約 215,780 件
https://w.atwiki.jp/newgenreschool/pages/673.html
はじめに Spin Off The 記憶喪失は図書館の長編SS男が記憶喪失になったようですの設定を使用したシェアワールドもしくは二次創作です。本家「記憶喪失」の内容に絡めた、或いは設定をもとしたモノではありますが、原則的にSS男が記憶喪失になったようです自体の設定やストーリーに影響を与える事はありません。あくまでファンによる二次創作であります。 Spin Off The 記憶喪失のSSは大きく分けて本家「記憶喪失」のストーリーにリンクしたモノと、【男が記憶喪失】という設定だけを用いて自由な創作を行うモノ・その他本家「記憶喪失」に関連したSSとに別れています。空気を吸って吐くくらいの、HBの 鉛筆をベキッ!とへし折るくらいの気軽さで参加くださいませ。 本家「記憶喪失」と内容をリンクさせたSSはタイトル『From ●th Chapter』の序数が、男が記憶喪失になったようですのページの各番号と対応しています。元ネタを未見の方は各ページの【From ●th Chapter】をクリックしていただければ本家の該当エピソードをごらんいただけます。合わせて読んでいただければ、より一層楽しめる事請け合いです。 【From 1st Chapter】 【From 4th Chapter】 【From 5th Chapter】 【From 7th Chapter】 【From 10th Chapter】 【From Ⅹth Chapter】 ※本家のストーリーに絡まない記憶喪失設定オンリーのSSおよび「記憶喪失」関連のSSはこちらへ
https://w.atwiki.jp/gensouiri/pages/522.html
記憶喪失と幻想の竹林 動画リンク コメント 記憶喪失と幻想の竹林 396人目の幻想入り。 主人公 蒼羽(そらはね) ひとこと 第一話で分かりにく表現をしてしまいましたが、主人公は男です。申し訳ありませんでした。基本的に妹紅にお世話になるお話です。ギャグよりシリアス寄りになっていく予定ですがお付き合いしていただければなによりです。全6話ぐらいを予定。 動画リンク 最終話 一話 コメント otu -- 名無しさん (2008-08-12 09 56 06) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/14487.html
きおくそうしつ【登録タグ き 初音ミク 曲 皮P】 作詞:十二死蝶戒陽 作曲:皮P 編曲:皮P 唄:初音ミク 歌詞 (ピアプロより転載) 私は誰? ここは何処? 壊れた記憶の端末 私は誰? ここは何処? 知らない世界の始まり 目の前の景色さえ 怖くなって瞼を閉じた 喪失の旋律 美しい音が奏でる 失くしたはずの記憶 喪失の戦慄 憂鬱な風が流れた 永遠の孤独 私は誰? ここは何処? 壊れた鏡の幻想 私は誰? ここは何処? 知らない誰かの微笑み 目の前の「誰か」さえ 怖くなって終わりを告げる 喪失の旋律 美しい音が奏でる 失くしたはずの記憶 喪失の戦慄 憂鬱な風が流れた 永遠の孤独 (間奏) 喪失の旋律 消えていく自我の消失 避けられない崩壊 嘆きのオルゴール 美しい音が奏でる 孤独の幻想曲 喪失の戦慄 空白の夢に流れた ひと時の幸せ 私は誰? ここは何処…? 私は誰? ここは何処…? 私は誰? ここは何処…? 私は誰? ここは何処…? 私は誰? ここは何処…? 私は誰? ここは何処…? 私は誰? ここは何処…? ワタシハダレ? コメント 個人的には好きな曲。 -- 名無しさん (2011-02-24 16 51 16) 普通に神曲なんだがw -- 名無しさん (2013-04-18 21 24 20) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/odiobr/pages/32.html
【名前】記憶喪失の赤髪の男 【原作】メタルマックス2:リローデッド 【参戦時期】特に指定無し 【呼称】不明 【初期支給品】マヒノン@MM2R、ゲパルト(ゲパルトヘクセS)@MM2R、斬車刀@MM2R 【追跡表】 No. タイトル 作者 登場人物 場所 時間 004 Messiah ◆Cxilshz3Mg ソラ、ロウヒーロー、記憶喪失の赤髪の男 B-2 市街地 深夜
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/13198.html
RW/W48-002 カード名:“記憶喪失”篝 カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:4500 ソウル:1 特徴:《鍵》?・《時間》? 【永】あなたのターン中、あなたのストックが4枚以下なら、このカードのパワーを+2000。 【自】このカードのバトル相手がリバースした時、あなたのクライマックス置場に「自分探し」があり、他のあなたのカード名に「小鳥」?か「篝」?か「瑚太朗」?を含むキャラが2枚以上なら、あなたは自分の山札の上から3枚まで見て、カードを1枚まで選び、手札に加え、残りのカードを控え室に置く。 だから、篝ちゃんには自分探しが必要です レアリティ:RR 16/12/29 今日のカード。 島風型駆逐艦 島風と類似したCXシナジーによるリバース時のサーチ効果を持ち、ストックが4枚以下でパワー6500になる。 自身の効果と対応CXによるパンプでパワーは7500まで上昇するので、キャラリバースの達成は容易である。島風型駆逐艦 島風と違い確定サーチはできないが、副次的に山札削りも兼ねられる。 CXやイベントでも加えることができるのもポイントで、ヒーコーやパワースポットといったこのカードと併用しやすいイベントを持ってこれる点は便利。 “隕石落下”篝からの登場も可能だが、運に左右される面が大きい。うまくいけば早出しにもなるが、相手ターン中はパワーが大幅に下がってしまうこのカードと早出しの相性は微妙なところ。うまくいったらラッキーぐらいに考えておこう。 ・対応クライマックス カード名 トリガー 自分探し 1・炎 ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 “隕石落下”篝 0/0 1500/1/0 青
https://w.atwiki.jp/angevierge/pages/163.html
《記憶喪失 アウロラ》 プログレスカード レベル1/赤/P5000/G4000/S1 【女神】/【音楽】 リンクフレーム Ω アウロラは花畑で目覚めた。名前以外、全ての記憶を失って。 illust 夜野みるら 青蘭の聖少女で登場のレベル1の赤色のプログレスカード。 収録 青蘭の聖少女 B1-061 C
https://w.atwiki.jp/saikyoumousou5/pages/100.html
【作品名】微妙な部分がすごい人たち 【名前】記憶喪失にする成人男性 【属性】成人男性 【大きさ】成人男性並み 【攻撃力】成人男性並み。 【防御力】成人男性並み。 【素早さ】成人男性並み。 【特殊能力】この欄には対戦相手が生まれてからのすべての記憶を抹消するための全てとそれを無効化 させないための全てが書かれてある。能力は戦闘開始時に発動するものとする 113◆n0qGxROT0Q 2022/07/08(金) 23 34 33.40ID RKzecf2t 記憶喪失にする成人男性考察 戦闘開始時に書いてある級強制力の相手の記憶全消去 記憶消去の強制力が書いてある級なので概念にも効くだろう ふざけたやつあたりから上がる ○最速の道化師>帰ってきた最速の道化師 記憶消去勝ち ○くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」 記憶消去勝ち ×ソル第3紀4860年 追放負け ○ウリエル 記憶消去勝ち ×マックシェイク 即死負け ○20スレ530 記憶消去勝ち ×LHC ストレンジレット負け ×7つの人格 記憶を消しきれない ○真空 記憶消去勝ち ○大勢の任意全能 記憶消去勝ち ○西日本ホンマモン協会 記憶消去勝ち △ブッサキュバス 書いてある級記憶消去と不細工相打ち △きれいなジャイ子 相打ち ○ナマン 蟻化するが記憶消去勝ち ○敵の全スペックを幼女並みにする成人男性 幼女化するが記憶消去勝ち △ふざけたやつ 相打ち △星野 相打ち ○ごちそう 食べたくなる前に記憶消去勝ち ○ハイパーノヴァ・エンドレス 記憶消去勝ち 上がる ×消滅するマン 消去負け ×もこたんレベル∞ 自爆負け ○TASさん 記憶消去勝ち ×キャロン 光負け ×湖 猛毒負け ○リスベル・シュアード 記憶消去勝ち ×神の獣 暴風負け ×グランスフィア 超重力の闇負け 消滅するマン>記憶喪失にする成人男性(常時発動完全防御無視の壁) 115格無しさん2022/07/09(土) 00 21 28.18ID wpMyAZtZ 116 記憶消すと勝てる扱いでよいの? 116◆n0qGxROT0Q 2022/07/09(土) 04 54 05.50ID kMSjpO9M 115 全ての記憶なので相手は記憶が混乱してしまうだけじゃなく、歩きかたや特殊能力の使い方、何と戦っていることかさえ忘れてしまうため それに伴う戦意喪失勝ちということ
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/537.html
【種別】 疾患 【初出】 一巻 【解説】 一巻ラストにてほぼ全ての記憶(思い出)を失った上条当麻の記憶に付いてのまとめ。 失った記憶に関する詳しい説明は二巻から抜粋して 失ったモノはあくまで『記憶』であって、『知識』は生きている。 だから、携帯電話の使い方は知っていても、 『あれ?どこに携帯電話置いたっけ?そもそもいつ契約したんだっけ?』 という具合になっている。 例えば「りんご」は『バラ科の落葉高木で、春に花が咲き、球形の果実が実る』という事は分かる。 だが、それが『美味しい』かどうかは食べてみないと分からない。 ○月×日、美味しいリンゴを食べた、なんて絵日記帳の『思い出」はどこにもないからである。 こんな状態に陥ったのは『思い出』を司る『エピソード記憶』と『知識』を司る『意味記憶』の内 『エピソード記憶』のみが破壊されたから、らしいのだが。 上記の説明と一巻ラストの辺りから、失った記憶に関してまとめると 上条当麻として生きて来た中で関わった人間に関する記憶の全消去 自分の両親の名前や顔は勿論のこと、どんな性格だったのかも忘れており、 関わった全ての人物の思い出は全て消去されている。 (父親と母親と言う言葉の意味は『知識』として生きているが、 顔や名前等は『記憶』だから顔も名前も忘却している) 自分自身に関わる記憶の全消去 記憶を失う前の自分がどんな性格だったのか、どんな本が好きだったのか、等を忘却している。 一巻にて『自分の右手に神様の奇跡すら殺せる力が宿っているとか言われても。信じられない~』 と言っており、幻想殺しを使った経験を忘却しているが、 異能の力なら打ち消せるという『知識』は覚えているので半信半疑になっている。 また、自身の通っていた高校の場所や自分の部屋の本棚にどんな本があるのかさえ忘却しているので、 恐らく当初は、自分の寮の場所・駅やバス停など、学園都市内の地理等は全て消えていたようだ。 結局の所は日常生活を難無く送れる。 食蜂操祈(しょくほうみさき)に関する記憶 これに関しては一巻よりも前の時点で失っている(説明は新約十一巻)。 デッドロックとの戦闘後、瀕死の状態で『心理掌握』の操作を受けた後遺症で、 上条は脳の構造が変化してしまい、「食蜂操祈」という個人のことを正確に認識できなくなっている。 したがって彼女に関する記憶は維持も更新もできず、「前にどこかで会った気がする」程度の印象しか感じることができない。 作中の描写から、「学園都市第五位」の存在は知っているが、 その人物が食蜂であるとは認識できないようだ。 【疑問】 1 『記憶』は失っているとはいえ『知識』は覚えているのに、どうして両親の名前や知り合いの名前も忘却しているの? 顔や性格を忘れているのは『記憶』の消去で納得出来るが名前って『知識』のカテゴリーじゃないの? 2 という事は蚊に刺されると痒いのは分かるが『痒い』という感覚すら忘れるの? 『甘い』とか『辛い』といった味覚も忘却? 【回答(仮)】 1 意味記憶とエピソード記憶は非常に曖昧なものである。あきらかに知識として所持している記憶も、はじめて得た時は誰かから得た情報であることには間違いなく、 情報を得た時点ではエピソード記憶であるとのこと。 上の例で言えば、「ステイル=マグヌスは魔術師である」に当てはまる。 また、結婚式に望む直前の女性が記憶喪失になったとき、 (この女性はエピソード記憶の喪失による記憶喪失だと診断された) 自分の置かれた状況も相手の男性の顔も名前も思い出せなかったという事例もある。 ある主婦が記憶を失ったとき、IQなどにはまったく異常はなかったが、 自分の名前や母親・夫の名前、顔を見ても誰だかまったく解らなかった。 エピソード記憶の中でも,自己の生活史の記憶のみを失っているこの症状は『全生活健忘症』と呼ばれる。 上条当麻はこれに当てはまるのではないだろうか。 2 「辛い」という味覚があることのみを覚えていると推測される。 よって、「カレーライスは辛いらしい、だが味は知らない」のような事が起きる。
https://w.atwiki.jp/rf5words/pages/165.html
サブシナリオ イベント関係者(ルーカス) 旅館「一期一会」 主人公「こんにちは、ルーカスさん。」 ルーカス「おや、アレス(アリス)さん。どうされたのですか?」 ルーカス「……ここに来られたという事は、お風呂でしょうか?」 主人公「はい。ちょっと寄って行こうかなと思いまして。」 ルーカス「そうですか。」 ルーカス「湯につかるのは不思議な感覚ですが、からだにしみわたり元気も出ますからね。」 主人公「……ふふ。」 ルーカス「どうかしましたか?」 主人公「ああ、いえ……記憶を取り戻したのに、ルーカスさんは変わらないなぁと思いまして。」 ルーカス「変わらない? そうですか……。」 主人公「あ……その、変な意味じゃないんです。……すみません。」 ルーカス「あやまらないでください。私もそう感じていた所です。」 ルーカス「以前から気になっていたのですが、神だと分かったあとも、特に気持ちとしては変わりなかったのです。」 主人公「変わりない?」 ルーカス「はい。私は自分の記憶を思い出したら全て今の自分が消えて、元々の違う自分が現れるのかと考えていました。」 ルーカス「……ところが、思い出しても考えることは同じ。言うなれば、ちょっと自分の持つ情報の量が増えたくらいの気分です。」 主人公「ひとつ聞いてもいいですか?」 ルーカス「……はい、構いませんよ。」 主人公「ルーカスさんは記憶が戻ったら、何かやりたい事とかあったんですか?」 ルーカス「そうですね……したいこと、というものはありませんでしたが、自分のあるべき場所へ帰ってしまうのだと思っていました。」 ルーカス「少なくとも、この何気ない日常や、みんなとの関わりは全て終わってしまうのだと。」 ルーカス「でも、結果としては大きな変化はありませんでした。」 ルーカス「町の人々も変わらず受け入れて頂けているようで、感謝しかないですね。」 ルーカス「……アレス(アリス)さんは、どうなんです?」 主人公「え?」 ルーカス「そういう質問をしたということは、記憶が戻ったらとか考えたりしたのではないですか。」 主人公「僕(私)は……。」 主人公「色々と考えたんですけど、まだ答えが出ていないんです。だから、ルーカスさんに聞いてみようかなと思ったんです。」 ルーカス「……なるほど。」 ルーカス「アレス(アリス)さん、そういえばどなたが言ったか存じ上げませんが、お風呂は命の洗濯なのだそうです。」 主人公「……命の洗濯?」 ルーカス「はい。私も経験があるので多少はわかるつもりです。自分が何者であるのか、何をなすべきなのか。」 ルーカス「わからない事はあるでしょうが、それでも今日という日は無情にも過ぎていきます。」 ルーカス「そんな時は、命の洗濯でもしながら、今できる事をかんがえてみませんか。」 ルーカス「私も出来る限りのお手伝いはさせて頂くつもりですよ。」 手品のやり方……とか?・人生のお手伝いとか?・雷の出し方……とか? ▼手品のやり方……とか? ルーカス「手品のやり方……ですか。あれは手品ではないのですが……。」 ルーカス「まあ、いいですよ。出来るようになるかどうかは分かりませんけど。」 ▼人生のお手伝いとか? ルーカス「人生ですか……大きく出ましたね。」 ルーカス「でも、本気でおっしゃっているならこちらも本気でお手伝いしますよ。ずっと……。」 ▼雷の出し方……とか? ルーカス「雷はちょっと……。」 ルーカス「とはいえ、本当に雷を出したいという事であれば、全力で方法を考えますよ……。」 ルーカス「……さあ、ここで立話もなんですし、そろそろ行きましょうか。私にいつでも頼ってくださいね、アレス(アリス)さん。」 主人公「うん、ありがとう!」
https://w.atwiki.jp/83452/pages/3082.html
……… …… … 気がつくと私は誰もいない夜の公園に一人たたずんでいた。 あれ? ここはどこだろう? 私は何をしていたんだっけ? なぜだろう、思い出せない… もうあたりは真っ暗になっている。 早く家に帰らないと… 家…私の家って…どこだっけ…? というか、そもそも、私は……私は……誰…? ……… いくら考えてみても、何一つとして思い出すことができなかった。 ……… もしかして、これは俗に言う、記憶喪失というやつなのだろうか。 映画や小説の中ではおなじみのものだけど、 まさか自分が記憶喪失になるだなんて、夢にも思っていなかった。 いや、夢にも思っていなかったかどうかも、覚えてはいないのだけれど… この異常な状況にもかかわらず、私は意外にも落ち着いていた。 とりあえず、ここはいったいどこなんだろう? 公園を出て、道を歩いてみると、何人かの通行人とすれ違った。 その人達を捕まえて、私は誰ですかと聞いてみたい衝動にかられたが、思いとどまった。 そんなことをしたらどう見ても不審者でしかない。 どうやら記憶はなくしても常識は残っているようだ。 だからといってこの状況が好転するわけでもない。 どうしたものかと考えながら歩いていると、一軒のコンビニを発見した。 このままあてもなく歩き続けてもしょうがないので入ってみる。 店員さんの機械的ないらっしゃいませの声とともに店内に入り、中を見渡してみた。 すると、鏡の中から、一人の女の子がこちらを見ている。 ……… 一拍おいて、それが自分の姿なのだと気づく。 まあ鏡なんだから、自分の姿が映っているのが当たり前なんだけど… 鏡の中の少女はのんびりしたような顔をしてこちらを見つめている。 なるほど、私はこんな顔をしているのか。 そう考えると、なんだか見覚えがあるような気がしてきた。 鏡から視線を外し、レジの奥にある時計を見ると、短針は10を指していた。 外は真っ暗なので夜の10時なのは間違いないだろう。 早く家に帰らなくちゃと思うけれど、家の場所を思い出すことができない。 それどころか、今いる場所がどこなのかすらわかっていないのだ。 ……… 考えていてもしかたがない、店員さんに聞いてみよう。 ただ聞くだけなのも悪いので、ガムを一つ持ってレジへ向かう。 店員「いらっしゃいませ、一点で120円になります」 私は財布から120円を出してカウンターに置く。 店員「ちょうど頂戴いたします、レシートのお返しです」 会計が済んだところで、意を決して尋ねてみた。 私「あの、すいません、実は道に迷ってしまって、ここはどの辺りでしょうか?」 店員「えーと、ここは桜ヶ丘駅のすぐ近くですよ」 桜ヶ丘駅、と言われても、記憶のない私にはぴんとこなかった。 店員「どちらへお向かいですか?よろしければ地図を持ってきますけど」 私の家へ行きたいんです、と言いたかったけど、 地図に記載されているはずもなく… 私「いえ、大丈夫です、どうもありがとうございました」 そう言って私は店を後にした。 さて、これからどうしよう。 私はコンビニの前で途方にくれていた。 とりあえずここが桜ヶ丘駅の近くだということはわかったけど、 家の場所がわからないのではどうしようもない。 交番へ行って事情を説明しようか… それとも、病院へ行くべきなのだろうか… 映画や小説で記憶喪失になった主人公はどうしていたっけ? 女の子「…唯……?」 そんなことを考えていると不意に後ろから声をかけられて振り返った。 そこには一人の女の子が立っていた。 女の子「…唯…なのか……?どうして…こんなところに…?」 唯?それってもしかして、私のこと…? 私「えっと、だれ…ですか…?」 この人は私のことを知っているのだろうか。 女の子「あ………ごめんなさい、人違いだったみたいです、私の友達にとても似ていたので…」 女の子「すみません、それじゃあ…」 そう言って去ってしまおうとする彼女を、私は慌てて呼び止める。 私「あ、待ってください!」 女の子「はい?」 私「あの、こんなこと聞くのは、変だってわかってるんですけど…」 女の子「?」 私「…私は、誰ですか……?」 女の子「えっ?」 ……… 女の子「記憶喪失?」 私は先ほどの公園で彼女に事情を説明した。 私「はい、何も覚えてなくて…」 この人はさっき私のことを唯と呼んだ、それが私の名前なのだろうか。 唯「私のことを知っているんですか?」 女の子「ああ、少し雰囲気が違ったから、人違いかと思ったんだけど…」 女の子「雰囲気が違うのは記憶がないから…?いや、でも…そんなこと…あるわけが…」 彼女は信じられないといった目で私を見ている。 まあ、いきなり記憶喪失だなんて、信じられないのも当然だと思う。 唯「それで、自分の家の場所も思い出せなくて…ご存じないですか?」 女の子「え?ああ、うん、知ってるよ。連れてってやろうか?」 唯「はい!お願いします、えっと…」 律「ああ、そうか、私の名前は田井中律だよ」 唯「ありがとうございます、田井中さん」 律「いつもみたいに、りっちゃん、でいいよ。唯は初めて会ったときから私のことそう呼んでるから」 唯「あ、はい、り…りっちゃん」 ……… 家に向かう間、律さんに色々聞いてみることにした。 唯「あの、私と律さ…りっちゃんは、どういった知り合いなんですか?」 律「え?ああ、同じ高校の一年生で、同じ軽音部の仲間だよ」 唯「けいおんぶ…ですか?」 律「ああ、私がドラムで、澪がベースで、ムギがキーボード、それで唯がギターだ」 唯「唯って、私のことですよね…私が、ギター…」 そうか、私の名前は唯で、高校一年生で、軽音部のギターだったのか。 だけどなぜか、最後の部分には違和感があった。 自分がギターを弾いてるなんて、想像できなかった。 律「やっぱり、澪とムギのことも忘れちゃったのか…?」 唯「はい…ごめんなさい」 律「そっか、いや、いいんだ、そのうちきっと思い出せるよ…」 律さんも、私が記憶をなくしてしまったことに困惑しているようだ。 会話もどこかぎこちない。 律「ってことは、憂ちゃんのことも?」 唯「憂?」 律「唯の妹だよ」 妹、私には妹がいるのか。 時刻はそろそろ11時になろうかというところだ。 きっとその妹も心配しているだろう、帰ったら謝らないと。 律「ほら、着いたぞ、この家だ」 律さんがインターホンを鳴らすと、中から人が近づいてくる気配がする。 ガチャ ドアが開いて一人の女の子が顔を出した。 憂「!お姉ちゃん!!」 唯「りっちゃん、この子が、私の妹の憂、ですか?」 律「ああ、そうだよ」 憂「!?お姉ちゃん…どうして…なにをいってるの…?」 律「憂ちゃん、この唯には記憶がないらしいんだ」 憂「記憶が? それじゃあ、私のことも…?」 唯「うん…ごめんね…」 憂「うう、お姉ちゃん、うわあああん」 憂は私に抱きついて、声をだして泣き始めてしまった。 無理もない、家族に自分のことを忘れられてしまったのだ。 逆の立場だったら私もきっと泣いていただろう。 憂が泣き止んだのは、それから10分後だった。 憂「ごめんなさい、取り乱しちゃって…」 唯「ううん、私のほうこそごめんね」 律「それじゃあ、二人とも、私はそろそろ帰るな」 憂「あ、律さん、どうもありがとうございました」 律「憂ちゃんも色々混乱してるだろうけど、唯のことよろしく頼むよ」 憂「はい」 唯「りっちゃん、今日は本当にありがとう」 律「ああ、唯、また明日な」 そう言って律さんはもときた道を帰っていった。 律さんに会えてよかった。 そうでなければ、私はずっと家に帰ってこれずに、さまよい続けていただろう。 憂「お姉ちゃん、中に入ろう」 唯「うん、えっと、ただいま、憂」 憂「おかえりなさい、お姉ちゃん」 憂「お姉ちゃん、おなかすいたでしょ、待ってて、今ご飯作ってあげるから」 唯「うん、ありがとう、憂」 憂は台所にいってしまったので、私はリビングに座って、部屋を見回してみた。 ここが私の家… そういわれると、なんとなく見覚えがあるような気がしてきた。 それに、なんとなく落ち着いた気分になる。 だからここが私の家なのは、きっと間違いないのだろう。 憂「お姉ちゃん、おまたせ!」 しばらくして、憂が料理をリビングへ運んできた。 憂「どうぞ、召し上がれ」 唯「う、うん、いただきます」 でてきた料理はすごい量だった、それに、やけに豪華だ。 今日は何かの記念日なんだろうか、それとも、この家ではこれが普通なのかな。 唯「あ、おいしい」 憂「ほんとう!」 唯「うん、すごくおいしいよ、憂は料理上手いんだね」 憂「ふふ、よかった、たくさん食べてね」 そう言って憂は初めて笑顔を見せてくれた。 よかった、少し元気になったようだ。 唯「ごちそうさまでした」 憂「お粗末さまでした、お姉ちゃんは、テレビでもみて休んでて、私は食器洗っちゃうから」 唯「うん、ありがとう」 そういえば、先ほどから気になっていたことを思い出し、台所で洗い物をしている憂に尋ねてみた。 唯「ところで、私たちの両親って、今は?」 憂「お父さんは海外に出張で、お母さんはそれについていったよ。来月までは帰ってこないみたい」 そうだったのか、私は自分の両親の姿を想像してみた。 娘が記憶喪失になったと知ったら、いったいどんな顔をするだろう。 唯「家事とかは、いつも憂が?」 憂「え?うん、そうだね、だいたい私がやってるかな」 こういうのは普通、姉が率先してやるものではないだろうか。 なんだか申し訳ない気持ちになってきた。 唯「私も、何か手伝うよ」 憂「え?いいよ、お姉ちゃんには部活があるんだし、私も好きでやってるんだから、気にしないで」 あ、そうか、私はけいおんぶなんだっけ。 だけどやっぱり、自分がギターを弾いてるところなんて想像できないな。 食後、しばらくぼーとテレビを見て休んでいると、 洗い物を終えた憂がやってきた。 憂「お姉ちゃん、お風呂沸いたから」 唯「ありがとう、それじゃ…」 憂「一緒に入ろう」 唯「えっ!?」 憂「え?」 憂は今なんて言った?私の聞き間違いかな? 唯「憂、今なんて?」 憂「一緒に入ろうって」 残念ながら聞き間違いではなかったようだ。 唯「高校生にもなって一緒に入るなんて、その…変じゃないかな…?」 憂「そんなことないよ!姉妹なんだから、それくらい全然普通だよ!」 いやいやいや、絶対変だよ、記憶がなくても、それくらいはわかる。 唯「私たちは、いつも一緒に入ってたの…?」 憂「………うん、そうだよ!」 今なんか変な間があったよ。 憂「お姉ちゃん、私と一緒に入るの…嫌…?」 唯「あ…いや、そういうわけじゃ…」 ……… 憂「お姉ちゃん、ドライヤーしてあげるね」 唯「うん、ありがとう」 私は今、リビングで憂に髪を乾かしてもらっていた。 結局、一緒に入ってしまった… 憂、私より胸おおきかったな… 私のほうがお姉ちゃんなのに… 憂「はい、乾いたよ」 唯「ありがと、なんだか疲れちゃったから、もう寝ることにするね」 憂「うん、おやすみ、お姉ちゃんの部屋は二階の右側の部屋だよ」 唯「ありがとう、おやすみ、憂」 自分の部屋に入ると、リビングと同じようになんだか見覚えがあるような気がした。 だけど、部屋の隅に置かれたギターには違和感を覚えた。 なるほど、確かに私の好きそうな、かわいいギターだ。 少し弾いてみようと思い、重いギターを手にとってみたけど、 弾き方を思い出すことができなくて結局すぐに諦めた。 ピピピピ ピピピピ ピピピピ 突然、部屋の中に電子音が鳴り響き、びっくりしてギターを落としそうになってしまった。 ピピピピ ピピピピ ピピピピ なおも音はなり続けている、私は音の発信源を探してみる。 どうやら机の引き出しの中から聞こえているようだ。 ピピピピ ピピピピ ピピピピ 引き出しを開けると携帯電話があった、どうやらこの携帯が発信源のようだ。 鳴り方からして電話やメールではないようだけど、アラームか何かかな。 ピピピピ ピピ 音を止めて、画面を確認する、予想通りスケジュール帳のアラームが作動していたようだった。 画面には一つの文章が表示されている。 『残りあと66』 画面にはただ一文だけ、そう書かれていた。 ?いったいどういう意味だろう? まあ、メモなんてものは自分がわかればそれでいいのだろうが、 記憶をなくしている私にはなんのことだかさっぱりわからない。 他のスケジュールやメールの履歴を見てみようと思ったけど、 それにはロックがかけられていた。 ロックをかけたのもおそらく私なのだろうけど、 今の私は暗証番号を思い出すことができない。 冷蔵庫のアイスの残りの本数とかかな? 書き方の適当さからして、さほど重要なことでもないだろう。 私は気にしないことにした。 もう寝ちゃおう 明日起きたら、記憶が戻ってるといいな。 そんなことを考えながら、部屋の電気を消して、ベッドに寝転んだ… ……… ういーはやくはやくー おねえちゃんまってー ほら、ほわいとくりすますだよー わー ?おねえちゃん、これ えへへ、くっしょんのなかみー ……… ジリリリリリリリリリリリ バンッ 目覚ましを止めて、私は起き上がった。 せっかく、楽しい夢を見ていたのに… 私は恨めしそうに時計を見た。 唯「えっ?は、八時!?」 大変だ、寝過ごしてしまった。 私は慌てて制服に着替えて、リビングへと降りた。 憂「あ、お姉ちゃん、おはよう、どうしたの?そんなに慌てて」 唯「憂、だって、八時だよ!遅刻!遅刻!」 憂「お姉ちゃん、今日が何日だか覚えてないの?」 唯「え?」 2