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ステージ出現条件 転職回数が20回以上で出現。 ステージ移動 白玉楼階段の幻闘にステージ移動 道中 名前 HP MP 攻 防 魔 精 素 EXP G 使用スペル 属性 ドロップ ナイフ 165 0 333 0 0 0 9999 54 3 無し 無 投げナイフ 大妖精 260 333 150 130 150 160 150 100 3 ヒャド ヒャダルコ メラミ ブリザード フレイム 拡散弾幕 ナイフ投げ ツインナイフ 光 妖精の覇羽 大妖精カード ハグレメタル 12 61 110 4000 0 4000 2000 1500 30 メラミと逃げる 無 無いよ。 炎魔道書 180 100 1 60 120 130 40 63 3 ファイアストーム 炎 本の切れ端と魔の欠片? 機械兵 210 0 200 200 0 0 50 60 3 無し 無 刃の破片 メイド妖精 200 50 110 140 80 90 100 65 3 ナイフ投げとツインナイフ 無 妖精の覇羽 投げナイフ 妖精(金髪) 170 35 30 70 100 160 100 60 3 プチコメット アグレッシブライト 無 妖精の覇羽 妖精(緑髪) 185 100 45 90 110 160 45 66 3 ヒャダルコ メラミ フレイム ヒャド ブリザード 無 妖精の覇羽 ナイフの素早さが馬鹿みたいに高い所為で回避率、会心率が非常に高いので必中のスペルカードを使って倒したい。 大妖精は全体的にステータスが高めなので早めに倒した方がいいと思うよ。 はぐれメタルは経験値が高いが、メタルスライムよりも頑丈になっている。メラミを使って逃げられることも屡。 炎魔道書はかなり火傷付加率の高い技を使ってくるので要注意 機械兵はかなり防御高いので物理技の多いキャラはかなり苦戦する。でも精神0だから魔法は美ち良く戦える。 敵のツインナイフは1,2倍+40の二回攻撃と云う鬼畜性能なので結構苦戦するかも。 ボス 名前 HP MP 攻 防 魔 精 素 EXP G 属性 ドロップ 咲夜 4000 777 180 180 100 100 150 1000 50 無 咲夜カード 咲夜人形 使用スペルカード 名前 威力 消費MP 属性 備考 ミスディレクション 1,3倍+90の全体攻撃 10 無 雑魚散らしに良い性能。 エターナルミーク 1,6倍+160の全体攻撃 25 無 威力は高いけど燃費がちょっと悪い。 ルナクロック 敵単体に動封率100%(999%)の攻撃 10 無 敵の体力によってMPの消費が変わる。 夜霧の幻影殺人鬼 1,8倍+230の単体攻撃 25 無 すっごい強いよ。 パーフェクトメイド 自分が攻反撃になる。 10 無 攻撃属性の技だと使える。 ザ・ワールド 自分以外の全員が時停止状態になる。3ターン動くと元に戻る。 78 無 ルナクロックとの組み合わせが超鬼畜。 咲夜さんは息切れしやすい。長期戦になるとMPが切れ、手も足も出せなくなる。 耐久に自信があればMPを切れさせるまで受けるのもいい。 咲夜さんのルナクロックは動封率が999%という確実に動封させられるスキル。絶対に防ぐ事は出来ないよ。やばいな咲夜さん。 ザ・ワールドは消費が激しすぎるけど確実に3ターン相手の動きを止められる。使い方によってはずっと俺のターンが出来る。 咲夜さんはPAD疑わk###このコメントは時間停止されました### コメント 疑惑www 妖夢と同じく物理が多いのを利用して結界貼るなり防御あげ技使うなりするとダメージ減る 単騎で勝てないならサブかメインに霊夢や穣子の技がいいかも -- rsty (2011-03-26 16 50 23) 名前 コメント
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チャート ①光風館2Fでシーナと会話 異世界に着くと桜の樹でゼクティとイベント ②光風館中庭から東の洞窟へ ③ラグナ村で村人全員と会話後にダクと会話 ④東の出口から村を出てラグナ村採石場へ 戦闘 妖魔襲来 ①チュートリアルを受けるor受けない ②戦闘情報 場所 ラグナ村採石場 勝利条件 敵を全て倒せ! 敗北条件 特になし チャート ①丘陵地帯のカオスゲートでファントムスパイダーと戦闘 ②フィリア・ティリスから本陣に戻る(STARTボタンのメニューから戻るか,フィールドから直接戻る) ③光風館2Fでダグと会話 ④竜泉郷を目指し山岳地帯から西にあるコンロンへ ⑤クララクランが仲間に加入 ⑥光風館1Fから外に向かうとカリスと会話 ⑦光風館2Fでカリスと会話 ⑧作戦会議室に入る 「竜泉郷の仙女」を選択 戦闘 竜泉郷の仙女 ①戦闘情報 場所 コンロン 勝利条件 悪霊の親玉を倒せ! 敗北条件 特になし ②ホウメイが仲間に加入 SHINING WIND Topページへ
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6ステージ 獲得経験値:66 獲得P:~250P 道中 階層 カード名 属性 体力 ゲ|ジ 使用特技 備考 1F~5F ID 1 妖精 水 610~1010 ― ― いずれか5枚出現 ID 2 妖精 火 610~1010 ― ― ID 3 妖精 光 610~1010 ― ― ID 4 妖精 樹 610~1010 ― ― ID 5 妖精 闇 610~1010 ― ― ID 6 妖精 水 700~1100 15 単体コンボゲージ小ダウン ID 7 妖精 火 700~1100 15 単体コンボゲージ小ダウン ID 8 妖精 光 700~1100 15 単体コンボゲージ小ダウン ID 9 妖精 樹 700~1100 15 単体コンボゲージ小ダウン ID 10 妖精 闇 700~1100 15 単体コンボゲージ小ダウン ID 21 チルノ 水 2400 75 同色コンボ大アップ ID 41 十六夜 咲夜 水 1600~2400 100 単体割合中攻撃 ID 46 十六夜 咲夜 水 1650~2450 100 単体割合中攻撃 ID 57 紅 美鈴 火 1400~2200 同色コンボ小アップ ID 60 パチュリー・ノーレッジ 闇 1500~2300 35 全体体力極小復活 ID 62 紅 美鈴 火 1500~2300 65 同色コンボ中アップ ID 65 パチュリー・ノーレッジ 闇 1530~2330 35 全体体力極小復活 ID 75 ルーミア 闇 1400~2200 ドロップ一色変換 ID 80 ルーミア 闇 1900~ ドロップ二色変換 ID 90 小悪魔 闇 1600~2000 50 自己大回復 BOSS 6F 敵データ BGM 月時計〜ルナ・ダイアル ID ??? レミリア・スカーレット 体力 50,000 コンボゲージ 40 属性 火 使用特技 神槍「スピア・ザ・グングニル」単体攻撃強 ID 51 十六夜 咲夜 体力 22,500 コンボゲージ 100 属性 水 使用特技 単体割合中攻撃1体にHPの15%のダメージ ID 67 紅 美鈴 体力 22,500 コンボゲージ 75 属性 火 使用特技 同色コンボ大アップ火属性のコンボが20アップ ID 70 パチュリー・ノーレッジ 体力 22,500 コンボゲージ 35 属性 闇 使用特技 全体体力極小復活敵全体が極小体力で復活する ID 100 小悪魔 体力 22,500 コンボゲージ 50 属性 闇 使用特技 自己大回復自分のHPを11,450回復 コメント ここを攻略するよりも冥界夜桜か紅い悪魔を先に攻略したほうが簡単 -- 名無しさん (2015-08-17 05 59 57) 勝てない奴はレティでごり押せ -- のこぎり (2021-06-28 22 14 03) フランが乱入したときボスが4章の乱入ボスと同じになりました。 -- 名無しさん (2021-08-09 12 55 40) フランが乱入したときボスが4章の乱入ボスと同じになりました。 -- 名無しさん (2021-08-09 12 56 38) 名前 コメント
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2階にいるシーナに話しかける ↓ 光風館から出て、右にある洞窟に入る ↓ シーナと長老以外と話したあと、ドグに話しかける ↓ 右上の出口から外へ出る 戦闘2連戦(絶対に敗北しない) IN シーナ ↓ 光風館へ戻りダグに話しかける ↓ 西のコンロンへ向かう IN クララクラン ↓ 外へ出ようとする ↓ カリスに話しかける ↓ 戦場選択 竜泉郷の仙女 BOSS:悪霊の親玉 HP 240 オススメパートナー:クララクラン IN ホウメイ
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6ステージ 獲得経験値:66 獲得P:~250P 道中 階層 カード名 属性 体力 ゲ|ジ 使用特技 備考 1F~5F ID 1 妖精 水 610~1010 ― ― いずれか5枚出現 ID 2 妖精 火 610~1010 ― ― ID 3 妖精 光 610~1010 ― ― ID 4 妖精 樹 610~1010 ― ― ID 5 妖精 闇 610~1010 ― ― ID 6 妖精 水 700~1100 15 単体コンボゲージ小ダウン ID 7 妖精 火 700~1100 15 単体コンボゲージ小ダウン ID 8 妖精 光 700~1100 15 単体コンボゲージ小ダウン ID 9 妖精 樹 700~1100 15 単体コンボゲージ小ダウン ID 10 妖精 闇 700~1100 15 単体コンボゲージ小ダウン ID 21 チルノ 水 2400 75 同色コンボ大アップ ID 41 十六夜 咲夜 水 1600~2400 100 単体割合中攻撃 ID 46 十六夜 咲夜 水 1650~2450 100 単体割合中攻撃 ID 57 紅 美鈴 火 1400~2200 同色コンボ小アップ ID 60 パチュリー・ノーレッジ 闇 1500~2300 35 全体体力極小復活 ID 62 紅 美鈴 火 1500~2300 65 同色コンボ中アップ ID 65 パチュリー・ノーレッジ 闇 1530~2330 35 全体体力極小復活 ID 75 ルーミア 闇 1400~2200 ドロップ一色変換 ID 80 ルーミア 闇 1900~ ドロップ二色変換 ID 90 小悪魔 闇 1600~2000 50 自己大回復 BOSS 6F 敵データ BGM 月時計〜ルナ・ダイアル ID ??? レミリア・スカーレット 体力 50,000 コンボゲージ 40 属性 火 使用特技 神槍「スピア・ザ・グングニル」単体攻撃強 ID 51 十六夜 咲夜 体力 23,000 コンボゲージ 100 属性 水 使用特技 単体割合中攻撃1体にHPの15%のダメージ ID 67 紅 美鈴 体力 22,900 コンボゲージ 75 属性 火 使用特技 同色コンボ大アップ火属性のコンボが20アップ ID 70 パチュリー・ノーレッジ 体力 22,850 コンボゲージ 35 属性 闇 使用特技 全体体力極小復活敵全体が極小体力で復活する ID 100 小悪魔 体力 22,900 コンボゲージ 50 属性 闇 使用特技 自己大回復自分のHPを11,450回復 名前 コメント
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月が紅いワケ ◆B7YMyBDZCU 【月が紅い理由――教えてやるよ】 右腕は動く。 彼が意識を回復してから真っ先に行った行動。無言で右腕を掲げる。 頭が暗い闇の底に眠っているみたいだ、思考機能が現実に追い付いていない。 廃墟の空間、何も生物らしさを感じない其処で彼は腰を下ろし壁に背を。 聖杯戦争――聞いたこともなければ見たこともない。嘘か本当かのお伽話だ。 願いが叶うなんて迷信や伝説、過去に残された歴史だけに許されている褒美と来たもんだ。 どんな状況や境遇でも有り得ない摩訶不思議な現象を餌に人間を釣る存在の思考は理解出来ない。 「……」 人間を釣る。その人間には勿論自分も含まれている。 彼は人間だ、人間である。外野が騒ごうが彼は人間で在り続ける。 その脳は無傷。寄生などされておらず思考、意思、想いは彼だけのモノ。 右腕を揺らす。 その行動に別段意味は無く、問いかけるように右に左に揺らし続ける。 ……。 返答は無い。 そう――返答は無いのだ。 右腕を揺らすその行為に対する反射が返答。彼は何を求めているのか。 返答だなんて。まるで右腕を生物のように思っているのだろうか。 返答が無いならば仕方が無い。返ってこないならば、仕方が無い。 この状況を理解しようと本能が働き始める。 身体に傷はない。 最後に見た光景は夜空を不気味に飾る紅い月。 物珍しさに空を眺めていた、そんなある日に突然、意識が、彼が消えた。 その姿は世界から消え去り召されるは異形の地。聞くも見るも全てが初の感覚。 記憶の糸を辿るも出てくる情報は砕かれた欠片であり把握には繋がらない。 此処はどこだ、それは東京だ。之はなんだ、聖杯戦争だ。記憶に刷り込まれている。 だが重要なのは違う、何故、自分は此処にいるのか、何故、聖杯戦争に――。 ドクン。 ……? 突然跳ね上がる心臓。前触れもなく、息をするように。 それは分類するならば反射的な直感。本能が告げるのだ、考えるよりも早く。 此処はキケンだ、と。 辺りは夜だ。否定するなど不可能であり決定付けられている。 視界は朧げながらも目の前に立っている異質な存在を捉えているのだ。 背けたいその存在は視界に立っている、背けたくても引き寄せられてしまう。 悪の美学――とでも言えばいいのだろうか。目の前の存在は紛れも無く社会に必要ない存在に見えるのだ。 彼はその男を知っているわけでもなく、初対面。素性も何もかもが不明。 完全なる第一印象で判断をしているが感じ取れる空気は穏やかではない。 その空気は鋭い、それもシャープではなく暗く、己の満足のために他者を斬り裂くナイフのように。 男の髪は白、サングラスの奥に潜む瞳は獣のように餓えていた。 血生臭く、初対面でも解る。 この男は屑だ、人間を何人も殺している、と。 「なーに見てんだよガキ、状況も飲み込めねぇのか」 退屈そうに呟くと男は指を鳴らし始める。 その言葉を聞いた男、泉新一は吹き返したように息をした。 止まっていた、目の前の男に気付いてから彼の時は止まっていたのだ。 視界に捉えた瞬間から襲いかかったのは恐怖、その領域は生物が本能的に察知する。 この男から感じる恐怖はまるで寄生の――。 「おいおい、こっちはよぉ。ったく……有り得ねぇ」 泉新一が言葉を紡げない中、対する男は独り言のように言葉を吐く。 「なんだこの身体は? 水銀の糞野郎も満足して逝っちまったんじゃねぇのか、メルクリウス。 だったら俺は可怪しいよなぁ、【なんで俺はこんな事になってんだ】。しかもアサシン、何だコイツぁ」 水銀、メルクリウス。聞こえてくるのは恐らく固有名詞の類。 しかしそれらの断片は流れて行き、身体に刻まれる情報は無い。 鼓動が早い、本能が告げている、逃げろ、と。ならば――。 「お前は……誰だ」 不思議だ。 今は冷静になっている、心が、心臓が。危険な状況でも落ち着き始めた。 慣れた。 今は冷静になっている、心が、心臓が。危険な状況でも落ち着き始めた。 慣れてしまった。 今は冷静になっている、心が、心臓が。危険な状況でも落ち着き始めた。 「んなことも解んねぇのかよぉ、見れば解んだろ」 問に正答を送るワケでも無く、男は邪悪な笑みを一瞬浮かべると再度言葉を吐く。 「ガキ、俺はお前なんてどうでもいい。死んだって困らねぇんだよ。 マスターなんていらねぇ、俺に首輪を嵌めるたぁテメェ如きじゃ無理だ。 此処で遊ぶのも悪くはねぇけどよぉ。裏で語り部気取ってる奴が気に入らねえ」 男の表情から怒りを感じる。 しかしそれは野蛮な物ではなく、ある程度諦めているような、受け入れてる部類。 心当たりでもあるのだろうか。この男は何を言いたいんだ、全く解らない。 「お前は何なんだ……?」 「俺かぁ? 知りたいんなら黙って教科書でも読んで来いよ英霊様の御前だぞッてァ!」 世界は思ったよりも未知に溢れている。 その未知に触れると新しい道が広がる、迷惑な話だ。 現に目の前の男の蹴りを腹に受けた泉新一は後方に飛ばされ汚く転がった。 受け身も取れずに転がる泉新一は適当な所で立ち上がり男を見る。 不意を突かれた一撃は躱せなかった、不意じゃなくても躱せるか怪しい。 呼吸を整えながら男を見つめる、視界から外せば此方が死ぬ。 「これでちったぁ目、覚したか? 俺が目の前に立ってんのに黙ってたからよォ、目覚まし代わりの一発だ」 男の発言で気付く。【最初からこの男は近くに立っていた】のだ、と。 其れは突然の出来事で脳が働かなかったのか。本能が認識する事を避けた結果なのか。 何方にせよ気付かなかった方が幸せだったのだろう。出会い頭に蹴りを入れる男だ。 マトモな生物じゃあない、関われば関わる程自分の身が危険になっていく。 生物。 この男は同じ人間だろうか。その見た目は人間と変わらない。 だが見た目は同じでも中身が違えばそれは異形の怪物だ。 泉新一は知っている。 人間社会に潜む、器に寄生している生物を彼は知っている。 しかし目の前の男からは無機質を感じないのだ。彼が知っている闇とは違う。 男はまだ感情があるように振舞っている、ならば。 「――サーヴァント、か」 「気に喰わねぇんだ、ソレ」 聖杯戦争の情報が脳に響き始めた。そうだ、泉新一、彼は聖杯戦争に参加した。 それは真意か本意か不本意か。本人にしか解らない。 戦争は一人で行わず、従者が存在する。 「じゃあお前が俺の……」 「気に喰わねぇって言ってんだろガキィ」 サーヴァントなのか。言葉を言い終える前に泉新一は外に出ていた。 彼がいたのは廃墟の内部、気付けば男に胸倉を捕まれ放り投げられていた。 片手で青年を放り投げる腕力は人間の領域では不可能だ、これで決定だろう。 目の前の男は相棒【パートナー】だ。 望んで参加しているワケではない戦争に選ばれた相棒は社会に適合出来ない獣。 黙って檻に入るなり自然に帰るなり……愚痴を零したくなる。 泉新一は着地と共に迫ってくる男の拳を左腕を使い軌道を逸らす。 そのまま腹に膝蹴りを放つも男は軽々と掌で受け止めた。 「喧嘩はしたことあんのか、でもよ……退屈だぜ」 男は掌に少し力を加える。泉新一の顔には苦痛の表情が浮かび上がった。 粉砕だ。彼の膝が粉砕せんと壓力を掛けられている。 「ッあああああああああああああああああああ」 叫びと共に渾身の力を振るい足を大地に突き刺すように降ろす。之により男の掌から解放。 そのまま勢いに任せ右腕の一撃を男の顔面へ、動作に隙も無ければ迷いも誤差も無い。 本能から繰り出された一撃は相手に悟られること無く吸い込まれ――。 「もうちっと樂しませてくれやァ!」 待ち構えていたのは顔面ではなく繰り出された拳。 不意を突いた一撃と確信していたが、男は一撃に合せ拳を重ねてきた。 本能による一撃ならばより獣に近い相手の方が上手。珠戦闘における経験では泉新一よりも男が上回っているのだ。 泉新一と男の拳、互いに衝突し鬩ぎ合う、事もなく泉新一が押し負け数歩後退する。 弾かれたように鑪を踏みながらも体勢を整えようと踏ん張るが男は刹那も待つつもりはない。 踏み込み何て要らない、力任せに再度拳を放つ。 「――あァ?」 風が舞う、屋外に自然とは別の異質な風が男の白貌を掠り取る。 この場には泉新一と男しか存在しなく彼らを邪魔する者など本来登場することは有り得ない。 ありきたりの筋書きに現れるは役者だ、それも特殊で特異な右腕。 『何をしているんだシンイチ』 名をミギ―。 泉新一の右腕に寄生した虐殺器官《パラサイト》。 その姿を異形で鋭利な刃物に変貌させ男のサングラスを削ぎ落した。 「カハッ、クク、そうかい。人間じゃねぇってか? 俺を下僕にすんだ、隠してんモン全部吐きだせやァ!」 ミギ―に落とされたサングラスを自ら踏みつけ笑う男。 その笑い声に品など欠片も持ち併せず与える印象は不快そのもの。 『シンイチ、私にも聖杯戦争の概要の知識がある。つまりあの男が君のサーヴァントか』 「ああ……信じられないけど、な」 『解っているとは思うが君はあのサーヴァントには勝てない。規格外の存在だぞ』 「解っている、こんな状況でも心は落ち着く」 冷静さはある。だが全てが事態に追いついているかと言えば嘘になってしまう。 結果としてこの状況に対する打開策など見つからず、そもそも打開など出来るのか。 圧倒的自力の差、サーヴァントは人間に太刀打ち出来る存在では無いのだ。 無論、右腕に寄生生物を宿している泉新一でさえ目の前の男には遠く及ばない。 戦うだけ無駄だ、勝ち目など最初から存在していない。勝利へ辿り着く因子が不足している。 それに泉新一と男は主従の関係だ。命を殺り合う関係ではなく味方。 仲良しごっこで手を取り合う方がまだ好ましい。 「此処は城じゃねぇ、転生だの何だのあるだろうが俺にはどうでもいいんだ。 テメェの右腕がキモかろうと、テメェ自身が怪物でも関係ねえ。 でもよぉ……俺をこんな場所に招いたんなら樂しませろ。せめてもの、って奴だ」 男は言葉から察するに快楽を求めているらしい。その部類は自己満足、推定するに戦闘だろうか。 彼が言う城とは不明だがサーヴァントとして限界しているには不服があるようだ。 願いを叶える機会だと言うのに。 「……願いが、叶う?」 泉新一の脳内に齟齬が発生する。言葉と記憶と情報が反発しあう。 願いが叶う、紅い月、聖杯戦争。そうか、俺は参加していて権利を持っている。 『シンイチ、まさかとは思うが君は信じているのか?』 「い、いや。そんなワケ」 「目が泳いでるぞガキ、テメェの腹ン中にァ野心とか野望ってモンが無えのか?」 『耳を貸す必要は無いぞ、馬鹿な事は考えるな』 「俺は願いっつーか、まぁあるって事にしとくか。ソレを果たすのは俺自身だ、聖杯なんぞの出番何かありゃしねえ」 男は放つ。願いは己の手で掴み取る事象だと。 本来言葉に着飾らない彼だがその発言は英霊の志に近い。 多くの人間を殺してきた彼だが戦闘においては彼なりの美学と呼べばいいだろうか。 仲間意識も強く礼も辨えているのだ、之に関してならば彼は英霊の座に居座るだろう。 「シュライバー……テメェに言っても解ンねぇと思うけどよ、こうして存在してんだ。 ならさっさと終わらせて俺は俺のケリを付けて来る。もう一度何てくだらねぇ戯言じゃねぇ。 あの時俺は勝った、けどアイツは生きていて死んだ。だが、俺は英奴に、アイツも、だ。つまり」 男は紡ぐ。 彼は昔、シュライバーと呼ばれる気に喰わない奴が居た。 何処か似た匂いを発しその境遇も互いに血と狂気が漂う最終列車の塵箱。 底辺に溜まる社会の輪に馴染めない屍は互いを憎き殺すべき対象と見なしていた。 その狩りは他者の介入より中断、屍は黄金の獣に魅入りその忠誠を誓う。 しかし問題があった。 男の宿敵は白騎士《アルベド》の称号を手にした。男ではなく。 その力は男だって認めている、だが称号に釣り合うかは別の話であり、譲れない物がある。 幾つかの年月が過ぎた時、彼は黄金の獣に許しを受け、黒と赤の騎士から言葉を受けとり白騎士の座を争った。 その先に待っていたのは――なにも今此処で男の生前を解説しても意味は無いだろう。 泉新一に伝わるわけでもなく、彼には正直の所、男の過去などどうでもいいのだ。 事実ミギ―は男の背後から斬り掛かっていた。 「つまり、だ。俺は別に遊んでもいいけどよぉ、チンタラしてる暇は無いってワケだ。 だからよォ、テメェが俺のマスターなら足を引っ張んな。癪だがテメェが死ねば俺も消えンだよ」 『――ッ!』 背後の攻撃を振り向く事無く掴み取る男。 そのまま力を強め握り潰さんと威嚇地味た行為をする。 泉新一は走りだす。ミギ―が殺されてしまう。ならば。 廃墟の欠片を握り締め男に振るう、素手で殴るよりも数倍マシだろう。 「頭使うってのは評価してやるよ」 「う、あぁ!」 男は掴んだ右腕を振り回す。 右腕はミギ―である。しかしミギ―は泉新一の右腕である。 彼らは男の片手一つに振り回され宙を泳ぐ。止める術など無く――。 「ぐ――ッ!!」 大地に轟くは泉新一の着地音、着地の表現など生温く落下と言っても差し支えない。 痛みに表情を歪めるが黙って寝ている訳にもいかないため立ち上がる。 「俺は聖杯戦争なんて知らない、こんな所に居る必要はない!」 「だったらテメェはどうやって帰るつもりだ。 電車か? 徒歩か? 迎えでも呼ぶのか? あァ? 此処はテメェ等の東洋の島国だろ?」 『シンイチ、挑発に乗るな。今から私があの男に攻撃を加える。 その間君は少しずつ後退するんだ。そして私が合図をしたら全力で走れ、此処から離脱する』 「お前らみたいな寄生生物を俺は許さない……! お前は彼奴等と同じだ、人を殺す事に感情を持たない彼奴等とォ!!」 『シンイチ! 吠えても何も起きない』 「ガキ、テメェは思ったよりも早く死にてぇらしいな。少し眠ってろ」 その時泉新一は奇妙な事象を目撃した。 紅い月を見てから全てが奇妙だがこの瞬間は最大風速を更新する。 血だ。血の匂いが強烈に男から発せられる。 彼の身体の表面を塗り上げるように血生臭く、いや、之は血だろうか? 血に似た何かかも知れない。しかし重要な問題ではなく、男の行動事態が危険であることに変わりはない。 「ただの人間相手のタイマンにこれ使う何て普通は在り得ねえからな。 テメェの魂、俺が吸うに値したワケじゃねぇぞ。 聖杯戦争って奴を過ごす相棒になんだろ? だったら少しだけ見せてやる、涙流しとけよクソガキィッ!!」 血、血、血。 空気が軋む。 男から発せられる血の匂い、関わりたくない程の狂気。 滲み出る其れ等は生物の総てを嫌悪させ、黒い血が――爆裂するように跳ね上がった。 「これは……寄生生物?」 『いや違うぞ。私達の同類ではない。だが男の右腕の血は生きている、のか?』 人体から生えたソレは杭の形をした奇形の植物とでも呼ぼうか。 しかし葉もなければ花もなく、実もなければ樹木もなく、勿論根も存在しない。 その植物に必要なのは水でも養分でも日光でもない。 血だ。悍ましい程の狂気に彩られた黒い血、それが男の殺意の具現である牙。 「ミギ―、出来るか?」 『出来なければ死ぬ。私も君も此処で死ぬだけだ。それは望んでいないだろ?』 「お前……ごめん、な」 「どうよガキ、感想は?」 「最高に気分が悪い」 「そっちの右腕は」 『興味深いと思う。しかし近寄りたくはないな』 「そうかいそうかい、なら――」 男が何かを仕掛ける。 右腕に生えた杭を飛び道具のように泉新一へ放つ。 対処しようとするもどう防げばいいのか。しかしそんな事を考える刹那など無く。 「ッ!!」 【気付けば杭が足と大地を繋ぐように刺さっていた】 その動きを泉新一とミギ―は視界に捉えていたが反応するまでもなく攻撃を喰らった。 ミギ―は弾き返そうと行動をするも杭はその動作よりも速く泉新一の足を貫いた。 『大丈夫かシンイチ!』 安否の声に黙って首を振る。痛くないと言えば嘘になる。 だが弱音を吐いた所で目の前の男が収まることは無いだろう。 従者ならば主に従って欲しいのだが生憎野蛮な獣を引き当てたらしい。 愚痴の一つや二つ、零したくなるが言葉が出て来ない。気力が吸われるかの如く意識が遠のいて行く。 薄らと見える男の周りは更に異形と化していた。 男を中心に大地や廃棄物、コンクリート。総てが消えて行く。 その現象は枯渇。男に生えた杭は総てを吸い尽くす邪悪の樹。 名を闇の賜物《クリフォト・バチカル》英霊として派生された世界で語り継がれるヴラド三世の結晶化した血液。 吸血鬼伝説を語る代名詞の血はその性質も吸血鬼のように総てを吸い尽くす邪悪の樹。 泉新一の足に刺さっている杭も例外なく同一の存在であり彼の生気を吸い付くさんと吸収している。 「ミ、ミギ―……コイツを頼む」 気絶寸前にまで追い込まれている泉新一は右腕に声を掛ける。 この杭が犯人ならば。除外すれば彼は何一つ吸われないで済むだろう。 無論一度開いた穴。杭を除外すれば大量の血が流れることになるだろうが構っている場合ではない。 「カハッ! まだ意識あンのか、少しは骨見せてくれるじゃねぇか。 いいぜ、鞘替えは待ってやるよ。テメェが目を覚ましたらそっからはお樂しみの聖杯戦争だ。 お前が何を願うかは自由だけどよォ、俺の邪魔だけはするな。したらテメェの存在ごと消すぞ」 男は泉新一を生かすらしい。そもそも彼が死ねばサーヴァントである男も消えるためその行動を実行することは不可能に近い。 【しかし男には例外のルールがあるのは別の話】 認める段階まではいかないがそのタフさは少しだけ評価してやる。そう言い放った。 『今から杭を抜く、踏ん張れよシンイチ』 ミギ―は身体を延ばし杭を抜かんと触れる。 『私まで吸おうと言うのか……ッ』 杭が総てを吸い尽くすならば。寄生生物であるミギ―も例外ではない。 時間を掛ければ掛けるだけ泉新一とミギ―の生気は杭に吸われ尽くされ男の糧となる。 「お前は……何がしたいんだ」 「決まってんだろ、勝つんだよ」 「勝つ……? そのためなら人間を殺したっていいのかよ、なぁ!? 何が聖杯戦争だ、どうせお前らみたいな糞野郎共を満足させるためだけのくだらない宴なんだろ!」 泉新一の言葉は八つ当たりに近い。 何故自分だけ毎回面倒事に巻き込まれるのか。平穏な世界から離れるのか。 右腕も、クラスメイトも、母親も、あの子も、人間も、全部、全部、どうして離れていくのか。 自分が何をしたんだ、何がいけない、この状況を招いたのは自分じゃない。 見ているか聖杯。お前に願いを叶える力があるなら応えてみせろ。 「紅い月を見た奴は月に招かれて願いが叶うんだろ!? ならやってみろよ! 此処は月、あの時俺が目撃した紅い月なら! 今すぐ俺を開放して、総てを元に戻して帰ろせろォ!!」 魂の叫び。 何一つ飾っていない本心からの叫び。 聖杯が願いを叶える願望器ならば総てを元に戻せ。 この身体も、母親も、日常も、何もかも総てを。 ミギ―との別れに感情を抱かないと言ったら嘘になる、それでも。 「クク、ハハハハハハハハ!!」 聖杯は何一つ応えるこなく、変わりに答えるは男の笑い声。 面白い事があったのだろうか。泉新一の叫びにコメディなど欠片も無い筈だが。 男は笑う、これ程笑う必要が在るのか。そう思える程に。 「ガキ、テメェは今【紅い月】って言ったよな? 【紅い月】って言ったよな」 男は笑いを終えると挑発するように尋ねる、紅い月、と。 泉新一は何が面白いか理解出来ない、しかし紅い月は事実であり彼は月を見てからこの場に招かれた。 否定出来ない事実であり無言で首を縦に振る。この時ミギ―が足に刺さっていた杭を抜き彼らは平常に戻る。 「真ん丸輝く御月様が願いを叶えるってかァ! コイツは傑作だ、あぁ、やべぇな、おい。 いいねぇ、俺の夜はまだ終わらないってことか。こんなくだらねぇ場所に呼ばれた時はクソと思ったけどよォ。 その言い伝え……それに英霊ってのは考えりゃワケの解かんねえ奴もゴロゴロ居んだろ? ガキ、テメェの命は更に伸びた」 男は返答も待たずに勝手に独り、まるで歓喜に浸るように空を仰ぐ。 聖杯戦争を。彼の発言で表わすならば樂しむ事に決めたのだろうか。 しかし長引くことは泉新一にとっては迷惑以外の何者でも無く、願い下げである。 「いいぜ、だったら見せてやる。 出血大サービスって奴だガキ。涙流して感激しろよ、なぁ」 テメェが今から見る夜は俺だけの夜、カズィクル・ベイの――夜だ」 そう呟いた男――カズィクル・ベイから杭の時と同じように感じたくもない空気が発せられる。 その言葉の真意は不明、吐き終えると同時に静かになったのが印象に残る。まるで嵐の前兆だ。 「コイツ、狂ってる……何を言ってるんだ」 『今更かシンイチ、だがどうする。君の命は伸びたらしいがあのベイと名乗った男は何かするぞ』 命を伸ばす、この発言を捉えるならば死なない事と同意義だろうか。 少なくともベイが聖杯戦争を樂しむならば魔力の供給源となる泉新一を殺す事はないだろう。 「お前、何をするつもりだ」 「言ったろ、俺だけの夜を見せてやるって。ただの人間風情が俺の気まぐれとはいえ薔薇の夜を拝めるんだ、死ぬまで持ってけ」 『――! シンイチ、その男から離れろ!』 泉新一が答えを聞くよりも速く。 ミギ―が移動を促すよりも速く。 カズィクル・ベイはこの世界を己の夜に塗り潰す。 「遅え―― ――月が紅い理由―― ――教えてやるよ」 総てが遅く、総てが運悪く、総てが因果の元へ。 ベイから放たれる殺気は鬼の如く、泉新一がこれまで相手にしてきた総ての虐殺器官を凌駕する。 そしてこれから紡がれる言葉は夜に羽ばたく悪への階段。 「Wo war ich schon einmal und war so selig かつてどこかでこれほど幸福だったことがあるだろうか」 聞こえる言葉はドイツの物、泉新一には聞き慣れない言葉だ。 その意味を理解することは彼に出来ない、出来ることはただ聞くだけ。 気になるとすれば【月が紅いワケ】だ。ベイは今から何を行うと言うのか。 ミギ―は逃げろと言った。その言葉は解る。此処は危険だ。しかし。何故だろう――足が動かない。 「Wie du warst! Wie du bist! Das weis niemand,das ahnt keiner! あなたは素晴らしい 掛け値なしに素晴らしい しかしそれは誰も知らず また誰も気付かない」 気のせいだろうか。 疲れの影響からか一瞬だけ。ほんの一瞬だけ夜が暗く見えた。 夜だから暗いの当たり前だ、それを差し引いても泉新一の瞳には夜が深く見えた。 「Ich war ein Bub . da hab ich die noch nicht gekannt. 幼い私はまだあなたを知らなかった Wer bin denn ich? Wie komm denn ich zu ihr? Wie kommt denn sie zu mir? いったい私は誰なのだろう いったいどうして 私はあなたの許に来たのだろう War ich kein Mann,die Sinne mochten mir vergeh n. もし私が騎士にあるまじき者ならば、このまま死んでしまいたい Das ist ein seliger Augenblick,den will ich nie vergessen bis an meinen Tod. 何よりも幸福なこの瞬間――私は死しても決して忘れはしないだろうから」 泉新一は黙ってカズィクル・ベイの謡を聞く。 思考を停止している訳ではない。 『シンイチ! 聞こえているのか、シンイチ!』 しかしミギ―の声は彼の耳には届かない。総てが遠く感じるのだ。 その答えは簡単だ。この夜はあの杭と同じく総てを吸い尽くす闇の夜だから。 この夜の主役はカズィクル・ベイだ。 聖杯戦争だろうがこの夜の時だけ、彼以外の存在は総て脇役に成り下がる。 之が世界、彼が望む深淵の闇、憧れ、己が法で世界を塗り潰さんと溢れ出る渇望。 「Sophie,Welken Sie ゆえに恋人よ 枯れ落ちろ Show a Corpse 死骸を晒せ」 更に夜が深くなる。 鼓動する夜気、揺らめく闇夜。 総てを包み込む夜から感じるのは暖かい光ではなく冷たい闇。 「Es ist was kommen und ist was g schenn,ich mocht Sie fragen 何かが訪れ 何かが起こった 私はあなたに問いを投げたい Darf s denn sein? ich mocht sie fragen warum zittert was in mir? 本当にこれでよいのか 私は何か過ちを犯していないか Sophie,und seh nur dich und spur nur dich 恋人よ 私はあなただけを見 あなただけを感じよう Sophie,und weis von nichts als nur dich hab ich lieb 私の愛で朽ちるあなたを 私だけが知っているから」 言葉が進む度に夜が深くなる。 泉新一は思う、之はゲームや漫画で言う所の詠唱なのだろう。 ならば終わる前に止めたいが、既に彼の力は先程の杭に吸い尽くされている。 黙ってベイの夜が訪れるのを待つしか出来ないのだ。 だがミギ―はまだ動ける。 この状況でベイを放置するのは危険過ぎる。 その触手を刃物に変え彼の首を斬り落とさんと猛威に動き始める。 「Sophie, Welken Sie ゆえに恋人よ 枯れ落ちろ」 ――もう終わるから黙ってろや。 ベイは刃を掌で抑えこむと最後の言葉を紡ぐ。 「Briah――Der Rosenkavalier Schwarzwald 創造――死森の薔薇騎士」 紡がれた呪言は世界を奈落へと誘う彼の叫び。 夜に夜を重ねる世界で誰も感じたことのない深淵。 総てが軋む、歪み、吸い尽くされ主たるベイを祝福する。 『遅かったか……』 「ククク、ハハハハハハハハハハハ! どうだコイツが俺の世界、総てを吸い尽くす薔薇の夜だ」 之が世界、総てを吸い尽くすのが世界の理と成り果てたベイの渇望。 夜が主役、夜に英雄となる吸血鬼、その力を今此処に具現化した。 夜を更に夜で重ねた闇、不快の塊である世界が総てを包み込む。 呆気に取られる泉新一、総てが規格外過ぎる。 戦力も、理も、世界も。どれも人間や寄生生物にさえ出来ない技だ。 之がサーヴァント、カズィクル・ベイの能力だと言うのか。 「感激して声も出ねぇのか? なら上を見てみろよ、なぁ――アレ、何だか解るか?」 ベイに促されるまま泉新一は空を見上げる。そして世界の闇を垣間見るのだ。 之は何だ、何だ、何だ。何がどうなっている。 総てを吸い尽くす薔薇の夜。ならば空に浮かび上がるアレは何だ。誰か説明してくれ。 聖杯戦争――招かれた嘘か本当か解らない謎の宴。正直な話、信じる方が難しい。 それでも願いを叶える権利は魅力的であり、日常を懐かしむ泉新一にとっては唯一無二の機会だった。 他人を殺す事など、人間を殺す事など彼には出来ない。それでも夢を見るに値する。 「あ、あぁ……ああああああああああああああああああああああ」 叫ぶ泉新一、笑うカズィクル・ベイ。 この夜の主役は主である人間ではない。支配するカズィクル・ベイだ。 故に総てがベイのために動いており、この状況でさえ薔薇の夜は泉新一とミギ―の総てを吸っている。 其処に追い打ちを掛けるように空で笑う月が一つ。紅く染め上げ夜を彩る月が一つ。 「どうだ、ガキ。テメェが言ってた紅い月だぜ? 感動して叫ぶことしか出来ねえのか? ってああ、そうだそうだ。お前さっき言ったよな? 紅い月が願いを叶えてくれるって。 で、どうだ? 叶ったか? テメェの願いは叶ったか? なぁ教えてくれよォ。気になんだよ。 なァマスター、聞こえってっか? 紅い月は願いを叶えて――ハハッ、アハハハハハハハハハハハ!!」 空に浮かぶは紅い月。都市伝説の紅い月。総てを叶える紅い月。 この月は誰が用意した。男だ。この男だ。カズィクル・ベイだ。 ベイは願いを叶えるのか。到底思えない。なら誰が願いを叶えるのか。それが聖杯。 ならば聖杯とは何だ。誰か教えてくれ。俺の希望を砕かないでくれ。助けてくれミギ―。俺はどうしたらいい。 誰も泉新一の問に答える事は無く、ミギ―もただ無言で状況を受け入れるしかなかった。 闇に響くは主であるカズィクル・ベイの笑い声。 主以外の総ての存在が絶望する中、泉新一の聖杯戦争が始まった。 【マスター】 泉新一@寄生獣 【マスターとしての願い】 ―― 【weapon】 ―― 【能力・技能】 右腕にミギ―と呼ぶ寄生生物を宿している。姿を鋭利な刃物に変質させ総てを斬り裂く。 また寄生された影響からか泉新一の身体能力はオリンピック選手を遥かに凌駕する。 【人物背景】 普通の学生だった彼はある日寄生生物が自分の右腕に侵入したことに気付き必死で抵抗を行った。 夢だと思っていが現実であり彼の右腕は寄生生物と同一となり名をミギ―として不本意ながら相棒となった。 生活していく中で世の中に寄生生物が潜んでいる闇を体験していき彼自身もまた戦闘に巻き込まれる。 その中で人間が死んで行き彼の母親も寄生生物に殺され、彼の心は深く、深く閉ざされていくことになる。 【方針】 ―― 【クラス】 アサシン 【真名】 ヴィルヘルム・エーレンブルク@Dies irae -Acta est Fabula- 【パラメーター】 筋力B 耐久B 敏捷C 魔力C+ 幸運E- 宝具A+ 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 気配遮断:D サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。 【保有スキル】 エイヴィヒカイト:A 人の魂を糧に強大な力を得る超人錬成法をその身に施した存在。 本来ならばこの存在を殺せるのは聖遺物の攻撃のみだが聖杯戦争では宝具となっており、彼を殺すには宝具の一撃が必要となる。 また、喰った魂の数だけ命の再生能力があるが制限されており、魔力消費を伴う超再生としてスキルに反映された。 A段階に達すると己の渇望で世界を創造する域となる。 直感:B つねに自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。 視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。 戦闘続行:A 呪い:A ある人物から彼の二つ名である魔名と共に送られたもの。 その内容は「望んだ相手を取り逃がす」 本人が望めば望むほど、その相手は横槍などにより理不尽に奪われていく。 【宝具】 『闇の賜物(クリフォト・バチカル)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:1 エイヴィヒカイトの第二位階「形成」に届いた者にしか具現化出来ない物 彼の其れは『串刺公(カズィクル・ベイ)』の異名を持つワラキア領主、ヴラド三世の結晶化した血液が素体。 能力は 「血液にも似た赤黒い色の杭を全身から発生させる」。 この杭は、突き刺した対象の魂や血を吸収し、所有者に還元する効力を持っている。 飛び道具、武具、空中での移動など様々な用途に応用出来る。 この聖遺物との親和性は他のエイヴィヒカイトとは群を抜いている。 クリフォトとはカバラの『生命の樹』と対をなす『邪悪の樹』の名であり、バチカルはその最下層を示す。 『死森の薔薇騎士(ローゼンカヴァリエ・シュヴァルツヴァルド)』 ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000 エイヴィヒカイトの第三位階、自身の渇望の具現たる「創造」能力。 元となった渇望は 「夜に無敵となる吸血鬼になりたい 」 。発現した能力は「術者を吸血鬼に変えて、周囲の空間を夜へと染め上げ、効果範囲内に存在する人間から力を吸い取る」こと。 渇望通り、吸血鬼と化して人間から精気を吸い上げる能力である。 発動すると周囲一帯が固有結界に似た空間に取り込まれ、例え昼であっても強制的に夜へと変わる。もっとも、夜時間帯に重ねがけした方が効力は格段に上がる。 この「夜」に居る人間は全て例外なく生命力をはじめとした力を吸い取られ、奪われた力の分、 この空間の主である吸い尽くした力を己の糧とし、それを抜いても己のを強化する。また、夜空には紅い月が浮かび上がる。 相手を弱体化させ己を強化し続ける卑怯な理だが弱点として【吸血鬼の弱点ソノモノが彼の弱点となる】 『???』 ランク:? 種別:? レンジ:? 最大捕捉:? 彼の中に眠るナニカ。性別、数――総てが不明。 【人物背景】 聖槍十三騎士団第四位、ヴィルヘルム・エーレンブルグ=カズィクル・ベイ。白髪白面のアルビノの男。 その体は日光を始めとした光全般に弱く昼はほとんど出歩かないが、逆に夜の間には感覚が鋭敏になるという吸血鬼じみた体質を持ち、 それを自らのアイデンティティとしている。戦闘狂であり彼の歩んできた道には屍の山が築かれている。 元は貧困街の出身であり父と姉の近親相姦で生まれ、「自分のちが汚れているならば取り替えればいい」と感じる。 その後彼は親を殺しこれまでの人生とは別に暴力に溢れた生活を送るようになる。 其処で遭遇したのが白き狂犬、其処で出会ったのが黄金の獣。そして彼の人生は世界の因子に成り得る奇妙な物語に巻き込まれる。 なお、仲間意識は強く同じ騎士団の仲間を家族のように思っている。 【願い】 樂しんで城へ帰還する。
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涅槃に渦巻く紅い欲と赤い厄 ◆0lntQpQ3/6 「厄いわね」 赤い瞳が紅い月を眺めていた。 ■ 「ねぇ、みどろさん」 最近転校してきた、不可思議な少女が居た。 頭脳明晰、容姿端麗……しかし、どこか、精神的な寒さを感じさせる少女。 少女の名は深泥といった。 長く美しい前髪によって、どの角度からでも左目が隠れて見える。 普通、長い黒髪は不気味な重さを感じさせるが、みどろにはそれがなかった。 ただ、なにか作り物のように美しさがあった。 ひたらすらに、不思議な少女だった。 「みどろさんって、雛人形に詳しいって聴いたけど……本当?」 少女は雛人形の、いわば、コレクターであった。 富豪である親の財力に物を言わせ、雛人形を買い集める。 仏蘭西人形はもちろん、他の日本人形でも満足できない。 ただ、雛人形だけを求めていた。 「ええ」 「そうなんだ!」 「雛人形の原型は、流し雛と言ってね、自らの穢れを祓い人形――――今で言う雛人形に預けて、河に流すの。 一種の厄祓いね」 厄祓い。 自らの内に纏う『良くない物』を自らの外に出すための儀式だ。 鞄に教科書を仕舞いながら、みどろは語り続ける。 「人形、すなわち人の形を模したものは、元々代替物なの。 こけし人形が子供を亡くした親が子供の代わりにつくった物、あるいは成仏できるための形代だったり…… 古墳に埋められる埴輪などもそうね」 「そういうのはいいの!」 少女は止まらないみどろの語りを遮る。 みどろは目を丸くして、あら、とだけ言った。 「私は雛人形が好きで、その、そういうのには興味はないから」 そう、と薄く笑った。 酷薄な笑みとは、このことを言うのだろう。 恐怖を覚えたが、不思議と親しみの持てる笑みだった。 それを、悪魔の笑みというのかもしれないが。 「ねえ、みどろさんは知っている?」 「話の流れからすると、例の国宝の話かしら?」 「そうそう! いいよねぇ……見に行かない? 私、友達とそういう話したいんだ!」 近々開放される国宝の雛人形。 時期を照らしあわせ、雛人形の話題を振ってくることから、どこに着地させたいのかは明白だった。 みどろは薄く笑った。 少女の瞳の中にある欲望を見逃さなかった。 「それもいいけど、貴方、欲しくない?」 「えっ?」 その欲望を唆すように、みどろは口にした。 少女は戸惑いながらも、頬を緩ませた。 どこか、おねだりが成功した少年のような顔だった。 「世界最高の雛人形……そんなものが、欲しくない?」 「えっ、いや、えっ? 何言ってるの、みどろさん」 「フフ……目がそう言ってるわよ」 願望はあるが、現実味がない。 そう告げる瞳に、ただ笑みを返す。 少女は求めていた。 現実から離れているものを。 感づいていた。 それがみどろにあることを。 「貴方、本当はどんなことをしてでも欲しいんでしょう? 最高の雛人形が……それこそ、何をしてでも……」 顔を近づける。 不気味さと、興奮が胸の内を支配した。 「良かったら、私の家に来ない?」 一言だけ告げて、教室を出た。 少女はその背中を追った。 目の前の少女は違う。 初めて出会った時から、そう思っていた。 現実的に言うならば、恐らく、自らをも超える大富豪なのではないだろうか。 そういった選ばれたものだけが持つ不思議な魅力を、自分は感づいているのではないだろうか。 「そういえば……」 そこで、ふと気にかかったことが思い浮かんだ。 「みどろさんって、何時転校してきたんだっけ?」 ■ 「凄い……この、この雛人形……!」 少女の予想は的中した。 みどろの邸宅は、豪奢と呼ぶのも憚れるほどの豪邸だった。 その中に眠っていたもの。 それは、少女が自身の目を疑うほどの出来の雛人形が眠っていた。 「これでもまだ世界最高の雛人形ではないわ。 流し雛にもせずに置いてるから、厄は溜まりに溜まってるけどね」 そう言いながら、みどろは紅茶を差し出す。 しかし、少女は紅茶には手を出さずに雛人形を眺め続ける。 自分の持っている多数の雛人形が、玩具に思えるような出来だった。 「これより、凄いのがあるの……?」 「私にはないわ……でも、貴方なら手に入れられるかもしれないわね」 「えっ?」 ふふ、とみどろは笑った。 背筋に悪寒が走った。 「必要な物は、貴方の持つ全ての雛人形よ。 どうやら、厄を貯めに貯めこんでいるようだしね」 「私の雛人形……?」 「その雛人形で、魔法陣を描くの」 だが、同時に黄金の色を見た。 その先にある、最も欲するものを見たのだ。 「紅い月の伝説は、知ってるかしら?」 ■ 「貴方はこの棒を持って、ただ、『廻れ、廻れ』と唱え続けなさい」 「まわれ……?」 「棒に刻んでおいた梵字と合わせて、流転の意味を持つ呪言よ。 雛人形にかぎらず人形は元々――――」 「あっ、そういうのは、もういいから」 語り始めようとするみどろの言葉を遮り、さっさと始めようと言った。 こんなことには興味が無いはずだった。 だのに、この儀式を行う気にはなっていた。 その先に、自分が求めるものがある。 少女は、みどろの雰囲気にのまれていた。 みどろは、ふふ、と笑った。 少女は、知らずに口を曲げていた。 狂気が伝染していた、あるいは、眠っていたものが目覚めていた。 「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。祖には涅槃で淀みし深泥なる欲の主。 降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」 みどろの呪言と同時に、風が強く吹く。 しかし、円を描くように並べた雛人形は微動だにしない。 少女はそのあまりにも異様な光景に体を震わせ、ただ、ひたすらに『廻れ、廻れ、廻れ』と唱え続ける。 みたせ みたせ みたせ みたせ みたせ 「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。 繰り返すつどに五度。 ただ、満たされる刻を破却する」 呪文を唱える。 『廻れ、廻れ、廻れ』 呪文に応えるように、雛人形が揺れ始めた。 『廻れ、廻れ、廻れ』 ガタガタと、雛人形が揺れ始める音を聴きながら、ひたすらに唱え続ける。 『廻れ、廻れ、廻れ』 恐怖はなかった、狂気だけがあった。 「―――――Anfang」 「――――――告げる」 「――――告げる。 汝の欲望は我が下に、我が災厄は汝の剣に。 業を流転させ、涅槃の姫に従い、この意、この理に従うならば応えよ」 その時、目を疑う光景が現れた。 新月の夜、月が浮かぶはずのない空に、満月が出ていた。 ただの月ではない。 まるで、血を浴びたような、紅い月。 雛人形が、雛人形に照らされていた。 「誓いを此処に。 我は常世総ての善と成る者、 我は常世総ての悪を敷く者。 ――されど汝はその身にこの世の災厄を纏いし臨むべし。汝、穢れの渦を巻きし者。我は彼の渦を観つめる者―― 「我が名は、涅槃姫みどろ。 我が涅槃よりの叫びに応え、紅い月よ。ここに姿を―――― その瞬間だった。 手に握ったあらゆる梵字の刻まれた鉄の棒を、少女はみどろの頭へと叩きつけた。 紅い月が見えていた。 月が放つ赤紅の光に照らされた、年代物の雛人形。 少女は、その雛人形に心を奪われていた。 『世界最高の雛人形』を手に入れるという願いを忘れたわけではない。 ただ、目の前の雛人形こそが『世界最高の雛人形』だと認識しただけなのだ。 棒を投げ捨て、雛人形を抱えて走り始めた。 扉を開き、階段を駆け下り――――ることが出来なかった。 脚を踏み外したのだ。 少女は、階段を『滑り落ち』る。 その際に階段の段差に頭をしたたかに打ち付け、悶え撃つ。 悶え打ちながら、拳を壁へと打ち込んだ。 その衝撃によって、脆くなっていた木製の手すりの一部が崩れ落ちた。 手すりは少女の外部はやわらかな、しかし、内部は硬い眼球を貫く。 肉とも呼べるやわらかな部分だけを抉られ、痛みだけが残る。 赤い涙を流しながら身悶えていると、手すりの横壁が壊れる。 そのまま、彼女は階下へと落ちていき、死んだ。 「ふふ、言ったはずだったのに……」 そんな中を、コツコツと古びれた旧校舎の階段を叩きながらみどろが降りてきた。 先ほどまで頭から流していたはずの血は、すでにない。 「この人形は、『厄が溜まってる』って」 フフ、と笑ってみせた。 本来ならば、ここでこの話はおしまい。 今日もまた、欲望に溺れた人間が厄に落ちただけの話。 しかし、みどろは一つ、別の話を介した。 笑みをそのままに、みどろは新月の空を眺めた。 そこには、一つの紅い月。 「厄いわね」 赤い瞳が紅い月を眺めていた。 ■ 「あらあら」 「あんまりよろしくないなぁ」 「私は万全の準備をしただけよ。 もしも相性というものがあるのなら、彼女にとって貴方は最高の英霊だったわ。 願いという意味では、彼女、本当に『世界最高の雛人形』を欲していたもの」 嗤いながら、みどろは口にした。 彼女に否はない。 強いて言うならば、人が欲望に溺れていることを知っていただけだ。 無数に厄を溜め込んだ雛人形たちの厄を、自らの持つより強い厄を溜め込んだ雛人形へと移す。 それを媒体に厄神を呼び出し、聖杯戦争を勝ち抜く。 魔術師ではない少女を勝たせようと思うのならば、正攻法では無理だ。 ならば、変質的に、しかし、無敵になり得る英霊を呼ぶしかない。 厄を貯めこみ、一時的にでも無敵の力を持つものに。 「あんまり関心しないわねぇ」 「フフ」 「私は厄をもたらすんじゃなくて、引き受ける側。 マスターとは反対なのにさぁ」 「あら、そんなことはないわよ」 笑った。 瞬間、キャスターのサーヴァント――――厄神様・鍵山雛はみどろの左目を見た。 紅い月のように、赤い瞳だった。 「貴方、厄いわね」 【クラス】 キャスター 【真名】 鍵山雛 【パラメーター】 筋力E 耐久E 敏捷E 魔力E~A++ 幸運E(A++) 宝具B 【属性】 混沌・善 【クラススキル】 陣地作成:A 厄神として、自らに有利な陣地を作り上げる。 人々が抱える厄や不幸を自らへと呼び寄せることが出来る。 道具作成:- 道具作成のスキルは持たない。 【保有スキル】 無辜の怪物:C 本人の意思や姿とは関係なく、風評によって真相をねじ曲げられたものの深度を指す。 雛の場合は“災厄への恐れ”である。 自らの厄を押し付けることに恐怖と敬意が捧げられている。 信心深い人間ならば、自然と雛への敬意と、厄を押し付けたことに寄る後ろめたさを抱く。 弾幕:C 自らの魔力を一つの形にして、弾幕を創りあげることが出来る。 弾幕ゲームでは、弾幕の美しさ自体も意味があるが、今回は弾幕ゲームではない。 【宝具】 『災厄の断片(アンリ・マユ;アバター)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:上限なし 厄を貯めこむ程度の能力。 この宝具はすなわち、人々から押し付けられる人々の厄そのもの。 雛は流れてくる厄を自らの力へと変えることが出来る。 他の人々は不幸を避ける事が出来、鍵山雛は自らの力を蓄える。 鍵山雛の信仰される厄神としてのあり方そのものである。 人々が幸福になればなるほど強くなる。 【weapon】 弾幕 【人物背景】 普通の神ではなく妖怪の一部、信仰を求めない(『東方求聞口授』)。 「悲劇の流し雛軍団の長。厄払いで払われた厄を集めては、周りにため込んでいく。 その為、彼女の周りには素人目にみても判るぐらいの厄が取り憑いている。 彼女の近くでは、如何なる人間や妖怪でも不幸に会う。 しかし、彼女自体は決して不幸にはならない。 厄が再び人間の元に戻らないように見張っている(『東方風神録』キャラ設定.txt)。 近くに居るだけで人間も妖怪も不幸にするが、悪意はまるで無い。 むしろ人間に対しては友好的な方で、厄を溜め込むのも人間に厄が行かないようにする為。 この神について余り言及しても不幸になるという。 彼女に対するタブーは「見かけても見てない振りをする事」「同じ道を歩かない事」「自分から話題に出さない事」等多数ある。 それを破ると厄が降りかかる。 その場合はえんがちょ(人差し指と中指を交差させて「えんがちょ」と叫ぶ)しかない(『東方求聞口授』)。 【マスター】 みどろ@涅槃姫みどろ 【マスターとしての願い】 代理よ、代理。 【weapon】 ふふ。 【能力・技能】 厄いわ。 【人物背景】 永遠の転校生。 【方針】 この東京、厄いわね。
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この世界には表と裏がある 物語の舞台は日本のとある噂が広まる都市 曰く、紅い月の夜は、神隠しが起きる 曰く、紅い月が夜は、魔物が蠢く 曰く、紅い月の夜に、最も強き者は神となる 噂の真実、日常の裏側を知ってしまった貴方がどう行動するかは自由。 ヒーローを目指し人を救う 裏側の世界の秘密を探る 手に入れた力を思う存分使う 噂を信じ力を求める あなたの行動が、世界を決める。 活動場所 したらば http //jbbs.livedoor.jp/internet/9083/ パー速現行スレ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1276087149/ 埋まっている場合はしたらばにて報告を願います。 Counter Today - Yesterday - Total -
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SA/008 RR 紅い月夜のパニス/片翼の天使 女性 パートナー 海で遊ぶパニス/片翼の天使 女性 レベル 4 攻撃力 4000 防御力 5500 リミテッドアイコン 【ファイヤー】 【ありがとう、私を見つけてくれて】《ココロ》 【自】このカードがリングに置かれた時、あなたのリタイヤがすべて《ココロ》なら、あなたは自分のエネルギーを好きな枚数選び、自分の控え室に置く。このターンと次のターン中、この技で控え室に置いたエネルギー1枚につき、このカードを+1000/+1000。 【ただいま……!】《パン》 【スパーク】【自】あなたのリタイヤ置場に名前に“パニス”を含むカードがいるなら、あなたは相手のフィールドのカードを1枚選び、相手の山札の下に置く。 作品 『シャイニング・アーク』 備考 2013年3月25日 今日のカードで公開 このカードをパートナーにしているカード 取得中です。 関連項目 取得中です。