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リンク https //m.nexon.com/forum/thread/32505 イベント情報 期間:2018年3月20日(火)12:00~4月3日(火)23:59 実戦に勝る訓練なし! 事件や殲滅戦に挑戦してプレゼントが獲得できる 春の特別軍事教練イベントを実施します。 事件に50回勝利 知力教本10個、敏捷教本10個 事件に300回勝利 50万銀銭、統率教本10個、運気教本10個 事件に1000回勝利 100万銀銭、武力教本10個 殲滅戦に20回挑戦 武力教本10個、統率教本10個 殲滅戦で10回勝利 宝の破片40個 殲滅戦で50回勝利 宝箱交換券100枚 ※本イベントはメイン画面左上の「イベント」ボタンから 進行状況の確認、報酬の受け取りが可能です。 条件達成後、必ずご自身にて報酬をお受け取りください。 イベント期間終了後は受け取ることができなくなります。 コメント コメント
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クリア条件 クリア特典 コメント欄 クリア条件 潜入調査員1名からカセットテープの入手 クリア特典 このミッションのHARDが追加。 コメント欄 名前 コメント
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ミッション概要 達成条件 目標の発見 敗北条件 - - - シークレット条件 オーガニック・プレートの取得 シークレット オーガニック・プレートの位置(ランダムで場所が変化する) スタート地点から正面(北)に進んだ所。(ソナーの妨害音が鳴る位置) スタート地点からから正面(北)に進んでリクレイマーが出現するトンネルを抜けた先。 スタート地点からから真後ろの右手の壁の沿い。 スタート地点から右手(東)の道を進んで左手の壁の沿い。 ランクエース 普通にクリアしても取れるだろう。リクレイマーを撃墜した方が取りやすい。
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(投稿者:怨是) 1945年3月3日、明朝。 アシュレイはコーヒーショップの傍の路地裏で煙草を吹かしながら、僅かにぬくもりを帯びてきた風から春の訪れを満喫していた。 この辺境の町アオバークには、ベーエルデー連邦各所へ通じる鉄道以外は何も無い。あるとすれば場末のコーヒーショップや何かの工場、住宅街くらいのものだ。 それでもアシュレイは、この町を気に入っている。絶え間なく人が出入りする割に人口密度がそれ程多くはないので、人間観察を誰にも邪魔される事なく続けられるというのが主な理由である。 「お、奇遇だねェ、エディボーイ」 「……ジャンか」 「いやぁトチったよ、トチった」 ジャン・E・リーベルトが悪戯っぽい笑みを浮かべながら頭を掻き、路地裏へ歩みを進めてくる。 彼と出会うのは、これで三度目だ。多くの神話が三位一体を唱えている通り、この数字は縁起の良いものとされている。日付も鑑みれば、アシュレイにとってこれほどの吉日は無い。今日こそは、あのルームナンバーの鍵について訊かねばならない。 ただ、それでも少し時間が欲しかった。単刀直入に訊くのを少しだけ先送りにし、ジャンの発言に乗る。 「どうしたんだ」 「何、ちょっくら会社を立ち上げたかったんだけどよ。先立つアレが必要だろ? ちょっと手持ちじゃ足りなくてさ。そんでここらの銀行に小切手持ってったら……」 「持ってったら?」 「銀行員の奴ら、どいつもこいつも俺を乞食か何かだと決めて門前払いしやがった! 髭くらい剃っときゃ良かったぜ」 この男の行動原理は相変わらず読めない。流離いの哲学者が、会社を興す。何の関連性があるのだろう。 アシュレイはその疑問を隅に置いたまま、挨拶代わりにアドバイスだけでもする事にした。 「そいつは災難だったね。レクランド銀行ほどじゃないけど、ここの銀行もケチな事で有名だぜ」 「ったく、来る者拒まず政策が聞いて呆れるぜ! 俺みたいな偉大な奴がこれからビッグな事をやってやろうってのによ」 「刹那主義者はみんなそう云うんだよ」 得意気に夢を語るジャンを、アシュレイは冷笑した。 少なくとも目の前のこの男から違和感や恐怖感を覚えることはあっても、大それた夢を成し遂げられる程のオーラは感じられなかったのだ。 鼻で笑われたのがよほど悔しかったのか、ジャンは珍しくムキになったようだった。 「あ! お前、この俺がその場の勢いで生活してると思ってるな!」 「違うのかよ。日銭を稼ぐ事で精一杯だって云ってたじゃないか。ツケだって払ってないだろ」 最初に会った時のピザ代も、この前会った時のコーヒー代も、ジャンは支払っていない。 大口を叩く人間は約束事には疎いものだ。アシュレイ自身がそういう手合いだから、そこのサングラス男が踏み倒すつもりでいるのは容易に想像が付いた。ご大層な理想や信念を掲げておきながら果たせもせずに、自分との約束を先延ばしにして無様に路地裏で燻っているのは、他でもなくアシュレイ自身である。 それもあってか、ジャン・E・リーベルトという人物は他人と云う気がしないのは確かだったが、アシュレイの生活とて決して裕福なものではない。少しくらいは釘を刺してやりたいのもまた、抗えぬ感情としてアシュレイの胸中に存在した。 「馬鹿、お前、一回や二回の飲み食いはツケとは云わねぇんだ! それに、会社が出来たら金なんざいっくらでもくれてやるぜ」 「じゃあ一生貰えそうに無いな」 「いいのか? 俺が会社を作っても入れてやんねェぞ? いいのかぁー、本当に、いいのかァー」 「別にいいさ、俺はここの暮らしが気に入ってるんだ。応援だけはするけどね」 と云い終えて一息付き、 「――それと、ジャン、一つ訊かせてくれ」 仕事用に使っていたチョークをポケットから取り出し、壁に“303”の字を書く。 口で云えば良いものを敢えてこのように勿体ぶった伝え方をした理由は、この地で、それもたかだか二度か三度会った程度の赤の他人に“303”という言葉を出す事に伴う危険が、アシュレイをかつて無いほどに戦慄させ、喉を内側から絞めたからだ。 「どうしたんだ、いきなり。男からのプロポーズは受けねぇぜ」 「確か、あんたの借りてたホテルのルームナンバーは303号室だった」 「それがどうかしたのか?」 ジャンはとぼけた返答をする。アシュレイの震えは、それでも収まらない。 本当にただの偶然だとしたら――ホテルのキーに303号室が存在しないのはエントリヒ帝国くらいだ――アシュレイの予感はただの杞憂だった事になる。もしかしたら偶然で済まされるほうが良いのかもしれない。踏み込まないほうが良かったのかもしれない。何度も、秒刻みで思いとどまった事もあった。 それでも、書いてしまったのだ。白い“303”の文字を。この路地裏の壁に書かれたチョークの“303”は雨が降るまで消えない。予報に拠れば、あと一週間は消えない。もう後戻りはできない。 覚悟を固めて、息を吸い込む。 「気のせいかもしれない……が、俺はどうしても因縁めいたものを感じたんだ。あんたは“303作戦”を、知ってるか?」 かつてエントリヒ帝国が実行した、グレートウォールのG掃討作戦――それが“303作戦”だ。 国内の優秀なMAIDを総動員してGを駆除するというその作戦は、出撃させられたMAIDの大半を喪失するという惨憺たる結果に終わった。生き残ったごく僅かなMAIDも無理が祟って機能停止へと追い込まれた。 当時の事は全て軍事機密とされており、本来であればこの“303作戦”という言葉そのものが、国外はおろか国内であっても誰も知らないという事になっている。あらゆる面に於いて冒すべからざる禁忌だ。エントリヒ帝国が今日に至るまでずっと蓋をしてきた、そしてこれからも蓋をし続けるであろう歴史の暗部だ。 それ故、もしもジャンが何も知らなければ「何の事だ」と訊き返され、仮にそれを知っていても口を塞ぐ側だったとしたら、アシュレイは死ぬ。それを何度も意識したアシュレイは、耳の外側まで熱を帯び、そのくせ臓物はすっかり冷えているような、名状し難い興奮のせいで本題に入る前から憔悴していた。 ジャンはそんなアシュレイの様子を見て、肩をすぼめて苦笑する。 「焦るなよ、エディボーイ。俺がそんな陰謀好きに見えるか?」 「そうじゃ、ないんだ。いや……何か、確信のようなものはある」 アシュレイは別に、当時のジャンと会話をした覚えは無い。が、どこかで見た。303作戦を遠巻きから眺めていた時に、見たかもしれない。ともすれば、どこかですれ違ったかもしれない。 狂気の沼に首まで浸かってしまう事を覚悟しつつ、アシュレイはそのまま続けた。続けるついでに、鞄の奥に入れていた布――ジャンと初めて出会った時に拾ったものだ――を取り出す。 「あんたの言葉もエントリヒ訛りだ。ベーエルデーの人とは発音が微妙に違う。いや、それだけじゃない! この布にも、“303を追憶せよ”と書かれてた。偶然にしちゃ出来過ぎてる。俺がどうかしちまってるだけかもしれない。でも、あんたを見ると他人だとは思えないんだ! あんたは何か、とんでもないものを、それも爆弾のように取り返しの付かない感情をぐつぐつと煮え滾らせているんじゃないのか。俺もかつて、そうだった。今でもその感情が無いわけじゃない。だからなのかな。今あんたと居る、この瞬間も、俺はグレートウォールの土煙を吸い込んでいるような気がしてる。あんたからは、グレートウォールの匂いがするんだ。死神が腰掛けている、あの灰色の山肌の……」 「――エディボーイ」 「ん」 ジャンのいつにもなく低い声音に、アシュレイは口を閉ざした。 心臓がまだ、危険信号を発し続ける。まだ肌寒い季節で、そのうえ手袋もしていないというのにも関わらず、両掌は汗で湿り気を帯びていた。 「今日は確か、3月3日だったな」 「ああ」 いよいよをもって動悸が速まり、同時に、胸の心室及び心房の扉を叩く音が強まった。後頭部の重力の感覚が薄れ、足元は熱病に浮かされた時の軽さを伴っている。アシュレイはこれらの変調が狂気によるものか、それとも何か重大な危機を前にした人間の正常な反応なのか、断定しかねていた。狂気に対する免疫と、臆病な感情とが一纏めとなって備わってしまったのだ。 俺は狂ってるのか? 狂ってないのか? どっちでもいい、結論が欲しい。早くしてくれ! あまり焦らされると本当に狂ってしまいそうだ。 食い入るように、目の前のサングラス男――ジャン・E・リーベルトを見つめ続けた。 そのジャンは、ようやく口を開く。 「俺の誕生日だ。あと、戦友“たち”の命日さ」 「って事は、やっぱり……!」 「知ってるも何も、俺は当事者だぜ。あの作戦に対し、ベーエルデー政府は同情的な姿勢を示した。“俺達”を支援はしないが、咎めもしないと約束してくれた。そう、いわゆる不可侵条約って奴よ」 ……彼の言葉が真実だとすれば、アシュレイの予感は何から何まで的中した事になる。 眼前の彼は確かにあの戦場で戦っていたのだ。そして、何らかの理由で、ここに居るのだ。 ジャンは始めに表通りを指差し、次に足元へと指先を運ぶ。気が付けば、ジャンもアシュレイも、路地から表通りに出ていた。 「このアオバーク第六番街道は、ただの道だ。そのただの道が、俺を“ジャン・E・リーベルト”にしてくれる。ここだけが、俺に安らぎをくれる」 「ありがとう……でも、良かったのか? もっとはぐらかそうと思えば、いくらでも煙に撒けたってのに」 「札付きの匂いが香ばしすぎたからな。お前さんが社会に何を公表しようと、誰も信じない。そんな匂いがプンプンしてる。さて、今度はこっちが質問する番だ」 彼の返答からは不可解な点が幾つかあったような気がしたが、それを鑑みる暇をアシュレイは得られなかった。 虚を突かれて狼狽している隙に、ジャンからの質問が割り込んでくる。 「なぁ、エディボーイ。灰色の反対は、何色だ?」 「な……に?」 アシュレイの思考が瞬く間に凍りついた。 その質問を何処で知ったのか。疑問とは裏腹に、反射的に答えてしまう。 「虹色だ。同じ質問をされたことがある。俺は虹色と答えた」 「虹色か、悪くない。だがな、俺からすりゃあそれは違う。灰色の反対は、黒さ」 「……何故?」 何故、虹色を否定するのか。何故、説得力があるように感じられるのか。何故、黒なのか。何故、その質問を知っているのか。 頭の中に無数の“何故”が注ぎ込まれる事に耐え切れず、吐き戻した吐瀉物のように一言そう問うた。 口から零れ落ちる疑問のうち幾つかを汲み取ったのか、ジャンは面白がって口元を歪める。 「灰色は光が当たれば白くなる事もできる。だが、黒はどこへも行き付かない。例え光が当たろうが、黒は黒のままだ。墓場にお似合いの、取り返しが付かねぇ色なのさ」 「墓場……? ジャン、お前、何を云っているんだ。何をしようとしてるんだ! 教えてくれ……!」 「云われなくても、教えてやるよ」 ジャンが初めてサングラスを外すのを見て、アシュレイはこの上ないほどの後悔を味わった。 この男の双眸は、何に例えるべきか。決して覗き込むべきではない、黒々とした義眼のようなものが、本来は白と黒と何かで彩られた眼球が収まっているべきその眼窩に鎮座していた。二つの義眼は真っ黒で、光も通さないといった風情をし、それがアシュレイを更なる戦慄へと引き摺り込み、打ちのめした。 「――……俺はプロトファスマ、カ・ガノ・ヴィヂ。帝都をブッ壊す男さ」 アシュレイが関心を持っていた事柄については予想が付いていたが、肝心な、そして致命的な部分で予想外の事実が告げられた。 彼の人ならざる気配は、初対面のあの1月14日の明朝の時から感じていたが、まさかプロトファスマだったとは夢にも思わなかったのだ。せいぜい、単にあのシュヴェルテやかつての自分のように、絶望のあまり精神にヒビの入った者だと、その程度だろうと決めて掛かっていた。 恐ろしさのあまり、アシュレイは瞬きすら忘れてしまったかのように、ジャン・E・リーベルト――ではなく、カ・ガノ・ヴィヂを凝視した。いつの間にか、アシュレイが握っていた筈の細長い布はカ・ガノの手に渡り、彼はその布を頭に巻いて両目を隠していた。 ――考えても見ろ。俺は今まで、プロトファスマ、つまりはGと人間の相の子と同席した挙句、語らっていたんだ! こいつは立派に社会に溶け込んでいる。それも、俺よりもずっと利口に! これ以上の恐怖が、これ以上の衝撃が、今まであったか……? プロトファスマは一人ではない。EARTHからの報告では、かなりの数が存在する。だとすれば、今こうして対峙しているカ・ガノ・ヴィヂ以外のプロトファスマも、人間として何処かで生活し、ごく当たり前のように財産を築き上げ、誰かと会話している事になる。303作戦が実行されたのは何年も前で、そしてカ・ガノ・ヴィヂは『戦友たちの命日』と云った。そこから導き出された結論が、アシュレイを絶望させた。 逃げ出そうにも足は動かない。それどころか、どうやら心の至る所がまたオシャカになってしまったらしく、笑いが込み上げてきてさえいた。 ついに本当に気が狂いそうになった時、何者かの咎めるような声が、連続した金属音と共に表通りに響き渡った。 「見つけた! アレだ!」 「そこの民間人、そいつから離れろ! 喰い殺されるぞ!」 私服を着てはいるが、その立ち振る舞いは紛れも無く兵士達だった。金属音も怒声も、この兵士達によるものだとすぐに解った。彼らは種々の軽機関銃をカ・ガノ・ヴィヂに向けていた。数えてみれば数十人程、つまりは小隊規模のようだった。 ただ、アシュレイは正気を取り戻すことは出来ても、相変わらず足に力が入らない。状況が理解の範疇を超えた事に対して思考が追いつかないだけではなく、心の奥底で何者かが『いっそ、この状況を楽しんでみよう』と囁いてしまったせいでもある。 すかさずカ・ガノがそのアシュレイのコートの襟を片手で引っ掴み、兵士達の前でぶらぶらと揺らして見せた。 「そうは行くかよ! 治外法権を無視してここまで土足で踏み込むのは感心しないぜ? どこぞの紳士さん方」 「ジャン、いや、カ・ガノ……?」 「適当に話を合わせろ。何ぁに、殺しゃしないさ。ここのお偉方からのご厚意をフイにする程、俺ァ腐っちゃいねェからよ」 カ・ガノがアシュレイに小声でそう云うと、兵士達の群れへと再び怒号を浴びせる。 「だいたい、お行儀が良くねェな。ここは非武装地帯に登録されてる。とっととその粗末なブツを引っ込めて帰ったらどうなんだ? ええ! お呼びじゃねェんだ、お前ェ等はよ!」 「非武装も虚無僧もあるか。おまえさん自体が武器みたいなもんだからな。引っ込めるならおまえさんも道連れだ!」 兵士達の、そのリーダー格らしき中年の男が、いかつい義手の右腕でカ・ガノの身体を指し示す。 その指に導かれるように、アシュレイはカ・ガノのほうへと顔を向けた。彼は不敵な微笑を浮かべていた。 「ククッ……よくわかってるじゃねぇか」 にわかに、兵士達がどよめいた。が、アシュレイにはその理由はよく解らなかった。 カ・ガノがたとえ身体能力に優れていたとしても、小隊規模の兵士を一瞬にして突破せしめる程の動きを見せる事など出来るのだろうか。そもそもプロトファスマ自体、アシュレイは『人間に擬態したG』という知識しか持っていない。そのせいでより一層、カ・ガノの見せる自信に満ち溢れた表情と、兵士達の焦り様とが、アシュレイの認識の甘さを雄弁に物語っているかのように見えた。 アシュレイは元軍人であって、現在は軍属ではない。回ってくる情報は軍事組織のほうが圧倒的に多いのは、抗いようの無い節理だった。 「そう、俺の武器はこの指さ。出会った女は一人残らず絶頂させてきた」 「だがお前さん、今お前さんが抱えてる人質は男だ。とうとうそっちの道に目覚めたか?」 「馬鹿云っちゃいけねぇ。こいつが類稀な色男だってんで、女にゃ困ってないらしいからよ。こいつをエサに引き寄せるって寸法だ」 大声でそう主張するカ・ガノに、アシュレイは唖然とした。この男は、本当に、本当に何を考えているのか。 兵士側のリーダーは痺れを切らし、軽機関銃を構えなおす。 「三文芝居ならガキの時分に飽きるほど見せられた。今更やられちゃ大儀でならん」 「見物料くらい払ってくれよな」 「後でたんまり弾(はず)んでやる。まずはそいつを放してからだ」 「るせぇ! 俺が欲しいのは鉛弾の“おひねり”じゃねェ。トランクに詰まった“身代金”だったら考えてやってもいいぜ」 アシュレイの頭蓋骨に振動が伝わる。頭を指で叩かれている事に気づいた時には、既にその振動は止んでいた。 代わって、リーダー格である義手の中年が怒鳴りつけた。 「その金で悪事を働かれたら、それこそたまったもんじゃないだろう! いいか、状況はどう見てもお前さんが不利だ。如何な腕っ扱きとて切り抜けるのは難しいぞ」 「笑わせンな、石頭の馬糞野郎。モノホンの腕っ扱きってのはな、どんな時でも不利にゃならねぇもんさ」 再び、空気がざわつく。今度は兵士達ではなく、民間人によるものだった。カ・ガノが云ったように、ここは非武装地帯として登録されている。対G戦線から遠い区域だからこそこの制度は成り立っているのであって、そこで何かしらの揉め事が起きれば、当然ながら人々はこのように訝しげにわらわらと集まってくるのだ。 義手の中年が舌打ちし、何かを呟く。 「南無三、人が集まってきた!」 と云っていたのを、アシュレイは確かに聞き取った。そして二輪車のエンジン音の接近も、同時に。 「おいカ・ガノ! 早く乗れ!」 「解ってるって。そんなに急かしてくれるんじゃねェよ」 アシュレイは振り向くや否や、勢い良く放り投げられた。 受身を取るまでの僅かな時間に、包帯だらけの男がバイクを運転しているのが見えたが、きっとあの男もプロトファスマなのだろう。 そう思っている間に、バイクのマフラーから黒煙が吹き上がる。カ・ガノが兵士達に向かって手を振った。 「ショーはまた今度に延期だ! あばよ!」 「この!」 慌てて銃を構えた兵士を、中年が制す。 「いや、撃つな。深追いすればあとで上層部にとやかく云われる。撤退するぞ」 「この青年は連行しますか?」 兵士の一人が、険しい面持ちで袖を直しながらリーダーの中年男に目配せした。 中年男は、受身の姿勢のままのアシュレイの両腕を支える。アシュレイもそれに大人しく従う。 「ただでさえ難儀な身の上だ、名目上は保護という事にしよう。B班は武器を下水道経由で運んでくれ」 兵士達の半数ほどが慌ただしく武器を片付け、野次馬の市民達へと遠慮がちに視線を遣る。 その傍らで、中年男が残りの兵士らを集め、声音を低くして伝えた。 「よし、おれ達もさっさと車で行くぞ。どういう訳か、ここの国はご婦人方の井戸端会議のように情報が広まる」 「ちょっと待ってくれ! あんた達は誰なんだ!」 すっかり置いてけぼりになった事を悟ったアシュレイは、我に返って中年男の腕を掴んだ。 忘我に陥っていたつい先程までとは違い、幾分か思考が透明感を増している。よく考えれば、彼らの素性について何も知らない。目の前の彼らはどういった目的で――先程の中年男の発言から、カ・ガノ・ヴィヂの抹殺であるという目星は付いているが――ここへやってきたのか、そしてどういった事情で自分を保護するのか、あらゆる疑問が氷漬けになったままだ。 「名刺は後で手渡す。これでも“性根”は軍人であるつもりだ。来てもらってもいいかい、お友達」 黙って車に乗り込む。 あの騒ぎの当事者の一人として、市民の目に映ってしまった以上、他に方法も無い。彼らも急いでいる。なら、疑問の解決の為には素直に同行するのが一番だと思ったのだ。 他のメンバーが乗り込むなり、ドアも閉めぬうちに発車した。他の車も次々とアクセルを全開にし、高速道路(アウトバーン)でも出さないような速度で現場を去って行く。 「――俺が故郷を追われて放浪している間に、途方も無い何かが、すっかり構築されちまった」 車窓から目まぐるしく移り変わる景色を虚ろな目で眺めながら、アシュレイは確信した。 真の序章とは、今まさにこの瞬間なのだ。
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答えたくない質問がされた時に使うと効果的 LINEの「首相官邸」アカウントに寄せられた、子どもたちから安倍総理への質問についてより以下の質問の回答として使われた Q.プロポーズの言葉は何ですか? A.まさに、「国家機密」です(笑) https //www.kantei.go.jp/jp/headline/kodomonohi2013.html 画像
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【聖地エデン】、【ガイアール王国】に次ぐ3大勢力の1つ 軍事兵器はエデンやガイアール以上を誇るが神の加護がないため圧倒的な差を付けることができず3大勢力内での権力は薄い ヤファエ内では傭兵ギルドが多く、もっとも有名なギルドは【聖帝】である 軍事帝国なので武器屋や防具屋の数が多い、特に【武器鍛冶のドン】と呼ばれる人物が作る武器が有名である かつて大陸を3つに切り裂いたとされる【聖剣エクスガリバー】が眠っている
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国防及びカザフスタン共和国軍に関するカザフスタン共和国法 本法は、国防及びカザフスタン共和国軍の組織領域における社会関係、国の防衛能力の保障における国家機関の機能及び権限、国防分野における市民及び組織の権利と義務を規制する。 第1章 総則 第1条 本法において使用される基本概念 第2条 国防及び軍に関するカザフスタン共和国の法令 1.国防及び軍に関するカザフスタン共和国の法令は、カザフスタン共和国憲法に基づき、本法その他のカザフスタン共和国の規範法令から成る。 2.カザフスタン共和国が批准した国際条約に、本法に含まれるものとは異なる規則が定められている場合、国際法の規則が適用される。 第3条 カザフスタン共和国の軍事安全保障領域における国家政策の基本原則 カザフスタン共和国の軍事安全保障領域における国家政策の基本原則は、以下のことである。 他の国家の主権、国境の不可侵性、領土保全の尊重及びその内政への不干渉 軍事領域における信頼及び公開性措置の強化 国際紛争の平和的調停 カザフスタン共和国が加盟国である国際義務の遵守及び条約の目的達成への協力 互恵協力及び相互理解に基づく全ての国との友好関係の維持 軍事紛争の防止、平和の維持及び回復に向けられた全世界及び地域安全保障システムへの参加 第4条 国防領域における国家規制 1.国防領域における国家規制は、以下のことを含む。 軍事的危険及び軍事的脅威の予測及び評価 カザフスタン共和国の軍事政策の基本方針及び軍事ドクトリンの規定の立案 法的規制 軍、準軍隊及び軍事部隊の使用の計画、その必要な員数の規定、その戦闘及び動員準備の建設、訓練及び要求される水準の維持 軍、準軍隊及び軍事部隊の統制システムの発展、並びに周波数帯域の利用の計画 軍、準軍隊及び軍事部隊の統一軍事技術政策、兵器及び軍事機材発展プログラムの立案及び実現 国家機関、所有形態に拘らず組織、輸送機関、交通路及び国民の事前動員訓練を含む平時に行われる全国家的複合措置、並びに国防目的における領土作戦設備 国家物資予備の備蓄の創設 市民の軍務訓練、戦時における軍事教育予備の蓄積 民間及び領域防衛措置の計画及び実施 国家秘密を構成する情報の保護の保障 国防目的における科学の発展 国家機関の活動の調整 軍、準軍隊及び軍事部隊の活動に対する監督 集団安全保障及び共同防衛目的における国際協力 国防領域におけるその他の措置 2.国防目的において、カザフスタン共和国市民の兵役義務、並びにカザフスタン共和国法により規定されたその他の種類の義務が定められる。 3.国防領域における任務遂行のために軍が創設され、準軍隊及び軍事部隊、並びに戦時に創設される支援部隊が参加する。 4.軍、準軍隊及び軍事部隊は、軍事ドクトリン及び軍使用計画に従い、国防領域における任務を遂行する。 5.土地、森林、水域その他の自然資源は、カザフスタン共和国の法令に従い、国防の用に供される。 6.軍の国家施設に割り当てられた財産は、共和国所有である。 第2章 国防領域におけるカザフスタン共和国大統領、議会及び政府の権限 第5条 国防領域におけるカザフスタン共和国大統領の権限 1.カザフスタン共和国大統領は、カザフスタン共和国軍最高司令官である。 2.カザフスタン共和国大統領は、以下のことを行う。 カザフスタン共和国の軍事政策の基本方針を決定する。 カザフスタン共和国の軍事ドクトリン、軍、準軍隊及び軍事部隊の建設及び発展の計画、国防問題に関する国家プログラムを承認する。 軍使用計画、並びに国家の動員計画を承認する。 軍、準軍隊及び軍事部隊の総合指導を実施する。 軍の機構、定数の制限、並びに軍人及び国家公務員の労賃システムを承認する。 本法第18条第2項により規定された任務の遂行への軍の参加に関する決定を採択し、このことに関して共和国議会に即時通知する。 将官の配置の対象となる職務一覧を承認し、将官の階級を授与する。 軍最高司令部を任免する。 軍人宣誓の本文、諸兵科共通操典、軍務実施規則、部隊象徴、軍服の様式並びに軍、準軍隊及び軍事部隊の識別章を承認する。 交渉を行い、国防及び軍事協力領域におけるカザフスタン共和国の国際条約に署名する。 義務年限内軍務への共和国市民の召集及び義務年限内軍人の予備役編入、戦時、動員による軍務召集、並びに特殊集合への兵役義務者の召集に関する決定を採択する。 平和と安全の維持に関する国際義務の履行のための軍の使用に関する提案を議会両院共同会議の審議に付する。 カザフスタン共和国憲法により規定された場合、カザフスタン共和国全土又はその個別地域に非常事態又は戒厳令を導入し、部分又は総動員を布告し、このことに関して共和国議会に即時通知する。 カザフスタン共和国の憲法及び法律に従い、その他の権限を行使する。 第6条 国防領域におけるカザフスタン共和国議会の権限 カザフスタン共和国議会は、以下のことを行う。 カザフスタン共和国の国防の保障問題に関する法律を採択し、その修正及び補足を行う。 戦争と平和の問題を解決する。 カザフスタン共和国大統領の提案により、平和と安全の維持に関する国際義務の履行のための軍の使用に関する決定を採択する。 階級を制定する。 国防及び軍事協力問題に関する国際条約を批准及び破棄する。 国防及び軍の問題に関して、議会公聴を行う。 第7条 国防領域におけるカザフスタン共和国政府の権限 カザフスタン共和国政府は、以下のことを行う。 国家の軍事政策の基本方針を立案し、共和国の防衛能力の保障に関する措置を実現する。 国家プログラムを立案し、その遂行を保障する。 国防省、その他の中央及び地方執行機関の活動を指導する。 国家防衛発注の編成、割当及び履行領域における国家政策の実現に関する全権機関を規定する。 国家防衛発注の編成、割当及び履行領域における国家政策の実現に関する全権機関の提示により、毎年、国家防衛発注を承認する。 国防産業、並びに科学研究及び試験製作活動を実施する国営施設及び企業の創設、再編及び廃止に関する決定を採択する。 軍事教育施設、高等教育施設の軍事講座の創設、再編及び廃止に関する決定を採択する。 高等教育施設における軍事訓練規則を承認する。 国家公務員ではない軍、準軍隊及び軍事部隊の国家施設職員の労賃システム及び条件を規定する。 兵器、軍事機材及び物的・技術資源による軍、準軍隊及び軍事部隊の装備及び保障を組織する。 物資備蓄の補給基準及び分類を承認する。 国家の動員計画の立案及び遂行を組織し、並びに国家物資予備の形成、蓄積及び使用の秩序を定める。 国家機関、所有形態に拘らず組織の動員訓練の指導を実施する。 国防の目的における共和国領土作戦設備に関する措置の遂行を保障する。 兵役義務者及び召集兵の兵籍登録実施秩序に関する規則を承認する。 軍事輸送義務に関する規則を承認する。 地方軍事統制機関に関する規程を承認する。 軍務召集の対象となる市民のカテゴリー及び数、並びに軍事集合への召集の対象となる軍事教育専門官の毎年の数を規定する。 軍事教育予備の創設及び訓練の総合指導を実施し、軍、準軍隊及び軍事部隊の充足に対する国家発注を承認する。 民間及び領域防衛の計画並びにその指導を実施する。 カザフスタン共和国の法令に従い、土地、森林、水域その他の自然資源の国防の需要のための提供及び使用の秩序を規定する。 未使用軍事財産の移管、売却及び再生、並びに国防施設の賃貸借(リース)への提供秩序を定める。 軍事協力問題に関する国際交渉の実施及び政府間協定の署名に関する決定を採択する。 徴用され、並びに国防需要のために提供された自然人及び法人の財産の価額の国家による補償秩序を規定する。 軍事財産の登録及び除籍秩序を定める。 武器及び軍事機材、戦略物資、先端技術及び両用製品の輸出に対する監督を組織する。 カザフスタン共和国の憲法、法律及び大統領の法令により委任されたその他の機能を遂行する。 第3章 国防領域における中央及び地方執行機関の機能、市民及び組織の権利と義務 第8条 国防領域における中央執行機関の機能 第9条 国防領域における地方執行機関の機能 地方執行機関は、その管轄内において、以下のことを行う。 領土作戦設備措置の遂行に参加し、国防目的における交通路の準備を保障する。 国防目的における輸送その他の技術手段の登録及び動員準備を保障する。 住民及び領土の国防準備に参加し、国防及び軍に関するカザフスタン共和国の法令により定められた秩序において、その発注により、物的、エネルギーその他資源及び役務における軍、準軍隊及び軍事部隊の需要を保障する。 兵籍登録及び市民の軍務訓練、その軍務、軍事集合への召集及び動員による召集を組織及び保障する。 動員期間及び戦時に、地方軍事統制機関における兵役義務者の確保を実施する。 民間及び領域防衛に関する措置の計画に参加し、その遂行を保障する。 軍事統制機関と国防領域におけるその活動を調整及び協調する。 カザフスタン共和国の法令に従い、その他の機能を実施する。 第10条 国防領域におけるカザフスタン共和国市民の権利と義務 1.カザフスタン共和国市民は、以下の権利を有する。 契約に基づき軍務に自発的に入隊すること。 国防の強化に協力する組織の活動に参加すること。 2.カザフスタン共和国市民は、以下の義務を有する。 兵役義務を履行すること。 民間及び領域防衛に関する措置に参加すること。 動員及び戒厳令期間、カザフスタン共和国政府が定めた秩序において、その価額の国家による事後の等価補償と共に、その所有下にある国防の需要に必要な財産を提供する。 第11条 国防領域における所有形態に拘らず組織の機能 所有形態に拘らず組織は、カザフスタン共和国の法令に従い、以下のことを行う。 民間及び領域防衛に関する措置の遂行に参加する。 国家の動員計画により規定された措置を実施する。 優先秩序において、国家防衛発注の任務を遂行する。 動員及び戒厳令期間、カザフスタン共和国政府が定めた秩序において、その価額の国家による事後の等価補償と共に、その所有下にあ国防の需要に必要な財産を提供する。 その兵役義務履行に必要な条件をその職員に創出する。 第4章 国防の経済保障 第12条 国防の経済保障の目的と任務 第13条 国防の会計 1.国防の会計は、財政、物的・技術その他の資源における軍、準軍隊及び軍事部隊の需要の保証された満足に向けられる。 2.軍、準軍隊及び軍事部隊、並びに国防費の会計は、本法第24条により規定された予算その他の資金の負担で実施される。 3.カザフスタン共和国領土に配置された外国国家との共同利用の軍事施設並びに兵器削減に対する監督及び監察活動の保障に関する措置の会計は、カザフスタン共和国が批准した国際条約に従い行われる。 4.国防費部分における予算資金の執行に対する監督は、カザフスタン共和国の法令に従い実施される。 第14条 物的・技術保障 1.軍、準軍隊及び軍事部隊の物的・技術保障は、兵器及び軍事機材を含む生産・技術用製品の開発、生産、納入及び保障に対する国家防衛発注及び国際協定に従い、優先秩序で実施される。 2.国家防衛発注の編成秩序、その物的・技術及び会計保障及び購入条件は、カザフスタン共和国の法令により規定される。 第15条 国防目的における施設及び財産の利用 第16条 国防需要のための土地、建物、施設その他の財産の移管 第17条 科学研究活動及び要員の訓練 第5章 軍、準軍隊及び軍事部隊 第18条 軍とその使命 1.軍は、侵略の撃退、カザフスタン共和国の領土保全及び主権の武装防護、国家及び軍事施設の警備及び防衛、領空の警備、並びにカザフスタン共和国が批准した国際条約に従った任務の遂行を使命とする。 2.軍は、カザフスタン共和国大統領の決定に基づき、自然性及び技術性の非常状況の結果の除去、並びに対テロ作戦の実施及び非常事態体制の保障に参加することができる。 3.カザフスタン共和国の国際義務から発する任務の遂行のための軍の使用は、カザフスタン共和国が批准した国際条約において規定された条件と秩序において実施される。 4.軍の編成の一部は、カザフスタン共和国が批准した国際条約に従い、統合軍に入るか又は統合指揮下に入ることができる。 第19条 軍の一般編成 軍は、軍事統制機関、軍種、兵科、支援兵科、後方部、軍事教育施設、軍事科学施設その他の組織を含む。 動員布告の際、軍の編成には、内務省国内軍、国家保安委員会国境庁、共和国親衛隊、非常状況に関するカザフスタン共和国中央執行機関の民間防衛統制機関及び部隊並びに支援部隊が入る。 第20条 軍の充足 第21条 軍の指導及び統制 1.軍の軍政指導は、カザフスタン共和国軍最高司令官たるカザフスタン共和国大統領が実施する。 2.戦時における軍の指導の最高軍政機関は、最高司令部(最高司令部本営)である。 3.最高司令部本営は、参謀長委員会を通して、軍の統制を実施する。 4.平時における軍の統制は、参謀長委員会を通して、カザフスタン共和国国防相が実施する。 第22条 国防省の機能 第23条 参謀長委員会の機能 第24条 軍の国家施設 1.軍の国家施設は、以下のことを行う。 カザフスタン共和国の法令に従い、その活動を実施する。 提供された後援、慈善援助、並びに軍事技術協力の枠内で提供される援助を受け取り、利用する権利を有する。 2.スポーツ領域を専門とする軍の国家施設は、その設立目的に一致し、その主要活動に属さないサービスを提供し、カザフスタン共和国政府が規定する秩序において、当該サービスの販売からの金銭を利用する権利を有する。 第25条 軍の配置 1.軍の配置は、カザフスタン共和国大統領が承認する軍使用計画に従い実施される。 2.軍の利用に供された領域内における編合部隊、軍部隊の再配置は、カザフスタン共和国大統領が承認した計画に従い、国防相の決定により実施される。 3.カザフスタン共和国領外への軍の編合部隊及び軍部隊の配置は、カザフスタン共和国が批准した国際条約に基づき許される。 第26条 準軍隊及び軍事部隊 1.準軍隊及び軍事部隊の創設、統制及び活動は、カザフスタン共和国の法令に従い実施される。 2.準軍隊及び軍事部隊は、国防目的において、以下のことを行う。 軍使用計画、国防問題に関する国家プログラムの立案に参加する。 軍との共同行動の訓練を組織する。 市民の軍務訓練に参加する。 国防への領土作戦設備に関する措置の実施を保障する。 国防の組織問題に関する参謀長委員会の指示を遂行する。 軍との共同作戦及び動員訓練に参加する。 3.準軍隊及び軍事部隊の充足は、カザフスタン共和国の法令により定められた秩序において実施される。 第27条 軍、準軍隊及び軍事部隊における適法性の遵守に対する監督、法秩序の保障及び軍人の法的保護 1.軍、準軍隊及び軍事部隊における法律、カザフスタン共和国大統領令その他の規範法令の正確かつ画一的な適用に対する監督は、カザフスタン共和国検事総長及びその従属軍事検事が実施する。 2.軍人の法的保護、軍、準軍隊及び軍事部隊における民事及び刑事事件の審理は、裁判所が実施する。 3.軍、準軍隊及び軍事部隊における法秩序の保障、捜査実施は、カザフスタン共和国法に従い、管轄内において憲兵機関が実施する。 第6章 戦争状態。戒厳令。動員。民間防衛。領域防衛 第28条 戦争状態 1.戦争状態は、他の国家(国家の集団又は連合)のカザフスタン共和国に対する武装攻撃の場合、並びにカザフスタン共和国が批准した国際条約により規定された場合、カザフスタン共和国議会が布告する。 2.戦争状態の布告又は軍事行動の事実上の開始の時点から、戦時が到来し、軍事行動停止に関する布告の時点から満了する。ただし、その事実上の停戦以降である。 第29条 戒厳令及び動員 1.戒厳令体制、動員訓練の組織及び秩序は、カザフスタン共和国のしかるべき法令により規定される。 2.戒厳令期間、軍、並びにその編成下に入る内務省国内軍、国家保安委員会国境庁、共和国親衛隊、非常状況に関するカザフスタン共和国の中央執行機関の統制機関及び民間防衛部隊並びに支援部隊は、戦争状態の布告に拘らず、侵略撃退に関する戦闘その他の行動を行う。 第30条 民間防衛 1.民間防衛は、近代的破壊手段、自然性及び技術性非常状況の撃破(破壊)要素の影響からの住民、経済施設及び国土の防護の目的において組織される。 2.民間防衛の任務及び組織は、カザフスタン共和国法により規定される。 第31条 領域防衛 1.領域防衛は、敵の行動、破壊工作又はテロ行為からのカザフスタン共和国領土における住民、施設及び交通路の防護、並びに非常事態又は戒厳令体制の導入及び保障の目的において、カザフスタン共和国政府が組織する。 2.領域防衛の一般任務及び組織は、カザフスタン共和国大統領により規定される。 第7章 雑則 第32条 国防領域におけるカザフスタン共和国の国際協力 1.侵略からの共同防衛の保障、平和及び安全の維持に関する他の国家とカザフスタン共和国の協力は、カザフスタン共和国憲法及びカザフスタン共和国が批准した国際条約に従い構築される。 2.軍は、憲法に従い採択されるカザフスタン共和国議会の決定に基づき、平和と安全の維持に関する国際義務を履行する。 3.カザフスタン共和国外における平和及び安全の維持に関する国際義務の履行に直接参加し、戦闘行動に参加した軍の軍人には、カザフスタン共和国の法令に従い、当該参加期間が規定される。 第33条 国防及び軍に関するカザフスタン共和国の法令の違反に対する責任 国防及び軍に関するカザフスタン共和国の法令の違反における有責者は、カザフスタン共和国法により定められた責任を負う。 第34条 本法の施行秩序 1.本法は、2003年8月1日から施行する第15条第4号、第32条第2号及び第3号を除き、その公布日から施行する。 2.以下のものを失効したものとみなすこと。 1993年4月9日付「国防及びカザフスタン共和国軍に関する」カザフスタン共和国法(カザフスタン共和国最高会議公報、1993年、第8号、202ページ;1995年、第8号、56ページ;第20号、120ページ;第22号、136ページ;カザフスタン共和国議会公報、1999年、第8号、233ページ;2002年、第3号、22ページ) 1993年4月9日付「「国防及びカザフスタン共和国軍に関する」カザフスタン共和国法の施行に関する」カザフスタン共和国最高会議決定(カザフスタン共和国最高会議公報、1993年、第8号、203ページ)