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若き血の目覚め ◆Y47IPLbgaw 黒髪のショートカットの少女、天草紗耶香(女子二番〈あまくさ・さやか〉)は、その髪を揺らしながら、現在途方に暮れていた。 「とりあえず…どうすればいいのかな…」 目の前で、同じクラスメイトが二人死んだ。 安佐蔵と最強堂勇太。 安佐蔵は粗暴な一面もあったが、普通の時は中々気前の良い人物で、最強堂は名前に似合わない静かで、とても優しい男子生徒。 紗耶香は、この二人が殺されるのだの、神楽が実は相手側だっただの、この殺し合いが担任である蝶野であった事だの、あまりに非現実すぎて着いていけなくなっていた。 (…まずは何処か落ち着く場所を探そうっと…) と、地図を広げた時の事。 突如として、紗耶香の名前を呼ぶ声がしたのだ。 突然の事だ。 紗耶香は反射的に支給されていた武器らしき、草刈り鎌を構える。 殺す訳じゃない。 ただ、一応護身用に、という事。 「だ…誰…ですか…?」 声が震えながら疑問符を語尾につけ、紗耶香は声の主とあろう者に話しかける。 すると、何処からか顔を出して、近づいてくる同年代の少女がいた。 「三住さん!」 そしてそれが三住明梨朱(女子十八番〈みすみ・ありす〉)だという事が分かると、つい言葉をかけた。 紗耶香が初めて、殺し合いが始まってから出会った人物である。 普段、紗耶香とはあまり縁の無い三住であったが、紗耶香の心に、少しの安心感を持たせた。 「…三住さん…よかった…」 紗耶香は思わず息をつき、彼女に近づいた。 ブロンドの髪、濃い化粧。その他制服改造諸々。 本来ならば、地毛以外染めるのは校則違反なのだが、自分の今の状況を考えると、とやかく言ってる場合では無い事だ。 「…あの…私、怖くて怖くて…」 言葉を続ける紗耶香。 「その…えっ…と…私…いきなり殺し合いしろって言われても、出来ないし…」 対称的に黙ったままの明梨朱。 「それで…途方に暮れていたら…三住さんが居て…」 「天草さん」 「え?」 ようやく返ってきた返事に、紗耶香は一旦口を閉じ、明梨朱へと耳を傾ける。 「天草さんはさぁ…殺し合いとかぁ、乗ってる?」 髪をいじくりながら、まるで『彼氏が居るか居ないか』を聞く、まさに年相応の会話の様にも聞こえる風に話した。 紗耶香は当然と言わんばかりに、『いいえ』を示す、首を大きく左右に振った。 「だよねぇ~普通そうだよねぇ~」 「そうですよ!そうじゃないと、普通じゃないです!」 声を荒げて話す紗耶香に明梨朱は「あー」とばつの悪そうな顔をしながら、呟く様に、けれども普通に、会話する様に返した。 「あのさ、天草さん」 「…え?」 「もし、天草さんが言ってるのが普通だっていうんならさ―――あたし、普通じゃないね」 「え…?」 「分からない?天草さん。あたし、そんな優しくないんだよ?」 「優しくないって…あ…!」 紗耶香は、ようやく意味を理解した。 この人は、殺し合いに乗っている、と。 「―――だからさ、死んでくれないかなっ!」 ひゅん、と風を斬る音がした。 紗耶香はそれを反射的に後ろに下がる事で回避する。 (あ、あれって…包丁…にしては大きいよね…) 明梨朱の方を見ると、包丁の様な造形をしながらも、その大きさは包丁を一回り近く大きくさせた程だ。 しかし、間違いなく一発を食らえば死ぬのは明らかだ。 逃げるか?体力には自信がある。 …しかし、生憎足が思う様に動かない。 だからといって戦うといっても、リーチ、威力すべてが劣る。 「三住さん!やめましょう!こんなの!意味が無いですよ!」 「意味が無い…ねぇ。天草さん、本当なんで私達みたいな奴らが集められたクラスに来たんだろうね。 そうすればさ、死ぬ事なんてなかったのにさ」 ダッ、と地面を踏み切り、明梨朱が紗耶香へと迫る。 一方の紗耶香は戸惑いながら、だからといって何も出来ず――― 「きゃっ!?」 押し倒された。 意外だった。間違いなく斬り殺されるところだったが、危機に変わりはない。 ひるんだ隙に鎌を取られて、遠くへ投げられてしまった。 これで完全に、紗耶香の対抗手段は無くなってしまった。 「あ…ぁあ…」 「…あれ、もしかして怖い?大丈夫大丈夫。首を一発だからさ」 「…」 将棋で例えるならばほぼ詰みの状態。 紗耶香は、どうにか抵抗出来ないか考えてみたものの、鎌は取られ、手足は動かない。 この状況から、どうやって抵抗しろというのだろうか? 「あのさ、天草さん。ちょっとごめんね」 「な、なにするんですか…」 「よっ」 そんな事を考えていた紗耶香の上の衣服が、明梨朱の手によって無惨にも破られた。 年相応、というと似合わないが、紗耶香の水色の下着があらわとなってしまう。 「―――!」 声にならない声を挙げる紗耶香。 殺されかける上に、同じ女子とはいえ下着姿を見られるとは。 紗耶香の心には、羞恥心と恐怖心、そしてほんの少しの抵抗心がごちゃごちゃに混ざり合い、訳が分からなくなっていた。 「天草さん、今どんな気持ち?」 「どんな…気持ち…?」 「私に殺されるかもしれないのにさ、こんな無惨な姿晒して、どんな気持ちかって聞いてんの」 「…」 『強いて言うなら最悪』と言おうとして辞めた。 言ってもどうにかなる訳では無い。 それは紗耶香には、よく分かった事。 しかしそんな紗耶香の事は知らずに、明梨朱は紗耶香の首元に光るペンダントに手を触れた。 「そ、それはっ!」 紗耶香が必死に明梨朱を離そうとするが、悲しくも手を拘束されている身。 明梨朱は紗耶香の首元のペンダントに触れる。 「天草さん、これ大事な物なの?」 「大事って…それは、そうですけど…」 「なんで?」 「なんで…って」 「ねぇ、話さないなら殺すよ?」 一回り大きい包丁を紗耶香の視界に食い入る様に、明梨朱はその刃をちらつかせた。 紗耶香はそれに目に涙を溜めながら、口を開く。 「…片身…」 「誰の?」 「お父さんの…片身、ですっ…大事な…大事な…お父さんの…っ!」 よっぽど話したくなかったのか、耐えきれずに泣き出す紗耶香。 声を殺して、しかしぼろぼろ涙を流す紗耶香を見た明梨はというと。 「ふふっ、泣いちゃってさ。そんなに言いたくなかった?」 表向きはこう、冷たく、見下す様に紗耶香に話すのだったが心の中では、 (かっ、可愛い!なにこれ持ち帰りたい!) と、そう思わされたのだ。 …一応明梨朱には百合っ気も無ければ、お姉様キャラの様にリードが出来る訳でもない。勿論Sの気も無い。 好きなのは男である板倉竜斗だし、そっちの事は経験豊富では無い。 しかし、だがしかし。天草紗耶香の泣く姿は、彼女の心を捕らえてしまった。 そう、そんな気も無い彼女の心を、身勝手に。 (や、やっば…私そっちに目覚めた!?…でも、このままじゃ、動揺して殺せないし…) 「…」 紗耶香に視線をやる。 白く透き通った肌、それにしたたる首筋の汗。 少し視線を下にやると、自分程では無いが平均的な体に、可愛らしい水色の下着。 先程の制服の様にこの手で破りたくなる衝動を必死に押さえる。 そして○○○を○○った後、二人で○○○をしたくなってくる。 (おっ、おかしいわよ!あたしはノーマル!そっちの気は無いのに!なんで…なんで…) 遂に変な気でも出来たのだろうか? そう思っていると、いつの間にか泣きやんだ紗耶香が明梨朱をじっと見た。 (うっ!?) 先程の小動物の様な可愛さがそのまま、威力倍増する様に明梨朱を見る紗耶香。 それにやられて鼻血が出かける明梨朱。 (だ、駄目っ!この子は、『私には合わない』!) 手の拘束を離す。 馬乗りの状態から、明梨朱は紗耶香を解放した。 何故なのか分からず、ぽかんとなる紗耶香。 明梨朱は、表面上はぶっきらぼうにこう言った。 「って、やーめた。今天草さん殺しても、あたしが疲れるだけだし。 あ、鎌近くにあるけど、向けたら殺すからね」 疑問符が頭に浮いたままの紗耶香を置いたままで、明梨朱は言葉を更に述べる。 「天草さん、ごめんね。服駄目にしちゃって。でも、変わりに殺さないから許して」 わざとらしく、舌を出して、謝る素振りを見せる明梨朱。 相手を挑発する手段の一種なのだが、こんな奇天烈なやり方をしたならば、こういう台詞も悪くないだろう。 「E-5ってとこにさ、映画館があるから、そこで服か布を探すといいわ。ま、天草さんが露出の趣味が無ければだけど」 (露出ってつまり天草さんの裸体が…っ!やばいわ、そろそろ私) と、言って明梨朱は紗耶香に背を向ける。 大きな刃を持って、力強く、そして何故かときめきを抱きながら。 「…行っちゃった…」 天草紗耶香は訳が分からなかった。 先程まで自分を殺そうとした相手が突然殺そうとするのを止めた。 何故なのだろうか? 何か言った訳でもないのに、どうして自分は殺されなかったのだろうか? 疑問は増えるばかりである。 「そういえば、映画館、近くにあるって言ってた…」 敵の言葉を信じるな。 昔そう言っていた偉人が居た気がする。 でも、何処か場所を探していたところだ。そこに行ってみるのもアリだろう。 「…この格好じゃ恥ずかしいし、なんとかしないといけないし…ね」 はぁ、と溜め息をつきながら、あまりおぼつかない様子で紗耶香は映画館へと出向くのだった。 (ところで、鎌何処に行ったのかな?三住さんここらへんにあるって言ってたけど、まぁ良いよね) 天草紗耶香。 このクラス内で同じ様な境遇にある穂積宗一が『普通』と自負するならば、彼女は『普通以下』。 普通は、真似をすれば出来る。 しかし、紗耶香の様な超人に恐怖し、死に怯え、それでこそ戦う手段を持つ普通の少女ならば、殺し合いでは凡人以下だろう。 しかし、一部の非日常に居る者達はその『普通以下』に憧れるのだ。 本人が、知らぬまま。いつの間にかそれを代弁しているかの様な彼女に惚れ込んでしまう。 まるで我々日常で生活する者達が、芸能人やセレブを羨ましがり、憧れるのと同じ様に。 果たして、それが吉と出るか、凶と出るか。 天草紗耶香。彼女は殺し合いでの台風の目となれるか否か。 それは、まだ分からないだろう。 【F-5 山道/一日目・深夜】 【女子二番:天草紗耶香〈あまくさ・さやか〉】 【1:私(達) 2:貴方(達)、○○さん(達) 3:○○(名字)さん】 [状態]:上の制服が破れた、精神疲労(小) [装備]:無し [道具]:基本支給品 [思考・状況] 基本思考:映画館に行って、落ち着きたい。 0:このままじゃ恥ずかしいよ…何か隠す物見つけないと… 1:なんで三住さんは私を殺さなかったのかな… 2:ペンダント無事でよかった。 3:そういえば水原さんと嵐崎さん大丈夫かな? [備考欄] ※全員が三住の様になる訳ではありません。ここ重要。 ※ペンダントは他人の精神への干渉を防ぎます。 【女子十八番:三住明梨朱〈みすみ・ありす〉】 【1:私(ら) 2:○○さん(達)、あんた、あなた 3:○○さん(達)】 [状態]:ときめき、精神疲労(大) [装備]:肉切り包丁 [道具]:基本支給品 [思考・状況] 基本思考:殺し合いはやっておこうかな。 0:包丁戦いにくいなぁ。銃とか欲しい。 1:天草紗耶香にときめいた。私大丈夫か。 2:正直、あの子は私には合わない… [備考欄] ※紗耶香に魅了されています。決して紗耶香に興奮してなった訳ではないと思いたいです。はい。 ところで先程二人が激闘を繰り広げた場所のすぐ近くでは。 「痛いよヤバいよ血出るよ~!どうなってんだこれは~!」 たまたま通りかかった時に紗耶香の鎌が足首に刺さった藤ヶ原二臣が、痛みと戦っていたのだった。 「ちょっ、おま、出番これだけかよ!?」 はい。これだけです。 【F-5 山道/一日目・深夜】 【男子十六番:藤ヶ原二臣〈ふじがはら・つぎおみ〉】 [状態]:足首に痛み [装備]:無し [道具]:基本支給品、不明支給品0~2 [思考・状況] 基本思考:まずはこいつをどうにかする。話はそれからだ。 0:なんでいきなり鎌が飛んできたんだ? 1:足首いてぇ~~~っ!早く抜かねぇと! 投下順で読む Back さまよえる記録装置 Next 汚れなき殺意 時系列順で読む Back キョウバテユニゾン Next 汚れなき殺意 GAME START 天草紗耶香 GAME START 三住明梨朱 GAME START 藤ヶ原二臣
https://w.atwiki.jp/faeria/pages/300.html
Stats 名前 血の歌(Blood Song) 色/種族 Red タイプ イベント レアリティ コスト 4 必要属性 2 効果 ランダムなあなたの手札のカードのFaeriaを(2)少なくする(4回行われる)あなたにダメージ(4)を与える 戦略 コンボ メモ コメント name
https://w.atwiki.jp/changerowa/pages/176.html
足を止めると、グレーテは自分が草原にいる事に気が付いた。 市街地での騒乱から少しでも遠ざかりたくて一心不乱に走り続けていたが、周囲の景色は無数の建造物が建ち並んでいる様から一変、 一面の草花が風に揺られている光景へとなっている。 逃げている最中、彼女は一度も振り返る事をしなかった。 だからあの後何が起きたのかを知る由も無い。 ただ逃げる背中に声は届いていた。 岩を素手で砕いた男の悲痛な叫びと、地の底から響くような稼働音。 直接見ずとも何が起きたのかは察せられる。 きっとあのモンスターのような参加者に、剣を持った男が殺されたのだ。 自分のすぐ背後で人が殺されたという事実は、グレーテに次は己の番かもしれないという恐怖を与えた。 だからもう何も見たくないし聞きたくもないと、脇目も振らずに逃げて来たのだ。 街を出た事で少しだけ気持ちが落ち着いたのか、自身が走ってきた方を振り返る。 遠くの方に街灯の灯りがぼんやりと見えるだけで、あのモンスターは追って来ない。 ひょっとして岩を素手で砕いた男も、自分が逃げた後で殺されてしまったのだろうか。 やはり彼らが差し伸ばしてくれた手を拒絶したのは間違いだったのでは、そんな罪悪感にも似た後悔が浮かび上がる。 (…違う。私の、私のせいなんかじゃない!だって、こんな化け物を本気で受け入れる人間なんて、いるはずが……) 必死に己に言い聞かせる。 もし本当に彼らが何の打算や悪意も無く、本気でグレーテを仲間に迎え入れようとしてたのなら、自らの手で救われる道を潰してしまったという事ではないか。 そんな事はあってはならない。 どうせ彼らだって、父がグレゴールをステッキで殴りつけ、リンゴをぶつけたように、グレーテを傷つけるに違いないのだ。 自らの間違いを受け入れられないグレーテは、もうこれ以上は余計な事を考えないように再度走り出した。 それから間もなくのことだった。彼女がソレを見つけたのは。 「ギギィ!?(ヒィッ!?)」 悲鳴を上げるのも無理は無い。 グレーテの目の前には男の死体が転がっているのだから。 端正な顔立ちの男だった。 身に着けた鎧は所々が砕け散り、痛々しい傷が露わとなっている。 よく見ると、この周辺だけ草花が吹き飛んでいる。 間違いなく何者かとの争いがあったのだろう。 唯一の救いと言うのも奇妙であるが、男の顔に苦痛や絶望は見当たらず、どこか晴れやかな笑みを浮かべていた。 男のが誰と戦い、何を想って死んだのかはグレーテの知る所では無い。 そんな事よりまだ近くに、男を殺した参加者がいるかもしれないと恐怖を抱く。 なら早々に立ち去るのが一番なのだが、怯える心とは裏腹にグレーテの視線は男へ釘付けとなった。 「ギ……」 破損した鎧の下、晒された素肌に付けられた傷。 死後数時間が経過したのだろう、血は渇き黒く固まっている。 常人であれば深い傷に痛ましさや嫌悪感を感じるのかもしれない。 だがグレーテは違う。 凝固した血を見ていると、無性に口内が疼き出す。 既に固まってしまっているが、あの血を飲みたいという欲求が―― (………………ッ!!?!) 自分が今何を考えたのか。 男の死体を見て、何を欲した? 我が事ながら信じられない思いで後退る。 よくよく思い返せば、市街地にいた時から自分はおかしくはなかったか? 強面の男に追いかけられていた少女の傷口から流れる血を見て、何を考えた? 自分を捕まえようとした男に触角を突き刺した時、急に渇きが癒えたのは何故だ? (ああ、嘘、こんなの嘘よ……!) 醜悪な毒虫の体になろうと、心までは変わらない。 自分は正真正銘、グレーテ・ザムザという名の人間だ。 そう信じていたのに、自分が人間の血を欲していると理解した瞬間、音を立てて崩れる気がした。 これではまるで、体だけでなく心までもが 醜い怪物になってしまったようではないか。 (いや…いやぁあああああああああああああああああッ!!!) 最早自分自身さえもが信じられず、絶叫を上げてグレーテは逃げ出した。 救いの手を差し伸べる者は現れない。 彼女自身が、救われる道を拒絶してしまったのだから。 【D-5 草原/早朝】 【グレーテ・ザムザ@変身】 [身体]:スカラベキング@ドラゴンクエストシリーズ [状態]:恐慌、頭部に切り傷 [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品0〜2 [思考・状況]基本方針:絶望、過剰な怯え 1:この場から離れる 2:喉の渇きが消えた…何だか良い気分… 3:私は心まで怪物になったの……? [備考] ※しっぽ爆弾は体力を減少させます。切り離した腹部は数時間ほどで再度生えてきます。 ※デイパックの破れた傷が広がっています。このまま移動し続ければ他にも中身を落とすかもしれません。 ※血の味を覚えました。 ○ グレーテが去り、静けさを取り戻した草原。 青白くなった顔で横たわるリオン・マグナスの死体に、そっと近付く者が現れた。 「…何だったんだアレは」 決して少なくない金を掛けたであろう、白の衣服を纏った男。 檀黎斗は巨大な虫が去って行った方角を眺め、訝し気に呟いた。 少女とマゼンタ色の仮面ライダーがそれぞれ別方向へ別れた後、黎斗はリオンの死体の元へと移動した。 撮影した画像で確認できたが、ライダーは水や食料の入ったバッグは持ち去ったものの、鎧の男が使っていた武器は放置していったらしい。 ライダーの力が有れば他の武器は不要と考えての行動なのかは、黎斗に分かり様は無かった。 だが使うかどうかはともかくとして、一応回収しておいて損は無い。 幸い距離もそれ程離れてはいなかった為、特に迷う事無く武器の回収に走った。 そうして徐々に死体へと近づいた時、黎斗とは反対の方から何者かが近付いて来るのが見えたのだ。 そこで一度足を止めると草むらに身を潜め、ライブモードに変形させたバットショットで、相手の姿を確かめた。 驚いた事に相手の姿はどう見ても人間ではない、巨大な虫の化け物。 もしや新たなバグスターでも会場に放たれたのではと考えたが、あんな気味の悪い虫に関係するガシャットを開発した覚えはない。 ズームして観察すると、自分のとはサイズが違うが首輪らしきリングがあった。 まさかこいつも参加者なのかと声に出さずに驚く黎斗には気付かず、巨大な虫はじっと死体を見つめたかと思えば、唐突に鳴き声を上げて走り去っていった。 「ふむ、私はまだ運が良かったと考えるべきか?」 死体の傍に佇みながら、顎に手を当て考える。 あの虫の正体はともかくとして、中身は恐らく人間だろう。 だとしたら悲惨極まりない。 人間とはかけ離れた姿になり、意思疎通もままならない。 あの見た目では何もせずとも警戒心を与えてしまう。 もし自分があんな体に精神を閉じ込められていたらと考えると、背筋が寒くなる。 天津は黎斗とは相容れない人間だが、あの虫よりは遥かにマシだ。 (だがまぁ、もし彼女達と行動を共にしていたら、あの虫を放って置きはしなかったのだろうな) お人好しの少年少女、リトといろはを思い浮かべ呆れたように笑う。 あの二人なら得体の知れない虫の化け物だろうと、放置せずに接触を試みたかもしれない。 それ以前に、鎧の男とマゼンタ色のライダーの戦闘にも介入した可能性だってある。 あれやこれやと首を突っ込んで、それに巻き込まれてはたまったものではない。 やはり別行動をとって正解だったと改めて思いつつ、本来の目的である転がった武器に手を付けた。 (短剣はともかくとして、こんな物で戦っていたのか?) クリスマス用の長い蝋燭を手に取り眺める。 長さからして剣に見立てられない事も無いが、実際の戦闘で役に立つのかは疑問である。 ダメ元で付近の草へと振るって見たら、パラパラと切断できた。 刃らしき部分はどこにも見当たらないにも関わらず、何故斬れたのか。 よく分からない武器だと困惑するも、使い物にはなるようなので短剣と共にデイパックへ仕舞う。 武器の回収を終えるともうここに用は無い。 そろそろ合流場所へ行くべきだろう。 いろは達が生きているのなら、役立つ情報の一つでも手に入れておいて欲しいものだ。 もし死んでいるのなら、厄介な参加者を道連れにしてくれていると都合が良い。 どちらにせよ、自分の役に立つのなら生死は問わない。 悪意に満ちた笑みを隠さず、踵を返し早足で来た道を引き返していった 【D-5 草原/早朝】 【檀黎斗@仮面ライダーエグゼイド】 [身体]:天津垓@仮面ライダーゼロワン [状態]:健康 [装備]:ベルデのデッキ@仮面ライダー龍騎、バットショット@仮面ライダーW [道具]:基本支給品、着火剛焦@戦国BASARA4、パラゾニウム@グランブルーファンタジー、ランダム支給品0〜1 [思考・状況]基本方針:優勝し、「真の」仮面ライダークロニクルを開発する 1:人数が減るまで待つ。それまでは善良な人間を演じておく。 2:次の放送が流れるあたりにいろは達と合流。 3:優勝したらボンドルド達に制裁を下す。 [備考] ※参戦時期は、パラドに殺された後 ※バットショットには「リオンの死体、対峙するJUDOと宿儺」の画像が保存されています。 ○ 人間のと、そうでないもの。 二つの足音がJUDOの鼓膜へ届いた。 宿儺とは反対のエリアへ移動していたJUDOは、ふと新たに得た力を確認しておこうとライドブッカーを開いた。 数枚のカードを取り出してみると、確かに力が増している事が分かる。 ディケイド以外のカードは薄っすらとシルエットが浮かび上がるだけだったが、今はハッキリと姿が写し出されていた。 古代ではクウガ、現代では未確認生命体第四号の名で広く知られている戦士。 それが新たに得た、というよりも取り戻したディケイドの力の一つ。 カードを眺めるJUDOは直感的にクウガの持つ能力を理解した。 外見からしてプロトタイプ達とも関係がありそうだが、ディケイドと同様にJUDOが初めて見る戦士だ。 にも関わらず、まるで前々から知っていたかのような感覚には首を傾げた。 尤もJUDOの肉体である門矢士もまた、光夏実からディケイドライバーを渡された際に、記憶喪失であるというのに九つの世界のライダーの力を完璧に使いこなしたという経験がある。 それを考えると、JUDOの身に起きた現象も不思議ではないのかもしれない。 「ほう…」 クウガの持つ能力に一つ、興味を惹かれるものがあった。 早速試すべくカードをドライバーに挿入すると、一瞬で姿が変わる。 まず始めは赤い装甲と複眼の、クウガの基本形態とも言えるフォームへ。 続けてカードを差し込むと、装甲と複眼の色は緑へと変わった。 ペガサスフォーム。クウガの視覚や聴覚などを限界以上に強化し、遠距離からの攻撃を主体とした形態。 目当ての姿へ変身し終えると、耳へと侵入してくる音へ意識を集中する。 異様にハッキリと聞こえる風の音に加え、二種類の足音をJUDOの聴覚が捉えた。 どちらも先程までJUDOがいたエリアにいるようだ。 偶然立ち寄ったか、はたまた自分が去るのを遠くから観察して近付いたか。 どちらにせよ、彼らの存在を放って置くつもりはない。 とはいえこちらの身体は一つで、向こうは二人。 片方の追跡は諦めねばならない。 (だが、あちらも捨て難いな) ペガサスフォームで察知したのは二つの足音だけではない。 東にある街、そこで何者かが放ったであろう閃光をこの目で捉えたのだ。 誰が放ったにしろ、中々の破壊力を秘めた閃光はJUDOに興味を抱かせた。 街へ向かい、その者と闘争を楽しむのも悪くは無い。 (フム、どこへ向かうか…) どこへ行くにせよ、願わくば退屈せずに済む相手であって欲しいものだ。 想定外の傷を負わせた鎧の男や、自分に死を予感させた少女のように、ただの餌ではない力を見せてくれるのなら、 この渇きも少しは満たされる筈なのだから。 【E-5 草原/早朝】 【大首領JUDO@仮面ライダーSPIRITS】 [身体]:門矢士@仮面ライダーディケイド [状態]:負傷(中) [装備]:ディケイドライバー@仮面ライダーディケイド ライドブッカ―@仮面ライダーディケイト [道具]:基本支給品×2(リオン)、アタックライド@仮面ライダーディケイト [思考・状況]基本方針:優勝を目指す 1:闘争を楽しむ。その為にどこへ向かうか… 2:宿儺と次出会ったら、力が戻った・戻ってないどちらせよ殺し合う 3:優勝後は我もこの催しを開いてみるか [備考] ※参戦時期は、第1部終了時点。 56 World is mine 投下順に読む 58 サムライハート 時系列順に読む 28 燃え上がるこの想いの果て グレーテ・ザムザ 82 人生は選択肢の連続 44 宣戦布告のGame master! 檀黎斗 69 リリカル血風譚 29 両頭の蛇 大首領JUDO 73 適者生存
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鉄血の戦術士 ビルフォード コスト 24 レベル 1 MAX 進化元 知略の戦術士 ビルフォード (A) 進 化 素 材 蒼海樹ユグドラシル (樹S) 青眼の魔法生物ロシェ (ロシェB+) ランク A+ HP 864 1,800 進化先 叡智の将 ビルフォード・ロラン (S) 蒼海樹ユグドラシル (樹S) フロッシュ・マスター (キノコA) MAX Lv 60 攻撃 742 1,651 進化費用 360,000 アメノタヌキング (タヌキA) 母なる海の神樹 (樹A+) No.0330 Aスキル クイックレイジ 敵単体へのダメージ大アップ 売却価格 25,350 月夜に踊るアクアフラウ (フラウA) 翡翠のドライアド (樹A) 編集 Sスキル 賢者の閃き (4) 解答選択肢を1つ削る 入手方法 進化 個別データ 備考
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設定と齟齬があれば指摘お願いします ポル・ポタリア/ダイビングビートル(ゲンゴロウ) クラス クラス名 Lv 加護 ライトニング 2 エーギル コンダクター 1 イドゥン イドゥン 消費経験点: ライフパス 出自:天涯孤独 経験:亡命者 邂逅:恩人(サナート・レムリア) ミッション:平和を守る、対話を求める ライフスタイル:中流家庭 住宅:個室 能力値 能力値 体力 反射 知覚 理知 意志 幸運 基本値 6 18 15 15 11 12 ボーナス 2 6 5 5 3 4 戦闘値 未搭乗 搭乗時 命中 8 12 回避 8 12 砲撃 8 10 防壁 7 8 行動 14 16 力場 18 21 耐久 18 18 感応 20 23 近主攻 2 刺+13 近副攻 2 殴+8 遠主攻 2 炎+10 遠副攻 2 炎+10 防御修正 斬 刺 殴 炎 3 0 3 3 移動力 戦闘移動 全力移動 3 6 特技 特技名 Lv 種別 タイミング 対象 射程 代償 効果 カバーアシスト 1 自操 命中直後 単 0 1HP 行動を消費せずカバーアップを行う。行動済みでも可。メインプロセス1回 スウィープブラスト 1 常時 自 なし なし モブ属性を持つ敵への攻撃ダメージを+3D6する。効果発動時、敵はカバー不能 スモークディスチャージャー 1 機 マイナーアクション スクウェア 0 弾1 シールドブロック 1 機 ダメージロール直後 自身 なし 4EN 心の渇き 1 自増 マイナーアクション 自身 なし 2HP 炎のさだめ 1 常時 自 なし なし 機動砲撃 1 操 マイナーアクション 自 なし 4HP 巨人殺し 2 操 常時 自 なし なし 装備 一般アイテム 名前 種別 タイミング 効果 携帯端末 旧式 フォーチュン徽章 軍徽章 パイロットスーツ 賦治剤 使い捨て マイナーアクション HP4D6回復 予備弾倉 使い捨て マイナーアクション パイル2、ガトリング1、ミサイル1 人間用装備 名前 種別 効果 拳銃 射撃(拳銃) ガーディアン装備 名前 種別 部位 効果 ライトニング ガーディアン 専用カラー 自動脱出装置 内部規定により無理やり装備させられた ターボローダー ライトニング装備の車輪 湿地戦装備 装備していない 軽量化改修 無い装甲を削った パイルバンカー ガトリングランチャー ミサイルガンポッド 設定 名前:ポル・ポタリア 身長:180 体重:63 年齢:32 家族構成:なし 外見:長身、痩せ型、やや赤めの髪、なんかこう死んだような目 (経歴) ラーフ帝国内の貧しい家庭で、妹と二人で暮らしていた。 家族を貧しさから救ってくれるのは帝国だと信じて、理想のために軍人になる。 帝国に協力していたゲリラ部隊で、4人の戦友とともにチームを組んで戦果を挙げていた。 しかし、大事にしていた妹が帝国に反発し、地球連邦軍に参加してしまう。 数年後、ゲリラ部隊は、地球連邦の基地を襲撃する非正規な作戦に参加するが、そこで敵として妹と再会する。 ポタリアは妹を逃がそうとするが、指揮のミスで起きた混乱の中で、妹は友軍に殺害されてしまう。 元々困難だった作戦は混乱で大失敗し、友軍は撤退。ポタリア以外のチームメンバー4人は全員死亡し、部隊は自然消滅する。 生きる意味をを失って、その後しばらくは、目的もなく傭兵としてふらふらしていた。 当時サナート・レムリアは、帝国に協力する非正規兵の撲滅を秘密裏に目指しており、ポタリアはその活動に拾われる。 その後能力を買われ、レムリアの推薦でイヅモ防衛隊へ配属される。 (この時シャナ・テスタメントと知り合いになりたかったり。まだ未定です) (性格) 何事に対してもあまり熱心でない。 事件から、依然として戦う意味を見いだせなくなっている。 一皮めくれば、軍人になった時の根本の性格から変わらず、子供好き、妹好きで平和とか愛しちゃう人。 サナート・レムリアに拾われてから、レムリアの息がかかった状態にある。 (ガーディアン) ダイビングビートル、愛称ゲンゴロウ ゲリラ時代からの愛機。湿地帯が多い故郷で戦うための、水陸両用のライトニング級。 現在はイヅモ防衛任務のため、湿地帯装備を外し、軽量化のために装甲を削っている。 ゲリラ時代には高価な新型だったが、現在ではお察し。
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基本的にアイテムは薄樺町のよろず屋「百々」でのみ購入できます。 ストーリーの章が変わるタイミングで品揃えが変化します。 名前 買値 売値 重さ 使う 売る 預け 説明 備考 兵糧丸 20 10 1 ◯ ◯ ◯ [回復/ひょうろうがん] 体力を大幅に回復する丸薬。八ツ橋と少し漢方の混じった甘めの味で、団子の様な食感。 体力を100回復 水渇丸 15 8 1 ◯ ◯ ◯ [回復/すいかつがん] 忍耐力を回復する丸薬。酸味の利いた漢方の様な味で、喉の渇きを抑える。 忍耐力を100回復 飢渇丸 30 15 1 ◯ ◯ ◯ [回復/きかつがん] 体力と忍耐力を回復する丸薬。少し酸味の利いた芋の様な味で、長期潜伏時に用いる。 体力と忍耐力を100回復 萬妙薬 40 20 1 ◯ ◯ ◯ [回復/よろずみょうやく] 身体の異常を治す。酒に浸した石菖蒲や陳皮を乾燥させた高価な粉薬。 毒状態を治す 僅命草 10 5 1 ◯ ◯ ◯ [回復/きんみょうそう] 体力を少し回復する。万寿谷に多く自生する植物で、地上部は鎮痛作用がある。 体力を50回復 気付茸 8 4 1 ◯ ◯ ◯ [回復/きつけだけ] 忍耐力を少し回復する。雑木林の枯幹や倒木に自生し、食すと活力がみなぎる。 忍耐力を50回復 おにぎり 16 8 1 ◯ ◯ ◯ [回復/おにぎり] 体力と忍耐力を少し回復する。作り置きができ、携行性にも優れた食べ物。 体力と忍耐力を50回復 苦無 40 20 1 × ◯ ◯ [忍具/くない] 純度の高い鉄で作られた両刃型の忍具。所持しているだけで稀に攻撃を弾く他、錠を壊すこともできる。 所持していると20%で攻撃を弾く 煙玉 10 5 1 ◯ ◯ ◯ [忍具/けむりだま] 相手の視界を遮り、安全な場所へ撤退する。 スルメ 0 120 1 ◯ ◯ ◯ [忍具/するめ] イカの内臓を取り除き乾燥させたもの。歯を食いしばり、一定時間威力が1.5倍になる。 10秒間、攻撃力が1.5倍 隠れ蓑 20 10 1 ◯ ◯ ◯ [忍具/かくれみの] 背景と同化し、敵の目を欺く。何か行動すると解除される。 空蝉の術 1000 500 5 × ◯ ◯ [忍具/うつせみのじゅつ] 斬殺された際、一度だけ復帰する。 命の欠片 0 0 1 × × ◯ [貴重品/いのちのかけら] 三つを修復することで命の器となる。 命の器 0 0 3 ◯ × ◯ [貴重品/いのちのうつわ] 体力の基本値が上昇する。肉体を司る陰の気を集めた、生命力の源。 体力の最大値+50 魂の器 0 0 3 ◯ × ◯ [貴重品/たましいのうつわ] 忍耐力の基本値が上昇する。精神を司る陽の気を集めた、忍耐力の源。 忍耐力の最大値+50 暗号の手引き 0 0 1 ◯ × ◯ [貴重品/あんごうのてびき] 宗太が渡してくれた五色米の暗号表。 眠り薬 0 0 1 × × ◯ [貴重品/ねむりぐすり] 乾燥したヒキガエルを燃やして粉末にした、郁お手製の眠り薬。 もろみ酒 0 0 1 × × ◯ [貴重品/もろみざけ] 白く濁った入った醪酒の徳利。諏訪の民に広く愛されている。 登張の酒 0 0 1 × × ◯ [貴重品/とばりのさけ] 華やかな香りが特徴の登張の酒。余韻は短く、後味には独特の渋みが残る。 土蔵の鍵 0 0 1 × × ◯ [貴重品/つちぐらのかぎ] 諏訪城の土蔵に掛かった南京錠を開ける鍵。 春画 0 3000 1 ◯ ◯ ◯ [貴重品/しゅんが] 画喜卍作の艶本。脇田愛用の性と笑いの傑作集。 女中の服 0 300 1 × ◯ ◯ [貴重品/じょちゅうのふく] 諏訪城の女中が身につけている着物。 虚鯉の鱗 0 0 1 × × ◯ [貴重品/うつろごいのうろこ] 硝子のように透き通った虚鯉の鱗。貴族の間で高値で取引される。 伝書鳩 0 0 1 ◯ × × [貴重品/でんしょばと] 忍屋で飼われているカワラバト。三百里離れた地点からでも帰巣する。 木札 0 50 1 × ◯ ◯ [貴重品/きふだ] 何者かの特徴が書かれた木札。賭博屋に渡すことで、一回勝負できる。 キノコ 0 0 0 × × × [貴重品/きのこ] 朽葉の森に自生するきのこ。笑い茸に酷似しており見分けがつかない。
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スカ描写有り、注意 「ゆっくりしていってね!」 帰宅すると、今日もまた大きな声が部屋にこだまする 玄関の前には一匹のゆっくり霊夢がいる 何も返事はせずに荷物を置き、スーツをかける 「さあ、お水だよ、ゆっくり飲んでね」 ズボンのチャックを下ろす 「おみず!おみず!ゆっくりのむよ!」 仕事から帰ってくるまで水ひとつ口にしてなかったゆっくり霊夢だ、当然喉はカラカラである 嬉々として、ぴょんぴょん飛び跳ねる そして「ソレ」を確認すると、口を大きく開けて動くのをやめた こちらは、それを目掛けて用を足す 「んっんっ!おみず!んぐんぐ!!」 喉の渇きを潤すため、一滴も残さず飲み干すゆっくり霊夢 会社帰りのいつもの光景である 用を足した後は食事の支度に取り掛かる 冷蔵庫の中身を確認していると、チルドから謎の紫色の液体の入ったタッパーが見つかった どうやら茄子の漬物の変わり果てた姿のようだ 「れいむー、おかしがあるよー」 「ゆっ!おかし!おかしたべるよ!」 飛び跳ねながらキッチンに来る 「はやく!はやく!」 タッパーを開けて、中身をゆっくり霊夢の口の中に注いでやる 「ゆっ!ゆっ!ううっ!」 しょっぱさが堪えるのだろう、口に入れた途端ブルブルと身体を振るわせはじめる しかし、それでも文句ひとつこぼさず全てを飲み込んだ それもまたいつもの光景なのである 野球中継を見ながら、餃子と日本酒でその日の夕飯を終える 一服した後は皿の片付けだ 「れいむー、お風呂の時間だよー」 「ゆっ!すっきりするよっ!」 ゆっくりに台所用洗剤をかけて、水を垂らして泡立たせる 「ゆっ、ゆっ、ぶくぶくいっぱいだね!」 良く泡立ったゆっくり霊夢で食器を洗っていく 「おにーさん!くすぐったいよ!」 きゃっきゃと騒ぐゆっくり霊夢 後は皿とゆっくり霊夢をよく濯いで仕上げである 「すっきりー!」 ボロボロになったにもかかわらず、満足そうにゆっくり霊夢は声をあげた そういえば餃子を揚げた油がたっぷり残っている 「れいむ、ジュースだよー」 「ゆっ!ゆっ!」 皿洗いが効いたのか、半身をひきずりながら寄って来る 「あーんしてー、はい、あーん」 「あーん」 大きく口を開けさせると、フライパンの廃油を流し込む 「んぐ…んぐ…」 「はい、ごちそうさまー」 「ゆ…ごちそうさまー」 口がテカテカと光、口の奥からはニチャニチャと音がする 全て飲み干したゆっくり霊夢は、再び身体を引きずりながら寝床である新聞紙の上へと戻っていった 「ンカッ…ハァ…んい゙い゙…い゙…ぁぁ」 その晩、ゆっくり霊夢の寝床から食い縛るような呻き声がきこえた 翌朝、手際よく排便行為を済ませると、新聞紙の上にのせ 「朝ご飯の時間だよー」 と言ってゆっくり霊夢に排泄物を食べさせる 心なしか目は虚ろげである 「う…ハァハァ…ハムッ!はふはふッ!…ごはん!ごはん!」 食べ終わるのを確認すると、仕事の支度を整える そういえばゆっくり霊夢の顔色が良くない、顔にはいくつか吹出物が見られた もうかれこれ2週間か そろそろ変え時なのかもしれない、そう思いながら今日も家を出る 「ゆっくりがんばってね!」 閉めたドアからゆっくり霊夢の声が聞こえてきた ~地球に優しいエコゆっくり~END
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メニュー:スプラッターホラー ニコニコ動画 LAST HOUSE ON THE LEFT 動画視聴先→ニコニコ動画 動画はこちら スプラッターホラーです コメント 名前 コメント
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Character Card ダークロア 悪魔♀/ヴァンパイア♀ 1/1/1 ▼/レジスト・阿羅耶識 このキャラクターを支配した場合、≪あなた≫は1ドローする。 No.0099 Rarity C Illustrator 雲屋ゆきお Expansion 始まりの地球 カード考察
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バレンタイン前日…。 二コル「はぁ…。」 イザーク「どうした?二コル。」 ディアッカ「もっとグゥレイトに行こうぜ。」 二コル「…はぁ…。」 イザーク「まさか、去年のアレ思い出してるのか?」 ディアッカ「アレは…ジーザス!!」 二コル「そっちじゃなくて…。毎年、もらえるチョコの量が常識を超えてるから 困ってるんですよ。去年なんか、学校であんな事件があったすぐ後なのに家の前の ポストがチョコで埋まっていて、更にポスト前にも山積み…。更にそれが続いて、 三日経つとそれこそ冗談抜きに洒落にならない量が…。ホワイトデーにお返しをするにも、 住所が全国範囲だから洒落にならないし…。仕方なく近所だけ返しましたが…。それでも100万は…。」 今年はポストは封鎖、宅配便類は11日から16日まで完全拒否、深夜0時前にある家に 逃げ込ませてもらって、家ごとミラージュコロイドで隠蔽…するつもりですが、それでも 学校の靴箱が恐ろしい事になりそうで…。」 イザーク「贅沢な悩みだな…全く。俺なんて前回は…。」 ディアッカ「グゥレイト、羨ましいぜ…。」 アスラン「…カガリもラクスもいない…。ラクスは芸能活動関連なのは重々承知してるけど… カガリは…一体…。」 キラ「はぁ…二月になって急にラクスがいなくなっちゃって寂しいな…。メールでのやり取りはしてるけど…。」 トール「ミリィもいないしな…。」 サイ「今年は前と違ってフレイからもチョコもらえるかな…。」 キラ「去年はごめん…。僕…。」 サイ「気にすることはないさ。もう良いんだよ。」 キラ「ありがとう…。」 クライン邸 ラクス「アスラン用とキラ様用は手作りチョコ、後一部の熱狂的ファンが集まってくる可能性 も示唆して義理チョコを…。」 カガリ「まだアスランの事好きだったのか?私のせいで…すまないな。」 ラクス「…そういうわけではございませんわ。今はアスランのことはあくまで友達として…ですもの。 それに…元々政略的婚約でしたから…。」 カガリ「…そうか…。そう言ってくれると気が休まるよ…。ところでこの金のと藍色のは…。」 ラクス「金箔とブルーベリーですわ。アスランの方に入れるための…。」(お二人の髪の色…ですもの。) カガリ「…そうか…。ところで…。そこの木箱…」 ラクス「…これに関しては秘密ですわ。」 カガリ「…分かった。」 …バレンタイン当日前夜…二コルが来た。 二コル「こんばんわ。」 キラ「二コル…。どうしたの?」 二コル「…自分の家にいると来るチョコの量が尋常じゃないから…。」 キラ「…なるほど…。泊まって行く?」 二コル「お願いします。」 因みに、キラはネット上で金髪少年として実名は知られてないとはいえ、 名を馳せている事をすっかり忘れていた。明日…悪夢がおとずれる。 ガロード、ジュドー、ウッソと共に二コルのミラージュコロイド関連の話を聞き、そのまま爆睡して 明日になる。 …朝、1階に下りてくると…地下にダンボールが二種類、3箱位あるのが見えた。 二コル「…まさか…。」 キラ「いや、ヒイロだよ。多分。」 二コル「…だと良いんですが…。」 アムロ「そうでもないぞ。」 キラ「…え?」 アムロ「妙に企業名を強調する連中が大量にキラに送ってきた。それだけならいいのだが… 金髪美少年へ…という意味不明なのが数名いて、ウッソとSモードドモン の写真を見せても違うといっていたので恐らくお前だろう。その証拠に カガリ嬢に似た人物の写真を逆に見せられたときもあった。ちなみに今の所 ヒイロと良い勝負だぞ。」 二コル「…僕の時並ですね…このペースは…。」 キラ「…そ・・・そんな…。」 アムロ「ちなみにお前ら二人以外のはまだとどいていない。取り合えず朝食…だな。 ヒイロとお前はあのチョコをできる限り早めに食べきってくれ。」 キラ「…はい…。」 学校へ向かう途中はミラージュコロイドを使っていた為、二コルもキラも チョコは受け取らずにすんだ。そしてかなり早い時間帯、学校で…。 イザーク「早めに登校はしてみたけどどうせチョコなんて……一つだけあった~」 ディアッカ「お前にあるなら俺にも…一つだけあった~グゥレイト!」 イザーク「早速開けてみようぜ。」 ディアッカ「そうだな。」 …あけたと同時に与圧してあった箱の中から豚の血が吹き出し、イザークとディアッカ の服などにかかる。 イザーク「…にゃにぃ?」 ディアッカ「ジーザス!…まだ時間はある、家に戻って着替えてこようぜ。」 イザーク「血のバレンタインの再来…か。…そうだな。」 カズィ「…報告するよ。二人引っかかったよ。放課後用にもう一度セットしておくから。じゃぁ。」 フレイ「二人…。ラスティとミゲルに続き四人目ね。調子は上々ね…。メインの計画の引っ掛け文書作戦はどうなるかしら?」 二コル「…この下駄箱が怖いんですよ…。…これは!」 キラ「…うわっ…。」 二コルの下駄箱内は5円チョコで埋め尽くされていた。 二コル「どう見ても義理チョコ…こんな悔しい思いをしたのは初めてですよ…。」 キラ「…僕の所は………ラクス!?…じゃないな。」 アスラン「…どう見てもラクスっぽいが…。…俺の下駄箱はなし…と。」 キラ「…見た目は普通の箱に、≪キラ様へ…Lacus Crain≫とあるけど、 明らかにラクスのサインと違うんだよ。」 アスラン「…サイン会の時のサインと同じだぞ。」 キラ「…今年に入ってからラクスがサインの書き方変えたらしいんだ。で、これが昔のサインだから…」 アスラン「あの女の偽装…か。」 キラ「そういう事。でも家で頂くけどね。貰って捨てるのは失礼だし。」 アスラン「…そうだな。変な混ぜ物がしてあるかもしれないから気をつけろよ。」 キラ「…わかってるよ…。」 カズィ「二コルは引っかかって、キラは蓋を開けずに気がついたけど受け取った。アスランは黙殺してた。」 フレイ「…わかったわ、ありがとう。」(蓋を開けずに気がついた?…それで受け取ったって事は…。) ㍉アリア「トール、これ…。」 トール「お、さんきゅ。…ん…おいし~」 ㍉アリア「もう…一口で食べちゃって…デリカシーがないんだから…。美味しかった?」 トール「…ああ。…これ、手作りでしょ。程よくとろけて最高だったよ。」 ㍉アリア「ありがと。」 サイ「…(´@ω,)」 フレイ「…サ~イ、これ。」 サイ「…(キター━━━(@∀@)━━━) ありがと、フレイ。」 フレイ「…じゃ、食べてね。じゃね。」 サイ(我が世の春がキター━━━(@∀@)━━━)」 夕方4時頃 アスラン「…はぁ…。」 キラ「…今日も…」 アスラン「2人とも来なかったな…。」 キラ「他の人達からはもらえたけど…。」 アスラン「やっぱり…ね。」 キラ「…帰ろうか…アスラン。」 アスラン「…ああ…。」 帰宅中…。偶然アスランはラクスに出会う。 アスラン「…ラクス?今日は学校に来なかったみたいだけど…。」 ラクス「お二人の為にチョコを用意していたら時間が間に合わなくなってしまって…。」 アスラン「お二人…って僕にも?ありがと……。」 ラクス「これですわ。…あ、私はこれから行く所がありますので…。」 アスラン「…キラの所に…行くんだろうな。俺がカガリに傾いたのが悪いのに全然怒ってない…。 ラクスは優しいな…やっぱり。…中身は…。」 中身には、人型のチョコ二人が並ぶ形のチョコが入れてあった。片方は頭髪部に金箔、 もう片方はブルーベリーである。 アスラン「…なるほど、そういう意味…か。2人の仲を祝福…。後でカガリに見せてあげよ。」 アスラン(カガリ…どうしたんだろう…ってあれ?家の前に…車が?) そして、車から金髪の何者かが顔を出し、ポストに何かを入れる。 アスラン「…??」 アスランは急いで駆けて行った。 カガリ(ばれちゃった…?参ったな…。) アスラン「…やっぱり…カガリか。」 カガリ「……。」 アスランはポスト内を探りながら アスラン「そんな恥ずかしがらなくてもいいよ…。これかい?」 中を覗くと、少し形が歪なハート型で、真ん中に金色の文字を入れようとして大失敗 したようなチョコが見えた。アスランは少し齧ってみる。 カガリ「…すまない。これでも私なりに…。」 アスラン「…美味しいよ。…気持ちが篭ってて。」 カガリ「…え?そうか?」 アスラン「…ありがとう…。カガリ。後、ちょっと見て欲しい物があるんだけど…。」 そう言ってラクスに先程渡されたチョコを見せる。 カガリ「…これは?」 アスラン「ラクスに渡された物なんだけど…多分、俺たちをイメージした物だと思ってね。 もしそうなら二人で半分ずつ食べたほうがいいかと思ったから」 カガリ(…あいつ…。それで秘密って…)「…分かった。頂くよ。」 …キラは取り合えずチョコから逃げているにこると共にミラコロ展開で家に戻る。 コウ「…やっと来たか・・・キラ…。」 キラ「…え?」 コウ「お前のとヒイロのチョコが多すぎて既に地下の収納庫はMS収納庫を覗いては一杯一杯なんだよ。」 キラ「…ええええ…!所でラクスのチョコはきた?」 コウ「来てないぞ。一応。所で、チョコをアルが欲しがってるんだけど、あげていいか?」 キラ「うん。別にいいよ。後、この鞄の中の(注=フレイの含む)もいいよ。…メール?…じゃ、僕行ってくるね。 二コル、今日も泊まると思うけどよろしく。」 コウ「…分かった。」 二コル「…キラも大変ですね…。」 コウ「羨ましい限りだよ…。」 キラ「確か指定されたのはここのベンチだけど…。」 ラクス「…キラ。」 キラ「…ラクス?声だけは聞こえるけど…。」 ラクス「…このままキラの家に…行っていいでしょうか?外でやると危険かもしれませんから。」 キラ「うん…いいけど…。」 ラクス「嬉しいですわ。では家でお渡ししますわね。」 そのころ家では コウ「何でキラやヒイロばっかりあんなにもてるんだよぉぉぉ!!」 ヒイロにも許可を貰い、キラとヒイロの貰ったダンボール内のチョコを猛スピードで食べ尽くしていく コウの姿が見られたがそれは又別の話。 そして、恒例の如く3階の窓から入り、キラの部屋で…。 ラクス「これですわ。キラ。」 キラ「あ…僕も、誕生日にこれ渡せなかったから今…。」 ラクス「これは…?」 キラ「ネットオークションで落札した指輪なんだ。破格の安値で落とせそうだったから…頑張ってみて、 成功したんだ。ちょっと大変だったけどね。」(サーバーにハッキングかけて超高級品を不正に値下げしたんだけどね。) ラクス「…嬉しいですわ…キラ。」 キラ「…こっち…開けてみて…いい?」 ラクス「勿論ですわ。」 中からは木彫り細工が出てきた。 (尚表面には某OPで、下と上にキラとラクスが流れているシーンの) キラ「…この木箱…もしかして…。」 ラクス「彫ってみたんですの。仕上げは人に頼みましたが…途中までは…。 因みに中のたくさんの小型チョコも手作りですわ。」 キラ「…ありがとう…。この箱は大事にするよ…。後チョコ…美味しいね・・。」 ラクス「…私も、これ…大事にしますわ。」 因みにこの日、二コルがミラージュコロイドでこの場面を見ていて、遠慮してアスランの家に泊まりに行ったのは別の話。 尚コウはダンボール積めのチョコを殆ど食べ尽くして鼻血を出してぶっ倒れた。 裏エピソード フレイ「…私のところにチョコ…?誰かが間違えて入れたのかしら?取り合えず開けて…って豚の血? …なんで私のところにはいってるのよ、カァァァァァズィイイイイ?」 カズィ「僕はそこには入れてないよ。」 フレイ「嘘おっしゃい、お仕置きよ。」 アスラン(俺を引っ掛けようとした罰だ。) link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ アスラン・ザラ キラ・ヤマト シリーズ バレンタイン ラクス・クライン 血のバレンタイン 長編