俺は嬉しい」 彼女達が言葉を紡ぐよりも早く紅き魔法少女は大地を駆ける。 横一文字に口を閉じ誰の声も耳に入れずに、ただ槍先を対象に刺さんと足を進める。 「……嫌になるよ。まさかここまで周りに不幸をばら撒くなんて……あたしはまるで」 ――魔女みたいじゃないか。 感情を加速させろ。爆発的な初動と共に禍津の中心へ飛び込み槍を叩きつける。刃で防がれようと構うものか。 槍が崩れ鎖で対象の獲物を絡め取ると、それを基点にし自らの身体を宙高く。 鎖を開放し空に身を投げ出すと打突の構えを取り、嘗てサファイアとの共闘で発揮したような魔力を一箇所に収束させ――爆発させるように解放。 空中で有り得ない加速を経て向かう先は足立透。ペルソナを通り過ぎ、ただ本体である主を狙うのみ。 「チィ……黙って死んでればいいものを」 ペルソナの反応速度を上回ったならば足立透に負ける道理など無い。 「くそ……らァ!」 「あぐっ!……止まったりなんか、しない!」 反撃の術を持たない足立透は最期の悪あがきのように瓦礫を焦りながら投擲。 運良く佐倉杏子の左目に直撃するも、彼女が槍を下げることは無かった。 文字どおりの血涙を流し視界の半分が赤く染まろうとも彼女は止まらない。空間を斬り裂く流星が今、仮面の道化師を貫かんとする。 「やってられっか……ああ! くそ、こんなの誰が好き好んでやるかってんだよ!!」 苦し紛れに攻撃を回避すべく身を歪める足立透だが、空の急襲に左太腿を掠め取られる。 間一髪で直撃は避けたものの、痛みに表情を歪め流れ出る鮮血を直視すれば更に痛覚が刺激され苦しみの声を上げる。 「冗談じゃねえ……なんで俺がこんな役回りになってんだよっ!」 「役回りだ……? あんたがマトモな人間ならこんなことにはなってないよ。それは、あたしも同じだけどさぁ!」 大地に深々と突き刺さる槍を引き抜くと同時に砂塵が舞い込み彼女の怒号と共に戦場を包み込む。 陥没した大地を蹴り上げると佐倉杏子は足立透に留めを刺すべく、その獲物を振るう。 生身の相手だろうと容赦はしない。黙っていればペルソナに殺されるのは己だろう。 禍津に飲み込まれるぐらいならば、この槍を赤く染め上げる。それがタスクへの手向けとなる。 ――鹿目まどかと暁美ほむら。もしかしたらあんた達の仇にもなってるかもしれない。 足立透との会話から彼は彼女達と面識があるようだった。その口ぶりから交戦もしていると伺えた。 真意は不明だが、最悪の事態を想定し、何処かの世界線で手を結んでいただろう魔法少女への手向けだ――槍が彼を貫く寸前だった。 「ガキがガキのお守りなんて馬鹿らしくてさぁ……コレで残るはお前だけだよ」 まるで世界が止まったように全てが遅く感じた。 音も景色も時間も。全てが抗えぬ強制力に阻まれ、意識だけが活動を許されている感覚。 足立透に止めを刺す瞬間に至る前の刹那――佐倉杏子の視界に飛び込んでいたのは眩い雷光に包まれる雪ノ下雪乃の姿だった。 紅涙からの視界は色鮮やかとは呼べず、全てが赤黒く染まる。 太陽の光すら綺麗に映らず、まるで淀んだ世界に自分だけが取り残されるような感覚である。 「あーあ、こりゃあ骨も肉も残らなかったか」 からんと槍先が大地に落下した後が響くのに気付いたのは実際のそれよりも遥かに遅れていた。 意識がはっきりとせず、目の前の光景を受け入れたくないがために永遠と拒み続ける。 「マガツイザナギ相手になんの力もない人間が勝てる訳……ないよ。俺だって目の前にペルソナが現れたら諦めるさ。力が無かったならね」 情報を整理するにも与えられた欠片は一つでしかない。処理も終了しており、受け入れるだけ。 脳も視界も聴覚も。全てが理解をしている。そして本能が拒み続ける。 呆気ない。余りにも呆気ない。誰が認めるものか……けれど、それは目の前で起きた真実。 「あのガキもここで終わりで……残りは八、いや七人か」 「――――――――あ」 意識が遥か地平線にまで透き通った感覚が脳内を走り去ると、紅き魔法少女は一人ゆっくりと帝具を構え 「楽に死ねると思わないほうがいいよ、あんたは――あたしが雑に殺してやる」 四半世紀すら世界を渡り歩いていない彼女が静かに地獄の閻魔に身を落とす。 紅涙の先に見据えるは断罪対象、慈悲の欠片一つすら与える必要の無い敵だ。 音も、声も、光も、空気も。何もかもを吸い込むように纏い――悪鬼がただ一人、現世に君臨する。 「おお怖い怖い……でもこれで俺も晴れて――ッ!?」 何をヘラヘラと笑っていやがる。鬼が彼の耳元で呟くと、気付けば拳が腹にのめり込んでいる。 身体を折り曲げ口から鮮血を吐き出すと足立透の身体は大地を跳ねるように転がり続け、瓦礫との衝突により停止。 「ふざけんじゃねえ! テメェ、一体そんな――がぁ!?」 立ち上がり文句の一つを垂れようが鬼は言葉を発さずに、一瞬で距離を詰めると喉元を右腕で掴み上げた。 呼吸困難により宙で暴れる足立透だがその動作一つ一つ、全てが鬼に届かない。 「マ、マガツ、イザナ、ギィ!」 空間を斬り裂くように禍津が主を救うべく刃を振り下ろし悪鬼の肩――めり込み、止まる。 右肩から血液が溢れ出るものの悪鬼は全く動じずに足立透の首を締め続け、彼は理解する。このガキは本気で自分を殺そうとしていることに。 「っ、クソがあ!! ざっけんじゃ、ねえよ!!」 禍津の力任せによる突進を喰らった悪鬼は流石に耐えきれず後方へ大きく吹き飛ばされた。 決死の形相で足立透は追撃を行うべく、禍津を遥か後方へ移動させた。己は苦しみにより下を向いたままであった。 迫る禍津に対し悪鬼は一言も発さず槍を精製すると、近場の瓦礫を器用に槍先で拾い上げ、弾幕のように弾き飛ばす。 刃で瓦礫の弾丸を落とし続ける禍津に対し、距離を詰め始め槍の射程に到達するよりも早くに投擲を行い奇襲の形を取った。 対象の顔面半分を消し飛ばし、それに伴い仮面の写し身が消滅すると悪鬼は更に大地を蹴り飛ばし本体である道化師へ近寄った。 「このガキ、本気で俺を殺そうと――はは、ははは……どいつもこいつも、調子に、乗ってんじゃ……ねええええええええええええ!!」 間髪入れずにマガツイザナギを顕現させ、怒りの形相で悪鬼へ叫ぶ。 消されるならば何度でも召喚しよう。舐めるな、ガキが調子に乗るな。死んでたまるか。 怒涛の勢いで悪鬼が迫ろうと、ペルソナが斬り刻み、身体を焼却し、雷撃で粉砕する――筈だった。 「――――――――何かしたかい」 インクルシオの装甲が剥がれ落ち血染めの左目が垣間見えた時、悪鬼がただの少女に一瞬、見間違いかもしれない。 「――――――ひっ、なんだよ……やけに強気じゃねえか」 気迫に圧倒されようが足立透は引くことを選択しない。此処で死ぬような生命ならばとうに朽ち果てている。やるなら最後まで、足掻き続ける。 超えた、彼を超えたのだ。彼さえこの世を去れば自分が負ける相手など、いない。自分に言い聞かせ禍津を使役する。 「調子に乗ってんのはどっちだよ、あんたが手にかけたあの生命は、もう、戻らないんだよ」 刃に押されようが、腕力で敵わないならば脚力を、それでも敵わないならば頭を使え。 無理やりに刃を押し返すと低空姿勢を保ち禍津の足元を一瞬で駆け抜け、心臓を狙う一突きを放つ。 「限界だよ、お前。そんなボロボロでよくやったけど……もしかして、勝てると思ったぁ?」 刃が背後から襲い掛かり、頼みの一撃は瓦礫に防がれ致命傷には為らず。 インクルシオの装甲により彼女もまた致命傷には為らず。鮮血も舞っていなければ骨も折れていない。 けれど一度動き始めた歯車が止まってしまっては、動力を支えるアドレナリンも完全に停止した。 インクルシオが解除されると、年相応の少女である佐倉杏子が、その場に膝をつく。 限界だ。元より体力は枯渇していたにも関わらず激昂に身を任せ帝具まで発動し、ソウルジェムの穢れも回収していない。 「残念賞。俺からのささやかなプレゼントはお友達と同じ所へ送り届けるだけ」 彼の影が肥大化していた。発光源である刃――収束された雷光の影響だろう。 みっともない。結局何一つ守れずにこのザマだと彼女は己を嘲笑う。 誰も守れず、救えずに。最後の足掻きも通用せず、この世を去るだけ。己は何一つ、成し遂げられていない。 「最後の言葉はあるか? 誰かに伝える義理も無いけど一応聞いてあげるよ」 「あたしがくたばった次はあんただよ――先に地獄で待ってる」 その苦笑は彼か己か。 捧げられた相手は彼女にしか解らないが、その答を彼が知る前に雷光が一人の少女を包み込んだ。 そして残された道化師はただ一人、背後へ振り返る。 「あーあ……ヒーローのつもりで登場するならよぉ、誰も死んでない時の方が見栄えがあると思う……ははっ、で? 今更立ち上がって何をするんだい?」 最後の鬼が刃を構え瓦礫の地獄から蘇る。 ◆―― 己の夢を描く。 筆跡は奇跡、塗料は他人の血液、依代は器。 全ては一つの神話へ至るために。 賽は投げられた。誰もが気づく前から、昔から。 全ては一人のために。 掌で踊り狂うは誰になる。 物語に仕組まれた毒は回り始め、綻びが生まれようと全ては一人の思うがまま。 暴くか、欺くか。 全ては一人の願いのために。 ――◆ →
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イツキさんが入室しました イツキ (夢の世界。 藍住麗さんが入室しました イツキ (貴族チーム駐屯地 イツキ (貴族街風というのか、石作りの歩道に、広々とした庭を持つ住宅が立ち並ぶ。 イツキ (その一角。中でも小洒落た建物内 イツキ (純喫茶風の、レトロな内装のカフェーにて。 イツキ では、イツキは林檎パフェあんみつと、和紅茶のセットに致します。(テーブル席。メニューを広げて イツキ 麗はどうなさいますか? 藍住麗 私も……五姉様と同じものに致します…… イツキ では、同じものを2つ。(和装メイド風自動人形が注文を受け、静かに去っていく イツキ あははっ、夢の中の待機所とはいえ、中々に凝った造りですね。 藍住麗 ええ……これであれば…… 藍住麗 一時の休みとはいえ……優雅に時を過ごす事ができます…… イツキ あははっ、麗の言う通りです。味気ない空間で待つだけなどつまらないですものね。 イツキ 夢の主の遊び心に礼を言うとしましょう。 藍住麗 はい……感謝を…… 藍住麗 このような……夢の祭事を開いてくださった事にも…… イツキ あははっ。 イツキ 他の皆さまに負けず劣らず、麗も張り切っていますよね。 藍住麗 買い被りすぎです……五姉様…… 藍住麗 私は……皆の期待に少しでも応えたい…… 藍住麗 嗚呼……それだけの事なのです…… イツキ そうですね、紅椿家 イツキ達 には戦場で張り切らぬ理由などありませんけれど。 イツキ 指名を受けて戦場に立つ、というのは、少し違った心境かもしれませんね? 藍住麗 ええ……はい…… 藍住麗 三獄姫姉様とIX様に……同時に敵対する事などありませんから…… イツキ あははっ。確かに、相手も大事です。相手あっての戦ですもの。 藍住麗 ええ……沢山の知人が此度の敵ですね…… イツキ あの…ねえさま達「の」世話になっている2人も、かなりの熱を入れて戦列を組んでおりました。(「が」では無いらしい イツキ 彼等の策が上手く決まれば。イツキも貴方も、三獄姫おねえさまと相対する運びとなりますね。 藍住麗 はい……ええ…… 藍住麗 …… イツキ あははっ。イツキはいたく胸が躍っていますが、 イツキ 麗はそれだけではないかしら? 藍住麗 勿論……光栄な事だと…… 藍住麗 ふふ……いえ…… 藍住麗 光栄すぎるが故に……「失敗出来ない舞台」…… 藍住麗 そんな想いが強いのかもしれませんね……楽しみ、よりも。 イツキ あははっ。確かにそうですね。 イツキ おねえさま達にみっともない姿は見せられませんもの。 藍住麗 ええ……ええ……嗚呼……勿論……絶対に……そう…… 藍住麗 紅椿家だけの問題ではありません……弐棋様も燦山様も…… 藍住麗 「この舞台なら」「この部隊なら」……藍住麗は活躍できる…… 藍住麗 そう考えてくださっている……ええ、光栄な事です…… イツキ 彼ら、口調こそいい加減ですが、本気で編成を組んだ事は分かりましたものね。 藍住麗 はい……ええ…… イツキ あははっ。麗も、勿論イツキも。4ツ全ての駒が、不甲斐無い動きを許されません。 イツキ あははっ。責任重大ですね? 藍住麗 …… 藍住麗 そのとおりだと……思う。 イツキ ふふふっ。 藍住麗 ふぅ…(小さく深呼吸をして) イツキ ここで「気負い過ぎるな」などと言うのは、イツキの作法ではありませんから。 イツキ 存分に気負って、「理想」を追求して欲しいですね?(ふふ、と 藍住麗 嗚呼……相変わらず手厳しい…… 藍住麗 そして、「藍住麗」にはこれ以上ない激励の優しさ……ですね。 イツキ あははっ。それは何よりです。 イツキ さて。それならば。 イツキ より完璧な舞台に臨む為に。三獄姫おねえさま以外の敵対相手を予想してみましょうか? 藍住麗 (目を瞬きさせ、) 藍住麗 ふふ……お聞かせ願えますか五姉様…… イツキ ええ。あの野郎共は兎角三獄姫おねえさまに的を絞っていましたが、実際は他に三名おります。 藍住麗 …… 藍住麗 …… イツキ おねえさまは単騎で大勢を圧倒しますから、あまり組合で戦う印象はありませんけれど。 イツキ だからこそ、単純に近しい者と組む事を望みそうに思います。 イツキ あちらの隊列には次五紅郎おにいさまがおりますもの。 藍住麗 ええ……勿論、強力な…… 藍住麗 今回は……強力な敵になりますね…… イツキ ええ、本当に。(可愛らしく、楽しそうに微笑んで イツキ あははっ。楽しみではありませんか? イツキ イツキ達の雄姿、出来る限り特等席で見ていただきたいですし。 藍住麗 楽しみな気持ちが無い……わけではありませんよ……(小さく笑み 藍住麗 ただ……ふふっ…… 藍住麗 特等席で見ている「だけ」……というわけにも行きませんから…… イツキ あははっ。そうですね。もっとも戦場が良く魅えるのは、同じ戦場の中ですもの。 藍住麗 それこそ、皆様にも……観ていただかなければ。 藍住麗 恐れ多くも私の……藍住麗の雄姿を…… イツキ ええ。勿論です。 藍住麗 ええ……ええ…… 藍住麗 そう……して魅せないとね…… イツキ ふふっ(微笑んで イツキ さて。他の敵方は、(…少し沈黙。この自信満々完璧自尊姉も話題の運びに迷う事があるらしい 藍住麗 …… イツキ そうですね。 イツキ 腫物扱いもいっそ癪です。問いましょう。 藍住麗 ……はい。なんで……しょう? イツキ 蒼菖蒲史葉、さまとはあれから揉めていませんか? 藍住麗 まぁ……史葉様と…… 藍住麗 …… 藍住麗 ・・・・・・ 藍住麗 元々揉めてなど……おりませんよ。 イツキ そうですか?なれば余計に厄介ですね。 藍住麗 ええ……そうかもしれませんね……(あっさりと。それは肯定。 イツキ いえ、まあ。イツキは奴めの事は至極どうでもいいのですけれどね。 藍住麗 …… 藍住麗 ・・・・・・ イツキ 戦場での役柄を完璧に演じるにあたり、 イツキ 彼の存在はあなた様にとって障害と成り得る。そうイツキには見えます。 藍住麗 私にもあの方にも……妥協点がわからないんです…… イツキ 妥協点。(ふむ、と 藍住麗 「よつば」様と「藍住麗」はEvの任務で一度……大敗を喫しています…… 藍住麗 その前だったかその後だったか……それさえもわかりませんが…… イツキ ええ。存じていますとも。(イツキではない自分として、それは把握している 藍住麗 私は・・・このままじゃダメだったから・・・ 藍住麗 私は、私達は・・・変わらなくちゃいけないのかな・・・ 藍住麗 と。 藍住麗 ー………と。とても弱気になっていた際に、 藍住麗 五姉様の激励に当てられて……いまの藍住麗は顕現できております…… 藍住麗 ・・・・・・ イツキ ええ。 参華さまと、七虎と対峙し、身内の情を断ちきれずに敗北した。 藍住麗 はい。 藍住麗 この「藍住麗」は五姉様の激励で……辛うじて生きながらえましたが…… 藍住麗 ええ……でも、それだけの事なのです…… 藍住麗 「よつば」様と……「藍住麗」…… 藍住麗 「史葉」と・・・「私」が・・・ 藍住麗 「次は勝つ」以外の【理想】だけじゃない・・・ 藍住麗 どうすればいいかの道標・・・ 藍住麗 まだ・・・ないみたい・・・ イツキ 件の体験は、あなた様の中の「麗」と「六孤」の折衝に影響を及ぼしただけでなく。 イツキ あちらにとっても同様だった、という所かしら。 藍住麗 ・・・・・・ 藍住麗 聞いたことはないけど・・・おそらくね・・・ 藍住麗 (だって、サンゲと敵対すれば、嫌でも当時を) 藍住麗 (違う、それも、だけど、) 藍住麗 私が「私」になると・・・きっと彼が・・・ 藍住麗 いえ……いえ…… 藍住麗 いや……どうかな…… イツキ (目の前を見て イツキ 考える所があるのなら、この姉に吐き出してごらんなさいな。 イツキ 己の思考を、言葉にして整えて。さすればそこに形が生まれてきます。きっと役柄を練るように。 藍住麗 ・・・・・・ 藍住麗 「藍住麗」は【理想】の・・・「理想の私」なの・・・ 藍住麗 でもそれは・・・私にとっての【理想】で・・・ 藍住麗 皆にとっての「理想の私〈願う形〉」は・・・「私」であって 藍住麗 ・・・ 藍住麗 藍住麗じゃなかったり・・・違う形だったり・・・ 藍住麗 でも、それは、そのままじゃ、 藍住麗 (悩みながら、困りながら言葉を探す) 藍住麗 優雅になれるのは藍住麗で・・・「私」じゃなくて・・・ 藍住麗 皆は戦地だったり芸術だったり家訓だったりで・・・優雅な藍住麗を求めるから・・・ 藍住麗 だから、・・・・・・だから? 藍住麗 ーーーーーー 藍住麗 (俯き、言葉を探す) 藍住麗 でも、気付かない用に、してただけで、 藍住麗 もしかしたら、五姉様は気付いていたのかも、しれないけど、 藍住麗 ーーーーーー 藍住麗 それって「よつば」もそうなのかも。ね。 藍住麗 …… 藍住麗 ・・・・・・ イツキ まあ、イツキの知る所ではありませんけれどね。(と前置きして イツキ 己では成せぬ「理想 願う形 」の体現か、はたまた、痛苦からの逃避か。何にせよ、並の精神状態で行う事ではありません。 イツキ 彼「も」そうだったとしても、何らおかしくはないでしょうね。 イツキ まあ。 それは良いのです。実にどうでも。ええ。 要するに、 イツキ 件の敗北により、両者の根幹が同時に揺らいでしまった事で、 イツキ 自己同一性が不確かとなり、「理想」同士であれば何と無いはずの交流に軋轢が生じている、と。 イツキ そう受け取りましたけれど、どうかしら。 藍住麗 ・・・・・・!!!!!! 藍住麗 相変わらず、いえ、より一掃なお、見事な・・・ 藍住麗 嗚呼・・・ 藍住麗 嗚呼……嗚呼…… 藍住麗 そこまで言い当てられてしまうと、 藍住麗 この前、お伝え出来ず、今になってわかった私の失態を 藍住麗 話すのが、とても恥ずかしく、愚慮なのですが、 藍住麗 ・・・・・・ 藍住麗 ・・・・・・ 藍住麗 そうです……辛うじて…… 藍住麗 「理想」同士であれば良かった妥協点を 藍住麗 あろうことか私は踏み越えようとして 藍住麗 ・・・・・・ 藍住麗 何故か、「彼」を、試すような物言いをして、 藍住麗 そして、「彼」も「理想」も【理想】も、少しづつ傷を負いました。 藍住麗 愚かで、愚慮で、未熟で、女々しく、弱々しい、失策でした。 藍住麗 ・・・・・・ 藍住麗 揉めてはおりませんが……ええ…… 藍住麗 きっと、五姉様に感じ取られていた、、、 藍住麗 いえ、ご心配をおかけしてしまっていたのは、 藍住麗 その時の…件、なの、かもしれませんね。 藍住麗 (今更になって、 藍住麗 (ようやく少しだけ紐解けたように 藍住麗 (思い出しながら、伝える イツキ ・・・・・(黙して、妹の話を聞く。 イツキ (妹がこんな風に己の事を語るのは、随分と久しぶりなように思う。この姿になってからは、初めてかもしれない。 イツキ そうでしたか。 イツキ 停滞を壊そうとなさったのは、六孤の方からだったのですね。 イツキ そこは少し、意外だったかもしれません。 藍住麗 ・・・・・・ 藍住麗 そう。 藍住麗 私から・・・聞いてた・・・ 藍住麗 なんでだろう・・・・・・ イツキ 理由は、あまり己で言葉にできないようですね。(ふむ、と 藍住麗 よくない・・・よくないね・・・ 藍住麗 自分で自分が説明できないなんて・・・優雅じゃない・・・ イツキ あははっ。己で己を完璧に理解できていれば、隙も生まれませんものね。 藍住麗 そうならなくちゃ・・・行けないと思うよ・・・ イツキ ええ、ですが。あなたはちょうど…―やや長い間ですが―…弱っていて。その切っ掛けを共有する相手と対峙していた。 イツキ 異例が発生する条件は、揃っていたのでしょうね。きっと。 藍住麗 ・・・・・・ イツキ …そうですね。これからイツキがすすめる態度は、二つ浮かびます。 藍住麗 ・・・・・・え? イツキ ひとつは失態から立ち直り、修復する事。完璧な『藍住麗』として、『よつば』様と安定した関係を築き直す事ですね。 イツキ もう一つは、『赤椿家六孤』を理解する事。ようするに、 イツキ 「どうして自分がそうしたのか」を掘り下げて分析する事、ですね。 藍住麗 どうして・・・・・・? 藍住麗 どうして「私」が、 藍住麗 ・・・・・・ 藍住麗 ・・・・・・(「訊きたいことがあるなら……訊いたほうが良いですよ……」 藍住麗 訊くのを促して・・・・・・ 藍住麗 ・・・・・・ 藍住麗 (黙って床を見つめる イツキ (その様子を見つめている 藍住麗 ーーーーーー互いに大事な物を護る為に、適切な「傷付けない距離」を保ってるのに。ーーーーーー 藍住麗 そう……傷付けず傷付かないならこれで正しい…… 藍住麗 でも・・・・・・ 藍住麗 なんで・・・ 藍住麗 私は・・・ 藍住麗 【理想】・・・と違う事をしてしまったのでしょうか・・・ イツキ ・・・・・。 イツキ きっと、すぐに答えが出せるものでは無いのでしょうね。 藍住麗 …… 藍住麗 ・・・・・・ 藍住麗 訊いてほしい。 藍住麗 傷付いてもいい。 イツキ …。 藍住麗 それが、答えですか? 五姉様。 イツキ あははっ。 イツキ あなたの出した答えが、あなたの正解ですよ。 藍住麗 ……。 藍住麗 ・・・・・・ 藍住麗 難しい、答えです・・・・・・ イツキ おや。そうですか? イツキ 六孤がそう望むのなら。 あんな男傷付けてしまえばいいじゃありませんか。(あっけらかん 藍住麗 傷つける? 藍住麗 傷ついても良いのではなく 藍住麗 傷つける・・・「私」が・・・? イツキ 傷付いてもいい、と。六孤はそう答えを出したのでしょう? イツキ ならばもう相手の甲斐性の問題かと思いましたけれど。些か性急だったかしら?(ふふ、と 藍住麗 ・・・・・・ 藍住麗 ちょっと、どう、でしょうか・・・ 藍住麗 いえ、ええと、いや・・・ 藍住麗 「私」が傷付いても良いとしても・・・逆はどうか・・・ 藍住麗 (悩み。悩むままに呟き。答えは出ない イツキ まあ、態と色々な事を飛ばしましたからね。困惑するのも無理はありません。 ああ、そこですか。 イツキ そこはどうでもいいのでは? 藍住麗 ・・・・・・何故ですか? イツキ なぜって。だってあれは昔から六孤に、 …(ちょっと考えて イツキ 過剰に弱いではありませんか? 藍住麗 ・・・・・・? イツキ いえ。イツキはこんな、イツキに都合の悪い話をしたくはないのですけど。…(反応見て 藍住麗 ?????? イツキ … 思い当たる節、ありませんか?何も。 藍住麗 いえ・・・・・・ イツキ ざまあないですね!!!(嘲笑 藍住麗 弱いのは常に「私」の方で・・・・・・ 藍住麗 え。。。。。。 イツキ おっと。今のはちょっぴり優雅ではありませんでした。あはは。(テヘペロ 藍住麗 ・・・・・・(なんだか、 藍住麗 (わからないけど… イツキ まあ。ええ。 大丈夫だと思いますよ。ええ。自業自得ですし。(なんか色々混じってる 藍住麗 (五姉様、楽しそう?? 藍住麗 (「私」を元気づけてくれるのかな? イツキ さて、どうしましょう。話の運びがおかしな事になってしまいました。(まだ笑ってる よほど愉快なのか イツキ まあ、ええ。 とにかくね、イツキは思うのですよ。 藍住麗 はい・・・・・・? イツキ 「麗」と「六孤」、どちらかのみを選ぶ必要は無いのではないか、と。 藍住麗 それは・・・… イツキ …イツキだって、「イツキ」だけでは無いと、貴方は知っているでしょう? 藍住麗 っ、それは…… イツキ それぞれ、求められるものも出来ることも違う。役の幅が広くて悪い事はありません。 藍住麗 嗚呼……ええ…… イツキ まあイツキくらいになればどのイツキも完璧ですけれど。まあ、適材適所はあるものですよ。 藍住麗 (そう。藍住麗に求められる能力の多さに隠れて… 藍住麗 (皆、六孤に会いたい。 藍住麗 (やはり。五姉様は。訊いて聞いて、くれている。 藍住麗 「私」を私が守ることだけが……役の形ではない…… 藍住麗 そんな考えは・・・無かったけど・・・ イツキ ええ。あなたは今回、「六孤が出てしまった」と考えているかもしれませんけれど。 イツキ 「六孤」が最適な舞台もまたあるとイツキは思いますよ? 藍住麗 ……・・・・・・ 藍住麗 そのような場があれば…… 藍住麗 私にとっても喜ばしい事ですよ…… イツキ まあ、半信半疑ですね?この姉の言う事に。(あはは、と 藍住麗 ……いえ、、 藍住麗 信じておりますよ……五姉様のお考えなら…… 藍住麗 ええ… 藍住麗 此度は未熟な心にまたも… 藍住麗 ・・・・・・ イツキ ええ。イツキは妹につまらない嘘は吐きません。 藍住麗 ええ。 藍住麗 ・・・・・・ 藍住麗 ありがとうございます。 イツキ あははっ。礼を言われる事ではありませんよ。(珍しく謙遜して イツキ 単なるお節介です。本当に。 イツキ (少し…というよりかは大分、自分の中の作法から外れている。妹相手とはいえ、無粋なまでの踏み込み。 イツキ でも。 イツキ なんだか本当に久方ぶりに、「あなた」のお話を聞けた気がします。 イツキ それは本当に、喜ばしく思いますよ。六孤。 藍住麗 ・・・・・・ 藍住麗 うん・・・・・・ 藍住麗 (言葉少なに。 イツキ あははっ。では、そろそろお茶を頂きましょうか。 藍住麗 ええ・・・嗚呼… イツキ 代わりを持って来させましょう。(電気人形小間使い~ 藍住麗 優雅なお茶会と致しましょう…… イツキ あははっ。それが良いですね? イツキ (そして、自動人形が代わりのお茶と甘味を運んできて イツキ (甘い香りの立ち込める、赤く優雅なティータイムが始まる 藍住麗さんが退室しました イツキさんが退室しました