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梓「……唯先輩。脚、開いてもらえますか」 唯「あ、脚っ? いやいやいや、私の脚なんてつまらないよ! あずにゃんをがっかりさせたくないよ!」 びくうっ、と全身を硬直させて、何てわかりやすい反応をしてくれるんだろう。 昨夜はちゃんと見せてくれたのに、今夜は見せたくないなんて、見られたくない状態になっているからとしか思えない。 だからこそ、余計に見たくなってきちゃう。 梓「わ、わた、私も……ほら、太ももの、こことか、キスマーク。唯先輩もお揃いにしないとっ」 今の私、ちょっとズルかった。 膝を突いて、少しお尻を後ろに引いて、唯先輩からキスマークしか見えないようにしてた。 でも。 唯「うっ、うん……そおだね、あずにゃんと、お揃いに……なりたい、よ」 梓「なら、脚……」 どきどきが止まらない。 私だけ一歩的かもしれないけど、すっごくエッチな気分になって盛り上がってる。 今なら、この気分なら自然に言えそうだし、唯先輩も堪えてくれそうな感じ。 梓「脚を、開いてください……ゆっ、唯、おっ……おねぇ、さま」 唯「ふぷっ!? っは、はー、はあ……あ、あずにゃん?」 ……かろうじて、踏み止まってくれたみたい。 唯先輩の精神力かな、それとも……ううん、どっちでもいい。 そう呼べることが嬉しい、から。 梓「……唯お姉様の、私以外の誰かに見られたら恥ずかしい場所に、恋人のしるしを付けさせてください」 唯「う、ん……付けて。あずにゃんにしか見せないとこに、恋人の、しるし……付けて欲しいよ」 両膝に軽く手を乗せると、私は少しも力を入れていないのに、ハの字になっていた唯先輩の脚が開いてく。 思わず視線が動く。 唯先輩は、とっても恥ずかしそうな表情。 両手でバスタブの縁に掴まりながら、でも、私のお願いを聞いて、ゆっくりとだけど。 梓「んくっ……と、とろとろ、ですね」 唯「うん……そうだよ。あずにゃんのキスが上手なせいで、私……とろとろに、なっちゃってるぅ……」 触れなくてもわかるくらい、お湯とは違う液体が、唯先輩のアソコから垂れていた。 ごくり、と大きく喉を鳴らすと、唯先輩がちょっとだけ脚を緊張させたのが膝から伝わってくる。 唯「わっ、私が特別にエッチなんじゃないと思うよ? きっと、誰でも、あずにゃんにこんなにキスされたら、こうなっちゃうんだよぉ……」 梓「……いえ。唯お姉様は、特別です」 唯「ふあ……!?」 羞恥に羞恥を重ねて、深い紅色に染まった頬。 それを隠そうとして、でもバランスを取れなくなって、だけど私に続きをして欲しいらしくて、やっぱりバスタブに掴まり直す、震える手指。 私の想いを言葉にすると、唯先輩はもっともっと恥ずかしがってしまうだろう。 けれども、その様子を見たいから、声にせずにはいられない。 梓「唯お姉様は、私の特別な人なんですよ? だから、エッチなことをしたくなるし……出来ちゃうんです」 唯「あ、う、あぅぁぅぅ……あずにゃん、そんなことゆうの……意地悪だよぉ……」 梓「特別な人にしか言わないんですから、特別な時くらい、特別に聞いてください」 唯先輩が恥じらいを誤魔化す為に使った、『特別』という言葉をしつこく利用する私は、ズルいかもしれません。 でも、昨夜は私だって唯先輩が相手だから、特別に覚悟を決めたんです。 今も特別だと認めてくれたんだし、特別にエッチなことをして、特別にいやらしい声を聞かせてもらってもいい……ですよね? 唯「何か、今のあずにゃん、ちょっと……ううん、すっごくやらしい感じだね」 梓「どうとでもお好きにどうぞ。唯お姉様に比べたら、私なんて、エッチのエの字も知らない小物ですから」 本来は透き通るように真っ白な内ももが、すっかり汗ばんで火照ってる。 こういう肌に頬ずりするのも、気持ちいい。 しゅりゅしゅりゅと、少しずつ脚の付け根へ顔を滑らせていくと、唯先輩が悲鳴に似た声で叫んだ。 唯「やああああああん! やだ、あずにゃん、もぉやだ、駄目っ、駄目だよお!」 それが唯先輩の本心じゃないのは、バレバレです。 梓「……だったら、脚、閉じればいいじゃないですか」 唯「うっ……あぅ、そ、んな……あっ、あずにゃぁん……」 見上げると、恥ずかしさを耐えながらも、『何か』を期待してる唯先輩の顔。 薄く開いた唇からは、今にも涎が垂れてきそう。 今度は私が膝立ちになって、伸びをして、その涎を吸い取る。 唯「あむ……ん、ちゅぅ……んんっ、は、は、んあ……」 梓「んっ、ちゅ……ちゅう、じゅる、んむ……ちゃんとしてあげますから、心配しないでください、唯お姉様」 唯「う、ん……」 何をどうするのか、そこまでは言わない。 私みたいに、イけないまま終わるのかな……なんて、やきもきして欲しいから。 梓「……まっちろくて、綺麗ですね」 唯「あっ、あずにゃんの脚も、綺麗だったよぉ?」 梓「それはそれは、どうもです」 唯先輩の、ほんのり紅くなってる内もも。 汗かお湯か、水っぽいぬめりがあるけども、頬を滑らせるとすべすべで心地いい。 唯「ぅんっ、あ、あぁ、ふぁ……」 思わず唇を付ける。 本当に私なんかがキスマークを作っていいのかな、って思うくらいに綺麗だけど、わざと音を立てて吸っちゃう。 梓「ちゅ……ちゅぷ、ちゅうううううっ、ちゅ、んむっ、ちゅっ、ちゅうっ……ちゅるっ、ちゅくく……」 唯「んきゅうううう! んあっ、あああ、あっ、んゃあああああんっ!」 梓「ちゅっ、ちゅ、くぷ……そういえば、片脚にふたつずつ、でしたよね?」 唯「ふ、ふぁあ……あと、みっつもするの……?」 梓「いえ。まだ付けてないですから、よっつです」 唯「……嘘だね。今の感じは、しっかりあずにゃんの唇の跡が付いた感じだよ」 梓「じゃあ、これとこれ。どっちが昨日のか、わかりますか?」 たった今作ったばかりの、ふたつの真新しい鬱血痕を順番に触って、唯先輩の目線を引く。 もしも間違えたりしたら、昨日の分と合わせて、倍のキスマークを付けるつもり。 唯「えへ……意地悪あずにゃん。昨日のは、ここと、ここ、ここに、ここで、あとここも……」 唯先輩は片手を挙げて、消えずに残っている胸元のしるしを、正確に指し示した。 残念ながら、完全正解。 『脚にはキスされてないよ』って言うだけでよかったのに……全部、覚えてくれてたんだ……。 梓「はい。正解のご褒美です……ちゅぅ、ちゅうううっ、んちゅ……ふぅ、ん、はふ……ちゅちゅっ、ちゅうっ、ちゅぷ」 唯「ひゃああああああぁんっ!? あ、当たったのに、ご褒美がキスなんて聞いてないよぉ!?」 梓「ちゅう、くちゅ、んっ、んく……あれ、別のご褒美が欲しかったんですか? なら、そう言ってくれればよかったのに」 唯「いっ……いじめられてる! 私、あずにゃんにいじめられてるんだねっ!?」 いじめるというか、何というか。 どっちに転んでも似たようなものでしたけど。どうしてほっこりした顔なんですか、唯先輩。 唯「ま、まだ正解じゃないよ! 最後のが残ってるもんね! ほらここ……首の! これが!」 梓「……さすがにそこを忘れられたら、ご褒美じゃなくて、お仕置きな気分になってたかもしれないです」 自信たっぷりに、首筋の一番濃ゆいキスマークを示す唯先輩へ、新しいご褒美です。 ご褒美のみっつめに続いて、ご褒美のご褒美な、よっつめのしるし。 唯「んぅっ、あっ、ああっ! ふ、ふうっ、ぁぅ、ぁあ……はぅんっ」 梓「あぁ……こっち側にも、ふたつ付けないといけなかったんですよね?」 ぴくっ、ぴくんと足先から肩まで震わせている唯先輩に、わざとらしく言った。 私と同じだ。 私はお預けされちゃったけど、唯先輩も、もうすぐイきそうな感じになってるのかもしれない。 唯「……あずにゃん、すっごい意地悪そうな顔してる……」 梓「意地悪って言われると、余計に意地悪したくなりますね」 ちゅ、と反対の脚に唇を付ける。 こっち側も綺麗なのは勿論、お湯や汗に濡れていて、頬ずりをすると滑らかで心地よくて、堪らない。 唯「んっ、きゅ……あずにゃんっ、するなら、早くして頂戴よぉ!」 梓「……しようかな、しないかな、どうしようかな? 唯お姉様は、どうして欲しいんです?」 唯「ううっ……は、早く、ちゅーってして、キスマーク付けて欲しい……よ」 多分それ、半分未満すら正直に言ってないですね。 似たような思いをさせられたから、ちゃーんとわかってるんですよ? だから、私は引き伸ばしたりしないで、すぐにしてあげちゃいます。 梓「ん……ちゅう、ちゅ……んふ、んっ、ちゅむ……ちゅっ、ちゅううううっ」 唯「あっ、ああああっ! んぁ、あぁっ、あず、にゃぁん……♪」 梓「こっちの脚には、もうひとつ……ううん、ふたつ付けないとですね……ちゅぅ。ちゅっ、ちゅちゅ、んちゅう……ん、ちゅ」 脚の付け根のギリギリ、唯先輩のアソコに頬が触れないように狙って口付けた。 触れてもらえないからこそ感じちゃう、ということをわかってもらうのです。 唯「ひゃ、あぅ、あうぅぅ……んんっ! んく、はぅ、あ、ああ……」 梓「ん~……ちゅ。はい、お終いです。これで、両脚のキスマークの数、同じになりましたよ?」 私より一個ずつ多い両脚の紅い斑点、恋人のしるし。 こんなモノの数で『好き』の大きさが決まるとは思ってないけど、喜んでもらえるなら、いくらでも付けてあげたい。 唯「ま、まだ、最後の、してもらってないよぉ……?」 梓「むっつ、付けましたよ。私の時は、いつつでしたから……今度は、唯お姉様にしてもらわないと不公平です」 唯「わっ、私も、むっつ、付けた……」 梓「ちゃんと数えてました。唯お姉様はいつつ、私はむっつ」 いつから数えて、いくつまでキスマークを付けるのか。 そういう約束はしていない、数には下限も上限もないから、私の気の向くままに出来る。 けれど、ベッドの上でエッチした時の、私との記憶が強いみたいで、唯先輩は無意識に『いつつ』にこだわってる。 唯「そ、それじゃあ、あずにゃんと同じとこっ……私の首筋には……恋人のしるし、付けてくれないの……?」 梓「え? 付けますけど? それははっきり約束しましたから……鏡の前で、恥ずかしがってるとこを見ながら、って」 唯「ん、んく……」 唯先輩の腰――お尻に近い方、を抱き寄せると、危うくバスタブから滑り落ちそうになった。 危ういところで抱き留めて、肩口から首筋に舌を這わせながら、もっぺん座ってもらえるようにお願いする。 唯「あっ、あずにゃぁん……何か、あずにゃんがしてくれること全部、いちいち気持ちよくって、変になりそぉだよっ」 梓「私は唯お姉様を変にしたくて、変になったお姉様を見たくて、こんなエッチぃことしてるんですよ?」 お湯。ほんの少ししょっからい汗。お湯で薄まってほとんど味のしない汗、無味のお湯……もしかしたら、私の唾液。 美味しい、と思うのは、唯先輩よりも先に、もう私がとうに変になっているから、なのかも。 梓「はい。どうぞ、唯お姉様。約束通り、首筋にキスしますから……ここに座ってください」 唯「うっ、うん……」 そっと送り出すようにお風呂の椅子に座らせてあげたら、意外と大人しく、ちょこんとしてる。 ……してるっていうか、されるのを待ってるんだ。 私が『唯お姉様』って呼ぶ度、鏡越しに眉尻が下がってるのが見える。 梓「唯お姉様」 唯「うん」 ほら。 唯先輩の背中に、薄い胸を当てて抱き締めたら、にへー、と唇をだらしなく緩ませちゃったりして、んもう。 梓「ん……ちゅ、ぴちゅっ」 唯「ふぁ……んん、あずにゃん、あったかい」 そこは嘘でも『柔らかい』とか言って欲しかったですけど、自分でわかってますからいいんですよ、ええ。 梓「……唯お姉様。ほら、鏡、見てください。教えてくれないと、きちんと出来ません」 くもったガラスにお湯をかけて、視界を確保。 すると、唯先輩がまた、やーらしく、にへっと微笑んだ。 唯「……上目遣いのあずにゃんも、エッチくて、すっごくかぁわいーねっ」 梓「うく……じっ、自分を見つめ直してくださいっ!」 唯先輩の肩に、軽く噛みつく。 うん、顔を隠す為の照れ隠し。 梓「はぷ、ちゅうう……うううっ……そんなことばっかり言ってたら、いつまでもキスマーク付けてあげられませんよ?」 唯「……んじゃ、ちょ、ちょこっと……上、かも」 梓「あむ。んちゅ、ちゅ……んぁ、はぅ、れろっ……こ、ここです?」 全然違う場所を指定されたけど、吸ってあげる。 首筋には違いないんだけど、鏡に映った私のキスマークとは、上下も左右も合わない。 唯「そっ、もっとそっち、あずにゃん……きっと、そこ」 梓「んむ、ちゅっ、ちゅぅ……ここ……ですか?」 唯「っあ、やっぱし、ちょっとズレてるかもぉ……も少し、右かな?」 梓「んちゅ、ちゅる、はむ……ここで、いいです?」 唯「あ、う、違う……左側、だったよ……えへへ、鏡写しだから難しいねぇ」 わかってるくせに。 ベッドで私がわざと数え損ねたのを知ってて、同じことしてるんですよね。 終わりたくないから。 気持ちよくて、もっと続けて欲しくて。 梓「んるっ……ちゅぷ、んふぅ……正直に言わないと、大体の見当で合わせちゃいますよ?」 唯先輩のお腹に回していた腕を、上と下に動かしていく。 上は、勿論おっぱい。 下は……勿論、アソコ。 唯「ふきゅ、ん、あっ……あぅ、あぅぅぅぅ……そんな、あずにゃぁん……」 梓「あむっ、はぷぷ……ん……かぷ」 唯「そっ、そこより、ふた口分、上で……ふあ! あんっ、やあ、ああっ……てっ、手前には……ちょっと、わかんない」 梓「そおですか。わからないなら、少しずつ確かめるしかないですねぇ」 私達の目の前には鏡があるのに、白々しい。 唯先輩のおっぱいと股間に、それぞれ私の手が伸びてるのに……ほぉんと、白々しいったら。 梓「……唯お姉様のおっぱい、もっとキスマーク付ければよかったですかね」 唯「ううん。ひとつひとつ、あずにゃんの気持ちがこもってて、やたらめったら付けられるより嬉しいよ~」 梓「脚、も……折角だから、ハートの形になるように、やり直してもいいですか?」 唯「っ……そ、それは魅力的なお誘いだけどね、うんとね、えっと……次……今のが消えちゃったら、思いっきり……して欲しい、な」 唯「ハート、嫌いでしたっけ?」 梓「違うよ。あずにゃんが、初めて付けてくれた『しるし』だから、だから……大切にしたいんだよ」 梓「唯、お姉様ぁ……」 ほんの数日で消えちゃう『しるし』。 なのに唯先輩は、うっとりとした表情で、脚の付け根の鬱血をさする。 その仕草が嬉しい……から、じわじわと。 唯先輩の特に感じやすい範囲に、唯先輩の指先を避けて、触れた。 唯「きゅふんっ!」 私の指が、粘つく音を立てる。 正確には、唯先輩のアソコに触れて、愛液がにちゃりと鳴った。 唯「ひゃら、んゃっ、やーね、もお……い、いきなり触っちゃ、やーだよぉ、あずにゃんっ」 梓「触るとこ、鏡でしっかり見てるたくせにぃ」 割れ目をなぞると、指を伝って掌に垂れてくるくらいに、濡れてた。 刺激に上ずった声で誤魔化そうとするけど、唯先輩、全然誤魔化せてないです。 唯「んんっ……あ、あずにゃんは、やぁらしくて、意地悪だよね、ほんと……」 梓「唯お姉様の方が、もっと意地悪じゃないですか。さっき、私をイかせてくれませんでしたし」 やらしいというのは、否定しないし、出来ない。 だって私、今すぐに唯先輩の中へ指を入れて、はしたくあえいでみせて欲しいと思ってるから。 梓「ほら。唯お姉様のエッチなおつゆ、内側から、とろって零れてますよ……また、簡単に奥まで入っちゃいそうですね?」 唯「んあああああっ!? あっ、あ、あぅ、指っ……あずにゃん、まだ指駄目ぇ、はぅっ、ん、ぅうんっ!」 指先が膣内に入り込んだ途端に、舌で舐められるような、それでいてきゅうっと強く締め付けられるような気持ちよさに包まれた。 どうしよう、私が指を挿入した側なのに、指だけでこんなに気持ちよくなっちゃうなんて。 唯「ふああああぁ、あぅ、やぅ、奥ぅっ、入ってきちゃうっ!あずにゃんの指がぬぷぷって入ってきてるよぉっ!」 梓「ん……もっと、奥に入れます……んんっ……ふぅ、ふ……」 頭まで振って身悶えする唯先輩をしっかりと抱き締めながら、更に深く指を差し入れる。 ねっとりと絡み付くような細かい凹凸の抵抗感はあるけど、たっぷりのぬめりのお陰でスムーズに入ってく。 唯「あああぁ、あっ……ああ……んっ、ふぁあっ、はぅんっ! んんんっ! ひゃう、ひゃぁぁぁ……!」 ぞくぞくっと快感に震える首筋へ、唇を付ける。 何かで気を紛らわせないと、指に夢中になって、約束を守れなくなりそうだったから。 14
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唯「んと……この辺、だよね? あずにゃんが一番感じるとこ」 梓「んあっ!? あっ、ふゃぁぁぁぁんっ! あ、イきます、あっ、ソコっ、ソコ弱いんですっ、あああっ、あ、あああああ!」 唯「……あずにゃんのおっぱいも、気持ちーくしてあげないと可哀想だよね」 私に指を挿入したまま、片手でおねまの上着を脱がせようとする唯先輩。 ボタンがなかなか外れない。もどかしくて、胸を反らせて突き出したけど、ぺったんこな私は脱がせにくいみたい。 唯「ん、よ、ほっ……やっと一個だ。片手じゃ難しいね、えへへ」 梓「ああ、あっ、駄目、イくの、イきます、私イきますっ……あああああっ、んああああああっ!」 唯「駄目なのはあずにゃんだよ。そんなにビクビクって震えてたら、脱がせにくいよぉ?」 梓「あぅ、うぅ、すみませんっ……で、でも、震えるの、我慢出来なっ……ふにゃああっ!」 私はただ登り詰めるだけ。 唯先輩はいじる指先を止めてくれないし、その上、ボタンを外すっていう名目で胸元をくすぐられて、刺激がずっと途切れない。 唯「んふ……んっと、こうして、こう……とおっ!」 梓「ふあああああ! ああっ、んっ、んく……ふぁ、あっ、らめ、あぅ、こしゅるの、中っ、ソコぉ、こしゅるのらめぇ、あううううんっ、んっ、ん、んんん!」 唯「んう? どおしたのかな、あずにゃぁん? おっぱい触る前なのに、そんなやーらしい顔でイっちゃって」 梓「はっ、う、あああ……うく、ん……ひゃあぅ……」 イった、ってわかってるのに、意地悪な聞き方をしないでください。 今のでもぉおかしくなりそぉだったのに、唯先輩、私のぺったんこ胸を、どおするおつもりなんですか。 唯「ん……そっか! こうすればいいんだ!」 ぷつっ、ぷつんと、急にボタンが次々と外されてゆく。 片手で外すコツでも掴んだんですか、たったの三個目から。 唯「んふー……もう一個で、あずにゃんのお胸とご対面だよ♪」 梓「ああぅ、あっ、ひあらぁ、もぉ、いいのに、もお、じゅーぶん、気持ちぃく、なれました、からっ」 唯「遠慮しないでよ、あずにゃん。おっぱいでも感じたいよね、うん、私にはわかるよっ」 唯先輩の目、本当に怖いくらいに輝いてますよ。 目付き自体は怖くないんですど、むしろさっきまでなら見られただけでぞくぞく感じたかもしれませんけど。 今は、何度もイかせてもらえたのに、まだまだイかされそうで、どんなに気持ちよくされちゃうのか怖い……です。 梓「ゆ、ゆぃ、おね、さまぁ、もっ……ほんろに、いいの、やしゅませへ、あぅっ……んんんんっ! んぁ、あっ、あ、ふああああ!」 もぉ、シーツを掴んですらいられない。 頭のてっぺんまでぴりぴりしびれちゃって、自由に動かせない。 でも、唯先輩の指先が私のアソコの中をぬちゃぬちゃこする刺激に、背すじや腰が勝手に痙攣しちゃう。 梓「んぁぅ、あぁぅ、ゆ、い、おね、しゃまっ……ゆるひへ、あっ、あ、イきしゅぎれふっ……ま、また、イきゅぅっ……ふあぁ! んああああ!」 唯「え~? よっ、ほいっ……やっと、ブラまで辿り着いたんだよぉ?」 梓「いいんれふっ、も、いいれふから、あああ、指ぃ、ソコっ、ああ、クリも、いじっちゃらめええええぇ!」 唯「……イイんだね?」 ち、違い、ます。 その『いい』じゃ、ないです。明らかにイントネーション違うのに、わざと間違えないでください。 おっしゃる通り、とってもイイ、ですけど。 唯「ブラもおそろだね! 模様可愛くって、あずにゃんも、すっごくえっちくて、私っ……どきどきさせられすぎだよぉ♪」 梓「しなくへ、いいれふぅ、もぉ……はぅ、あぁ、あんっ! っくぁ、んもっ、もおらめぇらろぉ……!」 間断のない刺激、快感。 新しい絶頂に震えていると、唯先輩がブラのホックを外して、ツンと膨らんだ乳首を吸ってきた。 梓「んぁ、ひっ、ひゃううううううううんっ!?」 唯「ちゅむっ、ちゅうう……んむ、ちゅっ……あは、あずにゃんってば、おっぱいも可愛くてエッチだよね」 唯先輩は、ぺったんこを馬鹿にしたわけじゃない。 純粋に、私の胸が刺激に反応して、乳首を固く立てる私を誉めてくれてる。 ……わかってるけど、恥ずかしすぎて、気持ちよすぎて、気の利いた返事が出来ないんです。 梓「やらぁ、あぁ、らめれふ、おっ、ぱぃ、吸っちゃ……ひゃああああ! ああああああ! あっ、あ、んゃあああああんっ!」 快感も、絶頂も、止まらない。 もう満足です、唯先輩。止めてくれたら、しばらく余韻に浸って、また唯先輩に甘えさせてもらって、ぐっすり眠れそうです。 なのに、どうして止めてくれないんですか。 私、こんなに必死にお願いしてるのに、どうして聞いてくれないんですか。 唯「れるっ、ぴちゅ……ん、あむ……またイってる。ほんと、ココ弱いんだぁ」 ぬるるるっ、と私の弱点を指の腹で一気になぞられる。 私が唯先輩の中の粘膜の凹凸をこすり立てた時にも、唯先輩はこんなに気持ちよくなってくれたのかな。 梓「きゅぅっ……んああああっ! あんっ、ああああ、ふにゃあああああんっ!」 また、イっちゃう。 さっきまであんなにイきたくて、唯先輩にイかせてもらえて嬉しいハズなのに、苦しいです。 苦しい程に、気持ちよすぎるんです。 梓「あ……ああぅ、ぅんん、んぅぅっ! んっ! っふぁ、あっ、ああぁ、はー、あぁ、はぁ」 唯「……あずにゃんって、感じやすいのかな? それとも、私が感じにくいのかな?」 梓「ふぁう、はあ、あぅ……お、おねえさまは、びんか、んっ……だと、思います、よぉ」 唯「じゃあ、どおしてあずにゃんは、私が自分でココをくちゅくちゅしてイっちゃうより早く、何度も何度もイってるのかなあ?」 ここに、鏡があったらよかったのに。 貴女が私を見つめる、私をいやらしい気分にさせる眼差しのせいです、って言えるのに。 なのに、私の喉から漏れるのは、上ずってかすれたあえぎ声だけ。 梓「んっ、くふ……あぁ、も、もっ……らめぇ、れふ……らめ、らんれふっ……」 唯「おっぱい吸ったら駄目なの? んもー、ぷにぷにやぁらかくて、もっとはむはむしたかったのにぃ……んむっ、ちゅぷ」 ちゅう、と涎の雫を粘らせながら、乳首から唇を離してくれたところで気付く。 唯先輩の、お口。 自由にしたら、駄目。 私、ろれつが回ってなかったけど、『吸っちゃ駄目』ってしか言わなかった。 梓「あああ……も、らめっ、ゆるひへ、ゆぃおねぇしゃま、もぉ……わらひ、もぉっ」 唯「仕方ないね。おっぱいは、揉むだけにするよ?」 お口で、意識を――正気を、奪われちゃう。 私にとっては、最早凶器でしかない、唯先輩の唇が触れる。 いつの間に溜めたのか、たっぷりの唾液を注ぎ込まれる。 唯「ん、ちゅ、くぷ……んふ……んうー……あぁ、はぁ、あむっ」 梓「っく、んっ、んっ、ぅんう……ちゅう、ちゅく……は、はふ……ちゅうも、ら、らぁめれふ、おねぇ、しゃまぁ……」 唯「んん~? はっきり言ってくれないとわかんないよ、あずにゃん? んむっ、ちゅうううううっ、れるっ、れるりゅ」 簡単に舌を絡め取られて、注がれた唯先輩の涎を飲んじゃう私。 甘くて、柔らかくて、熱くて、ぐるぐると目が回る。 これだから、唯先輩のお口を自由にしちゃいけなかったのに、もう本当に駄目。 梓「あぅ、あぷ、んちゅうぅっ……んふうううううっ! んっ、んああああ、あ……んぷ、はぷっ、はむむっ……んっ、んぐ、んく」 唯「ぬぷちゅ、ちゅくっ、くぷぷ、ん……ちゅうっ、んくっ、ちゅぷぷ……ん、んぅっ」 舌の裏側まで舐めようとしてくる唯先輩の舌先も、唇も、噛んでしまわないように。 それだけ気を付けていれば、頭の奥までとろけさせてもらえる。 唯先輩が何をしても……ううん。唯先輩は、私が気持ちよくなることしかしてくれないんだから。 唯「ちゅっ、んちゅ……あずにゃん。ココも、ねちゃねちゃっていやらしい音してるよ。お口と、どっちがやらしいかなぁ?」 梓「くぷぷっ、んぅ、んぁぅ、は、はぅ……も、もっろ、ちゅう、ひへ……う、あっ、わらひ、お口も、やらひーれふからっ」 唯「うん…れる、れろれっ、ちゅ、くむ、んむっ……はふ、あ、あー……は、はぁ、ほんと、やらしーね、あずにゃんのお口……」 梓「んっ、く、んくっ、ちゅるるっ、くちゅ、ん……あはぁ、あぅ、手ぇ、止まって、ましゅ……んくちゅ、ちゅぐっ」 唯先輩の唾液が何度も喉を通りすぎて。 飲み干したと思ったら、もっと多く涎を流し込まれて。 それで精一杯なのに、私ったら、どうしてまたおねだりしてるんだろ。 唯「あ、ごめんね、あずにゃんとキスするの気持ちよくって……ん。ちゅるっ、んっ、あむっ……」 お口の中をねろねろと舐め回されながらイって、アソコの奥までくちゅくちゅかき回されながらイって、数えている間にまたイっちゃう。 息、苦しい。シーツまで垂れたエッチなおつゆが冷たくて、キモチワルイ。 でも、それ以上に唯先輩のくれる快感が、気持ちいい。 梓「ちゅぷ、んふ、ふーっ……んむ、くぷぷ、ちゅるっ、んく、んぐっ……んんっ! んんんん! ぷあ、あああああ、ふあああ!」 唯「ちゅくっ、ちゅるるっ……駄目だよぉ、あずにゃん。キスの途中なんだから、急に離れないで?」 梓「あっ、あ……んぅ、くぷ……ちゅ、りゅる、んぬぷ、ちゅぐっ……ん、んっ、んくっ」 唯「ん……ちゅううっ、ちゅ、れるる、は……っあ……あー……ん、ちゅるっ」 私が呆けて口を開けたままにしていると、涎を垂らされる。 閉じていても、舌で優しく唇を舐めて、思わず開けた隙間から、流し込まれちゃう。 ……うん。ほとんど飲んじゃう私が悪いのかもしれないけど、飲みきれなかった分を舐め取られるのも気持ちいいんだもん。 唯「ん、あ……こっち、キスに夢中になっちゃって、いじってあげてなかったね。ごめんねぇ、あずにゃん?」 今更わざとらしく言いながら、でも舌先を私の唇に触れるか触れないかのところへ伸ばしながら、唯先輩が私のアソコの中の指先を出し入れする。 背骨が折れちゃいそうなくらい、腰が勢いよく跳ね上がった。 梓「んあああああああっ! あっ、あ! ひ、ひぅぅぅぅんっ! っあ……あ、あああ、あぅ……♪」 気持ちよくって、ぶるぶるっと全身が震える。 ああ、またイっちゃった……と思いつつ、目の前の唯先輩の舌を、滴る涎を必死で舐める。 きっと、この舌を舐め返しているあいだは、つづけて、くれる。 梓「んぅ、ちゅ、れるるっ、んっ……ちゅ、く、あぷ……ゆぃおねぇしゃま、お口、舐めたいのに、とろかないれふぅ」 唯「んちゅっ、ちゅく、あむ、んむっ、ちゅるるっ、ちゅ……そお? もっと、私とキスしたいの?」 梓「はぁい、ちゅうしたい、れしゅ……あぁ……ん、くちゅっ、ちゅぷ……んく、んむ、あむっ……んむあむっ」 とろとろとろと。 おくちも、アソコも、ゆいせんぱいにやさしくかきまぜられて、とおってもきもちいい。 イくたびにびんかんになってるのに、イってもイってもたりないくらい、もっとかんじさせられちゃう。 梓「はぅ、あ、お、おねえ、ひゃまぁん……♪ しゅご、ぅあ、らめ、も、ゆび、ぬいへ、あぁっ、あっ♪」 唯「……あずにゃん。『お姉様』って言えるうちは止めない、って……約束したよね?」 いつまで、きもちいいままにさせられるんだろう。 ん……ずっと、きもちいいままでも、いい、かも。 梓「ひゃい……んちゅっ、んんんんっ、んふううっ! ん、くふ……んっ、ちゅぷ、りゅぷ……♪」 唯「んっ、ん、ちゅっ♪ もっとイきたいんだね、あずにゃん♪」 こしがういたまま、けいれんする。 ゆいせんぱいのゆびが、そのけいれんしているわたしのアソコを、さらにしげきする。 イきながらイって、イかされつづけるだなんて、としでんせつだとおもってたのに、まさか、ほんとだなんて。 ひどすぎるし、きもちよすぎです。 梓「んひぃぃぃんっ!?」 唯「まだ……だよ? 約束守らないと、後であずにゃんに可愛らしく、ほっぺぷくーってされちゃうもん」 梓「ひゃう、あ、ひゃぁぁぁぅん……! やあぁら、ろ、もぉ、イきしゅぎ、てっ……おかしく、なりまひゅうっ……♪」 唯「大丈夫だよ、あずにゃん。もし本当におかしくなっちゃっても、私がずうっと、ずーっと一緒にいてあげるからね」 ……なら、あんしんです。 ゆいせんぱいがいてくれるなら、わたし、おかしくなっちゃっても、いいや。 唯「ちゅく、ちゅうっ、ちゅ……ねえ、あずにゃん。私、あずにゃんが本当に大好きだよっ」 わたしの、おっぱい。 ゆいせんぱいにくらべたら、ひらべったくって、じぶんでもんでみても、あんまりかんじなかったのに。 いまはもまれるたびにぞくぞくして、つうってゆびさきでくすぐられるだけで、やらしくさけんじゃう。 そのうえ、あいのこくはくなんてされたら、もう、ほんとうにたまらないです。 梓「ひゃ、ぅうん、あ、くぷんむ……わらひも、ゆぃおねえしゃまのこと、らいしゅき、れふよぉ?」 唯「ん♪ ちゅる、ちゅちゅ、んあむ、ちゅるく……すっごく嬉しいよ、あずにゃぁん♪」 梓「んひゃっ、ひ、んひぃぃぃんっ!? やあぁ、イくっ、あああ、な、なんか、しゅっごいのキそぅ、あ、あっ、あああっ!?」 やだ。 まだ、だめだよ、こんなの。 ゆいせんぱいは、もっとつづけてくれそうなのに、わたし、やだ、きもち、いい……あうう。 唯「うん……イっちゃえ、あずにゃん!」 梓「んにゃあぁぁぁぁぁぁっ!?」 イきたくないのに、イかされちゃう。 わたしもしらなかった、わたしがほんとにいちばんかんじるところを、しげきされちゃった。 やっぱりわたし、ゆいせんぱいには、かないそうにないです。 梓「にゃ……あ、ああっ、ん、は……! あっ、んっ、んにゃぅ、ぅんっ……!」 ゆいせんぱいは、わたしがいままでにないくらいからだをのけぞらせたのを、おさえながら。 唯「……あずにゃん。起きたら、もっぺん告白してくれると……嬉しい、な」 梓「んぁっ、あっ! あああっ! ふにゃぁ……ん、んくっ! んんっ!」 ちゅ、とやさしくてあたたかいくちづけ。 わたしのなかから、ゆいせんぱいがでていっちゃう。 梓「やぁ……もっ、と……ゆ……」 ああ、わたし、なんかおもらししちゃってる。 だから、ゆいせんぱいがゆびをぬいちゃったのかな。 唯「あ、あは……あずにゃん、これ、おしっこじゃないんだよね? そっか、私が初めてなんだぁ……♪ おもらししちゃったのに、どおしてうれしそおなんですか、ゆい、せんぱ……ぃ……。 17
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唯「ん……んふふ、ちゅ、ちゅむ……んっ、ん♪ んー♪」 唯先輩は私を焦らすように、胸元からおへそへ唇を滑らせてゆく。 その辺も、くすぐったいです。 でも、多分、狙っている場所はもっと下の方。 梓「あぅ、ああ、ふぁ……ぁふ、唯せんぱ、い……次、どこ……んうんっ!?」 腕を放して、昨夜みたく私の両脚を抱え込む唯先輩。 振りほどこうかと思ったけど、腰の奥がしびれた感じになってて、全然力が入らなかった。 もう、自分で自分がわからない。 唯「キスマークの数、同じにするって言ったよね……場所も、同じにしてくれるのかな?」 うっとりとした表情で、太ももの内側に頬ずりされる。 アソコを狙っている風じゃないけど、駄目です、内ももなんて、今の頬ずりでもすっごく気持ちいいのに。 梓「ん、やぁ、唯先輩っ……やだ、やっ、やです、下の方はっ」 唯「大丈夫だよぉ、見えない見えない。スパッツ穿けば楽勝で隠せるしねっ」 だから私は大丈夫じゃないんですってば。 隠すとか、そういう問題の前に、このままだと……。 唯「っん……ちゅう、ちゅむ……ん、んむまむまう……えへ、あずにゃんのエッチなおつゆの匂いがして、ハナチ、出そう」 梓「んううううううっ!? や、あ、ほんとに、脚っ、ああああ、あっ、唯先輩っ、駄目、ああああああんっ!」 唯「ちゅ、ちゅぷ、んあむ、はむっ……やらかいよね、ここ……そんでもって、気持ちーし」 私が本気で嫌がってるわけじゃないって、わかっててやってるんだ、唯先輩。 意地悪ですよ。駄目って言ってるのに止めてくれないなんて、唯先輩のいけず。 梓「そぉ、そおですけどっ、あん、あぅ……」 唯「ちゅぷ……でーきた。桜の花びらみたいなキスマークだよ、あずにゃん」 やっとふたつめ。形は、何だか怖くて見られない。 解放されるには、まだ、よっつのキスマークが必要なんだ……。 唯「えい、次だよっ」 梓「んぅっ!?」 今のの、すぐ傍に唯先輩の唇が吸い付く。 だから、そこは駄目って言ってるのに、私をあえがせるのがそんなに楽しいんですか。 梓「んあっ、あふ……やぁ、あぁ、唯せんぱぁい……そっ、そこ! は……駄目、ですぅ……」 唯「んちゅく、ちゅうううっ……んむ? ちゅく、ぷ……気持ちーのに、駄目なことなんてないよね?」 気持ちいいから駄目なんです。 恥ずかしい姿は散々晒したつもりだったのに、まだ、もっと、私自身も知らない私のやらしい姿を暴かれてしまう。 ……ああ。逆の立場だったら、私も唯先輩をいじめ続けちゃうかもしれない。 だから、止めてくれないんだ。 唯「ちゅく、んる……ココ、まだ触ってもいないのに、とろっとろだよぉ? あずにゃん?」 梓「わ、わざわざ、ゆわないで、くださいよぉ……私も、わかってるんですからぁっ」 唯「えへへ……あずにゃんが感じてるとこ、いつもより可愛いから……つい、ね」 梓「ゆ、唯せんぱぁい……おっ、覚えてるがいいです……」 絶対に仕返ししてやるですよ。 唯先輩が泣いても叫んでも、許さないですよ。 ……なんて、考えてたのに。 唯「うん、ずうっと覚えておくよ。あずにゃんとの大切な思い出だもん、忘れられるわけがないよ」 梓「んくっ……!?」 卑怯すぎる、唯先輩ってば卑怯すぎます。 そんな風に言われたら、私も、ずっと忘れられなくなっちゃうじゃないですか。 唯「ん、ちゅ、ちゅちゅ♪ はい、もいっこ出来たよ、キスマーク♪」 梓「あ……ふあぁ……」 みっつめ。 あとふたつで終わっちゃう。 ……あれ? さっきまで、こんな気持ちいいの、早く終わって欲しいって思ってたのに、おかしいな。 梓「み、みっつ、め……です……」 唯「今度は反対側の脚だよ。あずにゃんが女の子っぽくいられるように、ね」 ちゅ、と別れを惜しむように出来たばかりの跡に口付けて、唯先輩は逆の脚に顔を向ける。 その途中、私の一番恥ずかしいところに視線を留めたのが、確かに見えた。 唯「えへへへ……♪」 梓「んぅ……っあ、あぅぅ……」 やっぱり、早く終わらせて欲しい。 この恥ずかしさと気持ちよさを、そのまんま……ううん、倍返しで唯先輩に感じさせてあげたいから。 唯「あずにゃんみたいに可愛い女の子は、いつもきちんと行儀よく、膝を閉じてないと……ね?」 梓「ううう、ん、はう……そんな、ことっ……」 唯「もしココいじらないでイかせたら、昼間のアレ、教えてもらうからね? あずにゃん……んむっ、ちゅうっ、ちゅ……」 梓「ふぁ、教えっ……な、何を、ですか?」 唯「んふ、ちゅく、んむ……ハナチ出そうだから、まだ内緒にしとく……くむっ、ん、ちゅぷ」 私、何か変なこと言ったっけ。 聞かれて困るようなことは、多分ない。 唯先輩が、こんなに楽しみにしてくれるような何かなんて……私には、ない、と思う。 唯「ずっと気になってたんだよね、でも、ハナチはあずにゃんを困らせるし……ちゅううう、んく、ちゅる、あむぅ」 梓「あぅんっ、あっ、ああ! や、ああっ、何なのか教えてくださいよ、気になるじゃないですかっ」 必死でお願いしてるのに、聞き入れてもらえない。 意地悪、唯先輩の意地悪。 私も思い当たる節がない何かを聞き出して、きっとまた、こんな風にいじめるつもりなんだ。 気持ちよくしてもらえるのは嬉しいけど、一方的なのは、ちょっとだけ悔しいですよ。 それに……もし告白めいた言葉だったら、少しは洒落たことを言いたいですし。 梓「ん、あぅ、ああぁ……はぅ、んん……ゆ、唯せんぱ……あっ、あふ……」 唯「んちゅ、ちゅるる、んぅ……はぷ、ちゅく、れるれるれ、るりゅ……お股の内側舐められただけで、すっごく感じてるねえ? あずにゃん」 梓「ふあ、は……はい……だって、気持ちいいんです、あっ、あ、唯先輩の唇ぅ……ちゅうちゅうって、やらかくて、あったかくてぇ……」 もうキスマークを付け終わったのか、唯先輩が私の脚から口を離した。 その次は……曲げてる指は、三本、だけど。 梓「……み、みっつめ、です」 唯「へ?」 梓「の、残り、ふたつ……どっ、どおしたんですか、早く、もっと、キスマーク付けて欲しいんですっ」 震える腕を伸ばして、数えた指を見せ付ける。 よっつめは数えるのを忘れてたことにする、だからノーカウント。 喉からは、自分でも信じられないくらい上ずって、甘ったるい声が出てる。 唯先輩も、わざと私が数えないで、おねだりしたことに気付いたみたい。 唯「うん……そぉだね、今のがみっつめだったね。んじゃ、もう一個……気持ちーとこに、してあげる」 梓「ん……ふぅぅぅっ、んんぅ、あ……ふあっ」 唯「ちゅる、んむ、くちゅる……あむ、ん、んふむっ」 また、出来たばかりのキスマークの傍に、吸い付かれる。 両脚にふたつずつ、キスマークを作られちゃう。 唯先輩の言う通りにスパッツはいて隠さないと、本当に何かの拍子に誰かに見られちゃうよ、こんなの。 梓「ゆ、い、せんぱっ……ふあぅ、あっ、ああ、んっ……くぅんっ」 唯「ちゅううう、んむ、ちゅちゅっ、くむ……んっ、ちゅる……ちなみに、さっきの話。ココいじってイかせても、教えてもらうよ?」 梓「そっ、そんなの、ズルいですよぉっ……はぅんっ、あ、ああ、あぅっ」 唯「自信ないもんね、さすがに。自分以外の女の子をイかせたのって、昨夜のあずにゃんが初めてだったし」 唯「でも……ほら、キスマークは出来るようになったよ? これで、いくつになったのかなあ……?」 ちゅ、と私の脚にもう一度キスをした唯先輩は、すっかり感じてしまって震えている、私の身体に再度のしかかってきた。 悪戯っぽく、そして艶っぽく笑いながら、人差し指を伸ばしてくる。 半開きの唇、いやらしい吐息をする喉……ぺったんこなおっぱいを、つうっとなぞられた。 私が数えたら、最後のキスを、そこにされちゃう。 梓「みっつ……め、です」 唯「さっきも、みっつだったよね? キスマーク一杯付けて欲しくて、わざと数え間違ってるでしょ?」」 梓「いえ……じゃあ、よっつめでも、いいです」 唯「んふ……あずにゃんはエッチだねぇ」 梓「……唯先輩程じゃ、ないです……」 興奮のせいか、唯先輩ってば強気。 この表情、何故だか、ぞくぞくする。 さっきのは謙遜だったのかな、本当にアソコをいじられずにイかされちゃうかもしれないな、私。 唯「ねぇ、あずにゃん。最後はどこがいい? 首筋? 肘の辺り? それとも、膝にキスしちゃおっか」 わざとらしい。目立つ場所ばかりを挙げて、私を困らせようとしてる。 ふん、だ。 気持ちいいとこにしてくれないつもりなら、私だって唯先輩を困らせてやるんだから。 梓「どこでも構いませんけど、唯先輩の同じ場所にも、キスマークを付けちゃいますよ」 唯「ん……うん。いいね、お揃い。そおしよ、あずにゃんっ♪」 シーツと背中の間に、さっと唯先輩の腕が滑り込んで、肩を掴む。 逆の腕は、あくまでも優しく顎に添えられた。 これは。 もしかして、最後のキス、って。 唯「あずにゃん、目、閉じて」 梓「あ……は、はいっ……ん」 そんな、最後の最後に唇同士だなんて、予想してなかった。 嬉しい誤算。 しっかり抱き締められちゃって、逃げられない。 唯「……ちゅ、ちゅうううっ、んむ、ちゅる、ちゅううううっ」 梓「はわっ!? ゆ、唯先輩っ!?」 口付けされたのは、首筋だった。 しかも、結構、強い。 唯「んちゅうううう、ちゅ、んっ……はぁ……まんぞく、まんぞく」 梓「あっ、ああ……ぜ、絶対バレますよ、首だなんて! かなーりいい感じで、きっと脚にキスされてたら私、イってたかもしれないのに!」 唯「え? だって、こうでもしないとキスマーク付けさせてくれないでしょ?」 梓「あっ、う、でも、でもでも、今のっ……わざと強めに吸ってましたよね!? 何日も消えないですよ!?」 唯「うん、わざとだよ。あずにゃんが、お揃いのとこにマーキングしてくれるって言ったから」 梓「ま、まぁきんぐ……?」 そんな、動物みたいなこと。 確かに言いましたけど、マーキングだなんてつもりは、全然なかったですよ。 唯「私の恋人は、あずにゃん。あずにゃんの恋人は、私。そういう『しるし』なんだよね、これ」 梓「あ、う、は……い。その通り、です……」 他の存在に自分を知らしめる意味では、うん、マーキングだ。 そういうつもりはなかったのに、そういうことになっちゃってる。 ううん、私が思ってなかっただけで……初めから、そういうこと、だったのかな。 唯「みんなに見られるのは恥ずかしいから、絆創膏で隠してもいいけど……あずにゃんと一緒の、内緒の秘密を作りたかったんだよ」 本当にイかされると思ってたけど、イけなくって残念だけど、そう言われると何も言えなくなっちゃう。 私に一杯キスしてくれて、私はどこも刺激してあげられなかったのに、唯先輩は本気で満足げに微笑んでる。 梓「口がお上手ですね、唯先輩」 唯「何たって、あずにゃん仕込みだからね」 はあ。そう返しますか。 梓「んもう。お風呂でたっぷり仕返ししますから、覚悟してくださいね」 唯「うんっ! 楽しみにしてるよ~♪」 といれ! 唯「あずにゃん、私ちょっとおトイレ!」 梓「そんな……色気も何もないなんて……」 まぁいいや、今のうちに洗濯機を回しておこう。 唯先輩の下着も、洗っておいてあげよ……う? 梓「……くん、くんくん」 ……ほんの少しだけ、おしっこのによい。 あれ、ちょっと、もしかして、唯先輩が途中で切り上げたのって。 唯「ふぅ……♪」 梓「…………」 唯「はぁ、危なかったなぁ~」 ちゃんと閉まっていないドアの隙間から、パンツにちょっとだけにじんでいた、黄色っぽい液体の流れる音が聞こえてきた。 まぁ、ベッドの上で漏らされるよりは遙かにマシ、ですけど。 エッチなことしてる時とはまた違う感じの、気持ちよさそうな表情ですけど。 梓「……そういうの、先に済ませておいてくださいよ……高度なお預けプレイかと思ってたら、本当にがっかりです……」 唯「あわわ!? あっ、あずにゃん!? や、ちょ……いやーん! 覗きぃ!」 梓「全裸でトイレに入るのって、お風呂上がりに催した時くらいしかないですよね」 唯「えっ? う、うん」 梓「しかも残念な気分になってシャワートイレなのに、改めてシャワーで洗い直したり」 唯「うん……」 梓「じょぼじょぼが、ちょろちょろ……に」 唯「うっ……うわぁーん! あずにゃんの馬鹿ぁ! 変態! でも好きだよ!」 梓「私も好きです! でも、こういうお預けのされ方って納得出来ませんよ!?」 唯「今だけは独りにしてよ! お願いだから、お風呂で何されてもいいから!」 梓「……下着の替え、ありますよね? さっきはいてたの、洗っちゃいますが」 唯「お泊まりの分、ちゃんと持ってきてるよぉー! うわぁぁぁん!」 このくらいにしておこうっと。 少しだけ溜飲は下がったけど、こういう趣味があるって誤解されたらやだし。 ……でも、ちょっとだけ、いいよね。 梓「……くんくん……すぅぅ……」 唯「…………」 梓「はっ」 唯「あずにゃんの、ど変態」 水を流す音もさせず、ドアの隙間から今度は唯先輩が私の顔を覗き込んでいた。 ぼんっ、と頭から大量の蒸気が噴出するような錯覚。 梓「す、済んだらちゃんと流してくださいよ! むしろ自分ちじゃないんですから、節水とか気にせず流しながら用を足すのが普通じゃないですか!?」 唯「足音が聞こえないから、拭きながら見てみたら……うう、お風呂で私に何するつもりなの、変態あずにゃん……」 梓「変態じゃ……私は変態なんかじゃないんですっ!」 うわあん、もう唯先輩なんか、唯先輩なんか嫌い……に、なれない……ぐすん。 おふろ! かっぽーん。 私は先に身体を洗い終えて、次は唯先輩の番。 湯船に浸かりながら、黙々とスポンジを動かす姿を眺める。 ……ほこほこと湯気の立つ中、肌を紅潮させた唯先輩は、とっても綺麗なんだけど。 唯「…………」 梓「…………」 ああ、何か嫌な空気。 唯先輩ってば、さっきから口聞いてくれないし。 ……ええい、こういう時は自分から動かないと! 梓「あの、唯先輩」 唯「なぁに? 変態さん」 うく、早速のカウンターブロウ。 梓「さっきのはちょっとした出来心で、別にああいう方面の趣味があるわけじゃないんです。信じてください」 唯「……つーん、だ」 やっぱり、怒ってるよね。 私だってトイレを覗かれたら、例え相手が唯先輩でも怒るだろうし。 ……変なことしてる姿も見られちゃったし。 梓「ううっ……ぶくぶくぶく」 こんな雰囲気のままじゃ、本当に嫌われちゃうよ。 口も聞けないままで、一緒に寝るの? ううん。その前に、唯先輩が怒って帰り支度を始めるかもしれない。 やだ。 そんなの、絶対にやだ。 したいこと、されたいこと、まだまだ沢山あるのに。 梓「ぷくぷく……」 唯「……ん……ぷぁ」 唯先輩もひと通り洗い終わって、湯船の方に――私に、視線を向けた。 『どいてよ』なんて冷たく言われるのかな……ううん、湯船であったまらずに上がるつもりなのかも。 そうだよね、私がしたのはいわゆる変態的な行為だし、出来心だったからって、それが嫌われない理由にはならないもんね。 唯「……あずにゃん」 梓「は、はいっ!?」 唯「あずにゃんは、どうして私が怒ってるか、わかる?」 梓「は、い……唯先輩の、と、トイレを覗いちゃったから……ですよね」 唯「それは、理由の三分の一くらい」 梓「……あ、あと、パンツの匂いまで嗅いでたから……」 唯「それでやっと、三分の二だよ。あずにゃんは私のパンツの匂い嗅いだのに、私にはあずにゃんのを嗅がせてくれなかったもんね」 え? いえ、それって……えっ? 梓「わ、私のこと、変態だって言ってたし……だから嫌いになっちゃったんじゃ……」 唯「だから、変態っぽいことをし合って、差し引きゼロで許してあげようと思ってたのに……すぐ洗濯しちゃってるんだもん!」 ぷう、と頬を膨らませる唯先輩、こんな時でアレだけど、妙に可愛い。 ……あ、お風呂とか抜きにして、羞恥で顔を真っ赤にしてるから、かな。 じゃあ、最後って、もしかして私がぐだぐだ悩む必要のなかったような理由なのかな。 梓「さ、最後の、残り三分の一の理由を教えてください、唯先輩」 唯「もー、まだわかんないかなあ?」 梓「すみません、唯先輩に嫌われたと思って、全然頭が回らなくって……」 唯「だーかーらー。嫌いな人と、一緒にお風呂に入れるのかな、あずにゃんは?」 梓「ふぇ?」 唯「あずにゃんが、お風呂で仕返ししてくれるって言ったんだよ? ココ……にも、同じようなキスマークを付けてくれるんでしょ?」 つぅ、と自分の首筋に指先を添えてみせる唯先輩。 あずにゃんの為に、綺麗に洗ったんだよ、って顔で。 梓「……だって、変態とかゆうんですもん。唯先輩に何かしたら、その瞬間に、本当に嫌われそうで怖くて……」 唯「じゃあ……私も変態さんになるよ。とりあえず、あずにゃんには私と同じくらい恥ずかしい目に遭ってもらおっか」 梓「はい?」 一体何なんですかその論理展開。 唯「さー、上がって上がって。そこにしゃがんでー」 梓「わ、わっ、あわっ」 まさに問答無用で湯船から抱き上げられた私は、お風呂場の床にしゃがみ込まされてしまった。 唯先輩は隣にぺたりと座って、私が逃げられないようにする為か、肩を押さえている。 唯「あずにゃんがおしっこするとこを見せてくれたら、トイレ覗いたのはお相子にしよう!」 梓「っ……あぅ、そんな、ここ、お風呂なのにっ……ほんとに、おしっこ、しなきゃ……?」 唯「大丈夫、すぐ流せばばっちくないし、あずにゃんだって、私に嫌われるかも、なんて思いながら過ごしたくないでしょ?」 梓「で、でもでも、そんな簡単に出ませんよ? 唯先輩は、エッチする前からずっと我慢してたみたいですけど……」 唯「出せば出る、だよ! お互いに、身体も気持ちもすっきりして、たーくさんエッチなことしようよ! ねっ!」 ……よかった。唯先輩、本当に私を嫌いにはなってなかったんだ。 でも、さっきの恨みを晴らすように、私に恥ずかしい行為を要求してくる。 ……ううん。私が唯先輩を辱めたのは事実。 その代償として、ちゃんと償わなきゃ。 12
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みっかめのあさ! ふにふにふにふにふに。 唯「んふ~♪」 ……はっ。 梓「ふぁ……?」 ほっぺを何度も突っつかれる感触で、目が覚める。 真っ正面に、私を嬉しそうに見つめる唯先輩の顔があった。 唯「おはよう、あずにゃん。よく眠れた?」 梓「ん……おはよう、ございまふぁぁ……にゃんか、身体中がだるい感じですね」 布団の中で、抱き締められたまま伸びをしてみる。 疲れが全然抜けていないっぽい。 まぁ、夜中の二時に起き出して、あんなイき地獄とも言えるエッチをしてたら、こうなっちゃっても仕方ない……か、なっ? 梓「はゎっ……あ……はぅぅっ……!」 唯「どぉしたの、あずにゃん。シーツは交換したし、パンツもはかせてあげたけど……まだどっか湿っててキモチワルイの?」 梓「え、ちょっ、その……ぱん、つ……?」 うわぁ、知らない間にお着替えさせられちゃってる。 おねまからして昨夜着てたのと違う。しかもボタン一個かけ間違えて、そこから下が全部ズレてるし。 ブラは……なし。寝てる時はなくてもいいんですが。 パンツ……このはき心地とこすれる感触は、背伸びして買ってみたまではいいけれど、全っ然似合わなくてお蔵入りにしたシルクのやつ、だ。 って、後ろというか、お尻の辺り、シーツの下に何か挟まってる? 梓「あの……確か、私、お漏らし、しちゃったと……思うんですけど……ど、どうなりましたか?」 唯「え~? 違うよあずにゃん。アレは、あずにゃんの初めての潮吹きだったんだよ」 梓「ふぇ? でっ、でも、私……今まで一度も、潮なんか……出ない体質だと思うんですけどっ」 唯「味と匂いで確かめましたっ」 ふんす、って鼻息が耳にかかってくすぐったいです。 でも……おしっこじゃなくて、本当によかった……のかな、いいえやっぱりよくないです。 今すぐ頭を抱えながら転がり回って恥ずかしさに身悶えしたいけれど、唯先輩に抱きかかえられてちゃどうしようもない。 あんな姿を晒しただけじゃなくて、身繕いもしてもらって、後始末までさせちゃうなんて……恥ずかしいやら情けないやら。 梓「うくっ……う、はうぅぅ……も、もぉ潮吹きでいいです……そ、それで、シーツとかは?」 唯「うん、とりあえず剥いで洗濯機のとこに置いてあるよ。マットレスも濡れてたから、バスタオルで応急処置して新しいシーツ探してかけて……」 唯「一旦お布団ごと床に下ろしたあずにゃんに、着替えを探して着せてあげて、また寝かせて、何かぴくぴく気持ちよさそぉに震えてるのが可愛くって抱き締めてたら、いつの間にかこの時間になってたとゆうわけです」 ふんす、ってまた鼻息が。 唯先輩、わざと耳にかけてませんか? ……じゃなくって。 梓「……ということは、唯先輩、あれからずっと寝てないんですか?」 唯「えーと、うん。そうなるかなぁ」 そんな、『妖怪・食っちゃ寝』の正体なんじゃないかって一部で噂の唯先輩が、半分徹夜状態とか、無理すぎですよ? 梓「はぁ……それじゃ、今日は日曜ですし、デートは昨日しましたし……今日はお互い元気が回復するまで、ゆっくりしましょうか」 唯「わーい♪」 梓「ただしご飯は三食、ちゃんと食べますからね? 夕方になったら、またスーパーでお買い物です」 唯「じゃあ、今日の朝ご飯は私が用意します!」 梓「え?」 唯「やだなぁ、そんな顔しないでよ。私だって少しくらいならお料理出来るんだよぉ?」 梓「そ、それじゃ、お願いします……」 不安だなぁ。 唯先輩の腕前じゃなくて、寝ぼけて指切ったり火傷したりしないか、って。 唯「あ……そうだ……え、えへへ~……♪」 きらきらと、何かを期待してる眼差し。 急に笑い出して、どうしたんだろう。 梓「…………」 唯「さぁ、遠慮なく言っておくれ、伝えておくれ! あずにゃんの気持ちをどどーんと!」 梓「はい?」 唯「え」 梓「……え?」 いえ、そんな、がくーんと落ち込んだ素振りをされても困るんですが。 唯「あずにゃん、全然覚えてないの?」 梓「何をですか?」 唯「ううっ……しどい……それは本気でしどいよ、あずにゃん」 梓「とりあえず着替えてきます。あ、覗かないでくださいね」 唯「ぐすん……覗かないよ、私はここで人生最大の悲しみに暮れてるから、ゆっくりしておいで……よよよよよ」 ……何なんだろう。 何かを約束したような雰囲気だけど、よく思い出せない。 とりあえず着替えをしながら記憶の糸を手繰ってみよう。 まず、私がものすごく発情、しちゃって……抱っこでベッドに連れてってもらって、それから……おねだり、して……。 梓「うぅ……思い出すだけで恥ずかしい……」 着替えを取りに戻って、脱衣所でおねまを脱ぐ。 まぁ、汗だくになったから、唯先輩が気を利かせてくれたんだとして……あと、パンツも。 唯先輩にパンツをはかされている、意識のない自分の姿を想像すると、かなり恥ずかしいけど。 梓「そうだ、洗濯もしないと……」 ブラを着け終え、洗濯機の蓋を開けると、きちんとネットに入れてある下着類……のうち、私のパンツがやけにぐっしょり湿ってた。 そういえば、唯先輩に……な、舐め、て、吸われちゃったんだっけ。 梓「はうあぅ……恥ずいのに次々と思い出しちゃうよ……」 洗濯かごには、丸めて詰め込まれたシーツ。 端をつまんで引っ張ると――染み、と呼ぶにはあまりに派手な湿り方の部分があった。 も、もしかしてとは思うけど……と、とりあえず、匂いを嗅いで確かめてみなきゃ。 梓「んく……くんくん……」 おしっこじゃない、けど……ああ、そうだ、そうでしたよ。 ちょっとずつ思い出してきた。 記憶の走馬燈が、ぐるぐる回り出す。 梓「ちょ……うわ、うわぁ……私、何て、ことっ……うわーん! 唯先輩の顔、もうまともに見られないよぉ!」 また独りで頭を抱えて身悶える私。 広ささえ充分なら、悶えるどころかどこまでも転げ回っていきたかった。 梓「う、ううう……あんなイき地獄だったのに、自分からキスとかおねだりしてた……!」 唯先輩のせいだ。 丁度いいところで止めてくれてたら、きっとこんな思いをしなくても済んだハズ。 あんなに、おかしくなるくらいにいじめられて、し、潮吹きとか、初めて経験させられて……。 気持ちよすぎたせいで、ただ思い出してるだけなのに、変な気分になってきちゃったじゃないですか。 梓「ううっ、うく……早く洗濯しちゃわないと……」 こういうやらしい証拠は洗って消してしまうに限る。 セットして、早速スタート。 梓「……はあ」 着替えは終わったけど、どんな顔で戻ればいいのかわからない。 でも、行かなきゃ。 梓「はあ……」 私は何度目かの溜め息をつきながら、部屋に戻る。 すると、唯先輩がこの世の終わりみたいな表情で、テーブルを拭いてた。 唯「あぁ……あずにゃん、すぐ用意するね。今から目玉焼き……お味噌汁は温めるだけだし、ご飯も炊けてるからね……ぐすっ」 いつの間にそんなことまで。 ……っていうか私を散々イかせてくれた後、今度は唯先輩自身が火照っちゃって、そのせいで寝られなかったのかもしんない。 梓「あ……」 その、何ていうか。 相手だけイかせて、自分は……っていうの、結構ストレス溜まると思うんです。 少なくとも私の場合は昨夜の有り様で、何かもう理性の抑えが利かなくて、たっぷりおねだりしちゃったし。 梓「あのっ、唯先輩……お、思い出しました、昨夜のこと」 唯「ほんとっ!?」 梓「はい……大体、ですけど……」 私がそう言うと、唯先輩はテーブルに布巾を放り投げ、意味もなく左右にジグザグ動いて小躍りしながら駆け寄ってきた。 一瞬でこの変わりよう、ちょっと怖いくらいなんですが。っていうか何なんですか今の動き。 唯「そっかぁ♪ や~、よかったよかった! ちょっと忘れてただけだったんだね! 大丈夫、私もど忘れすることよくあるし!」 梓「え、ええ、まあ……えと、着替えとか、ありがとうございました」 唯「いいよいいよ、そんなこと! 私とあずにゃんの仲だもんね!」 お気持ちはわからなくもないですけど、あまりにも喜びすぎじゃないですか、それ。 唯「で……んでっ!? 私を悲しみから立ち直らせてくれる魔法の言葉を、さあどうぞ! らぶりーあずにゃんっ!」 梓「いえ、その……素面だと言いづらいっていうか……私ってば、何て、恥ずかしい、ことを……」 唯「お預け!? お預けなの!? こう、ちょっとだけ頑張ってくれれば、私の生きる希望が甦るのに!」 梓「やっぱり唯先輩、寝不足で妙なテンションになってません?」 唯「そんなことないよ! 私はいつでもハイテンションでビリビリきてるよ!」 梓「……わかりました、朝ご飯を食べて、お昼まで寝て、普段通りに戻ってたらちゃんと言います」 ちょっと白目のところが赤いし、目の下には薄っすらとクマが。 こんな状態で愛の告白なんかして、もっと大変なテンションになったら、もう私の手に負えなくなりますよ。 別に、言いたくないわけじゃないんだけど、やっぱり雰囲気というか……相応しい状況というものがあるわけですよ。 唯「ううっ……じゃ、じゃあ約束だよ!? ご飯食べて寝て起きたら!」 梓「その起きた時に、唯先輩がまともだと私が判断したら、です」 唯「うん!」 心の底から嬉しそうに微笑みながら、唯先輩はフライパンを手に取った。 今気付いたけど、唯先輩のエプロン姿……結構、お似合いですね。 唯「あずにゃん、卵はいくつ?」 梓「あ……一個、半熟でお願いします」 唯「らじゃー!」 気が付かなかったみたいですが。 可愛くて、ついつい見惚れていましたよ、唯先輩。 ちょうしょく! 唯「予想以上の会心の出来になりました!」 梓「はい……唯先輩、すごいです。いい意味で期待が裏切られました」 唯「何ですと!?」 まぁ、ちょっと品数が寂しいので、私もちょこちょこ手伝ったりはしたけれど。 目玉焼きを焦がしたり、ご飯の水加減を間違えたりとか、そういうお約束な失敗はなかった。 唯先輩には失礼ながら、ものすごく意外。 梓「それでは、いただきます」 唯「うん、召し上がれ!」 ……やっぱり最初はお味噌汁、かな。 とんでもない失敗作だったりしたら、全部食べ終わるまで気まずい感じに……でも唯先輩の手料理だし……。 ええい。思い切れ、私。 梓「ずずっ……」 唯「……ど、どおかな!?」 梓「……美味しい、です」 顔近いです、顔。 そんなに身を乗り出して近くで覗き込まれると、緊張しちゃうじゃないですか。 唯「実はお世辞で言ってるんでしょ、あずにゃん」 梓「いえ、本当に……ずずず……ほっ……」 唯「おお!? あずにゃんがほっこりした!?」 あー、好きな人が作ってくれたお味噌汁を、朝一番に飲むってこんなに幸せなんだ。 なるほど、プロポーズの言葉に使われる理由もわかる気がします。 梓「あ、あの、唯先輩? 折角のお料理が冷めちゃうですよ、早く食べてくださいよ」 唯「え? あっ、うん……そうだね、折角作ったんだから食べないとね」 梓「ご飯も……んむんむ……んぐ。ちょっと柔らかめですけど、ちゃんと炊けてますし」 唯「やだなぁ、もう。ご飯は炊飯器が炊いてくれるんだから、ちゃんと炊けて当たり前だよ~」 いえ、世の中にはその『当たり前』が出来ない人も多くいるんですよ。 さすがに『食器用洗剤でお米を洗った』とかは作り話だと思いますけど、水加減がわからなかったり、お米を研がなかったり、プラグ差せば勝手に炊飯してくれると信じて三時間待ったりとか。 唯「あれ、ほんとに美味しい」 梓「え?」 唯「てっきりあずにゃんが嘘ついてて、騙された私がお味噌汁を噴き出すのを期待してたのかと」 梓「それやって私にどんな得があるんですか。そもそも作った本人なら味見してるし、通じないじゃないですか」 唯「えっ?」 梓「……え?」 どうして、そんなことしてないよ、って顔するんですか。 まさか本気で味見しなかったんじゃないですよね? 唯「なんてねー! 冗談だよぉ、あずにゃんに嫌われたらやだし、私だって美味しいご飯食べたいもん」 梓「……ですよね」 うん、ちょっと今本気で、唯先輩なら手順を見て覚えて、勘だけで何でも再現出来るのかも……って思っちゃった。 しょくご! 唯「あーずーにゃーん」 梓「駄目です。今食べたら、冷蔵庫のアイスが一本だけになっちゃいますから」 食器を洗っている私の腰にすがって、食後のアイスをねだる唯先輩。 朝からアイスとか、貴女はいいかもしれませんけど、私は体重的によろしくないんです。 唯「だから、それは一緒に食べればいいんだよぉ~」 梓「ま、また、そんなことをっ……まだ朝なのに、何言ってるんですかっ」 唯「朝じゃなかったらいいの? お昼? 夜? お風呂上がり?」 梓「う、っく……い、いつでも駄目です! 今日はエッチなこと禁止です!」 唯「……え?」 梓「エッチなことはいけないと思います」 唯「……えええええ!?」 どうして涙目になるんですか。 それはまぁ、私だってそういう気分になるかもしれないし、なっちゃったら別にいいかな、仕方ないですよね、とか何とか。 ……こほん。 梓「明日は月曜日ですよ? 学校があるんですよ? 今日みたく徹夜したら大変じゃないですか」 唯「わ、忘れていたい現実を……あずにゃん、いつからそんな残酷な子に……」 梓「宿題だってあるんです。ええ、夜は宿題を片付けることにしましょう。唯先輩はないんですか、宿題?」 唯「ある……」 梓「駄目じゃないですか」 唯「でも私、あずにゃんとエッチしたりイチャイチャしたいよぅ……」 うく。 だ、だから、私も、昨夜あんなに責められましたが、もっとして欲しくないわけでもなくて、ですね。 唯「……あずにゃんは、したくないの?」 率直に言うと、したいに決まってるじゃないですか。 そういう風に、可愛らしく見上げてきても駄目です。 なんて言ったら、次から同じ手で籠絡されちゃうに決まってる。 ……けど。 梓「宿題が済んでから……あと、夜更かししない範囲でなら、いいですよ」 唯「よぉし! じゃあ私、今から宿題する!」 梓「私の宿題も終わってからですよ」 唯「ついでにやったげるね!」 梓「自分でやらないと意味がありませんから遠慮します」 唯「ちぇー。あずにゃんのいけずー」 お尻に頬ずりしていた唯先輩、残念そうに私から離れてく。 温もりが消えて、ちょっと、寂しい気分。 梓「……これで、いいんですよね」 求められるのは、嬉しい。 求めるのだって、恥ずかしいけど、昨夜のように応えてもらえたら嬉しい。 でも、両方とも過ぎると歯止めが利かなくなると思うんです。 だから、自制出来る時にはしておかないといけないんです。 ふたりっきりの甘い世界は、他の人との関わりを持っていて、ようやく成り立つモノですもんね。 18
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おかいもの! 唯「あずにゃん! アイス! アイス!」 梓「溶けちゃうから最後にカゴに入れましょうね」 唯「んむー」 ひと口に鍋物って言っても、唯先輩はどういうのが好みなんだろ。 湯豆腐ってことは、シンプル? ううん、私を気遣って、あえて単純なものを選んだのかもしれない。 まぁ、とりあえず野菜をいくつか入れることにして、っと。 唯「ねーねー、お菓子は三百円まで?」 梓「カルピスは値段に入りませんよ」 唯「うん」 お菓子コーナーへ走ってく唯先輩。 迷子になるくらい広いわけじゃないから、ちょっと動いても見付けてくれるよね。 ええと、白菜は基本……お豆腐、人参、キノコ……あ、緑色もちょっと欲しいかも。 梓「……で、メインは……」 お肉? お魚? あの通りだから、唯先輩には好き嫌いはないんだろうけど。 唯「ほい、あずにゃん! カルピスとお菓子!」 カゴに入れられたのは、意外に、スナック菓子が二袋と……カルピス原液が三本? 梓「あ、あの……」 唯「ボトルキープだよ!」 梓「そうじゃなくてですね」 唯「うん?」 ……まぁ、ボトルキープってことは、原液一気飲みでなくて、今後も私のうちにお泊まりか、遊びに来てくれるってことかな。 毎日は無理でも、週末でも……月に何度かでも、嬉しいけど。 梓「……私もカルピスは好きですから、唯先輩が来ない間に私が全部飲んじゃいますよ」 唯「じゃあ、飲む日を教えて? 私も一緒に飲みたいし」 梓「飲みたくなる前の日、とかですか……?」 唯「うん♪」 何か、それって、社内恋愛の周りにバレバレな合図っぽいです。 けど、何となくいいですね。 梓「そ……そうだ、唯先輩。お肉とお魚、どっちが好きですか?」 唯「あずにゃん」 梓「んく……お鍋の材料の話です」 肉食系とかマグロとかいう話じゃないですよ。 っていうか私、いわゆるマグロでしたか? 唯「ん~……それじゃ、鶏肉。鶏団子鍋がいい」 梓「はい、鶏肉コーナーは向こう……」 唯「お手伝いするから、一緒にお団子作ろうね♪」 梓「……はい」 といっても、大した手間じゃありませんけどね。 くっきん! 唯「ほい」 梓「はい」 唯「ほい」 梓「はいっ」 唯「たあっ! 二刀流!」 梓「は……ちょっと待ってください」 鍋にお団子を投入する段になって、ふざける唯先輩。 両手にスプーン持って、全然それ刀じゃないですし。 唯「あれ、交代する?」 梓「いえ……ちゃんと片手でボウル押さえてないと、お団子の大きさが違っちゃうじゃないですか」 唯「あ、そっか」 梓「味にはあんまり影響ないですけど……ちっちゃいお団子取ったら、残念な気持ちになりますよね?」 唯「うん……そう考えるとものすごく大事だね、お団子投入って」 梓「はいです」 私が取る分にはいいけど、唯先輩だとがっくり肩を落とす光景が目に浮かぶ。 唯「私はちっちゃいのも好きだけどね~♪」 梓「はい?」 唯「ううん。何でもないよー、ほいっ」 よく聞き取れなかったのに、唯先輩は次のスプーンを差し伸べてくる。 私はそれ以上聞き直すことも出来ず、お団子を落とすのに集中するのでした。 おゆうはん! 唯「美味しー!」 鶏団子鍋なのに、唯先輩はまず白菜を食べて感想を述べる。 味が染みて、確かに美味しいですけどね、白菜。 梓「んむんむ……なかなかの出来です」 唯「はむ……ほふほふ、はふ……そおいや今日は、うどん買わなかったね?」 梓「はい?」 唯「中野家ルールでうどんって……あむ、はふ、熱っ……ご飯とうどん、って」 ああ、それですか。 梓「ご飯余ってますから、食べちゃおうかと……冷凍うどんでよければありますよ?」 唯「あれ、炊きすぎたかな」 梓「さすがに、明日の晩まで余らせるのはちょっと」 唯先輩が食べに来てくれるんなら……というのは、ぐっと飲み込む。 帰る家と待っている家族がいるんだから、引き留めるのは無粋というもの。 与えてくれた一緒の時間を充分に楽しむのが、私の権利であり責務でもある。 梓「ほら、唯先輩。お団子一杯ありますよ? 食べてくれないと、余っちゃうじゃないですか」 唯「う、うん……もりもり食べるよ!」 やだ、どうしてこんな意識させるようなこと言っちゃったんだろ。 唯「んー♪ 肉団子、あずにゃんのだしが染みてて美味しいよ!」 梓「何ですかそれ」 唯「え~? だって、あずにゃんがこねこねしたんだもん。汗とか、手垢とか、色々混じってるよきっと!」 梓「食欲が失せるようなこと言わないでください」 唯「ほっ、ほふ、はふ、むしろ私は食欲が増すけどね」 梓「それを言うなら、唯先輩だって少しこねたじゃないですか。当然、汗とか手垢とか混じってますよね」 唯「やぁん、あずにゃんのいけずー。ちょっと身体が火照ってきたよぉ?」 梓「……生姜も入れましたからね、んはむ、あむあう、ほふ」 混ぜものはともかく、急に食欲増進ですよ。 唯先輩は、明日から私がひとりで過ごすことを気にしてないように、気にさせないように、明るく振る舞ってくれてる。 私がナルシストでなければ、唯先輩も寂しく感じてくれているハズなのに、ね。 唯「ほふほぅ、おいひぃ……うん、本当に美味しいよ、あずにゃん」 梓「それはどうもです、ん、はふ、あむ……んふ、はふっ」 唯「私のわがままでお料理作ってくれるあずにゃん愛してる」 梓「ぷ……!? や、止めてくださいよ、食べてる時に!」 唯「好きって気持ちは、多分、感じたその時に伝えるのがいいと思ったからだよ」 梓「んく……も、もおっ」 恥ずかしがる素振りもなく言い、最後の鶏団子を箸で半分に割って、にっこり微笑む。 お野菜も切れっ端くらいしか残ってないし、早くご飯を入れろと、そう言いたいわけですか。 梓「……ご飯、入れますよ?」 唯「うん。次はもっと上手に炊くね?」 私が、ちょっと水っぽいとか言ったのを忘れてない。 所詮は炊飯器、水の加減なんて初めて使うなら少しくらい違って当然なのに、覚えてくれるってことは……。 梓「あ……あの」 唯「うん? なぁに?」 炊飯器の内釜を持ってきて、中身を投入しつつ。 梓「ちょっと柔らかいご飯の方が、消化にいいですし……私の好みなんです」 唯「……うん。目盛りからどのくらい?」 梓「大体一ミリプラスです」 唯「覚えとくね」 梓「はい」 しばらくコトコト、おじやが出来上がるのを待つ。 唯先輩は、思ってた通り、半分にしたお団子の片割れを私のお椀によそってくれました。 しょくご! 唯「あずにゃん、ご馳走様! 美味しかったね!」 梓「はい。ひとりだと、なかなかお鍋やろうと思いませんしね」 ……あ。 だから唯先輩は、わざと鍋物をリクエストしてたのかな……って、考えすぎかな。 唯「おじやに染みた、だしの深い味……うぅん、全部食べちゃったけどお代わり欲しいくらいだよっ」 梓「ふふ……唯先輩ってば、ほんとに食いしん坊さんですね」 唯「うん、だから食後のアイスを! 是非!」 結構食べたハズなのに、デザートまで食べますか。 本当に羨ましいですよ。 私なんてこの有り様なのに、ダイエットしたらウェストよりバストが先に減るんですよ。 まぁ、唯先輩には無縁の愚痴ですが。 梓「はいはい」 食器の片付けついでに、アイスを持って戻った。 私も勿論食べますよ。ええ、食べますとも。 梓「どぞ」 唯「わ~い♪」 嬉しそうに、早速ぱくつく唯先輩。 食後のデザート……というにはあんまり安上がりだけども、これはこれで、美味しい。 唯「んむ~♪ 甘くてちべたくて美味しいね、あずにゃん♪」 梓「はいです♪」 ご飯も美味しかったですが、アイスはアイスでまた格別です。 唯先輩と一緒なら、美味しさもひと塩というもので。 唯「ところでさ、あずにゃん」 梓「はい?」 唯「今日は妙に私とエッチぃ雰囲気になるの避けてない?」 梓「ぶっ!?」 いえ、避けてるというか、急に何なんですか。 今はご飯の後のまったりデザートタイムじゃないですか。 梓「避けてなんかいませんよ」 唯「そお?」 梓「です」 唯「じゃあ、こっち来て。私の隣で一緒にアイス食べよ」 梓「そういう明らさまなお誘いはムードないので何か嫌です」 唯「ちぇ~」 ぷい、と残念そうに、唯先輩がそっぽを向く。 でも、自分でもそこまで思い通りにはならないと思っていたようで、残念そうなようで大して残念そうでもない。 唯「あずにゃんが抱き着いてきてくれるの、期待してたんだけどなあ」 梓「食後のアイスを食べながら、どうやってそんなに盛り上がれと言うんですか」 唯「無理かなぁ」 梓「無理、とは言いませんけど……れる、ちゅうぅ」 甘くて冷たい氷の塊を舐めながら、上目遣いに唯先輩を見つめる。 今すぐ盛り上がれ、なんて言われても困るけど、唯先輩が何かのキッカケをくれたなら、多分、私は一瞬で盛り上がっちゃうと思う。 そう、あの目――唯先輩がとっても興奮してる時に見せる、堪らない眼差しがあったなら。 唯「おねいさまは寂しいなあ~」 梓「あ、新しいシーツ敷いておかなきゃ」 アイスを片手にベッドへ行き、乾燥機を切る。 すっかり乾いているけれど、薄っすらと染みの形が残ったマットレスを見ると、昨夜の自分の乱れようを思い出して言いようもなく恥ずかしくなった。 梓「ん、しょ……っと。よ、い、しょ……っと」 唯「そんなの後で私も手伝ってあげるのにぃ」 梓「お気持ちだけ受け取っておきます」 この染みの跡でからかわれたりしたら、おかしな気分にならないとも限らない。 だから、さっさと新しいシーツで隠してしまうに限るのです。 梓「……っと、危ない危ない」 溶けたアイスの雫が垂れそうになって、慌てて舐め取る。 お行儀悪いな、と思ってたら、唯先輩が悪戯っぽく微笑んでいるのに気付いた。 唯「ん……ちゅる、ぴちゅ……んふ」 唯先輩は、また。 アイスの表面を丁寧にしゃぶって、唾液でコーティングしてみせる。 私の目が釘付けになっていることを確かめながら。 梓「あ……ああっ……」 ベッドメイクは終わっちゃった。 今日やることといえば、このアイスを食べて、お風呂に入って、眠る……その前に、唯先輩と……エッチ、したい。 私のそんな気持ちを知ってか知らずか、唯先輩は自分の唾液を塗り付けたアイスを、こちらへ差し出してきた。 唯「はい、あずにゃん。私のアイス、分けたげる」 梓「あぅ……あ、あぁ……んぅ、あむっ」 お風呂もまだなのに。 汗こそかかなかったけど、どうせなら綺麗に洗ってから唯先輩と肌を合わせたいのに。 私は、また。 唯先輩のペースに巻き込まれちゃう。 唯「甘ぁくて、美味しいでしょ?」 梓「ん、は、はぁい……♪」 唯「零れてるよ、あずにゃん」 唯先輩のアイスを舐める私の口元に、つうっと雫が垂れる。 涎の混じった一滴を、優しく、そっと舐め上げてくれる。 唯「ちゅっ、ちゅるく……ちゅ、ぴちゅ」 梓「んんっ……あ……は……♪」 キスをしてもらえると、思ってた。 私の唇のすぐ傍まで唯先輩の舌が這い寄ってきて、でも、溶けた砂糖水を舐め取ることしかしてくれない。 お口の中の余分な唾液を飲み込んで、舌を差し出す準備をしていたのに、唯先輩ってば……酷い。 唯「あずにゃんのアイスも溶けちゃいそうだよ」 梓「んぁ……は、はい……んむ、ちゅぅ、はぷ……」 慌てて自分のアイスを口に運んで、溶けた雫を舐めすする。 そこへ、アイスよりも甘い誘惑の声をささやかれた。 唯「ねぇ、あずにゃん。一緒に食べっこしよ?」 唯先輩が、自分のアイスを私の口へ。 私の手を掴んで、自分の口元へ運ぶ。 梓「ん……あ……」 唯「ね。膝の上に座ってくれたら、抱っこしながら一緒に食べられるよ?」 梓「は、い……」 断れなかった。 私はぼうっとしながら唯先輩の膝の上……は重くて悪いから、身をすり寄せるように隣へ座る。 唯先輩は、空いてる方の手で私の肩を抱いて、嬉しそうに微笑む。 唯「はい、あずにゃん♪」 梓「んぁ……はぷ。ちゅ、ちゅうっ、かぷ……んむむ、ちゅっ」 唯「えへへ~……あむ、ちゅぷ、ちゅるる、ちゅうっ」 とっても、甘い。 抱っこされてあったかいのに、口の中は冷たくて、何だか不思議な気分。 唯「あずにゃんのアイスも美味しいねぇ……あむはむ」 梓「ゆ、唯先輩のも……んるっ、ちゅ、はぷ……」 かじって、溶けて、なくなって。 お互いに相手のアイスを食べちゃって、棒だけになっちゃった頃。 唯「……お風呂でする? ベッドでする? 今すぐする?」 梓「えー……」 折角その気になりかけてたのに、そんな口説き文句はないと思います。 んもう。 梓「全く、唯先輩の頭の中にはエッチなことしかないんですかっ」 唯「いやー、そういうわけじゃないんだけどね、こう……あずにゃんを抱っこしてると、ムラムラしてきちゃうんだよ」 梓「どんだけ欲求不満なんですか」 唯「あ、そうだ」 梓「はい?」 唯「一緒に暮らそう、あずにゃん! 同棲だよ! いつでもふたりでいられるよ!」 梓「…………」 唯「どっちの家で暮らそっか? 行ったり来たりも楽しそうだよね♪」 ……いえ、そういう無茶な理屈の展開はちょっと、脳天気にも程があると思うんですが。 それに同棲カップルはお互いの欠点ばかり気になって、破綻が早いとか聞きますし。 唯先輩は裏表なさげですけど、私、一緒に暮らしてるうちに幻滅されたらすごいショックですし。 梓「あの……私、唯先輩が大好きですし、ずっと一緒にいたいと思ってますけど……まだ、心の準備が」 唯「……うん。私、いつもよりおかしいこと言ってるって、自分でもわかってる。あずにゃんに無理強いするつもりはないよ」 梓「あ……」 つい、と唯先輩は席を立ち、お風呂の方に歩いてく。 私に考える時間をくれたのかな。 それとも、私が即答しなかったから、傷付けちゃったのかな。 唯「私、お風呂の準備してくる。ごめんね、あずにゃん」 梓「……はい」 謝らないでください。 悪いのは私なんです。 即答出来るくらいに唯先輩を愛していなかったのに、身体を重ねた私が悪いんです。 だから唯先輩、そんな悲しい顔で行かないでください……。 21
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あさね! 唯「…………」 梓「唯先輩? 少し休んだ方が……」 唯「もうちょっとだから、宿題終わらせたら寝るから!」 梓「いえ、その……能率とか考えると、一旦眠った方がいいのではないかと」 唯「ううん! 今なら出来る! 気がする!」 そろ~っと、肩越しにノートを覗いてみる。 ……文字が、既に字と呼べる代物ですらなくなってた。 釣り竿の先から長い糸が切れて落ちたような、欠片も意味を見出せない無秩序な曲線の連なり。 梓「……やっぱり寝ましょうよ、先輩」 唯「やだ。今日もあずにゃんとエッチしたいんだもん」 梓「…………」 そのお気持ちは嬉しいんですけど、貴重な時間を無駄に削っているとしか思えません。 こうなったら、無理にでも眠ってもらうしか。 唯「うう……これがどうしてそうなって」 数学の問題を解くのに音譜が必要あるんですか。 梓「はあ……」 いいよね、着替えを探す為とはいえ、唯先輩だって私の部屋を探索したんだし。 カバンの中を少し漁るくらい……えい。 梓「…………」 何でこんな馬鹿馬鹿しいことを考えついちゃったんだろ。 見た目からして大きさの違うブラを自分の胸に当ててみて、絶望して、でも頭に載せたら丁度いいなんて。 ……まぁ、それはともかく。 梓「唯先輩、ちょっとこっち見てください」 唯「ごめん、あずにゃん……私はどうしてもこの宿題をやっつけなきゃいけないんだよ」 梓「……にゃ、にゃーん♪」 唯「……ふおう!?」 ベッドの上にぺたりと座って、猫の鳴き声を真似てみる。 その途端、唯先輩がものすごい勢いで振り向く。 唯先輩のブラを頭に載せたのは、その……私の意向に反して、大好評だった猫耳カチューシャに見立てて、なんだけども。 唯「おおう……ふおおおおう……!」 梓「なっ、どうしたんですか、唯先輩!?」 唯「あっずにゃーん!」 ……跳んだ!? 唯「もお、あずにゃんってばぁ~♪ お、おねいさまは、がくぎょおに励んでる最中だから、困るのにぃ~♪」 梓「にゃぁ、にゃあん」 唯先輩は、言葉とは裏腹に、私を抱きすくめてもふもふしてくる。 ベッドに誘い込んで、ここまでは予定通りだったんだけど……ちょっと、予定外の心地よさですよ。 唯「かぁわいー♪ ね、ねっ、今度おねいさまが猫耳買ってあげる! ねっ!?」 梓「……まぁまぁ、唯お姉様。少し横になってみませんか」 ここはあえて、『唯お姉様』と呼んでみる。 唯「あずにゃんがゴロゴロしてくれるならいいよ」 梓「……ごっ、ごろごろ……にゃあ♪」 唯「……何この可愛い生き物!?」 不意に押し倒されて、何をされるかと期待……じゃなくて、警戒していたのに、唯先輩はひたすら私を抱き締めて、もふもふし続ける。 布団をかけても、私が抱き返しても、優しくて気持ちいい頬ずりは止まらない。 梓「んっ、んぅ……にゃ、にゃう……にゃあ……」 唯「あーずにゃん♪ ごろごろにゃー♪」 梓「ご、ごろごろ……にゃぁ、にゃーん♪」 唯「んふー……」 こ、このまま布団の中にいれば、例え唯先輩でも眠気に勝てなくなるハズ。 だから、これは、別に私がごろごろにゃーなんじゃなくって、唯先輩の為なんです。 唯「にゃーん、あずにゃん……にゃあって……ゆってぇ……」 梓「にゃあ♪」 唯「んふ……ふ……ふぅ……すぴゅ……」 腕の力が緩んで、頬ずりが止んで……唯先輩の意識が、やっと落ちたみたい。 起こさないように、ゆっくり顔を見上げてみると、だらしなく緩んでる。 ……どうしてこの人は、こんなに幸せそうな表情を、無防備に晒してくれるんだろう。 梓「……にゃあ」 私はもう一回だけそう呟いて、愛しい胸元に顔を埋めて目を閉じた。 ……とってもあったかくて、やぁらかいです。唯先輩。 うたたね! 梓「…………」 ちょっと息苦しいです。 何なんですか、この大きさ。 私への嫌がらせですか。見せ付けてるんですか。 梓「……んにゅむにゅむ……」 まあ、やぁらかあったかで気持ちいいですから、別に、構いませんけど。 唯「んっ……やぁん、ん……」 嘘です。 単に羨ましくてケチ付けてただけですから、悲しそうな寝息立てないでください。 梓「にゃぁん」 唯「えへ、えへへへへへ……あずにゃん……♪」 梓「……にゃぅ」 顔の向きを変えて、息をしやすいように。 眠気は消えてない。 だからもう少し、このまま眠らせてください。 おひるのめざめ! 唯「……私は一体どうすればいいの……」 梓「にゅむ……くぴー……」 唯「こんな、私の胸にすがってすやすや寝てるあずにゃんを起こすなんて、私には出来ない……でも、お腹も空いたし……」 梓「ん……」 唯「うう、携帯が遠い……写真、せめて写真を撮らせてぇ」 ぐきゅるるる~、とお腹の音が妙に大きく聞こえる。 というか、唯先輩、起きたのかな。 何だか変な風に盛り上がってるみたいですが。 梓「……もふぅ……」 唯「んっ……だ、駄目だよう、あずにゃん♪ お顔でおっぱいふにふにしたら、ちょっと気持ちいい……よ?」 梓「こんな恥ずかしい寝起きの写真なんて撮らせてあげません」 唯「おおっ!? お、おそようブラにゃん!」 梓「ブラっ!?」 そういえば、頭に唯先輩のブラを装着したままだったのを思い出して、慌てて外そうとしたんだけれど。 腕の上から抱きかかえられて、身動きが取れなくなってしまう。 唯「取っちゃ駄目だよ、ブラにゃん! そんなに可愛いのに、ううんいつも可愛いけど!」 梓「はあ……一体何をしたいんですか。お腹空いたんじゃないんですか」 唯「ふたり一緒の写真撮ろうよ! 何ていうかこう、メモリアル的な!」 梓「……プリクラの方がいい、って昨日言ってましたよね?」 唯「いや、それはそれでまた別に欲しいかな」 唯先輩を片手でも自由にさせたら危険な気がする。 こんな頭にブラを載っけた恥ずかしい写真を撮られて、しかも待ち受けなんかにされて、誰かに偶然見られちゃったらどうするんですか。 ううん、唯先輩なら自慢げに見せびらかすかもしれない……絶対そうするに決まってるんです。 梓「電池の蓋の裏ならまだしも、待ち受け用の写真なんてすぐバレそうで恥ずかしすぎますよっ!」 唯「……待ち受け?」 梓「……え? ち、違うんですか……?」 唯「……おお、その手があったね!」 あれ、何かものすごく余計なこと言っちゃったような……。 唯「これは何としてでも撮らねば! 携帯使う度に愛を確かめ合えるね、あずにゃん!」 梓「何としてでも阻止しますっ!」 唯先輩は、私を自由にさせまいとして抱き締めてるけど、携帯を手に取りたい。 私は、唯先輩から一秒でも逃れてしまえば、頭の破廉恥パーツを外すことが出来る。 さてここで問題です。唯先輩の気を逸らすにはどうすればいいでしょうか? 梓「……ゆ、唯お姉様ぁ……♪」 唯「ほわぁ!?」 梓「にゃうぅん♪ ごろごろにゃーん♪」 唯「ぶ……ブラにゃーん!」 唯先輩は一旦腕をほどいて、ぎゅうっと改めて私の頭を胸に押し付けるように抱いた。 代わりに、私の腕が自由になる。 唯「はうぅ……しやわせ……♪ あずにゃんがブラにゃんで、にゃーんって甘えてきてくれる日が来ようとは……」 梓「そんなにご自分のブラが好きなら、じっくりたっぷり思う様もふもふしていてください」 ここまでの一連の行動が、ほとんど無意識下の反応だったに違いない。 だから、私が頭からブラを外す隙が出来たし、ギリギリでスイッチが入ることもなかった。 唯「はわーっ!?」 梓「ふぅ……放してもらえますか、唯先輩」 唯「ブラにゃんが……ブラにゃんが、普通のあずにゃんに戻っちゃったよぉ……!」 梓「どういう変身解除ですかそれ」 唯「い、いいや! まだだよ! もっぺん変身してもらうよ!」 私の伸ばした腕の先から、自分のブラをもぎ取る唯先輩。 これでもう、私はフリー。ちょっと転がって逃げればいいだけ。 唯「さぁ、あずにゃん! もっぺんこの……ブラ……ををう!?」 うん、まぁ、唯先輩のそういう欲望に忠実なところも好きなんですけどね。 梓「お昼ご飯は炒飯でいいですか?」 唯「うっ……」 梓「無理矢理着けたら、炒飯も、一緒に写真撮るのも、金輪際なしです」 唯「……うん」 梓「わかりました。カニ缶がありますから、カニチャーにしますね」 唯「カニ!?」 梓「……ええ、缶詰ですけど」 しかも勿体ないから取っておこう、と思ってたらもうすぐ消費期限を迎えそうなやつですけど。 唯「えへへー……そっか、カニチャーかぁ……♪」 梓「…………」 もしかしたら、最初から食べ物で釣った方が早くて楽だったかも。 しょくご! 唯「美味しかった! ご馳走様、あずにゃん!」 梓「はい、お粗末様です」 唯「はあ……満腹だよー」 よかった、気に入ってくれて。 さ、早く洗い物済ませて、何しようかな……洗ってる間に考えようっと。 唯「あずにゃん、あずにゃん」 梓「はい?」 唯「むふー」 何なんですか、その満面の笑み。 両手を広げて、さあ飛び込んでこい、って感じの。 梓「私、お皿とか洗ってきますね」 唯「え~? 美味しいカニチャーを食べさせてくれた、感謝の気持ちを伝えさせてよ」 梓「ポケットから携帯とブラがはみ出てますよ」 唯「嘘っ!?」 ええ、嘘です。 でも狙っていることがバレバレなお間抜けさんは見付かりました。 梓「……ブラはかぶりませんからね」 唯「うぅ……わ、わかった! こんなのポイ! ほら、もう何も持ってないから、おねいさんの胸に飛び込んでおいで!」 梓「……エッチな気分にさせられそうだからお断りします」 唯「違うよ!? 私、あずにゃんと純粋にイチャイチャしたいだけだよ!?」 うん、まぁ、イチャイチャっていうのも悪くないと思いますけど、きっと途中で変な気分になっちゃうのは火を見るより明らか。 梓「そうだ、宿題しましょう。宿題を終わらせてからなら、気を揉むことなくイチャイチャ出来ますし」 唯「ぷー。あずにゃんはお堅いなあ、もう」 梓「唯先輩が緩すぎるんです」 可愛らしく頬を膨らませ、仕方なさそうに勉強道具を揃える唯先輩。 食器を重ねてキッチンに着いた頃、落書きだらけのノートを開いたんだろう、変な悲鳴が聞こえてきた。 しゅくだい! 梓「ふぅ……唯先輩、そっちの調子はどうですか?」 唯「全然駄目。さっぱり駄目だよ。明日、学校で写させてもらうよ」 梓「早々に諦めてどうするんですっ」 唯「だってぇ、わからないんだもん。これ以上は無駄な足掻きだよぉ」 梓「うう……」 私の方は終わったから、もう唯先輩待ちなんだけど。 この分じゃ、終わるまでお預けのエッチどころか、イチャイチャさえも無理っぽい。 自分で言い出した条件なのに、それはそれで何か寂しくなってきた。 ……ここはアレかな、またご褒美で釣る作戦が使えるかな? 梓「唯先輩。気分転換に写真撮りましょうか、待ち受け用の」 唯「え?」 梓「え、って……あんなに撮りたがってたじゃないですか」 私としましてはですね、普通に並んでポーズ決めて撮影して、ふたりお揃いの待ち受けとか結構いいなあと思うんですよ。 でも、ブラを頭に載っけた恥ずかしい格好をデジタルデータで保存されちゃったら、インターネットという怖いところへ流出して、社会的に生きていけなくなるらしいんですよ。 ただ……その、もし昨夜みたく抵抗出来ないっていうかしたいと思わない状況にされたなら、撮られても仕方ないというか何というか。 唯「いけないよあずにゃん! 今の私に、そのゆーわくは非常に危険だよ!」 梓「はい?」 唯「具体的に言うと、実は勉強するふりして、ブラにゃんの写真を撮る方法を考えていたのです!」 梓「……はあ」 お願いですから真面目にやってください、宿題くらい。 あと、ブラはかぶりませんってば。 唯「とりあえずあずにゃんを抱き締めるでしょ? そうすると、あずにゃんが私のおっぱいに夢中になるわけで」 梓「その時点で破綻していると思いますが、続きをどうぞ」 唯「そこで、さっとブラをかぶせてブラにゃんに変身!」 梓「はあ」 唯「んでもって、私はこうささやく。『あずにゃんひとりだけに恥ずかしい思いはさせないよ……』と」 梓「唯先輩も、恥ずかしい格好をするんですか?」 唯「うん。あずにゃんのブラかパンツ。両方かぶっちゃうと、ただの変態だし……どっちがいいと思う、あずにゃん?」 梓「どっちでも変態ですよ!?」 唯「ほあっ!?」 勢いよく頭を振る。 髪の先が唯先輩の顔に届いて、ぺちっと小さな音を立てた。 唯「い、今のは、ちょっと本気で痛かったかも」 梓「目は覚めましたか?」 唯「うん……」 梓「では、まず宿題を。そしたらブラは別として、イチャイチャするのは好き放題ですから」 唯「うぅぅ……結局ブラは駄目なんだね」 梓「早く終わらせてください。そうでないと、私だって甘えられなくて寂しいんですよっ」 唯「……おお」 思わず出てしまった私の本音に、唯先輩が納得の表情を浮かべる。 やっと問題を解き始めてくれて、私もほっとひと安心。 ……何だ、まともに集中したらしっかり出来るんじゃないですか。 唯「…………」 黙々と頑張る唯先輩の顔も、格好よくていいなあ。 唯「これは私には解けない、次……うん、大丈夫そう……」 梓「問題を選り好みしてどうするんですかっ」 唯「ほえっ!? や、いやー……この問題、すっごく強そうだよ? あずにゃんは勝てると思う?」 梓「まだ習ってない数式に敵うわけありませんよ!」 唯「でしょー? だから、勝てそうな問題だけ解いて、他は明日の朝! じゃないと、いつまでもあずにゃんとイチャイチャ出来ないもん!」 梓「っく……」 甘えたり可愛がられたりされるのを選ぶか。 あくまでも宿題を頑張ってもらうか。 時間の無駄になるかもしれないけど、教科書もあるんだし、絶対に解けないというわけでは……ない、ハズ。 でも、どれだけ時間がかかるかといえば、もしかしたら朝までかかっても駄目な可能性も……ある。 唯先輩にはしっかり勉強もしてもらいたいけど。 今日に限っては、私の望むところではないのです。 梓「……む、無理に勉強したって、身に付きませんし……もお、解けるとこだけでいいですから、早くやっつけちゃってください!」 唯「ほいきた! ぱっと見てわかんないのは、がんがん飛ばしてくよぉ~!」 いえ、あの、それはそれでよろしくないんですが。 でも……私もそろそろ、唯先輩の温もりが恋しくてしょうがない……です。 19
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めっきり使わなくなりましたが! が! かいてこー みんなでやりたいこと みんなで飲み会(普通に) みんなでカラオケかなんか(普通に) エノシマトレジャー CFで、普通にクラン戦 XBOXでネトゲ 個人的な目標 おきつぐ いいエイミングと立ち回りを覚えたい 自分のバンドもちたい ジャズピアノの練習 部屋の片付けと、エスニック化 あいざっく 統計力学と量子力学、場の量子論やりたい 英語に手をつけないと 新居の環境を安定させてちょっとくらい料理を覚える 電子ピアノ買えたら練習する 免許とってくる 筋トレする ぬーと 引越し AR,SMG相手に負けないためのQSを身につけたい 朝ランニング,夜筋トレの習慣 掃除しやすい部屋作り 対再履用勉強 おっばーな 河津桜(http //www.kawazuzakura.net/html/sakuratte.html)見にいこう。 刑法各論と民法・商法の予習をしてしまいたい。(あと5k円した団藤重光「刑法綱要総論」を読みたい) バイトでいっぱいお金を稼ぐ。 読書しまくる。読みたい本は「現代の貧困」「民主主義」「君主論」「イギリス憲政論」「人間の条件」 テスト勉強期間が長かった分、パーッとみんなで飲み会! あとアニメみたい。いいアニメあったら教えてください ゆうさん
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このページはこちらに移転しました ボーイッシュ 作詞/393スレ175 作曲/LOMO 君は素敵だね 女子の中でそんなカッコ 君は素敵だね 女子の唯一ショートカット 君は素敵だね 女子で唯一純粋さきっと もう好きだ 好きなんだ 汗なめたい なんでもない 死にたい 音源 ボーイッシュ(擬似ライブ) / (ボーイッシュ→ねちゃだめ→BUSA-MEN )
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スピラのじょうけい 収録作品:ファイナルファンタジーX[PS2/PS3/PSV] 作曲:植松伸夫/編曲:浜渦正志 概要 ゲーム序盤に訪れるビサイド村やポルト=キーリカで流れるBGM。「スピラ」とは『FFX』における世界全体を指す。 ゲーム挿入歌の「素敵だね」のアレンジ。イントロはオリジナルフレーズだが、それ以外は「素敵だね」のメロディーがそのまま使われている。 ちなみに「素敵だね」のアレンジはこの曲以外にも、「ユウナのテーマ」や「いつか終わる夢」がある。 アコースティックギターのみで「素敵だね」を演奏するという非常にシンプルな楽曲。 イントロのオリジナルフレーズ終了後に、コツコツとギターを叩く手法(ゴルペ演奏)の後に「素敵だね」のメロディーが展開される。 ギターは生演奏によるもので、所々にギターの擦れる音が入っているのがいい味を出している。 ノスタルジックさを感じさせるアレンジとなっており、スピラの辺境で暮らす人々の素朴な暮らしを表現したかのような味わい深い一曲となっている。 HDリマスター版では浜渦氏がセルフアレンジしたものが収録。原曲と同じくアコースティックギターのみの演奏で雰囲気はほぼ変わらず。 ただイントロのフレーズが変更されているほか、音もやや高めになっているなど若干の変更点はある。 『いたストSP』ではビサイド・キーリカのマップで松尾早人氏が編曲したアレンジ版が収録。 音色がガラッと変わってイントロのフレーズにピチカートが使われるなど、どちらかというとドラクエ寄りのクラシカルなアレンジとなっている。 ただし音色が大きく変わっても原曲が持つノスタルジックな雰囲気はしっかりと受け継がれている。隠れた名アレンジと言って良いだろう。 過去ランキング順位 第7回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 859位 みんなで決める2013年の新曲ランキング 317位(HD) みんなで決める町曲ベスト100 76位 みんなで決める夏BGMランキング 50位 サウンドトラック FINAL FANTASY X Original Soundtrack FINAL FANTASY X HD Remaster Original Soundtrack
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My Sweet Valentine 「藤崎诗织」以偶像身份录制的单曲之一。 此曲目被收录于部分重名的CD大碟,详情请参见『My Sweet Valentine(CD)』。 歌曲信息 作词:国分友里惠 作曲,编曲:岩本正樹 Synthesizer:Masaki Iwamoto Guitar:Nozomi Hurukawa Bass:Hideki Matsubara Drums:Toru Hasebe Chorus:Yurie Kokubu, Naoki Takao, Kiyoshi Hiyama Synthoperator:Chiemi Saitoh 演唱:藤崎诗织 歌词 トモダチより近くに居たくて あなたにだけ 想いを溶かした 驚く顔に会うのが楽しみ ちゃんと受け取ってね My sweet, my sweet valentine もっと心がつたわって 素敵だね 素直さに優しさに 出会える 巡り会える ちょっと涙がこぼれるよ 眩しくて 日だまりみたいな笑顔 良かったね こんなにも嬉しそうで ありがとうって 抱き締めてくれた 冬の日差し 風も止まったの 満たされて行く 瞳を見てると キラキラしてくるの My sweet, my sweet valentine もっと心がつたわって 素敵だね 誰よりも誰よりも 幸せになれるから ちょっと涙がこぼれるよ 切なくて この瞬間が明日へ つながって行くんだね 忘れないよ My sweet, my sweet valentine もっと心がつたわって 素敵だね 素直さに優しさに 出会える 巡り会える ちょっと涙がこぼれるよ 眩しくて 日だまりみたいな笑顔 良かったね こんなにも嬉しそうで もっと心がつたわって 素敵だね 誰よりも誰よりも 幸せになれるから ちょっと涙がこぼれるよ 切なくて この瞬間が明日へ つながって行くんだね 忘れないよ 收录CD 藤崎诗织 My Sweet Valentine (1997/02/14) 相关页面 音乐