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阿部 正喬(あべ まさたか) 武蔵忍藩主。忠秋系阿部家4代。 略歴 寛文十二 1672 4月28日、生誕。 延宝 八 1680 12月11日、徳川綱吉にはじめて拝謁。 貞享 三 1686 12月26日、従五位下出羽守。 元禄 五 1692 11月15日、飛騨守。 元禄一二 1699 3月28日、奏者番。 元禄一二 1699 閏9月28日、寺社奉行兼任。武蔵国幡羅郡、相模国三浦・高座郡の内1万石拝領。 宝永 元 1704 10月29日、忍藩相続。奏者番、寺社奉行辞任。 宝永 四 1707 2月28日、はじめて忍藩領に赴く。 宝永 六 1709 12月18日、従四位下に昇進。 宝永 七 1710 4月11日、豊後守。 正徳 元 1710 6月1日、侍従。1711年(宝永7年)4月11日、老中。 享保 ニ 1717 9月19日、老中辞任。以後、雁間詰に候す。(将軍に拝謁する際は西湖の間に伺候) 寛延 元 1748 7月29日、隠居。 寛延 三 1750 7月26日、死去。享年79歳。
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大和国 全項目追記修正可 概要 カオス界南部に位置する島国。合島国レサーティアの一区画に該当し、 世界政府加盟国である水の国の一部でありながら独立された治外法権的政治体系を有する 政治形態 『君主制』に該当する 政は基本的に君主に該当する『将軍』以下、将軍と臣民の意に従って選抜された『老中』が取り仕切る 権力構造は右記の通り将軍>老中>各国家機関となる。 三権分立は成されず、同時に大臣も存在しない。『司法機関』『軍』『警察』『各省庁』等、 各国家機関はそれぞれ各老中が所有権を持ち取り仕切ることとなる、 老中の権力は、所有する国家機関の種、数、功績によって大きく左右される。 権力構造 将軍は世襲制。正式な血統の者が将軍の地位を引き継ぐことなるとされる 一般的(学童向けの教科書等の記載)には、現在の将軍は『15代目』 ただしその存在は表に姿を見せず神格化されている 国家の象徴、神に等しい将軍の言の葉は代理人であり、 より清い血と魂を持つ『大国守ノ御子』とされる者が代弁者として民草の前に立つ 現在の『大国守ノ御子』は『14代目』。将軍の継承と同時に御子も入れ替わる 経済 主に侍や武人等の『戦力的人材』で他国に武を提供し幅を広げてきたという歴史もあって、 今尚軍事費や防衛費への財源の流れ方が著しい 反面、産業に注力しなかったツケが回ったのか、大和で羽振りがいい企業は世界政府と結託する『大和造船』、 他指で数える程度の大手のみに絞られ金回りは芳しくない 資源に恵まれた島国ということもあり、漁業はそれなりに盛んではあるが、 経済が上向きになればその分軍事費に回されるため一向に経済が安定しない この為、港を捨て水の国本島であるサンレスガーデンへ拠点を移す漁師も少なくはなく先行きが危ぶまれている 左近では軍事施設の拡大のため近海の埋め立てが行われ、漁業の衰退が見込まれている 白鬼 出自不明の亜人種。歴史文献では建国から間も無く、何の前触れもなくこの大和に住まう亜人種とされている 好戦的、かつ長寿。皮膚を硬化させる固有能力を共通して保有する他、特殊な個体にはまた別に異能が備わる 平均寿命は当初300年程であったが、その寿命は世代を追うごとに著しく低下し、 比較的古株の白鬼より若い白鬼が先立つ例が頻繁になりつつある 曰く『血が薄れてきた』らしく、当初の白鬼より戦闘力も低い個体が多い 当初の白鬼は『人の形を成した鬼神』と恐れられ、 故に『鬼殺し』を為すべく、護国剣客師団が結成されたのではないかという説も存在する 白鬼は過去に海賊行為によって国取りを仕掛けたことがあり、人と白鬼による内戦は熾烈を極め、 多くの犠牲を払い人間側の勝利でことを収め現在に至る 既に過去の事柄だが、今尚これが因果となって種族間の差別や格差が根深く残っている 今尚『瑠璃』という組織化された暴利集団が存在するのは、そもまともな働き口がないという背景があると指摘されており、 人口減少の傾向にある大和では殊更、労働力が犯罪組織に流れる現状が問題視されている 軍部 この国で最も発言力がある公的機関 陸海空全部隊完備、他、将軍を守護する少数精鋭部隊として『護国剣客師団』なる者達が存在する 予算の割り振りとして、陸軍・海軍が優先され空軍に至っては何故か予算が削減され、 空軍にも関わらず領空内の飛行が非常に厳しく制限されている 国内戦力の先駆けとなったのは『護国剣客師団』 帝国との戦争時には軍部は存在せず、一流の剣豪達が同盟国の用意する船に乗り込み、 敵船へ切り込んで無双劇を繰り広げたという いわば『大和における英雄』であって、その血筋を引くものや、 特別将軍の眼に叶った者のみが護国剣客師団への入団を許されるようになった 近代に至っては、そういった精鋭以外の剣士や他軍事力を担う者として軍部が設立されている 歴史 大和国として成立した歴史は比較的若く、世界政府に国家として認定されたのは300年前、 帝国との戦争を和平によって終え、初めて世界政府と交流を持ってからとされており、 厳密に大和自体がいつ頃に形を成したのかは知られていない 人物 大和政府 将軍 +... アイコン ゲスト 性別 男 種族 - 身長 - 好 大和国 臣民 炊飯器 刀剣 船 嫌 蛮族 共産主義 民主主義 人物 徒紀和姫 +... アイコン ゲスト 性別 女 種族 人間 身長 145cm 好 少女漫画 子供達 炊き出し 嫌 野蛮な男 非効率性 人物像 実質大和の最高権力、四老中の一人に該当する女性 容姿は漆のように艶やかな黒長髪に赤目の少女。普段は質素な紅色の着物を好んで着用 老中会議や公に顔を出す際には相応の上質な物を着用するが、嗜好は非常に庶民的な様子 言葉に独特の訛りがあり(どの方言にも該当しない)、遠回しな物言いで相手の神経を逆撫でする言動が多々見られる とりわけ、同じ老中や軍部に属する者達には当たりが強い その素性、来歴もあやふやな上腹の内を見せず掴み所がない人物として恐れられる 庶民からはそれなりに親しまれ、彼女もまた管轄する市場の商人と友好的に接し、 身寄りのない子供達を自身の館に受け入れたり、浮浪者に炊き出しをする等、民草に寄り添った振る舞いを見せ良い関係を築いている様子 管轄は軍部や警察といった武装勢力を持たない公務の殆ど 受け持つ数は他の老中の比較にならないが、大和では武力を有する公務を管轄する老中の発言力が強く、 必然的に彼女の老中としての地位は非常に低くなるため貧乏くじばかりを引かされたような状況 逆に言えば、それほどの冷遇にあっても他の老中と対等、或いはそれ以上に渡り合える政治手腕の持ち主でもあると解釈できる 宗方忠成 +... アイコン ゲスト 性別 男 年齢 70 種族 人間 身長 185cm 好 刀剣 大和国 強い男児 美しい国 嫌 蛮族 自由思想 人物 護国剣客師団団長(国家公安部部長)であり大和を収める四老中の一人 人面岩と評される厳格な顔立ちに五分刈りの白髪の男 勤務時は勲章の目立つ深緑の軍服を着用、その他日常では和装を好む 徹底した保守層の過激派。物静かな人物で声を荒上げることはない だがその主張は常に人命より国家を重んじる傾向が強く、民意を意に介さない 将軍に対する忠義は明確に示すが、その熱は彼個人よりかは国家に向けられたものである節がある 滅私奉公の権化故なのか、職務以外にこれといって何をすることはなく休暇には付き人曰く座禅を組んだまま黙している事が殆どらしい 代々重役に着く家系、宗方家の長男 弟が二人、妹が一人存在したようだが、いずれも殉職や病死等で他界している 既婚。妻、しずは病気がちながら献身的に宗方に尽くすもその想いは届かず、夫にそれを看取られることなく杯を病み病死 その咎を息子の峰吉が追求すると一笑し、これを島流しにして事を収める 現在は妹の息子らしき人物に家を継がせるべく動いているようだが、これも不仲なため雲行きが怪しいらしい 類稀な剣才に恵まれ若かりし頃より将としての活躍を望まれていたが、 大和が開国、和平に舵を切り、戦において彼が先陣を切って鉱石を上げることはなく、 彼の人生は今に至るまで国内の犯罪組織を取り締まることに費やされる 伊蒼義孝 +... アイコン|ゲスト| 性別 男 年齢 27 種族 人間 身長 177cm 好 秩序/権利 娘 嫌 混沌 CV 速水奨 人物 氏名:泓坂 義孝。 大和見廻組長官 大和でもそれなりに知名度の高い名家『泓坂(オウサカ)』家の分家における長男 伊蒼は母方の性で、父は尊敬こそしているが泓坂の性を大和国内では公にして名乗らない 規律・法の遵守・家訓を重んじる『自己に対してのみ』厳格な人物 他者に対する態度は至って寛容で、職務以外では身分問わず分け隔てなく紳士的に接する 元々『泓坂家』は西洋との繋がりが深い家であることから幅広い文化に精通する この為異なる価値観、文化に見聞が広く、良いと考察した習慣等を積極的に受け入れる先進的な人物 反面、職務に関しては冷徹無慈悲。法に遵守し、良くも悪くもこれを徹底し政界の一部の層からは煙たがられている 内政側に癒着する犯罪組織に対しても容赦がなく融通が利かない為、利益より優先してこれを排除しようとする 寧ろこれの摘発のため軍部ではなく『見廻組』の役職に着いたとも 養子の一人娘がいる 溺愛こそしているが大和国内には一切寄せ付けず距離を置いている 徒紀和姫を上回る外交術・情報戦に長けた知将として大和国内では広く知られる チェス・将棋でも名手に匹敵する力量を持つが、競技に限らず思考パターンなど、 几帳面で型に沿った物が主で、予想外の事柄や奇策に滅法弱く奔放な徒紀和姫とは相性が悪い 父を早くに亡くした為、治世や政界の処世術は徒紀和姫の手ほどきを受けて育っており、 彼女との仲は良好な様子 麻統招二 +... アイコン ゲスト 性別 男 年齢 24 種族 人間 身長 173cm 好 可愛い女の子 物分かりの良い奴 聞き上手な奴 安全な出世 嫌 人(自分)の言う事を聞けない奴 物分かりの悪い奴 自己主張が激しい奴 大和空軍長官。及び入国管理局等を担当する四老中の一人。 一般人の範囲で端正な顔立ち、群青色のウェーブが掛かった前分けの頭髪の青年。 保守寄りだが信念に乏しく親の受け売り、育った環境で得た物をこの世の全てと確信しただけ、 視野は広いように自らを語るがあまりにも狭い世界に生きてきた井の中の蛙の典型 敬意も無ければ信頼もなく、上には付き従い媚び諂い、下にはその倍厳しく当たる 自らを『優しい、滅多に怒らない』と語るが彼の元にある部下の殆どは彼の身分ゆえに口を閉ざしているだけで、 その実は恐怖による統治を成しており誰からも信頼はされていないという実に無自覚な性分 この『何もかも自分に良いように捉えるが盲目的に気付かない』性質が幸いして、 自信だけは人一倍強く、あたかも『自分の考えは世間の肯定を得ている』と信じ、相手にも信じさせる術に長けている この自信によって磨きがかかった話術は凄まじく周りが『化物?』ばかりなだけで、 滅多に取り乱すことなく他者を言葉で丸め込め味方につけ、そうでないものは作った味方に潰させる 補佐官のアヤセ曰く『老中じゃなければどの企業でも出世できた。ただし何も成し遂げない』と評される 一般人の範囲では優秀な人物らしい 道乾 +... アイコン ゲスト 性別 男 種族 人 身長 173 好 人助け 人の笑顔 人の幸福 嫌 可哀想な人 哀れな人 本名:道乾(ドウケン) 愛なき『憐憫』の罪 腰まで伸びる金の頭髪に蓬色のメッシュ 赤黒い生地に金箔をまぶした毒々しい和装の青年 常に朗らかな笑みを浮かべ、時には金色の瞳から絶えずガラス玉のような涙を零す 快活によく喋る。積極的に人と触れ合い、積極的に助けようとする 自我を持ち、自我に狂う者達を『可哀想』と憐れみその救済を誓う 我とは存在せず、あらゆる道徳・倫理等のイデオロギーは権力者が人を束ねる術と考える そも、権力者が存在する意義とは個々が生半可に自我を持ち、哀れにも争うのを収める装置であって、 別段圧政であれなんであれそこに『支配』という概念は存在しない 総合すると、彼の抱く理念は仏教において取り除かれる傾向にある『我欲』に限らず、 『心』『感情』といった人特有の精神活動そのものに対する否定的な考え 『自分なんてものは存在しないのに、知恵も力もないのに意識が高いと大変だねぇ、可哀想だねぇ』 我欲・心・感情・束ねて人間性からの解放は、人に生まれたが故の業苦からの解放である 個体保存本能を取り除けば、死の恐怖さえ克服できるとのこと ちなみに100%善意。良かれと思ってだしみんな喜んでくれると思っている 来歴 大和の小さな寺に生まれた僧侶の子 大和に古来から存在する『陰陽道』の『最古』に該当する家柄 いわゆる『万能の天才』 超人的肉体は持たなかったので、基本的に『知』の才が発揮されたが、 幼少期から『弱いのに生きてて可哀想だから』という理由で『箸で蚊をつまみ』これを食すという、 驚異的な反射神経に加え、周囲の全てが知性が足りない哀れな生き物に感じる『憐憫性』を備えていた 女遊びに節操がない父、懐に材を蓄えることしか頭にない母という両親に恵まれなかった点がこれに拍車をかけたと考えられる…… かもしれないが、全てにおいて『可哀想』という結論に帰結する彼にとっては両親の品格などは瑣末な問題でしかなかった 彼が成人するとほぼ同時に農民に僧侶の汚職が判明してしまい、寺を焼き討ちにされてしまう その際、自分は『いつかこうなるかな』と備えがあったので難なく焼け落ちる寺から抜け出す 去り際、燃え落ちる柱に足を挟まれた父に助けを今晩されるが 『もうその足は切るしかないね。可哀想、これからずぅっと力も知恵もない上足もお金もないのに、生きていかないといけないなんて 可哀想だよ、あんまりだよ……神様はそれなのに助けてくれないんだ』 と、心底、皮肉もなく悪びれることもなく腹の底から泣きむせび、哀れみ、せめて楽に楽土へ行けるようにと『首をへし折って』引導を渡した その後は術の才能を買われ、将軍家直属の陰陽師として老中に次いで高い地位に着く 将軍に対して信仰はなかったが、彼を慕う人々を見て『信じるって何も考えなくて済むんだ。楽そうだね、よかったね』と感慨を受け、 将軍への信仰をより『盲目的』にするべく広報・『技術』共にあらゆる面で尽力している 名所 首都 京宮 大和の首都 将軍の居城が建てられており、城下町には公的機関の拠点が点在する 一般の住民居住区は設けられておらず、主に老中関係者や公務に当たる上流階級者のみが生活している ガイドブックにも詳細は記されていないため情報が少ない 第二特区 江門 大和における第二の中心に該当する港町 中流階級の住民が多く、商いや娯楽が盛んであるため一般的にはこの江門が首都として認知されている 国境沿いにある街というだけあって治安も良く、 旅行者などは主にこの江門から内陸へは向かわない 異国の訪問者に対して歓迎的なのはこの江門までというのが有名だからである 第三特区 大社 大和における第三の中心都市に該当する人口島 主に『池田屋』の城下町として知られ、此方も上流階級の住民が多くを占めるが、 商業に関わる居住者が多く、主にリゾート街として機能している また、遊郭等も此方に集中している為、国内の極道が多く此方に居を構えており縄張り争いが耐えない 政府と癒着している組織が多く、みかじめ料が裏金として周り、実質税として際限なく回収される 池田屋 将軍直々に建設が命じられた幕臣等が利用する料亭 豪華絢爛、『多額の税による助け』もあって、基本的な設備から娯楽施設に至るまで、 最新鋭、最高の物が扱われ、館内を彩る装飾品に至っても大和に存在する国宝や、 世界中のから集めた著名な芸術家や職人の手がける絵画、彫刻、茶器等ばかり 一市民への解放はされておらず、警備には『陸軍』から数名銃士隊と剣客隊が派遣される 浅森 かつて都市として機能していた場所 一昔前の町長が白鬼に対して友好的に接したことで将軍の反感を買い冷遇されてしまった だがこれが災いし、独自に浅森を仕切る猛者達が現れる 彼等の台頭によって大和全体と浅森は分断され、実質治外法権となった この為浅森の住民は将軍、ひいてはそれに隷属する者達を快く思っていない .
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. ーー某日 09 30 池田屋ーー 徒紀和「(菫色の座布団に爪先を揃え、およそこの場には相応しくない俗な絵柄の少女漫画雑誌を左団扇にはんなりと座す黒髪に和装の少女が一人、甘香を錯覚させる妖艶な微笑みを浮かべ目を細め)ーーーー昨夜はえらいやかましゅうかったなぁ……皆はん、大事なかったん?私は床に伏して今月の『はなとゆめ』にうつつぬかしとったんやけどなぁ……ここにおらん坊ちゃんが心配で眠れんかったからよぉ?ほんまよ?(とろけるような猫撫で声を眠たげに発した) 【大和老中 徒紀和姫】 伊蒼「(徒紀和姫の左隣。人二人が座れる程の間を開け、枯葉を思わせる茶の頭髪に黒縁の眼鏡、端正な顔立ちの男が同じ座布団に座す。直角に背筋を伸ばしお手本のような礼節の伴う佇まいながらも自然体にある微笑を浮かべていた)ーーー麻統君は不在……否、行方不明知れず。あれもこの国の大切な臣民の一人。将軍様も大層気を揉んでおられる。我々としても捜索に総力を尽くしましょう」 【大和老中 伊蒼 義隆】 宗方「(徒紀和姫とは向かって対局、伊蒼同様に正しく礼節に習った佇まいだが、膝に添えられた手は無行にありながらも、岩がそこにあるかのような圧を以ってしてその初老の男は存在した。発する言の葉は一言一句全てが濁りながらも聞く者を見下すような手応えがある)ーーーー聞けば逆賊による奇襲に有ったのだとか。某の兵を置けばあのような失態は起こらなんだろうに……。時に、その逆賊はアヤセ君の報告によれば巷を賑わす『公安部・出店』によるものなのだとか。某としてもそのような存在の有無が眉唾な組織、信ずるには値せぬと考えてはいるが」 【大和老中 宗方 忠成】 アヤセ「(伊蒼の対局、空の座布団より一歩引いた座敷に正座し、捉えどころのない狐目の微笑みを浮かべる女性が一人)ーーーーいえいえ、あれは麻統様がそのように仰せになったという事実をそのままにお伝えになっただでしてね。私としては真意はどこにあるのやらといったところにございます」 【麻統家当主補佐官 アヤセ】 伊蒼「捜査の上では麻統君の身辺操作は欠かせない。ついては当局が私の指揮の下麻統亭を捜査させていただくこととなるが構わないかね、アヤセ(身分としては下にある彼女に、分け隔てなく向ける親しみを同様に向け微笑みかけを問いとした)」 アヤセ「長官殿より直にお力添えをいただけるなど恐悦至極、これ以上の助け船はございません。異論など滅相もありませぬ(狐目を一層緩ませ、心底安堵したように眉を八の字に、笑みを一層弾ませる)」 宗方「ーーーー我々軍部は術からず、『謀反』とも取れるこの事実が臣民へ公とされない以上は不動にあらねばならぬ。この件は、麻統を拉致した逆賊の討伐を覗き伊蒼殿に一任する(全く微動だにせず、目を伏して首を縦に振る仕草の代替えとして肯定の意を示した)」 徒紀和「ウチもかまへんよぉ。(開き、視線を落としていた花とゆめを閉じ、頰に手を添え顔を上げる)なんせ荒事は異なる田畑ですからぁ……あー、できることと言えば麻統の坊ちゃんがお帰りになりはった暁にはとびっきりの海の幸でおもてなしさせていただくぐらいやねぇ。ただぁ……」 徒紀和「ーーーーーーーーーー(柔らかく細まっていた目が一瞬、相対する全てに切り込むような鋭さを得た)次は『誰』んとこに来はるん?いくら『お国の為』とはいえ、ほんま堪忍よ『どこから来たかもわからん玩具の相手するん』……。まさかうちのとこじゃあらへんよなぁ……?でぇた取れるような優秀な子おらへんよぉ?」 宗方「ーーーーー。はて、貴殿の言の葉は時に雲を摑むよう。なにゆえ、”我等”へそのような問いを向けられるか、何か謀が我等に有りとでも(依然として動かず、しかし膝に置かれた手は僅かに筋張り彼の心中で穏やかではない何かが明る様に徒紀和へ向けられていることが伺える)」 徒紀和「いややわぁ宗方はん。そないおっかない顔せんといてな?ただ、強面の殿方をお国の至るとこ走らせとるあんたはん方なら何か事情通じゃなかかぁと、藁にもすがる思いで訪ねただけよ。ほんまおっかないもん。お二方様とちごうて、うちの手勢はみんないんてりやさかい。『魔剣』なんかに入り込まれたらあきまへんて、これから毎晩枕を乙女の涙に濡らすこととになってまうわほんまもう怖ーてなぁ……」 伊蒼「宗方さん、そのように疑ってかかるものではない。(表情を崩さず手を上げて彼を制し、眼鏡を指先で整える)徒紀和姫が危惧されるのはご最もな話。現状国内の武闘派機関は麻統君亡き……ゴホッゴホッ、麻統君不在の今、我等がその全てを担っている。此処は一つ、この問題を麻統くんの誘拐に限らず『将軍様御身』にも危害が及ぶ可能性を考慮し協力すべきでは」 宗方「異論はなし。しかし元より『月虹』は”我等の内誰か”が将軍様御身を思い運用に至った物。であれば”その切れ味”は、”そこに価値を見出した当事者”がよく心得得ていよう。この騒動も『将軍様御身』を狙ったものの一端である可能性も考慮すべきではあろう(明確に徒紀和に疑いを向ける言の葉を平然と口にしてのけ、岩のように不動であった上体を捻り、明る様に徒紀和を見やる)」 徒紀和「そならまずは、仮に逆賊がおるとしてそれを敵と仮定し、その敵が『何者か』はさておいて『どのようなものか』目星を立てとくのが現段階での最善と思いますわ。商いにしても然り、まずは相手はんの持つ札の絵を把握せんと迷子になってまう(自身に疑心を向けられてもこれは当然でしかるべきことと言わんばかりに微笑みをたたえたまま淡々と)」 伊蒼「ーーーーーその件に関して、私の方で昨夜部下と物議を図った。まずは私の考えをお聞き頂きたい(両者の”化かし合い”に冷水を差すように一言)」 宗方「……(徒紀和に追撃するかのように出かかっていた言葉を飲み込み伊蒼へ視線をずらす)うむ、申してみよ」 伊蒼「現状将軍様は我が国において一般的には『神格化』されている。その威光はあまりに輝かしく、凡人には眼に余る。すなわち『実態があるか』も解せない筈なのだ。ともすれば、我らのように将軍様は神に等しいながらも、浮世におられる存在と認識し初めて『暗殺』を企てるに至ることになる」 宗方「ふむ……その心は」 伊蒼「ーーーーー宗方さんの仰る通り、民草より上……すなわち公務に務める何者かがこの計画を案じたのではないか」 徒紀和「なんやぁ……やっぱ伊蒼はんも身内疑っとるんやないのぉ……うちだけ?みなはん仲良しこよし、将軍様の下に心は一つ、同じ盃交わし合ったと思うとるんは(口元に手を添え置いて眉を顰める、心持ち穏やかではない状況というのを今更認識したと言いたげに)」 伊蒼「『魔剣』が振るわれたのは麻統君の屋敷だったそうですね。老中の屋敷は任意に開け放している徒紀和姫のそれを除き、厳密にその所在地を隠されている。情報を知り得るのは将軍様と各老中直下の家臣……すなわち」 宗方「ーーーー麻統の身から出た錆であった。あの家は辛うじて『空軍開設』という偉業のみに支えられ形を保つ砂上の城のようなもの。これに不満を持った家臣の謀反とすれば『それだけの話』に終わるのではないか」 伊蒼「ええ、それだけの話です(黒縁に指を添え整えたレンズは陽光を写し、その目の色はうかがい知れない)魔剣襲来と老中の拉致は『その存在の重要性』を餌に、我々の関心を向ける釣具に過ぎないのではないでしょうか。この件にばかり焦点を当てては、そも我らが何を守るべくこの場に集ったのかを見失うというもの『老中一人』の為に『将軍様』の守りを疎かにするというのは如何なものかと」 アヤセ「なるほど!(掌の上で拳を弾ませる)『バーサーカーの拘束術式が解除』され、暴走したのも市中で騒ぎを起こし悪戯に民衆の不安を煽る将軍暗殺の前準備であった!と! ああ失敬、私めなどが……切腹も辞さぬ所存故(ジャパニーズ土下座)」 伊蒼「構わないよ、大方君の予測と合致している。そも、あのような獣が、はずみで麻統君を殺害したならまだしも『拉致』に至ったというのが解せない。麻統君は出世欲こそあったがそれを叶える軍備のない、彼の武器は自身が『老中』であるということ。即ちこの一連の事件は……」 徒紀和「ああそゆこと!全て坊ちゃんの狂言回しゆうことね。ほなら安心やわぁ……『ここにいない誰かやもうて面と向かった隣人が謀反を企てていた』なんてシャレにならへんもんなぁ!(華やぐ笑顔を咲かせ、両手を合わせ頰につけ猫なで声を弾ませた)そないことなら『まだここにいる皆はん』とはまだまだ仲ようやってけそうやねぇ……あんじょよろしゅぅ」 宗方「ーーーーあくまで、推測の域を出てはいないが(茶を啜り)ーーーーーーー某も異論はあるまい。とはいえ確証のない以上は下手は打てぬ。此処は麻統招二を重要参考人物として御身の確保に勤めて頂こう」 伊蒼「ご理解頂き感謝致します。(お手本のように辞儀を交わす)彼が謀反の主犯などとは、口が裂けても言えませんが『関連性』は十分に疑って然るべき。捜査は我々が根回しし宗方殿も存分にそのお力を振るわれるよう手配いたします」 宗方「ーーーーー(昂りを抑えられなくなったのか、腰に差しら刀に無意識に手を添え置いてしまう。それを自覚すると)ふふ……青二才が、気回しの上手くなったものよ。年老いればこそ、刀は振るわねば錆び付くというもの(それはそれは、酷悪な獣を内包した笑みを覗かせた)」 徒紀和「あらややわ……男の子ってばすぐそればかりなんやからぁ……やっぱ怖いわぁ。うちは厳重に戸締りしますさかい、荒事には巻き込まんといてな?」 ◆ ーーーーーーーーー父は大和でも有数の国立大学に籍を置く教師であった。忘れもしない、夏のある日のこと。父は私の通う寺小屋へ特別講師として訪れ歴史の教養を広めようと講義を開いた。無論童向けの、基礎。大和における常識を解くようなものに過ぎなかったが 「ーーーー『白鬼』は、建国からおよそ100年より我々大和臣民の領地に現れ悪さをするようになりました。作物を荒らし、手当たり次第暴力によってみんなのご先祖様からあらゆるものを奪ったのです。 これを説得したのは、今の将軍様のご先祖様。一代目将軍様に当たります」 誰もがそのような成り立ちに興味はなかった。将軍様は偉い、鬼はすべからず悪い。その程度の認識さえあれば何不自由はなかった。今思えば、父がこの当たり前のことを改めて当たり障りもなく解いたのは、祈りにも等しい無言の訴えに等しかったのかもしれない 「ーーーーお父さん」 「おお義隆。どうだった?父さんの授業。少しはお前もゲームなんかより歴史に興味が湧いたんじゃないか?」 「うん、それもそうなんだけど……今はわからないことがあって、気持ち悪くて……」 「珍しいな、なんだって知ったかぶりしてたお前がなぁ?父さんに言ってみろ」 「ーーーーーーー白鬼が『いつからそこにいたのか』、そもその将軍様が『いつ地位を引き継いだのか』……どこにもはっきりと書かれてないんだ。どの教科書にも……ただ、将軍様はこれだけすごいことをしたっていうだけで……」 ーーーーー父は、ずっとその問いを待っていたかのように微笑んでうなずいていた。だがそれと同時に、目の前の息子が、私がそこにない幻であるかのように……確かにそこにいるというのに、存在を確かめるように抱きしめるのであった 「ーーーーー義隆、その答えはお前が見つけるんだ。だが誰に尋ねてもいけない、尋ねればお前も父さんと同じになる」 「父……さん……?それってどういう……」 「ーーーーいいかい義隆。これは父さんの、お前を自慢の息子と見込んでの一生のお願いだ。どうか、その問いを持ち続けるという決意を忘れないでくれ。もし、忘れそうになったら父さんの書斎にある注射を使いなさい。そうすれば忘れない、いいや……『鬼が忘れさせてくれない』」」 ーーー 池田屋老中会合より二時間後 大和国見廻組(警察庁) ーーー 見廻組隊士「(通路を行く一人の男を認識するや否や、胸に付けた勲章の数、その有無を問わず全員が足を止め背筋をその身が鉛であるかのように但し敬礼で見送った)」 伊蒼「ーーーーご苦労。(一人一人、すれ違う隊士達へ一人余すことなくすこりと親しみ深く微笑みかけると敬礼で返し自室へ向かう)ーーーーーゴトンツ(自身以外に何者も存在しない彼だけの執務室。その作りは簡素なもので、何一つ無駄がなかったが『将軍にまつわる品』の最たる『鳳凰の置物』が書き物机の上に鎮座していた)」 伊蒼「ーーーーーーー ┣¨ グ ン (照明を入れていない執務室にも関わらず眩く輝くそれを視界に入れるや否や、今にも胃の内包物を吐き出しそうな程の動悸が彼を襲い、咄嗟にドア枠に手をついて意識が飛び倒れるのを防ぐ)グく……… 『将軍様』『将軍様万ざ……』 ハァ”……!! 違う……違う………ッ 私は、私は……」 伊蒼「(自身に何かを言い聞かせるかのように、暗示であるかのように、何かの呪詛のように言の葉を唱え続けながら、壁伝いに書き物付へ片足を引きずり近付いていく)は”ァ”……はーーーーー(ようやく倒れこむようにして書き物机に辿り着くと、ペン立て横の『注射器』を鷲掴みにし、おもむろに自身の首筋に突き立て押し殺した吐息を吐き出す)く”ァ”……はァ”ァ”……」 伊蒼「 ガァァンッッッ!!!! (ようやく呼吸が正常に戻るや否や、鳳凰の置物に拳を振り下ろしその首をへし折った)『鬼の血清』が持続しなくなってきている、最早猶予もなしか……『夜叉姫』……彼女に、一刻も早く合流しなくては……」 . ーー 徒紀和姫邸 ーー ーーーーーーそれは古き良き日本家屋。あなたの思い浮かべる田舎の屋敷とさほど相違のない家屋だった。庭にはそれなりの身なりをしそれなりに健康な童達が、男児は木の枝でチャンバラ、女児は蹴鞠といった具合に児戯に勤しみ、庭の中心では小さな焚き火が煙っていた」 徒紀和姫「ーーーーおやおや、ダメやないの芋焦げとるよー。きちんとやることやらんとめっ!やからなぁ……(先の老中を前にしたそれとは打って変わって、装飾一つない赤いだけの質素な着物を羽織り、下駄を鳴らしてその庭に訪れる。別人のように、子等を見守る祖母のような眼差しで微笑んで)」 「ばぁやーーーっ!」「お帰りなさい!」「お土産ある?お土産!」「ばあや!」「ばぁーやぁー!」(童達がその一斉を耳ざとく聞きつけると大手を振って満面の笑みを浮かべ、それぞれが歓喜の悲鳴を上げて群がってくる。一人は足にしがみつき、一人は彼女の腕に抱きついて引っ張りあっていた)」 徒紀和姫「はぁいはぁい……今日は新鮮な鮭をドーッサリぎょうさん漁師はんからいただいたよぉ。あとでごっついお兄さんが持ってきてくれるからなぁ、皆でお行儀よーくまつんよ?(指で数えられない程の子供に囲まれ、中腰になって目線を合わせ頭を撫でたりなどして一人一人に温かな眼差しを送っては微笑んで見せた)」 徒紀和姫「ーーーーーああ、ところで『新しいお友達の子。』はいはるん?変わったことはあらんかった?(バァと呼ばれるにはうら若すぎる、アメジストのような瞳をきょとんとさせ子等に問いかける)」 「んー?」「どうだった?」「縁側でぼーっとしてたよ」「お腹もあんまり好かないみたいねー」「ばぁや、あの子どこからきたの?」 ーーーーー「あの子も捨て子?」ーーーーー 徒紀和姫「(その問いに対し、子等の頭を『大丈夫』と言い聞かせるように軽く撫で)そっ、たぶんやけどね。でも怪我もしとったし、弱っとったし、何より……”きっと会いたい人がおるんやろなぁ……”どこのどなかは存じませんけど、みんなも会わせてあげたいやろ?(子供達の輪から離れ、振り向きぎわにそう笑いかけると、戸を開け屋敷へ)」 徒紀和姫「ーーーーーただいまぁ……。ーーーー!おやおや、赤子みたい思うとったんやけどちゃんと火の面倒は見れるんやねぇ、えらいえらい(仕切りを超えて屋敷内。古風な日本家屋的作りの室内では炬釜が当然のように鎮座し湯気を上げていた。それを目にするとこれ幸いと両手を合わせ口元を楽しげに綻ばせる)」 ???「!ーーーヒメ、さま(徒紀和姫が声をかけた先の暗がりには、節々に包帯を巻き、中華服を『着せられた』といった具合に崩して羽織る人物が一人。顔は影に覆われ恐らくは退治している徒紀和にしか見えない)」 徒紀和姫「んー?うちのことは『ばぁ』でええっていうといた筈やけど……まぁ年甲斐もなく『役職』抜きにお姫様言われるんも悪い気はせぇへんな。ーーーーーもう動けるようになったん?」 ???「おかゆおいしかった」 徒紀和姫「ーーーーーあらややわぁ、ほんまにええ火加減やわぁ……ほーんまおいしそ。えらいえらい、ええ子やねぇあんた……『■■■■』はんの『刀』なんかやめてうちんとこ来はったらええのにぃ」 ???「それはできない、私が私であるために必要なこと。申し訳ない……助けてもらったのに」 徒紀和姫「ええんよぉ……あんさんが好きになさったらええの。うちは拾えるもん拾っただけやからね、お互い好きにしとるだけよぉ。さぁさ……たーんとおあがりな。えーっと……」 月虹「ーーーーー 月虹 ゲッコウ 。余人にはそう呼ばれていた」 徒紀和姫「ーーーーーーーーーーーへぇ? 将軍はんからはけったいな名前もらったんやねぇ、気立てがいい子なのにもったいないわぁ…… ああそや、月虹ちゃん。今日はお客はんが来はるからそこでおとなしゅうおかゆたべててな?今日は出かけたらめっ、やよぉ?」 月虹「御意。今はまだ傷が癒えていない、お言葉に甘えさせていただく」 徒紀和姫「ふふっ……ええこええこ……。 ん……あらやだ、もう来はったわぁ、早いんやねぇ…… . ーーー 同刻 市街地 裏酒屋 ーーー アヤセ「ーーーーーーっという流れです。早い話があの会合で行われたのは各々方がどこまで坊ちゃんの責任になさって、自身から疑いを逸らすかという沼案件でしたね。椅子取りゲームなんてそんなもんですけどね、とりあえず坊ちゃんが帰る椅子を確保するのは難しいので今はここで適当に遊んでてください」 バーサーカー?「おら野郎共!次だ次!酒たりねぇぞ樽で持ってこい樽で!(薄暗い酒場、その奥で両腕に小動物よろしく震える女性を抱え、一字一句全てがその声の圧だけで窓が小刻みに震え、卓上に並べたグラスが倒れるほどの怒号を飛ばす)おら!!!主人殿も祝い酒だ!!!どうせ俺が全員かたつけちまうんだから順序が変わっても問題ねぇだろ!!!!」 麻統「ふぇぇ……こんな優しくないハーレムやだよぉ……SMクラブじゃないんだぜ……?(すっかり三頭新マスコット化しクラクラと頭をメトロノームよろしく揺らしている)」 アヤセ「帰ろうにも帰れませんよぉ~……坊ちゃんあなた今『お尋ね者』ですもの。うまいこと公安は巻きましたから当面は安全を保障されるのではないかと」 麻統「いや現にこうしてお前に見つかってるからね!?ていうかなにのほほんとしてるんだよ!助けろよ!」 アヤセ「たすけるぅぅぅ~~~~??何をおっしゃるんです坊っちゃま、『これ』を行使したのはあなたでしょう。つまりそれは戦争をふっかけると同義です。私は全力で、体を張って止めようと奮闘しましたが坊ちゃんの凶弾に倒れ……気付けば後の祭り。こうして再開はしたもののなんとお労しい姿に……よよよ」 麻統「そのわざとらしい泣きやめろよ!!だいたいお前なんなんだ……?僕がこの座につく手はずをハニから何まで整えたからこそ信用してきたけどさぁ……こーんなふてぶてしい右腕をそも側に置くもんじゃなかったよなどう考えても!」 アヤセ「言ったでしょう坊ちゃん。私は『大和全体の調和』を考えて行動している。つまるとこ、あの四老中というパワーバランスの均衡を保たねば崩壊する柱の内、一本が欠陥の過ぎる出来だったのです。これには呆れました、せめて知恵を持ってこれを正さねば事態は収拾がつかなくなるということです」 麻統「あーそゆこと………じゃあつまりお前も『誰かの息がかかってる』ってわけだな。まあ利害からして僕が老中である限りは敵じゃないんだろうってことだろ……。は”ぁ”……じゃあれか?今ここにこうしているのは老中ではなくなった僕を始末に……」 アヤセ「生憎それはありません。この状況下で老中の席取り合戦まで始まれば事態はよりややこしくなります。何せ将軍の『予言』を知る人物がまた増える訳ですから。あなたはお尋ね者でありながら老中の椅子を埋めていただく必要があるし、それはかの老中とて同じことです。まあ、将軍様にとっても愛玩動物ですし」 麻統「僕ペットかよぉ!!?いやっ……いや将軍様のお気に召すのは嬉しいんだけどなんかこう……違うんだけど!?そういうのじゃないんだけど僕がなりたいの!」 アヤセ「仕方ないでしょう。老中で唯一女性の枠を取れたのはあのいけ好かない女狐一人。他二人は青二才にしわがれた爺さん。親しみが持てるの孫くらいなものじゃないですか。将軍様、直々に面合わせが相成るのは老中のみともあらば心に潤いは欲しくなるというもの……ーーーーとはいえ、『死してしまえばいかに将軍様といえど救うことはありません』 ですから、坊ちゃんは先に述べた三名と『うっかり事故に』合わぬよう潜伏していただく必要があったわけです」 麻統「そうなった元凶と行動を共にしてるってどういうことだよ僕の私兵を畑の刈り入れみたいに殺しやがって!」 バーサーカー?「それはまぁ弾みっつうか……しゃーねえよな。まあ女子供は巻き込んでねぇんだし良しとしてくれや。それになぁ主人殿。なんか迷惑かけちまったみてぇだが俺は『勝者』には従順だぜ。そう心配すんなや、いざとなりゃ俺様が好みに変えても守ってや……」 麻統「んでなんでてめぇはいきなり飼い犬ムーヴ出してるんだよ気色悪いわ!!そも誰のせいでこんな状況のお陰で僕がこんなさもしいとこでカップ麺食う羽目になってると思うんだよ!?アアン!?」 バーサーカー?「お前」 アヤセ「お前」 麻統「お前言うなや!」 アヤセ「まぁまぁ……冷静に冷静に、決意を抱き続けるんだぼっちゃま(覇気のないガッツポ)そうやってヒスって二の轍踏んだらほんとただの海のゴミですよあなた。とりあえず状況を整理致しました上で身の振り方を考えましょうや。新顔もいますからね」 アヤセ「現状、我々は全員共通認識として水面下で行われる『次期将軍』の座を巡った争いに身を投じています。とはいえ、これは将軍様がこぼした『儂は永くない』と言う言の葉が起爆剤。明確に将軍様が『次の将軍の座を明け渡す』などとは一言も申しておりません」 アヤセ「では、なぜ我々大和政府の上層部がこのような内部抗争に発展したのか。それは将軍様に対する『忠の差異』が最も大きく影響しているでしょう。『将軍様御身を案じる者』『将軍様亡き後の椅子を狙う者』『将軍様健在なうちにお褒めに預かり地位を得たい者』、現時点でこの3つの派閥に分けられます。坊ちゃんは最後です。犬ですね」 麻統「真面目に話してる節々で僕をdisるのやめない……?」 アヤセ「失礼。 まあこれは水面下の表面上という裏の面での認識です。実際には将軍様の首を狙う輩がいるのかもしれません。まあどうあれ、将軍様に末長く仕えるにせよ、将軍様を継ぐにせよ、将軍様に褒められるにせよ……老中のパワーバランスは崩れつつあります。内政の崩壊により混乱が生じるやもわかりません。そんな大和で高い地位を維持し続けるには何が必要なのかお分かりです?」 麻統「ーーーーーー金、はないな。金銀財宝は腐るほどあるがそれは運用し増やせる資産じゃないから小遣い程度のもんだ。永続的に利益を出せる見込みがあって、尚且つ時代の転換期にあって混乱する国民を統率できるもの。それも、この『大和』での話。武勇は期待できないな、大和は統一されている以上よそに戦争を吹っかけるしかない。となれば……」 麻統「ーーーーーー『黒船』以来の、最も圧倒的に、ただ見ただけで理解できる恐怖。それを味方に付けるという安心感。万が一、この機に異国が攻め入っても我が国が無敵であり民草が安寧を享受できる象徴的な何か……ってことになるか」 アヤセ「ご明察。よくできました!パチパチ ーーーーーまあそんなところです、宗方殿は『より象徴的な人材的戦力と武勇』伊蒼殿は『より誠実な規律を重んじる組織による安心感』『徒紀和姫はより民草に寄り添った商業によるアプローチ』各々、将軍様の下で多方面から民草の信頼を集め、それが将軍様に還元されることで大和は一枚岩なわけです。この中で先に述べた『圧倒的力の象徴』を保持し、それを将軍様に献上なさった老中はおりません」 麻統「おいおいおいおい無茶言うなよ。僕の親父の最高資産といえばB2スピリット。先の時代の最先端爆撃機で、政府軍のシスなんとかが提供してる航空兵器に百歩も劣る骨董品ぐらいだぜ?」 アヤセ「ですから見つけましょうや。バカ……バーサーカーも坊ちゃんも、男子たるものお好きでしょう?ーーーーー『 戦 艦 』は」 < Back Log Home Next Log >
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鏡 山本周五郎 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)外村重太夫《とのむらしげだゆう》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)坂|蔵屋敷《くらやしき》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定] (数字は、JIS X 0213の面区点番号またはUnicode、底本のページと行数) (例)※[#「二点しんにょう+官」、第3水準1-92-56] [#5字下げ]一[#「一」は中見出し] 鏡?________________ 372 びつちゅうのかみ すけむね ならぬ堪忍 老中部屋へはいって来た太田備中守の顔色をみて、忠秋はすぐにいけなかったなと思った。いそいで来たためばかりではないらしく、肥えた資宗の厚い胸は眼につく あおじろ、あぶらあせほどなみをうっていたし、いつも血色のよい額のあたりが蒼白く、膏汗をにじませてさえいた。|「御あいさつはどうであった」 讃岐守酒井忠勝がそうせきたてるのと共に、永井信濃、堀田加賀、老中ではないが特にこの席へ出ていた松平信綱など、みんな息をのんで備中守の答を待った。 だしゃい」「まことに、申上げようのなき御会釈にて、備中なんとも途方にくれてたち帰りまし さぬきのかみ しなの ほった た」 おお 「あくまで御承知はならぬと仰せか」「水戸の家名にかけても、との御意にございました」 酒井忠勝はじろりとふり向いた。そして、さっきからじっと眼を伏せたままでいる忠秋にむかい、その責任の在所を強調するように去った。 「豊後殿、お聞きなされたか」 こびと りんか 鏡 「なにか御所存がおありなさるか」 忠秋はなおも黙っていた。いま大きな、はかり知れない大きな責任が、かれの肩へのしかかっている。一歩を誤れば幕府の威信が地に堕ちるし、また一歩を誤れば天下の騒乱になるかもしれないのだ。 それより半月ほどまえ、江戸城二の丸のやぐら下で、水戸家の家臣と本丸の御小人とが、つまらぬ事のゆきちがいから喧嘩になり、水戸家の家臣が御小人を斬って退いたという出来事があった。城中では閣議をひらいたうえ、老中から使者を立て、下手人の引渡しを求めたがきかれなかった。そこで一歩をゆずって、藩邸において死罪におこなうよう要求した。水戸家はこれをも拒んだのである。 ―相手は御直参かも知れぬが水戸家の家臣とても直参同様である、同格の者の喧嘩であるから斬られ損、斬り得でよい。 そういうにべもない返答だった。水戸家がこれほど強硬に出ようとは思わなかったので老中は当惑した。当時、寛永年間において閣老の最も苦心したのは「幕府に絶対Sの威信をつける」ということだった。徳川百年の礎をかためるのは今である、鉄は赤?________________ 374 けんせききゅうもん さゆう けいかく」 すなわ Sいうちに鍛えなければならない、そのためには御三家といえども仮借がなかった。現に尾張家や紀伊家などには、一再ならず譴責や礼問が発せられた事実があった。こんどの出来事もおなじ意味で、内容の如何よりも水戸家の頭を抑えることが目的だったといえる。ところが水戸の頼房はまだ三十左右の若さだし、なかなか圭角の多い人だ しゅんれっったから、はやくも老中の意向をみぬいて峻烈にこれを拒絶したのであった。 問題はその小さな事実から重大な局面へと飛躍した。即ち水戸家の云分を通すとすれば幕府の威信を失墜することになるし、幕府の威信を通すとすれば水戸家と正面衝 突をしなければならぬ。いま三度めの使者、太田備中守がなんの得るところもなく帰らって来たことによって、老中はまさにそのぬきさしならぬ位置にと立ったのである。 老中の責任者は阿部豊後守忠秋だった。酒井忠勝はほとんど礼問者のような態度でかれにつめ寄った。「黙っておられてはわかりません。なにか御思案があれば承わりましょう。中納言さまの御気性はこなたも御承知のとおりじゃ、三度まで使者を立てて成らぬとすると、穏かなことでは相済まぬと思われるが、どうか」「わたくしは、決してさようには思いません」「さように思わぬとは」 ならぬ堪忍 「中納言さまの御気性がどうあらせられましょうとも、老中よりの達はすなわち上様の御上意にございます。理由の如何にかかわらず御違背はかないませぬ」「忠秋の言葉はしずかだったが、そのしずかな調子には確信の響があった。讃岐守忠勝は挑むように笑って、 この「おなじことを何遍申しても大事のさばきはつきませんぞ、水戸さまが御承服なさればよし、万一あくまでならぬと盾をおつきなされたらどうする」「さような事はございません」「ないとはいわさぬ、現に十余日の日数を要し、三度まで上使を立てても御承服なさらぬではないか」「重ねて申上げます」。やはりしずかな声で、けれど決定的に忠秋は云った。、「御三家、いずかたさまに限らず、老中の申し達に御違背はあいなりません、押して我儘を仰せあれば御改易あるのみでございます」 誰かがいわなければならぬ言葉を、阿部忠秋がついに云った。言葉は簡単であるがその内容の重大さははかり知れない。それをいいきったことは老中の決意の固さを示納するのだ。酒井忠勝ははじめてにっと微笑し、黙って坐っている伊豆守信綱をかえり 鏡 わがまま すわ ずのかみ?________________ %みて云った。 「これを聞けば心配はない、帰って鎧櫃でもとり出して置きますかな」 よろいびっ だいけんもつ ならぬ堪忍 ていさつ ささ 水戸藩に伝わっている書物にも、このときの騒ぎがなみなみならぬものとして記してある。幕府の決意が固いとみるや、水戸家では一戦のかくごで準備をはじめたし、懇親の大名たちも援助の使者を送った。『なかにも岡崎のあばれもの大監物水野忠善は我こそ先陣をつかまつらんとてはせつけまいりけり』というように書いてある。しかし監物忠善はしんそこ幕府に忠誠の人で、五万石の大名の身でいてみずから尾張城の偵察をしたほど、身も心も徳川宗家に捧げきっていたのだから、水戸家について江戸城へ弓をひくとは考えられない。これは誤伝でないとすれば水戸家の様子をさぐりに行ったものだと思う。とにかく水戸家ではかように騒然としていたが、幕府ではすぐにはなんとも動くようすがなかった。そして、間もなく礼日の登城日が来た。 忠秋は太田資宗をまねいた。剛気不屈の頼房はおそらく登城するにちがいない、この確執のなかで堂々と登城されては幕府の敗北である。「いかなる方法でもよい、必ず水戸さまの御登城をおとどめ申してまいるよう」 はばか 資宗は忠秋のいう意味を了解し、すぐに馬をとばして行った。太田資宗の妻は水戸家から来た。つまり頼房の妹である。そういう関係から特に忠秋はかれを選んだのであった。資宗がはせつけてゆくと、頼房の行列はもう水道橋を渡っていた。かれは馬を下り、頼房の乗物のそばへ近づいて云った。「備中守申上げます、憚りながら今日の御登城は御無用にねがいます」。 頼房は乗物の戸をあけた。「それは誰人の申しつけだ」「老中よりの申し達にございます」 濃い眉をきっとあげて、頼房は突き放すように去った。「老中どもの指図はうけぬ、駕籠やれ」、「しばらく」資宗は差添に手をかけていた。「「押して御登城とあらばやむを得ません、備中この場に腹をつかまつります。備中の屍を踏み越えておいであそばせ、御免」。 城を出るときから覚悟はきめていたのである。資宗は手早く衿をくつろげ差添を抜3いた。おどしと本心では気ぐみが違う、頼房はさすがに眼をつむれなかった。 鏡 まゆ かご さしぞえ一 しかばね」?________________ 378 ぼうぜん がんきよう ならぬ堪忍 「待て備中」本 資宗は顔をあげた。必死の眼だった。「よい、そのほうに免じて今日の登城はやめにする、乗物もどせ」音あらく閉まる乗物の戸を、資宗はなかば呆然と見まもっていた。資宗の報告をきいたとき、忠秋はひとこと御苦労と云ったきりだった。しかし心のうちでは勝利を叫んでいた。理由はどうあろうとも、頼房はその頑強な城の一角をゆ忍ずったのである。ひた押しに押して来た力にひと息のゆるみがあらわれたのだ。 |よし、ここで中納言どのと一騎討だ。忠秋はその日あかるい眉つきで屋敷に帰った。老中の職についてからほとんど表だけの生活をして来た忠秋は、その日めずらしく奥で夕食をとった。夫人朝子はみずから厨におり、心をこめた料理の品々で良人をもてなした。朝子は良人より七歳したの二十四歳で、すでに徳千代という世子、大和という女子の二人の子の母であった。 給仕の者は遠ざけてあった。僅な量の酒を、味わいながらしずかに飲むのが忠秋のこのみだった。激務の疲れが、そういうときに最も快く癒やされる、朝子はそれをよく知っていた。それでそういうときにはいつも給仕の者をしりぞけ、夫妻だけでくつ おっと やまと わずか とき いそほ ろいだ刻をすごすようにした。「このあいだじゅうは珍しい本が手にいりまして、おかしいことをいろいろと読みました。伊曾保物語と申すのですが、ご存じでございますか」「伊曾保物語とは聞かぬな」「異国の賢者のことを書きましたもので、鳥獣虫魚のことに托世態人情の善悪表裏をまことに巧に記してございます」。 伊曾保物語とはいうまでもなく「イソップ物語」である。ずいぶんはやく、すでに文禄年間に飜訳されていたし、ついで慶長本、元和には活字本まで出ていた。朝子はそれを読んだのであろう。「およろしければひとつふたつお話し申上げましょうか」そう云って、その寓話のなかから興ありげなものをひろって良人に話して聞かせた。 ほん文く ぶんろく 鏡なし ぐうわ」 きち 「奇智に富んだその話は忠秋をよろこばせた。朝子は求められるままにしばらく話を 続けていたが、やがてふと思出したように、A「これはお笑草でございますけれど、わたくしもさきごろ伊曾保の故智にならったこ?________________ さぎり ならぬ堪忍 cmとがございます」 そう云って良人を見た。「ほう、それは聞きたいな」 はい「狭霧と申すはしたを御存じでいらっしゃいますか、お黒お黒とよくおからかいあそばしました……」「知っておる」「あのとおり色も黒く、武張ったことばかり好みまして、いつまでも男のようにたあいのないものでございましたが、ついさきごろから急にたちいのようすが変ってまいりました」 武家の妻がはしたのことなどを良人に話すためしはない。まして朝子の気質にはめずらしいことなので忠秋は興を唆られながら聴いていた。「肩肱を張ったあるきぶりにむすめらしい柔かみがつき、言葉のはしはしにもどことなし艶がみえてきました。やはり春の時はたがえぬものとおかしく存じておりましたが、そのうちに紅白粉さえつけはじめたのでございます」「それはさぞ面白い色になったであろう」語は「日頃からけかいなどは貶して見向きもいたしませんでしたから、まるで化粧のいた てかたひじ つや ベにおしろい まうま わい しかたも知らず、肌理のあらい、黒い顔へただ見まねでいたしますので、それはもう申上げようのない顔つきでございました。朋輩の者たちはよい慰みにいたしまして、ことさらおかしくなるように教え、かげでは手をうって笑っているようでございました。それがあまり可哀そうなので気をつけて遣わそうと存じましたが、あの気性でございますから、さてうちつけに申すのも気の毒と、わたくし少々思案いたしました」 朝子はつつましやかに微笑し、ちらと良人を見あげながら、しずかに続けた。「身に欠けたところのある者へ、あからさまにこうと申しましたら、申されたことがいかに忠言でも、その者の心にはなかなかすなおには受け入れられぬものでございます、わたくし伊曾保の故智をいろいろ考えまして、狭霧に鏡を一面つかわしました」「……」 忠秋は盃を置いた。妻の云おうとすることがただはしたの話だけでないことに気づいたのである。「狭霧はわたくしの遣わしました鏡で自分をよく見なおしたのでございましょうか、それとも遣わしたわたくしの心に気付いたのでございましょうか、それからはしぜん と白粉の刷きかたも程よく、紅のつけかたもおかしくないようになってまいりまして、郷この頃ではどうやらむすめむすめしてきたようでございます」 さかずき?________________ つぶや ならぬ堪忍 そう云って朝子はそっと微笑した。忠秋はその妻の眼をしばらくじっと見まもっていたが、やがて盃を手にとりながら、、、「かがみ……か」 と呟くように去った。忠秋が水戸家との紛議で心を労していることを朝子は知っていたのだ。そして、それとはいわずはしたのことに托して良人になにごとかを調したのである。忠秋は口のうちでなんども「鏡」とつぶやいてみた。妻はなにかを調している、鏡という言葉はべつのなにかをいい表しているのだ。 寝所へはいってからも、忠秋はそのことを考えつづけた。明日こそは水戸家へ行って頼房を説得しよう、名分を正して肯かれずば最後の手段に出るまで、そう心をきめていたのである。しかし妻の話はふかくかれを動かした。人の欠点をおもてから指摘せず、おのれみずから悟るようにしてやる、はしたにおける鏡のように、頼房にもそういう方法でのぞむのが万全だ、ではなにをもって鏡に代えるか。……忠秋は褥のなかでしずかに想いめぐらした。そしてずいぶん経ってから、ようやく是だと思うものを考えつき、かれは独りにっと微笑しながら頷いた。 翌日の午後、忠秋は下城してから平服のままで水戸屋敷へおとずれた。水戸家は殺気だっていた。殊に忠秋のおとずれを老中からの強硬な最後通牒の使とみたものか、 うなず しとね」 うなず さいごつうちよう ふうかん いつかつ一 家士たちはあからさまに敵意を示し、こわ高に一戦の意気を誇示する者さえもあった。||不用意に来たらそれまでだった。 にバー忠秋はいまさらのごとく妻の諷諫をきいたことをよろこんだ。 頼房ははじめから一喝をくれるつもりだった。備中守のために登城を中止したことが、あとから思えば無念でならなかった。最後には老中の責任者である阿部忠秋が来るにちがいない、そのときこそは水戸が副将軍であることの意味を知らせてやろう、そう思って、心中すでに刃を隠して引見したのであった。忠秋にはそれがすぐにわかった。しかしかれは素知らぬ顔で、「御用にとりまぎれ、ひさしく御機嫌を伺いませんので、こんにちは老中の役目をぬぎ、豊後忠秋としてお目通りをつかまつりました」そう云ってしずかに座へついた。 やいば 一言でもそれについていいだしたらと、頼房はするどく忠秋のようすを見やっていたが、かれはしずかな調子で世間ばなしを続けたのち、伊曾保物語のことをもちだし?________________ ぬた。頼房はすでに読んで知っていたけれど、どこからどう話を持って来るかと、黙って不機嫌に聞いていた。 忠秋はさも興味ありげに、その寓話をゆっくりと話していた。そしてそれが終ると、そのまま辞去するようにみえたが、ふと思出したように、「先年台徳院さま(秀忠)御他界のみぎり、御三家へとくに御遺言の御墨付があったと承わりましたが、御当家さまには江戸お屋敷にお納めでございますか」「なにげない調子でたずねた。「いかにも、台徳院さま御遺言のお墨付は当屋敷に納めてある」 「恐れながら拝見を願えましょうや」な「なんの要あってか知らぬが、望みとあらばくるしからぬことだ」 「お墨付の御条目ちゅう、豊後ふと覚え違いをつかまつったくだりがございますようで、とかく心もとなく存じておりました。恐れながらお読み聞け下さいまするなれば、覚え誤りを正して置きたいと存じます」 頼房は近習番に申しつけ、宝庫の中から二代秀忠の遺言状をとりださせた。これは秀忠が臨終のおり、紀、尾、水三家を呼んで遺言として渡したものである。「豊後お直の拝見は恐れおおうございます、なにとぞお館さまよりお読み聞けたまわ ならぬ堪忍 きんじゅばん| じき やかた けんか ざま りまするよう」 前将軍の遺言状だから側近の者に読ませるわけにはいかない。頼房はみずから手にとって読みあげた。三家が協力して徳川宗家をもりたてるよう、それにはかくかくの事を守り、かくかくの心得をもって励めという意味のことが、いくつかの条目にわけて書いてある。頼房はつぎつぎに読んでいったが、やがて喧嘩両成敗のことという条目へきたとき、眼をとじてじっと傾聴していた忠秋が、「恐れながら、その御条目いまいちどお読み聞けを願います」 と云った。頼房はそこだけ繰返した。それは三家親藩、譜代外様にかかわらず、「喧嘩はかたく両成敗たること」と強調したものであった。「恐れ入りました、それにて得心がまいりました」 なおも頼房が読み続けようとするのを、忠秋は鄭重に謝辞しながら云った。「わたくしその御条目を覚えたがえたものと存じ、なんとも心おちつきませんでしたが、ただいまお読み聞けいただきまして、記憶ちがいでなかったことがよくわかり安堵をつかまつりました。篤く御礼を申上げます」そう云ってじっと見上げる忠秋の眼を、頼房は蒼ずんだ顔で見返えしていた。――本丸御小人を斬った家臣には切腹を申付け候。 ていちよう あっ あお おこびとき そうろう 385?________________ ととけいの 386 水戸家から老中へ、そういう届出があったのはその翌日のことであった。 (「放送」昭和十七年九月号) 底本:「ならぬ堪忍」新潮文庫、新潮社 1996(平成8)年4月1日発行 2005(平成17)年10月10日二十一刷改版 底本の親本:「放送」 1942(昭和17)年9月号 初出:「放送」 1942(昭和17)年9月号 入力:特定非営利活動法人はるかぜ
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阿部正弘 江戸時代の老中首座です、安政の改革で有名ですな 陽だまりの樹に登場しております
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[部分編集] 艶 伊達成実-入湯-【壱】 Sレア #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 必要兵力 20 Lv1 攻 2790 防 3090 知 2930 LvMAX 攻 5570 防 6170 知 5850 スキル 亘理の湯【風】Lv1/7 敵単体の攻防ダウン 武芸者計略 攻撃力アップ【発動率:低】 売却価格 両 コメント 「小十郎さん、後は任せてよねっ!!」片倉小十郎がシロイシ城へ移ったことを受け、成実はワタリ城へ入り、領主として采配を揮う一方、婚礼の使者や老中職など伊達の重責を担った。 台詞 「一緒に来るの楽しみだったからね!!」 図鑑 備考 期間限定:しっぽり秘湯ガチャ ↓進化↓ [部分編集] 艶 伊達成実-入湯-【弐】 Sレア #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 必要兵力 20 Lv1 攻 3070 防 3400 知 3160 LvMAX 攻 6130 (7244) 防 6790 (8024) 知 6320 (7490) スキル 亘理の湯【風】Lv1/7 敵単体の攻防ダウン 武芸者計略 攻撃力アップ【発動率:低】 売却価格 両 コメント 「さてと……ワタリに来たんだから温泉!!」片倉小十郎がシロイシ城へ移ったことを受け、成実はワタリ城へ入り、領主として采配を揮う一方、婚礼の使者や老中職など伊達の重責を担った。 台詞 「残念なのは政宗のずんだ餅が無い事!!」 図鑑 備考 期間限定:しっぽり秘湯ガチャ()内数値は2MAX ↓進化↓ [部分編集] 艶 伊達成実-入湯-【参】 Sレア #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 必要兵力 20 Lv1 攻 3380 防 3740 知 3420 LvMAX 攻 6750 (8032) 防 7470 (8890) 知 6830 (8164) スキル 亘理の湯【風】Lv1/7 敵単体の攻防ダウン 武芸者計略 攻撃力アップ【発動率:低】 売却価格 両 コメント 「ふふっ……入りましょうかねっと!!」片倉小十郎がシロイシ城へ移ったことを受け、成実はワタリ城へ入り、領主として采配を揮う一方、婚礼の使者や老中職など伊達の重責を担った。 台詞 「でも、○○と温泉入れるからね……」 図鑑 備考 期間限定:しっぽり秘湯ガチャ台詞の○○はプレイヤー名が入る()内数値は3MAX4MAX 攻8200 防9076 知8328 ↓進化↓ [部分編集] 艶 伊達成実-入湯-【四】 Sレア #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 必要兵力 20 Lv1 攻 3720 防 4110 知 3690 LvMAX 攻 8791 防 9726 知 8782 スキル 亘理の湯【風】Lv1/7 敵単体の攻防ダウン 武芸者計略 攻撃力アップ【発動率:低】 売却価格 21919両 コメント 「揺らめく湯気が月に……うん、最高っ!!」片倉小十郎がシロイシ城へ移ったことを受け、成実はワタリ城へ入り、領主として采配を揮う一方、婚礼の使者や老中職など伊達の重責を担った。 台詞 「○○、ここで想い出を作りましょっ!」 図鑑 備考 期間限定:しっぽり秘湯ガチャ台詞の○○はプレイヤー名が入る4MAX 攻8791 防9726 知87826MAX 攻9038 防9998 知90148MAX 攻9070 防10036 知9046 コメント 名前
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[部分編集] 艶 伊達成実-入湯-【壱】 Sレア #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 必要兵力 20 Lv1 攻 2790 防 3090 知 2930 LvMAX 攻 5570 防 6170 知 5850 スキル 亘理の湯【風】Lv1/7 敵単体の攻防ダウン 武芸者計略 攻撃力アップ【発動率:低】 売却価格 両 コメント 「小十郎さん、後は任せてよねっ!!」片倉小十郎がシロイシ城へ移ったことを受け、成実はワタリ城へ入り、領主として采配を揮う一方、婚礼の使者や老中職など伊達の重責を担った。 台詞 「一緒に来るの楽しみだったからね!!」 図鑑 備考 期間限定:しっぽり秘湯ガチャ ↓進化↓ [部分編集] 艶 伊達成実-入湯-【弐】 Sレア #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 必要兵力 20 Lv1 攻 3070 防 3400 知 3160 LvMAX 攻 6130 (7244) 防 6790 (8024) 知 6320 (7490) スキル 亘理の湯【風】Lv1/7 敵単体の攻防ダウン 武芸者計略 攻撃力アップ【発動率:低】 売却価格 両 コメント 「さてと……ワタリに来たんだから温泉!!」片倉小十郎がシロイシ城へ移ったことを受け、成実はワタリ城へ入り、領主として采配を揮う一方、婚礼の使者や老中職など伊達の重責を担った。 台詞 「残念なのは政宗のずんだ餅が無い事!!」 図鑑 備考 期間限定:しっぽり秘湯ガチャ()内数値は2MAX ↓進化↓ [部分編集] 艶 伊達成実-入湯-【参】 Sレア #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 必要兵力 20 Lv1 攻 3380 防 3740 知 3420 LvMAX 攻 6750 (8032) 防 7470 (8890) 知 6830 (8164) スキル 亘理の湯【風】Lv1/7 敵単体の攻防ダウン 武芸者計略 攻撃力アップ【発動率:低】 売却価格 両 コメント 「ふふっ……入りましょうかねっと!!」片倉小十郎がシロイシ城へ移ったことを受け、成実はワタリ城へ入り、領主として采配を揮う一方、婚礼の使者や老中職など伊達の重責を担った。 台詞 「でも、○○と温泉入れるからね……」 図鑑 備考 期間限定:しっぽり秘湯ガチャ台詞の○○はプレイヤー名が入る()内数値は3MAX4MAX 攻8200 防9076 知8328 ↓進化↓ [部分編集] 艶 伊達成実-入湯-【四】 Sレア #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 必要兵力 20 Lv1 攻 3720 防 4110 知 3690 LvMAX 攻 8791 防 9726 知 8782 スキル 亘理の湯【風】Lv1/7 敵単体の攻防ダウン 武芸者計略 攻撃力アップ【発動率:低】 売却価格 21919両 コメント 「揺らめく湯気が月に……うん、最高っ!!」片倉小十郎がシロイシ城へ移ったことを受け、成実はワタリ城へ入り、領主として采配を揮う一方、婚礼の使者や老中職など伊達の重責を担った。 台詞 「○○、ここで想い出を作りましょっ!」 図鑑 備考 期間限定:しっぽり秘湯ガチャ台詞の○○はプレイヤー名が入る4MAX 攻8791 防9726 知87826MAX 攻9038 防9998 知90148MAX 攻9070 防10036 知9046 コメント 5MAX 攻8959 防9912 知8946 -- 名前
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80点 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 出演:役所広司,山田孝之,松方弘樹,沢村一樹,石垣佑磨,高岡蒼甫 ,六角精児,古田新太,伊勢谷友介,稲垣吾郎,市村正親,谷村美月,吹石一恵,岸部一徳 「斬って,斬って,斬りまくれぇッ!」 名作のリメイク.といっても元のほうを知りませんのでどう違うのかはわかりません. 原爆が広島長崎に落ちるその100年前,世の将軍の弟である斉韶(稲垣吾郎)が政をしきる老中になろうとしていた.しかし,斉韶の暴虐・無法は世に知れ渡るものであり,これを断固阻止せんと現老中である土井大炊頭(平幹二朗)は御目付である島田新左衛門(役所広司)に暗殺の命をだすのだった. 久しぶりに映画って感じでしたね.二時間を越える長丁場なんですが,目をひき,最後までみきってしまいました.これは映画館で見たかったなぁ. まずゴローちゃんですが,そんなに演技を見たことないのでそれだけで新鮮なんですが,あの乱心ぶりはいいですね.そしてそれを自分でも理解しているのが個人的にはよかったと思います.自分が老中になることで幕府は長くないといっている場面とかが特にそうですね. 刺客側ですが,みんなおんなじような格好で,サムライ7のような個性をあまり見つけられなかったんですが,良く見れば知ってる俳優さんがずらずら.結構豪華ですね. 個人的嗜好により伊勢谷くんを押してしまうんですが,彼の存在が一服の清涼剤にように感じ,やはり個人的にはなくてはならない存在です.あとはヤーマダかな.カツシロウ的ポジションかと思ったらしっかりつよいシチロウジポジションかよ. 某海賊漫画で1vs1000とか10vs10万とかやってるけど,13人vs200人超でこうなるのをみるとやっぱ当たり前だよなぁと感じたり.でも「小細工」はもうちょっとやって数へらしてもよかったんじゃ? 久しぶりの侍映画ということで非常に楽しく見れました.結構グロもあるので好みはあると思いますが,おすすめです. にしても侍の世って理不尽だな. 十三人の刺客予告
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マージナルヒーローズ単発セッション「風呂と災禍と黒田節」 開催日:2023年9月17日(日) 開始時間:10時〜 形式:オンラインセッション(ボイス&テキスト併用) ツール:ココフォリア GM:Y武 レベル:初期作成状態 今回予告 今から約1年前、チバ・シティを襲撃したヴィラン組織「シヴァクゾーン」と、地元の戦隊ヒーロー「Rock’n Force」との戦いは、激戦の末、Rock’n Forceの勝利に終わった。しかし、この戦いを通じて、Rock’n Forceの一員である「ロック・オレンジ」こと仙道純は、敵の戦艦の爆破に巻き込まれて、行方不明となってしまった。 そんな彼が、ある日、シヴァクゾーンの一員として、チバ・シティに姿を現すことになる。彼が向かった先は、スーパー銭湯「御老中の湯」。そこは、かつて彼が歌手として立っていたステージを内包した施設であり、そこには彼と縁深い関係にあるPC①の姿もあった。 Marginalheroes Promotion Project of Platoon(MP3) 第4弾 「風呂と災禍と黒田節」 守ろうぜ、美しい地球を! PC① 推奨クラス:特になし 追加ヒーローフォース:フェニックスホープ キミは、チバ・シティにあるスーパー銭湯「御老中の湯」と縁の深い一般人である(従業員、常連客、演芸人、etc.)。この施設でよく公演をしていた仙道とは懇意な関係だったが、ある日、シヴァクゾーンの一員となった彼が、戦闘員達を引き連れて、御老中の湯に現れることになる。 コネクション:仙道純(せんどう・じゅん/31歳/男性) 関係:任意 かつてRock’n Forceの「ロック・オレンジ」として活動していたヒーローであり、御老中の湯ではムード歌謡の歌い手として、中年女性達のアイドル的存在でもあった。1年前にシヴァクゾーンとの戦いで行方不明となったが、現在はなぜかシヴァクゾーンの幹部となっているらしい。 〈失踪前のイメージ画像〉 〈現在のイメージ画像〉 PC② 推奨クラス:特になし 追加ヒーローフォース:グレイトサクセス キミは、チバ・シティで活躍するヒーローの一人だが、現在、重い病気を患っている。キミの主治医である最上明が処方してくれる薬と、スーパー銭湯「御老中の湯」の効能のおかげで、どうにかヒーローとして戦える力を維持してはいるが、稀に突然変異的な発作を起こすことがある。 (特殊ルール:1ゾロを出すと、そのシーン中、一切の判定が自動失敗となる) コネクション:最上明(もがみ・あきら/30歳/男性) 関係:主治医 キミの主治医であり、Rock’n Forceの「ロック・グリーン」として活躍するヒーローでもある。もともと世界各地を転々として様々な医療に関わってきた人物であり、キミの病気を治す方法についても心当たりはあるようだが、その話を詳しく聞こうとすると、いつもはぐらかされる。 〈変身前のイメージ画像〉 〈変身時のイメージ画像〉 PC③ 推奨クラス:特になし 追加ヒーローフォース:ゼロダメージ キミは、かつてシヴァクゾーンによって故郷の星を滅ぼされた異星人である。現在は宇宙刑事として、相方であるマシュー唐巣と共に、主にチバ・シティで活躍している。最近、チバ・シティに出没しているシヴァクゾーンの一派は、キミの故郷を滅ぼした者達と似ているような気がする。 コネクション:マシュー唐巣(マシュー・からす/32歳/男性) 関係:相棒 キミとコンビを組む宇宙刑事であり、Rock’n Forceの「ロック・ブルー」でもある。無類の女好きで、女性を見つければ敵味方問わず口説き始める悪癖を持つが、刑事としてもヒーローとしても極めて優秀であり、これまで数多の事件をキミと共に解決してきたことで知られている。 〈変身前のイメージ画像〉 〈変身時のイメージ画像〉 PC④ 推奨クラス:特になし 追加ヒーローフォース:リブートコマンド キミは、チバ・シティで消防署員として活躍するヒーローである。先日、同市近郊で大規模な地震が発生し、キミが人命救助のために向かった先で発見した巨大な地割れの奥から、謎のうめき声が聞こえてきた。しかし、その直後に発生した余震により、その地割れは埋まってしまった。 コネクション:黒石鋭二(くろいし・えいじ/30歳/男性) 関係:上司 キミが務めるチバ・シティの消防署の署長であり、Rock’n Forceの「ロック・ブラック」でもある。キミのことは高く評価しており、自分の後継者候補と考えているらしい。なお、上述の地震の際に発生した「謎のうめき声」を聞いた時、彼はなぜか驚いたような顔を浮かべていた。 〈変身前のイメージ画像〉 〈変身時のイメージ画像〉 PC⑤ 推奨クラス:プラトゥーン 追加ヒーローフォース:スーパーアタック キミはヒーローアライアンス(HA)所属の戦隊ヒーロー「Rock’n Force」の一員である(序列と色は任意だが、こだわりがなければ赤を推奨/サポーター的ポジションでも可)。キミの仲間の一人である仙道純が行方不明となった後、彼の愛用の槍である「日本号」を自宅で引き取った。 コネクション:日本号(にほんごう/400歳以上/男性?) 関係:居候 仙道純が所有していた槍。意志を持つ付喪神であり、「擬人化体」を生み出すことによって単体で戦うことも出来るが、仙道が手にした状態でなければ本領を発揮出来ないため、仙道が行方不明となって以降、あまり積極的に戦いに加わろうとはせず、キミの家で惰眠を貪っている。 〈本体のイメージ画像〉 〈付喪神のイメージ画像〉 + PC⑤の設定についての注釈 「Rock’n Force」はあくまで仮称なので、変えても良い。戦隊としてのコンセプト(「◯◯戦隊」の◯◯の部分)も任意。 なお、PC⑤は他の戦隊構成員(NPC)がいなくても変身すること自体は可能だが、プラトゥーンとしての特技を発動するには、最低でもメンバーが3人以上必要(日本号はメンバーには含めない)。レインボースクリューを発動する場合は、必ず全員がその場にいる必要がある。 諸注意事項 PC⑤以外のクラスは自由(ただし、さすがにプラトゥーンは非推奨)。ハンドアウトの設定との整合性さえ取れていれば、コネクションNPCなどに寄せる必要もない(追加HFが実質その要素)。 PC作成は事前に済ませておくことを推奨。ルールブックおよびサプリメントを持っていない人に関しては、メール、twitter、Discordなどで相談に応じる。 なお、「MP3」としては「第4弾」扱いではあるが、 第1弾 ・ 第2弾 ・ 第3弾 とは物語的な繋がりは一切ないので、特に気にする必要はない。
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登場人物 雛菊 異名『華蝶風月(かちょうふうげつ)』 閃劇のリベリオンより装い新たに参戦 前作を経て大きな壁を超え、修行の旅に出ている 大和国へ入国し早々にキャロルに懐かれ彼女に一方的にマブダチとして隠れ家へ招かれるが……? COM3D2 ユキ 閃劇のリベリオンより装い新たに参戦 猛者との斬り合いを求め大和国へ入国 殴り込みした極道の事務所で大和の頂点にして原点、『一代目将軍』と遭遇し…… COM3D2 ルドゥラ 閃劇のリベリオンより装い新たに参戦 より強く、より力をその手に収めんとする求道者 その実力、素質を見込まれアヤセに用心棒として引き込まれる イメージ 白鷲 閃劇のリベリオンより装い新たに参戦 大和でも名の知れた剣豪の子息にして居合の達人 窮地の仲であるラウニの紹介で先の戦いが影響し弱体化したリズの護衛として招かれ、故郷へ足を踏み入れる COM3D2 オリヴィエ 異名『鬽舞狼(みぶろ)』 閃劇のリベリオンより装い新たに参戦 ある目的があって大和国へ入国 前作での戦いを経て己の在処を見出し迷いを断ち切る。以後は人が変わったかのように『ひとでなし』と称し無心に剣を振るうようになるが…… COM3D2 紅夜? 『チキュウオチ』でこの世界へ招かれた青年。自身を『この世界の住人』と定義しケイオスに愛着を持っている 数ヶ月前までは紅髪だったが今作においては脱色し白髪になり、立つのも危うい程に衰弱している 彼の身に一体何が……? 門矢士 どこかの世界より現れた通りすがりの訪問者。 何かを企んでいるわけでもなく、文字通り今作の物語に通りすがるだけの人物のようだが… 海東大樹 士同様、どこかの世界から"お宝"を求めてやってきたトレジャーハンター。 大和に集う数々の国宝や『将軍』が隠し持つという"究極のお宝"を狙い単独で行動している。 キャロルたちの前に突如現れディナーをふるまうが、その隙にキャロルからはテディベアを、雛菊からは蕨を盗み出し颯爽と姿を眩ませた。 グラナートファミリエ キャロル 悪魔城編でとらわれの身だった少女 今作においては輪にかけて身勝手・天然が加速し周りを振り回す リズ 悪魔城編で黒幕の役目を担った少女 今作においては悪魔城の決戦に負った傷が癒えておらず、力を削がれた状態で劉 王に協力の意を示し行動する シェン 元・瑠璃の構成員。リスに引き抜かれ挙句は別れ際組織の船を一隻沈めた為かなり肩身が狭い 弟分も数多く存在した瑠璃を今でも気にかけてはいるが…… 大和? 将軍 建国当初より大和を収める為政者であり国家の象徴 その姿を見た者は極僅かに限られており多くが謎に包まれている なぜか炊飯ジャーをとても気に入っており、時間旅行を実現した暁には炊飯ジャーの設計者に会いに行くらしい 決して自らは動かず、他者に意識を憑依させ対話する他、『千里眼』の異能を有し未来を見通すらしい 徒紀和姫 トキワヒメ 将軍に継ぐ地位『四老中』の一人。総合外交官に該当する 亜人種『白鬼』との外交を進めより効率的な国家運営を方針とする 将軍が絶対王者である限りは、その存在によって成される調和を良しとしていたが、 彼の発した一言によって内政は傾き覇権争いに身を投じることとなる イメージ 宗方忠成 ムナカタ チュウジョウ 将軍に継ぐ地位『四老中』の一人。陸・海軍総司令に該当する 徹底した保守派。徴兵制を可能とする法案を通すことを目標とし水面下で暗躍する 将軍が絶対王者である限りは、その存在によって成される調和を良しとしていたが、 彼の発した一言によって内政は傾き覇権争いに身を投じることとなる 宗方もまた、『国士無双』の一人と謳われる剣豪であるとされる イメージ 伊蒼義隆 イセイヨシタカ 将軍に継ぐ地位『四老中』の一人。大和見廻組(この国においては警察官に該当する)長官に該当する 国内において極めて待遇のいい陸軍総司令の地位が空いていたがこれを自ら辞退し現在の地位に就く 軍部いうものに興味がないのか、少なくとも好感的ではないものと思われる 老中においては穏やかな人柄、民の意を聞き入れる器の広い人物として広く知られ国内に関わらず海外のテレビ番組にも出演することが多い トキワ姫曰く『”顔は”いい、”顔は”』とのこと イメージ 麻統昭二 マトウショウジ 将軍に次ぐ地位『四老中』の一人。空軍総司令に該当する 齢17歳。父・麻統健二を部下に暗殺させ現在の地位に着いた出世欲の権化 父、健二と比較するとその才は皆無に等しく、父健二も実力の伴わない出世は望むまいとタカを括っていたためその虚をつかれた形になる 現在四老中においては最も低い地位にあり、将軍からはワカメと愛称をつけられ『愛い奴』と愛玩動物同様に扱われている イメージ アヤセ 麻統昭二の秘書官を務める女性 目に見えて忠誠心は皆無だが、状況判断が早く、適性を見抜き利になる者を味方として引き抜く頭脳の持ち主 冷静沈着、且つ常識人ではあるがカジキマグロを丸呑みする等時折奇行が目立つ イメージ 八代 琉妃 大和において鬼にすら『化性の者』と言わしめる『国士無双』の一人とされる女性 思想理念に固着せず、戦場があれば自らの武を必要とされる限り駆けつける狂人の類 かつて大和で名を馳せた『人斬り』。将軍と面識があり、柊家とも因縁があるらしく…… 魔剣・月虹? 【魔剣・月虹】 大和公安部の男がルドゥラと対峙した際、男の所持する刀が自我を持ったかのように男を自害させ、 直後、刀そのものが人の形を成して出現した謎多き存在 鮮血の染み渡った黒の和装に黒笠を身につけ、 赤く発光する眼球以外は影法師のように黒染めの泥人形が辛うじて人の形を成しているような姿をしている 現時点でルドゥラの技を模倣しており、戦闘の最中にあっても急速に学習、及び成長する機能を有すると推測される 瑠璃 『麻薬』『人身売買』『遊郭』等を生業とする中華マフィア 大和の民に迫害された白鬼が徒党を組み、それらが組織化したのが起源とされる 近年、白鬼の人権は法律的に保護されているが、長きに渡る対立の歴史から瑠璃の構成員のままの鬼は非常に多い 劉 王 ラウ・ワン 『瑠璃』の総帥を務める老鬼 合計七という艦隊総てを従える 既に齢五百を超え、老体では活躍は見込めず前線からは退いている 現在は堂本 玄三と名乗り大和造船(下記参照)の代表取締役として、 今尚迫害される白鬼に職場を与え生活を支えている 大和造船 世界政府?とも繋がりを持つ水の国における指折りの最大手企業 大和の主収入である『軍艦売買』を担っている 堂本 達夫? 大和造船社長 緋月の夜叉姫へ戻る .