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1 神武(じんむ)天皇 2 綏靖(すいぜい)天皇 3 安寧(あんねい)天皇 4 懿徳(いとく)天皇 5 孝昭(こうしょう)天皇 6 孝安(こうあん)天皇 7 孝靈(こうれい)天皇 8 孝元(こうげん)天皇 9 開化(かいか)天皇 10 崇神(すじん)天皇 11 垂仁(すいにん)天皇 12 景行(けいこう)天皇 13 成務(せいむ)天皇 14 仲哀(ちゅうあい)天皇 15 應神(おうじん)天皇 16 仁徳(にんとく)天皇 17 履中(りちゅう)天皇 18 反正(はんぜい)天皇 19 允恭(いんぎょう)天皇 20 安康(あんこう)天皇 21 雄略(ゆうりゃく)天皇 22 清寧(せいねい)天皇 23 顯宗(けんぞう)天皇 24 仁賢(にんけん)天皇 25 武烈(ぶれつ)天皇 26 繼體(けいたい)天皇 27 安閑(あんかん)天皇 28 宣化(せんか)天皇 29 欽明(きんめい)天皇 30 敏達(びだつ)天皇 31 用明(ようめい)天皇 32 崇峻(すしゅん)天皇 33 推古(すいこ)天皇 34 舒明(じょめい)天皇 35 皇極(こうぎょく)天皇 36 孝徳(こうとく)天皇 37 齊明(さいめい)天皇 38 天智(てんじ)天皇 39 弘文(こうぶん)天皇 40 天武(てんむ)天皇 41 持統(じとう)天皇 42 文武(もんむ)天皇 43 元明(げんめい)天皇 44 元正(げんしょう)天皇 45 聖武(しょうむ)天皇 46 孝謙(こうけん)天皇 47 淳仁(じゅんにん)天皇 48 稱徳(しょうとく)天皇 49 光仁(こうにん)天皇 50 桓武(かんむ)天皇 51 平城(へいぜい)天皇 52 嵯峨(さが)天皇 53 淳和(じゅんな)天皇 54 仁明(にんみょう)天皇 55 文徳(もんとく)天皇 56 清和(せいわ)天皇 57 陽成(ようぜい)天皇 58 光孝(こうこう)天皇 59 宇多(うだ)天皇 60 醍醐(だいご)天皇 61 朱雀(すざく)天皇 62 村上(むらかみ)天皇 63 冷泉(れいぜい)天皇 64 圓融(えんゆう)天皇 65 花山(かざん)天皇 66 一條(いちじょう)天皇 67 三條(さんじょう)天皇 68 後一條(ごいちじょう)天皇 69 後朱雀(ごすざく)天皇 70 後冷泉(ごれいぜい)天皇 71 後三條(ごさんじょう)天皇 72 白河(しらかわ)天皇 73 堀河(ほりかわ)天皇 74 鳥羽(とば)天皇 75 崇徳(すとく)天皇 76 近衞(このえ)天皇 77 後白河(ごしらかわ)天皇 78 二條(にじょう)天皇 79 六條(ろくじょう)天皇 80 高倉(たかくら)天皇 81 安徳(あんとく)天皇 82 後鳥羽(ごとば)天皇 83 土御門(つちみかど)天皇 84 順徳(じゅんとく)天皇 85 仲恭(ちゅうきょう)天皇 86 後堀河(ごほりかわ)天皇 87 四條(しじょう)天皇 88 後嵯峨(ごさが)天皇 89 後深草(ごふかくさ)天皇 90 龜山(かめやま)天皇 91 後宇多(ごうだ)天皇 92 伏見(ふしみ)天皇 93 後伏見(ごふしみ)天皇 94 後二條(ごにじょう)天皇 95 花園(はなぞの)天皇 96 後醍醐(ごだいご)天皇 97 後村上(ごむらかみ)天皇 98 長慶(ちょうけい)天皇 99 後龜山(ごかめやま)天皇 100 後小松(ごこまつ)天皇 101 稱光(しょうこう)天皇 102 後花園(ごはなぞの)天皇 103 後土御門(ごつちみかど)天皇 104 後柏原(ごかしわばら)天皇 105 後奈良(ごなら)天皇 106 正親町(おおぎまち)天皇 107 後陽成(ごようぜい)天皇 108 後水尾(ごみずのお)天皇 109 明正(めいしょう)天皇 110 後光明(ごこうみょう)天皇 111 後西(ごさい)天皇 112 靈元(れいげん)天皇 113 東山(ひがしやま)天皇 114 中御門(なかみかど)天皇 115 櫻町(さくらまち)天皇 116 桃園(ももぞの)天皇 117 後櫻町(ごさくらまち)天皇 118 後桃園(ごももぞの)天皇 119 光格(こうかく)天皇 120 仁孝(にんこう)天皇 121 孝明(こうめい)天皇 122 明治(めいじ)天皇 123 大正(たいしょう)天皇 124 昭和(しょうわ)天皇 125 今上天皇
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校注国歌体系崇徳院御製の解題 年号の後ろの()内にある四桁の漢数字は皇紀 文中二か所の引用は底本では前後の行をあけずに一字下げ 解題 崇德院御製 敷島の大和歌は、人の心を種として神代から起り、金甌無缺の我が歷史と俱に榮えて、皇室と關係の極めて深いものとなつて來た。後には「これのみぞ人の國より傳はらで神代をうけし敷島の道」とまで、尊嚴なものに言ひなされて居る。されば皇室は常に歌道の先驅となり、又中心とならせられた觀がある。故に、往古、記錄不備の爲に御製を傳へなかつた遺憾な時代もあるが、御歷代の天皇は何れも皆和歌に堪能におはしまさぬはなかつた。今日存する御集乃至撰集、記錄等に見る御製は、言はずしてそれを物語つて居る。かくて當時は勿論、後世からも等しく歌聖と仰ぎ奉る方は決して少なくない。就中、崇德、後鳥羽、土御門、順德、後醍醐帝の如きは、一天萬乘の御身を以て、播遷蒙塵の厄に逢ひ給ひて、爲に自ら其の御製にも感慨淋漓として人の心肝に迫るものが多い。 崇德天皇は鳥羽帝の長皇子、御諱は顯仁と申し奉る。元永二年(一七七八)五月二十八日御誕生、御母は待賢門院である。保安四年(一七八三)正月二十八日立つて皇太子となり、同日たゞちに御卽位になつた。 天皇は聰明に亙わせられ、殊に和歌をお好みになつた。未だいと幼くおはしました比既に、 こゝをこそ雲の上とは思ひつれ高くも月の澄みのぼるかな の御製があつた。朝夕は御側に侍ふ人々に隱し題、卽ち物の名を詠みこむ歌を詠ましめ、時には鋺《かなまり》を擊つて其の響の中に詠めと仰せられる樣な事もあつた。又は題を出して目の前ですぐにお詠ませになる事もあつた。大藏卿行宗が、水草隔舟と言ふ事を、 なには江のしげき葦閒を漕ぐ舟の棹の音にぞ行くかたを知る と詠んだのもその一例である。和歌の會を常に好んでお開きになつた。然し歌合はなさらなかつたと言ふ事である。 御在位の閒は、古の跡を起し、絶えた事を續がんの御志は深くおはしましたが、尋常の瑣事すらも心の儘に振舞ひ給ふ事を得なかつた。嘗て和歌の御相手として、朝夕御側去らず侍ふ大藏卿藤原行宗を三位にしようと思召して、德大寺實定につけて、鳥羽院へ次の一首を奉らせ給うた事がある。 我が宿に一本立てる翁草あはれいかゞと思はざるべき 院政時代には法皇の勢力が絶對であつたから止むを得ない。 保延五年(一七九九)皇弟體仁親王が皇太子にお立ちになつた。美福門院の所生で、未だ生後三ヶ月に滿たないので、襁褓の中におはしました。ついで永治元年(一八〇一)十二月、本よりの御意志ではなかつたが、ひとへに法皇の御計らひによつて急に皇太子に御讓位になつた。その皇太子が近衞天皇である。天皇は久壽二年(一八一五)七月未だ御世嗣もなく、寶算僅かに十七歳を以て崩御になつた。此に於て、崇德上皇は勿論、輿論も亦、上皇の御子重仁親王こそやがて位を踐み給ふべきものと信じて居た。 然るに美福門院は、近衞天皇の御早世を上皇の御呪詛と信じ、法皇に説いて重仁親王の御卽位を妨害した。 時鳥夜半に鳴くこそあはれなれ闇に惑うふはなれ獨りかは 蟲のごと聲立てぬべき世の中に思ひ咽びて過ぐる頃かな などは常時、御憤慨の御衷情を御詠みになつたものであらう。關白藤原忠通の言も亦甚だ上皇に不利であつた。邪曲は公を害し方正は容れられない。 我が心誰にか言はむ伊勢の蜑の釣のうけ引く人し無ければ 憂愁幽思、遂にこの詠があつたものと拜察する。時は非である、遂に上皇の同母弟雅仁親王が高松殿に御踐祚あつて後白河天皇とならせられた。上皇の悲憤、果たして如何であらう。 保元元年(一八一六)七月、法皇の昇遐に遭うて、上皇は倉皇鳥羽院に馳せ、急いで門に入らうとなされた。其の時藤原惟方は門に在つて、遺詔と稱して拒んで上皇を入れ奉らない。上皇は怒つて還り、藤原賴長に仰せられた。「我菲德と雖も先帝の嫡子として萬乘の位を忝くし、今、上皇の尊に居る。皇統の係る所は重仁にあらずして誰ぞ。先帝はこれを省み給はず。文に匪ず武に匪ざるの小子を立て給ひぬ。父子憂を抱いて徒に歳月を經、今先帝は崩御し給ふ。大事を擧ぐるに何の憚りかあらん。」と。賴長はこれに贊して遂に保元の亂となつた。 しかし上皇の軍は悉く不利であつた。上皇は如意獄に潛匿し、夜に入つて平家弘、其の子光弘に扶けられ、知足院の僧坊に入つて剃髮し給ふに至つた。 思ひきや身を浮雲となしはてて嵐の風にまかすべしとは 憂き事はまどろむ程は忘られてさむれば夢の心地こそすれ は其の時のものである。それから仁和寺に入らせられた。仁和寺の覺醒法親王は上皇の御弟である。乃ち法親王は狀を以て御白河帝に奏せられたが、上皇は遂に讃岐に遷され奉る事となつてしまつた。 都には今宵許りぞ住の江のきし道おりぬいかで罪見し 既に剃髮までしたのにまだ罪は消えずにある事と歎かせ給うたものである。やがて源重成に警衞せられ、七月二十三日京を發して八月十日讃岐の松山に御著きになつた。 こゝも亦あらぬ雲居となりにけり空行く月の影にまかせて は、當時の御詠。御所は松山の近く直島に在つたが、後に志度の鼓が岡に移された。都に還り給ふ一縷の御望みもない。只管後世菩提の爲にと三年閒に五部の大乘經を書寫し給ひその奧ごとに、 濱千鳥跡は都に通へども身は松山にねをのみぞ泣く と記し、仁和寺の覺醒法親王を介して鳥羽帝の御陵に納めたいと御奏請になつた。法親王および關白忠通は御白河帝に奏請したけれども、許し給はぬのみか退け還された。 上皇は痛くお憤りになつて、「先非を悔い惡心懺悔の爲、此の經を書寫し奉るに、それをだに都に置かれざるは今生の怨のみにあらず、後生までの敵なり。」と宣ひ、下を噛み切り、其の血を以て軸每に、「謹みて五部の大乘經を三惡道に廻向す。ねがはくは大魔王となつて天下を惱亂せん。」と御誓文をお記しになつた。それからは髮も剃らず、爪も切らず、煤けた柹の衣を著、長頭巾をつけて、憔悴忿悶の中に長寬二年(一八二四)八月二十六日果敢なく配所に崩じ給うた。御齡四十六。白峯に荼毘に附し奉つた。世に讃岐院と申して居る。後、治承元年(一八三七)七月詔して崇德院と改め稱し奉る事になつた。 其の後、災變や逆亂が荐に起る。壽永三年(一八四四)四月十五日、御白河法皇は竊かに思ふ所あつて、保元の古戰場なる山城の愛宕郡粟田鄕に神殿を造り、崇德院と稱して尊崇なさつた。建久三年(一八五二)十一月粟田宮と改稱し、八月二十六日を祭日とした事もあつたが、後世は廢絶してしまつた。西行の撰集抄卷一は白峯の有樣を次の如く記して居る。 白峯と言ふ處に尋ね侍りしに、松の一村繁れるほとりに釘貫しまはしたり。是れなん御墓にやと今更掻きくらされて物も覺えず。……貝鐘の聲もせず。法華三昧勤むる僧一人もなき處に、只峯の松風のみはげしきのみにて、鳥だにも翔らぬ有樣を見奉るに、そゞろに淚を落し侍りき。 現存する上皇の御詠としては、撰集及び今鏡、保元物語等に散見するもの凡そ六十首の外、久安百首中の御製百首がある。本館はその兩者を合はせて崇德天皇御製とした。 久安百首は、右衞門督公能、參議教長、左京大夫顯輔、丹後守明顯廣(後に俊成と改めた)、その他待賢門院の女房黨合はせて十三人と共に、お詠みになつた百首である。題は近衞帝の康治年中(千八百二-一八〇三)に賜ひ、各詠進し畢つたのが久安六年(一八一〇)であつた。故に久安百首と稱して居る。更に仁平三年頃(一八一三)上皇の仰せを報じ、俊成が部類を整へて一旦奏覽に入れたけれども、隆季朝臣の歌をも入れる樣にと仰せられてお返しになつた。其の閒に保元の亂があつて、遂に再び奏覽に入れ奉らなかつたものである。 因みに言ふ。和田英松博士の皇室御撰解題、崇德天皇の條に次の記載がある。 住吉の社に奉らせ給へる御百首ありて、風雅和歌集春部に二首載せ、また今撰集に崇德院御百首として擧げたるものの中、春一首、秋一首、戀一首は、この久安百首にも見えざるもののみなれば、此の外にも百首の御製ありしものと見えたり。 これは全然誤りである。今、蛇足に失する憾みはあるが誤りを明らかにして置かう。 風雅和歌集春上には次の如く記してある。 住吉社に奉りける百首歌の中に若菜を 皇太后宮大夫俊成 いざや子等若菜摘みてむ根芹生ふる淺澤小野は里遠くとも おなじ心を 崇德院御製 春來れば雪解《ゆきげ》の澤に袖垂れてまだうら若き若菜をぞ摘む 右の「おなじ心を」の意は「若菜を」だけの意味で、「住吉社云々」には聊かも關係がない。それは風雅集中の「同じ心を」の如き他題に就いて考究すれば明らかである例せば秋上に、 堀川院百首歌に、鹿を 基俊 風寒みはだれ霜降る秋の夜は山下とよみ鹿ぞ鳴くなる おなじ心を 大納言成道 夜もすがら妻とふ鹿を聞くからに我さへあやないこそ寐られね この「おなじ心を」は「鹿を」の意味である。成道のは決して堀河院百首のものではない。かかる書き樣は風雅集中に少なくないのである。卽ち皇室御撰解題は誤つて居る。崇德上皇に住吉百首などはない。 なほ春下に「花の御歌の中に、崇德院御歌」として一首見えて居るが、是は久安百首以外の時のものであらう。 又、今撰集春に「百首歌よませたまひけるに、讃岐院」とあるは只一首で、久安百首に見えて居る。秋に「百首歌よませ給ひける中に鷹を、讃岐院」とあるは同じく只一首で、久安百首の秋に見えて居る。戀に「百首歌よませ給ひける、讃岐院」は「武藏鐙」と「いかで/\」の二首で共に久安百首に見えている。故に皇室御撰解題は誤つて居るであらうと思ふ。 次に院政時代の世相及び崇德上皇の御歌を觀察しよう。 院政の兆は既に後三條帝の時に顯はれて居た。後三條帝は嚴明剛毅の御氣質を以て權門、外戚の權をお抑へになつたが、崩御は餘りに早くて院政の御志を遂げ給はなかつた。次の帝、白河帝は三條帝の長皇子、剛毅果敢の點は父帝に似させ給うたが聊か感情的におはします點もあつた。 御在世中には法勝寺、圓勝寺、最勝寺、尊勝寺等を建て、又佛畫、佛像、大塔小塔、數を盡して供養し給うた。從つて僧兵の驕暴も甚しく、「鴨川の水、雙六の賽、山法師」を意の如くならぬ者として、北面の武士をお警護にお任じになつた。貴族階級の閒へ武士階級が擡頭した事は、やがて社會の重心が移動する機會を促進した。行き詰つた藤原氏は自ら破綻への道を取つて進む事になつた。 信仰の方面を眺めても、淨土欣求の意識はあるが、現世の安穩を祈る意志も強く働いて居る。其處に法華の信仰と彌陀淨土の信仰がある。この兩者は一見可なりの距離を有して居る樣に見えるが、當代の人々は殆どそれを感じなかつた。窮極は彌陀淨土の往生を願ふとしても、觀音、藥師、彌勒に對する信仰を振り捨てない。さうして現世には出來るだけ功德を積むものとして法華經を受持し書寫したのである。換言すれば、信仰に對しては何等知的な批判を下して居なかつた。これらの信仰は又和歌の上にも反映して居る。後拾遺集に釋教の部が設けられたのも時代の要求であらう。法華二十八品に對する和歌の多いのもそれである。 又堀河帝の頃は、政事は悉く院から出て、朝廷には閑日月が多かつた。從つて太郞百首、次郞百首を始め、艷書合、雙紙合、前栽合、花合、菖蒲合、草合、石合等の如き風流韻事が非常に多かつた。殊に帝は笙及び橫笛の妙手におはしまし、就中橫笛は、其の技ほとんど神に迫るものがあつたといふ。神樂の曲の今に傳はるものには、帝の御説に負ふところ少なくないと傳へられて居る。 音樂も亦今樣朗詠と提携し、和歌、佛教等と融合して和讃の類の著しい發達を促している。 一般に社會は華奢に流れて頽廢的傾向を見逃す事が出來なかつた。烏帽子に額をつけ、衣紋に稜ある強裝束は鳥羽法皇の御制定である。法皇は、容儀を重んじ給ふの叡慮からお始めになつたものであらうが、容儀を重んずる事は華麗と混同し易い。遂に一般の風が華奢に赴いてしまつたのである。保安五年(一七八四)閏二月、白河の花御覽の際の御幸の樣の美々しさは、今鏡の「白河の花の宴」[#底本「ヲ脱ス]に詳しく記して居る。 此の頃の敕撰集として、金葉、詞花二集の出た事、及びそれ/″\に對する世評、論議等は既に各の條下に述べた。一般に歌界には、頽廢的傾向を帶びた時世の常として、懷古的の思想が一部に動いて居た。それがやがて古典運動となり、萬葉集の硏究を誘發して居る。同時に又行き詰つた局面を轉廻しようとする溌溂たる思想も兆して居た。卽ち歌界に於ては古典主義と浪漫主義の運動となつて現はれて居る。藤原基俊などが前者であるならば、源俊賴の如きは後者の何れも巨擘でなければならぬ。當時はまだ兩主義の極端な人もあつたが、兩者を兼ねた歌人が多かつた。方に古今集より新古今集に至る過渡時代たる事を明瞭に示して居る。 然らば崇德上皇の御歌は如何であらうか。均しく時代思想の反映を見逃すわけには行かない。卽ち先づ法華經の歌が少なくない。 數ふれば十市の里に衰へて五十路餘りの年を經にける は信解品中の、「久しく他國に住して或は十、二十より五十に至る。」の心である。 醉の閒に情かけたる白玉を知らではかなく惑ふべしやは は五百弟子品の、「人あり、親友の家に至つて酒に醉うて臥せり。此の時に親友……無價の寶珠を以てその衣の裏に繫け之れを與へて去りぬ。其の人醉ひ臥してすべて覺知せず。……衣食の爲の故に勤力求索する事甚だ大いに艱難なり。」の心である。 此の外、客觀的敍景に屬するものは殆ど無い。敍景はあつても其處には主觀が色濃くにじみ出て居る。從つて歌の中に理屈が交つて來る。 春過ぎば岸の山吹殘らじを賴むかげとて蛙鳴くなり これが又、やがて技巧の聰明さとなつて働いて來る。崇德上皇の御歌にはその類のものが少なくない。 嵐吹く岸の柳のいなむしろおりしく波にまかせてぞ見る ことわりや嵐の山に咲く花は心長閑に匀はざるらむ くらま山の木の下かげの岩つゝじ只これのみや光なるらむ 特徵はこの點に存在する。こゝにはまだ俊賴一派の新派の風潮を見ることは少ないが、洗練せられた古典派である事を認められる。しかし客觀的敍景へ轉換して行く物も見えて居るのは、時代の大勢に影響せられた結果であらう。 飽かず見る竹のうら葉の白雪に尾羽打ち振るなすだく村鳥 入日さす豐旗雲にわきかねの高閒の山の嶺のもみぢ葉 これらの歌から更に、 雁がねのかき連ねたる玉章をたえ/″\に消つ今朝の朝霧 玉よする浦わの風に空はれて光をかはす秋の夜の月 の如き歌となつて居る。この種のものが名詞止になつて居る點も注意すべきであるが、この種のものの數は多くない。 格調の點から見れば殆ど第五句が終止となつていて、三句切れと、まれに二句切れの古調がある。名詞止も多少見えて來た。これらは浪漫主義一派卽ち新派の歌の一特色であつた。 この外に上皇は萬葉集をお讀みになつたらしく察知せらる。 都出でていくかになりぬ東路の野原篠原露もしみゝに 入日さす豐旗雲にわきかねつ高閒の山の嶺のもみぢ葉 の、「しみゝ」や「豐旗雲」乃至は「荻の葉向けの片より」「白すげの眞野の萩原」などの語彙は萬葉集から將來し給うたものの樣に思はれる。 要するに洗練せられた技巧を以て、從來の所謂舊派の舊套を脱して新派へと步み寄りつゝ、溌溂たる御歌をお殘しになつたものと言へよう。
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底本は『群書類従』第二十四輯巻第四百四十二 1行目「贈從三位良賢卿」は下つき 返点と校異をはぶいた(「此官〔宮歟〕」の一か所はのこした) 「毘沙門天」の「毘」字は底本では「田」と「比」が橫にならぶ字 白峯寺緣起 贈從三位良賢卿 夫讃岐國白峯寺は。弘法智證兩大師の建立なり。弘法は先此山に登りて。峯には寶珠を埋み。阿伽井をほり行ひ給ふ。彼寶珠の地。瀧つぼとなれり。三方へ落る水增減なし。智證大師の歸朝のはじめ。金藏寺に止住して行業薰修をつまれしに。貞觀二年十月一日子刻に。當國北條の郡大椎の興に楂出現す。光明海上をてらし。異香國内に薰ず。國司恠給ひて。圓珍和尚に尋申さる。同三日。和尚十峯山に攀登て瑞光を見給ふに。彼山上に靈崛あり。瑞光かの崛に通ぜり。希有の思をなし給ふところに。老翁一人現じて云く。吾は此山擁護の靈神。爾は法輪弘通の聖者なり。此崛は七佛法輪を轉。慈尊入定の地也云々。卽山中を巡撿。東谿の水門は吉水の字形なり。艮の洞の苔徑は根香の字形なり。西峯の大石に白峯の字を書す。南窪に和尚休憩の處。白牛出現す。妙法の二字背の毛に備ふ。かの蹄跡千手觀音の像躰なり。その後海濱に趣き祈念したまふ處に。虛空に音ありて。補陀落山より流れ來たりとしめし。大師と明神とあひともに山中に引入て。十躰の本尊を造立し給ふ。四十九院を草創し給ふ。其内に千手像四躰まします。一尊をば當寺に安置す。今も千手院とて。靈驗無雙の道場。利生廣大の聖容にてましますなり。こゝに崇德院と申は。鳥羽院の長子。御はゝは待賢門院とぞ申まいらせし。保安四年正月廿八日に御位につき。一點風をさまり。四海浪しづかにして。山も萬歳の音をよび。河も一清の色をあらはす。御治世十八年になりしに。永治元年十二月七日。近衞院三歳にて御位にゆへなくかはり給ふ。これも鳥羽院第七の御子なれども。美福門院の御腹にて。御寵愛はなはだしかりし故也。御治世十四年にて。久壽二年七月廿三日に崩御なりしかば。御位は崇德院の御嫡子重仁親王にてわたらせ給ふべきに。鳥羽院第四の御子後白河院位につき給ふ。これも待賢門院の御腹なれば。崇德院とも同じ御腹にて。よそならぬ御ことなれば。美福門院の養たてまいらせ給へば。近衞院の御かはりに。女院の御口入にてなんと人々申あひければ。いよ/\御恨もふかくなりて。父子兄弟の御中もこゝろよからず。さるほどに鳥羽院保元元年七月二日。五十四にて崩御なりしかば。主上上皇の御中も日にそへてをだやかならず。近習の人々も面々にあらそふ事どもぞ多かりける。其比宇治の左大臣賴長公と申しは。知足院殿三男にて。和漢の才學。禮儀の軌則。昔も今もありがたく。攝籙の器量にてましましけるが。兄の法性寺殿の詩歌の秀逸。手跡の名譽わたらせ給ふをもつねにそしり申され。詩歌は閑居の翫也。王官の政要にあらず。手跡は遊戲の戲の興也。賢人の法行にあらず。必しも是に遑をついやすべからずと仰られ。内外に仁義をこととし。上下に善惡をたゞして。免すかたなかりしかば。時人惡左府とぞ申侍りし。新院の御方にては。諸事はからひ申さるゝ人にてぞましましける。爰に父鳥羽法皇崩御。わづかに十ヶ日をだにもすぎざるに。保元元年七月十一日卯刻に御合戰ありしかば。天神地神も御ゆるされやなかりけむ。新院官軍やぶれしかば。やがて知足院の僧坊にて御出家ありて。御戒の師仁和寺の寬遍法務の住坊に御寄宿あり。御製にいはく。 思ひきや身をうき雲になしはてゝ嵐の風に任すへしとは うき事のまとろむ程は忘られて覺れば夢の心地こそすれ 同廿三日。新院讃岐國へうつしたてまつるべきよし宣下せらる。御使には右少辨資長也。其夜すなはち仁和寺をいでさせ給ふ。美濃前司保茂が車をめさる。女房三人。同御車にまいらせらる。守護の武士には。重成鳥羽までまいりけり。季行幷武士三人。讃州まで御供申けり。八月三日。讃岐國松山津に御下着有。廳野大夫高遠が御堂にをきたてまつりて。三ヶ年を送り給ふ。其柱に御詠歌あり。 こゝもまたあらぬ雲井と成にけり空行月の影にまかせて この御製今にのこりてこれあり。其後國府甲知鄕。鼓嶽の御堂にうつしたてまつり。六年をへて。長寬二年八月廿六日に。御年四十六と申に崩御ならせまします。ことの仔細を京都へ注進の程。野澤井とて清水のあるに玉躰をひやし申。廿日あまり。都の御左右を待たてまつる。かの水藥水となりて。今に國中に汲もちひる事侍り。さて同九月十八日戌の時に。當寺の西北の石巖にて茶眦したてまつる。これも御遺詔の故なり。國府の御所を。近習者なりし遠江阿闍梨章實。當時に渡て。頓證寺を建立して。御菩提をとぶらひたてまつる。仁安元年神無月のころ。西行法師四國修行の時。彼廟院にまうでて。笈をば庭上の橘の木に寄掛て。法施たてまつりけるに。御廟震動して。御製にいはく。 松山やなみに流れてこし船のやがて空しく成にけるかな 西行淚をながして。御返事に。 よしや君昔の玉のゆかとてもかゝらん後は何にかはせん と申たりければ。御能受もやありけむ。たびたび鳴動したりけるとなむ。代々の聖主。世々の武將も。おそれあがめたてまつり給ふ。安元三年七月廿九日。讃岐院と申しを。改て崇德院とぞ追號申されける。其外域は社壇をつくりて彌崇敬し。或は庄園をよせて御菩提をとぶらふ。今の青海河内は治承に御寄進。北山本の新庄も文治に賴朝大將の寄附にて侍るなり。治承元曆の亂逆も彼の院の御怨念とぞきこえし。御在國九ヶ年の内に五部大乘經を一筆にあそばされて。都に上させ給ふとて。 濱千とりあとは都に通へとも身は松山に音のみそなく しかるを少納言入道信西。讃岐院の御經の功力にては。都をぞ咒咀せさせ給ふらむと申たりけるによりて。御經を返下させ給ひける。此時大きに嗔恚をおこさせ給ひて。我大魔王となりて。天下を我まゝにせんと御誓ありて。小指をくひきらせ給ひて。五部大乘經の箱に。龍宮城に納給へとあそばして。椎途の海に浮させ給ひたりければ。海上火にもえて見えけるに。童子出て舞をまひて納ける。そのとき讃岐院。さては我願成就しけるとて。御ぐしをもそらず。供御をもまいらずしてまし/\けるに。御笛の師參たれども。御姿の見ぐるしさに。御對面なかりければ。御笛師。 思ひきや木のまろ殿を尋きてあはて空しく歸るへしとは 御返事に。御指をくひきりたる血にて。歸すべしとはとあそばされて。もとの歌を返させ給ひける。まことに大魔王ともならせたまふやらむ。今も御廟所には。番の鵄とて。每日一羽祇候するなり。かの野澤の井の邊に社檀をかまへ天王の社と申侍り。正面門客人には。爲義。爲朝父子の影像をつくりたり。平家西海にただよひけるも彼怨念ならずや。されば壽永三年七月卅日。平大納言時忠卿已下。緇素十餘人。彼御廟に參りて。詩歌をたてまつりし序にいはく。昔紫宸殿本主也。有便于謐朝家之敵讎。今金方刹の新賓也。無妨于護日域乃社稷とぞ書たりける。凡御本地は十一面にてましますなり。其故は北面の一﨟にてありしが。入道して西行と申しが。八幡に七日參籠して、崇德院の靈威。大菩薩の冥慮。一躰にておはしますやらんと祈念するに。夢想に。若宮の御殿より御戸を排て。女房出て。我崇德院の本地よとしめし給ふ。此官〔宮歟〕の御本地十一面なれば。それよりぞかやうに申付たる。土御門院阿波國にて御違例ありしかば。湛空上人をめして善知識にをかれしに、寬喜三年十月三日夢に御持佛堂の前の一間に御車を寄たり。御簾を半あげて御肩より上は見えず。御束帶のさまなり。御車の中より仰られていはく。御とぶらひのために參たりと奏すべしと。湛空。誰人にておはしますやらむと思惟するところに。讃岐院と號するなりと。今度御壽命はたすかるべからず。但子孫をば守護すべきなり。と奏せよとて御車は出ると覺ければ。事の外に大なる車なり。供奉の人は。毘沙門天王なむとのごとくなる者一萬人もあるらんと覺えてける。此事申上たりければ。さては壽命は叶べからず。子孫擁護こそたのもしけれとて日比御所時の唐本の法華經一部。御廟へ送たてまつらる。後嵯峨院は土御門院御子にてまします。童形にて。成興寺の眞忠法印のもとへ入室給ひしが。御得度あるべきにてありしかど。或時は御冠の姿水にうつり。或時は御かみそりおるゝことなどありしかば。皆人不思議の思をなしたてまつりて。御得度はなかりしに。仁治三年正月九日。四條院にはかに崩御なりぬ。佐渡院の皇子御位につくべきよし。關東にて評定ありて。使には三浦介すでに立たるところに。靈神の御告もやありけむ。かさねて評定ありて。土御門院御子にさだまりぬ。使には秋田城介義景にて有けるが。立かへつて申けるは。先日の御使によりて。佐渡の院の宮御踐祚あらば。いかゞ仕らんと申たりければ。それをばすべらかしまいらせてつけ申べしと仰を承てまかり立けり。神妙にも申たりとぞ人々美談せられける。しかるに先日の使よりもさきに上洛して相違なく後嵯峨院位につき給ふ。是倂湛空上人が夢想の驗と憑しくぞ覺えし。されば建長四年十一月の比唐本の法華經一部をくりまいらせさせ給。翌年松山鄕を寄られ、御菩提のため。十二時不斷の法花をはじめをかれ。廿一口の供僧敕請として各廿一通の御手印の補佐を下さる。當寺の禪侶は。俗姓の高卑を論ぜず卿相に准ずべきよしの院宣をたまはる。是皆廟院を尊崇し給ふ故なり。又六年より法花會を行はる。法會の儀式。公家より定下さる。梵讃風にこたへ。香花雲にたなびく。嶺松のすがた。瀧水の聲自然なれば。廟神の納受うたがひなし。當寺の靈驗かきつくしがたきものをや。かゝるところに永德二年十月十九日戌剋に。天火下て當時回錄す。千手院本尊も消失し給ひぬ。一寺の周章。萬人の愁歎。祇園精舍の當初も思ひだされ。鶴林涅槃の半更の式にもにたり。貴賤肝をけし。男女魂をうしなふ。ここに衆徒中に信澄阿闍梨といふもの靈夢の事あり。俗來て告ていはく。我六十六ヶ國に六十六躰の本尊を安置すべき大願あり。白峯寺本尊をば早造立し申たり。渡し奉べしと示して夢覺ぬ。其後國中に白牛寺の本尊。當寺富家の來迎院の釋迦堂におはしませば。當寺の本尊になり給ふべしと風聞する程に。誰人の申いだしたる事やらむ。心もとなくて。來迎院へ使をつかはしてたづぬるところに更に存知なきうへ。私にとかく計申べきにあらざるよし返答ありしかば。中々是非に及ばざりしに。四國太守細川武藏守入道常久。折節在國の事なりしかば。此事きゝ給ひて。我も私にはからふべきことならずなどとて年月をへけるに。武州夢想の告ありとて。大きに驚て。同四年五月廿六日に當寺へ渡したてまつらる。此本尊は智證大師の御作。御衣木も元本尊と同じ御事なれば。冥慮のいたす故やらむと。たとくもたのもしくこそ覺えけれ。されば彼本尊渡し奉る日は。天地人の三統べ白峯に動。日月星の三光紫雲に耀いて。人々の面も金色に變じて見ゆると申あひ侍し。末代ながら希代の瑞相どもにてあいけむ。 當寺事。代々舊記雖有之。未載緣起之間。今度再興之以記錄等奉示。清少納言入道常宗草之。卽侍從宰相行俊卿清書之。爲後證注之。 于時應永十三年孟秋廿五日也。 右白峯寺緣起一卷以北直光藏本挍合畢
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{{日本の内閣記事|だい1じ このえ ないかく|34|近衛文麿|Template 和暦?|6月4日|Template 和暦?|1月5日|挙国一致内閣。貴族院・官僚が中心。|なし|なし|http //www.kantei.go.jp/jp/rekidai/kakuryo/34.html|貴族院議長}}Template 和暦?1月4日に総辞職し、次の平沼内閣発足まで、職務を執行した。 概要 第1次近衛内閣は、元老・西園寺公望の奏薦を受けて、公爵・貴族院議長の近衛文麿に大命降下され、組閣した内閣である。内閣発足の1ヶ月後に勃発した日中戦争(支那事変)については、当初、不拡大方針を閣議決定して、事態の早期収束を図った。しかし、軍部強硬派の圧力により戦争は拡大。和平交渉にも失敗して、翌1938年(昭和13年)1月には、「爾後国民政府を対手とせず」という、いわゆる「近衛声明」(第一次近衛声明)を発表した。また、同年4月には国家総動員法を制定して戦時体制を整えた。同年11月には「東亜新秩序建設」を戦争目的と規定する声明(東亜新秩序声明、第二次近衛声明)を発表し、同年12月には親日派の汪兆銘の重慶脱出を受けて「近衛三原則」(善隣友好、共同防共、経済提携)を日中和平の基本方針として呼びかける声明(第三次近衛声明)を発表した。1939年(昭和14年)1月に、内閣総辞職。 閣僚 thumb|right|200px|近衛文麿首相。後方左は[[米内光政海相。]] 総理大臣 公爵近衛文麿(貴族院所属 火曜会) 1937年(昭和12年)6月4日 - 1939年(昭和14年)1月5日 外務大臣 広田弘毅(貴族院所属) 1937年(昭和12年)6月4日 - 1938年(昭和13年)5月26日 宇垣一成(予備役陸軍大将) 1938年(昭和13年)5月26日 - 1938年(昭和13年)9月30日 公爵近衛文麿(首相兼任・貴族院所属 火曜会) 1938年(昭和13年)9月30日 - 1938年(昭和13年)10月29日 有田八郎 1938年(昭和13年)10月29日 - 1939年(昭和14年)1月5日 内務大臣 馬場鍈一(貴族院所属 昭和研究会) 1937年(昭和12年)6月4日 - 同年12月14日 末次信正(予備役海軍大将) 1937年(昭和12年)12月4日 - 1939年(昭和14年)1月5日 大蔵大臣 賀屋興宣 1937年(昭和12年)6月4日 - 1938年(昭和13年)5月26日 池田成彬(民間 三井財閥総帥) 1938年(昭和13年)5月26日 - 1939年(昭和14年)1月5日 陸軍大臣 杉山元(軍人 陸軍大将)(林内閣から留任) 1937年(昭和12年)6月4日 - 1938年(昭和13年)6月3日 板垣征四郎(軍人 陸軍中将) 1938年(昭和13年)6月3日 - 1939年(昭和14年)1月5日 海軍大臣 米内光政(軍人 海軍大将)(林内閣から留任) 1937年(昭和12年)6月4日 - 1939年(昭和14年)1月5日 司法大臣 塩野季彦(官僚 司法省)(林内閣から留任) 1937年(昭和12年)6月4日 - 1939年(昭和14年)1月5日 文部大臣 安井英二(官僚 内務省) 1937年(昭和12年)6月4日 - 同年10月22日 侯爵木戸幸一(貴族院所属 火曜会) 1937年(昭和12年)10月22日 - 1938年(昭和13年)5月26日 男爵荒木貞夫(予備役陸軍大将) 1938年(昭和13年)5月26日 - 1939年(昭和14年)1月5日 農林大臣 伯爵有馬頼寧(貴族院所属 昭和研究会) 1937年(昭和12年)6月4日 - 1939年(昭和14年)1月5日 商工大臣 吉野信次 1937年(昭和12年)6月4日 - 1938年(昭和13年)5月26日 池田成彬(蔵相兼任・民間 三井財閥総帥) 1938年(昭和13年)5月26日 - 1939年(昭和14年)1月5日 逓信大臣 永井柳太郎(立憲民政党) 1937年(昭和12年)6月4日 - 1939年(昭和14年)1月5日 鉄道大臣 中島知久平(政友会) 1937年(昭和12年)6月4日 - 1939年(昭和14年)1月5日 拓務大臣 大谷尊由(貴族院所属 昭和研究会) 1937年(昭和12年)6月4日 - 1938年(昭和13年)6月25日 宇垣一成(外相兼任・予備役陸軍大将) 1938年(昭和13年)6月25日 - 1938年(昭和13年)9月30日 公爵近衛文麿(首相兼任・貴族院所属 火曜会) 1938年(昭和13年)9月30日 - 1938年(昭和13年)10月29日 八田嘉明(貴族院所属 昭和研究会) 1938年(昭和13年)10月29日 - 1939年(昭和14年)1月5日 厚生大臣(1938年(昭和13年)1月11日 厚生省新設) 男爵木戸幸一(文相兼任・貴族院所属 火曜会) 1938年(昭和13年)1月11日 - 1939年(昭和14年)1月5日 内閣書記官長 風見章(衆議院議員) 1937年(昭和12年)6月4日 - 1939年(昭和14年)1月5日 法制局長官 瀧正雄(衆議院議員) 1937年(昭和12年)6月4日 - 同年10月25日 船田中(衆議院議員) 1937年(昭和12年)10月25日 - 1939年(昭和14年)1月5日 政務次官 Template 節stub? 関連項目 東亜新秩序 東亜協同体論 外部リンク 首相官邸 - 第1次近衞内閣 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』_2008年11月17日 (月) 14 45。
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帝国国策遂行要領(ていこくこくさくすいこうようりょう) は、昭和16年(1941年)9月6日第3次近衛内閣時に御前会議において決定された国策。また、同11月5日東條英機内閣時に御前会議において再決定された国策(甲案乙案含む)もいう。 経緯 昭和16年(1941年)8月のアメリカ対日石油輸出全面禁止を受け、アメリカ・イギリスに対する最低限の要求内容を定め、交渉期限を10月上旬に区切り、この時までに要求が受け入れられない場合、アメリカ・オランダ・イギリスに対する開戦方針が定められた。 しかし、9月6日の御前会議において、昭和天皇は開戦に反対しこの決定を拒否、あくまで外交により解決を図るよう命じた。その際、以下の明治天皇の御歌が引用されている。 Template cquote? 一般的にこの歌は軍部も政府に協力して外交に努力せよという意味だと解されているTemplate 要出典?。 総辞職した近衞内閣の後を受け、11月5日東條英機内閣時に、引き続き外交交渉を行うと共に戦争の決意が盛り込まれた帝国国策遂行要領が御前会議で決定される。 昭和16年9月6日御前会議決定 昭和十六年九月六日御前会議決定 帝国は現下の急迫せる情勢特に米英蘭各国の執れる対日攻勢ソ連の情勢及帝国国力の弾撥性に鑑み「情勢の推移に伴う帝国国策要綱」中南方に対する施策を左記に依り遂行す 帝国は自存自衛を全うする為対米(英蘭)戦争を辞せざる決意の下に概ね十月下旬を目途とし戦争準備を完整す 帝国は右に平行して米英に対し外交の手段を尽して帝国の要求貫徹に努む対米(英)交渉に於て帝国の達成すべき最小限度の要求事項並に之に関連し帝国の約諾し得る限度は別紙の如し 前号外交交渉に依り十月上旬頃に至るも尚我要求を貫徹し得る目途なき場合に於ては直ちに対米(英蘭)開戦を決意す対南方以外の施策は既定国策に基き之を行い特に米ソの対日連合戦線を結成せしめざるに勉む 別紙 対米(英)交渉に於て帝国の達成すべき最小限度の要求事項並に之に関連し帝国の約諾し得る限度 第一 対米(英)交渉に於て帝国の達成すべき最小限度の要求事項 米英は帝国の支那事変処理に容喙し又は之を妨害せざること 帝国の日支基本条約及日満支三国共同宣言に準拠し事変を解決せんとする企図を妨害せざること ビルマ公路を閉鎖し且蒋政権に対し軍事的並に経済的援助をなさざること 米英は極東に於て帝国の国防を脅威するが如き行動に出でざること 日仏間の約定に基く日仏印間特殊関係を容認すること 泰、蘭印、支那及極東ソ領内に軍事的権益を設定せざること 極東に於ける兵備を現状以上に増強せざること 米英は帝国の所要物資獲得に協力すること 帝国との通商を恢復し且南西太平洋に於ける両国領土より帝国の自存上緊要なる物資を帝国に供給すること 帝国と泰及蘭印との間の経済提携に付友好的に協力すること 第二 帝国の約諾し得る限度 第一に示す帝国の要求の応諾せらるるに於ては 帝国は仏印を基地として支那を除く其の近接地域に武力進出をなさざること 帝国は公正なる極東平和確立後仏領印度支那より撤兵する用意あること 帝国は比島の中立を保証する用意あること 昭和16年11月5日御前会議決定 昭和十六年十一月五日御前会議決定 帝国は現下の危局を打開して自存自衛を完了し大東亜の新秩序を建設する為比の際対米英蘭戦争を決意し左記処置を採る 武力発動の時期を十二月初旬と定め陸海軍は作戦準備を完整す 対米交渉は別紙(甲案、乙案)に依り之を行う 独伊との提携強化を図る 武力発動の直前泰との間に軍事的緊密関係を樹立す 対米交渉が十二月一日午前零時迄に成功せば武力発動を中止す 別紙 甲案 九月二十五日我方提案を左の通り緩和す 1.通商無差別問題 九月二十五日案にて到底妥結の見込みなき際は「日本国政府は無差別原則が全世界に適用せらるるものなるに於ては太平洋全地域即ち支那に於ても本原則の行わるることを承認す」と修正す 2.三国条約の解釈及履行問題 我方に於て自衛権の解釈を濫りに拡大する意図なきことを更に明瞭にすると共に三国条約の解釈及履行に関しては従来屢々説明せる如く帝国政府の自ら決定する所に依りて行動する次第にして此点は既に米国側の了承を得たるものなりと思考する旨を以て応酬す 3.撤兵問題 本件は左記の通り緩和す A.支那に於ける駐兵及撤兵 支那事変の為支那に派遣せられたる日本国軍隊は北支及蒙疆の一定地域及び海南島に関しては日支間平和成立後所要期間駐屯すべく爾余の軍隊は平和成立と同時に日支間に別に定めらるる所に従い撤去を開始治安確立と共に二年以内に之を完了すべし (註)所要時間に付米側より質問ありたる場合は概ね二十五年を目途ろするものなる旨を以て応酬するものす B.仏印に於ける駐兵及撤兵 日本国政府は仏領印度支那の領土主権を尊重す、現に仏領印度支那に派遣せられ居る日本国軍は支那事変にして解決するか又は公正なる極東平和の確立するに於ては直に之を撤去すべし、尚四原則に付ては之を日米間の正式妥結事項(了解案たると又は其他の声明なるとを問わず)中に包含せしむることは極力回避するものとす 乙案 日米両国政府は孰れも仏印以外の南東亜細亜及南太平洋地域に武力的進出を行わざることを確約す 日米両国政府は蘭領印度に於て其必要とする物資の獲得が保障せらるる様相互に協力するものとす 日米両国政府は相互に通商関係を資産凍結前の状態に復帰すべし 米国政府は所要の石油の対日供給を約す 米国政府は日支両国の和平に関する努力に支障を与うるが如き行動に出でざるべし 備考 必要に応じ本取極成立せば南部仏印駐屯中の日本軍は北部に移駐するの用意あること並に日支間和平成立するか又は太平洋地域に於ける公正なる平和確立する上は前記日本軍隊を撤退すべき旨を約束し差支なし 必要に応じては甲案中に包含せらるる通商無差別待遇に関する規定及三国条約の解釈及履行に関する既定を追加挿入するものとす 関連項目 基本国策要綱 情勢ノ推移ニ伴フ帝国国策要綱 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』_2008年10月22日 (水) 06 39。
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■〈Plant hwyaden〉《プラント・フロウデン》◆“西の納言”濡羽※ダリエラ ◆秧鶏《くいな/インティクス》 ◆カズ彦 ◆"変幻道化"KR《ケイアール》※紅竜 ※〈ガーネット・ドラゴン〉 ◆“監視塔”ゼルデュス ◆“東跋将軍”ミズファ=トゥルーデ ◆“南征将軍”ナカルナード ◆“預言の唄い手”クオン ◆“ミラルレイクの大魔導師”ジェレド=ガン ◆“近衞長”ロレイル=ドーン ◆“鬼殺し”の黒渦 ◆"灰鋼の"ロンダーグ ◆玲央人 ◆英次郎 ◆ダイモンジ ◆あるみー ■〈Plant hwyaden〉《プラント・フロウデン》 ◆“西の納言”濡羽 声-斎藤千和 |メイン職業|〈付与術師〉《エンチャンター》|サブ職業|〈娼姫〉 〈Plant hwyaden〉のギルドマスターで〈十席会議〉の第一席。〈付与術師〉《エンチャンター》としての実力は日本サーバーのランカークラス。レベルは92(3月時点)。 黒くウェーブした髪と、輝きの強い濡れたような瞳、女性美を結集したような天性の美しい姿形を備えている。また〈狐尾族〉であるために、狐頭部には耳、さらに臀部には尻尾がある。尾の色は黒だが先端部分は雪のように白い。ミナミの街と〈神聖皇国ウェストランデ〉の内裏という二つの領域を中心として西日本に君臨する支配者。 〈大災害〉からひと月で手に入れた“オーバースキル(口伝)”を用いミナミの衛士機構掌握、さらに貴族との交渉で得た巨額の富で大神殿を抑えることにより、アキバのシロエとは違った手段でミナミの状況を改変していった。また自身が希う望みのためにインティクスと手を結ぶ。 シロエのことを特別視すると同時に恋心を抱いており、シロエの持つ知識や能力を評価した上で、彼を西へスカウトしようとするが断られる。しかしスカウトを断った際にシロエが告げた言葉は、濡羽にとって唯一の心の拠り所となっている。 現実世界の学生時代にはいじめを受けていたと思われる。また真偽は不明だが、子供の頃は浮浪児もしくは親からネグレクトを受けており、中学生の頃には「ちやほやされるのが嬉しい」という理由で身体を使って男性を喜ばせる技術を身につけ始めたらしい。〈大災害〉から数ヶ月経っても未だにその悲惨な過去に苛まれ続けている。 住まいは斎宮家の別邸である〈金鳳花の宮〉、16の豪奢な部屋を持つ。彼女はほとんどすべての時間をそのギルドホームで過ごしている。口伝・〈情報偽装〉《オーバーレイ》や〈凝魔鍛術〉を持つ。 ※ダリエラ |職業|〈年代記作家〉〈二級市民〉 濡羽がシロエと会った時に〈情報偽装〉《オーバーレイ》で偽装していた女性〈大地人〉。淡い褐色の髪、慈しむような眼差しをした美女(原作5巻では長い黒髪、紅い唇と磨いた黒曜石のような瞳の美女)。偽装時のレベルは10(アニメでは13)。実在する人物かは不明。 3月には、ミナミへ帰還中の商隊馬車に乗っておりボクスルトで偶然ミノリ達と遭遇した。軽い興味本位から、数日間ミノリ達の旅に同行したが、その短い期間の内でトウヤにだけは何かを気づかれた。 ◆秧鶏《くいな/インティクス》 声-大原さやか |メイン職業|〈妖術師〉《ソーサラー》|サブ職業|〈エルダーメイド〉 〈放蕩者の茶会〉の元メンバーで大災害後は〈Plant hwyaden〉所属している女性〈エルフ〉。〈十席会議〉の第二席でギルドの実務を取り仕切る。眼鏡をかけ絹製のメイド服を着用した美貌の才媛。レベル90(1月時点)。 〈放蕩者の茶会〉時代はカナミに心酔し、その忠実な(忠実すぎる)メイドとして仕えていたが、カナミがリアル事情を優先して〈エルダー・テイル〉を休止するという宣言を受けて、その愛憎は反転したようである。〈放蕩者の茶会〉ではシロエより先輩の参謀格、対外的な交渉で活躍していた。また彼女のおかげで〈茶会〉の悪評は広まらなかった。 現在は濡羽に仕えるメイドとして〈Plant hwyaden〉の対〈大地人〉政策や、対通常の〈冒険者〉施策を担当している。彼女自身が狂信する「永遠の支配者」像に濡羽を当てはめようとしており、その狂気がミナミという街に徐々に暗雲を呼び寄せようとしている。 だが、濡羽自身のことを慕っているわけではなく、「ヤマトサーバーの全てを手中にする」という自身の目的のために濡羽と契約しているだけに過ぎない。現実世界の濡羽の生い立ちを知っているようで、濡羽を「ドス汚れた女」と蔑む。 〈茶会〉時代の容姿は、眼鏡をかけたタイトスカートの秘書風メイド。武器は無数の銀ナイフ。 ◆カズ彦 声-加藤将之 |メイン職業|〈暗殺者〉《アサシン》|サブ職業|〈騎士〉 〈放蕩者の茶会〉の元メンバーで、〈大災害〉後は〈Plant hwyaden〉に所属する青年。〈十席会議〉の第七席。ボサボサした総髪、着込襦袢に襠高袴、陣羽織をまとった浪士風。武器は白鞘の日本刀。レベル97(1月時点)。 見た目は三十代前半だが、野趣溢れる面差しと鷹のような瞳でそれなりに整った顔。しかし〈茶会〉時代と比べまるで別人のように変わり果て、どこか暗い感情と意思が渦巻く瞳になっている。 鍛え上げた痩躯を持つ武人であり、面倒見も良いために慕う者も多い。本来であれば〈Plant hwyaden〉へ参加するつもりはなかったのだが、インティクスの懇願と、その懇願に含まれるいずれミナミに訪れる悲運を直感して、それを食い止めるために〈Plant hwyaden〉のメンバーとなる。責任感と義侠心が余りにも強かったゆえに、ミナミに魂を牽かれた薄幸の〈冒険者〉。 治安担当者として、治安部隊〈壬生狼〉を率いている。〈壬生狼〉は〈Plant hwyaden〉の下部組織だが、命令系統からは外れていて、ほぼカズ彦の私兵部隊と云って良い活動を行っている。現在では、傲慢になった〈冒険者〉がミナミで〈大地人〉に対して働く乱暴狼藉を取り締まっている。3月にゃん太と相対した際には、〈冒険者〉の域を明らかに逸脱した一撃を放った。 〈茶会〉時代の容姿は、幕末浪人風の着流しに眼帯、カチューシャでおでこ全開。〈茶会〉では攻撃指揮を務めていた。 ◆ 変幻道化 KR《ケイアール》 声-三木眞一郎 |メイン職業|〈召喚術師〉《サモナー》|サブ職業|〈ちんどん屋〉 〈Plant hwyaden〉所属の青年〈エルフ〉、〈十席会議〉の第十席。〈放蕩者の茶会〉の元メンバーで、罰ゲームで〈ちんどん屋〉をやらされた〈召喚術師〉その人。レベル92(1月時点)。 容姿は緑の総髪を後ろで束ねたやせぎす体型。ジャージズボン+Tシャツの上から裾がぼろぼろになった豪華なローブをまとい、両手に1本ずつ杖を持つ二刀流。首には赤いマフラーを巻いている。身長162cm。 いつも飄々とした態度を崩さず、とぼけた言動で勝手気ままに周囲を茶化す。〈放蕩者の茶会〉では参謀格の一人として、カナミの暴走(そしてシロエの胃痛)を加速させていたらしい。基本的な戦闘スタイルは〈召喚術師〉のくせに近接が主体。〈放蕩者の茶会〉に所属する前も後も、その特殊な戦闘方法ゆえにPT戦闘では隊列の中間から全体のサポートをするのがメイン(サッカーで言うところのMF)。〈茶会〉時代は〈KRひとり団〉というギルドに所属していた(ギルドマスターではない)。 ゲーム時代はネタ特技であった〈幻獣憑依〉《ソウル・ポゼッション》(キャラクターと召喚獣の操作を入れ替えるスキル)を駆使し、〈大災害〉後は海外の情報を収集している。4ヶ国語を話せるマルチリンガルで、彼が翻訳して持ってくる情報は日本サーバーの攻略情報の規模をはるかに超えていた。 〈テケリの廃街〉突破中のカナミ達の元に〈白澤〉の姿で現れ、以後数日間は行動を共にした。アオルソイ上空で黒竜と戦闘を行い、重傷を負った状態でヤマトに帰還。その後秧鶏の元を訪れ〈Plant Hwyaden〉に加入する。 口伝・〈真紅の契約〉を持つ。 現実世界では神奈川県在住で病院勤務。金持ちらしく高級な外車に乗っているが、恰好は常にジャージ+サンダル。 ※紅竜 KRと〈契約〉を結ぶ九〇レベルの従者《ミニオン》ランクモンスター。体長15m以上の真紅の竜。 ※〈ガーネット・ドラゴン〉 体長25m、レベル九〇〈レイド〉ランクモンスター、〈竜の吐息〉《ドラゴンブレス》は燃えさかる劫火。一人称「妾」で古風な喋り方をする。KRからは「ガーたん」と呼ばれている。 紅竜としてKRと召喚獣契約をしていたが、9月頃中国サーバーでの〈瘴雷の黒竜〉戦の際、〈契約〉が解除され本来の力と姿を取り戻す。KRがカナミ達と行動を共にしていた間は竜瞳を通して一行の旅路を見ていた。 契約が解除され、KRが〈Plant Hwyaden〉に加入したあとも擬人化した姿でKRについている。擬人化した際は半透明に透き通るような艶をもつ柘榴色の髪と瞳を持つ美しい少女の容姿になる。KRに対しては辛辣かつ痛烈。 故郷は北陵ルーシ。 ◆“監視塔”ゼルデュス 声-内田夕夜 |メイン職業|〈施療神官〉《クレリック》|サブ職業|〈学者〉 〈Plant hwyaden〉所属の酷薄そうな眼鏡の青年〈法儀族〉。〈十席会議〉の第三席。レベル90(1月時点)。 開発と財政を受け持つ。 〈大災害〉以前はまったく無名のプレイヤーだった。 口伝・〈凝魔鍛術〉を持つ。 ◆“東跋将軍”ミズファ=トゥルーデ 声-行成とあ |職業|〈戦将軍〉《ウォーロード》 〈Plant hwyaden〉に所属する〈大地人〉の女性将軍《ウォーロード》。〈大災害〉後の世界で独特の戦術観を武器に伸し上がった女傑の一人で〈十席会議〉の第四席。鍛えられた長身を軍服で包み、軍用サーベルを装備している。褐色肌に赤毛の長髪。レベル68(1月時点)。 30過ぎでも美しい容貌を持っているが、軍人の精悍さというよりは犯罪者じみた残酷さを色濃く感じさせる。とてもドSで、好きな言葉は包囲殲滅と電撃戦。嫌いなものは弱者と無能。〈大地人〉とは思えぬような戦闘能力を持っている。 〈Plant hwyaden〉の外征を司る軍事の要である一人。元老院派最強の武将であり、〈神聖皇国ウェストランデ〉随一の〈大地人〉軍の指揮官。西の情報遮断を行っている。〈大地人〉にパワーレベリングを行う〈赤き夜〉作戦の責任者でもある。 ◆“南征将軍”ナカルナード 声-土田大 |メイン職業|〈守護戦士〉《ガーディアン》 〈Plant hwyaden〉所属の大柄な男性〈狼牙族〉。〈十席会議〉の第五席。左目には大きな傷、建築機械じみた無骨な鎧をまとっている。レベル93(1月時点)。 〈Plant hwyaden〉の外征を司る軍事の要である一人。〈冒険者〉の軍を率いており、実際の軍事力はミズファよりも数倍大きい。〈大地人〉のことを「ランダー」と呼ぶ。 ゲーム時代は、関西で最強を誇ったギルド〈ハウリング〉のギルドマスターだった。 ◆“預言の唄い手”クオン 声-井口祐一 |メイン職業|〈吟遊詩人〉《バード》 〈Plant hwyaden〉に所属する青年〈法儀族〉。〈十席会議〉の第六席。左右で瞳の色が異なるオッドアイ(右:黄色、左:青色)。レベル90(1月時点)。 現実世界では〈F.O.E〉に雇われていた〈エルダー・テイル〉のGM(ゲームマスター)。プライベートのPCで〈大災害〉に巻き込まれたため、GMとしての能力はほとんど封印されている。しかし、GM能力の一つとして〈彼方からの呼び声〉(GMコール)を持っており、ヤマトサーバーで発生する運営イベントの情報をポップアップ通知で受け取ることが出来る。 〈彼方からの呼び声〉を警戒しているため、昼夜問わず眠気に苛まれる。 ◆“ミラルレイクの大魔導師”ジェレド=ガン 声-堀川りょう |職業|〈大魔導士〉《アークメイジ》 〈Plant hwyaden〉に所属する〈大地人〉の老人〈エルフ〉。〈十席会議〉の第八席。白髪に白髭をたくわえた老翁。レベル36(1月時点)。 〈大地人〉を代表する魔法学と歴史学の権威であり、その知識と魔法能力はゼルデュスとともに新技術開発へと注ぎ込まれている。 〈ミラルレイクの賢者〉で現〈ミラルレイクの賢者〉リ=ガンの師匠(先代)にあたるが、リ=ガンによると数年前に他界している。古参プレイヤー達にとっての〈ミラルレイクの賢者〉は、リ=ガンではなくジェレド=ガンの方だと思われる。 召喚術師であった彼は「この魔法はいったいどこから来るのだろう?」という問いに答えを見つけたいと思っていた。それを出発点に〈冒険者〉とは強力な“異世界魂魄交換魔術”によって召喚された、異世界の存在なのではないかという仮説を立てる。これらの仮説は〈魂魄理論〉という形で洗練され、リ=ガンへと受け継がれている。 歴代ミラルレイクが記した研究に関する覚書〈年輪の書〉の一部の記述を削除した人物。 ◆“近衞長”ロレイル=ドーン |職業|〈施療神官〉《クレリック》 声-間島淳司 〈Plant hwyaden〉に所属する〈大地人〉の男性で、〈十席会議〉の第九席。金色の髪を切りそろえている。 濡羽に心酔しており、親衛隊の隊長を務めている。レベルは41(1月時点)。 幼い頃は軍事訓練に明け暮れていた。 ◆“鬼殺し”の黒渦 〈スザクモンの鬼祭り〉で活躍したと思われる人物。 『“ザントリーフの遠征将軍”クラスティ』と並び『“鬼殺し”の黒渦』として大地人間での名声が広まった。 ◆ 灰鋼の ロンダーグ ロンダーグ参照。 ◆玲央人 |メイン職業|〈盗剣士〉《スワッシュバックラー》 武器・装備を幻想級で固めた〈狼牙族〉の青年で、無傷で小竜に勝てる程の実力者。ミナミからアキバへ潜伏していた。濡羽のことを「お嬢」と呼ぶ。 マリエールに〈茨姫の指輪〉を送った張本人。「死からの復活」は、〈大災害〉初日にシブヤで初心者を数人殺すことで確認したという。濡羽にはゲーム時代から面倒を見てもらっており、彼女の抱える「孤独」に共感し〈大災害〉後も付き従っている。自分から鞠絵(マリエール)を奪ったものとしてアキバも〈三日月同盟〉も憎悪しており、小竜に〈三日月同盟〉に誘われたときは断固拒否した。しかし『HoneyMoonLogs』最終話には小竜や飛燕、アイゼルと並んだ1コマがあり、いずれ〈三日月同盟〉に加入する可能性も示唆されている。 現実世界では小学6年生の少年。鞠絵の家の近所に住んでいた男の子で、大学生時代の鞠絵がよくお守りをしていた。〈エルダー・テイル〉をやり始めたのも鞠絵の影響。野菜が嫌い。 外伝漫画『HoneyMoonLogs』で登場。 ◆英次郎 |メイン職業|〈守護戦士〉《ガーディアン》 『天秤祭』に訪れたマルヴェス卿の用心棒の一人。鎧を着た〈猫人族〉の男性。 アニメ第23話で登場。 ◆ダイモンジ |メイン職業|〈武士〉《サムライ》 『天秤祭』に訪れたマルヴェス卿の用心棒の一人。2本の刀を腰に下げ甲冑を身につけている。 アニメ第23話で登場。 ◆あるみー |メイン職業|〈吟遊詩人〉《バード》 『天秤祭』に訪れたマルヴェス卿の用心棒の一人。〈狐尾族〉の女性で武器は片面太鼓。 アニメ第23話で登場。 アイテム モンスター 用語 冒険者 システム サブ職業 召喚術師 地名 口伝 組織 クエスト 典災 職業 大地人 ゾーン 種族 妖術師 武士 守護戦士 神祇官 施療神官 暗殺者 古来種 盗剣士 武闘家 事件 吟遊詩人 特技 付与術師 森呪遣い 航界種 ダンジョン
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http //hashimoto-land.com/new_02dokusya_mono.html http //www2.ucatv.ne.jp/~jay_ion.sun/write%20file/sugaku/01%20tani.htm http //www2.ucatv.ne.jp/~jay_ion.sun/write%20file/sugaku/02%20toukei.htm 権威 皇帝(emperor)≧法王(Pope)≧連合国王(King)>大統領(president)≧首相(premier) 【現在】 天皇陛下(emperor)≧ローマ法王(Pope)≧英国女王(Queen) >アメリカ大統領(president)>日本国首相(premier) 帰属爵位 http //www.geocities.jp/japan_aristocrat_association/kizoku.html 天皇一覧 1 神武 2 綏靖 3 安寧 4 懿徳 5 孝昭 6 孝安 7 孝靈 8 孝元 9 開化 10 崇神 11 垂仁 12 景行 13 成務 14 仲哀 15 應神 16 仁徳 17 履中 18 反正 19 允恭 20 安康 21 雄略 22 清寧 23 顯宗 24 仁賢 25 武烈 26 繼體 27 安閑 28 宣化 29 欽明 30 敏達 31 用明 32 崇峻 33 推古 34 舒明 35 皇極 36 孝徳 37 齊明 38 天智 39 弘文 40 天武 41 持統 42 文武 43 元明 44 元正 45 聖武 46 孝謙 47 淳仁 48 稱徳 49 光仁 50 桓武 51 平城 52 嵯峨 53 淳和 54 仁明 55 文徳 56 清和 57 陽成 58 光孝 59 宇多 60 醍醐 61 朱雀 62 村上 63 冷泉 64 圓融 65 花山 66 一條 67 三條 68 後一條 69 後朱雀 70 後冷泉 71 後三條 72 白河 73 堀河 74 鳥羽 75 崇徳 76 近衞 77 後白河 78 二條 79 六條 80 高倉 81 安徳 82 後鳥羽 83 土御門 84 順徳 85 仲恭 86 後堀河 87 四條 88 後嵯峨 89 後深草 90 龜山 91 後宇多 92 伏見 93 後伏見 94 後二條 95 花園 96 後醍醐 97 後村上 98 長慶 99 後龜山 100 後小松 101 稱光 102 後花園 103 後土御門 104 後柏原 105 後奈良 106 正親町 107 後陽成 108 後水尾 109 明正 110 後光明 111 後西 112 靈元 113 東山 114 中御門 115 櫻町 116 桃園 117 後櫻町 118 後桃園 119 光格 120 仁孝 121 孝明 122 明治 123 大正 124 昭和 125 今上 学習者の呼称 学生 高専, 短大, 大学, 大学院 生徒 中学、高校 児童 小学生 会社職員の序列 役員 取締役会会長≧社長>副社長>専務取締役>常務取締役>平の取締役(生産本部長,営業本部長etc...)=執行役員 管理職 部長>担当部長>副部長>次長>室長・グループ長・課長>担当課長 労働組合員(一般職) 係長>主任、リーダー、チーフetc...>平社員 ものの数え方 ハガキ 一葉(よう) 投函済みハガキ 一通 手帖 一帖(じょう) 掛け軸 一幅(ふく) 掛け軸2つ組 一対 ひとまとまりの新聞 一部 ページごとの新聞 一面 紙吹雪 一片 祝儀袋、ポチ袋 一封 封筒、包んだ御菓子 一封 大きな地図 一舗 小さな地図 一葉 巻物 一巻(かん) 贈り物 一枝(えだ) 本 一冊、部、遍 蝶々 一頭 山 一座 一般の動物 一匹 メートル以外の海深 一尋(ひろ) 本棚 一架(か) 浴槽 一据(すえ) 手袋 一双 羊かん 一棹(さお) 饅頭 一団(だん) 煙突 一本(ほん) 煙 一筋(すじ) 筆 一管(かん) 櫛 一枚(まい) 琴 一面(めん) 鼓 一張(はり) 暖簾 一垂(たれ) 釜 一口(くち) タンス 一棹(さお) 三味線 一竿(さお) 目刺 一連(れん) 蓋がついた器 一蓋(がい) 団子 一串(くし) ソロバン 一挺(ちょう) 鳥居 一基(き) ふすま 一領(りょう) コタツ 一炬(きょ) 門松 一対(つい) コーヒーカップと皿 一客(きゃく) 亡骸 一体 ひつぎ 一架(か) 遺骨 一柱(はしら) 平目 一枚 うなぎ 一本 たらこ 一腹(はら) シラス 一山(やま) ざるそば 一枚(まい) へぎそば 一合(ごう) 病院のベッド 一床(しょう) にんにく 一片(へん) 人が乗った馬 一騎(き) ひょうたん 一瓢(ひょう) 着物 一枚 羽織 一重(かさね) 能 一番 落語 一席(席) 舞い 一差(さし) 地蔵 一尊(そん) 年齢 還暦(60歳)60年で十干十二支の組み合わせがひと回りすることから 古希(70歳)唐の詩人、杜甫の詩からとった 喜寿(77歳)喜の草体が七十七と読まれることから 傘寿(80歳)傘の略字が八十と読めることから 米寿(88歳)米の字が八、十、八に分解できることから 卒寿(90歳)卒の通用具体字が九十と読まれることから 白寿(99歳)百の字から一を引くと白になることから 茶寿(108歳)茶の字の草冠を二十、その下の部分を米という字に見立てて八十八、合わせると百八になることから 皇寿(111歳)皇の字を白、一、十、一に分解。九十九を表す白に一、十、一を足すと百十一になることから 休日 日本の休日 1 1月1日 元旦 2 1月第二(月) 成人の日 3 2月11日 建国記念の日 4 3月20or21日頃 春分の日 5 4月29日 昭和の日 6 5月3日 憲法記念日 7 5月4日 みどりの日 8 5月5日 こどもの日 9 7月第三(月) 海の日 10 9月第三(月) 敬老の日 11 9月22or23日頃 秋分の日 12 10月第二(月) 体育の日 13 11月3日 文化の日 14 11月23日 勤労感謝の日 15 12月23日 天皇誕生日 アメリカの休日 1 1月1日 元旦(New Year Day) 2 1月第三(月) キング牧師の誕生日(Martin Luther King Jr. s Birghday) 3 2月第三(月) 大統領の日(President s Day) 4 5月最終(月) 戦没将兵追悼記念日(Memorial Day) 5 7月4日 独立記念日(Independence Day) 6 9月第一(月) 勤労者の日(Labor Day) 7 10月14日 コロンブスの日(Columbus Day) 11 11月11日 復員軍人の日(Vaterans Day) 12 11月第四(木) 感謝御礼の日(Thanksgiving Day) 13 12月25日 クリスマス(Charistmas Day) ヨーロッパの休日 http //syukujitu.chagasi.com/ Nintendo (白紙) Windows 単位 長さ 1in=0.0254m 1ft=12in=0.3048m 1yd=3ft=0.9144m 1mi=1760yd=1609.344m DQN方程式 DQ=f(x)+C DQ ドキュソ値 C 経歴補正値 x 超過年齢 経歴補正値一覧 大学受験浪人 -3ドキュソ(浪人で納得される大学のみ) 留年 +2ドキュソ 短期職歴 +4ドキュソ(倒産等の非自発的失業を除く) 長期職歴 -(年数×5)ドキュソ 大学中退 +20ドキュソ(他大学で最終的に卒業資格を得た場合を除く) 修士学位 -10ドキュソ 早慶・上位国立 -3ドキュソ ドキュソ大学 +3ドキュソ 法学部卒 -3ドキュソ 年齢に関しては一次関数より二次関数が適している。 22歳を基準とした超過分を出して 「超過分の2乗+超過分×5」ドキュソを加算する。 23:+6 24:+14 25:+24 26:+36 27:+50 28:+66 29:+84 30:+104
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文章の上達法に就いては、既に述べたところで自《おのづか》ら明かになつてゐる點が多いと思ひますから、此處にくだくだしくは申しますまい。で、出來るだけ簡單に説いて、御注意を促すに止めて置きます。 第一に申し上げたいのは、 文法的に正確なのが、必ずしも名文ではない、だから、文法に囚はれるな。 と云ふことであります。 全體、日本語には、西洋語にあるやうなむづかしい文法と云ふものはありません。テニヲハの使ひ方とか、數の數へ方とか、動詞助動詞の活用とか、假名遣ひとか、いろ/\日本語に特有な規則はありますけれども、專門の國學者でゝもない限り、文法的に誤りのない文章を書いてゐる人は、一人もないでありませう。又、間違へても實際には差支へなく通用してゐる。私がしばしば奇異に感ずるのは、電車に乘ると、車掌がやつて來て「誰か切符の切つてない方はありませんか」と云つて廻ります。此の車掌の言葉などは、文法的に解剖すると、餘程をかしい。しかし實際にはこれで通用してゐるので、もし此の言葉を文法的に間違ひなく云はうとすると、どんな風に云ったらよいか、餘程長たらしい、聞き取りにくいものになるでありませう。かう云ふ例は幾らもあるのでありまして、われ/\の國の言葉にもテンスの規則などがないことはありませんけれども、誰も正確には使つてゐませんし、一々そんなことを氣にしてゐては用が足りません。「した」と云へば過去、「する」と云へば現在、「しよう」と云へば未來でありますが、その時の都合でいろ/\になる。一つの連續した動作を叙するにも、「した」「する」「しよう」を同時に使つたり前後して使つたり、全く規則がないのにも等しい。だがそれでゐて實際には何の不便もなく、現在のことか過去のことかはその場その場で自《おのづか》ら到別がつく。又日本語のセンテンスは必ずしも主格のあることを必要としない。「お暑うございます。」「お寒うございます。」「御機嫌は如何でいらつしやいます。」などゝ云ふ時に、一々「今日のお天氣は」とか「あなたは」とか斷る者は誰もゐない。「暑い。」「寒い。」「淋しかつた。」でも、立派に一つのセンテンスになり得る。つまり日本語には英文法に於けるセンテンスの構成と云ふやうなものが存在しない。どんな句でも、たつた一つの單語でも、隨時隨所に獨立したセンテンスになり得るのでありますから、われわれは特にセンテンスなどゝ云ふものを考へる迄もない。で、かう申しては少し極端かも知れませんが、日本語の文法と云ふものは、動詞助動詞の活用とか、假名遣ひとか、係り結びとかの規則を除いたら、その大部分が西洋の模倣でありまして、習つても實際には役に立たないものか、習はずとも自然に覺えられるものか、孰方かであります, しかしながら、左樣に日本語には明確な文法がありませんから、從つてそれを習得するのが甚だ困難な譯であります。一般に、外國人に取つて日本語程むづかしい國語はないと云はれる。又歐羅巴の國語のうちでは、英語が一番習ふのにむづかしく、獨逸語が一番やさしいと云はれる。それはなぜかなら、獨逸語には實に細かい規則がありますので、最初に一と通りその規則を覺え込んでしまへば、あとは一々の場合にそれを當て篏めて行けばよい。然るに英語は、獨逸語ほど規則が綿密でなく、又、規則に當て篏まらない例外の場合がある。たとへば文字の讀み方にしても、獨逸語の方は整然たる規則があるので、それに從へば知らない文字でも讀むことだけは出來ますのに、英語の方は、aの字一つでもいろ/\に發音する。況や日本語になると、讀み方などは日本人の間でもまち/\であり、その他總べての場合の規則が、あると云へばあるやうなものの、外國人にも分るやうに説明せよと云はれると、出來ないものが澤山ある。西洋人が最も困難を感ずるのは、主格を現はすテニヲハの「ハ」と「ガ」の區別ださうでありますが、成る程、「花は散る」と云ふのと「花が散る」と云ふのと、明かに使ひ道が違つてをりまして、われ/\ならその場に臨んで迷ふことはありませんけれども、さてそれを、一般に當て篏まる規則として、抽象的に云へと云へば出來ない。文法學者は何とか彼とか説明を與へて、一應の體裁は取り繕《つくろ》ふでありませうが、そんな説明は實際の役に立たない。「でございます」「であります」「です」などの區別も、甚だ微妙でありまして、理窟では何とも片附けられない。さう云ふ次第でありますから、日本語を習ひますのには、實地に當つて何遍でも繰り返すうちに自然と會得するより外、他に方法はないと云ふのが眞實であります。 ところが、今日は何處の中學校へ行きましても、日本文法の科目があるのでありまして、皆さんもそれをお習ひになつたに違ひない。これは如何なる必要があつてさう云ふものを教へるかと申しますのに、われ/\同胞は、外國人と違ひまして、生れ落ちた時から國語に親しんでをりますが故に、口でしやべる場合にはさしたる困難を感じませぬけれども、ひとたびそれを文字で現はす、文章で書く、と云ふ段になりますと、外國人と同じやうに、據るべき規則のないことに惱まされます。殊に今日の學生は小學校の幼童と雖も科學的に教育されてをりますので、昔の寺子屋のやうな非科學的な教へ方、理窟なしに暗誦させたり朗讀させたりするのでは、承服しない。第一頭が演繹や歸納に馴らされてをりますので、さう云ふ方法で教へないと、覺え込まない。生徒がさうであるのみならず、先生の方も、昔のやうに優長な教へ方をしてはゐられませんから、何かしら、基準となるべき法則を設け、秩序を立てゝ教へた方が都合がよい。で、今日學校で教へてゐる國文法と云ふものは、つまり双方の便宜上、非科學的な國語の構造を出來るだけ科學的に、西洋流に僞装しまして、彊ひて「かうでなければならぬ」と云ふ法則を作つたのであると、さう申しても先づ差支へなからうかと思ひます。たとへば主格のないセンテンスは誤りであると教へてをりますのは、さう定めた方が教へ易く、覺え易いからでありまして、實際には一向その規則が行はれてゐない。又、今日の人の書く文章には「彼は」「私は」「彼等の」「彼女等の」等の人稱代名詞が頻繁に用ひられてをりますけれども、その使ひ方が歐文のやうに必然的でない。歐文では、使ふべき時には必ず使つてありますので、勝手にそれを省く譯には行かないのでありますが、日本文では、同じ人の書いた同じ文章の中でも、使はれたり略されたりしてゐまして、合理的でない。それと云ふのが、もともとさう云ふものを必要としない構造なのでありますから、氣紛れに使つてみることはありましても、長續きがしないのであります。 服部は何よりも自分の體の臭ひを嗅ぐ時に、自分が馬だの豚だのと大して違ひはない状態に居ることを感じた。此の臭ひが附いて居る自分は、高尚な人間の一人ではなく、虎や熊と一緒に動物園へ入れられる仲間であるやうな心地がした。けれども彼が其の臭ひを氣にする間はまだ人間だつたかも知れないのだが、貧乏が彼を墮落させるにつれて、彼は次第に其れを忘れるやうに努め、成るべく獸《けだもの》の仲間になる修行をした。もう此の頃では一と月に一度か二度も湯へ這入ればせい/゛\であつた。それに、不養生の結果いつの間にか心臓を惡くして居て、とてもたび/\入浴する事は出來なかつた。こんなになつて居ても、彼はやつばり死ぬのが恐《こは》かつたのであらう。風呂の中でふらふらと眩暈《めまひ》がしたり、動悸が激しく搏ち出したりすると、今にも氣が違ひさうに狼狽して、「助けてくれ!」と云ひながら矢庭に誰にでもしがみ着きたい氣持になるのである。全く、死ぬよりは獸《けだもの》で父も生きて居る方が増しかも知れない! だから服部は此の死の恐怖を逃れる爲めにも、不潔を忍ばなければならなかつた。さうして今では、彼の周圍のあらゆる物に附き纒《まつ》はつて居る悪臭を、まるきり感じない迄になつて居た。のみならず、意地穢なの場合と同じに、その不潔の底に沈湎する事を秘密な樂しみにもした。(中略)で、彼が今、南から貰つた葉卷を持ちながら、その手元を不思議さうに眺めて居るのも、大分それに似た心持からであらう。やがて葉卷を左の手に持ち換へると、垢とやにとでべたべもたになつた右手の人差指と親指とを何か面白い事がありさうにぬるぬる擦《こす》り合つて居たが、暫くすると、今度はその二本の指を鼻先で開いて脂汗《あぶらあせ》の爲めに指紋がギラギラ光つて居る指の腹をじつと視詰めた、──相變らずどんよりした睡さうな眼をしながら。それから、指紋のギラギラから、ふと或る事を思ひ付いたらしく首を擧げて南を見た。 此の文章は、私が十數年前に書いた「鮫人」と云ふ小説の一節でありまして、代名詞の使ひ方が如何に氣紛れであるかを示すために、此處に引用したのであります。當時私は、今でも多くの青年たちがさうであるやうに、努めて西洋文臭い國文を書くことを理想としてをりました。されば此の文章の中にも、「彼は」「彼を」「彼の」等の代名詞が夥しく使つてありますが、御覽の如くその使ひ方に必然さがありません。「彼が其の臭ひを氣にする間はまだ人間だつたかも知れないのだが、貧乏が彼を墮落させるにつれて、彼は次第にそれを忘れるやうに努め」と云ふあたりは、「彼」と云ふ言葉がうるさく出て來ますけれども、「やがて葉卷を左の手に持ち換へると」から以下、「首を舉げて南を見た」までには、一つも使つてない。これが英文でありましたならば、「やがて」から以下にも當然三人稱代名詞が二つや三つは使はれる筈でありますが、日本文だと、どんなに英文の眞似がしたくても、さう頻繁に使ふことは文章の體裁が許さない。最初は正確に使ふ積りでゐましても、いつの間にか國文の本來の性質に引き擦られて、眞似が續かなくなるのであります。 次に皆さんは、これと比較するために左の古典文を讀んで御覽なさい。 あふ坂の關守にゆるされてより、秋こし山の黄葉《もみぢ》みすごしがたく、濱千鳥の跡ふみつくる鳴海《なるみ》がた、不盡《ふじ》の高嶺の煙、浮島がはら、清見が關、大磯小いその浦々、むらさき艶《にほ》ふ武藏野の原、鹽竈の和《な》ぎたる朝げしき、象潟《きさがた》の蜒《あま》が笘屋《とまや》、佐野の舟梁《ふなはし》、木曾の棧橋《かけはし》、心のと父まらぬかたぞなきに、獪西の國の歌枕見まほしとて、仁安三年の秋は、葭《あし》がちる難波を經て、須磨明石の浦吹く風を身にしめつも、行く/\讃岐の眞尾坂の林といふにしばらく笻《つゑ》をと父む。草枕はるけき族路の勞《いたはり》にもあらで、觀念修行の便《たより》せし庵なりけり。この里ちかき白峰といふ所にこそ、新院の陵《みさゝぎ》ありと聞いて、拜みたてまつらばやと、十月《かんなづき》はじめつかたかの山に登る。松柏《まつかしは》は奥ふかく茂りあひて、青雲《あをぐも》の輕靡《たなび》く日すら小雨そぼふるが如し。兒《ちご》ケ嶽といふ嶮しき嶽|背《うしろ》に聳だちて、千仭の谷底より雲霧おひのぼれば、咫尺《まのあたり》をも鬱悒《おぼつかな》きこゝちせらる。木立わつかにすきたる所に、土|〓《たか》く積みたるが上に、石を三つかさねて疊みなしたるが、荊棘葛蘿《うばらかつら》にうづもれて、うらがなしきを、これなん御墓にやと心もかきくらまされて、さらに夢現《ゆめうつゝ》をわきがたし。現《げ》にまのあたり見奉りしは紫宸清凉の御座《みくら》に朝政《あさまつりごと》きこしめさせ給ふを、百《もゝ》の官人《つかさ》は、かく賢《さかし》き君ぞとて、詔恐《みことかしこ》みてつかへまつりし。近衞院に禪《ゆづ》りましても、藐姑射《はこや》の山の瓊《たま》の林に禁《し》めさせ給ふを、思ひきや麋鹿《びろく》のかよふ路のみ見えて、詣でつかふる人もなき深山の荊《おどろ》の下に聯がくれたまはんとは。萬乘の君にてわたらせ給ふさへ、宿世《すぐせ》の業《ごふ》といふものゝ、おそろしくもそひたてまつりて、罪をのがれさせ給はざりしよと、世のはかなさに思ひつ虻けて、涙わき出つるが如し。終夜《よもすがら》供養したてまつらばやと、御墓の石の土に座をしめて、經文徐かに誦《ず》しつゝも、かつ歌よみてたてまつる。 これは徳川時代の國文學者、上田秋成の短篇小説集「雨月物語」の開卷第一に收めてある「白峰」の書き出しでありまして、物語の主人公は西行法師であり、こゝに掲げた十のセンテンスのうちの五つまでは西行が主格になつてゐるのでありますが、「西行は」とも「彼は」とも、主格と見倣すべき言辭は何處にも發見されません。且、「仁安三年の秋」とあり「近衞院に禪りまして云々」とありますので、歴史を知つてゐる者には時代を推測することが出來、「新院」と云ふ語が誰方のことを指してゐるのか分りますけれども、昔の事を記すのに「節をとゞむ」「山に登る」「こゝちせらる」「よみてたてまつる」等、現在止めの文章で一貫してゐるのかと思へば、「昂をとゞむ」の直ぐ後へ持つて來て、「觀念修行の庵なりけり」と、過去止めが挿んである。されば英文法に於ける歴史的在、"Historical Present"の用法とも違つてゐるのでありまして、結局、「時」の關係などは無視されてゐるのであります。私は此の秋成の文章を古典的名文の一つに數へたいのでありますが、これが何故名文であるかは追つて説明いたしますから、今は別に申しますまい。唯皆さんは、かう云ふ時間の關係も主人公の存在も分らないやうな文章こそ、われ/\の國語の特長を利用した模範的な日本文であることを、記憶して頂きたいのであります。 斯樣に申しましても、私は文法の必要を全然否定するのではありません。初學者に取つては、一應日本文を西洋流に組み立てた方が覺え易いと云ふのであつたら、それも一時の便法として已むを得ないでありませう。ですが、そんな風にして、曲りなりにも文章が書けるやうになりましたならば、今度は餘り文法のことを考へずに、文法のために措かれた煩瑣な言葉を省くことに努め、國文の持つ簡素な形式に還元するやうに心がけるのが、名文を書く秘訣の一つなのであります。
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全世界が注目する、歴史上類を見ない巨額レートで争われたトレード。 その記念すべき会場となったバンガード商業ギルド会館の一室にて今まさに、その史上最大トレード終了の調印が成されようとしていた。 この歴史的なトレードは、通常の開催期間とほぼ変わらず凡そ一ヶ月間の中で行われた。 期間中で両社の間に積み上がったオーラム総額は、なんとここ十年の過去トレード累計額を全て合わせても全く及ばぬほどで、まさしく未踏の領域であった。 そんなトレードが終結する様子を、至極満足そうな表情でソファに腰掛けながら見下ろしていたバイロンは、その脳裏でゆっくりと、ここまでのことについてを思い返していた。 バイロンが真なる目的に向けて動き出したここ十数年の中でも、この数ヶ月間は正に正念場。実に、激動の日々であった。 ただ、それは当然に予想されていた事でもある。 一年ほど前にピドナ旧市街で起こった、『予兆』。 全世界へと向けて発せられたあの知らせこそが、世界を取り巻く激動の時代の訪れを告げるものであったのは、明らかだった。 それに伴い、彼はいつどこで何が起きても良いように急遽の様々な仕込みを行ってきた。そしてその結実が、今まさに目の前で成されようとしているのだ。 着地としては十分に満足のいくものになったわけだが、しかしここまでの道は決して平坦ではなかった。 その中でも特段、彼の中で大きく想定外であると判断した出来事が、三つだ。 まず一つ目は、カタリナカンパニーという無名の新興会社がフルブライト商会にトレードを挑むという、まさに理解不能の暴挙に出たこと。 激動の時代だからこそというべきか、これは最も大きな想定外であり、そして同時に好都合な想定外でもあった。 何しろ、アビスリーグという力を利用してフルブライト商会掌握を企てている彼にとって、これは己の『品格』を高める儀式として絶大な利用価値があると考えられたからだ。 バイロンという男は、ウィルミントンきっての紳士であり、公私共に品位を重んじる。特に商売事に関しては、彼としても確固たる矜持があるのだ。 例えばドフォーレ商会のような、野蛮で品位の欠片もない、下賎な商い。 あのような所業は、全く彼の好むところではない。それでいて同じアビスリーグの同志などと、冗談だとしても耐え難い思いだ。 同じく大規模商会として名の上がるラザイエフ商会も、駄目だ。あそこはドフォーレほど品性下劣ではないが、残念なことにあそこの一族経営者層は類稀なる才覚を持つ者を欠き、その商いの様子からは全く矜持の類が感じられない。このまま無能な一族経営が続けば、自ら手を下さずとも自ずと衰退していくのは、火を見るより明らかだろう。 そんな彼が最も好ましく思っていたのは、今は亡きクラウディウス商会であった。 家系や土地柄のためか些か政治力に頼った運営ではあったものの、その商いの仕方には確かな品格があった。ルートヴィッヒ政変により当主が命を落としたことは個人的には非常に残念ではあったが、いずれは排除すべき存在であったことから、心の中で静かに手向けたものだ。 このような趣向を持つバイロンという男が、世界一の商会であるフルブライト商会を手中に納める。 この偉業を成し遂げるにあたり、そこには絶対に譲れない条件があった。 それは即ち、世界中の誰もが彼を世界一の商会の真なる主として歓迎する形での台頭、である。 聖王の時代から続く、商会の伝統に則った早期の世代交代。それにより一見表舞台に出ることのなくなった旧知の先代会長と、片や実務能力皆無の当代会長。 その間にいて実質的な商会の実務担当筆頭である彼は、既に経営者としての実力という意味ならば、フルブライト商会を掌握するには申し分ないであろう。 それは、商業ギルドに属する者であれば誰しもが口にせずとも理解していることであった。 だが、それだけでは全く駄目なのだ。 名実共に世界一であり、伝説の聖王の系譜にも連なる、由緒正しい唯一無二の歴史を歩む商会。 斯様に品格高きフルブライト商会であるからこそ、その当主の名を一族以外の者が引き継ぐには、世界が諸手を挙げて受け入れるような大義名分。即ち、相応の格というものが必要なのである。 それをバイロンという男が世界に対して示すのに、この誰もが注目する史上最大規模のトレードを越える舞台は、恐らくない。 そう彼は考えたのであった。 次に想定外であったのは、そのカタリナカンパニーとのトレードの場に現れた、ラブ=ドフォーレという男の存在だ。 ラブの父であるモンテロ=ドフォーレが魔物の擬態となっていることは、アビスリーグによる情報網でバイロンも把握していた。故に、単なる商売敵という以上の関心で、彼はドフォーレ商会の動向を十数年注視してきたのである。 そして昨年、モンテロに扮した魔獣が討たれたと聞いた時、これでドフォーレ商会は完全に終わったなと考えていたのだ。 しかしてその息子がまさか父の狂気を受け継ぎ、よもやカタリナカンパニーの中に潜伏していようとは。 これは、彼にとっても全く想定外であった。 そして当然ながらこれも、彼にとっては実に歓迎するべき想定外だと言えるだろう。 ラブがカタリナカンパニーの内部で情報を操作し此方と連携することで、トレードの勝敗が更に確固たるものとなるのは間違いないからだ。 無論、元よりバイロンはラブなどという外的要因を利用せずとも、カタリナカンパニーとのトレードに勝つ算段を確りと確保していた。 なにしろ彼は商会資産以外に、アビスリーグが保有する莫大な資金を秘密裏に同盟支援金として利用できるのである。 その保有総額は実に、フルブライト商会総資産の倍額に迫る程にもなる。 今回カタリナカンパニーが打って出た、ヤーマス塩鉱を担保にする、というこれまでに例をみない集金手法。その着眼点には確かにえらく関心したものだが、それでも此方の資金量を上回ることは不可能だろう。 ドフォーレ商会とのトレード直後で自社資金の不足に陥っているカタリナカンパニーが、流通孤立状態である今のピドナ王宮と組んで出せるであろう額。 これは精々が二十億オーラムあたりまでであろう、とバイロンは踏んでいた。対して同盟資金と自社資産を合わせればその倍額まで確保できる彼には、その時点で一分の隙もなかったのである。 だが、トレードとは単なる物量戦ではない。 トレード開始前やその期間内に様々な駆け引きが存在しており、それによって着地をどう定めていくかを様々な要素を元に導き出す、芸術品にも近い唯一性のある工程を踏むのである。 時には一筋縄では行かず、物量ではなく時代の風によって結果が変わるといったようなトレードも、彼は何度も見てきた。 故に今回の要素の中に入ってきたラブ=ドフォーレという存在は、彼にとっても一世一代であるこのトレードを更に確固たる勝利に導くために時代が齎した要素であると捉えた。 精々彼も上手く扱い、このトレードの先を理想の展開へ導くべく、事を運ぶだけだ。 そして最後の想定外は、フルブライト商会の当代会長であるフルブライト二十三世である。 これは三つの想定外の中で唯一、歓迎すべきではない想定外であるといえた。 名ばかりの会長風情が、身の程を弁えずに商会内で何やら嗅ぎ回っている様子である、ということ。これは比較的早い段階で、彼の耳にも届いていた。 そこで彼はフルブライト二十三世を、この機に抹殺することを段取りに加えて実行に移したのである。 だが驚くべきことに、フルブライト二十三世はそれに抗い生き残った。 思い描いた通りの着地にならぬこと。それは実に、歓迎すべきでない想定外である。 とはいえバイロンは、その程度で取り乱すような肝の小さな男ではない。紳士は、無様に喚くことなどあってはならないのだ。 初手は確実性に欠けるものの騒ぎになり難い手段として、暗殺者による襲撃を採用した。 そして次には、多少の騒ぎや事後処理が面倒ではあるものの、そのぶん確実性の高い魔物を用いた襲撃を行なった。 この二つの襲撃を、なんとあのフルブライト二十三世は乗り切ったというのである。 バイロンの知る甘ったれの小生意気な「ブライトJr」からは考えられない、まさに奇跡としか言いようがない展開だ。魔物をけしかけてウィルミントンからバンガードに戻る最中、襲撃の失敗を聞いた時は、流石に我が耳を疑ったというものだ。 雇われの暗殺者はともかく、騎士団でもなければ相手にもならない強力な魔獣らを如何にして退けたのか。それは、相応に興味が湧くところではあった。 まさかとは思うが、ここ最近で噂に聞く四魔貴族討伐の英雄と言われる何処ぞの騎士にでも、たまたま助けてもらったのだろうか。 この点、仔細に関する興味は尽きない。 だが、それすらもバイロンは予定外の楽しみとして受け入れようと思えた。 商売とは、ゆめゆめ想定通りには運ばないものだ。それをこれまでの経験によって深く理解しているからこそ、この状況変化をも加味しながら、バイロンは新たにシナリオを描くだけなのだ。 何事も、全て筋書き通りでは面白くもない。 だからこそバイロンはフルブライト二十三世の処遇を今回は急がず、先ずはこのトレードを確実に美しく終えるつもりでいた。 例え生き延びたフルブライト二十三世がどのように足掻いたとしても、今更このトレードの大勢を崩すことなど出来はしない。そして此方がウィルミントンの街を盾にしていると思い込ませている以上、向こうは迂闊に手を出すことも出来ないのだ。 陰に隠れて何をこそこそとしていたのか、その理由までは知るところではないが、この程度のシナリオ変更ならば大きな支障はない。 斯様に想定外の要素がいくつかあったものの、あとはどのようにこのトレードの終結を大々的に世界に喧伝するか、である。 それこそ、フルブライト二十三世のように各国を外遊し、改めて各地の商業ギルドを通じその存在感を直に知らしめるのも悪くない。 あとは近々、改めてフルブライト親子に舞台から退場してもらえば、自ずと世界の方から新たな当主を求めるだろう。 その時こそ、彼が最も輝く時なのでなる。 脳内でそれらの構想を練っている間にも、バイロンの目の前でトレード終結の調印の準備が、間も無く終了するところであった。 「・・・そ、それでは双方合意の元、フルブライト商会による買収阻止の成立にて本トレードの終結をここに宣言し、双方の調印後は速やかに提示資金を商業ギルド経由で共通口座に納付・・・後にフルブライト商会主導にて権利譲渡取引を行なってください。よろしいですね・・・?」 立会人となるギルド会館職員の強張った様子の宣言に、バイロンは何の問題もないという様子で頷き、テーブルの向かいにいるラブ=ドフォーレがそれに追随する形で同じく頷いた。 立会人は今まで見たことがないだろうと思われる擬似オーラム貨幣の山を前に緊張しているのだろうが、反面バイロンとしては少々物足りない結果に終わったな、とも感じていた。 彼らの目の前に積み上がっている擬似オーラムは、総計で大凡二十五億オーラム分ほど。 無論、これまでの歴史上でも最も多くのオーラムが積み上げられたトレードであることには、何の疑いの余地もない。 昨年にあったカタリナカンパニーとドフォーレ商会のトレードでは、これまた歴史上類を見ない額面として合計五億オーラム程が積み上がったと聞き及んでいるが、今回その五倍ともなれば、記録としては当然だろう。 しかし、元から相手の倍額までを想定していたバイロンからすれば、少々物足りない額で終わったな、というのが正直な感想でもあった。 今回の提示額面はフルブライト商会が十四億オーラム、カタリナカンパニーが十一億オーラムとなっている。 ラブが元々このトレードに挑む際の初期裁量として本社から落とされていた額面は、十億オーラムだった。これは、おもてなしを受けた夜に本人から直接、聞き及んでいたことだ。 つまり着地としてはそこから追加で一億を乗せた格好ではあるが、恐らくそこからもっと積もうと思えば本社に掛け合って積むことはできたのであろう。 だがラブとしては、最早「そこまで接戦を演じる義理もない」というところなのだろう。 彼はこの『茶番』をとっとと終わらせ、この後アビスリーグから秘密裏に受ける予定の融資でドフォーレ商会を独立復活させたいのだ。 実際このトレードの後半二週間ほどは、その殆どがトレード後の話し合いに終始した。これらの内容を先んじて突き詰めたのは用心深いラブが望んだ事だが、その中でラブが想像以上に実務能力に長け、またきめ細やかな論旨進行を行う人物であると発見できたのは、今後の利用想定を固める上では僥倖というものであろう。 そしてその調整も終わった今となっては、ラブとしては一刻も早く計画を実現させたいことだろう。となるとこのトレードをこれ以上長引かせるなど、一切望まない事であった。 バイロンとしてはもう少し競り合いによる盛り上がりがあってもいいかとは思っていたが、とはいえこの時点でも歴史上類を見ない最高額トレードであることに変わりはない。ここは、彼の早る気持ちを優先してやっていいだろうと考えた。 今後バイロンが率いるフルブライト商会としても、ドフォーレという存在がいることは何かと都合が良いことが多い。なので、ドフォーレ復活が早いに越したこともないのは確かだ。 「そ・・・それではここに、これにて本トレード商談の終了を宣言いたします。双方、速やかに拠出資産の納付手続きをお願いいたします」 立会人であるギルド会館職員の宣言に則り、バイロンとラブの双方はゆっくりと立ち上がってお互いに視線を僅かに交わらせ、積み上げられた擬似オーラム金貨越しに形ばかりの握手を交わしたのであった。 全世界が注目した史上最大のトレードは、挑戦者であるカタリナカンパニーではなく、受け手であるフルブライト商会の勝利によって決着した。 このニュースがそれこそ瞬く間に、世界中にあらゆる手段で伝播していくのに、左程も時間はかからなかった。 むしろこのトレードの結果をいち早く知るためだけに、各国の特使がバンガードに連日詰めかけていた程である。特使らは幾人もが入れ替わり立ち替わりとなって、段階的な情勢進捗を逐一母国へ連絡し続けていた。 故に商業ギルドが正式な結果発表を行う頃には既に、各国には大勢が決したことは情報として持ち帰られていたのである。 ここまで各国が欲しがる今回のトレード勝敗の結果が意味するものは当然ながら、単なる企業同士の勝ち負け、などということではない。 確かに経済界の今後を占うトレードとしても、今回の勝負は十二分に注目に値する催事ではあっただろう。 だが今回の結果の真なる価値とは、このトレードの裏に公然と隠されていた『流通孤立によるピドナ弱体化の真偽』である。 史上三度目となる大災害・死蝕の発生から十七年が過ぎ、アビスの魔物が日夜じりじりと勢力を拡大させていく途上。 人類の行く末には陰鬱なる暗雲が立ち込めんとしたその最中、ロアーヌ軍による四魔貴族ビューネイの撃退という、人類にとって非常に喜ばしい知らせで幕を開けた本年。 しかしながら、そこから急転直下で起こったのがピドナ経済危機だった。 その結果としてアルフォンソ海運とメッサーナキャラバンが経営破綻を起こし、この二大陸海運の破綻により、ピドナを介して世界を繋いでいた流通大動脈は、実に呆気なく断たれてしまった。 これにより俄然、打倒ルートヴィッヒに色めきたったメッサーナ王国の各都市軍団長を中心に、世界中の主要都市国家のほぼ全てが、メッサーナ王国首都ピドナへの武力侵攻を考えたのである。 なにしろこの数年間、世界はずっと指を咥えながら見てきたのだ。 血生臭い政変の結果ピドナを手中にし、その圧倒的な地の利を最大限に活用した狡猾な政策によってルートヴィッヒが世界に振り翳してきた、絶大なる権勢を。 それは誰しもが羨むほどに圧倒的、かつ魅惑的なものであった。 そのピドナが今、大いに弱っているのだとしたら。 なればこの機を活かしルートヴィッヒに代わって偉大なる栄華を欲さぬ権力者など、逆にどれほど居るというのだろうか。 加えて言うなら、ピドナが経済危機と流通孤立により世界中心都市としての機能を果たせていないという状況は、支配者たるルートヴィッヒの大いなる失態に他ならない。それを救済するという大義名分が通るこの状況ならば、かつてのルートヴィッヒのように私欲に塗れた侵略者の謗りを世論から受けることもないだろう。 あまりにも状況が、揃っているのであった。 とはいえ、それでも。 これだけの条件が揃っていてもなお各国は、如何せん動くに動けないでいた。 何しろ相手取るのは、あの狡猾なるルートヴィッヒである。 これら状況の全て、若しくは何れかが「彼の仕掛けたブラフ」である可能性が、どうしても否定出来ないのだ。 それでなくとも昨年からこの年始にかけての一年ほどで、ピドナでは実に目紛しい情勢の変化があった。 ピドナ旧市街で突如として起こった、膨大なアビス瘴気の暴走。 一部では『予兆』とも呼ばれるこの現象の発生を皮切りに、次には近年ピドナで隆盛を誇っていた神王教団支部の壊滅による政権への少なくないダメージ。そして年の後半にはヤーマスの悪徳商会として名高かったドフォーレ商会の成敗によって世間に存在感を示した、前近衞軍団長クレメンス=クラウディウスの娘、ミューズ=クラウディア=クラウディウスの世論台頭。 そして年末のコングレスにて全世界に向け示された、ルートヴィッヒとミューズの共存体制確立という急転直下の展開。 これら怒涛の情勢変動により、各国権力者は非常に注意深く興味深く、メッサーナの中心都市へと熱視線を注いでいた。 そんな中で起きたのが、今回の一連の騒動である。 ピドナのメインバンクまでが機能停止に追い込まれるほどの経済危機、世界最大の陸海運の破綻による流通断絶と続いて、仕舞いにはなんと、絶対的窮地にあるはずのピドナに本店を置くカタリナカンパニーによる、世界最大企業フルブライト商会へのトレード開始宣言ときた。 カタリナカンパニーは公言こそされていないが、近衞軍団と最も深く繋がる企業であるとの噂が、昨年末のコングレス以降は絶えなかった。 そんな企業による過去に類を見ない超大型トレード勃発となれば、当然その背後には近衞軍団がついているであろうと見るのは、少しも可笑しな話ではない。 この危機的状況の最中に斯様なトレードを行う余裕など、果たして今のピドナにはあるのかどうか。 これは、経済危機を隠すためのブラフなのか。 それとも、ブラフだと思わせて挙兵したところを制圧するために張った、狡猾なる罠なのか。 仮にこれが二重ブラフだとしたら、踊らされた国は只では済まないだろう。 それどころか、その国の蛮行を理由に世論を味方につけ、更なる流通規制強化へとルートヴィッヒが舵を切る未来までもが、安易に予測がつく。 だがしかし、単なる危機を隠すためのブラフならば、今こそがピドナを手中に収める千載一遇の機会に他ならないのである。 その真偽の見極めのためにこそ、このトレードは嘗てないほどに世界の注目を集めたのである。 「・・・だが、そんなことはどうでも良い」 バイロンはホテルバンガード最上階客室の窓際に立ち、眼下に広がるバンガードの街並みと、その向こうに広がる広大な外海へと向けて小さく呟いた。 その言葉の通り、彼にとってはそんな凡人たちの事情などは本当にどうでも良いことであった。 勿論この計略をあの状況から打ち立て実行に移したルートヴィッヒの機転と才覚、そして胆力たるや、流石という他ないとは彼も感じ入っている。 実際は、単なる時間稼ぎが目的であったとしても。それでもこの計略は、用意周到な準備の上で世界経済の崩壊と人間同士の分断を目的としたアビスリーグ最大の悲願の結実を、チェックメイト寸前から一ヶ月以上も遅らせてみせたのだ。 これは正に驚嘆、そして賞賛に値する見事な手腕であろう。 アビスリーグはこの計画のために世界各国の要人に対し、世間に溶け込んだフロント企業を通じて数年もの間、極秘に接触してきた。 世界中のリーグ拠点と連動して着実に情報を統制操作し、それらを各国要人に都合よくリークしながら、人類世界の中心に位置するメッサーナ王国首都ピドナを機能停止に追い込むその時を、密かに待ち続けていたのだ。 仮に自分もリーグと同じくそれを悲願としていたのならば、今回のルートヴィッヒには大いに「してやられた」と感じた事だろう。 しかし繰り返すが、彼にとってはそのようなアビスリーグの悲願もルートヴィッヒの機転も、両者の思惑の中で一喜一憂する凡愚共のことも、全てどうでもよい事だ。 このトレードの結果により、各国が我先にとピドナへ侵攻し、間も無くアビスリーグ本体の悲願は成就するのだろう。 そして団結を失った人類は、救世の英雄再誕を自ら否定するのだ。 かつて聖王がアビスに勝利した背後にあったような人類の結束は、即時には不可能となる。 人類はその後、間も無くアビスに敗れ、再び四魔貴族による恐怖支配の時代が訪れることになる。 「・・・これで、人類は正しい道を歩むことができる」 バイロンはこれから起こるであろうことは、破壊と創造である、と捉えていた。 今の人類の進んでいる道は、生物として全く正しくない。 無価値な『血筋』や『家柄』などというものに大いなる価値があると信じ込み、個の持ちうる可能性を捨ててしまった。 才ある者がその才を活かせず朽ち、無価値なものを信じて才能を蔑ろにしてきた凡愚が我が物顔で世界に蔓延っている。そんな人類の先にあるのは、生物としての衰退に他ならない。 それを止めるには、一度今の世界を、間違いごと壊すしかないのである。そして真に力あるものが始まりの荒野に立ち、全てをやり直す。 バイロンは、それを望んでいた。 しかし彼自身には、剣を振るう力はない。 だから嘗ての聖王のように四魔貴族を打ち倒すのは、彼の役目ではないのだ。それは、次なる宿命の子の役割となるのだろう。 バイロンは、聖王の後に人類が進むべき道筋を築いたフルブライト十二世や、聖王三傑にも数えられた初代メッサーナ国王パウルスの役を担うつもりでいた。 彼が最も敬愛する歴史上の人物こそ、聖王三傑にして初代メッサーナ王国の主、建国王パウルスだ。血を捨てきれなかったフルブライトと違い、パウルスはメッサーナの王位継承に養子制度を採用したという点で、非常に素晴らしい。 これは当時どころか今の時代であっても実に画期的で、人類が正しい道を歩むために必要な決断の第一歩だとバイロンは今も信じて疑わない。 そして、経済こそが人類の持ちうる力の中で最も素晴らしい力であるのも事実だ。フルブライトは我が子可愛さからか血筋を尊重してしまった点こそ愚かであるが、それでも世界一の力を手にしているということは非常に評価ができる。聖王の伝説に連なるという品格も、申し分ない。 だからこそ、その力をバイロンが手にし、四魔貴族によって現在の間違った世界が壊され、それを十数年の後に当代の宿命の子が追い払った、まさにその時。 その時にこそ、人類が正しく歩める道筋を、このバイロンが示す。 「そう、これは人類の救済だ。私にしか成しえぬ、救済。私こそが正しい道を築くための、人類の道標に相応しい」 不意に、笑みが漏れそうになる。 バイロンはあくまで上品に口元に手を当て、深く呼吸をして気を落ち着けようとした。 まだだ、まだ笑う時ではない。 彼が高らかに笑い祝杯を上げるのは、首都ピドナが陥落したその時であると、以前から決めているのだ。 大いなる破壊と創造の序曲開演の時にこそ、人類のために祝杯を上げるべきなのだ。 それまでは、素知らぬ顔でフルブライト商会のことだけを考える振りをしていればいい。 こうして笑みを堪えるのに痛く苦労するのも、あと数週間程度の辛抱なのだ。 「組織における属人化や権力の集中というのは、なんとも厄介なものなんだな・・・」 ピドナ商業地区にある邸宅のテラスで日光浴がてら一人紅茶を啜りつつ、トーマスはティーソーサーの柄に目を落としながら、小さくそう呟いた。 未曾有の流通断絶という極限状況にあってか、普段ならばビジネスマンの往来が絶えないはずのピドナ商業地区メイン通りも、今は実に静かなものだった。 この静けさを「不気味」と見ることも出来るのだろうが、トーマスはこの静謐さが何やらシノンの穏やかなさまを思い起こさせるようで、むしろ好ましいとさえ感じていた。 そんな時には、自分は矢張り生粋の田舎育ちなのだなぁ等と思い、薄らと顔に笑みが浮かぶ。 「まぁ・・・お陰で遂に眠れる獅子が動いたということなら、結果オーライか。いやむしろ想定より良くなった・・・かな?」 どうしてこうも、計画とは想定通りに行かぬものなのだろう。 そんなことを思いながら、一方では手元に置かれた二つの書簡に書かれていた報告の内容を、脳内で繰り返し分析し続ける。 この時点で各方面の最適化に向けた準備は完了しているが、それでも情報と状況は常に動き続けるものだ。目まぐるしく変わる状況を常に加味し、その瞬間瞬間で、最も効果的な一手を打ち続ける。 なにしろ今この瞬間こそが、一手間違えてしまえば全てが崩壊するかもしれないほどの、とても刺激的な局面なのだから。 ただその中にあって、トーマスは自分でも拍子抜けするほどに冷静だった。 自分にはこれほどの胆力があっただろうか、などと、トーマスは素っ頓狂なことを考えてみる。だがそれにはすぐに答えがでる。そこまでの胆力は、間違いなく無かった。 自分の一手が、世界最大国家の命運を分けてしまうかもしれない。そんな超極限の状況に在って、たかだか一介の開拓村の豪農の跡取りに過ぎない自分が相対し、こうも平然としていられるわけなどないのだ。 今持っている知識や戦略は、確かにその大凡が自己研鑽の中で身につけてきたことだ。それを元にこの一年ほどは試行錯誤を繰り返して経験を積み、より成長してきた。それは確かに、自分の大いなる糧となっている。 だが今の自分の精神状態は、明らかにそんな程度の経験値で獲得できるようなものではない。 どう見ても、生まれてからこれまでの経験を以てして自分が相対するには、この案件は荷が勝ちすぎている。到底、冷静な判断や分析が出来るとは思えない。 だが、トーマスには断言できる。今の自分は、至極冷静そのものだ。そしてその理由も、おおよそ見当がついている。 彼はこれくらいの危機的で刺激的な状況を、どうやら『知っている』ようなのだ。この空気に、懐かしさすら感じるほどなのである。 その感覚を頼りに思い起こすと、脳裏に薄らと過ぎるのは、生と死の狭間で繰り返され続ける極限状態の軍議の風景。 数多に渡り歩く戦は常に、勝つか死ぬかの二者択一。そしてその繰り返しの先には人類の勝敗という究極の分かれ道。己の選択がそれを決定づける。そのような極限の空気の中で生き続けたような、そんな記憶が薄らと思い起こされる。 (恐らくこれは、聖王十二将の記憶なんだろうな。俺もそうだが、ユリアンやモニカ様たちも急激な身体能力の向上や覚えのない戦闘技術の発現を体験したという。これの契機は完全に、ピドナでカタリナ様と再度の合流を果たしたあの時だ。夢の中で聖王様と思しき方が俺たちに語りかけたあの時に、恐らく聖王十二将の力の片鱗が『八つの光』と目される者たちに継承された。中身はてっきり戦闘技術だけかと思っていたけれど、こんなふうに記憶も薄らと継承されているとは。道理で、一国が滅ぶか否かって程度では動じなくなってしまったはずだ。しかし、記憶の継承なんてしたら人格すら変わってしまうんじゃないか・・・? 俺はどうやらまだ許容範囲内で済んでいるみたいだけど、みんなは大丈夫なのかな・・・。適正とか考えられているのだろうか・・・?) 「トーマス様」 一人物思いに耽っているところに、彼を呼ぶ声がかかる。呼びかけに応えるようにトーマスが背後に視線を投げかけると、そこにはこのハンス邸に仕える執事が立っていた。 彼は長らくメッサーナベント家に仕える執事で、この国でトーマスが最も信用を置く人間の一人だ。流石に現在のような状況でもその物腰は大層落ち着いた様子で、これこそ年の功がなせる姿勢というものだろう。 「御用命の調査結果が届きました」 「そうか、ありがとう」 執事から手渡されたのは、簡素な封を施された新たな書簡。 素早くその封を解き文面へと視線を走らせると、見る見るうちにトーマスの瞳は細まっていった。 「灯台下暗し・・・か。なるほど、矢張りあの詩人殿の言葉は、金言だったな。全く、彼は一体何者なのか・・・いや、今はそれを考える時じゃ無いな」 ティーカップに残っていた紅茶をぐっと飲み干し、トーマスは三通の書簡を手に取って立ち上がった。 「さて、仕上げだ・・・爺、みんなを会議室に呼んでくれ」 「畏まりました」 椅子の背に掛けていた外套を羽織り直したトーマスは、少しずり落ちていた眼鏡を鼻根の定位置に人差し指で戻しながら、足早にテラスを後にした。 前へ 次へ 第九章・目次
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2013年(平成25年)の出来事 主な出来事 2013年 1月 発行書籍『百戦百勝の法則 韓信流・勝てる政治家の条件』 NDL書誌情報 『大川隆法オーストラリア巡錫の軌跡』 NDL書誌情報 『日本陽明学の祖中江藤樹の霊言』 NDL書誌情報 『太陽に恋をして ガイアの霊言』 NDL書誌情報 『徳川家康の霊言 国難を生き抜く戦略とは』 NDL書誌情報 『イスラム過激派に正義はあるのか オサマ・ビン・ラディンの霊言に挑む』 NDL書誌情報 『太閤秀吉の霊言 天下人が語る日本再生プラン 公開霊言』 NDL書誌情報 『未来の法 = THE LAWS OF FUTURE 新たなる地球世紀へ』 NDL書誌情報 『朱子の霊言 時代を変革する思想家の使命 公開霊言』 NDL書誌情報 『王陽明・自己革命への道 回天の偉業を目指して』 NDL書誌情報 2月 発行書籍『大富豪になる方法 無限の富を生み出す』 NDL書誌情報 『宮澤喜一元総理の霊言 戦後レジームからの脱却は可能か』 NDL書誌情報 『幸福実現党に申し上げる 谷沢永一の霊言 公開霊言』 NDL書誌情報 『北朝鮮の未来透視に挑戦する エドガー・ケイシーリーディング 同時収録金日成の霊言』 NDL書誌情報 『中東で何が起こっているのか 公開霊言 ムハンマド アリー サラディン』 NDL書誌情報 『無限の富を生み出す大富豪になる方法』 NDL書誌情報 『教育の使命 = The Mission of Education 世界をリードする人材の輩出を』 NDL書誌情報 3月 発行書籍『尖閣・沖縄が日本の領土である動かぬ証拠』 NDL書誌情報 『ヤン・フス ジャンヌ・ダルクの霊言 信仰と神の正義を語る 公開霊言』 NDL書誌情報 『イラク戦争は正しかったか サダム・フセインの死後を霊査する』 NDL書誌情報 『神国日本の精神 真の宗教立国をめざして』 NDL書誌情報 『機嫌のいい子に育つママの口ぐせ 人気小児科医が教える』 NDL書誌情報 『されど光はここにある 天災と人災を超えて』 NDL書誌情報 『Power to the Future 未来に力を』 NDL書誌情報 4月 発行書籍『金正恩の本心直撃! 守護霊インタビュー』 NDL書誌情報 『長谷川慶太郎の守護霊メッセージ 緊迫する北朝鮮情勢を読む』 NDL書誌情報 『遠隔透視ネッシーは実在するか 未確認生物の正体に迫る』 NDL書誌情報 『織田信長の霊言 戦国の覇者が示す国家ビジョン』 NDL書誌情報 『ストーリーで学ぶ仕事で悩まないための3つの心がけ』 NDL書誌情報 『サッチャーのスピリチュアル・メッセージ = Spiritual Messages from Margaret Thatcher 死後19時間での奇跡のインタビュー』 NDL書誌情報 『皇太子殿下に次期天皇の自覚を問う 守護霊インタビュー 同時収録宗教学者・山折哲雄氏の守護霊霊言』 NDL書誌情報 5月 発行書籍『憲法改正への異次元発想 憲法学者NOW・芦部信喜元東大教授の霊言』 NDL書誌情報 『北条時宗の霊言 新・元寇にどう立ち向かうか』 NDL書誌情報 『神に誓って「従軍慰安婦」は実在したか』 NDL書誌情報 『本多勝一の守護霊インタビュー 朝日の「良心」か、それとも「独善」か』 NDL書誌情報 『公開霊言東條英機、「大東亜戦争の真実」を語る』 NDL書誌情報 『ユニクロ成功の霊的秘密と世界戦略 柳井正社長の守護霊インタビュー』 NDL書誌情報 『稲盛和夫守護霊が語る仏法と経営の厳しさについて』 NDL書誌情報 『渡部昇一流潜在意識成功法 「どうしたら英語ができるようになるのか」とともに 守護霊インタビュー』 NDL書誌情報 『スピリチュアル政治学要論 佐藤誠三郎元東大政治学教授の霊界指南』 NDL書誌情報 『ニーチェよ、神は本当に死んだのか? 公開霊言』 NDL書誌情報 『竹村健一逆転の成功術 元祖『電波怪獣』の本心独走 守護霊インタビュー』 NDL書誌情報 『公開霊言ガリレオの変心 心霊現象は非科学的なものか』 NDL書誌情報 『大富豪の条件 7つの富の使い道 『富の福音』Spiritual Edition』 NDL書誌情報 6月 発行書籍『中曽根康弘元総理最後のご奉公 日本かくあるべし』 NDL書誌情報 『日本の誇りを取り戻す 国師・大川隆法街頭演説集2012』 NDL書誌情報 『バーチャル本音対決 TV朝日古舘伊知郎守護霊VS幸福実現党党首矢内筆勝』 NDL書誌情報 『筑紫哲也の大回心 天国からの緊急メッセージ』 NDL書誌情報 『原爆投下は人類への罪か? 公開霊言 トルーマン F・ルーズベルトの新証言』 NDL書誌情報 『田原総一朗守護霊VS.幸福実現党ホープ バトルか、それともチャレンジか?』 NDL書誌情報 『地獄の方程式 こう考えたらあなたも真夏の幽霊』 NDL書誌情報 『素顔の大川隆法』 NDL書誌情報 『村上春樹が売れる理由 深層意識の解剖』 NDL書誌情報 『「楽天」とIT産業の未来 三木谷浩史社長の守護霊インタビュー』 NDL書誌情報 7月 御生誕祭 詳細 4日、参議院選挙公示、第22回参議院議員通常選挙に50名(選挙区47名、比例代表区3人)を擁立。 詳細 21日、参議院選挙投票日 21日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart712★★開始。 22日、幸福実現党、比例得票191,643票 25日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart713★★開始。 30日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart714★★開始。 発行書籍『ニュースキャスター膳場貴子のスピリチュアル政治対話 守護霊インタビュー』 NDL書誌情報 『ビートたけしが幸福実現党に挑戦状 おいらの「守護霊タックル」を受けてみな!』 NDL書誌情報 『大平正芳の大復活 クリスチャン総理の緊急メッセージ』 NDL書誌情報 『篠原一東大名誉教授「市民の政治学」その後 幸福実現党の時代は来るか』 NDL書誌情報 『政治革命家大川隆法 幸福実現党の父』 NDL書誌情報 『ミラクル受験への道 「志望校合格」必勝バイブル』 NDL書誌情報 『現代日本を支配する「空気」の正体 公開霊言 山本七平の新・日本人論』 NDL書誌情報 『安重根は韓国の英雄か、それとも悪魔か 安重根 朴槿惠大統領守護霊の霊言』 NDL書誌情報 『日本と世界の景気はこう読め ダイエー創業者中内功衝撃の警告 公開霊言』 NDL書誌情報 『共産主義批判の常識 日本共産党志位委員長守護霊に直撃インタビュー』 NDL書誌情報 『大川隆法の守護霊霊言 ユートピア実現への挑戦』 NDL書誌情報 『天照大神の未来記 この国と世界をどうされたいのか』 NDL書誌情報 『「首相公邸の幽霊」の正体 東條英機・近衞文麿・廣田弘毅、日本を叱る!』 NDL書誌情報 『「中日新聞」偏向報道の霊的原因を探る 小出宣昭社長のスピリチュアル診断』 NDL書誌情報 『「河野談話」「村山談話」を斬る! 日本を転落させた歴史認識』 NDL書誌情報 『池上彰の政界万華鏡 幸福実現党の生き筋とは』 NDL書誌情報 『そして誰もいなくなった 公開霊言 社民党福島瑞穂党首へのレクイエム』 NDL書誌情報 8月 7日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart715★★開始。 9日、幸福の科学訴訟、新潮社に30万円賠償命令=双方が「勝訴」とコメント。日経新聞の記事 やや日刊カルト新聞の記事 13日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart716★★開始。 19日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart717★★開始。 27日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart718★★開始。 30日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart719★★開始。 発行書籍『みんなの党は誰の党? 渡辺喜美代表守護霊破れかぶれインタビュー』 NDL書誌情報 『真の参謀の条件 『誰もが知りたい菅義偉官房長官の本音 名参謀のスピリチュアルトーク 守護霊インタビュー』 NDL書誌情報 『海江田万里後悔は海よりも深く 民主党は浮上するか』 NDL書誌情報 『公明党が勝利する理由 山口代表守護霊インタビュー』 NDL書誌情報 『釈量子の守護霊霊言 目からウロコ!幸福実現党の新党首の秘密』 NDL書誌情報 『英語界の巨人・斎藤秀三郎が伝授する英語達人への道 = The Road to Becoming on English Master』 NDL書誌情報 『「新潮の悪魔」をパトリオットする 「仏説・降魔経」現象編』 NDL書誌情報 『H・G・ウェルズの未来社会透視リーディング 2100年-世界はこうなる』 NDL書誌情報 『加瀬英明のイスラム・ノート = ISLAM NOTE はじめての中東入門』 NDL書誌情報 『「宮崎駿アニメ映画」創作の真相に迫る』 NDL書誌情報 『AKB48ヒットの秘密 マーケティングの天才・秋元康に学ぶ 守護霊インタビュー』 NDL書誌情報 『イエス・キリストに聞く「同性婚問題」 性と愛を巡って』 NDL書誌情報 『トーマス・エジソンの未来科学リーディング』 NDL書誌情報 9月 4日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart720★★開始。 8日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart721★★開始。 13日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart722★★開始。 16日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart723★★開始。 21日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart724★★開始。 25日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart725★★開始。 29日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart726★★開始。 出版書籍『フロイトの霊言 神なき精神分析学は人の心を救えるのか Sigmund Freud』 NDL書誌情報(27日発刊by2ちゃんの使者氏) 『アサド大統領のスピリチュアル・メッセージ = SPIRITUAL MESSAGES FROM THE GUARDIAN SPIRIT OF PRESIDENT ASSAD Spiritual Messages given in English』 NDL書誌情報 『天才打者イチロー4000本ヒットの秘密 プロフェッショナルの守護霊は語る』 NDL書誌情報 『反日日本人は修学旅行でつくられる 中高生が危ない!』 NDL書誌情報 『小説家・景山民夫が見たアナザーワールド 唯物論は絶対に捨てなさい』 NDL書誌情報 『マザー・テレサの宗教観を伝える = MOTHER TERESA SPEAKS ON HER RELIGIOUS CONCEPTION 神と信仰、この世と来世、そしてミッション』 NDL書誌情報 10月 8日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart727★★開始。 16日、台風26号による大雨により伊豆大島で大規模土砂災害 17日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart728★★開始。 25日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart729★★開始。 26日、台風27号・28号の影響により、「幸福の科学大学 起工感謝式典」中止 発行書籍『大川総裁の読書力 知的自己実現メソッド』 NDL書誌情報 『吉田松陰は安倍政権をどう見ているか 公開霊言』 NDL書誌情報 『WiLL花田編集長守護霊による「守護霊とは何か」講義』 NDL書誌情報 『伊邪那岐・伊邪那美の秘密に迫る 日本神話の神々が語る「古代史の真実」』 NDL書誌情報 『潘基文国連事務総長の守護霊インタビュー = Interview with the Guardian Spirit of U.N.Secretary-General Ban』 NDL書誌情報 『新しき大学の理念 = THE FOUNDING PHILOSOPHY OF HAPPY SCIENCE UNIVERSITY 「幸福の科学大学」がめざすニュー・フロンティア』 NDL書誌情報 『「経営成功学」とは何か = WHAT IS THE SUCCESSFUL MANAGEMENT THEORY? 百戦百勝の新しい経営学』 NDL書誌情報 11月 2日、幸福の科学大学建立祈念感謝式典 6日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart730★★開始。 19日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart731★★開始。 25日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart732★★開始。 30日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart733★★開始。 発行書籍『幸福実現党、かく戦えり 革命いまだ成らず』 NDL書誌情報 『韓国朴正煕元大統領の霊言 父から娘へ、真実のメッセージ 公開霊言』 NDL書誌情報 『逆境をはねかえす不屈の生き方 中国古典に学ぶ7つの逆転人生』 NDL書誌情報 『「人間幸福学」とは何か = WHAT IS THE HUMAN HAPPINESS THEORY? 人類の幸福を探究する新学問』 NDL書誌情報 『「未来創造学」入門 = INTRODUCTION TO FUTURE CREATION THEORY 未来国家を構築する新しい法学・政治学』 NDL書誌情報 『不惜身命 大川隆法伝道の軌跡』 NDL書誌情報 『フィリピン巨大台風の霊的真相を探る 天変地異に込められた「海神」からのシグナル』 NDL書誌情報 『プロフェッショナルとしての国際ビジネスマンの条件 = THE CONDITIONS OF INTERNATIONAL BUSINESS PROFESSIONALS』 NDL書誌情報 『スティーブ・ジョブズ衝撃の復活 = Steve Jobs Returns 公開霊言 Spiritual Messages given in English』 NDL書誌情報 『「未来産業学」とは何か = WHAT IS THE FUTURE INDUSTRY THEORY? 未来文明の源流を創造する』 NDL書誌情報 『宗教学から観た「幸福の科学」学・入門 = INTRODUCTION TO HAPPY SCIENCE STUDIES A RELIGIOUS STUDIES APPROACH 立宗27年目の未来型宗教を分析する』 NDL書誌情報 12月 10日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart734★★開始。 14日、2013年 エル・カンターレ祭 23日、★★『幸福の科学』統合スレッドpart735★★開始。 発行書籍『ネルソン・マンデララスト・メッセージ = Nelson Mandela s Last Message』 NDL書誌情報 『酒井雄哉日本天台宗大阿闍梨に引導を渡す 仏教の中にある唯物論を正す』 NDL書誌情報 『「特定秘密保護法」をどう考えるべきか 藤木英雄元東大法学部教授の緊急スピリチュアルメッセージ』 NDL書誌情報 『渋谷をつくった男 堤清二、死後インタビュー 公開霊言』 NDL書誌情報 『幸福の科学の基本教義とは何か = WHAT ARE THE BASIC TEACHINGS OF HAPPY SCIENCE? 真理と信仰をめぐる幸福論』 NDL書誌情報 『山崎豊子死後第一声』 NDL書誌情報 『仏教学から観た「幸福の科学」分析 = ANALYSIS OF HAPPY SCIENCE A BUDDHIST STUDIES APPROACH 東大名誉教授中村元と仏教学者渡辺照宏のパースペクティブ〈視角〉から』 NDL書誌情報 『逆転の経営術 = THE ART OF TURNAROUND MANAGEMENT 守護霊インタビュー ジャック・ウェルチ、カルロス・ゴーン、ビル・ゲイツ』 NDL書誌情報 名前 コメント このページを編集