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人は闇を恐れた。 そこに己の輪郭はなく、他者との距離をも無に帰す。 先が見えないという不安は希望のない明日に同じ。 獣の声に怯え、人は縮こまり、拠り所もなく膝を抱えていた。 それを打破したのは光の存在であるという。 人は光を手に入れ、かつて自らを不安に陥れた闇を排除してきた。 まるでソレは、恨みを晴らすかのように。 闇を悪性のものであると決め、自らの視界に一切の闇が入らぬように。 しかし、思う。 かつて、天地がまだひとところにあった時代。 光と闇にもまた、境はなかったのではないかと。 人が闇に怯えず、光に目を焼かれない時代もあったのではないかと。 少なくとも、彼には闇より出でる全てが邪悪だとは思えなくなっていた。 彼女と出会って、それは確信に変わる。 笑い、はしゃぐことができる闇の化身。 それは彼にとって闇どころか光でさえあった。 闇は、ただそこにあるもの。 それは決して、恐れ、憎まれるために存在しているのではない……。 ―――それを、なんとかしたかった。 最初にその臭いに気付いたのはリオルだった。 卵が腐ったような、決していい香りとはいえないそれを鼻腔に感じて、 リオルはしかし、ぱっと顔を輝かせた。 「硫黄の臭いがする!」 長い山道を登るヒロトたちを追い越して、ぱたぱたと駆けていく。 無理もない。 彼女にとって、この臭いは故郷を思い起こさせる臭いでもあるのだから。 「………ということは、いよいよですわね」 「うむ、ようやっと汗も流せるというものだな」 長い山道で流石に疲れた顔をしていたローラとリューもほう、と息を吐く。 そう、期待しているのは勿論、リオルだけではないのだ。 彼らが次に停泊する予定の町は世界的に有名な『温泉街』。 スパリゾート筆頭、クシャス・トゥなのだから。 「ほらほら見えたよ!」 大岩の上にリオルはガーゴイルのように座り込み、興奮したのか翼を広げて小さく火を吹く。 「リオル、到着はまだ先ですよ」 ともすればそのまま飛び立って行きそうな彼女を、ジョンが諌める。 ただ、最近は火龍の魂が少女の義体に馴染んできたため、 部分程度の変身については何のお咎めもなくなっていた。 それにジョンだってリオルの気持ちもわからなくはないのだ。 彼女の言うとおり、幾筋も煙の立ち上る町はすぐそこ。 小さく見える町並みがなんとなく霞んでいるのは決して気のせいではないだろう。 よく見ると転がっている岩にも黄色いものがこびりついている。 街はまだでも、ここは既に温泉脈の上というわけだ。 「懐かしいなぁ。スレイヤー火山でもよく入ったっけ。温泉」 「あそこそんなものあったのか?」 遠い目をするリオルに、ヒロトが追いついて訊いた。 かつてヒロトはリオルの巣食うモン・スレイヤーに単身乗り込み、そして制覇したことがあった。 ちなみにその時リオルの『元の身体』はヒロトの剣の一撃によって殺されている。 リオルにとってヒロトは紛れもなく憎き仇であり、その『命の怨敵』と もう長い間共に旅をしているのだから妙な話だ。 「あったよ。あたしがねぐらにしてた洞窟のずっと奥に湖があってさ。その水が全部温泉だったの。 でもアンタが火山噴火させた所為でもう埋まっちゃったんじゃないかな?」 「そっか……。惜しいことしたな」 「そうよ。加減しろっての」 再会した始めの頃は牙を向いて襲い掛かっていったリオルだが、今ではこうやって軽口を叩くのみだ。 もともと明るい性格であるし、長いこと誰かを恨み続けることには向かないのだろう。 それに、ある意味ヒロトは最愛のジョンと引き合わせてくれた恩人なのである。 「………ん?リオル、駄目ですよ。それ、道標みたいです」 「うぇ?」 ジョンが眼鏡を押し上げ、リオルを大岩の上から引き摺り下ろした。 なるほど、よく見ると岩には紋様が刻み込まれ、足元には小銭が散らばっている。 この土地に住む民族の慣わしだ。 山は神聖なものであり、そこを通る道にはこうして標(しるべ)を置いて 土地神に通行を許可してもらっているのだという。 小銭はまあ、通行料のようなものか。 「土地神といっても魔獣であろう。この地のヌシであろうが、我のが偉いのに」 「国王より領主を敬え、という諺もありますからね。 遠く離れた『最果て(ネバーノゥズ)』の魔王には義理もない、といったところじゃないでしょうか」 「……なんだか身につまされる話ですわね」 「はー、でもいいなぁ。あたしなんか同じ火山のヌシだったのに目の敵にされてたよ?」 はぁ、とわざとらしくため息をつく。 彼女がまだイグニスドランの身体を持っていた頃棲んでいたモン・スレイヤーは、 年中溶岩で真っ赤になっていたような荒々しい土地だ。 豊かな土を湛え温泉が湧くモン・クシャスとは似ても似つかない。 その辺りに両者の違いがあるのではないかとヒロトは思ったが、それは口にはせずに飲み込んでおいた。 リオル―――灼炎龍リオレイアの首を刎ねた張本人がそれを口にするのははばかられる。 「それがどーよ、この差。聖堂教会も認めてるんだっけ?異教徒の街なのに」 「認めてはいないみたいですよ。ただ、黙認しているだけで」 「ククの村と同じということか。そういえばあの村で採れる木材は世界でも有数のブランドだったな」 ………結局、利潤のあるところには目溢しをする、ということか。 異教徒というレッテルもようは聖堂教会に属さない人々を異端とした呼び方であり、 あからさまな言い方をすれば、属さないなら貢物を差し出せ、ということでもある。 それにすら抵抗する者たちには決して容赦せず、 聖堂教会が掲げる統和の妨げになる異分子として排除されるのみだ。 現に今このときでも聖堂騎士団(テンプルナイツ)が各地異教徒の国や街に攻め込んでいるし、 聖堂教会には専属の暗殺集団がいて、要人暗殺などを請け負っているという怪談じみた噂まであった。 ヒロトたち『勇者』にしても、聖堂教会から正式な『使命』が降りれば従わなくてはならないのである。 いつだったかの城壁破壊事件がいい例だ。 結局あとであれは取り消されたものの、たとえば教会に対する反乱軍の殲滅だとか、 異教徒が組する土地神―――ヌシの撃破だとか、そういう『使命』が発令されてもおかしくはない。 いや、聖堂教会直下のナルヴィタートの勇者はまさに『それ』を生業として動いているそうではないか。 ―――結局のところ、いずれは対決しなければならないということか―――。 「………どうかしました?」 知らない間に難しい顔をしていたらしい。 ふと見ると、ジョンが心配そうにヒロトの顔を覗き込んでいた。 「いや、なんでもない。それより、急ごう。日が暮れると宿が取りにくくなるからな」 湯けむりで霞むクシャスの街並みに目を向ける。 温泉にでも浸かってゆっくり考えるのもいいだろう。 そのために、必要性が薄れたとはいえ魔王城へ向かうルートから外れてクシャスにまでやってきたのだ。 できるなら、決心ができるといいが―――。 「………………」 この湯は、胸のしこりにも効くのだろうか、と。 ヒロトはぼんやり考えていた。 「おん!」 「せん!!」 「がーい!!!」 リュー、ローラ、リオルは人波の前でバンザイした。 「……テンション高いですねー」 「……こういう観光地には滅多に寄らないからな」 どうせなので奮発して高めの旅館にチェックインし、 クシャスの街に入るときに購入した浴衣に着替えて早速温泉街に繰り出したのだ。 この街では武器や防具の装備は認められない。 街行く人々は皆一様に浴衣姿、桶と手ぬぐいを持ってからころと下駄を鳴らしている。 徒手空拳のジョンやリオル、指をぱちんと弾くだけで山一つを平地にできる魔王リューはともかく、 いつも帯剣しているヒロトやローラは落ち着かない様子だった。 まあ、そのローラも今は楽しそうに土産物店を覗き込んでいるのだが。 女性陣の興味はすでに温泉街クシャス・トゥに奪われているのである。 「ヒロト!見ろ!これ!なんだこの三角!……た、タペストリー? 買っていいか!?なあヒロト!これ、買っていいか!?」 リューが『根性』と刺繍されたタペストリーを掲げているかと思えば、 「魔紅石の湯、名湯華玉、ミルク風呂……サンダー・バブ!?電気刺激で全身をマッサージ。 HP・MP全回復……興味深いですわね。お肌効果は……と」 ローラは何やら真剣な顔でグッズコーナーに並んだ入浴剤を手にとっているし、 リオルに至っては、 「ンまぁぁぁぁぁぁぁぁあああいッ!!!!」 いつの間にか温泉タマゴをぱくついている。巨大化してどこぞの城を破壊せんばかりの勢いだ。 恐るべし温泉街。 温泉旅館だけではなく、土産ものや出店も充実している。 娯楽に乏しい旅を続けてきた少女たちはその華やかさに興味シンシンになってしまったのだ。 それはわかる。 わかるのだが。 「リュー、土産ものなんていったい何処に持っていくつもりだ。 ローラ、HPとかMPとかよくわからない用語を使う商品には触らない方がいいぞ」 「リオル、タマゴ代はリオルのおこづかいから引いておきますからね」 女性陣があからさまに不満そうな顔をした。 興を削ぐような勇者たちの声色はいつもと変わらない。 安定しているといえば褒め言葉だが、ようはノリが悪いのである。 こちとら今をときめく花盛り。やはり潤いというものが欲しいのだ。主にお肌とかに。 「ヒロト様。せっかくの温泉街ですし、楽しもうではありませんか」 「そーだそーだ。大体、遊びに来たんでしょー?」 「………タペストリー……」 ヒロトとジョンは顔を見合わた。 ポリポリと後頭部を掻くヒロトに、ジョンは肩をすくめる。 ヒロトは少しだけ考えてから、やれやれと手を腰にやった。 「………わかった。自由行動でいいけど、遊ぶ金は自己負担、他のお客の迷惑になることはしないこと」 「はーい」 声を揃える少女たち。 その様子はどう見ても普通の女の子そのもので、 今の彼女たちを見てこの中の誰一人として只者ではないと気付ける人はいないだろう。 早速ぱたぱたと走り回っている彼女たちを見ていると―――。 「……………やれやれ、だな」 「ですね」 ―――自然と、頬が緩んでしまうのだった。 「―――ということは、ジョンは親無しなのか」 男湯。 色気も何もないそこで二人は肩を並べ、他愛のない話をしていた。 「ええ。実験中の事故で亡くなったと聞かされています。 物心つくまえにお師匠に引き取られて、それ以来ずっと研究所に篭って暮らしていました。 拳法はお師匠の趣味でね、東洋の健康法で毎朝一緒に体操してたら身についてたんですよ」 「それが“霊拳”のルーツってことか」 「ええ。ヒロトさんのお師匠はどんな人なんですか?」 「俺のは我流だよ。基本的な型を親父に教わったあと、あとは自分でやれ、とか言われてそれっきり。 仕方ないからずっと一人で稽古してた。手合わせしてくれる相手もいなかったし」 ヒロトは湯を掬うようにして己の手のひらを見つめた。 白く濁った湯がこぼれ落ちたあと、そこには無骨な剣士の掌(て)が浮かび上がる。 それを、固く握り締めた。 「ローラさんは?」 「アイツは初め全然剣振れなかったからなぁ。 もっとちゃんとした先生を呼べばよかったのに、俺にくっついて剣振り回すもんだから、 仕方ないから俺が教えた。打ち込みができるくらいになったのはずっと後の話だ」 ローラ、いやヴェラシーラ王家の者はもともと魔導師の家系である。 剣の才能など無いに等しい彼女が今あそこまでの剣士に成長を遂げたのは、 ひとえにその時の努力の成果に違いない。 もっと言えばヒロトに認められるため、抱いた恋心が才能の壁をも破る原動力となっていたのだ。 そのローラにプロポーズされた今のヒロトはそれに気付いているはずだが、 その辺はどう思っているのだろう。 ジョンの立場から言えば、ローラには悪いが リューが落ち込むような結果はできる限り回避したいところではある。 「あいつには感謝してるよ。こんな俺を待ってるって言ってくれた。 剣以外、何も持ってなかった俺に居場所を与えてくれたのはローラだから。 その上、俺を好きだとも言ってくれた。だから―――」 ジョンはひやっとしたが、声の調子から考えてどうも色恋で浮かれた話ではないらしい。 ヒロトは、なんともいえない顔をしていた。 何かに耐えるような、奥歯を噛み締めているような、そんな表情だ。 耐える?何に? それは罪悪感―――。 「悪いと思ってる」 「ローラさんなら気にしていないと思いますよ?むしろ楽しそうじゃないですか。 リューさんやリオルっていう友達もできたことですし」 「……だと、いいけどな」 呟くヒロトの顔は、少しだけ緩んで見えた。 湯上りには牛乳を飲むものと相場が決まっているものだ。 特に、ただの牛乳ではなく甘く味付けされたコーヒー牛乳やいちご牛乳を 腰に手をやって飲むのが格別なのである。 「じゃあ、ボクはコーヒー牛乳を頂きます」 「俺も同じモノを」 ちゃりんと小銭を渡し、カウンターに置かれていたビンを取ろうとする、その手が何かによって払われた。 「ッ!?」 ヒロトの手を弾いてカウンターの上に落ちたそれは小銭である。 数枚のそれらが、ぱたぱたと重なって落ちていく。まるで手で揃えたかのような見事さだ。 「待ちな、兄さん。そのコーヒー牛乳は俺んだぜ」 振り返ると、そこにいたのは乱暴に刈り込んだような短髪の男だった。 見たところ体格も年齢も、だいたいヒロトと同じくらいだろうか。 顔つきもヒロトと同民族系であり、黒髪に黒い瞳を持っている。 しかし似ているかというと、なまじパーツパーツが同系なため逆に全く似ていない。 ヒロトが夜の湖畔を思わせるような静けさを湛えているのに対し、 この青年の猛禽類を思わせる眼光は鋭く、口元は好戦的に歪められているのだ。 浴衣姿であるところから見て、この青年も温泉客らしいが。 「こっちが先ですよ」 ジョンはその殺気にも似た男の雰囲気に気付いていないらしく―――いや、 この男が気付かせていないのだ―――口を尖らせて抗議した。 「違うね。俺のが疾いね!」 青年は自慢げに手に持っていた何かを見せた。 それは―――。 コーヒー牛乳。 「え!?」 「……!」 いつの間に? 驚くヒロトとジョンにニヤリ笑ってコーヒー牛乳をあおる男。 いったい、あの距離からどうやって勇者二人に気付かれずカウンターのビンを取ったというのだろうか? 戦慄が二人の背を駆け上る。 と。 「なにやってるの」 これまたどこからともなく飛んできた桶が、カッコーンといい音を立てて男のこめかみに直撃していた。 そしてそれを投げつけたらしい無表情の少女が倒れた男の襟を引っ掴んでずるずると引き摺っていく。 「……なんだったんだ」 「さあ。観光地には色んな人が来ますからねー」 残されたヒロトとジョンは……結局いちご牛乳を買った。 さて、牛乳をあおりながらリューたちを探してみると、どうも据付の卓球で遊んでいたようだ。 しかもリューは魔法障壁でイカサマをしていたらしく、 目を三角にしたローラに噛み付かれてしどろもどろになっている。 助けを求めるような視線を送られたが、ヒロトは顔をしかめて首を横に振った。 リューが泣きそうな顔になる。 それが、なんだかとてもおかしかった。 「……ま、楽しんでもらえているみたいじゃないですか」 「ああ……そうだな」 微笑みかけるジョンに、ヒロトは静かに、噛み締めるように呟く。 ヒロトは基本的に面白みに欠ける人間だ。それは自分でもそう思う。 気付いてみれば、物心ついたときから、またはヴェラシーラ王城に暮らすようになってから、 勇者として長い旅に出てから―――およそ娯楽と呼べるものには手をつけてこなかった。 自分はそれでもいい。興味があればいつでもできたことだ。 それを遠ざけていたということは、自分には必要でなかったということである。 しかし、リューと出会ってからはどうだろう? ヒロトがもしもう少しユーモラスな性格をしていれば、 リューはもっと早くに普通の―――妙な言い回しになるが、普通の女の子のように笑えていたのではないか。 そして、もっと早くにこうやって笑っているリューを見ることができたのではないだろうか。 そしてそれはローラとの稽古のさなかにも言えることだし、だからこそ、 ああやってじゃれあっている二人を愛おしく思うのだ。 ―――できるなら、自分以外の前でも、いつか彼女たちと笑いあえるように。 「ヒロトさん、どうです?ひと勝負、ボクたちも」 「……ああ。でも、俺ルール知らないぞ」 そのためにはやはり、対決しなくてはならないのだ。 つまりは、簡単な話である。 人間の世の理は聖堂教会が握っているといってもいい。 だから、その聖堂教会をなんとかする。 教会が掲げる統一意思という理想郷、それを否定しようとは思わない。 だが、せめて、知って欲しい。 闇はヒトの敵ではない、と。 確かに友好的ではない魔族も沢山いた。 しかし、友好的な魔族もまた沢山いる。 同じなのだ。人間と。 ならば、わざわさ敵対する必要などどこにもないだろう。 時に歩み寄り、時に距離を置けば共に生きることもできる。 ヒロトは現にそういう例をいくつも見てきたし、今もその化身と旅をしているのだ。 しかし、聖堂教会は未だ怯えている。 かつての魔王進攻のトラウマ、世界が崩壊しかけた神話の時代を引き摺っているのだ。 ならば世界を変えるにはそれを壊してやらなければ。 ―――どうやって? 「……何か難しいことを考えているんですか?」 顔を上げると、声の主はやはりジョンだった。 ヒロトと卓球で勝負したあと、リオルやローラと対決していた。 また温泉に入ってきたということは、やっと解放されたらしい。 華奢で可愛らしい容姿は相変わらず男湯には似合わない。 通り過ぎる他の温泉客がぎょっとしているのも頷ける話だ。 そのあと、思わず下半身に目をやってさらに驚愕するのが最早パターンになっているのだが、まあそれは別にいい。 「………いや、別に」 「ヒロトさん、仏頂面な割にわかりやすいんですよ。魔王城へ向かう道を外れて わざわざクシャスに来たのも、温泉に浸かってじっくり考えたいことがあったからじゃないですか?」 「………………………」 ヒロトはますます苦虫を噛み潰したような顔になった。 図星だったからである。 「……まあ、ちょっとな」 ヒロトは白状した。 放浪の旅の末に見つけたヒロト自身の使命、ヒロトの抱く理想の姿。 リューと、ローラと。 二人の少女が共に笑いあうのを見て、やはりこの願いは間違ってはいないと感じたこと。 そして、それにたいする問題、聖堂教会。 ヒトと闇の眷属がいがみ合う、この世界をどうにかしたければ巨大に過ぎる組織と対決しなければならないこと。 だが、なにせ相手は有史以前から存在する最古にして最大の組織である。 いくら勇者であろうとも、一個人にすぎないヒロトに何ができる? しかもその時、彼の唯一の特技である剣は必要ではない。 さらにそもそも、まずは舞台に立たなくては話にすらならないときた。 今のままでは聖堂教会には声すら届かないに違いない。 「………まあ、そうですね。ヒロトさんなら強引に『大聖城』に侵入して 聖皇と直接対談することもできなくはなさそうですが」 「それじゃ意味がないだろう。罪人扱いされて意見なんて聞いてもらえるわけがない」 「ですよね」 たとえ聖職者であろうとも、かの聖皇と話が出来るものなど極々少人数だ。 あるいは勇者であればその機会も設けられるかも―――いや、まずそんなことはないか。 魔王が再びこの世界を脅かそうというのならまた話は別だが、 それではますます聖堂教会は闇に対して警戒心を強めるだろう。 だいたい魔王リュリルライアはまず絶対にそんなことはしないだろうし。 「じゃあ、何か考えがあるんですか?」 「………………ああ」 そう。 ヒロトには、術があった。 以前、ローラに言われたことを思い返す。 『私の良人、ヴェラシーラ王になり、共に良き国を治めてはださいませんか?』 王。 聖堂教会の『聖皇』にも、一国の―――しかも『勇者』を 選出する資格を持つ国の王ならば、あるいはその声も届くだろう。 ましてや元・勇者であり、世界を巡った者の言葉である。 「………なるほど」 ジョンも神妙に頷いた。 何か言いたいが、うまく言葉にできない。そんな表情である。 ヒロトは続けた。 「でも、それはきっと、ローラに対するこの上ない裏切りだ。 俺なんかを好きだって言ってくれた、その気持ちを利用しようっていうんだから―――」 「………リューさんはどうするんです?」 ジョンがまっすぐにヒロトの目を見て言う。 ヒロトは言葉に詰まった。 「リューには……とりあえず、魔王城にいてもらうしかないだろうな。 聖堂教会に意見しようっていう王が魔王と繋がってるって知られたら、誰だって怪しむに決まってる」 途端に、ジョンの顔色が変わった。 人形のような冷たい無表情で、薄い唇をわずかに動かす。 「………ヒロトさん、本気ですか?」 それは決して肯定的な響きではなかった。 むしろ咎めるような、諌めるような、落胆したような声色であった。 本気で言っているのかと。 本気で、そんな馬鹿げたことを考えているのかと、この少年は言っている。 確かに。 自分から連れ出しておいて、自分でまたあの城に押し込めようというのだ。 こんな酷い話はそうそうないだろう。 だが、きっと―――。 「―――ああ。それが多分、最良の手段だと思う」 そしていつか、今度こそ。 彼女を、また迎えに行けるように。 「ヴェラシーラに帰って―――そして、ローラには俺の子を産んでもらう」 そう、はっきりと口にした。 歩むべきは王の道。 全ては己の理想のために。 そのために、ヒロトは―――。 ぱきん、と。 乾いた音が響いた。 「な……!?」 驚いて振り向いたそこには、さっきまであったはずの壁が―――男湯と女湯を隔てるはずの壁が消滅している。 「きゃぁぁぁああああああ!!」 女性たちの悲鳴が響いた。 男たちはとっさのことで反応できずにいるようだ。 慌てて前を隠すものもいれば、湯に飛び込むもの、逆に凝視する不埒者もいた。 砕け散った壁―――結界の欠片が崩れ、掻き消える。 そこにいたのはリューだった。 彼女も例によって一糸纏わぬ姿を衆目に晒しているが、今の彼女を見て劣情を抱く者はいまい。 其れは、魔王。 紅の魔力を纏わせて、紅の魔槍を携えて、こちらを。 ―――ヒロトを、じっと見つめている。 「………………」 「………………」 温泉中がパニックになる中で、リューはただ、その瞳にヒロトを映していた。 其の病はクシャスの湯でも・男湯にて ~「新ジャンル達が銭湯にやってきたようです」英雄伝~ 完
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実はこの大会出場キャラやおろか大会名、そもそも本当に開けるのかどうかまで決まってないんだ。 ↓ ↓ ↓ 【リクエストのみで300タッグ越】 ↓ ↓ ↓ 2011/7/31再開!! 解説 出場キャラを視聴者から募集するという斬新なアイデアの大会。 出場キャラをコメから決める(初代OPのコメ500までは確実に採用、それ以降はボチボチと) 大会名は大会開始後決める。決まるまで仮名 調整とかしやすそうなのでタッグ形式 キャラが見つからない・持ってない場合はあきらめが肝心 開けるほどコメがない場合予定だけで終了。うp主は深い悲しみに包まれる ……などと言っているうちに、気が付けば「リクエストのみで300タッグ越」の大規模大会になってしまった。 うp主の背後事情によりpart8から長期間更新停止していたが、後に再開された。 さらに新規タッグも追加され、ルールもシンプルに再編。 ?????「1年3ヶ月止まってた大会が完走する? ふっ…子供じみたおとぎ話だ だがこんな世の中、おとぎ話が現実になってもいいとは…思わないかね(涙)」 ……ただし、その再OPの後2011年8月7日の動画(part10)を最後に再び更新が停止している。 + part1-8までのルール ルール タッグは固定のランセレ方式 2ラウンド先取 単体のリクエストキャラは最初にランセレで相方を決める タッグでのリクエストで他のリクエストとキャラがかぶっている場合は同キャラで行う 2敗したらランセレから消える。ただし5勝で1つ敗北数を回復できる。敗北数はマイナスにはならない。 10勝したらランセレから一時除外。残り24組になったら復帰 敗者復活戦あり。5試合ごとに敗者のみでランセレし、勝ったチームが復活。敗北数は1の状態。始まるのは負けチームが10を超えてから、残りチームが6を切った時点で敗者復活戦は終わる。2回復活はできない。 成長は最終ラウンドの残り時間 →ライフ成長勝った時間の一桁目 →ATK成長 ただし0は10成長 空気はプラス補正。出てない試合が30試合ごとに能力値加算。31回出ていない LIFE 10×3 ATK 1×339回出ていない LIFE 10×3 ATK 1×365回出ていない LIFE 10×6 ATK 1×6123回出ていない LIFE 10×12 ATK 1×12これらの+は永続する。 人工AIと一部強すぎるリクエストはボス戦。人工AIは弱いからボーナスになるかもしれない。ボスや人工AIは成長しない。負けても何もペナルティはないし空気成長にも関係しない。だが勝てばボーナスはつく。ルーレットで負け数-1か能力値うpか決める。ボスは一度負けたら消える。 再開後のルール リクエストチームによるタッグ形式。 3回負け抜け&勝ち抜けのランセレ方式、ボスを除いて128チームになった時点で決勝トーナメント。 ボスは一度戦闘するたびにステータスが10%低下、1回敗退でランセレから消える。決勝トーナメントには出てこない。ボスを倒したチームは負け数-1、ボスに負けてもペナルティは無い。 人工AIの7チームはボスと同じ扱いだが噛ませ。 どのチームをボスにするかは進行しながらうp主の裁量で決める。 出場選手 + 全出場予定者名簿はこちら 鳴夜 4/5版メモ を元にメモ書きを消したり誤字修正したり 現在リクエスト計396タッグ+人工AI枠7タッグ + 目次 単体でのリクエスト(ランセレさんの仰せのままに相方決定) 56名⇒28組 タッグでのリクエスト 計366組初回発表 278組 OP以降に追加 5組 1回目の追加採用 3組 2回目の追加採用 1組 3回目の追加採用 1組 4回目の追加採用 3組 6回目の追加採用 7組 8回目の追加採用 1組 9回目の追加採用 38組 10回目の追加採用 20組 11回目の追加採用 9組 OP以降に変わったチーム ボス汚い人工AI枠(白レン:プレイヤー操作) 7組 ボス枠のみ抜粋 現在17組 コメント(タッグ名募集中!) チーム名が空欄になっているところは下のコメント欄で募集中(※新規チーム募集は締め切られました) バックが水色のタッグはボス枠 単体でのリクエスト(ランセレさんの仰せのままに相方決定) 56名⇒28組 チーム名 備考 犯罪臭 セレスティ・E・クライン おっさん アルティ・ガーネット ブラッドヴェイン ホンキでこい! 松岡修造 リュウ ウルトラネムレス マグナス ネームレス イレイザー イノ レイザー・クロー 暁天上天下唯我独尊 暁絶 蔵土縁紗夢 滅びのメルトダウン 恋するドラゴン チェルノブ エルクゥ ザトラツェニェ 陰毛リッド イングリッド(MB) ジュラル星人 ザビ・ゼロ ザビー ゼロ(GBAドット) VIVA! UP A RAY ! ラモン ソドム 悪⑨ 悪Q 9(ナインボールチルノ) 玉を・・・ バトルドーム だまを ネトゲ連合 内藤 鳴夜 最終兵器ハニー みょメガ ハニー ヒ02 ヒロ 02 Kyo-F 高嶺響(CVS) BRE∀K DOWN! 小松代真 ジョンス・リー デコマデルン K9999 ハイデルン 廃棄物440号 スーパーサンダードラゴンデスジャイアントゴッド ちびゆっくり げんじんしん早苗 青龍の蛟 マスター楓(剣質:龍固定) ミズチ 戴天隆 瑞麗 リュウ(SF1) 本気になったMr.カラテ アドベントチルノ ご愁傷様、まいったねどうも ルシェカ ジョブチェンジ七夜 アンバー MVCゴジータ ToaMata レミリア・スカーレット(吉宗氏) 封印の巫女 黄龍 柊つかさ タッグでのリクエスト 計366組 初回発表 278組 チーム名 備考 飛兎竜文 Narayan Maxime リューゲン ダブルスカル スカロマニア シャドウガイスト アレンジ白レン(ボス) セシリア ヴぁーん DragonClaw 文豪軍人 不律 石馬戒厳 封殺する?される? 右浪清 星熊勇儀 伊達政宗 リムル ヴァンパイア・ハンター バレッタ リヒター・ベルモンド 独逸の技術は世界一 エレクトロゾルダート ブロッケン 上海 魏 シェン・ウー 不律 朱鷺宮神依 ムラクモ 東風谷早苗 東方旧作 岡崎夢美 神綺 神の仮面戦士 アステカ タムタム 墓地蔵チーム 一休 ギース・ボヒョー・ハワード 姫レン 煉 ラストストライダー ストライダー飛竜 ストライダー飛燕 それぞれ人並みに調整 仲良し姉弟 ジャギ アンジェリア・アヴァロン 神風 アカツキ チップ・ザナフ 表裏一体 覇王丸 羅刹丸 二十二日の夜 七夜志貴 十六夜咲夜 闇鍋キ皇 sihon 兇國真鏡名ミ旺 MM RPG風 ウィッチ ブロントさん なかよし三姉妹 ミルドレッド・アヴァロン アンジェwithジャギ 第二次大戦の英霊 キャプテンアメリカ アカツキ 蘇ったジジババ 劉雲飛 豪血寺お種 亜空間プロ野球 ヴァニラ・アイス パワプロくん ダブドラタッグ ダルトン ジミー・リー ウルフ テリー・ボガード 斬真狼牙 外道法典 アル・アジフ パチュリー・ノーレッジ 貧乳魔王 ベール=ゼファー エトナ 客員ナイト リオン・マグナス 天子さん タメロンゲチーム レミー ロバート・ガルシア(NBC) 猿岩石 ロック ソンソン もう秋だぜ! ヘビィ・D! 秋穣子 ノウェンベル グラップラーSHIKI 岡崎夢美 右浪清 後釜 KUSANAGI エレクトロゾルダート ジャガーノート ハルク ランサー ユリ・サカザキ 一期生β 刹那 ロック ラオウ&トキ ゼウス ヴィクター・オルテガ 永峰希美 バージル カレー先輩チーム シエル 川名みさき 毒グモ ベノム 比良坂初音 カラス親子 神尾観鈴 ネロ・カオス 黒星紅白氏タッグ キノ ミニス・マーン GUN道 タクアン和尚 コンバット越前 朱鷺宮神依 ゼニア・ヴァロフ 普通(神) オロチ Unknown 夫婦@GG2 ディズィー カイ=キスク リムしずチーム リムルル 緋雨閑丸 レッドハリケーン ザンギエフ グリフォンマスク(MOW) バカアホタッグ キワミ 霊烏路空 マスコット戦争 ボン太くん 電光戦車 悪霊憑きのレッテル マローネ 空条承太郎 ライバル 草薙京 八神庵 オンバシラ 無界 神奈備命(MVC) ロボキュア ワーロック ジャスティス ジョブチェンジチルノ アドベントチルノ 騎士道タッグ ジャン=ピエール・ポルナレフ セイバー 完成された戦術 ガイル(SF2・待ちAI) ザンギエフ(SF2・立ちスクリューAI) ゲーメストからの刺客 ザンギュラ ギース・ボヒョー・ハワード 鬼キュア GOD AKUMA 神人豪鬼 ボスソル 琥珀 人がおまけ ガルフォード ネロ・カオス イロモノ忍者 音速丸 ナイル 世紀末戦車 電光戦車 恐竜戦車 ショッカーコンビ イカデビル ガラガランダ 二又一成ズ ゴールドライタン スカロマニア ACは投げ捨てるもの ラオウ(原作漫画風) ジャギ サムスピでやれない SS妖夢 不律 楓(NBC) 魂魄妖夢 影二つ ワラキアの夜 エディ キンキラ頭 シン カイン・R・ハインライン 00 ゼロ オリジナルゼロ 死の恐怖 フランドール・スカーレット(黒鉄氏) CLOUD AWE 肉肉 ポチョムキン ポチョムキンEX 友人以上恋人未満 ドロウィン 羽衣乃 ふもふもランド ボン太くん いぬさくや メイおばさんとピーター メイ・リー スパイダーマン(東映版ボイスパッチ) ゆっくりれみりゃ D4霊夢 同期の桜 MegaMari たみ☆ふる巫女 魔法の森 霧雨魔理沙 森近霖之助 モンファムタッグ ラクガキ ゲル 無茶?無謀? ライユー サムチャイ・トムヤムクン 赤髪自警団 暴走レオナ マミヤ 人形遣いタッグ リーゼロッテ・アッヒェンバッハ デーボ 墓標・オブ・ライフ ギース・ボヒョー・ハワード 西行寺幽々子 うじとくも ベール=ゼファー 比良坂初音 ネギチーム 初音ミク 片倉小十郎 愛の使者 愛乃はぁと ザビー 言わずもがな 塞 東風谷早苗 世紀末廃車 世紀末救世車 世紀末筆頭 遊撃ガチタッグ ブリジット 世紀末霊夢 ・・・・すごい下品な漢だ アーデルハイド 不破刃 総統閣下タッグ サイロック アドラー エージェントコンビ 塞 セス 月姫夫婦 遠野志貴 アルクェイド・ブリュンスタッド 我が盟友 グラント カイン・R・ハインライン Kシリーズ成功例 Kill K-BLOOD 雷刃龍 伊達政宗 楓(NBC) ヒーロー! スカロマニア DragonClaw ディーラータッグ 朔 煉 コマ投げの脅威 ゲーニッツ フェルデン・クライス 死期を覚る眼 両儀式 遠野志貴 ZERODASH オメガ ロック・ヴォルナット アンヘル ブリジット ディスティニー リオン・マグナス リメD風霊夢 ドラゴン殺し ガッツ クリフ=アンダーソン エス氏ホイホイ 遠野紫紀 白ゼロ子 ダブル雪ぽ! 雪 雪 ライヤ 武内優香 アブソリュート白レン アレンジ白レン(ボス) 吸血飢 復讐貴 反転志貴 天楼久那妓 ツンギレ 赤朱秋葉 八神庵 うみねこタッグ 古手梨花(6P) ベアトリーチェ 攻めればつよい サウザー チップ・ザナフ 赤い月 朱い月 レミリア・スカーレット ガンスパイクチーム キャミィ・カスタム バレッタ(BBH氏) ギース・ハワード テリー・ボガード 金髪白コート カイン・R・ハインライン カイ=キスク グラント 無界 秦兄弟 秦崇雷 秦崇秀 高笑い ゼノン・ゼシフィード DIO 友情大会タッグ 不破刃 四条雛子 レオポルド・ゲーニッツ 天楼久那妓 天からお師匠 イグニス 東方不敗マスター・アジア 無双珍道中 アミバ ジャギ Full Metal Gear クラーク・スティル ソリッド・スネーク シャオヴぁーん シャオ・カーン ヴぁーん 傭兵コンビ デッドプール ゼニア・ヴァロフ 緊急回避:相手は死ぬ 藤堂晴香 ジル・バレンタイン メイン盾 ブロントさん デス=アダー 某同人誌内友人 アドベントチルノ アドベントレティ 吸血鬼タッグ レミリア・スカーレット スレイヤー 人形遣いタッグ リーゼロッテ・アッヒェンバッハ からくり士 幽霊タッグ ザッパ ELLA 自由人 フリーマン 山本無頼 奇しくも同じ構え 遠野志貴 グラップラーSHIKI セクハラコンビ 明石薫 シン(北斗の拳) ジャギ ケンシロウ 兄弟 ラオウ(漆黒氏) トキ(ドロウィン氏) 斬真狼牙 陣内兵太 ティーフ氏タッグ フェリル グリゼラ 病人 トキ 東方不敗マスター・アジア 森の仲間 たぬき きつね ウィッチーズ 霧雨魔理沙 ウィッチ マシェッタ 豆乳 アサギ エトナ 戦友 仮面ライダー1号 仮面ライダー2号 セルゲーム セル ミスター・サタン 汝は人狼なりや? ガロン 天楼久那妓 赤青ヘアー ペルソナ3主人公 ジミー・リー 虚弱忍者コンビ 飛影才蔵 星影 H・W・A ヒューゴー ポイズン 不幸 リープテイル 弓塚さつき Mr. Mrs.スミス ソニア・ロマネンコ トリガー 寄生者 ベノム 藤堂晴香 カードチーム マスターガンビット オズワルド 新生路地裏同盟 全開アレックス シオン・エルトナム・アトラシア VPタッグ フレイ 夢瑠 ダイナマイト刑事 レイ・マクドガル ホンフゥ 人喰らう影 ルーミア Lord Ravenous 師弟タッグ(偽) 魂魄妖夢 ティベリウス・トウケイ やだ…いい… MOW七夜 いぬさくや レミリア・スカーレット テリー・ボガード 八雲紫 オズワルド EXまりん オズワルド 遠野秋葉 暴走庵 バルバトス・ゲーティア(ペネ1) スカーレットデビル 南斗緋想天 サウザー レミリア・スカーレット ザ・嬢ちゃんズ 藤原妹紅 蓬莱山輝夜 地球意思タッグ オロチ アルクェイド・ブリュンスタッド スクイズタッグ 桂言葉 まこと 野球しようぜ! パワプロくん キョン ムラクモ 石馬戒厳 豆乳饅頭 豆乳 D4霊夢 ⑨ ナインボール=セラフ チルノ ザ・ワールド DIO 西園寺世界 誠チーム 鷲塚慶一郎 桂言葉 新世代餓狼 ロック・ハワード 双葉ほたる バルバトス小町 DC霊夢 若旦那 若ギース アーデルハイド ペトラ・ヨハンナ・ラーゲルクヴィスト ガッツ 運命の槍 レミリア・スカーレット リオン・マグナス 範馬勇次郎 アドベントレティ うナズくな ナズーリン 天楼久那妓 月姫 蓬莱山輝夜 アルクェイド・ブリュンスタッド 冥王 ジェダ・ドーマ 西行寺幽々子 メガネ属性 森近霖之助 長門有希 阿部高和 ラスプーチン ㈱ルガール運送 ゴッドルガール 倉田佐祐理 ボーダー運送 ルガール・バーンシュタイン 八雲紫 擬似EFZ 棗鈴 泉戸ましろ やさぐ煉 韋駄川煉 煉 G秋葉 暴走庵 アクセル全開 アクセル=ロウ リリカ・フェルフネロフ Ishtar マスター守矢 イシュタル:life1500→1000 ATK100→75 B-style 鷲塚B-style 守矢B-style バルバトス・ゲーティア(ペネ1) スペランカー 幕末みょん 月みょん ジョブチェンジ魔理沙 D4霊夢 VAVA ロック・ヴォルナット マキシマは大変なモンゴリ(ry モンゴリアン アリス・マーガトロイド 無職 フリーマン 蓬莱山輝夜 森近霖之助 博麗霊夢 20世紀FOX エイリアン プレデター・ウォリアー シン様浮気中 シン ハート&はぁと 貴族 シルクハット男爵 ピエール・モンタリオ オベロン社 ヒューゴ・ジルクリスト イレーヌ・レンブラント 微笑忘れた顔 琥珀 ケンシロウ シキ 両儀式 色 奥州筆頭 独眼ちゃん 伊達政宗 ダンピール モーラ ブラッドレイン ツーリング モーラ 霧島翔 最終兵器 プロトオメガ ジャスティス 天才児 ニコラ・ザザ 大道寺きら バイソン(SF2) サガット(SF2) 俺より強いヤツに会いに行く リュウ(SF2) ケン(SF2) 死亡遊戯 ヴェノム 牙神幻十郎 裏骸はなかまをよんだ! 裏骸 裏骸 ネロア ミハイル・ロア・バルダムヨォン ネロ・カオス 暗黒〇〇拳 翡翠 カイン・R・ハインライン 坂本真綾タッグ 両儀式 天野美汐 バルバトス・ゲーティア(ペネ1) MB紫 はらぺこ アカツキ 西行寺幽々子 メガネ 梁瀬かおり リゼル・スピネル 月光蝶 ∀ガンダム ターンX うーみゅー☆タッグ 椎名繭 ゼウス サイレントチャイルズ ウイングガンダムゼロ ガンダムヘビーアームズ 恐竜タッグ ラムパルド ハウザー スーパーメタルタッグ NEO-DIO ネオギガス ツインファンネル ガンダムローズ 本多忠勝 クラシックサイラックス クローム・ドーム サイクロップス アドラー ジャッジメントですの! 二階堂紅丸 黒子 草薙の拳のフタエノキワミ 草薙京 キワミ ネオチャイナ 美凰 ドラゴンガンダム 狂人 ホワイト ナコ月ルル娘 新世紀のりもの 世紀末御輿 世紀末救世車 来栖川綾香(MVC) レミー(アレンジ) ギア上げすぎ ケビン・ライアン 蒼崎青子 シェン・ウー デュオロン えーりん!えーりん! 八意永琳 八意永琳 別仕様 やっぱりYだよね! 毛利元就 愛乃はぁと 鬼と益荒男 壬無月斬紅郎 兇國日輪守我旺 ワラキアEX EXまりん 分の悪い賭け ゼニア・ヴァロフ リーズバイフェ・ストリンドヴァリ チーム 八極(ニュークリア) 有間都古 ジョンス・リー タタリの力 軋間紅摩 七夜志貴 闇に生きる人達 アイン 瑞麗 セイバー Ishtar 羽衣乃 おはじき夢香 アリス アデル イグニス イグニス 最も気高き刃のイグニス 宇宙人 フリーザ 竜宮レナ バレッタ? スーラ・クリスタル つー カレー クウガ シエル レミリア=レイジ ミリア=レイジ レミリア・スカーレット kyo-0(裏) kyo-0(表) リック リンディス 銃と鎌 スピッドファイア 竜闘士 お別れ投げ ヨハン ゲーニッツ 一期生α 刹那 ネームレス エドノキバ ボスサガット ジャパンヒーローズ ウルトラマン 桜島1号 銃漢タッグ ホル・ホース コンバット越前 高町なのは 不破刃 人食い 妖怪腐れ外道 魔獣ジンメン 高町なのは 魔理沙(うろブラ) 聖帝赤十字陵 サウザー 聖帝レミリア ビーム脳 上海人形 ケーブル KOFレンジャー 真吾 桃子 アッシュチーム 弾幕包囲網 ちせ ペットショップ 俺より強いやつが待つ場所へ リュウ(SF4) ケン(SF4) OP以降に追加 5組 チーム名 備考 見張りタッグ 朝倉涼子 ロールシャッハ マスタークリス アテナH 美形変質者チーム スコーピオン(形意拳) バルログ 風 ゲイル レラ 2名(メイ) メイ 世紀末メイ 1回目の追加採用 3組 チーム名 備考 お仕置きの時間 ナコルル 花京院典明 000 レイ レイレイ アンリ 愛原奈都美 2回目の追加採用 1組 チーム名 備考 セガコンビ ソニック・ザ・ヘッジホッグ シャドウ・ザ・ヘッジホッグ 3回目の追加採用 1組 チーム名 備考 アッシュパーティ アッシュチーム オズワルド 4回目の追加採用 3組 チーム名 備考 慢心王政 イシュタル(慢心) ギルガメッシュ カービィ シミラ コーディー テリー・ボガード(MOW) 6回目の追加採用 7組 チーム名 備考 ドランケンマスター エレナMX アーチャー ランサー 二頭身 TIGER Mary ブルー・マリー ラモン 父を探して DQ5息子 DQ5娘 Jの血筋 ダンディーJ ジョセフ・ジョースター カンフーピープル カンフーマン カンフーガール クレス・アルベイン 霧雨魔理沙(ふるれ氏) 8回目の追加採用 1組 チーム名 備考 Cerenas氏タッグ ナコ月ルル娘 レラ草四郎時貞 9回目の追加採用 38組 チーム名 備考 500億万パワーズ タイタン・ザ・グレート バーディー ですからー氏 大怪獣 ハウザー ゾッド 青空 KJ藤堂晴香 リリア=ミスティーズ なんでも実況J ルナサ・プリズムリバー 風見幽香 入速出邸の住人はフリーダムなようです インパルスガンダム 両儀式 転生者 ミクトラン 完全者 ダークヒーロー 仮面ライダーカイザ シャア専用ザク スタイリッシュロボ ドラゴンクロウ GN先行者 熊出没注意 工藤健介 アナログマ 剣と魔法の未亡人 ヒューゴ・ジルクリスト リニア・ソール MVC3 ソー デッドプール 撲殺聖女 グローリア プリエ 日輪の花「ドSもとなりん」 毛利元就 風見幽香 朔 グローリア 上条当麻 MFフラン ボンボンからの刺客 ボンガロテリー リョウ・ナガサキ アザトースの子 ナイアさん 這い寄る混沌 熱風タイフーン T・ホーク エル・スティンガー 海賊王 キャプテンキッド ルビィ・ハート 燃えよドラゴンズ フェイロン 孫悟空 動物奇想天外 ぞう きりん サバンナ キン肉マンゼブラ ダチョーン 技巧&飛翔タッグ キン肉マンゼブラ エル・スティンガー フロリダ・エクスプレス キャシィ・ワイルド ラッキー・コルト クモ女のキッス 比良坂初音 ブラック・ウィドー キャプテン キャプテン・ファルコン キャプテン・アトランティス わるいねきまったね☆ AA七夜フルムーン リリカ パイルバンカー 第七聖典シエル ゼニア ブリス カイ子 Wind レンメイ連盟 ロボレン 美凰 チーム麻宮 マミヤ 謎のサイコソルジャー アテナX はいてない魔石使い D4リューゲン パラセ・ルシア (※自重設定) スタイリッシュガンアクション ダンテ ダン・スミス ズェア ハクレン リニア・ソール レン? 塩レン セフレン 不幸タッグ 上条当麻 間桐桜 真・不幸タッグ ガッツ ブラックサレナ 夜雀亭夫婦 シェン・ウー 犬走椛 10回目の追加採用 20組 チーム名 備考 砂と泥 モノ・フリークス サンドマン 親父ィ Mr.カラテ パラガス ウィッチドールナイトメア こわれたアリス うろぶら魔理沙 いもうと 水坂憐 当真未亜 ちびロボ空賊 プーレ トロン・ボーン 黒痴女 ナイアさん 間桐桜 山本無頼親衛隊 翡翠 美坂香里 白黒二丁拳銃 ダンテ アーカード ボクと魔王 クロウ=セイル DQ5王子 マッスルカーニバル マイティ・コングマン マイク・ハガー 髭 マリオ クローンゼロ ギース 紫 君子殉凶 豊臣秀吉 刹那 幻想打殺 上条当麻 先代巫女 こっちみんな オロチヘッド イーノック 混沌 ナイア ネロ・カオス 縦横無尽 殺人姫 アサギ 矛盾 右浪清 朝倉鉄兵 01 映画館で僕と握手 ドラえもん 巨人ギガンテス 診療所のソレ ゲイル 鈴仙・優曇華院・イナバ 11回目の追加採用 9組 チーム名 備考 蟹風 Robber Crab チップ・ザナフ フリーダムにとり ゴルリオ ジミー・リー リン・ベーカー ザ・ニンジャウォーリアーズ 飛影(忍者戦士飛影) ガンダムシュピーゲル DQ2 勇者30 シャドウハーツ ブラックハート shadow 三人娘 川名みさき 美汐 真琴 テコンドーと相撲にあやまれチーム ゴルリオ テムジン 小心者リーダー ザトー・ONE 川名みさき OP以降に変わったチーム 師範 → 不破刃 らすぷ → ザビー(愛タッグの方) スタイリッシュアドラー → アドラー JCフラン → MFフラン ※「Robber Crab&蟹座のデスマスク」「Gargoyle&nova」「ゴーストライダー&ブラックハート」「Zキム&Wキム」 「フリーダムにとり&ガルカーサ」「ジャギoni&ONI-橘」「サイア・ファルナス&チップ・ザナフ」「DQ2&ドラゴンクエスト3勇者」 「朝倉鉄兵02&ディストピア」「今坂唯笑&美汐 真琴」は諸事情で出場不可になりました。 ボス 人工AIと一部強すぎるリクエストはボス戦。人工AIは弱いからボーナスになるかもしれない。 ボスや人工AIは成長しない。負けても何もペナルティはないし空気成長にも関係しない。 だが勝てばボーナスはつく。ルーレットで負け数-1か能力値うpか決める。 ボスは一度負けたら消える。 リクエストのボス化はソルとジョニー(AI平成㌢氏 9/12)を強さの基準とする。 これより「相手にもならないくらい」すごく強いタッグがボス行きの可能性あり。 汚い人工AI枠(白レン:プレイヤー操作) 7組 チーム名 備考 チルドレン 白レン チルノ 北海道ミルクバニラ 白レン MOW七夜 クーラの様子が・・・ 白レン マキシマ 紅白のれん 白レン 煉 一レン托生 白レン レン 吹雪 白レン ゲーニッツ(KOF96) 犬猫 白レン アンダードッグ ボス枠のみ抜粋 現在17組 チーム名 備考 アルティ・ガーネット ブラッドヴェイン エルクゥ ザトラツェニェ 廃棄物440号 スーパーサンダードラゴンデスジャイアントゴッド 神の仮面戦士 アステカ タムタム ショッカーコンビ イカデビル ガラガランダ 00 ゼロ オリジナルゼロ 肉肉 ポチョムキン ポチョムキンEX 世紀末廃車 世紀末救世車 世紀末筆頭 バルバトス・ゲーティア(ペネ1) スカーレットデビル B-style 鷲塚B-style 守矢B-style バルバトス・ゲーティア(ペネ1) MB紫 新世紀のりもの 世紀末神輿 世紀末救世車 メイン盾 ブロントさん デス=アダー バルバトス小町 DC霊夢 範馬勇次郎 アドベントレティ 幕末みょん 月みょん 最終兵器 プロトオメガ ジャスティス コメント(タッグ名募集中!) 新規チーム募集は締め切られました。 チーム名募集中です! + リクエスト関係 ありがちですが、秦崇雷&秦崇秀で「秦兄弟」 -- 名無しさん (2010-04-01 18 18 48) ストライダー飛竜と飛燕で「ストライダーズ」もしくは「私と同じ、ストライダーズの生き残りですタッグ」 -- 名無しさん (2010-04-01 18 19 38) グスタフとサイキカルで「KOFMラスボス」 -- 名無しさん (2010-04-01 18 28 14) 新規チーム募集じゃなくて、チーム名が決まってないところを埋めて欲しいのですー。第二回大会やるかも、とは言われてますが -- 名無しさん (2010-04-01 18 32 27) 不律と戒厳で「文豪軍人」 -- 名無しさん (2010-04-01 18 37 21) 内藤とmeiya(鳴夜)でボケとツッコミ -- 名無しさん (2010-04-01 18 44 01) ページ上部に「※新規チームのリクエストは終了しました」ってのは書いてた方がいいかも -- 名無しさん (2010-04-01 18 46 59) ニコろだにあるメモによると、虚弱コンビの飛影はsaizoつまりブレイカーズのあれで、ニンジャウォーリアーズの飛影はtobikageつまりロボットのほうだから、後で修正するかも。 -- 名無しさん (2010-04-01 18 56 11) 虚弱=ロボットだと思ってた(汗) 他にも「ロック」がロック・ハワードかロック・ヴォルナットか分からないとこがあるし、正直言って、一度見てみるまで正確を期す事は不可能というか……(汗) とりあえず、飛影は直しておきます -- 名無しさん (2010-04-01 19 06 31) 少しだけリンク支援。きついこれww -- 名無しさん (2010-04-02 01 52 50) 人形遣いタッグがタッグ名として重複してるからどちらか変更した方がいい -- 名無しさん (2010-04-02 06 57 35) デーボの方を人形遣いタッグD、からくり士の方を人形遣いタッグP……ってのは安直すぎるか -- 名無しさん (2010-04-02 10 41 53) KUSANAGIとゾルダートは「後釜」、なんてのどうでしょう -- 名無しさん (2010-04-02 11 57 01) レンアンダードッグは冷静に考えたら「犬猫」なんだな。あと八意永琳八意永琳タッグ名は誰が言うまでもなく「えーりん!えーりん!」だろう -- 名無しさん (2010-04-02 12 20 16) アカツキとチップのタッグは無難に「神風」。ストライダー飛竜・飛燕も同様に「ストライダーズ」。ウルトラマグナスとネームレスは「ウルトラネムレス」。バトルドームとだまをは「玉を・・・」なんてどうでしょう? -- 名無しさん (2010-04-02 13 09 33) スカロとシャドウは「仮面ファイター1号2号」とかどうだ -- 名無しさん (2010-04-02 13 52 50) たくあん和尚 コンバット越前を「仕事がひどい」、オロチ Unknownを「普通(神)」、グランド カインを「我が盟友」、両儀式 遠野志貴を「死期を覚る眼」なんてのは。でもココで言ってもチーム名反映はおkなのかな? -- 名無しさん (2010-04-02 14 00 24) ケビンと青子先生は「ギア上げすぎ」、ナコルル花京院は「お仕置きの時間」、 ソニアとトリガーで「隣のヒットマン」とか・・・ -- 名無しさん (2010-04-02 14 15 20) ランセレタッグのイングリッド&ジュラル星人「世界は我々の監視下にある」なんてどうでしょう -- 名無しさん (2010-04-02 18 35 22) 動画であがってたのはキョン&パワプロくん「野球しようぜ!」、コーディーMOWテリー「イメチェン英雄」、アクセルリリカ「アクセル全開」、オクラ&はぁと「やっぱりYだよね!」、真吾桃子アッシュチーム「五つ子でGO!」、筆頭楓「雷刃龍」、アカツキキャップ「日米冷凍同盟」、はぁと&ハートシン「シン様浮気中」、韋駄川煉&煉「やさぐ煉」かな -- 名無しさん (2010-04-02 18 41 12) グラント&カイン「悠久の絆」、K-BLOOD&KILL「Kシリーズ成功例」 -- 名無しさん (2010-04-02 19 51 59) ザンギとグリフォンで 「レッドハリケーン」、マローネ&承太郎 「悪霊憑きのレッテル」、ボヒョーと幽々子「墓標・オブ・ライフ」 -- 名無しさん (2010-04-02 21 41 47) 魔理沙&ウィッチ「ウィッチーズ」、ゼノン&DIO 「同じタイプのスタンドッ!」、ジョブチェンジ&アドベントで「ダブルシステムチルノ」 -- 名無しさん (2010-04-02 21 43 05) キノ&ミニスで「黒星紅白氏タッグ」なんかは駄目でしょうか…? -- 無名 (2010-04-02 22 11 23) 不破刃&四条雛子は「友情大会タッグ」、 ドロウィン&羽衣乃は「ドロっち愛の巣」でどうでしょう -- 名無しさん (2010-04-02 22 43 18) どろっちは「友人以上恋人未満」でもいい気も。ナコと花京院は「お仕置きの時間」…と書こうとしたら既に上にあったでござるの巻 -- 名無しさん (2010-04-02 22 53 36) レイとレイレイ は「000」、シェンと魏は「上海」でどうかな -- 名無しさん (2010-04-02 23 05 39) 「スクイズタッグ」をリクエストしたものデスが、他チームにもスクイズキャラがいるので変更した方がよろしいでしょうか?(リクエスト時は「SF3まことor菊地真&言葉or世界」とアバウトな頼み方をしたので、自分でも誰が組むか分からなかった。) -- 名無しさん (2010-04-02 23 16 14) ↑「スクイズタッグ」以外にタッグ名のアイディアがあるのなら提案してみてもいいと思うよ。チームたくさんあるし -- 名無しさん (2010-04-02 23 29 31) ↑では、「スクイズタッグ→芋EDタッグ」と言うタッグ名を提案します(↑×2のものより) -- 名無しさん (2010-04-03 00 32 22) レミリアとリオンで「運命の槍」。あと、もっと似合う名前があれば好きに変えてもらっても結構です。 -- 名無しさん (2010-04-03 13 15 18) ゼニアとリーズバイフェで「分の悪い賭け」又は「サドン・インパクト」 -- 名無しさん (2010-04-03 13 46 06) 悪Qとナインボールチルノは、悪⑨でよくね -- 名無しさん (2010-04-03 14 41 02) 楓とミズチで「青龍の蛟」とかどうだろう -- 名無しさん (2010-04-04 07 20 58) マグナス・ネームレス組のマグナスってウルトラマグナス? -- 名無しさん (2010-04-04 12 53 10) リオン・マグナスという可能性があるので、キャラクターのページへのリンク貼りはしないでおいたのです。リックも、リック・ストラウドなのか、スプラッターハウスのリックなのか分かりません・・・ -- 名無しさん (2010-04-04 15 55 20) 動画でのキャラセレ画面のポトレの中にウルトラマグナスのポトレ・小ポトレがあったので、恐らくウルトラマグナスで合っていると思いますが・・・ -- 名無しさん (2010-04-04 17 07 21) ここや動画のコメントで出たチーム名案、とりあえず仮の奴も上の表に埋めてみるってのはどうでしょうか?未確定案の分を区別しやすくするなら、そこだけ文字色を例えば緑色とかに変えるとかでも -- 名無しさん (2010-04-04 17 46 09) 案を出す立場の者たちが決定稿みたいにしてしまうのはまずいと思います。動画で確定したものだけを票に入れて行った方がいいのではないかと…… -- 名無しさん (2010-04-04 18 56 53) 一応4/3テキストで採用されてるのはOKだろう。あとどうでもいいけどSihon相方の「ミ日王 MM」は兇國真鏡名ミ旺noだよな。 -- 名無しさん (2010-04-04 23 15 33) ソニックとシャドウはソニアド2 か セガコンビでどうよ -- 名無しさん (2010-04-04 23 19 06) 魏とシェン・ウーのコンビ名は『上海の武闘派』、不律と神依のコンビ名は『二次大戦の剣客』でどうだ? -- 名無しさん (2010-04-05 15 43 15) カンフーマン&ガールで「カンフーピープル」、ゲイル&レラで「風」、ドランケン&エレナで「ぬるぬる」 -- 名無しさん (2010-04-05 18 43 41) あと一応メインページの方のコメントで案あがってたけどメモに反映されてない分をこちらへ。飛影&シュピーゲルで「ザ・ニンジャウォーリアーズ」、セラ&おっさんで「チーム10代」「僧侶と魔法使い」「光あれ」 -- 名無しさん (2010-04-05 18 59 05) 紅丸と黒子って「ジャッジメントですの!」でいいんだよな?w -- 名無しさん (2010-04-05 20 12 23) レイ・マクドガル&ホンフゥ 「ダイナマイト刑事」、阿部さん&ラスプーチン「ゲイ達者」 -- 名無しさん (2010-04-05 20 22 30) ダンディジョセフ「Jの血筋」DQタッグ「父を探して」 -- 名無しさん (2010-04-05 21 14 36) ブリジット&世紀末霊夢の「遊撃ガチタッグ」って、副部長のカラーは遊撃部カラーになるのかな? -- 名無しさん (2010-04-05 21 37 04) ZキムとWキムはガンキムでどうかな -- 名無しさん (2010-04-05 21 38 50) ライユー&サムチャイは「無茶?無謀?」で -- 名無しさん (2010-04-05 22 04 34) 反転志貴&天楼久那妓のタッグ名は「神速」だったかな -- 名無しさん (2010-04-05 23 10 36) 朝倉鉄兵とディストピアは血達磨亭でいいんじゃね -- 名無しさん (2010-04-06 01 01 39) リクエスト見かけた時はそら氏AI+青カラー言ってるから多分遊撃カラーかと>遊撃ガチタッグ -- 名無しさん (2010-04-06 03 03 05) VAVAとロックのチーム名は「続編希望」or「新作マダ~?」でどうよ奥さん? -- 名無しさん (2010-04-06 20 01 22) レンと白レンは「一レン托生」、白レンとゲニは「吹雪」、白レンマキシマ「クーラの様子が・・・」 -- 名無しさん (2010-04-08 17 09 44) ヒュ-ゴ・ジルクリスト&イレーヌ・レンブラントは「オベロン社」か「リメイクTODボス」、ヨハン&ゲーニッツは「お別れ投げ」でどうですか? -- 名無しさん (2010-06-17 18 09 45) こっちの項目でもだまをのリンク先鉄wikiなんだなw -- 名無しさん (2010-06-18 15 15 21) セラとおっさんは「犯罪臭」以外考えられない -- 名無しさん (2010-06-22 18 34 56) 神尾観鈴とネロ・カオスで「カラス親子」はどうよ? -- 名無しさん (2010-07-31 10 25 14) ゲーニッツ&フェルデンクライスは「コマ投げの脅威」とかどうだろう -- 名無しさん (2011-02-19 16 18 49) 飛竜と飛燕=「ラストストライダー」、スカロマニアとdragonclaw=「ヒーロー!」、ゆっくりれみりゃとD4霊夢=「ゆっくり饅頭」 -- 名無しさん (2011-07-23 18 21 17) シェン(KOF)&犬走椛(東方)で「夜雀亭夫婦」お願いします -- 名無しさん (2011-07-24 21 39 14) 豆腐饅頭|[[豆乳 D4霊夢 -- 名無しさん (2011-07-26 02 38 07) 豆乳 D4霊夢「豆腐饅頭」、ソニア・ロマネンコ&トリガー「Mr. Mrs.スミス」、ヒューゴー&ポイズン「H・W・A」 -- 名無しさん (2011-07-26 02 50 42) 暴走レオナ&マミヤ「赤髪自警団」、志貴&グラップラーSHIKI「奇しくも同じ構え」 -- 名無しさん (2011-07-26 02 51 29) ガロン&久那妓「汝は人狼なりや?」、ガッツ&クリフ「ドラゴン殺し」、ボン太&いぬさくや「ふもふもランド」 -- 名無しさん (2011-07-26 02 52 31) タクアン和尚 コンバット越前は『GUN道』でお願いします。あと上にあるシェン椛のタッグって新規募集のリクじゃね? -- 名無しさん (2011-07-26 13 10 44) ラモン&ソドム「VIVA! UP A RAY !」世紀末救世車&世紀末筆頭「世紀末廃車」スカロ&ガイスト「ダブルスカル」 -- 名無しさん (2011-07-26 13 32 26) モーラ&霧島翔 「ツーリング」松岡修造&リュウ「ホンキでこい!」イノ&レイザー・クロー「イレイザー」覇王丸&羅刹丸「表裏一体」 -- 名無しさん (2011-07-26 13 55 08) 恋ドラ&チェルノブ「滅びのメルトダウン」 黄龍&柊つかさ「門番と巫女」 MOW七夜&いぬさくや「やだ…いい…」 -- 名無しさん (2011-07-26 14 50 39) マリー&ラモン「TIGER Mary」美凰&ドラゴンガンダム「ネオチャイナ」都古&ジョンス「?チーム 八極(ニュークリア)」 -- 名無しさん (2011-07-26 14 59 11) チルノ&白レン「チルドレン、」独眼&政宗「ボディ&ソウル」 ミリア&レミリア「レミリア=レイジ」裏骸&裏骸「裏骸はなかまをよんだ!」 -- 名無しさん (2011-07-26 15 21 34) イーノック&カルノフの「神の使い」をおねがいします。 -- 名無しさん (2011-07-26 17 01 37) ジミー&リン「ジミーリン」ヒロ&02「ヒ02」 アッシュチーム&オズ「アッシュパーティ」白レン&煉「紅白のれん」 -- 名無しさん (2011-07-26 19 23 34) K9999&ハイデルン「デコマデルン」瑞麗&リュウ(SF1)「戴天隆」(戴天流+隆(リュウ)) ザビー&ゼロ(GBAドット)「ザビ・ゼロ」 -- 名無しさん (2011-07-26 20 35 36) ジェダ&幽々子「冥王」クラーク&スネーク「Full Metal Gear」アレックス&シオン「新生路地裏同盟」ムラクモ&早苗「げんじんしん降臨」 -- 名無しさん (2011-07-26 21 18 02) モンゴリアン&アリス「マキシマは大変なモンゴリ(ry」 赤朱秋葉&八神庵「ツンギレ」 ゴッドルガール&倉田佐祐理「㈱ルガール運送」 -- 名無しさん (2011-07-26 22 16 42) EXゼットンとメガロで「進撃の昆虫」 -- 名無しさん (2011-07-27 12 49 33) ここは新規チームをリクエストするところではなく(リクは7/26に一旦受付終了)、名無しチームのタッグ名募集枠だよ。念のため -- 名無しさん (2011-07-27 17 49 44) 白レン&MOW七夜「北海道ミルクバニラ」サウザ&聖帝レミ 「聖帝赤十字陵」ルガール&紫 「ボーダー運送」翡翠&カイン「暗黒〇〇拳」 -- 名無しさん (2011-07-27 19 44 16) ロア&ネロ「ネロア」 リュウ(SF4)&ケン(SF4)「俺より強いやつが待つ場所へ」 サウザー&レミリア「南斗緋想天」グラント&無界「クールビズ」 -- 名無しさん (2011-07-27 19 52 45) リュウ(SF2)&ケン(SF2)「俺より強いヤツに会いに行く」 イグニス&最も気高き刃のイグニス「イグニス」 浪清&勇儀 「封殺する?される?」 仮面ライダー1号&2号 「戦友」 -- 名無しさん (2011-07-28 00 38 09) リクエストは終了してるってすぐ上に書いてるんですけど・・・ -- 名無しさん (2011-07-28 00 39 59) ? ↑4~2の人はタッグ名をつけているんじゃないのかい? -- 名無しさん (2011-07-28 00 53 36) ↑あー、そうなのね。正直すまんかった。 -- 名無しさん (2011-07-28 01 12 26) 京&庵 「ライバル」アドベントチルノ&アドベントレティ「某同人誌内友人」ラオウ& トキ「兄弟」 ジャギ&アンジェリア「仲良し姉弟」独眼ちゃん&政宗「奥州筆頭」 -- 名無しさん (2011-07-28 08 13 00) ヴェノム&幻十郎「死亡遊戯」若ギース&アデル「若旦那」ディズィー&カイ「夫婦@GG2」 京&キワミ「草薙の拳のフタエノキワミ」シエル&みさき 「カレー先輩チーム」 -- 名無しさん (2011-07-28 10 50 05) ロック&ほたる「新世代餓狼」 妹紅&輝夜「ザ・嬢ちゃんズ」 雪&雪「ダブル雪ぽ!」 フェリル&グリゼラ「ティーフ氏タッグ」 ナコ月&レラ草「Cerenas氏タッグ」斬紅郎&我旺「鬼と益荒男」 -- 名無しさん (2011-07-28 11 16 00) 暁絶&紗夢「暁天上天下唯我独尊」メイ&世紀末メイ「2名(メイ)」刹那&ネームレス「一期生α」刹那&ロック「一期生β」ボン太くん&電光戦車「マスコット戦争」ルシェカ&ジョブチェンジ七 -- 名無しさん (2011-07-28 11 46 14) 夜「ご愁傷様、まいったねどうも」マシェッタ&豆乳「邪バレッタ氏タッグ」カイン&カイ「金髪白コート」ペルソナ3主人公&ジミー「赤青ヘアー」両儀式&色「シキ」霖之助&長門「メガネ属性」 -- 名無しさん (2011-07-28 11 47 08) 悪Q&9で「ワル9レ」、ちびゆっくり&げんじんしん早苗で「カオスな幻想郷」、ゼノン&DIOで「高笑い」とか -- 名無しさん (2011-07-29 00 08 01) イシュタル&ギルは「慢心王政」、ガロン&久那妓は「蒼き疾風」、修造&リュウは「もっと本気を出せよ!」とか -- 名無しさん (2011-07-29 00 21 29) 黄龍&つかさ「封印の巫女」、軋間&七夜「タタリの力」、ちせ&ペットショップ「弾幕包囲網」 -- 名無しさん (2011-07-29 00 34 40) ホワイト&ナコ月「狂人」ゴーストライダー&ブラハ「ハート・オブ・ダークネス」オメガ&ロック「ZERODASH」sihon&ミ旺MM「闇鍋キ皇」紫紀&ゼロ子「エス氏ホイホイ」鷲塚B&守矢B「B-style」 -- 名無しさん (2011-07-29 11 41 44) シェン&デュオロン「神・龍」幕末みょん&月みょん「妖妖夢」 ランサー &ユリ・サカザキ「槍・サカザキ」綾香&レミー「うちの姉ってどうでしょう?」 G秋葉&暴走庵「スネ夫と巨貧兵団」 -- 名無しさん (2011-07-29 19 22 04) EXまりん&オズワルド「チーム暗器マスター」勇次郎 アドベントレティ「持ち味を生かせッッ」秋葉&暴走庵「彼の様子がおかしい」高町なのは 魔理沙(うろブラ) 「魔法少女うろブラなのは」 -- 名無しさん (2011-07-29 19 32 13) レミリア&テリー「レッドビースト」ワラキア&まりん「カッちマス!」カービィ&シミラ「スーパーデラックス」アンヘル&ブリジット「俺とキルエンジェル」RobberCrab&デスマスク「甲殻外道隊」 -- 名無しさん (2011-07-29 21 18 43) ToaMata&レミリア「紅魔人形(コウマータ)」440号&スーパー(ry「スクラップ&スクラップ」にとり&ガルカーサ「自由軍」姫レン&煉「火女(ひめ)レン」ライヤ&優香「ライトニング韋駄天足」 -- 名無しさん (2011-07-30 04 24 49) ジョブチェ魔理沙&D4霊夢「変わっていいのよ」kyo-0(裏)&(表)「ダブルkyo-0システム」 霖之助&霊夢「東方香霖堂」バルバトス&スペランカ「最強最弱装甲」kyo-f&CVS響「天叢雲剣」 -- 名無しさん (2011-08-01 12 10 34) アルティ&ブラッドヴェイン「音巣対竜剣」エルクゥ&ザトラ「破滅の足音」本気Mrカラテ&アドチル「アタイ達ったら極限ね!」Kyo-F&響(CVS)「響くkyo-鳴」紫&オズ「BBA・K・Q・J・10」 -- 名無しさん (2011-08-01 12 16 07) 9回目追加枠、リンクや記述ミスを直そうとしたら容量オーバーに。コメ欄分割したいけどやり方が分からない・・・ -- 名無しさん (2011-08-01 15 11 13) これで上手く行ったかな…… - 名無しさん 2011-08-01 17 04 10 ↑感謝です。名簿修正しました - 名無しさん 2011-08-01 18 19 51 [J.C.STAFF - 名無しさん 2011-08-01 20 48 20 ↑は上条当麻&JCフラン のタッグ名です。 - 名無しさん 2011-08-01 20 48 58 サイクロップス&アドラー 「オプティック・ロート」バイソン&サガット「レトロ二天王」VAVA&ヴォルナット「ロックマンVASH」ペトラ&ガッツ「常勝不敗」 - 名無しさん 2011-08-01 21 13 23 ノウェンベル&グラップラーSHIKI 「叩きつけ投げ隊」ヴぁーん&DragonClaw「男は黙って背中語り」政宗&リムル「蒼雷剣」 - 名無しさん 2011-08-01 21 21 03 神依&ゼニア 「ペンギンファンクラブ」狼牙&兵太「聖城学園」アサギ&エトナ「日本一ソフトウェアーズ」アブソリュート白レン&アレンジ白レン「Wホワイト」 - 名無しさん 2011-08-01 21 33 00 楓&妖夢「半人前」ジャガノ&ハルク「大巨人コンビ」ジャギ&ケン「北斗ブラザーズ」Cl_Cyrax&クローム「CCC」ドランケン エレナ「酒池密林」ジョブチェンチルノ&アチルノ「チルノレン」 - 名無しさん 2011-08-03 01 02 33 セイバー&Ishtar「FATE?」ギース テリー「烈風ウェーブ」不律&神依「時をかける刀」バルバトス&スカデビ「NO ESCAPE」アーチャ&ランサー「風雲イリヤ城」グラント&無界「暗黒石」 - 名無しさん 2011-08-03 01 21 05 ちびゆっくり&FCメイリン「東方混沌界」白レン&セシリア「セ・シ・ベ・リア」なのは&師範「不破なのは」ムラクモ&戒厳「八紘一宇」アンバー&ゴジータ「Avatar」夢美 右浪清「門番」 - 名無しさん 2011-08-03 01 34 05 永峰希美&バージルで「I need more bust] - 名無しさん 2011-08-03 12 09 41 マイケル・マックス(初代『餓狼伝説』)とマイケル・ジャクソン(実在していた人物)で「マイケル」を。 - 名無しさん 2011-08-03 17 28 01 ボスソル&琥珀で「燃え尽きろ!」、ムラクモ&戒厳で「陸軍コンビ」とか - 名無しさん 2011-08-06 01 17 44 ギース 紫「ギースにスキマ」朔&グローリア「月光」クレス&魔理沙「メイガス・ナイト」アンリ&奈都美「愛天使伝説」フリーダムにとり&ゴルリオ「テコマンドー」リック&リンディス 「平原民族」 - 名無しさん 2011-08-07 05 01 59 なのは&うろブラ魔理沙「魔砲少女」、当麻&MFフラン「諸刃の剣」 - 名無しさん 2011-08-10 00 30 23 涼宮ハルヒ&春日舞織で「人間☆弾幕」とか。 - 名無しさん 2011-08-10 08 50 53 or2=3氏のザンギエフをカッ昏倒氏AIで7Pと特異点氏のステージサポート7P足場の数3で「4面ボス ザンギ」、夫(翡翠の夫)氏のイケメン1Pと特異点氏のシルエット1P(オプション 投げられるとライフ回復をoff)で「BouZ」をリクエスト - 名無しさん 2011-08-10 18 45 47 リクエスト期間はもう終わってて、あとはタッグ名が決まってないチームの名前の案を出してるだけじゃなかったか - 名無しさん 2011-08-10 18 50 59 名前 コメント コメント + ネタバレ注意 これは期待 -- 名無しさん (2010-03-15 22 26 37) 期待だけどリク20日までとか膨大な数になるんじゃないか?w -- 名無しさん (2010-03-15 22 48 08) 既に流れてるコメントあるけど、随時チェックしてるのかな?まあ流れた分も過去ログ見れば済むけど -- 名無しさん (2010-03-16 00 20 26) 被りと平然と狂要求してるの自重汁、普段スポット当たらない人リクしたけど出るかなぁ・・・最近出来た東方勢誰かリクしないかな?でも東方でると粘着沸くし出せんかorz -- 名無しさん (2010-03-16 00 42 43) ↑東方アンチ乙。 -- 名無しさん (2010-03-16 00 43 16) 一応500コメで一区切りつけるみたいね。定番キャラも多いけど見ないキャラも結構リクエストされてるんで楽しみ。 -- 名無しさん (2010-03-16 01 27 18) ↑×2 反応するお前も荒らし乙 -- 名無しさん (2010-03-16 02 47 04) ↑と↑4が同じ人です。 -- 名無しさん (2010-03-16 03 18 48) IPでるとこでよーやるわw 被りとかシングルリクもあるだろうけどそれでも結構な量だな~ -- 名無しさん (2010-03-16 03 54 48) 流れにワラタw うp主が?で「キャラ選考がメンドい」って言うのは、なに出しても(出さなくても)文句でるだろうから、気持ちはわかる まぁそれは置いといてルールはいい感じだし狂キャラは実質弾かれるだろうからいいとして、選手枠はある程度数絞ったほうがいい気もするなぁ -- 名無しさん (2010-03-16 04 02 46) 被り含めて500で切るにしてもとんでもない量になるだろうしね。強すぎるキャラもある程度までは調整して出すつもりみたいだし、キャラは数百の単位になるんじゃないか? -- 名無しさん (2010-03-16 04 32 20) タッグだから最終的には256人128組ぐらいじゃね -- 名無しさん (2010-03-16 10 22 25) やっぱちょいと無茶な気がする…。 そこまで行くと、最後はやる気の問題だから止めはしないけど。 サクサク展開を目指すならなんとかなるか -- 名無しさん (2010-03-16 11 00 09) だれだよコイキング&しんのゆうしゃタッグリクした奴w -- 名無しさん ( (2010-03-16 11 59 04) 狂とかはボス、ボーナスに回すみたいよ -- 名無しさん (2010-03-16 12 10 16) 「他と比べて強すぎると駄目」の「他」はどのくらいの強さになるんだろう。北斗やジョジョあたりが水準扱いなのかなあ -- 名無しさん (2010-03-16 12 16 49) ↑その辺は普通ゲーのキャラでも勝てることは勝てるからなぁ。北斗は…うーむ -- 名無しさん (2010-03-16 13 19 24) 人操作カンフーマンで勝てる限界とか。 うん、凄過ぎる人いるから基準にならんなプチラヴォスとか倒せるし -- 名無しさん (2010-03-16 13 42 52) 多少のATK差で対処できる辺りまでじゃない?凶キャラトナメの常連がAI引き下げ、ヨハンとかの異常なDEF持ちは150以下くらいに下げ な感じだとは思う。北斗とかはタッグ相性で変わるからなんとも -- 名無しさん (2010-03-16 13 53 23) まあ全体的な参加者のレベルによって変わるしシングルやチームならともかくタッグなら相性や相方とのコンビネーションで上のクラスとも十分戦えるから可能性に賭けるのもありかも -- 名無しさん (2010-03-16 14 20 12) これ下手をすると100試合出場していないタッグとかも出るよね?負けても敗者復活の可能性があるからカウント継続しなきゃいけないだろうし、管理が大変そうだ -- 名無しさん (2010-03-16 15 16 22) タッグの片方だけかぶった場合はどうするんだろう -- 名無しさん (2010-03-16 15 58 02) 別にそのまんまで良いんじゃないかって思うけどね。片方違うってだけでもどうなるか変わるもんだし -- 名無しさん (2010-03-16 16 18 59) 片方だけかぶってる場合は別の製作者さんの同キャラにするか、単体リクと組ませるらしいよ。誰があふれるのかは分からんが -- 名無しさん (2010-03-16 16 56 01) 火力だけ上げるはどうなんだろ?確実にサクサク進むけど見栄えは良くないような気がする -- 名無しさん (2010-03-16 19 47 28) このページとかマイリスコメをよく読むんだ -- 名無しさん (2010-03-16 19 49 54) リクの傾向見ると結構満遍なくリクされたって感じかなと -- 名無しさん (2010-03-18 20 27 24) 今さらだけど「他人任せ」でありながらその他人の意見を纏めるのは結局はうp主一人…。まだ開催してないけどホントお疲れ様です。 -- 名無しさん (2010-03-19 00 03 24) ↑本当の「他人任せ」なら次のPartは⑨サムネを最初の数秒表示した後「OPにリクが結構集まったみたいだし誰か大会開いてね」の文字が最後まで表示されてるだけの動画になるなw -- 名無しさん (2010-03-19 01 26 10) 真OPきた!かなり大規模になったなw -- 名無しさん (2010-03-20 06 03 53) タッグ数300超か~。追加とか敗者復活とか考えると1000試合近くやることに…(ゴクリ -- 名無しさん (2010-03-20 06 49 29) 大変だろうな・・・頑張れー -- 名無しさん (2010-03-20 08 14 17) ぬう採用されなんだか…まあそれはそれでスパッと諦めつけて応援いきたい企画だ -- 名無しさん (2010-03-20 09 02 47) 採用されなかったキャラはTXTの方に理由載ってたりするみたいだし、もし解決できそうならメールしてみたらいいんじゃね?・・・しかし出場キャラリスト作るの大変そうだなこれw -- 名無しさん (2010-03-20 09 19 17) うぷ主さん大変だろうけど頑張ってくれ! そして俺はリク採用されたチームを応援するぜ! -- 名無しさん (2010-03-20 09 32 01) 誰だ裏骸×2をリクした馬鹿は、いいぞもっとやれwww -- 名無しさん (2010-03-20 11 35 28) バルログ&スコーピオンの美形変態チームのスコーピオンは、モータルコンバットではなく形意拳のやつですよー。このwikiにも載ってます -- 名無しさん (2010-03-20 13 57 32) 選手リストを見て、こいつはボス枠だろうというキャラがいたら指摘していったほうがいいかも。うp主は全部把握しきれてなさそう -- 名無しさん (2010-03-20 14 00 44) 今坂唯笑がステ50%カットで出場だが・・・50で大丈夫なのか?w 視聴者独自のアイディア、大会成績優秀者、ストーリー・プレイヤー操作動画からの出張と幅広いなマジで -- 名無しさん (2010-03-20 14 07 14) ヨハン・ゲーニッツとバルバトス・スカデビはボス枠じゃね?wいくら調整はいるとはいっても・・・w -- 名無しさん (2010-03-20 15 07 13) タッグごとの調整ができないのが辛いな、スペランカーのは剛体5でも良いと思うんだが。あと除外されたチームは成長できないのが辛くね?管理辛くなるなら無くても良いと思うのだが -- 名無しさん (2010-03-20 15 45 45) まあある程度の性能差が何とかなる可能性があるのが成長ルールだしね。元から強い奴がさらに酷くなる可能性の方がでかいが、そうなったらなったで誰がそいつを落とすかっていう楽しみが出てくるし -- 名無しさん (2010-03-20 16 03 08) 強さ調整タッグのアンケート来たぞ -- 名無しさん (2010-03-20 18 10 34) ボヒョーの人気ぶりは何事だよwww -- 名無しさん (2010-03-20 19 43 32) txt見たがゲニ96と白レンタッグは人工とAIと別々か。しかし96と98とは言え、ゲニ5体も出るあたり流石だな -- 名無しさん (2010-03-20 19 51 37) ギースも五人いるぞ、そのうち四人は死んでるが -- 名無しさん (2010-03-20 20 17 15) DC霊夢をスタン霊夢と言ったのは私の責任だ。だが私は謝らない。本当にすみませんでした -- 名無しさん (2010-03-20 20 31 14) 俺のリクしてたキャラが通ってくれて感謝です。しかしキャラ被りがパネェw -- 名無しさん (2010-03-20 20 46 26) 参戦リスト作成は試合始まってからの方がいいのかな? -- 名無しさん (2010-03-21 01 48 52) 今一番多いのってレミリア系のⅨ体? -- 名無しさん (2010-03-21 01 53 50) リクエスト書き込みが未だに絶えないけど、まだ受け付けてるのかな? -- 名無しさん (2010-03-21 16 21 02) 追加あるかも?とは言われてる。ただ、もう調整の段階だから、出場選手の選考が確定するのを見てから、同じくらいの強さのキャラを申請するのがよさそう。強さが違いすぎたら却下されるだろうから。 -- 名無しさん (2010-03-21 16 30 05) しんのゆうしゃ 現実 ←馬鹿野郎wwwwwだが、逆に見てみたい気がするのはおかしいのだろうか? -- 名無しさん (2010-03-21 23 15 41) これバランス調整出来んのか?w並キャラから狂下位までとか範囲広すぎるwwwまあでも狂下位ならぎりぎり格ゲーだから何とかなるのか? -- 名無しさん (2010-03-22 05 10 49) ミクと長森で音符タッグリクエストしておけばよかった -- 名無しさん (2010-03-22 08 08 56) 調整用基準タッグ決まったみたいだな、落ちるタッグ出るんだろうか -- 名無しさん (2010-03-22 10 34 42) ↑3 それっぽい趣旨の大会曰く、凶のタッグ≦狂って感じだからけっこうヤバい。 -- 名無しさん (2010-03-22 10 44 20) 一応の基準も出来たしそれで仕分けて後は適当でいいんじゃね?狂~凶クラスは普通にボス枠になるだろう -- 名無しさん (2010-03-22 10 49 45) そうなると相当の数がボス側に回るような。某バトロワみたく絶対に勝てないような組み合わせもあってこそだと思うのだがな、こういう大規模な大会は -- 名無しさん (2010-03-22 10 52 55) "調整のために"の基準の②も強よりは上の凶らへんのタッグだしATK下げれば凶タッグまではOKかと。鳥ちせリクしたものだが全くコメの反応なかったし -- 名無しさん (2010-03-22 13 26 22) 本戦火曜日スタートきたー -- 名無しさん (2010-03-22 18 55 52) そろそろコメントを独立ページにした方が良さそうだけど、どうしたらいいのか分からない -- 名無しさん (2010-03-22 19 00 47) >勝てないような組み合わせもあってこそ リク形式だからな。そんな連中が普通にいたら純粋にリクしたチームが活躍するとこ見たいって人らに悪いだろうしね -- 名無しさん (2010-03-22 19 10 40) コメント独立させてくれた人、ありがとう -- 名無しさん (2010-03-22 20 36 08) ついに今日始まるのか! -- 名無しさん (2010-03-23 00 13 36) 始まったよー。いきなり好勝負ばかりだ -- 名無しさん (2010-03-23 15 51 28) ランセレさんいきなり飛ばしすぎwww -- 名無しさん (2010-03-23 16 27 12) イシュタル慢心パッチとかリクしときゃよかった…… -- 名無しさん (2010-03-23 16 48 18) 今回3試合だけどこのペースだとパート200は確実に超えるよなぁ。毎日うpでも半年以上。長丁場になりそうだ -- 名無しさん (2010-03-23 16 49 38) 今更だが強いチームは残り50組からとかで途中参加させれば既存チームの成長でバランス取れるんじゃないかな、本当今更だけどね。ただこのままじゃボス側もけっこうな数になりそうだし。 -- 名無しさん (2010-03-23 18 15 29) ↑いや途中ルール変更ありだから今ならまだ間に合う、それいい案だと思うよ -- 名無しさん (2010-03-23 18 34 30) ↑2出る機会が減っちゃうってのはリクエストした人が可哀そうじゃない?成長なしとか成長半分くらいでいいと思う -- 名無しさん (2010-03-23 18 37 11) ↑いい案だとは思う。問題は強いチームの基準をどうするかだけど。 -- 名無しさん (2010-03-23 18 56 22) ↑バルスカから一本取れたらとか? -- 名無しさん (2010-03-23 19 01 10) ボスチームに選ばれるくらいで良いんじゃないか。凶上位のタッグくらいは成長差でなんとかなりそうだが -- 名無しさん (2010-03-23 19 08 06) 狂キャラは最初から敗戦リーチでどう? -- 名無しさん (2010-03-23 21 18 00) 元々狂のリクはできるだけやめてくれみたいに言ってたんだし出してくれるだけでもありがたいと思うべきじゃないか?まあ、ボス側がそんなに多くなるんなら『ボス級内でだけやる』のを別に希望してみたいが -- 名無しさん (2010-03-23 21 51 33) ついに始動。さてバランスはあるのか・・・? -- 名無しさん (2010-03-24 00 01 13) いろいろと修正をいれるなら今のうち -- 名無しさん (2010-03-24 01 24 31) いまさらだけどこの空気ルールはまずい気もするなぁ。永続プラスだと結局全チームずっと空気補正あるようなもんだし終盤インフレしそう。育ってるとこと育ってないとこが当たった時の差が気になるなら戦闘回数の差に応じたハンデつけたほうがいいんじゃないか?2戦差毎に+100+10とか -- 名無しさん (2010-03-24 03 00 04) なにしろチーム数が多いから、10試合や20試合なんてすぐに経過するし…… 開幕から11試合めからは全チーム空気補正付きになっちゃう。空気補正適用を100試合経過時点から計算でもいいんじゃないだろうか。 -- 名無しさん (2010-03-24 05 32 07) ついに本編がはじまりましたね。) 見ていて思ったのだがゲージの多い方を先頭にしないとキャラによっては超必が使えず弱体化しそうだ -- 名無しさん (2010-03-24 09 48 57) みしまこと組んでるキャラ、何でステ半分カットされてる? -- 名無しさん (2010-03-24 20 11 19) sm8327725<これの7:00-8:00あたりに出てるけどステ半減でもボスクラスだろうこれは -- 名無しさん (2010-03-25 02 56 07) 自分がリクエストしたぶんだけチーム名です 一休&墓ギース「墓地蔵チーム」 ゼウス&ヴィクター・オルテガ「ラオウ&トキ」 閑丸&リムルル「リムしずチーム」 ゴルリオ&テムジン「テコンドーと相撲にあやまれチーム」 スコーピオン&バルログ「美形変質者チーム」 -- 名無しさん (2010-03-25 10 52 18) part2キター!ところで、うpろだへのtxt直リンク毎回変えるのもあれだし、そろそろwikiにちゃんと出場リスト作った方がよくね? -- 名無しさん (2010-03-25 11 22 22) とりあえず表にしてみたよ -- 名無しさん (2010-03-25 11 49 50) おぉ!表乙です!これってリンク貼っていったほうがいいのかなぁ? -- 名無しさん (2010-03-25 12 08 40) リンクとか、名前の訂正とか、どんどんやってください。知らないキャラも多いので・・・ -- 名無しさん (2010-03-25 12 20 57) メモ全部移してもいいんじゃね?毎回アップされる度に追加編集じゃ、すぐ回数制限引っ掛かる気が -- 名無しさん (2010-03-25 12 22 43) とりあえず、今書いてあるキャラのリンクつなげといた。ザトラってのがよくわからなかったが・・・。わかる人編集よろ -- 名無しさん (2010-03-25 13 11 06) 自分がリクエストしたウルトラマンと仮面ライダー1号のチームは動画のコメであった「ジャパンヒーローズ」はどうでしょうか。 -- 名無しさん (2010-03-25 13 35 17) ↑×2失礼しました。ザトラツェニェのことです…ページ作成ありがとうございます! -- うpしてる人 (2010-03-25 13 45 54) ↑ レミリアの改変のやつでいいのかな?一応つなげときました。間違ってたら報告ください -- 名無しさん (2010-03-25 14 06 05) 出場タッグの顔触れ自体は既に大方決まってるんだし、上の方は「通常」じゃなくて「参戦済」とかにした方がいいかも -- 名無しさん (2010-03-25 14 15 23) チーム名など細かいとこを修正。アステカ&タムタムがいるならゴンザレス&亮子も推薦するんだったと今になって気付いた -- 名無しさん (2010-03-25 16 07 06) なんかこううp主と視聴者が一体になってる感がしていいねw -- 名無しさん (2010-03-25 16 44 11) ここに書いてもいいのかな? エイリアンとプレデターのタッグをリクエストした者です。チーム名は「20世紀FAXでやってろ」なんてどうでしょう? -- 名無しさん (2010-03-25 17 28 51) ↑間違えた「20世紀FOX」ですねw -- 名無しさん (2010-03-25 17 29 28) メイ・リーとスパイダーマンで「メイおばさんとピーター」はどうでしょ? -- 名無しさん (2010-03-25 17 36 42) リオン、ブロン子で「客員ナイト」 -- 名無しさん (2010-03-25 17 48 44) うp主ここみてるならメール確認しといてくださいな。 -- 名無しさん (2010-03-25 21 02 03) たぬきつよいな -- 名無しさん (2010-03-25 21 06 50) 男娼www -- 名無しさん (2010-03-26 00 38 38) 新作の出場選手を入れましたが、リンク間違いとか正確な名前が分かってないとか多数・・・どなたか修正お願いします -- 名無しさん (2010-03-26 15 23 54) 出場選手txtの最新版へのリンク更新忘れてたみたいなのでやっときました -- 名無しさん (2010-03-26 19 50 36) 裏骸復帰かよwwwww -- 名無しさん (2010-03-26 20 18 39) タメロンゲチームが久々に見られてうれしい。欲を言えば元動画通りに二人とも待ちモードにして欲しかったけど・・・ -- 名無しさん (2010-03-26 20 33 36) 元ネタ動画のあるリクタッグは、うp主がその元ネタ知らない場合も多々あるだろうし、リクした人はモードやカラーの指定がある場合はしっかり書いといた方がいいんじゃね? -- 名無しさん (2010-03-26 20 40 40) うp主強いな -- 名無しさん (2010-03-26 20 52 31) ↑×2 アリ氏KUSANAGIが珍屋氏KUSANAGIになってるって人いたけど、こういう場合って再試合なのかね -- 名無しさん (2010-03-27 12 56 46) 撮り直しするみたい -- 名無しさん (2010-03-27 13 32 12) ところでチーム募集はいつ止めるんだろう。きりがないんだけど -- 名無しさん (2010-03-27 16 12 47) 確実に反映されるのが初回OPの500までで、残りのリクエストは適当にピックアップって言ってなかったっけ? -- 名無しさん (2010-03-27 20 53 06) 新作と同時に白レン優勝大会きた!w -- 名無しさん (2010-03-28 14 51 13) 名簿更新しました。ブラッドレインだけリンク先が分からず -- 名無しさん (2010-03-28 16 01 47) ↑ブラッドレインは多分wikiにページないです。いつも更新ありがとうございます -- うpしている人 (2010-03-28 16 12 11) まだ戦っていないけど、忍者の飛影とシュピーゲルのコンビ名は『ザ・ニンジャウォーリアーズ』で -- 名無しさん (2010-03-28 16 20 00) イシュタル(慢心)キター -- 名無しさん (2010-03-28 20 26 40) 更新乙だけど、ランセレさん頼り&重複連戦ありのこの大会で出場順表記にすると、後々タッグが何度も再登場した時にリストの重複チェック管理がかなり大変なんじゃなかろうか -- 名無しさん (2010-03-28 21 19 57) ぜんぜん考えてなかった(汗) チーム募集締め切り→うp主さんのメモの最終版発表→このページを一気に更新 かなあ…… -- 書いてる人 (2010-03-28 21 32 22) そういえばリリーシステムはどれくらいの頻度で使うんだろうか? -- 名無しさん (2010-03-29 05 07 31) 5きた! -- 名無しさん (2010-03-30 13 27 18) リストも更新しました・・・毎回リンク先が正しいか不安(汗) ザトーONEのリンク先はエディでいいんだろうか -- 名無しさん (2010-03-30 14 06 07) 今回のボスはボスの中では割と有情なのかな -- 名無しさん (2010-03-30 14 47 43) ブルドーザーが出る前に押し込めばいけそうだな -- 名無しさん (2010-03-30 15 10 13) イカデビルはじめてみた -- 名無しさん (2010-03-30 17 13 06) 上の方のレスを見て気付いたけど、ロバートとレミーは「タメロングチーム」じゃなくて「タメロンゲチーム」だった? -- 名無しさん (2010-03-30 18 42 59) ナイルなんていたのかwww -- 名無しさん (2010-03-30 23 46 18) とりあえず、出場者決まってるのにリストがwikiにないのもあれなんで、名簿だけ原文まま写したよ。誤字とかで判断不能なキャラもいるので弄ってません。キャラ特定やリンクは本参戦時のリストの方でいいかな・・・。 -- 名無しさん (2010-03-31 20 24 28) 乙。改めて凄い数だな…リンクは参戦してからでいいんじゃないかねー -- 名無しさん (2010-03-31 20 29 22) 乙です。あのメモは自分がわかればいいやーみたいな考えで作った部分があり、分かりにくくて申し訳ない・・・。 -- うpしてる人 (2010-03-31 20 58 30) 表組内のタッグ名の表示が一部おかしくなってたので、太字の方式を先頭に半角「~」付ける方法に変更しました。 -- 名無しさん (2010-03-31 21 25 53) ランセレ枠未だに一組しかタッグ名決まってないんだな・・・ -- 名無しさん (2010-04-01 00 49 41) さすがにランダムで決められたものだから、動かしてみるまで名前も考えつかないかも。名前の案が複数出たらどれにしたらいいのか分からないから、今後も名簿はあげつづけてくれると嬉しい・・・ -- 名無しさん (2010-04-01 01 01 15) 今リスト見て気付いたけど、ザンギュラ&墓ギースタッグが2つあるような・・・? -- 名無しさん (2010-04-01 01 44 43) ランセレタッグはキャラ同士の関連性薄いし、片方知っててももう片方よく知らないとかもあるから実際に見るまで付けづらいね。セラ&おっさんは「チーム10代」「僧侶と魔法使い」「光あれ」……もっとセンスのある人頼む -- 名無しさん (2010-04-01 02 08 31) 未登場組の整理終了。これで試合に出たら移動させるだけでいい……と思う。未登場のキャラでボス枠に入れた方が良さそうな人もちらほらいるけど…… -- 名無しさん (2010-04-01 11 27 57) 乙だけど、参戦組のうち元々は単体リクだったのか、タッグリクだったのかは見分けられるようにしてくれるとうれしいかも。後から見た時に「どういう組み合わせなんだこれ?」って事になりそうな気もするし。そういやゲジマシの項目は出場者に「いつ誰が追加されたか」のリストも書いてあったよね -- 名無しさん (2010-04-01 13 46 20) ゲジマシ式にするんなら、出場選手全組み合わせリストの方は出場しても消さずに、「オールスターゲージ増々トーナメント/出場選手1」や「オールスターゲージ増々トーナメント/出場選手2」とかみたいに別ページに分離する手もあるな。これなら、こっちのページは出場済みだけで見やすくなるかもしれない。 -- 名無しさん (2010-04-01 13 58 30) 第6回来てた!出場選手も今回で全員確定したし、分ける方法もありかもしれないですね -- 名無しさん (2010-04-01 14 05 29) 最終的には分割しかないと思う…… 単体リク/タッグリク、追加された順番が分類されてたバージョンの方がいいのかな -- 名無しさん (2010-04-01 15 55 28) 別ページ作成。後日、何勝何敗とか脱落済みとか書くため備考欄も装備。タッグ名簿集はあちらのコメント欄にやってくれるとログが残るから把握しやすい(動画をチェックするのは正直無理)。たぶんこれでいいと思う・・・こっちの名簿は消してもいいかも? -- 名無しさん (2010-04-01 18 17 16) 分割ページ作成乙です!・・・すごい人数だ。 -- 名無しさん (2010-04-01 18 25 11) 簡単にやれそうなキャラのリンクをちらほらとやっておきました。そろそろ力尽きてきたのでどなたか残りをお願いしたいです…… -- 名無しさん (2010-04-01 21 21 18) メイン盾がボス枠ではないのでが意外だな。タッグでの相性がそんなに良くないからか? -- 名無しさん (2010-04-02 00 27 09) ゲーニッツとフェルデン・クライス、イグニスと東方不敗、アミバとジャギ、トキと東方不敗、飛影とシュピーゲル、ヨハンとゲーニッツあたりが強いかな -- 名無しさん (2010-04-02 17 16 44) メイン盾はブロントさんが有頂天になってる間に相方がボッコされるっていうのがあるから分からない、ベヒんもスは強いけど -- 名無しさん (2010-04-02 17 32 40) そいやこのページの参戦済みとかの表はどうするんだろ。出場選手ページがあればいらない気もするけど -- 名無しさん (2010-04-03 13 54 35) ↑どうしよう、削っちゃっていいのかな? -- 名無しさん (2010-04-03 14 03 45) 容量そこまで食ってるわけじゃないからそう急がなくてもいいと思うけど反対意見ないようなら削る方向で -- 名無しさん (2010-04-03 14 06 15) なんか実際に見たらやば目なチーム多いなww -- 名無しさん (2010-04-03 17 00 09) >参戦済み名簿について 実はもう更新のたびに新チーム追加していくのが疲れちゃいまして、一気にやって全員揃ったのなら、このページでは無くしてしまいたいです・・・ -- 書いてた人 (2010-04-04 14 49 02) つーことでコメントアウト含めてばっさりカット -- 名無しさん (2010-04-04 17 26 50) 乙!最初に選手まとめてくれてた人も乙 -- 名無しさん (2010-04-04 17 53 05) 新作きた! -- 名無しさん (2010-04-05 13 00 57) 340チームが2敗するのに680試合要るから、1part4試合で170partになるのか。…敗者復活や敗北数回復抜きで -- 名無しさん (2010-04-05 15 28 43) 2日に1つ動画ができるとして、一年以上か・・・ -- 名無しさん (2010-04-05 18 51 46) ありゃ、メイン盾ボス枠送りか。あのタッグだとブロントさんが有頂天になってる間でもデスアダーが一人でも普通に立ち回っちゃうんでわりと凶悪だと思うから…まあ納得。 -- 名無しさん (2010-04-05 19 34 09) 時間かかるよりも動画作成者の負担になる方が心配だな、途中でPC壊れたり精神的につかれることもありそうだ -- 名無しさん (2010-04-06 08 22 58) 尺の都合もあるし敗者復活はナシでもよくね? -- 名無しさん (2010-04-06 19 49 24) 個人的には敗者復活なし、ゲージマックススタートの1ラウンド先取ぐらいでもいいと思うけどね -- 名無しさん (2010-04-06 21 15 15) 好きなタッグが敗退してもまた出番あるかもって思えるのは良いし、1Rだと味気ない・覚醒持ちが割りを食うってのもある -- 名無しさん (2010-04-06 21 28 13) 結局の所その辺はうp主の裁量次第よね -- 名無しさん (2010-04-06 21 28 54) オルテガのトキ声パッチが出たから、ラオウ&トキ組はぜひパッチ付きで -- 名無しさん (2010-04-07 20 50 22) 予告になっても動画が来てないが何かあったのだろうか -- 名無しさん (2010-04-09 20 00 17) どうしたんだろう。まだ始まったばかりでやる気がなくなるような事はないだろうから、事故だろうか・・・ -- 名無しさん (2010-04-09 20 26 25) リアルが忙しいのもあるかもしれないなぁ。気長に待つしかないね…。 -- 名無しさん (2010-04-10 11 01 47) 他人任せだけに続きは誰かに任せたってことじゃね? -- 名無しさん (2010-04-14 21 29 53) 誰が上手いことを言えとw。まあ社会人とかなら撮る機会は土日だけだから、10日ぐらい日が開いたとしても気にする必要は無いよ -- 名無しさん (2010-04-18 15 23 02) これ社会人云々の前にパソコンぶっ飛んだ可能性がありそう -- 名無しさん (2010-04-19 02 23 35) まあ何があったのか推測しても仕方ないし、待つしかないかなぁ -- 名無しさん (2010-04-19 02 43 33) うp主ー帰ってきてくれー!! -- 名無しさん (2010-04-24 16 51 35) まあ、ゆっくり待とう。 -- 名無しさん (2010-05-01 15 38 16) ひょっとしてチーム名一つ一つ確認しているのかな?だとするとかなり大変になるかも・・・ -- 名無しさん (2010-05-23 21 38 42) 3ヶ月経過 -- 名無しさん (2010-07-09 18 09 37) まだ待ってるよ。復活してくれるといいなあ -- 名無しさん (2010-07-09 22 23 15) 補正ルールさえなければ最初のキャラ用意以外は普通の大会同様の負担で済んだものを・・・ -- 名無しさん (2010-07-18 00 36 33) マジで打ち切らないでくれ!頼む!! -- 名無しさん (2010-07-18 09 26 54) てっきり再開したかとw -- 名無しさん (2010-07-30 06 11 53) 遅くても3年はかかるよ。 -- 名無しさん (2010-07-30 09 19 13) 再開してくれー!!! -- 名無しさん (2010-09-19 12 48 41) 半年過ぎたか。季節の移り変わりは速いもんだ・・・ -- 名無しさん (2010-10-08 17 20 51) 半年たったなら大会一覧の更新停止の方に移動かな。タグもいじるんだっけか -- 名無しさん (2010-10-08 20 06 05) うp主はもう受験生(高校3年生位?)かなあ? -- 名無しさん (2010-12-02 12 34 11) ニコレポでうp主の生存を確認。ひょっとしたら復活かも? -- 名無しさん (2011-01-03 14 53 11) ほう。復活してくれたら嬉しいが・・・正直厳しいかもなぁ。どうなんだろう -- 名無しさん (2011-01-03 18 44 50) ↑うp主が受験生じゃなかったらなあ・・・ -- 名無しさん (2011-01-05 17 41 12) 面白くて知名度も高いけど、なかなか見れないキャラクターとか多かったからなあ。見てえ -- 名無しさん (2011-01-05 18 18 58) 補正とかそういうのできついならなくなってもいいから見たいなあ -- 名無しさん (2011-02-03 16 46 25) 慢心イシュタルとかすげえ俺得だったんだけどなあ -- 名無しさん (2011-02-03 22 42 40) 更新停止中だけど、面白いなこれ。 -- 名無しさん (2011-02-06 13 05 28) あのメンバーなら、大会ルールを無しにして撮り直しでも見に行くな -- 名無しさん (2011-02-20 02 20 59) もうとっくに1年3ヶ月か、うp主頑張って続けてくれ、いつまでも待ってるから! -- 名無しさん (2011-07-22 18 02 49) 待ってる奴はここにもいるぞ。うp主がんばってくれ -- 名無しさん (2011-07-22 19 06 22) 一応垢は捨ててないみたいだから是非とも復活してほしいな。ルールやキャラを再募集して初めからやり直してもいいし。 -- 名無し (2011-07-23 01 39 26) もう待っててくれる人いないと思ってたけどまだコメくれてる方がいたので再開することにしました -- 白レン愛好家 (2011-07-23 01 53 45) 成長ルールとか空気補正とか今更なので全て消して勝敗だけ引き継いでまたルールを自由に追加していく形にしようと考えています -- 白レン愛好家 (2011-07-23 01 57 21) さらに入手不可能でかつ自分が所持していないキャラがある分チームが消えるから消した数だけ再OPで募集しようと思います。この1年でできたキャラとか是非いれたいし! -- 白レン愛好家 (2011-07-23 02 03 32) うわーい!ありがとうございますー!! -- 名無しさん (2011-07-23 02 42 32) ですからー氏のマッスルボマー勢とかGN先行者とか、ここ1年で面白いキャラ増えたしねぇ。何はともあれ期待してます -- 名無しさん (2011-07-23 09 17 53) うおおおお!!!うおおおおおおおおお!!!! -- 名無しさん (2011-07-23 14 03 44) やったーーーーーーーーー!! -- 名無しさん (2011-07-23 17 13 04) 一年余り待ってたぜぇー! -- 名無しさん (2011-07-23 18 58 14) 復活するのか。そりゃあれだけの素材吹っ飛んだらやる気失くすわw -- 名無しさん (2011-07-23 19 15 22) おとぎばなしは終わりさ…俺たちの物語は、はじまったばかりなんだ… -- 名無しさん (2011-07-23 21 27 52) 待ってたぜこの時をーーーっ!!!、はまだ少し早いか -- 名無しさん (2011-07-24 01 19 38) 最終的に公開停止で消えたタッグを抜いて350前後まで集めようと考えてるんであと30~40チームくらいタッグ募集して参戦タッグ募集は締めます。 -- 白レン愛好家 (2011-07-24 21 26 26) OPでも募集するけどなるべく早く参戦タッグ確定させたいので、ここでも募集することにします。 -- 白レン愛好家 (2011-07-24 21 28 45) タイタン・ザ・グレート(ですからー氏)&バーディー(ですからー氏)でタッグ名「500億万パワーズ」 お願いします -- 名無しさん (2011-07-24 21 29 52) 早っ! 了解しました。ここ一年でできたキャラとかこんなタッグも見てみたいなどありましたらどうぞー -- 白レン愛好家 (2011-07-24 21 33 56) ハウザー ゾッドの「大怪獣」で! -- 名無しさん (2011-07-24 21 35 14) KJ藤堂晴香とリリア=ミスティーズで「青空」を希望したいです。 -- 名無しさん (2011-07-24 21 58 07) ルナサ・プリズムリバー&風見幽香で「なんでも実況J」、インパルスガンダム&両義式で「入速出邸の住人はフリーダムなようです」とか希望。・・・というか、この企画ってキャラ被りの制限とかどうだっけ -- 名無しさん (2011-07-24 21 59 51) ミクトラン 完全者で「転生者」を希望します。 -- 名無しさん (2011-07-24 22 04 21) 仮面ライダーカイザ(はーもにもに氏)&シャア専用ザク(GM氏)で「ダークヒーロー」お願いします -- 名無しさん (2011-07-24 22 20 15) 工藤健介+アナログマ=「熊出没注意」 -- 名無しさん (2011-07-24 22 24 15) ドラゴンクロウ&GN先行者で「スタイリッシュロボ」 お願いします -- 名無しさん (2011-07-24 22 40 41) ティベリウス(オキナ氏)+魂魄妖夢(出来ればクロガネ氏)で「爺孫師弟(仮)」 -- 名無しさん (2011-07-24 23 13 38) ヒューゴ・ジルクリスト リニア・ソールで「剣と魔法の未亡人」をお願いします -- 名無しさん (2011-07-24 23 20 56) ソー&デッドプールで「MVC3」 お願いします -- 名無しさん (2011-07-24 23 26 24) グローリア(プレート氏) プリエ(かおす氏 リュウセイ氏AI)で「撲殺聖女」希望します。プリエのAIレベルは8~9あたりが妥当? -- 名無しさん (2011-07-24 23 45 21) 毛利元就8Pと風見幽香8P「日輪の花「ドSもとなりん」」をヨロシクお願いします。 -- 捨て駒 (2011-07-25 00 05 23) 毛利元就8Pと風見幽香8P「日輪の花「ドSもとなりん」」をヨロシクお願いします。 -- 捨て駒 (2011-07-25 00 07 12) げんじんしん早苗さんはもう手に入らないのかな?その場合 -- 名無しさん (2011-07-25 00 35 20) ↑の続き、もしげんじんしん早苗さんが使えない場合ちびゆっくりの相方はFCメイリン12Pにして「FC中華まん」でお願いします。ちびゆっくりは1P、乱入レベル4(同時出現ON)、AI3、他デフォでお願いします。 -- 名無しさん (2011-07-25 00 52 07) 朔&グローリアと上条当麻&JCフランをお願いします -- 名無しさん (2011-07-25 07 26 54) 相方は誰でもいいのでまオウをお願いします -- 名無しさん (2011-07-25 07 35 57) 質問なんだが相方は片割れだけ消えた場合はチーム単位で消えるんですか?それとも消えたところに補填なんですか? -- 名無しさん (2011-07-25 07 38 15) ↑とりあえず再OPで消えるチームとどちらのキャラが消えたのかを出して -- 白レン愛好家 (2011-07-25 08 58 33) コメで消えたキャラの代わりに何か別のキャラを充ててタッグを再結成みたいなのを考えています。↑×5みたいに 補充の相方が出ない場合は消えちゃう感じで -- 白レン愛好家 (2011-07-25 09 01 53) ↑返答ありがとうございます じゃあ2HM2、アズール、覚醒さつき、Mr.師範、蓬莱山輝夜(ルナティックアレンジ)を補充要員でお願いします -- 名無しさん (2011-07-25 14 27 39) ↑連投ですみませんができれば輝夜にはボイスパッチを当てていただければ幸いです -- 名無しさん (2011-07-25 14 33 06) ボンガロテリー&リョウ・ナガサキ「ボンボンからの刺客」をお願いします ザンギュラ&墓標ギースと戦えたらいいな…… -- 名無しさん (2011-07-25 17 49 18) まだリクエストいいのかな?ナイアさんと這い寄る混沌で「アザトースの子」をリクエストします -- 名無しさん (2011-07-25 19 46 47) ですからー氏のT・ホーク&エル・スティンガーで「熱風タイフーン」お願いします -- 名無しさん (2011-07-25 20 19 26) キャプテンキッド&ルビィ・ハートの「海賊王」をリクエストします -- 名無しさん (2011-07-25 20 24 05) ですからー氏のフェイロン&孫悟空で「燃えよドラゴンズ」、狸田太一氏のぞう&きりんで「動物奇想天外」キン肉マンゼブラ&ダチョーンで「サバンナ」をリクエストします -- 名無しさん (2011-07-25 20 45 26) キン肉マンゼブラ&エル・スティンガーで「技巧&飛翔タッグ」をお願いします -- 名無しさん (2011-07-25 21 43 37) キャシィワイルド&ラッキーコルトで「フロリダ・エクスプレス」、比良坂初音&ブラックウィドーで「クモ女のキッス」、キャプテンファルコン&キャプテンアトランティスの「キャプテン」をリクエストします! -- 名無しさん (2011-07-25 22 24 26) リクエストはいつまで受付なのかな? -- 名無しさん (2011-07-25 22 25 19) もういいかなってところで止めます。特にいつまで受付とかはまだ決めてないっす -- 白レン愛好家 (2011-07-25 23 11 20) AA七夜フルムーン小物ロダAIのとリリカフェルネロフで「わるいねきまったね☆」お願いします -- 名無しさん (2011-07-25 23 30 58) 第七聖典シエルとゼニアで「パイルバンカー」お願いします -- 名無しさん (2011-07-26 00 11 38) カイ子&Windの「ブリス」を推薦 -- 名無しさん (2011-07-26 00 13 08) ロボレン&美凰の「レンメイ連盟」。マミヤ&謎のサイコソルジャー アテナX の「チーム麻宮」が見たいです。 -- 名無しさん (2011-07-26 01 04 15) 自重設定でもいいのでD4リューゲンとパラセ・ルシアで「はいてない魔石使い」を推したいな -- 名無しさん (2011-07-26 01 22 45) ダンテ&ダン・スミスで「スタイリッシュガンアクション」をお願いします -- 名無しさん (2011-07-26 07 25 45) ハクレンとリニア・ソールで「ズェア」、塩レンとセフセフなレンたんで「レン?」、上条当麻と間桐桜で「不幸タッグ」、ガッツとブラックサレナで「真・不幸タッグ」をお願いします -- 名無しさん (2011-07-26 08 34 22) ここで一旦募集締めます。まだ募集できそうならあとは再OPで募集しようと思います -- 白レン愛好家 (2011-07-26 08 55 26) 乙ですー。いったい何チームになったのやら -- 名無しさん (2011-07-27 18 46 11) 新OPってことは最初からやり直しになるん?あと出場選手のコメ欄にあった新規タッグのリクってノーカン? -- 名無しさん (2011-07-28 14 14 04) ↑勝敗だけ引き継いでルール弄って再開って形になると思います。 あと出場コメの新規は2011-07-26 08 55 26までのは入れる。リクの場所間違っただけだろうし -- 白レン愛好家 (2011-07-28 15 28 18) OP二つあるんだが、前回を見た方が良いのか? -- 名無しさん (2011-07-28 21 02 43) 多い方だけでいい。修正しておきました -- 名無しさん (2011-07-28 21 33 10) しかし今さらながらリクエスト全て出すとかすごいな -- 名無しさん (2011-07-29 02 00 18) 8/10予定から10日近く短縮ってどれだけ早いねんw -- 名無しさん (2011-07-30 20 01 25) マイケル・マックス(初代『餓狼伝説』)とマイケル・ジャクソン(実在していた人物)で「マイケル」を。 -- 名無しさん (2011-07-31 09 55 17) テキストの最後にあるメールアドレスと、マイリストにあるメールアドレスが違ってます。どちらが正しいのでしょう? -- 名無しさん (2011-07-31 15 21 14) テキストにある「ダイナマイト刑事」の名前をリクエストしたものですが、レイマクドガルとホンフゥのタッグです。阿部さんとラスプーチンのタッグではありませんorz -- 名無しさん (2011-07-31 19 40 51) JCフランリクしたものですが強すぎるようなら組手モードもしくはMFフランを使ってください -- 名無しさん (2011-08-01 17 47 15) ヒューゴ・ジルクリストをリクした者ですが、できればAIパターンを2ラウンド目以降の方でお願いします -- 名無しさん (2011-08-03 19 01 55) リク採用して頂いたグローリアですが、AI起動が遅いため常時起動でお願いします(AI起動の記述はGloria_-3.cnsの上の方にあります) -- 名無しさん (2011-08-05 20 22 15) ↑常起動にできるものは漏れさえなければ常時起動にするようにしてるのでそのときにやっておきますね。それと阿部さんやヒューゴの件も了解しました -- 白レン愛好家 (2011-08-05 21 19 50) 裏骸やべえwwww -- 名無しさん (2011-08-05 23 43 42) 裏骸は信頼と実績のカオス枠だなw -- 名無しさん (2011-08-05 23 54 38) 一時期ボス枠だったけどやっぱボス枠ってほどの実力ではないんだな>裏骸×2 対腹筋のボスではあるけどもw -- 名無しさん (2011-08-06 00 34 46) 出場タッグで一番強そうなのはどこだろうな -- 名無しさん (2011-08-06 00 38 21) ラモンやるなあ。2Rともほぼ一人で片付けるとはw -- 名無しさん (2011-08-06 00 51 41) 再開早々いい勝負が多かった。ネームレス 刹那をリクした人は、あの勝利デモが狙いだったんだろうかw -- 名無しさん (2011-08-07 06 21 04) ストⅡタッグのシンクロ率ワロタ -- 名無しさん (2011-08-07 21 12 52) 新作、高火力勢集結。プリエは弾幕相手だと得意の当身が機能せず、グローリアのワンマンチームになってしまうか・・・ -- 名無しさん (2011-08-08 00 04 01) 分かってはいたがマキシム君が不憫過ぎるw -- 名無しさん (2011-08-08 01 14 39) 出来ればでいいんですが単品リクエストキャラを適当に組ませて参加させられませんか?無理ならかまいませんし出るとしても組み方は任せます -- 名無しさん (2011-08-08 15 36 24) ↑了解です。適当に組んでいくつかタッグ作りますね -- 白レン愛好家 (2011-08-09 02 36 51) ↑ありがとうございます -- 名無しさん (2011-08-09 11 06 42) 幻想打殺をリクしたものですが上条さんのAIはsm14234561の物を使っていただけると嬉しいです -- 名無しさん (2011-08-14 23 22 45) まさかまた更新停止とかなのか・・・? -- 名無しさん (2011-08-25 07 09 01) 月1ペースくらいなら嬉しいけど…… -- 名無しさん (2011-08-26 22 21 43) 流石に夏休みにしては長すぎるよな… -- 名無しさん (2011-09-09 19 12 22) 週一でも月一でもいいので、無理のないペースで再々開して欲しいなぁ -- 名無しさん (2011-09-09 19 31 52) cafe氏がいかに凄いかが分かるな -- 名無しさん (2011-09-10 00 04 50) 研「あの、うp主は?」 警察官「知らんな。」 -- 名無しさん (2011-10-03 16 12 14) 名前 コメント マイリスト
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ヒロトが倒れ臥すのを見て、リューは空白となった。 眼球が理解するのを拒み、神経が理解するのを拒み、脳が理解するのを拒む。 彼女にとってヒロトとは絶対なるもの、恋愛を通り越して崇拝の対象ですらあった人物だ。 ヒロトを屠れるものがいるのならそれは他ならぬ自分以外にありえないと、そう確信していた。 それが、どうして、ぴくりとも動かないのだろう。 いきなり何もなかった空間から現れて、ヒロトを刺していた女は一体誰で。 ヒロトに、ヒロトに、ヒロトにヒロトに、一体何をしたのか。 何故ヒロトは倒れたまま動かないのか。 それが、わからない―――。 ローラは絶叫した。 「ヒロト様ぁぁッッッ!!!」 駆け寄る、躓く。それでも倒れず、走る。 ジョンも同じだ。ただし、こちらは拳を握り締めていた。 「―――ヒロトさんから離れろッ!」 ヒロトを刺した少女―――フミナは特に抵抗しようとせず、あっさりと退いた。 しかし逃がさず、リューマが立ちふさがる。 「答えろフミナ、なんのつもりだ!こいつが俺たちに何をしたってんだよ!」 「………………」 フミナは答えない。 その瞳は氷のようで、リューマが知る普段の明るく能天気な彼女とはまるで別人のようだった。 いや、リューマは確かに『この』彼女を知っている。 それは昔見たシノビとしての姉の貌。忠実に任務をこなす血も涙も無い裏社会に棲む者の貌である。 「フミナ、お前………」 「………そのひとは、ヒイヅルにとって危険なひとだから」 言葉を発したのはフミナではなく、クルミだった。 フミナの奇襲を【緊縛】でサポートした彼女は、勿論事前にこのことを知っていたのだろう。 しかし何故? ヒイヅルにとって危険? この、ヒガシ・ヒロトと名乗った剣士が、どうしてヒイヅルの危険因子になるのだろうか。 ヒガシ・ヒロトといえば知らぬものはいない、最強の勇者の名である。 リューマが最も手合わせしたかった人物の一人だ。 そして虚偽ではないということは、あのとんでもない剣技から見るに明らかだろう。 ヴェラシーラの勇者がヒイヅルの敵となる?なにがなんだか―――。 「説明はあとでするわ。一旦引く。リューマも来て」 「お、おい」 フミナは跳躍しようとする、その足元を稲妻が襲った。 「くっ!」 「―――させると思いまして?」 ローラがボルテックを抜き払い、憤怒と殺意の形相でフミナを―――フミナたちを睨みつけている。 「やってくれましたわね。おかしいとは思いましたわ。 あの時、温泉にはあきらかに私たちとは別に、リューさんの魔力の強大さを認識している人物がいた。 加えて極めて短時間で広まった事実と食い違いのある噂。 わたくし一晩中ヒロト様たちの帰りを待って起きていましたけど、一度もそんな話は聞きませんでしたわ。 もっと早くに気付くべきだった。ドラゴン襲撃という噂は、端から意図的に広められたものだということに。 偽りの情報を流すのは諜報のお決まりですものね。 初めから噂をダシにヒロト様に近づく―――そういう目論見だったのですね?」 「………………まぁね」 フミナは口元を歪めて呟いた。 まぁね、だと―――? 腹の底は煮えくり返っていても頭は努めて冷静でいようとしたローラだが、 こればかりはかっと視界が赤く染まった。 「こ、の―――!」 ローラは衝動のままに駆け出していた。 ヒロトを手にかけたこの女、とても許せるものではない。 見ていろ。今すぐその首に剣を突きたてて、ヒロト様にしたことを思い知らせてやる……!! 「――――――ッッ!!?」 しかしその途中で、ローラの疾走は止まった。 上っていた血が頭から音を立てて引き、紅潮していた顔が真っ青になる。 ばしっ、ばしっ、と足元の石ころが弾け砕けた。無論、ローラは何もしていない。 それどころかフミナも、リューマも、クルミもジョンも、 ただ彼女の波動の前に愕然と身体を硬直させていたのだった。 蛇を前にした蛙でもまだ余裕があるだろう。 それはまるで、認識した瞬間に発狂しそうなほど、深い絶望の具現だった。 リューが、 啼いていた。 「ア、あ、ぁあアあaぁあアアア、あァAaァアアああAあ―――!」 天が逆巻き、大地が堕ちる。 圧倒的な闇の力の前に世の全てを形作る理ががらがらと崩れていく。 魔王の咆哮に世界が共鳴しているのか。 そも、魔王とは混沌の化身である。 リュリルライアという人格は、言ってしまえばその混沌に張り付いた薄皮に過ぎないのだ。 リュリルライアは自らの意思を以って、その混沌から わずかに魔力を汲み上げて操ることが出来る―――その『わずか』でさえ世界最強の“海”。 では、リュリルライアという『蓋』を無くした時、いったいどれほどのマナが荒れ狂うことになるのだろう? そこに、意思も感情もない唯の暗黒が溢れようとしていた。 かつてヒトは一度だけ、それを経験している。 魔王侵攻。 勇者によって食い止められたその時もごく小規模ながらも同じことがおこったという。 万物が闇に溶け、存在する確立が変動して消滅するという世界の終わり。 すなわち―――事象崩壊である。 「リューさん!」 ようやっとジョンが叫ぶも、荒れ狂う轟風にかき消されて自分の耳にすら届かない。 ローラもフミナのことを忘れ、ひとまずリューを正気に戻そうと駆け寄ろうとする。 が、身体がぴくりとも動かない。 魔力に当てられて竦んだか? いや違う。まるで身体がぴったりと収まる鋼鉄の箱に入っているような、 そんな閉塞感に肺が締め付けられるよう。 おお、なんということか。その戒めの正体は普段魔法障壁とよばれているものだった。 リュリルライアが闇の片鱗を以って自らに害を成す全てを拒絶する、 それが一帯に幾重にも幾重にも張り巡らされ、 空間を埋め尽くしてその場にいる全ての人間の行動を阻んでいたのである。 「ああァァアあ、Aぁあアああぁぁ、ああAaaああああァ――――――!!!!」 全員、心臓を動かすのがやっとの中で――― しかし一人だけ、例外がいた。 症状を診ていたジョンの足元からゆらりと立ち上がり、 魔力圧で千切れそうな嵐の中を踏みしめ、リューの元へと歩み寄る。 「ひゅ、ひゅうっ……は、ぁっ―――」 ヒロトは血の気の失せた顔を歪め、それでも足を止めることなく、行く。 「嘘ぉ………」 絶句しているのは未だ動けずにいる全員、しかしフミナは愕然と呟いた。 信じられない。 フミナが毒針に使ったのは、かつて国ひとつを死の沼に変えたという 伝説の魔獣の牙から採取された史上最強の猛毒だ。 不死殺しとさえ言われるそれを直接体内に注入されてなお動くとは、あの男は何者だ? ―――と、いうより『何』だ!? 事象崩壊が止まり、荒れ狂う闇が静まり始める。 リューは目を見開いてヒロトを見つめていた。その両頬を、涙がつたう。 「ヒ、ロ……ト?」 「……なに、やってるんだ。………ばか……」 小さなその少女を抱きしめ、笑った。 自分は大丈夫だと。そう示して、ヒロトは改めて気を失った。 「ヒロト!」 ―――どこかで、誰かが叫ぶ声がした。 ………そもそも、ヒガシ・ヒロトなる人物は本来存在しない。 幼馴染みたるローラなら知っているだろうが、 ヒガシ・ヒロトとは読んで字の如く「東から来たヒロト」の意であり、 元々の彼は苗字となる家名を持っていなかった。 しかし仮にもヴェラシーラ王城に出入りするものとして 苗字がないのは不恰好だという意見からつけられた仮の名がヒガシなのである。 ヒロトはそれをそのまま外の世界でも名乗っているのだった。 だが、彼自身知らないのだろう。ヒロトの生まれと、本当の名を。 彼の出生を考えれば、父親がそれを知らせなかったのも頷ける話だった。 ヒロトの本名は―――いや、本来名乗るはずだった名はヒロト・アヅマ。 それは、現ヒイヅルを治める王朝アズマに仕える武家に生まれた子の名でもあった。 ヒイヅルは昔から内乱の絶えない国だった。―――いや、それはもう過去の話だが。 ヒイヅルは海に囲まれた島国であり、その国には世界でも類を見ないほどの多くの土地神が棲んでいる。 その数、一説には八百万とも言われているほどだ。 その中には高名な魔獣だけでなく、天使や神族なども入り混じり、 しかもそれが狭い土地の中共棲していたというからとんでもない話である。 有名なところで言えば天使と同種族であるテング、聖獣コマイヌ、水龍ヤマタノオロチ、 北の大地にコロポックルがいれば、南の島にはシーサーがいた。 灼熱龍リオレイアにも負けないほどの強力な魔獣もいれば、人より遥かに小さな下級神族まで、 ここまで多岐に渡る土地神を持つ国は他に例がない。 その中で、隣人や身内には寛容な反面、他の部族に厳しいヒイヅルの民はそれぞれの土地神に仕え、 自らの領地を広げようと争っていたのだった。 中には鬼神シュテンドウジのように自ら長として戦場を駆けた土地神もいるというから驚きである。 だがある時、海を越えやってきた聖堂教会の使者が介入し始めたことにより、 ヒイヅルの世界観は一変した。 聖堂教会のもたらした知識と技術は、 狭いクニで暮らしてきたヒイヅルの民にとって仰天することばかりだった。 たとえば、魔王侵攻と勇者の物語だとか。 神族が司る奇跡の業だとか。 自分たちにはない圧倒的な魔法技術、 遥か遠くの景色を観る水晶や空を飛ぶ箒などのマジックアイテムだとか。 世界の広さを、知ったのだ。 そうなればもう、狭い国で争っている場合ではない。 ヒイヅルの勢力図は見る見るうちに変わり、統合と分裂を繰り返し、強い国を作るのだと躍起になった。 そして最終的には最も力のあった一族が他の一族たちを取り仕切る形となり、 ひとつの王朝が生まれたのである。 ―――それこそが、アズマ。 しかしヒイヅルを開かれた国にしようとするアズマに対し、 逆に国を外国の穢れから護るため、また仕えてきた神々のために 国を閉ざすべきだと考えるものたちも現れた。 サイと名乗る彼らは彼らでコミューンを作り、アズマに対するレジスタンス軍として対立を始めた。 これがヒイヅル最後の内戦といわれるセイホウの乱である。 アズマ軍は辛くもこの戦いに勝利を収め、統一を宣言したのだが、 サイはまだ各地でゲリラとして現れ、ヒイヅルの国政の悩みのタネとなっているのが現状だ。 それでも、彼らの中核となっていたサイの一族が絶えたことにより 彼らは事実上ただの烏合の衆となったのである。 が。 近年になってヒイヅルより大陸へ渡り、遥か、遥か西にある大国ヴェラシーラから サイの血を引く者が、よりにもよって勇者として世界に解き放たれたことを知ることになった。 ヒロト・アヅマ。 アヅマ家の裏切り者キョウと、そしてサイ家の恥晒しユウの間に生まれた忌み子だった。 「………と、いうことは……」 「そう。キョウとユウはお互い結ばれない恋をし、そして生まれたヒロトくんを連れて外国に逃れた。 そりゃあそうよね、ヒイヅルにいたら親子共々八つ裂きだもの」 「……………………」 クシャスの旅館にため息が満ちる。 あの後、リューは我に帰り、ジョンに説得されクレイドラゴンを再召喚して クシャスの宿までひとっ飛び戻ってきたのだった。 フミナも放っておく手はないのだが、とにかく今はヒロトを安静にさせなければならない。 何を使われたのかわからないが、症状から診るにおそらく高位幻想種の神経毒だろう。 それはジョンの“霊拳”と同じく体内のマナに異常をきたす最悪の毒物である。 いわば『生命』そのものに毒を流し込まれたに等しいのだ。 ジョンが看病し、ヒロトがひとまず落ち着いたとき、 観念したように抵抗もせずついてきたフミナがとつとつと語り始めたのは歴史の話。 それが、ヒロトが命を狙われた理由。 ヒイヅルのシノビである彼女が知る、ヒロトの出生の秘密である。 「対立するふたつの家に生まれた子だから、命を狙われたのか!?そんな―――」 「……そう。でも、少し違うわ。重要なのは、ヒロトくんがサイの血を引いてるってことよ。 さっきも言ったけどサイの一族は事実上、もう滅んでる。 ヒロトくんはサイに生まれた最後の子ってこと。だから」 「サイの一族を根絶やしにするということか……何故、そこまで―――」 「………………」 悲痛な面持ちで俯くリュー。 それもあるだろう。だが、本質は違う。 それは、王族であるローラには予想が付くことだった。 「ヒイヅルが恐れているのは、ヒロト様がサイとしてレジスタンス軍を統率しようとすることでしょう? いえ、そうじゃない。サイの末裔が生き残っていると知ったことで レジスタンスの勢いが増すのではないかと懸念している。 少なくとも、存在するだけで王朝を脅かしかねない存在だと……」 その冷静な口調に食って掛かったのはリューマであった。 その影にはクルミもいて、大人しくしている。 「は?なんだそりゃあ!?ヒロトにそんなつもりはねぇんだろ?だったら放っておいてやれよ!」 「ヒロトくんの意思は関係ないわ。レジスタンスがどう思うかだもの。 それにわざわざ火の近くに油を置いておくような真似は見逃さない。それが古老たちってものよ」 「………………!!」 リューマは、覚えがあるのだろう。 ギシリ、と音がするほど奥歯を噛み締める。 「クソ爺どもが……!」 「同感。だから気が進まなかったんだけど……出会っちゃったからねー。本人に」 仕方ない、と肩をすくめるフミナ。 ローラは眉根を寄せた。 王族として、フミナの言うことはわかる。 ヒイヅルにとってヒロトは、居るだけで危険因子となりうることもわかる。 だが―――やはりわかるだけだ。ヒロトを殺そうとしたこの少女を許す気にはなれなかった。 それに、フミナは何も許してもらおうなどと微塵も思っていないだろう。 彼女は彼女で、シノビとしての筋を通そうとしただけだ。 「―――で?言い訳はそれだけか?」 だから、リューが紅の眼を向けても表情ひとつ変えないのである。 「貴様の事情、ヒイヅルの事情など知ったことか。 ヒロトを殺そうとしたその報い、まさか受けずに逃げられるとは思っておるまい?」 「………まあね。あーあ、失敗したなぁ。焦らずに仲間のことも調べてから殺るんだった」 「貴方……!」 あまりに軽い物言いに、ローラのツインロールは怒りのままに帯電する。 リューも顔を歪め、漆黒のオーラを立ち上らせた。 「待ってくれ。フミナを殺そうっていうのなら、俺がそうはさせない。 これは本来俺がやるべきことだったんだからな」 「……リューマ」 リューマはフミナを庇うように立ちふさがる。弟の広い背中を見て、フミナは目を丸くした。 「さっきの話でやっとわかった。なんでフミナが里を抜けた俺たちを連れ戻しに来たのか。 里に必要ってことは、俺たちにしかできない任務があるってことだ。 でもサイの力が衰えてる今じゃそんな任務、そうそうない。 ……でも、世界最強の勇者の暗殺、とかなら話は通る」 フミナは息を飲んだ。図星だった。 フミナ本来の任務は暗殺の引継ぎ。そのために、ここまで来た―――。 「抜け忍っていっても俺は勇者として、クルミはその付き人としてちゃんと王朝に認められてるからな。 今さら抜け忍だからどうのなんておかしいと思ったんだ」 「………………………」 リューマの隣に、寡黙な少女も立つ。 「クルミ、お前」 「……わたしも、暗殺に手を貸した………それに」 それに? 「相棒」 クルミは相変わらずの無表情―――ではない。 少し、ほんの少しだけ、微笑んでいる。 それで、覚悟は決まった。 「ってわけだ。俺たちは逃げる。どうやら任務は失敗したみたいだし、 何よりお嬢さんたち、おっかないしな。女の子は笑ってる方が可愛いぜ?」 逃げる? 可能だろうか。 この少女たち―――いや、この燃えるような赤い髪の少女がとんでもない化物だということはさっき知った。 あれは敵うとか敵わないとかそういうレベルの存在ではない。 出会ってしまったが最期、生きるも死ぬも相手次第となってしまう絶対の捕食者である。 生き残るにはまず出会わないことが前提となり、そして状況は絶望だ。 彼女はここにいて、そしてリューマたちに殺気を放っているのだから。 ………参ったな。 リューマは心の中で頭を掻いた。 この怪物少女の前では、捨て身でかかっても逃げる時間が稼げるかどうか。 それでも、命と技の全てを以って惚れた女とたった一人の肉親を護る。 ならば上等―――男冥利に尽きる死に様だろう。 リューマは身を低くして腰の忍者刀に手を添え、 リューは変わらず、構えもせずに王者の風格でシノビたちの死を見つめる。 両者の緊張が弓を引き絞るようにぎりぎりと高まっていき、そして―――。 「………よせ。リュー、ローラ」 静かな声が、緊迫した部屋に響く。 「ヒロトさん……!?」 医者として患者を護らんと傍で拳を固めていたジョンが、驚いてヒロトを見る。 はたしてヒロトは、おぼつかないながらも身を起こし、 押し殺した、しかし聴くものを制する声で二人の少女の怒りを静めていた。 「ヒロト、だが!」 「いいからやめてくれ。俺は、お前たちにそんなことはしてほしくないし、する必要もない。 ―――俺は、生きてるんだから」 確かに、その顔色は悪いながらも死相は浮いていない。 呆れ果てた生命力である。完全な回復はまだ先だろう、しかしあの完璧な暗殺でも殺すことができないとなれば、 この青年を始末する術がいったいどこにあるというのか。 それにこの物言い。自分を殺そうとしたフミナたちを見逃すとでも言うつもりか? 力が全てと本能に刻み込まれている魔獣でもあるまいし、いったいどういう神経をしているのだろう。 「なんとでも言え。俺たちの仲間に一人そういうヤツがいてね。見習っただけだ」 リュー、ローラ、ジョンの脳裏にとあるドラゴン娘の顔が浮かんだ。 けらけらと明るく笑うその少女はご存知リオルである。 確かにリオルは過去ヒロトに殺されかけた、というか殺されたにもかかわらず ヒロトと同じパーティで能天気に旅をしているが、 それはヒロトを許したわけじゃなくてジョンと一緒にいる間に 恨みつらみなんかどうでもよくなったというか、 そもそも状況が違いすぎるというか一緒にするなというか。 だいたい、リオルは初めの頃ヒロトに復讐しようとして襲い掛かっていなかったっけ? 「………とにかく、俺はフミナをどうこうする気はない。勿論、リューマやクルミもだ」 そういう、都合の悪い部分は全てすっ飛ばしてヒロトはそう言い切った。 お人良し、というのだろうか。こういうのも。 いやどっちかというと馬鹿とかアンポンタンとか土手南瓜とかそういう言い方のほうが合っている気がする。 とはいえ。 「参ったなー」 フミナはふっと笑った。 許されてしまっては敵わない。 元々気の乗らない任務であり、久方ぶりに弟と再会したテンションに任せて 抜け忍宣言までしたというのにそのターゲットがのこのこ現れたために観念して任務再開、 なんとか弟の手を汚さずに済んだと思ったら暗殺に失敗して、しかもターゲットには許される始末。 アズマ王朝お抱えの諜報機関、月影の里で名を馳せたフミナとあろうものがこの無様とは、 忍の矜持もボロボロではないか。 ―――ま、それもいいか。 失敗してなんとなく気が晴れた。 肩の荷が下りたとはこのことだろう。 しかし任務が失敗、そして放棄したとなれば、この先フミナはどうなることやら。 やれやれである。でも、とりあえずなるようになるだろう。多分。 フミナはううん、と大きく伸びをするともそもそと座り込んでちゃぶ台のミカンを食べ始めた。 その余りにリラックスした行動に、リューたちはおろかリューマとクルミでさえ目を瞬かせている。 「お、おい貴様!何をくつろいでいる!?」 リューが激昂するも、フミナはひらひらと手を振って、 「んー?だってそっちの大将はあたしのこと許すんでしょ?だったらもうこの話は終わりじゃん」 「な!ヒロト様!あんなこと言っていますわよ!?」 「いいんじゃないか?その通りなんだし」 あんまりな態度にローラが抗議する。しかしヒロトは事も無げ。 「ローラ、ダメだこいつ!だいたい、放っておいたらまたヒロトを殺しに来る気だろう!」 「あはは、そんなことしないよ。だって虎の子のヒュドラの毒使っちゃったもん。 アレで死なないんじゃ、あたしにゃヒロトくんを殺せる手段がないってことさね」 「ヒュド……なんですって!?」 その言葉にジョンが目を剥いた。 「知っているのかジョン?」 「ヒュドラですよ! かつて小国レルネに現れた伝説の大蛇で、 あまりに強力な毒を持っていたためにレルネの地を死の沼に変えてしまったんです! その毒はヒュドラが倒されて500年たった今でも消えてなくて、 レルネでは未だに草一本生えない不毛の大地が広がっているっていう!」 ヒイヅルではとうてい手に入らない、伝説級の猛毒だ。 これには流石のリューマも半目で冷や汗である。 「………フミナ、ヒロトにそんなもん使ったのか?」 「うん」 「殺す気か!」 「だーから、殺す気だったんだってば」 「ヒロト様ー!あんなこと言ってますわよ!?」 「落ち着け、ローラ」 「……お茶………飲む…?」 「あ、ありがとうございます」 いつの間にかクルミはお盆を持って働いていた。 よく気が付くいい娘だ。きっといい嫁さんになるだろう。 「すまない、俺にもお茶をくれないか」 「俺は酒がいいなぁ」 「くつろぎすぎだろ!で、貴様は何みかんの筋をスッゴイ丁寧に取ってるんだ!」 「フミナは…………意外と几帳面……」 「クルミちゃん『意外と』って何さ!?」 「あら、お茶美味しいですわ」 「………存外……几帳面……」 「言い直した!しかも意味同じだ!!」 ぎゃあぎゃあ。 とてもさっきまで息をするのも苦しいほどの殺気で満ちていたとは思えない。 一部ぷりぷりしている少女もいないこともないが、 もうここに殺意だとか決死だとかそういう物騒な単語とは縁遠い、ただの賑やかな空間になっていた。 その変わりようがなんだかおかしくて、ジョンは思わずぷっと吹き出した。 無論、彼の仲間で一番陽気なあの少女が山から帰ってきて 部屋の襖を蹴り飛ばして乱入するのはそう遠くないことであり、 今夜この部屋はほとんど宴会会場になるのだが。 騒がしかった彼らも疲れ果てたのかようやく静かになった頃、 空には大きな月が夜を煌々と照らしていた。 ここは旅館の屋根の上。 勇者たちはその天に浮いた杯を肴に、静かに酒を傾ける。 「……しかし、噂は本当だったんだな。最強の勇者ヒロト。ああ、この巡り合わせに感謝するぜ」 「感謝するのは俺の方だ。ヒイヅルの話、聞かせてくれてありがとう。不思議なもんだな。 見たこともない、聞いただけの故郷を懐かしく思うのは」 「ん、感謝するならさー。俺とひと勝負」 「ダメです。ヒロトさんは、まだ全然本調子じゃないんですから」 「………主治医のセンセがそう言うなら仕方ねーけどさ」 男三人の酒盛りだった。 少女たちは寝静まったのか、それともひそひそと話しこんでいるのか。 まあ、こちらもお互い様なのだからどうあろうと知らん振り、である。 「ん。もう一杯いくかい」 「ああ、すまない」 清酒辛口、銘は奇しくも『魔王殺し』。 縁起でもない名前だが、実際にその魔王がひと舐めしただけで 目を回してひっくり返ってしまったと知ったら酒造の職人たちはどんな顔をするだろうか。 ヒロトは杯に満ちた酒をあおって、そんな想像に一人目を細めた。 そこへ、リューマが真面目な顔を向ける。 「ところでヒロト、あんたは本当にヒイヅルをどうこうする気はないんだな?」 その眼は鷹。 おちゃらけていたリューマのものとは違う真剣な眼差しは、 ヒロトの返答次第ではこの場での戦闘も辞さないと語っている。 たとえ相手の不調を突いての、彼の流儀から外れる戦いであったとしても。 それを受け止め、ヒロトは頷いた。 「ああ。俺はそんなことは望まない。サイを先導してアズマを潰すなんて―――俺には遠い話だ」 それを聞きながら、ジョンはずず、と酒を啜る。 実のところ、サイの思想とヒロトの願いは似ているのかも知れなかった。 ヒイヅルの民はもともと同じ土地に住む者とは結びつきが深い。 それはヒトに限らず、神族も魔族も関係なしだったという。 それが本当なら、まさにヒロトが望む世界そのものとも言えた。 ところがアズマがヒイヅルを統一してからはヒトは土地に棲む神々を遠ざけ始める。 聖堂教会の恩恵を受けるアズマは魔獣と神族を同格に崇めることはできなかったというわけだ。 土地神に仕えるサイにしてみればそれは純然たる裏切りである。 そこに、似たような思想を持つヒロトが介入したら―――。 ……だが、ジョンは何も言わずに月を眺める。 ジョンも今日、はっきりと認識した。ヒロトはそんなことに心を砕いている場合ではない。 ヒロトの役割はとんでもなく重いのだ、と。 「……そうか。ま、あの娘の傍にいてやんなきゃいけないもんな」 リューマは酒徳利を逆さまにして振りながら、ぼそりと低い声で呟いた。 ヒロトの目がすっと細まる。 魔王リュリルライア。 その意味は彼らが知っているよりも―――おそらく、本人が自覚するよりも遥かに大きく深い。 なにせ、今日世界は滅びかけたのだから。 比喩でも誇張でもない、あのままリューが正気に戻らなかったら全ては無に帰っていた。 信じられない、しかし事実である。それを確信させるだけのことが起きたのだ。 この、たった一人の青年を喪っただけで、リューの心は簡単に闇を解放する。 おそらくはヒロトがリューを拒絶するだけで―――リューは世界を滅ぼすだろう。 この勇者の双肩に、世界の命運がかかっているのだった。 「………別の意味で、ですけどね」 「大丈夫だよ。俺はそんなことしないし、リューだって世界を滅ぼしたりなんかするもんか」 「するする。っつか、今日したろ」 「それはあれだ。ちょっとびっくりしただけだって」 「びっくりして世界が滅んでたまるか!」 ヒロトの暢気な言葉に目を三角にするリューマとジョン。 そのサウンドのツッコミに、杯に浮いた円い月がゆらっ、と揺れた。 ――――――聖教国ナルヴィタート。 聖堂教会の総本山、大聖城セントレイ・ピアラの地下に、それはあった。 『聖域』。 そこは、薄い青に発光する魔法陣がびっしりと描かれた巨大ホールである。 その空間には、何もない。 中心に一本の柱―――いや、円柱状の水槽が高い天井まで伸びているのみだ。 およそ聖域などと大仰な名称に相応しくないただただ広い空間は、 一目見てそこがなんのために存在しているのか判断するのは難しい。 なにせ、扉すらないのだ。出入りは専用の転移用魔法陣で行われ、 そしてそこに入ることが許される人間はわずか三本の指で数えられるほどに過ぎなかった。 ―――聖皇ラルゲリュウスもその一人である。 「………事象崩壊は」 「あれ以来確認されていないよ。警戒は続けなきゃ駄目だろうけど、 とりあえずはもう眠ってもいいんじゃないかな」 重厚な法衣に身を包む、その老人の言葉に帰ってきたのは青年―――少年といってもいいほどの若い声だった。 聖皇といえば世界で最も力のある組織の、さらに最高権力者である。 いわば世界の頂点といってもいいその老人に、しかし声の主はまったく臆することはないようだ。 「……そうか。それはひとまず安心だが………混沌が再び不安定になっているのなら、 我々の計画も急がねばなるまい。 あれさえ実行できれば、もう終極に怯えることもないのだから」 「ヒトが為―――それならばぼくたちも協力を惜しまないよ、ラスゲリュウス聖下」 「………………………」 ラルゲリュウスは振り返る。 そこには蒼い光に浮かび上がる、一人の少年と一人の女性の姿があった。 少年―――天に選ばれし勇者テイリー・パトロクロス・ピースアローはにっこりと微笑み、 その背後に立つ戦女神ルヴィシス・アテニアは静かに目を伏せる。 「ああ。頼りにしている」 その背後では、液体で満たされた水槽に、ごぽ、とあぶくが浮いて―――そして、消えていった。 腕に抱くもの 背に負うもの~新ジャンル「勇者」英雄伝~ 完
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その少女を一目、目にした瞬間。 ロビーにいた誰もが、一瞬息をするのを忘れていた。 「………………………」 ばさ、と翻る紅のマントを蒼い肩当で留め、 金色の髪をなびかせて優雅に進む絶世の美少女である。 しかし誰もがあっけに取られた理由は外見ではない。 確かに光輝くような美しい少女だったが、そう錯覚するのは 何より彼女の内面から放たれる高貴さに由来するものに違いなかった。 少女は凱旋の先頭に立つ騎士隊長よりも堂々と、舞踏会の花形を飾る舞姫より優雅に、 純白のヴェールの纏い花婿の元へと進む花嫁よりなお厳かに、ロビーの中を歩いていった。 「………あ、」 そして、止まる。 少女が立ち止まったのは聖堂の門の正面、受付役の修道女の前だった。 聖堂を訪れた人間誰もが始めに話しかけるのは当然のことなのに、 そのシスターは口をぱくぱくとさせて、うまく言葉が出ないようだ。 今、彼女の前にいる少女はただの少女のはずなのに。 修道女の女性はまるで聖皇と対面しているかのように、完全に圧倒されていた。 「あ、の。そのぅ………」 「私は勇者ヒガシ・ヒロトの代理、ローラと申します。至急セントレイ・ピアラに連絡を。 勇者ブレイズ・トゥアイガ・ジャルシアに下された使命の取り下げを申請しますわ」 少女、ローラはそう高く述べて、手にしていた申請書を掲げて見せた。 「………………」 その様子をリューは聖堂の門の近く、高い天井にまでまっすぐ伸びた柱に 寄りかかり、じっと見つめている。 決して快い視線ではない。どちらかといえば、警戒するような、 相手を観察するような、そんな目をしていた。 ―――今のローラは、普通ではない。 魔王であるリューははっきりとそう感じ取っている。 そういえばいつだったか、ジョンが言っていた。 渇きの国のナフレザーグ。外道魔術師が大胆にも王権の中枢に身を置いて、 国中のマナを搾取していたあの事件。 その真相と現場を瞬時に悟り、さらには傀儡となって敵対した王宮兵士たちの誇りを 一喝して呼び覚ましたというローラの活躍を。 「………どうにも、眉唾ものだと思っていたのだが、な………」 実際こうやって前にすれば嫌でもわかる。ローラを、今のローラを 『人間』と呼べるのかはなはだ疑問になるほどに。 ローラから感じる感覚は人間というより神族に近い―――いやそれも違うか。 リュリルライアが、というよりは『魔王』がこれまで遭遇したことのない『何か』だ。 ジョンの言葉を借りるなら『王』。魔族に対する魔王のように、 それだけでヒトの頂点に君臨する存在になりつつあるのか。 「………………………」 それを魔王は、決して良く思わない。 間違いなく、ヒトの進化の鍵となるであろう存在。 時を経て『王』を手にした人間はこれより爆発的な種族的成長を成し遂げるだろう。 だが、その方向性がもし歪んだものであったのなら。 人間はおろか魔族や神族までも巻き込み、ひいては大いなる星のサイクルそのものを崩壊させかねないのだ。 ――――――星に危機が迫るとき、魔王はその本領を発揮して 全てを『なかったこと』にさせなければならない。 それがこの星の混沌を司る魔王の本当の役割。 事象崩壊という最終手段は、その時の為に――――――。 「はっ」 それを、リュリルライアは鼻で笑い飛ばした。 ローラの力はまだ未熟だ。王はまだ卵より殻を破り顔を出した程度に過ぎない。 それが大きく羽ばたき、空を翔るのはまだ先の話。 それよりなにより、『あれ』を誰だと思っている? ローラ・レクス・ヴェラシーラは決して間違った方向に進まない。 あれが往く道を間違えるタマか。そうでなくても、あやつにはヒロトが。リューが。 その心と身体を守護する最強の勇者と、その真意を共有する最高の魔王がいる。 かの姫君に限って、心配は無用だ。 本人だって変な能力に目覚めたといって気取ることもないだろう。 むしろヒロトの助けになると調子に乗るに違いない。 「………む。それはいかんな」 ヒロトは基本的に交渉を苦手とする。勇者という肩書きは今回役に立ったが、 それだけで万事収まるほど人間の世界は簡単ではない。 そんな時、ヒロトのサポートをするのがローラの役目だ。 ただでさえ優れた弁論能力を持っているというのに、この『王』の能力を 真に発揮できるようになったらヒロトはヒトに対し個人で『国』に等しい影響力を所有することになる。 ………それって、ある意味リューより役に立ってないか。 「まずいな。それではヒロトの隣が取られてしまうではないか」 「リュー。これから礼拝堂へ移動するそうですけど、どうします?」 ローラが振り返り、声を掛けてくる。 傍にはここの神官たちが何人もローラを囲んでいた。かわいそうに、すっかり小さくなってしまっている。 「………いや、我はいい。ここで待とう」 「そうですか。すぐ戻ります―――戻れますわよね?」 ローラの流し目に、神官たちは一生懸命首を縦に振っていた。 その様子を見て、リューは少しだけおかしくなって吹き出してしまった。 そうして、ふと窓から月を見つめる。 先ほどまで月を隠していた雲が風に流され、その細く円い輝きは夜を静かに照らしている。 願わくばこの下にいる剣の勇者も、この月のように静かでいますよう。 黒い焔が翼のように広がり、三日月に透けて辺りに闇色の影を落としていた。 「………な…………?」 ブレイズが焔に包まれたのはほんの数秒のことだ。 その数秒で、彼女の肌は焼かれて黒く染まり、碧眼の瞳は朱く。 そして特徴的だった蒼髪までも、炎のような紅に変わっている。 背には彼女を変えた黒い炎が片翼だけの翼となり、 傷ついてもなお精悍だった表情は嗜虐に歪んでいた。 ――――――変身した。 ヒロトは驚いていた。 変身したこと自体に、ではない。確かにそれも驚くべき事かも知れないが、 ヒロトにはリオルという珍しい仲間がいる。変身自体は、見慣れているのだ。 だから、驚いたのはそうではない。 驚いたのは―――ヒロトが驚いたのは、髪留めが燃え尽きたことにより ふわりと広がったその髪。そしてニヤリと細めてヒロトを見つめる、その瞳。 その色に、鮮やかさに。あまりにも、見覚えがあったから。 似ている。 彼女の赤に。 世界中の赤の原色となったような、雪に落ちた鮮血のようなあの赤に あまりに似通っていた。顔立ちが違うからか、余計にそう見える。 それがヒロトから言葉を失わせていた。 「……おいで、フレアランス」 変身したブレイズが手をかざす。 と、虚空がやおらぐじゅりと歪み、そこから一振りの槍が現れた。 洗練されたグングニルとは対照的な、混沌を形にしたような歪な槍。 見るからに禍々しい、その槍にもヒロトには覚えがあった。 「―――デ・ミ・ジャルグ!?」 そんな。ありえない。デ・ミ・ジャルグは魔王の紅。 世界で唯一、リューだけに振るうことができる魔槍なのだ。 それがどうして、ブレイズの召喚に応じるのだ!? 「なんですって?」 ヒロトが目を剥いていると、ブレイズもまた目を瞬かせた。 「今……この槍をなんて呼んだの、貴方」 「………………」 ヒロトは答えず、キッとブレイズを睨んだ。 リオルを含め、こういった『変身する』相手と戦うのは始めてのことじゃない。 この手の相手は変身することによって、まず間違いなく段違いに強くなる。 口調さえ変わっていることから考えても、ブレイズが戦士としての正道を往くために 押さえていた力もフルに解き放っていると見ていいだろう。 今まではただ攻撃をいなし、耐えるだけでもなんとかなったが、 今のブレイズの力は未知数だ。ここは相手を見極めて 「答えなさいよ」 気が付くと目の前に穂先があった。 先程召喚した赤い槍。 その切っ先が、今まさに、ヒロトの眼球を抉ろうと―――。 ―――それを、身体を反らせながら寸でのところで避ける。 「あ、はっ!すごい、今のを躱すの!?」 ブレイズが嬉しそうな声をあげた。 頬のあたりを斬られたらしい。しかし傷から血は出ず、しゅうしゅうと 煙が立っている。焼けているのだ。あの槍は常に高熱を帯びているのか。 ブレイズは片手に赤い槍、もう片手にグングニルを握っていた。神速で突き出した 赤い槍が避けられたと見るや、すぐさまグングニルを横薙ぎに放ってヒロトの腹部を狙う。 ヒロトは体勢を立て直す間もないまま、しかし剣でそれを受けた。 が、片手とはとても思えない怪力に吹き飛ばされ、地面に叩きつけられて転がる。 「デ・ミ・ジャルグって、そう言った?言ったわよねぇ!?あ、はっ!あははっ!!」 頭上。 ヒロトが飛ばされた方向に一瞬にて跳躍したブレイズは上から脳天を貫こうと槍を繰り出す。 魚を狙う猟師の銛のような攻撃を転がったまま弾き、 回転の勢いを利用してブレイズの脇腹に蹴りを叩き込んだ。 「疾ッ!」 「あ、はぐっ!?」 ブレイズを弾き飛ばした隙に身を起こし、体勢を立て直す。 どうもヒロトは相手の何かに触れてしまったらしい。 これが以前ローラたちの言っていた『地雷を踏む』ってやつかなと、ふと思う。 「あ、はぁ―――は、ははは!あはははっ!」 ブレイズは倒れこみ、咳き込みながらも笑っていた。 普通ではない。変身の影響だろうか。 満月の夜に半獣半人の怪物に変身するワーウルフは変身すると理性を失うという。 他にも、世には相手の思考を奪い去り死ぬまで戦い続ける戦闘人形に変える 『狂化の呪い』があるらしいが、ブレイズの変身もその類なのだろうか。 それとも、やはりデ・ミ・ジャルグに因縁が? それも考えられない。あれはリューの槍だ。リューがヒロトと出会う以前、 何者かとひと悶着起こしたという話は聞いていない。 リューはずっとあの魔王城に篭って生活していたはずだし。 いや、待て。そういえばリューはあの槍を譲り受けたと言っていなかったか。 ならリューではなく、以前の持ち主と―――? 「見つけた、見つけた―――デ・ミ・ジャルグの手がかりを。 ああ、どのくらいこの時を待ったのかしら?ねぇお兄さん、いったい私は何世代待っていたのかしら? くだらない刻印に縛り付けられて、利用されて―――なんて可哀想な私!でもいいの。 やっと、やっと、やっと!!巡り合ったんだから!魔と闇を統べる王の証に!!」 ブレイズは歓喜のままに叫び、グングニルを月に掲げた。 その穂先がバチチ、と帯電する。 まずい、あれは――― 「大雷【バルクンド】!!」 掠めただけでヒロトに大きな傷を与えた神槍の雷槌。それが今度は初めから正確にヒロトを狙ってくる。 魔法慣れしているのだ。やはり先程の比ではない……! ヒロトはそれを、 剣で、真正面から受け止めた。 「覇ァァァァァァアアアッッ!!」 リューの魔力波と違い、これは純粋な魔力エネルギーから【雷】に変換されている。 先日のクシャス温泉でクレイドラゴン相手にやったように、攻撃を受け流すこともできない。 かといって、避けることもまたヒロトにはできなかった。何故なら彼の背後には牙の森が広がっていたから。 ここを退けば、稲妻の奔流は森に直撃してしまう。せっかく鎮めた森がまた大パニックだ。 ヌシが弱っている今、それを止めるのはまた容易ではないだろう。 「あ、ははははっ!!すっごい!雷を斬っちゃうなんて、お兄さん何者?あはは、ねぇ、もしかしたら、 貴方が持ってるんじゃないの?あ、はっ!返して、返して!あれは、私の槍なんだから!!」 え、と。 ぶすぶすと煙をあげる身体を起こして、顔をあげた。 今、なんて言った? 「―――炎蛇【アフアナール】」 空白となった一瞬。 ブレイズが掲げたもう一振りの槍―――フレアランスから炎の大蛇が鎌首をもたげ、 ヒロトに食らいついてその臓腑を焼き焦がしていた。 ヒロトは抗う間も叫ぶ間もなく森に突っ込み、轟音が辺りに響き渡った。 木々が倒れ、眠っていた鳥たちが驚いて飛び立っていく。 「あ、はぁ―――、油断は禁物よぉ。お兄ィイさん?」 ……稲妻からは護ったのに、結局荒らしてしまった。 「気になるなら教えてアゲル。あの槍はね、本来は私のものなの。 だって、魔と闇を統べる王の持ち物なんだから―――あの槍は私のモノに決まってるじゃない?」 ブレイズが何か言っている。しかし、よく聞こえない。 ああ、さっきの攻撃で鼓膜が破れたのか。森で戦うことに何かのジンクスがあるのかも知れない。 肺も半分持っていかれたようだし、今度から気をつけよう。 「それをどこの馬の骨とも知れない他人が持ってるなんて。 魔王、ですって?ザコを少し従えられるからって、なんのつもりなのかしらねぇ。 魔と闇の王というのなら、この私以外にありえないじゃなぁい?」 がくがくと痙攣していた身体が収まる。“豪剣”の再生能力だ。 身を起こす。腕がえぐれて骨がのぞいていたようだが、肉がつながりこれも回復した。 べ、と口の中に溜まった血を吐き出す。奥歯が二、三本血の塊と一緒に焼け焦げた地面に落ちた。 頬をさする。違和感はない。欠けた歯も生え代わっていた。鮫か、俺は。 なんだか再生能力がどんどん向上していってるような気がする。 ……まぁ、いいか。便利だし。 「………なんていうか、バケモノねぇ。お兄さん、もしかしてアンデッド? どこかの誰かさんみたいに、リッチ・ザ・デスの妖人とか?」 「俺は人間だ。出生にちょっとしたごたごたもあるけど、だからこそ疑いようがない」 焼け焦げた木に突き刺さっていた剣を引っこ抜き、ぶん、と振った。 確かに、ブレイズの言うことももっともだ。稲妻を斬り裂き、業炎の渦に巻かれても、 こうして平然と立ち上がるような人間がどこにいる。 「馬鹿いうな。平然と、じゃない。すごく痛い」 「それが人間じゃないっていうのよ」 ブレイズはここにきて、ますます愉悦の笑みを深くした。 口は耳まで裂け、目は爛々と輝き、まるで空に浮かぶ三日月のよう。 彼女の立場ならば顔を歪め、悔しそうに舌打ちのひとつでもしてもいいというものなのに。 ブレイズが―――『彼女』がジャルシアの血に封印されて以来、こんな人間を見るのは初めてだった。 彼女が殺そうとしたり、嬲ったりした相手は魔獣も人間も、例外なく彼女を殺そうとした。 その殺意を、憤怒を、憎悪を、さらなる力で踏み砕き、止めを刺す。 それが彼女は楽しかったのだ。相手が弱ければ圧倒的力の差に怯え、絶望させてしまう。 それでは大して、面白くない。まだ勝てる、逆襲できる。その浅い希望を噛み砕くのがたまらない。 そういう意味でこの青年は破格だった。 神槍グングニルと魔槍フレアランスの破壊を立て続けに喰らってもピンピンしている。 なんて、素敵な。ブレイズの殺意に値する強敵だというのに―――。 「それより、お前―――デ・ミ・ジャルグに随分入れ込んでいるようだが」 「入れ込むもなにも、アレは私の槍だもの。グングニルもフレアランスも イイ仕事してくれるけど、やっぱり私が持つべき槍は私の元にあるべきじゃなぁい?」 「………………持つべき槍、か」 ヒロトはふぅ、と溜息をつく。 ブレイズの眉が、流石に訝しげに寄る。静かだ。あれだけブレイズに痛めつけられて、 なおヒロトからは敵意や殺気が感じられない。 「つまらないわぁ。お兄さん、怒らないの?反撃しないの?一方的になぶり殺しなんて、私、嫌よぉ?」 ………それでこそ、壊す甲斐があるというものだ。 だが、それでもヒロトは首を振るのだった。 「悪いが、お前の道楽に付き合うつもりはないな。 そもそも、俺はここに戦いに来たんじゃないから、時間さえ稼げればそれでいい。それに―――」 「それに?」 ヒロトは顔を上げた。その目に、ブレイズは笑みを消した。 この男はブレイズを見ていない。相手にしていない。 反撃しないはずだ。そもそも、『敵』とすら認識していないのだから。 己を脅かすものではないから、こうして、悠然と、佇んでいられる―――。 それは。 「魔王を討ち取るのなら勇者である俺の役目だが、お前は魔王じゃない。 なんとなくだが、確かだとわかる。デ・ミ・ジャルグはお前の槍じゃない」 彼女にとって。 「お前は何だ?もしかして、魔族でさえないんじゃないか。そんな気さえ、する」 耐え難い、屈辱だ。 ブレイズはギシリ、と奥歯が軋むほどに噛み締めると、 それこそ憤怒と殺意の眼差しでヒロトを睨み付けた。 その形相といったら、憎悪が呪いとなって心臓を穿とうというほど。 「殺すわ」 「……………」 低く呟いた。 それでもヒロトは表情を変えない。 この呪殺の権化を前にして、白凪の海のように冷や汗ひとつ、かかない。 グングニルが稲妻を放つ。天と地を閃光で結ぶ雷槌は掠めただけで致命傷を与える【バルクンド】。 フレアランスが炎を纏う。地獄の業火をこの世に具現化するそれは先程ヒロトを焼いた【アフアナール】。 二つの槍にそれぞれ必殺の魔力を通わせ、構える。丁度上から見ればVの字を描く体勢になるだろうか。 どちらかがどちらかのサポートとして機能するのではない、それは紛れもなく 炎と雷を寄り合わせてひとつの槍とする必殺の中の必殺を現していた。 「喰らいなさい」 右手に神槍蒼白く光輝く 左手に魔槍紅黒く燃える 「――――――神魔二槍【イブリス】!!!!」 風の強い三日月の夜。 ラダカナ平原、牙の森の入り口で。 神魔携え片翼の魔が吼える ―――ずずん、と森全体が揺れた。 先程までの轟音よりはるかに大きく腹にこたえる、おそらくこれで決着がついたのだろう。 勇者ヒロトと勇者ブレイズの衝突は結局避けられなかったらしい。 ジョン・ディ・フルカネリは溜め息をついた。 まったく、あの人は。 無茶をするのは構わない。しかしそれでどれほど他の人間に迷惑―――とまでは言わないが、 影響が出るのか考えて欲しいものだ。 ヒロトは紛れもなくジョンたちの中心であり、おそらくは聖堂協会が動かせる最高戦力。 ただでさえそういう存在は目をつけられやすいのだ。少しは自重して欲しいものである。 ………まあ、ブレイズの到着が早すぎるということもあるので、仕方がないといえば仕方がないのだが。 リオルが鎮めたというこのドラゴンを見捨てる気は、ジョンにだってなかったのだし。 「GRR………」 「キキィ………」 ドラゴンとスゥエンたちが不安そうに彼方を見上げる。 ここは森の入り口といっても、ビサレタの町側にあたるので勇者たちが激突している場所とは結構な距離がある。 魔獣である彼らも感じるのだろう。稲妻や炎。大気に満ちたマナを乱す強大な力の奔流を。 「―――心配いりませんよ。ヒロトさんが守ってくれています」 ジョンは倒れた木々に腰掛けたまま、安心させるように頷いた。 医者である―――医者でもあるジョンはリオルに魔力補充をした後、 傷ついた彼らを治療するために森にやってきていたのだ。 もともと魔獣の治療も旅の途中で行っていたジョンである。半分どころか 九分九厘死んでいたリオルを救った手腕は伊達ではなく、魔獣たちも 昼間の『説教』が効いていたのだろう、大人しくジョンの回復魔法に身を委ねたのだった。 ………回復魔法、か。 薬はほとんど診療所に卸してしまったので仕方なく、といったところだが 実のところ、それはありえないことだった。 ジョンは療術師(ヒーラー)でもある。 数ある魔法の中でもとびきりの難易度を持つ回復魔法も、ちゃんと扱うことが出来る。 普段なら。そう、それはジョンが万全なら、の話だ。 それがありえない。 リオルの魔力補充を終えてすぐ森に向かい、回復魔法を使う? そんなことができるはずがない。 リューのように無限といってもいいほどの魔力量を持つなら話は別だが、 ジョンは体力も魔力もそうそう恵まれた方ではない。 だからこそ小手先の技術でなんとかやりくりしているのだ。 彼の必殺“霊拳”にしたって、わざわざあんなスタイルを取っているのは魔力を効率よく使うため。 余裕があるなら、それこそ今暴れているブレイズのように轟音響かせる大魔法で捻じ伏せればいい。 なのに。 リオルに魔力を与えて、それでも回復魔法を使うだけの余力があるのはどういうことか。 リオルの残存魔力は僅かだったはずだ。意識を失うくらいだ。余程大暴れしたのだろう。 そこに魔力を注いでこの余力。ジョンの魔力量が増えたのではない。 ジョンは魔導師としてはすでに成長を止めている。それはずっと前からわかりきったことだ。 なら、考えられるのは。 ―――リオルが、自力で魔力を回復した。 「………馬鹿な」 ジョンは思わず呟いた。 それこそありえない話だ。リオルは正確に言えば生物ではない存在。 義体はリオルの魂の入れ物ではあるが、生体部品を使ったゴーレムのようなものだ。 偽・賢者の石による魔力のストックがなければ活動はできなくなる。そう、賢者の――― 「賢者の石……?」 ジョンは戦慄した。 色々な考えが頭を駆け巡る。 否定、否定、否定、否定。そして肯定。 賢者の石は無限の魔力を有する魔石とされている。しかし、実際に無限のものなどありはしない。 世界に満ちたマナの総量は常に一定であり、それ以上増えることも減ることもない。それが真理だ。 が、ここでひとつのとんちが展開される。 たとえば泉。小さな泉があったとしよう。 この泉は毎日、大釜一杯分の水が湧き出している。 一日に使用する水は丁度、大釜一杯。朝汲んだらもう泉はカラッポだ。 しかし、また翌日になれば大釜一杯の水が溜まっている。 ならば泉の水はどこから来るのか。それは、実はその大釜なのである。 使用した分の水はやがて蒸発し、雲となり、雨となって大地を潤す。 それがまた、泉に湧く水となるのだ。ひとつに繋がる大いなるサイクルがここにある。 結果、泉には水が沸き続ける。 そう―――無限に。 「………………………」 まさか。 それが。 賢者の石の、正体なのか。 使った魔力を自己回復できる魔石。 尽きることのないそれは、確かに無限の魔力を有しているに違いない。 循環する世界の一部なのだから―――。 ジョンは、ラルティーグの悲願に手を掛けたことを悟った。 ぶる、と身震いがする。ジョンの身体に流れる知の民の血が歓喜しているのか。 魔王の手を借りるまでもない、賢者の石が精錬できるようになれば、その恩恵は計り知れないものとなるだろう。 ―――精錬できれば。 「………………………………」 それが。 どういう意味を持つのか。 それに気付いた瞬間、ジョンは目を見開いた。 流砂に飲まれるかのように血の気が引いていく。 風が止み、ドラゴンやスゥエンたちが消滅し。 一寸前さえ見えない闇の中に、ただ独り。 凍りついたその貌は。 見たことも無い、絶望に染まっていた。 神魔二槍。 グングニルとフレアランス。雷と炎の力を一点に集中して放つ一撃は強力無比の威力を持ち、 かつて冥界の番犬ケルベロスを一閃の元に葬り去ったブレイズの奥義である。 破壊力だけでも魔王リュリルライアの魔力波に匹敵するそれは、 放てば必殺、狙った獲物を確実に仕留めることができる。 神槍と魔槍、同時に使いこなさなければならないので魔力の消費が半端ではなく、 ブレイズが『彼女』を維持できなくなるのが難点といえば難点だが、 すでにその時には相手は絶命しているのでなんら問題は、ない。 最終最後の奥の手。そういう意味でも、これは必殺技と呼ぶに相応しい攻撃といえるだろう。 仕留められなかった敵はない。 なかった。 今までは。 「………ホント、バケモノよねぇ。お兄さん」 ブレイズは神魔二槍を放った体勢のまま、くすりと微笑んだ。 ヒロトは顔をしかめた。バルクンドとアフアナール、双方の攻撃をさらに上回る破壊を 真正面から剣で烈斬したために身体はボロボロだったが、それでも生きている。 ブレイズが呆れるのも無理はなかった。 それでも、ヒロトはぼやくように答える。 「………俺は人間だ。さっきも言ったろう」 「あら、本当にそうかしら?」 「そうだ」 くすくす笑うブレイズに、ヒロトはきっぱりと言い放った。 人間だからこそ、以前遥か遠い故郷の政治問題に巻き込まれたりしたのだ。 これが人間でなくてなんだというのだろう。あんなことは二度とごめんであるが。 「そういう意味じゃないわ」 「なに?」 ブレイズはヒロトにキスをするように顔を近づけると、妖艶なまでの口調で、囁いた。 「貴方は今、森を守った。けど、ヒトは結局のところ、ヒトしか守らない―――守れない。 ヒトの利になるもの以外に手は出さない。そういう生き物だもの。 でも―――貴方はそうじゃなかった。たいした思い入れもない、僅かな報酬もない。 けれど、ボロボロになってまでこんなちっぽけな森を守ろうとした勇者ヒロトは、 ふふ、本当に人間の側に立っているといっていいのかしらね?」 「………………………」 ざわわ、と風が吹き焼けた大地の灰が舞った。 ヒロトは、答えない。 「あらごめんなさい、意地悪しちゃったかしら?でも、考えておいて。 いずれこの問題は、貴方を包み込む闇となる―――」 「―――なるはずなかろう」 声がした。 ブレイズは驚いて振り返る。ヒロトも顔をあげ、はっとなった。 炎を纏うように広がる紅い髪。 夕焼けの太陽より朱い輝く瞳。 今のブレイズに似ているが、さらに、さらに鮮やかな赤。 いつの間に到着していたのか。 魔王リュリルライアが降下するフレズヴェルグより一足早く草原に降り立ち、 波立つ草の海を歩きこちらを見据えていた。 「ヒロトが人間側に立っていない、だと?そんなことは些細な問題だ。 何故ならそやつが立っている場所こそ『ヒロトの立ち位置』なのだからな。 我とローラが保障する。おそらく、ジョンやリオルもな。我々がいる限り、 ヒロトは決して間違えたりはせんよ」 威風堂々と。王たる威光を以って、リューはヒロトを肯定していた。 それでいい。ヒロトは、それでいいのだと。 知らずに強張った心が緩む。自覚はないが―――ヒロトは今、確かに安心していた。 「………何、あなた」 ブレイズがリューを睨む。 ヒロトは思わずブレイズを見た。 リューを知らない。リューが何者か、わからない。 それがはっきりと、彼女の立ち位置こそを告げていた。 魔族であれば、魔王たるリューのことは本能によって刻み込まれている筈。 つまり、ブレイズは―――。 「知る必要はなかろう、【マジュヌーン】。どうせそろそろ別れの時間なのだろう?」 「……………………」 それは確かだった。ブレイズの魔力ではこれ以上変身体を維持できない。 神魔二槍を放った時点で時間はさらに減った。そろそろ元の姿に戻るだろう。 しばらく無言でいたブレイズはやがて、ふっと肩の力を抜いた。 「……そうね。もう少し『私』のまま貴方の話を聞きたかったけど。 それは次の機会に、ね?お兄さんも、また会いましょう―――」 「断る」 「勘弁してくれ」 「あ、は―――はははっ、あはは、ははっ―――」 ブレイズは楽しそうに笑うと、がくん、と大きく痙攣した。 霧が晴れるように紅の髪が蒼く染まり、浅黒い肌も元の白さを取り戻していく。 最後にもう一度大きく身震いして、ブレイズは閉じていた目を開けた。 そこにはもう狂気の色は残っていない。翡翠の瞳がリューを―――その後ろ、 フレズヴェルグから降りてきた金色の少女を映している。 「………ローラ」 「久しぶりですわね。フレイア」 「今は―――違う」 ブレイズはかぶりを振った。 ここにいるのはただの勇者、ブレイズ。聖堂教会の使命を忠実にこなす猟犬だ。 「……犬は嫌いじゃなくて?」 「嫌い。今でも」 「―――そう」 ローラは少しだけ微笑み、すぐに寂しそうに目を伏せた。 そうして、顔をあげる。凛とした表情になって、手にしていた紙を広げた。 「大聖城セントレイ・ピアラから勇者ブレイズ・トゥアイガ・ジャルシアへ通達ですわ。 グリーンドラゴン討伐の使命は撤回されました。 もうここのドラゴンを狙う理由はどこにもなくなった―――そうじゃないかしら?」 「………………そうだな」 終わった。 ブレイズはそう感じていた。義を捨ててまでまだここに固執しようというのなら、 今度こそヒロトは手加減抜きでブレイズを仕留めにかかるだろう。 彼女とて気付いている。ヒロトは今回、本当に時間稼ぎにのみやってきたのだと。 それが証拠に、かの勇者は最後までついに自分から攻めることをしなかった。 同じ魔獣狩りの勇者だからわかる。自分やヒロトは、先々の先こそが本領なのだと。 相手が攻撃する前に仕留める。これが自分たちの定石なのだ。 しかしヒロトは、ついにそれをしなかった。それどころか防いだりいなしたり、見切ったり挙句受けたり。 ヒロトは言ったとおり、『戦う』ことを始めから放棄していたのだ。 契約執行をした自分にさえも、である。 ………本当に、たいしたバケモノっぷりだ。 ブレイズはしみじみとそう思い、きびすを返した。 王都ディカに戻るには広い草原を越えていかなければならないが、足はない。 ドラクルーはとっくに逃げ出してしまったので歩いて帰るしかないのだ。 正直くたくたでおっくうだった。明け方には王都に戻れるだろうか。 「―――ブレイズ、とやら」 不意に声を掛けられた。 ブレイズの知らない、知る必要もないと言われた少女、リューである。 そういえば先程ブレイズを、いや『彼女』を【マジュヌーン】と呼んでいたが、 なんのことかはブレイズにはわからない。 「デ・ミ・ジャルグを求めても、貴様の手には入らない。 星に手を伸ばすことを愚かとは言わんが―――デ・ミ・ジャルグを手に入れても、 貴様の空虚さは埋められはせんよ」 ブレイズには―――なんのことかわからない。 だが、こうするのが正しい気がして、ニヤリと笑ってみせた。 「あ、は。そうかしら?」 細めた瞳が一瞬だけ赤く染まる。 そうしてまた背を向けて、今度こそ、彼女はもう振り返らなかった。 ………しばらくその背中を見つめ、ヒロトはべたりと座り込んだ。 「体中が痛い」 「恰好をつけるからだ。馬鹿者」 「ヒロト様、大丈夫ですか?」 “豪剣”の治癒能力で回復したとはいえ、いわば病み上がりの状態だ。 筋肉や骨、皮膚も無理矢理繋げたようなものなので、緊張が解ければ痛みもぶり返す。 ところで、とヒロトはへたりこんだままリューを見上げた。 「ブレイズのこと、何か知っているのか。デ・ミ・ジャルグに随分入れ込んでいたようだけど」 訊かれて、ああ、とリューは頷く。 『魔王』としての記憶を魔王城にあった歴史書によって裏付けた知識と推測だ、と前置きして。 「あれは『魔王』の成りそこないだ。魔王侵攻の際、この世界は大きく変わった。 魔族も、神族も………特にヒトもな。てんでばらばらだったヒトは神々の導きによって 集団となることを覚え、『始まりの勇者』を中心として魔王に対抗するために組織を作った。 これが後に聖堂教会の前身となるのだが―――まあ、それはいい。 しかし動乱の中で、逆に魔王の力を我が物としようとした一派が現れた。 魔族を制し、手駒として操ることを考えた『魔物使い』たち。魔獣たちは強力だ。 それらを操ることができれば、世界など簡単に手に出来ると。ヤツらはそのために『魔王』になろうとした。 しかし研究と実験を重ね生まれたのは、手に負えない残虐さを持った異形の怪物。 魔獣でさえないそいつを制御するために、ヤツらは自分たちのうちの一人の身体に 怪物を封印し、融合させた。仲間の一人を犠牲にしたんだ。 そいつは当然怒り狂い、融合させられた怪物の力を使って『魔物使い』たちを皆殺しにした。 皮肉と言えば皮肉だな。結果として、『魔物使い』は封印融合という絶大な力を手に入れることができたんだから。 異形となったそいつは怪物の赴くままに魔族を殺して回り、やがて英雄の一人に数えられるようになった。 闇の力を纏う異分子ながら、外敵を殺すのならそれは英雄と呼ぶに相応しかろう? 聖堂教会の前身たる組織からは煙たがられていたようだが、そうしてそいつは次第に支持を集め始め、 魔王侵攻が集結した後についに国を建て、王となる。それが―――ジャルシア。 初代『戦う王』の誕生というお伽噺だよ」 話し終えると、リューは半分は推測に過ぎないがな、と再度付け足した。 「………魔王になることを求められて生まれたから、 魔王の証であるデ・ミ・ジャルグに固執するってことか」 「さぁな。今となっては誰にも分からぬ過去の話だ。 魔族でさえない、キメラのようなものだから我の範疇にもおらぬ。 ただ―――あの妄執。血を繋ぎ、世代さえ超える強き意志。我はあれを何より人間の象徴と見るがね」 「世代さえ超える、か―――」 ヒロトは痛む身体を起こし、随分遠くなってしまったブレイズの背中を見つめた。 【マジュヌーン】。 ブレイズは妄執に駆られ、狂気に触れているようにヒロトには見えた。 それは決して、道理に適ったものではないようにも。 ヒロトの願う調和も、一歩間違えればマジュヌーンの呪いとなるのだろうか。 なんとなく、そんなことを考えていた。 「………何を考えているのかだいたいわかるが。 そんなことはないと言ったであろう。我らをなんと心得ている」 「ですわ。ヒロト様には、私たちがおりますもの」 ―――そうだな。 彼女たちがいれば、きっとヒロトは間違えることはない。 ヒロトはそう思い、微笑んで頷いた。 牙の森。 木々が倒され、ぽっかりと開けた夜空を見上げ、ジョンはぼんやりとしていた。 ドラゴンたちの治療は終わった。 ブレイズとの決着もとうについたようで、森は静かなものである。 もう、帰らなくては。 そうとわかっているものの、ジョンはずっとそこを動けなかった。 ラルティーグの願いに至る。その道が、開けたのだ。 それがどれほどの意味を持つのか、彼には充分すぎるほどわかっている。 完全なる賢者の石の、精錬。 だが。それには。 愛する人の命が、必要だった。 妄執のマジュヌーン~新ジャンル「騎士娘」英雄伝~ 完
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「ヒロトたち、うまくやってるかなぁ?」 波は変わらず、打ち寄せては引き、また飛沫をあげている。その彼方を眺めながら、リオルはぼそりと呟いた。 砂浜に座り込んだその膝の上には既に大きなスイカが乗っている。 『勇者のお連れ様』とのことで、ぶらぶらしていたら八百屋の親父がただでくれたのだ。 もちろんスイカ割りに使う気マンマンのリオルだが、それは今はお預け。 遊ぶのはヒロトたちが使命を終えて帰ってきてから。いただきますはみんな揃ってから。 リオルは我慢のできる子なのである。 「心配はいりませんわ。リューさんがいますし、帰りはヨットではなくフレズヴェルグになりますから 日が沈む前には帰ってきますわよ」 同じく砂浜に座り込んだローラが苦笑する。リオルの様子は主人に『待て』と言われた犬のそれだ。 抱えたスイカに身体を預け、さも愛おしそうにべったりと密着している。違うのは、このお預けを リオルが自主的に行っていることか。誰に強制されたわけでもなく、自分から。 リオルは我慢のできる子なのである。 「………ローちゃん、リュリルライア様のこと信頼してるんだ?」 「ええ、まぁ」 「いいのかなー。ヒロトと二人っきりなんだよ?芽生えてるかもよ?」 スイカを抱えたままごろごろ転がり、さらに三日月口でニヤニヤ笑うリオルに、ローラは静かに微笑んだ。 優しい、でもどこか寂しそうな、不思議な笑顔。リオルはその意図するところがわからず、目を瞬かせる。 しばらくの間ローラはそうやって笑っていたが、不意に空を見上げて磯の香りのする風を胸いっぱいに吸い込んだ。 「いい気持ち」 「ローちゃん?」 寄せては返す波の音。 きっと何百年、何千年。何万年も変わらない波の音。 でも、王城時代、とある授業で聞いたことがある。 静かに打ち寄せるこの波が岩を削り柔らかな砂に変え、大地の在り方をも変えてきたのだと。 この、海が。 「『綺麗じゃないか。似合ってるぞ』―――」 水着姿をお披露目したとき、ヒロトが言ってくれた言葉を反芻する。嬉しかった。とても。 ヒロト自身気付いているかどうかわからない。けど、彼は変わった。 思い出している。 王城の裏庭。たった一人で剣を振るっていた孤独な少年と、 その姿を窓から眺めていた一人の少女のことを。 あの時のヒロトは、どうしようもない程に独りだった。 ヒイヅルの対立する二つの血族の間に生まれたヒロトはそのどちらからも疎まれ、幼くして国を追われた。 物心ついたのは旅の途中。祖国を思うことはない。流れ往くものを当然として育つ心は ひと所に留まることを知らず、故にその時『執着』を失くしたのだと思う。 父に連れられた長い旅の末にヴェラシーラに辿り着き、王城に住むようになってからもそれは変わらない。 いやもしかしたら、もっと酷い。彼を取り巻く環境が流れを止めたが故に、それは段々と濁っていったのだ。 なにせ彼はある日突然、王の護衛に就いた異国の剣士の連れ子である。これが疎まれないわけがない。 ヒロトの前ではっきりと口に出した者はまさかいないだろうが、それでも視線や態度、ちょっとした仕草を 少年は敏感に感じ取る。その結果が、あの孤独な剣の稽古だった。 彼は何も好き好んであんな、隠れるように剣を振るっていたわけではない。 いや自覚はないだろうが―――彼には単純に、他に居場所がなかったのだ。 孤独を孤独と思わず、いやそもそも独りだということが何なのか理解できない欠けた心で、 それでもまっすぐに、剣を振る―――。 ………幼いローラが彼に興味を持ったのは、誓って同情や、下心あってのことではない。 何も持っていないのに、ただ一心に剣を振る少年に。 王女として国を手にすることを約束された少女が、ただ見惚れただけのこと。 それ以来何かと構うようになったのだが、それでも自分にはヒロトの欠落は埋められなかった。 少なくともローラは自分でそう思っていた。ヴェラシーラを出るよう告げられて、 何の未練もなく出て行ったヒロトの背中を幻視する。 一度も振り返らなかった。 『魔王を倒すまで帰ってくるな』。 暗に死ぬまで帰ってくるなとそう言われ、 それでも一度も振り返らなかった、その背中を。 あ.0の孤独な少年は、いつか―――何かを、誰かを手放したくないと、そう思えるのだろうか? 「いつか、ヒロト様が誰かを愛し、欠落した『執着』を覚えるようになったら。 それは、とても素晴らしいことだと思いませんか?そして、そのためなら私は―――」 「ローちゃん………」 「なんてね?」 それまでの儚げな雰囲気など潮風に飛ばされたかのように、ローラはぱっちりとウインクをした。 「もちろん、ヒロト様の一番になるのは私ですが!」 立ち上がり、大きな胸をたゆんと張ってローラはそう宣言する。 強い。リオルはそんなローラ(の胸)に思わず拍手をした。 「………まぁ、でもあたしは立場上リュリルライア様を応援しなきゃならんのですが」 「えー」 『オォ、ォォオオオオ、ォォォオオォォ……』 海藻の怪物の身体がざわざわと波立ち、全身から腕が芽生えていく。それは空高く立ち上がり、 振り下ろされ鉄槌。その数八つ。怪物にしてみればフレズヴェルグはやぶ蚊のようなものだ。 しかし、そのやぶ蚊は流星の如く神速。ならば広域広範囲に渡って一気に破壊を放つ気なのか……! 「ちッ!ヒロト!」 「………ッ!」 リューは舌打ちし、それでもフレズヴェルグを反転させたりはせず、逆に塔のように聳え立つ腕に突進した。 仕方ない。ヒロトは背中の長剣を抜き払うと、駆け抜け様に一閃する。 怪物の槌は振り下ろされること無く切断され、海に沈んだ。―――と、思いきやざわざわと動いて 怪物に再び吸収されていく。ダメージは無いらしい。 「不定形形態か……ならば我の魔力波で消し飛ばしてくれる!」 「待て待て、リュー!本当にアレは魔獣じゃないのか?」 にわかに信じがたいヒロトがコックピットを叩く。リューは異形を睨みつけ、首肯した。 「ああ。アレは魔獣ではない。それは確かだ」 「じゃあ―――」 「さぁな。だが、少し考えてみれば想像はつく。『似たようなもの』なら貴様も知っているだろう」 「似たようなもの?」 言われて、はっと気が付く。 ヒロトと同じ勇者であり、蒼い髪と神槍を携えた女騎士。彼女の身体に取り憑いていた怪物は、 確か魔獣であって魔獣ではない、ヒトの手で造られた合成獣(キメラ)ではなかったか。 リューと対峙してもその正体が魔王と悟れない、妄執のマジュヌーン。 だが、アレは異形とはいえまだ人間の形を保っていた。この海藻の怪物とは似ても似つかない。 「知らん。知ったことでもないしな。ベースの違いではないのか?それにブレイズの方は『封印融合』で 一体化してしまっているからな。肉体はあくまでも人間。アレはそうではないということだろ」 怪物が触腕を伸ばしてくるのを、リューはフレズヴェルグをくるくると回転させて避ける。 ヒロトは振り落とされそうになったが、剣を翼に突き立ててなんとかしがみ付き続けた。 「とにかく―――魔王である我をもってしても話は通じん。アレはただの化け物だ。 ヒロト、わかってはいると思うがアレと交渉は不可能と思え」 「―――………」 ヒロトは歯噛みした。魔獣ではない、ということに疑いはない。 他でもないリューが言うことだ。その通りなんだろう。ならばアレはキメラ。 人間の手で作り出した怪物ということになる。人間の手で作り出した怪物が海に放たれ、 魔獣の領域に入り込んで人間を襲っていたのだ。これはそういう事件だったのだ。 遣る瀬無い。 歯を、食いしばる。 しかし悠長なことも言っていられない。漁師たちは沖に怪物がでるというので船を出すことをやめてしまっている。 そうなれば、獲物を求めた海魔はまず間違いなく陸に向かうだろう。海藻の塊であるこいつが上陸できるとは 限らないが、それでも海岸の町や村を襲うことは容易。逃がせば広い海の底に消え、 探すことは不可能になる。ここで叩くしかなかった。 「リュー。倒せるか」 決まった形を持たない怪物は剣では倒しにくい。ヒロトは静かに、リューに訊ねた。 それを聞いて、リューはニヤリと壮絶な笑みを浮かべる。 「―――我を誰だと思っている!」 同時にフレズヴェルグの腕に挿げ替えられた頭ががぱりとその顎を開き、正面を向く。そしてその口先の空間が 波紋のように歪み、ふた筋の光線が放たれた。高密度の魔力をそのまま破壊力に転換するリューの魔力波だ。 フレズヴェルグは高速飛翔に特化したクレイドラゴンである。 よって爪や牙など直接攻撃に適した兵装は持っていない。が、リューが搭乗している間はこうやって リューの力を借りて魔法攻撃を放つことができる。つまり、フレズヴェルグは音速以上の神速と 魔王の攻撃力を併せ持っているゴーレムなのだ。リュー自身、半分趣味で設計したというだけあって、 普通の戦闘にはまるで必要のないオーバースペックである。しかし、今回はそれが役に立つ。 『オォ、オォォォォォ、ォォオオオオ……』 魔力波が海魔の身体の一部を貫き、吹き飛ばす。砕けた破片は高温によって空中で燃え、消滅していく。 やはりヒロトが剣を振り回すよりは片がつき易そうだが―――それでも、吹き飛ばせたのは 海魔からしてみればほんの一部だった。 厄介な相手である。 この怪物、特別力が強くも、硬いわけでもない。 動きは鈍いし、攻撃もただ海藻の腕を叩きつけるだけという単純なものだ。 しかし、それらを補い有り余って、大きい。規格外の巨大さの前にどんな攻撃も霞んでしまうほどだ。 案の定、海魔は身体に穴が開いたことなどまったく意に介さず、海藻の触腕を振り上げ、 ネットのように広げてフレズヴェルグに襲いかかった。さっきのような叩きつける攻撃ではない。 これは逃げ場を奪うためか。どこが頭かわからないような造形のくせに脳ミソはあるらしい。 「ヒロト、コックピットの中に入れ!翼にいられては最高速度が出せん!」 「ああ、わかった!」 海藻のネットに魔力波で穴を穿ち、とりあえずは包囲網から脱出する。 そして海魔から距離を取り、ハッチを開けた。風の強い海上で、リューの朱い髪が流れるようにはためく。 リューはふう、と息をつき、改めて顔をしかめた。 「―――無駄にでかい身体をしおって」 「一撃で倒すことはできないのか?」 「馬鹿者。島ひとつを消し飛ばすようなものだぞ?そんな攻撃を放てば大津波が起きて町という町が 沈んでしまうわ。―――あの化け物に、核(コア)でもあれば楽なんだがあの巨体から そいつを探し出すのは至難の業だな。面倒だが、ちまちま削っていくしかあるまい」 「………なるほど」 ヒロトがコックピットに移ろうと足を持ち上げた―――その横っ面に何かが叩きつけられ、 バランスを崩して膝をついた―――その膝もずるりと滑り、フレズヴェルグの翼からあやうく落ちそうになる。 「―――ッ!!?」 叩きつけられたと思ったのは液体だった。遠くから発射され、フレズヴェルグの機体はそれをもろに被ったのだ。 まさか飛び道具を持っているとは―――黒くてぬるぬるする、それは墨だった。腐っているのか、ひどく臭う。 ………墨? 「クラーケン、だと!?」 近づく攻撃は魔法障壁で全て遮断されるため、リューの身体に墨は一滴もついていない。 距離を取ったことでまったく油断していたリューは海魔の方を向いて驚きの声をあげた。海魔の身体が ばっくりと開き、そのスリットから顔を覗かせているのは間違いない、ここ一帯の海のヌシ、クラーケンである。 だが、一見してわかる。クラーケンは既に生きていない。 おそらくは自らの領地に侵入してきた海魔を排除しようと挑み、返り討ちにあってしまったのだろう。 そのまま海藻の苗床として取り込まれ、操られているのだ。 「―――ちッ!」 リューは舌打ちをした。死んで敵の手に堕ち、利用されているクラーケンに何を想ったのか。 しかしそれを自覚するヒマもなく、第二撃目の墨がフレズヴェルグに向かって放たれた。 それはもちろん、フレズヴェルグの高速機動を以ってすれば避けられない攻撃ではない。 だが、リューが回避を行おうとした、その操縦の手が止まる。 「ヒロト!」 ヒロトは今やっと翼に捕まっている状態だ。しかも全身は墨に濡れ、滑りやすくなっている。 ここで大きな動きを行えばヒロトは確実に海に落ちてしまうだろう。それで一瞬、躊躇し―――。 ヒロトはその一瞬で、翼に捕まっていた手を離していた。 「え?お、おい!?」 なにをやっているのだ、とすぐさま急降下して追う。 それで墨攻撃のポイントからは外れたのだが、ハッチを開けて伸ばした手も届かずヒロトは海に落ちていく。 いくら空を音速で飛行できるフレズヴェルグでも、流石に海は潜れない。海面ギリギリで急ブレーキをかけ、 波を弾き飛ばして静止する。慌てて海を覗き込むが―――暗い海の中には、既にヒロトの姿はない。 リューは歯噛みした。ヒロトはもちろん、墨で滑って落ちていったのではない。 リューが躊躇しているのを悟り、自分がいては墨をもろに被ってしまうことを考慮して自ら手を離したのだ。 バカな。リューならわざわざ避けるまでもなく、魔法障壁でいかなる攻撃も防げるというのに。 「―――ええい、あのバカ……!」 端正な顔を歪め、リューは呻いた。 魔法障壁のことを思い出したのは既に翼から手を離したあとのことだった。 魔王に害を成す全てを阻む絶対防御、その前ではたかだか墨を吹き付けられたくらいなんでもあるまい。 しかし、海魔の中から現れたクラーケンが再び墨を吐いてきたのが見えたとき、ヒロトは熟知しているはずの それを忘れ、ただリューが回避行動に移れるようにと自ら海に落ちる選択を取ったのだ。 ど忘れとしか言いようがない―――うかつもいいところだ。渇きの国でも同じことをして、 いらないおせっかいだと言われた。どうも、ヒロトは時々仲間の能力を忘れて勝手なことを してしまっているように思う。反省しなければ。 しかしそれも考えようで、ヒロトは海に潜ったままとりあえず海魔の元へと泳いでいく。 空ではフレズヴェルグが翻弄してくれているはずだ。フレズヴェルグの上ではヒロトは満足に 剣を振ることもできないし、それならば海の中でリューの言う海魔の核を探そうという腹である。 濁った海の中は視界が悪い。何かが目の前を横切ったので捕まえてみると、それは魚だった。 といっても泳いでいたのではなく、波に揺られて漂っていたのだ。ヒロトが握ったからか、 身体がぼろぼろと崩れていく……海魔の藻に侵食されていたのだった。 (……存在するだけで他の生物を喰らい、死滅させるのか………) もはやヒロトもこの怪物を倒す以外の手でなんとかできるとは思っていない。 一刻も早く核を破壊し、藻を焼き払わなければこの海自体が屍で埋め尽くされてしまう。 そしてその死骸を餌に、藻は無限に繁殖していくことだろう。状況は秒単位で悪くなっていくといってもいい。 ヒロトは早くも絡み付いてくる藻を剣で払いながら泳ぎ進んだ。 「――――――………」 しばらく泳いだあと、海面から少しだけ顔を出し、大きく息をつく。 ヒロトとて人間だ。エラがあるわけではなく、したがって海中で呼吸ができるわけでもない。 潜っていられるのもせいぜい十数分。……人間の域にはない驚異的な肺活量だが、それでも時間が足りるかは わからない。海魔の水域に入ったら、もう呼吸をしに浮上するなんてことはできないと考えたほうがいいだろう。 顔をあげると、リューがフレズヴェルグで戦っているのが見えた。 海魔の動きは鈍い。神速のフレズヴェルグが捕まるわけもなく、破壊光線で一方的に焼いているがやはり、 決め手に欠けるようだ。海魔も特に焼けていく自身の身体を気にしているようでもない。 このままちまちま削っていてもでもいずれリューは海魔の藻を全て焼き払うことができるだろうが、 こうしている今も藻は海の生物を取り込み喰らっているのだと考えると、やはり核を探す必要はありそうだ。 「―――頼むぞ、リュー」 小声で囁いて、ヒロトは再び海に潜った。 すれ違う死骸は主に魚、そして水棲の魔獣たち。どれも藻の苗床になっており、真っ白に濁った目が ヒロトを恨めしそうに見つめている。ここはもう海魔の腹の中といってもいいかもしれない。 ――――――オォ、ォォォォオオオオ、ォォオオオオオォォ、オォォォ………。 海魔が啼いている。 ヒロトはすぐ近くから聞こえるその声にふと耳を傾けて、そして理解した。絶句した。 潮水をびりびりと震わせる、その声は。 (―――ヒトの、声だ………) 人間の声。 何十、何百人もの人間の声が。嘆き、恨み、憎しみの声が。 寄り合わさり、合唱となって響いている。それが、海魔の咆哮の正体だった。 そういえば―――、 ヒロトは気付き、ぎくりとする。 さっきまで泳いできた海魔の藻の領域は死体に溢れていたのだが、その中に人間の死体はひとつもなかった。 ヒロトたちが滞在している町の漁師だけではない。この海域を仕事場とする船はこの海魔に襲われ、 殺されていった。それは、事前の調査で嫌というほどわかっている。普通に考えるのならば、 海魔に襲われた男たちも魚や海鳥、水棲魔獣たちと同じく藻の苗床になってそこいらを漂っているはずだ。 なのに、何故。襲われた人間は、その死体はどこにある―――? (………………………) ヒロトは慎重に海魔の中を進み、一際分厚い藻の壁を切り裂いて中を覗き込んだ。 そして、愕然とした。 (―――――――――な…………!!!?) ヒロトは、それを葡萄のようだと思った。 ただし、その房の一粒一粒は甘く熟れた果実などではなく。 肌は白くふやけ、腐った身体がぼろぼろに朽ち、肉は削げ骨まで覗く死体であった。 彼らは一様に苦悶の表情に歪み、濁った目で虚空を睨みつけている。そして、おお、なんということか。 ヒロトがその空間に侵入した瞬間に、その目玉がいっせいにこっちを向いたではないか。 生きていた。 海魔の体内。その中核に囚われ、死体となったその肉体に藻を植えつけられ、無理矢理に『存命』させられている。 肉体は確実にに死んでいる。しかし絶命はしていない。ぎりぎりの縁で留まっている。 否、意図的に留められているのだ。死なないように。 九分九厘死んでいる、ぐずぐずに腐った身体に、生命たるマナを注ぎこんで。 おそらく、彼らは断末魔の瞬間をずっと、ずっと引き伸ばされているのだろう。 なんて―――、 (なんて、惨い……!!) ヒロトは奥歯が砕けるかと思うほどに噛み締めた。 変わり果てた男たちが連なる死体畑。―――おぞましい、身の毛もよだつようなその光景を前にして 湧き上がるのは怒り唯ひとつ。耳元で血液が逆流し、ざわざわと音を立てて髪が逆立つようだ。 ―――助ケテ、タスけテ、タスケテ――― 死体たちが啼いている。 既に恨みもなく、憎しみもなく。ただ、助けて欲しいと。 腐った腕はもうヒロトに向けて伸ばされることもない。破れた喉は声を出すこともできない。 それでも死体は呻き声をあげ、助けを求めていた。 ヒロトは一瞬目を閉じ、意識を集中した。 肉体を構成する極小の粒子にまで魔力を通わせ、身体能力を爆発的に向上させるその術の名は『豪剣』という。 魔法の才能がないヒロトが鍛錬の果てに手に入れたその術は魔王の障壁さえ斬り裂く、最強の剣。 それを、死んでなお現世に縛り付ける鎖を断ち切るために、高く高く振り上げて――― (………え?) 腰に、一人の―――ひとつのむくろがしがみついていた。 囚われている屍とは違う。死後、相当経っているのだろう、完全に白骨になっている死体。 それが動き、ヒロトにすがりつくように抱きついている。 ありえない。死体は動かない。動くとしても、それは魔法によって動かされ、ゾンビという屍人形に なった場合である。ならばこの骸骨も、海魔に挑み破れたクラーケンのように操られているのだろうか? いや―――違う。 そうではない。 操られる側ではなく、操る側。 つまり、『彼女』こそが。 ざわざわ、ざわざわ、と。漂っていた藻が骸骨に集まっていく。 藻は肉となり、皮となり、衣服となり。 骸骨の、人間だった頃の姿を再現していく。 少女だった。 髪の毛を頭の上で団子状に括った、東洋の―――しかし、どこにでもいそうな普通の少女。 波に揺られて、少女の纏う着物がふわりと揺れる。 あらゆる生物を食い荒らし、苗床にし、漁師たちを捕らえて生きる屍に変えた海魔は、 ヒロトにすがりついたままとてもとても哀しそうに顔を歪めて。 その薄い唇をゆっくり動かし、言った。 「助けて」 ――――――動けずにいたヒロトに、大量の藻の津波が押し寄せていた。 『ォォォオオ、ォォオオ、オォォォォォ………』 「………………………」 リューは、クラーケンが囚われていること自体には特に感情は湧くことはない。 クラーケンはこの海のヌシだ。世界各地の土地を支配するヌシは魔王の、リューの直属の家臣ということになる。 だがもちろん面識はないし、魔獣たちがどう生きようがどう死のうがリューには関係ない。魔王という種族は ただそれだけで魔獣を支配する。よってリュリルライア個人はあまり彼らについて関心がないのだ。 方々を旅して色々命令をして回っているのは、ひとえにヒロトがそう望むから。 リューはヒロトたちとの一緒にいるのが楽しいから旅をしているのであって、決して 各エリアを支配するヌシたちに興味があって旅をしているわけではない。もっと言ってしまえば、 ヒロトが目指しているという人間と魔獣の共存―――それすら、リューはどうでもいいことだ。 彼らには彼らの生き方があるだろうし、また死に方がある。それに干渉しようとは思わない。 それこそ世代交代でヌシが別の魔獣に取って変わろうと、力ある勇者に倒されようと。 弱肉強食、魔と闇に生きる者の運命なれば―――。 「………………………」 だが。 あれは、気に食わない。 あの海魔は魔獣ではない。人間でもない。むろん、神でもない。 この世界に生きるあらゆる生命に、アレは該当しなかった。 そんなはみ出し者が、ヌシを―――この魔王から闇の領域の一部を任された管理者を取って食う? この海でクラーケンと船を駆る漁師たちとが築いてきた関係を破壊し、蝕み―――苗床にする? おこがましい。 「何様だ、化け物」 フレズヴェルグの周囲に無数の波紋が広がる。フレズヴェルグの砲口だけではない。 リュー本来の得意である複数同時展開の高出力魔力波は海魔に突き刺さり、海魔の巨体を確実に削っていく。 『ォォ、オォォォオオオオ………』 海魔が身を捩って呻き声をあげる。その姿はさながら、雨の中に放り投げられた砂糖細工か。 無数の魔力波に焼き尽くされ、海魔は海藻の装甲を破壊されて崩れていく。 「――――――………」 その破壊が、囚われているクラーケンの死体に届いた。 死してなお海魔に操られていたかの魔獣はしかし、魔王の砲撃に耐えられるわけもなく。 触腕が弾け飛び、頭部に穴が開き、墨袋が破れて辺りにぶちまけられた。 圧倒的だった。こんなもの、戦いですらない。魔王は戦わない。彼女の前に立ち、 そもそも『戦い』になる存在がいないから。魔王と対峙する者はいつだって、 一方的な『破壊』を押し付けられることになる―――。 『ォォォオオ、オオオ………』 海魔の身体が沈んでいく。危険を察知し、深海に逃れようというのだ。 さすがに海に潜られては追うのはやっかいだろう。しかし、その暇は与えない。 このままの集中砲火で、海魔を根こそぎ焼き尽くしてやる………! 『――――――リュー』 不意に、声が響いた。 「………………ヒロトか?」 リューはきょろきょろと辺りを見回した。が、姿はない。 ヒロトはさっき海に落ちて、そのままだ。一応回収しようと海面を飛んでいたのだが、 すぐに海魔の藻が襲いかかってきてとりあえず放置することにしたのである。 ヒロトならまず死ぬことはないだろうし。 てっきり、その辺を漂っているものと思っていたのだが。 『攻撃……めろ』 声―――だが、音ではない。頭の中に直接響くような感じ。 念波というやつだ。しかしリューは眉をひそめた。念波?馬鹿な。だって。 『いったん攻……をやめてくれ。………は俺が……するから―――』 ヒロトの声は近くなったり遠くなったりひどく不安定で、何を言っているのかよく聞き取れないまますぐに消えた。 本当に聞こえていたのか、疑問を覚えるほどに。しかしリューは沈んでいく海魔にそれ以上の攻撃はやめて、 ヒロトの言うとおりにすることにした。 ―――ヒロトに魔法は使えない。 それはリューもよく知っていることだ。そうでなかったら、『豪剣』なんて規格外のモノに目覚めるわけがない。 なのに何故、離れた場所にいるリューに直接言葉を伝える思念波なんてものが使えるのか。 そもそも、念波というものは特殊な魔法で、誰にも彼にも意志を飛ばすことなんてできないのに。 以前牙の森にブレイズが襲来するとの情報を受け、離れていたヒロトに伝えようとしたときのことを思い出す。 あの時ジョンに言ったことはなんのまじりっけもない事実だ。リューとヒロトの間に、念波は通じない。 念波を伝えられるのは、たとえば―――……。 ………………………。 思い当たる節は、ある。 この身は魔王。いつだったか、ジョンに言われたではないか。 『神にできることは、魔王にもできる』。 確かに。選べというのなら、リューにとってそれはヒロト以外に考えられない。 しかし―――。 「………………………ヒロト……」 小さく呟いた、その声は。 聞く者がいれば驚くほどに、切ない響きを持っていた。 ――――――――――――………。 ―――――――――………。 ごぼり、と。 気泡が、目の前を揺れながら昇っていく。 あれは、記憶だ。どこかの誰かの、人間だった頃の、記憶。 ――――――それを、見ていた。 少女の名はユエメイといった。 東一番の大国、央華帝国のとある貧しい漁村に生まれた七人兄弟の長女であった。 病気がちの母の代わりにまだ歩くことも覚束ない幼い弟や妹の世話をし、 同時に獲れた魚を裁いて干物にするために干していく。 年頃の娘だ。華やかな町の暮らしに興味がないわけではなかったが―――弟妹たちを残して 村を出るなんてできない。父は王都に仕事を探しに出て、もう何年も帰っていないのだ。 ユエメイはこの村で生まれ、そしてこの村で死んでいくのだろう。 外の世界を知らず、濁った海の潮と魚の臭いでむせ返るようなこの村で、一生を終える。 そう、思っていた。 ある朝、目覚めたユエメイは小首を傾げた。 腕に緑色の藻が生えている。 仕事のしすぎだと村のみんなは笑った。ユエメイは恥ずかしくなってすぐにその藻を洗い落とした。 毛深い男の人みたいでみっともない。ユエメイだって女の子だ。こんなつまらない村娘だけど、綺麗にしていたい。 けれども、あくる日も、目が覚めると腕には藻が生えていた。 落としても落としても。藻は生えてきた。 しかも前日より、少しだけ色濃く。少しだけ、範囲が広がって。 ――――――何か悪い病気かも知れない。お金を集めたから、お医者に行っておいで。 村の人たちはそう言って、決して余っているわけではない大切なお金をユエメイに渡してくれた。 ユエメイはとんでもないと首を振ったけど、村の長はにっこりと笑って、ユエメイをその逞しい腕で優しく 抱きしめてくれた。ユエメイは泣きそうになって、でも、一生懸命に笑ってみせた。 嬉しかった。村の人たちの気持ちが。そしてちょっぴり―――町に出られるということが。 その町で、武装した兵隊に囲まれるまでは。 ユエメイにはもちろん、何が起きたのかまるでわからない。 ただ藻の生えた腕を医者に診せたら、その医者が何やら怖い顔をしてユエメイを睨んで。 どこかに連絡を取ったと思ったら、剣や槍を構えた兵士たちがやってきたのだ。指示を出しているのは 陰陽の刻まれた紋章を持つ道士さまだった。何やらお医者や兵士たちの隊長らしいひとと 話し合っていたようだけど、ユエメイにはもちろんその内容はさっぱりわからない。 何やら発症がどうとか鬼形がどうとか―――目を白黒させていたユエメイは激痛を覚えて悲鳴をあげた。 道士さまが何かの術を放ったらしい。ユエメイはわからない。何故?続いて兵士たちが剣や槍を突き立てた。 痛い。血が流れる。わからない。ユエメイは混乱の極みにあった。 ユエメイは何も悪いことはしていない―――何故?何故?何故こんな目に。誰か―――。 『助けて』 ――――――瞬間。皮膚が食い破られるような激痛とともに、視界が緑色に染まった気がする。 が、ユエメイは必死で、あまりそのことを覚えていない。道士さまや兵士たちが何故ぴくりとも動かないのか、 怪物に踏み潰されたように血溜まりに倒れているのか、それを考える余裕はない。 死体の中でユエメイは怖くなって、その場を逃げ出した。 誰か、助けて。 ただそれだけを思って。 村が恋しかった。あの海が、やさしい村の人たちが。弟妹たちが。 でも大きく膨れ上がった身体は動かしにくくて、途中で色々なものを踏み潰してしまった気がする。 その中にはなんだか、かけがえのないものもあったような―――よく、わからない。 怖い人たちに沢山、襲われた。 ユエメイは怖くて、ただ助けて欲しかっただけなのに。沢山の怖い人たちがユエメイを追いたて、 襲い掛かってきた。恐ろしい妖怪もユエメイを仇のように攻撃してきた。 ユエメイは本当に殺されるかと思ったけど、なんとか海に飛び込んで逃げることができた。 とても怖かった。泣きたかった。 でも、ユエメイの朽ちた身体は既に涙も出なくなっていた。 泣きたくて、泣けなくて。怖くて、寂しくて、助けて欲しくて。 ユエメイは啼いた。 ――――――ォォオ、オオオオォォ、ォォオオオ……。 けど、助けを求めて手を伸ばした先にいたひとは、どうしてか全員死んでしまう。 ユエメイはわけがわからなくなって、ますます哀しくなって啼いた。 辛くて、苦しくて。哀しくて、寂しくて、嫌だった。 広い海に漂いながら。 ユエメイは、独り。 助けて欲しいと、啼いていた。 けど、見渡した海は藻に覆われて。 気が付けば、ユエメイは死体の中で暮らしている。 助けて欲しいと手を伸ばしても、それが叶うことはない。 当然だ。彼らは、ユエメイが殺したのだから。 暗くて冷たい海に引きずり込んで、死にたくないともがく彼らを静かになるまで離さなかった。 いや、動けなくなった今もこうして捕えたまま。 ユエメイは独りではなくなった。 けど、こんなにも、冷たい。 誰か、 誰か―――。 そのユエメイの身体を。 誰かが―――ぎゅっと、抱きしめていた。 「――――――あ、」 ………。 ユエメイの胸の奥から―――肉も内蔵も、もうないけど。 それでもそんなものには由来しない、胸の奥底から。 何かがこみ上げて、瞳から溢れた。 ―――あたたかい。 ユエメイを抱きしめながら、ヒロトは奥歯が砕けんばかりに噛み締めていた。 ヒロトの身体にも藻が侵食し始めている。皮膚と肉の間に根を張るような激痛に襲われながら、 ヒロトはもう取り返しのつかないユエメイを抱きしめ、 「すまない」 そして離すと、心の底から謝った。 ヒロトは勇者で、ユエメイは化け物だ。変わってしまったユエメイを元の人間に戻すことはできない。 起こってしまったことを変える力はない。失った生命を甦らせることはでできない。 ヒロトにユエメイを救う力はない。ずっと助けを求めていた少女さえ、救うことはできない。 ヒロトが持っているのは、ただ剣だけ。 だから、謝った。ユエメイに。そして、ユエメイの犠牲になった男たちに。 『――――――………』 ユエメイは最後に少しだけ寂しそうに笑って、そして崩れた。寂寥の呪縛から解き放たれたのか。 それともただ単純に、抱きしめられたその圧力にさえ耐えられなかったのか。 肉体を構成した藻だけではない。骨も、ぐずぐずと海に解けるように朽ちていく。 ヒロトは藻の壁に突き刺さっていた剣を抜き、正眼に構えた。 そして海面を―――それを越えた先にいる、 天空のリューに向けて叫んだ。 「リュー!消し飛ばせ!!」 ごぼぼ、ごぼ、と気泡になって消えていく。 しかしヒロトには疑わなかった。この声は、リューに届く。 無論、小さな島ほどの巨大な身体を持つ海魔を一撃で消滅させるような攻撃を放てば衝撃で大津波が起き、 海岸の町や村を襲うだろう。海魔が深海に沈んでいる今ならなおさらだ。 だから。 ヒロトはこの海魔を海上に吹き飛ばす。 「―――――――――オ、」 ごぼ、ごぼぼ、と口から呼気が漏れる。 ここは海の底で、ヒロトは魚ではない。肺の中の空気を全て搾り出せばそれでお終いだ。 いくら強靭な肉体を持つヒロトとはいえ、呼吸できなくては溺れるだけ。 だが―――そんなもの、今は関係が無い。 「応ォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオ――――――」 メキメキと音を立てて筋肉が隆起する。血管がびっしりと浮きあがり、みしみしと骨が軋む。 海魔の根元から、昇り龍の軌道を描く剣撃で海上に押し上げる。圧倒的な質量。重量。水の抵抗を押しのけ、 斬り裂き、ヒロトの持てる全ての力を爆発させる。ばきん、とどこかで何かが砕ける音がした。 激痛が走る。無視する。踏み込んだ脚が陥没する。耳元で血潮の奔流が渦を巻く。目の前が真っ赤に染まる。 海底の岩石が砕け、粉塵が舞い上がった。遠い。まだ、海魔の巨体を持ち上げるには遠い。 もっと、濃度をあげて。細胞が悲鳴をあげる。皮膚が裂ける。はらわたが潰れる。 喉元からこみあげる血反吐を飲み下し、ヒロトは叫んだ。 「――――――オオオオオオオオオオオオオォォアアアアアアアアアアアッッッ!!!!」 そして、ヒロトは。 深海を破壊した。 最初は、いくつか細かい気泡が浮いてきただけだった。 それはやがて大きなものとなり、弾け、膨らんでいく。 海面そのものが。盛り上がるように隆起して。 ―――やがて、深い海の底から海魔がとてつもない速度で浮上してきた。 山のように膨れ上がった海面を突き破り、巨大なその身体が宙に浮く。 ヒロトが深海から押し上げてきたのだ。ありえない。不可能だ。そんなことは。 ドラゴンを斬り裂くどころの話ではない、島ひとつを持ち上げてのけたような、そんな怪力。 だが、目の前で起きているこれは紛れもない事実だ。リューは静かに目を閉じた。 この力。そういえば、最近いよいよ人間離れしていたとヒロトがぼやいていたのを思い出す。 ――――――まさか、本当にそうだとはヒロトも思ってはいまい。 リューはずっと前からヒロトを選んでいたのだ。きっと、初めてヒロトのことを見たその時から。 『神にできることは、魔王にもできる』。 リュリルライアに選ばれたヒロト。 魔王に選定された人間。その意味は。 魔王侵攻と呼ばれた、あの戦争以来となる――――――。 「………………………………………、」 リューは目を開けて、召喚したクレイドラゴンの頭をそっと撫でた。 フレズヴェルグではない。漆黒の長い身体、伸びた角。宙を泳ぐ髭。 東洋に生息する蛇のような龍。それが外見のモデルだ。 フレズヴェルグが飛行に特化したクレイドラゴンなら、これは砲撃に特化したドラゴンといえよう。 ようは大砲だ。リューの魔力波を収束し、縒り合わせ、ひとつにして放つための。 魔王リュリルライアが持つ、最大火力。 「――――――焼き尽くせ。『ニドヘグ』」 黒い龍が咆哮する。 狙うは眼前、海魔の巨身。 海上に浮遊する幻の島のようなそれを、轟音をたてて放たれたニドヘグの息吹が貫いた。 貫き、穿ち、貫通してもなお勢いは衰えず。空に向かって光の搭が聳え立つ。 暗い深海から一転、光の搭に包まれて。幾人もの漁船を襲って男たちを殺し、魚を殺し、水棲の魔獣を殺し、 海のヌシたるクラーケンさえ殺し、周辺の漁村を恐怖の渦に叩き落した少女は―――――― ――――――跡形もなく、消滅した。 ……………まぶしい。 ヒロトは波に揺られながら、そう思った。 生きている。身体は弛緩しきって動かないが、それでも息を吐ける。心臓は動いている。 ユエメイを海上まで吹き飛ばしたあの一撃のあと、ヒロトは意識を失った。 それだけ全てを賭けた一撃だったのだ。深海で気を失うということが死を意味することは考えなかった。 ………何故自分は生きている。 不思議といえばそれが不思議だった。 身体はさすがにぴくりとも動かないので、辛うじて動かせる首を回して辺りを伺い―――腕に、緑色のものが へばりついているのが見えた。そうして、理解した。ユエメイの藻は捕えた死体たちを無理矢理延命させていた。 その力を使ったのだ。しかしユエメイ本体が消滅した今その力も尽き、藻はあっという間に茶色く腐食して 崩れていく。その様子を、ヒロトは黙って見届けた。 「………ありがとう」 最後にそれだけ言って、目を閉じる。 フレズヴェルグの機動音が近づいてくるのがわかる。 今回も本当に助けられた。陸に戻ったらたっぷりと労ってやることにしよう。 それはそうと―――。 ヒロトは少しだけ考える。 ユエメイの故郷、オーカ帝国。 知っている。ほとんど記憶にはないが、ヒロトも幼い頃住んでいたことのある国だ。 長い歴史を持ち、そして勇者選定の資格を持つ国のひとつでもある。 百を超える民族を抱える大国は国土だけなら世界でもトップの大きさを持ち、厳しい覇権争いで しばしば内戦が起こっているらしい。それだけでなく、強大な怪物が多数生息することでも有名だ。 ユエメイの記憶を一部共有したからわかる。ユエメイを取り囲んだ兵士や道士たちは、 あきらかに『そういう』事態を想定した動きを見せていた。ユエメイの力が予想を上回り暴走しただけで、 彼らは『人間が怪物になる』事例を知っていたのだ。 「『鬼形(きけい)』―――『発症』―――か」 ヒロトはぽつりと呟いた。 魔獣とは違う。人間でもない。人造の合成魔獣(キメラ)でさえなかったあの不幸な少女は。 結局、いったい何者だったのだろう? 「―――状況、終了。目標、完全消滅」 打ち寄せる波が砕け、飛沫をあげる。美しい砂浜とは程遠い黒い岩の上に、数人の若者たちが立っていた。 背格好もばらばらなら、身に纏う衣装にも統一性がない。共通しているのは、 全員、ただの人間ではないということだ。炎を放ち、稲妻を手繰り、獰猛な魔獣を簡単に 退治してしまうようなてだればかり。彼らは聖堂教会の指令によって秘密裏にこの場に集められたのである。 その目的は二つ。ひとつは、海魔殲滅。海魔の存在は以前から―――そう、海魔ユエメイが まだ央華帝国の周辺海域に潜んでいた頃から確認はされていた。ただ、その圧倒的質量を前に 倒せるものがいなかったために今回ヒロトに使命が下ったのだ。 それでも、いかな英雄といえど遅れを取る可能性はある。実際ヒロトが一人だったら、ユエメイは 倒せていたかどうかわからなかったろう。勇者ヒロトが万一失敗したときの予防策。それが彼らだった。 そしてもうひとつ。これが、彼らが集められた本当の目的。 ヒロト『たち』を観察し、その戦力を確認すること。 「ご苦労、ラン。シオン。もういいぞ」 「了解。接続、解除」 「……ぷは。あー、疲れたぜ」 彼らの中の一人。顎をすっぽり覆うような大きな詰襟に弁髪帽を目深に被るといった独特の服装をした その青年の言葉に反応して、その仲間である少女たちは術を解いた。 熱によって光を歪め映し出されていた映像が消え、氷のスクリーンが瞬時に解けて海に落ちる。 この暑さの中、それでもほとんど肌を見せない厚着のランと、対照的に露出の高いシオン。 同じ民族衣装を纏ったこの二人は双子の姉妹で、どちらも弁髪帽の青年のパートナーである。 「しかし、信じられないナ。あの化け物を本当に二人だけで倒してのけるとハ」 背中に聖堂教会の十字紋様が刻まれた黒衣の青年が難しそうに顔を歪めた。太陽光があまり好きではないのか 日陰に座っていて、だからか、影からにょっきりと生えているような印象を受ける。 青年は大仰に手をあげて、 「海魔を吹き飛ばしたあの魔力砲―――参ったネ。聖堂騎士団の『聖歌隊』でもあんなものは撃てなイ。 直撃すれば、大聖城の対魔法結界でも木っ端微塵ダ。お手上げだヨ」 「なら、使わせなければいいだけの話だろう。相手の兵装さえわかっていれば、手の打ちようはある。 違うか、レイジュ・ランディス」 「―――ム」 長く蒼い髪を高い位置で括った少女にじろりと睨みつけられ、レイジュと呼ばれた黒衣の青年は片眉をあげた。 一瞬顔をしかめたレイジュはしかし、すぐに口元を吊り上げる。 「それは、使うことさえしてもらえなかった、の間違いじゃないかナ?ブレイズ姐さん」 「………………………!」 ばちちっ、とブレイズの担いだ槍が帯電する。 おおこわイ、とレイジュは笑った。この二人―――正確には、弁髪帽たち三人以外。 出身もバラバラなら普段は各々別行動をしているので仲間意識は低い。今回初めて顔を合わせた者もいるくらいだ。 そもそも彼らには彼らの目的があり、そのために聖堂教会に従ってるに過ぎないのである。 ―――だが、それで十二分。信頼などいらない。目的のためなら、彼らは決して、 聖堂教会を……彼らを裏切ったりはしないだろう。 「………フゥ。喧嘩、制止する?」 「放っておけ、ラン」 「まったく、得体の知れない連中だぜ」 弁髪帽のフゥがひらひらと手を振って身構えようとしたランを止める。シオンも呆れたように溜め息をつくが、 ブレイズやレイジュにしてみればお前らに言われたくはない、というところだろう。 いや、自分たちよりも、もっとずっと得体の知れない存在がいることをまず指摘するだろうか。 「―――で、アンタはどう思うんだイ?テイリー君」 レイジュは少し離れた場所でうずくまっていた少年に声をかけた。 ランとシオンが用意したモニターに一度も目を向けなかったその少年は、確かにそこにいるのに なんだか正体のはっきりしない不思議な空気を纏っている。触っても触れない、幻のような。 しかし手をさし伸ばせば、いつの間にか腕ごと断ち切られていそうな危うい光が瞳の中できらりと光っていた。 テイリーは少しだけ顔をあげると、にっこりと穏やかに微笑んだ。 「………彼女の方は僕がいればなんとかできるよ。それより、問題は彼の方かな」 彼―――ヒロトのことか。途中からどこへ行ったのかわからなくなってしまったが、 それほど注目するべき人物なのだろうか?確かに以前ブレイズを完全に食い止めたこともあり、 一対一なら相当に厄介な相手ではあるだろうが―――それでも、海魔を一撃で葬り去った あの紅の髪の少女に比べれば危険度はかなり低いように思う。いや、テイリーは今、 『彼女はなんとかできる』と言ったのか?いったいどうやって? 確かに、このテイリー・パトロクロス・ピースアローは特別な存在であり、 人間などとは比べ物にならない絶大な力を持っているというが―――。 体内に怪物が巣食う、闇と孤独の国ジャルシアの勇者ブレイズ・トゥアイガ・ジャルシア。 ヒトと魔獣の能力を併せ持つ妖人、聖教国ナルヴィタートの勇者レイジュ・ランディス。 ランとシオンを従え、自身も功夫を積んだ拳法の達人、巌(いわお)と仙道の国オーカ帝国の勇者パイフゥ・リー。 三人の勇者の眉が訝しげに寄る。 そんな彼らを気にした様子もなく、テイリーはくつくつと笑い続けた。 「魔王に選定された勇者、魔界勇者―――か。いいね。やはり、キミはいい―――」 神に選定された勇者、神聖勇者たる彼は実に楽しそうに、きゅぅっ、と目を細めた。 使命:海魔殲滅~「新ジャンル達が海水浴にやってきたようです」英雄伝~ 完