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「二人のハルヒ 第2部」 さて、土曜日の不思議探しは無事に終わって二日後…つまり、月曜日である。 あと一週間で夏休みだから、生徒達もブーンするかのようにハイテンション上がりずつある。 やれやれ、こりゃあ…二学期最初になると、死人のように帰ってくるだろうな。 「おはよ、キョン」 「あぁ」 いつもの挨拶会話。 ハルヒは何かを企んでるかのように目がキラキラ輝いてる。 「ねぇ、キョン!聞いて!夏休みまで一週間しかないのに、新人の先生が来るらしいよ!」 何だって?一週間しかないのに新人の先生? あり得ない話だ…うん、あり得ないね。 「ちょっと~キョン!これオカシイよね!」 はいはいオカシイオカシイ。 「…あのね…」 と話してる間、あの憎ったらしい先生が来た。 あのハンドボールバカの岡部である。 「えー、早速だが…俺の体の調子が悪く、引退する事になった…」 クラス一同、騒ぐ。 ほぉ、良かったな…引退出来て。 「…と言う訳で、代わりに新人の先生が担任になってくれるそうだ」 そういえば、新人ってどんな人なんだろうな…。 「聞いた話によると、女の先生だって!」 教えてくれてありがとう。 「入ってくれ」 「はい」 んー?どこかで聞いた声だな…。 何だっけ? と思ってる内に、教壇の所を見た。 「始めまして、英語担当の鈴見ハルカです!よろしく!」 ガンッ! 俺は、近くにある窓にぶつかった。 「ん?どした?●●●●」 「…何でもないです」 クラス全員、俺の所へ注目浴びた。 そりゃ、そうだ…俺は、物凄くすっこけたからな。 おー、イテェ…血出てないよな? 昼休み、非常階段にで 「…で、何でこんな所にいるんですか?ハルヒさん」 「んー、何の事かなぁ?」 「誤魔化さないで下さい」 「あー、分かった分かった…あのね、この時代で生活するのに仕事が必要なの」 つまり、職業症ですか? 「うーん、まぁ…それに近いわね」 と、ケラケラ笑うハルヒ(大)。 「あら?キョンとハルカさんじゃないの?」 上から声掛けた主は、ハルヒ(小)である。 「あら、ハルヒちゃんじゃないの」 「何の話をしてたの?」 俺にフるなよ、ハルヒよ。 「ただの世間話さ」 「そうなんだ…あ、ハルカさん、教えが上手かったよ!」 「あははっ、ありがと!」 ふぅ… 二人には聞こえないように溜息した。 ハルヒ(小)とハルヒ(大)を比べると少し変わったな。 未来って何があるのかな、ハルヒさん教えてくれないかな。 ま、そうは簡単に教えないか。 「ん、何よ、キョン!あたしの顔に何が付いてるの?」 「んぁ?何も付いてないさ…考え事してたんだよ」 「あ、さてはイヤラシイ事考えてたでしょ?」 「んな事考えてねぇよ」 「怪しい~」 たまには、こういう会話は悪くないな。 ハルヒさんだって、同感だろ? ハルヒ(大)サイド 懐かしいわね、あの頃の私とキョン…。 いつも、迷惑かけてたっけ。 「ハルカさん!もうすぐ、チャイムなるので戻ります!」 はいはい、いってらっしゃい。 「待ちなさーい!バカキョン!」 私は、この時代のハルヒとキョンを教室へ帰ったのを見届ける。 「…あの頃の私は、変わりたがったと思ってたな」 小学校の時、ある野球場で人が多くいた事でショック受けたな。 その後、私はつまらない生活送り始めた。私は、思ってた…少し変わりたいと…。 でも、変わらなかった…高校になるまではね、高校に入って、ある人に会った。 それが、あなたなのよ…キョン…忘れもしないわ、あれは××年前の七夕だよね。 あなたがこう言ってた「ジョン・スミスだ」とね。 それが、あなただよね…。 私は、嬉しかった…あなたと会えて…。 高校入学して間もない頃、SOS団を設立してキョンと一緒にやって来たよね。 勿論、仲間である古泉君とみくるちゃんと有希もね。 …色々あったわ…みくるちゃんにコスプレしたり、不思議探ししたりしたよね。 「それにしても…」 私は、周りを風景を見回す。 「懐かしいね…あの頃は」 その時、私の目から涙が出た。 「あら、何で涙出てるのかな…はは、何でだろ」 私は、未来人だから。 この先の事は知ってる。 辛い思い出や楽しかった思い出などあるから。 私は、何のために生きて来れたかな…。 誰のために? キョン? キョンのために? あぁ、そうだ…。 キョンのために生きて来れたんだ…。 私は、キョンにとって大切な恋人だから、生きて行けたんだな。 でも、そんなに悩む事は無いわ! だって、未来は結婚してるし…。 「あいつもいるから…」 私は、目を瞑って思った。 キョン…忘れないで。 あの頃の私は、勇気無かっただけなの。 だから、嫌われたりしないでね…。 「……」 私は、目を開け、青空を見た。 キョン…あなたは、私の……だからね。 「はぁ、泣いてスッキリした!さて、仕事に戻らないとね!」 それに、早く決着付けないと…世界が危ない。 朝倉…あなたは何を企んでるの。 第2部 完 第3部
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前ページ次ページ第2部 時は少し遡り、本塔最上階の学院長室にて。 学院の教師である、ミスタ・コルベールは口から泡を飛ばして熱弁をふるっていた。 禿げ上がった頭からは汗が光っている。 「ですからミス・ヴァリエールの使い魔は伝説の『ガンダールブ』なのですよ、オールド・オスマン!」 「落ち着かんか、コルベール君」 オスマンと呼ばれた老人がなだめる。 彼こそがここトリステイン魔法学院の学院長、その人だ。 白い髪に白い口髭の、好々爺の老人である。 その年齢は百歳とも三百歳とも言われているが、定かではない。 「いや、しかし、これは由々しき事態ですぞ!?」 コルベールが興奮しながらオスマンのテーブルを叩く。 衝撃でテーブルの上に置いてあった水キセルが勢いよく跳ねて落ちそうになる。 それに驚いたのか、テーブルの下にいたオスマンの使い魔であるハツカネズミのモートソグニルがちゅうと鳴いた。 「いいから落ち着かんか、コルベール君。モートソグニルが怯えておる」 「おっと。これは失礼を」 「……その平民じゃが、コルベール君の勘違いという事はないのかね?」 「ルーンの形については何度も確認しました。間違い有りません。すぐに王室に報告すべきでは?」 「あんな場所に報告しても仕方あるまい。王室の馬鹿どものいい遊び道具になるだけじゃ。本当に、その平民はただの人間だったのじゃな?」 「はい、間違いありません。『ディテクト・マジック』で確かめたのですが、一切の魔力はありませんでした」 「ふーむ。それにしても『ガンダールブ』とはのう」 オスマンは、腕を組んで唸った。 「それにですな。イチローというあの男、魔力はないかもしれませんがただの平民には……」 「平民は平民じゃろう。何を言っておるのかねコルベール君」 その時、部屋のドアがノックされた。 「誰じゃ?」 扉の向こうからは、オスマンの秘書であるミス・ロングビルの声が聞こえてきた。 「私です。オールド・オスマン」 「何用かの?」 「ヴェストリの広場で決闘をしている生徒がいるようです。かなりの大騒ぎになっていて、教師でも止められないほどです」 「全く、暇だからと言って決闘騒ぎとはどうしようもないのう。で、暴れておるのは誰じゃ?」 「一人は、ギーシュ・ド・グラモン」 「グラモン元帥のとこの馬鹿息子か。女好きのあいつの息子ということは、息子の方も大方女絡みかの。親子そろってどうしようもないのう。で、決闘の相手は誰なんじゃ?」 「……それが、メイジではありません。ミス・ヴァリエールの使い魔の平民のようです」 オスマンとコルベールは顔を見合わせた。 「教師達は、決闘を止めるために『眠りの鐘』の使用許可を求めていますが……」 オスマンは溜め息を吐いた。 「アホか。たかが子供と平民の喧嘩に秘宝を使ってどうするんじゃ。放っておきなさい」 「分かりました」 ミス・ロングビルは去っていった。 やがてミス・ロングビルの足音が聞こえなくなった頃、コルベールが口を開いた。 「オールド・オスマン。決闘の件ですが、場合によっては『眠りの鐘』の使用も検討した方がいいかもしれませんぞ」 「君まで何を言っておるのかね、コルベール君? まぁいいわい。とりあえず、見物してみるかの」 オスマンが杖を振った。 壁にかかった大きな鏡に、ヴェストリ広場の様子が映し出された。 「はぁ?」 「は?」 オスマンとコルベールの口から、同時に呆けたような声が漏れた。 鏡に映し出されたヴェストリ広場には、巨大な竜巻が発生していた。 「ななな、なんじゃねこれは一体!? コルベール君!?」 「わ、私に聞かれても困りますぞ!?」 「竜巻って何じゃ竜巻って!? 子供の喧嘩で何で竜巻が起こるんじゃ!?」 「ですから、私に聞かれても困ります!」 「もし魔法で起こしたんじゃとしたら、スクウェアクラスの力がいるんじゃぞ!?」 「何度も言いますが、私に言わないでください! あ、動きがあるようですぞ!?」 竜巻の前には人影が見えた。 一人の平民と、一人の生徒の姿だ。 そう、ルイズの使い魔であるイチローと、決闘相手のギーシュである。 その二人の様子を後ろから多数の生徒達が遠巻きに見つめている。 動いたのは、ギーシュが先だった。 薔薇の造花を模した杖を振り、女戦死の形をした青銅のゴーレムを錬金する。 そしてすぐさまゴーレムをイチローに向かわせる。 地を蹴って突撃してくるゴーレムに対して、イチローは奇妙な構えを取った。 オスマンとコルベールには、イチローが何をしようとしているのか全く理解できなかった。 「何かの構え、ですかな? それに手に持っているのは杖……ではなく木の棒?」 「ふーむ。あれが杖でないとしたら魔法を使うはずもないじゃろうしなぁ……。あの竜巻は何なんじゃ?」 「それは分かりませんが……。しかし、あのイチローという男はきっとただの平民ではありませんぞ」 「そうは言うがなコルベール君。木の棒だけで平民に何ができるというのじゃね?」 「それは……」 コルベールが言葉に詰まった時、イチローが木の棒を両手で持って大きく振った。 そう、大きく振ったのだ。 特に意味のない苦し紛れの行動。 もしくは、ただの威嚇か。 少なくともその程度にしか見えなかった。 しかし、二人の予想は裏切られる事となる。 「おおおおおお!?」 「何じゃと!?」 イチローが木の棒を振った瞬間、彼の目の前にいたゴーレムが吹き飛んだのだ。 まるで羽毛が嵐の中を進むかのように、軽々と、そして勢いよく大空へ舞った。 青銅製で出来た重いゴーレムを軽々と飛ばすだけでも奇跡的な出来事だ。 しかも、それだけではない。 ゴーレムを吹き飛ばすと同時に、広場の中央で轟々と渦を巻いていた竜巻まで消し飛ばしたのである。 竜巻があった場所には底が見えないほど巨大な大穴が開いていた。 穴からは土煙が濛々と立ち昇っている。 信じられないような出来事であった。 「こ、これは一体……!? コ、コルベール君!?」 「私に聞かないでください! そ、それよりもですな、オールド・オスマン」 コルベールが深刻な顔でオスマンの名を呼んだ。 「な、なんじゃね、改まって?」 「もしかして、もしかするとですぞ……?」 「も、もったいぶっとらんで早く言わんか」 「先ほど、ゴーレムが吹き飛んだ方向なのですが……」 「え? まさか……」 「その、まさかです……」 コルベールが頷いた。 その瞬間、ゴーレムが凄まじい勢いで窓を突き破り、頭から学院長室へと飛び込んできた。 部屋へと入ってもゴーレムの勢いは衰えなかった。 部屋中をバウンドしながらテーブルを破壊し、本棚を倒し、絨毯を引きちぎり、窓という窓をすべて割る。 途中、比較的脆い間接部から腕や足がもげたりもしたが、それでも硬い青銅製である。 ゴーレムの体は簡単にバラバラにはならなかった。 ……そして。 「ゲッ!?」 「ガフッ!?」 最後はオスマンとコルベールの二人に激突してようやく止まった。 ついでに、オスマンとコルベールの動きも止まった。 倒れながらもピクピクと痙攣しているので二人とも生きてはいるようだった。 「オールド・オスマン!? 何事ですか!?」 ミス・ロングビルが音を聞きつけて部屋にやってきて、絶句した。 「これは……本当に、何事ですか?」 ロングビルは部屋を見回してみる。 散々な有様だった。 学院長室は、至近距離から戦艦に砲撃でも受けたかのように半壊していた。 部屋の原型をほとんど留めてはいなかった。 まさかトライアングルクラス以上のメイジが魔法でも暴発させたのか。 ロングビルが思わずそう考えてしまったほどの惨状だった。 「オールド・オスマン。ミスタ・コルベール。生きていますか?」 部屋の隅で、ひび割れたゴーレムと一緒に重なりあって倒れている男二人に声をかけてみる。 だが、口から泡を吹いて激しく痙攣するばかりで返事はなかった。 「まぁ、生きているならそれでいいですけど……。あら?」 ふと、ロングビルはゴーレムへと目をやった。 「これは……?」 ロングビルはゴーレムへと近寄って、しげしげと眺める。 ゴーレムの胴体部分に、はっきりと何かの文字のようなものが見えた。 そこには、異世界の文字で『イチロー』とサインが書いてあったという……。 イチローがギーシュと決闘を終えてから一週間が過ぎた。 イチローの学院での人気はうなぎ上りであった。 平民でありながら紳士的な態度。 どこかミステリアスな微笑み。 自信に満ち溢れた佇まい。 イチローは今やトリステイン魔法学院の平民の星とも呼べる存在だった。 同じ平民層である使用人達からの支持が大きい。 トレーニングのために中庭をランニングすれば、イチローを見かけた人が次々と集まってくる。 特に、厨房へと行った時の人気は半端ではなかった。 「まさか平民でありながら貴族を倒しちまうなんてな! すげぇぜ! さすがは『我らの剣!』」 恰幅のよい中年の男性が大げさにイチローを褒める。 年の頃は四十過ぎ辺り。 彼の名はマルトー。 トリステイン魔法学院でコック長を務める親父さんである。 「あの、イチローさん。この前は逃げ出してしまってすいませんでした」 マルトーの後ろからシエスタが出てきて申し訳なさそうに謝った。 目には少しだけ涙も浮かんでいる。 「気にしなくていいさ、シエスタさん。あの程度、毎朝のトレーニング以下だ」 「イ、イチローさん……」 シエスタは感極まって思わず泣いてしまいそうになった。 「どうだ、今のシエスタへの言葉を聞いたかお前ら!? 『我らの剣』の言葉を!」 マルトーが厨房中に聞こえるように怒鳴った。 若いコックや見習い達が返事を返す。 「聞いてますよ、親方!」 「これが真の達人の姿だ! 本当に実力があるやつは誇ったりはしない! お前らも見習えよ! くぅ~! 俺と同じ平民とは思えねぇぜ! さぁ、お前らも言え! 達人は誇らない!」 コック達が嬉しそうに唱和する。 「達人は誇らない!」 マルトーはイチローを見つめる。 「やい、『我らの剣』。俺はお前が好きになっちまったぞ。どうしてくれるんだ」 「はは。つまり、僕のファンになったって事かい? ファンなら大歓迎だよ」 「ファン? よく分からねぇが、まぁそんなもんかもな」 「わ、私も! イチローさんのファンになりました!」 シエスタも慌てて後に続く。 「ファンならどんな人だって大歓迎だよ。それと、マルトーさん」 「おう、なんだ。『我らの剣』よ?」 「一つだけ訂正しておくよ。僕は、平民じゃない」 「平民じゃない? つまりは、メイジだってのか?」 「いや、魔法は使えないよ」 「じゃあ、何だってんだ?」 イチローはチッチッチ、と人差し指を振った。 「僕は、メジャーリーガーさ」 「めじゃありいがあ?」 「そう言えば、初めてお会いした時もそう言っておられましたね」 首を捻っているマルトーにシエスタが言った。 「いいかい? メジャーリーガーとは、選ばれた存在なんだよ」 「よく分からねぇが……。『我らの剣』はやっぱりすげぇって事だよな? さすがは、めじゃありいがあ!」 「めじゃありいがあ万歳!」 コック達が続けて唱和する。 結局誰もイチローの言ったメジャーリーガーという言葉の本当の意味は理解できなかったが、とにかく厨房は沸き立った。 マルトーがシエスタの方へと振り向いた。 「シエスタ!」 「はい!」 シエスタが元気よく返す。 「我らの勇者に、アルビオンの古いのを注いでやれ」 「分かりました!」 シエスタは満面の笑みで、ぶどう酒の棚からヴィンテージ物のワインを取り出してくる。 そしてイチローのためにグラスを用意すると、そこに並々とワインを注いだ。 上質のぶどうの香りがイチローの鼻腔を刺激してくる。 イチローはワインを優雅な仕草で飲み干した。 グラスが空になると、再びシエスタが甲斐甲斐しくグラスへとワインを注いでくる。 ワインを飲み干すイチローを、シエスタはうっとりと眺めていた。 「おいおい、僕を酔わせてどうするつもりだい?」 そう言いながらも、イチローはまるで酔っていなかった。 優勝時のビールかけやシャンパン・ファイトで慣れているイチローには、半端なアルコールは通じないのだ。 「さすがは『我らの剣』だ! 酒まで強いとは恐れ言ったぜ! よし、野郎ども! 俺達も飲むか! 今日は祝いの宴だ!」 「おおー!!」 コック達が喜びの混じった怒号を返す。 マルトーの言葉を皮切りに厨房では大宴会が始まった。 飲めや歌えの大騒ぎだ。 ……そんな様子をただ一人、厨房の後ろで腕を組んで眺めている男がいた。 一人だけ、雰囲気が違う。 この男の周りだけは空間そのものが凝縮されているかのような、そんな張り詰めた空気があった。 やや俯き気味のその顔からは表情を伺う事はできない。 壁に背を預け、じっとイチロー達の様子を見ている。 オールバックの長い髪を後ろで一つにまとめた、特徴的な髪型の新入りコックである。 「イチロー・スズキ、か……」 新入りの呟きは、誰の耳にも入らない。 そして彼は、宴会に参加する事なく一人厨房の奥へと消えていった。 ある日の夜、イチローは夜間トレーニングが終わって自分の部屋へと戻ろうとしていた。 中庭での朝昼晩のトレーニングはイチローの日課となっている。 今夜のトレーニング内容はランニングの後に素振り八万回。 それにスクワット五万回と腕立て伏せ三万回という軽いものだった。 「どうも最近体が鈍っているな。明日、朝食前に少し走ってみるかな……」 イチローはゲルマニアという隣国まで早朝ランニングをする計画を立てていた。 イチローにとって、隣国までランニングするなど散歩のようなものだ。 かつて日本でパ・リーグの球団に所属していた頃も、試合間での移動は彼一人だけ走って行っていたほどである。 チームメイトの乗るバスと高速道路を併走しながら、窓を開けて話しかけてくる選手達と談笑した事も今では懐かしい思い出だ。 「しかし、帰りに迷子になったら困るしな。うーん、どうしようかな」 イチローはメジャーに移籍してから、何度か迷子になった事があるのだ。 ニューヨークからサンフランシスコへの移動をランニングで行おうとした時の話である。 イチローは、気がつけば海を越えてモスクワにいた。 しまった、ちょっと行き過ぎた。 ここはアメリカじゃなくてロシアだ。 そう思っても後の祭り。 イチロー、痛恨のミスであった。 とりあえずプーチン元大統領と記念写真を撮影し、握手をした後で急いでアメリカに戻った。 試合には何とか間に合ったものの、それ以来あまりの遠距離移動は止めておこうと誓ったのである。 「うーん……」 悩むイチローの背後から、のっそりと近付く影があった。 その気配を見逃すイチローではない。 「誰だ? おや、君は……?」 振り向いたイチローの目に映ったのは、サラマンダーのフレイムだった。 燃える尻尾が温かそうだ。 イチローは優しく声をかけた。 「君は……ルイズさんの友達の、キュルケさんの使い魔だったかな?」 サラマンダーはつぶらな瞳でイチローを少し見つめた後、ちょこちょこと近寄ってきた。 イチローは恐れる様子は全く見せずにサラマンダーを待った。 「僕に何か用なのかい?」 きゅるきゅる、と人懐っこい声で鳴くサラマンダー。 害意はないように見えた。 サラマンダーはイチローのユニフォームの袖をくわえると、まるでついてこいというかのように首を振った。 「一体何だい?」 イチローは苦笑しながらも、されるがままに身を任せる。 基本的にイチローは動物好きなのだ。 アメリカの自宅では犬も飼っていた。 イチローにとって、幻獣も動物も同じようなものだった。 サラマンダーに引かれていくと、ほどなくしてキュルケの部屋の前に辿りついた。 キュルケの部屋のドアは開けっ放しだ。 イチローはサラマンダーの意図をすぐに理解した。 どうやら、あそこにイチローを案内したいらしい。 「キュルケさんが、僕に何か用なのかい?」 イチローはサラマンダーを見る。 サラマンダーは、それに返事をするようにきゅるきゅると鳴いた。 その通りだと言わんばかりの様子だ。 イチローは小さく頷くと、キュルケの部屋のドアをくぐった。 入ると、部屋は真っ暗だった。 サラマンダーの尻尾の周りだけ、ぼんやりと明るく光っている。 暗がりの奥からキュルケの声がした。 「扉を閉めてくださる?」 イチローは言われた通りにした。 「ようこそ。さ、こっちへいらっしゃって」 「分かった」 イチローは暗闇の中、迷う事無くキュルケのいる場所へと歩みを進めようとした。 「え? あ、あなた、あたしの姿が見えるの?」 慌てたように言うキュルケに、イチローが立ち止まって答える。 「この程度の暗闇、ナイターで慣れている僕の目には昼間と変わらないよ」 「そ、そう? でも、一応明かりをつけるわね?」 キュルケが指を弾く。 すると、部屋の中に立てられたロウソクが一本ずつ灯っていく。 イチローの近くに置かれたロウソクから順に火は灯り、キュルケの側のロウソクがゴールだった。 街に灯る明かりのように等間隔に連続して点された光。 一種、幻想的な光景でもあった。 淡い明かりの中、キュルケはベッドに腰掛けていた。 それも下着だけの姿で。 モデルのようなスタイルが、はっきりと見て取れた。 妖しく、キュルケが微笑む。 イチローは無言でその姿を見ていた。 「そんなところに立っていないで、こちらへいらっしゃって?」 キュルケが色っぽい声でイチローを誘惑する。 何も言わないイチローを見て悩ましげに首を振り、キュルケは話を続ける。 「あなたは、あたしをはしたない女だと思うでしょうね」 イチローは何も答えない。 「思われても、仕方がないの。分かる? あたしの二つ名は『微熱』」 「微熱、か」 イチローは部屋に入って初めて声を出した。 つまり二つ名とは『オバマの怪人』とか『キューバの至宝』みたいなものかな。 そんな風に考えていた。 「あたしは、燃え上がりやすいの。心に炎が燃え上がると、もうどうしようもないの。いきなり呼び出して悪かったと思うわ。いけない事なのは分かってる。これは、いけないことよ」 「そうか」 淡々とした返事だが、キュルケは気にしない。 潤んだ瞳でイチローを見つめている。 「イチローさん」 キュルケはイチローの名を呼びながら、すっと手を握ってきた。 イチローはその手を普通に握り返し、そしてすぐ離した。 「あ、あら? 何で手を離すの?」 「うん? 僕のファンだから部屋まで呼んで握手がしたかったんじゃなかったのかい?」 「違う! 違うわよ!?」 「違うのかい?」 イチローは何も分かっていなかった。 「恋してるのよ、あたし。あなたに。恋は全く突然ね」 「なるほど、恋か」 イチローはようやく納得した。 キュルケの顔は真剣そのものだった。 「あなたが、ギーシュを倒した時のその姿。かっこよかったわ……。まるで伝説のイーヴァルディの勇者……いえ、勇者そのものだったわ! あたしね、それを見て痺れたの! 痺れたのよ! 信じられる!? 情熱よ。これは情熱なのよ!」 興奮したキュルケの話は止まらない。 ベッドから身を乗り出し、大きな胸を揺らしながらイチローへと迫る。 イチローは手を顎に当てて、冷静に答えた。 「つまり、だ」 「ええ」 「君はとても惚れっぽいと」 「そうね」 「で、そのせいでメジャーリーガーである僕に惚れてしまったと」 「え? えぇ、その通りよ」 メジャーリーガーの意味は分からなかったようだが、その他は図星だったようで、キュルケは顔を赤らめた。 「確かにあたしは惚れっぽいかもしれないけど、恋はいつだって突然よ。恋をしたら、あたしの体は炎のように燃え上がってしまうのよ」 「一度アイシングした方がいいんじゃないか?」 「よ、よく分からないけど、とにかくあなたに惚れてしまったの! 好きなのよ!」 キュルケがそう言った時、窓の外が叩かれた。 そこにはうらめしげな顔で部屋の中を覗く男の姿があった。 ちなみに、この部屋は三階にある。 どうやら魔法で浮いているらしかった。 「キュルケ、待ち合わせの時間に君が来ないと思ったら……」 「ベリッソン! ええと、二時間後に!」 「話が違う! そもそも、そこの男は誰だ!? 平民じゃないのか!?」 キュルケは煩そうに、胸の谷間に挿した派手な杖を手に取ると、そちらの方を見もせずに杖を振った。 ロウソクの火が瞬間的に大きくなり、蛇のように伸びて窓ごと男を吹っ飛ばした。 「無粋なフクロウね。せっかくの逢引中に邪魔な輩だわ」 ベリッソンと呼ばれた男は悲鳴を上げて落ちていった。 「うん?」 研ぎ澄まされたイチローの感覚は、ベリッソンとは別の気配を察知していた。 窓に近付いて外を眺めてみる。 「まだ、何人かいるようだね」 「あら? しつこい方達ね」 窓の外では、今度は三人の男達が押し合いへし合いをしていた。 「マニカン! エイジャックス! ギムリ!」 男達の動きが止まる。 キュルケの言葉を逃すまいと、耳を傾けている。 「ええと、とりあえずみんな六時間後に!」 「朝だよ!」 三人の言葉が仲良く唱和した。 彼らは口々に言う。 「キュルケ! 恋人はいないんじゃなかったのか!? 平民がどうして部屋にいる!?」 「そこの平民は誰だ!?」 「待ち合わせの約束はどうなったんだ!? 平民と何をしている!?」 イチローが、その言葉にぴくりと反応した。 見逃すわけにはいかない言葉だった。 イチローは三人へ向かって、つかつかと歩いていく。 「そこの君達」 イチローは窓の前で立ち止まった。 「な、何か用か平民?」 「平民が貴族に意見でもあるのか?」 ただならぬイチローの様子にやや怯えながらも、彼らはイチローに対峙する。 「いいかい、僕は平民じゃない」 「平民じゃないなら、何なんだ?」 「よく聞くんだ、僕は……」 そこで一旦言葉を区切る。 不思議な威厳というものがイチローには溢れていた。 何故だか分からないが、三人は不可思議な威圧感に気圧されて黙り込んだ。 イチローは静かに三人を見回し、大きく息を吸う。 「僕は、メジャーリーガーだ」 堂々と言い放った。 「……はぁ?」 「何を言ってるんだ、こいつ?」 「めじゃあ?」 三人とも、ぽかんとしている。 が、すぐに動きを取り戻した。 「この平民は頭がおかしいんじゃないか!?」 「キュルケ! こんな変な平民よりも僕と!」 「ええい! 僕が先に約束したんだぞ!?」 イチローはやれやれと首を振った。 「君達に、メジャーを……。いや、僕の国での野球というものの流儀を少し教えてあげよう」 そう言うと、イチローは窓の外の三人を無造作に掴み、部屋へと引きずり込んだ。 呻き声を上げて男達が部屋へと雪崩れ込んでくる。 「な、何をするんだ平民!?」 「無礼だぞ!」 「平民の分際で!?」 イチローは無言で男達の襟首を掴むと、順番に自分の目の前に立たせていった。 三人は抵抗しようとするが、イチローの凄まじい膂力にどうする事もできない。 常人離れした怪力であった。 いや、それでもイチローにとっては力をセーブしているのだが、それが三人には分かるはずもない。 なすすべなく立ち尽くす三人に、イチローは言った。 「全員、窓の方を向いてもらおうか」 イチローの言葉には有無を言わさぬ強制力があった。 逆らうのは絶対に許さない。 逆えば殺される。 そんな予感すら三人は感じた。 生物としての本能が危険を訴えていたのだ。 仕方なく三人は渋々と従う。 壊れた窓枠の向こうでは、星々が瞬いていた。 「メジャーを馬鹿にしたお仕置きだ」 そう言うや否や、イチローはバットを振り上げた。 構えも何もない。 ただ純粋に軽くバットを振っただけ。 それでも、風を切ってバットは唸る。 景気のいい音と共に、男達の尻にイチローのバットスイングが炸裂した。 「ギャアアアアアアアアア!?」 三人は仲良く悲鳴を合唱しつつ、夜空の彼方へと吹き飛んだ。 悲鳴は徐々に小さくなり、やがて彼らは星々の輝きの一つに混ざって消えていった。 「場外ホームランだな」 イチローは満足そうに頷いた。 三人同時なので、満塁ホームランだ。 グリーンモンスターですら余裕で越えそうなホームランであった。 ──ケツバット。 日本野球における、古代より伝わる伝統的なお仕置きである。 一説によるとその起源は数千年以上前に遡るとも言われているが、定かではない。 こうして、イチロー流のお仕置きは完了した。 「さて、僕はそろそろ戻るよ」 イチローはベッドの上で呆然としていたキュルケに声をかけた。 「……え? えぇッ!? ちょ、ちょっと待ってくださる!?」 「悪いね。お誘いは嬉しいんだが、僕は紳士だから子供には手を出さないんだ。夜の三冠王は清原さんだけで十分だよ。それに……」 「それに?」 キュルケはイチローの言葉を待つ。 「女性問題は野球選手にはご法度だしね。また何年かして、君が大人になったらその時は改めてデートでもしよう」 ひらひらと手を振りながらイチローはキュルケの部屋を去っていった。 その後ろ姿は未練など何もないように、優雅で華麗であった。 「素敵……。ダーリン……」 甘い、うっとりしたような声。 キュルケはイチローが部屋から去った後、いつまでもドアの方を見つめていた。 それは、恋する乙女の眼差しそのものであった。 ……ちなみに、この話には余談がある。 イチローが去る直前の事。 キュルケの部屋の前で、桃色の髪の女生徒が不審な動きをしていたのが目撃されている。 やや太り気味の証言者である男子生徒は語る。 「夜食を食べようと思って。食堂に行った時に見かけたんだ。あれは絶対ルイ……。あ、いや、何でもないよ!?」 そこまで言って、証言者は爆発音と共に吹き飛んだという。 結局、誰が何をしていたのかは、定かではない。 翌日の朝。 早朝トレーニングを終えたイチローは、学院から少し離れた草原にルイズと二人でいた。 この場所は、イチローがルイズによって召喚された場所である。 授業の時間が始まるまではまだ余裕がある。 イチローが少し話があると言ってルイズを誘って出てきたのだ。 陽光は暖かだし、朝の空気はルイズにとっても心地良かった。 頬を撫でていくそよ風も、心が洗われるようで気持ちいい。 「イチロー。こんな場所で一体何をするの?」 「まぁ、いいからいいから」 イチローはそう言って、ルイズにある物を手渡した。 「この赤茶色の物は何? 何かの革……?」 「これはね、グローブというんだよ」 陽光に反射して鈍く光るグローブを、ルイズは不思議そうに眺めていた。 「こうやって指を入れて左手にはめるんだ」 イチローはルイズの手に、グローブをはめてあげる。 意外にも肌に馴染むその感覚に、ルイズは驚いた。 「結構しっくり来るわね、これ」 「そうだろう? ルイズさんの手のサイズに合わせて僕がさっき作ったんだよ」 「イチローが作ったの、これ!? しかもさっき!?」 「グローブとバットは自分用の物しか持ってきてなかったからね」 「で、でも、どうやって……?」 「ん? 革は野生の動物の物を使わせてもらったよ」 「や、野生の動物……?」 ルイズは左手にはまっているグローブをしげしげと眺めてみる。 右手の指でそっと表面をなぞってみると、弾力がありながらも柔らかい感触がした。 さらさらしているようで、どこかざらついた面もある。 奇妙な感触だ。確かに、何かの革には違いないだろう。 違いないのだが……。 恐る恐るルイズは聞いてみる。 「ど、動物って、何の動物を使ったの……?」 「早朝ランニング中に、ゲルマニアって国の火山で羽の生えた大きな赤いトカゲを見かけたんだ。僕はそのまま無視してランニングを続けようとしたんだが、突然トカゲが空を飛びながら火を吐いて襲ってきてね。お仕置きのつもりで軽く撫でてやったら、どうも打ち所が悪くて死んでしまって。僕は本来動物好きなんだが、さすがに襲われてはね……。とりあえず、死骸は有効利用しようと思って皮を頂いてきたって寸法さ」 イチローは軽い口調で言った。 「そ、それトカゲじゃないわ! トカゲじゃないわよ!?」 ルイズの声が震えている。 額からは汗がだらだらと流れて止まらない。 何を言っているのだこの男は? 空飛ぶ火トカゲを退治してきた? 「あれ? 違ったのかい?」 イチローはとぼけた声を上げた。 「トカゲが空飛んで火を吐くわけないでしょう!?」 「てっきりここにはそういうトカゲもいるのかと思ってたんだが」 「そんなトカゲいないわよ! ぜ、絶対ドラゴンよそれ!? しかもきっと火竜よ!? お願いだから、ハルケギニア最強の幻獣を散歩ついでに倒さないで!?」 「散歩じゃなくてランニングだよ、ルイズさん」 「同じ事よッ!」 ルイズは真っ赤な顔をして、荒い息を吐きながら興奮している。 今にも口から火でも吹きそうだ。 これでは本題に入れない。 イチローはルイズの背中を軽くさすって、彼女を落ち着かせた。 ルイズの息が整うのをゆっくりと待ってから、イチローは話し始めた。 「落ち着いたかい、ルイズさん?」 「え、えぇ……。イチローの非常識にはそろそろ慣れたとは思ったんだけどね……」 「まぁ、それはともかくとして。キャッチボールをしよう、ルイズさん」 「キャッチボール?」 ルイズの頭の中に疑問符が浮かぶ。 「僕がボールを投げるから、このグローブを使ってキャッチする。そして今度はルイズさんが僕に向かってボールを投げる。それを繰り返すのをキャッチボールって言うんだよ」 「ふーん?」 「僕のいた世界では軽いスポーツみたいなもんだよ」 「スポーツねぇ……」 「ま、やってみれば分かるよ。あ、ちなみにボールはトカゲの骨から作ったんだ」 「げッ!? あ、あんた、何やってんの!? それに、トカゲじゃなくてドラゴンだって言ってるでしょう!?」 「まぁまぁ。じゃあ、始めようか」 イチローがルイズから距離を取って離れる。 ルイズはいまいち釈然としなかったが、イチローの言う通りキャッチボールをしてみる事にした。 グローブを使用した未知のスポーツにも興味があった。 「いくよ、ルイズさん」 「いいわよー」 キャッチボールの開始だ。 ルイズの返事を聞き届けたイチローが頷いた。 軽く振りかぶって、ボールが山なりに投げられる。 イチローは紳士なので、もちろん本気で投げたりはしない。 本来の力の数万分の一以下で投げたので、ルイズでも取れる程度のボールだ。 これなら問題はない。 「あ、取れたわ」 ルイズのグローブには、しっかりとボールがキャッチされていた。 結構楽しいかもとルイズは思った。 「じゃあ、今度は私の番ね。行くわよ!」 今度はルイズが投げる。 ボールは真っ直ぐにイチローへ向かって飛んでいく。 ルイズは意外にも運動神経は悪くないようだった。 「ナイスボール!」 「やったわ!」 イチローはルイズを褒めつつボールを受け止めた。 また、イチローからすぐにボールが投げ返される。 それをルイズが受け、時には落とし、また返していく。 ボールがグラブに入る音が何度も何度も響いた。 朝の草原に二人のかけ声が木霊する。 ──気が付くと、数十分が過ぎていた。 「そろそろ終わりにしようか。ルイズさんの授業も始まるしね」 イチローのその一言で、キャッチボールは終わりになった。 ルイズは額の汗をハンカチで拭く。 心地良い疲労感が体を包んでいた。 こんなに運動したのは久しぶりだった。 「あら、そういえばそろそろ授業ね。それじゃ、私は戻るわよ」 「僕はもう少しここにいるよ。朝から付き合わせて悪かったね」 「結構いい運動になったから構わないわ。それじゃあね、イチロー」 「あぁ、行ってらっしゃい。授業頑張ってね、ルイズさん」 ルイズは学院へと戻っていった。 イチローは、ルイズの後ろ姿が見えなくなるまで黙って見送っていた。 「ルイズさんの魔法……。属性は失われた系統の虚無、か……」 ぽつりと漏らす。 イチローはルイズについて、今や完全にその在り様を理解していた。 キャッチボールとは、心と心の会話であり、対話でもある。 アメリカでは、古来より父と子は何かあればキャッチボールをすると言われている。 日本でも休日に空き地で父と子がキャッチボールをする光景は今でも見られる。 とにかく基本的に、家庭問題から心の悩みまで、キャッチボールをすれば解決するのだ。 メジャーリーガークラスともなれば、キャッチボールさえすれば相手の全てを理解できる。 たった数十分のキャッチボール。 それでもイチローは、ルイズについて魔法系統から家庭事情、友人関係から身長体重まで全てを把握していた。 「まだ、ルイズさんには知らせない方がいいな」 イチローの声は、草原の風に乗って消えていった。 前ページ次ページ第2部 .
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前ページ第2部 「剣を買いにいくわよ、イチロー!」 それは、ある日の朝だった。 ハルケギニアで虚無の曜日と呼ばれる休日の日の出来事である。 ルイズは考えていた。 ずっと、考えに考えていた。 イチローを召喚したその日から、今日までひたすら考え抜いた。 もしかして主人の私よりも、使い魔のイチローの方が目立ってないだろうか? いやいやそんな馬鹿な。 と、否定したいが、どうしようもない事実だった。 自分は未だ魔法がろくに使えない。 それなのに、使い魔であるイチローはバットとかいう棒で竜巻すら発生させる。 貴族であるギーシュにまで決闘で勝ってしまった。 これではイチローと自分の、どっちが主人だか分からない。 力関係が完全に逆転している。 このままでは、私はイチローの影に埋もれてしまう。 まずい、このままでは非常にまずい。 そう思って、ずっと悩んでいた。 何とか主人の威厳と尊厳を取り戻さなくてはいけない。 幸いにも、イチローは今バットが壊れて困っているようだ。 しかしあの使い魔の事だから、放っておけばそのうち自分で新しい物を用意してしまうだろう。 なら、その前にこちらから先に代わりの物を用意してしまえばいい。 そうすればイチローは私に感謝し、主人である自分の面目も立つ。 でも、何を渡せばいいのか。 ずっと悩んでいたが、今朝方唐突に結論に至った。 そうだ。剣だ。 剣しかない。 剣を買おう、と。 「よく分からないんだけど、どうして僕に剣を?」 困惑するイチローに、ルイズが得意気に言う。 「だって、イチローはバットとかいう武器が壊れちゃったんでしょ? わ、私はあなたのご主人様として武器を用意する必要があるのよ!」 「バットは別に武器ではないんだが……」 「いいから買うの! 買うったら買うの! これはご主人様の決定なの!!」 「まぁ、ルイズさんがそこまで言うならいいけど」 「決定ね! なら善は急げよ! 行くと決まったら今すぐ行くわよ!」 ルイズはイチローを引っ張って学院の外へと向かった。 もちろん途中で馬を借りるのも忘れない。 買い物をするトリスイテインの城下町は、徒歩で行くには少し遠すぎるのだ。 馬を借りる手続きをして、さぁ準備万端といきたいルイズだったが、一つだけ問題があった。 「何で借りられる馬が一頭だけしかいないのよ……」 ぼやくルイズ。 だが、それも仕方なのない事だった。 ただでさえ休日で外出する者が多く、朝から馬は学院の生徒達にひっきりなしに借りられている。 しかも魔法学院の厩舎は先日の騒ぎで一度全壊してしまっていて、その時多数の馬が逃げてしまっていたのだ。 これでは一頭しか借りられないのもやむを得ない。 「まぁまぁ。一頭いれば十分だよ」 「自分一人ならともかく、イチローを後ろに乗せていくのは無理よ」 よほどゆっくり歩けばそれでも行けるとは思うが、そんな事をしていたら城下町との往復だけで日が暮れてしまう。 馬に二人乗りしながらの早駆けは、意外と難しいのである。 「心配はいらないよ、ルイズさん」 「何でよ?」 「忘れたのかい? 僕がどういった存在であるのかを」 「イチローの事……?」 ルイズが首を捻る。 はて、彼がどんな人間なのかと問われてルイズは考えた。 一言で言えば、『すごい使い魔』である。 そう思ったルイズは、そのまま考えを口に出した。 「すごい使い魔」 「うーん、そういう意味じゃないよ」 どうやら外れのようだ。 「じゃあ、何なのよ?」 「いいかい、ルイズさん。よく聞くんだよ」 そこで言葉を一旦止める。 真剣なイチローの横顔に、思わずルイズは引き込まれそうになった。 「僕は……メジャーリーガーさ」 イチローが、堂々と自らを宣言した。 「……あ、うん」 とりあえず、ルイズはそれだけ返事をした。 他に返事のしようがなかった。 「ほらほら、後ろに乗って、ルイズさん」 「あ、ちょっとイチロー!?」 いつの間にか馬に跨っているイチローの手に引かれ、ルイズは鐙に足をかけた。 イチローが前に乗るというなら仕方ない。 ルイズは渋々とイチローの背に周った。 イチローの腰に手を回し、しっかりと落ちないように固定する。 「イチローって意外と……」 「ん? 何か言ったかい?」 鍛え上げられたイチローの広い背を間近で見たルイズは、思わず「背中が大きいのね」と言ってしまいそうになったが、途中で慌てて言葉を止めた。 「べ、別に何でもないわよッ!? それよりも、あんた本当に乗馬できるんでしょうね!?」 誤魔化して怒鳴るルイズに、イチローが温和な笑みで返す。 「任せておいてくれ。メジャーリーガーに不可能はないよ。走る場所が芝だろうがダートだろうが関係ない。いざとなればドバイでも凱旋門賞でも余裕さ」 「よ、よく分からないけど、そこまで言うなら任せるわ……」 ルイズがこくりと頷く。 「ならまずは、これからだな」 イチローは手綱を持ったまま前傾し、馬の頭の方に自分の顔を近づけた。 そしてぼそぼそと何事かを呟く。 馬の耳がぴくりと反応し、まるでイチローに返事をするかのように嘶いた。 「えぇ!? い、今何をしたのイチロー!?」 「何って、ちょっと馬と会話しただけだよ」 「会話!? 馬と会話!? どうやって!?」 「メジャーのチームは多国籍だからね。僕みたいにメジャーリーガークラスともなれば、言語が通じない者同士でも意思疎通が可能なんだよ。つまり、同じ生物である馬とだって簡単な会話くらいできるんだよ」 「そうなの!? よく分からないけど、イチローの言うメジャーってそういう場所なの!?」 「何言ってるんだい? メジャーリーガーならこのくらいは当然だよ。じゃあ、そろそろ行こうか」 イチローが軽く手綱を引くと、馬は地を蹴って走り出した。 それも、凄まじい勢いで。 俗に言う、ロケットスタートというやつである。 「イ、イ、イ、イ、イチロォオオオ!?」 「ルイズさん、どうかしたのかい?」 「は、速、速、速すぎるわよぉおおお!?」 「そうかい?」 ルイズの顔が風圧で歪んでいる。 イチローだけが平然としていた。 「僕が本気で走ったらもっと速いよ?」 「あああ、あんたを基準にしないで!? か、顔が、顔が風で痛いッ!?」 こうして本来なら馬で三時間はかかる距離を、イチローの究極的乗馬技術によって一時間足らずで走破していったのだった。 キュルケは昼前に目が覚めた。 今日は休日である虚無の曜日である。 いつものように起きてすぐに化粧をし、休日をどう過ごそうかと考える。 「そうだわ。今日はダーリンをデートに誘って口説いてみましょう」 もしかするとルイズが邪魔をするかもしれないが、そんなものは関係ない。 キュルケは、生まれついての狩人である。 一度獲物を狙ったからには、絶対に離さないのだ。 化粧を終え、自分の部屋から出て真っ直ぐにルイズの部屋へと向かう。 まずは扉を何度かノックしてみる。 イチローの部屋はルイズの隣であるが、 基本的にイチローは寝る時とトレーニングの時以外はルイズの部屋にいるらしい。 下調べは万全だった。 イチローが出てきたら、いきなり抱きついてキスでもしてやろうかしら。 ルイズが出てきたら……まぁ、その時はその時ね。 そんな事を考えながら扉が開くのを待つ。 しかし、待っていてもノックの返事はなかった。 開けようとしてみたが、鍵がかかっている。 キュルケは何の躊躇いもなく『アンロック』の魔法をかけた。 呆気なく鍵が開く。 学院内で『アンロック』の魔法を唱えるのは校則違反であるが、キュルケは気にしなかった。 恋の情熱はあらゆるルールに優越する。 これがツェルプストー家の家訓である。 だが部屋に入ってみると、そこはもぬけの殻だった。 誰もいない。 キュルケは辺りを見回してみた。 「相変わらず、色気のない部屋ねぇ……」 ルイズの鞄がない。 つまり、どこかへ出かけたということなのだろうか。 窓の方に近寄り、外を見てみる。 すると、学院の門から馬に乗って出ていく二人の姿があった。 間違いない、イチローとルイズだ。 同じ馬に二人で仲良く乗っているようだ。 目を凝らしてみる。 同じ馬……? 「ずるいわよルイズ!? ダーリンと二人乗りだなんて、まるで恋人同士じゃないのッ!」 キュルケはこうしてはいられないとばかりに、慌ててルイズの部屋を飛び出した。 タバサは、いつものように寮の自分の部屋で読書を楽しんでいた。 青みがかった髪に、ブルーの瞳。 ルイズよりも小柄な体型である。 タバサは、メガネの奥をキラキラと宝石のように輝かせながら本の世界に夢中になっていた。 読書はタバサにとっての唯一の趣味ともいえるものである。 虚無の曜日のように、自分の時間を好きに使える休日はタバサにとって大切な時間であった。 誰にも邪魔されず、一人本を読むことこそが彼女にとっての至福なのだ。 そんな彼女の至福の一時を邪魔する者があった。 ドンドンと部屋のドアが叩かれている。 タバサにとっての他人とは、自分の世界に対する無粋な闖入者に他ならない。 鬱陶しいので、とりあえず無視した。 すると、ノックの音はどんどん激しくなっていった。 タバサは立ち上がろうとせず、面倒くさそうに小さな唇を動かしてルーンを唱え、机に立てかけてあった自分の身長よりも大きな杖を振った。 部屋から音がなくなった。 全くの無音である。 『サイレント』。風属性の魔法だ。 タバサは火を得意とするキュルケとは違い、風の属性を得意とするメイジなのである。 これで再び集中できると、満足して本に向かう。 この一連の動作中、タバサの表情はぴくりとも変わらない。 しかし、部屋のドアは勢いよく開かれた。 タバサはそれに気付いたが、関係ないとばかりに本から目を離さなかった。 入ってきたのは、どうやらタバサの数少ない友人のキュルケのようだった。 大げさに何かを喚いているが、『サイレント』の魔法が効果を発揮しているので声は届かない。 キュルケは自分の意図が伝わらないことに気付き、タバサの肩を掴んで強引に振り向かせた。 その際に本を取り上げる事も忘れない。 無表情にキュルケを見つめるタバサだったが、どことなく不機嫌そうだ。 それでもキュルケは真剣な顔でタバサを見つめてくる。 タバサは仕方なく『サイレント』の魔法を解いた。 その瞬間、怒涛のようにキュルケの口から言葉が飛び出す。 「タバサ、出かけるわよ! 今すぐ支度をしてちょうだい!」 タバサはぼそっと答えた。 「虚無の曜日」 それで十分とばかりに、タバサはキュルケの手から本を取り戻そうとする。 キュルケは本を高く掲げて、それを邪魔する。 キュルケは背が高いので、こうされるとタバサには手が届かない。 「分かってる! 分かってるわ! あなたにとって虚無の曜日がどんな日かは、あたしは痛いほど知ってるわよ!でも、今はそんなことを言ってられないの。恋なのよ、恋! 聞いてる、タバサ!?」 「聞いてる」 「聞いてるなら分かったわよね! さぁ、行くわよ!」 キュルケがタバサの腕を掴んだ。 しかしタバサは動かず、黙って首を振った。 「あぁ、そうね。あなたは理屈をきちんと説明しないと動かないのよね。ああもう! あたしね、恋をしたの! でね、その人が今さっき、出かけたのよ。それもあのヴァリエールと馬の二人乗りで! こうなったら黙ってられないでしょ? どこに行くか突き止める必要があるの! 分かった?」 タバサは、しばし考えた。 確かルイズの使い魔はイチローという男だったはず。 彼女が誰かと一緒に出かけたということは、恐らくその使い魔が相手だろう。 タバサはイチローの力に興味があった。 ヴェストリの広場でのギーシュとの決闘で、不可思議な力で竜巻を発生させて勝利したイチロー。 それに、ギーシュの体に治癒魔法らしきものをかけていたようにも見えた。 もしかすると、彼は平民ではなくメイジかもしれない。 だが、彼が持っていたのは杖でなくただの木の棒だった。 ということは、メイジでない別の存在……? メイジでないとしたら、あの力は一体? きっと何か秘密があるに違いないと、そう思った。 タバサもしっかりと決闘の一部始終を見ていたのである。 「分かった。協力する」 「ありがとう! じゃ、追いかけてくれるのね!」 タバサは再び頷いた。 ルイズの使い魔に興味もあるし、何よりキュルケはタバサの数少ない友人である。 ルイズが馬に乗って出かけたということは、恐らく自分の使い魔でしか追いつけないのだろう。 そのため、キュルケが自分を頼ってきた事も理解していた。 タバサは立ち上がって窓を開け、口笛を吹いた。 甲高い口笛の音が青空に吸い込まれていく。 タバサはキュルケと共に窓枠をよじ登り、外に飛び降りた。 落下していく二人を、大きな影が受け止める。 翼を力強くはばたかせ、二人を背に乗せたウィンドドラゴンが飛び上がった。 このドラゴンこそが、タバサの使い魔であるウィンドドラゴンの幼生シルフィードである。 風竜は上昇気流に乗り、一瞬で二百メイルほど駆け上る。 「どっち?」 タバサが短くキュルケに尋ねた。 キュルケが、「あ」と声にならない声を上げた。 「たぶんあっちの方……だと思う。でも分かんないわ。慌ててたから」 「そう」 キュルケの指さす方を見て、タバサが怒ることもなく答える。 シルフィードの力なら、上空から馬を探して見つけ出すくらいたやすいからだ。 「あら? でも、あそこに何か見えるわね……。何、あれ……?」 果たしてその方向には、大地を爆走する一頭の馬の姿があった。 信じられないようなスピードだ。 土煙を狼煙のように上げ、馬とは思えない速度で駆けている。 「も、もしかして、あれ……かしら……?」 キュルケの戸惑ったような声に、タバサが小さく頷いてウィンドドラゴンに命じた。 「馬一頭。食べちゃだめ」 ウィンドドラゴンは短く鳴いて了承の意を伝えると、青い鱗を陽光に煌かせて飛翔する。 力強く振った翼は巨体を軽々と大空へと運び、やがて風に乗って急降下していった。 トリステインの城下町にイチローとルイズは到着していた。 魔法学院からここまで乗ってきた馬は、町の門の側にある駅に預けてある。 ルイズは、内股になりながら奇妙な足取りで歩いていた。 「お、お尻が痛い……」 そう言いながら、ひょこひょこと歩く。 イチローは苦笑しながらルイズを見つめた。 「ごめんごめん。軽く走らせたつもりだったんだけど、ルイズさんには少し辛かったみたいだね」 「じ、自分が情けないわ……。これでも乗馬には自信あったのに……」 「次はもっと手加減するから、安心してくれ」 「あれ、絶対馬の動きじゃないわよ。普通の馬はあんな変な動きしないわよ……」 「そうかい? まぁ、馬も少し疲れてたみたいだけど」 「少しどころじゃないわよ!? あの馬、死にかけ寸前まで疲労してたわよ!?」 ルイズが怒鳴る。 「おかげで、帰る時あの馬使えないかもしれないじゃない。このままじゃ、馬を駅に預けて学院まで歩いて戻るしかないわよ……」 「ま、その時はその時さ。どうにかなるよ」 「うぅ……。憂鬱だわ……」 ルイズは涙目になりながら、イチローと共に歩いていった。 イチローは物珍しそうに辺りを見回している。 白い石造りの城下町を歩いていると、まるで中世の世界に迷い込んだような気分になってくる。 イチローの興味を刺激するには十分だった。 道端には露店商も多く、活気のある街であることが伺える。 道には商人以外にも、もちろん老若男女様々な人間がいた。 「しかし、少し道が狭いな」 「狭いって、これでも大通りなんだけど?」 「これでかい?」 道幅は五メートルもない。 そこを大勢の人間が行き来しているので、歩くだけでも一苦労である。 「まるで広島市民球場だな」 「ひろ……しま?」 「狭いってことさ」 イチローが笑って答えた。 ルイズは頭の中で疑問符を浮かべながらも、何も言わずに歩き続けた。 途中、イチローは頻繁に露店の前で立ち止まった。 何か珍しい商品を見つける度、興味深そうに眺めるのだ。 「イチロー。珍しいのは分かるけど早く行きましょう。この辺はスリも多くて危ないのよ」 「ん? スリ?」 「そうよ。貴族から身をやつして傭兵とか犯罪者になって、魔法を使ってスリをしたりもするのもいるの。 魔法を使われたら、さすがのイチローでも一発でしょ? イチローに預けてある財布は大丈夫なの?」 ルイズは、財布は使い魔が持つ物だ、と言って、そっくりイチローに渡していた。 中にはぎっしりと重い金貨が詰まっている。 「あぁ、そうか。さっきのあれは、魔法使いがスリをやってたのか」 「……え?」 ルイズは耳を疑った。 「イ、イチロー? 今、何て……?」 「ん? だからさっきの人は、魔法使いのスリだったのかなって」 「いや、そうじゃなくて!? あんたもしかしてスラれてたの!?」 ルイズが激しい剣幕で詰め寄る。 だが、イチローはのんびりと答えた。 「いや、スラれたりしてないよ。ほら、あそこ」 「あそこ?」 イチローの視線の先に目を向けると、道の隅にボロ雑巾のようになった男が倒れていた。 ゴミにまみれ、白目を剥いて痙攣している。 「なななな!? 何あれ!? あんた何したの!?」 「いや、何だか突然僕の財布を持っていこうとしたようだったから、軽くお仕置きをしてあげたんだよ」 「……もういいわ。いちいちツッコむのも疲れたわ。……行きましょう」 魔法を使ったスリにどうやって気付いたとか、どう対抗したとかはあえて聞かない。 ルイズは諦めたような顔で、イチローに先を促した。 「ところで、あの瓶の形をした看板は何だい?」 イチローは露店商の次は、看板に夢中になっていた。 「あれは酒場よ」 「あのバツ印のは?」 「衛士の詰め所」 「なるほど。やはり興味深いな」 「もういいでしょ、行くわよイチロー」 ルイズはイチローを引っ張ってどんどん進んでいく。 イチローに付き合っていたら、時間がいくらあっても足りない。 「おいおい、急かさないでくれよルイズさん」 「いいから早く行くの!」 ルイズは狭い路地裏に入っていく。 悪臭が鼻をつく。 ゴミや汚物が、道のあちこちにまみれていた。 「ここは衛生状態が悪いようだね」 「だから私はあんまり来たくないのよ……」 「少し掃除しておこうか」 イチローが軽く手を振って道を扇いだ。 イチローの手が空気を押し出し、その圧力は大きな風となる。 路地裏に散乱していたゴミや汚物は、全て風に乗って吹き飛んでいった。 「……もうツッコまない。私は何も言わない。私は何も見なかった。私は何も知らない」 「どうしたんだい、ルイズさん?」 ブツブツ言いながらルイズは歩いて行く。 見ざる、言わざる、聞かざるに徹するルイズ。 イチローは首を捻りながらその後を追った。 やがて、二人は四辻に出た。 ルイズは立ち止まると、辺りをきょろきょろと見回す。 「ピエモンの秘薬屋の近くだったから、この辺のはずなんだけど……」 「あっちじゃないかな?」 イチローがルイズを先導して歩き出した。 「ちょっとイチロー!? 場所も分からないのに勝手に先に行かないで!」 「心配いらないよ、ルイズさん」 「……何でよ? 迷子になったらどうすんのよ?」 「いいかい。バッターというものは、狙い球を絞る時は勘に頼る事もある」 「……よく分からないけど、それが何?」 「つまり、メジャーリーガーともなると、勘だけで地理くらいは把握できるってわけさ」 「いくら何でも勘だけで店が見つかる訳がないでしょう!?」 さすがのルイズもイチローに反論した。 しかし、そのすぐ後。 「あ。あった。あれじゃないかな?」 「嘘ォッ!?」 二人の目の前には、剣の形をした看板がぶら下がった店があった。 「ほら、行くよルイズさん」 「……色々、すごく、とても、非常に納得いかないけど、分かったわ」 イチローとルイズは石段を登り、羽扉を開け、店の中へと入っていった。 店の中は昼間だというのに薄暗く、ランプの明かりだけが頼りなく辺りを照らしていた。 壁や棚には、所狭しと剣や槍が乱雑に並べられ、立派な甲冑が飾ってあった。 店の奥では人相の悪い五十絡みの親父が、入ってきたイチロー達を見つめていた。 すぐにルイズの紐タイ留めに描かれた五芒星に気付くと、パイプを離してドスの利いた声を上げた。 「貴族の奥様! うちは真っ当な商売をしてますぜ! お上に目を付けられような事は、これっぽっちもありやせんよ」 「私は客よ」 ルイズは腕を組んで言った。 「こりゃおったまげた! 貴族の方が剣を!」 「どうして?」 「いえ、若奥様。坊主は聖具を振る、兵隊は剣を振る、陛下はバルコニーで手をお振りになって、あっしは時々、娼館で腰を振ると言った具合で……」 「あんた、ちょっと下品よ」 ルイズが顔をしかめた。 「へぇ、すいません」 「まぁいいわ。それより剣を使うのは私じゃないわ。使い魔よ」 「あぁ、忘れておりました。昨今は貴族の使い魔も剣を振るようで」 主人は愛想を崩さない。 そして、じろじろとイチローを眺めた。 「剣をお使いになるのは、こちらの方で?」 ルイズは頷いた。 「確かにガタイは中々いいようですが、平民の方が使い魔たぁ、こいつは珍しい」 イチローが、ぴくりと反応した。 聞き捨てならない言葉だったからだ。 「ご主人。訂正させてもらおうか。僕は平民じゃないよ」 「へぇ? と、申しますと?」 「僕は、メジャーリーガーさ」 「はぁ?」 「メジャーリーガーとは、選ばれた存在だよ」 「はぁ……?」 主人はぽかんとしていたが、すぐに気を取り直して、 「忘れておりました。昨今では、めじゃありいがあも剣を振るようで」 と、またお愛想を言った。 「で、若奥様。どんな剣にいたしやしょう?」 「私は剣の使い方は分からないから、適当に選んでちょうだい」 「僕はバットがあればいいんだけど」 「はぁ、バット……? とにかく、少々お待ちください」 主人はいそいそと奥の倉庫へ消えた。 その際、小声で、 「こりゃ素人の集まりみたいだな。せいぜい高く売りつけてやろう」 と呟いた。 イチローは、無言でその背中を見送っていた。 しばらくして、主人は一メイルほどの長さの、細身の剣を持って現れた。 片手用の剣のようだ。 「最近、貴族の方々の間で下僕に剣を持たすのが流行っておりやしてね。その際にお選びになるのが、このような扱いやすいレイピアでさぁ」 煌びやかな模様がついた、美しい剣である。 なるほど、貴族が使うというのも頷ける外装であった。 「貴族の間で剣を持たすのが流行ってるってどういうこと?」 ルイズが尋ねると、主人は恭しく頷いた。 「何でも、最近トリステインの城下町を盗賊が荒らしておりまして……」 「盗賊?」 「そうでさ。何でも『土くれ』のフーケとかいうメイジの盗賊が、貴族のお宝を散々盗みまくってるって噂で。貴族の方々は用心のために、下僕達に剣を持たせる始末で。へえ」 「ふーん。盗賊だって。イチロー、あんたは知ってる?」 ルイズが店の端で黙って立っているイチローに声をかけた。 「ん? 盗賊? 悪いが知らないな。盗塁なら得意なんだが。何なら、僕の盗塁技術をルイズさんに教えてあげようか?」 「よく分からないけど、それは遠慮しておくわ……」 ルイズは首を振って断った。 盗塁の意味は分からないが、イチローに教わるときっとただではすまない。 そんな予感がひしひしとしていた。 「で、このレイピアはどういたしやしょうか?」 「そうね……」 主人の言葉に、ルイズがじっと剣を見つめた。 剣はすぐに折れてしまいそうなほど細い。 これでは、バットを振っただけで部屋を揺るがすイチローの馬鹿力に耐えられそうにない。 「もっと大きくて太いのがいいわ」 「お言葉ですが、剣には相性ってもんが……」 「いいから持ってきて! 私は大きくて太いのがいいって言ってるのよ!」 「へえ、分かりました」 ペコリと頭を下げると、主人が奥に消えていった。 「このド素人が!」 ルイズ達に聞こえないように、そう小さく呟くのも忘れない。 今度は立派な剣を油布で拭きながら、主人は現れた。 「これなんかいかがでしょう? うちの店一番の品でさあ」 一・五メイルはある見事な大剣だった。 柄は両手で持てるように長く、立派な拵えである。 そこら中に宝石が散りばめられ、鏡のように磨かれた等身が光っている。 ルイズは一目見て気に入った。 これなら見た目も素晴らしいし、貴族の従者が持つのに相応しい。 それに、これだけ大きいならきっと頑丈なはずだ。 どれだけ振り回しても簡単には壊れないだろう。 イチローにぴったりだと思った。 「どうです? こいつはかの有名なゲルマニアの錬金魔術師シュペー公が鍛えたものですぜ。魔法もかかってるから、鉄だって一刀両断。店一番の業物の名にふさわしい剣でさあ」 主人は柄に刻まれた銘を見せ付けるように、ルイズの前に剣を出す。 カウンターに置かれた大剣は、魅力的に輝いていた。 「おいくら?」 「へえ、こいつは……」 「ちょっと待った」 主人が値段を告げようとした瞬間、イチローの声が割って入ってきた。 「何よイチロー。この剣が気に入らないっていうの?」 「その通り。この剣は、ナマクラだね」 「なッ……!?」 主人が絶句する。 ルイズも驚いてイチローを見ている。 「旦那、突然何をおっしゃるんで!? いくら貴族の従者の方でも、言っていい事と悪い事がありやすぜ!?」 「僕は嘘は言わないよ」 イチローが淡々と、しかし自信に満ち溢れた表情で答えた。 「本当なの、イチロー……?」 ルイズが不安そうな目でイチローを見上げてきた。 「ああ、間違いない。まぁ、見ていてくれ」 イチローはつかつかとカウンターまで歩いてくると、無造作に剣を取った。 「ふッ!」 軽く気合を込め、剥き出しの刀身を素手で握る。 普通なら手が切れるだろうが、イチローは皮膚もメジャー級である。 並の刀剣程度では、簡単に傷など付かない。 甲高い金属音が店に響いた。 大剣は、あっさりと折れていた。 「ああああああッ!? 何て事しやがるッ!? いくら貴族の従者でも許さねぇぞ!?」 主人が血走った目で、口から泡を飛ばして騒ぐ。 「メジャーリーガーの選球眼と判断に、何か文句でも?」 「うッ……」 イチローが一睨みすると主人は静かになった。 本能的に、生物として死の恐怖を感じたのだ。 逆らったら確実に殺される。 そんな予感に主人は何も言えなくなってしまった。 ルイズは黙り込んだ主人を冷ややかな目で見つめていた。 「どうして気付いたの、イチロー?」 「僕は昔、王さんに習って日本刀で素振りをしていた事があってね。これでも刀剣類には詳しいんだよ。あの剣が表面にメッキをしただけなのは一目見て理解できたよ」 「そ、そうなの……? よく分からないけど、とにかく買う前にナマクラだって分かってよかったわ……」 その時、乱雑に積み上げられた剣の中から声がした。 低い、男の声だった。 「おでれーた! 気に入ったぜ旦那!」 イチローとルイズは声のした方に振り向いた。 「旦那、俺を買いな! そんなナマクラより俺の方がよっぽど使えるぜ!」 「どこ? どこから声がしてるの?」 ルイズが辺りを見回す。 店にはルイズを覗いてイチローと、頭を抱えている主人以外には誰もいない。 イチローは一直線に声の方向へと進んでいった。 そして、積み上げられた剣の中に手を入れた。 「イチロー? 何してんの?」 「どうやら、こいつが喋っていたようだね」 イチローの手には、錆の浮いたボロボロの剣が握られていた。 「おでれーた! 俺の事を一発で見抜くとは、こいつはおでれーた!」 「剣が喋るとは、やはり異世界はファンタスティックだな」 イチローの手の中で、ボロ剣が騒いでいた。 「それって、もしかしてインテリジェンスソードじゃないの?」 ルイズが困惑した声を上げた。 「インテリジェンスソード?」 「そうよ。意思を持って喋る魔剣よ。どこかの魔術師が作ったんだとは思うけど……。まぁ、かなり珍しい品である事は間違いないわね」 イチローは頷いて、興味深そうに剣を眺めた。 「なるほど、珍しいのか。つまり、赤バットとか青バットとか、そんな感じか」 「そ、それはよく分からないけど違うんじゃない……?」 「そうなのかい?」 喋る剣とは、何とも面白い代物だった。 「旦那、旦那! 俺はデルフリンガーってんだ。よかったら俺を……あれ?」 突然剣が黙った。 じっと、イチローを観察するかのように黙り込んだ。 それからしばらくして、剣は小さな声で話し出した。 「更におでれーた。旦那を見損なってた。旦那、あんた『使い手』か」 「『使い手?』」 「い、いや? それだけじゃねーな。何だこれ? 何か変な力が……。旦那、あんた何者だ……?」 「僕かい? 僕の名はイチロー。メジャーリーガーさ」 「めじゃありいがあ? まぁいい。旦那、俺を買ってくれ」 「オーケー。ルイズさん。この剣が気にいった。買ってくれないかい?」 イチローはあっさりと決めた。 「決断早ッ!? そ、そんな汚い剣でいいの? もっと綺麗で喋らないのにすればいいのに」 「まぁまぁ。喋る剣なんて面白いじゃないか」 「イチローがそう言うならいいけど……」 ルイズは渋々承諾した。 イチローが気にいったと言うのなら仕方がない。 主人に向かって尋ねてみる。 「あの剣、おいくら?」 ルイズがカウンターに剣を出す。 「え? あ、あぁ、デルフのやつですかい……。あれなら、金貨百枚で結構でさ……」 「あら、安いわね。買ったわ」 イチローはルイズの言葉に懐から財布を取り出すと、金貨百枚をカウンターの上に置いた。 主人は遠い目をしながら、 「……まいどあり。……どうしてもうるさいと思ったら、こうやって鞘に入れれば大人しくなるんで……」 と、ぼそぼそ小さな声で言った。 イチローは頷いて、デルフリンガーという名の剣を主人から受け取った。 魂の抜けたような顔をしている主人を後に、イチローとルイズは武器屋を出た。 「いい買い物をしたね、ルイズさん」 「そう? でも、本当にそんな汚い剣でよかったの?」 「あぁ。この剣の長さ、重さ、どれを取っても完璧だよ」 イチローは鞘からデルフリンガーを取り出すと、嬉しそうに掲げる。 「いい事言うじゃねぇか旦那! さすがは新しい相棒だぜ! そうさ、俺様は完璧よ。旦那は分かってるねぇ!」 「完璧? その汚い剣のどこが?」 声を上げて喜ぶデルフリンガーと、胡散臭そうな目でそれを見るルイズ。 「だって、この剣はマスコットバットを作るのにぴったりなんだよ、ルイズさん」 「……え?」 「……おい。旦那。今何て言ったんだ?」 ルイズとデルフリンガーが聞き返す。 「ん? だからマスコットバットだよ。練習用の。いやぁ、愛用のバットが壊れて困ってたから丁度よかったな。帰ったらこの剣に木をはめ込んで早速作らないと」 「ちょ、ちょっと待ってくれ旦那!? 練習用とか、冗談だよな!? あの、俺は普通に剣として使ってもらえると嬉しいんだけど……」 イチローは黙ってデルフリンガーを鞘に戻した。 「じゃあ、剣も買った事だし帰ろうかルイズさん」 「イチロー、あんたとことんマイペースね……。それはそうと、もしかして歩いて帰るの……?」 「うーん。歩くと時間がかかりそうだしね。僕がルイズさんを背負って学院まで走ろうか?」 「それは絶対嫌ッ!?」 ルイズが即座に拒否した。 イチローの自己申告を信じるなら、その速度は馬よりも速い事になる。 冗談抜きで死んでしまう。 使い魔の背で風圧によって死ぬ貴族など、聞いた事がない。 想像するだけでも寒気がする。 「お願いだから、それ以外にして!? 走る以外なら何でもいいから!?」 ルイズはそう叫んで、断固としてイチローとの疾走を拒否した。 「仕方ないな。走るのが駄目となると……」 イチローは腕を組んで考える。 「なら、もっと簡単な方法を使おう」 「簡単な方法……?」 「そうだよ。ちょっと失礼」 「え……? きゃッ!?」 イチローはルイズを抱え上げ、いわゆるお姫様抱っこをした。 「あ、あ、あ、あんた!? 突然何すんのよ!?」 「まぁまぁ、落ち着いて」 照れと羞恥心で顔を真っ赤にして騒ぐルイズを他所に、イチローは涼しい顔をしている。 そしておもむろに片手を離して、左手だけでルイズを支えた。 「ちょ、ちょっと……? 何する……の……? その、すごく、嫌な予感が……」 「こうするのさ」 イチローは右手でデルフリンガーを背中の鞘から引き抜くと、前方の空へと向かって放り投げた。 「嫌ぁあああああああああああああッ!? 俺、飛んでる!? 俺って飛んでるゥッ!?」 デルフリンガーが叫び声を残して空の彼方に消えていく。 イチローは再びルイズを両手でしっかり抱き止めると、デルフリンガーを投げた方へ向かって駆け出した。 「イ、イ、イ、イチロー!?」 「舌噛むよ。今は黙ってて」 「……うぅ」 イチローは目にも止まらぬ速さで町を駆けると、思い切り地を蹴って跳躍した。 まるでその様子は人間ミサイル。 大空を切り裂いてイチローは跳んだ。 そして……。 「よっと」 空中でデルフリンガーに追いつき、器用にバランスを取って両足を刀身の上に乗せた。 「懐かしい感覚だな」 投げたバットに飛び乗ってスタンドまで行くというパフォーマンスは、イチローにとってはメジャー時代からの手馴れたものであった。 こうやっていると、かつてのスタジアムの歓声が今にも耳に聞こえてきそうな気がした。 「これで、あと一分もすれば学院に戻れるはずだよ。あれ、ルイズさん?」 大空の上、空気を切り裂く風圧を物ともせずにイチローはルイズへと話かけた。 「……きゅう」 呻き声一つ。 それ以降、返事はない。 ルイズはただの屍のようだ。 「もしかして寝ちゃったのかな? まぁいいか」 本当は気絶しているだけなのであるが、知らぬが華である。 「俺、飛んでる? 飛んでるの? 飛んで飛んで飛んで飛んで、回って回って回って……」 イチローは気絶したルイズと、テンパってブツブツ呟くデルフリンガーと共に学院へと帰還した。 ──そしてその頃。 「ちょっとー!? ダーリンはどこー!? タバサ分かる?」 「私に聞かれても困る」 「そうよねぇ。ダーリーン! ルイズー!!」 トリステインの城下町で、誰かがイチローとルイズを呼ぶ声が響いていたという。 ちなみにこの話には余談がある。 放り投げた剣に飛び乗って学院へと戻ったイチロー達を見て、城下町の住人の間では奇妙な噂がたった。 棒に乗って空を飛ぶ謎の怪人の噂である。 この話は『土くれ』のフーケの話題と並び、まことしなやかに噂され続ける事となる。 これが後に『ハルケギニアの怪人流れ星』と呼ばれる都市伝説となった事は、誰も知るよしもなかった。 前ページ第2部 .
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ビジネスライフwiki (私家版) トップページ FAQ第2部(店舗編)目次 店舗関連 Q5 店舗を新規開店するときに注意することはありますか Q6 ビジネスライフで店舗競合が発生しても別にいいのではないでしょうか Q7 「D区以降」の地区で競合を避けて開店をする手順の概要は
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第2部 としあきは感動していた。 無念 としあきNo.6576 パトラッシュ!何で死んだんだよぅ 無念 としあきNo.6583 ネロ「坊やだからさ」 無念 としあきNo.6586 としあき「黙れ俗物!」 無念 としあきNo.6596 「この蚯蚓バーガーの美味さが解らないのか!?」 無念 としあきNo.6600 パトラッシュ「はぁいとしあき!あたし人間の娘になっちゃった!」 無念 としあきNo.6606 としあき「クソッ……なんてことだ!俺は、ケモケモした犬のおまえが好きだったのに!」 無念 としあきNo.6607 パトラッシュに欲情するとしあき 無念 としあきNo.6608 そこへ現れたのは鼠先輩 無念 としあきNo.6616 そう別名ミ○キーマウスである 無念 としあきNo.6618 としあき「鼠っぽい何かの気配はするけど、誰もいないなぁ(棒読み)」 無念 としあきNo.6623 いわゆる大人の対応だ 無念 としあきNo.6626 パトラッシュはネロを従えて静かに去っていった… 無念 としあきNo.6628 こいつはヤバイ状況になった 無念 としあきNo.6634 ミッキーマウス「ぽぽぽ~」 無念 としあきNo.6635 エレクトリカルパレードをぽのみで歌うミッ…鼠先輩 無念 としあきNo.6636 見えない!何も見えんぞ! 無念 としあきNo.6637 ねずみ「やあ!ボクは今○○ーとラブホにいく待ち合わせをしているんだよ!」(甲高い声で) 無念 としあきNo.6640 明らかに数を増していく認識してはいけない影達… 無念 としあきNo.6641 うんこ漏れそう 無念 としあきNo.6652 こちらが手を出せないのを知ってなのかわざと不適切な下品な発言をくり返す影たち… もう勘弁してくれ(泣 無念 としあきNo.6653 その時、地面から見覚えのある姿が 無念 としあきNo.6666 それはまぎれもなく 無念 としあきNo.6668 弟土竜「みつけたぞ、僕の兄貴と僕を(後者は性的な意味で)食べたとちあきを食べたとちあき!とちあきを返せ!そしてちねぇぇ!!」 無念 としあきNo.6679 焼き払え! 無念 としあきNo.6686 一言リレーのルールを忘れた土竜は死んだ 無念 としあきNo.6688 改行してないけど死んだ 無念 としあきNo.6692 早くも死骸から蛆が… 無念 としあきNo.6693 蛆はみるみる鼠へと変化していく 無念 としあきNo.6696 あらたな鼠「こんちにわミッ○ー。今日はどこのラブホでヤるの?○ニー、おまたが濡れてきちゃった」 無念 としあきNo.6697 ねずみ「やあミ○ー!今日は君に着てほしい服があるんだ」 無念 としあきNo.6698 馬鹿には見えない服でございます 無念 としあきNo.6713 としあき「ま、間に合ってます…」 無念 としあきNo.6716 や、やめるんだ! 無念 としあきNo.6733 そして二次裏は崩壊した 完 無念 としあきNo.6738 そんな気がした 無念 としあきNo.6739 日曜日 無念 としあきNo.6745 鼻毛の処理をしていると 無念 としあきNo.6746 髪の毛が抜け落ちた 無念 としあきNo.6747 子供「やーい、ちびデブはげー!」 無念 としあきNo.6748 「うるせーガキ!」としあきは子供に殴りかかった 無念 としあきNo.6751 だが、逆に返り討ちにあうとしあき 無念 としあきNo.6752 「畜生・・・俺に力があれば・・・」 無念 としあきNo.6755 そして妄想に耽る 一言リレー小説 第3部1へ 一言リレー小説トップへ
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セイバートゥース採鉱教本 - 第2部 レベル 15 スターター セイバートゥース採鉱教本 - 第2部 報酬 セイバートゥース採鉱の基礎- 第2部 セイバートゥース採鉱教本 - 第2部を読む。※メイジの塔に売ってます。 ブラックバロウに行き、Sabertooth Excabatorを6匹倒す。 本を読む。 Sabertooth Excavatorを10匹倒す。 本を読む。
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第2部 知的所有権の取得可能性,範囲及び使用に関する基準 第4節 意匠 第25条 保護の要件 (1) 加盟国は, 独自に創作された新規性又は独創性のある意匠の保護について定める。 加盟国は, 意匠が既知の意匠又は既知の意匠の主要な要素の組合せと著しく異なるものでない場合には, 当該意匠を新規性又は独創性のある意匠でないものとすることを定めることができる。 加盟国は, 主として技術的又は機能的考慮により特定される意匠については, このような保護が及んではならないことを定めることができる。 (2) 加盟国は, 繊維の意匠の保護を確保するための要件, 特に, 費用,審査又は公告に関する要件が 保護を求め又は取得する機会を不当に害さないことを確保する。 加盟国は, 意匠法又は著作権法によりそのような義務を履行することができる。 第26条 保護 (1) 保護されている意匠の権利者は, その承諾を得ていない第三者が, 保護されている意匠の複製又は実質的に複製である意匠を 用いており又は含んでいる製品を 商業上の目的で製造し,販売し又は輸入することを防止する権利を有する。 (2) 加盟国は, 第三者の正当な利益を考慮し, 意匠の保護について限定的な例外を定めることができる。 ただし, 保護されている意匠の通常の実施を不当に妨げず, かつ, 保護されている意匠の権利者の正当な利益を不当に害さないことを条件とする。 (3) 保護期間は, 少なくとも10年とする。
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主人公・男。武器は日本刀。名前他全部未定。その他未定。 ハンターはガーディアン達に見つかると厄介なので、刃物系を好んで使用する。ガーディアンは基本銃を使用する。 ハンターは大抵銃弾を見切る?みたいなスキルを獲得済み。 昼はヨーロッパ(パリとか)を連想させるような立派な町並み。清潔感で満ちているような町。しかし、夜に成ればそこは殺人町。 ハンターは身体能力が以上に高く、ガーディアンは敵ではない。しかしそのハンターのずば抜けた身体能力の正体は過去のDNA細胞組み換え実験で生まれた生物だった。(これは後半ぐらいに出す)そのDNA組み換え実験の詳細を探す主人公一行は真意を突き止めた。それは、海の向こうの新敵【コホルス】。つまりモンスター。
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第2部 知的所有権の取得可能性,範囲及び使用に関する基準 第7節 開示されていない情報の保護 第39条 (1) 1967年のパリ条約第10条の2に規定する 不正競争からの有効な保護を確保するために, 加盟国は, 開示されていない情報を(2)の規定に従って保護し, 及び政府又は政府機関に提出されるデータを (3)の規定に従って保護する。 (2) 自然人又は法人は, 合法的に自己の管理する情報が 次の(a)から(c)までの規定に該当する場合には, 公正な商慣習に反する方法(注)により 自己の承諾を得ないで 他の者が当該情報を開示し, 取得し 又は 使用することを 防止することができるものとする。 (注) この(2)の規定の適用上, 「公正な商慣習に反する方法」とは, 少なくとも契約違反,信義則違反,違反の教唆等の行為をいい, 情報の取得の際にこれらの行為があったことを 知っているか 又は 知らないことについて重大な過失がある 第三者による 開示されていない当該情報の取得を含む。 (a) 当該情報が 一体として又はその構成要素の正確な配列及び組立てとして, 当該情報に類する情報を通常扱う集団に属する者に 一般的に知られておらず 又は 容易に知ることができないという意味において 秘密であること (b) 秘密であることにより商業的価値があること (c) 当該情報を合法的に管理する者により, 当該情報を秘密として保持するための, 状況に応じた合理的な措置がとられていること (3) 加盟国は, 新規性のある化学物質を利用する 医薬品又は農業用の化学品の販売の承認の条件として, 作成のために相当の努力を必要とする 開示されていない試験データその他のデータの提出を 要求する場合には, 不公正な商業的使用から 当該データを保護する。 更に, 加盟国は, 公衆の保護に必要な場合又は不公正な商業的使用から 当該データが保護されることを確保するための措置が とられる場合を除くほか, 開示されることから当該データを保護する。
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第2部実況記録 ※緑色の名前はなん実V板の実況スレのレスです ※青色の名前はアニぷく運営板のリスト班スレのレスです ※ミラーサーバー一覧表はセキュリティの都合上、削除してあります ※リスト班スレのレスは実況の雰囲気に関与するところを抜き出しています 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 02 34.86 ID salAG8TIP 埼京線ww 59 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 00 03 37.56 ID p3xX7hBu0 こんばんは、2部です。 今流してる繋ぎが終わったら始めますね!二時間よろしくお願いします(`・ω・) 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 04 11.34 ID ttemn4OX0 59 よろしくー 61 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 00 05 57.55 ID +wyd0lCu0 うちのDQ3、イシスまで行くと必ずデータ消えるんだけど。 ピラミッドの呪いマジ怖い。 62 名前:若き身空 ◆L6piMISORA 投稿日:2009/06/07(日) 00 06 29.69 ID gsusgrex0 一部にしか人気なさそうな曲を流した一部DJです ありがとうございました またどこかでお会いしましょう 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 07 38.43 ID aoE2+Mzy0 62 お疲れ様でしたー 64 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 00 08 09.09 ID +wyd0lCu0 62 乙です 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 08 10.49 ID J4dUo+7O0 62 本当にありがとうございます。 発起人の準備gdgdな中、 とても成熟した放送をしていただき嬉しいです。 59 引き続きよろしくお願いします。 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 08 12.91 ID xu2ji+p50 62 乙でした― 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 08 22.65 ID K/6RiMJ30 62 おつかれー 96 名前:90 投稿日:2009/06/07(日) 00 12 03 ID btJttFjo0 俺消えるので他の方まとめ作業お願いします。 お疲れ様でした 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 12 10.46 ID 2SfLhlq90 62 おつです~ 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 12 25.27 ID aoE2+Mzy0 グルグルキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!! 70 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 00 12 56.51 ID +wyd0lCu0 結局レイドは本当に魔界のプリンスなのか、ただの通称なのかが気になる件 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 12 57.56 ID K/6RiMJ30 GWになぜかかからなかった名曲 98 名前:名無しさん@アニぷく 投稿日:2009/06/07(日) 00 13 19 ID sx4JQLIQ0 96 おちゅ 100 名前:名無しさん@アニぷく 投稿日:2009/06/07(日) 00 14 05 ID yeNQe51Y0 96 おつです~ 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 15 22.22 ID 2SfLhlq90 かかってないねwなんでだろw 73 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 00 17 31.66 ID +wyd0lCu0 ドキドキ伝説の方も。これも名曲だと思うんだ 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 17 54.34 ID aoE2+Mzy0 うおお・・・ これもガチ曲だよね 75 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 00 21 00.28 ID +wyd0lCu0 グルグルはアラハビカ編が一番好き 私は貴方(男)がすき、でも貴方は違う人(男)が好き。そんな曲。 76 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 00 25 18.61 ID +wyd0lCu0 給料はいったらEVOLUTION‐RのDVD買うんだ… あと、リナはわたしの嫁。異論は認める。 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 25 45.29 ID aoE2+Mzy0 76 あれ、そのレスなんかデジャヴ・・・ 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 29 06.28 ID aoE2+Mzy0 l/l// ,. --- .. __ / な 絶 / / `ヽ、_人/ ご 働 い 対 // / \ ざ き で に /_ .′ ヽ、\ \ る た ご 働 / ,,″ / ,ィ | l ll |l l ぃ ヽ <_ /// く ざ き ∠ 〃 -/、/ ! | l ll ll | l i . / ’’’ な る た /// ,.イfr・i、| | ll |l |,-H‐ i ′ い /// く / l i //|/`┴1| |/|ィ乏了ト、 /// で . ’’’ .′ l|/,小、 _⊥ _ リ,ハ l . /| ∧ /`Vヽ. /\ | | | |八 /ー--‐1`メ、厶ィi |/,.イ| l / ∨\ ∠__ ∨ ヽ.} | | }川ヽ. ト、 ,ィ}/ //リ l/i/リ | ′ ゝ `V , ‐ァ . メ、トく\/ヽヽ辷ク ,ィ /‐-/リ,∠..._ l// \ // / // 丶 \\ \_/// / / / `メ、 ー- ヽ/ / // /〉 \ ヽ.ヽ /{丁iヽ / / \ /〉 // ー- / // /// ̄ ヾ 、 ヽ} `l | ィ\ / / /∧ / // ./ / / /ー//,′ }`ヾ i| L___// | ,.へ,.イ/} // ,レ // / / / //7 / !`ヽ、 // ,.ィ / ト、く /| 〈/ . /‐- / / /// / / ├く// l l 丶 ノ 〇 . / ー-/// / ′ / | / ヽ/ ̄/ //´ / / /ー- .. _  ̄l . 〈/ / / `ヽ 79 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 00 29 06.84 ID +wyd0lCu0 多分気のせいじゃないです < リナの揉むところのないおっぱいを揉みt…おっとこんな時間にだれかg 京都輪廻大分前に買ったけどまだクリアしてないやw 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 30 23.76 ID 2SfLhlq90 l/l// ,. --- .. __ / な 絶 / / `ヽ、_人/ ご 働 い 対 // / \ ざ き で に /_ .′ ヽ、\ \ る た ご 働 / ,,″ / ,ィ | l ll |l l ぃ ヽ <_ /// く ざ き ∠ 〃 -/、/ ! | l ll ll | l i . / ’’’ な る た /// ,.イfr㍉i、| | ll |l |,-H‐ i ′ い /// く / l i //|/`┴1| |/|ィ乏了ト、 /// で . ’’’ .′ l|/,小、 _⊥ _ リ,ハ l . /| ∧ /`Vヽ. /\ | | | |八 /ー--‐1`メ、厶ィi |/,.イ| l / ∨\ ∠__ ∨ ヽ.} | | }川ヽ. ト、 ,ィ}/ //リ l/i/リ | ′ ゝ `V , ‐ァ . メ、トく\/ヽヽ辷ク ,ィ /‐-/リ,∠..._ l// \ // / // 丶 \\ \_/// / / / `メ、 ー- ヽ/ / // /〉 \ ヽ.ヽ /{丁iヽ / / \ /〉 // ー- / // /// ̄ ヾ 、 ヽ} `l | ィ\ / / /∧ / // ./ / / /ー//,′ }`ヾ i| L___// | ,.へ,.イ/} // ,レ // / / / //7 / !`ヽ、 // ,.ィ / ト、く /| 〈/ . /‐- / / /// / / ├く// l l 丶 ノ 〇 . / ー-/// / ′ / | / ヽ/ ̄/ //´ / / /ー- .. _  ̄l . 〈/ / / `ヽ これもGW流れなかったのか 81 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 00 33 26.44 ID +wyd0lCu0 78 80 働けww るろ剣アニメ好きだったけど星霜編は観なければよかったって今でも思ってる。 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 33 30.12 ID aoE2+Mzy0 西川ちゃんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!! 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 33 44.29 ID K/6RiMJ30 またニート侍w 84 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 00 37 40.43 ID +wyd0lCu0 そういえば色塗りの途中だったけど再開したら固まりそうで怖くて出来ないでござる。 83 時々出張警備員とかやってるから許してあげてください < 友達からマシュランボーDVD借りたけどまだ観てないやw 85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 38 13.43 ID aoE2+Mzy0 あー、これマシュランボーかw 113 名前:名無しさん@アニぷく 投稿日:2009/06/07(日) 00 42 42 ID yeNQe51Y0 ★放送事故 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 42 55.70 ID LUqKPDVB0 あばばばばばばワロタ 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 42 56.68 ID u7Vq0qe60 事故だああああああ 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 42 56.79 ID K/6RiMJ30 あばばばば 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 43 02.77 ID aoE2+Mzy0 事故だよあばばばば 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 44 38.13 ID aoE2+Mzy0 復旧? 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 44 42.04 ID K/6RiMJ30 こどちゃ北 114 名前:名無しさん@アニぷく 投稿日:2009/06/07(日) 00 45 32 ID yeNQe51Y0 0040.「19時のニュース」/TOKIO(こどものおもちゃ OP1)※途中から 115 名前:名無しさん@アニぷく 投稿日:2009/06/07(日) 00 45 55 ID sx4JQLIQ0 復旧かしらー 0040.「19時のニュース」/TOKIO(こどものおもちゃ OP1) 92 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 00 45 56.87 ID +wyd0lCu0 ごめんね。火狐さん終了させたら固まったorz 93 名前:http //annzennnotamesyoukyosimasita 投稿日:2009/06/07(日) 00 46 47.35 ID ZhUDl9W30 事故りましたが復旧しました。 プライバシーに配慮しggtea.jpでは某祭り30部から元のBGMへ事故BGMを戻しております。 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 48 10.50 ID 2SfLhlq90 93 www 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 49 26.50 ID aoE2+Mzy0 93 もう許してやれよ・・・ 96 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 00 51 59.86 ID +wyd0lCu0 もうこれからは放送中に余計なことをしないよ(´・ω・) マンキン完全版買ってないけど、完結したんだってね。 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 52 01.98 ID K/6RiMJ30 マンキンキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!! 98 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 00 55 26.69 ID +wyd0lCu0 封神、アニメ化まだだよね。そろそろしてm(ry 曲は黒歴史じゃないのに 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 00 59 44.39 ID aoE2+Mzy0 Rocksキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!! スーパーロボッ!スーパーロボッ!! 100 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 01 01 14.13 ID +wyd0lCu0 OG3はまだか 版権の方が好きだけど 101 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 01 06 16.50 ID +wyd0lCu0 フリーザ様声のぬこが好きだったんだ 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 01 06 18.79 ID aoE2+Mzy0 学校の怪談はOPの方が好きだったなw 126 名前:名無しさん@アニぷく 投稿日:2009/06/07(日) 01 08 18 ID yeNQe51Y0 ここまでまとめ ★繋ぎBGM「鋼の救世主(Ver.OG)」/JAM Project([GM]スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS IN) 0031.「冒険の旅」/鴻上尚史([GM]ドラゴンクエスト3 IM) 0032.「はなれていても」/林原めぐみ(一般曲) 0033.「晴れてハレルヤ」/奥井亜紀(魔法陣グルグル OP2) 0034.「西の空へ」/Spoon(ドキドキ▽伝説 魔法陣グルグル ED1) 0035.「BLトライアングル」/林原めぐみ(一般曲) 0036.「砂時計」/林原めぐみ(スレイヤーズ EVOLUTION-R ED) 0037.「そばかす」/JUDY AND MARY(るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- OP1) 0038.「HEART OF SWORD~夜明け前~」/T.M.Revolution(るろうに剣心-明治剣客浪漫譚- ED3) 0039.「Power Play」/宮崎歩(マシュランボー OP) ★放送事故 0040.「19時のニュース」/TOKIO(こどものおもちゃ OP1)※途中から 0041.「夜明けのShooting Star」/林原めぐみ(MOBILE SUIT GUNDAM 0080~ポケットの中の戦争~ IM) 0042.「Northern lights」/林原めぐみ(シャーマンキング OP2) 0043.「WILL」/米倉千尋(仙界伝 封神演義 OP) 0044.「Rocks」/JAM Project([GM]スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS OP) 0045.「Sexy Sexy」/CASCADE(学校の怪談 ED) 103 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 01 09 45.57 ID +wyd0lCu0 シャッコウモンのかっこ悪さはいj…おっとこんな時間に(ry 129 名前:名無しさん@アニぷく 投稿日:2009/06/07(日) 01 12 53 ID sx4JQLIQ0 126 非常にわかりにくいけど0045の2つ目のSexyの後にコンマがいる →0045.「Sexy Sexy,」/CASCADE(学校の怪談 ED) 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 01 16 29.26 ID aoE2+Mzy0 この曲なんか好みだw 105 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 01 16 38.97 ID +wyd0lCu0 流してる本人以外には需要が全くないであろう曲。 最遊記主役四人(の中の人)とヴァイス主役四人(の中の人)のユニットだから「最白」ってどうなんだろうw 130 名前:名無しさん@アニぷく 投稿日:2009/06/07(日) 01 17 51 ID yeNQe51Y0 129 気付かなかったw 0047.「DOUBLE DEAR」/関智一,子安武人,三木眞一郎,平田広明,関俊彦,保志総一朗,石田彰,結城比呂([]アニメ店長 IM) 多分これ []のなかって何になるんだろう 106 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 01 21 15.58 ID +wyd0lCu0 104 (多分)マイナーだけどいい曲だよ! 最近のアルバム曲で一番好き 132 名前:名無しさん@アニぷく 投稿日:2009/06/07(日) 01 23 23 ID yeNQe51Y0 某年越し祭りでは何もついてないしなしでいいかな 133 名前:名無しさん@アニぷく 投稿日:2009/06/07(日) 01 23 55 ID sx4JQLIQ0 130 タグの綴り間違ってたね おそらくそれで合ってるけど、あえて何か付けるなら企画だろうか・・・ 三昧の時は特に何もつけてないみたいだけど 107 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 01 25 02.13 ID +wyd0lCu0 5期再開してくれ。頼むから 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 01 27 54.55 ID aoE2+Mzy0 ぬーべーかー OPもEDも好きだったw 109 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 01 29 39.39 ID +wyd0lCu0 ブキミちゃんが一番のトラウマw 108 後半のEDもいいよね。 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 01 31 04.56 ID aoE2+Mzy0 おおお、ゴクドーくん! 年代的にツボすぎるんですがw 111 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 01 33 07.67 ID +wyd0lCu0 内容はよく覚えてないけどOPが好きだったw 110 多分同年代とみた 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 01 35 48.49 ID aoE2+Mzy0 111 ゴクドーくんはアニメは記憶が無い・・・ 小説は買ってたけどw 113 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 01 35 57.08 ID +wyd0lCu0 そろそろビィトの続きが読みたいんだ… 114 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 01 37 59.39 ID +wyd0lCu0 112 そういえばゴクドーくんも小説原作なんだっけw 115 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 01 40 22.86 ID +wyd0lCu0 先週の改 トv Z -‐z__ノ!_ . ,. ニ.V _,-─ ,==、、く` ,. /ァ ┴ ゞ !,.-`ニヽ、トl、 . , rュ. . {_ ヾ 、_カ-‐ ¨ ̄フヽ` | ,.、 、 ,ェr `iァ ^´ 〃 lヽ ミ ∧! .´ ゞ - ス. ゛=、、、、 " _/ノf ~ r_;. Y /_, ゝァナ=ニ、 メノ ` ;. _ \,!ィ TV =ー-、_メ r、 ゙ ,ィl l. レト,ミ _/L `ヽ ._´ ;. ゞLレ \ `ー’,ィァト. ,. ~ ,. , ュ. `ヽニj/l |/ _ .. ,、 l !レ ,. 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 01 42 01.80 ID 2SfLhlq90 実写映画なんてなかったらしいね 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 01 42 07.06 ID u7Vq0qe60 もうそんなとこまで進んでるんだ このOP言うほど悪くないと思うんだがw 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 01 42 14.22 ID aoE2+Mzy0 ドッカンドッカンのAAなくした・・・ どこあったっけか・・・ 114 中村うさぎですお 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 01 42 57.04 ID onb8dmvo0 今日はピッコロ死亡、孫悟空登場とこれまた実況しがいのある名場面だ 120 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 01 44 23.04 ID +wyd0lCu0 116 ああ、なかったね! 117 今日は餃子と天さんががが 割とこのOP好きだよw 118 今度機会があったら探してみる ということでリナはわたしのy(ry 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 01 45 16.31 ID LUqKPDVB0 この曲、好き。 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 01 46 16.20 ID mn5Tokz70 118 ♪ ∧__,∧.∩ r( ^ω^ )ノ _ └‐、 レ´`ヽ Dokkan Dokkan ツイてる ヽ _ノ´` ( .(´ ♪ `ー ♪ ∩ ∧__,∧ ._ ヽ( ^ω^ )7 /`ヽJ ,‐┘ Dokkan Dokkan Paradice ´`ヽ、_ ノ `) ) ♪ 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 01 46 53.31 ID mn5Tokz70 118 ♪ ∧__,∧.∩ r( ^ω^ )ノ _ └‐、 レ´`ヽ Dokkan♪ ヽ _ノ´` ( .(´ ♪ `ー ♪ ∩ ∧__,∧ ._ ヽ( ^ω^ )7 /`ヽJ ,‐┘ Dokkan♪ ´`ヽ、_ ノ `) ) ♪ ツイ☆てる♪ ♪ ∧__,∧ ♪ ∧__,∧ ♪ ∧__,∧ ♪ m( ^ω^ )m m( ^ω^ )m m( ^ω^ )m └‐、 r┘ └‐、 r┘ └‐、 r┘ ドシ ┌┘ └┐♪ ┌┘ └┐♪ ┌┘ └┐ ドシ !l 」_ 」  ̄ ̄ {__L ! !l 」_ 」 ̄ ̄ {__L ! !l 」_ }  ̄ ̄ L_L !l 今北産業 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 01 48 34.48 ID K/6RiMJ30 緒方「 125 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 01 48 42.70 ID +wyd0lCu0 121 名曲だと思うんだ 122-123 何度見てもこれは吹くwwwwww デジモン面白いよね。太一さんはわたしの嫁 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 01 48 42.74 ID aoE2+Mzy0 123 これだwwww サンクス 145 名前:名無しさん@アニぷく 投稿日:2009/06/07(日) 01 50 24 ID sx4JQLIQ0 劇場サイズ+オリジナルって何だろう? 146 名前:名無しさん@アニぷく 投稿日:2009/06/07(日) 01 50 59 ID yeNQe51Y0 何がどう違うのかわかんないw 127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 01 51 11.18 ID aoE2+Mzy0 これ聴くとご機嫌な蝶を思い出すから困る 147 名前:名無しさん@アニぷく 投稿日:2009/06/07(日) 01 53 30 ID sx4JQLIQ0 MADかなぁ CD発見できず 148 名前:◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 01 53 35 ID XXAobXZg0 オリジナルのverに、TVアニメ前に公開してた劇場版で使われてたサイズを繋いだものです。 ただ、もらい物だからMADなのかどっかのサントラに収録されたverなのかはしらないです。ごめんなさいorz 128 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 01 54 22.88 ID +wyd0lCu0 127 あるあるwww わたしの嫁の中の人は本当にいい声だなぁ(´Д`*) 149 名前:名無しさん@アニぷく 投稿日:2009/06/07(日) 01 54 45 ID yeNQe51Y0 某祭り2007では 715.「Butter-Fly(劇場サイズ+オリジナル)」/和田光司 (デジモンアドベンチャー MAD) になってますね 0055.「Butter-Fly(劇場サイズ+オリジナル)」/和田光司 (デジモンアドベンチャー MAD) でいいんじゃないでしょうか 129 名前: ◆kmbxgHC1NY 投稿日:2009/06/07(日) 02 00 04.00 ID +wyd0lCu0 時間オーバーしちゃうや… この曲で終了です。事故ったりとかしちゃったけど2時間ありがとうございました! 事前アピールどおりの選曲にできたかどうかは自信ないですがw 最後に言っておくことがあるとすればダイはわたしの嫁異論は認めるけど持論は変えない 130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 02 01 20.30 ID aoE2+Mzy0 129 お疲れ様でした! 年齢的にドンピシャな選曲でしたw 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 02 01 51.69 ID ZhUDl9W30 129 乙ですー。 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 02 02 16.59 ID mn5Tokz70 129 おつでしたー 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 02 02 35.86 ID 2SfLhlq90 129 おつでしたー 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 02 02 52.44 ID K/6RiMJ30 129 おつです 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 投稿日:2009/06/07(日) 02 03 17.04 ID TH7pp2hc0 129 お疲れ様です。 [EOS] 今までのアクセス数→ -