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私の悪い癖、夢中になると周りが見えなくなる、時間を忘れてしまうこと。 その日、部活帰りにふらっと本屋に寄ったんだ。 今思えばそれがはじまり。 ちょうどよく読んでた音楽雑誌の発売日だったんだけど、 タイミング悪く、その日に限って財布を忘れていて そうなるとかなり選択肢が絞られてくる というより、一つになってしまう。立ち読みである・・・ 立ち読みしよう!自慢ではないが、あのときの決断力はかなりのものだったと思う 家に取りに帰るとか、その日は諦めるなんて選択肢ハナからないみたいで・・・ 我に返ったのは、閉店間際に店員に声をかけられたとき。 時計を見ればもう十時前・・・慌てて外に出るも、あたりは真っ暗で 僅かな街灯と、時折通る車の灯りがあるばかり。 私にはハードルが高すぎる帰り道・・・なんなら明るくなるまで待つか。 バカ・・・ とりあえず、半ば崖に飛び降りるような気持ちで帰路に就くけど、 何でそんな日に限って・・・ 「君一人?女の子がこんな時間に出歩いちゃダメだよぉ?」 「へへへ・・・お兄さんたちが送ってあげようか??」 絡まれちゃうんだか・・・ ただでさえ人見知りするのに、 相手は異性・・・しかも柄が悪いというオプション付きで。 私が戸惑っていると、 しめしめと言わんばかりの表情を浮かべ一人の男が近寄ってくる 「大丈夫?やっぱり送ってあげないとだめかなぁ・・・」 両肩に手を置き、耳元で囁いてくる。 これ以上悪い状況は無い。露骨に怯えた表情を浮かべてしまう それを見て、もう一人の男も調子付いてきた。 「ほら、心配しなくていいよ?俺たち何もしないからさ・・・」 強く腕を引っ張られる。引っ張ろうとする先は、 人気のなさそうな暗い路地・・・ いよいよまずい。拒まないと・・・・ 「あ、あの、大丈夫ですから!離してっ・・・」 「騒ぐな。」 ドスの利いた声で呟かれる。どうしよう。 これ、まずいよね。 私、何されちゃうんだろう。 もうだめだ・・・震えが止まらない 誰か助けて・・・ 誰かっ・・・ 律・・・!! 突如響き渡る声。私も男たちも驚きを隠せない。 声のする先にいたのは・・・ 背が低くて、前髪を長く伸ばした男の子。 「なんだお前。」 「はあ?そいつの彼氏だよ!」 え?男たちを止めてくれたのはありがたいけど、何もそんな・・・ 「なんだ、彼氏持ちかよ・・・」 「ちっ、おもしろくねえ・・・行くぞ!!」 私から離れ、走り去っていく男たち。 その背中を目で追い、見えなくなったとき、全身の力がふっと抜けて その場に座り込んでしまった。 冷たい・・・ 「ふー・・・澪、大丈夫?」 えっ・・・何で 「何で・・・しってるの・・・名前・・・?」 「はっ?気付かなかったの?」 その少年が、私から一番近い街灯のあたりまで歩み寄ってきたとき、全ての謎が解けた。 「・・・律?」 「んっ。ご名答!」 前髪を下ろした律。普段はご存知の通りカチューシャ、家でもゴムで前髪を留めているし お風呂なんかでも前分けにしておでこを出しているから、かなり久しぶりに見たかも。 なんだろう・・・少し、かっこいいと思ってしまった自分が悔しい。 「ったく、澪のお母さんから電話あったんだぞ?澪が帰ってこない、電話も繋がらない。 そっちに行ってないですか?って。」 え、電話が繋がらない?すぐさま携帯を確認する。 電池切れ・・・今日の私は頭のネジでも抜けているのかな・・・ 「それにしても、何してたんだよ!部活のあと本屋寄るって言うからそのまま別れたけど、 何時間本屋にいたんだよ!澪!」 少し怒っているような口調の律。・・・・とりあえずすべてのことを話した 「・・・・ふーん・・・私が探し回ってなかったらどーするつもりだったんだ。」 あ、やっぱり怒ってる・・・律の怒るところ、これも久々に見た。 あれ?私・・・怒られているのに・・・・・・ 何で・・・ 何で、何か嬉しいんだろう・・・ 「・・・・?!な、なにも泣かなくても」 え?あ、ホントだ。 私泣いてる・・・ でも、怖いとか、申し訳なさとか・・・そういう涙じゃない・・・ なんだろこれ・・・安心したせいかな・・・ どうしよう・・・止まらないよ・・・・ 「・・・・ごめん、きつく言い過ぎた。」 違う…律は悪くない……謝らないでよ…… わけがわからなくなった私を、律が強く抱き締めてくれた。 「怖かったよな……もう大丈夫だぞ。」 怒りを無理矢理抑えてるのか、本心かはわからないけど その声は、いつもの律の声だった。 「澪、少し重くなった?」 「…うるさい……」 私は律におぶられている。もうわけわからない…… 少しもぶれずに歩き続ける律。こんな小さい体してるのに、力は結構あるんだな…… 「そういえば……何で前髪下ろしてるの?」 「ん?ああ、澪が変なのに絡まれてるの見つけてさ、女の子じゃ舐められそうだろ? でも前髪下ろせば男だと勘違いしてくれるかなあと思って。 親に言われたんだよ。律は前髪下ろしたら男みたいになるな。ってさ」 ホントだ。 今の律…… 「私だって女の子だぞ?傷付くよなー。地味に。まあでも、声低めに出して、 暗かったのもあったから、あいつらに加えて澪までだませちゃうんだもんなあ。ビックリだ」 「……いい」 「ん?どした澪」 「かっこいい。」 あれ、私言っちゃった。 「……ぉん?」 「律かっこよかった……」 勝手に口を割って出てくる言葉 やめてよ……言わないでよ…… 恥ずかしいよぉっ…… 「うん……まあ、澪に言われるなら悪くないかな?」 ……どういう意味?聞こうとしたけど、今度はにやけが止まらなくなって…… ああもうっ…… 「だって私、澪の彼氏だもんなぁ」 っ……あーだめ……多分今顔真っ赤。 「でも、おかしいでしょ。」 「ううん、おかしくないよ。」 …ああそうか、わかった。 「……へへ、ありがと!」 これはきっと、私の悪い癖。 私は今、律に夢中なんだ。 名前 コメント
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読み スーフーれんだ スーフーリェンター スーフォンリェンター 種別 試合進行に関するルール 正式名称 四風子連打 別名 四風流れ 解説 最初の打牌が4人全員同一の風牌だった場合、流局となる。 4は死に繋がり縁起が悪いことから流すようになった。 当Wiki管理人のミハイル・ユリウスPは個人的に一番要らないルールだと思っていたりする。 成分分析 四風連打の52%はお菓子で出来ています。四風連打の41%は蛇の抜け殻で出来ています。四風連打の3%は黒インクで出来ています。四風連打の2%は赤い何かで出来ています。四風連打の1%は気の迷いで出来ています。四風連打の1%は汗と涙(化合物)で出来ています。 採用状況 採用されることが多い。 コナミのアーケードゲーム『麻雀格闘倶楽部』シリーズでは、親流れ。但し競技ルール卓では連荘。 セガのアーケードゲーム『MJ』シリーズでは、親流れ。 『雀龍門』では、親流れ。 『天鳳』『雀魂』では、連荘。 競技麻雀のプロ団体では採用されていない。かつては日本プロ麻雀連盟の公式ルールに採用されていた。 参照 九種九牌 四開槓 四家立直 三家和 参考動画 どうしてこうなった http //www.nicovideo.jp/watch/sm9718915 参考牌譜 http //tenhou.net/0/?log=2007110219gm-00c1-0000-8e4a2c3d tw=2しかもこの次が九種九牌。
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ピラメキたいそう 太鼓の達人バージョン 詳細・攻略 テレビ番組「ピラメキーノ」の1コーナーで使用されている曲 AC13で初出。譜面分岐あり。 ★×7で362コンボ (達人譜面)、354コンボ(普通譜面)。分岐条件は途中の長い連打で決まる(115打未満で普通、115打以上で達人、玄人は無し)。BPMは120。達人分岐に必要な115打は秒速12.1打程度でクリアできる。 連打調整すれば可や不可をわざわざ出さなくても普通譜面でプレイすることが可能なのでクリア、フルコン狙いならこちらを推奨。 黄色連打の長さは、ダイパダの最後の連打より断然長い 連打の長さは1回の連打としては歴代最長の9.5秒。 約秒速31.6打で打数300に乗る(京都の連打の達人は330越え、つまり秒速34以上)。 連打数と秒速の目安 連打数 秒速 連打数 秒速 133 14 266 28 143 15 285 30 152 16 300 31.6 171 18 304 32 190 20 323 34 200 21.05 342 36 228 24 361 38 247 26 380 40 ちなみに、ゴーゴータイムは黄色連打の所のみにある 連打が278打以上で、連打だけで10万点稼ぐことができる。全国クラスのドンだーなら計算上約106〜107万ほどのスコアが取れる Many wow bang!と同じく達人譜面は★×8、9クラス。特に47,49の複合は要注意。だがこちらの方がリズムに乗りやすいのが救い 初項 790点、等差 200点 はんにゃ、フルーツポンチが歌っているかは不明 しかし「太鼓の達人バージョン」というだけであってその可能性は高い(声がよく似ている)。 しかも伴奏まで似ているという。 ちなみに2010年1月4日放送の「仁義なきおもちゃの戦い」ではその宣伝もかねて同ゲームで勝負を行った。 質問者(以下、セリフ金田)「ピラメキネーム片思いさんからのお便り」 質問の内容「僕には好きな人がいます。…でも、フられるのが怖くて告白できません!」 間奏「フられるのを恐れちゃだめだ!君の思いをぶつければきっと大丈夫!よ〜し、思いっきり、ぶつけてみろ〜!」 連打中「ほら〜もっともっともっと!お〜らいっけ〜!そんなもんじゃないだろ〜!いけいけいけいけ〜!」 連打後「よ〜し、その勢いで告白だ〜!!」 …ということなので、思う存分連打して告白できるようにさせてあげましょう。 かんたん ふつう むずかしい コメント 絶対詐称www - 2010-03-02 07 34 17 ああ、僕ピラメキなら秒速14か・・・(1秒の連打ならシングル16〜20打入るのに) - 2010-03-02 21 30 55 Many wow bang!の隣でいいしwwwww - 2010-05-24 07 36 12 玄人が無いといえば大打音、MSS - 2010-06-21 16 45 20 現在の全一が395打な件。 - 2010-11-08 01 45 37 ↑それってこば〜s? 違ったらすみません - 2010-11-17 16 56 23 秒速56の友達がいるけど何打だろう(この曲未経験なので) - 2010-11-17 16 58 44 シングルの全一が311打の件(マジ) - 2010-11-17 17 00 06 31小節目から41小節目まではBPM122 - 2010-11-29 19 33 53 秒速1997打で874382打は天井スコアは3897600点だろ。 - 2011-01-04 23 51 41 譜面
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読み シーフォンツリェンター 種別 試合進行に関するルール 別名 四家西風(スーチャシーフォン) 解説 全員の第1打が西だった場合流局とするルールで、四風連打の起源となった古いルール。 仏教観では、西の方角は死とつながるイメージがあり、縁起が悪いというので流局とされていたようである。 やがて「四風子連打=死風子連打でもっと縁起が悪い」から風牌全部が流局の対象、つまり四風連打に移行していったという。 成分分析 西風子連打の32%はかわいさで出来ています。西風子連打の28%は罠で出来ています。西風子連打の22%は小麦粉で出来ています。西風子連打の10%は毒電波で出来ています。西風子連打の3%は野望で出来ています。西風子連打の3%は黒インクで出来ています。西風子連打の1%は蛇の抜け殻で出来ています。西風子連打の1%は苦労で出来ています。 採用状況 韓国麻雀で採用されている。 参照 外部リンク
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注意 18禁その他もろもろ 「パチェ、頼んでおいた物、できたかしら?」 レミリアは、図書館にやって来るなり、友人に問いかけた。 「できてるわ…これよ」 パチュリーは言葉少なに、紫色の液体の入った瓶を取り出し、レミリアに差し出した。 レミリアはそれを、しっかりと、感触を確かめるように手に取る。 「ありがとう」 それだけ言うと、翼を翻し、入り口に向かって歩き出した。 「レミィ」 扉に手を掛けた所で、パチュリーが呼びとめる。 顔だけ振り向いて、レミリアは答えた。 「何かしら?」 「貴方の事だから、分かってない訳じゃ無いと思うけど…」 「覚悟はできてるわ」 即答。 「…そう、なら、もう何も言わないわ」 「…ありがとう、パチェ」 そして、今度こそ館の主は、図書館から出て行った。 「まぁ、私も他人の事は言えないんだけどね…」 魔女のつぶやきだけが、図書館に残った。 『嬢とメイドの長い夜』 † 「ねえ咲夜」 夕食の片付けも一段落付いた咲夜のところに、主人であるレミリアがやって来た。 「今日の分の仕事が終わったら、私の部屋に来てくれるかしら?」 当然、主人の命は絶対である。 「はい、分かりました」 「お願いね」 レミリアが去った後、咲夜はふと疑問に思った。 血を吸うにしては満月は遠い。いったい何の用事だろうか。 しかしメイド長の仕事は多い。その事をこれ以上考えている訳にもいかなかった。 __________________________________________ 「…もう、飲んでおいた方がいいかしら」 レミリアはパチュリーからもらった瓶の蓋を開けると、その中身を3分の1ほど飲んだ。 「…甘ぁ…」 この手の怪しい薬は苦い物だと思っていたが、予想に反して水飴のような甘ったるさだった。 飲んでから1分ほど経った頃。 レミリアは、下半身に違和感を覚えた。 「んっ、どうやら効いてきたみたいね…」 どっくん、どっくん。心臓が踊る。 体の変化そのものはあっという間に終わったが、胸の高鳴りは収まらなかった。 「はぁ…はぁ…」 自然、呼吸も荒くなる。 「ちょっと辛いかも…咲夜、早く来てくれないかしら…」 こんこん。 少しして、扉がノックされ、 「お嬢様、参りました」 咲夜の声がした。 「入って」 「失礼します」 いつものように礼儀正しく、咲夜が入ってきた。 _________________________________________ 咲夜が部屋に入ると、寝間着姿のレミリアが、ベッドに腰掛けていた。 「お嬢様…それで、ご用は何でしょうか?」 「とりあえず、こっちに来て座って」 レミリアが自分の隣をぽんぽんと示す。 「はぁ…」 ベッドに腰掛けた咲夜は、ようやくレミリアの様子がおかしい事に気がついた。 頬が赤く、呼吸も荒い。 だが、その事を問う暇もなく、レミリアの顔がずいっと目の前にやってきた。 「咲夜」 いつになく真剣な声。 「はい」 「好き」 えっ…と声を上げる前に、レミリアの唇が咲夜の唇を塞ぐ。 そのまま、咲夜はベッドに押し倒された。 すぐに、レミリアの舌が押し入ってくる。 (お嬢様、今…今なんと?) 咲夜もまた、舌を絡めてそれに応える。 (「好き」…) それは、望んではいけないことと知りつつも、夢見る事を禁じえなかった言葉。 (お嬢様…!) 咲夜はレミリアの背中に手を回し、ぎゅっと抱きしめる。 レミリアもまた、咲夜の頭に手を回してきた。 舌と舌の絡み合う音が、静かな寝室に響く。 やがて、どちらからともなく口を離した。 「ぷあっ、はっ、はぁ…」 「はあ、ふう…」 レミリアは一旦咲夜から体を離すと、ガウンを脱ぎ、ネグリジェ一枚の姿になった。 咲夜はぼけっとした顔でそれを見ていたが、レミリアの股間にあるモノを見て仰天した。 「お、お嬢様、それは!?」 それは、男根。本来、女にはあるはずの無いモノ。 「ちょっと、パチュリーに頼んで、お薬で…ね」 そう言うと、再び咲夜に覆い被さってきた。 咲夜の顔の両横に手をつき、しっかりとその目を見て、言う。 「咲夜、大好き。私、咲夜が欲しい」 「お嬢様…」 何故だろう、涙が溢れてくる。 「私の…心も、体も、ずっと前から、お嬢様の、物です…」 「咲夜…嬉しい」 そっと、咲夜の涙をぬぐう。そして、もう一度キス。 咲夜は、下着を下ろされると、自分の大事な所にレミリアのモノが当たるのを感じた。 「いくわよ…咲夜」 咲夜の体は、いくら何でもキスだけでは十分な準備ができていない。 だがレミリアは、その肉棒から湧きあがる慣れない欲望に押され、それを気にする余裕が無くなっていた。 咲夜が抗議の声を上げるより早く、レミリアが咲夜の膣に侵入する。 「……!!」 痛い。 初めてで無いとは言え、長い間使っていなかった上に十分な準備も無しでは、痛いのも当然だ。 しかし、咲夜は懸命にその痛みに耐えた。 そして、レミリアのモノはすっかり咲夜の膣に収まった。 「はーーーっ、はーーーっ」 「咲夜の中…あったかい…」 咲夜が一息つくのを待たず、レミリアが動き出す。 ずずっ、ずずずっ… 「いっ!!痛いっ!痛い!痛いよぉ…!」 余りの痛みに耐えかね、咲夜は泣き出してしまう。 流石に、レミリアも我に返った。 「ごっ、ごめんなさい咲夜!」 「うっ、ぐすっ、ひっく…」 「ごめんなさい、ごめんなさい…」 レミリアはずっと、咲夜の髪を撫でていた。 咲夜が落ちついたのを見計らって、その胸に手を伸ばす。 さわさわと、撫でるように。 「んんっ…」 ふにふにと、揉むように。 「はぁぁ…」 つんつんと、突っつくように。 「んっ、んっ」 しばらくレミリアは咲夜の反応を楽しんでいたが、そのうち直に触りたくなってきた。 脱がそうとしたが、メイド服の脱がせ方はよく分からなかったので、仕方なく服の上から弄り続けることにした。 だがそれは、咲夜からしてみれば、焦らされている事に他ならなかった。 布地越しの微妙な感触が、じわじわと咲夜を苛む。 もっと触って欲しいのに。直接、手で触れてほしいのに。 胸の疼きに耐えかねた咲夜は、自分から切り出した。 「お嬢様…少し、手を離してください。服、脱ぎますから…」 ベッドに寝たまま、しかし器用に服を脱いでいく。 「あの…あまり見ないで下さい…恥ずかしいです…」 「見るなって言われてもね…」 レミリアと咲夜は、さっきから繋がったままなのだ。当然、互いに正面で向き合う事になる。 恥ずかしさに目を背けながらも、てきぱきと服を脱ぎ、下着も取り去る。 形の良い胸が、レミリアの前にさらけ出された。 レミリアはそれを見て、ほぅ、とため息をついた。 「咲夜、きれい…」 そのまま、顔を近づけていき… ちゅっ 既につんと尖っていた、桜色の頂に口づける。 「ふぅっ!」 散々服の上から弄られて敏感になっていた咲夜の胸は、その刺激を余す所無く受け止めた。 赤ん坊のように、ちゅぱちゅぱと吸い、舌で転がす。 「あぁ、はぁぁぁぁ……」 こりこりと、噛む。 「うあぁっ!!」 自分のモノがきゅっと締め付けられ、咲夜の膣がじわりと濡れてくるのを、レミリアは感じた。 「咲夜…気持ち良いの?」 その言葉に、既に赤かった咲夜の顔が更に紅に染まる。 「は…はい…気持ち良いです…」 「嬉しい…」 レミリアは自分の右手の指をぺろりと舐めると、反対側の胸に吸いつき、さっきまで吸っていた胸を左手で弄り始める。 「はぁっ、あぁぁ…っ!」 咲夜がそれに応えて切ない声を上げ、レミリアの頭を抱きしめる。 レミリアは右手をそうっと、繋がっている部分の少し上、咲夜の最も敏感な部分へと持っていき… くりん。くりくりぐりぐり。 「ひぃっっ!?うあっ!あーっ、あーーーーーっ!!!」 強烈な不意打ちに体をびくびくと震わせ、咲夜は達してしまった。 「はぁ、はぁ、はぁ…」 「咲夜…可愛いわ…」 息を荒げる咲夜の頬にキス。 「じゃあ、もうそろそろ…私も動くわね」 「ふぇっ?」 実の所、レミリアももういっぱいいっぱいだった。 何せ、さっきから咲夜が感じるたびに、無意識の内に自分のモノをきゅうきゅうと責め立ててくるのだ。 結合部からは既に愛液が溢れ、体の準備は十分だった。 ずるり。ずっちゅ、ずっちゅ… レミリアが最初はゆっくり、しかしすぐにリズミカルに腰を動かす。 「ふぁ、あっ、あうっ! おじょおっ、さまっ、ちょっとっ、きゅうけい! さ、せ、てぇぇっ!!」 「ごめんなさいっ、咲夜っ、私もうっ、我慢できないっ…!」 「あ゛ーっ! はっ、はっ、うんっ、んあぁーっ…!」 レミリアの手が、口が、咲夜を気持ち良くするために、動く。 胸を吸い、乳首を転がし、摘み、牙を立てないように耳を食み、舌と舌を絡ませ、クリトリスを刺激する。 その一つ一つに咲夜は喘ぎ、抱きつき、体をのけ反らせ、髪を乱してかぶりを振る。 限界は、すぐにやってきた。 「あーっ、あーっ! おじょっ、さまっ! わたしっ、もうっ、もうっ!!」 「わっ、私もっ! 咲夜っ、一緒に、一緒にぃぃ!」 「~~っ……!!」 「あ、はっあああああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーー!!!」 熱い、熱い液体が注ぎ込まれるのを、咲夜は確かに感じていた。 _____________________________________________ 二人は、呼吸を整えつつ、寄り添ってベッドに横たわっていた。 「はー、はー、はぁ…」 「ふぅ、ふぅ…」 ふと、レミリアの下腹部から存在感が消えた。 手を伸ばして確認すると、やはりさっきまで咲夜の中に入っていたモノは、もう影も形も無かった。 咲夜はまだ、余韻に浸ってぼーっとしている。 レミリアは体を起こすと、机の上の瓶に手を伸ばした。 パチュリーから貰った、紫色の液体の入っているあの瓶である。 瓶の蓋を開けると、意を決するかのように一呼吸置き、息を吸い込むと、残りの中身を全部口に含んだ。 そのまま咲夜に口付けると、口移しで紫色の液体を流し込む。 「んふぅっ!?」 咲夜は突然の出来事に反射的に抵抗したが、頭部をがっちりとホールドされていて、 すぐに抵抗を諦め、レミリアの唾液の混じった甘ったるい液体を飲み下した。 そして、甘い、甘いディープキス。 「ぷはっ、お、お嬢様、今のは…」 「さっき私が飲んだのと同じ薬よ」 「!」 状況を理解すると同時に、咲夜の体に変化が起こる。 股間の一部がむくむくと盛り上がり、あっという間に男根を形作ってしまった。 「こ、これは…」 「咲夜…」 レミリアがベッドの上にころんと仰向けになる。 そのまま膝を曲げて脚を開くと、両手を股間に持っていき、大事な部分をぐい、と広げて見せた。 「咲夜、私を抱いて! 私の初めて、貰って欲しいの…!」 目を潤ませながら訴える。 「お嬢様…」 心臓がどっくんどっくんと跳ねる。 股間から生えたモノが、狂おしいぐらいにレミリアを求める。 500年もの間守り抜いた純潔を、この自分に貰って欲しいと言うのだ。 レミリアの想いはこの上なく嬉しい。 自分もまた、同じくらいにレミリアを想ってきたから。 そして、レミリアが死ぬほど恥ずかしい思いをしているのも分かっている。 だが、それでも咲夜を引きとめる、一つの懸念があった。 それは、パチュリーが抱いたのと同じ物。 咲夜は、涙を流しながらそれを口にする。 「お嬢様…。私は、お嬢様より、先に死にます…」 「構わないっ!」 即答だった。 「絶対、絶対後悔しない! それよりも今抱いてもらえない方が、きっと後悔するから!」 「お嬢様っ…!」 もう、引き止めるものは何も無かった。 ____________________________________________ くちゅ、くち、ちゅっ、ぷちゅ… 紅い寝室に淫らな水音が響く。 咲夜は床に膝をつき、さっきの態勢のままのレミリアの秘部を念入りにほぐしていた。 最初は人差し指1本でいっぱいだったレミリアの入り口には、今は人差し指と中指が入っている。 2本の指で丹念に。 中を引っ掻くように指を曲げ伸ばし。 「うっ、ふぅぅっ!」 入り口を拡げるように、指を開き。 「~~~~~っ」 手首をくいくいと回転させる。 「ん~~~~っ!」 「さ、咲夜、もういい…」 ちゅっ その言葉を遮るように、敏感な肉芽に口付け。 「ーーーーーーーーー!!」 必死に声を殺しつつ、レミリアが悶える。 「駄目です。よーーくほぐしておかないと、痛いですよ?」 それを聞いて、さっき泣かせてしまった咲夜の顔が浮かぶ。 その引け目もあって、これ以上何も言えなくなってしまった。 でも、これは。 「大分ほぐれてきましたね…そろそろ3本でも大丈夫そうですね」 恥ずかしい。 何しろ自分の手で大事なところを広げて、見せつけている格好なのだ。 でも、手をどけようとすると、 「お嬢様、広げておいていただいた方がやり易いのですが…」 とか言ってくるし、 これじゃ中まで丸見えじゃない…と思った矢先に、 「お嬢様…お嬢様の中、とっても綺麗です…」 とか言ってくるのだ。 レミリアの顔は既にスカーレットの名も真っ青なぐらいに真っ赤っ赤であった。 羞恥心に耐え切れなくなったレミリアは、何とかこの状況を変えようと、 「あの、咲夜、胸も…して欲しい」 などと言ってみるのだが、すぐに自分の言った意味に気付き、また赤面するのだった。 「そうですか…それでは失礼して」 咲夜はレミリアの上体を起こすと、その後ろに回った。 ゆるやかな双丘をその先端の突起ごとやわやわと撫でさすり、首筋に舌を這わせる。 「く…ふぅぅ…」 秘部を直接弄られるのとはまた違った快感に、レミリアは背筋を震わせ、その翼がぴくぴくと痙攣する。 翼? ふと思い立った咲夜は、翼の付け根をそーーっと指でなぞってみた。 びくん! レミリアが即座に反応する。 「お嬢様…ここ、気持ち良いんですか?」 「………」 返事は無い。 見るとレミリアは目尻に涙を溜め、口で手を押さえて、顔を真っ赤にして震えている。 どきん。 咲夜の心臓が一度、大きく飛びあがった。 同時に、自分の中で何かが壊れたような、スイッチが切り替わったような、そんな気がした。 心の中からどんどんと湧き出る背徳的な欲望が、咲夜を突き動かす。 翼の付け根を、もう一度、二度、指でなぞる。 びくんっ!びく、びくんっ! その度にレミリアは、過剰とも思える反応を示す。 「気持ち良いんですか?」 もう一度、問う。 否、何度でも問うつもりだった。 レミリアの口から、それを聞きたかった。 つぅっ びくん! つつーっ びく、びくん! 「気持ち…」 「き、気持ち良い、気持ち良いの…」 観念したレミリアが、口を押さえたまま、蚊の鳴くような声で答える。 「よく言えました」 咲夜がレミリアの正面に回る。レミリアはうつむいて目を逸らしていた。 「では、もっと気持ち良くして差し上げましょう」 「えっ」 レミリアが思わず顔を上げる。咲夜はその隙を逃さず、唇を奪う。 そのままレミリアを押し倒し、左手は背中に回して翼の付け根を、 右手は3本の指でレミリアの中を、親指でクリトリスを、同時に弄り始めた。 流石にこれにはたまらず、あっという間にレミリアは絶頂を迎え、咲夜の腕の中でがくがくと震えた。 咲夜が手を離すと、屋根から離れた梯子の如く、レミリアはぱたりと仰向けに倒れた。 脚の間には、溢れ出た愛液が大きな染みを作っている。 「お嬢様…私もそろそろ…」 見れば、咲夜の股間から生えたモノは、はち切れんばかりに膨張し、猛然と天を突いていた。 レミリアはそれを見ると、荒い息をつきながら、ただ、こくり、と頷いた。 「それでは…っと」 咲夜がレミリアをひっくり返す。 うつ伏せになったレミリアの腰を持って引っ張り、腰を上げさせた。いわゆる後背位だ。 「いきますよ…」 「こ、こんなの恥ずかし…うあああっ!!」 レミリアの抗議を待たずして、咲夜が腰を進める。 途中、抵抗があったが、咲夜はそれを勢いに任せて突き破った。 「っ!」 痛い。 だが、痛みはそれほど大した事は無かった。少なくとも、泣き出すほどでは。 咲夜のモノはずぶずぶとレミリアの中を進み、最奥に達した。 大きな圧迫感と、痛み、快感。 だがそれらに増して、どうしようもなく満たされているという感覚が、レミリアの中に広がっていく。 「わ、私…咲夜の、モノに、なっちゃっ、たぁ…」 その言葉を合図にしたかのように、咲夜が動き出した。 「お嬢様っ…!」 ずんっ!ずんっ!ずんっ! 咲夜の肉棒が、レミリアの最奥を突く。 「はうっ! んっ! んふーーー!」 枕に顔を押し付け、必死にその衝撃と快感に耐えるレミリア。 ぐりんっ! 咲夜がレミリアの中をえぐるように、腰を回す。 「んーーーーーーーーーっ!!!」 咲夜は腰を動かしながら考えていた。 …不満だ。 何がかと言えば、レミリアの、声である。 さっきから声を押し殺してばっかりで、一向に喘いでくれないのだ。 それを承知で苛めるのも、快感ではあるのだが。 いい加減に、レミリアの嬌声を聞きたかった。 レミリアの胸に手を回すと、両腕に力を入れてぐいっと抱き起こした。 自分は座り、その上に繋がったままレミリアを座らせる。背面座位というやつだ。 顔を自分のほうに向けさせると、唇を塞ぎ、舌を絡め、吸う。 レミリアも舌の動きでそれに応える。 激しい行為の最中だ。当然、すぐに息が苦しくなる。 お互いに口を離す。レミリアが、息を、吸う―――― そこを逃さず、咲夜がレミリアの弱点を攻めた。 翼の付け根をなぞり、最も敏感な豆をぴんと弾く。 「ひっ… ああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」 絶叫。 レミリアの中がきゅうきゅうと締まる。達したらしい。 咲夜はレミリアの中に放ちそうになるのを懸命に堪え、レミリアの腰を手で支えたまま自分は後ろに倒れ、 レミリアを休ませぬよう、めいいっぱい下から突き上げ、続けて弱点を責める。 「あーーーーーっ!!」 咲夜は、能力を使っていないのにも関わらず、時間が止まったかのような錯覚を受けた。 「はっ、あっ、うあっ、はあぁぁぁ!!」 レミリアが鳴く。 それは、あまりにも幻想的な光景。 「あぁっ! はぅっ! ひあぁぁぁぁぁ…」 自分の上で。乱れ、踊り、跳ね、囀る。 「あはぁっ、さ、咲夜ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 自分の名を叫んで。 瞬間、咲夜も限界を迎えた。 「お嬢様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 どくっ、どくっ、どくっ、どくっ… 何度も痙攣を繰り返しながら、レミリアの中に熱い迸りを大量に注ぎ込んだ… _____________________________________________ 咲夜はへなへなと、その場にへたり込んだ。 例えようも無い満足感が咲夜を満たす。 もう、今この場であの世からお迎えが来ても悔いは無い、そんな気分だった。 満足だ。そのはずだ。 だが。 咲夜の股間から生えたモノは、いまだ消えるどころか、咲夜の意思とは無関係に猛り狂っていた。 薬の効果だから、咲夜にはどうしようもない。 しかしそれが、咲夜の身体を苛んでいた。 「ううん…咲夜…」 レミリアが体を起こした。 「あっ…」 ちょうど目の前に、咲夜のモノがあった。 「凄い…まだこんなに…」 しげしげと見つめるレミリア。 それを見ていた咲夜は堪らなくなり、レミリアの頭を掴むと、自分のモノに押し付けた。 「きゃっ」 「お嬢様……舐めて……ください」 この場で殺されても文句の言えない台詞だった。 主人に対して、自分のモノを舐めろとは。 だがレミリアは、おずおずとそれに口を付けた。 まとわりいている、レミリアと咲夜の粘液を舐め取るように、舌を動かす。 「ふあぁ…」 柔らかいレミリアの舌の感触と、この上なく甘美な背徳感。 「咲夜…気持ち良い?」 「は、はい、気持ち良いです…」 かぽっ。 レミリアが、咲夜のモノを咥えた。 「こうひはほうあひもひいいはひら?」 「お、お嬢様っ、咥えたまま、喋らないで…!」 びゅくっ! びゅっ! びゅっ! 刺激に耐え切れず、咲夜はレミリアの口内に射精してしまった。 レミリアの小さな口では受け止め切れず、口から外れてレミリアの顔や胸を汚した。 _________________________________________ それからすぐに、咲夜のモノは消えた。 しかし、咲夜の中で切り替わったスイッチは、まだ元に戻っていなかった。 白濁液で汚れたレミリアを見て、咲夜はある事を思いついた。 「べたべたになってしまいましたね…そうです、シャワーを浴びに行きませんか」 「そうね…それがいいわ」 「では」 咲夜がレミリアの手を取る。 「えっ!? このまま行くの?服を…」 「どうせこんな時間です。フランドール様は今日は地下室ですし、誰も起きていませんよ」 「それはそうだけど…」 結局、二人は裸のままで部屋を出た。 シャワー室に向かって、誰も居ない廊下を歩く。 紅い絨毯の上に裸足なので、足音もしない。館は誰も居ないかのごとく静かであった。 と、廊下の曲がり角の向こうで、ランプの光がゆらゆらと揺れながら近づいてくるのが目に入った。 恐らくは、夜の巡回をしているメイドだろう。 「! 咲夜!」 レミリアが小声で告げる。当然咲夜も気付いていた。 だが、咲夜は何も言わず、レミリアの手を引いてどんどん歩いていく。 「ちょっと、このままじゃ見つかるわ!」 小声。返事は無い。 どちらにしろ、今更隠れる事も出来そうに無かった。 ランプの光は、もう角のすぐそばまで来ていた。 咲夜は相変わらず、何事も無いかの様にその角に向かって進んで行く… 「ーーーーーー!」 レミリアは目を瞑った。 しかし…予想していたような反応は無かった。 恐る恐る目を開けると、そこには巡回のメイドが固まっていた。 「時間を止めました。今、館で動いているのは、私達だけです」 レミリアはほっと息をついた。 「もう、驚かさないで…」 咲夜が、ニヤリと笑う。レミリアはそれを見ていない。 「そうです、折角ですから、ここで少し楽しみませんか?」 「え?」 咲夜はレミリアの後ろに回ると、小さい子供におしっこをさせるようなポーズでレミリアを抱き上げた。 そのまま、自分の胸の前まで持ってくる。 巡回のメイドは背が低かったため、丁度レミリアの大事な所がメイドの顔の前に来る事になった。 「い、嫌っ! 咲夜、やめて!」 「大丈夫ですよ。時間が止まっていますから、彼女には見えません」 そう言うと、レミリアのクリトリスを弄り始める。 「そ、そうだけど…ふ、ふぅっ!」 「声も聞こえませんから、我慢なさらなくても結構ですよ」 「はっ、ああっ、うはぁっ!」 時の止まった館の中、誰にも聞こえぬレミリアの嬌声が響く。 「さ、咲夜…」 「どうなさいました?」 「お、おトイレに行かせて…おしっこ、漏れちゃう…!」 咲夜がニヤリと笑う。当然、レミリアには見えない。 「ここでなさっては如何です?」 「そ、そんな事…」 「レミリア様のお小水を浴びられるなんて、彼女も幸せ者ですよ」 「嫌あっ!嫌あぁっ!」 レミリアが暴れる。咲夜がレミリアを落としそうになる。 もっとも、落としてしまったとしてもどうって事は無いだろうが。 「…時を、動かしましょうか?」 咲夜がぼそりと呟いた。 それは脅迫じみた、いや完全に脅迫であったが、レミリアには観念する他無かった。 「…では、どうぞ」 咲夜がレミリアのクリトリスを摘まみ、きゅっと捻る。 「うあぁっ! 駄目ぇっ!!」 シャアアァァァァァァァァァ…… レミリアの割れ目から迸る黄金水が、メイドの顔や服をびしょびしょに汚………さなかった。 漏らした小水は全て、空中で静止していた。咲夜の仕業だ。 咲夜は持っていたタオルでレミリアの小水を拭き(?)取ると、 レミリアをその格好で抱いたまま、シャワー室に向かって歩き出した。 後には、固まったままのメイドだけが残された。 ______________________________________________ 紅魔館のシャワー室は、パチュリーが召喚した温泉脈のお湯を、魔法のポンプで送る仕掛けになっている。 だがレミリアとフランドールは普通の水や湯を扱えない為、お湯に魔法処理を施した特別のシャワー室が別にあった。 しかし、咲夜が入って行ったのは、彼女らが使う、普通のシャワー室だった。 「咲夜、私、こっちじゃ…」 「私が洗って差し上げます。問題ありませんよ」 咲夜はレミリアの手を引いてさっさとシャワー室に入ると、時間停止を解除して、レバーを引いた。 頭上から、温かいお湯がさっと降り注ぐ。 「ああ、気持ちいい…」 「気持ちいい…けど…力が…入らない…」 咲夜はレミリアを椅子に座らせると、石鹸でレミリアの体を洗い始めた。 ごしごし。しゃかしゃか。きゅっきゅっ。さわさわ。ふにふに。もみもみ。こちょこちょ。 「さ、咲夜っ…さっきから、変な所、ばっかり、触って、ない?」 「気のせいです♪」 くにゅくにゅ。 「ふうっ、ああっ!」 「あらあらお嬢様…もう時は止まってませんよ? そんなに大きい声を出しては、誰かに聞こえますよ?」 「そっ、そんな事、言ってもおっ!」 「仕方有りませんね…」 そう言うと咲夜は、さっきレミリアの小水をぬぐったタオルを洗って絞り、それを猿ぐつわにしてレミリアに噛ませた。 「~~~~~~~っ」 レミリアが涙目で咲夜を見上げる。 今だスイッチの戻らない咲夜は、その目を見て快感に背筋を震わせた。 「それでは、きれいきれいしましょうか~♪」 と、その時、がらがらと脱衣場の扉が開く音がした。 「!!」 「誰ー?」 さっきのメイドの声だ。 「私よー」 咲夜が答える。 その間も、レミリアを責める手は休んでいない。 「メイド長ー?」 「そうよー」 くりくり。ふにふに。 「~~~! ーー! ーーーー!!」 「どうしてこんな時間にー?」 「何だか眠れなくてー」 くりゅくりゅ。くちゅくちゅ。 「っ! ~~~~!! ~~~~~~~~~~!!!」 「後の見回りは私が代わってあげるわー。貴方もお休みなさいー」 「えーっ、いいんですかー」 こりこり。ぬりゅぬりゅ。 「っっっ!! ~~~~~っっっ!!! ーーーっ! ーーーーーーっっ!!」 「いいのよー。あ、それとねー」 「なんですー?」 「明日は、お嬢様を起こさなくていいからー」 「分かりましたー」 ぬちゅっ。ごりっ。ぐりゅっ。ちゅぷん。 「っ!! っ!!! ーーーーーっ!!! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!!!!!」 メイドが去って十分時間が経ってから、咲夜はレミリアの猿ぐつわを外した。 「お嬢様、気分はどうですか?」 レミリアが涙目に訴える。 「咲夜…お願い…もう…許して…」 ぞくぞくっ! 最大級の快感が咲夜の背筋を通り抜ける。 「だ・め・で・す♪」 「そんな…あっ、うあっ、いやぁっ! たすけてぇーーーーー!!」 レミリアの地獄は明け方まで続いた。 ______________________________________________ 数日後。 一日の仕事を終えた咲夜の所に、レミリアがやって来た。 「咲夜、あの…また、付き合ってもらえるかしら?」 赤面。 「え…ええ、喜んで」 咲夜もまた頬を赤らめる。 「良かった。こっちよ」 「え?」 レミリアが咲夜の手を引いてやって来た先は、地下室だった。 フランドールの部屋へ行くのかと思ったが、そうでも無いらしい。 既に今進んでいる道は、咲夜の知らない道だった。 「ここよ」 そう言ってレミリアは、やたらと無骨で重厚そうな扉の鍵を開ける。 「入って」 「! これは…」 結構広めの部屋にずらりと並んでいるのは、鞭に蝋燭を初め、三角木馬、手枷、足枷、首輪などなど。 果ては針のムシロに鋼鉄の処女といった本格的拷問、処刑用道具まである。 「見ての通り拷問部屋なんだけど、久しく使われて無かったのを、ここ数日で整理して使えるようにしたのよ」 背後からそう言ってくるレミリアは、スカーレットデビルの名に相応しく凶々しいオーラを発していた。 「この間はずいぶんと苛めてもらったから、そのお返しに、と思ってね」 後ろで、物々しい音を立てて扉が閉まる。 全身ががくがくと震え、脂汗がだらだらと流れる。 「お、おおおおおお嬢様おおおお許しを……」 「あの時、貴方は私を許してくれたかしら?」 「あ、ああ、あ、あ、あ…………」 殺される。殺される。いったいどんな恐ろしい殺され方をするのだろうか。想像しただけで気が狂いそうだ。 ふと、レミリアから発されるオーラが止んだ。 それと共に、レミリアが後ろから咲夜に抱きつく。 「そんなに心配しなくてもいいわよ。…愛してるわ、咲夜」 「…私もです、お嬢様」 かちゃり。 咲夜の両手に手枷がはめられた。 咲夜にはそれが、別の方向にスイッチが入る音のような気がした。 …今日も、紅魔館の夜は長い。 おしまい _____________________________________________ あとがき 読んでくれた人、お疲れ様でした。 本文すっ飛ばして後書きだけ見てる人、なんて酔狂な。 …つーか、エロSSなんて書くのは初めてですよわーい。 そもそも作文は苦手ですよわーい。 ついでに書くのにまる一晩かかってこれから徹夜で学校ですよわーい。(泣) まあ、手土産になれば幸いです。
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読み スーチャレンダ 種別 試合進行に関するルール 正式名称 別名 解説 自分のリーチ宣言牌と同牌を上家まで連続で捨てた場合、流局になるルール。 成分分析 四捨連打の69%は言葉で出来ています。四捨連打の29%は不思議で出来ています。四捨連打の2%は野望で出来ています。 採用状況
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5 アルビオンの長い夜 傭兵に絡まれながらもスカボローの港に辿り着いたルイズたち一行は、入国検査官に身分の証明を行い、それを経て町の一角にある宿に部屋を取っていた。 貴族というのは便利なもので、普通の平民が検問で面倒な手続きをしなければならないところを身分の証明をするだけで通過できてしまう。ルイズたちの場合は、魔法学院の生徒を示す伍芒星が刻まれたタイ留めが証明に当たり、ワルドはグリフォンの刺繍が施されたくらい色のマントがそれだ。使い魔、という身分の才人は付き人と言ってしまえば検査官は首を縦に振る。 お粗末な管理体制、といいたいところだが、国と国との間を行き来する人間をいちいち数えていたらきりが無い。国から出入国の制限が出されたり、スパイ容疑の欠けられた人物が近くに居るという情報でも流れない限り、大抵はこんなものだ。 スカボローの町はあまり大きくは無い。 アルビオンにおける通商交易の中心地と言えば聞こえはいいが、アルビオン自体が空中に存在していることから輸送費は膨大なものとなるため、交易自体が大規模化しないという問題を抱えている。 トリステインの港町ラ・ロシェールと違って、岩を削って町が作られているというわけでもないため、観光要所があるわけでもない。そのため、スカボローは小ぢんまりとしたささやかな町としての姿を誕生当時から維持していた。 僻地でもなければ大抵の場所にある貴族向けの宿は、そんな小さな町にも存在している。 一級のメイジが三年の月日をかけて作り上げたという高級貴族の屋敷を思わせる巨大な建造物を本亭とした“最も高き空”亭は、創業120年を掲げ、このスカボローで唯一と言って憚らない高級旅館だった。 とは言え、他の宿と同じように一階を酒場とする構造は変わらないようで、ルイズたちは情報収集や今後の予定を相談することも兼ねて一階の酒場に集結していた。 大きなテーブルを囲うルイズたちの元に、一時席を離れていたワルドが戻ってくる。 「どうでしたか」 そう尋ねたのはギーシュだった。 「思ったよりも王党派の状況は悪くないようだ。二、三日の内に決着が付くということは無さそうだよ。ニューカッスル地方に陣を敷いて貴族派と睨み合っているらしい」 情報収集に最も長けているであろうワルドが、近辺の住人に聞き込みをして回っていたのだ。 貴族の子女であるルイズたちは平民達に頭を下げたり、彼らから友好的な反応を得られるような話し方をすることは出来ない。軍か諸侯として治世の任に就けばそういう技能も身につくのだろうが、未だ学生の身であるルイズたちにそれを求めるのは酷だろう。一名ほど、処世術に長けた赤い髪の少女という例外はいるが。 「なら、明日はニューカッスルへ向かえばいいわね。ここからならタバサのシルフィードや子爵様のグリフォンで向かえるし、そう急ぐことも無さそうかしら」 アルビオンへ渡るには人数の問題でシルフィードは使えなかったが、ここでなら何人かをグリフォンに乗せることで重量を散らすことが出来る。馬を使うよりもずっと早く目的地に到着することが出来るだろう。 そう思ってのキュルケの発言に、ワルドも同意を示した。 「うむ。だが、のんびりとしてもいられないだろう。昼までには王党派と接触を持ちたいと思う。明日は朝食を取り次第出発するとしよう」 ワルドの言葉に一同は頷いて返すと、席を立った。 内戦中とあって客が少ないのか、空き部屋は多く、飛び込みでも部屋数を多く確保することが出来た。“女神の杵”亭ではワルドとルイズが相部屋となっていたが、今回はそれぞれが一部屋ずつ利用している。 ただ、それが味気ないのか、キュルケはタバサを部屋に招き、それならとギーシュが部屋の中でテーブルゲームでもしないかと誘いをかけた。 「サイトもミス・ヴァリエールも来ないかい?」 「ああ、行くよ。けど、ルイズが……」 足を止めたサイトが、席を立った状態で動かないルイズを見る。 “女神の杵”亭で自分が元の世界に帰るという話をしていたときよりも、沈んだ表情をしていた。 スカボローの港に到着する少し前から、ルイズはあの調子だった。 傭兵達の一件が尾を引いているのだ。 人の死を、いや、人が殺された瞬間を見るのは、才人は初めてだった。ルイズも、恐らくそうなのだろう。 ルイズはそれを、自分達の迂闊な行動が招いた結果だと考えていた。 どういう理由があるにしろ、王族殺しで指名手配されている人物と一緒に居るだなんてことは避けなければならなかった。たとえ、正体を知らなくても、だ。 脅迫されたことは許せないし、相応の罰を与えるべきだとも思っていた。だが、殺すことはなかったのではないか、とも思う。 ワルドはドノヴァンと名乗った傭兵を殺した後、船内に居た傭兵達を皆殺しにした。 一人残らずだ。 船長やスカボローに入港した後の船の検査に当たった検査官に金を握らせ、今回の一件を揉み消した。 それは、それほど珍しいことではない。 支配階級にある貴族を平民が脅した、というだけで重い罪状が加えられるし、ドノヴァンのように杖を奪おうとすれば、それは始祖ブリミルから与えられた魔法の力を踏みにじる行為として断罪される。 裁判を挟むことなく、平民は貴族に無礼を働いたという理由で殺される。それが、ハルケギニアの常識だ。 頭では理解していた現実。だが、ルイズはその当事者となったことで罪の意識から離れられないでいた。 高いモラルを両親の厳しい指導で培ったルイズにとって、それは常識という枠に当て嵌めてしまうことで有耶無耶に出来る問題ではないのだ。 殺さなければ、ドノヴァンはルイズたちを破滅の道に蹴り落としただろう。そんなことはルイズにも分かっている。だが、死という結末を迎えた後では、他に方法があったのではないかと考えてしまうのだ。 「ルイズ。少し、話がある」 ワルドの言葉に、ルイズは俯かせていた顔を上げた。 脱いだ羽帽子をテーブルの隅に置いたワルドが、いつかどこかで見たような懐かしい目をしてこちらを見ている。 「二人きりで話したい」 “女神の杵”亭でも言われた言葉だ。 関係をギクシャクとさせたルイズとワルドを二人きりにして良いものかと、才人は立ち止まってルイズに視線を向けた。 ルイズは才人に力なく首を振ると、大丈夫、と言った。 渋々といった様子で才人がキュルケたちと共に酒場を後にするのを見送って、ルイズはもう一度椅子に腰掛ける。 テーブルの上にはワイン瓶が二つ。それと木杯が六人分。 ワインの瓶は一つが空で、もう一つは栓も開けられていなかった。 空気の漏れる音が響き、未開封のワインのコルクが抜かれる。 ワルドは自分の木杯に半分ほど赤い液体を注ぐと、ルイズにも瓶を傾けた。 「いいわ。わたしはいらない」 「そうか」 栓を閉め、ワルドが木杯に口をつける。 少量のワインが喉を潤したところで、ワルドは息を吐いて天井を見上げた。 「聞きたいことが、あるんじゃないのかい?」 ルイズの肩がびくりと震えた。 少しの沈黙が訪れる。 ワルドはワインを舐めるように飲み、ルイズはテーブルを見つめていた。 息を漏らすような小さな声がワルドの耳に届いたのは、酒場の客の数が半分になった頃だった。 「ワルド。あなたは、人を殺すことに罪の意識を感じたことはある?」 ルイズの脳裏にあるのは、ワルドの魔法で黒焦げになったドノヴァンの姿だ。 悲鳴も上げず、自分が死んだことにも気付かないで、あの傭兵は命を落としたのだろう。 人の死ぬということは、こんなにもあっけないものなのだろうか。もっと苦しくて、悲しくて、辛いことなのではなかったのか。 少なくとも、ルイズは人の死が重いものだと学んできた。 しかし、人の死は想像したものよりも軽く、胸に刺さる痛みは罪の意識よりも感情の揺らぎの小ささにこそ悲鳴を上げている。 ワルドは、そんなルイズに視線を向けることなく少しだけ目を閉じた。 「ある。いや、あった、というべきかな」 魔法衛士隊は国の中枢で動く特殊部隊だ。王宮の警備や外国からの賓客を向かえるのは表の仕事で、実際には血生臭いことが多い。 戦争では真っ先に駆り出され、不穏分子の噂を聞きつければ排除に動き、王族を狙う暗殺者を相手にすることもある。 人の死は、魔法衛士隊にとって当然のことだ。 ワルドもこれまでに幾度となく人を殺めてきた。始めの頃は血の匂いに吐き、寝込む事だってあったし、もう嫌だと毛布に包まって夜を過ごしたこともある。 だが、時間と経験がそんな感情を削いでいった。 今のワルドには、人の命は大きな意味を持たない。金貨と天秤にかけて計算が出来るくらいだ。 「軍に在籍する以上、人の死は切って離す事の出来ないものだ。当たり前のように受け入れる必要があるし、出来なければ軍を抜けるしかない」 そこで、やっとワルドはルイズに視線を合わせた。 「ルイズ。人は人の死に慣れるものだよ。ただ、例外もある」 「例外?」 問い返すルイズに、ワルドは頷いた。 「身近な人の死、或いは、身近だと思う人の死だ。それだけは、何時まで経っても慣れる事が出来ない」 身近な誰かが死んだのだろうか。そう思ったルイズは、ワルドの境遇を思い出した。 ワルドの両親は共に亡くなっている。 父親は戦争で、母親は病で。今のルイズと同じくらいの年齢で軍に入り、若くして魔法衛士隊の隊長に上り詰めた。 ワルドほどの年齢で衛士隊の隊長を務めるというのは、中々出来ることではない。慢性的な人手不足に陥っているトリステインとはいえ、人選にはやはり経験の豊富な人材が好まれるのだから。 両親との死別は、ワルドの心に強い傷を作ったのかもしれない。その痛みを誤魔化すために、がむしゃらに働いてきたのだろう。 だから、今こうして衛士隊の隊長として、アンリエッタ王女の信任を受けているのだ。 ルイズはワルドと同じような境遇に晒されたとして、ワルドのように必死に戦い続けられるだろうかと自問した。 自信は無い。 家族が全て居なくなってしまえば、残るのは“ゼロ”の蔑称を受ける自分しかいない。 魔法が使えない自分では、ヴァリエール家を継ぐことなんて出来はしないだろう。出来たとしても、一体誰が認めてくれるというのだろうか。 いや、それよりも、果たして自分は家族の死を乗り越えられるのだろうか。 父が死んだらと思うと、悲しくなる。母が死んだと思うと、やはり悲しい。二人の姉のどちらが欠けても、自分は悲しみに何日も、何ヶ月も、もしかしたら何年も部屋の中に引き篭もってしまいそうだった。 想像するだけでも、胸が締め付けられるような気持ちになる。鼻の奥が熱くなってきてしまう。耐えようとしても、指先が震えるのだ。 そんなルイズの頭を撫で付けたワルドは、謝罪の言葉を口にして木杯を空にした。 「少し混乱させてしまったね」 囁くようなワルドの言葉に、ルイズは首を横に振った。 ワルドはワイン瓶を手に取り、その中身をルイズと自分の木杯に注いだ。 差し出された木杯をルイズは受け取り、喉を鳴らして中身を飲み干す。 息を吐く頃には、少し落ち着いたようだった。 「……取り乱して、ごめんなさい」 「いいさ。これでも懐は深いつもりだ」 そう言って、ワルドは自分の木杯に口をつけた。 舌に乗る程度の量を飲み、木杯をテーブルに置く。 「それよりも、君の聞きたいことはもっと別にあるんじゃないのかい」 ルイズが、少し赤くなった目でワルドを見た。 そして、また伏せる。 ワルドはゆっくり話せばいいと言うかのように、ウェイトレスを呼んで少しアルコールの強い酒を注文すると、自分の木杯に瓶に残ったワインを注いだ。 再び、沈黙が訪れる。 注文を受けたウェイトレスが、ワインを蒸留して作ったブランデーを運んでくる。値段は張るが、アルコールに酔いたいときにはワルドは好んでこれを飲んでいた。 まだ木杯に残るワインを飲み干して、ワルドはブランデーと一緒に運ばれてきた新しい杯に琥珀色の液体を少量だけ注ぐ。すると、ワインよりも少しだけ強い香りが漂った。 杯の中から立ち上る甘い香りを楽しむワルドに、ルイズは顔を上げた。 「わたし、平民を身近な人間だと認識していなかったのかしら」 「何故、そう思うんだい」 木杯を少しだけ傾けて、唇を濡らす。 「……サイトを呼び出したとき、わたし、どこの誰かも分からない平民を呼び出したことに苛立ってばかりで、サイトこと、何も考えてなかった。サイトにも家族が居る。突然消えてしまったサイトを、才人の家族はきっと探してるわ。昼間の傭兵にも家族が居るはずよね?お父さんと、お母さんが居て、わたしたちは生まれてくるんだもの。きっと、突然消えてしまった子供を捜して泣いているわ」 顔を覆うように両手を当てて声を震わせるルイズを、ワルドは杯を傾けながら見つめた。 「サイト君を呼び出すべきではなかった。昼間の傭兵を殺すべきではなかった。そう言いたいのかい?」 ルイズは首を振った。 「違うわ。責任を持たなければならないということに気が付いたのよ。サイトのこともそうだけど、昼間の傭兵だけじゃない、わたしたちの身近に居る全てのことに、わたしたちは責任を負わなければならない。そのことに、わたしはなにも気付いてなかった」 家に帰りたい。そう才人は最初から言っていた。なのに、自分は才人を拘束し、自分の都合のいいように“躾”と称して鞭を振るったのだ。 衣食住の面倒を見るのは、才人から帰る家を奪った自分の責任だ。才人を使い魔として働かせるなら、彼の同意と相応の待遇を提供するのが当たり前の行為のはず。それすらも怠って、最低限責任を負わなければならないはずの部分を盾に才人を利用している。 他の平民に対してだって同じだ。 貴族という立場を利用して力ない平民達を好き勝手に扱っている。魔法学院で起きた才人とギーシュの決闘騒ぎも、そんな傲慢な考えから起きた騒動だった。 騒ぎの発端となったメイドの少女に非は無い。彼女は、自分に出来ることをしたし、それは誰かから責められるような行為ではなかった。それを責めたのは、傲慢な思想そのものだったはず。 そこまで考えたルイズに、ワルドは小さく笑った。 何故笑われるのか、それを理解できずにルイズは目を丸くする。 「君は、貴族と平民の差について悩み始めているようだね。だが、考え違いを起こしてはいけないよ。確かに、平民と貴族には明確に立場の差がある。だが、それはこのハルケギニアの長い歴史の間で積み上げられてきた、れっきとした制度だ」 「でも……」 言いよどむルイズに、ワルドは杯を置いて姿勢を正した。 「全てのことには責任が付きまとう。その考えを否定する気は無いよ。でも、君の考える対当な関係というのは、目先の対当さでしかない。僕達貴族は、普段から一定の責務を抱えることで君臨を許されているのは分かっているね。そして、それは、一種の権力として反映されてしかるべきものだ」 ルイズは少しだけ考えて、頷いた。 父が毎日のように領民のことを考え、より多くの人々が幸せに暮らせるように働いている姿を見てきている。もし、領内で問題が起きたとき、その責任を問われるのは領地を任されている父自身だ。ルイズも、教育を受ける過程で幾度となく権利と義務については教え込まれてきた。 贅沢なら暮らしが許されるのは、家柄良いからではない。家柄を良く保つために努力を怠らず、国のため、民の為に身を粉にして働いてきたからだ。 「平民達は貴族から享受される平和と安定した生活の代償として、税を納め、貴族達に頭を垂らす。横暴な振る舞いすら許せとは言わないが、多少の我慢を強いるくらいは、貴族の権利と言えるのではないのかい」 国は魔法によって成り立っている。それは、平民が金で貴族にゲルマニアでも変わりはしない。生活の基礎は勿論、ハルケギニアに存在する数多の獰猛な生物から人々を守るにはメイジの力が必要となる。 「ルイズ。君が言いたいのは、貴族と平民が同じ物差しを持つべきだ、ということなんだと思う。でも、測るべきものは貴族が血と汗を流して手に入れたものだ。同じ物差しを使えというのは、貴族に平民よりも抑圧された環境で生きていけというようなものだよ。それでは、貴族が痛い思いをするばかりだ。これは、対当とは言えないと思わないかな」 ワルドは杯の底に揺らぐ琥珀色の液体を喉に流し込んだ。 「権利や義務というのは、往々にして目に見えない形だからね。金貨のように数や重さで測ることは出来ない。そのせいで大きさを間違え易いのさ。君の悩みである平民と貴族の差についても、曖昧な部分が多い。だから、悩んで悩んで、悩み抜けばいいさ。君なりの答えがどこかにあるはずだからね」 「ワルドさま……」 表情を少しだけ明るくしたルイズが、胸の前で両手を組んでぼうっとワルドを見つめた。 いつか見た懐かしい眼差しに、ワルドは顔を背ける。 空の木杯に、ブランデーが再び注がれた。 「君がこれからどうするかまで口を出す気は無いよ。でも、昼間のことは、もう忘れるべきだ。旅の間に起きた一切の責任は、僕と、任を与えた王女殿下が負う。今回の件は身を守るための不可抗力でもあるんだ。時折、今のように悩めば、それでいい」 「……はい」 気が抜けたように椅子の背凭れに寄りかかったルイズを見て、ワルドは笑みを浮かべた。 悩みが解決したわけではないが、胸の痞えは取れたのだろう。スカボローに着いてから見ることの出来なかった、普段のルイズの姿がそこにはあった。 ワルドはブランデーの瓶をルイズの木杯に傾けて、少しだけ器を満たす。 二人は琥珀色の液体を同時に飲み干した。 喉の奥が熱くなる感覚に、ルイズが溜息を漏らす。仄かに頬が紅潮し、幼い少女に色香のようなものが漂っていた。 「君は賢い。多くの貴族が、享受するに相応しくないほど大きな物差しを持っていることを知っている。君も、自分が大き過ぎる物差しを持っていることに気付いた。なかなか出来ることじゃない」 「買い被りです……。この年になって、やっと貴族としてのスタートラインに立った気がするんです。父や母を思うと、まだまだ小娘だと感じますわ」 緊張の糸が途切れてすぐにアルコールを飲んだため、早速酔ったらしい。ルイズの顔が徐々に赤くなり、時々宙を見つめて動かなくなる。 「君のご両親はハルケギニアでも有数の貴族だ。同じ場所に立つには、相応の年月が必要となる。急ぐことは無いさ。でも、その姿勢は賞賛に値する」 ルイズと自分の杯に瓶に残った最後のブランデーを等分に注ぐと、ワルドはウェイトレスを呼んで追加を頼んだ。 静かに、木杯を傾ける時間が過ぎる。 杯の中の中身が無くなる頃、ワルドは唐突に切り出した。 「こんなことを言っても信じてはもらえないだろうが、“女神の杵”亭で語った僕の気持ちは本心だ」 ルイズも杯の中身が無くなって手持ち無沙汰になったのか、ワルドの言葉に顔を上げて艶やかに微笑んだ。 「魅力が無いってこと?」 「茶化さないでくれ。アレがそういう意味じゃないことくらい、君にだって分かっているだろう」 苦々しい記憶にワルドが顔を顰める傍らで、ルイズが笑い声を漏らした。 「プロポーズのことだよ。僕の気持ちはまだ変わっていない。誤解はあったし、大人気ないことをしたとも思う。だが、それで諦められるほど簡単な気持ちじゃあないんだ」 テーブルの上に乗り出してルイズに近寄ったワルドの言葉に、ルイズは視線を下に向けて首を振った。 「あなたの気持ちは嬉しいけど、わたしにとってはやっぱり憧れみたいなものなの。好きか嫌いかって聞かれたら、好きって言えるけど、それ以上でもそれ以下でもないわ。だから、ごめんなさい」 立ち上がったルイズは一度だけワルドに向かって頭を下げると、アルコールでおぼつかない足取りのまま奥の階段を上っていった。 ワルドはその姿を見守ると、木杯を呷ってその中身が無いことに気が付いた。それを見計らったかのようにウェイトレスがトレイ片手に姿を現す。 「追加、おまちどうさま」 追加のブランデーをテーブルに置いて、素朴な様相のウェイトレスは去って行ったルイズとワルドを交互に見て小さく笑った。 「振られたみたいですね」 「そのようだ」 自嘲気味に笑ったワルドは、手に取ろうとしたブランデーの瓶を横から攫われて眉を潜めた。 視線の先でウェイトレスがニコニコと笑っている。 「私、今日はこれでお仕事終わりなんです。よろしければ、ご一緒させてくださいな」 魔法衛士隊の隊長となってからは、似たような誘い文句を幾度となくかけられてきた。 普段なら断る場面だったが、今日だけはこのウェイトレスの少女の裏表の無い笑顔が心地よく感じられて、ワルドは思わず首を縦に振った。 ルイズの座っていた席に腰を下ろしたウェイトレスは、ブランデーの瓶をワルドの杯に傾ける。そして、自分もルイズが使っていた木杯に琥珀色の液体を注ぐと、互いの杯をぶつけて、乾杯、と謳った。 あっという間に、杯の中身を飲み干すウェイトレスを見て、ワルドも対抗するように杯を空ける。 「ぷはっ、んーおいしー!」 貴族のような気取った飲み方をしない、本当に酒を美味そうに飲む少女だった。 見ているだけで腹がいっぱいになりそうだが、悪い気分ではない。 今夜は、深酒を避けられそうに無いな。 そんなことを思って、ワルドは笑みを深めた。 夜は更けていく。 アルビオンの辺境の森に隠れるように存在するウェストウッド村も、深い闇に包まれて静けさに包まれつつあった。 数えるほどしかない建物の中、その内の一つだけが明かりと共に幾人かの話し声を漏らしている。 大人と子供の入り混じった声だった。 「やっぱりねえ。騎士なんてガラじゃないと思ったんだ。クビになって正解さ」 そう言って、フーケが木杯に注がれたワインに口をつけた。 家の大きさとは不釣合いな大きなテーブルと十を越える椅子の数。部屋数は少なく、玄関口と繋がるリビングルームを中心に二部屋といったところだろう。住んでいる人間の数よりも明らかに多い家具の備えは、村自体が一種の孤児院で、この家を子供達の集まる場所としているからだ。 フーケの向かいに座っているのはエルザだった。 同じようにワインに満ちた木杯を手に、剣呑な表情でちびちびと飲んでいる。 視線の先には倒れ付したホル・ホースの姿があった。 「あれこれと世話を焼いてくれる使用人も多かったから、居心地は良かったけどね。その分制約も多かったし、性に合わなかったのよ。それに何より、変に活躍すると、このろくでなしがすぐ他の女に走るんだから!このっ!このっ!」 小さな足で倒れたホル・ホースの頭を何度も踏みつける。それと同時に、フーケも足を伸ばして頭頂部を蹴り飛ばしていた。 「ま、マチルダ姉さんもエルザちゃんも、そこまでしなくても……」 同じテーブルを囲んで果実を絞ったジュースを飲んでいたティファニアが、恐る恐る止めに入る。 すぐに鋭く殺気の籠もった視線が返って来た。 「いいや!こいつはどうせ反省しないんだ!こういうときに痛い目に合わせないと、また同じことを繰り返すよ!」 「そうよ!ちょっと大きいからって、いきなり女の子の胸を鷲掴みにするなんて!頭がおかしいとしか思えないわ!そういうことする人じゃないと思ってたのに!!」 そう言って、さらに蹴る力を強めていく。 ホル・ホースが床に倒れ、非道な扱いを受けているのには訳があった。 ティファニアの胸、である。 大きいのだ。それも、普通の大きさではない。細い体に何故こんなものが乗っているのかと思うくらい大きい。エルザの頭くらいはある。いや、下手をすれば、もっとある。 長い女断ちの期間で溜まっているものを我慢を続けているホル・ホースは、その大きな夢と希望の果実を見るや否や、自然な動作で鷲掴みにしたのだ。 捏ね繰り回すように揉みしだいた時間、実に五秒。 何をされているのか分からず呆然としていたティファニアが悲鳴を上げたのと、突然の事態に動きが止まっていたエルザとフーケが動き出したのは、ほぼ同時だった。 両頬を挟むように繰り出された拳を頬にめり込ませ、しかし、それでも満足そうな笑みを浮かべたままホル・ホースは気絶したのである。 「馬鹿よ!大馬鹿よ!こんな脂肪の塊に誘われちゃってさ!こんな……こんなの……ただの脂肪じゃない!目の前でこれ見よがしに揺らしてんじゃないわよ!!」 「そんなつもりは……あうぅ」 ホル・ホースとほぼ同じように両手でティファニアの胸を鷲掴みにしたエルザが、不満そうな顔で巨大な母性の象徴とも言われるものを乱暴に捏ねた。捏ね繰り回した。 「大きければいいとでも思ってんの!?こんな、張りがあって、形も良くて、色白で、吸い付くような肌で、感度も良くて、反応も初々しくて……舐めんじゃないわよ!!」 先端の部分をギュッと摘んで力を入れる。ティファニアの頬が赤くなり、声にならない悲鳴を漏らした。 「こんなのでお兄ちゃんを誘惑するなんて……馬鹿にしてるわけ!?わたしのこの体を見て嘲笑ってるんでしょ!?悪かったわね!ほぼ円柱で!ごめんなさいね!膨らみもなにもなくて!これ、ちょっとわたしにもわけなさブヘッ!?」 エルザの後頭部にフーケの鋭い拳が飛んだ。 「あんた、これで二回目じゃないかい!反省しないのはあんたも一緒か!?」 「……だって、三十年生きてるわたしがこの姿で、二十年も生きてないエルフのハーフがこれって、おかしくない?成長し過ぎよ」 倒れ付すホル・ホースの上に転がったエルザが、殴られた頭を抑えて頬を膨らませた。 ティファニアは母をエルフ、父を人間とした混血児だ。血が混じったことで寿命に変化が生まれたのか分からないが、成長は人間と同じようで、エルザのように寿命に見合った成長速度をしているわけではないらしい。 そのことに、エルザは不満たらたらだった。 「不公平よ。わたし、単純計算で人間の六分の一くらいの成長ペースよ?成長期に入ったからこれからどうなるか分からないけど、このままだとコレになるまで100年近くかかることになるじゃない」 再びティファニアの胸に手を置いて、おかしいわよ、と言うエルザに、フーケは知ったことかと木杯に残るワインを喉に流し込んだ。ついでにホル・ホースの頭を蹴り飛ばすのも忘れない。 空になった木杯をテーブルに置いて、視線を部屋の隅に向ける。そこには、一心不乱にナイフを磨いている地下水の姿があった。むさ苦しい様相にフーケの眉が寄る。 「せっかくの一時帰郷なのに、なんであんた達みたいな疫病神と係わり合いになっちまうかねえ。なにやってたか知らないけど、汚いし、臭いし、変なの増えてるし」 「悪かったわね。ホントはラ・ロシェールでちょっと休むつもりだったのよ。服の代えも買う予定だったけど、賞金稼ぎに追い回されてそんなことも出来なかったし。ああ、ヴェルサルテイル宮殿のお風呂が懐かしいわ」 両手を顔の横で組んで、エルザは記憶にある豪華絢爛な王族用の浴場を思い出した。 百人近く同時に入れそうな巨大な浴槽に香木や香草を浮かべ、専用に調合された石鹸を上等の絹に染みこませて使用人たちに洗ってもらうのだ。どう考えても騎士の身分が得られる待遇ではないが、大抵イザベラと一緒に入っていたので、ついでに洗ってもらっていたのである。なお、イザベラの許可は貰っていない。強引に入り込んでいたのだ。 そんな生活から離れたのは最近の事とはいえ、エルザの肌からはもう甘い香りは立ち込めないし、髪も手入れを怠っているので艶を無くしかけている。以前からの一張羅である白いドレスは所々解れ、汚れが染み付いていた。 そろそろ、しっかりと体を洗いたい気分だ。 そんなエルザを見て、ティファニアは手を叩いた。 「それなら、わたしたちのお風呂に入りませんか?貴族様が入るようなものほど立派じゃないけど、お湯に浸かるのはとっても気持ちいいですよ」 「ちょっと、ティファニア!?」 「いいじゃない、マチルダ姉さん。せっかく作ったんだから、使わなきゃ損よ」 止めるフーケに、ティファニアは笑顔で返して裏口から出て行ってしまう。 後姿を見送ったエルザはフーケに視線を送り、首を傾げた。 「ここ、お風呂があるの?サウナじゃなくて?」 ハルケギニアで平民用の風呂といえば、狭い部屋に熱した石を用意し、水をかけて高温の蒸気を作り出すことで汗を浮かばせ、最後にタオルで体を拭くサウナ形式のものが一般的だ。それ以外に身を清める方法と言えば、濡れたタオルで体を拭くか、水浴びくらいのものである。 しかし、ティファニアは湯船の存在があるようなことを言っている。つまり、貴族が使うようなお湯を用いた浴槽を用いた風呂があるということだ。 フーケは少し赤く染まった顔で頬をかくと、テーブルのワインの瓶を木杯に傾けた。 「ああ、そうだよ。造ったのはつい先日さ。学院で暫く働くとなると、定期的に休みも取れるしね。長期休暇でここに戻ってきたときに、あったらいいな、と思って造ったのさ」 トリステイン魔法学院にも風呂はある。使用人たちにはサウナが用意されているが、学院に通う貴族の子弟用に大浴場が地下に整備されているのだ。使う人数が多いため、その規模は王族のものと遜色ない。 フーケも利用した経験があるのだろう。何度か使っている内に癖になって、故郷ともいえるこの場所に作っておきたくなったのかもしれない。幸いにして、土木建築に秀でた土系統のメイジであることも手伝って、実行に移してしまったのだ。 「石鹸は?体を洗うものが無いと、せっかくのお風呂も魅力半減よ?」 「心配要らないよ。学院のをちょろまかしてきた。向こうも数を使うからね、幾つか無くなっても気が付きゃしないさ」 フーケの言葉にエルザが笑みを深めた。 一度知ってしまった贅沢は中々止められない。ガリアを出てからというもの、水浴びやサウナで体を洗うのがちょっと苦痛に思っていたところだ。 久し振りのお湯を使った風呂にエルザの胸が躍る。 気を良くして部屋の中をチョロチョロと歩き回っているうちに、ティファニアが戻ってきて困ったような表情を浮かべた。 「ごめんなさい。夕方に子供達を入れたからお湯が汚れちゃってて、沸かし直すと時間がかかりそうなんだけど、いいかしら?」 湯の張替え、なんて贅沢なことをするのは珍しいことだ。水は貴重だし、近くに水源があったとしても風呂釜を満たすほどの水量を運ぶのは大変のはずだ。 エルザたちを客人として迎えている証明なのだろうが、そこまで気を使ってもらうつもりはエルザにはなかった。 「水はまだ抜いてないわよね?なら、そのまま入っちゃうわ。手間をかけさせるつもりは無いし、体を洗えるだけでも御の字よ」 「でも、お誘いしたのはわたしなのに……」 しゅんと縮こまるティファニアを見て、エルザは小さく溜息を漏らした。 今時珍しいくらい純真で素直な良い子だ。自分のような存在が傍にいて良いのかと思うくらいに。 だが、これでは将来苦労することになるだろう。この小さな村の中に閉じこもっている間は良いだろうが、外に出ると純真さが破滅を誘うことになる。 すっと視線をフーケに向けると、似たような思いを抱いたことがあるのか、すぐにエルザの視線の意味に気付いて肩を竦めた。 矯正しようとしたのかは分からないが、ティファニアの性格はそう簡単に変わるものでもないらしい。根っこの部分から良い子ちゃんなのだろう。 そんなティファニアを守るためにフーケが居るのだと思えば、なんとなく納得もできた。 「なら、アタシも一緒に入るよ。多少の汚れは魔法で何とかなるからね。ティファニアも今日は入ってないだろう?なら、一緒に入っちまいな」 「でも、そうすると火の番が……」 電子制御されたハルケギニアにはボイラーなんてものは無い。当然、釜に入れられる湯は人力で沸かすのだ。 ティファニアは自分がその役目に就こうとしていたらしい。 そんな懸念に、フーケは部屋の隅にいる人物に目を向けることで解消させた。 「地下水、だったっけ。インテリジェンス・ナイフのアンタなら、変な気は起こさないだろう?火の番を任されてくれないかい」 「……ん、了解したぜ」 ちょうど本体の刀身を磨くのも終わったらしい。ゆっくりと立ち上がると、鏡のように光りを反射する本体の姿に見入って、ほう、と溜息をついていた。 この様子なら女の体になんて興味はないだろう。 立ち上がって自室と思われる部屋から下着の代えを用意したフーケが、ティファニアにも同じように着替えを用意させた。エルザには孤児院の子供のために用意してある予備の服を引っ張り出してきた。 安物の生地だがなんとなく悪くない気がして、エルザは差し出された着替えを素直に受け取る。 「そういえば、ここのお風呂って三人も入れるの?」 エルザの疑問をフーケは鼻で笑った。 「ここをどこだと思ってんだい。孤児院だよ。ガキの面倒を見るのに一人ずつ相手にしてたら日が暮れちまう。大人が五人は入れるように造ったから安心しな」 「ふーん」 気の無い返事を返したエルザだったが、表情を見れば浮かれているのが良く分かる。 話だけをすると相応の年齢を感じさせるが、表情や行動を見ていると子供が背伸びをしているようにしか見えない。 そんなことに気が付いて、フーケは自然と笑みを浮かべた。 それぞれに着替えを手にして、フーケたちが家から出て行く。 風呂場は裏手にあるらしく、着替えはそこで出来るようだった。 ティファニアの胸を直接見てやると意気込むエルザに、困った様子を見せるティファニア、暴走しかけるエルザを止めるフーケとその後ろで黙々と歩く地下水。 どことなく、仲の良い家族を思わせる光景だった。 だが、彼女達は忘れていた。 今ここで、ケダモノが一匹聞き耳を立てていたことを。
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夏祭り(むずかしい) 詳細・攻略 AC2で初出。後にAC3以降に収録されている息の長い曲。家庭用には初代、五代目、ぽ〜たぶる、DS1、Wiiに収録されている。 AC9の時点で8作連続収録となったため、ゴーゴー・キッチンの7作連続収録を上回って単独2位となった。(単独1位はアンパンマンのマーチ) 初出時は★×6だったが、AC3で★×5に降格し、AC10とDS1で★×6に戻った。389コンボ。BPMは141.18 縁がすごく少なく、約6.94%(27/389)しかない。 当初は、連打の所が全て黄色連打だったが、AC3から24小節目と26小節目の黄色連打が風船連打になった。 むずかしいドンダーに人気の曲である。 おにと譜面が似ているため、そのままおにに挑戦できる曲の一つである。むずかしいとおにの架け橋を渡る時にこの曲は便利である。AC3まではこの譜面の19小節目以降がドンだフルコースの達人譜面に使われた。 2人プレイだと、2Pのみゴーゴータイム以外の1番と2番のところの譜面が全て入れ代わる。 おにと同じく、★×6の標準曲とされる。 配点はAC2・・・初項 680点,等差 150点 ぽ〜たぶる・・・初項 570点,等差 130点 AC10以降,Wii・・・初項 570点,等差 150点 連打秒数目安・・・全0.638秒×7本 計4.466秒 ちなみに、14小節まで全難易度同じ譜面である。 細かい所を除けば、AC2からずっとこの譜面のままである。 アーティストはWhiteberryで、JITTERIN JINNのカバー曲である。 ちなみにAC9では、最初にむずかしいコースを選ぶとこの曲が最初に出てくる。 曲IDは「??????」。 かんたん ふつう おに コメント 連打の入門曲 - 2012-08-25 10 19 27 夏祭り - 2012-10-19 18 33 03 譜面
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縦連打 【たてれんだ】 縦連打 縦連打のバリエーション 関連用語 ポップンミュージックの譜面の要素。 短い間隔で1つのボタンを連続で叩く譜面のこと。必然的に体力を消費しやすい形の譜面であり、一度リズムが崩れると連鎖的に崩れる場合が高い。 また、押し方や押し加減によってはボタンへの負担も高いので、最近ではこのタイプの譜面を苦手とする人が多い傾向がある。 素早い片手連打をするためには無駄な力を抜くことが肝心。 代表例にはヘビーメタル、エンカ、エンカRemix、チアガールH、オイパンクEXなどが挙げられる。 縦連打のバリエーション 点滴 PS版ポップンミュージックの公式ガイドで使われていた用語。赤ポップ君のみが続けて降ってくる配置を指す。 階段が入っている曲にスーパーランダムを掛けると変則的な縦連打が入り、極端に難易度が難しくなることが多い。 関連用語 譜面 同時押し 階段 交互連打 ラスト殺し 三角押し 無理押し その他関連一覧
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読み スーヤオチューリェンター 種別 試合進行に関するルール 正式名称 別名 解説 全員の最初の打牌が、すべて幺九牌で構成されている場合に流局となる。 たとえば東家九→南家発→西家西→北家(1)の順で切られると流局。 北家第1打までにポン・チー・大明槓・ロン・天和・地和が入ると無効。 北家第1打までに九種九牌の倒牌があった場合は九種九牌を優先して流局。 北家第1打までに十三不搭があった場合は、十三不搭の扱いに従う。 成分分析 四幺九連打の59%はやましさで出来ています。四幺九連打の16%は大人の都合で出来ています。四幺九連打の16%は鉛で出来ています。四幺九連打の5%は心の壁で出来ています。四幺九連打の3%は株で出来ています。四幺九連打の1%は真空で出来ています。 採用状況 参照 四風連打 三元四連打