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メガ・ドラグアーマー C 火 クロスギア コスト3 □このクロスギアをクロスしたクリーチャーは「パワーアタッカー+6000」を得、シールドをさらに1枚ブレイクし、種族にメガ・コマンド・ドラゴンを追加する。 □このクロスギアをクロスしたクリーチャーが攻撃したとき、攻撃の終わりに、そのクリーチャーを破壊する。 □シン・クロス:火のクリーチャー(自分のターン中、このクロスギアの「シン・クロス」をまだ使っていなければ、このクロスギアを自分の火のクリーチャーにコストを支払わずにクロスしてもよい。) 作者:satori060 DMST‐02「ベスト・リバイバー 再世篇」で登場した「シン・クロス」を持つクロスギアの一つ。 初代SRクロスギアである《ファイナル・ドラグアーマー》の後継機。あちらをも上回るパワーアタッカーを付与できるが、その圧倒的な威力の代償として攻撃の終わりに破壊されてしまう。 《超轟速レッドエンド》との相性は抜群、控えめであった打点を12000のT・ブレイカーまで引き上げながら、pigによる進化元の踏み倒しを能動的に発動させることができる。打点を活かせないのがイマイチだが、革命チェンジ用に使えば破壊を回避することもできる。 フレーバーテキスト ドラグ・モーション・キャプチャー、起動完了!(って何か爆発しそうけどコレでええんか?) ---鬼神装甲ヴァルバーニャ カードリスト:satori060 名前 コメント
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機動を持つクロスギアを中核としたビートダウンデッキ 雷炎風騎ロードブルー・アーキュリー 火文明 (6) クリーチャー:フェザーノイド/アーマード・ワイバーン 16000+ ■進化V-自分のフェザーノイド1体とアーマード・ワイバーン1体を重ねた上に置く。 ■G・ストライク ■Tブレイカー ■騎乗(自分のどのクリーチャーにもクロスされていないクロスギアがある時、このターン、自分がまだ「騎乗」を使っていなければ、手札からこのクリーチャーを出せる) ■このクリーチャーが出た時、相手のパワーが一番大きいクリーチャーを全て破壊する。 ■メテオバーン-このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下のカードを2枚まで墓地に置いてもよい。墓地に置いたカードがクリーチャーなら、相手のこのクリーチャーよりパワーの小さいクリーチャー1体を破壊する。クロスギアならコストを支払わずにこのクリーチャーにクロスする。 ■アクセル(このクリーチャーにクロスギアがクロスされている時、このクリーチャーは次のAC能力を得る) AC-自分のクリーチャー全てはパワー+6000される。 機竜クリムゾン・メガロワイバーン 火文明 (7) クロスギア:アーマード・ワイバーン 6000 ■クロスギア:このカードをバトルゾーンに置く。クリーチャーにクロスするには、このカードのコストをもう一度支払う。そのクリーチャーがバトルゾーンを離れても、このカードはバトルゾーンに残る。 ■Xシンパシー:フェザーノイドまたはアーマード・ワイバーン(このクロスギアをジェネレート、クロスする時に支払うコストはバトルゾーンのフェザーノイドとアーマード・ワイバーン1枚に付き、1少なくなる。ただしコストは0以下にならない) ■機動(どのクリーチャーにもクロスされていないこのクロスギアはクリーチャーとして扱い、自分のクリーチャーが出た時、コストを支払わずにそのクリーチャーにクロスできる) ■スピードアタッカー ■Wブレイカー ■このクロスギアが出た時、相手の「攻撃先を変更する」能力を持つクリーチャーを全て破壊する。 ■これをクロスしたクリーチャーはパワー+6000され、「パワード・ブレイカー」を得る。 ■これをクロスしたフェザーノイドが離れた時、このクロスギアをアンタップする。 クロスされていない状態ではクリーチャーとして扱い、その状態でクリーチャーが出るとそれにタダでクロスできる機動を持つクロスギアと、クロスされていないクロスギアがいればターンに1回、タダで出せる騎乗を持つクリーチャーを場に展開していく。 主要カード 《雷炎風騎ロードブルー・アーキュリー》 デッキのフィニッシャー。進化Vだが、騎乗により踏み倒せるため、召喚は容易 《機竜クリムゾン・メガロワイバーン》 Xシンパシーを持ち、自力でコスト軽減してジェネレートできる大型クロスギア。非クロス状態ではスピードアタッカーのWブレイカーとアタッカーとしても優秀 《機竜スナイプ・ワイバーン》 cipで手札からフェザーノイドを踏み倒せるので、これ1枚から《雷炎風騎ロードブルー・アーキュリー》を呼び出せる。 機動持ちクロスギアの候補 《機竜ファイアブレード・ワイバーン》 クロスしたクリーチャーにスピードアタッカーを与え、自身も条件付きでスピードアタッカーになる。 《機竜ブラストショット・ワイバーン》 cipとクロス時のアタックトリガーで2000以下を除去。フェザーノイドにクロスすれば4000まで焼ける。 《機竜ガトリング・アームドワイバーン/ガトリング・フルファイア》 クロスしたクリーチャーをパンプアップして、アンタップキラーに変える。呪文面はトリガー除去呪文で受け札にもなる。 《機竜ストライク・ワイバーン》 同じくアンタップキラー。こちらは軽量で使いやすい。 騎乗持ちの候補 《驚風の暗殺者ダガー・フォール》 踏み倒しメタ 《貫風の射手イーグレット》 cipでコスト2以下を処理。アクセルでコスト軽減もこなす 《炎風の斬手バーンエッジ》 トリガー獣。cipで除去 《西風の竜騎ライディ》 素手スピードアタッカーを持つアタッカー 《熱風提督インフェカイト》 マッドネスと手札補充を兼ねたハンデス対策。騎乗で踏み倒すことで純粋なドローソースとしても機能する。 その他の候補 《東風の賢老オルギュルカス》 デッキからクロスギアをサーチするサーチャー 《微風の弓手リーゼル》 最軽量のアタッカー 《北風の騎手フォッカー》 アーマード・ワイバーンがいればG・ゼロで出せるスピードアタッカー。テキストには「1体」とあるが、機動持ちのクロスギアは非クロス状態ではクリーチャーとなるので条件を達成できる。 《神風ゼファー》 味方にスピードアタッカーを付与できるフェザーノイドの進化獣 《ミロクの弟子ニョライ》 水が入るならドロソとして採用を検討できる。 《ミロクの弟子 イシカジ》 光が入るならオルギュルカスより軽いサーチャーとして このデッキの回し方 騎乗でクリーチャーを展開しながら攻めるビートダウン。 展開力はあるものの、現代のビートダウンデッキに比べれば爆発力は低いため、《貫風の射手イーグレット》から《雷炎風騎ロードブルー・アーキュリー》を早期に着地させて、盤面を制圧したい。 このデッキの弱点 前述したとおり、侵略や革命チェンジなどの強力な踏み倒しギミックを有する現代のビートダウンデッキに比べれば爆発力は大きく落ちる。 一応、除去は豊富だが、やはりゲームスピードは置ていかれ気味。 テーマ内に踏み倒しメタを有するものの、受けが弱いため押し切られやすい。 他にも相性のいいカード(オリカも可)がありましたらどんどん追加していってください。 関連項目 機動 騎乗 作者:白山羊 評価 名前 コメント
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前ページ次ページみつめてナイトクロス なんなんだよ、この場所は? 俺、シン・アスカはすでに何度と無く繰り返した言葉を胸中で反芻する。 辺りを見渡せばそこはいわゆる別世界。中近世風ヨーロッパとでも言えばいいのだろうか。 ところどころには煉瓦を用いた建築物があり、レトロな雰囲気の町並みだ。 それだけじゃない。街にはまばらだが剣を腰にさし、鎧を身にまとっている人間もいる。 街を勢いよく疾走しているのはいわゆる馬車って奴か? まるで映画の世界に紛れ込んだような錯覚を覚える世界。そんな所に俺はいる。 あの裏切り者を追いかけている途中だったというのに、突如雷に打たれて気がついたらこの世界に 飛ばされていた。不条理にも程があるとは思うけど現実は非情だ。 「主様~。」 頭の上から声が聞こえてくる。 「なんだよ、運命。」 俺は顔を上げ、ややげんなりとしながら答える。そこにいるのは俺がこの世界において感じた 不条理の最たるものだ。俺の頭上では手のひらサイズの美少女妖精が赤い羽根を生やして浮遊している。 これがなんと俺の愛機デスティニーのこの世界での姿だという。 「あんまり周りをきょろきょろしながら歩くと変な人に思われてしまいますよ。」 「しょうがないだろ。まだこの世界に慣れないんだから。」 「でも慣れて行きませんと。明日は皆に来るんですから!」 ビシっと一指し指を天にかざしていう運命。やたらと前向きな元MSだと思う。 ちなみに運命の姿は俺以外には見えない。周囲に不審者と思われない為にも会話には細心の注意を 必要とする。最初それを知らずに周囲から冷たい視線を受け取ったのは苦い思い出だ。 「主様はこの世界ではこの国、ドルファンの傭兵なんですから。衣食住はとりあえず保障されてますし。」 「俺もこんな格好をする事になるとは思わなかったよ。」 改めて俺は自分の格好を見直す。着ているのはパイロットスーツではなく、ザフトの赤服でもない。 青の上着と黒のズボン。この国の軍の制服としては標準的なものだ。 「こんな世界に来ても戦争か。正直やってられないな。」 俺がそう呟いて建物の角を曲がったとき 「きゃっ!」 短い悲鳴と共に俺の身体に衝撃が走り、軽く何かが地面に着く音がする。 前を見ると少女が座り込んでいる。どうやら俺とぶつかってしまったらしい。 「ご、ごめん。大丈夫か?あんた。」 俺は慌てて駆け寄る。 黒髪を三つ編みにし、いわゆるセーラー服を身にまとった少女。学生か。 顔はまだ伏せられている。大丈夫か? 「ごめんなさい。周囲に気をとられていて……。」 少女が静かな声で謝罪する。 「立てるか?」 俺は少女に手を差し伸べる。 少女の顔が上げられる。人形のように端正な顔立ち、何かを見通したような静かな眼差し。 場違いながら俺は一瞬見とれていた。すると少女の眼が不意に厳しくなる。 「あなた……傭兵?」 「あ、ああ。一応そうだけど。」 少女の問いに俺は多少どもりながら答える。胸がわずかに早く鼓動を刻んでいる。 「私はライズ・ハイマー。よければあなたの名前を教えて欲しいわ。」 「俺はシン、シン・アスカだ。」 答えた俺が差し伸べていた手を彼女はとる。赤い手袋に包まれた手で。 「そう。シン、っていうの。」 ここに二つの運命が交錯した。 前ページ次ページみつめてナイトクロス
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マクロスなのは 第11話『地上部隊は誰がために・・・・・・』←この前の話 『マクロスなのは』第12話『演習空域』 「ファイア!!」 アルトの掛け声と共に100もの青白い航跡を残しつつ中距離ハイマニューバミサイル(以下、中HMM)が飛翔していく。 これは3メートルほどの全長を持ち、VF-1とVF-11、VF-25の4つある翼下ステーションのうち2つを使って1機につき8発ずつ装備していた。 敵との距離は約40キロ。 しかし魔導士部隊が亜音速、バルキリー隊がハイパークルーズ(超音速巡航)でマッハ2を出せば相対速度はマッハ3になる。この速度でも接触まで40秒かからない。加えて最高速度がマッハ5+を記録する中HMMならば相対速度がマッハ6になり、たった20秒弱で走破できる。彼らにとって40キロとはその程度の距離だ。 『着弾まで3、2、1・・・・・・今!』 ホークアイからの報告。しかしそれは驚愕に変わった。 『・・・・・・ん!? 全弾はずれた・・・・・・だと?』 アルトはモニターの倍率を最大にして戦果を確認する。確かにミサイルは突然目標から大きく逸れ、無益に自爆していく。 理由はすぐに知れた。 魔導士達は着弾の直前に、デコイとして大量に魔力弾を散布すると飛行魔法などを一瞬全て解除して魔力の探知を不能にしていたのだ。 『なんで奴らはミサイルの弱点を知っているんだ!?』 隊の1人が悪態をつく。 当初開発された中HMMの誘導方式はフォールド波・電波併用アクティブ・レーダーまたは赤外線画像ホーミングだ。 そのためレーダーに映らず、空気摩擦で生ずる熱以外まったく発熱のない彼らに対応して急遽作られたのがこの魔力スペクトル解析式画像ホーミングの中HMMだ。 しかしこのミサイルには大きな弱点がある。今のように魔力の使用を完全に止めたり、探知範囲(発射後はカメラのあるミサイル正面から45度以内)を過ぎると無力になる事だった。つまり一度デコイ(囮)にロックがかかると魔導士の再認識は難しいということだ。 『怯むな!ミサイルがダメならレーザーでもガンポッドでも使え!全機突撃!』 ミシェルの突撃命令に隊は編隊を維持して進撃する。 『『ホークアイ』からフロンティア基地航空隊。魔導士部隊は鶴翼陣形で包囲するつもりだ。気をつけろ!』 『了解。スコーピオン、アリース、ジェミニ小隊は俺と右翼へ。残りはサジタリウス小隊と共に左翼から挟み撃ちだ』 ミシェルの指示にバルキリー隊は2手に別れ、ミシェルの指揮するスカル小隊と上記3小隊は右翼へ。アルトは自身の指揮するサジタリウス小隊とアクエリアス、カプリコン、トーラス小隊を率いて左翼へ飛ぶ。 魔導士部隊との距離が10キロのところで彼らの迎撃が始まった。VF-25に装備されたバックミラーの端が一瞬光る。 『・・・っ!』 『大丈夫か、トーラス2?』 『はい、主翼にかすっただけで飛行に支障はありません』 彼は続けて『大丈夫です』とつけ加えたが、この距離での被弾を想定していなかったため転換装甲は全機最低出力になっている。殺傷(物理破壊)設定なら撃墜はなくても主翼を吹き飛ばされただろう。 やはりAランク魔導士。視認距離ギリギリでこの命中精度。砲撃の腕と威力は伊達ではない。 その火線は近づくにつれて幾何級数的に増えていき、回避のために隊としての進撃速度がガクンと落ちる。 「各機フォーメーションA。敵を一気に突破する!」 各機からの了解の声。 瞬時に編隊が組み直され、エンジン出力に余裕のあるVF-25とVF-1が先頭になり、VF-11が後方に。全体から見ればVF-25を頂点とした円錐の陣形だ。 先頭の部隊はMM(マイクロ・マジカル)リアクター(小型魔力炉)の魔力とエンジンのエネルギーをデバイスと機体のPPBS(ピン・ポイント・バリア・システム)に叩き込んで前方に展開。砲撃を弾き返しつつ進撃する。 しかし推進エネルギーの大半をPPBSに持って行かれるため、全体の進撃速度は時速1000キロ台に低下した。 前衛に守られる形となった後方のVF-11は必死に砲撃を行うが、魔導士達と違い4機しかいないため牽制にしかならなかった。 ダメージの蓄積するPPBSをハラハラしながら注視する十数秒間。それはあまりにも長く感じた。だがそれもこれで終わりだ。 「今だ!サンダーホーク、あいつらにクラスターミサイルをぶち込んでやれ!」 アルトの指示にVF-11のエンジンナセル側部のハッチが展開。マルチウェポンベイから1機につき1発づつ打ち出されて敵に殺到した。 この空間掃討用クラスターミサイルの内部には多数の魔力墳進(ロケット)弾が封入されており、親機で敵の目前まで進攻すると子機であるロケット弾が散布。広域に分散して目標空間を〝制圧〟することができる。 しかし射程が5キロ(親機の飛翔射程が3キロ。ロケットの最大飛翔射程がそこから2キロ)という致命的な短さ。それに加えてその機構ゆえにミサイル本体の大きさは大型反応弾頭に匹敵する。そのような重装備であったためペイロードに余裕のあるVF-11にのみ装備されていた。 4発のクラスターミサイル達は前衛魔導士部隊の迎撃で2発が途中で撃墜されるが、他はその役目を忠実に実行した。 親機から前方投射面にばら撒かれるロケット弾。それはそれぞれ指定された距離だけ飛翔を終えると、内包する大容量カートリッジ弾3発という莫大なエネルギーを開放した。 結果、彼らの真ん中で無数の青白い魔力爆発の花が咲き、勇敢な前衛魔導士部隊を一瞬で壊滅させた。 敵が後退していく。だが戦死者がその場に呆けたように浮いていた。アルトは急いでVF-25に内蔵された外部フォールドスピーカーを起動させ怒鳴る。 「お前ら死んだら早くどかないか!接触したら本当に死んじまうぞ!」 空気ではなくフォールド波を媒介にした声は光速より速いスピードで戦死者達の耳に届き、彼らを撤退させた。 そしてアルト達はそのまま敵に斬り込んだ。 「各小隊散開。各個に敵を掃討せよ」 指示を出しつつハイマニューバ誘導弾を生成し、敵を流し見る。するとHMD(ヘルメット・マウント・ディスプレイ。ヘルメットのバイザーに直接高度計や機体姿勢、進行方向など重要な情報が表示される形式)に映る敵に次々とロックオンレティクルがかけられていく。 その隙にも数人の敵がデバイスを照準してくるが、遠方より飛来せし極音速の魔力弾がピンポイントで命中。連携が乱れる。 「喰らえ!」 気合い一発。ハイマニューバ誘導弾はデバイス『メサイア』によって誘導され、HMMの純正も顔負けな速度で敵に食らいついていく。 ハイマニューバ誘導弾の射程は2000メートルほどしかないが、弾数制限が無いことと光学識別式(ロックオン時に物体の形を覚え、それを追う)なのが魅力的だった。 アルトは発射と同時にガウォークに可変し、敵の応射をロール機動で回避。返す刀で誘導弾に気を取られていた数人の敵を(Aランク魔導士に対しては)1発で即死判定という58ミリペイント弾で撃破した。 アルトには聞こえなかったが、超音速で飛んできたペイント弾に撃破された魔導士は鮮血のような真っ赤なペイント飛沫と共にその衝撃によって凄まじい悲鳴を上げたという。 そんなことツユとも気にせぬアルトは可変を駆使して加速、減速、推進・質量モーメント変化などによって複雑な回避運動を行う。 そしてそれが必然であるように魔導士部隊の火線を掻い潜り、必殺の反撃を行っていった。 (*) 「すごい!」 後方の大きな雲の中でホログラムによって光学擬装したVF-11Gの中でさくらが感嘆の声を上げる。アルトの機動は攻守が一体となった全く無駄のない動きだった。 しかし彼女とて彼らから2キロほど離れているのに援護射撃だけでなく、高速度で横方向に動く目標に狙って当てている事は十分すごいことだった。 だが彼女には今、そんな自惚れはない。彼女はアルトの見せる〝舞〟に心奪われていた。 彼女は再び狙撃をしようとカメラをズームすると、アルトの後ろにつくVF-1Bがだんだん遅れてきているのを発見した。 「天城さん、早くしないとアルト隊長行っちゃいますよ!」 『ま、まってくれぇ~』 そう言ってついていく天城も、アルトの切り開いた道を適度に維持し、後方からの敵を阻止する。 たまに危なく見えるが彼も自分と同じく1カ月間アルトに徹底的にしごかれた1人。実力は十分ついている。 『天城、混戦になるから俺の後ろを絶対離れるなよ!さくらはこのまま全体への支援狙撃を頼む。あと警戒を怠るな。特に後ろ』 アルトからの通信。さくらは 「了解!」 と応えつつ、ミシェル直伝の長距離スナイピングで敵を撃破していった。 (*) 演習空域、南西端 そこには2人の騎士甲冑姿の女性と彼女達を支える小さな妖精がいた。八神はやてとシグナム、そしてリィンフォースⅡだ。 シグナムは2人の護衛だが、今は敵がいないので静かにたたずんでいる。 『―――――敵の進撃速度が予想値を上回ってはいますが、ここまで〝予定通り〟進行しています』 画面の中の魔導士がはやてに報告する。 はやては中立である『ホークアイ』からリアルタイムで送られている戦況俯瞰図を流し見る。 余談だが中立の『ホークアイ』内部も二分され、それぞれにオペレーターがついていた。(これができるのは情報提供のみに特化し、指揮・火力管制任務が外されているからである) 図によると主戦場は演習空域のほぼ真ん中で、フロンティア基地航空隊が優勢だった。 「了解。こっからもこちらの立案した予定にしたがって動いてください」 「はっ!」 魔導士は敬礼してモニターを閉じた。そして隣で同じく通信の終わったらしいリィンを向く。 「マイスターはやて、各部隊の〝転送魔法〟は準備完了です」 彼女の通信していた部隊も仕込みが終わったようだ。 「じゃ、行ってみよか」 「はい!」 2人は息を合わせるとユニゾン。そして友軍全体への音声通信を放つ。 「こちら八神はやて。これより作戦をテイク2に移行します!」 そして彼女は自身の杖、アームドデバイス『シュベルトクロイツ』、本型ストレージデバイス『夜天の書』を出すと魔力のチャージに入った。 (*) アルトは不審に思っていた。 前衛突破後から強固な抵抗が無いのだ。まるで無理をするなと言いくるめられたかのように魔導士部隊は後退を続ける。 遂には右翼から進攻してきたミシェルの部隊とも合流し、現在20人程で円陣(三次元的に言えば球陣)を組んで抵抗する敵の包囲戦を行っている。 アルトは並進するミシェルに呼び掛ける。 「ミシェル、どうもおかしい。あまりにも簡単過ぎる」 『ああ。まだ六課が出て来てないしな』 「だが六課は範囲攻撃主体であの円陣の内側にいないと撃てないはずだ」 包囲しているバルキリー隊はほぼ円陣に密接するように攻めている。それゆえなのはの大火力砲撃や、はやての爆撃は友軍を巻き込むため使えないはずだ。 しかし円陣の内側にそんな魔力反応はない。レーダーによれば放出魔力量はすべてクラスA相当で、クラスSならすぐにわかる。 (まさか参戦してないのか?) そんな考えが頭をよぎるが、あのミサイルの回避法は紛れもなく自分がリークした情報を元にしている。はやてもいるようだし、参戦していない訳ではないはずだった。 その時、前線から切迫した声が入った。 『隊長!奴ら転送魔法を使う気です!』 『「なに!?』」 円陣に視線を投げると、その下に巨大なミッドチルダ式の魔法陣が展開されている。そして一瞬で敵の全てが消えてしまった。 「なんてこった!こんな無茶をするなんて・・・・・・!」 アルトは歯噛みした。 転送魔法は高ランクの魔法で、これほどの大量転送には相当な人数を必要としていたため自分達は想定していなかった。 しかし、相手の人数もわからないこの現状ではそれもあり得た。 「全機、何が来るかわからん。ミシェル隊長機を中心に集合。周囲の警戒に当たれ!」 アルトは急いで指示を出し、現場空域の撤退をはかった。 (*) しかし、すでに魔導士部隊の罠にかかった彼らに逃げ出すチャンスは少なかった。 (*) 「囮魔導士部隊の現場からの退避を確認。はやてちゃん、行けるですよ!」 精神内からリィンが報告する。ユニゾン中でも各個に動くことができるため、それぞれの仕事がやりやすくなっているのだ。 また、誰にも聞かれないので彼女の口調がいつものそれに戻っている。 「了解や。でもリィン、ごめんな。わたし長距離サイティングとか苦手やから―――――」 「なに言ってるですか!私はそのためにいるんです。私は祝福の風、リィンフォースⅡですよ!」 彼女が不服そうにその愛らしい小さな頬を〝ぷく〟と膨らます。 「そうやった、ごめんな。逆に失礼やったな」 はやては苦笑するとまぶたを開き、意志のこもったブルーの瞳をのぞかせる。そして夜天の書を開いた。 すると足元に大きな白いベルカ式魔法陣が。目の前には合計5つのミッドチルダ式の魔法陣が出現した。彼女は詠唱する。 『来よ、白銀の風、天より注ぐ、矢羽となれ!』 チャージは十分。あとは発射コードの打ち込みだけとなった。彼女は高らかに自身の技名としての発射コードを宣言する。 「フレース、ヴェルグ!」 するとミッドチルダ式の魔法陣から5発の光の奔流がバルキリー隊に向けて射出された。 (*) フロンティア基地航空隊は高度8000メートルで周囲の警戒をしつつ北に向かっていた。 『『ホークアイ』よりフロンティア基地航空隊。演習空域南西端からオーバーSランク相当の高エネルギー反応!砲撃又は爆撃と思われる!』 アルトは報告から瞬時にその方向をセンサーでサーチし、VF-25のコンピューターで解析する。結果はやての魔力爆撃と判明した。 「こちら副隊長、反応は八神二佐の魔力爆撃と認む!全機高度を2000メートル以下に落とせ!」 それ以下で魔力爆撃の効果が及ぶことは管理局の規定で特例がない限り禁止されている。アルトはそれを逆手に取ろうと言うのだ。 『了解!全機、俺に続け!』 ミシェルが急降下に入り、全機が続く。しかし敵は速かった。 『発射を確認!着弾まで3、2・・・・・』 ホークアイが秒読みを始める。だがまだ高度は6000だ。 シレンヤ氏 第12話 その2へ
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命空兵デルシラ 火 コモン コスト2 3000 アーマロイド ■ボルスター進化-バトルゾーンにある自分の、どのクリーチャーにもクロスされていないクロスギアを一枚選び、そのクロスギアのコストを支払いつつ、その上にこのクリーチャーを重ねてバトルゾーンに出す。選んだクロスギアは、このクリーチャーにクロスされているとして扱う。 ■パワーアタッカー+2000 作者:炭塵 ボルスター進化でバトルゾーンに出す以外は準バニラのクリーチャー。クロスギアを用意さえすれば3コスト5000のスピードアタッカーなので、結構強力かも。 「大英編 第二弾 神獣の帰還(マシンナリー・ネイチャー)」収録 名前 コメント
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烈攻探偵コルボ・オーバークロス VR 火/水 6 進化クリーチャー:ヒューマノド/ガイライニン 9000 ■進化- 自分の火,または水のクリーチャー1体の上に置く。 ■相手がパワー6000以下の多色以外のクリーチャーをバトルゾーンに出した時,相手とガチンコ・ジャッチする。自分が勝ったら,そのクリーチャーを破壊する。 ■相手が多色以外の呪文を唱えた時,相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら,その呪文は効果を失い,持ち主の墓地に置かれる。 ■自分がガチンコ・ジャッジに負けた時,そのターンの終わりまで,このクリーチャーはブロックされず,相手はこのクリーチャーがブレイクしたシールドの「S・トリガー」を使うことが出来ない。 ■W・ブレイカー 探偵コルボが烈攻進化を行うタイムは,僅か0.1秒に過ぎない。 作者:かみど あのキングとクイーンの調整版とも言えるガチンコ・ジャッジを合わせ持つヒューマノイド/ガイライニン,負けてしまっても自身を強化することが可能。 収録:リミテッドパックepisode01「烈攻探偵コルボ・オーバークロス」 名前 コメント
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超神星DEATH・フォーマルハウト SR 闇/火 コスト7 進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ドラゴン・ゾンビ/フェニックス 18000 ■マナゾーンに置くとき、このカードはタップして置く。 ■進化GV-自分のコスト5以上のクリーチャーを3体重ねた上に置く。 ■このクリーチャーをバトルゾーンに出したとき、相手のマナゾーンにあるカードまたはバトルゾーンにある相手のクロスギアを1枚えらんで墓地に置く。 ■メテオバーン-このクリーチャーが攻撃できるとき、このクリーチャーの下にあるカードを好きな枚数選び、墓地に置いてもよい。そうした場合、カードを同じ枚数引き、相手は自身のクリーチャーを同じ数だけ選んで破壊する。 ■相手は、可能であればこのクリーチャーを攻撃する。 ■T・ブレイカー (F)遥かなる太古、その不死鳥は神を目指した。 作者:ペケ 前のwikiでも製作した、神になる前のヘヴィ・デス・メタル。 制圧能力はかなり高いです。 ちなみに、進化元のコスト(5+5+5)と自身のコスト(7)を足すと、トライ・G・リンク時のコストと同じになります(5+10+7=22)。 評価 名前 コメント -
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アンクロス 分類:じゅうじポケモン No.4-270 タイプ:はがね/エスパー 特性:いやしのこころ(ダブル・トリプルバトルで味方の状態異常が治ることがある) HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 アンクロス 70 50 110 90 110 70 ばつぐん(4倍) --- ばつぐん(2倍) ほのお/じめん いまひとつ(1/2) ノーマル/くさ/こおり/ひこう/いわ/ドラゴン/はがね いまひとつ(1/4) エスパー こうかなし どく 図鑑 古代の遺跡から発見された。壁画にもその姿が写されている。 技 いやしのはどう、いやしのねがい、ふういん、サイコキネシス、ミラクルアイ、リフレクター、ひかりのかべ、 ラスターカノン、げんしのちから、エナジーボール、かいふくふうじ、あやしいひかり、めいそう、ロックカット等 その他 無進化、由来はアンク+クロスの二重十字。 姿はアンクの輪の部分に目が付いただけ。アンノーンを想像してくれるといい、というか形が違うだけかも 名前 コメント
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ギア・ドロー 火 アンコモン コスト4 呪文 ■カードを1枚引く。その後、バトルゾーンにある自分の火のクロスギアの枚数までカードを引いてもよい。 (F)魔道具の使用にゃ、知識もいる。説明書を読んどきな! 作者:かがみ 収録 《侵蝕編 第2弾 三王の光臨(フラッシュ・カース)》 評価 名前 コメント
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前ページ次ページなのはクロスの作品集 シン「はぁ、今日も忙しかったな。体がガタガタだよ」 機動六課に配属になってもうすぐ一年。最近はスカリエッティも事件を起こさなくなり(むしろナンバーズをつれて遊びに来るし) 六課の面々は本気で来るのか来ないのか分からなくなった『カリムの予言』を信じて日々、訓練に明け暮れている。(最近休日が多くなった気がするけど) シン「後はこの報告書をはやて部隊長に届けるだけか」 最近は俺もティアやスバルたちと共に訓練に加わっている。 理由は俺の斜め後ろをふわふわとついて来る・・・。 デス子「今日も激しかったですねマスター。私壊れちゃうかと思いましたよ?」 シン「誤解を招くことを大声で言うな!」 このはた迷惑なミニ美少女?にある。なんでも俺の相棒だったディスティニーがロストギアを取り込んだ結果こうなったらしいが俺は断じて認めたくない、いや絶対に認めない! 問題は調査の結果、このデス子(愛称)はユニゾンデバイスらしく俺と融合すると、魔力がまったく無い俺でもほどほどに魔法が使えるらしいということだ。 シン「しかし、はやて部隊長がじきじきに訓練してくれるなんてな。でも、なんで途中からいなくなったんだ?」 デス子「貧血だそうです。鼻血を出しすぎたんでしょう」 訓練中にどこかにぶつけたのか?隊長格でも油断すれば怪我をするんだ。俺も早く実戦の勘を取り戻さなくては・・・。 シン「はやて部隊長、入りますよ」 はやて「・・・。」 返事は無い。この時間帯ははやて部隊長しかいないはずだが・・・。 思い切って部屋に入るとはやて部隊長は何かをじっと眺めていた。 あれは・・・・デバイス? シン「はやて・・部隊長?」 デス子「気づいてないみたいですね」 少しためらいながらも、俺ははやて部隊長に近付いた。 心なしか目が潤んでいるように見える。 出直したほうがいいのか?と考えているとはやて部隊長も俺に気付いたらしい。 はやて「な、シ、シン!?お、女の子の部屋に来るのにノックもなしじゃ嫌われるで!」 と、真っ赤な顔を膨らました。 シン「自動ドアでノックも何も無いでしょう。それに一応声はかけましたよ」 デス子「ところで何を眺めていたんですか?その・・・悲しそうでしたけど・・・」 はやて「ああ、前にいったことがあるやろ、リインフォースのことを。 これは彼女が残してくれた形見・・・みたいなものやねん」 そこまで聞かされて俺はようやく気が付いた。この世界にはじめてきたとき絶望し、死ぬことばかりを考えていたとき、はやて部隊長が聞かせてくれた話。 闇の書事件ではやて部隊長が多くのものを得た代わりに失った、大切な人。沈黙が重苦しい雰囲気となって場を支配する。 シン「見せて・・・もらえませんか?」 特に意味があったわけじゃない。ただ、触れてみたかった。 今はもう傍にいなくても、思いは残っていると信じたくて・・・。 はやて「・・・うん、ええよ」 はやて部隊長は少し微笑んで俺にそれを渡してくれた。 さっきまで握られていたからだろうか?受け取ったそれはほのかに暖かい。 ???「おま・・にも、いずれ・・・る。」 シン「!!!えっ」 驚いて周りを見回す。この部屋に隠れられる場所は無い。 そしてこの部屋にいるのは俺とデス子とはやて部隊長だけ。 なら、今の声は・・・・・? はやて「どうかしたんか、シン」 デス子「マスター?」 この感覚は、確か前にも・・・。 ???「海・・り深く愛し、・・・の幸福を守りた・・・思える・・・と」 手に持ったデバイスが輝き始める。 それと呼応するように俺の意識もすこしずつ薄れていく。 デス子「いけない!強い思いに引きずられてる!マスターそれを離して!」 はやて「シン!しっかりしい、シン!」 なに言ってんだデス子。こんな悲しいそうな声をほっておけるわけ無いだろう。 はやて、顔が青いぞ。まだ貧血が治ってないんじゃないか? ???「出会えればな」 謎の声が完全に聞き取れたと思った瞬間、 デバイスの輝きが部屋の全てを包み込んだ。 シン「寒い。何で九月に雪が降ってるんだ?」 目が覚めると俺は報告書を脇に抱えたまま雪の上に寝そべっていた。 どうやらまたどこかに飛ばされたらしい。 シン「もう慣れたけどな。さて、とりあえず情報を集めるとするか」 見たところデス子はいないようだ。持ち物は・・・特になし。 場所は・・・。 シン「なんだ海鳴市じゃないか。ってことは地球に飛ばされたのか」 それなら安心だ。この公園も前になのは隊長やヴィヴィオと一緒に来たことがある。しばらく歩き回ってみた。間違いない、前にも来たことがある。 現にあそこにも・・・・。 シン「・・・・・・ちょっと待て。あそこにあんな遊具は無かったぞ。」 いやな予感がした。 すぐに公園のゴミ箱を漁りまくる。 シン「冗談じゃない。そんな・・・そんなことがあってたまるか!」 ありえない!時空管理局すら次元は移動できても時は移動できなかったんだ。 だが、もしも、もしもそうだとしたら・・・。 指先にガサリと紙をつかむ様な音がした。あった!昨日の新聞だ! うそだと思いたかった。 信じたくなかった。 しかし、現実は俺に逃げることを許さない。 シン「そんな・・これは・・・どういうことなんだ・・・。」 そこに書かれていたのは何度見返しても約十年前の日付だった。 時間を移動できない六課には、彼を救う手段はない。 シンの帰還は絶望的だった。 ミットチルダ機動六課会議室(シンが消えてから3時間後) シンが公園のど真ん中で絶望感に浸っている頃、ミットチルダでは機動六課のメンバー全員に非常招集がかけられていた。 事情を聞いたメンバーはみな愕然とした。 ことりという少女と出会った時もドルファンという国に意識だけが飛ばされたときも、シンの肉体はこちらの世界にあった。 しかし、今回は状況がまるで違う。 肉体ごと丸々他の世界へ飛ばされたのだ。 みんな口にこそ出さないが、 スバル「もう、戻ってこないのかな」 訂正、天然が一名口に出したが、大体スバルと同じことを考えていた。 ティア「スバル!不吉なこと言わないでよ。」 スバル「でも、シンは元々この世界の人間じゃないんだよ! 彼の帰る場所は・・・ここじゃなくても・・・・いいんだよ。」 ここにいる誰もが考え、そして否定しようとした一言だった。 キャロ「たとえ離れ離れになるとしても、最後に一言いいたかったです。」 エリオ「そうだね。こんなの突然すぎるよ」 ドアが開いて、シャマルとなのはが入ってきた。 あまりいい知らせでないことは、言葉にしなくても伝わってきた。 フェイト「どうでした?なにかわかったことは?」 シャマルは黙って首を横に振った。 なのは「シンの消えた現場には、魔力反応は一切なし。 探し出そうにもまるで手がかりがないの」 シャマル「魔力を媒介にして向こうの様子を探ろうとしたんだけど、反応すらしなかったわ。」 クロノ「遅れてすまない」 続いてクロノも会議室に入ってきた。 フェイト「何かわかった? お兄ちゃん!」 クロノ「そ、その呼び方はよせ。それより大変なことがわかったぞ。ここ数日、ミットチルダ一体では次元転移は全く観測されていない」 ヴィータ「そんなはずねーだろ!次元転移をおこなえば・・・。」 シグナム「多かれ少なかれ、必ず次元に揺らぎが生じる。 クロノ提督、念を押すようだが観測にミスはなかったのか?」 クロノ「残念だが・・・ない。シンは次元転移とは別の方法で消えたことになる」 ザフィーラ「その方法とは・・・?」 クロノ「さすがにそこまではわからないが・・・。」 ヴィヴィオ「・・・役立たず」 クロノ「ぐっ!」 なのは「余計わかんなくなっちゃったよ」 ティア「シン、本当に・・・どこに行っちゃったのよ」 デス子「・・・過去です」 今まで黙っていたデス子がいきなりとんでもないことを言い出した。 デス子「マスターは今、過去の海鳴市にいます。」 クロノ「いや、いくらなんでもそれは・・・」 全員「「「「 黙ってて! 」」」」 クロノ「・・・はい」 デス子「マスターには元々、時空を越える能力があります。 それがあのデバイスにこもった思いに反応して・・・。」 シグナム「暴走したというわけか。いや、あのデバイスだからだろう」 シャマル「それなら納得がいくわ。次元の揺らぎが起こらなかったのも、何故急にこんなことが起こったのかも」 エリオ「あの、話が読めないんですけど、その話に出てきたデバイスって?」 ザフィーラ「・・・話しておいたほうがいいだろうな」 ヴォルケンリッター達は話し始めた。自分たちの過去を、はやての苦悩を、そして、消えていったかけがえの無い彼女のことを。 ティア「そんなことが・・・(もう、軽々しく狸なんていえないじゃない)」 スバル「そういえば、八神部隊長はどうしたんですか?姿が見えませんけど」 なのは「部屋に篭って出てこないの。リインもついてるから心配ないはずだよ」 この判断は誤りだったと後に機動六課全員が思い知ることになるのだが、現時点でそれを知っているのは本人と縛られたリインのみであった。 リイン「むぐー(はやてちゃん正気に戻ってください)」 はやて「逃がさへんで、シン。ふふふ、こんなこともあろうかとレリックを一つ隠しといてよかったわ。今行くでダーリン♡」 十年前 海鳴市公園内 シン「考えてみりゃ十年たったら会えるんだよな。」 さきほどはありえない状況にかなり動揺したが、冷静に考えてみれば何のことは無い。 用は十年間生き残ればいいのだ。そうすればまたみんなに会える。どの道一度ならずに三度捨てた命だ。たかが十年待てないほどじゃない ???「あの」 問題は金だ。身分証明書もなしに就職できるだろうか? ???「あの、すいません。」 身分を問わないところ・・・フランスの外人部隊にでも行ってみるか。しかし、フランスに行く金がない とにかく今夜の寝床を・・・ ???「あの! すいません!」 シン「何だよいきなり!俺は今急がし・・・。」 目の前に信じられないものが立っている。確かに予想はしていた。 面影もあるし、声も聞き覚えがある。 だが、彼女が彼女である証の『冥王のオーラ』がそこにはない。 たのむ! 間違いであってくれ! シン「・・・・ヴィヴィオ、なのは隊長のコスプレか? 似合ってるぞ」 なのは「ヴィヴィオ?だれのこと?私は高町なのはだよ。 な、何で泣いてるの?どこか怪我でもしたの?フェ、フェイトちゃーん」 シン「・・・・時の流れって・・残酷だ」 ミットチルダ機動六課会議室(シンが消えてから4時間後) シャマル「ちょっと待って下さい!デス子ちゃん!あなた確かシン君が過去いるって言ったわね」 デス子「そうですよ。正真正銘、過去の海鳴市です」 シャマル「そんな・・・」 シャマルの顔が目に見えて青ざめていく。 シグナム「どうかしたのかシャマル?顔色が悪いようだが・・・」 どうみても様子がおかしい。彼女の料理を作ってシンが倒れた時も、薬の分量を間違えてシンが死に掛けたときも、これほど狼狽はしなかった。 ヴィータ「おい、シャマルなんだってんだよ。シンが過去にいるとなんかまずいことでもあんのか?」 シャマル「まずいなんてものじゃないわよ、ヴィータちゃん」 声が震えている。長く同じ時を過ごしてきたヴォルケンズもこんなシャマルを見たことが無かった。 シャマル「もしも、もしも過去の世界でシン君が、なのはちゃん達や私達ヴォルケンリッターに遭遇してしまったら・・・。」 「最低でもシン君は人々の記憶から消滅、最悪ミットチルダ自体も連鎖崩壊します」 前ページ次ページなのはクロスの作品集